「京都国際映画祭2016」のプログラム発表会見が、9月6日(火)によしもと祇園花月にて行なわれた。司会には「ブラックマヨネーズ」とKBS京都のアナウンサーが務めた。今回で3回目を迎える「京都国際映画祭」は、「京都映画祭」から引き継いだ伝統と志を胸に、“映画もアートもその他も全部”をテーマとした映画祭だ。今年は10月13日(木)から16日(日)の期間で開催。「京都上ル上ル」というキャッチコピーを掲げるという今回は、世界遺産・元離宮二条城でオープニングセレモニーが実施されることも発表された。ここでは本映画祭の参加上映作品、アート作品やアート展示、各プログラムの見どころの紹介などが行われるようだ。「映画部門」の紹介では、オープニングプレミア上映として三船敏郎の波乱万丈な人生と映画作品、そのサムライ精神に迫ったドキュメンタリー映画『MIFUNE:THE LAST SAMURAI』を上映されることが明らかに。また、「ドキュメンタリー」では、佐村河内守氏を取り上げ話題になった映画『FAKE』など、数々のドキュメンタリー作品を手がける森達也監督のドキュメンタリー作品を上映する「森達也特集」が開催。そして、「サイレント映画」では『街の灯』など名作・傑作を上映する「チャンプリン特集」、「ショート・コメディ傑作選」、「おもちゃ映画傑作選」、「小津安二郎」という、多彩な4つのプログラムで展開。これまで放送局と吉本興業で数多くの映画を共同制作してきた「TV DIRECTOR‘S MOVIE」では、ゲストの登壇と共にプレミア上映を実施そのほか盛りだくさんな内容となっているという。ここでゲストとして、木村祐一が登壇。話題をさらった映画「ワレワレハワラワレタイ」の映画監督を務めた木村さんは「吉本所属芸人107組に3年強かけてインタビューを行い、そのなかから何組かを抜粋して上映するというので、インタビューを担当しました。前回も10組、上映させてもらいましたが、今回は一部編集を加え、新しいメンバーの上映もあります。仁鶴師匠からチュートリアルまで、テレビでは語られることのない、笑いに関しての悲喜こもごもを、100~120分のインタビューを編集して上演します。ゲストを呼んでトークショーも行います」と紹介した。本映画祭では、2つの大きな顕彰事業「三船敏郎賞」「牧野省三賞」を始め、映画部門、アート部門、さらに各種のイベント部門と盛りだくさん。日本映画の発展に寄与した映画人に贈られる賞「牧野省三賞」はオープニングセレモニーで、2014年には役所広司も受賞した、国際的な影響を持つ俳優に贈られる「三船敏郎賞」はクロージングセレモニーにて発表される。「京都国際映画祭2016」は10月13日(木)~16日(日)よしもと祇園花月ほかにて開催。(cinemacafe.net)
2016年09月07日役所広司、本木雅弘、山崎努、松坂桃李、堤真一ら豪華キャストで太平洋戦争終戦の舞台裏を描いた『日本のいちばん長い日』が8月14日(日)今夜、テレビ朝日系「日曜洋画劇場」で本編ノーカット放送される。昭和天皇が降伏を決定した1945年8月14日正午から自ら玉音放送で国民に終戦を知らせる8月15日正午までの24時間…。終戦へ向けて動いた日本の“いちばん長い日”に、日本の未来を信じ平和への礎を築く為に身を挺した男たちが繰り広げたドラマを描いた本作は、昭和史研究の第一人者である半藤一利の傑作ノンフィクション「日本のいちばん長い日 決定版」(文春文庫刊)を原作に『クライマーズ・ハイ』や『わが母の記』『駆込み女と駆込み男』などで知られる原田眞人監督がメガホンを取り映画化。徹底抗戦を掲げながらも天皇の身を案じて苦悩、平和的解決を成し遂げようとする阿南惟幾陸相に役所広司。国民の苦しみに想いを馳せ平和を希求する昭和天皇を本木雅弘。法のルールを破ってでも戦争を終わらせようとする第42代内閣総理大臣・鈴木貫太郎に山崎努。首相を支え続け歴史の転換期を見届けようとする迫水久常内閣書記官長に堤真一。宮城(皇居)を襲撃するクーデターを計画し陸軍同志とともに決起する畑中少佐を松坂桃李が演じるほか、畑中らとともに行動する陸軍士官学校附属の藤井政美役で戸塚祥太(A.B.C-Z)も出演。史上最大の危機を迎えた“日本のいちばん長い日”に戦争を終わらせるために闘った男たちの姿を今の私たちに届けている。太平洋戦争末期、戦況が絶望的となった1945年4月、鈴木貫太郎(山崎さん)内閣が発足。7月、連合国は日本にポツダム宣言受諾を要求する。降伏か、本土決戦かを決める閣議が連日連夜、開かれるが、議論は紛糾するばかり。そうするうちに、広島、長崎には原爆が投下される…。“一億玉砕論”が渦巻く中、阿南惟幾陸軍大臣(役所さん)、国民を案ずる昭和天皇(本木さん)、聖断を拝し閣議を動かしてゆく鈴木首相、首相を献身的に支え続ける迫水久常書記官(堤さん)は決断に苦悩する。だが一方、畑中健二少佐(松坂さん)ら若手将校たちは、日本の降伏を国民に伝える玉音放送を中止すべく、クーデターを計画、皇居やラジオ局への占拠へと動き始める…というストーリー。日本の未来を信じて身を挺し闘った人々の熱い魂の物語を、日本映画界を代表する豪華キャストの競演で描いている。『日本のいちばん長い日』は8月14日(日)21時~テレビ朝日系「日曜洋画劇場」で放送。(笠緒)■関連作品:日本のいちばん長い夏 2010年8月7日より新宿バルト9、丸の内TOEI2ほかにて公開(C) 2010 NHK アマゾンラテルナ日本のいちばん長い日 2015年8月8日より全国にて公開(C) 2015「日本のいちばん長い日」製作委員会
2016年08月14日この度、司馬遼太郎の累計部数580万部超えを記録した「関ヶ原」(新潮文庫刊)が来年秋、映画化されることが決定。主要キャストには「V6」岡田准一、役所広司、有村架純を迎えることも分かった。西暦1600年10月21日。長く混迷を極めた戦国時代に終止符を打ち、その後の日本の支配者を決定づけた、戦国史上最大の天下分け目の決戦“関ヶ原の戦い”。その決着に要した時間はたったの6時間だった。 豊臣家への忠義から立ちあがり、史上最大の合戦に挑んだ石田三成。権力に燃え、天下取りの私欲のために戦う徳川家康。圧倒的に有利と言われた三成率いる西軍はなぜ負けたのか? そこには “封印”された真実が隠されていた。そして、三成を命を懸けて守り、愛し続けた忍び・初芽との許されない、淡い“恋”の行方は…。様々な権謀が渦巻く中、多勢に流されず己の「愛」と「正義」を信じ、貫き通そうとした“純粋すぎる武将”三成を中心に、「愛」と「野望」の激突が、いま幕を開ける――!原作は、世代を超えて熱烈なファンを数多く持つ歴史小説界の巨星・司馬氏の戦国史上最大の合戦・関ヶ原の戦いを描き「国取り物語」「新史太閤記」と並ぶ“戦国3部作”。「覇王の家」「城塞」と並ぶ“家康3部作”のひとつでもあり、これまでにも、1981年にTBSでドラマ化されたが、今回待望の初映画化。司馬遼太郎作品の実写映画化は、1999年公開『梟の城』以来、実に18年ぶりとなる。脚本及び監督を務めるのは、『日本のいちばん長い日』で第39回日本アカデミー賞優秀作品賞、及び優秀監督賞を受賞した日本映画界の名匠・ 原田眞人。25年もの長きにわたり熱望し続けたという歴史超大作の映画化がついに実現。監督自身が紆余曲折を経て辿り着いた「関ヶ原」は、司馬遼太郎が小説で描いた石田三成の義を貫く様。いまを生きる日本人の指標とすべき生き方として、新しい「関ヶ原」を作り、日本初の“世界戦略時代劇”として放たれるようだ。キャストには、己の正義を強く信じ、愛を貫き通そうとした“純粋すぎる武将”石田三成に、「日本アカデミー賞」最優秀主演男優賞、最優秀助演男優賞にも輝き、『エヴェレスト 神々の山嶺』『海賊とよばれた男』そして来年公開予定の『追憶』と、主演作が目白押しの岡田さん。また、豊臣秀吉亡きあとの天下取りに野望を抱き、三成と相対する徳川家康には、原田監督作品では常連の役所さんが好演する。原田監督作品には初参加となる岡田さんは、今回の出演に「日本で一番の大合戦『関ヶ原』が映画化されることを僕自身、いまから楽しみにしています。歴史好きとして、本来の人物像に近いであろう石田三成を演じることができ嬉しく思います」と喜び、「原田眞人監督のもと役所広司さん、有村架純さんを始めとするキャストの皆様、スタッフの皆様と全力で撮影に挑みたいと思います」と意気込んだ。またこれまで数々の歴史上の人物を演じてきたが、家康役は初挑戦となる役所さんは「信長、秀吉など、数々の戦国武将の成功と失敗を間近に見て学んできた家康が、人生最大の大博打“関ヶ原の戦い”に挑み、勝利するまでの心の動き、いまからワクワクしています」と心境を語った。そして、三成の下で忍びとして、また女性として支え続ける初芽(はつめ)には、来年の連続テレビ小説「ひよっこ」に主演が決定し、『僕だけがいない街』『何者』『3月のライオン』など映画・ドラマに引っ張りだこな有村さん。共演の岡田さん、役所さんとは初共演となり、また本格時代劇初、さらには殺陣などのアクションにも初挑戦と初めてづくしとなっている。そんな有村さんは「言葉や所作、アクション、一から覚える事がたくさんありますが出演されるキャストの方々のお芝居を見て勉強しながら、その時代を生きた人物として、石田三成の腰元として女を忘れしっかりと役目を果たしたいなと思います。精一杯頑張ります!」と気合十分だ。激動の戦国時代、表立っては言えない恋心を秘めながら、命を懸けて主君三成を守る初芽の姿には感涙必至となることだろう。撮影は8月中旬より約2か月半、滋賀・京都などを中心に国宝級の歴史的建造物での映画初撮影も予定。さらに、天下分け目の決戦を描くために約3,000人規模のエキストラも参加しての非常に迫力のある撮影もされるとのことだ。『関ヶ原』は2017年初秋、全国にて公開予定。(cinemacafe.net)
2016年08月10日V6・岡田准一、俳優・役所広司、女優・有村架純が、司馬遼太郎の原作をもとに邦画史上初めて"関ヶ原の戦い"を真正面から描く映画『関ヶ原』(2017年秋公開)に出演することが10日、発表された。原作は、司馬遼太郎の同名小説。『国盗り物語』『新史太閤記』と並ぶ"戦国三部作"で、『覇王の家』『城塞』と並ぶ"家康三部作"の1つでもあり、単行本と文庫を合わせた累計発行部数は580万部を記録している。司馬原作の実写映画化は『梟の城』(99年)以来18年ぶりで、『日本のいちばん長い日』(15年)で第39回日本アカデミー賞優秀作品賞および優秀監督賞を受賞した原田眞人監督がメガホンを取る。岡田が演じるのは、己の正義を強く信じ愛を貫き通そうとした"純粋すぎる武将"・石田三成。正義を重んじるあまり融通が利かず不器用で人間味あふれる姿を見せ、これまで悪賢く計算高い人物として捉えられることの多かったイメージとは異なる新たな三成像を披露する。岡田は、「日本で一番の大合戦『関ヶ原』が映画化されることを僕自身、今から楽しみにしています」とし、「歴史好きとして、本来の人物像に近いであろう『石田三成』を演じることができうれしく思います」と歓喜している。一方の役所が務めるのは、豊臣秀吉亡きあとの天下取りに野望を抱き三成と相対する徳川家康役。策略を巡らし反三成の大名を多く取り込みながら三成を追い詰めていく、権力欲に燃える東軍大将を熱演する。これまでさまざまな歴史上の人物を演じてきたものの、家康には初挑戦となる役所は、「数々の戦国武将の成功と失敗を間近に見て学んできた家康が、人生最大の大博打『関ケ原の戦い』に挑み、勝利するまでの心の動き、今からワクワクしています」と期待を寄せる。そんな2人と初共演となる有村は、三成の下で忍びとして、また女性として表立っては言えない恋心を秘めながら支え続ける初芽(はつめ)役を担当。今回が初の本格時代劇で、殺陣などのアクションも初挑戦となるため、「言葉や所作、アクション、1から覚える事がたくさんあります」と吐露しつつも、「その時代を生きた人物として、石田三成の腰元として女を忘れしっかりと役目を果たしたい」と意気込みを見せた。撮影は8月中旬より約2カ月半にわたり、滋賀や京都を中心に約3,000人規模のエキストラも招集して敢行。25年に及んで映画化の構想を温めてきた原田監督は、自身が出演した「『ラストサムライ』(03年)を超える日本発の世界戦略時代劇を作りたい!」と強い思いを語っている。(C)2017「関ヶ原」製作委員会
2016年08月10日古代ギリシャの服の考え方を原点にしながら、日本の生地でオリジナルのクリエイションを展開するブランド「MICHAIL GKINIS(ミハイルギニス)」が、伊勢丹新宿店本館1Fにて、8月3日(水)~9日(火)まで期間限定フェア「おもてなしのスカーフ」を開催する。本イベントでは、日本のハイテクノロジーを駆使して誕生したテキスタイルと、ギリシャ人アーティストのミハイル・ギニス氏によるアートを融合したアイテムで、オケージョンに合わせて、エプロンとしても、スカーフとしても使えるオリジナルのアイテムを紹介する。価格は、「おもてなしスカーフ」(3種、各3色 19,440円)、「プレインコーニススカーフ」(5色、19,440円)。生地は、約70年前から使われている貴重なヴィンテージ織機が織る静岡県のコットンと、カットオフしてもほつれにくいという世界でも珍しい特性を持つ和歌山県のハイテクニットを使用。ミハイルギニスが直接、日本の職人とコラボレーションすることで誕生したオリジナルのテキスタイルとなっている。ミハイルギニスは、幼少期に祖国のギリシャで観ていた溝口健二監督の日本の白黒映画や谷崎潤一郎の「陰影礼賛」、そして日本の建築が現在のクリエーションエンジンの核となっている。2014年3月には沖縄国際映画祭にて審査員として参加し、9月には京都国際映画祭にクリエイターファクトリー審査員として参加するなど、映画にも縁の深いアーティストだ。これまでも映画『ぶどうのなみだ』で主演の大泉洋が同ブランドのジャケットを着用したり、三船敏郎賞を受賞した仲代達矢や役所広司にスカーフが贈呈されるなどしてきた。さらに、今秋公開予定の映画『クロス』で主演する女優の紺野千春は、プレインコーニススカーフを着用して登場し、スカーフが主人公の愛の象徴となっている。映画作品と関連の深い「ミハイルギニス」のスカーフに注目してみては。(text:cinemacafe.net)
2016年07月31日先日、「金曜ロードSHOW!」にてテレビ初放送が決定していた細田守監督の『バケモノの子』。この度、ついに放送日が7月22日(金)に決定。放送時間を25分拡大して、本編ノーカットで放送されるという。『バケモノの子』は、2015年公開の邦画No.1の興行収入を記録した大ヒット作。舞台は東京・渋谷とバケモノが暮らす不思議な町・“渋天街”。孤独な少年・九太と、暴れん坊のバケモノ・熊徹のちょっと変わった「親子の絆」を描く感動の物語。声優陣には、主人公のクマ顔のバケモノ熊徹役に役所広司、熊徹の弟子となる九太の少年期を宮崎あおい、青年期を染谷将太。ヒロイン・楓役には広瀬すず、猿顔のバケモノ・多々良役に大泉洋、豚顔の僧侶・百秋坊役にリリー・フランキー。そのほかにも、津川雅彦、黒木華、宮野真守、山路和弘、山口勝平と超豪華なキャストが勢揃いしている。細田監督といえば、ご存知『時をかける少女』『サマーウォーズ』『おおかみこどもの雨と雪』を手掛ける映画監督。今回本作のテレビ初放送にあたって細田監督は「すごく嬉しく思っています。『バケモノの子』は基本的にアクション映画ですので、面白いことが次々に起こります。テレビの前でワイワイみんなで楽しんでみてください」とコメント。また「みんな誰しも胸の中に心の師匠、親、がいると思います。それは身近な人かもしれないし、会ったこともない人、あるいは歴史上の人物かもしれない。実際の親だけでなく、人はそういう大切な存在によっても育てられているんだということを伝えたいです。そんな人のことを思い出しながら観ていただければと思います」と本作に込めた想いを明かしていた。さらに、今回のテレビ初放送を記念して、細田監督直筆イラスト&サイン色紙や原作小説、アニメ絵本など、素敵な視聴者プレゼント企画も登場。詳しくは番組公式サイトにて。夏休みのスタートに、勇気と感動の冒険ファンタジーをぜひ家族で堪能してみてはいかがだろうか。金曜ロードSHOW! 『バケモノの子』は7月22日(金)21時~日本テレビにて放送。(cinemacafe.net)■関連作品:バケモノの子 2015年7月11日より全国東宝系にて公開(C) 2015 THE BOY AND THE BEAST FILM PARTNERS
2016年07月11日映画『クリーピー 偽りの隣人』の公開を記念して6月21日(火)、主演の西島秀俊と黒沢清監督、さらに本作には出ていないが黒沢組常連で、同監督の下で17年前の『ニンゲン合格』で西島さんとも共演している役所広司も来場し、異例のトークイベントが開催された。“クリーピー”は「気味が悪い」を意味する英語で、ある失踪事件の謎を追う犯罪心理学者が妻と共にまさにクリーピーな事件に巻き込まれていく様を描き出す。役所さんは、自身が出ていない作品の感想を、黒沢監督の前で求められ「僕にとっても監督は映画の先生なので…(苦笑)」と困惑しつつ「エンターテインメントとしても面白く、観終わって解釈の余白を与えてくれる」と称賛。「なんでここに僕が出ていないんだと思った」と嫉妬交じりに語るが、西島さんは「役所さんが出たら僕が出られない」と苦笑。黒沢監督も「ワンカットでも出てもらえばよかった…」と悔やんだが、役所さんは「犬でもいいから」と語り、会場は笑いに包まれた。トークでは1999年に公開された『ニンゲン合格』の思い出も!黒沢監督が「当時は僕も若く、哀川翔さんが出てるいわゆるVシネをいっぱい撮ってて、その流れの中で役所さん主演の『CURE』を撮り、次の年に同じ流れで『ニンゲン合格』を撮ったんです。楽しかったけどVシネのノリで、とにかく作ることだけで楽しかった」と述懐。西島さんは「当時は僕はほとんど映画の一番手なんてなかったんですが、話をいただいたら、役所さんに哀川さん、麻生久美子さん、大杉蓮さん、洞口依子さん、菅田俊さんと黒沢組のオールスターで、戻れるならあの時に戻りたいです…(笑)」と懐かしそうにふり返る。役所さんは、西島さんについて「『ニンゲン合格』で仕事して、なぜ黒沢監督が西島くんをキャスティングしたか分かりました。(一時期は)あまり、TVに出てなかったのが、最近はTVにも出て、頑張ってるけど、また映画中心で40代、50代と黒沢監督とやれる役があるんじゃないかと一ファンとして楽しみです!」とエール!黒沢監督は「今回の『クリーピー』は、かつては(主演は)役所さんだった。今回、役所さんではないと思いつつ、どこかで『役所さんなら高倉役はこうかな?』とどこかで基準というか、モデルにしてるところがあった。『CURE』の頃の役所さんとほぼ同い年の西島さんならどうするか見たかったし、ポジションが似ている」と2人の名優をハッキリと比較の俎上にあげて語る。西島さんは「僕はただの(役所さんの)ファン(笑)。黒沢監督の作品で、役所さんの役は、最初は人間だけど、どこかで人間を超えた“何か”になる。それは役所さんにしかできない。『クリーピー』を『CURE』と比べる声もありますが、正直、勝負にならないです(苦笑)」と改めて役所さんの偉大さについて語った。『クリーピー 偽りの隣人』は全国にて公開中。(text:cinemacafe.net)
2016年06月22日佐々木蔵之介と北村有起哉が、ナチスの強制収容所という極限状態で貫いた愛を描く舞台『BENT』。7月の上演に先がけ稽古場でトークセッションが行われ、ミッツ・マングローブの進行のもと、主演の佐々木、北村、演出の森新太郎が本作について語り合った。舞台『BENT ベント』チケット情報本作は、第二次世界大戦下のドイツを舞台に、セクシャルマイノリティの人々が受けた弾圧と、その中で育まれる究極の愛を描いた物語。ゲイをストレートに表現した世界で初めての演劇作品と言われており、佐々木演じる主人公・マックスを、海外ではリチャード・ギア、日本では役所広司や椎名桔平といった名だたる名優たちが演じてきた。演出の森は「戯曲を読んだのは10年位前になると思うのですが、そのときとにかく泣けちゃったんですね。涙腺が崩壊して、こんな泣けてしまったものは自分で演出できないんじゃないかと思うような作品でした。今回、パルコに提案する前にもう一回読んだらやっぱり泣けてしまって。演出プランを作るときに読んだらまた泣けてしまって。こんなに泣ける戯曲は僕の演劇人生ではない」。佐々木は「戯曲を読んでいくと、僕と北村さんの間で互いの顔を見合わせることもなく、触れることもなく、ふたりで愛を確かめ合うシーンがあって。これはまさに演劇の醍醐味だなと。できるかどうかわからんけど、森さんとやってみようと決めました」北村は「僕もほんとに読む度に泣いちゃって。演じてるときも本当にクッとこらえてがんばんないとってくらい、作品としてすごく力がある。ちょっとでも客観的になると泣きそうになるので、しっかり手綱を握っとかないと」と、それぞれ本作について熱く語る。ミッツからの「同性愛者を演じるというのはいかがですか?」という質問には、佐々木が「北村さんが稽古場で、裸足に雪駄をはいて、足を触りながら本を読んでるんですけど、それすら愛おしく見えてきた」と告白。北村は「エアセックスのシーンがあるんですけど、お客さんもドキドキすると思います」と見どころを紹介した。森は「ナチスの抑圧というのが前面に出ていますが、差別や偏見の壁というのはいつの時代、どの社会でもなくなったことはない。数日前には銃乱射事件も起きて。日本ではあそこまでのことはないですけれども、ああいう社会の不寛容さがある以上、この作品はやられ続ける価値があるんじゃないかと思います」と語った。「国境も人種も性別も超えたストレートな愛の話です。ぜひ劇場で観て頂ければ」(佐々木)PARCO Produce『BENT』は、7月9日(土)から24日(日)まで東京・世田谷パブリックシアターにて。撮影・取材・文:中川實穗
2016年06月15日俳優の佐々木蔵之介が14日、都内で行われた主演舞台『BENT』記者発表会に、共演の北村有起哉、演出の森新太郎とともに登場した。また、タレントのミッツ・マングローブがゲストMCを務めた。同作は1930年代中頃のドイツを舞台に、ナチスによって迫害されていたセクシャルマイノリティの受難と愛を描く物語。1978年に上演され、同性愛者を表現した世界で初めての演劇作品と言われており、日本でもこれまで役所広司、椎名桔平など様々な俳優によって演じられている。佐々木はあまりの内容の深さに、一度は「ダメ、できない」と、断ることを考えたという。また北村も「台本を読むたびに泣いちゃって、最初の本読みでも泣いちゃって」と語り、「演じてる時は泣いちゃダメです。泣かないように頑張らないと」と意気込んだ。2人は役の上で恋人同士となるが、佐々木は「本読みの段階ですら有起哉が愛おしく見えてきた」と明かす。今までも北村と共演してきたが「以前は愛おしさは全くなかった」と言い、今は稽古着を散らかしているだらしない感じも「いいかなと思えてきた」と、すでに役に入っている様子。MCを務めたミッツは「実地体験が必要でしたら言ってください」と佐々木にメッセージを送った。また演出の森は、12日にアメリカ・フロリダで起きた銃乱射事件にも触れ「社会の不寛容さがある以上、演じ続けられる意義はある作品だと思う」と作品についての思いを表す。さらに森は「外国の作品は、『差別もあるけど、跳ね返す』ということを見せるけど、日本はそもそも"ないもの"のように見せるのが息苦しさだなと感じていて。演劇はTVで公になるわけではないし、砦になりたいです。お客さんもそんなヤワではないし、観たら観たで考えてくれると思う」と、観客へ信頼を寄せた。
2016年06月14日西島秀俊、竹内結子、川口春奈、東出昌大、香川照之に『ソロモンの偽証』の藤野涼子ら、日本映画界を代表する豪華キャストを迎えて贈る黒沢清監督の最新作『クリーピー 偽りの隣人』。このほど、昨年『岸辺の旅』で第68回カンヌ国際映画祭「ある視点」部門監督賞を受賞した黒沢監督が、撮影中、最も“怖かった”キャストが明らかになり、その場面写真がシネマカフェにて解禁となった。犯罪心理学者・高倉が追う未解決一家失踪事件と、彼の奇妙な隣人・西野一家の、気味の悪い(クリーピーな)関係に迫る衝撃のサスペンス・スリラーとなる本作。これまで、『CURE キュア』『回路』『叫』『ドッペルゲンガー』など、数々の恐怖映画を手がけ、『アカルイミライ』『トウキョウソナタ』、そして『岸辺の旅』などが、カンヌやヴェネチア国際映画祭をはじめ数々の映画祭を席巻し世界が注目する日本人監督のひとり、黒沢監督がメガホンをとることでも話題を呼んでいる。そんな巨匠がこれまでに仕事をともにした俳優は、本作の西島さん、香川さんをはじめ、役所広司、浅野忠信、オダギリジョー、深津絵里、小泉今日子など、名だたる大物俳優ばかり。しかし、実力派俳優たちを見事に演出し、世界の観客を夢中にさせてきた巨匠が、本作ではかなり手を焼いたキャストがいたことが発覚!そのキャストとは…西島さん演じる高倉の愛犬・マックス!黒沢監督は、「犬って何をするのか全然わからない。こちらが意図しない思わぬ動きを取ったり、急に吠えたり…」と、現場がマックスによって翻弄されていたことを吐露。「犬をメインで撮るシーンは、正直、いままでで一番怖かった。犬は苦手ではなく、むしろ好きなのに、なぜか僕に吠えてくる。ほかの人にはなつくのに、僕が手を差し出すと牙を剥く。だから怖くなりました」と明かしている。もしかすると、犬は本作の“不気味な闇”にも似た、黒沢監督の中に潜む邪悪な“何か”を感じ取っていたのかも!?今回は、そんなマックスと西島さんとのお散歩シーンの場面写真も到着。そんな監督の不安を少しも感じさせない、むしろ微笑ましい“ワン”シーンとなっている。『クリーピー 偽りの隣人』は6月18日(土)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2016年06月02日5月28日(土)より全国公開される『オオカミ少女と黒王子』でW主演を務める山崎賢人と二階堂ふみが、22日(日)今夜放送の日本テレビ系法律バラエティ「行列のできる法律相談所」にゲスト出演。“思わず泣いてしまった”出来事を明かしてくれる。今夜は「“あの時だけは泣きました”スペシャル」と題し、ゲストが過去の“涙”エピソードをトークする。「ニコラ」の専属モデルなどモデルから活動を開始、2011年に『劇場版 神聖かまってちゃん ロックンロールは鳴り止まないっ』で映画初主演を果たすとその後は園子温監督の『ヒミズ』をはじめ『ほとりの朔子』や『この国の空』『蜜のあわれ』と主演作が立て続けに公開。今や若手女優の筆頭となった二階堂さんが、映画初めて出演した際のエピソードを披露する。役所広司監督による『ガマの油』で映画デビューを飾ったという二階堂さんは、当時は緊張のあまりうまく演技できていなかったという。そんなとき技術スタッフからかけられた一言でリラックスできその後の撮影に臨め、女優として初めて演技で涙を流したという。また、2010年にドラマで俳優デビューし2011年には『管制塔』で映画初主演を果たし、『今日、恋をはじめます』や『L・DK』に『ヒロイン失格』『orange -オレンジ-』と、胸キュンラブストーリーに続々主演。武井咲や剛力彩芽、桐谷美玲、土屋太鳳ら人気若手女優と共演してきた今、最も“旬”なイケメンのひとりである山崎さんも自身が“涙”したエピソードを語ってくれる。番組ではそのほかにも湯山玲子や西川貴教、高橋真麻らがゲスト出演。それぞれの“思わず泣いてしまった”というエピソードをトークする。今夜番組にゲスト出演した二階堂さんと山崎さんがW主演する『オオカミ少女と黒王子』は「別冊マーガレット」(集英社)連載中の八田鮎子による人気同名コミックを映画化。二階堂さん演じる見栄っ張りの“オオカミ少女”篠原エリカと、見た目は王子だが中身は超ドSな“黒王子”の同級生・恭也のドキドキなラブストーリーが描かれる。「行列のできる法律相談所」は22日(日)21時~放送。(笠緒)
2016年05月22日最近話題の不倫をはじめ、身分違いや年齢差などハードルの高い恋ほど燃え上がるのが恋の常。でも、それって一体どんな気分?モラル的に許されない恋、現実には難しい恋の甘美さや苦さは、ドラマで疑似体験を!日本のドラマに詳しい、カトリーヌあやこさん(マンガ家・コラムニスト)、田幸和歌子さん(ライター)、杉谷伸子さん(映画ライター、エンタメライター)のお三方にディープな恋が楽しめるドラマを教えていただきました。***田幸:『不機嫌な果実』のリメイクに始まって、今クールは不倫ドラマが盛況です。でも、おそらく企画が立ち上がった頃には、制作陣もこんなに世間的に“不倫”に注目が集まることになるとは思っていなかったと思うんですよ。それがまさか、現実が後押しすることになって…。カトリーヌ:いま空前の“ゲス”ブームですからね~。杉谷:このタイミングで不倫を扱うドラマが増えてるのは、やっぱり少し前の『昼顔』のヒットがあるんでしょうね。田幸:以前は、こういうテーマって昼ドラの専売特許だったと思うんですよ。でも、時代とともに昼ドラのメインターゲットだった奥様たちが昼間に仕事でテレビを観なくなって、ついには枠自体がなくなってしまった。それで、夜に移行してきたっていうのもあるんだと思うんです。杉谷:ドロドロの恋愛ドラマを求めている人が、一定の割合で存在しているのね。田幸:だから、局側も、どこかしらに枠を設けておかなければいけない、と。カトリーヌ:じつは不倫ドラマのブームって、’90年代後半にもあったんですよね。たぶんきっかけは’97年に公開された映画『失楽園』(黒木瞳&役所広司主演。過激なセックス描写が話題になり、同年には川島なお美&古谷一行でドラマ化)だと思うんですけれど、翌年には『SWEET SEASON』とか『Age,35恋しくて』なんかが次々と作られたんです。で、時を経て’10年の『セカンドバージン』あたりからまた再燃しているんですよね。これを比べてみると、’90年代は、年上で社会的にもそれなりに地位のある既婚男性に、若い女の子が惹かれていくパターンが多かったんです。椎名桔平と松嶋菜々子とか、中井貴一と瀬戸朝香とか。それが、いまは女性の年齢が上がり、男性の年齢が下がってきている。これって、当時ドラマを観てた世代が結婚して、奥様になって、そっち目線でのドリームになっているんじゃないかと思うんですけど。田幸:なるほど。だからなのか、『セカンドバージン』って、かつてのトレンディドラマっぽい要素が盛り込まれているんですよね。鈴木京香扮するヒロインが住んでる部屋とか、まさに当時のトレンドを彷彿とさせるし。かつてトレンディドラマを牽引していた月9が庶民的な世界を描くようになっているいま、バブル時代を過ごした奥様層に刺さったんじゃないかしら。カトリーヌ:『ガラスの家』も、久々のバブルな設定でしたよね。最初の出会いがブルターニュっていう(笑)。杉谷:『昼顔』は、セレブと庶民の両方の不倫を描いていたから、幅広い世代に刺さったのかも、なんて(笑)。でも、気づけば『セカンドバージン』も『ガラスの家』もNHKなんですね。たぶん民放でやったら、時代遅れってディスられてたと思うんだけど、なぜかNHKだとそれも許される感はあります。◇カトリーヌ・あやこマンガ家、コラムニスト、テレビウォッチャーで知られ、『週刊ザテレビジョン』に長年「すちゃらかTV!」を連載。サッカー、フィギュアスケート関連の執筆も多く、著作に『フィギュアおばかさん』(新書館)など。◇たかう・わかこ出版社、広告制作会社を経て、現在、月刊誌や週刊誌、WEBなどでライターとして活躍中。とくにNHK連続テレビ小説は長年視聴し続けており、著書『大切なことはみんな朝ドラが教えてくれた』(太田出版)も。◇すぎたに・のぶこ映画ライター、エンタメライター。主軸の映画のみならずテレビウォッチャーとしても知られ、数々の雑誌、WEBでコラムやインタビューを執筆。映画『SCREEN』での連載「美男(イケメン)ですよね?」も好評。◇SWEET SEASON (C)1998 TBSDVD-BOX発売中¥18,800発売元:TBS販売元:ポニーキャニオン◇Age,35恋しくて (C)フジテレビフジテレビオンデマンド()で配信中。各話300pt、全話パック1500pt(¥300で300pt~の月額コースのほか、月額¥1,000で見放題パスポートあり)。◇セカンドバージン (C)NHKNHKオンデマンドで配信中()。各話¥216、特選見放題パック月額¥972(税込み)でも視聴可能。◇ガラスの家(C)NHKNHKオンデマンドで配信中()。各話¥216、特選見放題パック月額¥972(税込み)でも視聴可能。※『anan』2016年5月25日号より。イラスト・カトリーヌあやこ取材、文・望月リサ小泉咲子
2016年05月19日俳優の坂上忍が、第39回日本アカデミー賞で最優秀主演男優賞に輝いた嵐・二宮和也について、俳優としての魅力を語った。4日、東京・品川のグランドプリンスホテル新高輪で同賞の授賞式が行われた。その模様を伝える番組(日本テレビ系21:00~22:54)にナビゲーターとして出演した坂上は、冒頭から「初めてアカデミー賞に参加させていただきます。今日は何の賞をいただけるんですかね?」と冗談を飛ばしたものの、俳優の観点から終始真面目な解説を交えていった。レッドカーペットに優秀主演男優賞の5人(『海難1890』の内野聖陽、『駆込み女と駆出し男』の大泉洋、『起終点駅 ターミナル』の佐藤浩市、『母と暮せば』の二宮和也、『日本のいちばん長い日』の役所広司)が並ぶと、坂上は「誰がとってもおかしくない」としながら、大泉を「あの年齢であの喜劇ができる方は本当に希少」と褒めた。最優秀主演男優賞の発表直前でも「ぜひとっていただきたい」と"大泉推し"だったが、気になっていたのは二宮の存在。「僕、彼のお芝居を見てると、あれだけのアイドルなのにお芝居をしている時はアイドルのにおいを感じないんですよ。ものすごい自然なんです」とその演技力を絶賛し、「もしかしたら二宮くん(の受賞)もあるのかなと思って……。これは楽しみですね」と興奮気味に話していた。授賞式後、報道陣の取材に応じた二宮は、「まだ現実味がない」と戸惑いを口にしながら、「(賞に)恥じないように、いい作品に出ていきたいと思います。本当に、いただいたことが奇跡にならないように、これからも一つ一つ頑張っていきたいと思います」と俳優として頼もしい言葉を残していた。
2016年03月05日嵐・二宮和也が4日、東京・品川のグランドプリンスホテル新高輪にて行われた第39回日本アカデミー賞授賞式に出席し、『母と暮せば』で最優秀主演男優賞を受賞した。すでに優秀賞として発表されていた内野聖陽(『海難1890』)、大泉洋(『駆込み女と駆出し男』)、佐藤浩市(『起終点駅 ターミナル』)、役所広司(『日本のいちばん長い日』)とともに最優秀賞の結果を待っていた二宮は、自分の名前が読み上げられると驚きを隠せない様子で、小走りに壇上へむかった。二宮は昨年の日本アカデミー賞を振り返り、先輩であるV6・岡田准一が最優秀主演男優賞をもらう様子を、家で見ていたと明かした。最初は先輩の受賞をうれしく見ていたものの、だんだん悔しさが生まれ「俺も欲しいな」と思うようになったという。二宮は、岡田から「次はお前だから」と言われたエピソードを披露し、「そのときは、自分の中ではここに立つとは思っていませんでしたけど、すごくうれしいです」と喜びを語った。また、ジャニーズ事務所の社長であるジャニー喜多川氏の名前を出し、「ジャニーさんとメリーさんとジュリーさんと、今までずっと迷惑をかけてきた人たちに、ちょっとは恩返しができたかと思うと、すごくありがたいです」と感謝の思いを表した。■二宮コメント全文もう、ありがとうございます。昨年僕の先輩である岡田准一君がこの賞をいただきまして、すごくうれしくて、家で「すごいいい酒だなあ」と思って、飲みながら見せていただきました。でも、飲んでいくうちに悔しくて。「俺も欲しいな」という風に、だんだん思ってきたときに、会ったのかな、岡田君と。そのときに、「次はお前だから」と言っていただきました。そのときは、全然自分の中では、そこまでピントがあっていなかったですし、ここに立つということは思っていませんでしたけど、すごくうれしいですし、「とったな」と思います。2年連続で、僕が先輩の次にこれをいただくのは、すごくうれしいですし、この姿を、まあ嵐の人たちも絶対見てくれてると思いますし、喜んでくれてると思います。そしてジャニーさんとメリーさんとジュリーさんと、今までずっと迷惑をかけてきた人たちに、これでちょっとは恩返しができたかなと思うと、すごくありがたく、また頑張っていこうと思っています。今日はすごくいい酒が飲めそうだなと。岡田君に自慢します。本当にありがとうございました。
2016年03月04日第39回日本アカデミー賞において、最優秀助演女優賞部門で『母と暮せば』の黒木華が、昨年の『小さいおうち』に続いての2年連続受賞の快挙を達成した。同部門における2年連続最優秀賞受賞は余貴美子に続いて史上2度目。優秀助演女優賞には黒木さんと共に『海街diary』の長澤まさみと夏帆、『駆込み女と駆出し男』の満島ひかり、『ビリギャル』の吉田羊と実力派の女優陣が顔をそろえたが、黒木さんはその中での2年連続の最優秀賞受賞という快挙を成し遂げた。『母と暮せば』で黒木さんが演じたのは、婚約者の浩二を原爆で亡くした女性で、戦後は小学校で教鞭をとり、浩二の母・伸子の元を訪れる町子。彼女が戦争の傷を少しずつ癒していくさまが描かれる。本作は、故・井上ひさしさんが『父と暮せば』の対となる作品として構想していながらも実現できなかった作品で、山田洋次監督が吉永小百合、二宮和也をメインキャストに迎えて映画化。以前、『父と暮せば』に出演した今年の授賞式の司会者(昨年の最優秀主演女優賞)の宮沢りえは「本当に難しい役だったと思います」と黒木さんの演技を絶賛。同じく司会の西田敏行も、黒木さんの演技を「木綿の肌触り。日本の風土が生み出した女優」と称賛を送る。黒木さんは「吉永(小百合)さんと山田監督が話をしてくださって、勉強になりました」と振り返った。昨年の最優秀助演男優賞受賞者の岡田准一がプレゼンターを務め、黒木さんの名を読み上げると驚きの表情を浮かべつつ壇上へ。「2回もこの場に立てると思ってなかったです。山田監督に感謝してもしきれません。映画館に見に来てくださったお客様のおかげです。これからも地道に精進していきたいと思っています」と受賞の喜びを口にした。なお過去の同部門での2年連続受賞者は、助演女優賞での余貴美子(『おくりびと』『ディア・ドクター』)に続き史上2人目。それ以外の部門では、主演男優賞で高倉健と役所広司、助演男優賞で竹中直人、主演女優賞で松坂慶子が達成している。(text:cinemacafe.net)■関連作品:母と暮せば 2015年12月12日より全国にて公開(C) 2015「母と暮せば」製作委員会
2016年03月04日西島秀俊、竹内結子、香川照之らが出演する黒沢清監督による最新サスペンス『クリーピー』の撮影現場に潜入!黒沢組初のドローンを使用しての空撮が行われたほか、黒沢監督は現場で取材に応じ、4度目のタッグとなる西島さんの魅力についても語ってくれた。原作は「第15回日本ミステリー文学大賞」新人賞に輝いた前川裕のサスペンス小説。元刑事で、いまは犯罪心理学者の高倉は6年前に起きた未解決の一家失踪事件の分析と調査を開始する。私生活では妻(竹内さん)と共に一軒家に越してきたが、そこで奇妙な隣人・西野(香川さん)に出会うが…。8月1日にクランクインし、夏の暑さの中、約1か月にわたって撮影が行われた本作。お盆を少し過ぎたこの日は、東京郊外の私鉄沿線での撮影となったが、終始、蝉の鳴き声が現場に響き渡る。この日、撮影されたのは西島さん演じる高倉と昔の後輩である若き刑事で東出昌大が演じる野上が6年前の失踪事件の一家の家を訪れ、そこで一家の中で唯一、失踪を免れた少女で、川口春奈が演じる本多早紀と顔を合わせるというシーン。東出さんは現役刑事ということでこの暑さの中でもネクタイを締めたスーツ姿。西島さんもノーネクタイながらもスーツで、左手の薬指には指輪が光る。2人は、ひとりの少女を残して家主たちが消えてしまった家から、何とも奇妙な感覚を刑事ならではの勘から感じるのだが…。2人が訪れる事件の当事者の家(本多家)とその近隣の様子がドローンで空撮されたのだが、黒沢監督にとっては撮影で使用するのはもちろん、ドローンの実物を見たのも「この現場が初めて」とのこと。脚本の段階で、ドローンでの空撮を考えていたというが、そこには物語に深く関わる重要な理由が…。「映画の中で、あるひとつの地形、家の配置が物語の鍵を握っているということで、どうしても高いところから見下ろすショットが必要でした。地面に立っていると分からないけど、見下ろすと分かることがあるんです」と説明。これまでであれば、クレーンを持ち込むか、より高い建物や丘などがあるロケ場所を探す必要があったが、ドローン技術の発達で、効率的に空撮が可能となった。改めて、初のドローンによる撮影を体験し「ビックリしました。面白いものですね」と興味深そうにうなずいていた。なお、もうひとつのメインの撮影現場に関しても、家の並びが重要な意味を持つことになるが、そちらに関しては近隣の小高い丘から撮影することができたという。撮影の合間、監督は取材に応じたが、映画『ニンゲン合格』、中編ドラマ『楳図かずお恐怖劇場蟲たちの家』に続く黒沢作品での主演で、映画『LOFT ロフト』以来、久々にタッグを組む西島さんについて「いまだに変わっていない。いま、あれだけいろんな役をやって、良くも悪くもある種の“濁り”が加わっているかと思ったらクリアで、『どうとでも色を着けてください』という感じです」と評する。今回、元刑事の犯罪心理学者の主人公の役を振ったが「40代の半ばに差し掛かり、そろそろ、昔、僕の映画で役所広司さんが演じていたような役ができるのでは?という思いがあった」とも明かす。高倉の日常を侵食していく奇妙な隣人・西野を演じる香川さんも過去の黒沢作品に出演しており、近年では「MOZU」シリーズをはじめ、映画やドラマでたびたび、西島さんと香川さんの共演が見られるが、黒沢作品では初めて!「いつかは僕の映画で、この組み合わせでやってみたかった。念願の黄金コンビです」と嬉しそうに語った。物語については「ものすごい悪意と平穏で善意に満ちた日常が激突する瞬間は、撮っていて興奮する」とニヤリ。“クリーピー”は「気味が悪い」「身の毛がよだつような」という意味を持つが「薄気味悪いですよ(笑)」とタイトルそのままのゾッとするような展開が待ち受けていることを示唆し「エンターテイメントの王道としても楽しんで見られると思います」と自信をのぞかせていた。『クリーピー』は2016年6月18日(土)より公開。(text:cinemacafe.net)
2015年12月30日名前の最初の一文字には音韻のパワーが込められています。ア行~ワ行の10のタイプに分類される音の響きであなたの全てが分かります。そこで今回は、音の響きを活用して性格を分類する「コトダマ診断」にて、「心をスッキリさせたいときにオススメの名作映画」をご紹介いたします。(例)タイプの見つけ方:もし涼子なら・・・最初の一文字は「り」⇒ラ行タイプ■素直な木のタイプ・・・・・・カ・タ行・カ行あなたにオススメの名作映画は「千と千尋の神隠し」です。歴代邦画興行収入ナンバーワン、誰もが知っている名作ジブリ映画です。千尋の必死な姿と、最後の「大当たり!」を聞くだけで、十分爽快になれるはず!・タ行あなたにオススメの名作映画は「ホーム・アローン」です。クリスマスが近づくと、テレビでも毎年放送される名作コメディ。大人が子供にやられる姿の連続に、すっきりすること間違いなし。安心して最後まで観ていられます。■エネルギッシュな火のタイプ・・・・・・ナ・ラ行・ナ行あなたにオススメの名作映画は「天使にラブソングを」です。ウーピー・ゴールドバーグの大ヒット作は、エンディングはもちろんのこと、キャストロールまで目が離せません。あなたもきっと、リズムに乗って楽しんでいるはず。・ラ行あなたにオススメの名作映画は「バック・トゥ・ザ・フューチャー」です。劇中に登場する2015 年がいよいよやってきた今年。あの頃の未来と今を見比べながら、マーティとドクの活躍ぶりにスッキリしてしまいましょう。■情に厚い土のタイプ・・・・・・ア・ヤ行・ア行あなたにオススメの名作映画は「マスク」です。緑色のマスクを被った主人公が悪を倒すスラップスティック・コメディ。ジム・キャリーの出世作とも言われるこの作品、余計なことなど何も考えず、その暴れっぷりを楽しむことができます。・ヤ行あなたにオススメの名作映画は「となりのトトロ」です。言わずと知れたジブリの名作映画。サツキとメイが、トトロと過ごす夏の日々。そして、ちょっとの冒険譚。心温まるストーリーに、気分も晴れやかになっているはず。■さっぱり堅実な金のタイプ・・・・・・サ・ワ行・サ行あなたにオススメの名作映画は「タイタニック」です。世界中で大ヒット、アカデミー賞11 部門受賞のという名作中の名作。悲しくも美しいラブロマンスは、あなたの心を強く打つことでしょう。思い切り泣いて、スッキリしてください。・ワ行あなたにオススメの名作映画は「Shall we ダンス?」です。役所広司さん主演でヒットし、アメリカでもリメイクされた傑作。真面目なサラリーマンの、ちょっとした行動から始まるコメディに、思わず胸打たれてしまうはず。■柔軟で神秘的な水のタイプ・・・・・・ハ・マ行・ハ行あなたにオススメの名作映画は「レオン」です。リュック・ベッソン監督、映画通や俳優さんなどに今も愛される上質な作品です。殺し屋と少女の心のつながりを丁寧に描いたストーリーは、あなたの心を綺麗にしてくれるでしょう。・マ行あなたにオススメの名作映画は「スタンド・バイ・ミー」です。言わずと知れた青春映画の名作。4 人の少年たちが過ごす、ひと夏の冒険譚。懐かしさすら感じる世界の中に、思い切り浸ってみてはいかがでしょうか。きっと、さわやかな気持ちになれるはず。■おわりに生まれてからずっと呼ばれ続けてきたあなたの名前。もしも一日に100回呼ばれるとしたら、一生のうちで3百万回以上は呼ばれることになります。それくらい日常的で無意識の内に「音の響き」が刷り込まれます。このコトダマ診断を活用してより楽しく素敵な毎日を送ってみてはいかがでしょうか?(草彅健太/ライター)(ハウコレ編集部)
2015年12月01日女優の広末涼子が、アメリカ・ホノルルにて開催中の「第35回ハワイ国際映画祭」で、日本人の女優初となる"キャリア功労賞"を受賞した。"キャリア功労賞"は、これまでのキャリアを総括して評価された俳優に贈られる賞。日本人では渡辺謙や役所広司、海外ではサミュエル・L・ジャクソンらが受賞した。広末は10代から活躍していたキャリアが評価されたとみられ、15日(日本時間16日)に行われた授賞式では、英語で「この場にこうして立てることをうれしく思っています。とても興奮していて幸せな気持ちです。ありがとうございます!」と喜びを伝えた。同映画祭には、広末の主演映画『はなちゃんのみそ汁』(12月19日よりテアトル新宿と福岡県内で先行、2016年1月9日より全国公開)が長編部門に出品された。広末は、自身が出演した『おくりびと』(2008年)がかつて同映画祭で観客賞受賞を経て、その後もアカデミー賞外国語映画賞など国内外を席巻したことに触れ、「本当に自分にとってはこの映画祭は思い出深く、幸運なイメージのある場所です」としみじみ。「この場に足を運ばせていただき、本当に光栄でうれしく思います」とあらためて喜びを表現し、「『はなちゃんのみそ汁』も世界に羽ばたくことを夢見て、たくさんの方に愛される映画となるといいなと思います」と期待を寄せた。本作の原作は、ガンによって33歳の若さで亡くなった安武千恵さんが、自身と夫の信吾さん、そして娘のはなちゃんの日々をつづったブログ「早寝早起き玄米生活」を基とした同名のエッセイ。千恵さん役を広末が務めるほか、信吾さん役を滝藤賢一、はなちゃん役を1,000人超の応募者から選ばれた子役の赤松えみなが担当する。メガホンを取るのは、『ペコロスの母に会いに行く』(2013年)の脚本を手がけてきた阿久根知昭監督。本作で長編作品監督デビューすると同時に、脚本も担っている。現地時間14日にはワールドプレミアが実施され、広末も参加した。会場前には長蛇の列ができるほどの大盛況で場内は満席。上映中は、物語に涙する人が続出し、上映が終わると割れんばかりの拍手が送られた。観客の様子を見ていた広末も、「観客の皆さまがたくさん笑っていてくださり、安心しました」と思わず安堵。「この作品を通して、千恵さんに感謝したいです。そして、安武信吾さん、はなちゃんに出会えたことが何よりの幸せ」と笑顔を浮かべた。(C)2015「はなちゃんのみそ汁」フィルムパートナーズ
2015年11月17日女優・広末涼子が結婚、妊娠、出産と人生の転機をがんと闘い、食を大切に生きてきた主人公を体当たりで演じる『はなちゃんのみそ汁』。この度、ハワイにて行われている「第35回ハワイ国際映画祭」で本作のワールドプレミアが開催され、参加した広末さんが日本人女優として初の「キャリア功労賞」を受賞したことが分かった。ある日、乳がんを宣告された千恵。見えない不安に怯える千恵に、恋人の信吾は優しく寄り添いプロポーズ、2人は晴れて夫婦となる。やがて、抗がん剤治療の影響で卵巣機能が低下し、出産をあきらめていた千恵に、妊娠が判明。だが、出産するということは、がんの再発リスクが高まり、自らの命が危険にさらされることを意味していた。周りの支えで命を懸けて産むことを決意し、はなを無事出産した千恵。しかし、再び病魔が彼女を襲う。「私がいなくなっても、はなが暮らしていけるように…」。千恵はまだ幼い娘に、鰹節を削り、だしをちゃんととって作るみそ汁から、料理や家事の大切さを教えていく――。がんのためこの世を去った33歳の千恵さんと5歳の娘と夫、そんな家族の日々をつづったブログを基にした同名エッセイを映画化した本作。広末さんを始め、滝藤賢一、一青窈ら豪華キャストが出演する。会場前に長蛇の列ができるほどの大盛況で、場内は満席となった今回のワールドプレミア。上映中は温かい家族の物語に涙する人が続出し、上映後は割れんばかりの拍手が鳴り響いた。観客の様子を観ていた広末さんは「観客の皆様が沢山笑っていてくださり、安心しました。この作品を通して、千恵さんに感謝したいです。そして、安武信吾さん、はなちゃんに出会えたことが何よりの幸せです」とコメント。さらに広末さんは、10代の頃から第一線で活躍してきたキャリアに対して、高い評価が与えられ、日本人女優として初の「キャリア功労賞」を受賞。過去日本人では渡辺謙や役所広司、海外ではサミュル・L・ジャクソンらがなど錚々たるメンバーが受賞している。広末さんは英語で「この場にこうして立てることを嬉しく思っています。とても興奮していて幸せな気持ちです。ありがとうございます!」と感謝の意を示し、「『はなちゃんのみそ汁』でこの場に足を運ばせていただき、本当に光栄で嬉しく思います。それと同時に、『はなちゃんのみそ汁』も世界に羽ばたくことを夢見て、沢山の方に愛される映画となるといいなと思います」と笑顔で語った。『はなちゃんのみそ汁』は12月19日(土)よりテアトル新宿&福岡にて先行公開、2016年1月9日(土)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2015年11月17日みなさんには「これだけは人に負けない」何かってありますか?もしかしたら自分では気づいていないけれど、実は誰よりも優れている部分もあるかもしれないですよね。占いサイト『365誕生日大占術』 などで人気の心理占術研究家・天城映さんによると、「何月何日生まれの人は〇〇がすごい」というように、生まれた日で1位~366位まで順位をつけることができるそうです。今回は膨大なデータから導き出した3つのランキングのベスト3を発表!あなたや身近な人の誕生日は登場するでしょうか?【ONとOFFの差が激しい人ランキング】ONタイムはバリバリ仕事をしている人が、OFFは何にもしないでボーッとしてる、なんてことありますよね。逆に仕事はやる気ないのに、OFFになると俄然イキイキしちゃう人もいたり!?◆第3位:1月1日生まれ[例] 役所広司、堂本光一(KinKi Kids)おめでたい元旦生まれの人は、仕事に全力を注ぐ超プロフェッショナル。その分、OFFになると糸が切れたようになってぼんやりしてしまうことが。休日は二度寝三度寝して気がつくと夜、なんてことも。仕事しかない寂しい人生にならないよう、趣味を作るといいかも。◆第2位:1月21日生まれ[例] 京本政樹、高田 純次ズバリ「5時から男(女)」タイプ。ONタイムはほどほどだけれど、仕事や学校が終わると途端にイキイキしちゃいます。遊ぶのも飲み食いするのも大好きなので、毎晩のようにどこかへ繰り出して大騒ぎ。女性なら、アフター6がお稽古事で充実している人も多いでしょう。◆第1位:10月7日生まれ[例] 生田斗真、青田典子ONとOFFで別人のように変わるのがこの人です。それも、見た目からして違ってしまうのがすごいところ。地味な姿で仕事をしていた人が、アフター6や休日はきらびやかなオシャレ&メイクで遊びまくるとか、逆に職場ではさっそうとしたデキる人なのにOFFではすっぴんにぼさぼさ頭で、パチンコなど賭け事に走るとか……。オフに知り合いに会っても、気づかれないことが多いでしょう。【無人島でも生きていけそうな人ランキング】誰もいない島に流れ着いてもたくましく生きていけそうな人は、果たして何月何日生まれでしょうか?◆第3位:2月10日[例] 高橋英樹、市川由衣強靭な肉体と根性とに恵まれているので、無人島でもアクティブに暮らせそう。普通に生きている分には問題ないのに、ムダに冒険してケガをするというパターンがありそうなので気をつけてくださいね。◆第2位:11月7日生まれ[例] 長瀬智也(TOKIO)、戸次重幸(TEAM-NACS)楽観的で前向きなのが特徴。無人島ではサバイバル能力が大切ですが、寂しさに負けない強い心も必要ですよね。この日生まれの人は寂しくても自分を励まし、明るく救助を待つことができます。心やさしいので、無人島の動物たちと友達になれることも。◆第1位:1月10生まれ[例] 山口達也(TOKIO)、田中裕二(爆笑問題)抜群のバイタリティに恵まれている上に、発想が柔軟&手先が器用。何もない無人島でも、あれこれ工夫して道具を作ったり、食べられそうなものを探して上手に料理したり、材料を揃えてわりと暮らしやすい家まで立てたり。果てには自作の船を作って無人島脱出、なんて離れ業をやってのける可能性ありです。【オカルト好きランキング】なんだか怪しかったり、怖かったりする話が妙に好きな人っていますよね。◆第3位:1月11日生まれ[例] 松岡昌宏(TOKIO)、深津絵里いわゆる「実体験系」のオカルト話を聞かせてくれるのがこの人です。予知夢を見たとか、この世のものではないものを見たとか……。どうやら、人より第六感が鋭いみたいです。◆第2位:2月1日生まれ[例] 布袋寅泰、村上隆幽霊系の怖い話より、UFOや宇宙人に興味津々。「NASAはとっくに宇宙人を捕獲してるんだけど、発表しないんだって!」などの眉唾な話をイキイキと語ってくれそう。都市伝説にも詳しい場合多し。◆第1位:5月5日生まれ[例] 渡部篤郎、中川翔子オカルト、ホラーと名のつくものなら何でも大好きなのがこの人です。小さい頃から恐怖漫画を読みふけったり、心霊スポットに行ってみるのが趣味だったり。気味の悪いフィギュアをコレクションして、部屋に来た人をギョッとさせることも。いつか誰かに聞かせようと、とっておきの怪談話をたくさんストックしています。とびきり怖い話が聞きたかったら、この人に聞いてみて。今日、お誕生日の生田斗真さんは「ONとOFFの差が激しい人ランキング」第1位。テレビや映画ではかっこいい姿を見せてくれますが、もしやプライベートでは、ものすごく地味だったり?「無人島でも生きていけそうな人ランキング」にTOKIOのメンバー2名の誕生日がランクインしたのは、さすが!という感じ。新婚の戸次重幸さんと市川由衣さんは、2人で島に取り残されても仲良くやっていけそうですね。よかった、よかった。「オカルト好きランキング」第3位のTOKIO松岡さんは、本当に霊感が強いとか。第2位の布袋寅泰さんは宇宙人が好きかどうかは不明ですが、若い頃、見知らぬ子どもに「宇宙人発見」と騒がれたことがあると言います。そして、恐怖漫画を愛してやまない中川翔子さんが、堂々第1位という納得の結果に!みなさんの周りの人の誕生日は見つかりましたか?ランクインしていたら、ぜひ教えてあげてくださいね。監修者紹介天城映(あまきえい)心理占術研究家。占いと心理テストを専門に手がけ、雑誌やTV、携帯コンテンツやWEBなどで執筆中。社団法人日本心理学会認定心理士および産業カウンセラーの資格を有し、西洋占星術をメインに、気学なども取り入れた個人鑑定も行っている。クライアントの希望によってはヒーリングや、パワーストーンのアドバイス を行うことも可能。著書は「毎日使える誕生日・自在暦占い」(グラフ社)「366日幸運の女神が微笑む本」(果林舎)「恋のパワーストーン選び」(小学館)などがある。モバイルサイト365誕生日大占術年×月×日で占う誕生日占いパレット【無料占い】
2015年10月07日映画『日本のいちばん長い日』の観客動員数が100万人を突破!これを記念して9月14日(月)、主演の役所広司と原田眞人監督が舞台挨拶に登壇し、観客からの質問に直接答えた。半藤一利の手によるノンフィクション小説を映画化した本作。昭和天皇、鈴木貫太郎首相、阿南惟幾陸軍大臣の3人を中心に“聖断”から敗戦までのドラマをスリリングに描き出す。公開34日間での観客動員数100万人突破に役所さんは「若い世代が見に来てくれているようでよかったです」と笑顔を見せ、原田監督も「大人が考えさせられるようなこうした映画が100万人突破するのはいまの時代難しいこと。ここまでよく来れたなと思います」と喜びを口にした。1949年生まれで「戦争映画を見て育った」という原田監督は今回、日本国内の描写とはいえ初めて戦争を題材にした作品を手掛けたが、戦争映画について「人間ドラマの究極であり、極限の中で人間がどんな美しさを見せてくれるのか?どんな醜いところを見せるのか?を描きたかった」と語る。この日は、年配の観客も多く見られたが、中には終戦当時、小学生で玉音放送を聞いたという老人も。昭和天皇の声を聴いた父親が「戦争が終わったぞ」と語ったという思い出に原田監督は耳を傾け「(放送が)よく聴こえなかったという話は聞きますが、天皇陛下が話をしたということで、お父様のように多くの人が『負けた』と思ったそうで、そういう心構えがあったんだと思います」と深くうなずいた。またかつての軍人の所作を知る世代の観客から、青年将校たちの所作の美しさや阿南陸相を演じた役所さんの演技を絶賛する声も。役所さんは喜びを口にするとともに「軍人さんを見ている世代の方は、制服を見るだけで感極まるところがあるんだろうと思います。僕自身、戦争や兵隊さんを知りませんが、撮影中、青年将校の姿を見て、所作や瞳に宿る国を守ろうとする思いに役柄とは別に感動し、美しいと思いました。若者たちの思いが阿南という役を作る上で大切なものになりました」と思想や立場を超えて、当時の若者たちの純粋さに深く共鳴したと語った。原田監督は日本のみならず、今後、控えているアジアやアメリカでの上映についても期待と意気込みを口にし、役所さんも「一人でも多くの方に見ていただければ」とさらなる広がりに期待を寄せた。『日本のいちばん長い日』は公開中。(text:cinemacafe.net)■関連作品:日本のいちばん長い夏 2010年8月7日より新宿バルト9、丸の内TOEI2ほかにて公開(C) 2010 NHK アマゾンラテルナ日本のいちばん長い日 2015年8月8日より全国にて公開(C) 2015「日本のいちばん長い日」製作委員会
2015年09月14日昭和史研究の第一人者・半藤一利の傑作ノンフィクションを『クライマーズ・ハイ』『わが母の記』の原田眞人監督が完全映画化した『日本のいちばん長い日』。70回目の終戦記念日となる本日、本作で昭和天皇を演じた本木雅弘による玉音放送ノーカット版が初公開された。本作では役所広司、本木雅弘、松坂桃李、堤真一ら豪華キャストを迎え、戦況が絶望的となった1945年4月の鈴木貫太郎内閣発足から、終戦までの4か月間を描き、その中で、昭和天皇による聖断が下った1945年8月14日午後から、8月15日正午の玉音放送までの激動の “日本のいちばん長い日”を描き出す。1967年に岡本喜八監督によって描かれた『日本のいちばん長い日』では、後ろ姿のバックショットのみで昭和天皇の姿を描いていたが、本作では日本映画史上初めて正面から本木さん演じる昭和天皇の姿が映し出されている。そして本作が終戦の一部始終を描いた作品であることから、本日公式ホームページ上で公開されたのが本木さん演じる昭和天皇の玉音放送完全版となる。撮影現場で、あえて史実と同じく二度録音された本木さんの玉音放送全文。本作の完成報告会見の際に、本木さんは「映画の中で実際に使用された部分は少ないのですが、玉音放送も監督に全部きちんと読めるようにしておいてほしいということでしたので懸命に練習しました」と語っていた。70回目の終戦記念日である本日、改めて、終戦に至った玉音放送の“言葉”に込められた想いを感じてみて。『日本のいちばん長い日』は全国にて公開中。(text:cinemacafe.net)■関連作品:日本のいちばん長い夏 2010年8月7日より新宿バルト9、丸の内TOEI2ほかにて公開(C) 2010 NHK アマゾンラテルナ日本のいちばん長い日 2015年8月8日より全国にて公開(C) 2015「日本のいちばん長い日」製作委員会
2015年08月15日公開中の映画『日本のいちばん長い日』の大ヒット御礼舞台あいさつが13日、東京・新宿ピカデリーで行われ、役所広司、本木雅弘、松坂桃李、原田眞人監督が出席した。8月8日に公開初日から5日間で観客動員が25万人を超えるなど大ヒットを記録している本作。主演の役所広司は観客に大ヒットの感謝を述べながら「水野晴郎さんに似ていると言われてショックでした」と笑わせつつ、「戦争について語るのはデリケートですが、この映画のバックグラウンドに戦争で苦しんでいた方がたくさんいたということを改めて感じることができました。そういったことを感じていただければ、この映画がより豊かな映画になると思います」と感想を。また、愛息子が本作を見たという昭和天皇役の本木雅弘は「想像していた以上に全体を理解していて、感情を追って見ていたようです。なぜもっと早く終戦にこぎつけなかったのかと彼なりに非常にジレンマを感じていたようでした」と父親の一面を見せながら「私が言うのもおこがましいですが、皇室関係の方にご覧いただいてお叱りを受けたいですね。是非、皇居での試写会をしていただければと思っています」と切望した。終戦記念日が近いということで、この日のイベントでは登壇者の平和に対する思いを表した一字を発表。"知"と書き記した役所は「戦争だけでなく、色んな国や自分の国の歴史を知り、世界の色んな人を知ることが平和につながると思いました」と語れば、本木は「今回昭和天皇を演じさせていただく上で、国の思いや平和を心から願いながら体現しました。"願い"という字より"祈る"という行為がより慎ましくて厳かな感じがして、響きがとても日本のみならず世界に通じると思い、平和を祈るというイメージを忘れずに"祈"にしました」と平和に大切さをしみじみと述べていた。
2015年08月14日明日、終戦記念日を迎える前に公開中の映画『日本のいちばん長い日』の9分にもおよぶ特別映像が公開になった。今から70年前の1945年の8月15日に日本で何が起こったのか? そこにいた人々は何を考え、何を想って行動したのかが伝わってくる映像だ。『日本のいちばん長い日』特別映像本作は、半藤一利氏のノンフィクションを映画化した作品で、太平洋戦争が終焉に向かう中で、日本の未来を想う人々がそれぞれの立場で行動し、戦後日本の行方を決めた“日本のいちばん長い日”の顛末を重厚なタッチで描き出している。このほど公開された映像は、映画の概要を実際の本編映像を交えながら紹介し、阿南惟幾陸軍大臣を演じた役所広司、昭和天皇を演じた本木雅弘、鈴木貫太郎首相を演じた山崎努らが作品について語る。また、鈴木貫太郎首相の孫、鈴木道子さんと、阿南陸相の四男、阿南惟正さんの貴重なインタビューも収録されており、当時の様子がより立体的に感じられる内容になっている。本作では、昭和天皇の聖断の後、日本の降伏を国民に伝えるために録音された玉音放送の記録媒体を巡って、クーデーターを計画する若い将校たちのドラマがスリリングなタッチで描かれるが、首相も大臣も将校もみな、それぞれの立場で“明日の日本”を想って命をかけて行動し、その想いがすれ違い、ぶつかり合う部分が最大のポイントだ。結果的に、玉音放送は国民の耳に届き、日本は降伏して終戦を迎えたが、そこにたどりつくまでにあったドラマ、かなわなかった想いがあったことは改めて語られるべきではないだろうか。本作を手がけた原田眞人監督は映像の中で「戦後70年経って、終戦のときに何がどういう風に行われていたのか、ということが段々とぼかされてきている。一番重要なのは“軍をなくすことによってしか国を残せなかった”という意識。やはり歴史はちゃんと自分の目で、いろいろな資料をベースにしてもう一回検証しなおして、とにかく我々はどこから来て、どこへ行くのか、ということをちゃんと見定めてほしい」と力強く語りかけている。『日本のいちばん長い日』公開中
2015年08月14日『日本のいちばん長い日』の大ヒット御礼舞台挨拶が8月13日(木)、都内で行われ、役所広司、本木雅弘、松坂桃李、原田眞人監督が登壇。戦争映画として異例のスタートダッシュを記録しており、70回目の終戦記念日の15日(土)からは50館増の拡大公開が決まった。半藤一利氏のノンフィクションを映画化した歴史超大作。戦争完遂か降伏かの決断を迫られる阿南惟幾(あなみこれちか)陸軍大臣の苦悩を軸に、日本の未来を案じ、身をていした人々のドラマを通して、「終戦前夜、日本で何が起こったのか」に迫る。阿南陸軍大臣役の役所さんは、「戦争を表現するのは、デリケートで難しいこと」と本作の意義を強調。7年ぶりの本格的な映画出演で昭和天皇を演じた本木さんは、「息子が見てくれた」と報告し、「なぜもっと早く終戦できなかったのか、彼なりに考えている様子」と目を細めた。松坂さんは終戦に反対しクーデターを計画する若手将校・畑中健二少佐を力演し、「僕自身、この作品をきっかけに70年前の出来事を見つめ直し、意識が高まった。これからは戦争を知らない僕ら世代が、担っていかないと…」と思いを新たに。原田監督は「まだまだ描き切れていない部分がある。今後、10年、15年後に新しい『日本のいちばん長い日』が生まれるための指針になれば」と語っていた。この日は登壇者が平和への思いをこめた“一文字”を、特製のランタンに書き記し、客席にお披露目。役所さんが「知」、本木さんが「祈」、松坂さんが「人」、原田監督が「命」の文字を選び、「歴史と人々を知ることが平和につながる」(役所さん)、「今回、天皇陛下を演じさせていただき、平和への祈りを体現させていただいたつもり」(本木さん)、「平和を作るのも、壊すのも、守るのも人」(松坂さん)、「奪われた命、奪った命に思いをはせたい」(原田監督)と語っていた。『日本のいちばん長い日』は公開中。(text:cinemacafe.net)■関連作品:日本のいちばん長い夏 2010年8月7日より新宿バルト9、丸の内TOEI2ほかにて公開(C) 2010 NHK アマゾンラテルナ日本のいちばん長い日 2015年8月8日より全国にて公開(C) 2015「日本のいちばん長い日」製作委員会
2015年08月13日映画『日本のいちばん長い日』の初日舞台あいさつが8日、都内で行われ、キャストの役所広司、本木雅弘、松坂桃李、神野三鈴と原田眞人監督が出席した。半藤一利の同名ノンフィクションをもとに描く本作は、太平洋戦争終結前夜の真相に迫る歴史大作。劇中では、陸軍大臣・阿南惟幾を役所、昭和天皇を本木、戦争継続のクーデターを首謀する若手将校・畑中健二を松坂が演じている。主演の役所は、「スピード感がある現場で、あっという間の2ヶ月だった。素晴らしいキャスト、スタッフと共に良い時間を過ごせた」と撮影を振り返り、阿南大臣の息子・阿南惟正氏から手紙が届くと、「今回は合格点をもらったようでホッとしています」と安堵の表情。また、戦後70年に公開する本作について、原田監督は、「この作品が契機となって、戦争について考えてくれれば」と真摯にアピールした。一方、昭和天皇を演じた本木は、初日を迎え、「プレッシャーは浴びるほど感じた。少し風穴が空いて、やっと呼吸できる感じ」と胸をなでおろし、「自分の小さい仕事がスクリーンに映し出され、世の中に広がることはありがたい」と感慨深げ。また、「普段は私の仕事に興味がない17歳の息子が、『見たい』と言って今の回で見てました。家に帰ってから、どんな会話をするか楽しみです」と笑顔で明かす場面もあった。舞台あいさつには、山崎努が演じた鈴木貫太郎首相の孫・鈴木道子氏も出席。「大きくて温かい人でした。拝命を頂戴した時は、家族に『バドリオになるぞ』と言っておりました。最初から戦争を治めるつもりで首相になったと思います」と貴重なエピソードが披露されると、役所は、「日本はこの70年、平和に暮らしてきた。鈴木貫太郎さんが言う“永遠の平和”が、この先100年、200年と続くように祈りたい」と平和への想いを語って、イベントを締めくくった。
2015年08月09日終戦70周年を記念し、半藤一利氏のノンフィクションを映画化した『日本のいちばん長い日』が8月8日(土)、全国で封切られ、東京・有楽町の丸の内ピカデリーで役所広司、本木雅弘、松坂桃李、神野三鈴、原田眞人監督が初日舞台挨拶を行った。戦争完遂か降伏かの決断を迫られる阿南惟幾(あなみこれちか)陸軍大臣の苦悩を軸に、日本の未来を案じ、身をていした人々のドラマを通して、「終戦前夜、日本で何が起こったのか」に迫る歴史超大作。阿南陸軍大臣を演じた役所さんは、「戦争に終止符を打とうと尽力した人々によって、いまの自分たちが生かされていると実感した」と神妙な面持ち。阿南氏の実子・阿南惟正さんから、感謝の手紙が届くと「実在の人物を演じるのはこわいこと。でも、ご家族から合格点をいただき、ホッとしています」と安堵の表情だった。本木さんは7年ぶりの本格的なスクリーン復帰で昭和天皇を演じ、「ようやく呼吸ができる思い」と公開初日を機に、ようやくプレッシャーから解放された様子。一方、日本の未来を思うあまり、終戦に反対しクーデターを計画する若手将校・畑中健二少佐を演じた松坂さんは、「俳優として、大きな意味がある作品」と胸を張り、ベテラン勢との共演を「緊張しない場面はなかった」とふり返った。阿南陸軍の妻を演じる神野さんは、「軍人の妻として唯一の理解者でありたい気持ちと、戦争の理不尽さに引き裂かれる思いだった」。本作でも渾身の演出を見せた原田監督は「日本がヘンな方向に向きつつあるいま、終戦70年は重要な節目。映画を通して、戦争を考える機会になれば」と呼びかけた。舞台挨拶には劇中で山崎努さんが演じる鈴木貫太郎の孫・鈴木道子さんが駆けつけた。『日本のいちばん長い日』は公開中。(text:cinemacafe.net)■関連作品:日本のいちばん長い夏 2010年8月7日より新宿バルト9、丸の内TOEI2ほかにて公開(C) 2010 NHK アマゾンラテルナ日本のいちばん長い日 2015年8月8日より全国にて公開(C) 2015「日本のいちばん長い日」製作委員会
2015年08月08日終戦間際の国家の存亡をかけた極限の時間を生きつつも、松坂桃李の心に吹き抜けたのは、70年前のあの日々にも確かに存在していた現代と変わらぬ何気ない日常の風だった。「これまで戦争というものについて、社会がピリピリとしていて、それこそ狂気じみた空気の中で『日本が必ず勝つ!』ということばかりを考えている――そんなイメージが強かったんですが、70年前の人間を演じてみて、決してそんなことはなく、彼らは彼らで穏やかな時間を過ごしてもいたんだと感じました。もちろん、僕が演じた畑中少佐は日本が勝つと信じているんですが、それだけでなく『腹減った』とか現代と共通するような日常が確かにそこにあったのを実感しました」。戦後70年記念作品として公開される『日本のいちばん長い日』。この作品に参加することで、昭和最後の秋(1988年)に生を享けた26歳の若者は、70年前の夏を駆け抜け、何を思い、何を受け取ったのか?半藤一利のノンフィクション小説の傑作を原作に、昭和史の重大な1ページを『駆込み女と駆出し男』の原田眞人監督が上質の歴史サスペンスに仕立てた。昭和天皇の“聖断”を受け、鈴木貫太郎首相、阿南惟幾陸相らは終戦へ向け、命懸けの工作を繰り広げる。松坂さん演じる若き陸軍将校・畑中は徹底抗戦を唱え、降伏を阻止すべくクーデターを目論むが…。同じ原作を40年近く前の1967年に岡本喜八監督が映画化している。同作では当時20代前半の黒沢年雄が畑中少佐を演じており、“狂気”を帯びて決起する青年将校として描かれているが今回、松坂さんが体現した畑中は、狂気じみた様子を一切感じさせず、登場時はスポーツマンのような爽やかささえ感じさせる。そこにあるのは、ただ無垢で純粋すぎる正義感だった――。「最初に原田監督から『畑中という男はとにかく純粋なんだ』というお話がありました。当時は選択肢があるような状況ではなく、自分で発言することも許されず、ただ上の命令に殉じるのみという中で、(内閣が)ポツダム宣言を受諾するとなった時、信じるべきもの、頼るものがなくなってしまった。そこから彼は誤った正義を持ってしまい、クーデターを試みたんだと思う。その純粋さを大事に演じました」。歴史の“結果”を知る後世の我々から見れば、畑中の行動は世に混乱をもたらす反逆でしかなく、狭い視野での正義に過ぎないかもしれない。だが、その正義感は純粋無垢であるがゆえに危うく、悲壮なまでの覚悟を感じさせ、善悪を超えて心を揺さぶる。「僕自身、彼に対して『恐ろしい』とか『怖い』という感情よりも、完成した映画を見て『かわいそうな男だな』と感じました。戦争って有無を言わせずに戦うだけで、自分の考えを持つこと自体が許されない。そういう中で、信じるものを持てないと自分自身を保っていけないんだというのを実感しました。阿南さんがお酒を酌み交わしながら『行け!どんどん行けぇ!』と言うシーンがありますが、この阿南さんの言葉が撮影を通じてフラッシュバックすることがあって、この言葉を信じ続けた結果として、畑中はここに行き着いたのかもしれないなと思いました」。阿南陸相を演じた役所広司、鈴木首相を演じた山崎努、迫水書記官を演じた、かねてより松坂さんが憧れの俳優と公言している堤真一、昭和天皇に扮した本木雅弘など日本の映画界を代表する名優たちが緊張感あふれるシーンを作り上げる。松坂さんは全員と直接、芝居のやり取りがあったわけではなかったが、先輩たちの姿に強い感銘を受けた。「僕は役所さんとのシーンが比較的多かったんですが、阿南さんの姿をただ、かぶりつくように見ていました。直接的なアドバイスをいただいたというわけではないんですが、役所さんの存在するだけで説得力があるあの空気感を味わえたのは、役者をやっていく上ですごく大きな経験でした。あの緊張感を共有できたことは僕の財産です」。原田監督は、本作で描いた鈴木首相、阿南陸相らが終戦のために奔走し、松坂さん演じる畑中が帝国陸軍の永遠を信じて決起した70年前のあの日を、あの戦争の最後の日であると共に、日本がその後、歩んでいく戦後70年の起点となる日だと語っている。冒頭の言葉にもあるように、70年前の世界が自身の生きる現代と地続きであると実感した時、松坂さんは改めて戦争を身近に感じ、そして恐怖に身震いしたという――。「あの戦争は70年前のことですが、もしかしたら明日、戦争が起こるかもしれない。そう考えるといま、“表現の自由”があり、選択肢がある今のうちに、自分がどうすべきか?とるべき行動をしっかりと――今のことだけを考えるのではなく、これから先の戦争を知らない世代を守るために――考えていかないといけないと思いました。この映画に参加して、70年前のあの状況でその先を考えていたのが昭和天皇だったと僕は感じました。畑中が“いま”しか見えずに行動した一方で、昭和天皇は「この先の日本国民が滅びないために」と考えて行動された。いまを生きる僕らもそこまで考えて行動しなくてはいけないなと思います」。「スーパー戦隊シリーズ」(侍戦隊シンケンジャー)で俳優デビューを飾って以来、どちらかというと爽やかなイケメン、“王子様”的な役柄を演じることが多かったが、20代半ばを過ぎて、正統派の主人公とは対極の立場、より屈折した内面や複雑な心情の表現を求められことが増えている。本作に続き公開となる『ピース オブ ケイク』では主人公の友人でオカマ役に扮しはじけた演技を見せ、『図書館戦争 THE LAST MISSION』では主人公たちと対峙するヒール、『劇場版 MOZU』ではリミッターを振り切った狂気のテロリストに扮した。「自分の中では変化しているつもりないんですけど…」とは本人の弁だが、当人以上に周りがその変化を敏感に感じ取っているからこそのオファーだろう。「いまはたくさんのことを学べるチャンスだなと思って臨んでいます」。俳優として、そして26歳のひとりの青年として、この作品が松坂桃李の人生を大きく変えることになるかもしれない。(photo / text:Naoki Kurozu)■関連作品:日本のいちばん長い夏 2010年8月7日より新宿バルト9、丸の内TOEI2ほかにて公開(C) 2010 NHK アマゾンラテルナ日本のいちばん長い日 2015年8月8日より全国にて公開(C) 2015「日本のいちばん長い日」製作委員会
2015年08月06日戦後70年。先日、昭和天皇による当時の原盤も公開された、1945年8月15日正午の玉音放送が流れるまでの“長い1日”を描く映画『日本のいちばん長い日』。本作で、坊主頭を披露し、自身初の戦争映画出演を果たした松坂桃李を始めとする、日本の未来を思うゆえに動いた熱き将校たちに迫った。太平洋戦争末期、戦況が絶望的となった1945年4月、鈴木貫太郎(山崎努)内閣が発足。7月、連合国は日本にポツダム宣言受諾を要求する。降伏か、本土決戦かを決める閣議が連日連夜、開かれるが、議論は紛糾するばかり。そうするうちに、広島、長崎には原爆が投下される…。“一億玉砕論”が渦巻く中、阿南惟幾陸軍大臣(役所広司)、国民を案ずる昭和天皇(本木雅弘)、聖断を拝し閣議を動かしてゆく鈴木首相、首相を献身的に支え続ける迫水久常書記官(堤真一)は決断に苦悩する。だが一方、畑中健二少佐(松坂桃李)ら若手将校たちは、日本の降伏を国民に伝える玉音放送を中止すべく、クーデターを計画、皇居やラジオ局への占拠へと動き始める…。日本の未来を信じ、今日の平和の礎を築くため、身を挺し闘った人々の物語を、日本映画界を代表する豪華キャストの競演で描く本作。本作で、松坂さんが覚悟の坊主頭となり、演じているのが畑中少佐。敗戦を決するポツダム宣言の受諾、そして国民への敗戦を告げる昭和天皇による玉音放送をやめさせるべく、徹底抗戦、本土決戦を主張し、クーデターを決起する将校たちの中心的人物だ。今年、『ピース オブ ケイク』『図書館戦争 -THE LAST MISSION-』『劇場版 MOZU』と、話題作の公開作が控えている松坂さんは、本作ではベテランの役所さん演じる阿南陸軍大臣、本木さん演じる昭和天皇を“静”とするならば、自身が演じた畑中ら将校たちを、“動”と表現。また、その畑中らとともに行動する、陸軍士官学校附属の藤井政美役には、つかこうへい作・錦織一清演出の舞台「広島に原爆を落とす日」で主演を務めた戸塚祥太(A.B.C-Z)も登場する。1967年公開、岡本喜八監督の『日本のいちばん長い日』では、松坂さんが演じた畑中少佐は狂気に駆られる人物として描いていたが、本作でメガホンをとった原田眞人監督は「決起する将校たちの普段の生活を描きたかった」と言う。「畑中の普段の明るい人物像、だからこそ決起を図る畑中に、将校たちがついてくるところを描こうとした」と語り、本作では、純粋であるがゆえに決死の行動を起こす、畑中の人間らしさにもスポットが当たっている。さらに、原田監督は、「松坂桃李演じる畑中、井田中佐(大場泰正)を含めて全員すごく新鮮なところがあるかと思いますが、僕自身彼らにすごく感謝しているし、ひとりひとりが何をやって、どう考えているかを頑張って演じてくれました」とも語り、熱き将校たちを演じた役者陣を讃えている。そんな松坂さんを始めとする若き将校たちの思いにも、ぜひ注目してみて。『日本のいちばん長い日』は8月8日(土)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:日本のいちばん長い夏 2010年8月7日より新宿バルト9、丸の内TOEI2ほかにて公開(C) 2010 NHK アマゾンラテルナ日本のいちばん長い日 2015年8月8日より全国にて公開(C) 2015「日本のいちばん長い日」製作委員会
2015年08月04日映画『日本のいちばん長い日』が8月3日(月)、外国人特派員協会にて上映され、原田眞人監督と主演の役所広司が集まった記者たちの質問に答えた。半藤一利のノンフィクション小説を原作に、昭和天皇のご聖断から鈴木貫太郎首相、阿南惟幾陸相らの終戦に向けた奔走、徹底抗戦を主張する一部の将校たちのクーデターなど、終戦間際の様々なドラマをサスペンスタッチで描き出す。映画では、敗色濃厚の中で内閣が降伏すべきか否かを会議で話し合い、さらに昭和天皇のご聖断を受けて降伏と決まった後も、降伏の文書の文面について長々と会議が続くさまが描かれる。原田監督はこの点について「いまの安倍政権を見ていても、新国立競技場の問題でも、同じことが起きてていて、会議をやってもなかなか決まらない。ただ、この(映画の)時代は戦争に関して日本人はそれまでに『負けた』という記憶がない。だから決して降伏が目に見えていたわけではなく、本土決戦をやるまでわからないという気持ちがあったのも確かだと思います。多数決で決めていたら、間違いなくクーデターが起こることもわかっていた。開戦時にはできなかったご聖断でしたが、鈴木首相、阿南陸相、昭和天皇の3人が揃ったから終戦時に初めてできた。時間がかかったのはしょうがなかったのではないかとも思います」と語った。役所さんは阿南陸相を演じるにあたっての役作りについて「原田監督と仕事をするときは毎回、膨大な資料が送られてくるので(苦笑)、そこに目を通すことから始める」と説明。阿南の人物像については「いろんな説がありますが、この映画ではご聖断以降、本土決戦ではなく、(抗戦を主張する)中堅の陸軍将校たちを抑えつつ終戦に向かいます。昭和天皇の聖断と若い将校たちとの板挟みになって苦悩するのが僕の役目でした」と語る。原田監督も「阿南が抱えていたアンビバレントを描きたかった」と強調。もし、阿南が降伏に同意せず、大臣を辞任していたら内閣は崩壊し、本土決戦に向かっていたとし「彼自身は武人として沖縄戦で死にたいという思いがあった。でも大臣になってからは『大本営直属の軍人ではなく、天皇直属の軍人だ』と言っているように天皇陛下の意思を第一に進むようになっていた。そこのジレンマにドラマがあると思った」と語った。また、昭和天皇を本木雅弘が演じ、これまでの日本映画にはない昭和天皇の苦悩やその内面を正面から描いている点も大きな話題となっているが、原田監督はアレクサンドル・ソクーロフ監督の『太陽』で昭和天皇が描かれたことが大きな転機になったと述懐。この映画に対して右翼の抗議などがなかったことから「いまこそ『日本のいちばん長い日』を描ける」と感じたという。一方で同作でイッセー尾形が演じた昭和天皇像について「カリカチュアライズされていて、年を取ってからの口をモゴモゴする癖や『あ、そう』という言葉を連発していて僕にとっては不愉快な昭和天皇像でした」とも。本作を海外映画祭に出品することも考えているという原田監督だが、まさにこの海外での昭和天皇についてのイメージというのも、海外出品を考える大きなの理由であるよう。米の歴史学者ハーバート・ビックスによる「昭和天皇」などの著書を挙げ「海外での昭和天皇のイメージは事実をゆがめられている部分がある」と批判。「私はウルトラ右翼ではありませんが、真実よりもイデオロギーを優先するという姿勢には右であれ、左であれ怒りを覚えます。事実と違う部分を是正したいと感じています」と外国人記者を前に語った。役所さんは海外での本作の受け止められ方に関して「日本の戦争の話ですが、戦争は始めるのは簡単だけど終わらせるのは本当に難しい。シンプルなメッセージとして海外の方も受け止めてくださるのでは」と期待を寄せた。政治的な部分を描いた作品とあって、海外の記者からも歴史問題や政治的な質問も飛んだが、原田監督はひとつひとつ丁寧に答えていく。日本が戦争の被害者と加害者という両面を持っているという指摘には「日本を被害者の立場として描くことに徹するのは間違っていると思います。この映画でも天皇陛下が草むしりをしながら『もう15年も続いている。応仁の乱だね』という場面がありますが、15年というのは満州事変からのこと。満州事変から侵略が続いて、それを終わらせなければという意識があったのではないかと思っています」と語った。この日は、10か国以上・150名ほどの記者が上映会・会見に足を運んだ。『日本のいちばん長い日』は8月8日(土)より公開)。(text:cinemacafe.net)■関連作品:日本のいちばん長い夏 2010年8月7日より新宿バルト9、丸の内TOEI2ほかにて公開(C) 2010 NHK アマゾンラテルナ日本のいちばん長い日 2015年8月8日より全国にて公開(C) 2015「日本のいちばん長い日」製作委員会
2015年08月04日