東芝ライフスタイルは8月4日、冷凍冷蔵庫「マジック大容量」の新モデルとして、ドア材がプレミアムガラスのFMシリーズ2機種、ドア材がガラスのFVシリーズ4機種を発表した。発売はFMシリーズが10月上旬、FVシリーズが9月上旬。価格はオープンで、推定市場価格は、FMシリーズの定格内容積605Lタイプ「GR-J610FM」が410,000円前後、555Lタイプ「GR-J560FM」が380,000円前後、FVシリーズの定格内容積605Lタイプ「GR-J610FV」が400,000円前後、555Lタイプ「GR-J560FV」が370,000円前後、508Lタイプ「GR-J510FV」が350,000円前後、458Lタイプの「GR-J460FV」が330,000円前後(いずれも税別)。FMシリーズとFVシリーズは、食品の中まで一気に冷却する「ツイン速鮮チルド」を採用した冷凍冷蔵庫。冷却器を2つ搭載する独自の「W-ツイン冷却」によって、食品を凍らせないマイナス温度帯の高湿度な冷気を、2つの吹き出し口から2つのファンで約1時間送り込む。これによって、従来モデル「GR-H610FV」に比べて、約2倍の速さで食品を冷却することが可能となった。凍結、乾燥を避けられるため、肉や魚などの鮮度、おいしさをキープできるとする。また、チルドルームを2段に分けたことで、収納スペースを拡大したうえ、目的の食材も探しやすくなった。冷蔵室と野菜室用冷却器の付近には、新たに光触媒を設置。光触媒はニオイ成分や細菌を分解することで二酸化炭素や水を生成する。チルドルーム内の二酸化炭素濃度が高くなることによって、肉や魚表面の酵素の働きを抑制。冷凍しなくても生鮮食品の鮮度を保てるという。「新・霧ベール野菜室」では、W-ツイン冷却によって、安定した低温と高湿度で野菜の鮮度をキープする「やさい専用冷却」を実現。水分を含んだ冷気を1日20回以上送り込むことで、湿度約95%以上を維持する。光触媒によって、野菜室内の二酸化炭素濃度を高めて野菜の呼吸活動を抑制し、鮮度を保つ。FMシリーズの野菜室には「Ag抗菌野菜ボックス」を採用する。サイズはGR-J610FMがW685×D745×H1,833mm、GR-J560FMがW685×D699×H1,833mm、GR-J610FVがW685×D745×H1,833mm、GR-J560FVがW685×D699×H1,833mm、GR-J510FVがW650×D699×H1,833mm、GR-J460FVがW650×D649×H1,833mm。また、東芝ライフスタイルは同日、ドア材が鋼板のFCシリーズ「GR-J510FC」「GR-J460FC」と、片開きタイプの「GR-J43GXV」「GR-J43G」も発表した。発売はFCシリーズが9月下旬、GR-J43GXVが10月下旬、GR-J43Gが9月上旬。推定市場価格はGR-J510FCが320,000円前後、GR-J460FCが300,000円前後、GR-J43GXVが230,000円前後、GR-J43Gが210,000円前後だ(いずれも税別)。
2015年08月04日東芝と米SanDiskは、次世代NANDフラッシュメモリとなる256Gbit NANDチップを開発し、両社が共同で運営している三重県・四日市市の工場にてパイロット生産を開始したことを発表した。新型となる「256Gbit X3 BiCS 3D NANDチップ」には、3bitセルのX3テクノロジ、48層BiCS(Bit Cost Scalable)テクノロジが用いられている。3D NANDは、セルを垂直方向に積層したNANDチップであることを示す。プロセスルールの微細化で大容量化を実現してきた従来の「2D NAND」と比較して、3D NANDは、書き換え耐久性や速度の向上、エネルギー効率の向上といった利点を持つ。なお、3D NANDフラッシュメモリを採用した実際の製品としては、韓国のサムスン電子がすでに投入済み。一例として、コンシューマー向けの2.5インチSATA SSD「Samsung SSD 850 PRO」シリーズや「Samsung SSD 850 EVO」シリーズがある。東芝とサンディスクこれを追いかける形となり、今回の「256Gbit X3 BiCS 3D NANDチップ」を採用した製品は、2016年以降、コンシューマー向けやエンタープライズ向け、モバイル機器向けなど、幅広い製品領域で出荷を開始する予定。東芝は、256Gbit 3次元フラッシュメモリ「BiCS FLASH」として、9月からサンプル出荷を開始するとしている。
2015年08月04日東芝ライフスタイルは7月30日、レグザクラウドサービス「TimeOn」において、コンテンツ主体で好きなテレビ番組やネット動画を見つけて楽しめるサービス「みるコレ」の対象機種を拡大すると発表した。9月末から「TimeOn」対応テレビ全機種に対し、無料で提供する。みるコレでは、タレントやスポーツチーム、番組ジャンルなど特定のテーマごとに、テレビ番組やYouTube動画を自動検索できる。USB HDDに接続することで、自動検索された録画番組の再生、放送予定番組の録画予約なども可能だ。みるコレは「おまかせ録画コミュニティ」「みどころシーン再生」など、従来「TimeOn」で提供していた各種サービスを統廃合し、リニューアルしたもの。7月13日から「REGZA(レグザ) G20X」シリーズを対象にサービス提供を開始したが、8月12日から「J20X」シリーズ、9月末から「Z10X」「J10X」「J10」「Z9X」「J9X」「G9」「Z8X」「Z8」「J8」「Z7」「J7」シリーズにも無料で提供する。また、2015年秋からはアニメ、スポーツ、音楽など特定のテーマごとにコンテンツ情報をまとめた「みるコレ パートナーパック」がスタート。コンテンツ事業者が、コンテンツに対して興味を持つユーザーにテレビ番組やネット動画、独自のコンテンツなどを提供できる。みるコレ パートナーパックの第1弾として、KADOKAWAとコラボレーションし、アニメ情報誌「月刊ニュータイプ」での特集番組を集めたコーナー、秋に放送開始するアニメのプロモーションビデオやオープニング・エンディング映像などの再生、アニメ関連イベント、グッズ情報を確認できる「Newtype パック」を提供する予定だ。
2015年07月30日東芝は7月28日、7V型液晶を搭載したポータブルDVDプレーヤー「SD-P710S」を発表した。発売は8月上旬。価格はオープンで、推定市場価格は18,000円前後(税別)。SD-P710Sの液晶パネルは、視野角の広いIPSタイプで、解像度は1,024×600ドット。操作は、本体の手前のソフトタッチキーか、付属のカード型リモコンから行う。電源は、ACアダプター、カーアダプター(12V専用)、内蔵バッテリーの3ウェイ。バッテリーでは、約4時間のディスク再生が可能。視聴中でも充電が可能な「お出かけスタンバイ機能」を備えている。カラーは、ホワイト、ピンク、ブルー、グリーンの4色。本体サイズはW200×D155×H43mm(突起部含まず)で、質量は約0.7kg。
2015年07月28日東芝は21日、明らかになった不適切会計処理の責任を取る形で、現社長の田中久雄氏はじめ、前社長の佐々木則夫副会長、その前社長となる西田厚聰会長の辞任を正式発表した。また、下光秀二郎副社長、深串方彦副社長、小林清志副社長、真崎俊雄副社長、前田恵造専務らも辞任。なお、前田氏は代表権を有さない執行役として留まる。後任の社長は、2014年6月から取締役会長を務める室町正志氏が兼任する。また、2013年6月から執行役上席常務を務める牛尾文昭氏が、代表執行役上席常務に新任する。7月下旬には、このほかの取締役および執行役の処分を決定。8月中旬には、新経営陣の公表が予定される。東芝の不適切会計処理をめぐっては、21日に第三者委員会の調査報告書が公開された。PC事業では、PCパーツの調達価格とODM事業者への販売価格の差額を、製造原価から控除して不適切に利益を計上したことなどが指摘されている。
2015年07月21日東芝と松屋は7月15日、東芝のICTソリューションを適用した百貨店づくり進める共同プロジェクトを7月22日から松屋銀座で開始すると発表した。プロジェクトでは、浴衣のバーチャルフィッティング、中国語と日本語の同時通訳システムによる案内サービスなどを実施する予定。浴衣のバーチャルフィッティングでは、東芝が開発したバーチャル試着システムで好みの浴衣の写真を利用者が選択すると、その浴衣を着用した姿が画面上に表示される。バーチャルフィッティングで選択した浴衣は、松屋銀座1階の「GINZAゆかたステーション」で購入できる。同時通訳システムによる案内サービスは、東芝が開発中の中国語と日本語を同時に通訳するシステムを用いて、来店者と店員の会話をリアルタイムにタブレットの画面上に表示し、来店者と店員のコミュニケーションをサポートする。同サービスは、外国人旅行客をターゲットに8月中旬から9月中旬まで松屋銀座2階インターナショナルブティックのアニヤ・ハインドマーチ/3.1 フィリップ リム/ジミー チュウ/ジュゼッペ・ザノッティ・デザイン/マルニで実施する。両社は、松屋創立150周年にあたる2019年、東京オリンピックが開催される2020年に向け、東芝のICTソリューションと松屋の銀座を中心とした流行発信力を組み合わせ、顧客に感動を提供する百貨店づくりへの取り組みを展開していく。
2015年07月16日東芝ライフスタイルは7月15日、キャニスター型掃除機「TORNEO V(トルネオ ヴイ)」の新モデルと、コードレスふとんクリーナー「TORNEO V cordless(トルネオ ヴイ コードレス) VC-CLF1」を発表した。同日に開催された製品セミナーでは、新製品の開発背景などが明かされた。○日本初の掃除機を作ったメーカーとしてまず、東芝ライフスタイル ホームアプライアンス事業本部 ホームアプライアンス第三事業部 事業部長 千田一臣氏が登壇した。千田氏は「東芝は日本初の掃除機を発売して以来、ずっと家事負担の軽減を追求してきた。サイクロン式の掃除機についても、国内メーカーでは先陣を切って開発してきたという自負がある。尖った機能を搭載したこともあったが、結局は吸引力、本体の軽さ、使いやすさが重要だと気付き、今回の新製品も"誰にとっても使いやすい掃除機"というコンセプトで開発した」と挨拶した。東芝初のふとんクリーナーであるVC-CLF1については、「ふとんクリーナー市場はどんどん伸長しており、東芝としても無視できないカテゴリに成長している。後発ではあるものの、吸引力や使いやすさを考えぬき、具体的な形に落とし込めた」と自信を見せる。○刷新された「TORNEO V」続いて、東芝ライフスタイル ホームアプライアンス事業本部 ホームアプライアンス第三事業部 商品企画部長 内藤順司氏が登壇し、製品紹介を行った。今回、TORNEO Vの新製品として発表したのは「VC-MG900」など4モデル。従来から搭載してきた「バーティカルトルネードシステム」は、新モデルからサイクロン部も分解して洗えるようになり、「バーティカルトルネードシステムクリア」へ進化した。ダストカップだけでなくサイクロン部も目で見て汚れが落ちるのを確認できるため、「より清潔に使ってもらえる」(内藤氏)という。そのほか、掃除性能、排気性能ともにブラッシュアップされている。掃除性能では、イオンファイバーヘッドのブラシに新素材のセミソフトブラシを追加。3種の素材からなるブラシでさまざまな床材のゴミを取り除く。排気性能については、密閉モーターケースや高集塵フィルターなどの採用によって、約0.3μm以上の微細なチリを約99.999%キャッチする。○吸引力にも使い勝手にもこだわったふとんクリーナーふとんクリーナーとして発表された「VC-CLF1」は、東芝が手がける初めての寝具専用の掃除機だ。内藤氏はまず、ふとんクリーナーを購入した人と購入しなかった人の両方に取ったアンケート結果を紹介した。ふとんクリーナー購入者は「吸引力」「アレルギー物質を取る」という結果を期待している人がほとんど。一方の非購入者は「重い」「使いにくそう」という、使い勝手に対する不安の声が多かった。これらの結果を製品開発にも反映させている。東芝が考える、清潔な布団を維持するのに必要なことは2つ。1つは布団の表面に付着するダニのエサ(ヒトの皮脂やフケなど)を吸い取ること。そしてもう1つは布団内部に潜むダニの死がいやフンをたたき出して吸い取ること。ダニの個体除去を目的とするのではなく、ダニのエサや死がい、フンを除去することを重要視している。そこで、「パワービーターヘッド」を搭載するVC-CLF1が開発された。パワービーターヘッドは、上下振動でハウスダストをたたき出しながら布団生地の吸い込みも抑える「ワイドビーター」を持つ。たたき出されたゴミは、幅21cmの吸込口から効率よく吸引される。また、布団との接地面にはローラーを合計で4つ搭載し、操作性も確保した。1.8kgと軽量な本体重量も手伝って、短時間での布団ケアを実現。シングルサイズの敷布団であれば、約80秒でスピーディーに掃除が完了する。実際に手にとってVC-CLF1を試したところ、サクサクと動かしても腕や腰に負担はかかりにくいと感じた。また、ゴミが残っている場合は、「ゴミ残しまセンサー」が手もとのランプで知らせてくれる。速く動かすとゴミを取りきれないのでは? と心配していたものの、2往復ほどでランプが消えてキレイになったことを教えてくれた。
2015年07月15日東芝ライフスタイルは7月15日、キャニスター型のサイクロン掃除機「TORNEO V(トルネオ ヴイ)」の新モデルとして、ふとんブラシが付属する「VC-MG900」と付属しない「VC-MG800」の2機種を発表した。発売は8月中旬。価格はオープンで、推定市場価格はVC-MG900が90,000円前後、VC-MG800が80,000円前後(いずれも税別)。VC-MG900とVC-MG800は、12気筒の「バーティカルトルネードシステムクリア」を採用したサイクロン式掃除機。サイクロン部には、遠心分離部の中も開いて水洗いできる構造の「新型ウォッシャブルサイクロン」を搭載する。ダストカップには、東芝ライフスタイルの洗濯機「マジックドラム」と同じ親水性コーティングを施し、水洗いで粉ゴミを洗い流せるようにした。モーターからもれる微細なチリを逃さないよう、「高集塵フィルター」を新たに設けた。これによって、0.3μm以上の微細なゴミを約99.999%捕じんできる。イオンファイバーヘッド内のブラシには、新素材のブラシ毛を追加。カーペットの綿ゴミだけでなく、フローリングの粉ゴミも除去し、ザラつきを低減する。また、ブラシにハサミの刃を挿入するための溝を設けており、絡んだ糸クズや毛もハサミでカットしやすい。そのほか、家具の下などを照らして見やすくするLED搭載ヘッド「ワイドピカッとブラシ」や、目に見えないゴミの有無も検知する「ゴミ残しまセンサー」も備える。東芝ライフスタイルは同日、「VC-MG600」と「VC-S500」も発表した。発売はVC-MG600が8月中旬、VC-S500が9月1日。VC-MG600はバーティカルトルネードシステムクリアを採用しており、0.3μm以上の微細なゴミを約99.9%捕じんできる。VC-S500はバーティカルトルネードシステムを採用。推定市場価格はVC-MG600が65,000円、VC-MG500が55,000円前後(いずれも税別)。サイズはVC-MG900、VC-MG800、VC-MG600がW220×D322×H276mm、VC-S500がW220×D322×H267mm。重さはいずれも3.2kg。カラーはVC-MG900がグランレッドとターコイズブルー、VC-MG800がグランレッドとグランホワイト、VC-MG600がグランレッドとメタリックピンク、VC-S500がシルキーバイオレット。
2015年07月15日東芝ライフスタイルは7月15日、コードレスのふとんクリーナー「TORNEO V cordless(トルネオ ヴイ コードレス) VC-CLF1」(以下、VC-CLF1)を発表した。発売は9月1日。価格はオープンで、推定市場価格は税別50,000円前後だ。VC-CLF1は、東芝ライフスタイルとしては初めて発売するふとんクリーナー。ヘッドに設けたプレート「ワイドビーター」が毎分1,600回で振動することで、ダニの死がいやフンなどを吸引しやすくする。ワイドビーターは振動中、布団生地の吸い込みも抑えるため、軽い力で掃除機掛けが可能だ。幅210mmの広い吸込口から寝具のアレル物質を99%以上除去できる(ITEAの試験結果による)。布団1枚の掃除にかかる目安時間は約80秒だ(2m×1mのシングルサイズの敷布団の片面において、秒速約80cmで2往復させた場合)。赤外線検知の「ゴミ残しまセンサー」を搭載。目に見えないハウスダストも、手もとのLEDランプが赤く点灯してユーザーに知らせる。独自の「バーティカルトルネードシステム」を採用し、吸引力低下の原因となる微細なホコリや花粉の99%以上を分離。ダストカップだけでなく、サイクロン部、ヘッド部分のビーターは水洗い可能だ。本体サイズはW270×D450×H210mm、重量は本体とふとんブラシの合計で1.8kg、集じん容量は0.2L、本体カラーはグランホワイトだ。自動/かけふとん/羽毛の3段階で運転モードが切り替えられ、連続運転時間は自動が約6~25分間、かけふとんが約18分間、羽毛が約25分間。充電時間は約5時間となっている。充電台のほか、すき間ノズル、丸ブラシ、ヘッドカバーが付属する。
2015年07月15日東芝は7月14日、米国イルミナのシークエンサー「HiSeq X シリーズ」を、同社のライフサイエンス解析センター(宮城県仙台市南吉成)に導入し、試験運用を開始すると発表した。同装置の導入により、約30億塩基対の高品質な全ゲノム受託解析サービスを、従来より低価格で提供することが可能になる。同サービスは、2015年内に提供を開始する予定。国内では、ゲノム医療の実現に向けた研究推進のために、日本医療研究開発機構が、ゲノム研究基盤の整備とオールジャパン体制の構築を進めており、特にゲノム解析については、品質の確保された業務を実施できる企業を活用する方針が示されている。同社は、国内外の病院や大学・研究機関等に向けてゲノム受託解析サービスを提供することにより、日本のゲノム研究における国際競争力向上に貢献していく構え。
2015年07月15日東芝は、HDDの大容量化に向けた技術として、多層化した記録層の磁性体の磁化の向きを、層を選択して反転させることを可能とする技術を開発したと発表した。同成果の詳細は、7月8日にスペインで開催された国際学会「20th International Conference on Magnetism(ICM2015)」にて発表された。HDDの1プラッタあたりの記録密度向上に向けた研究として、フラッシュメモリのように磁気の記録層を多層化することが検討されてきたが、10Tビット/inch2の記録密度に達することができる記録原理の技術がこれまでなかった。今回、研究グループは、層ごとに特定の周波数に反応するマイクロ波磁界を印加する記録方式を用いることで、特定層のみ磁化反転を起こすことを実験で実証したという。この成果について研究グループでは、磁気記録に応用できる基本的な技術であり、高密度磁気記録製品への応用が期待されるとしている。なお今後については、微細な記録ビットを書き換えるため、局所的なマイクロ波磁界印加が可能なスピントルク発振素子の開発を進め、スピントルク発振素子を搭載可能な磁気ヘッドの開発を行っていくとするほか、多層記録に最適化した記録媒体の開発を行い、2025年ころを目標に3次元磁気記録の実現を目指すとしている。
2015年07月10日東芝は7日、マイクロ波磁界により、多層からなる磁性体が磁化する向きを、層を選択して反転させる新技術の実証を発表した。この磁化反転技術を応用することで、HDDをはじめとした高密度磁気記録製品の大容量化が期待できる。HDDなどで採用されている磁気記録は、従来、記録ビット(磁石)を微細化することでより多くのデータを記録する大容量化を果たしてきたが、微細化による高密度化は限界に達しつつある。今回の実証実験では、次世代技術として開発されているマイクロ波磁界を印加する記録方式を採用。多層からなる磁性体が磁化する向きを、層を選択して反転させる新技術を実証した。同社が実証した磁化反転技術では、多層記録媒体に、異なる強磁性共鳴周波数を有する磁性体層を積層。これに、強磁性共鳴周波数に応じた周波数のマイクロ波磁界を印加すると、特定の磁性体層のみに磁化振動を励起できる。磁化振動が励起された層は、磁化反転に必要なエネルギーが低減される(マイクロ波アシスト効果)ため、層を選択した磁化反転が可能になるという。同技術は、従来シミュレーションで予測されてきたが、今回初めて同社が実証した。「磁気記録に応用できる基本的な技術」とし、記録層を多層化(3次元構造)したHDDや磁気メモリ、磁気テープなど、高密度磁気記録製品への応用が期待できる。同技術は、国立行政法人 科学技術振興機構における研究成果展開事業の一環として、2015年7月8日にスペインで開催される国際学会(ICM2015)で発表される。
2015年07月07日東芝は7月2日、音声や映像に含まれる言葉や人物を捉えてその意図や状況を理解し、人にわかりやすく伝えるクラウド・サービス「RECAIUS(リカイアス)」を発表した。その第1弾として、音訳エディタと音声書き起こしエディタのサービスを2015年10月から開始し、営業活動を開始した。新サービスは、人がICTを意識して利用するのではなく、ICTが人の意図や状況に合わせて適切に動作するための仕組み作りに貢献するとしている。同社は、人が持つ「見る」「聴く」「話す」といった能力をICTで補完することにより、言語や表現などの言葉の違いや音声・映像・文字といった形態の違いを超えて、多くの人が安心・安全・快適に過ごせる社会の実現を目指しているという。なお、「RECAIUS(リカイアス)」という名称は、人の言動を理解し人に分かりやすく伝えることで、人と人との理解を支援したいという想いから名付けた同社の造語とのことだ。同サービスは、同社が長年培ったとする音声認識や音声合成、顔・人物画像認識、知識処理技術を融合して、これらの能力を最大限引き出せるよう、必要な知識を日々進化させることが可能なクラウド上で構成しているとのこと。さまざまな言葉の表現や人の動き・態度から意図や状況を理解して、要約・翻訳・音声対話・音声合成を利用して、人にわかりやすく伝えるという。例えば、カメラに写った人に合わせて情報を提示する案内システムや、音声記録をテキスト化して重要な発言だけをチームで共有するなど、幅広い業務や用途で活用できるとしている。同社は同サービスを、自治体・図書館向けの音訳支援サービス、金融業向けの対話サービス、フィールド作業支援など、各種サービスへの適用に向けて提案していくという。10月開始予定のサービス2種類のうち、「RECAIUS音訳エディタ(DaisyRings(デイジー・リングス))」は、視覚障害やディスレクシア(識字障害)により文字を読むことが困難な人のための音訳コンテンツを、簡単に作成できるというクラウド・サービス。Webブラウザ上でテキストをアップロードして音訳でき、編集結果をデジタル録音図書の国際規格であるDAISY形式のファイルでダウンロードできる。音声合成の読みやアクセントも修正可能。図書館や学校、行政機関での利用のほか、一般企業でも製品マニュアルなどドキュメントの音訳に利用できるとしている。なお、2016年4月施行の「障害者差別解消法」では障碍者差別解消のための合理的配慮が、行政機関では義務、一般企業などでも努力義務として求められているという。同サービスは全国の大学や障害者団体などで実証実験を実施し、使い勝手を高めてきたとのことだ。もう一方の「RECAIUS 音声書き起こしエディタ」は、講演や会議などの録音データをブラウザ上で人が聴いて書き起こす作業を支援するサービス。アップロードした音声データを再生しながらテキスト入力する際、テキスト未入力の箇所を特定して自動的に音声を再生したり、音声認識によるテキスト入力の候補を提示したり、話者の切り替えを推定したりすることで、音声をチェックしながら書き起こしを効率よく行えるとのこと。本サービスも実証実験を実施し、使い勝手を高めてきたという。さらに同社は今後、「RECAIUS 音声ビューア」「RECAIUS 音声クリエータ」「RECAIUS 音声対話」「RECAIUS 同時通訳」「RECAIUS 人物ファインダ」といったサービスをSaaSで提供する予定だ。また、RECAIUSの次世代サービスの充実に向けて、同社の研究開発センターで各種の技術開発に取り組んでいます。その一例として、話者の音声に似た声で多様な感情音声を生成する「感情付き似声生成技術」や、カメラで撮影した看板・標識・メニューなどの画像から複数文字列を同時に認識する「情景文字認識技術」などを開発しているとのこと。
2015年07月03日東芝は、近接無線転送技術「TransferJet」を搭載し、スマートフォンやタブレットなどの対応端末を近づけるだけでデータを転送できるSDHCメモリカード「SD-TJA016G」を7月31日より発売する。価格はオープンで、店頭予想価格は税込み7,000円前後。TransferJetは、「TransferJetコンソーシアム」が規格策定・普及を促進している近接無線技術。対応機器同士を近づけるだけで、データを送信できる。実効スループットは最大375Mbpsで、1分のハイビジョン動画(約128MB)を約3秒で転送できるという。SD-TJA016Gは、TransferJetを搭載し、デジタルカメラなどに挿入した状態で、スマートフォンやタブレットといった対応機器に近づけることでデータを転送できるSDHCメモリカード。送信方法には、過去に送信したことのない写真や動画のみを自動で判別し送信する「一括送信」と、写真を選択して送信できる「選択送信」の2つが用意されている。主な仕様は次の通り。サイズ/重量は、高さ約32.0mm×幅約24.0mm×厚さ約2.1mm/約2g。容量は16GB。スピードクラスはSDスピードクラス10。
2015年06月30日東芝は6月30日、近接無線技術「TransferJet」を搭載したSDHCメモリーカード「SD-TJA016G」を発表した。記憶容量は16GB。発売は7月31日。価格はオープンで、推定市場価格は税込7,000円前後だ。TransferJetは、最大375Mbpsの実効スループットを実現する近距離無線通信規格。理論上は128MBのファイルを約3秒で転送できる。通信距離は0~3cmだ。SD-TJA016Gは業界で初めてTransferJetを搭載したSDメモリーカード(東芝調べ)。TransferJet対応機器に近づけるだけで、撮影した静止画や動画を高速送信できる。送信方法は「一括送信」と「選択送信」の2パターンを用意する。一括送信はSD-TJA016Gを挿したデジタルカメラとTransferJet対応機器を近づけて、過去に送信したことのない写真や動画を自動判別して送る機能。選択送信はデジタルカメラ側で写真を選択して送信する機能だ。本体サイズはW24.0×D32×H2.1mm、重量は約2g。SDスピードクラスは10。使用温度は-25℃~85℃まで。
2015年06月30日東芝ライフスタイルは6月25日、液晶テレビ「レグザ」の「32S10」一部製品について、無償点検と修理を行うと発表した。部品の不良によって、電源が入らない、視聴中に電源が切れて再び入るなどの現象が確認されたため。無償点検・修理を実施するのは、5月20日に発売された32V型の「32S10」。このうち、製造番号が「35U18219~35U19999」「35U20001~35U25367」「90P03625~90P05199」「90U00001~90U05943」のものが対象となる。製造番号は保証書および本体背面のラベルに記載されている。点検・修理の申し込みや問い合わせはフリーダイヤルまたはFAXにて受け付ける。
2015年06月26日東芝は6月19日、トランジスタの絶縁膜欠陥に起因する「ランダムテレグラフノイズ(RTN)」を利用した新たなチップ個体認証技術を開発したと発表した。同技術は、RTNの複製困難性、固有性や電気ストレスに対する安定性に着目し、電子回路を構成する個々のデバイスのばらつきを、チップ固有のID「チップ指紋」として利用することで、暗号・認証を実現するセキュリティ技術「PUF」に応用したもの。また、短時間でRTNを検出するアルゴリズムを新たに考案し、100万回以上利用しても「チップ指紋」を識別できることを確認したという。同社は今後、同技術の早期実用化に向けて、さらに信頼性と性能を高めたPUFセキュリティシステムの研究開発に取り組んでいくとしている。
2015年06月22日東芝は18日(米国時間)、海外向けPCブランド「Satellite」シリーズ新製品を発表した。パーソナルデジタルアシスタント「Cortana」専用キーや、高解像度ディスプレイを備えるなどWindows 10用に構成された製品で、いずれのモデルもWindows 10無償アップグレードの対象となる。○Satellite SシリーズSatellite Sシリーズ新モデルでは、15.6型および17.3型モデルをラインナップ。画面解像度は1,920×1,080ドットのフルHD、1,600×900ドットのHD+、もしくは4K解像度を選択できる。また、オプションでNVIDIAグラフィックスや、1TB HDD+128GB SSDのデュアルドライブなども用意。7月29日から米国の小売店で提供開始。15.6型モデルは719.99ドルで、17.3型モデルは874.99ドルで展開する。○Satellite Radiusシリーズ2-in-1 PCを揃えるSatellite Radiusシリーズでは、新たに3,840×2,160ドットとなる4K解像度の液晶モデルを揃える。ラインナップは、14型の「Satellite Radius 14」、15.6型の「Satellite Radius 15」、そして4K液晶搭載の「Satellite Radius 15 4K Ultra HD Edition」の3種類。いずれも、液晶部を背面側に360度倒してタブレット形状で使える2-in-1型。6月21日に米国小売店Best Buyなどで販売開始。価格は14型モデルが584.99ドルから、15.6型モデルが842.99ドルから。○Satellite FusionシリーズSatellite Fusionは、15.6型フルHD液晶搭載の2-in-1ノートPC。第5世代のIntel Coreを搭載し、最大12GBのメモリと最大1TBのHDDが選択できる。キーボードはLEDバックライト仕様。本体はゴールドカラーで、本体厚は1インチ(2.54cm)以下となる。端子類は4K出力対応のHDMIポートや、電源オフ給電が可能なUSB 3.0、USB 2.0などを搭載。米国の主要な小売店で販売しており、価格は649.99ドルから。○Satellite CシリーズSatellite Cシリーズは、日常利用を目的としたスタンダードノートPC。15.6型および17.3型モデルをラインナップ。Windows 10向けに構成され、CortanaやSkypeでも利用できる録音アプリ「TruTalk」用デュアルマイクや、Cortana専用キーを搭載する。外観はマットなブラック。こちらも本体厚は1インチ(2.54cm)以下となっている。米国の小売店などで6月21日に提供開始。価格は394.99ドルから。○Satellite LシリーズSatellite Lシリーズは、Skullcandyによるサウンド調整スピーカーを搭載したフルHD液晶のノートPC。15.6型および17.3型モデルをラインナップ。いずれもWindows 10向けの製品となり、多彩な構成を用意する。構成では、AMDおよびIntelの最新世代のプロセッサが選択可能なほか、メモリは最大16GB、ストレージは最大1TBまで、IEEE802.11a/b/g/n/ac準拠の無線LAN、Bluetoothなどを用意する。15.6型モデルは米国の小売店などで6月21日に提供され、価格は529.99ドルから。17.3型モデルは7月29日の提供となり、価格は569.99ドルから。
2015年06月19日東芝と東芝ライフスタイルは6月17日、欧州地域のテレビ事業において自社開発・販売を終了し、7月から台湾コンパル社へ東芝ブランドを供与することを発表した。東芝は1月、北米テレビ事業について台湾コンパル社へ東芝ブランドを供与すると発表していた。その際、北米以外の海外テレビ事業についても、東芝ブランドを第三者へ供与する方針で検討していることを同時に発表。今回、北米地域に続いて欧州地域も、台湾コンパル社へのブランド供与に移行することを正式に決定した。ASEAN地域についても、北米・欧州と同様、第三者へのブランド供与の移行について交渉を進めているという。日本国内市場向けでは従来どおり、自社開発・販売を継続し、事業の安定的黒字化を目指す。
2015年06月17日東芝は6月12日、SeeQVault対応のmicroSDHCカード「MSV-RW」シリーズを発表した。6月13日に発売する。価格はオープン。店頭予想価格は16GBモデルが税込4,300円前後、32GBモデルが税込8,100円前後。いずれもSeeQVault対応のmicroSDカードリーダを同梱する。著作権コンテンツを保護する「SeeQVault」に対応したmicroSDHCカード。同梱のSeeQVault対応microSDカードリーダを、ブルーレイディスクレコーダーといったSeeQVault対応機器にUSB接続することで、録画した番組をSDカード内に保存できる。SeeQVault非対応のスマートフォンでも、SeeQVault対応アプリをインストールし、同カードリーダを接続することで、SDカード内のコンテンツをスマートフォンで持ち出し再生できる。SDカードの主な仕様は、インタフェース規格がUHS-I、最大読み出し速度が40MB/秒、最大書き込み速度が13MB/秒、UHSスピードクラスがUHS Speed Class 1、SDスピードクラスがClass 10。本体サイズはW11×D1.0×H15.0mm、重量は約0.3g。同梱するSeeQVault対応microSDカードリーダのコネクタはmicro-Bで、これに加えType-A用変換アダプタも付属する。電源はバスパワー。本体サイズはW26.0×D7.9×H59.0mm、重量は約12g。
2015年06月12日東芝は12日、SeeQVault対応のmicroSDHCカード新製品「MSV-RW」シリーズを発表した。発売は13日。価格はオープンで、店頭予想価格は16GBモデルが税込4,300円前後、32GBモデルが税込8,100円前後。録画したテレビ番組などの動画をメモリカードなどの記録媒体に保存するためのコンテンツ保護技術「SeeQVault」に対応したmicroSDHCカード。同梱のSeeQVault対応microSDカードリーダに挿し込み、ブルーレイディスクレコーダーなどのSeeQVault対応機器にUSB接続することで、著作権コンテンツをSDカード内に保存できる。また、カードリーダをSeeQVault非対応のスマートフォンに接続した場合でも、SeeQVault対応アプリをインストールすることで、SDカード内のコンテンツをスマートフォンで再生できる。主な仕様は、インタフェース規格がUHS-I、最大読み出し速度が40MB/秒、最大書き込み速度が13MB/秒、UHSスピードクラスがUHS Speed Class 1、SDスピードクラスがClass 10。本体サイズはW11×D1.0×H15.0mm、重量は約0.3g。SeeQVault対応microSDカードリーダのインタフェースはUSB 2.0で、コネクタはmicro-Bに加え、Type-A用変換アダプタも付属する。電源はバスパワー駆動。本体サイズはW26.0×D7.9×H59.0mm、重量は約12g。
2015年06月12日東芝エルイートレーディングは4日、AM/FMラジオレコーダー「TY-RPR1」を発表した。発売は7月中旬。価格はオープンで、店頭予想価格は税込15,000円前後。TY-RPR1は、AM/FMのラジオ放送を録音できるレコーダー。内蔵マイクによるボイス録音にも対応する。ラジオの録音は20件までタイマー予約が可能で、録音メディアはmicroSDカード(8GBのメディアが付属)。録音した音源の再生スピードは、17段階で調節できる。ラジオ機能としては、現在受信可能な放送局を自動で選択する「地域設定」機能と、ワンプッシュで登録したラジオ放送局につながる「お好み選局」機能を搭載。このほか、指定時刻にブザーを鳴らす「アラーム機能」や、指定時間後に電源を切る「スリープ機能」などを備える。主な仕様は、スピーカーがφ28mm、最大出力が80mW、電源は単4形乾電池×2本。メモリカードはmicroSDとmicroSDHCに対応する。本体サイズは約W56×H114×D14mmで、重量は約65g(乾電池含まず)。音量調節リモコンを搭載したイヤホンが付属する。
2015年06月05日東芝は4日、法人向けのノートPCとして、従来モデルと比べて消費電力を最大約30%削減できるという15.6型ビジネスノートPC「dynabook Satellite B35」を発表した。6月8日から発売し、最小構成での価格は223,640円。第5世代Intel Coreプロセッサを搭載する15.6型ビジネスノートPC。従来モデルでは65Wだった最大消費電力が45Wまで削減されている。バッテリ駆動時間も標準バッテリで約9時間と長いため、昼間の就労時間帯にバッテリ駆動を行い節電に貢献できる(ピークシフト機能を利用可能)。部品点数を削減することで省資源化に配慮しており、最厚部約23.9mmの堅牢薄型きょう体を採用。3D加速度センサとHDDのフローティング構造により、振動や衝撃などからデータを保護する。そのほか、第三者機関の100kgf面加圧テスト、76cm落下テスト、30cc防滴テストでも良好な結果を得ており、社内で持ち運んで利用するのに適したモデルとなっている。最小構成の主な仕様は、CPUがIntel Celeron 3205U(1.50GHz)、メモリがPC3L-12800 4GB(4GB×1)、ストレージが500GB SATA HDD、グラフィックスがIntel HD Graphics(CPU内蔵)、光学ドライブがDVD-ROMドライブ。ディスプレイは15.6型で解像度が1,366×768ドット、OSはWindows 8.1 Pro Update 64bit(またはWindows 7 Professional SP1 64bit版)。主なインタフェースは、Gigabit Ethernet対応有線LAN×1、IEEE802.11ac/a/b/g/n対応無線LAN、Bluetooth 4.0、USB 3.0×2、USB 2.0×2、HDMI×1、D-sub×1など。バッテリ駆動時間は約9時間。本体サイズは約W379×D257.9×H16.9~23.9mm、重量は2.3kg。
2015年06月04日東芝エルイートレーディングは2日、SDカードへの録音機能を備えたCDラジオカセットレコーダー「TY-CDX7」を発表した。発売は6月20日。価格はオープンで、店頭予想価格は税込12,000円前後。TY-CDX7は、カセットテープ、CD、AMラジオ、ワイドFMラジオ、アナログ接続した携帯端末などの音源をMP3 (128kbps)に変換し、SDカードに保存できるCDラジカセ。本体にφ80mmのコーン型スピーカーを2基搭載している。音源の歌声のみ音量を小さくする「ボーカルダウン」機能、ワンプッシュで登録したラジオ放送局につながる「お好み選局」機能、就寝時に自動で電源オフになる「おやすみタイマー」機能を備える。主な仕様は、実用最大出力が1.7W+1.7W、電源がAC 100Vまたは単2形乾電池×6本。乾電池使用時の連続動作時間は、CD再生時が約13時間で、ラジオ受信時が約14時間。メモリカードはSDとSDHCに対応する。本体サイズは約W300×H115×D212mmで、重量は約1.9kg(乾電池含む)。このほか、シンプルな再生機能を備えたCDラジカセ「TY-CDH7」「TY-CDS7」を同時に発売する。こちらも価格はオープンで、希望小売価格は「TY-CDH7」が8,000円前後、「TY-CDS7」が7,000円前後(いずれも税込)。
2015年06月04日東芝ライフスタイルは6月3日、業務用ディスプレイ製品と、米SCALAのデジタルサイネージソフトウェアを組み合わせた「デジタルサイネージのワンストップソリューション・サービス」の提供を開始した。また、デジタルサイネージソフトウェアのほか、東芝グループ各社が持つデジタルサイネージ関連のさまざまな製品・サービスとも連携し、初期のプランニングからシステム設計・構築、設置工事、コンテンツ作成の支援、保守・運用サービスまでを一貫して支援する。同社は今後、グループ各社の持つ技術や経営資源を活かし、ユーザーの利便性向上と業務用ディスプレイ事業の拡大を目指す考えだ。なお、同サービスに関する東芝グループの主な連携会社は、東芝やES東芝エンジニアリング、東芝ITサービス、東芝エルイーソリューション、東芝コンシューママーケティング、東芝情報機器、東芝デジタルフロンティア、東芝テックなどとなる。
2015年06月03日東芝とマイクロソフトは6月3日、IoTソリューションでの提携関係を構築することに合意したと発表した。今回の合意に基づき、東芝のIoT機器向けアプリケーションプロセッサ「ApP Lite」、ドライビングレコーダなどと、マイクロソフトのクラウドコンピューティングプラットフォーム「Azure」の機械学習サービスなどを連携させ、データを収集・分析してさまざまな課題を解決するIoTソリューションの開発を目指す。その第一歩として、東芝のセンシングデバイスで測定したデータを「Azure」で収集・測定する物流市場向けソリューションの提供を今年中に開始するとしている。
2015年06月03日東芝は6月3日、米マイクロソフトと、あらゆるモノをインターネットにつなぐIoT(Internet of Things)のソリューションにおける提携関係を構築することに合意し、昨日覚書を締結したと発表した。今回の合意に基づき、IoT機器向けアプリケーションプロセッサ「ApP Lite」、ドライビングレコーダなどのセンシングデバイスやクラウドストレージサービスなどの東芝製品/サービスと、「Azure」を構成するIaaS(Infrastructure as a Service)、「Azure」への専用線接続サービス「Azure ExpressRoute」やデータの分析・機械学習サービス「Azure Machine Learning」などのマイクロソフトのクラウドプラットフォーム・サービスを組み合わせることにより、新たな価値を付加したIoTソリューションを開発する。提携の第1弾として、物流市場向けに、東芝のセンシングデバイスで測定したデータを「Azure」で収集・分析するIoTソリューションの提供を今年中に開始する。今年中に、物流市場のほか、複数の事業領域において、IoTソリューションの提供が予定されている。
2015年06月03日東芝は19日、2015年夏モデルのPC新製品として、ノートPC「dynabook T」シリーズ5機種12モデル、一体型デスクトップPC「dynabook D」シリーズ4機種7モデルの計9機種19モデルを発表した(カラーバリエーション含む)。5月22日から順次発売する。21.5型の液晶一体型デスクトップPC「dynabook D」シリーズでは、最上位の3波ダブルチューナー搭載モデルでハイレゾ音源の再生が可能となった。15.6型ノートPC「dynabook T」シリーズでは、新デザインを採用し、Enterなどのキーサイズを拡大するなど、使い勝手を向上。また、PCとして初めてコンテンツ保護技術「SeeQVault」に対応する。ほか、今夏提供予定のWindows 10アップデート支援として、データバックアップ用ソフト「バックアップナビ」、Windows 10の基本操作を学習できるソフト「動画で学ぶWindows10」が用意される。それでは、同社製PC「dynabook」の2015年夏モデルを紹介していこう。○ハイレゾ対応したTV機能付き21.5型デスクトップPCTV機能付き21.5型の液晶一体型デスクトップPCでは、「dynabook D81」「dynabook D71」「dynabook D51」の3モデルを用意。夏モデルでハイレゾ対応プレーヤーの搭載によりハイレゾ音源の再生が可能となった。また、基本性能も強化された。5月22日から発売し、価格はオープン。店頭予想価格は税別160,000円台半ばから。○Windows 10アップグレード対策ソフトを搭載したTV非搭載デスクトップPC「dynabook D」シリーズ中でTV機能非搭載の「dynabook D41/R」は、春モデルと基本性能は同等ながら、「バックアップナビ」と「動画で学ぶWindows10」を搭載する。5月22日から順次発売し、価格はオープン。店頭予想価格は税別150,000円前後。○キーボード周りを改良した最上位4KノートPC「dynabook T95/RG」は、3,840×2,160ドット解像度の15.6型ディスプレイを搭載した、「dynabook T」シリーズ最上位モデル。2015年夏モデルでは本体デザインを刷新。EnterキーやBackSpaceキーなど使用頻度の高いキーのサイズを拡大した。タッチパッドでは、手のひらが当たった場合の誤動作を防ぐ「パームリジェクション」機能を搭載。コンテンツ保護技術「SeeQVault」に対応するほか、本体性能も強化されている。発売は5月22日から順次。価格はオープンで、店頭予想価格は税別230,000円台半ば。○「SeeQVault」対応のスタンダードノートPC15.6型ノートPCのスタンダードシリーズ「dynabook T75/R」「dynabook T55/R」「dynabook T45/R」では、上位モデルの「dynabook T95/RG」と同じく、本体のキーボード周りを刷新し、「SeeQVault」にも対応。ハイレゾ対応プレーヤーも搭載し、ハイレゾ対応ヘッドホンなどでハイレゾ音楽を楽しめる(内蔵スピーカーはハイレゾ非対応)。発売は5月22日から順次。価格はオープンで、店頭予想価格は税別130,000円前後から。○「TruRecorder」搭載の11.6型ネットノート11.6型のタッチ対応ノートPC「dynabook N51/RG」は、新たにデュアルマイクを内蔵し、録音した音声から最大10人の話し手を識別できる同社製アプリ「TruRecorder」をプリインストールした。ハードウェアの主な仕様は、春モデルを引き継ぐ形となる。発売日は5月29日で、価格はオープン。店頭予想価格は税別10,0000円前後。
2015年05月19日東芝は19日、2015年夏モデルのPC新製品として、15.6型ノートPCのスタンダードシリーズ「dynabook T75/R」「dynabook T55/R」「dynabook T45/R」を発表した。発売は5月22日から順次。価格はオープンで、店頭予想価格は税別130,000円前後から。15.6型ノートPC最上位モデルの「dynabook T95/RG」と同じく、本体のキーボード周りを刷新し、キーボードとパームレストの段差をなくしてEnterキーやBackSpaceキーなど使用頻度の高いキーのサイズを拡大。タッチパッド部で、手のひらが当たった場合の誤動作を防ぐ「パームリジェクション」機能を搭載。また、PCとして初めてコンテンツ保護技術「SeeQVault」に対応する。○dynabook T75/R「dynabook T75」はdynabook Tシリーズの上位モデルで、春モデル「dynabook T75/P」の後継機となる。新たにストレージ容量やUSB 3.0ポート数などが強化された。主な仕様は、CPUがIntel Core i7-5500U (2.40GHz)、メモリがPC3L-12800 8GB (8GB×1)、ストレージが1TBハイブリッドドライブ、グラフィックスがIntel HD Graphics 5500 (CPU内蔵)、ディスプレイが15.6型ワイド液晶 (1,920×1,080ドット)、光学ドライブがBDXL対応Blu-ray Discドライブ、カメラ機能が約92万画素Webカメラ、OSがWindows 8.1 Update 64bit。通信機能はIEEE802.11a/b/g/n/ac対応無線LAN、Bluetooth 4.0、Gigabit対応有線LAN。インタフェースはUSB 3.0×4、HDMIなどを装備する。本体サイズはW380.0×D259.9×H23.5mm、重量は約2.3kg。バッテリ駆動時間は約5.5時間 (JEITA 2.0)。Microsoft Office Home & Business Premium プラス Office 365サービス、Adobe Photoshop Elements 12などがバンドルされる。カラーはプレシャスブラック、リュクスホワイト、モデナレッド、サテンゴールドの4色。価格はオープンで、店頭予想価格は税別190,000円前後。○dynabook T55/R「dynabook T55/R」は、「dynabook T75/R」の1つ下のモデルで、春モデル「dynabook T65/P」「dynabook T55/P」の後継機。新たにフルHD液晶ディスプレイ、Blu-ray Discドライブなどを採用する。主な仕様は、CPUがIntel Core i3-5005U(2.00GHz)、メモリがPC3L-12800 4GB (4GB×1)、ストレージが1TB SATA HDD、グラフィックスがIntel HD Graphics 5500 (CPU内蔵)、ディスプレイが15.6型IPS液晶 (1,920×1,080ドット)、光学ドライブがBDXL対応Blu-ray Discドライブ、カメラ機能が約92万画素Webカメラなど。通信機能はIEEE802.11a/b/g/n/ac対応無線LAN、Bluetooth 4.0、Gigabit対応有線LAN。インタフェースはUSB 3.0×4、HDMIなどを装備する。「Adobe Photoshop Elements 12」は非搭載。本体サイズはW380.0×D259.9×H23.5mm、重量は約2.3kg。バッテリ駆動時間は約5.5時間(JEITA 2.0)。カラーはリュクスホワイト、モデナレッド、サテンゴールドの3色。価格はオープンで、店頭予想価格は税別160,000円前後。○dynabook T45/R「dynabook T45/R」は、dynabook Tシリーズの下位モデルで、春モデル「dynabook T45/P」の後継機。新たに無線LANがIEEE802.11ac、有線LANがGigabitに対応。また、オンキヨー製スピーカーの搭載やUSB 3.0ポートの拡充などもなされている。主な仕様は、CPUがIntel Celeron 3205U(1.50GHz)、メモリがPC3L-12800 4GB (4GB×1)、ストレージが1TB SATA HDD、グラフィックスがIntel HD Graphics (CPU内蔵)、ディスプレイが15.6型液晶 (1,366×768ドット)、光学ドライブがDVDスーパーマルチ、カメラ機能が約92万画素Webカメラなど。通信機能やインタフェース類、本体サイズは上位の「dynabook T55/R」と同等。ただし、バッテリ駆動時間は約7時間(JEITA 2.0)となる。カラーはリュクスホワイト、サテンゴールド、モデナレッドの3色。価格はオープンで、店頭予想価格は130,000円前後。
2015年05月19日東芝は5月18日、グローバルでの、より質の高いリード獲得を目的として、新たにLinkedInが提供するマーケティング・ソリューション「LinkedIn Lead Accelerator」の活用を開始した。同社は、LinkedInや海外媒体でのネイティブアドを活用したBtoB事業に関連するコンテンツの流通や、検索エンジン最適化、見込客の獲得などをマーケティング・プラットフォームのHubSpotで統合管理している。今回の「LinkedIn Lead Accelerator」の活用により、ターゲット見込客に対し、属性やサイト訪問履歴に基づく関連性の高いコンテンツと広告をタイムリーに提供することが可能となり、長期的な関係を構築する仕組みをつくることができるという。同社は今後、LinkedInやネイティブアドを、グローバルでのブランディングから見込客創出・獲得といった各ステージに合わせ活用し、BtoB事業の取り組みをグローバルでさらに推進していきたい考えだ。
2015年05月19日