「子どもが起きない!」(著/渡辺正樹・漫画/むぴー)より娘が朝起きれなくなった原因は?前の晩は調子よく過ごしていたはずの娘が翌朝、学校に行く時間になると一向にベッドから起きてこない。なだめてもすかしても、ちょっと声にドスを効かせて迫っても、てこでも起きあがろうとしない。はたまた別の日には、なんとか起き上がることはできても、見事にスローモーションのようにしか動けない。やっとのことで身支度をして、家を出たかと思っても、途中でひどくお腹が痛くなったと青い顔をして戻ってくる。最初のうちは、学校で嫌なことでもあったのだろうかとあれこれ話を聞いた。すると、そりゃあ多少は面倒なこと、嫌なことがあったとしても、断固として登校を拒みたいほど決定的な出来事が起こったわけでもなさそうだった。ましてや、なんとか登校できた日には、その日の学校で起きたあれこれを楽しそうに話すのである。「学校に行きたくないわけじゃない。でも、どうしても体がいうことを聞かないんだよ」という娘の言葉は、どうも本心のようだった。そんなことがしばらく続いたある日、ネットで探した専門の病院にかかると、娘には起立性調節障害(OD)という診断が下りた。「子どもが起きない!」(著/渡辺正樹・漫画/むぴー)は、神経内科医の渡辺氏がODがなぜ起きるのか、そして症状を改善していくためにどんな対策が有効かを、悩める子と親に優しく寄り添いながら、細やかに提示してくれる。「子どもが起きない!」(著/渡辺正樹・漫画/むぴー)より子どもが朝起きない原因だった「起立性調節障害」(OD)とは本書によると、OD(オーディー)とは、青少年の自律神経失調症を指す言葉として用いられ、軽症を含めると小学生の約5%、中学生・高校生の約10%に見られるほどよくある病気だという。また、ODは、“精神の病気ではなく肉体(内臓)の病気”なのだそうだ。内臓をコントロールする自律神経が乱れると倦怠感やふらつきなどの体調不良を引き起こす。成長過程の自律神経の歪みが原因なので、成長するに従って自律神経が整い、自然と治っていくケースが多いというが、特に症状が重い場合や、ODがきっかけで始まった悪い生活習慣が定着してしまった場合には、回復に時間がかかる場合もあるという。だからこそ意識して、親としてはときに厳しさをもって、生活習慣を改善していくことが、ODの早期回復には欠かせないのだそう。学校に行けない原因は精神面の問題だけとは限らない本書に描かれている漫画では、ODが起こる原因や症状がわかりやすく説明されている。「子どもが起きない!」(著/渡辺正樹・漫画/むぴー)より生活習慣の改善。ODの子を持つ親としては、「わかっちゃいるが……」というのが正直なところであろう。起きなさいと言っても起きない子どもは、寝なさいと言っても寝付けないこともまたよくある。さらに私のような働くひとり親としては、栄養ある食事が大事、とわかっちゃいても、申し訳ないですが今夜はマックでお願いします、なんてこともままある(ましてや子どもにも喜ばれる)。何より、生活“習慣”というのは習慣化し、日常の中に無意識にサイクルとして組み込まれてしまっているからこそ、改善しようにも一体どこから手をつければいいのかわからないのだ。ODはどうやって改善していくの? タームごとに分けられた方法本書の優れた点は、そんな悩める私たちに「HOP期」「STEP期」「JUMP期」と、3つのタームに分けて、段階的に、理想的な生活改善を進めていける、6カ月間のロードマップを提示してくれている点だ。「子どもが起きない!」(著/渡辺正樹・漫画/むぴー)より症状を自覚し生活リズムを整えることからスタートする「HOP期」、運動に慣れ、たくさん食べる「STEP期」、さらに筋肉と自律神経を鍛える「JUMP期」。書かれている通りに進めるのは決して簡単なことではないが、一つ一つのアクションについて、それぞれが必要な理由や、期待できる効果が説明してあるので、やみくもにやるより取り組みやすい。ましてやODという病気を抱え、出口の見えない真っ暗なトンネルの中にいる親子にとって、症状改善に向けた明確な行動の指標があることは、一つのたしかな希望となってくれるのではないだろうか。「子どもが起きない!」(著/渡辺正樹・漫画/むぴー)よりODの診断を受けて…その後の生活はどうなった?現在高校3年性の娘は去年、どうしても行きたい大学を見つけ、そのためには欠課することなく進級し、卒業しなければならないというので、娘自身が症状改善の必要性をそれまでより強く自覚するようになった。その結果ここしばらくは、学校の先生方の理解も得ながらなんとか(ギリギリ欠課を免れる程度に)、学校に通えるようになってきた。ただ、それでもやっぱり新学期が始まることを考えると、ちょっとだけ気が重い。本書の中のマンガでも描かれていた通り、正直言うともう「欠席します」の学校への電話連絡も、叱られを覚悟した三者面談も、どうにか勘弁してほしい!……何より本人がしんどいのは重々承知しているんだけどさ。私は数年前からODの子を持つ親の、匿名のチャットグループに参加している。そこには日々、自分の子育てのどこに問題があるのかと悩み、画期的な治療法を探し続けるお母さんたちの書き込みで溢れている。勝手に同士のように感じている、顔も名前も知らない彼女たち、そしてそのお子さんたちが、なんとか1日も早くこの苦しい病気を克服し、気持ちの良い朝を迎えられることを願っている。本書を支えに、ともに励まし合いながら、生活習慣の改善を頑張っていきましょう。(文/紫原明子) 「子どもが起きない!」 渡辺正樹 (著), むぴー (イラスト)中学生を中心に10代の約10人に1人が症状をうったえている起立性調節障害(OD)。朝起きれなくなる症状が大半で、患者の3〜4割の子どもたちが学校に行けず、不登校になってしまうほど。本書では、自律神経失調症でもあるODの症例を多数担当してきた自律神経の名医が、3ステップで治すOD治療のノウハウを初めて体系化。ODの実情をマンガ化し、OD患者やその家族が抱える問題や、治療のポイントを解説。
2023年09月08日株式会社文藝春秋コミック編集部は、大原由軌子著『大原さんちの不登校』を9月8日(金)に発売します。自分の子供が「学校に行きたくない」と言い出したら、あなたはどうしますか? 全国で24万人と言われる不登校児ですが、統計では9月に発生するケースが多いとのこと。ネット上で賛否両論を巻き起こした『息子がいじめの加害者に?』に続く、「大原さんち」シリーズの最新刊です。中学生になった大原家の次男レイだが、1年生の夏休み直前から様子がおかしくなった。朝、起きられない、食欲がない、遅刻が多い。やがて、クレジットカードの無断使用が発覚。レイがゲームソフトに課金していたのだ。自分がオンラインゲームの中毒であることをレイは告白する……。一方、学校からの課題(宿題)提出に追い込まれ、レイはノイローゼ気味に。同級生の制服に穴を開ける、腕時計を壁に投げつけるなど、問題行動が目立つようになる。スクールカウンセリングでは、発達障害の疑いを指摘される事態に。八方塞がりの現実から逃避するためか、レイは禁止されたはずのゲームに再びのめり込むようになる……。2年生の9月、ついにレイは学校に行くことができなくなった。不登校の背景に、担任教師による「体罰」があることを、レイはカミングアウトする……。「ゲーム中毒」「課題」「カウンセリング」「体罰」。問題山積のなか、レイは学校に戻れるのか?子供の不登校という切実な問題に、家族で真摯に向き合った実録マンガ。その処方箋ともなる一冊です。(大原由軌子さんのコメント)親に無断でゲームに高額課金し、そのゲームの中毒状態となり体調不良に陥るなど、現代ならではとも言える問題行動を次々引き起こす中学1年生の次男。その後彼は「不登校」の道を選びます。何が原因だったのか、どうすれば解決できるのか。家族で次男の不登校に向き合った怒涛の日々を綴りました■書誌情報書名:大原さんちの不登校定価:990円(税込)発売日:2023年9月8日体裁:A5判 並製カバー装詳細URL: ■関連情報☆文藝春秋公式YouTubeにてスペシャル動画を公開中 ■著者プロフィール大原由軌子(おおはら・ゆきこ)1970年生まれ。長崎県佐世保市出身。美術系短大卒業後、グラフィックデザイナーとして14年間、都内に勤務。2006年、パニック障害+神経症持ちの夫との日々を描いた『大原さんちのダンナさん このごろ少し神経症』でデビュー。著書に『お父さんは神経症』、『京都ゲイタン物語』、『大原さんちの2才児をあまくみてました』、『大原さんちの食う・寝る・ココロ』、『息子がいじめの加害者に? 大原さんちの大ピンチ』などがある。2012年より「まぐまぐ!」からメールマガジン「大原さんちの九州ダイナミック」を週刊で配信中。 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2023年09月07日マミヤさんの長女・2014年生まれの自閉症スペクトラムのしぇーちゃんが小学2年生のときのお話です。夏休みが明け、2学期が始まった途端、学校へ行くと体の調子が悪くなる日が続いたしぇーちゃん。ある日、しぇーちゃんが涙を流しながら「私、学校に行くのがつらいの」と正直な気持ちを伝えてくれたことをきっかけに、マミヤさん親子は不登校の道を選択することに。ホームスクーリングに取り組みながら過ごすこと1週間、しぇーちゃんは「休んで元気になった気がする」と自分から再登校することを決意! 無理のない範囲で、時短で再登校してみることにしました。4時間目まで登校すると決め、別室教室などを使いながら、自分のペースで時短登校を続けるしぇーちゃん。苦手だった運動会の練習にも無理のない範囲で参加し、無事に運動会を終えることができたのです。 そして、もう一つしぇーちゃんが苦手としていた給食については、担任のA先生がお弁当の持参を提案してくれました。給食当番にも復帰し、徐々に長い時間、学校にいられるように。 これからも少しずつ頑張っていこうと思っていた矢先……!? 「昇進!?」まさかの展開に… 小学校では担任の先生だけでなく教頭先生にも気にかけてもらい、少しずつ学校へ通う時間が長くなってきたしぇーちゃん。休みの日には支援級のお友だちと公園へ遊びに行けるようにもなりました。「不登校を決めた日には、またこうやってお友だちと遊べる日がくるなんて想像できなかったなぁ……」と感動したマミヤさんでしたが、その日の夜に夫から、昇進に伴い転勤が決まったことを知らされます。 転校の話を聞いて、大粒の涙を流しながら困惑するしぇーちゃん。結果的に引越し先にも支援級があり、新しい環境にも慣れていったそうですが、初めて聞いたときのショックは大きかったのかもしれませんね。 人生には予期しない変化がつきもの。これまでも対話を繰り返し、お互いの気持ちを大切にして支え合いながら乗り越えてきたマミヤさん一家なら、きっと大丈夫! この引っ越しがしぇーちゃんにとって、新しい人や環境との出会いのきっかけとなるといいですね。 著者:マンガ家・イラストレーター マミヤ
2023年09月06日東北初・全国3例目の小中一貫不登校特例校をSurfvoteが取材。白石きぼう学園ってどんな学校?先生たちが大切にしていることは?「子どもたちが主役の学校」をご紹介します!SNSとテクノロジーで社会課題の発見・解決をサポートするICTスタートアップのPolimill株式会社(ポリミル、本社:東京都港区、代表取締役:横田えり、以下Polimill社)は当社が運営・開発する社会デザインプラットフォームSurfvoteでイシュー(課題)「学校が自分たちの居場所になるために必要なことは?」を9月6日に発行しました。Surfvoteでアカウント登録をすると、この課題について投票しコメントを入力することができます。本イシューは11月30日まで投票可能、締切後は結果を公表します。 Surfvote白石市取材班が白石きぼう学園を取材!さまざまな理由で学校に通えない子どもたちの教育機会を守るため、2017年に「教育機会確保法」が施行されました。これに基づき、特別な教育課程をもつ文部科学省公認の不登校特例校が全国に設置されています。今回は宮城県白石市にある「白石きぼう学園」の我妻聡美校長先生に取材を行い、実際に学校内も見学させていただきました。第一弾は、子どもたちは普段どのような学校生活を送っている?先生たちが大切にしていることは?「学校らしくない学校」白石きぼう学園をご紹介します。 関連イシュー【宮城県白石市長から全国の皆さんへ】白石市の不登校に対する取り組みについてどう思いますか? - Surfvote : Surfvoteとは?当社が提供するSNS「Surfvote」は社会にあるさまざまな課題を問題提起し、それについて誰もが簡単に意見を投票できるサービスです。Surfvoteでは「イシュー」と呼ばれる各テーマ(課題)に対して複数の選択肢から自分の意見を投票できます。また他のユーザーのコメントを見たり、評価(いいね)したりすることもできます。イシューは当社編集部だけでなく大学の先生やさまざまな分野の専門家にも執筆のご協力をいただき発行しています。投票結果はイシューの内容に応じて、適宜関係省庁や政治家へ提出し報告を行なっています。各イシューで投票・コメントしていただいた1人1人の意見を大切に扱い、社会を前進させるために寄与したいと考えています。 Polimill株式会社Polimill株式会社は目的特化型SNS【Surfvote】を運営・提供するICTスタートアップ企業です。Surfvoteは社会課題に特化し、ユーザーがあらゆるテーマについて自分の意見を投票できるだけでなく、他のユーザーの意見を傾聴できるサービスです。地方公共団体版のSurfvoteも拡充中で自治体と連携し住民による住みやすい街づくりを促進します。あらゆる人がルール作りに参加し、価値観の変化やテクノロジーの進化に合わせた柔軟でスピーディーな制度改革ができるような社会を、SNSとテクノロジーで実現させます。 このプレスリリースには、メディア関係者向けの情報があります。メディアユーザー登録を行うと、企業担当者の連絡先や、イベント・記者会見の情報など様々な特記情報を閲覧できます。※内容はプレスリリースにより異なります。 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2023年09月06日記念すべき第一弾は2023年4月に開校した不登校特例校の「白石きぼう学園」がテーマ。開校の経緯や不登校について思うこと、不登校に悩む方へのメッセージなど想いの詰まったイシューを執筆いただきました。SNSとテクノロジーで社会課題の発見・解決をサポートするICTスタートアップのPolimill株式会社(ポリミル、本社:東京都港区、代表取締役:横田えり、以下Polimill社)は当社が運営・開発する社会デザインプラットフォームSurfvoteでイシュー(課題)「【宮城県白石市長から全国の皆さんへ】白石市の不登校に対する取り組みについてどう思いますか?」を9月6日に発行しました。Surfvoteでアカウント登録をすると、この課題について投票しコメントを入力することができます。本イシューは11月30日まで投票可能、締切後は結果を公表します。 「首長・議員」として初めてSurfvoteに参加いただいた山田裕一市長が全国の方へ問いたいこと宮城県白石市では、2023年の4月に不登校特例校である「白石きぼう学園」が開校しました。国は、健康的あるいは経済的以外のなんらかの理由で、1年間に30日以上学校に行くことのできない、行けていない子どもたちを「不登校」と位置付けており、令和3年度の文部科学省の調査では全国でおよそ24.5万人いると発表されています。次代を担う貴重な人材である子どもたちが行きたくなるような学校を作ることができれば、子どもたちにとっても、またその家族にとっても素晴らしいことになるのではないかという山田市長の熱い想いから、白石きぼう学園が実現しました。今回、山田市長はSurfvoteを通じて全国の方へ白石きぼう学園開校にあたっての想いや不登校という事象について思うこと、また不登校について悩まれている方へのメッセージを掲載しています。不登校という事象に対する白石市の取り組みについて、是非ご覧ください。 宮城県白石市宮城県の南端にあり、西には雄大な自然景観をもつ国定公園蔵王連峰と東には阿武隈山系が連なる、南北に長い盆地のまちです。伊達政宗公の智将として知られる片倉小十郎景綱公を初代とする片倉家の城下町として発展し、片倉家が代々居城とした白石城や武家屋敷などの歴史的建造物や史跡に加え、工芸品などの無形の文化財が数多く存在し、城下町の風情を今に伝えています。また、南北に東北新幹線と東北自動車道が走り、市内にはそれぞれ白石蔵王駅、白石インターチェンジが設置され、東京駅から白石蔵王駅まで東北新幹線で約2時間という好アクセスにより、宮城蔵王の玄関口となっています。美しい桜彩る白石城関連イシュー白石きぼう学園を取材!学校が自分たちの居場所になるために必要なことは? - Surfvote : Surfvoteとは?当社が提供するSNS「Surfvote」は社会にあるさまざまな課題を問題提起し、それについて誰もが簡単に意見を投票できるサービスです。Surfvoteでは「イシュー」と呼ばれる各テーマ(課題)に対して複数の選択肢から自分の意見を投票できます。また他のユーザーのコメントを見たり、評価(いいね)したりすることもできます。イシューは当社編集部だけでなく大学の先生やさまざまな分野の専門家、自治体の首長や議員の方にも執筆のご協力をいただき発行しています。投票結果はイシューの内容に応じて、適宜関係省庁や政治家へ提出し報告を行なっています。各イシューで投票・コメントしていただいた1人1人の意見を大切に扱い、社会を前進させるために寄与したいと考えています。 Polimill株式会社Polimill株式会社は目的特化型SNS【Surfvote】を運営・提供するICTスタートアップ企業です。Surfvoteは社会課題に特化し、ユーザーがあらゆるテーマについて自分の意見を投票できるだけでなく、他のユーザーの意見を傾聴できるサービスです。地方公共団体版のSurfvoteも拡充中で自治体と連携し住民による住みやすい街づくりを促進します。あらゆる人がルール作りに参加し、価値観の変化やテクノロジーの進化に合わせた柔軟でスピーディーな制度改革ができるような社会を、SNSとテクノロジーで実現させます。 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2023年09月06日マミヤさんの長女・2014年生まれの自閉症スペクトラムのしぇーちゃんが小学2年生のときのお話です。夏休みが明け、2学期が始まった途端、学校へ行くと体の調子が悪くなる日が続いたしぇーちゃん。ある日、しぇーちゃんが涙を流しながら「私、学校に行くのがつらいの」と正直な気持ちを伝えてくれたことをきっかけに、マミヤさん親子は不登校の道を選択することに。ホームスクーリングに取り組みながら過ごすこと1週間、しぇーちゃんは「休んで元気になった気がする」と自分から再登校することを決意! 無理のない範囲で、時短で再登校してみることにしました。4時間目まで登校すると決め、別室教室などを使いながら、自分のペースで時短登校を続けるしぇーちゃん。再登校ということもあり、なるべく無理をさせないようにしていたところ、授業中にプリントの問題を解く時間になると、「疲れたから」という理由で取り組まずに、家に持ち帰ることが続きました。 家ではプリントをスムーズに解けていること、さらに休み時間は元気に過ごせているということから、しぇーちゃんは「疲れたと言えば、やらなくていい」と思っているのでは?と感じたマミヤさん。 しぇーちゃんと「“疲れライン”の基準を大まかに決めておけたらいいね」と話し合い、「運動会の練習をしていないなら、普通授業は基本的に頑張る」「運動会の練習のあとなら、よく考えて本当にできない場合は先生に伝える」と決めました。 そして、不登校の期間中に予約していた、児童精神科の受診の日がやってきました。 「何で支援級なわけ?」友だちからの質問に… 服薬に対して、マミヤさんとしては「もう少し様子を見てもいいのでは……」と思っていましたが、先生からは「環境を整えることも大事だが、将来、自分に合った環境下に必ずいられるとも限らないので、不安を少し和らげる薬を飲んでみてもいいのでは」と言われました。 家族で話し合った結果、今の環境でもうまくいかないときに、また改めて服薬について検討することに。 その後、運動会も無事に終了し、給食の代わりにお弁当を持参して登校するようになったしぇーちゃん。給食当番にも復帰し、徐々に長い時間、学校にいられるようになってきました。 周囲の子と少し違う環境で学校に通っているしぇーちゃんは、お友だちからも「お弁当なのに給食のデザートは食べるの?」「なんで支援級なの?」「どうして4時間目で帰るの?」など、子どもならではの直球な質問を受けることもあるそう。しかし、しぇーちゃんは質問をそのまま受け取り、言葉の裏を考えることなく、淡々とお友だちに事実を伝えます。 こういうときに、返答に困らず自分の状況を的確に伝えられるのは、素晴らしいですよね。いつも親子で話し合っているからこそ、しぇーちゃんはしっかりと自分の状況を理解し、感情や意見を適切な言葉で表現できるのかもしれませんね。 小児科医・松井 潔 先生によると、自閉症スペクトラムのお子さんは繊細なため、学校の生活で疲れが出やすく、そのようなときはストレスの負荷を下げることが大切とのこと。ストレスのかけ方は、「体調が良いときほど頑張らない」「体調が悪いときは少しだけ頑張る」のが良いそうです。 運動会などの特別な行事はストレス度が高いので、フルに普段の学校生活ができてから参加するほうが良いでしょう。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 監修者:医師 神奈川県立こども医療センター 産婦人科 松井 潔 先生 著者:マンガ家・イラストレーター マミヤ
2023年09月05日マミヤさんの長女・2014年生まれの自閉症スペクトラムのしぇーちゃんが小学2年生のときのお話です。夏休みが明け、2学期が始まった途端、学校へ行くと体の調子が悪くなる日が続いたしぇーちゃん。ある日、しぇーちゃんが涙を流しながら「私、学校に行くのがつらいの」と正直な気持ちを伝えてくれたことをきっかけに、マミヤさん親子は不登校の道を選択することに。ホームスクーリングに取り組みながら過ごすこと1週間、しぇーちゃんは「休んで元気になった気がする」と自分から再登校することを決意! 無理のない範囲で、時短で再登校してみることにしました。4時間目まで登校すると決め、別室教室などを使いながら、しぇーちゃんのペースで時短登校を続けていました。 そんなある日……。 ただ面倒になってやっていないのでは!? 授業中、プリントの問題を解く時間になると、「疲れたから」という理由で取り組まずに家に持ち帰ることが続きました。しぇーちゃんに理由を聞いてみても、運動会の練習で疲れたという理由でもなさそう……。 学校も保護者も「再登校中は無理をさせない」ということを心がけていましたが、その結果、しぇーちゃんは「疲れた」と言えばしなくていいと思ってしまったのかもしれません。家ではプリントをスラスラ解けていること、そして休み時間は元気に過ごせているということから、マミヤさんはしぇーちゃんと話し合うことにしました。 親子で「“疲れライン”の基準を大まかに決めておけたらいいね」と話しあい、「運動会の練習をしていないなら、普通授業は基本的に頑張る」「運動会の練習のあとなら、よく考えて本当にできない場合は先生に伝える」と決めました。結果、この話し合いのあと、プリントをしないということはなくなったそうです。 子どもの気持ちを尊重したいものの、子どもの意見を鵜吞みにしてしまうと甘やかすことになってしまう可能性も。どこまで子どもの背中を押せばいいのか、明確な答えがないからこそ親は悩んでしまうものですよね。 SNSのコメント欄にも、「難しい対応だと思いますが、丁寧に向き合っている姿に尊敬しかありません」 「これは難しい……判断能力が未熟な子どもの自主性にどこまで任せていいものか」 「本当に難しいです。背中を押すのも、受け止めるのも、甘えなのかを見極めるのって本当に難しい」 など、こういった場合の対応に難しさを感じるという意見が多数。 正解がないからこそ、マミヤさん親子のようにその都度、納得がいくまで親子でじっくり話し合うことが大切なのかもしれません。 著者:マンガ家・イラストレーター マミヤ
2023年09月04日マミヤさんの長女・2014年生まれの自閉症スペクトラムのしぇーちゃんが小学2年生のときのお話です。夏休みが明け、2学期が始まった途端、学校へ行くと体の調子が悪くなる日が続いたしぇーちゃん。ある日、しぇーちゃんが涙を流しながら「私、学校に行くのがつらいの」と正直な気持ちを伝えてくれたことをきっかけに、マミヤさん親子は不登校の道を選択することに。ホームスクーリングに取り組みながら過ごすこと1週間、しぇーちゃんは「休んで元気になった気がする」と自分から再登校することを決意! 無理のない範囲で、時短で再登校してみることにしました。4時間目まで登校すると決め、別室教室などを使いながら、しぇーちゃんのペースで時短登校を続けていました。 そんなある日、交流級の担任であるB先生に「運動会の練習のとき、怒られちゃったの……!」と、ショックを受けた様子で話すしぇーちゃん。 もともと、夏休み明けにおこなわれた運動会の練習で、B先生がクラス全体に伝えた内容に恐怖心を抱いたことをきっかけに、しぇーちゃんの登校しぶりが始まったという経緯がありました。 しぇーちゃんに何があったのか聞いてみると……。 また不登校になるかもしれない 運動会の練習中、足を崩してしまっていたしぇーちゃんとその付近の子どもたちに注意をしたB先生。偶然先生と目があってしまったことで、しぇーちゃんは自分が強く怒られてしまったと感じたのでしょう。 「子どもの言うことに対して、すべて味方をしてあげたい」「でも、何もかも肯定して慰めるわけにもいかない」親として、このさじ加減は非常に難しいところ。 「私の反応次第で娘が余計につらく捉えてしまう場合もあるので、今回のように娘に原因がある場合は、あまり肩を持たないようにしています」とマミヤさん。B先生と話せたことで、先生もしぇーちゃんの様子を気にしてくれていることがわかりました。 再登校を始めて、マミヤさん親子は先生方の気遣いを改めて感じたそうです。小学校では多くの子どもたちが集団で学習をしています。一人ひとり、得意不得意があるのは当たり前。学校に通うのがつらくなってしまうようなことがあれば、まずは先生方に相談し、協力しながら、子どもが過ごしやすい環境を整えてあげたいものですね。 著者:マンガ家・イラストレーター マミヤ
2023年09月03日マミヤさんの長女・2014年生まれの自閉症スペクトラムのしぇーちゃんが小学2年生のときのお話です。夏休みが明け、2学期が始まった途端、学校へ行くと体の調子が悪くなる日が続いたしぇーちゃん。ある日、しぇーちゃんが涙を流しながら「私、学校に行くのがつらいの」と正直な気持ちを伝えてくれたことをきっかけに、マミヤさん親子は不登校の道を選択することに。ホームスクーリングに取り組みながら過ごすこと1週間、しぇーちゃんは「休んで元気になった気がする」と自分から再登校することを決意! 無理のない範囲で、時短で再登校してみることにしました。まずは4時間目まで登校すると決めたしぇーちゃん。再登校初日、学校から早退などの連絡はなく、マミヤさんは予定通り12時に学校へお迎えに行きました。 しぇーちゃんは運動会の練習にも参加できたようでひと安心したのですが、どうやら給食前の時間にクラスが荒れている様子。 いつもより荒々しい態度だったクラスメイトのE君のことを、「運動会の練習を頑張ったから、今は疲れちゃっているのかも……」と思いやるしぇーちゃん。 「うるさくて我慢できない私はひどいのかな」と考えてしまうしぇーちゃんを、マミヤさんは「いいんだよ」と伝えながら抱きしめました。 しぇーちゃんの時短登校について、同じ支援級に通う子どもたちがどう思っているのか、気にしなくてはいけないと感じたマミヤさんは……。 先生に怒られちゃった…! しぇーちゃんに話を聞いてみると、支援級のお友だちのことを本人なりに理解して受け入れている様子。そして、時短と別室教室などを使いながら、しぇーちゃんのペースで時短登校を続けていました。 そんな中、交流級の担任であるB先生に「怒られちゃったの……!」と、ショックを受けた様子で話すしぇーちゃん。 もともと、夏休み明けにおこなわれた運動会の練習で、B先生がクラス全体に伝えた内容に恐怖心を抱いたことをきっかけに、しぇーちゃんの登校しぶりが始まりました。しぇーちゃんは、そのときの恐怖心をまだ拭いきれていないのでした。 社会に出るといろいろな人がいるように、小学校にもいろいろな先生がいますよね。穏やかな先生や、ビシッと注意する先生、おもしろい先生や、真面目な先生など。あらゆる場面に遭遇してきた経験豊富な大人からすれば、「そんなに気にすることないよ~」と思ってしまうこともありますが、まだまだ経験が少ない子どもにとっては、先生との関わり方にも不安を抱きやすいのかもしれません。 皆さんはこのような場合、子どもにどのような言葉をかけますか? 著者:マンガ家・イラストレーター マミヤ
2023年09月02日なぜかメールが届かず……コロナ禍で感染者が増えたり減ったりを繰り返していた中、息子の通う小学校で感染者が出て、学級閉鎖になったことがありました。通常、このような緊急の休みがあれば保護者にメールで連絡がきます。しかし、このときはなぜか私のところにメールが届かず……。学級閉鎖を知らないまま、私はいつもどおり息子を登校させ、自分も職場へと出勤しました。慌てて帰宅するも、息子の姿がない!私が学級閉鎖のことを知ったのは、職場に着いて1時間ほど経った頃。同じ小学校に子どもを通わせるパート仲間との会話でその事実を知り、私は慌てて上司に報告、緊急で帰宅させてもらうことにしました。その日は気温が10度を下回る寒い日。普段、息子が帰る頃にはすでに私も帰宅しているため、息子は鍵を持っていません。寒空の中、家に入れず寂しく待っている息子を想像するだけで落ち着かず、とにかく全力で自転車をこぎ、家へと到着しました。しかし、家の前に息子の姿はなし。周囲を見回しても息子の姿は見当たらず、私はパニックになってしまいました。息子を寒さから救ってくれた、やさしいご近所さん息子がいない!焦った私が学校に電話しようとしたとき、どこからか、「奥さん!こっちこっち!」との声が聞こえました。見ると、お向かいの家に住むお母さんが、私を手招きしています。そして、「お子さん、ここにいるから!」と。学校閉鎖に気づき家に戻るも家に入れず待っていた息子を見つけ、今まで面倒みてくれていたのでした。そのお母さんとは子どもの年齢が離れているためこれまで付き合いはなかったのですが、それ以来、家族ぐるみでお付き合いしています。====================※本記事は、編集部に寄せられた実際のエピソードを元に再構成しています。エピソード募集中妊娠中、子育て中に誰かに助けてもらって感謝していることはありませんか。そんな「ありがとう」の気持ちを込めたエピソードを募集しています。あなたのすてきな体験談を教えてください。投稿フォームはこちら
2023年09月02日マミヤさんの長女・2014年生まれの自閉症スペクトラムのしぇーちゃんが小学2年生のときのお話です。夏休みが明け、2学期が始まった途端、学校へ行くと体の調子が悪くなる日が続いたしぇーちゃん。ある日、しぇーちゃんが涙を流しながら「私、学校に行くのがつらいの」と正直な気持ちを伝えてくれたことをきっかけに、マミヤさん親子は不登校の道を選択することに。ホームスクーリングに取り組みながら過ごすこと1週間、しぇーちゃんは「休んで元気になった気がする」と自分から再登校することを決意! 無理のない範囲で、時短で再登校してみることにしました。まずは、4時間目まで登校すると決めたしぇーちゃん。 何かあれば先生に伝えることを約束し、マミヤさんは送り出しました。 我慢できない私、ひどいのかな… ※訂正:(誤)すごいかったでじょ?→(正)すごかったでしょ? 再登校初日、学校から早退などの連絡はなく、マミヤさんは予定通り12時に学校へお迎えに。しぇーちゃんは運動会の練習にも参加できたようでひと安心したのですが、どうやら給食前の時間にクラスが荒れている様子。荒れているE君のことを、「運動会の練習を頑張ったから、今疲れちゃっているのかも……」と思いやるしぇーちゃん。 実際に現場を見たマミヤさんも「百聞は一見に如かずと言いますが、娘から聞いていた通り、給食の時間は支援級で一番ザワザワする時間帯のようでした」と振り返ります。暑い中での運動会の練習は、子どもたちにとってもすごく大変なこと。体力的にも精神的にも余裕がなくなって、荒れてしまうこともあるのかもしれません。 お友だちのことを思い、「うるさくて我慢できない私はひどいのかな」と考えてしまうしぇーちゃんは、とてもやさしい心の持ち主です。抱えている気持ちを正直に言葉にしたしぇーちゃんのありのままを認めて、抱きしめながら「いいんだよ」と伝えたマミヤさん。いつも近くで見守ってくれているマミヤさんの存在が、しぇーちゃんにとっての安全基地になっていることが伝わってきますね。 著者:マンガ家・イラストレーター マミヤ
2023年09月01日小学3年生のときに不登校になり、“少年革命家”でYouTuberのゆたぼん(14)。なんと、まさかの“登校宣言”をしたのだがーー。8月30日、ゆたぼんは「【ご報告】不登校なのに不登校じゃなくなりました」と題した動画を自身のYouTubeチャンネルにアップ。中学2年生時の出席日数は0日だったとした上で、中学3年生の現在はオンラインのフリースクールに通っており、担任などと話し合いのもとそこで勉強した分の時間は出席日数に加算されていると明かした。文部科学省のサイトによると、フリースクールとは、不登校の子供に対し、学習活動、教育相談、体験活動などの活動を行っている施設のことを指す。民間の施設ではあるが、ゆたぼんのように学校側が代理で出席を認めるケースもあるようだ。小学生のころは時々学校に通っていたというゆたぼんだが、「中学入ってから1回も学校に行ってへん」と不登校を貫いていた。だが中学卒業7カ月を前に、「行ってみようかなと思っている」と少し迷いが出たことを明かし、「制服とかも買ったし上履きとかも買った」とコメント。「俺が学校行くとか先のことはまだわからんねん」としつつも、「高校どうするかとかは今考え中」と進路について悩んでいると素直な心境を語っていた。とはいえ動画の最後には、「学校に行きたい子は行ったらいいし、行きたくない子はいかんでええ、学校だけが全てじゃない」と変わらずの“ゆたぼん節”も炸裂させていた。過去に「(学校に通う)まわりの子たちがロボットに見えた」など過激な言動が波紋を呼ぶなど学校に否定的だったゆたぼんから飛び出した、まさかの登校への迷い。大きな転換期を思わせる内容だが、アップから1日経った現在でも再生回数は5000回ほど。数年前は560万回再生される動画もあったことと比較すると、その勢いは落ち着いてきている印象だ。一方、同じ中学生でも着々と登録者数を伸ばしているYouTuberグループがーー。男子中学生同士の微笑ましいやりとりが人気の「ちょんまげ小僧」だ。自己紹介の切り抜き動画がTwitter(現X)上で拡散されたことをきっかけに、注目度が急上昇。8月21日にはチャンネル登録者数が100万人を突破し、現在は130万人を超えるなど破竹の勢いを見せ、人気YouTuberの仲間入りを果たした。ちょんまげ小僧のメンバーは、学校に通う普通の中学生4人組。親しみを感じさせる中学生の等身大なやりとりと、大人顔負けの編集技術の高さのギャップに心を掴まれるファンが続出しているようだ。今回の動画で「学校行かなくても友達も作れるし色んな経験なんてできるし、学校だけが全てじゃない」と語っていたゆたぼん。差が広がるばかりのちょんまげ小僧の活躍に何を思うのか。
2023年09月01日発達障害の姉と妹は仲良し姉妹わが家には3歳差の仲良し姉妹がいます。自閉スペクトラム症、ADHDがある姉(現在中1)は、小1~小3は通常学級(小1は加配あり)、小4~小6は特別支援学級(情緒)、中学進学後も特別支援学級(情緒)に引き続き通っています。普段は素直で優しい姉ですが、こだわり強め、癇癪頻発、また特性から1日中しゃべり続けていることもあります。記憶力が良いため昔のことをよく覚えていて、特につらく悲しい記憶が抜けない面があります。以前交流級の男子数名からいじめにあったことがあり、学校へ行くことが怖く現在は不登校を選んでいます。妹(現在小4)は、周りをよく見ていて常に気配りできる子どもです。いつも自然に姉の面倒を見てくれていて、声かけのタイミングや話の聞き方は療育の先生より上手と思えるほどです。二人の関係は良好です。妹が姉のやりたいことを優先してくれることもありますが、妹が対戦ゲームをしたいときなどは、姉を誘って一緒に遊んでもらうこともあります。姉は話を聞いてもらいたいタイプなのですが、脈絡なく話してしまったり、話が飛び飛びになったりもするし、聞き取りにくいことも多々あります。それでも妹は相づちを入れつつ「ちゃんと聞いているよ」という姿勢で姉との会話を楽しんでいるようです。このように妹は話の聞き方一つにしても、親以上に姉への対応が上手だなと感じています。それは4歳の頃から自然に身についていったように思えます。Upload By ユーザー体験談4歳から自然と身についていた姉への「声がけの仕方」妹は小さい頃から”周囲の人を助けたい”と思う性格のようで、園や学校のお友達が困っていると自然と手助けをしていましたし、姉のフォローもいつもすすんでしてくれています。姉は話しかけられても気づかないことが多いのですが、妹は4歳くらいの頃から、姉に話しかけるときは姉の視界に入る場所に移動して名前を呼び、一旦注目させてから話すということを自然と行っていました。普段私がそのように話しかけている様子を見て、自然に習得したようです。妹が年長くらいになると、出かける際、姉に「〇〇(姉の名前)、□□(場所)に行きます。あわてないで準備します」などと姉に声がけをするようになりました。姉のパニックや癇癪に事前に気づいてくれるまた、妹は姉のパニックや癇癪に対して、落ち着くまでそっとしておいたほうがいいときと声がけをしてあげたほうがいいときの違いを感覚的に掴み、対応してくれます。それも妹が4歳頃から自然と行っていたように思います。姉がパニックや癇癪を起こしたときは、落ち着くまで待つのが1番の対応になります。妹はそのときも何も話しかけずただ待っています。そして、おさまったタイミングで、「落ち着けてよかった」など声をかけて、パニックや癇癪を起こしたことは責めません。ちゃんと落ち着けたタイミングを見極められていることもすごいことだなぁと思います。また、姉がパニックを起こしそうになる状態に気づくのがとても早く、先生がそれに気づかず進めていると、「〇〇(姉の名前)大丈夫?ちょっと休む?」と絶妙なタイミングで声をかけています。妹の声かけがもう1分遅かったら癇癪を起こしていただろうと思うことが何度もありました。癇癪を起こしてしまうと長いし、本人も周りもつらいので、一瞬の表情の変化や動きで気づいて助けてくれる妹にはとても助かっています。また姉も「ありがとう、ちょっと休みたいな」と妹の声がけだと素直に応じられることが多いです。Upload By ユーザー体験談姉のパニックを最小限に抑えてくれる妹のすばやい状況理解と対応以前療育施設で、姉と妹だけ別の部屋に案内されたときの話です。案内された部屋には、学校の机と椅子があり、その部屋に案内された時、一瞬姉の動きが止まりました。瞬時に妹はその動きに気づき「やばい!」と思ったそう。やはり姉が癇癪起こす直前の状態、体が強張る様子になっていました。いじめられて不登校になった姉は、学校を思い出させる机と椅子がとてもつらく、耐え難いものでした。療育の先生はそのことを知らなかったということもあり、異変の理由に気づきませんでした。私は、姉が学校の机と椅子が嫌なことを妹には話していなかったのですが、妹は姉が学校を連想したのかもしれないとすぐ気づき、部屋に入る前に「このお部屋は学校みたいだから〇〇(姉の名前)は苦手みたい」と療育の先生に教えてくれました。また姉には「この部屋はいやだよね。無理しなくていいと思うよ」と穏やかに声をかけていました。Upload By ユーザー体験談その後、妹が姉にその後の予定を話し、落ち着かせようとしてくれました。姉も一旦落ち着きかけたのですが、少しパニックになってしまったため、その日の療育はそのまま終わってしまいました。ですが、あのまま案内された部屋に入っていたら、1週間は荒れていたと思います。妹の気づきと素早い対応のおかげで、その日1日荒れる程度で済みました。これからも仲良し姉妹で!姉は少しでも過ごしやすいように、妹には好きを優先してほしいこのように妹には姉だけでなく、私もとても助けてもらっています。ただ、優しすぎて自己主張が苦手な面がある妹。いつも負担や我慢ばかりさせているかと思うと、親として申し訳ない気持ちもあります。ですので、母と妹2人で出かけたり、ぎゅーっと抱きしめることは欠かせません。Upload By ユーザー体験談親としては、二人がこれからも仲良し姉妹でいてもらいたいというのが何よりの望みです。姉は、素直で優しい部分はそのままで、気持ちのコントロールを徐々にできるようになってもらい、悲しみばかりに囚われず少しでも過ごしやすくなってもらいたいです。妹は……いつも自分の気持ちよりも相手のことを優先しがちなので、もっと自分のやりたいこと、好きなことを優先できるようにになってもらいたいです。サポートには本当に助かっていますが、妹には妹の人生があると思うので、その部分は我慢をさせないように親としても注意して見守っていきたいです。また妹は、家では姉をサポートし、学校では特別支援学級の子をサポートしているようです。本人も人を助けたい思いが強く、大人になったら姉の通う療育施設の先生になろうかなと話しているので、療育の先生になって支援が必要な子やその家族の支えになる存在になってくれればと思っています。イラスト/カタバミエピソード参考/naco.(監修:森先生)とっても良い妹さんですね。お母さんから妹さんへの配慮も、大変素晴らしいと感じます。発達障害のある子どもが成長するためには、親だけでなく家族全員の協力が得られるとより良いですよね。親だけではケアできない部分もあり、同年代のきょうだいからケアしてくれることは、とっても助かるでしょう。ただし、パニックや癇癪の対応は、大人でも疲れてしまうこともあるくらい大変なことです。「きょうだい児」がどんなに優秀でも、親はそれに甘え過ぎないことが大切です。「きょうだい児」にも、安心して家族に甘えたり、ときに反抗したりすることも必要です。「きょうだい児」とのコミュニケーションも大切にして、ときに親と2人っきりで甘えられる時間を意識的にとってあげること。「お世話をしてくれるから」でなく、「その子自身を愛している」こと、「その子のやりたいことを応援している」ことを、これからも今の調子でしっかりと伝えられるといいのではないかと思います。
2023年08月31日株式会社C.Dreams(所在地:大阪府大阪市、代表取締役:河内 有華)が運営する子供の教育メディア「ちいく村」は、夏休み明け2学期の登校渋りについて2023年8月に調査した結果を公開いたします。夏休み明けの2学期の登校は、楽しみにしている子と、不安な子に分かれます。中には登校渋りをしてしまう子もいるので、その実状を小学生の親御様を対象に調査しました。その結果、36%の小学生が登校渋りをしていることがわかりました。本調査では、2学期の登校渋り対策についても報告いたします。夏休み明けの2学期 効果があった登校渋り対策■調査概要調査対象:小学生のお子様を持つ親御様調査日 :2023年8月調査方法:インターネットによる任意回答調査人数:100人調査主体:自社調査※本アンケート結果を引用する場合は「ちいく村」のURL( )を使用してください。■調査結果●登校渋りをしていますか?夏休み明けの2学期の登校について調査しました。2学期が始まり、登校渋りをしていますか?と調査したところ、36%が登校渋りをしているという結果が得られました。夏休み明け 登校渋りの割合64%の子供はいつも通り登校しているようですが、3~4人に1人の割合で登校渋りをしているようです。●登校渋りをしやすい学年は?登校渋りをしている割合を各学年で算出したところ、小1~小4で多い傾向があり、5年生、6年生では少し割合が下がる傾向がみられました。学年別 登校渋りをしている割合2年生では少なくなりましたが、昨年の調査(学年別 夏休み明けに苦労したことは? 下図参照)でも低学年の方が登校渋りは多い傾向であったため、登校渋りは小学校低学年の子ほど注意が必要なことがわかります。昨年の調査(学年別 夏休み明けに苦労したことは?)●夏休み明けの子供の雰囲気は?夏休み明け登校渋りしていない子も楽しく学校に行っているのでしょうか?学校へ行く子供の雰囲気を親御様に聞いたところ、75%は普段と変わらず、楽しみにしているとの回答でしたが、25%の子供は不安や緊張が見られるようでした。夏休み明けの子供の雰囲気を調査した結果夏休み明けに学校に行くのは、子供によっては緊張したり、不安になったりすることもあるかもしれません。子供の様子をよく観察し、違和感がある場合は対策を考えてあげましょう。●夏休み明けの登校渋り対策小学生の親御様を対象に、うまくいった夏休み明けの登校渋り対策を調査しました。意見が多かった対策、大事な対策をまとめていきます。(1)子供の話をしっかり聞く1番大事なのは子供の話をきちんと聞くことです。アンケートでも最も多い対策でした。登校渋りをしている子の話を聞くポイントは次の通りです。・不安そうに聞くと伝わるので、不安そうに聞かない・理由が言えそうなら理由を聞くアンケートの結果では「人間関係や体調が原因であればお休みさせる」という方が多かったです。一方で、だるい、行きたくないといった様子なら「しんどくなったらいつでも帰っておいで」と添えて、とりあえず登校させる、という方が多かったです。いったん登校さえすればお友達と楽しく学校に行けた、という子も多いようなので、お話を聞いていけそうなら登校させてみるのも解消法になるようです。(2)いっしょに登校してあげる低学年の子の登校渋りでは、登校自体が不安な子も多いです。そのような場合は「一緒に登校してあげる」という対策が効果的です。いざ登校さえすれば、学校に慣れて登校渋りも解消した、という方は少なくありませんでした。(3)先生に相談する子供が登校渋りをしたら話を聞いて、先生に相談する、という方も多かったです。先生に相談することで、原因や対策をいっしょに考えてくれるメリットもあります。また、登校渋りを相談していれば、お勉強の遅れた分も登校した際や宿題などでフォローしてもらえる場合もあります。(4)仲の良い友達と一緒に登校する仲の良い友達に協力してもらうのも選択肢の1つです。家が近所ならいっしょに登校できるよう掛け合ってみましょう。友達に迎えに来てもらったら難なく登校できた、という方も少なくありません。(5)頑張るラインを決めて登校する行きたくない子供に強制させるのはよくないので、子供と話しあい「頑張るライン」を決めて登校させる、という意見もありました。頑張るラインとは、例えば「今日は3時間目までは頑張ろう」と決めて、それ以降しんどくなったら帰ってきていいよ、という目標のようなものです。「子供に無理しなくてもいい」という気持ちを与えてあげることで、登校渋りを解消させる効果があります。(6)安心させるものを持たせる1年生や2年生のような低学年の子は、不安ゆえに登校渋りをしている子も多いです。そんな子にはママのハンカチなど、子供が安心できるようなものを持たせてあげるのも手です。不安に種類は子供によって異なりますが、不安を少しでも軽減できるものがあるなら、身につけさせてあげることで、登校渋りを軽減することができます。(7)習い事を休ませる夏休み明けに学校や習い事を一気に開始させると子供がしんどくなってしまう場合があります。2学期になって最初は登校していたのに、急に登校渋りをしてしまった時によくある理由です。そのような場合は習い事をいったん休ませ、学校に無理なく行けるように子供のペースを調整してあげるのも登校渋りの対策になります。(8)楽しい思い出や学校の話をする1学期に楽しかった思い出や友達の話をしてポジティブな気持ちにしてあげるのも登校渋りの対策になります。この方法はすぐにできるので、実践している人が多かったです。給食や遠足、仲良しの友達と遊べる話などをしてあげることで、学校へ行くことが楽しみになる気持ちにさせてあげましょう。(9)帰ってきたら○○しようねと声掛けする学校から帰ってきたら大好きなお菓子をいっしょに食べようね、のように学校の後に楽しいことがあると想像させてあげるのも登校渋りの対策になります。学校終わったら○○君と遊ぼうね、など子供が楽しみになる声かけをしてあげると、行くことへの不安が解消されやすいです。(10)お休みさせる登校渋りしているならいったん休ませる、という方も少なくありませんでした。いったん休ませて、学校の話をしたり、行きたくない理由をじっくり聞いてみたり、子供に時間を与えてあげるという対策です。子供も話を聞いてもらえれば安心感が生まれるので、1日休むことで解消したという方も多かったです。■調査結果総評本調査では、夏休み明けの登校渋りについてアンケートを取り、登校渋りの現状や具体的にうまくいった登校渋り対策についてまとめました。調査結果でもあったように、夏休み明けの学校が不安という子供は少なくありません。親がすぐにできる対策を調査したので、お子様の様子にあわせて本調査結果を参考に登校渋りの対策をしてみてはいかがでしょうか。株式会社C.Dreamsは運営するメディア「ちいく村」を通じて、多くの子育て世代がより良い家庭学習を進めていけるよう社会に貢献してまいります。今回は夏休みの自由研究に関する調査を発表しましたが、当社が運営しているサイトでは他にもいろいろな記事も公開しています。【会社概要】株式会社C.Dreams代表者 : 代表取締役 河内 有華資本金 : 100万円事業内容 : WEBメディア運営・WEBライティング事業URL : 問い合わせ先: ■子供向け家庭学習教材に関する記事●スマイルゼミ : ●スマイルゼミ : ●ポピー : ●こどもちゃれんじ : ●こどもちゃれんじベビー: ●すらら : ●東進オンライン学校 : ●幼児向け通信教育教材 : ●小学生向け通信教育教材: ●中学生向け通信教育教材: ●高校生向け通信教育教材: ●タブレット学習 : ●トド英語 : ●トドさんすう : ■幼児ママ向けコンテンツ●幼児プリント教材 : ●プレママプレゼント : ●ディズニー英語システム: ●ディズニー英語システム: ●ディズニー英語システム: ●ディズニー英語システム: 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2023年08月31日株式会社プレマシード(本社:東京都渋谷区、代表取締役:岩田 彰人)は、通信制高校比較・資料請求ポータルサイト「Go通信制高校」( )を2023年8月7日(月)にリニューアルしました。Go通信制高校_トップページ通信制高校の生徒数はコロナ禍で19万人から24万人に急増しています。理由は、学校に行かなくても勉強できることに多くの生徒が気付いたからです。同時に、不登校になった生徒の受け皿にもなっています。多くの生徒が通信制高校やサポート校に魅力を感じて入学していますが、一方で通信制高校にはネガティブなイメージがつきまとい、入学を躊躇する生徒もいます。これは通信制高校のイメージが30年前から変わっていないためです。また、生徒一人ひとりの課題を解決する多様性のある学びや生活の支援を受けられることが通信制高校とサポート校のメリットですが、各学校の特徴が明確に伝わっておらず学校選びでミスマッチも起きています。このような現状を踏まえ、プレマシードはサイトをリニューアルして誰もが自分に合っている学校を選べる仕組みを整えました。学校や専門家に取材して得た「通信制高校のリアル」を伝えると共に、サイト内の利便性を向上させ最適な学校探しを実現しています。■「Go通信制高校」リニューアルのポイント1. テーマ別通信制高校まとめGo通信制高校_テーマ別まとめこのコンテンツでは(1)中高生の悩みや疑問、(2)学校生活や学び方、(3)やりたいこと、という3つのカテゴリーを設け、計80テーマの記事を掲載しています。それぞれの記事から夢を叶えられる学校や相談に乗ってくれる学校への導線をつくっており、将来的には100テーマ以上に更新する予定です。(1) 中高生の悩みや疑問「不登校だけど高校に進学して大学を目指したい」「今すぐ転入したい」「学費が高くなく、サポートが充実した学校に行きたい」など、中高生が目の前にある問題や将来への不安を解決するためのテーマをまとめています。(2) 学校生活や学び方「通信制高校に入って友達をつくり、恋愛もしたい」「通学したいけど、体調に不安があるから自分のペースで通える学校を探したい」など、学校生活や学び方に関するテーマをまとめています。(3) やりたいこと通信制高校に通いながら留学やダンス、プログラミングを学びたいという学生に向けたテーマをまとめています。好きなことを学ぶと前向きになり、共通の好きなことがあれば友達もできやすくなります。将来の夢も具体化するため、高校時代から専門的なことが学べる学校の取り組みやサポートを紹介しています。2. 通信制高校からのメッセージGo通信制高校_通信制高校からのメッセージこのコンテンツでは通信制高校やサポート校の学校長やキャンパス長、教員の方々にそれぞれの学校の理念(ビジョン)、使命(ミッション)、価値(バリュー)、文化(カルチャー)を語ってもらっています。学校選びでは学校の雰囲気や環境が重要なポイントになります。雰囲気や環境を知るには学校に訪問することが望ましいですが、興味のある学校すべてを訪問するのは大変です。そこで、学校の雰囲気や環境を形成している先生たちの想いを知り、各学校の特色を把握できるようになっています。3. 通信制高校の疑問や悩みGo通信制高校_通信制高校の悩みや疑問このコンテンツでは20名の専門家に協力してもらい、約50の疑問や悩みに対して解決方法や手順を提示しています。専門家が監修した正確な情報を届けることで緊急性の高い悩みにも明解な回答を用意している点が特徴です。まだまだ多くの疑問や悩みに応えていく必要があるため、今後も拡充を予定しています。<おわりに>今回のリニューアルでは、これら3つのコンテンツをすべてTOPページの目立つ位置に配置しました。専門家の協力のもと学生たちの知りたいことや悩みに答え、いまの通信制高校の取り組みを知ってもらうことで従来のイメージからの改善を図っています。また、各学校の特色や雰囲気を把握してもらい、ミスマッチなどの学校選びにおける課題解決を目指しています。Go通信制高校では今後もさまざまな情報を追加・更新しながら通信制高校とサポート校の認知拡大に努め、誰もが自分らしく学べる環境づくりを推進していきます。 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2023年08月30日ウーマンエキサイト編集部のライターが今回、独自目線の感想とあらすじを交えてご紹介するコミックは「4人の子育て! 愉快なじゃがころ一家」。作者・じゃがいもころりんさん(以下:じゃがころさん)の長女が小6から不登校に。「たいした理由がないのに不登校って…甘えでしょう?学校行って勉強するより、好きなことだけして遊んでいたいだけ?」「そんなんじゃ…社会にでれなくなる!」と、思っていたじゃがころさん。友達付き合いができる子だし、勉強嫌いでも理解はできているのだからそのうち楽しくなるだろう、慣れるだろう、なんて気楽に考えていた、じゃがころさんですが…。娘の悩みはいっこうに解決されません…。■学校に行きたくない! 理由を聞いてみると…作者・じゃがころさんの長女は、元々ひょうきんな子で、慕ってくれる友だちもいました。そんな長女が集団を楽しめず、学校に「行きたくない」と言うようになります。理由は「意地悪するクラスメイトがいる、先生の怒鳴り声が嫌、給食を残してはいけない」など。クラスメイトの意地悪や、先生が怒るなどは、自分に対してではなくても気になっていたようです。■とうとう、小6から不登校に6年生の時、朝登校時になると腹痛や頭痛などの体調不良を訴えるようになります。このままでは良くないと思い、じゃがころさんは、あちこちに出向き解決の糸口を探しますが、どれもしっくりきません。そんなある日、娘が「ママ、私消えてなくなりたい」と言い出して…。じゃがころさんは「娘の苦しみは思ってる以上に深いこと。誰もが認めるような理由が見えなくても甘えなんかではないこと。そして休んだからと言って気持ちは全然休めていない」ということに気が付くのですが…。こちらは、作家・じゃがいもころりんさんの体験を元に、ウーマンエキサイトで公開された漫画です。ここからは、ネタバレになるかも!? ライターが印象的だったシーンを紹介します!■不登校による生活の乱れ ゲーム漬けは理由があった!?不登校になると昼夜逆転し、生活の乱れが気になります。ゲーム漬けになる娘に、じゃがころさんは「ゲームばかりしないで!」と言います。不登校に限らず、子どもに良く言う声掛けかもしれませんね。話を聞くと、理由があるようで…。「昼夜逆転してしまったのには、夜寝付けないという理由以外に学校が終わる時間以降に起きるほうが気持ちが楽だということ」と、じゃがころさんの気づきがあった場面です。娘さんが「学校」を気にするあまりの考えですよね。親が思っている以上に学校に囚われているということに気づかされました。ただゲームをしたいだけではなく、「学校のことを忘れたい」という意識からのものとは…!純粋にゲームが好きな子もいるかもしれませんが、現実逃避をするための手段にしている子もいるかもしれませんね。■型にはめたくなるけど 花に見る十人十色コンクリートを突き破って咲く花もあれば、手間暇かけて咲く花もある。十人十色といいますが、育てる人の都合で世話をしてもキレイに咲くとは限らないものです。じゃがころさんは「不登校の原因が発達の個性とは関係がない場合もあると思いますが、不登校になったということはその時点でもう疲れて自信を無くしている子が多いです。」と言います。今回の漫画を読みながら、「向き合う」ことが容易ではないということに改めて気が付きました。親も一人の人間。みんなと同じでないと不安になったり、自分の予定を優先できずにイライラすることもありますよね。いじめなど、ハッキリとした理由が見つけられないことに焦ることも、当たり前の感情ですよね。■「学校に行かなくて良いよ」ライター自身が経験私自身が中学1年の終わりから、中学3年の1学期頃まで不登校だったのを思い出しました。休んでは登校しての繰り返しで、休む時期が長くなっていきました。「早くに母を亡くした悲しみが、一気にきたのかな?」「思春期もあったのかな…?」と、大人になった今では思いますが、当時はとても悩んだものです。現実逃避で本ばかり読んでいました。その時父が「学校に行かなくてもいいよ」と言ってくれたので救われたものです。さて、じゃがころさんの長女は?! 結果としては、高校から社会復帰し現在大好きな絵を描く仕事に就いているのですが。どう気持ちを切り替えられたのか?じゃがころさんと長女さんの体験が、不登校で悩んでいる方の気づきにつながるかもしれません…!▼漫画「娘の不登校体験記」
2023年08月30日登校拒否でパニック、通常学級から特別支援学級への転籍、フリースクールに転校も…不登校体験談をご紹介!総務省の調査によると、小中学生で不登校の子どもの数は9年連続で増加し、令和3年度には過去最多の約24.5万人と報告されています。総務省不登校・ひきこもりのこども支援に関する政策評価 <評価結果に基づく意見の通知>教室の音やにおいなどがつらい、集団授業についていけない、お友達とのトラブル……発達障害のあるお子さんが学校で遭遇するつらい場面や困りごとは多岐にわたります。今は学校に通っているけれど、ある日突然、子どもに「学校に行きたくない」と打ち明けられたら……と考えたことのある方も多いのではないでしょうか?このコラムでは、実際にわが子の不登校を経験した発達ナビの連載ライターによるコラムや、読者の皆さんの体験談をご紹介します。ADHDと自閉スペクトラム症のあるむっくん。特別支援学級に通っていましたが、小学校1年生の秋、あることをきっかけに、頻繁に癇癪を起こすようになりました。やがて、むっくんのストレスは限界に……。「子どもが学校へ行かないことを認める」、保護者にとっては勇気がいる決断だと思います。むっくんの母であるウチノコさんが、不安や葛藤を抱えながらも親子で不登校を選ぶまでのお話です。ASD傾向のある小学5年生の女の子のお母さんから寄せられたエピソードです。娘さんは私立小学校に入学したものの、小学2年生から行き渋りが始まり、保健室登校をするようになりました。やがて、小学4年生から完全に不登校に……。私立から公立小学校の特別支援学級への転校も経験した娘さんの現在の居場所は……?発達障害グレーゾーンの息子さんお二人を育てているお母さんの体験談です。現在中学1年生の息子さん(長男)は、幼稚園の頃から「ちょっとほかの子どもと違う?」と感じるところがありつつも通常学級に入学しました。しかし、小さなトラブルが積み重なり、自信を失ってしまったのか、小学2年生から不登校になりました。その後、4学年下の弟さんも不登校となったことがきっかけで発達検査を受け、きょうだい共にASDの傾向があることが分かり……。わが子に合った環境の選ぶ大切さについて、深く考えさせられるエピソードです。【不登校の疑問Q&A】スクールカウンセラー・臨床心理士の初川先生のアドバイス2023年1月、発達ナビで開催した「発達障害のある子の不登校サポートセミナー」。スクールカウンセラーで臨床心理士の初川久美子先生による特別講演には、多くの反響が寄せられました。講演の内容の一部と合わせて、子どもが不登校になったときの対応や、学校との連携のヒント、発達障害のある子どもの特性をふまえた自宅での過ごし方や学習のすすめ方など、気になるギモンへの初川先生のアドバイスを、ギュッとまとめてお届けします!まとめ「わが子には、できれば楽しく学校に通ってもらいたい……」と思ってしまうのは、自然な親心。しかし、お子さんが不登校になったとき、早く解決しようと原因を探したり、焦って解決策を求めるのは、かえって逆効果になってしまうことも。過度に慌てず、お子さんの特性、環境、こころの状態などを見ながら、学校の先生やカウンセラーの先生たちとも連携して対応しましょう。ときには、放課後等デイサービスやフリースクール、習い事など、学校以外の居場所や、そこで関わってくれる人たちが支えになることもあります。親も子も頑張りすぎて疲れ切ってしまわないように、力を抜いてほっと息をつく時間も大切にしながら、長い目で見守っていくことが大切です。(コラム内の障害名表記について)コラム内では、現在一般的に使用される障害名・疾患名で表記をしていますが、2013年に公開された米国精神医学会が作成する、精神疾患・精神障害の分類マニュアルDSM-5などをもとに、日本小児神経学会などでは「障害」という表記ではなく、「~症」と表現されるようになりました。現在は下記の表現になっています。神経発達症発達障害の名称で呼ばれていましたが、現在は神経発達症と呼ばれるようになりました。知的発達症(知的障害)、自閉スペクトラム症、注意欠如・多動症、コミュニケーション症群、限局性学習症、チック症群、発達性協調運動症、常同運動症が含まれます。※発達障害者支援法において、発達障害の定義の中に知的発達症(知的能力障害)は含まれないため、神経発達症のほうが発達障害よりも広い概念になります。ASD(自閉スペクトラム症)自閉症、高機能自閉症、広汎性発達障害、アスペルガー(Asperger)症候群などのいろいろな名称で呼ばれていたものがまとめて表現されるようになりました。ASDはAutism Spectrum Disorderの略。ADHD(注意欠如・多動症)注意欠陥・多動性障害の名称で呼ばれていましたが、現在はADHD、注意欠如・多動症と呼ばれるようになりました。ADHDはAttention-Deficit Hyperactivity Disorderの略。ADHDはさらに、不注意優勢に存在するADHD、多動・衝動性優勢に存在するADHD、混合に存在するADHDと呼ばれるようになりました。今までの「ADHD~型」という表現はなくなりましたが、一部では現在も使われています。SLD(限局性学習症)LD、学習障害、などの名称で呼ばれていましたが、現在はSLD、限局性学習症と呼ばれるようになりました。SLDはSpecific Learning Disorderの略。
2023年08月24日幼稚園からあった登園渋りが、小学校になりよりひどくなって…現在10歳の息子は、4歳で自閉スペクトラム症(ASD)、ADHDの診断を受けています。息子は感覚鈍麻があり刺激が欲しくて多動になるタイプです。小学校入学後に服薬を開始したため衝動や多動はだいぶ落ち着いていますが、基本的に落ち着きがなく、一度にたくさん指示があると処理しきれずに「もういい!」とキレることが多々あります。幼稚園でも入園直後から登園渋りはあったのですが、年中から療育に行くようになると息子にあった声掛け、対応ができるようになったこともあり、少しずつ成長することができました。進学にあたっては就学相談を行い、学校とも相談をしたのですが、入学予定の学校に情緒級がなかったこと、通級指導教室は別の学校へ移動して受けるということを息子が「疲れるから嫌だ」と拒否するのが予想できたので避け、結果通常学級となりました。そして、入学後間もなく、登校渋りが始まってしまいました。登校渋りの原因1:ゲーム依存ゲーム時間、寝る時間を守ってくれず…息子の登校渋りの原因は大きく分けると2つあると思います。1つ目はゲーム依存でした。幼稚園の頃、友達の家で見たオンラインゲームを「やりたい!」とずっと言っていた息子。ゲーム依存の危険性も理解していたのですが、時間を守ることを覚えたり、友達と約束をして楽しくプレイするのは成長になるかと思い、あるシューティングゲームを1年生のゴールデンウィーク前に解禁しました。ですが、これが間違いでした。それまで慣れない小学校への登校で疲れていた反動もあってか、ゴールデンウィークに過度にゲームにのめりこんでしまった息子。寝るように言っても寝てくれず、生活リズムは大きく崩れました。学校に行くようになったら朝起きてくれるだろうと思っていたのですが、ゴールデンウィークが終わり登校する日の朝、「嫌!行かない!」とベッドで癇癪を起こしたのです。Upload By ユーザー体験談「どうして?」と聞いても、本人はうまく気持ちを言語化できないのもあり、「全部が嫌になったんだ!」と声を上げるばかり。1日休ませてみたところ、翌朝も同じように癇癪を起こしたので、遅刻して登校させてみたりと、なんとか意地でも学校に行かせるという状態になってしまいました。寝る時間を約束しても、ゲーム時間を制限しても、時間がくると駄々をこねまくり、毎回こちらが疲れてしまいました。ここで私が面倒になって、長時間ゲームをやらせていました。でも、ボイスチャットで友達とギャグを言い合いながらプレイする姿が本当に楽しそうで……。そんなに楽しいなら……と思ってしまう面もあったのは否めません。登校渋りについてはスクールカウンセラーさんに相談していたのですが、6月、ゲームのシステムがアップデートをし、本人が目指していたステージのクリアが課金をしないと難しくなりました。さんざん課金をお願いされたのですが、私も夫もそこは許可しなかったところ、「飽きたらから辞めた」とあっさりそのゲームからは引退。その後は別のゲームを始めたのですが、前のようにはまることもなく、時間もそこそこコントロールできるようになりました。ただ、学校で嫌なことがあるとゲームに依存しがちになってしまうので、そこは前のように依存しないように注意して見ています。登校渋りの原因2:友達トラブル運動会で「また、分からなくなっちゃったの~?」と揶揄される息子2つ目は友達とのトラブルで、これが最大の原因であり今も頭を悩ませているものです。切り替えの苦手さや不注意の特性からの失敗をクラスメイトによく注意され、それが嫌だと言っている息子。1年生の運動会での玉入れ競技のとき、その場面を実際に見る機会がありました。玉入れが終わり数を数える場面で、息子は玉を持たなくていいのに手に玉を持ってしまいました。すると、それに対してクラスメイトの男の子が「また、分からなくなっちゃったの~?」と揶揄していたのです。先生から言われていたことを忘れてしまっていたこと、また、やることの切り替えがスムーズにできなかったことが原因の失敗だと思います。「今は玉は持たなくていいんだよ」という声掛けなら問題ないのですが、男の子の言い方からはバカにされたようなニュアンスを感じた私は、(今までもよく友達に注意されると言っていたけれど、こういう言い方だといじめに発展しかねない……)と不安に感じました。そして即、教頭先生や教育支援センターに相談し、なるべくクラスの様子を見に行ってもらえるようお願いしました。Upload By ユーザー体験談「こんな特性持って生まれてきたくなんてなかった」「俺のことなんだからほっとけよ!」と叫ぶ息子このようなトラブルがありましたが、1、2年の時は先生の対応も手厚く、だいたいは登校できていたと思います。ですが3年生になると「学校なんて行かない!」と本格的に不登校になってしまいました。本人が落ちついているときに改めて「学校に行きたくない理由は?」と聞いてみたところ、「クラスメイトに注意されるのが嫌なのが1番の理由。それがなければ学校は案外楽しいので行けるよ。勉強嫌いだけど。好きな教科もあるし」と言う息子。でもその後興奮して、「俺はもう一万回はクラスの子から『遅い!』とか『早くしろ』とか、『どうしようもないな!』って言われてきた!もう生きるのが嫌だし、こんな特性持って生まれてきたくなんてなかった!俺のことなんだからほっとけよ!」と爆発していました。Upload By ユーザー体験談さらに、「お母さんやお父さんだって、特性がなければもっと俺のことを自慢できたし、俺だって、特性がなければ●●君みたいなしっかりした子みたいにやれたし。お母さんもそんな子どもが欲しかったでしょう?」とも……。息子には少しでも生きやすい方法を身につけてほしい……、親ができることは何でもしたい……そんな思いの中、私は再度学校に相談をすることにしました。中学まで引き継げる支援を。息子を支えるチーム体制ができ、母の負担が減りました私は担任の先生に面談をお願いし、「通常学級が合ってないのかもしれません」と伝えました。すると先生は「注意されることが苦痛であるならば、環境調整で原因を取り除くことによって改善できるはずです。授業そのものは本人にも楽しんでいる様子がありますし、発言も見られます。もっと頑張れる子だと思います」と言われました。そして先生方は以下の対応をしてくれることになりました。・なるべく叱らない・おおげさなくらいに応援して、課題ができたらほめる・不注意があったら先回りして配慮をしておくUpload By ユーザー体験談また、教育支援センターに相談したところ、巡回相談をしてくれることになりました。そして、心理士さん、言語聴覚士さん、作業療法士さんの中で1名(日によってどなたがが参加されます)、学校に配属されている発達障害のある子どもと保護者をつなぐベテランコーディネーターの方、担任の先生と私の4人で、どうして息子が学校に行けないのか、行けるようになるためにどのような支援が必要かを話す場が設けられました。「学校でできる工夫」「家でできる工夫」「それをもとに変わってきたこと」小さな目標をたて、それができているか確認、見直しをしています。息子の行動の説明やアドバイスをまとめた資料をくれることもあります。感覚鈍麻がある息子は、高いところからジャンプすることで、自分の体の感覚をつかむ訓練になるのでそういった遊びをするといい、などです。一緒に考えていただけるようになって私の負担が少し減りました。小学生のうちに息子の困りごとを減らすとともに、中学校生活での必要な支援をまとめておくことで、息子の助けになればと思っています。特性を抱えて生きるつらさを感じている息子に寄り添っていきたい息子は明るく根は素直で、悪いことをしたら謝れる子どもです。ユーモアもあるので、最初の友達作りに問題はありません。ただ、頑固さや切り替えの悪さなどから、その後の継続した関係が難しいようでなかなか仲の良いクラスメイトができません。息子が特性を抱えて生きるつらさを感じている現在、息子の気持ちに寄り添うことが私のつとめだと思っています。ですので、不登校を許容したい気持ちもあるのですが、それよりも今は周りの助けを借りて本人の困りごとを取り除き、環境調整をしていくことが最優先です。100人いれば子育ても100通りですよね。他の子どもと比べてしまったり、今も何かあるたびに落ち込んだり、疲れてしまうこともありますが、「息子には息子にあった子育てをしよう!」と思っています。イラスト/吉田いらこエピソード参考/翠ママ(監修:藤井先生より)100人いれば子育ても100通り、息子さんには息子さんにあった子育てを、との言葉に強く共感いたしました。この言葉の意味を頭では分かっていても、どうしても実行できないことが親子だからこそあると思います。見守る、寄り添う、その子のペースを大切に、と言われてもできません、と話される親御さんは多くいます。私自身も子育て中なので、そのお気持ちはよくわかります。それでも、100人いれば100通りの子育てというのはとても大切だと思います。そこにたどり着くまでに時間はかかるかもしれませんが、一人で子育てを抱え込まず、いろいろな人に相談することで、視野が広がり、お子さんのペースを大切にする視点に立つことができるようになります。(コラム内の障害名表記について)コラム内では、現在一般的に使用される障害名・疾患名で表記をしていますが、2013年に公開された米国精神医学会が作成する、精神疾患・精神障害の分類マニュアルDSM-5などをもとに、日本小児神経学会などでは「障害」という表記ではなく、「~症」と表現されるようになりました。現在は下記の表現になっています。神経発達症発達障害の名称で呼ばれていましたが、現在は神経発達症と呼ばれるようになりました。知的発達症(知的障害)、自閉スペクトラム症、注意欠如・多動症、コミュニケーション症群、限局性学習症、チック症群、発達性協調運動症、常同運動症が含まれます。※発達障害者支援法において、発達障害の定義の中に知的発達症(知的能力障害)は含まれないため、神経発達症のほうが発達障害よりも広い概念になります。ASD(自閉スペクトラム症)自閉症、高機能自閉症、広汎性発達障害、アスペルガー(Asperger)症候群などのいろいろな名称で呼ばれていたものがまとめて表現されるようになりました。ASDはAutism Spectrum Disorderの略。ADHD(注意欠如・多動症)注意欠陥・多動性障害の名称で呼ばれていましたが、現在はADHD、注意欠如・多動症と呼ばれるようになりました。ADHDはAttention-Deficit Hyperactivity Disorderの略。ADHDはさらに、不注意優勢に存在するADHD、多動・衝動性優勢に存在するADHD、混合に存在するADHDと呼ばれるようになりました。今までの「ADHD~型」という表現はなくなりましたが、一部では現在も使われています。
2023年08月24日無料の参加登録受付中!発達が気になるお子さんやご家族へ届けたい、オンラインセミナーが9/2(土)に開催決定Upload By 発達ナビアライアンス プログラム癇癪が激しい。幼稚園・保育園へ行きたがらない。発語が遅れているのが気になる。どのように関わればいいのだろう……。お困りが増えてきたお子さまへどう向き合ったらいいのか、ご不安な方もいらっしゃるのではないでしょうか。発達ナビではお子さまとそのご家族に、ご自宅で情報を得られる機会をお届けするために、未就学児を育てる保護者の方に向けたセミナーを開催します。・日時:2023年9月2日(土)9:30~11:55(予定)・参加費:無料・形式:Zoomウェビナー配信・参加方法:事前申込必須。下記ボタンよりお申し込みください。・内容:専門家講演、未就学のお子さまを応援する企業によるセミナー※企画調整中のため、今後変更となる場合もございますオンラインセミナーの内容をご紹介Upload By 発達ナビアライアンス プログラムお子さまが自分らしく自信を持ち、社会参加ができるようになるためには、幼少期からその基礎をつくることが大切です。しかし、癇癪やパニックが起こりやすい、こだわりが強い、園へ行き渋る……お子さまにとっても保護者の方にとっても、いま直面しているお困りやお悩みも多くあるのではないでしょうか。本セミナーでは、未就学児に起こりやすいあるあるのお困りとその要因や対応、そして将来に向けて大切なことについて解説します。当日は視聴者のみなさまからの質疑応答タイムもご用意しています。ぜひご参加ください!講師:新美 妙美先生信州大学医学部子どものこころの発達医学教室特任助教2003年信州大学医学部卒業。小児科医師として、小児神経、発達分野を中心に県内の病院で勤務。2010年信州大学精神科・子どものこころ診療部で研修。以降は発達障害、心身症、不登校支援の診療を大学病院及び一般病院専門外来で行っている。グループSST、ペアレントトレーニング、視覚支援を学ぶ保護者向けグループ講座を主催し、特に発達障害・不登校の親支援に力を入れている。 多様な子育てを応援するアプリ「TOIRO」の制作スタッフ。Upload By 発達ナビアライアンス プログラム児童発達支援スクール「コペルプラス」代表講師、有元真紀が「子どもの『できない!』を減らすカギは、"できること"への注目?発達とかんしゃくの関係性について学ぼう!」をテーマにお話しします。未就学児の癇癪の原因についてを解明し、癇癪のお悩みやその対処法について具体的な事例や体験談を踏まえてご説明します。また、発達障害と癇癪の関係性、癇癪を減らすために大切な感情コントロールのはぐくみ方、子どもの"できる"を認識する重要性などについてもお話しします。お子さまの行動の背景から対処法まで解説するだけでなく、保護者の方のお気持ちも軽くなるような情報を提供します。Upload By 発達ナビアライアンス プログラムお子さまにあった学習環境の選択肢について、通級指導教室・特別支援学級・特別支援学校などの選択肢と特長を、利用していた方々の声と共にご紹介します。また、・就学相談/就学先決定までの流れ就学先が決まるまでのタイムスケジュールや各自治体が行っている就学相談に向けた準備・教育にまつわる準備進路進級にまつわる教育費用の、現実的な準備についても解説します。たくさんの方のご参加を、心よりお待ちしております。(コラム内の障害名表記について)コラム内では、現在一般的に使用される障害名・疾患名で表記をしていますが、2013年に公開された米国精神医学会が作成する、精神疾患・精神障害の分類マニュアルDSM-5などをもとに、日本小児神経学会などでは「障害」という表記ではなく、「~症」と表現されるようになりました。現在は下記の表現になっています。神経発達症発達障害の名称で呼ばれていましたが、現在は神経発達症と呼ばれるようになりました。知的発達症(知的障害)、自閉スペクトラム症、注意欠如・多動症、コミュニケーション症群、限局性学習症、チック症群、発達性協調運動症、常同運動症が含まれます。※発達障害者支援法において、発達障害の定義の中に知的発達症(知的能力障害)は含まれないため、神経発達症のほうが発達障害よりも広い概念になります。
2023年08月22日10代の若者に多様な学びの選択肢を提案し、未来の可能性が限りなく広がることを目指す株式会社プレマシード(本社:東京都渋谷区、代表取締役:岩田彰人)は2023年6月3日(土)~6月5日(月)に「不登校に関する調査」を行いました。第1弾では不登校への理解が深まり、不登校という選択をしやすい環境になった、相談しやすい環境になったということを知れる調査となりました。今回は、もしお子さまが不登校になったら、家族としてできることなどに関して調査を行いました。【調査結果トピックス】●もし自分の子どもが不登校となり、学校を休むことになった場合、家族として何をするかを聞くと、「ゆっくり過ごすことを勧める」が最も多い。「家庭内のストレス要因を取り除く」「カウンセリングを受ける」「教育機関と連携し支援を受ける」に関しては、不登校経験者が10ポイント以上多く回答。●子どもが不登校になった際に誰に相談するかを聞くと、最も多い回答は「カウンセラー」となり34.3%が回答。不登校経験者は家族を含め、多くの選択肢で高い数値となっている。●子どもが一般的な進学以外を選択したとしても、意見を尊重するかと聞くと、82.5%が「はい」。不登校経験者は93.7%が「はい」と回答。一般的な進学以外を望んでいたのかもしれない。●[保健室登校][フリースクール][通信制高校]の認知は半数以上だが、[サポート校]に関しては3割程度。■プレマシード 岩田彰人 コメント不登校が悪いことと捉えられず、自分らしい学び方や多様性を肯定する流れになっているのは喜ばしいことです。しかし、その中で不登校になった当事者にしかわからない苦しみがあることも事実です。その「当事者にしかわからない苦しみ」が今回の調査におけるポイント差となって表れています。誰もが不登校になる可能性があるのなら、不登校になっても本人や家族だけが悩みを抱えるのではなく、第三者が積極的に介入して改善を図る体制をつくらなければなりません。保健室登校やサポート校の認知度もまだまだ不十分なので、いまある制度や環境をこれまで以上に周知していくと共に、社会全体で支えていける仕組みづくりが求められているのではないでしょうか。【調査結果詳細】Q1. もしあなたご自身のお子さま※が不登校となり、学校を休むことになった場合、下記の項目についてどの程度心配になりますか。(単数回答/n=600)※お子さまがいない場合でも、ご自身のお子さまがいると仮定してお答えください。社会性が身に付かないのではないか友だちができないのではないかコミュニケーション能力が低下するのではないかまずは、もしお子さまが不登校となり、学校を休むことになった場合、各項目についてどの程度心配になるかをお聞きしました。その結果、どの項目も半数以上が「心配」「やや心配」と回答する結果となりました。自身の不登校経験で比較をすると、不登校の経験がある方が10ポイント以上多く回答しています。自身の経験により、不安視する声が多いのではないでしょうか。Q2. もしあなたご自身のお子さまが不登校になった場合、家族として何をしますか。(複数回答/n=600)あなたのお子さまが不登校になった場合、家族として何をするかもしお子さまが不登校になった場合、家族として何をするかを聞くと、最も多い回答は「ゆっくり過ごすことを勧める」となり56.5%が回答しました、とくに不登校経験者は63.8%が回答しています。自身が求めていたことなのかもしれません。ポイント差が高かった項目は「家庭内のストレス要因を取り除く」「カウンセリングを受ける」「教育機関と連携し支援を受ける」となっています。Q3. もしあなたご自身のお子さまが不登校になった場合、どのような進路・学習方法を勧めるかをお答えください。(複数回答/n=600)あなたのお子さまが不登校になった場合、どのような進路・学習方法を勧めるかもしお子さまが不登校になった場合、どのような進路・学習方法を勧めるかを聞くと、「自宅での学習」が最も多く45.2%となりました。次いで「フリースクールや通信制高校など」と続く結果となっています。「フリースクールや通信制高校など」は不登校の経験の有無にかかわらず高い結果となっており、全日制の学校に通う以外の選択肢を持ちやすくなっているのではないでしょうか。Q1の回答からは、不登校によって社会性とコミュニケーション能力の低下、友人関係が希薄になる点が不安視されているとわかります。不登校経験の有無によってポイント差も大きく、これは学校が社会の接点として機能しており、不登校経験者は社会との接点を持たないことで上記3点が低下したと感じているようです。Q2の回答では、「家庭内のストレス要因を取り除く」、「カウンセリングを受ける」、「教育機関と連携し支援を受ける」という点のポイント差が大きいです。家族という近い関係性がストレスになり、改善策として第三者に相談することが重要だったとわかります。Q3の回答からも不登校になったときはフリースクールや通信制高校を活用することが一般的になっており、全日制高校以外の選択肢を選びやすくなっているようです。Q4. もしあなたご自身のお子さまが不登校になった場合、あなたは誰に相談しますか(すると思いますか)(複数回答/n=600)あなたのお子さまが不登校になった場合、誰に相談するか(すると思うか)もしお子さまが不登校になった場合、誰に相談するかを聞くと、最も多い回答は「カウンセラー」となり34.3%が回答しました。次いで、「母親」「学校の先生」と続きます。不登校経験者は家族を含め、多くの選択肢で高い数値となっています。Q4は不登校になった際の相談先についての質問です。この質問では不登校経験の有無によって大きな差が表れました。不登校の経験がある方はカウンセラーや親、保健室の先生に相談するという回答が多く、一方で不登校経験のない方は学校の先生や友人・知人が多くなっています。不登校になるということは、主に「教室で過ごす時間に問題がある」ということです。そのため、経験者は「教室内で問題を抱えていることを自分の担任やクラスメイトには相談しにくかった」と感じていたことがこの結果からわかります。カウンセラーや保健室の先生に相談する割合が高いのも、教室以外の学校関係者に助けを求めたからでしょう。家族に相談した割合も高いので、子どもが不登校になった際は、まず家族で話しやすい環境をつくり、その上で第三者に頼ってください。Q5. あなたのお子さまが一般的な進学以外※を選択したとしても、お子さまの意見を尊重しますか。(単数回答/n=600)※退学・進学せずに就職・通信制高校への入学・転入することなど。あなたのお子さまが一般的な進学以外を選択したとしても、意見を尊重するかお子さまが一般的な進学以外を選択したとしても、お子さまの意見を尊重するかと聞くと、82.5%が「はい」と回答しました。不登校経験者は93.7%が「はい」と回答しています。Q6. 各項目に対する認知をお答えください。(単数回答/n=600)[保健室登校]の認知[フリースクール]の認知[通信制高校]の認知[サポート校]の認知各項目の認知をお聞きすると、どの項目も不登校経験者の認知が高い結果となりました。しかし、[サポート校]に関しては「詳しく知っている」「何となく知っている」と回答した方が36.7%、不登校経験者でも54.3%とあまり高くない結果となりました。Q5では不登校経験がない方も80%近くが通信制高校への入学や転入、就職などを尊重すると回答しています。また、Q6でも通信制高校に対する認知度は極めて高いことがわかりました。コロナ禍で通信制高校への入学者は24万人に急増しており、通信制高校という新しい学び方があるという認知が進んだからではないでしょうか。一方で、通信制高校に通う生徒の学習面や生活面をケアするサポート校はまだあまり知られておらず、不登校経験者の認知も半数程度です。「学校には行きたいけど、教室に入れない」という生徒のための保健室登校、家と学校以外の第三の場所を提供して復学や自立を促すフリースクールの認知度も十分に高いとは言えず、これからも認知拡大に向けた働きかけが必要です。Q7. 不登校の子どもに対してあなたが言いたいこと・アドバイスをお答えください。(自由回答/n=600)・辛い時は大人を頼って無理しなくていい。(27歳/女性)・学校に行くことだけが全てじゃない。(28歳/女性)・不登校は悪いことじゃない。(27歳/男性)・不登校になる理由は人それぞれだから、あえて深掘りして聞いたり、怒ったりすることはない。ただ、せっかく学校に通わないという選択をしたのならば、他の周りの学校に通う生徒と差をつけるために趣味や自分のしたい学びを存分に楽しんで欲しいと思う。多様性の時代だから深く考えこまないで自分らしく頑張って行こう!とアドバイスを送りたい。(23歳/男性)・広い世界を見て、様々な体験をしよう。学校のことは考えなくていい。(28歳/男性)・学校には行かなくてもいい。また勉強したいと思えばいくらでも方法はある。(18歳/女性)・保健室とか行けるところからでも来てみてもいいと思う。味方は必ずいる。(14歳/女性)不登校の子どもに対して言いたいこと・アドバイスを聞くと様々な回答が集まりました。不登校は悪いことじゃない。無理をしないで。というコメントが多く集まっています。Q7では、「不登校は悪いことじゃない」「辛いときは大人を頼っていい」という、あたたかく応援するアドバイスが多く寄せられました。また、不登校になったことをきっかけにして自分らしい学び方や体験を推奨したり、多様性を肯定的に捉えるアドバイスもありました。SNSの隆盛によって学校では生徒同士の人間関係を把握することが以前よりも難しくなっており、人間関係の悪化によって不登校になる子どもは後を絶ちません。不登校が誰にでも起こるものになってしまったからこそ、不登校自体は決して悪いことではないという認識が広まりつつあるのかもしれません。また、集団での学びが合わないと感じている子どもにとって、通信制高校やサポート校、フリースクールといった新しい学びの形も選択しやすくなっているように感じられます。■プレマシード 岩田彰人 コメント不登校が悪いことと捉えられず、自分らしい学び方や多様性を肯定する流れになっているのは喜ばしいことです。しかし、その中で不登校になった当事者にしかわからない苦しみがあることも事実です。その「当事者にしかわからない苦しみ」が今回の調査におけるポイント差となって表れています。誰もが不登校になる可能性があるのなら、不登校になっても本人や家族だけが悩みを抱えるのではなく、第三者が積極的に介入して改善を図る体制をつくらなければなりません。保健室登校やサポート校の認知度もまだまだ不十分なので、いまある制度や環境をこれまで以上に周知していくと共に、社会全体で支えていける仕組みづくりが求められているのではないでしょうか。プレマシード 岩田彰人【調査概要】1.調査の方法: インターネット調査2.調査機関 : 株式会社プレマシード3.調査の対象: 全国の10歳~29歳の男女300名、40歳~59歳の男女300名4.有効回答数: 600名5.調査実施日: 2023年6月3日(土)~6月5日(月)※集計時に小数点2位以下を四捨五入しているため、総計が100.0%とならない場合があります。【Go通信制高校】 自分に合う通信制高校・サポート校に出会える資料請求サイト。全国の通信制高校・サポート校を通いたいエリアで探せるだけでなく、不登校、学費、進学、転編入などの悩み、将来の夢、高校生活などの様々なテーマから自分に合う学校を探して資料請求をすることができます。通信制高校の先生を始めとした専門家が通信制高校の仕組みや学校選びのポイントを解説するだけでなく、様々な悩みへのアドバイスも掲載。悩みややりたいことに合わせた学校選びや、学校の雰囲気を知ることで、自分に合う通信制高校・サポート校に出会うことができます。Go通信制高校【会社概要】商号 : 株式会社プレマシード代表者 : 代表取締役 岩田彰人所在地 : 東京都渋谷区神宮前2丁目18-19 the Folks BY IOQ 3B企業URL: 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2023年08月22日睡眠障害はちょっと頑張れば治る?わが家の娘いっちゃん(ASD・現在16歳)が、いよいよ小学校に行かなくなってきた5年生の頃のエピソードです。いっちゃんが小学生だった当時は、学校の先生たちも十分に発達障害について理解しているとは言い難く、睡眠の問題もあまり知られていなかったようでした。もちろん「睡眠障害があるんです」という話はしていましたが、「まあ、ちょっと指導すれば治るんじゃないか」って、思われていたのかなという感じでした。正直、私たち親にも「ほんの少し頑張ればなんとか……」みたいな気持ちはありました。しかし、詳細な睡眠日記をつけ、毎日の多くの時間を過ごすなかで、娘が自分のペースで生活するほうが体調面では明らかに良いと感じていたので、「治そう」という考えには温度差がありました。いっちゃんの体内時計は25時間Upload By 寺島ヒロ熱心な先生が娘の担任に担任の先生は大変生活指導に熱心な方で、学校のある日の朝に娘を迎えに行くと電話をくれることもありました。ですが、そういうとき、私は娘がまだ寝ている場合には即行で断っていました。娘の眠りを確保するため当然のことだと思っていましたが、この態度が次第に担任の先生に不信感を抱かせることになったようです。夏休みなら学校も楽しい!夏休みになり、宿題の進みが気になる子どもたちのために小学校で5日間の夏休み講習が開かれることになりました。この時はちょうど昼間起きている睡眠リズムの日であったため、いっちゃんは5日間とも参加できました。「学校に来ている人も5~6人だから、静かですっごく良い!図書室も誰もいないし、話しかけられるんじゃないかと心配しなくていいからゆっくり本が読める。ずっとこうならいいのに!」と、いっちゃん。聴覚に過敏があり、さらにやっていることを中断されることが苦手な娘には、夏休み中のガランとした学校が心地良かったようです。先生、それはNGワードです……!夏休み講習を皆勤したことで、先生も「いける!」と思ったのでしょう。「夏休み明けは不登校を解消できるチャンスなんです!」と言い、再登校のハードルを下げるため一緒に登校しようと家に迎えに来てくれました。しかし、新学期には睡眠リズムが昼にずれ込んでしまっていたいっちゃん。一旦は起きて準備したものの、出かける頃には不機嫌になってしまいました。玄関から出ようとしないいっちゃんに、先生は「みんな待ってるよ!」と声をかけます。しかしそれはNGワードだったんです……!!学校にたくさん子どもがいるということを思い出してしまったいっちゃん、「学校には行かないです!」と、先生を追い返してしまいました……。学校で面談をすることに……その後、いっちゃんと私と担任の先生との面談が行われました。担任の先生は「夏休みの間は通えたじゃないですか、何があったんですか!?」「どうして生活リズムを直そうとしないんですか!」と何度も言われましたが、いっちゃんはどうしても無理としか言いようがありませんでした。結局、私も娘も先生も困ったまま、その場は時間切れとなり……。1週間後、改めて担任の先生から電話があり、今後の対応を話し合うことになりました。担任の先生は「スクールカウンセラーの先生を呼びますよ?良いですね!?」と、かなり高圧的な感じでした。それで、「娘は寝ている時間だから」と、私1人で話し合いに行くことにしました。スクールカウンセラーさん登場!Upload By 寺島ヒロ胃が痛くなりながら参加した話し合いでしたが、スクールカウンセラーの先生は、完全に娘の言い分を理解してくれました。「発達障害のお子さんの場合、睡眠に問題があるというケースは珍しくありません。特に概日リズム睡眠障害は原因もはっきりしないし、生活習慣や育て方のせいとも言えません。育ち盛りですし、たっぷり睡眠をとるほうを優先しても良いのでは?」「聴覚過敏があるお子さんの場合、夏休み中と新学期の今では同じ学校と思えないぐらいうるさいと感じるのは当然かも」との、スクールカウンセラーさんの言葉で、担任の先生も考えを変えてくれました。担任「発達障害の子にそんな問題があるなんて...」担任の先生は「睡眠障害や聴覚障害なんて私が読んだ本には載ってなかった……」と、ショックを受けた様子でしたが、いっちゃんについては「今後は登校できるときだけ通う、昼からでもOK。変則的な時間に登校すると道中が心配なので親がつき添って登校させる」ことで、最後は和やかに合意が形成されました。良かった……正直、本当に助かりました……!「発達障害の特徴」と本に書かれていなくても発達障害と睡眠障害の関連については、まだ医学的にははっきりとした相関関係は分かってないようです。しかし、それは「関係ない」ってことではないですし、「朝起きられない」という悩みが嘘ということでもありません。障害なのか、躾が悪いのか、そんな二者択一ではないということを、スクールカウンセラーさんの態度から学びました。そして、一人ひとりの子どもの個性に寄り添って、そのときどきの状況に合わせてサポートしていくことが大切なんだなと、改めて思ったのでした。執筆/寺島ヒロ(監修:新美先生より)発達障害のある方に、睡眠の問題を合併することは非常に多いことが知られています。寺島さんのお子さんのように、体内時計のリズムを、地球の自転周期の24時間に同期させることが難しく、入眠時刻が遅くなっていくのは、「概日リズム睡眠障害」と呼ばれるものの一つのタイプで、自閉スペクトラム症のお子さんにも起きることがあります。この場合は、本人や周囲の努力で、寝ようと思ってもどうしても眠れなくて苦労しており、今回聞かせていただいたエピソードの先生のように「規則正しい生活リズムで治す」といった程度で改善されるような簡単なものではありません。発達障害に関するさまざまな生理的な困りごとは、人によってまちまちなので、先生方の経験や知識にたまたまなかったからといって理解してもらえないととても悲しいですね。親から話して分かってもらえないとき、寺島さんのエピソードにあるように、スクールカウンセラーや、担当医など、別の専門家から直接説明してもらうのも一つのやり方ですね。(コラム内の障害名表記について)コラム内では、現在一般的に使用される障害名・疾患名で表記をしていますが、2013年に公開された米国精神医学会が作成する、精神疾患・精神障害の分類マニュアルDSM-5などをもとに、日本小児神経学会などでは「障害」という表記ではなく、「~症」と表現されるようになりました。現在は下記の表現になっています。神経発達症発達障害の名称で呼ばれていましたが、現在は神経発達症と呼ばれるようになりました。知的発達症(知的障害)、自閉スペクトラム症、注意欠如・多動症、コミュニケーション症群、限局性学習症、チック症群、発達性協調運動症、常同運動症が含まれます。※発達障害者支援法において、発達障害の定義の中に知的発達症(知的能力障害)は含まれないため、神経発達症のほうが発達障害よりも広い概念になります。ASD(自閉スペクトラム症)自閉症、高機能自閉症、広汎性発達障害、アスペルガー(Asperger)症候群などのいろいろな名称で呼ばれていたものがまとめて表現されるようになりました。ASDはAutism Spectrum Disorderの略。
2023年08月17日障害あるお子さんとその家族を閉園後の動物園へご招待ーー「ドリームナイト・アット・ザ・ズー」9月2日(土)野毛山動物園にて開催Upload By 発達ナビニュース2023年9月2日(土)、横浜市の野毛山動物にて閉園後の時間に「ドリームナイト・アット・ザ・ズー」が開催されます。「ドリームナイト・アット・ザ・ズー」とは、障害のあるお子さまとそのご家族を閉園後の動物園に招待し、楽しいひとときを過ごしてもらう趣旨で開催されている国際的な取り組みです。1996年にオランダのロッテルダム動物園から始まり、現在では世界各国約300の動物園・水族館で実施されています。野毛山動物園は、みなとみらい21地区を眼下に見下ろす高台にある、野毛山公園の中にあり、横浜の中心に位置する“身近な動物園”として開園から70年以上、人々に親しまれています。 専用の駐車場はありませんが、電車やバスの公共交通機関からのアクセスもよく、野毛山公園周辺エリアを散歩しながら歩く楽しさも。まだまだ暑さが残る9月。暑い昼間を避け、気温が下がった夕暮れの動物園で、夜の動物たちを観察してはいかがでしょうか。家族の思い出となる特別なひとときを楽しんでください。日時:2023年9月2日(土)時間:17時00分~19時00分(※最終入園18時)料金:無料場所:野毛山動物園(横浜市西区老松町63-10)申込:不要定員:なしアクセス:JR/地下鉄「桜木町」駅下車徒歩15分または、市営バス「野毛山動物園前」下車すぐ対象:身体障害者手帳・療育手帳(愛の手帳)・精神障害者保健福祉手帳をお持ちのお子さまとそのご家族、または、特別支援学級へ通学されているお子さまとそのご家族※不明点は野毛山動物園へお問合せください問合せ:野毛山動物園電話 045-231-1307※クリックすると、発達ナビのサイトから「ドリームナイト・アット・ザ・ズー」のページに遷移します。子どもの頭を衝撃と火の粉から守る!コンパクトな「防災ヘッドガード」キャップ型防災頭巾7月12日(水)先行販売開始!Upload By 発達ナビニュース福祉用具の企画・販売を行うキヨタ株式会社は、頭部への衝撃を緩和する障害者(児)用頭部保護帽の企画販売に携わってきた知見を活かし、衝撃緩和と防炎機能を兼ね備えた折りたためる防災用キャップ「防災ヘッドガード」を開発しました。一般販売に先駆けて、応援購入サイト「Makuake」にて7月12日(水)から先行販売を開始しています。「防災ヘッドガード」は、園児がよくかぶる日よけのフラップつき帽子のデザインを採用。防災頭巾はその形状に馴染みがないため取り扱いに戸惑う子どもも多いとか。保育園や幼稚園で慣れ親しんでいるキャップ型デザインであればとっさのときに戸惑うことなく装着でき、さらに長時間の着用にも耐えることができます。また、日よけフラップはポケットにもなっており、軍手などの収納も可能です。子どもの頭を衝撃から守る『衝撃緩和』と火の粉から守る『防炎』2つの機能を合わせ持つ同商品。内蔵されている低反発エラストマー樹脂により防災頭巾の約4倍の衝撃緩和性能を実現し、帽子本体には公益財団法人日本防炎協会認定済み防炎生地を使用しています。さらに、コンパクトに折りたためるため保管に場所をとらず、非常持出袋やデスクに収納可能です。軽量コンパクトで子どもが慣れ親しんでいるキャップ型デザインは平時でも気軽に使用できます。いざというときに備えて、ご家庭で避難訓練を実施するなど、防災レベルの向上を図ってみてはいかがでしょうか。<製品概要>商品名:KM-1000X防災ヘッドガード種類:2色・2サイズ内容:応援購入サイト「Makuake」にて先行販売※~2023年8月16日 18:00(水)サイズ:こども用(52~54cm)・大人用(58~60cm)カラー:ブルー・ピンク素材:帽体/ポリエステル100%(防炎加工)衝撃吸収材/スチレン系エラストマー■先行販売プロジェクト名:お子様の“もしも”に備える防災ヘッドガード期間:2023年7月12日(水)10:00~8月16日(水)18:00URL: ■商品詳細防炎ヘッドガード①子ども用(52~54cm)、2色展開【ブルー、ピンク】一般販売予定価格\4,620/税込②大人用(58~60cm)、2色展開【ブルー、ピンク】一般販売予定価格\4,950/税込「Makuake」先行販売価格※~2023年8月16日(水) 18:00①子ども用(52~54cm)、2色展開【ブルー、ピンク】一般販売予定価格より最大20%オフ②大人用(58~60cm)、2色展開【ブルー、ピンク】一般販売予定価格より最大20%オフ販売場所:キヨタオンラインショップ ※~2023年8月下旬より販売開始予定※クリックすると、発達ナビのサイトから「キャップ型防災頭巾」のページに遷移します。不登校に対する偏見、社会イメージを変えたいーー「#不登校は不幸じゃない」8月20日(日)全国各地・オンラインにて一斉開催Upload By 発達ナビニュース実業家の小幡和輝さんが発起人となり、2018年より不登校のイメージを変えたいと、全国47都道府県すべてでイベントを開催しムーブメントを起こしてきた「#不登校は不幸じゃない」。2020年からはオンラインのみでの開催でしたが、今年度より全国開催を3年ぶりに再開。全国各地のおよそ100会場とオンラインにて、2023年8月20日(日)に一斉にイベントが開催されます。「不登校で苦しむ子どもたちを救いたい」という趣旨のもと、毎年夏休み終了前のこの時期に開催される本イベントは、過去の累計参加者は5,000人を超え、子どもたちに多様な生き方を伝える機会をつくってきました。また、SNSにおける「#不登校は不幸じゃない」の関連投稿はのべ5万件を超えています。「不登校は不幸じゃない」をコンセプトに全国各地の主催者がそれぞれ思いを持って場づくりをし、会場ごとにさまざまなイベントを企画。過去には、座談会や講演会、ゲーム大会、スライムづくりや料理教室などまで、バラエティ豊かなイベントが実施されています。お住まいの地域の会場ではどのようなイベントが行われるか、確認してみてはいかがでしょうか。オンラインでは小幡さんが各業界からゲストを招き、対談を配信。ゲストは不登校エッセー漫画で注目されている作家の今じんこさん、脳科学者の茂木健一郎さん、実業家の吉藤オリィさんが登壇します。本イベントはYouTubeでオンライン配信され、どなたでも参加可能です。<詳細>日時:2023年8月20日(日) 13:30~17:00会場:オンラインおよび、全国のサテライト会場参加費:無料※クリックすると発達ナビのサイトから小幡和輝さんのオフィシャルページに遷移します。の申し込みページはこちらからご確認ください持続可能な社会づくりを目指すーーバーチャルミュージアムで「パラアート」ギャラリーを展開し新たな就労促進へUpload By 発達ナビニュースバーチャルミュージアムとは、「誰もが、いつでも、どこからでも」展示を鑑賞できるWebコンテンツです。パソコンやスマートフォン、タブレットを通して、展示室を巡ることができます。このバーチャルミュージアムに、パラアート作品の展示を行うことで障害者の新たな就労促進へとつなげる活動がスタートしました。この取り組みは、バーチャルミュージアムという利便性の高い場所にパラアート作品を展示することで「アートを通して人や社会とつながりたい」と願う障害がある人と、作品を求める企業や個人との架け橋となり、新たな就労促進につなげることを目的としています。そして、誰もが自分の力で生きることができる持続可能な社会を応援します。今回の第1弾では、パラアート作品を自由に見るところまでのしくみを実現。これをきっかけに、今後は作品を形で利用したい企業や団体向けにビジネスとしても展開していく予定です。固定概念に縛られることなく、自由で純粋な発想が表現されているパラアート作品の数々。バーチャルミュージアムという現代の世界に流通させることで、新たな就労支援が実現されようとしています。この取り組みを担うのは、バーチャルミュージアムCGを使い展示会などを開催できる空間を貸し出す事業を行うMP-Strategy合同会社と、発達障害がある人たちに「伝わる喜び」「分かり合えるうれしさ」「つながり合って生きる幸せ」を感じてほしいという理念のもと、放課後等デイサービスや就労継続支援B型やショートステイなどを行う施設を運営するピュア。両社は、パラアートの活動を通して人々に勇気や希望を与える作品づくりを目指しています。※クリックすると発達ナビのサイトから「バーチャルミュージアム」のページに遷移します。バーチャルミュージアム「パラアート」展示はこちらLITALICO発達ナビ無料会員は発達障害コラムが読み放題!(コラム内の障害名表記について)コラム内では、現在一般的に使用される障害名・疾患名で表記をしていますが、2013年に公開された米国精神医学会が作成する、精神疾患・精神障害の分類マニュアルDSM-5などをもとに、日本小児神経学会などでは「障害」という表記ではなく、「~症」と表現されるようになりました。現在は下記の表現になっています。神経発達症発達障害の名称で呼ばれていましたが、現在は神経発達症と呼ばれるようになりました。知的発達症(知的障害)、自閉スペクトラム症、注意欠如・多動症、コミュニケーション症群、限局性学習症、チック症群、発達性協調運動症、常同運動症が含まれます。※発達障害者支援法において、発達障害の定義の中に知的発達症(知的能力障害)は含まれないため、神経発達症のほうが発達障害よりも広い概念になります。知的発達症知的障害の名称で呼ばれていましたが、現在は知的発達症と呼ばれるようになりました。論理的思考、問題解決、計画、抽象的思考、判断、などの知的能力の困難性、そのことによる生活面の適応困難によって特徴づけられます。程度に応じて軽度、中等度、重度に分類されます。ASD(自閉スペクトラム症)自閉症、高機能自閉症、広汎性発達障害、アスペルガー(Asperger)症候群などのいろいろな名称で呼ばれていたものがまとめて表現されるようになりました。ASDはAutism Spectrum Disorderの略。ADHD(注意欠如・多動症)注意欠陥・多動性障害の名称で呼ばれていましたが、現在はADHD、注意欠如・多動症と呼ばれるようになりました。ADHDはAttention-Deficit Hyperactivity Disorderの略。ADHDはさらに、不注意優勢に存在するADHD、多動・衝動性優勢に存在するADHD、混合に存在するADHDと呼ばれるようになりました。今までの「ADHD~型」という表現はなくなりましたが、一部では現在も使われています。SLD(限局性学習症)LD、学習障害、などの名称で呼ばれていましたが、現在はSLD、限局性学習症と呼ばれるようになりました。SLDはSpecific Learning Disorderの略。
2023年08月13日中学校の勉強が苦手、不安が大きい…自閉スペクトラム症のある中学生発達障害の専門家が出会った発達が気になる子どもたちや、その保護者の抱えていたリアルな「困った!」をもとに、対応策などをドキュメントタッチで解説します。今回は、自閉スペクトラム症がある中学生のエピソードです。勉強の遅れや友達付き合いの苦手さがあり、だんだんと不登校に。英会話の個別レッスンだけは楽しそうに通っていて…。Upload By 専門家体験談Upload By 専門家体験談Upload By 専門家体験談解説:不登校のお子さんの見守り方ーー臨床心理士今回は、自閉スペクトラム症のある中学2年生のエピソードをもとにお届けしました。お子さんの不登校が続いている場合、保護者の方は学力の低下や受験の見通しが立たないことから、大きな不安を感じることと思います。お子さんへの関わりや周りとの連携のポイントは下記のとおりです。1.勉強以外の部分で価値を見出してあげる勉強が苦手・学校に行けないというのがセットになり、自己肯定感が下がってしまうことが多くあります。「きょうだいに優しく接している」「年下の子どもやお年寄りと関わることができる」「アクセサリーづくりが上手」「お菓子づくりがうまい」など、勉強以外で子どもが興味を持ったり取り組めそうなところに価値を見出してあげるのも大切です。自己肯定感が上がり、対人関係に自信が持てたり、家庭科やボランティアといった活動への参加につながるなど積極性が高まりやすくなります。そして結果的に学習にも取り組みやすくなるでしょう。2.相談をすることで支援体制をつくるカウンセリングルームで専門家には相談できるけれど、学校や習い事の先生には「ちゃんと説明できるだろうか」「分かってくれるだろうか」「何を言われるだろうか」…と相談を躊躇してしまうことがあるかもしれません。保護者の方が相談できないと、お子さんも相談できないことが考えられます。障害についてどこまで伝えるのか、困っているシーンをどのように説明するのか、どのような合理的配慮を求めるのかなど、事前にかかりつけの医師や専門家と話し合うことで、安心して相談することができます。3.家庭、学校以外の第3の居場所を見つける今回のお子さんのように、家庭や学校以外の居場所を見つけることは、人間関係を育むきっかけになったり、新しい一歩を踏み出せたりすることにつながります。また、好きなことに取り組むことで、学習や進路への興味が芽生えることもあるでしょう。「習い事に行けるなら、学校に行けるのでは」という思いが過ることもあるかもしれませんが、まずはお子さんの興味関心から広げていくことを大切にしてみてください。4.あくまでも決めるのはお子さんにする選択肢を提示することは大切ですが、最後はお子さんに決めさせるようにしましょう。また、保護者の方はそのあとに起こるかもしれないさまざまな可能性を想定し、選択肢を用意しておくことが大切になります。もしも、お子さんが選択してうまくいかなかった場合、「だから言ったでしょう」といった指摘を控えて、受容し、次につなげていきましょう。(コラム内の障害名表記について)コラム内では、現在一般的に使用される障害名・疾患名で表記をしていますが、2013年に公開された米国精神医学会が作成する、精神疾患・精神障害の分類マニュアルDSM-5などをもとに、日本小児神経学会などでは「障害」という表記ではなく、「~症」と表現されるようになりました。現在は下記の表現になっています。ASD(自閉スペクトラム症)自閉症、高機能自閉症、広汎性発達障害、アスペルガー(Asperger)症候群などのいろいろな名称で呼ばれていたものがまとめて表現されるようになりました。ASDはAutism Spectrum Disorderの略。
2023年08月12日ギフテッドとは「ギフテッド」とは、英語のgiftedの単語に由来しています。これは、「天賦の才を持つ人々」という意味で、同世代の子どもよりも先天的に高い能力を持っている人のことを表しています。ギフテッドの人は、特定の学問や芸術性、創造性、言語能力などにおいて高い能力を持っています。ギフテッドの人が持つ能力を最大限発揮させるためには、通常の学校教育にあわせて、そのほかの個人の特性に配慮した支援、特別な教育が必要になると考えられます。ギフテッドの人の一部には、発達障害や学習障害がある人もいるほか、感受性の高さなどからくるストレスに大きな悩みを抱える人もいます。ギフテッドだからといってひとくくりにするのではなく個人にあった支援や教育を検討していく必要があります。なお、ギフテッドは医学的な診断名ではありません。また、日本において正式な定義もありません。ギフテッドと聞いたとき、漠然と「天才」と思い浮かべる方もいらっしゃるかもしれません。ギフテッドの人に多く見られる特徴として、幼少期から並外れた集中力や記憶力の高さをもっていたり、反復練習をほとんどしなくても運動技能や知識などを習得できることなどがあげられます。社会性や情緒の発達の遅れギフテッドの子どもの中には、ある特定の分野において突出した才能を示す一方で、社会性や情緒の発達に遅れを示す場合があります。そのため、同年代の集団になじめなかったり、強いこだわりを持つことで周囲とのコミュニケーションが取りづらくなるといった困りごとが生じることがあります。特性ゆえの生きづらさギフテッドの子どもは、特定の分野の才能が秀でている半面、そのほかの分野の苦手さが目立ったり、それがつらいと感じてしまう場合もあります。周囲から理解を得られにくいことも、本人の辛さの一因となります。このように、高い能力に恵まれる一方で独特な特性ゆえの生きづらさを抱えやすい側面もあり、うつ状態にも陥りやすいことが指摘されています。参考:林睦「ギフテッドの概念と日本における教育の可能性」過度激動ギフテッドの特徴の一つに「過度激動」という概念があります。これは、ポーランドの精神科医で心理学者であったドンブロフスキ(1902-1980)が提唱した概念で、日常の刺激を非常に強く感じることを指します。ギフテッドの高い能力とも関わる”刺激への反応の高さ”に起因し、感覚的な刺激や精神的な刺激に過剰に反応することです。例えば、味覚や嗅覚、触覚や聴覚といった感覚が過敏で不快感が強かったり、喜怒哀楽などについても人一倍感じてしまったりすることがあります。参考:林睦「ギフテッドの概念と日本における教育の可能性」ギフテッドの診断基準はある?ギフテッドは医学的疾患名ではなく、医学的診断基準もありません。ギフテッド教育が発展しているアメリカにおいては1972年に米国議会に提出された「マーランド報告」により「知性、創造性、芸術性、リーダーシップまたは特定の学問分野で高い達成能力を持ち、その能力を発揮させるために通常の学校教育以上の活動や支援を必要としている子ども」と定義づけられていましたが、そのあとは州によって変更が加えられていったため、アメリカ国内においてもギフテッドの定義は州によって異なります。また、ギフテッドを知能指数(IQ)から判断する方法などもあるとされますが、現在ではIQのみでは測ることができない芸術性や創造性といった領域における高い能力についても含められており、ギフテッドを一概に判断することは難しいとされています。サヴァン症候群とは?ギフテッドとの違いについてギフテッドと似ている概念として「サヴァン症候群」があります。いずれも医学的な診断基準はなく、現在の日本では正式な定義はありません。サヴァン症候群は、知的障害や自閉スペクトラム症といった発達障害などがある人が、ある特定の分野において特異的な能力を有する場合を示す概念です。ギフテッドは特異的に高い能力を持つ人々を指す用語で、発達特性の有無については前提としない点が異なります。サヴァン症候群の例としては、「重度の知的障害があり、日常生活に常に支援を必要とする一方で、地図を暗記したり、見たものを写真のように覚えたりする」「読み書き障害があるが、一度聞いた音楽は完璧に演奏できる」などが挙げられます。またギフテッドは、どちらかと言えば教育用語として用いられる概念とされています。ギフテッドの教育について日本においては令和3年から文部科学省によって「特定分野に特異な才能のある児童生徒に対する学校における指導・支援の在り方等に関する有識者会議 」とするギフテッドの学習支援についての検討が行われています。精神面や社会面に難しさを抱える子どもへの対応ギフテッドの子どもは、ある部分は非常に得意とする一方で、大きな苦手分野を併せ持つといった、領域によって発達の程度が異なるケースもあります。これは学習面においての凸凹だけでなく、日常生活においてもいえます。例えば、言葉や認知能力が非常に発達している一方で、精神面や社会面に難しさを抱える場合なども見られます。ギフテッドの子どもは、同年代の子どもたちへの溶け込みにくさなどがある場合も少なくなく、学校で理解を得られなかったり不登校になったりすることもあるとされています。日本においてもギフテッドの子どもにおける不登校の対応などについても検討がなされています。個別最適な学び・協働的な学び文部科学省は、学校におけるギフテッド教育の概要として、特異な才能のある児童生徒も含め、「個別最適な学び」を通してそれぞれの資質や能力を育てていき、「協働的な学び」という観点も大切にしながら子ども同士がお互いの違いを認め、学び合いながら相乗効果を生み出す教育が必要だとしています。ギフテッドの子どもは、同年代の子どもよりも物事の理解が数段早いために、すでに理解したことを繰り返すことを極端に嫌う傾向があるともされています。そのため、計算や漢字などのドリルの繰り返しを嫌がったり、すでに分かっている内容について丁寧に記述することをつらく感じたりすることがあります。周囲の大人は、ギフテッドの子どものさまざまな性質について知り、一人ひとり異なる困りごとについて目を向け、理解していくことが大切です。さらに、ギフテッド教育においては通常の学校教育以外にも、能力を伸ばしていくにあたって大学や民間団体などが担う役割が大きいともいわれています。ギフテッドについてまとめギフテッドの子どもは、高い理解力から本人の困りごとが周囲から見えづらいこともあり、学業成績に反映されない本人の訴えが、些細な問題として見過ごされてしまうことがあります。ギフテッドの子どもは驚異的に高い能力を示す側面から「何も困っていない、何でもできる」と誤解されることもあります。一方でこだわりの強さや完璧主義・理想主義からくる自分自身への失望感や抑うつなど、さまざまな困りごとを抱えている場合があります。そうした子どもの困りごとにも焦点を当て、学校教育にあわせて民間団体なども活用しながら、一人ひとりに合わせた対応をしていくことが大切だといえます。また、本人の持つ苦手な分野や領域をサポートしていく周囲の理解や協力が重要です。文部科学省 特定分野に特異な才能のある児童生徒に対する指導林睦「ギフテッドの概念と日本における教育の可能性」日高茂暢「知的ギフテッドの子どもの持つ特別な教育的ニーズの理解」村山拓「米国におけるギフテッド教育に関する特性把握と対応をめぐる議論の特徴」(コラム内の障害名表記について)コラム内では、現在一般的に使用される障害名・疾患名で表記をしていますが、2013年に公開された米国精神医学会が作成する、精神疾患・精神障害の分類マニュアルDSM-5などをもとに、日本小児神経学会などでは「障害」という表記ではなく、「~症」と表現されるようになりました。現在は下記の表現になっています。神経発達症発達障害の名称で呼ばれていましたが、現在は神経発達症と呼ばれるようになりました。知的発達症(知的障害)、自閉スペクトラム症、注意欠如・多動症、コミュニケーション症群、限局性学習症、チック症群、発達性協調運動症、常同運動症が含まれます。※発達障害者支援法において、発達障害の定義の中に知的発達症(知的能力障害)は含まれないため、神経発達症のほうが発達障害よりも広い概念になります。ASD(自閉スペクトラム症)自閉症、高機能自閉症、広汎性発達障害、アスペルガー(Asperger)症候群などのいろいろな名称で呼ばれていたものがまとめて表現されるようになりました。ASDはAutism Spectrum Disorderの略。
2023年08月06日聴覚過敏、軽度の脳性麻痺の私。通常学級へ行くも困りごとは多く…私は14歳のときに、自閉スペクトラム症グレーゾーンの診断を受けました。就学前は聴覚過敏と、ごく軽度の脳性麻痺のみわかっていたという状態です。就学前健診では、・聴覚過敏の特性のため、通常学級よりも特別支援学級で授業を受ける方がリスクがあること(奇声や泣き叫ぶ声が苦手なために、むしろ授業理解が遅くなってしまうため)・目立つような知的な遅れがないこと・麻痺自体は軽度で、多少のふらつきはあっても装具なしで歩けていること・配慮を要する場面が非常にまれであることこれらの意見に両親も納得し、通常学級へ進学しました。ですが、入学後は多数の困りごとに苦しめられました。まず、聴覚過敏のため、クラスメイトの泣き叫ぶ声、奇声などが聞こえると過呼吸を起してしまいました。また、体育館など天井が高い屋内で先生がマイクを使うと、天井からの反響が耳元で残響として残ってしまい、気持ち悪くなってしまうことが何度もありました。そんなときは体育館から出ることしかできません。そして、共感性も強かったのか、周囲に理不尽な怒られ方をされている人がいると、怒られている方の心境に自らも引きずられて、過呼吸を起こすこともありました。中学3年生のとき、卒業式前の練習でやる気のない同級生が普段怒鳴ることのない先生から怒られたところ見て、先生のあまりの豹変ぶりと怒るさまをみてびっくりしてしまい、30~40分ほど過呼吸がおさまりませんでした。Upload By ユーザー体験談こうした症状にも困りましたが、一番困ったのは「見た目でわかる」特性です。私は一人で歩くことはできますが「爪先歩き」(専門用語では「尖足(せんそく)歩行」とも言います)のような特徴的な歩き方をします。特別な装具などを試した時期もありましたが、体への負担が大きかったこともあり、介助を必要とするような場面もまれだったことから、装具や杖、車椅子などは使わず、自力で歩いています。しかし、いくら「程度は軽い」と言っても、つま先歩きという見た目でわかる特性があったこともあり、クラスメイトから思ったことをストレートな物言いでぶつけられることが多くありました。「歩き方が変」、「足が不自由なのになんで同じクラスにいるの?」と聞かれることは、1年間で100回…いえ、それ以上数え切れないほど言われ、私はそのたび傷ついていました。Upload By ユーザー体験談「麻痺がどうのとか言い訳する奴…」中学校から始まったいじめそんな生活が続いて8年目、中学2年生の春のことです。「またコイツ(=私)と一緒かよ。麻痺がどうのとか言い訳する奴と…」同じ小学校だった男子のこの一言がきっかけで、別の学区で中学校から一緒になった子どもたちも巻き込んで、いじめが始まったのです。それは、言葉の暴力だけでなく、登校した私が教室に入れないようにドアをかたくなに開けないなど物理的なものもありました。私自身もいじめのストレスから聴覚過敏の症状が顕著になるとともに、周りに受け入れてもらえないことで人間不信にも陥ってしまいました。私は音楽が好きだったので、中学に入学したとき吹奏楽部に入部していました。ですが、部活動以外の学校生活でのストレスから心の余裕を失くし、部活にも行けなくなっていました。ただ、私は部活が好きでした。中学卒業後も吹奏楽を続ける条件で、親に無理を言って楽器を購入してもらったくらい、長く続けたいと思っていました。ですが、このままでは行くことができません。そこで顧問の先生に、学校に行けないときも部活には出させてほしいこと、部活に出たことをきっかけに学校にも慣れていきたいとお願いしたのです。ですが、その思いは届かず、先生からは「学校生活をこなした上での部活でしょ?」と返されてしまいました。私は、「無理を通してまで楽器を購入したにも関わらず、楽器と距離を置く罪悪感」と「学校を休むといじめっ子から『逃げ』ととらえられ、いじめがエスカレートするのではという恐怖心」、「それでも学校へ行くことがつらくてたまらない」という葛藤の中、ついに、秋から半年間不登校となってしまいました。Upload By ユーザー体験談なんとか中学3年生で復帰、その後全日制の高校に進むも、常にいじめのフラッシュバックと闘いながらの日々でした。つらい中も私は悩み抜いて進路を決め、それを目標に何とかギリギリで高校を卒業しました。「自分を知りたい!」自分を受け入れるために、発達心理学を学んでいます私は現在、「発達障害(心理)をもつ自分を理論的に知って受け入れたい」という願いのために心理学部へ進学、発達心理学を中心に勉強する大学生です。大学生のいまでも、ときどき連休明けや長期休暇明けの登校が怖く感じることがあります。また、講義の中ではいじめを取り扱うこともあり、フラッシュバックの可能性もゼロではありません。あらかじめ講義のテーマが分かっているときは、担当してくださる教授と直接お話をして、「○回目の授業で『いじめ』を取り扱うとのことですが,かくかくしかじか(中学時代のことが)あってフラッシュバックからつらくなって授業どころじゃなくなる可能性があります。そのときは途中退出させていただくこともありますがいいでしょうか?」と説明しています。どの先生からも快く理解を得られています。いじめは、人にとても暗い、大きな傷を残します。私はこの傷を自分を知ることによって癒し、受け入れ、いつか乗り越えていきたいと思っています。そして、いつかつらい思いをしている誰かを助けることができるように、勉強を頑張っていきたいです。Upload By ユーザー体験談イラスト/SAKURAエピソード参考/Zero(監修:鈴木先生より)脳性麻痺は運動障害であり、知的障害ではありません。ただ、一般的には知的障害とてんかんを伴っているケースが多くみられます。周産期に何らかの問題があって脳性麻痺となることが多く、脳の外側に障がいがあると手に、内側に障がいがあると足に症状が出ます。尖足歩行はASDの初期にも一過性に見られますが、それは重力不安からくるものであり、脳性麻痺とは異なります。ASDからくる聴覚過敏は目に見えませんが、脳性麻痺からくる尖足歩行は目に見えます。音の過敏で不登校になるASDのお子さんが多いことから、両方の障がいについて学年の初めに担任の先生から子どもたちや親たちへ分かりやすく説明してあげることが大切です。一番嫌な音は、怒鳴る声です。突発的な大きな音にASDの子は敏感に反応します。障がいを持っている子どもに嫌がらせをするのではなく、みんなで協力してサポートできる学校が理想なのです。これこそが文部科学省が提唱しているインクルーシブ教育の原点ではないのでしょうか。(コラム内の障害名表記について)コラム内では、現在一般的に使用される障害名・疾患名で表記をしていますが、2013年に公開された米国精神医学会が作成する、精神疾患・精神障害の分類マニュアルDSM-5などをもとに、日本小児神経学会などでは「障害」という表記ではなく、「~症」と表現されるようになりました。現在は下記の表現になっています。神経発達症発達障害の名称で呼ばれていましたが、現在は神経発達症と呼ばれるようになりました。知的発達症(知的障害)、自閉スペクトラム症、注意欠如・多動症、コミュニケーション症群、限局性学習症、チック症群、発達性協調運動症、常同運動症が含まれます。※発達障害者支援法において、発達障害の定義の中に知的発達症(知的能力障害)は含まれないため、神経発達症のほうが発達障害よりも広い概念になります。知的発達症知的障害の名称で呼ばれていましたが、現在は知的発達症と呼ばれるようになりました。論理的思考、問題解決、計画、抽象的思考、判断、などの知的能力の困難性、そのことによる生活面の適応困難によって特徴づけられます。程度に応じて軽度、中等度、重度に分類されます。ASD(自閉スペクトラム症)自閉症、高機能自閉症、広汎性発達障害、アスペルガー(Asperger)症候群などのいろいろな名称で呼ばれていたものがまとめて表現されるようになりました。ASDはAutism Spectrum Disorderの略。
2023年07月25日鍼灸院で不登校児の支援をしている、ゆうべファミリー治療院(兵庫県明石市、代表:夕部 智廣)は、赤ちゃんから使える「刺さない鍼(小児はり)」を用いて子どもの体や自律神経のケアと、公認心理師による心理カウンセリングで、不登校でお困りの子どもや保護者をサポートしています。同院での不登校でのご相談は、昨年6月の6件に対し今年6月は19件と、約3倍に増加していることをご報告します。詳細: 施術風景1施術風景2■急速に増加している不登校児小中学生の不登校児は2017年に14万人を超え、2021年には24.5万人になるなど、不登校の急速な増加は社会問題化しています。しかし、環境整備や社会的理解をはじめ、不登校児に対する公的な支援はまだまだ充実していないため、子どもや保護者はどこに支援を求めればいいのか混乱しているという現状があります。■心だけではなく、まず「体」の改善を視野に不登校児支援を考えるとき、心の問題ととらえて、カウンセリングなどで話を聴くという対応が取られやすいです。もちろんカウンセリングも大切です。しかし、体が不調な時に、カウンセリングで思考の整理がうまくできそうでしょうか?体が不調な時は思考がまとまりにくいため、カウンセリングは子どもにとって苦痛な時間になることも少なくありません。そうすると、子どもはカウンセリングを受けることに負担を感じて、拒否してしまうケースもあります。カウンセリングなどの話し合いを効果的に役立たせるためにも、まずは体を整えていくことが大切なのです。■自律神経を整えることが得意な鍼灸子どもの不登校の要因に、頑張りすぎによるエネルギーの枯渇や、ストレスを起因とした起立性調節障害、過敏性腸症候群などの「心身症」といわれる状態が関係していることも少なくありません。そして、心身症の多くは自律神経の失調症状が現れます。鍼灸は数ある国家資格施術の中でも慢性疾患や自律神経を整えることに特化した施術技術でもあるため、不登校児の体の不調を整え、助けになることは多いのです。体が整うと話し合いに対するモチベーションも上がり、思考の整理もしやすくなるため、心のケアや将来のビジョン作成に必要な心理カウンセリングも有効に作用してきます。■日本に古くから伝わる刺さない鍼(てい鍼や小児はり)鍼灸院は「鍼を刺す」というイメージがあるため、施術を怖がる子どももいますが、当院では、刺さない鍼の「小児はり」や「てい鍼」でも対応をしています。てい鍼や小児はりは、赤ちゃんから大人まで利用でき、夜泣きやカンシャク、アトピーなど、幅広く適応する日本に古くから伝わる技術です。小児はりの施術は怖くなく、心地良い刺激で体調が回復していくので、子どもたちにも喜ばれます。しかし、鍼灸や小児はりで、体や自律神経を日常的に整えることが、不登校の予防や不登校児の支援になることは、残念ながらまだあまり知られていません。小児はり小児はり施術 動画■長期休暇明けは相談が急増 夏休み中にもケアを夏休みなどの長期休暇明けは、学校に行きにくくなる子どもが増える傾向があるので、子どもに不調や疲れの様子が見えたならば、早めの時期から心身を整えておくことが重要です。心理カウンセリングももちろん大切なのですが、お子さんに疲れた様子がある場合には、慢性疾患や自律神経を整えることが得意な鍼灸師に一度ご相談してみることで解決の糸口につながることもあるということを、世の中に認識していただければ、救われる子どもは増えると考えています。■ゆうべファミリー治療院 代表 夕部 智廣鍼灸師・公認心理師・保育士・登録販売者現在、ゆうべファミリー治療院の代表として、大人や乳幼児への施術の提供を行う傍ら、鍼灸学校の神戸東洋医療学院で小児はりの授業を担当する。また、刺さない小児鍼『ベビーてい鍼』を考案し、ベビーてい鍼の講習会を全国各地の鍼灸師に向けて行っている。さらに、公認心理師で、NLP(神経言語プログラミング)のトレーナーであり、NLPリレーションシップラボを主催し、医療者のための患者コミュニケーションの勉強会などを開催している。また、子育て支援センターなどと連携し、子育てに悩みを抱えている母親への支援活動や不登校児の支援も積極的に行っている。夕部 智廣【詳細・スタッフ紹介】 院の外観院の待合■ゆうべファミリー治療院2003年9月開業以来、一般の方々の他、乳幼児や産後の母親の心身ケアを主に行う。刺す鍼や美容鍼などの通常施術も行う中で、通常の施術以上に鋭敏な感覚を必要とする、刺さない鍼(てい鍼、小児はり)の技法を得意とする。近年急増している、不登校児の心身の支援にも注力している。また、施術に加え、公認心理師としての知見を活かし、心理カウンセリングや対話で患者さんに寄り添い、支援することを目的とした治療院を運営している。院名 : ゆうべファミリー治療院代表 : 夕部 智廣(ゆうべ ともひろ)所在地 : 〒674-0067 兵庫県明石市大久保町大久保町638-11TEL : 078-995-8157営業時間: 9:30~19:00定休日 : 日・木・祝事業内容: 鍼灸・小児はり・心理カウンセリング設立 : 2003年9月URL : 施術室小児はりの様子 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2023年07月23日稲垣吾郎、新垣結衣らが出演する映画『正欲』の公開日が11月10日(金) に決定し、併せてティザービジュアルと特報映像が公開された。本作は、第34回柴田錬三郎賞を受賞した朝井リョウによる小説『正欲』の映画化作品。家庭環境、性的指向、容姿──様々に異なった“選べない”背景を持つ人たちを同じ地平で描写しながら、人が生きていくための推進力になるのは何なのかというテーマを炙り出していく。稲垣は息子が不登校になった検事・寺井啓喜役を、新垣は特殊性癖を持つことを隠して生きる桐生夏月役をそれぞれ演じる。そのほか両親の事故死をきっかけに中学3年まで暮らしていた広島に戻ってきた佐々木佳道役を磯村勇斗、一見華やかな場所にいるように見えるにも関わらず、人との交流を避ける大学生・諸橋大也役を佐藤寛太(劇団EXILE)、そして大也と同じ大学に通い、学祭実行委員として大也が所属するダンスサークルにイベント出演依頼をする神戸八重子役を本作が映画初出演となる東野絢香が務める。公開されたティザービジュアルでは、『正欲』というタイトルが大きく示されており、「(ab) normal desire」という映画『正欲』の英題がパッションピンク色の手書き風文字で強調されている。あえて()でくくられた「ab」が意味するものとはなんなのか、気になるビジュアルとなっている。特報映像でも本作のタイトルが大きく強調され、「正」という文字が最初に示された後、稲垣、新垣、磯村、佐藤、東野それぞれの表情が大きく映し出されていく。「欲」という文字が次に示されると、「それでも私が、私たちが抱えている欲望は、あって良いものだと思いたい」という新垣が演じる桐生夏月の台詞とともに、再度キャストの表情が次々と映される。また、新たに7名の出演者が発表された。不登校になった息子との距離を掴めずにいる啓喜に対し、徐々に気持ちが離れていく妻・由美役に山田真歩、啓喜とともに検察庁に勤める事務官・越川秀己役に宇野祥平、夏月と佳道の中学の同級生・西山修役に渡辺大知、 夏月と同じ商業施設で働き、夏月を気に掛ける妊婦の女性・那須沙保里役に徳永えり、ある日をきっかけに、佳道と大也と秘密を共有するようになる小学校の非常勤講師・矢田部陽平役に岩瀬亮、大也の所属するダンスサークルのリーダー・高見優芽役に坂東希、そして中学時代、夏月と佳道の担任をしていた教師役を山本浩司が演じる。『正欲』特報<作品情報>『正欲』11月10日(金) TOHOシネマズ日比谷ほか全国ロードショー原作:朝井リョウ『正欲』(新潮文庫刊)監督:岸善幸脚本:港岳彦■出演稲垣吾郎、新垣結衣、磯村勇斗、佐藤寛太、東野絢香山田真歩、宇野祥平、渡辺大知、徳永えり、岩瀬亮、坂東希、山本浩司配給:ビターズ・エンド(C)2021 朝井リョウ/新潮社 (C)2023「正欲」製作委員会公式サイト:
2023年07月18日小学校入学後、困りごとが続出。特定の教科だけ特別支援学級に通うことに保育園のときから、ほかの子と少し違う…?というところがあった息子ですが、小学校は通常学級へ入学。しかし、そこからさまざまな困りごとが出てきてしまいました。息子の学校は登校後体操服に着替えて、そのまま一日過ごす決まりですが、息子は着替えませんでした。周りのお友達に「着替えた方がいいよ」と助言されても、なぜわざわざ着替える必要があるのか納得できない息子は、周りに合わせた行動がとれなかったのです。また、授業中手を挙げる大勢のお友達の「ハイ!ハイ!」の声や、休み時間の教室のざわざわした音が苦手で、耳を塞いでしゃがみ込んだり、それでも耐えられなくなると暴れてしまいました。体育の授業でドッジボールをやったとき、校庭の横を走る車に夢中だった息子(当時は、働く車が大好きでした)。ですが、ドッジボール中ですので、ぼんやり立っている息子は恰好の的です。当然ボールをぶつけられるのですが、すると息子は怒って相手の子に殴りかかってしまいました。そのほかにも机にぶつかった友達を「わざとやった!」と決めつけ、暴言を吐いたり追いかけ回したり…。家では、宿題で非常に苦労しました。つきっきりで教えて、終わるのが毎日夜8時過ぎなのです。そんなこともあり、先生の勧めでクリニックを受診し、検査を受けました。その結果、息子はアスペルガー症候群(現在の自閉スペクトラム症に含まれる)と診断されました。さらに聴覚過敏や偏食もあることもわかりました。保育園のときから感じていた「ほかの子と少し違う?」という違和感の原因が、やっとわかったと思いました。そして特別支援学級の先生が、「国語と算数だけ特別支援学級に通ってみたらどうでしょうか」と勧めてくださいました。おそらく、国語と算数の宿題に苦戦していたからだと思います。通常学級に在籍しながら、特定の教科だけ特別支援学級で受けるというやり方は、うちの学校では息子が初めてだったようですが、とてもありがたいものでした。※通常学級在籍の場合、個別の支援は「特別支援教室」もしくは「通級指導教室」で行われます。もしくは特別支援学級に在籍し、特定の科目を交流級にて受ける形をとります。この体験談のお子さまについては、学校の判断により、通常学級に在籍しながら一部の科目について特別支援学級で受けています。Upload By ユーザー体験談プロの技に感服!特別支援学級の先生の工夫は至れり尽くせり1年生の2学期から、息子は国語と算数の授業を特別支援学級で受けるようになりました。少人数で静かな環境が本人に合っていたのか、息子は特別支援学級の授業を集中して聞くことができました。そして特別支援学級の先生は、発達障害児がどこにつまずきやすいのかを分かっていて、教え方もさまざまな工夫をしてくれました。息子は国語が大嫌いでした。「わ」と「は」の違いが分からず、「、」や「。」の間の開け方や「ば」や「ぱ」などの濁点も見間違えてしまいます。それを指摘すると暴れてしまい困っていたのですが、特別支援学級の先生は、教科書読み上げのCDを使って、読み方を教えてくれました。すると、目で見るだけでは分かりづらかった違いを意識できるようになり、すんなり頭に入ったようでした。筆圧が弱く、フラフラ書きや文字のバランスが悪い息子の文字についても、十字線のあるマスの大きなノートを使い、「それぞれのマスには、どんな形が入るかな?」とクイズ方式で楽しみながら取り組んでくれました。Upload By ユーザー体験談息子は算数は好きで、足し算引き算は暗算していましたが、「=」を書き忘れる、また、「+」と「-」を見間違えることがあり、荒れることがありました。ただ、得意な科目のため通常よりも速く学習が進み、一年生の終わりころからは、掛け算のCDやパソコンを使うなど、視覚と聴覚の両方を使って教えてもらえました。息子に合ったやり方なので、ストレスなく覚えられたようです。また、コンパスの使い方も早めに練習してくれ、至れり尽くせりでした。息子はバツをつけられることに対して強く反応し興奮してしまうのですが、特別支援学級ではそんな息子のため、一番最初に合っているものを赤でマルにし、やり直して正解をもらうと、今度は息子の好きな色でマルがもらえるという工夫をしてくれました。この方法で少しずつ息子のイライラも軽減されました。一方、私は発達障害の本を図書館で借りてきて読みあさり、そこでイヤーマフを知りました。これを使用できればイライラが少しは軽減するかも!と思い、すぐに学校側に相談して使用許可を頂きました。何個か購入して本人が気に入ったものを使用するようになり、息子はずいぶんと楽になったようです。使わなかったイヤーマフは、同じような苦しみを味わうお子さんが1人でも減らせればと特別支援学級に寄付しました。こうして特別支援学級の先生のおかげで、息子は不登校になることもなく、無事中学生になりました。Upload By ユーザー体験談「俺は、恵まれた環境でここまでこれた」という息子の夢を応援したい中学生になってからも、小学校と同じように、国語、数学、そして英語の授業を特別支援学級で受けました。しかし、「板書ができないのはサボっているからだ」とある教科担任の先生から言われ、クラスでちょっとイジメにあってしまった息子は、一週間に1、2度休むようになってしまいました。私は傷ついた息子を何とかサポートできないかと、再度発達検査をして診断書をとり(ここでLDの診断がでました)、それを息子に関わる全ての教職員にコピーして渡しました。LDがあるから板書ができないと合理的配慮を求めたのですが、通常学級だとノートの提出があり、成績に関わると言われたため、中学2年生から特別支援学級に所属することになりました。このおかげで休みがちだった息子は不登校になることもなく、高校にも無事に合格したので、早めに判断して在籍学級を移ってよかったと思っています。中学卒業後は、特別支援学級がある高校が住んでいる地域になかったため、週3日通う通信制の高校を選択しました。出席日数で大学の指定校推薦が受けられなくなると息子の抱く「将来の夢」の実現が危ぶまれるため、あえて通信制高校にしたのです。息子の将来の夢は「特別支援学級の先生」です。実は息子は、父親を4歳で亡くしています。息子以外わが家はみんな女性ばかりです。特別支援学級の先生は、困ったとき力になってくれた身近な男性です。そして卒業するまでの6年間、勉強だけでなく、さまざまなことを教えてくれました。運動会の組体操、逆立ちの仕方。林間学校の飯盒炊飯の事前練習。修学旅行前には銭湯にも連れて行ってくれ、男風呂の経験もさせてくれました。息子は先生がとても大好きでした。きっと、うっすら覚えているかどうかの父親と重ねていたのかも知れませんね。Upload By ユーザー体験談息子は、自分と同じように困っている子どもたちをサポートしたいと言っています。「俺は、恵まれた環境でここまでこれた。障害を持っていても、諦めなくていいって、先生が教えてくれた。俺に関わった人達に感謝したい」勉強だけでなく、息子の人生に大きな、いい影響を与えてくださった特別支援学級の先生には感謝してもしきれません。イラスト/keikoエピソード提供/しのっぺ(監修:室伏先生より)特別支援学級へ通われることになった経緯、特別支援学級での学習の工夫などについて具体的に共有くださりありがとうございました。素晴らしい先生方に出会えて、息子さんに合う方法で学ぶことができたこと、本当によかったですね。私も息子さんの夢を応援したいと思います。学習障害のあるお子さんは個々の苦手に合わせた学習が必要ですが、通常学級の生徒の数では個々に合わせた支援は難しいです。このお子さんの通われていた学校では一部の授業だけを特別支援学級で受けるという柔軟な形をとってくださったとのことですが、どの地域でもそのような支援が受けられるわけではなく、悩まれている親御さんも多いことと思います。通級指導教室に通っているお子さんもいらっしゃいますが、頻度として十分ではないこと、学習障害への個別指導に対応してくださる先生がいらっしゃるかどうかに依存してしまうこと、テストや試験においての配慮は受けにくいこと、など課題はたくさんあります。学習障害で読みや書き、計算などに困難さはあるけれど、知的障害はない場合、特別支援学級に在籍することは難しいこともありますし、在籍できたとしても、困難さのない範囲の学習に支障をきたす可能性や、学習以外の生活の場面で必要以上の制限を受けてしまう可能性などがあります。困っているお子さん全員が、一人ひとりにあった柔軟な教育、配慮が受けられる社会になるといいですね。(コラム内の障害名表記について)コラム内では、現在一般的に使用される障害名・疾患名で表記をしていますが、2013年に公開された米国精神医学会が作成する、精神疾患・精神障害の分類マニュアルDSM-5などをもとに、日本小児神経学会などでは「障害」という表記ではなく、「~症」と表現されるようになりました。現在は下記の表現になっています。ASD(自閉スペクトラム症)自閉症、高機能自閉症、広汎性発達障害、アスペルガー(Asperger)症候群などのいろいろな名称で呼ばれていたものがまとめて表現されるようになりました。ASDはAutism Spectrum Disorderの略。SLD(限局性学習症)LD、学習障害、などの名称で呼ばれていましたが、現在はSLD、限局性学習症と呼ばれるようになりました。SLDはSpecific Learning Disorderの略。
2023年07月17日起立性調節障害の原因は?よく見られる症状、治療法は?起立性調節障害は、自律神経系の循環調節機能の異常によって引き起こされると言われています。交感神経活動により、血流が脳に十分にいきわたらず、立ちくらみ、朝起き不良、頭痛、動悸、血圧の変動、倦怠感などの症状があります。起立性調節障害の発生頻度は、軽症例も含めると、小学生の約5%、中学生の約10%にものぼり、10~16歳の第2次性徴期、思春期に起こりやすく、ほかに、水分不足、ストレス等も起立性調節障害の要因となります。不登校の子どもの約3~4割が起立性調節障害を併存しているとも言われ、学校生活や社会生活に大きな支障となる場合があるため、起床時の姿勢、筋力維持、十分な水分補給、睡眠リズムの調整などの日常生活における工夫や、薬物療法などの適切な治療で症状を軽減し、家庭や学校において環境調整を行っていくことが重要です。【小児科医に聞く】起きられない、学校に行けない…何科に行く?薬はある?保護者ができることは?起立性調節障害に関するギモンに医師が回答(質問)子どもがめまいや頭痛を訴えて朝起きられず、学校を休みがちです。起立性調節障害か、あるいは何か大きな病気ではないかと心配です。どんな症状が起立性調節障害に当てはまるのか、チェックポイントはありますか?何科を受診すればよいでしょうか?(回答)起立時に脳への血流が低下し、朝起き不良、食欲不振、全身倦怠感、立っていると気分が悪くなる、立ちくらみといった症状が認められます。症状は午前中に強く、午後からは体調が回復するのも特徴です。検査には症状をきたすほかの疾患がないか、例えば鉄欠乏貧血、甲状腺ホルモンの異常などがないか除外します。起立性調節性障害が疑わしい場合、起立負荷試験を行います。臥床安静時と、起立直後、起立継続時の血圧、脈の変化を調べます。起立性調節障害とは限らないので、疑わしい場合にはかかりつけの小児科に相談するのが良いでしょう。Upload By 発達障害のキホン(質問)中学生の娘が起立性調節障害と診断されましたが、なかなかよくなりません。何とか起きて学校に行けても、だるくて体も思うように動かないようです。勉強の遅れも気になり、本人も焦っています。症状が改善するいい方法や治し方はありますか?また、起立性調節障害に使われる薬にはどんなものがありますか?(回答)薬物療法だけでなく、日常生活で注意すべきポイントがいくつかあります。・起床時にはいきなり立ち上がらずに30秒ほどゆっくり起立する・水分を多めにとる(1日1.5L~2L)・塩分制限はしない(むしろ多めにとるようにする)・早寝早起きなど生活リズムを正しくする(怠くても日中は体を横にはしない)・毎日運動をする(15分程度の散歩から始めると良い)・下肢の加圧ソックスを着用する(血圧低下を予防)薬物療法には、低血圧を予防する薬を使用します。症状によって、薬の内容、飲み方は変わりますので、主治医の先生に相談しながら内服をすすめていきます。効果を感じられるのに1~2週間かかるので、効かないと思ってもすぐにやめないことも大切です。Upload By 発達障害のキホン(質問)高校生の子どもが起立性調節障害になり、学校の授業や部活に出られていません。出席日数の不足や課題が終わらないこともストレスになっているようです。このまま留年してしまうのでは、進学も難しいのではと心配です。いつごろまで症状は続くのでしょうか。大人になると落ち着くのでしょうか。(回答)起立性調節障害は珍しい病気ではありません。小学校の高学年から多くなり、中学校で急増します。女子は男子より2割ほど多いようです。進学の時期とも重なる場合も多く、不安になる親御さんも多くいらっしゃいます。症状の回復はお子さんによってさまざまです。適切な治療が行われた場合には、軽症例では数ヶ月以内に改善します。しかし、翌年に再発する可能性もあります。日常生活に支障がある中等症では、1年後の復学率は約50%、2~3年後は70~80%です。不登校を伴う重症例では、1年後の復学率は30%であり、短期間での復学は困難です。社会復帰に少なくとも2~3年かかると考えたほうが良いでしょう。体力に見合った高校に進学した場合には、第2~3学年になると9割程度が治ると考えられています。お子さんにあった学校を考えるのも大切になります。Upload By 発達障害のキホン(質問)中学生の子どもが起立性調節障害と診断されましたが、朝は立ちくらみや吐き気などを訴えますが、昼ごろには調子が良くなるようです。遊びには行けるのに学校は休むというのは、ただ「学校に行きたくない」という甘えではないのか、このままでは怠け癖がつくのではないか…と思ってしまいます。保護者はどのように接すればいいでしょうか。(回答)起立性調節障害の子どもは、疲れてダラダラしているように見えます。しかし、だらけているわけではなく、自律神経機能が悪いため、起立時に全身・脳への血流が悪くなり、その結果、症状が出てきます。昼ごろには調子が良くなるなら、午後からの登校を試みてください。体力に自信がなければ、保護者がつき添うのも良いでしょう。電車通学の場合には、座席に座れるように、ラッシュアワーを避けるのも良いです。朝起きられないからといって無理やり早く寝かせようとしたり、あるいは朝なんとか起こそうとして怒鳴ったり、怒ったりするのは、親子関係の悪化につながります。大きな声で怒鳴っても、良い結果にはなりません。Upload By 発達障害のキホン起立性調節障害、不登校にまつわるコラムまとめ起立性調節障害は、自律神経系の異常によって起立時に全身や脳への血流がいきわたらず、朝起き不良、食欲不振、全身倦怠感、立っていると気分が悪くなる、立ちくらみといった症状が出てきます。起立性調節障害の発生頻度は決して少なくありませんが、進学の時期と重なる場合も多く、不登校や引きこもりなど、症状が重症化し長引くと、社会生活に大きな支障が出ることもあります。日常生活の中で気をつけられるポイントに留意しつつ、主治医と相談しながら薬物療法や運動療法なども適切に取り入れることが大切です。朝は倦怠感やめまい、頭痛といった症状が強くても、午後には回復することも多く、「疲れてだらけているだけ」と感じられるかもしれませんが、叱責することは良い結果には結びつきません。学校とも連携をして、正しい理解をもって無理なく早期の回復を目指しましょう。
2023年07月15日子どもが小学生になるタイミングは、親子の心身に大きな変化が現れる時期でもあると言われています。もし子どもから登校前に不調を伝えられたら、あなたならどうしますか……?今回は人気クリエイターのねこじまいもみ(@neko_jima_imomi)さんの体験談をもとに描かれた漫画『繊細さん長女が泣きながら学校へ行った日々』から、話の展開を予想していただく漫画クイズをお届けします!泣いて登校できない長女……いもみさんの長女わっちさんは、小学校に入学した2週間後から登校前に腹痛を訴え、泣き出すようになってしまいました。彼女の異変を知ったいもみさんは、長女と一緒に学校へ行く“母子登校”にチャレンジすることを選択します。さらにその後、小児科で長女の症状が『母子分離不安』に当てはまると知ったいもみさんは、一連の事情を夫へ相談することにして……?ここでクイズです!この後いもみさんは、夫から母子登校について“あること”を言われてしまいます。その内容とは、一体どんなものだったでしょうか?ヒントは、いもみさんが『そんな風に言わなくても……』と思うような言葉だったようで……?夫の言葉とは……?正解は「意味とか勝手に思ってるだけ」長女に関する一連の事情を夫に相談するも、母子登校についてはあまり理解してもらえなかったいもみさん。しかしその後、長女の通う小学校の校長先生から『母子登校が必ず長女の力になる!』と励まされ、彼女は涙を流すのでした……!こんなときどうする?わが子の不調に寄り添う考えをパートナーに理解してもらえなかったら、悲しい気持ちになりますよね……。その後のお話でいもみさんは、悩みながらも母子登校を続ける決断をします。あなただったら、こんなときどう対処しますか?(MOREDOOR編集部)(イラスト/@neko_jima_imomi)※本文中の画像は投稿主様より掲載許諾をいただいています。※作者名含む記事内の情報は、記事作成時点のものになります。
2023年07月15日