1月6日、「文春オンライン」によって不倫が報じられた歌舞伎俳優の八代目中村芝翫(55)。記事によると昨年11月末に仕事で訪れた京都で、歌舞伎ファンのA子さん(32)とホテルで3日間夜を共にしたという。さらに、12月にも2人は東京で密会したと報じられている。三代目中村橋之助だった’16年9月にも、襲名を目前に京都の芸妓との不貞行為が発覚した芝翫。その際、妻の三田寛子(54)は会見で「深く夫婦で反省しております」と謝罪。記者から離婚について問われると、「ないで〜す!」と明るく否定していた。’16年10月、先代中村芝翫さん(享年83)の妻で八代目芝翫の母・中村雅子さんと三田は本誌で対談。気丈に振る舞っていた三田を、雅子さんはこう気遣っていた。「寝る間も惜しんで、何から何まで一人で頑張ってくれているものね。でも、あなた、寝なかったり食べなかったり、平気でやってしまうでしょ。私、心配だったのよ、なんだか少しやせちゃったんじゃないかなって」そんな三田は’17年1月、『サワコの朝』(TBS系)で当時の胸中を明かしていた。不倫報道の翌月に襲名公演を控えていたため、「まずはこの襲名をきちっとしないと」と必死だったという。そして、「妻としての仕事で一番大事なのは客席を満員大入りにしなくてはならないという使命がやっぱり一番ではあるんです」と語っていた。「三田さんは夫の健康管理はもちろん、事故など起きないよう送迎もしていました。また先代の芝翫さんからは『客席側はすべて妻の仕事』と教えられ、ご贔屓筋の対応から経理事務に至るまでこなしていました。テレビではほんわかした雰囲気ですが、とてもしっかりした女性。三田さんが不倫騒動を最小限に食い止めたからこそ、芝翫さんは無事に襲名できたのです。そんな妻の献身を、彼は台無しにしてしまいました……」(芸能関係者)昨年は新型コロナウィルスの影響で、歌舞伎座は約5カ月も公演が中止になるなど大きなダメージを受けた。いっぽうで再開後は、客席を半分にするなど感染防止対策に尽力している。再び緊急事態宣言が発出されようとしているなか、またしても妻を裏切った芝翫に批判が殺到している。《三田寛子がテレビで歌舞伎をやるために劇場はコロナ対策を赤字覚悟でしてると言ってたが、役者がこんな時期に旅行して浮気してたら劇場の感染対策なんて意味ないよ》《頼むよ芝翫さん……歌舞伎の関係者もみんなコロナ対策頑張ってんだからさ……》《時代遅れ女遊びは芸の肥やしではない》
2021年01月07日昨年8月に再開し4部制をとっていた歌舞伎座が、今月から3部制となり、演目も2本ずつとなる。第一部は曾我物語をモチーフとした歌舞伎舞踊『壽浅草柱建』。「ことほぎてはながたつどうはしらだて」と読ませる。コロナ禍のため今年は公演を見送った新春浅草歌舞伎。そのため花形俳優たちが木挽町に場を移し、歌舞伎座で顔を揃えるという一幕。もう一幕は『猿翁十種の内悪太郎』。大酒のみの悪太郎は、大きな鎌髭を生やした陽気な腕白者。酔っぱらって薙刀で『橋弁慶』を踊って見せる場面は見せ場中の見せ場。足元がおぼつかない様子で踊ってみせるには踊り手の高い技量が求められる。悪太郎を市川猿之助がつとめる。第二部は、昨年亡くなった上方和事の名手で人間国宝の坂田藤十郎を偲んで、『夕霧名残の正月』。夕霧伊左衛門を中村扇雀と中村鴈治郎。もう一幕は『仮名手本忠臣蔵』「祇園一力茶屋の場」。京は祇園の一力茶屋で遊蕩に耽る大星由良之助。その心底をさぐりにやってくるのは……。由良之助に中村吉右衛門、寺岡平右衛門に中村梅玉、遊女おかるに中村雀右衛門。第三部は、『菅原伝授手習鑑』の「車引」。歌舞伎の様式美を堪能できる一幕だ。荒事の梅王丸、和事の桜丸、そこへ松王丸が現れる。松王丸の横見得、石投げの見得、梅王丸の元禄見得、また松王丸の二本隈、梅王丸の筋隈、桜丸のむきみ隈と、歌舞伎の役柄を特徴づける表現を楽しめる。松本白鸚の松王丸、松本幸四郎の梅王丸、市川染五郎の桜丸と、高麗屋三代による一幕。もう一幕は『らくだ』。落語の人情噺を基にしており、町人たちの暮らしをユーモラスに描く。死んでしまった仲間のために、半次・久六のコンビがなんとかしてお金を工面しようとする。そこで彼の死体を担い踊らせようとするが……。踊る死体はもちろん俳優が演じる。爆笑間違いなしの一本だ。半次に中村芝翫、家主佐兵衛に市川左團次、紙屑買久六に片岡愛之助、家主女房に坂東彌十郎、ほか。文:五十川晶子歌舞伎座『壽 初春大歌舞伎』2021年1月2日(土・祝)~2021年1月27日(水)会場:東京・歌舞伎座
2021年01月02日中村憲剛の偉大さはイベント名を見ても理解できる。12月21日に行われた引退セレモニーの正式名称は『おフロの恋人! LOTTE presents 中村憲剛引退セレモニー&優勝報告会』である。勝点83、26勝、88得点、得失点差57、2位に勝点18差、最少敗戦3試合などなど、記録尽くめで史上最速優勝を果たした川崎フロンターレの優勝報告会の前に、引退セレモニーと謳われているのだ。名前だけではない。2時間半ほどのプログラムの中で、鬼木達監督や谷口彰悟主将のあいさつなど優勝報告セレモニーは15分ほど。時間配分も大半は引退セレモニーが占めた。福田紀彦川崎市市長より市民栄誉賞が授与された (C)J.LEAGUE等々力陸上競技場に1万3000人を集めるなどセレモニーは異例の規模で行われたが、決して華美ではなかった。中村がどれだけクラブ・川崎市に愛され、中村がどれほどクラブ・川崎市に愛されていたかわかるあたたかいイベントであった。式はホームタウン活動で親交が深かった中原消防署や中原警察署、河川協力団体のとどろき水辺の楽校、フロンターレ算数ドリルで関わった川崎市立有馬小学校の関係者が感謝の言葉を並べてスタート。キングカズこと三浦知良をはじめ、川島永嗣、ジュニーニョなど盟友・戦友たちもビデオメッセージを送った。福田紀彦川崎市市長から市民栄誉賞が授与され、36名ものクラブOBも登壇した。さらに本人も登場。チームメイトからのメッセージ、家族からの花束贈呈、スキマスイッチ常田真太郎、SHISHAMOからのあいさつ、川崎市の小学生からの手作りシャーレのプレゼントなど、涙あり、笑いあり、感動ありのラインナップとなった。中村憲剛引退セレモニーに1万3000人が集った (C)J.LEAGUEエース・小林悠は涙ながらに「苦楽をともにした憲剛さんと初めて優勝した時を超える感動はこの先も絶対にない。一緒に抱き合って喜び合えたことが本当にうれしかった。憲剛さんがいなかったら、今の僕は絶対にないと断言できます。僕にとって大きな存在でした」と感謝の念を表した。長男・龍剛くんは「中村憲剛選手の18年間のサッカー人生は出来すぎでした。悲しい時も悔しい時もともに乗り越えてきた家族として、ありがとうと伝えたいです。引退、おめでとう。そして、ありがとう」と12歳とは思えぬクオリティの手紙を披露した。中村は集まったゆかりのある人々、チームメイト、クラブ関係者、そしてファン・サポーターに感謝の言葉を並べた。「みんながありがとうと言ってくれたけど、ありがとうと言いたいのは僕の方。何でもない大学生を拾ってくれたフロンターレには感謝しかありません。僕はフロンターレで学んだ。それは地域密着、『川崎市のみなさんを笑顔に、元気にする』こと。自分がただサッカーをやっていればいいという発想の人間だったら、ここまでプレイヤーとして続けられなかったと思うし、フロンターレもここまで大きくなることはなかったと思っている。本当にそういった意味でフロンターレに拾ってもらって心からよかったと思っているし、この18年間、本当に感謝の気持ちしかない。頼もしい後輩たちにフロンターレは任せて、僕は先のステージに進みたい。今日の景色は一生忘れません。本当に感謝しています。フロンターレ、最高です」胴上げの回数はもちろん背番号にちなみ14回 (C)J.LEAGUE場内一周では神輿にものった (C)J.LEAGUEチームメイトたちによって背番号と同じ14回を2セット胴上げされた中村は場内を一周。ファン・サポーターとの別れを惜しんだ。セレモニーを終えた後、中村は記者会見に登場し、「もう何だろ。すごいことが起きたんだなと。感情が揺さぶられて、心地よい疲労感で気持ちよかった。一生忘れられない光景がまたひとつ増えました。本当に引退するんだなと」と率直な感想を語った。さらに「夢見心地。今もフワっとしている。本当に感謝しかない。本当に幸せ者だなと。入れてくれたのもそうだし、ここまで大きく育ててくれたのもそう。僕も還元していかないといけない」と続けた。泣いたことを指摘されると、「泣かない方がおかしい(笑)。感情を揺さぶられすぎて、わけがわからなくなかった。みんなの思いがありがたすぎて。基本泣き虫だから、案の定泣きました」と頬を緩めた。チームを代表してメッセージを送る小林悠(川崎フロンターレ) (C)J.LEAGUE小林からのメッセージについて質問されと、「いつ泣くかなと見ていたが、あいつにしか話せない話をしてくれたので、僕も感極まった。僕の方こそ感謝している。彼が優勝させてくれたんで」と言い、龍剛くんの手紙について問われると、「息子の文章力の高さにちょっと引いた(笑)。彼が息子であることを僕は誇りに思う。もちろん妻もふたりの娘もそう。4人がいなければ、僕はここまでがんばれなかった。心の底から感謝している」と振り返った。サッカーを志す子どもたちへメッセージも送った。「僕自身足が遅かったり、体が小さかったりと劣等感を持っていた。劣等感を武器に変えることで道が切り開けて、40歳までやれた。可能性に蓋をせずに、毎日毎日トレーニングしていけば誰でも必ず道は開ける。受け入れてくれる素晴らしいクラブが川崎にはあると伝えたかった」次なる夢の日本代表監督について、コメントを求められると、「過程を経て、タイミングが合って初めてなれるもの。そうなるには本当に勝たないといけないし、評価されないといけない。自分から目指しますなんて軽々しく口にできないが、目指すのは自由」と口にした。大いなる目標の前に、目の前に迫った目標がある。もうひとつのタイトル『天皇杯』である。次なる戦いに向けて、中村は「今日は感情を揺さぶられすぎたので、今日は切り替えられない。明日トレーニングがある。明日からしっかり切り替えていきたい。みんなとサッカーできるのもあと10日。まず準決勝に向けてしっかり準備をして全力で向かっていきたい。(国立での決勝については)正直そこまで考えていない。相手のあることなので、勝てる保証はどこにもない。準決勝、等々力でやるのは最後。そこで全力を尽くすことしか考えていない」とキッパリ。中村憲剛の勇姿が見られるのも最大あと2試合 (C)J.LEAGUE中村憲剛は、そして川崎フロンターレは12月27日(日)・等々力陸上競技場での『天皇杯』準決勝でブラウブリッツ秋田×福山シティFCの勝者と対峙し、1月1日(金・祝)・国立競技場での『天皇杯』決勝を目指す。準決勝のチケットは予定枚数終了、決勝のチケットは12月26日(土)午前10時より一般発売。取材・文:碧山緒里摩(ぴあ)チケット情報
2020年12月22日東京・歌舞伎座で12月26日(日)まで上演中の『十二月大歌舞伎』の第一部で舞踊劇『弥生の花浅草祭』に出演し、尾上松也とふたりで早替りによる4つの場面の踊り分けを披露。2021年1月には『壽 初春大歌舞伎』第三部『らくだ』で、朴訥で正直者だが酒によって豹変する紙屑買い・久六に初役で挑む片岡愛之助が、都内で取材会を行った。今月2日に幕が開いた『十二月大歌舞伎』について「歌舞伎座で四変化を勤められるのは本当にありがたいこと。このようなご時世の中、普段の窮屈さを忘れ、夢を持っていただければ嬉しいなと思います」と語る。さらに「元気いっぱいの(尾上)松也くんと勤められて嬉しいです。」と、話題を呼んだドラマ『半沢直樹』では一度も共演シーンのなかった松也との共演に喜びを滲ませる。来年1月の『壽 初春大歌舞伎』で演じる『らくだ』の「紙屑買久六」の役どころについて「屑屋は、上方から流れてきた屑屋ということで、大阪弁で勤めさせていただきます。江戸の言葉と、上方の言葉が混ざり合う、珍しいものじゃないでしょうか。久六のような役は、あまり勤めたことがない珍しい役どころで、僕自身も楽しみです」と初役への意気込みを語る。久六と、いわば久六を振り回す役どころの遊び人、手斧目(ちょうなめ)の半次とのかけあいが見どころとなる『らくだ』だが、半次を演じる中村芝翫については「(中村)芝翫兄さんには、小学生のころから可愛がっていただいています。(中村)福助兄さんとおもちゃを買ってきてくださり、一緒に遊んでくださっていた大先輩と一緒に歌舞伎座でお芝居ができることはありがたく、楽しみです」と微笑ましいエピソードも披露。ふたりのコンビネーションに期待が高まる。落語の人情噺を題材にした本作について、「歌舞伎を観たことのない方でも分かりやすい作品、マスクの中で楽しんでいただければ」と魅力をアピール。感染防止対策のため、8月から四部制で上演してきた歌舞伎座公演が、来月から再び三部制での上演となるが、「歌舞伎座は感染症対策をしっかりしていて、楽屋での挨拶回りはせず、終演後は速やかにお風呂に入って楽屋を出る」と歌舞伎座の徹底した対策ぶりを改めて強調しつつ、「舞台の早拵えよりも終演後の早拵えが大変だったのですが(笑)」とその苦労を笑みを交えつつこぼす。映像での活躍が歌舞伎鑑賞のきっかけになれば2020年を「当たり前のように舞台に立たせていただく、“普通”のことのありがたさを感じました。どのような職業の方もそうだと思いますが、当たり前の幸せを痛感した1年でした」と語り、年末恒例の「今年1年を漢字1文字で表すと」の質問には「命」と回答。「身の回りで亡くなられた方が多かった1年。命の儚さ、自分が生まれたことの意味や意義、命について考えさせられた1年でした」と振り返る。また、2021年は「歌舞伎と映像を半分半分できれは理想」と抱負を語る。「『半沢直樹』を見て、“黒崎役の人、歌舞伎に出てるんだ”と初めて僕のことを知って、歌舞伎を観に行き、“すごく楽しかったです”というメッセージを、お手紙やブログのコメントでいただきました。それがすごく嬉しくて、やってきたことが間違いではなかったんだなと思いました。テレビや映画をきっかけに歌舞伎を観に来ていただけたら、絶対に“こんなにわかりやすかったんだ” “こんなに楽しかったんだ”と言っていただける自信があります。そして古典や新作など、自分に合う歌舞伎を見つけていただければ幸いです」。愛之助出演の『十二月大歌舞伎』は12月26日(土)まで、『壽 初春大歌舞伎』は年明け1月2日(土)より27日(水)まで上演。『十二月大歌舞伎』第一部11:00~第二部13:30~第三部16:00~第四部19:15~2020年12月26日(土)まで『壽 初春大歌舞伎』第一部11:00~第二部14:45~第三部18:45~2021年1月2日(土)~27日(水)会場:東京・歌舞伎座
2020年12月16日「記録的大ヒットを受けて、梨園でも『鬼滅の刃』歌舞伎化計画が進行中です。今まで『ONE PIECE』や『風の谷のナウシカ』など漫画の歌舞伎化を成功させてきましたが、実現すればそれら以上のヒットが見込めると思います。キャスティングは若手を中心に考えているそうで、実現は早くても市川團十郎襲名披露公演後の2年後でしょう」(歌舞伎関係者)公開から17日で日本の歴代興行収入10位にランキングした「劇場版鬼滅の刃無限列車編」。梨園でも水面下で歌舞伎化計画が進んでいるというが、気になるのは誰が何役を演じるのかということ。そんななか、主人公・竈門炭治郎の座を巡って“有名二世たちの熾烈なバトル”が勃発していた。「まず名前が挙がっているのが、松本幸四郎さん(47)の息子で梨園きっての美少年として知られる市川染五郎さん(15)。また、中村芝翫さん(55)の息子・中村福之助さん(22)もイケメンと評判なので有力視されています」(前出・歌舞伎関係者)なかでも本命と目されているのがドラマ『半沢直樹』(TBS系)での強烈な演技も記憶に新しい香川照之こと市川中車(54)の息子・市川團子(16)だという。「團子くんは原作漫画を何周も読み込むほど、大の鬼滅好きなので、『絶対に出たい!』と意気込んでいるそうです。また同じ澤瀉屋で中車さんとも仲のいい市川猿之助さん(44)は“ワンピース歌舞伎”で主演を務め成功させた実績がありますから、条件がそろっています」(前出・歌舞伎関係者)中車としても鬼滅歌舞伎で歌舞伎界への“恩返し”を図りたい切実な事情があるようだ。「コロナ禍で約5カ月もの間、歌舞伎界も公演を打てなかったので、ふだんはあまり縁のない若い客層も見込める話題作で歌舞伎界を盛り上げたいという思いが中車さんにはあるそうです。また父の市川猿翁さん(80)との確執から、中車さんは40代でやっと歌舞伎界入りしました。そのため中車さんは團子くんに若いときから歌舞伎役者の経験をたくさん積ませたい。團子くんはまだ舞台で主演を務めたことがないので、中車さんとしては『團子を炭治郎に!』という思いなのでしょう」(前出・歌舞伎関係者)そして、思わぬ“若手”からの立候補も。「市川海老蔵さん(42)の長男の勸玄くん(7)が『ぼくも鬼滅の刃をやりたい!』と言っているようなんです。お姉さんの麗禾ちゃん(9)と自宅でよく鬼滅ごっこをしていて、最近では海老蔵さんもアニメに大ハマり。もし勸玄くんの出演が実現すれば、海老蔵さんも敵役の鬼舞辻無惨役あたりで出演する可能性はあるでしょう」(歌舞伎の制作関係者)2年後、“伝説の舞台”に立っているのは果たして――。「女性自身」2020年11月17日号 掲載
2020年11月03日例年11月、歌舞伎座では古式に従って正面入り口の屋根の上に、鳳凰の座紋を象った幕をめぐらした櫓が掲げられる。梵天を二本立て、櫓の上に鑓(やり)を五本並べるのが定法だ。江戸時代は官許を得た興行権を持つ座元という印だったという。その櫓を上げた歌舞伎座で、今年も顔見世興行の幕が開く。また今月から歌舞伎座の桟敷席が一部復活する。客席が従来の雰囲気をまた一歩取り戻す1か月となりそうだ。今月も完全入れ替え制の四部制。第一部は『蜘蛛の絲宿直噺』だ。源頼光の土蜘蛛退治を題材に、早替りの趣向を取り入れた華麗な変化舞踊だ。病に伏せる源頼光を、家臣の坂田金時と碓井貞光、その女房たちが宿直をする。どこからか現れたのは女童熨斗美。その後も小姓、番新、太鼓持が次々現れて頼光の寝所に忍び込もうとする。そこへ傾城薄雲太夫が訪れて......。市川猿之助が五役を早替りでつとめ、千筋の糸を繰り出す迫力あるクライマックスまで息をもつかせぬ面白さだ。中村隼人の頼光、中村福之助の貞光、市川笑三郎が金時女房八重菊、市川笑也が貞光女房桐の谷、市川猿弥が坂田金時をつとめる。第二部は松羽目物の名作でおかしみもたっぷりの『身替座禅』。恐妻家で浮気性の山蔭右京は愛人の花子と何とか会いたいと思っているが、奥方玉の井の監視が怖くて会いに行くことができないでいる。右京は一晩座禅をするため邸内の持仏堂にこもると言って玉の井の許しを得る。家来の太郎冠者を身替わりに座禅衾をかぶらせて、自分は花子との逢瀬に出かけるのだが、玉の井にそのことがばれてしまい......。常磐津と長唄の掛け合いの舞踊劇。衾をかぶっているのが太郎冠者と入れ替わった玉の井とは露知らず、逢瀬の様子を踊り分けて見せるのが見どころ。右京に尾上菊五郎、太郎冠者に河原崎権十郎、尾上右近の侍女千枝、中村米吉の侍女小枝、市川左團次の玉の井。第三部は義太夫狂言の傑作『一條大蔵譚』。かつて源義朝の妻だった常盤御前。義朝亡き後、敵の平清盛の側室となり、その後は阿呆と評判の公家一條大蔵卿へ下げ渡される。源氏方の吉岡鬼次郎夫婦は常磐の本意を探ろうとするが、常磐は楊弓に興じているだけ。鬼次郎が問いただそうとすると常磐は本心を明かす。そこへ阿呆と言われた大蔵卿が威厳を持って現れる。作り阿呆の大蔵卿が颯爽と本性を現す演じ分けは見所十分。衣裳のぶっ返りも歌舞伎らしい演出だ。松本白鸚の大蔵長成、中村芝翫の吉岡鬼次郎、中村壱太郎の女房お京、松本錦吾の八剣勘解由、市川高麗蔵の女房鳴瀬、中村魁春の常盤御前。第四部は歌舞伎の義太夫狂言、三大名作の一つ『義経千本桜』四段目の切にあたる通称「四の切」。吉野の川連法眼館にかくまわれている義経の下へ家臣の佐藤忠信がやってくる。そこへもう一人の忠信が到着したと告げられ、不審に思った義経は忠信の詮議を命じる。伏見稲荷で別れた静御前の共をしていた忠信は、実は狐の子。義経から静へと下された初音の鼓の皮に用いられたのは、狐忠信の両親のものだった。忠信の姿に変えて静を護りながら付き添ってきた忠信。義経は心打たれて......。本物の忠信と狐忠信の演じ分けや狐詞という独特の台詞回し、早替りや神出鬼没な出もあり見所がたくさん。中村獅童の佐藤忠信/佐藤忠信実は源九郎狐、市川染五郎の源義経、市川團子の駿河次郎、澤村國矢の亀井六郎、中村莟玉が静御前。本日より11月26日(木)まで文:五十川晶子歌舞伎座『吉例顔見世大歌舞伎』2020年11月1日(日)~2020年11月26日(木)会場:歌舞伎座(東京)
2020年11月01日「私たちはどうかしている」への出演が話題となった観月ありさが、現在放送中の月9ドラマ「SUITS/スーツ2」の最終話(10月19日放送)のゲストとして出演することが分かった。反町隆史、黒木瞳、磯村勇斗、今田美桜、中村芝翫、伊藤健太郎ら豪華ゲストが登場してきた本作。観月さんが演じるのは、織田裕二扮する甲斐正午のハーバードロースクール時代の後輩で、甲斐の元恋人の弁護士・綿貫紗江。ロンドンにある世界3大ファームのひとつ「ダービー総合法律事務所」で活躍する超一流の弁護士の紗江の登場により、甲斐が窮地に立たされる…!?織田さんと観月さんの重厚かつユーモラスな会話劇に注目だ。「最終話のゲストとして全力でお芝居したいと思っております!」と意気込んだ観月さんは、なんと今回、月9ドラマに出演するのは1998年放送の「ボーイハント」以来、22年ぶり。紗江役については「織田さんと現場で話していく中で、“紗江さんってチャーミングな方がいいな”という話しになり、この野心家である紗江という役を堅くなりすぎずに、膨らませていければいいなと思いました。“昔、二人は付き合っていたんだな”というような含みを表現できればいいなと思います」とコメント。撮影については「織田さんは、さすがの安定感でとても助かります。『SUITS/スーツ2』のセットのことやキャラクター紹介などをすべて織田さんに教えていただき、そのお気遣いにとても感謝しています。とても細かい気遣いのできる方だなと改めて思いました。保奈美さんとは、初共演で私からするとテレビで見ていた方という印象が強くあり、もちろん織田さんもそうで…。テレビで見ていたお二人に挟まれて初日から緊張しましたが、それとともに一緒にお芝居をさせていただいて心強さも感じました」と共演した感想を明かしている。「SUITS/スーツ2」は毎週月曜日21時~フジテレビ系にて放送中。(cinemacafe.net)
2020年10月12日9月27 日(日)に浅草寺 五重塔 特設舞台にて、中村勘九郎 中村七之助歌舞伎生配信特別公演が開催されることが決定した。【チケット情報はこちら】中村勘九郎、中村七之助を中心に、中村勘太郎、中村長三郎、中村鶴松も加わり東京・浅草の浅草公会堂の舞台から歌舞伎を無観客ライブ配信する同公演。中村勘九郎、中村七之助による『連獅子』を浅草寺 五重塔 特設舞台にて披露する。チケットは9月11日(金)10時より発売。■中村勘九郎 中村七之助歌舞伎生配信特別公演9月27日(日)19 時 配信※見逃し配信10月4日(日)24時まで (期間内は何度でも視聴可)野外特設舞台のため、雨天の場合は中止いたします。当日9月27日(日)17 時に開催か中止かを決定いたします。中止の場合は、10月31日(土)19 時配信に、日程変更いたします。料金: 3,500 円(消費税込み)
2020年09月10日織田裕二主演「SUITS/スーツ2」の第9話が9月7日放送。今回は中村アン演じる玉井の“復活”を喜ぶ声とともに、小手伸也演じる蟹江が織田さん演じる甲斐に対し放った「3分間待ってやる」発言に多くの視聴者が反応を寄せている。「幸村・上杉法律事務所」のシニアパートナーで負け知らずの敏腕弁護士・甲斐正午を織田さんが、甲斐に才能を見出された鈴木大輔を中島さんが、「幸村・上杉法律事務所」の共同代表・幸村チカを鈴木保奈美が演じる本作。また甲斐をライバル視する蟹江貢に小手さん。甲斐の秘書だったが解雇されてしまった玉井伽耶子に中村さん。パラリーガルの聖澤真琴に新木優子。甲斐とチカらと対立する事務所のもう1人の代表・上杉一志に吉田鋼太郎といった面々も共演。※以下ネタバレを含む表現があります。ご注意ください。今回は有名キャスターの浜崎哲平(中村芝翫)が、自身のテレビ番組で人気プロ野球選手・等々力真一(佳久創)のドーピング疑惑を報じたことで、彼と番組を放送した東都テレビが等々力の所属球団から訴えられる。浜崎側の弁護を担当する甲斐と大輔は謝罪を勧めるが、浜崎は「これまでも経験と勘で断定的な発言をしてきたが自分には負けた記憶がない」と謝罪を拒む。実は浜崎には“情報源”がいた…というストーリーを軸に展開。それと並行して甲斐が玉井を説得し復職させるまでや、「幸村・上杉法律事務所」のトップを決めるシニアパートナーによる投票を巡り、上杉が蟹江を自分側につかせるためシニアパートナーに指名、その情報を掴んだ甲斐らが蟹江を説得するもこじれてしまい、最終的には上杉が代表となるまでの経緯。さらに大輔の祖母・結衣(田島令子)が再登場、大輔は結衣に新居をプレゼントしようと密かに考えていたが、購入した新居を披露することが叶わず、結衣が亡くなってしまうという展開も描かれた。今回、コースタル訴訟の件で解雇されてしまった玉井がついに復活。「玉井さん戻ってきてくれて嬉しい」「何より玉井さんお帰りなさい!!!」「玉井さんがいるとファームが締まる」など、玉井のファーム復帰を喜ぶ声が続々。またファームの代表の座を巡る投票合戦で上杉についた蟹江を説得しようする甲斐に、蟹江は「3分間待ってやる。私を説得してみたまえ」と言い放つのだが、このセリフに「蟹江先生ムスカかい笑」「突然のムスカ」「ムスカ蟹江」など、『天空の城ラピュタ』の名セリフを連想した視聴者が続出した模様だ。(笠緒)
2020年09月07日女優の中村アンが出演するアンダーアーマー新ブランドムービー「THE ONLY WAY IS THROUGH. 前へー中村アン」が、28日に公開された。今年4月からアンダーアーマーのブランドアンバサダーを務めている中村。2020年ブランドメッセージ「THE ONLY WAY IS THROUGH. 前へ」は目標達成のために努力を続ける人々の精神・宣言を表現し、“究極の美ボディ”を追い求め、キープし続ける姿を捉えた。今回の新ブランドムービーでは、中村がトレーニングに打ち込む姿勢と意志にフォーカス。常に変わり続ける環境下でも揺るがず、自分らしくありのままに進む中村の姿を通じて、「一歩が踏み出せない」という女性たちを勇気づけ、スポーツに対する壁が少しずつなくなっていくことを目指している。「トレーニングも仕事も人生全体的に挑戦し続ける。恐怖に勝って、前に進む姿勢はすごく共感できます」と語る中村。「ANNE’S STORY」ムービーでは、「フィットネスはちょっと怖い、できないかもみたいなのがあるじゃないですか」と問いかけ、「でも、その恐怖の“一歩前”に進むと景色が変わって、波に乗れる瞬間が来る。やっぱりその瞬間が楽しいし、その“恐怖に勝つ”ことはすべてのことに共通していると思います」と力強い言葉を残している。
2020年08月31日中村藤吉本店から、夏限定のひんやり“お茶スイーツ”が登場。京都・中村藤吉本店の「ひんやりお茶スイーツ」中村藤吉本店は、京都・宇治市で1854年に創業した老舗銘茶店。中村銘茶と呼ばれるこだわりの煎茶、玉露といったお茶だけでなく、直営店では和スイーツを展開している。関東には2017年に初上陸し、東京・銀座のギンザ シックスに直営店をオープンした。そんな中村藤吉本店からこの夏だけの限定スイーツが登場。店舗によって味わえるメニューも異なるのでぜひチェックして欲しい。京都・宇治本店京都・宇治本店で味わえるのは“抹茶づくし”の「季節のまるとパフェ[夏]」。抹茶塩でアクセントを効かせた抹茶のソフトクリームに、中村藤吉本店人気No.1の“ぷるぷる食感”の生茶ゼリイを重ね、伊予柑餡やゆずスライスで爽やかな風味をプラスした。トップには、伊予柑ヨーグルトクリームを贅沢にのせて、抹茶で中村藤吉本店の屋号“まると”を描いた。食べ進めるごとに、もちもちとした白玉や、サクサクの抹茶クランブルなどが顔を出し、口の中に入れたときの食感の違いも楽しむことができる。また、京都・宇治本店では、濃厚モンブランを氷で包んだ新感覚のかき氷も提供。繊細な甘さの和栗を使った抹茶モンブランクリームで、抹茶アイスクリームと生茶ゼリイをくるりと包み込み、上から抹茶のかき氷をふんわりとのせた。ケーキのような不思議な味わいが特徴で、別添えの練乳を加えて“味チェン”しても楽しめる。東京・銀座店東京・銀座店では“抹茶づくし”のふわふわかき氷「夏の茶ごろも」を発売。綿雪のようにふわふわのかき氷の中には、注文を受けてから作り上げるひんやり本葛と特製抹茶餡を忍ばせた。特製抹茶蜜が付属するので、好みの甘さに調整しながら味わえる。抹茶の豊かな風味とコクが感じられる、贅沢な夏スイーツとなっている。京都駅店・平等院店中村藤吉本店京都駅店・平等院店では、抹茶ときな粉を合わせた「まると氷(薫りきなこ)[抹茶]」を展開。香ばしいきな粉の香りと抹茶のほろ苦さを感じられる抹茶きな粉クリームをひんやり冷たい氷にたっぷりとあしらった。クリームの中に入れた特製きな粉は、別添えでも用意され“追いきな粉”をして楽しむことも。氷の中には、抹茶アイスクリーム、生茶ゼリイが入っており、別添えの黒蜜とも好相性だ。【詳細】中村藤吉本店 季節限定2020年夏メニュー■中村藤吉本店 宇治本店住所:京都府宇治市宇治壱番十番地TEL: 0774-22-7800・季節のまるとパフェ[夏] 1,540円(税込)期間:2020年8月8日(土)~8月31日(月)・まると氷[濃茶栗] 1,430円(税込)期間:2020年8月8日(土)~9月中旬■中村藤吉本店 銀座店住所:東京都中央区銀座6丁目10-1 GINZA SIX 4FTEL:03-6264-5168・夏の茶ごろも 1,600円(税込)期間:2020年8月8日(土)~8月31日(月)■中村藤吉本店 京都駅店住所: 京都府京都市下京区烏丸通塩小路下ル東塩小路町ジェイアール京都伊勢丹 レストラン街[JR西口改札前イートパラダイス]3FTEL: 075-352-1111■中村藤吉本店 平等院店住所: 京都府宇治市宇治蓮華5-1TEL: 0774-22-9500・まると氷[薫りきなこ] 1,320円(税込)期間:2020年8月8日(土)~9月中旬
2020年08月17日俳優として活躍している中村繁之(なかむら・しげゆき)さん。そのかっこよさと高い演技力で、多くの人から支持されています。そんな中村繁之さんの現在の姿や、これまで出演した映画やドラマ、YouTubeチャンネルなど、さまざまな情報をご紹介します!中村繁之の現在は?『今』の姿をインスタで見てみると…1982年にジャニーズ事務所のオーディションに合格し、同事務所に入所した中村繁之さん。1983年にアイドルグループ『イーグルス』のメンバーとして、レコードデビューしました。1985年には、シングル『Do ファッション』でソロデビュー。この頃の中村繁之さんの姿がこちらです。中村繁之 1985年ソロデビュー後、中村繁之さんは数々のCDをリリース。そして、1993年にジャニーズ事務所を退所しました。そんな中村繁之さんはインスタグラムやFacebook、ツイッターのアカウントを持っており、現在の姿を見ることができます。 この投稿をInstagramで見る 緊急事態宣言 みんな何してる? 俺? バジル植えてる 緊急事態宣言から、何日目でが出るでしょうか #うちで過ごそう 中村繁之 (@s.h.i.g.e.y.u.k.i)がシェアした投稿 - 2020年 4月月7日午後11時40分PDT この投稿をInstagramで見る 50才になりました 中村繁之 (@s.h.i.g.e.y.u.k.i)がシェアした投稿 - 2017年 9月月4日午前6時48分PDT中村繁之さんの年齢は、2020年で53歳。現在は、渋さのあるかっこよさがとても魅力的で、ファンからはこのような声が上がっています。・渋くて、相変わらずかっこいい。・昔もかっこよかったけど、今も変わらずかっこよすぎ!・ワイルドになった!中村繁之は『旅行作家・茶屋次郎8 渡良瀬川殺人事件』『アットホーム・ダッド』などに出演俳優として、これまで数多くの作品に出演している中村繁之さん。これまで出演した、主な映画やドラマはこちらです。映画『V・マドンナ大戦争』『ザ・サムライ』『借王2』『安藤組外伝 群狼の系譜3』『実録・九州やくざ戦争 九州の義王』ドラマ『な・ま・い・き盛り』(フジテレビ系)大河ドラマ『独眼竜政宗』(NHK)『ダンシングライフ』(TBS系)『遠山の金さん』(テレビ朝日系)『旅行作家・茶屋次郎8 渡良瀬川殺人事件』(テレビ東京系)『相棒 Season8』(テレビ朝日系)ほかにも、2004年4~6月にかけて放送されたドラマ『アットホーム・ダッド』(フジテレビ系)では、上田聡役を演じました。ドラマ『アットホーム・ダッド』番組紹介主人公・山村和之は、大手広告会社に勤め、一家の大黒柱として妻の美紀と娘の理絵を養っている。そんな彼が念願のマイホームを手に入れた。プライドと自信にあふれ、まさに男として油の乗り切った状態だ。一方、隣人の杉尾優介は全く逆の存在。人材派遣会社の経営をしている妻に養ってもらい、自分は「専業主夫」をしている。和之の価値観からすると専業主夫なんて言語道断、男の風上にも置けない生き方だ。優介を見て、同じ男として恥ずかしいとまで思う和之。ところが…ある日、和之は会社を辞めざるを得なくなってしまう。時を同じくして、妻の美紀にはもう一度働かないかという誘いが来る。当面の生活のためには、美紀が働き、和之が専業主夫をするという逆転生活をせざるを得なくなる。それは和之にとって辛い決断だ。嫌々ながらも専業主夫の世界に足を踏み入れる和之。これまで家のことは美紀に任せきりだった和之には、当然のことながら戸惑うこと、慣れないことばかりで失敗の連続。エリート会社員としての和之のプライドはズタズタ。しかし落ち込んでばかりはいられない。元々努力家の和之は負けてたまるかと奮起し、頑張り始める。そうなると人間とは不思議なもの。主夫として生活をうまく切り盛りすることに意欲と情熱を感じ始める。以前はバカにしていた隣人の優介は、いつしか主夫の先輩として和之の指南役となっていく。こうして「立派な専業主夫」を目指す和之の悪戦苦闘の日々が始まる。一方美紀は、働きに出ることで新しい生きがいを見出し、主婦をしているうちに失いかけていた女の輝きをどんどん取り戻していく。それは和之にとってはあまり面白くないことだ。こうして彼ら夫婦の間に微妙な隙間が生じていく。そして、彼らは否応なく家族のあり方を考え直さざるを得なくなっていく。アットホーム・ダッドーより引用中村繁之のYouTubeチャンネルに絶賛の声中村繁之さんは、YouTubeチャンネル『中村繁之【公式】SHIGE channel』を開設しており、自身が作詞作曲した楽曲などを披露しています。投稿されている動画はまだ少ないものの、更新を楽しみにしているファンも多いようです。中村繁之さんの素敵な歌声に注目しながら、ご覧ください!「がんばらなくていいよ」~がんばっている人たちへ送る歌~「永遠の花」中村繁之さんの今後の活躍も応援しています!中村繁之 プロフィール生年月日:1967年9月1日出身地:千葉県血液型:B型身長:171cm趣味:イラスト、料理、作詞・作曲特技:スキー、野球所属事務所:株式会社ウェスタ1982年にジャニーズ事務所のオーディションに合格し、入所。1983年にアイドルグループ『イーグルス』のメンバーとして、レコードデビューする。1985年には、シングル『Do ファッション』でソロデビュー。1993年にジャニーズ事務所を退所した。俳優としても活躍し、これまで数多くの映画やドラマに出演している。[文・構成/grape編集部]
2020年08月04日4月20日。コロナ禍による緊急事態宣言のもと、ひっそりと静まり返った東京・銀座で、老舗弁当店「木挽町辨松(こびきちょうべんまつ)」は最後の日を迎えていた。社長・猪飼信夫さん(67)は、70代が目前に迫るなか「元気なうちに、店を誰かに譲りたい」と考えていたところだった。昨年夏ごろから、事業譲渡の計画を進め、それも大詰めというタイミングでコロナが重なり、あえなく白紙化。辨松の味とのれんを後世繋げることが、コロナの影響でできなくなったのだ。辨松の弁当の味は、152年間不変。美食家で知られた作家・池波正太郎、新派の女形・喜多村緑郎や花柳章太郎、作家で俳人の久保田万太郎など、木挽町辨松の味を愛した著名人は数多い。猪飼さんは、特に印象深かった思い出を語ってくれた――。「何と言っても、うちをひいきにしてくれたのは、歌舞伎俳優の方たち。あるときテレビでね、好物を聞かれた坂東三津五郎さんが『歌舞伎座の前、前』ってうちのことを紹介してくれてね。あれはうれしかったな。これから京都公演なんてときも必ず寄ってくださって。『新幹線で食べるんだよ、これが楽しみなんだよ』って」たくさんの歌舞伎俳優のなかでも、「思い出深いのは中村勘三郎さん」と猪飼さんは振り返る。「勘三郎さんがお好きだったのは、赤飯じゃなくて、白いご飯のほうの“懐石弁当”でしたね。また、まだ勘三郎さんが幼くて、勘九郎を襲名して間もないころ。お父さんの十七代目の勘三郎さんの楽屋に、うちの叔父が弁当を届けたことがあったんですよ。そのときね、楽屋の入口に出てきて、『ちょっと待ってね、ちょっと待ってね』って叔父に言うんだって。お弟子さんがお財布を持ってくるまで待ってくれってことだったみたいだけど。『その姿がかわいくって』と、叔父はよく言ってましたよ。幼い時分から、そういう気遣いの人だったからね。勘三郎さんって人は、人の誘いを断わんないんだって。どんなに疲れてても、遅い時間でも、誘われたらお酒飲みに行ったり麻雀しに出たり。だから体、壊しちゃったんじゃないかな、と思うな。勘三郎さんに最後に弁当を届けたのはご葬儀の真っ最中、読経のときでした。亡くなってすぐに注文が来てご自宅に配達したんだけど……、僕より3つも下だったからね……、残念でしかたない」辨松閉店の報道では松本白鸚、中村芝翫、中村獅童などなど、そうそうたる顔ぶれの名優たちが、コメントを寄せた。「(尾上)右近さんなんて『嘘だろ!』と言って、うちを惜しんでくださったって。そんなこと聞くとね、本当にありがたいと思いますね。女優のうつみ宮土理さんもね、《やめちゃうの残念だけど、いままでありがとう》って、わざわざ自筆のお手紙をくださいました。そうやってね、ごひいきにしてくださった皆さんが『おいしかった』『ありがとう』と言ってくださるのが何よりうれしいですよ。最終日にもね、これまでほぼ毎日買いに来てくれた女性のお得意さまが、『これからどうしたらいいの?』って言うんですよ。そんで、涙こぼしながら『いままでありがとう』って。これには、僕もグッときました。本当なら、こっちが感謝の言葉を述べなきゃなんないのにね。皆さんからそうやって『ありがとう』と言われて、ああ、辨松の社長やってきて、ここまで全うしてきてよかったなと、本当にそう思いましたよ。それにしても……。ここまで静かな銀座は初めて。まるでゴーストタウンだ」閉店の日、4月にしては冷たい雨がそぼ降るなか、猪飼さんと幹部ら3人が店頭に姿を見せた。そして、万感の思いをかみしめるように、歌舞伎座に向かって深々と頭を下げる。こうして木挽町辨松は、152年という長い歴史に幕を閉じた。「女性自身」2020年5月26日号 掲載
2020年05月18日俳優・中村倫也の素顔にせまる「その素顔が知りたい。俳優・中村倫也」が5月14日(木)深夜に日本テレビでオンエア。中村さんの最新作『水曜日が消えた』の撮影現場に「zero」が密着、デビューからこれまでの日々と最新作の舞台裏などを紹介する。2005年に映画『七人の弔』で俳優デビューした中村さん。舞台初主演作となった「ヒストリーボーイズ」で第22回読売演劇大賞優秀男優賞を受賞。そのころを契機に大河ドラマ「軍師官兵衛」や『ピース オブ ケイク』、『3月のライオン』『孤狼の血』などで注目を集めるように。「ホリデイラブ」「崖っぷちホテル!」などを経て2019年1月クールの「初めて恋をした日に読む話」で演じた高校教師役、7月クールの「凪のお暇」で演じた自由すぎるイベントオーガナイザー役も好評で、この春クールの「美食探偵 明智五郎」では主演を務めるなど、いま最も熱い俳優の1人となった中村さん。今回は中村さんの映画最新作となる『水曜日が消えた』の撮影現場に「zero」が密着。2005年に俳優デビューしてから15年を経てブレークしたいま、中村さんが何を思い、何を感じているのか。またデビュー当時の赤裸々な思いなど、下積み時代の苦労なども語る。また『水曜日が消えた』で演じる、曜日ごとに入れ替わる7つの人格をもつ難役に挑む姿から、俳優・中村倫也の過去と現在に迫っていく。『水曜日が消えた』は、1人の人間の内側で曜日ごとに入れ替わって暮らしている7人の“僕”。ほかの“曜日”とは直接会うことはできず、日記を通してのみ間接的に互いを知っている。そのうちの最も地味でつまらない1人、通称“火曜日”の視点を通して描かれていく世界の物語――。同じ肉体のなかで7つの人格が入れ替わるという役柄の僕を中村さんが演じ、石橋菜津美、中島歩、休日課長、深川麻衣、きたろうらが脇をかためる。『水曜日が消えた』は近日公開。「その素顔が知りたい。俳優・中村倫也」が5月14日(木)深夜25時29分~日本テレビで放送。(笠緒)■関連作品:水曜日が消えた 近日公開©2020『水曜日が消えた』製作委員会
2020年05月14日傑作時代劇『十三人の刺客』をリメイクするスペシャル時代ドラマの制作開始が決定。キャストも明らかになった。『十三人の刺客』は、1963年に公開された工藤栄一監督による傑作時代劇。中山道の宿場を砦に改造し待ち受ける刺客集団十三人が、死に物狂いで突破を図る大名行列と激突。狙うは将軍の弟の命。武士の意地と意地がぶつかり合い、むき出しの闘争本能、そして命の本質が露わになる。また、クライマックスの殺陣シーンは、日本映画史上に残る金字塔とされている。そんな傑作を今回、現在本格時代劇で考えうる最高のキャストでドラマ化。中村芝翫が御目付役・島田新左衛門を、同映画にも出演した里見浩太朗が、島田に暗殺を命じる老中・土井大炊頭を演じるほか、福士誠治、大島優子、勝野洋、渡辺大、神尾佑、飯田基祐、片山萌美、岡本玲、石橋蓮司、西村まさ彦、高橋克典が出演。池宮彰一郎の1963年東映映画の脚本を原作に、『超高速!参勤交代』『引っ越し大名!』の土橋章宏が脚本を担当、金佑彦が演出を手掛ける。あらすじ幕末・天保年間、明石藩江戸家老・間宮図書が老中・土井大炊頭(里見浩太朗)の門前で割腹し果てた。間宮の死は藩主・松平左兵衛督斉継(渡辺大)の暴君ぶりを訴えていた。斉継は将軍家慶の弟であり、老中就任も内定していたため、時の幕閣に動揺が走る。これに対し老中・土井は、非常手段として御目付役・島田新左衛門(中村芝翫)に斉継暗殺を命じた。悠々自適の隠居を考えていた新左衛門は固辞するが、天下万民のため大事決行を決意、信頼できる強者たちを集める。極秘裡に進められる暗殺計画を事前にキャッチした人物がいた。鬼頭半兵衛(高橋克典)、明石藩側用人千石の身分を自らの才覚でつかんだ新左衛門の剣のライバルである。事件発生以来一か月余、明石藩が突如参勤交代の途についた。行列を追う刺客団は、中山道で奇襲作戦を練ったが、半兵衛の奇計にあい失敗に終わる。新左衛門は作戦を変更、中山道落合宿を買い取り、砦に改造、明石藩一行を迎え撃つというのだ。運命の朝、深いもやの中を落合宿に乗り込んだ斉継以下明石藩一行は、前を塀で塞がれ、後退しようとしたとき退路の橋が大音響と共にくずれ落ちた。十三人と五十騎の死闘が始まる――。「十三人の刺客」は8月22日(土)21時~BSプレミアムにて放送(120分単発)※BS4Kでも同時間に放送。(cinemacafe.net)
2020年04月01日4月スタートの中村倫也主演、東村アキコ原作ドラマ「美食探偵 明智五郎」に、小芝風花の出演が決定。中村さんと初共演を果たす。本作は、中村さん演じる探偵・明智五郎が類まれなグルメの知識を使って、殺人事件を解決しながら殺人鬼へと変貌する主婦と対決する“恋する毒殺サスペンス”。『魔女の宅急便』や『ガールズ・ステップ』の小芝さんが演じるのは、美食家・明智がこよなく愛する移動弁当屋「いちご・デリ」の店主・小林苺。いつも探偵に助手として駆り出されてしまう、明智の相棒だ。確かな味覚と料理の腕を持っており、それが事件解決の鍵になることも。今回、日本テレビドラマ初出演となる小芝さん。演じる苺役について「すごく喜怒哀楽がはっきりしている元気な女の子です。料理の腕も良くて、中村さん演じる明智五郎さんの探偵事務所の前で“いちご・デリ”という移動販売のワゴン車でお弁当を販売しています。明智さんが常連客なのですが、色々振り回されながら、明智さんの助手を頑張っています」と説明。また、デリカーを自ら運転し、弁当を販売する苺を演じるため、普通自動車運転免許を取得。「中村さんを横に乗せて運転するかもしれないと思って、必死に勉強して一発で合格!昨年末は免許取得に捧げました(笑)」と明かしている。そして今回中村さんとは初共演だそうで「すごく優しい方です。本読みで初めて顔を合わせた時から、優しく声を掛けて下さって。チャーミングな方で、カメラが回っている時もそうではないときも、ずっと笑わせて頂いています。だから、すごく楽しく和やかな現場です」と中村さんの印象や撮影現場での様子を報告。「この作品を見てくださった皆様に面白さと、ゾッとする恐怖と、続きが気になる!というワクワク感をお届けできるように頑張りますので是非、楽しみにしていてください」と意気込みも語っている。第1話ストーリー江戸川探偵事務所。ここで探偵業を営む明智五郎(中村倫也)は、三度の食に命をかける美食家にして変わり者の探偵。キッチンカーで移動弁当屋を営む小林苺(小芝風花)は、明智に料理の腕を買われたがために、明智の周りで次々と起こる厄介な事件に巻き込まれることに…。あるとき、明智の元へ夫の浮気に悩む主婦が依頼に訪れるが、明智はランチタイムを犠牲にして浮気調査をすることに気が進まない様子。浮気された主婦の気持ちに感情移入した苺は、尾行中の明智に弁当を届ける約束をしてしまう。明智は、主婦の夫が若い女性の家で毎日1時間、濃厚なランチタイムを過ごしていることを突き止めるものの、事態は思わぬ殺人事件に発展し――。「美食探偵 明智五郎」は4月期日本テレビ日曜ドラマにて放送予定。(cinemacafe.net)
2020年01月30日東京・歌舞伎座では、1月2日(木)から「初春大歌舞伎」が幕を開ける。昼の部は4本と盛りだくさんで、始まりは絢爛豪華な舞踊劇『醍醐の花見』から。秀吉は中村梅玉、北政所は中村魁春、淀殿は中村福助が勤める。他に中村芝翫、中村勘九郎、中村七之助など。次に源氏と奥州安倍一族の争いに翻弄される親子の悲劇を描いた『奥州安達原(おうしゅうあだちがはら)』から『袖萩祭文(そではぎさいもん)』の段。裕福な家柄に生まれながら駆け落ちして零落した袖萩に中村雀右衛門。目も見えなくなった上に生き別れた夫は敵の武将だったという薄幸の女性だが、消え入るような中にも胸中に愛の炎を抱き続けるけなげさを感じる。後半は安倍貞任(芝翫)の豪快な姿がみどころ。続いては、狂言をもとにして作られた『新歌舞伎十八番の内 素襖落(すおうおとし)』。中村吉右衛門扮する太郎冠者が、もらった素襖をめぐって右往左往するユーモラスな松羽目物だ。最後の『河内山(こうちやま』は、数寄屋坊主の河内山宗俊(松本白鸚)が、大胆不敵に上野寛永寺の使僧になりすまし、大名屋敷に乗り込んでいく姿を描く。夜の部は『義経腰越状(よしつねこしごえじょう)五斗三番叟』、『澤瀉十種の内 連獅子(れんじし)』、『鰯賣戀曳網(いわしうりこいのひきあみ)』の3本。『五斗三番叟』は、禁酒を破った酒好きの五斗兵衛(白鸚)が三番叟を面白おかしく踊る場面が見どころとなる。『鰯賣戀曳網』は没後50年を迎える三島由紀夫が書いた、お姫様と鰯売りの身分違いの恋物語。ほのぼのと描いた肩の凝らない人情喜劇だ。笑いのツボを熟知した勘九郎・七之助の兄弟が息の合った掛け合いで劇場中を幸せにしてくれるだろう。夜の部のハイライトは、市川猿之助と、高校1年生になった市川團子による『連獅子』。舞踊の名手・猿之助が澤瀉屋の型を、親戚の團子にどう伝え、伸び盛りの團子がどこまで食らいつくか。若き獅子の奮闘に注目したい。1月2日(木)から26日(日)まで。文:仲野マリ
2019年12月31日12月15日(日)オンエアの「ボクらの時代」に、歌舞伎俳優の坂東玉三郎、ボーカリストのEXILE ATSUSHI、歌舞伎俳優の中村児太郎の3人がゲスト出演。12年ぶりの本番組出演となる坂東さんと初登場となるATSUSHIさん、中村さんが語ったこととは?本番組は毎回様々なジャンルで活躍するゲストが集い、多彩な話題や事象を取り上げていくトーク番組。14歳で十四代目守田勘弥の養子となると五代目坂東玉三郎を襲名。抜群の美しさと演技力で当代一の女形として多くの人を魅了する一方、海外の芸術家とのコラボレーションや、演出、映画監督などでもその才能を発揮。多才なる活動が評価され、今年「第31回高松宮殿下記念世界文化賞」演劇・映像部門を受賞するなど、日本を代表する歌舞伎俳優となった人間国宝の坂東さん。2001年、「EXILE」のボーカルとしてデビューすると2006年からはソロ活動も開始。「いつかきっと…」などのオリジナル曲とともに数多くのミュージシャンとのコラボなどで、ボーカリストとしての自身の可能性を追求。日本人ソロアーティスト史上初の6大ドームツアーを成功させたほか、法務省矯正支援官として全国各地の刑務所や少年院への慰問活動も行っているATSUSHIさん。9代目中村福助を父に、7代目中村芝翫を祖父に持ち、2000年に6歳で6代目中村児太郎を襲名。今月2日に東京・歌舞伎座で初日を迎えた「十二月大歌舞伎」では昨年に引き続き、琴、三味線、胡弓(こきゅう)の3曲を演奏する女形の大役「阿古屋」を演じるなど次世代の歌舞伎界を担う存在となった中村さん。もともと「EXILE」の大ファンで、共通の知人がいたことをきっかけにATSUSHIさんと友人になったという中村さん。今回の共演は以前、坂東さんと中村さんが楽屋で話している際「ATSUSHIさんの歌声がいい」という話題になり、中村さんがATSUSHIさんと知り合いだったことから実現したという。収録が始まる前、ATSUSHIさんが先日初めて歌舞伎を見に行ったという話題で歓談するなど、終始和やかな雰囲気で行われた今回の鼎談。同じ歌舞伎俳優の坂東さんと中村さん、アーティスト、ボーカリストであるATSUSHIさん、それぞれ立場は違えど、表現者として同じ芸能界で活躍しているということで仕事の話に花が咲く。“どれだけ年数を重ねても、舞台に上がる前は緊張する”という話題では、それぞれ共感するところがある様子で、収録後、坂東さんが「歌舞伎俳優もアーティストも、舞台に出る前の気持ちは同じだということが分かって良かった」と収録をふり返ると、ATSUSHIさんも「(玉三郎さんは)道は違えど、芸能界の大先輩なので、貴重なお話を聞けてありがたかったです」と今回の鼎談に参加できたことに感謝。2人をつないだ中村さんは「尊敬しているおふたりと鼎談させていただいたのは、とても楽しく貴重な経験で、あっという間に時間がたってしまいました。本当に楽しかったです」と今回の収録の実現を喜んでいた。司会者がいない3人だけの自由な空間だからこそ飛び出す、ほかの番組では聞くことのできない自然体のトークを楽しめる「ボクらの時代」は12月15日(日)7時~フジテレビで放送。(笠緒)
2019年12月14日京都の冬を彩る年中行事『吉例顔見世興行』が、本日11月30日に開幕。南座新開場一周年記念にふさわしい豪華な顔ぶれが出演する。昼の部は『信州川中島合戦』から『輝虎配膳(てるとらはいぜん)』、『戻駕色相肩(もどりかごいろにあいかた)』、『祇園祭礼信仰記』から『金閣寺』、『仮名手本忠臣蔵』から『祇園一力茶屋の場』、夜の部は『堀川波の鼓』、『釣女』、『魚屋宗五郎』、『越後獅子』。昼夜いずれも4演目で名作揃い、義太夫狂言から舞踊まで、さまざまなジャンルの作品が楽しめる。昼の部の『輝虎配膳』は近松門左衛門作の時代物で、長尾輝虎(後の上杉謙信)に片岡愛之助、敵方武田に恩のある軍師・山本勘助の母・越路に愛之助の養父である片岡秀太郎。秀太郎は7月に“歌舞伎脇役”として重要無形文化財(人間国宝)の認定を受けた。顔見世出演は通算70回を迎える。『戻駕色相肩』は、常磐津の名作舞踊。今回は、中村梅玉の養子となった中村梅丸改め中村莟玉の披露を兼ねる。梅玉が浪花の次郎作(実は石川五右衛門)、中村時蔵が吾妻の与四郎(実は真柴久吉)、梅丸改め莟玉は禿(かむろ)に。『金閣寺』は松永大膳が中村鴈治郎、此下東吉(後に真柴久吉)は中村扇雀、雪姫を中村壱太郎、慶寿院尼に坂田藤十郎という配役。鴈治郎・扇雀は藤十郎の息子、壱太郎は鴈治郎の息子であり、親子孫三代総出演だ。初役となる壱太郎の雪姫に期待したい。『仮名手本忠臣蔵』七段目となる『祇園一力茶屋の場』。年の瀬に忠臣蔵、それも京都祇園の場面を南座で見るのは格別だ。片岡仁左衛門の大星由良之助、片岡孝太郎のお軽、片岡千之助の大星力弥で、こちらも親子孫三世代共演となる。夜の部最初の作品は、三大人妻不義物のひとつとされる近松門左衛門の『堀川波の鼓』。最愛の妻の一夜の過ちに、夫はどう始末をつけるのか。彦九郎を仁左衛門、妻お種を時蔵、宮地源右衛門を梅玉が演じる。続く『釣女』は狂言を基にした松羽目物で、ユーモアあふれる舞踊劇。愛之助の太郎冠者、鴈治郎の醜女、中村隼人の大名某、梅丸改め莟玉の上臈。『魚屋宗五郎』は河竹黙阿弥作で、江戸の下町風情漂う世話物だ。魚屋宗五郎を中村芝翫、女房おはまを中村雀右衛門が勤める。宗五郎が酔っ払う様子や周囲の慌てぶりが見どころ。最後は『越後獅子』。角兵衛獅子を隼人、橋之助、千之助、梅丸改め莟玉の若手4人で、年の瀬を賑やかに打ち出す。『當る子歳 吉例顔見世興行』〈東西合同大歌舞伎 南座新開場一周年記念〉は、南座で12月26日(木)まで。文:仲野マリ
2019年11月30日歌舞伎座の11月公演『吉例顔見世大歌舞伎』が、本日11月1日から25日(月)まで開催される。昼の部は『研辰の討たれ(とぎたつのうたれ)』『関三奴(せきさんやっこ)』『梅雨小袖昔八丈(つゆこそでむかしはちじょう)』の3本。『研辰の討たれ』の舞台設定は江戸時代だが、作られたのは大正時代。江戸時代には最高の美徳とされていた敵討ちを、20世紀の感覚で問い直す異色作となっている。主人公・守山辰次(松本幸四郎)は仲間のことを告げ口したり「死にたくない」と逃げ回るような卑怯で鼻持ちならない男なのだが、人間的でどこか憎めない。コミカルな場面も多く、敵仇討ちロードムービーのようにしても楽しめる。『関三奴』は纏を操るふたりの奴(中村芝翫、尾上松緑)のダイナミックな舞踊。通称『髪結新三(かみゆいしんざ)』として知られる『梅雨小袖昔八丈』は河竹黙阿弥の名作で、小悪党・新三(尾上菊五郎)の切れ味鋭い啖呵がみどころだが、そんな威勢のよい新三なのに、一方で長屋の家主(市川左團次)の老獪さには丸め込まれてしまう市井の力関係も面白い。夜の部は『鬼一法眼三略巻(きいちほうげんさんりゃくのまき)』から『菊畑』『連獅子』『市松小僧の女(いちまつこぞうのおんな)』。『菊畑』は、一般家庭出身の中村梅丸が中村梅玉の芸養子となり初代中村莟玉(かんぎょく)を襲名する披露狂言となっている。源氏再興を目論む吉岡鬼三太(梅玉)が智恵内と名乗って奴に身をやつし、鬼一法眼(芝翫)の屋敷に潜入。同じく奴虎蔵となった牛若丸(梅丸改め莟玉)と共に、鬼一が秘蔵する兵法書「六韜三略」を手に入れようと画策する。主要な人物がそれぞれ「実は」「実は」の二重構造を持ち合わせる設定の中、美しく菊が咲き揃う中で互いの本心を探り合う緊迫の一幕。敵の虎蔵を愛してしまった鬼一法眼の娘・皆鶴姫(中村魁春)の嘆きが痛々しい。『連獅子』は勇壮な毛振りで有名。親獅子を松本幸四郎、仔獅子を市川染五郎と、実際の父子で演じる。中村時蔵、中村鴈治郎らによる『市松小僧の女』は時代小説の大家・池波正太郎の作で、42年ぶりの上演となる。文:仲野マリ
2019年11月01日NHK大河ドラマ『いだてん~東京オリムピック噺(ばなし)~』に出演している中村勘九郎が来阪。弟・中村七之助とふたりが中心となり、中村屋一門で行う毎年恒例の全国巡業公演「錦秋特別公演2019」の会見に臨んだ。今回、関西では堺、京都、神戸で上演、全国14か所を巡演する。歌舞伎を観る機会の少ない地方に「自分たちが全国各地に足を運び、たくさんの方に歌舞伎を観てもらおう」とスタート、15周年を迎えた今年で47都道府県制覇となった。「中村勘九郎 中村七之助 錦秋特別公演 2019」チケット情報今回のプログラムは『芸談』から始まり3演目を上演。幕開きは、勘九郎と七之助がスーツ姿で登場し、素顔で語る人気のトークショー『芸談』だ。観客の質問コーナーもあり、芸談からプライベートな話まで楽しく盛り上がる。「初めて歌舞伎をご覧になる方の緊張を少しでも和らげ、リラックスした状態で後の演目をご覧いただきたい」。そして、まずは中村屋の門弟一同でにぎやかに踊る『艶紅曙接拙 紅翫(いろもみじつぎきのふつつか べにかん)』を上演。「江戸の風物詩を織り込み、物売りもたくさん出て来て、さまざまな役が登場する、ビジュアルで楽しんでいただける演目です」。次に『三ツ面子守(みつめんこもり)』。背負った子供をあやすため、子守の娘がおかめ・えびす・ひょっとこの3つのお面を素早くかけ替えて軽妙に踊る。「歌舞伎を代表する舞踊のひとつで、子守の役として踊り分けをするというテクニック的にも難しい踊りです」。この公演でおなじみの中村鶴松が修行を重ね、「うまくなってきました。大抜擢で踊ってもらいます」。最後は、羽衣伝説をもとにした『松廼羽衣(まつのはごろも)』。松の枝にかけられた天女(七之助)の羽衣を取った漁師の伯竜(勘九郎)が、羽衣を返す代わりに舞を所望し、天女は優美に舞いながら天へと帰って行く。「ファンタジーにあふれたお話を、常磐津でしっとり踊ります。常磐津舞踊の中でも本興行でかかることが少ない演目。この公演ではそういうものも大事にしていきたいと、チョイスしました。七之助とふたりでしっかり踊るのは約1年半ぶりなので、楽しみです」。錦秋特別公演をきっかけに、歌舞伎に興味を持ち、南座や大阪松竹座へ足を運ぶようになった人も増えている。「続けてきてよかった」と言いつつも「どの劇場でも、初めて生で歌舞伎を観る方が7割ぐらいいらっしゃるので、まだまだだな、と。今年、15周年を迎えましたけれど、やはり初心を忘れずにやってくことが一番ですね。マラソンランナーの役をやっていたので持久力がつき、体力的には結構上がったんじゃないかな。番組をきっかけに来てくださるお客様も多いと思いますので、いい意味で期待を裏切りたいと思っています」。公演は10月18日(金)大阪・フェニーチェ堺 大ホール、10月19日(土)京都・ロームシアター京都 メインホール、10月20日(日)兵庫・神戸国際会館 こくさいホールにて上演。その他、全国を巡演。取材・文:高橋晴代
2019年09月12日大泉洋、松たか子、上川隆也、大谷亮平らをキャストに迎え、池井戸潤書き下ろし小説をドラマ化する「ノーサイド・ゲーム」の第8話が9月1日放送。し烈なポジション争いを繰り広げる「アストロズ」の選手たち。その結末に感動の声が集まっている。大手自動車メーカー「トキワ自動車」に勤務、ラグビーチーム「アストロズ」のGMとなった君嶋隼人役で大泉さんが主演。君嶋の妻・真希に松さん、自らが進めるカザマ商事買収に反対した君嶋を左遷した“天敵”滝川桂一郎に上川さん、君嶋とは大学時代の同級生でアストロズ監督を務める柴門琢磨に大谷さん。故障でいったんラグビーを辞めたもののアストロズで復帰する七尾圭太に眞栄田郷敦、七尾とポジション争いを繰り広げることになるアストロズのエース・浜畑譲に廣瀬俊朗、カザマ商事三代目社長の風間有也に中村芝翫といったキャスト。※以下ネタバレを含む表現があります。ご注意ください。滝川のカザマ商事買収話は大詰めを迎え、社内でも滝川の力は増大していた。一方、開幕に向けて激しいレギュラー争いを繰り広げるアストロズの本拠地・府中工場にはゴルフ場建設反対派が再び集結するようになっていた。君嶋が反対派リーダーの苗場(金山一彦)に声をかけ懇親会を開くと、そこで以前は反対派の先頭を切っていた森下教授(辻萬長)が5か月前に突如運動を辞めたことを知る。森下はタンカー座礁事件でカザマ商事のオイルを検証した人物だった。森下には病気の娘がおり、君嶋は森下がカザマ商事に娘の治療費を肩代わりしてもらう代わりにオイルのデータを偽装したのではないかと疑う。君嶋がカザマ商事の疑惑に迫っていた頃、アストロズでは七尾のスタミナ不足の原因が膝の故障にあると見抜いた浜畑が針治療を受けさせる。針で膝が回復した七尾と浜畑は開幕メンバーを決める部内マッチで対決。結果は七尾がメンバーに選ばれる。悔しさをにじませながらも浜畑は七尾を抱きしめ激励するのだった…というのが今回の展開。ライバルと最高の状態で闘ったうえで、負けても相手を祝福する…そんな浜畑のスポーツマンシップと、それを讃えるチームメイトたちに「辛い辛い、浜畑の涙辛い」「浜畑(廣瀬さん)がいい!涙で前が見えない」「正面から正々堂々と闘う姿は、人の心を動かす」「浜畑さんの悔しさと応援する気持ちと監督の苦渋の決断、仲間の動揺、ぐちゃぐちゃになって涙出た」など感動の声が殺到、放送後もSNSには投稿が続々とアップされ続けている。(笠緒)
2019年09月01日「團十郎さんは、07年3月にもパリのオペラ座で海老蔵さんと親子公演を開催しています。ただ海外での公演は日本での公演と違い、莫大な費用がかかります。それでも海老蔵さんは『リスクを負ってでも海外に!』と主張し続けてきたのです」(海老蔵を知る芸能関係者)来年5月に十三代目・市川團十郎を襲名する市川海老蔵(41)。長男・勸玄くん(6)も八代目・市川新之助となり、親子同時襲名披露公演に挑む。そんななか、海老蔵のもとにNY公演のオファーが届いていたという。海外公演といえば、04年に父・市川團十郎さん(享年66)が海老蔵の襲名披露公演をパリで行っている。以降も親子で、海外の舞台に立っていた。「海老蔵さんのスケジュールは、2年先までほとんど埋まっています。今回のNY公演オファーを実現させることは現実的に難しかったようで、5月になって松竹側が断ったと聞きました。ただ海老蔵さんはこれまでも『ゆくゆくは勸玄といっしょに海外公演を実現させたい』と言っていました」(海老蔵を知る芸能関係者)いったいなぜ、海老蔵はそこまでして海外進出にこだわっているのだろうか。「歌舞伎を世界に広めていくこと、それは亡き團十郎さんの悲願でもありました――」そう語るのは、成田屋を見続けてきた梨園関係者だ。「團十郎さんは『このままだと歌舞伎は日本だけの伝統芸能として衰退していくかもしれない』と危惧していました。そのため、早い段階から海外への道を模索していたのです。團十郎さんは04年5月に白血病で倒れましたが、その後も世界中を飛び回ってきました。07年には、フランス芸術文化勲章のコマンドゥール受章も果たしています。09年9月には、親子でのモナコ公演にも挑戦しました。そんな父の姿を見続けてきた海老蔵さんだからこそ、海外での公演に対して並々ならぬ熱意をみせているのです」実際、海老蔵は海外公演についての具体的なプランも温めているようだ。別の梨園関係者がこう明かす。「歌舞伎座に足を運ぶ外国人も増えていますが、公演開始から10分ほどで寝てしまう人もまだまだいるといいます。歌舞伎は日本人でもわからないセリフがありますし、外国人だとなおさら難しいのでしょう。そこで、海老蔵さんは『外国人でも楽しめる歌舞伎を作ろう!』と宣言したそうです。中村芝翫さん(53)などの現役世代と連携し、枠にとらわれない“新たな歌舞伎”を作ろうとしているのです。16年にはNYのカーネギーホールで初となる、能と狂言と歌舞伎を披露する一大公演を行いました。さらに今後は『歌舞伎だけの公演で外国人を驚かせたい!』とも考えているようです。海老蔵さんが團十郎となり勸玄くんが新之助となれば、話題性は十分。その夢は、きっとかなうと思います」NYでの『勧進帳』に、観客がスタンディングオベーションを送る――。そんな“親子三代の悲願”に向けて、海老蔵はすでに動きだしていた。
2019年08月30日大泉洋が低迷するラグビーチームのGMを演じ、松たか子、上川隆也、大谷亮平らが共演する日曜劇場「ノーサイド・ゲーム」の第5話が8月11日放送。リーグ決勝戦でみせた林家たま平演じる佐々の活躍ぶりに感動の声が上がるとともに吉田沙保里の登場にもSNSが沸いている。大手自動車メーカー「トキワ自動車」の中堅サラリーマンで、左遷され低迷するラグビーチーム「アストロズ」のGMとなった君嶋隼人を大泉さんが演じ主演。君嶋を厳しさと愛で支える妻の真希に松さん。君嶋を左遷させアストロズを潰そうと企む“天敵”滝川桂一郎に上川さん。大学ラグビー部の監督を更迭されアストロズ監督に招聘された柴門琢磨に大谷さんといったキャスト。※以下ネタバレを含む表現があります。ご注意ください。プラチナリーグで快進撃を続け11連勝するアストロズは優勝を狙える位置につけていたが、カザマ商事買収報道でトキワ自動車の株価も上昇、滝川の社内の影響力は増していた。君嶋は滝川とカザマ商事・風間社長(中村芝翫)が大学の同期だと気づき、買収に裏があるのでは?と考え元上司・脇坂(石川禅)に調査を依頼する。一方、圧倒的強さをみせるサイクロンズに勝つため君嶋は妙案を画策。それは柴門と彼の“天敵”であるサイクロンズの津田監督(渡辺裕之)に共同記者会見をさせることだった。公の場で柴門は先輩である津田に挑戦状をたたきつけ、選手たちはその言葉に鼓舞され、さらに会見が話題になったことで決勝戦は今季最高の集客数となった。そして決勝戦後半、柴門はこれまで控えだった佐々を起用。佐々は圧倒的スピードでサイクロンズを翻弄する…というのが今回の物語。これまで里村(佳久創)の影で控えに甘んじてきた佐々が、晴れ舞台でみせた大活躍に「佐々選手(林家たま平さん)、カッコよかった」「佐々くんんん!大好きよおぉぉ!」「佐々が活躍するシーン 心が踊った」など感動の声が続々と寄せられる。「心根の優しい佐々君、たま平さんぴったり。泣けた」「林家たま平、さすがラグビー経験者だけのことはあるw」など佐々役のたま平さんの演技も高評価で、「たま平さんの落語を聴いてみたくなりました」という声も。また今回、タックルを磨くためにレスリングの練習をするシーンで吉田沙保里がゲスト出演。君嶋GMを瞬殺する吉田さんに「吉田沙保里さん…本人役かwww」「大泉洋VS吉田沙保里が始まって最高」などの声も送られていた。(笠緒)
2019年08月11日「嵐」櫻井翔と有吉弘行が司会を務める「櫻井・有吉THE夜会」。7月4日(木)今夜は「ノーサイド・ゲーム」から大泉洋、「Heaven?~ご苦楽レストラン~」から石原さとみと夏ドラマの主演を務める2人がゲスト出演する。演劇ユニット「TEAM NACS」から「水曜どうでしょう」で全国区の人気を獲得。昨年は『恋は雨上がりのように』『焼肉ドラゴン』『パパはわるものチャンピオン』『こんな夜更けにバナナかよ 愛しき実話』と4本の映画が公開。今年に入っても『そらのレストラン』が好評を得るなど、そのパワフルさが止まらない大泉さん。ホリプロタレントスカウトキャラバン出身、「左目探偵EYE」『インシテミル 7日間のデス・ゲーム』などへの出演で注目され、「リッチマン、プアウーマン」「失恋ショコラティエ」でさらなる知名度を獲得すると、『進撃の巨人』『シン・ゴジラ』『忍びの国』などの映画から「アンナチュラル」「高嶺の花」といったドラマまで幅広く活躍する石原さん。今回は大泉さんの愛娘からの手紙をTV初公開するほか、密室空間で“寝る・寝ないの真剣勝負”に挑む、大泉さんは果たして落ちずにいられるのか?また食通で知られる大泉さんが大絶賛する極上グルメも登場。そして石原さんはガチ親友10名に徹底取材。そこから発覚した学生時代の姿や私生活など、世間にまだ知られていない素顔を明らかにしていくほか、憧れの芸人「EXIT」とのコラボ漫才披露や、自宅&私物カバンのTV初公開など盛りだくさんの内容でお届け。大泉さん主演の日曜劇場「ノーサイド・ゲーム」は池井戸潤の原作小説をドラマ化するもので、大泉さん扮する主人公・君嶋隼人が会社の方針に異議を唱えたことで左遷、工場勤務となりそこのラグビーチームのゼネラルマネージャーを兼任するよう命じられる…というストーリーで、松たか子、上川隆也、八代目中村芝翫らが脇を固める。石原さん主演の新火曜ドラマ「Heaven?~ご苦楽レストラン~」は佐々木倫子の漫画が原作。繁盛させる気など毛頭なく己の欲求を叶えるためだけにフレンチレストランを開いた超変わり者の主人公・黒須仮名子を石原さんが演じ、レストランのスタッフとして福士蒼汰、志尊淳、勝村政信、段田安則、岸部一徳らが出演する。「ノーサイド・ゲーム」は7月7日より毎週日曜21時~TBS系で放送。初回25分枠大。「Heaven?~ご苦楽レストラン~」は7月9日より毎週火曜22時~TBS系で放送。初回10分拡大。「櫻井・有吉THE夜会」は7月4日(木)22時~TBS系で放送。(笠緒)
2019年07月04日池井戸潤原作ドラマ「ノーサイド・ゲーム」に出演する新たなキャストが決定。松たか子、上川隆也、八代目中村芝翫が、大泉洋扮する主人公・君嶋隼人を取り巻くキャラクターを演じる。出世の道を絶たれた君嶋の再起をかけた戦いが描かれる本作。女優で歌手の松さんが演じるのは、君嶋の最大の理解者にして“夫を尻に敷く”妻・真希。池井戸作品初参加となった松さんは「池井戸さんの作品は“日々を生きている人に寄り添う”イメージで、コツコツ生きている人の大きな夢を描いたり、現実と理想を一致させてくれる展開が、見る人・読む人の共感を呼ぶのかなぁと思っています。その世界観になじんでいけるように頑張りたいと思います」と意気込み、「真希の言動で旦那さんが一歩踏み出せたりするような、無意識でも補い合えるチームワークを夫婦間・家族間で作れたらいいなと思っています」とコメントしている。また、君嶋が工場に飛ばされる原因となった企業買収先の「カザマ商事」3代目社長・風間有也役を、歌舞伎俳優の芝翫さん。君嶋を府中工場に飛ばし、ことあるごとに君嶋の前に立ちはだかる天敵、トキワ自動車常務取締役営業本部長・滝川桂一郎役を、現在「執事 西園寺の名推理」で“執事”を好演中の上川さんに決定した。大泉さんについて「“音のいい役者さん”」と表現する芝翫さんは、「今回がっちり組んでお芝居ができることで、わたしの中の新しい部分を引き出していただけると楽しみにしております」と共演に期待。上川さんは「大泉さんと現場でご一緒する機会は、これまで一度しかないのですが、画面を通して彼の姿を数限りなく見ている気がします。朗らかな印象が強いですが、今回の役回りはこれまでと一味違う『才気溢れていながら苦悩を強いられる役回り』で、わたしはその苦悩を強いる男・滝川を演じます。今までにない新鮮味を覚えています」と語り、「滝川を演じるにあたり、小細工せずにいけたらと思います。“企みながら企まない”というようなアプローチで臨みたいと考えています」とコメントしている。「ノーサイド・ゲーム」は7月、毎週日曜日21時~TBSにて放送予定。(cinemacafe.net)
2019年06月08日中村雅俊デビュー45周年を記念した『中村雅俊45thアニバーサリー公演』が7月に東京・明治座で上演される。芝居とライブの二部構成となる公演について中村に話を聞いた。【チケット情報はこちら】1974年4月にドラマ『われら青春!』で俳優デビューし、同年7月にはドラマ挿入歌『ふれあい』で歌手デビュー、その日から45周年を迎える感想を中村は「改めて長い間やってきたんだっていう実感……がないんです(笑)」と明かし、「今をどう生きているかが一番!」と、第一線を走り続ける理由を感じるひと言。今回の公演は、中村の両輪である“芝居”と“歌”をそれぞれ披露する二部構成。第一部は鴻上尚史が脚本・演出、鹿目由紀が脚本を手掛け、中村が勝海舟の父・勝小吉を演じる時代劇『勝小吉伝 ~ああわが人生最良の今日~』を上演する。鴻上とは昨年上演された『ローリング・ソング』に続いてのタッグ、共演者は賀来千香子、東啓介、愛加あゆ、山崎銀之丞、田山涼成、寺脇康文と共演経験のあるキャストが多く揃い、中村にとっては安心する座組だという。「若手の東くんと愛加さんは初めてですが、歌がうまいと聞いて、ひょっとすると芝居にも歌が入るのかな?と思っています。俺が第二部で歌だけやるにも関わらずね(笑)。鴻上さんだったらやりそうだなあ。そしたら田山くんなんかは“ちょっと歌わせてくれよ”って飛び入りしてくるかも(笑)」と楽しそうに語った。第二部は中村のLIVE『yes!on the way』。「皆さんの知っている曲を多くやろうかなと思っています」とセットリストも決まっているそうだが、「言えるのは、俺が楽器をたくさんやるってこと。サックス、ピアノ、ギター、ハーモニカと弾きますよ」と中身は開幕までのお楽しみ。さらに7月15日(月・祝)に開催される一夜限りのスペシャルライブには小椋佳、松山千春がスペシャルゲストで参加するなど、アニバーサリーならではの企画も用意されている。「楽しんでもらえると思います。ライブの中で、ファンの皆さんと一緒に“ここまできたね”と思えたらいい。でもここで終わりじゃないのでね。on the way、途中なので!」最後に45年前の自分に声をかけるとしたら?と聞いてみた。「“よかったね、中村くん”かな。いきなりドラマの主役でデビューして、デビュー曲もオリコンで10週間1位だったんですよ。そのときは、これから先でこれ以上の結果は出せないと思った。それで不安だったんだろうね。当時の取材では“八百屋になろうかな”とか言ってるんですよ(笑)。だから45年後もまだやれてるってことで、“よかったね、中村くん”と言いたいです」中村の魅力が詰まった公演は7月6日(土)から7月31日(水)まで東京・明治座にて。チケット発売中。また、7月1日(月)には歌手生活45周年を記念したシングルベスト盤『yes! on the way』を発売する。取材・文:中川實穗
2019年06月05日「市川ぼたんとして、私の團十郎襲名公演に出たいようです」そう顔をほころばせたのは、市川海老蔵(41)。5月12日、長女・麗禾ちゃん(7)が、日本舞踊市川流の四代目・市川ぼたんを今年8月に襲名することを発表した。壇上で目標を聞かれた麗禾ちゃんは、照れて父に耳打ち。冒頭のように海老蔵が代弁したのだった。「麗禾ちゃんは見るのも演じるのも大好きな生粋の歌舞伎ファン。デッキが壊れてしまうくらい何度も公演のDVDを見たり、自宅では弟の勸玄くん(6)と歌舞伎ごっこをして遊んでいます。でも麗禾ちゃんが歌舞伎にのめり込むほど、海老蔵さんの悩みは深くなっているようです。なぜなら、女性は子役としてしか舞台に立つことができないから。慣習的には初潮が来るまでとされているので、近い将来、麗禾ちゃんは大好きな歌舞伎の舞台から去らなくてはいけないのです」(歌舞伎関係者)市川家の知人によると、麗禾ちゃんは「私もいつかパパのような歌舞伎役者になりたい。でも女の子は駄目なの?」と父に尋ねたことがあったという。梨園の伝統に苦しんだ女性は麗禾ちゃんだけではない。十八代目中村勘三郎(享年57)夫人の波野好江さん(60)は、女性として梨園に生まれてきた苦悩を自伝『三人桃太郎』でこう綴っている。《私は歌舞伎役者・七世中村芝翫の次女として生まれました。父はもちろんのこと、母やまわりの誰もが“今度こそ、きっと男の子を”と待ち望んでいたでしょうに、周囲の期待を裏切って、この世に産声を上げてしまったのです》こうした女性たちの悲痛な声を子どものころから聞いていた海老蔵は、17年2月に主演を務めた実験的な舞台・六本木歌舞伎「座頭市」に、尾上菊五郎(76)の長女の寺島しのぶ(46)を相手役で出演させ“女性の歌舞伎役者”への門戸を開いたのだった。「しのぶさん自身、弟が6歳で歌舞伎の初舞台を踏むと、家の中で自分だけが歌舞伎の会話に入っていけず、寂しい思いをしていたと告白しています。『男だったら音羽屋を継げたのに!』と。その思いを幼なじみである海老蔵さんはだれよりも理解していました。歌舞伎座では難しいものの、自身の自主公演に出演させるというかたちで、しのぶさんの長年の夢を叶えてあげたのです」(別の歌舞伎関係者)記者会見で寺島は「まさか自分が歌舞伎に出演するとは」と嬉しさのあまり目に涙をためていた。そのとき、海老蔵は歌舞伎と女性についてこう語っている。「歌舞伎が今のかたちになってから200~300年という年月が経って、そろそろ考え直す時期にきている。(中略)性別を理由に女性が歌舞伎をできないことが、僕にはわからなかった」そこで、海老蔵が愛する娘のために練った“一世一代の秘策”とは――。「93年、当時16歳だった松たか子さん(41)が、舞台『文七元結』のお久という役で歌舞伎座デビューを果たしました。つまり、この年齢でも歌舞伎座に立てたという前例があるのです。今は子役として通用する麗禾ちゃんのために新たな演目まで作って積極的に歌舞伎の舞台に立たせている海老蔵さんですが、次の手として、高校卒業後にこのお久役を演じさてあげたいと検討しているようです。そして、ゆくゆくは『麗禾を女性初の歌舞伎役者に!』という野望を抱いているといいます」(前出・歌舞伎関係者)そんな“梨園への反逆”を海老蔵に決意させたのは、麻央さん(享年34)とのある約束だった。「いまの梨園ではやはり、長男である勸玄くんが何かと優遇されます。でも、麻央さんと海老蔵さんは『できるかぎり平等に育ててあげたい』という教育方針を持っていました。病床の麻央さんは、勸玄くんのデビューをうらやましがる麗禾ちゃんを見て『同じように舞台に立たせてあげたいな』と海老蔵さんに漏らしていたそうです。海老蔵さんはこの約束を果たすべく、麗禾ちゃんの英才教育に励んでいます。市川ぼたん襲名も、その一歩でしょう」(前出・知人)来年5月から歌舞伎座で始まる、十三代目市川團十郎白猿襲名興行。その口上には市川ぼたんとなった麗禾ちゃんも連座し、“女性歌舞伎役者への道”がまたひとつ拓けることだろう――。
2019年05月23日2019年3月に全国12か所で開催される「中村七之助 特別舞踊公演2019」。この公演について中村七之助が意気込みを語った。【チケット情報はこちら】本公演は、中村屋一門が行うおなじみの全国巡業公演。古くは十八世勘三郎が率いた親子会に始まり、2005年からは勘九郎と兄弟で務めてきた。2018年は歌舞伎座・平成中村座で行われた十八世勘三郎七回忌追善興行のほか、「平成中村座スペイン公演」、パリ公演「ジャポニスム2018」などで大役を果たし、2019年末上演の「風の谷のナウシカ」歌舞伎版への出演も発表された七之助が全国各地に足を運ぶ。群馬・ながめ余興場や岐阜・かしも明治座、東座といった昔ながらの芝居小屋での公演では、客席から演者までの間が2メートルあるかないかの至近距離で立ち回りや舞踊が繰り広げられる。演目は、中村鶴松が美しい海女の姿に扮する「汐汲」。ハイライトは、鶴屋南北の「於染久松色読販」から見どころを抜粋した「隅田川千種濡事」だ。「於染久松色読販」は2018年2月の博多座でも七之助が七役を演じており、自身も「平成中村座などでも、これまで自分が演じてきた自負がある」と語る。今回、七之助は許嫁・お光、油屋娘・お染、丁稚・久松、土手のお六の四役早替りを務める。演目を迷っていた七之助に「歌舞伎を初めて観る人に醍醐味を伝えるとしたら、早替りを見せるのはどうでしょう」と声をかけたのは、「隅田川千種濡事」で共演する中村いてうだと言う。「隅田川千種濡事」に決めた七之助は、演目の見どころを「男も女も見せることができて、エンターテインメント性があるところ」と語る。さらに「この演目は舞台裏が非常に大変で、共演者、スタッフがひとり欠けたら成立しない。しかも毎日違う会場で、広さも使える部分もそれぞれ違う。昨日捌けられた部分が、今日は捌けられないこともある。お客さまとの距離もとても近い。私にとっては本当に毎日がチャレンジで、とても楽しみです」と続けた。「汐汲」の前には、七之助、鶴松による「芸談」が行われる。ここでは「隅田川千種濡事」を観るにあたって、七之助が演目の予備知識を解説。さらに「中村屋ヒストリー」と題し、十八世勘三郎など中村屋の秘蔵映像を振り返りながら、七之助と鶴松が懐かしい話に華を咲かせる。「中村七之助 特別舞踊公演2019」は、3月2日(土)より群馬・ながめ余興場を皮切りに開催。チケットの一般発売に先駆けて、群馬、埼玉、長野、石川、広島、千葉、岐阜公演の抽選先行、大阪公演は先着先行を実施中。取材・文:横山由希路
2018年12月26日名古屋パルコにて「中村佑介展」が期間限定で開催されます。“ASIAN KUNG-FU GENERATION”のCDジャケットや“謎解きはディナーのあとで”の書籍カバーなど、話題の作品に多数携わる人気イラストレーター・中村佑介さんの展覧会情報をお届けします。「中村佑介展」名古屋パルコで開催2018年11月16日~12月2日まで名古屋パルコにて「中村佑介展 ALL AROUND YUSUKE NAKAMURA」が期間限定で開催されます。東京・池袋パルコで開催された同展覧会には、2万5千人以上が来場。人気のイベントに注目が集まります。中村佑介さんとは1978年生まれの兵庫県出身のイラストレーター。人気バンド・ASIAN KUNG-FU GENERATIONのCDジャケットや、“謎解きはディナーのあとで”、“夜は短し歩けよ乙女”などの書籍カバーを手掛ける注目のイラストレーターです。ファン必見の原画やオリジナルグッズが多数展開ASIAN KUNG-FU GENERATION『ソルファ』330点以上の作品を展示予定本展覧会では原画や完成イラスト以外に、アイディアスケッチや着色前の線画など貴重な作品が330点以上展示される予定。中村佑介さんのほぼ全てのアートワークが集結するとあって、ファン必見の展覧会です。オリジナルグッズを販売会場では、ここでしか手に入らないオリジナルグッズが展開予定。イラスト付きサイン会の実施会場内のショップで対象商品を含む2,000円(税込)以上グッズを購入すると、イラスト付きのサイン会に参加できるそう。2018年11月24日と25日の二日間、各日60名のみの貴重なサイン会です。参加希望社への整理券配布は初日より実施するそうなので、参加希望の方はお早めの来場がおすすめです。「中村佑介展」イベント詳細期間2018年11月16日~12月2日営業時間10:00~21:00※最終日は18:00閉場 / 入場は閉場の30分前まで。会場名古屋パルコ西館6F・パルコギャラリー、南館8F・特設会場の2会場入場料一般800円学生500円小学生以下無料イラスト付きサイン会情報日時:2018年11月24日、25日 各日13:00~会場:パルコギャラリー内定員:各日60名参加条件:展覧会初日より、会場内ショップにて対象商品を含む2,000円(税込)以上購入すると、参加希望者には整理券を配布。<対象商品>作品集『Blue』、『NOW』、展覧会図録『BEST』、中村佑介2019カレンダー、 ぬりえブック『COLOR ME』※定員に達し次第、参加券配布を終了。※サインは対象商品にする。※サイン会開催時は一部作品を観覧できない可能性あり。※イベントは予告なく変更となる場合あり。問い合わせ先「中村佑介展」に参加しよう森見登美彦著『夜は短し歩けよ乙女』人気作品のCDジャケットや書籍カバーなど、多岐に渡って活躍する中村佑介さんの大展覧会。ぜひこの機会に「中村佑介展 ALL AROUND YUSUKE NAKAMURA」に足を運んで、貴重な作品を見てみませんか。イベント情報イベント名:中村佑介展 ALL AROUND YUSUKE NAKAMURA催行期間:2018年11月16日 〜 2018年12月02日住所:名古屋市中区栄3-29-1名古屋パルコ西館6F・パルコギャラリー、南館8F・特設会場の2会場
2018年11月19日