佐藤健、鈴木亮平、松岡茉優、田中裕子を主要キャストに迎え、一度崩壊した家族の絆を取り戻そうともがく姿を描いた白石和彌監督の最新作『ひとよ』から、特報映像とポスタービジュアルが解禁となった。今回解禁となった特報映像は、主演の佐藤さん演じる次男・雄二が田中さん演じる母親・こはると再会し、15年越しの想いを吐露する場面から始まる。15年前、子どもたちの幸せを守るため、愛する夫を手にかけてしまったこはる。約束した時を経て、再会を果たすが、雄二たち三兄妹は事件の夜から心の傷を抱えたまま、それぞれが想い願った未来とは違う人生を歩んでいた。こはるに対して、雄二は「子どもたちの人生がめちゃくちゃになってるときに、何しに帰ってきたんですか?」と痛烈な問いを投げかける。一方、鈴木さん演じる長男・大樹は「俺らは間違った方ばっかいってるよ!」、松岡さん演じる末っ子・園子は「お母さんはあの人から、私たちを助けてくれたんじゃん!」と、三者三様にそれぞれの感情が溢れ出し、すれ違う母親と子どもたちが映し出されていく。佐藤さんと田中さんが魅せる圧巻の“静”の芝居と、鈴木さんと松岡さんが想いの丈を咆哮する“動”の芝居。それぞれの強く儚い表情が印象的に映し出され、感情がぶつかり合う芝居が凝縮された映像の最後では、優しい表情を浮かべた家族の姿が確認でき、心温まる結末を予感させる。特報映像と同時に解禁されたポスタービジュアルには、夜明けの埠頭に佇み、それぞれの想いを胸に秘めながら空を見上げる4人の家族の姿が。そして、映像のラストでも登場した「壊れた家族は、つながれますか。」というメッセージが、エモーショナルな感情をかき立てる1枚に仕上がっている。『ひとよ』は11月8日(金)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:ひとよ 2019年11月8日より全国にて公開(c)2019「ひとよ」製作委員会
2019年08月07日帝国ホテル 東京は、「アフタヌーンティー 和(なごみ)」を本館1階の「ランデブーラウンジ・バー」にて提供する。「アフタヌーンティー 和(なごみ)」は、その名のとおり日本ならではの食材を用いて提供される。注目の抹茶メニューは、1杯ずつ丁寧に点てられた抹茶のウェルカムドリンクから始まり、抹茶生地のスポンジで生クリームと大納言をロールしたケーキ、ホテル内のベーカリーで美味しく焼き上げられた抹茶生地の特製あんぱんなどがずらりと顔を揃える。その他のメニューは、みたらしを絡めた黒豆であしらったフォワグラのコンフィや、ロメインレタスとカッテージチーズにオリーブオイルを添えて野菜スティック風に仕上げたセイボリーなど、和と洋の融合が織りなす新しいスタイルだ。また、今回提供される3段のティースタンドには、ランデブーラウンジの象徴である「光の壁」をイメージした黄金の器が使用され、スイーツたちを華やかに彩る。数種類の日本茶や紅茶など心休まるドリンクを嗜みながら、"和(なごみ)"の時間をぜひ味わってみては。【詳細】「アフタヌーンティー 和(なごみ)」開始日:2019年7月1日(月)より時間:11:00~19:00(ラストオーダー)※17:30以降は予約も可能会場:帝国ホテル 東京 本館1階「ランデブーラウンジ・バー」住所:東京都千代田区内幸町1-1-1料金:1名3,900円(税込・サービス料別)※メニュー・ 抹茶・ 抹茶のロールケーキ・ 黒ゴマのワッフルコーン・ くず餅風バナナのデザート 抹茶きな粉と黒みつを添えて・ 金平糖・ 大納言とうぐいす豆・ 和三盆のスコーン・ 抹茶と大納言のスコーン・ 抹茶のあんぱん・ テリヤキチキンのミニバーガー・ フォワグラのコンフィ 黒豆のみたらし添え・ ロメインレタスとカッテージチーズの野菜スティック・ 日本茶、紅茶、ハーブティー、コーヒー※追加料金(300円)で抹茶1杯の注文も可能。
2019年07月29日昨年公開されたオムニバス映画「クソ野郎と美しき世界」に出演し話題になった元SMAPの稲垣吾郎(45)、草なぎ剛(44)、香取慎吾(42)。今年はそれぞれの主演映画が公開されている。2月には稲垣主演の「半世界」(阪本順治監督)が公開。現在、香取主演の「凪待ち」(白石和彌監督)が公開中だ。「阪本監督、白石監督ともに日本の映画界を代表する存在。稲垣さんは田舎町の炭火職人で香取はギャンブルにはまるろくでなしなど、これまで演じたことのない役柄を熱演しました」(映画業界関係者)そして単独主演映画の“トリ”として公開を控えるのが、草なぎ主演の「台風家族」(市井昌秀監督)。当初は6月公開が予定されていた。だが今年2月に主要キャストだった新井浩文被告(40)が強制性交の疑いで逮捕・起訴され、公開が延期されることに。その後、公開については何の発表もなされていない。「当初、製作サイドは新井被告の公判がどうなるかで対応を考えようとしていたそうです。しかし被害者女性との示談が成立していないようで、まだ新井被告の公判の日程は決まっていないといいます。そのため年内に公開できるかどうか怪しくなってきたと、関係者から不安の声が上がっています」(芸能記者)まさかの「お蔵入り」という事態は回避してほしいものだが……。
2019年07月09日公開中の映画『凪待ち』の全国78館 生中継舞台あいさつ付き上映イベントが6日、都内で行われ、香取慎吾、音尾琢真、白石和彌監督が出席した。6月28日に全国85館で封切られ、初週好スタートを切った映画『凪待ち』。そんな本作の好発進を記念した同イベントは、初日3日間の舞台あいさつ行脚に参加出来なかったファンの要望で実現したもので、全国78館の劇場で生中継された中、香取慎吾らが登壇して行われた。主演の香取は「1年前に撮影していたこの映画が公開されて、『観ました』という方々とお話をするのが最近の日課です。それぐらい色んな方が映画館に足を運んで観てくれて、幸せを感じています」と周囲の反応も上々のようで、「これからライブビューイングが終わったら一気に皆さんが観ると思うと、こんなに幸せなことはないですね」と全国の78館を訪れた観客に感謝した。舞台あいさつ中には、全国78館の観客から3人への共通質問を香取らが答えるコーナーも。観客の質問に3人が答えながらも、劇中で音尾が「ジェニファー」というセリフを言う場面で、西田尚美と恒松祐里が笑いをこらえていたエピソードを明かした香取は「こんなところで負けられないなと。(劇中で演じた)郁男プラス香取慎吾として『あー? なんだ? こいつ? 何言ってるんだ? 全然面白くない! 俺は笑わない!』」とその時に思った胸中を告白して笑いを誘った。イベントの翌日が七夕ということで、「自身の願い事は?」という質問に音尾は「今の願いごととしては白石監督とウチの娘がひいている夏風邪が早く治ればいいなという思いが正直なところです」と回答。音尾は白石監督作品に多数出演しており、それを羨ましく思ったという香取は「白石組にもう一度入ることですかね。監督が本当に香取慎吾が必要だと思った役でいいので、ぜひ白石組にもう一度参加出来たらという思いです」と願望を。『孤狼の血』では、音尾が男性のシンボルに入れた真珠を役所広司らにナイフでえぐり出される拷問を受けたが、香取は「真珠も入れますよ」と並々ならぬ覚悟であることを白石監督に猛アピールした。主演の香取慎吾と『孤狼の血』(2018年公開)や『麻雀放浪記2020』(2019年公開)を手掛けた白石和彌監督が初めてタッグを組んだ本作は、宮城県石巻市が舞台。人生のどん底まで堕ちきった男のバイオレンスと狂気、怒りと裏切り、不条理と悲劇、そして切ない暴力を描いた衝撃のヒューマンサスペンスで、恋人を殺され、さらに次々と襲いかかる絶望的な状況から自暴自棄になっていく主人公の郁男を、香取が熱演している。
2019年07月07日香取慎吾が『孤狼の血』『彼女がその名を知らない鳥たち』などの白石和彌監督と初タッグを組んだ『凪待ち』が6月28日(金)に公開され、「傑作の誕生」「心に沁みるヒューマンドラマ」と高評価を集めている。中でも「香取慎吾ファンだけのものにするのは本当に勿体無い」「先入観なしで観て」など、主演をつとめた香取さんの新境地、そして石巻という物語の舞台が注目を集めている。本作は、ギャンブル依存の男・木野本郁男が恋人とその娘と宮城県石巻で再出発しようとするも、自らの弱さや些細な綻びから絶望に堕ちていく姿を描いたヒューマンサスペンス。「白石監督と知りエグイ映像はきついと心配だったが心に刺さる痛みはあれど感動と静かな余韻が残る良い映画だった」「何日か経ちますが まだ映画の中から抜け出せてないような感覚」との声もあるように、“喪失と再生”をテーマにしたオリジナルストーリーが独特の余韻を残している。公開後から映画レビューサイト「coco」には感動の声が続々とアップされており、レビュアー満足度97%と7月3日現在でトップ。最も多いのは、「香取慎吾が郁男という1人の男にしか見えなかった」「今まで見たことのない香取慎吾の険しい顔、崩れた表情は新鮮」「現在の環境と心境がこの映画を撮らせたのか、ここまで振り切った演技ができる香取慎吾凄すぎる。正直驚いた。アイドルなどの先入観なしで観てほしい」などなど、トップアイドル時代とのギャップが凄まじい“俳優”香取慎吾への声だ。「眼の演技が凄い。悲しみを背中で演じてる」「香取さんの大きな背中にとても大人の男の色香を感じ又観たくなる」「香取慎吾さんの大きな背中が空っぽに見え、何も見ていないような目、取り憑かれたような目が印象的。 エンドロールで胸がえぐられるような感覚がありました」と、その背中や目での演技に絶賛が寄せられている。そんな香取さんを起用した白石監督も「まず“アイドル”という認識が大きくて。だから実際仕事して、衝撃的でした」とシネマカフェのインタビューで告白。「『すごい、すごい』と言っていたら、リリー(・フランキー)さんに『監督、何言ってるの。普通に大河ドラマで主役やった人だから。当たり前でしょう』と言われて(笑)。トップアイドルであると同時に、日本のトップの俳優だったんです」と明かしている。香取さんもまた、そんな監督との再タッグを早くも熱望しているが、と同時に「この映画とともにいま、東日本大震災の話をまた改めてする時間を持てたことがよかったと思っています」と、震災直後から支援活動を続けてきた土地への思いをインタビューでも寄せる。「私の地元で撮影されました。2018年の石巻が作品に残っています」「郁男と家族の幸せ、被災地の復興を祈らずにはいられない。今の日本人全てに観てほしい」「今凪いでいる石巻の海にも、これまでの生と死があり、背負いながら進んでいる。香取慎吾を起用した白石監督の妙が冴える!」と、主演俳優と気鋭監督、そして石巻という物語の舞台が絶妙な化学反応を生んでいるようだ。『凪待ち』は全国にて公開中。(text:Reiko Uehara)■関連作品:凪待ち 2019年6月28日よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開©2018「凪待ち」FILM PARTNERS
2019年07月03日香取慎吾と白石和彌監督が初タッグを組んだ映画『凪待ち』(公開中)の生中継舞台挨拶付き上映が、7月6日に全国78館で実施されることが3日、明らかになった。6月28日に公開を迎え、「アイドル香取慎吾の面影はもうない」 「香取くんのどうしようもなさが完璧」「男臭い香取慎吾がすんごい良かった!」など、SNSで香取の今までのイメージを完全に払拭した芝居を評価する声が続出している本作。ロケ地ともなった東日本大震災の被災地・宮城県石巻市の、いまでも復興を続ける地元の人々の姿も描かれ、本作のタイトル通り、いまでも“凪”(海面が静まった海)を待つ被災地の“現在”を映したことでも話題となっている。そしてこのたび、初週好スタートを記念し、主演・香取慎吾、共演の音尾琢真、そして、白石和彌監督による、全国78館の生中継舞台挨拶付き上映が7月6日17時から(本編上映前イベント)開催されることが決定した。中継映像でしか見ることのできないアングルでゲスト登壇の様子を演出予定。「よりたくさんの人に観て欲しい!」とキャスト・監督が初日舞台挨拶でも語ったように、公開後になっても“凪待ち”PRキャンペーンは続く。これまで公開前キャンペーンとして、塩釜・名古屋・大阪・福岡・札幌で完成披露イベントを実施、初日3日間では、ロケ地・石巻から始まり、六本木・横浜・川崎・府中・錦糸町・西新井・流山を巡る舞台挨拶を行い、その他エリアの全国の『凪待ち』ファンが舞台挨拶の様子を見たいと熱く希望したことからこの生中継舞台挨拶付き上映の実施に至ったという。本作は、宮城県石巻市を舞台に、人生どん底まで墜ちきった男のバイオレンスと狂気、怒りと裏切り、不条理と悲劇、そして、切ない暴力を描いた衝撃のヒューマンサスペンス。恋人が殺され、さらに次々と襲い掛かる絶望的な状況から自暴自棄になっていく主人公・郁男を香取が演じた。(C)2018「凪待ち」FILM PARTNERS
2019年07月03日俳優・タレント・アーティストなどマルチな活躍を見せる香取慎吾が、白石和彌監督と初タッグを組んだ主演映画『凪待ち』(公開中)で新境地を開拓。恋人が殺され、さらに次々と襲い掛かる絶望的な状況から自暴自棄になっていく主人公・郁男役で、「こんな香取慎吾は見たことない」という、悲しみと狂気が交錯した鬼気迫る演技を披露している。6月2日に配信されたAbemaTV『7.2新しい別の窓』(『ななにー』)では、ひと足早く本作を鑑賞して感動した稲垣吾郎が香取に電話したエピソードが明らかに。そのときの2人のやりとりについて香取に詳しく聞いてみた。さらに、「新しい地図」立ち上げ後の稲垣と草なぎ剛との関係について尋ねると、新たに発見した一面に刺激を受けているようだった。――『ななにー』で、稲垣さんが『凪待ち』に感動して香取さんに電話したという話があり、びっくりしました!僕もびっくりしました!――どんなやりとりだったのか教えてください。まず電話があって。こういうことで電話の連絡なんてしないので、これは何か事件が起きたなと思ったんですけど、そうしたらすぐ興奮した様子で映画の話を。吾郎ちゃんと電話で話した人生最大の時間でした(笑)――時間はどれくらいですか?10分ないくらいだと思うんですけど、吾郎ちゃんとの電話では今までで一番長いです。――ちなみに、どれくらいぶりの電話だったのでしょうか?1年くらいはなかったと思います。それが『凪待ち』(笑)――それほどの衝撃だったということですね。そうみたいです。電話での最後の言葉が印象的で、「興奮冷めやらず電話しちゃった」と言っていました。本当にその通り、一気にストーリーや役のこと、監督のことなどいろんな話をして、最後に「興奮冷めやらず電話しちゃった」って。――香取さんはどう返したんですか?素直に本当にうれしかったので、びっくりしながらも「ありがとう」と伝えました。「この先はまた会ったときに話す」と言われ、次に会った時も同じくらいのテンションで話してくれました。――稲垣さんのブログに影響を受けて、香取さんも花を好きになったというのもびっくりして、お互いに刺激し合い、影響し合っているんだなと感じました。めちゃくちゃしていますね! 花瓶を2個も買いましたからね。――花に囲まれた生活はどうですか?すごく大人。花瓶を買って、初めて花も買いに行ったんです。いつもの友達なんですけど、友達が来る前日に花を買いに行ってしまうっていう(笑)――素敵です(笑)。「新しい地図」立ち上げ後の3人の関係が深まっているんだろうなと思いますが、いかがでしょうか?関係の深さというか、初めて知ることが多いかもしれないです。吾郎ちゃんの花も知ってはいたけど、ブログを始めたことによって「本当にこんななんだ!」って知りました。見ているうちに、きれいだし、すごい大人の男だなって。僕は最初、撮影現場でいただいた花とかを家に置いてみて、吾郎ちゃんのブログの影響で置き方などを気にしているうちに、なんかいいなって思ってきました。――草なぎさんの新たに発見した一面はありましたか?思っていた以上にワイルドで男でしたね。バイクのことと→トルもギターのこともわかってはいたけど、“つよぽん”というよりもっと男らしかったです(笑)■プロフィール香取慎吾1977年1月31日生まれ、神奈川県横浜市出身。1991年にCDデビューして以来、数々の名曲を世に送り出し、『NHK紅白歌合戦』に23回出場。2017年9月には稲垣吾郎、草なぎ剛とともに「新しい地図」を立ち上げ、「雨あがりのステップ」など配信リリース。俳優としての主な出演作にドラマ『新選組!』(04/NHK)、『西遊記』(06/フジテレビ)、映画『THE 有頂天ホテル』(06)、『西遊記』(07)、『座頭市 THE LAST』(10)、『こちら葛飾区亀有公演前派出所 THE MOVIE~勝鬨橋を封鎖せよ!~』(11)、『ギャラクシー街道』(15)、『クソ野郎と美しき世界』(18)など。2018年8月に香取と祐真朋樹がディレクターを務めるショップ「JANTJE_ONTEMBAAR」をオープン。同年9月にパリ・ルーヴル美術館で初個展を開催し、2019年3月~6月に国内初個展を開催するなどアーティストとしても活躍している。
2019年06月29日女優の恒松祐里が28日、都内で行われた映画『凪待ち』の初日舞台挨拶に、主演の香取慎吾をはじめ、西田尚美、吉澤健、音尾琢真、リリー・フランキー、白石和彌監督とともに登壇。シースルー衣装で、スラリとした美脚を披露した。本作は、宮城県石巻市を舞台に、人生どん底まで墜ちきった男のバイオレンスと狂気、怒りと裏切り、不条理と悲劇、そして、切ない暴力を描いた衝撃のヒューマンサスペンス。恋人が殺され、さらに次々と襲い掛かる絶望的な状況から自暴自棄になっていく主人公・郁男を香取が演じた。郁男の恋人・亜弓(西田)の娘・美波を演じた恒松は「香取さん演じる郁男の大きな背中に愛を感じたり、その背中に怒りをぶつけたり、悲しみを一緒に共有したり、いろんな感情をぶつけた作品でした」と撮影を振り返り、「どんなどん底なときでも小さな希望はあると思わせてくれる作品。美波もその小さな希望の光を少しでも放って演じられていたらいいなと、それがみなさんに伝わったらいいなと思います」と語ると、観客から温かい拍手が起こった。舞台挨拶では、キャスト・監督がそれぞれ考えたクイズを出題。恒松は「撮影前に私と西田さん2人でカフェに行ったときにあるものを忘れてしまったことに気がつきました。それはなんでしょうか?」と石巻でのロケにまつわるクイズを出した。そして、「西田さんとご飯に行くのすごい好きだったんです」とうれしそうに話し、夜ご飯もよく一緒に食べに行ったことを明かすと、香取は「えー!」と驚き、「僕まったくそんな時間なくて、1人部屋で毎日牛タン弁当を。カフェに行ってたんですね」と少しうらやましそうだった。この問題になかなか正解者は現れず、恒松はヒントを出そうとしたが「お財布に普段入っているものです。あ、お財布じゃない。カバンに…」と、うっかり答えを言ってしまうハプニング。共演者も観客も爆笑し、恒松は「ごめんなさい」と申し訳なさそうに謝った。また、音尾から「最初からおごってもらうつもりで?」とツッコまれると「違います違います」と否定し、「お財布を持って行ってもおごってくださいました。ありがとうございます。ごちそうさまでした!」と西田に感謝した。
2019年06月29日俳優の香取慎吾が主演を務める映画『凪待ち』の初日舞台挨拶が28日、都内で行われ、香取、恒松祐里、西田尚美、吉澤健、音尾琢真、リリー・フランキー、白石和彌監督が登壇。白石監督は、同じキャストで次回作を作るとしたら「ミュージカルをやりたい」と話し、観客から大きな拍手が沸き起こった。香取と『孤狼の血』(18)や『麻雀放浪記2020』(19)で知られる白石監督が初タッグを組んだ本作は、宮城県石巻市を舞台に、人生どん底まで墜ちきった男のバイオレンスと狂気、怒りと裏切り、不条理と悲劇、そして、切ない暴力を描いた衝撃のヒューマンサスペンス。恋人が殺され、さらに次々と襲い掛かる絶望的な状況から自暴自棄になっていく主人公・郁男を香取が演じた。香取は「いよいよ公開。この日を迎えることができました。本当にうれしく思っています」とあいさつ。「初日からこんなにたくさんの方が来てくれて本当に幸せ者だと思っています」と喜んだ。また、「1人でも多くの方に見てほしいと思える作品を白石監督が作ってくれました」と監督に感謝。「僕が演じた郁男は、苦悩の中で逃げることばかりで先が見えない男でしたが、そんな先が見えない人間でも踏ん張って周りの方々のあきらめない絆、優しさで、少しずつでも光が見えてくる、そんな作品になっていると思います」と紹介し、「たくさんの方に劇場に足を運んでもらいたい」と願った。舞台挨拶では、キャスト・監督がそれぞれ考えたクイズを出題。白石監督は「このメンバーで次回作を作るとしたら、どんな映画でしょうか?」というクイズを出し、音尾が「『凪待ち2』」と答えると会場から笑いが。そして、「サスペンス」「ヤクザもの」「アニメーション」とさまざまな意見があり、香取は「西田さんが復活するゾンビ(作品)」と答えた。正解は出ず、白石監督が「全員に歌って華麗なステップを踏んでもらうミュージカルにしたい」と発表。香取が「今までミュージカルは?」と尋ねると、白石監督は「ないです。でもWEBドラマでちょっとそういうのがあります。なのであながちできなくはないと思っています。今度は楽しい映画を作りたい」と語り、会場からは大きな拍手と「見たい」という声が上がった。
2019年06月28日俳優の香取慎吾が28日、都内で行われた主演映画『凪待ち』の初日舞台挨拶に、共演の恒松祐里、西田尚美、吉澤健、音尾琢真、リリー・フランキー、白石和彌監督とともに登壇。宮城県のロケ地での恐怖体験を語った。本作は、宮城県石巻市を舞台に、人生どん底まで墜ちきった男のバイオレンスと狂気、怒りと裏切り、不条理と悲劇、そして、切ない暴力を描いた衝撃のヒューマンサスペンス。恋人が殺され、さらに次々と襲い掛かる絶望的な状況から自暴自棄になっていく主人公・郁男を香取が演じた。舞台挨拶では、キャスト・監督がそれぞれ考えたクイズを出題。香取は「撮影終わり目を光らせて何者かが僕を狙っていました。一体何者でしょう?」というクイズを出し、「私たち見ました!」という西田と恒松が、「シカ」と答えて正解した。香取は「家からホテルに帰るときの暗い夜道でウン十匹が見ているんですよ。車で走っていると横切ったりするから怖くて怖くて。ものすごい量でした」と振り返った。このクイズでは、キャストたちの撮影現場でのエピソードが明らかに。恒松と西田は一緒にカフェでお茶したり夜ご飯を食べたりしていたそうで、音尾は川で釣りを楽しんでいたことを告白。リリーは、石巻在住の男性とよく飲みに行っていたというが、「いまだにあの人誰なのかわからない」と笑った。主演の香取は撮影で忙しく、そういった時間はなかったようで、「僕そんな時間まったくなくて、1人毎日部屋で牛タン弁当を」と打ち明け、「カフェに行っていたんですね」と少しうらやましそうだった。左から白石和彌監督、リリー・フランキー、恒松祐里、香取慎吾、西田尚美、音尾琢真、吉澤健
2019年06月28日俳優・タレント・アーティストなどマルチな活躍を見せる香取慎吾が、白石和彌監督と初タッグを組んだ主演映画『凪待ち』(6月28日公開)で新境地を開拓。「こんな香取慎吾は見たことない」という、悲しみと狂気が交錯した鬼気迫る演技を披露している。バイオレンスと狂気、怒りと裏切り、不条理と悲劇、そして、切ない暴力を描いた衝撃のヒューマンサスペンスである本作で香取が演じたのは、恋人が殺され、さらに次々と襲い掛かる絶望的な状況から自暴自棄になっていく主人公・郁男。“心の闇を抱える男”を見事に表現した香取に、本作への思いや“心の闇”との向き合い方について聞いた。――郁男という役はこれまであまり演じてこなかったタイプの役となりましたが、この作品は香取さんにどのような影響を与えてくれましたか?見てくださった方が「今まであまり見たことのない香取慎吾だ」と言ってくれるんですけど、僕の中ではそこはあんまり強くはなく、自分の作品であっても監督のものだという思いが強いほうなので、そう思ってくれる人が多いということは、白石監督が何か引き出してくれたのかなと思います。――郁男というキャラクターを掘り下げる中で自分の中で発見はありましたか?今までの役が、本当に正義を語る役が多かったんだなと。簡単に言うと、前向きで、その人物が光を背負って、みんなに光を与えるような役が多かった。それに気付けたのは、今回があまりにもそこと離れているから。撮影時間を考えると今回はすごく楽な役。正義を語るヒーローはいい言葉を叫んで走り出す。そうすると走り出すシーンの撮影があって、その次のシーンにも登場し、シーン登場数が増えるから大変なんです。でも郁男は走らないので、次のシーンをめくったらいない。撮影日数が減るからすごく楽な役でした(笑)――郁男は暴れたり激しいシーンがあるので大変だったのでは?それよりもすべての話に参加しようとする正義感の強い男は大変です(笑)――本作は、自分の人生について考えさせられる映画だと感じました。香取さんもこの作品を通してご自身の人生について考えましたか?この手の映画だと、もっと光が差す。でも、その光の見え具合が僕は本当に大好きで、この映画のエンディングこそエンターテインメントでフィクションなんだけどノンフィクションのような、光が差さない映画ではないんだけど、差しているんだか差していないんだか…。映画を観終わったあとに自分の人生と置き換えて、郁夫と自分だとしたら、今、自分の位置ってどのへんだとか考えさせられる部分があるから、自分の人生を考えさせてくれる映画だなと思いました。――「今の自分の位置」をどう考えましたか?幸せですよ。それこそこの作品で白石監督と出会えたのは。この作品を通してまず監督のことが大好きになりましたし、映画というものに対しての愛とか、この監督の作品に参加できている自分が本当に幸せだなって思えているので、それが公開しようとしている今は本当に幸せです。――あらためてこの映画を通じて幸せを感じられたということですね?そうですね。――イベントで「誰でも心の闇を抱えている」とおっしゃっていましたが、香取さんの心の闇とは…?言えないですけど(笑)、でもちょっと変わっているかもしれないです。華やかな、闇とはかけ離れたアイドルとして生きてきているから、みなさんに見せない闇の部分は闇ではあるけど好きな部分かもしれないですね。――郁男は自分の心の闇と向き合ったときに逃げてしまいましたが、香取さんは逃げたいことや闇の部分にどう向き合っていますか?逃げないかもしれないですね。逃げそうになる瞬間もいっぱい経験してきましたけど、逃げなかったから今ここにいるのかなと。結果、逃げないかも。逃げて後悔したくないんですかね。基本設定で逃げるっていうのはあるかもしれないけど、その中に少しでも隙間を見つけたらその瞬間にそれをこじ開けてでも光を目指してきたかもしれない。かっこいい!(笑)――なるほど!(笑)新しい地図を立ち上げて再出発後、初の単独主演映画ということでプレッシャーもあったそうですが、そこはどう乗り越えましたか?稲垣(吾郎)と草なぎ(剛)と3人でやらせてもらった『クソ野郎と美しき世界』は、新しい始まりとしてのお祭り感覚もあって、なんかやってやろうぜ! って。それが終わって、いざ自分が1人で映画をやらせてもらうときに、「あ、やべーな」「大丈夫かな」っていろんな思いが生まれたけど、まず最初にそれを壊してくれたのが、白石監督と会った瞬間でした。白石監督とお仕事できるかもしれないっていうときにまず『凶悪』を観て、お会いするという日に『孤狼の血』を映画館で観て、単純にすごい怖そうな監督なんじゃないかと思いましたが、ドアを開けた瞬間に「いつの日か香取さんと仕事がしたかった」というのをえんえんと話してくださって、その瞬間に不安やプレッシャーがなくなった感じがありますね。会った瞬間に愛情にあふれていると感じる部分もある方が『凶悪』や『孤狼の血』を作ったという不一致な部分とかが、いい化学反応を起こしてくれるんじゃないかと思えたときからプレッシャーや不安がなくなっていき、撮影が始まって白石監督の映画に対する愛の深さを知って、“自分がやらせてもらう映画へのプレッシャー”と思っていたのがそもそも間違っていたなって。もともと作品は監督のものだと思ってずっとやってきていたんですけど、そのときはちょっと変わってしまっていたのかもしれない。自分が主役だからちゃんとやらなきゃって。でも、“作品は監督のもの”というのを思い起こすことができました。――今回ほとんどノーメイクだったそうですが、それはご自身の提案ですか?違います。僕は何かを言うことは一切ないですね。衣装合わせでも今まで「これが着たい」と言ったことはなく、着ている服を全部脱いで「はい、どうぞ!」って(お任せ)。「どう思いますか?」と聞かれても、「監督はどうなんですか?」って聞き返して、「いいと思うんですけど」っておっしゃったら、「じゃあいいんじゃないですか」って言うほうなので、今回のメイクも「このままいきたい」と言われて、「はい、わかりました」という感じでした。――口ひげもですか?そうですね。たまたま衣装合わせのときにちょっと伸びていたのかな? それで、そのまんまいきたいみたいな感じだったと思います。――口ひげを伸ばした姿はご自身的にどう感じましたか?「慎吾ちゃん」として、ちゃんとした姿でいろんなところに映っていますが、普段これで生活していて僕は初めて見る感じじゃないので、まったく違和感はなかったです(笑)――再出発後初の単独主演で、あらためて俳優としての楽しさは感じましたか?昔からずっとなんですけど、僕はけっこう苦手であんまりなんです(笑)。お芝居は決まったセリフがあって、うまく言えるかどうかという緊張感があり、自由なほうがいいなって。身近だと草なぎや稲垣はお芝居好きで、そういう人と比べたらちょっと違うなと。ずっとそうですから、新たに楽しみっていうのはないです。――そうだったんですね! とすると、またやりたいという思いは?それはもう、僕を求めてくれる人がいたら。そこには応えたいと思います(笑)――俳優、アーティスト、歌手、タレントと、いろんな肩書きがありますが、このバラエティ豊かなのが自分だという感じなのでしょうか?そうですね。子供の頃から将来は俳優さんに! ミュージシャンに! とか思わず、ずっとこの形のままいられたらいいなと思っていて、いまだにこうやってできているので、この形が自分なんだと思います。きっと今日の取材は俳優でしょ? 個展のときはアーティストでしょ? 「JANTJE_ONTEMBAAR」(ヤンチェオンテンバール)で打ち合わせしているときはディレクターかな? 今日の昼間は草なぎとラジオ収録だったからラジオDJ。毎日違います(笑)■プロフィール香取慎吾1977年1月31日生まれ、神奈川県横浜市出身。1991年にCDデビューして以来、数々の名曲を世に送り出し、『NHK紅白歌合戦』に23回出場。2017年9月には稲垣吾郎、草なぎ剛とともに「新しい地図」を立ち上げ、「雨あがりのステップ」など配信リリース。俳優としての主な出演作にドラマ『新選組!』(04/NHK)、『西遊記』(06/フジテレビ)、映画『THE 有頂天ホテル』(06)、『西遊記』(07)、『座頭市 THE LAST』(10)、『こちら葛飾区亀有公演前派出所 THE MOVIE~勝鬨橋を封鎖せよ!~』(11)、『ギャラクシー街道』(15)、『クソ野郎と美しき世界』(18)など。2018年8月に香取と祐真朋樹がディレクターを務めるショップ「JANTJE_ONTEMBAAR」をオープン。同年9月にパリ・ルーヴル美術館で初個展を開催し、2019年3月~6月に国内初個展を開催するなどアーティストとしても活躍している。
2019年06月28日こんなにすさんだ香取慎吾は見たことがない。2018年の映画賞を総なめにした『孤狼の血』(2018年)や『麻雀放浪記2020』(19)の白石和彌監督が、香取を主演に迎えたヒューマンサスペンス映画『凪待ち』(6月28日公開)を観たら、きっと誰もが驚くのではないか。ギャンブル依存症の木野本郁男(香取)が、恋人・亜弓(西田尚美)の故郷である石巻で再出発をしようとする。亜弓の実家で、彼女の父・勝美(吉澤健)や娘の美波(恒松祐里)と暮らすことになった郁男は、紹介された印刷会社で働くことになる。しかし、ある日、亜弓を亡くし、仕事も失ってしまった郁男は、またギャンブルから抜け出せなくなる。香取から「白石さんが僕を呼んでくれて宝物ができました」という賛辞を送られた白石監督に単独インタビュー。監督の口から出た香取の印象は「衝撃的!」、「本当にすごい!」といった感嘆符なしでは言い表せない感想ばかりだった。白石監督が激賞する俳優・香取慎吾の魅力とは?――香取慎吾さんと“喪失と再生”をテーマに映画をやってみたいと思ったそうですが、今回、被災地を舞台にした理由について教えてください。東日本大震災後、僕は映画監督としてどこかで震災と向き合わなければいけないという思いがずっとありながら、なかなかそこへは行けませんでした。震災直後、みんながドキュメンタリーを撮り始め、全部を観たわけじゃないけど、「こんなに悲しいことがありました」「悲しみを抱えて生きていく」ということだけを声高に言うのはどこか違う気がしていて。じゃあ、自分は何もしなくていいのか? とも思っていたなかで、香取慎吾さんとの仕事の話をいただきました。それで、以前から落ちぶれていく男が再生する話をやりたいと思っていたので、香取さんを仲間に入れれば、そういういろんなことができるんじゃないかなと思い、物語を作っていきました。――家族をテーマに撮った映画も白石フィルターを通すと、一筋縄ではいかないすさまじい映画になりますね。今回も主人公・郁男のクズっぷりがすごくて、どこまで堕ちていくんだろうとハラハラしました。香取さんの表情が、本当にすごかったです。僕も金を借りる人を何度か見たことがあるけど、本当にああいう顔をするんです。でも、香取さんは、あそこまで金に困って、借金をしたことなんてないはずなのに、なんでああいう顔ができるんだろうと。あのシーンを見たとき、僕はすごい映画を撮っているなと思いました。ギャンブル依存症の人って、ああいうふうに、どんなことをしてでも金を作ろうとするんです。日本のギャンブルはほとんど国営なので、あまり報道はされませんが、実際に苦しんで自殺している人がどれだけいるのかと考えてしまいます。――香取さんは、脚本をあまり読み込まず、台詞も頭に入れていかないとおっしゃられていますが、それであのクオリティーの演技ができること自体に驚きました。衝撃的でした! 最初にそう言われましたが、それが彼のやり方なら、そこをとやかく言うつもりはないと思っていました。実際に初めて現場に入ってきた時も、ファーストシーンから撮るわけにはいかないので「ここはこうなって、こうなります」と説明をします。慎吾くんは「はい。わかりました」と言ったあと、演じてくれますが、こちらの意図の組み方がハンパないんです。――俳優さんには、現場でもずっと役で居続けるタイプと、カットがかかった途端に素に戻ってリセットするタイプがいらっしゃいますが、香取さんは後者ですか?うーん。正直、香取くんのようなタイプの役者さんは初めてでした。今回は石巻でロケをしていましたが、カットとカットの間に彼が何をやっているのかなと思って見ていると、ずっと郁男のまま佇んでいたこともあって。俳優として本当にすごいです。たぶん共演したみんながそう思っているんじゃないかな。――そのすごさについて、白石監督はどう分析されましたか?僕自身も分析しきれてはないんですが、考えてみれば、以前はドラマを撮影しながら、テレビのバラエティ番組もやっていて、その間、1つの役に入り込むとか、役作りをするとかが、無理だったのではないかと。あくまでも僕の想像ですが、そこで香取くんが導き出した答えが、台本をそんなに深く読み込まず、台詞はその場で覚えたほうがいいという判断だったのではないかと。そのほうがいろいろと変更もできますから。――通常、できる役者さんは、準備万端に台詞を入れて現場に臨む、というイメージがありますが?いや、そこからが肝心なんです。普通はそのやり方で上手くいくはずがないし、「仕事をなめてるのか!」という話にもなってしまう。でも、香取くんの場合、そこで出す演技のクオリティーが、そのへんの役者のレベルとは違いすぎるんです。僕はもともと台詞をけっこう変えるし、シーンを入れ替えたり、追加したりするので、よく「それ、先に言ってくれないですか?」みたいなことを言われたりするわけで。でも、香取さんは、すべて「OKです」と言ってくれたあと、すごいことをやってくれます。また、役に入り込んでいないのかというとそうでもなくて。両さん(『こちら葛飾区亀有公園前派出所』)をやっていた時は、両さんのテンションだったそうですし。ただ、役作りって何だろうと、僕自身も考えてしまいます。――縁日の屋台での乱闘シーンは、かなりの長回しでした。あのシーンの撮影はいかがでしたか?お祭りのシーンを撮ったのは昨年の初夏で、ナイターなので19時半くらいからしか撮れなかったんです。子どもがいるから20時までに撮影を終えなければいけなくて、明るいうちからアクション部と一緒に香取さんの動きを作っていきました。それで、香取さんが入ってきて「1回、アクション部でやって見せますから」と、一連の動きを見てもらったんです。僕が「1回、試しに動いてみますか?」と聞いたら、香取くんが「もう1回見させてください」と言ってきて。もう1度見せて「ケガをしちゃうかもしれないから、ここに毛布を入れておいてください」といった形で安全策をとったあと、「じゃあ1回だけ軽くやってみてください」と言ってやってみたら、なんと一発OKでした!――え! あの長回しの乱闘シーンを1発でOKだったのですか?本当ですよ。スタッフも、え!? という感じでした。おそらくこれまでダンスをしたりPVを撮る際に、その場で振り付けを覚えることを訓練されてきたんでしょう。何だか不思議になるレベルでした。それでいてクオリティーも高いから、正直、他の役者が落ち込むレベルです。縁日のシーンで絡むのは『止められるか、俺たちを』でも呼んだ役者たちですが、「白石さん、僕、ワークショップも参加して、頑張ってきたつもりでしたが、香取さんを見たら、何が正しいのかわからなくなりました」とガチで落ち込んでました(苦笑)。やっぱりトップを何十年走ってきたということは、すべてにおいてそういうことなんだなと納得しました。――そういう意味では、まるで眠れぬ獅子を起こしたかのような強烈なインパクトを受けました。香取さんの今までにない汚れ役も新鮮でしたが。香取さんもきっと「なんでこの役が僕なんだろう?」と思ったのではないかと。でも、この企画がスタートしたのは、「新しい地図」で新たな一歩を踏み出そうとされていた時期でした。僕は僕で僭越ながらも、香取さんの新しい一面を見せたいと思ったわけです。映画の内容は少し違うけど、もう1回スタートをする、という話にはたぶんなっていると思います。お互いに口に出して言ったわけではないけど、香取さんはあれだけ頭のいい方なので感じているとは思います。――最後に、これからこの映画を観る方へメッセージをお願いします。誰もが何かのきっかけで、自分の意志とは無関係に、人生を転がり落ちちゃうことってあると思います。でも、だから人生が終了するのではなく、どこにでもやり直すチャンスやタイミングも同じように転がっているはず。この映画を観て、頑張って生きようかなと思ってくれたらと。ほぼほぼピエール瀧さんに向けてのメッセージにもなっているかなと思います。■プロフィール白石和彌(しらいし・かずや)1974年12月17日生まれ、北海道出身の映画監督。若松孝二監督に師事し、助監督を務めたあと、初の長編映画監督『ロストパラダイス・イン・トーキョー』(10)で注目される。『凶悪』(13)、『彼女がその名を知らない鳥たち』(17)、『孤狼の血』(18)などは、日本アカデミー賞ほか各映画賞を多数受賞する。そのほか『日本で一番悪い奴ら』(16)、『牝猫たち』(17)、『サニー/32』(18)、『止められるか、俺たちを』(18)、『麻雀放浪記2020』(19)など多数の話題作を監督。公開待機作は2019年秋公開の『ひとよ』。
2019年06月27日『孤狼の血』『止められるか、俺たちを』『凪待ち』などを手掛け、いま俳優たちが最も出演を熱望する映画監督のひとりである白石和彌監督の最新作『ひとよ』。この度、佐藤健、鈴木亮平、松岡茉優、そして田中裕子が演じる稲村家を取り巻く人物たちを演じる第2弾キャストが発表された。佐藤さんが、15年前の事件に縛られ、東京でうだつのあがらないフリーライターとして働く稲村家の次男・雄二を演じ、しがない町の電気屋に勤務し、三兄妹で唯一家庭を持つが夫婦関係に思い悩む長男・大樹を鈴木さん、事件によって美容師になる夢を諦め、スナックで働きながら生計を立てる末妹・園子を松岡さん、そして15年ぶりに三兄妹との再会を果たす母・こはるを田中さんが演じる本作。まず、別れた妻との間に17歳の息子を持つ、“稲丸タクシー”の生真面目そうな新人ドライバー・堂下道生に、来年の大河ドラマ「麒麟がくる」にも出演が決まった佐々木蔵之介。堂下が抱える息子への想いが、稲村家の行く末にも大きく影響を与えることになるという。稲丸タクシーの2代目社長であり、稲村こはるの甥にあたる、丸井進を演じるのは、高校の先輩でもある白石監督作品への参加が通算9作目となる音尾琢真。未亡人で一人娘を養う、稲丸タクシーの事務員・柴田弓に、来月公開の『よこがお』で再び深田晃司監督とタッグを組む筒井真理子。稲丸タクシーのドライバーで雄二の同級生・歌川要一に「コード・ブルー -ドクターヘリ緊急救命-」「相棒」シリーズなどで幅広い演技力をみせる浅利陽介、同じく雄二の同級生で女性ドライバーの牛久真貴に鈴木清順監督に見出された『ピストルオペラ』でデビュー以来、存在感を放つ韓英恵、別居中の大樹の妻・稲村二三子には、『孤狼の血』に続き白石組への出演を果たし、多才ぶりを発揮するMEGUMI。そして、稲丸タクシーに乗りあわせるチンピラ・友國淳也に、バラエティ番組で大活躍中の大悟(千鳥)。今回、白石組には欠かせない存在となった音尾さんと2度目のタッグのMEGUMIさん以外の全員が、白石組に初参加。実力派俳優、芸人、タレントとバラエティに富んだ演者たちが、それぞれの家族が抱える問題に真摯に向き合いながら、物語を紡いでいく。堂下道生(どうした・みちお)役/佐々木蔵之介「この空気は良い作品になる」初参加の白石組は、撮影の流れ、段取り、雰囲気がとても良く、この空気は良い作品になると感じました。丁寧に作られた作品になっていることは間違いないです。親子、兄弟、家族…日本に限らず世界に共通する問題で、非常に普遍的な映画になる気がしています。映画をご覧いただく皆さんが、特別な家族に、どれだけの感情を乗せていただけるか、もし乗ってきていただけたとしたら高いハードルを越えてきてくださったことになるので、この映画はそういう面で挑戦した作品になっていると思います。同じ観客の立場としても、出来上がりの作品を楽しみにしています。丸井進(まるい・すすむ)役/音尾琢真「故郷に帰ってきたような感覚」白石監督は温厚な方なので、相変わらず現場の雰囲気は良くて、落ち着くお家に帰ってきたような、故郷に帰ってきたような感覚になりました。作品の手ごたえは自分には分からないですが、ただ白石監督が撮っているのだから大丈夫だと思っています。この作品も世界に羽ばたき、日本だけでなく世界中の皆さんに楽しんでいただけるようなものになったらいいなと思っています。柴田弓(しばた・ゆみ)役/筒井真理子「みんな楽しげで、ちょっと意外」白石監督の作品を数多く拝見していて、作風から緊張感のある現場かなと思っていましたが、すごく柔らかくてみんな楽しげで、ちょっと意外でした。良い意味で緊張感を抜いていただける現場で、リラックスして監督の思う世界に入れたかと思います。出来上がりを楽しみにしています。歌川要一(うたがわ・よういち)役/浅利陽介「もう少し撮影現場に居たかった」白石組が初めてなので、自分が持っている引き出しや芝居のアプローチがうまく白石監督や他の役者さんのヒントになるといいなと思い、撮影に挑みました。クランクアップして、撮影が終わったという達成感と、もう少し撮影現場に居たかったという気持ちが入り混じっています。稲丸タクシーの現場は、ゆったりした時間が流れていたのでリラックスした状態で撮影ができました。台本を読んだ限り、ズシッと残るものがあり、最後に家族の愛っていいなと思ったので、皆さんにも伝われば嬉しいなと思います。それぞれの個性的なキャラクターが相まって、どんなクライマックスになるのか、期待しています。牛久真貴(うしく・まき)役/韓英恵「まだあの世界に浸っていたい気持ち」モー(牛久真貴の愛称)はヤンキーながら、稲丸タクシーを支えていく気持ちがあり、頼り甲斐のあるキャラでありたいと思い演じました。白石監督とは助監督時代にご一緒したことはありますが、監督作品への参加は初めてでした。撮影当初は不安もありましたが、監督が役者の芝居にきちんと向き合ってくれて、のびのびと演じることができました。全力を出し切ったのでクランクアップして率直に寂しく、まだあの世界に浸っていたい気持ちが残っています。稲村二三子(いなむら・ふみこ)役/MEGUMI「心が震えるような場面が何度も」スタッフの方全員の想いが一つになった空気感が、本当に気持ちが良く、私もこの場にいれて幸せだなという思いとプロフェッショナルさを感じた現場でした。役柄と同じく私も子供がいるので、感情移入できた部分があり、心が震えるような場面が何度もありました。出演するほぼ全シーンが怒りに震えていて、激しくて、台本を最初に読んだ時よりも何百倍も肉体的に削られましたが、精神的には鈴木亮平さんに監督、そしてスタッフさんに今までの自分にないものを引き出していただき感謝しています。インターネットが流通し、実際に会話するよりもテキストや絵文字でのやりとりがメインになっている世の中とは真逆で、自分の辛さ、弱さ、喜びをぶつけ合っている、すごく人間らしい家族の話です。観た方もちょっと思ったことを言ってみようかなとか、家族に辛いことや喜びをシェアするような、共感のきっかけになったらいいなと思います。友國淳也(ともくに・じゅんや)役/大悟(千鳥)「『クセ』は強くなかった」白石監督は、『孤狼の血』とかを観て、勝手にめちゃくちゃ怖い人かなと思っていたら、すごい物腰の柔らかい方でビックリしました。「クセ」は強くなかったですね。とても優しい、紳士な方でした。撮影は、緊張しました。フワッフワしたまま、こんなことになるんや、と思いました。『ひとよ』は11月8日(金)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:ひとよ 2019年秋より全国にて公開(C) 2019「ひとよ」製作委員会
2019年06月26日白石和彌監督の『凪待ち』は、ファーストショットからガツンと来る。「荒んでる」。昼日中の街を行く主人公・郁男を演じる香取慎吾を見て、まず頭に浮かんだ言葉だ。6月28日(金)より公開される『凪待ち』の中で生きる彼の淀んだ表情を目の当たりにすると、いままでずっと見ていた“慎吾ちゃん”という竜宮城が一瞬にして消え去り、ギャンブルにはまる自堕落な男のリアリティが現れる。だからといって、それが40代を迎えた香取慎吾という人の真実かといえば、目の前にいるその人は当然ながら、郁男ともまた違うのだ。“見たことない姿”は「僕がいつも見てる僕」「正確にはわからないですけど」と言いながら、香取さんは「最近思っているのが、それこそキャラものと言われるような孫悟空とか、『こちら葛飾区亀有公園前派出所』の両さんを演じてきたうえで、40を超えて初めて、こういう人間ドラマをやれたのかなという感じがします」と語る。「この深い人間の役を通して、40に入った男の感じが初めて映っているのかなと思ってます。ただ不思議なのは…この郁男の姿って、僕がいつも見てる僕なんですよね」と続ける。「今日もそうだけど、やっぱり仕事では“きれいきれい”するじゃないですか、アイドルだから」とヘアメイクをほどこした自分を指差す。「だけど、画面に映ってないときは、(チラシを手に取り)自分としてはこれが一番“素”だから、みんなが『見たことない姿!』というのに最初は驚いて(笑)。確かに髪もセットしている姿で30年近く皆さんに見てもらってるけど、映ってないところではノーメイクだし、髪も何もしないじゃないですか。自分では一番知った顔なんですよ。映画のポスターが出たときもTwitterで反応を見てたら、みんな『見たことない』と言ってて。僕はマネージャーさんと車の中で『そうなの?なんで?』って(笑)」。劇中ではいわゆる“メイクアップ”はしていない。白石監督は「映画を撮るとき、どの作品でもそうしてもらっています」と言う。監督は1974年生まれ。1977年生まれの香取さんにとって、いままで組んできた監督と比べて圧倒的に年齢が近いが、そこに水を向けると、香取さんは「いや、それは…」と言いながら「いくつなんですか、監督は?」と尋ねる。「74年生まれです」という答えに「稲垣と同じ年かな」と返し、「草なぎさんと一緒ですね」と監督が言うと「ええ!?」と本気で驚く。「僕、年齢はあまり気にしないのかもしれません。“監督”と捉えているから。三谷(幸喜)さんとか阪本(順治)監督と同じで、“監督”としか思っていなくて、年齢が近いからということは、いままで考えたことがなかったですね」。白石監督、香取慎吾は「作り手に近い方」2人は本作が初顔あわせ。香取さんは「僕は監督のことを知らないまま、『日本で一番悪い奴ら』を観ていて。ご一緒できると聞いて『凶悪』を観て、ヤバい監督だなと(笑)。初めて会う日に映画館で『孤狼の血』を観て、もうどんなに怖い監督かと思ったら、会った瞬間に『いつの日か、香取さんと仕事をしたかった』と最初に言ってくれたので気持ちがほぐれました。こういう作品を撮ってきた監督が『僕とやりたい』と言ってくれて、この始まり方は何かいい化学反応になるんじゃないかと、その瞬間に思えました」。白石監督は香取さんについて「もちろん、スーパーアイドルという認識がまずあって。世代的にもずっと僕たちは、香取さんたちを通していろんなことを見させてもらい、経験させてもらってきた。香取さんはアーティストとしての側面あったので、エンターティナーであると同時に作り手に近い方だろうなという印象もありました」と言う。「出演作も拝見していましたが、まず“アイドル”という認識が大きくて。だから実際仕事して、衝撃的でした。映画のことというよりも、カメラと被写体である自分の関係性とかいろんなことが、いままで仕事をしたどの方よりもわかっている。すごくインスパイアを与えてくださる方だったので『すごい、すごい』と言っていたら、リリーさんに『監督、何言ってるの。普通に大河ドラマで主役やった人だから。当たり前でしょう』と言われて(笑)。トップアイドルであると同時に、日本のトップの俳優だったんです」。だからこそ「そこまでできるなら、もっとこうしてみよう」という期待が募る。「『できません』とか『なんでそうなるんですか』とか、絶対ないんですよ。『わかりました』と、僕がお願いしたことを超面白くして返してくれる」。監督からのリクエストに「そこまでするの?」と驚いたことはというと「いやあ、別にないですね」と香取さん。「根本的に“監督”ですから。監督が言ったことは全部やりますよね」と当然のことという表情だ。「『これ、できない』というのは、僕はいままでも一切ないですね」。絶対に逃げない人。そんな香取さんが演じる郁男は、正反対の“逃げる男”だ。郁男は、長年同棲していた恋人・亜弓と彼女の娘と3人で新天地を求めて亜弓の故郷である宮城県石巻市に行く。だが、些細な綻びが積み重なった挙句、取り返しのつかない事態が起きる。郁男は苦境に立ち向かおうとせず、目を背けてしまう男だ。「あまりいままでは見せることができなかったけど、僕の中にも“逃げる”部分とか苦悩、つらい部分はあります。生きていると誰にでもあると思うんです。そこが人一倍多い役でしたけど、そこで感じる部分はいっぱいつながっているなというのはありました。ただ、いままでやらせていただいた役もそうだし、僕自身も思ったことは言っておきたい。『それ、違うんじゃない?』と言う方なんです。郁男は感情的な部分で隠れる。ちょっとでも思った瞬間に人の背中に隠れるみたいなやつです。もっと早いですね、思いそうな会話になったらもう隠れる。それは、意識したかもしれない。自分で演じながらも『ひどいやつだな、駄目なやつだな』という気持ちをグッと抑える作業が大きかったかもしれない。僕としては腹立たしい部分が、シーンに映ったら駄目じゃないですか。そっちを押し殺して、本番で監督のOKが出た瞬間に『本当にひどい、こいつ!』と、やっと言える感じでした」。東日本大震災と向き合う「その覚悟を後押ししてくれた」東日本大震災の被災地でもある石巻での撮影は、支援活動をずっと続けてきた香取さんにとって感慨深いものだった。「僕は、映画って何でもありだと思っている映画好きでいるのに、やっぱり被災地、あの震災を映画で描くことを『大丈夫なのかな』と思ったりしました。プレッシャーや緊張感があったんです。新たな道を歩み始めて一歩目の映画だと思っていたのも、いま思えば『ちょっと間違えてたな』と。初めて1人でやる映画という気負いと、そこに被災地が入ってくる。『エンターテインメントにしていいものなのか』と思った部分もあるんです。でも実際に撮影で石巻にずっといたら、僕が会った街の方々は、映画としてこの街の“今”が残ることを本当に喜んでくれたんです。僕も『忘れてはいけないことだ』と言いながらも、ニュースで見る時間もどんどん減っていって。その中で、この映画とともにいま、東日本大震災の話をまた改めてする時間を持てたことがよかったと思っています」。白石監督は「東日本の震災は僕もきちんと向き合えていなかったんです。でも、あのとき香取さんたちがやっていたこと、見せてくれた風景は大きくて。それがあったので、香取さんにやっていただけるなら、このタイミングで向き合えるんじゃないかと。逆にその覚悟を後押ししてくれたと、僕は勝手に思っています」と言う。「もともと堕ちていく人を描くことが多かったんですが、ちゃんとはい上がる人の話もどこかでやりたいなと思っていました。直感的に、それが香取さんに似合うと思ったんです。『凪待ち』というタイトルは、心が波立って、そこに凪が訪れてほしい、いろんな悲劇に対して凪が訪れてほしいという思いを込めています」人間は誰しも落とし穴に落ちる確率がある一定数あって。今日、僕がなるかもしれないし、明日は誰がなるかもしれないようなことだと思うんです。同時に、そこからやり直せたり、誰かが手を差し伸べたりするチャンスも、同じ確率であるんじゃないか。この映画を描きながら、すごくそれを感じました」。(text:Yuki Tominaga/photo:Jumpei Yamada)■関連作品:凪待ち 2019年6月28日よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開©2018「凪待ち」FILM PARTNERS
2019年06月25日香取慎吾主演、『孤狼の血』『麻雀放浪記2020』などの白石和彌監督による最新作『凪待ち』。6月13日(木)、ロケ地となった宮城県塩竈市の「塩釜水産物仲卸市場」にて関係者向け完成報告試写会が実施され、元々は予定になかった香取さんがサプライズゲストとして登場、盛り上がった会場で冗談交じりに撮影当時の思い出を明かした。人生どん底まで墜ちきった男のバイオレンスと狂気、怒りと裏切り、不条理と悲劇を描く衝撃のヒューマンサスペンスとなる本作。昨年の6月18日に撮影が開始して1年、ロケスタート地点となった本市場に、白石監督が凱旋、マスコミ陣を含め約100名の方が来場した。白石監督は「(お酒のケースが舞台になっている事に)手作り感、素晴らしいですね(笑)『凪待ち』という作品は、ここでスタートしたので、沢山の方に、この場で試写会が出来る事が凄く嬉しいです。今日は僕だけじゃなくて、どうしても来たいという方がいたんですよ」と語ると、含み笑いで呼び込み、香取さんがサプライズ登場し、「香取さんが、まさかのお酒のケースに乗っています!(笑)」「ど~しても来たくて!」と言う香取さんに、びっくり仰天の会場から拍手喝采。「仕事のスケジュールで決まっていたのではなくて、どうしても僕が来たかったんです!」と話し、ロケのスタートがこの市場だったことを振られると「なんか、そんな感じがしないんですよね。この市場が、“木野本郁男”という僕の役を作ってくれた最初の場所なんで、皆さんのおかげで、この役が完成したのかな、と思っています。この役を演じるのに、ぴったりな雰囲気でした」とコメント。「昼間から酔っ払ったお兄さんに絡まれて、『おい、何撮ってんだこのやろ~!』と言われ、まわりのスタッフが助けてくれるかな~と思っていたら、意外とみんな目を背けて助けてくれなかった。そんな経験もありましたね(笑)」と、劇中とはまるで別人のごとく明るく話した。かと思えば、「震災から大分時間が経っていて、僕が東京で過ごしていると、年々ニュースでも見る機会が減ってきている。震災直後にも僕は何度か被災地を訪れていて、僕が始めて訪れた時の事を思い出すと、復興している部分もあるなぁと感じますね。撮影の期間もいろんな方に結構会って、町の方にお話を伺うと、写真を見せながら震災当時の事を話してくれる方もいれば、目を背けるおばあちゃんもいたり。それぞれの心の中に、そのときの事が、それぞれの形で刻まれているのだな、と感じさせられる時間でしたね」と真摯に現地での経験に言及。「自分としては、人生の新しい道を歩み始めて約1年半、そんな中で、初めての(単独)主演映画として、力んだり、プレッシャーを感じる事もあったんですが、いま、そういう思いは全く無いです。そして、素晴らしい白石監督の最新作です。一人でも多くの方に見て頂けたらと思います」と思いを噛みしめていた。また、白石監督は「僕の映画は、血なまぐさくて、バイオレンスな描写が多いんですけど、この映画は過去一番、“優しい映画”になったかな、と思います」とコメント。脚本を書く前、そして撮影中も、現地の方に震災について話を聞いていたそうで、「よく『復興の半ば』という言葉を聞きますけど、復興には終わりが無いんだなと、感じたり、いろんな事を教わりました。オリンピックとか、国を上げての企画もあるかもしれないけど、復興はまだまだ終わっていなくて、その中に生きている人達がいる、という事を(映画という形で)残して行かないとな、と思います」と復興への思いを吐露。さらに、「香取さんと初めてお仕事をするという事で、決して“暴力”だけの映画ではなく、“優しさ”の残る映画にしました。もちろん、東日本大震災もそうですし、世界中で悲しいニュースを見る事が多いと思うんですけど、すべての人に『凪』が訪れるように、という思いで作りました」と、改めて作品に込めた思いを明かした。本作の大ヒット祈願として、めでたい鯛のほか、本市場がメバチマグロの水揚げ高日本一として有名なことから、マグロなども塩釜漁港で捕られた魚の盛り合わせが市場からプレゼントされると、「うわ~!」と大喜びの香取さんと白石監督。最後は、大きな大漁旗の前で写真撮影を実施し、サービス盛りだくさんのイベントとなった。『凪待ち』は6月28日(金)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:凪待ち 2019年6月28日よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開©2018「凪待ち」FILM PARTNERS
2019年06月14日俳優の香取慎吾が13日、宮城県塩竈市の塩釜水産物仲卸市場で行われた主演映画『凪待ち』(6月28日公開)の関係者向け完成報告試写会にサプライズゲストとして登場した。2018年6月~7月に石巻市を中心に撮影された本作は、人生どん底まで墜ちきった男のバイオレンスと狂気、怒りと裏切り、不条理と悲劇、そして、切ない暴力を描いた衝撃のヒューマンサスペンス。あるきっかけをもとに墜ちる所まで堕ちきった男・郁男を香取が演じた。ロケのスタート地点となった同市場には、マスコミ陣を含め約100人が来場。まず白石和彌監督が登壇し、昨年の6月18日に撮影が開始して1年、当時の思い出などを語った。そこに、もともと予定にはなかった主演の香取が登場し、会場を驚かせた。香取は「いよいよ『凪待ち』が完成をしまして、1年前にお世話になった、この場所にまた来る事が出来ました。とても良い映画になったと思いますので、いち早くこの映画を皆さんに観ていただける事をうれしく思います」とあいさつし、サプライズ登場について「ど~しても来たくて! 仕事のスケジュールで決まっていたのではなくて、どうしても僕が来たかったんです!」と思いを伝えた。ロケのスタートがこの市場だったことを振られると、「なんか、そんな感じがしないんですよね。この市場が、“木野本郁男”という僕の役を作ってくれた最初の場所なんで、皆さんのおかげで、この役が完成したのかな、と思っています。この役を演じるのに、ぴったりな雰囲気でした」と語り、「昼間から酔っ払ったお兄さんに絡まれて、『おい、何撮ってんだこのやろ~!』と言われ、まわりのスタッフが助けてくれるかな~と思っていたら、意外とみんな目を背けて助けてくれなかった。そんな経験もありましたね(笑)」と爆笑エピソードを明かした。また、「震災からだいぶ時間が経っていて、僕が東京で過ごしていると、年々ニュースでも見る機会が減ってきている。震災直後にも僕は何度か被災地を訪れていて、僕が始めて訪れた時の事を思い出すと、復興している部分もあるなぁと感じますね。撮影の期間もいろんな方に結構会って、町の方にお話を伺うと、写真を見せながら震災当時の事を話してくれる方もいれば、目を背けるおばあちゃんもいたり。それぞれの心の中に、そのときの事が、それぞれの形で刻まれているのだな、と感じさせられる時間でしたね」としみじみ。そして、「やっとこの映画を見ていただく時が来ました。自分としては、人生の新しい道を歩み始めて約1年半、そんな中で、初めての(単独)主演映画として、力んだり、プレッシャーを感じる事もあったんですが、いま、そういう思いは全くないです。そして、素晴らしい白石監督の最新作です。一人でも多くの方に見ていただけたらと思います」と呼びかけた。白石監督は、香取のサプライズ登場について「香取さんが、なんで僕に声をかけてくれないんだ、というところから始まったんです」と説明。また、「香取さんと初めてお仕事をするという事で、決して“暴力”だけの映画ではなく、“優しさ”の残る映画にしました。もちろん、東日本大震災もそうですし、世界中で悲しいニュースを見る事が多いと思うんですけど、すべての人に“凪”が訪れるように、という思いで作りました」と作品に込めた思いを明かした。市場関係者から香取と白石監督にプレゼントも。作品の大ヒット祈願として、めでたい鯛や、本市場がメバチマグロの水揚げ高日本一として有名な事からマグロなど、塩釜漁港で捕られた魚の盛り合わせが贈られると、たくさんの魚たちを目の前に「うわ~!」と2人は大喜び。最後は、大きな大漁旗の前で写真撮影を実施した。(C)2018「凪待ち」FILM PARTNERS
2019年06月13日ホテル雅叙園東京にて、夏の企画展「和のあかり×百段階段2019」が、2019年7月6日(土)から9月1日(日)まで開催される。「和のあかり×百段階段2019」は、華やかな7つの部屋で構成される有形文化財「百段階段」を舞台に、毎年夏の期間に開催されるアートイルミネーション。2015年の初開催以降、これまで31万人を超える来場者を記録している夏の人気のイベントだ。竹を使った光のインスタレーションなど初登場5回目の開催となる今回は、青森から鹿児島まで全国40の個人、団体が参加。“こころの色彩”をテーマに、いつか見たこころの中に映し出される原風景を、“和のあかり”で表現する。中でも注目は、イベント初登場となる作品の数々。宮崎県日南市在住の竹あかり作家 NITTAKEは、竹のアート作品を幻想的な光を駆使し、空間インスタレーションとして展示する。絢爛豪華な「漁樵の間」では、100万人の集客を誇る「長崎ランタンフェスティバル」との色彩コラボレーションを楽しめる。また、気鋭のサンドアートデュオ emullenuettは、本展のために手掛けた作品を欄間をはじめとする会場内で映写する。青森ねぶたなど人気アートも展示さらに、大迫力の青森ねぶたをはじめ、愛らしい表情の山口県柳井市の金魚ちょうちんや、こけし作家 林貴俊による表情豊かな石巻こけしなど、これまでの展示で人気の高かった作品も展示。伝統と革新がコラボレーションした工芸品その他、江戸職人と現代デザイナーがコラボレーションした漆工芸・ガラス工芸・彫金など様々な工芸品や手漉き和紙とあかりが織り成す現代作家の作品など、日本の美を体感できる展示も用意する。【詳細】和のあかり×百段階段2019開催期間:2019年7月6日(土)~9月1日(日)開催時間:日~木曜日10:00~17:00(最終入館16:30)、金・土曜日および、8月11日(月)~18日(日)10:00~20:00(最終入館19:30) ※8月10日(土)は17:00まで。会場:ホテル雅叙園東京内 東京都指定有形文化財「百段階段」住所:東京都目黒区下目黒1-8-1入場料:当日 1,600円、前売 1,100円、大学生・高校生 1,200円、中・小学生 600円※前売は7月5日(金)まで。館内販売のみ16:30まで受け付け。※要学生証呈示、未就学児無料。※撮影可能(三脚・フラッシュ・商業撮影は不可)。※和室のため土足禁止。※階段での移動のため、車いす・ベビーカーでの見学は不可。【問い合わせ先】ホテル雅叙園東京 イベント企画TEL:03-5434-3140
2019年06月13日佐藤健、鈴木亮平、松岡茉優が3兄妹を演じる家族の絆を問いかける感涙ヒューマンドラマ『ひとよ』が、先日無事クランクアップ。公開日も11月8日(金)に決定した。『ひとよ』撮影最終日はクライマックスの重要シーン白石和彌監督最新作は、鶴屋南北戯曲賞、読売文学賞戯曲・シナリオ賞などを受賞した注目の劇作家・桑原裕子率いる「劇団KAKUTA」の同名代表舞台作品の実写映画化。ある家族は一夜の事件に囚われたまま別々の人生を歩んでいたが、15年後に再会し、一度崩壊した絆を取り戻そうともがき続ける物語。本作は新元号の令和となった初日(5月1日)にクランクインし、1か月におよぶ撮影を経て、今月1日に“家族揃って”クランクアップ!撮影最終日に行われた撮影は、家族全員が揃うクライマックスの重要なシーンとなっており、白石監督を中心に入念な段取りが行われ、幾度もシーンの検証が繰り返されたそう。時折、キャストからも提案が挙がり、モニターで自らの動きを最終確認、本番はほぼ一発OKで、日付が変わる直前にクランクアップを迎えた。佐藤健「期待して公開をお待ち頂けたら」クランクイン前は「現場に入るのが非常に楽しみ」と、念願の白石作品への参加を喜んでいた稲村家の次男・雄二役の佐藤さん。実際に参加してみて「こんなにも素敵な話で、こんなにも素敵な役者・スタッフの皆様と贅沢な時間を過ごさせていただき、振り返るとあっという間でした」と充実した撮影だった様子。また「(芝居については)、その時に出たもので勝負と言いますか、ドキュメンタリー的なアプローチの仕方をしてきたように感じています。白石監督が、『最高傑作になるであろう』というような言葉を漏らされていたとも聞いていますし、きっと素晴らしい作品に仕上げてくださると信じています。なので、皆さんも期待して公開をお待ち頂けたら嬉しいです」とコメントしている。鈴木亮平、好きなセリフは「ただの夜ですよ」「この映画は家族の話であり、時間の話でもある」と語る、人とのコミュニケーションに苦手意識を持つ長男・大樹役の鈴木さん。「僕は、(田中裕子さん演じる)お母さんの『ただの夜ですよ』というセリフが大好きで、台本で読んだときに、自分の中で良い夜も悪い夜も、いろいろな夜が思い浮かびました」とふり返り、「観てくださった皆さんも、観終わった後にそれぞれの響き方をするのではと思っていますが、皆さんの人生の一つ一つに想いを馳せていただき、『ひとよ(一夜)』を想って頂けたら嬉しいです」とメッセージを寄せている。松岡茉優「どこか許されてほしい」末っ子・園子役の松岡さんは、まず本作への参加に「憧れの白石組で、憧れの先輩方とご一緒できて嬉しく思います」と改めて語り、「私はこの映画を観てくださった皆さんに感動してほしいとか、泣いてほしいとかではなく、家族に対して何かゴロゴロとしたものを抱えて生きていらっしゃる方に、この映画を観てどこか許されてほしいなと思いながら演じていました。そして、背中を押すまではできなくとも、例えば『お母さんにメールをしてみよう』、と思い立つような、そんな映画になったらいいなと思っています」と想いを明かした。田中裕子「充実した時間」をふり返る3兄妹と15年ぶりの再開を果たす母・こはる役の田中裕子は「天気にはとても恵まれたのですけれども、昼と夜との寒暖の差が激しく、北関東恐るべし、と感じる撮影の日々を過ごしました」と撮影をふり返り、「今回、佐藤健さん、鈴木亮平さんをはじめ、初めて共演させていただくキャストの方が多かったのですけれども、白石監督のもと充実した時間を過ごさせていただいたと思っています」とコメントしている。「どのシーンも想像以上のシーンに」白石和彌監督が手応え感無量で撮影を終えたキャストたち。一方の白石監督も「俳優部の皆さんが充実した顔でクランクアップを迎えられていたのは、何より良かったです」とホッとした様子。さらに「俳優部皆さんの芝居を堪能でき、どのシーンも想像以上のシーンになっているので、(撮影を終えての)手ごたえはありますし、良い映画に向かっていると感じています」と自信を見せている。『ひとよ』は11月8日(金)より全国にて公開。(cinemacafe.net)■関連作品:ひとよ 2019年秋より全国にて公開(C) 2019「ひとよ」製作委員会
2019年06月07日俳優の香取慎吾が5日、都内で行われた主演映画『凪待ち』(6月28日公開)の完成披露試写会に、共演の恒松祐里、西田尚美、音尾琢真、リリー・フランキー、白石和彌監督とともに登壇した。2017年9月に「新しい地図」としてスタートした香取だが「新しい道を歩み始めて、初めてのひとりの映画。プレッシャーや緊張、ちょっと気負いすぎている部分もあった」と告白。白石監督の映画として「素晴らしい映画になっていた」と喜びを語り、さらなる役者業への意欲を燃やした。2018年6月~7月に石巻市を中心に撮影された本作は、人生どん底まで墜ちきった男のバイオレンスと狂気、怒りと裏切り、不条理と悲劇、そして、切ない暴力を描いた衝撃のヒューマンサスペンス。あるきっかけをもとに墜ちる所まで堕ちきった男・郁男を香取が演じた。香取は「心ズタズタ」「毎日誰かにボコボコにされた」と苦笑いを見せつつも、「これ以上の(過酷な)役でも、どんな役でももう一度ご一緒したい。リリーさんや音尾さんのように『白石組を観たら僕がいる』というぐらい、自分も参加できたらうれしい」と再タッグを望むなど、白石監督に惚れ込んだ様子だ。香取にとって「今までは正義感にあふれていたり、困っている人がいたら走り寄って問題を解決する役が多かった。今回はそれに背を向けるような役。これまでに演じたことのない役で、どうしようもない男」と新境地となったが、リリーは「男の色気を感じた。強烈な色気。撮影期間もそれにドキドキしながら過ごした」、郁男の恋人役を演じた西田も「大スターなのに、現場ではやさぐれた感じの郁男になっていた。石巻で椅子に座って風に吹かれている香取さんの姿が、大好きでした」と香取の演技を大絶賛だった。アーティスト、歌手、俳優などさまざまな活動を行なっている今、記者から「今の肩書きは?」と聞かれる一幕も。香取は「今日は俳優。俳優の雰囲気を出してます」とお茶目に語り、「僕を素材として何かやってみたいと思ってくださる方がいれば、ぜひご一緒したいです」とアピールした。またこの日は、お笑い芸人・山里亮太と女優・蒼井優の結婚が明らかとなり、完成披露イベント後に行われた囲み会見でこの話題を振られた香取は「ハッピーですよね。本当なら」と疑いの目を向けて、記者陣も大爆笑。結婚報告会見が行われていることを耳にして、「じゃあ、本当なんだ!」と目を丸くし、リリーも「ファンタジーを感じる。夢があるなあ」としみじみと語っていた。
2019年06月06日香取慎吾が『孤狼の血』などの白石和彌監督と初タッグを組んだ映画『凪待ち』完成披露試写会が6月5日(水)、TOHOシネマズ六本木ヒルズにて行われ、香取さんと白石監督のほか共演の恒松祐里、西田尚美、音尾琢真、リリー・フランキーもわいわいと舞台挨拶に登壇した。香取さん、白石監督との再タッグを希望!公式SNSに寄せられた質問に香取さんが回答する段では、「今後、監督とご一緒するならどんな役がいいですか?」という質問が挙げられた。香取さんが、「どんな役でも。またぜひご一緒したいですね」とすぐ答えると、白石監督が「ある程度、限定しておかないとひどい目に遭うので」と含み笑い。すると、香取さんは「今回、監督の作品の中でもあまりないようなヒューマンドラマ、人間の心を描きたいとおっしゃってくれたけど、毎日誰かにぼこぼこにされていって…あれ?ヒューマンドラマって…(笑)」と、驚きの表情を見せつつ「だから全然平気ですよ!これ以上の役でも、どんな役でも、音尾さんとリリーさんのように、“白石組を観たら僕がいる”みたいに、自分も参加できたらうれしい」と笑顔を見せていた。『凪待ち』は、ギャンブル依存症の男の暴力と狂気を描いたヒューマン・サスペンス。毎日をふらふらと過ごしていた郁男(香取さん)は、恋人の亜弓(西田尚美)とその娘・美波(恒松祐里)と共に、亜弓の故郷・石巻で再出発しようとする。少しずつ平穏を取り戻しつつあるかのように見えた暮らしだったが、ある夜、亜弓が何者かに殺害されてしまう。リリーさんが香取さんを絶賛「色気にドキドキ」白石監督と3度目のタッグとなったリリーさんは、「今まで殺人鬼ばかりで、今回はすごくやさしいおじさんをやらせていただきましたので、新鮮でした。男が男の色気を感じる経験はないんですけど、慎吾ちゃんが強烈な色気で。それにちょっとドキドキしながら過ごしていた撮影期間でしたね」と、香取さんの色香についてコメントを寄せると、香取さんも照れ顔に。さらに、音尾さんが「僕は香取さんの1個上、監督が香取さんの2個上、1年後はこう(自分のように)なり、2年後にはこう(白石監督のように)なる!男にはやってくる!」とわめくと、白石監督が「何の話してるの(笑)?」と突っ込み。場内からは何かを想像したのか「えええ…」という悲痛な叫びがこだました。『凪待ち』は6月28日(金)より全国ロードショー。(cinamacafe.net)■関連作品:凪待ち 2019年6月28日よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開©2018「凪待ち」FILM PARTNERS
2019年06月05日主演・香取慎吾と白石和彌監督の初タッグによる、衝撃のヒューマンサスペンス『凪待ち』のポスタービジュアルが到着。併せて、30秒バージョンの予告編も解禁となった。本作は、『人類資金』『クソ野郎と美しき世界』の香取慎吾、『孤狼の血』『麻雀放浪記2020』などの白石和彌監督の初タッグによる衝撃のヒューマンサスペンス。香取さん演じる人生どん底まで堕ちきった男・郁男のバイオレンスと狂気、怒りと裏切り、不条理と悲劇、そして映画史上最も切ない暴力を描く。この度公開となった30秒バージョンの予告編では、暴力的なカットや香取さんの「ダメなんだよ俺は、死んだ方がいいんだよ!」と叫ぶシーンが印象的で、狂気漂う映像に仕上がっている。また、同時に解禁となったビジュアルは、スリリングで終始緊張感漂う本作のストーリーを表現。うつむき気味な香取さんの表情は、心に闇を抱える男・郁男の有り様が伺える。左右には「誰が殺したのか?なぜ殺したのか?」のキャッチコピーの文字が配置され、ロケ地となった石巻の港を背景に鬼気迫るキャスト陣の表情も、本作の衝撃のラストを彷彿とさせる。悲しき事件の真相とは一体…。普段のイメージとは異なる役柄を香取さんがどう演じるのかにも注目しながら、是非スクリーンで確かめてみて。『凪待ち』は6月28日(金)よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:凪待ち 2019年6月28日よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開©2018「凪待ち」FILM PARTNERS
2019年05月16日香取慎吾主演×白石和彌監督による映画『凪待ち』(6月28日公開)のポスタービジュアルと30秒の予告編が16日、公開された。2018年6月~7月に宮城県石巻市を中心に撮影された本作は、人生どん底まで墜ちきった男のバイオレンスと狂気、怒りと裏切り、不条理と悲劇、そして、切ない暴力を描いた衝撃のヒューマンサスペンス。あるきっかけをもとに墜ちる所まで堕ちきった男・郁男を香取が演じた。公開されたビジュアルは、スリリングで終始緊張感漂う本作のストーリーをイメージ。うつむき気味な主演・香取の表情は、終始心に闇を抱える男・郁男の有り様が伺える。そして、ロケ地となった石巻の港を背景に、鬼気迫るキャスト陣の表情も、本作の衝撃のラストを彷彿とさせる。また、30秒バージョンの予告編も併せて公開された。(C)2018「凪待ち」FILM PARTNERS
2019年05月16日自然や生き物を取り入れた模様をパターンにして作られる“和柄”。日本人になじみのある美しく並んだ模様は、見た人に落ち着きを与えてくれますよね。今回はそんな和柄を使った〔キャンドゥ〕のモダン和柄ランチグッズ《ITADAKIMASU》シリーズをご紹介します♪《ランチ巾着》●材質:本体/綿 100%、タグ/ポリエステル●サイズ:約240×170×90mmまずご紹介するのは、こちらの巾着です。この巾着にあしらわれた和柄は“麻の葉模様”。正六角形を基本とした幾何学模様が麻の葉に似ていたからその名が付けられたんだとか。本体生地は綿100%としっかりとした作りなので、お弁当箱にたっぷりとごはんを詰めてもきちんと包んでくれそうです。お弁当包みにはもちろんですが、落ち着いた和柄なので浴衣のときの巾着に使ってみるのもいいかもしれませんね。《コースター2枚セット》●材質:本体/綿 100%、タグ/ポリエステル●サイズ:約100×100mm続いてはコースター。こちらは2枚セットになっていますよ。このコースターにあしらわれている模様は、“矢がすり模様”といって矢羽根をモチーフにしたものです。着物の柄でもよく目にしますよね。端についた《ITADAKIMASU》のタグがいいポイントになっていてかわいいです♪《ランチョンマット》●材質:本体/綿 100%、タグ/ポリエステル●サイズ:約450×320mm最後はこちらのランチョンマット。この模様は日常生活の中でもよく目にするという方が多いのではないでしょうか。こちらは“青海波(せいがいは)模様”といって波のように重ねた半円を幾重にも反復させて作られた模様です。和食を作ったときにこのランチョンマットをひけば、より日本らしさが出て料理もおいしく見えてきそうですね♡伝統的な柄を取り入れてみて♪伝統的な柄と落ち着いた色合いに、サンセリフ体のロゴがクールな《ITADAKIMASU》シリーズ。1セット持っていれば、テーブルコーディネートに一役買ってくれること間違いなしです♪気になった方はぜひ〔キャンドゥ〕へ行ってチェックしてみてくださいね。
2019年05月09日映画「凪待ち」(6月公開)の完成報告会見が4月23日に都内で行われ、主演の香取慎吾(42)、リリー・フランキー(55)、白石和彌監督(44)らが出席した。同映画は「喪失と再生」をテーマに描く重厚な人間ドラマ。香取はパートナーの女性や娘とともに、女性の故郷である宮城・石巻市で再出発しようとする主人公を演じている。各スポーツ紙によると、かつてない“ろくでなし”の役を演じた香取は「つらかったです。人の優しさがこんなに痛いんだと思った。優しい言葉を掛けられるほど、自分のふがいなさを感じてしまった」と撮影を回想。また香取と初タッグとなる白石監督は「たとえるなら香取さんは、役所(広司)さんくらいの色気」と絶賛したという。「香取さんが演じるのは、ギャンブル・酒・女が原因で奈落の底に落ちていく主人公。香取さんといえば、これまでの作品では明るいキャラクターを演じることが多かった。しかし今作では今まで見せたことにないようなダークな表情ばかりで、役者としての新境地を開拓しています」(映画ライター)白石監督といえば「凶悪」や公開中の「麻雀放浪記2020」など、赤裸々な人間の内面描写に定評がある。今作でも、その実力はいかんなく発揮されているようだ。「今作では見事に香取さんの魅力を引き出したようで、会見で香取さんも『誰でも心の中に狂気、闇の部分を持っていると思います。そっち方向の僕としては、白石作品はすごく好き』と絶賛していました。関係者の間では、早くも本年度映画賞レースの有力候補といわれています」(前出・映画ライター)
2019年04月25日元SMAPで俳優の香取慎吾が主演を務める映画『凪待ち』(6月公開)の完成報告会見が23日、都内で行われ、香取、恒松祐里、吉澤健、リリー・フランキー、白石和彌監督、赤城聡プロデューサーが出席。リリーが香取の演技を称賛した。2018年6月~7月に石巻市を中心に撮影された本作は、人生どん底まで墜ちきった男のバイオレンスと狂気、怒りと裏切り、不条理と悲劇、そして、切ない暴力を描いた衝撃のヒューマンサスペンス。あるきっかけをもとに墜ちる所まで堕ちきった男・郁男を香取が演じた。約20年前に香取と草なぎ剛のラジオ番組『SMAP POWER SPLASH』(現・『ShinTsuyo POWER SPLASH』)の構成作家を務めていたリリーは、「裏方としてお会いしていた香取さんに映画で接するのが本当に申し訳ないというか照れくさい」と告白。郁夫を気に掛ける製氷工場の社員・小野寺役で香取と共演し、「慎吾ちゃんが色っぽくて、一緒にやっていてドキドキしました」と感想を語った。そして、「構成をやっているときにミニドラマを草なぎ君とやってもらって、スタジオに来て台本を見て、初見でいつもやっていただいていたんですけど、そのときからすごいなって思っていたんです。役や雰囲気を瞬時にして…」と当時を振り返った上で、「20年くらい経ってまた違う形で。改めて香取慎吾の凄さを目の当たりにした。本当にびっくりして、色っぽいなと思いました」と感慨深げに話した。香取も「リリーさんと共演できて本当にうれしかった。リリーさんがお芝居をするようになって、リリーさんの作品をたくさん見させていただいて、いつか共演できたらなって思う人になっていったので」と特別な思いがあったよう。リリーが「本当ですか?」と疑うと、「本当ですよ! だから今回は本当にうれしくて」と笑顔で返した。
2019年04月23日元SMAPで俳優の香取慎吾が23日、都内で行われた主演映画『凪待ち』(6月公開)の完成報告会見に、共演の恒松祐里、吉澤健、リリー・フランキー、白石和彌監督、赤城聡プロデューサーとともに登壇した。2018年6月~7月に石巻市を中心に撮影された本作は、人生どん底まで墜ちきった男のバイオレンスと狂気、怒りと裏切り、不条理と悲劇、そして、切ない暴力を描いた衝撃のヒューマンサスペンス。あるきっかけをもとに墜ちる所まで堕ちきった男・郁男を香取が演じた。香取は「白石監督とお仕事できて本当にうれしく思っています」と白石監督とのタッグに喜び。悲しみと狂気が交錯する演技で新境地に挑んだが、「あまり今まで見たことのない香取慎吾が見られるかもしれないですが、人は誰でも凶器な部分を心の中に、闇の部分を持っていると思う。そっちの方向の自分としては白石作品はすごく好きだったので、すごく好きな部分をやっとできたというほうが強い」と話した。そして、「白石監督が監督している姿・・・白石監督に全スタッフ・キャストがついていこうと一つになれている白石組の現場にいるのがとても楽しかった」とうれしそうに回顧。役柄としては「つらかったです。ズタズタでした」と打ち明け、「人の優しさがこんなに痛いものなんだと思いました。自分以外の役の人間から優しい言葉をかけられるほどふがいなさを感じ・・・そんな時間でした」と振り返った。殴り合いのアクションシーンにも挑戦した香取。「アクションでのダメージは、血だらけでした」と告白するも、「全然大丈夫です。仕方ないので」と言い、白石監督が「香取さんは頭の回転が速く、瞬時に危険なところを察知する。それでも、ケガしていたって・・・心がズキーッて」と申し訳なさそうな表情を見せると、「全然大丈夫です。アクションなんで」と強調した。
2019年04月23日香取慎吾主演×白石和彌監督による映画『凪待ち』(6月公開)の予告編が23日、公開された。2018年6月~7月に石巻市を中心に撮影された本作は、人生どん底まで墜ちきった男のバイオレンスと狂気、怒りと裏切り、不条理と悲劇、そして、切ない暴力を描いた衝撃のヒューマンサスペンス。あるきっかけをもとに墜ちる所まで堕ちきった男・郁男を香取が演じた。このたび、郁男役の香取の悲しみと狂気が交錯する演技が印象的な予告編映像が公開された。また、恋人の娘・美波役の恒松祐里が香取と見せるガチンコな演技力も見どころ。郁男の恋人・亜弓を演じた西田尚美は、「現場に西田さんがいるととても安心した」という香取の言葉からもわかる通り、姉さん女房としての役どころにぴったりとはまっている。監督が若松孝二監督の助監督時代のスターとして見てきた吉澤健も、石巻で郁男や美波とともに暮らし始める亜弓の父親役として登場し、本作の重要な役どころを担当。白石組常連としてお馴染みの音尾琢真は、亜弓の元旦那・美波の実父として石巻に住む男を演じ、本作でも味のある芝居を見せている。そして、香取が現場で思わず高揚する気持ちを押し殺したというリリー・フランキーの方言まじりのリアリティある演技にも注目だ。(C)2018「凪待ち」FILM PARTNERS
2019年04月23日香取慎吾主演で贈る、『孤狼の血』『麻雀放浪記2020』の白石和彌監督の最新作『凪待ち』から、不条理な暴力と悲劇、狂気を見せつける衝撃の予告編映像が公開された。『クライマーズ・ハイ』の加藤正人の脚本によって、2018年6月~7月、岩手県石巻市を中心に撮影された本作は、人生どん底まで墜ちきった男のバイオレンスと狂気、怒りと裏切り、不条理と悲劇、そして映画史上最も切ない暴力を描いた衝撃のヒューマンサスペンス。この度、「こんな香取慎吾、見た事が無い」とマスコミ陣が口を揃える主演・香取さんの、“悲しみ”と“狂気”が交錯する熱演に心揺さぶられる予告編映像が完成。そんな香取さんとガチに対峙する、郁男の恋人・亜弓(西田尚美)の娘・美波を演じる恒松祐里からは、白石監督が以前から注目していたというその才能の一端を確認することができる。また、亜弓を演じた西田さんは、「現場に西田さんがいるととても安心した」という香取さんの言葉からも分かる通り、姉さん女房としての役どころにぴったりとはまった。さらに、監督が恩師・若松孝二監督の助監督時代のスターとして見てきた吉澤健も、石巻で郁男や美波とともに暮らし始める亜弓の父親役として登場し、本作の重要な役どころを務めた。白石組常連としてお馴染みの音尾琢真は、亜弓の元夫で美波の実父として石巻に住む男を演じ、本作でもその味のある芝居は健在。そして、香取さんが現場で思わず高揚する気持ちを押し殺したというリリー・フランキーの方言まじりのリアリティある演技にも、息を飲むこと間違いなし。誰が愛する人を殺したのか?なぜ殺したのか?愚か者たちの切ない暴力を描いた衝撃のヒューマンサスペンスは必見となりそうだ。ストーリー毎日をふらふらと無為に過ごしていた木野本郁男(香取さん)は、ギャンブルから足を洗い、恋人・亜弓(西田さん)の故郷・石巻に戻る決心をした。そこには末期がんであるにも関わらず、石巻で漁師を続ける亜弓の父・勝美(吉澤さん)がいた。亜弓の娘・美波(恒松祐里)は母の発案で引っ越しを余儀なくされ、不満を抱いている。美波を助手席に乗せ、高速道路を走る郁男に美波の声が響く。「結婚しようって言えばいいじゃん」半ばあきらめたように応える郁男。「言えないよ。仕事もしないで毎日ぶらぶらしてるだけのろくでなしだし…」。実家では、近隣に住む小野寺(リリーさん)が勝美の世話を焼いていた。人なつっこい小野寺は、郁男を飲み屋へ連れていく。そこで、ひどく酒に酔った村上(音尾さん)という中学教師と出会う。村上は亜弓の元夫で、美波の父だった。新しい暮らしが始まり、亜弓は美容院を開業し、郁男は印刷会社で働きだす。そんな折、郁男は会社の同僚らの誘いで競輪のアドバイスをすることに。賭けてはいないもののノミ屋でのレースに興奮する郁男。ある日、美波は亜弓と衝突し家を飛び出す。その夜、戻らない美波を心配しパニックになる亜弓。落ち着かせようとする郁男を亜弓は激しく非難する。「自分の子供じゃないから、そんな暢気なことが言えるのよ!」激しく捲くし立てる亜弓を車から降ろし、ひとりで探すよう突き放す郁男。だが、その夜遅く、亜弓は遺体となって戻ってきた。郁男と別れたあと、防波堤の工事現場で何者かに殺害されたのだった。突然の死に、愕然とする郁男と美波――。「籍が入ってねえがら、一緒に暮らすごどはできねえ」年老いた勝美と美波の将来を心配する小野寺は美波に言い聞かせるのだった。一方、自分のせいで亜弓は死んだという思いがくすぶり続ける郁男。追い打ちをかけるかのように、社員をトラブルに巻き込んだという濡れ衣をかけられ解雇となる。「俺がいると悪いことが舞い込んでくる」行き場のない怒りを職場で爆発させる郁男。恋人も、仕事もなくした郁夫は、自暴自棄となっていく――。『凪待ち』は6月、TOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:凪待ち 2019年6月、TOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開予定©2018「凪待ち」FILM PARTNERS
2019年04月23日ピエール瀧(52)が麻薬取締法違反の容疑で逮捕されるなどで注目されていた映画『麻雀放浪記2020』が4月5日に公開された。瀧被告の出演シーンをカットしたり撮り直したりする作品が相次ぐなか、過剰ともいえる“自主規制”に異議を唱え、ノーカットで上映することで話題を呼んでいた『麻雀放浪記2020』。しかし公開初週の週末興行成績ランキングではまさかのトップテン圏外。3位に入った公開7週目の『翔んで埼玉』を大きく下回る出足となってしまった。「ブルーリボン賞監督賞を2年連続で受賞した白石和彌監督(44)がメガホンを取り、主演は斎藤工(37)。話題性は十分でヒットが期待された作品でしたが……。300館以上で公開されている『翔んで埼玉』に対し、公開館数が約50館にとどまったことも響きました」(映画関係者)客足が伸び悩む一方、Twitterでは絶賛の声が相次いでいる。《エンターテイメントの枠を越えてる。これが日本の未来か??》《映画とはビジネスじゃない博打なのだ。あらゆる意味で勝負に出た作品。斎藤工の主役としての存在感がたまらない》《はぁくだらん…はぁめちゃくちゃ面白い。ここまでしっかりした脚本に完璧すぎるキャスティングで、おっぱいとグロとワルを魅力的に魅せれるのは白石監督しかいない》一方、原案となった故・阿佐田哲也氏の小説や、’84年の和田誠監督(82)による『麻雀放浪記』のファンからは評価が分かれた。《和田誠版「麻雀放浪記」へのオマージュも良かった》という声がある一方、《自分があまりにもオリジナルの映画と原作小説が好きだったので、ハードルが上がってしまったなあ》と今作に否定的な意見も少なくないようだ。
2019年04月10日映画『麻雀放浪記2020』(4月5日公開)の公開初日舞台挨拶が20日に都内で行われ、斎藤工、もも(チャラン・ポ・ランタン)、ベッキー、岡崎体育、音尾琢真、竹中直人、白石和彌監督が登場した。同作は、阿佐田哲也の250万部を超えるベストセラー小説を実写映画化。主人公・坊や哲(斉藤)がいるのは、2020年の未来。人口は減少し、労働はAIに取って代わられ、街には失業者と老人があふれており、東京オリンピックが中止となっている。1945年の戦後からやってきたという坊や哲が思わぬ状況で立ちはだかった麻雀で死闘を繰り広げる。クラブのママ・八代ゆきとAI搭載アンドロイド・ユキの一人二役を演じたベッキーは、アシンメトリーのワンピースでスラリとした美脚を見せ、「AIを意識して、この衣装でやってまいりました!」と拍手を浴びた。さらに作中では過激な麻雀を過激な衣装で打っているという、バニーガールの鈴木ふみ奈&水口美香、衝撃的なダンスを披露するイケメンふんどしダンサーの藤田晋之助、橋本侑哉が盛り上げる。作中の印象的なシーンを語る場面では、竹中は斎藤と岡崎を絶賛しつつ、「ベッキーは久しぶりに共演したんだけど、圧倒的に不愉快で……」といじる。ベッキーは「舞台挨拶で感じ悪いですよ!?」と応じ、竹中が「失敬だな、年上だぞ! 指さすな!」と、仲が良いからこその"茶番劇"を繰り広げていた。ベッキーがさらに「斉藤工さんは本当にレディファーストで、皆さんが想像するような素敵な方なんですよ。素敵だったんですけど、ある日急に豹変しちゃって。さっきみたいに竹中さんが現場で私をいじり始めたんですよ。そしたら斎藤さん、『ベッキーはいじって大丈夫だ』と思ったみたいで」と訴えると、斎藤は「指ささないでくださいよ。新婚だからって失礼ですよ」と指摘。観客からはベッキーに「おめでとう!」と祝福の声が飛ぶ。ベッキーは「斎藤さんに、撮影に入る前にも『ちょっと待って、ベッキーさんのヒゲが生えてるから』とかいじられ倒されて」と明かすと、斎藤は淡々と「午後だったので生えてきてたんですよ」とジョークを飛ばす。竹中もサイド参戦し、ももは「ずっとこんな感じで、楽しませてもらいました」と笑顔を見せた。
2019年04月05日