伊勢丹新宿店は1月3日限定で応募を受け付ける「夢袋」の内容を発表した。いずれも“本人参加型の豪華ラインアップ”で展開する。今回の注目の一つは、「『銀河鉄道999』のメーテル、鉄郎と一緒にあなたを描きます!」の夢袋だ。これは『宇宙戦艦ヤマト』、『キャプテンハーロック』などの名作を生んだ漫画界の巨匠・松本零士が購入者本人を『銀河鉄道999』のキャラクターとともに描き下ろし(水彩画5号サイズ 350×273mm)してくれるというもの。購入者は、同氏アトリエで似顔絵制作の取材を受ける。作品は約2から3ヶ月後に額装され、直接同氏から引き渡され、記念撮影まで行われる。この夢袋は1名限定で、価格は税込201万6,000円。続いて、その名も“夢のヴォーカリスト レコーディング体験!”の夢袋。Sony Music Entertainmentの音楽スクールであるSony Academyから提供されるこの夢袋は、多くのプロミュージシャンが使用するというレコーディングスタジオ「Sony Music Studios Tokyo」で、プロミュージシャンのバック演奏で購入者本人がヴォーカルレコーディングできるというものだ。当日のレコーディング担当者は、加藤ミリヤ、JUJU、YUKIなどの作品も手掛け、ボーカルレコーディングに定評のある原剛。レコーディング前には、ボイストレーニングが体験できるほか、レコーディング中のメイキング風景もプロカメラマンが撮影、後日編集されたドキュメント映像も提供される。この夢袋は2名限定で、価格は税込151万2,000円。新春らしい豪華夢袋となるのは、「書道家・武田双雲と夢の書き初め体験」だ。通常、個人レッスンは受け付けていないという同氏が、購入者本人と相談しながら“2016年の抱負を表す一文字”を決め、書き初めをする。同氏が購入者の手をとりながら文字を描いてくれるというから、同氏ファンはもちろん、貴重な新春体験になること間違いなしだ。完成作品には同氏サインが入り、額装され届けられる。この夢袋は1名限定で、価格は税込162万円。これらの夢袋は、いずれも抽選販売で受付は1月3日のみ。応募方法は、伊勢丹新宿店本館6階「時の場」で受け付けるほか、「武田双雲との書き初め体験」の夢袋は、同店本館5階パーソナルルームに設置される応募箱からも応募できる。当選者は1月4日以降に同店から連絡があるという。
2015年12月30日フランク ミュラー(FRANCK MULLER)は、16年1月13日から19日まで、伊勢丹新宿店本館1階ザ・ステージで期間限定イベント「THE MOMENT SCOPE ~見えない瞬間を、見える感動へ。~」を開催する。同イベントでは、新作ウォッチコレクション「ヴァンガード」にフォーカス。会場はコレクションの特徴である近未来的なケースフォルムや文字盤、針などのディテールをイメージした華やかな装飾でデザインされ、同コレクションの新作やウィメンズウォッチ「ヴァンガード レディ」(170万円)の先行販売を実施する。このほかブランドのアーカイブコレクションも展開する。「ギガ トゥールビヨン」(3,100万円)、「マスターカレンダー クロノグラフ ルナ ヴィンテージ 80」(780万円)、「トノウ カーベックス クロンヌ」(145万円)、「ロングアイランド クロンヌ」(165万円)など。また、フランク ミュラーのライフスタイルブランドとなる、フランク ミュラー フューチャー フォームも紹介。有田焼で用いられる天草陶石を用い、凹凸にビザン数字が彫り込まれている平皿「ARITA HIRA」(2万5,000円)をはじめ、九十九里のハンドメイドで製造され、ビザン数字が光の当たり加減で水面に揺らめくワイングラス「WHITE WINE GLASS」(1万3,000円)、ビザン数字のあしらわれた燕市で作られたカトラリー66点のオリジナルボックス「CUTLERY SPECIAL 66PIECES BOX」(75万円)も展開する。
2015年12月29日伊勢丹新宿店本館5階リビングフロアの「ベッド&バス・パウダールーム」のコーナーでは、“心地よい眠り”をテーマにした「HAVE A GOOD SLEEP ~五感で眠る~」を開催する。12月26日から16年1月12日まで。昨年11月にリモデルを果たした同フロアでは、“明日の元気をつくる”をコンセプトに、寝具の販売のみならず快眠を叶える空間として“快眠コンサルティング”を導入。光・香り・色にこだわり抜いたコンサルティングルームを設置したところ現在まで予約が非常に多く、来店客の声に耳を傾けてみると殆どの人が睡眠に不満を感じていることが判明したという。そこで同店では、睡眠事情を改善し日本に元気を提供したいとの想いから、よりステップアップした絶対価値のあるスリープコンシェルジュを作ることを企画。その第一段階として、本プロモーションを考案した。気持ち良く眠れる要素には、季節に合わせた睡眠環境のメンテナンス、寝具や身に着けるものを変えるといったことが挙げられ、今回は“五感で感じる”をテーマに、触覚・味覚・嗅覚・視覚・聴覚の五つでアイテムを分類し快眠を分かりやすく伝える。目で感じる快眠には、アイピローやアイマスク、絵本などをラインアップ。耳で感じる快眠には快眠CDとタイマー付き音響器具を、鼻で感じる快眠にはアロマ、リネンウォーターやディフューザーを、口で感じる快眠にはコーディアルドリンクやハーブティーなどを用意した。また肌で感じる快眠には、眠りに特化したスリープウエアとして、国産素材を使ったワコールの睡眠科学シリーズを三越伊勢丹オリジナルラインとして販売。その他、湯たんぽや抱き枕なども取り揃えた。同店担当セールスマネージャーは、「コンサルティングルームを設置してから、非常に多くの方々が睡眠に悩みを抱えていることが分かった。医師にかかるのは気が引けるといった声も聞かれ、比較的すぐに駆け込める百貨店の寝具売場で何とか解消することはできないかと考えたところ、今回のプロモーション開催へと至った。快眠グッズをただ売る、というのではなく、悩みに応じた提案を行うことで皆様の快眠を実現できたら。フロアにはスリープマスター、ピローフィッター、スリープアドバイザーといった専門性のあるスタイリストを配置しているので、個々に合わせたアドバイスを行っていきたい」とコメントしている。
2015年12月28日今年も残すところあとわずか。2015年を振り返れば、ファッションカルチャー主要各地フラッグシップショップが相次いでオープン、リニューアル移転を遂げ、新たなファッションスポットとして誕生した。なかでも業界を賑わせた大きなニュースをピックアップして紹介したい。■海外の高級ブティックが都内に続々オープン2014年に引き続き、今年も青山・表参道エリアではオープンラッシュが相次いだ。3月、ミュウミュウ青山店がみゆき通りに移転オープンを遂げ、その1ヶ月後には隣接してステラ・マッカートニーが08年にオープンした青山店を移転オープン。12月のサンローラン国内初旗艦店をはじめ、11月のマーク ジェイコブス青山旗艦店リニューアル、9月にGYRE1階へオープンしたアミ アレクサンドル マテュッシの海外初旗艦路面店オープンも記憶に新しい。そんなラグジュアリー激戦区のなか、15-16AWに始動したばかりのコンバースジャパンによる新ブランド・コンバース トウキョウが青山みゆき通りに1号店をオープンさせたことも業界には大きなニュースとなった。青山が盛り上がりを見せる一方、原宿エリアでも4月、アディダス オリジナルスがキャットストリートに国内初の旗艦店・アディダス オリジナルス フラッグシップ ストア トウキョウのオープンに続き、7月、その斜向かいにリーボック クラシック初直営店・リーボック クラシック ストア 原宿が新スポットとして誕生した。丸の内・銀座エリアも、東京の玄関口に誕生した新路面店イッセイ ミヤケ 丸の内を皮切りに、銀座中央通りのマイケルコース国内最大旗艦店、同じくモンクレール国内最大旗艦店・モンクレール銀座や、クリスチャン ルブタンのアジア初となるバッグ&レザーグッズオンリーブティックを銀座と梅田に出店した。さらに、ドーバー ストリート マーケット ギンザのリニューアルでは、6階の一部を店舗として増床し、新たに、グッチ、ヴァレンティノ、プラダなどのラグジュアリーブランドの取り扱いを強化した。その他エリアとして、新宿三丁目交差点に堂々オープンしたバーバリー国内最大級の路面店バーバリー新宿も押さえどころ。■ヴェルサーチの直営店3店舗が一挙オープンそんなオープンラッシュの中でも最も勢いを見せたのは、ヴェルサーチではないだろうか。4月に南青山のヴェルサス ヴェルサーチ国内初となる直営店、7月には銀座5丁目にアジア初ヴェルサーチ ホームの路面店がオープン。そして、12月、09年に紀尾井町の本店が閉鎖されて以来、待ち望まれたヴェルサーチのフルラインがそろう旗艦店が銀座に復活した。■新宿伊勢丹&伊勢丹メンズのエッセンスを凝縮した新業態のセレクトストア4月に東京ミッドタウンにリニューアルを含む七つのショップがオープン。中でも注目されたは、伊勢丹新宿店のエッセンスを凝縮した新業態のセレクトストア・イセタンサローネだ。広々とした2フロアの空間には、サカイやハイク、マメ、タロウ ホリウチ、マノロ ブラニク、セルジオ ロッシ、フェンディなどトレンドに敏感な女性たちに向けた国内外のブランドをラインアップ。続いて12月には、イセタンサローネ メンズが丸の内の新東京ビル1階にオープンした。ここでは、メゾン マルジェラ、トム ブラウン ニューヨーク、マーク ジェイコブス、メゾン キツネ、ビズビムなど新宿店メンズ館のダイジェスト版といったブランド構成。999.9の眼鏡、帽子ともに丸の内エリアで最大レベルとなる品ぞろえや、ジャン=ポール・エヴァンの新形態となるチョコレートバーなどにも注目したい。年末年始のお休みを機に、今年誕生した新たなファッションスポットを訪ねてみてははいかがだろう。
2015年12月27日伊勢丹新宿店本館、メンズ館各階では、16年1月3日から12日まで、日本の伝統・文化・美意識が作り出す価値を再認識し、新しい価値を紹介するキャンペーン「ジャパン センスィズ(JAPAN SENSES)」を開催する。同キャンペーンの1月を表現する「七福神」と「だるま」をモチーフにしたメインビジュアルも公開された。2016年の三越伊勢丹グループが取り組むJAPAN SENSESの年間テーマは、「をかし」。この言葉には、ユーモアや遊び心、人が人のことを思うこと、といったキーワードや想いが込められている。陰暦で1月は睦月(むつき)。睦(むつみ)には、仲良くする、親しくする、といった意味がある。同店では仲むつまじくふれあう睦月に、笑みの絶えない明るい一年を願いながら幸福につながる、という日本の和の美の精神性ともいうべき、“睦の美”を謳う。このメインビジュアルには、「七福神」と「だるま」をモチーフに、「笑い」と「未来」の要素が掛け合わされ、幸福につながるキャラクター「シチフクジン」が登場する。このストーリーは、修行をしているうちに笑いを忘れてしまったダルマが人を笑わせる不思議な力を持った7人組の“シチフクジン”に「おれを笑わせてくれ」と頼み、シチフクジンが奮闘するというもので、同店のウィンドウに8枚のビジュアルで描かれる。このビジュアルを手掛けたのは、ニコラ・ビュフ(Nicolas Buffe)。同氏はパリ生まれで、現在は東京を拠点に活動するアーティスト。ヨーロッパの古典美術、日本や 米国のサブカルチャーを混合した作品で知られ、ファッション、オペラのアートディレクションなど、美術以外での活動も多い。2010年には銀座メゾンエルメスのウィンドウディスプレイ「赤ずきんちゃんのカレちゃん」、2008年には東京都現代美術館でのグループ展「屋上庭園」も担当した。このほか、同店本館6階催事場では、16年1月3日から11日まで、「柏手占い(Kashiwade Fortune)」と題し、モニターの前で柏手を打ち、手を広げて写真撮影をすれば、撮影された写真の手と手の間にシチフクジンが出現するというフォトイベントや、笑顔でモニターの前でシチフクジンと一緒に写真撮影し、2016年の運勢を占う「スマイル オミクジ(Smile Omikuji)」なども実施する。また、同催事場では、正月ならではの縁起物があしらわれたフードやドリンクがイートインコーナーで楽しめる「ダルマ Cafe」も特設される。カフェでは「鶏の松風焼き“TERIYAKI”風味サンドイッチ」(900円)が登場。松風焼きには、裏がなく、隠し事なく正直な様子の意味があり、家族安泰祈願の想いが込められる。「ブリのカツレツサンド」(900円)は、成長するごとに名前が変わるブリにあやかったもので、「栗きんとん&黒豆ホイップサンド」(900円)は、その色合いから豊かさの縁起物である栗きんとんと、まめに働けるように健康祈願を意味した黒豆が入ったスイーツとなっている。
2015年12月27日ミハラヤスヒロ(MIHARAYASUHIRO)の新ライン「MYne」が、16SSコレクションのローンチに先駆けて、12月23日よりゾゾタウン(ZOZOTOWN)にてウエアの先行予約を開始した。「MYne」は、ストリート、モード、スポーツの要素を取り入れたミハラヤスヒロの新ライン。ウエアのローンチに加え、1月6日から12日までは伊勢丹新宿店メンズ館2階のプロモーションスペースにて、ポップアップショップもオープンする予定だ。アイテムは、ジャケットやブルゾン、パーカー、Tシャツ、パンツなどから、先日発表されたニューエラ(NEW ERA)とのコラボレーションキャップ、スニーカーなど。
2015年12月27日京都・西陣で220年以上の歴史を有す服部織物と、京都を拠点に建築から家具の設計デザインまで幅広く活動するアートユニットGENETOによって、2012年スタートした「服部源ト」。同ブランドが来年1月12日まで、伊勢丹新宿店本館4階=ラグジュアリーステージで、コレクションを披露している。一部商品は購入することも可能。GENETOの山下麻子氏によれば「西陣織の特色の一つである引箔(ひきばく)技術は、非常に高度なテクニック。特に、服部織物では、金箔、銀箔、柄箔、プラチナ箔の技術を使い、緻密で立体的な織柄を生み出しています。こんなに素晴らしい技術があるなら、着物や帯に留まらず、新たな展開で西陣織の魅力を楽しめる可能性があるのでは、と思い一緒に物づくりをスタートさせた」という。服部源トでは「空間のジュエリー」コンセプトに、見る角度によって異なる表情を見せる西陣織の魅力を引き立てるため、天井から吊るすタイプのモビールと、置いて楽しむタイプのモビールをデザイン。天井から吊られた無数の傘が連なる「ASCENSION」は“上昇”を意味し、西陣織の小さな傘の先には黒水晶のビジューが揺れる。四角形や五角形の木枠に、黒地に銀、白地に金の西陣織がはめ込まれた「IRIDESCENCE」は“玉虫色”を意味し、見る角度によって様々に表情を変える様を楽しむ事が出来る。また、コンパクトに置いて楽しむタイプのモビール「MELODIOUSNESS」は“心地よい旋律”を意味する。マットな質感と鏡面を組み合わせた木枠の中に、西陣織がデザインされており、風が流れると共に静かに揺れる作りになっている。同期間、伊勢丹新宿店では日本のよいもの、よいことを発信するキャンペーン「ジャパンセンスィズ(JAPAN SENSES)」を行っており、館内各所で日本の伝統とモダンな感性が織りなす空間を楽しめる期間となりそうだ。
2015年12月27日伊勢丹新宿店では12月26日から16年1月12日まで、正月飾りや置物など、年末年始を楽しむアイテムを同店本館5階センターパーク/ザ・ステージ#5で紹介している。(正月飾りの取扱いは12月30日まで)「ISETAN のお正月~春を迎える祝いと集い~」と題された同ショップでは、新春を慶ぶインテリアや縁起物アイテムがそろう。“祝いゾーン”では、フラワー&アート制作ユニット・キュイキュイ.(Cui Cui.)からは、松かさやドライフラワー、南天などがあしらわれた正月飾りが展開されるほか、小笠原流と草月流の華道師範でもある幸 玲子のアーティスティックでモダンさを醸し出すお飾りなども紹介。広島県からは木彫作家の佐々木紀政の祝い鯛や、16年の干支・申の置物なども登場する。1月3日(午後3時30分から)には同会場で書家の矢野華風による申を書く実演イベントも開催する。“集いゾーン”では、人の集まりを切り口に、贈る・装う・囲む・遊ぶのテーマで、人と人とのコミュニケーションが弾むアイテムを紹介。年末年始の和の装いにふさわしい小倉織の縞縞のバッグや、一花(いつか)の手書き和紙のポチ袋など、クリエーターや手仕事によって生み出されるアイテムなどが充実している。このほか、「見ざる、言わざる、聞かざる」や「だるま猿」、「松竹梅」が刺繍されたタオル、招き猫や申が描かれたガマ口、赤白の市松柄のタペストリーなども販売されている。
2015年12月26日西暦3016年、伊勢丹初の宇宙支店がオープンする、というストーリーでファッションデザイナーの中里周子が提案するポップアップショップ「ようこそ、ISETAN宇宙支店へーわたしたちの未来の百貨店ー」が26日、伊勢丹新宿店本館2階=TOKYO解放区にオープンする。16年1月12日まで。同ショップでは、3016年のトレンドや、宇宙の百貨店の在るべき姿を中里独自の視点で切り取り表現する。また、彼女が「旅行」「お土産」「お正月」をキーワードにセレクトしたポップなアイテムにも注目したい。中里が手掛けるエヌエヌ(nn)からは、3016年のトレンドアイテムとして、宇宙百貨店の制服や旅行の必需品であるパジャマなどを展開。また、宇宙支店内には地球で見かける土産品として、エジプト考古学の吉村作治教授やスフィンクス、ツタンカーメンをモチーフにしたお菓子なども並ぶ。また、巨大ジオラマのインスタレーションなども行うクリエイティブスタジオKLOKAからは、時空を飛び越えたかのような奇想天外なお土産アイテムを展開する。案内人を務めるのは、乃木坂46の伊藤万理華と堀未央奈。伊藤は、宇宙トラベル「nn air」の添乗員として、伊勢丹新宿店から宇宙支店への小旅行を案内するキャピンアテンダント。堀は宇宙支店の案内人として、肩に宇宙仕様の猿を乗せた宇宙支店の制服スタイルで、宇宙支店を訪ねる客を迎える。また、VR研究開発チームPsychic VR LabとのコラボレーションによりISETAN宇宙支店までの旅をお届けする。会期中、同ショップでは、バーチャルリアリティで新しい旅を体験することが可能。3016年に思いを羽ばたかせ、宇宙への未知の旅路を楽しめる「ISETAN宇宙支店」。中里自身が「宇宙には夢がある。この企画に、5000%の熱量で挑んだ」という渾身の宇宙への旅を、年末年始のプランに加えてみてはいかがだろうか。中里周子と「ようこそ、ISETAN宇宙支店へーわたしたちの未来の百貨店ー」担当バイヤー・寺澤真理との対談を、16年1月3日に公開予定。【中里周子プロフィール】2011年立教大学文学部文芸思想専修総代卒業。同年より「ここのがっこう」でファッションデザインを学ぶ。14年欧州ITS(International Talent Support)で日本人初ジュエリー部門グランプリ・スワロフスキーアワード、アートワーク部門ファイナリスト選出。現在、東京藝術大学美術学部芸術学科にて博士課程在籍中。動画引用元: (ISETANPARKnetオフィシャルYouTube:
2015年12月25日伊勢丹新宿店は、冬のクリアランスセールを2016年1月13日から同店本館各階、同店メンズ館で開催する。セール対象ブランドの詳細は伊勢丹ホームページで公開している。同店クリアランスセールの対象フロアは、本館1階から7階、同店メンズ館地下1階から7階、パークシティイセタン4、パークシティイセタン5。一部クリアランスセール対象外商品あり。同店では各フロアでのセールに加え、特設会場でのセールも実施する。本館6階催物場では「婦人雑貨クリアランスセール」として、「フルラ(FURLA)」、「マイケル・コース(MICHAEL KORS)」、「マークバイマークジェイコブス(MARC BY MARC JACOBS)」のセールを実施。同催物会場では、この他「トリー バーチ(TORY BURCH)」、「アナスイ(ANNA SUI)」のセールも1月18日まで行われる。同店本館各階ステージでのセール情報は次の通り。2階ザ・ステージ#2の「エム-プルミエ(M-PREMIER)」、同フロア特設会場の「アナイ(ANAYI)」が1月19日まで。3階センターパーク/ザ・ステージ#3は「サカイ(sacai)」が1月15日まで。また、イセタンウエスト1=1階・地下1階は「プリーツ プリーズ イッセイ ミヤケ(PLEATS PLEASE ISSEY MIYAKE)」を1月16日まで実施する。なお、今回同店ではクリアランスセールを紹介するスペシャルムービーを公開している。製作、監修を手掛けたのは「テラダモケイ」。映画『ゴジラ』の撮影にも携わったスタッフがクリアランスの店内風景を動画で紹介している。動画引用元: (YouTube ISETAN 伊勢丹 公式チャンネル:
2015年12月23日今週はいよいよクリスマス。男性の皆さん、彼女へのプレゼントは決まっただろうか!?「自分のセンスもアピールしたいし、“外したくなくもない”」一方、「彼女とは付き合い始めで、サイズや好みがわからない」なんて声も。そこで、伊勢丹新宿店本館1階アクセサリー売場を担当するバイヤーに話を聞いた。「ここ数年は、クリスマス直前まで吟味され、プレゼントを購入される方が増加している。伊勢丹新宿店の男性のお客様は、限定品やデザイン性を求められる方が多く、3万円から5万円代を中心に、中には10万円代の需要もある」と担当バイヤー。そこで、プレゼントに対する男性のマインド別にジュエリーを紹介してもらった。「流行に左右されず、外したくない方」には、“王道モチーフ”がオススメだという。クロスやスター、フラワーの型にさりげなくダイヤが光り、上品な中にも個性あるデザイン性があるタイプだ。クロス型ネックレスでは、シエナ(SIENA)(K18YG・ダイヤモンド 4万2,000円)や、アヤミ(AYAMI)(K18YG・ダイヤモンド 10万円)のネックレスなど。このほか、ヴァンドーム青山 プルミエール(Vendome Aoyama 1ere)のネックレス(Pt・ダイヤモンド 12万円)、アガット(agete)のネックレス(K18YG・ダイヤモンド 5万円)は、洗練されたフラワーモチーフでエレガントさと可愛らしさも演出できるアイテムだ。オデュース ヨンドシー(EAU DOUCE4°C)のスター型のネックレス(K10YG・ダイヤモンド 3万円)は、スターの中にダイヤモンドがさりげなく輝く繊細な雰囲気が感じられる。「彼女のサイズや好みがわからない方」には、アベリ(AbHeri)のチェーンリングがオススメ。指のサイズがわからなくてもサイズを自由に変えられるチェーンリングで、同店でも毎年好評だという。今年もエンドチャームにもダイヤモンドがさりげなく揺れ動く、クリスマス期間限定のリング(K18YG・ダイヤモンド 5万5,000円)が販売されている。ピアスを付ける彼女なら、カオル(KAORU)の天然石の美しいカラーが耳元を揺らすピアス(K10YG・K18YG※フック部分・天然石 2万8,000円)もオススメだという。「最新トレンドを取り入れてセンスもアピールしたい方」のジュエリーも伊勢丹新宿店では用意されている。担当バイヤーによれば、「今年はダイヤモンドが横に並んでいるタイプが人気があるため、各ブランドでも取りそろえている」そうだ。ヨンドシー(4°C)のネックレス(K18PG・ダイヤモンド 5万6,000円)、コン アフェット(con affetto)のネックレス(K18YG・ダイヤモンド 4万3,000円)やポンテヴェキオ(Ponte Vecchio)のリバーシブルネックレス(K18YG・ダイヤモンド・ピンクサファイア 5万円)などだ。同店バイヤーは、「まだプレゼントを迷われている方は、是非アクセサリーを候補の一つに入れて欲しい。数に限りがあるアイテムもあるため、自分の想いが表現できるようなプレゼントを探してみては」とコメントしている。動画引用元: (YouTube ISETAN 伊勢丹 公式チャンネル:
2015年12月21日伊勢丹新宿店では、新年を彩る“迎春アイテム”を同店本館7階呉服/和装小物雑貨で発売している。2016年の干支である「申」をモチーフとした置物、お飾りまでを紹介している。東京・日本橋の東洋佐々木ガラスからは、ガラス製の申の置物(4,800円)が登場。一つ一つが手作りのこの申の表面は、べっこう飴のようなツヤ感があり、顔も愛嬌たっぷりだ。カラーは金茶、うす茶、赤、クリア、白の全5色。このほか、“見ざる”、“聞かざる”、“言わざる”、“手もみ”、“踊り”ポーズをとったユニークなの申(各8,000円)も展開されている。彫刻家の三枝惣太郎による鉄・合金製の申の置物も登場。デフォルメされた申は、重厚感がありつつも躍動感も感じられる。申の親子が彫られた「優心」(3,000円)、「繁栄親子」(5,000円)、だるま猿(1万5,000円)などが販売される。また、イベントスペースでは、1864年に千代紙・おもちゃ絵の版元として東京神田に創業した、いせ辰の職人による実演販売が実施され、張り子の「招き申」(2,200円)に、好みの四文字熟語や名前を無料で入れてくれる。招き申は、いせ辰の干支張り子の定番で、首を振り、手で福を招くというユーモアたっぷりの置物だ。もちろん、同社らしい千代紙や江戸のデザインが配されたアイテムも充実。ミニサイズの千代紙(1,500円)、ポチメモ(1,500円)、千代箱はがき(650円)のほか、申のお面付きの日めくりカレンダー(4,100円)も販売されている。このほか、正月の定番アイテム「お飾り」は、千成堂から登場。赤×白、緑×金、白×金などのシンプルな水引き(各3,500円)から、松、梅、南天などが配された豪華なお飾り「先客万来」(3万3,000円)まで販売される。今回の品ぞろえについて、担当バイヤーは、「伊勢丹新宿店の高感度なライフスタイルをもつお客様にも感動して頂けるように、和室はもちろん、和モダン、和洋室にも溶け込むようなデザイン性ある置物を揃えております。スタイリッシュな正月飾りも数多くご用意しておりますので、気軽にジャパンの年末年始を楽しんで欲しい」とコメントしている。
2015年12月20日アーカー(AHKAH)は、12月25日まで伊勢丹新宿店本館1階ザ・ステージで、12月27日まで東京ミッドタウン内のイセタンサローネにてクリスマスイベントを開催している。同イベントでは、宇宙の彼方から届く星の輝きからインスピレーションされたコレクション「Starry Heavens」の世界観が表現される。伊勢丹新宿店のザ・ステージでは、「Enchanted Christmas」と題し、クリスマス限定ジュエリーや同ブランドコレクションを発売。ザ・ステージ限定アイテムとしては、「シリウスノエルネックレス(M)」(K18YG ダイヤモンド 7万5,000円)、「ノエルスターコードブレスレット」(K10YG ポリエステル 2万円)など。会場ではジュエリー購入者への限定販売として、北斗七星をデザインした特製パーティーバッグ「スターリーヘブンズパーティーバッグ(Starry Heavens party bag)」(ネイビー、レッド 各6,000円)も用意される。レッドはザ・ステージ、イセタンサローネ限定カラーとなる。このほか会場では、マリアの泉をモチーフにした参加型インスタレーションや、カリフォルニアを拠点に活動するアーティストらとコラボレーションしたジュエリーも展開している。
2015年12月20日カスタマイズバッグブランドのニューニュー(newneu.)が12月16日から25日まで、伊勢丹新宿店本館2階の婦人靴フロアにてスリッポンのカスタマイズが出来るポップアップショップをオープンする。今年の9月にも開催された同ポップアップショップ。前回の好評を得て開催される今回は、シューズのサイズを前回より増やし5サイズ用意した。また、前回の開催時に即売してしまったファーピースの新色やアクセサリーブランド、プリズム・ジェム(PRISM GEM)のビジューピースの新型、新カラーなども先行販売される。
2015年12月19日代官山周辺で働くクリエイターたちが中心となり活動している「東京代官山ロータリークラブ(以下、RCTD)」。RCTDが主催する「大西洋さん、卓話と食卓」というトークと共に日本のソウルフードであるお米や、お米と楽しむ食を味わうイベントが、同メンバーである遠山正道さんが代表を務める株式会社スマイルズの本社オフィスで開催された。会の前半は、三越伊勢丹ホールディングス・代表取締役社長の大西洋さんのトーク、後半では、お米や和牛など、日本の食文化を味わうイベントが行われた。「こめ結びのおもてなし」という米を主役にしたイベントでは、三越伊勢丹のフードバイヤーが厳選した、“日本各地のごはんの友”を使った料理や実りの秋を象徴する“日本酒”が供された。また装飾ユニット・mimosa(ミモザ)が、 実りの秋をイメージした紅葉や稲穂を取り入れた温かみのある草花で空間を演出した。おもてなしのドリンクには、米と麹で作る優しい味わいの「甘酒」(三崎屋醸造)、名酒の誉れ高い「雪の茅舎」(秋田・齋彌酒造店)、「りんごジュース」(岩手・紫波フルーツパーク)紅芋酢のソーダ割などを用意。そして“日本各地のごはんの友”を取り入れた料理は株式会社スマイルズのフードプランナー桑折敦子さんが担当した。青森ではじめて特Aランクを取得したキレと粘りのあるお米「青天の霹靂」を使って、「梅の実ひじき」(大宰府えどや)、「じゃこ山椒」(京都・たけのうち)などをくわえた“ひと口むすび”を握り、「玉ねぎ天」(岡山・長谷井商店)と大根を出汁で煮た“おでん”、宮崎の尾崎牛を使った“牛丼”や“キーマカレー”など、ごはんが欲しくなる幅広いフードメニューを並べた。「全国各地のごはんの友で結んだおむすびをはじめ、お米のおいしさを引き立てるメニューで、実りの秋を表現しました」と桑折さん。また会場を沸かせたのは、和牛文化を世界に発信するVIVA JAPAN代表の浜田寿人さんが用意した宮崎産の尾崎牛。「30ヶ月もかけて長期飼育する尾崎牛は、幻の和牛ともいわれ、東京では年間4、5頭入るかどうか。エシレバターのようにスッととける甘味のある脂など、和牛のなかでもトップクラスのおいしさです」との浜田さんの言葉に喉がなる。イベント空間に併設されたキッチンから、低温でじっくりローストした肉のグリルやサッとあぶった和牛寿司が運ばれると、待ちきれない参加者が次々に手を伸ばす光景がみられた。「こうやって多くの人に食べてもらい国内外にすばらしい和牛をPRしていきたい」と語った。卓話で刺激をうけて、食卓でお腹をみたす、心とカラダに豊かな実りを与えた「大西洋さん、卓話と食卓」は、大盛況のうちに幕を閉じた。前編「三越伊勢丹の大西洋社長が代官山ロータリークラブで語った“伊勢丹に就職した理由”とは?【イベントレポート--前編】」に続く。
2015年12月18日代官山周辺で働くクリエイターたちが中心となり活動している「東京代官山ロータリークラブ(以下、RCTD)」。スープストックトーキョーなどを運営する株式会社スマイルズ・代表取締役社長の遠山正道さんらが世話人となり、気になるゲストを招いた「卓話」は、RCTDメンバー以外も参加ができる人気のトークイベントだ。11月30日にRCTD主催の「大西洋さん、卓話と食卓」というトークと共に日本のソウルフードであるお米やお米と楽しむ食を味わうイベントが開催された。RCTDメンバーのファッションジャーナリスト生駒芳子さんがMCを務める「卓話」では、ゲストとして招かれた三越伊勢丹ホールディングス・代表取締役社長の大西洋さんが自らについて語った。■大西社長と代官山まず、卓話でお決まりの質問として、代官山での思い出や好きな場所を聞かれた大西さんは、「入社7年目で任されたプロジェクトでチームを組んだ女性がセンスもよくてオシャレでね。当時の代官山や自由が丘に非常に詳しかった。これは負けてはいられない!と私自身、仕事が終わると毎日のように代官山に出掛けて、古着屋やセレクトショップなど見て歩きました。店も多くもない時代で、渋谷から歩いてポツリポツリと出てくる店すべて覗きましたよ。細かい道までよく歩きました」と若かりし時代の思い出から卓話がはじまる。■大西社長が伊勢丹に就職した理由とは?そもそも伊勢丹に就職した理由は?との問いに「実は、ファミリーレストランの店長になりたかった」と笑いながら話す大西さん。その言葉に生駒さんや参加者からも驚きの声があがる。「当時、水がなくなる前にグラスに水を注いでくれるお店とそうでないところがあって、私は喉が渇くタイプなので、何も言わずに水を注いでくれるサービスにすごく感激しました。そして店長になってこんなサービスや接客をしたいと本気で思いました。ただ、同時期に友人が『サービス業なら百貨店もあるし、伊勢丹は労働条件がいいぞ!』と教えてくれて、それならばと入社試験を受けて伊勢丹に決まったので今に至るんです」■今後の百貨店像とは?イセタンメンズの企画、羽田空港や六本木ミッドタウンへのセレクトショップ型店舗の出店、三越銀座店の大型リモデルや市中免税店導入など、時代の変化を捉え新たな百貨店像を提案してきた大西さん。生駒さんが投げかけた、今後百貨店はどう変わっていくのか?という問いに、「流通市場やトレンドは、ITと連動してますます加速し細分化していく、それにともない百貨店もこれから5年、10年で大きく変わっていくでしょう。何でも扱う小売という役割や空間は不要になってくる。だからこそ価値のあるモノやサービスにこだわっていかなくてはいけない。オリジナルアイテムもその一つ。自分たちが商品企画をして、工場やクリエイターを探し出して、一緒に商品やサービスを作り、それを自分たちで売り切る。それができなければ残っていけない」と強い言葉で語る。さらに「日本の人口減によるマーケット縮小は仕方ない。だからポテンシャルの高い海外への出店は今後も拡大していきたい。また海外顧客に向けたオンラインサイトの充実も必須課題です。ここ数年、銀座や新宿はインバウンド需要を大きく伸ばしています。しかし、それに頼りすぎることなく、この需要が意味するものを新たなビジネスとして仕掛けていきたい」と話した。■最強の馬を問われると…ウエディングや飲食事業など新たにはじめるビジネスについても触れると、会場のクリエイターたちからは一緒に仕事がしたいという声があがった。百貨店業界を牽引する、大西氏のひと言、ひと言にイベント参加者は時に大きくうなずき、時に笑い声をあげて聞きいった。最後に、RCTDメンバーでプロダクトデザイナーの角田陽太さんから趣味の競馬に関して“最強と思う馬は?”との質問があがると「1975年の日本ダービーで優勝したカブラヤオー」と即座に回答。「この馬は、流れにのって勝つタイプではなく、自身が勝つ流れを作る馬なんですよ。本当に強い馬とは、そんな馬です」。これまでの仕事と重なるような言葉をもって、大西さんの卓話は締めくくられた。後編「日本のソウルフード、お米と共に秋の味覚を楽しもう 「大西洋さん、卓話と食卓」【イベントレポート--後編】」に続く。
2015年12月18日和魂洋才が追求されたイセタンサローネ メンズが丸の内にオープンから続く12月12日に東京・丸の内にオープンした「イセタンサローネ メンズ」は、4月にオープンした六本木の東京ミッドタウンの「イセタンサローネ」同様、“和”が空間デザインのテーマとなっている。売り場面積は約900平米と同規模ながら婦人服を中心とした六本木は2層での展開。今回の丸の内はワンフロアでのMD集積。三越伊勢丹グループが手掛ける中小型店舗事業の一環「スペシャリティストア」としてのブランディングと、新規顧客へのコンタクトポイントとして、今回の丸の内店は重要な意味を持つ。同店の内装を手掛けたデザイナーの辻村久信氏、大西洋・三越伊勢丹HD代表取締役社長、小島伸一・イセタンサローネ メンズ店長に話を聞いた。(今回のオープンに関して大西社長は)「12年前に伊勢丹新宿本店メンズをリモデルしたときに3年から5年以内に3000平米から5000平米の面積でイセタンメンズという名前で出店するという計画を持っていた。それからすると今回の丸の内の出店は遅すぎたという感がある。規模も現在、開発中のこのエリアで2、3年待てば3000から5000平米の面積の店舗を構えることも可能だったがコーナー立地でもあるこのスペースで今、出店することが現場としてベストの判断。丸の内、大手町というのは、当初から候補として予定していたエリアで、ビジネス街のこの地は当社の独自性が発揮できる場所でもあり、今後、伊勢丹メンズがどういうプロセスを経て成長していけるか重要な店となる」と語っている。同店は「おもあい(=思い合う)」という茶道用語をストアコンセプトに、MDは“粋”、販売サービスは“一期一会”、デザインは”上質なもてなしを体現“とそれぞれのコンセプトを明確化。特にインテリアデザインは、さまざまな遊びとこだわりで、同社が打ち出す「this is japan.」の企業コンセプトとも連動している。(大西社長は)「はっきりしているのはこの店はマーケットインではなく、プロダクトアウトの店だということ。10月に改装を果たした三越銀座店のメンズフロアや、他の店舗とは違ったスペシャリティストアとしての性格を明確に打ち出していかねばならない。決してラグジュアリー層だけをターゲットにしているのではなく、新宿店メンズ館と同様に中心は中間層に向けての品ぞろえであり、その中で独自性をどう発揮していくかが課題。今後3年間で5から10店舗程度にまで拡大を計画する中型店を成長事業の柱のひとつとして、イセタンサローネを育成していく」と今後の見解を述べた。今回、羽田ストアから同店店長に就任した小島伸一店長は「世界のビジネスの中心地でもある丸の内で1000平米規模の店舗はまさに夢だった。イセタンメンズとして顧客接点の拡大、顧客満足の向上の二つが重点課題であり、新宿店リモデルから12年を経過して次のステップに向かわなければ我々にとって、この店から多くのヒントを得ることが大切な目的」と話す。売り場は「強さ=ビジネス」「優しさ=カジュアル」「楽しさ=雑貨」の3本柱のゾーニングで構成されているが、その根底はすべて茶の湯の教え。日本の美意識の根底にある五感や独自の時間の概念に基づいて空間が構成されており、江戸と京都の親和性が店舗デザインという手法で構成されている。「(三越伊勢丹から)約半年前に“未来の百貨店とは?”というインタビューを受けたことからこの店の話がスタートとした。店舗全体は日本家屋に見立てたが、エントランス部分を吹き抜けに、家屋部分は低天井にして目に見えるデザインだけではなく、販売員の所作が美しく見える什器デザイン、お客様が他のお客様の視線が気にならない配慮など、目に見えないおもてなしのデザインを心がけた」と辻村氏。商品はインポート中心ながら、例えば書斎を想定しシガーやウイスキー、筆記具などを扱う英国調の空間には、国産の絹糸100%の布に越前和紙を裏打ち加工した絹布紙が壁面什器に使用されるなど、細部にメイド・イン・ジャパンが誇る技法が使用されている。「紳士服は婦人服と違ってアイテム数が多く、いかに店頭で見せることができるかが重要だということは、これまでの経験からも理解していた。今回は話を頂いてからオープンまで時間との闘いで、こだわったわけではないが、結果的に自分のホームグランドである京都の職人の技術や素材をほぼ使うことになった。什器の無垢材はすべて北山の木で揃えた。ビジネスクロージングのカウンターは杉、ギフトとシューズの什器にはモミ、カジュアルゾーンの什器はヒノキを使用している。ファサードの鍛鉄のレーザーカットは亀岡、床の洗い出しは桃山砂、ラグの緞通は今では唐津と丹後でしか作れるところがなく、今回は丹後の職人さんにお願いした。デザインというのは形やモノを作る仕事だけではなく、人と人をつなぐ仕事という考えから、この店がイセタンサローネのスタッフとお客さんがつながることのできる空間を第一に考えた。出来上がった空間に心を入れて頂くのは、ここで働くスタッフの方々」と辻村氏は話す。Text:野田達哉
2015年12月18日人工知能を搭載したスタイリングアプリ「SENSY」が来年1月中旬までの期間限定で、イセタンメンズ専用のアプリ配信をスタートした。これによって伊勢丹新宿店メンズ館が、今年9月より店頭でデジタルサイネージとタブレットを使用して、店頭で接客サービスとして活用されていた同アプリを、ユーザーがダウンロードすることで店外でも同様のサービスを利用できることになった。アプリの利用料金は無料。SENSYは「手のひらに、スタイリストを」をテーマに、人工知能を活用することで、ユーザーの嗜好に応じたコーディネートを提案するシステム。従来のレコメンドエンジンが単品での提案が主だったのに対し、テイストを反映させたアイテムの組み合わせを表示する。今回のイセタンメンズとのコラボアプリでは、伊勢丹メンズのバイヤー4名がアイテムをレコメンドしていく過程でアプリ内にそれぞれの人工知能が育成される。ユーザーはお気に入りのバイヤーとリンクしておくことで、第3者の視点によるコーディネートの提案がどこでも受けられることになり、来店時にあらかじめそのコーディネートが売り場に用意されているというサービスが可能になり、ECでも購入が可能となる。「(SENSYは)9月の導入時から、時間と場所を選ばない買い物体験をテーマにECの売り上げ拡大を目指しており、今回はそれを進化させたもの。我々のウィークポイントであるフロアを跨いだ縦動線の接客が可能となることが大きなメリット」と三越伊勢丹・紳士営業部の岡田マネージャー。今回のアプリでは2階インターナショナルデザイナーズ、6階コンテンポラリーカジュアル、7階オーセンティックカジュアルから4名のバイヤーが人工知能を作成。伊勢丹オンラインストアと連動した約1000アイテムから、ウェアとシューズ4~5アイテムによるコーディネートが作成される。「店頭とECをシームレスにつなぐオムニ戦略の一環として実験的な段階ながら、将来的にはスタイリストや販売員、セレブなどさまざまなインフルエンサーの人工知能が搭載されることで、2000ブランドを超える膨大な商品アイテムを誇る伊勢丹メンズの楽しさを広げていきたい」と同マネージャーは話しており、既存のSNSによる拡散マーケティングとは違ったリテール戦略が興味深い。Text:野田達哉
2015年12月17日伊勢丹新宿店本館2階=センターパーク/TOKYO解放区で、本とコーヒーをトピックに掲げた新しいクリスマスの過ごし方を提案する「books,coffee&mery christmas.」を開催中。会期は25日まで。クリスマスを型にはまらないクリスマスを過ごしたい人が増えていることから、本イベントでは慌ただしい毎日の中の“一番の贅沢”として、大切な人への贈り物に本や映画を添え、コーヒーを飲みながらゆったりと過ごすクリスマスを提案。“物語のあるギフト”をテーマに、大切な友達や家族、そして自分にも贈りたい本や映画、雑貨にウエアなど幅広いアイテムをそろえた。“クリスマスに贈りたい本と映画”は、本にまつわる様々な活動を行うクリエイティブチーム・ヌマブックス(NUMABOOKS)の代表・内沼晋太郎が選定。本と一緒に楽しみたいコーヒーは、サードウェーブコーヒーの先駆けの一つとされているアメリカ・ポートランドのスタンプタウン・コーヒー ロースターズ(STUMPTOWN COFFEE ROASTERS)を日本で初めて提供したことで話題のパドラーズコーヒー(PADDLERS COFFEE)のコーヒーや、内沼がセレクトしたコーヒーにまつわる本、マグカップやお菓子も並ぶ。また、12月に公開されるコーヒーカルチャーを描いたドキュメンタリー映画『ア・フィルム・アバウト・コーヒー(A Film About Coffee)』とのコラボレーショングッズも登場する。店頭には、クリスマスシーズンを彩るアクセサリーやギフトシーズンに需要の高まる雑貨もラインアップ。ジュンオカモト(JUN OKAMOTO)は、ブックカバーやヘアターバン、蝶ネクタイをそろえ、期間中メイドトゥオーダーも承る。さらに伊勢丹オリジナルブランド、ニードル デザイン(NEEDLE DESIGN)は、日本屈指のニット工場・奥山メリヤスのニットをベースに、内沼がセレクトした本をモチーフにして、ユキフジサワ(YUKI FUJISAWA)が加工を施したニットを限定で用意。また、クリスマスギフトにオススメしたいアイテムもセレクト。すべてハンドメイドで制作しているオルガグースキャンドル(OLGAーgoose candle)のキャンドルや、ソムニウム(somnium)のコットンパールアクセサリーをセレクト。ポーチを扱うブランド・アコモデ(Accommode)からは、シャンパンモチーフのポーチや、コーヒーのペーパーバッグをモチーフにしたクラッチバッグなどが展開される。
2015年12月16日ルシアン ペラフィネ(lucien pellat-finet)から初のアートポスター4作品が各世界限定20点で販売される。今回、発表されたのは2011年に発売されたアートブック『SKULL STYLE:Skulls in contemporary Art and Design』の表紙に使用された4つのスカルモチーフ。12月16日から25日まで伊勢丹新宿店メンズ館2階で開催される同ブランドのポップアップショップで展示販売される。今回のアートポスターは、近年海外でも注目を集めるジークレー版画とシルクスクリーンを組み合わせたネオシルク版画と呼ばれる日本の技術を使用。360°GRAPHICSの協力により、以前にルシアンとカシミアセーターでコラボした田名網敬一をはじめ、オノヨーコ、横尾忠則、草間彌生、森山大道、ヒロ杉山、伊藤桂司などのシルクスクリーンプリントを手掛けている伊丹裕が作品を監修している。同氏はコム デ ギャルソン(COMME des GARCONS)とのコラボレーションでも知られるシンガポールのアートディレクター、テセウス・チャンが2014年11月に代官山 蔦屋書店で開催した個展『WERK: WE WORK TOGETHER』のネオシルク版画も手掛けたことで知られる。価格はB4サイズが15万円と17万円の2種類(いずれも額装込みの価格、額装なしは14万円と16万円)で各20枚の限定販売。B3サイズも期間中のみ予約が可能。Text:野田達哉
2015年12月16日人工知能「SENSY」を運営するカラフル・ボードは12月11日、三越伊勢丹ホールディングスと共に展開する「人工知能接客プロジェクト」の一環として、人工知能で店頭と顧客を繋ぐアプリ「SENSY×ISETAN MEN’S」をリリースした。伊勢丹新宿本店では9月16日から、販売員が接客の際により力を発揮でき利用客に新しいショッピング体験を提供する試みとして、ファッション人工知能「SENSY」を使用した「人工知能接客プロジェクト」を暫定的に導入した。メンズ館1階で行われたメンズファッション雑誌『SENSE』との連動企画"UTILITIES SENSE MARKET in ISETAN"にて、実際にSENSYを体験できるサービスを実施。この企画には 約30以上のブランドが参加したという。また、11月26日からは第2弾として、人工知能でコーディネートを提案する機能、伊勢丹新宿本店メンズ館担当バイヤーの人工知能を見ることができる機能を追加し「人工知能接客」を行っているという。今回、人工知能接客による新たな買い物の形を全国の利用客が体験できるよう、カラフル・ボードと共同で伊勢丹専用アプリ「SENSY×ISETAN MEN’S」を開発した。このアプリでは、表示されるISETAN MEN’Sのアイテムを好きか、そうでないかを画面をタッチし、振り分けることによって、自分の好みを覚えさることができるほか、自分の好みを覚えた人工知能が、ISETAN MEN’Sアイテムの中から、単品アイテムやコーディネートを提案してくれる。また、伊勢丹新宿本店メンズ館を担当するバイヤーの人工知能が提案するアイテムやコーディネートから、買い物ができる。三越伊勢丹ホールディングスでは、アプリを通じて蓄積した利用客の好みと店舗における接客を連携し、人工知能をベースとした新たな買い物の形の提供を目指すとしている。なお、専用アプリは無料でダウンロード可能だが、iOS専用となる。また、利用期間は、2016年1月中旬まで。
2015年12月14日伊勢丹新宿店メンズ館3階=インターナショナル デザイナーズフロアのグッチ(GUCCI)が9日、クリエイティブ・ディレクター、アレッサンドロ・ミケーレ(Alessandro Michele)による新生グッチの世界観を前面に打ち出したショップとしてリニューアルオープンした。今回のリニューアルは今年初めにクリエイティブ・ディレクターに就任したアレッサンドロ・ミケーレによるコレクションのイメージをストアコンセプトでも表現したもの。新しいストアコンセプトによる店舗は9月にリモデルしたミラノのモンテナポレオーネの店舗に続く世界2店舗目。日本では、同館1階のレザーグッズフロアでも一部新しいストアコンセプトによる什器に変更しているが、本格的なリニューアルは国内初。日本国内では、今回リニューアルした同店舗を皮切りにファッション感度の高い若い顧客に向けて新しいグッチのイメージを発信する。今後は12月下旬の銀座三越のレザーグッズ売場を始め、来年からはウィメンズも含め、順次新しいストアコンセプトによる店舗にリニューアルしていく計画だ。今回のリニューアルにより、店舗のイメージは一新。アレッサンドロ・ミケーレの世界観とそのコレクションを強調するモダンで落ち着いた雰囲気の中でショッピングを楽しむことができるようになった。ロゴのサインのみならず、什器からソファー、ハンガー、ミラー、会計ツール、販売員の制服まですべてを変更。これまでゴールドのフレームにウッド調のダークブラウンを加えたゴージャスなムードからシルバーをベースに淡いグレーをプラスし、引き出しもトランクをイメージしたデザインになるなど、カラフルなコレクションや、その商品の映えるクールでファッショナブルなものになっている。テーブルなど店内の様々な場所で鳩目のようなスタッズを配置していることも特徴。新しい試みとして、一部什器のガラスを外すことで、顧客が商品を直接触るコーナーも取り入れている。また、今回のリニューアルに伴い同店では12月20日までの期間限定で、通常は路面店だけで行っているスーツとシューズのオーダーにも対応。ジャケット、パンツ、シャツ、コートは素材や色、裏地を、シューズは素材と色を選ぶことができる。リニューアルとクリスマス合わせて26日まで店頭でグッチのチョコレートのサービスも行っている。
2015年12月10日ルシアン ペラフィネ(lucien pellat-finet)は、12月9日から、伊勢丹新宿店、伊勢丹新宿メンズ館で同店限定ニットキャップとスカーフの発売をスタートした。展開されるのは、ケーブル編みニットキャップ(3万3,000円)と収縮性を備えたリブ編みニットスカーフ(4万3,000円)の2点。どちらも同ブランドを代表するスカルとリーフの刺繍がさりげなくあしらわれ、ユニセックスで楽しむことができる。素材はウール70%、カシミヤ30%で、カラーはピンク、グレー、ブラックの3色展開。発売場所は、伊勢丹新宿店本館3階インターナショナルデザイナーズ/ウエスト、メンズ館2階メンズクリエーターズ。
2015年12月09日ヴァレクストラ(Valextra)は、銀座三越と伊勢丹新宿店メンズ館で、クリスマスギフトを意識したアイテムを紹介するポップアップイベントを開催する。銀座三越は12月9日から15日まで同店6階インターナショナルコレクターズで、伊勢丹新宿店メンズ館は12月16日から25日まで同館1階メンズアクセサリーで実施される。同プロモーションで展開されるのは、スリムポートフォリオ(27万5,000円)、ラウンドジップミニウォレット(5万7,000円)、長財布(6万円、6万3,000円)、シングルマネークリップ(4万8,000円、5万2,000円)、トリックトラック(14万2,000円、16万4,000円)、プレミエアタッシェケース(40万円、42万円)など。ホワイトやレッド、グリーン、ブルー等のカラーバリエーションで取りそろえる。
2015年12月08日伊勢丹新宿店本館5階リビングフロアで12月2日から15日まで、通常日本では展開されていないケイト・スペード ニューヨーク(kate spade new york)のテーブルウエアが期間限定で登場する「HOLIDAY TABLE & GIFT COLLECTION」が開催中。今回登場するのは、アメリカの老舗陶磁器ブランド・LENOXによるケイト・スペード ホームコレクション。遊び心溢れるケイト・スペード ニューヨークの世界観と、シーズナルパターンやモチーフにインスパイアされたアイテムがラインアップされた。展開アイテムは「グレースアベニュー フルートグラス」(1万1,000円)、「グレースアベニュー 5×7フォトフレーム」(9,000円)、「グレースアベニュー リングホルダー」(7,500円)、「グレースアベニュー バラエティボックス」(1万5,000円)など。ホームパーティーやクリスマスディナーを彩るテーブルウエアは、ホリデーシーズンの贈物にもぴったり。ユニセックスに使えるデザインが多いのも魅力的だ。
2015年12月06日12月に入り、そろそろクリスマスパーティーの予定を手帳に書き込んだ方も多いのでは?国内外の旬なブランドがそろう、伊勢丹新宿店本館3階リ・スタイルに併設されるギフトショップ「リ・スタイルギフト」では、“モードなクリスマス”をテーマにしたクリスマスアイテムをラインアップ。ショップ内も、クールな打ちっ放しの壁にクリスマスアイテムがディスプレイされ、アート感覚でクリスマスアイテムをチェックすることができる。今回は、「リ・スタイルギフト」のバイヤーに、一押しのギフトアイテムを聞いた。友達へのギフトに差を付けたい方や、自分へのご褒美の参考にしてみては。■やさしい雪が舞い降るスノードームスノードームの魅力を発信するNPO法人「日本スノードーム協会」から、スノードームが登場。今回初となるドイツミュージックボックス社より、土台がオルゴールになったスノードームがお目見え。ドームの中に描かれた物語が心をそっと癒してくれるはず。(スノードーム各4,800円から)■オブジェとしても楽しいオーナメントキラキラしたボール型のオーナメントや、サンタや雪だるまがマトリョーシカになっているオーナメントなど、ホリデーシーズンならではのアイテムが登場。ひとつひとつ職人の手によって作られた同アイテムは、ツリーに飾るだけでなく、壁にかけたりオブジェとしても楽しめる。また、同ショップでは、モミの葉を敷いたカゴに様々なオーナメントをゴロリと詰め込んだディスプレイを提案。これならツリーを持っていない方でも、オーナメントを主役にしたクリスマスの装飾が楽しめそう!(オーナメント各600円から)■クリスマス限定のソニーエンジェル頭にかぶり物をした裸の男の子がトレードマークの、ソニーエンジェルのフィギュア。クリスマス期間中は、パリにあるパティスリーの老舗・ラデュレ(Laduree)とコラボレーションしたソニーエンジェルが登場。オーナメントとしても飾れる透明カプセルに、ラデュレの名作であるマカロンやケーキを頭にかぶったソニーエンジェルのミニフィギュアが入ったアイテムに注目したい。ラデュレカラーの箱に入ったこのオーナメントはブラインドボックスになっていて、何にどのソニーエンジェルが入っているかは開けてからのお楽しみ。また、147分の1の確率でシークレットバージョンも入っているそう。(ラデュレ・パティスリーコレクション各980円、6種アソートボックス5,880円)素敵なギフトが決まったら、ラッピングも気になるところ。この時期、同ショップではクリスマスメッセージが書かれたハートのチャームを付けてラッピングを施している。箱を開けるまでのワクワク感も一緒に、クリスマスギフトを贈ってみては?
2015年12月06日三越伊勢丹食品バイヤー×いしかわ農業総合支援機構(INATO)という、食のプロと能登を知り尽くした案内人が手を組み、美食家とともにめぐる「里山里海食ツアー」。ツアーに同行して体感した大らかな里山里海、そこから生まれる暮らしや食文化に触れた、能登旅紀行“能登EATravel”第2弾。■奥能登・珠洲に残された自然と人の共生“揚げ浜式製塩法”奥能登という響きがふさわしい、半島の突端にある珠洲市(すずし)。珠洲市の仁江海岸では、日本で唯一、揚げ浜式製塩法での塩づくりを継承してきた。揚げ浜式製塩法とは、江戸時代から400年以上も続く伝統の塩づくり。海水を浜へ揚げて、塩田へと撒き、乾燥させた砂を集めて木箱に入れる。そこに海水を流して濃い海水を採り、平窯で煮詰め塩をとる製塩技術のこと。早朝からの潮まき、日中の塩田作業、昼夜かかる釜炊など、塩づくりは昔も今も重労働。見学した、すず塩田村(すずえんでんむら)では、塩を約18時間かけて煮詰める釜炊に里山の薪だけを使っている。薪を使うことで里山の生態系にも循環が生まれるという。塩づくりにも里海と里山が結びついているのだ。4月から10月末までの晴れた日だけが作業日となるため生産量が限られる、奥能登の塩。舌の上でふんわり広がるまろやか塩は、文字通り手塩にかけてでき上がっている。■地元に愛され、世界に認められた日本酒「竹葉」に込められた情熱日本海に突き出た能登半島は、冬には荒波が押し寄せる外浦と1年を通して波静かな内浦がある。珠洲市から内浦側へ下ると能登町(のとちょう)へ。波穏やかな宇出津湾(うしつわん)を望む地に、明治2年創業の数馬酒造がある。24歳で社長業を継いだという、5代目・数馬嘉一郎さんが若い力で酒造りに挑む。地元で愛される酒であることはもちろん、世界最高峰の料理の祭典「マドリッドフュージョン2014」で、「獺祭」「真澄」「大七」と並んで数馬酒造の「竹葉」が選出されるなど、年間生産高850石という小さな酒蔵ながら世界からも注目されている。酒造りの要となる米には、高校時代の友人である米農家・裏貴大さんが無農薬無化学肥料で栽培した酒米を使っている酒も。また、酒造りに使う米は、100%自社精米をしている。「能登で作る安心・安全な酒米を使うことはこだわりの一つ。さらに仕入れた米を再選別したり、1%単位で磨けたりと、自社精米することで高い品質管理ができる」と数馬さん。また仕込み水は、能登半島で唯一海に面していない柳田村の山から湧きでる超軟水を、毎日タンクローリーで運んでいる。旨い酒造りに励む一方、里山里海の保全に向けた活動を裏さんや県内の大学生とともに行う。「地を思うことは、地を興すこと」という情熱で醸す6代目の酒は、奥能登から世界へと広がっていく。■赤土の能登島・高農園が育む“伝統とモダン”が実った野菜波が穏やかな七尾湾にうかぶ能登島は、和倉温泉から近く、2本の橋がかかり、リゾート地として多くの観光客で賑わう。そんな能登島の美しい自然に惹かれ、この地に移り住み農業をはじめた高農園の高夫妻。「2ヘクタールからはじめて今では20ヘクタールの畑に。年間300種類以上の野菜をつくっています」と高利充さん。高農園の野菜は、東京や大阪、金沢などのレストランと直接取引がほとんど。三越や伊勢丹など一部の百貨店で販売しているが、即時売り切れてしまう程の人気野菜だ。高夫妻が「自分でも食べたいと思える、おいしく安全な野菜作りを」と農薬は一切使用しない。また石川県JAS有機認証および石川県エコ農業者として認定されている。「能登島のミネラル分豊富な赤土に、もみ殻や緑肥を梳きこんで土づくりします。粘土質な赤土は、野菜がゆっくりと育ちます。栄養をしっかりと蓄えて成長した野菜は、身がしまっていて味も濃い。特にイモ類などの根菜は、本当においしい」と妻の博子さん。農家を営むにあたって“伝統とモダン”をコンセプトにしたという高農園では、石川県の加賀伝統野菜である金時草、加賀太きゅうり、源助だいこん、中島菜、金糸瓜など地に根付いてきた伝統野菜も積極的に手掛けている。“能登はやさしや土までも”、いつまでも手を振り見送ってくれる高夫妻の姿に、そんな言葉が頭に浮かんだ。取材協力/すず塩田村数馬酒造高農園(TEL/FAX 0767-85-2678)Vol1へ戻るVol3へ続く
2015年12月05日エミリオ・プッチ(EMILIO PUCCI)が、15年4月に就任したクリエイティブ・ディレクター、マッシモ・ジョルジェッティ(Massimo Giorgetti)によるカプセルコレクション「THE PILOT EPISODE」を、エミリオ プッチ 銀座店、伊勢丹新宿店、阪急梅田店、心斎橋大丸店の4店舗にて限定先行販売する。現在、伊勢丹新宿本館3階のセンターパーク/ザ・ステージ#3では、ポップアップショップがオープンしている。期間は8日まで。新生エミリオ・プッチが本格始動する16SSコレクションに先駆けて発表された同コレクションからは、アーカイブプリントや、遊び心を感じるコミック調の新作プリント「Tourists in Florence」、フィレンツェのモチーフであるユリの紋章と組み合わせた新作ロゴなどをリズミカルにパターン化したアイテムなどが登場。イタリアブランドならではの気楽さを感じさせるコレクションに仕上がった。
2015年12月04日伊勢丹新宿店本館4階ウエストパークラグジュアリースラージで12月9日より25日まで、ソニア リキエル(SONIA RYKIEL)の15AW ノエル コレクションがそろうポップアップショップが展開される。同カプセルコレクションのキーアイテムは、ブランドのシグネチャーであるニット。旗艦店であるサンジェルマン・デ・プレのブティックのカーペットを手がけたことでも知られるグラフィックアーティスト、アンドレ・サライヴァのアートワークが様々なアイテムに展開される。ラインアップは、ベルベット素材にプリントされたフード付きのジップアップや、ブランドを象徴するモチーフが大きく編み込まれたドレス、ファーストールなど。このほか、クロスボディで使用できる小ぶりのデザインにリニューアルされた、ストラップを外せばクラッチバッグになるドミノバッグも登場する。なお、同コレクションは全国のソニア リキエル店舗でも販売中。
2015年12月04日今年60周年を迎えるディック・ブルーナのミッフィー。日本でも高い人気を誇るミッフィーと伊勢丹新宿店本館2階=アーバンクローゼットがコラボレーションし、ホームパーティシーンをイメージしたポップアップショップ「HOME PARTY with miffy」をオープンした。8日まで。この企画を起案した担当バイヤーは「アーバンクローゼットを利用する顧客には、子供を持つ母親も多く、12月はホームパーティの多い季節。そんな時、ホストとしてお客さまを迎えるシーンでも、自分がパーティに招かれた時にも選びたくなるアイテムをイメージしてオリジナルアイテムを用意しました。中でも、ミッフィーは親子共にファンが多く、60周年を迎えるタイミングということもあり、ぜひコラボレーションしたいとディック・ブルーナ社に提案し、実現したイベントです」と語る。今回注目なのは、レディ フォア ザ ウィークエンド(Ready for the Weekend)とミッフィーがコラボレーションした限定アイテム。胸ポケットからミッフィーの耳が覗くニットは、ネイビーとホワイトの2色展開で、大人サイズ(1万9,000円)と子供サイズ(110、120、130サイズ 1万2,000円)を用意。また、ディック・ブルーナの絵本に使われる「橙・黄・青・緑・白」のブルーナカラーをアクセントにしたニットワンピース(2万3,000円)や、バックスタイルにミッフィーをあしらったボーダーハイネックセーター(1万9,000円)もラインアップ。ミッフィーとのコラボアイテムとスタイリングするなら、パーティーシーズンに嬉しいチュチュ付きの膝丈スカート(1万9,000円)がオススメ。ブラックとホワイトの2色展開で、手持ちのパンツやスカートのレイヤードも楽しめるよう、チュチュ部分がエプロンのように取り外すことが出来る仕掛け。また、パーティシーンをイメージしてサクラ(SACRA)からは、モヘア素材のニット(2万9,000円)とニットワンピース(3万9,000円)が三越伊勢丹限定で登場。ホワイト、カーキ、ライトグレー、ピンクなど、淡いトーンのニットの裾にも取り外し可能なチュチュがのぞくデザイン。TPOに合わせて、異なる雰囲気を演出することができそうだ。同ショップには、ホームパーティのプレゼント交換や手土産にもぴったりな、ミッフィーの絵本、ポーチ、文房具なども用意。また、同ショップ横のウィンドウでは、ディック・ブルーナの描く世界感そのままのフォトフレームもあるので、親子で記念写真をおさめても楽しいだろう。ホームパーティの準備や、アイデアを広げるのにぴったりの空間が登場した。
2015年12月03日