《差別やめろ受験料を返せ公正にやれ》《私たちは女性差別に怒っていい》8月3日夕方、東京都新宿区にある東京医科大学正門付近にはプラカードを掲げ持つ人々が集まり、一時騒然となった。8月2日に報じられた東京医大医学部医学科の一般入試における“女子減点問題”は、学生や受験生のみならず、多くの女性たちに衝撃を与えた。得点操作に関してはマニュアルも存在し、入試を担当する学務課長や、大学トップの数人だけがその存在を把握していたという。だが昨年同大学医学部を卒業した男性は言う。「振り返ってみれば、私が在学中にも教授たちが、不正をにおわせる発言をしていたのは確かです。例えば『女子のほうが優秀な人が多いから、本来なら女子のほうがいっぱい入っちゃうんだよね』とか、『この学校は、入学者の男女比が毎年いつも同じなんだよね』といったものです。私の同級生の女性は、教授から『君が入学してきたことで、この大学に入れなかった男子がいるんだぞ』と、あからさまに言われたこともあるそうです。しかし成績が貼り出されてみると、120人いるうち100位以下なのはほぼ全員男子でした。不正入試により、女性は男性よりかなり優秀でないと入学できなかったのかもしれません」精神科医やコメンテーターとして活躍している香山リカさんも、東京医大の卒業生だ。「この“得点操作”報道に関しては、私も驚いています。私が大学に在籍していたのはいまから35年以上前ですが、私の学年は女性も多かったのです。医学部ですと女性は1割程度というのが一般的でしたが、私の同級生は120人中30人ほどが女性でした。教授たちも『患者さんは男女半々なんだから、医者も男女半々いたっていいし、むしろそうなるべきだ』と言っていて、差別を受けた記憶はありません」しかし、いざ就職となると事情は異なったという。「病院で働くために教授に相談しても、女性たちは希望する科に行けない人も多かったのは事実です。例えば外科での勤務を希望しても、『女性医師を受け入れられるシステムや体制がない』といった理由で叶わないケースもありました。また研修医時代に女性たちが『君は結婚したり妊娠したりはしないよね?』と言われることも多かったのです。男女雇用機会均等法の施行以降、いまはそういった傾向は緩和されていると思うのですが……」東京医大の不正は氷山の一角ともいわれている。一大学の問題としてとらえるだけではなく、これを機会に医療現場そのものの見直しや改革が必要な時期が訪れているのかもしれない。
2018年08月08日孫が生まれると、そのかわいさにメロメロになってしまうことの多い両親や義両親。でも、溺愛しすぎて、孫フィーバー状態になり厄介というママも少なくないようです。特に義両親の孫フィーバーに悩まされているママが多いようなので、その対策についてまとめます。孫フィーバーの兆候は出産前から!両親や義両親が孫に対して必要以上にはしゃいでしまうことはよくあることですが、それが度を超えすぎてしまい、もはや迷惑行為ともなってしまうのが孫フィーバー。孫フィーバーが原因で、実家や義実家と険悪になってしまうということもしばしば起きているようです。孫フィーバーは初孫で過熱することが多いため、自分の両親、義両親が孫フィーバーになるかどうかはハッキリとわからないことも多いですが、出産に立ち会おうとしてきたり、名前を決めるのに積極的に関わろうとしてくる場合には、そこから孫フィーバーに発展するケースも多いようです。もしやと思ったら、出産前にしっかり自分の育児方針や決めごとをしておくことが孫フィーバーの対策になるようといわれています。子どもが生まれてからの来訪のルール、実家へ訪問する間隔、子どもへのプレゼントはどのような物はうれしくて、どのような物は困るかなどを事前に決めておくことで、孫フィーバーへの抑止力になるんだとか。気付いたら孫フィーバー全開!どうしたら?孫フィーバーになってしまった場合、ほかのママたちはどのように対処しているのでしょうか。やはり避けたいのは、ハッキリ迷惑と言い過ぎて険悪な関係になってしまうこと。そうならないよう両親や義両親の愛情に感謝しつつ、適切な距離感を維持することが重要なようです。毎日のようにアポ無しで訪問されたり、深夜など時間構わず孫を見に来るなどの場合は、「せっかく来てもらっても、不在だったりしたら申し訳ないから」と事前に連絡が必要であることを認識してもらうことから始めましょう。それでもダメだった場合、実際に来そうな時間帯に外出するようにしたり、居留守を使ったというママもいるようです。過剰なプレゼント攻撃は、趣味の合わない服だったり、大きなおもちゃで部屋のスペースを占領したりと困りもの。そんなときはママ好みのお店を教えておいたり、NGな物はしっかりと伝えておくのがポイントです。お菓子を与えすぎたり、間違った育児アドバイスに関しては、「保健師や医者に言われたから」と、時にはウソでもよいので異なる指導を受けていると伝え、説得させるのが効果的なようです。とはいえお宮参りやお食い初めなど、イベントを仕切ってくれたりすることは孫目線で見れば悪いことではないはず。そういったことには両親や義両親をたててあげることも関係を悪くさせないためには重要です。最終的にはしっかり話し合い、お互いの妥協点を見つけて、よい距離感で子育てができるようにしていくのがよさそうです。(文・姉崎マリオ)
2018年06月29日同じ孫なのに、孫同士で扱いに差が出る、祖父母からの「孫差別」。孫差別を感じた時は、どのようにして対処したら良いのでしょうか?「うちの子は姉弟2人。男の子好きの義母が、弟ばかりをかわいがって、お姉ちゃんがかわいそう…」「ずっと私よりも姉をかわいがってきた父が、私と姉に子どもが生まれてからは、姉の子どもばかりかわいがる」こんな孫差別に遭遇したときの対処法を、心理カウンセラーの筆者がご紹介します。孫差別をする祖父母の心理は?孫差別をする祖父母の心理の裏側には、孫の親である息子や娘、その配偶者への感情が隠されていることがよくあります。長男が家を継ぐという考え方の人なら、長男の子どもだけは別格だから優遇する、という祖父母もいるでしょう。あるいは、息子よりも娘のほうが気の置けない関係で何でもズバズバ言える、と思っている祖父母なら、息子の子(内孫)より娘の子(外孫)を優先させるかもしれません。実際、内孫よりも外孫を優先させる祖父母のほとんどが、「息子の子はお嫁さんに気を遣うので何もできないが、娘の子なら自分の好きに扱って良い」という考え方を持っています。差別のパターンはさまざまで、例えば同じ両親から生まれた子でも、長男と次男とで差を付けられる場合があります。これは祖父母が、「長男の長男だから優先すべき」または「小さい子だから優先すべき」と考えているのかもしれません。いっぽうで、「男の子より女の子が好きだ」あるいは反対に「女の子より男の子が好きだ」という理由も存在し得ます。これらとは全く別に、単純に会う回数が多いなど、「なつくからかわいい」「なつかない孫はかわいくない」という理由で差別をする祖父母もいます。やっぱりなついてくるものはかわいく思えてしまうのですね。考え方は人それぞれですが、「そもそも孫同士で差別するのはおかしい」と考え、意識して平等に扱おうとしていない限り、孫差別は非常に起こる可能性が高いものなのです。そんな祖父母の中には、自分の子どもを、きょうだい間で差別していた人も少なくありません。祖父母が子育てをしていた時に、長男よりも次男のほうがかわいかったので、長男の子よりも次男の子がかわいい…という人もいます。「モノによる」「言葉や扱いによる」孫差別、どう対処する?孫差別に多いのは、「モノによる差別」と「言葉や扱いによる差別」の2パターンです。モノによる差別には、例えば「長男のときはランドセルを買ってもらったのに次男のときはなにもない」「親戚一同で遊びに行ったのに、一部の孫にしかお土産がない」といったようなものが挙げられます。これは、モノが存在していない以上、その場ではなかなかフォローする方法がありません。特にランドセルのような、子どもが知らないようなことならともかく、親戚一同で集まったときに気に入った孫にしかオモチャがないような時は困りますね。言葉や扱いによる差別は、例えば「●●ちゃんは勉強ができてえらいね~」などと、特定の孫ばかり褒める。あるいは、親戚一同で集まったときに、特定の孫にだけ何を食べたいか聞いて振る舞い、他の孫には一切聞かない…などがあります。いずれの場合も、最も効果的な対処法は、「孫の親である自分自身と祖父母が親しくなり、子どもが孫として祖父母になつく」ということです。祖父母とは、娘息子も独立してしまい、老いもあってか、人生に寂しさを感じやすいもの。そんな時、自分に厳しくも優しくしてくれる相手、「おじいちゃん、おばあちゃん!」と言って立ててくれる相手がいれば、その相手を優遇したくなってしまいます。差別されると疎遠になりたくなるのが人間の心理ですが、そこをぐっとこらえて、あえて相手の懐に飛び込むことが必要になるかもしれません。子どもにも、年配者に対する礼儀や態度、身の処し方を指南する良い機会でもあるでしょう。連絡をこまめに取って、体調ケアを気に掛けたり、子どもの成長や今の様子、子どもの好むものを報告し続けることで、祖父母からの扱いが変化することも。ただし、差別の度合いによっては、子どもの心理的なケアを優先すべき時もあります。いくら祖父母に対して親切に振る舞っても、相手が変化するとは限らないのが難しいところ。祖父母から自分や、時には両親が差別されるのを目の当たりにして、子どもが祖父母の側に行くのを嫌がったりする場合は、子どもたちが大きくなるまで、実家や義実家から距離を置くという選択をする家族もいます。そこまではしたくない、という時は、他家の孫とは違う時期に祖父母を訪問し、同時訪問を避けるなどの工夫をしてみましょう。祖父母には期待をしすぎないこと脇から見ている親世代には、信じられないようなことですが、孫差別が起こるとき、孫差別をしている祖父母には、その自覚がないことがほとんど。自覚がないので、こちらがストレートに孫差別を指摘しても、「そんなことないわよ」と言われたり、逆に相手の気分を害してしまうことが多いでしょう。孫差別には、祖父母のその時の経済状態や、体力の有無も関わっていることがあります。先に生まれた孫にはランドセルがあったのに…というのはその最たる例で、現役時代に生まれた孫と、引退してから生まれた孫とでは、誕生祝いで差を付けられることも。まずは、祖父母には期待をしすぎないことが重要です。最近では、あれもこれもやってもらって当たり前だと考えている親世代もいて、その期待に対する裏切られた感が「孫差別をされた」という感覚につながっているケースもゼロではありません。祖父母も人間!孫差別をできるほど元気なのは儲けものだと思って、親世代が「そんなもんだよね…」というおおらかな気持ちでいることも大切ですよ。<文・写真:フリーランス記者あん茉莉安>
2018年06月06日「いろいろ物入りな新学期が始まりました。おばあちゃんはおねだりされがちな季節ですね。’12年に電通が行った調査では、年間かかる“孫経費”は平均11万円にもなるそうです。《たくさんお金を払ってあげる=いい祖母》という幻想に悩んでいる人は多いのです」 そう語るのは『孫ができたらまず読む本』(NHK出版)の著書もある、家族問題評論家の宮本まき子さん(70)。こうした背景には、子ども世代の晩婚化、祖父母世代の長寿化も関係しているという。 人口動態調査によると、女性の初孫誕生時の年齢は、’61年では55.4歳なのに対し、’09年では60.5歳と5年も遅くなった。だが一方、孫誕生から平均寿命までの期間は、約18年から約26年に延長されているのだ。 「結果、体力や資金力が続かなくなった祖父母が『孫お断り』宣言をして、断絶してしまうことも。でも、孫は理屈抜きにかわいいし、その成長だって見守りたいのが祖父母の本能。大切なのは“心身の余裕がある状態で、かわいがる”ということです」(宮本さん) 孫との付き合いに悩む女性のケースから、その対応を宮本さんに解説してもらった。 【ケース1】ブラック企業並み!無償労働を求められる 年子を抱えて無事出産した息子夫婦。嫁が入院中、家事と1歳の孫の世話をするため、片道2時間、連日山のような荷物をかついで往復し、ブラック企業並みの12時間労働に明け暮れました。さすがに耐えきれず、産後は、ヘルパーを依頼してもらったのですが……。料金は4〜5時間で1万5,000円。10回分の出費は息子にとって痛くて、「お母さんに頼みたかった」と言う。どうやら私の手伝いは、無償が当然と思っているようです。(71歳女性) 「私自身も似たようなケースを体験しています。私は、手伝いに行くたびに、用意しておいた『出産祝い』から、プロを頼んだ場合と同じだけの金額を引きました。そして、最後に金額を書いた空の祝儀袋を渡しました。本来かかるお金を知らせることで、ありがたみもわかるし、安易に頼られることを防ぐことができます」(宮本さん・以下同) 【ケース2】孫の教育費の援助を求められる 最近はやれ英語教育だ、お受験だと教育費がかさみます。10歳になる孫も中学受験に向けて臨戦態勢に入っているのですが、せいぜい2〜3校受ける程度だと思っていたらとんでもない受験数。「何が何でも私立へ行く」と意気込む娘から援助を求められています。(67歳女性) 「基本、教育費は親が出せる範囲で出すもの。中学受験は失敗しても、公立校という受け皿があります。本命校なら応援とお祝いの意味で、入学金をプレゼント、『滑り止めは自分たちでなんとかして』と条件をつけましょう」 【ケース3】娘家族全員の旅行費を請求される 最近では「孫との3世代の海外旅行」が人気ツアーのようです。私には、中学生、小学生、保育園児の孫がいるのですが、娘夫婦は抜け目がなく「孫たちも、ジジババと一緒に行きたがっているの〜」とおねだりしてきます。子どもや孫たち総勢13人にたかられ、400万円以上の海外旅行費用を払わされた友人もいるので、言いなりになったら大変そう……。(65歳女性) 「ゴールデンウイークなどの大型連休に増えそうな悩みですね。孫との楽しい時間は大事にしたいけど、骨の髄まで娘や息子にしゃぶられるのはごめんです。『払うのは孫の分まで。あなた(子ども)たちが来たいなら、それは自分たちで払ってね』と割り勘に徹するのがよろしいかと思います」
2018年04月13日「いろいろ物入りな新学期が始まりました。おばあちゃんはおねだりされがちな季節ですね。’12年に電通が行った調査では、年間かかる“孫経費”は平均11万円にもなるそうです。《たくさんお金を払ってあげる=いい祖母》という幻想に悩んでいる人は多いのです」 こう話すのは『孫ができたらまず読む本』(NHK出版)の著書もある、家族問題評論家の宮本まき子さん(70)。こうした背景には、子ども世代の晩婚化、祖父母世代の長寿化も関係しているという。 人口動態調査によると、女性の初孫誕生時の年齢は、’61年では55.4歳なのに対し、’09年では60.5歳と5年も遅くなった。だが一方、孫誕生から平均寿命までの期間は、約18年から約26年に延長されているのだ。 「結果、体力や資金力が続かなくなった祖父母が『孫お断り』宣言をして、断絶してしまうことも。でも、孫は理屈抜きにかわいいし、その成長だって見守りたいのが祖父母の本能。大切なのは“心身の余裕がある状態で、かわいがる”ということです」(宮本さん) 孫との付き合いに悩む女性のケースから、その対応を宮本さんに解説してもらった。 【ケース1】まるで接待のよう。孫におごられ癖が…… 小4と小6の孫はおごられ上手。焼き肉店で「こんなおいしいお肉食べたことない」と感激されるとうれしくてエスカレート。今では高級焼き肉店で最上級のセットを遠慮なくパクつく。いまさら「ダメ」とは言えず……。まるで接待のようです。(72歳女性) 「舌が未熟な子ども相手に、見えを張る必要はありません。おすしは回転ずしで十分だし、それより高い店は『大人になってからのお楽しみ』ときっぱり断る。ブランドより、一緒に食事する時間を楽しみましょう。子どもたちにも、おごりっぱなしではなく、『今日は払うから、次はお願いね』としっかりプレッシャーをかけておくことも忘れずに」(宮本さん・以下同) 【ケース2】借金を求められるが、返済されない 車を買いたいという41歳の婿殿。5歳、3歳、0歳の子どもがいて、「チャイルドシートが3つ必要だから、大きめの車が欲しい」と、借金を求められています。しかし、引越し資金の半分を出してあげたときも、「絶対に返すから」と言ったのに、返済されていません。孫のためなのか、子どものためなのか……。お金は減る一方です。(62歳女性) 「“貸した金は返してもらう”が基本。うやむやは絶対ダメ。お金を貸すときは、1カ月1万円でもいいので、どの銀行口座に振り込むのか、返済計画を出させましょう。そうすれば、資金計画も見直し、買える範囲のものに切り替えるはずです」 【ケース3】孫に援助しているのに息子の嫁がムダ遣い 「生活が大変だ」とこぼす36歳の嫁。3歳の孫に不憫な思いはさせたくないので、生活費の一部を払ってあげていました。ところがある日、嫁は「いつも頑張っている自分へのご褒美」と、ルイ・ヴィトンの30万円の新作バッグを自慢げに持ってきた。「そんな余裕があるなら、お金いらないわよね」と喉元まで出かかったのですが、孫を遠ざけられるのも嫌なので言えませんでした。(75歳女性) 「生活費として、月々数万円単位で子どもたちにあげているケースは、少なくありません。でも、その使途を知らなすぎ。孫と一緒にいるときのみ、必要なもの(食材や孫の洋服)を買うなど工夫して、使途を“見える化”しましょう」 【ケース4】新居の資金として500万円を要求された 息子夫婦が家を買うことになり、「6歳になる孫を豊かな環境で育てられる」と、500万円もの頭金の援助をお願いされました。虎の子のお金はあるけど、老後の生活がありますから……。(76歳女性) 「住宅購入の援助は高額なだけに、祖父母世帯の老後破産の第一歩になりかねません。子どもたちの年収や借金、自分たちの老後に必要なお金をお互いに情報公開してみましょう。無理なお願いはしてこなくなるはずです」 大きな声では言えないけれど……。「孫には尽くして当たり前」。そんな子どもの態度に辟易している人も多い。そこで、孫疲れを防ぐ7カ条を紹介。 (1)“労働力”はお金に換算せよ。そして、かかった費用は子どもから取る(2)孫の教育費の援助を求められたときは、孫の教育は子どもがするものと心得よ(3)孫にお金を出しても、子ども世代とは割り勘を徹底せよ(4)孫にぜいたくを覚えさせない(5)返済計画のない借金は許すべからず(6)子どもにお金を渡すのではなく、孫の目の前でお金を使え(7)必要な老後資金を子どもに情報公開せよ 人生の最期に“もっと孫と過ごしたかった”と後悔しないためにも、日ごろからの孫との付き合い方、距離の取り方が大事なのだ。
2018年04月13日華やかなメジャーリーグの世界。そのバックステージを舞台に、根強く残る社会的、民族的マイノリティへの偏見や差別を描いた舞台『Take Me Out 2018』。人種やLGBT問題に切り込んだ傑作が再演。日本ではなかなか理解しづらい人種や宗教間の問題。しかし‘16年の日本初演時、それを映像や字幕、国旗といった舞台装置を駆使したり、各キャラクターの出自や民族性を俳優の声のトーンや立ち居振る舞いで見せるといった緻密な演出により、明快に描き出した藤田俊太郎さん。高い評価を受けた本作が、再びその手で再演される。「格差も貧困も人種も関係なく、誰もがスター選手になれるのがスポーツの世界。普通なら出会わないはずの出自も価値観も違う人々が、野球の名の下に集まりロッカールームという場を共有する。僕らが実感するのは難しいシチュエーションですが、脚本自体が素晴らしいのはわかっていましたから、そこに込められた面白さをちゃんと全部伝えたかったんです」作品は‘03年3月にアメリカで初演されたもの。そこから15年が経ち、LGBTなどのマイノリティへの理解が深まってきている。そんないまだからこそ、初演を踏まえつつも、「戯曲の書かれた時代性を明確にして描きたい」そう。「‘03年3月は、まさにイラク戦争が開戦した時期。アメリカには同時多発テロの不穏な空気が残っていたし、まだ同性婚も認められていなかった。そこをきちんと描くことで、それぞれの人物の立場や関係性がくっきりし、セリフがより芯の通ったものになる気がしています」さまざまな社会問題にクローズアップしながらも、「これは愛の物語だと思うんです」と話す藤田さん。「作品は時代を映す鏡だという言葉がありますが、多様性が叫ばれるいま、違う価値観を持った他人同士が出会い、愛を育むことがどんなに大変か。それがこの作品の中にはあらゆる形で織り込まれているんです」丁寧に戯曲と向き合おうとする姿勢の根本には、引きこもりから、高校を中退したかつての経験がある。「ある時、突然、友達とどう話していいかわからなくなってしまって…。でも、社会復帰して、いろんな道を模索した結果、演劇ならば他者と繋がれるんじゃないかと気づいたんです。だからこそ、台本や翻訳の意図が観客にきちんと伝わっているか、つねに敏感でありたいんですよね」‘16年の初演舞台より。撮影:岡千里周囲から高い尊敬を集めていたメジャーリーグのスタープレーヤーが、シーズン開幕前に自らゲイであることをカミングアウトした。そこからチームに不穏な空気が流れ始める。3月30日(金)~5月1日(火)渋谷・DDD 青山クロスシアター作/リチャード・グリーンバーグ翻訳/小川絵梨子演出/藤田俊太郎出演/玉置玲央、栗原類、浜中文一、味方良介、小柳心、陳内将、Spi、章平、吉田健悟、堅山隼太、田中茂弘全席指定8800円(税込み)チケットスペースTEL:03・3234・9999ふじた・しゅんたろう1980年生まれ。秋田県出身。故・蜷川幸雄の下で演出助手を経て演出家に。‘16年に演出したミュージカル『ジャージー・ボーイズ』で、読売演劇大賞優秀演出家賞を受賞。※『anan』2018年4月4日号より。写真・土佐麻理子インタビュー、文・望月リサ(by anan編集部)
2018年04月01日孫の誕生は誰だってうれしいもの……そう思っている人は多いですよね。実際、孫を甘やかしすぎる両親・義両親に頭を悩ませている人もいるでしょう。しかし、一方では孫が生まれたことで“孫ブルー”に陥る人たちがいることをご存じですか?日頃から「うちのおじいちゃんおばあちゃんは孫を可愛がってくれない」と思っている人は、もしかしたら両親・義両親を“孫ブルー”に追い込んでしまっているかもしれません。今回は、両親・義両親を“孫ブルー”にさせてしまった人の体験談とその対処法についてお話ししています。●祖父母世代の知られざる本音世間一般では、“おじいちゃんおばあちゃんは孫を可愛がるもの”というイメージが定着しています。そのため、毎年お盆休みや年末年始に帰省するという方は、「両親・義両親を喜ばせたいから」という理由で帰る人も少なくないでしょう。また、自分だけでは子育てが大変だからと両親・義両親と一緒に住む人もいますが、その根底には「向こうも多少はうれしいはず」という意識が少なからずあるのではないでしょうか。しかし、価値観が多様化した現代では“孫の誕生”は必ずしもうれしいものではなく、むしろ気持ちが落ち込んでしまう人もいると言われています。たとえば、孫の子育てに協力することで自分の時間がなくなる、お金がなくなる、自分では老けた感覚がないのに“おばあちゃん”と呼ばれる……などが原因になると言われています。この複雑な心情のことを、著書『子や孫にしばられない生き方』の中で河村都さんが“孫ブルー ”と命名して話題になったことは記憶に新しいですね。「孫かわいいでしょ?」と善意だけで面倒を押し付けられがちな彼らですが、実際の心中ではウンザリしていることも少なくないのです。●孫ブルーにさせてしまった人の体験談●(1)気づけば母の自由な時間を奪っていた『うちは共働きなので、基本的に朝から夕方まで子どもの面倒を母に見てもらっていました。「母も孫と触れ合えてうれしいはず」と思い込んで丸投げしていたのですが、ある日母から「言いづらいけど、これ以上はお父さんとお母さん協力できないよ」と言われました。理由を聞けば、本来は私たちの子育てが終わったら海外旅行や趣味などに没頭する老後を送る計画だったのに、孫の世話で自分の時間が全くとれなくて困っている とのこと。母の切実な訴えを聞いているうちに、とても申し訳ないことをしていたと気づきました』(38歳女性/医療)「孫と触れ合えてうれしいはず」……このような気持ちで子どもを両親・義両親に預ける人は少なくないと思います。しかし、人によっては孫の世話よりも自分たちの生活を優先したいという人も当然存在することを忘れてはいけません。それに気づかずに協力を仰ぎ続けることで、両親・義両親を“孫ブルー”に追い込んでしまうこともあるようです。●(2)「おばあちゃん」に傷ついていた義母『言われるまで気づけなかった自分が情けないですが、義母はずっと「おばあちゃん」と呼ばれることに抵抗があった そうです。それも当然で、孫が生まれたとき義母はまだ40代。私自身もあの年でおばあちゃんと呼ばれることには耐えられないと思います。子どもが1歳になったころに打ち明けてくれて、今では可愛らしいあだ名で呼んでいます』(27歳女性/飲食)自分の子どもが比較的若い年齢で孫を産んだ場合、40代でも「おばあちゃん」になり得ます。呼び方としては間違っていませんが、女性として40代なのに「おばあちゃん」と呼ばれるのはやはり抵抗があるものです。また、40代に限らずいくつになっても「おばあちゃん」と呼ばれることを悲しむ人もいます。呼び名については事前に希望のものを聞いておくようにしましょう。●(3)金銭的負担を強いていた『孫のためだからとランドセルや勉強机、ゲームなどを買い与えてくれた両親。感謝しつつも心の中で「当然」という気持ちがどこかにあったんだと思います。毎週うちへ来てもらうための交通費や孫に買ってあげるオモチャなどの代金について一度も「ありがとう」と感謝したりお金を返したりしませんでした。最初のうちは我慢していた両親も、「親に頼りすぎている」 と怒ってあまり来てくれなくなりました。そのとき、はじめて孫に使うお金のために自分たちの食費を削っていたことも知りました。実の両親とはいえ、甘えすぎていたと思います』(41歳女性/不動産)ランドセルや勉強机などの学習用具やオモチャ、お菓子など祖父母世代が孫に消費するお金は決して少なくありません。とくに定年退職して年金で暮らしている場合は家計へのダメージが大きく、孫のために普段の生活から節約をしているという人もいます。最近では孫にお金を使いすぎて老後に破産してしまう“孫破産”という言葉も話題となりました。実の親だからと油断していると、いずれ関係がギクシャクしてしまいます。●両親・義両親を孫ブルーにさせないために両親・義両親を“孫ブルー”にさせないためには、まずは「身内だから」という甘えを捨てる 必要があります。彼らが孫のために費やしてくれるお金や時間は有限ではなく、とても貴重なものです。協力を求めるのはなるべく最小限にとどめ、どうしてもお金や時間を使ってもらう必要がある場合は感謝や何かしらの見返りを用意することが大切です。また、両親・義両親との関係を良好に保っておくことは、子どもたちにとってもメリットがあります。両親・義両親に度を超して甘えてばかりいると、最悪絶縁状態に陥ることもあり得ます。そうなれば孫は祖父母に会うことができなくなります。関係を良好に保っておくことで、孫は祖父母の愛情を満足に受け取ることができるのです。----------いかがでしたか?まずは両親・義両親に迷惑をかけている、と自覚することから“孫ブルー”の予防は始まります。自分たちは大丈夫かどうか、一度考えてみてくださいね。【参考文献】・『子や孫にしばられない生き方』河村都・著●文/パピマミ編集部●モデル/REIKO(SORAくん、UTAくん)
2017年08月26日どんな人でも孫が生まれたらうれしいものですよね。自分の子どもには厳格な親でも、孫を前にするとデレデレになって甘やかしてしまうという人は少なくありません。パパママとしては両親・義両親が孫の誕生を喜んでくれるのはうれしいものですが、孫の誕生に浮かれすぎて“孫フィーバー”を起こしてしまっている場合はちょっと困りものです。今回は、実際に両親・義両親が孫フィーバーになって困ったという経験を持つ方々にお話を聞いてみました!●多くのパパママが悩む両親・義両親の“孫フィーバー”孫フィーバーとは、祖父母世代の両親が孫の誕生を喜びすぎるあまり、パパママの意向を無視してまで孫を溺愛する現象のことです。主に、やたらと何かをプレゼントしたがる、孫の子育てに過干渉になる、用もないのに家にいりびたる、などの行動をとる傾向にあります。このように、自分たちと同じくらい、あるいはそれ以上に孫の誕生を喜んでいる両親・義両親の言動に困惑してしまうパパママは多く、時にはそれが原因で夫婦関係がギクシャクして離婚寸前に至るケース もあります。●(1)産後1年経っても毎週家に来る『姑の孫フィーバーが本当にストレスです。娘の誕生をとても喜んでくれているのはうれしいのですが、娘が1歳になった今でも毎週家に来ます 。それだけならまだしも、1歳に与えてはいけないお菓子をあげようとするし、私の手料理の味見をしてくるしで心が休まりません。いつも心の中で「早く帰ってくれないかな」と念じてます』(31歳女性/販売)家にいりびたるタイプの孫フィーバーですね。孫がかわいすぎるあまり、毎週のように家を訪れては思う存分孫を甘やかします。普段から子どもの食生活やしつけに気を遣っているママからしてみれば、複雑な心境ですよね。この方は夫に「せめて月一ペースにしてほしい」と姑に伝えるようお願いしているそうですが、夫は「かわいがってくれるだけ良いじゃない」と聞いてくれないようです。●(2)義母から送られた大量の名前候補『うちはわりと義母との仲は良いほうですが、長女が生まれたときのはしゃぎっぷりは結構しんどかったです。妊娠が分かった途端、「良い名前をつけなきゃね」と大量の名前候補を送ってくるように……。全部合わせると200個くらい送られてきた と思います。ただ、子どもの名前はどうしても自分でつけたかったので、候補になかった名前をつけました。義母はとくに気にしてないようでしたが、それがちょっと気まずかったです』(41歳女性/事務)孫のために名前を一生懸命考えてくれる両親・義両親もいますが、ママとしては自分で名付けたいという思いが強いものです。その気持ちを察することなく強引に名前を送りつけられるのはツラいですよね。面と向かって「名前は考えなくていい」とは言えませんし、かといって何も言わず全く別の名前をつけても気まずいもの……そこのところを理解してほしいですね。●(3)ダサい服を買ってくる『私の実母が孫フィーバー真っ最中なのですが、不要な服を子どもに買い与えるので困っています。何度も必要ないと言ってるのに、どこぞのデパートで買ってきたよくわからないダサい服 を子どもに与えるんです。一応捨てるわけにはいかないので部屋着にしていますが、このままダサい服を押し付けられ続けることを考えると憂鬱です』(37歳女性/主婦)子どもが小さいうちは何を着てもかわいいので、ついつい服を買ってあげたくなる気持ちは分かりますが、服の好みや要不要を判断してから買ってほしいものですよね。この方は実母が買ってきた服をママ友にバカにされて以来、部屋着にしているそうです。●孫フィーバーな両親・義両親への対処法孫フィーバーで周囲に気を遣えなくなっている両親や義両親には、どのように対応したらいいのでしょうか?まず王道なのは、“直接注意する”こと。自分の親の言動が迷惑なのであれば自分から、義両親ならば夫から“困っていること”を伝えてあげましょう。孫フィーバー状態の両親・義両親は自覚がないものです。指摘してあげることで、客観的に自分を見つめ直すことができます。また、突然のアポなし訪問やテレビ電話の要求などが多い場合は時に無視するという人も多いようです。毎回相手に気を遣っていては自分たちの生活がままなりませんから、時々そうして息抜きすることも大切かもしれません。----------両親・義両親の孫フィーバーは永遠に続くものではありません。1、2年もすればすっかり元に戻っていることが多いものです。一時の感情で関係をギクシャクさせないよう、うまく立ち回るようにしたいですね。●文/パピマミ編集部●モデル/杉村智子(まさとくん)
2017年07月20日子育てが終わり、悠々自適な老後を楽しむはずが、待っていたのは子や孫に“パラサイト(寄生)”される日々。いまや社会問題化しているという、親子共倒れの実態とは−−。 今年6月に発表された内閣府の調査によれば、60歳を過ぎても18歳以上の子や孫の生活費を一定以上負担している人が2割もいたという。この結果についてファイナンシャルプランナーで「働けない子どものお金を考える会」代表の畠中雅子さんは、次のように語る。 「子や孫の生活費の不足分を補っている親は、2割どころか、もっと大勢いると思います。本当に困窮している親御さんは調査には答えないケースも多いですからね」(畠中さん) パラサイト破産が増加している背景には、正社員になれなかったり、ブラック企業に就職してしまい長く働けなかったりなど、低収入ゆえに「親に頼らざるをえない若者・中年世代」が増えていることもあるようだ。 総務省が毎年9月に公表している、親と同居する35〜44歳の未婚男女の数は約300万人で、年々増加している。45歳以上の男女も含めると、さらに数百万人が加算されることになる……。ひきこもりの子を抱える高齢者も大変だが、パラサイトされ、子や孫を丸ごとフォローしなくてはならないケースもかなり悲惨だ。 【ケース1】失業中の長男が、家族でハワイ旅行に…… 埼玉県在住の佐藤昌代さん(74・仮名、以下同)も、そんな悩みを抱える一人。佐藤さんの長男は1年前に失業し、不憫に思った佐藤さん夫婦が、「苦境を乗り越えてほしい」と、仕送りを始めたという。だが、そんな親心があだになってしまった。 長男の再就職先はなかなか決まらず、「真剣に就職活動をしているのか?」と、昌代さんが疑いはじめたのは、先日その長男から、ハワイ旅行のお土産が届いたとき。 「失業中なのに家族で海外旅行をしていたことに驚きました。『いまだけ』と信じ、私たちは生活費として月額20万〜30万円を振り込んでいたのですが……」 佐藤さん夫婦は、借りたお金で仕送り分をやりくりしていたのだ。 「私たちは自営業です。主人は利益が出るとすぐ返済に回し、借り入れ枠ができると、また限度額まで借りることを繰り返しています。商売が少しでも回らなくなれば、もう終わりです」 自分たちも若くないのに、お気楽な長男一家のために借金は膨らむばかり……。悩む佐藤さんに夫は、ポツリともらしたという。 「俺がそのうちぽっくり死んだら、死亡保険で借金もなんとかなるだろう」 佐藤さんはこの言葉を暗澹とした思いで聞いたという。 【ケース2】食費を月2万円にして、孫の学費づくり 近畿地方に住む藤崎美和子さん(83)は、夫を20年前に亡くしている。そんな彼女に実質パラサイトしているのは、娘ではなく、2人の孫たちだった。 「長女はあまり勉強家ではなかったのに、なぜかその孫2人は勉強ができたんです。23歳になる女の子のほうは弁護士、21歳になる男の子のほうは公認会計士を目指しています」 ここまで聞くとただの孫自慢に聞こえなくもない。だが、藤崎さんは「実は、幼いころからずっと孫たちの教育費の援助を続けてきて……」と、大きな嘆息をもらす。塾や習い事、家庭教師や予備校の費用を数百万円単位で投じ、総額2,000万円以上になるという。 「そしていまは、弁護士や公認会計士になるための専門学校の費用を負担しています。私の食費は月に2万円程度に切り詰め、光熱費も限界まで抑えています。かなり厳しいですが、『孫たちのためなら仕方がない』という気持ちもあるんです」 悩みつつも出口を見つけられないでいる高齢者たち……。はたして彼らをパラサイト破産から救う手立てはあるのだろうか?前出の畠中さんは、共倒れを防ぐために必要なのは、“適切な距離を保つ勇気”だという。 「これ以上経済的な援助ができないのならば、それをお子さんやお孫さんに率直に伝えるべきです。私の経験では、『もう親(祖父母)には頼れない』と、はっきりと認識すれば、それまで働いていなかった妻が働きに出たり、家賃の安い部屋に引っ越したりするなど、それなりに生活を改めるケースも多々ありました。それを『家族の関係を壊したくないから』と、ズルズルと援助を続けていると、最悪の結果となってしまいます」(畠中さん)
2017年07月14日自分の子どもへのしつけが厳しかったという人でも、孫が生まれたらあまりのかわいらしさに、つい甘く接してしまう……という人は多いですよね。祖父母世代にとって孫は最高の癒しを与えてくれる存在ですから、甘やかしてしまうのも無理はありません。現役で子育てをしている娘・息子夫婦にとってはそんな両親(義両親)を時に苦々しく思うこともあるでしょうが、“愛情ゆえの行動”ということが分かっているのでそこまで邪険にはしませんよね。しかし、一方では“孫をまったく可愛がらない祖父母”も存在するようで、そのような両親(義両親)を持つ夫婦はかなり頭を悩ませているそうです。今回は、“孫をまったく可愛がらない祖父母”についての体験談をご紹介いたします。●(1)誕生日も記念日も一切祝わない義両親『うちがまさにそうです。夫の両親は息子(孫)に一切興味がないようで、誕生日や子どもの日、入学式などがあっても一切祝ってくれません 。最初は「孫差別かな?」と思っていたのですが、どうやら他の孫たちにも同じように接しているようです。子どももうちの両親には懐いていますが、夫の両親には全く懐いていません。冷たくあしらわれている子どもを見ると悲しくなるのですが、夫は別に何も感じていないようです』(35歳女性/6歳女児のママ)こちらの方は、義両親が子どもの誕生日や記念日を一切祝ってくれないことに悩んでいるそうです。子どもの誕生日にはオモチャを買ってあげたり、入学式にはランドセルを買ってあげたりという姿が私たちがイメージする“普通の祖父母”ですが、皆が皆そうではないようですね。親としては義両親に孫をかわいがってもらいたいものですが、そういう愛情が感じられないとツラいものです。●(2)子どもに厳しく接する『私の父親の話ですが、子どもたちに厳しすぎるんです。私自身もかなり厳しく育てられましたが、子どもたちにも同じように厳しく接するので困っています。「お菓子を買いたい」とねだられても「なんだと?」と睨むし、あいさつをしないと頭をはたきます 。逆に夫のご両親はとても甘やかすので、子どもたちはそっちの方に懐いてうちの父を毛嫌いしています。私としては父に悪気がないことを知っているので微妙な立場なんですが、もう少し優しくしてほしいですね』(39歳女性/4歳女児・2歳男児のママ)孫を甘やかすどころか、かなり厳しく接している人もいるようですね。この方は自分の父親がとても厳格な人だそうで、孫たちにもしつけを徹底しているとのこと。夫側の両親が甘いこともあり、そのギャップから孫たちに毛嫌いされているそうです。これはたしかに実の娘としては微妙な立場かもしれませんね。父親が孫を嫌ってそう接しているのではないと知ってはいるものの、子どもたちにとっては恐怖の対象になっている……。そんなジレンマが感じられます。本音としてはもっと優しく接してほしいそうですが、まだ直接そうお願いしたことはないそうです。●(3)「もう来なくていいよ」と言われた『姑が孫をまったく可愛がってくれません。一応子どもたちの前ではそれなりに“いいおばあちゃん”を演じてくれますが、子どもたちが寝た後などに「またこんなに散らかして!」「まだ帰らないの?」などとグチグチ言われます。祖父母は孫を無条件で可愛がってくれると思っていたのでとてもショックでした。一番悲しかったのは「もう来なくていいよ 」と言われたこと。その帰りの車内で泣いていた私に主人は「お母さんはそんなつもりで言ったんじゃないよ」となだめてくれましたが、あれは絶対悪意があります』(28歳女性/2歳女児のママ)これは強烈なエピソードですね。この方は夫の実家が遠い場所にあるため、長期休みを利用して旅行がてら帰省していたそうなのですが、孫との再会に喜んでくれると思っていた姑からは「もう来なくていいよ」と言われてしまったとのこと。あまりにショックだったため、それから一回も夫の実家には帰省していないそうです。こんなことを言われたら誰だってもう行きたいとは思いませんよね……。●孫を可愛がってもらうための方法両親(義両親)に孫を可愛がってもらうにはどうしたらいいのでしょうか。●頻繁に会うまず一つ目は、“頻繁に会う“ことです。人は多く会っている人にほど愛着を持つ と言われています。そのため、年に数回しか会わないのと、月に何度か会っているのとでは接し方に違いが出てきます。孫にとっても頻繁に会っているほうが祖父母に懐きやすいですから、良い関係を築くことができるはずです。実家が遠方にある場合は、電話はテレビ通話などを利用して頻繁に連絡を取るといいでしょう。●贈り物をする敬老の日や祖父母の誕生日に子どもの手作りプレゼントを渡すのもいいでしょう。とくに絵やアクセサリーなどは部屋に飾っておけますから、いつまでも覚えていてもらえます 。「おじいちゃん、おばあちゃんだいすき」などと書かれた絵を見て嫌な気持ちになる祖父母はいないはずです。----------いかがでしたか?祖父母に可愛がってもらえないと、子どもたちも寂しい思いをすることになります。どうすれば可愛がってもらえるかを考えて、いろいろ付き合い方を工夫するようにしたいですね。●文/パピマミ編集部●モデル/赤松侑里(さゆりちゃん)
2017年07月06日こんにちは、ライターのyossyです。高齢出産が増え、共働き家庭が増えているなか、孫の育児に疲れる祖父母や孫への資金援助によって生活苦に陥る人もいるようです。「孫破産」といった言葉も聞かれるようになりました。では、孫破産に陥る人にはどんな特徴があるのでしょうか。見ていきましょう。●(1)頼られると断れない子ども(孫の親)に対して、自分たちの収入や貯蓄を明らかにしている人は少ないでしょう。実際はあまり余裕がないにも関わらず、「親には余裕があるはずだ」と思っていて、資金援助をお願いする子世帯 もいます。“頼られると断れない”性格の人は、無理をして援助をしてしまうこともあるかもしれません。でも、子世帯としても、親の家計を圧迫してまで援助を受けたいとは思わないでしょう。無理はしないようにしたいですね。●(2)将来設計をしていない生命保険文化センターによると、世帯主が60歳以上で無職である世帯(世帯員が2人以上)の家計の可処分所得(公的年金等)は約18万円。消費支出は約25万円です。月々およそ7万円が不足する計算になりますね。余裕をもった生活をしたい場合は、もっと支出が増えるでしょうし、そのぶん貯蓄を切り崩していく ことになります。ただ、支出額はいつまでも同額とは限りません。高齢になるほど医療費がかさむことも多いでしょう。物価上昇等のリスクもあります。また、何歳まで生きるかは誰にもわかりません。厚生労働省の調べ(平成27年)によると、男性の平均寿命は80.79歳、女性の平均寿命は87.05歳だそうです。寿命は延びる傾向にありますし、当然ながら平均寿命よりずっと長く生きることもあります。長寿はおめでたいことですが、生活費が途中でなくなってしまうと困ってしまいますね。余裕をもった将来設計をしておく必要があるのです。●(3)良いおじいちゃん&おばあちゃんの顔をしたい孫に会うたびにお小遣いをあげたり、イベントごとにお祝い金を渡したりしていれば、当然喜ばれるでしょう。ついつい、「良いおじいちゃん」「良いおばあちゃん」の顔をしたくてお金をあげてしまうということもあるかもしれません。孫自身、年齢が上がるにつれて、祖父母とのコミュニケーションよりも“お金をもらえること”に目がいってしまう ことも。でも、孫が“祖父母に会えば手軽にお金をもらえる”と思ってしまうのも、教育上よくありませんね。お金だけの関係ではなく、コミュニケーションをとってお互いに“一緒にいて楽しい”と思える時間を作りたいものです。----------余裕があれば、孫に資金援助をするのもいいでしょう。近年はさまざまな税金の優遇措置が増えていますし、孫の学費を負担するのは非課税です。しかし、預金額は十分だと思っていても、将来設計をよくよく考えてみると余裕がないというケースもよくあります。十分に注意しながら、あくまで余剰資金で援助していきたいですね。【参考リンク】・平成27年簡易生命表の概況 | 厚生労働省(PDF)()・老後の生活費はどれくらい? | 公益財団法人生命保険文化センター()・贈与税がかからない場合 | 国税庁()●ライター/yossy(フリーライター)●モデル/藤本順子(風悟くん)
2017年05月16日*画像はイメージです:先日、孫が年金支給日を狙って祖父の家に勝手に上がり込み、パチンコ代をせびるのが常態化。孫ということで大目に見ていた祖父が「おまえは孫じゃない」と拒否したところ殺害されてしまう事件がありました。年金額は年々減っていますが、それでも現在の高齢者は、若者が将来もらうよりもはるかに高額の年金を受け取っています。生活が安定しない非正規雇用や無職の若年世代からすれば、近く、もしくは同居する年金生活者の財布はあてになる定期収入というわけです。しかし、祖父・祖母が家族に対して年金を好意的に贈与したり貸したりしていない場合、高齢者が生活に困窮してしまいます。その場合、家族でも訴えて年金せびりを強制的にやめさせることはできるのでしょうか?銀座ウィザード法律事務所の小野智彦弁護士にお訊きしました。「まずは、弁護士に相談し、内容証明で止めるよう警告するのが大切かと思います。また、認知症だったりする場合には、成年後見人を付けることを検討されると良いかと思います」(小野弁護士)成年後見人というのは、認知症、知的障害、精神障害などにより判断能力が不十分な人に変わって不動産や預金管理、その他の契約を結ぶ代理人を、本人、配偶者、四親等内の親族、検察官の申し立てにより家庭裁判所で決定するものです。この後見人がきっちりお金を管理することで、せびりを防ごうというわけです。 ■恫喝すれば恐喝、勝手に持っていけば窃盗に!成年後見人をつけていない状況で暴力的に恫喝したり、留守や、認知症をいいことに身内が勝手にお金を保っていってしまった場合、どんな刑事罰になるのでしょう?「恫喝の場合は恐喝罪、認知症を良いことに勝手に持っていく場合は窃盗罪になります」(小野弁護士)しかし、相手が家族となると、ことはそう簡単ではないようです。「基本的に、配偶者、直系血族又は同居の親族との間でこれらの罪を犯した場合は、刑が免除されることになっています(刑法244条1項)」(小野弁護士)なんということでしょう!家族の間でも金銭せびりや巻き上げが常態化、悪質化していれば罪に問われてもおかしくないように思えますが、家族間の問題として罰することができないなんて。小野弁護士によれば、実際、このようなケースで親族間で裁判になるケースは少ないそうです。 ■老人にたかる家族には自衛策をとるほかない「この問題は今に始まったことではありません。刑法上も特に処罰されるわけでもないので、自衛するしかありません。おじいちゃん、おばあちゃんの財産は、その親族がしっかりと管理するか、認知症だったりした場合には、法的に成年後見人を付けてもらうなどした方がよろしいかと思います」(小野弁護士)加えて家族会議でしっかり話し合ってことを明らかにし、このようなことを二度としないよう誓わせる、見張らせることも必要でしょう。とはいえ、ろくに働きもせず、いい年して祖父や父に金をせびりにくるような怠惰な性格は、そう簡単に治るとも思えません。そのあげくの殺人事件だったわけです。こうなるとさすがに逮捕されます。また、暴力で傷を負ったりすれば話は別です。暴力を用いて金を持ち逃げすれば、立派な強盗罪です!躊躇せず、警察を呼びましょう。 *取材協力弁護士:小野智彦(銀座ウィザード法律事務所代表。手品、フルート演奏、手相鑑定、カメラ等と多趣味。エンターテイメント法、離婚、相続、交通事故、少年事件を得意とする)*取材・文:梅田勝司(千葉県出身。10年以上に渡った業界新聞、男性誌の編集を経て独立。以後、フリーのライター・編集者として活躍中。コンテンツ全般、IT系、社会情勢など、興味の赴く対象ならなんでも本の作成、ライティングを行う。Twitterアカウントはこちら)【画像】イメージです*和尚 / PIXTA(ピクスタ)
2017年04月07日孫の誕生を今か今かと待ち望んでいる親に対して、プレッシャーを感じている妊活中女性は少なくないでしょう。そんな、孫を熱望する姑や実母からかけられる期待をプレッシャーに感じることを「孫プレッシャー」と呼ぶそうです。特に厄介なのが、実母。姑であれば遠慮して言わないような言葉も、実母であるがゆえ、遠慮なしに言ってくる というケースも多いのです。 それが妊活中女性たちを大いに苦しめています。そこで今回は、“孫プレッシャー”の実態を知ってもらうべく、実の親から言われて“孫プレッシャー”に感じた言葉を妊活経験者の女性たちに聞いてみました。●(1)「子どもはまだ?」「孫はまだ?」『私は結婚が遅かったこともあって、結婚してすぐに「早く子ども産んでね」「早く孫を作ってね」と実母に言われていました。私も早く孫の顔を見せてあげたいと思い、妊娠しやすい体づくりを心がけていたんです。でも、1年、2年と経ってもなかなか子どもができず、妊活を本格的に始めることに。だけど、病院でタイミング指導を受けて実践しても授かれず……。私自身も焦っているのに、母から会うたびに「子どもはまだ?」「孫はまだ?」と聞かれてまいっています』(36歳女性/不妊治療中)彼女は結婚と同時に正社員の仕事を辞め、週3日のパートタイムに切り替えて妊活に励んでいました。それでも授かれず、産婦人科で不妊治療を受けることに。不妊治療は精神的にも肉体的にも金銭的にも負担がかかりますし、治療も長い目で見る必要があります 。にも関わらず、「子どもはまだ?」「孫はまだ?」と急かされたら、大きなプレッシャーになりますよね。ストレスとなり、妊活にも悪影響が出てしまいかねません。孫が早く欲しいという親の気持ちは娘側も十分に理解しているので、あえて言葉にしてほしくないものです。●(2)「○○ちゃんのところはもう2人目なのに……」『電話したり実家に帰ったりするたびに、「○○ちゃんのところはもう2人目なのに、あんたはまだできないの?」「こないだ、○○さんが孫を連れて買い物してて羨ましかった」など、私の同級生や母の友達の話をして比べてくる のがたまらなく嫌です。思えば、昔からよく他の人と比べられていたんですよね。「○○ちゃんは△△大学に行くんだって!あんたも頑張ればいいのに」とか、「○○ちゃんはとっくに結婚したのにあんたはいつまで独身でいるの?」とか。努力や自分の選択次第でどうにかなることなら言われても別にどうでもいいんですけど、子どもに関しては別。同級生とかと比べられると、自分が「出来の悪い娘」「親不孝」って言われてるようで悔しいし情けないし腹立たしいです』(35歳女性/妊活中)全く知らない人と比べられるならまだしも、自分もよく知っている人や母親のすぐ近くにいる人などと比べられると、悲しい気持ちになりますよね。いくら妊活を頑張っても、すぐに妊娠できるというわけではないだけに、他人と比較するのはナンセンスです。●(3)「孫が産まれたら○○したい」『結婚当初から母の孫への期待が大きかったので、不妊症だと判明したときに、「不妊治療してるから待ってね」「あんまりプレッシャーかけられると治療によくないから」と忠告しておいたんです。それなのに、実家に帰るたび何かにつけて、「孫が産まれたら一緒にお散歩して〜」「孫が産まれたらかわいいお洋服をいっぱい作ってあげる」「孫に手作りおやつを作ってあげられるように本買ってきた」など、ネチネチとプレッシャーをかけてきていました。そんな母にイライラが爆発して、「いいかげんにしてよ!私だって早く欲しくて頑張ってるんだから!治療に専念させて!」とキレてからは、静かになりました。その後、体外受精でようやく子どもを授かりました。母も私自身も諦めかけていたころだったので、本当に嬉しくて泣きましたね』(42歳女性/不妊治療の後、子どもを出産)孫が産まれる前から孫が産まれたときのことを語ってくるというのは、プレッシャー以外の何ものでもありません。母親としては、希望や夢を持ってほしいという思いから語っていたのかもしれませんが、不妊治療中のデリケートな時期には逆効果 になることもあるため、余計なことは言わないようにしてほしいものです。●孫プレッシャーへの対処法親から孫プレッシャーを感じる言葉をかけられたら、素直に「そういうことはつらいからやめてほしい」と言うのが一番。妊活中のつらさや不妊治療の大変さをじっくり説明し、ストレスになることはやめてほしいと伝えましょう。旦那さんから伝えてもらってもいいですね。そこまで自分の言葉が娘を追いつめていたとわかれば、普通の親なら静かになる でしょう。それでもやめない場合は、距離を置いて親と接する機会を減らすこと。または「この人には何を言ってもムダ」と割り切って、スルーすることです。私自身の話としては、結婚して5年間、親の孫プレッシャーをスルーし続けてきた結果、諦めたようで何も言われなくなりました。それはそれで「申し訳ないな」とは思いますが、気持ちは軽くなりました。妊活中の娘やお嫁さんを持つ親御さんたちには、どうか孫プレッシャーの残酷さを知っていただきたいと思います。●文/パピマミ編集部●モデル/福永桃子
2017年03月24日こんにちは、海外在住プロママライターのさとうあきこです。内孫・外孫という言葉があるように、一口に“孫”といっても人によっては微妙な区別をつけることがあります。名乗る姓に限らず、その孫の性別や障害のあるなし、性格や外見などの要素を理由とした区別もまた存在しています。こうした理由で“区別”されてしまうのは、ある意味仕方ないことではあるのですが、これが“区別”ではなく“差別”に変わると放置できない問題になります。“差別”になってしまったとき、祖父母世代と親世代、そして子世代の間に争いが勃発してしまいます。ここでは、“差別”が表に現れやすい姑と嫁と孫の間で起きた実際の孫差別の体験談と当事者たちがそれにどう対処したのかをご紹介します。●同居と別居の孫差別Wさん(37歳)は、長男である夫とそのご両親(自営)と同居中で、小4(男)と小1(女)の子どもを合わせて6人家族を支える専業主婦です。『姑は義理姉とその息子(小3)にベタ甘。盆暮れだけならともかく、毎週のようにやってきては1日のんびり過ごしていくの。その接待役が私』と不満げなWさん。さらに、『姑が甥っ子の好物ばかりを用意するように言ってくるのがムカつく』とのこと。「お肉が食べたい」「ケーキも」という甥っ子の願いは聞き入れる姑が、子どもたちが「私も、僕も」というと、「お客さんだけ」と拒否するのに納得がいかなくて、夫に「差別しないように言って」と頼んだこともあるそうです。「一緒に住んでないんだから客で間違いないだろ」との返事に「毎週来てくつろいでいる人を客とは言わない!」とキレたそうです。夫は頼りにならないと分かり、自分で対処法を考え出したというWさん。その方法とは、甥っ子と子どもを連れ出して、思い切り楽しませること。『義理姉は子どもの相手から解放されて一人でテレビを観ながらゴロゴロできて幸せみたいだし、姑も目の前にいないから孫を差別できない でしょ』と笑います。甥っ子の面倒を見ている嫁とその子どもたちに、姑も文句を言う余地はないというわけです。●内孫と外孫差別姑にとって長男の子どもは、自分と同じ苗字を名乗る内孫で特別な存在に感じられるものです。そのため、嫁に行った娘が生んだ外孫とは自然と距離が開き、内孫・外孫の扱いが変わってくるのも仕方ないかもしれません。でも、Tさん(40歳)の場合はそれが次第に差別になっています。内孫と外孫は同じく小学2年生の男の子。でも、お正月にもらうお年玉の金額はいつも内孫のほうが多い とのこと。『姑にとって、内孫は跡継ぎだから大事に思うのは当然だろうけど、だからって、そういう差別っておかしくないですか?』と逆に質問されてしまいました。確かに、同い年の孫のお小遣いやお年玉に差をつけるのは、いくら内・外の違いはあっても許されないように思います。『だからね、ある年こう言ったの。「お義母さん、中身間違っていますよ」って、みんなの前で』。でも、姑は「間違ってない」と答えたため、「え?だって、同い年の子どもは同じ金額なのが常識ですよね!」と集まっていた親戚の同意を求める発言で、姑に“間違い”を認めさせた そうです。『姑は私に対してプリプリ怒った態度を取ってくるけれど、そんなのどうでもいいの。孫を差別するのがおかしいって伝わりさえすれば』とTさんは今も差別されそうになると、同じ手で「お義母さん、間違えていますよ」を繰り返しているそうです。●男女孫差別20歳の長男と15歳の長女のママYさんは、長年義両親の孫差別に悩まされてきたそうです。『夫の家族は徹底した男優位主義。長男の誕生日の祝いは大げさなくらいにするし、学校行事は欠かさずカメラを抱えて参加するのに、長女の場合はまったく無関心』と憤懣を吐き出してくれました。長女が不公平だと怒ったり泣いたりするのをなだめるのが大変だったそうです。義両親や夫に孫を平等に愛してくれと頼んでも無駄だったというYさんは、どう対処したらいいかすごく悩んだといいます。『結局は、お兄ちゃんに理解してもらって協力してもらった 』そうです。長女の誕生日にはお兄ちゃん主催で義理父母も含めた食事会を開き、長女の学校イベントや習い事の発表会にも、長男が義理父母を誘って一緒に連れてくるように仕向けていったそうです。常に成功するとは限らなかったものの、長男にはベタ甘な義理父母だけに、時には成功し、『今も義理父母は長男に甘く娘には冷たいけれど、兄妹の仲はすごくいいの』という結果になり、妹がひがんだり兄を恨んだりといったことは起きなかったそうです。『義両親の差別のせいで兄弟や家族がバラバラになるって最悪でしょう?でもこの方法なら、差別のおかげで家族の結束は強くなるというわけ』とは、Yさんのキメ台詞です。●まとめとして姑による孫差別は、姑の認識や行動を変えようとしてもそう簡単にはなくならないというのが実情のようです。対処法としては、どう影響を減らすか・どうかわすかという方向で見つけていくのが近道。差別されているからと卑屈になったり僻んだりするよりも、差別の届かない工夫、差別に負けない心や家族の結びつきを作ることが大切なのですね。●ライター/さとうあきこ(海外在住プロママライター)●モデル/REIKO(SORAくん、UTAくん)
2016年12月09日女優のシャーリーズ・セロン(41)は、ハリウッドの映画界が女性を年齢で差別する場所だと感じていないそうだ。『マッドマックス 怒りのデス・ロード』も記憶に新しいシャーリーズは、20代の頃よりも今のほうが仕事があるとして、業界内には女性が軽視される事実があると認めながらも、40歳以上の女性にはそれがあてはまらないと発言した。イタリア版ヴァニティ・フェアー誌のインタビューでシャーリーズは「女性にとって見た目の重要さが一番大事ではなくいということを気づく時がきたのよ。それに年齢を重ねた時の方が価値が落ちるなんてことも事実ではないわ」「私は今41歳だけど、20年前よりもっと仕事をしているし、もっと楽しんでいるわ。私の知っている女性はみな同じことを言っているから、このお決まりの言い方は止めるべきよ」と話した。そして、多くのハリウッド女優とは異なる意見ではないかと指摘されると、「私はそうは思わないし、人がハリウッドのことをそう言う風に言っているを聞くのも好きじゃないの。映画とは社会の問題を反映するものだし、本当の問題とは目の前にあるものよ。ハリウッドの男女差別は社会の問題に比べればたいしたことはないわ」と続けた。男の子と女の子の2人の養子を迎えているシャーリーズは、歳を重ねることは人生で避けることができない事実であると考えているため、老いることを恐れたことはないそうだ。「こんなに自然なことをなぜ恐れることがあるの? 歳を取ることは人生の一部なんだから避けられないわ。それに歳をとってから起こったことにとても感謝している自分もいるもの。20年前よりももっと賢くなっているしね。それに比べればシワなんて関係ないわ」(C)BANG Media International
2016年11月14日俳優のダニエル・ラドクリフは、映画『インペリウム』での人種差別的発言に関して共演者に謝罪をしていたという。同作品で白人至上主義組織を潜入調査するFBI捜査官を演じるダニエルは、罵倒する言葉を使わなければならなかったシーンのあとは毎回共演者に謝罪をしていたそうだ。ダニエルは「映画で人種差別的中傷や発言をしたときは毎回、後で共演者たちのところに行かなきゃだったんだ。そして『本当にすみません。(言ったのは)ただ言わなきゃいけなかっただけで。本気で言ってるわけではないと分かってもらえてると思いますが、やはり伝えておかないとと思いまして』と謝罪していたんだ。最も謝罪の多いスキンヘッド集団だったよ」と話した。使わなければならなかった差別的用語を好まなかったダニエルだが、映画を作る「素晴らしい経験」をしたといい「素晴らしい経験で最高のクルーだったからある意味では作っているのがとても不思議な映画だったんだ」「一方で、右翼とか白人至上主義者が集結するシーンのようなとても重い題材と撮影に臨んでいたし、全員が『白い力』と書かれたTシャツを着ていて、そんなことは不気味で恐ろしいことだよね」と続けた。また、映画のワンシーンでスキンヘッドにしなければならなかったダニエルは、奇妙な形をした頭でないことが分かりうれしかったようで、ザ・デイリー・ショーの番組内で「カメラの前で髪を剃らなくてはいけなかったんだ。とにかく変な形をしていたり変なマークがついていない頭だと分かってうれしかったよ」と冗談交じりに話した。(C)BANG Media International
2016年08月22日日本でも8月19日に公開を迎える『ゴーストバスターズ』に出演しているレスリー・ジョーンズが、寄せられた人種差別的ツイートの数々により19日にツイッターを一時止めるに至ったという。攻撃的で心を痛めるような投稿のほとんどは肌の色をネタにしたものだったそうで、「猿」や「唇の厚い黒人」、「エイズの元凶」呼ばわりされているメッセージをレスリーはリツイートした後、「私は個人的に地獄にいるような気分よ。こんなことされることをした覚えはないわ。ひどすぎる。こんな風になるのはおかしいわ。今すごくつらい気分よ」とツイートした。そしてレスリーは、「以前は何でツイッターのアカウントを持たないセレブがいるのか疑問に思ったものだけど、今はその理由が分かるわ。人々をクレイジーにさせるようなファンたちには良い顔もコミュニケーションを図ることもできないもの」と投稿し、周囲からはそういった投稿に気を留めないようにアドバイスされるものの、人種差別発言は無視することはできないとしてツイッター運営側に対処を求め、「私は涙と悲しみに満ちた心と共に今夜でツイッターを止めるわ。全ては私が1本の映画に出たからっていうだけで起こったことよ。映画を嫌いになってもいいけど、私が今日受けたような仕打ちは間違っているわ」と締めくくって、ツイッターを止めていた。しかし21日になって「(ツイッターを)やらないでいられると思ったんだけど、私の他に誰が『ゲーム・オブ・スローンズ』のライブツイートするっていうのよ!!」「みなさんの愛と応援の言葉に感謝しているわ! すごく特別な気分にしてくれた」というツイートで投稿を再開した。(C)BANG Media International
2016年07月25日2016年4月1日から、障害者差別解消法という法律が施行されたことをご存知でしょうか?この法律では、行政や事業者へ障害者に対して不当な差別を禁止し、社会のなかのバリアを取り除くべく「合理的配慮」に努めるよう定めています。障害者が必要としている「合理的配慮」とは、いったいなんなのでしょうか?また、この法律ができたことで、障害者の人たちは暮らしやすくなるのでしょうか?そんな問いに答えてくださったのは、「きこえないママ×まちプロジェクト」代表で、自身も聴覚障害があるまつもとまつりさん。耳のきこえないママたちと、地域の人たちをつなぐ活動をしていらっしゃいます。以前、お子さんが夜中に熱性けいれんを起こしたときに自力で救急車を呼べず、近所の人に助けてもらったため、日ごろから地域の人たちとつながっている必要性を感じたのだとか。今回はまつもとさんに、「聴覚障害者」の視点に立ったお話をお伺いしました。■聴覚障害者は想像以上に不便に感じているまつもとさんは以前クレジットカードを落としてしまったとき、母親にカード会社に電話をかけてもらったことがあったのだそうです。ところがカード会社の人に、「本人でないとダメ」といわれてしまったというのです。「だから、わざわざ会社を休んでカード会社に行って手続きをしなければならなかったんですよ。普通の人だったら休憩時間にちょっと電話すれば済むことなのに」(まつもとさん)また、銀行のATMに不具合があっても備えつけの電話が使えないため、窓口に行って事情を話してもう一度列に並びなおさなければならなかったこともあるといいます。それだけならまだしも、障害者割引のある駐車場に入っても出るときにモニターに障害者手帳をかざさないといけないことがわからず、結局は正規料金を払わざるを得なかった……などと不便に感じていることは多々あるそうです。健常者にとっては当たり前にできることだからこそ、聴覚障害者が不便に感じていてもなかなか気づきにくいものなのかもしれません。■行政にはその人に合った配慮をしてほしい「きこえる」人たちは、「耳がきこえない」といわれると、「じゃあ手話で通訳できる人がいればいいのね」と思いがちではないでしょうか。「でも、聴覚障害者のなかには手話を知らない人もいるんです。だから『耳がきこえない=手話通訳の用意』と考えるのではなく、筆談で対応する、ゆっくり話す、流れの決まっている手続きであればフローチャートを用意して指差ししながら説明するなど、その人に合った配慮をしてほしいと思います」(まつもとさん)まず、「聴覚障害者はみんな手話を知っている」という思い込みをなくすことが必要なのですね。■私たちにもできるちょっとした配慮とは?聴覚障害のある人だって、スキルアップのための学びの場や職場の会議、町内会の話し合いに参加する機会を望んでいるもの。しかし、話の流れがわからない、資料を読んでいると知らないうちに話が進んでいる……など、ハードルが高くてなかなか参加しづらいのだとか。そんなとき、「きこえる」人たちが「きこえない」人たちのためにできることはなんでしょうか?たとえば講座に参加するときであれば、前もって資料をもらう、隣に座った人にはいま話しているところを指差ししてもらう、資料を読むのに夢中になっているとき、講師が話しはじめたら肩を叩いて教えてもらう。そういう、ちょっとした「配慮」をしてもらえたらだいぶ助かるとまつもとさんはいいます。「手話通訳になにからなにまで依頼することはできません。でも、『ちょっと配慮がほしい』という場面は日常的にたくさんあります。ちょっとしたことでも協力してもらえたら、とてもありがたいです」(まつもとさん)■障害者差別解消法だけで社会は変わるのか最後に、障害者差別解消法ができたことで障害者が生活しやすくなっていくかどうかについて意見をきいてみたところ、「5分5分」という答えが返ってきました。法律ができたことで、いままで「予算がない」という理由でやらなかったことに対して「やらなきゃいけない」という意識が芽生えることはあるかもしれない。しかし、だからといって具体的になにをすればよいか行政や事業者の人たちにはわからないだろうから、聴覚障害者自身がもっと「こうしてほしい」と声をあげなければいけないといいます。「行政などに直接声を伝えるのはなかなか難しい。だから、まずまわりの人たちに『こういう不便がある』ということを伝えたいと考えています。その話を聞いた人からアイデアを出てくるなど、なにかいい方向につながっていくと思うから」(まつもとさん)現在、聴覚障害で障害者手帳が交付されている人は全国で45万人。でも、手帳交付に至らない軽度の方も含めると、聴覚障害者は1,000万人以上いるといわれています。障害の程度に関係なく、不便に感じる人たちへの配慮が自然にできる社会になれば、障害者もそうでない人もお互いにもっと気持ちよく暮らせるのではないでしょうか。(取材・文/あさき みえ) 【取材協力】※まつもとまつり・・・「きこえないママ×まちプロジェクト」代表。3人の男児の母。横浜市戸塚区にある親子カフェ「こまちカフェ」を拠点に、「きこえないママ」と地域の人たちとの交流会を月1回(第2火曜日10:00~12:00)おこなっている。コミュニティFMラジオ「エフエム戸塚」の番組にゲスト出演経験もあり。 【参考】※ココロもカラダもぽっかぽか※こまちカフェ※障害を理由とする差別の解消の推進-内閣府※厚生統計要覧(平成27年度)-厚生労働省※難聴者の数は、どれくらい?という事で調べてみた-L.S.B.information
2016年06月25日こんにちは、ライターの佐原チハルです。おじいちゃん・おばあちゃんの“孫”への愛情の深さについては、多くの場所で言われています。 「孫には毎日だって会いたい!」……とは言え、いざ頻繁にお世話を任されるようになると、言いたいことのひとつやふたつも出てくるものです。けれど、“かわいい孫”のこと、また日々苦労もしつつ子育てしているとわかっている子どもたち夫婦のことだからこそ、その“言いたいこと”が“言いにくい”こともあります。そこで今回は、おじいちゃん・おばあちゃんたちの、そんな“言いにくい”ひとことについて、声を集めてみました。●祖父母が語る“息子・娘夫婦”へ言いづらい不満3つ●(1)甘えるなら“明確に”甘えてほしい!『“ママなら自分で子育てするべき”みたいな声も大きいから、気持ちはわかるんだけど、もっと堂々と頼ってくれたらうれしいなと思うことがある 。頼まれるとき、いつもものすごく恐縮されてしまって、こっちまで恐縮してしまいそうになる』(3歳児の祖父)『お義母さんにおまかせします!って、信頼して言ってもらっているのはわかるんだけど、おやつにチョコレートはOKかとか、寝る時間はいつも決まってるかとか、要望ももらえた方がわかりやすい 』(5歳児の祖母)お世話を“頼む側”のママ・パパからすれば、面倒を見てもらう上に要望を出すなんて悪い……と感じてしまいがち。でも預けられる側になってみると、少しは要望を出してくれた方がいろいろとやりやすい、と感じるようです。ただし「遠慮しないでって言っても無理だろうなっていうのもわかるの。わたしもそうだったから」という声も聞かれました。“甘え方”というのは、いつの時代も、頭を悩ませる問題なのかもしれません。●(2)高頻度で頼られるのは“怖い”『たまに会って遊ぶとかではなく、深い形で関わる頻度が増えると、育児方法に違いがないか不安になることがある。自分たちのときと違いすぎて、“懐かしい”どころか“全然知らない!” という気持ちに』(3歳児の祖母)『こちらにも予定があるので、急に頼まれても困る。でも限界まで我慢みたいなことはせず頼っても欲しいから、どう言っていいのかがわからなくて困っている』(2歳児の祖母)老後だからこそ楽しめるようになった“趣味の予定”との兼ね合いに悩む声も少なくありませんでした。●(3)遊び盛りの子との外遊びや、急な保育園の対応は難しいことも多い『もう体力がついていかないので、家で遊べるものも用意・指示してくれると助かる 』(2歳児の祖母)『保育園のお迎えのときは、するべきことがたくさんあって難しい。聞けばいいと言われても、保育士さんも忙しそうで聞きづらい』(4歳児の祖父)『保育園の送迎は、“するべきこと”をまとめておいてくれたり、一度なんでもないときに練習できる機会があったりするといいなと思う。けど、そんな余裕もないのだろうとも思うし、こちらから要望すべきことでもない気がしているので、言えない』(2歳児の祖母)体力やタスクの把握など、“物理的な理由”で困っている場合もあるようです。特に体力面では、子どもの体力はどんどんと増していくケースが多いので、なかなか解消が難しいと感じられることも多いようです。----------おじいちゃん・おばあちゃんに「頼りたい」保護者の状況と、「頼って欲しい」祖父母側の気持ちとが一致していてもなお、“難しい場面”は出てきます。ギャップのすり合わせには困難があったり、溝が埋まらないままだったりすることもあるでしょう。対処の方法は「妥協する」「解消するまでコミュニケーションし続ける」以外にはありません。3世代の誰もが、できるだけ心地よく、楽しく過ごせるようにしていきたいですね。●ライター/佐原チハル(フリーライター)
2016年05月14日ソフトバンクグループは、同グループ代表の孫正義氏の年頭所感を発表した。内容は以下のとおり。○孫正義氏の年頭所感あけましておめでとうございます。昨年7月にソフトバンク株式会社からソフトバンクグループ株式会社へ商号を変更しました。グローバル規模で事業資産を持つ日本企業から、長期的視野で持続的に成長できるようなグローバル企業として歩み出すための決意でもありました。また昨年は、ニケシュ・アローラがソフトバンクグループ株式会社の代表取締役副社長に就任しました。彼のような素晴らしいビジネスリーダーを当社に迎えられたことは非常に喜ばしいことであり、グループ全体の成長戦略をより一層強力に推進してくれることでしょう。国内では、国内の通信事業会社4社が合併し、ソフトバンク株式会社として生まれ変わりました。同社の代表取締役社長 兼 CEOとなった宮内 謙の指揮の下、通信事業とともにIoTやAIなどの新しい事業分野への挑戦も始めています。また、昨年発売した世界初となる自分の感情を持ったパーソナルロボット「Pepper」の販売数は累計7,000台以上となり、さまざまな産業分野で活躍をしています。今後は海外でも「Pepper」を見る機会が出てくるでしょう。さらに今年4月からは、ソフトバンク株式会社が一般家庭への電力の小売りを開始します。通信と電力の融合によって生まれる新しいサービスにもご期待ください。海外では、米国の通信事業者であるスプリント・コーポレーションが再建へ向けた道のりを着実に歩んでいます。強力なリーダーシップを持ったCEOであるマルセロ・クラウレと、多様な経験を持った幹部チームが一丸となって努力を続けており、主要な経営数値が改善の兆しを見せています。またソフトバンクグループが、インドや東南アジアなどで投資した企業群は、革新的な経営者と最新のテクノロジーを活用したビジネスモデルで順調に事業を成長させています。エネルギー分野においては、自然エネルギーの普及を、強力な事業パートナーと共に国内外で推進しています。国内では、昨年中に8基の太陽光発電所を新たに稼動させ、累計24基で出力規模25万7,500kW(約7万2,000世帯分)の実績を上げ、昨年末には、インドで35万kWの太陽光発電所の事業権を獲得しました。COP21で採択された「パリ協定」の日本の目標達成だけではなく、世界的視野で地球環境への貢献を目指していきます。ソフトバンクグループの強みは、世界各地で「情報革命で人々を幸せに」という経営理念を共有する素晴らしい経営者チームが各事業を率いていることです。情報革命は進化し続け、これまで人類が解決できなかったような多くの課題に対して知恵と力を与え、社会全体に貢献できるものと信じています。私たちは、革新しながら成長を続けていくことで情報革命を牽引していく企業グループであり続けたいと強く思います。今年もソフトバンクグループをよろしくお願いいたします。
2016年01月04日あおぞら銀行は15日、「シニアのリアル調査」結果のうち「子や孫の帰省」についてまとめたものを発表した。それによると、シニアの約半数が子や孫の帰省時の交通費を負担していることがわかった。○シニアが負担する交通費は平均3万円帰省してくる子や孫がいるシニアは全体の65.5%。このうち子や孫が帰省する時に交通費を負担している「負担派」は47.5%、「非負担派」は52.5%となった。負担派シニアが、子や孫が帰省する時に負担している交通費の平均は前年比1,000円減の3万円。金額別にみると、「1~2万円未満」が22.7%、「2~3万円未満」が19.7%、「3~5万円未満」が19.3%と計6割超が1~5万円を負担していた。子や孫の帰省時に使う予算(交通費以外)の平均は前年と同額の4万8,000円。金額別では、「3~5万円未満」が23.8%で最多、次いで「2~3万未満」が20.9%となった。男女別では、男性が4万1,600円、女性が5万3,100円と女性の方が約1万2,000円多かった。孫へのお年玉の金額(小学生1人当たり)の平均は同500円増の8,200円。金額別では、「1~1.5万円未満」が32.2%でトップ、次に「5,000円~1万円未満」が30.1%と続き、最高額は9万円という人もいた。調査期間は2015年8月6~8日、調査方法はインターネット、有効回答は55~74歳の個人2,072人。
2015年12月15日日本にいると感じにくいかもしれませんが、人種差別は世界中でいまだに深刻。文化や歴史とのつながりもあるだけに解決が難しい問題ですが、いま、ある意外な方法が注目されています。それは「瞑想」。仏教の「慈愛」についての瞑想が、人種差別の意識を低下させる効果があるのだそうです。最新の研究からわかった意外な事実をご紹介します。■仏教の「慈愛」の精神が人種差別をなくすたった7分間の瞑想で、人種差別がなくなることが最新の研究で判明しました。専門家によると、仏教的な瞑想は思いやりの気持ちを高め、人種に対する差別や偏見の気持ちを鎮める作用があるのだとか。イギリスのサセックス大学で行われた実験から、仏教の「慈愛」の精神が、自己や他者への肯定的な気持ちを高めることがわかったのです。■瞑想はリラックスするためのものではない実験は、71人の成人した白人の男女を対象に行われました。参加者を2つのグループに分け、1人1人に自分と同性の黒人の写真を1枚ずつ配ります。1つのグループでは瞑想について説明する音声が流されました。目をつむり、特定の人のことを考えて、心のなかで「あなたが幸せで健康でありますように」と唱えるというものです。もう1つのグループでは、写真の顔をよく観察して特長を探すように指示されました。どちらも与えられた時間は7分間です。その後、参加者は白人と黒人の人物の写真に、「幸せ」などのポジティブな言葉や「悪い」などのネガティブな言葉をそれぞれあてはめるように指示されました。すると、写真を見ながら瞑想したグループのほうが、明らかに人種差別の度合いが低かったのです。調査を行った専門家は、瞑想はただ自分がリラックスするためだけに行うのではないと語っています。人間には本来、自分の人種のほうが好ましいと感じてしまう性質があります。これが「慈愛」の精神によって変えられるのではないかと期待されているのです。瞑想は今後、さまざまな人種の人が共生する社会で、必要不可欠になる可能性すらあるのです。*瞑想が現代社会に生かされて、幸せに生きられる人が増えるといいですね。(文/スケルトンワークス)【参考】※Seven minutes of meditation can cure racism-the Sun
2015年12月06日2016年4月に施行予定の「障害者差別解消法」に関して、対応策を実施または検討していると回答した企業は合わせても2割に満たない実態が、LITALICOが11月18日に発表した調査結果で明らかになった。同調査は、同社が運営する就労支援事業所「ウイングル」を通して障害者雇用を行った企業や同事業所に実習先を提供している企業など400社の雇用部署担当者を対象として、2015年10月に実施したもの。有効回答数は157社。「障害者差別解消法」に対する内容把握と取組状況を尋ねたところ、内容を把握している企業は計54.8%と過半数に達したが、具体的な対策に関しては「既に実施している」が5.7%、「検討している」が13.4%であり、何らかの対策を実施・検討している企業は全体の2割弱にとどまっている。また「名前程度なら聞いたことがある」「知らない」が計44.5%に上り、法施行まで半年を切る状況でも依然として認知が進んでいない状況も明らかになった。同法で提供義務を定める「合理的配慮」の認知状況については、「知っている」という回答は46.5%と半数を下回り、「初めて聞いた」が24.2%となった。また、合理的配慮を知っていると回答した73社に配慮提供が難しいと感じる障害種別を尋ねると、精神障害が身体障害や発達障害など他を大きく上回っている。同法に関連して具体的な対策を実施・検討している30社に具体的な対策を問うと、3分の2を超える21社が「定期的な面談の実施」を挙げた。この他では、「支援機関らと連携した本人に必要な配慮の把握」「従業員に対する障害理解啓発研修の実施」を挙げる企業が半数弱あった。障害者を雇用した感想では、約9割の企業が「(とても/まあまあ)良かった」と回答しており、障害者雇用に対する満足度は高い水準にあると同社は見ている。雇用したことで良かったと感じた点を尋ねると、約3分の2の企業が「社員の障害理解が深まった」を挙げた他、「職場の雰囲気が良くなった」との回答が約2割あった。これらから、障害者を迎え入れることで職場全体への好影響も生まれていると、同社は推測する。また、「本人が期待通りの活躍をしてくれた」との回答が約4割あり、「業務が整理された」「業務効率が上がった」といった業務環境自体に良い影響があったとする声も、それぞれ2割以上あった。一方、雇用後に課題と感じた点では、半数以上が「担当業務の切り出し/選定」を、ほぼ半数が「職場でのコミュニケーション」を挙げる。また「面談や相談員などの本人へのフォロー/配慮」も4割を超え、仕事の任せ方やフォロー体制を含めた本人とのコミュニケーションに課題を感じる企業が多いことが伺えるという。継続した雇用に向けて新たに必要と思う点では、モチベーションを上げる仕組みが他を大きく引き離して約4割だった。障害者の労働に対する満足度を高めていくための仕組みをどのように作っていくかが雇用継続に向けたポイントだと、同社は分析する。
2015年11月20日ベネディクト・カンバーバッチがTV番組出演中に人種差別用語を使用したことで批判を受け、26日(現地時間)に謝罪を表明した。ベネディクトはアメリカでPBSのトーク番組「Tavis Smiley」に出演、英国における俳優の雇用について、圧倒的に白人が優位に立つ現状にふれ、「僕の友人たちは、英国よりもこちら(アメリカ)の方がずっとチャンスがある」と変化の必要性を語った。その際、白人ではない人種の俳優について「Coloured(有色)」という表現を使ったのだが、人種差別に反対の立場での発言だったものの、この言葉は差別的な意味合いが強く、批判の声が上がった。ベネディクトはこの件について「People.com」に声明を寄せ、「この時代遅れの言葉を使ったことで、不快な思いをさせてしまったことを申し訳なく思っています。心よりお詫びします。自分の愚かさと、傷つけてしまったことに弁解の余地はありません。今回の件が、的確で人を傷つけない言葉を正しく使うことの必要性を強調することを願います」と謝罪した。ベネディクトは『イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密』で2月22日(現地時間)発表のアカデミー賞主演男優賞にノミネートされている。(text:Yuki Tominaga)
2015年01月28日NTTドコモは9月30日、2014~2015年冬春モデルの新製品・新サービスを発表した。料金・デバイス・ネットワーク・サービスという4つの柱で他社との差別化を図り、「スマートライフの実現を目指す」(NTTドコモ 加藤薫社長)のが目標。それに向けて、16機種の新製品と、トレーニングサービスなどの新サービスを投入する意向だ。本稿では、加藤社長のプレゼンテーションを紹介しながら、ドコモのサービス面での取り組みを紹介していきたい。発表会に登壇した加藤社長は、まずドコモの料金プランについて解説。ドコモでは他社に先駆けて「カケホーダイ&パケあえる」を発表し、9月19日からは「データLパック」、10月1日からは「パケット繰り越し」「追加購入データ量の利用期間延長」を提供する予定だ。加藤社長はこれらの取り組みに対し、長期利用者や若者向けの割引サービスなども「大変好評」と評価。新料金プランは9月29日の時点で937万契約に達したことをアピールした。なおカケホーダイ&パケあえるについては、先日販売を開始したiPhone 6/6 Plusの発売セレモニーでも話題となっている。同セレモニーにおいて、加藤社長はカケホーダイ&パケあえるを「サービスのひとつの重要な軸」と評し、「新しい料金は長く使っていただくとおトクだと感じる」とコメントしている。このほか、国内で初めて提供を開始した「VoLTE」についても言及があった。VoLTEは、ドコモのLTE「Xi」ネットワークを利用した音声通話サービスで、Xiエリア内であれば、VoLTE対応端末同士で高音質な音声通話が可能。従来の3G音声通話と比較し、幅広い音域に対応したことで、音声をクリアに伝えられるのが特長。今回の新端末では、スマートフォンは全機種でVoLTEをサポートする。「高品質なテレコミニュケーションが可能な、まさに通信会社ならではのサービス」と加藤社長は強調。さらにユーザー層を拡大したい考えだ。加藤社長はこのほか、自身がVoLTEによる会話について「本当に臨場感があり、新しい料金にぴったり」と見知らぬ方から伝えられたというエピソードを明かし、こう感じるユーザーが増えるようにしていきたいと語った。ちなみに、VoLTE対応機種では、通話だけでなく、発信時に聞こえる呼び出し音も高品質になるなどの機能向上も図られているそうだ。囲み取材では、iPhone 6/6 Plusの在庫に関するコメントもあった。「iPhoneとAndroidではお客さまの興味が違う」という理由から、iPhone 6/6 Plusを提供することで、選択肢を広げたと話す。在庫についても「前回の反省を生かし」入荷数を増やしたという。「好評で販売も伸びている」とアピールする。* * *今回の発表会において加藤社長は、「少し先の未来に近づいている、そんなスマートライフの実現に向けて、新しい価値創造に向けて全力で取り組んでいく」と強調。そのベースとなるネットワークが1.7GHz・1.5GHz・800MHz・2GHzの各帯域でLTEを提供する「フルLTE」だ。この「フルLTE」を、加藤社長は「ドコモが持つ無線帯域の100%全部をLTEで使用するフルレーン」と説明。現在、1.7/1.5GHz帯、それぞれ20MHz幅と15MHz幅はすべてLTEとして使われており、それに加えて800MHz帯の10MHz幅、2GHz帯の15MHz幅をLTEに振り分けている。合計の帯域幅は60MHzとなり、これによってより快適な通信環境を実現していく考えだ。今回の新端末では、この「フルLTE」を利用できるため、「快適に利用できる」とアピールする。加藤社長は、「調査機関からも、Tiffany&Co.と並んでドコモショップが『おもてなし魅力度第1位』を獲得している」と、長期利用者をはじめとするユーザーとの接点を重要視していることに言及。「ドコモのチャレンジはまだ道半ばだが、これからも期待と想像を上回るようなスマートライフの世界をスピーディに実現していきたい」と意気込んでいる。(執筆:三谷真)
2014年09月30日求人情報サイトを運営するディップは、子供や孫の写真を家族や親しい仲間と共有するSNS「まごラブ」において、10月21日の「孫の日」にちなんだアンケート調査を実施。その結果、アクティブなシニアの姿が浮き彫りとなった。対象は60歳から75歳のシニア層300名、調査期間は10月16日から10月17日。「『孫の日』を知っていますか?」と尋ねたところ、「孫の日」のシニア層での認知度は13.7%と、極めて低いということがわかった。「孫の日」とは、「敬老の日」のお返しと、”お孫さんとおじいちゃん、おばあちゃんがコミュニケーションを深める”という目的で日本の記念日に制定されている。「仕事以外で街へ出掛ける際はどんな目的ですか?」と聞いたところ、「ショッピング(88.7%)」や「人と会う(61.7%)」が上位を占めた。その他にも「習い事(11.7%)」や「パチンコ(6.3%)」、「カラオケ(4.3%)」という意見もあり、シニア層のアクティブさが浮き彫りとなっている。「スマートフォンを使うならどの機種がよいですか?」(スマートフォンを利用中の人は機種を回答)という質問では、大手通信事業者が「シニア向けスマートフォン」を発売しているにも関わらず、スマートフォンにするなら「iPhone(22.0%)」と回答したシニアが一番多い結果となり、情報感度やITリテラシーの高いシニア像が伺えた。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年10月22日パリス・ヒルトンのゲイ差別発言がネットに流出した。「ゲイの男はエッチで気持ち悪い。たいていエイズにかかっているし」という過激なもの。先週、ニューヨークのタクシーの中で友人に対して語ったものだ。タクシーに同乗していたのは、ヒルトンの男友達。ゲイ男性を対象とした出会いサイトについて彼がヒルトンに説明すると、ヒルトンは「うわっ。ゲイの男って世界一エッチよね。気持ち悪いわ。それに、たぶんほとんどはエイズにかかっているでしょ。もし私がゲイの男だったら、自分もエイズで死ぬんじゃないかと心配するわね」とコメントした。この音声がネットに流出すると、ヒルトンのパブリシストは即、「このタクシー運転手が録音したのは会話の一部にすぎません。彼女はゲイ全体に対してのコメントをしたのではありません。パリス・ヒルトンはゲイのコミュニティを支持しており、彼らに対するネガティブなコメントをすることはありえません」と反撃。また、「彼女は、知らない人とセックスすることの危険について、親しいゲイの友達とタクシーの中で話していたのです」とし、このコメントはその流れであるにすぎないと主張した。この音声は、アメリカ時間20日、西海岸時間午後4時にraderonline.comにアップされている。文:猿渡由紀
2012年09月21日今年3月の問題発言に判決8日、差別的な発言を行ったとして問題となっていた英国のファッションデザイナー、ジョン・ガリアーノ(50)に対し、ついに有罪の判決が下ることとなった。奇才、異端児として知られる天才デザイナーへの有罪判決に、あらためて衝撃が広がっている。騒動の発端は、今年の3月、パリのカフェ店内で、ガリアーノがユダヤ人を侮辱する差別的発言を行い、警察に一時拘束されることとなったもの。この際、彼はかなり酔っていたといわれるが、それ以前にも彼が人種差別的な発言を行っている動画などが流出するといった事態にもなり、最終的にクリスチャン・ディオールのクリエイティブ・ディレクターを解雇されるにいたっていた。猶予付きの有罪判決パリの裁判所が下した判決は、ガリアーノに対し、6000ユーロ(約65万円)の罰金と原告に対して1ユーロを支払うように命じたものだった。ただしこの6000ユーロの罰金は、今後5年間フランス国内でいかなる罪も犯さなかった場合は、支払わなくて済む執行猶予付きのものだそうだ。このほかに、今回の裁判費用はガリアーノが負担するということだが、稀有な才能がこうしたことで失われてしまうのは、ファッション界、美容界として、アート界として、非常に大きな損失だ。問題となった部分に関しては十分に反省し、さらなるその才能あふれる美の発信を願うばかりである。元の記事を読む
2011年09月10日