「閉経後の女性によくある尿もれや、頻尿、膣萎縮による陰部の不快感といった悩みは、〈命にかかわるわけではない〉として、軽視されてきました。しかし、’14年に“GSM(閉経関連尿路生殖器症候群)”と名前が付いて以来、医師たちの受け止めも変わってきました。閉経後の女性のQOL(生活の質)を改善する大事な治療として、相談できる医療機関も増えています」こう話すのは、女性医療クリニックLUNAグループの理事長で、泌尿器科医の関口由紀先生(57)。関口先生は「50歳未満はお断り」を掲げ、女性ホルモンの低下によって生じる女性特有のさまざまな悩みに対応するクリニック「LUNAネクストステージ」を運営している。「長引くコロナ禍で運動不足になり、筋力の衰えが目立つ女性が増えています。うちのクリニックにも“骨盤底筋”の衰えによる“尿もれ”や“頻尿”のお悩みを相談にいらっしゃる患者さんが増えました」関口先生が、数多くの更年期以降の女性を診ていて気になるのが、GSMの原因のひとつとなっている骨盤底筋の衰えだ。「骨盤底は、骨盤の底にあり子宮や膣・膀胱などを支えているプレートです。骨盤底筋はこのプレートを構成する筋肉のこと。骨盤底筋は妊娠や出産でもダメージを受けるのですが、40代を過ぎて女性ホルモンが減少してくると、徐々に皮下組織のコラーゲンが減って弾力がなくなっていく。閉経を迎えると、これが加速して“尿もれ” “頻尿” “膀胱炎の再発” “陰部の違和感” “性交痛”などの要因になるのです」関口先生は、「すでに尿もれなどの症状がある方でも、あきらめる必要はない」と、こう続ける。「骨盤底筋は、いくつになっても鍛えることで弾力を取り戻せます。すると骨盤底の血流が改善して、GSMの症状が改善するんです」そこで今回、関口先生が患者さんに伝授している簡単な骨盤底筋エクササイズを教えてもらった。【ドッスンかかと落とし】キッチンで骨に刺激を「エクササイズは、簡単でシンプルなほうが長続きします。そこで、毎回キッチンに立つときに取り入れたいのが、かかと落とし。骨に刺激を与えることで骨密度を高めながら、同時に肛門と膣をキュッと締めることで、骨盤底筋も鍛えられます。骨への刺激は、若返りホルモンの“オステオカルシン”も分泌させ、お肌もなめらかになりますよ」(関口先生・以下同)〈1〉キッチンの前に立ち、足を肩幅に開く。〈2〉両手をシンクに付き、肛門と膣に力を入れ、キュッと締める。上に引き上げるようなイメージで。〈3〉〈2〉の状態で、息を吸うタイミングで、かかとを上げて、吐きながらドッスンと落とす(3回くり返す)。【寝ながら足ピン】布団のなかで筋力アップ「就寝前の5分間を有効に使って、骨盤底筋を鍛えましょう。足首をしっかり立てることで、お尻から骨盤底筋にまで負荷がかかります」〈1〉足を伸ばしてあおむけになり、足首を垂直に立て、手は胸の上でクロスさせる。〈2〉足首を垂直に立て、つま先を上にピンと向ける。この体勢を約1分間キープ。5回ほどくり返す。これらに慣れた人は次のエクササイズにも挑戦しよう。骨盤底筋をさらに鍛えられる。【パッカンひざ体操】股関節の深部を刺激する〈1〉あおむけになり、ひざを立て、手を胸の上でクロスさせる。〈2〉息を吐きながら、5秒かけてゆっくりひざを開く。その後、息を吸いながらゆっくりと戻す。これを5回で1セット。1日2~3セットを行う。【足ピン股びらき】足の付け根を鍛える〈1〉「寝ながら足ピン」の状態から、息を吐きながら片方の足をゆっくりと開く。上半身を傾けないように。〈2〉5秒ほどかけて45度ほど開いたら、息を吸いながらゆっくり戻す。反対の足も同様に行う。左右、それぞれ3回ずつ行う。■“デリケートゾーン”というけれど……あわせて行ってほしいのは、風呂上がりの“フェムゾーン(膣と外陰)”のケアだ。「顔の保湿ケアに余念がない女性は多いですが、フェムゾーンケアはやったことがない、という方が多い。でも、顔と同様に、年齢とともにフェムゾーンからもコラーゲンやエラスチンといった肌のうるおいや弾力を保持する成分が失われていきます。顔と同じようにケアをしないと、乾燥による不快感や、性交痛なども生じてきます」ケアの方法は簡単だ。「お風呂上がりに、ボディクリームやオイルを体に塗りますよね。ついでに、フェムゾーンにも塗ってあげるだけでいいんです」GSM症状がひどい場合は、医師と相談して外陰専用美容液を塗るのが望ましいが、通常の状態なら、一般的なボディクリームやオイルで十分だという。「塗る場合のポイントは、足を軽く開いて力を抜き、クリームなどを付けた人さし指を、第二関節くらいまで膣内に入れて、軽くマッサージするだけ。そのときに、膣と肛門をキュッと締めて指を挟むようにすると、骨盤底筋も鍛えられます。さらに外陰部にもクリームを広めに塗り広げます」触れることにさえ、抵抗があるという人もいるが。「“デリケートゾーン”とも呼ばれますが、実際は口内と同じ粘膜でできていて、痛みも感じにくい場所なので、それほど神経質になる必要はありません。だから、私はあえて“フェムゾーン(女性特有の場所の意)”と呼んでいます。それに、ご自分の体の一部なのに、〈夫と婦人科医しか触ったことがない〉なんて、おかしいと思いませんか?(笑)」50代からの第二の人生。若々しく過ごすため、骨盤底筋の強化と、フェムゾーンケアは欠かさずに。
2021年09月21日日本メディカルファンド株式会社(本社:東京都文京区、代表取締役:渡辺 一夫)は、2021年9月よりマーベルワークス社製 夜尿アラーム「ドライ・イージー」の取り扱いを開始いたしました。夜尿アラーム「ドライ・イージー」■おねしょ・夜尿症についておねしょ・夜尿症で悩んでおられる方がたくさんいらっしゃいます。小学校低学年くらいであれば、ときどきお子さんがおねしょをしてしまうことは、異常ではありません。多くのお子さんは成長とともに自然に治っていきます。ただ、小学校高学年になって、あるいは大人になっても、週に何度もおねしょをしてしまう場合は積極的な治療を考えていくことが必要かも知れません。おねしょ・夜尿症には大きく分けて、普通の方に比べて1) 夜間に作られる尿の量が多く、膀胱に貯めきれない。2) 膀胱に貯められる尿の量が少なく、朝まで持たない。の2つのパターンならびに、これらの混合型があると言われています。治療法もタイプによって異なり、主に前者の場合には夜間の尿量を少なくするようなお薬が用いられ、後者の場合には膀胱機能を安定させるお薬を用いたり、夜間膀胱容量を増やすような訓練を行うことで改善が見られることが多いとされています。最近の研究では、アラーム療法が夜尿症の多くのタイプで有効とされています。アラーム療法とは、下着にセンサーを付けて寝て、おねしょをした時にアラーム音で起こすという療法です。このような排尿抑制を繰り返すことで膀胱に溜められる尿量が徐々に増え、最終的にはおねしょをすることなく朝まで持たせることができるようになると言われています。夜尿アラーム療法は海外では多くの国で治療の第一選択肢とされています。夜尿アラーム療法は日本においても夜尿症治療の3大療法の一つの行動療法として有効性が認められています。※コクランメタアナリシスによれば治癒率は62~78%と薬物療法を凌ぐものとなっています。※治療終了後の再発率は15%と薬物療法に較べて低いことが特徴です。※※ 日本夜尿症学会「夜尿症診療のガイドライン」より■夜尿アラーム「ドライ・イージー」について「ドライ・イージー」は、夜尿アラームの新製品です。高機能をお求めやすい価格で実現しました。寝る前にパンツの濡れそうな所にクリップ式センサーをセットします。寝ている間に濡れを感知すると襟元に付けたアラームが音と振動でお知らせします。音量は4段階、アラーム音は6種類から選択できます。「ドライ・イージー」の大きな特徴はバイブレーション機能が標準装備で、しかも音量調整が来て、アラーム音の種類も6種類備えているという点です。夜尿症のお子さんは他のお子さんに比べて、眠りが大変深く、アラーム音が小さいとなかなか目覚めないケースが多いことが、近年、判って来ました。アラーム療法では、おねしょをした瞬間に本人が目覚めることがポイントで、アラームが鳴っても、お子さんが気付かないでいると全く効果がありません。そこで、アラームが鳴っているのに気付いた親御さんが、お子さんを揺すって起こしているというケースが多く見られました。これは親子とも大変ストレスの多いことでした。そこで「ドライ・イージー」では標準で4段階の音量調整とバイブレーション機能を組み込み、音への慣れを避けるためにアラーム音も6種類から選べるようにしました。これにより、お子さんが親御さんを煩わせなくても、自分でおねしょに気付いて目覚め、アラーム療法の効果をより確実なものにしていくことが可能になりました。装着時のイメージ■製品の特徴●本体はパジャマの襟元に簡単に取り付けることができます。小型軽量なのでパジャマに付けても邪魔になりません。●センサーはクリップ操作で下着に簡単に取り付けることができます。小さいので取り付けても気になりません。●濡れを感知した時のお知らせは、音のみ/バイブレーションのみ/両方の中から選ぶことが出来ます。●アラームの音量は4段階に調整できます。●アラームの音色は6種類から選べます。●単4電池(2本)の採用で電池交換が簡単です。●センサー部は取り外し交換が可能で、お掃除も簡単です。■本製品は医療機器ではなく、濡れをお知らせするアラーム機器です。おねしょ・夜尿症の原因は様々なため、夜尿症の適切な治療には併せて専門医の診断を受けることをお勧めしています。夜尿アラーム「ドライ・イージー」 販売価格¥7,700(税込)■会社概要商号 : 日本メディカルファンド株式会社代表者 : 代表取締役 渡辺 一夫所在地 : 〒113-0033 東京都文京区本郷2-3-4 大東ビル3F設立 : 2007年11月事業内容: 医療機器販売資本金 : 950万円URL : 【本装置に関するお客様からのお問い合わせ先】日本メディカルファンド株式会社Tel : 03-6424-5941お問い合わせフォーム: 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2021年09月16日更年期は体がいろいろと変化する時期。尿は健康のバロメーターの一つですが、更年期になってから今までとちょっと違う、と感じたことはありませんか。今回はそのなかでも、尿のにおいと泡立ちについて産婦人科医の駒形依子先生に聞きました。朝一番の尿はにおいやすく、泡も立ちやすい尿のにおいと泡立ちについては、いつの尿によるかで判断が違ってくると駒形先生は言います。「朝一番は尿蛋白が出やすいので泡立ちやすいですし、寝ている間は水分がとれないので尿が濃くなり、においもきつくなります。朝だけにおう、泡立つということならとりあえずは様子を見ていいでしょう。ただ、1日中同じような症状が続く場合は念のため泌尿器科を受診したほうが安心です」(駒形先生)。尿の泡は腎臓機能の低下が原因のことも更年期になって尿に泡が出るのは、女性ホルモンの低下とも関係している場合もあると駒形先生は言います。「女性ホルモンが低下すると細胞のターンオーバーが遅くなるので、全身の機能が落ちていきます。腎臓もそのうちの一つ。更年期に入る前から腎臓が弱い人はさらに弱くなりやすくなります。特に心配なのは慢性腎臓病ですが、症状としては尿蛋白が増えて泡立つ、尿に血が混じることがある、むくみや肩凝り、倦怠感や頭痛があるなどがあります。このような症状がある場合は早めに受診しましょう」(駒形先生)。尿のにおいは雑菌が原因のことも一方、尿のにおいも更年期と関係していることがあるそうです。「女性ホルモンが減ると腟粘膜が薄くなっておりものが減り、自浄作用も弱まります。すると、わずかな雑菌の侵入でもおりものや腟に雑菌が増え、それがにおうことがあります」(駒形先生)。また、尿がきちんと拭けていないことで雑菌が侵入しやすくなることも原因にあると言います。「更年期になると女性ホルモンのエストロゲンの減少により痩せにくく太りやすくなりますが、おしりや太ももに脂肪がつき過ぎていて、きちんと尿を拭けていないということもあります。残った尿によりおりものや腟に雑菌が侵入してくさくなるのです。また、おしりや太ももに脂肪がつき過ぎているということは、下半身の筋肉が衰えているということ。筋肉が衰えていると冷えやすく、さらに雑菌が侵入しやすくなります。尿のにおいは、下半身が太り過ぎている警告サインです。ただ、強烈なにおいが続く場合は糖尿病など病気の可能性もあるので泌尿器科を受診しましょう」(駒形先生)。まとめ尿の変化は更年期と関係していることもあるものの、病気が潜んでいることも。更年期の前から腎臓が弱かったという方や強烈なにおいが続くなど、いつもと違うと感じたら受診してみてはいかがでしょうか。取材・文/mido(49歳)ライター歴25年。35歳で第1子、38歳で第2子出産。最近、たるみが加速して二重あごが悪化。身長153㎝なのにLサイズの服が少しきつくなってきて……人生最後のダイエットを計画中。著者/監修/駒形 依子 先生東京女子医科大学医学部卒業。米沢市立病院入職後、再び東京女子医科大学に戻り、専門医を取得。同大学産婦人科に入局し産婦人科医として働きつつ、性科学を学び、また東京女子医科大学東洋医学研究所で東洋医学を学ぶ。2019年1月に地元山形県米沢市にて、こまがた医院を開業。著書に『子宮内膜症は自分で治せる(マキノ出版)』『膣の女子力~女医が教える「人には聞けない不調」の治し方(KADOKAWA)』。
2021年08月15日トイレに行くのを我慢していたわけではないのに、くしゃみをしたり運動したりすると尿漏れが……。若いときはあまりない現象だったのではないでしょうか。実際、多くの更年期女性が尿漏れに悩んでいます。そこで、産婦人科医の駒形依子先生に、40~50代女性の尿漏れの原因や対策について聞きました。更年期に起こりやすい尿漏れとは?更年期の尿漏れはどんなときに起こりやすいのでしょうか。「突然のくしゃみやせきが出たときや、久しぶりに運動したときに漏れてしまうことが多いようです。また、頻尿になる人も多いので、急な尿意で間に合わず……ということもあるようです」(駒形先生)若いときは、こんなことなかったのに……と落ち込んでしまう人も多いのではないでしょうか。尿漏れが更年期になりやすいのには、いくつか理由があると言います。更年期になぜ尿漏れしやすくなる?駒形先生に、更年期に尿漏れが増える主な理由を挙げていただきました。女性ホルモンであるエストロゲンの減少により、以下の3つのような体の変化が原因になるそうです。1.膀胱の弾力性の低下膀胱の組織が弾力性を失い、伸びにくくなることで尿をたくさんためられなくなります。その結果、尿が少したまっただけで尿意が感じられ、頻尿になります。2.骨盤底筋の脆弱化女性ホルモンが減ると筋肉量が減少して弾力も低下するため、骨盤底筋が弱くなる傾向にあります。筋力が低下すると膀胱のコントロールがしにくくなり、尿漏れを起こしやすくなります。3.体重の増加エストロゲンの減少により太りやすく痩せにくくなる女性が増えます。骨盤底筋は上半身の体重ほとんどを支えているため、体重の増加によって負担がかかり骨盤内の臓器を支えられなくなり尿漏れが起こりやすくなります。腟を鍛えて尿漏れを防ごう!エストロゲンの減少は止められなくても、腟を鍛えることで尿漏れを緩和することができると駒形先生は言います。「腟トレは、骨盤底筋運動の一種。骨盤底筋運動は治療にも使われていますが、腟トレはよりおこないやすくアレンジしたものです。今からでも遅くないので、なるべく早く始めてほしいですね」(駒形先生)。腟トレの方法は以下のとおり。イラストも参考にしてみてください。フェイスタオルを1枚用意します。①フェイスタオルを縦半分に折って横の端からくるくると巻きます。②服の上から①の巻いたタオルを会陰(股)に当てて、椅子に座ります。③タオルが当たる部分を意識しながら、タオルを挟むように意識して、会陰にクッと力を入れます。「腟トレで一番動かしたいのは、腟括約筋です。自分の腟括約筋がどこにあるのかを認識し、その筋肉を意識してトレーニングすることで、初めてその筋肉を鍛えることができます」(駒形先生)。腟トレは尿漏れを防ぐだけでなく、性交痛にも効果があるトレーニング。気が付いたときでいいので、毎日続けることが大切だそうです。まとめ尿漏れは周囲に相談しにくく、人知れず悩んでいる女性も少なくないと思います。ですが、先生によればトレーニングで改善できるということ! できることから少しずつ始めてみてはいかがでしょうか。参考文献/『子宮筋腫は自分で治せる』(マキノ出版/駒形依子著)取材・文/mido(48歳)ライター歴25年。35歳で第1子、38歳で第2子出産。最近、たるみが加速して二重あごが悪化。身長153㎝なのにLサイズの服が少しきつくなってきて……人生最後のダイエットを計画中。イラスト/和田フミ江
2021年06月11日こんにちは、あり子です。■前回のあらすじ待ち望んでいた産休に喜んでいたのもつかの間。切迫早産になりかけて自宅安静へ…安静生活を送り、おなかの子が37週に入りました。すると自宅安静から一転、出産に向けて体を動かすよう言われました。それからウォーキングを開始。そして安静生活が終わったので、出産前に友人が遊びにきてくれました。ウォーキング効果なのか、出産前に会う約束をしていた友人に会えてホッとしたのか…その翌日の早朝、おなかにドンっという軽い衝撃とブチっという音がして目覚めました。最初は胎動かと思いました。しかしいつもは音がしないので、何かが違うと感じました。念のためトイレへ行くと、パンツが少し濡れており血も少量混ざっていました。陣痛もないので破水か尿漏れか自分では判断がつかず、病院へ電話。破水の場合は感染を防ぐためすぐ入院しなければならないので、病院へ来るよう言われました。そして病院に到着して、検査を行いました。そして紙の色が変わり、破水ということで入院することになりました。この時点では破水のみ。陣痛はまだきていませんでした。最初は尿漏れなのか破水なのか判断つかないくらいだった羊水ですが、この頃には歩くたびにどんどん出てきました。着ていた洋服と家から持ってきたバスタオルはビショビショ。早朝の入院となり病院の朝食はなかったので、家から持ってきたパンを食べました。その後、両親がお見舞いにきてくれたりして病室でのんびり過ごしました。陣痛がこないので、これから出産という実感が全然わきませんでした…次回に続きます。※本記事はあくまで筆者の体験談であり、症状を説明したり、医学的・科学的な根拠を保証したりするものではありません。
2021年03月26日もうすぐ8歳になる長男。語彙(ごい)や文字に関しての能力が高い一方で、いまだに夜尿があります。初めての子だったので、大変でもなんでもとにかく一生懸命に子育てしてきましたが、2、3、4人目を育てるなかで「あれ、やっぱり第1子は凸凹があるかも」と感じるようになりました。生活に支障があるほどではないけれど、時折感じる凸凹感。周りの子との関わりで気を付けていることをお話ししたいと思います。 言語能力が高い長男は話し始めたのはわりと早く、母子健康手帳の記録には1歳2カ月で「わんわん いた」「ぶーぶ あっちいった」などと2語文を話したという記録があります。 また本が大好きで、日常の会話でも小難しい単語や表現を使って会話するので、しばしば周りの大人から驚かれてきました。幼稚園児で漢字も少し読め、小学校中学年くらいのボリュームのある本を読み聞かせたり、ひとりで読んだりしていました。 手先が不器用一方、長男は手先が不器用なのか、3歳ごろまでは全然絵が描けませんでした。どの絵を見ても丸がぐるぐる描いてあるだけで、幼稚園の作品展示で周りの子の絵を見てびっくり! ただ絵に興味がないのかも、と本人に絵が描けていないなどとは言わないようにしていました。 幼稚園の先生も絵の端っこに「○○が△△しているところ」などと説明書きをしてくれたり、このときの製作の様子を伝えてくれたりしたので、長男が頑張っていた過程をほめてあげることができました。 夜尿が弟よりも続いている長男の昼のおむつが卒業したのは3歳になる少し前だったのですが、夜のおむつはもうすぐ8歳になる今もまだとれていません。 小児科にも下の子の受診時にさりげなく聞いてみたりしましたが、夜の水分を控えるくらいでもう少し様子を見て、と言われています。すでにおむつが取れている5歳の弟には「お兄ちゃんのことをばかにしちゃだめだよ」と言ってあります。 落ち着きがなく強制されるのが嫌長男は落ち着きがなく、1、2歳のお散歩のときはハーネスを付けていたこともあります。ハーネスを付けさせるのは賛否が分かれるようですが、多動児にとっては命綱になることもあり、子どもの命を守るためのものとして販売されています。私がなぜ長男にハーネスを付けていたのかと言うと、どうしても手をつないでくれないうえに、いきなり走り出して道路に飛び出してしまうことがあったからでした。 また、幼稚園でのお遊戯は拒否するし、行事の集合写真も必ず補助の先生がつきっきりで写っていました。ごはん中に立ち歩いてしまうのは今でもなかなか直りませんし、歯磨きの嫌がり方もほかの子と比べると強いです。それでも少しずつ落ち着いてきたように思います。 第1子の発達に凸凹はあるのですが、私は「人と比べない」「“普通”を求めない」ことが大事かなと思っています。幸いなことに、夫も両親も義両親も教育や障害の専門知識があるので心強いです! これからも子どもたちそれぞれの良いところ、得意なところを伸ばして、自信をつけさせてあげたいなと思っています。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。ベビーカレンダーでは、赤ちゃん時代を卒業して自己主張を始めた2~6歳までの子どもの力を伸ばし、親子の生活がもっと楽しくなる【キッズライフ記事】を強化配信中。今よりもっと笑顔が増えてハッピーな毎日なりますように! 監修/助産師REIKO著者:小林まり3男1女の母。元小学校教員。夫は土日出勤、出張も多いNPO職員。育児の大変さを実感しながらもコツをつかみ始めてきたところ。自身の経験を中心に執筆している。
2021年03月13日40代に入ると、おしっこが「出にくい」、「近い」、「夜中にトイレに行きたくなる」といった悩みを持つ人が少しずつ増えてくる。そのなかでも断トツなのが「夜間頻尿」。夜中に起きて1回以上トイレに行く人は、40代以上では約4,500万人いるといわれている。加齢とともにその人数は増え続け、50代で約6割、60代以上になると約8割の人が夜間頻尿に悩んでいるという。夜間にトイレに起きることは、単に「面倒くさい」だけでは済まされない問題があると、国立長寿医療研究センター副院長で泌尿器科が専門の吉田正貴先生は語る。「夜間頻尿はQOL(生活の質)を損ないます。よくある話のひとつに、夜中にトイレで起きたとき、もうろうとしていて転ぶことがあります。暗い室内や、2階の寝室から1階に下りるときに階段を踏み外して転ぶケースも多いようです。特に高齢者の場合は、大腿骨頸部骨折や脳挫傷など大ケガがきっかけで、その後、要介護状態になるリスクが高まりますので注意が必要です」また、夜中に何度も起きることで睡眠の質が悪くなり、それに比例して、日中の生活の質も下がってしまうという。睡眠の質の低下が自律神経の乱れを呼び、さらにさまざまな障害を招いてしまう“負の連鎖”が起きてしまうのだ。「夜間頻尿」とわかっても、「年のせいだから仕方がない」とあきらめるのはまだ早い。最近、自宅で簡単にできる「行動療法」によって夜間頻尿を克服できることが判明しているのだ。「自分の生活を整えたり、運動したりといった『行動療法』でかなりの効果が得られます。金銭的な負担も少なく無理なく続けられますし、1カ月ぐらい続けると効果が出てきます。しかし、行動を止めるとすぐに元に戻ってしまいますので、無理なくできることから始めて、きちんと継続していくことをおすすめします」そこで、吉田先生が「起床から就寝まで」夜間頻尿を防ぐ10の習慣を教えてくれた。【1】朝日を浴びて規則正しい生活をスタート朝、日光を浴びることで分泌される「セロトニン」は脳を活発に働かせ、ストレスや不眠を解消させる働きがある。「1日20〜30分程度、太陽の光を浴びると、体内時計がリセットされて夜、眠れるようになります。朝10までに朝日を浴びるようにしましょう」(吉田先生・以下同)【2】起きたらまずは、弾性ストッキングを着用「私たちの体は体内の水分量を一定に保つため、食事や飲み物などで摂取した分を、主におしっこに変えて排出します。昼間に立ちっぱなしだったり、長時間座ったままだったりなど、同じ姿勢で過ごしていると、重力によって体の水分が下肢にたまります。さらに、加齢とともに血液を循環させる機能が低下することで、足の水分が血管から漏れ、ふくらはぎにたまってしまうのです」夕方以降になると「足がパンパンにむくむ」というのはこれが原因。こうしてふくらはぎにたまった水分が、横になったときに再び血管に戻り、血液中の水分を減らそうとして、夜間におしっこが作られてしまうと考えられている。夜間頻尿の大敵“ふくらはぎのむくみ”を解消するために、朝から夕方まで弾性ストッキングをはいて過ごしてみよう。「薬局などで市販されているむくみ対策用で、ハイソックスタイプがおすすめ」糖尿病や心臓病に持病がある人などは、医師に相談してからの使用を。【3】バナナを食べるなら朝食後のデザートに夜間頻尿で困っているときは、バナナのようにカリウムがたくさん含まれる食品はあまり食べないほうがいい。「カリウムが多い食材は利尿作用を促進するので、トイレの回数が増えてしまいます。食べるのであればなるべく日中までにして。夕食後の時間帯は控えましょう。【4】足を15〜20センチ上げて30分あおむけ寝足の下にタオルのようなやわらかいものを敷き、足先が15〜20センチ程度上がるようにしてあおむけに。「昼から夕方までの間に30分を目安におこなうと、ふくらはぎに余分な水分がたまるのを防いでくれます」座布団を丸めたり、クッションを重ねたりして高さを調節して。【5】水分の多い野菜はお昼ご飯までに!水分はお水やお茶、ジュースなどの飲み物のほかにも、野菜や果物にもたくさん含まれているので、毎日の食事にも気をつけたい。「まだ夏野菜のおいしい季節ですが、夜ご飯に食べると夜間頻尿の原因になりかねません。食べるのならお昼ご飯までにしておきましょう」【6】スクワットで足腰のトレーニングむくみを解消するためにも、足腰を鍛えよう。テレビを見ながらでもできるスクワットは負荷がかかるうえ、簡単にできる。「40〜50代の方は足腰を鍛えるのにいいでしょうが、ご高齢の方はあまり無理をしないように」外出できないときこそ、自宅でトレーニングを!【7】暑さがやわらいだら30分のウオーキング足にたまった水分を押し出すには、ウオーキングを日課にしよう。「暑い時期は無理に外出すると熱中症になってしまうので、涼しくなってからにしましょう。習慣づけることで、足腰が鍛えられてむくみの解消につながります」気分転換にもなるので一石二鳥!【8】夕方以降は、水分の取りすぎに要注意!水分制限をするのなら夕方以降の水分をセーブすると効果的だという。「夜に排出されるおしっこは、ほとんどが日中以降にとったもの。とりわけ夕方以降の水分は夜間頻尿に直結するので気をつけましょう。カフェインが入ったお茶も控えるようにしてください」【9】鍋料理やシチューはなるべく避けて野菜がたくさん入った鍋やシチューは、スープといっしょに食べることで、水分の過剰摂取に。「塩分が多いのも問題です。喉が渇いて飲み物をとってしまいますから、夜間頻尿を解消させたいのなら、こうしたメニューは控えるようにと患者さんに伝えています」【10】晩酌のアルコールも控えめに毎日の晩酌は欠かせないという人には耳の痛い話だが、アルコールは利尿作用を促進させるので、飲めばその分、夜間のおしっこに。「お酒を飲むとおつまみも食べたくなり、塩分の過剰摂取につながります。つらいかもしれませんができれば晩酌は控えましょう」生活習慣を見直すだけで、深い睡眠を取り戻し、QOLを高めることができる。しかも、お金もあまりかからない、体にもやさしい行動療法を毎日続けて、夜間頻尿を克服しよう!「女性自身」2020年9月22日 掲載
2020年09月22日40代に入ると、おしっこが「出にくい」、「近い」、「夜中にトイレに行きたくなる」といった悩みを持つ人が少しずつ増えてくる。そのなかでも断トツなのが「夜間頻尿」。夜中に起きて1回以上トイレに行く人は、40代以上では約4,500万人いるといわれている。加齢とともにその人数は増え続け、50代で約6割、60代以上になると約8割の人が夜間頻尿に悩んでいるという。「夜間頻尿の定義は、就寝後、排尿のために一晩に1回以上起きること。そして、そのために眠りが浅くなり、昼間に眠気が襲ってきたり、夜間トイレに行くときに転倒したりなど、日常生活に支障をきたす状態をいいます。夜間にトイレに起きてしまう人は意外と多く、8割以上の高齢者は夜間頻尿にあてはまります」そう語るのは、国立長寿医療研究センター副院長で泌尿器科が専門の吉田正貴先生。「夜間頻尿」とわかっても、「年のせいだから仕方がない」とあきらめるのはまだ早い。最近、自宅で簡単にできる「行動療法」によって夜間頻尿を克服できることが判明しているのだ。「自分の生活を整えたり、運動したりといった『行動療法』でかなりの効果が得られます。金銭的な負担も少なく無理なく続けられますし、1カ月ぐらい続けると効果が出てきます。しかし、行動を止めるとすぐに元に戻ってしまいますので、無理なくできることから始めて、きちんと継続していくことをおすすめします」行動療法は“水分制限”“塩分制限”“運動療法”の3つの柱に分けられる。ひらたく言えば、体のなかの水分を「ためない」ことと、たまった水分を「循環させる」こと。まず気になるのは「晩酌」。「『缶ビール1本ぐらい、いいでしょう』と言われる方もいますが、いっしょにおつまみを食べると喉が渇いて余計に水分を取ってしまいます。350mlの缶ビールを1本と、余分の水分も含めて、それが夜間におしっことして出てきます。中年〜高齢者の1回の排尿量は200ml程度なので、2回ぐらい回数が増えることになります。ですから、夜間頻尿で困っている方には晩酌はすすめられません」また、カフェインには、脳や交感神経を興奮させて眠気や疲労感を取り除く働きのほかにも、尿の排出を促す利尿作用があるので、なるべく控えよう。「夜中に出るおしっこのほとんどは、昼以降に飲んだものなので、1日に取る水分の総量を減らすだけでなく午後3〜4時ごろからの水分量をセーブしたほうが効果はあります。水分は野菜や果物にもたくさん入っていますので、夕食や、その後に食べるのは控えて、食べるのなら昼間にしましょう」バナナやほうれん草などに多く含まれるカリウムは利尿作用があるので食べすぎには注意したい。また、暑い時期は熱中症を防ぐためにも水分摂取が推奨されているのでがまんは禁物。その日の気温や熱中症警戒アラートが出ているときは水分摂取を優先するなど、状況判断をしながら水分制限のコントロールをしよう。“塩分制限”では、1日の摂取基準量の設定はないものの、シチューや鍋料理など、塩分が多いメニューは控えたほうがいいという。「患者さんには、なるべく塩辛いものは食べないようにと指導しています。たとえば、コンビニなどで売っている弁当やお総菜は塩分がかなり入っていますが、あれを塩辛いと感じないようでは、日ごろからかなり塩分を取っている可能性があります」最近は商品パッケージに塩分の含有量が書かれているので、食べた分を計算しながら、日本人の1日あたりの塩分摂取量の目標、男性7.5グラム、女性6.5グラムを目安に減塩に取り組んでみよう。“運動療法”などでは、1日30分程度のウオーキングがおすすめ。取りすぎた水分はふくらはぎにたまり、ふくらはぎにたまった水分が、横になったときに再び血管に戻り、血液中の水分を減らそうとして、夜間おしっこが作られてしまうと考えられている。そこで取りすぎた水分がふくらはぎにたまらないよう「循環させる」ことも大切。夕方以降、30分程度のウオーキングやあおむけで30分以内の足上げは、ふくらはぎにたまった水分を押し出す効果がある。「歩くと筋肉が収縮されるので、ふくらはぎにたまった水分がポンプ作用で押し出されて、血管内に戻されます。また、ダンベル運動やスクワットなどの筋トレは、体が疲れることで睡眠が深くなる効果があります。いずれにしても毎日続けることが大切です」「女性自身」2020年9月22日 掲載
2020年09月21日40代に入ると、おしっこが「出にくい」、「近い」、「夜中にトイレに行きたくなる」といった悩みを持つ人が少しずつ増えてくる。そのなかでも断トツなのが「夜間頻尿」。夜中に起きて1回以上トイレに行く人は、40代以上では約4,500万人いるといわれている。加齢とともにその人数は増え続け、50代で約6割、60代以上になると約8割の人が夜間頻尿に悩んでいるという。夜間にトイレに起きることは、単に「面倒くさい」だけでは済まされない問題があると、国立長寿医療研究センター副院長で泌尿器科が専門の吉田正貴先生は語る。「日常生活のなかにどれくらい困っていることがあるのか。が治療の対象になるポイント。夜中に何回起きても困っていることはない、という人は治療の対象にはなりません。しかし、夜中に2回以上トイレに起きると、QOL(生活の質)が低下して困ることが多い、といわれています」夜間頻尿の多くは、同時に「夜間多尿」であることが多く、1日の尿量の3分の1が就寝中に出ていると夜間多尿となる。通常、昼間に比べて夜間の尿量は減るのだが、加齢により夜間の尿量を減らす「抗利尿ホルモン」の分泌量が低下したり、尿を濃縮する腎臓の機能が衰えたりすることで、夜中に作られる尿が増えてしまうのだ。そして、もう1つ。夜間頻尿の大きな原因が意外なところにあることがわかってきた。「私たちの体は体内の水分量を一定に保つため、食事や飲み物などで摂取した分を、主におしっこに変えて排出します。昼間に立ちっぱなしだったり、長時間座ったままだったりなど、同じ姿勢で過ごしていると、重力によって体の水分が下肢にたまります。さらに、加齢とともに血液を循環させる機能が低下することで、足の水分が血管から漏れ、ふくらはぎにたまってしまうのです」夕方以降になると「足がパンパンにむくむ」というのはこれが原因。日中に摂取した水分がふくらはぎにたまってしまうことから、“ふくらはぎは第2の膀胱”と呼ぶ人もいるという。こうしてふくらはぎにたまった水分が、横になったときに再び血管に戻り、血液中の水分を減らそうとして、夜間おしっこが作られてしまうと考えられている。「診療の現場では、自分でできるチェック方法として『排尿日誌』をつけてもらいます。膀胱にたまっていて排尿された量と排尿回数を知ることで、ふくらはぎに水分がたまっているかどうかがわかるのです」用意するものは、500mlまで測定できるような計量カップ。もしくは使い捨ての紙コップに50mlずつ印をつけたもので代用してもよい。記録のつけ方は、朝起きて1回目から翌朝起きて1回目までのおしっこを取り、その量と時間を記録するだけ。起床後2回目から翌朝1回目までのおしっこの量を足して、その合計を3で割った数字よりも、就寝後から翌朝1回目のおしっこの量が多い場合、夜間頻尿の原因の1つである「夜間多尿」と診断され、ふくらはぎに水分をためている可能性が高い。多尿には、糖尿病などの内分泌系疾患、水分の取りすぎといった原因の場合もあり、夜間多尿には、高血圧、うっ血性心不全(心臓の働きが弱った状態)、腎機能障害、睡眠時無呼吸症候群などが潜んでいるケースもある。おしっこの問題があるときは、内科や婦人科ではなく、泌尿器科の医師の診断を受けよう。「約11年ぶりに改訂された『夜間頻尿診療ガイドライン第2版』(日本排尿機能学会/日本泌尿器科学会編集)には、副作用の少ない治療法の第1選択肢として行動療法が推奨されています。水分制限、塩分制限、運動療法など、いずれも自宅で行える簡単な方法ばかりです。きちんと続ければだいたい1カ月程度で改善してきます」「女性自身」2020年9月22日 掲載
2020年09月21日尿漏れというと「高齢者」というイメージがあったので、自分にはまだ遠いことだと思っていましたが、ある日突然くしゃみをしたときにそれは起こったのです。実際にまだ自分がその立場になるとは思ってもいなかったのでショックでいっぱいでした。その後、更年期に尿漏れが起こることもあると知り、これはなんとか治す努力をしなければと考えたのです。そこで漢方薬や体操など尿漏れに良いと言われている情報を探し出し実践しました。幸いなことに思ったより早く努力の成果が出たようで、あれから2年たった現在は尿漏れは起こらなくなりました。そんな必死に頑張った体験談をご紹介したいと思います。47歳、震えが来るほどショックだった最近は生理用パッドだけでなく尿漏れパッドもたくさん売られていたり、テレビのCМでも見るようになったので、年齢とともに尿漏れに悩む女性は多いのだろうとは思っていたのです。しかし、47歳の自分の身に尿漏れが起こるとは夢にも思っていませんでした。それは前ぶれもなく、立った姿勢でくしゃみをしたときに起こりました。そのときはとてもショックでしたが、数十分後にまたもや同じことが連続して起こったのです。どちらもちょっとだけの漏れでしたが、私にとっては嫌悪感を伴うショックなできごとでした。それからはトイレを我慢すると便器に座る直前でほんの少し尿漏れを起こすなど、2~3日に1回はそんなことが起こるようになったので、思わず尿漏れパッドも買ったほどです。それでも更年期だから仕方ないと簡単にあきらめる気にはなれず、必死で原因や改善法を調べました。すぐにできる対策法を調べ、とにかくいろいろ実践し始めました。できることはとにかく実践!私の尿漏れ対策尿漏れの対策として、もちろん泌尿器科での治療も頭にありましたが、やはり自分のなかでどこか認めたくないところがあったのだと思います。泌尿器科での治療は、自力で努力をしても効果が出なかったときの最後の手段と決めていました。そこでまず薬やサプリを飲もうと思い、ドラッグストアの話しやすい女性の薬剤師さんに相談したところ、「八味地黄丸(はちみじおうがん)」という漢方薬をすすめられました。どこかで聞いたことのある漢方薬でしたが、とにかく更年期などの尿漏れに良いと言われたので飲むことにしたのです。「40代の女性の3人に1人はおなかに力が入ったときに尿漏れしてしまう腹圧性尿失禁を経験しているのよ」と薬剤師さんから聞き、ちょっぴり救われた気分でした。次にネットで調べた骨盤底筋を鍛えるストレッチも毎日おこないました。ほかにも例えばトイレのあとに便器に座ったまま肛門を締めたり緩めたり、座ったときにおしりから椅子の座面を吸い込むようにおしりを締めて数分そのままの状態にしているなど、できるだけ日常でも意識的に骨盤底筋を鍛えるようにしました。尿漏れがなくなった今でも努力は継続中!いろいろ努力したなかで何がよかったのかわかりませんが、毎日漢方薬の服用と骨盤底筋を鍛えることを続けていた結果、大体3カ月ぐらいたつと尿漏れのない日が増えてきました。そしてそれから1年後ぐらいには、ほとんど尿漏れはなくなったのです。腹圧性尿失禁は年齢とともにだんだん起こることが多いらしいので、今は改善されたと思ってもまたいずれ起こる可能性はあると思います。でも、少しでもそのときを遅らせたいので、これからもずっど努力は続けたいと思っているのです。本当はもうあんなに情けない思いは一生したくないと思っていますが、やはり老化はどのような形でやってくるか今の私には想像つかないことなので、少しでも予防をするしかないと考えています。しかし、今でも外出するときには、あのときの不安から尿漏れパットを使用していますし、尿意を感じたら昔のようにギリギリまで我慢することなく、できるだけ早めにトイレに行くようになりました。まとめ尿漏れを体験したときはショックで打ちひしがれましたが、いかに尿漏れを起こさないようにするか努力することが大切だと実感しています。そして、それでも尿漏れが起こるようになったときには、きちんと泌尿器科に相談することも考えたいと思っています。とにかく今回は自力の努力で良い結果が出たのでホッとしています。骨盤底筋を鍛えることや漢方薬を飲むなど、どれもすぐに効果が出るものではないと思いますが、意識的に毎日毎日きちんと継続することで大きな結果を生むのではないかと思っています。40代になり、いろいろなことが努力の継続だと気付き始めた日々です。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。
2020年09月07日テレビで尿漏れや頻尿に関するCMを度々目にしていましたが、まさか自分にも尿漏れ対策が必要になるとは思っていませんでした。特に30代から40代の初めは、尿漏れなんて遠い先のこと!ぐらいに考えていたのですが、妊娠・出産を経験した私にとって尿漏れは実は身近なものだったのです。ある日、くしゃみをしたら尿漏れ…30代後半で2人の子どもを出産し、40歳過ぎまでは子どもの世話で目が回るような忙しい日々を過ごしていましたが、40代半ばには子どもは2人とも小学生になり少し自分の時間が持てるようになりました。そういうホッとした時期に風邪をひいてしまいました。ある朝、くしゃみが止まらなくなって、そのとき「あれ?」と感じたのが尿漏れ! おりものかな?と感じるほどの少量でしたし、下着にはライナーを付けていたので気にしないでいました。でも、その後くしゃみをするたびに「あれ?」と感じることが増え、下着に付けたライナーが明らかに濡れていると感じるレベルになっていったのです。自分が尿漏れしているだなんて恥ずかしくて誰にも言えず、くしゃみが出そうになると股間を手で押さえてみたり鼻をつまんでくしゃみを抑えたりして、くしゃみと尿漏れとの戦いが始まりました。風邪をひいたときの外出はライナーでは不安なので、生理用のナプキンを使用することもありました。それでも、まだなんとかなるレベルだと軽く考えていたのです。自治会の運動会で尿漏れが決定的に!子どもたちが小学生になると、学校行事や地域の行事に参加することが増えました。そのころ住んでいたのは規模の大きいマンションで、子育て世帯が多く、自治会の活動も盛んでした。子どもたちも友だちがたくさんいるので、自治会の行事にはいつも参加していました。自治会の年間行事のなかでも一番盛り上がったのが市民運動会! 私の地域の市民運動会は自治会対抗でおこなわれ、競技に参加するたびに食料品や家庭用の雑貨などがもらえるので出られるものはなんでもエントリーするといった感じで盛り上がります。そしてママ友に誘われて出ることになった大縄跳び! これが衝撃の事実を私に突き付けることになったのです。市民運動会が近づくと、マンションの敷地内にある公園は自治会対抗競技であるリレーや玉入れなどの練習をする住民でいっぱいになります。自治会対抗で優勝すれば米やじゃがいも、インスタントラーメンなどが大量にもらえるので優勝を目指してみんな必死になるのです。もちろん大縄跳びの練習もおこなわれました。そして、せーのっ!で跳んだ瞬間、ドバッと尿漏れを起こしたのです!尿漏れ対策に骨盤底筋トレーニング実は、大縄跳びの練習中に着替えに帰ったママ友が複数いました。お互いに「だよねー」と苦笑いしながら、私だけではなかったんだというホッとした複雑な感情がわいてきました。市民運動会当日は「夜用の生理ナプキンが必要やね」と笑いながら参加しましたが、私だけではないとわかってもやはりショックでした。このことを70代の母に話すと母にも経験があったらしく、「骨盤底筋のトレーニングをすると改善するよ」と言われました。実際に母は骨盤底筋トレーニングで尿漏れが治まったと言うのです。方法は簡単で、腟と肛門の筋肉に力を入れて数秒間キープし緩める。これを1日に何回かおこなうだけ。そんなことで治るの?と疑問に思いましたが、一番身近な経験者の言うことなので試してみることにしました。効果がなければ病院に行こうと思っていたのです。そして、テレビを見たり料理をしながら思い立ったらキュッと力を入れてみる感じで続けてみました。市民運動会が10月末だったのですが、半年ほど骨盤底筋トレーニングを続けた翌年の春に思い返せば、その年の冬は風邪をひいてくしゃみをしても尿漏れを起こすことがなかったのです。まとめ意識をしていたわけではなく気付くと……という感じでしたが、半年もたたずに効果が表れた骨盤底筋トレーニング。妊娠・出産を経験すると骨盤底筋が緩んで尿漏れを起こしやすくなるとネットを検索して知りました。尿漏れにはいくつかのタイプがあるようで、私の場合は腹圧性尿失禁といわれるタイプのようです。くしゃみや運動、重たい物を持つなどおなかに力を入れたときに尿漏れが起こるタイプで、骨盤底筋を鍛えるのが効果的であるとわかりました。「尿漏れ対策」でネットを検索するとさまざまな骨盤底筋トレーニングが出てきます。時間もお金もかからずいつでもできる骨盤底筋トレーニングを続け、尿漏れの心配なく日々の生活を楽しく送りたいと思っています。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。
2020年08月23日人気インスタグラマーの育田花さんが、夫と揉めたときのお話。■ 「VOL.12」 のあらすじ夫がスマホを見てはニヤついていた理由は、「キャンプに行こう!」というもの。インドア派としては気乗りしなかったけど、OKしたところ夫との会話が増えていく。楽しそうな夫の姿に、これまできちんと夫を見ていなかったことに気づく。そんな幸せななか、さらなる問題が…。≫ 「『彼氏好み』に合わせる女性はアリかも…夫との会話倍増のワケ」 痛そうに見えるかもしれないけど、痛くはないです。今はだいぶ尿漏れも改善しています。次回に続きます。→次回は3月24日(火)更新予定!※この体験記に記載された症状や治療法は、あくまでも筆者の体験談であり、症状を説明したり治療を保証したりするものではありません。骨盤での異常を感じたり、症状があった場合など、医療機関にご相談されることをお勧めします。\「ダメ夫のエピソード」が動画に!/ 母ちゃんTVはコチラ チャンネル登録お願いします♪ 【いいから黙って抱いてくれ!】 連載 「Vol.1」から読む ≫ 結婚して不満はない。でも、夫との夜の生活がイマイチ…
2020年03月23日今回は、妊婦健診の尿検査で尿糖+(陽性)と判定されたときに知っておいてほしいことをお話しします。 尿糖とは尿糖とは、尿の中に現れた糖のことです。 食事をすると、すい臓からインスリンというホルモンが分泌され、糖を調節する作用が体に備わっています。人間の活動するエネルギー源となる糖は、血液によって全身の細胞や組織へ運ばれ、すい臓から分泌されるインスリンの働きで細胞へ取り込まれます。通常、腎臓内で尿が作られるとき、血液中の糖は再吸収されて、尿の中には現れません。 妊娠中は、おなかの中の赤ちゃんの成長のために、たくさんの糖分を必要とするため、胎盤がインスリンの働きを抑えるホルモンを分泌して、血糖を高めに維持します。また、胎盤でインスリンを壊す酵素ができたりと、妊娠前よりもインスリンが効きにくく、結果的に血液中に糖が多くなりやすい状態です。血液中の糖が多くなりすぎて、腎臓での再吸収が追いつかなくなると、そのまま尿の中に糖が混ざり、尿検査では尿糖+(陽性)という判定になります。 妊婦健診では、妊婦さんと赤ちゃんの健康状態を把握するために、基本的な検査の1つとして、尿検査をします。妊婦さんが紙コップに採取して提出した尿に、尿試験紙を浸して、色の濃度によって+(陽性)や-(陰性)を判定します。 妊婦健診で尿糖の有無を判定する理由妊娠中に尿糖の有無を判定することで、腎機能の低下や妊娠糖尿病(GDM)の早期発見と妊娠経過を把握するのに役立てます。 腎臓や糖尿病などの病気以外でも、糖分の多い飲食物の影響やストレスなどによって一時的に尿糖は現れることがあります。尿糖+(陽性)の場合、他の検査項目の結果と照らし合わせて、病的な尿糖なのか、一時的なものかを医師や助産師が判断します。 尿糖+(陽性)と判定されたら妊娠糖尿病?妊娠糖尿病は、尿検査ではなく、血液検査で判定します。尿糖+(陽性)が1回でも出たら妊娠糖尿病というわけではありません。また、尿糖-(陰性)でも血液検査で妊娠糖尿病と診断されることもあります。 妊娠経過が順調でも尿糖が出ることはあります。ほとんどの妊婦さんは、血糖値の上昇に合わせてインスリンの分泌量が増えるため、次回の健診時には尿糖が出なくなることが普通です。 尿糖+(陽性)の判定 その後、どうしたらいい?妊婦健診の際に尿糖+(陽性)の判定が出たら、その日の診察で担当医や助産師へ心配なことや不安なことを相談しましょう。糖分の多い飲食物の影響やストレスによって一時的に尿糖が現れることはあります。 尿検査の結果は、担当医や助産師が確認しますが、妊娠経過や他の検査結果と照らし合わせて一時的なものと判断できる場合は、その日は「次回の健診まで様子を見ましょう」と特に注意を促さないこともあります。 婦健診のときに尿糖+(陽性)が出ると「妊娠糖尿病?」と不安になり、インターネット上などの誤った情報を鵜呑みにして自己判断で糖質制限を試みる妊婦さんもいますが、自己判断かつ自己流で糖質制限をするのは止めましょう。 まずは、普段の食生活を振り返り、糖分の多い菓子類や清涼飲料水をとる機会が多ければ控えたほうが良いですが、思い当たることがなければ担当医や助産師へ相談しましょう。 妊娠中の母親の栄養状態は、赤ちゃんの栄養状態に影響します。医学的な治療として糖質制限する場合を除いて、妊婦さんは糖質を制限する必要はありません。また、妊娠中に特定の栄養素を抜くことで妊婦さんの期待どおりに血糖値をコントロールできるという研究報告はありません。 まとめ妊娠中に尿糖の有無を判定することは、妊婦さんの腎機能の低下や妊娠糖尿病(GDM)の早期発見と妊娠経過を把握するのに役立ちます。妊婦健診で尿糖+(陽性)と判定が1度くらい出ても妊娠娠糖尿病というわけではありません。 <参考>・産婦人科診療ガイドライン産科編2017・日本産婦人科学会・日本糖尿病・妊娠学会・日本糖尿病学会 日本人の糖尿病の食事療法に関する日本糖尿病学会の提言2013・厚生労働省 妊娠中と産後の食事について 監修者:医師 三鷹レディースクリニック院長 天神尚子 先生日本医科大学産婦人科入局後、派遣病院を経て、米国ローレンスリバモア国立研究所留学。その後、日本医科大学付属病院講師となり、平成7年5月から三楽病院勤務。日本医科大学付属病院客員講師、三楽病院産婦人科科長を務めた後、退職。2004年2月2日より、三鷹レディースクリニックを開業。著者:助産師 古谷真紀一般社団法人産前産後ケア推進協会プロジェクトリーダー大学病院勤務を経て、2015年より現職。妊娠中や産後の女性のココロとカラダの相談、ママパパ&赤ちゃんのちょっと気になるコトに日々応えています。
2020年02月18日妊娠初期(0~15週)に起こりやすい頻尿と残尿感についてお話しします。 妊娠初期(0~15週)に起こりやすい頻尿と残尿感って?妊娠初期(0~15週)は、妊婦さんの循環血液量が増えて腎臓の機能が活発になること、大きくなり始めた子宮が隣り合っている膀胱を圧迫するために頻尿や残尿感が起こることがあります。 頻尿とは尿の回数が多いことです。一般的に朝目覚めてから夜就寝するまでの間に8回以上の場合を頻尿と判断する目安にしますが、トイレへ行く回数は個々の状況によって異なるため、妊娠前よりも尿の回数が増えた、妊娠してから尿意を感じてトイレへ行く回数が増えている場合は、頻尿といえます。 残尿とは排尿後も膀胱に尿が残る状態で、残尿感とは排尿を済ませても尿が残っているような感じがする、すっきりしない感覚のことです。残尿感を自覚するとき、実際に尿が残っていることもあれば、尿が残っていない状態でも残尿感を感じることもあります。 膀胱や尿道に異常がなくても、妊娠をきっかけに作られる尿が増えたり、残尿があることで尿をためる膀胱のスペースが減り、1回の排尿量が少ないために、結果的にトイレへ行く回数が増えるというように、頻尿や残尿感は妊娠初期に生じやすいといえます。 妊娠初期を過ぎて、子宮が恥骨よりも上側へ出てくれば膀胱への圧迫は弱まり、頻尿に悩むことは少なくなります。その後は出産予定日が近づき、おなかの中で赤ちゃんの頭が下がり、膀胱を圧迫するようになると、頻尿や残尿感が再び起こるケースもあります。 妊娠初期(0~15週) 頻尿や残尿感が続くとどうなる?頻尿や残尿感以外に、尿を出し切った後に下腹部に痛みを感じる排尿後痛、尿の色が普段よりも白くにごっているなどの症状があれば、膀胱炎を起こしている可能性があります。 膀胱炎は原因となる細菌が膀胱に入り感染することで、膀胱の粘膜に炎症が起こる病気です。特に女性は尿管が短く、尿道口と膣、肛門が隣接しているため、膣や肛門に存在する大腸菌などの細菌が尿道から侵入しやすい状態のため膀胱炎を起こしやすいです。 また、一度発症すると繰り返しやすいという特徴もあります。妊娠中に頻尿や残尿感、排尿後痛などの症状が続くようであれば、膀胱炎の可能性がありますので、早めにかかりつけの産婦人科を受診して相談しましょう。 妊娠中は膀胱炎や腎盂腎炎などを起こしやすい妊娠によって大きくなり始めた子宮が膀胱を圧迫したり、腎臓と膀胱を結ぶ尿管を通る尿の流れが遅くなることで、細菌が洗い流されにくくなることで、膀胱炎や腎盂腎炎などの尿路感染症を起こしやすくなります。 尿路感染症とは尿を作る腎臓、尿を貯める膀胱、腎臓と膀胱を結ぶ尿管、尿を排泄する尿道口までの間に細菌によって起こる感染症のことです。膀胱炎を放置していると、細菌が尿管から腎臓へ侵入して、腎盂腎炎になる危険性があります。腎盂腎炎は膀胱炎の症状に加えて、発熱、背中や腰の痛みが起こります。 尿の中に細菌が混じっていても、特に自覚症状がない無症候性細菌尿という状態が誰にでも起きる可能性があります。妊娠していない状態では、無症候性細菌尿があっても治療の必要はありませんが、妊婦さんの場合は治療せずにいると、膀胱炎や急性腎盂腎炎を発症して、ときに母体だけでなく赤ちゃんの生命も危険にさらされる危険性があります。 妊娠中に頻尿や残尿感が続く場合、どうしたらいい?頻尿や残尿感があっても、水分摂取を控えたり、トイレへ行くことを我慢しないように注意しましょう。水分摂取を控えることは、膀胱炎や尿道炎を起こす原因となります。 頻尿や残尿感以外に、尿を出し切った後に下腹部に痛みを感じる排尿後痛、尿が混濁しているなどの症状があれば、早めにかかりつけの産婦人科を受診して相談しましょう。 膀胱炎や腎盂腎炎 妊娠中の治療は?無症候性細菌尿や膀胱炎の場合は、内服と通院で治療することができます。急性腎盂腎炎の場合は、安静と点滴による治療のため入院する必要があります。いずれの場合も妊娠経過や赤ちゃんに影響の少ない抗菌薬を選んで治療可能です。 重症な腎盂腎炎の場合、各々の病院や地域の連携体制によって多少異なりますが、かかりつけの産婦人科が小規模のクリニックや産院の場合、母体や赤ちゃんが早急に高度な医療を受けられるように、万が一に備えてNICU(新生児集中治療室)が併設された規模の大きい病院などへ転院もしくは母体搬送されることがあります。 まとめ頻尿や残尿感は妊娠初期に起こりやすい症状ですが、日常生活のなかでどうしてもそれらの症状が気になる、排尿後痛がある、尿が白くにごっている、発熱や腰痛がある場合は、早めに産婦人科を受診しましょう。 <参考>・産婦人科診療ガイドライン産科編2017・産婦人科診療ガイドライン婦人科編2017・最新産科学正常編著:荒木勤文光堂・最新産科学異常編著:荒木勤文光堂・日本泌尿器科学会 監修者:医師 おおたレディースクリニック院長 太田 篤之 先生順天堂大学卒後、派遣病院勤務を経て、平成22年より順天堂静岡病院周産期センター准教授就任。退職後、平成24年8月より祖父の代から続いている「おおたレディースクリニック」院長に就任し現在に至る。著者:助産師 古谷真紀一般社団法人産前産後ケア推進協会プロジェクトリーダー大学病院勤務を経て、2015年より現職。妊娠中や産後の女性のココロとカラダの相談、ママパパ&赤ちゃんのちょっと気になるコトに日々応えています。
2020年01月28日女性医療専門クリニックの関口由紀医師監修骨盤底筋を鍛えて尿もれの悩みや、下腹ぽっこりを解消しようという新刊『尿もれ、下腹ぽっこり解消! 骨盤底筋の使い方』が発売された。著者は広島大学大学院医系科学研究科スポーツリハビリテーション学研究室講師で、保健学博士、理学療法士の前田慶明氏である。また、骨盤底筋リハビリテーションを行っている女性医療クリニックLUNAグループの理事長で、日本泌尿器科学会専門医の関口由紀氏が監修を務めている。同書はB6変型で160ページ、1,320円(税込)の価格にて、池田書店より発売中である。女性の約7割が悩む尿トラブルに前田慶明氏は日本スポーツ協会公認アスレティックトレーナーであり、スポーツのパフォーマンス向上と怪我の予防、健康に関する研究を行い、日本初の骨盤底筋育成LINEアプリ「キュットちゃん」の共同研究者でもある。骨盤の底にある筋肉・骨盤底筋。子宮や膀胱などの内臓を支えるとともに、排泄の制御でも重要な役割を担っている。骨盤底筋の衰えは特に出産を経験した女性や50代以降の女性に多く、尿もれや頻尿の原因になり、下腹ぽっこり、ヒップライン、足のむくみなど美容の悩みにも関係している。新刊では、女性の約7割が悩んでいるという尿トラブルや、下腹ぽっこりなどの悩みを解消する骨盤底筋の鍛え方を解説。骨盤底筋エクササイズや、肩こり、腰痛、膝痛を改善するエクササイズ、自宅や外出先でできる「自分でできる尿トレ」などが紹介されている。(画像はAmazon.co.jpより)【参考】※尿もれ、下腹ぽっこり解消! 骨盤底筋の使い方 - 株式会社 池田書店
2020年01月22日長男妊娠7カ月のときです。家にひとりでいると突然、下腹部に激痛が。だんだんひどくなっていく痛みに、おなかの赤ちゃんは大丈夫なのかとても心配で不安でした。かかりつけの産婦人科で診察してもらい、総合病院に緊急搬送されることに……。そのときの体験談をご紹介します。 突然、原因不明の激痛当時、共働きで土曜日も出勤だった私は17時ごろ帰宅。眠くて横になっていました。夫は用事で実家に戻っていて不在でした。しばらくして突然、下腹部に違和感が。はじめは安静にしていれば治まると思いましたが、時間が経つにつれ痛みが強くなっていきます。まだ我慢できない痛みではなかったため、どうしようか迷いましたが、かかりつけの産婦人科に連絡したところ、「念のため来てください」ということでした。 前もって電話で相談していた夫が手配してくれたタクシーに乗って病院に向かい、すぐに診察してもらいましたが、原因は不明。痛みもやや治まり、おなかの赤ちゃんも異常なしということで、ひとまず帰宅して様子をみることになりました。 気が遠くなるほどの痛みで緊急搬送その後、夫も帰宅。時間が経つにつれ、徐々に我慢できない痛みになってきました。当時は「とにかく痛い」しか頭になく、痛みで気が遠くなることも。23時ごろになっても痛みは強くなる一方でした。再度、産婦人科に連絡して病院へ行きました。 そして今度は血液検査をおこなうことに。検査の結果、白血球の数が増えているということで、総合病院に救急車で緊急搬送されることになりました。激痛は本当につらく涙が出そうでしたが、おなかの赤ちゃんは問題ないということだけが救いでした。 原因は「尿管結石」だった!総合病院に搬送され、いろいろな診療科の先生たちに囲まれたのを覚えています。その日は原因がわからず、そのまま入院することになりました。病室に入ったときはすでに明け方の3時近くでした。痛み止めの点滴を打ってもらいましたが、それでも痛みでほとんど眠れませんでした。自分だけではなく、おなかの子も心配でしたが、当時すでに胎動は感じることができていたので安心感はありました。翌日の診察で、痛みの原因が「尿管結石」であることがわかりました。病気が判明後は治療もスムーズで、3日間で無事退院となったのです。 夫も不在で実家も義実家も遠く、ひとりで痛みに耐えるのはとても不安で心細かったです。それまではとても順調な妊婦生活でしたので、まさか自分が妊娠中に入院することになるとは思いもよらず、赤ちゃんに何かあったらと、とても心配でした。その後は出産まで問題もなく、尿管結石も再発しませんでした。当時、おなかにいた長男も問題なく、すくすくと元気に成長しています。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 著者:竹内優実5歳と2歳の男児を育児中。時短と節約が大好きなアラフォー母。簿記2級・MOSマスター・初級シスアド取得。パソコンを活かした育児グッズの作成が得意。夫は激務の為、ほぼ一人育児中。
2019年11月17日夜中に何度もトイレに起きる夜間頻尿。睡眠不足になるばかりか、糖尿病などの重篤な病気が隠れていることも。まずは、改善マッサージを試してみて!「夜中に尿意をもよおして目が覚め、トイレに1回以上行く人は40代以上だと、約4,500万人もいます。この状態は『夜間頻尿』といって、夜中にトイレに行く回数が多いほど、死亡リスクも高くなるのです」そう指摘するのは、東京都健康長寿医療センター研究所の堀田晴美研究部長だ。夜中にトイレに行く回数が多い人ほど要注意だという。「東北大学医学部の泌尿器科研究チームが、70歳以上の高齢者を5年間追跡調査しました。すると、夜中に1回トイレに行く人の死亡率を1とした場合、2回の人の死亡率は1.59倍、3回の人は2.34倍、4回以上になると3.6倍と、夜間にトイレに行く頻度が高いほど、死亡率も高くなるということがわかりました」加齢とともに、夜間頻尿に悩む人は増えていく。50代で約6割、60代以上になると約8割の人が夜中にトイレに起きているという(日本泌尿器科学会調査より)。「原因には、内臓の機能低下や、水分の取りすぎなどがありますが、約3分の1が『過活動膀胱』によるものです。これは自律神経が乱れることによって、膀胱の収縮機能が正常に働かなくなってしまう状態を指します」自律神経は交感神経と副交感神経に分かれる。交感神経の働きにより膀胱に尿がたまり、副交感神経の働きが尿意をもよおす。これらが乱れると膀胱の働きをコントロールできなくなってしまう。泌尿器に関するデリケートな問題なので、「人に相談できずに悩みを抱えている女性も多い」と堀田先生。そこで、まずは次のチェックシート(過活動膀胱診療ガイドライン:日本排尿機能学会編集〈2015年〉を基に作成)で、過活動膀胱ではないか確認してみよう。【1】起きている間、トイレに何回行きますか□7回以上(0点)□8〜14回(1点)□15回以上(2点)【2】就寝中トイレのために何回起きますか□0回(0点)□1回(1点)□2回(2点)□3回以上(3点)【3】激しい尿意に襲われ、トイレに駆け込んだことはありますか□なし(0点)□週に1回より少ない(1点)□週に1回以上(2点)□1日1回くらい(3点)□1日2〜4回(4点)□1日5回以上(5点)【4】尿意を我慢できず、漏らしてしまったことはありますか□なし(0点)□週に1回より少ない(1点)□週に1回以上(2点)□1日1回くらい(3点)□1日2〜4回(4点)□1日5回以上(5点)【3】の質問が2点以上かつ合計点数3点以上は夜間頻尿の可能性あり。5点以下=軽度、6〜11点=中等症、12点以上=重症。しかし、該当しても、すぐ悲観する必要はない。「夜間頻尿の原因が過活動膀胱であれば、改善法があるんです。自律神経を整える薬を飲むという方法もありますが、口内炎や便秘などの副作用もあるので、これは最終手段。まずは、自律神経を整えることができるマッサージを試してみましょう」まず、堀田先生が昨年編み出した「骨盤底さすり」。過活動膀胱による高齢者の夜間頻尿の症状緩和効果が認められ、国内外で注目されているマッサージだ。やり方は簡単。「人さし指の腹で、会陰部(肛門と膣の間)約3センチの皮膚を、そう〜っと左右に10往復さするだけです。1秒間に1センチを目安にゆっくりと動かし、指先が皮膚にかすかに触れるかどうか程度の力で、優しくさすってください。この軽いタッチにより、脳やせき髄の中で、脳内モルヒネが出て、膀胱への排尿の指令をせき髄で抑制してくれるんです。眠る前にやってみてください」ただし、「骨盤底さすり」は布などをはさむと効果は半減。何もはいていない状態で行うことが望ましい。こんなデリケートな部分を触ることに抵抗がある人や、家族の目が気になってやるのが難しい人は、「脚の裏側さすり」を試してみよう。「膀胱に関する神経が集中している脚の裏側を手のひらで、1分間ゆっくりゆっくりさすっていきます。お尻から太もも、膝の後ろ、ふくらはぎにかけて、うぶ毛が動くぐらいのわずかな力で、少しくすぐったいぐらい優しくさすってみてください。お風呂上がり、肌が乾いてからやるのがおすすめ。心地よい状態でさすることで、自律神経を整えることができます」堀田先生が考案したこれらのマッサージで、夜間頻尿が改善した患者は多いという。「78歳のAさんは、失禁しかけたこともあるほど急な尿意に悩んでいましたが、『骨盤底さすり』を始めた日から、5回あった夜中の頻尿の回数が3回に減ったのです。また、多いときには一晩で5回もトイレに起きていたという80歳のBさんにも、就寝前と朝の起床後、昼すぎの3回、骨盤底さすりをしてもらいました。すると、2カ月後には夜中のトイレの回数が1〜2回に減り、ときには朝まで一度も起きずに熟睡できるようになったんです」ただし、このケア法が効くのは、過活動膀胱が原因の夜間頻尿だけ。「効果がない場合、血管障害、心臓疾患、内臓の機能低下など、重篤な病気を疑ったほうがいいかもしれません。健康診断や人間ドックを受けて原因を調べてみましょう」朝までぐっすり眠りたいーー。そんな願いをかなえて、健康も手に入れよう。
2019年10月23日P&G株式会社の調査によると、20代以上の2人に1人以上の女性がUI(尿もれ)の経験を持つことが判明した。若い世代にも多いUI(尿もれ)だが、依然として「高齢者の症状」という誤った認識を持っていたり、UI(尿もれ)を経験しても誰にも相談できないという悩みを持つ人多いのではないだろうか。そうした尿もれにまつわる「恥ずかしさ」や「抵抗感」をやわらげたいという想いのもと開発されたのが、新・吸水ケアブランド「ウィスパー」だ。生理用品ブランドから生まれ変わった吸水ケアブランド「ウィスパー」「ウィスパー」はかつて生理用品ブランドとして女性たちに親しまれ、「安心感・信頼感がある」と多くの人からの支持を集めてきた。今回UI(尿もれ)をサポートする専用吸水ケアブランドを立ち上げるにあたり、より身近な存在で、安心できる、頼りになる存在でありたいとの想いから、多くの人が認知している「ウィスパー」をブランド名にしたという。「UI(尿もれ)」は誰にでも起こること。妊娠や出産、加齢(閉経)などのライフイベントのみならず、肥満、食生活、運動習慣、座り過ぎなどの現代の生活習慣にも起因する。また「UI(尿もれ)」の受け止め方や向き合い方も人それぞれで、「年をとった気分になる」「誰にも相談したくない」など精神的ダメージを受けている人もいる。P&Gでは尿もれという言葉の抵抗感をやわらげるため、「尿失禁(尿もれ)」を意味する用語「Urinary Incontinence」の略称である「UI」を積極的に使い、尿もれに対する理解や適切なケア方法がより多くの人に広まるよう「UI(尿もれ)」啓発活動にも努めていく。幅広い年代のUI経験者が語る、他人事ではない現実今まであまりフォーカスされてこなかった「UI(尿もれ)」に関する現状を変えるべく、先日都内で開催された発表イベントには実際にUI(尿もれ)を経験している有名人たちが登場。松本志のぶさん、虻川美穂子さん、上脇結友さんがウィスパーブランドアンバサダーとして、さらにまだ経験がないがUI(尿もれ)を学ぶ立場のゲストとして菊地亜美さんも登場し、トークセッションを行った。UI(尿もれ)に気づいたきっかけについてはアンバサダー3名ともが「妊娠出産」だという。「20代なのにショックだった…」(上脇さん)、「産めばなおると思っていたら産んだ後も続いた」(虻川さん)、「子どもを抱っこしたりあやしたりしていた時にヒヤッとしたものを感じた。最初は認識がなかったが、最近になってUI(尿もれ)だということに気づき、ショックと同時に納得感もあった」(松本さん)と、それぞれが経験を語った。イベントには、女性のための泌尿器科「ウロギネコロジー」の専門家で亀田総合病院 ウロギネセンター長の野村昌良先生も登場。「UI(尿もれ)の原因は骨盤底筋の脆弱化にあり、これは激しいスポーツ、肥満、座り仕事、介護などでもなる可能性がある」と語った。さらにUI(尿もれ)の対策方法としては骨盤底筋を鍛えることが一番簡単であること、1日5分でもテレビを見ながらや電車に乗った時など、継続して鍛え続けることが大切だと語った。また、会場には20代から50代の一般の女性30名が招待されており、手元のボタンでアンケートを実施した。その結果、今までにUI(尿もれ)を経験したことのある人は13人、またUI(尿もれ)について誰かに相談したことがある人は2人ということが明らかになった。「約半分の人がUI(尿もれ)の経験があると知り、普通にみんなあることなんじゃないかと思った」と菊池さん。松本さんも、「友人が旦那にUI(尿もれ)を話したら『やばいんじゃない?』と言われたけど、UI(尿もれ)の知識が男女関わらずに広まれば、こういった偏見もなくなると思う」と語った。吸収してもうすくてさらさら!上質感のあるパッケージデザインで手に取りやすい「ウィスパー」はこうした日本人女性のパートナーになるべく誕生したUI(尿もれ)専用吸水ケアブランドだ。その大きな特長は、尿を吸水しても“うすくてさらさら”な状態を保てること。パンパースで50年以上の実績を持つP&Gは、同じ吸水のメカニズムをウィスパーにも活用。近年開発した1層構造でも高い吸水力を保つことができる「スリムシート」を採用し、うすさと吸水力を両立している。今回のトークセッションではその吸水力を実際に実験。1回で漏れてしまう尿の量と言われている15mlの液体が入った風船を用意。3つ割って3回分の液体をウィスパーが受けとめたが、表面はさらさらで液体がついていないところと同じ感触だとゲストも驚いた様子だった。また、液体を吸ったウィスパーをねじるという実験も行われたが液体が染み出すこともなく、一度吸水したものは逆戻りしないという安心感が実感できた。店頭で買う際に抵抗感がないよう、紫を基調とした花モチーフの上質感あるパッケージデザインを採用。個装にも気持ちが華やぐような工夫を凝らし、フェミニンさを感じる複数の柄があしらわれている。吸水ケアブランド「ウィスパー」は、女性のライフイベントや現代の生活習慣による体の変化に寄り添い、「自分らしく充実した豊かな毎日」を応援してくれるパートナーとなってくれるはずだ。ストレスない日々を過ごすために、こうしたケア製品をうまく活用してほしい。【参考】※ウィスパー公式サイト※P&Gジャパン
2019年10月21日20代、30代にとっては「まだまだ先のこと」というイメージの強いUI(尿もれ)。しかし、年齢を問わず咳やくしゃみをした時や重い荷物を持ち上げた時、「あっ!」という経験をしたことがある女性も少なくないのではないでしょうか?事実、P&Gジャパン株式会社が行った調査(※)によると、20代から60代女性の2人に1人以上が「UI(尿もれ)の経験がある」と答えているのです。つまり、UI(尿もれ)は年齢に関係なく起こり得るということ!もはや他人事ではない問題なのです。((※)2019年7月、全国の20〜60代の女性4万人を対象にインターネットにて実施)そんなUI(尿もれ)は誰にでも起こり得る問題である一方で、デリケートな話ゆえに周りに相談しにくく、いざ悩んでもどう対策していいのか分からないというのが本音ですよね。そこでP&Gが新たに立ち上げたのが、吸水ケアブランド「ウィスパー」です。P&Gの「ウィスパー」が吸水ケアブランドに!「ウィスパー」と聞くと生理用品のイメージが強い人も多いと思いますが、実はこのたびブランドを一新!「ウィスパー」で培ったブランドへの「安心感・信頼感」を引き継ぎ、日本女性のUI(尿もれ)問題に寄り添う新・吸水ケアブランド「ウィスパー」として生まれ変わりました。10月17日には、新・吸水ケアブランドとして生まれ変わった「ウィスパー」のお披露目会が都内で行われ、アンバサダーに選ばれた松本志のぶさん、虻川美穂子さん、上脇結友さんと、ゲストの菊池亜美さんが登壇。また、UI(尿もれ)が起きる原因や予防法を教えてくださる先生として、専門家である亀田総合病院ウロギネセンター長の野村昌良先生も登壇しました。アナウンサー松本さんも虻川さんもUI(尿もれ)経験者!イベントでは、アンバサダー3人が実際に経験した「UI(尿もれ)体験談」を披露。3人とも妊娠・出産を機に尿もれするようになったそうで、鼻炎持ちの虻川さんは「くしゃみなどちょっとしたことで尿もれしてしまう。季節の変わり目はとくにつらいです…」と話し、20代代表アンバサダーの上脇さんは、初めて経験した時に「まだ私20代なのに、もう尿もれするんだ!」と驚いたと言います。その話を聞いていた菊池さんも、「そんなにみんなが経験しているとは知らなかったからビックリ!しかも世代関係なく経験しているということは私も他人事じゃないと思いました。しっかり学んでおかないと!」と危機感を抱いた様子でした。「UI(尿もれ)」はなぜ起きる?原因と簡単UI予防策では、そもそもなぜUI(尿もれ)は起きてしまうのでしょうか?また、起きてしまったらどんな対策を取れば良いのでしょうか?原因と対策について、野村先生はこのように話します。「尿もれの主な要因は、よく知られている出産のほか、慢性的な便秘や年齢による体の変化、肥満や運動不足などが挙げられます。いずれも、尿道を支えている『骨盤底筋』が緩むことが大きな原因。つまり、尿道を支える筋肉が弱まることで尿道がぐらぐらと不安定になり、尿もれが起きやすくなります。対策としては、骨盤底筋を鍛える体操やインナーマッスルを鍛える体幹トレーニングなどが効果的です」キーワードは「骨盤底筋」だという、野村先生。骨盤底筋を鍛えるには「骨盤底筋体操を継続的にやってみるといいですよ。電車に乗っている時などにギュッと力をいれるなど簡単にできます」とのことです。また膀胱トレーニングも効果があるとし、「トイレに行きたい時に5〜10分を目安に尿意を我慢してみましょう」とアドバイス。「トイレを我慢すると膀胱炎になると言われたことがある人が多いかもしれませんが、実は医学的には間違い。むしろ多少我慢することによって膀胱の筋肉が伸びて頻尿を防ぎ、ひいては尿もれ予防に繋がります」と話しました。UI(尿もれ)の緩和や予防には日頃から地道なトレーニングを続けることが大事なんですね!とはいえ、トレーニングですぐにUI(尿もれ)がなくなるわけではありません。「対策として、専用の尿もれパッドを使うのがおすすめです」という野口先生。尿もれ専用パッドはデリケートゾーンを清潔で快適に保つのに有効なほか、いつ来るか分からないUI(尿もれ)への不安解消にも役立つと言います。「ウィスパー」があれば、モレもにおいも心配なし♪イベントでは、「ウィスパー」の特長である「吸水しても“うすくてさらさら”」の実力を披露すべく、こんな実験も。1回のUI(尿もれ)の平均的な量の水が入った風船が3つ用意され、風船を割るごとに「ウィスパー」の吸水パッドがその水を受け止めるというパフォーマンスが行われました。風船を割る役に選ばれた菊池さんは、「割れるの怖い!」と言いながらも順調に風船を割っていき、なんと、3回分ものUI(尿もれ)の水分量を受け止めてもうすくてさらさらの吸水パッドを見て驚きの表情。他の3人も「スゴイ!こんなに薄いのに全部吸水しちゃった!」「たくさん水を吸ったはずなのにベタついてないね」と、その実力に感心しきりでした。UI(尿もれ)は誰にでも起こり得るものですが、こうして予防法や対処法を知っているといざという時に安心ですよね。すでに悩んでいる人はもちろん、これからが心配な人も、この機会にUI(尿もれ)について理解を深めてみていはいかがでしょうか。参考:P&Gジャパン
2019年10月18日産後に困ったことの1つに、尿漏れがあります。私の場合、産後すぐから半年間ほど尿漏れに悩まされました。今回は、私の産後の様子と尿漏れを改善した方法をご紹介します。 産後しばらく尿漏れが続く妊娠、出産を経験し、産後は骨盤がゆるんだり、常に眠かったり、体がだるかったりと体調不良が続くという方もいるかと思います。私自身、産後のそれらの症状の1つに尿漏れがありました。 産後、赤ちゃんのお世話で力が必要な場面も多々ありますよね。そんな力が必要な場面で、ぐっとおなかに力を入れると尿漏れをするようになってしまいました。そのほかにも、笑ったりくしゃみをした際も。だんだん改善していくだろうと思いましたが、出産から数カ月が経過しても尿漏れは続きました。 ナプキンや尿取りパットが手放せない日々はじめのうちは、尿漏れに加えて出血もあるため、ナプキンを使用していました。だんだんと出血もなくなっていったので、そろそろナプキンを使わなくてもいいかな? と思ったのですが、尿漏れの量が多いときもあり、ナプキンや尿取りパットがしばらく手放せない状態に。そんな状態が3カ月も4カ月も続きました。 そこで、何か尿漏れを改善する方法はないかと思い、調べてみることにしたのです。 引き締め体操で尿漏れが改善!まずはゆるんだ骨盤を整えるために、骨盤矯正ベルトを購入。産後すぐは体調も優れず、骨盤矯正ベルトを使うのが億劫でしたが、使用してみるとタポタポになっていたおなかの皮がだんだんと元に戻っていきました。骨盤矯正ベルトは間違いなく使ってよかったと感じています。 また、尿漏れに効果があるという引き締め体操を取り入れました。おしりの穴をギュッと10秒間締めて、そのあと10秒間ゆるめるという運動をタイミングを見つけては実践。1カ月ほど続けたところ、尿漏れはすっかり改善しました。 引き締め体操は立っているときでも座っているときでもできるので、手軽に続けられておすすめです。家事をしながらでもできるので、尿漏れに悩んでいらっしゃる方は、機会を見つけて試してみるといいかもしれません。著者:石原みどり知的障害を持つ子どもと口唇口蓋裂を持つ子どもの母。波乱万丈で大変なこともあるが、子どもたちと幸せいっぱいに生活している。経験を踏まえ、子育てに関する情報を発信中。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
2019年08月27日「冷や汗が出るほど激しい痛みが下腹部に走り、頻尿で何度も駅のトイレに駆け込んで用を足すと、便器が血で真っ赤になったので思わず叫んでしまいました——」悪夢の出来事を振り返るのは、都内に住む50代の女性。病院に駆け込むと「尿路結石」と言われた。「尿路結石は汗を大量にかく夏場によく起こる病気です。体内の水分が汗で失われるので、尿中のシュウ酸カルシウムの量が増えて結晶化される。つまり“石”ができます。その石が尿路でつまることで激痛に見舞われるのです。そもそも中高年の男性がかかる病気なのですが、最近は女性でもかかる人がいるようです」そう語るのは、石黒クリニック(岐阜市)の石黒源之院長。女性は女性ホルモンが減少してくる年代になると、体調の異変が起こり、更年期障害のほかにもさまざまな病気にかかりやすくなる。その1つが「尿路結石」。血中のカルシウムの量が不足してくると、背骨や太ももの骨を溶かして補おうとする。その働きにより、一時的に血中のカルシウム量が増えてくるという。「そこに、ほうれん草やたけのこ、紅茶、チョコレートなどシュウ酸を多く含む食べ物を取りすぎると、さらに血中のシュウ酸カルシウム量が増えてきます。また、更年期ではない若い世代でも、カルシウムなどのサプリメントを大量に取ると、石ができやすくなるという報告もあるので気をつけましょう」(石黒院長・以下同)尿路結石のほかにも、高尿酸血症や痛風、脂肪肝といった“おじさんの病気”にかかる女性が増えているという。【尿路結石】女性ホルモンの減少に伴い、血中カルシウム量が不足してくると、背骨や太ももの骨を溶かして補おうとする。その働きにより一時的に血中カルシウム量が増えてくる。汗を大量にかき、尿の量が減少したときに、尿中のシュウ酸やカルシウムなどが結晶化されやすくなる。サプリを取りすぎるとカルシウム量が増えるので注意。【高尿酸血症】血液中の尿酸値が高くなることを高尿酸血症といい、症状は出ないが、痛風、慢性腎臓病、尿路結石、心筋梗塞を起こす危険が高まるというデータがある。腎臓から尿酸を排出する女性ホルモンが減ることにより、女性も尿酸値が高くなることがある。【痛風】尿酸値が高いまま放っておくと、血液中の尿酸が関節に結晶を作り、炎症が起こる。足の親指の付け根などが突然激しく痛む。痛風と似た激痛が膝関節などを襲ったときは、ピロリン酸カルシウムの結晶が関節内にたまることで炎症が起こる「偽痛風」を疑ってみよう。【脂肪肝】女性ホルモンが内臓脂肪をたまりにくくして、余ったエネルギーは皮下脂肪として蓄積してくれるが、女性ホルモンが減少したあとも同じ食生活を続けていると肝臓に内臓脂肪が蓄積されやすくなる。「女性ホルモンには尿酸の排出を促す働きがあるため、痛風になる女性は少ないといわれていました。ところが近ごろは、お酒を男性並みに飲む人も増えていますし、お肉など高カロリーなものを取るので、内臓脂肪がたまりやすくなります。一方で炭水化物抜きダイエットなどで高タンパク質の食事を取っている人は、プリン体の摂取が増えて、高尿酸血症や痛風になりやすいのです」血中の尿酸値が7mg/dLを超えると高尿酸血症と診断される。この時点で痛みなどの症状は出てこないが、尿酸値が上昇すると血液中の尿酸が関節に結晶を作り炎症を起こす。足の親指の付け根などが激しく痛む「痛風」になる。「痛風と似たような激痛が膝関節などを襲う『偽痛風』にかかる人もいます。ピロリン酸カルシウムの結晶が関節内にたまることで炎症が起こるのです。偽痛風は中年以上の女性に多く見られます。膝の変形性関節症だと勘違いして、整形外科を受診しても治らない場合は、内科に行って血液検査を受けることをおすすめします」さらに「若いころはいくら食べても太らなかったのが、最近急激に体重が増えた」という人も多いが、これは閉経後、女性ホルモンが減っているにもかかわらず、同じ食生活を続けていることで起こる問題だ。以前は皮下脂肪として蓄積されていた余ったエネルギーが、内臓脂肪として蓄積されるように。その内臓脂肪は肝臓にも蓄積して、脂肪肝を引き起こす。「食事で取った脂質は小腸で吸収され、肝臓で脂肪酸に、糖質はブドウ糖に分解されてから肝臓で中性脂肪に変化しますが、摂取エネルギーが消費エネルギーを上回ると、使いきれなかった脂肪酸やブドウ糖が中性脂肪として肝臓に蓄積されてしまうのです。放っておくと、肝硬変や肝臓がんに進行する可能性があるので危険です」
2019年08月16日妊娠によってさまざまな体の変化が起こり、症状として現われます。頻尿もそのひとつ。ここでは、妊娠中に頻尿になる理由や対処法についてご紹介します。 頻尿は妊娠の徴候?妊娠するとどうして頻尿になるのでしょうか? その理由には、以下のようなものがあります。 ●腎機能の働きの変化妊娠すると赤ちゃんに血液を供給しなくてはならないという理由から母体を巡る血液が増え、心臓から押し出される血液の量も増加します。それに伴い、腎臓に送られる血液の量も増加し、作られる尿も増えます。 ●ホルモンバランスの変化妊娠するとプロゲステロンというホルモンの分泌が増加します。プロゲステロンには腎臓・尿管・膀胱・尿道の筋肉を緩める働きがあります。 ●大きくなった子宮に膀胱が圧迫される膀胱は子宮の前側に位置しているため、妊娠によって大きくなった子宮に圧迫されることによって頻尿になることがあります。 実際に妊娠すると、妊娠超初期のうちから頻尿が見られる場合もあります。妊娠の徴候として、生理が来ない、おなかの張り感やつわり、便秘などがあります。頻尿に加えてこれらの症状が見られれば妊娠した可能性が高いといえるでしょう。 妊娠中の頻尿はいつまで続く?妊娠初期の頻尿はホルモンの分泌量が安定してくることで落ち着いてくる場合が多くなります。しかし、頻尿となりやすくなるのは比較的妊娠後期にかけてが多くなり、この時期には妊娠初期に頻尿を体験しなかったという方でも、頻尿となることがあります。その理由には以下のようなものがあります。 ●膀胱が圧迫される赤ちゃんが成長すると、赤ちゃんの頭や大きくなった子宮によって膀胱が圧迫されます。そのため膀胱の容量が少なくなり、頻尿になります。 ●出産に向けて赤ちゃんが下がるため妊娠35~36週ころになると出産に向けて赤ちゃんが子宮の下のほうへ降りてきて、膀胱を圧迫します。そのため、この時期になるとさらに頻尿となる場合が多くなります。 ●膀胱炎によるもの妊娠中に分泌が増えるプロゲステロンというホルモンは、尿路の筋肉を緩める働きがあります。そのため、尿が停滞する時間が長くなり、尿路感染症のリスクが高まります。膀胱炎もそのひとつです。膀胱炎の主症状は頻尿です。頻尿に加え、排尿時痛や残尿感などほかの症状も見られれば膀胱炎となっている可能性も考えられます。 頻尿の対処法と膀胱炎の予防法妊娠に伴う頻尿に対する特別な予防法はありません。ですが排尿を我慢すると膀胱炎になりやすいため、対処していく必要があります。頻尿の対処法には以下のようなものがあります。 ●水分を一気に摂らない水分は一気に飲まずにこまめに取るようにすることで頻尿を予防することができます。ただし、頻尿となるのが嫌で水分を摂ることを控えてしまうと、膀胱炎となる可能性を高めてしまいますので、水分はこまめに、積極的に摂るように心がけましょう。 ●体を温める冷えは頻尿の原因になるともいわれています。そのため、靴下や腹巻などを着用して下半身をしっかりと温めるようにしましょう。また、入浴をしたり、足のマッサージをすることも効果的です。また、食事も和食中心のメニューを心掛け、スープや汁物といった温かいメニュー、体を温める食材を積極的に摂るようにしましょう。 ●清潔を保つ妊娠することで新陳代謝がよくなります。また、おりものの量が増えたり、頻尿に加えて尿漏れを起こしたりします。ナプキンや尿取りパッドを使用する場合はこまめに交換し、清潔を保つようにしましょう。 ●早めの受診膀胱炎の主な症状には、頻尿・排尿時痛・残尿感があげられますが、妊娠中、膀胱炎になっていても症状が出現しないケースも少なからずあります。このようなケースでは、腎盂腎炎を引き起こし、症状が悪化する場合があります。気になる症状がある場合には、かかりつけ医に相談しましょう。 まとめ妊娠初期には、ホルモンバランスや腎機能が変化することによって、頻尿になることがあります。そして妊娠後期には、大きくなった子宮や下がってきた赤ちゃんの頭に膀胱が圧迫されることで頻尿になることが多くなります。妊娠中の頻尿は同時に膀胱炎のリスクも高くなるため、予防も大切です。 監修者・著者:助産師 REIKO医療短期大学専攻科(助産学専攻)卒業後、大学附属病院NICU・産婦人科病棟勤務。 大学附属病院で助産師をしながら、私立大学大学院医療看護学研究科修士課程修了。その後、私立大学看護学部母性看護学助教を経て、現在ベビーカレンダーで医療系の記事執筆・監修に携わる。
2019年08月15日「気軽に専門家に質問ができて、さらに返信も早い」とママから日々感謝の声が寄せられているベビーカレンダーの人気コンテンツ【助産師に相談】の掲示板。今回は尿もれか破水か判断に迷われている妊婦さんからのご質問です。 Q.尿もれ? 破水??妊娠35週の初産婦です。今日昼ごろ、くしゃみをしたときに尿もれしたのですが、破水の可能性はありますか? トイレに行きたかったタイミングであること、その1回だけだったことから尿もれかと思いましたが、破水の可能性もあるのかなと思い、お聞きしました。 宮川めぐみ助産師からの回答くしゃみをしたときの1回だけ、流れ出る感じがあったのであれば尿もれかと思いますが、その後もちょろちょろ流れ出るような感じはありますか?何か腹圧がかかったようなときにも出てくるようなことがあるようでしたら、破水の可能性もあると思います。しかし、実際は受診をしていただき調べてもらうのが一番になりますよ。もし、破水をされていて赤ちゃんに感染するようなことがあってもいけないと思いますので、判断に迷われるようなときにはかかりつけに相談をしていただければと思います。※参考:ベビーカレンダー「助産師に相談」コーナー※診断や具体的な治療については医師の指示にしたがってください 破水したときはどんな感じ?破水の仕方や感じ方は人それぞれで、お湯が流れた感じがしたという方もいれば、尿漏れかと思う方もいらっしゃいます。 正常な羊水の色は、透明~少し白濁した色なのでわかりにくいかもしれません。尿とはにおいが違うのですが、それも判断しにくいかもしれませんね。破水かなと思ったら、その時間を確認しておきましょう。そして、きれいなナプキンをつけて、産院に連絡して指示を仰いでください。 破水したあとは、外の世界と赤ちゃんが直接通じている状態なので、感染しやすくなっています。雑菌が入る恐れもあるので、入浴・シャワー、ウォシュレットの使用はダメですよ! 破水かなと思ったら…破水しているかどうかは、診察のときに明らかにわかる場合とそうでない場合があります。はっきりしない場合は、腟分泌物で検査をします。破水が確認できたら、入院となります。そのあとの対応は、妊娠週数と感染の状況によって異なります。 このままお産にする場合は、感染防止に努めつつ、血液検査で感染の値や赤ちゃんの状態などに注意しながら、自然に陣痛がくるのを待ちます。破水後24時間以内に陣痛がくることが多いといわれていますが、そうでない場合や、感染の値によってはお薬を使って分娩誘発の方向へ……というのが一般的な流れかと思います。 入院したあとも、あまり神経質になる必要はないと思いますが、お手洗いに行ったときに外陰部を清浄綿で消毒する(この辺りは入院後に説明があるかと思います)、こまめにナプキンを取り換えるなどしてくださいね。 破水かどうか判断に迷ったときは必ず受診しましょう! 破水したとなると、慌ててしまうかもしれませんが、もしそうなったときのことを想定して、陣痛タクシーの登録や荷物の準備しておくと安心ですね。※参考:ニュース(医療)「これって尿漏れ?破水?「破水の特徴や対処法」を助産師が解説します!」【著者:助産師 REIKO】
2019年07月05日出産の際の、入院の目安のひとつに「破水」があります。とはいえ、実際に体験しないとどのようなものなのか、わかりにくいですよね。今回は、破水とは何か、破水の分類、破水の症状や見分け方、破水時の対処方法などについてご紹介します。 破水とは?どのように起こる?おなかの中の赤ちゃんは卵膜という袋の中に羊水と一緒に存在します。子宮口が開いてくると卵膜と子宮の壁にズレが生じ、卵膜がはがれていきます。すると、羊水が下に流れ込んで卵膜が膨らみ、「胎胞」を作り出します。 そして陣痛によって子宮内圧が高くなると、赤ちゃんの頭も下がっていき、胎胞にも圧力がかかっていきます。この圧力に耐えられなくなることで胎胞が破れ、羊水が流れ出ることを「破水」といいます。 これは、「低位破水」「完全破水」といわれますが、別の場所の卵膜が破れた場合を「高位破水」といいます。 破水の分類について破水はどの時期に起こるかによって以下のように分類されています。 前期破水(PROM)「前期破水」とは、陣痛が来る前に破水した状態をいいます。前期破水の原因には、絨毛膜羊膜炎などの子宮内感染や羊水過多などによる子宮壁の過伸展、頸管無力症などがあげられます。 前期破水は、妊娠37週以降に発症する前期破水と妊娠37週未満に発症する前期破水とに分けられ、特に妊娠34週以前の前期破水では赤ちゃんに合併症が起こりやすくなります。 妊娠37週以前に起こる前期破水では以下のような合併症がみられるため、注意が必要です。・絨毛膜羊膜炎などの子宮内感染の恐れがある・臍帯脱出(臍帯が子宮口から出てきてしまう状態)や臍帯圧迫により、おなかの中の赤ちゃんに苦しいサインが出てきてしまう・破水によって子宮内の羊水量がへり、おなかの中の赤ちゃんが圧迫されてしまい、肺の成長が妨げられたり、手足が変形したり、関節がかたくなってしまう・子宮内の羊水量が減り子宮内圧が低下することで、常位胎盤早期剥離を発症する恐れがある 早期破水「早期破水」とは、陣痛が来てから子宮口が全開大(10cm)になるまでの間に破水したものをいいます。 適時破水「適時破水」は、子宮口全開大の頃に破水したものをいいます。 破水かどうかの見分け方は?臭い、色、量について破水の状況は人それぞれで、破水した瞬間にわかることもありますし、尿漏れと区別がつかない場合もあります。ここでは、破水かどうか判断するときの方法を解説しますが、自分で判断できない場合は、産院に連絡して指示を仰ぎましょう。 破水した場合、安静にしていても羊水が流れ出てきます。尿の場合はお腹に力を入れると止めることができます。羊水の臭いは全く臭いがしないか生臭い場合があります。色は透明もしくは淡黄色ですが、出血して血液の色が混ざっている場合もあります。量も状況によりさまざまで、下着がびっしょり濡れて羊水が流れ出てくる場合もあったり、ごく少量の場合もあります。 破水したときの対処方法破水と思ったら、安静にしてかかりつけの産院に連絡し、指示を仰ぎましょう。その際には、自分の名前、診察券番号、出産予定日、現在の状態、妊婦健診で医師から説明があった内容、産院への到着予定時刻などを伝えます。 症状などを伝えると、対処方法を教えてもらえます。体を動かすと羊水がさらに流れ出る恐れがありますので、清潔な大きめのナプキンをつけ、腰にバスタオルを巻くなどしておきましょう。破水後は、子宮内感染のおそれが高まりますので、入浴やシャワーはNGです。 産院からの指示があった場合は別ですが、産院へは家族が運転する自家用車やタクシーなどでの移動しましょう。最近では、「陣痛タクシー」の利用を呼び掛けているタクシー会社も多くあるようですので、事前に登録しておくと安心です。移動の際は、腰を高くした姿勢で横になりましょう。 まとめ産院に到着したら破水かどうかの診察・検査をおこないます。破水と診断された場合、妊娠週数やママやおなかの中の赤ちゃんの状態によって方針が決まります。破水はいつ起きるかわかりにくく、自分では破水かどうかの判断も難しい場合もあるので、気になる症状がある場合は、産院に相談し指示を仰ぐようにしましょう。 監修者・著者:助産師 REIKO医療短期大学専攻科(助産学専攻)卒業後、大学附属病院NICU・産婦人科病棟勤務。 大学附属病院で助産師をしながら、私立大学大学院医療看護学研究科修士課程修了。その後、私立大学看護学部母性看護学助教を経て、現在ベビーカレンダーで医療系の記事執筆・監修に携わる。
2019年05月01日「下半身太りに便秘や頻尿、生理不順。全部、お尻のむくみが原因かもしれません。お尻をさわってひんやりしていたら要注意。そのむくみが多くの不調を招きます」こう話すのは、中医学のプロフェッショナル、中医師である今中健二先生。前回、本誌に登場したときは、水の飲みすぎががんの原因になると警鐘を鳴らし、大きな反響を呼んだ。その今中先生が今回注目するのが、お尻のむくみ。「年齢にかかわらず、お尻がむくんでいる女性はとても多いんです。腰の上から始まり、お尻自体が大きくなっているのがその典型。座っている時間が長い人ほどお尻に水がたまりやすく、それがむくみの原因になります。そのうえ飲み物を飲んでばかりいる人は、その水分がたまる一方です」お尻のむくみは、やがて冷えると肉として定着し、経絡の流れを妨げるようになる。「中医学では、12本の経絡を通って体じゅうに栄養が運ばれ、老廃物もその流れに乗って腎臓へ届き、体外に排出されると考えます。その経絡の中でも、頭から背中、足の裏側まで体の後ろ側を通る『足の太陽膀胱経』という経絡は、お尻と密接につながっています」お尻がむくめば、当然そこで経絡の流れが悪くなり、栄養素と老廃物の循環は滞る。「太陽膀胱経では、頭からお尻の上までで栄養を届けきり、お尻の下から足先までは、老廃物だけが循環する流れになっています。お尻で流れが妨げられると、下半身の老廃物がうまく流れず、そこにとどまりがちになる。これが、下半身のむくみの原因です」最初にむくみが始まるのは、いちばん下のふくらはぎ。それが年をとるにつれて太ももまで広がり、お尻を含めた下半身太りを招くのだ。影響を及ぼすのは、見た目だけではない。足の冷え性や下肢静脈瘤も引き起こす。「お尻のむくみが冷えて硬くなると、その内側にある子宮、大腸、膀胱といった臓器の活動にも影響を及ぼします。子宮なら生理不順や子宮筋腫、大腸なら便秘。膀胱はむくみにより圧迫され、頻尿気味になります」
2019年04月26日「胃カメラを飲んだり、マンモグラフィーとか面倒くさい」と思われがちながん検診だが、今回本誌では、唾液や血液、尿といった手軽に採取できるもので、かなりの確度でリスクの判断が可能になる「お手軽がん検診」を取材した。わずか0.2~0.4ミリリットルの唾液でがんのリスクを判定するという「サリバチャッカー」。体への負担もゼロというこの検査は、慶應義塾大学先端生命科学研究所と東京医科大学発の医療ベンチャー「サリバテック社」が開発。同社のCEOであり、東北大学で長く消化器外科手術に従事した、大泉中央クリニック院長の砂村眞琴氏が、’10年から「体に負担の少ない検査法を開発したい」と、ヒトの体から出る「代謝物質」である唾液に着目。治験を経て、’17年に実用化となった。検査の鍵となるのは、がん患者から出る、「ポリアミン類」という特異的な物質でスペルミン、スペルミジンなどだ。それら8種類の物質の濃度から最新AI(人工知能)がリスク解説するのがこの検査の特徴である。「自覚症状の出にくい膵がんも、早期の段階で発見できる可能性があります」(砂村氏)結果は、膵臓・大腸・乳腺・肺・口腔の5つのがんそれぞれについて、0~1までのリスク値を算出。ABCDでリスクを示し、CDと判定されれば専門科で精密検査を受けるよう勧められる。現在全国20カ所の医療機関で検査でき、費用は2万~4万円(税抜き)程度であるが、今後、検査を受けられる医療機関が広がり、多くの人に利用してもらうことで、1万円以下に価格を下げていきたいという。全国1,300カ所で実施されている「AICS(アミノインデックスがんリスクスクリーニング)」は味の素社が開発した、血液によるがん検査。アミノ酸研究で世界をリードする同社ならではの、アミノ酸による解析に基づく。「血液中にある約20種類のアミノ酸バランスにより、各部位別のがんに罹患したときのパターンをそれにどれだけ近いかによってリスクを評価します」(同社・森妹子氏)わずか5ミリリットル(小さじ1杯)の血液で、胃、大腸、肺、膵臓に加え、女性の場合は、乳がんおよび、卵巣・子宮体がんの7つのがんのリスクがA~Cの3段階のランクで示される。従来からあった、がんの生産するタンパク質で発見する「腫瘍マーカー」検査と比較しても、感度が高いというデータもある。「放っておくとがん化する前がん病変を検知する可能性も高いので、医師は、気になる方には、年1度くらいの受診をお勧めしています」費用は2万3,000~2万5,000円程度。ただし、こちらもあくまでリスク検査。森さんはこう話す。「従来の検診も大事にしながら、併用して受けていただくとより安心だと思います。検査とはあくまで『網でふるいにかける』作業。AICSは早期発見に不得手な部位もあり、必ず漏れは生じます。何重にも網をかけると、早期発見の可能性はより高まります」確定診断に限りなく近いという「マイクロアレイ血液検査」は、金沢大学発のベンチャー企業キュービクスが、世界で初めて開発した、血液で消化器がんの有無を判定できる検査法だ。がんに関する遺伝子を載せた「DNAチップ」を使い、4万4,000もの遺伝物質を解析し、「がんに特有の核酸」の有無や構成パターンを解析するというもの。同大の金子周一教授の事業化の要請に、’04年に同社社長に就任したのは丹野博氏。「体の中を巡っている血液ががん細胞を感知し、発見していくので、がんの大小にかかわらず感知率も非常に高い。従来のCTやMRIと異なり、体への負担がないところも、これを広めたいと思った理由です」(丹野氏)受けられる医療機関などは現在1,000カ所。普及へのハードルがあるとすれば、医療機関により異なるものの、7万~10万円程度とやや高価なことか。「各部位2万円程度で受けられる検査キットの開発・商品化を進めています」(丹野氏)今後はインド、ドイツの企業とも契約し、世界進出も視野に入れていくという。「早く検査を受けたいのですが」と、いまからそんな問い合わせが多数寄せられているというのが、HIROTSUバイオサイエンス社の「N-NOSE」。東大大学院在学中より「線虫」(体長は約1ミリの生物)を研究してきた生物学者・廣津崇亮氏が、「がん探知犬」から着想を得、がんが発する匂いをとらえて、がんの有無を判定できないかと考えたという。’20年1月に実用化(予定)のこの検査は犬より多い嗅覚受容体を持つ線虫の特性を利用する。「検査法はいたってシンプル。シャーレの上に尿を1滴垂らし、線虫が寄っていくかどうかで、がんの有無を9割という高い精度で判別します。1次スクリーニング検査なので、ここで陽性反応が出た方は、精密検査に進むことになります」(同社広報)この検査の特徴は、5大がんをはじめとする18種類を感知できること(’18年10月現在)。1回8,000円程度(予定)という安価な設定であることも期待が高まっている。「結果が陰性でも、半年とか1年ごとに受けておけば、陽性に転じたときに早期で見つかる可能性が高い。諸外国に比べると、日本の検診率はまだまだ低いので、この傾向に歯止めをかけたいのです」(同社広報)がんには早期発見がいちばん大切だ。気になる人は、これら「お手軽がん検診」を試してみては--。
2018年10月28日ウーマンウェルネス研究会はこのほど、新コンテンツ「花粉の季節にくしゃみで気づく! 尿漏れの予防と対策」を公開した。同サイトによると、春は花粉症による咳(せき)やくしゃみで、尿漏れ症状が出やすいシーズンであるとのこと。尿漏れの回数や量が増えるため、外出を控える人もいるという。そこで同じサイトでは、花粉の季節に尿漏れを軽減して、外出を楽しむための対策を紹介している。花粉の季節に増える咳やくしゃみによる尿漏れ症状は「腹圧性尿失禁」と言われている。下腹部に力が入ると、腹圧で膀胱(ぼうこう)が押されて尿が出てしまう症状で、咳やくしゃみだけでなく、笑ったときや重いものを持ち上げたときなど、腹部に力が入ることによって起こりやすくなるとのこと。腹圧性尿失禁は、出産や加齢などにより、骨盤の最も底にある筋肉の集まり「骨盤底筋群」の働きが衰えることが原因だという。「骨盤底筋群」は、排便・排尿のコントロールをする役割があるため、この筋肉が弱まると排尿のコントロール力も低下してしまう。その結果、咳やくしゃみなどで腹部に力が入るだけで、尿漏れが起きやすくなってしまうとのこと。特に女性の場合、妊娠と出産により骨盤底筋群がダメージを受けることが多いという。妊娠中は骨盤底筋群に常に負荷がかかっている状態になり、出産によってさらに強いダメージが加わる。そのため骨盤底筋群、尿道のまわりの筋肉がゆるむため、妊娠末期や出産後に尿漏れが起きやすくなるとのこと。尿漏れの頻度が1週間に1回以上あると、「尿漏れ」症状で困っていると考えられるという。尿漏れのレベルは「少量」「中等量」「多量」で、中等量以上になると、毎日尿漏れが起こり、量は尿漏れのたびに下着を取り換える(または服を着替える必要がある)レベルを指すとのこと。さらに悪化すると、尿漏れの量が1日100ml以上になり、中には500mlに及ぶケースもあるという。歩くだけで尿漏れするほど悪化することもあるため、早めに花粉症の治療を行い、日々尿漏れ対策を行うことも大切とのこと。量や頻度が多い場合は、医師に相談するのがよいという。同サイトでは、尿漏れに悪影響をもたらす生活習慣として、「トイレの行きすぎ」「腹圧をかけた排尿」「便秘」「ガードルの使用」「喫煙」などを挙げている。「冷たいものやかんきつ系の酸っぱい飲み物、ビタミンCの大量摂取」も、膀胱を刺激しやすく、排尿バランスが崩れるため、尿漏れが起きることがあるとのこと。日常でできる尿漏れ対策として、トレーニング方法も紹介している。骨盤底筋群に力を入れ、3秒その状態を保ち、パッとゆるめることを繰り返すことを5回繰り返す。これを1回2~3セット、1日3~5回行うとよいとのこと。また、咳やくしゃみが出そうになったら、骨盤底筋を中心とした下半身に力を入れることも有効だという。下腹部だけではく、熱を放出するポイントになる首、手首、足首も温めることも大切とのこと。詳細は、ウーマンウェルネス研究会のウェブサイトで公開している。
2017年03月06日質問:車や電車に乗ったときや、仕事中など一時間ともたなくなるほどの頻尿になり悩んでいます。普段はなんともないお小水の感覚が、車や電車に乗ったときや会合などの集まりのとき、仕事中(接客業で行きたいときに行けない状況)などは一時間ともたなくなるほどの頻尿になり、悩んでいます。あらかじめトイレに行っていても、漏らしてしまうんじゃないかというほどの感覚になります。もちろん、トイレに行ってもほとんど出ません。どうしたら改善するでしょうか?東京都:monch0612さん(37)回答:「頻尿」についてお答えします。――「心因性頻尿」とは普段は特に問題のない尿の間隔が、乗り物に乗ったときや仕事中などトイレに行けない状況で頻回になるということですね。ご相談の内容としては、心因性の頻尿が疑われます。行こうと思ってもトイレに行きにくい状況、というのが一つのストレス要因になっているのかもしれません。「心因性頻尿」は、心の面での不調や不安定な気持ちが身体の症状、つまり頻尿という形で現れる、いわゆる心身症の一つと考えられています。一般的には、日中起きている時間の排尿回数が10回程度以上であり、膀胱炎や前立腺炎といった下部尿路の感染症その他、頻尿の原因となるような器質的な異常が認められないものをいいます。また、通常、心因性頻尿の場合、夜間睡眠中に頻尿は認められず、何かに集中している間は頻度が減少することが多いとされています。ご相談者さまの場合のように、特定の状況でのみ頻尿が出るケースも見られます。尿が漏れそうな感覚が強くても、実際に漏れてしまうことはほとんどありません。<「心因性頻尿」の改善法>改善する方法としては、やはり誘因となる心理的なストレスを取り除くことが大切になります。現代はストレス社会で、仕事上の問題、友人間の問題、家庭内の問題などさまざまなことが誘因として考えられます。時として、症状を経験しているご本人も何が主な誘因となっているか、わからないこともあります。そのような場合は、思い当たることから順に少しずつ負荷を軽くしていくとよいと思います。例えば、仕事が誘因になっている場合は、完全にオフの週末を作る、家庭内や友人の問題の場合は、信頼のおける相談相手に話したり、カウンセリングを受けたり、といったことで症状が軽くなることがあります。自分にそれだけ負担がかかっているのだ、と認識して、引き受ける仕事の量を少しコントロールしたり、人間関係の問題から心理的に距離を置いたりするだけでも効果的なことがあります。また、少し矛盾しているように聞こえるかもしれませんが、頻尿、あるいは排尿に行くということに関しては、できるだけ気にしないようにしましょう。回数を数えたりすることも逆効果です。無理に我慢せず、行きたくなったら行けばいいといった程度に考えることが、改善への近道になります。なかなか自分ではうまく力が抜けない場合には、改善の助けになる薬を泌尿器科で処方してもらったり、気分を落ち着かせる薬を精神科で処方してもらったりするのもよいでしょう。どうぞお大事にしてくださいね。Doctors Me(ドクターズミー)が保証している医師が回答しています
2016年12月18日尿が教えてくれることって何?株式会社ダイアナが11月16日、尿によって肥満度・酸化ストレス・プロポーションチェックを複合的に把握できる郵送検査キット『ダイアナ ダイエット・酸化ストレスチェックキット』を発売した。同検査キットには採尿用のボトルやカップが付属しており、尿を採って送ることで、現在の酸化ストレスの程度と肥満度、プロポーションのメリハリ度がわかるというもの。適切な生活習慣を把握し、継続することを目的としている。ネコのキャラクターに親近感もアップ体型の分類は肥満度と体型のメリハリによって「スキニー」「セクシー」「マシュマロ」など9タイプに分けられる。酸化ストレスは程度の高低に応じて「キラキラ」「ぼんやり」「イライラ」の3つに分類。計27タイプの分類で、現在の自分の状態を把握することができるのだ。特に酸化ストレスについては人間の体にできたサビとも例えられ、健康や美容に重大な影響を与えると同社は言う。無理なダイエットや過度な運動もこの酸化ストレスを引き起こす原因となるそうだ。酸化ストレスの程度を正しく把握することは、若々しく健康的に生活することにつながっていく。尿を郵送した後、2週間ほどで検査結果が届く。同キットは12,000円(税込)。Amazonや全国のダイアナサロンにて販売されている。(画像はプレスリリースより)【参考】※株式会社ダイアナプレスリリース
2016年11月22日●女子がひた隠す尿漏れの失敗談こんにちは、トイアンナです。若い女性でも実は起きている、そして誰にも相談できないエピソードって何でしょうか。セックスレス? それとも性病?? ノンノンノン。確かにその手の話題はレストランで堂々と話せないかもしれませんが、雑誌のエピソードで盛り上がるくらいには公に出てきています。若い女性が誰にも相談できなくてツライ悩みといえば、「尿漏れ」です。そこで今回は、実際に尿漏れを経験した女性から、こっそりお話を伺ってきました。○誰にも言えない尿漏れエピソードまずは彼氏とのデートで尿漏れをしてしまった女性の話から。付き合ってまだ1カ月くらいの彼氏と、デートでショッピングモールへ行ったんです。デート中、彼がBBQで"ぐるぐるバット"をしたときの話になって。バットを支えにしてぐるぐる回転してからゴールまで走るゲームですね。回った後だからフラフラになるのを笑うやつ。彼もフラフラになって「無理して走ったらパンツまで脱げた! 」ってところで大爆笑しちゃったんです。そしたらそこで「あっ、漏らしちゃったかも」って。デートが始まってすぐなのに、いきなりトイレ探しですよ……。あまりに焦るから彼に体調を心配されて、生理のふりをしちゃいました。もうあのときは死にたかった。笑ったタイミングでの尿漏れ、確かにあるあるですよね。そして同様に多いのが、クシャミや咳などの突発的な衝撃からくるもの。私、「花粉症のデパート」って言われるくらい花粉症がひどいんですよ。スギとヒノキとブタクサと。春も秋も鼻がグズグズになって最悪なんですけど、会社で会議中にブッシューン!! っておっきなクシャミをしちゃって。そのときついでに漏らしちゃったんですよね……。ほんとあれはヤバかった。椅子がぬれてたら私の人生終わる!! と思って、急いで「すみません、吐き気がします」って席を立って、そのままトイレへ。あのとき吐き気を理由にしたのは、われながら機転がきいてたな……。トイレに行っても違和感ないですもんね。あー、超最悪だった。ビジネスシーンでの尿漏れ、スリルがありすぎます……!●対策は骨盤底筋群を鍛えること○骨盤底筋群って何?個人的に医師へ相談してみたところ、尿漏れは、出産や加齢、運動不足などによって起こる「骨盤底筋群」の衰えが原因であることが多いそう。骨盤底筋群とは、骨盤の底にあって、子宮や膀胱(ぼうこう)、直腸を支えるハンモック状の筋肉のことを指します。つまり、尿すら堪えられないほどその筋肉がゆるんでいるわけですね……。調べてみると、「ケーゲル体操」や「膣トレ」と呼ばれる、骨盤底筋群を鍛えるトレーニングもあるようです。「じゃあ鍛えればすぐ治るんだし、安心だなぁ」なんてノホホンとしていた私に医師から怖い追撃が。「そうそう、骨盤底筋群って膣のゆるみとも関係しているから鍛えるに越したことはないですよ」。骨盤底筋群が衰えると、膣もゆるくなる!? 尿漏れは社会人としてピンチではありますが、さらに膣のゆるみにまで関係してくるとなると、プライベートにも危機が及びます。人によっては尿漏れより大変な問題じゃないですか!○パートナーに"ゆるみ"を指摘する?カップルの間で「膣のゆるみ」はタブーな話題の一つ。実際にそれを彼女に指摘してしまった男性から、どうなったか教えてもらいました。こういう感覚には個人差があるし、どうしようもないから、ゆるいのが悪いとは思っていません。ただね、最近できた彼女は顔も性格もめっちゃ好きなんですけど、そこだけどうしても気になっちゃうんですよね。それで、今思うとほんまアホやったなとしか言いようがないんですけど、一回「膣トレとかしてみたら」って伝えたらもう、泣くわ喚(わめ)くわ大変なことになってしまって。泣いて「ごめんね、ごめんね」って言われてもねぇ……。言わなきゃよかったですわ、こんなことなら。うん、私が言われても立ち直れないくらいショックを受けそう。とはいえ女性側から切り出すのは難しいと、インタビューした女性は言います。付き合って1年半くらいでセックスレスになっちゃって。彼は私のことを好きだと思います。ただ、そこだけはうまくいかないんです。「何が悪いのかな。もしかして私、ゆるいのかな? 」って思うと、もうどんどん自分が嫌いになってしまって。でも彼にはそんなこと言えないし……。膣がゆるい、なんというキラーワードでしょうか。しかし膣のゆるみは、尿漏れと同じで骨盤底筋群を鍛えることで改善が期待できると言います。実際に、膣のゆるみに悩む女性向けの膣トレや専門のクリニックもありますので、心配しすぎなくても大丈夫!そもそも、出産経験がない若い女性の尿漏れや膣のゆるみが運動不足のサインなのだとしたら、彼氏のためにではなく、自分のために頑張りたいかも。ただ、パートナーがいる方は、むやみに思いつめて膣トレを始める前に、彼と真摯(しんし)に向き合って「もしかして私って……ゆるいのかな? 」と相談することも大事なのかもしれません。頑張りましょう!※本コラムは個人の体験や取材に基づくものであり、医療的な効果などを示唆・保証するものではありません※画像は本文と関係ありません○著者プロフィール: トイアンナ外資系企業で約4年勤務。キャリアの一環としての消費者インタビューや、独自取材から500名以上のヒアリングを重ねる。アラサー男女の生き方を考えるブログ「トイアンナのぐだぐだ」は月間50万ページビューを記録。現在もWebを中心に複数媒体でコラムを連載中。
2016年07月27日