映画『日本のいちばん長い日』の完成披露試写会が7月15日に開催され、主演の役所広司、本木雅弘、松坂桃李、原田眞人監督が舞台あいさつに登壇した。舞台あいさつその他の写真半藤一利のノンフィクション小説を原作に終戦間際、阿南惟幾陸相、鈴木貫太郎首相、昭和天皇を中心にしたポツダム宣言の受諾を巡るやりとり、陸軍将校による決起事件を描く。「(戦後)70年。たった70年で日本はだいぶ変わった」としみじみと語る役所。「戦闘シーンは出てきませんが、この映画の背景には広島、長崎への原爆投下があり、戦地では兵士たちが飢えに苦しみながら戦っている。それを感じながら見てほしい。戦争って本当に嫌なものです。二度と繰り返さないようにと感じていただければ」と訴えた。本木は昭和天皇を演じたが、そのプレッシャーはやはり並大抵のものではなかったよう。「公開が近づくにつれて『責務を果たせたのか?』という問いが重くのしかかってきます。賛否は全て受けるつもりですので、叱られながら、早く楽になりたい…(苦笑)」と劇場公開を待ちわびる。松坂は陸軍の永遠を信じ決起する将校を演じたが「若者たちを“動”とするなら役所さんや本木さんは“静”。それぞれが国を思い、どうなっていくのか? スピード感のある物語の中で、僕はその静と動が変わっていくさまを『怖いな』と思いました。どうして怖いと思ったのか? みなさんに、観て感じていただければと思います」と呼びかけた。戦後70年を迎え、原田監督は「戦争体験者がどんどん亡くなっている」と当時を知る人間がいなくなり、記憶や歴史が風化してしまうことを危惧し「いま、こういう政治状況にあり、戦後70年の根っこで何が行われたのか? もう一度検証するいい時期であり、この映画の歴史的価値を感じています」と語る。この日も、安保法案が衆院平和安全法制特別委員会で採決され、大きなニュースとなったが原田監督は映画でも描かれる、70年前に阿南陸相、鈴木首相、昭和天皇が国の行く末を案じ、民意を無視した政治と軍の暴走を命がけで止めたという点に言及し「安倍首相の答弁の言葉を借りれば、能力のない政府が総合的に判断し、民意を無視するという事態になっている。国民を救うということ、“民意”とは何か? 日本はどこから来てどこへ向かって行くのか? 自問し行動に移してほしい」と訴えた。『日本のいちばん長い日』8月8日(土)全国ロードショー
2015年07月15日細田守監督の最新作『バケモノの子』が7月11日に、全国456スクリーンで封切られ、東京・TOHOシネマズスカラ座で初日舞台あいさつが行われた。細田監督は、声優を務める役所広司、宮崎あおい、染谷将太、広瀬すず、大泉洋とともに登壇し、「あおいさんの表現する力はすごい」「この前、リリー・フランキーさんと飲みながら『広瀬すずは天才だ』と語り合った」とキャラクターに命を吹き込んだ女優陣を絶賛した。『バケモノの子』初日舞台あいさつ/その他の写真興収42億円を超えた『おおかみこどもの雨と雪』に続くファン待望の新作は、交わることのない人間界と渋天街(じゅうてんがい)と呼ばれるバケモノ界を舞台に、ふたつの世界に生きるひとりぼっちの少年とひとりぼっちのバケモノの交流を描く。主人公・九太の少年期を演じる宮崎は「男の子を演じるのは初めてで、とても難しかった」。一方、声優初挑戦の広瀬は「仕事を始めてこの3年間で、一番緊張したお仕事。第一声はガタガタで冷や汗をかいちゃいました」と苦労を振り返った。猿のバケモノを演じる大泉は、「肝心なシーンで、染谷くんが帰ってしまって(笑)。スケジュールの都合だから、しょうがないんですけど。そしたら、監督が『呼び戻しましょう』と言い出して」と苦笑い。青年期の九太を演じる染谷は、実際スタジオに舞い戻ったそうで「連絡をもらった瞬間、『洋さんだな』と思いました」。さらに九太を育てるバケモノ・熊徹役の役所が「僕はひとりでアフレコしていた」と明かすと、慌てた大泉は「いや、監督が…」と釈明していた。『バケモノの子』公開中取材・文・写真:内田 涼
2015年07月11日『サマーウォーズ』『おおかみこどもの雨と雪』の細田守監督の最新アニメーション映画『バケモノの子』が7月11日(土)に公開を迎え、ボイスキャストを務めた役所広司、宮崎あおい、染谷将太、広瀬すず、大泉洋が初回上映後の舞台挨拶に登壇した。人間の住む世界とは別の次元にあるバケモノたちが暮らす“渋天街”に迷い込んだ少年が、バケモノの熊徹を師匠として成長していくさまを描く。登壇陣は、思い思いにお気に入りのシーンや思い出深いシーンについて語ったが、会場をわかせたのは、やはり(?)大泉さん。自身が演じた熊徹の悪友・多々良、同じく悪友でリリー・フランキーが演じた百秋坊、染谷さんが演じる主人公・九太(青年期)の3人での終盤の感動的なシーンに言及した。大泉さんは、このシーンは3人一緒に収録するものと思っていたが、染谷さんはスケジュール表を見て、各人別収録であることを確認して先に帰ってしまったという。大泉さんが「このシーンこそ一緒に録った方がいいんじゃないか?」と控えめに監督に言うと、細田監督は「そうですね、呼び戻しましょう!」と染谷さんと連絡を取り、もう一度スタジオに戻ってもらい、3人一緒に収録を行った。大泉さんは、きっかけは自分ながらもあくまで呼び戻すのを決めたのは細田監督であると釈明!「(染谷さんは)奥さんとスーパーに買い物に行くところだった…」と申し訳なさそうに語り「戻ってきてくれて、(このシーンに)気持ちが入った」と振り返る。もちろん染谷さんは勝手に帰ってしまったわけではなく、あくまでスケジュール表を見て、別収録であると確認した上で帰ったのだが「(スタッフに)『お疲れさまです』と言われて『あ、おれ帰るんだ』と。僕ももちろん、一緒に録りたかったです。『戻れる?』と電話があった時、『(言い出したのは)洋さんだな』と思いました(笑)」とニヤリ。大泉さんは再度「僕じゃない!」と弁明していたが、このやり取りに熊徹役の役所さんが「僕は(リリーさんと大泉さんの)2人がいない時でも呼び戻さずにやってました(笑)」と語り、会場は笑いに包まれた。広瀬さんはボイスキャストの仕事は今回が初挑戦で「(芸能界で)3年仕事をしていて一番緊張しました!」と語るが、細田監督は「ワンテイク目からなんでこんなことができるの?と思うくらいに臨場感、緊張感がみなぎっていた」と絶賛!「リリーさんとお酒を飲みながら『広瀬すずは天才だ』という話で1時間40分くらい盛り上がってました(笑)」と明かした。『バケモノの子』は公開中。(text:cinemacafe.net)■関連作品:バケモノの子 2015年7月11日より全国東宝系にて公開(C) 2015 THE BOY AND THE BEAST FILM PARTNERS
2015年07月11日いよいよ夏休みシーズン到来のこの時期、日本、米国、英国を代表する長編アニメーション映画が次々と公開を迎える。それぞれ師弟、仲間、親子の絆を描きながら、ひとしきり笑って笑って、胸アツにさせてくれる3本をご紹介!まず、7月11日(土)より公開されるのは、『おおかみこどもの雨と雪』『サマーウォーズ』などで、日本のアニメーション界をけん引する細田守監督が贈る、夏アニメ『バケモノの子』。ひとりぼっちの少年・九太とひとりぼっちのバケモノ・熊徹が出会い、師弟となって生活していくうちに、やがて本物の親子のような関係が生まれていく。役所広司、宮崎あおい、大泉洋、リリー・フランキーらベテランと、若手人気俳優の染谷将太と広瀬すずなどが集結する豪華声優陣にも注目だ。また、『怪盗グルー』シリーズの大人気キャラクターが満を持して主役で登場するスピンオフ作品『ミニオンズ』が、7月31日(金)公開される。本作は彼らが怪盗グル―に出会う前の物語で、最強のボスを探すため旅に出るケビン、スチュアート、ボブの3人の冒険が中心に描かれる。旅の途中にはさまざまな問題が待ち受けるが、ミニオン一族のために3人は強い絆で団結!もちろんドタバタトラブルも満載で、あらゆる時代を反映する“コスプレ”ミニオンが何ともキュートだ。そして、先週末7月4日に公開され、観客動員数3位、興行収入4位の大ヒットスタートを切った『映画 ひつじのショーン~バック・トゥ・ザ・ホーム~』も、胸アツ必至。アカデミー賞を多数受賞している英国アードマン・アニメーションズの大ヒットシリーズ『ウォレスとグルミット 危機一髪!』から生まれ、現在も老若男女に愛される、ひつじのショーンを主人公にした初の長編映画。本作では、ショーンを始め、おなじみの仲間たちがいつもの牧場を飛び出し、行方が分からなくなってしまった牧場主を探すため、大都会で大冒険を繰り広げる。注目なのは、牧場主とショーンたちで築かれる普遍的な家族関係だ。牧場主が父親とすれば、牧羊犬のビッツァーが長男で、ショーンとひつじたちがその弟、という関係ができ上がっており、まだ幼いころのかわいいショーンたちの様子も描かれる場面は必見。“失って初めて気がつく大切なもの”が、物語の軸となっており、ショーンたちが力を合わせて大都会で奮闘する姿は涙なしでは見られない!?各国のアニメーターが満を持して贈る、それぞれの最新作は、胸アツなそれぞれの絆を感じることができるに違いない。(text:cinemacafe.net)■関連作品:バケモノの子 2015年7月11日より全国東宝系にて公開(C) 2015 THE BOY AND THE BEAST FILM PARTNERS映画 ひつじのショーン~バック・トゥ・ザ・ホーム~ 2015年7月4日より新宿ピカデリーほか全国にて公開(C) 2014 Aardman Animations Limited and Studiocanal S.A.
2015年07月09日役所広司を主演に、昭和史研究の第一人者・半藤一利の傑作ノンフィクションを『わが母の記』『駆込み女と駆込み男』の原田眞人監督が映画化した『日本のいちばん長い日』。この度、本作の最新予告編が公開された。本作は、太平洋戦争を終わらせるため、昭和天皇が降伏を決定した8月14日正午から、玉音放送で国民に終戦を知らせた8月15日正午までの1日を描く人間ドラマ。役所広司を始め、本木雅弘、松坂桃李、堤真一、山崎努ら日本を代表する俳優陣が集結している。最新予告編では、戦争継続を主張する陸軍将校たち、終戦を望む天皇と陸軍の間で苦悩する阿南惟幾陸相(役所広司)を始め、「本土決戦となれば、桜はもう咲かないな…」と呟く首相鈴木貫太郎(山崎努)、戦争継続を望みクーデターを計画する畑中少佐(松坂桃李)、首相を支える迫水久常書記官長(堤真一)、そして国民を案じ戦争終結を望む昭和天皇(本木雅弘)の姿が次々と映し出される。その後も、劇伴の高まりとともにさらに緊迫感を増し、刻一刻と日本が破滅へ向かってゆく様子が描かれる。密室の閣議で繰り広げられる心理戦、ますます激しくなる連合軍の爆撃、蜂起する陸軍将校たち、そして下された天皇の“聖断”…。現在の日本を作りあげた史上最大の決断、戦争を終わらせるために戦った男たちの緊迫のドラマは、平和に想いを馳せる、夏の良作映画となりそうだ。『日本のいちばん長い日』は8月8日(土)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:日本のいちばん長い夏 2010年8月7日より新宿バルト9、丸の内TOEI2ほかにて公開(C) 2010 NHK アマゾンラテルナ日本のいちばん長い日 2015年8月8日より全国にて公開(C) 2015「日本のいちばん長い日」製作委員会
2015年06月19日2度のアカデミー賞に輝くダスティン・ホフマンを主演に、声変わりするまでの“天使の歌声”を持つ少年合唱団を描く映画『BOYCHOIR』が、『ボーイ・ソプラノ ただひとつの歌声』として日本公開されることが決定、併せてポスタービジュアルが解禁となった。複雑な家庭環境に育ち、問題児だった少年ステット(ギャレット・ウェアリング)は、実はたぐいまれなる美声の持ち主。そんな彼が、突然のある出来事をきっかけに名門少年合唱団へ入学する。そこで少年たちの育成を任されているのは、厳しい指導で知られているカーヴェル(ダスティン・ホフマン)。彼は若いころに才能を否定され、指導者の道に入った過去があり、才能がありながらも無駄にしているステットに対して、特に厳しく接していた。楽譜も読めず、同級生たちからのいじめに遭いながらも、カーヴェルの導きにより、次第に“歌う”ことに魅了されていくステット。そんなとき、由緒正しいコンサートでソロを歌うチャンスが、彼に与えられる――。本作は、声変わりするまで短い期間だけ実現する少年合唱団で、ひとりぼっちの少年が厳しい指導者と出会い、運命を切り開いていく姿を描き上げる物語。『レッド・バイオリン』でアカデミー賞「作曲賞」を受賞、日本から役所広司や中谷美紀、芦名星らが出演した『シルク』で注目を集めたフランソワ・ジラールがメガホンをとる。オペラや舞台劇の演出家としても知られ、2008~2010年まで「シルク・ドゥ・ソレイユ」の初の東京常設公演「ZED」の脚本と演出を担当するなど、これまでに100以上の国際的な賞を受賞してきたジラール監督は、「ほとんど何も知らされずにこの脚本を受け取った」と、ベン・リプリーのオリジナル脚本を得て企画に着手したときをふり返る。「読み始めた僕は本当に感動したんだ。感情豊で音楽家でもある脚本家によって書かれた、真実にあふれ、多くの層が積み重なった脚本だった。彼が音楽家であることが重要だった。音楽と言葉を調和させるのはとても難しいことだからだ。だがベン・リプリーはその二つを見事に織り合わせていた」。そして、そんな本作に、数々の賞に輝く豪華役者陣が息を吹き込んだ。頑固で厳しいベテラン教師で、衰え知らずの合唱団団長カーヴェルには、『クレイマー、クレイマー』『レインマン』で2度のオスカーを手にした名優ダスティン・ホフマン。厳格でありながらも、愛にあふれた指導者らしさがポスタービジュアルからも見て取れる。天才的な歌声を持つ少年ステットを演じるのは、ギャレット・ウェアリング。テキサス出身の12歳で、本作が長編映画デビュー。繊細な感受性を持つ天才が、人とのふれあいでたくましく成長していく姿を瑞々しく演じている。そのほか、アカデミー賞受賞の名女優キャシー・ベイツ、同賞3度ノミネートを誇るデブラ・ウィンガー、エミー賞に2度輝いたエディ・イザード、『ビューティフル・マインド』のジョシュ・ルーカスに、大人気TVシリーズ「glee/グリー」アーティ役のケヴィン・マクへイルらが出演。合唱団員はエキサイティングな新人俳優たちが演じ、盛り上げる。若いころ音楽を学んだダスティンの自伝的映画ともいえる本作。少年合唱団とその指導者の感動ストーリーはもちろん、本格的な音楽をこの1本で味うことができそうだ。『ボーイ・ソプラノ ただひとつの歌声』は9月11日(金)よりTOHOシネマズシャンテほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2015年06月18日ダスティン・ホフマン出演の少年合唱団を通じたヒューマンドラマを描いた映画『BOYCHOIR』が、邦題『ボーイ・ソプラノ ただひとつの歌声』として9月11日に全国公開されることが決定し、ポスタービジュアルが18日、公開された。今作は、複雑な家庭環境に育ち、トラブルばかり起こしていた12歳の問題児ステット(ギャレット・ウェアリング)が、米国一のエリート少年合唱団の有名校に入学、ベテラン合唱団団長(ダスティン・ホフマン)と出会い才能を開花させ、自身の人生を切り開いていく姿を描く。また、本作は、若い頃に音楽を学んだ経験のあるホフマンの自伝的映画になっているという。監督は、映画監督だけでなくオペラや舞台劇の演出家でもあり、これまで、『レッド・バイオリン』で米国アカデミー賞最優秀作曲賞を受賞し、日本から中谷美紀や役所広司が出演した『シルク』で注目を集めたフランソワ・ジラール。ベン・リプリーが手掛けたオリジナル脚本に基づき、メガホンをとった。ジラール監督は「ほとんど何も知らされずにこの脚本を受け取った。そして読み始めた僕は本当に感動したんだ」と映画に着手した時のことを振り返り、「感性豊かで音楽家でもある脚本家によって書かれた、真実にあふれ、多くの層が積み重なった脚本だった」と評価。リプリー自身も音楽家であることが重要だったとし、「音楽と言葉を調和させるのはとても難しい。だがベン・リプリーはその二つを見事に織り合わせていた」と語る。ベテラン合唱団団長役には、2度の米アカデミー賞に輝くダスティン・ホフマン、物語の中心人物となる天才少年シンガー、ステットには、若手俳優ギャレット・ウェアリングをキャスティング。そのほか、キャシー・ベイツやエディ・イザード、デブラ・ウィンガー、ジョシュ・ルーカス、ケヴィン・マクヘイルという豪華キャストが名を連ね、さらに新人俳優陣が少年合唱団員として見事な演技を披露している。なお、このたびの邦題および公開日の決定に合わせて、ポスタービジュアルも公開。天才少年シンガー・ステットを演じるウェアリングとステットらを厳格でありながら穏やかに指導する合唱団団長を演じるホフマンの姿が映されている。(C)2014 BOYCHOIR MOVIE, LLC. All Rights Reserved.
2015年06月18日現在『駆込み女と駆出し男』が公開中の原田眞人監督最新作『日本のいちばん長い日』のポスタービジュアルが、このほど解禁となった。1945年4月、鈴木貫太郎内閣が発足。そして7月、連合国からのポツダム宣言の受諾を迫られるも連日連夜におよぶ議論は紛糾。広島と長崎に原爆が投下され、戦況が絶望的となった中、「降伏か、本土決戦か―」“日本史上、最大の決断”を迫られた“日本のいちばん長い日”に、秒刻みで変わっていった、日本の運命とはー?昭和史研究の第一人者・半藤一利の傑作ノンフィクションを、『クライマーズ・ハイ』『わが母の記』の原田監督が映画化する『日本のいちばん長い日』。戦後70周年となる今年、太平洋戦争終戦の舞台裏で、日本の未来を信じ、今日の平和の礎を築くため身を挺し闘った人々が描き出される。ベテランから若手俳優まで、今の日本映画界を代表するキャストの競演が実現した本作。このほど完成したポスタービジュアルにおいては、役所広司演じる阿南惟幾陸相をはじめ、山崎努演じる鈴木貫太郎首相、本木雅弘演じる昭和天皇のほか、明晰な頭脳で首相をサポートする迫水久常内閣書記官長(堤真一)、降伏に反対し、徹底抗戦を果たすためクーデターを画策する畑中少佐(松坂桃李)らの決意に満ちた表情が映しだされ、ただならぬ緊張感を感じさせるビジュアルに仕上がっている。さらにもうひとつのビジュアルにおいては、陽の光が届かぬ密室にて、連合国から突きつけられたポツダム宣言を受諾するか否か、日本の未来が託された“日本史上、最大の決断”が行われる御前会議の様子が描かれている。本ポスタービジュアルは、原田監督が自らデザインを監修。“戦争を終わらせるために闘った男たち”の決意に満ちた力強い表情が映しだされ、本作が相当な力作であることが窺える。まずは本ポスターから公開への期待を膨らませてみてはいかがだろう。『日本のいちばん長い日』は8月8日(土)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:日本のいちばん長い夏 2010年8月7日より新宿バルト9、丸の内TOEI2ほかにて公開(C) 2010 NHK アマゾンラテルナ日本のいちばん長い日 2015年8月8日より全国にて公開(C) 2015「日本のいちばん長い日」製作委員会
2015年06月16日15日(月)、細田守監督の最新作『バケモノの子』の完成披露試写会が東京国際フォーラムにて行われた。いち早く映画を観たお客さんが余韻に浸っていると、天井から季節はずれの雪にみたてた映画のキャラクター「チコ」がハラハラと降り注いできた。そんな中、舞台上に現れたのは、主人公の熊徹を演じた役所広司をはじめ、宮崎あおい、染谷将太、広瀬すず、リリーフランキー、津川雅彦、大泉洋、そして細田監督、といった豪華メンバーがずらり。「この演出考えたのは、誰ですか!?ドキドキしながら幕の裏で待っていたのに、みなさんチコで精一杯で、こちらを見ていないじゃないですか!」と大泉さんが突っ込みをいれるほど、会場はチコを持って帰ろうとする観客で大興奮だった。本作は、『時をかける少女』や『サマーウォーズ』『おおかみこどもの雨と雪』など、傑作ばかりを生み出している細田監督が、3年もの歳月をかけ、製作。ちょうど製作を始める頃に、子どもが生まれ父親になったという細田監督は、「子育てには、母親はもちろん必要ですが、社会の人たちみんなで育てていって、その中で、育てながら育っていくという関係性があるのだろうな、と思ったんです。同世代の人も先生になりえますしね。自分の子どもというのは、自分以外の人にも育てられる運があるといいな、と思ってこの映画を作りました」と、映画に対する想いを話した。細田監督作品は、1シーンごとにキャストを集めてアフレコを行うという特長がある。「まるで演技をしているかのような感覚になれ、とてもやりやすい」と話す一方で、本作が2作目となる宮崎さんですら、「すごく楽しみなんですが、緊張しすぎて眠れなくて、現場に行っても1時間くらいしてやっと慣れる。」と紹介。本作が初のアフレコとなった広瀬さんは、「あまり緊張するタイプではないのですが、3年間仕事をしてきた中で、一番緊張しました。マイクの前に立つと震えてしまって。予告を最初に撮ったのですが、今でももう一度やり直したいって思っています」と話し、広瀬さんと一緒にアフレコを行った染谷さんも「広瀬さんが緊張していることが分からないくらい、僕自身が緊張していました」と明かした。そんな中、「台本読まずに来るのはこの人だけ!」と役所さんから指差されたのは、猿のバケモノ役の大泉さん。「読んでますよ!あなたが言うと本当の話みたいになるから、やめてください」と否定すると、監督から「まあ、アニメですから、その場でも大丈夫です」とフォローを入れられ、逆に肯定されたかたちとなってしまった大泉さんは、「軽くやっているのは、リリーさんですよ!」と転化。それに対し豚のバケモノを演じたリリーさんは「軽くやっているんじゃなくて、元気がないだけ」と軽く受け流した。そんな大泉さんとリリーさんを起用した理由は「顔が似ている」と言われたそうで、この日も「そんなに猿に似ていますか!?」と大泉さんが尋ねるも、監督は「似ていますよ」と即答。リリーさんも「細い豚なんてイベリコ豚くらいしか思いつかなかった。『豚のバケモノ』って役じゃなかったら、ただの悪口だよね」と、少し納得していない二人に、「アフレコというのは、演者の魂が伝わってしまう怖さもあるんです。雰囲気や魂が全てあって、顔が似るんですよ!」と素敵な選抜理由も明かされた。ウサギのバケモノ「宗師」を担当した津川さんは、「僕はウサギ年だから、ウサギのバケモノなんです。僕は監督に品位を求められました」と自身の役所についてコミカルに話すと、会場からは笑いと同時に拍手が起こった。「孫ができたら、孫に自慢できるような作品に参加できて嬉しく思います」と役所さんが絶賛し、「見終わったあとに、またすぐに見たい!と思ったんですよね。最後の熊徹の言葉に感動してしまって、役所さんに『すばらしかったです!』と思わずメールしてしまいました」と大泉さんがエピソードを交えながら、大絶賛するなど、出演者みんながこの作品に参加できたことへの喜びを語った。『バケモノの子』は7月11日(土)より全国東宝系にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:バケモノの子 2015年7月11日より全国東宝系にて公開(C) 2015 THE BOY AND THE BEAST FILM PARTNERS
2015年06月16日俳優の大泉洋が6月15日(月)、声優を務めた『バケモノの子』の完成披露会見に出席。劇中で「猿顔のバケモノ」を演じ、「ついおととい、作品資料を読んで、僕の顔がサル似だから起用されたと知った。サルに似ていて良かった」と自虐コメントで笑いを誘った。『サマーウォーズ』、『おおかみこどもの雨と雪』などで知られ、いまや世界で最も注目を集めるアニメーション映画監督となった細田守監督の待望の最新作。人間界<渋谷>とバケモノ界<渋天街(じゅうてんがい)>という交わるはずのない2つの世界を舞台に、バケモノ・熊徹(くまてつ)とその弟子となった九太(きゅうた)の師弟関係を通した成長と冒険のストーリーが壮大なスケールで展開する。「夏休みに子どもたちが、劇場でアニメ映画を見るのは、とても重要なことだと思う」と細田監督。大泉さんの“サル似”発言を受けて、「確かに顔で選んでいます!」と断言し、大泉さんは大笑いしつつも複雑な表情を浮かべていた。都内で行われた会見には、細田監督と大泉さん(多々良役)に加えて、主演の役所広司(熊徹役)、宮崎あおい(少年期の九太役)、染谷将太(青年期の九太役)、広瀬すず(楓役)、リリー・フランキー(百秋坊役)、齋藤優一郎プロデューサーが駆けつけ、完成ホヤホヤの作品が放つ魅力を熱っぽく語っていた。「細田監督は褒め上手。アフレコ中『熊徹ってこんな声だったんだ』と言ってもらい、勇気をもらったおかげで迷わずに演じることができた」と細田作品に初出演した役所さん。「とっても優しい方」(宮崎さん)、「とてもいい時間を流してくれる」(染谷さん)と“細田組”経験者はその人柄を語った。また、『海街diary』も公開中の広瀬さんは、「ふだんあまり緊張しない私が、いままで一番緊張しました」と声優初挑戦をふり返った。一方、リリーさんは舞台となる渋谷について触れ「この映画をきっかけに、渋谷のイメージや魅力が変わるはず」と力説していた。本作は“The Boy and the Beast”のタイトルで、仏大手映画会社ゴーモンが配給を手がけるフランスをはじめ、アメリカ、イギリス、ドイツ、イタリア、スペイン、オーストラリア、北欧、中東、南米、韓国、台湾など、現時点で36の国と地域での配給が決定済み。現在も海外セールスは展開中で、東欧、東南アジアなどでも配給が見込まれている。アメリカ、韓国、台湾では2015年12月~公開予定。熱心な細田監督ファンが多いフランスでは、16年1月13日から約200スクリーンでの封切りが決まっている。これは前作『おおかみこどもの雨と雪』(フランスで22万人動員)の50スクリーンを大幅に超える公開規模となる。『バケモノの子』は7月11日(土)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:バケモノの子 2015年7月11日より全国東宝系にて公開(C) 2015 THE BOY AND THE BEAST FILM PARTNERS
2015年06月15日『おおかみこどもの雨と雪』の細田守監督が手がける最新作『バケモノの子』が、世界36の国と地域で配給されることが明らかになった。6月15日に、都内で行われた完成披露会見で発表された。“The Boy and the Beast”のタイトルで、仏大手映画会社ゴーモンが配給を手がけるフランスをはじめ、アメリカ、イギリス、ドイツ、イタリア、スペイン、オーストラリア、北欧、中東、南米、韓国、台湾などで公開されるほか、東欧、東南アジアなどでも配給が見込まれている。その他の写真今年12月から、アメリカ、韓国、台湾での公開が予定されているほか、熱心な細田監督ファンが多いフランスでは、2016年1月13日から約200スクリーンでの封切りが決定。同国で22万人を動員した前作『おおかみこどもの雨と雪』の50スクリーンを大幅に超える、まさに“バケモノ級”の公開規模となる。本作は交わることのない人間界と渋天街(じゅうてんがい)と呼ばれるバケモノ界を舞台に、ふたつの世界に生きるひとりぼっちの少年とひとりぼっちのバケモノの交流を描くアニメーション。会見には細田監督をはじめ、役所広司(熊徹役)、宮崎あおい(少年期の九太役)、染谷将太(青年期の九太役)、広瀬すず(楓役)、大泉洋(多々良役)、リリー・フランキー(百秋坊役)、齋藤優一郎プロデューサーが出席し、完成したばかりの本作に興奮しきりだった。細田監督は、「前作が『子どもは母親で育つ』というテーマを描いたが、僕にも子どもが生まれ、『父親には何ができるんだろう?』という思いに至った」と、本作で“師匠と弟子”というテーマを選んだ理由を説明。細田作品のシンボルである“入道雲”については、「モクモクと大きくなる様子に、主人公がささやかな一歩を踏み出し、成長する姿を託している」といい、「夏休みに子どもたちが、アニメ映画を観るのは重要なこと」と夏シーズン公開の意義を熱弁した。『バケモノの子』7月11日(土)ロードショー取材・文・写真:内田 涼
2015年06月15日7月24日から東京・渋谷ヒカリエで開催される、細田守監督作品をテーマにした「バケモノの子展」の体験型コーナーを、チームラボと面白法人カヤックが担当することが明らかになった。7月24日から東京・渋谷ヒカリエで開催される、アニメーション映画監督・細田守氏の作品をテーマにした『バケモノの子展』。その体験型コーナーを、デジタル技術を用いた展示で国内外から注目を集める「チームラボ」と、「日本的面白コンテンツ」をテーマにユニークなサービスを展開する「面白法人カヤック」が担当することが12日明らかになった。「バケモノの子展」は、『時をかける少女』(2006年)に始まり、『サマーウォーズ』(2009年)、『おおかみこどもの雨と雪』(2012年)、さらに最新作『バケモノの子』(2015年)に至るまで、細田監督の作り上げた映画の魅力に迫る展示。絵コンテやレイアウト、原画、背景美術など300点以上のオリジナル素材に加え、作品の世界を体感できるコーナーを用意している。デジタル技術を用いた展示で国内外から注目を集める「チームラボ」が担当するのは、最新作『バケモノの子』のエリア。「熊徹道場(チームラボスタジオ)」では、バケモノ・熊徹から指導を受ける九太になった気分で、太刀さばきの修行を体験。また、「チームラボカメラ」では、映画のポスタービジュアルと撮影者を合成し、自分だけのポスターを作ることができるという。そして、「日本的面白コンテンツ」をテーマにユニークなサービスを展開する「面白法人カヤック」は、細田監督の過去3作品のエリアを担当。「未来で待ってるby『時をかける少女』」では、印象的な映画のラストシーンを体感できる。「よろしくお願いしまあああすっ!!by『サマーウォーズ』」では名シーンを完全再現し、「OZメッセージby『サマーウォーズ』」はインターネット上の仮想世界・OZを表現して、自由にメッセージを入力することが可能。最後に「雨と雪の背くらべby『おおかみこどもの雨と雪』」では、柱に刻まれた身長の記録に手をかざすと、その年ごろの雨と雪が現れる仕掛けが盛り込まれている。細田監督3年ぶりとなるアニメーション映画『バケモノの子』は、バケモノと少年の奇妙な師弟関係を軸に、バケモノたちのすむ異世界「渋天街」での修行と冒険、リアルな渋谷を舞台にした壮大なアクション、そして親子の絆やヒロインとの淡い恋愛などが繰り広げられる新冒険活劇が描かれる。主人公のバケモノ・熊徹役には俳優の役所広司、熊徹の弟子である九太の青年期を染谷将太が、少年期を女優の宮﨑あおいが担当。そして、ヒロインの楓を声優初挑戦の広瀬すずが演じる。そのほかにも、津川雅彦、リリー・フランキー、大泉洋、山路和弘、黒木華、宮野真守、長塚圭史、麻生久美子ら豪華キャストが名を連ねている。(C)2006 TK/FP(C)2009 SW F.P.(C)2012 W.C.F.P(C)2015 B.B.F.P
2015年06月12日終戦70年の今年、二階堂ふみを主演に『海を感じる時』の脚本家・荒井晴彦が18年ぶりに監督を務める渾身作『この国の空』。このほど、本作が北米最大規模の日本映画祭「JAPAN CUTS 2015(ジャパン・カッツ)」上映作品に選出。二階堂さんの母親を演じた国際派女優・工藤夕貴からコメントが到着した。昭和20年、終戦間近の東京。19歳の里子(二階堂ふみ)は母・蔦枝と杉並区の住宅地に暮らしていた。度重なる空襲に怯え、逃げ込む防空壕は雨が降ると雨水が流れ込んでくる始末。日に日に物価は高くなり、まともな食べ物も口には出来なかったが、それでも2人は健気に生きていた。彼女たちの隣家には、妻子を疎開させた銀行支店長・市毛(長谷川博己)が暮らしている。このまま自分は男性と結ばれることなく、戦争で死んでいくのだろうかと考えるようになった里子は、市毛の身の回りの世話をすることがしだいに喜びとなり、いつしか里子の中の「女」が目覚めていく――。原作は、芥川賞作家・高井有一による「谷崎潤一郎賞」受賞の同名小説。戦争という時代を生きる庶民の暮らしが繊細に、リアルかつ大胆に描かれた物語を、『共喰い』『さよなら歌舞伎町』などの脚本家として知られる荒井監督が映画化した。その本作が、7月9日(木)~19日(日)までニューヨークで開催される「JAPAN CUTS 2015(ジャパン・カッツ)」にて上映されることが決定。荒井監督といえば、日本を代表する脚本家の1人として活躍し、世界からも注目を集める存在だけに、今回、処女作『身も心も』から18年ぶり、そして構想30年というこの監督作に映画祭側が興味を示し、選出されることになった。これまで、俳優としては二階堂さん始め、役所広司、北村一輝、さらに監督は行定勲、西川美和、園子温らが参加してきた「ジャパン・カッツ」。本作の上映日となる7月18日には、二階堂さんの母親役の工藤さんと荒井監督が登壇。さらに、荒井監督が脚本を担当し、市川由衣、池松壮亮共演で話題を呼んだ『海を感じる時』も上映される。ハリウッドや海外作品でも活躍をしてきた国際派の工藤さんが、日本の終戦70周年記念作品となる本作をアメリカの観客たちに届けつつ、“荒井晴彦ワールド”をN.Y.でも見せつけることになりそうだ。<工藤夕貴コメント>この国と日本人が激動した終戦の日。あの夏の日からもう70年も経ちました…。いまは、戦争をテレビや映画だけでしか知らない人ばかりの世の中になり、新たな観点から戦争を見つめる時代に入ってきているのかもしれません。映画『この国の空』は、別視点で戦争を見つめた不思議な作品です。人は、どんな時にでも人を愛さずにいられない生き物です。その“人間”をテーマとした戦争映画がアメリカで公開になる。なぜゆえに人は戦うのでしょうか?そして、人の愛も時折、戦争に似ている部分を持つのかもしれません。『この国の空』は8月8日(土)よりテアトル新宿ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2015年06月09日役所広司、本木雅弘、山崎努、堤真一、松坂桃李と錚々たるキャストで贈る『日本でいちばん長い日』。この度、彼らが集結した緊張感溢れるビジュアルが公開された。太平洋戦争末期、日本がポツダム宣言を受諾し終戦を迎える1945年。昭和天皇が降伏を決定した8月14日正午から、天皇自ら玉音放送で国民に終戦を知らせた8月15日正午、その24時間にいったい何があったのか…。昭和史研究の第一人者・半藤一利の傑作ノンフィクションを完全映画化したのは、『クライマーズ・ハイ』、『わが母の記』の原田眞人監督。戦後70年の壮大な記念碑となる感動作を作り上げた。今回公開されたのは、日本の未来を信じ、平和への礎を築くために身を挺した男たちの表情が印象的なビジュアル。陸軍を代表する身として徹底抗戦を掲げながらも、天皇の身を案じて苦悩し、平和的解決を成し遂げようとする阿南惟幾陸相(役所広司)。国民の苦しみに想いを馳せ、平和を希求する昭和天皇(本木雅弘)。聖断を拝し、法のルールを破ってでも戦争を終わらせようとする鈴木貫太郎首相(山崎努)、そして首相を支え続け、歴史の転換期を見届けようとする迫水久常内閣書記官長(堤真一)。宮城(皇居)を襲撃するクーデターを計画し陸軍同志とともに決起する畑中少佐(松坂桃李)。史上最大の危機を迎えた“日本のいちばん長い日”に、戦争を終わらせるために闘った男たちが集結している。真夏の空の下、70年前の日本で起こった史実。いまと変わらず眩しい太陽が照りつける夏空の背景とともに記される「降伏か、本土決戦か――。その決断に、すべての希望は託された」というコピーから彼らが望む“平和”について改めて考えさせられることだろう。『日本のいちばん長い日』は8月8日(土)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:日本のいちばん長い夏 2010年8月7日より新宿バルト9、丸の内TOEI2ほかにて公開(C) 2010 NHK アマゾンラテルナ
2015年06月05日俳優の役所広司が主演する、映画『日本のいちばん長い日』(8月8日公開)の最新ビジュアルが5日、公開された。本作は、昭和史研究の第一人者・半藤一利の同名ノンフィクション作品を、『クライマーズ・ハイ』(2008年)、『わが母の記』(2012年)で知られる原田眞人監督の手により映画化したもの。主演の役所をはじめ、本木雅弘、山崎努、堤真一らベテランから、松坂桃李のような若手まで、日本映画界を代表する俳優陣が共演していることでも話題を集めている。公開された新ビジュアルでは、主要キャスト5名が集結。陸軍の代表として徹底抗戦を掲げながらも、天皇の身を案じて苦悩し、平和的解決を成し遂げようとする阿南惟幾陸相(役所)。国民の苦しみに思いをはせる昭和天皇(本木)。聖断を拝し、法のルールを破ってでも戦争を終わらせようとする鈴木貫太郎首相(山崎)、そして首相を支え、歴史の転換期を見届けようとする迫水久常内閣書記官長(堤)。対して、皇居を襲撃するクーデターを計画し陸軍同志とともに決起する畑中少佐(松坂桃李)。立場は違えど、日本の未来を信じ、命をかける男たちの表情が映しだされている。映画の舞台となるのは、太平洋戦争末期の1945年。昭和天皇が降伏を決定した8月14日正午から、天皇自ら玉音放送で国民に終戦を知らせた8月15日正午、その24時間の間に何が起きたのかを描いた作品。日本の歴史上最も重要な一日と、日本の平和への礎を築くために身をていした男たちの姿を追う。なお、過去に太平洋戦争をテーマにした映画は数多く存在するが、昭和天皇の姿・声をはっきりと描いた日本映画は、本作が初となる。(C)2015『日本のいちばん長い日』製作委員会
2015年06月05日7月11日に公開される、細田守監督の最新作となるアニメーション映画『バケモノの子』の主題歌に、Mr. Childrenの「Starting Over」が起用されることが明らかになった。「すべての世代が楽しめる夏休みの国民映画」として制作が進められている本作だが、製作陣は、この作品コンセプトから日本を代表するアーティストであるMr. Childrenに主題歌を依頼。打ち合わせを重ねる中で細田監督が、6月4日に発売されるMr. Childrenのニュー・アルバム『REFLECTION』収録の「Starting Over」を聴いたところ、「歌詞・楽曲共に、正しく『バケモノの子』の世界観を表現している」と絶賛し、映画の主題歌に選ばれたという。Mr. Childrenの桜井和寿は、「すごい映画を見てしまった。 一人の父親として、それから試行錯誤を繰り返す作家のハシクレとして、込み上げてくる感情に胸が苦しくなった」と作品の感想を語り、「この素晴らしい作品に、微力でも携われることに大きな誇りを感じています」とコメントを寄せている。一方の細田監督は、「Mr.Childrenさんと映画『バケモノの子』がコラボレーションできることを、大変光栄に思います」と主題歌決定を喜び、「映画『バケモノの子』は、ひとりぼっちの少年の成長譚であり、主題歌『Starting Over』は、少年が思春期の戸惑いを打ち破る、戦いの唄です。タイトルの"新たな出発"という意味をかみしめて、どうぞ聴いてみてください」と呼びかけた。映画『バケモノの子』は、『サマーウォーズ』(2009年)、『おおかみこどもの雨と雪』(2012年)などを手がけた細田監督による、3年ぶりのアニメーション映画。バケモノと少年の奇妙な師弟関係を軸に、バケモノたちのすむ異世界「渋天街」での修行と冒険、リアルな渋谷を舞台にした壮大なアクション、そして親子の絆やヒロインとの淡い恋愛などが繰り広げられる新冒険活劇が描かれる。主人公のバケモノ・熊徹役には俳優の役所広司、熊徹の弟子である九太の青年期を染谷将太、少年期を女優の宮﨑あおいが担当。そして、ヒロインの楓を声優初挑戦の広瀬すずが演じる。そのほかにも、津川雅彦、リリー・フランキー、大泉洋、山路和弘、黒木華、宮野真守、長塚圭史、麻生久美子ら豪華キャストが名を連ねている。(C)2015 THE BOY AND THE BEAST FILM PARTNERS
2015年06月01日終戦70周年を記念し、半藤一利氏のノンフィクションを映画化した『日本のいちばん長い日』の完成報告会見が5月20日に、都内で行われ、役所広司、本木雅弘、松坂桃李、堤真一、原田眞人監督が出席した。名優が勢ぞろいし、「終戦前夜、日本で何が起こったのか」に迫る歴史超大作。主人公の阿南惟幾(あなみこれちか)陸軍大臣を演じる役所は、「70年の節目に、もう一度“その日”を描く作品になった」と誇らしげだった。その他の写真一方、7年ぶりの本格的な銀幕復帰で昭和天皇を演じる本木は、「恐れ多さで、押しつぶされそうになったことも。逃げ出したい、でも逃したくない役だった」と心境を吐露。そんな本木の背中を押したのは、義母で原田監督の『わが母の記』に出演した樹木希林だといい、「原田監督は力がある監督だし、こんな機会はなかなかないので、受けるべきだと言ってくれた」と感謝の意を表した。「戦争映画は初めてで、緊張と不安の連続だった」と振り返るのは、躍進著しい松坂。日本の未来を思い、終戦に反対しながら狂気に駆られていく若手将校・畑中健二少佐を演じ、「当時を知らない僕らの世代が、戦争について思い、考えるきっかけになれば」と真摯にコメント。劇中では、丸刈りになっており「ラクでいいですね」と笑顔を見せた。また、堤は内閣書記官長・迫水久常役で、ベテラン俳優の山崎努と共演し「こんな緊迫感ある現場はイヤです!(笑)」と恐縮しきりだった。1967年に岡本喜八監督によって映画化されているが、本作は昭和天皇とともに戦争終結に導いた鈴木貫太郎首相(山崎)の姿を描いた半藤氏の『聖断』の内容も加えた新作映画。軍全体が断固として戦争完遂を支持するなか、決断を迫られる阿南陸軍大臣の苦悩を軸に、日本の未来を案じ、身をていした人々のドラマを描く。原田監督は、「きな臭い時代になってきた今こそ、こういう作品をつくり、世に送り出す意義がある。戦争の記憶が薄れるなかで、『軍をなくして、国を残す』。この気持ちを継承していかなければいけない」と熱弁した。『日本のいちばん長い日』8月8日(土)全国ロードショー取材・文・写真:内田 涼
2015年05月20日『サマーウォーズ』(2009年)などで知られる細田守監督の最新作で、7月11日に公開されるアニメーション映画『バケモノの子』の世界を体感できる展覧会『バケモノの子』展が、7月24日~8月30日に東京・渋谷ヒカリエで開催される。本展示では、『時をかける少女』(2006年)『サマーウォーズ』(2009年)『おおかみこどもの雨と雪』(2012年)、そして新作『バケモノの子』に至る細田監督作品の絵コンテや背景美術などの展示に加えて、話題のクリエイターとコラボした体感型展示コーナーを設置。細田監督と多くのスタッフが作り上げた映画の魅力に迫る。さらに、『バケモノの子』をはじめ、過去作のオリジナルグッズが販売される「スタジオ地図SHOP」も併設する予定だという。『バケモノの子』は、細田監督の3年ぶりとなるアニメーション映画。バケモノと少年の奇妙な師弟関係を軸に、バケモノたちのすむ異世界「渋天街」での修行と冒険、リアルな渋谷を舞台にした壮大なアクション、そして親子の絆やヒロインとの淡い恋愛などが繰り広げられる新冒険活劇が描かれる。主人公のバケモノ・熊徹役には俳優の役所広司、熊徹の弟子である九太の青年期を染谷将太が、少年期を女優の宮﨑あおいが担当。そして、ヒロインの楓を声優初挑戦の広瀬すずが演じる。そのほかにも、津川雅彦、リリー・フランキー、大泉洋、山路和弘、黒木華、宮野真守、長塚圭史、麻生久美子ら豪華キャストが名を連ねている。(C)2006 TK/FP(C)2009 SW F.P.(C)2012 W.C.F.P(C)2015 B.B.F.P
2015年04月23日日本のみならず世界からも注目を集めるアニメーション映画監督、細田守の3年ぶりの最新作『バケモノの子』で役所広司、宮崎あおい、大泉洋、リリー・フランキー、津川雅彦らベテラン俳優陣が集結している中、現在テレビCMや映画、ドラマなどに引っ張りだこの若手俳優・染谷将太と広瀬すずがメインキャストに抜擢された。人間界<渋谷>とバケモノ界<渋天街(じゅうてんがい)>という交わるはずのない2つの世界に生きる、ひとりぼっちの少年とひとりぼっちのバケモノ。ある日、少年は渋天街に迷い込み、バケモノ・熊徹(くまてつ)の弟子となり、九太(きゅうた)という名前を授けられる。その偶然の出会いが、想像を超えた冒険の始まりだった――。細田監督の元に集まったのは、役所広司(熊徹役)、宮崎あおい(九太役/少年期)、大泉洋(多々良役)、リリー・フランキー(百秋坊役)、津川雅彦(宗師役)を始め、山路和弘(猪王山役)、黒木華(一郎彦役/少年期)、宮野真守(一郎彦役/青年期)、大野百花(二郎丸役/少年期)、山口勝平(二郎丸役/青年期)、諸星すみれ(チコ役)、長塚圭史(九太の父親役)、麻生久美子(九太の母親役)と錚々たるキャストたち。その中で大抜擢となった染谷さんと広瀬さん。前作『おおかみこどもの雨と雪』で小学校教師役として出演していた染谷さんは、今回、宮崎さんが務める九太の青年期を演じることに。そして、本作で初声優となる広瀬さんは、細田作品には欠かせないヒロイン・楓役を好演する。2人は、現在放送されている「ソフトバンク」のCMですでに共演しており、アフレコ収録の際も息ぴったり!これについては名優・役所さんからも絶賛の声があがった。染谷さんは、細田監督の大ファンだそうで「細田監督の作品は昔から大好きで、細田監督の前作『おおかみこどもの雨と雪』が初めての声の仕事でそのときは数シーンの出演でしたので、今回このような役を頂いて嬉しかったです」と喜びを語った。「細田監督の映画にある、たくさんの人たちの間に渦巻く感情の力の表現は、当たり前ですが、実写映画にはできないことです。且つ、とても繊細であり、心躍るエンタテインメントにもなっている。全てを兼ね備えた映画という印象です。『バケモノの子』は少年の成長ものというストーリーに加え、アクションもすごい。観たことのない映像がつまっていたので、鳥肌がたちました」と細田監督の世界観に魅了された様子。初めて声優に挑んだ広瀬さんは「声のお仕事は初めてでしたが、会話の尺も決まっているし、自分のニュアンスと絵の表情が微妙に違ったりもするので難しかったです。台詞以外の吐息やアドリブのリアクションなど、絵にあわせないと違和感が生まれてしまうので、そういったことを考えながらお芝居をしたのはいままでにない経験です」と苦労したことを明かした。「アフレコ初日、『人間ってこんなに緊張するんだ』というくらい緊張して、とても焦っていました。共演者のみなさんのアフレコを見学させて頂いて、ずっと勉強していました」と語った。『バケモノの子』は7月11日(土)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2015年04月13日『時をかける少女』『サマーウォーズ』『おおかみこどもの雨と雪』で知られる細田守の3年ぶりの最新作『バケモノの子』。この度、本作の声優キャストが発表となり、日本を代表する俳優・役所広司や、細田監督作2作目となる宮崎あおいら豪華キャストが集結していることが明らかになった。人間界<渋谷>とバケモノ界<渋天街(じゅうてんがい)>という交わるはずのない2つの世界に生きる、ひとりぼっちの少年とひとりぼっちのバケモノ。ある日、少年は渋天街に迷い込み、バケモノ・熊徹(くまてつ)の弟子となり、九太(きゅうた)という名前を授けられる。その偶然の出会いが、想像を超えた冒険の始まりだった――。手掛けた作品すべてが傑作として評価され、国内外の映画賞を席巻し、いまや世界で最も注目を集めるアニメーション映画監督となった細野監督。最新作では、バケモノと少年の奇妙な師弟関係を軸に、バケモノたちの棲む異世界「渋天街(じゅうてんがい)」での修行と冒険、リアルな渋谷を舞台にした壮大なアクション、そして親子の絆やヒロインとの淡い恋愛を描く。主人公のバケモノ・熊徹(くまてつ)には、『清須会議』『渇き。』『日本のいちばん長い日』などコミカルな作品からシリアスな作品まで幅広く活躍する名優・役所広司。その熊徹の弟子となった九太(きゅうた)の少年期を前作『おおかみこどもの雨と雪』の母親役を好演した宮崎あおい演じる。宮崎さんは初の少年役に挑戦する。主演の役所さんは「バケモノのような人間は演じたことがありますが、本当のバケモノ役は今回が初めてだったので良い経験でした」とコメント。「熊徹というのは、大変だろうけど人生で一回は出会いたい男ですね。こういう人に出会わない人生も幸せかもしれないけど、出会っちゃうと非常に豊かな人生になるんじゃないでしょうか。この作品は大人が観なければいけない映画だと思います。九太をとりまくバケモノたちの存在を通して『いい大人に出逢えば、いい子どもが育つ』ということを考えました」と語った。アフレコについては「僕は必死で慣れないアフレコをやりましたが、宮崎あおいちゃんにしろ、染谷将太くんにしろ、広瀬すずちゃんにしろ、やはりアニメで育った世代は本当にうまい。彼らを見ていると、声がキャラクターの人格にぴったりハマっている感じがしますが、自分でやると何か足りないものがある気がして、反省、反省の繰り返しでした」と若手俳優陣から学んだこともあった様子だった。そんな役所さんと一緒にアフレコに挑んだ宮崎さんは「役所さんの熊徹は本当にチャーミングで魅力的。いままで何度もご一緒させて頂いている役所さんに、『ばかやろう』なんて言えてしまうのは、この九太という役ならではですよね(笑)。役所さんと普段なら絶対使わない憎まれ口での掛け合いが出来て、これが声のお仕事ならではの醍醐味だな、と思いました」と大満足。さらに前作から2作連続で出演が決まったことについて「細田監督の作品は前作『おおかみこどもの雨と雪』に続き2作目ですが、アフレコ前日は緊張で気持ちが悪くなり、初日の最初の1時間はずっと不安でドキドキしていました」と宮崎さん。「大好きな細田監督の作品にまた呼んで頂けてすごく嬉しい反面、九太という少年の声を演じると聞いて、どんな声を出せばいいのだろうととても心配でした」と話すも「女性が男の子の声をやる艶っぽさがありつつ、ちゃんと男の子の声になっていて凄く良いです」と細田監督からの言葉に安心したという。細田監督は2人のキャストについて「あの役所さんが主演で、しかも熊徹という熊のバケモノの役を引き受けてくださって映画を作れることは、幸運であり、もの凄く光栄です。最初にテストを聞いたときに『熊徹はこんな声だったんだ、熊徹に会えた!』という気持ちになったのですがアフレコを続けていくと、役所さんがどんどん熊化していくんです(笑)。役所さんを見ると、熊の生まれ変わりなんじゃないか、と思うくらい熊徹に一体化していました」と告白。宮崎さんについても「前作(『おおかみこどもの雨と雪』)が完成してすぐ、宮崎さんの別の面を見たい、またご一緒したいと作品の内容も決まらないうちから思っていました。宮崎さんそのままのお芝居で、少年になっている、その想像以上のはまり具合に感動しました」と絶賛。そのほか本作のキャストには九太の青年期を染谷将太、楓役に広瀬すず、熊徹の悪友・多々良に大泉洋、同じく悪友・百秋坊にリリー・フランキーを始め、津川雅彦(宗師役)、山路和弘(猪王山役)、黒木華(一郎彦役/少年期)、宮野真守(一郎彦役/青年期)、大野百花(二郎丸役/少年期)、山口勝平(二郎丸役/青年期)、諸星すみれ(チコ役)、長塚圭史(九太の父親役)、麻生久美子(九太の母親役)と錚々たるキャストが集結している。『バケモノの子』は7月11日(土)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2015年04月13日女優の広瀬すずが、7月11日に公開される細田守監督のアニメーション映画最新作『バケモノの子』で声優に初挑戦することが明らかになった。本作は、『時をかける少女』(2006年)『サマーウォーズ』(2009年)『おおかみこどもの雨と雪』(2012年)などを手がけた細田監督の3年ぶりとなるアニメーション映画。バケモノと少年の奇妙な師弟関係を軸に、バケモノたちのすむ異世界「渋天街」での修行と冒険、リアルな渋谷を舞台にした壮大なアクション、そして親子の絆やヒロインとの淡い恋愛などが繰り広げられる新冒険活劇が描かれる。広瀬が演じるのはヒロインの楓。渋谷にある進学校に通う女子高生で、染谷将太演じる九太と図書館で知り合う。アフレコを終えた広瀬は「声のお仕事は初めてでしたが、会話の尺も決まっているし、自分のニュアンスと絵の表情が微妙に違ったりもするので難しかったです」と振り返る。初日は「『人間ってこんなに緊張するんだ』というくらい緊張して、とても焦っていました」と話しつつも、「非現実的な世界観だからこそ、役者さんたちがリアルに近づけることで感動を与えることができる、と今回の経験から学びました」とアニメ作品への初参加は実りあるものだったという。細野監督は、広瀬の声優初挑戦に「想像以上の素晴らしい表現力でひっくり返りました」と驚いており、「演技とか、芝居という一面的な部分だけじゃなくて、その表現力のダイナミックさ、情報量の多さに、なんでこんなことができるんだろうと、現場で驚くことが多かったです」と絶賛している。なお、主人公のバケモノ・熊徹役には俳優の役所広司、熊徹の弟子である九太の青年期を染谷が、少年期を女優の宮﨑あおいが担当。その他にも、津川雅彦、リリー・フランキー、大泉洋、山路和弘、黒木華、宮野真守、長塚圭史、麻生久美子ら豪華キャストが名を連ねている。(C)2015 THE BOY AND THE BEAST FILM PARTNERS
2015年04月13日俳優の役所広司が主演を務める『日本のいちばん長い日』(8月8日公開)の予告映像が10日、公開された。本作は、太平洋戦争末期の1945年を舞台に、昭和天皇が降伏を決定した8月14日正午から、天皇自ら玉音放送で国民に終戦を知らせた8月15日正午、その24時間の間に何が起きたのかを描いた作品。日本の歴史上最も重要な一日と、日本の平和への礎を築くために身をていした男たちの姿を追う。原作は、半藤一利のノンフィクション作品『日本の一番長い日 決定版』。映画ではさらに、2014年に宮内庁から発表された『昭和天皇実録』を参考に、昭和天皇とともに戦争を終結に導いた鈴木貫太郎首相の姿を描く『聖断』(半藤一利著)の要素も加えた。監督は『クライマーズ・ハイ』(2008年)、『わが母の記』(2012年)の原田眞人監督。主演の役所をはじめ、本木雅弘、松坂桃李、堤真一、山崎努ら日本映画界を代表する面々が顔をそろえる。今回公開された予告映像では、役所演じる主人公、陸軍大臣・阿南惟幾(あなみこれちか)が「どうやったら、戦争を終結させられるか…」と苦悩するモノローグから始まる。続く映像では、敗戦間近の緊迫した様子が描かれる。そして、本木演じる昭和天皇も登場。太平洋戦争をテーマにした映画は数多く存在するが、昭和天皇の姿・声をはっきりと描いた日本映画は、本作が初となる。映像の最後には、ポツダム宣言を受諾するか否かを決める天皇の背中と、その御前に集う阿南ら大臣たちの姿が映しだされる。(C)2015『日本のいちばん長い日』製作委員会
2015年04月10日岡田准一が2月27日(金)に開催された「第38回日本アカデミー賞」にて『永遠の0』と『蜩ノ記』にて男優としては史上初の「最優秀主演男優賞」&「最優秀助演男優賞」のW受賞を達成!声を詰まらせ喜びと周囲への感謝の思いを口にした。岡田さんは『永遠の0』では、優秀なパイロットながらも生き延びることに何より執着し“臆病者”と罵られる主人公を演じ、『蜩ノ記』では数年後に切腹することが決まっている男の監視を命じられるも、彼の哲学や生き方に魅了されていく若き武士を演じている。「優秀助演男優賞」は岡田さんのほか阿部寛(『柘榴坂の仇討』)、伊藤英明(『WOOD JOB!(ウッジョブ)神去なあなあ日常』 )、笑福亭鶴瓶(『ふしぎな岬の物語』)、三浦春馬(『永遠の0』)が受賞。久々の時代劇で仇としてずっと狙われ続ける生活を送ってきた男を演じた阿部さん、山に生きる野性的な男を魅力的に演じた伊藤さんなどいずれも好演を見せており、誰が「最優秀賞」を獲得するか、俳優部門の中でも混戦が予想された。そんな中、『蜩ノ記』で役所広司が演じる、自らの死を静かに受け止めて生きる主人公・戸田秋谷に出会い、彼に感化されていく武士・檀野庄三郎を演じ、公開時から役所さんと共に高い評価を受けていた。岡田さんは、昨年の「最優秀賞助演女優賞」受賞者でプレゼンターを務める真木よう子から自らの名前を呼ばれると、喜びを噛みしめるような表情で壇上へ。「ありがとうございます」と言ったきり、言葉を続けようとするも感激で声を詰まらせた。今回の受賞について「自分を“映画人”として認めていただいてありがとうございます」と語り、「今日は最高の日です」と喜びを口にする。また「長年、一緒に仕事をしてきた仲間のひとりから『(岡田さんの優秀賞受賞を)誇りに思う』とメールをいただきまして、人に誇ってもらえるというのはすごく嬉しい」と語り、会場は温かい拍手に包まれた。そして、授賞式終盤で発表された「最優秀主演男優部門」でも、見事に「最優秀賞」を受賞し、「最優秀助演男優賞」とのW受賞を達成!これまで「最優秀主演女優賞」と「最優秀助演女優賞」のW受賞は第2回(1979年)の大竹しのぶ(『事件』/『聖職の碑』)、昨年、第37回(2014年)の真木よう子(『さよなら渓谷』/『そして父になる』)の2人が達成しているが、男優としては史上初。岡田さんは「話題賞」の俳優部門でも『永遠の0』で受賞しており、ひとりで計3冠という快挙となった。「最優秀主演男優賞」が決まると、岡田さんは“師”と仰ぎ、「優秀主演男優賞受賞」の役所広司(『蜩ノ記』)とがっちりと握手。助演、話題賞に続きいま一度、壇上に上がると「本当にありがとうございます。本当にみなさん、ありがとうございます!」とブロンズを高く掲げる。そして「作品に獲らせていただいた賞だと思っています。(『永遠の0』は)歴史を伝える、思いを伝えることが大きなテーマですが、ここに立っていられるのは第1回(の最優秀主演男優賞)の受賞者で、人が人を思うことの大切さを伝えてくれた高倉健さんのおかげ。第2回(受賞者の)の緒形拳さんにも『感情が動くときに人は見てくれる』、『お前は俳優に向いてる。(俳優を)続けなさい』と言っていただき、何とか続けてこられました。『向いてる』と言われたのは芝居と格闘技だけ(苦笑)。20年前からこの仕事やってますが、何もできなくて怒られてました。20年で出会ったみなさんに教えていただいて、この素晴らしい場所に立てるようになりました」と感激を口にした。(text:cinemacafe.net)
2015年02月27日V6で俳優の岡田准一が27日、東京・品川のグランドプリンスホテル新高輪にて行われた第38回日本アカデミー賞授賞式に出席し、『永遠の0』で最優秀主演男優賞を受賞した。岡田は阿部寛(『ふしぎな岬の物語』)、佐々木蔵之介(『超高速! 参勤交代』)、中井貴一(『柘榴坂の仇討』)、役所広司(『蜩ノ記』)と共に優秀主演男優賞に選ばれ、その中での最優秀賞。『蜩ノ記』で最優秀助演男優賞も受賞しており、男性でのW受賞は史上初となる。最優秀助演男優賞のスピーチでは、涙を浮かべて言葉を詰まらせた岡田だったが、今回は弾けるような笑顔で「本当にありがとうございます!」と高々とブロンズを掲げ、「この作品はやっぱり歴史を伝えるというか思いを伝えることが大きいテーマだったと思っております」と同作の世界観にからめて、自身のこれまでを振り返った。まず、「僕がここに立てるのも第1回の(同賞)受賞者、『人が人を思う大切さ』を伝えてこられた高倉健さんのおかげ」とたたえた。続けて、第2回受賞者の緒形拳さんの言葉「感情が動く時に人が観てくれる」を噛み締めながら、「『辛いことはたくさんあるし、芝居をやるには難しい環境かもしれないけど芝居を続けなさい』と言っていただいて、なんとか続けてこられています」と恩師の助言に感謝した。「向いていると言われたのが芝居と格闘技しかなかった」と照れ笑いを浮かべつつ、「20年前からこの仕事をさせていただいてるんですが、本当に何もできなかったんです」と吐露。「怒られて、ずっと怒られて続けて、たくさんの役者さんやスタッフの皆さんにいろんなことを教えていただいた」と周囲の支えに触れ、「人間を作っていくことを、たくさんの出会ってきて方々に教えていただいて、このようなすばらしい場所に立てるようになりました」と胸を張った。最後に、「テレビの前で気にかけてくださったみなさんも本当にありがとうございます。ここに立てるようになりました。本当にうれしいです」と視聴者に向けてもメッセージ。「またここに帰って来たら実力を認めていただけたんだと思いますし、また帰って来られるように精進して参ります」と意気込み、「誰かまた連れてきてください」と監督をはじめ出席者に語りかけて会場の笑いを誘った。
2015年02月27日●デビュー当時から変わらない職業観同世代の女優の中でも、ひときわ異彩を放っているのが今年成人を迎えたばかりの二階堂ふみ。2009年に『ガマの油』でスクリーンデビューを飾って以降、毎年数本の映画に出演しているが、特に昨年は『ほとりの朔子』『私の男』『渇き。』『日々ロック』とそれまででは最多となる4作に出演するなど、周囲からの期待と注目は年々高まっている。そんな彼女にとって今年初めて公開される出演作が、大阪・味園を舞台に描かれる『味園ユニバース』(2月14日公開)。二階堂演じるバンドマネージャー・カスミは、記憶を失った男(関ジャニ∞・渋谷すばる)との出会いを通じて、ある変化を感じはじめる。果たして、二階堂自身にとっての「変化」とは? 本人取材でその一面を垣間見ることができた。その証言者の一人となるのが、同作でメガホンを取った山下敦弘監督。同作の舞台あいさつで「沖縄からわざわざ会いに来てくれて」と今から6年前の出会いをうれしそうに振り返っていた山下監督。昨年、共通の知人の結婚式で2人は再会を果たした。その二次会で、二階堂は「ずっと山下さんの隣で営業していました(笑)」と猛烈アプローチ。同作の出演が決まったのは、そんなきっかけだった。このことについて、二階堂は「一緒にやりたい方は全力で行きます。園(子温)さんがおっしゃっていたんですけど、当たり前のことだと。『その人の現場に行きたい』という監督に対してのアプローチは、誰かを通してやるんじゃなくて、自分でやるのが当たり前のことだと思います」と話す。「私にとっては普通でした」とデビュー当時から変わらないことだそうだが、山下監督の目にも6年前の二階堂は「すごく一生懸命」と映っていた。女優としての変化は予想を上回り、「すごい女優。いろんな引き出しを持っている」「がんばっている姿に感動した」と心技両面の成長を肌で感じたという山下監督。二階堂演じるカスミは、大阪生まれの関西弁であることから、山下監督は「すごく苦労したと思う」と想像していたが、本人にとっては演じること自体が「全部、難しい」と受け止めている。そして、「もちろん、関西弁は難しかったですし、でもそれは標準語が簡単とかそういうことではありません。キャラクターへのアプローチの1つのもの」と冷静に捉える一方、「大阪の人が聞いた時に違和感があったら説得力に欠けてしまうので、そうならないように取り組まなければいけないなとは思いました」という覚悟も。全編大阪ロケで、関西弁が飛び交う現場の雰囲気も”役の説得力”の手助けとなったという。●人生で最も大切なものは?今回の取材は、完成披露舞台あいさつ後に行われた。その日の二階堂は昼のイベントに出席し、夕方からの舞台あいさつ前後には同作の取材。現在放送中のドラマ『問題のあるレストラン』(フジテレビ系)も撮影中のため、相当多忙な日々を送っていると思われるが、「そこは大丈夫です」と語る。「忙しいことはいいことだと思いますし。特別自分が忙しいとは…」と本人にとっては大きな問題ではないようで、「作品に入ってバタバタしたりすることはありますけど、終わったらゆっくりする時間もあります」とリラックスした表情を見せる。映画やドラマの撮影に追われていたことから現役での受験は断念。一浪してまで大学にこだわる芸能人は珍しいが、「入ってみないと分からない場所だったので、それで挑戦してみようかと」という思いによる決断だった。大学に進学してよかったことを聞いたところ、「今はまだ在学中なので、それを客観的に考えられるようになるのは、卒業してからだと思います。しばらく時が過ぎ去ってから」。「その時、その時で全力で取り組まないといけないことばかりなので、そういうふうに見つめ直す時間もあまりありません。それはどの作品に入る時にも言えることなんですが、目の前にあることをただ自分の出せる限りの力で取り組むしかないと思っています」と力強い言葉を残した。2011年の第68回ヴェネツィア国際映画祭で、新人賞にあたるマルチェロ・マストロヤンニ賞を染谷将太と共に受賞(『ヒミズ』)した二階堂。その後も、数々の映画賞でその名が上がり、昨年の功績が認められて第39回エランドール賞新人賞、そして、第38回日本アカデミー賞優秀主演女優賞を受賞(『私の男』)するなど、今では映画界に欠かせない存在となっている。このことについて「うれしいことなのでそれはありがたくいただいて、そういう時はこれからも頑張っていこうという気持ちになります」と素直に喜びながら、「でもそこを意識して作品を取り組んでいるということはありません」と付け加える。「年々、楽しいことが増えていっています。2014年も楽しかったですけど、今年ももっと楽しい良い年にしたいなと思っています。去年は目の前にあることをひたすらやっていました。今年もそういう年になるんじゃないかなと思います」と仕事の向き合い方に変化はないようだが、その言葉からは充実ぶりがにじみ出ている。『味園ユニバース』には、カスミが大切なものを指の本数で表すシーンがある。今の二階堂は、果たして何本の指を立てるのか。「私はカスミとは違って、数え切れないくらいいっぱいあるなと思います(笑)」と数を明かすことはなかったが、その中での一番大切なものを聞いたところ、真っ先にこう答えた。「今も、これまでも、そしてこれからもずっと。一番大切なのは支えてくれている人たちです」。(C)2015「味園ユニバース」製作委員会■プロフィール二階堂ふみ1994年9月21日生まれ。沖縄県出身。12歳の時「沖縄美少女図鑑」に掲載された写真がきっかけとなりスカウトされる。役所広司の初監督作品『ガマの油』(09)でスクリーンデビュー。2011年『劇場版 神聖かまってちゃん ロックンロールは鳴り止まないっ』で映画初主演。そのほかの出演作に『ヒミズ』(11)、『指輪をはめたい』(11)、『悪の教典』(12)、『脳男』(13)、『地獄でなぜ悪い』(13)、『四十九日のレシピ』(13)、『ほとりの朔子』(13)、『私の男』(14)、『渇き。』(14)、『日々ロック』(14)など。今年は『味園ユニバース』のほか、『ジヌよさらば~かむろば村へ~』(4月4日)、『この国の空』(夏)の公開を控えている。
2015年02月13日第38回日本アカデミー賞授賞式が2月27日(金)に都内で開催される。今年は『永遠の0』『紙の月』『小さいおうち』『蜩ノ記〈ひぐらしのき〉』『ふしぎな岬の物語』が優秀作品賞に選出されており、授賞式には昨年の日本映画界で活躍した俳優たちが多数、出席する予定だ。その他の画像受賞式には、優秀主演男優賞に選ばれた阿部寛(『ふしぎな岬の物語』)、岡田准一(『永遠の0』)、佐々木蔵之介(『超高速!参勤交代』)、中井貴一(『柘榴坂の仇討』)、役所広司(『蜩ノ記〈ひぐらしのき〉』)と、優秀主演女優賞に選ばれた安藤サクラ(『0.5ミリ』)、池脇千鶴(『そこのみにて光輝く』)、井上真央(『白ゆき姫殺人事件』)、二階堂ふみ(『私の男』)、宮沢りえ(『紙の月』)、吉永小百合(『ふしぎな岬の物語』)ら、日本映画界を代表する豪華俳優陣が出席。西田敏行(日本アカデミー賞協会 組織委員会副会長)と真木よう子(第37回最優秀主演女優賞『さよなら渓谷』)が司会を務める。授賞式のチケットは、プレリザーブ(先行抽選)が受付中。一般発売は、2月4日(水)午前10時より開始される。第38回 日本アカデミー賞授賞式2月27日(金)会場:グランドプリンスホテル新高輪国際館パミール (東京都)16:00開演料金:全席指定 40000円 ※ディナー付※小学生以下は入場不可。公演当日は、セミフォーマルな服装でご来場ください。開演時間は予定のため変更の可能性あり。プレリザーブ:受付中~2月2日(月)11:00AMまでチケット発売:2月4日(水)10:00AMより
2015年01月16日ここで言う役所系男子っていうのは、俳優の役所広司さんみたいに大人の素敵な男性っていう意味じゃなくって、市役所や役場などでデスクワークをしている感じの“真面目で賢そうな男子”のこと。実際に公務員の職についている人以外でも役所系の男子はいるよ。知的で真面目な彼らの振る舞いを見ていると、なんだかとっても憧れちゃうよね。だからそんな男子を好きになっちゃう女子も多いの。でも、実際に彼らとかかわってみるといろんな予想外のトラブルが起こってきて意外と大変。そんなとき、どうすればうまくいくようになるのか、彼らの特徴と対処法をいまのうちに知っておこう。■1.冒険をしない役所系男子の第一の特徴は絶対に冒険をしないということ。新しいことはなるべく避けて、いままで通りのことを続けたいタイプなんだ。イチかバチかの賭けなんてもってのほかだし、ちょっとでも失敗する可能性のあることはやりたがらないんだよね。ギャンブル好きの彼に困ってる女子からすればうらやましい限りだけど、ずっと同じことばっかりっていうのもそれはそれでつまんないよね。そんな彼に新しいことをしてもらいたいと思ったら、まずは「どうして今ののやりかたにこだわってるのか」を本人に聞いてみよう。あらためて他人から聞かれるまで、自分でも理由がわかってないってことに気づかない場合があるからね。特に合理的な理由もなく固執していた自分に気づくと、彼は新しいことにも目を向けるようになってくるよ。■2.同じことを何度も聞く役所系男子は同じことを何度も聞いてくるよ。この前話したばっかりなのに・・・って思うことをまた聞いてくるからうんざりしちゃう女子も多いの。なんでそうなのかっていうと、納得出来ないことをそのままにしたくない、絶対に納得したいと思うから。「まあそんなものかもね・・・」なんて中途半端に妥協することなんてできない人なの。だから完全に納得出来なければ、新しい疑問が次々に生まれる。「それってバカってこと?」と思うかもしれないけど、そうじゃないよ。何事にも真剣に向き合っているってこと。だから「この話はまだ聞いてないな・・・」と思ったらそれをずっと覚えていて、いつまでも聞き続けてくるんだね。対処法としては、彼はわざとやってるとかやる気がないとかじゃないってことをあなたが知っておくのが大事。むしろ彼はあなたの話を真剣に聞いているという証拠だから。■3.文字を読むのが好き「これも彼の性格の一部。でもどうしても治して欲しい」って思うところには、「文字を読むのが好き」っていう役所系男子の特徴を利用した対処法があるよ。つまり、口で話すのではなくてメールとかの文章で伝えればいいってこと。口から出る声はその場で消えて後に残らないけど、メールなら残るよね。文字として残っていれば後で読み返せるから、彼も落ち着いてゆっくり内容を吟味することができるから安心だね。どうしても伝えたい大事な内容は特に文書にしよう。それが仮に別れ話であってもね。最後くらい直接会って話すのが最低限の誠意だけど、口で話しても伝わらないならやり方を変えてみることも大事だよ。■4.データをほしがる役所系男子はいつもデータをほしがっているよ。だからすぐ質問してくるし、こっちが答えたとしてもその答えに対してまた新しい質問を出してきたりもする。たとえば公開中の映画を観にいくときでも、どんな映画なのかを詳しく知りたがる。「ラブコメだよ」って答えても、「他には何が上映されてるの?」とか「映画以外の選択肢は何がある?」とかってまた別の新しいデータを要求してくるんだ。つまり、自分の気持ちとして何がしたいとかじゃなく、周囲から与えられた条件のもとでの最適な結果を出そうとしているんだ。だから学校の試験とかではいい点数をとれるんだけど、普段の生活では何を考えているのかよくわからないと思われちゃう場合もあるんだよね。なんとなく優柔不断に見えるときは、こんどはあなたのほうから彼に質問してみよう。「あなたは何がしたいと思っているの?」って。■羽林由鶴さんからのメッセージ別にしたいこともないし新しいこともやりたくないっていう男子がいても、「そういう人だからしょうがないんだあ」って決めつけちゃうのはもったいないかもしれないよ。相手にわかりやすい方法でこちらから歩み寄っていけば、もっと素敵な男子になる可能性を秘めているからね。相手の特徴を知って、つきあいかたを覚えると、一途で優しい恋人になる可能性は大だからね。(羽林由鶴/ハウコレ)
2014年12月22日主演の役所広司を始め、本木雅弘、山崎努、堤真一、松坂桃李ら豪華キャストを迎え、太平洋戦争終戦前夜の日本を描く映画『日本のいちばん長い日』。このほど本作の第1弾ポスター・ビジュアルが公開。さらに、公開日が2015年8月8日(土)ーーつまり、70回目の終戦記念日となる「8月15日」の1週間前というタイミングとなることも明らかとなった。物語の舞台は、1945年7月ーー太平洋戦争末期。連合国は日本にポツダム宣言受諾を要求。降伏か、それとも本土決戦か。連日連夜、閣議が開かれるが議論は紛糾する。8月、広島・長崎に相次いで原爆が投下され、事態はますます悪化の一途を辿ることに。“一億玉砕論”が渦巻く中、決断に苦悩する陸軍大臣・阿南惟幾(役所広司)と、国民を案ずる昭和天皇(本木雅弘)、聖断を拝し閣議を動かしてゆく首相の鈴木貫太郎(山崎努)、ただ閣議を見守るしかない書記官の迫水久常(堤真一)。一方、終戦に反対する畑中少佐(松坂桃李)ら若手将校たちはクーデターを計画、日本の降伏を国民に伝える玉音放送を阻止すべく、皇居やラジオ局の占拠へと動き始めるのだが…。来年2015年、戦後70年という節目を迎える日本。本作は、そんな日本の昭和史研究の第一人者である半藤一利の傑作ノンフィクション「日本のいちばん長い日 決定版」を原作に映画化する。今回お披露目された第1弾ポスター・ビジュアルに描かれているのは、太平洋戦争末期の爆撃によって焦土と化した日本。そして、絶望的な光景の中、ひとり立ち尽くす役所さん演じる陸軍大臣・阿南惟幾の背中が。その後姿は終戦の舞台裏で、降伏か、本土決戦かという国家の行く末を占う決断を迫られ、苦悩しながらも日本の未来を信じた男の想いが込められているとのこと。この男が見つめる太陽は、沈みゆく影なのか、それとも登りゆく光なのか…?『日本のいちばん長い日』は2015年8月8日(土)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2014年12月19日昭和史研究の第一人者・半藤一利のノンフィクションを原作にした映画『日本のいちばん長い日』が、役所広司主演で映画化され、来年8月に公開されることが発表された。役所のほか本木雅弘、松坂桃李、堤真一、山崎努らが出演し、『クライマーズ・ハイ』『わが母の記』の原田眞人が監督・脚本を手がける。その他の情報半藤氏が1965年に大宅壮一名義で出版した『日本のいちばん長い日』は、岡本喜八監督によって過去に映画化されているが、本作は、そのリメイクではなく、半藤の著書『聖断』の要素も加えて、完全な新作として、終戦の舞台裏で今日の平和の礎を築くため、身を挺し闘った人々の物語を描くという。役所が陸軍大臣・阿南惟幾(あなみ・これちか)を演じ、本木雅弘は昭和天皇を、山崎努は内閣総理大臣・鈴木貫太郎、堤真一は内閣書記官長・迫水久常(さこみず・ひさつね)、そして松坂桃李は終戦に反対し日本の未来を想いながらも、狂気に駆られていく若手将校を演じる。『わが母の記』に続いてタッグを組む役所は「原田監督作品への久しぶりの参加となりました。今回演じさせていただいた、阿南という人物は、戦時下の陸軍トップとして部下を愛し、部下にも慕われ、天皇への一途な忠誠心も持つ一方、家族も大切にした魅力的な人でした。各個人それぞれの“家族”、そして天皇を中心とした日本という“家族”、その“家族”というテーマに重きを置いて描かれていることが、この作品の最大の魅力ではないでしょうか」と語り、「山崎努さんとの共演は長年の夢が実現しました。本木雅弘さん、堤真一さん、松坂桃李さん、原田組常連の俳優さんに加え、多くのフレッシュな俳優さんが、ドキュメンタリーの如くリアリティをもって魅力的に演じています。完成がとても楽しみです」とコメントしている。原田監督は「今回は『THE EMPEROR IN AUGUST』という英語タイトルをつけました。1945年8月に昭和天皇が語られた一言一言が、今を生きる自分の心に深く突き刺さるからです。あの8月、天皇が自分の言葉で語り始めなければ、若き日の両親は国土防衛戦に巻き込まれ、命を落としていたでしょう。半藤先生の幾多の終戦にまつわる著作を何回も読み、天皇の勇気を支えたのが終戦内閣の鈴木貫太郎首相と阿南惟幾陸相のふたりであるとも確信しました。昭和天皇はあの8月まですべての家族の“家長”でありました。年齢的には、この三人は貫太郎さんを家長とする長男と次男の家族でもあり、そこに映画の根っこを置きました。映画『日本のいちばん長い日』は、幾重にも交錯する家族の、存亡を賭けた4カ月のドラマです」と語っている。『日本のいちばん長い日』2015年8月公開
2014年12月09日終戦の舞台裏を描いたノンフィクション『日本のいちばん長い日 決定版』(文藝春秋)が、戦後70年の節目を迎える来年8月に向けて映画化されることが決定し、主演の役所広司をはじめ、本木雅弘、松坂桃李、堤真一、山崎努といった主演級の俳優陣が出演することが8日、明らかになった。映画『日本のいちばん長い日』は、日本の降伏が決まってから国民に告げられるまでの舞台裏と、日本の未来を信じて身を挺して闘った人々の人間模様を描いた物語。昭和史研究の第一人者で作家の半藤一利氏の原作に加え、昭和天皇と共に戦争終結に導いた鈴木貫太郎首相の姿を描いた『聖断』(著・半藤一利)の内容も盛り込まれる。メガホンを取るのは、『金融腐蝕列島<呪縛<』(1999年)、『クライマーズ・ハイ』(2008年)などで知られ、来年5月には『駆込み女と駆出し男』の公開が控えている原田眞人監督。役所が演じるのは、主人公の阿南惟幾陸軍大臣。陸軍全体が断固として戦争完遂を支持する中、そのトップで決断を迫られることに苦悩する。一方、本作が『おくりびと』以来約7年ぶりの本格復帰映画となる本木は昭和天皇役。そのほか、時の内閣総理大臣・鈴木貫太郎を山崎、内閣書記官長・迫水久常を堤、終戦に反対する若手将校・畑中健二少佐を松坂桃李が演じる。映画では、この畑中少佐ら若手将校たちがクーデターを計画。玉音放送を中止すべく、皇居やラジオ局の占拠へと動きはじめる。自身の演じる役柄について、役所は「戦時下の陸軍トップとして部下を愛し、部下にも慕われ、天皇への一途な忠誠心も持つ一方、家族も大切にした魅力的な人でした」と説明。作品の魅力を「各個人それぞれの『家族』、そして天皇を中心とした日本という『家族』、その『家族』というテーマに重きを置いて描かれていること」と読み解き、「山崎努さんとの共演は長年の夢が実現しました。本木雅弘さん、堤真一さん、松坂桃李さん、原田組常連の俳優さんに加え、多くのフレッシュな俳優さんが、ドキュメンタリーの如くリアリティをもって魅力的に演じています。完成がとても楽しみです」と豪華俳優陣との共演に心を躍らせている。
2014年12月09日