雨雲が近づくと頭が痛くなる……。漢方薬剤師の大久保愛先生によると、そんな人はある栄養素が足りないのだそう。そこで、大久保先生が、薬に頼らず頭痛を解消できる簡単なコトをお教えします!文・大久保愛【カラダとメンタル整えます 愛先生の今週食べるとよい食材!】vol. 31低気圧が近づくと頭痛が…原因はある栄養素の不足!?年々異常気象が増え、今年も例外なく気圧の変化が激しい年となりました。頭痛持ちさんにとっては、厳しい状況だと思います。雨が降るときには決まって、頭が痛くなったり、全身が重だるくなったり……と。天気予報を見なくてもわかってしまうほど、天気を敏感に感じ取る人は多いと思います。心地よい秋の気候だからこそ、不調を感じる日は際立って辛く感じてしまうこともあるでしょう。習慣的に頭痛に悩む人は、頭痛持ちだから仕方ないと、鎮痛剤をその都度飲むことでしか太刀打ちできないと考えている人は多いと思います。しかし、漢方医学で考えると、気候の変動により頭痛が起こりやすいタイプには、不足している栄養素があります。そこで、今週は頭痛持ちの人が食べるとよい食薬習慣を紹介していきます。自然の変化が体調に影響している漢方医学で人は自然の一部であり、自然の変化は体調に影響を与えると考えられています。気温や湿度、気圧の変化だけではなく、太陽や月の動きまでもが体に影響を与えています。学生の頃、太陽暦や太陰暦を学んだことを覚えていませんか? 一月の日数や季節などは太陽や月の動きから決められていたことはご存知のかたは多いと思います。月や太陽は、地球との位置により引力が変わり、地球では潮の満ち引きが起こります。地球の約七割が水分と言われていますが、同様に人の体も約七割が水分と言われています。そう考えると、人間も月や太陽の影響を受けることは想像しやすいことだと思います。中国最古の医学書である皇帝内経(こうていだいけい)にも、月が体調に影響を与えることは記されています。つまり、気温、湿度、気圧、太陽、月の変化とさまざまなものを指標にすることにより、より正確に体調管理をすることができます。この体調管理に食事内容を役立てることを『食薬』と呼びます。今週は、気圧の変化で頭痛を感じるタイプのための食薬習慣気圧の変化で頭痛、だるさ、むくみなどの不調を感じる人は、多いと思います。天気により不調を感じやすいタイプを漢方医学では、『水毒』がたまっているタイプであると考えます。『水毒』がたまる理由は、人それぞれですが、特に『腎・肺・脾』のいずれかの臓器に負担がかかている人に多いです。このタイプの人は、アレルギー体質であったり、耳鼻科系が弱かったり、車酔いしやすかったりする特徴もあります。また、同時に『気血』の巡りが悪いと、さらに頭痛が引き起こされやすくなります。とういうことで、気候の変化による頭痛を感じる人は、水分代謝を上げ、『気血』の巡りを改善することが大切です。そこで、今週食べるとよい食材は、【昆布と干し椎茸いりのおでん(七味唐辛子かけて)】です。今週食べるとよい食材・メニュー:昆布と干し椎茸いりのおでん(七味唐辛子かけて)まず、頭痛によいとされている栄養素は、ビタミンB2とマグネシウムです。そこで、ビタミンB2とマグネシウムを含み、『水毒』の緩和に役立ち『気血』の巡りを改善する食材を使ったメニューを紹介します。それは、この時期食べる機会が増えるおでんにちょい足しアレンジしたメニューです。トッピング1:干し椎茸&昆布干し椎茸には、ビタミンB2が多く含まれ、昆布にはマグネシウムが多く含まれます。さらに、カリウムや食物繊維が豊富なこれらの食材は、体から余分な『水毒』を取り除くのにも適しています。アレンジ方法手作りでも、買ってきたおでんでもアレンジ可能です。干し椎茸と昆布をおでんにたっぷり入れて再加熱するだけで、お出汁がでます。トッピング2:七味唐辛子七味唐辛子には、赤唐辛子、陳皮(ちんぴ)、山椒、ゴマ、芥子の実、麻の実、青紫蘇、生姜、青海苔などさまざまなスパイスが含まれています。これらには、『気血』の巡りを改善させる働きがあります。お好みでおでんにふりかけて食べてみてください。寒い時期には、温かいおでんがおいしく感じられますよね。頭痛でお悩みの人は、コンビニおでんにちょい足しして、体質改善おでんを作ってみてはいかがでしょうか。information大久保 愛 先生アイカ製薬株式会社代表取締役・漢方薬剤師。昭和大学薬学部生薬学研究室で漢方を学び薬剤師免許を取得。その後、中国で漢方・薬膳・東洋の美容などを学び資格を取得。漢方相談、調剤薬局、エステなどの経営を経て商品開発・ライティング・企業コンサルティングなどに携わる。著書『1週間に一つずつ 心がバテない食薬習慣』(ディスカヴァー)。©Jamie Grill/Gettyimages©Betsie Van der Meer/Gettyimages©jreika/Gettyimages
2019年10月30日FASHION HEADLINE編集部が今気になるパン屋をクローズアップして紹介する【今週のパン】。今回は番外編として伊勢丹新宿店で見つけた、ハロウィンに食べたい限定パンをピックアップ! ANDERSEN「黒猫チョコレートクリームパン」(249円)様々な種類の可愛らしいハロウィンモチーフのパンが並ぶアンデルセン(ANDERSEN)からは、「黒猫チョコレートクリームパン」をチョイス。ブラックココアによる真っ黒な生地と、ほんのり甘みを感じる2層の生地で、ほろ苦く甘いチョコカスタードクリームを包み込み込んだ一品。食べるのが惜しくなってしまいそうな愛嬌ある顔を描いたフォンダン(すり蜜)は、ほんのり洋酒で香りづけしてあり、口の中でふんわりと上品な香りが漂う。HEDIARD「エディアールのミイラぱん」(540円)HEDIARD(エディアール)の「エディアールのミイラぱん」は、同店のホットドッグにも使用している大ぶりなソーセージに、包帯に見立てた白いパン生地をぐるぐると巻着付けた遊び心溢れるビジュアル。ハロウィン気分を盛り上げるビジュアルはさることながら、流石はパリの老舗グローサリーストア。味もお墨付き! しっとりと柔らかなパン生地とジューシーな味わいのソーセージは相性抜群。軽く温めればソーセージの香りが引き立ち、より美味しく楽しめる。Maison Kayser「魔法の杖」(378円)食事パンをお探しなら、メゾン カイザー(Maison Kayser)の「魔法の杖」がオススメ! バゲット生地にアーモンドやクルミ、ヘーゼルナッツ、カソナードといったナッツ類をゴロッと練りこんで焼き上げており、ナッツの香ばしい香りと歯ごたえが楽しめる。直径約30cmの大きさでインパクトも抜群。このまま食べるのはもちろん、ハロウィンメニューのご馳走と合わせて、テーブルを華やかに彩ってみてはいかが? どれも販売期間は、ハロウィン当日の10月31日まで。味も見た目も抜群なハロウィン限定パンと共に、素敵なハロウィンを!
2019年10月23日秋本番となりました。最近だるーい、仕事がはかどらない、とお嘆きの方、漢方薬剤師の大久保愛先生によると、それには立派な理由があるといいます。いまの時期は寒さに慣れていないことも一因だとか。そこで、エネルギッシュになれる簡単なコトをお教えします!文・大久保愛【カラダとメンタル整えます 愛先生の今週食べるとよい食材!】vol. 30最近ぐーたらしちゃうのは、寒さに慣れていないから雨の日が多いこともあり、暖房はいらないまでも寒さを感じる時間が増えましたね。そんな秋の気候を感じているときは、やらなくてはならないことを後回しにして、ボーっとダラダラと過ごしてしまうことはないでしょうか。やる気がなく気だるさを感じてしまい、現実逃避をしていると時間がどんどん過ぎて、なんでも時間ギリギリになってしまったりして、もう少ししっかりしなくてはと自分に言い聞かせて過ごす人も多いのではないでしょうか。ただ、このぐーたらしてしまう日常には、気候的な原因もあります。寒さに体が慣れていないこともひとつの原因となります。さらに28日には新月も訪れるため漢方医学で考えると「気血(きけつ)」が不足し、やる気が低下しやすいとも考えられています。そのため、今週はやる気をだすための食薬習慣を紹介していきます。自然の変化が体調に影響している漢方医学で人は自然の一部であり、自然の変化は体調に影響を与えると考えられています。気温や湿度、気圧の変化だけではなく、太陽や月の動きまでもが体に影響を与えています。学生の頃、太陽暦や太陰暦を学んだことを覚えていませんか? 一月の日数や季節などは太陽や月の動きから決められていたことはご存知のかたは多いと思います。月や太陽は、地球との位置により引力が変わり、地球では潮の満ち引きが起こります。地球の約七割が水分と言われていますが、同様に人の体も約七割が水分と言われています。そう考えると、人間も月や太陽の影響を受けることは想像しやすいことだと思います。中国最古の医学書である皇帝内経(こうていだいけい)にも、月が体調に影響を与えることは記されています。つまり、気温、湿度、気圧、太陽、月の変化とさまざまなものを指標にすることにより、より正確に体調管理をすることができます。この体調管理に食事内容を役立てることを『食薬』と呼びます。今週は、やる気が出なくて仕事がたまってしまうかも!?涼しくなると体を温めエネルギーを急いで作り出さなければならないために、栗やお芋などのホクホクしたものだったり、濃厚なチョコレート系のスイーツをおいしく感じ、食べたくなります。新作スイーツを発見するたびに食べて、小さな幸せをひとつずつためていく人も多いのではないでしょうか。しかし、間食が増えることにより朝、昼、夕の食事量が減り、栄養バランスが乱れ、エネルギー不足になったり、血糖値のコントロールが不調になって、やる気が低下してしまうこともあります。これを漢方医学では、やる気がなくなる「気虚(ききょ)」、モチベーションが上がらない「血虚(けっきょ)」と考えます。さらに、栄養の補給に適した新月の時期でもあります。そこで、今週はダラダラしてやる気が出ない人のために「気血(きけつ)」を補う食薬習慣を紹介していきます。食べるとよいメニューは、【玉ねぎと白滝たっぷりの肉じゃが】です。今週食べるとよい食材・メニュー:玉ねぎと白滝たっぷりの肉じゃがこの時期、ちょっとスイーツが多くなりがちで腸内環境が乱れてしまった人は、栄養の吸収が悪くなってしまっているかもしれません。そのため、栄養の吸収を効率よくアップさせるために、腸内環境を整えながら必要な栄養素を取り入れる食薬習慣が大切です。玉ねぎ、白滝腸内環境を整えるためには、食物繊維やオリゴ糖が大切ですよね。玉ねぎと白滝には水溶性食物繊維が含まれているため腸の働きを整えるのに役立ちます。さらに、玉ねぎにはオリゴ糖が豊富に含まれるため善玉菌のエサとなり腸内環境を整えます。牛肉牛肉は、「気血(きけつ)」を補うのに非常に役立ちます。栄養素として、タンパク質、ビタミン、ミネラルなどバランスよく取り入れることができます。牛肉をしっかり煮込んでも良いですが、ワンランク上の牛肉を使って(細切れでもOK)仕上げの段階で加えてさっと火を通す程度にしても肉は柔らかく、脂身が程よく溶け出ておいしい肉じゃがになります。なんだか、やる気がなく仕事が溜まってしまっている人は、この季節の影響かもしれません。こんな時は、玉ねぎと白滝が多めの肉じゃがを作ってほっこり心から温まってエネルギッシュな自分を取り戻しましょう。information大久保 愛 先生アイカ製薬株式会社代表取締役・漢方薬剤師。昭和大学薬学部生薬学研究室で漢方を学び薬剤師免許を取得。その後、中国で漢方・薬膳・東洋の美容などを学び資格を取得。漢方相談、調剤薬局、エステなどの経営を経て商品開発・ライティング・企業コンサルティングなどに携わる。著書『1週間に一つずつ 心がバテない食薬習慣』(ディスカヴァー)。【腸活×漢方×栄養学】の理論で考えた、【今週食べるとよい食材】をお伝えしていきます。©Tara Moore/Gettyimages©Westend61/Gettyimages©I love Photo and Apple./Gettyimages
2019年10月23日ダイエット中でも朝ごはんは食べたほうがいいと言われますが、そこにはどんな理由があるのでしょうか。今回は美容・健康ライターのNao Kiyota先生に、理由とオススメ食材を教えていただきました。朝食の役割を知って、より効果的なダイエットをめざしましょう!ダイエット中でも朝ごはんを食べたほうがいいのはなぜ?エネルギーを消費しやすくなる朝食には内臓機能を目覚めさせ、体温を上昇させてエネルギーを消費しやすい状態に整える役割があります。また、脳のはたらきに必要な糖質をしっかりチャージすることで、全身への指令がスムーズになり、代謝アップにつながります。昼食の食べ過ぎを防ぐ朝食を抜くと昼食までにお腹が空いてしまい、昼食時に食べ過ぎてしまう傾向があります。一度に大量の食事をすると、消化・吸収のはたらきに負担をかけ、エネルギーとして素早く活用できません。同じエネルギーを摂取する場合でも、朝食と昼食に分けて摂り入れたほうが、よりスムーズにエネルギーとして消費しやすくなります。ダイエット中の朝ごはんで心がけること温かいものを食べる冷たい飲みものや食事ではなく、温かいものを摂取することです。特に味噌汁やスープがおすすめ。体温をしっかり上げ、体内機能を活性化させてくれます。時間がなくてゆっくり食べられないときは、胃腸に負担がかからない白湯や、スムーズにエネルギーに変えることができる常温のフルーツなどを食べると良いでしょう。糖質をしっかりチャージする1日を生きるのに必要なエネルギー源、つまり糖質をしっかり摂取することで、エネルギーを消費しやすい状態に整えやすくなります。エネルギー不足では運動をしても体調を崩したり、思うように効果が出なかったりします。痩せるためにもしっかり食べることを忘れないでください。朝ごはんで食べたいオススメの食材ご飯食の場合ご飯に合わせたいのは、代謝を高めるビタミン・ミネラルが豊富な野菜や、食物繊維が豊富なわかめなどの海藻類、たんぱく質が豊富な肉や魚、卵、大豆食品です。汁物とおかずを一つずつ合わせましょう。パン食の場合パンに合わせるのは、バターやジャムではなく、目玉焼きやウインナーなどのたんぱく質が豊富なおかずです。そこに温野菜サラダや野菜スープ、コーンスープなどの温かい汁物を添えましょう。パンはライ麦パンや全粒粉パン、米粉パン、フランスパン、食パンなどのシンプルなものがおすすめです。食べる時間を最小限に抑えたいとき食事を取る時間がない場合は、常温のバナナ1本やコーンスープ1杯など、手軽に糖質を摂取できるものをチョイスしましょう。バナナに限らず、果物は食べやすく糖質が豊富に含まれているため、常温で朝食に取り入れるのがおすすめです。コンビニなどで手軽に用意できる朝ごはんメニュー朝に食事を用意する時間がなかなか取れない方は、コンビニを利用することもあるでしょう。コンビニで朝食を買う際におすすめなのは、納豆巻きやしゃけおにぎりなど。そこにカップスープ(野菜スープや具沢山味噌汁)などを合わせるとさらに良いですね。カップスープは難しいという場合は、ホットの緑茶など温かい飲みものをプラスしましょう。また、おにぎりなど片手で食べられる手軽なものは、どうしても食べすぎてしまう傾向があります。納豆巻きであれば1パック、おにぎりであれば2個までにすると良いでしょう。ダイエット中こそ朝食をしっかり食べよう食べることでエネルギーを消費しやすい状態に整えられる朝食は、じつはダイエット中こそ習慣にしたい食生活のひとつです。これまで朝食を抜いていた方も、朝にしっかり食べることで、より健康的・効果的にダイエットを進めることができるでしょう。Nao Kiyota美容・健康ライター
2019年10月19日FASHION HEADLINE編集部が今気になるパンを紹介する【今週のパン】。第14回目は、あの“食べるバター”専門ブランド「カノーブル」で知られる「ナショナルデパート(NATIONAL DEPARTMENT STORE)」をピックアップ!NATIONAL DEPARTMENT STORE食から広がる新しいカルチャーを創造すべく、「唯一無二のプロダクト、唯一無二の体験」を追い求めるナショナルデパート。昨年、東京と岡山に直営店舗をオープンさせ、現在オンラインショップ含め3店舗でドイツパンや個性豊かなバターの数々を展開している。10月16日から秋の新作バターも発売され、食用の秋をさらに掻き立てる楽しいアイテムが並ぶ。ドイツパン(プレーン) ______________________「ドイツパン(プレーン)」(810円)ギュッと目の詰まった食べ応え抜群な数種類のドイツパンが並ぶ中、今回はプレーンタイプをチョイス。ドイツ産のライ麦を自然発酵させたサワー種を使用してじっくり焼き上げげたパンは、酸味とともにコク深さが感じられる。レンジで20秒の温めか、霧吹きで水分を含ませてからトースターでリベイクすれば焼きたてのような美味しさに。そして、このパンの美味しさを更にに引き出すには、同店の人気アイテムの“食べるバター”とともに味わって欲しい。フレーバーバターのコクがパンの酸味を穏やかにし、より深みの増した味わいに。パンとバターの旨味を引き立て合い、絶妙な味のバランスが堪能できる。ショコラオランジェ・グランマニエ ______________________カノーブル「ショコラオランジェ・グランマニエ」(1,340円)ナショナルデパートが展開する、“食べるバター”専門ブランドの「カノーブル」。ヨーロッパの家庭で古くから作られたホームバターの手法を用いて手作業で作られたバターは、定番から季節限定まで、全部で約40種類の個性豊かなフレーバーがラインアップ。10月16日より販売が開始された季節限定フレーバーの「ショコラオランジェ・グランマニエ」は、フレッシュバターにオレンジ果汁と刻んだクーベルチュールチョコレートをを練り込み、オレンジ・リキュールのグランマニエをまとわせた、爽やかで上品な味わい。パッケージの可愛さも注目ポイントで、今の時期はハロウィンに合わせ、ポップなおばけたちが描かれた限定パッケージも登場。ハロウィンパーティーの手土産にして、みんなで様々な種類のバターを楽しむのもおすすめ! ※価格はすべて税込表記【店舗情報】ナショナルデパート東京住所:東京都目黒区八雲2-6-11電話:03-6421-1861営業時間 11:00〜18:00定休日:月・火曜日※パンの購入については、電話での事前確認が必要ナショナルデパート岡山(工場・直売所)住所:岡山県岡山市北区天神町9-2電話:086-226-6224営業時間 10:00〜18:00定休日:月〜木曜日(毎週金・土・日曜日のみの営業)【イベント情報】会期:10月16~22日会場:伊勢丹新宿店本館地下1階=デリ エ ブーランジュリー(パン・洋惣菜)/トレンドベーカリー時間:10:00〜20:00
2019年10月17日アウターが必要な時期となりました。冷たい夜風に吹かれて瞬く間に手足が冷えていませんか? 漢方薬剤師の大久保愛先生によると、季節の変わり目ののいまは体が慣れていないぶん、冷えを感じやすいのだそう。そこで、体質を改善しポカポカになれる簡単なコトをお教えします!文・大久保愛【カラダとメンタル整えます 愛先生の今週食べるとよい食材!】vol. 29いまの時期は真冬より冷えを感じやすいひんやりとした空気を感じる時間が増え、冬へと近づく季節となってきました。寒さに体が慣れていないここともあり、秋には真冬の寒い日よりも冷えを感じやすい日があります。そのため、この時期にはいつもより体を温める対策が必要となります。暑いのも嫌だけど、寒いのも嫌な私たちは、気候に応じて生活習慣を少し変えてあげることで対策ができます。体の冷えは、お腹の調子が悪くなったり、風邪をひいたり、生理痛が重くなったり、肩こり頭痛がひどくなったりとさまざまな二次的な症状をもたらします。そこで、今週は体を内側から温める食薬習慣を紹介していきます。自然の変化が体調に影響している漢方医学で人は自然の一部であり、自然の変化は体調に影響を与えると考えられています。気温や湿度、気圧の変化だけではなく、太陽や月の動きまでもが体に影響を与えています。学生の頃、太陽暦や太陰暦を学んだことを覚えていませんか? 一月の日数や季節などは太陽や月の動きから決められていたことはご存知のかたは多いと思います。月や太陽は、地球との位置により引力が変わり、地球では潮の満ち引きが起こります。地球の約七割が水分と言われていますが、同様に人の体も約七割が水分と言われています。そう考えると、人間も月や太陽の影響を受けることは想像しやすいことだと思います。中国最古の医学書である皇帝内経(こうていだいけい)にも、月が体調に影響を与えることは記されています。つまり、気温、湿度、気圧、太陽、月の変化とさまざまなものを指標にすることにより、より正確に体調管理をすることができます。この体調管理に食事内容を役立てることを『食薬』と呼びます。今週は、冷えを感じてしまうかも!?羽織りものが必要な日が増えてきましたね。お風呂につかったり、布団に入るときなど、体が温まるのを感じると、ホッと幸せな気持ちになりますよね。しかし、これから始まる長い寒さへの入り口は、寒暖差や冷えに体が慣れていないぶん、変わり目のいまのほうが冷えを感じやすくなっています。今後、もっと寒くなったり、風邪やインフルエンザが流行ったりする前に、寒さに耐えられる強い体を作ることが大切です。漢方医学で、寒さが体に影響することを「寒邪肺犯(かんじゃはいはん)」、体を温める力がないことを「陽虚(ようきょ)」と呼びます。そこで今週は、「寒邪」を取り除く食材、「陽」を補う食材を取り入れていきましょう。食べるとよい食材は、【玄米のポカポカ混ぜごはん】です。今週食べるとよい食材・メニュー:玄米のポカポカまぜごはんポカポカ体質になるには、主食から温まる食材に変更してみましょう。パンかご飯なら、ご飯を。白米か玄米なら、玄米を選ぶようにしてみましょう。パンを中心としたメニューは、タンパク質やミネラル分が不足してしまうことが多く、体が冷えやすくなっています。ご飯を中心とすると小鉢やお味噌汁、メインのタンパク質と、栄養バランスが整いやすく、代謝をあげるため冷え性の改善に効果的です。玄米玄米には、白米よりもビタミンB群、ビタミンE、カルシウム、マグネシウムなどの栄養素が豊富に含まれています。体の代謝をあげ体を温めるために使われる栄養素が豊富です。この栄養素が、「陽虚」の改善に役立ちます。ただし、よく噛んで食べないと胃に負担がかかってしまうことがあるので気をつけましょう。生姜&ひき肉ひき肉には、タンパク質、ミネラル、ビタミンなどが含まれるので代謝をあげ「陽虚」の改善に役立ちます。そして、生姜は加熱することで体を温め「寒邪」から身を守ることができます。アレンジ方法ひき肉に麺つゆや醤油とみりんなどで味付けをして、たっぷり生姜を入れて炒めましょう。そして、炊きたての玄米ご飯にたっぷりかけて、ザクザクとまぜたら完成です。冬場にはいつも冷え性がひどくなったり、季節の変わり目で寒くなる時期に風邪をひきやすかったり、冷えるとお腹を下してしまうような人は、まずは主食から体質改善できる食薬習慣を取り入れてみましょう。information大久保 愛 先生アイカ製薬株式会社代表取締役・漢方薬剤師。昭和大学薬学部生薬学研究室で漢方を学び薬剤師免許を取得。その後、中国で漢方・薬膳・東洋の美容などを学び資格を取得。漢方相談、調剤薬局、エステなどの経営を経て商品開発・ライティング・企業コンサルティングなどに携わる。著書『1週間に一つずつ 心がバテない食薬習慣』(ディスカヴァー)。【腸活×漢方×栄養学】の理論で考えた、【今週食べるとよい食材】をお伝えしていきます。©Martin Novak/Gettyimages©Benjamin Torode/Gettyimages©MIXA/Gettyimages
2019年10月16日美味しい食材がいっぱいの秋。食欲旺盛な季節ですね。そして秋だからこそ、食べたいのがキノコ類。どんな料理にも合うキノコは使いやすい食材ですね。そこで今回は、キノコをたっぷり食べられる人気レシピを5つご紹介。キノコの食感と味を味わい尽くすレシピが盛りだくさんです。■ミキサーを使わず手軽に作れる、キノコのポタージュスープ体を芯から温めるほっこりポタージュスープ。寒暖の差が激しい秋は、体調管理が大変です。そんな秋にぜひ作りたいのが、こちらのレシピ。ミキサーを使わず作れるので、手間いらず。キノコの香りをたっぷりと楽しめます。仕上げにお好みでドライパセリを振ってからいただきましょう。このレシピでは、シメジ、マッシュルーム、シイタケを使っていますが、エリンギやマイタケなど他のキノコを使っても良さそうです。パンとこのポタージュだけで立派な朝食になりますよ。トロリとした食感で、子どもにも大人気のレシピです。■作り置きもできて便利! 3種のキノコマリネどんな食事にも合う副菜を作りたくなったら、こちらのレシピをお試しあれ。作り置きもできる、3種のキノコマリネです。たった10分で作れて便利。作り方は、塩少々を入れたたっぷりの熱湯で、キノコ類をサッとゆでてザルに上げます。熱いうちに、合わせたマリネ液に漬け、味がなじめば、器に盛りましょう。このマリネは食べる直前まで冷やしても美味しいです。多めに作っておき、翌日以降に食べるのもいいでしょう。ニンニクが効いているので、副菜としてだけではなく、お酒のおつまみにも最適です。ぜひお試しください。■ヘルシーで食べやすい、キノコのオーブン焼き食べ応えのあるキノコ料理は主菜にもなります。こちらのキノコのオーブン焼きは、ヘルシー! しかし、そこそこのボリュームがあるため、女性や子どもなら、この一品とご飯だけでお腹を満たすことも可能です。仕上げに刻みネギ、かけダレをかけていただきましょう。トロッとした長芋とキノコのコラボがたまりません。一度味わうと、何度も作りたくなる一品です。このレシピでは、シメジ、マイタケ、エリンギを使っていますが、マッシュルームやエノキなどお好みのキノコに代えても問題ありません。キノコの美味しさをとことん堪能できます。■和風テイストで美味しい! 里芋とキノコのグラタングラタンと言えば、洋風なイメージが強いですが、里芋とキノコを使った和風テイストなグラタンも美味です。ホワイトソースは市販のものをあえて使わず、手作りします。少し手間はかかりますが、具材の美味しさが際立つグラタンが完成しますよ。ボリュームアップしたい場合は、具材にベーコンや好きなキノコ類を加えてもいいでしょう。仕上げに海苔を散らすのも良さそうです。表面はカリッ、中はアツアツのグラタンで、子どもから大人まで大満足! これからの季節に最適な一品ですね。秋冬の家庭の定番料理に加えたくなる可能性も大。■季節感満載で栄養たっぷり、キノコの炊き込みご飯秋が深まると、キノコを使ったご飯が食べたくなりませんか? このキノコの炊き込みご飯は栄養満点で、今の季節にぴったり! キノコを炒めた、出汁を入れてご飯を炊くので、キノコの良い香りを思う存分、堪能できます。ご飯が炊き上がったら10分蒸らして全体を混ぜ、器に盛って、ミツバをのせてからいただきましょう。具材をゴマ油で炒めるため、香ばしさが食欲をそそります。また、具材に鶏肉やゴボウを加えても美味しくいただけそうです。多めに作り、翌日のお弁当に入れるのもオススメ。冷蔵庫に余ったキノコ類を清算するのにも役立ちますよ。キノコは和洋中、どんな料理にもマッチする万能食材。使いやすいため、冷蔵庫の中にいつもストックしておきたいくらいです。いつものキノコ料理に飽きたら、ぜひ今回ご紹介したレシピを試してみてくださいね! キノコ料理の幅をグンと広げることができますよ。
2019年10月12日朝晩すっかり涼しくなり、秋の足音は刻々と近づいてきています。それとともに、気分が落ち込んだり、毎日楽しくない、なんて思ったりしていませんか? 漢方薬剤師の大久保愛先生によると、秋は憂うつになりやすいのだそう。そこで、気分が明るくなる簡単なコトをお教えします!文・大久保愛【カラダとメンタル整えます 愛先生の今週食べるとよい食材!】vol. 28秋は、切なくなる季節!?急速に涼しい日が増え、日の入りの早さを感じ、一年の終わりが近づいてきた感覚があります。「今年も残りわずかだね…」なんて会話をする機会も増えてきたのではないでしょうか。肌寒くてちょっと切ない気持ちになる秋は、家の中でうつうつと過ごしてしまうこともあるかもしれません。ただ、もうすぐ今月の貴重な連休がやってきますよね。家に引きこもらず、少し遠出をして気分転換をしてみませんか?そのためには、うつうつとした気持ちから切り替えないといけません。しかも、連休最終日の10月14日には、満月が訪れるため漢方医学的に考えると、不平不満を感じやすくなってしまうことも……。秋という季節からやってくるこの気持ち、体の中から変えてみませんか? 今週は、うつうつと不満を抱え、毎日楽しさを感じられない人のための食薬習慣を紹介していきます。自然の変化が体調に影響している漢方医学で人は自然の一部であり、自然の変化は体調に影響を与えると考えられています。気温や湿度、気圧の変化だけではなく、太陽や月の動きまでもが体に影響を与えています。学生の頃、太陽暦や太陰暦を学んだことを覚えていませんか? 一月の日数や季節などは太陽や月の動きから決められていたことはご存知のかたは多いと思います。月や太陽は、地球との位置により引力が変わり、地球では潮の満ち引きが起こります。地球の約七割が水分と言われていますが、同様に人の体も約七割が水分と言われています。そう考えると、人間も月や太陽の影響を受けることは想像しやすいことだと思います。中国最古の医学書である皇帝内経(こうていだいけい)にも、月が体調に影響を与えることは記されています。つまり、気温、湿度、気圧、太陽、月の変化とさまざまなものを指標にすることにより、より正確に体調管理をすることができます。この体調管理に食事内容を役立てることを「食薬」と呼びます。今週は、うつうつと不平不満がたまって楽しくないかも10月に入り、お布団がぬくぬくと気持ちの良い日が増えましたよね。そのまま、パッと目覚めて出かけることができたら気持ちが良いのだと思います。しかし、現実は休日ともなればゴロゴロしていたい欲求、やる気のない状況、楽しめない毎日となんだか憂うつな気分になることもあるかもしれません。漢方医学的にもこの時期には、ちょっと憂鬱で孤独な悲しい気分になりやすいと言われています。そして、少し涼しくなると、すぐにエネルギーとなる甘く濃厚なスイーツを体が欲してしまうことがあります。家にこもりがちで、秋の新作スイーツばかりを食べていては体も心もズンと重だるさを感じてしまうこともあるでしょう。そして、これを漢方医学では、余分なものが体にたまる「湿熱(しつねつ)」、必要な栄養がたりない「血虚(けっきょ)や陰虚(いんきょ)」と考えます。この状況を脱するために、食べものを使って体の内側から改善につなげる方法があります。今回は「湿熱」を取り除き、「血・陰」を補い連休を楽しく過ごすための食薬習慣を紹介していきます。今週食べるとよい食材は、【乾物で作ったふりかけ】です。今週食べるとよい食材:乾物で作ったふりかけふりかけを作ると言っても作り方はシンプルで、乾物を潰すだけです。乾物ってお出汁をとるときによく使うように、うまみも栄養素も満点で、塩や醤油など調味料を使わずに簡単に作ることができます。そして、作ったふりかけを常備・携帯し、ご飯にかけたり、サラダにかけたり、おひたしにかけたり、揚げものの衣に混ぜたり、納豆にかけたりとさまざまなものにプラスオンしてみましょう。材料は、好きな乾物を使っていただいてかまわないのですが、食物繊維が豊富なワカメ、海苔、ゆかりや、タンパク質を補う干しエビ、じゃこ、鰹節などを使うのがオススメです。お好みでアクセントとしてゴマ、山椒、胡椒、こんぶ茶など加えてもおいしくなります。「湿熱」を取り除く【食物繊維】を含む乾物ワカメ海苔ゆかり「血・陰」を補う【タンパク質】を含む乾物干しエビじゃこ鰹節栄養満点の乾物で作ったオリジナルふりかけをとにかくプラスオンして、季節的に感じてしまう憂うつな感情から抜け出しましょう。気持ちの良い気候のなか、意欲的で楽しい秋をお過ごしください。information大久保 愛 先生アイカ製薬株式会社代表取締役・漢方薬剤師。昭和大学薬学部生薬学研究室で漢方を学び薬剤師免許を取得。その後、中国で漢方・薬膳・東洋の美容などを学び資格を取得。漢方相談、調剤薬局、エステなどの経営を経て商品開発・ライティング・企業コンサルティングなどに携わる。著書『1週間に一つずつ 心がバテない食薬習慣』(ディスカヴァー)。【腸活×漢方×栄養学】の理論で考えた、【今週食べるとよい食材】をお伝えしていきます。©eclipse_images/Gettyimages©Josef Lindau/Gettyimages©hungryworks/Gettyimages
2019年10月09日季節の移ろいとともに、お肌のケアも紫外線による日焼け、シミ対策から、乾燥によるシワ対策に。漢方薬剤師の大久保愛先生によると、肌の潤いには、保湿クリームやパックなど外からのアプローチだけでなく、内側からのケアが必須とのこと。そこで、乾燥に負けない肌に導くたった2つの食べものをご紹介します!文・大久保愛【カラダとメンタル整えます 愛先生の今週食べるとよい食材!】vol. 27乾燥する季節に突入! 肌への潤いアプローチは内側からが肝!乾燥肌が少しずつ気になる季節になってきましたね。ほうれい線や目尻のシワが目立ち始め、スネや腕がカサカサしてかゆみを感じてしまう人もいるかもしれません。部屋の加湿、こまめな保湿など日頃のケアは、美肌をキープするために必要不可欠。ですが、内臓の鏡とも呼ばれる皮膚は、体の内側からのケアも合わせて行うことが乾燥肌対策として大切なことです。チョコレートやスナック菓子を食べすぎるとニキビや乾燥、痒みなどが増し、お肌のコンディションが悪くなってしまうこともあります。食べたものは良くも悪くもお肌に影響していきます。これからどんどん乾燥していく季節に突入していくので、お肌の乾燥が悪化する前に対策をとりましょう。そこで、今週はお肌を潤す食薬習慣を紹介していきます。自然の変化が体調に影響している漢方医学で人は自然の一部であり、自然の変化は体調に影響を与えると考えられています。気温や湿度、気圧の変化だけではなく、太陽や月の動きまでもが体に影響を与えています。学生の頃、太陽暦や太陰暦を学んだことを覚えていませんか? 一月の日数や季節などは太陽や月の動きから決められていたことはご存知のかたは多いと思います。月や太陽は、地球との位置により引力が変わり、地球では潮の満ち引きが起こります。地球の約七割が水分と言われていますが、同様に人の体も約七割が水分と言われています。そう考えると、人間も月や太陽の影響を受けることは想像しやすいことだと思います。中国最古の医学書である皇帝内経(こうていだいけい)にも、月が体調に影響を与えることは記されています。つまり、気温、湿度、気圧、太陽、月の変化とさまざまなものを指標にすることにより、より正確に体調管理をすることができます。この体調管理に食事内容を役立てることを『食薬』と呼びます。今週は、お肌の潤いを取り戻しましょう漢方医学では、秋が一番乾燥肌になりやすいと考えられています。これからの時期は、気候はもちろんのこと、室内でも空調による乾燥が気になり始めますよね。紫外線が厳しく、シミ対策を行う夏が終わったと思うと、乾燥からのシワ対策が欠かせない秋冬へと移り変わります。こうやって四季を繰り返しながら、歳を重ねても美しい肌でいるということは至難の技ですよね。さて、外からの影響に対策することはもちろん、内臓の鏡と呼ばれるお肌には内側からの対策も非常に有効です。ヒアルロン酸やコラーゲンなどが配合されたサプリメントやドリンクなども対策のひとつとして取り入れるかたも多いと思いますが、食事から取り入れる方法が、一番簡単で日々の積み重ねにより効果が定着しやすいものだと思います。漢方では、乾燥肌を「肺陰虚(はいいんきょ)」と表しますが、今週はこの「肺陰虚」を解決すべく食薬習慣をとりいれていきましょう。今週食べるとよい食材は、【すりゴマ入り納豆】です。今週食べるとよい食材・一品:すりゴマ入り納豆実は、ゴマと納豆の相性は抜群。あまり知られていませんが、ゴマにもタンパク質が含まれています。納豆とゴマを組み合わせて食べるとお互いに不足しているアミノ酸を補い合うことができるため栄養価が高まります。白ゴマゴマの特徴は、抗酸化作用が高く、潤いをもたらす栄養素が豊富なこと。ゴマリグナン、ビタミンEや不飽和脂肪酸、ミネラル、タンパク質などが含まれています。また、漢方医学でも体を潤す秋に摂るとよい食材と考えられています。特に白ゴマは、油分が多く乾燥によいとされています。食べ方としては、ゴマの殻が硬いため、食べるときにすりゴマにすると栄養の吸収率がアップするのでおすすめです。サラダや炒め物、お鍋のポン酢、おひたしなど様々な料理のアクセントにちょい足ししてみましょう。納豆腸の状態は、特にお肌に反映されやすいもの。甘いものや油物が多いときには、腸内環境が荒れて肌荒れをすることもあると思います。納豆は、腸内環境を整えながら、タンパク質、ビタミンE、イソフラボン、食物繊維、ミネラル、オリゴ糖などお肌を整えるために必要な栄養素がバランス良く含まれています。また、納豆は冷凍可能です。3、4パック程度でまとまって売られていることが多いので、食べきれず捨ててしまう人は冷凍保存がオススメ。アレンジ方法納豆にすりゴマをいれて食べるだけ。すりゴマいり納豆のほか、ヒアルロン酸、コラーゲンなどのサプリなどをプラスすることもよいのですが、お菓子やファーストフードなど、乾燥や炎症を招くような食材をマイナスすることも大切です。外側からと内側からのケアを上手に取り入れていきましょう。information大久保 愛 先生アイカ製薬株式会社代表取締役・漢方薬剤師。昭和大学薬学部生薬学研究室で漢方を学び薬剤師免許を取得。その後、中国で漢方・薬膳・東洋の美容などを学び資格を取得。漢方相談、調剤薬局、エステなどの経営を経て商品開発・ライティング・企業コンサルティングなどに携わる。著書『1週間に一つずつ 心がバテない食薬習慣』(ディスカヴァー)。【腸活×漢方×栄養学】の理論で考えた、【今週食べるとよい食材】をお伝えしていきます。©Westend61/Gettyimages©Frank P. Wartenberg/Gettyimages©runin/Gettyimages
2019年10月02日納豆、オクラ、めかぶなど、ねばねば食材にも様々ありますが、その粘性物質にもいくつか種類がありそれぞれ固有の効果があるのだとか。今回は、そんなねばねば食材に関するあれこれをご紹介。ねばねばが苦手な人にオススメの食べ方も教えていただきました!ねばねば食材にはどんなものがある?納豆、山芋、長芋、里芋、めかぶ、もずく、なめこ、オクラ、モロヘイヤ、明日葉、ツルムラサキなど、ねばねば食材にはたくさんの種類があります。“ねばねば”の正体とは?ねばねば物質の種類は色々ねばねばのもととなる粘性物質は、食材によって異なります。また、1つの食材に1つの粘性物質とは限りません。代表的な粘性物質を3つご紹介しましょう。ポリグルタミン酸納豆のねばねばの主成分で、アミノ酸の中のグルタミン酸が多数結合したものです。ムチンオクラ、山芋、モロヘイヤなどに多く含まれ、糖類とタンパク質がくっついた糖タンパク質です。水溶性食物繊維に分類されます。関連記事【オクラの効果】ネバネバの正体は食物繊維!肌荒れやお腹に効果的フコダインめかぶ、もずくなどに多く含まれ、硫酸化フコースという糖を含む高分子多糖類です。ムチンと同様、水溶性食物繊維に分類されます。ねばねば食材の健康効果とは?ポリグルタミン酸の効果カルシウムの体内への吸収を促進します。また、ポリグルタミン酸に含まれる血栓溶解酵素ナットウキナーゼは、血液をサラサラにする効果があると言われています。ムチンの効果胃潰瘍や胃炎の予防、免疫力の向上、肝臓や腎臓の強化、お通じを良くするといった効果があると言われています。フコダインの効果お通じを良くする、免疫力を向上する働きがあると言われています。最近では、がんの抑制効果の研究もされています。健康効果を高めるオススメの食べ方納豆にカルシウムが豊富な食材をプラス納豆を食べるときは、しらすや切り干し大根、小松菜などカルシウムが豊富な食材のちょい足しがオススメです。納豆自体にもカルシウムがたくさん含まれていますが、そこにカルシウム豊富な食材を加えると、ポリグルタミン酸の働きによってさらにカルシウムを効率良く吸収できるようになります。お酒のおつまみにねばねば食材をチョイスねばねば物質であるムチンは、肝臓や腎臓の働きを強化する作用が期待されるため、特にお酒を飲む際のおつまみにオススメです。おつまみはどうしても糖質が多くなりがちです。飲みはじめのおつまみに、水溶性食物繊維であるムチンやフコダインを含むねばねば食材を使ったお料理を選ぶことで、血糖値の急上昇を抑えることができます。“ねばねば”が苦手な人にオススメの食べ方納豆は加熱する納豆のねばねば物質であるポリグルタミン酸は、タンパク質のため熱に弱いという性質があります。そのため、加熱することでねばねばが気にならなくなります。加熱すると、ポリグルタミン酸に含まれる酵素ナットウキナーゼの働きも失活してしまいますが、納豆にはねばねば物質以外にもたくさんの栄養素があります。例えば、抗酸化作用のある大豆サポニン、女性ホルモンと似た働きをする大豆イソフラボン、血行を良くする大豆レシチン、食物繊維など。身体に嬉しい成分が豊富に含まれているため、ぜひ積極的に摂っていただきたい食品です。オクラは細かく刻まないオクラは切り口からねばねば成分が出るため、細かく刻まずに大きく切る、あるいは切らないことによって気になりにくくなります。山芋は酢水につける山芋のヌルヌルした表面は、酢水につけることによって軽減されます。めかぶは茎部分をチョイスめかぶは茎とミミ部分では、茎の方がねばねば感が少ないため、茎部分を選んで食べると良いでしょう。ねばねば食材を積極的に取り入れましょうねばねば食材には、身体に良い栄養素がたくさん含まれています。食材によってねばねばの主成分が異なるため、複数のめばねば食材を組み合わせて食べるのも良いですね。ねばねば食感は調理方法を工夫することで和らげることができますが、健康効果を期待するのであれば、できるだけねばねばを落とさずに食べるのがオススメ。食材それぞれの持ち味を活かして、たのしくおいしく健康な体づくりをめざしましょう。望月沙紀ヨガインストラクター、管理栄養士、ファスティングカウンセラー
2019年10月02日今週は、男女関係の星座ともいわれるてんびん座に星たちが集結しています。愛の星、金星も運行中なので、運気がグングン上がっている人も少なくないでしょう。ただし、運気の盛り上がりが極端で局地的なため、恩恵にあずかれない勢も出てくるはず。ラッキーとアンラッキーの明暗はハッキリ分かれそうです。そんな9/30~10/6の恋愛運を12星座別に詳しく見ていきます。■ おひつじ座(3月21日~4月19日生まれ)好きな人と楽しめる好きな人がいるならラブラブモード全開。楽しい一週間が過ごせそうです。仕事は気になるでしょうが、できるだけたくさん会える時間を作ってください。片思いをしている人は、4日の午後から関係が大きく動いていくかもしれません。アプローチや告白は金曜の夜を予定しては?ただし、出会いを求めるには棚ボタを狙っても難しい様子。飲み会やパーティーに参加表明したり、マッチングアプリで検索したりして恋のきっかけをつかみましょう。■ おうし座(4月20日~5月20日生まれ)2日がチャンスデー勢いで関係が進んでいきそうです。特に2日は、自分が理想とする恋を実現できるかもしれません。おうし座さんはもともと恋に奥手なことが多いですが、今週は積極的になるとチャンスがつかめるはず。受け身にならずにガツガツいきましょう。ただ、4日からはペースダウンし始め、スピード感はなくても理性的に行動したほうが良くなりそうです。■ ふたご座(5月21日~6月21日生まれ)チャンス多し!あちこちにチャンスが転がっているような一週間です。願いどおりの関係が実現したり、好みの男性と出会えたりするかもしれません。ただ、今はうれしくないものもやって来そうな時期なので、何に手を伸ばすのかはキチンと見極めましょう。外見が好みの男性や元カレからのアプローチには、ちょっと注意した方が良さそうです。4日はチャンスデー。好きな人との距離が一気に縮んで、交際へ持ち込めるかも。交際中の人はラブラブなひとときを楽しめるでしょう。■ かに座(6月22日~7月22日生まれ)チャンスを逃さないように1日と2日がチャンス。どんな関係になりたいのかを具体的にシミュレーションしたり、積極的に話したりすることでうまくいきそうです。ただ、今週は家でのんびりしたいとか、一人で考え事をしたいなど、自分から恋を遠ざけるような傾向も出てくるはず。気が乗らなかったら仕方ないのですが、チャンスを見逃せば後悔は必至でしょう。大事な場面では「今の自分に一番大事なものは何か?」と心に問いかけてみてください。■ しし座(7月23日~8月22日生まれ)2日から4日がチャンス2日までは、楽しい会話をきっかけに進展が望めそうです。出しゃばりすぎず、話すことと聞き役に回ることをバランス良く心がけましょう。3日と4日は、魅力的な表情で相手を魅了しやすい日。好きな人をデートに誘ったり、出会いの場に足を運んだりするとうれしい展開があるかもしれません。交際中の人は、面白くないことがあっても一方的に文句を言うのは避けて。プライドを意識しすぎると、つまらないことで彼氏との関係がギクシャクしてしまいそうです。■ おとめ座(8月23日~9月22日生まれ)やる気を生かして2日まではやる気が高まりやすく、積極性が功を奏するはず。出会ってすぐにお付き合いが決まるとか、長い片思いが一気に進展するという展開もあるかもしれません。復縁にも追い風が吹きやすい時期なので、元カレが気になっている人は連絡してみては?ただ、木曜以降は空回りしがちに。5日は知的な会話を心がけると良さそうですが、損得勘定が働きすぎるところもあるので気をつけてください。■ てんびん座(9月23日~10月23日生まれ)自分磨きで自信をつけるお誕生日を迎えるてんびん座さん、おめでとうございます!恋愛運は良いのですが、イマイチ感にさえぎられることがあるかもしれません。恋に集中したいのにそれどころじゃない展開があったり、一生懸命になっても報われなかったりして足踏み状態になる可能性も。今週はあまりムリをしないほうが良いでしょう。週末は特に、ヘアサロンやエステの予約を入れて自分磨きに専念すると良さそうです。■ さそり座(10月24日~11月21日生まれ)仲良くなれる会話を好きな人がいるなら、失言に気をつけましょう。彼を自分の思いどおりにしたい気持ちが強くなって、一方的な決めつけや上から目線の発言をしてしまうかも。彼の気を引くのに、「私ってこうなの。すごいでしょ?」という話し方は逆効果になりそうです。とはいえ、今週は会話が恋の進展のカギを握るので、好きな人がいる人はもちろん、出会いを求める人も積極的に話すことが大事。相手に好感を与える話し方を工夫してみましょう。■ いて座(11月22日~12月21日生まれ)ジレンマを解消させて出会いがあったり、好きな人と絡む場面があったりと、何もないわけではないのに手応えを感じられない…という人が少なくないでしょう。好きな人に合わせすぎて自分を見失うとか、モテを意識するあまり本来の魅力を潰すなど、がんばりが空回りしているのかも。自分の価値をじっくり見直してみましょう。6日は、「私にはこんな魅力があるからわかってほしい」という気持ちが受け入れられない可能性が。デートや婚活パーティーの予定が入っているなら、アピールする内容と方法をもっと工夫したほうが良さそうです。■ やぎ座(12月22日~1月19日生まれ)がんばりどころを間違えない忙しさが増して恋愛になかなか集中できなくなりそう。10月が繁忙期であれば、しばらくは仕事に専念してみては? 恋も仕事も…と欲張ると、どっちも中途半端になるかもしれません。また、仕事をがんばることで自信がついたり、知性的な魅力が増したりと恋にプラスがあるはず。焦って自爆するよりは、今週はお休みと割り切ったほうが良いでしょう。■ みずがめ座(1月20日~2月18日生まれ)思いどおりにならない意外なところに恋の可能性がありそうです。たとえばSNSを通じた出会いや、相手にされないと思い込んでいた人との急接近、あまり接点がなかった男性からのアプローチなど。ただ意外すぎて、うれしいと思うより先に困惑するかもしれません。一方で、恋愛以外のことが気になってしまう日も多いでしょう。深刻な心配事を抱えるほどではないにしても、気が乗らなくて恋が後回しになる日が出てきそうです。■ うお座(2月19日~3月20日生まれ)方向性を明確に好きな人がいるなら、フランクなムードを心がけたり、一人の人間として信頼を深めたりすると良いのかも。色気で迫るようなアプローチは、今週に限っては逆効果でしょう。出会いを求める人は、ちょっとした発言を誤解されてしまいそう。好きでもない人から「俺のこと好きなんでしょ?」という態度を示されたら、違うとハッキリ言うべきです。(沙木貴咲/占い師)(愛カツ編集部)presented by愛カツ ()
2019年09月30日何かあるとすぐ落ち込む、嫌な方向ばかり考えてしまう…。漢方薬剤師の大久保愛先生によると、そういったネガティブ思考の人は、ある部分が弱く、またいまの時期、特にそのような傾向が強まるとのこと。そこで、簡単に「幸せ体質」になれる効果的な方法をお聞きしました!文・大久保愛【カラダとメンタル整えます 愛先生の今週食べるとよい食材!】vol. 26幸せを感じにくい人の傾向は…突然ですが、あなたはラッキーガールですか? 何かが起きた時、それを幸せなことだと感じるか、何でもない日常だと感じるか、不幸なことだと感じるかは、人それぞれだと思います。でも、私たちは、物事の捉え方次第でいかようにも感情を変えられる力をもっています。だとしたら、楽しく幸せを感じている時間が人生の中で少しでも長いほうが嬉しいですよね。例えば、いつも幸せそうに見える人でも、よく話を聞いてみると大して良い出来事が毎日起きているわけではないかもしれません。今を楽しみ、日常を幸せに感じられる能力は、高いに越したことありませんね。そして、この能力に差ができる理由の一つとして腸内環境があります。お腹が弱かったり便秘ばかりしている人は、幸せを感じづらい傾向にあります。さらに、今の時期は漢方医学的にも気候的にも自律神経を乱しやすくお腹の不調を感じ、悲しさや内向的な思考を感じやすい時期でもあると考えることができます。そこで、今週は毎日がワクワクな幸せ体質になれる食薬習慣について紹介していきます。自然の変化が体調に影響している漢方医学で人は自然の一部であり、自然の変化は体調に影響を与えると考えられています。気温や湿度、気圧の変化だけではなく、太陽や月の動きまでもが体に影響を与えています。学生の頃、太陽暦や太陰暦を学んだことを覚えていませんか? 一月の日数や季節などは太陽や月の動きから決められていたことはご存知のかたは多いと思います。月や太陽は、地球との位置により引力が変わり、地球では潮の満ち引きが起こります。地球の約七割が水分と言われていますが、同様に人の体も約七割が水分と言われています。そう考えると、人間も月や太陽の影響を受けることは想像しやすいことだと思います。中国最古の医学書である皇帝内経(こうていだいけい)にも、月が体調に影響を与えることは記されています。つまり、気温、湿度、気圧、太陽、月の変化とさまざまなものを指標にすることにより、より正確に体調管理をすることができます。この体調管理に食事内容を役立てることを『食薬』と呼びます。今週は、幸せ体質になりましょう秋になると漢方医学では、悲しみや孤独を感じやすくなると考えられています。しかし、秋といえば過ごしやすい気候で、食欲の秋、スポーツの秋、読書の秋と楽しみが盛りだくさんです。ひとりでうつうつとしているのではなく、今までやったことのないことにチャレンジして、新しい趣味を見つけたり、今まで経験したことのないことを開拓していけたら楽しそうですね。雨の日もありますが、気温も比較的安定しているので、新しいことを始めるには良い時期だと思います。ただ、この時期の特徴として漢方医学的に『陰虚燥結(いんきょそうけつ)』といって腸の乾燥によるコロコロ便などの便秘になりがちです。意識して腸活を取り入れ、善玉菌優位の腸内環境を取り戻さなければ、ミネラルやビタミンB群などの吸収が低下し、精神的にもネガティブになっていく可能性があります。そして、今週は新月を迎えるため、栄養補給に最適なときでもあります。そこで、今週は食物繊維を補いながら、ミネラル、ビタミン、タンパク質など心の栄養をしっかり取り入れて幸せ体質になる食薬習慣をとりいれていきましょう。今週食べるとよい食材は、【高野豆腐入りハンバーグ】です。今週食べるとよい食材・料理:高野豆腐入りハンバーグ腸内環境が荒れている時には、幸せを感じさせるセロトニンなどの物質や心と体に必要な栄養素であるミネラルやビタミンB群が不足しやすくなります。そこで、食物繊維を含み腸内環境を整えながら、必要な栄養素を一度に取ることができる高野豆腐入りハンバーグがおすすめです。高野豆腐高野豆腐は、豆腐を凍らせて解凍し脱水したものです。そのため、乾物で日持ちはするのに食物繊維も多く、タンパク質やミネラル、ビタミンなどの栄養素がぎゅっと凝縮されている食材です。保存がきくので、お豆腐を使うよりも便利な面も。タンパク質や食物繊維が欲しい時には、煮物だけではなく炒め物や味噌汁などにも相性が良く活用しやすい食材でもあります。ひき肉豚でも牛でも鶏でも合挽きでもどのお肉でも大丈夫です。お肉全般には、タンパク質、ビタミン、鉄分などのミネラルがバランスよく含まれています。高野豆腐で腸内を整えながら、ひき肉で栄養の補充をしていきましょう。アレンジ方法高野豆腐をすりおろし、粉状にします。これを普段のハンバーグを作るときのパン粉の代わりに使用すると栄養価がグンとアップしたハンバーグを作ることができます。高野豆腐はあまり購入する機会がないかもしれませんが、これをきっかけに日持ちしてアレンジしやすい高野豆腐を常備食材に昇格させてみてはいかがでしょうか。そして、栄養価抜群のハンバーグを食べて幸せ体質になりましょう。information大久保 愛 先生アイカ製薬株式会社代表取締役・漢方薬剤師。昭和大学薬学部生薬学研究室で漢方を学び薬剤師免許を取得。その後、中国で漢方・薬膳・東洋の美容などを学び資格を取得。漢方相談、調剤薬局、エステなどの経営を経て商品開発・ライティング・企業コンサルティングなどに携わる。著書『1週間に一つずつ 心がバテない食薬習慣』(ディスカヴァー)。【腸活×漢方×栄養学】の理論で考えた、【今週食べるとよい食材】をお伝えしていきます。©Justin Case/Gettyimages©Todor Tsvetkov/Gettyimages©Pekic/Gettyimages
2019年09月25日糖質制限をする時、どんな食材をどんな調理法で摂ると良いのでしょうか。今回は、食育指導士でもある内藤 絢先生に、糖質制限時の食材の選び方や食べ方を教えていただきました。あわせて、糖質をたくさん摂ってしまった時の対処法なども解説いただきます!糖質制限をする時にオススメの食材葉野菜類葉野菜類は、糖質が少なくビタミンやミネラルが豊富なため、糖質制限時に適した食材です。ただし、火を通すと甘みが増すキャベツは、量を抑えるようにしましょう。大豆製品豆腐、納豆、枝豆は、糖質が低い上に、お腹に溜まりやすく腹持ちが良いため、特に減量を目的とした糖質制限食にオススメです。また、植物性たんぱく質も豊富なので、睡眠の質向上にもつながります。きのこ類、海藻類きのこや海藻には、体内の老廃物を排出するデトックス作用があります。スムーズなお通じを促して、痩せやすく太りにくい身体づくりに効果的です。オススメ食材の調理方法葉野菜は「生」か「蒸す」野菜は生で食べると消化酵素を摂れるため、食後の消化を促進させてくれます。加熱しないと摂取できないものは、栄養素を最も有効に摂れる蒸し調理がオススメです。大豆製品はそれぞれ異なる豆腐と納豆は冷たいまま、枝豆は茹でるより蒸すことで、食物の栄養素を効率良く吸収できます。きのこ類はホイル蒸し、海藻類は多様なパターンできのこ類はホイル蒸しがオススメです。海藻類は、酢と合わせて摂ることでミネラルの吸収力が高まるため、酢の物にして食べたり、ミックス海藻にポン酢をかけてサラダ風にして食べたりするのがオススメ。もちろん、汁物に入れるのも良いですね。糖質制限をする時に避けたい食材根菜類芋類のほか、人参、玉ねぎ、れんこん、カボチャは糖質が高い野菜です。炭水化物を抜く食事をしている人が、これらの食物を摂取すると糖質の吸収が早くなり、返って太る原因になってしまいます。シリアル、グラノーラ系全般シリアルやグラノーラは、一見ヘルシーそうに見えますが、糖質の高いドライフルーツが含まれるほか、牛乳で割ることで糖質が高くなります。また、シリアルそのものが砂糖でコーティングされている商品も多いです。常食は糖質過剰になる上、太る原因につながります。甘みのある調味料特に気をつけたいのが、ソースとケチャップです。原材料に砂糖が多く含まれているため、ほかで抑えたとしても、これらを摂ることで糖質を多く摂取してしまうことになります。糖質をたくさん摂ってしまった時の対処法糖質制限をしているのに、糖質をたくさん摂ってしまった…という時もあるでしょう。特に会食やパーティーに参加した時に多いのではないでしょうか。パーティーなどでふるまわれる料理は、ほとんどが高糖質食です。参加した翌日は、主菜を葉野菜類+高たんぱく・低脂質の肉や魚類にし、副菜できのこ類、海藻類をしっかり摂りましょう。完全に食事を抜くことはオススメしません。返ってリバウンドや太る原因になってしまいます。また、老廃物を出しやすくするために、水分補給も積極的に行います。1日2リットルが目安です。水だけではしんどい時は、麦茶やルイボスティー、黒豆茶などのノンカフェインのお茶を、上手く取り入れましょう。糖質をまったく摂らないのは良いこと?糖質制限でダイエットをする時、糖質をまったく摂らないのは良いことなのか、それとも、少しは摂るべきなのか気になるところですよね。結論から言うと、ある程度の糖質は必要です。糖は身体のエネルギー源となるので、日中のパフォーマンスを維持するために必要不可欠です。糖質をまったく摂らないと身体機能を低下させるほか、脳が働きにくくなり、集中力の低下やイライラの元となってしまいます。糖質を摂る時のポイント糖質を摂取する時のポイントは、摂ることを「避ける」より「選ぶ」ことです。例えば、パン、うどん、パスタなどの小麦製品より、お米を選ぶほうが良いです。さらに、白米より雑穀米、胚芽米、玄米といった、血糖値が上がりにくいお米がより適しています。食べる量は、お茶碗半分程度がオススメ。その分、咀嚼回数を多くする低糖質食物(きのこ類、海藻類)を取り入れて、満腹中枢を刺激するようにしましょう。食材を取捨選択して糖質制限を成功させようヘルシーといわれる食材や食品の中にも、糖質制限中には適さないものがあります。イメージにまどわされることなく、適切な食材を選んでいきましょう。また、まったく糖質をカットしてしまうのも、身体にとって良くありません。血糖値の上昇がゆるやかな食材を摂り、体のバランスをとることが大切です。健康や美容のための糖質制限ですから、身体に負担をかけることがないよう配慮しながら、糖質制限を成功に導いていきましょう。内藤 絢睡眠専門家、ヨガインストラクター
2019年09月19日日中暑いと思えば、朝晩は涼しかったり。季節の変わり目は風邪など体調を崩す人が多いといいます。そこで、漢方薬剤師の大久保愛先生に、風邪予防に効果的な方法をお聞きしました!文・大久保愛【カラダとメンタル整えます 愛先生の今週食べるとよい食材!】vol. 25季節の変わり目、体調を崩していませんか?台風が来たり、雨の日がちらほらあるかと思うと夏日に逆戻りする日もあったりと……気候の変化が体に負担を与えますよね。こういった変化を感じられる季節の変わり目には、風邪を引いたり、胃腸の働きが低下したり、寝つきが悪くなったりと自律神経の乱れや免疫力の低下などを感じてしまうことがあるかもしれません。季節の変わり目に、いつも体調がすぐれない人は、事前に「季節の変わり目対策」をしていくことが大切。秋分がある今週は、変化に負けない体づくりに役立つ食薬習慣を紹介していきます。自然の変化が体調に影響している漢方医学で人は自然の一部であり、自然の変化は体調に影響を与えると考えられています。気温や湿度、気圧の変化だけではなく、太陽や月の動きまでもが体に影響を与えています。学生の頃、太陽暦や太陰暦を学んだことを覚えていませんか?一月の日数や季節などは太陽や月の動きから決められていたことはご存知のかたは多いと思います。月や太陽は、地球との位置により引力が変わり、地球では潮の満ち引きが起こります。地球の約七割が水分と言われていますが、同様に人の体も約七割が水分と言われています。そう考えると、人間も月や太陽の影響を受けることは想像しやすいことだと思います。中国最古の医学書である皇帝内経(こうていだいけい)にも、月が体調に影響を与えることは記されています。つまり、気温、湿度、気圧、太陽、月の変化とさまざまなものを指標にすることにより、より正確に体調管理をすることができます。この体調管理に食事内容を役立てることを「食薬」と呼びます。今週は、季節の変わり目に負けない体づくりをしましょう日中は暑くても夜になると肌寒い日もでてきましたね。東京では夕方6時には薄暗くなり季節が変わりゆくのを実感できます。これからの時期、季節の変わり目には体調を崩す人が増えていくと思います。漢方医学では、体を守るものを「気(き)」と呼んでいます。そして、その「気」を作る方法は、食事と呼吸です。体を強くするためには、深い呼吸をしながら「気」を補う食事を取り入れることが大切です。そして、今週は秋分の日をむかえ、太陽が真西に沈み夕焼けがキレイな秋らしい空模様へと変わっていきます。漢方医学では、秋の特徴として「肺」が弱りやすいと考えられています。ですから、「気」を作る呼吸器系の働きも弱りやすくなるため、防御機能が低下しやすいと考えられます。寒暖差だけではなく、季節的にも防御機能が低下しやすくなっています。そこで今週は、防御機能が低下しないように「気」を強化する食薬習慣をとりいれていきましょう今週食べるとよい食材:生姜&レモン防御の働きをする「気」の種類を「衛気(えき)」と呼びます。そこで、今週は「気」の中でも「衛気」を強化する食材を紹介していきます。生姜生姜は、漢方で多く使われる食材として有名ですね。生の生姜は、解熱作用や殺菌作用が強く、加熱した生姜は体を温める働きが強くなります。そのため、風邪の菌から体を防御するためには、生の生姜がおすすめです。生姜は、千切りしたりスライスしたり使いやすい形にカットしてから冷凍保存すると便利です。冷凍庫から取り出しそのまま料理に使うことができます。レモン柑橘系の中でもレモンには、ビタミンCがトップクラスに多く含まれています。ビタミンCは、喉や鼻などの粘膜を強化し、抵抗力を高め風邪の予防に役立ちます。また、漢方医学で柑橘系の食材には気の巡りを改善しストレスを緩和する働きがあるとされています。添えてあるレモンをきちんと使ったり、サラダや揚げ物に意識してかけるようにしたりとレモンをとりいれてみましょう。アレンジ方法保存容器にスライスしたレモンと生姜を入れ、オリゴ糖をひたひたになるくらいまで入れシロップ漬けにして保存しておくと便利です。いつものお茶に入れたり、炭酸で割ったりすると、無理なく取り入れることができます。クローブやカルダモンなど好きなスパイスを一緒に漬け込んであげるとさらに抗菌作用が高まり効果的です。季節の変わり目に必ず体調が崩れてしまう人は、今年は事前に準備してダウンしないように気をつけましょう。information大久保 愛 先生アイカ製薬株式会社代表取締役・漢方薬剤師。昭和大学薬学部生薬学研究室で漢方を学び薬剤師免許を取得。その後、中国で漢方・薬膳・東洋の美容などを学び資格を取得。漢方相談、調剤薬局、エステなどの経営を経て商品開発・ライティング・企業コンサルティングなどに携わる。著書『1週間に一つずつ 心がバテない食薬習慣』(ディスカヴァー)。【腸活×漢方×栄養学】の理論で考えた、【今週食べるとよい食材】をお伝えしていきます。©JGI/Jamie Grill/Gettyimages©Dougal Waters/Gettyimages©Westend61/Gettyimages
2019年09月18日3回食に慣れた離乳食後期、献立のバリエーションを増やそうと新しいメニューに挑戦したら、初めての食物アレルギーを発症! 受診の流れと、医師から受けた食品の慣れさせ方について教わった体験談です。 順調に進んでいた離乳食当時生後9カ月だった息子は、食欲旺盛で好き嫌いや食べムラがなく、何でもよく食べる子でした。息子にいろいろな物を食べられるようになってほしい、献立のバリエーションを増やしたいと考えていた私は、レシピ本やベビーフードを参考に楽しく離乳食を進めることができていたと思います。 ただ、食物アレルギーを恐れていたので、初めての食材は平日の1回目の食事で与える、と言うルールを設け、必ず守っていました。 卵は食べ慣れていたはずなのに…息子がアレルギーを発症した食材は、卵でした。しかし、卵は以前から食べていた食材。自治体の母親教室で習ったとおりに与え始め、徐々に他の食材と合わせたり、卵ボーロや赤ちゃん用クッキーなど加工品でもアレルギーが出たことはありませんでした。 しかし、その日はレンジで加熱して作るタイプの蒸しパンを朝ごはんに食べ、昼12時過ぎから虫刺されのような発疹が首を中心に出始めたのです。「これがアレルギーか?」とピンと来た私は、すぐにかかりつけ小児科医の午後の診療の予約を取りました。 投薬治療とアレルギー検査朝に食べた蒸しパンのパッケージを持参し診察を受けると、「恐らくアレルゲンは卵だろうね、検査してみましょう」と言われ、その日は血液検査を受け、アレルギーの飲み薬を処方してもらい、帰宅しました。首から背中まで広範囲に出ていた発疹も翌朝にはきれいに消えており、ひと安心。 1週間後に検査結果を聞きに行くと、0〜6段階で示される食物アレルギーにおいて、息子は卵白にレベル3、卵黄にもレベル1の抗体がありました。発疹が出た日は前日までよりかなり気温が上がったことなど、さまざまな要因が重なったことが引き金になったのでは、と医師から言われました。 医師の指導のもと、ゆっくり再開その後は、医師の指導のもと、焦らずゆっくり卵を与えることを再スタートしました。医師には、多くの子は年齢が上がるにつれて食べられるものが増えるので、あまり心配し過ぎないように、治そう治そうと考えなくて良いとアドバイスを受けました。 離乳食で最も恐れていた食物アレルギーが出たとき、「病院が空いている時間でよかった」と強く思いました。正直、卵は食べ慣れていたので油断しており、これが病院の空いていない日曜や夜間だったらと思うと怖くなります。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 著者:木下りん0歳男児の母。東京と長野を行き来する生活。お出かけ大好きな息子とのお散歩が日課。
2019年09月15日秋、なぜか気分が落ち込みやすくなっていませんか? そこで、漢方薬剤師の大久保愛先生に、秋に切なくなる理由と、心が前向きになる簡単な方法をお聞きしました!文・大久保愛【カラダとメンタル整えます 愛先生の今週食べるとよい食材!】vol. 24秋はなんだか切なくなる…その理由暑さが薄れていくとともに、この時期にはなんだか少し切なくなるような、寂しくなるような気持ちになる人は多いのではないでしょうか。漢方医学では、秋へと向かっていくこの時期は、悲壮感を感じやすくなると考えています。そして、この先気温が下がり、日照時間が短くなっていくとさらに、気分は暗く内向的になりやすくなっていきます。そのため、夏の終わりの切なさを感じるときには、気分が上がる食材を取り入れて、前向きな気持ちをキープしましょう。今週は、切ない悲しい心に効く食薬習慣を紹介していきます。自然の変化が体調に影響している漢方医学で人は自然の一部であり、自然の変化は体調に影響を与えると考えられています。気温や湿度、気圧の変化だけではなく、太陽や月の動きまでもが体に影響を与えています。学生の頃、太陽暦や太陰暦を学んだことを覚えていませんか? 一月の日数や季節などは太陽や月の動きから決められていたことはご存知のかたは多いと思います。月や太陽は、地球との位置により引力が変わり、地球では潮の満ち引きが起こります。地球の約七割が水分と言われていますが、同様に人の体も約七割が水分と言われています。そう考えると、人間も月や太陽の影響を受けることは想像しやすいことだと思います。中国最古の医学書である皇帝内経(こうていだいけい)にも、月が体調に影響を与えることは記されています。つまり、気温、湿度、気圧、太陽、月の変化とさまざまなものを指標にすることにより、より正確に体調管理をすることができます。この体調管理に食事内容を役立てることを『食薬』と呼びます。今週は、気分を上げていきましょう夏の終わりには夏の楽しい思い出にひたりながらちょっと切なさを感じつつも、秋の色濃く艶やかで穏やかな季節を待ち遠しく感じますよね。季節の変わり目で体調を崩してしまうこともあるかもしれませんが、変化に対してワクワクと意欲的に過ごしていきたいものです。しかし、漢方医学ではこれからの時期の特徴として、悲壮感を感じやすく、自分の殻に閉じこもりやすくなると考えます。そのため、よくないケースとして夏の疲れを引きずり、季節の変わり目で体調を乱し、そのまま冬に向けて冬眠体制に突入し、引きこもりがちになるという道筋をたどってしまうことがあります。そこで、夏の終わりの切なさをちょっと感じ始めたときから対策をとっていくのがおすすめです。漢方医学では、秋の特徴として悲しくなるだけではなく「肺」と「大腸」が弱り、症状としては、皮膚や喉、鼻、大腸などが乾燥しやすく炎症を起こしやすくなると考えられてます。体のケアを行うことは、心のケアにも直結します。そこで、今週は『肺』と『大腸』をサポートして心を整える食薬習慣を紹介していきたいと思います。今週食べるとよい食材:オリーブオイル、ココアピュアココアを温かいお湯や豆乳などで溶いて、仕上げにさっとオリーブオイルをひと回しかけるだけの簡単メニューです。ココアココアの特徴は、リラックス作用のあるテオブロミンが含まれていることです。さらに、食物繊維のリグニンによる便秘改善効果も期待できます。また、殺菌作用もあるので抵抗力が落ちている時にもおすすめです。ココアは、砂糖やクリームで調整されたものではなくピュアココアを使用しましょう。オリーブオイルオリーブオイルは、「肺」と「大腸」を潤します。また、オリーブオイルは、保温性が高い特徴があります。お腹が冷えて調子が悪い時には、ココアやお味噌汁やスープなど温かい飲み物に、さっとひと回しかけて飲むのがおすすめです。さらに、アレンジして効果をアップさせることができます。甘みとして整腸作用のあるオリゴ糖を使い、アクセントとして体を温め血流を改善するシナモンを使うと効果的です。この時期特有の切なさを「肺」と「大腸」を整えることで、和らげていきましょう。仕事の合間のお供にオリーブオイルココアを飲んで気持ちをあげてみてはいかがでしょうか。information大久保 愛 先生アイカ製薬株式会社代表取締役・漢方薬剤師。昭和大学薬学部生薬学研究室で漢方を学び薬剤師免許を取得。その後、中国で漢方・薬膳・東洋の美容などを学び資格を取得。漢方相談、調剤薬局、エステなどの経営を経て商品開発・ライティング・企業コンサルティングなどに携わる。著書『1週間に一つずつ 心がバテない食薬習慣』(ディスカヴァー)。【腸活×漢方×栄養学】の理論で考えた、【今週食べるとよい食材】をお伝えしていきます。©Justin Case/Gettyimages©Westend61/Gettyimages©Tara Moore/Gettyimages
2019年09月11日レタスクラブMOOKの新シリーズ8月29日、ダイエットにも健康にもよいとされる玉ねぎ使いきるレシピが紹介されている新刊『体にいい安うま食材vol.1玉ねぎ』がKADOKAWAから発売された。KADOKAWAはこれまでレタスクラブMOOKとして、「安うま食材使いきり!」シリーズを発売しており、今回、“体にいい”シリーズが新登場。その第1弾となるこの新刊はB5変形判で52ページ、価格は486円(税込)である。安くて毎日美味しい短時間レシピ玉ねぎに含まれる硫化アリルは、目にしみることで涙の原因となる物質であるが、独特の香りを生み、血液をサラサラにして動脈硬化を予防する作用があるとされている。安価であり「1日に1個食べると体にいい」とされている玉ねぎであるが、気がつけば芽が出ていたり、料理でも脇役になることが多かったり、玉ねぎをまるごと1個食べきることは簡単ではない。新刊『体にいい安うま食材vol.1玉ねぎ』では、玉ねぎが持つ健康パワーを紹介。玉ねぎの栄養効率をよりアップさせるすりおろして食べる方法や、毎日美味しく短時間で作ることができるアイデアレシピが掲載されている。(画像はAmazon.co.jpより)【参考】※体にいい安うま食材vol.1玉ねぎ:雑誌・ムック - KADOKAWA
2019年09月06日秋といえば、食欲の秋! しかも、甘いものがさらに欲しくなる季節です。でも、なぜ無性に食べたくなるのでしょう? そこで、漢方薬剤師の大久保愛先生に、秋に甘いものが食べたくなるワケと、食べすぎを防ぐ簡単なコトをお聞きしました!文・大久保愛【カラダとメンタル整えます 愛先生の今週食べるとよい食材!】vol. 23秋に甘いものがほしくなる理由日中、外出していても真夏のような暑苦しさを感じる時間が減ってきましたね。穏やかな陽気が続くと、食欲の秋へ向けて甘いものが食べたくなる人も増えるのではないでしょうか。というのも、涼しくなると体を温めるために、すぐエネルギーになる濃厚な甘いものが食べたくなるからです。しかし、まだ暑いこの時期から甘いものをたくさん食べ始めている人は要注意。甘いものは、依存性を感じやすいためどんどん食べる頻度や量が増えていってしまいます。さらに、これからチョコレートやコンビニスイーツなどのラインナップも増え誘惑が多くなっていきますよね。甘い誘惑に負けないようにするためにも、今週はスイーツでありながら、体を整える食薬習慣を紹介していきます。自然の変化が体調に影響している漢方医学で人は自然の一部であり、自然の変化は体調に影響を与えると考えられています。気温や湿度、気圧の変化だけではなく、太陽や月の動きまでもが体に影響を与えています。学生の頃、太陽暦や太陰暦を学んだことを覚えていませんか?一月の日数や季節などは太陽や月の動きから決められていたことはご存知のかたは多いと思います。月や太陽は、地球との位置により引力が変わり、地球では潮の満ち引きが起こります。地球の約七割が水分と言われていますが、同様に人の体も約七割が水分と言われています。そう考えると、人間も月や太陽の影響を受けることは想像しやすいことだと思います。中国最古の医学書である皇帝内経(こうていだいけい)にも、月が体調に影響を与えることは記されています。つまり、気温、湿度、気圧、太陽、月の変化とさまざまなものを指標にすることにより、より正確に体調管理をすることができます。この体調管理に食事内容を役立てることを『食薬』と呼びます。今週は、甘いものの食べすぎに気をつけましょう。季節の移り変わりを感じられるようになりましたよね。そうなると、食べたくなるものが、甘くて、ホクホクと、濃厚で、こってりしたものに移り変わっていくのではないでしょうか。そういうものは、食べると幸せな気持ちになりますが、おいしすぎて食べすぎてしまうのが悩みどころですよね。この食べたい気持ちが止まらなくなってしまう理由を、漢方医学的に二つ紹介します。ひとつ目は、『血虚(けっきょ)』といって血が不足している状態です。そして二つ目は、特に甘いものに対して依存性が生じている状態についてですが、『熱』がこもっている状態と考えます。そしてこれは、悪循環に陥るケースが多くなります。というのも、『血虚』により甘いものが食べたくなり、甘いお菓子や菓子パンなどを食べすぎて、3度の食事の量が減り栄養が不足することで、さらに『血虚』が加速するためです。そのため、食欲が止まらないときには、『血』を補い、体にこもった熱をとりのぞく『清熱生津(せいねつせいしん)』作用のある食材を選んでいきます。今週は上弦の月から満月にむかって月が満ちていきます。満月のときには、食べすぎたり太りやすかったりという傾向があります。そのため、今週から食べ癖がつかないように食薬習慣をとりいれていきましょう。また、女性の場合には生理前に甘いものを食べたくなる人は多いと思います。実は、その理由も同様のことが言えます。生理前から『血』が不足しやすくなり、高温期ということで『熱』がこもりやすくなるため、甘いものを食べたくなる条件が整います。生理前に過食してしまうときにも、今週の食薬習慣を応用することはできます。今週食べるとよい食材:リンゴときな粉のスイーツリンゴは、一度切ると酸化しやすいので、食べる直前に切ることが多いと思います。しかし、きな粉をまぶすと切片にきな粉が付着し酸化防止になります。時間のある時に皮ごとリンゴを食べやすい大きさにカットし、保存容器にリンゴときな粉を入れて蓋をして振るだけで、りんご全体にきな粉がまぶされます。そうすることで、栄養価が高まるだけではなく、保存もしやすくなり、栄養を取り入れやすくなります。リンゴリンゴの良いところは、低GIであり血糖値の急上昇が起こりにくい点です。さらに、『清熱生津』作用をもつため食べすぎ防止にも役立ちます。栄養としては、水溶性食物繊維であるペクチンやポリフェノール、カリウムなどを含みます。特に、リンゴの皮に多く含まれるペクチンは、胃酸のバランスを整えたり、腸内環境を整える働きもあります。きな粉大豆からできているので、タンパク質が豊富です。そのため、『血』を補う働きが期待できます。そのほかの栄養としては、ビタミンB群、カルシウム、鉄、亜鉛、マグネシウムなどが多く含まれています。とくに、生理前に不調を感じる人はビタミンB6が不足していることがあるので、生理前に過食したくなる人は、きな粉を取り入れてみるのがおすすめです。何か食べたくて仕方がない時には、体に良いスイーツを食べる食薬習慣をとりいれてみましょう。甘いものの食べすぎ対策にもなり、体調管理にも繋がります。information大久保 愛 先生アイカ製薬株式会社代表取締役・漢方薬剤師。昭和大学薬学部生薬学研究室で漢方を学び薬剤師免許を取得。その後、中国で漢方・薬膳・東洋の美容などを学び資格を取得。漢方相談、調剤薬局、エステなどの経営を経て商品開発・ライティング・企業コンサルティングなどに携わる。著書『1週間に一つずつ 心がバテない食薬習慣』(ディスカヴァー)。【腸活×漢方×栄養学】の理論で考えた、【今週食べるとよい食材】をお伝えしていきます。©Kniel Synnatzschke/Gettyimages©Slavica/Gettyimages©wundervisuals/Gettyimages
2019年09月04日暑かった夏が終わり、秋はすぐそこ。夏に溜まった疲れを放置したままだと、季節の変わり目にダウンしやすくなるのだそう。そこで、漢方薬剤師の大久保愛先生に、疲労を取り除き体調を整えられる簡単な方法をお聞きしました!文・大久保愛【カラダとメンタル整えます 愛先生の今週食べるとよい食材!】vol. 22体調を崩しやすい季節の変わり目、今のうちに夏の疲れを取ろう猛烈な暑さは、少しずつ和らいできましたね。過ごしやすくなったと思うとまた暑い日が訪れ……と繰り返しながら、徐々に秋へと向かっていきます。それに伴い、少しずつに体が楽になっていく時期ですが、このタイミングで夏の疲れを取り除いておくことが大切です。そのまま、本格的に秋に突入すると風邪、アレルギー、インフルエンザなどで体調を崩しやすくなってしまいます。漢方医学では、秋になると免疫の低下や便秘、肌荒れなどが起こりやすくなると言われています。さらに今週は、新月があるため『気血(きけつ)』が不足しがちで疲労を感じやすくなるときと考えられています。そこで、今週は夏の疲れをとりながら体力をつける食薬習慣を紹介していきます。自然の変化が体調に影響している漢方医学で人は自然の一部であり、自然の変化は体調に影響を与えると考えられています。気温や湿度、気圧の変化だけではなく、太陽や月の動きまでもが体に影響を与えています。学生の頃、太陽暦や太陰暦を学んだことを覚えていませんか?一月の日数や季節などは太陽や月の動きから決められていたことはご存知のかたは多いと思います。月や太陽は、地球との位置により引力が変わり、地球では潮の満ち引きが起こります。地球の約七割が水分と言われていますが、同様に人の体も約七割が水分と言われています。そう考えると、人間も月や太陽の影響を受けることは想像しやすいことだと思います。中国最古の医学書である皇帝内経(こうていだいけい)にも、月が体調に影響を与えることは記されています。つまり、気温、湿度、気圧、太陽、月の変化とさまざまなものを指標にすることにより、より正確に体調管理をすることができます。この体調管理に食事内容を役立てることを『食薬』と呼びます。今週は、夏の疲れをとるようにしましょう。比較的過ごしやすくなってきた今週から始めたいのが、夏の疲れを引きずらないようにする食薬習慣です。季節の変わり目に体調を崩す人は、すごく多いですよね。毎年この時期が弱いんだよなぁと感じている人は、ただその時期を迎えるのではなく体を整える意識が大切です。本格的に秋が始まると『陰虚燥結(いんきょそうけつ)』といって乾燥の時期がはじまり、肌、喉や腸などさまざまな部分が乾燥し、防御機能が低下しやすくなります。そして、今の時期は少し暑さが和らいだとはいえ汗をかく季節であるのに、水分摂取量が減ってくる人は多いと思います。その結果、秋のはじまりを知らせるように腸の乾燥から便秘を感じる人が増えてくることが考えられます。さらに、今週は新月を迎えるため、漢方医学では体に必要な気血が不足し、疲れを感じやすくなるとされています。本格的に秋が始まる前に潤いと体力をつける食薬習慣をとりいれていきましょう。今週は、夏の疲れをとるために『気血』を補い、腸を潤す『潤腸(じゅんちょう)作用』のある食材がオススメです。そこで、今週食べるとよい食材は【とろろ昆布の玉子焼き】です。今週食べるとよい食材とメニュー:とろろ昆布の玉子焼き腸内環境が悪化していると、栄養の吸収が低下し、免疫力が下がり、メンタルが乱れて……と良いことはありません。腸内環境を乱さないようにするためにも腸を潤す『潤腸作用』のある海藻類をとりいれていきましょう。そして、体力をつけるために『気血』を補う栄養素としては、食物繊維とビタミンC以外、体に必要な栄養素を全て兼ね揃えている卵を使います。ただ、とろろ昆布の玉子焼きだけでは、ビタミンCが少し足りないのでキャベツやピーマンを混ぜてあげると完全栄養食品になります。とろろ昆布腸内を潤すためには、水溶性の食物繊維がおすすめ。野菜にも食物繊維が含まれますが、不溶性の食物繊維が多かったりもするため、今週は水溶性の食物繊維を含む、とろろ昆布を選びました。他の栄養素としては、ヨウ素、ビタミン、鉄やカルシウムなどのミネラルなどが含まれます。卵必須アミノ酸の配合バランスをアミノ酸スコアで評価しますが、卵はアミノ酸スコアが100と栄養満点です。アミノ酸は、バランスよく摂取することが大切で、一種類のアミノ酸を多くとったからといって有効利用されるわけではありません。夏の疲れには、必須アミノ酸がバランスよく含まれている卵を取り入れてみましょう。昆布といえばお出汁をとるときに使いますよね。それくらいうまみが強いため、調味料のようにとろろ昆布を使うのがオススメです。味が足りない時は、醤油や塩コショウで調整してください。それ以外でも、ランチタイムにカップ味噌汁などを飲む人は、増える無塩ワカメやとろろ昆布などを持ち歩き、ちょい足ししてみるのも効果的です。毎年、季節の変わり目に体調を崩してしまう人は、夏の疲れを早急に取り除く食薬習慣を取り入れてみてはいかがでしょうか。information大久保 愛 先生アイカ製薬株式会社代表取締役・漢方薬剤師。昭和大学薬学部生薬学研究室で漢方を学び薬剤師免許を取得。その後、中国で漢方・薬膳・東洋の美容などを学び資格を取得。漢方相談、調剤薬局、エステなどの経営を経て商品開発・ライティング・企業コンサルティングなどに携わる。著書『1週間に一つずつ 心がバテない食薬習慣』(ディスカヴァー)。【腸活×漢方×栄養学】の理論で考えた、【今週食べるとよい食材】をお伝えしていきます。©Betsie Van der Meer/Gettyimages©Peter Cade/Gettyimages©Yuko Yamada/Gettyimages
2019年08月28日お盆休みも終わり、いよいよ夏も終盤です。いくら日焼け止めを塗っても、日傘をさしても、なんだかんだでやっぱり今年も日に焼けてしまっていませんか。恐ろしいことに紫外線によるダメージを受けた肌は老化が進むそう……。そこで、漢方薬剤師の大久保愛先生に、老化をストップさせる簡単な方法をお聞きしました!文・大久保愛【カラダとメンタル整えます 愛先生の今週食べるとよい食材!】vol. 21紫外線を浴びた肌は老化が進む…!お盆休みが過ぎ、すっかり日常に戻りましたね。それでも、戻らないものといえば、こんがり焼けたお肌の色だと思います。こまめに日焼け止めをつけていても、帽子や日傘などで対策をしても、どうしても夏には日焼けをしてしまいますよね。鏡を見るたびに顔が黒い、シミができた、小ジワができた……などと感じることもあると思います。実際、紫外線を浴びた肌細胞は、活性酸素により酸化され老化が進んでいきます。いち早くくいとめ、もとの肌に戻したいですよね。そのためには、外からのケアはもちろん大切なのですが、内側から紫外線によるダメージを軽減するものや、肌の新陳代謝を助けるものなどを取り入れてみましょう。そこで、今週は紫外線によるお肌のダメージを引きずらないように、老化をストップさせる食薬習慣を紹介していきます。自然の変化が体調に影響している漢方医学で人は自然の一部であり、自然の変化は体調に影響を与えると考えられています。気温や湿度、気圧の変化だけではなく、太陽や月の動きまでもが体に影響を与えています。学生の頃、太陽暦や太陰暦を学んだことを覚えていませんか? 一月の日数や季節などは太陽や月の動きから決められていたことはご存知のかたは多いと思います。月や太陽は、地球との位置により引力が変わり、地球では潮の満ち引きが起こります。地球の約七割が水分と言われていますが、同様に人の体も約七割が水分と言われています。そう考えると、人間も月や太陽の影響を受けることは想像しやすいことだと思います。中国最古の医学書である皇帝内経(こうていだいけい)にも、月が体調に影響を与えることは記されています。つまり、気温、湿度、気圧、太陽、月の変化とさまざまなものを指標にすることにより、より正確に体調管理をすることができます。この体調管理に食事内容を役立てることを『食薬』と呼びます。今週は、日焼けによる肌の老化をストップ暑さは相変わらずですが、気圧の変化は多く、お天気が優れない日が多いですよね。気圧の変化があると夏バテに加え、頭痛やむくみや不眠などさまざまな症状を感じる人が増えていきます。すでに夏休み後で気が抜け、暑さにやられている人にとっては辛い時期ではないでしょうか。悩みは増えるばかりですが、今しておかなければならないことがあります。それは、夏のレジャーで日焼けしてしまったお肌のための栄養を補うことです。また、同時に冷房による冷えや自律神経の乱れにより血行が悪くなっている状態を改善し新陳代謝を上げていくことも大切です。これを漢方医学では、『補気血(ほきけつ)』、『活血(かっけつ)』と呼びます。さらに、漢方医学で考えると月の配置的には、今週は満月でも新月でもなく引力の影響を受けにくい時期であり、体のメンテナンスの時期として適しています。そこで、今週は夏の紫外線で受けたダメージを早期に対策できる食薬習慣を紹介していきます。今週食べると良い食材・メニューは【アボカド&チアシードのサラダ】です。今週食べるとよい食材・メニュー:アボカド&チアシードのサラダオメガ3脂肪酸、カロテン、ミネラル、ビタミンCなどにより『補気血』が期待でき、ビタミンEによって『活血』が期待できることがポイントです。アボカドアボカドは、食べる美容液とも呼ばれているほどで、肌トラブルに悩むときにはおすすめな食材。抗酸化作用を持つビタミンA、C、Eを多く含みます。さらに、ビタミンEには、血行を改善する働きがあります。そのほか、ビタミン、ミネラル、食物繊維、不飽和脂肪酸なども含みとにかく栄養満点です。味噌漬けにして保存すると酸化もせず、長時間おいしくいただけます。チアシードオメガ3脂肪酸を多く含みます。紫外線は、細胞膜を傷つけますが、その細胞膜の材料となるのがオメガ3脂肪酸です。さらに、ミネラル、ビタミン、食物繊維も豊富に含まれています。チアシードは、何かのついでに購入しようと思う食材ではないと思いますが、オメガ3脂肪酸を気軽に取り入れるにはとっても便利な食材です。この時期には、いろいろな料理にさっとひと振りして積極的に取り入れてみてはいかがでしょうか。日に焼けてしまったら、シミが増えると落胆して何もしないのではなく、食事の内容にも少し気を使って外と中からケアしてみてくださいね。いつまでも、キレイなお肌を保ちましょう。information大久保 愛 先生アイカ製薬株式会社代表取締役・漢方薬剤師。昭和大学薬学部生薬学研究室で漢方を学び薬剤師免許を取得。その後、中国で漢方・薬膳・東洋の美容などを学び資格を取得。漢方相談、調剤薬局、エステなどの経営を経て商品開発・ライティング・企業コンサルティングなどに携わる。著書『1週間に一つずつ 心がバテない食薬習慣』(ディスカヴァー)。【腸活×漢方×栄養学】の理論で考えた、【今週食べるとよい食材】をお伝えしていきます。©Milos Zivkovic / EyeEm/Gettyimages©Gravity Images/Gettyimages©StephanieFrey/Gettyimages
2019年08月21日連日厳しい暑さが続いています。だからなのか、すぐイライラしてカッとなりやすくなっていませんか。そのことは、周囲の人を不快にさせるだけでなく、自己嫌悪にも陥りますよね。そこで、漢方薬剤師の大久保愛先生に、イライラを抑える簡単な方法をお聞きしました!文・大久保愛【カラダとメンタル整えます 愛先生の今週食べるとよい食材!】vol. 20カッとなって自己嫌悪…夏のあるある感情?暑すぎていつもよりイライラ怒りっぽくなってしまうことはないでしょうか。周囲に対して、「どうしてこんな簡単なこともわからないの?」と冷静に考えると理不尽な怒りがたくさん湧いてくることがあるかもしれません。ただでさえ暑くて体調も絶好調と言いづらい季節なのに、感情もヒートアップしてきてカッとなって怒り、その後落ち込む……なんて、人間関係の不調も自ら作り出してしまうこともあると思います。暑い気候は私たちをイライラさせやすくしますが、さらに今週は満月が重なり、漢方医学で考えてもイライラ怒りを感じる人が増えてしまうときでもあります。お盆休みで親戚と顔を合わせる機会の増える今週は、夏のイライラを抑える“食薬習慣”をとりいれていきましょう。自然の変化が体調に影響している漢方医学で人は自然の一部であり、自然の変化は体調に影響を与えると考えられています。気温や湿度、気圧の変化だけではなく、太陽や月の動きまでもが体に影響を与えています。学生の頃、太陽暦や太陰暦を学んだことを覚えていませんか? 一月の日数や季節などは太陽や月の動きから決められていたことはご存知のかたは多いと思います。月や太陽は、地球との位置により引力が変わり、地球では潮の満ち引きが起こります。地球の約七割が水分と言われていますが、同様に人の体も約七割が水分と言われています。そう考えると、人間も月や太陽の影響を受けることは想像しやすいことだと思います。中国最古の医学書である皇帝内経(こうていだいけい)にも、月が体調に影響を与えることは記されています。つまり、気温、湿度、気圧、太陽、月の変化とさまざまなものを指標にすることにより、より正確に体調管理をすることができます。この体調管理に食事内容を役立てることを『食薬』と呼びます。今週は、イライラ怒りっぽくなってしまうかもお盆休みで普段は顔を合わせない親族と会ったり、家族と旅行に出かけたりといつも一緒に過ごさない人と時間をともにする機会が増えます。そうすると、どうしてもストレスを感じることはあると思います。穏やかに仲良く良い思い出を作りたいと思う反面、イライラや怒りが顔や言葉尻にでてしまいその場の空気を悪くしてしまって後悔することもあるでしょう。漢方医学で考えても高温多湿の夏の気候は、『心(しん)』と『脾(ひ)』が弱り、興奮して攻撃的になりやすく、消化の働きが低下することにより、メンタルが落ち着かない『心血虚(しんけっきょ)』を招くと考えられています。さらに、月が満月をむかえる今週は、引力の影響をうけ1か月のうちでも一番イライラしやすい時期と考えることができます。そのため、今週イライラしやすいのは気候的にも環境的にも自然なことと言えます。とはいえ、せっかくの連休に人間関係を壊したくないですよね。そこで今週は、夏のイライラを抑える“食薬習慣”を紹介していきます。今週食べるとよい食材は【くるみ・ニンジン】です。今週食べるとよい食材:くるみ×ニンジン心を落ち着かせる『心血』を補う【くるみ】、消化の働きをする『脾』を助ける【ニンジン】をとりいれて、夏のイライラ、怒りを鎮めていきましょう。【くるみ】心を安定させる働きがあります。その理由は、2つです。ひとつ目が、オメガ3脂肪酸を含み脳の働きを助けること。2つ目が、幸せを感じさせる神経伝達物質の一つセロトニンの原料、トリプトファンというアミノ酸を含むことです。【ニンジン】一番の特徴は、βカロテンを含むため抗酸化作用が強いことです。野外でのイベントや旅行などが増えるこの時期、一緒に増えるのが、細胞を傷つける活性酸素です。ニンジンは紫外線によるダメージから守ってくれます。さらに、胃腸の粘膜までも強化してくれるため消化の働きやすいこの季節に適しています。きんぴらやキャロットラペやニンジンサラダに砕いたクルミをのせて食べてみてはいかがでしょうか。イライラ、怒って不機嫌になると、普段なら楽しく思うことも美味しく思うことも、良い感情が激減していきます。いつもと違った環境で楽しいことも増えるお盆休み。どの時間も頭の切り替えを早くして、みんなで楽しい思い出をのこしていきたいですよね。怒りやすく感じる人は、この“食薬習慣”をとりいれてみてはいかがでしょうかinformation大久保 愛 先生アイカ製薬株式会社代表取締役・漢方薬剤師。昭和大学薬学部生薬学研究室で漢方を学び薬剤師免許を取得。その後、中国で漢方・薬膳・東洋の美容などを学び資格を取得。漢方相談、調剤薬局、エステなどの経営を経て商品開発・ライティング・企業コンサルティングなどに携わる。著書『1週間に一つずつ 心がバテない食薬習慣』(ディスカヴァー)。【腸活×漢方×栄養学】の理論で考えた、【今週食べるとよい食材】をお伝えしていきます。©Jetta Productions/Walter Hodges/Gettyimages©Hill Creek Pictures/Gettyimages©Luca Perrino / EyeEm/Gettyimages
2019年08月15日2人目の妊娠中、産後は子どもが2人となり買い物に出掛けるのは大変なので、宅配サービスの利用を検討していました。しかし、産後に開始しようと思ってもなかなか手続きする時間や余裕もないと思い、妊娠中に登録を済ませました。ここでは、早めに手続きしておいて助かった点や、宅配サービスが便利だと思った経験をお伝えします。 宅配サービスを利用したきっかけ私は2人の子どもを出産し、産後は里帰りせずに自宅で過ごしました。1人目の産後は夫が買い物に行っていたのですが、仕事が終わってからや休みの日に洗濯や料理など他の家事もこなしていたので、とても大変そうでした。そこで2人目の産後は、夫の負担を減らすために潔く宅配サービスを利用しようと決めたのです。実家の家族も忙しく手伝いには来られなかったため、宅配サービスの利用によって食材の買い出しの負担が減り、私も夫もラクになり助かりました。子どもが1人から2人に増え、産後だけではなく現在も買い出しが大変な日も多いので、宅配サービスにはお世話になっています。 私が登録した宅配サービス私が利用した食材の宅配サービスは、「コープ宅配サービス」と「イオンの楽宅便」です。「コープ宅配サービス」は取り扱っている商品が種類豊富なのですが、申し込んでから届くまで1週間かかります。そこで、すぐに食材が欲しくなったときのことを考えて「イオンの楽宅便」も登録しています。私が住む地域では最短で翌日の配達でしたが、当日配達が可能な地域もあるようです。実際に届く食材はどんなものか知りたかったのと、決済の仕方や配達完了までの流れを知っておきたかったので、妊娠中に2つのサービスを利用してみました。 出産前に試し利用までしておいたことで、産後も安心して宅配サービスに頼ることができましたし、自分の負担を減らせたように思います。 宅配サービスを利用した感想宅配サービスを利用する前は、食材は実際に見てから購入したいし、なんとなく割高になるような気がしてちゅうちょしていました。実際に利用してみると、冷凍食品やお総菜などはお店で売っているものと同じ品質でしたし、産後のごはん作りの負担を減らせました。さらに、宅配サービスでお得に買える商品もたくさんあり、予想以上に便利だったので、2人目の妊娠・出産をきっかけに思い切って利用してよかったと思っています。 実際に購入したもの妊娠中は、水やお米など重いもののほか、お総菜や子どものおやつなどを購入しました。お総菜はスーパーによっても味が違うように、家族の好みの味かわからなかったので事前に試しておいてよかったです。上の子は下の子が生まれたときにはまだ2歳前で、おやつの内容にも気をつかう時期でした。「コープ宅配サービス」も「イオンの楽宅便」も、子ども用の塩分控えめのおやつや小さい子が飲みやすい紙パックのジュースなども取り扱っているので、とても助かりました。 大人だけならコンビニの食材で済ませたりしたかもしれませんが、上の子もいましたし、妊娠中や産後は食事内容や食材に気をつかわなければなりません。そのため、どの宅配サービスでどんな商品を取り扱っているかを調べておき、安心できるものを注文することができたのでよかったです。 著者:立田みのり一男一女の母。妊娠、出産を機に退職後、現在は自身の経験をもとに妊娠・出産・子育てに関する体験談を中心に執筆中。
2019年08月13日待ちに待った夏季休暇を前に、仕事の山を片付けたいのに集中力が続かない……! そこで、漢方薬剤師の大久保愛先生に、集中力が高まる簡単な方法をお聞きしました!文・大久保愛【カラダとメンタル整えます 愛先生の今週食べるとよい食材!】vol. 19集中力の低下は暑さによるモノ!?暑い日が続くとぼんやりしたり、注意力が散漫になったり、段取りが悪くなったりと集中力が少なくなってしまうことはないでしょうか。しかし、暑いから仕方のないものと片付けてしまってはいけません。とろけそうなほどの暑さで食欲がなくなるこの季節には、甘いものやアイス、麺類、パン、果物などで食事を済ませている人が多く、それが集中力の低下の原因になっている可能性があるからです。暑さや部屋の寒さが自律神経を乱す原因になることもありますが、栄養の偏りも集中力の低下に大きく影響します。先ほどのメニューは、ほぼ糖質でできています。しかし、頭をフル回転させるためには、バランスのとれた栄養が必要です。今週は、漢方医学で考えると月の引力の影響が少ない上弦の月の時期であるため、体調は安定します。安定している時こそ体調を底上げする食事をとることが大切です。好きなものを中心に食事を決めるのではなく必要な栄養を補うための食事をしていきましょう。そこで今週は集中力を身につけるための“食薬習慣”を紹介していきます。自然の変化が体調に影響している漢方医学で人は自然の一部であり、自然の変化は体調に影響を与えると考えられています。気温や湿度、気圧の変化だけではなく、太陽や月の動きまでもが体に影響を与えています。学生の頃、太陽暦や太陰暦を学んだことを覚えていませんか?一月の日数や季節などは太陽や月の動きから決められていたことはご存知のかたは多いと思います。月や太陽は、地球との位置により引力が変わり、地球では潮の満ち引きが起こります。地球の約七割が水分と言われていますが、同様に人の体も約七割が水分と言われています。そう考えると、人間も月や太陽の影響を受けることは想像しやすいことだと思います。中国最古の医学書である皇帝内経(こうていだいけい)にも、月が体調に影響を与えることは記されています。つまり、気温、湿度、気圧、太陽、月の変化とさまざまなものを指標にすることにより、より正確に体調管理をすることができます。この体調管理に食事内容を役立てることを『食薬』と呼びます。今週は、集中力がなくなってしまうかもお盆休みを目前に、山積みになった仕事を処理しなければならない人は多いと思います。そのため連休直前には、集中力がほしくなりますが、思うように発揮できない人もいるのではないでしょうか。やる気もなく注意力が散漫で仕事が進まないと苛立っている人! まずは食事の内容に注目してみましょう。ものすごく暑い日が続き食欲がなくなりやすいときこそ、食べる内容に気をつけることが大切。漢方医学で集中力の低下を『血虚(けっきょ)』とよびますが、これは集中力の低下だけではなく、めまいや頭痛、生理痛、不眠などの原因にもなります。また、今週は上弦の月を迎え、徐々に月が満ちていき栄養を補うのに適している時期と考えることができます。月と同様に栄養も徐々に満たしていくことが大切です。そこで今週は、集中力アップのために補うべき“食薬習慣”を紹介していきます。今週食べるとよい食材は【たらこ・明太子&亜麻仁油】です。今週食べるとよい食材:たらこ・明太子×亜麻仁油集中力が低下しているときに必要な栄養素は、糖分ではなくビタミンB群とオメガ3脂肪酸です。これらはメンタルの安定にもつながります。漢方医学ではメンタルのために必要な栄養素を『血』を補う食材と考えます。頭を使ったり、気持ちが落ち着かなかったりするときには、おすすめの食材です。【たらこ・明太子】基本的に、魚卵にはビタミンB群が豊富に含まれています。さらに、夏場に発生しやすい活性酸素を除去するビタミンEやビタミンAなども含まれています。いくらや筋子、数の子などにも同様に含まれています。【亜麻仁油】脳のほとんどは油でできていますが、その油として優秀に働くものがオメガ3脂肪酸です。脳の神経細胞膜の原料となり頭の回転を助けてくれます。亜麻仁油の他に、えごま油やグリーンナッツオイルなどにも含まれます。しらたきにたらこと亜麻仁油を和えたり、きんぴらにたらこを和えたり、サラダを亜麻仁油と塩で食べたりといろいろなアレンジ方法で食事にとりいれてみましょう。暑くて、だるくて、集中力がなくて……でも、やるべきことがたくさんあって集中力が欲しい人は、この食薬習慣を試してみてはいかがでしょうか。information大久保 愛 先生アイカ製薬株式会社代表取締役・漢方薬剤師。昭和大学薬学部生薬学研究室で漢方を学び薬剤師免許を取得。その後、中国で漢方・薬膳・東洋の美容などを学び資格を取得。漢方相談、調剤薬局、エステなどの経営を経て商品開発・ライティング・企業コンサルティングなどに携わる。著書『1週間に一つずつ 心がバテない食薬習慣』(ディスカヴァー)。【腸活×漢方×栄養学】の理論で考えた、【今週食べるとよい食材】をお伝えしていきます。©Jamie Grill/Gettyimages©Westend61/Gettyimages©kuppa_rock/Gettyimages
2019年08月07日容赦なく照りつける日差しに、肌にまとわりつくような湿気と高温。日本特有の暑さで、だるさや食欲不振など、体が参っていませんか? そこで、漢方薬剤師の大久保愛先生に、夏でも元気に過ごせる簡単な方法をお聞きしました!文・大久保愛【カラダとメンタル整えます 愛先生の今週食べるとよい食材!】vol. 18強い日差しと高温多湿、夏の体は大ダメージ!強い日差しが照りつけ、夏本番といった日が続きますね。外にいるだけでも辛く感じることもあるのではないでしょうか。外に出るのは暑くて嫌だけど室内は寒くて体は冷え、だるくて体力はなく、食欲もない……など、どこにいても何をしても不快感を感じやすい季節です。強い紫外線と高温多湿な環境により、体は大きなダメージを感じやすくなる夏ですが、この暑さはこれから長期的に続きます。ダメージがどんどん拡大して、慢性的な全身の倦怠感を感じないためには、今から対策をとることが大切です。今週は、漢方医学で考えると新月があるため、栄養を補い体を修復するのに適している時期と考えられています。そこで今週は、夏のだるさやヤル気のなさを取り除く食薬習慣を紹介していきます。自然の変化が体調に影響している漢方医学で人は自然の一部であり、自然の変化は体調に影響を与えると考えられています。気温や湿度、気圧の変化だけではなく、太陽や月の動きまでもが体に影響を与えています。学生の頃、太陽暦や太陰暦を学んだことを覚えていませんか? 一月の日数や季節などは太陽や月の動きから決められていたことはご存知のかたは多いと思います。月や太陽は、地球との位置により引力が変わり、地球では潮の満ち引きが起こります。地球の約七割が水分と言われていますが、同様に人の体も約七割が水分と言われています。そう考えると、人間も月や太陽の影響を受けることは想像しやすいことだと思います。中国最古の医学書である皇帝内経(こうていだいけい)にも、月が体調に影響を与えることは記されています。つまり、気温、湿度、気圧、太陽、月の変化とさまざまなものを指標にすることにより、より正確に体調管理をすることができます。今週は、だるさを感じ、やる気がなくなりやすいかもいよいよ夏本番です。近年の夏といえば、異常な暑さを感じますよね。「梅雨明け」という言葉を聞くだけで、反射的にだるさを感じ始めてしまう人もいるのではないでしょうか。強い日差しは、細胞を傷つける活性酸素を発生させます。外気の高温多湿な環境と室内の冷房完備の環境は、体が適合できない場合には自律神経を乱します。その結果、だるさ、食欲不振、不眠、胃腸の不調などを起こしてしまうのです。これを漢方医学では、『脾気虚(ひききょ)』と言います。消化の働きが低下することで、体を作る材料やエネルギー源が不足しまっている状態のことです。また、ネガティブになりやる気がなくなってしまうような状態を『気滞(きたい)』と呼びます。ただ、ちょうど良いことに今週は、新月を迎えます。漢方医学では、新月の時には栄養素を補ったり体を修復するのに良いタイミングと考えます。だるさを感じ、やる気がなくなっている人は、傷ついた細胞を修復しながら、滞った気の巡り改善する食薬習慣をとりいれてみましょう。今週食べるとよい食材は【青魚&カレーパウダー】です。今週食べるとよい食材:青魚×カレーパウダーだるいときは、サバカレーを食べて元気になりましょう。鯖缶とカレーパウダーをトマトや味噌などを使って味を整えカレーを作るとおいしくいただけます。青魚青魚には、鯖、アジ、イワシなど身近なお魚があります。これらのお魚には、オメガ3脂肪酸やビタミンDなどの脂溶性の栄養素が豊富に含まれています。紫外線や夏の気候によるストレスで発生する活性酸素は、私たちの細胞膜を傷つけます。そして、これを修復してくれるのがオメガ3脂肪酸やビタミンDなどの脂溶性の栄養素です。さらに、鉄、ビタミン、アミノ酸も多く含むため漢方医学で考える『気(き)』を補うのにも適しています。紫外線が強くだるさを感じるときには、肉よりも魚を選んでみましょう。カレーパウダーカレーパウダーには、ターメリック、ナツメグ、フェンネル、クローブ、コリアンダー、カルダモン、シナモン、サフラン、チリパウダーなど最低でも5種類以上の香辛料が含まれています。カレーパウダーの中には漢方薬でも使われている素材が多く含まれていて、その性質には、冷えやストレスを和らげる働きをもつものが多くあります。そのため、冷房での冷えや夏の気候によるストレスを感じやすいこの時期におすすめです。漢方医学では、ストレスを和らげ気の巡りを改善する『疎肝理気(そかんりき)』、血の巡りを改善する『活血』の働きがあるとされています。猛暑で、だるさを感じない人はほぼいないと思いますが、そのレベルはちょっとした食事で軽減することができます。真夏本番のはじまりは、環境から身を守る食薬習慣をとりいれ快適な毎日を過ごせるようにしましょう。information大久保 愛 先生アイカ製薬株式会社代表取締役・漢方薬剤師。昭和大学薬学部生薬学研究室で漢方を学び薬剤師免許を取得。その後、中国で漢方・薬膳・東洋の美容などを学び資格を取得。漢方相談、調剤薬局、エステなどの経営を経て商品開発・ライティング・企業コンサルティングなどに携わる。著書『1週間に一つずつ 心がバテない食薬習慣』(ディスカヴァー)。【腸活×漢方×栄養学】の理論で考えた、【今週食べるとよい食材】をお伝えしていきます。©Dylan Ellis/Gettyimages©Igor Ustynskyy/Gettyimages©Jordan Lye/Gettyimages
2019年07月31日便秘、下痢だけでなく、お腹にガスが溜まる、うんちが黒くてべっとり便器につくなど、いまの時期、「いつもと違う」お腹の不調を訴える人が多いよう。そこで、漢方薬剤師の大久保愛先生に、腸の調子が整う簡単な方法をお聞きしました!文・大久保愛【カラダとメンタル整えます 愛先生の今週食べるとよい食材!】vol. 17高温多湿のいまの時期は腸トラブル多発!?急な豪雨や猛烈な暑さに悩まされる毎日ですが、体調はお変わりないですか? 夏風邪や夏バテを患う季節ではありますが、その前に! 便秘や下痢など腸の不調を感じてはいないでしょうか。実は、この時期は高温多湿の影響で腸の問題を感じやすくなります。便秘や下痢はよくあることと軽視されがちですが、腸の問題はさまざまな不調の引き金となります。肌荒れはもちろん、アレルギー症状やメンタルにまでもじわじわと影響していきます。これからの暑い時期に、複数の不調がでてこないよう体の基本となる腸を整えていきましょう。そこで今週は、腸活のための食薬習慣を紹介していきます。自然の変化が体調に影響している漢方医学で人は自然の一部であり、自然の変化は体調に影響を与えると考えられています。気温や湿度、気圧の変化だけではなく、太陽や月の動きまでもが体に影響を与えています。学生の頃、太陽暦や太陰暦を学んだことを覚えていませんか? 一月の日数や季節などは太陽や月の動きから決められていたことはご存知のかたは多いと思います。月や太陽は、地球との位置により引力が変わり、地球では潮の満ち引きが起こります。地球の約七割が水分と言われていますが、同様に人の体も約七割が水分と言われています。そう考えると、人間も月や太陽の影響を受けることは想像しやすいことだと思います。中国最古の医学書である皇帝内経(こうていだいけい)にも、月が体調に影響を与えることは記されています。つまり、気温、湿度、気圧、太陽、月の変化とさまざまなものを指標にすることにより、より正確に体調管理をすることができます。今週は、暑さに負けずに腸活しましょう最近、腸活という言葉を耳にする機会が増えましたよね。腸活というと、何で腸の状態を判断し、どうやって対策をとっていますか? 一番簡単な判断方法は、腸の状態を便やおならなどの排泄物でみていく方法です。お腹にガスがたまりやすい、おならがすごく臭い、便がコロコロする、便が便器に沈む、お腹がゆるい、下痢しがち、便が出ない、便器に便がベトリとつく、便が黒い、残便感があるなど、腸の不調を自分で判断する基準はたくさんあります。こういった状態に思い当たる人は腸の働きが悪く、悪玉菌優位になっている可能性があります。毎日の便の状態をチェックし腸活に役立てましょう。そして、その対策として大切なのが食事です。漢方医学でこの時期は『痰熱内擾(たんねつないじょう)』といって体に熱がこもりやすくなり、おならが臭くなったり、ベトリと便器につく便がでたり、便が黒っぽくなりやすいとされています。そのため、その熱を取り除き腸内を潤し動かしてくれる『清熱滋陰(せいねつじいん)』の働きのある食薬習慣をとりいれていくことが大切です。また、今週は月の状態が、下弦の月から新月へ月が影っていく週です。漢方医学では、体調が安定しやすく排泄に向いている週とされ、腸活に適しています。そこで、今週食べるとよい食材は【モロヘイヤ&生の生姜】です。今週食べるとよい食材:モロヘイヤ&生の生姜モロヘイヤというと、家庭ではあまりなじみのない野菜かもしれません。しかし、基本的にスーパーで購入することができ、料理方法もいたってシンプルです。腸活をするときには、葉物野菜のバリエーションにモロヘイヤを含めてみましょう。モロヘイヤモロヘイヤには、胃腸の粘膜を強化したり、食物繊維によって腸の働きを整える作用があります。また、ビタミンB群、ビタミンC、ビタミンE、カルシウム、鉄、β-カロテンなどの栄養も豊富に含まれているので、疲労回復にもつながります。漢方医学でモロヘイヤは、腸内環境を整える『清熱滋陰(せいねつじいん)』の働きがあるとされています。生姜生の生姜には、冷房や気候により乱された体温調節の働きを整える作用があります。そのため、抹消血管を拡張させ、手足の冷えを緩和しながら、体内にこもった熱を冷ましてくれます。さらに、ジンゲロールという成分が、腸の働きを活発にしてくれるため腸活にも役立ちます。体を深部から温めたい時には、加熱した生姜が役立ちます。蒸し暑く体に熱がこもりやすい時期の腸活には、生の生姜がおすすめです。モロヘイヤのお浸しやモロヘイヤの味噌汁などに生姜をトッピングしてトライしてみましょう。気候的に自律神経が乱されやすい時期ですが、腸の状態が悪い人はその影響を受けやすくなります。腸活は、美容やダイエットなどを目的とされがちですが、日頃から自律神経が乱れやすいと感じている人も腸活を日頃の生活にとりいれてみてはいかがでしょうか。information大久保 愛 先生アイカ製薬株式会社代表取締役・漢方薬剤師。昭和大学薬学部生薬学研究室で漢方を学び薬剤師免許を取得。その後、中国で漢方・薬膳・東洋の美容などを学び資格を取得。漢方相談、調剤薬局、エステなどの経営を経て商品開発・ライティング・企業コンサルティングなどに携わる。著書『1週間に一つずつ 心がバテない食薬習慣』(ディスカヴァー)。【腸活×漢方×栄養学】の理論で考えた、【今週食べるとよい食材】をお伝えしていきます。©BSIP/UIG/Gettyimages©stock_colors/Gettyimages©flyingv43/Gettyimages
2019年07月24日食材って切り捨てる部分があると“もったいない”ですよね。もしかしてその部分、食べ方を知っていればおいしくいただけるかもしれません。今回は、食材の捨てがちな部分を使うアイデアをまとめました。塵も積もれば山となり、大きな節約にもつながるかもしれませんよ!【アスパラの硬い芯】切り捨てる部分が無くなる「ポタージュ」まず、mikaさんのアイデアレシピから「ポタージュ」をご紹介。こちらで使うのは、硬くて捨てられがちなアスパラの芯の太い部分です。玉ねぎとジャガイモ、細かく切ったアスパラの芯を鍋で煮たら、ミキサーなどでピュレ状にします。再び鍋に戻して牛乳と塩を加え、煮れば完成です!冷やしてもおいしいですよ。▼記事はこちら▼捨てちゃうなんてもったいない!固い部分を活用、アスパラのポタージュの作り方♡【かぶの葉】細かく切って「ツナマヨサラダ」続いて、mikaさんのアイデアレシピからもうひとつ、“かぶの葉”を使った「ツナマヨサラダ」をご紹介します。ゆでて刻んだかぶの葉を、ツナとマヨネーズ、柚子コショウ、カブの根などと混ぜてサラダにしましょう。柚子コショウの香るさっぱりサラダは暑い日にもおすすめです♪▼記事はこちら▼カブの葉も美味しく食べきる!柚子胡椒香るカブのツナマヨサラダ♡【大根の葉】葉つき大根をつい探したくなる「ふりかけ」次は“大根の葉”を使ったレシピを、heavydrinkerさんのアイデアからご紹介します。大根の葉を20秒ほどゆでたら、細かく刻んでごま油とごま、塩で炒めます。お好みでジャコや桜エビなどを加えてもOK。葉の歯ごたえのよさにごはんがすすみますよ!▼記事はこちら▼葉物野菜が高い!!なら大根やカブの葉っぱで身体に栄養を、食卓に彩りを。【大根の皮】剥いた部分も捨てない「すき焼き煮」続いて、再現レシピ研究家稲垣飛鳥さんのアイデアレシピから、“大根の皮”を使った「すき焼き煮」をご紹介します。大根の皮は千切りにしたら、豚バラ肉と炒めて、すき焼きのタレと料理酒で加えて煮るだけ。大根の皮の歯ごたえが病みつきになること間違いなし!▼記事はこちら▼大根の皮が絶品料理に!しゃぶしゃぶ肉とすき焼き煮♪【ダシ取り後の煮干し×昆布】柔らかでおいしい「佃煮」さらにもうひとつ、再現レシピ研究家稲垣飛鳥さんのアイデアレシピから「佃煮」をご紹介します。こちらで使っているのは、なんと出がらしの“煮干し”と“昆布”!おダシを取った際に火は通っているから、あとはフライパンで調味料と一緒に炒めて、いりごまを混ぜるだけのお手軽レシピです。甘辛い味付けがおいしいですよ。▼記事はこちら▼ダシを取った煮干しとこんぶで簡単佃煮!しかも、お味噌汁を作りながらできますよ!【みかんの皮】ワインにも合う高級フランス菓子「オランジェット」最後に、ダーリンのつまさんのアイデアレシピから“みかんの皮”を使ったスイーツ「オランジェット」の作り方をご紹介します。みかんって実だけ食べて、皮を捨てがちですよね。そんな皮を甘く煮て、乾燥させて作ります。グラニュー糖をまぶしたら砂糖漬けピールに。さらにチョコレートをつけたらオランジェットになりますよ。▼記事はこちら▼オランジェット!捨ててしまう肉厚柑橘の皮を使って苦味のない美味し賢いスイーツの作り方自然にもお財布にもやさしいレシピを知ろう“もったいない(MOTTAINAI)”という表現は、日本から発祥し、今や世界共通語。食材を余すことなく使えると、お財布にもやさしく、自然にもやさしいのでステキですよね。みなさんも食材の価値を十二分に生かせるレシピを知って、生活に幸せをプラスしてくださいね。食費を減らしたい方におすすめ♪お財布にやさしい節約レシピまとめ忙しい人必見!簡単でおいしい♡時短できる作り置きおかずまとめ
2019年07月23日長い梅雨もゴール地点、ようやく夏が訪れそうな気配です。喉から手が出るほど待ち焦がれる太陽の季節ですが、日本特有のじめじめとした蒸し暑さは、体だけでなく心もバテ気味になりがち。そこで、漢方薬剤師の大久保愛先生に、心の夏バテ対策をお聞きしました!文・大久保愛【カラダとメンタル整えます 愛先生の今週食べるとよい食材!】vol. 16夏は体だけでなく心もバテやすい蒸し暑い日が続くと、体がだるくて動くのが億劫になるだけではなく、意味もなく不安感を感じたり、怒りっぽくなったり、目がランランとして眠れなくなったり……と自分の心も体もコントロールできなくなることはないでしょうか。夏に体がだるくて動かなくなるのは夏バテとして一般的ですが、この時期に一緒に心もバテてしまうことが多くなります。いつもの自分と違うなと感じる時には、自分の性格や行動を責めるのではなく、自然の摂理に沿って起こる不調と考えてみましょう。この時期にあった食薬習慣をとりいれることで、すんなり解決できるかもしれません。さらに、7月17日は満月を迎えます。満月の時期には、月と太陽の引力の影響を体が受けやすくなり不調を感じやすくなります。今週は、気候と月の影響により夏バテや心のバテを強く感じやすいときですから、今週は夏バテ、心バテ対策のための食薬習慣を紹介していきます。自然の変化が体調に影響している漢方医学で人は自然の一部であり、自然の変化は体調に影響を与えると考えられています。気温や湿度、気圧の変化だけではなく、太陽や月の動きまでもが体に影響を与えています。学生の頃、太陽暦や太陰暦を学んだことを覚えていませんか? 一月の日数や季節などは太陽や月の動きから決められていたことはご存知のかたは多いと思います。月や太陽は、地球との位置により引力が変わり、地球では潮の満ち引きが起こります。地球の約七割が水分と言われていますが、同様に人の体も約七割が水分と言われています。そう考えると、人間も月や太陽の影響を受けることは想像しやすいことだと思います。中国最古の医学書である皇帝内経(こうていだいけい)にも、月が体調に影響を与えることは記されています。つまり、気温、湿度、気圧、太陽、月の変化とさまざまなものを指標にすることにより、より正確に体調管理をすることができます。今週は、夏バテとともに心バテを感じやすいかも連休には、BBQなど夏らしいレジャーで楽しんだ人も多かったのではないでしょうか。しかし、この気候の特徴として感じる蒸し暑さは、体温調節の手段である汗の蒸発を邪魔することがあり自律神経を乱すきっかけとなることがあります。そして、体内に熱をこもらせ、さらにだるさを感じさせます。漢方医学でもこの状態を『痰熱内擾(たんねつねいじょう)』といい、体に熱がこもり、感情的にも興奮しやすくなるため不安感、イライラ、不眠などを感じやすくなると考えています。さらに、漢方医学で満月の時期には、心の状態が安定しづらくなるときと考えるため、満月を迎える今週は少し心にバテを感じやすくなる傾向にあります。そこで、今月は体と心のバテを両方、サポートしてあげることが大切です。体と心のバテを整えるために、体力をつけ心を安定させる『気血(きけつ)』と汗で不足する潤いである『陰(いん)』を補い、こもった熱を取り除く『清熱(せいねつ)』の働きをもつ食薬習慣を取り入れていきます。今週食べるとよい食材は、【トマト×魚介類】です。今週食べるとよい食材と調理法:魚介のトマト煮込みトマト煮込みは、フランスでは“ラタトゥイユ”、イタリアでは“カポナータ”や“ミネストローネ”などと呼び、多くの人に親しまれています。そして、ありがたいことに、ほとんどの残り物の食材はトマトで煮込むことでおいしくアレンジすることができます。残り物が即刻違う料理にさま変わりするため、非常に画期的なメニューでもあります。トマトトマトは夏野菜として有名ですが、体にこもった熱をさます働きがあります。紫外線により発生した活性酸素を除去する作用をもつリコピン、ビタミンC、ビタミンEなども豊富に含んでいます。漢方医学では、乾いた体を潤す『補陰』、こもった熱を取り除く『清熱』の働きがあるとされています。魚介お魚、タコ、イカ、貝類など魚介といっても幅広いですよね。実は、魚介類は全般的に夏バテや心のバテの改善に役立ちます。お魚であれば、血行の促進や神経の修復に役立つオメガ3脂肪酸などの油を豊富に含み、貝類は夏に消耗しやすいミネラルを豊富に含み、タコやイカにはタウリンなど元気をつけるアミノ酸が豊富に含まれています。冷凍のシーフードミックスやお刺身を活用すると取り入れやすくなります。漢方医学では、夏バテや心のバテを解消する『気血』を補い、スタミナを維持する『腎』の働きを支える働きがあるとされています。トマト料理は、温かく食べても、冷たくして食べてもおいしく、残り物のアレンジにも使える夏の強い味方です。体も心も夏になるとバテバテで毎年困っている人は、今年はトマトと魚介類で乗り越えていきましょう。information大久保 愛 先生アイカ製薬株式会社代表取締役・漢方薬剤師。昭和大学薬学部生薬学研究室で漢方を学び薬剤師免許を取得。その後、中国で漢方・薬膳・東洋の美容などを学び資格を取得。漢方相談、調剤薬局、エステなどの経営を経て商品開発・ライティング・企業コンサルティングなどに携わる。著書『1週間に一つずつ 心がバテない食薬習慣』(ディスカヴァー)。【腸活×漢方×栄養学】の理論で考えた、【今週食べるとよい食材】をお伝えしていきます。©kali9/Gettyimages©PhotoAlto/Frederic Cirou/Gettyimages©Westend61/Gettyimages
2019年07月17日じめじめと蒸し暑い梅雨の時期は、食欲不振や胃の不調に陥りがち。漢方薬剤師の大久保愛先生によると、そのまま夏に突入すれば、すぐ夏バテを起こしてしまうといいます。そこで、愛先生に、簡単な胃の不調改善方法をお聞きしました。夏バテ対策にもなりますよ!文・大久保愛【カラダとメンタル整えます 愛先生の今週食べるとよい食材!】vol. 15すっきりしない日は、胃も不調…雨が降っても暑くもある、すっきりしない今日この頃ですが、食欲が落ちている人はいないでしょうか。食欲が落ちたり、胃の調子が悪くなったりすると同時に起こるのが、隠れ栄養失調! 麺類やお茶漬けやスープなどのさらっと食べられるもの、仕事の合間や移動中につまむお菓子などで食事を済ませてしまってはいないでしょうか。そんな偏った食事を毎日していると、食べているのにカロリーだけがとれて必要な栄養は不足してしまいます。こうして、代謝が低下して、だるさを感じる夏バテが加速……。夏本番を目前にしてジワジワと夏バテがスタートする人は、多いと思います。この食欲が落ちる、胃の調子が悪くなる理由は、気圧と高温多湿の影響です。そこで今週は、夏バテの前兆である食欲低下、胃の不調を解決する食薬習慣について紹介していきます。自然の変化が体調に影響している漢方医学で人は自然の一部であり、自然の変化は体調に影響を与えると考えられています。気温や湿度、気圧の変化だけではなく、太陽や月の動きまでもが体に影響を与えています。学生の頃、太陽暦や太陰暦を学んだことを覚えていませんか? 一月の日数や季節などは太陽や月の動きから決められていたことはご存知のかたは多いと思います。月や太陽は、地球との位置により引力が変わり、地球では潮の満ち引きが起こります。地球の約七割が水分と言われていますが、同様に人の体も約七割が水分と言われています。そう考えると、人間も月や太陽の影響を受けることは想像しやすいことだと思います。中国最古の医学書である皇帝内経(こうていだいけい)にも、月が体調に影響を与えることは記されています。つまり、気温、湿度、気圧、太陽、月の変化とさまざまなものを指標にすることにより、より正確に体調管理をすることができます。今週、食欲がなくなったり、胃の不調を感じやすいかも…暑くなるにつれて食欲がなくなる人は多いと思います。しかし、これは気温だけではなく湿度や気圧も関係しています。毎年必ずこの時期から夏が終わるまで、胃腸がおかしくなって、バテやすくなっている人は、気候が原因している可能性も。そのため、事前に食事で対策をとってあげると、今年は夏バテもなく爽やかに過ごすことができるかもしれません。漢方医学では、この時期「痰熱内擾(たんねつないじょう)」といって胃腸の調子が悪くなり、体が重だるく、熱がこもった状態になりやすいと考えます。ということで、胃腸の調子からスタートするわけなので、今食欲がない人、毎年夏バテに必ずなる人などは胃腸を元気にする食材を取ることが必要です。また、今週は上弦の月から満月に向かって満ちていく時です。漢方医学で考えると、比較的体調は安定し栄養の吸収が良い時とされています。そのため、今週は食欲や胃腸をコントールする食薬習慣をとりいれましょう。今週食べるとよい食材は【オクラ&納豆】です。今週食べるとよい食材:オクラ納豆胃の不調には、とにかくネバネバ食材が効果てきめんです。夏野菜であるオクラと栄養満点納豆を組み合わせて、鬱陶しいこの時期を乗り越えましょう。オクラオクラに含まれるネバネバ成分であるペクチンなどは、胃腸の粘膜を強化したり、整腸作用もあります。さらに、夏野菜であるため清熱作用がり、体内にモワッとこもった熱も取り除いてくれます。納豆納豆には、タンパク質、ミネラル、ビタミン、食物繊維など栄養素が豊富に含まれています。さらに、オクラに含まれる成分が、タンパク質の吸収を助けてくれるのでオクラと一緒に摂ることは効果的です。食欲がない、胃の不調を感じる時には、オクラと納豆の組み合わせてみましょう。さらに、とろろ昆布や山芋なども組み合わせてアレンジすると効果を高めてくれます。今、食欲がない、胃の調子が悪い、だるいと感じている人は、高い確率で夏が本格的に始まると夏バテをすることでしょう。暑いし、やる気がしないし、だるいし、むくむし、下痢するしと夏の思い出は、体調不良とならないように今週は、胃腸を整える食薬習慣を行っていきましょう。information大久保 愛 先生アイカ製薬株式会社代表取締役・漢方薬剤師。昭和大学薬学部生薬学研究室で漢方を学び薬剤師免許を取得。その後、中国で漢方・薬膳・東洋の美容などを学び資格を取得。漢方相談、調剤薬局、エステなどの経営を経て商品開発・ライティング・企業コンサルティングなどに携わる。著書『1週間に一つずつ 心がバテない食薬習慣』(ディスカヴァー)。【腸活×漢方×栄養学】の理論で考えた、【今週食べるとよい食材】をお伝えしていきます。©FluxFactory/Gettyimages©Sarayuth Punnasuriyaporn / EyeEm/Gettyimages©karinsasaki/Gettyimages
2019年07月10日朝からダルかったり、食欲がなかったり、梅雨の時期はより不調になりがち。そこで、漢方薬剤師の大久保愛先生に、簡単にできるスッキリ解決法をお聞きしました。文・大久保愛【カラダとメンタル整えます 愛先生の今週食べるとよい食材!】vol. 14天気が悪いと体も不調…!?スッキリしない黒い雲が空一面に広がり、すぐにでもポツリと大きな雨粒が落ちてきそうな空模様は、モヤモヤして手足や頭に重みを感じさせます。雨や曇りの日に手足が重く感じたり、気分がスッキリせず重だるかったり、頭重感を感じ仕事がはかどらなかったりと嫌な気分になることはありますよね。湿度や気圧の変化、日照条件などさまざまな条件が重なることによってこれらの不快感を感じることとなります。また、漢方医学で考えると今週は、新月から月が満ちていくタイミングであるため栄養を補うのに適していると考えます。そこで今週は、この梅雨特有の不調を避けるべく食事をとっていきましょう。自然の変化が体調に影響している漢方医学で人は自然の一部であり、自然の変化は体調に影響を与えると考えられています。気温や湿度、気圧の変化だけではなく、太陽や月の動きまでもが体に影響を与えています。学生の頃、太陽暦や太陰暦を学んだことを覚えていませんか? 一月の日数や季節などは太陽や月の動きから決められていたことはご存知のかたは多いと思います。月や太陽は、地球との位置により引力が変わり、地球では潮の満ち引きが起こります。地球の約七割が水分と言われていますが、同様に人の体も約七割が水分と言われています。そう考えると、人間も月や太陽の影響を受けることは想像しやすいことだと思います。中国最古の医学書である皇帝内経(こうていだいけい)にも、月が体調に影響を与えることは記されています。つまり、気温、湿度、気圧、太陽、月の変化とさまざまなものを指標にすることにより、より正確に体調管理をすることができます。今週、朝から重だるさを感じやすいかも…朝起きると窓にポツポツと雨音が聞こえ、空を見ると朝日は隠れ黒い雲が……。ただ雨が降っているだけなのに、なぜか手足や頭、気持ちまでにも重だるさを感じてしまう人は多いと思います。急に1日のスタートが憂鬱な気分でいっぱいになってしまいますよね。これは、単なる気のせいではなく、気候のせいと言えます。気圧が下がる雨の日、そして湿度が高い時には、自律神経を乱しやすくなります。その結果、飲食物を代謝する働きが低下してしまいます。これを、漢方医学では代謝に必要な『気』が不足し、体に不要なもの『湿』がたまっている状況と考えます。体感的には、胃腸の不調、むくみ、四肢のだるさ、頭の重さ、やる気の低下などを感じやすくなります。また、今週は新月があり、漢方医学では足りないものを補うのに適している時期と考えているため、『気』を補い、『湿』を取り除くことが必要になる「重だるさ対策」には最適です。今週は、すぐにエネルギーとなり気力を取り戻し、重だるさをとりもどす食材をとりいれましょう。今週食べるとよい食材:ココナッツオイル&ハトムギ茶ココナッツオイルココナッツオイルには、中鎖脂肪酸が多く含まれています。中鎖脂肪酸の特徴は、エネルギー効率がよいため、やる気が欲しい時に即効性を発揮することです。カロリーは少し高めなので、1日大さじ2杯までにしましょう。また、夏の暖かい部屋の中では油が液体になり、寒い季節には固体となる、使いにくい食材でもあります。そのため、あらかじめ製氷機などで1回分ずつ固めて冷蔵庫で保存しておくと便利です。ハトムギ茶ハトムギは、漢方で『薏苡仁』と呼ばれイボの治療薬としても有名です。そして、ハトムギの特徴は、体に溜まった余分な水分を取り除くことです。日頃から重だるさを感じている人は、いつもの飲み物をハトムギ茶にしてみるのがオススメです。アレンジ方法は、ハトムギ茶ラテにココナッツオイルをオンすることです。ふたつを組み合わせることでこの時期特有の重だるさの解消につながります。重だるさ、やる気のなさ、むくみ、頭重感などは、どんな人でもコンディションによって感じてしまうことはあると思います。そんなときは、じーっと我慢するのではなく、いつもの飲み物をハトムギ茶に変えたり、やる気を出すためにココナッツオイルを足してみたりと簡単な対策をとってみてはいかがでしょうか。information大久保 愛 先生アイカ製薬株式会社代表取締役・漢方薬剤師。昭和大学薬学部生薬学研究室で漢方を学び薬剤師免許を取得。その後、中国で漢方・薬膳・東洋の美容などを学び資格を取得。漢方相談、調剤薬局、エステなどの経営を経て商品開発・ライティング・企業コンサルティングなどに携わる。著書『1週間に一つずつ 心がバテない食薬習慣』(ディスカヴァー)。【腸活×漢方×栄養学】の理論で考えた、【今週食べるとよい食材】をお伝えしていきます。©Alessandro De Carli / EyeEm/Gettyimages©Murika/Gettyimages©Cavan Images/Gettyimages©AshaSathees Photography
2019年07月03日暑くて寝苦しかったり、逆に朝方冷えて目が覚めたりと、いまの時期は温度調節が難しく、睡眠に不満を抱きがち。そこで、漢方薬剤師の大久保先生に、熟睡するためのアドバイスをお聞きしました。文・大久保愛【カラダとメンタル整えます 愛先生の今週食べるとよい食材!】vol. 13梅雨~夏は、睡眠ストレスを抱えがち朝の目覚めは良いですか? 暑くて寝つきが悪かったり、エアコンをつけっぱなしで寝たり、窓を開けて寝ると朝方寒くて目が覚めたり……と睡眠に対して不満を抱えやすい時期になってきました。ただでさえ寝つきが悪い傾向にある人にとっては、辛い季節だと思います。寝づらい気候であることは変えることはできないですが、体や習慣を変えることはできます。空調だけでなんとかしようと対策をとるのではなく、その他に改善できるポイントを探したほうがよいかもしれません。例えば、コーヒーを1日に何杯も飲んだり、休日は昼まで寝ていたりといった行動は睡眠の質を下げてしまいます。すっきりしない天気ですが、下弦の月から新月へ向かう時期は、体調が安定しやすく生活習慣を整えるのに適している時といえます。本格的に暑い夏が始まり、さらに寝苦しくなる前に今週は、飲み物で対策しましょう!自然の変化が体調に影響している漢方医学で人は自然の一部であり、自然の変化は体調に影響を与えると考えられています。気温や湿度、気圧の変化だけではなく、太陽や月の動きまでもが体に影響を与えています。学生の頃、太陽暦や太陰暦を学んだことを覚えていませんか? 一月の日数や季節などは太陽や月の動きから決められていたことはご存知のかたは多いと思います。月や太陽は、地球との位置により引力が変わり、地球では潮の満ち引きが起こります。地球の約七割が水分と言われていますが、同様に人の体も約七割が水分と言われています。そう考えると、人間も月や太陽の影響を受けることは想像しやすいことだと思います。中国最古の医学書である皇帝内経(こうていだいけい)にも、月が体調に影響を与えることは記されています。つまり、気温、湿度、気圧、太陽、月の変化とさまざまなものを指標にすることにより、より正確に体調管理をすることができます。今週は、熟睡できる毎日を目指そう!雨だったり暑かったりすると、冷房をつけたり、除湿して寝る日は増えますよね。ただ、その風が足もとや顔に集中的にかかり、部分的に冷えたり刺激になったりして、鬱陶しい存在となってしまうこともあると思います。すんなり眠れたらあまり気にならないことでも、寝つくのに時間がかかると些細な空調や音が入眠の妨げになってしまいますよね。眠りが浅くなり疲れが取れないと、日中コーヒーを何杯も飲んだり、寝る前にお酒を飲んだり、布団に入りながらスマホをいじったり、休日に昼まで寝ていたりという習慣が身についてしまうこともあるでしょう。しかし、これはすべてNG!その理由を簡単に説明すると、カフェインは、多く摂りすぎることで不眠はもちろん、頭痛、焦燥感などを感じさせることがあります。寝る前のお酒は睡眠を浅くし、早朝覚醒しやすくします。寝る前のスマホは、強い光が入眠の妨げになるだけではなく依存性も高く夜更かしの原因にもなります。さらに、人の体は、起きて光を感じ取ってから約15時間後に眠気を感じます。そのため、昼まで寝ていると翌日以降の就寝時間がずれていきます。まずは、こういった悪習慣の見直しが急務です。そして、月の位置は今週下弦の月から新月に向けて陰っていく週です。漢方医学で考えても安定しやすいので、何かを新しく補うというよりも、今週はカフェインを【ハーブティー】に変更してみましょう。今週食べるとよい食材:ハーブティルイボスティー、カモミール、ミント、ローズヒップなどは、意外とチェーン店のカフェでもメニューとしてラインナップされています。カフェに行った時、メニューを見ずに「ブレンドで」などと決めずに、今週は少しカフェインを減らせるように気を使ってみましょう。・ルイボスティー紅茶と同様に発酵茶ですが、カフェインは含まれていません。カルシウム、鉄、マグネシウム、セレンなどのミネラルが豊富なことが特徴です。カモミール甘みがあります。心を落ち着かせる代表的なハーブティーです。消化も助けてくれます。ローズヒップ少し酸味があります。ビタミンCを含み抗酸化作用もあるため、日差しの強くなるこれからの時期の美容にはオススメです。ミントスッキリした香りです。イライラを鎮めたり、喉の不調、胃の不調などにも効果的です。ハーブティーは、さまざまな効果が期待できるので便利に使うことができます。今週、コーヒーを控えてみて調子良いかも!? と感じた人はぜひこれからも続けてみてくださいね。カフェインには、メリットがありますが、デメリットもあります。メリットを感じるためのカフェイン量には、かなり個人差があるのもカフェインの特徴です。そのため、コーヒーは、何杯も無意識に飲まずにハーブティーの選択肢も取り入れてみましょうね。information大久保 愛 先生アイカ製薬株式会社代表取締役・漢方薬剤師。昭和大学薬学部生薬学研究室で漢方を学び薬剤師免許を取得。その後、中国で漢方・薬膳・東洋の美容などを学び資格を取得。漢方相談、調剤薬局、エステなどの経営を経て商品開発・ライティング・企業コンサルティングなどに携わる。著書『1週間に一つずつ 心がバテない食薬習慣』(ディスカヴァー)。【腸活×漢方×栄養学】の理論で考えた、【今週食べるとよい食材】をお伝えしていきます。©IAN HOOTON/SCIENCE PHOTO LIBRARY/Gettyimages©ChristopherBernard/Gettyimages©Cavan Image/Gettyimages
2019年06月26日