演劇ユニット「iaku」を率いる劇作家・演出家の横山拓也の代表作『エダニク』が、演劇集団円の精鋭、内藤裕子の演出で5月、新たにお目見えする。物語の舞台となるのはとある食肉加工センター。屠場で起きたある事件をきっかけに、登場人物たちはそれぞれの価値観をぶつけ合い、白熱の議論を展開する。生と死の狭間を扱った職場で働く人々の葛藤、矜恃から浮かび上がる、生の本質とは……。初顔合わせながらすでに意気投合、横山と内藤の軽快なおしゃべりから『エダニク』を楽しむヒントが続出。人間の体温とその心の揺れを丁寧に描き出し、立ち上げて来た同世代のタッグによる、可笑しくも熱い人間ドラマに期待集中だ。共感し、嫉妬し合ってきたふたり――近年、横山さんの戯曲が次々に、さまざまな演出家によって舞台化されていますね。今回、内藤さん演出によって立ち上がるこの『エダニク』もこれまで幾度も上演され、横山さんにとってはとくに思い入れの深い作品と伺っています。横山そうですね、自分のターニングポイントとなった作品です。これを書いたのは2009年で、10年以上経った今、上演してもらえることは本当に奇跡的だなと。内藤さんの演出作品は何度か拝見していまして、とても自分と近しい感覚があるので楽しみですし、すでに信頼を寄せています。内藤本当ですか!? ありがとうございます。今は書き下ろしの公演が多く、そんなにたくさんの人が観ていないのに一度やったらもうやらない、そういう作品が多いですよね。その中で横山さんの戯曲はいろんなカンパニーによって上演されていて、普遍的で色褪せないテーマ、人物造形の妙が見事で、とくにこの『エダニク』は何回読んでも新鮮で面白く、新たな発見があると感じています。ヒリヒリとクスクスが隣り合わせになっている人物たちの絶妙なやりとりを、どう面白く立ち上げられるか、試行錯誤になるかなと。演出させていただくのが楽しみで、嬉しく思います。私もiakuの舞台は拝見していて、いつもチクショー!と嫉妬心が……。横山ハハハ!それはお互い様です。内藤昨秋の公演『フタマツヅキ』も本当に面白くて、打ちのめされて帰りましたよ。毎回、日常性と演劇性と言いますか、繊細さとダイナミック、その両極端をどうやって成立させているんだろうなって。横山それは、自覚がないかもしれないです。自分では、ダイナミックには出来ていないと思っていて。『エダニク』も、この3、4月に上演された『粛々と運針』(演出:ウォーリー木下)にしても狭い空間でやることを意識して書いたもので、狭い空間でやればどうやっても成立しちゃうんですよ。これが広い空間になった時に、「演出家さん、ごめんなさい!」っていつも思う(笑)。――先ほど横山さんが、内藤さんに「近しい感覚がある」とおっしゃっていましたが、おふたりともに作家であり演出家であることのほか、内藤さんの作品『光射ス森』(演劇集団円で20年に上演)では林業を題材とされていて、横山さんも『目頭を押さえた』(12年)で林業を扱っているなどの共通点が思い浮かびました。横山そう、僕も林業の話を書いています。だから『光射ス森』のように、あそこまできちんと取材をなされているものを観ると、恥ずかしいなって(笑)。内藤いえいえ、そんな(笑)。世代も近いんですよね。これまで観てきたものとか、もしかしたら近いのかも。何の責任感もなく「屠場だ」と――『エダニク』はどのようにして、どんな思いを込めて書かれたのか教えていただけますか。横山これを書いたのは……もう14年前ですね。当時、関西の俳優のユニットが依頼してくれたんですよ。それまでは当時の自分の劇団に書き下ろすことがほとんどで、久々の外部公演、しかも男3人芝居ということで、作品の背景にすごく熱量のある場所を持ち込もうと考えたんです。それで、何の責任感もなく「屠場だ」と思ってしまったんですね。内藤え、すごいなあ!横山途中で、エラいもんに手を出してしまったなと(笑)。でも偶然、中学の同級生が屠場で職員をやっていると知り、連絡したんですね。なんとか見学させてもらえないかと。ただ、かなり警戒されて、単なる見学というのは全然受け付けていないんです。「何に使うのか」とすごく聞かれるんですね。やっぱり誹謗中傷が多くて、まず“誹謗中傷コーナー”に連れて行かれました。内藤誹謗中傷コーナーがあるんですね、へえ〜!横山いろんなクレームのハガキとか、心ない中傷をぶつけて来る人がいるんだ、ってことを知るところからスタートして。実際の屠畜の作業はさすがに見学不可でしたが、作業が終わった後のラインのルートを見せてもらったり、今回の舞台設定である別屠室と研磨室を見せてもらったりして。当時あんなにしっかりと現場を取材して取り組んだことがなかったので、戯曲を一本作ることへの心構えが初めてちゃんと備わった、そんな作品でした。2017年までiakuの常任演出家だった上田一軒さんと出会わせてくれたのもこの作品で、自分が書いた、ちょっと軽妙なリズム感のある台詞が、自分が演出するのとは全然違う形で立ち上がったのを目の当たりにして驚いたんですね。だから『エダニク』初演の時は、自分の演劇人生の中で衝撃的なことが多かったです。そういう意味で特別な作品なんですけど、正直、どんなことを思って書いたのかは覚えてないんですよね(笑)。とにかく必死だった、その時の状況はいろいろ思い出せるんですけど……。これは余談ですが、大阪にOMS戯曲賞というのがあって、ちょうど僕が『エダニク』を書いていた時に別の作品でノミネートされたんですね。内藤え〜すごい!横山それが2008年の12月だったんですけど、ふたりの審査員にボロクソに言われたんです(笑)。だいたいひとりがこき下ろしても、もうひとりはフォローしてくれるものなのに…。(一同笑)内藤ホントそうですよ!横山ふたりともボロクソに!僕、大人なのに涙が出て来ました(笑)。もう筆を折ったほうがいいかな…と思うくらいボロボロになった時に『エダニク』を書いていたので、その時のナニクソ!って気持ちもあったかも(笑)。内藤そんな思いをして(笑)。横山だから、内容やテーマについては、質問していただいたら思い出すかもしれません(笑)。偶然の出会いから出来上がった登場人物3人の関係性内藤不思議なのは、展開の仕方がすごく自然なんですよ。まあ横山さんの世界はいつもそうですが、唐突に人物がいなくなったり、唐突に出て来て何かを言っても、その唐突さがあまりに自然なんですよね。で、グイグイ引き込まれているあいだに、いつの間にこんなヒドいことに!?って展開に(笑)。何でこんなに暴力をふるい合ってるんだ!?とか。でも、やっぱり日常ってそういうことだから。そういう展開を目指して書かれているんですか?横山ある程度のプロットとか構成は考えるんですけど、最終的に、うわ〜わかんない、もう書いちゃえ!ってなるんですね。(一同笑)そこに向かって書いているつもりはなくて、あ〜もう無駄話ばかりしている…って思いながら書いていると、だんだん、ちょっとしたボタンのかけ違いみたいなものが発生していって。ただ、「そこに向かって」というのは推敲の段階でそういうふうにしたかもしれないですけど、書いている時は、「そこにたどり着くまで書く」といった意識でいる気がします。内藤なるほど〜。『エダニク』に出て来る屠場の職員である沢村と玄田、畜産農家の伊舞という3人の人物って、同じ精肉業に関わっているけど価値観がバラバラで、全然違うじゃないですか。それは何か、取材をしていく中で出会った人からヒントを得たとか?横山そうです。まずは屠畜する側の現場から取材したので、初稿はずいぶんそっち側に引っ張られたんですよ。畜産農家のほうの話が疎かになっていたんですけど、たまたま「家が農家」という人に出会えて。「昔、牛を連れていく時に、親にこんなふうに言われた」なんて話を聞いていると、あ、これは伊舞の意識として引っ張っていけるな、と。そんなふうにしてだんだん三角形がうまく出来上がっていったんです。内藤たまたまそういう方に出会えることがすごい!横山ハハハ、伊舞に関しては「このキャラクター、弱いんじゃないか」って指摘があったので、たまたま出会えて本当に良かったです。内藤その指摘は、演出家からですか?横山最初に依頼して来た座組の皆です。俳優もバンバン言う(笑)。内藤恐ろしいですね〜(笑)。横山メチャメチャ恐ろしかったですよ!最初、初稿を現場まで持っていっただけでまず褒めてほしいのに、「さっそくですけど」みたいな感じで。内藤いやだ〜(笑)。横山「ここなんですけど」から始まって、え、こんなに責められる!?って(笑)。役者たちも「もっと面白いものを作りたい!」って意識で立ち上げたユニットだったので、作品への意見も凄くて、皆で切磋琢磨していましたね。僕もそこに揉んでもらえたのはいい経験でした。先日、初演を立ち上げたメンバーで、リモートも含めて皆で会えたんですよ。今回の辰巳雄大さん主演の『エダニク』の話になって。やっぱり、「あの台本はひとつも削るところがない」とか、皆それぞれあの時の熱い思いを喋り出してました(笑)。内藤そうですよね。磨かれているから、これだけ何度も上演されるんだと思う。とてもわかります。横山「いつの間に沢村は、あんな男前がやる役になったんだ?」って文句も出てました(笑)。新たな『エダニク』を立ち上げる魅力的なキャスト陣――3人のキャラクターに扮するキャストも、魅力の面々が揃いました。内藤辰巳さんは前にも一度舞台作りでご一緒したんですが、「横山さんの作品が大好きだ」って聞いて、あ、これはいいなと。ご本人はとても爽やかな方なので、沢村のような、一見好感の持てない感じだけど、すごく人間らしくてチャーミング……という複雑なキャラクターをどう見せてくださるか、楽しみですね。横山そうですね。職場と家族が背中にちゃんと見える……みたいな役って、30代に差し掛かった俳優さんにとっては、やり甲斐があるんじゃないかなと思いますね。伊舞役の小日向星一さんは、先日ちょうど舞台『マーキュリー・ファー』を観て、とてもいい役者さんだなと思ったんです。個性的だし、柔らかさとコミカルさを持ちながら、パッと一瞬、凛としたところが見えた時にゾワッとさせられて、独特な雰囲気を持っていらっしゃいましたね。内藤今回初めてお会いしたんですけど、とても柔らかい雰囲気の方ですよね。でも穏やかそうでいて、独特の芯があるように感じて。伊舞も、一瞬なめられてかかるけど実は……といったキャラクターだから、ぴったりなキャスティングだなと。『エダニク』メインビジュアル。中央)辰巳雄大(ふぉ~ゆ~)、左)小日向星一、右)加藤虎ノ介横山玄田役の加藤虎ノ介さんは、以前、松本祐子さん演出で僕が書き下ろした『ヒトハミナ、ヒトナミノ』(19年)という作品に主演していただいたんです。共に関西小劇場界隈で活動していたのに、意外とニアミスして来て、その時が初めてだったんですよ。チャキチャキの関西人なので、かなり素の部分が玄田に投影できると思います(笑)。内藤加藤さんも私は今回初めてお会いして、たたずまいがもう玄田っぽかった(笑)。もっとシュッとされた方なのかなと思っていたら、わりと日常的な、働いている肉体を感じさせる方ですよね。そういう説得力が必要な役だから、これもぴったりだなと思いました。横山本当に。このお三方のお名前を聞いて、上手いこと当ててくださったなと僕も思いました。――内藤さんの指揮でどんな新しい『エダニク』が立ち上がるのか、とても楽しみです。内藤横山さんはこんなに穏やかないい方なのに、意地悪なくらいに(笑)、“人間の隠したい部分を出さざるを得ない状況”を描いていらっしゃるんですよね。それをちゃんと魅力的に、共感性を持って見せられたらいいなと。隠したいけれど、「そうそう、こんなふうにひよっちゃうんだよな」とか、そういった手触りのある人間たちの物語なので。私たちの日々の暮らしの裏側で、こうした屠畜する人たちや畜産農家の人たちの葛藤があることを感じ、劇場を出る時には価値観が変わるような力を持った作品です。その戯曲の持つエネルギーを伝えられるようにしたいですね。登場人物たちが抱えた恨み辛みを、役者さんたちにも“自分たちの物語”として表現してもらいたい。その悔しい思いを舞台にしっかり乗せたいな、と思っています。横山そうですね、役にどのくらい実感を、温度感を持てるかは、役者さんにとって大変な作業になるでしょうね。楽しみにしています!取材・文:上野紀子撮影:荒川潤舞台『エダニク』2022年5月18日(水)~2022年5月29日(日)会場:東京芸術劇場 シアターウエストほか、6月4日(土)にCOOL JAPAN PARK OSAKA TTホールにて、大阪公演あり
2022年04月20日モーニング娘。の元メンバーでタレントの中澤裕子が15日に自身のアメブロを更新。息子が卒園を迎えて感慨にふける様子をつづった。この日、中澤は「今日は息子の最後の幼稚園バス登降園の日でした」と報告。「ついこの前、娘のあとをチョコチョコついて幼稚園生活が始まったと思っていたのにもう卒園」としみじみつづり「早いなぁ。あっという間に大きくなって。寂しいなぁ」と複雑な心境を明かした。続けて「お弁当作りはこれからまだまだ数年は、娘に続く」と述べつつ「幼稚園生の息子に作るのは今日が最後」と説明。息子のために作った弁当の写真とともに「しっかり完食してきてくれました」とつづり、ブログを締めくくった。この投稿に読者からは「感慨深いですね」「卒園おめでとうございます」「母親ならではの気持ちですね」などのコメントが寄せられている。
2022年03月16日ミュージカル『リトルプリンス』ゲネプロ&初日囲み取材が東京・日比谷のシアタークリエで行われ、土居裕子、加藤梨里香、井上芳雄、大野幸人、花總まりが初日開演前に取材に応じた。サン=テグジュペリ不朽の名作「星の王子さま」を原作に、1993年に誕生した音楽座ミュージカル『リトルプリンス』の東宝版として上演される本公演。小さな惑星を飛び出し、地球にやってきた王子の旅路を描き出す感動作だ。主人公の「王子」は多くの舞台経験を持つ実力派の加藤と、音楽座ミュージカル初演から王子役を演じてきたオリジナルキャストの土居のWキャストとなる。1993年の初演で王子を演じたオリジナルキャストの土居は「およそ30年ぶりで、まさかもう一回王子をやるなんて、夢にも思ってなかったので、感謝の気持ちでいっぱいです」と晴れやかな表情を見せる。「『リトルプリンス』をクリエで、しかも芳雄さんが飛行士の役をやると聞いて。絶対ピッタリだしぜひやってほしいと言っていたら、いつの間にか私もやらないかということになり……。バカ言ってるんじゃないよ、そんなの無理に決まってるじゃん、なんて言っていたのに騙されましたよ。怖いですね」と冗談めかしつつも、その決意の裏には井上の言葉もあったそうで、「井上さんが『1日でいいから出てくれないか』ということで」と説明する。その言葉を受けた井上は「簡単に言ってますけど、無理やりねじ込んでくださったんです。ほかの作品の本番・稽古もあったので、誰よりも遅くきたんですよ。だから稽古期間がギュッとしてて。およそ30年ぶりということだけでなく、この短期間でこれをしているというのがすごいなと思います」とすっかり感服した様子。そしてもうひとりの「王子」役となる加藤は「ついにこの日が来てしまったか」と切り出しつつも、「稽古をすればするほど、王子という役はとんでもない役だなと思いました。しかも土居裕子さんとダブル主演ということは震えるくらいとんでもないことだなと思いでした」と述懐。「でも稽古の途中から土居さんがいらっしゃって。誰よりも王子のことをたくさん考えてきた方ですから、裕子さんからもらえることがたくさんあった。こんなに心強いダブルキャストはいないんじゃないかなという。とてもすてきな環境で挑ませていただけるなと思っているので、全身全霊で王子として駆け回りたいなと思います」と意気込んだ。さらに「こんなにも違う作品を観ているような気持ちにさせてくれるダブルキャストはないなと思いました」と語る井上は、「土居さんは本物の王子が来たという感じでしたし、(加藤)梨里香ちゃんは年齢や精神性といった存在感という意味で、王子が子どもなんだということを信じさせてくれる。両極端の王子が観られる。本当に比べようがないんですよね」と王子役の二人について言及するひと幕もあった。井上自身は飛行士とキツネの二役を演じることになったが、「(キツネの衣装は)まだ慣れないというか。気恥ずかしい感じもありましたけど、『キャッツ』にあこがれてミュージカル界に入ったので、猫ではなかったですけど、半分夢がかないました」と笑いながら付け加えた。そして観客に向けたメッセージを求められた加藤が「温かいカンパニーが作った作品だからこそ、作品にも温かさが流れているのかなと思います」と語ると、土居も「星を見るのが大好きになるんじゃないかなと。そして地球のことをあらためてすばらしい星だから大切にしたいなという気持ちになってくださったらいいなと思います」と付け加えた。ミュージカル『リトルプリンス』は1月8日から31日まで日比谷・シアタークリエにて(愛知公演あり)会見写真撮影:壬生智裕
2022年01月08日安藤裕子が、11月17日にリリースするニューアルバム『Kongtong Recordings』(読み:コントンレコーディングス)の収録曲とジャケット写真を公開した。今作には、世界中のリスナーからの大きな反響を獲得したTVアニメ『進撃の巨人』The Final Seasonエンディングテーマ「衝撃」がalbumバージョンとして収録されるほか、テレビ東京系ドラマ『うきわ―友達以上、不倫未満―』オープニングテーマ「ReadyReady」、さらにファンの間ではライブでお馴染みの「少女小咄」を含む全12曲を収録。なお収録曲の発表は、本日10月1日に行われたYouTube生配信にて安藤本人からアナウンスされた。また、安藤の書き下ろし短編小説が収録された『コーヒーと短編』が本日より発売されている。さらに安藤は10月29日公開の映画『そして、バトンは渡された』に出演することが決定している。<リリース情報>『Kongtong Recordings』(読み:コントンレコーディングス)11月17日(水) リリース価格:3,300円(税込)初回限定仕様:安藤裕子直筆シリアルナンバー入りブックレット予約リンク:【収録曲】01.All the little things02.ReadyReady テレビ東京系ドラマ『うきわ―友達以上、不倫未満―』オープニングテーマ03.UtU04.Babyface05.恋を守って06.森の子ら07.少女小咄08.Toiki09.僕を打つ雨10.teatime11.Goodbye Halo12.衝撃(album ver.)TVアニメ『進撃の巨人』The Final Seasonエンディングテーマ【特典】各法人: A4オリジナルクリアファイルAmazon:メガジャケ「ReadyReady」リリックビデオ<書籍情報>「コーヒーと短編」庄野雄治 編10月1日発売定価(本体1,300円+税)ミルブックスHP:<映画情報>『そして、バトンは渡された』10月29日(金) 全国公開映画『そして、バトンは渡された』本予告編公式サイト:公式Twitter:公式Instagram関連リンク安藤裕子オフィシャルサイト安藤裕子オフィシャルTwitter安藤裕子オフィシャルInstagram安藤裕子オフィシャルオフィシャルYoutubeチャンネル
2021年10月01日安藤裕子が11月17日にニューアルバム『Kongtong Recordings』(読み:コントンレコーディングス)をリリースすることが決定した。今作は、タイトルが表す通り混沌とした今の想いが詰まった今しか創れない作品となっており、TVアニメ『進撃の巨人』The Final Seasonのエンディングテーマ「衝撃」やテレビ東京系ドラマ『うきわ―友達以上、不倫未満―』オープニングテーマ「ReadyReady」などが収録されるほか、初回限定仕様には本人直筆のシリアルナンバーが入ったブックレットが付属する。そのほかアルバムの詳細に関しては、後日行われる予定のYouTube Liveにて本人から発表される。合わせて安藤の新たなアーティスト写真が公開され、カラフルに彩られた前回のイメージから一変し、モノクロで凛とした表情が印象的なビジュアルとなっている。安藤は10月29日公開の映画『そして、バトンは渡された』に出演するほか、ミルブックスより刊行の『コーヒーと短編』への短編小説の書き下ろしや表紙モデルを担当することが決定している。<リリース情報>『Kongtong Recordings』(読み:コントンレコーディングス)11月17日(水) リリース価格:3,300円(税込)初回限定仕様:安藤裕子直筆シリアルナンバー入りブックレット【特典】各法人: A4オリジナルクリアファイルAmazon:メガジャケ「ReadyReady」リリックビデオ<番組情報>『うきわ ―友達以上、不倫未満―』8月9日(月) より毎週月曜23時6分放送『うきわ ―友達以上、不倫未満―』告知画像監督:風間太樹 / 太田良出演:門脇麦 / 森山直太朗 / 田中樹(SixTONES)/ 高橋文哉 / 小西桜子 / 大東駿介 / 蓮佛美沙子 / 西田尚美原作:野村宗弘『うきわ』(小学館ビッグスピリッツコミックス)放送局:テレビ東京 / テレビ大阪 / テレビ愛知 / テレビせとうち / テレビ北海道 / TVQ 九州放送配信:動画配信サービス『Paravi』と『ひかりTV』にて配信予定Paravi:ひかりTV:公式HP:<書籍情報>「コーヒーと短編」庄野雄治 編10月1日発売定価(本体1,300円+税)ミルブックスHP:<映画情報>『そして、バトンは渡された』10月29日(金) 全国公開映画『そして、バトンは渡された』本予告編公式サイト:公式Twitter:公式Instagram関連リンク安藤裕子オフィシャルサイト安藤裕子オフィシャルTwitter安藤裕子オフィシャルInstagram安藤裕子オフィシャルオフィシャルYoutubeチャンネル
2021年09月08日安藤裕子の新曲「ReadyReady」が、8月9日よりスタートするテレビ東京系ドラマ『うきわ ―友達以上、不倫未満―』のオープニングテーマに決定した。本ドラマのために書き下ろされた「ReadyReady」は、オリジナリティ溢れるメロディと歌詞世界を表現する安藤のヴォーカルに、二胡の音色をフィーチャーするなどトライバルなサウンドが枯れたギターリフやビートと同居したダンサブルなナンバーとなっている。合わせてドラマ初回オンエア後の8月10日に本楽曲が配信リリースされることも発表された。『うきわ ―友達以上、不倫未満―』は、社宅のベランダを舞台に「不倫まで壁1枚」というお隣同士の危うい関係を描いたドラマで、主人公・中山麻衣子役を門脇麦、麻衣子の隣室に住んでいる“二葉さん”こと二葉一役を森山直太朗が演じる。■安藤裕子コメント原作の中の麻衣子さんは夢の中にふわふわと沈んでいる様な印象でしたが、ドラマの中の彼女は二葉さんと出会い、どう浮上していくのだろう?実はお話をいただいて曲を描いては迷ったりを繰り返しておりました。麻衣子さん、二葉さんが互いの存在により浮上していく模様がこの夏の蒸し暑さの中、より濃く、ちょっと妖しく描けたんじゃないかな?と思っております<リリース情報>安藤裕子「ReadyReady」8月10日(火) 配信リリース配信リンク:<番組情報>『うきわ ―友達以上、不倫未満―』8月9日(月) より毎週月曜23時6分放送『うきわ ―友達以上、不倫未満―』告知画像監督:風間太樹 / 太田良出演:門脇麦 / 森山直太朗 / 田中樹(SixTONES)/ 高橋文哉 / 小西桜子 / 大東駿介 / 蓮佛美沙子 / 西田尚美原作:野村宗弘『うきわ』(小学館ビッグスピリッツコミックス)放送局:テレビ東京 / テレビ大阪 / テレビ愛知 / テレビせとうち / テレビ北海道 / TVQ 九州放送配信:動画配信サービス『Paravi』と『ひかりTV』にて配信予定Paravi:ひかりTV:公式HP:関連リンク安藤裕子オフィシャルサイト安藤裕子オフィシャルTwitter安藤裕子オフィシャルInstagram安藤裕子オフィシャルオフィシャルYoutubeチャンネル
2021年07月27日1979年、17歳で劇作家・寺山修司氏に見い出されて女優デビュー。その翌年、ドラマ初出演した『ふぞろいの林檎たち』に黒髪ボブカットのミステリアスな美少女役で登場し、その存在を私たちに鮮烈に印象づけた、女優・高橋ひとみさん。女優生活42年目を迎え、常に第一線で活躍する一方、飾らないおおらかな人柄が愛されて、近年はバラエティー番組でも大活躍。50歳から激変したという高橋さんの人生に迫るロングインタビュー【前編】では、52歳での“交際2週間婚”の真相、現在の結婚生活について、ざっくばらんに語っていただきました。◇高橋ひとみさん(撮影/近藤陽介)2013年、52歳でのスピード婚で世間を驚かせた高橋さん。独身生活のライフスタイルが確立されていた50代での結婚を決意した理由を聞いてみると、意外な答えが返ってきた。「ひとつは、今まできちんとプロポーズしてくれた方がいなかったということ。もうひとつは、“仏教だとこの世を生きているうちが修行だから、結婚とかしておかないと死んでから大変よ”って、以前に誰かから言われて、それが頭にず~っとあって。死んでから大変なのイヤじゃないですか(笑)。でも、それまで結婚したいと思ったことが1度もなかったんですよね。それが交際2週間で、彼がパッとプロポーズしてくれたので、すごいなと思って。じゃあ、ちょっと1回くらい結婚してみてもいいかなと。信用している方のお友達っていうことと、借金がないっていうことで(笑)。母はすごく喜んでくれましたね。この先、私がひとりぼっちになってしまうのが、どうしても心配だったみたいなので、安心させることができてよかったと思っています」■延々と裾を見ているんです「ツッコミどころ満載なので、バラエティー番組のトークネタが1つ増えたくらい」と笑う、旦那さまの魅力について伺うと。「交際中、私のフィレンツェでの仕事に、主人が追っかけるように一緒にくっついてきて。すごく洋服が好きな人なので、よくイタリアに買い物に来ているってこともあったんですけど。ウフィッツィ美術館のチケットをとってくれたり、スタイリストさんやメイクさんの荷物も全部持ってくれて、ドアも絶対に全部開けてくれるし、外国人の男性みたいなんですよ。あとは、航空会社に勤務する普通のサラリーマンなのに、“そのスーツで会社に行くんですか?”っていうような、おしゃれなスーツばかり着ていたの。3ピースだったりダブルだったりして、すごくカッコよくて。スーツって何割増しかよく見えるじゃないですか(笑)。長身だからフィレンツェの街で、2人で写真を撮ったらバランスいいし、いい感じじゃないのって(笑)。でも、結婚したらわかったんですけど、おしゃれな男の人の面倒くささっていったら、すごいんですよ。パンツの裾1ミリを直す、直さないのこだわりようで、その裾の長さはローファーには合わないとか。それで延々と裾を見ているんですよ(笑)。フィレンツェに一緒に行っていたスタイリストさんも“ああいう人は大変よ~”って言ってましたけど(笑)」洒落男の旦那さまの影響で、高橋さんのファッションにも変化が……。「私もすっかり変わりましたよ。以前は(取材当日に着ていた)こんなマニッシュな格好はしていなかったですもん。ローファーなんてあまり履かなかったですし、全部、主人の好みです。結婚前は、ハイヒールにタイトスカートで、もっと色鮮やかな洋服を着てました。ドルチェ&ガッバーナとかザ・女優みたいなファッションだったんですけどね(笑)」■先日こんなこともあって結婚生活がスタートして驚いたことは、「何事もすごくゆっくりなこと」だそう。「流れる時間が向こうはすごくゆっくりで(笑)。立ち上がるのも私の倍くらいかかるんですよね。階段も私のペースで上がると、前に主人がいたらつっかえちゃうんです。まだ上ってないのって感じで(笑)。ドアも、そ~っと開け閉めするんです。だから、冷蔵庫もちゃんと閉まってなくて、いつもピーピー鳴るし、車のドアも半ドア(笑)。すべてが今まで見たことがないような人なんですよね。最初はイライラしましたけど、今は慣れました(笑)」20代、30代の頃は、友人を自宅に招いて、よく手料理をふるまっていたという高橋さんだが、現在は……。「主人には、そんなに材料費がかかるなら、コスパのいいおいしいお店に行ったほうがいいんじゃないかって言われてます(笑)。昔から好きなスーパーがあって、そこに行くとなんだか落ち着くんですよね(笑)。主人には“なんでこんなに高いのを買わなきゃいけないの!近所に安いスーパーがあるのに”って叱られちゃうんですけど。普段はあまり料理をしないのですが、コロナ禍での自粛期間は毎日、クックパッドとかを見ながら何かしら作っていました。主人は、唯一お料理ができないんですよ。鍋はたまに作ってくれますけど。その他は、お掃除も、アイロンかけも、ゴミ出しも、パーフェクトなんですけど」コロナ禍において、改めて結婚してよかったと感じているとも語る。「自粛期間で家にずっといたときに、ひとりで犬しかいなかったら、どうなっていたかなと思いましたね。なんでも相談できる主人が一緒にいてくれてよかったなと。私と真逆でいつも落ち着いているので安心しますし。先日こんなこともあって。外出先の駐車場で、携帯以外の荷物を中に入れたまま車のキーをロックしちゃって。“イヤ~!どうしよう~!家のカギもないし~”って主人に電話したら、すぐに家からスペアキーを持ってすっ飛んできてくれて。なんだか、そういう救世主のようなことを度々してもらってますね(笑)」■私の携帯もしょっちゅういじっています結婚生活で大切にしていることは「一緒にいること」。「主人が常に一緒にいたがるというのもあるんですけど、休日は絶対に別行動はしません。犬を連れてだいたいどこかに出かけています。とにかく常に一緒ですね。例えば、“ちょっと今日はひとりでいたいな”と思っても一緒にいます。家に書斎みたいな場所を作ったら、そこにいっぱなしになってしまうかもしれないですけど、そういう部屋もないので、渋々でも一緒にいるんですけどね。でも、一緒にいるから話すことも多いですし、隠し事が何もないんです。主人は私の携帯もしょっちゅういじっていますし、インスタグラムの文章も一生懸命書いてくれています(笑)。50代同士でお互い初婚で、自分だけのために生きてきた者同士が一緒になるわけですから、最初は多少のぶつかり合いはあるんですけど(笑)。譲れないこともありますし、ときどき1人だったらどんなに楽だろうなとか思いますが(笑)、それでもやっぱり2人でよかったなと思うほうが多いですよね。たぶん、向こうのほうが相当がまんしていると思います。いろいろ目をつぶっているのではないでしょうか(笑)」結婚後、さらに多忙になっている高橋さんだが、旦那さまは「仕事もいっぱいしてほしい」と協力的。「“もう、この間のドラマのオンエアじゃないの?早くインスタをアップして”とか、すごく言われるんですよ。家にマネージャーがいるみたい(笑)。でも、知り合いに“高橋ひとみをよろしくお願いします”って売り込むので、恥ずかしいんですけど(笑)」※後編は6月2日(水)12時配信予定です。(取材・文/井ノ口裕子)●プロフィール高橋ひとみ(たかはし・ひとみ)/1961年8月23日、東京都出身。1979年に寺山修司演出の舞台『バルトークの青ひげ公の城』でデビュー。1983年に出演したドラマ『ふぞろいの林檎たち』で注目を集める。現在まで、多くのドラマ・映画・舞台で活躍するほか、バラエティや情報番組に出演するなど幅広く活動。現在、『アウト×デラックス』(フジテレビ系・木曜23時~)レギュラー出演中。『スイッチ!』(東海テレビ)コメンテーターとして隔週金曜に出演。【ホリプロオフィシャルサイト】【Instagram】@hitomi_momoe●出演情報水谷千恵子 50周年記念公演【第1部】お芝居ステージ『ドタバタ笑歌劇 神社にラブソングを』出演:水谷千恵子高橋ひとみ、生駒里奈、バッファロー吾郎Aずん/ハリセンボン/どぶろっく/阿佐ヶ谷姉妹※日替わり出演(クワトロキャスト)YOU/はいだしょうこ※日替わり出演(ダブルキャスト)野村将希武田真治【第2部】歌のステージ『千恵子オンステージ』出演:水谷千恵子八公太郎、倉たけし、六条たかや※日替わり出演浜ローズ※日替わり出演◎東京公演(明治座):2021年6月4日(金)~13日(日)〈明治座HP〉◎福岡公演(博多座):2021年6月25日(金)~7月4日(日)〈博多座HP〉
2021年05月30日森川智之と甲斐田裕子が、Netflixオリジナルアニメシリーズ「BIOHAZARD:Infinite Darkness」の日本語吹き替えキャストを務めることが決定。ティザーアート第2弾と新場面写真も公開された。2006年、ホワイトハウスが何者かにハッキングされた。大統領管轄の極秘ファイルに不正アクセスの痕跡が見つかったのだ。捜査のため召集された合衆国エージェントのレオン・S・ケネディらは、停電したホワイトハウス内で正体不明のゾンビと遭遇。一方、テラセイブの職員クレア・レッドフィールドは難民支援のために訪れた国で失語症の少年が描いた奇妙な絵と出会う。ウィルス感染者を描いたと思われるその絵をきっかけに、独自の捜査を進める。翌朝、ホワイトハウスを訪れたクレアはレオンを見つけ、その絵を見せる。この2つの関連性に何かを悟るレオンだったが、クレアには関係ないと言ってその場を立ち去る――。本作は、サバイバルホラーゲームの金字塔「バイオハザード」シリーズの人気キャラクター、レオン・S・ケネディとクレア・レッドフィールドの2人を軸に物語が展開するホラーアクション作品。森川さんと甲斐田さんが声を担当するのは、もちろんレオンとクレア。ゲーム「バイオハザード RE:2」以来の再共演となる。森川さんは「また戦いの日々がやって来るのかと思うと、早くも胸の高鳴りが抑えられない状態です」と心境を明かし、「表題のインフィニットダークネスとはいったいどういう意味を持つものなのか、新たなドラマでのレオンの活躍にご期待ください!」とメッセージ。「ついにドラマ化!?レオンとクレアにどんな展開が待っているのか楽しみです」とワクワクしているという甲斐田さんは、「昔プレステ版の2で犬に追い詰められ叫びながらプレイしてたのが懐かしい、恐怖に耐えられるでしょうか」とコメント。なお森川さんは、3月27日(土)の「AnimeJapan 2021」Netflixステージに登壇することも決定した。また今回到着したティザーアート第2弾では、シリーズ初のスーツ姿を披露。銃を構えるレオンと、ライトを片手になにかを探している様子のクレア、そして重要な舞台のひとつ、ホワイトハウスに向かうゾンビたちの姿も描かれている。そして、このホワイトハウスで偶然再会したレオンとクレアの新場面写真も到着。新しいシリーズの世界観を少し覗くことができる。「BIOHAZARD:Infinite Darkness」は2021年、Netflixにて全世界独占配信予定。(cinemacafe.net)■関連作品:【Netflix映画】ブライト 2017年12月22日よりNetflixにて全世界同時オンラインストリーミング【Netflix映画】マッドバウンド 哀しき友情 2017年11月17日よりNetflixにて全世界同時配信【Netflixオリジナルドラマ】オルタード・カーボン 2018年2月2日より全世界同時オンラインストリーミング2月2日(金)より全世界同時オンラインストリーミング【Netflix映画】レボリューション -米国議会に挑んだ女性たち-
2021年03月12日安藤裕子が本日発売となったシングル「衝撃」のMVを自身のYouTube Channelで公開した。「衝撃」は、安藤がTVアニメ『進撃の巨人』The Final Seasonのエンディングテーマとして細部までこだわって書き下ろした楽曲。MVでは安藤が大地に横たわり、様々な声色を使って歌いあげる姿が映し出されている。色調を抑えた映像も特徴的で、昼とも夜とも異なる独特の姿を見せる空の色、楽曲がドラマティックに展開するのに呼応するように縦横無尽に動くカメラワークにも注目だ。監督を務めたのは、カメラマンとしても活躍する川上智之氏。MVでは哀しみ、怒り、安らぎ、苦しみなど様々な感情が交差する模様が描かれており、『進撃の巨人』そして楽曲の世界観が見事に表現されている。安藤裕子「衝撃」MV配信シングル「衝撃」「衝撃」パッケージ購入用URLリリース情報安藤裕子「衝撃」本日発売1,300円(税抜)安藤裕子「衝撃」ジャケット【収録曲】01. 衝撃02. nontitle03. 花一匁■オリジナル特典・Amazon:メガジャケ・ディーラー共通(Amazon以外):チェンジングジャケット※特典は数量限定となるため、発売前であってもご予約状況によっては、先に特典プレゼントが終了する場合もございます。※特典を確実に入手いただけるよう、お早めにお近くのCDショップ、WEBショップで特典についてご確認をいただいた上でのご予約をお勧め致します。※特典につきましては、一部取り扱いの無いCDショップもございますので、詳細を店舗までお問い合わせください。また、ネット販売につきましても同様に、一部取り扱いの無い場合もございますので、各WEBショップの告知をご確認ください。タイアップ情報TVアニメ『進撃の巨人』The Final SeasonNHK総合にて毎週日曜24時10分より放送中※放送日時は変更になる場合がございます公式HPアニメ『進撃の巨人』The Final Season PV関連リンク安藤裕子オフィシャルサイト安藤裕子オフィシャルTwitter安藤裕子オフィシャルInstagram
2021年02月03日2月3日(水)に発売になる安藤裕子の最新シングル「衝撃」のジャケット写真と、CD購入者を対象としたオリジナル特典チェンジングジャケットのイラストが公開となった。「衝撃」は、現在放送されているTVアニメ『進撃の巨人』The Final Seasonのエンディングテーマ。オリジナル特典はアニメ描き下ろしの主人公エレン・イェーガーのイラストに、安藤本人が色付けをしたものとなっている。「衝撃」のエンディングタイアップのみならず、特典でも異例のコラボとなったのでぜひ手に入れてほしい。さらに、シングルに収録される「nontitle」が1月27日(水)11:00〜14:00放送の、FM802(80.2FM)『UPBEAT!』で初オンエアされることも決定。安藤裕子のコメントもオンエアされるとのことだ。【リリース情報】安藤裕子「衝撃」2月3日(水)発売価格:1,430円<収録楽曲>M1:衝撃M2:nontitleM3:花一匁・配信シングル「衝撃」: ・「衝撃」パッケージ購入用URL: <オリジナル特典>・Amazon:メガジャケ・ディーラー共通(Amazon以外):チェンジングジャケット※特典は数量限定となるため、発売前であってもご予約状況によっては、先に特典プレゼントが終了する場合もございます。※特典を確実に入手いただけるよう、お早めにお近くのCDショップ、WEBショップで特典についてご確認をいただいた上でのご予約をお勧め致します。※特典につきましては、一部取り扱いの無いCDショップもございますので、詳細を店舗までお問い合わせください。また、ネット販売につきましても同様に、一部取り扱いの無い場合もございますので、各WEBショップの告知をご確認ください。【放送概要】FM802『UPBEAT!』OA:月~木 11:00~1400DJ:加藤真樹子【タイアップ情報】TVアニメ「進撃の巨人」The Final SeasonNHK総合にて12月6日(日)24:10より放送※放送日時は変更になる場合がございます公式HP:
2021年01月26日個性的な役柄で、数多くのドラマや映画、バラエティー番組で幅広く活躍する人気俳優の木下ほうかさんに「50代からの生き方」を聞くロングインタビュー。先にお届けした【前編】では、「50歳でのブレイクについて」「人生を変えたバイクとの出会い」「結婚観」などについて、率直に話してくれた。【後編】では、「繊細すぎる性格」「死生観」についてなど、さらに“根掘り葉掘り”聞かせていただきます。■死んだら自分の身体はどうでもいい木下さんといえば、骨髄ドナーとして骨髄提供をしたことでも知られている。40歳のときに骨髄バンクにドナー登録をしたきっかけは、意外にも「好奇心でやり始めたこと」だという。「最初は“献血”です。“献血”ってどんなものなのかやってみたら、せんべいやドーナッツをもらえるし、献血ルームの居心地がすごくよくて、休みや撮影の合間に“献血”に行くようになりました。そこに『骨髄バンクのドナー登録にご協力をお願いします』というポスターが貼ってあったんです。でも、“献血”のようには簡単には手を出せないことだなと思って、深く考えないようにしていました。しばらくしてちゃんと調べたら、不安も解消されたのでドナー登録をしたんです」インタビューに答える木下ほうか撮影/佐藤靖彦登録してから5年後にドナー適合通知が届いて、骨髄提供を決意した理由は「後ろめたさ」なのだとか。「別に言うほどたいした思いではないですが。なぜ提供することにしたかというと、それまで生きてきて日々暮らしてきた中で、人にキツイことを言ってしまったり、子どものころからいろいろ悪いことをしてきたことに、どこか後ろめたさがあって。それが理由かもしれません。僕にとっては、手術の痛さも時間を取られることも大したことではないんです。それで誰かが死ぬほど喜んでくれる。患者さんとっては命に変わるんです。移植する側と移植される側のバランスが全然違うんですよね。この作業は面白いと思いました」木下さんの考え方は驚くほど合理的だ。「僕は臓器提供にも興味があります。ただ、すでに検体登録もしているので、臓器提供ができないんですよ。両方はできないので、死んだときの身体の状態で使い道を決めてもらえればいいんじゃないかと思ってます。宗教観もゼロですし、死んだら自分の身体はどうでもいい。もし僕に子どもがいて、その最愛のわが子が亡くなっても、子どもの一部だけでも誰かに使われることに賛成です。もちろん価値観はさまざまですから反対の方もいらっしゃると思いますが、僕は細胞の一部がどこかで生き続けるほうが、うれしいんじゃないかと想像します」今、生き方でいちばん大切にしていることを尋ねると。「なんでしょうね……。実はなんでもいい。信じさせてくれるなら宗教に入信もしますし、柔軟でいたいです。僕は、ものすごく矛盾している矛盾人間なんです。こだわりがあるわりにどうでもいいし、神経質なわりに無神経だし。ただ、理屈が通らないと感じたことをおかしいと思うだけです。納得できるなら、小さなこだわりも曲げられる。よくインタビューで好きな女性のタイプを聞かれますけど、好きになったらその人色に染まりますから。柔軟に魂売ります(笑)」■傷つきやすいし、傷つけやすい「性格は繊細です。つい、いろんなことが目についてしまうんですよね。話している相手が“退屈されているな”とか、飲みに行っても“帰りたがっているな”とか感じちゃうので、単純で鈍感だったらよかったのにと思うこともあります。それで打たれ弱いから、例えば、仕事で意見の相違があってもめたりすると、“言いすぎたな~”と落ち込むんですね」その繊細さが生きづらい反面、俳優という仕事だからこそ役立っている面もある。「対人間と演劇をやることにおいて、細かいことを表現したり読み取ることは、演技には重要だと思うんです。だから、傷つきやすい、傷つけやすいという性格が活かせる。僕の場合は、この仕事じゃなかったら自殺していたかもしれない」俳優になって40年あまり。出演作品は300作を超える。しかし「芝居は好きだけど、楽しいとは思っていない」という。「作品を作るという苦しみのほうが多いです。できあがった作品を見て、“もう一回やれたらもっといいものができるのに”と思いますし、後悔だらけですから。いつもクヨクヨしています。俳優を職業に選んだことに後悔はないですが、もしタイムマシンで戻れるなら、中学生からやり直してちゃんと勉強して、公務員になりたい(笑)。これも矛盾してますけど、安定して働ける職業について、結婚して子どもをつくって家族を持つという人生もあったなと。人生これでよかったのかなと、ときどきふと思うことはありますね」■人生100年時代。こんな恐怖はない「日ごろから、健康には気をつけています。基本的に電車移動ですし、エスカレーターはできるだけ使わないで階段を利用しています。極力歩くことにしているので、最寄り駅の3駅前で降りて歩いて帰るとか、そういう努力はしていますね。不安は腰痛と痔(じ)くらいです(笑)」50代になってからは「死に対する意識が変わってきた」と明かす。「自分もいつ死ぬかわからないし、死が身近な年代になってきたと思う。でも、若いころのような年をとる恐怖や、死への恐怖心はなくなってきました。今、いつ死んでもいいなって思えてます。今まで十分にやってきましたし、妻も子どもいないから、責任なく死ねるわけです。逆に下手したら、この先30年……もっと生きる可能性もあるし。元気だけどバイクにはもう乗れなくなって、そして孤独だったらって考えるとぞっとする。人生100年時代。こんな恐怖はないですよね」取材・文/井ノ口裕子〈PROFILE〉きのした・ほうか1964年1月24日、大阪府出身。1980年公開の映画『ガキ帝国』で俳優デビュー。数多くのドラマや映画、バラエティー番組などで幅広く活躍。俳優業のほか、映画製作活動の場も広げている。現在、映画『無頼』『レディ・トゥ・レディ』『大コメ騒動』が全国公開中。◎公式ブログ「ほうか道」
2021年01月17日個性的な役柄で、映画やドラマに欠かせないバイプレイヤーとして、数多くヒット作品に出演する俳優の木下ほうかさん。役者のみならず、近年はバラエティー番組などでも活躍。柔らかな関西弁で話す飾らない人柄も愛されている。1月24日で57歳、独身の人気俳優は「50代からの人生」をどのように考えているのか──。“根掘り葉掘り”聞かせていただきました。■続かないと意味がない「僕は、子どものころから年をとることが怖くて、ずっと18歳で止まりたいと思っていました。当時は年齢を重ねることは、衰える、醜くなる、動けなくなる、カッコ悪いことだと思っていたので、27歳くらいの人は“じじい”に見えてました(笑)。だから、30歳になるのも40歳になるのも嫌でしたし、ましてや50歳なんて“世が世なら寿命でしょ”って思っていました。でも実際30代になってみると“あれ?けっこうイケるじゃん”、40代になっても“あれ?まだ大丈夫だ”と思えて。50を過ぎて、自分の状態も仕事も今がいちばんいいなと感じてます」木下ほうか撮影/佐藤靖彦16歳のときに、井筒和幸監督の映画『ガキ帝国』のオーディションに合格し俳優デビュー。そのまま芸能界入りはせずに大阪芸術大学で演劇を学んだ後、吉本新喜劇に入団。3年の劇団員生活を経て25歳で上京。数多くのドラマや映画でキャリアを重ね、2014年放送のドラマ『昼顔~平日午後3時の恋人たち~』で注目を集める。さらに同年放送開始の『痛快TVスカッとジャパン』で「イヤミ課長」を演じ、50歳で大ブレイク。当時の心境を「複雑でした」と振り返る。「ブレイクするなら、もっと早く来てほしかったですよね。でも、若いころに売れていたら、たぶん調子に乗ってヤラカシていたと思うんですよ。いわゆる天狗になっていたかもしれないから50歳のときでよかったのかも。たくさんそういう人も見てきたし、年を重ねて今は怖さも知っているので。僕が心がけてきたことは、売れることよりも継続。たとえ一度目立ったりうまくいったりしても、続かないと意味がないですから」■売れたいと思っていたのに上京してしばらくは下積み時代を経験。「俳優をやめたいと思うこともしょっちゅうだった」と明かす。「僕は人生でしんどかった時期が2回あって。一度目は上京して2年目くらいの27歳のときで、仕事がなさすぎて絶望的になってやめようと思いました。二度目は、実はここ最近の50~56歳の間に何度かしんどい時期があったんです。あんなに売れたいと思っていたのに、実際に多くの人に知られると、視線を感じたり行動をSNSで発信されてしまったり。そういうことがちょっと怖くなりました。あとは、ありがたいことに2015年から2016年に同クールで連続ドラマ3本っていうのを2回やらせていただいて、ややオーバーワークのキツさもありましたね。はたから見ると何が不服かと思われるかもしれないけど、俳優の仕事は将来が不確かすぎて、不安度が高いと思うんです。資格もないし、売り上げを数字で示せるわけでもないですし。さらに必ず本人じゃないとできないから、体調管理も万全にしておかなければならない。そもそも演者として切られずに使われるのか。そのプレッシャーと発散できないストレスが常にありました。逆に、お金がなくて自主映画を作っていた若いころのほうが、楽しめていたかもしれない」それが、一昨年の初夏にバイクという趣味ができて一変。「僕は、ゴルフや釣りもやらないし、麻雀やギャンブルも一切やらない。プライベートで楽しむ趣味がなかったんです。だから休日恐怖症で、震えながらテレビの前で横になって過ごしてました。それが、たまたまネットサーフィンしていて見つけたバイクを購入したことから、人生が変わったんです。20代のころに乗りたかった70年代のスズキGT550というバイクで、ひと目惚れでした。それから休日は天気がよければ、どこか走ってますね。バイクに乗るようになって、仕事でうまくいくことが必ずしも幸せじゃないとわかった。逆に、仕事への意欲も出てきたし(笑)、バイクを通じて出会いも増えたし。何より気分がいい。ずっと笑ってますね」さらに、もうひとつ増えた仕事以外の楽しみが、キックボクシング。「役者や撮影部のスタッフ20人くらいの同好会で、週に1回、ボクササイズ的なことをやってます。それも面白くて、生きがいになっているかもしれない。今はコロナで無理ですけど、トレーニングの後にそのメンバーで飲みに行ったりもするんですが、10代~50代までさまざまな年齢の人がいるので楽しいですね。たぶん僕がいちばん年上だと思うけど、子どもでもおかしくない年齢の人とも、年の差を感じないでしゃべれるタイプなので(笑)」「50を過ぎて、楽しみがふたつできた」と喜ぶ一方で、熱中できる趣味が必要だったのは、「独身というのが大きい」とも語る。■結婚は常に思っています「家族がいれば、趣味がなくても向き合うものはありますからね。結婚は常にしたいと思っています。よく誤解されるけど、結婚したくないわけじゃなくて、離婚したくないから慎重なだけなんです。結婚するときと同じ気持ちで10年後もいられるのか、何があっても支え合えるのかとか、いろいろ考えてしまうので。正直、好意的に前向きに思ってくれた人もいました。でも、思う人には思われないのが世の常ですから難しいですよ(笑)。もし今後するとしたら、結婚生活のイメージはふたつあって。ひとつは子どもがある暮らし。それがイコール結婚だと思ってきたので。もうひとつは、熟年同士が寄り添って生きるパートナーとしての結婚。一緒に旅行に行ったり、寂しかったら動物を飼ったりして。もしくは、相手に子どもがいる人との結婚もありかな(笑)」「でも、そんなこと言いながら、ず~っとひとりかもしれないですしね」と、諦めぎみな発言をする理由は。「僕は、よくも悪くも自由すぎるので、その自由が結婚によって奪われてしまうのは嫌だなというのもちょっとあります(笑)。気難しいですしね、僕は。例えば、現場でシナリオに注文つけたり、撮影を止めて提案して話し合いを求めたり、めんどくさい人だと思います」■好感度が欲しい『痛快TVスカッとジャパン』のイヤミ課長に代表される、意地悪でイヤミな役を演じさせたら右に出るものがいない木下さん。しかし、人知れず葛藤もあるようで……。「イヤミな役も、実はマイナーチェンジしているんです。でも、そういう演技は削られることが多い。僕に求められているのは、やっぱりわかりやすい、いつものキャラなんですよね。でも諦めずに日々トライしています」逆に、カッコいい役の演技を主演で見てみたいが。「それ、ぜひ書いてください(笑)。ただ、主役をやると困ったことに、あとは落ちるしかない。継続が難しいですよね。それより今、いちばん欲しいのは好感度なんです。たまには好感度のいい役もあって。昨年1月クールのドラマ『アライブ がん専門医のカルテ』で腫瘍内科医の役を演じたんですが、それはイヤミのない人ですごくイメージアップしました(笑)。一時的でかまわないから好感度を上げて、CMに出たいんです(笑)。老後のためにまとまったお金を稼ぎたい。それで安心したら、あとはイヤミな役でも何でもやりますよ」今回の取材では私服で登場してくれた木下さん。ファッションのこだわりは……。「ブランドにはこだわらないですけど、ちょっとかわいい服が好きです。50代にしては若作りかもしれないですけどね。昔“ちょいワルおやじ”が流行(はや)ったように、”ちょいカワおやじ”を流行らせたい。好感度上がりそうじゃないですか(笑)」※インタビューの後編は明日17日(日)12:00公開予定です。取材・文/井ノ口裕子〈PROFILE〉きのした・ほうか1964年1月24日、大阪府出身。1980年公開の映画『ガキ帝国』で俳優デビュー。数多くのドラマや映画、バラエティー番組などで幅広く活躍。俳優業のほか、映画製作活動の場も広げている。現在、映画『無頼』『レディ・トゥ・レディ』『大コメ騒動』が公開中。◎公式ブログ「ほうか道」
2021年01月16日「モテるために生きている」と公言し、若い女性から絶大な人気を誇る“モテクリエイター・ゆうこす”こと菅本裕子さん。近年はYouTuberやライブ配信者を育てる事業にも乗り出し、実業家としての手腕も発揮。その活躍ぶりには、自身がインフルエンサーとして培った“伝える力”が役立っていたそう。思いを言葉にするには、まず自分を知ることが必要。――もともと10代の頃にHKT48のメンバーとして活動されていた菅本さんですが、“実業家”と言われることにはもう慣れましたか?菅本:そうですね(笑)。最初は社員が2~3人しかいない小さな会社だったのですが、ようやく20人以上に増えたので、最近やっと実感がわいてきました。――22歳で起業を決めた理由は?菅本:アイドルを辞めた後、しばらく仕事がなくてニート生活を送っていたんです。そこで自分を冷静に見つめ直した時に、「元アイドル」という経歴だけだと弱いなと思って、「モテクリエイター」という肩書を思いつきました。“モテ”というニッチでキャッチーな発信内容に絞ること、それでいて、会社であることで仕事の依頼も受けやすいだろうし、運も巡ってくると思ったんです。――周りからの“見え方”を意識することが大事なんですね。菅本:それに気づけたのは、小さい頃からSNSをやっていたことが影響していると思います。多くの人の反応を得るには、“何をやっている人か”がわかりやすいほうがいいと思い、実践してみました。――スキンケアブランドやルームウェアのプロデュース、さらにYouTuberとしての活動など、モテをテーマにさまざまな発信を行ってきた菅本さんですが、その一方で、最近はインフルエンサーの育成に力を入れているそうですね。菅本:せっかくインフルエンサーとして道を開拓してきたのだから、失敗も含めて自分の経験をたくさんの人と共有できたらいいなと思い、人を育てる方向に目を向けることに。そのタイミングで、会社の人員も大幅に増やしました。1人のお仕事だと、どうしてもSNSのいいね!数に結果が左右されてしまうことが多いのですが、今はチーム全体として考えられるようになり、本来やりたかったことから逸れないようになりました。チームのみんなに感謝ですね!――徐々に事業を拡大していくなかで、特に難しいと思ったことはありますか?菅本:やっぱり、誰かと一緒にコミュニケーションをとりながら仕事をすることの難しさは感じました。特に今は“個”の時代といわれるほど、たとえば動画編集にしろ商品の販売にしろ、1人で何でもできちゃう時代じゃないですか。私自身、もともとYouTubeは企画から編集まで1人でこなしていたので、それぞれの分野にプロの方がいる意味もわかっていなかったですし、「誰かに任せること」がカッコ悪いと思っていたんですね。でも実際は、技術を持った人に任せることでクオリティも上がるし、時間も効率化できる。そう思ったからこそ、信頼できるチームに自分の意思を共有して、「任せられることは任せる」という方針をとるようになっていきました。――自分の意思をきちんと共有するために、日頃から意識していることとは?菅本:自分が「こうしたい」という気持ちを、相手の機嫌を損なうことなくきちんと説明することですね。仕事って、どうしても相手にいいところを見せたくなるのですが、きちんと本音が伝わらないと意味がないので。「私はこう思っています。なぜなら…」と、理由をていねいに説明して掘り下げるようにしています。――思いを言葉にすることって、意外と難しいですよね。菅本:そうですね。そのためには、まず自分のことを知る必要があると思います。たとえば、旅行や美術館に行った時に「素敵だった」のひとことで終わらせずに、ちゃんと感想を文章にまとめることも大事。私は日頃からSNSで投稿していたので、気持ちを言葉にする習慣が身についているのは良かったと思っています。――最後に、今後の目標や展望があれば聞かせてください。菅本:事業の展望はいろいろあるのですが、最終的には「ずっとモテていたい」です(笑)。それは、恋愛でも仕事でもそう。自分の気持ちと相手の気持ちを大事にできる人こそが“モテる人”だと私は思っているので、基本的にはお互いがWin-Winの関係でいられるのが理想です。「自分が与えてあげているんだよ」というおこがましい気持ちになるのではなく、相手のWinも大事にして、みんなの気持ちが動くような商品やサービスをこれからも作っていきたいです。菅本裕子1994年生まれ、福岡県出身。株式会社「KOS」代表。タレント、モデル、SNSアドバイザー、YouTuberなどさまざまな顔を持つ。著書に『共感SNS 丸く尖る発信で仕事を創る』(幻冬舎)など。コート¥27,000ジャンプスーツ¥18,000(共にメゾンスペシャル/メゾンスペシャル 青山店 TEL:03・6451・1660)ボウタイブラウス¥56,000(コート/イザ TEL:0120・135・015)イヤリング¥20,000リング各¥9,000(以上プティローブノアー TEL:03・6662・5436)シューズ¥54,000(ミスタ/ジャック・オブ・オール・トレーズ プレスルーム TEL:03・3401・5001)※『anan』2020年12月30日-2021年1月6日合併号より。写真・岡本 俊(まきうらオフィス)スタイリスト・入江陽子(TRON)ヘア&メイク・サイオチアキ(Lira)インタビュー、文・瀬尾麻美(by anan編集部)
2021年01月03日福山雅治撮影/廣瀬靖士今年デビュー30周年を迎えた福山雅治が、6年8か月ぶりにオリジナルアルバムをリリース。タイトル『AKIRA』は17歳のときに亡くした父親の名前だ。その理由とは、父への思い、初めて明かした胸中――。■父の闘病生活が表現欲求の原点「“AKIRA”という名前のアルバムを出せたらいいなという構想自体は、3~4年くらい前からあったんです。“AKIRA”ってアルファベットで書くと、僕のなかでは匿名性があるんですよね。世界的に有名なアニメもありますし、抽象的で記号っぽいというか。それで“AKIRA”というタイトルはアルバム作品としてもありだなと思っていました」その温めてきたタイトルを今回のアルバムにつけたきっかけは、自身の年齢が父親の他界した年齢に近づいてきたことが大きかったという。「自分のソングライティングや何かを表現したいという原点のひとつには、17歳のころに見た父親の闘病生活の1年にあった」と、振り返る。「父親はがんで1年間、闘病していました。当時は今のように緩和ケアでがんとともに生きるQOL(クオリティー・オブ・ライフ)なんていう考え方は、ほぼなかったんじゃないかな。なので、放射線を当て、身体にメスを入れ、抗がん剤を飲み……ありとあらゆる積極治療をしていた1年でした。母親は、高校生だった僕と兄貴のために朝飯を作り、仕事に出かけ、夕方いったん家に戻ってきて晩飯を作って、夜は病院に泊まりがけで父親の付き添いをするという、非常に過酷な時間を過ごしていました。なんとか生きたい、病に打ち勝ちたいという思いで積極治療をしていたんでしょうけど、みるみるやせ細ってゆく。父親もまだ50代前半で、母親も40代と若かったので、可能性にかけていたんでしょうね。ただ、近くで見ている僕としては、どちらも消耗していっているのがわかるから“いや、もうこれ以上はやめてほしい”と思ってた。でも、治療をやめてくれとも当然言えないですし。そのわりには、学校に行ってまじめに勉強するかっていったら、やっぱりまだ子どもだからまじめに勉強しない。校則で禁止されているバイクの免許を取ったのが学校にバレて、母親が学校に呼び出されちゃったりして。なんか最悪なわけですよ(笑)。本当に、母親にとってみたら過酷な日々だったと思うんですよね」その後、父親が亡くなり、母親を安心させるために地元・長崎の会社に就職した。「一応、就職はしましたけど“母親を安心させるため”という動機だけで働いていると、(自分自身を)やっぱり納得させきれないわけですよね。ここにいてもこれ以上の変化はないし、母親のためだけに生きていくっていうのは、なんか違うという思いで、音楽をやりたくて上京しました。父親の死をきっかけに自分の精神に起こった感情、親戚縁者との関係、お金のこと……いろいろなことが起こったので、とにかくこの状況から、この家から、この街から逃げ出したいっていうのがありました。僕も家族も、とにかくあの1年がすごくしんどかった。そのときの苦しさから解放されるために、音楽に没頭したことが、自分がシンガー・ソングライターとして表現をしたいという動機のひとつになっているんだなと、改めて思います。そのすごく精神的にダメージを受けた体験を、何かしら作品という形に昇華させないと、苦しいだけの記憶のまま抱えて生きていくことになってしまう。おそらくそういうことを本能的にわかっていたんでしょうね。これは作品を作ってアウトプットしないと生涯、精神的にしんどいままだって感じてました」■父親の歌を作ることはデビュー時からテーマタイトル曲『AKIRA』では、初めて父との別離をテーマに描いている。「デビュー当時から、父親の死のことや、そのことで受けた体験っていうのは歌にしようとはしていました。だけど、楽曲として自分で納得できるものを作り上げることはできずにいました。デビュー当時は、僕自身のソングライティング技術や表現技法が足りず、納得できるところまで到達しなかった。でも、自分の中には、描きたいテーマとしてはずっと心の中にあった。トライし続けていたんですけど、なかなかに難しいテーマだから、『AKIRA』も最後まで迷いながら直していました。でも、この1曲、このアルバムは、あくまでシンガー・ソングライターとしての再出発点だと思います。ソングライティングをやりたい、表現したい、そうじゃないと、あの17歳当時の1年間で自分が感じた苦しい思い出から、自分自身を救済することができない。それが、僕の表現の出発点――だとするならば、わずか1曲、わずか1枚のアルバムだけで、表現しきれるかっていうと、やっぱりそうはならなかった。だから、父親のことをこれからも歌っていくでしょうし、僕自身の死生観を表現していく始まりの1曲であり、始まりのアルバムなんだろうなと感じています」父親との思い出で、心に残っていることを尋ねると、「小学校低学年のころに、自転車に乗る練習を一緒にしてくれたことも覚えているし、何かっていうと楽しいこと面白いことを提案してくれてはいましたね。長崎の松枝埠頭でフェラーリやランボルギーニなどの世界のスーパーカーが集まるスーパーカーショーがあって、兄貴と僕を連れてってくれた。“スーパーカー乗りたか~!!”みたいなことを言ったら、フェアレディZっていうスポーツカーを、たぶん麻雀仲間からでしょうね、借りてきてくれたんですよ。“スーパーカー持ってきたけん、ドライブ行こうや!!”って。そういうところはいい思い出のひとつです。ただまあ、飲ん兵衛で(笑)。小学生のころ、学校に行く通学路の稲佐商店街を歩いてると、向こうから一升瓶を持って、じゃぶじゃぶ飲みながら、朝から千鳥足のおじさんが歩いてくる。“怖~い人が来たな”と思ったら、それは父親で。そしたら父親が言うわけですよー、“お~雅治、ちゃんと勉強してこいよ”って。“ウソだろ!!”って思いますよね(笑)。この人には言われたくないなって、子ども心に思いました」しかし、いわゆる普通の人とは違う生き方をしている父親のことを、憧れの目で見ていたところもあったと語る。「酔っぱらっているときは、“宿題やったか?”とか言ってましたけど、普段は勉強の話は一切せずに、与太話っていうか冗談みたいなことばっかり言っていて、そういうところは好きだったんですよね。なんか自由に見えたというか、“自由に生きている人なんだ”って思っていました。フーテンの寅さんじゃないですけども、そういうフーテン感みたいなところに、なんとなく自由な風を感じるところが、憧れというか“ほかの父ちゃんと違ってカッコいいな”というふうに、子ども心に思っていましたね」自身と似ていると感じるところは?「いろいろ似ていると思います。すぐ何でも冗談めかして言ったりとか、何か面白いことがないかなと探していたりとか、人を楽しませようとか、面白がらせる感じとか、そのサービス精神においては、とても似ているんじゃないですかね」■ファンは育ての親拾ってもらった!コロナ禍で迎えることになったデビュー30周年。振り返っていちばんに思うことは、ファンへの感謝だと言い切る。「もう一も二もなく、“ファンのあなたにありがとう!!”なんですよ。僕のエンタメ人生の生みの親である所属事務所のアミューズにはもちろん感謝ですが、育ての親は、まぎれもなくファンのみなさまなわけで。ライブだってお客さんが減っていったら単純に開催できなくなるわけですからね。デビュー当初は、音楽的タレント(才能)ってものがほとんどない、気持ちはあるけど腕がない状態。ファンのみなさんは慧眼だったんでしょう。きっとこの人は、いつか何かになるんじゃないかと予感して応援してくださっていたのかもしれないし。そういうファンのみなさまの支えによって、僕自身が音楽的、技術的な向上をしていくための時間の猶予を与えていただいたわけですね。ファンのみなさんに拾ってもらったっていう。それに尽きますね」30年間、アーティスト、俳優として、第一線で活躍し続ける福山が大切にしていることとは――。「人って変わると思うんですよ、見る側も見られる側も。もちろん変わらないところもありますけど、趣味とか好みとか多かれ少なかれ日々変化していく。だから、そのときそのときの感動や今、何に自分が興奮しているのかを自分でわかっていることが重要。それは音楽もそうだし、映画やドラマもそうだけど、そのときどきにいいと思ったものを自分なりに昇華して表現していきたい。これは自分らしくないからやめておこうということも、もちろんありますけど、基本は“いや、それはないんじゃないの?”って、こちらが驚くような斜め上からの新しいオファーを受け続けられたら、と思っています。どういうことかというと、そのオファーをくださった人たちにとってみたら、まだ見ていない新しい福山が見たいって思ってもらえてるわけで。例えば“夜の帯のキャスターをやりませんか?”みたいな話がきたら“いやいや、できないですよ”ってなりますけど、それくらい意外なオファーが来ると……とてもうれしいです(笑)。エンターテイメントというのはキャリアを重ねてくると、先入観やイメージが固定されがちなので、この人と仕事したいなとか、この人のこういうところを見たいなとか、思われ続けたいですよね。そういうふうに求められ続けたら、エンターテイメントの仕事をしている人間にとっては幸せですよね」20代のころから変わっていない、現状に甘んじないチャレンジする姿勢こそが、福山雅治の輝きの源なのだろう。12・27オンラインライブ開催!「コロナ禍で僕も非常にいろいろなことを迷い、不安になったし、心配事が絶えない1年でした。この冬も気をつけて日々を過ごしていかなければいけないですが、少しずつエンターテイメントやスポーツの出番が来ていると思うんですね。デビュー30周年がスタートするキックオフライブは急きょ内容を変えて無観客で開催したり、故郷・長崎は稲佐山で開催しようとしていた野外ライブや、全国ツアーもすべて来年に延期になってしまいました。だけど、みなさんとこの1年を過ごしてきたことをかみしめながら、いろいろ大変だけど生きていこうよ、と。そして来年は必ずやライブで会おうね、と。そういう前向きな気持ちになれるようなオンラインライブ(12月27日)を、アルバム『AKIRA』をもって表現しようと思っています。来年はきっとよくなることを信じて。“生きていれば何とかなる”という言葉がありますけど、この時代をともに元気に生き抜きましょうね!」奇跡の51歳!秘訣は筋トレと検査「外側はもちろん老けていきますけどね(笑)。筋肉をちゃんとつけておけば、わりと元気でいられるので、週に1回はジムに行ってウエートトレーニングはしています。あとはジムの中で走るくらいですね。それはもう20年くらい続けてます。代謝のいい身体を維持することによって、内臓も脳も活性化するので、トレーニングは続けたいと思っています。思考的にもクリアでいること、身体的にもすっきり動ける状態にしておくことは心がけています。あとは検査ですね。“もう来ないでください!”って言われるぐらい行きますから(笑)」 ニューアルバム『AKIRA』/表題曲はじめ『心音』『革命』『始まりがまた始まってゆく』の初音源化など全17曲を収録(12月8日発売、通常盤:3300円税込み、ユニバーサルミュージック)取材・文/井ノ口裕子ヘアメイク/新宮利彦(VRAI Inc)スタイリスト/申谷弘美衣装協力/CMMN SWDN
2020年12月09日芥川賞&文藝賞をW受賞した若竹千佐子のベストセラーを、沖田修一監督が田中裕子を主演に迎えて映画化した『おらおらでひとりいぐも』。この度、田中さん演じる桃子さん、75歳の毎日のルーティンを収めた特別動画が公開された。「朝の時短!」「シンプルライフ!」「これがわたしの新習慣!」など、近頃、YouTube上でも見かける“ルーティン動画”。今回到着した本作の主人公・桃子さんのルーティンは、「MORNING(朝食)」「HOSPITAL(病院)」「LIBRARY(図書館)」「DAUGHTER(娘)」「MAINTENANCE(メンテナンス)」からなる。75歳の桃子さんが過ごす毎日の様子がコミカルに描かれているが、やがて、そのルーティンは徐々に桃子さんの脳内へシフト。歌謡ショーの開催や、心の声=寂しさとのダンスなど、桃子さんの知られざる脳内ルーティンも垣間見えてくる。本作では、そんな桃子さんの過ごす日々に寄り添いながら、至るところで頭の中で鳴り響く彼女の声が飛び出し、思いもよらぬところまで観客を連れていく。沖田監督による丁寧に積み上げられたリアリティとユーモアが桃子さんの佇まいと見事に掛け合わされた本作。いつもの居間や病院、図書館、歩き慣れた道すがら、静かな一人暮らしとはかけ離れ、賑やかになっていく様を確かめてみて。『おらおらでひとりいぐも』は全国にて公開中。(text:cinemacafe.net)■関連作品:おらおらでひとりいぐも 2020年11月6日より公開© 2020 「おらおらでひとりいぐも」製作委員会
2020年11月09日フリーアナウンサーでモデルの青木裕子(37)が、7日発売の『VERY12月号』(光文社)に夫でお笑いコンビ・ナインティナインの矢部浩之(49)と登場。夫婦そろっての登場は約5年ぶりとなり、雑誌では初めての夫婦共演となる。また、初の家族ショットも公開した。今回の撮影に関して、青木は「皆さんの前で家族写真を撮るというシチュエーションに加えて、夫との共演はとにかく恥ずかしさが先に立ったり、興奮している息子たちの言動や行動がいちいち気になってしまって、…私が一番ダメでしたよね」と普段とは違った撮影に苦戦したようだが、「本当にいい記念になりました!」と喜びを語った。また、矢部も「妻と手を取り合ったり、見つめ合って写真を撮るなんて、結婚式以来? カメラマンさんからくるリクエストに心底照れました」と久しぶりの夫婦での撮影に照れていたようだ。
2020年11月07日安藤裕子最新MV『一日の終わりに』を短編映画化した、齊藤工監督作品『ATEOTD(アテオッド)』の全国公開が決定し、併せてポスタービジュアルと場面写真が公開された。本作は、8月末に俳優・フィルムメーカー・白黒写真家など、マルチに活躍する齊藤工が監督・企画・監督を務め、安藤裕子4年ぶりの新アルバム『Barometz』収録曲、『一日の終わりに』のMV(7分28秒)をショートフィルム化した作品。タイトルの『ATEOTD』とは、『一日の終わりに』の英訳「At the end of the day」の頭文字を繋げた略語で、100年に一度の疫病が蔓延する終末世界を舞台に、家族も失い、自身もまたその病に蝕まれる運命を背負いながら、天涯孤独にただ日々その一日を生きぬく男女の儚い夢と希望を繊細に描き出している。劇中のイラストは、すべて安藤が手掛けた。安藤の楽曲とイラストが持つ世界観と、齊藤工の想像力が織りなす物語を彩るのは、実力派俳優・門脇麦と宮沢氷魚。本作は、9月25日(金)よりイオンシネマ板橋ほか全国で上映される。緊急事態宣言下に、リモート映画制作プロジェクト「TOKYO TELEWORK FILM」(TTF)を発足させ、映画館支援「Mini Theater Park」を通じて積極的に活動してきた齊藤。本作でも、コロナ禍の現在と真摯に向き合うテーマを内包しながら、今この世界を生きる全てのひとに希望の光が差し込むような救いの力を提示している。孤立無援のモノクロームの世界の中で、きっとどこかにいる“あの人”に会いたい、触れたいという願いを糧に、一日をひたむきに生きることで起こる色彩豊かな奇跡の物語を堪能してほしい。また、本作の上映とともに清水康彦(MANRIKI)監督によるリモート作品、TTF#6『でぃすたんす』および本作のメイキング映像も併映となる。こちらは遠藤賢一演じる仕事に熱心な男の物語。妻(板谷由夏)が「コロナが落ち着くまで実家にいます」と娘を連れて出ていき、男はオンラインラウンジの女性(筧美和子)と関係を進めていく。映画館でチェックしてほしい。■「一日の終わりに」MV【リリース情報 】安藤裕子『Barometz』8月26日(水)発売 品番:PCCA-04958価格:3000円(本体価格)+税Loppi・HMV限定盤(豪華ハードカバーブック 特別パッケージ仕様):BRCA-00110/4000円(本体価格)+税Loppi・HMV限定盤につきましては完全限定生産となります。 HMV&BOOKS online、ローソン・ミニストップ店頭のLoppi端末、および全国のHMV店舗にて購入可能です。◆収録楽曲(2形態共通)01. バロメッツ02. 一日の終わりに03. Little bird04. Tommy05. スカートの糸06. 空想の恋人07. 恋しい08. 曇りの空に君が消えた09. 箱庭10. 青の額装11. coda12. 鑑■「Barometz」購入URL: ■「Barometz」配信URL: 『ATEOTD』9月25日(金)、イオンシネマほか全国公開TOKYO TELEWORK FILM #6『でぃすたんす』も同時上映
2020年09月15日戸塚純貴撮影/渡邉智裕娘が好きすぎて、同じ大学に入学してしまったシングルファーザーをムロツヨシが演じ、お茶の間に笑いと癒しを届けているドラマ『親バカ青春白書』(福田雄一監督)。ガタロー(ムロ)&さくら(永野芽郁)親子の同級生で、ハイテンションのユーチューバー、根来役を演じる戸塚純貴が注目を集めている。ジュノンボーイ出身のイケメンなのに面白い、“自称・福田組の秘密兵器”の素顔とは――。■福田組の秘密兵器!?「“ジュノンボーイなんです”って言うと“ウソでしょ?”って言われます(笑)」飾らない素顔の魅力で、数多くの福田作品にも出演している。「福田組の撮影は福田さんを笑わせるために全力で臨んでます。自由にさせてくださるぶん、プレッシャーと責任感がすごくあります。でも、出来がよくないと“戸塚、ホントにそれでいいの?”と言われるので、“いや~、違いました。もう一個あります!”って。毎回、ぶつかり稽古みたいな感じです(笑)」主演のムロツヨシは尊敬する俳優であり、親しい先輩でもある。「年に1回、ゲン担ぎで年の初めにサシで飲むんですけど。去年の報告とか今後の目標とかを聞いてもらってます。絶対に褒めてくれない先輩ですけど、ムロさんの話はいちばん胸に刺さりますね」コロナ禍での初めてのドラマ撮影は、今までと勝手が違って戸惑うこともあったという。「ドライ(カメラ無しで行われるリハーサル)のときは、必ずフェイスガードをするんですけど。最初に作ってくれたものはがっちりカバーしすぎて、お互いの台詞が全然聞こえなくて“何しゃべってるかわかんない”みたいな感じで(笑)。それから、どういう形が一番いいのか、フェイスガードとの向き合い方をみんなで考えましたね」俳優チームからも、改良のアイデアを思いつくとリクエストしたそう。「助監督さんでフェイスガード職人と呼ばれている人がいて、オリジナルで作ってくれるんです。みんなで話し合って、耳の部分は開けておこうとか、角が尖ってるから肌が切れちゃうんじゃないかとか……いろんな考慮をして、改良に改良を重ねて、最終的に首から下げるタイプの理想的なものが出来上がったんですよ。役者それぞれ専用のマイ・フェイスガードに“ネゴロ”とか名前を書いて、ずっと使っていたので後半はみんなボロボロでしたね。正直、付けたり外したりするのは大変でしたけど、だんだん愛着が生まれて「ないと落ち着かない」みたいな感じになってました(笑)。大変なこともちょっと笑いに変えられるような、和やかな現場だったと思います」■30代目前「これからが始まり」ドラマと連動して配信しているYouTubeが150万回再生するなど話題だが、実は戸塚自身も早くからのユーチューバ―だったとか!?「5年前から人知れず、我流の落語とか、自分で自分の経歴を答える“クイズ早押し戸塚純貴”とか、自作自演の動画を上げてました。驚きの再生回数の少なさでしたけど(笑)」来年は、俳優デビュー10周年。「30代を前に、やっとひとりの俳優として見てもらえるようになってきたかなと感じるので、これからが始まりだと思ってます」リアル青春白書「切ない中3の夏の失恋」ドラマではフラれ動画でPVを稼いだが本人は?「中3のときに、隣の席のバレー部の女の子をすごく好きで。僕は野球部で、2人とも部活を頑張っていて。夏の大会の前に、放課後の教室で“つき合ってください!”って告白したんですけど、“バレーに集中したいから”ってフラれました。俺のこと好きだったのか、好きじゃなかったのか?卒業までずっと考えてて。もう一度聞く勇気はなく、結局そのまま終わりました(笑)」休日は「朝6時から草野球」休みは、だいたいサウナと野球という戸塚。「俳優の升毅さんがオーナーの野球チームに所属していて、朝の6時からプレイしてます。升さんは野球が大好きでプレイもされるんですよ。僕のポジションは内野で、セカンドが多いかな。俳優と一般の方が半々くらいのチームで、メンバーには、ジュノンボーイの大先輩の姜暢雄さんもいます」コロナ禍での家族交流「宅配で届く父のカレー」地元は7月下旬までコロナ感染者ゼロだった岩手県。「コロナ禍になってからは帰省してませんね。親も“帰ってこなくていい!”って、言います(笑)。仲はいいほうなので、普通に連絡はとっていますけどね。父が作るカレーがおいしくて大好きなので、食べたくなると頼んで送ってもらってます。最近も、冷凍してタッパにパンパンに詰めたのを6個くらい、デカい段ボール箱で送ってくれました」戸塚純貴(とづか・じゅんき)’92年7月22日生まれ。第23回ジュノン・スーパーボーイ・コンテストで理想の恋人賞を受賞。’11年、『花ざかりの君たちへ』でドラマデビュー。10月から主演ドラマ『純喫茶に恋をして』(CSフジテレビ)もスタート『親バカ青春白書』/日本テレビ系日曜夜10時30分~「福田組の中でもハートフルな作品に参加できて、とてもうれしいんですが、本気で告白するシーンを福田さんの前で演じるのは初めてだったので、すごく恥ずかしかった」(戸塚)取材・文/井ノ口裕子
2020年09月13日田中裕子が15年ぶりに映画主演を務め、『横道世之介』『モリのいる場所』などの沖田修一監督が描く『おらおらでひとりいぐも』から、製作現場レポートとメイキング画像が解禁となった。蒼井優、田中裕子の一挙手一投足に注目!クランクインから、ちょうど10日が経った2019年11月21日。沖田組は関東圏のお寺でロケを行っていた。雲ひとつない秋晴れのロケ日和、撮り進められていったのは、田中さん演じる主人公の「桃子さん」が亡き夫・周造のお墓参りに訪れる一連のシーン。汗ばむくらいの陽気の中、沖田監督をはじめスタッフ陣はキビキビと動き回り、準備を整えていく。冬至まで約1か月、17時ごろには陽が沈んでしまうことと撮るべきカット数を考えると、言うまでもなく悠長には構えていられない。しかし、スケジュール的にはタイトなはずなのに、不思議なくらい現場に流れる空気が穏やかに感じられる。これぞ、どんな時や状況でも声を荒げることがない監督の温和な人柄が反映された、沖田組ならではの雰囲気。それでいて、各セクションがしっかりとプロの仕事をする。かくして、ロケは小気味よく進行していった。田中さんが墓地へと1人歩いていくシーンから一転、桃子さんの頭の中で繰り広げられる大勢での行進の撮影ではキャストも増えて現場がにぎやかに。周造役の東出昌大をはじめ、桃子さんの分身的存在である「寂しさ」1・2・3を演じる濱田岳、青木崇高、宮藤官九郎、彼らとは異なる諦念的な感情が分身となった「どうせ」役の六角精児に「ばっちゃ(桃子の祖母)」役の大方斐紗子に子役たちが一堂に会するということで、衣装部とヘアメイクチームは大わらわだが、やはりどこか和やかなのは、さすが沖田組と言ったところ。また、出番は夕方からだったが、若き桃子役の蒼井優もすでに現場入りして、一部始終を見守っている。そんな中、沖田監督が「ここでは桃子さんを、みなさんが一緒になって『がんばれ~っ』と応援するような感じにしたいです」と演出意図を伝え、段取り~カメラテストへ。「寂しさ」トリオが桃子さんの背中を押したり掛け声をかけたり、「どうせ」と「ばっちゃ」も息を弾ませながら坂道を歩いては「ホレ、ホ~レ」と場を盛り上げるさまを、沖田監督が目を細めて楽しそうに見つめている。途中、楽器の音が出なくなるといった小さなトラブルもあったが、無事に撮り切って次なるシーンへ。続いては、周造の墓前に“3人の桃子”が並び、夕焼けを見つめる情緒的なシーン。陽は刻一刻と傾く日没間近、辺りが暗くなるにつれ小高い丘の墓地に吹く風の冷たさが身に染みてくる。それでも蒼井さんは自身の出番がない時間も現場に残り、田中さんの一挙手一投足を目で追う。あたかも、その動きや仕草を焼きつけようとしているかのように──。そして迎えたラストカット、3人の桃子が同じタイミングで夕陽の方へ振り向く芝居に、沖田監督の「OKです!」の声が響く。空を見ると、少しずつ星がまたたき始めていた。ハプニングもアドリブで対応!田中裕子の女優としての凄みお寺でのロケから2週間近くが経ち、撮影も終盤へ。この日は横浜元町の老舗ダンスホールを借り切って撮影が行われた。人生に大切なのは自由か、愛か?桃子さんの自問自答が妄想となってふくらみ、居間の襖を開けた先の“脳内コンサート会場”で丁々発止に発展していくシークエンスは、映画版「おらおらでひとりいぐも」ならではの見せ場のひとつ。バックバンドを従えて、50~60人ほどの観客を前に周造との永遠の別れに対して抱いた思い(※ちなみに、歌のタイトルは「くそ周造」である!)を歌いあげる桃子さんの姿は、さながらリサイタルのよう。その美声に聴き惚れていたのもつかの間、1人の客のヤジによって会場の雰囲気が一変。桃子さん擁護派対非難派が揉み合い、警備員に扮した「寂しさ」トリオが止めに入る…といった展開を見せていくのだが、若干いつもの沖田組よりもテイクを重ねたのが、客の投げたペットボトルが桃子さんの額に当たるカットだ。実はこの撮影でフレーム外からペットボトルを投げているのは、沖田監督。もちろん中身は空っぽで当たっても痛くはないのだが、芝居と言えども日本を代表する女優の顔に物を投げるとなると、気が引けてしまう。ということで“大役”を引き受けた監督だったが、これがなかなか狙い通りに当たらない。田中の頭上では「寂しさ」トリオが紙吹雪を散らしているので、撮り直すたびに一度それを回収しなければならず…沖田監督にも次第にプレッシャーが掛かり始める。その場で素振りを始めた監督に、田中さんが「思いきり当てちゃってください」と気づかいを見せると、その直後のテイクで会心のヒット(!?)。モニターチェックでもOKが出て、観客席のエキストラ陣からは拍手が起こった。なお、特に印象的だったのは、意見が二分して揉み合いになる観客たちに、桃子さんが切々と正直な思いを語るシーンでの出来事だ。長ゼリフを話している最中に、予定よりも早いタイミングでヤジが飛ぶも、田中さんは桃子さんとしてそれを受け止め、「まだ(話し)終わっでねえ!」と一喝。すぐさま、続きのセリフを話し始めるという──ともすればカットがかかりそうなハプニングを、見事なまでのリアクションで一連の芝居に取り込んでみせたのだ。本編では違うテイクが使われていたが、田中裕子という女優の凄みを改めて実感した現場での1コマであった。『おらおらでひとりいぐも』は11月6日(金)より公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:おらおらでひとりいぐも 2020年11月6日より公開© 2020 「おらおらでひとりいぐも」製作委員会
2020年09月01日齊藤工が監督した、安藤裕子の楽曲「一日の終わりに」のMVが公開。宮沢氷魚と門脇麦がW主演を務め、疫病が蔓延した未来の世界を描いている。「一日の終わりに」は、本日リリースされた安藤さんのオリジナルアルバム「Barometz」に収録されている楽曲。齊藤さんが監督・脚本、さらに一部撮影も務めた本MVは、歴史上100年毎に起こっている疫病が、2120年にも起きていると想定された世界を舞台に、主演の2人が孤独な世界に生きる男女を演じ、それを美しく映し出す。なお、本作は今後、ショートフィルムとして作品化されることも決定している。安藤裕子オリジナルアルバム「Barometz」は8月26日(水)リリース。(cinemacafe.net)
2020年08月26日齊藤工が監督・脚本・一部撮影を務めた、安藤裕子『一日の終わりに』のミュージックビデオが公開された。『一日の終わりに』は、アルバム『Barometz』に収録された一曲。今回公開されたミュージックビデオは、歴史上100年毎に起こっている疫病が2120年にも起きていると想定された世界が舞台となっており、孤独な世界に生きる男女を門脇麦と宮沢氷魚が演じた。さらにこの作品はミュージックビデオだけではなく、今後ショートフィルム『ATEOTD』として作品化される事も決定した。情報発表にともない、齊藤工、門脇麦、宮沢氷魚、安藤裕子より下記のコメントが寄せられている。齊藤工安藤裕子さんの唯一無二の世界観そして自分の脳内にずっと存在していた架空の世界が"Barometz"にて交点を持ちましたそしてそこに集いし全ての方々の素晴らしい才能と想い偶然の様で全ては必然だったのではないかと思う奇跡の軌跡を辿った作品になりました門脇麦安藤裕子さんの楽曲の世界観と齊藤工監督のイマジネーションにどっぷり浸った贅沢な時間でした。参加させていただけて大変光栄でした。お二人のタッグあってこそのにMVになっているかと思います。わたしも完成を楽しみにしています。宮沢氷魚この度、齊藤工さんが監督された作品に出演させて頂けたことを本当に光栄に思っています。目を背けたくなるような今の世の中に、正面から向き合った素敵な作品です。人類は今まで沢山の壁にぶつかり、その都度乗り越えて来ました。この作品も、沢山の試練を前にしても尚、希望を持って一歩前進するきっかけになる素晴らしい作品だと思います。一人でも多くの人に届くことを願っています。安藤裕子「1日の終わりに」それはとても小さな声で、夜中にアルペジオと共に作った曲が、ミュージシャンの演奏で大きく大きく膨らんで想いもとても強いものになっていきました。齊藤監督のイメージが重なって物語はさらに膨れ上がり、門脇さん、宮沢さんの存在により私だけでは描けない別の宇宙まで広がっていったように思います。そして何より。役者のお二人の強い眼差しが本当に印象的な作品です。門脇さんの悲哀と向き合う宮沢さんの瞳はどこまでも透き通っていて、野性的でありながら彼女に未来を映しているようでした。素敵な作品を監督、制作チームの皆様、本当にありがとうございました。■リリース情報8月26日(水)発売タイトル:『Barometz』品番/価格:PCCA-04958/¥3,000(本体価格)+税Loppi・HMV限定盤(豪華ハードカバーブック 特別パッケージ仕様) BRCA-00110/ ¥4,000(本体価格)+税Loppi・HMV限定盤につきましては完全限定生産となります。HMV&BOOKS online、ローソン・ミニストップ店頭のLoppi端末、および全国のHMV店舗にて購入可能です。発売日前でも予約受付が終了となる場合もございますのでHMV&BOOKS online、ローソン・ミニストップ店頭のLoppi端末、および全国のHMV店舗にて、お早目のご予約をお勧めいたします。◾収録楽曲(2形態共通)01. バロメッツ02. 一日の終わりに03. Little bird04. Tommy05. スカートの糸06. 空想の恋人07. 恋しい08. 曇りの空に君が消えた09. 箱庭10. 青の額装11. coda12. 鑑◾CDショップ予約購入 先着オリジナル特典・TOWER RECORDS限定特典: クリアファイル(タワーレコード ver.)・HMV限定特典:クリアファイル(HMV ver.)・TSUTAYA限定特典:クリアファイル(TSUTAYA ver.)・新星堂/Wonder GOO限定特典:ポストカード(新星堂/Wonder GOO ver.)・山野楽器 限定特典:ポストカード(山野楽器 ver.)・楽天ブックス 限定特典:しおり・セブンネット限定特典:ステッカー・amazon限定特典:メガジャケ(メガジャケは、ジャケット写真の絵柄をそのまま24×24cm大に印刷したものになります。)・玉光堂・バンダレコード限定特典 :アナザージャケット・その他法人 限定特典:告知ポスター※全国のCDショップにて2020年8月26日発売 安藤裕子「Barometz」(PCCA-04958)をご予約・ご購入のお客様に、先着で上記オリジナル特典をプレゼント。各店舗でご用意している特典数量には限りがございますので、お早目のご予約をおすすめいたします。※特典は数に限りがございますので、発売前でも特典プレゼントを終了する可能性がございます。※一部取り扱いの無い店舗やウェブサイトがございます。ご予約・ご購入の際には、各店舗の店頭または各サイトの告知にて、特典の有無をご確認ください。
2020年08月26日安藤裕子さんの10thアルバム『Barometz』は、アートとポップのバランスが心地いい仕上がりだ。とはいえ、前作からは4年半が経っている。短くはない時間の中には、実は彼女の再生への道のりがあった。「4年半前にavexを離れたんですけど、一番の理由が曲ができなかったからなんです。自分が枯渇してしまったイメージがあって。何をしたらいいのかわからない時間を過ごす中、2018年に『ITALAN』というミニアルバムを、自主制作盤として作ったんです。その時に一緒に作業をしてくれたのが(今作にもサウンドプロデューサーとして参加している)Shigekuniくんとトオミヨウくん。自宅でコップを鳴らしたり、クーピーの蓋をガチャガチャして、その音をふたりが整えたり、音を足す作業をしてくれて。彼らと爆笑しながら作業することで、音楽って楽しいんだって思い出したんですね。そこで彼らと2018年の秋から曲を作り始めて、ライブも一緒にやるようになって。そこで(今作収録の)『一日の終わりに』をやるように。これを人が弾いてくれる、そして聴いてくれることで感情が湧き上がったんです。この曲を作れたことで、私はまた音楽人としてスタートできたと思います」生活から聞こえてくるような、人懐っこい音。これは、今まで安藤さんが生み出してきた整然としたJ‐POPを思い返すと意外な気もするが、彼女は「もともとね、適当に鳴らした音が好きなんです」と言う。「ようやくシンガーソングライター然としたと思うんです。ずっと、私より年上で知識があるスタッフやミュージシャンと、背伸びした音をやっていたんですね。でも今回は、同世代や年下の人とセッションして、深めていった。デモも自分で詰めて作るようになったし。今まで出した作品の中で、一番自分らしく表現できたんじゃないかなって思います」その変化は歌声にも表れている。楽器のような美しさ、しなやかさの中に、強い意志を感じるのだ。「実は歌入れが大嫌いだったんですよ。なんでこんななんだよ自分の声って思っていて(笑)。私が作る曲は音階がややこしいし。でもトオミくんやShigekuniくんが作る曲は歌いやすいんです(笑)。しかもふたりが作ったのに、より安藤裕子っていう人間になりやすかった」歌詞も、誰もが日々の恋や生活に結びつけられるような身近さがある。「avex後期は死生観に囚われていたんです。明るい曲も作るけれど、ずーっと重苦しかった。だから、時間を空けることは自分が再生するために必要で。私、ほっといたら信じられないぐらい地味なんです(笑)。だけど、だからこそ、小さな日常に物語が欲しいなって。曲も、どう生き抜くかとかだけじゃなく、電車で隣に座る人に恋をしている、そんなことでいいんじゃないかなって」日常を鮮やかに彩るパレットのようなアルバムは、彼女と音楽との関係性とも直結しているようだ。「私、なぜ自分がミュージシャンなんだろうって悩んでいたんですよ。だってミュージシャンってみんなすっごく音楽好きなんですよ。でも、私はポカーンなんです(笑)。だけど、私の衣食住には組み込まれていて。ないのは想像がつかない。そんなもののような気がします、音楽って」10th Album『Barometz』¥3,300レコード会社の移籍などを経て完成。“羊のなる木”をタイトルに掲げた、日常と想像を繋ぐ12曲を収録。【Loppi・HMV限定盤】¥4,400(共に税込み)8/26発売(PONY CANYON)あんどう・ゆうこ1977年生まれ。2003年、ミニアルバム『サリー』でavex/cutting edgeよりデビュー。多くのCM、映画の主題歌を手掛け、様々なアーティストに楽曲提供も行う。モデルや女優としても活躍。※『anan』2020年8月26日号より。写真・小笠原真紀取材、文・高橋美穂(by anan編集部)
2020年08月19日田中裕子が15年ぶりに映画主演、『横道世之介』『モリのいる場所』などの沖田修一監督が描く『おらおらでひとりいぐも』から、主人公・桃子さんの「寂しくても賑やか」なシニアのひとり暮らしの日常が明らかになった。75歳でひとり暮らしをしている主人公“桃子さん”役には、映画『いつか読書する日』以来、15年ぶりに映画主演を務める田中裕子。古代生物に夢中な主人公・桃子さんを魅力的に演じ、蒼井優が桃子さんの「娘の時代」「妻の時代」を二人一役でつとめている。原作では桃子さんの頭の中だけに登場する“心の声”=寂しさたちは、映画では濱田岳・青木崇高・宮藤官九郎の3人が演じる擬人化されたキャラクターとなって登場する。家の中で、病院の待ち合いで、歩き慣れたいつもの道で…桃子さんの“心の声”=寂しさたちは、気づけば桃子さんのうしろをくっついて行動を共にする。そんな賑やかな日々のほか、桃子さんが思いを馳せる、若かりし頃の桃子さん(蒼井優)と夫・周造(東出昌大)が肩をならべるワンシーンが初公開。“心の声”について沖田監督は、「俳優でやっちゃえ!と思ったんです。それが僕としてはいちばん映画で表現をしやすかった」と振り返るが、彼らと共に過ごす桃子さんの日常は“老後のひとり暮らし”の孤独なイメージとはまるでかけ離れたもの。圧倒的な自由を謳歌する姿には、いままで懸命に生きてきた彼女の生き様がそっと映し出され、寂しさを知ることで改めて人生の喜びを知った桃子さんを体現する田中さんの目まぐるしく変わる表情は見逃せない。沖田監督の手によって、芥川賞&文藝賞をW受賞したベストセラーの原作が遊び心たっぷりに映像化されていることが伺え、ますます期待が高まる場面写真となっている。『おらおらでひとりいぐも』は11月6日(金)より公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:おらおらでひとりいぐも 2020年11月6日より公開© 2020 「おらおらでひとりいぐも」製作委員会
2020年08月17日グラビアアイドルの池田裕子が、最新イメージDVD『恋愛ごっこ』(発売中 4,180円税込 発売元:ラインコミュニケーションズ)をリリースした。2013年に発表されたグラドルの登竜門的ミスコン「ミスFLASH2013」で階戸瑠李、永井里菜とともにグランプリを獲得し、以降はタレントや女優にと様々なフィールドで活躍している池田裕子。同DVDは3年ぶりとなる待望のグラビアDVDで、セクシーな先輩社員となって年下の男性社員を誘惑するというストーリーが進行する中、随所で大人の魅力を放出した1枚となっている。本作では、大人の色気を感じさせる設定となっており、冒頭のオフィスのシーンではOL衣装から赤いセクシーな下着風水着へと展開して小悪魔的な微笑みと誘惑の目線を向けるなど視聴者を誘惑する。後輩社員と旅行で訪れる温泉旅館のシーンも見どころの一つで、部屋に到着するやいきなりショータイムの幕開け。アイス舐めや浴室での洗いっこでセクシーさがエスカレートしていく。
2020年08月09日田中裕子と蒼井優が二人一役を演じる映画『おらおらでひとりいぐも』の公開日が11月6日(金)に決定。ユニークな世界観を映し出す予告編が到着した。予告編では、夫に先立たれてひとり退屈な毎日が続くと思っていた桃子さん(田中さん)の前に、突然、自分と同じ服装の3人組が現れる。「おらだばおめだ」――それは、桃子さんの心の声を具現化した“寂しさ”たちだった…。また、お茶をすすり、病院や図書館に行く、そんな日常に突如溢れ出すのは、若かりし日の思い出とユニークで軽やかな桃子さんの時間。寂しさたちがおにぎりを握ったり、演奏したり。最愛の夫・周造に対する思いを吐露する桃子さんの歌唱シーンも少し登場している。『おらおらでひとりいぐも』は11月6日(金)より公開。(cinemacafe.net)■関連作品:おらおらでひとりいぐも 2020年秋、公開予定© 2020 「おらおらでひとりいぐも」製作委員会
2020年07月30日三浦春馬撮影/山田智絵俳優の三浦春馬さんが、30歳という若さで逝去した。所属事務所から詳しい発表はされていないが、報道によると18日午後1時、東京・港区の自宅マンションのクローゼットの中で首を吊り、自殺したとみられている。樹木希林さんの言葉から学んだ「俳優」であること、そして「生きること」を語っていた、週刊女性2020年1月1日号のインタビューを再掲する(以下本文は掲載当時のまま)。◆◆◆’19年は、『罪と罰』とミュージカル『キンキーブーツ』に出演。舞台俳優としても高い評価を受けている三浦春馬さん。2020年3月上演のミュージカル『ホイッスル・ダウン・ザ・ウィンド 〜汚れなき瞳〜』で、アンドリュー・ロイド=ウェバー作品に初挑戦する。三浦さんは、無垢な少女にキリストの生まれ変わりと信じ込まれてしまう脱獄犯「男(ザ・マン)」を演じる。新たな役柄と完全なるミュージカルに挑む心境を聞いた。■オファーへの疑問から一転、挑戦の理由「アンドリュー・ロイド=ウェバー作品は『オペラ座の怪人』をロンドンで見たのが最初でした。たしか21歳だったと思いますが、ただただ圧倒されましたね。余すところなくステージはもちろん、客席の真上をうねるように使っていた演出は忘れられないです。でも当時は、ミュージカルにプレーヤーとして出演するなんて想像できなかったですし、自分もやってみたいとは思っていませんでした」三浦ファンには待ち遠しいロイド=ウェバー作品出演だが、今作のオファーを受けた当初は、少し悩んだ部分もあったそうで。「自分が本当にこの役を演じきれるのか、演じるうえで高揚できるのか、最初は疑問だったんです。自分に合っているのかどうかわからなくて正直、悩みました。でも、このザ・マンという男が生田絵梨花さん演じるスワローという純粋な女性の心に触れて、彼が持っている闇であったり、世の中が信じられずに自分の存在にさえも疑心暗鬼になっているようなところが、どう浄化されるのか。その心の浄化のプロセスをいかに観客の心に届く形で演じることができるか、というところに興味を持って手をあげさせていただきました」■内面が見えるような演じ方を目指すセリフを歌にのせて表現する王道のミュージカルというのも新たな挑戦となる。「『キンキーブーツ』もそうですけど、僕は今までナンバーがショーアップされている演目しかやっていないので、この完全なるミュージカルをやることの難しさは感じていますし、うまくお客様に届けられるのか怖い部分ではありますけど、とても楽しみにしているところでもあります」ロイド=ウェバーの美しい音楽は、もちろん今作の最大の魅力。「この独特な作品の世界観が、日本語の歌詞でどう表現されるのかは楽しみですね。今作の楽曲は、飽きさせない転調を多用していたり、バラードにいきなりゴスペルが入ってきたり、魅力的な曲ばかりなので、すごく高揚感を感じていただけるんじゃないかなと思います。それで、今回の出演者の方たちは、本当にすこぶる歌がうまい実力派ぞろいなので期待していただきたいですね。僕個人としては、歌の中で“あ!感情がいま変わった”とか、内面が見えるような演じ方ができることを目指して、たくさん稽古を積まなければと思っています」今回初共演となるヒロイン、スワロー役の生田絵梨花さんの印象を尋ねると、「儚さもありながら、唯一無二の光を放っている存在感のある女優さんだなと思います。ザ・マンの嘘も許すような、おおらかで神秘的なスワローをどう柔らかく演じてくださるのか、とても楽しみですね。絶対、歌声は役にマッチすると思うんですよ」演出の白井晃さんとの初タッグで楽しみにされていることは?「以前、白井さんが演出された高橋一生さん主演の『マーキュリー・ファー』という舞台を見たのですが、それが素晴らしくて。ミュージカルですがストレートプレーを演出してくださるときのような、こまやかな指摘や指導をとことん受けてみたいなと思っています。海外で上演された公演の映像を見たことがあるのですが、わりとシンプルな物語ですし、舞台装置もアメリカ南部の雄大な土地を表現したようなフラットな感じが目立っていたので、白井さんがどういうふうに作り込んでいくのかとても楽しみです。自分も自分なりのアイデアや動きを提案してシェアできたらいいなと思っています」■俳優としてよりよく生きること2019年も、多くの映画、ドラマ、舞台に出演そして主演ドラマ『TWO WEEKS』の主題歌でCDデビューするなど多忙だった三浦さん。1年を振り返って思うことは?「『罪と罰』の舞台から始まり、続いて『キンキーブーツ』の再演があって、板の上に立つということに関しては、すごく動いたし練れた1年だった気がしますね。今はやりたいことがやれているので、充実しています」俳優として今いちばん興味があることは何か聞いてみると、深い言葉が返ってきた。「変に思われるかもしれませんが、よりよく生きること。いろいろな意味でよりよく生きれば、日々のマインドも波風立てられずに、仕事でもしっかり自分の役目を果たせるんじゃないかなと思うから。樹木希林さんの著書に“しっかり人の痛みに触れるとか、誰かの思惑をしっかり考えてあげて、そこに寄り添ってあげるっていうことが役者には必要だ”ということが書かれていて。確かにそうだなと思いますけど、煩わしかったり、自分に自信がなかったりして、なかなか踏み込んでいけないことが多いんですよね。でも仕事を通してだったら、寄り添うことが恥ずかしい気持ちもなくできると思うので、今回の稽古場でも、キャストのみなさんと話し合ってコミュニケーションをとって、役を通して支え合っていけたら、いいものができるんじゃないかなと思います」みうら・はるま1990年4月5日、茨城県出身。2019年も、映画、ドラマ、舞台で幅広く活躍。NHK総合『世界はほしいモノにあふれてる 旅するバイヤー極上リスト』(毎週木曜22時30分~)出演中。2020年1月16日~17日東京国際フォーラムAにて上演の『シンシア・エリヴォ ミュージカルコンサート featuring マシュー・モリソン&三浦春馬』出演。取材・文/井ノ口裕子スタイリスト/TAKAO(D-CORD LIMITED)ヘアメイク/AZUMA(M-rep)
2020年07月18日大阪・北浜のショップ「ニューピュアプラス(NEW PURE +)」にて、注目の陶芸家・根本裕子が手がける器のブランド「SANZOKU」の初の個展が、6月13日より開催される。第23回岡本太郎 現代芸術賞・岡本敏子賞 を受賞した注目の陶芸家、根本裕子。今回、ニューピュアプラスでは、彼女が手がける「SANZOKU」の初めての個展を開催。 「SANZOKU」は、“(山に)こもる為の食器”をイメージして作られた、可愛らしくも風変わりな器を展開するブランド。実際に使用出来る食器でありながら、所有することで楽しさ・ 自由さを感じられるアートピースになることを目指して制作されている。手びねり(紐上にした土を一段づつ積み上げて形成する手法)により一点一点、 彫刻のように制作される「SANZOKU」の可愛らしくも風変わりな器の数々。 貴重な作品群がそろう貴重な機会なので、気になる人はぜひ、チェックしてみて。【イベント情報】SANZOKUの陶芸展会期:6月13日〜6月28日(会期中の水曜日は休み)会場:NEW PURE + / 地下スペース Chika No Akichi住所:大阪市中央区淡路町1-1-4時間:13:00〜19:00>>その他のアート・カルチャーの関連記事はこちらから
2020年06月02日三浦宏規撮影/森田晃博ミュージカル『テニスの王子様』、ミュージカル『刀剣乱舞』などの2.5次元舞台で人気を集め、昨年はミュージカル『レ・ミゼラブル』のマリウス役に抜擢。今もっとも期待される若手ミュージカル俳優のひとりである三浦宏規さん。6月上演のミュージカル『ヘアスプレー』では、渡辺直美演じる主人公トレイシーが憧れるスターダンサーのリンク役で出演する。バレエダンサー出身の三浦さんにぴったりのハマリ役に、期待が高まる。■憧れのリンク役に決まった感想は「以前、映画を見てから『ヘアスプレー』は大好きな作品で、しかも憧れていたリンク役。なので、初の日本人キャスト版の公演に出演させていただけることが決まったときは、すごくうれしかったですね」今作は、’60年代のアメリカ・ボルティモアを舞台に、いつも前向きにキラキラと生きているダンス大好きなビッグサイズの女の子トレイシーが、人気テレビダンス番組のダンサーになることを目指して奮闘する物語。「ポップで楽しくて、見ると笑顔になれる作品ですし、楽曲も覚えやすくて耳に残るキャッチーなメロディーばかり。でも、ただ楽しいだけの作品でもなくて、根底には人種や体形などの差別問題もテーマとしているので、考えさせられる部分もあって。どんな人にも通ずるところがあるから、世界中で愛されてるんだなと思います」ヒロインのトレイシー役で、ミュージカル初主演の渡辺直美とは初共演。「前向きで明るいトレイシーは、直美さんにぴったりだなと思います。昨年の12月『2019FNS歌謡祭』に出演して、『ヘアスプレー』のキャストのみなさんと『You Can’t Stop the Beat』という曲でパフォーマンスしたときも、リハーサルから場を盛り上げてくださって。すごくハッピーなオーラを持っている方なんだなというのは感じました」トレイシーが目指すダンス番組のスターダンサー、リンクの役作りについては─。「スターダンサーって照れますけど、ちょっといい響きですよね(笑)。僕のやっているバレエとは違うスタイルですけど、ダンスは好きなので頑張りたいです。あとは、リンクはカリスマ的な存在なので、登場しただけでインパクトがないといけないんですね。でも、今回のキャストは直美さんはじめ、山口祐一郎さん、Crystal Kayさん……みなさん、すごい存在感のある方ばかりなので、その存在感に負けないようにリンクとして見せることができるのか、考えて演じなければと思ってます。今は、とにかく楽しみでしかたないです。稽古場ではみなさんから学ばせてもらいながら、少しずつ距離も縮められたらいいなと思います」■三浦の休日の過ごし方とは昨年、『レ・ミゼラブル』で帝国劇場の舞台に立ち、今年3月には『リトル・ショップ・オブ・ホラーズ』に主演。そして『ヘアスプレー』出演とミュージカルスター街道を走る三浦さん。大舞台を経験して得たことは?「実力以上のことを求められることが多いので、恥ずかしい思いもしましたし、大変なこともありますけど、やらせていただくことで度胸はついているんじゃないかなと思います。『テニミュ』に出始めたころは、歌に苦手意識がありましたけど、いろいろな作品をやらせてもらって、少しずつ歌のスキルが身についてくると、歌う楽しさもわかってきました。よりミュージカルが好きになってます。もちろん実力はまだまだですけど」舞台本番に稽古にと多忙な毎日。心身をリフレッシュするためにしていることを聞くと、「最近、走り始めました。『リトル・ショップ』でご一緒した鈴木拡樹さんが、幼少からずっとほぼ毎日走っているという話を聞いて、それをちょっと見習って(笑)。だいたい5~7キロ走るんですけど、走るための筋肉が退化しすぎていて、まず、1キロでゼーハーして、それから靴ずれして、股関節が痛くなってきて、翌朝起きるとひざの関節が痛いっていう。“俺、21なんやけどな”って思いながら(笑)、改めて拡樹さんを尊敬しました」休日はインドアで過ごすという三浦さん。「オフになると、部屋を隅々まで掃除してます(笑)。掃除が好きなわけではないけど、部屋がキレイじゃないと落ち着かないし眠れないんです。だから舞台の本番があってもほぼ毎日、掃除機はかけます。オフの日だと、まずガラスクリーナーで窓を磨いて、フローリングワイパーで床を掃除して、排水口をキレイにして、トイレ掃除をして……みたいな感じですね。でも、親友でもある俳優の井阪郁巳くんを家に呼んだら、キレイすぎて落ち着かないって言われました(笑)。そもそも僕の部屋は、いたってシンプルで最小限のものしか置いてないっていうのもあるんですけど」舞台で輝きを放つ21歳の今後の目標は?「映像の仕事はまだ経験がないので、チャンスがあればチャレンジはしたいですけど、今は舞台が好きなので続けていきたいです。でも、あまり明確な目標みたいなものはいつも立てていませんね。バレエダンサーをやっていたころ、『レ・ミゼ』の舞台に立つとは思ってもいなかったので、こういう人生も面白いなって思うんです」ミュージカル『ヘアスプレー』1960年代のアメリカ・ボルティモアを舞台に、明るくパワフルなビッグサイズの女の子トレイシー(渡辺直美)が、テレビのダンス番組出演を目指して奮闘。華やかで踊りだしたくなる音楽に彩られた元気をもらえるミュージカル。東京公演:6月14日~28日@東京建物 Brillia HALL(豊島区立芸術文化劇場)/大阪公演:7月5日~13日@梅田芸術劇場メインホール【公式サイト】www.tohostage.com/hairspray/PROFILEみうら・ひろき●1999年3月24日、三重県出身。バレエダンサーを経て、2016年に舞台で俳優デビュー。主な出演作は、ミュージカル『テニスの王子様』、ミュージカル『刀剣乱舞』、ミュージカル『レ・ミゼラブル』など。今後は、『Nostalgic Wonderland♪ song & dance show-2020-』(8月5日~10日)、ミュージカル『刀剣乱舞』髭切膝丸 双騎出陣2020~SOGA~(兵庫:8月29日~9月6日/東京:9月27日~10月11日)出演。(取材・文/井ノ口裕子)
2020年05月10日太田基裕さん撮影/吉岡竜紀ブロードウェイで大ヒット中のミュージカル『ディア・エヴァン・ハンセン』や、日本でも人気を博したミュージカル映画『ラ・ラ・ランド』、『グレイテスト・ショーマン』の楽曲を手がけた作詞・作曲家デュオ、ベンジ・パセック&ジャスティン・ポールが学生時代に生み出したデビュー作が日本で初上演される。それだけで期待度が高まるミュージカル『EDGES─エッジズ─』は、3組の演出家×音楽家×出演者チームで連続上演されることでも注目。チームツインズに主演する太田基裕さんに作品の魅力などについて聞いた。■リアルな感情をメロディーに乗せられたら「実はだいぶ前に、彼らが手がけているとは知らずにミュージカル『ディア・エヴァン・ハンセン』のアルバムをダウンロードして聴いていたんです。王道のミュージカルの楽曲とはちょっと違うポップス寄りなアレンジのキャッチーなメロディーが好きで、いつかブロードウェイで見たいなと思っていました。なので、今回『エッジズ』に出演させていただくことになって、『ラ・ラ・ランド』や『グレイテスト・ショーマン』よりも『ディア・エヴァン・ハンセン』のほうに食いついてしまいました(笑)。『エッジズ』の音源も聴かせていただきましたが、やっぱりすごくキャッチーな楽曲ばかりで楽しみです」今作は、“大人になるとはどういうことか?”というテーマのもとに、1曲1話完結の楽曲をオムニバス形式で綴る“ソングサイクル”形式のミュージカル。さまざまな抱えた胸のモヤモヤに苦悩する4人の若者が、それぞれの歌のなかで人生の意味を問いかける。「面白いなと思いましたけど、セリフもないですし、お客様の心に響くように1曲1曲にちゃんと感情移入させるっていうのはそうとう難しいチャレンジ。だからどうなるんだろうっていう不安もあります。でも、ひとつの役を通して演じるのとは違うので、自分の日ごろの思考や感覚的なものがより出ると思うんです。それがこの作品の魅力なのかなと。だからこそ、3チームでやる意味があるのかなと思うんですけど。役者本人が日ごろどういうことを考えていて、どういうことに共感して、どういうことを訴えながら生きているかってことを、それぞれの歌の中の人物とすり合わせて表現することができたらいいですよね。どう生きればいいのかとか漠然とした不安は経験してきたことなので、そこは自分のリアルな感情をメロディーに乗せることができれば、嘘っぽくなく伝えられる気がします」太田さん自身も、今作の登場人物には共感できるという。「歌詞を読んで、なんか自分はぜんぜん成長していないなって思いました(笑)。わかるわかるってところがたくさんあって。今年、33歳になったのですが、33にもなったら、もう何でも知ってるんだろうって思っていましたけど、ぜんぜん世間知らずだし(笑)。それこそ、自分はいったい何者なんだ、何のために生きているんだみたいなことは、常日ごろから考えていますし。そういうところも楽曲に乗せていけたらいいなと思いますね」■小さな幸せはたくさんあるけど……今回の3チームでの連続上演は、同じ作品をキャストが代わるだけでなく演出も音楽のアレンジもまったく違うもので見られるのが魅力。太田さんが楽しみにしているのは、チームツインズのバンド編成だそうで、「唯一ツインズだけギターが入っているのはうれしいです。学生時代からギターをやっていてギターサウンドが大好きなので。今回は3チームの演出もバンド編成も振り付けもすべてスタッフが違うので、それぞれ別の舞台として楽しんでいただけるんじゃないかと思いますね。僕にとってもチャレンジの作品になるのですごく楽しみです」今作のテーマでもある“大人になるとはどういうことか?”と尋ねると、「僕は、大人にならないまんま死んでいきそうだなって思いますけど(笑)」では、ご自身にとって人生で大事なことは?「それは、まだ見つかってないんですよね。今も何を大切にして生きていけばいいのか、常に考えています。その答えはいつ出るんだろうなと。もしかしたらね、本当に愛する人が現れて、その人と家庭を築くことが自分の人生の幸せなのかもしれないし、すごい成功を手に入れることなのかもしれないし……。おいしい肉を食べたときや、素敵な音楽を聴いたとき。小さな幸せはたくさんありますけど(笑)、人生を通しての幸せはまだわからないですね」そんな太田さんが、今ハマっていることは─。「ここ最近は、YouTubeを見ることと韓国ドラマにハマってます。YouTubeはもともと好きだった江頭(2:50)さんがユーチューバーになったのを知って見たのがきっかけで、いろいろなタレントさんのを見るようになって。草なぎ剛さんの愛犬フレンチブルドッグのくるみちゃんの動画を見たりして、“かわいい~!”って癒されてます(笑)。YouTubeはあのゆるさがちょうどいいんですよね。お風呂でも見られるし、リラックスできる。僕自身は絶対つまらないので、ユーチューバーにはなれないですけど(笑)。韓国ドラマは大好きな俳優ヒョンビンさんのドラマ『愛の不時着』がオススメです。ネットフリックスで全16話のうち12話までは一気に見たんですけど、ちょっともったいなくなってきちゃって、残り4話はゆっくり見ようかなって思ってます(笑)」最後に改めて意気込みとメッセージをお願いします。「200人くらいの劇場なので、気張らずに見られて、何かいいものを持って帰ってもらえるような作品になるといいなと思います」おおた・もとひろ1987年1月19日、東京都出身。2009年、ミュージカル『テニスの王子様』で舞台デビュー。以降、舞台『弱虫ペダル』、ミュージカル『刀剣乱舞』など人気舞台に多数出演。近年は、『ジャージー・ボーイズ』『サンセット大通り』など本格ミュージカルでも活躍。7月18日よりBunkamuraシアターコクーンほかで上演の『ボーイズ・イン・ザ・バンド~真夜中のパーティー~』出演。登場するのは胸のモヤモヤに苦悩する若者たち。誰もが共感できる人生の意味を正直に問うミュージカル。同作品を3組の演出家、音楽家、出演者のチームで連続上演するのも注目。会場:DDD青山クロスシアターチームBULL/ブル:林翔太(ジャニーズJr.)、辛 源、綿引さやか、フランク莉奈 4月24日~5月17日/チームTWINS/ツインズ:太田基裕、内藤大希、宇月颯、豊原江理佳5月27日~6月16日/チームCRAB/クラブ:矢田悠祐、前山剛久、実咲凜音、梅田彩佳6月22日~7月15日【公式サイト】取材・文/井ノ口裕子スタイリスト/小島竜太ヘアメイク/車谷結
2020年04月20日神木隆之介撮影/佐藤靖彦20年以上のキャリアを持ち、数々のドラマや映画で大活躍している神木隆之介(26)。4月18日スタートの主演ドラマ『連続ドラマW 鉄の骨』(WOWOWプライム・毎週土曜夜10時~)で、池井戸潤×神木隆之介という“最強タッグ”が実現。中堅建設会社に勤める熱血若手社員役を演じ、新たな一面が見られると話題が集まっている。圧倒的な演技力で多くの人を魅了する、実力派若手俳優の素顔とは――。■制服からスーツ姿へ「たくさんの人気作がある池井戸作品で主役をやらせていただくのはやっぱりうれしいですし、同時にプレッシャーもあります。出演が発表されてから、役者仲間や多くの方々が“本当に面白い作品だから期待しているよ”って言ってくださって、“よし!頑張ろう!”って気持ちになりました」演じるのは、不器用だが希望を持って建設会社で働く入社4年目の富島平太。建設現場を愛する実直な26歳の青年が『業務部』へ異動を命じられ、“談合”をめぐる組織の理論に翻弄されていく。映画『ラストレター』での制服姿が印象深い神木のサラリーマン役は、少し珍しいように感じるが……?「童顔なので(笑)。20歳のころスーツを着たサラリーマン役に憧れていましたけど、実際に演じてみて、サラリーマンは大変だなというのがわかりました。平太はまだまだ未熟者だなと思います。その彼が酸いも甘いも、黒も白も見てどういうところに行きつくのかという成長物語でもある。ある程度、自分で信念を持って仕事をしていたのに急に部署が変わって、今まで自分なりに培ってきたものを完璧に崩されてしまうわけです。でも26歳って、自分が信じてきたものが1度、壊れる時期としてちょうどいいのかもしれないですよね。人生の物語が、すごく大きく動くような年齢なのかなと思います」神木と平太は同い年。“26歳”の2人の共通点を聞いてみると、「正義感が強いのと頑固は紙一重なところもありますけど、あえて平太を頑固というなら、そこは似ているのかもしれないです」■ベテランキャストと演技バトル!豪華な出演者が顔をそろえる今作。平太の上司役に内野聖陽と中村獅童、平太に大きな影響を与える談合を仕切るフィクサー役に柴田恭兵など、ベテランの実力派俳優と神木との熱い演技バトルも見どころだ。「本当に尊敬している共演者の方々で圧倒されています。本番になるといい緊張感があって尾形常務役の内野さんは“僕が越えられない壁”として心を折れさせる存在でいてくださるので、本当にありがたいです。柴田さんとは子どものころに1度、共演させていただいたことがあって、そのときの動画を見ながら懐かしいお話をさせていただきました。柴田さん演じる三橋さんと平太の関係性は人生の師匠と弟子のような側面もあって。年齢は祖父と孫のように離れているんですけど、平太の本音を優しく聞いてくれて諭してくれる。柴田さんが、僕がセリフを言いやすいようにそういう雰囲気を作ってくださるので本当にすごい方だなと思います」平太の恋人は現在、ドラマや映画に引っ張りだこの女優・土屋太鳳が演じる。神木いわく、これまでの役者人生で“数少ない彼女役”については、「太鳳ちゃんとは、映画『るろうに剣心』で共演していて気心が知れていますし、とても自然な感じで演じさせてもらっています。大学時代からの付き合いで落ち着いた雰囲気のふたりの関係性が、最初からストレスなく出せたかなと思います」今年デビュー25周年の節目を迎える神木。仕事は順調で迷いはないようだが、ひとつ“葛藤”があるという。「最近、“結婚って、いつすればいいんだろう?”って、思い始めて(笑)。やっぱりクラスメートが結婚すると考えますよね。結婚願望はあります!役者の仕事は、毎回新しい現場で自分の居場所を探さなければいけないんですよ。それで居場所を作ったと思ったらオールアップで、また次の現場で作るというその繰り返し。だから“本当の自分がいていいんだって、認められる場所ってどこだろう?”って思ってしまうことがあります。ひとつの形として、例えば結婚して奥さんがいて帰る場所ができて、“お帰り!”って言ってくれる。そうすると“ここは帰ってきていいんだ。自分がここにいていいんだ”って思える気がするし、そういう場所を持てたらすごく素敵だなって思うんですよね」大人になったと思う瞬間後輩愛が止まらない!25歳になったあたりから、後輩が愛おしく思えるようになりました。映画『ラストレター』で共演した森七菜ちゃんもそうですけど、これからの世代を担っていく子たちっていつもキラキラして希望に満ちあふれていて、すごく元気。本当にパワーをもらえるんですよね。年下の役者と共演して、彼らからパワーをもらっているってことを実感したときに“自分も大人になったんだな”って思います。事務所の後輩の松岡広大とか金子大地とかもそうですけど、そんなキラキラした後輩たちに、もっとおいしいものを食べさせてあげたいなぁって(笑)神木隆之介の“これから”育てるポジションになりたい事務所の後輩に演技レッスンをするとか、その子にあったオーディションをアドバイスしてあげたり、お芝居でちょっと困ったことがあったら相談にのるアドバイザーのような手助けができたらいいなと思っています。僕の強みは24年の俳優生活のなかで、現場のスタッフのみなさんを見てきて、役者とマネージャーの両方の気持ちがわかることだと思うんです。かなりいいアドバイザーになる自信はありますよ!いちばんオフになれる瞬間は?幼なじみと過ごす時間かな僕が中学生のときからの付き合いで、3歳年上の幼なじみがいるんですけど、その友達と会っているときがいちばんリラックスできるかな。疲れているときでも2人で夜中までカフェでお茶しながら、くだらない話をして爆笑したり、彼が勤めている会社のことをいろいろ聞いたりするのが楽しいです。そういうときは、完全に俳優・神木隆之介はどこかに行って、普通の26歳の男子になってる(笑)。会社のコスト削減の話とかも自然と話題に出るので、今回のドラマの役作りにも役立ちましたね。WOWOW『連続ドラマW 鉄の骨』4月18日(土) 放送スタート土曜夜10時~取材・文/井ノ口裕子スタイリスト/百瀬 豪ヘアメイク/MIZUHO(vitamins)
2020年04月18日