女の子と比べ、髪を短くキープする男の子は、すぐに伸びてボサボサになってきてしまう…というのが、男の子ママのお悩みだったりしますよね。その都度、美容室に連れていくのも大変なので、つい「手っ取り早くバリカンで坊主ヘアにしてしまう」というママも多いとか。でもやっぱり、坊主ではなくおしゃれカットを楽しみたい! というママのために、自宅で簡単にヘアカットするコツをご紹介します。ご自身も4歳の男の子のママである、ヘアメイクの森田めぐみさんに聞きました。お話をうかがったのは…Hair&Make-up/Nail 森田めぐみさんフリーランスのヘアメイク。広告・TV・雑誌などさまざまな媒体でタレントやモデルのヘアメイクやネイルを担当。4歳(男の子)と1歳(女の子)の2児の母になった現在は、家事に育児に忙しいママ達のために時短メイク術を日々研究している。■100均も活用! アクティブ男子には「すきバサミ」「カットクロス」を用意 じっとしていることすらままならないのが、小さな男の子というもの。そんな男子のヘアカット時に、用意するとグンとやりやすくなるのが「すきバサミ」と「カットクロス」。いずれも100円ショップでも手に入れることができます。写真のカットクロスも100円ショップのアイテム。男の子の短い髪の毛でもキャッチしてくれるスグレモノです。すきバサミは100円ショップでも手に入れることはできますが、「小学校までママ自身が手入れをすることを考えたら、ある程度切れ味のいいものを選ぶのがオススメ。価格帯としては、安すぎず高すぎない2〜3千円台くらいのものを目安に」と森田さん。すきバサミを選ぶ時にチェックしたいのは、その「カット率」。カット率とは「1回ハサミを入れた時に100本の髪の毛に対し、何本の髪の毛が切れるか」を表す指標。もし購入の際にカット率を選べるのであれば、20%くらいのものを選ぶと失敗が少なくてすむのだそう。■男子ヘアカットの鉄則! ハサミは「上から下斜め」 男の子の場合は髪が短いため、ハサミの先が顔に当たるのを防ぐべく「上から下斜めに」ハサミを向けてカットしましょう。髪の毛を切られている間もいきなり頭を動かしたりするのが男の子。その点でもすきバサミを使えば、ざっくり切れてしまう心配もなく、安心です。 ■トップ表面は「手をつけない」男子カット成功の4ステップヘアスタイルのフォルムを決定づけるのが頭頂部、トップ表面部分の髪の毛(青線で囲った部分)。ここを下手にいじると、失敗して悲しい結果に…ということも。ボサボサヘアを整える程度なら、この部分には手をつけないようにしましょう。ではどこを切るのか? というと、「サイド」「前髪」「襟足」のみ。この3カ所を調整するだけで、見違えるほどスッキリするんです!【手順別・男の子の“ちょいヘアカット”のコツ】1.手始めに「サイド」をカット耳の上に髪の毛が重なってきてしまうと「切りに行かなきゃ」というサインでもありますよね。サイドをすっきりさせるだけで、随分見違えます。霧吹きなどで少し湿らせると切りやすいのでオススメ。切り方はひとつまみ分の髪の毛をとり、ねじりながらすきバサミで切っていくだけ。この「つまんで・ねじって・すきバサミ」が、男の子のヘアカットの基本です。これを2回ほど繰り返します。2.「前髪」はドライのままカット前髪は、ぬらすと髪の毛の長さがわかりにくくなり切りすぎてしまうことも。そのまま“ドライカット”がオススメです。流したい方向に向かって、下部分にすきバサミを入れていきます。3.失敗の心配が少ない「えりあし」次にえりあしをカットします。同じくすきバサミでスッキリさせましょう。ギザギザが気になる場合は、最後の仕上げでカットバサミで整えるときれいです。 4.最後は「後頭部のまるい部分」最後に、後頭部をチェック。ここが伸びてしまっていると“もさっと”しがちなので、軽くしてあげるとスッキリ。左手にくしを持ちながら、右手にはすきバサミを持ち、くしを下から上にスライドさせながら切っていきます。ちょっと難しそう…と躊躇しがちですが、前述の「トップ表面」に手をつけない限りは“失敗ヘア”にはならないので、ご安心を。 男の子の場合、もみあげの長さが仕上がりに大きく影響するので、最後に確認を。少し長すぎる場合は、基本の「つまんで・ねじって・すきバサミ」で切りましょう。【before】 【after】 男の子はとにかく動くので、テレビを見せながら切るというお母さんも多いですが、子どもの向く方向を調節しやすいタブレットを活用すると、よりやりやすくなります。「集中力が切れてしまった場合は、一度に全部切ろうとしなくても大丈夫。サイド・前髪・えりあしとエリアに区切って考えれば、日にちをまたいでのカットでもOKです。トップ表面をいじらないので、そこまで違和感なく過ごせますよ」(森田さん)取材・文/aicaキッズモデル/下農祐助
2018年06月26日「僕は男の子」「私は女の子」男女の違いを子どもが意識し始めるのにはいくつくらいからなのでしょう。違いが分かりやすいのは身体の変化ですが、その違いは性に結びつくもの。正しく、きちんと教えてあげたいところですが、どう説明したら良いのか悩んでしまうこともありますよね。今回は、子どもから性にまつわる質問があったときの受け止め方や親としての心構えについて、幼稚園「りんごの木 子どもクラブ」代表の柴田愛子先生にうかがいました。お話をうかがったのは…「りんごの木 子どもクラブ」代表 柴田愛子先生「子どもの心により添う保育」をモットーにした「 りんごの木 子どもクラブ 」代表。絵本作家。 保育者。育児書の執筆、雑誌への寄稿だけでなく全国で保育者向けセミナーや母親向け講演会をおこない支持を得る。NHK『すくすく子育て』出演。園で行っている「子ども達のミーティング」はテレビ・映画で取り上げられ「子どもの力を最大限に引き出している」と話題に。■「赤ちゃんはどこから生まれるの?」にどう答える?――以前、息子と一緒にお風呂に入っていたとき、私の体をまじまじと見ながら「赤ちゃん、どこから生まれるの?」と聞かれたんです。私は年齢的に教えていいか迷いつつ「う~ん、このへんかな~」と下腹部をさして教えましたが「おしっこが出るところ?」と返され「そのへんだね~」と曖昧なまま会話終了…。今でも「あの伝え方って良かったのかな~」と思うことがあるんです。柴田愛子先生(以下、柴田先生):最近は弟や妹が生まれる際に立ち会い出産を経験している子も多くなりましたよね。実際にお母さんのお産に立ち会った子は感動を持って見守った経験から出産自体を恥ずかしいこと、いやらしいこととは思っていないんですね。だからストレートに説明していいと思います。でも、お産に立ち会ったことのない場合は未知の世界ですし、お母さんのほうが気恥ずかしくなってしまうことも多いかもしれません。そういう場合は絵本や紙芝居の力を借りてみるのはどうでしょう。お産がテーマの本は意外とたくさんあります。子どもに見せる前にできたらお母さんが見て、すんなりと入ってくるもの、わが子のレベルに合ったものを選んで見せてあげましょう。■男女の体の違いが気になり始めるのは「5歳くらいから」――絵本や紙芝居なら教える側にとっても抵抗が少ないし、間違いのない知識を子どもに伝えられるので実践してみたいです! 赤ちゃんがどうやって生まれるかが分かってくると男女の体の違いが気になってくると思うのですが「どう違うのか」「どうして違うのか」といった疑問にはどう応じるのが良いでしょう?柴田先生:実は、3歳くらいまでの子はほとんど男女差を感じていないんですね。でも、4歳を過ぎたころから遊び方に性差が現れます。5歳くらいには体の違いに興味を持ち始めて、お互いの性器を見せ合ったり触ったりすることで確かめあったりし始めます。ただ、多少の罪悪感があるので大人の目の届かないところでやります。いわゆるエッチな本に興味を持ち、公園などに落ちているとコソコソ見ていたりするんです。――5歳くらいから興味を持ち始める…。息子もそのくらいからだったような気がします。「〇〇のお兄ちゃんがエロ本持ってるって!」とわざわざ報告されたこともあったような(笑)。罪悪感はこのくらいの年齢からすでに感じているのも驚きました。子どもが男女の体の違いについて興味を持ち始めていると感じたら、性について伝える準備を始めたほうが良いのでしょうか?柴田先生:そうですね。スカートめくりする5歳児に「どんな感じ?」と聞いたことがあります。すると「ゾクゾクする」と返ってきました。健康な育ちではあるのですが、いやがる女の子を追いかけて…という事態も起こるかもしれません。だから、きちんと説明する必要がありますね。この時も視覚的なことがあったほうが分かりやすいので、絵本などを使うと良いですね。大きくなった時に赤ちゃんを産むための大事なところだから傷をつけてはいけないし、簡単に見せてはいけないよと脅かしにならない程度にハッキリ伝えることが大事です。■「子どもは何を知りたがっているか」をまず考える――子どもからの性に関する質問はその成長とともに変化していきますよね。親はどのように向き合っていけば良いのでしょうか。柴田先生:しつこく聞いてきたかと思ったら、しばらく忘れたようになる。子どもの性に関する疑問はときどきやってくるという感じですね。なのであまり深く考えなくて大丈夫です。子どもから問いかけがある度に一緒に話しながら、何を知りたがっているのかを探ってあげてください。ゆったり構えておくだけで、お母さんやお父さんもだんだん慣れてきますし、自然に事実を話せるようになると思うのです。お子さんが大きくなり思春期になった時には性欲を否定せず、赤ちゃんは簡単につくってはいけないこと、避妊するための具体的な方法などがあることを自然に話せるようになってゆけると良いですね。性にまつわる質問は人間の根源的なテーマだけに「正しく教えたい。でもどう伝えれば良いのか分からない。今、伝えて良いかどうかも分からない」と戸惑ってしまう人も多いのではないでしょうか。今回、柴田先生にお話を聞いてみて安心したのは「考えるのは子ども発信の問いかけがあったタイミングで良い」「あまり深く考えなくても大丈夫」ということです。「子どもが知りたがっていることは何だろう?」と想像してゆったり構える。そうすることで「こんなふうに違うんだよ」「こういう理由でとても大事なんだよ」と子どもに伝わる言葉で自然に伝えられるようになると良いなと思いました。
2018年06月25日子どもの笑顔のためなら何でもしてあげたくなるのが親心ですが、正直どこまで要求に応えるべきか悩みどころ。とくにわが家は息子が1歳を迎え、自己主張が強くなってきたので、少しは我慢を覚えさせるべき? “泣いたらすぐ抱っこ”もわがままを助長するのではと不安になります。そんな疑問を解決してくれたのが、50年にも渡り子どもの精神医療に尽力し、2017年6月に永眠された児童精神科医・佐々木正美先生の言葉。お母さん、お父さん。どうぞ子どもを甘やかすことを決して恐れず厭わず、一生懸命にかわいがって育ててあげてください。出典:『子どもの心の育てかた』P5(河出書房新書)よりこの言葉で「いまは思う存分甘やかしていい時期なんだ」と心が軽くなりました。先生の著書『子どもへのまなざし』(福音館書店)は育児書のバイブルとしてあまりに有名ですが、ページ数も多いので忙しいママや育児書初心者の方には『子どもの心の育て方』(河出書房新書)がおすすめ。亡くなる1年前に書かれたラストメッセージともいえる本で、子育ての軸としたい普遍的な教えがギュッと凝縮されています。今回はそのなかから「自己肯定感」を持った子どもに育てるために親がすべきことをご紹介します。■なぜ自己肯定感が必要?先生が本のなかで繰り返しうたっているのが、“乳幼児期に子どもが望む事をできる限り叶えてやり、親や周囲に依存する経験をさせる”ということ。自分をありのままに受け入れてもらった子どもは“自分は価値のある人間なのだ”と認識し、それが「自己肯定感」を生むというのです。自己肯定感とは、“自分はかけがえのない人間なのだ”と存在意義を肯定できる感情のこと。幸福度にも影響するといわれており、高ければ物事を意欲的に捉えられるといいます。そしてこの自己肯定感が自律心、ひいては自発性、主体性、創造性につながるというのです。子どもの求めになんでも応じる、つまり「泣いたら飛んでいって抱く」といったことをできる限り繰り返すことで子どもは自他に対して「絶対的な信頼感」を知ります。それがなければ「自律心」は育ちません。そして「自律」がなければ自発性、主体性も生まれないのです。出典:『子どもの心の育てかた』P23(河出書房新書)より自主性、主体性、自信、豊かな感性、感謝する心、共感できる力、尊敬する気持ち、創造性。育ててあげたいものが、あまりにもたくさんあるように思うかもしれませんが、それらはすべてつながったものです。英才教育だけで美術やスポーツの能力を育てることはけっしてできませんし、「尊敬心」だけを教えることもできない。すべてを健全に育てるためには、小さなときにじゅうぶんに親に依存する経験を与えてやることが前提なのです。出典:『子どもの心の育てかた』P120(河出書房新書)より■子どもにどこまで依存させるべき?でも、子どもの望みをすべて叶えることは自立とはほど遠いことのように思えます。子どもののぞみ通りにしてあげること、してあげすぎること、というのは「悪い」とされることがあります。なんでも子どものいうことをきいてやったら、子どもは依存心ばかりが強くなり、自立できなくなる、という意見です。 けれど、私はそんな事例を、本当に見た事がないのです。一見、そういうふうに見えるケースというのは、過保護の結果ではなくて、過干渉です。子どもに対して過剰に干渉し、そのあとから保護的な態度をとる、というケースがほとんどなのです。出典:『子どもの心の育てかた』P37-38(河出書房新書)よりそう、気をつけなければならないのは、“過保護”と“過干渉”の違いをきちんと認識して接すること。子どもがのぞむ通りになんでもしてあげすぎることが「過保護」で、いっぽう子どもはのぞんでいないけれど、親が一方的に「こうしたほうがいい」とおもうことをいったり、したりすることが過干渉です。これは決定的に違うものです。出典:『子どもの心の育てかた』P37(河出書房新書)より■叶えていい要求とダメな要求でも、子どもの要求とひと言でいってもその内容は千差万別。無理難題も多いもの。そんなときはどうしたらよいのでしょう。子どもがのぞむことは、親から見たら、全部危険で役に立たないことで体に悪いこと、かもしれません。けれどそれを全部禁止したら、子どもの世界は本当につまらないものになります。好奇心のかたまりのような子どもにとって、欲求不満だけがたまる世界です。 もちろん、本当に危険なことや他人に大きな迷惑をかけること、悪いことはやってはいけないよ、と教えなくてはいけません。けれど、そうでないのなら、なんでもいうことを聞いてあげたらいいのです。(中略) 我が家では、食事は子どもの好きなものを好きなだけ食べさせました。嫌いなものを食べさせようとしたことはありません。全部はムリでも、できる範囲のものはすべて叶えてあげたらいいのです。(中略) 金銭でほしがるものを買い与えることは節度が大切です。物で心を満たそうとする育児は、かえって欲求不満の感情をエスカレートさせることがあるのです。 これさえ心得ていれば、子どもの求めに応じて肥料を水や太陽をいくら与えても、それで子どもに悪い影響がでてくることは絶対にありません。それが基本原則なのです。出典:『子どもの心の育てかた』P42-43(河出書房新書)より■子育てはいつからでもやり直しができる乳幼児期は子どもの欲求に耳を傾け、できる限りのことをして自己肯定感を高める。そんなシンプルな指針ができただけで子育てにちょっと自信が持てるような気がしてきます。「でもうちは乳幼児期をすでに過ぎてしまったんだけど…」という方、ご安心ください。最後に先生はこんなことをおっしゃっています。乳幼児期にやり忘れたから「手遅れ」などということはありません。何歳からでもやり直すことはできますし、また、そうしなければなりません。出典:『子どもの心の育てかた』P136(河出書房新書)より実際に、小学四年生で言語の能力はあるのに言葉がでない「かん黙」という症状がでていた子がカウンセリングをうけ、その後日本一偏差値が高い国立大学に入学したという例もあるそう。子育てに自信をなくしたとき、そっとページを開きたくなる一冊です。・ 子どもの心の育てかた(河出書房新書)
2018年05月19日「女の子」と呼ばないで!れっきとした大人の「女性」になるためには、サヨナラすべき考え方があるのです。女性には、女の子にはない魅力があります。あなたの持つ魅力に気付くことで、可愛らしいだけではない、凛とした女性になりましょう!「女の子」と呼ばないで!出典:byBirth確かに、“女の子”という響きが似合うときもあった…。けれど、今は女の子よりも“女性”と呼ばれたい!憧れの大人の女性になるためには、今までの考え方にサヨナラする必要があります。「可愛い」よりも「綺麗」、「守ってあげたい」よりも「カッコイイ」が欲しいなら、あなたの持つ魅力に気付くことが大事なのです!無理したり、背伸びしたりしない、大人の女性になりませんか?あの子よりも一足先に、大人の階段をのぼりましょう。1. 露出することがセクシーではない出典:byBirth早く大人の女性になりたくて、露出することがセクシーだと思っていたあの頃…。そろそろ、それは勘違いだと気付くべき!カラダも心も幼かったため、挑発的な服装をすることで人の気を引くことができると思っていた、10代の頃の自分。しかし、大人の女性はジーンズにTシャツだけで十分にセクシーなのです。色気の漂うあの人に近づきたくて、露出度の高い服装をしているのなら、それはナンセンス!露出することで、かえってあなたを幼稚に見せているのです。そんな風に、自分を安売りしないで。2.「守ってあげたい」は心地よいもの?出典:byBirth男性に「守ってあげたい」と言われるのは、そんなに心地よいものなのでしょうか?その言葉を聞くために、か弱い女の子を演じているなら、カッコイイ女性からは遠ざかる一方です…。女の子の手の中にあるのものは、ひどく少ない。そのため、助けを求めなければ立っていることさえできません。その儚さが、男性の守ってあげたいを引き出すのでしょう。しかし、女性は自分の力で手に入れたものをたくさん持っています。ときには助けを求めることもありますが、ひとりでも背筋を伸ばし、立っていることができるのです。自信に満ちたその姿は、男性でも思わずカッコイイとつぶやくほど。自立した女性に守ってあげたいは必要ないのです!3. “奢ってもらって当然”という考え出典:byBirth食事に行ったり、お出掛けしたり、日常の中でお財布を出す機会は多々あります。そんなとき、女の子は“奢ってもらって当然”という態度を取ります。その傲慢さは今すぐ捨てるべき!経済的にも未熟な女の子は、高級なレストランに行ったり、ブランドバッグを持つことにステータスを感じます。それは、無い物ねだりというもの。大人の女性は、それよりも会話を楽しむことや、自分が良いと思うものを身につけることを重視します。奢ってもらうのが当たり前なんて、人に甘えている証です。大人の女性なら、身の丈に合った素敵なお店を選ぶべきでは?4. 誰かのリードが必要?出典:byBirth“男性はリードしてくれるもの”なんて考えは、女の子特有のもの。大人の女性は、リードされるよりも“一緒に歩きたい”と考えます。知識や情熱に乏しい女の子は、誰かに手を取って道案内してもらわなければ目先の目標にさえ辿り着くことができません。しかし、冒険心のある女性は、その過程さえ楽しみたいと考えるのです。そこで出会った人たちと交流し、ときには道に迷いながらも自分の目で世界を見つめる女性は、ちょっぴりおちゃめでチャーミングなのです。5. 幸せは追うものではない出典:byBirthどこにあるのかも分からない幸せを追って、満たされない心を持て余しているのが女の子。対して女性は、目の前にある幸せに気付くことができるのです。自分の求める幸せが何なのか理解していないのに、幸せを追い続けても意味がありません。まずは、自分が求めるものを理解する必要があるのです。昨日までつぼみだったのに、花が開いていた。女性は、身近にある小さなハッピーにも、意味を見い出せるのです。“女の子”から“女性”になる!出典:byBirth女の子から女性になるには、服装やメイクを変えるだけではいけません。成熟した女性は、本当の価値は外見より内面にあることを知っているから。ハイヒールを脱ぎ、メイクを落としてもあなたは十分魅力的なのです。儚く、か弱い女の子も良いですが、そろそろ強く、カッコイイ女性にシフトしませんか?
2018年04月30日ウーマンエキサイトで人気連載中のちゅいママさんの記事 「どうか子どもの癖を否定しないで。爪噛みをしていた私が思うこと」 でアンケートを実施し、「子どもの癖」について、ママたちの声を聞きしました。小さなことのようで、気がつくと、どうしても気になってしまう子どもの癖。ママたちはどのように感じ、対応しているのでしょうか。■子どもに「癖」、ありますか?「これまで、子どもの癖で気になった癖はありましたか?」の質問には、その癖が現れていた時期や期間はそれぞれ異なるものの、77.2%の方が「ある」と答えました。Q1.これまで、子どもの癖で気になった癖はありましたか?ある 77.2%ない 20.3%どちらともいえない 2.5%癖が「ある」と答えた方のなかで、とくに多かった癖3つは、「爪噛み」「指しゃぶり」「鼻をほじる(食べる)」。それ以外では「爪、指以外の体の部分をなめる」「髪を引っ張る」「股間を触る」「タオルや服の端を触る、しゃぶる」など、親が気になってしまう子どもの癖はいろいろとあるようです。■爪切りを使ったことがない…。「爪噛み」に悩むママたちちゅいママさんも子ども時代は、「爪噛み」が癖になってしまったといいます。アンケートからも「爪噛み」に関する悩みが圧倒的に多く聞かれました。「爪噛み」の癖は、下は1歳から上は社会人になった子どもまで幅広い層でみられるようです。なかには、親であるママ自身が現在も止められないといった意見もあり、小さな頃に限定された癖ではないようです。一番上の子の爪噛みがひどくて。3番目の妊娠中から始まり、もう3年くらい爪を切ってないです。トップコートを塗ったりばんそうこうを貼ったり、その都度注意したりしましたが、その場しのぎで…。学校から帰ってくると爪はなくなっている状態。もう最近じゃ、よほど気になるときしか声かけてないですが、最初の1年くらいは、随分気にかけました。子ども3人とも爪噛みがあります。爪切ろうとしてもすでにない、というのがずっとです。3人ともダンナに似たのか、爪が少しでも伸びてるというのが嫌なんだと思います。私の爪切りの間隔が長いため、自分で爪切ろうとしたのがきっかけのような気がします。爪をかんだりむしったりします。うちの子の場合も、ちゅいママさんと同じようにテレビを見ているときなど手持ち無沙汰なときです。深爪になりすぎて指先に力が入らないし、巻き爪になりやすく痛々しさもあるのでこっそり悩んでいます。何度話しても主人の理解がなく、(夫が)頭ごなしに怒ってしまいます。「爪噛み」の癖に悩む人のなかには、「足の爪までむしり取ってしまう」や、「甘皮や周りの皮もめくったり、噛みちぎったりして手が血だらけになっている」という声も。癖が治り、爪切りを使えたときは、涙が出るほどうれしかったという声もあるほど、ママにとってはとても深刻の悩みのようです。 ■気にしすぎ? 恥ずかしい? ママが気になるこの癖気がついたら知らぬ間に「癖」がついてしまったわが子。ママはどんなところが気になり、困っているのでしょうか。●指しゃぶり年齢があがるにつれて、「歯並びが悪くなる」、「恥ずかしいから止めて欲しい」と思っています。4歳現在、いまだに止められいません。3歳の次男はいまも指しゃぶりをしていて、外遊び後や病院後の汚い手のときも気づいたらしゃぶることがある。このおかげからか1人だけ病気をよく拾ってくる気がします。入園までにやめてほしい気持ちでいっぱいです。●鼻をほじる(食べる)鼻くそを食べる癖。「汚ないからやめなさい」、「バイ菌の塊だよ」と親が言ってもなかなか止めない。本人が汚ないのももちろんだけど、人が見たら汚くてみっともないからというのが親の本音。●なめる、噛むなど私の娘は手首をしゃぶる癖がありました。きっかけは断乳でした。おっぱいがもらえなくなるとわかると、何かそれに代わる物を彼女なりにさがして、見つけたのが自分の手首だったようです。毎日のように吸うので、タコになってしまい皮膚はただれていました。自分の都合で断乳したことへの罪悪感と悲しさでいっぱいでした。授乳というコミュニケーションの一種を奪ってまで断乳したのが正しかったのかと当時はずっと後悔していました。お気に入りのぬいぐるみの耳をなめる。おなか空いてるとき、眠いときなどやります。今4歳ですが家の中でしかやらないし、本人の安定剤のようなものなので、止めさせていません。私もお気に入りのタオルケット離さなかった過去があるので一緒かなと。自然と本人が止めるまで待つつもりです。●股間を触る末っ子がおちんちん触る癖に悩まされてます。なにが困るって、先っちょがおむつから出たままになるから、そのままおしっこで1日に何回も全身総着替え。寝てるときだと、シーツまでびちゃびちゃになったり。もう! 早く癖卒業してー!年長の長男が、1年くらい前から服の上からですが頻繁にチンチンをかまいます。親の愛情不足、精神不安定なのかと心配で、担任の先生にも相談しました。「その都度『止めなさい』と注意するより、いまは見守った方がいいと思う」と言われました。大きくなれば、恥ずかしいことだと気づくときが来ると。大人になっても触る人もいるので心配ですが、あまり口うるさく言うのは止めようと控えています。その癖が原因となって病気になってしまったらと心配するママ。そして「行儀が悪い」「ママが恥ずかしい」と言った声も聞かれました。ママ友と話している最中に、わが子の「鼻くそを食べている」瞬間を目撃されてしまうと、なんともいたたまれない気分になったりしますよね。■癖は親の愛情不足が原因!? 自分を責めるママたち多くのママが子どもの癖に悩み、「止めてほしい」と思っているようです。また癖の原因がママ自身ではないかと悩む方も多くいました。長女が幼稚園年中の頃に仕事復帰した私。それからしばらくして、爪噛みが始まり、愛情不足なのかとすごく自分を責めました。年長になってもやめられない娘に「やっちゃダメ」と言っても聞かず。先生に許可を得て、透明のマニキュアを「お薬だよ。キレイだね? お姫様みたい! 爪かんじゃったら、お姫様の爪なくなるよ~」と言ったらよくなりました。長女が年長の頃から爪噛みが始まりました。私自身子どもの頃爪噛みが癖で、子どもの爪噛みがショックで怒ってしまいました。私が爪噛みをしていた理由は今思うと、家庭が複雑で両親の離婚などもあったので、ストレスを感じてしていたのかも。そう思うと、ますます私の愛情不足から爪噛みをしているのではないかと思ってしまい…。怒ったら、私の見ているところではかまないんです。でも爪を見ると深爪が進んでいて。それからは『いつかマニキュア塗るとき爪の形もきれいな方がいいよね~』という感じで話すようにしたら、小2になったいま、あまりしなくなりました。どんなに子どもを大切に思っていたとしても、一番に考えていたとしても、ママは常に「愛情足りているかな?」と心配な気持ちがあります。そこに、癖を治したいと思って、ネットで検索すると出てくる「親の愛情不足かも」という言葉に、とてもショックを受けてしまいます。とくに仕事復帰したとき、保育園や幼稚園に入園したとき、2番目の子どもが産まれたときといったタイミングが重なってしまうと、愛情不足という想いがさらに倍増。だからこそ子どもの癖を見つけてしまうと、罪悪感からよりつらい気持ちになってしまうのかもしれません。 ■ママが注意したら止められるものなの?ママにとってもいろいろな思いにかられてしまう「子どもの癖」。ちゅいママさんは「『汚い!』と否定されると辛いし、『またやってるの!?』と怒って突き放さないでほしいのです」といいます。わが子の癖を見つけた親は、どのような声がけや態度で接しているのでしょうか。現在小学3年生ですが爪噛みしてます。あきらかに不安なときにするので、指摘は一切せず、「痛くない?」とだけ聞くようにしています。わが家では指を吸う癖を「指ちゅっぱ」と呼んでいました。やはり、幼稚園に通うようになって、先生から愛情不足は疑われたし、小学校に入学してからは、お友だちにからかわれてしまうので多少、「困ったな~」とは思っていました。前歯が出っ歯になっちゃうし、親指はただれてくるし、止められるものなら止めさせたかったので、何度か注意はしましたが、一生ちゅっぱし続ける訳じゃないだろう! と、途中で開き直ったら、いつの間にかしなくなっていました。4才息子が半分爪がなくなる程かんでいます。私も含め、まわりが注意しすぎたようで 最近ではトイレで10分程こもります。この間 こそっと開けたら爪噛んでました。1人時間を楽しんでました。ちゅいママさんの記事を読んで 反省してます。もう注意はしない。本人もわかっているからこそ 隠れてするんですね。ちゅいママさんも、「子どもながらに、よくない癖だとは自覚していますし、やめなくちゃいけないことはよく分かっています。」と言っています。もし癖が不安な気持ちを置き換えたり、それをすることで安心を得られたりする意味合いがあるのだとしたら、厳しく注意してしまうことは、子どもにとっては否定されているような気分になるのでしょうか。■夫に「育て方が悪いんじゃないか」と責められたら…アンケートでは、「癖=親の愛情不足」を信じた夫から、「妻の育て方が悪いんじゃないか、ストレスや不安を与えているんじゃないか」と、言われかなり落ち込んだという意見もありました。ママ自身が子どもの癖を「親の愛情不足」と感じている場合、また身近な人に責められてしまう場合など、状況は異なりますが癖の原因をそのように考えている人は多いことでしょう。そして実際に断乳、入園といった環境変化などによって、癖が起こってしまう子どももいるのだろうと思います。ただ冒頭のアンケート結果のように、「子どもの癖が気になったことがある」と答えた人は8割弱もいます。それだけ多くのママが癖に悩んでいるということは、ママが深刻になりすぎないことも大切なのではないでしょうか。一人で抱え込まずに、夫、仲の良いママ友、保育園、幼稚園の先生などに相談をしてみるだけでも、ママ自身の気持ちが少し落ち着くと思います。ただ体を傷つけてしまっている場合、何らかの影響が出ている場合はもちろんのことですが、やっぱり気になってしまうという場合にも、専門家や医師などの受診を受けてはいかがでしょうか。「癖」は知らないうちに始まって、知らないうちに終わっているということも多いもの。ママが「自分のせいではないか?」という思いにとらわれ、より癖を嫌悪する気持ちが強まってしまうと、つい強い口調で止めさせようとしがち。そうなると、「やっていない」と反抗されたり、「またやっている!」とママが言っただけでビクッと怯えてしまったりするようになるのかもしれません。もしお子さんに気になる癖を見つけたら、ママ一人が悩むのではなく、家族に相談してスタンスを共有しましょう。もし夫が「妻の愛情不足」であることを責めたり、子どもを怒鳴ったりしてしまう場合には、まずは夫婦で話しあうことが先決だと思います。そして言葉に出して癖を止めさせようとなった場合でも、追い詰めるような形ではなく、おおらかに子どもの癖と向き合えていけたらいいですね。Q1.これまで、子どもの癖で気になった癖はありましたか?回答数:355Q2.それはどんな癖ですか? また子どもの癖に気が付いたときにどう思いましたか?※「ある」「どちらともいえない」と回答された方のみ回答数:247件アンケート集計期間:2018/4/19~4/23
2018年04月26日ウーマンエキサイトで人気連載中のちゅいママさんの記事 「『女の子も欲しかった』と思うのは悪いことじゃない。3兄弟の母のホンネ」 では、「子どもの性別」について、アンケートを実施しました。子どもの性別に対して、ママたちはどのように思っているのでしょうか。■生まれてくる子どもの性別に希望はあった?一人目とそれ以降に生まれる子どもによって、どちらが欲しいという思いの強さは違ってくるかもしれません。「男の子、女の子どちらが欲しい?(欲しかった?)」というアンケートの問いでは、「女の子」と答えた方が「どちらでもよかった」に比べて2倍近く、さらには「男の子」と答えた方の3倍位以上という数になりました。このことから、圧倒的に「女の子人気」が伺えます。Q1. 男の子、女の子どちらが欲しい?(欲しかった?)どちらでもよかった 27% 男の子 16%女の子 53%その他 4%どうしてここまで「女の子が欲しい」と考えるママが多いのでしょうか? そこでは意外な人の存在が大きく関わってくることがわかりました。■ほとんどのママが願うのは無事生まれてくれること「男の子と女の子のどちらが欲しい?」と聞かれて、どちらかの性別を選んだとしても多くのママは、生まれたらどちらでもカワイイと感じるだろうと思います。アンケートからも願った性別とは異なったとしても「生まれてきたら萌え萌えする」「愛おしくてたまらない」といった声が聞かれました。なかにはこんな爆笑エピソードを教えてくれた人も。無事に健康で生まれてきてくれたらと思ってたのでどちらでもよかったです。2番目の子のときに、男の子だと医者に言われて、それなりに名前とか準備万端で望んだんですけど・・・。実際生まれてきたときに先生が『あれ? 女の子だ?』って。『ちんちんドコに落としてきちゃったかな~?』なんて冗談が飛び交うなか、私は一人『え・・・男じゃないの? 名前どーしよう・・・』なんてコトを考えたものです。でも、本当に無事に健康で生まれてきてくれたコトが一番うれしかったのでどっちでもOK!高齢出産だった方、妊娠中に病気になった方など、心配を抱えていたママにとっては、とくに「無事に産まれてくれることだけ願っていた」という気持ちが強くなるのかもしれません。そして望んだ性別ではなかったとしても、ほとんどの方が「めっちゃカワイイ!」と思えているようです。■「女の子が欲しい」理由の陰にある「お母さん」の存在それでもアンケートからは、圧倒的大差をつけて待望されている女の子。そこはどのような理由があるのでしょうか。ちゅいママさんは、「私が女の子が欲しかったのかというと、理由は『かわいいお洋服を着せてみたい』とか『娘と一緒に買い物に行きたい』とか『大きくなったら娘と友だちのような関係になりたい』などの理由からです。」と話しています。ちゅいママさん同様に、女の子への憧れ、願望、妄想の意見が多く寄せられました。私もちゅいママさんと同じで、ひとつの憧れ、という感じでした。大きくなったときに、娘とティータイム♪みたいな。また「もう男って!」っていうときの味方?みたいなのが欲しかったんだと思います。かわいい洋服を着せたい。大人の服を小さくしたみたいなオシャレな服を着せて、自分とおそろいの格好をさせたい。大きくなってからも友だちのような仲良し親子でいたい。いろんなお話をしたり、ショッピングしたりしたい。そんな妄想でいっぱいだったのですが…。現実は、男の子2人。人生で1番の想定外な出来事です(^^;お店にはカワイイ洋服があふれ、一緒にオシャレしたい、スイーツ食べたい、温泉行きたいといった「年下の女の子友だち」感覚に憧れるママが多いのかもしれません。また「女の子が欲しい」と答えた方の中で「お母さん」の存在を挙げる人も多くいました。とにかく昔から感覚的に子どもを授かるなら、女の子が良いという気持ちがずっとあった。自分も母親とはずっと仲良く、しょっちゅういろんなことを話したり、相談していて心強いし、母親も楽しそうにしていたため、女の子だったら結婚しても細く長く仲良くしていられるという経験も大きいかもしれない。このようにママ自身が母親と仲が良い場合、自然と同じように娘とも長く仲良くできると思っているのかもしれません。■女の子希望の真相って、じつはママの将来のため!?将来について考えたときに、娘家庭ともずっと長く関わって自分自身が楽しみたいという理由から「女の子が欲しい」と考えるママも多くいました。やっぱり将来を考えたときに、娘の孫の方が親しみやすいというか、嫁の親の方が孫をかわいがれると思うからです。それは、いま、自分が娘で私の両親に娘をかわいがってもらっているからだと思います。将来一緒に旅行に行ったり買い物に出かけたり、孫が産まれたら帰ってきてくれるのは断然娘側のおばあちゃん家でしょうし、息子よりは娘の方が絶対お母さん寄りになるのは間違いないからです!!息子はアテになりません。将来を考えたときに、女の子の方が頼りになる、孫ができたときに心置きなく手伝える、嫁姑問題が起こらないといった「備え」として女の子を望む声もあるようです。また積極的に女の子を希望しているというよりも、男の子と比べて「育てたくても追いかけまわす体力がない」、「食費がすごそうで心配」というような体力的、経済的理由も聞かれました。■男の子が欲しいママの理由は?「男の子が欲しかった」と答えたママの意見で多かったのは「夫の存在」。主人が大好きなので主人を増産したかった!!! いま妊娠9ヶ月なので同じような顔の子どもが生まれたらいいなぁと楽しみに思ってます。旦那がアウトドア派で毎週末県内外問わず飛んで歩いてるので、それに付き合ってくれるように男の子がよかった。結果第一子は男の子。まだ1歳なので今後の成長が楽しみです。「夫と似た息子が欲しかった」「夫を見ていると男の子は楽しそう」など、夫と息子で楽しく過ごして欲しいと思う場合には、「こんな子欲しいなー」と思うのかもしれません。ちょっとほほえましくて、うらやましくなりそうな話ですよね。また自分自身がおしゃれやお化粧に興味がなくて…という意見も。私が女性らしいといわれることが苦手だからです。料理も教えられない、不器用で髪の毛も編んであげられない、おシャレや化粧にも無頓着、大ざっぱ。こんな私に育てられる女の子なんて…申し訳なくて。女の子が嫌ではなくて、どちらでもかわいいけれど女の子だったら母こんなでごめんという感じです。でも現実生まれてみればかわいいし、夫も娘にデレッとしてるので、良かったと思っています。自分が女の子を産んだときに、きれいなママを想像できなかったからです。女の子のママって想像ですが、きれいであったり女の子の手本となるような感じがします。「私のママおシャレだし、はやりにも敏感!」って。男の子は、どんな姿でも愛してくれそうな気がしたから。あと男の子は彼氏みたいになる。って言葉は、そのとおりで、あーかわいいいなってメロメロです。あと成長したときに、どっちの親でも、そうですが女の子だと心配が多いかなと。■男の子を授かったママの心境は?「男の子は体力がいるよ!」と先輩ママから聞いていたので、女の子のほうが良いかもしれないと思っていました。私は当時病弱で30キロ台のガリガリ体型だったからです。しかし、生まれてみたら杞憂(きゆう)でした。ウソのようにガリガリ体型からガチガチムキムキ体型に! わんぱくな第二子を追いかけて強くなりました。自分が姉妹で育ち、いとこも女の子ばかり。女の子が良かった…というか、自分がチンチンついた生物を産むなんてまったく想像すらしていなかった(笑)ふたを開けて見ると、第一子も第二子も男の子(^_^;) 娘とガールズトークしてみたかったなぁ~という思いは消えないけど、男の子もなめ回したいくらいかわいい!「男の子は小さな彼氏」「男の子は超絶かわいい」といった意見にもあるように、男の子の強いママ愛によってメロメロになってしまうママも多いようです。またちゅいママさんの「男の子育児の醍醐味(だいごみ)は、今まで知らなかった世界をどんどん知ることができる点です。男の子、本当に面白い!」という言葉には、どの男の子ママも共感しているよう。「亀を拾ってきた」というちゅいママさんの三男くんのように、いい意味でも悪い意味でも(笑)、知らない世界の扉を開ける快感を味わっているようです。ひと昔前の日本社会では、「夫側の姓を残したい」、「家を継がせたい」といった事情で、親兄弟や親戚からも待望されることの多かった男の子。しかし昔ながらの家を守る家庭が少なくなったり、家を継がせたいと考える人が少なくなったりしたことから、「男の子」への執着は少なくなってきたのかもしれません。■跡継ぎ不要→女の子待望ブーム→時代のその先は…?家庭から「跡継ぎ」という感覚が薄くなり、母親と娘で女性同士仲良く過ごしていたママ自身が、自分も娘との関係でそうでありたいと女の子を期待する声が増えているのかもしれません。女の子が欲しかった…男の子が欲しかった…という思いが叶えられなくても、ちゅいママさんも言っているように「女の子(男の子)を育ててみたかったな」って思う自分を責めなくてもいいと筆者も思います。子どもの性別について希望があったり、夢を描いたりするのは何も悪いことではないと思います。なかには、「海より山の近くに生まれたかったとか宝くじ当てたかったって思うのと一緒だと思う。いろんな人生経験してみたいって思ってるだけだと思う」といった意見もありました。「男はこうあるべき、女の子はこうしなさい」が変化している世の中では、どちらの性別であろうとママが想像した親子関係とは異なってくるかもしれません。男の子にしても、女の子にしても、しっかりと信頼関係を築き、自活まで導ければひとまず親の務めは終わり。それまで目の前にある子育てを思いっきり楽しみたいですね!Q1. 男の子、女の子どちらが欲しい?(欲しかった?)回答数:948Q2.その理由を教えてください 回答数:658件アンケート集計期間:2018/4/12~4/16
2018年04月19日■「自分歴」の長い大人になってからが、おしゃれの本番かつて小説家フランソワーズ・サガンが来日したとき、「日本のテレビには子どもばかり出ているけど、日本の大人たちは子どもを見るのが好きなのかしら?」と言った、というエピソードがあります。フランスでは、たとえ金持ちの子でも若者が高価な服を買う自由など与えられないのが普通で、フランス人のお得意のエレガンスは大人だけに許されるもの。「若い」ことが至上の価値で、「若く見える」が褒め言葉の日本の価値観は、彼女の目には不思議なものに映ったことでしょう。私にも、岩のような肩パットが入り、なめらかなシープスキンの1枚革で作った高価なスーツを着て、肩で風を切って歩いていた恥ずかしい20代のときがありました。シープスキンの1枚革なんて、お肌の色がまろやかになり、風格が出てくるマダムだからこそ似合うもの。自分にふさわしいものを見極められないのはお子ちゃまです。なぜなら自分が何者なのかがわかっていないからです。どの角度から見た顔が一番美しいのか、さりげなく服でカバーすべき体型の弱点はどこなのか、どのくらいの食事や運動が健康に過ごせる適量なのかーー。自分との付き合いが長い女性だからこそ、自分のことを一番よく知っている。それこそが大人の女性の魅力です。経済力も伴い要領の良さも身につけ、さてここからが大人のおしゃれの本番。■変身番組の不思議。自分不在のおしゃれは大人ではない「あなたをおしゃれに変身!」などというテレビ番組があまり好きではありません。パワフルな女性社長がトレンドのカラーフレアスカートなどを着ても、それがポジションにふさわしく、自身の個性を際立たせるファッションとは言えないと思うからです。1年365日の服装をスタイリストにお願いするのでない限り、住む家を自分で決めるのと同じく、自分のクローゼットの中身は自分で決めるべき。人に丸投げなんてできません。また、もしも今あなたが、「プチプラの服を大量に買っては、大量に断捨離して後悔」を繰り返しているとしたら、そろそろ本気でクローゼットを見直さなければならない時期です。今あなたのクローゼットの中にある服は、あなたが過去に選択してきたあなた自身。それが好きになれないということはこれまでの自分を認めてあげられないのと同じだから。■何を買わないか、その潔さがスタイルのある女性を作るでは、「スタイルを持った大人の女性のクローゼット」は、どんなふうに作ればいいのでしょう。私は16年間ファッション業界で仕事をし、おしゃれな女性をたくさん見てきて気づいたことがあります。それは「スタイルがあって素敵だな」と感じるベテラン社員ほどあまり服を買わないということ。セールにも行きません。そして「同じ型の色違いが整然と並んでいるクローゼット」を持っています。なぜなら彼女たちは若い頃から膨大な数の服に接してきて、どんな服が自分を魅力的に見せるかを熟知し、そうでない服を潔く切り捨てているからです。何を買うかより何を買わないか。いかに不要な服を買わないかが大切。その潔さこそが、スタイルのある女性への近道です。私が考案したオリジナルメソッド「クローゼットマップの法則」では、以下の3タイプの服を買わないことをポイントにしています。(1)靴(ライフスタイル)に合わない服を買わない(2)体型に合わない服を買わない(3)快適さとときめきがない服を買わないハイヒールを履いて一時的に脚長さんに変身できたとしても、その方が1日外回りをする営業職だったりしたら、そのファッションは生活には根づきません。試しにあなたの靴箱にある靴を、5センチヒール、スニーカー、先の尖ったペタンコ靴……などと種類ごとに並べてみてください。あなたが一番たくさん持っている靴が、毎日を快適に過ごせるタイプの靴ではないでしょうか。そして、靴とボトムスには相性があります。例えばひざ下から足首までをできるだけ見せたくない方が、タイトスカートにスニーカーを合わせるのは厳しいですよね。まずはあなたの「よく履く靴×よく履くボトムス」の組み合わせは何か?を分析してみましょう。■自分を素敵に見せる組み合わせを絞り込む●1番多い組み合わせ=「ワイドパンツ×スニーカー」●2番目に多い組み合わせ=「フレアスカート×3センチハイヒール」こんなふうに数種類の組み合わせに絞れたら、あとは簡単。それ以外の型のボトムスを買わないようにするだけです。実は毎日のコーディネートに悩む方ほど、さまざまな型のボトムスやトップスを持ちすぎていて、毎回違う組み合わせをしようと四苦八苦していることが多いのです。靴とボトムスの組み合わせがある程度絞り込めれば、トレンドだからといってむやみに服が増えることはなくなりますし、スタイルがいつも一定の、軸のあるおしゃれが完成します。また、服の枚数に上限を設けることも重要です。標準的な180センチ幅程度のクローゼットひとり分に収納できる適切な服の枚数は50枚程度。それ以上増やすと、服がぎゅうぎゅう詰めになって取り出しにくいし、すべての服が見渡せる状態にしておかないと、忘れたまま着ない服が多くなるからです。本当に必要な服だけを厳選して持ち、ていねいに着尽くして処分する。そうした姿勢でいることもまた、大人の女性が素敵に見せるのではないでしょうか。このような大人のおしゃれとクローゼット作りのノウハウが1冊にまとまった本を書きました。『「いつでもおしゃれ」を実現できる幸せなクローゼットの育て方』(ディスカヴァー・トウェンティワン)私が長いアパレル人生で見てきた大人女性のお悩みポイントにお答えし、3つのステップで誰もが「いつでもおしゃれ」を実現できる方法です。(1)いつでもおしゃれを実現できる「クローゼットマップの法則」(2)重力に逆らう「美シルエットの法則」(3)誰でも色使いの達人になれる「3/4色法則」毎朝クローゼットを開けたとき、心がウキウキときめくような、大人のクローゼットを作ってみたい方は、ぜひお手にとっていただけたら嬉しいです。
2018年04月15日私は男の子3人のお母さんなのですが、たまに「『女の子も育ててみたかったなぁ~』って思ったことはありますか?」と聞かれることがあります。そりゃあありますとも!男の子が嫌だとかそういうことではなくて、男の子も女の子も両方育ててみたかったという1種の好奇心のようなものなのですが…。単純にお腹の子の性別について「女の子がいいなぁ~」とか、「男の子がいいなぁ~」と思い描いたことありませんか?■どちらかというと「女の子希望」だった多かれ少なかれ皆さん同じような経験があるのではないでしょうか? 終わりがない「男の子がいい」「女の子がいい」論。「跡取りとして男の子が欲しい」なんて時代は男の子が欲しいという声が多かったかもしれませんが、現代は「女の子が欲しい」という声も良く聞きますよね。私の周囲でも女の子が欲しい人がとても多いです。私自身も第1子の時には「どっちかというと女の子がいいなぁ~」と思っていましたし、第3子の時には「次こそ女の子を!」と思っていました。どうして私が女の子が欲しかったのかというと、理由は「かわいいお洋服を着せてみたい」とか「娘と一緒に買い物に行きたい」とか「大きくなったら娘と友達のような関係になりたい」などの理由からです。どうしても女の子を産まねばならない理由なんてひとつもありません(そんな理由があっても困るのですが)。それに人生の先輩方から「娘はいいわよ~」という意見を聞いたこともあったので、娘>息子という図式が頭の中にありました。そんな私が、お腹の子が「男の子」と分かった時、どういう気持ちだったかというと…■1人目、2人目、3人目 それぞれの「性別がわかった瞬間」1人目の時は「わ! 男の子なんだ!」という驚きが最初に来ましたが、それ以来街中の小さな男の子に目がいくようになり、男の子のママになることが楽しみになりました。2人目の性別がわかる前には、すでに男の子のかわいさも知っていましたし、「兄弟」というものにワクワクしていましたので、どちらかというと「次も男の子がいいな~」と思っていました。ちなみに2人目のときは、お医者さんにに言われなくとも、エコーをみて男の子だと気づいたのでした(笑)。そして、3人目の時です。男・男と続いたものですから、最後はやっぱり女の子をという気持ちが湧いていました。たまに「男の子・男の子と続いて3人目産む時に「また男の子だったらどうしよう…」って躊躇(ちゅうちょ)しませんでしたか?」と聞かれることがあるのですが、そういった迷いはなかったです。3人目も男の子であっても楽しいでしょうし、それはそれでワクワクしていたのですが、3人目の時には性別が分かるのが遅かったので「いよいよ女の子だろう…!」と1人勝手に舞い上がっていました(男の子は女の子より早く判明する場合が多く、現に上2人は妊娠4ヶ月目で男の子と判明していました)。いざ、男の子だと判明した瞬間にどういう反応だったのかというと、私は思わず爆笑し、夫は食費の心配をしていました(笑)。■女の子を育てることはもうない…複雑な気持ち診察台では3兄弟の母になることを笑い飛ばした私ですが、実はその後3日ぐらいは落ち込んでしまいました。落ち込むっていったら言い過ぎかもしれませんが、「あぁ…私は娘に髪の毛を編むことは一生ないのか…」と思うと、どこか寂しく思う気持ちがあったからです(今思えば、え、そこ!? って感じですけど、当時は本気でそう思いました)。ただ、ショックだったことは、ほとんど誰にも話していません。夫にも話さなかったように記憶しています。お腹の子の性別を知ってショックを受けたり、落ち込んだりするなんて子どもに失礼だし、健康で生まれてきてくれさえすればどっちでもいいのだと根本では思っていました。だから、つい「またか」と思ってしまった自分に罪悪感を感じましたし、「また男の子でショックだった」と打ち明けることはせずに胸のうちにしまいました。かといって必死に男の子の良さを挙げて、自分を納得させることにも違和感がありました。なので、私はあの時「またか!」って思ってしまった自分、今でも「女の子を育ててみたかったな」って思う自分を責めなくてもいいと思っています。そりゃ私も人間ですもの。どうしようもないことだと分かりつつ、こうだったらいいのにな~って思う事ぐらい誰でもあるはず。■理想と違ったって、かわいいものはかわいい!いざ、生まれてきた三男はかわいくて、4歳の今でも撫でまわしています。きっと私と同じように感じてしまったことがあるママたちもみんな一緒だと思います。生まれてきた子は女の子でも男の子でもどっちでもやっぱりかわいいです。「子どもの性別が自分の理想とは違った」こういうことを言うと冷たいような高慢なような印象に受け取られがちですが、私はそうは思いません。自分の理想と違ったからといって投げ出すわけではありませんし、結局は生まれてきたその子を愛してかわいがって一生懸命育てるのですから、心の中でそう思うぐらいいいじゃないですか。もし、今これを読んでる方の中に、2番目、3番目も男の子だった~~! と判明したばかりのママ(しかもショックを受けている方)もいらっしゃるかもしれません。そんな方のために私が思う男の子3人子育ての1番の醍醐味(だいごみ)をお伝えしたいと思います。■男の子育児の醍醐味はズバリこれなんといっても男の子育児の醍醐味(だいごみ)は、今まで知らなかった世界をどんどん知ることができる点です。男の子、本当に面白い!私に息子が生まれなければいまだに知らなかった事いっぱいあったと思います。道行く車も、消防署に止まる消防車も、踏み切りを通る電車も、気にも止めずただそこにある風景として見ていただけだと思います。息子が生まれたおかげで、ただのバスが、タクシーが、レッカー車が、こんなにも目につくようになり、乗り物の知識もすっかり増えました。おでかけする先も、自分が子どもの頃には面白くもなんともなかった鉄道館や交通博物館がとても面白い場所に変わりました。鉄道も車も虫もカエルもザリガニもカブトムシも…大人になってから初めてその楽しさに気付きました。思いもよらない行動をとることも多いので、ネタに尽きない毎日で、三男が「拾った」と言って手に亀を持って玄関に立っていたときには爆笑しましたよ(本当に手に亀持って帰ってきたんですよ! ビックリ!)。よく息子について「これだけ大事に育てても将来は彼女(嫁)に取られる」などと聞きますが、私は特にそういう意識はありません(まだ小さいからかな?)。ママに見向きもしなくなるほど大事な彼女や奥さんに出会える方が、彼らにとっては幸せなことだと思っています。いつか彼らが私に見向きもしなくなるその日まで、たくさんの冒険とたくさんの好奇心で今をたっぷり楽しみたいと思います!【お知らせ】前回の 「転勤族妻のリアルな悩み! 子どもの転校、夢の持ち家…いつまで夫に付いていく?」 の記事下アンケート「Q. 転勤族、いつまでついていく?」のアンケート結果はこちら↓
2018年04月12日そもそも発達障害とは?出典 : 発達障害とは、生まれつきの脳機能の発達のアンバランスさ・凸凹(でこぼこ)と、その人が過ごす環境や周囲の人との関わりのミスマッチから、社会生活に困難が発生する障害のことです。発達障害はいくつかのカテゴリーに分類されています。この記事では中でも、性別による違いが現れる、女の子ならではの悩みと関連しやすいという観点から、今回はADHD(注意欠陥・多動性障害)、自閉症スペクトラム障害(ASD)について詳しくご説明します。ADHD(注意欠陥・多動性障害)とは、不注意(集中力がない)、多動性(じっとしていられない)、衝動性(考えずに行動してしまう)の3つの症状がみられる発達障害のことです。自閉症スペクトラム障害(ASD)とは、社会的コミュニケーションの困難と限定された反復的な行動や興味、活動が表れる障害のことです。そのほか、感覚過敏・鈍麻や、協調運動の不器用さも併存していることがあります。専門書などを見てみると、発達障害の発現率は男性の方が高いという表記が多いため、発達障害は男の子に多いもの、というイメージをお持ちの方も少なくないのではないでしょうか。近年の研究では、実際のところ、発達障害の発現にはっきりとした男女の差は見られないという説があります。ですが、あらわれる症状や特性が男の子より目立たないことがあり、今まで「女の子」の発達障害についてはあまり指摘されてこなかったのではないか、とも言われています。女の子の発達障害には、特有の特徴があり、生きづらさや悩みを抱えているのではないかと考えられます。この記事では発達障害のある女の子が直面することの多い困りごとと、その対処法をご紹介します。女の子の発達障害、その特徴は?出典 : 発達障害の種類、そして一人ひとりに現れる症状や特性は異なりますが、今のところ、発達障害の女の子にはこのような傾向があることがわかっています。発達障害の特性は、人によって現れ方や程度が異なります。その中でも女の子の場合、問題行動につながるようなことは少ないため、目立ちにくく、周りも問題意識を抱きにくいことが多くあります。例えば、ADHDの場合、上記の通り不注意・多動性・衝動性という3つの症状がありますが、ADHDの女の子は特に不注意特性が強いことが多くなります(これを不注意優勢型とも言います)。この不注意特性は、多動・衝動優勢型の子どもに比べて、周りへの影響が小さいこともあり、ADHDであると気づかれにくい傾向があります。このように、女の子は発達障害だと気づかれず、特性による困りごとを抱えたまま過ごしてしまうことがあります。そのため支援につながりにくいのです。困りごとが解決されず、生きづらさを抱えたまま成長してしまうことが多いと言われています。二次障害とは、発達障害の主症状とは異なる症状・状態を引き起こしてしまうことを言います。発達障害の子どもが、適切な治療・サポートを受けられない状態が続いてしまうと、失敗体験を繰り返してしまい、自己肯定感が徐々に低下していってしまいます。そしてそれが、二次障害として現れることがあるのです。二次障害には、例えば以下のような症状・状態があります。・気分障害(うつ病など)・行為障害・不安障害・反抗挑戦性障害・不登校やひきこもり・アルコールなどの依存症など発達障害の女の子の傾向として「特性がはっきりと現れにくい」と紹介したように、二次障害の起こりやすさはこの特性発現の曖昧さによってもたらされていることがあります。女の子は周囲・そして自分でも「発達障害である」と気づかれにくい。だから「不真面目な子」「自分勝手な子」などと誤解されてしまったり、自分でも「どうして周りの子のようにできないのだろう…」と思い詰めてしまったりすることがあります。そうしたネガティブな誤解・思い込みが重なり、発達障害の女の子は、二次障害の発症に繋がってしまうこともあります。女の子は、成長に伴ってさまざまな「女の子・女性特有の問題や決まりごと」に直面します。女の子ならではの同性の友人との付き合い、異性との距離の取り方、心身発達への対応、身だしなみなど、女の子には「女の子としてのスキル」を求められることがよくあります。多くの女の子は、このような女の子ならではの問題への対処法を、同世代の子どもとの集団生活の中で、自然と身につけていきます。そして、自分の周りにいる女の子に対しても、このような対処法を習得していることを前提に、関係を築いていくことが多いです。ですが、発達障害の女の子は、こういった「女の子としてのスキル」を周りに合わせて習得することに難しさを感じることが少なくありません。集団の中で浮いた存在となってしまったり、「女の子なんだから…」というような抽象的な指摘の意味がわからず、混乱してしまったりします。例えば、自閉症スペクトラム障害の社会的コミュニケーションの困難という特性は、女の子集団特有の人間関係への苦手意識や、身だしなみへの無関心さにつながりやすいと言えます。女の子の発達障害、年齢ごとに直面する問題とは?出典 : 発達障害の女の子には成長に応じてどのような兆候や困りごとが現れるのか、発達に応じて紹介していきます。一般的に、「自分が男である、女である」という意識が芽生え始めるのは、3~4歳とされています。しかし、乳幼児期では、「女の子かつ発達障害だからこそ、このような困りごとが起こる」ということは少ないようです。自閉症の場合こだわりというよりは感覚の過敏性が見られたり、新しいところが苦手、等の傾向が見られる場合もありますが、男女共通して見られる特徴が現れることがほとんどです。これは、性意識がまだはっきりとはしていないこと、このくらいの年齢では発達障害であると明確にわかるわけではないためです。一方で、症状や困りごとがわかりにくいことから、言葉や知的な遅れがない場合、気づかれにくいことも多いので、注意が必要です。参考:日野原 重明/著『脳とこころのプライマリケア4子どもの発達と行動』シナジー/2010年小学生くらいになると、より高度な社会性が求められたり、学習時間が長くなったりすることから、発達障害による困り感を強く感じる子どもが多いようです。また、小学校高学年になると、女の子ならではの人間関係や、それに伴う暗黙のルールなどが増えたり、早い子では第二次性徴が見られたりするため、女の子としての生きづらさも徐々に感じ始める傾向にあります。例えば、以下の困りごとが現れます。・友達、先生の話を聞かない・忘れ物が多い・整理整頓が苦手・時間や活動の変更への対応ができない・授業に集中することができない・話し始めると止まらない・友達との会話についていけない、周りから敬遠されてしまう・人の言うことをすぐ信じてしまい、からかいを受けてしまうなど参考:「女性アスリート指導者のためのハンドブック2.第二次性徴」‐国立スポーツ科学センター女の子の思春期は、10~12歳ころから18歳までとされています。この時期は心身ともに子どもから大人に変化していきますが、そうした変化に戸惑いを感じたり、周りからの目を気にしてしまったりします。学童期で生じた困りごとのほかに、思春期ならではのこんな悩みを抱える可能性があります。・女性下着の着用を嫌がる(本人の衣服へのこだわり、手先が不器用でブラジャーのホックを留められない、ブラジャーのワイヤーを痛がるなど)・生理用ナプキンの着用を嫌がる、定期的な交換ができない・生理痛やPMS(月経前症候群)の影響を強く受ける、不安になってしまう・異性の前でも生理や下着の話を平気でしてしまう・女子グループから浮かないように、無理に合わせすぎて疲れてしまう・周りとの違いに気づき、落ち込んでしまう・異性との距離感がうまくとれないなどなお、学童期や思春期で多く挙げた第二次性徴にまつわる悩みや、女の子特有の人間関係についてのサポート方法に関しては、次の章で詳しく解説します。成人になると、就職や結婚、子育てなど自分自身でさまざまなライフステージを超えていくこととなります。まだ幼い子どもがいる家庭では、子どもが歩んでいく将来に期待しつつも、大きな不安を感じているところも多いかもしれませんね。人によっては、成人になってこのようなライフイベントを経て、自分の特性の偏りに気づくこともあります。・家事を段取りよくできない・片づけができない・お金や書類の管理が苦手・子育てがうまくいかず、感情的になってしまうのを止められない・恋人や結婚相手、またその家族とうまく関係を築けない・ご近所づきあい、ママ友づきあいが苦手・仕事でのミスが多く、周りの人から責められてしまう・何かハマるととことん依存してしまう(酒、ギャンブル、ショッピング、インターネットなど)・自分への自信のなさから不幸な恋愛をしてしまう(金銭を貸してしまうなど)など女の子ならではの困りごと、対処法って?出典 : 女の子は成長につれて、特有の問題にぶつかりがちです。そのうえ、親とはいえどこまで踏み込んで説明すればよいかわからないこともあると思います。以下、女の子の子育てでつまずきがちな「人間関係」「心と身体の変化」「身だしなみ」の3点について子どもに教えるポイントをお伝えします。小学校高学年を過ぎたあたりから、学校などで、女の子は少人数の仲良しグループをつくるようになります。そのグループの中だけでの秘密話や、グループだけで通じるたわいもない話で楽しみます。このようないわゆる「ガールズトーク」は、次々と話題が変わったり、自分と相手の話す量のバランスを調整しながら話したりすることが多くあります。これが、発達障害の女の子にとっては話にうまく入れない、グループの秘密を守る理由が理解できないなど、友達との関係づくりの苦手意識につながることが考えられます。その時、次のようなサポートを試してみると、本人が女の子の人間関係の構造を理解するきっかけになるかもしれません。■どうしてガールズトークや仲良しグループでうまくできないのか一緒に考える発達障害の女の子は、その子たちに距離を置かれたり、会話に関して文句を言われたりしても、どうしてそんな状況になっているのかわからないことが多くあります。周囲と仲良くすることができない理由を、親や信頼できる友達からわかりやすく説明してあげると、自分の発言・態度が相手にどのように伝わっているのか、理解しやすくなるでしょう。特に、人の表情を読んだり、冗談や皮肉など文字通りの意味ではないニュアンスを読み取ったりするなど、非言語的なコミュニケーションが苦手なことがあります。そのような微妙なニュアンスを言葉にして説明することで、女の子の人間関係のコツを理解するきっかけになるかもしれません。■人付き合いに疲れてしまったときは少し離れてみてもよい、常に一緒にいる必要はないことを伝える発達障害であるかどうかに関わらず、関わる全ての子と友達になる・うまく仲良くするのはなかなか難しいと思います。よく、学校などでは「たくさんのお友達をつくりましょう」などと広い交友関係をもつことを良しとしてしまいがちですが、そのイメージを強く持ちすぎると、「友達がなかなかできない自分はダメな子」というように思ってしまうことがあります。親は子どもをサポートする側として、子どもの交友関係に過度に干渉するよりも、友達への話しかけ方や、スムーズに会話をする方法を教えてあげましょう。そして、多くの友達と関係をつくる・維持するよりも、自分が無理をせずに付き合える友達と過ごす、時には一人になってみる選択肢もある、ということを伝えてあげることがポイントです。■自助グループへの参加高校生~成人くらいであれば、自助グループに参加し、同じ境遇の人と話してみることも良い方法です。発達障害の自助グループをはじめ、二次障害に関する自助グループなどもあります。自分と同じ特性や悩みがある人に、人間関係に関してどうしているかを聞いてみると、当事者ならではの良い改善方法が見つかるかもしれません。参考:アスペ・エルデの会/著『おとなになる女の子たちへ』アスペ・エルデの会成長するにしたがって、子どももその周りの子も心身ともに変化が見られます。その変化に応じて、以下のことを子どもがわかりやすい方法で伝えることが重要です。■ブラジャーの身につけ方、生理用ナプキンの使い方を一緒に実践してみる小学校などで女の子向けの性教育の時間を設けてくれるところは多いですが、集団の中で教えられるので、いざ自分がその時にどうすればよいのかわからないことがよくあります。・ブラジャーの着脱方法・子どもにあった下着選び・生理用ナプキンの交換頻度、交換方法・トイレまでのナプキンの持参方法などこれらのことを、子どもと一緒に実践しながら教えることが大切です。ただ一方的に教えるだけでは、なかなか想像・理解がしづらいことなので、できれば女の子の先輩である母親、姉、親戚などで協力し、実物を見せるなどして子どもに教えられると良いですね。■異性とはどのくらい距離感を保つべきなのか、具体的に教える小さい頃は男女関係なく遊んでいても、成長につれて男女分かれて遊ぶようになったり、お互い異性としての距離を取って付き合ったりすると思います。ですが、発達障害の女の子の場合、思春期頃の男女関係の変化に気づかず、同性と異性それぞれへの行動の区別ができないことが多くあります。そのため、異性に近づきすぎる、体を触る、じろじろ見る、恋愛や性の話題をためらいなくするといった、周囲に誤解を与えかねない行動をしてしまうことがあります。親のサポート方法として、異性の前でしてはいけない行動・話を具体的に教えてあげることが挙げられます。この時、子どもの特性に合わせて、異性の付き合い方のルールとしてリスト化してあげたり、ルールを守らなかった場合、相手にどんな印象を与えてしまうのかというところまで教えてあげたりするなど、工夫するとよいでしょう。一方で、幼児期に男の子にからかわれたりして苦手意識を持つなどして異性と話したり接することができない子もいます。適切な距離感を教えながら集団の中で話しやすそうな男の子と話す機会をつくるなどして少しずつ成功体験を積めるようにするとよいでしょう。■年齢に応じて性に関すること、自分の身を守る方法を教える性に関することは、親から子へはなかなか話しにくいことかもしれません。ですが、思春期を迎えるにつれて、避けられない話であると同時に、発達障害の女の子の場合は、その特性からさまざまなトラブルに巻き込まれる可能性があります。先ほど紹介した、異性との距離感の保ち方と同様に、性に関するタブー(人前でプライベートゾーンを触る、露出するなど)のほか、異性との性行為のリスクや断り方に関しても、きちんと教えることが大切です。もし、本人が性に関する話に抵抗するようであれば、子どもの年齢に合った語り口で、性に関して解説された書籍・ハンドブックなどを手渡してみるのも、性に関する正しい知識を得る良いきっかけとなるかもしれません。参考:デビ・ブラウン/著 『アスピーガールの心と体を守る性のルール 』2017年/東洋館出版社参考:やまがたてるえ/著『15歳までの女の子に伝えたい自分の体と心の守り方』2012/かんき出版参考:ロリエからだのノート~おとなになるということ~集団生活を送るうえでは、マナーとして身だしなみを清潔に保つことが求められます。それゆえに、身だしなみが整っていないことが、同年代の友達に敬遠されてしまったり、社会的な常識が身についていないと見なされ、怒られてしまったりなど、さまざまな困りごとにつながる可能性もあります。身だしなみの教え方として、子どもに合わせて以下のようなサポートをしてみてはいかがでしょうか。■最低限の身だしなみを整えられるよう、チェックリストをつくる年頃の女の子は自然と「可愛く、きれいになりたい」「周りの視線が気になる」という意識が芽生え、身だしなみにも気を遣い始めると思います。一方、特に自閉症スペクトラム障害の女の子は、他人から自分がどう見られているか想像することが苦手・関心がないゆえに、羞恥心や身だしなみを理解できないことが多くあります。とはいえ、体臭や頭髪の清潔さなど、他者と過ごすうえでの最低限のマナーに関しては、子どもが守れるよう、マニュアルやチェック表を作って洗面所に貼ってみるなどのサポートが必要です。また、大きくなると一人の女性として化粧をすることやむだ毛のケアがマナーとされることもあります。そうはいっても、感覚過敏で化粧品や脱毛が苦手だったり、これらのケアをする意味がわからず、やる気にならなかったりすることもあると思います。その場合、「顔色よく見えるように口紅・色つきリップクリームだけは塗る」「化粧水などのスキンケアでお肌をきれいに保つ」「半袖を着る時期はムダ毛の処理をする」といった無理のない約束事を、年齢・TPOに応じて追加するのもよいでしょう。■服選び、コーディネイトは本人の特性・ペースに合わせて徐々に対応していく発達障害の女の子は、「大きくなっても一人で服を選べない」「好きな色、柄、キャラクターだけでかたくなにコーディネイトしようとする」「気温や気候に合わせて服装を考えられない」など、服選びの場面でも苦労することがあります。1人で服を選べない場合、トップス・ボトムス・靴下のどれか1つだけ選ばせてみる、全身コーディネイトのパターンを数種類用意し、どのパターンにするか選ばせてみるというように、服を選ぶハードルを下げ、少しずつ自分で選べるようにはたらきかける方法がおすすめです。また、コーディネイトに本人なりの強いこだわりがある場合、ある程度は本人に任せてしまってもよいかもしれません。色や柄、肌触りにこだわりがある場合は、同じような服を何枚か買ってそろえてあげる、その服を使ったコーディネートの写真を参考程度に見せてみるなど、本人の好みをある程度尊重する姿勢でゆっくり見守っていくことも大切です。まとめ出典 : 発達障害は、周りの環境とのミスマッチによって、特性の偏りによる困りごとや悩みが膨らんでいってしまうことが多くあります。特に女の子は、それぞれの困り感に合わせて女の子ならではの問題も絡んできます。女の子特有の友達づきあい、異性との距離感、身体の変化をはじめ、「女の子らしさ」「女の子なんだから」という周りからの視線…さまざまな生きづらい環境に身を置きながら、自身の特性と付き合わなければならない場面もあるでしょう。女の子の先輩である母親、祖母、親戚、信頼のおける友達など、周りの女性をはじめ、異性の家族とも協力しながら、一人ひとりの女の子の成長をサポートしていきたいですね。参考文献星野仁彦/著『なんだかうまくいかないのは女性の発達障害かもしれません』 PHP研究所/2015宮尾 益知/監『女の子の発達障害: 思春期の心と行動の変化に気づいてサポートする本』河出書房新社 /2016「レディを育てる親と支援者たちへ」
2018年01月17日「このままでは、日本は将来メシが食えない大人を量産してしまうのでは?」という危機感から花まる学習会を始めた高濱正伸さん。息子を「メシが食えない大人」にしないための方法を教えていただきます。今回は「男の子ならでは!」の、とりわけ身につけさせたい生活習慣についてお話を伺います。■子育ての最終目標とは突然ですが、子育ての最終目標とは、何でしょうか? それは、親元から離れ、ひとりで自立して生きていく手段(=仕事に就く能力)を身につけさせてあげることでしょう。ゆくゆくは自分の力で仕事を見つけ、自立してほしい、というのが親の共通した願いのはずです。そのために、今回は、「子ども時代にどんな習慣を身につけさせ、どんな経験をさせることが必要か」について考えてみます。「子どもに必要な生活習慣」のベーシックな部分は、次のとおりです。※高濱さんの考える「自分の力で生きていくために必要な幼児期からの習慣」その1 休みの日も「遅起き」しないその2 「休まない体力」が必要その3 「なにくそ」と思える根性その4 「やったぁ!」という達成感その5 「これだけは負けない」ものをひとつ身に着けるこれに加えて、男の子なら身に着けてほしい「プラスαの力」を高濱さんに教えていただきました。 ■男の子の「運動コンプレックス」は危険!?「幼少期における運動コンプレックスを、甘くみてはいけません」(高濱さん)。とくに男の子が、このコンプレックスを持ってしまうのは危険です。「ひきこもってしまった子たちのなかで、『運動が苦手でした』というケースはたしかに多かったからです」(高濱さん)。【息子の運動嫌いを克服させるコツ】運動コンプレックスは、運動でこそ克服できます。たとえば、水泳は、太っている、やせているということは関係ありませんし、何といっても「級システム」がいいのです。細かく級が上がるので、「五級に上がったよ」と、ひとつひとつをお母さんに報告できます。また、作法がはっきりある「武道」系はすべてよいでしょう。とくに、察してもらいたがるタイプが多い、長男の悩みには効きます。武道系は、声を出すことで、はっきり発言できるようになるので、目を見て言いたいことを言う能力を養うのに最適です。■ケンカを回避しすぎると、社会で渡り合えない?男の子は、「何回ガツガツと他人とぶつかり合えたか」で、「人としての幅の広さ」が決まってくるところがあります。「目の前のケンカを回避・除菌したくなるのが、ママとしての気持ちでしょうが、それを避けすぎても健全ではありません。男の子は、本能としてオス同士で張り合うものなのです」(高濱さん)。【自信のある男の子を育てるコツ】息子が、友だちとケンカをしているのを「傍観」するのは、ママにとって身を引きちぎられるような気持ちです。でも、高濱さんは言います。「ママには、『あとあと、この子は魅力的になるぞ~』というおおらかな視点が、ある意味必要なのです」●ケンカもあるけれど、でも、「みんなと一緒にいたほうが楽しい」という経験●つらかったし悲しかったけど、「いまはもう大丈夫」という経験●ちょっと厳しい課題だったけれど、「自分で乗り越えたもんね」という体験「僕は、社会と渡りあえる」と思わせてくれるひとつひとつの経験が、幅の広い、分厚い自信をつくりあげていくのです。■失敗に「めげない子」を育てるには逆境、失敗、敗北、がんばったけれどうまくいかない…。人生には、何度もそういう場面が訪れます。「そういう場面での、自分のイヤな気持ちをプラスへコントロールするためには、経験値が必要でしょう」(高濱さん)。事あるごとにいちいち、めげたりしょげたりしていては、生きていけません。また、逃げ癖や負け癖が身についてしまって、何事もあきらめて、投げ出してばかりの人は魅力的ではありませんよね。【簡単にめげない男の子を育てるコツ】「簡単にめげない子を育てる秘訣(ひけつ)は、物事を『事件化しないこと』だと思います」(高濱さん)。子どもがめげてしまう裏には、かわいいわが子だからこそ「事件化して、親がしょげたり、怒ったりしている」という背景があるのかもしれません。逆説的にいえば、「めげない子」をつくるためには、「そういうこともある!」と、ひとつひとつの出来事をいちいち事件化しないという形で親が子どもに状況を提示してあげる必要があります。「見渡してみても、強くてめげない人の基礎には、『いちいち事件化しない姿勢』『いろいろなことがあるけれど、乗り越えてきた』という経験が必ずあるものなのです」(高濱先生)■優秀な男の子には落とし穴があった!「思いやり」は、なまじっか「優秀」と称賛されて生きてきた男に多い落とし穴のひとつです。自分ではちっとも思いやりがないとは思っていない。とくに、男子校でずっと育った場合は、必要に迫られないのでわからない部分かもしれません。「頭だけよくて論理的に優れていても、それは「嫌みな人」というだけで、世の中ではまったく通用しないのです」(高濱さん)【思いやりのある男の子に育てるコツ】「『思いやり』というのは、思いやり体験をたくさんしていないと、育たない部分です」(高濱さん)。思いやり体験とは、「他者性」と言い換えてもいいでしょう。思いやりを持てる人になるためには、自分とは違う立場の人たち、感性の異なる人たちへの想像力が必要なのです。幼児期においては、違う主張や考えを持った、異学年や異性や立場の異なる子どもたちとたくさん遊び、交流する経験こそが重要です。「女はすぐ泣くんだもん」などと言いながらも一緒に遊ぶことが大切ですし、女の子が捕まえられずにいた虫をさっと捕まえられた、などの小さなことでも、女子から「えーすごい!」と本気で言われたり、心から「ありがとう」と言われたりすることを体験していくことで、だれかにまた「思いやり」を届けることができるようになります。このような「ミニもて経験」こそ、大人になったときに、魅力として出てくる部分です。いかがでしたか? 記事を書きながら筆者が思ったことは、「『息子を育てること』が、to doリスト化していたなぁ」ということです。毎日の生活を回すために、「コレ、して」「アレ、して」と、to doリストを消すかのごとく、息子に接していました。でも、高濱さんに男の子の「特性」を教えていただいたことで、その接し方が、息子の「男の子としての本質」からいかにずれていたか! それをつくづく実感しました。これからは、「いまの困った」は、「将来、有望男子になる芽」であることをイメージして、ゆったりした気持ちで子育てしていきたいです。【自立できる男の子の育てるため まとめ】●運動コンプレックスを甘く見ないひきこもってしまった子たちの多くは、「運動が苦手」だった。●ママはケンカを回避・除菌しすぎない社会と渡りあえる大人に育てるには、ケンカの経験も必要。それが、幅の広い、分厚い自信をつくりあげる。●ママは物事を事件化しない事あるごとにいちいち、めげたりしょげたりしていては、生きていけない。■今回のお話を伺った高濱正伸さんのご著書 『お母さんのための『男の子』の育て方』 (高濱正伸著/実務教育出版 ¥1,300(税別)●こちらもあわせてどうぞ! 『お母さんのための『女の子』の育て方』 (高濱正伸著/実務教育出版 ¥1,300(税別)高濱正伸さん花まる学習会代表・NPO法人子育て応援隊むぎぐみ理事長・算数オリンピック委員会理事。1959年熊本県生まれ。東京大学農学部卒、同大学院農学系研究科修士課程修了。1993年、「この国は自立できない大人を量産している」という問題意識から、「メシが食える大人に育てる」という理念のもと、「作文」「読書」「思考力」「野外体験」を主軸にすえた学習塾「花まる学習会」を設立。ロングセラー『伸び続ける子が育つお母さんの習慣』ほか、『小3までに育てたい算数脳』『わが子を「メシが食える大人」に育てる』『算数脳パズルなぞぺー』など、著書多数。花まる学習会公式サイト: <Google Play Awards 2017>のKids部門ファイナリストに選出された思考センス育成教材アプリ「Think!Think!」(iOS/Android対応/無料)「Think!Think!」は、空間認識・平面図形などの問題をとおして、思考センスを育む教材アプリです。子どものヤル気スイッチ! をONにする「わかった!」という成功体験を引き出すゲームが満載。開発したのは、世界算数・算数オリンピックの問題作成を行う東大卒問題作成チーム、「花まる学習会」のグループ会社「花まるラボ」です。Think!Think!とは:
2017年12月07日男の子は、「ママとはまったく違う生き物」。男の子の特徴を知ることで、「何で!?」「どうして?」というママたちの気持ちを、「これは男の子の特徴なんだ」と納得モードに切り替えることができます。ママから見ると、ため息をつきたくなる行動ばかりだけれど、そんな男の子の特徴を知って、接し方を少し工夫するだけで、ママは随分と楽になることでしょう。お話を伺ったのは、花まる学習会代表の高濱正伸さんです。■行動が遅い男の子は「個性」で認めない男の子の「行動が遅い」というパターンには、2種類の意味があります。それぞれ別問題なので、別個の話としていくつかの事例を使ってご紹介しましょう。①「ひとつひとつの行動が遅い」場合例)朝、洋服を着替えるのに時間がかかるという男の子【ママの接し方のコツ】「個性」だと認めず、根気よく声かけを「ひとつひとつの行動スピードは、ある程度までは上げないといけません。美意識からではなくて、『現代の厳しさ』という意味からです」(高濱さん)。高濱さんは言います。「近年の教育で間違っていたことのひとつは、なんでも『個性』で認めすぎてしまったところです」。たとえば、「ごはんを食べるのが遅い子もいます」と多少認めることは問題ありませんが、それも程度問題。あんまり遅いと、その子が社会に出たときに苦労します。現代の日本社会で働いていくためには、「トロい人は正直困る」というのが、みんなの共通感覚でしょう。基本的に、子どもに対しては「テキパキできるのがカッコいいよね」というスタンスで、根気強く声掛けをしてあげることが大切です。②動作への「取りかかりが遅い」場合例)朝起きて、洋服に着替えるのになかなか取りかからない男の子【ママの接し方のコツ】言葉だけでなく、体をさわりながら指示を「早く、洋服着替えてね」と言っているのに、「は~い」と返事をするもののパジャマのままブロック遊びをしている…。これが「取りかかりが遅い」ということです。「やっていることがおもしろいとやめられないのが、男の子の特徴です。男の子には、何歳になってもそういう側面があります」(高濱さん)。高濱さんの経験では、口だけの指示でなく、肩でも頭でもさわりながら指示すると、声かけが体に入っていきやすいようです。■「字をきちんと書く病」の男の子は伸び悩む!? 「平均して、男の子のほうが字は汚くなりがちです」(高濱さん)。でも、低学年時代にママが「この子、字が汚いんです」と言うときは、「常にいつもきれいに書いてほしい」というママの想いが強すぎる、という事例がほとんどだそう。学校に入ってしまうと、学校の様子をママが垣間見るのは、連絡帳やノートからだけ。だからとくに低学年時代は、子どもにガミガミ言ってしまいがちなのだとか。【ママの接し方のコツ】ママの意識こそ変えるべき「男の子に対しては、字は書くべきときに書ければよいと割り切ってください」(高濱さん)。たとえば、年賀状や硬筆の時間などの、ちゃんと書くべきときにきれいに書くことができていれば充分。かえって高濱さんが「きちんと病」と呼んでいる状態に陥ってしまう方が怖いそうです。「きちんと病」とは、ノートをきれいに書くことばかりに神経を使ってしまい伸び悩みに繋がること。これは、「最初の子」かつ「男の子」の場合に多くあるそう。もちろん、汚い字が良いということではないですが、「字がきれいでもまったく頭に入っていないのでは本末転倒。「必要なときにきれいな字を書ける、頭の回転が速い子」に育てたいもの。「ここは、お母さんの意識こそを変えるべき項目です」(高濱さん)。■男の子が「汚いこと」に悲鳴をあげるママへ「信じられない!」。ママの悲鳴が聞こえるほど、男の子は「ママが汚いと思うこと」をまったく気にしません。上着に泥がついていても平気。膝が破けたズボンを次の日も学校にはいていこうとする。これは、「男の子ある、ある」なのでは?!【ママの接し方のコツ】思春期までは目くじらを立てずに見守る男の子は、「危ないから!」と思うようなことも平気でやります。男の子にとっては、怪我は挑戦の勲章なのです。『風邪をひくから、汗をかいたら着替えなさい』の感覚もわからないのです。「俺、風邪なんてひかないし」と思っています。一説には、男の子は女の子より皮膚感覚が鈍感ということもあるようです。思春期に入って、「「身だしなみ」という言葉がわかるようになるまでは、あまり目くじら立てずに、大らかでいてください」(高濱さん)。ここまで書いてきて、「男の子を育てるには、やっぱり度量が求められるのねぇ」と、筆者はため息のひとつもつきたくなりました(涙)。でも、次はステキな話ですよ! ■男の子は「お母さんのことが世界で一番好き」男の子は、ママたちが自分で意識している以上に、「母への忠誠心」を持っています。「お母さんが喜ぶならなんでもしたい」と思っているのです。つまり、お母さんは、男の子にとっての「女神」なのです。「女神を崇拝している、その中心には『ご飯』があります」(高濱さん)。昔から言われていることですが、男の子(男)は「胃袋をつかむ」ことが大切なのです。また、いつでも自分の身の回りのことを心配してくれている人という意味でも、ママは男の子にとって一番大切な存在。どんなときでも「おなか空いてないかな? 寒くないかな?」と、息子のことをイメージできるママは男の子にとって、唯一無二の味方なのです。この記事を書いている筆者の実感として、男の子と女の子、両方の性別の子どもがいるママ友たちは口をそろえて、「男の子の方が、かわいい!」と、言います。子どもが全員男の子の私は、「男子の子育て、これだけ大変なのに?」と、そんなママたちの意見が長らく謎でした。けれども、「お母さんは、男の子にとっての『女神』なのです」という一言で、謎が少し解明された気分になりました。男の子を育てることは、かなり大変! でも、男の子の「ママへの想いは世界一!」そう思えたら、「がんばろう!」という気持ちになれそうです。次回は、「ママの『いま困った』が、将来“自立できる男の子”の芽となる?」です。小学校3年生までに身につけたい生活習慣(男の子編)を教わります。【男の子を育てる上でママの意識改革が必要なこと】●行動が遅い「ひとつひとつの行動が遅い」場合と動作への「取りかかりが遅い」場合では対応方法が異なる。●字が汚いノートをきれいに書くことばかりに神経を使う子は伸び悩みに繋がる。必要なときにきれいな字を書けるればいいと、ママの意識こそ変えるべき。●汚いことを気にしないケガもなく無事なら、ママは目くじらを立てない●お母さんのことが世界で一番好き男の子は、「お母さんが喜ぶならなんでもしたい」と思っている。ママは男の子にとっての「女神」だった。■今回のお話を伺った高濱正伸さんのご著書 『お母さんのための『男の子』の育て方』 (高濱正伸著/実務教育出版 ¥1,300(税別)●こちらもあわせてどうぞ! 『お母さんのための『女の子』の育て方』 (高濱正伸著/実務教育出版 ¥1,300(税別)高濱正伸さん花まる学習会代表・NPO法人子育て応援隊むぎぐみ理事長・算数オリンピック委員会理事。1959年熊本県生まれ。東京大学農学部卒、同大学院農学系研究科修士課程修了。1993年、「この国は自立できない大人を量産している」という問題意識から、「メシが食える大人に育てる」という理念のもと、「作文」「読書」「思考力」「野外体験」を主軸にすえた学習塾「花まる学習会」を設立。ロングセラー『伸び続ける子が育つお母さんの習慣』ほか、『小3までに育てたい算数脳』『わが子を「メシが食える大人」に育てる』『算数脳パズルなぞぺー』など、著書多数。花まる学習会公式サイト: <Google Play Awards 2017>のKids部門ファイナリストに選出された思考センス育成教材アプリ「Think!Think!」(iOS/Android対応/無料)「Think!Think!」は、空間認識・平面図形などの問題をとおして、思考センスを育む教材アプリです。子どものヤル気スイッチ! をONにする「わかった!」という成功体験を引き出すゲームが満載。開発したのは、世界算数・算数オリンピックの問題作成を行う東大卒問題作成チーム、「花まる学習会」のグループ会社「花まるラボ」です。Think!Think!とは:
2017年12月06日息子を「メシが食える大人」に育てるために大切なことは、「男の子は、自分とはまったく違う生き物だと思うこと」。そうすることで、「男であることの芽」を摘まずにすみます。では、男の子の特徴って、何ですか? 花まる学習会代表の高濱正伸さんに、子育てで大切な時期にあたる3歳から10歳までの「男の子」の特徴を5つ教えてもらいました。■男の子は「何度言っても片付けができない」「『脱いだ靴下は、ここ』と、男の子に何度言っても無駄なんです」と、高濱さん。ママたちにまず知って欲しいことは、幼児期の大きな特徴は、振り返りが苦手だということ。そもそも、自分の行動を振り返ることや反省という概念そのものが、幼児にはありません。いま、いま、いま、と「いま」を生きていて、次々と新しくて面白いことをやりたいのが幼児なのです。【ママの接し方のコツ】どんなことでも「新しいゲーム」として提示しよう片付けを「ゲーム」にしてしまいます。「さぁ、これから時計の長い針が6にいくまでに、どれだけきれいになるでしょう? よーい、スタート!」「ママが洗濯物をいれるのと、まーちゃんが全部おもちゃを片付けるの、どっちが早いか競争ね!」こんなふうに、どんなことでも「新しいゲーム」であり、「前向きなもの」として提示します。■男の子とは「好きなことしかやらない生き物」「子どもが一生懸命やることは、二つしかありません」(高濱さん)。それは「生活のなかで必然性があること」か、「おもしろいこと」です。「おもしろいこと」を一生懸命やるのはわかりますが、“必然性”というのはどういう意味なのでしょうか? たとえば「自分がこのお茶わんを運ばないと、家族みんなが食事をはじめられないと思うと、手伝いたい気持ちになるし、一生懸命やります」(高濱さん)【ママの接し方のコツ】ママは女優になって、ワクワクする声かけをこのとき、の接し方の一番のポイントは、“強制”のニオイがしないこと。少しでも強制のニオイがしたら、もうNGです。「でも、それだったらお茶わん運びなんてお手伝い、うちの子は絶対にやらないです」という声が聞こえてきそう。じつは、これは大人側の力量・芸風の問題でもあります。前述の片付けと同じように、遊びとして提案すると成功する可能性は大!「子どもがワクワクするような声かけ」を極めるのは、ママの技量。「どう声がけすれば、この子は動くかな?」。そう考える「間」が、「何で片付けられないの!?」と、キーっとなっているママのテンションを少し下げてくれるかもしれませね。それだけでも十分、意味があるのかも…(笑)。■男の子にとって、冒険やスリルは「カッコいい」「うちの子は、何をしでかすか、わからない」。男の子のママの中には、そんな不安と隣合わせで毎日を送っている人も多いでしょう。(じつは筆者もそうです)。「男の子同士では、危険なことをした人間は“株が上がる”のです」(高濱さん)。男の子は「冒険」というだけで、大概、なんでも好きになるし、わくわくするものです。なぜかはわかりませんが、リスクやスリルは「カッコいい」という気がするのです。「危ないことが、『何でこんなに好きなのかなぁ』と、女性ならだれもが不思議に思うくらい好きなものなのです」(高濱さん)。【ママの接し方のコツ】これが「男」という生き物だと受け入れるべしママは、男の子とは理由もなく危険を愛する「生き物」と、受け入れるしかなさそうです。なぜなら高濱さん(現在、50代後半)ですら、たとえば、いま、座っている椅子を座りながらどこまで傾けたら倒れるか、試したい気持ちが常に「ある」そう。「笑ってしまうと思いますが、これが男の子(男)なんです」(高濱さん)■勝ち負けにこだわる男の子の将来は?「家族でトランプをしていても、負けると最後は泣き出すので困る、というママもいるでしょう」(高濱さん)。「はい、それは、うちの息子です!」と思わず筆者も手を挙げたくなりました。わが家の3人の息子は、毎日が「勝った」「負けた」のケンカで明け暮れています。女親の私は、「よく、毎日、勝ち負けにこだわれますね」と思ってしまいます。でも、本人たちにとっては、「勝ち負け=プライドの問題」のようなのです。【ママの接し方のコツ】将来有望?! ドンと構えて見守ろうじつは、「勝負事に負けて泣けるような子、また、この負けず嫌いの傾向は、将来有望な証でもあります。勉強面で、『自分がわかったか、わからなかったか』や『目の前の一問』にこだわれる子が多いので、伸びる可能性が高いのです」(高濱さん)。こちらも将来をイメージしながら、ゆったりした気持ち(諦め?)で見てあげるのが良さそうですね■男の子は「品のないことが大好き」高濱さんが、花まる学習会のサマースクールで、小学校1~3年生の班を担当したときのこと。「男の子たちは、1日の9割は、品のないことを言っていました」(高濱さん)。1日の9割ですか!【ママの接し方のコツ】それが男という生き物、と傍観せよ「『下ネタ』だったり『笑われること』を言えたり、やったりする方が勝ちというのは、まさに男の文化です」(高濱さん)。これまた、ママたちにはまったくわからない領域の話ですね。「男には『カッコつけないほうがカッコいい』『どっちが恥ずかしいことを言えるか』」というように、『品の悪さ』で勝負しているところがあるんです」(高濱さん)。「へぇ、そうなんですね」と、ママはへぇボタンを押しつつ、心のメモ帳にメモしておきましょうか。次回は、「ママ泣かせの『男の子あるある』。でもママの意識こそ変えるべきだった!?」です。「ダラダラ」「グズグズ」と、行動が遅い男子への接し方のコツです。【男の子の特徴】●何度言っても忘れる 片付けができない“いま”を生きる男の子は、新しくて面白いことをやりたい。●好きなことしかやらない男の子がやるのは、「生活のなかで必然性があること」か、「おもしろいこと」。●冒険やスリルが好き男の子とは理由もなく危険を愛する「生き物」。ママは、そうなんだ、と受け入れるしかない。●勝ち負けにこだわる勝負事に負けて泣けるような子は、将来有望。●品のないこと好き男の子は、「カッコつけないほうがカッコいい」で勝負している。■今回のお話を伺った高濱正伸さんのご著書 『お母さんのための『男の子』の育て方』 (高濱正伸著/実務教育出版 ¥1,300(税別)●こちらもあわせてどうぞ! 『お母さんのための『女の子』の育て方』 (高濱正伸著/実務教育出版 ¥1,300(税別)高濱正伸さん花まる学習会代表・NPO法人子育て応援隊むぎぐみ理事長・算数オリンピック委員会理事。1959年熊本県生まれ。東京大学農学部卒、同大学院農学系研究科修士課程修了。1993年、「この国は自立できない大人を量産している」という問題意識から、「メシが食える大人に育てる」という理念のもと、「作文」「読書」「思考力」「野外体験」を主軸にすえた学習塾「花まる学習会」を設立。ロングセラー『伸び続ける子が育つお母さんの習慣』ほか、『小3までに育てたい算数脳』『わが子を「メシが食える大人」に育てる』『算数脳パズルなぞぺー』など、著書多数。花まる学習会公式サイト: <Google Play Awards 2017>のKids部門ファイナリストに選出された思考センス育成教材アプリ「Think!Think!」(iOS/Android対応/無料)「Think!Think!」は、空間認識・平面図形などの問題をとおして、思考センスを育む教材アプリです。子どものヤル気スイッチ! をONにする「わかった!」という成功体験を引き出すゲームが満載。開発したのは、世界算数・算数オリンピックの問題作成を行う東大卒問題作成チーム、「花まる学習会」のグループ会社「花まるラボ」です。Think!Think!とは:
2017年12月05日「どうして、うちの子はこうなの?」。男子を3人育てている筆者は、毎日、そんな気分で暮らしています。そんな「少しあせり気味のママたちに、聞いて欲しい話がある」というのは、花まる学習会代表の高濱正伸さん。3歳児から10歳まで、大事な時期の「男の子」の育て方について、じっくりお話を伺いました。高濱正伸さん花まる学習会代表・NPO法人子育て応援隊むぎぐみ理事長・算数オリンピック委員会理事。1993年、「この国は自立できない大人を量産している」という問題意識から、「メシが食える大人に育てる」という理念のもと、「作文」「読書」「思考力」「野外体験」を主軸にすえた学習塾「花まる学習会」を設立。■「メシが食えない大人」が量産されている「この国は『メシが食えない大人』を量産しているのではないか?」そんな痛切な問題意識が花まる学習会の出発点だったと高濱さんは言います。20年以上前、高濱さんは予備校の先生として18、19歳の大学受験生を教えていて、「はたしてこの子たちは、将来、メシが食えるのか?」と、本気で心配になったそうです。 高濱さんは、企業の人事担当者と話すことも多く、その人たちは異口同音に「いいと思う子は、みんな女の子なんですよ」と言っているそう。ムムム! これは男子母としては聞き捨てならないセリフです。男子の何がいけないのでしょうか? 「男の子はたたかれると、ボキっと折れてすぐに会社を辞めてしまう子が多いんですよ」(高濱さん)。そうなんですか! 息子が将来、社会で食いっぱぐれてしまっては困ります。 ■折れやすい男子に共通していること「何かあるとポキッと折れてしまう男子に共通しているのは、『鍛えられていない』こと。ガツンと言ってくれる大人に出会えずに育ってしまったというのが問題です」(高濱さん)。ノウハウ重視で、表面上はわかったふりをしているけれども、本質的な厳しさや我慢を知らず、根性が身についていないそうです。「いる、いる」「ある、ある」。わが子を棚に上げて(しまいこんで!?)、社会で見かけた、あの人、この人の顔を思い浮かべるママも多いのでは? 息子が将来そうならないために、いま、ママができることは何なのでしょうか?「もともと男の子というのは、自分とはまったく違う生き物であり、さっぱりわからないし、ママの女性らしい感覚は共有できない。これを共通認識として持っていて欲しいのです」(高濱さん)。つまりは、「ママの理解の範疇」で息子を育てようとすると、それは、真綿でくるまれた「ヤワな男の始まり」だということなのですね!■ママには息子は理解できない?「男の子ってわからない!」。これは高濱さんが教室や講演会場で、お母さんたちからよく聞くセリフだそうです。男の子を育てている筆者にしても、「男の子のことなんて、ちっとも、わかりたくもない!」という気分になる日が多々あります。「そもそも『男と女』は物事の考え方に大きな違いがあって、根本のところではわかりあえないもの。くわえて、男の子は『子ども』でもあるので、『異性&子ども』のダブルパンチです。ママは、わからなさすぎて、イライラしてしまうことも多いのでしょう」(高濱さん)ママの感覚で息子を理解しようするから、「何で?」「どうして!」という怒りばかりが沸いてくるけれど、「自分とはまったく違う生き物である」。そう思うことができれば、気持ちの距離ができて、少しは心の余裕が生まれるのかもしれません。それでは、男の子とは、どんな「生き物」なのでしょうか? 高濱さんに、より具体的に教えていただきましょう。■男の子に「じっとして!」は絶対無理高濱さんは、「子育てに悩むママたちにこれはぜひ教えてあげたい!」と思うことがあるそうです。たとえば、「高校生以降伸びるタイプの子は、小さい頃は生命エネルギーにあふれていて、落ち着きがなかった」ということ。「男の子に対して、『いい加減にじっとしていて!』は絶対無理! と肝に銘じるべきです。何かおもしろいことをしたいし、興味のままに動く」のが男の子。身体が大きくなって、ママと体格が同じくらいになれば、うそのように落ち着くものです。「たいていの男の子は、『振り返ったら同じところにもういないもの』と思って育ててください」(高濱さん)。高濱さんに、男の子に「じっとして!」は絶対無理と言われると、「うちの子だけじゃないんだ!」と、筆者はものすごくホッとしました。次回は、「息子が『何をしでかすかわからない!』不安と隣り合わせのママへ」です。「男の子の特徴」をあげてもらいつつ、それに対しての対応策を教えていただきます。【男の子とは?】●ママとはまったく違う生き物ママの女性らしい感覚は共有できない。●男の子に「じっとして!」は絶対無理男の子は、「振り返ったら同じところにもういないもの」。■今回のお話を伺った高濱正伸さんのご著書 『お母さんのための『男の子』の育て方』 (高濱正伸著/実務教育出版 ¥1,300(税別)●こちらもあわせてどうぞ! 『お母さんのための『女の子』の育て方』 (高濱正伸著/実務教育出版 ¥1,300(税別)高濱正伸さん花まる学習会代表・NPO法人子育て応援隊むぎぐみ理事長・算数オリンピック委員会理事。1959年熊本県生まれ。東京大学農学部卒、同大学院農学系研究科修士課程修了。1993年、「この国は自立できない大人を量産している」という問題意識から、「メシが食える大人に育てる」という理念のもと、「作文」「読書」「思考力」「野外体験」を主軸にすえた学習塾「花まる学習会」を設立。ロングセラー『伸び続ける子が育つお母さんの習慣』ほか、『小3までに育てたい算数脳』『わが子を「メシが食える大人」に育てる』『算数脳パズルなぞぺー』など、著書多数。花まる学習会公式サイト: <Google Play Awards 2017>のKids部門ファイナリストに選出された思考センス育成教材アプリ「Think!Think!」(iOS/Android対応/無料)「Think!Think!」は、空間認識・平面図形などの問題をとおして、思考センスを育む教材アプリです。子どものヤル気スイッチ! をONにする「わかった!」という成功体験を引き出すゲームが満載。開発したのは、世界算数・算数オリンピックの問題作成を行う東大卒問題作成チーム、「花まる学習会」のグループ会社「花まるラボ」です。Think!Think!とは:
2017年12月04日娘にはすてきなパートナーと出会い、幸せな家庭を築いてほしいと思うママは多いことでしょう。「仕事でも家庭生活でもキーワードとなるのが、『魅力』です。魅力的であることは、『自立』(※)の次のステップとして重要なのです」と言うのは、花まる学習会代表の高濱正伸さん。では、魅力とは何なのでしょうか? かわいがられる女性の魅力について、お話を伺いました。※高濱さんの考える「自分の力で生きていくために必要な幼児期からの習慣」その1 休みの日も「遅起き」しないその2 女の子だって「休まない体力」が必要その3 女の子にも「なにくそ」と思える根性その4 「やったぁ!」という達成感その5 「これだけは負けない」ものをひとつ身に着ける■魅力があるからこそ、次のステップにいける高濱さんが使っている「魅力」という言葉は、「まわりから好かれる=かわいがられる」という意味です。この場合の「かわいがられる」とは見た目の「かわいさ」ではなく、「この人と仕事がしたい」と思ってもらったり、「あの子、こっちの部に異動して欲しいな」などと、自分より年長で責任ある人から認められて、引っ張られる、引きたてられるという意味です。「人と人とのつながりで人は生きていて、社会が構成されている以上、『目上の人が引きたてて認めてくれて』のくり返しで、人は成長していくのです」(高濱さん)■魅力のベースは、「愛されてきた自信」「魅力にはたくさんの項目がありますが、まず、魅力論のベースに来るのは、『愛されて育った人』に共通する、伸びやかなオーラです」(高濱さん)「お母さん・お父さんは、私のこと、大好きだもんね」という、愛されてきた自信は、絶対の自己肯定感を育んでくれると高濱さんはいいます。この自信は、人生を生き抜くうえで、そして人と対峙していくうえで、どんなに助けになってくれることでしょう。逆にこのベースがない女性は、本当にちょっとしたことでやる気や自身を失いがちになります。ポイントは、「その子その子の成長を、認めてあげること」。そのための親の態度として幼少期に大切なことをひとつあげると、「比較して評価しない」ことだといいます。次の「OKワード」「NGワード」を参考に、声がけを具体的に変えていくことから始めてみてもいいですね。<高濱さんの考えるOKワード・NGワード>●OKワード「あなたのいいところは〇〇ね」「前より〇〇ができるようになったね」そして、ほほえみやうなずき。(ほめるのが苦手なママは、ちょっとしたほほえみやうなずきだけでもOKです。子どもは認められたことを敏感に感じとります)●NGワード「弟ができているのに、なんであなたはできないの!」「隣のAちゃんはもう字が書けるんだって」「うちの子、まだ〇〇ができないのよ(世間話で)」■うまくいかないことを人のせいにしない「品というのは、育ちから生まれるものなのでしょう」と、高濱さん。立ち居振る舞いや、節目、節目のちょっとした行動に、品のよさは現れます。高濱さんが一緒に働いている女性は、みな品のよい方たちだそうです。「そんな女性たちの共通項は、愚痴と人の悪口は言わないことです」(高濱さん)。彼女たちは、人の落ち度を責める態度は一切見せないそうです。何かあった際も、あくまで自分の落ち度として報告してくるといいます。人間とは不完全な生き物です。そういう自分の弱さを直視できるからこそ、人の至らなさや弱さも許し、最終的には「自分が至らなかったんだ」という考えをもてるのでしょう。人生において、うまくいかない局面は多くあります。そのうまくいかないことを人のせいにすること自体を、恥ずかしいと思う矜持があるということです。こういう女性は、絶対的に信頼できます。「人のせいにした瞬間に失うものがあるのです。それが『品』なのです」(高濱さん)■素直な気持ちが伸びていく秘訣(ひけつ)高濱さんは、「他人からの指摘に対して、『そうかな』と思って、素直に受け入れることができる人は伸びます」といいます。人からの指摘というのは、基本的には苦いものです。でもそれを受け止めて、自分を変えられるかどうかが重要なのです。素直さを別の言葉でいうと、「世界に対する肯定的な見方を身につけていること」ともいえます。「これを子育てに置き換えて何が大事かというと、幼少期には、ポジティブな言葉をまわりが言い続けていることが重要なのです」(高濱さん)。子どもは、周囲を見て育ちます。素直な姿勢も、人への敬意も、親の態度から学びます。ここで気をつけたいのは、ママが陥りやすい落とし穴。それは、「愚痴」です。女性同士では愚痴の言いあいが、世間話のひとつのようになっている場合もあります。「せめて、子どもの前では愚痴を言わないでください」(高濱さん)。■「漏れなく、きちんと」は最強の女の武器「女性と一緒に仕事をしていくなかで、大きな魅力のひとつとして感じるのは、『漏れのなさ』や『きちんと全部やる』という能力です」(高濱さん) いわゆる清楚(せいそ)な良妻賢母に求められる「きちんと」ではなく、女性本来の性質としての「きちんと」を母娘間で継承していくと、社会に出てからも重宝されます。「ときどきいるお姫様体質の子や天才型の女の子はさておき、女の子が10人いれば、7人は『きちんと』ができる芽があると思います」(高濱さん)。女の子の子育てにおいては、「きちんと」できたことを認めてほめてあげましょう。「その『きちんと』は将来、全部同時にやり遂げる『マルチタスク能力』として、わが子の大きな武器になります」(高濱さん)。■「おしゃれ」は気持ちの負け組にならない「おしゃれ」と言うと、「なんだ、そんな表面的なこと」と思うかもしれません。もちろん、娘がおしゃればかりにかまけていたら、ママとしては心配でしょうから、何事もバランスが必要ではあります。ですが高濱さんは、「幼児期から思春期にかけて、外見に関して、気持ちの面で負け組にまわらないでほしいと思います」といいます。高濱さんによると、「不思議なことに、外見の服のセンスは、その家の文化が母娘間で伝承することが多いように感じます。身なりに興味がないママは、娘がオシャレをしはじめると、得てして非難したりしますが、それは確実にコンプレックスを植え付けることになります」。「娘さんの魅力をぜひ口に出してほめてほしいあげてください」(高濱さん)。「あなたは目がいいよね」「髪の毛がサラサラですてき」というように。どんな子にも魅力的なところがあるはずですから! いかがでしたでしょうか? 高濱さんが教育現場での20年を経て、ご自身の目で見て実感していることをお伝えいただきました。「『そうそう』もしくは、『そうかなぁ?』と、いろんな感想があるかと思います。この記事を書きながら、「女の子には、多くのプラスの言葉がけが大事なんだな」と感じました。筆者には、3人の男の子がいますが、日頃、「女の子のママたちは、まじめでがんばり屋の方が多いなぁ」と感じています。反対に言えば、プラスの言葉がけを意識していれば、少し抜けていても大丈夫なのかもしれません。女の子のママたちが少しでも肩の力を抜けるキッカケに本連載がなれたらうれしいです。ママがいきいきと日々を過ごすことこそが、子どもにとって何よりも人生の指針となることを信じて!【娘を愛され女子に育てるコツ】●「ママに愛されている」が自信になるお母さん・お父さんは、私のこと、大好きだもんね」という、愛されてきた自信は、絶対の自己肯定感を育んでくれる。●「他人のせいにするのは恥ずかしい」と思う矜持品のある女性たちの共通項は、愚痴と人の悪口は言わないこと。●素直な気持ちが伸びていく秘訣素直さを別の言葉でいうと、「世界に対する肯定的な見方を身につけていること」。幼少期には、ポジティブな言葉をまわりが言い続けていることが重要となる。●「漏れなく、きちんと」は最強の女の武器女性本来の性質としての「きちんと」を母娘間で継承していくと、社会に出てからも重宝される。●見た目で負けないように応援する幼児期から思春期にかけて、外見に関して、気持ちの面で負け組にまわらない。娘の魅力は口に出してほめる。■今回のお話を伺った高濱正伸さんのご著書 『お母さんのための『女の子』の育て方』 (高濱正伸著/実務教育出版 ¥1,300(税別)●こちらもあわせてどうぞ! 『お母さんのための『男の子』の育て方』 (高濱正伸著/実務教育出版 ¥1,300(税別)高濱正伸さん花まる学習会代表・NPO法人子育て応援隊むぎぐみ理事長・算数オリンピック委員会理事。1959年熊本県生まれ。東京大学農学部卒、同大学院農学系研究科修士課程修了。1993年、「この国は自立できない大人を量産している」という問題意識から、「メシが食える大人に育てる」という理念のもと、「作文」「読書」「思考力」「野外体験」を主軸にすえた学習塾「花まる学習会」を設立。ロングセラー『伸び続ける子が育つお母さんの習慣』ほか、『小3までに育てたい算数脳』『わが子を「メシが食える大人」に育てる』『算数脳パズルなぞぺー』など、著書多数。<Google Play Awards 2017>のKids部門ファイナリストに選出された思考センス育成教材アプリ「Think!Think!」(iOS/Android対応/無料)「Think!Think!」は、空間認識・平面図形などの問題をとおして、思考センスを育む教材アプリです。子どものヤル気スイッチ! をONにする「わかった!」という成功体験を引き出すゲームが満載。開発したのは、世界算数・算数オリンピックの問題作成を行う東大卒問題作成チーム、「花まる学習会」のグループ会社「花まるラボ」です。
2017年11月30日「これからの時代、たとえ女の子であろうとも自力で『一生メシを食える』大人に育てる必要があります」。そう語るのは、花まる学習会代表の高濱正伸さん。将来、仕事を持ち、自分の力で生きていくためには、幼児期にどんな習慣を身につけさせる必要があるのでしょうか? 小学校3年生までに育てたい力について、高濱先生に伺いました。■休みの日も「遅起き」は許さない幼児期に身につけさせたい生活習慣とは、何なのでしょうか?「生活習慣の一番目の項目は、『早寝早起き』です。精神的な強さにつながる一歩目です。社会人だったら毎日、早起きし続けられる人は信頼できます」(高濱さん)「そんな当たり前のこと!?」そう拍子抜けした方も、いらっしゃるかもしれませんね。けれども、不登校やひきこもりの子たちも多く預かったことがある高濱さんにとって、ここは「まずお伝えしたい最初の要」なのだといいます。ネットやゲームなどで昼夜逆転の生活を送るようになると、子どもたちは、ちょっと頭が痛いとか、眠いとかで「今日、無理かも。学校を休もう」という発想をしてしまいがちになります。「幼少期において、親が気をつけるべきは、『休みのときくらい』という軽い気持ちで『遅起き』を許さないということです」(高濱さん)■女の子だって「休まない体力」が必要「私が知るかぎり、社会で活躍している女性で、休みが多い人は見たことがありません」(高濱さん)。体力といってもプロのアスリートのような最大級の体力ではなく、「基本的に休まない」という基礎体力のことです。さらに具体的に言うと、「脚力」が基礎となります。たとえば、東大生は意外と1500m走のタイムが良いとか。これは何につながるかというと、「粘り強さ」です。頭がいいといわれる人でも、基礎体力、粘り強さという意味での体力は必須項目なのです。とりわけ都会で育つ子は要注意! 「意識して、外遊び、体を動かす機会を設ける必要があります」(高濱さん)■いじめられても、女の子にも「なにくそ」根性を高濱さんは、「『なにくそ』と思える子を育てないといけない」といいます。働くうえでは、この精神的な力があるかないかで、任された仕事をやり遂げられるかが決まります。つらくても、そんな自分をコントロールできる力が必要なのです。「やってらんないわよ」と逃げ続けていても、何にもなりません。「試練や逆境などの『もめごと』経験が、どれほど子どもの『こやし』になるかを、私たち大人は考え直さなければなりません」(高濱さん)。つらい経験があり、それを克服した経験こそが、子どもが社会に巣立ったときに必要なのです。学校や近所でも、トラブルは日常茶飯事であり、それに対処していくことが、生きていくということです。「子どもには、いじめられないようにと教えるのではなく、いじめられてもはねのける精神力を身につけられるよう、支えたいものです。支えるという意味では、たくさんの成功体験で自己像を大きくしておくことが重要です」(高濱さん)。どんなにつらい状況に陥っても、「私は、大丈夫! がんばれる!」と思える子どもに育てることが、親にできる最大の“支え”なのかもしれませんね。■「遊び尽くす」で得られる達成感が自信につながる「『遊び尽くしたこと』と『がまんの経験をしたこと』。幼少期におけるこのふたつの経験が、『達成感の経験値』を上げます。」(高濱さん)まずは「遊び」について。熱中して「遊び尽くす」ことは、幼児期にこそできる貴重な体験です。「逆に言えば、没頭して熱中する経験は、幼児期では、『遊び』以外では絶対にないでしょう」(高濱さん)たとえば、積み木で「どの高さまで積もう?」と考えたなら、自分で何度も挑戦する時間が必要です。「自分で決めるから、やり遂げようと思うのです。ここに『遊びの原点』『情熱の原点』があります。『いつまでやっているの!』と怒られるくらい没頭するのが良いのです」(高濱さん)ただし、いわゆる電子ゲームはNGです。一方で、「がまんの経験」も、「達成感を得る経験」としては必須だと高濱さんはいいます。人生においては、何度も苦しいときがやってきます。そのときにがまんしてそれを自分の力で乗り越える経験が足りないと、人は折れやすくなってしまいます。「『あのときがんばって乗り越えられたから、いま、苦しくても、きっとこの先にはまた新しい世界があるんだろう』と思えることが重要です」(高濱さん)■「これだけは負けない」ものをひとつ持たせる「これは、親御さんにとって大きな課題です。子育ての中で、わが子に『これだけは負けない』と思えるものを、たったひとつでもいいので身につけさせてあげること。それができれば、子どもは自分の人生を活き活きと生きていけるでしょう」(高濱さん)得意技は中学・高校で変わっても大丈夫! そして、簡単なことで良いのです。マンガやイラストを描くのが上手、話が面白い、水泳が得意…。「クラスのなかで一番」というレベルで構いません。「足場があることが重要なのです。子ども同士の関係で『すごいね』と称賛される瞬間があることこそが重要なのです」(高濱さん) 親が幼少期にできることは、子どもが興味を持ったことを否定しないことです。もしかしたら、それは将来につながるダイヤモンドの原石かもしれないのだから。いかがでしたか? 子どもが男の子であっても、女の子であっても、子育ての基本方針として再度、確認したいことばかりだったのではないでしょうか。【小学校3年生までに育てたい5つの力】①休みのときも「早寝早起き」。「遅起き」は許さない。「早起き」ができない人は、社会人になっても、どこかで「つらい」「無理」と言い出す。②女の子だって「休まない体力」は必要女性だからといって仕事をしていれば甘えは許されない。「いざ」というときに乗り切る体力を。③女の子にも「なにくそ」根性を。この精神力があれば、任された仕事をやり遂げることができる。④「やったぁ!」の達成感が自信を生む遊び尽くすことで最後までやり遂げる経験を味わえる。⑤「ここだけは負けない」ものをひとつ身につけさせるそれができれば、自分の人生を活き活きと生きていける次回は、「娘を「愛され女子」に育てるためにママができること」です。女の子がすてきなパートナーと出会い、幸せな家庭を築くために必要な「魅力」について考えます。■今回のお話を伺った高濱正伸さんのご著書 『お母さんのための『女の子』の育て方』 (高濱正伸著/実務教育出版 ¥1,300(税別)●こちらもあわせてどうぞ! 『お母さんのための『男の子』の育て方』 (高濱正伸著/実務教育出版 ¥1,300(税別)高濱正伸さん花まる学習会代表・NPO法人子育て応援隊むぎぐみ理事長・算数オリンピック委員会理事。1959年熊本県生まれ。東京大学農学部卒、同大学院農学系研究科修士課程修了。1993年、「この国は自立できない大人を量産している」という問題意識から、「メシが食える大人に育てる」という理念のもと、「作文」「読書」「思考力」「野外体験」を主軸にすえた学習塾「花まる学習会」を設立。ロングセラー『伸び続ける子が育つお母さんの習慣』ほか、『小3までに育てたい算数脳』『わが子を「メシが食える大人」に育てる』『算数脳パズルなぞぺー』など、著書多数。花まる学習会公式サイト: <Google Play Awards 2017>のKids部門ファイナリストに選出された思考センス育成教材アプリ「Think!Think!」(iOS/Android対応/無料)「Think!Think!」は、空間認識・平面図形などの問題をとおして、思考センスを育む教材アプリです。子どものヤル気スイッチ! をONにする「わかった!」という成功体験を引き出すゲームが満載。開発したのは、世界算数・算数オリンピックの問題作成を行う東大卒問題作成チーム、「花まる学習会」のグループ会社「花まるラボ」です。Think!Think!とは:
2017年11月29日ママにとって、娘は同性。「だから、わかる!」という思い込みを、いったん横に置いておいて、「女の子という生き物」について知ってみませんか?「『娘にイライラしてしまう』というママは、すごく多いんです」とおっしゃるのは、花まる学習会代表の高濱正伸さん。娘に対して客観的な視点を持つことが、母娘関係の風穴になるかもしれません。前回、女の子の特徴として「ママがモデル(お手本)」と伺いました。引き続き、女子の特徴について、高濱先生に解説していただきましょう。■女の子はナンバーワンよりオンリーワン「男の子が群れの一番をめざす生き物であるのに比べて、女の子はだれかにとって自分がオンリーワンであれば満足する生き物なのだと思います」(高濱さん)。たとえば、花まる学習会のサマースクールという野外体験では、夕飯時や寝るときに、ホームシックになる子がいます。男子は、やせがまんで何とか乗り切るか、ポロポロ泣いて、疲れ果てたら眠る。一方、女の子は、同じホームシックになっても、そのおさまり方がまったく違うそう。「リーダーに『特別扱い』されると、あっという間に落ち着いてしまうのです」(高濱さん)【ママの接し方のコツ】女の子はお姫様扱いせよ!野外体験のホームシック対策で、高濱さんがよくするのは、「お姫様作戦」。まず、「ねぇ、星空を見に行かない?」と、ほかの子がいない空間に誘い出します。そして、「ほら見てごらん、星がきれいだね」「○○ちゃん、がんばれって、応援しているんだよ」とお姫様を扱うかのように言うと、あっという間に泣き止むのだそうです。「目の前の人が『自分の気持ちをくんでくれて』『自分のためだけに』何かをしてくれたら、女の子は、それで心が満たされるのです」(高濱さん)。お姉ちゃんが下の子に嫉妬していじわるをする…なんていうパターンでは、この「特別扱い」は効きそうですね。 ■女の子は「あなたのことを思っている」で納得する高濱さんが受け持っている教室で、先日、「作文が書けない」「絶対に書かない」と泣き叫ぶ小学校2年生のSちゃんという女の子がいました。キーっとヒステリックになり、廊下まで響き渡るほどの声で、意地になって泣いています。そんなときは、高濱さんの出番です。高濱さんは、こんなとき、慌てず「今日は勝負だな」と覚悟を決めて、徹底して時間をかけます。「女の子は『とことん心配してくれる』という、相手の熱い気持ちに反応するからです」(高濱さん)【ママの接し方のコツ】ヒステリーには感情で納得させよ「作文なんて書かない。もう帰る!」と泣きさけぶSちゃんに対して、高濱さんは静かに語りかけました。「Sの将来のことを考えたら、とてもこのままでは帰せない。「書かない」ということは簡単だけれど、この先、「もういやだな」と思うことはもっとたくさんある。それを全部「やりたくない」って逃げてしまったら、「Sさんはいつもすぐ諦めるから」って言われてしまうよ。先生、がんばり屋さんのSがそんなふうに言われちゃうのは我慢できないんだ」こんなふうに「いかにあなたのことを思っているのか」ということをラブコールのように伝えると、だんだん泣き止みはじめ、しばらくすると、Sちゃんはカリカリと作文を書き始めたそうです。男の子が「理屈で説得」すれば納得するのに比べて、女の子は「感情」で納得します。「『感情』が納得し、満足すれば、力を発揮し、目の前のことに取り組めるのが女の子です」。(高濱さん)■女の子は「いじわるして、いじわるされて」しぶとく育つ「女の子のいじめは小さな頃から精神的な圧迫合戦です」(高濱さん)。男の子は精神的な圧迫をかけるという発想もなければ、そんな考え方に触れることもないまま、一生を終えるのではないかと思います。基本的に、男の子はケンカ、女の子はイジメになりやすいようです。人生を語っている本には、みな一様に「人間は何がきついかというと、みんなに無視されることである」と書いてあります。学校へ行っても、グループのみんなに無視されるなど、自分が存在していないかのように振る舞われることほど、つらいものはないのです。女の子は、人にとって何が一番きついか、幼くして知っているから神経戦をしかけて、だれかを孤立させようとするのでしょう。【ママの接し方のコツ】いじわるされたら「生き抜く練習」と思え!「いじわるで しぶとく育つ 女かな」という句は、女の子独特の特性をまさに言いえています。女の子のいじめは、グループ内で順繰りに回ったりします。これは、男の子にはあまりありません。「次は私にいじめが回ってくるかも」と思いながら、同調圧力をかけあう女子たち。「これを小さいころから経験しているからこそ、社会人になってからも、ちょっとやそっとのことには負けず、本当にしぶとく生き抜けるのは女の子なのです」(高濱さん)。娘がいじわるをされているとなれば、ママとしては生きた心地がしません。でも、そんなとき、「しぶとく生き抜く練習をしている」と思えたら、ママの胆力につながるかもしれません。■女の子は「これ、かわいいね」で友だちができる男の子の判断基準が「おもしろい」「カッコいい」であることに対して、女の子の判断基準は、何歳になっても、「かわいい」「きれい」「わかる」だとか。「『共感そのもの』を食して生きているのが女の子、女性なのでしょう」(高濱さん)。男の高濱さんからすれば、「よくそんなことを共感できるな」と思うことを共感しあっていて、それこそが「女性ワールドなんだなぁ」と思っているそうです。【ママの接し方のコツ】ほめると仲良くなれる基本をマスターせよ高濱さんは小学校1年生の女の子から教えてもらった、あるひと言が忘れられません。それは、「あのね、『これ、かわいいね』とほめると、友達ができるんだよ」。ほとんど金言に近い言葉だったと高濱さんは感慨深げに言います。「女の子同士の仲良くなる基本が『見せて~』であり、『かわいい!』であり、『きれ~い!』であり、『わかるぅ~』なのでしょう」(高濱さん)。娘といえども、女同士。こんな「ミニ知識」をママが意識的に使えると、「いざ!」というときに威力を発揮するかもしれません。■女の子の「よい子でありたい」美学を理解する「女の子は、いわゆる『よい子』を演じようとします。「『しっかりとした美学』があり、『恥』という概念を獲得するのが早いのでしょう」(高濱さん)。男の子のように下品なことを言って笑いを取ろうとしたり、枠をはずしてみせたりすることはほとんどしません。「あの子は変だ」、「あの子は馬鹿だ」と思われるのがイヤなのです。だから、たとえば、「マルつけのときにこっそり間違いを消して書き直す子」「ほかの子の方が先に解けるとなると『やらない』と言い出す子」「間違っても『わかりません』とは言わない子」などが出てくるそうです。【ママの接し方のコツ】繰り返し問題意識を改善せよ親としては「たくさん間違うから頭がよくなるんだよ」「できなかったことをできるようにするのが勉強だよ」など繰り返し指導して意識改善をしていく必要があります。けれども、「恥をさらせる男の子に比べて、『よい子でありたい』という気持ちは、女の子特有だなぁと日々感じています」(高濱さん)。「「なんでかな よい子でいたい 私なの」という句は、まさに女の子の心情を表しています。「女の子は、そういう生き物なんだ」という気持ちの余裕を持てるといいですね。いかがでしたか? 高濱さんに「女の子という生き物」を解説してもらうと、「たしかに、それってあるなぁ」と、筆者自身もわが身を省みて思うことだらけでした。この知識は、娘との関係の上ではもちろん、ママ友、そして、自分自身と付き合う上で役に立ちそうです。【女の子ってこんな生き物】●女の子にとってママはモデル(お手本)娘の口調がママと同じになっている。●ナンバーワンよりオンリーワン目の前の人が『自分のために』何かしてくれたら心が満たされる。●感情で納得する女の子は「とことんまで心配してくれる」相手の熱い気持ちに反応する。●いじわるをする/いじめが神経戦いじわるな世界を生き抜いてきた分、女の子は社会人になってからも、しぶとく生き抜ける。●「かわいい」「きれい」「わかる」が基準「これ、かわいいね」で友達をつくっていくのが女の子。●「よい子」であろうとする「あの子は変、馬鹿だ」と思われるのが女の子はイヤ。次回は、「将来を生き抜くために、小3までに身につけたい5つの力」です。これからの時代、たとえ女の子であろうとも自力で『一生メシを食える』大人に育てるために必要なことについて伺います。■今回のお話を伺った高濱正伸さんのご著書 『お母さんのための『女の子』の育て方』 (高濱正伸著/実務教育出版 ¥1,300(税別)●こちらもあわせてどうぞ! 『お母さんのための『男の子』の育て方』 (高濱正伸著/実務教育出版 ¥1,300(税別)高濱正伸さん花まる学習会代表・NPO法人子育て応援隊むぎぐみ理事長・算数オリンピック委員会理事。1959年熊本県生まれ。東京大学農学部卒、同大学院農学系研究科修士課程修了。1993年、「この国は自立できない大人を量産している」という問題意識から、「メシが食える大人に育てる」という理念のもと、「作文」「読書」「思考力」「野外体験」を主軸にすえた学習塾「花まる学習会」を設立。ロングセラー『伸び続ける子が育つお母さんの習慣』ほか、『小3までに育てたい算数脳』『わが子を「メシが食える大人」に育てる』『算数脳パズルなぞぺー』など、著書多数。花まる学習会公式サイト: <Google Play Awards 2017>のKids部門ファイナリストに選出された思考センス育成教材アプリ「Think!Think!」(iOS/Android対応/無料)「Think!Think!」は、空間認識・平面図形などの問題をとおして、思考センスを育む教材アプリです。子どものヤル気スイッチ! をONにする「わかった!」という成功体験を引き出すゲームが満載。開発したのは、世界算数・算数オリンピックの問題作成を行う東大卒問題作成チーム、「花まる学習会」のグループ会社「花まるラボ」です。Think!Think!とは:
2017年11月28日「娘にイライラしてしまう」。「花まる学習会」代表の高濱正伸さんに寄せられる相談でもっとも多いのは、母と娘の関係性の悩みだそうです。そこには、もしかしたら同性同士だからこそ気がつかない落とし穴があるのかもしれません。そんな「イライラしてしまうママたちに聞いて欲しい話がある」と高濱さんはおっしゃいます。女の子とは一体どんな生き物なのでしょう? ママたちも知っているようで知らなかった女の子の特徴と、小学校3年生までの「女の子」の育て方についてお話を伺いました。高濱正伸さん花まる学習会代表・NPO法人子育て応援隊むぎぐみ理事長・算数オリンピック委員会理事。1993年、「この国は自立できない大人を量産している」という問題意識から、「メシが食える大人に育てる」という理念のもと、「作文」「読書」「思考力」「野外体験」を主軸にすえた学習塾「花まる学習会」を設立。■娘とうまくいっていない母の特徴とは?「自分とうまくいっていない娘のことを話すママは、一様に顔の相が悪いんです。ため息まじりに、はき捨てるように娘のことを話す様子は、息子のことを語るママにはまったくない特徴です」(高濱さん)。娘の方もわざわざ母親がイライラするようなことを言うのです。たとえば、「お母さんだって、口だけじゃん」「その服、似合わないね」「買い物、失敗したんじゃない」いったいなぜ、こんな関係になってしまうのでしょうか?●ママも知らない!? 「女の子という生き物」自分と同性である娘は、ママにとって「自分と同じ」だから「わかる」と思いがち。でも、その思い込み、距離感こそが、問題なのかもしれません。まずは、高濱さんに「女の子とは、こんな生き物だ!」ということを教えてもらいます。娘を少し客観的に見ることで、母子の関係性の「風通し」が良くなることでしょう。また、ママの中の「女の子」を客観視することで、ママ自身を知ることにも繋がるのではないでしょうか? ■女の子にとって母は「お手本」「男の子にとって、母は『女神』であり、その愛が自信の源であるのに比べて、女の子にとっての母は『モデル(お手本)だなぁ』とつくづく思います」(高濱さん)ある朝のこと。高濱さんは家の近くで小学校へ向かう、登校班を見かけました。班長は女の子だったのですが、ふざけて歩いている男の子に向かって口をすっぱくして言っていたのが、このセリフ。「何回言えばわかるの?」「白線をはみださないでって、言っているでしょ!」まるで、その子のお母さんのような口ぶり。「きっとこの子のママも、まったく同じ言い方をするのだろうなぁと思いました」(高濱さん) 娘の口調が、「怒っているときの自分」にそっくりでヒヤっとしたこと、ありませんか? それこそが、女の子にとってママが「モデル=お手本」という証明なのだと思います。■母の時代とは異なる「いい男」観「いくらとり繕おうとしても、わが子の前では隠せません。子育ての場面では、ママのいままでの人生観がすべて出てしまうのです」(高濱さん)娘にとって、ママが「モデル=お手本」だと言われてしまうと、相当プレッシャーですよね。さらに、時代が激変しているいま、ママ世代の価値観だけで娘を育てていて本当に大丈夫なのかな? という不安もあるでしょう。たとえば大きな流れとして、今後は当然のように、女性も一生仕事を続ける時代がやってきます。産休後の仕事復帰タイミングも、どんどん早まっていくかもしれません。また、「いい男」観もどんどん変化しています。ママたちの時代は、「いい男=経済力のある男」でしたが、これからの女性が男性に求めているのは、経済力だけでない+αの「思いやり」「共感力」「会話力」…。「この連載を通じて、どんな潮流にもわが子が対応できるように『一生メシが食える』かつ『いいパートナーを見つけられる』女性に育てる方法を考えてみましょう」(高濱さん)次回は、「女の子特有の『いじわる』。娘がされたら、ママはどうすればいい?」です。■今回のお話を伺った高濱正伸さんのご著書 『お母さんのための『女の子』の育て方』 (高濱正伸著/実務教育出版 ¥1,300(税別)●こちらもあわせてどうぞ! 『お母さんのための『男の子』の育て方』 (高濱正伸著/実務教育出版 ¥1,300(税別)高濱正伸さん花まる学習会代表・NPO法人子育て応援隊むぎぐみ理事長・算数オリンピック委員会理事。1959年熊本県生まれ。東京大学農学部卒、同大学院農学系研究科修士課程修了。1993年、「この国は自立できない大人を量産している」という問題意識から、「メシが食える大人に育てる」という理念のもと、「作文」「読書」「思考力」「野外体験」を主軸にすえた学習塾「花まる学習会」を設立。ロングセラー『伸び続ける子が育つお母さんの習慣』ほか、『小3までに育てたい算数脳』『わが子を「メシが食える大人」に育てる』『算数脳パズルなぞぺー』など、著書多数。花まる学習会公式サイト: <Google Play Awards 2017>のKids部門ファイナリストに選出された思考センス育成教材アプリ「Think!Think!」(iOS/Android対応/無料)「Think!Think!」は、空間認識・平面図形などの問題をとおして、思考センスを育む教材アプリです。子どものヤル気スイッチ! をONにする「わかった!」という成功体験を引き出すゲームが満載。開発したのは、世界算数・算数オリンピックの問題作成を行う東大卒問題作成チーム、「花まる学習会」のグループ会社「花まるラボ」です。Think!Think!とは:
2017年11月27日こんにちは。子育て支援を専門にする臨床心理士の今井千鶴子です。多くのママたちから、男の子兄弟の子育てについて相談が寄せられます。活発な男の子たちを前に、「何を考えているかわからない……」と途方にくれているママもいるのではないでしょうか。そこで今回は、兄弟育児でママが気をつけたいことについて紹介します。●男の子の特性を理解する一般的に、男の子は“競争”を好むといわれます。たとえば、このような会話を耳にしたことはないですか?・Aくん「僕はカブトムシを2匹捕まえたよ」・Bくん「僕はカブトムシを7匹捕まえたよ」・Aくん「でも、僕はカブトムシを家で20匹飼ってるよ」・Bくん「僕なんか、カブトムシを家で30匹飼ってるよ」このように“1番”が大好きな子も多いですよね(笑)。このような男の子の特性をふまえると、兄弟育児では気をつけたいポイントがいくつかあります。そのうちの一つは、兄弟の場合には能力の面で“下の子は上の子に負けやすく”、下の子は一番になれない という状況を多く経験するということです。そうなると、下の子はママが思っている以上に自信をなくしてしまったり、負けてしまっている自分を納得させる術を身につけたりしてしまいます。たとえば、わが家の次男の場合も、大人の目線からみると十分なパフォーマンスをしているのですが、長男と比べているため「できない……」と落ち込むことがあります。大人からみると、2歳という年齢の差があるため、お兄ちゃんよりもできないのは“当然”なのですが、子どもにはそういった視点が欠けているものです。またあるときは、運動会の練習で1番になれないことに対して、「(初めから)2番を狙っていたんだよね」などと、変なアピールをしていました。数日後、「今日は1番だった!」と喜んでいる姿をみると、やはり1番になりたかったようです……。このような男の子の特徴をふまえると、下の子にはお兄ちゃんとの比較ではなく、“今”の状態に注目できる ような声かけを意識したいものですね。たとえば、「○歳でそんなことができるんだ!ママはすごいなって思うよ」「年長さんなのに、そんなに早く走れるの!かっこいいな〜」など、お兄ちゃんと比べて“できない自分”という基準から、自分(年代)の中で比べられるような声かけを心がけましょう。ちなみに、これはお兄ちゃんにも活用できます。お兄ちゃんがパパやママと比べてできないと落ち込んでいたら、「年長さんなのに、もうそんなにできるんだ!パパ(ママ)も小学生のころはスラスラできなかったけど、練習したらできるようになったよ」など、自分(年代)の中で比べるように目線をシフトしてあげましょう。●長男気質・次男気質一般的には、長男はおっとり、次男はやんちゃという兄弟が多いです。わが家もまさに典型例のタイプです(笑)。個性の違う兄弟に対して、私が特に大事だと思うのは、“兄弟比較”をしない ことです。臨床心理学を学べば学ぶほど、“比較”がいかに精神的なストレスをもたらすかを実感します。心にブレーキがかかっているときの多くは、「○○と比べて、私はダメだ」「○○はできているのに、私はなんでできないんだろう」など、誰かと比べているからです。他者に「勝った」「負けた」で物事をとらえすぎると、勝っても負けても心が休まりにくくなります。常に誰かに勝っているという確信がないと自尊心が保てない子どもたちはストレスだらけですし、友達もいつかは優劣の対象になってしまうのは、とても悲しいことです。また、他者との比較から自分をみると、自分のよさに気づきにくく、幸せを感じづらくなります。いかに“自分軸”を身につけるか が、幸せを感じるためには必要なのです。特に、男の子の場合は元々“競争”を好む傾向がありますので、比較して育てるとその傾向がますます顕著になります。ただ、兄弟間で比較をしないって、簡単そうで難しいですよね……。1日、お子さんにどんな言葉かけをしているかを振り返るとそれがよくわかると思います。「お兄ちゃんはできたのに、なんで(下の子)はできないの?」など、兄弟での比較の言葉をついつい使ってしまうママも多いのではないでしょうか。こうして偉そうに書いている私も、正直比較をしてしまいます……。でも、意識するだけでも、比較する言葉は確実に減りますので、まずは意識することからスタートしてみましょう。また、ついつい兄弟と比較してしまった後には、「でも、ちょっと前に比べたらできるようになったから、そこはすごいと思うな」などと、言いなおしましょう。人と比べて優劣の判断を下すことは簡単ですが、せめて家庭環境では、優劣ではない“違った軸”で子どもたちの成長を見守れたらいいと思います。----------今回は兄弟育児でママが気をつけたいことについて紹介しました。皆さんの子育てにおいて何かのヒントになったらうれしいです!●ライター/今井千鶴子●モデル/貴子(優くん、綾ちゃん)
2017年10月03日気軽に安く手に入ることで人気の多肉植物。なかなか世話をするコツを掴みにくい植物ですが、やり方を覚えればとても育てやすいもののひとつです。今回は多肉植物の特徴から、お世話をするコツまで、多肉植物を育てる上で知っておくべきことを紹介します。最近は、100均や雑貨屋など、身近な場所で購入することができる多肉植物。インテリアにぴったりなことから、手に取ったことのある方も多いのではないでしょうか。今回は、「どうやって育てたらいいの?」「多肉植物を何度か買ってみたけど、いつも枯らしてしまう」という疑問やお悩みをお持ちの方に、基本的な育て方をご紹介します。多肉植物は水や肥料をあまり必要としない、丈夫で育てやすい植物です。正しく愛情をかければ、すくすく成長しますよ。■目次1.多肉植物とは?2.水やりのタイミングと方法3.できるだけ屋外で育てるまとめ1.多肉植物とは?育てる前に、まずは相手を知ることから始めましょう。多肉植物というのは、葉や茎や根に水分を蓄えている植物のことで、ぷくぷくと膨らんだ葉や茎などから“肉が多い”=多肉質な植物と呼ばれています。もともとは、雨季と乾季が分かれているなど乾燥した地域であっても生きていけるように進化したものです。乾燥にはめっぽう強いのですが、逆に水が多すぎると弱ってしまいます。また、日当たりが悪いと育ちが悪くなります。「水」と「日光」が丈夫に育てるためのカギといえるでしょう。2.水やりのタイミングと方法まず、多肉植物には成長期と休眠期があるということを知っておきましょう。水や肥料が必要なのは成長期だけです。年間を通じて水やりをする必要はないのです。成長期は春秋型、夏型、冬型の3タイプに分けられます。分からない時は、干からびてしまうぐらいになってから水をあげても大丈夫です。成長期でも、葉にしわが寄るぐらい乾燥したときが水やりのタイミングです。あまり何度もあげすぎないように気をつけましょう。寄せ植え(植え替え)をしたときは、2週間ぐらいたってから水やりをするようにします。ただし、水をやるときはたっぷりと。鉢の底から水が出て受け皿にたまるぐらいの量の水を与え、その後、受け皿の水は捨てます。底に穴のない鉢を使っている場合も、鉢を傾けて余分な水を捨てるようにしましょう。いったんたっぷりと水を与えることで、水を蓄えるという“多肉”の機能をしっかり働かせることが大切です。3.できるだけ屋外で育てる多肉植物の原産地は、乾燥しているだけでなく、日照時間が長い地域でもあります。よって、成長期に限らず、日当たりのよい屋外で管理するのが理想です。屋内で育てる場合は、できるだけ光が当たる場所に置き、毎日でなくてもいいので定期的にベランダや庭などに出す機会をつくりましょう。ただし、いきなり直射日光に当てると「葉焼け」という状態になることがあります。特に屋内の売り場で購入した直後や、冬から春になったときなどは、急に外に出さずに窓辺や軒下で徐々に光に慣らしていくようにしましょう。また、冬の寒さは苦手なので、冬場は屋内管理が基本です。日当たりのよい場所を探し、エアコンなどの温風は避けるようにします。まとめ過酷な環境で生き延びてきた多肉植物は、強い生命力をもっています。切った茎や落ちた葉からも新たに根が出て成長していくくらいです。そんな彼らに手をかけすぎてはいけません。私たちがやるべきことは、日の当たる場所に置いて、乾いたときに水をたっぷりやることだけ。あとは、彼らの力を信じ、見守っていきましょう。それが多肉植物に対する正しい愛情のかけ方なのです。上手に育てて、長く楽しめるように工夫してみましょう。多肉植物はこちらからも入手可能です。ぜひ参考にしてみてくださいね。
2017年09月19日“女の子はこうしなさい、男の子はこうしなさい”なんて言われることは、昔と比べて少なくなった。ニュースで「LGBT」という言葉を頻繁に耳にするようになるなど、「多様な性」の存在が認識され、ジェンダーステレオタイプを押し付けてはいけないという風潮が強まったからであろう。それでも多くの場合、女性やクィア(セクシャルマイノリティ)の人々と比べると「男性のあり方の多様性」は無視されがちではないだろうか。「男性は涙を流すなど感情的になるべきではない」と思っている人は、未だに多いのかもしれない。フランスのパリでは、子どもでも大人でもない若者たちが「この時代に“大人の男になる”とはどういうことなのか」を考えるインディペンデントマガジンを作っているという。
2017年07月28日大阪市にある、ごく普通の公立小学校である大空小学校は、不登校児が0人。それは、それぞれの子に、それぞれの居場所があるから。ドキュメンタリー映画『みんなの学校』は、大空小学校の日常を丹念に描いて大ヒットし、商業映画館での上映は終わったものの、2016年度の自主上映会は全国で800回以上におよび今年も昨年以上の勢いで広がっています。映画で輪の中心にいるのは、初代校長を務めた木村泰子先生。自分が受けてきた教育をベースにした「学校観」に引きずられ、子どもを「良い子」「悪い子」の枠にはめがちなママたちと、これからの子育てに必要な「生き抜く力」についての勉強会が開催されました。※本連載は、木村先生との「学びの会」を抜粋したものです。記事内に登場する参加者は、「学びの会」に出席した方々となります。木村 泰子先生プロフィール大阪市出身。大阪市立大空小学校初代校長として、「みんながつくるみんなの学校」を合い言葉に、すべての子どもを多方面から見つめながら、全教職員のチーム力で「すべての子どもの学習権を保障する学校をつくる」ことに情熱を注ぐ。その取り組みを描いたドキュメンタリー映画 『みんなの学校』 が話題に。2015年に退職後、現在は、全国各地で講演活動を行っている。木村先生については、 「『みんなの学校』流 親子関係のつくり方」 「ママのプロになる!」 もぜひご覧ください。■多様な国際社会で、「なりたい自分」になるには?木村先生(以下、木村):最初に、「大空式」の自己紹介からお話しましょう。大空小学校(以下、大空小)では、「自己紹介をする」という人との関わりの中で、4つの力を高めることを意識しています。<大空小で大切にしてきた4つの力>・「人を大切にする力」・「自分の考えを持つ力」・「自分を表現する力」・「チャレンジする力」この4つの力があれば、子どもたちは、これからの多様な国際社会で「なりたい自分になっていけるよ」と、大空小の子どもの周りにいる大人は考えました。■人と違うから「自分の考え」になる木村:1つ目の「人を大切にする力」が、簡単なようで難しいのは、なんとなくおわかりかと思います。2つ目の「自分の考えを持つ力」。みなさんは、自分の考えを持っていますか? 「夫が、言うから」「ママ友が、言うから」「会社の上司が、言うから」と、流されてしまう自分が、いらっしゃるのではないでしょうか?隣や上を見ないで、「まず自分で考えてみよう」という習慣を、大空小の子どもたちはいつも心がけています。この「自分の考え」というのは、人と違ってあたり前。だからこそ、「自分の考え」なんです。ひとりの子が自分の考えを持ったら、その自分の考えは、「間違いなんてないよ」というまわりの空気が必要です。■自分を表現できなければ置いていかれる木村:3つ目は、「自分を表現する力」。いくら人を大切にして、自分の考えを持っていても、これからの時代は、自分を表現しなかったら、置いていかれてしまうことでしょう。「これはイヤだよ」「こうしたいよ」「こう考えているよ」ということを、自然に言えること、これも大切にしたい力です。もちろん、表現の仕方は、いろいろあります。たとえば、緘黙(かんもく)症(※)で、自分から言葉を発したことがない子。そういう子は自分なりの表現方法、文に書いたり、顔で表現をしたりができますから、まわりはその子を見ていれば、表現を受け取ることができます。※緘黙(かんもく)症:発声器官の器質的障害がなく、言語の習得に問題がないのに、特定の場面でずっと声が出ない状態のこと。たとえば家では普通に話ができるのに、学校や幼稚園に行くと一日中声が出ない状態が何ヶ月、何年間も続く症状4つ目は、「チャレンジをする力」。「こういうことを、やってみたい」「こういうことを、やろう」とチャレンジする気持ちは、「未来を作っていく」と思うんです。■「教員の仕事」は、「人間でないとできないこと」をやること木村: この4つの力を、小学校にきて「おはよう」を言ってから、「さようなら」を言うまで、どれだけ子どもたちが獲得できたのか? それを考えることが、私たち、子どものまわりにいる大人のやるべきことだと思って、仕事をしてきました。めちゃくちゃシンプルです。「分数の計算の仕方を教える」。これはあと数年したら、教員がやらなくても機械がやってくれるでしょう。「では教員の仕事は何?」と言ったら、「『人間』でないとできないことをやろうね」と、大空小の教職員で話し合いをして決めました。【『みんなの学校』流「生き抜く力」まとめ】●「人を大切にする力」、「自分の考えを持つ力」、「自分を表現する力」、「チャレンジする力」があれば、未来を生きていくことができる●「自分の考え」は、人と違ってあたり前●教員の仕事は、人間でなければできないことをやること次回は、「不登校で苦しむ子。「過保護」と「教育」の線引はどこにあるのか?」です。■今回取材にご協力いただいた木村 泰子先生の著書『 不登校ゼロ、モンスターペアレンツゼロの小学校が育てる 21世紀を生きる力 』木村 泰子,出口 汪/ 水王舎 ¥1,400(税別)
2017年07月25日Facebook@Senator Shelley Hughes 米アラスカ州で、11歳の男の子が家族の命を救った。 先週、エリオット・クラークくん(11)とその3人の家族は、3匹の犬を連れ、アラスカ州チチャゴフ島の国勢調査指定地域であるゲーム・クリークの森の中を歩いていた。4人が一列に並び、エリオットくんは3番目にいたという。 すると突如一頭のヒグマが現れ、先頭にいたエリオットくんの叔父に襲いかかった。ヒグマの動きは非常に素早く、叔父は肩に担いでいたライフルを構えることもできずあっと言う間にヒグマに組み敷かれてしまった。次の瞬間、エリオットくんは自分のポンプアクション・ショットガンをヒグマに向け、装填されていたバードショットを放った。エリオットくんの父親は地元紙の取材に、当時の様子をこう振り返っている。 「最初のショットは肩をかすめただけでしたが、二発目はクマの鼻に命中しました。弾は首に貫通し、クマはこの一撃で絶命したんです。吊り紐を肩にかけず、手にライフルを持っていたからこその早業が、我々を救ったんです」 アラスカ州のシェリー・ヒューズ上院議員は、エリオットくん一家の写真をシェアし、わずか11歳の英雄の勇敢さを称えた。
2017年07月05日長男と長女。交友関係も広がってきて、お友達が遊びに来る機会が増えました。毎回2階の部屋で遊ぶのですが、長男のお友達が来たときの賑やかなこと! 暴れ具合や会話がとってもパワフル。流石男の子。元気だな~!そして長女のお友達が来たとき。男の子と違って大暴れすることはなく、会話が、何というかもう『ザ・女子!』語尾にハートマークがついています。流石女の子。女子力高いな~!男の子と女の子の違いに、毎回感心させられる母ちゃんなのでした。
2017年06月06日もともと世話好きな女性に限って、彼氏がダメ男になってしまうリスクが高くなることを知っていますか?彼のことが好きであれば、どうしてもおせっかいも増えてしまいがち。でもその優しさは、果たして本当に彼の為になっているのでしょうか。彼氏をダメにしてしまう危険な尽くし方と、どのようにすれば良い男に育つのかを紹介します。何もかもしてあげると自立心のない男性に!男性の母性をくすぐる態度がたまらないという女性もいるでしょう。そういう女性は彼氏に対して、まるで息子のように何から何までしてあげたくなってしまいます。初めはきちんと自分のことは自分でしていた彼も、彼女が何でもしてくれることが分かるとだんだんと甘えがエスカレートしてきます。彼の部屋に行っても、靴下も裏返しのまま脱ぎっぱなしで部屋は散らかり放題。旅行に行くとなっても、荷造りは全部彼女任せ、なんてことはありませんか?何もかもしてあげるのは、本当の優しさではありません。そうすることで彼は、自立心が失われていくでしょう。おせっかいは適度にして、彼が自分できちんと行動するようにそっと見守ってあげましょう。時には彼を頼ることで男らしさや責任感がアップ!しっかりした女性は彼氏を頼らず、何でも自分でテキパキとやってしまいます。彼に頼む方が時間がかかるので、結局自分でやるほうが早く済むという声もあるでしょう。けれども男性というものは、時には頼られることで責任感や男らしさが育ちます。頼り過ぎるのも良くありませんが、時には何もせず彼に甘えてみましょう。そうすると彼は「俺がしっかりしなくては!」と思い、彼女を守ろうという男らしさが芽生えるのです。忙しい彼のことを想ってデートの計画を立てているというあなた。たまには彼に、「どこか楽しい所へ連れて行って」と頼んでみましょう。きっと頑張って彼女が喜ぶデートプランを考えてくれるはずです。このように、男性の自立心や男らしさを育てることは、彼女の尽くし方にも関係していることが分かりました。あなたのことを将来ずっと守ってくれる男性になってもらうためにも「してあげすぎないこと」、「時には彼を頼ること」。この2つを心がけたいものですね。
2017年05月24日ママにとって未知の存在「男の子」。異星人のように理解不能な男の子。けれどママに対する愛がいっぱいの男の子。今回は、そんな男の子が大好きな男の子兄弟を育てるママたちにエピソード満載の毎日をお聞きしました! 「逃亡、飽きる、自動ドアに激突! スーパーで始まるマラソン大会【毎日が全速力! 男の子育児あるある Vol.1】」 に続いて、後編をお届けします。<お話を聞いたのは、この3人の男の子ママ>左:にわゆりさん(イラストレーター) 5歳、2歳のママ 次男出産のとき長男に「パパだけ大好き」と言われショック! その後パパのフォローもありママの信頼を回復。中:諸井更紗子さん(kucca代表) 10歳、6歳、2歳のママ 「一人目のときはパパも一緒に育てているようなものだから大変なんだ」の名言。右:山田恵子さん ※仮名(会社員) 7歳、5歳のママ夫が洗濯物を畳むときは「一人でやらない! やらせて!」と、パパを子どもの手伝いお手本係りに任命。■ボクもママに甘えたい! 次男と長男の戦い編集部: 前回 は、男の子エピソードをたくさんお聞きしましたが、兄弟ができてからの反応や関係性などはどうなりましたか?山田さん(以下山田):うちは兄弟の年の差が2歳半なので、イヤイヤ期とも重なって次男が生まれたときはちょっと荒れました。ご飯を床に落としてダンって踏まれたときに「これはマズイ」と。それで「デート行こうね~」と、二人の時間を持ちましたね。にわゆりさん(以下にわ):うちも2歳差なので結構きつかったです~。「ママは〇〇くん(弟の名前)が好き。僕はパパだけ好き」って1年くらいずっと言われてしまい(涙)。だから次男が寝ているときはできるだけ長男と触れ合って、両親に次男を預けてちょっとお出かけしたりもしました。諸井さん(以下諸井):うちは次男が生まれたときの長男は特に問題なかったけど、三男が生まれたときの次男にそういうのは少しあったかも。だからか、今まだ三男は1歳なのに、次男のほうがたくさん抱っこしているって感じですね。本当は三男も抱っこしたいのに(笑)。山田:いつも次男が私とくっついてくるけれど、長男もまだ小1なので、たまには長男ともハグすると、やっぱり長男もうれしそうですよね~。そんな時はまだまだかわいいなと(笑)。 けど、それを見かけると次男がすかさずタッタッタッタ……って来て兄をどけようとしてます(笑)。諸井:うち長男が10歳なので、ハグとかもあまりしなくなりましたね~。しかも最近、長男と手をつなごうとしたら「地元じゃちょっと……」って言われて! パパの実家とか生活圏から出たらいいみたい(笑)。■兄弟ゲンカ、最強の武器は「噛みつき」!にわ:うちは5歳3歳なので、産後のママ嫌いな1年を乗り越えてからは二人とも「ママ、ママ」ですね。でも私を取り合うみたいなのはなくて、そこは5歳でもお兄ちゃんだから長男がカッコつけてゆずってあげるみたい。けどおもちゃの取り合いはすごい! 仮面ライダーのフィギュアを取られた次男が噛みついて長男が泣くみたいな(笑)。山田:そうそう! 最強の武器だよね、噛むって。噛めばいつも強いお兄ちゃんを負かすことができるのを知ってるんだよね~、下の子って。諸井:うちも普段はケンカばっかり。でも3人になったら勝つと負けるの間に入れる人ができるから、なんとなくまとまってきた気がするな。よく男の子3兄弟っていうとやっぱり大変そうって見られるけど、もしかしたら二人のほうが緩衝材になってくれる人がいない分、そこは大変なのかも。パンを作っていると最初は手につくしベタベタするし、なかなかまとまらないけど、しばらくすると丸くきれいにまとまってくる。そんな感じかなぁと。山田:おぉ~!「三人はまとまる!」(笑)。なるほど~。 諸井:でもまとまって、そのあと結託されるの! 「ママの言うことは聞かないぞ」って(笑)。みんなで片付けを嫌がったり、お手伝いをしなかったり……。けど、うちの場合は子どももちゃんとお手伝いをしてくれないと家が回らないので、しっかりやってもらってますよ!山田:うちもお手伝いさせるけど、忙しいときに料理の手伝いをしたいと言われると返って手間! でもお手伝いはさせたいし……と考えて、時間を選ばず家事の邪魔にならないってことでトイレ掃除をしてもらってます。子どもがトイレ好きということもあるんですけどね。諸井:うちはお風呂掃除とか、部屋の片づけとか、その時やってもらいたいことを頼んでますね~。料理を手伝いたいとか言われたら、「あなたのやりたいことをやるのはお手伝いじゃないよね? ママがやってほしいことをやるのがお手伝い!」って。キッパリ。一同:おぉ~~~。さすが!諸井:ま、とはいえまだ小さいから見守りながら……って感じで完ぺきではないですけどね。でもその辺はうまくおだてながら、やっていく方向に促して……。その気にさせるのも男の子だから結構簡単ですよね(笑)。■「ママ、チューして」で疲れも吹き飛ぶ(笑)山田:そう、男の子は小学生になってもまだまだ幼くて何をやってもかわいいですよね。怒られたらシュンとするし、褒めたら有頂天(笑)。わかりやすすぎる!にわ:普段言うことを全然聞いてくれなくても、寝るときは「ママ、ママ」って感じで。長男とは手をつないで寝ているし、次男はベッドに入ると「ママ、チューして」って言ってきて。そんなときはズキュン♡ですよね。下の子ってそいういうところがうまいから、私が転がされてるの? と思うこともあるけど、でもそれでも疲れが吹き飛んじゃう(笑)。山田:男の子ならではなのかな? 言ったことはすぐに忘れるから100回くらい言い続けるのがホント大変だけど、でもこちらのミスも忘れてくれて、優しいですよね。諸井:たいがいのことはアイスで釣れる。たまに、こちらに分が悪いことがあっても「アイス食べる人ー!」って言えば全員が「アイスー!♪」ってなっちゃう。にわ:うちもアイス大好き! よくないかもしれないけど、疲れるとそれをエサに解決させちゃう(笑)。山田:男の子、チョロイんですよね。だからその辺はすごく楽で自分には合っているのかも。(笑)ひとことで男の子とくくっても、子どもの個性やママのキャパシティーによって、感じる苦労は人それぞれ。けれど今回の座談会に参加いただいた3名のママたちは、男の子のハチャメチャにただ振り回されるだけででなく、子どもの性格を把握し、兄弟関係なども利用して、男の子たちを上手に操縦しているようで、さすが、ママたちが一枚上手でした。体力的にはきついこともあるけれど、「精神的に楽」と思えるのは、子育て中の日々において大切なことなのではと、そんなことも感じました。余談ですが、男の子兄弟を育てる母である筆者の個人的な興味は、「ママの家庭内モテ期状態」。これは子どもが成長しても、ずっと続いてほしいと願うばかりです(笑)。取材・文/赤荻瑞穂、イラスト/にわゆり
2017年04月14日「元気に生まれてきてくれれば、男の子でも女の子でもどちらでも構わない…」子どもを身ごもれば、誰でもそう思いますよね。けれど生まれてからしばらくすると、「あ、あれ?」「キャーッ!」「やめて~~!!」な声が聞こえてくるんです。男の子ママの家庭から(笑)今回は、そんな異星人のような理解不能さを持ちながら、ママに対する愛がいっぱいの男の子と、そんな男の子が大好きな「男の子兄弟を育てるママたち」に、エピソード満載の毎日をお聞きしました!<お話を聞いたのは、この3人の男の子ママ>左:にわゆりさん(イラストレーター) 5歳、2歳のママ 次男出産のとき長男に「パパだけ大好き」と言われショック! その後パパのフォローもありママの信頼を回復。中:諸井更紗子さん(kucca代表) 10歳、6歳、2歳のママ 「一人目のときはパパも一緒に育てているようなものだから大変なんだ」の名言。右:山田恵子さん ※仮名(会社員) 7歳、5歳のママ夫が洗濯物を畳むときは「一人でやらない! やらせて!」と、パパを子どもの手伝いお手本係りに任命。■男の子を連れてのスーパーへ買い出し、それは「闘い」!編集部:今回、男の子兄弟のママに集まっていただきましたが、「男の子兄弟」ってどうですか?にわゆりさん(以下にわ):私には7歳年の離れた弟がいたので、男の子がこういうものだっていうことは小さい頃から知っていたはずなんですけどね。でも……、たまたま近くにいたというのと自分が育てるのは違う! 「やっぱり男の子、大変~!」って思う毎日です(笑)諸井さん(以下諸井):うちは男の子3兄弟ですけど、世間の言う「男の子兄弟って大変! しかも3兄弟すごすぎる!」っていう感じでは実はないんです。長男が小さいころにあまり手を焼かされることがなかったからかなぁ? だから次男が生まれてからもそんな調子で構えたいたら、次男がいわゆるイヤイヤ期になって、スーパーで「買って~~!!」ってひっくり返ったときに「これか~~~!!」って。あまりに新鮮で、思わず写真撮ってパパに送ったりしちゃいました。一同:おぉ~~! 余裕ある~(笑)。山田さん(以下山田):うちもスーパーは一苦労でした。小さい頃は買い物に来たのか、追いかけに来たのか分からない! 行くときは一大決心でしたよ。にわ:うちも大変でした(笑)! 長男が結構やんちゃだったから、幼稚園に入るまではそれこそ羽交い絞めにしてオムツを替えたりする感じだったりするような毎日だったので、スーパーに行こうものなら、お肉とか売り物をとにかくツンツン! もう、「ぎゃーー!!」ですよね。で、次はなぜか自動ドアに向かって突進! みたいな。もう私が必死に追いかけるという連続ですよ。それを見かねた買い物客のおばちゃんが「うちも男の子いたけど大変だったわ~~」って同情の声をかけてくれたりしました(笑)。山田:妙な仲間意識(笑)。 でもそういうの温かいよね~。諸井:けど……、男の子って自動ドア見えないんですかね~。にわ:それでドアが開くよりも走る方が早いからぶつかる(笑)。にわ:スーパーもだけど、うちは逃亡癖があるみたいで。 近所には仲良しの友だちが5~6人いて、長男が2~3歳の頃、私がまだ寝ている休みの日の朝7時くらいにひとりで友だちの家のインターホンを押して「あそぼー」って言ってるんですよ~。で、後になって「今日は7時に来たよ」って言われてそこで初めて知って「ごめんなさーーーい!!!」って謝るという……。諸井:2~3歳でそれはすごいですね(笑)。山田:でもなんだかんだ、いろんなことが5歳になるとほんの少しだけ落ち着くな~って思いますね。それまではうちも保育園に迎えに行ったらすぐにぴゅーーーーっていなくなって、「ちょっと~~!」って言ったって聞きやしない! たまにママと話しながら帰りのお支度をしている女の子を見ると、うちとのあまりの差に……、もう涙ですよ(笑)。男の子のママって保育園で一人で支度していることが多いですよね。しかも保育園にいるのが長い!諸井:あるある! うちも長いかも~(笑)。もうね、あっちゃこっちゃ行っちゃうのを追いかけるのが大変だから、子どもたちに役割を与えるといいですよ。■男たちよ、なぜにすぐ「飽きる」のか…諸井:うちの場合は外で次男が走ったら「ほら、行ったよ」と言うと長男が追いかける。次男はそれでもふらふらとどこかへ行っちゃうから、スーパーではカートを押させて私が言った商品をかごに入れさせるとか。2~3歳のイヤイヤの時期はできないかもしれないけど、普段からできるだけお手伝いをさせて、そういうことに慣れさせてます。にわ:なるほど~~。諸井:でも男の子はすぐに飽きる!山田:ホントそう! あれは何なんですかね。 けどそれ、大人の男の人もそうですよね~。小さい頃から男の人って変わらないんだなと(笑)。 ■小学生になったら「女の子ママのママ友」も作るべしにわ:でもハマり方というか、集中もすごいですよね。うちは今戦隊ものや仮面ライダー大好きですごくハマってますよ~。親子ともども(笑)。山田:うちも最初は見せていなかったのに、保育園で情報を仕入れてくるんですよね。「トウ! ハッ!」みたいに突然見えない敵と戦いだしたりして。諸井:うちの場合は長男がまったく戦隊ものにはハマらずモロ鉄男! 保育園ではみんな戦ってるのに、その横で「3ばんしぇん、まいりまーしゅ(3番線参りまーす)」って、ひたすら電車を動かしてましたね~。諸井:小さい頃は何をしているのか分からないし、こちらの思いも伝わらなくて大変なことも多いけど、小学校に行けばその辺の大変さはなくなりますよ。ただ、小学生には小学生の扱いづらさがあるけれど……。にわ:それは反抗とか?諸井:というより、保育園では毎日面倒だけど迎えに行っていた分、手紙とかを引き取るのは自分だし、情報もきちんと入ってくる。でも小学生になると息子が出してくれなければ、母は何も知らないことになる。前も先生からの催促……、そもそも催促の時点でおかしいけど、そういう大事なプリントがアコーディオンみたいになってランドセルの底の方から出てきたりして。山田:わかる!諸井:もうほんと、「こるあぁぁぁ~~~!!!」ですよ。山田:小学生になると、それまで以上にママ友が大事! しかも女の子のママ友ね! そこの情報がいちばんしっかりしてるから(笑)。男の子兄弟ママ座談会 後編に続く! インタビュー・文:赤荻瑞穂、イラスト:にわゆり
2017年04月13日子どもの姿勢が悪いことを気にしているママは8割近くいるといいます。「ゴロゴロしない!」「背筋を伸ばしなさい」と注意しても中々治らないな・・と嘆いていませんか?実は姿勢が悪いのは子どもが悪いのではなく、姿勢を保つための筋肉が育っていない可能性があります。それは体幹です。“体幹”と聞くと、体を鍛える人やスポーツ選手などが気にするものという印象がありますが、子どもにもとっても大切なものです。体幹を鍛えることは姿勢を正す他にも大切な効果があります。体幹の効果と育て方を知りましょう。体幹とその効果について体幹とは、背骨から腰にかけての姿勢を正す筋肉のことです。外側ではなく内側の筋肉であり「インナーマッスル」と呼ばれます。筋肉は何層にも重なってできており、体幹はその一番深層部にあります。体幹を鍛えることで姿勢がよくなるのはもちろんですが、他にも色々な効果があります。まず、最近園児のケガが増えていますがこれは体幹が弱いために起こります。体幹を鍛えて姿勢が良くなると顔もしっかりと前を向くため、視野が広がりケガを減らすことができます。さらに、体幹が安定するとバランスが良くなるため、椅子に座った時も姿勢をキープすることができます。それにより工作や勉強に集中したり、先生の話をしっかりと聞けるようになります。このように集中力にも大きく影響するのです。大人にとっても体幹を鍛えることは、肩こりや腰痛が解消でき、若々しい体を維持するためにも必要不可欠です。遊びながら体幹を鍛えよう体幹トレーニングと聞くと、難しそう、飽きてしまいそうと思うかもしれませんが、遊びの中にトレーニングを取り入れていけば、楽しく飽きることなく続けられます!体幹を育てるには、不安定な状況を作りバランスを保つようにすることが効果的です。バランスボールや、可能であればトランポリンなどで積極的に体を動かすことができるといいです。バランスボールは幼児用の直径30~40cmのものも販売されています。バランスボールで3分程度座ることができればOKです。必ず固い床の上で行いましょう。バランスボールや道具がなくても簡単に取り組める遊びをいくつかご紹介します。・片足ではねる、立つ片足で立ちぴょんぴょん跳ねます。足が床から完全に離れるのを意識しましょう。さらに、片足だけで両手を広げて立ってみます。3~4歳は30秒、5歳は1分間立てればOKです。慣れたら目をつぶってみてもいいですね。・けんけんぱ実は、体幹がしっかりしていないとできない “けんけんぱ”。体幹を鍛えるのにうってつけです。継続するためには、雨で外に出られない時などに家の中で行ないましょ。その際はマスキングテープを利用しましょう。廊下にけんけんぱスペースを作り、親子や兄弟で取り組んでみてください。一緒にテープを貼るのもまた楽しいです。・手押し相撲両足を揃えて立ち、二人で向き合います。互いに両手で押し合いますが、両手以外には触ってはいけません。バランスを崩したら負け。強く押すだけではなく、引いてフェイントをかけるなどすると盛り上がります。・ロデオごっこ大人が四つんばいになった上に子どもがまたがります。落とすようにわざと揺さぶることで、子どもがしがみつき体幹だけでなくバランス感覚も鍛えられます。・お布団ごろごろ布団の上をごろごろ転がるだけでも効果があります。必ず同じ姿勢を保つことがポイントです。棒のように転がることに慣れたら、片足だけあげたり両足を浮かせたりするなど、難しい姿勢にも挑戦しましょう。うつぶせになり、手足だけを挙げてスーパーマンのようになる姿勢も効果があります。朝起きた時に布団から出る前に取り入れるようにすれば、毎日続けられそうですね。「体幹を鍛える」というと、トップアスリートが行うようなきついトレーニングを想像してしまいがちですが、遊びとして取り入れると幼児も楽しんで取り組むことができます。毎日続けると半年ほどで効果があらわれますので、一緒に取り組んでみましょう。
2017年04月06日こんにちは、ライターのNANARUKAです。男の子のママさんの中には、ヘアカットが悩みのタネという方も多いかもしれません。「女の子のロングヘアなどと違い、段を付けたり、すいたりしなければいけないので大変」「失敗をごまかせない」「すぐに伸びてきてしまい、そのたびにイヤがられるので毎回気が重い」「ヘアカットが苦手なので、似合わないのに丸坊主にしています……」なんて、筆者の周りでもよく聞く意見です。最近では子どもが飽きない工夫がされているヘアサロンも増えているので、行きつけのヘアサロンが決まっているという方もいるでしょう。けれど、時間的にも経済的にも小さいうちはホームカットが断然ラク!ということで、普段から男の子のホームカットを実践しているママさんたちに、スムーズなホームカットのコツを聞いてみました。●(1)短時間でできるヘアスタイルを心がけるカットする前に、まずは本屋やネットで「おうちカット」や「キッズヘア」なる特集や画像、動画に目を通し、イメージや大まかな流れを確認しておきましょう。その中から自分にとってやりやすい、短時間で完成できそうなスタイルを選んで手順をシミュレーションします。子どもの年齢や慣れにもよりますが、優先するべきは短い時間でパパッと終わらせること。子どもがヘアカットを苦痛に感じてしまうと、次から「イヤだ!」と抵抗されてしまいます。『女子に比べて男子ってとにかく短気!座らせて支度をしている間にも「まだ終わらないの?」などと急かしてきます。そのくせに「坊主はやめてね」とも。試行錯誤しながら、今は短時間でできる“襟足スッキリでトップは長め”のヘアスタイルに落ち着いています』(40歳/10歳男の子のママ)『各サイド2分ずつ、トップ2分、微調整1分、など部分ごとに時間配分をしておき、流れをイメージしたら一気にカット します。女の子と違い、失敗しても短くスッキリさせてしまえば大丈夫!と自分に言い聞かせてやっています(笑)』(38歳/6歳男の子のママ)●(2)使いやすいバリカンを入手しておくバリカンって、短く刈るだけの道具だと思っていませんか?筆者も初めはバリカンは男の子がスポーツ刈りするためのものと思っていました。でも、現在使用中のバリカンには、刈り高さを調節できる3ミリ、6ミリ、9ミリ、12ミリのアタッチメントと、スキ刈り用のアタッチメントが付属していて、男女問わずにショートヘア、ロングヘアのカットができます。また、歯が直接肌に触れることもないので安全に使用できます。カットを格段にラクにしてくれる“多機能バリカン”、ぜひ見つけてください。『小さいころはヘアカット用のハサミとクシを使って切ってあげていたのですが、子どもに急かされて焦って自分の手を切ってしまったことがあり、それ以来怖くて使えなくなってしまいました。その後、ママ友にバリカンをすすめられて入手したら、いろんな髪型を簡単にカットできる ようになり今では手放せません』(35歳/5歳男の子、2歳男の子のママ)『初めはかなり抵抗があったバリカンですが、使ってみたらとても便利。長さを変えられるアタッチメント付きのものもありますし、女の子の長い髪のヘアカットも簡単にできます。大人も子どもも安全なバリカン はオススメです』(36歳/7歳女の子、5歳男の子のママ)●(3)カットする場所・用具の準備は完璧に手際よく進めるためにはセッティングが肝心です。カットのための用具は並べて揃えておき、ケープやビニールシート、新聞紙や掃除機などもスタンバイ。庭先やテラスでカットする場合は天気や風を事前にチェックしておくことも忘れずに。バスルームでお風呂ついでに裸でカットするという方も一定数いましたが、その場合は体が乾いている方が髪の毛を払い落としやすいので、お湯や水を出す前に手早く済ませるのがおすすめです。『以前はケープを被せてベランダでやっていましたが、鏡を運んで設置するのが大変だし、切った髪の毛がどうしてもベランダの隅や部屋の中まで散らばってしまうし、子どもは「首がチクチクする」と騒ぐので、お風呂場でやるようになりました。排水溝にネットを装着し、脱衣所に用具をセット してスタート。10分程度で終わらせて、その後すぐにお風呂に入ってもらえば子どももすぐにスッキリするし後始末もラクです』(39歳/5歳男の子、1歳男の子のママ)『首周りにどんなにしっかりタオルを巻いてもすぐに「チクチクする~!」と嫌がり、モゾモゾされて危ないので、うちは風呂場派です。夏は汗で体に髪の毛がくっつきやすくなるので、シャワーで洗い流しながら 切っています』(40歳/8歳男の子、5歳男の子のママ)----------ヘアカットを家庭でスムーズに済ませるコツ、いかがでしたか?小さい子どもが泣いてしまうのは仕方ないとしても、大きくなった子どもとのヘアカットは親子のスキンシップのひとつ。叱りながら、泣きながらではなく、「ここはこうしようか?」「こういうのはどう?」「カッコいいよ!」などと会話しながら、毎回楽しくカットできたらいいですよね。楽しい親子のひとときを目指して、先輩ママさんたちの工夫をぜひ参考にしてみてくださいね。●ライター/NANARUKA(フリーライター)●モデル/REIKO(SORAくん、UTAくん)
2017年03月16日今や子どもたちにとってバレンタインといえば、好きな男の子にチョコレートをあげることよりも、仲良しの女友だちにチョコレートをあげることのほうがメインになりつつあるようです。この現象により、たくさんのチョコを手作りしなければならなくなることも。そんな女の子ママたちからの「正直しんどい」「やめてほしい」という本音を調査しました。Q.子どもの「友チョコ」どう思う?1.良いと思う 50.0%2.良いと思わない 25.4%3.わからない・どちらとも言えない 24.6%良いと思うが半数ではあるものの、良いとは思わないとわからない・どちらとも言えないも合わせると半数に。好きな人ではなく、友だちにあげることになった途端、どこまであげればいいのかという境界線がむずかしくなるようです。■仲間はずれの原因にも?! 親としては反対反対派で多かったのが、学校にお菓子を持って行くことについてや、いじめの元凶になるなどの意見でした。好きな異性ではなく、友だちにあげることになると、もらえる子ともらえない子の差が明確に生まれてしまうようです。「そもそも学校にお菓子を持っていくのは禁止なはず。家に出向くほどのことでもない。配ってもらえない子は酷ですよ。友チョコなるものは反対です」(神奈川県 40代女性)「親としては正直迷惑。お返しもしなきゃならないし、もらえなかった子はどういう思いでいるのかなど。いじめや仲間はずれの元凶にもなりかねないと思います」(神奈川県 40代女性)「子どもは楽しみにしているイベンドですが、親からしたら面倒です。材料やラッピングなどの用意やキッチンも散らかるし」(大阪府 30代女性)■イベントとして楽しむのは賛成! 見守る派も一方、イベントとして子どもたちが楽しんでいるなら見守るという親もいました。手作りをするいい機会になったり、仲の良いお友だちを知る機会にもなっているようです。「子どもの自由なので好きにさせたい。自分も子どものころは手作りして渡す楽しみがあったので」(福島県 20代女性)「やりすぎな場合以外は親として口を出さないと思います。子ども同士の付き合いなので基本的には見守っています」(神奈川県 40代女性)「小学生の娘が2人います。3年前くらいから数人の友達と友チョコを交換しています。友情を確かめたり深めるいい機会なんじゃないかと思って、私はいいと思っています」(福岡県 40代女性)■SNSで見た! 女の子ママは気をつけたい友チョコ地獄イベントとして楽しむのではなく、あまりにも友チョコに必死になりすぎてしまうと悲劇に。SNSではインフルエンザで学級閉鎖の中、友チョコを渡しに行くなんていう恐ろしい事態も発見されています。「インフルエンザで学級閉鎖中でも渡しに行く。娘がインフルエンザになったから母親が学校に渡しに行く。このような投稿を SNSで見かけました。友チョコをあげたいのもわかりますが、衛生管理や健康管理に疎いご家庭からはいただきたくない!」(千葉県 40代女性)Q.子どもの「友チョコ」どう思う?アンケート回答数:8293件 ウーマンエキサイト×まちcomi調べ
2017年03月13日俳優のジョージ・クルーニー(55)の母ニーナが、息子夫妻に男の子と女の子の双子が誕生予定であることを認めた。先週親しい友人を通して妻アマル(39)との間に双子が6月に生まれる予定であることを発表していたジョージだが、今回ジョージの母ニーナが子供の性別が男の子と女の子であることをヴォーグ誌に伝えた。「男女一人ずつよ! 男の子と女の子! 私はそう伝えられたわよ」ジョージの姉アデリアには娘と息子がおり、ニーナと夫ニックにはすでに孫が2人いるが、ニーナは「なんて素晴らしいことなんでしょう! 私と夫はとてもワクワクしているわ」と、ジョージとアマルにとって初めての子供となる新たな孫の誕生をとても楽しみにしている様子。また、ジョージとアマルが一緒に妊娠の報告をするためにニーナとニックの下を訪れていたことも明かした。その一方である関係者は以前、ジョージは新しい家族の誕生を楽しみにしているが、その反面不安も感じているようだと語っていた。「ジョージは楽しみにしている一方で不安もあるようですね。子供が生まれてくることについてはワクワクしているのですが、親になるということへの不安を感じているようです」「アマルは間違いなく素晴らしい母親になると思いますよ。賢くて、愛にあふれていて、面白くて、スマートで、思いやりの心を持った女性ですからね」(C)BANG Media International
2017年02月20日