モチロンプロデュースの舞台『阿修羅のごとく』の上演が決定した。東京公演を皮切りに、兵庫公演も上演される。『だいこんの花』(1970年)、『時間ですよ』(1971年)、『寺内貫太郎一家』(1974年)など、数々の話題作ドラマを生み出した、昭和を代表する脚本家である向田邦子。食べもの、旅行、ファッション、猫など、あらゆる物事に興味を持つ、好奇心旺盛なその生き方は、現代の多くのクリエイターに影響を与えている。その向田の代表作『阿修羅のごとく』は、1979年のドラマオンエアの当時、和田勉の斬新な演出と、加藤治子、八千草薫、いしだあゆみ、風吹ジュンの共演で視聴者に鮮烈な印象を残し、その後も繰り返される再放送のたびにファンを増やしてきた。今まで、映画にリメイク(2003年森田芳光監督)され、商業演劇として舞台化(2004年、2013年)されてきたが、本作では、向田の書いたセリフをほぼそのままに、シーンと登場人物を大幅にカットし、“四姉妹(を演じる女優)のバトル”に焦点を当てる。演出を担当するのは、『クラウドナイン』『海越えの花たち』などを演出、女優としても活躍し、映画『愛しのアイリーン』でキネマ旬報助演女優賞を受賞。話題作に欠かせない演劇界の二刀流・木野花。女性の内面を丁寧に大胆に表現する演出は、本作品に打ってつけである。脚色を担当するのは、2004年に『ワンマン・ショー』で第48回岸田國士戯曲賞を受賞。近年では『鎌塚氏、放り投げる』をはじめとする“鎌塚氏シリーズ”、『お勢、断行』の演出や『LIFE~人生を捧げるコント~』(NHKBSプレミアム)、映画『十二人の死にたい子どもたち』『アイ・アムまきもと』の脚本など多数手がける劇作家・演出家の倉持裕。名作のリライトを手掛けたら、右に出るものはいない実力の持ち主だ。奔放に生きようとする長女・綱子を演じるのは、近年では株式会社明後日の代表を務め、舞台『青空は後悔の証し』のプロデューサーを務めるなど、女優・歌手だけでなく幅広く創作活動を続けている小泉今日子。向田邦子原案ドラマへの出演等、向田作品とも縁の深い小泉は、昨年開催された向田邦子没後40年特別イベント『いま、風が吹いている』でもナレーションを担当。今回、40数年前に描かれた生々しいセリフを、あらためてどう演じるのか期待が高まる。平和に、堅実に生きようとする次女・巻子を演じるのは、『かもめ食堂』『めがね』など、多くの映画や『すいか』『ペンションメッツア』など、ドラマにも出演。「聡乃学習」などの著作も多数執筆し、主演映画『ツユクサ』が公開中の小林聡美。作品であらゆるキャラクターを演じ分けてきた小林だけに、過去に様々な女優が演じてきたタイプとはまた違う、新たな“巻子”を見せてくれることだろう。女らしさを秘めつつも不器用に生きる三女・滝子を演じるのは、映画『夢売るふたり』で27回高崎映画祭最優秀助演女優賞を受賞。『阿佐ヶ谷姉妹ののほほんふたり暮らし』(NHK総合)で阿佐ヶ谷姉妹の美穂さんを演じた記憶も新しい安藤玉恵。映画監督、舞台演出家など、多くのクリエイターに絶大な信頼を得る安藤は、その巧みな演技で“滝子”の複雑さを鮮やかに表現してくれるはずだ。自由にそして必死に生きる四女・咲子を演じるのは、主演映画『天然コケッコー』で31回日本アカデミー賞新人俳優賞ほか、多数の映画賞を受賞し、『海街diary』では39回日本アカデミー賞優秀助演女優賞を受賞。今夏『さかなのこ』の公開も控える実力派女優の夏帆。自身で写真集を企画するなどクリエイティブセンスにたける夏帆が、咲子の儚さと大胆さをどう演じるか楽しみでならない。三女に父親の身辺調査を依頼される探偵、恋人・勝又と四女の恋人・陣内を演じるのは、2012年NHKBSドラマ『生むと生まれるそれからのこと』で第30回向田邦子賞、2013年舞台『ある女』で第57回岸田國士戯曲賞受賞、現在は『いきなり本読み!』の企画・プロデュースも担当するなど、作家、演出家、俳優と多彩な才能を発揮する岩井秀人。長女の不倫相手・貞治と次女の夫・鷹男を演じるのは、数々の舞台、映画、ドラマなどに出演、『シャンハイムーン』『父と暮らせば』にて第26回読売演劇大賞で優秀男優賞、『十二人の怒れる男』『23階の笑み』にて28回に同賞最優秀男優賞を受賞し、今年『みんな我が子-All My Sons-』『シン・ウルトラマン』の出演も控える山崎一。岩井と山崎の男性キャストが、それぞれ2役を演じ分けるのも見もの。名実ともに豪華なキャストが集結する本作に期待が高まる。とある日、三女・滝子(安藤)の、話したいことがあるという連絡により、四姉妹が集まることに。数日前、70才を迎える父親が愛人らしき人物といるところを目撃した滝子は、興信所に父の身辺調査を依頼したのだ。四人は、母親に知られることなく父に浮気を解消してもらうための作戦を練る。そんな姉妹だが、実は自身の生活にもそれぞれ悩みを抱えていた。長女・綱子(小泉)は仕事先の妻子ある男性と不倫関係、次女・巻子(小林)は夫の浮気の予感にもやもやした日々を過ごし、三女・滝子はその堅い潔癖さで男との出会いもなく、四女・咲子(夏帆)はボクサーの彼との不安定な生活に疲弊していた。ままならない現実をあたふたと、それぞれの業を抱えて正直に生きようとする四姉妹の闘いの日々は続く、阿修羅のごとく……という物語。このたび公開されたビジュアルは、写真の周りに大宮エリーによる、四人の女優それぞれをイメージして描いた華やかな色彩の花の絵画とのコラボレーションとなっており、四姉妹のプリミティブな美しさと力強さを際立たせている。劇場は、四方向に客席を設置。ステージを囲む形で観るセンターステージ形式となる。女優たちの生々しい戦いに立ち会うような臨場感ある空間を作り上げる。<コメント>●木野花(演出)ドラマ「阿修羅のごとく」はリアルタイムで観ていました。お茶の間という枠を超えて、日常を揺さぶられた感じで衝撃でした。“阿修羅”は誰の中にも潜んでいると意識したのもその時です。ドラマの中で役者達が、一歩も引かずに火花を散らしている。その気にさせる何かがこの作品にはある。それを覗いてみたい。怖いもの知らずで今回乗ってみようと覚悟しました。そして心強いことに、この挑戦に打って付けの怖いもの知らずの顔ぶれが揃いました。一筋縄ではいかない魅力を秘めつつ癒される、最強の四人姉妹。こんな姉妹が観たかった!遠慮なく体当たりでぶつかっていこうと思っています。何が飛び出すかしかと見届けて頂きたい。●小泉今日子大好きな向田邦子作品を舞台で演じることができるなんて!生きててよかったです。信頼している俳優たち、尊敬している演出家とともに作り上げることができるなんて!生きててよかったです。私は3人姉妹の末っ子として育ちましたが、今回は長女役。長女の立場から3人の妹たちを眺めたとき、どんな思いが心に生まれるのか。敏感に心を研ぎ澄まして稽古に臨みたいと思っています。●小林聡美もはや伝説といっていい向田邦子の「阿修羅のごとく」を、木野花さんの演出で、小泉さん、安藤さん、夏帆さんという素晴らしい俳優のかたがたと作り上げる時間を想像するだけで、気絶しそうです。40年以上前に書かれ、これまでも何度となく映画や演劇となった作品ですが、今、この世界観をどうやって表現していくことになるのか、楽しみです。●安藤玉恵「木野さんの演出で、向田作品の舞台で、阿修羅のごとく、四姉妹のお話で…」最後まで話を聞かずに「やりたいです‼︎」と言った記憶があります。その日から興奮しちゃって、向田さんのエッセーをめくる指にも気持ちが入ってしまっています。今まで黙っているのがツラかった(笑)。 真夏の稽古、熱くなりそうです。●夏帆数年ぶりの舞台で今からとてもそわそわしています。この作品のお話をいただいたときに、これは絶対にやりたい...!と胸が高鳴って、また舞台の世界に飛び込んでみようと、覚悟を決めました。稽古に向けて、きりりとリズムカルな向田さんの言葉たちとどう向き合っていこうかと想像する日々はとても楽しいです。初舞台のときにとてもお世話になった木野花さんの演出のもと、頼もしい先輩方の背中を追いながら、精一杯がんばります。●岩井秀人ど偉い俳優さんたちと一緒に出ることになったなあと、感慨に耽っております。思えば引きこもり時代に見ていたのが「やっぱり猫が好き」でして、小林聡美さんの演技だか遊んでるんだか分からない自由すぎる挙動に目を回しておりました。やがて「俳優になってみたい」と引きこもりから脱出して30年ほど経ち、こんな場に呼ばれるとは。共演者の皆さま、軒並み「どうやってるんだか分からない」人たちばかりで、俳優フェチとしては稽古見学だけで済ませたい心持ちですが、めちゃくちゃ楽しもうと思っております。●山崎一出演が決定してとても嬉しかったですね。だって、このメンバーで向田邦子さんの「阿修羅のごとく」をやるんですよ!笑しかも演出が木野花さんですからね。今からワクワクしてます。台本を読んで感じたのは出てくるキャラクター全員が愛おしいく感じたこと。 観に来てくださるお客様もきっとそう感じてくれると思います。そうなるように、頑張ります!<公演概要>モチロンプロデュース 『阿修羅のごとく』【作】向田邦子【脚色】倉持裕【演出】木野花【出演】小泉今日子小林聡美安藤玉恵夏帆岩井秀人山崎一【東京公演】2022年9月9日(金)~10月2日(日)会場:シアタートラム(東京都世田谷区太子堂4丁目1-1)※兵庫公演予定あり【公式HP】 【問い合わせ】大人計画 03-3327-4312(平日 11:00~19:00)【主催】(有)モチロン、(有)大人計画【企画】大人計画
2022年05月13日お笑いトリオ・ダチョウ倶楽部の上島竜兵さんが亡くなったことを受け、親交のあったタレントの山田邦子(61)が11日、自身のブログを更新。つらい胸中をつづった。山田は「信じられない!何があったのか何に苦しんでいたのか全くわからないが竜ちゃん、これは本当に悪い冗談だ。竜ちゃんとは同い年で誰にでも分け隔てなく優しかった竜ちゃんは私の体のことを心配してくれたり後輩たちの面倒もよくみてみんなから慕われていました」と記した。続けて「その皆んながショックです。大好きな志村さんも驚いてると思う。竜ちゃん、つらかったの?何もわかってあげられずごめんなさい。ご冥福をお祈りします悲しい」と結んだ。関係者によると、上島さんはきょう11日未明、都内の自宅で家族に発見され、病院へ搬送後に死亡が確認されたという。上島さんは1961年1月20日生まれ。兵庫県出身。高校卒業後、俳優を志し上京。その後、お笑い芸人の道に進み、85年にダチョウ倶楽部を結成した。肥後克広・寺門ジモンとともにバラエティー番組で活躍し、「聞いてないよォ」(93年の流行語大賞大衆部門・銀賞)「ヤー!」「ムッシュムラムラ」などのギャグで人気を博した。■「日本いのちの電話」ナビダイヤル:0570-783-556(午前10時~午後10時)フリーダイヤル:0120-783-556(毎日・午後4時~午後9時/毎月10日・午前8時~翌日午前8時)
2022年05月11日向田邦子の最高傑作「阿修羅のごとく」が、この秋舞台化されることが決定。物語の中心となる四人姉妹役は、小泉今日子、小林聡美、安藤玉恵、夏帆が務める。とある日、三女・滝子の話したいことがあるという連絡により、四姉妹が集まることに。数日前、70才を迎える父親が愛人らしき人物といるところを目撃した滝子は、興信所に父の身辺調査を依頼したのだ。四人は、母親に知られることなく父に浮気を解消してもらうための作戦を練る。そんな姉妹だが、実は自身の生活にもそれぞれ悩みを抱えていた。長女・綱子は仕事先の妻子ある男性と不倫関係、次女・巻子は夫の浮気の予感にもやもやした日々を過ごし、三女・滝子はその堅い潔癖さで男との出会いもなく、四女・咲子はボクサーの彼との不安定な生活に疲弊していた。ままならない現実をあたふたと、それぞれの業を抱えて正直に生きようとする四姉妹の闘いの日々は続く、阿修羅のごとく…。1979年のドラマ放送当時、和田勉の斬新な演出と加藤治子、八千草薫、いしだあゆみ、風吹ジュンの共演で視聴者に鮮烈な印象を残し、再放送の度にファンを増やしていった名作「阿修羅のごとく」。2003年には映画リメイク、2004年、2013年には商業演劇として舞台化。今回の舞台は、向田さんのセリフをほぼそのままに、シーンと登場人物を大幅にカットし、“四姉妹のバトル”に焦点を当てた物語となっている。奔放に生きようとする長女・綱子役には、向田作品との縁が深い小泉今日子。平和に、堅実に生きようとする次女・巻子役を、主演映画『ツユクサ』が公開中の小林聡美。女らしさを秘めつつも不器用に生きる三女・滝子役を「阿佐ヶ谷姉妹の のほほんふたり暮らし」の好演も記憶に新しい安藤玉恵。自由にそして必死に生きる四女・咲子役は、『海街diary』の夏帆が務める。ほかにも、三女に父親の身辺調査を依頼される探偵、恋人・勝又と四女の恋人・陣内を岩井秀人。長女の不倫相手・貞治と次女の夫・鷹男を山崎一と、それぞれ2役を演じ分ける。なお、演出は女優・木野花。脚色は『十二人の死にたい子どもたち』『アイ・アム まきもと』の脚本を手掛ける劇作家で演出家の倉持裕。劇場は、四方向に客席を設置し、ステージを囲む形で観るセンターステージ形式となっており、姉妹たちの生々しい戦いに立ち会うような臨場感ある空間作りを目指す。また合わせて公開されたビジュアルは、写真の周りに大宮エリーによる、女優たちそれぞれをイメージして描いた華やかな色彩の花の絵画とコラボ。姉妹のプリミティブな美しさと力強さを際立たせている。<キャスト・スタッフコメント>●木野花(演出)ドラマ「阿修羅のごとく」はリアルタイムで観ていました。お茶の間という枠を超えて、日常を揺さぶられた感じで衝撃でした。“阿修羅”は誰の中にも潜んでいると意識したのもその時です。ドラマの中で役者達が、一歩も引かずに火花を散らしている。その気にさせる何かがこの作品にはある。それを覗いてみたい。怖いもの知らずで今回乗ってみようと覚悟しました。そして心強いことに、この挑戦に打って付けの怖いもの知らずの顔ぶれが揃いました。一筋縄ではいかない魅力を秘めつつ癒される、最強の四人姉妹。こんな姉妹が観たかった! 遠慮なく体当たりでぶつかっていこうと思っています。何が飛び出すかしかと見届けて頂きたい。●小泉今日子大好きな向田邦子作品を舞台で演じることができるなんて!生きててよかったです。信頼している俳優たち、尊敬している演出家とともに作り上げることができるなんて!生きててよかったです。私は3人姉妹の末っ子として育ちましたが、今回は長女役。長女の立場から3人の妹たちを眺めたとき、どんな思いが心に生まれるのか。敏感に心を研ぎ澄まして稽古に臨みたいと思っています。●小林聡美もはや伝説といっていい向田邦子の「阿修羅のごとく」を、木野花さんの演出で、小泉さん、安藤さん、夏帆さんという素晴らしい俳優のかたがたと作り上げる時間を想像するだけで、気絶しそうです。40年以上前に書かれ、これまでも何度となく映画や演劇となった作品ですが、今、この世界観をどうやって表現していくことになるのか、楽しみです。●安藤玉恵「木野さんの演出で、向田作品の舞台で、阿修羅のごとく、四姉妹のお話で…」最後まで話を聞かずに「やりたいです!!」と言った記憶があります。その日から興奮しちゃって、向田さんのエッセーをめくる指にも気持ちが入ってしまっています。今まで黙っているのがツラかった(笑)。真夏の稽古、熱くなりそうです。●夏帆数年ぶりの舞台で今からとてもそわそわしています。この作品のお話をいただいたときに、これは絶対にやりたい...!と胸が高鳴って、また舞台の世界に飛び込んでみようと、覚悟を決めました。稽古に向けて、きりりとリズムカルな向田さんの言葉たちとどう向き合っていこうかと想像する日々はとても楽しいです。初舞台のときにとてもお世話になった木野花さんの演出のもと、頼もしい先輩方の背中を追いながら、精一杯がんばります。●岩井秀人ど偉い俳優さんたちと一緒に出ることになったなあと、感慨に耽っております。思えば引きこもり時代に見ていたのが「やっぱり猫が好き」でして、小林聡美さんの演技だか遊んでるんだか分からない自由すぎる挙動に目を回しておりました。やがて「俳優になってみたい」と引きこもりから脱出して30年ほど経ち、こんな場に呼ばれるとは。共演者の皆さま、軒並み「どうやってるんだか分からない」人たちばかりで、俳優フェチとしては稽古見学だけで済ませたい心持ちですが、めちゃくちゃ楽しもうと思っております。●山崎一出演が決定してとても嬉しかったですね。だって、このメンバーで向田邦子さんの「阿修羅のごとく」をやるんですよ!笑 しかも演出が木野花さんですからね。今からワクワクしてます。台本を読んで感じたのは出てくるキャラクター全員が愛おしいく感じたこと。観に来てくださるお客様もきっとそう感じてくれると思います。そうなるように、頑張ります!モチロンプロデュース「阿修羅のごとく」は9月9日(金)~10月2日(日)シアタートラムにて上演。※兵庫公演予定あり(cinemacafe.net)
2022年05月10日結婚式を舞台に繰り広げられる群像コメディ映画『ウェディング・ハイ』より、現場レポートとメイキング写真が解禁された。本作は、向田邦子賞やギャラクシー賞を受賞するなど脚本家としても才能を発揮する笑いの鬼才・バカリズムが手掛けた完全オリジナルストーリー。『勝手にふるえてろ』などの大九明子が監督を務め、主演の篠原涼子をはじめ、中村倫也、関水渚、岩田剛典、向井理、高橋克実など豪華キャストが、抱腹絶倒の波を巻き起こす。2021年3月に行われた披露宴シーンの撮影は、新郎新婦をはじめ同僚、友人、親戚など、エキストラを含め総勢60名以上のキャストが集結する大規模なものになった。大九監督が撮影で最も大切にしたのは、“結婚礼賛映画”ではないという点。「結婚しようが別れようがいろいろな人生があって、それでも輝いて前向きに生きている。その中でたった1日の“結婚式”という舞台で、様々な人が集まり全力で祝うお祭りを描けたら」と本作に込めた想いを明かしている。撮影では天井ギリギリまで上がるクレーンを含め、カメラを3台用意。まずは全体を通してのテストから始まり、会場が暗くなると、クレーンカメラが中央の和太鼓をとらえ、ステージ上とフロア全体は別のカメラが狙う。余興を演じるキャストはもちろんのこと、参列者たちも巻き込んだ圧巻の演出に会場の熱気は最高潮に。観る人たちを圧倒する約4分間の長回しとなったシーンに監督の「OK」が出ると、キャストからもスタッフからも大きな拍手が沸き起こり、モニター前では監督が「カッコイイー!」と誰よりも盛り上がっていた。数々のトラブルやクセ者に振り回されながらも、プランナーとして見事に受け止めた篠原さんは「この作品は、心が温まって、楽しくって、笑いがあって、涙があって、よくありがちな言葉かもしれませんが、本当にそういう風に思います。そして、キャストの皆様の素晴らしい演技で、本当に笑ってしまうくらいに面白いシーンがたくさんあるので、是非期待して頂きたいなと思います」とコメント。観る人全てが笑顔になる“お祭り騒ぎ”に期待が高まる。『ウェディング・ハイ』は3月12日(土)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:ウェディング・ハイ 2022年3⽉12⽇より全国にて公開(c)2022「ウェディング・ハイ」製作委員会
2022年01月28日向田邦子賞やギャラクシー賞を受賞するなど、脚本家としてもその才能を発揮するお笑い芸人のバカリズムが脚本を担当した抱腹絶倒の群像コメディ映画『ウェディング・ハイ』より、第2弾キャストが解禁された。3年ぶりの映画主演となる篠原涼子が、新郎新婦のために知恵と工夫で難題を解決していく“絶対にNOと言わない敏腕ウェディングプランナー”を演じる本作。今回解禁となったのは、式に集う総勢12名の“クセ者”たち。新郎の後輩で、現在はバラエティ番組のディレクターとして働く相馬慎司(そうま・しんじ)役に中尾明慶。新婦の上司、井上司朗(いのうえ・しろう)役に皆川猿時。新婦の父・新田大造(にった・だいぞう)役に六角精児。新郎の父・石川紀夫(いしかわ・のりお)役に尾美としのり。新婦の元カレ・裕也の友人、真壁宗介(まかべ・そうすけ)役に浅利陽介。同じく裕也の友人、倉田大輔(くらた・だいすけ)役に前野朋哉。そして新郎の叔父・石川充(いしかわ・みつる)役に池田鉄洋。新婦の高校の恩師・樋口良子(ひぐち・よしこ)役に片桐はいり。篠原さん演じるプランナーの中越と共に働く披露宴スタッフ・加藤友梨(かとう・ゆり)役に臼田あさ美。新郎とは初対面ながらも、ひょんなことから披露宴に招待されるバーのマスター、村木武史(むらき・たけし)役に宮尾俊太郎。新郎の高校の同級生・滝本直樹(たきもと・なおき)役に泉澤祐希。新婦の高校の同級生・山下沙和(やました・さわ)役に佐藤晴美が決定しており、スクリーンを華やかに彩る。また第2弾キャスト解禁に合わせて、キャラクター紹介動画も解禁。先日解禁された第1弾キャストに加え、“クセ者”揃いの第2弾キャストたちが大暴れ。新郎新婦の上司がスピーチ対決を始めたかと思えば、何故か両家の父が“武士”と“マジシャン”になるなど、個性強すぎキャラたちの暴走する姿がおさめられている。『ウェディング・ハイ』は2022年3月12日(土)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:ウェディング・ハイ 2022年3⽉12⽇より全国にて公開(c)2022「ウェディング・ハイ」製作委員会
2021年10月28日向田邦子さん日々の生活やグルメ、ファッションや旅を楽しむ名人で、自立した女性の代表であった向田邦子さん。没後40年を迎え、今なお「懐かしくも新鮮」「見習いたい!」というラブコールが上がり、著名人のファンも多い。おうち時間が増えて日常を見直す今だからこそ読みたい1冊を、向田作品愛好家に聞いた。■時代の半歩先行くお姉さん的な存在『寺内貫太郎一家』、『阿修羅のごとく』など、テレビドラマの脚本家として活躍しながら、短編小説で直木賞を受賞、さらにエッセイの名手として多くの女性たちを魅了してきた向田邦子さん。今年、没後40周年を迎え、イベント開催や関連本の出版など、作品はもちろん、その生き方にも再び注目が集まっている。なぜ、昭和、平成、令和と時代を超えて愛され続けるのだろうか。本選びのプロである、書店員2人に話を聞いた。まず、時代の色に染まらない作風が、長く読み継がれる理由と粕川ゆきさんは語る。「家族の日常の些細なことを大切に描いた『父の詫び状』などのエッセイは、現代の自分の生活と地続きのような感覚を覚えます。家族や恋愛の物語は、年齢を重ねて読むとまた感じ方が変わるので、20代のころに読んだ作品を再び読んでみるのも楽しいです」向田邦子さん自身の魅力も大きい。今よりずっと女性が活躍しづらい時代に、軽やかに自立する姿を示し、女性のロールモデルとなってきた。“義務だけで働くと、楽しんでいないと、顔つきが険しくなる”という仕事論(『わたしと職業』より)は、働く女性に今も刺さる言葉だ。「ようやく時代が向田邦子さんに追いついたという感覚。また、若いころドラマで向田作品に触れた50代にとっては、自分の時間を持てるようになった今、食やファッション、旅など、暮らしを味わい尽くす向田さんの生き方が再び憧れのアイコンとして浮上しているのではないでしょうか。向田邦子さんはどの世代にも永遠に“人生の半歩先を歩く憧れのお姉さん”です」そう話すのは、大江佑依さん。向田邦子さんが現代にいたら、インフルエンサーになっていたかもと想像する。■食いしん坊で黒い服が好きな“黒ちゃん”また、“黒ちゃん”と呼ばれるほど、黒ばかり着ていた(『おしゃれの流儀』より)など、こだわりの物選びも向田邦子さんを形作るエピソードとして有名だ。「揺るがない芯があることも、時代を超えて憧憬される理由だと思います。一方で、食いしん坊でケーキ5個を食べた後におにぎり3個を食べてお腹を壊してしまう(『向田邦子の恋文』より)など、おちゃめなエピソードも事欠かない。飛び抜けた才能だけでなく、キュートさもそろえた人だからこそ、愛されていると思います」(粕川さん)自宅に美味しいものの情報だけを保管しておく“「う」(うまいもの)の引き出し”を作っていた(『う』より)という向田邦子さん。そんな日常を楽しむ天才の彼女ならコロナ禍でもおうち時間の楽しみを見つけて過ごしていたのではないかと思いを馳せる。「向田さんは、人や物の“陽のあたる面”を見つけるのがうまい人。小説『あ・うん』に出てくる不倫相手でさえ、人間味のある憎みきれない人物として描いています。コロナ禍の今だって、よい面があるはず。向田さんの本から感じることは多いのです」(大江さん)向田邦子(むこうだ・くにこ)/1929年東京生まれ。人気ドラマの脚本を数多く執筆。エッセイスト、小説家としても活躍し、第83回直木賞を受賞。1981年8月、飛行機事故で死去。カッコいいのにチャーミング、向田邦子のココが魅力平凡を喜び愉しむまなざしが、時を超え人を惹きつける。それを象徴するエピソードや本の中の一節を教えてもらった。■モノ選び「向田さんは暮らしをていねいにつむぎ、おうちの居心地をよくする天才。高級品を使うのではなく、食器や調度品は“万一粗相をしても、その日一日気持ちの中で供養すればすむ”(『眼があう』より)程度の、財布に見合ったものを選ぶという美学も持っていました」(大江さん)。肩ひじを張らず身の回りを彩る軽やかな生き方は人生の指針に。『向田邦子暮しの愉しみ』(新潮社)食器やインテリアなどあ向田邦子のライフスタイルを知る入門的1冊。■距離の取り方ソーシャルディスタンスが求められる昨今だが、「向田さんの人との距離感の取り方は勉強になります。例えば、実妹の和子さんが向田さんに相談事をしたときのこと。ずっとたわいもない話をしていたのに、外へ出て横断歩道を渡るときに一生忘れられないようなひと言をぽつんと言ったとか。自分の考えを押しつけず、愛情深く言葉を選び伝えていた人なのだと思う印象的なエピソードです」(大江さん)『向田邦子の恋文』(向田和子著・新潮社)没後20年を経て公開された恋人との手紙のやりとり。向田邦子の愛情の深さを知る本。■食いしん坊「“水羊羹評論家”を自称し、水羊羹へのこだわりを書いたエッセイ『水羊羹』など、向田さんの食に対する探求心には感激します。読むとつい食べたくなります(笑)」(大江さん)。“食いしん坊”が高じて実妹と開いた小料理屋「ままや」で友人たちと食事を楽しんだことも有名。「サッと作れるレシピが掲載された『向田邦子の手料理』は今でも主婦に人気です」(粕川さん)『向田邦子ベスト・エッセイ』(筑摩書房)「食いしんぼう」「旅」「家族」など、テーマ別で初心者にも読みやすい珠玉のエッセイ集。■悪者を描かないエッセイにたびたび登場する向田邦子さんの実父。亭主関白で威張り散らすさまは、まさに“昭和の親父”。でも「父親のダメな部分も含めて愛情深く描かれているから、読後は父親に対して不思議と愛らしさを感じます。小説『隣の女』で不倫にハマる女性でさえ、悪者として描かれていない。“誰だって完璧じゃない”と教えてくれるのが向田作品です」(粕川さん)『父の詫び状』(文春文庫)表題作をはじめ、昭和のどこにでもある家庭の風景をユーモアを交えて描いたファーストエッセイ集。本好きタレントのおすすめ作品【芸能界にもファン多し!】10~20代での向田邦子との出会いが今につながっているという読書家のおふたり。特に影響を受けた向田作品とは。■人間の本質に目を向けることを教わりました竹内香苗さん「整形手術をし、見た目も性格も変わりゆく愛人との関係を描いた短編小説『だらだら坂』(『思い出トランプ』/新潮文庫に収録)。主人公の庄治の本音やその愛人のトミ子の反応に、人の本質に目を向けるよう促された気がして、作品中の光景が頭から離れなくなりました。また、『向田邦子の恋文』では、向田さんのしなやかでたくましい大人の女性像に憧れました。いずれも仕事に恋愛に忙しく、もっと強くなりたいと思っていた20代の私に衝撃を与えてくれました」フリーアナウンサー。’01年にTBSに入社。『報道特集』、『王様のブランチ』などを担当。’12年退社し、フリーに。TBSラジオ『伊集院光とらじおと』火曜アシスタントとしてレギュラー出演中。最新情報はTwitter「@tkanae」■作品を通じて得た向田さんの熱が私の原動力です戸田菜穂さん「エッセイの『字のない葉書』(『眠る盃』/講談社文庫に収録)は、小学校の教科書で読んで強く心に残り、高校生でドラマを見て、大人の男女とはこんなにも艶っぽいものかと酔いしれました。20代前半で向田作品のドラマに出演できたのは夢のよう。監督の久世光彦さんを通して感じた向田さんの熱は、今も私の原動力です。久世さんが向田さんとの思い出を書かれた『触れもせで』も好き。向田さんは素足の似合う女性だったそうで、それを知ってから私もいつも素足でおります」’90年に「第15回ホリプロタレントスカウトキャラバン」でグランプリを獲得しデビュー。映画、ドラマで幅広く活躍する。映画『科捜研の女-劇場版-』が公開中、『そして、バトンは渡された』が10月29日から公開予定。教えてくれたのは……エア本屋 「いか文庫」店主●粕川ゆきさん雑誌での連載、ラジオ、テレビなどにも出演。都内のリアル書店でも働く。向田邦子との出会いはテレビドラマ『父の詫び状』。その後、高校の図書館で原作を見つけ運命を感じ、大ファンに。「枚方 蔦屋書店」文学コンシェルジュ●大江佑依さん20代のころ、母のすすめで向田邦子のエッセイを読み始める。以来、作品を読むだけにとどまらず、ゆかりの味や土地を訪ねる。「枚方 蔦屋書店」のサイトでコラム『読物飛行』を連載。(取材・文/河端直子撮影/西郷泰好(向田さん))
2021年09月25日芸人・タレント、脚本家として活躍する鬼才バカリズムが脚本を担当する映画『ウェディング・ハイ』が2022年3月12日(土)に公開されることが決定した。向田邦子賞やギャラクシー賞を受賞するなど、脚本家としてもその才能を発揮するバカリズムと、『勝手にふるえてろ』や『私をくいとめて』の⼤九明⼦がタッグを組む本作。新郎新婦にとって人生最大のイベントである結婚式を舞台に繰り広げられる、抱腹絶倒の群像コメディとなっている。主演はシリアスな役からコミカルなキャラクターまで、幅広い役柄を演じる篠原涼子。3年ぶりの映画主演作となる本作では、新郎新婦のために知恵と工夫で難題を解決していく“絶対にNOと言わない敏腕ウェディングプランナー”中越真帆(なかごし・まほ)を演じる。穏やかだが、若干流されやすい性格の新郎・石川彰人(いしかわ・あきひと)には中村倫也。結婚式を⼼待ちにする天真爛漫な新婦・新田遥(にった・はるか)役には、関⽔渚。花嫁を奪いに式に乱⼊しようとする元カレ・⼋代裕也(やしろ・ゆうや)役は、パフォーマー、俳優として幅広いフィールドで活躍する岩田剛典(EXILE / 三代⽬ J SOUL BROTHERS from EXILE TRIBE)。突然、披露宴会場に姿を現す謎の男・澤⽥紀昭(さわだ・のりあき)を演じるのは向井理。主賓挨拶に人生を懸ける新郎の上司・財津俊彦(ざいつ・としひこ)役を高橋克実が演じる新郎新婦にとって人生最大のイベントである結婚式。しかし、結婚式に命を懸けていたのは2人だけではなく、新郎新婦の同僚や友人、そして親族が、なぜか並々ならぬ情熱を胸に披露宴に集結する。主賓挨拶に人生を懸ける新郎の上司・財津(高橋克実)を筆頭に、彼らの熱すぎる想いが暴走し、式はとんでもない方向へ。担当ウェディング・プランナーの中越(篠原涼子)は新郎・彰人(中村倫也)と新婦・遥(関水渚)のSOSを受け、披露宴スタッフと共に数々の問題を解決しようと奔走する。しかし、新婦の元カレ・裕也(岩田剛典)や、謎の男・澤田(向井理)も現れて……。“絶対にNOと言わない敏腕プランナー”は、全ての難題をクリアし、2人に最高の結婚式を贈ることができるのか。撮影は2021年3〜4⽉にかけて⾏われたとのこと。この度、映画化情報とともに公開されたビジュアルは、難題に頭を抱えるウェディングプランナーを中⼼に、幸せな微笑みを浮かべる新郎新婦、花嫁を迎えに来たとばかりに⼿を差し伸べる者、意味深な笑みを浮かべる者が並ぶ、個性的な各キャラクターを表現したものとなっている。また特報映像も到着。新郎新婦にとって⼈⽣最⾼の⽇のはずが、「緊急事態です!」というプランナー中越の台詞で⼀転、前代未聞の⼤騒動が勃発する様⼦がコミカルに描かれ、個性豊かなキャラが織りなす群像コメディに、期待が膨らむ映像となった。随所に散りばめられたユーモアに腹を抱えて笑い、先の読めない展開にハラハラドキドキ、最後には最⾼にハッピーな気持ちになる、愛と笑いと感動のウェディング・パーティーをぜひ劇場で見届けてほしい。映画『ウェディング・ハイ』特報映像<キャスト・監督コメント>■篠原涼⼦バカリズムさんの脚本は、テンポが良くて⾯⽩く、スラスラ読めてしまいました。私が演じさせて頂いた中越は、プランナーとして新郎新婦や、式に参列する皆さんを⽀えるという⽴ち位置だったので、あまり出過ぎないよう、キャラクターを守ってやらせて頂きました。周りの皆さんが本当に個性的で⾯⽩い演技をされていて、撮影中でも笑いそうになってしまうくらいに楽しいシーンがたくさんあるので、ぜひ期待して頂きたいなと思います。■中村倫也まず何よりバカリズムさんの脚本が⾯⽩くて。⾃分の役については「新郎あるある」が多分に含まれているのかなあと、そんな感覚を⼤切に少しずつ⼿繰り寄せました。結婚は墓場だ、なんて悲劇的な⾔葉もありますが、この作品は間違いなく喜劇です。きっと新郎新婦のことも、また⼆⼈の式に関わった全ての⼈の未来も、「幸あれ!」と願っていただけると思います。是⾮ご期待ください。■関⽔渚私は⼤九監督の「勝⼿にふるえてろ」の⼤ファンであり、バカリズムさん脚本の作品に出演することが⼀つの夢でした。こんなラッキーなことがあるのかとびっくりしましたし、とても嬉しかったです。登場⼈物全員が⽣きることを楽しんでいる、とてもハッピーな映画です。バカリズムさんの脚本が本当に⾯⽩くて、これは絶対素敵な映画になるなと思いました!両親に⼤切に育てられた箱⼊り娘です。周りの⼈に愛を持って接することのできる素敵な⼥性です。先輩⽅やスタッフさんが皆様とても優しくて和やかな現場でした。特に同級⽣役の皆んなとは撮影中に本物の同級⽣くらい仲良くなり、とても居⼼地が良かったです。撮影の時に感じた、とびきり楽しい気持ちが全部映像に映し出されているハッピーな映画に仕上がっています!どんな年齢の⽅でも、どんな気分の⽅でも楽しんでいただけると思います。ぜひ楽しみにしていてください!■岩⽥剛典企画書やバカリズムさんの脚本を読んで、⾯⽩い作品になりそうだと思いましたし、役どころもちょっとぶっ⾶んでいて是⾮チャレンジしたいと感じました。共演者の⽅々とも久しぶりにまたご⼀緒出来るのも嬉しかったです。脚本がバカリズムさんならではのコメディ要素が満載で、ニヤニヤしながら脚本を読ませて頂きました。結婚式を舞台に、それぞれのキャラクターの視点で、それぞれの⽴場での結婚式あるある的な描写や、⾏動の裏側の⼼理やプロセスについて掘り下げているところが、とても⼈間らしくて好きです。僕の役は新婦の元カレという役どころでした。元カノにまだ未練があって、元カノの結婚式当⽇に周りの親友に乗せられて勢いのままに会場に花嫁を奪いに⾏くというとんでもない設定です。⾊んな意味で我慢しているキャラクターでした。最後はスッキリできて本当によかったです。撮影は、ベースから⼤九監督の笑い声が絶えない、とても明るく楽しい現場でした。今のご時世にぴったりな、明るいコメディ作品になっているかと思います。僕は初号で⼀⾜先に拝⾒させて戴きましたが、マスクの下で何回か吹き出しました。⽇常を忘れて、少しでも皆様の笑顔になれるひと時になればと思います。■向井理あまり演じたことのないパターンの役柄だったので、新鮮で楽しみでした。バカリズムさんの繊細な台本は、幾つもの伏線が張り巡らされ、読後感としてはなるほど!と唸るような気持ちでした。ドタバタな展開の中にもしっかりとドラマやキャラクター描写が散りばめられ、読みやすく且つ濃い内容になっていると思いました。役柄上あまり多くの共演者と絡むことはなかったのですが、監督はじめスタッフの皆さんもとにかく⾯⽩いものを作ろうという気概を感じました。こんな時代だからこそ、思い切り笑ってもらえる映画になったと思います。沢⼭のキャラクターそれぞれが粒⽴ち、愛着のある群像劇です。是⾮、劇場でご覧ください。■⾼橋克実冒頭からラストまで本当に、抱腹絶倒です。なんといってもバカリズム君が脚本を書いているから、⾮常に⾯⽩いです。私の役は新郎の上司・財津という、あることがきっかけで主賓挨拶で笑いを取る、ということに没⼊していく役柄です。基本真⾯⽬なキャラクターなので、スピーチの時もとにかく冷静に話そうとするのだけど、傍から⾒ていると⾯⽩い・・・となるように気を付けました。現場で他の⽅の撮影も⾒ていましたが、どのシーンもとても⾯⽩かったので、ぜひご覧いただきたいと思います。■⼤九明⼦監督只今ご紹介にあずかりました⼤九明⼦です。結婚ってなんぞや。ある⽇突然⼿元にこの映画企画が降ってきて真剣に考えました。結婚するもしないも⼈それぞれ好きなようにすればいいけれど、たった1⽇だけのために存在する、結婚式場という夢の国のエネルギーに魅せられ、脚本、俳優、スタッフ、全ての輝かしい才能に酔わされながら撮りました。皆様にかわいがっていただけると嬉しいです、乾杯!映画『ウェディング・ハイ』2022年3⽉12⽇(⼟)より公開
2021年09月01日菅田将暉主演、有村架純、神木隆之介、仲野太賀、古川琴音らが共演した「コントが始まる」が6月19日の放送でフィナーレを迎えた。マクベスの3人の“最後のじゃんけん”と、里穂子の“推しへの感謝の言葉”に視聴者から感動の声が送られている。「俺の話は長い」で第38回向田邦子賞を受賞した金子茂樹が脚本を担当、20代後半の若者たちの生き様を描いた青春群像物語となる本作。お笑いコンビ「マクベス」の高岩春斗を菅田さんが演じ、美濃輪潤平に仲野さん、朝吹瞬太に神木さん、中浜里穂子に有村さん、里穂子の妹・つむぎに古川さん。岸倉奈津美に芳根京子、マクベスのマネージャーの楠木に中村倫也。鈴木浩介、伊武雅刀。松田ゆう姫、明日海りおらも出演。※以下ネタバレを含む表現があります。ご注意ください。ついにマクベスが解散し、3人はそれぞれの新たな人生を歩むため引っ越しすることに。荷物を整理していると冷蔵庫を誰が持っていくかを巡ってじゃんけんが始まる。なかなか勝負が決まらないなか、春斗は“じゃんけんが終わったら、もうこんな時間は二度と訪れない”と心の中でつぶやく。勝負がついた後、息を切らし涙を流す春斗の姿に「どんな状況下にあってもマクベスにとってのじゃんけんの時間は素の三人でいられる時間だったもんな…」「ドラマ史上一番尊いじゃんけんなのでは…」「こんなくだらない時間が泣けるなんて」「ちょっとでも言葉発したら泣いてまいそうになるのわかる」「ドラマ史に残るじゃんけん」などの声が送られる。その後春斗は1人で里穂子のファミレスを訪れる。里穂子もまた就職が決まりきょうが最後のアルバイトだった。里穂子は帰路につく春斗を待ち伏せし、「今後どんなに面白い方たちが現れても、私にとってマクベスのお三方だけは特別。解散しても精魂込めて作ったコントはこの世から消えることはありません。ファンの記憶のなかにしっかりと残り続けていきます。私はこれからもあなたが書いたコントに、何度も助けてもらうことになるでしょう」と、改めてマクベスに対する想いを伝える。その言葉に対し春斗も里穂子のおかげで、マクベスとしての10年間の努力が無駄じゃなかったと思えたと感謝の言葉を返す…。このシーンに「そうよ、100人のにわかファンより、1人のガチファンよ」「推しのおかげでがんばれる。ファンのおかげでがんばれる。相思相愛。これぞ推し活」「生きる希望と活力を与えてくれた推しは特別よ…解散しようが何があろうと一生推しであるのは変わらない」「好きな人や作品に対する感謝の思いを直接伝えられる喜びが中浜さんから溢れていてとても共感」と、改めて里穂子の想いに共感する声がSNSに続々と投稿。放送後も「大好きな人、作品があることで豊かな日々になり、頑張れるようになったこと。気付かせてくれて感謝」「中浜さんにとっての救いがマクベスだったように、このドラマが視聴者にとっての救いになるように、丹念に沢山の伏線とメッセージを織り込んで届けてくれた事に本当に感謝」など、本作に対する感謝の言葉が途切れることなくタイムラインを流れ続けている。(笠緒)
2021年06月20日作曲家の小林亜星さんが亡くなっていたと、6月14日に発表された。死因は心不全で、88歳だった。都はるみ(73)の『北の宿から』や童謡『あわてんぼうのサンタクロース』など、数々の名メロディを生み出した小林さん。そのキャリアで異色なのが、74年にスタートしたドラマ『寺内寛太郎一家』(TBS系)への出演だ。当時、小林さんは演技未経験にも関わらず主演に大抜擢。頑固親父の寺内貫太郎役を好演していた。「貫太郎のモデルは、脚本を務めた向田邦子さん(享年51)のお父さん。大柄だったそうで、プロデューサーの久世光彦さん(享年70)は適役を探していたそうです。なかなか見つからないなか、音楽の仕事でTBSを出入りしていた小林さんのもとにオファーが舞い込んだといいます。小林さんは『演技は苦手』と話していたそうですが、平均視聴率は31.3%を記録。シリーズ化され、舞台での上演もありました」(TBS関係者)そこで小林さんは、歌手の西城秀樹さん(享年63)と共演することに。貫太郎役の小林さんと、その長男である周平役のヒデキさん。実はこの出会い、運命的なものだったようだ。「当時のヒデキさんは超売れっ子。しかし連続ドラマに出演する余裕がほとんどないにも関わらず、熱心にリハーサルに打ち込んでいたそうです。さらに取っ組み合いをするシーンで、小林さんはヒデキさんに大ケガをさせてしまったことが。それでもヒデキさんは大らかな対応をしたそうです。ドラマを通じて小林さんは彼の人柄にいたく感銘を受けたといい、プライベートで食事に行くこともあったといいます」(前出・TBS関係者)さらに、小林さんは音楽家としてのヒデキさんもリスペクトしていたようだ。ヒデキさんが亡くなった際、小林さんは産経新聞にこうコメントを寄せていた。「歌い手として素晴らしい人だった事は勿論ですが、彼はミュージシャンとしても特別な凄味を持ったトップアーティストだったと思います」■「自分のアニメソングで一番の出来。もう悔いはない」2人が共に音楽家として、初めてタッグを組んだのがアニメ『ターンエーガンダム』(フジテレビ系)のオープニングテーマ『ターンAターン』だ。小林さんが作曲し、ヒデキさんが歌い手として参加した同曲。リリースされたのは99年5月で、『寺内寛太郎一家』の初回放送から25年もの時を数えていた。そして小林さんはこの曲を最後に、アニメソングから引退している。「小林さんは『ガッチャマンの歌』や『まんが日本昔ばなし』のエンディングテーマ『にんげんっていいな』など数々のアニメソングを手がけてきましたが、『ターンエーガンダム』のオファーがあった際に“これで最後”と決心。そして、『どうしても最後、ヒデキに歌ってもらう曲を作りたい』と考えたそうです。小林さんは、かねてから“歌手・西城秀樹”の技量や音楽の知識を評価していました。『アイドル扱いされるのはもったいない』と語っていたほどなんです。そこで『寺内寛太郎一家』の舞台で共演した際、自ら直談判。ヒデキさんもその熱意に押され、ガンダム作品を観てからレコーディングに臨む気合いの入れようだったといいます」(制作関係者)小林さんはその出来栄えに、“カンゲキ”したという。「“難しい歌を難しく思わせないように歌うのがプロ”と小林さんは考えていました。『ターンAターン』はまさに難曲。ですが、ヒデキさんは小林さんのイメージ通りに歌い上げました。その甲斐あり、『自分のアニメソングで一番の出来。もう悔いはない』と小林さんは豪語。同曲は2人にとって最初にして最後の共演曲でもあり、小林さんの作曲家人生の中でも特に思い入れの強いものとなったそうです。18年5月にヒデキさんが亡くなった後、小林さんは『惜しい人を亡くした』と話していました。そしてヒデキさんとの思い出を語り出すと、止まらないこともしばしばあったそうです」(スポーツ紙記者)ヒデキさんの訃報から早3年。小林さんは天国で、久々の再会を喜んでいることだろう。
2021年06月15日2021年6月14日、作曲家で俳優の小林亜星さんが5月30日に心不全で亡くなっていたことを所属事務所が発表しました。88歳でした。小林さんは、『北の宿から』をはじめ、数々のヒット曲を作曲。サントリーウイスキーのCMソングやアニメ『魔法使いサリー』『ひみつのアッコちゃん』『日本昔話』の主題歌などの有名なアニメソングも手がけています。また、向田邦子さん脚本のテレビドラマ『寺内貫太郎一家』(TBS系)では、主人公の貫太郎を演じ、頑固おやじぶりがお茶の間の人気を集めました。ネット上では小林さんの訃報を悼む声が相次いでいます。・メロディも自身のキャラも昭和を体現していた人でした。ご冥福をお祈りいたします。・名曲ばかり、ありがとうございました。『にんげんっていいな』と『あわてんぼうのサンタクロース』は子供も大好きな歌です。・サントリーウイスキーのCM曲『夜がくる』がすごく好きでした。お悔み申し上げます。サンケイスポーツによると、葬儀はすでに近親者で執り行われたとのこと。小林さんが生み出した数多くの名曲は、永遠に歌い継がれていくことでしょう。心より、ご冥福をお祈り申し上げます。[文・構成/grape編集部]
2021年06月14日「コントが始まる」の8話が6月5日放送。中村倫也演じる楠木がマクベスに渡した「解散ライブのネタ順」に「ゾワってなった!」「そこも伏線だったのか」と驚きの声が続出。里穂子への“チラシ”の渡し方にも「流石マネージャー!」などの反応が上がっている。「俺の話は長い」で第38回向田邦子賞を受賞した金子茂樹による20代後半の青春群像ドラマとなる本作。お笑いコンビ「マクベス」の高岩春斗に菅田将暉、美濃輪潤平に仲野太賀、朝吹瞬太に神木隆之介、マクベスオタクのファミレス店員・中浜里穂子に有村架純、里穂子の妹・つむぎに古川琴音。潤平の彼女・奈津美に芳根京子、マクベスのマネージャー・楠木に中村倫也、伊武雅刀、鈴木浩介、松田ゆう姫、明日海りお、小野莉奈、米倉れいあ(821)らも出演する本作。※以下ネタバレを含む表現があります。ご注意ください。瞬太が働く焼き鳥屋「ボギーパット」を久々に訪れた楠木は、5年前初めてマクベスに会ってから、懸命に3人の売り込みをしてきた日々を振り返る。「ボギーパット」でライブのチラシをもらい、その後彼らからマネージャーになって欲しいと頼まれた楠木。3人とファミレスで徹底的に話し合い、朝までネタ合わせに付き合い、4人目のマクベスになったつもりで頑張ったその時間は彼にとって“青春時代に戻ったような熱い時間”だった。しかし3人との距離は徐々に広がっていった。ラストで楠木はファミレスで打ち合わせ中のマクベスのもとを再び訪れ「解散ライブのネタ順」を渡す。「あくまでたたき台だと思って」と言う楠木に、春斗は「これでいいと思います」と返答。「ちゃんと見ててくれたんだなぁ」と口にする…というのが8話の展開。「楠木マネがほんとにいい人でまじで胸がギューってなった」「楠木さんは仕事としてマクベスとクールな関係だと思っていたらめっちゃ熱い人だった」など感動の声が上がるなか、楠木が渡した“ネタ順”に「楠木さんのネタ順が1話からの順だったのマジで鳥肌すぎるそこも伏線だったのかーー」「楠木さんの提案したネタ順見たとき、ゾワってなった!」といった反応も。さらにファミレスを出る際、レジで楠木は里穂子に「そういえば事務所にこんなものがあった…」とマクベスの第1回単独ライブのチラシを渡す。クリアファイルに2枚のチラシを入れて渡す楠木の“計らい”に「つむぎが前にチラシを貰って来た時。一枚だけで折り畳んでいて…里穂子があり得ないと、オタクらしく怒った事があったな。楠木さん流石マネージャー!」「きれいなチラシ2枚をクリアファイルに入れてきてる楠木さんも、他のチラシもないか貪欲に尋ねる中浜さんもオタク的に最高」といった投稿も多数。またつむぎが瞬太と付き合っていることを聞いた里穂子が、つむぎに放った「ファンの妹はファンよ」というセリフや、奈津美がマクベスの名付け親だと知り、一緒に写真を撮って欲しいと懇願。驚く奈津美に「マクベスの名付け親である方が横にいるのに写真を撮って帰らないとは、逆にファン失格なのではと」とその理由を伝える姿に、改めて「中浜さんって崇高なファンだな」「気持ち分かる!お笑いファンとしては同じ考え!」「中浜さんのオタクぶり、本当に良い」「本当に筋金入りのヲタクしてて素晴らしいな」といった感想も続出している。(笠緒)
2021年06月06日喫茶店と聞くと、昔ながらのレトロなスイーツを想像しますが、最近ではお店完全オリジナルの映えるスイーツが話題を集めています。1.〈珈琲館 紅鹿舎〉元祖洋食屋の、創意工夫な喫茶メニュー。ピザトースト発祥の店で密かに人気なのが、サックリ焼き上げたパイの上にバニラアイス、生クリーム、ソースをたっぷりかけたシリーズ。「ストロベリーパイ」1,150円は、これからの季節にぴったりだ。コーヒーを注ぐとバラの形の生クリームがドレスのように広がる「カフェ・タカラズカ」850円(各税込)は、オレンジリキュールの入った大人な味。〈珈琲館 紅鹿舎(べにしか)〉東京都千代田区有楽町1-6-8 松井ビル1F03-3502-08489:30(土日祝9:00)~23:45無休63席/喫煙可2.〈月のはなれ〉老舗の画材店発、銀座の隠れ家喫茶。創業100年以上の画材店〈月光荘〉が、雑居ビルの屋上をリノベーションし2013年にオープン。メニューにはお絵かきセットもあり、コーヒーやお酒を嗜みながら絵を描く、大人の過ごし方も。バーテンダー・二場巧さんが作るパフェテルは、硬めのシューの中に苺やジャスミンなどのカクテルを閉じ込めた、シェフ顔負けのユニークな一品。1,400円。〈月のはなれ〉東京都中央区銀座8-7-18 月光荘ビル5F03-6228-518912:00~20:00無休20席3.〈茶房 野の花〉ギャラリー併設の、和モダンな憩い空間。野の花・茶花専門店〈野の花 司〉の2階に併設された茶房は、陶器や一輪挿しといった和テイストの作品に囲まれながらドリンクなどをいただける。蔵の扉を再利用した大きなテーブルや、滑車をリメイクした置物など、純喫茶とはまた一味違った空間でいただきたいのは、1杯ずつ抹茶をたてて作る自家製クリームソーダ1,300円(税込)。〈茶房 野の花〉東京都中央区銀座3-7-21(野の花 司 2F)03-5250-902511:30~17:00年末年始休13席(Hanako1195号掲載/photo : Chihiro Oshima, Kaori Ouchi text : Ami Hanashima edit : Kana Umehara)4.〈ブリッヂ〉生のメロンを味わうために考案されたキュートなケーキ。実は果物を味わうパフェ感覚のケーキかつては向田邦子など昭和のキャリアウーマンも愛した店。アイデアマンだった先代が考案したこのケーキは、ドーム型のパンケーキの中にアイスとフレッシュなメロンの果肉をたっぷりと閉じ込めたメニュー。メロン色の生クリームで美しくコーティングされた見た目からは想像できないほど、フルーツ感満点。1,500円(税込)。〈ブリッヂ〉東京都中央区銀座4-1 西銀座デパートB103-3566-408111:00~21:00(日祝~20:00)不定休84席/喫煙可※20歳以下の方は入店NG(Hanako1195号掲載/photo : Michi Murakami text : Kimiko Yamada edit : Kana Umehara)
2021年05月17日菅田将暉、有村架純、仲野太賀、古川琴音、神木隆之介という世代を代表する俳優が集結し、話題を呼んでいる日本テレビ系土曜ドラマ「コントが始まる」。この度、木村文乃が仲野さん演じる潤平の姉役で、第6話から登場することが分かった。本作では菅田さん、神木さん、仲野さんの3人が、売れないお笑い芸人のトリオ「マクベス」を演じる。そんな芸人の3人がネタ作りにいつも集うファミレスのウェイトレスを有村さん、有村さんの妹役を古川さんが演じている。同じ93年生まれの菅田さん、有村さん、仲野さん、神木さんは実年齢でもある20代後半の役柄。「俺の話は長い」で向田邦子賞を受賞した金子茂樹が描くオリジナル脚本で、20代後半の5人が織りなす青春群像ドラマだ。今回、木村さんが演じるのは仲野さん演じる潤平の姉・美濃輪弓子役。美濃輪家は、長女の弓子と長男の潤平の2人姉弟で、実家は日本酒を豊富に取り扱っている酒屋を経営。潤平は「マクベス」解散後は、実家の酒屋業を引き継ぐつもりだったが、潤平がぐずぐずしている間に、長女の弓子と弓子の夫・光洋(みつひろ)が酒屋を引き継ぐと表明。「マクベス」を辞めた後は酒屋になると思っていた潤平は、内心気が気ではない。姉の弓子は、28歳の潤平がいまだに、普通の職歴がないことを心配している。弟想いの姉・弓子と、家業、結婚、「マクベス」と様々な点で帰路に立たされている弟の潤平。美濃輪姉弟のこれからに注目だ。木村さんは金子茂樹作品では、2017年4月期ドラマ「ボク運命の人です。」以来、4年ぶりの出演となる。「コントが始まる」は毎週土曜22時~日本テレビ系にて放送中。(text:cinemacafe.net)
2021年05月15日さまざまな業界で活躍する「働く女性」に、今のその人に寄り添う一冊を処方していくこちらの連載。今回のゲストは、悩みを聞いてほしい!と自らオファーをくれた、女優の佐久間由衣さん。クールな佇まいからは想像できない、彼女の人懐っこい一面へと迫りました。今回のゲストは、女優の佐久間由衣さん。“ViViモデル” として活躍した後、一心発起、女優の道へ。現在は『BARFOUT!』と『VOGUE GIRL+』でふたつの文章を連載中。「趣味は読書で、好きな小説家は太宰治」としながらも、最近の悩みは、“教養がない” ことなのだとか。話題は、佐久間さんからのラブコールと好きな作家さんについて。木村綾子(以下、木村)「今回は逆オファーをくださってありがとうございます。連載をスタートして2年になりますが、初めてのことだったのでめちゃくちゃ嬉しくて…!この連載のことはどうやって知ってくださったんですか?」佐久間由衣(以下、佐久間)「こちらこそ、お招きいただき嬉しい限りです。きっかけは、福本敦子さんのポッドキャストです。木村さんがゲストで出演された回を聴いていて、「この方、一体何者なんだろう」って。私なりにリサーチをしたら、この連載へとたどり着きました」木村「『きくこすめ』を聴いてくださったんですね!彼女と出会ったきっかけも実はこの連載なんですよ。これは敦子ちゃんに報告しなくちゃ…!」佐久間「手先を動かしながら聴いていたんですけど、“太宰”って言葉が出た瞬間に手が止まって。「あ、これは集中して聴くやつだ」と(笑)。とにかく木村さんのひと言ひと言が、あの日の私には強く響いたんですよね。なかでも、本が好きだってことを「自分にはそれしかなかった」って言い方をされていたのが印象的で…。「ああ、分かる」って」木村「佐久間さんも太宰がお好きなんですよね。他にはどんな作家さんの作品を読みますか?」佐久間「中村文則さん、好きですね。あまりに理解できないから憧れます」木村「中村さんの作品って、死や悪といった人間の暗い部分や、倫理観や宗教観などといった、やすやすと踏み込めない世界を描いたものが多いですよね。佐久間さんは、どんな部分に惹かれますか?」佐久間「“悪”ですね。殺人者の目線で描かれる世界って、私にはない景色だと思ってハッとする一方で、どこか他人ごとじゃない気にもさせられて…」木村「主人公が罪を犯した人間だというだけで、読む側も無意識にフィルターをかけてその世界を見てしまう。そんな風に相手や物事を見つめる読者自身の“悪”をも問いかけてくる気迫が、中村さんの作品にはありますよね。そういう感覚を読書から得るのがお好きなら、ノンフィクション系にも読み応えを感じるんじゃないかな?」佐久間「ノンフィクションも好きで読みますね。石井光太さんとか」木村「おぉ、またしてもヘビーな題材を扱う作家さんの名が。そう来たら、私からは森達也さんをおすすめしたいです!・・・って、太宰治に中村文則。石井光太に森達也。冒頭から、なかなかディープな読書談義(笑)」佐久間「作家さんから作家さんへと、こんな風にして話が繋がっていくんですね!実はいますごく興奮しています!」エピソードその1「妄想の中に事実を混ぜ込むと、素直な気持ちが表れてくる」木村「お芝居にモデル業、執筆活動と幅広く活躍されている佐久間さんですが、まずは書くことからお伺いします。お仕事として文章を書くようになったのはいつ頃からですか?」佐久間「約1年前からです。『BARFOUT!』というカルチャー誌で1ページの連載枠を持ったのがきっかけです。好きなことを書いていいよと、贅沢な自由まで与えていただいて」木村「初連載にして自由演技とは確かに贅沢ですね。どんなことを書かれているんですか?」佐久間「自分が書いている文章がどんなジャンルになるのか、実は自分でもよく理解できていないんです。現実と妄想の狭間、のような…。昔から、経験したことをそのまま言葉にするのは苦手だったんですが、妄想の中に事実を混ぜ込んでみると、不思議と素直な気持ちが表れてくるタイプで」木村「その感覚、すごくよく分かります。」佐久間「ほんとですか!?こういう感覚、初めて人と共有できたので嬉しいです。例えば、電車の中で足を踏まれたとするじゃないですか。その時の嫌悪感をそのまま書くことはしないで、その前後に一体何があったんだろうって思いを巡らせるようにして書いています」木村「一度引きのカメラで見る感じですね」佐久間「はい。あとは、思わず声に出して読みたくなるような心地よいリズム感や、文字を目で追ったときにどれだけ美しい連なりを作れるかなどを重視して書いています。…ただ、今少しだけスランプに陥っていて、イメージした景色を言葉でうまく描けないのが悩みです」処方した本は…『意識のリボン(綿矢りさ)』集英社出版/2020年2月初版刊行木村「いま、佐久間さんが描こうとしている文章の世界を聞いていて浮かんだのが、この作品集です。8つの短編が収録されているんですが、どれも完全創作というよりは、端々に綿矢さんご自身の姿がみえて、それこそ小説とエッセイのあわい(間)を読んでいるような楽しみがあります。そこにきて綿矢さんですから、繊細な女性の心の動きをとらえる観察眼と表現力は、それはそれは目覚ましいほどで」佐久間「現実と虚構が入り混じった文章って、私が知らないだけで、たくさんあったんですね」木村「それに綿矢さんは、太宰治を読んで小説家を目指したってエピソードもあるんですよ。そうそう! この本に収録されている「こたつのUFO」は、太宰の「千代女」を下敷きにした作品です」佐久間「「千代女」は、早くに小説家デビューした女の子が、最終的に何も書けなくなって自分の才能の枯れてしまったことを嘆く物語ですよね」木村「はい。それを綿矢さんは、30歳になった自分に置き換えて語り直しているんです。事実、綿矢さんご自身も、芥川賞を受賞して以降数年間、書いても書いても原稿がボツになり続けていた不遇の時代があったそうで…」佐久間「綿矢さんほどの方でも、書きあぐねる経験をされてきたんですね」木村「他にも、マリッジブルーというテーマを、当事者である妹の視点から描く「履歴のない女」と、姉側から見つめる「履歴のない妹」という連作は、ある物事をいちど引いてまなざすという佐久間さんの書き方の参考になるかもしれませんね」佐久間「聞けば聞くほど、今の私の道しるべになってくれそうな一冊です!」エピソードその2「切り口や言葉選びに悩んでしまう」木村「『VOGUE Girl +』でも連載を始められたと伺いました。そこではどんなことを?」佐久間「「本と花と。」というタイトルで、読者におすすめしたい一冊に、その本からインスピレーションを受けた花を添えて、セットで紹介していく連載です」木村「なんてロマンチックな!これも佐久間さん発案ですか?」佐久間「そうなんです。以前から、文章を読んでいると、「この人、百合みたい!」「この人は薔薇だ!」などと感じることがあって。編集部の方にプレゼンしました」木村「面白い感覚ですね。いつか私のエッセイにも、花を添えてほしい(笑)。…ちなみに、こっちの調子はどうですか?」佐久間「先日、3回目が公開させたところなのですが、実はこちらも想像していたよりも大変で(笑)。文章から花を連想するっていう独自の感覚を、独りよがりにならないようにどう表現したらいいのかと、切り口や言葉選びにはいつも悩んでしまいます」処方した本は…『植物たち(朝倉かすみ)』徳間書店出版/2019年3月初版刊行木村「この本は、人間の行動を植物の生態に見立てて描いた短編集です。各章の扉には植物名と、図鑑からの説明書きの引用が書かれてあるので、物語にも入り込みやすい作りになってるんですよ」佐久間「寄生して成長するコウモリラン、いつの間にやら大繁殖するホテイアオイ、暗くてじめじめしたところにいるほど生き生きするコケ…。取り上げている植物からも、どんな人間が描かれるのか想像を掻き立てられます!」木村「温かい話から、不気味でグロテスクな話までバラエティに富んでいるんですが、考えてみたら自然界で生きのびることって、綺麗事ではいかないことばかりですからね。狡猾さや残酷さといった、人間を直視するとどうしても目をそらしたくなってしまう部分を、植物に模すことで暴いていく筆致が、本当に見事だなぁと」佐久間「伺っていたら、この美しい装丁と挿絵の見え方も、また変わってきました。でも、目をそらしたくなる部分も書かなければというのは、本当にそうですよね。すごく難しいことですが…」木村「現実と妄想を混ぜ合わせたり、本と花をかけ合わせたり…。佐久間さんは今、書くことを通していろんなことを“見よう”としてるんだろうなぁと感じます。世界や、相手や、自分自身や、物事の本質や…。解像度が高くなるほどに、見たくないものや気づきたくなかったこととも向き合う必要が出てきて、それを書くのは楽しいばかりじゃいかないけれど、続ける価値があることですから。悩んだときには、こうして本にヒントをもらって、ぜひこれからも書き続けていってほしいです」エピソードその3「自分とは異なる価値観を持っている役を演じる時に、戸惑ってしまう」木村「9月に公開される映画『君は永遠にそいつらより若い』のトレーラーが先日公開されましたよね。原作は津村記久子さん。好きな作家さんなので、佐久間さんがどう演じられるのかすごく楽しみにしてるんです! “演じる” というお仕事に対する思いも、最後にお伺いさせてください。」佐久間「ちょっとだけ楽しくて、だいぶ、大変ですね…」木村「“だいぶ、大変” の内訳、ぜひ聞かせてください(笑)」佐久間「そうですね…。たとえば私には、教養が、…ないので」木村「え!むしろ匂い立つほどに感じ取っている私ですが(笑)」佐久間「いえ。ないんです。私には教養が。共感の幅が狭いんです。なので、自分とは異なる価値観を持っている役を演じるときや、自分の中にはない言葉がセリフとして書かれているときに、すごく戸惑ってしまうんです。表情や声色ひとつとっても、持て余してしまう」木村「なるほど。心の襞を多くするために、教養がほしい。という意味だったんですね」佐久間「はい。昔から自分の感覚はあまり信じていないんです。読書も、芝居のヒントを得るためにすることが多いです」木村「そういうときにはどんな作家さんを読みますか?」佐久間「今は1980年代の作家さんの作品を手に取ることが多いですね。向田邦子さんのエッセイとか。美しい言葉と鋭い視点に惹かれます」処方した本は…『だいちょうことばめぐり(朝吹真理子、花代)』河出書房新社出版/2021年1月初版刊行木村「現代の作家さんにも、うっとりとしてしまうほどに美しく、流麗な文章を綴る女性がいるのでぜひ佐久間さんに知っていただきたいです。『だいちょうことばめぐり』は、朝吹さんの最新エッセイ集なんですが、まずは手にとって、造本の美しさを隅々まで堪能してください!」佐久間「木村さんが棚から引き出した瞬間から、実は目を奪われていました。…すごく滑らかな手触りのカバー紙ですね。控えめな金の箔押しも、書体も、上品ですごく好みです」木村「ですよね!カバー紙を取ると美しい桜色が現れるんですが、まるで上生菓子みたいですよね」佐久間「本当に!折々で挿し込まれる写真も、言葉と通じ合ってるみたいに素敵です」木村「エッセイの中で、朝吹さんが花代さんの写真について書いている文章があるんですが…、その感覚が、私が彼女の作品を読むときに感じるそのものだったので、ちょっと朗読させてください。〈花代さんの写真は、みていると、自分のなかにこういう瞬間があったような気がしてくる。記憶を取り違えてしまいそうな瞬間ばかりがある。なにがうつっているのかわからなかったり、必ずしも幸福な光景だけがおさめられているわけではないのに、みいってしまう。人間のぼんやりとしたすがたと光だけがある。〉」佐久間「・・・ぐっと引き込まれるものがありました。それに、目で文字を追いかけても、耳で音を聞いても、すごく心地がいい」木村「こんな言語感覚で、家族のことやごはんのこと、移ろう季節のなかで感じた徒然などが綴られていくんです。彼女のまなざす景色や、そこに立ち上がる言葉というのは、佐久間さんの生活にもつながって、感覚を刺激して、心の襞を多くしてくれるんじゃないかなと思います。なにより本当に美しい本なので、佐久間さんのように美しい人に持っていてもらいたいなって」対談を終えて。対談後、今日の3冊をすべて購入してくれた佐久間さん。「おすすめの本をいっぱい教えていただいて、幸せな気持ちになりました。演技や執筆活動へと必ず役立てます!」と話してくれました。会話にも出てきた映画『君は永遠にそいつらより若い』は、9月17日(金)より全国で公開予定。赤髪の佐久間さん、必見です!『君は永遠にそいつらより若い』
2021年05月12日菅田将暉、神木隆之介、仲野太賀がお笑いトリオを演じ有村架純、古川琴音が共演する「コントが始まる」の3話が5月1日放送。神木さん演じる瞬太のウエディングドレス姿に「可愛い」の声が相次ぐなか、有村さん演じる里穂子の過去にも共感の声が溢れている。「俺の話は長い」で第38回向田邦子賞を受賞した金子茂樹がオリジナル脚本を手がけ、20代後半の若者たちの青春群像を描く本作。同級生の潤平とお笑いトリオ「マクベス」を結成したが、親との「10年やっても売れなかったらキッパリ辞める」という約束を守るためトリオ解散を決意した高岩春斗を菅田さんが、高校時代に春斗に誘われ「マクベス」を結成するが、10年間交際を続ける恋人のことを考え芸人を辞めようとする美濃輪潤平を仲野さんが、「ぷよぷよ」の日本一となってプロゲーマーとなるがその後引退、「マクベス」に加入した朝吹瞬太を神木さんがそれぞれ演じる。また有村さんが一流企業を退職、その後始めたバイト先に来店する「マクベス」の三人に興味を抱き、彼らの“ヲタク”となる中浜里穂子に。古川さんが姉・里穂子を心配し、共同生活しながら近所にあるスナック「アイビス」で働く中浜つむぎにそれぞれ扮し共演。この5人を中心に物語が展開する。また潤平の恋人・奈津美に芳根京子。松田ゆう姫、明日海りお、村主うらら、坂斉凛奈、鈴木浩介、伊武雅刀らも共演。※以下ネタバレを含む表現があります。ご注意ください。今回は里穂子の過去と、里穂子が一番好きだというコント「奇跡の水」のモデルとなった春斗の兄・俊春(毎熊克哉)。真面目すぎるゆえに誰にも助けを求められず、孤独になって追い込まれていく両者のエピソードが並行して語られていく…という展開。俊春の結婚式でマクベスがコントをする回想シーンでは、瞬太のウエディングドレス姿が披露され「神木くんのウェディングドレス!!!!!かわいい!!!!!」「華奢、細い。物凄く可愛い...」などの声が相次ぐ。その後、帰宅した里穂子はつむぎと一緒に瞬太が部屋にいることに驚愕する。さらに春斗と潤平も加わって里穂子の部屋でタコパが始まるのだが、そこで彼氏のことや仕事を辞めた理由を聞かれた里穂子は、結婚するつもりだった彼氏に別の婚約相手がいて、その2人のために結婚式の下調べをさせられていたことや、会社のトラブル解決を手伝ったらいつの間にか自分が全責任を負わされる羽目になったことなどを告白する。里穂子が“廃人”になった理由に「エグい過去に泣けてくる…」「可哀想すぎやろこれフィクションだとしても辛い」「頑張る人ほど孤立するやつつらいー」「うーん分かるな。しんどいな。真面目が損をする世の中じゃなくなればいいな」などのコメントが続々。里穂子への共感の声がタイムラインに溢れている。(笠緒)
2021年05月01日永野芽郁を主演に迎え、向田邦子賞・ギャラクシー賞受賞のバカリズムと数々のミュージックビデオを手掛ける映像監督・関和亮のタッグでOLたちのバトルロワイアルを描いた『地獄の花園』。この度、現場の“わちゃわちゃ”感が伝わるメイキングカットが一挙解禁となった。解禁となったメイキングカットでは、豪華キャストたちの撮影現場での和気あいあいとした様子が収められたものばかり。本作の脚本を務めたバカリズムと共に、広瀬アリスや菜々緒、川栄李奈、「森三中」大島美幸が、かつて話題を呼んだプリクラ画像“チャリで来た”ポーズをノリノリでキメた集合写真。美脚を披露し、SNSでも話題となっている遠藤憲一が、本家の菜々緒さんと共に“菜々緒ポーズ”で並んだお茶目な姿も。そして、本編中の暴れっぷりが嘘のような(?)、小池栄子を筆頭に松尾諭、丸山智己、勝村政信と株式会社トムスンのOLたちのおしとやかなショットも印象的。さらに、永野さん&広瀬さんのオフ感満載の鏡越しショットや、永野さんが頭に氷のうを乗せ、無邪気にほほ笑む姿。加えて、小池さんが永野さんのパンチを受ける楽しげなカットなど、カメラが回っていないところでは仲睦まじい姿が垣間見えるメイキングカットばかり。永野さんも「撮影現場は笑いが絶えなかったですし、監督・スタッフそして他の出演者の方みんなで面白い作品になるよう一生懸命頑張りました」と話している通り、キャスト、スタッフが一体となって、笑いに対して貪欲に取り組んでいたようだ。『地獄の花園』は5月21日(金)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:地獄の花園 2021年5月21日より全国にて公開©2021『地獄の花園』製作委員会
2021年04月20日菅田将暉主演、有村架純、神木隆之介、仲野太賀、古川琴音らが共演する「コントが始まる」が4月17日放送。有村さん演じるヒロインの“オタクぶり”に共感の声が上がるとともに、キャスト陣の演技と演出にも多くの賞賛が寄せられている。「俺の話は長い」で第38回向田邦子賞を受賞した金子茂樹によるオリジナル脚本となる本作は、20代後半の若者たちが、その失敗をしたからこそ出会う人や出来事によって、まるで思い描きもしなかった未知の幸せと巡り合う、若者の生き様を描いた群像物語。キャストは同級生の潤平と高校の文化祭でコントを披露したことがきっかけで、お笑いの道に進んだが、親との「10年やっても売れなかったらキッパリ辞める」と約束した日が迫るお笑いトリオ「マクベス」でネタ作りを担当する高岩春斗に菅田さん。一流企業を退職、その後バイトを始めたファミレスに来店した「マクベス」の三人に興味を抱き、知らぬ間に彼らを応援することが人生の支えになっている中浜里穂子に有村さん。高校時代に春斗に誘われコント芸人の道を歩み始める「マクベス」のメンバー、美濃輪潤平に仲野さん。「ぷよぷよ」日本一となりプロゲーマーの道を歩むが若手の台頭から引退、「マクベス」へと加入する朝吹瞬太に神木さん。姉と共同生活しながら近所にあるスナック「アイビス」で働く中浜つむぎに古川さん。そのほか、明日海りお、松田ゆう姫、鈴木浩介らも出演。※以下ネタバレを含む表現があります。ご注意ください。1話ではマクベスを推すことが自分の支えになっている里穂子が、初めて彼らの生ライブに行くもそこでトリオ解散を知らされる。呆然と帰路についた里穂子だが、突然春斗から声をかけられる。どうして解散するのかと尋ねる里穂子に、春斗は「約束だからね。10年前の」と、マクベス誕生から現在までの自分たちの10年を語り始める。里穂子がマクベスを密かに推していた一方で、春斗も1年半前、会社を辞め泥酔していた里穂子と出会っていた…というのが1話のストーリー。春斗に「最後の単独ライブも必ず行きます」と告げ、マクベスと出会い存在を知ったことで、マクベスが自分の人生の支えになったと涙ながらに伝える…そんな里穂子の姿に「泣くと思わなかった…オタクの心に突き刺さった」「中浜さんの言動がオタク」「推しへの想いを直接吐露するオタクの姿」など共感と感動の声がタイムラインに届けられる。またメインキャスト陣の演技に「どうやったらあんなに上手に演技できるんだろう」「ドラマなのに映画観てるみたいな感じ。演技派揃い」などの声が上がるとともに「みんな演技うまいし内容面白いし映画みたいな画面の空気感」「引き込まれた。映画見てるみたいだった」「すげえ、いい温度感。BGM少なめで、映画みたい。語り多くて、漫画みたい。すごいいい意味で、ドラマじゃないみたい」と、その展開や演出に“映画のようだ”という感想も続々投稿されている。(笠緒)
2021年04月18日坂元裕二 朗読劇2021 「忘れえぬ忘れえぬ」、「初恋」と「不倫」が4月13日(火)に開幕した。6組の男女が3つの作品の朗読をする本作で、初日の高橋一生×酒井若菜ペアによる「忘れえぬ忘れえぬ」の公演をレポートする。本作は、映画『花束みたいな恋をした』やドラマ『カルテット』『大豆田とわ子と三人の元夫』などの脚本で知られ、これまで芸術選奨新人賞や向田邦子賞など数々の賞を受賞している脚本家・坂元裕二が脚本・演出を手がける朗読劇。2012年から始まり、今回は高橋一生×酒井若菜、林遣都×有村架純、風間俊介×松岡茉優、千葉雄大×芳根京子、福士蒼汰×小芝風花、仲野太賀×土屋太鳳というペアが出演。これまでも上演されてきた「不帰かえらずの初恋、海老名SA」「カラシニコフ不倫海峡」と、書き下ろしの新作「忘れえぬ 忘れえぬ」の3作が上演される。朗読は、高橋の「おい、おまえ」という乱暴な言葉から始まった。それぞれ一人掛けのソファーに座り朗読する、シンプルな舞台。新作「忘れえぬ 忘れえぬ」は、11歳の夏に出会った最里(もり/高橋)と木生(きお/酒井)の数年間を描いていくストーリーだ。粗暴でガタガタした高橋の語り口と、明晰でツヤツヤした酒井の語り口。ギャップのあるふたりの朗読を聴いているうちに、彼らがどんな人物か、彼らがいる場所の様子、そこから見える景色、気温、光などがむくむくとカタチをもちはじめ、世界が彩られていくような感覚が得られた。どちらかというと淡々とした読み方だが、不思議なほど豊かで、そこに書かれている文字が漢字なのか平仮名なのかまで感じ取れてしまうほどであった。「不帰かえらずの初恋、海老名SA」「カラシニコフ不倫海峡」とはテイストが違い、けれど坂元裕二の書く言葉や物語の魅了を存分に堪能できる脚本は、同い年の最里と木生の、11歳の夏、12歳の夏、13歳の夏……というふうに1年ごとの夏が描かれる。ストーリーの中にはふたりが持つやさしさ、残酷さ、純粋さ、だけでなく、家庭環境のギャップなどもきっちりと描かれており、その物語は、受け取る人によってさまざまに感じるだろう。一作観ると、この作品を他のペアがどう朗読するのか、このペアが他の作品をどう朗読するのかと、興味がどんどん膨らんでいく。朗読劇の楽しさをたっぷりと堪能できる公演だった。東京公演は4月25日(日)までよみうり大手町ホールにて。その後、4月28日(水)から5月2日(日)まで大阪・松下IMPホール、5月7日(金)・8日(土)に札幌・道新ホールにて上演。取材・文中川實穂
2021年04月16日対談した原田龍二と山田邦子服も魂も脱ぎ捨てて、全裸で人生と向き合う漢・原田龍二。自ら犯した過ちは、これから一生を賭して向き合う強い覚悟を持ち、今日も突き進んでいる。今回の対談相手は芸能界の大先輩・山田邦子(60)だ。女性ピン芸人のパイオニアとして奮闘し、一時代を築いた彼女の波瀾万丈な人生の片鱗に迫る──。◆◆◆山田最初に会ったのは『水戸黄門』の撮影だったよね!原田はい!その節はお世話になりました。僕は『オレたちひょうきん族』(フジテレビ系)世代なので、今日は対談の機会をいただけて本当に感慨深いです。山田え!そんなに年離れてるの!?いくつ?原田僕は今50歳ですね。山田私は60歳だから、10歳違うんだ。『ひょうきん』のとき私は20歳だから、原田くんは小学生だったのか。あははは!それは離れてるね!原田当時の少年たちは土曜の夜『ひょうきん』と『8時だョ!全員集合』のチャンネルをガチャガチャ回しながら見てましたからね。ギャグもみんなでマネしました。山田テレビがテレビが子どもたちのおもちゃだったもんね。私自身、子どものころに見てた『8時だョ!全員集合』の裏番組をやるとは思ってなかったし、すごく不思議な気持ちだった。原田そうですよね。僕は『ひょうきん』を見て「大人でもふざけてもいいんだ!」という衝撃を受けたんです。その体験がDNAに刻み込まれてるからか、ふざけるのが大好きな大人に成長しました(笑)。山田確かに私、ふざけてたかも!学校を卒業してすぐだったし、みんな年も近いから学校の延長感覚で仕事してたよね。でも、必死だったなあ。(ビート)たけしさんが突発的に投げる球を反射神経で打ち返さなきゃならない、それができないと出番をカットされちゃうの。NGを詰められる懺悔室では、水をかぶるのを想定して事前にシャンプーを仕込んでずぶ濡れになったら髪を泡立てたり……。原田まさにサバイバルですね……!山田そう、全員がライバルでしたね。みんなで泣いたり語り合ったりして、青春してました。原田もしも、邦子さんが『ひょうきん』に出ていなかったら、どんなタレントさんになっていたでしょうね?山田もっとおとなしい芸風になっていたかもね(笑)。■ものすごく思い詰めて警察に……原田3月に『生き抜く力』という本を出版されたとのことですが、執筆したきっかけについてもお聞きしたくて。山田もちろん出版社からオファーをいただいたから書けたんだけど、芸能生活40年で年齢も60歳。ふたつを足すとちょうど“100歳”になるんですよ。とにかくおめでたいから、人生をまとめようというのが、ひとつのきっかけですね。初めは自叙伝だから存命の人の名前も出てきていろいろ面倒だし、自分のことを文章にするのも恥ずかしいなあって思っていたんですよ。でも、書いていくうちにたくさんの人にお世話になっていたことに気づけたんです。原田本にはビッグネームばかり出てくるので、タイトルどおり“芸能界を生き抜いてきた”ことがわかります。山田例えば『ひょうきん』の章で「たけしさんに本当にお世話になったな」とか、乳がんになったときは友達に支えられたなとか、ひとりひとりと向き合えましたね。ずっと「私はピン芸だからひとりでやってきたんだ」なんて生意気にも思ってたんですけど、全然そんなことなかったね。ありがたいなあと思って、久しぶりにたけしさんにお手紙書いちゃった(笑)。そしたら、たけしさんから初めて直筆のお返事がきてうれしかったなあ。原田おお〜、貴重な経験になったんですね。山田それ以外の理由は、このコロナ禍もあって、たくさんの人がつらい思いを抱えていると思うので、一緒に乗り越えようよ、と。私も、忙しすぎて気絶しながら仕事したり、捏造に近いようなウワサでバッシングされたりとか、かなりしんどいときもありましたしね。山田実は、一度本気で死がよぎったことがあるんですよ。原田え!山田どうしても行きたくない仕事があって、事務所に相談しても「休めない」と言われちゃって。「行かなきゃいけないなら死のう」って思っちゃったの。一晩中考えて警察に電話したら、すごく親身になって話を聞いてくれて。もしかしたら自殺相談の専門知識を持っている担当者かもしれない。その人に今の心情を話していると「お仕事の悩みですか?」と聞かれたんです。そこで“このまま話を続けると、山田邦子だと言わなきゃならないのか”と思ったらわれに返ったというか、ちょっと元気になったんですよね。そこで「もう大丈夫です」と伝えて電話を切りました。原田そんなにイヤな仕事だったんですね……。山田それが、大したことじゃないのよ!芸能人大運動会に出るというだけ。私はピン芸だからもともと集団が苦手だし、そんな大勢の中に私が行く意味って何?と思ったら、すごく気落ちしちゃったんです。警察の電話を切ったあとに友人にも連絡したら「そこまでイヤだと思って行くと、案外楽しいかもよ?」とアドバイスされて、そういう考えもあるのかと目からウロコでしたね。■悪口を書いてきた人と仲よくなった原田行ってみてどうでした?山田すっごく楽しかった!(笑)。仲よしのタレントや役者さんにもたくさん会えてうれしかったなあ。終わったあと、本当に死ななくてよかったって思いましたね。原田もしかしたら大運動会の仕事はあくまできっかけであって、いろんな要素が絡み合って思い詰めてしまったのかもしれないですね。それ以降は「死にたい」と思うことはないですか?山田ないね〜。「死ね」って言われることはあるけど(笑)。そういえばこの前、フワちゃんに会ったら「あ、山田邦子だ!」って言われて。これがフワちゃんのタメ口か!って、うれしくなっちゃった。原田フワちゃんならまだしも(笑)、とくに今は、いろいろな声がダイレクトに届きやすい時代ですからね。山田昨年からYouTubeチャンネルの配信もしてるんだけど、コメント欄に書き込まれる悪口がすごいの。人の心をえぐるような表現……よく思いつくなっていう言葉を投げてくる。私はコメント欄の悪口にも返信するんですけど、やりとりするうちに仲よくなった人もいるんですよね。みんな寂しいのかもしれない。あまりにも悪口の表現が秀逸だから、今度一冊にまとめて出版したいくらい。転んでもただでは起きないよ!原田さすがですね!僕は、顔が見えない相手からの悪口は全然気にしてないです。山田気にしろ!(笑)原田あはは!もちろん、僕を知っている人に言われたらいろいろ考えるんですけど、知らない人からの悪口は気にしないほうが自分のためかなと思ってます。■2回目の不倫は?山田それもそうね。本にも書いたけど、人間誰しもやらかすから1回は大目に見てもらえるかもしれない。でも2回やっちゃったらそれは“性分”だから、本当に反省しないとダメですよね。原田くんの反省期間はもう終わったんだっけ?(笑)原田反省は一生終わらないです(笑)。時々「反省してない」なんて言われますけど、反省に正解はないので、粛々と目の前のことに向き合ってますね。山田そうだね。悪口言うヤツは何をしても言ってくるからね。原田僕は2回目はもうない、と心に決めてます!山田本当!?でも、原田くんほどの男前だと、自分から何もしなくても魔の手が伸びてくるよ?原田いやいや、2回も100回も同じなので「次はない」と、日々自分自身を戒めながら生活しています。山田私はまたやると思うな〜(笑)。雪山のロケで、女優さんとふたりきりで山小屋に閉じ込められたりして……。原田あはは!そんなコントみたいなシチュエーションにはならないですよ!【本日の、反省】『ひょうきん族』世代の僕にとって、すごく楽しい時間でした!今日は明るくて元気な邦子さんが抱えていた苦悩もお聞きできたのが印象的でしたね。でも実は『水戸黄門』でご一緒したときに「とてもこまやかなお芝居をする方だな」と印象に残っていたので、納得した部分もありましたね。今日は“元気なクニちゃん”とは違う、邦子さんの芯にある優しくて繊細な一面に少しだけ触れられた気がします。山田邦子(やまだ・くにこ)●1960年、東京生まれ。1980年に芸能活動をスタートし、その後『オレたちひょうきん族』や『やまだかつてないテレビ』などのバラエティー番組で一世を風靡する。NHK好きなタレント調査では、1988年〜1995年のあいだ8年連続1位を獲得するなどお茶の間の人気者に。2018年には長唄名取「杵屋勝之邦」を襲名。現在、YouTubeチャンネル「クニチャンネル」を配信中!原田龍二(はらだ・りゅうじ)●1970年、東京都生まれ。第3回ジュノン・スーパーボーイ・コンテストで準グランプリを受賞後、さまざまな作品に出演。司会者として『バラいろダンディ』(TOKYOMX)金曜日を担当。芸能界きっての温泉通、座敷わらしなどのUMA探索好きとしても知られている。現在、YouTubeチャンネル「原田龍二のニンゲンTV」を配信中!《取材・文/大貫未来(清談者)》
2021年04月11日これを食べに行きたくなる。そんな名物を味わうことも喫茶店巡りの愉しみのひとつ。歴代の店主の創意工夫から生まれた味わいは、その店の歴史を雄弁に物語っている。今回は、喫茶店の名物スイーツをご紹介します。1.〈十一房珈琲店〉の「ガトーショコラ」。自家焙煎のコーヒーに合う深みのあるおいしさがクセに。相乗効果でコーヒーも美味に1978年の創業時はまだ珍しかった自家焙煎の珈琲店。真空管のアンプからジャズが流れる店内でいただく、一杯ずつ丁寧に抽出されるネルドリップのコーヒーが看板。たっぷり豆を使った濃厚な味わいなのに、柔らかさを感じる。「独特の口当たりはネルドリップならでは」と4代目店主・長谷川能一(よしかず)さん。人気のガトーショコラは、ケーキ工房〈ル・ププラン〉に特注した品。ヴァローナ社のチョコレートを使ったガトーショコラは、しっとりと深みのある甘さが大人の味わい。400円。〈十一房珈琲店〉東京都中央区銀座2-2-1903-3564-317612:00~21:30無休32席2.〈ブリッヂ〉の「メロンパンケーキ」生のメロンを味わうために考案されたキュートなケーキ。実は果物を味わうパフェ感覚のケーキかつては向田邦子など昭和のキャリアウーマンも愛した店。アイデアマンだった先代が考案したこのケーキは、ドーム型のパンケーキの中にアイスとフレッシュなメロンの果肉をたっぷりと閉じ込めたメニュー。メロン色の生クリームで美しくコーティングされた見た目からは想像できないほど、フルーツ感満点。1,500円(税込)。〈ブリッヂ〉東京都中央区銀座4-1 西銀座デパートB103-3566-408111:00~21:00(日祝~20:00)不定休84席/喫煙可※20歳以下の方は入店NG3.〈銀座みゆき館 銀座本店〉の「和栗のモンブラン」年間20万個を売り上げる和栗ブームのパイオニア。今から25年以上も前に誕生したこのスイーツは、サクサクのメレンゲ台の上に、和栗ペーストで包み込んだ生クリームをのせたシンプルな構造。使用するのは熊本産の和栗のみ。「栗本来のおいしさを味わってもらいたい」と、中の生クリームにも栗ペーストにも砂糖は一切不使用という潔さ。ドリンクセット1,650円(税込)。「テイクアウトOKなので手土産にも!」〈銀座みゆき館 銀座本店〉東京都中央区銀座6-5-17 みゆき館ビル1F03-3574-75629:00~23:30(ランチ11:30~14:00、土10:00~)、日祝10:00~23:00無休100席/喫煙可(Hanako1195号掲載/photo : Michi Murakami text : Kimiko Yamada edit : Kana Umehara)
2021年04月10日主演の菅田将暉をはじめ、有村架純、仲野太賀、神木隆之介という93年生まれの同世代俳優が揃う新ドラマ「コントが始まる」。この度、本作の主題歌があいみょんの新曲「愛を知るまでは」に決定したことが分かった。本作は、「俺の話は長い」で向田邦子賞を受賞した金子茂樹が描く、20代後半の5人が織りなすオリジナル青春群像ドラマ。売れないお笑いトリオ「マクベス」のツッコミ担当・春斗(菅田さん)は、結成10年を前にある決断を迫られていた。一方、1年半前に訳あって会社を辞めた里穂子(有村さん)は、妹(古川琴音)と同居しながらファミレスでウェイトレスをしているフリーター。常連客のマクベスの3人がネタ作りに励む姿を見るうちに、隠れファンとして活動を追うように。ある日、初めてマクベスのライブを訪れた里穂子を待っていたのは、トリオ解散という重大発表。呆然と帰路についた里穂子は、春斗から声をかけられ…。今回この青春群像劇を彩る主題歌を担当したあいみょんさんは「台本を頂いて、何曲か作ってみる日々の中、メジャーデビューして1年目。2017年。1番這い上がりたかった時に作っていた『愛を知るまでは』のデモを改めてふと聴き直していると、『あー、この気持ちなんかもしれへん』と肩の力が抜けました。自ら導いた世界はそう簡単ではなくて、読めない譜面を部屋に投げつけたこともあったし、こんなはずじゃなかったと思うことだらけで、悔しかった。そんな記憶が、ドラマと楽曲と、きっと何か重なるものがあるんじゃないかと私の中で確信に変わりました」とコメントし、「同世代の役者の皆さんが勢揃いする中、私も同じ世代としてこの作品に参加できることができで嬉しいです」と今回の起用を喜んだ。また主題歌はドラマ初回放送にて初めて音源が解禁される。いち早く楽曲を聞いた菅田さんは「最高です!曲を聞いた時、この青春群像劇にまた一人仲間が加わったような喜びがありました。登場人物の背中を押すでも支えるでもなく、一緒に泣きながら走って最後に笑い合ってくれるような、そんな温かさがあって、こんな心強い主題歌はありません」と感想を語り、「戦っている人すべてに刺さる応援歌だと思います」と話している。主題歌に起用された「愛を知るまでは」は、すでに配信シングルとしてリリースされている「桜が降る夜は」との両A面シングルという形でCDリリースも決定。さらに、これに先駆けて先行配信も決定している。「コントが始まる」は4月17日(土)22時~日本テレビにて放送。あいみょん11thシングル「愛を知るまでは/桜が降る夜は」は5月26日(水)リリース。「愛を知るまでは」は5月7日(金)先行配信。(cinemacafe.net)
2021年03月31日菅田将暉が主演、有村架純、仲野太賀、古川琴音、神木隆之介が共演することで話題の新土曜ドラマ「コントが始まる」から、5人の追加キャストが解禁。故・松田優作の長女で、松田龍平と松田翔太を兄に持つミュージシャン・アーティストの松田ゆう姫が、本作で女優デビューする。菅田さん、神木さん、仲野さんの3人が売れないお笑い芸人のトリオ「マクベス」を演じ、3人がネタ作りにいつも集うファミレスのウェイトレスを有村さん、その妹役を古川さんが演じる本作。「俺の話は長い」で向田邦子賞を受賞した金子茂樹によるオリジナル脚本。そんな本作で、鈴木浩介は春斗(菅田将暉)たちの高校時代の担任、真壁権助を演じる。無口で厳しい先生で、生徒らから恐れられているが、実は「マクベス」の存在に大きく寄与しているらしい。松田ゆう姫は、つむぎ(古川さん)が働くスナック「アイビス」のママ、下條良枝を演じる。普段はやる気があるのか、ないのか分からないスタンスで仕事をしているが、ふと漏れる言動からは何か人間の深みを香らせる一面も見せるという役柄で、女優デビューとなるその演技は大注目だ。元宝塚のトップスターで、日本テレビのドラマ初出演となる明日海りおは、里穂子(有村さん)が働くファミレス「メイクシラーズ」の店長、恩田光代を演じる。謎多き発言を持ち味にしており、ファミレス店長をしつつ夢は女流麻雀士であると語る、ユニークな役柄だ。『アルプススタンドのはしの方』などで注目された小野莉奈は、スナック「アイビス」で働く村主うらら役。つむぎよりも年下ながら、大人びた素振りを見せる。一説によると一人のミュージシャンを強烈に崇拝しており、その影響で東京へ出てきたという過去を持つ女性を演じる。「ZIP!」のコーナー「星星のベラベラENGLISH」でもお馴染みの、米倉れいあは、里穂子が働くファミレス「メイクシラーズ」でアルバイトする坂斉凛奈役を演じる。天真爛漫な明るい性格で、共に働く里穂子や「マクベス」などの常連客を日がな観察している、という役柄となっている。追加キャスト陣からのコメント到着鈴木浩介春斗達3人を温かくも厳しく見守る真壁は、心根の優しさを上手く生徒たちに伝えることが苦手な少しぶっきらぼうな教師です。(このドラマについて)壁に何度もぶち当たるのが人生です。それでも少しずつ前に進んでいく大切さを楽しんで見ていただけたら、夢のあるエンターテインメント作品になればと思います。松田ゆう姫まさかこんな素敵なお話を頂けるなんて、素晴らしいキャストの皆さんとご一緒出来ることが夢のようで、嬉しい気持ちと信じられない気持ちでいっぱいです。「コントが始まる」と共に私にとって新しい事が始まる事にとても高揚しています!自分の20代後半を思い返しながら、皆がどう変化していくのかを見届けるのが楽しみです。初の連続ドラマで緊張や不安は多分にありますが、それも含めてこのドラマを愉しんで頂けたら嬉しいです。明日海りお有村架純さん演じる里穂子のバイト先の店長、恩田光代を演じます。今まで夢中で見てきた群像劇はたくさんありますが、「コントが始まる」はこのご時世だからこその新感覚の群像劇。意外な夢に果敢に突き進む恩田光代が、人生の大失敗の渦中にいる主人公たちの目に、どんな風に映るのか…彼らにどんな影響を与えていくのか、私自身も楽しみながら作っていけたらと思います。ぜひご覧下さい!小野莉奈私演じるうららは、スナックで働きながら、夢を追いかけています。希望溢れる女の子をできるだけ等身大に表現できたらいいなと思います。この作品に参加させてもらえる事がまだ信じられなくて、とても光栄に思います。少しでも力になれるよう頑張ります!米倉れいあ第2回目のドラマ撮影で緊張が大きいです。周りのキャストさんが大人の方が多くて(初ドラマは学園もの)プレッシャーもあります。ですが、とても良い経験が出来ると思うと楽しみです。大変なことは沢山あると思いますが、それを乗り越えてこそプロなのかなっと思います。「コントが始まる」というドラマに爪痕を残したいです!!第1話あらすじ売れないお笑いトリオ「マクベス」でツッコミを担当する春斗(菅田将暉)は、結成10年を前に、ある決断を迫られていた。一方、1年半前に訳あって会社を辞めた里穂子(有村架純)は妹のつぐみ(古川琴音)と同居しながらファミレスでウェイトレスをしているフリーター。常連客のマクベスの3人、春斗・瞬太(神木隆之介)・潤平(仲野太賀)がネタ作りに励む姿を見るうちに、隠れファンとして活動を追うようになっていた。しかしその日、初めてマクベスのライブを訪れた里穂子を待っていたのは、トリオ解散という重大発表!呆然と帰路についた里穂子は、突然春斗から声をかけられて……。失敗が許されない世の中で、“大失敗”の人生を送る若者たち。この出会いが、彼らの人生に灯る新たな希望の始まりだった……。日本テレビ系4月期土曜ドラマ「コントが始まる」は4月17日より毎週土曜日22時~放送。(text:cinemacafe.net)
2021年03月24日永野芽郁が主演を務める映画『地獄の花園』の公開が5月21日(金)に決定し、本予告映像が公開された。日本中のOLが抗争を繰り広げる壮大なストーリーをオリジナル脚本で手掛けたのは、お笑い界の鬼才、向田邦子賞・ギャラクシー賞受賞のバカリズム。その世界観をPerfume、サカナクション、星野源のミュージックビデオを手掛けるMV界の巨匠・関和亮監督が唯一無二の映像美で表現する。普通のOLライフに憧れる主人公・直子には、今最も若い女性たちに支持を集める女優・永野芽郁。さらに先日、直子と同じ会社に勤めるカリスマヤンキーOL役に広瀬アリス、そしてOL達を牛耳る“悪魔の朱里”役には菜々緒。さらには先日の「東京ガールズコレクション」にて、川栄李奈、森三中、大島美幸、松尾諭、丸山智己、勝村政信、遠藤憲一、小池栄子ら超個性豊かなキャストも一斉発表された。本予告映像は永野演じるOLの主人公・直子が同僚に一目ぼれするロマンチックな映像からスタート。爽やかなオフィスラブストーリーが始まるのかと思いきや、突如OLが吹き飛ばされ、ド派手なヤンキーOL達の暴言が飛び交う。華やかなOLの世界から、熾烈な派閥争いが繰り広げられるバトルロワイヤルな展開へ。社内を牛耳る、川栄李奈演じる“狂犬 紫織”率いる営業部 / 大島演じる“大怪獣悦子”率いる製造部 / 菜々緒演じる“悪魔の朱里”率いる開発部がそれぞれ突如現れた広瀬アリス演じる“カリスマ新人OL”蘭によってコテンパンに?さらには社を飛び越え、ライバル企業のトムスン一派、遠藤憲一演じる“魔王赤城”そして赤城率いる精鋭部隊トムスン三銃士として、勝村政信演じる“青い稲妻 妙子” / 松尾諭演じる“下関の虎河豚麻里” / 丸山智己演じる“七色の拳を持つ女早苗”、ヤンキーOL達の中では都市伝説と崇め恐れられてきた小池栄子演じる“地上最強のOL鬼丸麗奈”まで乗り込み、OL大抗争に発展。そして映像終盤にかかる主題歌にも注目だ。未だヴェールに包まれているこの主題歌を歌うアーティストは一体誰なのか、続報を待とう。永野芽郁・コメント初めて試写で笑いました!自分が出ているといつもどうしても客観的に観られずにそわそわしてしまうんですが、こんなにも面白いとは!と驚きました。なのに、すごいかっこいい映画にもなっていました。振り切りすぎているビジュアルもすごいです!広瀬アリス・コメント最初から最後まで面白かったです。アクションシーンも、オープニングもかっこよくて早く多くの方にご覧いただきたいです。キャラクターの衣装含めたビジュアルをイラストで観た時は遠藤さんの髪型に驚きまして…その後衣装合わせで初めて目撃した時は膝から崩れ落ちました!『地獄の花園』5月21日(金)公開
2021年03月05日日本テレビ系4月期の新土曜ドラマは、菅田将暉主演の青春群像ドラマ「コントが始まる」を放送。有村架純、神木隆之介、仲野太賀、古川琴音と共演者も発表された。本作は、あの頃に思い描いていた大人の自分とはまるでかけ離れた大失敗な人生を歩んでしまった20代後半の若者たちが、その失敗をしたからこそ出会う人や出来事によって、まるで思い描きもしなかった未知の幸せと巡り合う、若者の生き様を描いた群像物語。菅田さん、神木さん、仲野さんが演じるのは、売れないお笑い芸人トリオ「マクベス」。そんな高岩春斗(菅田さん)、朝吹瞬太(神木さん)、美濃輪潤平(仲野さん)の3人がネタ作りにいつも集うファミレスのウェイトレス・中浜里穂子を有村さんが、妹・中浜つむぎを、「この恋あたためますか」に出演した古川さんが演じる。本作はタイトルの通り、毎話ドラマのトップシーンを「マクベス」のコントから始まり、この冒頭のコントが残りの53分間の物語の重要な伏線として繋がるという構成でドラマが紡がれていく。脚本は、「俺の話は長い」で第38回向田邦子賞を受賞した金子茂樹。原作はなく、オリジナル脚本となる。主演の菅田さんは「ずっと憧れていた青春群像劇。あの頃夢中になったドラマの脚本家。他にも色々、、(ニヤリ)。こんなにもそばにいて欲しい人が集まってしまい、正直浮ついてます。責任を感じています。すみませんでした。ありがとうございます。頑張ります。でもそれ以上に楽しんでいきたいというのが本音です」と心境を語っている。キャストコメント菅田将暉ドラマ「コントが始まる」同世代の猛者たちが集結して挑むオリジナル作品。ずっと憧れていた青春群像劇。あの頃夢中になったドラマの脚本家。他にも色々、、(ニヤリ)。こんなにもそばにいて欲しい人が集まってしまい、正直浮ついてます。責任を感じています。すみませんでした。ありがとうございます。頑張ります。でもそれ以上に楽しんでいきたいというのが本音です。沢山笑いたい。嫌なことも大変なことも全部フリにして笑い合いたい。話し合いたい。目を見て心を通わせて、泣くなら思いっきり泣きたい。もう何をどうしたらいいのかわからないものだらけです。でもきっと「あの時こうしていたら~」の"あの時"が今です。先の見えない日々の中、この大失敗から始まる僕らの生き様が皆さまにほんの少しのゆとりをもたらす事を願っています。どうか宜しくお願いします。有村架純生きていく中で、きっと大きな挫折や大きな失敗をして、今まで積み上げてきたモノが瓦解してしまう出来事もあるかもしれません。この作品は、人々の小さな希望の光になる、応援歌のような作品になればいいと思っていますので、是非楽しみにしていてください。神木隆之介同世代の役者が集まって、群像劇をやる経験がこれまでほとんどありませんでしたし、いまだに制服を着る役とかもありますので、リアルな自分の年齢を演じられることが今回とても楽しみです。このドラマは、同世代の方からは「もっとぶっ飛ばせ!」と思ってもらえたり、僕たちより若い世代からは、「将来こういう風になりたいな!」と思ってもらえるような、また上の世代からは「懐かしいな!」と思ってもらえるドラマになると思っています。「コントが始まる」というタイトルを聞いて、とてもワクワクしています。コントは、必ずオチがあって、起承転結があって、ストーリーがあります。コントは必ずしもフィクションというわけではなくて、現実世界でもコントと同じようなことは沢山起きると思っています。僕の中の「何が」始まるのか、コントみたいな現実世界で何が始まるのか、楽しみにしています。仲野太賀辛いことが多い時期ということもありますが、僕たちの20代後半の世代にとっては、今は人生を振り返る時期になっている気がしています。思い描いていた未来と今はどうなのかなと。こんなはずじゃなかったという人生かもしれませんが、辛かったり苦しかったりする人生を肯定してくれるようなドラマになればと思っています。息苦しい時代の中で希望になるような、そんなドラマになればと思っています。今後この5人がどういう化学反応を起こしていくのか、どんな掛け合いをするのか、僕もとても楽しみにしています。古川琴音「始まっている」、「始まった」ではなくて、「始まる」というタイトルです。希望溢れる感じがとてもワクワクしています。今まさに明るい未来に向けて一歩踏み出そうとしている人たちのドラマなんじゃないかなと思っています。凄くもがきながら人生を進めていく5人だと思うのですが、そんな5人を思いっきり笑い飛ばしながらドラマを見て頂けたら、きっと面白くなると思います。楽しみにしていてください。日本テレビ系4月期土曜ドラマ「コントが始まる」は4月、土曜日22時~日本テレビにて放送予定。(cinemacafe.net)
2021年02月08日女性の社会進出がこれからという時代に編集者として活動を始め、ラジオ番組の構成作家に。約1000本のテレビドラマの脚本を手掛け、ヒットドラマの旗手となった向田邦子。1978年には初のエッセイを刊行、その後、短編小説で直木賞を受賞した。こうして残された多くの作品は、時を経ても色褪せることなく我々の心に響き続けている。※新型コロナ感染拡大の情勢を鑑みて、公演は配信のみとなりました。(2020年1月13日時点)旺盛な好奇心で風のように生きた向田邦子と現役クリエイターの共演。注目したいのは彼女のライフスタイル。おしゃれを楽しみ、美味しいものに目がなく、旅が好き。多忙の中でも自分らしく暮らしたいという生き方は今、世代を超えて共感を集めている。没後40年を迎えた今年、彼女の特別イベント「いま、風が吹いている」が開催される。「姉に関するイベントの最後は、打ち上げ花火のように盛大に行い、天に向かって良かったねと言いたい気持ちがありました。今回が最後かはわかりませんが、このイベントは姉を回顧するだけでなく、次世代の様々なジャンルの方と新たなクリエイションを生む、未来に繋がる好機だと思っています」と、末妹でイベント監修者でもある向田和子さん。イベントは展覧会やドキュメンタリーの上映、舞台、コンサート、トークショーなどを中心に構成される。1階スパイラルガーデンでは展覧会が。ここでは彼女の愛用品から生原稿、写真まで約300点の資料を展示するほか、事前予約制のトークショーも開催。3階スパイラルホールでは、作家の角田光代らが出演するドキュメンタリー『向田邦子の贈り物』を上映。また浅田美代子らが出演する舞台『寺内貫太郎33回忌』の公演や、向田のドラマのテーマ曲などをセレクトしたコンサート「向田邦子・風のコンサート」も予定されるなど、盛りだくさんの内容に。ちなみに1階MINA-TOでは、著書ほか約30タイトルを取り扱う期間限定「向田書店」をオープン。スパイラルカフェでは、向田和子さんが営んだ赤坂の小料理屋『ままや』の看板メニューが、料理家・冷水希三子さんのアレンジで蘇る。「ひと口カレー」「人参のピリ煮」「さつまいものレモン煮」などが数量限定で楽しめる。飛行機事故から40年。生前の彼女を知らない世代になぜ今、彼女の生き方が支持されているのだろうか。「姉はささやかな暮らしを楽しむ視点を持っていました。食べること、装うこと、人をもてなすことなど、姉の残した作品や生き方には、自分らしく気持ちよく暮らすことへのヒントがあるのかもしれませんね」1.「これは一生モノ。どんな時にも着られるから」と和子さんが譲り受けたワンピース。冠婚葬祭に大活躍。2.料理にも器にも凝った向田。夢は料理人になることだったそう。実はananとも縁深かった!昭和の辣腕ライター。むこうだ・くにこ1929年、東京都生まれ。22歳で雄鶏社に入社。映画雑誌の編集者からキャリアをスタート。’76~’77年にはananに「男性鑑賞法」なる連載をしていたことも。スパイラル東京都港区南青山5-6-231月14日(木)~24日(日)11時~20時会期中無休TEL:03・3498・1171写真提供:かごしま近代文学館※新型コロナ感染拡大の情勢を鑑みて、公演は配信のみとなりました。(2020年1月13日時点)※『anan』2021年1月20日号より。文・山田貴美子(by anan編集部)
2021年01月17日お笑い芸人のバカリズムと俳優の井浦新がW主演を務めるサスペンスコメディ『劇場版 殺意の道程』が2月5日、全国劇場公開と同時にauスマートパスプレミアムとTELASAで独占配信をスタートする。取引先の社長・室岡義之(鶴見辰吾)の裏切りに遭い自殺した父の仇を取るため、復讐を決意した窪田一馬(井浦新)と、いとこの吾妻満(バカリズム)。キャバクラ嬢・このは(堀田真由)、ゆずき(佐久間由衣)らの協力を得ながら完全犯罪を企てるが、復讐の果てには衝撃の結末が待っていた。フジテレビ系ドラマ『素敵な選TAXI』、日本テレビ系ドラマ『住住』、そして第36回向田邦子賞を受賞した『架空OL日記』など、多彩な作品を手がけるバカリズム。オリジナル脚本をWOWOWで連続ドラマ化した『殺意の道程』が、再編集劇場版として帰ってきた。バカリズムの作品を多数手掛けてきた住田崇監督のもと、ドラマでは1話ごとにクリアしていたミッションが 1本のジェットコースタームービーとして生まれ変わる。劇場版のために新たな編集演出も加わり、ドラマ版の視聴者も再度楽しめる作品となっている。脚本家・バカリズムが紡ぐ独特の世界観の中で、遺憾なく発揮されている主演2人の絶妙な空気感に注目の作品だ。(C)2021『劇場版 殺意の道程』製作委員会
2021年01月08日長瀬智也・主演×宮藤官九郎・脚本で2021年1月よりスタートする金曜ドラマ「俺の家の話」の放送を記念し、動画配信サービス「Paravi」では長瀬さんと宮藤さんがタッグを組んだTBSの過去ドラマ2作品「池袋ウエストゲートパーク」と「うぬぼれ刑事」を配信。この2作品が配信されるのは今回が初めてとなる。「俺の家の話」で宮藤さんが手掛けるオリジナルストーリーで長瀬さんが演じるのは、“ブリザード寿”というリングネームで活躍するプロレスラーの観山寿一。ピークを過ぎたプロレスラー・寿一が能楽の人間国宝である父の介護のために現役を引退し、名家の長男として家族と謎の女性介護ヘルパーを巻き込み、介護と遺産相続など家族の問題を解決していくというホームドラマ。長瀬さん扮する主人公・寿一を取り巻く個性的なキャラクターとして、戸田恵梨香、桐谷健太、永山絢斗、江口のりこ、井之脇海、平岩紙、そして西田敏行の出演が決定するなど、その豪華キャスト陣にも期待が高まっている。■20年経ったいまも熱狂的ファン多数「池袋ウエストゲートパーク」2000年4月期に放送された「池袋ウエストゲートパーク」は宮藤さんの連続テレビドラマ脚本デビュー作となる。原作は石田衣良による同名小説で、「I.W.G.P」の愛称でも知られている人気シリーズ。池袋を舞台に、果物屋店番兼トラブルシュータ―である主人公の真島誠(長瀬さん)がストリートギャング・Gボーイズの安藤崇(窪塚洋介)らとともに次々起こる難事件を解決する青春ミステリー。長瀬さん、窪塚さんのほかにも、当時は若手俳優だった加藤あい、山下智久、妻夫木聡、坂口憲二、小雪、佐藤隆太、阿部サダヲら、いまとなっては錚々たる顔ぶれが集結しており、それぞれ人気が急上昇するなどの大ヒットドラマとなった。登場人物それぞれが強烈なキャラクターであると同時に、劇中では斬新でユニークな演出が随所にちりばめられており大きな話題に。伝説の作品として放送から20年たったいまでも熱狂的なファンが多い。なお、連続ドラマから3年後に放送されたスペシャルドラマ「池袋ウエストゲートパークSOUPの回」も合わせて配信する。■生田斗真ら豪華な共演者や長瀬智也のダンスにも注目!「うぬぼれ刑事」2010年7月期に放送された「うぬぼれ刑事」は宮藤さんにとって初めてのオリジナル刑事ドラマの脚本であり、第29回向田邦子賞を受賞した記念すべき作品でもある。長瀬さんが演じたのは、超恋愛体質で捜査に支障をきたすほど惚れっぽく、その惚れてしまう女性はことごとく怪しい容疑者という、理不尽を抱えてしまう刑事。共演者には生田斗真、中島美嘉、荒川良々、要潤、矢作兼(おぎやはぎ)、坂東三津五郎、西田敏行といった超豪華俳優陣。また、長瀬さん演じる“うぬぼれ”が惚れてしまう女性ゲストが毎回豪華なことでも話題を呼んだ。ほかにも、バーで恋愛話に興じるうぬぼれ屋の男5人「うぬぼれ5」の会話や、惚れてしまった犯人の女性に白いスーツで踊りながら近づく長瀬さんのダンスシーンは必見。「俺の家の話」をはじめ、上記2作品にも関わってきたプロデューサー・磯山晶氏は「コロナ自粛の日々、海外のいろいろな配信ドラマを見ましたが、そのたびに『池袋』や『うぬぼれ』も人気配信ドラマに負けないクオリティなので、いつかラインナップに並ばないものだろうか? と思っていました。今回、改めて皆さんに見ていただける機会を得て、大変うれしく思います」とコメント。「私たちの熱いタッグはここから始まりました。宮藤官九郎初めての連続ドラマであり、いまはもう集められないようなスターたちが野放図に集合していた『池袋』、その10年後、宮藤官九郎さん自身が演出した作品で、女優さんたちのキャスティングと慣れないトリックに奮闘した『うぬぼれ』、どちらも自信作です。ぜひ、お楽しみください!!」と熱くアピールしている。「池袋ウエストゲートパーク」(2000)「池袋ウエストゲートパークSOUPの回」(2003)「うぬぼれ刑事」(2010)は12月19日(土)12時~Paraviにて配信開始。金曜ドラマ「俺の家の話」は2021年1月、毎週金曜日22時~TBS系にて放送予定。(text:cinemacafe.net)
2020年12月13日山田邦子健康番組のテレビ出演を機に、両方の乳房に3つの乳がんが見つかったのは2007年のこと。がんを公表しない芸能人もまだ多かった時代、山田邦子は自らの闘病体験を包み隠さず伝え、同じように乳がんに悩む女性の支えとなってきた。手術から今年で13年。治療からも解放され、完治したといってもおかしくない彼女。しかし、今も「がんとともに生きる」気持ちは変わらないという。(以下、山田さんのコメント)* * *■還暦を迎えてびっくりしたことあれからもう13年。早いものですね。いまはもうホルモン治療も卒業して、年に1度の検診だけとなりました。でも不思議ね。毎日ホルモンの薬を飲むなんてすごくイヤだったのに、いざやめてもいいとなると不安なの。「この薬を飲んでいたから今日まで再発しなかったのに、やめて大丈夫なの?」って心配になってしまうのね。乳がんは10年再発しなければ、寛解や完治とみなされることもあります。でも私は今も、がんとともに生きている気持ち。10年以上たって再発することもあるし、不安は完全にはなくなりません。でも今では、乳がん仲間を元気づけるため「私は選ばれたのかな」と思えるようになりました。ピンクリボン運動に参加させていただいたり、がんへの理解を深めるために『スター混声合唱団』を結成したりと、さまざまな活動をしています。それは、私自身がピンクリボンの仲間たちにずいぶん助けられたからなんです。2度の温存手術と28回にわたる放射線治療がようやく一段落したころ。つらい治療は終わったのに、今度は再発への不安が湧いてきて、落ち込んで……。このままじゃだめだと、精神科に相談にも行きました。そんなとき、ピンクリボンのイベントに呼んでいただいたんです。行ってみたらびっくり!乳がんの先輩方が大勢いて、しかも、みんな明るく元気ではつらつとしているの。「邦子さんいらっしゃーい、仲間ね!」って言われたとき、うれしかったなぁ。もちろん、人それぞれ思いがあって、全摘手術で乳房を失った方だっているし、自分が女性じゃなくなった気がして、傷ついた方もいる。みんないろんなことがあったはずです。でも、共通しているのは「今、生きている」という気持ちです。イベントに参加して「ひとりじゃないんだ」って気づいたの。私と同じ思いをしている人がたくさんいる!ということを。治療が終わり、がんだったことを忘れたい人は忘れちゃえばいい。でも、悩んでいる人に「仲間がいるよ」と伝えたい。外に出る気になれない人は、無理に活動に参加しなくてもいい。いまはSNSなどでもつながることができるし、ひとりじゃないと気づくだけでも十分です。今年、還暦を迎えてびっくりしたことがあります。なんと、放射線治療の影響で13年間まったく生えてこなかったわき毛が、3本だけ生えてくるようになったの(笑)。人間の力ってすごいわよね。13年たって、私の気持ちも少しずつ変化してきて、近いうち乳房の形成手術にチャレンジしようかなと考えています。というのも、3つもがんを切除したから、左右で乳頭のバランスが少しずれているの。当時はそんなのどうでもよくて、命さえあればいいと思っていたんだけど。こんなふうに考えられるようになったのは、それだけ元気になった証拠かな。今は、乳房の再建技術も驚くほど進化しています。全摘した人だって、大丈夫。だから、がっかりなんてしないで。新型コロナウイルスの影響で制限はあるけれど、ピンクリボンはずっとつないでいきたい。オンラインなどさまざまな形で、自分にできることをいつも考えています。
2020年10月13日『百円の恋』で日本アカデミー賞最優秀脚本賞に輝いた足立紳が、自身の夫婦生活を赤裸々に綴った自伝的小説を、自ら監督・脚本を務めて映画化した『喜劇 愛妻物語』。この度、濱田岳と水川あさみが夫婦役で出演する本作のテーマソングが流れる本編映像が公開された。本作は、結婚10年目、倦怠期、セックスレス…いつまで経っても売れる見込みがない脚本家の豪太と、夫に絶望している妻チカを描く、とんでもなく情けなく、とことん笑える、最笑夫婦のサイテーな悲喜劇。そんな本作のテーマソングは、向田邦子のドラマ「阿修羅のごとく」に使用、『居酒屋ゆうれい』の音楽にインスパイアを与えたトルコの軍楽「ジェッディン・デデン」をベースにしたもの。足立監督が「観終わった後に生命力がみなぎるような気分になるものを」と、音楽の海田庄吾に依頼してできた楽曲となっている。オープニングをはじめ、劇中に何度も出てくるこのテーマソング。到着した映像は、豪太が妻と娘を連れて香川へシナリオハンティングへ向かう場面。香川まで青春18きっぷで向かう家族を、このメロディが盛り上げている。『喜劇 愛妻物語』は9月11日(金)より新宿ピカデリーほか全国にて公開。(cinemacafe.net)■関連作品:喜劇 愛妻物語 2020年9月11日より新宿ピカデリーほか全国にて公開©2019『喜劇 愛妻物語』製作委員会
2020年08月19日現在、放送中の『ハケンの品格』も話題の脚本家・中園ミホさん。『やまとなでしこ』や『anego[アネゴ]』『Doctor-X 外科医・大門未知子』『西郷どん』などのヒット作を次々と生み出したことで知られていますよね。そんな中園さんは、実は、脚本家デビューする以前は占い師として活動していたそうです。そして、その後も占いを続け、超売れっ子となった今も、四柱推命と気学をベースに開発した独自の占いを実生活に取り入れているのだとか。占いを信じ、その教えに従って行動してきたという中園さんの最新著書『占いで強運をつかむ』について、お話を伺いました。■全体的な運をつかむコツ――四柱推命では、絶対的に運勢が悪い人はいないそうですね。運気の波に乗れる人と乗れない人の違いとは?占い師の私から見ると、特別に運がいい人も悪い人もいません。ただ単に運気がアップしたりダウンしたりするだけで、運の種類や分量はどなたもほぼ同じです。ですから、運のいい人と悪い人の違いというのは運をピークでつかまえられるかどうか、その差だと思います。――運のいい時期だと知っていても、飛び込むのが怖くて、二の足を踏む人は少なくないでしょう。「運の賞味期限」が切れないうちにチャンスをつかむ秘訣は?勇気を出して、思いっきり挑戦することです。占いで「運気の締め切り」を意識したら、今これを逃すといい時期はしばらく巡って来ないと自分に言い聞かせ、人生のギアを入れてほしいと思います。アクティブな運気が、あなたを味方してくれますから、大丈夫。自分自身を信じることも大事ですよ。――おすすめの開運アイテムは?お財布ですね。運気というのは人と人との間で流れているもので、金運を司るのはお財布ですから、金運をアップさせたい方は、ぜひあなたの周りのお金持ちの方からお財布をもらってください。ただし、私の実体験によると、その人の「お金遣いのクセ」までうつってしまうので、ご注意を。――いい気が流れている場所(コンサートやライブ、演劇、映画など)に足を運ぶといい書かれていましたが、今のようなご時勢で人が多い場に行きづらい場合は?人に会えなくても、いい気が流れているものに触れることで、運気の流れは随分変わってくると思います。例えば、ヒットしている作品を見たり、好きな人が書いた本を読んだり、曲を聴いたりしてみましょう。■恋愛面で強運をつかむには?――恋愛運を上げたいときは、どうすればいいですか?運はまわりの人の影響を受けて育っていくものです。ぜひ幸せそうな人、うまくいっている人から、いい運気をシャワーのように浴びてほしいと思います。それに、幸せそうな人と一緒にいると、うまくいっている人の行動や考え方に気づくことがたくさんあると思いますし、あなた自身の気持ちも前向きになっていくでしょう。あなたらしい魅力も出てくると思います。――「空亡期」は判断力が鈍るそうですが、この時期に好きな人ができたり、交際を申し込まれたりした場合、どのような対応をするといいのでしょうか?空亡期は判断力が鈍り、ミステリアスな出会いも多いと言われています。ですから、一気に燃え上がらないで、まずは俯瞰するようなクールな視点で、冷静に観察してみましょう。それでも強く相手を望んだり、望まれたりするのなら、それだけ強い結びつきがあるということですから、私は踏み切ってもいいと思います。――相性について。お互いを高め合う相性ではなく、女性の強い運を男性に渡すことでバランスが取れる相性だった場合、女性が家庭よりも仕事を優先したいと思ったら、関係が破綻してしまうのでしょうか?最近そういった相性のご夫婦を見ましたが、円満でうまくいっていましたよ。こうした組み合わせの場合は、普段から男性が女性をサポートするよう心がけるといいと思います。女性の強運を分けてもらっていることに男性は感謝し、彼女が本当にやりたいことを応援してほしいですね。逆に男性が応援できなかった場合は、破局に向かうこともあります。――「この先ずっと出会いがなさそう」「結婚できないかも」などと悩んでいる女性は、どうすればマイナス思考を断ち切り、前を向けるようになりますか?その変わりたい気持ちを大切に、少しずつ変えていきましょう。ちょっとしたことですが、普段人から褒めたれた時「いいえ、わたしなんて」と謙遜したり、「どうせお世辞でしょう」と受け流したりしていませんか。自分を受け入れ、認めることで、あなたの中に少しずつ前向きな変化が出てくるのではと思います。占いでは、辛い時期を過ぎたら世界が新たなステージに上がるという考え方をします。ですから、私は今の状況をあまり悲観的には捉えていません。運気を知れば、それにそなえたり、何かに挑んだり、何かを始めるきっかけにもできます。前向きにどう生きるか、そのために占いを利用してほしいと思います。プロフィール:中園ミホ脚本家。広告代理店勤務、コピーライター、占い師を経て、TVドラマ『ニュータウン仮分署』で脚本家デビュー。2007年『ハケンの品格』で放送文化基金賞を受賞。2013年には『はつ恋』『Doctor-X外科医・大門未知子』で向田邦子賞と橋田賞をダブル受賞。2014年に NHK連続テレビ小説『花子とアン』がヒットし、2018年には大河ドラマ『西郷どん』(林真理子原作)の脚本も手がける。2020年には13 年ぶりの続編『ハケンの品格』がオンエア。
2020年07月29日