女優の有村架純が5月23日(月)、都内で行われた『夏美のホタル』の完成披露試写会に出席。廣木隆一監督と『ストロボ・エッジ』以来のタッグを組み、「廣木さんや共演者の皆さんの愛情に包まれたような現場だった」と笑みを浮かべていた。写真家になる将来の夢と、進むべき道に思い悩む主人公・夏美(有村さん)が、父の形見のバイクで思い出の地を旅し、地元の人々や豊かな自然、大地に育まれた食に触れながら、心を解きほぐしていく姿を瑞々しく描く。映画化が決定する前から、原作のファンだったという有村さんは「台本を読み、原作の感動がよみがえりました。親子の絆や人と人のつながりがすごく心に刺さって、涙が出てしまった」と感動を新たにした様子。千葉県・鴨川市でのロケは「夏休みを過ごしているような感覚」だったそうで、「とっても優しい作品に仕上がった」と満足そうな表情だった。完成披露試写会には有村さんをはじめ、廣木監督、共演する工藤阿須加、小林薫、光石研、吉行和子、原作者の森沢明夫氏が出席。豪華なキャスティングについて、森沢氏は「皆さんの名前を見て、『いい映画になると決まったな』とプロデューサーとハイタッチしたくなった」とふり返り、「原作者なのに、2回見て、2回泣いてしまった」と太鼓判を押した。また、夏美の恋人を演じた工藤さんは、初の廣木組に「不安があった」と告白。実際、とあるシーンで「何度も何度もテイクを重ねることになり、永遠に終わらないんじゃないかと思った」というが、「その分、廣木さんがOK出してくれたものを信じることができた。いまの僕が持っているものを引き出してもらい、感謝しかない」としみじみ語っていた。『夏美のホタル』は6月11日(土)から全国公開。(text:cinemacafe.net)
2016年05月23日女優の小雪が、5月28日(21:00~23:06)に放送されるテレビ朝日系スペシャルドラマ『ゴールドウーマン』で、第3子出産後初めてのドラマ主演を果たす。原作は、芦崎笙氏の小説『スコールの夜』。小雪が演じる主人公は、帝都銀行でがむしゃらに働くも、出世と引き換えに子会社の清算=200人のリストラを指示される38歳の女性総合職員・吉沢環だ。逆風が吹き荒れる中、彼女は清算劇に隠された真実にたどり着き、「自分は利用されただけなのか」と苦悩しながらも、「それなら"鬼"になってやる」と派閥争いに終始する男たちに、挑戦状をたたきつけていく。このドラマには、環の先輩で最大のライバル・矢島舞役として、小雪と初共演となる鈴木保奈美も出演。敵か味方かわからないやり手の舞は、環と静かなバトルを繰り広げる。小雪は、自身の役柄について「思ったとおりにまっすぐ突き進むタイプ」と説明。今回、鈴木との共演を楽しみにしていたそうで、「(鈴木が出演した1991年の『東京ラブストーリー』の)あのときのままお変わりなくいらっしゃるので、まるで自分が夢の中にいるような、ちょっと変な感覚」と喜び、笑みを浮かべる。さらに、「環にとって、舞はその背中を指針にしてきた憧れの先輩ですが、それは私の保奈美さんへの思いと同じ」とし、「保奈美さん独特の雰囲気、透明感、声を肌で感じることができて、今回の撮影ではとても癒やされています!」とうれしそうに報告している。対する鈴木は、舞の心情を「おそらく、後輩の環のことがすごく好きで、ちょっとちょっかいを出したい気持ちもあるんじゃないかな」と推測。その部分は、自身にも共通しており、現場では小雪を「見つめちゃって…(笑)」いるという。また、小雪の印象について、「意外とせっかちかも!? 落ち着いていながらも、物事をサササッと進めていくタイプかなと思いました」と、新たな気付きを語った。2人に加え、村上弘明、駿河太郎、伊武雅刀、六角精児、矢野浩二、MEGUMI、山本學、吉行和子らが出演。男性音楽グループ・SOLIDEMOの「Ride on」がエンディングテーマとなる。(C)テレビ朝日
2016年04月26日「津軽百年食堂」「ふしぎな岬の物語」などの著者・森沢明夫の同名小説を原作に、主演・有村架純×監督・廣木隆一と『ストロボ・エッジ』以来のタッグを組んだ『夏美のホタル』。この度、シンガー・Uruが歌う本作の主題歌が入った予告編が到着。併せて本ビジュアルも解禁された。写真家になる将来の夢と恋人の慎吾(工藤阿須加)との関係に悩んでいた夏美(有村架純)は父の形見のバイクで思い出の森へ向かう。そこで小さな商店を営んでいる、通称・地蔵さん(光石研)とヤスばあさん(吉行和子)親子に出会い、居候することに。地蔵さんの友人・雲月(小林薫)の不遜な態度を腹立たしく思いながらも、地元の子どもたちと触れ合い、自然に囲まれた地元の食を楽しみ、穏やかに過ごしていた。しかしある日、地蔵さんが別れた家族との間に埋められない溝を抱え、長い間苦しんでいることを知る。親子、夫婦、家族、友達。誰かを大切に想う事が、夏美の心を少しづつ癒していく。まるでホタルの淡い灯火のように――。大学生活最後の夏、将来の夢と進むべき道に思い悩む夏美が導かれるように向かったのは、父と過ごした思い出の場所。そこで出会った人たちとの交わりから、それぞれの人生が動き出し、心が解きほぐされていく物語だ。そんな本作に挑むのは、『ストロボ・エッジ』で話題を呼び、5月に公開を控える『オオカミ少女と黒王子』も手掛ける廣木監督。そして主人公・夏美役には有村さんが好演し、廣木監督との再タッグが実現した。そして主人公・夏美役には有村さんが好演し、廣木監督との再タッグが実現。そのほか、工藤阿須加、淵上泰史、村上虹郎、小林薫、光石研らも顔を揃えた。今回完成したのは、素顔をほとんど見せないモノトーンに統一された映像と、透き通る声が「YouTube」で注目されているシンガー・Uruさんのデビュー曲「星の中の君」が挿入された予告編。夏の美しい風景と共に、楽曲が本作に彩りを加えている。「YouTube」で数多くの動画をアップしていたUruさんは、カバー曲に加えてオリジナル曲もアップしており、初のオリジナル曲として公開していた「星の中の君」 が、映画関係者の耳に留まり、今回異例の主題歌抜擢となった。主題歌に抜擢されたUruさんは「『星の中の君』が、『夏美のホタル』という素晴らしい作品に主題歌として起用していただけることを本当に光栄に思っています」と喜びを語り、「人と人との関わりの中で感じることのできる愛や気付き、受け継がれた一つ一つの命が繋がった、『今』を生きているという尊さを感じさせてくれる作品だと思いました」と本作についてもコメントした。また楽曲を聞いた有村さんも「Uruさんの歌声は人と人とを繋げてくれる力のある歌声だと思いました」と話し、「作品自体も、心に響くものが詰まってる作品です。親心、子心、普段見落としてしまいがちな身近な人の小さな優しさという作品のメッセージが、Uruさんの歌声に乗って伝わってくれたらいいなと思います」と映画とぴったりな楽曲だと語っている。『夏美のホタル』は6月11日(土)より全国にて公開。(cinemacafe.net)
2016年04月22日映画『家族はつらいよ』公開を記念して、主演の橋爪功、吉行和子が3月20日(日)、撮影が行われた東急田園都市線沿いの映画館での舞台挨拶を実施。交通混雑もあって、電車で移動し、撮影の思い出や山田洋次監督の演出について語った。二子玉川の109シネマズでの舞台挨拶を前に、南町田でも舞台挨拶を行なったが、橋爪さんは、南町田の映画館に車で向かう途中、渋滞に巻き込まれたそうで、途中で車を降りて、電車で映画館へ。さらに、南町田から二子玉川へもそのまま、東急田園都市線で移動してきたそう。春の日差しの中での電車での移動に橋爪さんは「いいもんですね(笑)。ハイキング気分でウキウキしながら来ました」と語る。吉行さんも「シルバーシートに座ってきました(笑)」とニッコリ。2人が夫婦を演じるのは、本作で5作目。山田監督作品では、『東京家族』でも夫婦を演じたが、今回の夫に熟年離婚を切り出す妻の役について吉行さんは「『東京家族』では2歩も3歩も下がって夫に付き従う妻でしたが、今回は思いの丈を言うので、ストレス解消になりました」と楽しそうに明かす。改めて、お互いの素敵な部分について尋ねると、吉行さんは「橋爪さんはいまだに謎の男なんです(笑)。これって素敵なことです。慣れてツーカーなところもありますが、分からないところもたくさんあります」と長い付き合いの中でも橋爪さんがなおも謎に包まれていると語る。さらに「脚がすごくきれいで、すね毛がなくて真っ白なんですよ。あまりに美しいので、『触らせて』と言ってなでました」と意外なチャームポイントを明かす。橋爪さんは「すね毛はありますよ。でもジーパンなどを履くと擦れて(毛が)切れちゃうんです」と照れくさそうに明かし、自身の謎めいた部分についても「秘密主義で絶対に人に自分の心を見せないんです」とニヤリ。吉行さんについては、いきなり本人に「結婚生活は3年?4年でしたっけ?」と直球質問をぶつける。「4年です」との答えを受け「結婚生活4年で、料理も自分でしないから(家に)台所用品がない」と暴露!「ほめてくれるんじゃないの?」と吉行さんは苦笑するが、橋爪さんは「実生活で学ぶよりも想像力なんだなと教えられます。底が割れない女優さんです」と独特の表現で吉行さんを称えていた。撮影の思い出では、シーンによって、山田監督が撮り終えたシーンを丸ごとリテイク(撮り直し)することがあると2人とも苦笑交じりに述懐。橋爪さんは「昼休みの後のこっちに歩いてくる監督の顔を見ると分かるんです。『おい、リテイクだよ…』って(苦笑)」とボヤく。実際、15ページに及ぶ家族会議のシーンは5日間、橋爪さんが次男役の妻夫木聡と犬と散歩するシーンは、3日間にわたって撮影が行われたという。「山田監督に今だから言いたいこと」を問われると吉行さんは「(シーンが)終わったとたんに無表情になるんです。何を考えてるのか分からない。その時間はごく短いのかもしれないけど針のムシロです。悪いにせよ、良いにせよすぐに反応していただけるといいですね」と語る。橋爪さんは「同じく」とうなずき「監督は童顔なんですが、考え事してるとその童顔がすごく不機嫌に見える。何とかしてもらいたいですね。意外と(自宅が)近いところにあるんですが、ピンポンダッシュしてやろうかと思ってます(笑)」と“復讐”を企て、会場は笑いに包まれた。2人は腕を組んで退場するなど、最後まで仲睦まじい様子をうかがわせていた。『家族はつらいよ』は公開中。(text:cinemacafe.net)
2016年03月20日有村架純が廣木隆一監督と『ストロボ・エッジ』以来のタッグを組む最新作『夏美のホタル』が6月11日(土)より公開されることが決定。これに併せて、本作のティザービジュアルと特報映像が解禁となった。写真家になる将来の夢と恋人の慎吾(工藤阿須加)との関係に悩んでいた夏美(有村架純)は父の形見のバイクで思い出の森へ向かう。そこで小さな商店を営んでいる通称・地蔵さん(光石研)とヤスばあさん(吉行和子)親子に出会い、居候することに。地蔵さんの友人・雲月(小林薫)の不遜な態度を腹立たしく思いながらも、地元の子どもたちと触れ合い、自然に囲まれた地元の食を楽しみ、穏やかに過ごしていた。しかしある日、地蔵さんが別れた家族との間に埋められない溝を抱え、長い間苦しんでいることを知る。親子、夫婦、家族、友達。誰かを大切に想う事が、夏美の心を少しづつ癒していく。まるでホタルの淡い灯火のように――。原作は「津軽百年食堂」「ふしぎな岬の物語」などの著者、森沢明夫の同名小説。大学生活最後の夏、将来の夢と進むべき道に思い悩む夏美が導かれるように向かったのは、父と過ごした思い出の場所。そこで出会った人たちとの交わりから、それぞれの人生が動き出し、心が解きほぐされていくというストーリーだ。『ストロボ・エッジ』で話題を呼び、日本映画界の屋台骨を支えるだけでなく国内外問わず注目を集める廣木監督がメガホンを握り、主人公・夏美を「第58回ブルーリボン賞」主演女優賞、「第39回日本アカデミー賞」優秀主演女優賞と新人俳優賞をダブル受賞した有村さんが演じる。そして、夏美と同じように将来への不安を抱える恋人・慎吾役に、『悪の教典』「八重の桜」などに出演する若手実力派としても注目の工藤阿須加、過去に事故で傷を負ってしまった心優しい小さな商店の店主・恵三とその母親・ヤスエ役には、映画業界を支える俳優の光石研と吉行和子、恵三の良き友人で無愛想で偏屈な仏師・雲月を小林薫が演じる。また、今回の発表にあたり有村さんは「この物語は、とても静かな作品です。でもじっくりと親と子の絆や、人と人は必ず繋がって生きているということに改めて気づかせてくれる作品です。それに気づかせてくれるのはやっぱり人で、人を変えられるのは人しかないのかもしれないと感じました。そんな愛情や思いやり、人の真心を持って観て下さる方の心をじんわり、じんわり、満たせたらいいなと思いながら撮影しました」と振り返った。解禁となった映像は、夏の美しい風景と共に、有村さん演じる主人公・夏美が、カメラを持ち河原を歩くシーンから始まる。同時に解禁されたビジュアルと同様、作品の見どころでもある圧倒的な原風景の美しさに、見る人の心をあたたかく豊かにしてくれる映像に仕上がっている。『ストロボ・エッジ』以来のタッグとなる廣木監督と有村さんが、人と人との出会いをテーマに、美しい自然を舞台にどのような物語を紡ぐのか期待が高まる。『夏美のホタル』は6月11日(土)より全国にて公開。(cinemacafe.net)
2016年03月14日名匠・山田洋次監督のもと、2013年の『東京家族』のキャスト8人が再集結し、東京郊外に住む一家を通じて現代の家族の姿を描き出す『家族はつらいよ』。このほど、本作でピアノに初挑戦した“次男”妻夫木聡の劇中写真が、シネマカフェに到着。蒼井優演じる恋人にプロポーズをする直前のシーンであることが明らかとなった。50年以上にわたり、その時代に生きる“家族”を撮り続けてきた山田監督が、『男はつらいよ』シリーズ終了から20年の時を経て、改めていまの“家族”を喜劇で描き出した本作。橋爪功×吉行和子が“離婚危機”に瀕する熟年夫婦を演じ、絶妙なコンビネーションを見せるほか、長男夫婦に西村雅彦×夏川結衣、長女夫婦に中嶋朋子×林家正蔵、次男カップルに妻夫木さん×蒼井さんと、山田監督が「最高のアンサンブル」と太鼓判を押す『東京家族』のキャストが再結集した。今回WEB初公開となったのは、妻夫木さん演じる平田家の次男、庄太が華麗にピアノを弾く姿を収めた劇中写真。平田家に突然降りかかった、まさかの“熟年離婚”騒動をコミカルに描いた本作で、別れの危機に瀕する夫婦の一方、これから夫婦となる若いカップルが、庄太と、蒼井さん演じるその恋人・憲子だ。庄太は、平田家の緩衝材のような存在として、いまだ実家暮らしを続けているピアノ調律師。どこか頼りない彼も、ついに交際を続けていた憲子へのプロポーズを決意する。今回の写真は、その庄太が一世一代のプロポーズをする直前にピアノを演奏するシーンで、仕事先のコンサートホールに憲子を呼びだし、自ら調律したピアノでショパンを弾いた彼は、ずっと言えなかった大切な言葉をこの後、伝えることに…。華麗にピアノを弾く妻夫木さんの演技が光るこの素敵なシーン、実は撮影当初、庄太の職業は“ピアノの調律師”ではなく、なんと“大道具のスタッフ”だったという。衣装合わせや本読みを行ない、庄太の出番が始まる少し前まで撮影が進んでいた最中、山田監督が家族全体のバランスを再考。全ての設定を練り直した結果、庄太の職業が“大道具のスタッフ”から“ピアノの調律師”に変更になった。さらに、ピアノ経験のない妻夫木さんに、「調律の芝居の後に、ショパンのノクターンを少し弾いてもらいたい」と山田監督からまさかのリクエストが。妻夫木さんはその要望に応えるべく、すぐさま現場にピアノを取り寄せ、練習を開始。1か月半の猛特訓の甲斐あって、本番では難しいショパンの演奏を見事に弾きこなしていたという。そんな妻夫木さんの姿に、自ら難しい課題を与えた山田監督も「大したもんだ」と絶賛。彼の役者魂を感じさせるエピソードとなっている。『家族はつらいよ』は全国にて公開中。(text:cinemacafe.net)
2016年03月13日公開初日を迎えた映画『家族はつらいよ』の舞台あいさつが12日、東京・有楽町の丸の内ピカデリーで行われ、山田洋次監督、橋爪功、吉行和子、西村雅彦、夏川結衣、中嶋朋子、林家正蔵、妻夫木聡、蒼井優、中村鷹之資、徳永ゆうきが出席した。公開初日の上映後に行われた舞台あいさつに、山田洋次監督をはじめキャスト陣が勢揃い。山田監督は「5年前の今頃は撮影所にいて『東京家族』の準備に大わらわだったんですが、地震が起こって恐ろしい福島原発のメルトダウンになり、クランクインどころではありませんでした。あれから5年経ちましたが、翌年に完成した『東京家族』のメンバーとまた仕事が出来ないかと思って今度は喜劇を作りました。『男はつらいよ』を27年間作ってきましたが、『男はつらいよ』も8人。この8人で程よいアンサンブルが演奏することができました」と作品の出来には自信を見せた。妻夫木演じる庄太の妻・憲子役の蒼井も「この映画が大好きです。家族で笑いながら見られる作品って、ここ何年もなかったような気がして、家族で楽しく過ごせる時間を提供できるのではないかと思っていました」と胸を張った。さらに、「今日はお友達やご夫婦と一緒に来ていただいていると思いますが、今度は別の家族と。別の家族?」と発言して、会場がどよめくも、「何となく分かりますよね? ご夫婦で来ていらっしゃる方は今度はお子さんや親御さんと、ということです!」と言い直してホッとした表情を見せた。3月14日のホワイトデーが近づいているということで、舞台あいさつ中に、橋爪、西村、林家、妻夫木の男性陣が、劇中で妻・恋人役のキャストに花束を贈呈。妻夫木は「優ちゃんって、『東京家族』でもそうだったんですが、『家族はつらいよ』でも黄色い衣装が多くて、その黄色が似合うんです。ピュアというか、太陽みたいな人なので、みんなの太陽の存在でいてください」と話して蒼井に黄色いラナンキュラスを手渡すと、蒼井は「ピュアって白じゃないの?」と指摘するも笑顔だった。
2016年03月12日山田洋次監督が3月12日に、東京・丸の内ピカデリーで行われた『家族はつらいよ』の初日舞台あいさつに登壇した。熟年離婚をテーマに、20年ぶりに本格的な喜劇に取り組んだ家族ドラマ。「最近が映画館も、日本人全体もおとなしい。昔は笑い声や野次も飛んでいた。今は上映前に『お静かに』なんてCMも流れますが、ぜひ遠慮なく笑ったり、隣と話したりしながら楽しんでいただければ」とアピールした。『家族はつらいよ』初日舞台あいさつ/その他の写真長年連れ添った夫婦に突然、沸き起こった熟年離婚の危機に、家族が巻き込まれる。山田監督が13年に発表した『東京家族』のキャストが再集結しており、舞台あいさつには橋爪功、吉行和子、西村雅彦、夏川結衣、中嶋朋子、林家正蔵、妻夫木聡、蒼井優、中村鷹之資、徳永ゆうきが駆けつけた。ホワイトデーを前に、舞台あいさつでは、橋爪、西村、妻夫木ら男性陣が、妻や恋人を演じた女優陣に感謝の花束を贈る場面も。橋爪が、吉行に“永遠の愛”を花言葉にもつチューリップを手渡し、「永遠の愛、といえば私にとっては、吉行さんしかいない」と照れ笑い浮かべると、当の吉行は「本当に口がうまいんだから(笑)。でも、やっぱり言葉はうれしい。心にしまっていては、気持ちも分かりませんから」と劇中のおしどり夫婦ぶりを披露。客席は温かな拍手に包まれた。妻夫木は、蒼井に黄色いラナンキュラスを贈り、「花言葉は晴れやかな魅力。僕にとっては、太陽のような人だし、前回も今回も黄色い衣装が印象的だったから」。このコメントに、山田洋次監督は「幸せの黄色い女だな」と自身の代表作をもじり、若きカップルに目を細めた。『家族はつらいよ』公開中取材・文・写真:内田 涼
2016年03月12日山田洋次監督が約20年ぶりに喜劇に挑んだ『家族はつらいよ』の初日舞台挨拶が3月12日(土)、都内で行われ、山田監督をはじめ、橋爪功、吉行和子、西村雅彦、夏川結衣、中嶋朋子、林家正蔵、妻夫木聡、蒼井優、中村鷹之資、徳永ゆうきが登壇した。熟年離婚のピンチに直面したある家族が織りなす悲喜こもごもを、山田監督が2013年に発表した『東京家族』と同じキャスティングで描く本作。山田監督は「前回、みんなが仲良くなり、ある種の心地よい協和音が生まれた。せっかくのアンサンブルが、(『東京家族』だけで)終わってしまうのは、もったいない。スタッフも含めた家族のような絆が、スクリーンから伝われば」と挨拶し、「最近は、映画館がおとなしい。上映前に『お静かに』なんてCMが流れますけど、遠慮なく笑って、しゃべって見てください」とアピールした。この日は俳優陣が、妻や恋人を演じた女優陣に花束のプレゼント。橋爪さんは、吉行さんにチューリップを贈り「花言葉は永遠の愛。僕の妻といえば、吉行さんしかいませんから」と思わず照れ笑い。一方、吉行さんは「もう、本当に口がうまいんだから。でも、やっぱり言葉はうれしいですね。心にしまっていたんじゃ、気持ちはわからないから」と喜んでいた。また、妻夫木さんは、蒼井さんに“晴れやかな魅力”の花言葉をもつ黄色いラナンキュラスを渡し、「優ちゃんは、前回も今回も黄色い衣装を着ていたから。僕にとっては、太陽のような人だし、ピュアな印象もある」。この発言に、蒼井さんは「ピュアなら白じゃない?」とすかさず、ツッコミを入れ、劇中同様の息ピッタリ。山田監督は「幸せの黄色い女」と目を細めていた。『家族はつらいよ』は公開中。(text:cinemacafe.net)
2016年03月12日昨年放送された「黒い画集-草-」の3人トリオ、村上弘明、剛力彩芽、陣内孝則をメインキャストに迎え、松本清張の本格医療サスペンスを描く「喪失の儀礼」。この度放送日を間近に控えた本作から、主要キャストの3人に加え、新たに石黒賢、吉行和子、笛木優子ら共演者が発表された。静岡県警の大塚京介(村上弘明)と新人の田村美咲(剛力彩芽)は、中伊豆の温泉旅館で起きた住田友好殺害事件を追っていた。同じ頃、東京・深大寺の公園で香原順治郎の遺体が発見され、かつて大塚と合同捜査でコンビを組んだ変わり者・警視庁の須田浩平(陣内孝則)が捜査を開始。被害者はいずれも医師で同じ医療セミナーに参加していた。しかも殺害方法は似たような残虐な手口。やがて二つの事件は一つの線となり…。変わり者と称される刑事2人がたどり着いた真実とは!?昨年3月に開局50周年記念特別企画として放送された「松本清張黒い画集-草-」にも出演し、再び本作での共演が実現した村上さん、剛力さん、陣内さん。本作では、捜査で気になることがあると、とことん調べたくなる風変わりな静岡県警の警部補・大塚役を村上さん、同じく静岡県警の大塚の後輩新人刑事・美咲役を剛力さん、そして過去に大塚ともコンビを組んだことのある警視庁捜査一課の刑事・須田役を陣内さんが演じる。そして今回新たに決定したキャストには、「光栄医療」販売部係長の小池邦彦役に「火曜サスペンス劇場」「月曜ミステリー劇場」などサスペンスドラマにも多く出演する石黒さん。伊豆で殺され遺体となって発見される住田友好役に「松本清張没後20年特別企画・留守宅の事件」に出演していた野村宏伸。香原病院の院長・香原順治郎役に高杉亘。住田に俳句を評価されていた女性萩原和枝役に吉行さん。和枝の長男・雄一役に長谷川朝晴。その妻・美奈子役に笛木さんが出演。そのほか黒沢あすか、金子昇、春田純一、寺田農ら豪華俳優陣が勢ぞろいした。医師と医療機器メーカーの荒廃した癒着と、意外な愛憎関係がもたらした連続殺人事件を重厚に描いた本格医療サスペンス。 謎解きはもちろん、松本清張作品ならではの一筋縄ではいかないクセのある役どころを演じる豪華共演者たちの演技にも期待がかかる。松本清張特別企画「喪失の儀礼」は3月30日(水)21時~放送。(cinemacafe.net)
2016年03月03日山田洋次監督待望の喜劇作品『家族はつらいよ』公開直前イベントが3月3日(木)、ザ・プレイス・オブ・トーキョーで行われ、出演する橋爪功、吉行和子、西村雅彦、夏川結衣、中嶋朋子、林家正蔵、妻夫木聡、蒼井優などのキャスト総勢8名と山田監督が和気あいあいと出席した。『家族はつらいよ』は、結婚50年を迎えようとする夫婦の夫が、妻にほしいものを尋ねると「離婚届」と答えられるところから始まる物語。突然の“熟年離婚騒動”に大慌てする子供たちが離婚を阻止しようと家族会議を開くも、結果、全員の不満があちらこちらから沸き起こる騒動へと発展する。この日は、劇中で橋爪さんらが演じる平田家の金婚式に模したイベントとなった。橋爪さん、吉行さんは文字通り長年夫婦役として活躍をしてきた。1作目『お日柄もよくご愁傷さま』(1996年)から始まり『大安に仏滅!?』(1998年)、『東京家族』(2013)、『小さいおうち』(2014年)と重ね、本作で5作目の共演となった。フラワーシャワーの中、バージンロードを笑顔で歩いた橋爪さんは、「吉行さんに感謝しています。次回あなたのところに夫婦役がきたら必ず亭主は私にしてください」と愛情表現を送るも、吉行さんに「なんか怖いですね、言葉に裏があるような気がして(笑)」と冗談で返され、仲睦まじく微笑み合っていた。イベントでは、夫婦円満ボックスと名付けられたボックスに不満と感謝という2種類のボールが入っており、出演者がボールを引き当てる催しも行われた。不満ボールを引き当てた妻夫木さんは、「『家族はつらいよ』でも『東京家族』でもそうだったんですけど、舞台挨拶の順番がとっても不利なんですけど(笑)。ドカンと笑いが起こったお兄さん方の後にくるから、いつもそれが不満です」と、芸達者な西村さんや林家さんをチラリ。二人は起立して「いやいや」とさらに笑いをとろうとし、「次回は監督の次にします」とMCに告げられると「それもそれで、ちょっと(笑)」と、妻夫木さんも大きな笑みを見せていた。『家族はつらいよ』は3月12日(土)より全国にて公開。(cinamacafe.net)
2016年03月03日卒業、入学、就職、転職…出会いと別れが交差する、これからの季節。とくに今年の春は、世界を代表する名監督と名女優のコンビが贈る“家族”の出会いと別れを描く映画が続々とミニシアターに登場。アカデミー賞常連のメリル・ストリープ、日本の名匠・山田洋次監督、イタリアの巨匠ナンニ・モレッティ…国は違えども世界共通の普遍のテーマ“家族”を描く、この春の3作品をピックアップした。まず、『息子の部屋』『ローマ法王の休日』などで知られるナンニ・モレッティ監督の『母よ、』。恋人や年ごろの娘との関係に悩みながら、新作映画の撮影も上手くいかない女性映画監督のマルゲリータ。アメリカから迎えた人気俳優バリー(ジョン・タトゥーロ)は自己主張が強い割に、撮影となるとどうもイマイチ。そんな折、入院中の母の余命宣告を受けたマルゲリータは、母として、娘として、一人の女性として苦悩の上に立たされる…。カンヌ、ヴェネチア、ベルリンの世界3大映画祭を制覇しているモレッティの最新作は、仕事と家庭で悩みを抱える働く女性を主人公に母との別れを描き、2015年カンヌ国際映画祭コンペディション部門「エキュメニカル審査員賞」を受賞。主演を務めるのは、『はじまりは5つ星ホテルから』の名女優マルゲリータ・ブイ。母アーダ役を務めるのは『フォンターナ広場 イタリアの陰謀』のジュリア・ラッツァリーニ。本作は前作『ローマ法王の休日』撮影中に母を亡くしたモレッティ監督の体験が投影された自叙伝的作品となっており、自身もマルゲリータの兄役で出演。余命わずかの母と娘の交流は観る者の心を締め付け、やがて静かな感動の余韻が広がる傑作となっている。また、大女優メリル・ストリープが実娘メイミー・ガマーと母娘役で初共演を果たすことでも話題の『幸せをつかむ歌』(3月5日公開)で監督を務めるのは、『羊たちの沈黙』でアカデミー賞およびベルリン国際映画祭の「監督賞」を受賞したジョナサン・デミ。ロックバンド「リッキー&ザ・フラッシュ」のボーカルのリッキーは、若かりしころ、自分の夢を追いかけるために家族を捨てた。だが、結婚に失敗した傷心の娘のため、家族の元に“何十年ぶり”に戻ることに。かつて手放した子どもたちとの関係を修復しようとするリッキーの奮闘を、時に可笑しく、時に切なく描いた家族ドラマ。『イントゥ・ザ・ウッズ』の魔女役でも歌声を響かせ、アカデミー賞やゴールデン・グローブ賞にノミネートされたメリルが、今作ではエレキギターを手に「U2」からレディー・ガガまで数々の名曲を生歌で披露。家族を捨てた母と、母と夫にも捨てられ、愛を失った娘。すれ違う親子の関係に注目だ。そして、日本が誇る名匠・山田洋次監督が、『男はつらいよ』シリーズ終了から約20年ぶりに手がけた家族喜劇が『家族はつらいよ』(3月12日公開)。橋爪功&吉行和子、妻夫木聡&蒼井優、西村雅彦&夏川結衣、林家正蔵&中嶋朋子と、2013年の『東京家族』で一家を演じた豪華キャストが再集結した。結婚50年を目前に控えた平田夫妻。たまには妻(吉行さん)に誕生日のプレゼントでも買ってやろうかと夫(橋爪さん)が欲しいものを聞いてみると、妻の答えはなんと…「離婚届」!一家に突然降りかかる、まさかの“熟年離婚”騒動に、子どもたちは大慌て。すぐに家族会議が開かれるが、それぞれが抱えてきた不満が噴出し…。3つの家族がスクリーンを彩る今春、映画を通して自身の家族と向き合ってみては?『母よ、』は3月12日(土)よりBunkamuraル・シネマ、新宿シネマカリテほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2016年02月25日国民的映画『男はつらいよ』シリーズ終了から20年、50年以上にわたり“家族”をテーマに撮り続けてきた山田洋次監督の最新作『家族はつらいよ』。橋爪功と吉行和子の“離婚危機”をきっかけに妻夫木聡、林家正蔵らが繰り広げる“家族会議”の撮影の裏側が明らかになるメイキング写真が解禁された。結婚50年を迎えようとする夫婦。たまには妻に誕生日のプレゼントでも買ってやろうかと夫が欲しいものを聞いてみると、妻の答えはなんと…離婚届!一家に突然降りかかる、まさかの“熟年離婚”騒動に、子どもたちは大慌て。さらに、離婚騒動を解決しようと開かれた家族会議では、全員の不満があちらこちらから噴出して――?橋爪さんと吉行さんが“離婚危機”に瀕する熟年夫婦を演じ、長男夫婦に西村雅彦と夏川結衣、長女夫婦に中嶋朋子と林家さん、次男カップルを妻夫木さんと蒼井優が務め、『東京家族』のキャスト8人が再び集結した本作。今回解禁された写真は、劇中一番の見どころとなる“家族会議”の緊張感漂う撮影の裏側を収めたメイキング写真。山田監督作品では1カット1カットを丁寧に撮影していくため、一日に台本1ページ、あるいは1カットだけしか進まないということも珍しくない中、この家族会議のシーンは台本15ページにも渡っており、山田組にとっては近年例のない分量だったよう。さらにこのシーンには、妻夫木さん演じる次男・庄太が蒼井さん演じる恋人の憲子を家族に紹介したり、吉行さん演じる富子が橋爪さん演じる夫・周造への不満を長台詞で語ったり、それにつられて兄妹・夫婦間でも不満が噴出し始め喧嘩になったりと、いくつもの見せ場が用意されている。監督は「橋爪さん、この台詞のときに笑ってくれませんか、で、夏川君は橋爪さんを睨む」「ちょっと待て!西村君、バランスボールにもたれるとどうなりますか」など、このシーンをより楽しくするために次々とアイデアを出していき、台詞ひとつひとつの抑揚や言い方を自ら言い立てて直していった。先日行なわれた完成報告記者会でも、撮影中の様子について妻夫木さんは「人間の普段の生活で起こりうる笑い、そういう喜劇ほど真剣に厳しく作らなくてはいけないんだと思いました」と話し、また蒼井さんは「喜劇ってこんなに厳しいなかで紡がれていくんだと、相当な緊張感の中で撮影に望んでいます。“家族”のみんなで励ましあいながら撮影の日々を過ごしています」とそれぞれ話しており、監督の喜劇に対する熱意とそれに全力で応えようとするキャスト達の想いが伝わってくる。そんな緊張感漂う現場だったが、一方で長男・幸之助役の西村さんがバランスボールからずり落ちるという演出には、ほかのキャストやスタッフも思わず吹き出しそうに。皆が必至で堪える中、「ハハハ」と声を出して笑ったのは山田監督で、それと同時に張り詰めていた現場の空気が変わり、セットが笑いに包まれたそう。また監督は「人間のおかしさを正直に伝え、“愚かなのは俺だけじゃないんだ”と笑い、またちょっと悲しくなる。『男はつらいよ』もそうだし、僕にとって喜劇とはそういうものだ」と語り、5日間かけて撮り上げたという家族会議のシーンは、等身大の“家族”の姿に誰もが思わず共感してしまうそんな一幕に仕上がっている。『家族はつらいよ』は3月12日(土)より全国にて公開。(cinemacafe.net)
2016年02月18日3月12日公開の映画『家族はつらいよ』の完成報告会見が19日、都内で行われ、山田洋次監督、橋爪功、吉行和子、西村雅彦、中嶋朋子、林家正蔵、妻夫木聡、蒼井優が出席した。本作は、2013年公開の『東京家族』で一家を演じた橋爪功、妻夫木聡、蒼井優ら8人のキャストが山田洋次監督のもとに再結集。「また次は、この家族で喜劇がやれたらいいですね」と山田監督と俳優陣の間で交わされた言葉をきっかけに、全く別の家族の今を生きる姿が描かれる。そんな本作の完成報告会見で、山田監督と橋爪功らキャスト陣が約1年ぶりに再会を果たした。山田監督が「久しぶりに皆さんとお会いできて幸せな気分。一昨年の秋に出来上がった作品ですが、ついこの前に出来上がって封切りが迫っている感じで非常にうれしいです」と喜びながら、「観客は大笑いして見てくれると思います」と自信を見せた。そんな本作は熟年離婚を喜劇的に描いているが、その原案を「蒼井優にしたかった」と述べた山田監督は「彼女の知り合いにそういう話があり、その話を聞いて大笑いをしました。そこから始まる映画があるんじゃないかと思いましてね」と明かし、橋爪も「とにかく蒼井優原案ですから。さっき楽屋で蒼井優が『これから私を先生と呼んで』と言っていて、開いた口がふさがりませんでしたよ。これから先生と呼ぶようにします」と話すと、当の蒼井は「私っていうよりも私の友人が原案なので。私は伝えただけで原案ではありません!」と否定するも「じゃあ先生ということで」と満更でもない様子だった。その蒼井は、本作の撮影中に山田監督からなかなかOKがもらえなかったことを告白。「本当に監督からOKをもらうことはハードルが高いんです。やっと超えて戻ってきたら、皆さんと『お疲れ!』と励まし合っていました。あの時間がとても好きでしたね」と振り返り、相手役の妻夫木については「知り合って10年ぐらい経つんですけど、毎回違った形で共演させてもらっていて、改めてその時間を感じました。今回の婚約者同士を演じるにあたり、そんなにプライベートで会う感じではないんですが、知り合っての年月が芝居に生きていることを感じましたね」と話していた。映画『家族はつらいよ』は、3月12日より全国公開。
2016年01月20日山田洋次監督待望の喜劇『家族はつらいよ』の完成報告会見が1月19日(火)、有楽町・朝日スクエアで行われ、山田監督ならびに、キャストの橋爪功、吉行和子、西村雅彦、中嶋朋子、林家正蔵、妻夫木聡、蒼井優が顔を揃えた。撮影以来、本作で出演者が一同に介すのは初めてとなったが、ノリ突っ込みありの仲の良さが見られる爆笑会見となり、最終的に原案のヒントを与えたとされた蒼井さんが「先生」とまつられていた。『家族はつらいよ』は、2013年に公開された映画『東京家族』の家族8名による、「この家族で喜劇をつくりたい」という山田監督の願いで実現した作品。結婚50年を迎えようとする夫婦の熟年離婚騒動を、子どもたちも含めドタバタで描かれる。今回「熟年離婚」というテーマに向き合った山田監督だが、「蒼井優の知り合いにそういう人がいたと聞きました。『誕生日のお祝いやろうか』って言ったら『離婚届にハンコをちょうだい』って。申し訳ないけど笑ってしまって。そこから映画ができるんじゃないかなと思ったんです。本当は原案・蒼井優にしないといけないんじゃないかな…」と、意外な着想について語った。笑いながら首を横に振って否定していた蒼井さんだったが、橋爪さんも応戦し、「これから私のことを『先生って呼んで』って言ってた」とばらし、山田監督と「そう、先生」と、かわいらしく突っ込まれていた。最初、映画『東京家族』と似たような役柄でオファーされていたという妻夫木さんは、設定が急に変わって戸惑ったことを明かした。「真逆と言ってもいいくらい変わりましたね。脚本読みが終わって、22時ころ携帯が鳴って。何だろうと思ったら山田洋二監督と出て…。『君の役をちょっと変えようと思う』って。こんなびっくりした(着信)のは和田アキ子さん以来です(笑)」と共演者も爆笑させていた。『家族はつらいよ』は3月12日(土)より全国にて公開。(photo / text:Ayako Ishizu)
2016年01月19日第8回WOWOWシナリオ大賞を受賞した川崎クニハルの『双葉荘の友人』が市原隼人主演でドラマ化されることが17日、明らかになった。この作品は、港を望む高台にあるテラスハウス「双葉荘」を舞台に、見えないはずのものが見える主人公(市原)を中心に繰り広げられるロマンティック・ミステリー。市原は「仕事も生活も順調な妻とは裏腹に、人生において目標もなくアイデンティティも持てない夫が、自宅で起こる奇妙(ファンタジー)な体験と共に独特な感情面を包み込む中で、夫として、人として芽生えてゆく温もりを伝えていきます。現場でも、この風変わりな作品の世界観を優しく感じていきたいです」とコメント。2年ぶりとなるテレビドラマ主演に静かに意欲を燃やしている。出演はほかに臼田あさ美、中村倫也、陽月華、中島朋子、中原丈雄、吉行和子。『双葉荘の友人』はWOWOWプライムにて3月19日(土曜 21:00~)放送。
2016年01月18日市原隼人を主演に迎え、第8回WOWOWシナリオ大賞受賞作を映像化する「ドラマW 双葉荘の友人」が3月19日(土)、WOWOWプライムにて放送されることが決定。共演に臼田あさ美、中村倫也、陽月華らを迎え、見えないはずの“幻影”が見える男を演じる。2000年3月。舞台監督の川村正治(市原隼人)と雑誌編集者の妻・美江(臼田あさ美)は、横浜港を望む高台のテラスハウス・双葉荘に移り住む。この家の大家・寺田幸吉(中原丈雄)とその妻・直子(吉行和子)の高飛車な態度は気になったものの、隣の部屋に住む主婦・八井沙季(陽月華)との相性は良く、正治も美江も新生活になじんでいった。そんな中、正治は舞台監督の仕事を退職し、美江の計らいで自宅でのライター業を始めることに。ある朝、美江を送り出した正治は、家の中に不穏な気配を感じる。誰もいないはずの家に人影が…。それは26年前に双葉荘の同じ部屋に住んでいた倉田誠司(中村倫也)という画家の“幻影”だった。驚く正治に反応する倉田。似たような境遇の2人は次第に交友を結ぶようになるが、ある日、正治は幻影の中で信じがたい光景を見てしまう。それは幻か、実際に過去に起きたことなのか?驚くべき真相がやがて明らかになる――。プロ・アマ問わず優れたシナリオ作品を発掘し、脚本家の育成を通じて広く映像文化の発展に貢献することと、その映像化を目的に創設された「WOWOWシナリオ大賞」。今回、2014年の第8回で応募総数482編の中から大賞を受賞した、川崎クニハルの「双葉荘」をドラマ化したのが本作だ。主人公の“幻影”と出会う男・川村を演じるのは、『ホテルコパン』『星ガ丘ワンダーランド』と出演映画も控える市原さん。市原さんは「仕事も生活も順調な妻とは裏腹に、人生において目標もなくアイデンティティも持てない夫が、自宅で起こる奇妙(ファンタジー)な体験とともに独特な感情面を包み込む中で、夫として人として芽生えてゆく温もりを伝えて行きます。現場でも、この風変わりな作品の世界観を優しく感じていきたいです」とコメント。さらに、共演に臼田さん、中村さん、陽月さん、中嶋朋子、中原丈雄、吉行和子と若手からベテランまで多彩なキャストがそろう。監督は、長年、山田洋次監督のもとで助監督を務め、『母と暮せば』『家族はつらいよ』などの山田作品で脚本を担当、『ひまわりと子犬の7日間』では監督と脚本の務めた平松恵美子。定評ある丁寧な人物描写が、本作でも発揮されることになりそうだ。川崎さんが若いころに体験した実話をベースに執筆したという“ロマンティック・ミステリー”が、豪華キャスト&スタッフでどのように映像化されるのか、期待していて。ドラマW「双葉荘の友人」は3月19日(土)21:00よりWOWOWプライムにて放送。(text:cinemacafe.net)
2016年01月18日『男はつらいよ』をはじめ、『おとうと』『母と暮せば』など、50年以上にわたりその時代に生きる“家族”を撮り続けてきた山田洋次監督による、喜劇作品『家族はつらいよ』。このたび橋爪功、西村雅彦、妻夫木聡など豪華キャストが出演することでも話題の本作の予告編が公開された。結婚50年を迎えようとする夫婦。たまには妻に誕生日のプレゼントでも買ってやろうかと夫が欲しいものを聞いてみると、妻の答えはなんと「離婚届」!一家に突然降りかかる、まさかの“熟年離婚”騒動に、子どもたちは大慌て。さらに、離婚騒動を解決しようと開かれた家族会議では、全員の不満があちらこちらから噴出。一家の運命やいかに――。橋爪功×吉行和子が“離婚危機”に瀕する熟年夫婦を演じ、絶妙なコンビネーションを見せるほか、長男夫婦に西村雅彦×夏川結衣、長女夫婦に中嶋朋子×林家正蔵、次男カップルを妻夫木聡×蒼井優が務める本作。「この最高のアンサンブルで、今度は現代の家族を“喜劇”で描きたい」という山田監督の想いの下、 2013年公開『東京家族』のキャスト8人が再び集結した。今回公開された予告編では、「別れたい、離婚したいと仰ってるんだって」という夏川さんが西村さんに相談するシーンから始まり、両親のまさかの“熟年離婚”騒動の解決策を見つけようと奮闘する家族が描かれる。そして、5日間かけて撮影が行われた本作の見せ場となる<家族会議>の全貌が明らかに。「お父さんと一緒にいるのが私のストレスなの」と、優しく穏やかな母・富子が長年抱え続けてきた“本音”を告白するも、「この俺は被害者なんだからな!」と、態度を一向に改めようとしない典型的な頑固親父・周造。はじめは両親が離婚を踏みとどまるよう穏やかに進めようとした<家族会議>でしたが、やがて兄妹やそれぞれの夫婦間でも、不満が噴出しはじめ、事態は思わぬ方向へ。早くも、本編でガタガタと崩れていく家族の滑稽な姿に大笑いの予感がするそんな映像となっている。山田監督に「最高のアンサンブル」と言われたキャスト8名が息の合ったテンポで、撮影スタッフも思わず吹き出す笑いを届ける本作。春の訪れと共に大きな笑いを巻き起こす本作をひと足先に堪能してみて。『家族はつらいよ』は2016年3月12日(土)より全国にて公開(cinemacafe.net)
2015年12月11日『男はつらいよ』を始め、『おとうと』、『母と暮せば』など50年以上にわたりその時代を生きる“家族”を撮り続けてきた山田洋次監督の最新作『家族はつらいよ』。橋爪功、吉行和子、妻夫木聡、蒼井優ら豪華俳優陣の共演で話題の本作のポスタービジュアルが、遂に解禁となった。結婚50年を迎えようとする夫婦。たまには妻に誕生日のプレゼントでも買ってやろうかと夫が欲しいものを聞いてみると、妻の答えはなんと「離婚届」!一家に突然降りかかる、まさかの“熟年離婚”騒動に、子供たちは大慌て。さらに、離婚騒動を解決しようと開かれた家族会議では、全員の不満があちらこちらから噴出。一家の運命やいかに――。1995年の『男はつらいよ』シリーズ終了後、20年ぶりとなる、山田監督の本格的な喜劇映画となる本作では、『東京家族』で“家族”を演じた8人の実力派俳優陣が再び集結している。橋爪さん×吉行さんが“離婚危機”に瀕する熟年夫婦を演じ、絶妙なコンビネーションを見せるほか、長男夫婦に西村雅彦×夏川結衣、長女夫婦に中嶋朋子×林家正蔵、次男カップルを妻夫木さん×蒼井さんが演じる。今回解禁されたポスターは、家に閉じ込められて所狭しと並ぶ一家のコミカルな表情が印象的な一枚。山田監督の想いを受けて、厄介で煩わしくても切り捨てるわけにはいかない家族という関係性をイメージし、その表情は、辛くても、笑って泣いて、喧嘩して、なんとか一つの家で生きていこうと奮闘する姿を象徴したデザインに仕上がっている。山田監督に「最高のアンサンブル」と言われたキャスト8名がどのようなドタバタ劇を繰り広げるのか、想像を駆り立てられるビジュアルとなっている。そして、クスリと笑わせるのは離婚届を口にくわえ苦い表情をした飼い犬・トト。まさに「夫婦喧嘩は犬も食わない」という一家の大騒動が目に浮かぶようだ。また、ポスター下段には『男はつらいよ』を彷彿とさせる思い切った題字があしらわれ、最新喜劇作品への期待の高さを感じさせるポスターとなっている。そして、なんといってもファンをドキリとさせたのは『男はつらいよ』を想起させるそのタイトル。山田監督は、本作の製作にあたって「男であり、女であり、人間であることは、難儀で厄介なことです。でも何とか、生きていかないといけない。そういう意味で、1969年から始まった寅さんシリーズに、『男はつらいよ』というタイトルをつけました。今回、それと全く同じ意味合いで、この映画に『家族はつらいよ』というタイトルをつけました」とタイトルに込めた想いを語り、「家族というのは、厄介で、煩わしくて、無くてもよいと思うこともあるのだけれど、やはり切り捨てるわけにはいかない。そのつらさを何とか切り抜けていかねばならない、そのためにあくせく大騒ぎする。そんな滑稽で不完全な人間を、表現したいと思いました」とテーマの大元である“家族”について語っている。かつて『男はつらいよ』シリーズで日本中に大きな笑いを届けた山田監督。まさに寅さんの精神を受け継いだ本ポスターにさらなる期待が膨らむ。『家族はつらいよ』2016年3月12日(土)より全国にて公開。(cinemacafe.net)
2015年11月30日小津安二郎より5歳年下で、黒澤明より2歳年上、現役最高齢監督として知られ、世界中の映画作家から尊敬を集めながら、今年106歳で逝去した巨匠マノエル・ド・オリヴェイラ監督。101歳のときに発表した作品『アンジェリカの微笑み』が、12月5日(土)より公開される。本作は、世紀の巨匠と呼ばれるオリヴェイラ監督が101歳のときに発表し、日本では長い間、映画ファンから公開が待たれていた、狂おしくも甘美な、かなわぬ恋を描く幻の傑作だ。若くして夭逝した絶世の美女アンジェリカの、最後の写真撮影を依頼された青年イザク。白い死に装束に身を包み花束とともに横たわるその娘にカメラを向けると、娘は突然瞼を開きイザクに微笑みかける。その瞬間、イザクは雷に打たれたように“ひとめ惚れの恋”に落ちてしまった。神秘に満ちた美しすぎる微笑みに心奪われ、昼夜を問わず亡きアンジェリカに想いを馳せるイザク。そしてある晩、イザクの一途な想いに応えるように、この世とあの世の境界を飛び越えてアンジェリカの幻影があらわれる。愛の波動は一瞬にして二つの魂を引き寄せ、すっかりアンジェリカの虜になってしまった青年イザクのてん末は――?1908年12月11日生まれ。現役最高齢監督として国際的に知られたオリヴェイラ監督は、今年4月2日に、惜しまれつつも106歳で永眠した。80歳を超えてからも驚異的なペースで映画を撮り続け、国際映画祭はその新作をこぞって奪い合い、カトリーヌ・ドヌーヴやジャンヌ・モローなど名だたる俳優たちが出演を切望したほど。本作は、オリヴェイラ監督お気に入りの人気ピアニスト、アリア・ジョアン・ピリスが奏でる流麗なショパンのピアノ曲が甘美で優雅な世界を際立たせる、ミステリアスで瑞々しい愛のファンタジー。決して手に入れることができない相手への狂喜のひと目ぼれと、時空を超えた運命の恋に悩む青年の愛のドラマには、日本の各界の巨匠や気鋭の俳優たちからも、絶賛の声が続々と寄せられている。100歳を超え、当然、自らの死も見据えた巨匠が逝く前に描いた本作で描かれる“理想の恋”に、思いを馳せてみて。<以下、著名人コメント(順不同)>■若尾文子(女優)怖いけれど美しい。美しいからこそ怖い。日本の牡丹灯篭や雨月物語に一脈通じるものがあると思う。この映画を観たら、不思議な夢を見られるのではないかしら。■村上淳(俳優)へんてこりんなキャメラ・アングルに痺れ、突き抜けたユーモアにヤラれ、映画に満ち溢れた気持ちでいつも劇場を出て…。ぜひ、劇場で見てください。■奥田瑛二(映画監督)理想の恋がここにあるのかもしれない。現実か幻か?映画創作者の永遠のテーマでもある。オリヴェイラ監督はこの作品でそれを見事に描き出した。■柄本佑(俳優)オリヴェイラは映画を撮ることで性欲を満たしていたのかしら?なんでこんなHなのか?なんでこんな豊かなのか?なんでこんな面白いのか?101歳の頭の中はワカラナイ。ただ大傑作であることはワカリマシタ。■吉行和子(女優)オリヴェイラ監督には惑わされ続けて来ました。まるでアンジェリカのように私を別世界に連れて行ってくれるのです。『アンジェリカの微笑み』は12月5日(土)よりBunkamura ル・シネマほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2015年11月23日女優の武田梨奈と吉行和子、俳優の小林豊、大森研一監督らが16日、東京・都道府県会館で行われた宇和島伊達400年記念映画『海すずめ』(2016年初夏公開)の製作・出演者発表会見に出席した。本作の舞台は、大森監督の故郷である愛媛・宇和島市。故郷への愛を込めたオリジナル脚本をもとに、愛媛の自然を存分に映す。図書館に勤務し、宇和島の街を自転車で走りながら市民の自宅に本を届ける主人公・雀(武田)が、勤務先の同僚(小林)たちと共に、人々とふれあい、成長していく姿が描かれる。発表会見に登壇したのは武田、吉行、小林、大森監督、宇和島伊達家13代当主・伊達宗信氏、宇和島市長の石橋寛久氏の6人と愛媛県ご当地ゆるキャラ"みきゃん"。まず、大森監督が「今月末からクランクインとなります。ご当主との出会いから始まり、愛媛県のみなさんや関係者のご協力を得て」と神妙な面持ちであいさつした。武田は「今日初めてキャストのみなさんと会いました」と明かし、「台本を読んだ時に、愛のあふれた作品になると確信しています。宇和島は初めてですが楽しみにしています」と気合十分。小林は「撮影を終えて帰る頃には宇和島っ子になれるよう頑張りたいと思います。みかんを食べまくって、お肌プルプルで帰れれば」と明るく語った。パティシエの特技も持つ小林。「宇和島でオリジナルのレシピを考えたい」と映画とは異なる話題で会場の笑いを誘う。「みかんを食べすぎて手が黄色くならないようにしようと、武田さんと話していました!」と発言すると、すかさず大森監督から「そこはプロとして、よろしくお願いしますよ」とツッコミが。物語のキーパーソンとなる老人・トメを演じる吉行は「本当に良いお話で、記念すべき年にすてきな作品に出れてうれしい。楽しんで役に臨みたいと思います」と意欲的。続けて、「私が演じるのはおばあちゃんなんだけど、トメさんが恋をする頃には私は恋をできる年齢ではなかったことだけはお伝えしておかなければ…」と、ベテラン女優ならではの余裕の言葉で会場を和ませた。そんな吉行と初共演となる武田は「吸収したいことだらけで、すごく緊張しています。今も手汗が…」とタジタジな様子だった。石橋氏は「仙台伊達政宗の長男・秀宗が宇和島に入り、宇和島伊達藩を400年前に作りました。今年が記念すべき400年目となり、市をあげて400年祭を行っております」と宇和島の歴史と現況に触れ、「そんな記念すべき年に映画製作を行えるのは、うれしい限りでございます」と歓喜。製作のきっかけとなった13代当主の伊達氏は「西の伊達ここにありと全国に宇和島の良さを発信できればと思います」と誇らしげに口にした。昨年、セゾンカードのCMで披露した"頭突き瓦割り"で多くの人に知られる存在となった武田。この日は頭ではなく、正拳突きで板を豪快に割って見せ、会見場は大盛り上がり。空手有段者の実力を目の当たりにした共演者も驚いていた。
2015年09月17日山田洋次監督にとって『男はつらいよ』以来、約20年ぶりの本格的喜劇映画となる『家族はつらいよ』(2016年3月12日公開)で、制作サイドが「挑戦のシーン」と語る場面の写真が6日、公開された。本作では、『東京家族』(2013年)で一家を演じた橋爪功、妻夫木聡、蒼井優ら8人のキャスト出演。「また次は、この家族で喜劇がやれたらいいですね」と山田監督と俳優陣の間で交わされた言葉をきっかけに再結集し、全く別の家族の今を生きる姿が描かれる。今回公開された場面写真は「家族会議」のシーンで、橋爪功と吉行和子の熟年夫婦と長男の妻(夏川結衣)、長女の夫(林家正蔵)、妻夫木聡と蒼井優の次男カップルが一堂に会している。この約20分にも及んだ長尺のシーンについて、制作サイドは「喜怒哀楽すべてが詰め込まれた挑戦のシーン」と説明。山田監督の「鋭い演出」により、5日間をかけて撮影されたという。結婚50年を迎えようとする夫婦を突如襲った離婚の危機。まさかの"熟年離婚"騒動に、子どもたちは大慌て。さらに、この騒動をきっかけに開かれた家族会議では全員の不満があちらこちらから噴出。果たしてこの家族はどうなってしまうのか。(C)2016「家族はつらいよ」製作委員会
2015年03月06日山田洋次監督が手かげる新作喜劇映画『家族はつらいよ』が来年3月12日(土)に公開されることが決定した。今年12月には『母と暮せば』の公開も決定しており、山田監督の新作が連続で公開されることになった。その他の画像『家族はつらいよ』は、結婚50年を迎えようとする夫婦を中心とした家族の物語。突然、持ち上がった“熟年離婚”の話に大慌てする家族の姿が描かれる。『東京家族』で“家族”を演じた橋爪功、吉行和子、西村雅彦、夏川結衣、中嶋朋子、林家正蔵、妻夫木聡、蒼井優が再集結する。本作は山田洋次監督が描く待望の喜劇映画で、吉永小百合が出演する『母と暮せば』は戦後70年、松竹120周年を記念して製作された感動ドラマになる。制作と配給を手がける松竹は“冬は泣いて、春は笑う”のコピーで、山田監督の新作連続公開をPRしていく。『母と暮せば』12月12日(土)全国ロードショー『家族はつらいよ』2016年3月12日(土)全国ロードショー
2015年03月06日日本を代表する監督・山田洋次が、1995年の『男はつらいよ』シリーズ終了後20年ぶりに、本格的な喜劇映画を製作した『家族はつらいよ』。この度、本作の公開が2016年3月12日(土)に決定。併せて橋爪功、吉行和子、妻夫木聡、蒼井優らの“家族写真”が公開となった。結婚50年を迎えようとする夫婦。たまには妻に誕生日のプレゼントでも買ってやろうかと夫が欲しいものを聞いてみると、妻の答えはなんと“離婚届”。一家に突然降りかかる、まさかの“熟年離婚”騒動に、子どもたちは大慌て。さらに、この離婚騒動をきっかけに、開かれた家族会議では全員の不満があちらこちらから噴出してしまい…。本作は、50年以上にわたり“家族”を撮り続けてきた山田監督の最新作。『東京家族』で“家族”を演じた8人の実力派豪華俳優陣が再集結している。典型的な頑固親父で元モーレツサラリーマンだった平田周造役に橋爪功、積年の不満が限界を越え離婚を決意する優しい母・富子には吉行和子。父に似て頑固で理屈っぽい長男・幸之助に西村雅彦、その妻であり一家の頼もしい世話役の史枝に夏川結衣。夫婦喧嘩の絶えない長女・成子に中嶋朋子、少し頼りない夫・泰蔵役に林家正蔵。そして次男カップルにいまだに実家暮らしを続ける庄太役に妻夫木聡、その彼女役に蒼井優らが顔を揃える。今回公開された“家族写真”は笑顔で集合した写真と家族会議のシーン。約20分にも及ぶ長尺で、喜怒哀楽すべてが詰め込まれた挑戦のシーンということもあり、山田監督の鋭い演出により5日間をかけて撮影されたそう。今年度は、2本の新作が控える山田監督。「嵐」の二宮和也&吉永小百合が親子役で出演することで話題の“泣けるファンタジー”『母と暮せば』と、本作『家族はつらいよ』だ。タイプの全く異なる両作品が、今冬から来春にかけて封切られることになる。『家族はつらいよ』は2016年3月12日(土)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2015年03月06日少子高齢化により、明日を担う子どもたちに期待が集まる一方で近年、人生の円熟期=“プレミアムエイジ”と呼ばれる60歳以上のシニア層にも注目が集まっている。シニアたちがどのようなセカンドライフ(シニア生活)を理想としているのか、実態を探る意識調査が行われ、「樹木希林」がプレミアムエイジの憧れる“女性著名人”第1位であることが明らかとなった。今回の意識調査は、セカンドライフの総合プロデュース企業として総合介護サービスを展開している日本ロングライフ株式会社が、2014年12月11日~14日の4日間、全国の60~79歳の男女を対象に「人生の円熟期“プレミアムエイジ”と理想のセカンドライフに関する意識調査」としてインターネットリサーチを行ったもの。その中で、全回答者(1,000名)に「70歳代でセカンドライフを満喫していると感じる、憧れの女性著名人は?」と質問をしたところ、第1位が「樹木希林」、第2位は「野際陽子」、第3位に「吉行和子」、第4位は「加藤登紀子」、第5位は「倍賞千恵子」という結果となった。さらに男女別に見てみても、男性が選ぶ第1位は「倍賞千恵子」に譲ったものの、女性が選ぶ第1位は「樹木希林」だった。現在、72歳の樹木さん。舞台の上で、TVの画面の中で、銀幕の世界でーー実に50年以上もの間、女優として活躍し続ける一方、“ロック”な夫・内田裕也との夫婦関係や「全身がん」を患っていることなどを公言しており、その飾り気のない毒の効いた小気味好い“希林節”と呼ばれる語り口がたびたび注目され、昨年大ヒット記録を打ち立てた『アナと雪の女王』のテーマよろしく“ありのまま”を体現している人物でもある。今年の6月には、「やり残したことは、ありませんか?」というキャッチコピーが話題となっている、“カンヌの常連”河瀬直美の監督最新作『あん』で主演を務めており、昨年末に開かれた製作発表会見では「役者という我が身を映し出す仕事を選んだのには、何かがあった」と自身の人生の意味を自問自答するシーンが印象的だった。ちなみに、憧れの“男性著名人”の第1位は「加山雄三」、第2位「石坂浩二」、第3位は「高橋英樹」、第4位には「鳥越俊太郎」、第5位は「小泉純一郎」。また、第6位は「渡哲也」、第7位に「渡瀬恒彦」と兄弟揃ってベスト10入りを果たしている。(text:cinemacafe.net)
2015年01月20日日本ロングライフはこのほど、全国の60~79歳の男女を対象に実施した「人生の円熟期"プレミアムエイジ"と理想のセカンドライフに関する意識調査」の結果を明らかにした。調査は2014年12月11日~14日にかけて行い、1,000名から有効サンプルを得た。同調査では、60歳~79歳を人生の円熟期として"プレミアムエイジ"と表現している。今回は主にプレミアムエイジの人々が「セカンドライフ」についてどのように考えているか調査した。どのような環境でセカンドライフを送りたいと思うか尋ねたところ、最も多かったのは「いまのまま」(126人)で、「自由な・好きなことができる」(80人)がそれに続いた。自分らしくできる環境や好きなことを継続できる環境、または新たに楽しめることを見つけられる環境が大切だと考えているようだ。70歳代でセカンドライフを満喫していると感じる、憧れの男性著名人を聞いたところ、1位は「加山雄三」さん、2位は「石坂浩二」さん、3位は「高橋英樹」さんだった。女性著名人では、1位「樹木希林」さん、2位「野際陽子」さん、3位「吉行和子」さんとなっている。もし、認知症になったとしたら、どのような環境や周囲の接し方が心地よい空間だと思うか聞くと、「今までの生活リズムを変えずに暮らせる」「今までの生活スタイルを変えずに暮らせる」「認知症ではない時と同じように接してくれる」といった回答が多かった。認知症になったとしても、自分のペースや自分らしさを失いたくないと考えていることがわかる。男女別にみると、「自分らしく暮らせる」(男性35.0%、女性47.6%)や「今までの生活リズムを変えずに暮らせる」(男性24.8%、女性36.0%)では、男性より女性のほうが10ポイント以上高かった。「自分らしさを失いたくない」「生活リズムを変えたくない」との思いは、男性より女性のほうが強いようだ。
2015年01月20日伊藤園は7月2日、「第二十五回伊藤園お~いお茶新俳句大賞」の入賞作品2,000句を発表した。昨年11月3日から今年2月末日まで募集し、過去最多の1,739,401句の応募があった。最終審査は、俳人の金子兜太さん、安西篤さん、黒田杏子さん、星野恒彦さん、女優の吉行和子さん、写真家の浅井愼平さん、スタジオジブリの鈴木敏夫さん、書家の紫舟さん、明治大学教授のフィリップD.ジトウィッツさんの、各分野の第一人者9人で行われた。○竹岡佐緒理さんが文部科学大臣賞最高位賞である文部科学大臣賞には、「プロポーズされそうなほど冬銀河(ふゆぎんが)」(竹岡佐緒理さん・27歳・愛知県岡崎市)が輝いた。この作品は、冬の空気が澄み切った満天の星の下、ロマンチックな場所でプロポーズされることに憧れていた竹岡さんの想いを詠んだ句。大賞(小学生の部(幼児含む))に「初夢で富士より高く跳んでいた」(大高華音さん・12歳・埼玉県南埼玉郡)、大賞(中学生の部)に「君と解く桜の下の方程式」(黄輔立さん・15歳・静岡県静岡市)、大賞(高校生の部)に「冬の夜自転車をこぐ僕深海魚」(小川哲也さん・18歳・東京都小平市)が選ばれた。さらに一般の部A(40歳未満)に「僕がいる僕らはいない夏怒涛」(高橋優木さん・19歳・神奈川県川崎市)、一般の部B(40歳以上)に「金婚を祝ぐ三月のオムライス」(塚越隆司さん・78歳・群馬県太田市)、英語俳句の部に「a ski slope footprints of foxes next to the skis(訳: スキーのスロープ/狐の足跡が/スキーの板とならんで)」(板橋桂子さん・14歳・東京都町田市)が入賞した。○受賞作品は「お~いお茶」のパッケージに受賞作品は本年8月中旬頃から順次、日本茶飲料「お~いお茶」シリーズのパッケージに掲載される。また、この他6つの部門の大賞6句、優秀賞44句と、審査員賞9句、後援団体賞11句、都道府県賞240句、佳作特別賞1,689句を含む、計2,000句も順次パッケージに載る。同賞は、1989年にスタートした日本最大規模の俳句創作の公募コンテスト。入賞作品を製品パッケージに掲載すること、季語や五・七・五の定型等にとらわれず自由な感性で俳句を詠むというコンセプトのユニークさが特徴で、今回で累計応募総数が2624万4,854句となった。
2014年07月02日7月19日に公開されるスタジオジブリ最新作のアニメーション映画『思い出のマーニー』の追加キャストとポスタービジュアルが発表された。先日、スタジオジブリの西村義明プロデューサーによるブリーフィングにおいて、杏奈役の高月彩良、マーニー役の有村架純というダブルヒロインが明らかになった本作。今回は彼女たちの瑞々しい演技を支えるキャストとして、杏奈の養母・頼子役に松嶋菜々子、杏奈が憧れる女性・久子役に黒木瞳、杏奈がお世話になる夫婦の妻・大岩セツ役に根岸季衣、夫・大岩清正役に寺島進、悲しみに暮れる老婦人役に森山良子、湿っ地屋敷の使用人・ばあや役に吉行和子という豪華な面々が名を連ねている。森山は、劇中歌も担当しているという。また、公開されたビジュアルは、本作の米林宏昌監督が世界観を一枚画で表現したデザインで、6月14日より全国の劇場で掲出される。長編アニメーション映画への声優参加は初となる松嶋は、「アフレコはあまり経験がないので最初はスタジオの雰囲気にのまれて声が小さくなってしまったり、また映像のと自分の演技を合わせていくことに苦戦しました」と吐露したが、米林監督をはじめとした現場の優しくおっとりした雰囲気で緊張は和らぎ、演じきることができたという。松嶋の起用は、本作の配役の中でまず最初に決まったキャストであり、西村プロデューサーは「母としての心配と不安、同じく母としての愛と決意。今のお母さんたちに共感してもらえるであろう頼子の両面を声で表現できるとしたら、それは誰か。求めた母の声は、松嶋菜々子さんにあると感じた」と語っている。また、『それいけ!アンパンマン ロールとローラ うきぐも城のひみつ』(2002年)のローラ姫役、『Mr.インクレディブル』(2004年)ヘレン・パー役などの声優経験がある黒木は、ジブリ作品は『風の谷のナウシカ』からファン。声優については「キャラクターに声を吹き込むと少しずつ一心同体になっていく感覚を感じられるので、声のお仕事は好き」と話し、本作を「主人公杏奈の成長物語でありながら、人間が成長する上で必要な条件の一つ"愛される事"に焦点をあてた愛の物語」と解説している。役柄は杏奈憧れの女性だが、西村プロデューサーは「大人の女性の色気、そして子どもに寄り添うような優しい声が欲しかった」と説明。昨年末の大地真央との対談で黒木の声を聞き、そこからオファーに至ったという。『思い出のマーニー』は、英作家のジョーン・G・ロビンソンが1960年代に発表した児童文学が原作で、米林監督にとってデビュー作『借りぐらしのアリエッティ』(2010年)以来、4年ぶりに手がけるアニメーション映画。脚本は『借りぐらしのアリエッティ』で脚本を担当した丹羽圭子氏、『もののけ姫』(1997年)で作画監督を務めた安藤雅司氏、米林氏の連名で、音楽はピアニストで作曲家の村松崇継氏が担当。舞台を日本に移し、主人公アンナとマーニーの交流が描かれる。(C)2014 GNDHDDTK
2014年05月28日第37回日本アカデミー賞の授賞式が7日、東京・品川のグランドプリンスホテル新高輪にて行われ、真木よう子、上戸彩、尾野真千子、中谷美紀、宮崎あおい、蒼井優といった優秀賞に輝いた女優たちが華やかな衣装で出席した。日本アカデミー賞は、1978年4月6日の第1回から毎年開催されている映画賞。37回目を迎える今回は、2012年12月6日から2013年12月14日までに公開された作品を対象とし、協会会員の投票によって全16部門(新人賞含む)の優秀賞が決定。新人賞を除く15部門の優秀賞受賞者および受賞作品を対象に協会員全員が最終投票を行い、最優秀賞が選ばれる。この日は、男優陣ほか優秀主演女優賞を受賞した上戸彩(『武士の献立』)、尾野真千子(『そして父になる』)、真木よう子(『さよなら渓谷』)、宮崎あおい(舟を編む)、吉行和子(『東京家族』)、優秀助演女優賞を受賞した蒼井優(『東京家族』)、中谷美紀(『利休にたずねよ』)、余貴美子(『武士の献立』)、新人俳優賞を受賞した忽那汐里、黒木華、壇蜜、濱田ここねといった女優陣が集結(尾野は『探偵はBARにいる2』、真木は『そして父になる』で優秀助演女優賞も受賞)。それぞれ個性的な衣装で出席し、授賞式に花を添えた。なお、真木が最優秀主演女優賞と最優秀助演女優賞を受賞。第2回(1979年)の大竹しのぶ以来、35年ぶりの女優賞ダブル受賞という偉業を成し遂げた。
2014年03月08日実話をもとにした感動作『ひまわりと子犬の7日間』が16日に全国で封切られ、東京・新宿ピカデリーで主演の堺雅人、共演する中谷美紀、若林正恭(オードリー)、吉行和子、子役の近藤里沙と藤本哉汰、メガホンを執った平松恵美子監督が初日舞台あいさつを行った。その他の写真動物管理所に保護された犬の親子と、1匹でも多くの犬の命を救うべく新しい飼い主探しに奔走する職員たちの姿を描いた本作。堺にとっては、故郷・宮崎県でのロケが行われた思い入れの深い一作で「故郷が舞台と聞いて、すぐに(出演オファーに)飛びつきました。宮崎弁でお芝居するというのが、長年の夢。それが実現し、家宝のような作品になった」と感無量の面持ちだった。宮崎弁へのこだわりは、平松監督や現場の方言指導者よりも強かったといい「かなり練習をしたので大丈夫かと思い、実際みなさんがOKでも、堺さんからNGが出てしまい……」(中谷)、「堺“先生”を前にする緊張しましたね。ちょっとでも間違うと、目元がピキっとなって(笑)」(吉行)とそのスパルタぶりに悪戦苦闘した様子。堺は申し訳なさそうな表情を見せつつも、「宮崎弁の響きの素晴らしさを、改めて実感した」と誇らしげだった。メガホンを執る平松監督は、山田洋次監督のもとで20年にわたって助監督や脚本家として経験を積み、本作で監督デビュー。2009年の企画立ち上げから、ついに作品が封切られたこの日、「ずいぶん時間がかかり、やっと初日を迎えるのは本当に感無量。大切に育てただけに、さみしいが、今日からは観客のみなさんに育てていただければ。映画を通して、愛情の連鎖を感じてもらえれば幸い」とあいさつした。舞台挨拶には主人公の母犬・ひまわりを演じる“主演女優犬”のイチも駆けつけ、観客に愛きょうを振りまいた。『ひまわりと子犬の7日間』公開中
2013年03月18日