こんにちは。離乳食インストラクターの中田 馨です。赤ちゃんがよく食べるということは、とってもうれしいことですよね。離乳食を思うように食べてくれなくて悩んでいるママにとってはうらやましいお話です。 でも、よく食べることも、「おなかを壊さないかしら?」「太らないかしら?」という悩みのタネになります。実は私の第二子がよく食べる子でした。第一子がまったく食べない子だったので、その差に戸惑いを感じました。今日は、よく食べる赤ちゃんについてお話しします。 よく食べる赤ちゃんへ配慮すること基本的に、離乳食期は赤ちゃんが食べたいだけ食べさせて大丈夫です。とは言え、注意することがいくつかあります。以下の4つを確認してみてください。 5~6カ月ごろ(離乳食初期)は食べる量を守る離乳食を始めたばかりの赤ちゃんは、母乳や育児用ミルクしかおなかに入れたことがありません。まだまだ内臓が未発達です。食べ過ぎることで内臓に負担をかけてしまうこともあります。この時期は食べる目安量を守りましょう。 たんぱく質の目安量は守る赤ちゃんの内臓はまだ一度に多くのたんぱく質を消化できません。赤ちゃんの内臓に負担をかけないようにたんぱく質の目安量は守りましょう。 体調を見守るもし下痢や嘔吐があったら、食べ過ぎかもしれません。普通便で体調も良好なら大丈夫です。 成長曲線を確認する母子手帳に身長と体重の成長曲線が載っていますよね。赤ちゃんの身長と体重と見比べてバランスがとれていれば大丈夫です。 赤ちゃんの食べ過ぎが心配なときに心がけることそれでもやっぱり心配なときに、ママが気を付けたい3つのことをお話ししますね。 よく噛まないと食べられないメニューを取り入れてみよう生後9カ月ごろになったら、すぐに飲み込めてしまうおかずだけでなく、少し噛まないと食べられないおかずを取り入れてみましょう。よく噛むことで満腹になります。赤ちゃんも新しい食感を覚える機会にもなります。 自分で食べられるメニューを取り入れようママが離乳食を赤ちゃんの口にドンドン運ぶのではなく、自分で食べられるメニューも用意してみましょう。自分で食べることで食べた満足感を味わえます。 おやつの量と時間を守ろうごはんは決まりを守れば好きなだけ与えても大丈夫とお話ししましたが、おやつは違います。おやつは好きな時間に好きなだけ与えるものではありません。時間は規則的に、量は適量を与えましょうね。 よく食べるということは、とても頼もしいことです。いつかは必ず落ち着きますので、ごはんが大好きな赤ちゃんの気持ちを大切に、楽しい食事の時間を過ごしてくださいね。 著者:保育士 一般社団法人 離乳食インストラクター協会 代表理事 中田家庭保育所施設長 中田馨0~2歳対象の家庭保育所で低年齢児を20年以上保育する。息子が食べないことがきっかけで離乳食に興味を持ち、離乳食インストラクター協会を設立。現在は、保育士のやわらかい目線での離乳食の進め方、和の離乳食の作り方の講座で、ママから保育士、栄養士まで幅広く指導。離乳食インストラクターの養成をしている。「中田馨 和の離乳食レシピ blog」では3000以上の離乳食レシピを掲載中。
2019年08月16日赤ちゃんとの毎日がもっとラクに、もっと楽しくなる。ベビーカレンダーは、そんな毎日を応援するコラムを絶賛連載中! 今回は、保育士の中田さんからメッセージです。 こんにちは、保育士の中田馨です。1歳を過ぎたころから少しずつ取り入れていきたい生活習慣のひとつが「お片付け」。言葉の理解がまだ未発達な1歳の子どもには、「片付けて」と説明しても伝わりません。 毎日使うおもちゃを自分で片付けられるようになるには、何がどこにあるか分かりやすい環境づくりと、片付けるのが楽しいと思える雰囲気づくりをすることが必要です。今回は、お片付けがラクに楽しくなるように、1歳からできるお片付けのコツと保育所のおもちゃ棚の工夫を紹介します。 片付けやすい環境をつくるまずは、子どもが片付けしやすい環境をつくります。そのためには「何がどこにあるかを明確にする」ことが大切です。■絵本やおもちゃの数を適量にするよく取り出して遊ぶおもちゃを厳選します。今使わないおもちゃや時々しか使わないおもちゃはしまいます。1~2カ月に1回、発達や興味関心に合わせて絵本とおもちゃの見直しをして入れ替えます。■おもちゃを種類分けする全てのおもちゃを一つの箱にごちゃまぜで入れるのではなく、「車は車」「おままごとセットはおままごとセット」といったように種類に分けて収納します。そうすることで、子どもがどこに何を片付ければいいかが分かります。■子どもの手の届く場所に収納子どもが自分で収納できる高さに、おもちゃの箱を置きましょう。箱の中や本棚は、詰め込みすぎずに入れ、少し余裕を持つのがポイントです。 楽しく自分で片付けができるようになるステップ子どもが楽しく片付けをするために、親ができることはまだまだあります。 1. 遊びにするお片付けを教え込むというよりは、普段の遊びのひとつとして取り入れます。運動会のかけっこのBGMを口ずさみながら「よーいどん!」と競争してもいいですし、ブロックを色分けして入れてもいいですね。子どもがやる気になるような声かけをしてみましょう。 2. 子どものペースに合わせるゆっくり片付けたり、片付けをしている途中で遊びだしたりと、子どもの時間は子どものペースで進んでいます。子どものペースに合わせるためにも、早めに「片付けしよう」と声かけをします。 3. できたら褒める片付けられたら「上手にできたね!」と、めいいっぱい褒めてあげましょう。褒めてもらうことで子どもの自信につながります。4. 全て片付けなくてもOK全てきれいになるまでやってほしい! という気持ちはわかりますが、まずは、おもちゃ1つを箱に入れるところからでOKです。大切なのは、片付けの時間を少しでもいいので取り入れ、生活習慣にしていくことです。最初から全て片付けることに重点を置くと、遊びではなくなってしまいます。 保育所での収納方法では具体的に、私の保育所のおもちゃの棚を見てみましょう。 絵本収納 階段下のデッドスペースを利用した本棚です。1~2歳の子どもは、絵本を大人のように差し込む形で本棚へ片付けることができません。普段子どもが自由に読める本は、写真のように収納すると取りやすく片付けやすいです。 また、上記写真のように大きめのウォールポケットに絵本を収納する方法もあります。 おもちゃ収納棚におもちゃの写真を貼ると「ここに片付けるんだよ」ということが分かりやすいです。親と子どもが「ここ」と片付ける場所を共通に知っていると、声もかけやすいですね。 箱に入れるおもちゃは、箱にも棚にも写真を貼ると、親も子どもも分類しやすいです。 例えば、色のついたおもちゃを、その色の箱に入れて色ごとに片付けます。色分けで遊びながら片付けできるので楽しいですよ! 片付けたくな~い! と駄々をこねたときの対処法2歳ごろに差しかかると「片付けよう」と声をかけても「イヤイヤ!」言って片付けを嫌がることがあります。どうして「イヤ」と言うか分かりますか? おそらく、ほとんどの場合は「もっと遊びたいのに!」と思っているからですよね。遊びが楽しいのに「片付けるよ」と急に言われたら、イヤと言うのは当然の話。なので、前もってお知らせするのがポイントです。 例えば、絵本を読んでいる場合は「この絵本を読んだら、お風呂に入るよ」と言った感じです。先の見通しを伝えるだけで、次の行動に移りやすくなります。また、子どもに話しかけるときは、「片付けようか?」といった子どもが選択できる形ではなく「片付けるよ」とはっきり言いましょう。 片付けは、一度言ってすぐにできるものではありません。はりきってする日もあれば、全く動こうとしない日もあります。1歳の時はできていたのに、2歳になったらしなくなることもあります。子育ては、行きつ戻りつですが、その時々の子どもの発達に合わせて緩やかに見守ってあげましょう。 著者:保育士 一般社団法人 離乳食インストラクター協会 代表理事 中田家庭保育所施設長 中田馨0~2歳対象の家庭保育所で低年齢児を20年以上保育する。息子が食べないことがきっかけで離乳食に興味を持ち、離乳食インストラクター協会を設立。現在は、保育士のやわらかい目線での離乳食の進め方、和の離乳食の作り方の講座で、ママから保育士、栄養士まで幅広く指導。離乳食インストラクターの養成をしている。「中田馨 和の離乳食レシピ blog」では3000以上の離乳食レシピを掲載中。
2019年08月15日こんにちは。保育士の中田 馨です。毎日暑い日々が続いていますね。真夏に赤ちゃんと過ごすときに気になるのが「お散歩は何時に行けばいいのかな?」ということです。保育所でも「今日はお散歩に行けるかな?」とお散歩のことに気をつかうのは真夏。今日は、真夏のお散歩についてお話ししますね。 真夏のお散歩は早朝か夕方に赤ちゃんにとってお散歩は1日の楽しみの1つです。生活リズムを整えるためにもお散歩(外遊び)をしっかりしていきたいのですが、真夏はそうはいかないこともあります。 気温が高く、日差しも強いと外遊びが赤ちゃんにとって危険な日もあります。特に赤ちゃんは体温調節が未発達なので、無理してお散歩に出る必要はありません。気温が低く、太陽の照り返しが少なく、涼しい早朝や夕方をおすすめします。お散歩に出る前に、実際に外に出て、外気温や日差し、風の様子を確かめることも大切です。 夏の外出で心がけることそれでも夏場に外出することがあると思います。そんなときは以下を心がけてみましょう。 帽子をかぶる帽子をかぶったり、日傘をさすなど、紫外線対策も大切です。 水分補給をする汗がよく出ます。普段よりもこまめに水分補給をしましょう。また、汗をかいたら着替えもしましょうね。 べビーカーの対策 ベビーカーは地面に近いため、地面からの照り返しで大人が感じている気温よりも高くなります。そのため、座っている赤ちゃんの様子をよく見ましょう。日よけのカバーをしたり、ジェルタイプの保冷剤を使ってみるなどしてもいいですね。保冷材は赤ちゃんの肌が冷たくなりすぎないように、布で包んでときどき位置を変えてあげましょう。 抱っこひもの対策抱っこひもで出かけるときも注意が必要です。ママと密着しての抱っこですので、熱がこもりやすく赤ちゃんも暑く感じています。日傘をさす、赤ちゃんとママとの間に1枚タオルをはさむ、うちわなどで風を送ってあげるなど、暑さ対策が必要です。 熱中症にならないためにも、夏のお散歩は時間を選ばなくてはいけません。夏のお散歩は必ずしなければいけないわけではありませんので、無理はせず、夏だからこそできる水遊びなどの全身遊びを取り入れることも1つの方法ですね。 著者:保育士 一般社団法人 離乳食インストラクター協会 代表理事 中田家庭保育所施設長 中田馨0~2歳対象の家庭保育所で低年齢児を20年以上保育する。息子が食べないことがきっかけで離乳食に興味を持ち、離乳食インストラクター協会を設立。現在は、保育士のやわらかい目線での離乳食の進め方、和の離乳食の作り方の講座で、ママから保育士、栄養士まで幅広く指導。離乳食インストラクターの養成をしている。「中田馨 和の離乳食レシピ blog」では3000以上の離乳食レシピを掲載中。
2019年08月14日こんにちは、離乳食インストラクターの中田 馨です。離乳食を食べるとき、最初はママのひざに座って食べますが、成長するにつれてベビーチェアに座って食べられるようになってきます。離乳食のときに使うことを想定した、ベビーチェア選びのポイントを紹介します。 離乳食時ならコレ! ベビーチェアを選ぶときの4つのポイントベビー用品のお店に行くとさまざまなベビーチェアが並んでいます。どのベビーチェアがいいんだろう? と悩んでしまいますね。ベビーチェアを選ぶときの4つのポイントをお話しします。 1.両足が床につくまずは、赤ちゃんの両足が床につくかを確認しましょう。食事のときに両足が床についていることは重要なポイントです。 たとえば、想像してみてください。足が床につく椅子とつかない椅子、あなたはどちらが安定しますか? おそらく大人でも足が床につく椅子だと思います。赤ちゃんも同じです。体をしっかり安定させるためにも、選ぶときに意識してあげてください。 2.背もたれがあるまだおすわりが安定していない時期です。背もたれがないと、後ろにひっくり返ってしまいます。必ず背もたれのあるベビーチェアを選びましょう。 3.ひじ掛けがあるこちらも背もたれのあるベビーチェアと同じ理由です。ひじ掛けがないと、横にコロンとひっくり返ってしまうこともあります。 4.汚れをふき取りやすい離乳食期は、ベビーチェアもテーブルも汚れる場面が多くあります。ふきんなどでサッと拭き取れるベビーチェアがいいですね。私は拭くだけではすっきりしないので、丸洗いできるものを選んでいました。 両足がつかない場合はどうすればいい?「両足が床につく」ことが重要と言いましたが、赤ちゃんが成長するたびにベビーチェアを何度も買い替えるのは大変ですよね。少し大きめのベビーチェアに座ることもあると思います。 そんなときは、床と赤ちゃんの足の間に箱などを置き、足置きをつくってあげるといいですね。それだけで赤ちゃんは安定して座ることができます。また、成長に合わせて、ベビーチェアの大きさを変えられるものもあるようなので、品定めしてみてくださいね。 いろいろと書きましたが、「このベビーチェアに赤ちゃんを座らせてみたい!」と、ママがウキウキすることも重要ですよ。ベビーチェア選びを楽しんでくださいね! 著者:保育士 一般社団法人 離乳食インストラクター協会 代表理事 中田家庭保育所施設長 中田馨0~2歳対象の家庭保育所で低年齢児を20年以上保育する。息子が食べないことがきっかけで離乳食に興味を持ち、離乳食インストラクター協会を設立。現在は、保育士のやわらかい目線での離乳食の進め方、和の離乳食の作り方の講座で、ママから保育士、栄養士まで幅広く指導。離乳食インストラクターの養成をしている。「中田馨 和の離乳食レシピ blog」では3000以上の離乳食レシピを掲載中。
2019年08月13日こんにちは。離乳食インストラクターの中田 馨です。夏場、特に赤ちゃんのお世話で気をつけてたいことは水分補給です。赤ちゃんにはどれだけ水分が必要なのか? これで水分補給は足りているのか? など、気になる方も多いのではないかと思います。今日は、赤ちゃんの水分補給のお話をしたいと思います。 水分が不足するとどうなるの?水分が不足すると、脱水症状を起こすことがあります。赤ちゃんの体は小さく、体温調節機能が未発達です。大人は体内水分量が60%ですが、赤ちゃんは70~80%ととても高く、大人に比べて水分が必要ということになります。 赤ちゃんは自分から水分を「欲しい」と言えないですよね。だからこそ、大人が気にかけて水分を与える必要があります。 脱水症状の見分け方どんな状態が脱水状態なのか。目安があるとわかりやすいですよね。 ・機嫌が悪い、元気がない・顔が赤い・くちびるが渇いている・脈が弱い・発熱している などなど。いつもと赤ちゃんの様子が違うときは注意してください。 水分補給を心がけよう赤ちゃんに水分補給をするために心がけたいことがあります。 水分はこまめに飲ませる水分はこまめに飲ませるようにします。授乳の時間や、朝、昼、夜の離乳食以外にも水分を飲みましょう。たとえばお外遊びのとき、お昼寝から起きたとき、お風呂上がりに。ママのルールを決めてもいいですね。 ジュースではなくお茶や湯冷ましにする水分は、お茶か湯冷ましをおすすめしています。ジュースやベビー用イオン飲料は、甘いので飲ませないようにしましょう。 一回の目安量どれくらいの量が適量なのかって、なかなかわからないですよね。目安として、生後0~5カ月なら1回20~30ml、生後6~11カ月で30~50mlを目安にしてみてくださいね。 食事の前は大量に与えない食事前にたくさん水分を飲んでしまうと、おなかがいっぱいになってごはんをあまり食べてくれないことがあります。飲むとしても少量を心がけましょうね。 離乳食に汁ものを用意する離乳食に汁ものを用意すると、自然と水分を体に入れることができますね。ご飯(おかゆ)にも、水分が多く含まれています。 暑い夏。赤ちゃんだけでなくママも水分はしっかりと摂るようにしてくださいね。特に、授乳中のママは普段の夏以上に水分を摂るよう心がけてください。 著者:保育士 一般社団法人 離乳食インストラクター協会 代表理事 中田家庭保育所施設長 中田馨0~2歳対象の家庭保育所で低年齢児を20年以上保育する。息子が食べないことがきっかけで離乳食に興味を持ち、離乳食インストラクター協会を設立。現在は、保育士のやわらかい目線での離乳食の進め方、和の離乳食の作り方の講座で、ママから保育士、栄養士まで幅広く指導。離乳食インストラクターの養成をしている。「中田馨 和の離乳食レシピ blog」では3000以上の離乳食レシピを掲載中。
2019年08月11日こんにちは、保育士の中田馨です。赤ちゃんの肌はちょっとした刺激でトラブルが起きることがあります。乾燥しているだけなのか、それとも他に原因があるのかはママが見ただけでは判断がつきにくいこともあります。 今回は、赤ちゃんに肌トラブルがあるときに気を付けるポイントとお家でできるケアなどを話します。 気を付けるポイントは何?赤ちゃんが大人に比べて肌トラブルが起きやすいのは、大人よりも皮膚が薄いことと、皮脂の分泌が少なくバリア機能が未熟という理由があります。ですので、汗や汚れ、排尿、排便などの刺激に反応してトラブルになりやすいのです。 赤ちゃんの肌のトラブルには、例えば、発疹やあせもの時もありますし、熱から出るものや別の病気から出るものもあります。ひとことで発疹と言ってもいろいろな原因があることを知っておきましょう。症状によって対応が違いますので、発疹が出たら以下を確認します。 ・発疹が出ている体の部分・形・色・かゆみの有無 その上で受診を検討します。 受診の目安とは?「これは病院に行くべきか、そうではないものか」と迷うことがあると思います。発疹が少なく、赤ちゃんも機嫌よく過ごしている場合は、急いで受診しなくても大丈夫。 ただ、下記の症状が見られる場合には受診しましょう。 ・熱がある・咳、鼻水がある・食事を食べた後に出た・発疹が増える・痒がる・痛がる・機嫌が悪い どんな病気が考えられる?赤ちゃんによくある肌トラブルの病気を紹介します。 【あせも】汗腺の出口が、汗などでふさがって皮膚の中で炎症を起こします。頭、首、手足首、脇の下、背中などの汗がたまりやすい場所にできます。 【おむつかぶれ】おしっこやうんちによる刺激や、おむつが蒸れることによりおしりが炎症を起こします。おしっこをするたびに痛がることもあります。 そのほか、生後2カ月ごろまでの赤ちゃんの顔や体に出る乳児湿疹や、おむつかぶれと間違われやすいカンジダ皮膚炎、高熱が3~4日続き、熱が引いたら発疹が現れる突発性発疹、とびひ・水いぼ・食物アレルギーなど、赤ちゃんの肌トラブルとなる病気はたくさんあります。 お家でできるケア方法肌にトラブルが起きたときにお家でできるケアのポイントです。 1.肌を清潔に保つ1日1回は全身をきれいに石鹸で洗うことが大切です。また、おむつかぶれは、こまめなおむつ交換、シャワーをして清潔を保ちます。あせもの場合は、汗をかかせない、かいたら洗い流して、乾かします。肌を清潔にしたら、保湿も忘れずに行いましょう。保湿はたっぷりめがポイントです。 2.赤ちゃんの爪をこまめに切るかゆみを伴うと、赤ちゃんが肌をかいて、悪化することがあります。それを防ぐためにも爪はこまめに切ります。 3.かゆがるときは冷やすかゆい部分を冷やしてあげると、かゆみが和らぎます。アイスノンをタオルでくるんで当ててあげるなどしてみましょう。 私自身、娘が2歳ごろに「あせも」だと思って、ホームケアをしていたらどんどん悪化して、実は「カンジダ皮膚炎」だったことがあります。肌のトラブルがすぐ治る場合は大丈夫ですが、そうでない場合は、全身状態や経過観察をしながら、医師に相談しましょう。 著者:保育士 一般社団法人 離乳食インストラクター協会 代表理事 中田家庭保育所施設長 中田馨0~2歳対象の家庭保育所で低年齢児を20年以上保育する。息子が食べないことがきっかけで離乳食に興味を持ち、離乳食インストラクター協会を設立。現在は、保育士のやわらかい目線での離乳食の進め方、和の離乳食の作り方の講座で、ママから保育士、栄養士まで幅広く指導。離乳食インストラクターの養成をしている。「中田馨 和の離乳食レシピ blog」では3000以上の離乳食レシピを掲載中。
2019年08月10日こんにちは、保育士の中田馨です。保育所での保護者から多い相談の一つに「言葉の悩み」があります。特に1歳半ばごろになると、周りのお友だちと比べて「うちの子、言葉が遅いのでは?」と気になりだすことも。今回は、各年齢の言葉の発達を見ながら、子どもの言葉の引きだし方をお伝えします。 子どもの発達には個人差があるここで重要なポイントは「言葉の発達には個人差がある」ということ。これまで、首がすわる、寝返りする、おすわりする、ハイハイする、歩くなどの身体的な発達に個人差があったのと同じように言葉にも個人差があります。 ですので、赤ちゃんの成長を見守っていきつつ、それぞれの年齢の発達とママがお家でできることをお話しします。 0歳の言葉の発達0歳児が自分の気持ちを表現する手段は、最初は言葉ではなく「泣く」「笑う」です。 「おなか空いた!!」「眠たい!」「おしっこが出た!」「抱っこして!」「ママ大好き!」「楽しい!」、そんな気持ちを「泣く」「笑う」で表現します。そのうち、「うぐ~」「あ~」「ぶ~」「だあ~」などの喃語(なんご)でも表現し始めます。 この時、ママは赤ちゃんの「あ~」に合わせて「上手にお話しているね」と返事をしてみましょう。赤ちゃんの「あ~」と同じように「あ~」と答えると、また「あ~」っと返してくれることも。そんなやり取りを繰り返しているうちに、声でやり取りする楽しさを赤ちゃんは感じるようになります。 1歳の言葉の発達1歳を過ぎると少しずつ意味のある言葉を話し始めるようになります。 例えば「ママ」「パパ」「マンマ」「ブーブ」「ワンワン」などなどです。周りの人の言葉を聞いて、理解して、自分で発することができるようになるのは大きな成長です。1歳半ばになると、話す言葉の単語数が増えます。2歳前になると、大人の問いかけに対して答えられるようにもなってきます。「ねんねしようか」と言うと布団に行き「ねんね」と寝転んだり、「どーぞ」とものを渡すと「あーと(ありがとう)」と言ったりします。 一方で、自分の子どもは大丈夫かしらと保護者からの言葉の相談が多くなる時期でもあります。相談を受けたときに私がチェックするポイントは2つ。・大人の言葉を年齢なりに理解しているか・車、犬、目、口、鼻などの身近なものを知っているか 言葉が出ていなくても年齢なりに分かっていれば大丈夫です。 2歳の言葉の発達2歳前半は「ブーブ あった」など、2語文を話しだします。中には、会話らしいやり取りができる子もいます。長い文章のお話も集中して聞けるようになってきます。2歳後半になると3語文を話せるようになる子もいます。 ママはこの時期に赤ちゃんとたくさん会話をして、言葉の数を増やしてあげましょう。 子どもの言葉を引きだす5つの方法では、具体的に保育所では、どのように子どもの言葉を引きだしているかを紹介します。 1.子どもの指さしたものに言葉をする子どもが興味関心を向けたものに「口だよ」「ごはん、おいしそうだね」「アジサイ、きれいだね」など声かけをします。 2.子どものマネしながら話しかける子どもがしていることをママやパパがまねします。例えば、一緒におやつを食べながら「おいしいね!」と言ったり、パズルで一緒に遊んで「楽しいね!」と言い合ったりします。手を一緒に洗って「ピカピカになって気持ちいいね」など、声かけをします。 3.子どもの気持ちを代弁する子どもは、自分の気持ちをどう言葉で表現すればいいかわかりません。まだ遊びたい子には「もっと遊びたいのね」、積み木を高く積み重ねられたら「嬉しいね!」など、その場その場での子どもの気持ちに共感しながら代弁します。 4.子どもの言葉にプラスα子どもが「ワンワン」と言ったら、「ワンワン、かわいいね」「ワンワン、茶色くて大きいね」などとプラスαします。その言葉に関連する言葉をプラスαすることで、言葉を覚えやすくなります。 5.正しい言葉をプラスα「ワンワン」「マンマ」などは、大きくなったら使わなくなる言葉です。ですので、赤ちゃんが「ワンワン」と言ったら「ワンワン、犬だね」。「マンマ」と言ったら「マンマ、ご飯だよ」と、正しい言葉をプラスαします。そうすることで、正しい言葉も知っていきます。 長年保育をしてきた経験でいうと、聴いた言葉を、サッと言葉にして出せる子と、自分の体の中にため込んで爆発的にしゃべり出す子がいます。言葉を早くしゃべれるようになることも、ゆっくりなことも、その子の個性です。今回お話した言葉を引きだす方法を遊びの中で取り入れながら、子どもの発達を見守ってください。 著者:保育士 一般社団法人 離乳食インストラクター協会 代表理事 中田家庭保育所施設長 中田馨0~2歳対象の家庭保育所で低年齢児を20年以上保育する。息子が食べないことがきっかけで離乳食に興味を持ち、離乳食インストラクター協会を設立。現在は、保育士のやわらかい目線での離乳食の進め方、和の離乳食の作り方の講座で、ママから保育士、栄養士まで幅広く指導。離乳食インストラクターの養成をしている。「中田馨 和の離乳食レシピ blog」では3000以上の離乳食レシピを掲載中。
2019年08月09日こんにちは、保育士の中田馨です。子どもが歩けるようになると、興味関心が増し気になるところにどんどんと歩いて向かっていくようになります。 そんなわが子の姿はとても微笑ましいのですが、「車が来たら危ないから止まる」「溝があるから落ちないように歩く」というような危険を予想して行動することはまだできません。興味関心があるものを見つけたら「危ない!」「ダメ!」といっても聞かずに走っていくのが子どもです。 今回は、そんな好奇心旺盛な子どもと一緒のお出かけで気を付けたい、年齢別の危険の教え方を話します。 子どもに危険を知らせるときのママの対応子どもに危険を知らせるときに大切なのが、ママの態度。「危ない」ことを、毅然とした態度で知らせます。毅然とした態度とは、真剣な表情・ゆるぎない態度・声かけです。 例えば、大通りで走り出したら「危ない!」と言い、手をしっかりと握って制止します。それでも行こうとするときは、しっかり抱きしめて止めます。そして、真剣な顔で子どもの目を見ます。「ママは本気で伝えている」ということを子どもに知らせることが最も大切なことです。 しかし、一度注意をしたらしなくなるものではありません。何度も起こる可能性がありますので、繰り返して伝えます。また、危ないことが起きたその場で子どもに伝えることが大切。「ヒヤリ」としたことを「ああ、危なかった」だけで流してしまわずに、伝えることを繰り返していくうちに、子どもは社会でのルールを学んでいきます。 そして、お家のルールを明確にしましょう。・道を歩くときはお母さんと手をつなぐ・駐車場では走らない・交差点ではいったん止まって車などが来ないか確認する、などパパとママが大切にしたいお家ルールを決めます。 1歳児への危険の伝え方1歳の子どもはまだ言葉の理解が未熟なため、特に「ママのゆるぎない態度」で伝えることが大切です。 例えば、手をつながずに道を歩こうとする、高い段差に上がろうとすることを「危ない!」と伝えることが大切です。高い段差に上がってバランスを崩したとしたら「怖かったね」と起きたことに対しての説明をして子どもの気持ちに共感します。 今はまだ言葉の理解はできないかもしれませんが、子どもの気持ちに共感することで次のステップにつながります。そして、ママは別の興味へ子どもの関心を向けてみましょう。「ママと歌を歌いながら歩こうか」「あっちに大きなトラックが走っているよ」など。1歳の子どもにはまだわからないだろうと思って伝えないのではなく、短い言葉で、繰り返し伝えていくことが大切です。 2歳児への危険の伝え方1歳のときに繰り返し伝えてきたことが、2歳になると徐々に分かるようになってきます。 例えば、触ると熱いもの・冷たいもの・痛いものなども、これまでの経験の中で理解し始めます。外に出たときも「ママと手をつなぐ」というルールがわかるようになります。とはいえ、まだまだ自分の興味関心のあるものがあるとパッと走り出したりすることもあるので、気を付けるようにします。引き続き「危ない」ことを短い言葉で伝え続けます。 3歳児への危険の伝え方これまでは危ないことを簡単な言葉で伝えてきましたが、3歳ごろになると理解力が増してくるので、さらに伝え方が変わります。「どうして危ないか?」を説明していきましょう。「車にぶつかったらケガをするし、とっても痛いんだよ」など、具体的に言うのもいいでしょう。さらに「こういうときはどうしたらいい?」と聞いてみると「こうしたらいい」と返事が返ってくるようになります。そうするうちに、危険を予想して、自分で自分の身を守るすべを身につけていくのです。 子どもは1回言ったら、その通りに言うことを聞くわけではありません。長期間かけて、大人が見守りながら繰り返し繰り返し伝えていくことで、社会のルールを身につけていくことが大切です。 著者:保育士 一般社団法人 離乳食インストラクター協会 代表理事 中田家庭保育所施設長 中田馨0~2歳対象の家庭保育所で低年齢児を20年以上保育する。息子が食べないことがきっかけで離乳食に興味を持ち、離乳食インストラクター協会を設立。現在は、保育士のやわらかい目線での離乳食の進め方、和の離乳食の作り方の講座で、ママから保育士、栄養士まで幅広く指導。離乳食インストラクターの養成をしている。「中田馨 和の離乳食レシピ blog」では3000以上の離乳食レシピを掲載中。
2019年08月02日赤ちゃんとの毎日がもっとラクに、もっと楽しくなる。ベビーカレンダーは、そんな毎日を応援するコラムを絶賛連載中! 今回は、保育士の中田さんからメッセージです。 こんにちは! 保育士の中田馨です。暑い夏は、お家での遊びが増える時期でもあります。ビニールプールで遊ぶなど、夏ならではの遊びもすると思いますが、そんな長時間できるものではないので、やはり遊びのメインは「部屋の中」になります。 そうすると毎日部屋の中はグチャグチャ! 片付けるのが大変だし、お片付けしようと伝えてもなかなか思うようには進みません。今回は、そんなお片付けもラクになる、1~2歳ごろの赤ちゃんが自分でお片付けができるようになるまでの「お片付けのキホン」を話します。 お片付けはいつから始める?お片付けができるようになるのは1歳ごろから。歩けるようになってからとも言いますが、座っていてもお片付けはできます。お片付けの見本になるのは、パパとママです。言葉で説明するのはまだ難しい赤ちゃんですので、パパとママがお片付けする姿を見せることからスタートしましょう。 今使うおもちゃだけに絞る部屋におもちゃが溢れていませんか? もしそうであれば、まずはおもちゃの見直しをしてみましょう。使うおもちゃを「絞る」のです。「このおもちゃ、あまり使ってないな」というものは別の場所に片付けます。 例えば、同じ車のおもちゃでも、よく使うものとそうでないものがあると思います。全てを出すのではなく厳選することがポイントです。絵本も同様で、今、興味のある絵本に絞ってみましょう。おもちゃなどを絞ることで、赤ちゃんも片付けやすくなります。赤ちゃんの興味関心や成長に合わせて、おもちゃを入れ替えてみましょう。 「遊び」のひとつとしてスタート「片付け」をしつけとしてすると、なかなか片付けてくれない赤ちゃんに、ママも苛立ってくることがあると思います。ですので「お片付けも遊びの一環」と思って取り入れます。 ブロックや積み木などは収納するときに色分けしてみます。ブロックと同じ色の箱があるととても良いですね。赤、緑、青の箱を用意して、箱の色と同じブロックを入れます。遊びながら色も覚えられ、片付けもできて一石二鳥です。また、徒競走などで流れる音楽を口ずさみ、「ママとどちらが早いかな? 〇〇選手(赤ちゃんの名前)早い早い! 早いです!」など、中継してみてください。赤ちゃんは大喜びで片付け始めます。「出したおもちゃすべてを赤ちゃんに片付けさせなければいけない!」とは思わなくてOKです。一つでも箱の中に入れられたらほめる。その日々の繰り返しが積み重なり、自主的に片付けができるようになります。また、別の遊びを始めるときには声かけをします。例えばブロックで遊んでいたけれど、おままごとで遊ぼうとしたときは「ブロックを片付けてから遊ぼうね」と声かけをします。この時もまずは一つでも箱の中に入れられたら「ほめる」が基本です。 お家でのルールを決めるお家でのルールをつくります。 まずは、どんな場面で片付けの時間がやってくるかという習慣のルールです。ご飯を食べる前、お出かけの前、寝る前など、片付けをする生活の場面のルールをママが決めます。 次に、片付ける場所のルールです。基本は赤ちゃんが片付けやすいということですが、保育所では、以下の3つで片付けやすい環境を作っています。 1箱ごとにおもちゃの種類を分ける車、線路、積み木、ままごとの食材、ままごとの食器など、種類に分けて赤ちゃんが引き出しやすい小ぶりの箱にそれぞれ入れます。 2赤ちゃんが取り出しやすいところに置く赤ちゃんが取り出しやすい低い場所におもちゃや絵本を置きましょう。 3写真を貼る箱や棚におもちゃの写真を貼ります。そうすることで、赤ちゃんもママもどこに片付ければいいかが分かります。もちろん、棚に写真を貼ることはなかなか難しい場合もあると思うので、できる範囲で取り入れてみてください。 まずは遊びから始める「お片付け」ですが、成長と共にこれが家族と一緒にできる「お仕事」になり、自分に任された役割のひとつとして自信につながっていきます。「1歳の時はできていたのに、2歳になったら急に出来なくなった」ということもあります。その時の興味関心、発達によって行きつ戻りつしながらも、「遊びからスタート」という基本を忘れず、進めていってくださいね。 著者:保育士 一般社団法人 離乳食インストラクター協会 代表理事 中田家庭保育所施設長 中田馨0~2歳対象の家庭保育所で低年齢児を20年以上保育する。息子が食べないことがきっかけで離乳食に興味を持ち、離乳食インストラクター協会を設立。現在は、保育士のやわらかい目線での離乳食の進め方、和の離乳食の作り方の講座で、ママから保育士、栄養士まで幅広く指導。離乳食インストラクターの養成をしている。「中田馨 和の離乳食レシピ blog」では3000以上の離乳食レシピを掲載中。
2019年08月01日赤ちゃんとの毎日がもっとラクに、もっと楽しくなる。ベビーカレンダーは、そんな毎日を応援するコラムを絶賛連載中! 今回は、保育士の中田さんからメッセージです。 こんにちは、保育士の中田馨です。トイレトレーニングは、慌てず子どもに合わせて大らかな気持ちでトイレに誘うことが大切。今回は、ママやパパがトイレトレーニングをラクに進めるために、「慌てず大らかに」を基本にしながら、保育所で実際におこなっているトイレの誘い方を紹介します。 トイトレは夏がラクって本当?よく「夏におむつを外したらラクよ!」と耳にすることはありませんか? 私も母から言われていたので、息子も娘も夏にトイレトレーニングをした思い出があります。 夏におむつが外れたら何がラクかと言うと、冬に比べて洋服が汚れても枚数が少なくて済む、赤ちゃんをシャワーさせやすい、洗濯したらすぐに乾くなどの理由があると思います。でも、必ずしも夏にしなければいけないわけではありません。保育所では、夏に限らず1年を通してトイレトレーニングをしています。それは、赤ちゃんの発達が個々に違うため、その子によってタイミングが違ったり、すぐにおむつが外れる子もいれば時間がかかる子もいるからです。 まずはトイレに慣れる習慣から「トイレに誘うのは何歳ごろからがいいの?」という悩みもよく聞きます。いろいろな考え方はあると思いますが、おしっこの間隔があきはじめる、言葉を理解している、トイレに興味を持っている、一人で歩けるというのがポイントです。赤ちゃんがこのような様子になったら、そろそろトイレに誘ってみましょう。 まずは「トイレに座ることになれる」ことからスタートです。生活の流れの中で、一定の間隔でトイレに誘います。例えば、起きたとき、外出する前、食事の前、寝る前などの生活の節目がいいですね。ママがトイレに行くときでもいいです。 まずは、トイレに座ることに慣れ「おしっこはトイレでする」ということを、少しずつ赤ちゃんに伝えていきます。もちろん、おしっこが出なくてもトイレに座ったらOK。ここでの目的は毎日の生活の中で「トイレに座る習慣」をつけることです。 子どもが嫌がらないトイレの誘い方子どもが嫌がらない誘い方のポイントは3つ。「子どものペース」と「楽しく誘う」ということ。そして「誘い方」も大切なポイント。また、ママは「トイレに行こう!」と言ってください。「トイレ行く?」と子どもからの返事が必要な誘い方をしていることありませんか? ママが主導になって誘うことがポイントです。 トイレに誘うことがママの義務になるのではなく、「おしっこができた!」「トイレに行くとスッキリ気持ちよくなる!」「おしっこが出なくてもなんだか楽しい!」と思えるといいですね。おしっこが出ないことでママが残念な顔をすると、それが子どものプレッシャーになることがあるので要注意です。 始めたばかりのときには特に、・50点満点を目指す・おもらししても怒らないということが大切です。 何度か成功すると、「次も必ず」と思ってしまうのが親心ですが、そうはいきません。トイレも行きつ戻りつ。できていたことができなくなることもあります。おもらししても、怒るのではなく「教えてくれてありがとう」「今度は教えてね」など、前向きな声かけをしましょう。 おしっこの間隔はどうすればわかる?「子どものおしっこの間隔に合わせましょう」と言われても、そのおしっこの間隔が分からないと言うママがいます。まずは、1時間おきにおむつのチェックをすることから始めてみます。数日続けると、何となく間隔が分かってきます。 また、おしっこが出たときにまたを触って「おしっこが出たサイン」を教えてくれる子もいます。 トイレを嫌がったときはどうすればいい?昨日までトイレに座っていたのに、急に嫌がることもあります。トイレを嫌がったときは無理強いしません。トイレを嫌がる理由が別のところにあることもあります。例えば遊びの途中で「トイレに行こう」と言われると、「イヤ」と言いますよね。だから、「コレが終わったらトイレに行こうね」と先の見通しを伝えるのです。それだけでも嫌がる回数が減ります。 あまりにも嫌がるときは、中断してもOKです。「トイレに座ってほしい」と焦ってしまいますが、子どものペースに合わせることが大切です。トイレに関する絵本を読んだり、好きな絵柄のパンツを用意してみたり。トイレに好きなキャラクターの絵を貼ったりして、徐々にトイレへのプラスイメージを積み重ねていきましょう。そして、トイレに座れそうなタイミングで再開しましょう。 同じ年頃の子が、上手にトイレをしている姿を見ると、焦りを感じてしまうこともあるかもしれませんが、まずはトイレに座る習慣を身につけます。そして、成功したときの気持ちよさをたくさん体験してもらいましょう。 著者:保育士 一般社団法人 離乳食インストラクター協会 代表理事 中田家庭保育所施設長 中田馨0~2歳対象の家庭保育所で低年齢児を20年以上保育する。息子が食べないことがきっかけで離乳食に興味を持ち、離乳食インストラクター協会を設立。現在は、保育士のやわらかい目線での離乳食の進め方、和の離乳食の作り方の講座で、ママから保育士、栄養士まで幅広く指導。離乳食インストラクターの養成をしている。「中田馨 和の離乳食レシピ blog」では3000以上の離乳食レシピを掲載中。
2019年07月28日こんにちは、離乳食インストラクターの中田馨です。高温多湿な季節になると、細菌からの食中毒が発生することがあります。食中毒は20~37℃ほどの温度を好み、繁殖するといわれています。 厚生労働省でも「家庭でできる食中毒予防の6つのポイント」ということで紹介されています。今日はその6つのポイントを基本にしながら、家で調理するときの注意点を話します。 食中毒の症状はどんな感じ?食中毒になると多くの場合、数時間後に発症します。菌によっては1週間後に出るものもあるので、原因の食べ物を特定するのが難しい場合もあります。症状としては、腹痛、下痢、嘔吐、発熱などが起きます。症状が激しく現れた場合は、迷わず病院へ行きましょう。特に、大人よりも細菌に弱い赤ちゃんは、重症化することがあります。大人よりもずっと注意が必要だと思ってください。 私の父母は、夏の旅先で食中毒になり、そのまま旅先で入院するということがありました。お昼ご飯に食べた貝が「なんだか変?」と思ったけれど普段食べ慣れない貝なので「こんなものかな?」と思い、食べてしまいました。口にして「なんだか変?」と違和感を感じたら、食べないことも大切です。 食中毒予防の3原則厚生労働省の「家庭でできる食中毒予防の6つのポイント」のベースとなっているのが、食中毒予防の3原則「つけない・増やさない・やっつける」です。 細菌を食べ物に「つけない」食べ物についた細菌を「増やさない」加熱して「やっつける」 この3つが大切です。「うちは気を付けているから大丈夫」と思わず、意外にも見落としている部分があるかもしれません。食べ物を購入するところから、調理をして食べる。そして、保存するまでの間に、どんな「つけない・増やさない・やっつける」をすればいいかを、次から具体的にみていきます。 食中毒を起こさないために家でできることまずは、スーパーなどで食品購入する時から、気を付けることができます。ここでできるのは3原則の中の「つけない・増やさない」です。 ・消費期限などの表示をチェックする・肉・魚はそれぞれ分けて包む・保冷剤(氷)などと一緒に袋に入れる・寄り道しないでまっすぐ帰る 特に夏は、スーパーから一歩外に出ると、灼熱の太陽が照っています。肉魚などの生ものを購入したときは、いつも以上に気を付けます。何件かお店を回る時などは、肉魚などの生ものは最後に購入するなど工夫するのもOK。肉魚の汁が、他の食材につかないように、袋を別にするとより衛生的です。 次に、スーパーから帰宅したときのポイントです。 ・帰ったらすぐに冷蔵庫に入れる・冷蔵庫に入れるのは7割程度(パンパンに入れない)・肉・魚は汁が漏れないように包んで保存・冷蔵庫は10℃以下に維持・冷凍庫は-15℃以下に維持 生ものは冷蔵庫の下の段に入れ、上の段になるほどそのまま食べる食品を入れると、衛生的です。また、台風などで停電になった場合は庫内温度に影響を与えるので、扉の開閉は控えた方がいいといます。 調理をするときに気を付けることここでできるのは3原則の中の「つけない・増やさない」に加えて「やっつける」です。やっつけるとは、加熱してやっつけることです。まずは、調理の下準備で気を付けることから見ていきます。 ・こまめに手を洗う・こまめにごみを捨てる・冷凍食品の解凍は冷蔵庫で・タオルや布巾は清潔なものに交換・まな板、包丁で肉魚を切ったら熱湯をかけておく・肉魚は生で食べるものから離す・野菜も良く洗う・包丁などの器具、布巾は洗って消毒下準備をする順番や衛生面に気を付けます。さらに調理で菌をやっつけます。・加熱は十分に(めやすは中心部分の温度が75℃で1分以上)・台所は清潔に・作業前は手を洗う・調理を途中でやめたら食品は冷蔵庫へ・電子レンジを使う時は均一に加熱されるようにする 給食調理では、85℃以上90秒間以上加熱するのがルールになっています。より安心な調理を!ということで離乳食を調理する場合の参考にしましょう。 食事の前に手を洗い、盛り付けは清潔な器具、食器を使って食べます。食べ物を長時間室温に放置しないようにします。また残った食品は、手洗い後、清潔な器具、容器で保存します。この時、早く冷えるように小分けにするといいです。温めなおすときは十分に加熱します。残った食品が、ちょっとでも怪しいと思ったら、思い切って捨てます。離乳食でも、冷蔵、冷凍保存をすると思いますが、赤ちゃんに食べさせる前に、大人が試食して確かめましょう。 夏は、普段以上に食べ物の衛生管理を心がけることで、安心して食事をすることができます。また、食中毒は夏に限ったことではありませんので、これを習慣にすることで1年を通して家族を守るための食中毒予防になります。 ※参考:厚生労働省「食中毒予防の6つのポイント」著者:保育士 一般社団法人 離乳食インストラクター協会 代表理事 中田家庭保育所施設長 中田馨0~2歳対象の家庭保育所で低年齢児を20年以上保育する。息子が食べないことがきっかけで離乳食に興味を持ち、離乳食インストラクター協会を設立。現在は、保育士のやわらかい目線での離乳食の進め方、和の離乳食の作り方の講座で、ママから保育士、栄養士まで幅広く指導。離乳食インストラクターの養成をしている。「中田馨 和の離乳食レシピ blog」では3000以上の離乳食レシピを掲載中。
2019年07月27日こんにちは、離乳食インストラクターの中田 馨です。1歳~1歳6カ月ごろ(離乳食完了期)も後半になり、そろそろ幼児食に差しかかるママからこんな質問を受けたことがあります。「幼児食ってどんな食事のことを言うの?」「毎食、子どもが飽きない食事を作るにはどうすればいいの?」今日はそんなママの疑問に答えます! 幼児食とはいつの時期のこと?幼児食というのは、その名のとおり「幼児が食べる食事」です。 「幼児」とひとことで言っても幅が広く、目安は1歳6カ月~5歳児まで。つまり離乳食が終わってから、小学校に上がるまでの期間です。幼児食は離乳食の延長線上の食事。これまで離乳食を食べていた赤ちゃんです。離乳食が終わったからと言って、いきなり大人と同じ食事を食べるわけではありません。 なぜ、大人の食事と分けて考えるの?子どもの内臓機能や身体機能はまだ未発達です。大人の食事は味が濃かったり、噛みちぎりにくい食べ物ものもあります。なので、子どもの発達に合わせた食事を引き続き与えたほうがいいのです。 幼児食に移行するタイミング離乳食から幼児食に移行するタイミングは、月齢でいうと1歳6カ月ごろが目安。形のある食べ物を噛んで飲み込んでいることがポイント。幼児食になったからと言って急に味付けや調理方法を変えるのではなく、離乳食を少しずつ少しずつ段階を上げていくと思ってください。 飽きない幼児食づくりの方法・大人と同じ献立でOK子ども用に特別作るのではなく、大人のメニューを取り分けたものでOK。味付けは1/2くらいを目安にしましょう。 ・彩りを意識する「赤白黄緑黒」この5色を意識して食材を組み合わせてみてください。彩り豊かになりますよ 。盛り付けを意識するときには、かわいく盛り付けるのもいいですね。凝ったことをしなくてもOK。星形の型でにんじんをくりぬいて添えるだけでもかわいいですよ。 ・いろいろな食材にチャレンジしてみる私もそうですが、いつも買う食材って似通ってしまいます。でも、お店を見渡してみると、食材はさまざまあります。子どもも大人もいろいろな食材にチャレンジして楽しんでみるのもいいですね。 食事づくりは毎日続くものです。ストレスにならない程度に肩の力を抜きつつ取り組んでみてくださいね! 著者:保育士 一般社団法人 離乳食インストラクター協会 代表理事 中田家庭保育所施設長 中田馨0~2歳対象の家庭保育所で低年齢児を20年以上保育する。息子が食べないことがきっかけで離乳食に興味を持ち、離乳食インストラクター協会を設立。現在は、保育士のやわらかい目線での離乳食の進め方、和の離乳食の作り方の講座で、ママから保育士、栄養士まで幅広く指導。離乳食インストラクターの養成をしている。「中田馨 和の離乳食レシピ blog」では3000以上の離乳食レシピを掲載中。
2019年07月23日こんにちは、離乳食インストラクターの中田馨です。夏にお弁当を持って家族でお出かけすることがあると思います。特に、赤ちゃんは外食では食べられるものが少ないので、離乳食を持っていくこともあるでしょう。 今回は、夏のお出かけにお弁当や離乳食弁当を安全に持っていくためのルールやコツを話します。 お弁当で食中毒を起こさないために家でできることお弁当を持っていくときの心配は「食中毒」。特に赤ちゃんや幼児は、大人よりも細菌に弱いため気を配る必要があります。夏にお弁当を作るときは、傷みにくいお弁当を作るということが大切です。細菌は温かさと栄養と水分で増えます。 食中毒菌を防ぐには、「つけない・増やさない・やっつける」というのが大切。食中毒菌は20~37℃ぐらいで繁殖すると言われています。農林水産省HPを参考にしながら、買い物と調理、移動時に家でできるひと手間を紹介します。 お弁当の材料を買い出しに行くとき・生鮮食品、冷蔵、冷凍食品は最後に購入する・肉・魚介は、汁が他の食材につかないように、ポリ袋に入れる・冷凍冷蔵が必要な食材は、氷と一緒に保冷バッグに入れる・冷凍冷蔵が必要な食材を買った場合は、すぐに家に帰宅する・冷凍冷蔵が必要な食材は、帰宅後すぐに冷蔵・冷凍庫に入れる 調理するとき・調理前に手を洗う・肉・魚介・卵などに触ったあとも手を洗う・野菜、果物は流水でよく洗う・肉は菌が飛び散るかもしれないので洗わない・解凍は常温で放置せず、電子レンジ、冷蔵庫、流水で解凍する・食材を切る順番は、生のまま食べるもの~加熱するもの・肉・魚介は中心までしっかり火を通す・肉・魚介を使った調理器具はすぐに洗う。熱湯消毒するとさらに効果的・手をケガしているときは食品に触らない・お弁当を盛り付けるときは素手では触らずに、清潔な箸やスプーンを使う・ご飯とおかずは、粗熱が取れてから、お弁当箱のふたを閉める 食べるまでの移動時・お弁当を保冷バッグに入れて保冷剤でしっかり冷やす・直射日光を当てないようにする・車の中に放置しない・早めに食べる 食中毒予防に効果的な食材お弁当は加熱したメニューを入れるのが安全です。おかずやご飯を詰める前にお弁当箱に熱湯をまわしかけるとさらに衛生的です。その上で、入れると効果的な防腐剤代わりになる食材があります。 【おすすめの食材】梅干し、大葉、ゆかり、酢 赤ちゃんはまだ食べられない食材もありますが、お弁当箱の隅っこにそっとお守り代わりに入れていてもいいですね。 夏のお弁当に入れないほうがいいメニュー汁の多めのメニューは菌が繁殖するので危険です。例えば、煮物もそのうちのひとつですが、入れたい場合は一旦茶こしなどに入れて水気を切ってからお弁当に入れます。また、当日作ったメニューのほうがより安全ですので、作り置きメニューは入れないようにします。手で握ったおにぎりは細菌やウイルスがつきますので、ラップに包んで握ると衛生的です。また、生魚と生肉、生卵、半熟卵は絶対に入れないようにします。 お弁当が痛まないようにするグッズお弁当が痛まないようにするには、保冷剤と保冷バッグは必需品。お弁当箱の上と下に保冷剤を挟むと効果的です。また、お弁当箱の中に入れる抗菌シートも販売されています。出来上がったお弁当の上からシートをかぶせるだけで、効果があります。 安全面を考えると、夏の離乳食は市販のベビーフードを活用すると衛生的です。夏のお出かけを楽しく過ごすためにも、衛生面に気を付けて外出先の離乳食を考えてください。 著者:保育士 一般社団法人 離乳食インストラクター協会 代表理事 中田家庭保育所施設長 中田馨0~2歳対象の家庭保育所で低年齢児を20年以上保育する。息子が食べないことがきっかけで離乳食に興味を持ち、離乳食インストラクター協会を設立。現在は、保育士のやわらかい目線での離乳食の進め方、和の離乳食の作り方の講座で、ママから保育士、栄養士まで幅広く指導。離乳食インストラクターの養成をしている。「中田馨 和の離乳食レシピ blog」では3000以上の離乳食レシピを掲載中。
2019年07月22日赤ちゃんとの毎日がもっとラクに、もっと楽しくなる。ベビーカレンダーは、そんな毎日を応援するコラムを絶賛連載中! 今回は、保育士の中田さんからメッセージです。 こんにちは、保育士の中田馨です。暑い夏の赤ちゃんとの触れ合い遊びの1つに「ビニールプールでの水遊び」があります。プールに入ると涼しくなるし、水で遊ぶことで赤ちゃんも程よく疲れて、そのあとのお昼寝の寝入りも良くなります。 今回は、保育所で行っているビニールプールでの水遊びの方法を参考にしながら、お家でもできる、赤ちゃんと安全に楽しく水遊びをする方法を話します。 赤ちゃんはいつから水遊びができる?ビニールプールでの水遊びができるようになるのは、1歳過ぎてからが安心。水の中は不安定です。自分の体を支えることが難しいので、一人でおすわりがしっかりできてからが、ビニールプールでの水遊びデビューです。 保育所では、0歳のうちはベビーバスで沐浴をします。「水遊び」と言いますが、実際はお湯を混ぜたぬるま湯の「湯遊び」にする方が、赤ちゃんの体が冷えず心地よく入ることができます。水遊びをすることで、赤ちゃんの皮膚を清潔にして、あせもなどの予防にもなります。 水遊びをするときには、赤ちゃんの体調をチェックしましょう。・平熱かどうか?・機嫌はいいか?・食事はとれているか? 前日や当日に熱があった、鼻水、咳、目やに、充血、下痢、嘔吐、中耳炎、外耳炎がある、皮膚に虫刺されの悪化したものやとびひがあるなど、普段とは違う体調面で心配があるときは、水遊びを中止します。水遊びは大人が思う以上に体力を消耗しますので、機嫌が良く、元気いっぱいの時にしましょう。 赤ちゃんが安全に水遊びをする環境づくり水遊びするときは、外気温や天気のチェックも重要です。気温が低すぎると、赤ちゃんの体が冷えてしまうこともあります。5つのポイントをチェックしましょう。 ・外気温が24℃以下の時は入らない・雨の日、風の強い日は入らない・水深は10cm以下にする・水温は33℃~37℃に設定。赤ちゃんが入る前に実際に手で確認する・直射日光が当たらない場所にビニールプールを設置する 水温が32℃以下になると体温が下がるので、水温が低くなってきたらお湯を継ぎ足すといいでしょう。日差しが気になる場合は、日傘やパラソルなどあると便利です。また、赤ちゃんが喜んで遊べるおもちゃを準備しましょう。ジョーロの水をジャーと流したり、コップを2つ用意して水を移し替えるのは、ずっと楽しそうにしています。 また、ペットボトルの底や側面に何カ所かキリで穴をあけると水がいろんな方向からシャワーのように出てくるおもちゃを作ることができます。その音や感触は赤ちゃんも大好きな子が多いです。 赤ちゃんが水遊びしているときに気を付けること水遊びしているときは、ほんの少しの油断が事故につながることがありますので、絶対に赤ちゃんから目を離さないようにします。水の深さが10cmあったら、赤ちゃんは溺れる可能性があります。また、水の中で立つといつもと感覚が違いフラフラとすることもあります。床の素材によっては、滑りやすくなることもあるので気を付けます。 もし、水遊び中に訪問者が来たり、電話がかかってきたときなどは、赤ちゃんをいったんビニールプールから出して連れていきましょう。 ビニールプールの入り方ビニールプールはさまざまなタイプがあります。小さいものから大きいもの、屋根やすべり台がついているものまでありますが、選ぶときのポイントは「ママが一人で見ていても安全なもの」ということです。大きすぎると、とっさの時に赤ちゃんに手が届かない場合もあります。 では、ビニールプールの入り方です。赤ちゃんは、ビニールプールにつかまって立とうとすることが多いので、一番上の空気を少なめに入れて、ビニールプールをつかみやすいようにすると赤ちゃんが立ちやすく危険がありません。赤ちゃんの機嫌が良く元気な午前中に入るのをおすすめします。 【その他のポイント】・入る前に全身をシャワーなどで洗い流す。(特に陰部やおしり)・足から優しく入水させる・入る時間は15~20分程度を目安にする・出たあとは、温水のシャワーを全身かけて体を温める・遊んだあとは、水分補給をしてゆっくりする 水遊びしたあとは、ママの体は暑いかもしれませんが、赤ちゃんの体は冷えています。冷房が強いと風邪をひいてしまうかもしれませんので、プールから上がった直後は冷房を切っておきましょう。 私は、自分の子にはビニールプールを準備するのが億劫なとき、お風呂に一緒に入って楽しんでいました。また、田舎の叔父の家に遊びに行ったときは、たらいで水遊びしたことも!赤ちゃんはたらいくらいの大きさだと、不安が少ないようで十分楽しめるんだなと感じました。今年は楽しい水遊びで、暑い夏を乗り切ってください! 著者:保育士 一般社団法人 離乳食インストラクター協会 代表理事 中田家庭保育所施設長 中田馨0~2歳対象の家庭保育所で低年齢児を20年以上保育する。息子が食べないことがきっかけで離乳食に興味を持ち、離乳食インストラクター協会を設立。現在は、保育士のやわらかい目線での離乳食の進め方、和の離乳食の作り方の講座で、ママから保育士、栄養士まで幅広く指導。離乳食インストラクターの養成をしている。「中田馨 和の離乳食レシピ blog」では3000以上の離乳食レシピを掲載中。
2019年07月21日「気軽に専門家に質問ができて、さらに返信も早い」とママから日々感謝の声が寄せられているベビーカレンダーの人気コンテンツ【管理栄養士に相談】。その中から特に注目をあつめた質問の内容を一部抜粋してご紹介します。今回は離乳食の冷凍保存に関するご質問です。 Q.離乳食の冷凍保存はどんな食材でも大丈夫?離乳食の保存について質問です。製氷器に入れていつも冷凍保存して使っています。疑問に思ったのですが、どんな食材でも冷凍保存しても大丈夫なのでしょうか? 逆に冷凍保存しないほうが良い食材などありましたら教えていただきたいです。また、豆腐、しらす、さくらんぼ、バナナを食べさせたいと思っていて、これらも冷凍保存して大丈夫でしょうか? 小林亜希管理栄養士からの回答基本的には、だいたい冷凍保存が可能です。1週間をめどに使い切るようにしてください。 冷凍保存に向かないものとして、レタス・きゅうり・牛乳・豆腐・こんにゃく・ゆで卵の白身など、水分が抜けてパサパサした食感になってしまったり、分離してしまったりするので、気をつけてください。お書きいただいたなかでは豆腐が冷凍保存はしない方がよいものになります。また、じゃがいもやさつまいもなど、形があるときは、食感が悪くなりますので、マッシュ状にして保存をするようにしていただくとよいと思います。※参考:ベビーカレンダー「管理栄養士に相談」コーナーより 離乳食を冷凍保存する方法■下処理した野菜を冷凍する野菜を一品ずつ下茹でして小分けにしておくことで、毎日の離乳食が時短になる方法です。 ① 野菜を下処理(皮をむくなど)して湯がきやすい大きさに切る。② 水(またはだし)でやわらかくなるまで煮る。③ 月齢に合わせた大きさに刻む。④ ③を鍋に戻して残った煮汁で再加熱する。⑤ 一回分の小分けにする。⑥ 冷凍庫に入れる。 冷凍庫にある野菜を見て「朝はにんじん、たまねぎ、かぼちゃでスープを作ろう」「昼はたまねぎとほうれん草でうどんを作ろう」など、いろいろなメニューに使えるので便利ですね。 ■できた離乳食を冷凍する温めればすぐに食べられるように、調理済みの離乳食を冷凍する方法です。 ① 離乳食の完成品を作る。② 1食分を小分けの保存容器に入れる。③ 冷凍庫に入れる。 できた離乳食を冷凍しておくと、時間がないときだけでなく、ママがお出かけするときや病気になったときにも役立ちます。 離乳食を冷凍するときの注意点離乳食に使う食材や、離乳食を冷凍するときの注意点をまとめました。 1.新鮮な食材を使う。2.加熱した場合はよく冷ます。3.密封できる容器などに入れる。量がある場合は平らにする。4.急速冷凍の機能があれば活用する。5.解凍時、常温で放置しない。6.鍋などで再加熱する。7.1週間以内で使い切る。 ※参考: ニュース(食・レシピ)「離乳食作りがラクになる!保育士がおすすめ冷凍保存の方法と注意点」【著者:保育士・一般社団法人 離乳食インストラクター協会 代表理事 中田馨】
2019年07月21日「気軽に専門家に質問ができて、さらに返信も早い」とママから日々感謝の声が寄せられているベビーカレンダーの人気コンテンツ【助産師に相談】の掲示板。その中から特に注目をあつめた質問の内容を一部抜粋してご紹介します。今回は、雨の日の赤ちゃんの遊びに関するご質問です。 Q.雨の日の遊びは何がいいでしょうか?生後2カ月の男の子を育てています。元気に成長してくれてうれしいですが、毎日元気が有り余っています。天気のいい日は散歩に行くと発散できるのか、昼寝したり、夜の寝付きも良いです。しかし雨の日となると、ベランダでの外気浴やうつ伏せ遊びだけでは力が発散でききらないみたいです。歌を歌って手足を動かすような体操もやってみてはいますが、すぐにネタ切れになってしまいます。何かよい遊び方はないでしょうか 在本祐子助産師からの回答生後2カ月のお子さんだとまだ動きもほとんどないと思いますので、お散歩行けない日にはお家で過ごす時間が長くなりますね。雨の日でも抱っこ紐で、短時間出かけてみるのはOKですよ。雨の日は雨のご様子を体験でき、それはそれでお子さんには刺激になります。 ご自宅の中ではうつ伏せ遊びを中心にしたり、絵本を読んでみたりしてはどうでしょうか。絵本は内容がまだお子さんにとっては理解できなくても、ママさんの声が心地よく入ってきますよ。ママさんが楽しく読める絵本や物語を選ばれるとよいですね。※参考:ベビーカレンダー「助産師に相談」コーナー※診断や具体的な治療については医師の指示にしたがってください おすすめの遊び●絵本雨の日は、ゆったりと絵本を読む時間が取れる日でもあります。いろいろな絵本を読んでもいいですし、ママと赤ちゃんが好きな絵本を繰り返し読むのもOK。 文章が長くて「まだ赤ちゃんには早いかな?」という絵本も、文章を読まなくても絵を楽しみながらページをめくっていってもOKですよ。 ●手遊び歌に合わせてする手遊びは、赤ちゃんが好きな遊び。たくさんの手遊びを知っていなくても大丈夫。ママが知っている手遊びを何度も何度も繰り返して遊んでみましょう。 繰り返しすることで、赤ちゃんも簡単な振り付けをできるようになってきます。赤ちゃんと向い合わせになってするのもいいですし、首がすわったら膝に抱っこして、赤ちゃんの手を持って一緒にするのもいいですね。 ●風船遊び風船も赤ちゃんの好きな遊びの1つです。カラフルな風船を何個も膨らませて、ポーンと投げて遊んでみましょう! 「雨」がテーマの絵本3選!『あめふり』(作・絵まついのりこ/偕成社)赤ちゃんに人気の絵本『じゃあじゃあびりびり』と同じ作者による絵本。雨が降ってきて、喜んだり驚いたりする動物たちの姿がカラフルにかわいらしく描かれています。最後のページ以外には文字がないので、お母さんやお父さんが自由にストーリーをつくることができます。赤ちゃんに楽しい雨のお話を聞かせてあげてください。 『あめぽったん』(作・絵ひろかわさえこ/アリス館)雨の中を、赤い傘と長靴で歩く女の子。葉っぱの上のカタツムリ、池の中のカエルなど、雨が好きな生き物たちが出てきて雨の日ならではのお散歩を楽しみます。繰り返し出てくる「あめあめぽったんあめぽったん」というリズミカルな音の響きがとても心地よく、小さい子どもも一緒に歌うように読める絵本です。雨だからと家にこもっているのはもったいない! 雨の日だからこそ、外に出かけてみようという気持ちなれそうです。 『おさんぽおさんぽ』(作・絵ひろのたかこ/福音館書店)こちらの絵本は「雨上がり」がテーマです。雨上がりにピカピカの長靴を履いて外に出かけた子ども。ダンゴムシやカタツムリなど、たくさんの動物たちと出会います。そして雨上がりといえば水たまり。長靴で豪快にバシャバシャと水たまりに入って遊ぶ姿が描かれていて、これが本当に楽しそう! いつもは濡れないように避けて歩く水たまりですが、たまには濡れるのも気にせず遊ばせてあげるのもいいですね。 ※参考:ニュース(ママネタ)「雨の日の遊び、どうしよう…。0歳でも楽しめるおうち遊び5選!」【著者:保育士 中田馨│一般社団法人 離乳食インストラクター協会 代表理事 中田家庭保育所施設長】、ニュース(エンタメ)「梅雨だからこそ、子どもに読んであげたい「雨」がテーマの絵本3選」【著者:妹尾雪香】
2019年07月19日こんにちは。保育士の中田 馨です。赤ちゃんが生まれて幸せな時間のはずなのに、泣いて寝るばかりの赤ちゃん。赤ちゃんが起きているときは「相手をしなくちゃいけない」と思うけれど、意味のある言葉を発するわけではなく、会話が成立しない赤ちゃんにどう接すればいいかわからない。今日は、そんな新米ママへ赤ちゃんの接し方を紹介します。 生後間もない赤ちゃんの発達生後間もない新生児の赤ちゃんは、当然のことながら首がすわっておらず、自分で動くことができません。視力は近いものがぼんやりと見えるくらい。耳はしっかりと聞こえています。 「おしっこが出たよ」「おなか空いたよ」「眠たいよ」など、泣いて自分の不快な気持ちや欲求を訴えます。 新生児の赤ちゃんとおしゃべりしようそんな、まだまだ未発達な赤ちゃんにも話しかけてあげましょう。 一日の生活のシーンごとや、赤ちゃんのご機嫌な時間に始めてみるといいですね。余裕があるときは抱っこをしてママが赤ちゃんに話しかけてみましょう。「〇〇ちゃん」「ママよ」「かわいいね」「ご機嫌ね」などなど、楽しい声かけをしてみましょう。 赤ちゃんはきっとママのほうをじっと見つめていると思います。話しかけることを日々続けていると、赤ちゃんも声を出し始めます。そんなときは、赤ちゃんの発する声色に合わせてママも声を出してみるといいですよ。「あー」とか「んぐー」とか一緒に言い合ってみましょうね。だんだん、ママと赤ちゃんの声のかけ合いができるようになってきます。 赤ちゃんと接するときに大切なこと視力はまだぼんやりとしか見えていませんが、赤ちゃんと目を合わせてお話しすることが大切です。目を合わせることで愛着関係が深まります。また、肌と肌の触れ合いも大切。抱っこしたり、頭から足の先まで、体をさすってみたりしながら赤ちゃんと接してみましょう。 赤ちゃんにどんどん刺激を与えることで、将来の発語にもつながってきます。いっぱい触れ合ってお話ししてあげてくださいね! 著者:保育士 一般社団法人 離乳食インストラクター協会 代表理事 中田家庭保育所施設長 中田馨0~2歳対象の家庭保育所で低年齢児を20年以上保育する。息子が食べないことがきっかけで離乳食に興味を持ち、離乳食インストラクター協会を設立。現在は、保育士のやわらかい目線での離乳食の進め方、和の離乳食の作り方の講座で、ママから保育士、栄養士まで幅広く指導。離乳食インストラクターの養成をしている。「中田馨 和の離乳食レシピ blog」では3000以上の離乳食レシピを掲載中。
2019年07月18日「気軽に専門家に質問ができて、さらに返信も早い」とママから日々感謝の声が寄せられているベビーカレンダーの人気コンテンツ【管理栄養士に相談】。その中から特に注目をあつめた質問の内容を一部抜粋してご紹介します。今回は旅行中の離乳食に関するご質問です。 Q.旅行中の離乳食はどうしたらよいでしょうか?生後9カ月半になる子どもの育児中です。来月1泊2日で旅行に行くことになったのですが、そのときの離乳食をどのようにしたらよいか、アドバイスをお願いします。 娘は市販の離乳食を嫌がり、食べてくれません。いくつか試してはみるものの、いまだ食べれるものにあたったことがありません。そこで、家で作った離乳食(おやき、うどんなど)を保冷バックに入れて行くとすると、どのくらいの時間で食べたほうがいいですか? 大人用のご飯にお湯を入れ、すりつぶして食べさせても大丈夫でしょうか?また、豆腐やヨーグルトなどを現地で購入して食べさせようと思っています。外出時の食事について、他に何かよい方法があれば教えてください。 小林亜希管理栄養士からの回答暑くなっていますし、食べる前に再加熱ができるか不安もありますし、衛生的には市販の離乳食を食べられるというのが理想ではありますが、質問者さんのつくるごはんが大好きなお子さんなのですね。 食中毒の菌が増殖しない温度帯である10度以下をキープできるようにすることを考えると、朝持って出かけるとして、お昼くらいまでに食べるのが安心かなと思います。書いていただいたように、大人用のご飯に水分を足してあげたり、豆腐、ヨーグルト、バナナ、パンに粉ミルクを入れてパン粥など、お子さんが食べやすい状態にしてあげられるとよいと思います。※参考:ベビーカレンダー「管理栄養士に相談」コーナーより お出かけのときの離乳食は?赤ちゃんとお出かけするときに悩むことの1つが離乳食。何を食べさせようかとお出かけ前から、ある程度計画しておかなければいけません。選択肢はいくつかありますね。 ・お弁当を持っていく・市販のベビーフードを持っていく・外出する前に食べさせる・帰宅後食べさせる・スーパーで買う・外食する、など たとえば、栄養のメインが母乳やミルクだったら、その日は授乳だけでもOKです。 お出かけ時に離乳食を持っていくときの約束・お弁当は当日作る・完全に冷えてからフタを閉める・保冷剤と共に保冷バックに入れる・なるべく早くに食べる・残った離乳食を再度食べさせない 以上、5つのポイントを心がけてください。※参考: ニュース(食・レシピ)「食中毒に要注意!お出かけ時の離乳食で気を付けたほうがいいことは?」【著者:保育士・一般社団法人 離乳食インストラクター協会 代表理事 中田馨】
2019年07月15日こんにちは、保育士の中田馨です。「今年の夏はどこに旅行に行こうかな?」と計画を立て始めている方も多いのではないでしょうか。赤ちゃんと一緒の旅行は楽しい反面、「何に気を付けたらいいかな?」「荷物が多くなりそう……」などの心配事もあります。 今日は、赤ちゃんと一緒に行く夏の旅行を楽しめるように、気を付けてほしいポイントを話します。 何カ月から旅行に行ってもOK?「旅行に行くのは必ず〇カ月以降じゃないといけません」という決まりはありません。「何カ月から行ってもいいのかな?」を考えるときに注目してほしいのは赤ちゃんへの負担です。 例えば、移動時間が長い、新幹線や飛行機を使う、海外旅行に行くなどは、大人にとっても体力が必要なことです。ましてや暑い夏ですので、大人よりも体力がない赤ちゃんには大きな負担がかかると考えましょう。慣れない環境で何日も過ごすことへの不安やストレス、暑さの心配をまず考え、赤ちゃんのペースに合わせて、行く月齢、行く場所、滞在日数を計画してみましょう。 移動手段別に気を付けるポイントどんな移動手段で旅行に行くかによって、気を付けることが少し変わってきます。どんな移動方法でも、夏の旅行の移動で気を付けることは下記の3つです。・水分をこまめに与える・通気性の良い服を着せる・汗を吸い取るために服の中にガーゼや汗取りパッドを入れる ■電車、飛行機の場合のポイント移動時間が長くなる可能性があります。場所が変わったことでビックリして泣く子もいるでしょう。うちの娘は1歳過ぎで始めて飛行機に乗りましたが、乗ってから降りるまで1時間半泣き続けていました。 ・乗る時間を普段赤ちゃんが機嫌の良い時間に合わせる・新幹線内、機内ですぐに必要な荷物が出せるように準備しておく・赤ちゃんが好きなおもちゃや絵本を用意する・おむつ替えは乗る前に終わらせておく・冷房で冷えないようにブランケットなどを準備する 長時間耐えられるように、考えられる準備物を、コンパクトにまとめて準備しておきましょう。 ■車の場合のポイント車だと自分のペースで移動ができるので、赤ちゃんの様子に合わせて移動、休憩ができます。 ・冷房で冷えないようにブランケットなどを準備する・窓に日差しカバーをする・休憩場所をあらかじめ予想しておく うちの息子は、車に乗るとすぐに寝る子だったので、車の中でぐずることもなくとってもラクチンでした。ただ、息子が寝たままなので、その間に長時間移動して、気付いたら汗もおしっこもビチョビチョ! なんてこともありました。子どもが寝ていておとなしくても、全身を触って様子を見ることを忘れないでくださいね。 赤ちゃんとの旅行の持ち物チェック赤ちゃんとの旅行で必要な持ち物をお話しします。すぐに使わない荷物は、ホテルに先に送っておくと、移動のときに手軽でとてもラクです。普段のお出かけのときも必要なものは、以前お伝えした記事「これでOK!赤ちゃんと一緒に夏のお出かけをするときのポイント【ラクに楽しく♪特集】」をチェックしてください。【旅行先であると便利なもの】・日傘・保険証・体温計・冷却シートなど 旅行先で車や電車から降りたときの移動手段が何になるかも想定し、準備しなければいけません。日よけのための日傘やベビーカーのカバーがあるとよりいいですね。また、数日の旅行で興奮して熱が出ることがあります。赤ちゃんの体調不良のときのために、保険証があると助かります。実は、わが家は2回お世話になりました。 赤ちゃんと一緒のお部屋選びのポイント宿泊の部屋選びのポイントです。 ・禁煙:衛生的で安心して過ごせます。・和室:和室だとゴロゴロできて、赤ちゃんもホッとします。・食事:離乳食を準備してくれる宿が多くなってきましたが、そうでない宿ももちろんあります。おかゆだけでも作ってもらえないか相談してみましょう。・お風呂:内風呂があるかを確認しましょう。大浴場は、家とは勝手が違い赤ちゃんと一緒に入るのはなかなか難しいもの。赤ちゃん用の椅子がある宿もありますが、そうでない場合、私が体を洗うときに隣の方が抱っこしてくれた、という経験もありました。もし内風呂があれば、ママもゆっくりとお風呂に入れます。 その他、添い寝無料やベビーカーの貸し出しなど、子ども連れの特典を調べておきましょう。 赤ちゃん連れの旅行を楽しむためには、事前の準備や確認が大事なポイントの一つになります。この夏の旅行が赤ちゃん、ママ、パパにとって素敵な思い出になりますように! 夏の家族旅行をぜひ楽しんでください。 著者:保育士 一般社団法人 離乳食インストラクター協会 代表理事 中田家庭保育所施設長 中田馨0~2歳対象の家庭保育所で低年齢児を20年以上保育する。息子が食べないことがきっかけで離乳食に興味を持ち、離乳食インストラクター協会を設立。現在は、保育士のやわらかい目線での離乳食の進め方、和の離乳食の作り方の講座で、ママから保育士、栄養士まで幅広く指導。離乳食インストラクターの養成をしている。「中田馨 和の離乳食レシピ blog」では3000以上の離乳食レシピを掲載中。
2019年07月14日赤ちゃんとの毎日がもっとラクに、もっと楽しくなる。ベビーカレンダーは、そんな毎日を応援するコラムを絶賛連載中! 今回は、保育士の中田さんからメッセージです。 こんにちは、保育士の中田馨です。いよいよ暑い夏がやってきます。これからやってくる夏休みには、赤ちゃんと一緒にお出かけする機会も増えると思います。 暑い夏だからこそ気を付けて欲しいポイントを踏まえつつ、今日は赤ちゃんと一緒に夏の日帰りのお出かけをラクに楽しめる方法を話します。 赤ちゃんに負担のないスケジュールを立てるまず、大切なのは「赤ちゃんに負担がない」スケジュールを立てることです。これまで夫婦2人でお出かけしていた時は、多少タイトなスケジュールでもこなせていたかもしれませんが、赤ちゃんが1人増えると、お出かけ途中におむつ替え、授乳、予想できないぐずり等があり、予定通りに進まないことがたくさんあります。 「赤ちゃんにいろいろな経験をしてほしい!一緒に楽しみたい!」という気持ちはとてもよくわかりますが、あまり予定を詰めすぎると、赤ちゃんもママもパパも疲れてしまいます。赤ちゃんと一緒のお出かけ時は、赤ちゃんに合わせてスケジュールを組み、心に余裕を持ちましょう。 お出かけするときの5つのポイント赤ちゃんとお出かけする時は、気にかけたいことが大きく分けて5つあります。 【お出かけするときの5つのポイント】・赤ちゃんの月齢に合わせる・赤ちゃんの生活リズムに合わせる・赤ちゃんの機嫌や体調に合わせる・外気温、室内温に配慮する・移動時間、滞在時間は月齢に合わせる 月齢によっても、行ける範囲が変わってきます。特に夏は、暑いだけでも体力の消耗をしますのでお出かけの時間は短めにしましょう。 例えば、6カ月未満の赤ちゃんだったら、移動時間含めて1~2時間だけ公園やお買い物に出かける。6カ月~1歳ごろまでの赤ちゃんなら、移動時間や食事も含め半日程度。そうすると、水族館や動物園などでも楽しめるようになります。1歳過ぎたら、少し長めのお出かけもOK。でも、なるべく夕方には帰宅して、家でホッとする時間を作りましょうね。 各移動手段の環境ポイントお出かけのときに何で移動するかによっても、気をつけたいことがあります。 【抱っこの場合】抱っこでの移動の場合、パパやママと身体が密着していますので、暑さに気をつけましょう。・赤ちゃんのお腹にタオルやガーゼを入れる。・日傘をさす・うちわなどであおぐ・タオルなどで包んだアイスノンで首や脇の下などを時々冷やすなどするといいですね。 【ベビーカーの場合】ベビーカーは、地面に近いので、地面(アスファルト)からの熱が上がってくるため、大人が感じる暑さよりも、体感温度は高くなりますので注意が必要です。・赤ちゃんの背中にタオルやガーゼを入れる・ベビーカーの屋根を下す・タオルなどで包んだアイスノンで首や脇の下などを時々冷やすベビーカーを全体的に覆う日よけや専用の扇風機などもあるので活用しましょう。 【車の場合】車だと冷房が効くので快適な移動時間を過ごすことができますが、それでも気を付けることがあります。・赤ちゃんの背中にタオルやガーゼを入れる・冷房で冷えないようにひざ掛けをする・窓に日差しカバーをする 車の前と後部座席では、温度が違うので赤ちゃんの身体チェックをして冷房調節をしましょう。コンビニなどに寄った際に「少しだけ」と思い、赤ちゃんを一人車に残すようなことは事故につながることもあるので、絶対にしないでください。 汗対策は、我が子は汗っかきだったのでガーゼでは間に合わなかったのでハンドタオルなどの厚めのタオルを背中やお腹に入れていました。どんな移動手段であっても、そして普段よりも水分補給をこまめにしましょう。 日帰りお出かけ持ち物チェックお出かけ時に必要な持ち物です。
2019年07月13日「気軽に専門家に質問ができて、さらに返信も早い」とママから日々感謝の声が寄せられているベビーカレンダーの人気コンテンツ【管理栄養士に相談】。その中から特に注目をあつめた質問の内容を一部抜粋してご紹介します。今回は離乳食で使う白身魚の下処理に関するご質問です。 Q.白身魚が生臭い感じがして…生後7カ月の娘を育てている新米ママです。白身魚が苦手なようで、特に鯛は「おえっ」となるほど嫌がります。他の食材と混ぜると、少しマシなようです。私が食べてみてもちょっと生臭い感じがして、敏感な赤ちゃんならもっと生臭く感じているんだろうなと思います。 刺身用と切り身でも、違いは出るのでしょうか? 今は刺身用を使っていて、片栗粉をまぶしてゆがき、すり潰しています。解凍するときには昆布だしを混ぜたりしています。何か生臭さをとる方法があれば、教えてください。 岡安香織管理栄養士からの回答白身魚の生臭さが気になっていらっしゃるのですね。お刺身用で大丈夫かと思います。どちらにしても、鮮度がいいのに越したことはないですね。 ひと手間にはなりますが、白身魚をゆでる前に「霜降り」をしてもらうと臭みがとれるかもしれません。魚に塩を少し振って何分か置き、その後熱湯をかけてから冷水でしめます。その後、いつもと同じようにゆでて、すり潰してください。片栗粉をまぶして湯引きしたほうがしっとりするかもしれませんが、ゆでるときはつけなくてもいいのかなとも思いました。魚はトロミがないと飲み込みにくい食材です。ほかの食材と混ぜていいですし、あんかけのように片栗粉などで、後からトロミをつけるといいかもしれません。※参考:ベビーカレンダー「管理栄養士に相談」コーナーより お魚を食べやすくするポイント・とろみをつける魚のパサパサが嫌で食べてくれない場合は、とろみをつけると食べやすくなります。とろみづけは、王道の片栗粉から、すりおろしたじゃがいも(さつまいも)・高野豆腐・麩などいろいろありますよ。煮魚にとろみをつけてもいいですし、野菜あんかけを作って魚にかけてもいいですね。 ・調理法を変えてみるもし、煮ることが多ければ、蒸してみてください。焼くのもグリルではなくフライパンにクッキングシートを敷いて蒸し焼きしてみます。すると、パサパサ感が軽減されますよ! ・ほかの食材と合わせてみる魚だけを1品出すのではなく、魚+他の食材で調理してみます。 ・下処理をする魚特有の臭みが苦手な場合もあるので、臭みを取り除いてあげるといいですね。内臓をきれいに取り除くことは大切です。煮る前には熱湯をかけ、魚のぬめりをとるだけでぐんと食べやすくなりますよ ちょっとした工夫で、ある日突然食べてくれるようになることも! 焦らずに楽しみながらお魚離乳食を作ってみてくださいね。※参考: ニュース(食・レシピ)「お魚大好きになあれ!離乳食期の好き嫌い克服法」【著者:保育士・一般社団法人 離乳食インストラクター協会 代表理事 中田馨】
2019年07月13日こんにちは、離乳食インストラクターの中田馨です。離乳食が進むとほんの少し調味料を入れて調理を始めます。調味料はいろいろありますが、どれを使ったらいいのでしょうか? 今日は、離乳食期におすすめの調味料についてお話しします。 赤ちゃんにおすすめの調味料とは?離乳食インストラクター協会では、赤ちゃんにはしょうゆと味噌をおすすめしています。甘さを加えたいときは砂糖も使うことができます。 調味料はいつから使えるの?調味料を使うならば、9~11カ月ごろ(離乳食後期)をおすすめしています。一般的に「7~8カ月ごろ(離乳食中期)から使えます」としていることが多いですが、離乳食インストラクター協会では、素材とだしの味を7~8カ月ごろ(離乳食中期)まで味わうことを推奨しています。 調味料を使える量は?離乳食に使う調味料は、味つけというよりも風味づけ程度に使いましょう。大切にしたいのは、「食材そのものの味を味わうこと」「赤ちゃんの内臓機能は未熟である」ということ。 この時期はまだ大人と同じような味つけではないということを覚えておきましょう。味つけ前に味見をして、おいしければ無理に味つけをしなくてもOKです。 ほかに使える調味料は?9~11カ月ごろ(離乳食後期)の後半ごろには、マヨネーズやケチャップ、酢なども使えるようになります。1歳~1歳6カ月ごろ(離乳食完了期)以降は、各種ソース類もOK。ただ、これも量は上記を目安にお使いください。 濃い味を覚えてしまうと、それを好んでしまい、薄味の食事を食べてもらえなくなることがあります。 赤ちゃんの味覚をはぐぐむためにも、調味料に頼りすぎず、だしと素材を味わえるといいですね。 著者:保育士 一般社団法人 離乳食インストラクター協会 代表理事 中田家庭保育所施設長 中田馨0~2歳対象の家庭保育所で低年齢児を20年以上保育する。息子が食べないことがきっかけで離乳食に興味を持ち、離乳食インストラクター協会を設立。現在は、保育士のやわらかい目線での離乳食の進め方、和の離乳食の作り方の講座で、ママから保育士、栄養士まで幅広く指導。離乳食インストラクターの養成をしている。「中田馨 和の離乳食レシピ blog」では3000以上の離乳食レシピを掲載中。
2019年07月09日こんにちは、保育士の中田馨です。暑い夏がすぐそこにやってきています。その日の気温によって窓を開けたり、扇風機を回したり、エアコン(冷房 ※以下略)を使ったりして部屋を涼しくしていることだと思います。 今回は、赤ちゃんと過ごす今年の猛暑に向けて、エアコンを上手に使う方法を話します。 エアコンの使い方エアコンは、夏バテやあせもの予防をすることができますが、エアコンをつけることによって、外気温との温度差が大きくなります。外気温との温度差が大きくなることが頻繁に繰り返されると、体調不良を引き起こすこともあります。 特に赤ちゃんと過ごすときは配慮が必要になりますので、大人が感じる快適の感覚と赤ちゃんが感じる快適の感覚は違うということも知っておきましょう。 エアコンの温度設定特に0歳児は、体温を調節することがまだ苦手なので、外界の温度の影響を受けやすいです。夏場の室温は26~28℃が望ましいといわれています。ですので、エアコンの設定は28℃程度にします。また、外気温との差は5℃以内を目安にするといいです。 室内の温度を測るときは、赤ちゃんが生活している高さに合わせて測ります。「部屋が暑いな」と感じたときは、温度を下げるよりも風量を上げると体感温度が下がり、涼しく感じるそうです。涼しくなったら再び風量を下げましょう。赤ちゃんにとって適度な湿度は50~60%です。 エアコンで気をつけるポイント設定温度以外に気を付けるポイントを4つお伝えします。 1.子どもに直接、風を当てない冷たい風は下のほうに溜まります。赤ちゃんの体を冷やさないように、エアコンの風を直接赤ちゃんの体に当てないようにします。赤ちゃんを寝かせる場所は、吹き出し口の下は避けるようにしましょう。 2.扇風機を同時に使用するエアコンの冷気を部屋中に回すために、扇風機を併用することも効果的です。夏場でも夕方になると外のほうが涼しくなる日もあります。そんなときは、エアコンを止め、窓を開けて風を入れ、扇風機だけで過ごすなど、その時の状況に応じて扇風機を活用しましょう。 3.フィルター掃除定期的にフィルターの掃除をしましょう。フィルターにゴミがたまると冷房の効果が弱まるので、2週間に1回は掃除すると効果があります。 4.場面場面の使用も効果的体温が上がる食事中や睡眠時に使用すると効果的です。睡眠時は汗をかいていないか、体が冷えすぎていないかも確認しながら使用します。 夏場は沐浴や湯遊びを取り入れたり、蒸しタオルで全身をふいてあげるだけでも、暑さ対策になり、体がすっきりします。スキンシップの際に、赤ちゃんの体を触り汗が出ていないか、冷えていないかを確認し、その時その時に応じて心地よい環境をつくってあげてください。 著者:保育士 一般社団法人 離乳食インストラクター協会 代表理事 中田家庭保育所施設長 中田馨0~2歳対象の家庭保育所で低年齢児を20年以上保育する。息子が食べないことがきっかけで離乳食に興味を持ち、離乳食インストラクター協会を設立。現在は、保育士のやわらかい目線での離乳食の進め方、和の離乳食の作り方の講座で、ママから保育士、栄養士まで幅広く指導。離乳食インストラクターの養成をしている。「中田馨 和の離乳食レシピ blog」では3000以上の離乳食レシピを掲載中。
2019年07月06日こんにちは、保育士の中田馨です。生後9~11カ月ごろになると、多くの赤ちゃんがテーブルなどにつかまって足を踏ん張って立つ「つかまり立ち」をするようになります。そこから、つかまり立ちが安定してくると、つかまり立ちをして手足を同時に移動させる「伝い歩き」を始めます。 つかまり立ちが始まると、赤ちゃんが過ごすお部屋の環境も赤ちゃん目線に合わせて、変えていく必要があります。今回は、つかまり立ちを始めたら気を付けたい「お部屋の安全」について話します。 つかまり立ちをする時期の赤ちゃんの発達と興味関心つかまり立ちを始めるころの赤ちゃんは、指先を使って細かい動きができるようになります。 具体的に言うと下記のような動きです。・ボタンなどの小さなものをつまむ・引き出しを開ける・シールをはがす・絵本を自分でめくる・手づかみで食べ物を食べようとする つかまり立ちを始めると、赤ちゃんが今まで見えていた風景から1段見えるものが変わってくることで、赤ちゃんの興味関心がどんどん増してきます。また活動量も増えて活発にもなってきます。 また、伝い歩きが上手になってくる1歳前になると、フタの開け閉めをしたり、右手も左手も上手に使って遊べるようになってきます。また、心の発達としては、身近な大人のマネが上手になり、大人のしぐさをマネすることも増えてきます。 お部屋の安全には何を気を付ければいい?では具体的にお部屋のどの部分に気を付ければいいのかを見てみましょう。 テーブルの上赤ちゃんがよくつかまり立ちをするのはテーブル。座卓やローテーブルのような低いテーブルの場合は、赤ちゃんがつかまり立ちするとテーブルの上に置いているものがすべて見えてしまいます。赤ちゃんが触って困るものは片付けましょう。 ハサミや筆記用具、薬、たばこ、飲み物の入ったコップ、電池など。赤ちゃんが口に入れてしまって「うっかり」では済まされないようなものは、赤ちゃんが手の届かない場所に片付けるクセをつけましょう。 テーブルクロスや座布団ダイニングテーブルの場合は、赤ちゃんがつかまり立ちをしても、上のものには手が届かないかもしれませんが、テーブルクロスやランチョンマットなどを敷いていると、赤ちゃんが引っ張って落とすことがあります。また椅子に座布団があれば、座布団につかまって立とうとするため、座布団ごと後ろにひっくり返ることも! 棚低いテーブルの片付け同様、赤ちゃんが触って困るものを棚に置くことはやめましょう。また、引き出しも上手に開け閉めができるようになります。中のものを取り出すのももちろん危険ですが、開け閉めして遊んでいるうちに指をはさむこともあります。引き出しは開け閉めできないように、防止グッズなどを利用してもいいですね。 キッチンつかまり立ちするようになると赤ちゃんの手の届く範囲にコンロのスイッチや引き出しなど、危険なものがたくさんあります。ベビーフェンスなどをして、赤ちゃんが入って来れないようにするなど、安全面を考えてみましょう。 お風呂お風呂でもつかまり立ちをしようとするでしょう。お風呂には、つかまるところがあまりなく床が滑るので、つかまり立ちするときはいつも以上に気を付け、すぐそばで見守ることが必要です。 角をカバーするつかまり立ちを始めると、頭を角で打ってしまうことも増えます。テーブル、棚、柱などにある角をカバーすると安心です。「まさかここで?」というところに頭をぶつけることもあります。 わが家の場合、三段ボックスの二段目の棚の角で頭を打ちました。赤ちゃん目線で角という角を点検してみましょう。 不安定なものは置かない赤ちゃんがつかまるとグラグラしてしまうものは置かないようにしましょう。わが家の場合、大きなぬいぐるみにつかまって立ったときに、転んだことがあります。 これだけ安全面のことを言うと「四六時中見守ることなんてできないから、つかまり立ちさせないほうがいいのでは?」と思うかもしれませんが、あまり心配し過ぎないでください。つかまり立ちをすることで、赤ちゃんは手足の筋力をつけ、踏ん張る力をつけ、バランス感覚をつけ、上手に転ぶ方法も学んでいます。 そうすることで、徐々に転ぶ回数も減りますので、大人が事前に準備できる安全な環境の中で、おおらかに見守ってあげてください。 著者:保育士 一般社団法人 離乳食インストラクター協会 代表理事 中田家庭保育所施設長 中田馨0~2歳対象の家庭保育所で低年齢児を20年以上保育する。息子が食べないことがきっかけで離乳食に興味を持ち、離乳食インストラクター協会を設立。現在は、保育士のやわらかい目線での離乳食の進め方、和の離乳食の作り方の講座で、ママから保育士、栄養士まで幅広く指導。離乳食インストラクターの養成をしている。「中田馨 和の離乳食レシピ blog」では3000以上の離乳食レシピを掲載中。
2019年07月05日赤ちゃんとの毎日がもっとラクに、もっと楽しくなる。ベビーカレンダーは、そんな毎日を応援するコラムを絶賛連載中! 今回は、保育士の中田さんからメッセージです。 こんにちは! 離乳食インストラクターの中田馨です。赤ちゃんが生後5~6カ月ごろになると離乳食がスタートします。 離乳食の基本は「赤ちゃんの成長発達に合わせて、食べやすく調理すること」。普段、大人の料理で何気なくしている手順と同じでも「こうすると赤ちゃんが食べやすくなる!」というコツがあります。今日は、赤ちゃんが食べやすくなるための離乳食づくりのテクニックをお伝えします。 赤ちゃんが食べやすくなる離乳食テク10調理の仕方を変えるだけで赤ちゃんが食べやすくなる方法を10個紹介しましょう。 1 切る離乳食には、切る場面が多く出てきます。赤ちゃんの月齢や発達に合わせて切る大きさを変えることで赤ちゃんが食べやすくなります。 7~8カ月ごろ(離乳食中期)ならみじん切り。9~11カ月ごろ(離乳食後期)は5~8mmに切りますが、手づかみ食べが始まるのでつかみやすいようにスティックに切ることもあります。 2 刻む葉物野菜は繊維が多いので、刻むときは「繊維を断ち切る」ように刻みましょう。まずはやわらかく茹でて、細かく刻みます、一方向だけでなく縦横に動かして両方刻みましょう。 3 裏ごしする特に、5~6カ月ごろ(離乳食初期)に必要な裏ごし。裏ごしをする理由は2つ。食べ物をつぶつぶのない滑らかな状態にすることと、繊維を取り除くことです。裏ごしする食材は、大人が思っている以上に軟らかく煮る(ゆでる)ことがポイント。軟らかくなった食材は裏ごししやすいですし、赤ちゃんも食べやすい形状になります。 4 すりつぶす食材をすりつぶすときは、裏ごしのときと同じで、大人が思っている以上に軟らかく煮る(ゆでる)ことがポイント。そうすることで、すりつぶしやすくなり、赤ちゃんも食べやすい形状になります。温かい状態のまますりつぶすと、すりつぶしやすいです。 5 すりおろす大根、にんじん、たまねぎなどをすり下ろしてから加熱するとふんわりとした食感になり、食べやすくなります。また、9~11カ月ごろ(離乳食後期)から食べられる、ゴボウやレンコンなどの繊維が多くて食べにくい野菜も、みじん切りにするよりも、すりおろすことで食べやすくなります。 6 ほぐす魚や鶏肉などは、5mm角や1cm角に切ることもできますが、細かくほぐすことでさらに食べやすくなります。 7 とろみをつけるとろみをつけると、繊維のある野菜や魚、肉などが食べやすくなります。とろみ付けの定番は片栗粉ですが、生のまますりおろしたじゃがいもやレンコンも、加熱するととろみをつけることができます。 8 のばす裏ごししたり、すりつぶしたりしただけでは、食材によってはモサモサして食べにくいことがあります。湯冷ましやだし汁を加えてのばすと、赤ちゃんが食べやすくなります。 9 茹でる例えば7~8カ月ごろ(離乳食中期)の場合、育児書などに「にんじんをみじん切りにする」と書かれていたら、生のにんじんをみじん切りしてから煮る(ゆでる)ことがあると思います。このときに、先にみじん切りするのではなく、1cm以上の太めに切ってから、ゆでると短時間で軟らかくなるのでおすすめです。実際に食べ比べてみると、かたまりでゆでることで、にんじんは軟らかくおいしくなります。 10 煮るだしを使用して離乳食を煮ると、だしのうま味と食材のうま味で、おいしく仕上がるので、赤ちゃんの食べっぷりも変わります。 ほんの少しのひと手間で、離乳食はグンと食べやすくなります。毎日の離乳食づくりに、ぜひこのテクニックを取り入れてみてくださいね! 著者:保育士 一般社団法人 離乳食インストラクター協会 代表理事 中田家庭保育所施設長 中田馨0~2歳対象の家庭保育所で低年齢児を20年以上保育する。息子が食べないことがきっかけで離乳食に興味を持ち、離乳食インストラクター協会を設立。現在は、保育士のやわらかい目線での離乳食の進め方、和の離乳食の作り方の講座で、ママから保育士、栄養士まで幅広く指導。離乳食インストラクターの養成をしている。「中田馨 和の離乳食レシピ blog」では3000以上の離乳食レシピを掲載中。
2019年06月27日赤ちゃんとの毎日がもっとラクに、もっと楽しくなる。ベビーカレンダーは、そんな毎日を応援するコラムを絶賛連載中! 今回は、保育士の中田さんからメッセージです。 こんにちは。保育士の中田馨です。梅雨で雨がしとしと降る時期や、太陽の光が強い真夏はなかなか赤ちゃんと外に出ることができない時期でもあります。 おのずと室内で過ごすことが増える時期だからこそ、赤ちゃんと一緒に家の中でできる、体を動かす遊びを紹介します。 室内で体を動かす遊びをするときの注意点まず、室内で体を動かして遊ぶときの注意点です。 ・遊ぶためのスペースを広げ、危険なものを排除する赤ちゃんと大きく動けるように、スペースを広げましょう。大人の視線からももちろんですが、赤ちゃんの視線から見て危険に感じるものを排除します。足元に滑るものがないか、つまづくものがないか。赤ちゃんの背丈でぶつかるものはないかを確かめましょう。 ・はだしで遊ぶ靴下をはいていると滑ります。はだしで遊びましょう。遊びが楽しくなると、赤ちゃんは夢中になってハイハイしたり、歩いたり走ったりします。楽しすぎると、転んだりぶつかったりすることもありますので、遊びを楽しみつつ、赤ちゃんの安全を見守りながら体を動かす遊びをしましょう。 室内でできる運動遊び運動遊びというと、飛んだり跳ねたり走ったりすることを想像するかもしれませんが、それだけではありません。マンションだと足音などの「音」が気になるかもしれませんので、そんなときは音が出にくい運動遊びを取り入れてみましょう。 ・手遊び、リズム遊び手遊びやリズム遊びも、体を動かす遊びです。いろいろな手遊びを取り入れるのも一つですが、毎回定番の手遊びをするのもおすすめです。赤ちゃんが覚えているので盛り上がります。 ・ハイハイ遊びママも赤ちゃんと一緒に部屋中をハイハイしてみましょう。ただハイハイするだけではなく、赤ちゃんを「待て待て~」と追いかけてみます。時々、ママがトンネルになってみたり、赤ちゃんを捕まえてみたり。ハイハイ遊びをオリジナルに進化させてもおもしろいですね。ハイハイはママにとっても良い運動になりますよ! ・飛行機ブーンママが仰向けに寝転んで、赤ちゃんを足に乗せて飛行機ブーンと遊びます。何度かブーンブーンと揺らしたあとは「着陸~」っとおなかの上に着陸。そのまま抱きしめて「好き好き~」もいいですし、「こちょこちょ~」もいいですね。うつ伏せ遊びが上手になったらできますよ。 ・トンネル遊び既製品のトンネルの遊具を使ってももちろんOKですが、段ボールを重ね合わせるとトンネルを作れます。段ボールだと絵も描けてシールも貼れて◎。長時間遊べますよ。 ・新聞ボクシング新聞紙をくるくる丸めて、袋の中に入れ、上から吊るすとサンドバッグのようになります。これをパンチしてみましょう。立てる赤ちゃんももちろん遊べますが、手の支えなしでおすわりできるようになったら遊べます。転倒しないように周りにクッションを置くなどしましょう。 ・布団のお山布団で山を作ります。その山を登ったり下りたり、時には転がってみたりと楽しめます。ハイハイができるようになったらできる遊びです。 外に出にくいこんな時期だからこそ、赤ちゃんとの体を使ったスキンシップの遊びを取り入れてみてくださいね! 著者:保育士 一般社団法人 離乳食インストラクター協会 代表理事 中田家庭保育所施設長 中田馨0~2歳対象の家庭保育所で低年齢児を20年以上保育する。息子が食べないことがきっかけで離乳食に興味を持ち、離乳食インストラクター協会を設立。現在は、保育士のやわらかい目線での離乳食の進め方、和の離乳食の作り方の講座で、ママから保育士、栄養士まで幅広く指導。離乳食インストラクターの養成をしている。「中田馨 和の離乳食レシピ blog」では3000以上の離乳食レシピを掲載中。
2019年06月26日こんにちは、保育士の中田馨です。1歳が近づいてくると、そろそろトイレトレーニングが必要なのかもと思う時期に入ってきます。よく聞くのは「夏の間にトイレでできるようになっていたほうがいい」ということ。幼児期に向けて、スムーズにトイレに行けるように、0歳児からできるトイレトレーニングについてお話しします。 0歳児からトイレトレーニングしてもいい?赤ちゃんが嫌がらず、ひとりでおすわりができるようになっていれば、0歳児からトイレトレーニングをしてもOKです。まずは生活の一部に「トイレ(おまる)に座ってみる」ということを取り入れて、毎日の習慣にしてみましょう。 おすわりできる前にできることはある?おむつをこまめに替え、おむつを替えたあとは「スッキリする」ということを、ママが言葉と表情で伝えることが大切です。「〇〇ちゃん、おむつを替えようね」「新しいおむつになって気持ちがいいね」など、楽しく会話をしてみましょう。 まだねんねの時期でも、おむつ替えのときにこうした声かけをすることで、トイレトレーニングの下地をつくることができます。 ママも赤ちゃんも心に余裕のあるときにスタートトイレトレーニングを始める時期は、ママも赤ちゃんも心の余裕があるときにしましょう。赤ちゃんが不安がるような時期に、あえて始めなくてもいいですね。 夏にスタートするのがいいからといって、体調が悪いときや、イヤイヤ期のまっただ中のときには、少し落ち着くのを待ってもいいと思います。 トイレトレーニングのステップ・トイレに座る時間を決める1日の生活の中で、トイレに座る時間を決めてみましょう。起きたあと、寝る前、食事の前後、外出の前など、ママと赤ちゃんのタイミングで決めるといいですね。「いつもこのタイミングで出ているな」という赤ちゃんの排泄のリズムがあれば、それに合わせてみてもいいですね。 ・まずはおまるや便座に座ることトイレに行って、出なくても大丈夫です。まずはトイレという空間で、便座に座ることに慣れるところから始めます。トイレに慣れるためにも、1日1回から始めてみましょう。 途中で嫌がるようになったら?最初はすんなり座っていたのに、途中で嫌がるようになる子もいます。そういった場合、無理強いはおすすめしません。トイレに行かない日があっても大丈夫。赤ちゃんの機嫌のいいときやタイミングを見計らって、トイレトレーニングを再開しましょう。 ママも「トイレトレーニングしなければいけない」とは思わずに、「トイレに遊びに行こう」くらいの気持ちで取り組んでみましょうね! 著者:保育士 一般社団法人 離乳食インストラクター協会 代表理事 中田家庭保育所施設長 中田馨0~2歳対象の家庭保育所で低年齢児を20年以上保育する。息子が食べないことがきっかけで離乳食に興味を持ち、離乳食インストラクター協会を設立。現在は、保育士のやわらかい目線での離乳食の進め方、和の離乳食の作り方の講座で、ママから保育士、栄養士まで幅広く指導。離乳食インストラクターの養成をしている。「中田馨 和の離乳食レシピ blog」では3000以上の離乳食レシピを掲載中。
2019年06月24日赤ちゃんとの毎日がもっとラクに、もっと楽しくなる。ベビーカレンダーは、そんな毎日を応援するコラムを絶賛連載中! 今回は、保育士の中田さんからメッセージです。 こんにちは。保育士の中田馨です。梅雨に入ると当然ながら雨の日が増えますね。雨が降ると、赤ちゃんとお出かけするのがとても大変になります。できることなら雨の日は家にいたいけど、お出かけしなくてはいけない用事があるときも。 今回は、そんな雨の日のお出かけが少しラクになる方法を話します。 車? ベビーカー? それとも抱っこひも?雨の日のお出かけで気を付けたいことは、下記の2つです。 ・赤ちゃんとママが雨に濡れないこと・移動がカンタンになること それを踏まえて、お出かけするときの主な移動手段ごとに考えてみましょう。 車の場合移動中は濡れる心配なく快適です。濡れる心配があるのは、家から車に乗り込むときと、現地に着いて車から降りるとき。ドアを開け、傘を差しながらベビーシートに乗せたり降ろしたりは、ママの体が濡れてびしょびしょになってしまいます。雨の日に車からの乗り降りをする場合は、後部座席で赤ちゃんを抱っこひもで抱っこし、レインコートを着て親子共にバッチリ濡れない対策をしてから外に出るとラクです。 ベビーカーの場合雨の日にベビーカーで移動することもありますね。ベビーカーの場合は、赤ちゃんをベビーカーに乗せて専用のレインカバーをかけて出発します。レインカバーをしたときに注意するのは温度。カバーしていると通気性が悪いため、「暑くないかな? 息苦しくないかな?」などを気にかけましょう。 レインカバーを外せる場所に着いたら、こまめに外してあげることをおすすめします。また、傘を差しながらベビーカーを押すときは、片手で操作することになる場合が多く、いつもより路面が滑りやすいこともあるので、ゆっくり走らせましょう。 抱っこひもの場合抱っこひもの場合、ママと赤ちゃんがくっついているので、レインコートを着たり傘をさしたりすることで雨に濡れにくくなります。抱っこひものときに気を付けることは、ママとの密着度が高いので「汗はかいていないかな?」と、赤ちゃんの体をチェックすることです。特にレインコートを着ているときは意識的にチェックしてあげましょう。 雨の日にあると便利な持ち物は?雨の日のお出かけにあると便利なものを紹介します。 ・タオル、バスタオル雨に濡れたとき、少し肌寒く感じたときに使えます。 ・着替え雨に濡れたとき用に持っておくと助かります。 ・赤ちゃんの上着雨の日は、暑く感じたり肌寒く感じたりなど気温の変化にも気を付けたいところ。肌寒く感じたときに、サッと羽織れる上着があると重宝します。 ・大きめのビニール袋類ゴミ袋のような大きいビニール袋もあると便利です。私はバッグの中に常にゴミ袋を入れていました。急な雨のときにはレインコートになったりと重宝しました。 今あげたものは、普段のお出かけのときにあると便利なものばかりですが、雨の日は特に意識して持ち歩くと助かります。 雨の日だからこそ気を付けることは?雨の日は、風が強いこともあります。傘をさしているときに強風を受けると体を持っていかれることもありますし、ベビーカーにレインカバーをつけていると風をまともに受け、ベビーカーが不安定になることもあります。風の強さによっても出かけるときの手段を考えましょう。 赤ちゃんとの雨の日のお出かけは、一人でお出かけするときとは勝手が違い、準備することも負担も大きく、億劫になりがちです。でも、赤ちゃんは、雨の音や周りの景色をキョロキョロ見ながら、意外にも楽しんでいることがあります。 私は、実は雨の日のお出かけが嫌いではありませんでした。雨の日ならではの歌を歌ったり、お話したりしながら、雨のお出かけを楽しむ方向にすると気持ちもラクになりますね。 著者:保育士 一般社団法人 離乳食インストラクター協会 代表理事 中田家庭保育所施設長 中田馨0~2歳対象の家庭保育所で低年齢児を20年以上保育する。息子が食べないことがきっかけで離乳食に興味を持ち、離乳食インストラクター協会を設立。現在は、保育士のやわらかい目線での離乳食の進め方、和の離乳食の作り方の講座で、ママから保育士、栄養士まで幅広く指導。離乳食インストラクターの養成をしている。「中田馨 和の離乳食レシピ blog」では3000以上の離乳食レシピを掲載中。
2019年06月21日こんにちは。保育士の中田馨です。赤ちゃんの夜泣きが続くと、寝不足になりママはヘトヘトになってしまいます。赤ちゃんが成長すればいつかは終わる夜泣きですが、ママはそうは思えずしんどくなってしまうこともありますよね。 今回は、赤ちゃんが夜泣きをするときにどうコミュニケーションを取ったらいいかについて話します。 どうして赤ちゃんは夜泣きをするの?赤ちゃんが夜泣きをする理由には、おなかが空いている、喉が渇いている、おしっこが出た、暑い、寒い、ママがいるか確認しているなどがあります。また、昼間に刺激があったため泣いている、ときには、なぜかわからないけれど理由なく泣いているということもあるでしょう。 このように、原因がはっきりしにくい夜泣きですが、大切なことはママが「私のやり方が間違っているのかも……」などと悩まないことです。「夜泣きはいつか終わるわよ」と祖母や先輩ママに言われても、大変なのは「今」です。いつか終わると言われても、いつ終わるかわからない夜泣きをつらいと感じたときは、家族や身近な人に相談して、1人で抱えないことが大切です。 息抜きをするのも1つの方法。寝不足のときは、赤ちゃんのお昼寝のときに一緒に寝るなど、ママの体力を回復できるように心がけましょう。 夜泣きをしたときのコミュニケーションの取り方赤ちゃんが夜泣きをしたときには、さまざまな対応方法があります。 「必ずこれをしたほうがいい」というものはなく、赤ちゃんによって安心したり、寝てくれたりする方法は違います。つまり、赤ちゃんの数だけ対応方法はあるということです。赤ちゃんの生理的欲求を満たしてあげながら、安全な方法でいろいろとチャレンジして落ち着く方法を見つけましょう。 ■「ママがそばにいるから大丈夫だよ」と声かけをするまずは「ママがそばにいること」を赤ちゃんに伝え安心させることからスタートです。それから、赤ちゃんの落ち着く方法を実践します。 ■抱っこで安心させる抱っこは赤ちゃんが安心することの時1つ。泣いたら抱き上げます。スリングが好きなら寝るまでスリングで抱っこするなど、赤ちゃんの好きな抱っこをしてあげましょう。 ■添い寝で安心させる添い寝で、赤ちゃん優しくさすったり、トントンします。私は抱っこして起き上がる元気がないときは、赤ちゃんが寝付くまではカンガルー抱っこのように胸の上に抱っこして寝かせていました。 ■授乳するおなかが空いている場合、おっぱいやミルクを飲むと、おなかも気持ちも満足し、その後ぐっすり寝ることもあります。 わが子も、夜泣きがよくあったことを思い出します。夜泣きは必ず止まります。夜泣きがつらいときは家族に相談し、助けてもらいながら、“うちの子の夜泣き対応方法”を見つけてみましょう。 著者:保育士 一般社団法人 離乳食インストラクター協会 代表理事 中田家庭保育所施設長 中田馨0~2歳対象の家庭保育所で低年齢児を20年以上保育する。息子が食べないことがきっかけで離乳食に興味を持ち、離乳食インストラクター協会を設立。現在は、保育士のやわらかい目線での離乳食の進め方、和の離乳食の作り方の講座で、ママから保育士、栄養士まで幅広く指導。離乳食インストラクターの養成をしている。「中田馨 和の離乳食レシピ blog」では3000以上の離乳食レシピを掲載中。
2019年06月20日こんにちは、離乳食インストラクターの中田馨です。9~11カ月ごろ(離乳食後期)になると1日3回離乳食を食べるようになります。9~11カ月ごろ(離乳食後期)ころからは、母乳や育児用ミルクなどの乳汁栄養と離乳食の栄養が半々になる時期。だからこそ、1日3回の離乳食のメニューづくりはどうしよう? 赤ちゃんが好んで食べてくれるものを作りがちだけど、栄養バランスは大丈夫? と気になるところです。今日は離乳食の簡単な栄養バランスの考え方をお話しします。 炭水化物、ビタミン・ミネラル、たんぱく質を取り入れよう離乳食に取り入れたい栄養素は、とくに炭水化物、ビタミン・ミネラル、たんぱく質だといわれています。これらを取り入れることを意識してみましょう。 炭水化物とはご飯(おかゆ)、パン、麺類、いも類など ビタミン・ミネラルとは野菜類、海藻類、果物類など たんぱく質とは大豆、大豆製品、魚類、肉類など これらの栄養素の食材を1回の献立に取り入れます。離乳食メニューはマンネリしがちかもしれませんが、この時期にさまざまな食材にチャレンジすることは味覚や五感をはぐぐむのにもいいですよ。 離乳食の量はどれくらいがいいの?炭水化物、ビタミン・ミネラル、たんぱく質のそれぞれの栄養素をどれくらい食べればいいかが気になるところですね。あくまで目安量ですが、食べる量は以下です。 9~11カ月ごろ(離乳食後期)・炭水化物:おかゆ90g〜軟飯80g・ビタミン・ミネラル(野菜・果物):30~40g・たんぱく質:豆腐45g、または肉・魚15g、または全卵1/2、または乳製品80g 1歳~1歳6カ月ごろ(離乳食完了期)・炭水化物:軟飯80g〜ご飯80g・ビタミン・ミネラル(野菜・くだもの):40~50g・たんぱく質:豆腐50~55g、または肉・魚:15~20g、または全卵1/2〜2/3、または乳製品100g 野菜は、緑黄色野菜と淡色野菜を両方取り入れるといいですね。特に気をつけるのは、たんぱく質の量だといわれています。赤ちゃんの内臓は未熟ですので、多くのたんぱく質を消化できないことがあります。たんぱく質は目安量を守りましょう。 簡単にメニューに取り入れるなら離乳食のメニューにいろいろな食材を取り入れる場合、一品一品用意して品数豊富にしてもいいですが、簡単な方法として、おだしで煮物や汁物を作る方法もあります。 たとえば、ほうれん草とにんじんと玉ねぎと豆腐のお味噌汁だと、ビタミン、ミネラル、たんぱく質が入っているので、これにおかゆを加えれば、バランスのとれたメニューになります。そう考えると少し気持ちが楽になりませんか? 炭水化物、ビタミン・ミネラル、たんぱく質をメニューに取り入れることを意識しながら、離乳食作りを楽しんでみてくださいね!
2019年06月18日