2021年9月6日に、アナウンサーやYouTuberとして活動する古舘伊知郎さんが、YouTubeを更新。歌手の工藤静香さんとの間に起きた、忘れられない思い出を明かしました。古舘伊知郎が語る、工藤静香の『粋な対応』工藤さんといえば、80年代にブームとなったアイドルグループ『おニャン子クラブ』の元メンバー。ソロでも、一世をふうびしたアイドルとして有名ですよね。工藤さんがソロデビューをする前から、交流があったという古舘さん。動画の中で、ソロデビュー前の工藤さんのことを「大人びた外見ながら、明るくて人懐っこい性格だった」と振り返り、「見た目と中身のアンバランスさが魅力」と語りました。古舘さんいわく、工藤さんは芸歴が長くなるにつれて振る舞いが大人っぽくなり、業界用語を使うようになったといいます。古舘さんは、工藤さんの変化が自然なものだと理解しつつも、さびしさを感じていたようです。飲みの席で一緒になった際に、工藤さんに古舘さんが「昔に戻ってほしい」と告げると…。俺も酒飲んで酔っ払ってたわけだから。「静香ちゃん本当に素晴らしいし、歌もうまくなってるし、生意気いうようで悪いけど立派だ」と。「だけど昔の静香ちゃんも見たくて」って。「『それ、はけたほうがいいよね』とかあまり業界用語使わないで、昔に戻っとけ」とか、酔った勢いでいったら、その時に(工藤さんが)ニコッと笑って「古館さん、私だって成長しますよ」って。「別に嫌味ないい方してないでしょう」っていうから、「全然してないよ、俺は憎まれ口を今叩きたいだけだよ」つって。古舘Chーより引用続けて、古舘さんが「酔った勢いでいっている」と伝えると、工藤さんは「それだったら許してよ古舘さん。気を使ってさ、ちゃんとしゃべるようにするから」といい返したといいます。そん時は昔に戻ってくれて、キリッとして。俺のいうことをちょっとだけ聞いたふりして、「私は私だから」っていうのを見せた。俺、その時にスターの気骨ってのを感じた。決して人を嫌な気持ちにさせず、人をたしなめるわけでも、「私は私ですから」なんていい方じゃなくて。ニコニコ笑って、俺が要求する昔のパターンをにじませながら、「私は私」ってことをきちっと見せる。古舘Chーより引用古舘さんは、当時の工藤さんが見せた対応について「素晴らしい受け答えだと思った」と絶賛。動画を見た人からは、次のようなコメントが相次ぎました。・エピソードに感動しました。・工藤さんって、そんな人だったんだ。・工藤さんは、実は気さくで芯の通った性格をしているイメージです。忠告ともいえる古舘さんの発言に、笑顔を見せながら対応した工藤さん。相手の意図をくみ取り、周囲への気遣いを忘れないコミュニケーション能力の高さがうかがえるエピソードですね。[文・構成/grape編集部]
2021年09月07日2021年3月18日付にて、YouTubeチャンネル『チョコレートプラネット チャンネル』では、『悪い顔選手権』の動画を配信中です。この『悪い顔選手権』は、異なる3つのシーンで撮影された悪い顔の画面を見ながら、どんな悪い人をイメージするかを考察するというもの。この企画は、チョコレートプラネットの長田庄平さんと松尾駿さんのどちらが悪い顔なのかという内容でスタートしました。これが大好評で、その後も、インポッシブル編、純烈さん編、GERATIONS・中務さん&メンディーさん編などの『悪い顔選手権』動画がYouTubeにて公開されています。今回の挑戦者は、なんと、アナウンサーの古舘伊知郎さん。実は、古館さんの方からチョコレートプラネットの2人に逆オファーしたそうです。『OK』が出た時の古館さんには、やってみたい気持ちと勘弁して欲しいという気持ちの両方があったとか…。一体、どんな悪い顔が見られるのでしょうか。早速、動画をご覧ください。いかにも悪そうな顔もさることながら、チョコレートプラネットの2人にせがまれて動画にあてたアナウンスの臨場感!かつて『報道ステーション』(テレビ朝日系)のメインキャスターとして、ニュースを読んでいた古館さんそのものでした。チョコレートプラネットの2人が、「毎回いて欲しい」「完成形を見た」と大絶賛した完成度の高さは、さすがプロですね。[文/AnyMama(エニママ)・構成/grape編集部]
2021年05月31日人気芸人のチョコレートプラネットがYouTubeで始めた「悪い顔選手権」が再生回数600万を超え、古舘伊知郎が参戦するなど各所で話題だ。なにげない“悪顔”の裏側を妄想してニュース映像風に見せる企画だが、本誌では動物編にトライ!題して「動物たちの『悪い顔』選手権」ーー。【週刊誌編】■お泊まりデートも「巣穴は別々だった」!遊ばれたメス犬がふてくされ告白本誌直撃にタヌキが吠えた!動物界にも二股とか不倫とかあるのかしら、しかも異種交配?【スポーツ新聞編】■八百長、賭け麻雀など疑惑噴出!?愛くるしいのになぜパンダ球団追放も愛される裏側で荒れた生活をしてたなんて、私が支えてあげたのに。【ニュース番組編】■秋田犬容疑者(12)/逮捕:窃盗の疑いよっぽど生活に困ったのね。言ってくれれば餌代貸したのに(笑)。■キジトラ容疑者(10)/元妻との口論の末、ケガをさせた疑いいまだ怒りが収まらない様子。今の妻を愛するばかりの行動かニャ■ハシビロコウ容疑者/仲間と共謀し、養殖魚などを盗んだ疑いふだんめったに動かないハシビロコウ、大食いで知られているからね。■「美人局」キツネザルが容疑を認める温厚な性格のクロシロエリマキキツネザル。裏ではやり手だったのね。■「中継」対立グループと決闘へシマウマは気性が荒くてけんかっ早いそうだけど、この顔は怖すぎ〜。■「中継」広域暴ネコ団S会幹部・茶トラ容疑者/逮捕(福岡の離島)野良の世界でオスらしく生きるには組織に入るしかなかったのかも。本当は愛らしい彼らを悪人に見立てちゃってゴメンナサイ。最高の役者っぷりに感謝〜!!「女性自身」2021年4月20日号 掲載
2021年04月12日フリーアナウンサーの古舘伊知郎が8日、自身の公式YouTubeチャンネル「古舘Ch」で、みのもんたからパーキンソン病であることを告げられた時のことを振り返った。「報道ステーションでご一緒していた小川彩佳さんの思い出を語る。みのもんたさんの記事についても古舘が熱弁」と題した動画で、古舘はみのから一昨年の11月、「どうしても話したい」と料亭に突然呼び出されたことを明かした。そこでみのからは「誰にも言わないでほしいんだけど、実は俺はパーキンソン病なんだよ。だから番組も降りてきちっと整理して、水道メーターの会社の社長も降りて会長に退いて…」などと報告を受けたという。古舘は「俺、涙ボロボロ出ちゃって。何も言うことがなくなっちゃって。そこでみのさんに寄り添うだけでいいんだけど、何か言わなきゃと。しゃべり手根性と自我の強さがあるから、言えない自分がいて悔しくて涙が出ちゃった」と述懐した。さらにみのは、自身がフリーに転身した直後に古舘がカバン持ちをしてくれたことに触れ、「これからフリーになって不安な時にお前がびったりついてくれた。だったら俺が人生の転機をさらに迎えて、病気と戦わなきゃいけない。会社のこともある、番組も降りるという節目に際しては、またお前に寄り添ってほしいと思って来てもらったわけよ」と説明したとのこと。そして古舘は、「またさらに涙が出てポロポロっとなった瞬間に、『さ、飲もうよ』って。泣いてる俺、置き去りだもん(笑)」と回想していた。
2021年02月12日東京五輪・パラリンピック組織委員会の森喜朗会長(83)の女性蔑視とされる問題発言を受け、今月IOCのバッハ会長を含む4者会談が予定されている。他3名のメンバーは森会長、橋本聖子五輪相(56)、小池百合子都知事(68)だ。ところが2月10日、小池氏はその会談を欠席する意向を示したのだ。各メディアによると、記者団の取材に対して「今はポジティブな発信にならないと思うので、私は出席することはない」と理由を述べたという。当初、森会長の発言に対して、小池氏は「絶句した。あってはならない」と批判。また森会長の進退については、「IOCは大きな組織で交渉が必要になる。誰がふさわしいかは組織委員会の判断も必要だ」と述べていた。いっぽうIOCは森会長の撤回を受けて、4日に「問題は終了」と切り上げようとした。しかし国内外からの批判が止まず、わずか5日後に「極めて不適切」と改めて声明を出す事態となった。「森会長をめぐって波紋は広がり続けています。東京都には1,400件以上もの抗議の電話やメールが寄せられています。また都が募集している『都市ボランティア』も、およそ100人が辞退したといいます。小池氏は相当頭を悩ませているようですが、今回の判断にはどのような戦略があるのか憶測を呼んでいます」(社会部記者)「出席しない」と明言した小池氏の判断は、国民の間でも賛否両論を呼んでいる。《森氏の発言と取り巻きの笑いが今の日本社会の状態であり、それを一瞬の問題で終わりにしないためには、発言力のある人が積極的に表明していくことが一番だと思う》《この状況で当のご本人と笑顔で握手でもしようものなら、致命的だもんな。無難な判断でしょう》このように理解を示す意見もあれば、批判する声もあがっている。フリーアナウンサーの古舘伊知郎(66)は、10日放送の『ゴゴスマ~GOGO!Smile!~』(TBS系)で「無責任だ」「自分を排除してどうする」と非難。『ひるおび!』(TBS系)に出演したコメンテーターで弁護士の八代英輝氏も、「イメージだけの人」や「東京都の長がこういうやり方をするのは非常に違和感」などと苦言を呈した。五輪をめぐって、小池氏の“強気な態度”はこれまでも見受けられた。19年11月に都内で行われた4者協議では、マラソン・競歩の開催地が暑さを避ける目的で札幌市に変更された。唯一反対していた小池氏は、参加者のIOCのジョン・コーツ調整委員長、森会長、橋本五輪相に向けて、「都として同意はできないが、IOCの決定を妨げることはしない。合意なき決定だ」と毅然と述べた。その後同年12月に開かれた都議会定例会でも、「残念でなりません」と納得していない様子を見せていた。いかなる場合でも動じない小池氏。果たして今回の“戦略”は、どのような結果になるのだろうか。
2021年02月10日フリーアナウンサーの古舘伊知郎が、自身のYouTube公式チャンネル『古舘伊知郎トーキングブルース アーカイブス』を『古舘ch』へリニューアルすることを発表した。合わせて、その経緯について謝罪会見風に語る動画を22日20時に配信する。同チャンネルでは、これまでトークライブ『古舘伊知郎トーキングブルース』のアーカイブ映像や、自身の代名詞である実況を活かした動画、中田敦彦、アントニオ猪木ら著名人とのコラボ動画など様々なコンテンツを配信してきた。視聴者からは「少年のような探究心に魅力を感じます」「古舘さんの切り口が好き」など賛辞の声が届いていたものの、再生数は思うように伸びず今回全面リニューアルを決意。その経緯について自分の言葉で伝えたいという古舘の思いから「緊急記者会見動画」を配信する。動画では会場に集まった記者から、「YouTubeなめてました?」「低再生回数の要因は?」「驕りの気持ちがあったのでは?」など厳しい質問が飛び交う。古舘は普段の意気揚々とした姿とは違う一面を見せながらも、これまでの動画の振り返りと、今後のYouTubeへの意気込みについてたっぷりと語る。
2021年01月22日フリーアナウンサーの古舘伊知郎が13日、自身の公式YouTubeチャンネル「古舘伊知郎トーキングブルース アーカイブス」に出演し、フジテレビ系情報番組『とくダネ!』が3月26日で終了することが発表されたことについて語った。「小倉智昭さん司会、フジテレビ『とくダネ!』番組終了について古舘伊知郎が好きに喋り倒す!」と題して公開された動画で古舘は、「正直に言います。『とくダネ!』が終わること、そして、小倉さんが朝の顔から消えることに関しては、ものすごい残念」と胸中を明かした。古舘は、小倉との関係性について「そんな仲良くないんだよ。俺より先輩だよ。向こうからしたら無礼な後輩だと思っているかもしれないし、俺は俺で仲良いとも思ってない」としつつ、「でも、そんな個人的な思いなんか関係ない。本当に番組及び、小倉さんが朝の顔じゃなくなることに関して残念でならない」と嘆いた。また、「小倉さんはこれだけ(『とくダネ!』を)続けた人だから、死ぬまでやってほしかった」とも。「小倉さんは93年から『どうーなってるの?!』という番組を6年間やられてる。それから『とくダネ!』で22年。ということはトータル28年、午前中の顔としてフジテレビをけん引してきた人なんだよ。ここまで来ちゃったら、『悪いけどやめないでください』と思うんだよ」と持論を展開した。そして、番組の新陳代謝があることに理解を示しつつも、「『とくダネ!』は治外法権においてほしいの」と本音を吐露。「小倉さんのクセとか毒とかいやらしさとか。あえてヒールを演じる瞬間、文句言われるのを承知のうえで自分の好きな音楽の話を3分間しゃべり続けるとか。そういうのも含めて『とくダネ!』だったんですよ。クセのあるものが消えていくことが嫌でしょうがない」と述べていた。
2021年01月15日首都圏の1都3県を対象とする緊急事態宣言が発効した1月8日、菅義偉首相(72)が『報道ステーション』(テレビ朝日系)に出演。各メディアによると生出演ではなく、同日夕方に行われたインタビューのVTRが放送されたという。そんななか、富川悠太アナウンサー(44)に《媚びてる》《報道人としての自覚ゼロ》といった批判が相次いでいるのだ。富川アナは菅首相に「おせちなど食べる時間はあったんでしょうか?」「本当にお忙しいなかお越しいただいて」などと気遣いながらインタビューを開始。その後も菅首相の発言や考えを確認しながら、丁重にインタビューを進めた。例えば東京都の感染者数が2日連続2000人を超えたことについて、富川アナは「率直にこの数字をどう見ていますか?」と質問。すると菅首相は「去年の暮れに1300人という数字を見て、かなり先行き大変だなぁと思いました」と発言。「2日間で2000人超え」に触れなかった菅首相に対して、富川アナは「総理が『静かな年末年始を』と呼びかけた時でしたが、この時に今これだけ増えているというのを想像していましたか?」と追及。すると菅首相は「いやぁ、もう想像していませんでした」と、ようやく答えたのだった。このような危機感の薄い菅首相にも《曖昧》《他人事》と批判は上がっている。だが、なぜ富川アナが視聴者から反感をかってしまったのだろうか。「NHKの有馬嘉男キャスター(55)が昨年10月、菅首相に学術会議問題について追及したことがありました。そのことが首相サイドを怒らせたとして、降板の危機が報じられたばかり。菅内閣は新型コロナウィルス対策を巡って、支持率が低下。各所から批判が噴出しています。そんな今だからこそ、有馬キャスターのように顔色をうかがうことなく“国民の代弁”を期待した視聴者も多かったようです」(スポーツ紙記者)■1代目キャスター古舘伊知郎が託した“報ステ魂”同番組の2代目キャスターとなり、今年で5年目をむかえる富川アナ。番組開始以来、12年間も現場取材をこなしてきたベテランだ。いっぽうで前任者の古舘伊知郎(66)が築いた“報ステ魂”は、衰退しつつあるようだ。「古舘さんが『愚痴を聞いたことがない』と言うほど、富川アナは真面目で人当たり抜群。被災地の住民などに寄り添った、優しいリポートが印象的でした。ただ報道には自信がなかったのか、緊張感が走る現場ではオロオロすることも。菅首相との『おせち』の会話も、緊張をときほぐす“アイスブレイク”だったのでしょう。ですが古舘さんなら、単刀直入に斬り込んでいったでしょうね」(制作関係者)奇しくも『報ステ』と同じ時間帯には、『古舘伊知郎のオールナイトニッポンGOLD』(ニッポン放送)が放送された。冒頭から「結果論と言われることを承知」としたうえで、「なんで去年の段階で緊急事態宣言出さないのか」と政府を批判した古舘。さらに「(感染者が増加する)既成事実作るまで待っていたんですか、と嫌味言いたくなりますね」とも述べた。そんな古舘が『報ステ』を去ったのは、16年3月31日。「無難な言葉で固めた番組は面白くない」「言うべきことは言う」などと“報ステ魂”を受け継いでもらうことを願っていた。そして後任の富川アナには「“乱世の雄”になっていただきたい」と期待を口にしていた。まさに“乱世”とも呼べるコロナ禍――。富川アナは、先輩の訓示を守り抜くことができるのだろうか。
2021年01月10日会場入りした木村拓哉、中居正広、草なぎ剛(’96年『紅白歌合戦』)今年で第71回目を迎えるNHK紅白歌合戦。その華々しいステージの模様を届けようと、毎年多くの報道陣が取材に訪れる。そんな紅白取材について、ベテランの記者に話を聞くと、みな口を揃えて言う。「昔の取材は、楽しかった」と――。舞台裏ではいったいどんなことが起きていたのか?(紅白の舞台裏で松田聖子が!工藤静香が!GLAYが!NHKと歌手と記者の「円満」時代から続く)・Hさん:カメラマン。初めての紅白取材は2000年。直近8年連続で現場へ・Tさん:週刊誌記者として1994年から3年間取材。当時はまだ新人記者・Yさん:スポーツ紙の女性記者。1990〜2000年まで10年間、紅白を取材■「中居くんのひと言で変わる」――’90年代、’00年代はじめというと、ジャニーズで人気があったのはどのグループですか?Tさん「やっぱりSMAP。当時からジャニーズの中でも別格だった。囲み取材(各アーティストを取材陣が囲って取材すること)のときも、SMAPの取材陣の数は圧倒的に多かったよね。彼らもまだ若くてワチャワチャしてたんだけど、マネージャーさんが“(囲み取材を)やるよ!”って声をかけると、中居くんが“じゃぁ、やりましょう”って。その中居くんのひと言で顔つきがみんな変わって、5人全員ビシッてするみたいな」Hさん「僕が取材に行きはじめた2000年くらいはまだ取材陣の数も今より少なくて、記者と歌手本人の距離も近かった。だからSMAPの囲み取材のときに若手の記者が隅っこに追いやられてたりすると、中居くんが“もっと中に入んなよ!”って肩を寄せてくれたり」Tさん「中居くんの人柄が出てるね(笑)」Yさん「SMAPと言えば、彼らはTOKIOの城島(茂)さんと仲がいいんだよね。リハーサルのときに、トイレから一緒に出てきたり、雑談しているのをよく見かけた。当時は、リハや囲み取材が自分の番じゃないときに、そうやって歌手の人たちがあちこちにいて、おしゃべりしてたりするんだよね」Hさん「内心は緊張しているのかもしれないけど、歌手のみなさん本当に楽しそうなんですよ。囲み取材のときも、和田(アキ子)さんがいつもゴキゲンな感じで“どうせ、書かないんでしょう〜?”って言いながらもいろいろしゃべるみたいな(笑)。よく言ってませんでした?」Tさん「言ってた(笑)。当時は“アッコ激怒”とか“アッコ、爆笑!”とかで記事が立つ時代だったからね」――ピリピリムード、緊張感みたいなものはどうなんですか?Hさん「緊張感ってどうなんですかね」Tさん「僕は1回、廊下の階段で突っ伏してる安室(奈美恵)さんを見かけた。でも緊張なのか、ただ単に超忙しい時期でヘトヘトだったかはわからない。そのときはスタッフが彼女を囲んで、話しかけられないようにしてたね。あとピリピリしていたと言えば、’94年に、日本テレビ宛に届いた安達祐実さんへの小包が爆発して職員が大けがする事件があって。その事件明けに安達さんが紅白に出るってなったときは、本人の周りをスタッフが何人も囲って、神妙な面持ちで現場に入っていったよ。そのときは、ただならぬ緊張感に溢れてた」Yさん「そんなこともあったね」■ハプニングも生放送ならでは――本番はどんな感じなんでしょうか。これまでハプニングなどもありましたが。Hさん「何分何秒単位で、リハ段階で少しでも押したらもう1回やり直したりしてるので、本番はもう淡々と進んでるって感じがします」Yさん「私が取材したときは、小林幸子さんの衣装の電飾がつかない、なんてこともあったな」Tさん「ありましたね。あと、紅白ならではの“早替え”がうまくいかなくて、衣装を腕にぶら下げたまま歌っていた人もいました」Hさん「去年か一昨年、氷川きよしさんが衣装を脱ぐときに、袖のボタンに引っかかって取れないときがあって。一瞬、焦ったけど、パーンって腕を振りきったんですが、それが逆にキマったんですよね。本人ものちに自分のコンサートで、“トラブったけど、気持ちよかった”みたいなことを言ってました」Tさん「そういうハプニングも、生放送ならではの楽しみのひとつですね!舞台裏でも、歌手の人が一般人と間違えられて警備の人に止められてNHKに入れなかったり」Yさん「あったあった(笑)」■司会の古舘伊知郎に抱きしめられ…――本番後にも取材を?Tさん「僕は本番が終わった直後にも、本人たちに声をかけてた。“初めての紅白、どうでしたか?”とか」Hさん「いいなぁ。いまは、楽屋口はゲストの芸人さんが使ってたり、演出の関係上などで、報道陣は入れないんですよ」Tさん「そっか。昔は楽屋口が報道陣にも解放されてたから、本番が終わったばかりの人も取材できた。中でも印象的だったのが、歌手ではないんだけど、古舘(伊知郎)さんが初めて司会をやったとき。エンディングが終わって、ほかの記者はみんな歌手を追いかけて行っちゃったんだけど、僕が“お疲れさまでした”と言ったら“ありがとう! ありがとう!!”ってアツいハグをしてくれて(笑)。当時、司会をやるのに、古舘さんもいろいろ言われてたわけですよ。だから相当プレッシャーもあって、その開放感もあったのかな」Yさん「紅組の司会が上沼恵美子のときもあったよね?」Tさん「そう。お互いしゃべりでやってる人たちだから、持ち味を出しつつ、NHKの規定にも合わせて……。相当緊張したと思うんだけど、その熱いハグからすごい感動が伝わってきました」――紅白の本番のあとの打ち上げにも参加していたと聞きましたが。Yさん「昔は、出演者たちが集まって、簡単な打ち上げをNHKの食堂でやってたんだよね」Tさん「本当はそこにメディアは入っちゃいけなかったんだけど、まぁ時代が時代だから暗黙の了解みたいな感じで、こっそりみんな入ってて。もちろんそこで起きたことは記事にしない前提で。メディアの人も一緒に紅白を作り上げたっていう雰囲気があったから」Yさん「そう。そこでは、ベテランに初出場の新人が挨拶に行ったりしてて、それを記者が端からウォッチングしてた(笑)」Tさん「僕がいたときは、若手がみんなアッコさん(和田アキ子)に挨拶してから帰って行ってたよ。SPEEDとか」Hさん「10年前くらい前までは、そのNHKの食堂でお昼も食べられたんですよね。歌手の人も普通に食べてて。あ、平井堅だ、みたいな。あと、加護(亜依)ちゃんがお寿司を注文してて、“ワサビ抜いてください”って言ったら食堂のおじさんに“子どもだなー!”って言われてました(笑)」Yさん「そのころはまだ未成年で本当に子どもだったしね(笑)。私はそこで郷ひろみさんと一緒になったことがあって。お誕生日席に座ってスタッフたちとテーブルを囲ってたんだけど、みんなご飯を食べてるのに、本人は食べずに分厚い本を読んでた。楽屋って新人はリハーサル室みたいなところを合同で使ってたけど、大物は個室なの。郷さんはすでに大物で個室だったはずだから、楽屋で読めばいいのにって思った(笑)」Tさん「きっと彼らは紅白の期間中はいろんな人に見られてる前提なんだよね。素の姿かわからないけど、周りのスタッフとかみんなに率先してお茶を入れてる人もいるし。そこで記者が人間性を見てるところもあるから」Yさん「まぁ、普通は見られること意識するよね。みんなスターだから!」Hさん「みなさんもう、NHKに入ったときから“演じてくれてる”って感じ。キムタクとかすごいサービスあると思います」Tさん「そこも含めて、芸能人たちだからね。そういうのを間近で見られなくなっちゃったのは残念だよね」Hさん「そうですね」■変わる取材様式、他局のカメラもYさん「でも紙媒体の取材は厳しくなったけど、他局のテレビ取材は規制が緩くなったというか、状況が変わった気がする。私が取材に行った当初は、他局のカメラが入るなんて考えられなかった。でも裏番組の『電波少年』がNHKホールの見えるところで生中継をやったりして、そのあたりからNHKもポケットビスケッツや野猿とか民放から生まれたものを出していって。お互にいい宣伝になるわけだから。紅白も話題になるし」Tさん「確かに。NHKも毎年、なんやかんや言われながらも演出を変えたり、話題の人を呼んだり、頑張ってますもんね。それにこれだけ続いてきた中で、大きな事件とか、変な人が乱入して誰かを襲ったとか一度もないわけで、そういう意味ではすごいと思う」Hさん「そうですね。これまで大きなハプニングの印象ってない。でも今年は大泉(洋)さんが司会ですから。大泉さんの面白いしゃべりが聞きたい反面、大幅に押さないか心配(笑)。この前、総合司会の桑子アナが大泉さんに“1組10秒押してそれが40組分あると400秒押すことになる”って言っていて、なるほどなと」Tさん「僕は以前、始まって1分で、ディレクターが“巻いて”の指示をしてたっていうのを聞いたことがある(笑)。大泉さん大丈夫かな。違う意味で注目しちゃうかも」Yさん「まぁ今年はコロナもあってどうなることやら。今はなにをやっても批判を浴びがちな紅白だけど、頑張って欲しいね」Hさん「そうですね。毎年会場で撮影してて思いますけど、やっぱり観客がいて、そこでアーティストが歌うっていうあの熱量ってすごいんですよね。そう思うと、ライブ感のある演出って大事なんだなって。今年は無観客開催ですが、来年には元どおりになるといいなと。僕らもまた、盛り上げていけたらいいなと思います」
2020年12月29日“トーク(喋り)でブルースを奏でる”というコンセプトのもと、古舘伊知郎がステージにただひとり、マイク片手に喋り続ける伝説のトークライブ「トーキングブルース」の最新公演『古舘伊知郎トーキングブルース-やっかいな生き物-」が12月4日(金)・5日(土)の2日間、東京・恵比寿ザ・ガーデンホールで開催される。1988年から2003年までの16年間毎年開催され、古舘のライフワークとも言える「トーキングブルース」。1998年には「第7回スポニチ文化芸術大賞優秀賞」を受賞しニューヨーク公演も実現、“ひとり喋りの最高峰”とも称された。2004年、古舘が初代キャスターに任命された『報道ステーション』(テレビ朝日)のスタートと共に公演は一時休止するも、「必ずいつの日か復活します」の言葉通り、2014年に一夜限りの復活を果たし11年ぶりの公演を行った。コロナ禍に見舞われた2020年は、6年ぶりに開催予定だった公演が延期となり、苦渋の決断で初の無観客配信ライブを8月に開催。今回念願の“有観客”ライブ開催となる。8月の無観客ライブでは、「やりづらいね、無観客っていうのは......主(あるじ)であるお客がいてこそ、その表情を見ながらしゃべるのがお客にかしずいてガンガン喋る人間の役割なんだ、本当にやりづらい!」と嘆いていた古舘。今回「この1年に対する思いを、お客様の目を見て語りたい」という本人の強い意志のもと、客席は半数に制限、万全の感染防止対策を講じて“有観客”公演の開催を決定した。古舘伊知郎、「覚悟」のトークライブをぜひ会場で体感してほしい。『古舘伊知郎トーキングブルース-やっかいな生き物-』12月4日(金)・5日(土)会場:恵比寿ザ・ガーデンホールチケット:11月3日(火・祝)23:59までオフィシャル先行抽選受付中
2020年10月30日古舘伊知郎が12月4日(金)、5日(土)の2日間、恵比寿ザ・ガーデンホールで「古舘伊知郎トーキングブルース-やっかいな生き物-」を開催する。報道番組『報道ステーション』の初代キャスターを務めたことでも知られる古舘は、現在もフリーアナウンサーとしてさまざまな活動を展開。その独特の語り口で今もなお人々を魅了し続けている。その彼が1988年から2003年に毎年開催していた伝説的なライブが「古舘伊知郎のトーキングブルース」だ。「トークでブルースを奏でる」と銘打った当企画はステージにたった1人、マイク片手に怒涛の勢いでしゃべり続けるというもの。1998年には「第7回スポニチ文化芸術大賞優秀賞」を受賞し、ニューヨーク公演をも実現させた。そして2014年の1度きりの復活以来、6年ぶりの開催となったのが、今年8月に無観客配信で行われた「古舘伊知郎トーキングブルース 2020 夏」。この中で古舘は「主人であるお客様の表情を見ながら、息づかいを感じながら喋るのが、お客様にかしずいて喋る人間の役目なんだ」と語り、次回の有観客開催を約束した。今に至るまで、コロナ禍の収束が見えず、難しい判断とはなったが「この1年に対する思いを、お客様の目を見て語りたい」という本人の強い意志のもと、万全の感染防止対策を講じた上での有観客開催が実現する。これは古舘伊知郎による覚悟のトークライブとなる。チケットは本日10月28日よりオフィシャル先行受付中。『古舘伊知郎トーキングブルース-やっかいな生き物-』12月4日(金)18時開場/19時開演12月5日(土)16時開場/17時開演会場:恵比寿ザ・ガーデンホール
2020年10月28日フリーアナウンサーの古舘伊知郎によるトークライブ『古舘伊知郎トーキングブルース-やっかいな生き物-』が、12月4日・5日に恵比寿ザ・ガーデンホールで開催されることが決まった。1988~03年に毎年開催していた『トーキングブルース』。『報道ステーション』キャスター時代の14年に一夜限りの復活を果たし、そこから今夏6年ぶりの開催が決まっていたが、新型コロナウイルスの影響で延期し、無観客・配信で開催された。そのライブで、古舘は「主人であるお客様の表情を見ながら、息づかいを感じながらしゃべるのが、お客様にかしずいてしゃべる人間の役目なんだ」と語り、次回は必ず有観客で開催することを約束。その後もコロナ禍の収束が見えない中、難しい判断となったが、「この1年に対する思いを、お客様の目を見て語りたい」という本人の強い意志のもと、万全の感染防止対策を講じた上で、有観客として行うことになった。チケットは、きょう28日からオフィシャル先行受付開始。価格は7,000円(税込)。(C)2020FURUTACHI PROJECT Co .,Ltd. All right reserved
2020年10月28日モデル・タレントの生見愛瑠が、今メガネの最も似合う各界の著名人を表彰する「第33回 日本 メガネ ベスト ドレッサー賞」の特別賞SDGs部門に選出され27日、東京ビッグサイトで行われた表彰式に出席した。生見は「ニュースで見ていた賞だったので、自分が立てるなんて思ってなかったので、すごくうれしいです」と喜び、メガネについて「学校で授業を受けるときとか、おうちでつけているときが多いですけど、お出かけしたときにおしゃれなアイテムとして使うこともあります」と話した。目が悪くなって中学1年生の頃にメガネをかけ始めたそうで、「テレビとかではつけないんですけど、普段は使っています」と説明。「勉強しすぎて?」と聞かれると、「そう言いたいですけど、ゲームしているから目が悪くなっちゃいました」と笑い、「普段は細いふちの丸っぽいものをつけています」と語った。なお、政治部門は内閣官房長官の加藤勝信氏、文化界部門はフリーアナウンサーの古舘伊知郎、芸能界部門(男性)は俳優の中井貴一、芸能界部門(女性)は女優の吉田洋、サングラス部門(男性)は滝藤賢一、サングラス部門(女性)はモデル・タレントの藤田ニコル、芸人部門は“よしもとメガネ選抜”として銀シャリの橋本直、アインシュタインの稲田直樹、相席スタートの山崎ケイ、ミキの昴生と亜生が受賞した。
2020年10月27日お笑いコンビ・銀シャリの橋本直、アインシュタインの稲田直樹、相席スタートの山崎ケイ、ミキの昴生と亜生が、今メガネの最も似合う各界の著名人を表彰する「第33回 日本 メガネ ベスト ドレッサー賞」の芸人部門を“よしもとメガネ選抜”として受賞し27日、東京ビッグサイトで行われた表彰式・記者会見に出席した。橋本は「本当に出世しましたね。そうそうたるみなさんの中に入れていただいて。歴代受賞者のVTRを見せていただいたんですけど、すごい方ばっかりなんですよ。若手時代、メガネ1本しか持ってなくて、折れたらテープで止めてテレビに出ていた。あの時期から考えたら大出世ですよ」としみじみ。「ありがとうございます。感慨深いです。感無量です。親孝行です」と喜んだ。ミキの2人も「うれしい」と喜び、昴生は「兄弟の前にメガネのコンビ。それがアピールできてうれしい」と感激。稲田は「とても光栄です。メガネでだいぶマイルドにしていただいている」と話し、山崎は「メガネをつけ始めたら『色気があるよね』って。メガネをかけて今の“いい女”みたいな芸風にたどり着いた」と語った。なお、政治部門は内閣官房長官の加藤勝信氏、文化界部門はフリーアナウンサーの古舘伊知郎、芸能界部門(男性)は俳優の中井貴一、芸能界部門(女性)は女優の吉田洋、サングラス部門(男性)は滝藤賢一、サングラス部門(女性)はモデル・タレントの藤田ニコル、特別賞SDGs部門はモデル・タレントの生見愛瑠が受賞した。
2020年10月27日11月1日(日)心斎橋JANUSにて、古舘佑太郎ワンマンライブ「Guitar,Piano,Bass,etc…Sessions」の開催が決定!この日はサポートミュージシャンに森夏彦を迎え1stセット、2ndセットの昼・夜二回公演となっている。本イベントは、新型コロナウイルス感染症対策ガイドラインに基づいて席数限定で開催される。 古舘佑太郎チケット情報チケットは、10月3日(土)10:00よりチケットぴあにて発売開始。
2020年09月30日フリーアナウンサーの古舘伊知郎が14日、トークライブ『古舘伊知郎 トーキングブルース 2020夏』を無観客生配信で開催した。1988年~03年に毎年開催していた『古舘伊知郎のトーキングブルース』。「トーク(しゃべり)でブルースを奏でる」と謳ったこのトークライブは、マイク片手に2時間、怒涛の勢いでしゃべり続けるという、古舘でしかなし得ないステージだった。『報道ステーション』のキャスター就任後は休止していたが、14年に一夜限りの復活。そこから6年ぶりの開催が決まったが、新型コロナウイルスの影響で延期していた。そこで、「こんな今だからこそ語りたいことがある」という本人の強い思いにより、初の配信限定の無観客ライブとして開催。生配信終了後もアーカイブされており、17日23時59分まで視聴できる。(C)2020FURUTACHI PROJECT Co .,Ltd.All right reserved
2020年08月15日俳優として数々の作品で活躍している古舘寛治(ふるたち・かんじ)さん。渡米した経験があり、帰国後は流ちょうな英語を生かして外国語教室『NOVA』のCMに出演していたことでも知られています。そんな古舘寛治さんの英語力や、出演ドラマ『コタキ兄弟と四苦八苦』(テレビ東京系)で滝藤賢一(たきとう・けんいち)さんと見せたダンスなど、さまざまな情報をご紹介します!古舘寛治は大学に行かず、渡米して演技を学ぶ!2020年3月24日に放送されたバラエティ番組『チマタの噺』(テレビ東京系)に出演した古舘寛治さん。高校生の時に役者を志し、芝居経験もないまま18歳の時に地元・大坂から上京したことを明かしています。その後、大学には行かず小さな劇団に入り、20代の時に1人で渡米。そこでは、憧れの俳優であるロバート・デ・ニーロが経営する寿司バーでアルバイトをしながら、俳優スクールで演技を学び、武者修行に励みます。アメリカでの暮らしは「面白さはあった」と振り返るも、帰国した理由についてこのように語りました。自分が(俳優で)成功したいと考えた時に、英語で(やっていくのは)なかなか難しいと思った。チマタの噺ーより引用その後、アルバイトをしながら俳優を続けた古舘寛治さんが、テレビ番組や映画に出始めたのは40歳になった頃でした。この時から端役や脇役の仕事が次々と入るようになり、存在感を発揮。『遅咲きの俳優』としてブレイクを果たしています。古舘寛治は『NOVA』のCMで有名に 英語がペラペラアメリカから帰国後、古舘寛治さんは33歳で平田オリザさん率いる劇団『青年団』に所属。それからというもの、アルバイトと劇団の活動を並行する下積み生活を送っています。やがて『駅前留学』のフレーズで人気を集めた『NOVA』のCMに出演。独学でみがいた英語力が注目され、古舘寛治さんの顔も広く知られるようになりました。そんな古舘寛治さんの公式ページはすべて英語で表記されており、「おしゃれすぎる!」と話題に。また、『ニューヨークアジア映画祭』のインタビューでは、流ちょうな英語で2016年に公開された映画『淵に立つ』の見どころを紹介しています。NYAFF Chat with HARMONIUM’s Kanji Furutachi - Part 2さらに、教育番組『えいごであそぼ with Orton「That’s Life」』(NHK)にも出演し、分かりやすい英語とコミカルな演技で注目を集めました。古舘寛治、ピアノに苦戦古舘寛治さんは2016年に公開された、宮藤官九郎(くどう・かんくろう)監督の映画『TOO YOUNG TO DIE!若くして死ぬ』に出演。TOO YOUNG TO DIE!若くして死ぬ同作では監督の指示で、これまで経験したことがない『ピアノ演奏』に挑戦することになり、「かなり苦労した」と明かしています。鍵盤をさわったことがない男に、超速弾きのピアノをやらせるという...。必死で練習したんです...。東宝WEB SITEーより引用「毎日必死で、孤独にピアノを練習していた」と語る古舘寛治さん、劇中に登場するたくさんの『鬼』の中でも「監督が一番、鬼だった」とコメントしています。古舘寛治と滝藤賢一が『コタキ兄弟と四苦八苦』でダンス!古舘寛治さんは2020年に放送されたドラマ『コタキ兄弟と四苦八苦』(テレビ東京系)に出演。同作では滝藤賢一さんとダブル主演を務め、真面目すぎてうまく生きられない兄・古滝一路役をコミカルに演じていました。一方、滝藤賢一さんは古滝一路とは正反対の性格の弟・古滝二路役を演じ、2人が繰り広げる絶妙な掛け合いが「面白すぎる」と話題に。また、同ドラマのオープニングテーマを歌うバンド『Creepy Nuts』の楽曲に合わせて古舘寛治さんと滝藤賢一さん、ヒロインを務める芳根京子さんが踊るスペシャルな映像が公開。この時、何十年かぶりにダンスを体験したという古舘寛治さんは、同ドラマのオフィシャルサイトで次のようにコメントしています。「音楽に乗せて踊って欲しい」と言われて正直遠い昔に踊っていた頃の血が騒いだ。それでももう50過ぎの体が思うように動かないのは自覚している。そのつもりになってみて老いた自分にガッカリするのも悲しい。そんな複雑な心境でしたが、即興での踊りは難しかったけど楽しくもありました。そしてスタッフたちが上手く繋いでくれました(笑)『コタキ兄弟と四苦八苦』オフィシャルサイトーより引用撮影に参加した『Creepy Nuts』は「カメラを通した瞬間に光り輝いてました」とコメントし、古舘寛治さんのブランクを感じさせない踊りに感激していました。古舘寛治はドラマ『いだてん』や『逃げ恥』に出演古舘寛治さんは2019年に放送された大河ドラマ『いだてん〜東京オリムピック噺〜』(NHK)に可児徳役で出演しています。同年5月25日に大阪府豊中市で行われたトークショーに出席し、作品の見どころなどを熱く語っています。さすが大阪。笑いの街。懐かしかった。 #いだてん #徳三宝 #可児徳 pic.twitter.com/KaLNloErYT — 古舘寛治Kanji Furutachi (@Mkandhi091) May 25, 2019 また、2016年放送のドラマ『逃げるは恥だが役に立つ』(TBS系)では、主人公たち行きつけのバーの店主・山さん役で出演し、大きな存在感を発揮していました。いただいちゃいました!ヽ(≧Д≦)ノ #逃げ恥 #山さん pic.twitter.com/1l5znxCKd5 — 古舘寛治Kanji Furutachi (@Mkandhi091) December 22, 2016 遅咲きの名優として輝き続ける古舘寛治さんの、さらなる活躍に注目です!古舘寛治 プロフィール生年月日:1968年3月23日出身地:大阪府血液型:AB型身長:1743所属事務所:空(くう)高校生の頃に役者を志し、18歳で地元・大阪から上京。20代で単身ニューヨークに渡り、舞台演技を学んだ。帰国後は劇団『青年団』に入団し、舞台をベースに数多くの映画やドラマに出演。近年では映画『TOO YOUNG TOO DIE! 若くして死ぬ』や『淵に立つ』、ドラマ『逃げるは恥だが役に立つ』、『コタキ兄弟と四苦八苦』などで個性派俳優として存在感を発揮している。[文・構成/grape編集部]
2020年05月29日4月スタートの「NEWS」増田貴久主演ドラマ「レンタルなんもしない人」に、比嘉愛未、葉山奨之、古舘寛治といったレギュラーキャストが決定。増田さんの撮れたて場面写真も初解禁された。いまもなお依頼が殺到しているサービス“レンタルなんもしない人”の“なんもしない”お仕事ぶりをドラマ化する本作。主人公で“レンタルなんもしない人”森山将太役を増田さんが演じることが決定している本作だが、この度レギュラーキャストが発表。比嘉さんが演じるのは、“レンタルさん”の妻で、夫の活動を温かく見守る沙紀。「懐の深さというか温かみを感じる」「沙紀のような女性がいたらまっすぐお家に帰りますよね(笑)。本当に優しさにあふれている女性です」と演じる沙紀の印象を明かした比嘉さん。増田さんとの共演については「初めてなのに、初めましてじゃない感じがしました。緊張させない安心感や親近感があり、すでに“レンタルさん“だなと思いました。少し不思議な感覚でしたね」とまさにハマり役と語っている。また、がむしゃらタイプのエリート営業マンで、ある出来事をキッカケに“レンタルさん”のアンチとなっていく神林勇作役を葉山さんが演じる。演じるキャラクターについて「一見くせものに見えましたが実は客観的に物事を捉えてるキャラクターで視聴者の意見に近い考えを持っている人物」と説明した葉山さんは、“レンタルさんのアンチ”という設定のため「心苦しかったのですが実際に SNS に上がっている愛の無いコメントを読んでみて『何故、この人は攻撃的なコメントを投稿するのだろうか?』をひたすら考えて、色々頭の中で想像し神林と言うキャラクターを作っていきました」と役作りを明かしている。そして、あの手この手を使って雑誌を売ろうとする謎のホームレス・金田役を古舘さんが演じる。キャラクターについては「まだ序盤の台本しかいただいてないので本当に何者なのかわかりません」と自身もまだつかめていない様子の古舘さん。増田さんについては「とても礼儀正しい方です。増田さんと二人だけのシーンが多いのでどんな掛け合いになるのか楽しみにしています」と期待を寄せている。3名のキャスト発表と同時に、“レンタルさん”のトレードマーク、帽子とグレーパーカーを身に着けた場面写真も到着した。「レンタルなんもしない人」は4月8日より毎週水曜日深夜0時12分~テレビ東京にて放送。※Paravi&ひかりTVにて配信予定(cinemacafe.net)
2020年03月11日『Shall we ダンス?』(96)や『それでもボクはやってない』(07)で知られる周防正行監督が、『舞妓はレディ』以来5年ぶりとなるオリジナル作品に挑んだ。成田凌が初主演を務める『カツベン!』は、今から100年前に映画が「活動写真」と称されていた時代、無声映画の上映中にその内容を解説しながら登場人物の声色までを演じる「活動弁士」にスポットを当てている。これまで数々のオリジナル作品を手掛けてきた周防監督は、なぜ本作を通して「活動弁士」に注目することになったのか。そこには日本古来より受け継がれている「語り」の文化が関係していた。漫画や小説をもとに実写化される「原作モノ」が全盛の中、オリジナル映画に果敢に挑んだ人々を取材する連載「オリジナル映画の担い手たち」。第11回は、周防正行監督にとって映画化の動機となっている「驚き」を掘り下げる。○■「珍プレー」「神田松之丞」にも通底する“語り”文化――片島章三さんの脚本を読んだことが、映画化のきっかけになったそうですね。『舞妓はレディ』の撮影現場で片島さんから「読んでみてください」と脚本を渡されたのがきっかけです。たぶん、僕の意見を聞きたかっただけだと思いますが(笑)。僕も、片島さんが撮るものとして、「これは面白いね」と感想を伝えて。それからしばらくしてプロデューサーから監督をお願いされたので、「片島さんさえ良ければ」を条件に受けることになりました。自分以外が書いた(脚)本で、初めて「撮りたい」と思った本でした。――これまでそういう機会はなかったのでしょうか?ありましたよ。「この本で監督してくれませんか?」ということが何度かありましたが、なぜか撮りたいという気持ちになれなかったんですよね。「周防は自分で書かないと撮らない」と思われてる節があるみたいですが、全然そんなことないんですよ。「本が面白ければ撮る」がポリシーです。――「面白い」というのは、感覚的なものなんですか?僕自身の「驚き」です。その驚きを世界中の人に伝えたいかどうか。僕の映画で、共通しているのは「驚き」がスタートです。『変態家族 兄貴の嫁さん』(84)は、小津安二郎という人への「驚き」。ワンカットだけで「これって小津さん?」と分かるような映画監督は、世界中でも稀です。ファンとして「何なんだこれは」という驚きがずっとあったので、小津さんについての映画を撮ろうと思いました。大好きな小津さんに対する驚きが始まりです。『ファンシイダンス』(89)は、昨日まで渋谷のセンター街で遊んでいたような若者が禅寺の修行で入山するという現実が実際にあるんだという「驚き」。山に入った若者たちの目は、センター街にいるた若者の目とは違うんですよね。岡野玲子さんの漫画が原作なんですが、それまでのお坊さんのイメージが変わった作品でした。『シコふんじゃった。』(92)は、その日初めて廻しを締めた大学生が、いきなり国技館の土俵に上がるという「驚き」。初めて見た学生相撲の大会で、小手投げをされまいと頑張っている学生がいました。土俵に上がるのは初めての子でしたが、なんと骨折してしまって! 土俵下にいた関係者が「あっ、折れたな……」とつぶやいたんですよ。「なんだこの世界は!」「強豪校ではない学生たちは、こういう相撲を取ってたのか!」という驚きがありました。『Shall we ダンス?』(96)は、本当に映画の主人公のように駅からふと見上げた雑居ビルの窓に「ダンス教室 見学自由」と書いてあって。「そういえば、雑居ビルのダンス教室ってよく見るよなぁ。だけど、そこに通っている人を一人も知らない」と気づいたんです。そんな世間話をしていた時、東宝の方が「一度、東宝ダンスホールに見に来ませんか?」と誘ってくださって。仕事帰りのサラリーマンと思しき人がそそくさと更衣室に消えて出てくると、ピンと背筋を伸ばして、まるで外国人のように女性をエスコートしながら優雅に踊り始めるんです。取材をすると、あのダンス教室の向こうには、ボールルームダンスの聖地、イギリスのブラックプールがあるんだと知り、驚きました。刑事裁判がテーマの『それでもボクはやってない』(07)は、「刑事裁判ってこんなことになっているのか」「嘘だろ?」という衝撃。証拠は全部見ることはできないとか、もう驚きの連続でした。たぶんみんなも知らないことだろうから、映画にしてみんなに知ってほしいという思いがありました。――今回は、活動弁士に驚かれたわけですね。片島さんの本を読んで、僕は活動弁士を無視していたことに気づきました。学生の頃にサイレント映画をよく観ていたんですが、サイレント映画は「サイレント」で観るのが正しい観方だと思っていました。サイレントで観ない限り、その監督の意図は分からないと。以来、活動弁士や生演奏の存在を無視して生きてきました。でも、片島さんの本を読んで、はたと気づくわけです。明治、大正、昭和を通して、サイレント映画をサイレントのまま観ていた人はこの世にいなかった。洋画でいえば、例えばアメリカには音楽の生演奏があったので、やっぱりサイレントではないんですよね。日本ではそこに活動弁士の語りが入る。当時の日本の映画監督は、生演奏や誰がやるか分からない語りを想定して撮っていたという事実に気づかされました。活動弁士を知らなければ、日本映画を観てきたとは言えないのではないか。日本映画の初期、サイレント映画時代を支えたのは間違いなく活動弁士でした。ちなみに、黒澤明監督のお兄さんも活動弁士です。ポール・アンドラさんの著書(『黒澤明の羅生門 :フィルムに籠めた告白と鎮魂』)には、黒澤監督が活動弁士であるお兄さんの影響を受けたことが書かれています。小津安二郎も溝口健二も、どの活動弁士に語られるか分からないことを踏まえて撮っていたんです。稲垣浩監督は当初、「監督になってみると、活動弁士がこれほど邪魔な存在だと思わなかった」と言っていたそうですが、トーキー(発声映画)の時代になると、自分が書くセリフがどれほど活動弁士から影響を受けているかを痛感したそうです。初期の日本映画の監督はそれぞれ違った形で活動弁士に影響を受けたので、それが後の日本映画のスタイルにも大きな影響を与えたのではないか。それがこの映画を撮ってみて、あらためて分かりました。ヨーロッパやアメリカでも、最初の頃はスクリーンの前に人が立って、映画の説明をしていた時期があったそうです。でも職業として確立することなく、字幕と音楽だけで上映されるようになりますが、日本はトーキー全盛になるまで活動弁士がいて発展していきました。世界でも本当に珍しい映画史です。「物語」という言葉からも分かるように、日本人は語りでストーリーを楽しむ人種とも言えると思います。――最近では、講談師の神田松之丞さんや応援上映などが人気なのも、こうした日本人の感性に響いているからでしょうか?日本の「語り芸」の文化を強く感じます。例えば、これは活動弁士ではなくて「語り芸文化」の影響だと思いますが、古舘伊知郎さんのプロレス実況はまさに現代の活動弁士。それから、みのもんたさんの『珍プレー好プレー』のアテレコも。浄瑠璃、能や歌舞伎も「語り」によって人々に受け入れられてきたところがあります。『平家物語』を語る琵琶法師。講談、落語、浪曲、紙芝居……全部「語り」なんですよね。日本にはそうした豊かな「語りの文化」があって、それが活動弁士を生み出した。声色弁士という仕事もあって、スクリーンの横に複数人立って登場人物のキャラクターに合わせて声を演じていました。それはまさにアニメーションのアテレコ。今の声優さんの人気は、実は日本特有の語りの文化の影響を強く受けているからかもしれません。脈々と受け継がれている語りの文化が、今は神田松之丞さんに光が当たっています。そう考えると、日本の語りの文化が腑に落ちるというか。この映画は、語りについての作品なんです。――今回の『カツベン!』は、前作『舞妓はレディ』(14)後にすぐ製作に入ったのでしょうか?いえ。『舞妓はレディ』の後に2年間、別企画の準備を進めていたのですが、流れてしまいました。準備期間は作品やテーマによって違いますが、『Shall we ダンス?』は1年、『それでもボクはやってない』は多くの取材が必要だったので3年ほどかかりました。今回は、活動弁士の語りで映画を観た経験が少なかったので、とにかく活弁付きの無声映画作品を観ることから始めました。○■原作は映画の出来を保証するものではない――周防監督は本作含め、数多くのオリジナル作品を手掛けてこられました。オリジナル作品とは、監督にとってどういう位置付けですか?なるべく、「オリジナルで作りたい」という思いはあります。原作モノがあまりにも多いのは、お金を出しやすいからでしょうか。出資者側の事情もよく分かるんですよ。僕が一般劇場用映画で最初に撮った『ファンシイダンス』は原作漫画がありました。出資者は、どんな映画になるのか、原作があると予測しやすいわけです。「こういうものができるんだ」と想像がつく。『シコふんじゃった。』はオリジナルだったんですが、立教大学はどんな映画になるか不安があったのか、キャンパスを貸してくれませんでした。出資者の判断や撮影許可が取りやすいのが、原作モノの大きなメリットです。でも、そうなると原作モノしかこの世になくなってしまいます。だからこそ、オリジナルを作れる人は、積極的に作るべきです。漫画家は、「漫画として面白いものを」という発想のもと描いています。原作モノは、どんな映画になるのかある程度想像できるので、一定の安心材料にはなりますが、映画の出来を保証するものではありません。だから、オリジナルにお金を出すのも、原作モノにお金を出すのも実は同じなんです。そう思ってもらいたいから、オリジナルで撮れる人……つまり、それだけの説得力を持っている監督はできるだけオリジナルで撮ってほしいと思っています。――監督もその一人ですね。まぁ、今回はお金を出してくれましたからね(笑)。『それでもボクはやってない』なんて、『Shall we ダンス?』があったから撮らせてくれたと思うんですよ。脚本渡してるのに、「とはいえ、監督だからどこかで笑わせてくれるんだろう」とOKする方もいたみたいで。全然、そんなことないんですけど(笑)。シナリオはこうですと伝わっているはずなのに、みんな僕の過去作品にとらわれてしまう。――ということは、『Shall we ダンス?』までが大変だったということですか。そうですね。『シコふんじゃった。』や『Shall we ダンス?』の企画を通す時、「誰がこんなの観るの?」と散々言われましたからね。『シコふんじゃった。』なんて、スタッフも口にするのが恥ずかしそうでしたし(笑)。ある人からは、「ウンコふんじゃった? そんなの受けられない」と断られたこともありました。『Shall we ダンス?』がヒットしたおかげで、その後の話しは通しやすくなりましたよ。出資する側は、何かしらの保険が欲しいんですよね。■プロフィール周防正行1956年10月29日生まれ。東京都出身。1989年、本木雅弘主演の『ファンシイダンス』で一般映画監督デビュー。本木との再タッグとなる1992年公開『シコふんじゃった。』では、第16回日本アカデミー賞最優秀作品賞をはじめ、数々の映画賞を受賞し、1996年公開の『Shall we ダンス?』では、第20回日本アカデミー賞13部門を独占。その後も、『それでもボクはやってない』(07)、『ダンシング・チャップリン』(11)、『終の信託』(12)、『舞妓はレディ』(14)などの話題作を手掛けている。
2019年12月21日成田凌撮影/佐藤靖彦「オーディションに受かるかは、本当にわからなかったです。ただ、この役は絶対につかみたいと思っていました」■活動弁士、略して活弁(カツベン)数々の名作を生み出してきた周防正行監督の5年ぶりとなる映画『カツベン!』。100人を超える志願者の中から主役に選ばれたのが、成田凌(26)。今作を含め、今年6本の映画が公開され、報知映画賞の助演男優賞など、すでに3つの映画賞を受賞した彼にとって初主演を飾った記念作。できあがった作品を初めて見たときの感想を聞くと、「(自分が)いっぱい出ているなと思いました(笑)。あと、楽しいなと。お芝居をするとき、いろいろ考えてしまうことが多いんです。でも、この作品はそれをあまりしなかった。(永瀬正敏、高良健吾、竹中直人、渡辺えりなど共演者の)メンバーがいたら、僕がどうこうするなんてないですから。大船に乗らせていただきました。それから、改めて監督を尊敬しました。撮影中、なんでここにこだわるんだろう?って疑問に思っていたことの明確な答えが映画にあったんです。例えば、何人かの出演者が廊下を歩いたり、横切ったりするシーン。すごく気持ちのいいタイミングで役者が動いている。すべてが心地のいい映画だなと思いました」今から100年以上前の日本では、モノクロで無音の映画(=活動写真)に楽士の奏でる音楽と、活動弁士の“しゃべり”をのせることで物語を説明する独自の文化が生まれていた。銀幕のスターよりも、活動弁士こと“カツベン”のしゃべりを聞きにいくことが目的だった時代に、成田が演じる活動弁士を夢見る青年・俊太郎が小さな町の映画館に流れ着くことから物語が始まる。ある理由で追われる身の俊太郎は、本物のカツベンになることができるのか。そして偶然、再会した初恋の相手との恋の行方は……。■タクシーで喋り続けたら…「役作りでは、いまも活躍されている活動弁士の坂本頼光さんから毎日3時間、7か月ほど訓練を受けました。声を張ることでノドに負担がかかってくるので、1日3時間以上の練習はできなかったですね。最初は、うまくしゃべれなくて本当につらかった。3か月くらいたったときに、自分のリズムみたいなものがつかめて。そこからは楽しかったです。移動で乗ったタクシーの運転手さんに“活動弁士”を知っている方がいて、訓練を少し披露したら“すごいですね!タダにしてあげるよ”と言ってくださったこともありました(笑)」映画を見たしゃべりのプロ、徳光和夫や古舘伊知郎にも絶賛されたという。「本当にうれしかったです。このおふたりに褒められたら、太鼓判を押された感じがしますよね。徳光さんとは番組のロケでご一緒したんですが、同じバスに乗った乗客の方や、街で会った人たちにも映画をすすめてくださって。カメラが止まっているところでも“お世辞じゃなくて、本当に素晴らしい”って言ってくださいました。いろいろな方にいい反応をいただいて、俳優としての自信がどんどん湧いてきています(笑)」さらに、特別な人からもいい感想が聞けたそう。「初めて両親が褒めてくれました。ふたりとも“面白い!”って。これまでの作品も見てくれています。だから、うれしかったですね。あっ、父は『ニワトリ★スター』という映画だけは見てくれていないんですよ。理由を聞いたら“だって、凌、死ぬんでしょ”って。かわいいですよね(笑)」この作品と向き合った時間、出会った人、結果、すべてを含めて宝物のような初主演映画になったと語る。「『カツベン!』でみんなが“楽しい”って思ってくれるものが作れたので、来年も同じように楽しいと思っていただけることに挑戦していきたいです。しばらく、テレビドラマをやっていないので、できたらいいなと思っています」■去年のクリスマスは小栗旬の家へ映画公開直後のクリスマスはどう過ごす?「何の予定もないです。去年は……、あっ、そうだ!小栗(旬)さんが誕生日(12月26日生まれ)だったから、小栗さんの家に行きました。子どもたちに遊んでもらって(笑)。クリスマスだから、誕生日だからって、何かしたいとは思わないほうですね。誕生日もなるべく少人数で、飲むほうがいいかな。人数が集まったら、それはそれでうれしいんだろうけど、なんか恥ずかしい(笑)。僕、あまのじゃくなところがあるんです」子どものころ、一緒に活動写真を見た初恋の相手を思い続ける俊太郎。成田さんの初恋の思い出は?「小学生のころのバレンタインで、たぶんお互いに好きだよねっていう女の子から「机の横に引っかけておいたから」って言われて。「えっ、何?」って聞き返したら「チのつくやつ」って。チョコレートってわかっているのに、ありがとうじゃなくて「何を?」ってテレた甘酸っぱい記憶があります(笑)」
2019年12月12日テレビ東京の佐久間宣行プロデューサーが8日、自身がパーソナリティを務めるニッポン放送『佐久間宣行のオールナイトニッポン0(ZERO)』(毎週水曜 27:00~)のリスナー感謝イベントを、東京・本多劇場で行った。「佐久間宣行のオールナイトニッポン0(ZERO) リスナー感謝祭2019~sailing day~」と題して行われた同イベントでは、事前にラジオでリスナーから募集した演出も多く取り入れられた。冒頭、スポットライトが当たるなか、佐久間がゲーテやウィリアム・シェイクスピアといった偉人たちの名言を朗読した。そして、映画『パルプ・フィクション』パロディのオープニングVTRの後、改めて登場した佐久間。380名定員に対して、1万通もの応募があったことを明かし、「今、ニッポン放送がちょっとしたパニックになっている」と笑顔。「革命が起きているんですよ。(以前にラジオで『夢は革命家』と発言した)弘中(綾香)じゃない革命が起きている」と満足気だった。続けて"ノーツイート"の約束のもと、ラジオでも話せない業界裏話を披露した。ラジオでの1コーナー「カンペ」も行われた。実際に佐久間がスタジオ内でカンペを出すスタイルで実施されたが、「リハで気づいたんですが、『一人ごっつ』スタイルじゃない? って(笑)。芸人が怖くて誰も挑戦しなかったスタイルに偶然挑戦するなんて」と漏らしていた。リスナー企画の佐久間による「お悩み相談」の後、お笑いコンビ・おぎやはぎの小木博明がサプライズゲストで登場。佐久間がプロデューサーを務める『ゴッドタン』などに出演する小木は、「スタンダップコメディにも見えるし、(古舘伊知郎の)『トーキングブルース』にも見えるし」と驚いていた。また佐久間は、アルコ&ピース・平子祐希にもオファーしたというが、「この間、(『ゴッドタン』の)「マジギライ1/5」の件もあったから、声をかけたんだけど、『ネタパレ』の収録があった」と説明し、「アイツはいつもそうなんですよ。加地さん(テレビ朝日・加地倫三プロデューサー)が来て、平子をボロクソ言ったときはモンゴルにいたし」と嘆いた。小木は「平子と『仲直りフレンドパーク』やりたいね」とニヤリ。佐久間も「加地さんにも出てもらって、3人でビンタし合いますか」と応じた。そして、小木は「佐久間さんは編集がすごい」と絶賛。しかし「ホームの現場は安心しきって、自分の力を出していない。『ゴッドタン』でハネなかったときも、俺は堂々と帰っていくから(笑)。でも他の現場では、編集を信頼していないから頑張っちゃう」と続けると、佐久間は「う~ん、複雑」と苦笑いだった。その後も小木の"佐久間愛"は止まらず、「このライブでリスナーの一体感ある姿を見たときに、『キィー』ってなった。あ、佐久間さんを持ってかれちゃうって」と会場に詰めかけたリスナーに嫉妬心を見せる場面も。さらには、「神田松之丞くらいの衝撃。まったく一緒なんだよ! ビックリした」と佐久間のトーク力を評し、「この人、もっていくなと。これからの時代、この人が背負っていくというか、ラジオのスターみたいな。ニッポン放送がすごいことをしたという感じはするわけ」と、佐久間がニッポン放送の起爆剤になるのではとの展望を語った。小木が退場した後、佐久間が自身の生い立ちについて語り、BUMP OF CHICKENの「sailing day」をギター弾き語りで披露。そして最後には、番組ラストの決めゼリフ「野郎ども、港に別れを告げろ、ヨーソロー!」で締めくくった。(C)ニッポン放送
2019年10月09日(左から)福澤朗、羽鳥慎一、笠井信輔、徳光和夫、久米宏世の中を騒がせた事件やスキャンダル、はたまたちょっと気になることまで、各分野のエキスパート“セキララアナリスト”たちが分析(アナリティクス)!ニュースの裏側にある『心理』と『真理』を、解き明かしてご覧にいれます。■笠井信輔が56歳で独立男性アナが独立する理由とは?フジテレビの笠井信輔アナウンサーが2019年9月に独立することを発表した。「自分の知識や体験を生かした仕事にさらに携わっていきたいという思いから、退社を決断いたしました」とコメント。造詣(ぞうけい)の深い映画や演劇に関する発信を行っていきたいという理由だった。56歳でのフリー転身。いささか“遅めの独立”に見えるが、そもそも男性アナウンサーが会社を辞めるのはどういった理由や経緯が考えられるのだろうか。メディア研究家の衣輪晋一さんに話を聞いた。「過去の例を見ると、久米宏さん(元・TBS)が36歳、羽鳥慎一さん(元・日本テレビ)が40歳、福澤朗さん(元・日本テレビ)が42歳、登坂淳一さん(元・NHK)が47歳、徳光和夫さん(元・日本テレビ)が48歳で独立しており、男性は30代後半から40代にかけてフリーになる方が多い傾向にあります。これは、年齢的に管理職になるタイミングで、デスクよりも現場で働きたいことが独立という道を選ぶのではないかと思われます。その意味では54歳でフリーになった堀尾正明さん(元・NHK)も、年齢的には遅めですが、このパターンに該当するでしょう。羽鳥さんは新人時代から携わっていた『ズームイン!!』終了への不満が独立に深く関わっており、“柔軟に働ける今のうちに”と幅広く活躍できる道を選ぶパターンも少なくない。30歳という若さで独立した古舘伊知郎さん(元・テレビ朝日)は『ワールドプロレスリング』で“お~~~っと!”などの流行語を生み出し、人気・実力ともにピークで勢いがあるうちにフリーになりました。これは向上心や野心の強い方が独立の道を選ぶ代表例です」男性アナウンサーの独立に際しては「現場で働きたい」「会社への不満」「上昇志向」の3パターンが多いというのが衣輪さんの分析。そしてどの場合も、フリーとなった後の身の振り方(大手事務所のバックアップなど)が決まってからの独立がほとんどだとか。「『フリーを考えている』というウワサや情報は芸能事務所を駆け巡り、引き抜きにもつながります。各テレビ局に忖度(そんたく)しつつ、芸能関係の記者からさまざまな情報を引き出しつつ、水面下で激しく繰り広げられる争奪戦の光景は業界ではよく見られます」■女性アナの独立背景には、悲しい“女性差別”があった?女性アナウンサーの場合、男性アナウンサーよりも独立のタイミングが圧倒的に早いのはなぜだろうか。そこには、日本社会の“女性の価値を若さに見いだす”悲しい事情があるそう。「“アナウンス技術より見た目の美しさや魅力が優先される”という女性差別があるように思います。同時に、女性は現実的なので、彼女たちもこの状況を受け入れ、“若さと美しさ”を武器にしている場合も多々あり、問題をさらに根深くしているのが現状。人気に加えて実力も備えた有働由美子さん(元・NHK)などの例があるので、一概には言えませんが、若ければ若いほど、“タレント的価値”があるとされて、男性に比べて独立が早くなりがちです」その証拠に、女性アナウンサーから「アナウンス技術を見てもらえるとうれしい」というコメントをよく耳にする。“自身の価値があるうちに、技術を認めてもらえている場所で働きたい”と考える女性アナは少なくないようだ。「ほかにも、結婚・妊娠・育児のこともあります。家庭を持つと時間の確保が難しくなるため、仕事量のコントロールのためにフリーになる人も少なくありません。日本社会では、いまだ育児は女性の役割という見方が強く、『産休制度の遅れ』や『男性の育児参加不足』なども、あながち無関係とはいえないでしょう。もちろん“自分で授乳し、育児や家事をしたい”という考えは尊重されるべきですが、同時に“働きたい”という思いも尊重されるべき。さまざまな生き方が肯定される社会に向けての過渡期だということも、こんな傾向から透けて見えます」時流という点では、“働き方改革”や、さらには“視聴者のテレビ離れ”という事態も、アナウンサーの独立とは無関係ではないという。「昨今の『働き方改革』の流れで、会社の仕事を大量にこなさなければならないことに不満を持つアナウンサーや、人気アナばかりに仕事が集中していることに不満を持つアナウンサーは相当数います。アナウンサーは基本的に愛社精神の強い方が多いのですが、視聴率や営業不振で局の勢いが衰え、それでも給料は上がらないまま体力の限界を迎えたとき、やりたい仕事がまるで回ってこないといった事態に際し、その“愛”が紙一重である“憎悪”に変わることもあるでしょう。局を離れて活躍するアナウンサーの成功から、最近はフリー転身の傾向が加速しているように見えます。今後も勢いのない局からフリーアナウンサーが次々と出てくることは大いに考えられます」安定と高収入を両立させ誰もがうらやむ職業であると思いきや、勤め人としての悩み、さらに人気商売ゆえの過酷な競争にさらされているなど、大きなストレスがかかっていることがおわかりいただけたのではないだろうか。<今回のセキララアナリスト>衣輪晋一さんメディア研究家・コラムニスト・コピーライター。サブカルライターを経てインドネシアでボランティア。帰国後は文芸批評と民俗学の「フィールドワーク」をメディア研究に取り入れエンタメ記事を作成。『TVガイド』などの雑誌、新聞、Web、ドラマ公式HPなどで執筆。Twitter()<文/雛菊あんじ>
2019年08月16日結婚報告会見で見つめあう山里亮太と蒼井優世間に計り知れない衝撃を与えた南海キャンディーズ山里亮太と蒼井優の“電撃婚”。非モテキャラを貫いてきた山ちゃんの結婚に、長年付き合いのある放送作家・樋口卓治が感じたこととは──?* * *みなさんはあの世紀の結婚報道をどこで知りましたか?私は、前の日に久しぶりに深酒をして、朝、テレビをつけて知りました。テレビをつけると、南海キャンディーズ山ちゃんと女優・蒼井優さん結婚!とある。もしかして、まだ夢を見てるのか?という錯覚に陥る。自分の知っている山ちゃんと、蒼井優の接点が見つからないからだ。ちなみに、山ちゃんとは2005年、南海キャンディーズが『笑っていいとも!』の金曜レギュラーに決まった頃からの付き合いだ。この結婚は世間を幸せな気分にした。行く先々で、山ちゃんを直接、知らない人も「山ちゃん、よかったね」的な会話をしているのを何度も目の当たりにした。これってなんなんだ?きっと山ちゃんは、ミッキーマウス、ドラえもん、キティちゃんと同類のキャラクターだからだ。放送作家としてテレビを見てきて、芸人が売れると、タレント化する人と、芸人でい続けるタイプがいるが、山ちゃんは完全に後者。芸を忘れないカナリアだと思う。■ふたりが“共鳴”するところ舞台で漫才をやり続けるのも芸人だが、どの番組に出ても山ちゃんは芸をやり続けている。そして芸に常に真摯に向き合っている。これは『笑っていいとも!』に出ていたころから変わらない。朝、楽屋に行って、「山ちゃん、おはよう!今日も期待してないから」と言うと、「ちょっと待って、それ本番前の芸人に言う言葉?」と、コンマ何秒で返してくる。裏方の私に対しても、山ちゃんスタンスを貫く。後説(※本番終了後の客前トーク)で、タモリさんが毎回、山ちゃんをいじる。赤いメガネに「それ血管?」赤い水玉のスカーフに「それ気持ち悪いね」そんな指摘にひるむことなく、すかさず言い返す。まるでボクシングのスパーリングを見ているような軽快さだ。スッキリの天の声、ラジオ、何本もあるレギュラーで、姿勢を変えずに芸人として立ち振る舞う。それが山ちゃんという唯一無二のキャラクターとして私たちにどんどん染み込んでいく。あるとき、山ちゃんが古舘伊知郎のライブに来た。公演後、山ちゃんは一人、居酒屋に入り、ビールを飲みながら、さっき見たライブの感想をノートに綴っていた。それくらい努力の人でもある。(その後、山ちゃんは打ち上げに合流し、一緒に盛り上がった)芸人で居られることをキープする力は、毎日、芸を更新し続けている努力のことなのだと思う。妻となった蒼井優さんの『スカイライト』という舞台を見たことがある。内容の面白さもさることながら、主役の蒼井さんに圧倒された。尋常じゃない台詞の量だが、台詞に聞こえない。演技力を客に感じさせない演技力。そこに、にじり寄るには相当ブレない信念があるのだと思う。あるとき、トーク番組で、『テラスハウス』をよく見ていると語っていた。その理由は、「あの中に、私が知らない女性の表情がたくさんあるから」と答えていた。リアリティショーで女性たちが見せる表情を、演技の参考にしている。そんな見方をしていたとは。ライブの後、ノートに何かを書いている山ちゃんのそれと重なる。蒼井優の俳優の信念と山ちゃんの芸人道はどこか共鳴するものがあるのだ。そう思うと、勝手にだが、この結婚がストンと腹に落ちた。この先、マスコミは幸せを持ち上げた分、引きずり降ろそうとするだろう。そんな時が、万が一来た時、全力で山ちゃんというキャラクターを守る声をあげようと思った。赤いメガネの嫉妬マン、どうぞお幸せに!<プロフィール>樋口卓治(ひぐち・たくじ)古舘プロジェクト所属。『中居正広の金曜のスマイルたちへ』『ぴったんこカン・カン』『Qさま!!』『池上彰のニュースそうだったのか!!』『日本人のおなまえっ!』などのバラエティー番組を手がける。また小説『ボクの妻と結婚してください。』を上梓し、2016年に織田裕二主演で映画化された。著書に『もう一度、お父さんと呼んでくれ。』『続・ボクの妻と結婚してください。』。最新刊は『ファミリーラブストーリー』(講談社文庫)。
2019年06月13日フリーアナウンサーの古舘伊知郎(64)が4月から母校・立教大学経済学部の客員教授に就任することになり、27日に東京・池袋の同大で会見を行ったと各スポーツ紙が報じた。各紙によると、古舘は2年生以上の全学部共通科目「現代社会における言葉の持つ意味」を週1回担当。定員は約300人で、古舘は「ことば」を中心に脳科学や仏教の観点からも考察。1977(昭和52)年に同大を卒業後も式典の司会などはたびたび行ってきたものの、教壇に立つのは初めてだという。「古舘アナは04年から16年まで12年にわたって『報道ステーション』のキャスターをつとめていました。そのため高年齢層からは一定の支持を得ているものの、若者にとっては“遠い存在”です。学生に触れることで、今後の司会業のプラスになるといわれています」(テレビ局関係者)「報ステ」降板後は続々と仕事が舞い込んでいたが、現在のMCレギュラー番組は「ネーミングバラエティー日本人のおなまえっ!」(NHK総合)のみとなっている。「最近の古舘アナは活動範囲を広げていて、昨年10月期の『下町ロケット』(TBS系)では27年ぶりに連ドラ出演を果たしていました。彼は苦境をむかえているとしっかり把握しています。そのため客員教授就任のオファーも“渡りに船”とばかりに引き受けたようです」(芸能記者)マシンガントークが売りの古舘アナがどんな“白熱教室”を繰り広げるのかが注目される。
2019年03月28日テレビ朝日の小川彩佳アナウンサー(31)が9日、自身のブログを更新し、3月末で同局を退社することを改めて報告した。8日にAbemaTVの報道番組『AbemaPrime』(毎週月~金曜21:00~23:00)で退社と結婚を報告した小川アナ。ブログでは「この度、12年間お世話になったテレビ朝日を離れることとなりました。3月末をもって『AbemaPrime』を降板し、4月以降は、フリーの立場で仕事をしていこうと思っております」と改めて報告した。続けて、「新人の時に担当した田原総一朗さんの『サンデープロジェクト』、古舘伊知郎さん、富川悠太アナの隣で7年半サブキャスターを務めた『報道ステーション』など、多くの情報・報道番組を中心にアナウンサーとして沢山の経験をすることができました」と振り返り、「不器用で、アナウンス技術もなかなか上達しない私でしたが、優しく見守り叱咤激励してくださる先輩方、慕ってくれる愛すべき後輩たちにも恵まれました。今の『AbemaPrime』では、個性の光る出演者の皆さんと温かいスタッフに囲まれ、とても刺激的で充実した日々を過ごすことができています」と感謝の思いをつづった。そして、「育て上げてくれた会社、そしてアットホームな『居場所』を離れるという決断は簡単なものではありませんでした。しかし、今後の人生を、キャリアをどう重ねていくのか、自分はどうありたいのか、真剣に向き合うなか、このタイミングで公私ともに新しい環境に身を置き新たな歩み方を模索してみたいという思いが高まり、退社という決断に至りました」と退社を決意した思いを説明。「最後の日まで悔いのないよう、全力で毎日のオンエアに取り組んでまいりたいと思っておりますので、どうぞよろしくお願い致します」と決意を記した。また、「追伸。昨夜のオンエア後、ばったりこの方にお会いしました」と、田原総一朗氏との2ショット写真を掲載。「入社して最初に担当した番組が『サンプロ』だった私にとって、ひとつの節目となった昨日、田原さんに偶然お目にかかるというのは、なんだか奇跡みたいなできごと。実は来月、田原さんと特番をご一緒させていただく予定もあり、私の局員人生は、田原さんに始まり田原さんに終わるということになりそうです」とつづった。
2019年02月10日人間の心を持つ最強のサイボーグの少女、アリータが世界の運命を変えるスペクタクル・アドベンチャー『アリータ:バトル・エンジェル』 。この度、劇中でスリリングに繰り広げられるアクション満載のバトルロイヤルゲーム “モーターボール”シーンの実況アナウンサー役に古舘伊知郎が決定、“古舘節”炸裂の日本語吹替版による特別映像が到着した。この度解禁となったのは、興奮が最高潮に加速する“モーターボール”のシーンをとらえた日本語吹替え版の特別映像。プロレス実況10年、F1実況7年のほか、世界水泳や世界陸上の女子マラソン、競輪など、様々なスポーツ実況の経験を誇る古舘伊知郎が本作で実況するのは、モーターボールと呼ばれる球をサーキットで奪い合う、容赦なしのバトルロイヤルゲーム。実況アナウンサーの吹替えは日本だけでなく、例えば、チリではワールドカップの解説も担当し、最高のサッカー解説者の一人と称されているClaudio Palma、ロシアではスポーツ解説者で、サッカーの世界選手権大会やUEFA欧州選手権のコメンテーターも務めるGeorgiy Cherdantsev、イタリアでは、ロードレース世界選手権をはじめとするスポーツ解説者Guido Meda、アラブ首長国連邦では“アラビア人コメンテーターの王”とも称されるサッカー解説者Issam Al Shawali、ハンガリーではF1などの解説で知られるZolta´n SZUJO´など、各国の実力者が本気の実況を披露するこのシーン。映像では、荒廃した瓦礫の中からサイバー医師イドに拾われて蘇ったサイボーグの少女アリータが、初めてモーターボールに参戦し、サイボーグたちと激しい試合を繰り広げる様子を捉えている。「戦うホットヨガ!柔軟な身体だー」「おーっと、ハンマー投げの体勢だー!可愛い室伏ー」などなど、炸裂する古舘節は要注目。■古舘伊知郎「アリータの表情の変化を実況したい」ジェームズ・キャメロン作品と聞いて、二つ返事でオファーを快諾したという古舘さんは、「激しいバトルは、臨場感をバッと煽らなきゃいけないし、カットが変わると役者さんの素晴らしい台詞がどんどん数珠繋ぎになってくるので、喋りが0.1秒でもはみ出したらやり直さなきゃいけないんです。それから、黙って一寸小刻みで、またレースに戻って中継場面をしゃべるというのは大変なんですよ。やってみて途中で帰ろうかと思いました(笑)」とコメント。スポーツのライブ中継とは異なる、映画というフィールドでの実況に苦戦した様子。しかし、「長年やってきたので、自分なりに実況魂と技術を持っているつもりです」と、“実況魂”を本作で発揮していることを明かす古舘さんは「アリータの表情、面差し、顔のつくりがメッチャ可愛い。恋しちゃいました。女性も含めて、“アリータ可愛いブーム”が来るんじゃないですか?アリータの表情の可憐さとか、はにかむ表情とかは、ちょっとゾクゾクします。アリータの表情の変化を実況したい衝動に駆られたくらいですから」と試合展開だけでなく、アリータの魅力そのものに実況魂がウズウズしたという。そして、「僕にオファーが来たからには、古臭い言葉も入れてみました。短い尺の中で、獅子奮迅の活躍って四字熟語を入れるだけじゃ面白くないじゃないですか。快刀乱麻、獅子奮迅、一騎当千とかいろいろと言わなきゃいけないんじゃないかと工夫したり、楽しんで実況しました」と、お得意の鋭敏な語彙センスを披露していると明かす古舘さん。これまでに実況したことのない“モーターボール”というバトルロイヤルゲームのシーンにも、期待していて。『アリータ:バトル・エンジェル』は2月22日(金)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:アリータ:バトル・エンジェル 2019年2月22日より全国にて公開© 2018 Twentieth Century Fox Film Corporationアリータ:バトル・エンジェル
2019年02月07日渡辺大古舘プロジェクト所属の鮫肌文殊、山名宏和、樋口卓治という3人の現役バリバリの放送作家が、日々の仕事の中で見聞きした今旬なタレントから裏方まで、TV業界の偉人、怪人、変人の皆さんを毎回1人ピックアップ。勝手に称えまくって表彰していきます。第64回は鮫肌文殊が担当します。■渡辺大様年末年始の特番をいろいろ担当させてもらっているが、うちの事務所、古舘プロジェクトの大将・古舘伊知郎が’19年1月5日の夜9時からぶちかます「古舘トーキングヒストリー ~幕末最大の謎坂本龍馬暗殺、完全実況~」(テレビ朝日系)は本当にオススメである。古舘さんが歴史の現場にタイムスリップして入り込み「歴史事件の実況」に挑戦するこの番組も大好評第3弾、今回は「忠臣蔵」「本能寺の変」に続き「坂本龍馬暗殺」の謎に迫る。歴史ドラマの現場から中継で古舘さんが実況するスタイルのため番組はまずそのドラマ部分の脚本作りから始まる。選んだテーマを詳細にリサーチ。大まかな物語の流れを考え、脚本家の方に発注してドラマ台本にしてもらう。我々放送作家があがった台本に想定実況部分を書き込んで、古舘さん本人も交え文言をブラッシュアップ。歴史学者の方の監修チェックを経て、2か月以上かかりやっと決定稿が完成する。ドラマ部分の撮影には東映の時代劇班が全面協力。こちらも京都太秦での撮影から編集まで2か月以上かかってようやくできあがる。まだ終わらない。この番組はその歴史ドラマ実況VTRを見ながら選んだテーマの謎解明をフォローするスタジオ収録がある。結局、全て完成するのに半年以上と、最近のバラエティでは考えられない手間と時間がかけられているのだ。今回、「坂本龍馬暗殺」をやるにあたり古舘さんのアイデアで寺田屋襲撃事件の際、龍馬が手負いの状態で命からがら逃げ九死に一生を得た8分間の逃走劇をワンカメ一発撮りで再現することになった。そう’18年を席巻した大ヒット映画「カメラを止めるな!」へのオマージュである。龍馬役には渡辺大さん。一緒に逃げた長州藩士・三吉慎蔵にはなんと本家「カメ止め」の監督役の濱津隆之さんがハマってキャスティングはバッチリ。役者陣も、それに追随する実況者も撮影スタッフも少しでもミスるとまた最初から撮り直しという一大プレッシャーの中、古舘さんが「失敗を恐れずいこう!」と激を飛ばして撮影がスタート。なんとか最後まで撮り終えた。すると渡辺大さんが監督に熱く直訴。「もう一回やらせてください!」納得がいかなかったらしい。それを聞いた古舘さん、スタート前に全員に激を飛ばした手前、口が裂けても言えなかったが「いやいや、もう一回俺も実況やり直すの?渡辺大くんはまだ34歳で若くて体力あるからいいけど、俺、64歳。息あがって今もう死にそうなんですけど」と心の中で思ったと後でこっそり教えてくれた(笑)。結局、本編には撮り直しした2テイク目が使われている。寺田屋から深夜の京都を追っ手から逃げ回る8分間、役者陣の迫真の演技とそれを途切れることなくひたすら実況しまくる古舘伊知郎の凄みはオンエアで確かめていただきたい。 そして今回は、龍馬役を心血注いで演じてくれた渡辺大さんに「あの『もう一回やらせてください!』は最高でした」賞を差し上げて勝手に表彰したいと思う。’19年イチオシの正月特番『古舘トーキングヒストリー~幕末最大の謎坂本龍馬暗殺完全実況~』、ぜひぜひご覧くださいませ。<プロフィール>鮫肌文殊(さめはだ・もんぢゅ)放送作家。’65年神戸生まれ。古舘プロジェクト所属。『世界の果てまでイッテQ!』など担当。渋谷オルガンバー「輝く!日本のレコード大将」(毎月第2金曜日)などでの和モノDJ、関西伝説のカルトパンクバンド・捕虜収容所のボーカリストなど音楽活動も数多い。2019年1月1日(火)夜6時からは「芸能人格付けチェック!2019お正月スペシャル」(ABCテレビ)、今回もナレーションを担当いたしました。こちらも要チェック!1月24日(木)夜6時半からは新宿ロックカフェロフトにてDJイベント「トーキョー歌謡曲アワー」を開催!さらに1月27日(日)は大阪の難波ベアーズにて鮫肌文殊率いる伝説のカルトパンクバンド捕虜収容所の新年初ライヴが敢行されます。どちらも遊びに来てね!2019年も変わらず仕事もDJもバンドもトバしていくぜッ。
2018年12月31日一部スポーツ紙が報じた退社報道で、連日注目を集めるTBS宇垣美里アナウンサー(27)。12月25日に出演したラジオ番組では報道へのコメントを避けるなど、去就については明らかになっていない。『サンデー・ジャポン』(TBS系)内での「生きていて申し訳ない気持ちになる」と闇を感じさせる発言や、アニメキャラクターのコスプレ姿が話題になりがちな宇垣アナ。そんななか、彼女の“才能”がひそかに注目を集めている。実は宇垣アナ、雑誌の連載を2つ抱えるなど文筆家としての顔も持っているのだ。隔月刊誌「クイック・ジャパン」(太田出版刊)で昨年発表したコラムで、不条理な出来事に遭遇した際に「そんなときは、『私はマイメロだよ~☆難しいことはよくわかんないしイチゴ食べたいでーす』って思えば、たいていのことはどうでもよくなる」と独特の対処法を紹介。これが“マイメロ論”の愛称で、ネットを中心に大きな話題となっていた。また同誌で連載中のエッセイでは、過去の自分へ手紙を送る形で「人は幸福に慣れて麻痺してしまう生き物だから。どうか、幸せを感じ取るセンスを常に磨き続けてください。なんでもないできごとの中から小さな幸福を救い上げることのできる人のところに、幸せはやってくるはずだから」(『クイック・ジャパンVol.137』)と優しくエールを送る。こうした飾らず寄り添う宇垣アナの言葉たちに、ネット上では《宇垣アナの文章はいつも本当に素敵!》《宇垣アナの言葉に何度も勇気づけられてる》と多くの女性が共感の声をあげている。さらに、その影響は芸能界にも広がっている。宇垣アナのコラムを読んだ古舘伊知郎(64)は「物凄い文才ある。ほんと凄いよ、この人は半端じゃないね」と文才を絶賛。そして、出版業界も熱い視線を送っている。「三島由紀夫を愛読するなど、宇垣アナはかなりの読書家。エッセイでも豊かな情景描写や独特な感情表現など、その文才を発揮しています。最近では新幹線の車内誌に寄稿するなど、ますます活躍の場を広げているようです。インタビューでは『周囲の言ってることに振り回されずに、生きるのがいいですよ』と語るなど“自分らしさ”を大切にする宇垣アナ。そうした彼女の生き方が、多くの女性から支持を集めているのでしょう」(出版社関係者)多才な魅力で人々を魅了する宇垣アナ。小説家デビューする日も近いかも!?
2018年12月28日12月23日(日・祝)に最終回が放送された日曜劇場「下町ロケット」。阿部寛ら“佃製作所”の面々が日本の農業の未来のために無人化、ロボット化に尽力してきた“その後”の物語が、新春ドラマ特別編「下町ロケット」として放送されることになった。最終回では、佃製作所は帝国重工と無人農業ロボットのエンジンとトランスミッションの性能をテストで競い、勝利。佃製のエンジンとトランスミッションを採用した農業用ロボットは「アルファ1」から「ランドクロウ」と名前を変え、発売に先駆け、まず米農家の殿村家に納品されることに。そして特別編では「ランドクロウ」がついに発売されるが、ギアゴースト&ダイダロスが手掛ける「ダーウィン」が好調で、売り上げに差が開いていくーー。佃役の阿部さんや立花役の竹内涼真、山崎役の安田顕、ギアゴーストから佃製作所にやってきた島津役のイモトアヤコなどが引き続き出演するほか、第1章「ゴースト編」、第2章「ヤタガラス編」に出演したあの人気キャストが再び登場。これまで描かれてきた物語のその後を描き、新たなステージへ。今期の放送を見てきた人はもちろん、今回、初めて「下町ロケット」を見る方も楽しめる内容となっているという。宇宙科学開発機構を追われ、下町工場の二代目社長となってもなお夢を追いかけ続けた男の挑戦の物語が、ついに完結を迎える。■特別編あらすじ全員の力を結集し、ようやく完成した佃製作所と帝国重工の無人トラクター「ランドクロウ」。しかし、発売から数週間経ったあとも売り上げが伸びずにいた。一方、ギアゴースト&ダイダロスが手掛ける「ダーウィン」は好調そのもので、差は開くばかり。形勢逆転を狙う帝国重工の次期社長候補・的場(神田正輝)は、ある手段に出る。それは、ダーウィンチームに力を貸し、なおかつ帝国重工の取引先である下請け企業に圧力をかけるというものだった。それにより、徐々にダーウィンチームから離脱企業が増え、ついにはダーウィンの在庫が底をつく。思わぬ形でライバルの勢いを止めた佃(阿部寛)ら佃製作所のメンバーだったが、自分たちの技術力による正当な評価ではないため、心境は複雑なものだった。逆に、窮地に立たされた重田(古舘伊知郎)と伊丹(尾上菊之助)は思わぬ一手を放ち…。新春ドラマ特別編「下町ロケット」は2019年1月2日(水)21時~TBS系にて放送。(text:cinemacafe.net)
2018年12月25日下町ロケット(c)TBSモノづくりに心血を注いだ人間ドラマ3年ぶりの続編は、宇宙ロケットから無人農業ロボットの開発に舞台を移した“ヤタガラス編”で新たな展開に。そのなかで敵役を演じている古舘伊知郎が、30年ぶりという俳優業に戸惑いつつも「演じることは面白い」と、古舘節を交えて熱弁!■“抑制の演技”に苦慮。鏡チェックで役作り「ドラマは30年ぶりくらいで、自分でもびっくりするくらい初々しいです。撮影現場では(慣れない俳優業に)オロオロすることも多く、何より共演者の足を引っ張っちゃいけないという気持ちが強いです」こう話すのは、フリーアナウンサーの古舘伊知郎。1988年に同局『殺したい女』に出演して以来で、民放連ドラでの本格的な演技は今回が初めて。2015年に好評だった『下町ロケット』(TBS系 日曜夜9時~)の続編に、主演の阿部寛扮する佃航平率いる佃製作所のライバル会社ダイダロスの社長、重田登志行役を演じている。重田は、帝国重工の的場(神田正輝)によって、父の代からの会社を倒産に追い込まれ、虎視眈々と復讐の機会を狙っていた。第2章“ヤタガラス編”のキーマンのひとりで、監督からは“抑制の演技”を求められているという。「例えば、意外な事実を知らされる場面で、怒りで髪をかきむしった後に笑う演技。監督に“指先にすべての怒りを込めて”と言われたけれど、どうしても頭皮マッサージみたいになってしまう。笑うときは“ヨダレをたらすくらいの勢いで”と指摘され、テストではできても本番ではダメだった。でも監督からは“ヨダレはおまけだから”と、無事にOKになりました。何度やってもOKが出なかったのは、怒りに燃える重田が歩いていくシーン。口を真一文字に結び、復讐に燃えているけれど、目はとろんとして怒りを抑え込んでいるというのができない!あまりの難しさに、“次の回で、いっそ重田を殺してくれないかな?”と思うほどでした。そんな難しさも含めて、演じることは面白いです。気は早いけれど、重田が好評で、またドラマ出演の依頼が来たら、ぜひお受けしたい!」演技に邁進する日々で、新しい習慣ができた。「報道は、笑ってはいけない、泣いてはいけないという縛りがあるんです。笑っていいのは、スポーツや天気、やわらかい街ネタぐらい。ドラマでは喜怒哀楽の表現がありますから、“今日は激高するシーンだから、こんな顔でいいかな?”と役作りのために鏡を見る機会が増えました」■しゃべりの達人が長ゼリフにつまづく局アナ時代はプロレス実況で鳴らし、報道キャスター時代は、原稿もプロンプターも見ずにニュースを伝えてきたという古舘の得意技は、即興。“重田を実況して”の週刊女性の無茶ぶりには、囲みコラムの内容をスラスラ。「僕はMっ気があるから、無茶ぶり好きですよ(笑)。自分の言葉でなら、いくらでもしゃべれますが、ドラマのセリフは、一字一句、変えてはいけない。先日の撮影では長ゼリフにしゃべりづらい箇所があって、何度もそこでつまずき焦りました。その焦っている自分を俯瞰している自分がいることにも驚き、さらに焦る。しかも、しゃべりづらい箇所がもうひとつあったので、はさみうちのようになって、気持ちいいくらい(セリフが)出てこなかったです(笑)」試練がありながらも撮影は快調で、共演者とはこんなエピソードも。「伊丹役の尾上菊之助さんとご一緒することが多いんですが、とてもまじめな方です。冗談を言っても“とんでもないことでございます、一生懸命やらせていただきます”と。阿部さんも面白い方です。以前、僕が司会をしていたトーク番組に出演されたことをまったく覚えていない。説明しても納得せず、噛み合わない。今回が初対面だと思っているんです。安田顕さんからは“この人(阿部)は忘れるんですよ”と言われました。俳優さんは自分以外の誰かを演じ、終わったら全部捨て去って、まっさらな状態にして、新たな役柄に入っていくんでしょうかね」連日の撮影を乗り切るためサプリメントやチアシードなどのスーパーフードで体調管理を心がけている。「良薬、口に苦しっていうでしょう?スーパーフードはおいしいと思わない。嫌いなバルサミコ酢をかけてサラダにして、まずくして食べています。おいしくないから身体にいいと思って食べるのが好きです(笑)」しゃべりの達人とはひと味違う俳優・古舘の怪演ぶりにもご注目を!■“重田&ドラマの見どころ”を実況!「さあ、この重田という男はかなり悪辣な手段、メソッドによりまして、人々を追い込んでいく、大企業を丸飲みしようという魂胆でありますが、ただ悪いだけではありません。悪の中に善があります。人には善の中に悪が潜んでいる。あの親鸞聖人が悪人正機説で“善人なおもて往生をとぐ。いわんや悪人をや”と語ったように、善と悪は表裏一体であります。いったい重田を貫いている悲しみとは何なのか、怒りの源泉とは何なのか。これを見るだけで楽しい『下町ロケット』であります。さらに全体を覆っているのはモノづくり大国日本。加工大国日本といわれている時代にありまして、悠久の時が流れて今やグローバリズムの経済となりまして、モノづくりに執念を燃やすというのはいいことなのか。モノづくりに酔いしれていたのは、高度経済成長の時代だけだったのか、そんな疑問符に対して人工知能、あるいはAI搭載型のロボットが労働のかわりをやるというこの時代にありまして、はたして人間の情け、涙とは?モノづくりのエンジニアの執念とは?その素晴らしい人間性と、私の扮する重田の悪辣ぶりが混然一体と、マーブル状になるところが妙味であります」
2018年12月02日