2歳半の息子はバスが大好き! 保育園までは一緒に路線バスに乗って行くのが日課です。しかしある日、バスに乗っていると混み合い始めた車内から「子連れでバスに乗るなよ」と心無い声が聞こえてきて……? 舌打ちとともに響く心無い言葉…通勤ラッシュの時間帯から1本外れた時間を狙い、路線バスに乗って保育園に通っている2歳半の息子と私。そんなある日、私たちのほかに3組の親子が座席に座って満席状態のところに、大きなギターを背負った女性が乗車しました。車内を見渡して席が空いていないことがわかると、その女性は舌打ちとともに「子連れでバスに乗るなよ」と周囲に聞こえる声量でひとり言を漏らします。そのような言葉を言われると思っていなかった私は焦り、いたたまれなくなりました。そして車内に気まずい空気が流れます。すると、そのことを察したのか、席に座っていた小学3年生くらいの男の子が「お姉さん、席どうぞ」と譲ったのです。ランドセルを背負った小学生がスッと席を譲った姿に感動した私は、思わず涙ぐみます。しかし女性はその言葉を無視。譲ってもらった席にも座ることはなく、気まずそうな表情で、次のバス停に着くとそそくさと降りて行きました。 すべての人がそう感じているわけではないことは理解していますが、心無い言葉には傷つくもの。せめてわが子はあの小学生のように育ってほしいなと感じました。 作画/yoichigo著者:木村メイ
2024年04月14日浮気する男性に見られる特徴とは?浮気をする男性には、ある特徴が見られるようです。今回はそんな特徴を紹介します。お家デートの誘いには乗らないなぜなら、自分のプライベート空間を露にすることで、不義の事実が明らかになるリスクが高まるからです。彼が彼の家に踏み込むことを躊躇ったり、私生活に関する情報を探るのが困難な場合には警戒が必要かもしれません。話に熱心になる一度疑いの目を向けられると、どんなに説得しても信じてもらえないので、積極的に話を聞くふりをする場合もあるようです。普段、あまり感情を共有しない相手が突然熱心になった場合には何かを隠している可能性があります。浮気サインを見逃さないで目に見えない浮気のサインを見落とさないように、相手の言動に注意を払うことが大切です。相手に浮気について問い詰める前に、確実な証拠を掴みましょう。(Grapps編集部)
2024年04月02日妊娠初期、マタニティマークを隠して通勤※写真はイメージですフルタイムで働く中で、第一子を身ごもりました。当時はリモートワークも普及しておらず、妊娠中でも出社が基本。「何かあったとき妊婦だとわかると役立つから」と、産科の看護師さんにはマタニティマークをつけることを勧められていたのですが、妊娠初期でお腹もまだ大きくなっていなかった私は周囲の目が気になり、カバンにつけたマタニティマークを隠すようにして電車通勤していました。遅延で満員の電車、気分が悪く耐えながら立っていると※写真はイメージですその日も、いつものようにマタニティマークを隠して電車へ。満員電車を避けるため通勤ラッシュとは少し時間をずらして通勤していたのですが、その日は電車が遅延し、すぐに車内は超満員に。まさにぎゅうぎゅう詰め状態でした。密閉された車内には熱気とにおいが充満しています。ちょうどつわり症状が出ていた時期だったこともあり、私は暑さとにおいで気分が悪くなってしまいました。「あなた、ここに座って!」※写真はイメージです電車が駅に停車するたび、車内の人口密度は増すばかり。私もどんどん気分が悪くなり、めまいと吐き気もしてきました。しかし混雑する車内で「席に座らせてください」と言えず、お腹をガードしながら必死で立っていました。そのとき、「あなた、ここに座って」と声が。見ると、斜め向かいの席に座っていた女性が、立って席を空けてくれていました。女性は席を譲ってくれただけでなく、「無理しちゃだめよ。お腹に赤ちゃんがいるんだから、堂々と席を譲ってもらっていいのよ」と、やさしく声をかけてくれました。私が隠していたマタニティマークに気づいてくれていたのです。あのときお腹にいた赤ちゃんも、現在は小学生。私も今ではあの女性のように、電車で妊婦さんを見かけたら迷わず席を譲るようにしています。====================※本記事は、編集部に寄せられた実際のエピソードを元に再構成しています。エピソード募集中妊娠中、子育て中に誰かに助けてもらって感謝していることはありませんか。そんな「ありがとう」の気持ちを込めたエピソードを募集しています。あなたのすてきな体験談を教えてください。投稿フォームはこちら
2023年11月19日パチ美さんの夫・レク夫さんが20代前半のころ、営業マンをしていたときのお話。ある日の飲み会の帰り、終電間際の電車に乗ったところ、ある人物と出くわしてしまい人生最大のピンチが訪れます。電車で巻き込まれたトラブルとは……!?過去に「書類送検をされたことがある」というレク夫さん。驚いたパチ美さんは詳しく話を聞いてみることに! レク夫さんが20代前半のころ、営業マンをしていたときのこと。飲み会帰りの電車内で事件は起こりました。レク夫さんが乗った車両には、泥酔したおじさんが乗っていて、関わりたくないと思った矢先に……! 電車に乗っていたら、急に絡まれて!? ※訂正:(誤)離して→(正)放して そのおじさんは、冬なのにだるんだるんのタンクトップを着て、周りの乗客に対し大声で怒鳴り散らしていました。 関わりたくないと思い、すぐに目線をそらしたのですが、おじさんはレク夫さんめがけて歩いてくると、レク夫さんの足を踏みつけました。 「んじゃコラァッ! ワシになんか文句あんのかコラァッ」 それでも、関わりたくない一心で無視をしていたレク夫さんですが……。 「聞いとんかワレコラァッ! おいワシを無視しとんちゃうぞ」 肩でドンドンと押され、終いには胸ぐらをつかまれてしまいました。 「放してください」と、レク夫さんが手で軽く払うと……。 「ギャー殴られた! いだいいだい助けてーッ! 殺される〜ッ」 おじさんは大げさなリアクションをして、電車の床に寝ころんでしまったのでした。 ただ電車に乗っていただけなのに、絡まれてしまったレク夫さん。終電間際に、とんだ災難ですね……。次の駅で降りて、駅員さんを呼ぶというのが一番良い対処法でしょうか。皆さんは電車の中で危険な人物に遭遇したことはありますか? そのときは、どのように対処しましたか? 著者:マンガ家・イラストレーター パチ美
2023年09月26日人生2回目のバス乗車をしている赤ちゃんの動画。全てに興味津々のようでキョロキョロと辺りを見回しています♡※動画が再生できない場合はこちらのページでごらんください。右左と懸命に頭を振っている様子が愛しいです……!この動画には様々なコメントが寄せられています。「後ろの席で目合ったらときめいちゃう可愛い♡」「小さな眼で見えるもの全てが新鮮なんだよね!」「2回目にして泣かないでバスに乗れるなんて大したもんだ!」赤ちゃんの普段の様子も気になります。投稿者さんに詳しい話を伺いました。ーー興味深々そうにキョロキョロしていますね♡初めて乗った時も大人しかったですか?けんぼうさん初めて乗った時も大人しかったです。ただ、少し不安も強かったのかあまりキョロキョロすることなく、ずっと抱きついて見える範囲で景色を見ていました。ーー赤ちゃんの普段の様子を教えてください。けんぼうさん普段はよく笑ってよく飲み、よく食べる子です。理由なくグスることもまだないので、とても育てやすい子だなと思っています。おもちゃをふたつ持ってトントンぶつけて音を鳴らす遊びが好きです。ーーこの動画の他に赤ちゃんの面白いエピソード(癒しのエピソードなどでも)などありましたら教えてください。けんぼうさんいくつか動画でも投稿していますが、起きてる時と寝てる時のギャップがいつもすごくて面白いなぁと思っています。全体的にムチムチしててほっぺがプクプクしてるのもチャームポイントで、いつも癒されています。ーー普段から動画のような落ち着きようなんですね~。どうもありがとうございました!けんぼうさんのアカウントでは、他にも赤ちゃんの普段の様子やご家族とのやり取りが見られます。ぜひ、覗いてみてくださいね。====================投稿主けんぼうさんTiktokけんぼう(取材・文=ゆりー)✅サプライズで孫がやってきた!! 内緒で帰省した結果、祖父母は……「登場人物みんな最高♡」✅猛スピードでルンバから逃げる赤ちゃんがスゴイ「赤ちゃんの底力を見ました」✅パパもびっくりして呆然。1歳の女の子が買い物かごに詰め込んだものは……「こんなんなんぼあってもええやろ感w」
2023年09月08日乗るだけで狙った部分にアプローチするパワフル振動株式会社ラドンナの『Toffy ボディケアシリーズ』から、乗るだけで簡単にトレーニングができる「Toffyホームフィットネス振動ボード」が9月1日に発売される。新商品は、インテリアにも馴染むデザインでコンパクトながら、最大324回/分のパワフルな上下振動で、乗るだけで全身や狙った部分の筋肉にアプローチできる。「乗るだけ」という簡単さから、テレビを見ながらや、家事・テレワークの合間などのちょっとしたエクササイズにも適し、時間がないという人にもおすすめだ。振動速度・パターンを2つのモードから選べる同振動ボードには、振動速度を30段階に調節できる「マニュアルモード」と、振動パターンを選べる「オートモード」が搭載され、体調や好みに合わせたエクササイズが可能だ。「オートモード」は全6種類で、ウォーキングモード、ゆったりモード、フィットネスモード、ストレッチモード、バランスモード、トレーニングモードがある。ユーザーガイド・動画では、ヨガインストラクター山内葵さんによる、おすすめのエクササイズポーズが紹介され、初心者も取り組みやすいようになっている。「Toffyホームフィットネス振動ボード」は、直径37cm・高さ12cmで、本体価格は25,000円(税抜)。床面を保護し、振動を響きづらくする専用マットや専用リモコンも付属している。(画像はプレスリリースより)【参考】※ラドンナ ニュースリリース
2023年08月31日白鳥雄介主宰の演劇ユニット「ストスパ」第4回公演『エゴイズムでつくる本当の弟』が、7月19日(水) に下北沢・小劇場B1で初日を迎えた。本作は、白鳥自身の家族の実話をもとにした“家族崩壊阻止型うっちゃりコメディ”。複雑な状況にある一家の再生を目指し、各々が奮闘するさまを描き出す。「青嶋家」として描かれる家族の次男、そして白鳥“本人”役であるユウスケを丸山港都が、血の繋がっていない末弟・ミツオを秦健豪が好演。そして母親・セツコを森下ひさえ(theatre PEOPLE PURPLE)、長男・ダイスケを青地洋、実の父親・ケンスケを大内厚雄(演劇集団キャラメルボックス)が演じる。また、どんどんと新しく繋がっていく家族に賢茂エイジ(円盤ライダー)や小山百代/木村友美(Wキャスト)、飛世早哉香(in the Box / OrgofA)が登場。そしてこの物語の重要なエッセンスとして株元英彰、内田めぐみ(ソラカメ)が出演する。『エゴイズムでつくる本当の弟』は、7月23日(日) まで同所で上演される。■作・演出:白鳥雄介 コメントこれは僕の家族にまつわる実話を元に描いた作品です。素敵なキャストさんたちが個性的な僕の家族となって、この30年余りの記憶を舞台に蘇らせてくれました。切なく、悔しく、理由もわからず、泣くことすらできなかった頃のお話ですが、記憶を辿ってみると、クスッと笑ってしまうシーンも数多く出来ました。そして僕が一番曝け出したくなかった心の内にまで切り込んで、その浅ましさを描きました。なぜこんな人生を曝け出したくなったのか、答えは是非、劇場でご覧ください。まるでジェットコースターのように乱高下する、どうしようもない、愛すべき家族の物語は、きっと皆さんの心に大切な誰かを守る気持ちを宿すと信じています。札幌のまだ少し肌寒い、夏の前の空気を下北沢で感じてもらえたら幸いです。ご来場、心よりお待ちしています。撮影:金子裕美<作品情報>ストスパ 4th『エゴイズムでつくる本当の弟』7月19日(水)~23日(日) 下北沢 小劇場B1ストスパ 4th『エゴイズムでつくる本当の弟』ビジュアル作・演出:白鳥雄介出演:秦健豪、丸山港都(劇団東京夜光)、株元英彰、小山百代 ※ダブルキャスト、木村友美 ※ダブルキャスト、内田めぐみ(ソラカメ)、飛世早哉香(in the Box / OrgofA)、青地洋、賢茂エイジ(円盤ライダー)、森下ひさえ(theatre PEOPLE PURPLE)、大内厚雄(演劇集団キャラメルボックス)チケット情報はこちら:
2023年07月20日白鳥雄介が主宰するストスパの第4回公演「エゴイズムでつくる本当の弟」がまもなく開幕する。“家族崩壊阻止型うっちゃりコメディ”と銘打たれた本作は、白鳥自身が生まれ育った家族の物語をベースに、複雑な状況にある一家の再生を目指し、各々が奮闘するさまを描き出す。白鳥と一家の末弟のミツオを演じる秦健豪に話を聞いた。あくまで、実話をベースにしたフィクションだが、少なくない部分で白鳥の実体験が元になっており、白鳥は「稽古場で見ていると、秦くんが弟にしか見えなくなったり、森下ひさえさんが演じる母を見て、切なすぎて笑ってしまったりしています」と明かす。秦が演じる末弟のミツオは、父の再婚で一家に加わったが、その実父が蒸発したことで、家族の誰とも血の繋がらない存在となり、さらに様々な不運も重なり、引きこもりのような生活を送っている。「僕自身はわりとコミュニケーションを取るのが好きなタイプだし、置かれた状況も自分とは異なる部分が多いので、“演じている”という感覚が強いんですけど、なぜか稽古場で、ものすごく感情移入してしまって、兄を見て『僕は、この人の弟だけど、血の繋がりはなくて…』とか考えて苦しくて泣いてしまったり。感情としては苦しいんですけど(苦笑)、役者・秦健豪としては、本気で挑んでいる感覚で心地よいです」。どの登場人物も個性的で魅力的だが、ひときわ光るのは、何があろうと明るく、そしてパワフルに生きる母親の存在だ。白鳥は「セリフにもある『つらい時こそ笑おう』というのは実際に母が口にした言葉です。つら過ぎてそう言わずにいられなかったのかもしれませんが。時に地獄を見ながら、ジェットコースターのような人生を送ってきた人で、間違いなくこの作品の魅力だと思います」と頷く。白鳥とは2作目となる秦は「脚本から、いざ役者が立って演技する段階になって加えられる“笑い”の演出が白鳥さんの魅力。この作品も、シリアスで生々しい物語ですが、笑いが差し込まれることで、より切なくなっています」と語る。特異な一家に見えて「必ずどこかで観ている方の家族と重なる瞬間があると思います」と白鳥。「苦しいながらも愛おしさみたいなものを失わずに歩んできた家族の姿を見ていただければと思います。稽古場で生まれる、一言では表せないような感情や空気、そこに演劇にしてる意味と手応えを感じています」と言葉に力を込める。「エゴイズムでつくる本当の弟」は小劇場B1(東京・下北沢)にて7月19日(水)より上演。
2023年07月18日妊娠中、満員電車で帰宅することに第一子妊娠中のときのできごとです。当時、専業主婦だった私は電車移動をすることがほとんどなく、車移動が基本。お腹が大きくなってからの妊婦健診も、夫が車で送り迎えをしてくれていました。しかしその日は夫に急用ができ、病院からひとり電車で帰ることに。さらに、時間がちょうど帰宅ラッシュの時間帯と重なり、駅は大混雑です。私が乗る路線も、例にもれず帰宅中のサラリーマンやOLで満員状態でした。お腹とマタニティマークを隠すようにして乗車膨らんできたお腹で満員電車に乗るのは不安がありましたが、それ以上に私が気になっていたのは、ほかの乗客の反応でした。というのも、以前ネットニュースで、「満員電車に妊婦が乗るならせめて優先席に行って欲しい」「目の前に妊婦さんが立たれると無言のプレッシャーをかけられているよう」といったコメントを目にしたことがあったのです。妊婦の私が乗ることで不快に思う人がいるかもしれない……。私は、かばんにつけた妊婦マークとお腹を隠すようにして電車に乗りこみました。気づいてやさしく声をかけてくれた男性車内は混雑していて、もちろん立って乗車していたのですが、10分ほど経った頃でしょうか。私の目の前から3席ほど離れた席に座っていた若い男性がすっと立ち上がりました。その男性は、私の肩をポンポンとたたき、「どうぞ座ってください」と声をかけてくれたのです。特別体調が悪いときではなかったので申し訳なく、「大丈夫ですよ」と答えましたが、「僕はもうすぐ降りるのでどうぞ」と。男性が降りる際、あらためて「ありがとうございました」と声をかけると、「元気な赤ちゃんを産んでくださいね」と言って降りていきました。男性の心遣いとやさしい言葉に、とても温かい気持ちになりました。「妊婦を不快に思う人がいるかもしれない」とビクビクしながら乗車していただけに、なおさらです。私も同じような状況に遭遇したときは、やさしく対応できる人になりたいと思います。====================※本記事は、編集部に寄せられた実際のエピソードを元に再構成しています。エピソード募集中妊娠中、子育て中に誰かに助けてもらって感謝していることはありませんか。そんな「ありがとう」の気持ちを込めたエピソードを募集しています。あなたのすてきな体験談を教えてください。投稿フォームはこちら
2023年07月01日「ここですかね?」開場前のステージで、この日の主役でバイオリニストの穴澤雄介さん(48)が立ち位置を確認する。客席側から「時計と反対回りにあと10度ほどです」と返すのは、彼が毎日配信しているYouTubeチャンネルの撮影担当者だ。東京・御成門のピアノ・カフェ「ベヒシュタイン」でのこの公演も第一部が生配信される。定位置を決めた穴澤さんは足元に木製の棒をテープで固定した。「踏んだ感覚でわかるようにティンバレス(太鼓の一種)のスティックを貼って、立体的な印をつけるんです。これがなかった時分には、ステージから落ちてしまったことがありました……」午後1時、来場者の視線がサングラスにカウボーイ・スタイルの穴澤さんに降り注ぐ。その右手の弓が弦の上を行き来し、明るく軽やかなメロディを奏で始めた。オリジナル曲『海峡を渡る風』では、指で弦をはじくピチカートという技法を用いて、津軽三味線のような鋭敏な音色を刻んで観客のテンションを引き上げる。かと思えば手を止めて口笛を吹いたり、オタマトーンなる珍しい楽器でアニソンを愉快に奏でたり。バラエティ豊かなステージ構成に一貫するのは、「譜面をめくって演奏するスタイルでない」こと。「学生時代にほぼ視力を失った私は、ほかの演奏家と同じ手法では勝負にならないと悟っていました。プロの音楽家としての、私だけのスタイルを探してきたんです」そう、穴澤さんは両目の視力をすべて喪失した中途失明者であり、全盲のバイオリニストである。先天性の心臓疾患と心臓手術で目に著しくダメージを受け、高校3年生で右目、26歳で左目を摘出して、すべての光を失った。そんな穴澤さんが曲間のMCで、声をはずませて、しゃべりだす。「2日前に、YouTube用に『うる星やつら』のラムちゃんのお絵描きを仕上げたところです。こんなふうにね、ラムちゃんのフィギュアを触りながら……」あやしそうな手つきで、人形のボディラインをまさぐるしぐさ。「全盲の私が感覚だけでデッサンすると、どんな絵が描けるかっていうゴキゲンな企画だっちゃ!」おどけた口調に、女性が中心の客席が笑いに包まれる。彼のチャンネルのオープニングトークも「全盲のユーチューバー、アナちゃんでございま〜す!」とアゲアゲな入りで、芸人みたいに始終コミカルなしゃべりなのだ。近年では’20年東京、’22年北京のオリンピック・パラリンピックでNHKユニバーサル放送(視聴覚に障害のある人などが視聴しやすいよう、手話や字幕、音声解説などを充実させたコンテンツ)のコメンテーターも務めた多芸ぶり。穴澤さん本人は、こう語る。「ハンディキャップがあるからと大目に見てもらっているようでは、ダメだと思っていました。私はイチ社会人として、プロの音楽家として食べていくことを、つねに望んできたんです」多彩な楽曲と爆笑トークの底に、強い信念と自負心がうかがえる。■先天性の障害が心臓と目に。小学校高学年で「一般的な仕事」は諦め、バイオリンを猛練習ファンから「アナザー(穴澤)・ワールド」と称される独自世界を築いた穴澤さんは’75年3月29日、千葉県市川市に生まれた。父は、医療機器会社に勤務する会社員で、母は専業主婦だった。「私は先天性の障害が心臓と目にありました。生まれたときに紫色の顔をしていたそうで、即入院。2歳までほとんど病院で過ごしていて、入院や通院を繰り返していたのを覚えています」幼少時期から運動を制限され、眼鏡をかけていた穴澤さんがバイオリンに触れたのは5歳のこと。「幼稚園の友達と一緒にお稽古事として通いました。母親同士が決めたんだと思います」世に中流意識が叫ばれた時代に、穴澤家は「中の上くらい」の生活水準だった。月謝は2千円、与えられたバイオリンは中古だった。だが小学校中学年以降、心臓の動きがだんだん悪くなってきた。「10歳で最初の心臓手術をしました。麻酔が効きすぎたのか、丸2日、記憶がありません。そしてそこから、どんどん視力が落ちてきてしまったんです」先天性緑内障と診断されており、視野狭さくも大きくなってきた。教科書を読むにも拡大鏡が必要で「人の3倍」時間がかかった。「小学校高学年のころ『一般的な仕事には就けないだろう』と悟りました。同時に『演奏家だったらなれるかな』と。耳や手先の感性を研ぎ澄ましていけば、なんとかなると思ったんです。そこから、バイオリンを猛練習しました」中学進学の際は、筑波大学附属盲学校中学部へ。「将来的に全盲になる覚悟をしなければなりませんから、盲学校を選びました。盲学校では私より重度の障害がある級友がずいぶん明るく過ごしていたので、『弱音を吐いてはいられない』と励みになりました」軽音楽部に入部してキーボードやパーカッション、ドラムを経験。楽譜を見ながらの演奏は困難になってきて、耳で覚える「耳コピ」が主となっていく。「音楽家志望ながら、楽譜を見ての演奏が基本となるクラシックは無理だと、選択肢が狭まっていく時期でもありました」だが筑波大附属盲学校の高等部本科音楽科に進学後、視力はますます衰えていった。「外出時にけがすることが増えました。思い切り何かに激突したり、転倒もするので、白杖を持つようになったんです。点字の勉強も、この時期から始めました。ちなみに、私は駅のホームから、これまでに2度転落しています」何げなく彼は話すが、つねに命の危険と直面しているのがわかる。「視覚障害者の鉄道での人身事故は、時折、起こります。まったく予期できず線路に落ちるため、打ちどころが悪く致命傷になってしまうことだってあるんです」この高等部時代に体育の授業で右目を負傷して、猛烈な痛みが引かず、17歳で右目を摘出手術。折あしくバブル崩壊直後で、父が経営する会社も業績悪化する。「もう『中の上の生活』なんて言っていられず、一度の受験失敗で音大進学もあきらめました。高等部卒業後、2年の専門教育を受けられる専攻科音楽科に進学。音楽を仕事にするためでした」’95年、専攻科を修了するとフリーランスで音楽活動をスタート。「バイオリンを受け入れるバンドやアンサンブルを、探しては応募しました。でもグループに入っても、最初の楽譜の読み込みから、ほかのメンバーに著しく遅れてしまうんです」楽譜を受け取り、視覚障害者のためのボランティアに依頼すると、1週間ほどで点訳が上がる。そこからやっと練習を始められるが、「バイオリンは、楽譜を見ながら両手で弾きます。でも、私はまず点字を指で触れて理解し、その後にバイオリンと弓を持って……。いちいち持ち替えながらでしか練習ができないから『人の3倍は時間がかかる』と言われるんです」ほかのメンバーから、お荷物扱いされることもあった。「あるとき『スケジュールが合わないから』と解散したアンサンブルが、私以外のバイオリニストで、ちゃっかり再開していました」当時の仕事頻度は、バイオリンの家庭教師が週1〜2回、ライブは多くて月2回ほど。「ノルマのチケット代を回収しても、手取りわずか数千円でした」理想とかけ離れた現実を味わい、悶々とした青春時代だった。■生きたくても生きられない子が、世の中にはたくさんいる。粘り強く、しぶとく生きていこうと誓った事件は21歳のときに起きた。父の会社の倒産と、夜逃げーー。「その日、家庭教師バイトを終え、帰宅したのが21時ごろでした」呼び鈴に応答すると、知らない男性2人がいきなり入ってきた。その後も立て続けに何人も上がり込み、20人ほどに取り囲まれた。「そこで『父の会社が倒産した』と聞かされました。彼らは債権者だったんです。『父親の居場所を教えろ』『金を出せ、あるんだろ!?』怒鳴られ、脅され……本当にドラマのワンシーンのようでした」商売道具のバイオリンだけ死守してほうほうの体で家を飛び出し、知人や友人宅を転々とした。2カ月後なんとか4畳半アパートに落ち着いたが、家からは家財道具一式、持ち去られていて……。「残ったのは炊飯器だけ。お米を炊いてもおかずを買う余裕がなかった。体重が40kg台に落ち、ガリガリに痩せ細ってしまいました」視覚障害者の手当はあったが、それだけでは生活できない。市川市役所で追加支援の有無を聞くと、信じがたい差別発言を放たれた。「50代の男性職員が、笑いながら『あなたみたいな人にできる援助はないということですわ』と言いました。強烈な悔しさで涙が出て」その怒りが、一切の甘えと退路を断った。以来「どんなに小さい仕事でもくまなく探して取りに行く」営業スタイルで動きだした。ライブハウスから結婚式場まで、片っ端から電話をかける日々。「些少なギャラでも『ありがとうございます』と引き受けました。高齢者施設のボランティア演奏も喜んで行った。ノーギャラでも、交通費が出て院内給食をいただければ御の字です。だって、おかずがあるんですから!」経験を重ねれば、経歴に書ける項目も増えていく。職業訓練校に通って習得したパソコン処理で、履歴書も企画書もお手のものに。「売り込みながら同時にコンテストを受けました。なるべく賞が取りやすいものから応募したんです」たとえばビール会社のCMオーディションに採用された曲がFMラジオでOAされると即、実績に上書きして、また営業へーー。「ふつうはクラシック奏者が書かないものも、構わず書いてアップデートしました。病院や施設での演奏歴もすべてです」そしてついに、CDデビューのチャンスが。’99年、24歳でアルバム『シンシアリー・ユアーズ』を発表したのだ。「プロとして『やっていける』と思えた瞬間です。収入はわずかでしたが、これを営業ツールにして『食べていける』自信になった」’01年、26歳で左目を摘出手術して、両目が義眼となったが。「かえって、スッキリしました。『もう目のことで闘わなくてもいいんだ』と。手術前、記念に自分の顔に向けてカメラのシャッターを切り、光の見納めをしました」’06年、第25回浅草ジャズコンテストで金賞。そして’10年、障害のあるミュージシャンの国際音楽コンクール「第7回ゴールドコンサート」でグランプリを受賞。再三の苦境もそのつど、笑顔で前を向き、乗り越えてきた原動力とは、なんだったのかーー。「最初の心臓手術をした、10歳のとき、病室の隣のベッドに5歳の男の子がいました。その子は生まれてからずっと入院生活で病院を出られない子だった。いつも消火器のおもちゃを握っていたあの姿に『遊びたくても遊べない、生きたくても生きられない子が、世の中にはたくさんいるんだ』と思い知らされました。私自身は『どんなにつらいことがあろうと命を無駄にしない。粘り強く、しぶとく生きていこう!』と、あのとき誓ったんです」だからこそ「食べていけること」の幸せをかみしめていたのだ。夜逃げしていた父は、穴澤さんが29歳のころ消息がわかった。穴澤さんはその後「付かず離れず」の距離にいて、父は71歳で亡くなった。■与えられた環境でベストを尽くす。穴澤さんのメッセージは曲となって人の心を打つ富山県在住でファンクラブ会長を務める星井光さんは、15年前、オリジナル曲『あの木に寄りかかって』を耳にして、心に響いた。「父を亡くしたばかりだった私が、初めて聴いた穴澤さんの曲でした。富山で穴澤さんが参加したライブで、『父を思って書きました』演奏された、やさしい音色に号泣したのを思い出します。いまも穴澤さんの曲に癒され、元気をもらいます。ジョギング中でも聴いているんです」5月30日からは東京都写真美術館ホールを皮切りに、主演ドキュメンタリー映画『光をみつける』(永田陽介監督)が全国順次ロードショー公開される。「中途失明で、心臓疾患があって、生活困窮者だった私が、なんとか演奏家として生活できています。どこかにコンプレックスがあっても、人それぞれ与えられた環境で、ベストを尽くすことが大事。それを、ひとりでも多くの方に伝えていきたいと思っています」穴澤さんの音が、先々で出会う人たちに、光をもたらしていく。【後編】母は家出、父は夜逃げ全盲のバイオリニスト・穴澤雄介さんの壮絶半生へ続く(取材・文:鈴木利宗)
2023年05月28日【前編】暗闇に負けない!希望の調べ全盲のバイオリニスト・穴澤雄介さんより続くハンディキャップがありながらも、がむしゃらに、泥臭く歩んできた半生。つらく苦しい経験を重ねてきたからこそ、穴澤雄介さん(48)の音は聴く人の心に灯をともすのだ。5月30日からは東京都写真美術館ホールを皮切りに、主演ドキュメンタリー映画『光をみつける』(永田陽介監督)が全国順次ロードショー公開される。そんな穴澤さんの半生とはーー。穴澤さんは’75年3月29日、千葉県市川市に生まれた。父は、医療機器会社に勤務する会社員で、母は専業主婦だった。「私は先天性の障害が心臓と目にありました。生まれたときに紫色の顔をしていたそうで、即入院。2歳までほとんど病院で過ごしていて、入院や通院を繰り返していたのを覚えています」母は、穴澤さんを妊娠中に風疹にかかったのだという。「じつは、医師から『障害児になるかもしれません』と告げられた母は、堕胎しようと考えたらしいんです」堕胎に反対したのは、父だった。「父は、母にこう言い張ったそうです。『もう心臓も動いているのに、人殺しみたいで気が進まない』と。そのおかげで、私はこの世に生を受けることができました」しかし生まれた子には、障害があった。「だから言ったじゃないの!」。母は父に激怒したのだと。「母はなんでも完璧にできないと許せない性格でした。料理、掃除、裁縫とあらゆることをハイレベルにこなすだけに、産んだ子が障害児だったことが、許せなかったんだと思います」■視力が落ちるたびに激怒した母穴澤さんは14歳のときから会っていない母のことで、穴澤さんの口からいい言葉は出てこない。それでも産み育ててくれた母ではないか。「確かに通院も世話も、母がしてくれました。でもそれらが、私への愛情からだったのか疑問です。母は私の視力が落ちるたび激怒しました。それも、わが子が具合が悪くなるのが許せないからだと私には思えた。暴力的なことさえ、されてきましたから」しぜん母との時間が窮屈になり、叱られるのが怖くなった。逆に父のおおらかさに、救われたのだと振り返る。「父はズボラな人です、寝たばこしていて焼け焦げを作ってしまうような。だからか、息子の私にも何もうるさく言わなかった」幼少時期から運動を制限され、眼鏡をかけていた穴澤さんがバイオリンに触れたのは5歳のこと。中学進学の際は、音楽大学付属中学も合格したが、筑波大学附属盲学校中学部への入学は、自分で決めた。母には大反対されたが、希望を通したのだ。進路を考えるこのころ、家では両親の不仲が明らかになってきた。「家に帰れば父母がけんかしているんです。母はだんだん家に帰ってこなくなりました。中学2年生のとき、両親は離婚しました」穴澤さんはサラリと振り返る。結局この14歳の多感な時期から今日まで、母には会っていない。「大人になって以後、一度、手紙は来ましたが『元気でやりなさい』というような内容でした。恨んでいるわけではないのですが、あえて会うこともないと思うんです」いま母について話す口調は淡々として抑揚がなく、なんの感情も抱いていないかのようにも映る。ともあれ、両親の離婚後は、脱サラして貿易会社を起業していた父と一緒に暮らすことになった。折あしくバブル崩壊直後で、父が経営する会社も業績悪化する。穴澤さんは高等部卒業後、2年の専門教育を受けられる専攻科音楽科に進学。音楽を仕事にするためだった。’95年、専攻科を修了するとフリーランスで音楽活動をスタート。■夜逃げした父は29歳のとき消息が判明。5年前、危篤状態で意識のない父に手向けの曲を奏でて事件は21歳のときに起きた。父の会社の倒産と、夜逃げーー。いきなり自宅にやってきた債権者に取り囲まれ、商売道具のバイオリンだけ死守してほうほうの体で家を飛び出し、知人や友人宅を転々とした。2カ月後なんとか4畳半アパートに落ち着いたが、家からは家財道具一式、持ち去られていて……。「残ったのは炊飯器だけ。お米を炊いてもおかずを買う余裕がなかった。体重が40kg台に落ち、ガリガリに痩せ細ってしまいました」視覚障害者の手当はあったが、それだけでは生活できない。市川市役所で追加支援の有無を聞くと、信じがたい差別発言を放たれた。「50代の男性職員が、笑いながら『あなたみたいな人にできる援助はないということですわ』と言いました。強烈な悔しさで涙が出て」その怒りが、一切の甘えと退路を断った。以来「どんなに小さい仕事でもくまなく探して取りに行く」営業スタイルで動きだした。そしてついに、CDデビューのチャンスが。’99年、24歳でアルバム『シンシアリー・ユアーズ』を発表したのだ。「プロとして『やっていける』と思えた瞬間です。収入はわずかでしたが、これを営業ツールにして『食べていける』自信になった」’06年、第25回浅草ジャズコンテストで金賞。そして’10年、障害のあるミュージシャンの国際音楽コンクール「第7回ゴールドコンサート」でグランプリを受賞。夜逃げしていた父は、穴澤さんが29歳のころ消息がわかった。「保健所から電話で父の名前を言われ『息子さんですね』と。結核にかかって身元引受人が必要となり、私に連絡が来たんです。『ああ、父は生きていたんだ』と」父からも直接、電話を受けた。「特に夜逃げしたことを謝るでもなく『大変なことになって参ったよ〜』と。基本やさしくおおらかな人。怒る気もありませんでした」その寛容さは、父への特別な思いがあったからだと打ち明ける。「私に生を受けさせてくれたのは、父だという感謝があるからです」父の結核は快方に向かい、穴澤さんはその後「付かず離れず」の距離にいた。その父が71歳で亡くなったのは、’18年8月。穴澤さんは、その日、埼玉県でライブ中だった。「当時、父は軽い脳梗塞を発症してリハビリ後、神奈川のグループホームに入所していました。そこで脳幹出血で倒れて『危篤状態です』という連絡を受けました」穴澤さんはライブをアンコールまでしっかり演奏し終え、神奈川まで電車を乗り継いだ。「夜12時近くでしたが、もう意識のない父に向け、消音器をつけてバイオリンで演奏しました。父が好きなビバルディの『四季』から『冬・第二楽章』を」父と息子だけの小さな演奏会を終えると、病室は無音になった。「中途失明で、心臓疾患があって、生活困窮者だった私が、なんとか演奏家として生活できています。どこかにコンプレックスがあっても、人それぞれ与えられた環境で、ベストを尽くすことが大事。それを、ひとりでも多くの方に伝えていきたいと思っています」穴澤さんの音が、先々で出会う人たちに、光をもたらしていく。(取材・文:鈴木利宗)
2023年05月28日20代になりお給料を手にすると憧れのものを購入する方もいるでしょう。しかし、そんなお金の使い方に後悔する方もいるようです。そこで今回は、「20代のお金の使い方で後悔したエピソード」をご紹介します!やめておけば良かったロードバイクの購入運動のためにかなり良いロードバイク(約30万円)を購入したのですが、結局時間がなくただの置物になりました。ある程度お金を使えば使命感にかられて体が動くと思っていたのですが、買ったことで満足してしまいました。結局ロードバイクは売却。売却損は2~3万円程度に収まりましたが、素直にジムに通っておけば良かったと後悔しました。(26歳/個人事業主)やめておけば良かった見栄えにこだわる習慣20代の社会人になって間もない頃は、給料をもらい始めていることもあり、やたら見栄えのいいステータス的なものに拘りがちになります。ブランド物の服や時計などが欲しくなったり……。クレジットカードもハイステータスのブランドを所有したくなります。しかし、これら表面的な見栄えばかりに拘る習慣は20代でやめておかないとお金が貯まりません。自分も身の丈に合ってない服やカードを持ち、お金が全然貯まりませんでした。仕事で成果を上げることで自分の箔を上げていくのが正統だ、という認識を早く持てるよう努力し、見栄えに拘るのはやめた方が良いと思います。(60歳/定年退職者)これからの人は参考に20代でどんなお金の使い方をするかは人それぞれ。今回の先輩方のエピソードを参考に、出費を見直してみてくださいね!※こちらは実際に募集したエピソードをもとに記事化しています。(MOREDOOR編集部)
2023年04月02日サイベリアンという猫種のヤマネコくんと暮らしている飼い主(@ymnc_rf)さん。飼い主さんは、ヤマネコくんに机の上に乗らないようしつけています。しかし、「だめだよ」といわれるとやりたくなるのは、人間も動物も同じなのかもしれません。どうしても机にの上に乗りたいヤマネコくんは、日々、飼い主さんと妥協点を探っているのだとか。その姿がこちらです。怒られても机の上にのりたいヤマネコ、日々飼い主の妥協点を探ってるけど見るたびレベル上がってる気がする pic.twitter.com/bIbaIvnCRK — ヤマネコ (@ymnc_rf) September 29, 2022 そこまでして乗りたいの…!?身を乗り出し、前脚と顔だけ机に乗せているヤマネコくん。イスと机をつなぐ橋のようなポーズになっています!そんなポーズでくつろげるのでしょうか。何でもないような表情を浮かべているものの、胴体の部分はプルプルと震えていそうです。実は、ヤマネコくんがこっそり机に乗ろうとしていたところ、飼い主さんと目が合い、この体勢になったのだとか。「まだ乗っていませんよ」という主張が、ヤマネコくんから伝わってきますね!机の上が気になるヤマネコくんの姿に、さまざまな声が寄せられています。・「これなら、机に乗ってるとはいえませんよね?」っていってそう。かわいすぎる。・ずるいなー。じわじわと笑いがこみ上げる。・ギリギリのラインを攻めている!これは叱れないわ。・だめなものはだめなんだけど、こんなにかわいいことをされたら笑って許しちゃいそう。以前にも、机に乗ろうとして叱られたヤマネコくん。顔だけ乗せて「なんでダメなの」と文句をいいたたげな目つきで、飼い主さんを見つめたこともありました。机の上はのっちゃダメですと言われたネコの最後の抵抗(ジト目) pic.twitter.com/166gtMM09u — ヤマネコ (@ymnc_rf) April 12, 2022 これからも、ヤマネコくんと飼い主さんの攻防は続きそうですね。[文・構成/grape編集部]
2022年09月30日動物保護シェルターにいる動物といえば、犬や猫が多く、時には鳥やウサギなども保護されることがあります。ところが、アメリカのアリゾナ州にある『アリゾナ・ヒューメイン・ソサエティ』に、珍しい動物が引き取られました。それは…ブタ。「飼い主が世話をできなくなった」という理由から保護されたのですが、驚くのはそれだけではありません。ブタのそばに、チワワが寄り添っていたのです!ブタとチワワは、ブタ専門の保護施設『ベター・ピギーズ・レスキュー』で暮らすことになりました。『ベター・ピギーズ・レスキュー』によると、雑食動物であるブタにとって、犬は獲物となり得るため、本来は仲よくならないのだとか。しかし、保護されたブタとチワワは見るからに大親友だったのです。※画像は複数あります。左右にスライドしてご確認ください。 View this post on Instagram A post shared by Better Piggies Rescue & Foster (@betterpiggies) ディズニー映画『ライオンキング』に登場するキャラクターにちなんで、チワワはティモン、ブタはプンバアと名付けられます。プンバアは10歳を超えていて、のんびり横になるようなことが好きなのだとか。一方、ティモンはまだ若くて元気いっぱいで、プンバアの背中に乗って遊ぶことが大好き。そんなティモンをプンバアは嫌がることなく、2匹はいつもこうして一緒にいるそうです。 View this post on Instagram A post shared by WeRateDogs® (@weratedogs) 犬の評価サイト『WeRateDogs』で紹介されたティモンとプンバアの写真には、たくさんのコメントが寄せられています。・なんて素敵な親友同士!・かわいすぎてハートがとろけそう!・この子たちは保護動物の希望と幸せで、奇跡のメッセージだ。ティモンとプンバアが有名になったおかげで、非営利団体である『ベター・ピギーズ・レスキュー』には、多くの寄付金が寄せられています。「ブタと犬は仲よくならない」という常識を超えて友情を育んでいる、ティモンとプンバア。2匹がこれからもまだまだ長く、一緒に楽しい時間を過ごしていけるといいですね。[文・構成/grape編集部]
2022年07月25日パフォーマンスユニット・円神(エンジン)の山田恭が、白鳥雄介の主宰するStokes/Park第3回公演『フゴッペ洞窟の翼をもつ人』で舞台初主演を務める。開幕まで約10日となった稽古場で、山田と作・演出を手がける白鳥の話に耳を傾けた。劇中では、北海道余市町に実在する続縄文時代の遺跡「フゴッペ洞窟」を舞台にした白鳥オリジナルのストーリーが展開される。幼少期から母の介護に明け暮れる26歳の主人公(山田)が、刻画(こくが)として壁に現存する“翼の生えた人間”が実体化した存在と出会って魂と心を通わせていく様子が描かれる。札幌市出身の白鳥が、洞窟の刻画に感銘を受けたのは大学生の頃だったという。「1500年前に描かれた“翼の生えた人間”に勇気づけられた僕自身の体験を芝居のモチーフに散りばめました」「人生ハードモードな“翼がない人間”でも、自ら求めて他者と繋がり信頼関係を育むことで豊かな未来を開拓していけるのではないか、と思いまして」という白鳥の話に、山田は深く頷く。サバイバルオーディション番組『PRODUCE 101 JAPAN』に挑戦し現在円神として活動している山田は、演じるヤングケアラーの誠太に自身の境遇を重ねていた。「最終メンバーに選ばれず挫折感を味わった僕には、思うように人生が運ばない誠太のジレンマがよくわかるんですよね」「周りの人を信じながら自分の力で羽ばたこうとする誠太をまっとうすることで、僕自身が翼を授かって自信に変えていけたら」と期待を込める。キャラクターの履歴書をつくって役理解を促すなど、山田の成長に伴走している白鳥。特に幼い頃から母に尽くしてきた誠太の暮らしぶりを見せる冒頭シーンの稽古がターニングポイントになったらしく、「俳優同士で話し合い、内面の掘り下げを徹底的に行ったことでグッとよくなったんですよ!」と笑顔を見せた。山田自身も「もっと自分の殻を突き破っていいんだと気づいて、感情の幅を大きく見せられるようになりました」と手応えを感じたようだ。そんな劇世界をよりドラマティックに盛り上げるのが、茂呂剛伸による縄文太鼓の生演奏だ。白鳥は「和太鼓やアフリカの楽器とも異なる、神秘的で不思議な音色をぜひ劇場で聴いていただけたら」と呼びかける。また、劇場では物産展「よいちマルシェ」も開催。名産のリンゴをはじめ、ニシンやアンコウといった水産加工品も並ぶという。「北海道余市町の風を、東京・下北沢に起こせたら」と言って、白鳥はインタビューを結んだ。公演は7月13日(水)~17日(日)に、東京・下北沢の小劇場楽園にて上演される。チケット販売中。取材・文=岡山朋代
2022年07月12日パパが嫌いなパパイヤと、ママに振り回されてきたママイヤ。SNSで出会った17歳の少女二人はその夏、週に1度、千葉県木更津の小櫃(おびつ)川河口の干潟で待ち合わせする――かけがえのない邂逅が胸を打つ乗代雄介さんの『パパイヤ・ママイヤ』。夏の干潟で出会った少女たち。夢のような時間に訪れた奇跡とは。本作の大きなきっかけは場所だ。乗代さんはさまざまな場所を訪れて自然を描写するのを習慣としているが、「以前から小櫃川河口の干潟は目星をつけていて、行ってみたら面白かったんです。何度も通ううちに、小説にしてもいいかなと思いました」掲載誌はいつもと異なり、純文学系ではない雑誌。そのため「いろんなリミットを外せると思った」と言うように、乗代作品の特徴だった日記や手紙といった書き手を明確にする形式や、過去作品からの引用を用いない方法がとられている。ほぼ干潟に滞在している間に書いたという本作。「夢みたいな、奇跡みたいなことを書いてみたかった。そういうことが起きる場所だと思えたんです。ここにあったペットボトルが潮の満ち干で翌日には大きく移動していて、自分がいない間も世界が動いていると気づかされたりして。そうした感動を話にしたい、という気持ちがありました。こうあってほしかった理想の青春でもあります」二人の少女の人物像については、事前に作り込まなかった。「パパイヤ、ママイヤはウルフルズの曲名からの連想です(笑)。どういう環境で育ったかよりも、二人がいて、そこで奇跡が起きるのを待ちたい、という気持ちでした」彼女たちの微妙な家庭環境は少しずつ明かされるが、卑下したり卑屈になったりしていない様子。会話は時に噛み合わず、キツイことも言いあうが、それでも言葉を重ねていく。そうしたカラリとした姿が印象的だ。二人は黄色いゴミを拾い集めるホームレスとも出会うが、この黄色がなんとも鮮烈に読み手の心に映るはず。「作中に出てくる黄色いサンダルやおもちゃなどは、実際に干潟に落ちていたものです。黄色は退色しやすいんですよね。リアルタイムの情動もやがて薄れて感動した感覚だけが残りますが、それを象徴する色でもある。でも、ただ、その記憶は別の形で残って、自分を励ますものにもなりますよね。それこそ、退色しても光として残るというか」思えばデビュー作「十七八より」でもこの年代を描いていた乗代さん。「自分は17歳の時に“人間関係はもういいや”と思ったんです。一人でいることに力を注ぎつつ、後ろ指をさされると面倒なので突っぱねることはしない、という方向性を決めた時期なので、高校2年生という年頃に思い入れがあるかもしれません」心に残る出会いがあったのも高校2年生の頃だったという。「通学の時にバスに乗るのが嫌で、学校の最寄り駅のひとつ手前の駅から自転車に乗って通っていたんです。そうしたら自転車が盗まれちゃって。いつもそばに駐輪していた人が“どうしたの?”と声をかけてきて、説明したら“今から会社に行くから自分の自転車を使っていいよ”と、鍵の番号を教えてくれたんです。それから数か月、その人が乗ってきた自転車に乗って学校に行き、下校の際に同じ場所に自転車を戻して帰っていました。その人と会ったのは最初の時だけでした。それ以来、自分も出歩く先でその人みたいにしたい、という気持ちになるんです」ほんのひとときの触れ合いが、そこからの人生の大きな力になる。夏の光のなかで起きた、そんな奇跡を体感できる一冊だ。乗代雄介『パパイヤ・ママイヤ』SNSで知り合ったパパイヤとママイヤは、夏の間、木更津の小櫃川河口干潟で待ち合わせをする。流木が折り重なり、人のいない広い景色のなか距離を縮めていく二人はやがて小さな冒険を試みる。小学館1760円。のりしろ・ゆうすけ2015年「十七八より」で群像新人文学賞を受賞しデビュー。’18年『本物の読書家』で野間文芸新人賞受賞。’21年『旅する練習』で三島由紀夫賞受賞。著書に『最高の任務』など。※『anan』2022年7月13日号より。写真・北尾 渉(乗代さん)中島慶子(本)インタビュー、文・瀧井朝世(by anan編集部)
2022年07月11日深山(@miyamafukayama)さんは、シベリアンハスキーのアシリちゃんと暮らしています。子犬のアシリちゃんは、すくすくと成長中!深山さんは、アシリちゃんのかわいすぎる姿に「尊すぎる」とハートを撃ち抜かれたようです。そのかわいさが伝わる写真が、こちら!ちょっと待って、手乗りハスキー子犬ちゃん尊すぎて無理、しんどい pic.twitter.com/XnLEXCS0Bd — 深山 (@miyamafukayama) July 3, 2022 ちょこん…!深山さんの右手の上に乗る、小さな体のアシリちゃん。まるでぬいぐるみのようなかわいさですね!個体差はありますが、シベリアンハスキーは大型犬に分類される犬。この後、アシリちゃんは健やかに成長していき、深山さんの手に乗るのは難しくなっていくでしょう。深山さんはそのことを踏まえ、手に乗るほどの大きさである、「今だけの姿を堪能します」とコメントしています。ほかにも、多くの人から「かわいすぎる」「癒された」といった反応が上がりました。深山さんや多くの人に癒しを届けながら、アシリちゃんは今後も元気に成長していくに違いありません![文・構成/grape編集部]
2022年07月04日内野聖陽、岡本圭人出演、劇団チョコレートケーキの日澤雄介が演出する舞台『M.バタフライ』が6月24日、東京・新国立劇場 小劇場にて開幕。開幕を前に内野、岡本、日澤による舞台挨拶と、約13分間のプレスコール(一部シーンの上演)が行われた。あるフランス人外交官が国家機密情報漏洩という大罪を犯すほど愛に溺れた相手が、性別を偽った中国のスパイだった。という驚愕のニュースに着想を得たアメリカの劇作家・デイヴィッドヘンリーファンが、オペラ『蝶々夫人』を劇中に取り入れながら創作した本作。1988年にトニー賞最優秀演劇賞を受賞しており、日本では1990年に劇団四季で上演されて以来32年ぶりの上演となる。出演は内野、岡本のほか、朝海ひかる、占部房子、藤谷理子、三上市朗、みのすけ。マスコミ向けに公開されたのは実直な外交官ルネ・ガリマール(内野)が、エキゾチックで美しい衣装を纏い京劇の舞を披露するスター女優ソン・リリン(岡本)に心を奪われ、彼女と一緒に街を歩き会話しただけの事実を伝えられず初めて妻に嘘をつくという場面。そして夢の中で同級生マルク(みのすけ)とソンについて対話するという一連のシーン。舞台挨拶で「演出プランとしてはルネ・ガリマールの頭の中にお客様をいかに連れていけるか、いかに共有できるか、という事を軸にした」(日澤)、「彼の脳内劇場で起こるさまざまなストーリー」(内野)と語る通り、観客はルネの脳の中を覗くように、このエキゾチックで興味深い登場人物たちの物語をたどる。(参照: 『M.バタフライ』ルネ・ガリマールの頭の中を探る日々-主演・内野聖陽×演出・日澤雄介(劇団チョコレートケーキ)対談() )また、「(翻訳の)吉田美枝先生の編み出した日本語の美しさ、素晴らしさにあらためて気づいた」(内野)としつつ、30年前の翻訳戯曲という事で、「日本語に対してすごくうるさい俳優」という内野が今の時代の言語に合うように1年程かけてすべてを見直し、日澤らの助けも借りながら今回の上演に漕ぎつけたと明かし、「この壮大な作品をなんとかクオリティをあげて楽しんでもらえるように、『M.バタフライ』が日々成長していけるように皆様の心に想像力をはばたかせるような物語になっていければ」。そんな「日本語にうるさい」内野からはイントネーションをよく注意されると語った岡本は今回、舞台出演2作目にして、性別を偽ったスパイであり、京劇のスター女優という難役に挑む。「所作指導の先生、京劇の先生、メイクさん、衣裳さん、日澤さん、内野さん、その他スタッフ、沢山の方に支えていただいた。ひとりではできなかった」と語り、「舞台というのはお客さんに観ていただいて初めて完成するので、この『M.バタフライ』がどう完成するのか楽しみです」と期待を寄せた。東京公演の上演は7月10日(日)まで。その後7月13日(水)から15日(金)まで、梅田芸術劇場シアター・ドラマシティにて大阪公演を予定している。撮影:岡千里<公演情報>『M.バタフライ』原作:デイヴィッド・ヘンリー・ファン翻訳:吉田美枝演出:日澤雄介(劇団チョコレートケーキ)出演:内野聖陽、岡本圭人、朝海ひかる、占部房子、藤谷理子、三上市朗、みのすけ
2022年06月25日主演・内野聖陽、演出・日澤雄介(劇団チョコレートケーキ)が初タッグを組んで立ち上げるのは、オペラ『蝶々夫人』をなぞるように綴られる、驚愕の事実を元にした哀しい愛の物語だ。劇作家ディヴィッド・ヘンリー・ファンによるトニー賞受賞作(1988年)が、日本では1990年の劇団四季での上演以来32年ぶりに登場。文化大革命の時代の中国・北京を舞台に、フランス人外交官ルネ・ガリマール(内野)と、京劇のスター女優を装いながら実は毛沢東のスパイ、そして性別も偽っていたソン・リリン(岡本圭人)の、あまりにも衝撃的な愛のドラマが描かれる。作品ごとにイメージを打ち破って役に憑依する“カメレオン俳優”内野と、主宰する劇団の公演や昨年末のミュージカル『蜘蛛女のキス』などで重層的な劇世界を生み出し、確かな手腕に評価が集まる日澤。両者が向き合う稽古場で今、湧き起こる化学反応とは……!?誰もがガリマールになり得る瞬間を、どう共有し立体化していくか――あるフランス人外交官が性別を偽った中国のスパイと恋に落ち、国家機密漏洩の罪を負った実話をヒントに作られた物語です。最初は作品のどんなところに心惹かれたのでしょうか。内野とてもよく出来た戯曲(ホン)で、とくにラストの展開が意外で、僕としては不可解極まりないんですよ。その劇的な作り方に一番惹かれましたね。今、稽古をやればやるほど、すごい戯曲だな! と唸らされて。もしかしたらこれは僕が演じる外交官ルネ・ガリマールという男の妄想で、すべては彼が頭の中で喋っている言葉かもしれない……、稽古を重ねるうちに、相手の役者さんの言葉が自分の言葉のように聞こえて来る日があるかも……なんて(笑)。まだまだこれから発見があるだろうなと感じています。日澤僕も、“本当にあった事件をもとに”という部分に、え、本当なの!?って驚いたところからまず入って。まあ時に、現実は想像を超える瞬間があるということなんだろうなと。そういった出来事を、説得力を持たせて舞台にする、そこにすごく面白味を感じました。歴史の大きな流れがベースにはあるけれど、そこにあるのはやっぱり人間の本質であったり、とても個人的なことであったり。でもその個人的なことに僕らもお客さんも強く共感する、そうなり得る瞬間を感じるんですよね。具体的に言うと、誰もがガリマールになり得る瞬間、それを俳優さんともお客さんとも共有して、どう立体化させていくか……。面白いけど、相当大変ですね。内野さんはほぼ出ずっぱりですし(笑)。――1960年代、文化大革命の頃の中国・北京が物語の背景であり、戯曲を読むとアジアや女性に対する蔑視表現も多々見受けられて結構ドキドキするものがありました。どのような意識で今の日本の観客に提示しようと考えていらっしゃいますか。内野僕としては、そういう部分は薄味にしないほうがいいと思っています。今の時代の尺度を入れてしまうと、この作品が崩壊するような気がしますね。西洋が東洋を見下す視線、そういったものが確実にあり、男女の性差が大きかった時代の物語なので、そこは勇気を持ってその時代の様相を表現したほうがいいと僕は思います。日澤まさに、そこはテーマでもあると思うんですよ。この物語では、西洋対東洋が、男対女になぞらえている。じゃあ今はそういった視線はないのか?と問われたら、本質としてはそうとも思えないですし。この作品に描かれている意識や見方というものは、今もまだ色濃く残っていて、僕自身の中にもあるだろうと感じています。ある種グロテスクに感じる部分もあっていい、そんなふうに考えていますね。ただ、それを単に「ある種の差別だ」と表すだけで止めない作品です。さらにその先を考えさせる力を持ったホンなので、僕は、心配はしていませんね。「本当の自分が見えない」ルネ・ガリマールといかに向き合うか――主人公のフランス人外交官、ルネ・ガリマールという人物を、おふたりがどう捉えて表出しようとしているのか伺いたいです。内野基本、キャラクターってそんなに作品の中で変化していかないと思うんですけど、このルネ・ガリマールは本当に柔らかく変化していくんですよ。シーンによって変化していく……、もしくは変化させられていくキャラクターなので、そこが今回やっていて一番難しいところなんですよね。ソン・リリンとの出会いによって、どんどん輪郭が変化していくんです。その不定形なキャラクターにいかに説得力を持たせて、お客さんに受け入れてもらい、一緒に旅をしてもらうか……。本当にセンシティブに、大事に表出しなくちゃいけないなと。それにはものすごく集中しないといけないので、稽古が終わるとドッと疲れて、もう何もしたくなくなるんです。ハッハッハ!日澤稽古着のワイシャツを何枚も替えますもんね。内野汗がすごいからね。今回、具体的なセットがあるわけではなく非常に無機質なステージなので、俳優たちの演技で、それぞれの関係性や背景などを観客に想像させていかなくちゃいけないんです。僕ら自身が豊かなイメージを持って立たないとダメですよね。日澤僕もこの『M.バタフライ』を演出するにあたって、ルネ・ガリマールといかに向き合うか、どう彼の頭の中に入っていくかをずっと考えていて。とても繊細だけれど、それだけじゃない、ある種の破壊衝動……と言ったら言い過ぎかもしれないけど、自分の何かに疑いを持っている人なんですね。本当の自分に手が届きそうで届かない、何かが違う、それは何だ!?と、つねにガリマールは追いかけているような……。内野そう!日澤内野さんが本当に粘り強く稽古をして、一歩一歩、ガリマールという人間を作り上げていっていますが、もしかしたらその芯を見つけた頃にはお芝居が終わる、みたいな……。内野ええええ〜!(一同笑)日澤そういう作品のような気がするんですよ。そこがまた面白いところで。内野まあ、人間のいろんな面を気づかせてくれる役だなと。面白いけど、とにかく大変です。構造自体はすごく発見があるので、それに気づくと、おお〜なるほどね! と溜飲が下がる部分もあるんですけど……。日澤僕が今言ったことは難しく思われるかもしれないけど、ガリマールって人はとてもチャーミングですよ。精神的に非常に繊細であるけれども、そこから表出する言動がとてもチャーミングで、すごく人間臭かったり。それはやっぱり台本の面白さと、内野さんが演じることで立体化した時のパワーや魅力だったり。それは今でも十分に感じています。内野いやいや〜僕はもう、昨日、稽古の動画を見てヘコんでいますから。この取材に来るのも自分をすごく奮い立たせて来てるくらい、ヘコんでるから!(一同笑)日澤そんなことないのに〜。内野ホントに。まだ上辺の上辺だけだなって実感して。もうね、雲の上の頂が隠れて見えない、真っ暗で巨大な山を目の前にしているような感じですよ。これどうやって登るんじゃ!みたいな(笑)。ようやく山肌が少しずつ見えて来て、あ〜こういう構造の山なのね、でも頂上は雲の上で見えない〜さっぱりゴールがわからん〜というところです、今は。「圭人君が人の2倍頑張るんなら内野だって人の3倍ぐらいは頑張れよっ!」――内野さんがこんなにも苦悩されている巨大な山に、相手役に大抜擢されてともに挑む新鋭、岡本圭人さんの心境はいかに!? 稽古場での様子はいかがですか?日澤ソン・リリンはすごく挑戦的な役ですね。圭人さんは実際、悩んでいる部分も多々ありますが、真正面から内野さんにぶつかっていっています。京劇スターの振る舞い、オペラの“蝶々さん”など、やるべきことが多い中で、内野さんとの対話の戦いもある。ソン・リリンはガリマールを変化させなければいけないし、ガリマールから影響を受けなければいけない、本当に一瞬も気の抜けない役どころで。とにかく一歩一歩、稽古を重ねていくのみですね。『M.バタフライ』メインビジュアル。内野演じるルネ・ガリマール(左)と岡本圭人演じるソン・リリン内野彼、相当頑張っていると思いますよ。舞台に立つのがまだ何本目か……というキャリアで、これだけの大役を得た。おっしゃるように、オペラも少し歌わなければいけないし、京劇の舞や女形の所作もある。気の弱いヤツだったら心が折れるほど、やるべきことが多い。でも頑張ってるから、相当な根性ありますね。僕が彼くらいの年齢の時は、こんなすごい役もらえてないし、心もいっぱい折れて悔し涙ばかりの日々でしたよ(笑)。日澤彼自身も、素晴らしいキャリアを持った方々に囲まれて、自分がまだまだ出来ていないところがあることは当然自覚しているんですよね。だからこそ、今やるべきことはやる!と、腹を括っている感じがします。内野僕だってそんな余裕あるわけじゃないんですよ。「圭人君が人の2倍頑張るんなら内野だって人の3倍ぐらいは頑張れよっ!」って自分に拍車をかけてます。「日澤さんはすごく柔らかい感性を持った方」「内野さんは、可愛いですよ」――おふたりは初タッグになりますが、お話を伺いながらすでに息の合ったコンビネーションを感じます。内野日澤さんはすごく柔らかい感性を持った方なんですよ。今回、やっぱり役者と演出家ではホンの読み方が違うんだなってあらためて感じていて、日々すごく助けられています。僕ら役者ってどうしても生々しくイメージしていかないと、台詞が定着しないんですよね。だから具体的な読み方になってしまうんだけど、日澤さんは抽象度の高い読み方で、戯曲を緻密に理解していらっしゃる。そうか!だよな〜!って毎回、気づかされることばかりですね。日澤これは僕の演出方法でもあるんですけど、俳優さんの体や声などを通すことで、想像力が膨らむんです。もちろん戯曲は十分に読み込みますが、その言葉を発した時の内野さんの声、表情、立ち位置とかで、あ、ここはこんなシーンなんだ!ってパーンとひらめく時があるんですよ。内野それも僕、感じていました。役者のやったことにすごく触発されて、ポンポンポンポン言い始めるというか(笑)。役者としては、日澤さんをメラメラさせるような芝居をしたいと常に思いますよね。日澤内野さんは、可愛いですよ。内野ひゃあ〜!(一同笑)日澤本当に可愛い!拝見して来た舞台やテレビドラマでは、漢!って感じが多いけれど。まず、すごい芝居の虫ですよね。表現を突き詰め出したら止まらないし、それがすごく無邪気なんですよ。大先輩だけど、ご自身をバコーン!とフルオープンにして来てくれる方なので、そういう意味ではすごく可愛いです(笑)。内野僕、心を無にして、無邪気にならないと何も出来ないタイプなんですよね。とにかく一度、素っ裸になるしかない。モノ作りにおいては鎧なんて必要ないから。でも日澤さんもね、女性的な感性も持っていらっしゃると思っていて。僕は劇団チョコレートケーキの舞台を一度しか拝見していないんですけど、それが歴史モノでとても硬派な作品だったんです。だからすっごいインテリで硬いイメージの人なのかなと思ったら、ソン・リリンの演技指導の時とか、声も仕草もとても女性的で柔らかくて。それは意外な楽しい発見でした。男の話をする時は男の脳になり、女の話をする時は女の脳で、たたずまいも女性に見えちゃう……みたいなところがありますよ(笑)。日澤いや〜ありがとうございます。褒め言葉ですよね?(一同笑)内野そう、変幻自在な感じ。だから演出が出来ちゃうんだろうなと思いました。演出のキーワードはガリマールの“頭の中”――それぞれに触発し合う稽古場から、どんなスリリングな愛のドラマが立ち上がるのか、楽しみです。内野この作品はトニー賞受賞作であり、そういう意味では演劇的に質の高い戯曲なので、演劇を見慣れない人にも「不思議な話で、面白かった」と感じていただける気がします。けっして小難しい話ではなく、いわば男の女の話であると。しかも20年間もスパイに騙されていた、そうした事実が下敷きとなっていることにも興味津々じゃないかなと。そんな気軽な興味をきっかけに、劇場に来て、演劇の楽しさを味わってもらえたら嬉しいですね。日澤そう、ガリマールという普通の男の物語なんですよね。でもその普通の男の中に、何かがある。僕は本当にガリマールの頭の中に入りたいと思っていて、美術にしても、雑然としているけれど“頭の中”を大きなビジョンとして持っています。お客さんもガリマールの頭の中に入っていき、そこにある“何か”を一緒に探していただきたい。で、その先にあるルネ・ガリマールのラストを、どう捉えていただけるのか……。そこにすごく興味がありますね。本当に俳優さんには申し訳ないけれど、まったく拠り所にならない美術を考えていますので(笑)。内野でも、ものすごくカッコいい舞台になりそうな予感がしていますよ!取材・文=上野紀子撮影=You Ishii<公演情報>『M.バタフライ』2022年6月24日(金) ~7月10日(日) 東京・新国立劇場 小劇場※大阪、福岡、愛知公演あり
2022年06月17日大人気マンガシリーズ、今回はみんなのお仕事エピソードを漫画にするニッケンマガジン(@nikken_magazine)さんの投稿をご紹介!工場で働いている地味川さんが体験した、恐怖エピソードです。私は工場で働く女出典:instagram人が乗ると…出典:instagram“魔のエレベーター”出典:instagram早速、噂の現象を体験した様子の先輩…。出典:instagramこういった現象は工場ならあるあるなのでしょうか…!?先輩は怪奇現象を体験するも、無自覚のようです…。次回の配信もお楽しみに!(lamire編集部)(イラスト/@nikken_magazine)本文中の画像は投稿主様より掲載許諾をいただいています。"
2022年05月03日車の故障や異常などを知らせる警告灯は、安全に運転するために重要なものです。ある日、ジョーダン・ローズさんが車に乗って出かけようとしたところ、見慣れない警告灯が点灯したのだそう。「これは何を意味しているのかしら?」彼女がそう思った直後、車の下から1匹のリスが飛び出したのです!リスは、そのまま近くの木のほうへ走って行きました。ボンネットの中にいたのは…?ウェブメディア『The Dodo』によると、まもなくリスは口いっぱいに落ち葉をくわえて、ジョーダンさんの車のほうへ戻ってきたのだとか。おかしいと思った彼女は、車のボンネットを開けてみます。すると、そこには大量の落ち葉が!そのリスは、ボンネットの中に落ち葉や小枝で巣を作っていたのです。それだけではありません。なんと、その『巣』の中にリスの赤ちゃんがいたのです!@rescuesandhairdos The time I rescued baby squirrels #HoldUp #Conservation #AnimalLover #Funnyanimals #squirrel #Mazda #Picasso #HowTo #animalrescue #fypシ #viral #love ♬ original sound - Jordan Roseジョーダンさんは、赤ちゃんリスを慎重に取り出します。しかし、母リスは彼女たちを警戒して近付いてきません。「この赤ちゃんリスを、お母さんの元に返してあげないと」そこで彼女は、検索サイトで『リスの赤ちゃんを母リスと再会させる方法』を検索。赤ちゃんリスを箱に入れて木の下に置き、そばに置いたスマートフォンから『リスの赤ちゃんの鳴き声』の音声を再生してみることに。すると、この作戦は大成功!母リスがやってきて、赤ちゃんリスをくわえて去っていきました。冬の寒い日に、猫が車のエンジンルームに入り込むことは珍しくありません。でも、ボンネットの中で「リスが巣を作って子育てをしていた」なんて、誰が予想できるでしょうか。結局、リスの巣のせいで、ジョーダンさんの車は2千ドル(約24万円)近くの修理費用がかかったそう。それでも、大の動物好きな彼女は「怒っていないわ。リスの赤ちゃんが無事でよかった」と話しています。車のダメージは残念ですが、リスの親子は心の中でジョーダンさんに「助けてくれてありがとう!」といっていたかもしれませんね![文・構成/grape編集部]
2022年03月28日カナイガ(@shiragaigarashi)さんがTwitterに投稿した写真が、多くの人を笑顔にしています。撮影された場所は、千葉県香取市の佐原(さわら)。昔ながらの街並みが魅力であり、舟に乗って小野川沿いを散策することができます。カナイガさんは定番のある食べ物を見て、それらを舟に乗せてみたくなったのだとか。完成した写真を見れば、舟の上に乗ったものにあなたも「なるほど!」と納得するはずです!たこ焼きの舟舟皿に入ったたこ焼きを見て思いついたことを、川で実行してきました pic.twitter.com/fMMTlgCICD — カナイガプチ作品展開催中 (@shiragaigarashi) March 8, 2022 クリエイターとして、食材や料理をモチーフとした『楽しくておいしそうな作品』を生み出している、カナイガさん。舟皿に乗ったおいしそうなたこ焼きを見て、本物の舟にたこ焼きたちを乗せたのです!船頭が舟をこぐために持っている櫂(かい)は、たこ焼きを食べる時に使う爪楊枝のようにも見えてきますね!※写真はイメージ豊かな発想でユーモアあふれる光景を生み出した、カナイガさんの写真。投稿は拡散され、多くのコメントや17万件を超える『いいね』が寄せられています。・吹き出した。船頭さんが紅しょうがにも見えてイイ!・外を歩いていてこの光景を見たら、目が飛び出ること間違いなし!・たこ焼きたちが優雅に手を振ってるのがかわいい。今後、舟皿に乗っているたこ焼きを見たら、「舟に揺られてどこに行くのかな?」とニコニコしてしまいそうです![文・構成/grape編集部]
2022年03月09日11月26日(金)に初日を迎えるミュージカル『蜘蛛女のキス』。開幕を約1ヵ月後に控えた稽古場で、同性愛者のモリーナ役を務める石丸幹二と、演出の日澤雄介(劇団チョコレートケーキ)がインタビューに応じた。アルゼンチンの作家マヌエル・プイグの小説を原作にミュージカル化され、1993年のトニー賞7部門を制した本作。『キャバレー』『シカゴ』で知られるジョン・カンダー(音楽)とフレッド・エブ(歌詞)のコンビが手がける楽曲は人気が高く、1996年以降に日本でも定期的に上演されている。劇中では、ラテンアメリカにある刑務所の一室を舞台にした物語が展開。映画を愛するモリーナは、社会主義運動の政治犯バレンティン(相葉裕樹 / 村井良大:Wキャスト)と同室に。最初は互いを理解できず激しく対立するふたりだったが、極限状態の中、モリーナが映画スターのオーロラ、また彼女が演じる蜘蛛女(安蘭けい:2役)について語るうちに、心を通わせていく──。同性愛者のモリーナは「特別な個性がないとやれない」と思っていたけれど――作品との出会いを教えてください。石丸僕が『蜘蛛女のキス』を観たのは、チタ・リヴェラが蜘蛛女とオーロラに扮していた、ブロードウェイのハロルド・プリンス演出版ですね。リヴェラは『ウエスト・サイド・ストーリー』のアニタが印象的で、群を抜いて声が低くシャープに踊るディーヴァ(歌姫)です。そんな彼女が「どんなことをするんだろう?」って興味から劇場に足を運びまして。バックボーンをまったく知らずに観たら、ラテンのショーみたいだと思いました。――海外でご覧になった当時、石丸さん扮するモリーナにはどんな印象を抱いていたんでしょう?石丸当時は僕もまだ若かったこともあって、バレンティンのキャラクターに共感していました。「彼を演じたい」って。モリーナは「特別な個性がないとやれない役」と思っていたんですが、この年齢になってオファーを頂戴し、僕が海外で拝見したバージョンに立ち返ってみると、ビビビッと繋がって。親近感が湧いたんです。――どんな点に直感が働いたのでしょうか?ミュージカル『蜘蛛女のキス』稽古場より石丸僕が年始に主演した『パレード』のオリジナル・キャストのブレント・カーヴァーが、当時モリーナに扮していたんです。彼がやっているなら『蜘蛛女のキス』に挑戦したい、と思いました。それでモリーナ視点で台本にあたると、バレンティン目線で読んでいたこれまでとはまったく異なる世界が広がっていて。これを、社会派の人間ドラマに定評のある日澤さんが演出したら「一体どうなるんだろう?」ってね。日澤普段はチョコレートケーキという劇団で、ストレートプレイの演出をしています。大原櫻子さんが主演した『リトル・ヴォイス』などで音楽劇の経験はあるんですが、グランドミュージカルを手がけるのは初めてでして。「ホリプロさんは何を意図して僕にオファーを?」と正直驚きました。でも演目の成り立ちやバックボーンを知って、いろんなことを議論するうちに「演出家のキャリアを重ねるうえでも絶対に向き合うべき作品」と感じるようになって。――それほどまで感じる『蜘蛛女のキス』の魅力って?ミュージカル『蜘蛛女のキス』稽古場より日澤音楽が物語と絡み合っていて、何ひとつ無駄がないところでしょうか。1曲で成立しているナンバーでもやがて重層的に積み重なって、モリーナとバレンティンの関係を変えているような。物語が進んでいくと、メロディの中に前のシーンで使った象徴的なフレーズがちょっとだけ入ってくるんです。たとえば「蜘蛛女のテーマ」にあるメロディラインは、いたるところに登場する。バレンティンとモリーナに合わせて楽曲も並走している感じが「本当にうまいな!」って。石丸各所にモチーフが散りばめられているんですよね。フレーズが流れるだけで、観客の記憶を呼び覚ます。その効果をすごく使っていて。「蜘蛛女のテーマ」が流れたら「これから不穏なことが起こるんだ」ってメッセージが伝わる。ミュージカルならではのつくり方をしています。メロディに乗るほどの強いメッセージを意識して歌う――そんな「ミュージカルらしいミュージカル」を、優れた社会派ストレートプレイを生み出している日澤さんがどのように味つけしているか気になります。日澤グランドミュージカルの演出に際しても、僕はこれまでのスタンスを変えようとは思っていないんですよね。というのも、どんな作品だって登場人物の心情や関係性に迫るストレートプレイと追求すべきことは変わらないとわかったから。特にバレンティンが歌う「あしたこそは(The Day After That)」という楽曲で、メロディと歌詞の移ろいがモリーナとバレンティンの心情や関係性に変化をもたらしていることをキャストの皆さんと検証した瞬間が楽しかったんですよね。「歌はセリフなんだ」と体感できた。ミュージカル『蜘蛛女のキス』稽古場より石丸ミュージカルナンバーは、ストレートプレイでいうと「長ゼリフ」ですよね。いろんな感情が溜まりに溜まって、音楽に乗ってあふれ出る。だからこそ「どうして長ゼリフになるのか」という理由が腹落ちしていないと、無意味な“おしゃべり”になってしまうんです。歌になるくらいの強いメッセージを、つくり手サイドは意識しなければいけません。そういう意味で、モリーナの自己紹介ナンバー「ドレスアップ(Dressing Them Up)」は、自分のことが好きすぎるモリーナの想いがよく表れていますよね(笑)日澤たしかに!(笑) 楽しいのは「ドレスアップ」ですけど、僕は「彼女は女(She’s A Woman)」ってナンバーがすごく好きだなぁ。同性愛者のモリーナが「いいよね、あなたは女で」「私も女ならよかったのに」って女性をうらやむ曲なんだけど、幹二さんがモリーナの内面や今の状態を情感たっぷりに表現しているので、ぜひ皆さんに聞いて欲しいです。ラストの「映画の夢(Only in the Movies)」も素敵ですけどね。ミュージカル『蜘蛛女のキス』稽古場より石丸今回、カッコよく歌い上げる曲はバレンティンとオーロラに占められています(苦笑)。先ほど話題に挙がったバレンティンの「あしたこそは」も光の当たり具合がどんどん変わって、台本をめくったら違う世界が広がっているんですよね。若い頃、歌いたかった!――ぜひミュージカルコンサートでお聞きしたいです!石丸そうですね! でもモリーナにも、秘めた想いの味わい深いナンバーが揃っていますから。「このメロディライン自体がモリーナその人を表しているんだな」と思って、愛しながら歌っています。日澤さんがおっしゃった「彼女は女」も、歌えば歌うほど名曲だということが伝わってくるんですよね。カンダー&エブが手がけた音楽の素晴らしさを、ぜひ観客の皆さんにもお届けできれば。モリーナが好きなアイテムを身にまとい、内面に近づく――モリーナはどういう人物だと受け止めていらっしゃいますか?石丸いまとは時代が違いますから、モリーナのように産まれついた人には「生きづらい」世の中だったんじゃないかな。同性愛者として胸を張って自分らしく生きてはいるけれど、一方では人生に失望してもいて。ひょっとしたら、監獄の中が最低限の尊厳を保って生きていられた場所なのかもしれない。どこまでも愛する人を想って、「これが自分の生きる道」と決意する、ギリギリ崖っぷちなところを必死に生きている人です。――モリーナは数々の先輩が演じてこられた役だと思いますが、石丸さんはどうやってオリジナリティを発揮しようとしていらっしゃいますか?石丸僕ね、日本人キャスト版の先輩モリーナを拝見していないんですよ。だから比較できないんですが、トニー賞授賞式で見たブレント・カーヴァーのパフォーマンスには驚きました。彼、女性としての「生き方」をたった数分間で観客の目に焼きつけたんですよ! その姿を見た時に「ここまでやらないと、モリーナの個性って観客に伝わらないんだな」と。ミュージカル『蜘蛛女のキス』稽古場より――カーヴァーのパフォーマンスには、どんな特徴があったのでしょうか?石丸その人の内面って、所作や振る舞いに表れますよね。カーヴァーはモリーナらしさを、デフォルメしながらも自然に見せていて。対する僕は、モリーナとしての中身が、その時点で空っぽ。どうしようか悩んだ結果、艶やかな色の服を身にまとってみようと思いました。ひとりでは買いに行けないので、ショップまで女性マネージャーについて来てもらって。彼女が買うフリをしながら僕が試着して、自分の体に合うピンク色の花柄ガウンを購入しました。――形から入って、どんな収穫がありましたか?石丸羽織ってみると膝にシャランと落ちて、体にまとわりつくような感じを受けました。着慣れない素材一つひとつ、新鮮でね。いま「こういうものを愛しているのがモリーナなんだ」と学んでいるところです。形だけマネするんじゃなくて、内面まで近づけないとね。日澤稽古初日から派手な色のパンツを履いて、本当にキュートなんです。昨日やった、看守に「モリーナ来い」と呼ばれて連れ出されるシーンの稽古では色っぽさにゾクっとしましたよ。赤いガウンを着ている幹二モリーナが、はだけていた胸元をスッと隠したんです。石丸ホントですか? 自覚なかったけど女性としての防衛本能かもしれませんね。内面もモリーナに近づいているなら嬉しいな。――モリーナらしさを獲得している最中なんですね。石丸そうですね。劇団四季にいた時、『オペラ座の怪人』の稽古でジャージ姿だった僕に対して、浅利慶太さんが「劇中の時代の様式を身につけることで、キャラクターの中身がつくれるかもしれない」とおっしゃったんですね。「作品の世界観にマッチするものを稽古場で身につけなさい」「普段着はボロでもいいから稽古着に気を遣いなさい」と。そのくらいやって「初めて役を獲得できるんだ」とご指導いただいたことを思い出したんです。なので、モリーナと向き合うには「まずピンクから始めよう」と試みました。彼女が好きそうな華やかなアイテムをまとって外見から少しずつ変えたら内面にどんな変化が訪れるかな、と。今日もこんなのを持ってきましたよ!(と言って赤いストールを見せてくれる)――モリーナが好きそうですね! 石丸さんがどのように彼女を立ち上げるか、本番を楽しみにしています。取材・文:岡山朋代ミュージカル『蜘蛛女のキス』2021年11月26日(金)~2021年12月12日(日)会場:東京芸術劇場 プレイハウス、ほか大阪公演ありチケット情報
2021年11月17日ミュージカル『蜘蛛女のキス』の開幕を約1ヵ月後に控えた稽古場で、同性愛者の主人公モリーナ役を務める石丸幹二と、演出の日澤雄介がインタビューに応じた。アルゼンチンの作家マヌエル・プイグの小説を原作にミュージカル化され、1993年のトニー賞7部門を制した本作。『キャバレー』『シカゴ』で知られるジョン・カンダー(音楽)とフレッド・エブ(歌詞)が手がける楽曲は人気が高く、1996年以降、日本でも定期的に上演されている。劇中では、ラテンアメリカにある刑務所の一室を舞台にした物語が展開。映画を愛するモリーナは、社会主義運動の政治犯バレンティン(相葉裕樹 / 村井良大:Wキャスト)と同室に。最初は互いを理解できず激しく対立する2人だったが、モリーナは映画スターのオーロラ、また彼女が演じる蜘蛛女(安蘭けい:2役)について語る。二人は次第に心を通わせていき──。ブロードウェイで本作を鑑賞した石丸は当時、バレンティンに共感したという。同性愛者のモリーナは「特別な個性がないとできない役」と捉えていたが、自身が年始に主演した『パレード』の本国版で同じ役を務めたブレント・カーヴァーがモリーナに扮したと知ると親近感が湧き、「彼がやった役に自分も挑戦したい」という気になったエピソードを明かす。同性愛者が抱える葛藤を掴むのは難しい。そこで石丸は、劇団四季時代に浅利慶太から受けた「劇中の舞台になっている時代の様式を身につけることでキャラクターの中身に近づける」というアドバイスを思い出す。また、ピンクや赤といった鮮やかな色の衣装を稽古場で身にまとうように。「はだけていた胸元を看守の前で隠す所作にゾクっとした」という日澤の言葉を受け、石丸は「女性としての防衛本能かも。内面もモリーナに近づいてきたんですかね」と微笑んだ。自身が旗揚げした劇団チョコレートケーキで、史実をベースにした社会派の人間ドラマを生み出している日澤。本作でグランドミュージカルを初めて手がけるが、「登場人物の心情や関係性に迫るストレートプレイの演出とスタンスを変えることはない」と話す。「水と油のような関係のモリーナとバレンティンがどうやって互いを認め合い尊重するのか。彼らの“心と心の交流”を丁寧に描くことで生まれる化学反応を現代の客席にお届けできれば」と意気込み、インタビューを結んだ。公演は11月26日(金)~12月12日(日)に、東京・東京芸術劇場 プレイハウスにて。その後、12月17日(金)~12月19日(日)に大阪・梅田芸術劇場 シアター・ドラマシティへ巡演する。ぴあでは座席指定できるチケットを販売中だ。取材・文:岡山朋代
2021年11月05日遊園地で絶叫マシンに乗った少女に起きたハプニングが話題になっています。アメリカのニュージャージー州に住む13歳のカイリー・ホールマンさんは、友人のジョージア・リードさんの14歳の誕生日を祝うため、一緒に遊園地へ行きました。そこで2人は、スリングショットに乗ることにします。スリングショットは、地上から一気に空へ向かって投げ出される逆バンジーのようなもので、絶叫マシンが好きな人には人気の乗り物です。絶叫マシンに乗った少女に降りかかった災難とは?スリングショットに乗り込んだ2人。スタートするのをドキドキしながら待っています。そして、ついに2人が乗ったマシンが空高く舞い上がったその直後…何が起きたのかはこちらをご覧ください。カイリーさんの顔にカモメが張り付いた!!スリングショットの恐怖を感じる間もなく、カモメに驚いて絶叫するカイリーさん。彼女の表情からパニックになっているのが分かります。この出来事を紹介した海外メディア『INSIDE EDITION』の動画には、驚きや笑いなど、さまざまなコメントが寄せられています。・このカモメはハグをしたかったんだよ。・かわいそうだけど大笑いした!・カモメの張り付き方が面白すぎる!・私だったら、きっと気絶するわ。カイリーさんが引っ剥がした後、カモメはどこかへ飛んでいきました。幸い、カイリーさんにもカモメにもケガはなかったそうです。カイリーさんは「私の顔にうんちされなくてよかった」と話しています。絶叫マシンでスリルを楽しむはずが、カモメによって予想外の恐怖を味わったカイリーさん。彼女にとってはとんだ災難でしたが、きっと一生忘れられない思い出になることでしょう。[文・構成/grape編集部]
2021年07月30日新型コロナウイルス感染症の影響から、各所でソーシャルディスタンス(社会的距離)を保つよう呼びかけられています。人と人との距離が離れたことで、心の距離も遠くなったような気持ちになることも。ブログに家族の日常を漫画で投稿している、めめさんの心温まるエピソードをご紹介します。『母からの電話』めめさんは、季節の変わり目による体調不良や、暗いニュースが多いことが原因で、気分が落ち込んでいました。そんな時、お母さんから電話が来て…。土砂降りの雨の日のこと。子連れの母親が、ベビーカーに子供を乗せようとしています。しかし、子供はだだをこねてなかなか乗ってくれません。困り果てた様子の母親を見かねて、めめさんのお母さんは手助けをします。1人ではどうしようもない状況に、母親はとても焦っていたのでしょう。突然差し伸べられた救いの手に、母親は安心し涙をこぼします。この投稿を見た人からは、賞賛のコメントが寄せられました。・必要以上に他人に近付きにくい今、困っている人を助けようとするお母様の行動、素晴らしいですね!・素敵なお話。お母さんの優しさに、思わずウルッとしてしまいました。・子育てをしているとつい「完璧でいないと」と思ってしまいます。でも、時には誰かに助けを求めていいと思えました。暗いニュースが多い中、誰しも気持ちが張りつめ、他人を気遣う余裕がなくなりがちです。ソーシャルディスタンスを保ちながらも、めめさんのお母さんのように、助けを求める人の心には寄り添いたいものですね。[文・構成/grape編集部]
2020年10月06日ダイエットをしている人や、体重を気にしている人にとって体重計に乗ることは日課となっているかもしれません。中には、体脂肪やBMI値などが測れるものや、インテリアに合うおしゃれなものなど、体重計の機能やデザインにこだわって選んだ人もいることでしょう。強化ガラス製の、おしゃれな体重計が…?araichuuさんがTwitterに投稿した衝撃的な出来事が話題となっています。投稿者さんは、強化ガラスでできたおしゃれな体重計を持っていました。ある日、いつものように体重計に乗ったところ…。最近の体重計は80kg超えると爆発する機能ついてるのな pic.twitter.com/wmTG0r1M2O — araichuu@馬主で大家で占い師 (@araichuu) August 23, 2020 体重計が、粉々に…!まさか割れるなんて思っていなかった投稿者さんは、さぞ驚いたことでしょう。どこかにヒビが入っていたことで割れてしまったのか、単に不良品だったのか…。投稿者さんによると割れた原因は分からないとのことです。投稿には、さまざまな声が寄せられました。・すごい粉々になっていて笑った!・体重計が破壊されたのでカロリーゼロですね!・うちのと同じ体重計だ!803超えないように気を付けないと。ちなみに、投稿者さんは足の裏に小さな傷を負いましたが、大事には至らなかったとのこと。割れてしまいそうな体重計を持っている人は、改めて耐荷重を確認してみてくださいね。[文・構成/grape編集部]
2020年08月26日Twitterユーザーのana(@vintagversace)さんの祖母は糖尿病のために右足を切断しました。おばあさんが車いすで生活をするようになってから、彼女の愛犬『リリー』があることを始めたといいます。外から家の中に入ってきたおばあさん。すると急いで先に走って行ったリリーは…。Amigos minha vózinha é diabético e precisou amputar a perna ja faz um tempo, simplesmente a cachorrinha dela aprendeu sozinha a tirar os tapetes da frente pra quando ela passar não ficar engatando a cadeira de rodas, eu fico assim pic.twitter.com/zjKxPWBXLw — (@vintagversace) July 21, 2020 車いすがスムーズに通れるように、廊下に置いてあるマットを片付けるリリー。なんて優しいのでしょうか。リリーはおばあさんが車いすを使うようになってから、誰に教わったわけでもなく自分でこのような行動をするようになったのだそう。おばあさんはリリーと、リリーの娘の『ローレル』という犬を飼っています。今ではローレルもリリーから教わって、このマットの片付けができるようになったそうです。Pedi pra minha tia tirar uma foto da minha avó com as suas duas cachorrinhas, a que ta no colo dela é a laurinha ela é filha da lily que ta em baixo da cadeira de rodas, a laurinha ja ta aprendendo com a lily sobre os tapetes kkkkkkk pic.twitter.com/CEDBmbZx2g — (@vintagversace) July 21, 2020 リリーの動画は150万回以上再生され、たくさんのコメントが寄せられています。・ペットの寿命が短い理由は彼らはすでに愛することと尊敬、教えを知っているから。それは私たち人間が一生かかって学ぼうとすること。・すげえ泣いちゃったよ。犬たちはこの世界でもっとも賢い。・動物は天使で、神様が私たちに授けてくれたギフトだ。小さな体で大きなマットをしっかりとくわえて運んでいくリリー。おばあさんのために一生懸命なのが伝わってくるようです。ペットは私たちが思っているよりずっと、飼い主のことをよく見ているのでしょう。そしていつでも飼い主を助けたいと思ってくれているのでしょうね。そんな無償の愛を与えてくれるペットを、私たちも全力で愛してあげなくてはいけませんね。[文・構成/grape編集部]
2020年07月27日恋人とデートに出かけた際、エスカレーターに乗る機会がありますよね。その際、どちらが先に乗ればいいか分からないという人は多いです。そこで、ここではエレベーターに乗る際に知っておきたいマナーを紹介します。女性は男性の上側にいるように乗るデート中に駅や飲食店やデパートなどを利用する際、エスカレーターを使うことがあるのではないでしょうか。その際、男女どちらが先に乗ればいいのか分からずに戸惑ってしまう方も少なくありません。どちらが先に乗ってもいいのではと思う人もいますが、実は乗る順序にはきちんとしたマナーがあるのです。基本的に、常に女性が男性の上側にいるのが正しいマナーといえます。つまり、上りのエスカレーターの場合は女性は最初に乗り、下りに乗る場合は女性は男性の後に乗ることになります。女性がエスカレーターに乗る際に常に男性の上側にいなければいけない理由は、女性が転倒した場合に男性が補助するという意味合いがあるからです。デートの際に、女性はお洒落のためにハイヒールなどかかとが高い靴をはいてくることが多いですよね。ただヒールはエスカレーターの溝にはまりやすいことから、バランスを崩して転倒しやすいです。その際に、男性がすぐに支えることができるように女性の下側にいるのがマナーになります。その他にも、男性が下側にいることで、女性のスカートの中を他人に覗かれるのを防ぐことができるという意味合いもあります。したがって、デート中にエスカレーターに乗る時は、女性は男性の上側に乗るようにしましょう。横並びはいけないデート中にエスカレーターを利用する際は、絶対に横並びで乗ってはいけません。ついつい会話が盛り上がっていると、無意識に横並びに乗ってしまうことはありますよね。しかし、エスカレーターは自分たち以外の人も利用するので、急いでいる人のために片側を開けておくのが常識といえます。横並びに並んでいると、急いでいる人がわざとぶつかってきたり、これ見よがしに悪態をつかれたりすることもあります。デート中に嫌な気持ちにならないためにも、必ず横並びはやめましょう。傘の持ち方に注意しようエスカレーターに乗る際は、傘を横向きに持たないようにしましょう。横向きに持っていると、傘が後ろに乗っている人の体にあたって迷惑をかけることになるからです。デート中にケガをさせてしまう恐れもあるので、必ず傘は縦に持つように心がけましょう。エレベーターに乗る際のマナーのまとめデートしている際に、カップル同士でエレベーターを使う機会は頻繁にありますよね。その際に、どちらが先に乗ればいいのか困ってしまうことは少なくありません。デートに出かけた際は参考にしてみてください。
2020年07月19日結婚相手には、経済力がしっかりしている男性が良いと考えている女性もいるのではないでしょうか。そこで、玉の輿に乗った女性たちの戦略を大公開します。友人をたくさん作る玉の輿に乗った人の中には、友人の紹介で相手と知り合っています。玉の輿に乗るというのは、そう簡単なことではありません。なぜなら、お金持ちの男性と知り合う機会というのは、日常生活の中ではなかなか作ることが出来ないからです。偶然出会えたとしても、相手が未婚とは限りませんし、自分のタイプかどうかもわかりません。お金持ちとたくさん知り合うには、紹介してくれそうな人とたくさん知り合うことが大切です。そして、さりげなく自分のタイプを伝えておくと、自分の理想のタイプと出会いやすいでしょう。知識やマナーを身に付ける玉の輿に乗った人の多くは、豊富な知識や綺麗に見えるためのマナーを身に付ける努力をしています。なぜなら、高収入な人は、育ちが良い人が多いため、会話の内容もレベルが高いことが予想されます。交際をする時には、ある程度の知識やマナーを身に付けておかないと、会話が弾まずに交際へと発展しない可能性もあります。そして、テーブルマナーが美しい女性は、男性から見た時にとても魅力的に映るものです。玉の輿に乗るためには、時事ニュースなど最新の知識を身に付け、女性らしい美しいマナーを学ぶことが必要です。お金の話はしない玉の輿に乗った人の中には、男性の前ではお金の話はしないという人もいます。なぜかというと、高収入な男性はこれまでも女性からアプローチされた経験を持っている人が多く、そのほとんどが金銭の目的だと知っている人もいます。そんな時に、お金に興味がない女性が現れたら、男性には新鮮に映ることでしょう。玉の輿に乗りたいと本気で考えている人は、男性に嫌われないように振る舞う術を知っているのです。男性と会う時には、金銭に関わる内容は口に出さないようにしましょう。自分磨きを徹底する玉の輿に乗った女性が、特に気を使ったことはスキンケアなど自分を磨くことです。まず、鏡の前に立ってみましょう。猫背だったり、反り腰だったりした時には、早めにケアをして改善することが大切です。どれだけおしゃれをしても、メイクに気合いを入れても、肌がボロボロだったり、姿勢が崩れていてはだらしなく見えてしまいます。玉の輿に乗りたい時には、男性から見て魅力的に見えるように、エステやネイルサロンに通って肌や爪を美しく見せたり、ヨガやピラティスなどで歪んだ姿勢を改善するなどして、まずは自分磨きを心がけましょう。
2020年05月12日