環境保護や災害時対策として、太陽光発電の導入を検討しているご家庭も多いようです。新築はもちろん、リフォームとあわせて導入したいという場合もあるでしょう。ここでは、太陽光発電導入の手順や必要な書類などについて、わかりやすくご紹介していきます。太陽光発電を導入するまでの流れは?太陽光発電を導入する計画があるなら、機器の設置から発電を開始するまでの流れを把握しておくといいでしょう。それぞれのステップとともに、注意点もご紹介します。【ステップ1】調査・相談まず、太陽光発電システムを導入する目的を明確にしておきましょう。節約やエコ目的で導入するご家庭もあれば、災害時・停電時対策として導入するご家庭もあります。太陽光発電の仕組みや種類、メリットやデメリットについてもしっかり調査し、目的に合った運用が可能かどうか考えましょう。また、太陽光発電の導入には初期費用としてまとまったお金が必要になるので、予算も調べます。さらに、10年以内を目安にした投資費用回収計画や、導入後のメンテナンス費用についても考えておきましょう。お金のことに関していえば、国や自治体からの補助金を受けられるか、販売会社などのローンを受けられるかなども調べておく必要があります。導入するシステム機器が補助金対象のものか、チェックしてみてください。太陽光発電に関してさまざまな要素を検討したら、施工業者に相談して現地調査をしてもらいます。屋根の状態や向き、日照時間や天候、周辺環境などはもちろん、将来パネルの周囲に陰になるような建物が建つ可能性などまで調べて、発電シミュレーションをしてもらうのがおすすめです。可能であれば、検針票や設計図面を用意しておくといいでしょう。【ステップ2】契約・補助金申請現地調査が終了すると、調査から得られた情報をもとに、施工業者から最終的な見積もりが提示されます。施工方法やシステムの変換効率、保証内容やアフターサービスなどについてもしっかりと確認し、納得したうえで信頼できる業者と契約を結びましょう。また、通常は、施工業者と契約をする際に、国や地方自治体への補助金の申請も行います。多くの場合は業者が代行してくれますが、システムの設置工事完了後に申請をしなければならないこともあります。補助金制度や条件は地方自治体によって異なるため、事前に確認しておくこともポイントの1つです。【ステップ3】設置工事まずソーラーパネルを屋根に取りつけるための足場作りからはじまり、場合によっては、屋根の補強工事も行います。その後、パワコンなどの周辺機器の設置や配線などの電気工事も行われます。【ステップ4】電力受給契約・系統連系自宅の太陽光発電で生まれた余剰電力を買い取ってもらうためには、電力会社と売電契約を結ぶ必要があります。この手続きが完了した後、電力会社と施工業者立ち会いのもとで系統連系(住宅の発電システムと電力会社の発電システムとの接続)が行われ、いよいよ運転が開始できるようになります。運転開始後は基本的に、特別な維持管理・メンテナンスなどは必要ありません。ただし、数年に一度くらいの頻度での点検が推奨されているので、定期的な点検についても意識しておくといいです。太陽光発電の費用を無料で比較導入までにかかる期間は?導入計画から契約までに約半月~1ヶ月、システム設置から電力会社との連系までに約1ヶ月で、太陽光発電導入までにかかる期間は、全体で約1~2ヶ月です。ただし、システムを設置するための工事自体は、約2~3日で終了します。パネル取りつけだけであれば1日で済みますが、足場を組んだり、メーターやパワコンなどの周辺機器を設置したり、配線工事を行ったりする必要があるので、数日は見込んでおく必要があるのです。屋根の補強工事などがあると、さらに時間がかかる場合もあります。法律上必要な申請事項について太陽光発電導入後に売電するためには、産業経済局に申請し、事前に設備の認定を受けなければなりません。再生可能エネルギー固定価格買取制度における買取単価は、この設備認定を受けた年度によって決まるため、年度内に認定が受けられるように早めに準備をするといいでしょう。産業経済局への申請には、接続の同意を示す書類の写しや事業計画書などが必要ですが、通常は施工会社が代理で行ってくれます。手続き完了までには1~2ヶ月ほどの期間を見込んでおきましょう。また、電力会社と売電契約を結ぶための手続きには、系統連系申請申込書や太陽光発電システムの詳細に関する書類など、補助金を申請するには、住民票や印鑑証明、建物の登記簿謄本などが必要です。補助金の場合、申請時期や必要書類は自治体ごとに異なるため、詳しくはお住まいの市町村に問い合わせてください。まとめ今回は、太陽光発電導入の流れや注意点、必要書類などについて解説しました。太陽光発電の導入を計画しているなら、しっかりと調査・比較をして、信頼できる施工業者を選ぶことが重要です。さまざまな申請手続きには思っているよりも時間がかかるので、先を見通して計画的に準備を進めていきましょう。太陽光発電の費用を無料で比較
2017年11月22日家の屋根に設置して、発電した分だけ電気代がおトクになる太陽光発電システム。なるべく安く導入することができれば、それだけ費用回収にかかる期間が短く済みます。そんな時に気になるのが補助金の存在です。「国や都道府県から出るらしい」と聞いたことはあっても、補助金制度は年々状況が変わるので、導入時には必ずチェックが必要です。では、現在はどんな補助金があってどこから受けられるのか、基本情報を確認してみましょう。どんな補助金の種類がある?CO2削減の取り組みの一環として、補助金制度が用意されている太陽光発電システム。一般家庭の場合、これまでは国、都道府県、市区町村から最大3種類の補助金を受けることができました。しかし、太陽光発電システム自体の普及率が高まったことや設置費用が以前に比べて安価になったこと、それと同時に設置者の経済的メリットが高くなったことなどを受け、国からの補助金は2014年で打ち切られることとなりました。そのため、2017年現在で補助金制度を利用する場合は、各都道府県と市区町村の補助金制度を受けることが基本になります。補助金は、大きく分類すると以下のような内容で受けられます。・発電kW数に応じた金額を補助・システム設置にかかる費用に応じた金額を補助・一定金額の補助ただし、補助金の内容についてはそれぞれの地方自治体が独自に決定しているので注意が必要です。太陽光発電を設置すれば必ず受けられるというものでもなく、設置の条件が細かく規定されていたり、年次ごとに定員が設けられ、早々に規定数に達してしまったりする場合などがあります。「今年は補助金の枠に入れなかったから、来年また検討する」というのもひとつの手ではありますが、次年度も継続して補助金制度を導入しているとは限りません。年々余剰電力の買い取り価格も下がっていることを踏まえると、補助金制度を利用することにこだわるかどうかは、総合的な判断が必要です。都道府県別の補助金制度の詳しい内容は?2017年度の場合、実際に都道府県ごとにどのような補助金制度があるのかを見てみましょう。すでに受付が終了している場合や、太陽光発電だけではなく蓄電池との併用が必須の場合もあるのでご注意ください。下記以外の県は、残念ながら現在補助金制度を導入していません。【東北】・岩手県…1kWあたり20,000円・宮城県…50,000円※知事が定めた対象モジュールを設置した場合は1件あたり50,000円を上乗せ補助・山形県…1kWあたり25,000円・福島県…1kWあたり40,000円【関東】埼玉県…費用総額の10分の1神奈川県…補助対象経費の3分の1以内【中部】静岡県…1kWあたり10,000円愛知県…市町村補助額×4分の1または1kWあたり3,300円の低い方の額【近畿】滋賀県…40,000円【中国】山口県…1kWあたり8,000円【四国】香川県…1kWあたり20,000円自治体によって予算は異なるため、補助金額には開きがあります。上記に紹介した内容以外にも、太陽光発電に付随した設備の設置でさらに補助金が上乗せできるケースがあるので、適用できる場合は必ず利用しましょう。また、都道府県の補助金制度がなくても市区町村単位で実施している場合もあるので、自分が住んでいる地域のホームページやお知らせなどを見逃さないことが大切です。太陽光発電の費用を無料で比較補助金計算の具体例補助金制度で最も多いのは、「1kWあたりの補助金額×設置する太陽光発電モジュールの公称最大出力数」で計算した金額です。公称最大出力とは、一定の条件下で測定された太陽光パネルの最大出力のこと。メーカーごとに数値は異なり、より出力数の高いモジュールを選べば、同じ面積でも最大出力数はアップします。補助金もそれだけ多くもらえる計算になりますが、多くの自治体では補助金の上限金額が設けられている点に注意しましょう。【福島県の場合】例えば福島県の補助金制度は、1kWあたり40,000円が補助金対象。3.71kWが公称最大出力のシステムを設置する場合、40,000円/kW×3.71kW=148,000円が補助金となります。1,000円未満は切り捨てとするのが一般的です。上限は160,000円まで。【愛知県の場合】愛知県は福島県よりも1kWあたりの補助金額が少ないため、同じ3.71kWのシステムを設置しても3,300円/kW×3.71kW=12,000円となります。ですが、愛西市在住であればここからさらに1kWあたり20,000円の補助金制度を受けられるので、20,000円/kW×3.71kW=74,000円が補助金となります。愛知県の補助金12,000円と愛西市の補助金74,000円で、合計86,000円の補助を受けられる計算です。(補足)愛知県の補助金は市町村補助額×4分の1または1kWあたり3,300円のうち、低い方の額が適用されます。愛西市からの補助金が74,000円の場合、4分の1の金額は18,500円です。1kWあたりで乗じた12,000円の方が低い額になるため、こちらを適用して計算しています。まとめ国の補助金制度が打ち切られた今、太陽光発電システムの補助金制度は充実しているとはいえないのが実情です。とはいえ、数万~十数万単位で導入費用が変わることを考えると、補助金は太陽光発電導入を検討する大きな要素のひとつ。太陽光発電システム自体の値下がりも進んでいるので、対象地域に住んでいる場合は、これを機に導入を検討してみてはいかがでしょうか。太陽光発電の費用を無料で比較
2017年11月21日家を新築するときやリフォームするときには、壁の種類や外壁の塗装について必ず決めるもの。そのために、それぞれの壁の特徴や、どんな塗装があるか事前に知っておくことは大切です。今回は壁の種類や外壁塗装方法の違いと、それぞれにかかる費用の目安についてご紹介します。住宅に使われている外壁の種類とは【1.窯業系サイディング】セメントに、繊維などを混ぜて板状に形成したものです。今や新築戸建ての7割を占めるという外壁材で、耐震性、防耐火性、遮音性などの機能性に優れ、工期も短いので人気です。窯業系サイディングの特徴は、なによりデザインが豊富に選べる点でしょう。その数、3,000種類以上もあるそうです。さまざまなコーディネートを楽しめ、価格帯の幅が広い点も、人気のポイントです。窯業系サイディングの難点は、水を吸収しやすいことです。サイディングボードはパネルを張り合わせて構成されますが、継ぎ目のコーキング材が劣化すると内部に水が浸入し、ひび割れが起こってしまいます。そのため、定期的なメンテナンスが必要です。【2.金属系サイディング】表面はアルミやスチールの金属板ですが、裏面には断熱材が貼られている外壁材です。軽量で取り付けが簡単なため工期も短く、耐震性・防水性・耐熱性に優れています。施工コストは窯業系サイディングに比べると少し高価ですが、サイディング自体に断熱材が組み込まれている点は魅力。断熱性に優れていれば省エネにもなりますから、長い目で見るとお得かもしれません。デザインのバリエーションは、窯業系サイディングと同様に豊富です。そのため、金属系サイディングも最近人気を集めつつあります。ただし、やはり金属でできているためサビの発生は気になる点でしょう。1年に1度は柔らかいスポンジを用いてお掃除するなど、定期的なメンテナンスは大切です。【3.モルタル材】セメントと砂と水を練り合わせて作られた外壁材です。仕上げの方法にはいくつか種類があり、主に「リシン仕上げ」、「スタッコ仕上げ」、「吹き付けタイル仕上げ」の3つがあります。このほかにも数多くの仕上げ方法がありますが、これらは熟練の職人さんが創意工夫を凝らして、さまざまな模様を作り出したと言われています。そのため、資材の価格よりも仕上げの施工費用が全体の工事費に影響してきます。少し前の住宅においてはこの工法が主流でしたが、施工に時間がかかるため現在はあまり見かけなくなりました。また、モルタル自体の防水性能が低いことから、劣化するとひび割れによる塗装剥がれが起きやすいのが難点です。【4.ALC】ALCとは「軽量気泡コンクリート」の略で、特殊なコンクリートの一種です。通常のコンクリートの約4分の1という軽量さが最大の特色ですが、人体に無害でリサイクルも可能という、環境に配慮された現代的な建築資材です。強度も高く、耐火性・防火性・断熱性に優れています。ALCの欠点は、防水性能があまり高くない点です。そのため、塗装の剥がれを起こすと劣化を早める恐れがあります。また、サイディングと同じく継ぎ目の部分があるため、コーキング材による補修は必須となります。【5.タイル】粘土、陶土、長石などの鉱物を砕き、成型して約1,300度の高温で焼いて固めた外壁材です。耐火性が高く、傷や汚れ・水にも強いという特長があります。また、日頃のメンテナンスも洗浄程度と楽に済み、デザインや色も豊富です。欠点を挙げるとすれば、材料費・施工費用ともに高めになる点でしょう。外壁の種類による外壁塗装の手順の違い【1.サイディングの塗装作業】サイディングの外壁を塗装する際の作業の流れは、「下地調整→下塗り→中塗り・上塗り」と、一般的な外壁塗装の手順とほぼ変わりません。ただし、外壁材のつなぎ目部分に施されたコーキング剤が劣化していれば、それを補修してから塗り直すことになります。窯業系サイディングを塗装する方法は、大きく分けて以下の3種類となります。・塗り潰し塗装…1色のみで塗り潰す方法です。・多彩色塗装…単色ではなく、複数の色で塗装する方法です。サイディングの形状によって、多くの塗装方法があります。・クリアー塗装…透明の塗料を塗り、元の外壁材のデザインを残す方法です。外壁の表面が劣化してしまうと施工できなくなるため、傷みなどが出ないうちに施工する必要があります。各サイディングに使用する塗料は、一般的なアクリル系・ウレタン系・フッ素系・シリコン系などとなります。【2.モルタルの塗装作業】基本的に、サイディングと作業の流れは同じです。ただし、モルタル下地の外壁はひび割れやすいため、下塗り作業がより大切です。モルタル外壁の下塗り剤には「微弾性フィラー」という、粘度の高い下塗り材を用いることが多くなります。これで、微細なひび割れなら埋めることができますから、クラックが発生しやすいモルタル外壁には最適です。上塗り用の塗料は、アクリル系、ピュアアクリル系、ウレタン系、シリコン系、フッ素系塗料などが用いられます。【3.ALCの塗装作業】作業の流れは、サイディングやモルタルと同じです。ただ、ALCパネルには小さな気泡が多くあるため、塗装する前にこの穴をしっかりと埋めておく必要があります。穴が開いたままだと雨水が入り込んでサビが発生し、劣化を早める原因になってしまいます。気泡の処理を怠ると塗装の仕上がりもムラになりやすく、見栄えにも影響します。そのため、ALC外壁材の下塗りには、モルタルと同様に「微弾性フィラー」を用いることが多くなります。また、仕上げの塗料にはアクリル系、ウレタン系、フッ素系、シリコン系が用いられますが、できるだけ防水性が高いものを選ぶのがよいでしょう。【4.タイル】基本的には、塗装の必要はありません。ただし、タイルの一部にもしクラックや剥がれが発生したら、早めに貼り替えなどのメンテナンスを行いましょう。外壁塗装の費用を無料で比較外壁の種類で、外壁塗装の費用はどのくらい変わる?ここでは、外壁材ごとの外壁メンテナンス費用についてご紹介します。なお、ここでの価格には足場・諸経費等の費用は含んでいません。【1.窯業系サイディングの塗装費用】塗料の塗り替え、コーキングの打ち替えなどの作業が主になります。メンテナンス期間の目安が7~8年と短めになるため、工程が増えると費用がかさむ場合があります。・費用:1㎡あたり3,000円~15,000円【2.金属系サイディングの塗装費用】表面が薄い素材のため傷がつきやすくサビに弱いため、約10~15年で表面の塗り替えが必要になる場合があります。・費用:1㎡あたり4,000円~8,000円【3.モルタルの塗装費用】モルタル材はひび割れを起こしやすいため、約8~10年でメンテナンスが必要になることが一般的です。・費用:1㎡あたり2,000円~7,000円【4.ALCの塗装費用】吸水性が高く耐候性が低いため、塗装は約8~10年で塗り替えの必要が出てきます。・費用:1㎡あたり7,500円~20,000円まとめこちらの記事では、外壁材ごとの塗装方法や、塗装にかかる費用の目安についてご紹介しました。塗装に用いる塗料にはさまざまな種類がありますが、外壁材と塗料の相性もありますので、塗装業者とよく相談して塗料の選定をするとよいでしょう。外壁の種類もさまざまですが、塗料の種類やグレードも多彩にわたるため迷ってしまうかもしれませんね。費用の検討はもちろんのこと、好みやライフスタイルなども考慮しながら、納得のいく外壁塗装につなげましょう。外壁塗装の費用を無料で比較
2017年11月21日災害時に、長期間電気や水道が絶たれてしまい不便だったという体験談を聞いたことはありませんか?災害のような予測不能な事態が突然起きても、自家発電システムがあれば安心ですし、他の人を助けてあげることも可能になります。では、太陽光発電は災害時でも利用できるのでしょうか?今回は、災害時の太陽光発電利用方法や、注意点などをご紹介します。被災時でも太陽光発電は利用できる?被災時でも、太陽光発電は利用可能です。災害など何らかの原因で電力会社からの電力供給がストップした場合、通常の設定のままでは、太陽光発電も運転を休止します。しかし、大半の太陽光発電には「自立運転機能」が備わっているため、通常の設定から自立運転の設定に変更することで、被災時でも電力を利用することが可能です。電力が使えれば、テレビやラジオを使用したり、携帯電話を充電したりすることが可能になります。災害や救援に関する正確な情報をいち早く入手したり、安否確認も含め外部との連絡を取り合ったりできることは、被災時には大いに役立つでしょう。また、冷蔵庫が使用できれば、食品や薬品などを保存することが可能になりますし、電気ポットや炊飯器が使用できれば、温かい食事を食べることも可能です。小さいお子さんがいる場合は、哺乳瓶などの消毒もできます。さらに、場合によっては、洗濯機や井戸水用のポンプも動かせるかもしれません。電力があれば、自分や自分の家族だけに限らず、地域全体の助け合いや災害対応能力の向上にも貢献できるのです。ただし、被災時でも太陽光発電が利用できるのは、自立運転の機能が備わっている場合のみ。これから太陽光発電システムを導入しようとお考えの方は、必ず自立運転システムの有無についても確認してください。自立運転システムの利用法通常時、電力の発電量に応じて足りない電力を補ってもらったり、余分な電力を買い取ってもらったりするため、各家庭の太陽光発電システムは電力会社とつながっています。このつながりを切り離し、各家庭で太陽光発電システムを独立させて使用する設定のことを、「自立運転」といいます。自立運転の設定に切り替える際はまず、安全のため、主電源と太陽光発電用のブレーカーをオフにします。これは、電気系統の事故や、そこから派生する大火災などの思わぬ事態が起こることを防ぐためです。その後、付属の取扱説明書に従って自立運転モードに切り替え、接続したい電気機器を自立運転用のコンセントにつなぎます。このとき、接続する電気機器のほうも主電源が切れていることを確認したうえで行いましょう。特に、大きな電化製品は自立運転コンセントから離れた場所にあることも多いため、災害時に備えて、日頃から長めの延長コードを用意しておくといいです。また、自立運転機能を使用中は、こまめに発電状況を確認することも大切です。天候や発電出力の変化に合わせて、接続機器を調整しましょう。電力会社からの電力供給が回復したら、自立運転モードのままにしておくと売電ができなくなってしまうので、忘れずに通常の運転モードへ切り替えましょう。通常の運転へ戻すには、まず自立運転モードを解除し、太陽光発電用のブレーカー、主電源の順にオンにしてください。太陽光発電の自立運転モードは、いざというときに備えて、試運転や練習をしておくことをおすすめします。その際は、電気機器を自立運転コンセントに問題なくつなげるか、延長コードなどの長さは十分か、自立運転システムそのものが正常に作動するか、などをチェックしてください。もし、自立運転システムに関してわからないことがあれば、早めにメーカーや施工会社へ問い合わせておきましょう。太陽光発電の費用を無料で比較自立運転システム利用する際の注意点太陽光発電を自立運転システムに切り替えて使用する場合、注意しておきたいことが3つあります。緊急時でも冷静に対処するために、事前に注意すべきポイントを把握しておきましょう。1つ目の注意点は、自立運転システムの非常電源には、一般的なパワーコンディショナー1台で1,500W(1.5kW)までの上限があることです。そのため、接続する電気機器の合計電力使用量に注意してください。また、限度内であっても、大電力が必要な電気機器は、起動しなかったり動作が不安定になったりする場合もあることを知っておきましょう。2つ目は、自立運転であっても太陽光発電であることに変わりはないため、夜間の電力使用ができないことです。また、雨天・曇天時には、発電量が不安定になり、使用できる電力量が急に低下したり、使用できなくなったりする場合があります。そのため、途中で電源が切れると生命に危険をもたらす恐れのある医療機器や、故障・破損する可能性が高いパソコンなどは、自立運転の非常電源には接続しないでください。3つ目は、自立運転では通常のコンセントや普段使用している照明器具を使えないことです。システム利用時は必ず、自立運転コンセント(非常用コンセント)への接続が必要になるので、前もって自立運転コンセントの有無や位置を把握しておきましょう。まとめ太陽光発電の自立運転機能を使えば、災害時や停電中でも電気機器を使用することが可能です。事前にしっかりと準備をしておけば、いざというときにもあわてず、太陽光発電のよさを最大限に活かすことができるでしょう。この機会に太陽光発電の「自立運転システム」について、一度確認しておくのはいかがでしょうか。太陽光発電の費用を無料で比較
2017年11月21日太陽光発電は家庭用の場合でも経済産業省への設備認定が義務付けられています。では、電力会社との間で発生する太陽光発電による電力の買取や設備にはどんな税金がかかるのでしょうか?太陽光発電に関わる税金の種類や計算例の具体例、確定申告の有無についてご紹介します。太陽光発電にはどんな税金が課されるの?【所得税の対象となる「売却益」】太陽光発電を設置して稼働するためには、電力会社との間で「電力需給契約」を結ばなければなりません。これは、余剰の電力を買い取ってもらい、不足の場合は電力会社から電力を買う契約です。この電力会社に売った電力は「売却益」として所得税の対象になります。太陽光発電で得た売却益は「雑所得」として計上しますが、年間の金額が200,000円未満なら非課税となっています。一般家庭用として一般的な4kW程度のシステムであれば、所得税がかかる心配はほとんどないようです。【発電設備はソーラーパネルのタイプによって固定資産税の対象に】太陽光発電の設備に関しては、設置された物によって固定資産税がかかる場合があります。課税されるのは、屋根と一体になったタイプのソーラーパネルです。パネル自体が屋根の一部として考えられるために課税の対象となります。課税額は調査によって決まりますが、太陽光パネル1㎡あたり約150~200円です。4kWの太陽光発電設備なら、およそ25㎡ですから、3,750~5,000円くらいの固定資産税がかかる計算になります。一方、家庭用の架台などで屋根に乗せる据え置きタイプのソーラーパネルには固定資産税はかかりません。ただし、産業用サイズの10kW以上だと、据え置きタイプでも固定資産税が加算されます。太陽光発電で確定申告に必要なのはどんな書類?【太陽光発電で得た売却益の確定申告の必要書類】売却益が年間200,000円を越えた場合には、雑所得として確定申告を行いますが、その際に必要なのが以下の5つの書類です。1:電力会社から届く「購入電力量のお知らせ」、または、売電収入の入金が確認できる預金通帳2:太陽光発電設備を取得した際の売買契約書と設置業者などからの請求書3:太陽光発電設備の設置に借入金を利用した場合は、それにかかった金銭消費貸借契約書4:電力会社との連系工事負担金が発生した場合は、追加変更故契約を結んだ契約書や、それにかかる請求書など5:ソーラーパネルの直流電力を家庭用の交流電力に変換するための「パワーコンディショナー」の電気代にかかる納付書他にも、修理やメンテナンスを行った場合には必要経費として計上する場合には、金額が確認できる請求書や領収書が必要になります。太陽光発電の費用を無料で比較太陽光発電の売電収入・減価償却の計算方法【売電収入の計算方法】確定申告では「売却益」から「必要経費」を引いた金額を所得として申請します。例えば、発電量のひと月あたりの平均が1,000kWで、700kWを売却したとします。これを2016年の2月から固定買取制度による買取価格の「1kWあたり33~35円」で買い取ってもらった場合の売電収入を計算してみましょう。・700kWh×33~35円/kW×11ヶ月=254,100~269,500円【減価償却の出し方】太陽光発電設備の減価償却は、売電収入を得るために行った設備投資の金額を必要経費として、利益から差し引くものです。長年にわたって使う設備の場合は、設備の経費を複数年の利益に分配します。上記の太陽光発電の設備費用として2,000,000円かかり、2016年の2月1日から太陽光発電を開始したという想定で、減価償却を計算してみましょう。2,000,000円の設備費用のうち、必要経費として計上できるのは、余剰電力の売却に必要な分のみです。1,000kW中700kWを売却しているため、売電の比率を70%として計算します。・2,000,000円×0.7=1,400,000円(設備投資の必要経費)太陽光発電の場合、税務上の耐用年数は17年と定められているため、毎年の償却率は0.059になります。これを設備投資の必要経費に掛けると申告可能な経費となり、月数を掛けることで減価償却費の値を求めることができます。・1÷17=0.059(減価償却率)・1,400,000×0.059=82,600円(申告可能な経費)・82,600×11ヶ月/12ヶ付き=75,717円(減価償却の金額)まとめ太陽光発電を設置した場合の電力の売買収益にかかる所得税や、設備にかかる固定資産税についてご紹介しました。ソーラーパネルの形状や売買収益の年間額など、税金のかかり方にはさまざまなケースがあります。住宅の形状によっても設置状況は異なるため、税金も考慮に入れて太陽光発電システムを選びましょう。太陽光発電の費用を無料で比較
2017年11月20日今、アパート経営が人気だということをご存知ですか?アパート経営は、将来の心配をしている方、現状よりもさらに収益を増やしたい方と、さまざまな方にとって適している資産形成法なのです。オリンピック前で不動産ブームでもある今、アパート経営のメリットをご紹介します。アパート経営を考えてみよう「アパート経営」と聞いて、みなさんはどのようなことを思い浮かべますか?「難しそう」「経営の勉強をまったくしたことないけどできるの?」「利益は得られるかもしれないけど、リスクは怖い」など、今まで不動産経営や資産運用に縁がなかった方は不安に思うかもしれません。しかし、アパート経営を行うことで、安定した資産形成ができるのです。さらに、収入を得られるだけでなく、すでに土地をお持ちの方には大幅な節税にもなるのです。業界に大きな追い風が吹いているので、土地をお持ちの方も、そうでない方も必見ですよ!アパート経営についての情報を見てみるアパート経営はこんな人に向いてる!利点が多く、安定した資産形成に向いているアパート経営ですが、具体的にはどのような方に向いているのでしょうか?例として、アパート経営によって解決できるかもしれないお悩みをいくつか挙げていきましょう!○将来の不安や生活維持に関する不安・現在の収入には満足しているが、将来も同水準の収入を維持できるか心配・安定した生活がしたい・老後の暮らしを考えたいが、少子高齢化で年金に頼るのは不安・早期にリタイアして、余裕のある暮らしをしたい○資産運用・形成面での悩み・願望・土地を持っているが、税金が高いために持て余している・投資を考えているが、堅実な投資先を探して悩んでいる・土地は持っていないが、自分の家と資産が欲しい・本業の他に、副収入が欲しい・持っている土地を有効活用したい資産形成でお悩みのある方はチェック!アパート経営を始めるべき6つの理由アパート経営が安定資産を形成できるというお話をしてきましたが、それはなぜでしょうか。ここでその大きな理由を6つ、まとめてみました。【理由①】安定した収入!景気に左右されずに経営できるアパートは住居なので、長く安定した家賃収入が見込めます。また、景気にも左右されづらく、急な収益の落ち込みが起こる可能性も限りなく低いです。不動産を活用するアパート経営は現金での資産運用に比べ、インフレに強いのが特徴なので、資産価値の下落も防ぎやすいといえます。【理由②】少ない負担!土地をゲットして資産にもできるローンを組めば、普通なら自分の給与から土地代を支払わなければならないところを、アパート経営をしている場合は家賃収入で支払うことができ、返済の負担が少なく済みます。さらに、ローンの完済後には、購入した土地を土地資産にすることもできるという利点があります。【理由③】将来も安心!安定した老後を送ることができるアパート経営は老後の保険・年金対策にもなります。オーナーの方に万一のことがあった場合でも、ローン残額は保険で精算可能という点で安心できます。アパートも土地も、残された方の資産として持ち続けることができ、老後特有の不安も軽減できます。安定した資産はどのように築ける?【理由④】大幅に節税!支出のムダを減らせる不動産をお持ちの方にとって、固定資産税をはじめとした税金は悩みの種ですよね。アパートの場合、悩みの種であるさまざまな税金が軽減されるのです。軽減後の負担額(※最大)は以下の通りです。・固定資産税・・・1/6・都市計画税・・・1/3・相続税・・・・・7割程度課税面で優遇されていることがわかりますね。特に固定資産税・都市計画税は、1戸あたり軽減される面積が決まっているため、個数が多いアパートは全体が軽減対象になる場合が多いです。【理由⑤】所得税が優遇!手間が省けて減額の可能性もアパート経営は「住宅の貸付」に該当し、所得税は非課税扱いになるために複雑な所得税の計算は不要です。支出を経費にして申請すればさらに減額されるので、ありがたいですね。税制面での優遇とは?【理由⑥】気軽にスタート!資本がゼロでも始められる一般的な投資には元手が必要ですが、アパート経営の場合は土地・建物をローン購入して始められるので、始める際の大きな資本は不要です。このことが簡単にアパート経営ができる最大のポイントであり、大きなメリットにもなります!一括比較により最適な依頼先を見つけよう!では、どのようにアパート経営の不動産会社や賃貸経営プランを選べばよいでしょうか。今回は、《イエカレ》というサービスを利用して、個別問い合わせではなく一括比較による方法をご紹介いたします。《イエカレ》では、企業ごとに異なる提案内容の中から、最も適したプランを見つけることができます。イエカレの特徴①お住いの地域だけでなく、利率が高い東京周辺など他の地域でアパート経営を始めることをお考えの方にも、複数の適する不動産会社を紹介できます。イエカレの特徴②さらに、土地を持っている方、持っていない方、それぞれに対して場所や条件に応じた最適な経営プランを考えてもらうことができます。イエカレの特徴③その上で、各社異なる建築費やアパート経営のプランなど、さまざまな条件を具体的に比較・検討して上で、依頼先を選ぶことができます。《イエカレ》の無料比較サービスはこちらアパート経営で、賢く有意義な生活へ今回は、アパート経営、および一括比較サービスのメリットについて解説してきました。アパート経営を始めようと思っていた方の参考に、またアパート経営に興味を持った方のきっかけになっていれば幸いです。《イエカレ》は気軽に利用でき、お電話にも対応しています。気になった方は、ぜひチェックしてみてください!《イエカレ》でアパート経営について見てみる
2017年11月20日外壁塗装工事には、足場の設置、高圧洗浄、下地処理、養生、下塗り、中塗り、上塗り、といくつも工程があります。なかでも、新たに塗る塗料のつきと持ちをよくするためには、外壁の汚れをきれいに落とす高圧洗浄は欠かせません。ここでは、外壁塗装の際に行う高圧洗浄の方法や単価についてご説明していきましょう。外壁塗装で行う高圧洗浄ってどんな作業?建物の外壁に塗られている塗料は、日々雨風や紫外線にさらされて、劣化し続けています。塗料が劣化すると、「チョーキング現象」という表面の粉化を起こし、手で触ると白い粉がつくようになります。外壁塗装をする際に、チョーキング現象が起こった壁にそのまま塗料を塗ると、新しい塗料の粘着力が損なわれ、古い塗料とともにはがれやすくなってしまいます。また、古い塗料の粉化に加えて、年月の経った外壁には汚れのほか雨や湿気によるカビや藻・コケなどが付着していることもあります。外壁塗装をする際には、古くなって粉化している塗料とともに、そうした汚れなどを取り除くため高圧洗浄の必要が出てきます。また、特に汚れなどがひどい場合は、水に薬品を混ぜて噴射する「バイオ高圧洗浄」を行う必要があります。高圧洗浄とは文字通り、高圧の水を使って壁を洗浄することですが、この時の圧力は15Mpa(メガパスカル)以上、つまり150キロ以上の圧力になります。ホームセンターやテレビショッピングなどで市販されている家庭用の高圧洗浄機は約8~12Mpaですから、単純に考えても、専門業者がエンジン式の機械で行う高圧洗浄は、家庭用の2倍程度の威力があるといえます。このように、外壁の高圧洗浄は専門の特殊な道具を使い、場所や外壁の状態によって圧力を調節しながら行う必要があります。経験や熟練を要する作業のため、必ず専門の業者に任せるようにしましょう。高圧洗浄工事の単価ってどのくらい?一般的な外壁塗装の際の高圧洗浄は、1㎡当たり150~250円で行われます。また、バイオ高圧洗浄になると、1㎡当たり200~300円となります。標準的な大きさの一戸建て住宅の場合、外壁の面積は「延べ床面積×係数(1.2~1.7)」で計算できますので、今回は係数を1.2にして計算してみると、以下のようになります。30坪の家の外壁面積:30×3.3×1.2=118.8㎡40坪の家の外壁面積:40×3.3×1.2=158.4㎡50坪の家の外壁面積:50×3.3×1.2=198㎡60坪の家の外壁面積:60×3.3×1.2=237.8㎡(1坪=3.3㎡)相場の目安としては、水による高圧洗浄の場合で約20,000~50,000円、バイオ高圧洗浄の場合で約24,000~72,000円になります。業者に見積を出してもらった際に、高圧洗浄代が相場よりもかなり高く計上されていた場合は、その業者と契約することを避けたほうがよいかもしれません。たとえば、高圧洗浄費用に100,000円以上も提示されたり、本来は必要でないにもかかわらず、無理やりバイオ高圧洗浄を勧めたりするような業者は、あまり信用しないほうがよいでしょう。外壁塗装の費用を無料で比較高圧洗浄工事の依頼時に注意すべきこと先に述べた通り、外壁塗装の業者は専門の業務用の機械を使って高圧洗浄を行います。ガソリンエンジンを使った機械での作業のため、この作業はかなりの騒音を発生させます。高圧洗浄だけに限りませんが、外壁塗装をする際には何らかの騒音を伴いがちなため、あらかじめ近所に声をかけておくなどマナーの遵守が必要でしょう。また、雨の日や風が強い日などは、せっかく高圧洗浄で汚れを落としてもすぐに汚れがついてしまいます。高圧洗浄は、晴れていて風のない日に行ってもらうようにしましょう。さらに、住宅の通気口から室内に洗浄水が入ってきてしまいますから、作業の際は十分気をつけてもらう必要があるでしょう。また通気口だけでなく、壁と壁の間の目地の部分も、水圧に弱い箇所です。場所に応じて水の圧力を調節してもらうようにしましょう。高圧洗浄の際の水道代は、基本的に家主の負担となります。しかし、蛇口から直接機械をつなぐわけではなく、専用のタンクやバケツに水をためて使いますので、それほど多くの水を消費するわけではありません。だいたい2,000~3,000円の水道料金がかかると考えておけばよいでしょう。また、高圧洗浄自体が比較的新しい技術です。したがって、昔ながらの業者では高圧洗浄機を使わず、ブラシやサンドペーパーを使って汚れを落とす場合もあります。しかし、高圧洗浄機による洗浄をすれば、チョーキングの粉もきれいに取り除けますし、凹凸のある外壁の汚れもきれいに落とすことができます。外壁塗装業者を選ぶ際には、このような点にも留意するとよいかもしれません。それに加え、高圧洗浄の作業にかかる時間は平均で外壁・屋根を合わせて7~8時間ほどといわれています。つまり、外壁塗装全体の工程のうち、1日は高圧洗浄にあてられるということになります。2~3時間で終えてしまう業者もあるようですが、できればしっかりと時間をかけて洗浄してくれる所を選びましょう。特に見積の際には、全体の作業工程と期間をしっかり確認するようにしましょう。まとめ外壁塗装を長持ちさせるためには、高圧洗浄は欠かせない工事となっています。作業自体に1日、その後の乾燥に2日ほどかかってしまいますが、この工程を省いたため、新たに塗った塗料が1年ではがれてしまったということも起きることもあります。きちんとした技術を持った、信頼のおける業者で施工してもらうようにしましょう。外壁塗装の費用を無料で比較
2017年11月20日毎月の光熱費を大幅に節約することは、なかなか難しいものです。こまめに電気を消したり、暑さを我慢して冷房を消したり……。しかし、どれだけ気をつけていても、節約できる金額には限界があるのが事実です。そのような中、光熱費の見直しのタイミングで、太陽光発電やオール電化を導入する世帯が増加しています。そこで今回は、オール電化のメリットが発揮できるといわれている、太陽光発電との併用についてご紹介します。太陽光発電とオール電化はセットのほうがお得?「太陽光発電を導入するなら、オール電化も同時にしたほうがいい」といわれることは多くあります。しかし実際には、太陽光発電とオール電化は、セットのほうが得をするケースと損をするケースがあります。【そもそも、太陽光発電やオール電化とは?】太陽光発電とは、自宅の屋根にソーラーパネルを設置し、太陽の光から電気を作り出す仕組みです。日中に使う電気は発電量を超えなければすべて、太陽光発電による電気でまかなうことができます。また、発電した電気が余ったら、電力会社に買い取ってもらえます。これにより、電気代の節約だけでなく、売電により収入が増えるメリットもあります。次にオール電化とは、簡単にいうと、給湯や調理など現在ガスを使ってやっていることをすべて電気で行うシステムです。そのため、自宅にオール電化を取り入れれば、基本的にはガス料金が0円になります。【セットにしたほうがいい場合】太陽光発電とオール電化をあわせて導入したほうがお得なのは、現在、毎月のガス料金に10,000円以上支払っているご家庭です。前述のとおり、オール電化を導入すれば、ガスで行っていたことを電気で行うようになるため、ガス料金はほとんどかかりません。一方で、オール電化を導入すると、夜間の電気料金は割安になる代わりに、日中の電気料金が高くなってしまうプランへと変更になります。そのため、日中、自宅に家族がいることが多いご家庭では、電気代が今より高くなってしまう可能性もあります。しかし、オール電化と同時に太陽光発電を導入すれば、日中は自宅で発電した電気を利用することができるため、日中の電気代はほとんどかからないと思っていいでしょう。つまり、ガス料金はかからず電気代もぐっと抑えられる可能性があり、光熱費を大幅に削減できるメリットがあるといえます。【セットにしないほうがいい場合】太陽光発電とオール電化をセットで導入してもメリットが少ない、あるいは、かえって損をする可能性もあるのが、現在、それほどガス料金がかかっていないご家庭です。そもそも現状でガス料金の負担が少ないのであれば、オール電化の導入で毎月のガス料金が0円になったとしても、大きな節約は期待できません。また、オール電化の導入にはそれなりの初期コストがかかるので、かえって経済的な負担を増やしてしまう可能性もあります。光熱費をカットするという観点のみでいえば、毎月のガス料金が6,000円を超えないご家庭では、太陽光発電とセットでオール電化を導入することは、デメリットになる可能性が高いといえます。ガス代にかかるお金が6,000~10,000円以内の間で推移している場合は、ケースバイケース。ネットの光熱費シミュレーションを利用したり、複数業者から工事費や料金プランの見積もりを取ったりして、慎重に検討しましょう。太陽光発電の費用を無料で比較太陽光発電とエコキュートならセットのほうがお得?太陽光発電とエコキュートをセットで導入したほうがお得になるかどうかは、基本的にオール電化の場合と同様に考えます。そもそもエコキュートとは、現在ガスで行っている給湯と調理のうち、給湯の部分のみ電気を導入することをいいます。つまり、オール電化との違いは、IHを導入するかしないかというだけなのです。オール電化でIHを導入する場合、IHでは使える調理器具も限られてくるのでこれまで使用していたものを継続して使えない、などのデメリットがあります。一方で、エコキュートを導入するだけでもガスの大部分は電気に置き換えることができるので、毎月のガス料金が高いご家庭では、太陽光発電とエコキュートの併用で、光熱費節約のメリットを十分に得られる可能性があります。まとめ家計の収支を考えるうえで、光熱費の節約は永遠のテーマです。“おトク”や“安い”という言葉を聞くとあれこれ試してみたくなるものですが、オール電化にしてもエコキュートにしても、導入のメリットとデメリットをしっかり検討しなければなりません。まずは、ご自宅の立地状況や光熱費の状況、経済面以外で得られるメリットなどを把握することからはじめてみましょう。太陽光発電の費用を無料で比較
2017年11月20日太陽光発電を設置した場合、発電した電力を国が買い取る制度が設けられています。他にも初期投資のリスクを抑える各自治体の補助金制度などのメリットもある太陽光発電。メリットを最大限に受けるために必要な手順・申請について押さえておきましょう。太陽光発電を設置するために必要な申請と手順太陽光発電は、屋根などに太陽電池を取り付け、太陽の光で電気を作るシステムです。ソーラーパネルの設置や、設置機器の配線工事など、従来の電力とは違った仕組みであるため、設置に当たっては所轄する官庁や電力会社への届け出が必要です。10kW未満の住宅用の場合について必要な申請と手順を見てみましょう。【経済産業省への設備認定の申請】太陽光発電を始める際、まずは経済産業局への「設備認定の申請」が必要です。この申請がなければ電力全量買取制度の住宅用の適用を受けることができません。申請してから認定されるまで、時期によっては約1ヶ月かかります。設置契約前でも申請できますから、設置が決まったら早めに申請を行いましょう。販売店に申請手続きを委託することも可能です。認定書が届いたら、認定された太陽光発電設備で発電した電力を使い始めてから1ヶ月後に「再生可能エネルギー発電設備設置・運転費用年報」を指定されたURLから電子申請で提出しなければなりません。こちらは毎年1回の申請が義務付けられています。【自治体への補助金の申請】太陽光発電の設置には、1kWあたりの目安で約400,000円の費用がかかります。一般的な住宅用の平均容量4.9kWで設置価格は約2,000,000円と高額になるため、各自治体で補助金制度を設けている場合が多いです。申請の書類や手順については、自治体ごとに異なりますから、計画段階で担当窓口に相談しましょう。【電力会社との「電力需給契約」の申し込み】電力会社に対しては、太陽光発電で余った電気を買い取ってもらい、不足の場合は電力会社から買う「電力需給契約」を結びます。このためには設置業者の立ち会いのもと、太陽光発電のシステムの正常な稼働を確認し、必要な申込書を出す必要があります。電力会社との契約が終わったら、いよいよ運転スタートです。太陽光発電の設定基準の認定に必要な条件とは?10kW未満の住宅用太陽光発電の場合、設定基準の申請の認定を受けるためには、次の7つの条件を満たしていることが必要になります。1:「全量買取制度」の適用期間内に稼働できる保証とメンテナンス体制を持っていること2:太陽光発電システムの売電メーターなどが、法令に適した基準を踏まえていること3:具体的にどんな太陽光発電を設置するかが決まっていること4:太陽光発電を導入するためにかかった費用や、ランニングコストを毎年報告すること5:ソーラーパネルの種類別に定める発電効率を満たしていること6:JIS基準、またはJETによる認証を受けたシステムであること7:逆潮流できるシステムになっていること申請方法は、既定の申請書に申請者の姓名・住所を記載して押捺し、必要な書類を添付します。基本的には施工業者や販売店が行いますが、申請の内容などにはきちんと目を通しておきましょう。太陽光発電の費用を無料で比較年4月に改訂された固定価格買取制度のこれまでとの違いと注意点2012年7月から施行された「再エネ特措法」と呼ばれる「電気事業者による再生可能エネルギー電気の調達に関する特別措置法」は、太陽光発電の普及を推進するために、固定価格買取制度を開始するために作られたものでした。2017年4月の改正では、電力の買取価格決定方法の変更と、認定制度の見直しが大きな2つの柱となっています。その中でもチェックしておきたい4つのポイントをまとめました。【発電設備が認定を受けた時点で買取価格を固定化】再生可能エネルギーの種類と規模によって買取価格を年度ごとに決めていた方式から、発電設備が認定を受けた時点で買取価格を固定し、稼働後は10~20年の買取期間を通じて同一価格で買い取る方式に改められました。【太陽光発電価格の低減化で自家消費を促進】事業用の太陽光は入札制度を導入し、家庭用の太陽光では家庭用の電気料金レベルの25円を目標に引き下げることで、発電した電力の自家消費を促進する狙いがあります。【認定基準に9項目が追加に】従来の設備の基準だけでなく、内容や確実性を確認する項目が追加されました。申請書を提出する際は、変更点をよく確認しましょう。【送配電業者に買取義務を1本化】さらに、太陽光発電によって生じた電力の買取義務が、これまでは小売電気事業者と送配電事業者の両方にありましたが、今回の改正で送配電業者へ移すことが決まりました。今回の改正点は、太陽光発電の有効利用や、安定価格での自家消費の促進を目指したものですが、太陽光発電の売買という面から見ると、事業者にとっては厳しい内容となっています。まとめ太陽光発電の導入に当たって、必要となる申請書類や手順についてご紹介しました、まだ導入初期段階である太陽光発電は、効率よく安全で安いエネルギーとしていくために、さまざまな検討がなされています。変化していく仕組みに対応するために、法令の改正などには日頃から目を通すなどの注意も大切です。太陽光発電の費用を無料で比較
2017年11月19日60坪の住宅というとかなり大きく、普通の一戸建て住宅ではめったに見られないかもしれません。このくらいの広さだと、二世帯住宅や集合住宅となっている場合も多いでしょう。当然ですが外壁塗装を検討するなら、広い分だけかかる費用も高くなると考えましょう。ここでは、60坪の家の外壁塗装にかかる費用の目安をご紹介します。60坪の住宅って、どのくらい広いの?日本の平均的な一戸建て住宅は、4人家族の世帯で30~45坪といわれています。したがって、60坪の家を単純に考えてみると、平均的な家の1.5倍の広さということが分かるでしょう。この大きさの住宅になれば狭さはまったく感じず、理想の空間を余すところなく十分に作れる、ぜいたくなお家といえます。60坪の家で二世帯住宅の場合は、親世帯・子世帯それぞれに、キッチンやお風呂・トイレを設置したり、上下階別々に玄関を設けたりできます。また、家の中にオフィスや教室など、居住空間とは異なる用途のスペースを設けることなどもできます。廊下や玄関ホール、お風呂、トイレなども十分にゆとりを持った設計ができますから、車いすでの移動が可能なバリアフリー化にも十分対応可能な住宅といえます。先に述べた通り、この広さの家は二世帯住宅や集合住宅となっていることが多く、核家族単位で暮らす一戸建て住宅である例はほとんどないと考えてよいでしょう。60坪の住宅を外壁塗装する費用の相場は?外壁塗装のおおよその費用は、外壁の面積をもとに計算することができます。外壁の面積は「延床面積×係数(1.2~1.7)」でおおよその値を求めることができます。ここでは、係数1.2をあてはめて計算してみましょう。一般的な一戸建て住宅で60坪の場合ですと、延床面積は60×3.3平方メートル(1坪≒3.3平方メートル)ですから、外壁の面積は60×3.3×1.2となり、237.6平方メートルになります。この面積を塗装する際に、かかる費用を計算してみましょう。塗料の種類により、1平方メートル当たりの単価は異なります。代表的な塗料の単価をそれぞれ見てみると、アクリル塗料で1,400~1,600円、ウレタン塗料で1,700~2,200円。シリコン塗料で2,300~3,000円、ラジカル塗料で2,500~3,000円です。そしてフッ素塗料だと3,800~4,800円、光触媒塗料で4,200~5,000円、無機塗料で4,500~5,500円となっています。例えば単価2,500円のシリコン系の塗料を使ったとすると、塗料の代金は2,500×237.6=594,000円となります。この塗料代金に加えて、足場の設置に約150,000円、高圧洗浄に約50,000円、養生に約70,000円、下地補修に約20,000円、下塗りに約150,000円かかります。最終的には、その他諸経費がかかってきますので、合計で1,300,000円程度かかると見積ることができます。3階建ての家の場合は、2階建ての家に比べて足場を高く設置する必要がありますので、その分の費用が余分にかかってくることも頭に入れておきましょう。また、外壁の劣化が進行している場合には、補修を行う必要が出てきますので、その分費用も高くなります。外壁塗装の費用を無料で比較坪の外壁塗装で、気を付けるべきポイントは?外壁塗装の工事は、足場の設置や下地処理、下塗り、上塗りなどさまざまな行程を踏むことになるため、一般的な戸建ての住宅で数十万~数百万円と高額になります。家の補修といえば、まず内装のリフォームを思い浮かべる方も多いでしょうが、外壁塗装は内装リフォーム以上に必要性の高い工事といえます。なぜなら、内装リフォームはトイレやお風呂、キッチンなどをより便利できれいにすることを主な目的です。それに対し外壁塗装は見た目をきれいにするだけでなく、住宅そのものの耐久性を高めるために不可欠だからです。また、使用する塗料によっては、断熱や遮熱の効果もあるので、長期的な光熱費の節約にもつなげられます。外壁塗装は、美しく快適な家を維持していくために欠かせない工事です。ゆえに、技術が確かで信頼のおける業者に依頼することが大切なのはもちろんでしょう。しかし、不当に高額な工事や手抜き工事が行われるなどのトラブルも後を絶ちません。悪質な業者は、ときには脅すようなことを言って住人の不安をあおり、無理やり契約を迫ったり、不自然な値引きを行ったり、条件を付けて当日中の契約を求めてきたりすることもあります。したがって、外壁塗装を検討する際には訪問業者とすぐに契約することは避け、複数の業者に見積を取ったうえで、納得できる業者と契約することが大切になります。最近では、インターネット上でも業者から見積が取れるようになっています。さまざまな塗装業者とすぐに連絡が取れるので便利ですが、安さだけを売りにしている業者には注意が必要でしょう。手間をかけてきちんと施工すれば、通常は相場程度の費用はかかるものです。安さばかりを売りにする業者は、人件費を安くあげるために経験の浅い職人を使っていたり、塗料を薄めたり、手抜き工事をしたりしている場合があります。格安の工事にはそれなりの理由があるということを頭に入れておき、業者選びは慎重に行うようにしましょう。まとめ家を長持ちさせ、快適に住み続けるためには、外壁塗装は避けては通れない工事です。塗料の耐久年数である十数年おきには、外壁塗装が定期的に必要となります。実際に工事を依頼する際には、施工が丁寧で対応も誠実な優良業者を慎重に選択する必要があるでしょう。外壁塗装の費用を無料で比較
2017年11月19日月々の支払いを見ると、意外と大きな割合を占めていることの多い光熱費。だからこそ、家計の支出を減らすためにも、光熱費はできる限り安く抑えたいところです。そこで今回は、光熱費を安くする方法の1つとして注目を集めている、太陽光発電についてご紹介します。実際に太陽光発電を導入した家庭の事例を参考に、どれだけ光熱費を節約できるのか検証していきましょう。太陽光発電で光熱費は節約可能!その理由は?太陽光発電はその名のとおり「太陽の光」から電力を作り出すものですから、太陽光が差し込む日中が主な発電時間になります。つまり、日中にお家で使う電気は太陽の力を使って発電した電気が優先して使用されるため、電気の使用量が発電量を上回らない限り、電気代がかかりません。一方、日が昇る前や日が沈んだ後の時間帯、雨の日などの太陽が出ていない日はどうでしょう。当然、太陽の光を取り込めないと発電することができないため、電力会社から買電しなければなりません。現在と同じように、電気代を払って電気を使うイメージです。「それなら、結局節約できるのは日中の光熱費だけ!?」と思われるかもしれません。しかし、日中に作った電力のうち使用せずに余った電力は、電力会社に売ることができます。つまり、日中の消費電力を太陽光発電でカバーするのはもちろん、売電による収入があるので、太陽光発電を導入すると光熱費が節約できる、という仕組みです。太陽光発電で光熱費がゼロになるって本当?ここからは、実際の売電履歴をもとに検証していきましょう。以下は、一般家庭(4人家族)における月ごとの売電量(単位:kWh)の一例です。10月:43911月:38912月:2791月:3322月:3523月:4284月:6545月:4796月:3357月:4998月:4149月:526こちらの事例では、1年を通して計算すると、売電量の合計は5,126kWhでした。売電収入は「売電量×売電価格」で算出されるので、2017年度の売電価格である28円/kWh(住宅用)で計算してみると、売電収入は年間143,528円となります。つまり、1ヶ月当たりの売電収入は平均で約11,960円(=143,528円/12ヶ月)であり、毎月の光熱費を12,000円程度に抑えられるならば、光熱費は実質ゼロになるといえそうです。ちなみに、売電量はソーラーパネルを取りつける位置や向きにも左右されます。可能な限り売電量を増やして売電収入をアップするためにも、ソーラーパネルの取りつけは専門業者にお任せするのがおすすめです。太陽光発電の費用を無料で比較太陽光発電でお家の電気はまかなえる?2017年3月に、〔積水化学工業株式会社〕が「太陽光発電システム搭載邸のゼロエネルギー達成度及び蓄電池搭載邸の運転実績調査(2016)について」というプレスリリースを発表しました。これは、すでに太陽光発電を取り入れている全国2,658邸を対象に行われた調査をもとにしたもので、2016年1月~12月の消費電力量、発電電力量、電力量収支などのデータを活用しています。この調査によると、なんと全体の70%を超える世帯が「光熱費ゼロ」を達成したとのこと。さらに、約40%の世帯では、家電の電気代も含めた光熱費がゼロだったという結果でした。また、2015年の調査と比較しても、光熱費ゼロ世帯率は高い水準で推移しています。家電の電気代込みで光熱費がゼロであった家庭では、1年間の発電電力量は10,018kWh、消費電力量は6,777kWh。売電による収入が284,000円、買電による支出が108,000円であったため、年間の光熱費の収支は176,000円のプラスという結果でした。つまり、太陽光発電では、家電を含めたすべてのお家の電気をまかないつつ、さらに売電による利益も上げられることがわかります。まとめご家庭に太陽光発電システムを導入する場合、実際には、はじめにソーラーパネルやパワーコンディショナーなどを設置する初期費用がかかります。しかし、パワーコンディショナーは10~15年、ソーラーパネルは20~30年は使うことができるといわれているので、初期費用を回収してからは利益が出る仕組みです。ただし、太陽光発電でどれくらいの光熱費を削減できるかは、家族の人数などにも大きく左右されるのが実際のところ。また、売電価格も年々低くなる傾向にあり、導入は早めが吉といえそうです。太陽光発電の費用を無料で比較
2017年11月19日地球温暖化対策は世界的にも注目が集まる中、クリーンエネルギーとして太陽光発電への期待が高まっています。ただし、太陽光発電を導入する際に忘れてならないのが、ソーラーパネルにも寿命があり、買い替える時には適切な処分が必要なことです。資源の有効利用のためのリサイクル方法や、業者に頼む場合の料金についてご紹介します。ソーラーパネルの平均寿命とリサイクル【ソーラーパネルの寿命は約20~25年】一般家庭の屋根などに設置するソーラーパネルは、たくさんの太陽電池を板状につなげたものです。地球温暖化の原因となる二酸化炭素を出さないソーラーパネルの設置は、国も推進するもので、2012年度に始まった固定価格買取制度によって、設置する家庭も増えてきました。メンテナンスが難しく耐用年数が気になるところですが、ソーラーパネル自体が稼働する構造ではないため、寿命は長く一般的には20~25年の耐久性があると言われています。また、中には30年保つとうたわれている物もあるようです。【ソーラーパネルはリサイクルできる?】現在最も普及しているシリコンタイプのソーラーパネルは、ほとんどの素材がリサイクル可能です。ソーラーパネルの大半を占めるのがフロントカバーの「ガラス」や、台として使われている「鉄」などはリサイクルすることができます。一方、金属を接合するための「はんだ付け」には鉛などの有害物質も含まれているため、一般ごみとして出すことはできません。実は、普及し始めてまだ間もないこともあり、ソーラーパネルの廃棄に関する法律は2017年現在まだ定められていません。ソーラーパネルの寿命が出始める2030年以降には、古くなったソーラーパネルの廃棄の問題が顕在化してくるため、政府は環境省を中心として2020年度までに実施する短期の対策と2021年度以降の中長期の対策について、ソーラーパネルを含む太陽光発電システムの廃棄処理のガイドライン作りを進めています。ソーラーパネルのリサイクルはどこに頼むべき?【設置担当業者やメーカーへの依頼が一般的】ソーラーパネルを処分する際に最も一般的な方法は、設置を担当した業者への廃棄・リサイクル依頼です。設置をする時点では撤去のことまで思い至らないものですが、不具合などで取り換える場合もあります。そのため、撤去の必要が生じた場合の連絡先や費用についても説明を受けておくと安心です。設置した業者に頼めない場合は、ソーラーパネルのメーカーに相談し、信頼できるリサイクル業者を紹介してもらいましょう。【回収やリサイクルサービスを行う第3者機関もある】ソーラーパネルのリサイクルについての法整備がまだないため、リサイクルや廃棄処分は主に産廃業者などが請け負っているケースがほとんどです。しかし、地域によってソーラーパネルの廃棄方法やリサイクルの方法は違っています。「一般財団法人太陽光発電システム鑑定協会」は、有効活用できる資源が多いソーラーパネルのリサイクルを推進するために、設置者・施工業者・メーカーとの共存を目的に作られた第3者機関です。2014年から使用済みのソーラーパネルの回収・リサイクルのサービスを行っていますが、利用するためには指定場所への持ち込みが必要となります。安全のために、ソーラーパネルの撤去や運搬は業者を利用しましょう。太陽光発電の費用を無料で比較ソーラーパネルのリサイクルにかかる料金は?老朽化したソーラーパネルをリサイクルするために必要な料金には「撤去費用」と「撤去後の処分費用」があります。【撤去費用】ソーラーパネルには人体に有害な物質も含まれているため、自己撤去は避けましょう。一般的に、設置業者やメーカーに依頼するソーラーパネルの撤去費用は、設置場所や規模によっても違いますが、100,000円ほどかかります。【撤去後の処分費用】設置業者やメーカーは、ソーラーパネルを撤去した後、専門の処理業者へ依頼し、各地域で定められた分別や解体、埋蔵処理などを行います。金属資源などのリサイクルを適切に行う業者であれば処分費用は安くなりますし、地域によっては埋設場所の余裕がないために処分費用が高くなる場合もありますが、大体の目安としては処分費用は50,000円程です。撤去費+処分費をあわせて、約150,000円が、ソーラーパネルのリサイクルにかかる料金の目安です。【太陽光発電システム鑑定協会のリサイクル料金】使用済みソーラーパネルの回収・リサイクルのサービスを行う太陽光発電システム鑑定協会では、指定の収集場所への持ち込みが必要ですが、18kg以下のシリコン結晶系太陽光パネルの場合で1枚当たり1,200円となっています。まとめ地球温暖化対策としてクリーンエネルギーが推進されていく中で、ソーラーパネルは今後一般家庭への普及が期待されています。しかし、耐用年数が長いとはいえ、老朽化した時に廃棄ごみとなってしまっては本末転倒です。ソーラーパネルのリサイクル対策をきちんと立てて、地球にやさしいエネルギー利用を目指しましょう。太陽光発電の費用を無料で比較
2017年11月18日新築で家を建てて10年ほど経過すると、外壁に汚れや傷などが目立つようになってきます。そうなれば塗り直しが必要ですが、外壁塗装のメリットは見た目の美しさを取り戻すだけでなく、ひび割れを防いだり、壁の耐久性や防水性を向上させたりすることにもあります。ここでは、50坪の家の外壁塗装にかかる費用について、相場の目安をご紹介します。50坪の住宅は、どのくらいの広さ?50坪の住宅を㎡換算すると165.29㎡となり、かなり広い家の部類に入ります。ここまで広ければあまり制約を受けず、理想の空間を作ることができそうですね。LDKに畳のコーナーを作ったり、階段の踊り場を広々と大きくとったりもできるでしょう。趣味を楽しむための部屋や、家で教室を開くためのスペースなどを確保することもできます。また、将来住む人数が増えることを考え、キッチンを2か所に作ったり、祖父母・親・子のための収納スペースを作ったりもできるなど、三世代が共同で住むことのできる広さになります。また、この延べ床面積では3階建ての家も増えてきます。50坪の住宅では、部屋数を多く確保しつつも、開放感のあるゆとりのある間取りが実現できます。二世帯住宅の場合には、リビング、ダイニング、キッチン、トイレを世帯ごとに別々に持つことができますし、各人の個室を持つこともできます。また、個室にはウォークインクローゼットやクローゼットなどの収納スペースも設けられるため、一人一人の収納スペースが確保でき、ゆとりのある住まいを作ることが可能です。50坪の外壁塗装の相場は?外壁塗装にかかる費用は、家の広さ・大きさにもよりますが、一般的な住宅の場合数十万円~数百万円と、かなり高額になります。そのため、「少しでも安くあげたい」「格安な業者にお願いしたい」と考えてしまうのも無理はないでしょう。先に述べたように、この広さになると3階建ての住宅も多くなってきます。3階建ての場合、2階建ての住宅より塗装に必要な足場を高く設置しなくてはならないためその分、費用が多くかかります。また、外壁の面積が広くなれば、壁が傷むリスクも高くなります。損傷した外壁を修繕しないままで塗装すると塗料の持ちが悪くなり、平均的な耐用年数より早く塗料がはがれてしまうこともあります。したがって、損傷個所があれば補修しなくてはなりません。大きな家になると、外壁塗装の際の下地補修にも大きく費用がかかってきます。少しでも費用を抑えたくなる気持ちも分かりますが、あまりに格安な外壁塗装を依頼することにはさまざまな危険がひそんでいます。安さだけをアピールしてくる業者のなかには、平気で手抜き工事を行うところもあるからです。そうした悪徳業者と契約してしまわないためにも、自宅の外壁塗装を行う際にかかる費用の相場をあらかじめ知っておくことが大切になるのです。標準的な50坪の一戸建ての場合、外壁塗装の面積は198㎡となります。ここでは、この面積を用いて、シリコン系塗料を塗装した際にかかる費用を算出してみます。塗料代は500,000~700,000円となり、その他に足場の設置に120,000~160,000円、高圧洗浄に40,000~50,000円、養生に60,000~100,000円、シーリングに140,000~180,000円、下地の補修に10,000~20,000円、下塗りに120,000~180,000円となりますので、その他の諸費用を含めると、合計1,000,000~1,400,000円ほどになります。実際には、お住まいの地域や施工業者、下地の状態、立地条件などによって費用は異なってきます。もし、上記の相場よりもかなり安い場合は、未熟なアルバイトの職人ばかりを雇っていたり、塗料を必要以上に薄めて使っていたり、作業工程を省いていたりすることも考えられますので、注意が必要です。また、逆に相場よりも高い場合は、塗装をしない面(窓など)も塗装面積に計上するなど水増しをされていたり、余分な作業を追加されたりすることがあります。したがって、信頼のおける業者を見極めるためにも、おおよその相場を把握しておくことが大切です。外壁塗装の費用を無料で比較坪の外壁塗装で、気を付けるポイントは?50坪の家ともなると、外壁塗装にかかる費用はかなり高額になります。したがって、施工業者を選ぶ際には慎重になる必要があります。一戸建てに住んでいると、頻繁に外壁塗装の業者を名乗る訪問販売がやってきますが、以下のような言い回しを多用する訪問販売業者には十分気を付けたほうがよいでしょう。たとえば、「品質が確かでない自社オリジナルの塗料を勧めてくる」「モニター価格で特別に安くできると売り込んでくる」「足場の設置費用を無料にすると言う」「今すぐに契約すればさらに値引きする」などと売り込んできたら注意しましょう。さらには「このまま放置しておくと柱まで腐りますよ」などと脅かすなど、住人の恐怖心をあおるような業者もいるかもしれません。このような訪問営業の人が来たとしても、決してその場で契約をしてしまうことのないように十分注意してください。実際に、複数の業者で相見積もりをとってみたら、数十万円も差があったということもよくあります。営業マンのトークにうっかり乗せられないよう、冷静に判断することが大切です。まとめ50坪となると、単純に考えて「25坪の家2軒分の広さ」と考えることができますから相当に広いお家ですね。もちろん、家の構造や立地環境、外壁の材料などによって、外壁塗装の価格は大きく変わってきます。悪質な業者に手抜き工事をされたり、高額な費用を支払わされたりして後悔することを避けるためにも、おおよその相場をあらかじめ確認しておくことが重要となるでしょう。外壁塗装の費用を無料で比較
2017年11月18日太陽光発電をご自宅に設置するには、いろいろな機器や備品が必要です。しかし具体的に何があるのか分からないという方は、意外と多いのではないでしょうか。今回は「接続箱」に注目し、その役割や種類、選ぶコツを基本からお伝えします。接続箱が持つ役割を知っておこう接続箱とは、複数の太陽電池モジュールで発電した直流の電気エネルギーを、1つに集める機器のことです。その電力をパワーコンディショナーに供給する役割があります。接続箱の中には、一般的に「入力用直流開閉器」、「逆流防止素子」、「出力用端子台」、「開閉器又は遮断器」、「避雷素子」などの機器が付いています。開閉器には、ブレーカーのようにONとOFFのスイッチがあり、電気の流れをチェックしたりメンテナンスしたりできる仕組みとなっています。また、落雷で機器が壊れてしまわないように、避雷素子も組み込まれています。接続箱の中には、パワーコンディショナーと一体化されているものもあり、その場合は接続箱を単体で購入する必要はありません。一般的に多い設置場所は、ソーラーパネルの架台や建物壁面など、屋外が多いです。雨水や粉塵が盤内に入って不具合を生じさせないために保護する必要があります。さまざまな接続箱の種類をご紹介接続箱にはさまざまな種類があります。設置場所、用途や目的、機能などに違いがあるため、それぞれを順にご紹介します。【屋外用と屋内用】屋外用は防水処理が施されており、やや値段が高い印象があります。たくさんの配線を屋内へ通す必要があるため、外壁に大きな穴を開けなくてはならないというデメリットも生じます。しかし、広く普及しているのが屋外タイプです。設置する際は、軒下の外壁側面など、直接雨が当たらない場所が望ましいです。【産業用と住宅用】産業用と住宅用で分類され、メーカーから販売されているケースもあります。産業用は直列でつなげる太陽電池モジュールや開閉器が多くあり、直射日光に強いという特徴があります。値段は高くなりますが、効率的です。【昇圧機能の有無】接続箱には「昇圧機能」があるものと、ないものとがあります。昇圧機能をもつ接続箱の場合、電圧が低いブロックがあっても電圧を上げることで、他のブロックと同じ電圧にできます。電圧が揃わないとロスが生じますが、それを防ぐことができます。昇圧機能がある接続箱なら、設置バリエーションを増やすことができ、無駄なく発電することが可能となります。太陽光発電の費用を無料で比較接続箱の価格と選び方をチェック太陽光発電に必要な接続箱を選ぶ際、価格が気になる方は多いと思いますが、それ以外にも、いろいろなことを考慮して決める必要があります。太陽光発電システムの仕様や発電電力、設置場所や保護構造、保守・点検を考慮することも大事です。価格や選ぶポイントについて紹介していきましょう。【接続箱の価格の相場は?】まずは、気になる価格からご紹介します。太陽光発電の配線をまとめるために必要になる接続箱の価格は、約50,000円といわれています。昇圧機能の有無、大きさ、頑丈さ、メーカーなど、種類や発売元に応じて価格は異なりますが、平均して最低50,000円くらいを想定しておくと、予算を立てやすいと思います。シンプルなものだと、20,000円台で買える接続箱もあります。昇圧ユニット型だと、安くて50,000円台。昇圧回路付だと80,000~150,000円くらいと大きく値段が変わります。高機能になるとさらに価格は上がってしまうため、接続箱の単価だけでなく、設置後のメリットが大きくなるものを選ぶとよいでしょう。太陽光発電を設置する際、工事費などをまとめた総額で見積書になっていることが多いため、接続箱単体の価格が見えにくいことがあります。接続箱はもちろん、それ以外の機器や備品の相場価格もチェックして、よりお得で機能的なものを見つけましょう。【選ぶポイント1】最大入力電圧Vが高いもの接続箱の最大入力電圧Vが高ければ、1回線に多くの太陽電池モジュールをつなげることが可能です。高機能の接続箱はコストがかかりますが、回線をうまくまとめてスリム化することで、発電ロスを減らすメリットがあります。【選ぶポイント2】施工性の高いもの高圧になるほど、多くの接続箱が必要になります。そのため、施工性が高いものを利用することで工事の回数を減らし、節約することが可能です。ただし、設置場所が限られてしまう家屋の場合、事前に下見してもらうことを忘れないようにしましょう。【選ぶポイント3】設置場所の環境に耐えられる素材屋外設置型が多い接続箱は、雨・風・雪が原因で錆びたり、熱が上がって燃える危険性があったりします。どのような環境下でも耐えられる素材かどうかも、選ぶ基準に入れましょう。せっかく設置しても長持ちしないのでは、ロスばかり増えてしまいます。お住まいの環境を考えて選びましょう。まとめ今回は、太陽光発電に必要な接続箱について解説してきました。細かい設備を知っておくことで、太陽光発電をより深く理解できるはずです。太陽光発電を取り扱う優良業者を選ぶためには、見積時にいろいろ尋ねてみるとよいでしょう。太陽光発電の情報をもっと知りたい、手軽に見積をとりたいという方はインターネット上で業者に問合せをすることもおすすめです。太陽光発電の費用を無料で比較
2017年11月18日ご家庭で電力をつくる太陽光発電の導入を検討する際、どんな機器が必要になるか気になる方は多いでしょう。ここでは「発電モニター」に注目し、どんな役割があるのか、種類はどのくらいあるのか、選ぶ際は何を基準にすればいいのかをご紹介します。発電モニターとはどんなもの?太陽光発電システムの発電モニターは、発電量・電力消費状況・売電量・電力会社から購入している電量などを数値化した機器です。電気量の動きを常に把握できます。万が一、発電状況に異常が起きた場合には、発電モニターの発電量が落ちるためすぐに気づくことができるメリットもあります。SDカードに発電データ取り込み、パソコンで発電量の推移を確認できる機能的な機種も存在します。太陽光発電の発電モニターに表示される数値は常に変化します。気候の変化に敏感で、発電量に増減が生じるという特徴があります。多くの方は夏の発電量が最も多いと考えがちですが、実は春の方が発電量は多いです。太陽電池に使用されているシリコンには熱に弱いという特徴があり、気温が高い夏よりも太陽光が豊富で気温が高くない春に発電量が多くなる傾向があります。発電モニターにはどんな種類がある?太陽光発電の発電モニターは、大きく3タイプに分類されます。「壁掛けタイプ」、「ディスプレイタイプ」、「LEDタイプ」の3種類です。・壁掛けタイプの特徴主に一般住宅に使用されることが多いタイプです。オール電化住宅に適用されるエコキュート対応のもの、蓄電池を導入した住宅に対応しているものなどがあります。新築時に太陽光発電とオール電化、または蓄電池を組み合わせて導入しておくと、モニター1つで発電・売電・使用電気・蓄電状況が簡単に分かるというメリットがあります。・ディスプレイタイプの特徴家に設置するのではなく、テレビやパソコンに表示して確認するクラウド型発電モニターです。スマホに表示することも可能なため、いつでもどこでも手軽に発電状況をチェックできます。・LEDタイプの特徴基本的な特徴は壁掛けタイプと変わりませんが、LED表示を屋外に装置すると、地域に向けて環境へ積極的な取組をしていることをアピールできます。【スタイル別おすすめの発電モニター】発電モニターは発電状況をリアルタイムで確認できるものです。家で過ごすことが多い方は壁掛けタイプで十分でしょう。一般家庭向けに製造されているため、価格が手軽という魅力があり、費用を抑えたい方にぴったりです。ディスプレイタイプは、外出することが多い方に向いています。勤務時間が長い方、出張が多い方など、家を空ける時間が長い場合、壁掛けタイプの発電モニターをチェックすることができません。ディスプレイタイプなら遠方からでも確認が取れるため安心かつ便利です。LEDタイプはオフィスビルや工場など法人向けと言えるでしょう。地域貢献、エコ活動を地域住民へアピールする材料にもなります。企業イメージアップに活用しているところも増えています。太陽光発電の費用を無料で比較発電モニターを選ぶポイントは3つ太陽光発電の発電モニターを導入する際、何を決め手にすればよいのでしょうか。選ぶポイントをご紹介します。【ポイント1】価格発電モニターには白黒とカラーがあります。白黒だと発電状況が見えにくいというデメリットがありますが、値段が安いというメリットがあります。カラーは小さい子ども理解しやすいメリットがありますが、値段が高いというデメリットがあります。カラーは白黒の発電モニターと比べて30,000~50,000円くらい高い相場価格となっているため、価格を優先させたいなら白黒がおすすめです。【ポイント2】機能性価格より機能性が高いものを選びたい方は、カラーのディスプレイタイプがおすすめです。カラーだと見やすいだけでなく、出先からスマホやパソコンで発電状況を常にチェックし、異常の有無も確認でき便利です。自宅ならテレビで確認することができるため、大画面で子どもから高齢者まで見ることができます。相場価格は80,000円前後と高めですが、長期的に使いやすさを考えた場合お得だと思います。メーカーによって発電モニターの特徴は異なりますが、モニター表示は、1日、1ヶ月、1年単位で発電結果を知らせてくれることが多いです。日頃からチェックしていれば、節電を意識しやすいでしょう。多少コストがかかっても、結果的に節約できるケースは多いと思います。【ポイント3】見やすさカラーのディスプレイタイプは、何色かで色分けされています。例として充電は緑、売電は赤、買電は橙色などに分けられます。電力の種類が色で判別できるため、見やすさを重視したい方はカラーの表示に注目しましょう。文字の大きさも大事です。数値が見やすいか、詳しくチェックしたいところは太字になっているかなど、見やすい文字表記かどうかも確認してみましょう。まとめ太陽光発電の発電モニターに関する情報を紹介してきました。業者によっては自動的に決められた発電モニターを取り付ける場合もありますが、自分で選択できるときは特徴や種類、選ぶポイントを念頭におき、ご自宅に合った発電モニターを選択してください。太陽光発電の費用を無料で比較
2017年11月17日太陽光発電に必要不可欠なのが、売電メーターです。電力会社へ売ることができる電気量を把握するためにも、なくてはならない存在といえるでしょう。しかし、売電メーターがどんな役割を果たし、どのくらいの種類があるのか、詳しくは分からないという方も多いと思います。そこで今回は売電メーターに着目し、その特徴や賢く選ぶポイントなどをご紹介します。売電メーターにはどんな役割がある?電気を使用している建物には、必ず電力量計が設置されています。通常は、電力会社から送電される電気を使用するだけなので、電気の消費量さえ分かれば問題ありません。しかし、ご自宅で発電した余剰電力を売る際には、売電メーターも必要になります。売電メーターとは、電力会社にどれだけ売電したかを測定するために使われる設備です。取り付ける機器はどんなものでもよいわけではなく、契約した電力会社が認定している機器のみが設置可能とされています。太陽光発電システムを設置したご家庭では、一般の電力量計とは別途で売電メーターが必要となります。毎月、自宅へ電力会社の検針員がチェックに来て売電した量を測り、その量に応じて売電収入が得られる仕組みとなっています。また、売電メーターは10年に1回は必ず交換しなければなりません。電力会社との金銭的なやり取りが生じる電気の使用量を、正確に測定する必要があるためです。売電メーターの購入費用だけでなく、取替費用も念頭に入れておくとよいでしょう。では、売電メーターの所有権は誰にあり、取替費用は誰が負担するのでしょうか。基本的に電力会社の考え方によって異なり、下記の3パターンがあります。・売電メーターは電力会社所有、取替費用は無料・売電メーターは電力会社所有、取替費用は使用者が負担・売電メーターは使用者所有、取替費用も使用者が負担契約する電力会社ごとに対応が異なるため、まずは情報収集し、所有権について詳細を調べておくとよいでしょう。売電メーターは「アナログ」と「デジタル」と「スマートメーター」の3種類現在主流となっている売電メーターには、アナログ式とデジタル式の2タイプがあり、一般的にデジタル式の方が設置費用は高くなる傾向があります。アナログ式は10,000円台、デジタル式は100,000円程度になる場合もあります。最近では「スマートメーター」という太陽光発電のメーターも登場し、広まっています。売電メーターと買電メーター両方の機能が備わっているため、1つのメーターを設置すればOKという便利なものです。アナログメーターの場合、検針員が発電量などを確認するために毎月自宅を訪問していましたが、スマートメーターには通信機能を持たせているため、月に1回検針する必要がなくなり、遠隔で使用状況を確認してもらうことが可能です。太陽光発電の費用を無料で比較売電メーターを賢く選ぶポイントは?気になる価格情報も!売電メーターを選ぶ際、何を基準にすればよいのでしょうか。選ぶポイントと、気になる価格について解説いたします。【ポイント1】10年後の取替費用をチェック「売電メーターの役割」のところでも紹介しましたが、売電メーターは10年経つと必ず交換しなければなりません。先を見据え、最初にどの電力会社と契約し、どの業者に設置を依頼するか、よく検討しましょう。太陽光発電の売電メーターを売っている販売店と長い付き合いがあり、定期的なメンテナンスもきちんと行っている場合は、その店舗にお願いするのが安心です。そうした関係がない場合は、電力会社から購入できます。10,000~20,000円くらいあれば交換可能です。ただし、新規購入の場合と同様に、取替の場合もアナログ式とデジタル式で値段がまったく異なります。アナログ式は10,000円台からあるのに対し、デジタル式は100,000円くらいです。売電メーターが指定されている電力会社の場合、思った以上にコストがかかる可能性があります。電力会社が費用を負担してくれる場合もあるため、その点も確認が必要でしょう。【ポイント2】スマートメーターにするかどうか太陽光発電の売電メーターはアナログ式とデジタル式が主流ですが、今後はスマートメーターが主流になる可能性が高いでしょう。交換時期にスマートメーターにしておくと機能性や利便性でメリットが多いです。スマートメーター本体は10,000円くらいが相場となっており、比較的安く買うことができるようです。電力会社によっては積極的に設置を推進しているところも多いため、工事費も含めて無料で交換してくれるケースが増えています。太陽光発電を設置するタイミング、売電メーターの交換のタイミングによってはお得になる可能性が高いでしょう。まとめ太陽光発電をご自宅で始めるには、売電メーター以外にもさまざまな機器設置費用がかかります。状況によっては土地の造成が必要な場合もあるため、総合的にお得に設置してくれる業者選びが重要となります。また、売電メーターの取替費用もしっかり把握しておかなければなりません。必ず相見積を取って、価格の比較だけでなく、技術がありメンテナンスなども丁寧に行ってくれるところを探しましょう。太陽光発電の費用を無料で比較
2017年11月17日マンションの売却を検討している人にとって、意外な盲点になっているのが「税金」です。税法上、売却によって得たお金は課税対象とみなされます。このことを忘れていると、思わぬ損失を出しかねませんので、注意しておかなければなりません。ここではマンションの売却益への課税率や、控除を受けられる例、また確定申告の方法をご紹介していきます。売却益に課される税率は?マンションの売却益は「譲渡所得」とみなされ、ここに「所得税」と「住民税」の2種類の税金が課せられます。譲渡所得は、マンションの売却益から、購入時に支払った費用(取得費)と、売却にかかった経費(売却費用)を合計した額を引いて算出します。取得費からは、あらかじめ減価償却費を引いておかなければなりません。また、譲渡取得は売却までの間に、所有者がマンションを所有していた期間に応じて細かく分類され、その区分に応じて所得税や住民税の税額が変動します。売却時点でマンションを5年より長く保有していた場合は「長期譲渡所得」、5年以下なら「短期譲渡所得」として扱われることになります。「長期譲渡所得」の場合、所得税は15.315%、住民税は5%という税率が設定されています。一方で「短期譲渡所得」の税率は、所得税が30.63%、住民税は9%です。したがって、マンションを5年より長く保有していれば、5年以下の場合より税率を低く抑えることができます。ただし、この所有期間の計算には、特殊な算出方法が用いられますので気をつけなければなりません。一般的な感覚からすれば、購入した日から「実際の売却日まで」を所有期間とみなすと思いがちですが、ここでは、購入した日から「売却した年の1月1日まで」を所有期間と考えるのです。計算を間違えて、不要な損失を出さないようにしましょう。マンションの価格を無料査定してみる売却益で税額が控除できる例一定の要件を満たすことで、居住用マンションの売却益にかかる所得税と住民税への特別控除を受けることができます。特別控除には、2つのパターンがあります。1つ目は、長期譲渡所得、短期譲渡所得の両方が受けることができる、最大30,000,000円までの特別控除です。マンションの売り手と買い手が親族関係にはないこと、また、過去2年以内に、ほかの特別控除や譲渡損失の特例を受けていないことなどが、控除の条件となっています。2つ目は、10年以上所有していたマンションを売却する場合にのみ受けられる特別控除です。通常、長期譲渡所得へ課される税率よりも低い軽減税率が適用されます。軽減税率の額は長期譲渡所得の大きさにより変動します。まず、長期譲渡所得が60.000.000円以下の場合には、「長期譲渡所得の金額×10%」分の税が課されることになります。また、60,000.000円を超える場合の税額は、「(長期譲渡所得の金額-60,000.000円)×15%+6.000.000円」という計算式に従って算出されます。なお、この2つの特別控除は併用して受けることが可能です。そのため、特に長期譲渡所得の場合、条件さえ満たすことができれば、大きく節税することができます。確定申告の方法当然ですが、譲渡所得も区分上は「所得」として扱われますので、確定申告の対象となります。マンションの売却主が給与所得者の場合、確定申告には馴染みが薄いかもしれませんが、手順をしっかりと確認し、忘れずおこなってください。まずは税務署に出向いて、以下の書類を受け取りましょう。・譲渡所得の内訳書・確定申告書B様式・分離課税用の確定申告書くわえて、税務署で入手できる書類以外にも、次の書類は自分で用意しておかなければなりません。・マンション購入時/売却時の売買契約書・不動産会社に支払った手数料の領収書売買契約書と領収書は、いずれも原本を用意する必要はありません。コピーなどの控えがあれば十分です。これらの書類をそろえ、申告書に必要事項を記入し、期日までに税務署へまとめて提出すれば、確定申告は完了です。ただし、多忙のため、書類を受け取りに税務署に行く時間すら作れない、という人も中にはいるかと思います。その場合は、国税庁の公式サイトにアクセスすることで必要書類をダウンロードすることができますので、お勧めです。さらに公式サイトには、申告書の記入方法を丁寧に解説した「確定申告の手引き」などのページも用意されています。これらを参考にすることで、混乱することなく、スムーズに確定申告を済ませることができます。また税務署のオンラインサービス「e-Tax」を活用すれば、確定申告の手続き自体をネット上で済ませることが可能です。「e-Tax」の特徴は、何と言っても、税務署で書類提出をおこなうより、素早く申請ができるという点にあります。税務署と異なり24時間申請を受け付けていますので、忙しい方にとっては、とても便利なサービスだといえます。あらかじめ専用ソフトをインストールしておく必要があるほか、マイナンバーカードを読み取るためのカードリーダーを自前で用意しなければならないなど、事前準備の手間はかかるものの、反面、メリットも期待できます。関心がある方は、利用を検討してみてはいかがでしょうか。まとめ譲渡所得に課される税率、そして控除額は、マンションの所有期間によって変動します。不必要な損失を防ぐためにも、事前に必ず確認しておきましょう。なお、ここで紹介した税率などの数値は、将来的に変動する可能性があります。売却前には、必ず、国税庁のホームページを確認し、最新情報を入手してください。まずはマンションの価格を無料査定してみる
2017年11月16日マンション売却は原則的に、物件所有者本人が売却の手続きを直接おこなう必要があります。しかし、諸々の事情から所有者が手続きすることが困難な場合、代理人を立てて売却を進めることも可能です。ここではマンションの売却を代理委任によって進める際の方法や、気をつけるべきポイントについて解説していきます。代理人を立てるメリットとは?代理人にマンション売却を依頼する最大のメリットは「売却手続きに物件所有者が直接立ち会う必要が無くなる」という点にあります。先にも述べたように、マンション売却時の手続きには、本来所有者自身が参加しなければなりません。しかし現実には、やむを得ない事情から、所有者が立ち会えないという場合も多々存在します。たとえば、売却を検討している物件がはるか遠方にあるため、自力で売却手続きを進めることが困難だというケースが考えられます。親族の死後に、空き家となった家を処分したいけれども、交通手段が不便な場所にあるため、容易に訪れることができないということもあるでしょう。また、不動産売却時に仲介業者などと交わす契約が煩雑に感じられてしまい、不安があるため専門的な知識を持つ人に代わりにやってもらいたい、という人もいます。さらに、離婚を機に住んでいた家を売却したいが、契約の際に元の結婚相手と顔を合わせたくない、というケースも考えられます。こうした人々は、代理人に権限を委任すれば売却をスムーズに進めてもらうことができますので、大いに助かることになるでしょう。マンションの価格を無料査定してみる代理人に依頼する方法・手順マンションの売却を代理人に依頼するためには、事前に委任状を作成しておく必要があります。委任状を作らずに、第三者に印鑑証明や書類を渡しただけでは、委任が公的に認められたことにはならないのです。しかし委任状の書式は厳格に定義されている、というわけではありませんので、所有者本人の裁量次第で自由に書いて問題ありません。ただし、どのような書き方であっても、記載してなければならない内容がいくつかありますので注意してください。【委任する権限をどこまでにするか範囲を設定する】まずはマンション売却に際して、代理人にどこまでの権限を認めるのかを詳しく定めましょう。代理人の権限について何も記載していない委任状を「白紙委任状」と呼びます。しかし、これを作成するのは避けた方が良いでしょう。「白紙委任状」は代理人に不動産売却に関わる一切の権限を認めることになります。そのため、万が一、委任者との事前の取り決めから逸脱した勝手な行動を代理人がとった場合に、法律上は罰することができなくなってしまうという危険性があるのです。こうした事態を防ぐためにも、代理人に委任する権限は、売却手続き時に最低限必要となる範囲に止めておくべきです。具体的には、代理人に(1)マンション売却時の契約締結権限(2)マンション売却で得た代金の受領権限(3)不動産所有権の移転について登記申請をおこなう権限のみを認めることが望ましいといえます。必要に応じて、代理人から委任者への業務報告の義務付けや、代理人への報酬内容についても記載しましょう。【委任状の有効期間なども記載すること】このほかにも、委任状には、代理人への権限委任の「有効期間」と、「委任した日付」を書かなければなりません。さらに、「委任者の氏名、住所、連絡先」についての自筆記入する必要があります。また、代理人の実印による捺印も求められます。くわえて、売却予定のマンションの住所、面積などの不動産情報も忘れないようにしてください。これらの項目を1つでも忘れていると、委任状は無効とされてしまいます。売却手続き前には、記載漏れがないかを念入りにチェックしておきましょう。【委任状以外に必要となるもの】売却手続きの際には委任状のほかにも、委任者と代理人それぞれについて本人確認書類と、印鑑証明書を持参する必要があります。本人確認書類はパスポートや運転免許証など、公的機関の発行した写真付き証明書を用意してください。マンション売却を代理人に依頼する際の注意点代理人は必ず、信頼のおける身近な親族か、弁護士や司法書士など法律の専門家に依頼しましょう。代理人は、委任状に記載された範囲においてのみ権限を持ち、売却手続きに関与します。ところが、代理人がマンション売却に関して行動した結果の責任は、委任者本人が負う必要があります。もちろん、代理人が委任者の認めていない権限を勝手に行使したような場合は、責任を負う必要はありません。しかし、例外的なケースも存在します。売却先の相手が、代理人の特定の行為について、代理人が自身に与えられた権限に従って実行したと主張するような場合です。この主張が公的に認められてしまうと、委任者自身が売却先の相手に対して、責任を負わなければならなくなるのです。したがって、不要なトラブルを避けるためにも、安易に友人や知人を頼らないのが無難といえるでしょう。まとめ代理人を立てることにより、マンション所有者は、売却手続きをおこなう際の負担を軽減できるというメリットがあります。ただし、マンション売却は大きな金額が絡む取引です。お金を巡り、代理人との間で予期せぬトラブルが生じる可能性もあります。そのため、代理人の選定は慎重におこなうようにしましょう。まずはマンションの価格を無料査定してみる
2017年11月16日マンションを売却する際、物件の現在の市場価値を知るためにも「訪問査定」を不動産会社に依頼することをお勧めします。しかし、「訪問査定に向けてどのような準備が必要なのか」また、「どのような点に注意すれば良いのかがよく分からない」という人も多くいます。ここでは実際に訪問査定を依頼する前に知っておきたい、いくつかのポイントをご紹介していきます。マンション売却の訪問査定とは?不動産会社がおこなうマンションの査定方法には、大きく分けて2種類あります。ひとつが「机上査定」であり、もうひとつが「訪問査定」です。【机上査定では詳しい見積もりは出せない】机上査定は、不動産会社が提供するオンライン上での診断サービスを使い、物件の査定金額を算出するという査定方法です。この際、不動産会社は物件を見て査定するのではなく、過去に蓄積してきた不動産売買のデータを参照して、不動産価値を見積もります。しかし、そもそも不動産の適正な売却金額は、個別の状況に応じてケースバイケースで変動します。そのため、結局のところ、現地で物件を見るまで詳しい見積もりは出せないのです。【直接物件を確認、正確な査定金額を算出!】これに対して訪問査定とは、不動産会社の担当者に現地で査定してもらうという査定方法です。担当者は物件の劣化状態を見て、リフォームの必要性などを判断します。オンライン上の診断だけでは把握しきれない、細かい情報を収集してマンションの査定金額を正確に出すのです。また担当者は、売却を検討している人の事情に合わせて、最適な売却プランを提案してくれます。マンションを手放す理由は人によって様々です。「価格は問わず、今すぐ手放したい」という人もいれば、「今すぐでなくとも良いから、できるだけ高値で売りたい」という人もいます。これらの事情は物件の査定金額自体には直接影響を与えませんが、実際に売却する際の価格設定には大きく関わってきます。訪問査定では、こうした個別の事情までしっかりとヒアリングをおこない、対応してくれるのです。訪問査定の際に準備すること【訪問査定時に質問されるポイント】訪問査定時、担当者は物件に関するいくつかの質問をおこないます。担当者が尋ねるポイントは決まっていますので、当日、答えに窮して慌てることのないよう、しっかりと回答を用意しておきましょう。まず、担当者は、なぜ物件を手放すのか、という「売却理由」について聞きます。また、物件所有者が、どのくらいの価格帯で売却を検討しているのかを知るため、「売却希望額」についても尋ねます。くわえて、ほかの物件に引っ越す「転居時期」や、売却予定物件の「ローンの残り金額」についても質問されますので、スムーズに答えられるよう準備しておいてください。【訪問査定時に必要な書類】さらに、当日担当者に提出しなければならない書類もそろえましょう。まず、必要となるのは売却予定物件の「図面」です。リフォーム・改築済みの物件の場合は、施工時の概要を記載した書類も必須となります。また、不動産会社によっては、マンションの「管理規約」、「修繕履歴」も提出を求められる可能性があります。念のため、用意しておくべきです。【大掛かりな掃除は必要?】物件の売却を検討している人の中には、査定価格が上がることを期待して、訪問査定前に部屋の大掃除をおこない、ピカピカに磨き上げるという人がいます。しかし、残念ながら掃除をした程度で、査定金額が大きく変化することはありません。不動産会社の担当者が査定時に評価するのは、日当たりや間取り、リフォームの必要性などであり、「部屋がきれいかどうか」は一切関係がないのです。そのため部屋の掃除に、あまり熱を入れる必要はないでしょう。ある程度清潔さを感じられる程度に部屋を片付けておけば十分です。マンションの価格を無料査定してみる訪問査定の際に気をつけたいこと訪問査定は、売却先の不動産会社を慎重に見極めるための良い機会です。ただ「なんとなく」で売却先を決めてはいけません。嘘偽りなく正直な査定額を出してくれる、誠実な会社であるかどうかを、売る前にしっかりと確かめましょう。【物件周辺地域を熟知した不動産会社を選ぶ】不動産会社の社員は、売却予定のマンション周辺地域における地理や交通事情などについて、十分な知識を備えています。こうした知識がなければ、物件の正確な査定金額を算出できませんから、周辺地域に詳しいのは当然のことです。ところが、中にはほとんど地域のことを知らないという社員もいて、こうした人間を訪問査定の担当者として派遣する不動産会社もあるのです。そのような会社の出した査定金額を信用することはできません。ですから、査定に来た担当者の知識量を、それとなく試してみる必要があります。たとえば、地域周辺にある学校や、病院、コンビニエンスストアの位置について、うまく会話の流れの中に織り込みながら尋ねてみましょう。これらの施設は、物件の立地評価に大きく関わってきます。もし相手が答えに詰まるようであれば、そうした会社とは取引を避けるのが無難です。【自分でも相場を調べておく】マンションの相場観が全く分からないと、不動産会社にうまく言いくるめられてしまい、物件を安く買い叩かれてしまう恐れがあります。そのため、売却予定のマンションが過去にどれくらいの価格で売れたのか、事前に調べておくべきです。過去の事例と比較すれば、不動産会社の出してきた査定金額の妥当性を判断できるようになります。もしも、相手があまりに安い査定金額を提示してきた場合は、その根拠について質問しましょう。その上で、査定の結果にどうしても納得できなければ、別の不動産会社に査定を依頼するのが好ましいといえます。まとめ訪問査定には手間がかかるため、面倒だと感じる人もいます。しかし、せっかくこれまで住んできた大切な物件なのですから、信頼の置ける不動産会社に依頼し、高値で買い取ってもらいたいですよね。ですから訪問査定はマンション売却に欠かせないプロセスなのです。本記事を参考にして、悔いのないマンション売却を目指してください。まずはマンションの価格を無料査定してみる
2017年11月16日マンションを売却する際は売却価格を決めるために不動産会社に査定を行ってもらいます。査定には2つの種類がありますが、そのうち手軽に利用できるのが「机上査定」です。しかし手軽な分、注意点もあります。そこで今回の記事ではこの机上査定の特徴や注意点について掘り下げていきます。マンションを売却するときの机上査定って何?マンションを売却する際に行う査定には「机上査定」と「訪問査定」の2種類があります。机上とは机の上でという意味で、実際に見ることはなくマンションのデータだけで査定を行います。一方、訪問査定はその名の通り、不動産会社の担当者がマンションを訪問し、状態などを確認した上で査定をする方法です。訪問査定では担当者が訪問するため、立ち会いの日程を調整することなどが必要になりますが、机上査定はデータを提示するだけですので時間の制約がありません。そのため時間がないときや、とりあえずどれくらいの金額で売却できるか知りたいといったときなどに活用されます。机上査定は不動産会社にもよりますが、電話はもちろん、郵便やFAX、メールなどでも受け付けています。最近ではインターネット上に数値を入れるだけで査定ができるサイトがあります。一度にたくさんの不動産会社が査定をしてくれる査定専門のサイトも増えています。不動産会社の都合もありますが、早ければ2時間くらいで査定が終わるケースもあります。机上査定のメリットはこのように手軽に活用できることに加え、個人情報を出すことなく査定を受けられる点です。しつこい勧誘に悩まされることもありません。「家族や親族に内緒で」というケースにも有効なのです。またデータだけで査定するため、担当者の気持ちが入らないこともメリットのひとつです。どこの不動産会社に依頼しても、ほとんど同じような査定結果になることが多く、純粋な相場を知ることが可能です。また、マンションの売却が初めての方にとって、この机上査定がいい動産会社に巡り会うことのきっかけになることもあります。机上査定は通常無料で行ってくれますが、対応は不動産会社によってそれぞれです。価格だけを提示する会社もあれば、丁寧でかつ詳細な査定書を提示してくれる会社もあります。このように不動産会社を見極めることができるのも、机上査定のメリットなのです。マンションの価格を無料査定してみる机上査定を依頼するときに準備するものは?手軽に査定金額が分かる机上査定ですが、不動産会社が査定金額を割り出すために必要なものがあります。そのため依頼する際には、物件に関する下記の項目について準備をしておきましょう。・物件種別・所在地・専有面積・間取り・築年数、などこれらの物件データは正確なものを用意するのが通常ですが、「おおよそが分かればいい」というのであればおおまかな数値でも構いません。また不動産会社によってはこの項目以外のデータについても要求してくることがあります。不動産会社ではこれらの物件データをもとに、近隣の同じような物件がいくらで売買されたのかという過去の取り引き事例や公示価格などを調べて査定金額を割り出してくれます。机上査定をしてもらう際に気をつけたいこととは?机上査定は手軽に利用できる分、注意点もあります。それは、その査定結果が正式なものではないことです。マンションの査定価格は、室内の状態を含めた個別の事情が加味されるものです。つまり机上査定の結果を鵜呑みにしてはいけないということです。実際に売却価格を設定するためには、不動産会社の訪問査定を受け、日当たり状況や景観、室内の汚れ具合、収納の数や広さ、動線の使いやすさ、専用部分以外の設備状況、建物自体の状態、周辺環境などを丁寧に調べてもらう必要があります。そのため机上査定で算出された価格に比べて、高くなったり、低くなったりするのです。ですから机上査定を活用する場合はあくまでも「相場を知る」くらいの認識で行うようにしましょう。そして実際にいくらで売れるのか知りたい時には、少し煩わしさもありますが、訪問査定を受けて正確な売却価格を算出してもらいましょう。もちろん複数の不動産会社にお願いし、比較検討するのがおすすめです。ちなみに机上査定を複数の不動産会社に依頼した場合、1社だけ高額な査定価格を付けてくる不動産会社には注意しましょう。自社に売却を依頼してもらおうと相場より高い価格を付けている可能性があります。実際に訪問査定を受けると他社と同じ、あるいは低い査定価格を提示してくるケースもあります。マンションをスムーズに売却するには価格も大切ですが、不動産会社の対応力も不可欠です。質の良い不動産会社と出会うためにも、机上査定と訪問査定を上手に使い分けるようにしましょう。まとめマンションの売却を考えたときに、どのくらいの価格で売れるのかを知ることはとても重要です。そのために必要なのが査定ですが、手軽に価格を知りたいときに便利なのが机上査定という方法です。机上査定によって算出された価格は正式のものではありませんが、それでもマンションを売却するために必要なものです。机上査定を行うことで、マンション売却に向けた第一歩を踏み出しましょう。まずはマンションの価格を無料査定してみる
2017年11月16日マンションを売却する際に注意することのひとつに瑕疵担保責任があります。この瑕疵担保責任によって、物件を引き渡した後に損害賠償を請求されるといった事例も少なくありません。トラブルを未然に防ぐためにも瑕疵担保責任についてしっかり学んでおきましょう。難しそうだけど瑕疵担保責任って重要なの?瑕疵担保責任とは不動産売買の際に重要なもののひとつで、簡単に言うと、「物件に問題や欠陥があった場合の責任」です。マンションを売却する場合は、そのマンションで買主がきちんと生活できることを保証する責任が売主にあるということを意味しています。細かく分けると、瑕疵が「通常必要な品質や性能を有していない」という意味にあたります。売主が故意に隠したものはもちろん、過失(気付かなかった)であっても責任を負うことになります。その場合、買主が欠陥や問題を見つけてから1年以内であれば売主に責任を追及できることになっています。責任の追求とは具体的に契約の解除か、損害賠償請求を指します。瑕疵担保責任は、宅地建物取引業法と民法で定められているものです。民法の「第570条(売主の瑕疵担保責任)」には、「売買の目的物に隠れた瑕疵があったときは、第566条の規定を準用する。」とあります。民法第566条は、売買の目的物が契約に達せない時は、買主は契約の解除を求めるか、損害賠償を請求することができるという内容です。また、買主がこの事実を知った時から契約の解除や損害賠償の請求は1年以内に実行しなければならないと記載されています。ただし、いつから欠陥や問題が始まったのか判断がつきにくいため、売買の際に瑕疵担保責任についても契約を結ぶのが一般的です。通常は引き渡し後3か月や6か月、古い物件の場合は瑕疵担保責任を負わないという「瑕疵担保責任免責」を設定するケースもあります。買主に不利が及ばないための瑕疵担保責任ですが、売主にも不利が及ばないような配慮もされています。マンションの価格を無料査定してみる瑕疵担保責任で多い事例は何?マンションの売却後に瑕疵担保責任を追及されるケースには、いくつか特徴があります。一番多いのはやはり設備や設置機器の故障や不具合でしょう。例えば、給湯器が故障していてお湯が出ないなどです。またエアコンの効きが悪いなども瑕疵担保責任の対象になります。買主に追求された場合、売主が修理費用を負担することになります。また、換気扇から異音がするといったことも瑕疵担保責任の対象になります。細かいところで言えば、「蝶番に付いているはずのネジが1つない」といったことでも、追求されると瑕疵担保責任の対象になります。こうしたことは、普段の生活をしている分には気にならないのですが、買主の新生活を保証する責任があるため、瑕疵担保責任の対象になります。「契約に不利なので言いたくない」という売主もいますが、後で追求される前に気になる点を不動産会社に話しておいた方がいいでしょう。また、住居内で家族が死亡した場合も注意が必要です。自然死であれば瑕疵担保責任の対象にはなりませんが、自殺の場合は瑕疵担保責任の対象になる、といったように素人では判断の難しいケースもあります。このようにご自身で判断が付きづらい場合も、あらかじめ不動産会社に確認するのが無難です。瑕疵担保責任の内容は契約書に記載するマンションの売買を行う際は不動産売買契約を交わしますが、同時に売主が瑕疵担保責任を負うかどうかを決め、契約書に記載してから取り交わすことになります。これはマンションの売却後、物件に欠陥があった場合にどのように対応するのか、あらかじめ決めておくためです。あまりにも物件が古い場合は、双方の合意のもと売主が瑕疵担保責任を負わない「瑕疵担保責任免責」を選択する方法もあります。一方、売主が瑕疵担保責任を負う場合は、引き渡しからどれくらいの期間かなどを取り決めます。それは売買契約に瑕疵担保責任についての記載を行わない場合、民法の規定が採用されるからです。民法では期間が限定されないため、売主は半永久的に瑕疵担保責任を負うことになってしまうのです。不動産売買は宅地建物取引主任者などが執り行うため、瑕疵担保責任のことについてはほとんどお任せすることとなります。しかし「分からないので」と言いなりになっていては売主に不利な契約となる可能性もあります。しっかり瑕疵担保責任の知識を得ておくことも、売主としての責任と言えるでしょう。まとめ愛着を持って住んでいたマンションの次の住人は新しい買主です。売主には、買主の新生活を保障する責任があるということを覚えておきましょう。そのためにも瑕疵担保責任について正しい知識を得ることはとても重要です。ただし2017年に民法の改正案が可決され、3年以内に施行されることになっています。改正民法では実は瑕疵担保責任という概念がなくなり、買主の権利がさらに拡大する見通しです。マンションの売却を検討している方は改正民法の動向にも注目しておきましょう。まずはマンションの価格を無料査定してみる
2017年11月16日ひと昔前、「住宅は一生で一度の大きな買い物」とされましたが、マンションの買い替えをする方も増えてきています。買い替えをするにはどのようなメリットがあるのか、またデメリットはないのかについてこの記事では取り上げていきます。マンションの買い替えを検討している方は必見です。マンションを買い替える理由とは?国土交通省が発表した「平成27年度住宅市場動向調査報告書」によると、住宅購入者の15%近くが住宅の二次取得(買い替え)をしています。住宅を買い替える方は意外と多く、「ずっとここに住もう」という意識は薄らいできていると言ってもいいでしょう。マンションの買い替えを決断する理由は、現在のマンションに対する不満が上位を占めています。「子どもが大きくなったので広い家に」「設備が古くなったから」「修繕積立金が高かったから」「管理組合の管理体制に不満があった」といった理由です。しかし最近では、違う傾向の理由もいくつかあります。第一は「以前のマンションが売り時だったから」といった理由です。築年数を重ねると資産価値が減少し、売却価格も下がってきますが、その前に買い替えるという考え方です。引っ越しや買い替えに関する手続きなどが面倒でなければ、価値のあるうちに売却してそれを元手にして新しいマンションに移るというのは賢い考え方かも知れません。また「理想の物件を見つけた」「周辺の環境がより良いところに住みたかった」という理由もあります。これは買い替えをすることによって、より住みやすいところで暮らすこともできるというメリットのひとつを表しています。マンションの価格を無料査定してみるマンションの買い替えはメリットが豊富マンションの買い替えにおけるメリットは、買い替えの理由にもよりますが、主に次のことが挙げられます。・ライフスタイルに合った物件に住める・買い替えによってリフレッシュができる・よりよい環境を選択することができる・共用スペースも含め、希望に添った設備や仕様のものを利用できる・買い替え時期によっては資産価値が下がるうちに売却できるまず大きいのがライフスタイルに合った住居に住めることです。「子どもが増えた」「子どもが独立した」「両親と同居することになった」など人生の中には区切りとなる出来事があります。家族全員がストレスや不便なく暮らせる住居があることは、家庭内のトラブルを未然に防ぐことにもつながります。この際、不必要な費用を削減できる可能性もあります。また、長く住み続けると周りの環境が変化することがあります。例えば、隣にマンションが建って日当たりが悪くなるといったことが少なからずあります。買い替えをすることはこうした状況を変えることができ、ご自身にふさわしい環境を新たに選ぶことができるのです。住居が変わることで見える景色も変わり、気分がリフレッシュできる場合もあります。暮らしやすさという点でも、買い替えによってより快適になる傾向があります。例えば共用スペースの設備です。セキュリティが最新のものになる、エントランスがLEDを採用しているので管理費が低く抑えられている、駐車場が地下にある、といったことです。こうした物件を優先的に選べるのも買い替えのメリットとなります。また最近では、マンションの資産価値に着目している方も少なくありません。例えば10年間住んだ住宅と20年間住んだ住宅では資産価値が異なり、売却価格も違ってきます。資産価値の下がらないうちに売却することにより、買い替えを有利に進めることもできるのです。やはり資金は必要?買い替えのデメリットとは?マンションを買い替える際のデメリットで最も大きいのはやはり資金です。必要経費がすべて2倍かかるからです。中でも一番大きいのは不動産会社に支払う仲介手数料でしょう。税抜きの物件価格が4,000,000円以上の場合、「物件価格×3%+60,000円」を支払うことになります。買い替えの場合は売却と購入をするので、それぞれに必要となります。また物件の登録費用に関する費用も、購入と売却のそれぞれに必要です。その他、不動産取得税や引っ越し費用、住宅ローンの関連費用などもかかってきます。買い替えをする度にこれらの費用が必要ですので、余剰資金を多く見積もっておかなければなりません。もし住宅ローンが完済していないのであれば、二重に住宅ローンを抱えてしまう危険性もあります。また住んでいたマンションがいつ売れるか分からない状況が続きます。これは精神的にも大きなリスクとなります。引っ越しによって環境が変わるのはメリットですが、デメリットに感じるケースがあることも付け加えておきましょう。マンションの管理体制や隣人がどのような人かなどは住み始めてみないと分からないものです。問題がなければいいのですが、何かあると生活に大きな支障を来してしまいます。そのため買い替えの際にはリスクになり得ることも覚えておきましょう。まとめそれぞれの人生の中でライフスタイルは変化するものです。そしてその時にマンションの買い替えが必要になる方も多くいます。しかしこれまで見てきたように買い替えにはメリットとデメリットがあります。これらを比較するのはもちろん、家族と十分に相談し、慎重に検討するようにしましょう。まずはマンションの価格を無料査定してみる
2017年11月15日マンションを買い替えたいと思っても、ローンが残っている場合は誰もが慎重になるでしょう。マンションを売却した後に住宅ローンの残債が出てしまうケースがあるからです。しかしこうした事態を解消してくれる金融商品があります。それが金融機関で取り扱っている「住み替えローン」です。今回はこの住み替えローンについて掘り下げていきましょう。マンションの住み替えローンって何?買い替えを検討する場合、不動産会社にマンションの査定をしてもらうのが一般的です。その際、ローン残高を完済できる査定金額が出ればいいのですが、残債が出そうといったケースでは「売りたいが売れない」という状況に陥ります。通常、抵当権が設定されているマンションを売却する場合、売却によって得られるお金でローン残債をすべて返さなければ抵当権を外すことができないからです。こうした状態を専門用語では「担保割れ」と言いますが、ローン返済期間の半分を過ぎていない場合、多くの方が「担保割れ」の状態になります。しかし「住み替えローン」を上手に活用すれば、こうした担保割れの状態でもマンションの買い替えがスムーズにできるのです。住み替えローンとは、その名の通り、マンションの買い替えの際に利用できるローン商品です。各金融機関によって内容は異なりますが、マンション売却時のローン残債と、諸経費を含む新しいマンションの購入資金をまとめて貸してくれるのが一般的です。この住み替えローンを取り扱っているのは主に都市銀行や地方銀行などの金融機関です。マンションを査定してもらった不動産会社に相談し、住み替えローンの利用を告げ、手続きなどの準備を進めてもらいます。ちなみに住み替えローンを利用できるのは、現在居住中のマンションを売却したとしてもローン残債が出る場合だけです。マンションの価格を無料査定してみる自己資金がなくても買い替えができる?住み替えローンを利用するメリットは、担保割れの状態でも「自己資金なしでマンションの買い替えができる」ことです。住み替えをすることは新しい生活を始めることですから、借金を若干多く抱えてしまってもいいという人にとっては非常に使い勝手のいいローンです。ちなみに、国土交通省の「平成25年住生活総合調査(確報集計)結果」によると、過去5年間に実施した住み替えの目的の上位は、1:就職、転職、転勤などに対応(21.7%)2:親、配偶者などの世帯からの独立(21.2%)3:住宅を広くする、部屋を増やす(17.7%)4:子育て・教育の環境を整える(17.6%)5:通勤、通学などの利便の向上(13.3%)となっています(複数回答可)。この結果を見ると、人生の中では思いがけず住み替えの必要に迫られることが多いのが分かります。住み替えの理由の1位が「就職、転職、転勤など」ですし、2位も「親や配偶者などの世帯から独立」となっています。しかし、こうした場合でも新しい生活をスムーズに始めることができるのが住み替えローンの大きなメリットなのです。借入金が膨らむなどデメリットにも注意!マンションの買い替えを希望する方にとっては非常に便利な住み替えローンですが、一方でデメリットやリスクもあります。買い替えたいという気持ちが強いと、無理をしてしまいがちですので、的確に判断するようにしましょう。まず無理な返済プランを立ててしまいがちになることです。どうしても借金が増えてしまいますが、それでも「ボーナスは全部返済に回そう」「レジャーは少し控えよう」といったように返済額を増やすために少々無理をしてしまいます。住居は生活の拠点として重要ですが、生活自体が楽しめなくなるのはいけません。これでは高級な財布を持っていても、中に入れるお金がないのと一緒です。また、マンションの売却が決まるまで、新しいマンションを購入できないのもデメリットのひとつです。それは住み替えローンを利用するには、マンションの売却と新居の購入を同時に行わなければならないからです。正確な住宅ローンの金額を把握するために必要なことですが、そのために「新居をゆっくり選べない」「現在のマンションを早く売るために価格を下げてしまう」などデメリットが新しいデメリットを生んでしまうといった危険もあるのです。利用者からすると便利な住み替えローンですが、金融機関からすると担保評価以上の資金を提供することになります。そのため通常の住宅ローンよりも金利の条件が悪くなる傾向があります。またローンの返済能力も厳しく見られますので、審査のハードルが高くなるのが一般的です。これらもデメリットのひとつになります。まとめ住宅ローンを利用している場合は完済後に買い替えるのが鉄則ですが、住み替えローンを活用する手もあります。どうしても買い替えをしたいという方にとって便利な金融商品ですからぜひ覚えておきましょう。ただし借入額が大きくなってしまうなど、デメリットやリスクもあります。専門家に相談するなどして適切に活用するようにしましょう。まずはマンションの価格を無料査定してみる
2017年11月15日マンションを売却する際の事情はそれぞれです。しかし住宅ローンを滞納してしまった場合に有利とされるのが任意売却です。競売とは違い、市場での取引と同様に売却できるからです。住宅ローンを滞納している方はもちろん、滞納していない方も万が一に備えて任意売却について考えてみましょう。マンションの任意売却とは?マンションを購入する際は、金融機関の住宅ローンを使う方がほとんどです。しかし住宅ローンの支払いが滞ると、債権者である金融機関は抵当権を設定してあるマンションの売却を強制的に進め、その売却代金から住宅ローンの債権を回収することができます。これが競売です。この場合、マンションは売られ、所有者(債務者)を含む住人は立ち退きを迫られます。しかも裁判所が介入するため所有者の判断は一切尊重されません。そのため、所有者に有利にマンションの売却ができるように登場したのが任意売却です。債務を抱えている状態のマンションは、ローン残高より高値で売ることができれば問題はありませんが、下回る場合は売却するのが難しくなります。それはマンションを売っても残債を一括返済できないからです。しかし任意売却では債権者の合意が得られれば、ローンの残債があってもマンションを売却できます。競売では市場価格に比べてかなり安く落札される傾向があります。そのため売れたとしても多額のローンが残ってしまい、債務者はその返済に苦労することが多いのです。それに対して任意売却では市場価格と変わらない価格で売却することも可能です。このため残債が少なくなり、無理のない返済計画が立てられるのです。これが任意売却の最も大きなメリットですが、次の章ではその他のメリットについても見てみましょう。マンションの価格を無料査定してみるマンションを任意売却するメリットとは?マンションが競売にかけられる場合と、任意売却との大きな違いは所有者の意思が尊重されるかどうかです。競売では、裁判所の決定により事務的に進められますが、任意売却では売却価格や引き渡し条件などに所有者の意向が反映されやすくなるのです。前章で説明したように、強制的に売却されてしまう競売とは違い、任意売却は所有者の意思で売却できるのでより高額で売れる可能性があります。残債にもよりますが、マンションが高く売却できれば債権者がローン返済に追われる可能性も低くなるのです。また、競売にかけられると裁判所の自宅調査が始まります。すると近隣の住民や親族などに知られる機会も多くなります。それに比べて任意売却では、通常の売却と同様の売却活動が行われますので、住宅ローンの滞納などといったプライバシーに関わるような事情を近所に知られることもありません。しかも競売が始まると、落札されるまでに14.6%の遅延損害金が必要になります。債務残高が増え続けることになるので、債務者には大きなダメージとなります。一方の任意売却では債務者が負担する費用は一切ありません。さらに競売で売却が決まった後は強制的に立ち退きを迫られ、それに従わずに済み続けていると不法占拠者と見なされてしまいます。この場合、法的措置に発展するケースも少なくありません。一方、任意売却では引っ越し時期や条件面に関して債権者と話し合いが行われ、要望をある程度聞いてもらうことができます。売却代金の中から引っ越し代などの諸費用を受け取れた例も少なくありません。この他、精神的なダメージが少なくなるのもメリットのひとつでしょう。競売は裁判所が介入して一方的に行われますが、任意売却では自分の意思で売却したということになります。生活を再建する意欲も強くなるはずです。マンションを任意売却するデメリットとは?任意売却はこれまで見てきたように、住宅ローンに関わる債務をマンションの売却により低減させることができるのが一番のメリットです。しかし、デメリットもあります。まず考えられるのが残った債務の支払いです。マンションを売却してしまったため担保に有効な不動産はありません。担保にできるものがないためローンを組むのは難しく、「残りの債務をどう支払っていくのか」を考えなければならないのです。また、任意売却を行うには連帯保証人や債権者の合意が必要です。複数の債権者がいる場合は、すべての債権者から合意を得なければならず手間がかかります。債権者にしてみれば債務をどのように返済してくれるのか不安なだけに、合意を取り付けるためには、適切な返済計画を立てる必要もあります。さらに、住宅ローン以外に債務がある多重債務者の場合は、より注意が必要です。再び債務の返済が滞ると、今度は給与や資産の差し押さえなどに発展するからです。任意売却は有効に活用できますが、その後のリスクも大きいため「任意売却をすれば大丈夫」と安易に考えないようにしましょう。まとめせっかく愛着を持って住んでいたマンションですから、任意売却をしないに越したことはありません。しかし長い人生の中では何が起こるか分かりません。病気になってしまい働けなくなったり、経済事情が急に変わったりするかも知れません。しかし競売や自己破産になる前に任意売却という手段で債務残高を減らせる方法があることも知っておきましょう。まずはマンションの価格を無料査定してみる
2017年11月15日マンションを売却する際に売主を大いに悩ませるのが価格を下げることです。できれば高く売りたいものですが、いつまでも買い手がつかないのも困ります。そこで今回の記事では、「マンションの販売価格を値下げ・値引きするのはいつがいいのか」に焦点を当てて解説します。その際に注意するべき点も合わせてチェックしていきましょう。値引きをするにはタイミングがある?マンションを売りに出したらすぐに買い手がつくと思っている売主も多いようですが、よほどの好条件ではない限り、そんなにすぐに売れないものです。高い買い物ですし、住むとなればいろいろな条件が気になります。さらに、比較検討ができる物件が複数あるのが通常です。簡単に買おうと決断できる人はなかなかいないのです。また、不動産会社がマンションの売却活動を開始しても、その情報が広く知られるようになるまである程度時間が必要です。レインズや不動産情報サイトなどで情報を公開し、さらに新聞の折り込みチラシやポスティングなどを活用しますが、これまでの期間はおおよそ2週間くらいとされています。この後、早ければ問い合わせや内覧希望などの反応がありますが、比較検討をして問い合わせをくれる人の反響はさらにこの後になります。ここまでで売却活動開始後、1か月から2か月くらいというところでしょう。そして、この後は徐々に情報の新鮮さが薄れていくことになります。つまりここで決まらなければ、値下げも検討しなければいけない状況になるということです。不動産会社との媒介契約は通常3か月ですが、それはこうしたサイクルがあるからです。3か月で1つの売却活動期間が一回りしてしまうのです。もちろん値下げをするかどうかは売主の判断によります。しかしマンションの価格を下げて再度売りに出す場合も、買主候補が値引き交渉をしてきた際も、この3か月が1つの目処となることを覚えておきましょう。マンションの価格を無料査定してみる値引きをする際は納得した価格で!マンションの価格を再度調整する場合は、市場の状況を見ることになります。いきなり大きく価格を下げてしまうと価格が低かったと後悔することになりかねません。最初は500,000円程度から値を下げていき、市場の様子を見るようにしましょう。一方、買主候補が現れると値引き交渉をされることもあります。不動産売買において買主が値引き交渉をするのは一般的です。安ければ800,000円などの端数分くらいですが、多ければ1割や2割といった要求をする方もいます。せっかく購入を申し出てきた買主候補ですから、なるべく売りたいのは売主としては当然です。しかしここで買主候補の言いなりになってしまうと、思ったよりも価格が下げられてしまいます。値引き交渉された場合は、まず間に立っている不動産会社に「買主候補がどう考えているか」などを探ってみましょう。売主としての最低限のラインを伝えたり、買主が提示してきた価格よりも若干上積みをして「これ以下では売らない」と再提示したりすると、意外とその価格で成約に至ることもあります。交渉ごとですから、得意不得意があるかも知れません。しかしお互いに歩み寄ることで、両者が納得した価格で折り合えるはずです。また安易に値引きしてしまうよりも、他に売り出し方法はないのか検証することも大切です。媒介契約を結んだ不動産会社に問い合わせ、チラシを多く配布する、新聞などに広告を出すといった策がないか、改めて確認しましょう。期間に合わせ最低価格は決めておこう!中古マンションの売買が新築マンションの売買と違うのは、売主と買主という客同士の間で行われることです。つまり双方が納得する価格なら売買が成立するのです。実はこれが中古マンション売買の難しさでもあります。決まった価格がないという難しさなのです。しかし価格を設定する権利は売主にあります。もちろん「買い替えるのですぐに売りたい」「買ってくれる人がいたら売ります」といったように売主の思惑で大きく違いますが、期間に合わせた最低価格をあらかじめ決めておく方が、値下げや値引き交渉をされた際にスムーズに判断ができます。例えば、売り出し価格を「39,900,000円」とした場合、以下のように考えてみてはどうでしょう。・売り出し価格39,900,000円(500,000円の値引きはOK)・3か月後39,400,000円(500,000円の値引きはOK)・6か月後以降38,900,000円(端数の値引きはOK)マンション売却で重要なのは買主を見つけることです。そのためには市場の反応を見たり、不動産会社のアドバイスを受けたりしながら、その時期に応じた最低価格を設定することです。柔軟な姿勢で価格設定をすることがマンション売却というゴールへの近道となります。まとめまずはマンションの価格を無料査定してみる中古マンション市場において売り出し価格で売却されることは希少です。そのため値下げのタイミングが来たり、値引き交渉になったときのために、あらかじめ価格を決めておけば迅速な対応ができます。「損をした」と後悔しないためにも、価格をできるだけ維持できるような交渉術を調べておくこともおすすめです。
2017年11月15日マンションの売却を決めたら、誰でも「早く」そして「高く」売りたいものです。しかし気持ちばかり先走ってしまっては失敗につながる危険性もあります。特に「早く、早く」と急ぐばかりに後で損をしたことに気付くことも……。そこで今回の記事では早くマンションを売却したい時の注意点について掘り下げていきます。早くマンションを売却したい理由はそれぞれ!マンションの売却において、売主の背景にある事情はそれぞれです。「子どもが大きくなり、家の中が狭くなってきた」「転勤が決まった」「離婚したのでマンションは必要ない」「子どもが独立したので家の中が広い」などです。このように理由は様々ですが、売ると決めたら早く売却したいと思うのはみなさん同じでしょう。それはマンションを売却することで、新しい生活を早く始めたいからです。もちろん売却が決まらなくても新しい生活を始めることはできます。しかし住宅ローンの残債、新しい住居費用といった問題もあるので、できるだけ早く売却が決まった方がいいのです。もし新しい住居に移ったとしても、マンションの売却先が決まらないと管理費や修繕積立金を払い続けなければなりません。また固定資産税などの支払いもあります。住んでいないのにこれらの費用を払い続けることは経済的にも精神的にも負担となるものです。また中古マンションの場合、同じエリアに複数の似たような物件があると物件のイメージが重要になってきます。例えば、売り出しを開始してから2年以上売れていないマンションの場合、物件を探している人に「何か問題があるのか?」と疑問を抱かれることにもつながります。ですから売却を決めたら、なるべく早く売れるのがベストなのです。マンションの価格を無料査定してみる急いでマンションを売却すると失敗する?マンションを売却する際は早めに売ってしまった方がメリットは多いのですが、ただしあまりにも早く売ることを優先してしまうと失敗につながりやすくなります。その代表例が価格を安くしてしまうことです。実際に、早く売りたい場合は価格設定を相場の1割〜2割程度安くして売り出す方法があります。ただしこうした売り方は「急に大金が必要になった」「安くてもいいからどうしても売りたい」「海外への転勤が決まった」といった特殊な理由がある方向けです。また一番早く売却する方法は不動産会社に購入してもらうことです。しかし不動産会社は相場より2〜3割程度低い買値を提示します。それはマンションを購入して相場と同様の価格で売り出すためです。そうしないと不動産会社は利益を出せなくなってしまいます。このようにマンションを急いで売却しようとすると、価格を下げて売ることになってしまいます。また不動産会社の勧めに応じて必要のないリフォームをしてしまうといったケースもあります。しかしこれでは安く買い取られた気がして、後で損をした気になってしまいます。そこで次の章では、早くマンションを売却したい時の注意点を紹介します。早くマンションを売却する際に注意すべきことマンションの売却活動をスタートさせて売買が成立するまでの期間は平均3か月と言われています。首都圏ではもう少し早く2か月半くらいです。マンションを早く売却したい時も、これらを踏まえて「期間」と「価格」を決めましょう。しかし前述したように、早く売りたいために相場よりも価格を下げてしまうのは後悔につながります。それはその他にもマンションを早く売却する方法がいくつかあるからです。そこでまずは売却を依頼する不動産会社の選定を慎重に行うことがポイントとなります。不動産会社をチェックする時には、「マンションの売却に関してノウハウをたくさん持っているか」を重要視しましょう。「期間」と「価格」を提示し、どのようなアイディアで売却活動をしてもらえるのか、複数の不動産会社に聞いて決めるのです。「価格を下げれば早い」という不動産会社は選択肢から外すのが無難です。【不動産会社との契約方法によって早く売却できることも】また、不動産会社との契約方法によっても売却を早くできる可能性があります。「専属専任媒介契約」「専任媒介契約」という方法は1社との契約になるため、積極的に売却のための活動を行ってもらいやすいという特徴があるのです。また「専属専任媒介契約」や「専任媒介契約」の場合はレインズの活用が義務となりますので、早く見つかる可能性はさらに高くなります。一方、「一般媒介契約」で複数の不動産会社と契約するとあまり積極的になってもらえないこともありますが、より多くの買主候補に情報が知られることになります。どちらを選ぶかは売主の自由ですが、「早く売るため」を最優先にしてご自身でしっかり判断をしましょう。【早く売却したい時に気をつけたいこと】早くマンションを売却したいなら、室内の状態にも注意を払いましょう。室内をきれいにしていると大切に使っているという印象を与えることもでき、内覧に来た買主候補のイメージをアップさせることができるのです。これは不動産会社が査定に訪れる際も同様です。ちなみに価格を下げる場合でも一気に下げるのではなく、市場を見ながら段階的に下げていくようにすると「その価格なら納得」と失敗に思うことは少ないでしょう。まとめマンションを売却するにはそれぞれの事情があるとは思いますが、あまりにも急いでしまうと価格を下げざるを得なくなり、後悔につながります。価格を下げるのは最後の手段として、まずはいろいろなアイディアで早く売却する方法を探してみましょう。まずはマンションの価格を無料査定してみる
2017年11月15日マンションを売却するときは購入代金として大きなお金を買主からいただきます。ただし、一度にすべての代金が支払われるのではありません。まずは手付金というお金が支払われます。この手付金は購入代金の一部ですが、売買契約に大きく影響を及ぼす役割も持っています。マンションの売却を検討している方は適切な知識を得ておきましょう。マンションの売却時の手付金って何?マンションの売却時にいただく手付金とは、購入する意思を表示するために買主が購入代金の一部を売主に支払うお金のことです。マンションの売買の際は、この手付金を利用して売買契約を結ぶことが一般的になっています。手付金がなぜ利用されるのかというと、売買をする際には売主・買主ともに引っ越しを含めて様々な手続きや準備が必要だからです。しかしどちらかが途中で契約を解除しようとすると、それまで行ってきた準備がすべて無駄になってしまいます。そのため手付金の受け渡しを行うことで、買主の「購入したい」意思と売主の「売ります」という意思を確認するのです。手付金の金額は売買契約の前に、不動産会社を介して買主側と売主側で協議して決めるのが一般的です。相場と言われているのがマンションの売買価格の5〜10%です。40,000,000円のマンションなら、2,000,000円〜4,000,000円ということになります。ただし、手付金は住宅ローンの本申し込み前に必要となりますので、一般的に買主の手持ちの資金から捻出されます。そのためこの相場には左右されないこともあります。ただし100,000円などあまりにも低い金額では、もっと条件のいい物件を見つけた場合などに、買主が契約解除を申し出る可能性も高くなります。そのため手付金の金額は1,000,000円以上にするのが無難です。もちろん手付金の金額に同意できない場合は契約をしない方法もあります。マンションの価格を無料査定してみる手付金はどのタイミングで受け取れる?売主にとってマンションを売却する際に気になるのが「購入代金はいつ支払われるのか?」でしょう。マンションの売却には一連の流れがありますが、下記に一例を記しています。1:売却活動2:買主候補からの購入申し込み3:売主の売却確認4:買主の住宅ローン仮審査5:マンションの売買契約6:買主の住宅ローン本申し込み7:物件の引き渡しこの流れの中で手付金のやり取りが行われるのが「5:マンションの売買契約」のときです。売買契約を交わす際に、あらかじめ決めておいた金額の手付金が買主から売主に渡されます。反対に、売主からは手付金の受領証を買主に渡すことになります。このとき、マンション売買契約の日が休日の場合は注意が必要です。金融機関も休みですからその日に振り込むことができないのです。手付金を手渡しするというケースも考えられますが、大きな金額になりますので、双方で納得する方法を協議するようにしましょう。ただし売買契約を交わした後での振り込みは売主にとって危険が高いので避けるのが最善です。契約解除の際に重要?手付金のその役割とは?マンションの売却の際の手付金は、売買成立に向けた第一歩であると同時に、非常に重要な役目を担っています。それは一方の都合によって解約を申し出た場合、ペナルティを課すことで契約の解約が可能となるからです。そのときにペナルティの対象となるのが手付金なのです。そのペナルティとは、買主が契約の解約を申し出た場合は、売主に支払った手付金の放棄です。反対に、売主が契約を解約する場合は手付金の倍返しになります。つまりいただいた手付金の2倍の金額を買主に支払うことになります。ですから手付金の金額を大きくすると、売主が解約した場合に大きな出費になってしまうことも覚えておきましょう。また、不動産の売買契約には通常「住宅ローン特約」が設けられていることも忘れてはいけません。「住宅ローン特約」とは、住宅ローンの本審査に通らなかった時に、ペナルティなしで契約を解除できるというものです。ですから残額の支払いが行われ、物件を引き渡すまでは手付金には手を付けないのが常識です。ちなみに売主側が契約の解除を申し出る場合は、さらによりよい条件で購入したいという買主候補が現れたというケースが多いようです。手付金の倍返しをしても、新しい買主候補に売却した方が売主にとっては好条件なのです。しかし最初の買主候補はすでに住宅ローンの申請や引っ越しに向けて下準備を始めているはずです。親族が亡くなったなど想定外の出来事以外で契約を解除することのないよう、売主も手付金の重要性について改めて認識しておきましょう。まとめ手付金はただのお金の流れではなく、買主の購入意思の表れであり、それを受け取ることは「この条件で売りますよ」という売主の意思表示でもあります。また契約解約の際に重要な役割を持っているため、手付金の知識はマンションの売却を検討している方にとってとても大切です。スムーズな取り引きのためにもしっかり学んでおきましょう。まずはマンションの価格を無料査定してみる
2017年11月15日マンションの売却契約を結ぶと、不動産会社から「レインズに登録しました」などと言われることがあります。一般の人には馴染みのないこのレインズとは不動産会社が利用している情報システムです。不動産会社しか利用できませんが、売却をスムーズに進めるためにもレインズについて詳しく知っておきましょう。レインズとは?誰が使っているの?レインズとは、国土交通大臣指定の不動産流通機構が運営・管理している不動産情報交換のためのオンラインシステムです。正式にはREALESTATEINFORMATIONNETWORKSYSTEM(不動産流通標準情報システム)と言い、頭文字をとってREINS(レインズ)と呼ばれています。国内には「東日本レインズ」「中部圏レインズ」「近畿圏レインズ」「西日本レインズ」の4つがあります。レインズの大きな目的はスムーズな不動産の売買です。通常、不動産の売買は不動産会社が行いますが、「どのようなマンションが売りに出ているか」、「どのようなマンションが求められているか」といったことをすべて把握することはできません。ですが、レインズにはそうした売買に関する情報が集まっているので、売買をスムーズに進めることができるのです。例えば「こういうマンションが欲しい」と客に言われた場合、不動産会社はレインズに登録してある物件を探索します。住所や最寄り駅、間取り、専有面積、階数、価格などの希望をもとに物件を探し、それに近い物件を客に提示していくのです。不動産の情報サイトもありますが、レインズは宅地建物取引業者でなければ見られないことになっています。つまりレインズは不動産のプロ同士が情報交換する場という位置づけなのです。登録する場合も、登録しない場合もあるの?マンションなどの売却を不動産会社に依頼する場合、媒介契約を結ぶことになります。この契約には「一般媒介契約/専属専任媒介契約/専任媒介契約」の3つの方法がありますが、その違いは、「一般媒介契約」では複数の会社に売却を依頼することができ、「専属専任媒介契約」「専任媒介契約」では1社にしか売却を依頼できないことです。また重要なのは「専属専任媒介契約」「専任媒介契約」は契約後すぐにレインズへ登録しなければならないのに対し、「一般媒介契約」の場合は売主の希望がない場合はレインズに登録しなくてもいいとなっています。つまり契約方法によってレインズに登録されるケースと、登録されないケースがあるのです。ここで注意しておきたいのが不動産会社による「囲い込み」です。不動産会社は不動産の売買が成立したときに得られる仲介手数料が主な収入源となっています。例えばマンションを売った場合、売却を担当した不動産会社が売主から、購入を担当した不動産会社が買主から仲介手数料を受け取ります。しかし、売却を担当した不動産会社と購入を担当した不動産会社が一緒なら、その際の仲介手数料を独り占めできるのです。これを専門用語で「両手仲介」と言いますが、この両手仲介のために専任契約をしても「意図的にレインズに登録しない」、あるいは「レインズへの登録を遅らせる」不動産会社が少なからずあるのです。レインズに登録した場合は「登録証明書」が発行され、依頼者に渡すことになっています。それは一般の方はレインズを見られないため、登録しているのかどうか確認できないためです。ですから、「専属専任媒介契約」や「専任媒介契約」、あるいは「一般媒介契約」でもレインズへの登録を申し出た方は不動産会社に対して登録証明書の確認をするようにしましょう。レインズに登録すると売却が早くなるって本当?レインズへの登録は数多くのメリットがあります。代表的なのが、たくさんの不動産会社がその情報を見ることができるため、売買が成立するスピードが速くなることです。買いたいという人を多く見つけられれば高値で売却できる可能性もあります。また売れにくい条件のマンションでも売れる可能性が高くなります。レインズに登録された物件には公的な証明書が発行されるのもメリットの1つです。つまり安心して取り引きができるということです。一般的な不動産情報サイトでは架空の物件が掲載されていたり、誤った情報が載っていたりすることも少なくありません。しかしレインズの情報にはそういうことはないのです。また「一般媒介契約」以外でレインズに登録している物件は、売買状況に関する情報を不動産会社が売主に報告する義務があります。これは「専属専任媒介契約」の場合は1週間に一度以上、また「専任媒介契約」では2週間に一度以上と決められています。詳細な報告をもらえるため売却についての状況を把握できますし、何よりもたくさんの情報を取り扱っている中で不動産会社が売却活動に積極的に取り組んでくれることになります。そのため良い条件でマンションが売却される可能性も高くなるのです。まとめ一般の方にはあまり知られていないレインズですが、有効に活用できればマンションの売却がスムーズに進むことが分かったのではないでしょうか。一方、レインズへの登録を適切に行ってくれるかどうかも不動産会社を選ぶポイントになります。マンションの売却は不動産会社に任せきりにするのではなく、こうした知識をしっかり蓄えておくことも肝心です。マンションの価格を無料査定してみる
2017年11月15日マンション売却時に、多くの売主が疑問に思うことは「今まで払った管理費はどうなるの?」ではないでしょうか?戻ってくると思っている方も多いようですが、実は戻ってきません。そこでこの記事では管理費について掘り下げ、なぜ売却時に戻ってこないのか解説しましょう。マンションの管理費って何に使われる?マンションで暮らす上で必要となるものがいくつかありますが、管理費もその1つです。名前の通りマンションを管理するための費用で、マンション管理組合が徴収する方法が一般的です。目に見えるところでは管理業務の他、管理組合が行う会合の運営費や備品代などに使われます。マンションの管理業務とは、エントランスや廊下、エレベーター、植栽といった共用部分の清掃や維持のための保守・点検です。つまり住人が快適に暮らせるようにマンションを快適に保つことです。この他、ゴミ出しなどのルールの見守り、設備・機器などのトラブルや故障の際の対応なども含まれます。今は管理組合が専門会社に依頼し、管理人を派遣してもらうのが一般的です。マンションの管理費はこれらの管理業務に関わる費用に使われる他、マンション共用部の電気代や水道代などにも使われます。また町内会費なども管理費から支払われるところが多いようです。基本的に管理組合では、管理費として徴収した金額や、何にいくら使ったというような一年間の収支報告書を作成し、住人に配布します。ちなみにマンションの管理費は、専有面積の広さなどによって異なることが多いです。専有面積が広いと管理費は高くなりますし、高層階にいくほど管理費が高くなるケースもあります。こうした金額には法的な決まりはなく、各マンションの管理組合が定めた規約に則ります。マンションを売却しても管理費は返ってこないのはなぜ?マンションの管理費とは、積立金ではなく、管理をしてもらう代わりに支払う費用です。エレベーターやエントランスなどの共用部分を快適に使えるのも管理費を支払ってからこそ受けられるものです。そう考えると、住戸を売却しても管理費が戻ってこないのは当然のことでしょう。マンション購入時には、こうした管理費の性格を納得した上で契約することになります。ただしマンション売却後に戻ってくる管理費があります。それは引き渡し後の管理費の引き継ぎです。次の章で詳細を説明しますが、マンションの管理費は所有者が支払います。つまり売却が成立しても、管理費を支払うのは引き渡し日までです。そこで疑問になるのが月の途中で引き渡した場合、管理費はどうなるのかということではないでしょうか。この場合、マンションの規定にもよりますが、通常は売主が1か月分を支払い、買主が引き渡し後の日数分の管理費を売主に支払うというのが一般的です。つまり10日に引き渡しが完了するのであれば、売主が通常通り1か月分の管理費を支払い、買主が売主に20日分の管理費を支払うのです。これは一度納入した管理費は管理組合の財産となるため採られる措置です。マンションの管理費は管理の費用として使われる他に、管理組合が安定的に運営されるための費用でもあるのです。そのため所有者が売却したからといって個別に日数分を払い戻してしまうと、収支の計算が複雑になるなど運営の障害となってしまいます。そのため売主と買主で調整する方法が採られているのです。不動産の売買を行うのは宅地建物取引主任者という資格を持っている人と法律で定められています。管理費の引き継ぎなどはもちろんお任せすることになると思いますが、ご自身でもこのような管理費の知識について知っておくと不安な気持ちにはなりません。この機会にぜひ覚えておきましょう。マンションの価格を無料査定してみる管理費はどのタイミングまで払い続けるの?前述しましたが、マンションの管理費は所有者が支払うものです。つまりマンションの売却が成立した場合、売買契約を結んだ日でも退去日でもなく、引き渡し日まで支払うのが正解です。売却のために退去した後も、買主が決まるまでは所有者ですから管理費を払い続けなければなりません。もちろん退去後、「住んでいないから管理費を払いたくない」と思う売主がいるかも知れません。しかし、所有者の持ち物である住居を管理してもらっている状態となります。ですから住んでいても、住んでいなくても、管理費の支払いは払い続けなければならないのです。万が一、管理費の支払いをストップした場合、マンションの管理組合に対して未払いの負債を抱えている状態になります。区分所有法には「滞納した債務は次の所有者に継承される」と定められていますが、管理費の未納分をそのまま引き継ぐ買主はほとんどいません。その場合、マンション売却価格が下げられたり、購入代金の一部を管理費の未納分に充当したりするなどの対応が取られることになりますので気をつけましょう。まとめマンションの管理費は積立金ではなく、管理をしてもらう代わりに所有者が支払うものです。管理組合の運営費用も含め、快適に暮らせるのは管理費を納めているからです。所有者として当然のことですから、マンションの売却が決まっても物件を引き渡すときまで責任を持って支払うようにしましょう。まずはマンションの価格を無料査定してみる
2017年11月15日マンションを買うと、ローンを返済しなければならないだけでなく修繕積立金や管理費などの費用が毎月かかってきます。修繕積立金はマンションに住んでいる限り払い続けるお金であることを認識しておかなければなりません。この記事では、修繕積立金に焦点を当て、マンション売却時のさまざまな疑問点を解消します。マンションの修繕積立金とは?修繕積立金とは、マンションをメンテナンスする費用に充てるため、毎月各戸から徴収するお金のことを言います。具体的な用途は、排水管の取り換え工事、外壁の補修や塗装など、さまざまです。地震や大雨による被害はもちろん、マンションそのものは時とともに必ず劣化しますので、定期的なメンテナンスが必要となるのです。修繕積立金の金額は、長期修繕計画から決定されます。長期修繕計画とは、マンションの快適な住居環境を保つため、管理組合によって作成される長期的な修繕計画のことです。大規模修繕には数百万円単位の高額な費用がかかるため、住民同士で毎月コツコツ積み立てる必要があるのです。マンションを購入する際、販売価格やローンの金利にばかり目を向けがちですが、修繕積立金も考慮に入れ、返済計画を立てるべきです。ローン返済後も必ず毎月のしかかる負担であり、値上がりするおそれもあるのです。【修繕積立金と管理費の違い】マンションを購入すると、修繕積立金のほかに管理費も負担しなければなりません。修繕積立金と管理費は、使い道が異なります。管理費とは、マンションの共用部分の設備を維持管理する費用のことです。例えば、エレベーター点検費用や、共用部分の清掃、光熱費などが、徴収した管理費からまかなわれます。【修繕積立金の相場は?】修繕積立金はさまざまな要因によって決定されるため、マンションによって大きな差があります。適正価格を知るには、平成23年に国土交通省が発表した「マンションの修繕積立金に関するガイドライン」が参考になります。同資料によると、階数・建築延べ床面積によって専有床面積あたりの修繕積立金額の目安がわかります。その金額にご自身の専有床面積を掛けた金額が、相場と考えられるでしょう。ただし、機械式駐車場があれば修繕コストがかかるため、修繕積立金は高くなります。また、新しいマンションほど安く、古いマンションほど高くなる傾向にあります。古いマンションは劣化が見られる分たくさん修繕しなければならないので、当然とも言えますね。マンションの価格を無料査定してみるマンションを売却しても修繕積立金は返ってこないさて、気になるのは、「マンションを売却したら修繕積立金はどうなるのか?」ということです。住んでいる間に一度も修繕工事が行われなかったら、支払った修繕積立金は管理組合が蓄えたままです。そのため、「返金を要求したい」と考える人も少なくないようです。しかし残念ながら、たとえ住んでいる間に修繕が行われなかったとしても、修繕積立金の返金はありません。これは、住んでいる期間や修繕の有無とは関係なく、管理規約に明記されていることです。一度納めた修繕積立金は、マンションの管理組合の財産となり、合理性のある特別な事情がない限り返金要求には応えないでしょう。修繕積立金はいつまで払い続ける?滞納したらどうなる?【引渡し日前日まで支払う義務がある】修繕積立金は、マンションに住み続ける限り払い続けなければなりません。マンションを売却すれば、修繕積立金は買主が負担することになります。では、どの時点から債務が移るのでしょうか。マンションの修繕積立金は、「引渡し前日」まで日割り計算した金額を売主が負担するルールとなっています。例えば、修繕積立金月30,000円のマンションを売却し、9月11日に引渡しを行う場合、売主は10,000円の修繕積立金を納めなければなりません。計算式は以下の通りです。残りの20,000円は、買主が負担します。<30,000÷30日×10日(9月1〜10日分)=10,000円>その他、管理費、固定資産税、都市計画税も、引渡し日に清算を行うことを知っておきましょう。【滞納したらどうなる?】修繕積立金を滞納すると、強制執行などの法的措置を取られる可能性は十分にあります。対応はマンションの理事会の判断となるため、一概には言えません。そして、もしも滞納した状態のまま売却すると、管理組合は買主に滞納分の修繕積立金を請求する権利があります。裏を返せば、マンションを購入する際は、滞納金がないか確認しなければなりません。まとめマンションの修繕積立金についての理解が深まったでしょうか。残念ながら納めた修繕積立金はいかなる場合も戻ってきませんが、快適な住まいを保つために必要な経費です。マンションを購入する際は、購入価格だけでなく、修繕積立金や管理費も含めた返済計画を立てるようにしましょう。まずはマンションの価格を無料査定してみる
2017年11月15日