2016年、2018年に、TBSの日曜劇場枠で放送され人気を博したドラマ『99.9-刑事専門弁護士-』の完全新作スペシャルドラマが、2021年の年末に放送されることが発表されました。松本潤主演『99.9-刑事専門弁護士-』がカムバック裁判有罪率(起訴された際に裁判で有罪になる確率)が99.9%とされる刑事事件に、個性豊かな弁護士たちがぶつかり合いながらも、残りの0.1%の可能性に懸けて挑んでいく新感覚痛快リーガル・エンターテインメントである同作。2016年に放送されたシーズン1、さらに2018年のシーズン2ともに大きな話題を呼び、続編と再放送を望む声が多く寄せられていました。今回放送されるスペシャルドラマは、完全新作。シーズン1、シーズン2では、ともに裁判官と対峙してきた主人公・深山(松本潤)ですが、スペシャルドラマで立ちはだかる敵は弁護士。その弁護士・南雲恭平(なぐも・きょうへい)役には西島秀俊さん、また、新ヒロインとして杉咲花さんが出演します。『99.9-刑事専門弁護士-』一挙放送も今回のスペシャルドラマでは、すでに告知されている、2021年12月30日公開の映画『99.9-刑事専門弁護士- THE MOVIE』にも繋がっていく新ヒロイン・河野穂乃果との『新たな出会い』、そして謎の弁護士・南雲恭平との『新たな戦い』が描かれるとのこと。さらに、これまでの放送分も、同月27日から一挙に放送されます。一挙放送スケジュール12月27日(月)深夜24:50~27:3512月28日(火)深夜24:50~27:3512月29日(水)4:00~5:50/6:00~11:50/12:00~18:30完全新作ということもあり、期待が高まる完全新作スペシャルドラマは12月29日21時から放送予定。年末は、『99.9-刑事専門弁護士-』一色となりそうです!ほかにも人気ドラマが一挙放送『99.9-刑事専門弁護士-』だけでなく、TBSでは『天国と地獄〜サイコな2人〜』や『義⺟と娘のブルース』、『MIU404』などの歴代人気作品も一挙放送予定。天国と地獄〜サイコな2人〜12月29日深夜25:20~12月30日 4:00~/深夜26:00~12月31日4:00~ドラゴン桜12月30日7:00~/12:00~/16:00~義⺟と娘のブルース12月31日8:55~/12:00~1月2日8:00~/12:00~MIU4041月1日深夜25:25~1月2日6:00~/深夜24:50~オー!マイ・ボス!恋は別冊で1月3日6:00~/12:00~[文・構成/grape編集部]
2021年12月20日ブログ『現実逃避は前向きに。』で注目ドラマの感想をつづる、malcoさんによる新連載。水曜ドラマ『恋です!〜ヤンキー君と白杖ガール〜』の見どころを紹介していきます。ついにフィナーレを迎えた『恋です!〜ヤンキー君と白杖ガール〜』。最終回のサブタイトルは『ふたりでいれば…!』でした。ふたりでいれば…どうなるのか。自分たちの『カタチ』を見つけたユキコ(杉咲花)と森生(杉野遥亮)、そして2人を取り巻く人々がたどり着いた結末が描かれました。1年後の2人舞台はユキコと森生が別れてから1年後。食品関連会社に就職したユキコは、職場の人の理解を得て、自らの業務をしっかりこなしていました。しかし、希望していた調理の仕事ではないため、どこか物足りない様子でした。そんな中、なんと花男(戸塚純貴)とハチ子(生見愛瑠)が結婚!結婚パーティーではユキコが作ったウェディングケーキが振る舞われ、みんなの「美味しい」という声に嬉しそうに笑うユキコ。やはり、誰かに美味しいと言ってもらうのが嬉しいようです。さらに、仕事帰りに立ち寄った元バイト先の『BBバーガー』では、店長の茶尾(古川雄大)から以前ユキコが考案したメニューが人気だと聞いて喜んでいました。一方、鹿児島県に行っていた森生は、再び無職となって地元に戻って来ていました。別れてまで送り出してくれたユキコに合わせる顔がないと、見つからないように彼女を遠くから眺めていましたが、さすがは森生、ユキコの様子を見ているだけで本心に気が付いたようです。コソコソとユキコの後を付けるも、BBバーガーで見つかってしまった森生。お互いの近況を語りつつ、「今も美味しいって言われるのが、一番好きなんじゃないですか」と見事に核心をつきます。ユキコは「やりたいことと出来ることは違う」と言い、自立するためには働く必要があるのだと割り切っていましたが、その表情はどこか暗く、今の仕事を楽しんでいるようには見えませんでした。離れてからの1年間、それぞれの道を歩んできた2人は、行く末に光を見出せなかったようです。しかし、森生が「自分のやりたいことを見つける」と宣言し動き出したことで、事態は好転していくのでした。世界を広げるには…その後、ユキコは森生の言葉に刺激を受けたのか、調理師専門学校のオープンキャンパスに参加します。しかしその学校に視覚障害のある生徒が通った前例はなく、卒業したとしても就職先はないだろうと言われ、再び調理師への道を諦めようとするユキコ。そんなユキコの道を照らしたのは、父・誠二(岸谷五朗)でした。誠二は、自立は1人でできるものではないとユキコを諭し「誰かと一緒だとできることが増えて、世界が広がるだろ。頼れる人がいればいるほど、できることが多くなる気がする」と話します。この誠二の言葉こそが、本作が描きたかった問題の答えなのではないかと思いました。森生と出会って、様々なことにチャレンジし、できることが増え、世界を広げてきたユキコ。彼女は、以前森生から言われた「ユキコさんはどんどん新しい道を切り開く人」という言葉を思い出し、進むべき道を見つけたようでした。一方、森生も宣言していた『やりたいこと』を見つけていました。それは、ユキコと一緒にいること。1年前と変わっていませんね。つまり「森生はとっくに夢を見つけていた」ということなのかもしれません。どこまでもブレない男・森生に、心底感動した瞬間でした。1年前と変わったのは「ユキコと一緒にいるために、どうすればいいか」に辿り着けたこと。森生が見つけた答えは『キッチンカー』でした。ユキコと一緒にキッチンカーで店をやる。それは調理師というユキコの夢を森生が後押しすることで、ユキコと一緒にいることができるという、2人の夢を同時に叶える方法でした。偶然なのか運命なのか、それとも森生と誠二の策略なのか…ユキコも森生と同じようなことを考えていた様子。2人が出した答えは、誠二が言っていた『世界が広がる』生き方でした。ふたりでいれば…!ユキコと森生だけでなく、他の登場人物たちも『それぞれのカタチ』を見つけたようです。ハチ子は専門学校を卒業後、アパレルの会社で服を作るという夢を持ち、花男はバリバリ働きたいハチ子を支えて家事全般を請け負い、子どもができれば子育ても担当すると2人で決めたようでした。そして獅子王(鈴木伸之)は、ついに森生に告白して想いに区切りをつけ、イズミ(奈緒)と共に歩んでいくことを決めました。2人の関係に名前をつけることはできなくても、お互いを大切だと思えて、一緒にいたいと思える素敵な関係です。障害、生い立ち、人間関係、ジェンダーなど、さまざまな問題に苦しみ、自分は普通ではないと思い、苦しんできた人たち。もしかしたらこの先も「それは普通じゃない」「前例がない」と、誰かに言われるのかもしれません。前例のないことをすれば、困難が伴うかもしれません。しかし、ふたりでいれば…!普通とか普通じゃないとか、比べるために誰かと一緒にいるのではなく、世界を広げるために誰かと一緒にいる。みんな違うからこそ、それぞれにできることがあり、支え合って世界が広がる。この物語の登場人物たちは、これからもそんな風に生きていってくれるのでしょう。みんなが「それぞれのカタチ」にたどり着き、最高のハッピーエンドとなりました。これまで、笑いや感動、気づき、いろんなものを与えてくれたこの作品。最後まで優しく温かい世界を見せてくれたことに、心から感謝します。[文・構成/grape編集部]
2021年12月20日弱視の盲学生・ユキコ(杉咲花)と、不良少年だけど純粋な少年・森生(杉野遥亮)の恋愛模様を描く、日本テレビ系で放送中のテレビドラマ『恋です!〜ヤンキー君と白杖ガール〜』。ラブコメ作品ではあるものの、主人公のユキコが抱える『弱視』というハンディキャップを通して描かれる現代社会や、周囲の人間との関係性など、社会的な要素でも観る人の心をつかんでいます。1年ぶりに再会を果たした森生とユキコ第9話では、お互いに人生の岐路にたち、別れの道を選んだ森生とユキコ。しかし、そこにはある誤解が生まれていました。前回、偶然にもユキコと緋山が抱き合う姿を目撃してしまった森生。ユキコが別れを切り出したのは、初恋の相手である緋山(小関裕太)と付き合うためだと森生は誤解したまま、就職先の鹿児島へと旅立ちます。つらい別れから1年、ユキコは盲学校を卒業し、食品関係の会社で事務の仕事を始めていました。一方の森生はというと、再び無職になり鹿児島から地元に帰省することに。そんなある日、仲間内の意外な2人が結婚することになり、結婚パーティーでユキコと森生が久しぶりに顔を合わせる機会が訪れます。そこで初めて、ユキコが自分の仕事を応援するために別れを切り出したことを知った森生。しかし、「無職の今、合わせる顔がない」とうしろめたさを覚た森生は、ほかの仲間に裏合わせを頼み、ユキコの前では自分がいないことにしてもらおうとします。森生のひと言が、ユキコの『気持ち』に再び火をつけるパーティーの翌日、森生は社会人になったユキコの姿を見ようと、出会いの場所で待ち伏せます。声はかけないつもりだった森生ですが、『BBバーガ』の店長・茶尾さお(古川雄大)の空気を読まない行動でそばにいることがばれ、ユキコと正面から向き合うことに!1年ぶりの再会を果たした森生とユキコ。森生の何気ないひと言が、封印していたユキコの『ある気持ち』に再び火をつけてしまうのでした…!ついに最終話を迎える『恋です!〜ヤンキー君と白杖ガール〜』は、2021年12月15日放送予定です。恋です!〜ヤンキー君と白杖ガール〜/日本テレビ系で毎週水曜・夜10時~放送『恋です!〜ヤンキー君と白杖ガール〜』のドラマコラムはこちらから[文・構成/grape編集部]
2021年12月15日ブログ『現実逃避は前向きに。』で注目ドラマの感想をつづる、malcoさんによる新連載。水曜ドラマ『恋です!〜ヤンキー君と白杖ガール〜』の見どころを紹介していきます。人生の選択に迫られた時、迷い、悩んで、後ろ髪を引かれるような思いで決断をする。そんな時が誰にでもあると思います。クライマックスを迎えた第9話。ユキコ(杉咲花)と森生(杉野遥亮)の人生のターニングポイントが描かれました。それぞれの想いアルバイトでの働きを評価され、正社員になるチャンスが訪れた森生でしたが、赴任先として告げられたのは鹿児島県。鹿児島県まで、飛行機で2時間。車で17時間。その距離は、ユキコと森生にとってあまりに遠いと感じられました。弱視のユキコが鹿児島県まで行くのは簡単なことではないと、ここまで本作を見てきた視聴者には想像に難くないでしょう。しかし2人ならば、どうにか乗り越えられるのではないかと思ったのですが…。この距離に耐えられなかったのは、森生の方でした。獅子王(鈴木伸之)から正社員登用の話を聞き、考える猶予をもらったにも関わらず、すぐに「行かない」という答えを出してしまいました。理由は、ユキコの側にいたいから。ユキコは、森生の気持ちを嬉しいと思う反面、「いつか後悔するのではないか」「自分が重荷になっているのではないか」と不安を抱えてしまいます。そんな中、ユキコにも転機が。緋山(小関裕太)から連絡が入り、飲食関係の会社に見学に行けることになりました。しかし、会社見学で仕事内容が事務職になると聞き、気を落としてしまいます。「広い意味では食に携われる。必要とされるのは幸せなこと」だと緋山からアドバイス受け、自分を納得させようとするユキコ。そして「誰かに必要とされる幸せを、森生にも味わって欲しい」と考えるようになります。そんな時に、ユキコはアルバイト先の『BBバーガー』で茶尾(古川雄大)がアルバイトから正社員に抜擢されたと聞きます。店長として働いて、この仕事が天職だと思えるようになったという茶尾の話に、ユキコは森生を重ねずにはいれらなかったでしょう。悩んでいる時ほど誰かの何気ない話やアドバイスが、一種のお告げのように聞こえてしまうことはあるもの。緋山と茶尾の言葉が、ユキコには「森生の背中を押せ」と言っているように感じられたのかもしれません。一方、森生から正社員の話を断られた獅子王もまた、悩んでいました。森生が心のどこかで「行きたいと思っているのではないか」と感じていた獅子王でしたが、森生の背中を押してやることができません。何故なら、森生が遠くへ行ってしまうと、側で見守れなくなってしまうから。しかし森生がいつか後悔するのではと、ユキコと同様に複雑な思いの獅子王。それぞれに悩みと不安を抱える中、ユキコと森生はさらにすれ違っていくのでした。ユキコの決断森生の気持ちは終始一貫していました。『ユキコの側にいたい』ただそれだけです。しかし、ユキコの気持ちは複雑でした。どうするのが最善の道なのか、森生の幸せのために多くのことを考え、悩んだに違いありません。そんなユキコに「俺のことなんてどうだっていいんスよ。ユキコさんの人生の方が大事なんで」と話す森生。森生のことを大切に思っているからこそ、ユキコはこの言葉に大きく動揺したようでした。一方の森生が気になっていたのは緋山の存在。調理に携わる仕事を諦めると決めたユキコが、緋山の影響を受けていると感じていました。2人で雪の話をしながら、互いのモノローグが交互に入るシーンが切なかったです。どうしてそれを、ちゃんと言葉にしないのか。お互いが想い合っているのに。そんな、もどかしい気持ちで見ていた視聴者も多かったのではないでしょうか。目が見えても見えなくても、結局人は他人の心の中を見ることは出来ないのだと、痛感させられるシーンでした。互いの気持ちが分からず、心に距離を感じ始めたユキコと森生。そんなある日、森生に最大のピンチが訪れます。緋山がユキコを抱きしめ、好きだと告げたのです。ユキコが緋山に影響されていると感じていた最中、この場面を見てしまった森生。何というタイミング!筆者としては、なぜ森生が昼間のオフィス街をフラついているのかと、口惜しい気持ちでした。そこで「俺のユキコさんに触るな!」とでも言って、2人の間に割って入ってくれればいいものを、森生は目を逸らしてその場を立ち去りました。この行動に、森生の自信のなさと戸惑いが感じられました。「もしかして…」ユキコにそんな疑念を抱いてしまったのかもしれません。ユキコは緋山の告白をすぐに断り、同時に「もし、この先どうなったとしても、私は黒川が好きなんだ」と、不穏な言葉を残しました。この時にはもう決断していたのでしょうか。この直後、ユキコは森生に電話をして2人は会うことに。「私たち、別れよう」ユキコの別れの言葉は虚しいほどにそっけないものでした。緋山との関係を勘繰る森生に、何も語ろうとせず立ち去るユキコ。それは彼女の強い決意の現れだったのか、それとも、話をすれば涙が出てしまいそうだったからなのか。森生と別れたあと、ユキコは泣き崩れました。決断をしたユキコ自身、苦しくて堪らなかったでしょう。後悔も迷いも残っていたかもしれません。様々な人の想いが交錯し、悩み、疑い、思い遣り、そのひとつひとつがパズルのピースのように組み合わさり、ユキコはこの決断に至ったのだと感じました。それがどんな未来につながるのかまだ解らないけれど、必ず意味があると筆者は思っています。そして、森生が彼自身の人生を、自分の足で立って生きるために、必要な何かを得てくれることを期待しています。泣いても笑っても、次が最終回。これまで多くの幸せと笑いを与えてくれた本作だけに、きっと最後は笑顔で終わらせてくれると信じて、希望を胸に待ちたいと思います。恋です!〜ヤンキー君と白杖ガール〜/日本テレビ系で毎週水曜・夜10時~放送『恋です!〜ヤンキー君と白杖ガール〜』のドラマコラムはこちらから[文・構成/grape編集部]
2021年12月13日12月30日(木)より公開される松本潤主演『99.9-刑事専門弁護士- THE MOVIE』。この度、松本さん、香川照之、杉咲花によるスペシャルメッセージ付ドラマ解説映像が、本編前に限定で上映されることが決定した。12月30日から来年1月20日の“3週間限定”で上映される今回の映像。穂乃果(杉咲さん)が斑目法律事務所へ入った経緯や、深山(松本さん)と謎の弁護士・南雲(西島秀俊)との出会いなど、公開前日に放送される「99.9-刑事専門弁護士完全新作SP新たな出会い篇~映画公開前夜祭~」で登場する新キャラクターや内容を解説したものとなっている。さらに、3人からの撮りおろしスペシャルメッセージもついており、映画館でしか見られないファン必見の映像だ。そんな本映像撮影日に収めた、3人のオフショットも合わせて特別公開された。『99.9-刑事専門弁護士- THE MOVIE』は12月30日(木)より全国にて公開。(cinemacafe.net)■関連作品:99.9-刑事専門弁護士-THE MOVIE 2021年12月30日より全国にて公開©2021「99.9-THE MOVIE」製作委員会
2021年12月13日2016年、2018年にTBSテレビ日曜劇場で放送され、熱烈な支持を集めた松本潤主演のドラマ『99.9-刑事専門弁護士-』。その待望の映画化となる『99.9-刑事専門弁護士- THE MOVIE』が12月30日(木)に全国公開される。それに合わせて出演している松本潤、香川照之、杉咲花3人のスペシャルメッセージ付ドラマ解説映像が12月30日〜1月20日の3週間限定で上映されることが決定した。ドラマでもお馴染みの本作は、個性豊かな弁護士たちが、その最後の「0.1%」まで諦めず、事実を追求し、99.9%逆転不可能な刑事事件に挑んでいく、新感覚の痛快リーガル・エンタテインメント。映画では、超型破りな弁護士・深山(松本潤)、敏腕弁護士・佐田(香川照之)、三代目ヒロインの新米弁護士・穂乃果(杉咲花)が15年前に起きた毒物ワイン殺人事件を調査することに。しかし、その犯人とされた人物は、死刑判決の確定後、無実を訴えながらも獄中で死亡しており真相は葬られたままだった。その事件に、謎の弁護士・南雲(西島秀俊)とその娘エリ(蒔田彩珠)が関わってくる。深山たちは、事件が起きた村で出会った青年・守(道枝駿佑)の協力を得ながら、事件を徹底的に調べていくことに。だが、巧妙に仕掛けられた罠によって、まさかの冤罪を生む事態に、事実だけを求め続けてきた深山に初めて迷いが生まれる。最大のピンチに見舞われながらも、果たして深山たちは0.1%の事実にたどり着くことができるのか――。映画公開の前日、12月29日(水)にはスペシャルドラマ『99.9-刑事専門弁護士-完全新作SP新たな出会い篇〜映画公開前夜祭〜』が放送。このドラマでは映画に登場する謎の弁護士・南雲と深山の出会いや、穂乃果が斑目法律事務所へ入った経緯が描かれる。今回、映画館で上映されることとなったドラマ解説映像は、新作ドラマで登場する新たなキャラクターや内容についてを解説しており、ドラマと特別映像を合わせて見れば、その後の映画をより一層楽しめる内容となっている。また、松本潤、香川照之、杉咲花の3人から撮りおろしスペシャルメッセージもついている特別内容。3週間限定、映画館でしか見られないものとなっている。『99.9-刑事専門弁護士- THE MOVIE』12月30日(木)公開
2021年12月13日「恋です!~ヤンキー君と白杖ガール~」の9話が12月8日オンエア。人生の岐路に立つなかで、お互いを想うゆえにすれ違うユキコと森生の姿に視聴者からは「胸が痛くなる」といった声とともに、ユキコ役の杉咲花の演技に数多くの絶賛コメントが寄せられている。外出時は白杖が必要な盲学校高等部3年生で、数年前に母を亡くし、父と姉イズミと3人で暮らしている赤座ユキコを杉咲さんが演じる本作。共演には地元では名前を出しただけで相手が逃げていくほど有名なヤンキーだったが、ユキコとの出会いでレンタルビデオ屋で働くことになるなど、生き方が変わってきた黒川森生に杉野遥亮。森生の顔にケンカで刀キズを付けた張本人だが、実は森生に想いを抱いており、それを隠したまま彼を働く金沢獅子王には鈴木伸之。獅子王に想いを寄せ、フラれた後も“推し続ける”ユキコの姉・赤座イズミには奈緒。ユキコの初恋相手で、ユキコが白杖を持つきっかけとなった存在でもある緋山翔太に小関裕太。彼らを取り巻く人々として橙野ハチ子に生見愛瑠。紫村空に田辺桃子。青野陽太に細田佳央太。緑川花男に戸塚純貴。桃井草介に堀夏喜(FANTASTICS from EXILE TRIBE)。橙野茜にファーストサマーウイカ。茶尾店長に古川雄大。ユキコとイズミの父の赤座誠二に岸谷五朗といった顔ぶれも出演する。※以下ネタバレを含む表現があります。ご注意ください。9話では黒川にバイトしているレンタルビデオ屋から正社員の誘いが。森生の工夫が功を奏し、勤務している店舗の業績が上がったことから、業績の悪い店舗を立て直してもらいたいという。獅子王から話を聞いて喜ぶ森生だが、その店舗は鹿児島だった…。社員になるならユキコと離れ離れになってしまう。獅子王から「1週間待ってくれって言ってあるから、考えてくれ」と言われる森生だが、期限を待たずに断りの連絡を入れてくる。ユキコのそばにいたいという森生に対し、自分が森生の人生のジャマになってないかと悩むユキコ。一方そんなユキコに希望している飲食関係の会社が興味を示していると連絡が。しかし会社を訪問すると先方からは、コールセンターや事務関連の仕事をしてもらおうと思っているという答えが…というストーリーが展開。降り始めた雪の中を歩くユキコと黒川。そこに“私、黒川の重荷になってない?”“ユキコさん、俺、近くにいちゃダメっすか”“黒川のことが好きだから、つらい”“ユキコさんのことが好きなのに…遠いっす”とお互いの心の声がナレーションで重なるシーンに「お互いを想い合ってるのにすれ違ってるの辛すぎる」「こんなにもお互い大好きで想い過ぎて切ないシーン、今までのドラマであった?」「「好きなのに辛い」「好きなのに遠い」ってほんとに胸が痛くなる」「こんなすれ違いヤダ……辛い」など、視聴者からの悲痛な声がSNSに殺到。その後、ユキコは森生を呼び出し「私たち、別れよう」と告げる。それは森生を鹿児島に行かせるために、あえて取った苦渋の選択だったが、森生はその直前、ユキコが緋山に抱き寄せられているところを見かけていたため、「やっぱりあいつと…俺じゃダメなんすかね」と、ユキコが自分ではなく緋山を選んだと考えてしまう…。追ってくる黒川を振り切って、1人になり号泣するユキコ…。その演技にも「杉咲花ちゃんの泣きの演技がもう…辛すぎる………」「ユキコの泣き顔切なーーーい」「杉咲花ちゃんの演技すごすぎてガチ泣きした」「最後のユキコの涙は切なくって、さすが杉咲花さん」「あんな泣き方見ちゃったらこっちまで号泣」といった反応が続出中だ。(笠緒)
2021年12月09日弱視の盲学生・ユキコ(杉咲花)と、不良少年だけど純粋な少年・森生(杉野遥亮)の恋愛模様を描く、日本テレビ系で放送中のテレビドラマ『恋です!〜ヤンキー君と白杖ガール〜』。ラブコメ作品ではあるものの、主人公のユキコが抱える『弱視』というハンディキャップを通して描かれる現代社会や、周囲の人間との関係性など、社会的な要素でも観る人の心をつかんでいます。『恋です!』ホームに転落したのは…白杖を持った若者が駅のホームから転落し、ユキコの盲学校の友人である青野(細田佳央太)ではないかと、視聴者の間に不安が広がった『恋です!〜ヤンキー君と白杖ガール〜』第8話。ユキコと空(田辺桃子)が病院へ駆けつけると、ベッドで横になっていたのは、青野…ではなく森生だったことが第9話では明らかに。なぜ、森生が入院することになったのかは放送で確認するとして、第9話では、足を骨折した森生のため、身の回りの世話をしようと奮闘するユキコの姿が描かれます。しかし、思うように森生の力になれず、さらには松葉杖をついた森生とではいつものように歩調が合わさせられず、人知れず落ち込むユキコ。そんな中、森生に、獅子王(鈴木伸之)を通じて正社員になるチャンスが訪れます。一方のユキコにも、就職支援をしていた緋山(小関裕太)を通じて、希望していた飲食関係の会社がユキコに興味を示しているという連絡が。何度もすれ違い、しかし少しずつ心を通わしてきた2人に訪れた、最大の大ピンチ。人生の岐路に立たされる2人が導き出した答えとは…。2人の今後が気になる第9話は、2021年12月8日放送予定です。恋です!〜ヤンキー君と白杖ガール〜/日本テレビ系で毎週水曜・夜10時~放送『恋です!〜ヤンキー君と白杖ガール〜』のドラマコラムはこちらから[文・構成/grape編集部]
2021年12月08日ブログ『現実逃避は前向きに。』で注目ドラマの感想をつづる、malcoさんによる新連載。水曜ドラマ『恋です!〜ヤンキー君と白杖ガール〜』の見どころを紹介していきます。基本的に、森生(杉野遥亮)は自己肯定感が低いと感じていました。「俺なんか」と自らを卑下するような言葉を使ったり、何かにつけて遠慮がちな言動をすることがあり、気になっていました。「母親に捨てられた」という意識がそうさせているのかもしれません。第8話では、そんな森生の前にユキコ(杉咲花)の幼馴染で初恋の相手でもある緋山(小関裕太)が現れます。ライバルの出現に敵意を燃やす森生でしたが、あまりにもデキる男・緋山のハイスペック攻撃に、コテンパンにされてしまうのでした。森生の自信喪失盲学校の職業支援の講師としてユキコと再会した緋山は、笑顔を見せるたびに『キラーン』と効果音が入るほどの爽やかさ。いつもどんな人にでも優しく、気配り上手で、周囲の女性たちを虜にしていきます。さらに、障害者支援を仕事にしているだけあって視覚障害者の事情に詳しく、ユキコたちへのフォローも完璧。森生は緋山を敵視します。そんな中、ユキコは地域で開催されるクリスマスマーケットに出店する茜(ファーストサマーウイカ)の手伝いをすることになります。緋山も参加すると聞き、手伝いを名乗り出る森生。このクリスマスマーケットの手伝いで、森生は緋山と張り合おうと頑張りますが、全く敵いません。料理では緋山の手際の良さを見せつけられ、森生が荷物を運ぼうとすれば、荷台を用意していた緋山が全て運んでしまい、森生がユキコたちにカイロを渡せば、緋山がストーブを持って来てみんなを喜ばせ…そんな具合に、緋山のスマートさを見せつけられてばかり。空回り、引け目を感じていく森生の表情のひとつひとつが、切なくてたまりませんでした。だからこそ、そんな彼に筆者は言ってあげたい。確かに緋山はデキる男ですが、人間の長所というのは「何かが出来る、出来ない」ということだけで決まるのではありません。森生には森生の良さがあるのだと。何より、森生という男は愛されキャラなのです。逆に、緋山のような完璧な人が、森生のような可愛らしい愛されキャラになるのは難しいでしょう。何ひとつ、森生が負けたことにはならないと思うのですが…。しかし、森生は勝手に焦りを感じ、それに追い討ちをかけるように緋山は高圧的な宣戦布告をするのでした。ユキコと森生が与え合うもの「黒川くんとユキコ、合わないんじゃないかな。ユキコは普通の人を選んだ方がいい」と、緋山は、森生を非難しました。自分の意思で不良の道を歩んだ森生は、自分のせいで目が悪くなったわけではないユキコとは、生きづらさの意味が違うと言うのです。続けて緋山は、自らがユキコを幸せにしたいと森生に宣戦布告をします。このシーンの緋山は、これまで視聴者に与えてきた印象とは異なり、いささか尊大な態度に見えました。これまでのユキコと森生を見守ってきた視聴者からすれば、緋山の『普通』という言葉の使い方には反発を覚えます。森生を「普通ではない」と一蹴する緋山は、色眼鏡で他人を見る人間なのではないかと、そんな不安も抱きました。緋山の辛辣な批判に落ち込んだ森生でしたが、最終的にユキコの言葉によって救われます。緋山に負けじと、免許を取り、勉強をしてユキコの役に立ちたいと言い出した森生を、ユキコは自宅に招き、森生がクリスマスマーケットで食べ損ねたと言っていたメニュー『ナポリタンドッグ』を振る舞います。そして、森生への想いを語りました。一人でバスにも乗れなかったし、洋服も買いに行けなかったし、アルバイトなんてできるわけないと思っていた自分が、それらをできるようになったのは、森生がいたからなのだと。今の森生が好きなのだとユキコに伝えられたことで、森生は自信を取り戻し、前向きになれたようでした。森生の一生懸命さと真摯さは、人の勇気に火を灯す力があると思います。視聴者は、森生に背中を押されて前を向くユキコをずっと見て来ました。今回も、食に関する仕事を諦めていたというユキコに森生がエールを送り、改めて彼はユキコにとって必要な存在なのだと示されました気がします。「俺なんか」であった森生には、弱視というハンデにも負けず様々なことに挑戦するユキコが、自分よりも強い人間に見えるのでしょう。だからこそ尊敬し、恋人になった今でも『さん』付けをして敬語で話してしまう。しかしこのところ、森生は自分を卑下するような言動が減ったと、筆者は思っていました。そして、この第8話では、緋山からどんなに差を見せつけられて自信を失っても、森生は「俺なんか」と言いませんでした。これは森生がユキコと付き合っていく中で、彼女の言葉や思いを受けて、着実に自己肯定感が高まっているからではないでしょうか。森生というのは、非常によく考えられた一貫性のあるキャラクターだと感じます。弱視のユキコが積極的に社会と関わるためには、緋山のようなサポートももちろん必要でしょう。しかし、森生が支えているのは『障害者のユキコ』ではなく『恋人のユキコ』。森生だからこそできる『励まし』が、彼女の原動力になっているのは明白です。ユキコの背中を押して勇気や強さを与える森生と、森生の良さを認めて自信を与えるユキコ。お互いに支え合い、二人でいるから成長できる関係が、微笑ましく、羨ましくも映りました。今回のことを乗り越えて、これからも並んで歩く二人の未来を信じたいところですが…。次回以降も、ユキコの就職に向けてまだまだ緋山が活躍しそうな予感がします。また、ラストでは青野が駅のホームで転落事故を起こしたような描写もあり、彼の安否も気になるところ。第9話も絶対に見逃せません。恋です!〜ヤンキー君と白杖ガール〜/日本テレビ系で毎週水曜・夜10時~放送『恋です!〜ヤンキー君と白杖ガール〜』のドラマコラムはこちらから[文・構成/grape編集部]
2021年12月08日松本潤、香川照之、杉咲花、西島秀俊、道枝駿佑らが出演する映画『99.9-刑事専門弁護士- THE MOVIE』より、シリーズお馴染みのコミカルな掛け合いに期待が高まるメイキング映像が到着した。今回公開されたメイキング映像は、松本さん演じる深山が史上最大の難事件として挑む、毒物ワイン殺人事件が起きた村でのシーン。木村ひさし監督と松本さんが、真剣な表情で念入りに打合せをする様子や、深山、穂乃果(杉咲さん)、藤野(マギー)が佐田(香川さん)とリモートで掛け合いをしているシーンが登場。事件調査のため、村へ行き、そこへ来られなかった佐田とリモートで繋ぐも、深山のいたずらで佐田とのやりとりを邪魔するという、コミカルなこのシーン。笑顔で何度もカメラに手をかざす松本さんに対して、香川さんが「本セリフまでいかないじゃん!」とツッコむと、現場が笑いに溢れ、撮影中のチームワークの良さが感じられる。『99.9-刑事専門弁護士- THE MOVIE』メイキング映像また佐田側の撮影は、後日だったそうだが、現場へ行き撮影に付き合った香川さん。「最初から現場に行かないといけないと思っていました。リモート画面を使った佐田と深山のおなじみ感あるやりとりも、現場で一緒にリハーサルしたからこそ生まれたやりとりです」と撮影をふり返っている。『99.9-刑事専門弁護士- THE MOVIE』は12月30日(木)より全国にて公開。(cinemacafe.net)■関連作品:99.9-刑事専門弁護士-THE MOVIE 2021年12月30日より全国にて公開©2021「99.9-THE MOVIE」製作委員会
2021年12月08日杉咲花、杉野遥亮共演の「恋です!」第8話が12月1日放送。ユキコの初恋相手・緋山の登場に「負けるな森生!」「応援しながら見てた」など森生への声援の声が上がる。一方ラストで細田佳央太演じる青野に訪れた“危機”に心配の声も上がっている。WEB連載で閲覧数累計2,000万PVを突破したうおやまの「ヤンキー君と白杖ガール」をドラマ化。勝ち気だけど恋には臆病な盲学校生と、喧嘩上等だけど根は純粋なヤンキーが運命的に出会ったことから始まる、笑って泣けて時々ハッとする新世代ラブコメディとなる本作。“色がうっすらわかる”“ルーペを使えば大きい字を認識できる”程度の弱視で外出時は白杖が必要な赤座ユキコを杉咲さんが演じるほか、顔に傷があり地元で恐れられるヤンキーだったが、純粋な性格でユキコとともに自分も変わっていく黒川森生には杉野さん。森生に“想い”を抱いており、自分が店長をしているレンタルビデオ屋で森生とともに働く金沢獅子王には鈴木伸之。そんな獅子王が好きだったが彼の本心を知り、“推し”にすることを決めたユキコの姉・赤座イズミには奈緒。また紫村空役で田辺桃子、青野陽太役で細田さん、橙野ハチ子役で生見愛瑠、ファーストサマーウイカ、古川雄大、岸谷五朗らも共演する。※以下ネタバレを含む表現があります。ご注意ください。ユキコの初恋の人、緋山(小関裕太)が就職支援の講師として盲学校にやってくる。ユキコに親しげな態度で接する緋山に森生は嫉妬を覚える。放課後、卒業後の進路が見えないユキコと空はもっと話を聞こうと緋山をいつもの喫茶店に連れてくるが、そこには森生たちもいて、森生と緋山は再び顔を合わせることに。喫茶店でユキコと空は茜から地域イベントのクリスマスマーケットの手伝いを頼まれる。迷惑をかけるのではと二の足を踏むユキコたちだが、自分も手伝うという緋山に背中を押され参加することに。それを見ていた森生たちも参加する。緋山の“ハイスペック”ぶりに圧倒される森生だが、緋山がユキコに想いがあることを匂わせる発言をしたことで、さらに嫉妬と怒りが沸き上がり…というのが8話のストーリー。緋山は森生に対し、視覚障害のユキコと不良の道を選んだことによる“自己責任”で顔に傷を負った森生とでは「生きづらさの意味が違う」と発言。森生とユキコは合わないと告げたうえで、ユキコは「普通の人を選んだほうがいい」と言い放つ…。緋山の発言に「緋山くん、障がいを持ってる方に対しては凄く寛容で知識もあるのに、森生みたいに自分で世界を狭めた人への攻撃半端ないな..」「ユキコのことを大事に思ってる緋山くんだからこそ、普通を決めつける人であって欲しくなかった」などの声が上がる一方、「緋山くん、宣戦布告なんや!強敵すぎるやん 負けるな森生!!」「ひたすら森生の味方して応援しながら見てた」と、森生への声援も。そんな中ラストでは青野が駅のホームから転落したことを示唆する展開に…「青野くん無事だよね?」「なんだか不穏な展開が見え隠れしてて見るのが辛い…」「最後が衝撃で、ほんわかしてた気持ちが吹っ飛んでった」など、放送後には青野の無事を祈る声も多数SNSに投稿されている。(笠緒)
2021年12月02日弱視の盲学生・ユキコ(杉咲花)と、不良少年だけど純粋な少年・森生(杉野遥亮)の恋愛模様を描く、日本テレビ系で放送中のテレビドラマ『恋です!〜ヤンキー君と白杖ガール〜』。ラブコメ作品ではあるものの、主人公のユキコが抱える『弱視』というハンディキャップを通して描かれる現代社会や、周囲の人間との関係性など、社会的な要素でも観る人の心をつかんでいます。森生に恋のライバルが出現!?森生に恋のライバルが出現し、これまた視聴者をやきもきさせそうな予感がする『恋です!〜ヤンキー君と白杖ガール〜』第8話。そのライバルとは、ユキコの初恋の相手・緋山(小関裕太)。さわやかでイケメン、リーダーシップもあり、さらに障がい者支援にも熱心な緋山に森生は完敗してしまいます。ユキコからは、「付き合ってたわけでもないから全然気にしないで」とフォローがあるも、緋山の存在を気にせずにはいられない森生。ユキコと空(田辺桃子)、そして緋山が、地域イベントのクリスマスマーケットに出店する茜(ファーストサマーウイカ)の手伝いをすることを知り、森生は友人たちを巻き込み、自らも手伝いに名乗りをあげます。対抗心を燃やす森生ですが、クリスマスマーケットでは、緋山の完璧超人ぶりを見せつけられる形に。さらには、緋山がユキコへの好意をちらつかせ、最強のライバルの出現に森生はどう立ち向かうのでしょうか…!最終回を目前に、新たな展開に進む『恋です!〜ヤンキー君と白杖ガール〜』第8話は、2021年12月1日、放送予定です。恋です!〜ヤンキー君と白杖ガール〜/日本テレビ系で毎週水曜・夜10時~放送『恋です!〜ヤンキー君と白杖ガール〜』のドラマコラムはこちらから[文・構成/grape編集部]
2021年11月30日ブログ『現実逃避は前向きに。』で注目ドラマの感想をつづる、malcoさんによる新連載。水曜ドラマ『恋です!〜ヤンキー君と白杖ガール〜』の見どころを紹介していきます。ユキコ(杉咲花)がイズミ(奈緒)の誕生日を祝うため、父・誠二(岸谷五朗)の出張中に森生(杉野遥亮)と獅子王(鈴木伸之)を自宅に招いて、誕生日会を開くというストーリーが展開された第7話。出張が延期になった誠二が帰ってきて森生と獅子王が浴槽に隠れることになったり、お泊まりセットを持ってきていた森生に誠二が意地悪をしたりと、序盤から爆笑とニヤニヤが止まらないドタバタコメディが繰り広げられました。しかしコメディだけで終わらず、深く考えさせられ、気付きを与えてくれるエピソードも紡がれるのが、このドラマの醍醐味。今回は、これまで秘められていた獅子王の内面が描かれました。森生の顔に傷をつけたのは…ドタバタコメディの空気が一変したのは、誕生日会も終わりに近づいた頃。皆さんはお気づきになったでしょうか。誠二と森生が『ユキコクイズ』をしている間、獅子王は酒の一升瓶を抱え込んで直飲みしていたのです。そして唐突に「森生クイズ行きまーす」と陽気に振る舞い始めました。相当酔っ払っていたのでしょう。酔わなければ出来なかった話なのかもしれません。クイズの第3問(実際には4問目)で森生の顔の傷について触れ、「誰が付けた傷でしょう」という問題を出したかと思えば、自ら「正解は自分でーす」と告白。そこから一気にトーンダウンし、森生の顔に傷を残してしまったのに、自分には傷跡ひとつ残っておらず、どんなに森生に殴られても一生チャラにはならないのだと、神妙な面持ちで訴える獅子王。確かに獅子王のやったことは取り返しがつかないことでした。しかし、自分が残した傷が森生の人生にどんな影響を与えてしまったのか、逃げずに見守り続けた彼は、非常に強い人だと感じます。自分の過失に目を向け続けるのは、とてつもなく精神力のいること。森生が何かにつまずくたびに罪悪感に苛まれる。そんな罰をずっと受け続けてきたのです。森生に幸せになってほしいと願い、それが自分の夢だとさえ言ってしまえる獅子王の強い想い。そこにはまだ、隠し続けてきた秘密がありました。獅子王が打ち明けた秘密誕生日会が終わり、獅子王が忘れて帰った鍵を渡しに行ったイズミは、ついに獅子王に想いを打ち明けます。溢れ出した想いに胸が熱くなる真っ直ぐな告白でしたが、残念ながら断られてしまうイズミ。以前からチラついていた獅子王の『思い人』の存在が、ここに来てズッシリと伸し掛かるようでした。ここで獅子王は、「自分は普通ではない」と話し、思い人は男なのだと告げます。そんなことはいちいち言わず、誤魔化すこともできたでしょう。しかしそうはせず、おそらくは誰にも言ったことがないであろう真実を明かしたのは、イズミの真剣な告白に彼なりにきちんと向き合ったからこそ。獅子王の真摯さが垣間見えるシーンでした。魅力的なキャラクターが多い本作の中で、決して出番が多かったわけではない獅子王がこんなにも存在感を放ち、回を追うごとに魅力を増したのは、森生とはまた違った強さと愚直さを持ち合わせているからなのでしょう。獅子王の思い人が森生であるかどうか、彼の口から明かされることはありませんでしたが、森生の写真を持ち歩いていることや、これまでの態度、誕生日会で語られた森生への想いから、そのことは明白です。そしてそれは、程なくイズミに気づかれてしまうのかもしれません。その後、獅子王にフラれたイズミは、彼を『推し』だと思って見守っていくことにしたようです。「推しの幸せは夢ですから」と、笑顔を見せるイズミ。イズミから「最高のファンサ」だと言われた獅子王の笑顔は、心から救われたような、安堵感に満ちていました。森生のことを見守って幸せを願い続けてきた獅子王が、今度はイズミから見守られて幸せを願われるという、このプラスの連鎖。2人とも失恋していることに違いはなく、本来は切ない展開のはずですが、そこに悲壮感はまるでなく、ただただ大切な人の幸せを願うというポジティブさに、見ているこちらまでこの連鎖に巻き込まれたかのような温かさを感じました。それぞれの夢第7話は、『夢』をテーマにまとめられていたことも、強く印象に残りました。視覚障害者が寝る時に見る夢はどんな風に見えるのかという話、そして登場人物たちが各々に思い描く将来の夢や叶えたい夢の話。前述した獅子王とイズミの夢の他にも、ユキコの「森生の顔が見たい」という夢や、誠二の「ユキコに幼い頃の写真を見せたい」という夢のエピソードもありました。森生のホクロを見ることができないというユキコの切ない願いを、写真を拡大するという方法ですぐさま叶えてくれる誠二の大きな大きな父の愛が素敵でした。個人的に気になったのは、ユキコが幼稚園の時に書いたという将来の夢。本人は覚えていないとのことで、具体的には示されませんでしたが、このタイミングで幼い頃の夢について触れられたのは、次回以降のユキコの就職に向けての伏線でしょうか。そしてもうひとつ、森生の夢について。それぞれの夢が何かしらの形で語られる中で、森生だけが『寝ている時の夢』しか出てこず、彼自身の願いや将来の夢については言及されませんでした。ここまで、ユキコの後ばかりを追って来た印象のある森生。ユキコの就職活動を描く展開の中で、森生自身も将来について考える必要に迫られるのかもしれません。2人の歩く未来に何が待ち受けているのか…願わくば、2人が同じ方向を向いて寄り添っていてほしいものですが。次回、ユキコの幼馴染であり初恋の人・緋山(小関裕太)の登場で、波乱の幕開けになりそうな予感がします。恋です!〜ヤンキー君と白杖ガール〜/日本テレビ系で毎週水曜・夜10時~放送『恋です!〜ヤンキー君と白杖ガール〜』のドラマコラムはこちらから[文・構成/grape編集部]
2021年11月30日杉咲花、杉野遥亮が共演する「恋です!~ヤンキー君と白杖ガール~」の7話が11月24日放送。鈴木伸之演じる獅子王の“号泣謝罪”と、獅子王の“想い人”が男性だと知ったイズミの「推しの幸せは夢ですから」というセリフに視聴者からの反応が続出中だ。外出時は白杖が必要な盲学校高等部の3年生・赤座ユキコを杉咲さんが、有名なヤンキーだったがユキコに恋する黒川森生を杉野さんがそれぞれ演じる本作。ユキコが森生と出会い、お互いのことを理解し、惹かれ合っていく物語が展開してきた。2人のほか、森生のライバルだった獅子王が好きになったユキコの姉・赤座イズミに奈緒。森生のヤンキー時代のライバルだが、今はレンタルビデオ屋で一緒に働く金沢獅子王に鈴木伸之。ユキコとイズミの父の赤座誠二には岸谷五朗。また生見愛瑠、田辺桃子、細田佳央太、戸塚純貴、堀夏喜(FANTASTICS from EXILE TRIBE)、ファーストサマーウイカ、古川雄大といったキャストも出演。※以下ネタバレを含む表現があります。ご注意ください。今回はユキコがイズミの誕生日を祝うため、誠二の出張の間に森生と獅子王を家に招いて誕生日会を開こうとする。当日赤座家を訪ねる森生。続いて獅子王もやってきて、飾りつけをしようとしていると、そこに出張に行ってるはずの誠二が帰ってくる。森生と獅子王は急遽赤座家の湯舟に隠れふたを閉めるのだが、大柄な2人のため湯舟のなかでは密着状態に…という展開に。結局森生と獅子王は誠二に見つかり、そこにイズミも帰宅。ユキコ、イズミ、森生、獅子王、誠二の5人で誕生会が開かれる。宴が進んですっかり酔った獅子王は、森生の顔に傷をつけたのが自分であることを明かし、その事を謝罪。森生に「幸せになってくれ。それが俺の夢だ」と号泣する…。この獅子王の言葉に「獅子王はずっとずっと黒川の傷を気にしてる」「獅子王、顔に傷つけてしまったことずっとずっと後悔してるんだな…」といった声が集まる。その後、間違って酒を飲んで眠り込んでしまった森生をおんぶして獅子王は帰宅するのだが、赤座家に鍵を忘れてしまう。鍵を届けに向かったイズミは獅子王に告白するが、そこで獅子王の“想い人”が男性だと明かされる。いったんはショックを受けるイズミだが、ジムで獅子王に「獅子王さんのこと推しだと思って見守ってもいいですか」と伝える…。あきらめるのも無理で、友達関係も無理そうだから“推し”にしたいと語るイズミの「推しの幸せは夢ですから」という言葉に「「推しの幸せは夢ですから」は名言!」「イズミさんの、推しの幸せは夢って言える強さ……すごい」「私もそうでありたいし、みんなもそうであって欲しい。」「この言葉を家訓に今後も生きていきます」などの反応が続出中だ。(笠緒)
2021年11月25日松本潤が11月24日、都内で行われた主演作『99.9-刑事専門弁護士- THE MOVIE』の完成報告会見に共演する香川照之、杉咲花とともに出席した。ドラマ版から0.1%の無罪の可能性にこだわる型破りな弁護士・深山大翔役を続投し、「自分にとっては『おかえり』と言ってもらえる場所。感謝しています」と思い入れの強さを明かした。撮影は現在よりも深刻なコロナ禍で敢行されたが、「チームプレイっていいなと改めて思える現場」としみじみ。「ブランクは感じず、すぐに深山に戻れた。キャラクターを作るというよりも、共演する皆さんと再会すると、自然とそうなる感じでした」と変わらぬ一体感に感謝の意を示し、深山のトレードマークである“親父ギャグ”も「ふんだんにありますね」と期待をあおった。ついに完成した劇場版については、「まさしく、99.9ってところじゃないでしょうか。自信をもってお届けできる作品に仕上がった。残りの0.1%は映画が公開されて、観客の皆さんが埋めてくださると思う」と手応え十分だった。香川もドラマから引き続き、元検事のベテラン敏腕弁護士・佐田篤弘を演じており、「すでに空気が完成しているし、僕らは松本さんの一挙手一投足に反応していれば、それが自然と映像になっていくもの」と松本をはじめ、『99.9』チームに全幅の信頼を寄せた。一方、杉咲は新米弁護士・河野穂乃果役で、劇場版から初参戦を果たし、「大事な役どころなので、とても緊張しましたが、皆さんが優しく温かく迎え入れてくださり、楽しかった」とホッとした様子。「客観的なアドバイスをくださったり、私が悩んでいるときに、『どう?』と声をかけてくださったり。座長としてかっこいい姿を拝見し、勉強になることばかりでした」と松本に感謝する場面もあった。松本は「あっという間に役をつかむ姿を間近で見て、この人はすごいと思った」と映画初共演の杉咲を絶賛。香川は「劇場版MOZU」(2015)でも共演しており、「あのときは親子役でね。もうこんなに大きくなって。(初参加で)苦労もあったはずだが、完ぺきにこなしていた」と目を細めていた。99.9%を誇る日本の刑事事件における裁判有罪率に対し、最後の「0.1%」まで諦めず、真実を追求する弁護士たちの姿を描いたテレビドラマ『99.9-刑事専門弁護士-』の劇場版。映画は15年前に起きた毒物ワイン事件と、事件に関わる謎の弁護士・南雲(西島秀俊)とその娘・エリを軸に物語が展開。深山たちは、事件を徹底的に調べていく深山たちが、巧妙に仕掛けられた罠によって、まさかの冤罪を生んでしまう。榮倉奈々、木村文乃、青木崇高、笑福亭鶴瓶、奥田瑛二らドラマシリーズのレギュラーキャストが登場するほか、道枝駿佑(なにわ男子)も出演する。取材・文・写真=内田涼『99.9-刑事専門弁護士- THE MOVIE』12月30日(木)より公開
2021年11月24日『99.9 THE MOVIE』完成報告イベントが11月24日(水)、都内にて行われ、出演する松本潤、香川照之、杉咲花、木村ひさし監督が登壇した。シリーズにおいて人気を博している一端が、松本さん演じる弁護士・深山大翔が発するオヤジギャグ。本作でも「ふんだんにあります!ちょうどいい滑り具合を探すのが大変…」と、絶妙に滑るための、オヤジギャグならではの苦労を明かしていた。『99.9 THE MOVIE』は、2016年・2018年と日曜劇場で放送され、熱烈な支持を集めた松本さん主演の「99.9-刑事専門弁護士-」の映画化。一度起訴されたら99.9%逆転不可能な日本の刑事裁判において、最後の0.11%まで諦めず、事実を追求する弁護士たちの姿を描いた痛快リーガル・エンターテインメント。香川さんは同シリーズで演じた佐田篤弘を続投、杉咲さんは初参加で新米弁護士の河野穂乃果を演じる。松本さんの代表作ともなった「99.9」シリーズ。初めての映画版について、松本さんは「楽しかったです!どういうストーリーの展開か、僕自身も楽しみに台本を開いたのを覚えています」と朗らかに語る。演じた深山については3年のブランクがあったものの「ブランクを感じず、あのときの深山の雰囲気はすぐ戻る感じ。キャラクターを作るより、(出演者に)会うと自然とそうなる感じです」と、共演者とも阿吽の呼吸だったという。松本さんと香川さんは、「オヤジギャグをどう言うか、5年間、体力、精神力を使ってきた!」と言い合い、「熟成してきたんだよね!」「昨日、今日生まれていない笑いをお見せするのがよさだと思ってる!」と劇中さながら息の合った掛け合い。松本さんは「見事に滑るいい塩梅を狙うのが難しい」と、今回もスマホで録音して何度もオヤジギャグを練習=熟成させたと熱弁をふるった。シリーズ初参戦にして、すぐになじんだと松本さんらに絶賛された杉咲さんは「勉強になることばかりでした。客観的に見たアドバイスや、私が悩んでいたときに“どう?”と聞いてくださって。座長としての格好いい姿を拝見させてもらいました」と松本さんの印象を語り、松本さんを照れさせる。そんな本作の手ごたえについて、松本さんは「99.9」と胸を張る。「自信を持ってお届けできる作品です。0.1%はまだ公開されていないし、観客の皆さまに観ていただいて、感じていただいて0.1が埋まるのではと思っています」ときっぱりと語っていた。『99.9 THE MOVIE』は12月30日(木)より全国公開。(cinamacafe.net)■関連作品:99.9-刑事専門弁護士-THE MOVIE 2021年12月30日より全国にて公開©2021「99.9-THE MOVIE」製作委員会
2021年11月24日弱視の盲学生・ユキコ(杉咲花)と、不良少年だけど純粋な少年・森生(杉野遥亮)の恋愛模様を描く、日本テレビ系で放送中のテレビドラマ『恋です!〜ヤンキー君と白杖ガール〜』。ラブコメ作品ではあるものの、主人公のユキコが抱える『弱視』というハンディキャップを通して描かれる現代社会や、周囲の人間との関係性など、社会的な要素でも観る人の心をつかんでいます。ついに森生が父・誠二と対面!第7話では、姉・イズミ(奈緒)の誕生日を祝うため、森生と獅子王(鈴木伸之)を家に招くことにしたユキコ。父・誠二(岸谷五朗)が出張で家にいないタイミングを狙ったものの、出張が延期になった誠二が家に帰宅するというハプニングが発生してしまいます。イズミの誕生日会では、森生の『いい彼氏』ぶりが気に食わず、張り合おうとする父・誠二。一方で、獅子王とは意気投合するなど、こちらも波乱の展開…!さらに、お酒が進んだ獅子王の『普段は見せない一面』に、イズミの恋も加速するなど、ユキコと森生以外の恋愛模様からも目が離せない『恋です!〜ヤンキー君と白杖ガール〜』第7話は、2021年11月24日放送です!恋です!〜ヤンキー君と白杖ガール〜/日本テレビ系で毎週水曜・夜10時~放送『恋です!〜ヤンキー君と白杖ガール〜』のドラマコラムはこちらから[文・構成/grape編集部]
2021年11月24日映画『99.9-刑事専門弁護士-THE MOVIE』(12月30日公開)の完成報告会見が24日に都内で行われ、 松本潤、香川照之、杉咲花、木村ひさし監督が登場した。同作はTBSテレビで2016年、2018年に放送され人気を博した松本主演の連続ドラマ『99.9-刑事専門弁護士-』の映画化作。個性豊かな弁護士たちが、ぶつかり合いながらも99.9%逆転不可能な刑事事件に挑んでいく、新感覚の痛快リーガル・エンタテインメントで、松本演じる超型破りな弁護士・深山と、香川照之演じる敏腕弁護士・佐田の名コンビがスクリーンに登場し、新たなヒロインとして杉咲花扮する新米弁護士・河野穂乃果も加わる。映画、そしてSPドラマの撮影について松本は「楽しかった」と振り返り、「2016年、18年と連続でやらせていただいて、今回の撮影まで約3年あいてましたけどブランクは感じず、現場に行ったりスタッフの人と会ったりすると深山の雰囲気にすぐに戻る感じがある」と役について語る。香川は「最初の顔合わせでの木村ひさし監督の『主役に親父ギャグを言ってもらうことだけは決まっていて、あとは何も決まっていない』という衝撃の発言から始まったドラマではありますけど、親父ギャグをどう言うかということに、我々、5年間体力労力精神力をつかってきましたから」とまさかの苦労も。松本も「だいぶ熟成してるんですよね」と同意し、香川は「非常に陳腐なものを、どう聞かせていくかという精神を継いでるわけですから」と熱弁する。木村監督は作品を続けられる喜びもありつつ「また親父ギャグを考えなきゃいけないんだって思いました」とうなだれ、松本は「そんな後ろ向きだったんですか!?」と驚く。木村監督は「連ドラだと毎週考えなきゃいけないから、今回は『これだけだな』と思って頑張りました」と心境を吐露し、松本は「ちょうどいい滑り具合を探すのが大変なんですよね。見事に滑るといういい塩梅を狙うのが難しいんですよね」と補足。香川も「これでいこうという文字が決まってから三次元に立ち上げるときに松本さんが自分のスマートフォンにそれを録音してずっと練習するという時間が必要なので。半間違うなとか、要求されます」と親父ギャグの苦労話が盛り上がっていた。また香川はカメラが回っていなところでもよく会話をしているという現場の雰囲気に触れ「松本さんが全部に対して気を使って見てくださるから、こちらは安心していられる」と感謝する。杉咲も「客観的に見たアドバイスや、ちょっと悩んでいた時にどう思うか聞いてくださって、監督と一緒に3人で相談をさせてもらえるような機会をつくってくださったり。現場のスタッフさんの名前も皆さん覚えて、さりげなくコミュニケーションを取られてるのを見て、本当に勉強になることばかりで、座長としてのカッコいい姿をたくさん見させてもらいました」と絶賛し、松本は照れくさそうな笑みを浮かべる。自分がいないシーンでも現場に行っていたという松本は「全体のクランクインが映画のシーンからだったんですけど、たまたまいなくて。コロナでなかなか顔合わせで会うことができない状況もあったので、確かその日は西島さんと蒔田さんにご挨拶しに行って。あとは直接会話を交わすシーンのない方もいたので、ご挨拶をして」と説明。シーズン1のヒロインの榮倉奈々との撮影についても「颯爽と来て颯爽と帰ってった彼女はかっこよかったですね」と振り返っていた。
2021年11月24日12月30日(木)に公開される『99.9-刑事専門弁護士- THE MOVIE』より、ドラマシリーズを一挙振り返る特別映像が到着した。99.9%という数字が意味するのは、日本の刑事事件における裁判有罪率。それは日本の司法制度の高い信頼性の証明ともいえる一方、一旦起訴されると検察の考えたストーリーが正しいと鵜呑みにされがち、という大きな落とし穴が。本作はたとえ99.9%有罪が確定している事件でも、最後の「0.1%」まで諦めず、真実を追求する弁護士たちの姿を描いたリーガル・エンタテインメントだ。TBSテレビで2016年、2018年に日曜劇場で放送され、熱烈な支持を集めた松本潤主演の本作がついに待望の映画化を果たす。映画では、超型破りな弁護士・深山(松本潤)、敏腕弁護士・佐田(香川照之)、新ヒロインの新米弁護士・穂乃果(杉咲花)の元に15年前に起きた毒物ワイン事件に関する依頼が舞い込んでくる。その事件には、謎の弁護士・南雲(西島秀俊)とその娘エリ(蒔田彩珠)が関わっていた。深山たちは、事件が起きた村で出会った青年・守(道枝駿佑)の協力を得ながら、事件を徹底的に調べていくことに。しかし、巧妙に仕掛けられた罠によって、事実を追求してきたはずの深山が、まさかの冤罪を生んでしまう。今回公開となった特別映像は、「99.9」ドラマシリーズを一挙振り返ることができるダイジェスト映像。冒頭、役衣装に身を包んだ松本潤、香川照之、杉咲花が「そこのあなた!」と見ている人へ呼び掛ける撮りおろしのメッセージから始まり、「99.9」シリーズお馴染みのオープニング映像がスタートする。型破りな弁護士・深山大翔と利益優先の弁護士・佐田篤弘とのお馴染みの掛け合いや、明石達也(片桐仁)、藤野宏樹(マギー)、中塚美麗(馬場園)らパラリーガルの面々、SEASON1のヒロイン・プロレス好きの立花彩乃(榮倉奈々)、SEASON2のヒロイン・腹話術が得意な尾崎舞子(木村文乃)ら超個性的な斑目法律事務所のメンバーたちの様子が収められているほか、大友修一(奥田瑛二)、川上憲一郎(笑福亭鶴瓶)ら司法を牛耳る強敵たちの姿も。さらに事実にこだわる深山の「徹底的に事実を追求」「料理をしながら推理」「事件を完全再現」といった、独特な捜査方法を用いながら事件を追求する様子がドラマ映像とともに映し出され、身体を張って深山と一緒に捜査をする明石の様子や「99.9」シリーズお馴染みの深山の親父ギャグも収められた魅力たっぷりの映像となっている。どんな難事件でも「0.1%」の事実に辿り着いてきた深山、果たして映画版では深山らに立ちはだかる最強の敵を前に、0.1%の事実にたどり着くことができるのか。まだドラマ「99.9」を振り返れていない人も、これを見れば映画をより一層楽しめる映像となっているので、ぜひチェックしてほしい。ドラマ「99.9」振り返り特別映像『99.9-刑事専門弁護士- THE MOVIE』12月30日(木)より公開
2021年11月20日松本潤、香川照之、杉咲花らが出演する痛快リーガル・エンタテインメント『99.9-刑事専門弁護士- THE MOVIE』より、西島秀俊演じる謎の弁護士が写る場面写真が到着した。本作では、弁護士・深山(松本さん)、佐田(香川さん)、穂乃果(杉咲さん)の元に、15年前に起きた毒物ワイン事件に関する依頼が舞い込んでくる。その事件に関わっているのが、西島さん演じる謎の弁護士・南雲とその娘エリ(蒔田彩珠)。深山たちは、事件を徹底的に調べていくが、巧妙に仕掛けられた罠によって、まさかの冤罪を生んでしまうことに。12月放送のSPドラマから登場し、映画では深山らと対峙する南雲。到着した場面写真は、彼の1ショットと、斑目法律事務所に訪れた南雲が、深山らと対峙するシーンだ。なぜ、南雲は斑目法律事務所へ来たのか?彼は深山を阻む敵なのか?さらに映画では、南雲の秘められた過去が明らかになる。また、松本さんと西島さんは、今作が初共演。松本さんは「西島さんが参加して下さったおかげで、この作品に深みが出たと思います。西島さんには本当に感謝しています」と言い、西島さんは「僕の撮影初日に、自身の撮影シーンがないにも関わらずロケ現場に松本さんが現れて、作品に対する愛情と作品のいちばん大事な部分を背負っていることを感じて、とても刺激的でした」とそれぞれコメントしている。『99.9-刑事専門弁護士- THE MOVIE』は12月30日(木)より全国にて公開。「99.9-刑事専門弁護士- 完全新作SP新たな出会い篇~映画公開前夜祭~」は12月29日(水)21時~TBSにて放送。(cinemacafe.net)■関連作品:99.9-刑事専門弁護士-THE MOVIE 2021年12月30日より全国にて公開©2021「99.9-THE MOVIE」製作委員会
2021年11月16日ブログ『現実逃避は前向きに。』で注目ドラマの感想をつづる、malcoさんによる新連載。水曜ドラマ『恋です!〜ヤンキー君と白杖ガール〜』の見どころを紹介していきます。ラブコメでありながら、恋愛模様だけでなく視覚障害をテーマとした様々な問題を取り上げ、展開していく本作。ユキコ(杉咲花)と周囲の衝突を描いた第5話に引き続き、第6話でも視覚障害者と健常者との間にある、壁の高さを感じさせるストーリーとなりました。今回スポットが当てられたのは、ユキコの友人・空(田辺桃子)。盲学校で開かれるマラソン大会に向けて特訓中だった空が、放置自転車にぶつかって転倒してしまいます。大きな怪我はなかったものの、誰かが道に障害物を置いて空の練習を阻害していると判明し、ユキコたちは憤りを隠せません。森生(杉野遥亮)が犯人探しをしようと協力を申し出ますが、そこで空が見せたのは『見える人』に対しての激しい憎悪でした。白杖を蹴飛ばされたり、本当に見えないのかと難癖をつけられたり、そんな非情に晒されることがあるのだという話を聞けば、空の憤りにも頷けます。しかし、森生もそんな酷いことをする『見えるやつ』と同類だと罵った空に、さすがの森生も気分を害した様子。2人は大喧嘩になってしまうのでした。同じものを好きになれるということ友人と彼氏が激しく衝突してしまい、このままにしておけないと考えたユキコは、2人を仲直りさせるため一計を案じます。ユキコが考えたこの解決策こそが、第6話のテーマだったように思います。ユキコは、自分の考えたルートを森生と空に走らせることで、見えている人も、見えていない人も、同じものを好きになれて、共感し合えるのだと証明しようとしたのでした。次第に心を開いていく森生と空。ユキコの思惑にハマった2人は、最終的にお互いをリスペクトできる関係になれました。さらに言えば、青野(細田佳央太)と花男(戸塚純貴)たちが、鼻の下を伸ばして共感し合っていたボイスコミック『真珠の肌』でさえも、今回のこのテーマに沿ったものでした。『共通点』というよく聞く言葉は、視聴者にとって身近なもの。それをドラマに取り入れる、効果的なエピソードの作り方に感心させられます。住む世界が違う者同士が分かり合う取っ掛りとして、何かに共感したり何かを共有するというのは、関係性を深める近道の1つ。特に好きなものに共通点があれば、前向きな関係が築けます。森生と空がそうであったように、私たち自身も同じことがいえるのではないでしょうか。生まれも育ちも違う、価値観も違う…しかし、きっとどこかに共通点があるはず。違う世界に生きる人間だと感じても、私たちは同じことで笑い、共感できた時、同じ人間だと実感できます。無意識に作り出した『壁』を壊すのは、そうしたほんのささいなきっかけなのかもしれません。森生と空、2人をよく理解しているユキコだから出来た、優しさと遊び心にあふれたアイディアでした。そして、ユキコが2人の距離を近付けるために考えだしたアイディアは、森生と出会ったことで、彼女自身が徐々に変わりつつあるからのように思えます。「ありがとう」と「すみません」の使い分け話は戻り、空のマラソンの練習を邪魔していたのは、彼女がひと月ほど前に別れたという元カレ・拓己(福山翔大)でした。「できる限りのことをしてあげた」と、やけに上から目線で犯行の動機を語る拓己は、本当に空が好きで付き合い始めたのか、それとも目の不自由な彼女を思いやる優しい彼氏を演じたかっただけなのか…。どちらにしろ、その行為は、おそらく彼が思っていた以上に、空を苦しめるものだったに違いありません。空は、何かあるたびに「すみません」と彼が周囲に謝ることで、常に迷惑をかけているように感じ、劣等感に苛まれていたのでした。実は筆者自身、若い頃にこの「ありがとう」と「すみません」の使い分けについて指摘された経験があったため、非常に心苦しい思いでこの場面を見ておりました。人の好意に対して「すみません」と返すのは、相手に「逆に悪いこと(余計なこと)をしたのでは」と思わせてしまうため失礼であり、良いことをしてもらった時は「ありがとう」と返すべき。そう言われて、それ以降「ありがとう」を使う頻度が圧倒的に増えたのでした。障害のあるなしに関係なく、人の心の奥を気遣い、言葉を選ぶことの大切さに再度気付かされた第6話でした。今回は障害者への悪意ある行為を扱ったシビアな内容だっただけに、全体的に重い雰囲気でしたが、最後にはちゃんとユキコと森生の仲良しぶりも見せつけてくれました。序盤での森生は「あぁ~たこ焼きになりてぇ」なんて可愛いことを考えていたくせに、終盤では空にヤキモチを焼いて拗ねるユキコに不意打ちキス。やるときはやるんだな、森生!「今のなんだった?」というユキコの反応も可愛くて、2人の幸せな姿をいつまでも見ていたいと思える名シーンでした。社会的なテーマとラブコメをうまく組み合わせるところも、このドラマが人気の理由の1つなのかもしれません。次回は、赤座家に森生と獅子王(鈴木伸之)が呼ばれてイズミ(奈緒)の誕生会を開くという、これまた楽しそうなイベントが待ち受けているようです。楽しみすぎて、ニヤニヤが止まりません。恋です!〜ヤンキー君と白杖ガール〜/日本テレビ系で毎週水曜・夜10時~放送『恋です!〜ヤンキー君と白杖ガール〜』のドラマコラムはこちらから[文・構成/grape編集部]
2021年11月14日『99.9-刑事専門弁護士- THE MOVIE』が12月30日(木)に全国公開となる。それに先駆けてシリーズ初の公式YouTubeチャンネルが開設された。TBSテレビで2016年、2018年に日曜劇場で放送され、熱烈な支持を集めた松本潤主演の『99.9-刑事専門弁護士-』が待望の映画化。個性豊かな弁護士たちが、99.9%逆転不可能な刑事事件に挑んでいく。日本の刑事裁判における有罪率は99.9パーセント。一度起訴されたらほぼ有罪が確定してしまうが、残りの0.1パーセントが確定しない限り、それは本当の意味で“事実”にたどり着いたことにはならない。本作は、その最後の「0.1パーセント」まで諦めず、事実を追求する弁護士たちの姿を描く痛快リーガル・エンタテインメントだ。映画では、超型破りな弁護士・深山(松本潤)、敏腕弁護士・佐田(香川照之)、新ヒロインの新米弁護士・穂乃果(杉咲花)の元に15年前に起きた毒物ワイン事件に関する依頼が舞い込んでくる。その事件に関わっていたのは謎の弁護士・南雲(西島秀俊)とその娘エリ(蒔田彩珠)。深山たちは、事件が起きた村で出会った青年・守(道枝駿佑)の協力を得ながら、事件を徹底的に調べていくことに。しかし巧妙に仕掛けられた罠により、事実だけを追求してきたはずの深山が、まさかの冤罪を生んでしまうことに。最大のピンチに追い込まれた深山たちは、果たして0.1パーセントの事実にたどり着くことができるのか。この度のYouTubeチャンネル開設は、12月29日(水)のスペシャルドラマ放送、12月30日(木)の映画公開に向けてのもの。初回映像では劇中衣裳に身を包んだ松本潤と香川照之、杉咲花の3人が登場し、冒頭から早速『99.9』ならではの自由な空気で配信がスタートする。「自己紹介お願いします」のカンペにも、本シリーズの撮影現場と同様、用意された台本に沿うだけに留まらない松本と香川。なかなか自己紹介をせずに、いきなりトークが始まるというフリーダムな展開が繰り広げられ、シリーズ初参加となった杉咲が思わず吹き出してしまう場面も。そして用意された複数の候補の中から多数決で決めることになるが、それぞれの思いがぶつかり波乱の展開に?気になるチャンネル名だが、その行方は11月12日(金)に公開される後編で明らかになるもようだ。『99.9-刑事専門弁護士- THE MOVIE』12月30日(木)公開■配信情報『99.9-刑事専門弁護士- 完全新作SP新たな出会い篇〜映画公開前夜祭〜』12月29日(水)よる9:00〜11:27
2021年11月11日杉咲花主演、杉野遥亮ら共演の「恋です!~ヤンキー君と白杖ガール~」第6話が11月10日オンエア。鈴木伸之演じる獅子王の切ない表情に励ましの声が上がるとともに、ユキコと森生のキスシーンには「史上最高のキスシーン」など絶賛の声が上がっている。WEB連載で閲覧数累計2,000万PVを突破したうおやまによる原作をドラマ化、勝ち気だけど恋には臆病な盲学校の女の子と、地元では恐れられているが根は純粋なヤンキーが運命的に出会い、お互いのことを理解し、惹かれ合っていくという恋の物語が展開する本作。外出時は白杖が必要な弱視で、森生と付き合いはじめた赤座ユキコを杉咲さんが演じ、地元で恐れられるヤンキーだったが、純粋な性格でユキコと惹かれあっていく黒川森生には杉野さん。元々は森生のライバルだったが、今はレンタルビデオ屋で一緒に働く金沢獅子王には鈴木さん。獅子王に恋して同じジムに通うようになったユキコの姉・赤座イズミには奈緒。ユキコの盲学校での同級生で、視野が欠損するタイプの弱視の紫村空には田辺桃子。同じくユキコの同級生で全盲の青野陽太には細田佳央太。ユキコがバイトするハンバーガーショップの茶尾店長には古川雄大。ユキコのバイト先の同僚、紺野には大友花恋。橙野ハチ子に生見愛瑠。橙野茜にファーストサマーウイカ。ユキコとイズミの父・誠二に岸谷五朗。※以下ネタバレを含む表現があります。ご注意ください。盲学校で開かれるマラソン大会に向け、ユキコは森生に伴走者になってもらい練習する。2人が近くでマラソン練習をしているはずの空と合流するため公園に行くと、そこには伴走なしで走る空の姿が。さらに空が森生たちの目の前で放置自転車に激突して転んでしまう。空を助ける2人だが彼女はなぜか震えていて…。実は空の走路に障害物を置いた人間がいた。空を助けようとする森生だが、空から拒絶され2人は険悪なムードに。2人に和解してもらおうとユキコは、森生と空の両方が好きなものと出会えるマラソンコースを設定、森生に空の伴走を頼むことに…というのが今回のストーリー。ユキコはイズミにも協力を依頼、イズミは獅子王を連れ、森生と空のマラソンコースで“給水役”になる。「貴様はこんなに走れるとはな」と言いながら森生にペットボトルを渡す獅子王。森生が「ちゃんとしねえとな、ユキコさんの頼みだから」と答えると、「そうか…」と寂しそうで切なそうな表情を浮かべる。この獅子王の表情に視聴者からは「ユキコさんの頼みだから、と聞いて悲しそうな顔する獅子王しんどい」「おおぉん獅子雄、、切ないほんと切ない」「獅子王~切ない顔すな…」「獅子王凹んでるなやっぱり森生好きなのね」といった励ましの声が上がる。その後、空のマラソンの邪魔をしたのが彼女の元カレだったことが判明。元カレの身勝手な言い訳に普段は穏やかな青野が激昂する…。そんな青野にも「青野くんの見せ場カッコ良かった」「青野くんが「ふざけんじゃねえよ!」って立ち上がったところ、何度観ても咽び泣く」などの声が送られる。そしてラストでついに森生がユキコにキス。戸惑いながら笑顔をみせるユキコと、それを見て微笑む森生。この初々しい“不意打ちキス”に「史上最高のキスシーンでした!」「こんなに可愛いキスシーンを初めて見たよ」「照れているユキコと森生にこちらがデレデレになってしまいました」「キスされたあとのユキコのリアクションがかわいすぎるよー」など、視聴者からの絶賛の声が殺到中だ。(笠緒)
2021年11月11日ブログ『現実逃避は前向きに。』で注目ドラマの感想をつづる、malcoさんによる新連載。水曜ドラマ『恋です!〜ヤンキー君と白杖ガール〜』の見どころを紹介していきます。アルバイトに馴染み始めたユキコ(杉咲花)が森生(杉野遥亮)に告白し、めでたく結ばれた第5話。2人が付き合い始めて幸せムード溢れる展開になるのかと思いきや、意外にもユキコと様々な人物の、衝突と和解が描かれました。特に、ハチ子(生見愛瑠)と紺野(大友花恋)の、ユキコへの心ない言葉は衝撃的で、見る人の心をえぐります。「障害者はズルい。私だって、この白杖があれば許されるんだから」というハチ子と、紺野の「ちょっと甘えてない?こんなことできなくて当たり前、できなくても許されるって思ってないかな?それって、私には障害があることを利用してるように見えるんだけど」。障害という社会的なハンデを負っている上に、敵意まで向けられる…ユキコと同じ立場にある人にとって、そう珍しくない経験なのかと思うと、胸が痛みます。周囲に敵意を向けられて尚、前向きに行動するユキコの強さに惹かれた1時間でした。障害者はズルい?ユキコは視覚障害があるから、出来ないことがあっても許される。今回、ユキコとトラブルを起こしたハチ子と紺野には、どちらもこの思いが根底にありました。ハチ子は、人付き合いが苦手で上手く立ち回れない自分と、周囲から優しくされるユキコを比べて、ズルいと感じていました。しかし、ユキコだって常にみんなから優しくされているわけではありません。そんな自分の実情や思いを互いに主張し合い、伝え合うことで和解に漕ぎ着けた、ユキコとハチ子。一方、ユキコのアルバイト先の先輩・紺野は、仕事がスムーズに出来ないユキコに腹を立てていました。ポテトの注文をレシートを見て受けるという新しい仕事にトライしたユキコでしたが、インクが薄くて読み取るのに時間がかかり、レシートをためてしまいます。それを紺野は「できなくても許されると思って甘えている」と厳しく責めました。紺野の怒りに対して、ユキコはレシートの文字を大きくするという方法を提案。紺野はレシートの印字に時間がかかると反対しますが、いざやってみるとレシートの文字が読みやすくなり、他のスタッフのミスも減ったのです。ここで意外だったのは、紺野が「スタッフのミスが減った」とユキコに言いに来たこと。紺野の口から謝罪の言葉が出ることは、とうとうありませんでしたが、自分の非はきちんと認め、これからも言いたいことは言って欲しいとユキコに伝え、2人のトラブルはひとまず落着しました。ユキコには出来ないことがある。それは変えようがありません。しかし彼女には、欠点の改善方法を考えて行動に移し、乗り越える力がある…そんなユキコの強さが光ったエピソードでした。言葉は道具この第5話では、もうひとつ衝撃的な出来事がありました。それは、森生の過去を聞きたがるユキコに、森生が「話したくないことだってある」と怒ったこと。あの森生がユキコに向かって口調を荒げるなんて!それほどまでに、出て行った母親のことは、彼の中で蓋をしておきたい記憶だったのでしょう。イルミネーションが煌めく街で、突然姿を消した母を泣きながら探し回る森生少年は、本当に不憫でした。ずっと過去から逃げていた森生でしたが、ユキコの友人や獅子王(鈴木伸之)の言葉で、向き合う決心をします。森生は、ユキコが母親のようにいなくなるのが怖かったのです。それはユキコが好きで、大切に思っているからこその恐怖。ユキコが森生の心に踏み入ろうとしたのも、森生を好きだと思う気持ちからでした。2人はお互いの思いを伝え合って、仲直り。森生の「好きです」に、これまでにない彼の激情を見た気がしました。思えば、今回のユキコをめぐるトラブルは、どれも自分の思いをきちんと言葉にして伝え合うことで和解しています。ユキコは言葉を欲しがる傾向があります。それはユキコの、「ムカついてたけど、はっきりに言ってくれたことは嬉しい」「ストレートに言い合えた方が、お互い後腐れないしね」「前にも言ったよね。私は人の顔色を読むことが難しいから、何でも言葉にして欲しいって」といったセリフにも表れています。耳からの情報を頼りにしているユキコにとって、言葉がどんなに大切なものか、想像に難くありません。しかし、言葉を大切にしなければいけないのは、ユキコだけではないでしょう。ユキコは白杖を「生きていくために必要な道具」だと表現しましたが、言葉もまた、私たちが社会生活を営むために必要な道具だと言えます。人を傷つける凶器にもなれば、お互いを理解し合うためのツールにもなるのです。当然のことのようですが、普段私たちがどれだけその事を意識して生活を送っているのか…。考え直してみる良いきっかけになりそうです。恋です!〜ヤンキー君と白杖ガール〜/日本テレビ系で毎週水曜・夜10時~放送『恋です!〜ヤンキー君と白杖ガール〜』のドラマコラムはこちらから[文・構成/grape編集部]
2021年11月09日弱視の盲学生・ユキコと、不良少年だけど純粋な少年・森生の恋愛模様を描く、日本テレビ系で放送中のテレビドラマ『恋です!〜ヤンキー君と白杖ガール〜』。ラブコメ作品ではあるものの、主人公のユキコが抱える『弱視』というハンディキャップを通して描かれる現代社会や、周囲の人間との関係性など、社会的な要素でも観る人の心をつかんでいます。ユキコの友人・空にフォーカスがあたる第6話第6話では、盲学校で開かれるマラソン大会に向け、ユキコ(杉咲花)の練習に付き合うことになった森生(杉野遥亮)。運動嫌いですぐにサボろうとするユキコの新たな一面を知り、ますます森生は愛おしさを募らせるなど、2人の関係はゆっくりと、しかし順調に深まっていきます。一方で、ユキコの親友で同じ盲学校に通う空(田辺桃子)には、トラブルが。空が走る道にわざと障害物を置いて、練習を邪魔しようとした悪意ある人物がいるというのです。空を救うために行動を起こす森生。しかし、唯一の取り柄である『走ること』を諦めたくない空は、森生を頼ることを拒否してしまいます。それは、森生もまた、『見えない』自分をバカにする『見える人』たちと一緒なのではないかという思いからでした。空の言葉を受け、『見える』人である自分とユキコたちの間には超えられない壁があるのではないかと、いらだつ森生。ユキコもまた、親友と恋人、自分にとって大切な2人が分かり合えないことを悲しく思い、何か自分にできることがないかと考えます。さらに、獅子王(鈴木伸之)に想いを寄せる、ユキコの姉・イズミ(奈緒)は、なんとかお互いの関係を進展させようと奮闘!この2人の関係性にも注目の第6話は、2021年11月10日の夜10時から放送です。恋です!〜ヤンキー君と白杖ガール〜/日本テレビ系で毎週水曜・夜10時~放送『恋です!〜ヤンキー君と白杖ガール〜』のドラマコラムはこちらから[文・構成/grape編集部]
2021年11月07日杉咲花、杉野遥亮共演による「恋です!~ヤンキー君と白杖ガール~」の5話が11月3日オンエア。ユキコと森生、2人が口にした「好き」に「可愛すぎ」「ほんと応援したいカップル」などの声が集まる一方、ラストシーンで獅子王が漏らした“ため息”にもSNSがざわめいている。勝ち気だけど恋には臆病な盲学校の女の子が、地元では恐れられているが根は純粋なヤンキーと運命的に出会い、お互いのことを理解し、惹かれ合っていく物語が展開する本作。外出時は白杖が必要な盲学校高等部の3年生・赤座ユキコを杉咲さんが演じるほか、有名なヤンキーだったがユキコに恋して、レンタルビデオ屋で働くことになった黒川森生に杉野さん。森生のライバルだった獅子王に想いを寄せ始めたユキコの姉・赤座イズミに奈緒。森生のライバルだった金沢獅子王に鈴木伸之。森生のことが好きな橙野ハチ子に生見愛瑠。ユキコの同級生・紫村空に田辺桃子。青野陽太に細田佳央太。森生のヤンキー仲間・緑川花男に戸塚純貴。森生の子分的存在・桃井草介に堀夏喜(FANTASTICS from EXILE TRIBE)。森生たちの溜まり場になっている喫茶店の店主・橙野茜にファーストサマーウイカ。ユキコがバイトしているハンバーガーショップの茶尾店長に古川雄大。ユキコとイズミの父の赤座誠二には岸谷五朗といったキャストも出演。※以下ネタバレを含む表現があります。ご注意ください。5話ではついにユキコが森生に告白。森生のためにバイト先で自分が作ったポテトを手渡すと「あのさ、黒川…好きなんだ」と想いを伝えるユキコ。それを聞いた黒川は思わず自分の頬を叩き、さらに驚きのあまり腰を抜かし、その後「やったぁー!」と叫びながら走り出す…。そんな森生の姿に「告白シーン可愛すぎた、眼福です」「今日のハイライトを選ぶのは難しいけど、きゃわきゃわだったのは告白されて走り回る森生と嬉しそうなユキコ」などの声が上がる。こうして交際をはじめた2人だったが、ユキコから母親のことを聞かれた森生は表情を一変させ、付き合っていても話したくないことはある。なんでも全部言わなきゃいけないのかと怒ってしまう。森生は母親が自分を捨てて出て行ったという過去を背負っていた。ユキコは森生の心に土足で踏み込んだことを後悔するのだが、空と青野から話を聞いた獅子王の説得で森生は自分の過去と向き合い、そしてユキコにすべてを話す。森生の話を聞いたユキコは「私はいなくなったりしない。黒川のこと、ひとりぼっちになんてさせない」と語りかける。その言葉に森生は「好きです」とユキコを抱きしめる…。この「好きです」にも「こんなストレートなセリフが響くのは、これまでの物語があってこそ」「森生の返しが「好きです!」って想い溢れすぎてこんなの泣くしかないだろ…」「ほんと応援したいカップルだわ」などの言葉がタイムラインにあふれる。一方、ラストではジムのロッカールームで獅子王が、森生の写真を見つめため息をつくという場面が。このラストシーンに「やっぱり獅子王はもりおだとおもったー!!」「ちょっと待ってー!!!獅子王!マジかー!!!!それはそれでキュンだけど…」といった反応も続々集まっている。(笠緒)
2021年11月04日ブログ『現実逃避は前向きに。』で注目ドラマの感想をつづる、malcoさんによる新連載。2021年秋ドラマの見どころを紹介していきます。姉妹喧嘩の末、イズミ(奈緒)から認めてもらえたユキコ(杉咲花)と森生(杉野遥亮)。ユキコとイズミの関係は、以前よりも仲睦まじく感じられました。良い姉妹ですね。2021年10月27日に放送された第4話では、働き始めた森生と対等でいたいと思ったユキコが、アルバイトを始めます。森生に甘えないために「アルバイトで認められるまでは会わない」と宣言し、やる気満々のユキコ。しかし、いざ仕事を始めると失敗を連発してしまいます。ユキコのアルバイトを通して、障がい者が健常者の中で働くのがいかに大変かを、痛感させられるストーリーとなりました。障がい者が健常者の中で働くということ最初に行ったスーパーマーケットの面接で「メリットがなければ雇えない」と断られたユキコ。忙しい業務の中で、健常者と同じ働き方ができない障がい者にとって、雇うメリットを問われてしまうのは過酷です。森生にとっては、ユキコと働けること自体がメリットになるようで、職場のスタッフがみんな森生だったらいいのにと思えてしまいます。盲学校の先生からは「これがやりたい」というパワーが大切なのだと助言してもらい、ユキコは大好きな『BBバーガー』の面接へ。店長の茶尾(古川雄大)は、即座に採用を決定。喜ぶユキコでしたが、周囲のスタッフはあからさまな迷惑顔。しかしスタッフたちの表情は、ユキコには見えません。アルバイト初日。店内の様子がぼんやりとしか見えないユキコは、歩くこともままならず、厨房の隅で立っているしかできませんでした。忙しいスタッフたちは、ユキコを邪魔者扱いするばかり。スタッフたちは皆、ユキコと一緒に働くことにメリットを感じていなかったのでしょう。しかしユキコを採用した茶尾だけは、彼女に「新しい風」を期待していたのでした。指導係になった紅林(吉住)のポテト作りの説明も、弱視のユキコには解りにくいものでした。手本を見せながら「ボタンを押す」「スイッチを入れる」と説明するので、健常者であれば何の問題もなく伝わりますが、ユキコにはそのスイッチやボタンを見つけるのも困難です。いかに私たちが、普段の生活で視力を頼りにしているのかに気付かされます。ユキコがどのくらい見えないのか。それを知らなければ、ユキコがなぜ出来ないのか、どうすれば出来るのかが解らないのですね。知るということは本当に大切です。どんなに嫌な思いをしても、店のマニュアルを持ち帰って拡大読書機を使って熟読したり、早く出勤して店の中の配置を覚えたり、ユキコは努力を惜しみません。その姿を見た紅林は、一生懸命な彼女を応援したいと思うようになっていくのでした。ユキコが生んだ一体感一方、第3話のラストでハチ子(生見愛瑠)にキスをされた森生。なんと、あの出来事をハプニングだと思っていたようです。ピュ…ピュアにもほどがある…!ハチ子の中の嫉妬心や憎悪など、想像もしていないのでしょう。どこまでも心が綺麗なヤンキーです。そんな『ピュアヤンキー』こと森生は、ユキコと会えない期間にハチ子から正式に告白され、それ以降ハチ子のことが頭から離れず、「俺は浮気者なのか」と自責の念に駆られていました。そんな時に偶然、森生は青野(細田佳央太)と出会います。森生はユキコと行動を共にしてきただけあって、青野のことも当然のように誘導していました。さすがです。誰とでも分け隔てなく接することができる、森生の能力にも感心させられます。森生の恋愛相談を受けた青野は、「信号とポストの赤が違うように、好きにもいろんな種類があるのではないか」とアドバイス。結局、森生はハチ子を妹のようにしか思えず、ハチ子は森生にフラれてしまうのでした。そんなある日。BBバーガーのスタッフの一人が急遽休むことになり、ユキコがポテトを作る係になります。このシーンは本当に緊張しました。注文はどんどん入るのに、何もできず失敗を重ねるユキコ。とうとう紅林がポテトを作り始めて、何もできないまま終わるのかと思いましたが。そこへ聞こえてきたのは、「フレー!フレー!」とユキコにエールを送る森生の声。離れていても、会えなくても、応援してくれていると感じられる森生の存在が、この時のユキコには、どんなに有り難かったか。森生に力をもらったユキコは、もう一度ポテト作りに挑戦します。油を使う作業ですから、見ているこちらまで、火傷をしやしないかとハラハラさせられました。スイッチを探すユキコに、先輩スタッフがマグネットを貼って教えてくれて、揚げたての熱々ポテトをケースに入れて…。気がつけば筆者だけでなく、テレビの中のBBバーガーのスタッフたちも、ユキコの作業に釘付けになっていました。きっとみんな同じ気持ちで、ユキコを見守っていたに違いありません。ついにユキコがポテトを完成させた時には、筆者だけでなく、あんなに迷惑そうだったスタッフたちにも笑顔が。そこにはテレビの画面を超えた、一体感が生まれていました。茶尾が望んでいた『新しい風』とは、これだったのです。ユキコが働くことで、スタッフの多くが障がい者に対して配慮できるようになるでしょう。彼女を通して障がい者について知ることができるからです。それは、お店に様々なお客様を迎えるための配慮にも、繋がるかもしれません。または、お互いに配慮し合うことで、チームワークが良くなるかもしれません。意識が変わっていくのは、ユキコと関わったからこそ。この作品を通してユキコを知ってきた視聴者も、BBバーガーのスタッフも、同じ体験をしているようです。イズミと獅子王が…?第4話では、ユキコと森生の恋のドキドキは抑え気味でしたが、ユキコの努力と成長に心が温まるストーリーでした。ドキドキといえば、イズミと獅子王(鈴木伸之)の距離感にもドキドキさせられます。ヤンキーなんてダメだと、あれだけユキコに言っていたイズミが、獅子王を好きになってしまうなんて…!想い人がいるのかと尋ねて「はい」と返された時の、あまりにも小さな「そう、ですか」が切なかったです。でも諦めないで欲しい!それにしても、獅子王の想い人とは一体誰なのか。筆者には森生しか思い浮かびませんが、いつか明かされる日が来るのでしょうか。そして今回のラストも、嫉妬心に燃えるハチ子が登場。森生にフラれてしまったハチ子は、ユキコに何をするつもりなのか…。次回、第5話が待ちきれません。[文・構成/grape編集部]
2021年11月02日ブログ『現実逃避は前向きに。』で注目ドラマの感想をつづる、malcoさんによる新連載。2021年秋ドラマの見どころを紹介していきます。ユキコ(杉咲花)が森生(杉野遥亮)と会っている所をイズミ(奈緒)に見つかって、険悪ムードが漂う赤座姉妹…。10月20日に放送された第3話では、身長差のせいで自分の声がユキコに届きにくいと知った森生が、身長差を埋めるため、ユキコにハイヒールを購入します。しかし、森生はそれをユキコの自宅の玄関先に置いて帰ってしまい、宛名がなかったために、イズミが「元彼からのプレゼントだ」と勘違してしまいます。そしてこのハイヒールをきっかけに、姉妹の喧嘩が激化するのでした。ユキコとイズミの大喧嘩いつものように登校中に森生と会ったユキコ。ハイヒールが森生からのプレゼントだったと知って驚き、イズミから取り返そうと決心します。そんな中、森生たちの溜まり場の喫茶店に獅子王(鈴木伸之)がやって来て、就職が決まったと報告します。この時の森生の全財産は、驚愕の18円。度肝を抜かれる金額です。森生は、獅子王に触発されて就職活動を始めますが、どこからも相手にしてもらえず落ちこんでしまいます。その後、ハイヒールはいつの間にかイズミに捨てられており、焦ったユキコはゴミ置き場を漁ります。ゴミ袋に顔を寄せながら、手探りで探す彼女の姿が健気でした。その姿からも、もうすっかり森生に恋をしている様子のユキコ。ハイヒールを見つけ出したユキコは、森生にお礼の電話をします。ユキコにハイヒールは危ないと気がついた森生でしたが、少しで良いから履いている所を見たいと言います。全力で支えるから、好きなだけつまずいても大丈夫だと。本当に優しい男です。就職活動がうまく行かず落ち込んでいる時に、電話で話すだけで元気を取り戻せるという、2人のあたたかい関係が素敵です。しかしこの直後、ハイヒールが森生からのプレゼントだったとイズミに知られてしまい、イズミは激怒。大喧嘩に発展します。この喧嘩のシーンは強烈でした。杉咲さんと奈緒さん、2人の演技がリアルすぎて本当にハラハラさせられたし、どちらの気持ちにも共感できて、途中から涙が溢れました。イズミは、ユキコのことを自分が一番近くで見てきたと自負していました。「普通の人とは違うユキコ」が傷つくのが心配でたまらないのです。一方のユキコは、イズミの過干渉で自由にできず、不満を持っていました。新しいことができないのは楽しくないと感じていたのです。ユキコは不満を抱きながらも、世話を焼いてもらっている立場の弱さから、自分を押し殺してきたのでしょう。しかし、イズミがユキコを大切に思っていたのは本心。自分のやりたいことを我慢して常に妹のことを考える、優しく責任感の強い姉だったのです。森生が姉妹に与える影響ユキコとの電話で元気を取り戻した森生は、アルバイト募集の張り紙を見てレンタルショップを訪れます。店員がいないのを不審に思いつつ、音声ガイド付きのDVDが多いと気がついてテンションが上がり、ユキコを連れてきた時のシミュレーションを始める、どこまでも可愛くて面白い森生。そんなことをしている内に、セルフレジで困っている年配の女性を手伝うことになります。そこへ突然現れた獅子王が、その女性に親しげに話しかけてきて、森生はキョトン。視聴者もキョトンだったでしょう。その女性は獅子王の祖母で、そのレンタルショップは獅子王の就職した店だと聞いてビックリ。この店の店長になったと話す獅子王は、森生に店の不親切なところを指摘されたことから、森生のアルバイト採用を決めてしまいます。なんと、獅子王が森生の上司に…。驚きの連続です。森生の採用決定をめでたいと思う反面、何かと殴り合いになりそうな二人に、少々不安が残ります。話は変わり、ユキコとイズミの喧嘩は、「お節介を焼いたら感謝された」という森生の話を聞いたユキコが、仲直りの方法を思いついたことで解決へ。ユキコは、ハイヒールに似合う服を買うためにイズミを誘います。いつもイズミについて来てもらっていた買い物に、一人でチャレンジするところを外から見守ってもらいます。一人で買い物をするユキコを見つめて涙を流すイズミ。ずっと世話を焼いていた妹が、独り立ちしていく嬉しさと寂しさが感じることができて、ここでも涙が出ました。買い物を終えたユキコに、イズミは「あいつのおかげかもね」と悔しさを滲ませます。そんなイズミに「強くなれたのはお姉ちゃんのおかげ」と言えるユキコが素晴らしい。世話を焼いてくれた姉への感謝を言葉にして、その上で、もっと色んなことにチャレンジしたいという自分の考えを伝えられて、仲直りとしては最高の形で着地できたのではないでしょうか。思えば、喧嘩のきっかけを作ったのも、仲直りのヒントを与えてくれたのも森生でした。雨降って地固まる。姉妹の絆はより強固なものになったようです。森生は知らず知らずのうちに、この姉妹に大きな影響を与えていますね。後日。森生が働き出したレンタルショップに、ユキコがやってきます。足元には、あの赤いハイヒール。慣れないハイヒールに足元がおぼつかず、くぼみにハマってつまずくユキコを森生が抱き止めます。「履きやすい靴をプレゼントする」と言った森生への、ユキコのセリフにキュンとしました。「この靴は黒川の声を聞くためのものなんだよね?じゃあこれでいいじゃん。だって、これ履くときは、いつもいてくれるんでしょ?」恋です!〜ヤンキー君と白杖ガールーより引用この言葉に、ユキコをギュッと抱きしめる森生。そりゃぁ、嬉しいでしょう。時に偏見の眼差しで見られ、イズミに罵倒されて悩みながらも、一直線にユキコを想って、果敢に前へ進んできたのです。彼の努力が報われたような気がしたシーンでした。森生の愛おしそうなハグにも感動。それを遠くで見守って涙を流すイズミに、もらい泣き(泣くの3回目)。さらに、イズミにさりげなくハンカチを渡す獅子王に大笑い(いつの間に!)。泣いたり笑ったり、忙しいドラマです。獅子王は、DVDを借りる祖母の手伝いをしたり、前にもバス停でユキコを拾ってくれたり、見た目によらず紳士ですね。彼への興味も深まった第3話でした。そして問題のラストシーン。一気に距離を縮めたユキコと森生に、腹を立てたハチ子(生見愛瑠)が不意打ちキス。なんてことをー!!ハチ子の行動に腹を立てつつ、次回、あの森生がどんな反応を示すのか、楽しみなような怖いような…。期待と不安を寄せつつ、第4話を待つことにします。[文・構成/grape編集部]
2021年10月28日杉咲花主演「恋です!~ヤンキー君と白杖ガール~」の4話が10月27日放送。奈緒演じるイズミと鈴木伸之演じる獅子王の“恋”に多くの反応が集まるとともに、古川雄大の演技と細田佳央太演じる青野の“言葉”にも感嘆の声が寄せられている。WEB連載で閲覧数累計2,000万PVを突破したうおやまの「ヤンキー君と白杖ガール」をドラマ化する本作。キャストは弱視で外出時は白杖が必要な赤座ユキコに杉咲さん。レンタルビデオ屋で働くことになった黒川森生に杉野遥亮。森生の顔にキズを付けた張本人だったが、自分が店長をしているレンタルビデオ屋に森生を迎える金沢獅子王に鈴木さん。ユキコの姉・赤座イズミに奈緒さん。森生のことが好きな橙野ハチ子に生見愛瑠。橙野茜にファーストサマーウイカ。ユキコとイズミ姉妹の父・誠二に岸谷五朗。ユキコが通う盲学校の同級生・紫村空に田辺桃子。ユキコの同級生で全盲の青野陽太に細田佳央太といった顔ぶれ。※以下ネタバレを含む表現があります。ご注意ください。突然ハチ子からキスされた森生は、そばにいたユキコに見えていたかどうかが気になって焦る。一方森生が働き始めたことで、自分も対等な立場になって森生と付き合いたいと考えるユキコもアルバイトすることを決める。盲学校の教師から“自分の好きなこと、やりたい仕事に対し「これがやりたい」というパワーが必要だ”と言われたユキコは、自分の大好きなバーガーショップでアルバイトを募集していることを思い出す。視覚障がいのあるユキコの扱いに戸惑う副店長の紅林(吉住)だが、店長の茶尾(古川雄大)はユキコを見て即採用。ユキコは仕事に慣れたら森生に告白するつもりでいたが、いざバイトを始めると失敗続きで…というのが4話のストーリー。ユキコを採用した理由を「新しい風を吹かせるため」と話し、ユキコを受け入れることで店員たちの気持ちを変えていった茶尾。彼を演じた古川さんに「茶尾店長がユキコさんに手順確認をしているシーンの、茶尾店長の厳しいけど愛情こもった目つきにゾクゾクした」「心は優しいんだよ?でも店長らしく、とても「厳しい」人だと思った。そう感じることのできる演技を、あの少ない尺とセリフで存分に表現してくれた古川雄大大好き」などの声が寄せられる。また前回のラストで突然森生にキスしたハチ子は、森生に想いを伝える。ハチ子の想いを知った森生は自分が浮気者ではと悩むのだが、そんな森生の悩みを解決するのが青野。気持ちを色に例え「好きにもいろんな種類があると思う」という青野の言葉に「色にも種類があるように好きにも種類がある…めちゃくちゃ良い事言うやん……凄いわ…」「好きにもいろんな種類がある。良いこと言う。刺さるわ」など感嘆の声も多数。そして今回多くの視聴者が注目したのがイズミと獅子王の“恋”。視聴者からは「姉ちゃん恋してるやんかわいい」「イズミが予想以上に獅子王にはまっててたまらん」などの声が上がるとともに、「黒川を認めてからイズミさんいい方に変わったな」「イズミさんは獅子王に恋してるからかメイクとかめちゃかわいい」などユキコと森生の関係を認め、獅子王と出会ったことによるイズミの変化に注目したコメントも多数投稿されている。(笠緒)
2021年10月28日杉咲花、杉野遥亮ら共演の「恋です!~ヤンキー君と白杖ガール~」3話が10月20日オンエア。鈴木伸之演じる獅子王を讃える声が上がるとともに、ユキコと森生の“ハグ”には「100億満点」などの反応が続出中だ。勝ち気だけど恋には臆病な盲学校の女の子と、地元では恐れられているが根は純粋なヤンキーが運命的に出会い、お互いのことを理解し、惹かれ合っていく、ギャグ&ラブコメ要素をふんだんに盛り込んだ思わず応援したくなる恋の物語が展開する本作。キャストは現在盲学校高等部の3年生。数年前に母を亡くし、父と姉イズミとの3人暮らしの赤座ユキコに杉咲さん。地元では名前を出しただけで相手が逃げていくほど有名なヤンキーの黒川森生に杉野さん。超がつくレベルの心配性で、ユキコに口うるさくしてしまう姉の赤座イズミに奈緒。森生の顔にケンカで刀キズを付けた張本人の金沢獅子王に鈴木さん。森生のことが好きでユキコに嫉妬心を抱く橙野ハチ子に生見愛瑠。ユキコとイズミの父、赤座誠二に岸谷五朗。また田辺桃子、細田佳央太、戸塚純貴、堀夏喜(FANTASTICS from EXILE TRIBE)、ファーストサマーウイカ、古川雄大といった顔ぶれも出演。※以下ネタバレを含む表現があります。ご注意ください。ユキコは森生と会っているところをイズミに見られ、姉妹の間に険悪な空気が流れる。そんななか背の高い自分の声が届きにくいことがユキコのストレスになると知った森生は、身長差を縮める手立てはないかと考えユキコのために赤いハイヒールを購入。自宅に届けに行くが、インターホンを鳴らすと対応したのは誠二。思わず家の前に靴を置いて去ってしまう。イズミはその靴を元カレからのプレゼントだと勘違い。そんな矢先、いつもの喫茶店に溜まっていた森生のもとに獅子王が現れ「就職する」と報告してくる…というのが3話のストーリー。緊迫感溢れるムードでの“就職報告”に「内定通知書wwwwww爆笑したwwwwww」「わざわざ就職報告しに来るヤンキー可愛すぎる」「就職報告そんなシュールなことある??」といった声が上がる。そんな獅子王に影響され森生も就活を始めるのだが、なかなか上手く行かない。そんな折たまたま訪れたレンタルビデオ屋で獅子王と出くわす。彼はこの店で店長をしており、店に対する森生の意見を聞いて「ここで働いてくれないか」と誘う。かくして森生はレンタルビデオ屋でバイトすることが決まるのだった。この展開に「おおーバイトから店長に昇格したんか獅子王!」「バイトから店長に昇格て頑張ってたんやん」などの反応や「獅子王、いいやつだな笑ちゃんと話聞く笑」など獅子王を讃える声がSNSにあふれる。一方、ユキコは森生からもらった赤い靴に似合う服を買うため、イズミの助けを借りて店まで案内してもらう。が、そこでイズミに対し“1人で服を買いたい”と懇願。自力で靴に合う洋服を購入。森生の働くレンタルビデオ屋に赴く。慣れないハイヒールが道路の窪みにはまり転倒しそうになるユキコを、ユキコに気付いた森生が抱きとめる…という展開に。森生の優しさにあふれるハグにも「森生のハグも大切な物を包み込むような優しさと笑顔で素敵」「なんかもう気持ち抑えられなくてぎゅーってしてる感じがたまらなく可愛かった」「ハグの仕方が100億満点」などの感想が続々と投稿されている。(笠緒)
2021年10月21日