もっつんさんの長男・タクくんが小学校に入学後、支援クラス(特別支援学級)を勧められて移籍するまでのお話です。入学からしばらく経つと、タクくんは「教室から脱走する」「昼休みのあと帰ってこない」「移動教室で迷子になる」などの問題行動が目立つようになり、頭を悩ませていたもっつんさん。実はもっつんさんは、タクくんが年長に上がるタイミングで再婚し、見知らぬ土地で義両親と同居中。まるで下宿をしているような環境の中、夫にもなかなか本音を言い出せず、疲労とストレスはたまる一方でした。さらにもっつんさんを追い詰めるように、学童や登校班でもタクくんが問題を起こしていることが判明。学校から何度も悪い報告の電話があるため、もっつんさんは次第に学校からの連絡が怖くなってしまうのでした。夫が積極的にしつけに協力してくれるようになり、タクくんの様子が落ち着いたと思ったのもつかの間、学校や学童での脱走は減ったもののトラブルは依然としてなくなりません。 さっき怒られたばかりなのに、すぐにおやつのことを考え始めるタクくん。反省せずにしゃべり続けるタクくんに対し、怒りが収まらずついに爆発してしまったもっつんさん。 帰宅後、義母に悩みを打ち明けると、「ママは全然怒らないからねぇ」「おしとやかだから、怒鳴ったりしないでしょう?」と言われてしまい、まるで自分のしつけが甘いから、タクくんが問題を起こすと言われているような気持ちになってしまうのでした。 ストレスで胃が痛くなってしまうような日々が続いたある日……。 ストレスと不安に押しつぶされそうで 我慢の限界に達したもっつんさんは、夜遅くに飲み物を買いに行くと言い、出かけることに。 事情を知らない夫から引き留められるものの、「ひとりになりたいの!!」と言い残し飛び出したもっつんさん。驚く夫を家に残し、公園の駐車場で時間をつぶします。 「プチ家出というか、ただの夜の外出なのですが、思い切って外出してみてよかった。少し夜の空気を吸って、気持ちが落ち着きました」ともっつんさんは振り返ります。 ストレスは自分でも気づかないうちに少しずつたまってしまうもの。今回、もっつんさんが「ひとりになりたい」と夫に伝えたように、思い切って自分の希望を周囲に伝えて行動に移すことで、気持ちが落ち着くこともあるかもしれません。 皆さんは、日々どのようにストレスを解消していますか? また、ひとりになりたいとき、どうやってひとり時間を捻出していますか? 著者:マンガ家・イラストレーター もっつん
2023年07月17日もっつんさんの長男・タクくんが小学校に入学後、支援クラス(特別支援学級)を勧められて移籍するまでのお話です。入学式当日、なぜか補助の先生に付き添われながら入場してきたタクくん。何も聞かされていなかったもっつんさんは動揺したものの、入学式後は慌ただしく、補助の先生がついてくれていた理由を質問することができませんでした。そして入学からしばらく経つと、「教室から脱走する」「昼休みのあと帰ってこない」「移動教室で迷子になる」などの行動が目立つようになってきます。実はもっつんさんは、タクくんが年長に上がるタイミングで再婚し、見知らぬ土地で義両親と同居中。まるで下宿をしているような気分で、夫にもなかなか本音を言い出せず、疲労とストレスはたまる一方でした。夫が積極的にしつけに協力してくれるようになり、タクくんの様子が落ち着いたと思ったのもつかの間、学校や学童での脱走は減ったもののトラブルは依然としてなくなりません。 さっき怒られたばかりなのに、すぐにおやつのことを考え始めるタクくん。反省せずにしゃべり続けるタクくんに対し怒りが収まらず、ついにもっつんさんの怒りが爆発してしまいました。 親としての自信を失ってしまい、グッタリした状態で帰宅したもっつんさん。家ではいつも通りテキパキと働く義母に気をつかい、余計に疲れてしまいます。さらに、夫からは「立ち読みに熱中しちゃったから、これから帰る」という連絡が入り、絶望的な気分に……。 夕食時、義母に夫の愚痴をこぼすと……。 義母の“教育自慢”に我慢の限界! 義母から「ママは全然怒らないからねぇ」「おしとやかだから、怒鳴ったりしないでしょう?」と言われ、ショックを受けたもっつんさん。 まるで自分のしつけが甘いから、タクくんが問題を起こすと言われているような気持ちになってしまい、義母の言葉が胸に深く刺さります。 自信満々な義母の教育自慢を聞かされ、自由にテレビすら見られない今の環境に疲れたもっつんさんは、胃を痛めてしまうほどストレスを感じていたのでした。 義母の世代とは子育ての環境も常識もまったく異なります。当時の常識は、今の非常識に当たることも。年下の人や後輩に自分の成功体験を語ることは、気持ちが良いものなのかもしれません。しかし、困っている人や悩んでいる人に自分の成功体験を伝えるよりも、相手の気持ちにそっと寄り添えるような人でありたいものですね。 著者:マンガ家・イラストレーター もっつん
2023年07月16日もっつんさんの長男・タクくんが小学校に入学後、支援クラス(特別支援学級)を勧められて移籍するまでのお話です。入学からしばらく経つと、タクくんは「教室から脱走する」「昼休みのあと帰ってこない」「移動教室で迷子になる」などの問題行動が目立つようになり、頭を悩ませていたもっつんさん。実はもっつんさんは、タクくんが年長に上がるタイミングで再婚し、見知らぬ土地で義両親と同居中。まるで下宿をしているような環境の中、夫にもなかなか本音を言い出せず、疲労とストレスはたまる一方でした。さらにもっつんさんを追い詰めるように、学童や登校班でもタクくんが問題を起こしていることが判明。学校から何度も悪い報告の電話があるため、もっつんさんは次第に学校からの連絡が怖くなってしまうのでした。夫が積極的にしつけに協力してくれるようになり、タクくんの様子が落ち着いたと思ったのもつかの間、学校や学童での脱走は減ったもののトラブルは依然としてなくなりません。 さっき怒られたばかりなのに、すぐにおやつのことを考え始めるタクくん。反省せずにしゃべり続けるタクくんに対し怒りが収まらず、ついにもっつんさんの怒りが爆発してしまいました。 「怒っても、やさしく注意しても、細かく説明しても、キレても、私の言葉がタクに届いている実感がない」。もっつんさんは親としての自信を失ってしまい、グッタリした状態で帰宅すると……。 下りたくない…食べたくない… ※訂正:(誤)早く私達を→(正)早く私達に 家では、テキパキとすべて完璧な義母が、夕飯を用意して待ってくれています。 この家のスリッパもタオルも歯ブラシもカーテンも、すべて義母が買ったもの。食べるものも選べず、生活リズムを義母たちに合わせなければいけなかったため、もっつんさんのストレスは増すばかり。 「本当は私も料理したい」「遅い時間になっても、夫と一緒に食卓を囲みたい」そんなことは言える雰囲気ではなさそうですね。 そんな中、夫はマンガの立ち読みに夢中で帰りが遅くなるとのこと。もっつんさんの精神疲労は限界に達しそうです……。 リラックスできる場所がない環境は、本当につらいもの。特に義母には悪気がないからこそ、どう伝えたらいいのか難しいところです。もっつんさんの我慢強さや周囲への感謝の気持ちがあるからこそ、ひとりで抱え込んで頑張ってしまったのかもしれませんね。 著者:マンガ家・イラストレーター もっつん
2023年07月15日もっつんさんの長男・タクくんが小学校に入学後、支援クラス(特別支援学級)を勧められて移籍するまでのお話です。入学からしばらく経つと、タクくんは「教室から脱走する」「昼休みのあと帰ってこない」「移動教室で迷子になる」などの問題行動が目立つようになり、頭を悩ませていたもっつんさん。実はもっつんさんは、タクくんが年長に上がるタイミングで再婚し、見知らぬ土地で義両親と同居中。まるで下宿をしているような環境の中、夫にもなかなか本音を言い出せず、疲労とストレスはたまる一方でした。さらにもっつんさんを追い詰めるように、学童や登校班でもタクくんが問題を起こしていることが判明。学校から何度も悪い報告の電話があるため、もっつんさんは次第に学校からの連絡が怖くなってしまうのでした。当時、「無理をすることがクセになって、ひとりで仕事も子育ても抱え込んでしまっていた」というもっつんさん。夫にも不安や悩みを打ち明けた結果、連れ子だからといって遠慮せずに、積極的にタクくんのしつけをしてもらうことになりました。 夫の協力もあり、タクくんの様子が落ち着いたと思ったのもつかの間、学校や学童での脱走は減ったもののトラブルは依然としてなくなりません。さっき怒られたばかりなのに、すぐにおやつのことを考え始めるタクくん。 反省せずにしゃべり続けるタクくんに対し怒りが収まらず、ついに爆発して「うるさーーーい!!」と怒鳴ってしまったもっつんさんは……。 私の言葉が息子には届かない… ※訂正:(誤)タクの中には→(正)タクの中では ついさっき怒られたばかりなのに、気にせずいつも通り振る舞うタクくんに、どうにか反省してほしいもっつんさん。一方、タクくんは「だって友だちも先生も、さっき謝って許してくれたよ」と困惑気味に話します。 「後に気づくのですが、タクは悪気があって人を怒らせる行動や発言をしているのではなかったのです。それなのに、母親である私が感情に振り回されて、困り果てていました」と語るもっつんさん。 子どもには、叱られた際にしばらくシュンとしたり、落ち込んだり、反省していることを態度で示してほしいと思ってしまうこともありますよね。しかし、やはり子どもは親の思う通りには行動してくれないもの。子育てって本当に難しいですね。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 著者:マンガ家・イラストレーター もっつん
2023年07月14日もっつんさんの長男・タクくんが小学校に入学後、支援クラス(特別支援学級)を勧められて移籍するまでのお話です。入学からしばらく経つと、タクくんは「教室から脱走する」「昼休みのあと帰ってこない」「移動教室で迷子になる」などの問題行動が目立つようになり、頭を悩ませていたもっつんさん。実はもっつんさんは、タクくんが年長に上がるタイミングで再婚し、見知らぬ土地で義両親と同居中。まるで下宿をしているような環境の中、夫にもなかなか本音を言い出せず、疲労とストレスはたまる一方でした。さらにもっつんさんを追い詰めるように、学童や登校班でもタクくんが問題を起こしていることが判明。学校から何度も悪い報告の電話があるため、もっつんさんは次第に学校からの連絡が怖くなってしまうのでした。仕事が山積みの中、登校班でのトラブル防止のため一緒に登校することにしたもっつんさん。「無理をすることがクセになって、ひとりで仕事も子育ても抱え込んでしまっていた」と振り返ります。 夫にも協力してもらおうと、不安や悩みを夫に打ち明けたもっつんさん。なんと、夫は「俺が怒らないほうがいい」と思っていたことが明らかに! 過去に、夫がタクくんを注意したとき、もっつんさんが不機嫌になったからとのこと。 もっつんさんは、「怒っていいよ! タクはパパの息子なんだから。私ばっかり怒るのもう疲れたよ!」と、今の正直な気持ちを伝えました。この話し合いの後、夫は少しずつ変わり始め……。 もうさっき謝ったよ? 夫もタクくんのしつけに積極的に協力してくれるようになり、少しタクくんの様子が落ち着いたと思ったのもつかの間、学校や学童での脱走は減ったものの、トラブルは依然としてなくなりません。 さっき怒られたばかりなのに、すぐにおやつのことを考え始めるタクくんに怒りがおさまらず、もっつんさんはついに爆発してしまいます。しかし、タクくんは「えっ……だって、さっき謝ったよ?」と、どうして怒られているのかわからない様子。 「なんで怒っているのか、本当にわかってる!?」と聞きたくなること、ありますよね……。親の怒りが爆発しているときに限って、子どもはどうして怒られているのかよくわかっていないという状況に共感する方も多いのではないでしょうか。「何度言っても、どんな言い回しでも……怖く怒っても、やさしく諭しても、なかなか善悪が伝わらなくて苦労していました」と当時を振り返るもっつんさん。怒りに任せて怒鳴るのは避けたいと思っていても、感情をコントロールするのは大人でもなかなか難しいもの。皆さんは子どもに注意をするとき、何か意識していることはありますか? 著者:マンガ家・イラストレーター もっつん
2023年07月13日もっつんさんの長男・タクくんが小学校に入学後、支援クラス(特別支援学級)を勧められて移籍するまでのお話です。入学からしばらく経つと、タクくんは「教室から脱走する」「昼休みのあと帰ってこない」「移動教室で迷子になる」などの問題行動が目立つようになり、頭を悩ませていたもっつんさん。実はもっつんさんは、タクくんが年長に上がるタイミングで再婚し、見知らぬ土地で義両親と同居中。まるで下宿をしているような環境の中、夫にもなかなか本音を言い出せず、疲労とストレスはたまる一方でした。さらにもっつんさんを追い詰めるように、学童や、登校班でもタクくんが問題を起こしていることが判明。学校から何度も悪い報告の電話があるため、仕事中も常にビクビクしてしまい、もっつんさんは次第に学校からの連絡が怖くなってしまうのでした。仕事が山積みの中、登校班でのトラブル防止のため一緒に登校することにしたもっつんさん。「無理をすることがクセになって、ひとりで仕事も子育ても抱え込んでしまっていた」と振り返ります。 このころは、夫婦でゆっくり話す時間も少なくて……。 俺が怒っていいの? ひとりで抱えていた不安や悩みを夫に打ち明けたもっつんさん。なんと、夫は「俺が怒らないほうがいい」と思っていたとのこと。これからは気がついたときには、きちんとタクくんのことを怒ってくれると約束してくれました。 日々の生活に疲れて、夫にもモヤモヤした気持ちを抱えていたもっつんさんですが、きちんと話すことでお互い理解ができてよかったですね。人間関係の問題の原因が、コミュニケーション不足だということはよくあります。家族で一緒に暮らしているからといって、自分の気持ちが相手に伝わっているとは限りません。一番身近な存在である家族だからこそ、もっつんさんのように、しっかり向き合って会話をする機会を設けることが大切かもしれないですね。 著者:マンガ家・イラストレーター もっつん
2023年07月12日もっつんさんの長男・タクくんが小学校に入学後、支援クラス(特別支援学級)を勧められて移籍するまでのお話です。入学式当日、なぜか補助の先生に付き添われながら入場してきたタクくん。何も聞かされていなかったもっつんさんは動揺したものの、入学式後は教科書や書類の配布などで慌ただしく、補助の先生がついてくれていた理由を聞くことができませんでした。そして入学からしばらく経ったころ、担任の先生から、学校でのタクくんの様子について、「教室から脱走する」「昼休みのあと帰ってこない」「移動教室で迷子になる」など衝撃の事実を知らされます。実はもっつんさんは、タクくんが年長に上がるタイミングで再婚し、見知らぬ土地で義両親と同居中。夫にもなかなか本音を言い出せず、疲労とストレスはたまる一方でした。そんな中、もっつんさんが仕事後に学童へタクくんを迎えに行くと、学童でも友だちともめたり、勝手に部屋から出たりしていることが判明。タクくんの発達について不安を抱えていたもっつんさん。学童のベテラン先生に、これまでのタクくんの生い立ちや、発達について悩んでいることををすべて聞いてもらい、改めて「タクのことに、もっと向き合おう」と決意を新たにしたのでした。 その夜、なかなか眠れないもっつんさんは、タクくんのことを考えるあまり、マイナス思考に陥ってしまいます。 このころ、ついつい検索魔になってしまっていたと言う、もっつんさん。調べれば調べるほど、どんどん不安が大きくなっていき……。 うちの子、おかしいのかな? 幼いころから警戒心や母への依存心が薄く、目を離すとどこかに行ってしまうことが多かったタクくん。 「タクって、おかしいのかな?」 どんどん不安が大きくなるもっつんさんに追い打ちをかけるように、学校からは悪い報告の電話が頻繁に入ります。仕事中も常にビクビクしてしまい、学校からの連絡が怖くなってしまうほど。登校班でもトラブルを起こしていると聞き、タクくんの登校に付き添うことにした結果、仕事が山積みになってしまったもっつんさん。「ひとりで仕事も子育ても抱え込んでしまっていた」と、当時を振り返ります。 責任感が強く真面目なもっつんさんだからこそ、「自分さえ頑張れば……」と無理をしてしまっていたのかもしれません。 子どものことや自分が担当している仕事のことになると、「他の人に迷惑をかけると悪いから……」と知らず知らずのうちに無理をしてしまう人も多いのではないでしょうか。助けを求めることは悪いことでも、弱いことでもありません。ひとりで抱えて限界になってしまう前に、思い切って周囲に頼ってみるといいかもしれませんね。 監修/助産師 松田玲子 著者:マンガ家・イラストレーター もっつん
2023年06月10日もっつんさんの長男・タクくんが小学校に入学後、支援クラス(特別支援学級)を勧められて移籍するまでのお話です。入学式当日、なぜか補助の先生に付き添われながら入場してきたタクくん。何も聞かされていなかったもっつんさんは動揺したものの、入学式後は教科書や書類の配布などで慌ただしく、補助の先生がついてくれていた理由を聞くことができませんでした。そして入学からしばらく経ったころ、担任の先生から、学校でのタクくんの様子について、「教室から脱走する」「昼休みのあと帰ってこない」「移動教室で迷子になる」など衝撃の事実を知らされます。実はもっつんさんは、タクくんが年長に上がるタイミングで再婚し、見知らぬ土地で義両親と同居中。夫にもなかなか本音を言い出せず、疲労とストレスはたまる一方でした。そんな中、もっつんさんが仕事後に学童へタクくんを迎えに行くと、先生に「ちょっとお話いいかな?」と呼び出さました。どうやら学童でも友だちともめたり、勝手に部屋から出たりしているとのこと。タクくんの発達について不安を抱えていたもっつんさん。学童のベテラン先生に、これまでのタクくんの生い立ちや、発達について悩んでいることををすべて聞いてもらい、改めて「タクのことに、もっと向き合おう」と決意を新たにしたのでした。 その夜、なかなか眠れないもっつんさんは、タクくんと夫の幸せそうな寝顔を見て……。 何をどうすれば最善だったのか ※訂正:(誤)検診→(正)健診 眠れない夜、「もしかして、保育園でも脱走していたのかな」「今まで、タクの人生を振り回してしまった……」など、ひとりで考え込むもっつんさん。 これまでに周囲から言われた「しつけは母親の仕事」「考えすぎですよ」など、数々の言葉を思い出しマイナス思考になってしまいます。 このころ、仕事で帰宅が遅い夫とは、なかなかゆっくり話をすることができていなかったそう。もっとタクくんに父親らしく接してほしいと願うもっつんさんは、少し夫に頼ろうと思い始めたのでした。 これまでにも、児童センターの先生や市役所の相談員、幼稚園の先生に発達相談をしたり、母親交流サークルに積極的に参加してママ友をつくったりと、タクくんにとっても少しでもプラスになるようにと努力してきたもっつんさん。しかし、家庭の事情による引っ越しをするたびに、積み上げてきたものがリセットされてしまうことに苦しんでいました。 新しい土地でイチから周囲の人々と関係を構築して、頼れる先をつくることは想像以上に大変なことですが、ひとりで抱え込んで限界を迎えてしまう前に、学童の先生のように相談できる人や環境を少しでも多く見つけることが大切ですね。 監修/助産師 松田玲子 著者:マンガ家・イラストレーター もっつん
2023年06月09日もっつんさんの長男・タクくんが小学校に入学後、支援クラス(特別支援学級)を勧められて移籍するまでのお話です。ドキドキワクワクの入学式。もっつんさんが待ち構えていると、補助の先生に付き添われて入場してくるタクくんの姿が。何も聞かされていなかったもっつんさんは動揺したものの、入学式後は教科書や書類の配布などで慌ただしく、補助の先生がついてくれていた理由を聞くことができませんでした。入学からしばらく経ったころ、担任の先生から電話があり、学校でのタクくんの様子について、「教室から脱走する」「昼休みのあと帰ってこない」「移動教室で迷子になる」など衝撃の事実を知らされたのです。実はもっつんさんは、タクくんが年長に上がるタイミングで再婚し、見知らぬ土地で義両親と同居中。まるで下宿をしているような気分で、夫にもなかなか本音を言い出せず、もっつんさんの疲労とストレスはたまる一方でした。 そんな中、学童の先生に「ちょっとお話いいかな?」と呼び出されました。どうやら学童でも友だちともめたり、勝手に部屋から出たりしているとのこと。 タクくんの発達について不安を抱えていたもっつんさんは、正直にそのことを先生に伝えました。 「保育園のときは加配などはなく、幼児健診も引っかかったことはありません」「ですが、手のかかるこことが多く、発達が気になっています」 すると先生は……。 きっと、先生は気づいていた… 学童のベテラン先生は穏やかな人柄で、もっつんさんの戸惑いや子育てに疲れた気持ちに寄り添って話を聞いてくれました。 話をじっくりと聞いてもらったことで、「タクともっと向き合おうと、強く思えるようになった」と振り返るもっつんさん。 信頼できる人に悩みを聞いてもらえると、すっきりして前向きになれることがありますよね。もっつんさんは学童の先生にすべて打ち明け、「何かあっても相談できる人がいる」と思えたことで、不安な気持ちが少しラクになったのかもしれません。 学童の先生と話をした時間は10分ほどだったそうですが、もっつんさん・タクくん親子にとって大きな一歩になったことでしょう。 監修/助産師 松田玲子 著者:マンガ家・イラストレーター もっつん
2023年06月08日もっつんさんの長男・タクくんが小学校に入学後、支援クラス(特別支援学級)を勧められて移籍するまでのお話です。元気いっぱいのタクくんが小学校に入学し、これから始まる新しい生活に胸を高鳴らせるもっつんさん。しかし、タクくんは学校で次々とハプニングを起こし……。ドキドキワクワクの入学式。もっつんさんが待ち構えていると、補助の先生に付き添われて入場してくるタクくんの姿が。何も聞かされていなかったもっつんさんは動揺したものの、入学式後は教科書や書類の配布などで慌ただしく、補助の先生がついてくれていた理由を質問することができませんでした。入学からしばらく経ったころ、担任の先生から電話があり、学校でのタクくんの様子について、「教室から脱走する」「昼休みのあと帰ってこない」「移動教室で迷子になる」など衝撃の事実を知らされたのです。実はもっつんさんは、タクくんが年長に上がるタイミングで再婚し、見知らぬ土地で義両親と同居中。まるで下宿をしているような気分で、夫にもなかなか本音を言い出せず、もっつんさんの疲労とストレスはたまる一方でした。 そんな中、仕事終わりに学童へタクくんを迎えに行くと、学童の先生に「ちょっとお話いいかな?」と呼び出されたもっつんさん。 先生いわく、タクくんがお友だちともめたり、勝手に部屋から出たりしているようで、学校と同じ状況であることが判明し……。 息子の問題行動は、私の育て方の問題…? ※訂正:(誤)検診→(正)健診 ※訂正:(誤)検診→(正)健診 タクくんの発達について、常に不安な気持ちでいたもっつんさん。「悩む気持ちを奮い立たせてがむしゃらに走ってきたけれど、やはり第三者から見てもタクは違和感あるんだと知り、もっと向き合って知らなきゃいけないと思った」とのこと。 子育てにおいては特に、不安なことがあるとつい情報収集に没頭し、情報過多で混乱してしまったり、モヤモヤしてしまったりすることがありますよね。ずっとひとりで抱え込んできたもっつんさんですが、学童の先生の言葉をきっかけに、自分を責めるのではなく、わが子と向き合う決心をしたようです。自分の悩みや不安を吐き出すのは勇気がいることです。タクくんのことを考えて一歩踏み出したもっつんさん。これから明るい道が開けるといいですね。 監修/助産師 松田玲子 著者:マンガ家・イラストレーター もっつん
2023年06月07日もっつんさんの長男・タクくんが小学校に入学後、支援クラス(特別支援学級)を勧められて移籍するまでのお話です。元気いっぱいのタクくんが小学校に入学し、これから始まる新しい生活に胸を高鳴らせるもっつんさん。しかし、タクくんは学校で次々とハプニングを起こし……。ドキドキワクワクの入学式当日を迎え、もっつんさんはタクくんが入場する瞬間を待ち構えていたのですが、なかなか来る気配がありません。「名前の順だと過ぎているはず……」と、もっつんさんがハラハラしていると、補助の先生に付き添われて入場してくるタクくんの姿が。何も聞かされていなかったもっつんさんは動揺したものの、入学式後は教科書や書類の配布などで慌ただしく、補助の先生がついてくれていた理由を質問することができませんでした。その後、タクくんは順調に小学校生活を送っていると思っていたのですが、担任の先生から電話があり、「教室から脱走する」「昼休みのあと帰ってこない」「移動教室で迷子になる」など衝撃の事実を知らされ、頭を悩ませます。 実はもっつんさんは、タクくんが年長に上がるタイミングで再婚し、見知らぬ土地で義両親と同居中。夫にもなかなか本音を言い出せず、もっつんさんの疲労とストレスはたまる一方でした。 もっつんさんは不安やストレスを吹き飛ばすかのように、仕事に精を出しますが……。 学童の先生に「話がある」と言われ… もっつんさんが学童にお迎えに行くと、「タクくんのことで、ちょっとお話いいかな?」と学童の先生に呼び出されます。どうやらタクくんは、学童でも友だちともめたり、勝手に部屋から出たりしているとのこと。小学校での様子は担任の先生から聞いていたものの、学童でも同じ状況になっていることに、ショックを隠せないもっつんさんなのでした。 改めて「話をしたい」と言われると、思わずドキッとしてしまいますよね……。しかし、ゆっくり話をするというのは、こちらの状況を理解してもらえるチャンスでもあります。身構えて心を閉ざすのではなく、ありのままの状態を伝えることで、自分自身や家庭のこと、子どものことを多角的に見てもらえるきっかけになるかもしれませんよ。 監修/助産師 松田玲子 著者:マンガ家・イラストレーター もっつん
2023年06月06日もっつんさんの長男・タクくんが小学校に入学後、支援クラス(特別支援学級)を勧められて移籍するまでのお話です。元気いっぱいのタクくんが小学校に入学し、これから始まる新しい生活に胸を高鳴らせるもっつんさん。しかし、タクくんは学校で次々とハプニングを起こし……。ドキドキワクワクの入学式当日を迎え、もっつんさんはタクくんが入場する瞬間を待ち構えていたのですが、なかなか来る気配がありません。「名前の順だと過ぎているはず……」と、もっつんさんがハラハラしていると、補助の先生に付き添われて入場してくるタクくんの姿が。何も聞かされていなかったもっつんさんは動揺したものの、入学式後は教科書や書類の配布などで慌ただしく、補助の先生がついてくれていた理由を質問することができませんでした。その後、タクくんは順調に小学校生活を送っていると思っていたのですが、担任の先生から電話があり、「教室から脱走する」「昼休みのあと帰ってこない」「移動教室で迷子になる」など衝撃の事実を知らされます。その都度タクくんに厳しく注意するものの、同じことが繰り返され、本人は何が悪いのかよくわかっていない様子で、もっつんさんは頭を悩ませていました。 実はもっつんさんは、タクくんが年長に上がるタイミングで再婚し、見知らぬ土地で義両親と同居中。まるで下宿をしているような気分で、もっつんさんの疲労とストレスはたまる一方です。 もっつんさんは、話を聞いてくれる夫の帰りを、毎日待ちわびていて……。 私の気持ち、考えてる? 帰宅後、1階でゆっくりテレビを見てから2階に上がってきた夫に対して、「帰ってきたなら、いろいろと手伝ってよ。今日も大変だったんだよ」という言葉をグッと飲み込むもっつんさん。 仕事で疲れて帰ってくるパパに弱音や愚痴は吐きたくない。タクくんは自分の連れ子だから、私が責任持ってしつけなきゃ。私がしっかり頑張らないと……。と、当時はひとりで抱え込んで我慢しすぎてしまっていたとのこと。 バツイチで子連れだからといって、負い目を感じる必要は何もありません。これまでの人生があったからこそ、今の幸せがあるとも言えます。たとえ血のつながりはなくても、タクくんの父親は、もつパパさんです。もっつんさんひとりで抱え込まずに、夫婦で協力しあい、タクくんの成長を見守っていけるといいですね。 監修/助産師 松田玲子 著者:マンガ家・イラストレーター もっつん
2023年06月05日もっつんさんの長男・タクくんが小学校に入学後、支援クラス(特別支援学級)を勧められて移籍するまでのお話です。元気いっぱいのタクくんが小学校に入学し、これから始まる新しい生活に胸を高鳴らせるもっつんさん。しかし、タクくんは学校で次々とハプニングを起こし……。ドキドキワクワクの入学式当日を迎え、もっつんさんはタクくんが入場する瞬間を待ち構えていたのですが、なかなか来る気配がありません。「名前の順だと過ぎているはず……」と、もっつんさんがハラハラしていると、補助の先生に付き添われて入場してくるタクくんの姿が。何も聞かされていなかったもっつんさんは動揺したものの、入学式後は教科書や書類の配布などで慌ただしく、補助の先生がついてくれていた理由を質問することができませんでした。その後、タクくんは順調に小学校生活を送っていると思っていたのですが、担任の先生から電話があり、「教室から脱走する」「昼休みのあと帰ってこない」「移動教室で迷子になる」など衝撃の事実を知らされます。もっつんさんは、その都度タクくんに厳しく注意するものの、同じことが繰り返され、本人は何が悪いのかよくわかっていない様子……。 実はもっつんさんは、タクくんが年長に上がるタイミングで再婚し、見知らぬ土地で義両親と同居中。そのため、もっつんさんの疲労とストレスはたまる一方でした。そんな中、タクくんを叱っていると、同居中の義母から声をかけられて……。 この環境…、きっつい!! 子連れ再婚で、義家族(義父・義母・義祖父)との同居をしていたもっつんさん親子。まるで下宿をしているような気分で、同居ストレスと子育てストレスが同時に襲ってきていたそうです。義実家との同居生活は、世代間のギャップや価値観の違いなど、さまざまな問題点が見えてきてしまうもの。もっつんさんは、話を聞いてくれる夫の帰りを、毎日待ちわびていました。 SNSのコメント欄には、 「細かいことの積み重ねで、すり減っちゃう」 「よく頑張っていましたね……。見ていて心がキュッとなりました」 「なんてキツい環境……。本当にお疲れさまです」 など、同居によるストレスに共感する声が多く寄せられています。 息が詰まってきてしまったときには、自分自身の気持ちを優先して心の余裕を持つことも忘れずに。家族に相談するだけでなく、信頼できる周囲の人や、カウンセリングを受けることができる専門機関に相談し、ゆっくり話を聞いてもらうことで気持ちがラクになるかもしれません。 監修/助産師 松田玲子 著者:マンガ家・イラストレーター もっつん
2023年06月04日もっつんさんの長男・タクくんが小学校に入学後、支援クラス(特別支援学級)を勧められて移籍するまでのお話です。元気いっぱいのタクくんが小学校に入学し、これから始まる新しい生活に胸を高鳴らせるもっつんさん。しかし、タクくんは学校で次々とハプニングを起こし……。ドキドキワクワクの入学式当日を迎え、もっつんさんはタクくんが入場する瞬間を待ち構えていたのですが、なかなか来る気配がありません。「名前の順だと過ぎているはず……」と、もっつんさんがハラハラしていると、補助の先生に付き添われて入場してくるタクくんの姿が見えました。補助の先生がつくということをまったく知らなかったもっつんさんは、動揺してしまいます。 入学式のあとは大量の教科書を渡されたり、重要書類の配布があったりと忙しく、もっつさんは補助の先生がついてくれていた理由を質問するのをすっかり忘れてしまっていたそうです。 その後、順調に小学校生活を送っていると思っていたのですが、担任の先生から「タクくんが授業中に教室から脱走した」と連絡がありました。しかも、これが初めてではないとのこと。 もっつんさんが家でタクくんにしっかりと注意したところ、その場ではちゃんと聞いているように見えていたのですが……。 授業中に脱走してしまう理由とは!? 今度は「昼休みのあと帰ってこない」「移動教室で迷子になる」など、保育園のころにはなかったハプニングが起こります。 実は、もっつんさんはタクくんが年長に上がるタイミングで再婚し、見知らぬ土地で義両親と同居中。もっつんさんの疲労とストレスはたまる一方です。 仕事をしながら再婚相手の義両親と同居という決断をしたもっつんさん。とても大きな選択です。タクくんももっつんさんも、それぞれ変化した環境の中、とても頑張っているのでしょうね。 子どもに同じことを何度も注意し続けるというのは、親自身も心が疲弊してしまって、ついイライラしてしまうのも無理はありません。「もうしない」という“約束”を交わすことによって、同じことが繰り返されたときに「約束を破られた」という気持ちになり、怒りが倍増してしまったというもっつんさん。皆さんは、良い方向に向かうようにと決めた約束事が、逆効果になってしまった経験はありますか? 監修/助産師 松田玲子 著者:マンガ家・イラストレーター もっつん
2023年06月03日もっつんさんの長男・タクくんが小学校に入学後、支援クラス(特別支援学級)を勧められて移籍するまでのお話です。元気いっぱいのタクくんが小学校に入学し、これから始まる新しい生活に胸を高鳴らせるもっつんさん。しかし、タクくんは学校で次々とハプニングを起こし……。ドキドキワクワクの入学式当日を迎え、もっつんさんはタクくんが入場する瞬間を待ち構えていたのですが、なかなか来る気配がありません。「名前の順だと過ぎているはず……」と、もっつんさんがハラハラしていると、補助の先生に付き添われて入場してくるタクくんの姿が見えました。補助の先生がつくということをまったく知らなかったもっつんさんは、動揺してしまいます。 「うちの子って補助の先生がつくの?」「何も聞いていないし、言われてないよ……」「隣の子の補助の先生に甘えているだけ?」 入学式のあとは大量の教科書を渡されたり、重要書類の配布があったりと忙しく、もっつさんは補助の先生がついてくれていた理由を質問するのをすっかり忘れてしまっていたそうです。 翌日、笑顔で登校したタクくん。順調に小学校生活をスタートできると思っていたのですが……。 息子が教室から脱走している!? ※訂正:(誤)緊張が溶けて→(正)緊張が解けて/(誤)幼少期→(正)幼児期 入学してしばらく経ったころ、タクくんが教室から脱走していると担任の先生から電話がありました。しかも、これが初めてではないとのこと。幼児期からヤンチャな子だということはわかっていたものの、小学校に入ってから周囲の子どもたちとの成長の差を感じるようになったというもっつんさん。 もっつんさんは家でタクくんにしっかりと注意しました。「言えばわかってくれる」と信じ、深く追及することはなかったそうです。「その場ではちゃんと聞いてるように見えていた」とも振り返ります。 小学校に入学すると、これまで慣れ親しんだ環境との大きな違いに戸惑うこともあるでしょう。言葉にしなくても、子どもなりに何か不安や悩みを抱えているのかもしれません。可能な限り親子の会話の時間を確保し、子どもの話にじっくりと耳を傾けることで、親は子どもにとっての“心の安全基地”でありたいものですね。 監修/助産師 松田玲子 著者:マンガ家・イラストレーター もっつん
2023年06月02日もっつんさんの長男・タクくんが小学校に入学後、支援クラス(特別支援学級)を勧められて移籍するまでのお話です。元気いっぱいのタクくんが小学校に入学し、これから始まる新しい生活に胸を高鳴らせるもっつんさん。しかし、タクくんは学校で次々とハプニングを起こし……。在胎30週の早産で生まれたタクくんは元気いっぱいに成長し、いよいよ小学生に! ドキドキワクワクの入学式の日、もっつんさんはタクくんが入場する瞬間をカメラ片手に待ち構えていたのですが……。 あれ……。タクくんがいない!? 入学式に息子がいない!?※訂正:(誤)移席→(正)移籍※訂正:(誤)進入生→(正)新入生 名前の順だとタクくんの番は過ぎているはず……。 もっつんさんがハラハラしていると、補助の先生に付き添われて式場に入ってきたタクくんの姿が。 「うちの子って補助の先生がつくの?」「何も聞いていないし、言われてないよ……」「隣の子の補助の先生に甘えているだけ?」 もっつんさんの心がざわつきます。 入学式のあとは大量の教科書を渡されたり、重要書類の配布があったり、大忙し。補助の先生がついてくれていた理由を質問するのをすっかり忘れてしまっていたそうです。 幼稚園や保育園とは違い、小学校は地域によっては30人以上の生徒を先生ひとりでまとめければいけません。加えて、親が送り迎えをする必要がなくなり、必然的に先生や他の保護者との接点が少なくなってしまいます。 何か少しでも気になることがあれば、連絡帳や学校への電話を通して、早めに親のほうから先生にコンタクトを取るように意識しておくといいですね。 監修/助産師 松田玲子 著者:マンガ家・イラストレーター もっつん
2023年06月01日日本の若者は、先進諸外国に比べて、自己肯定感が低いというデータがあります。『子ども・若者白書』(平成26年版/内閣府)によると、日本の若者(13歳~29歳)で、自分自身に満足していると答えた人の割合は、アメリカ(86.0%)、イギリス(83.1%)、フランス(82.7%)、ドイツ(80.9%)、スウェーデン(74.4%)、韓国(71.5%)に対し、わずか45.8%にとどまりました。そこでサカイクでは、サッカークラブやコーチの関わりが子どもに与える影響について調査しました。令和4年度 全国学力・学習状況調査 調査結果資料【全国版/小学校】における設問に対し、東京都大田区で活動する大森FCの選手85名に回答してもらい比較したところ、全国調査に比べ、自己肯定感がとても高いという結果が出ました。「自分には、よいところがあると思いますか」への回答「当てはまる」「どちらかといえば、当てはまる」で79.3%出典:令和4年度 全国学力・学習状況調査 調査結果資料【全国版/小学校】同じ質問の大森FCの回答「当てはまる」「どちらかといえば、当てはまる」で100%、「どちらかといえば、当てはまらない」「当てはまらない」という回答は無かった強豪クラブによくある、所属選手がJクラブへと移籍する際の、自己肯定感の重要性とは?(取材・文:鈴木智之写真提供:大森FC)写真提供:大森FC<<前編:スポーツの特性やコーチの関わり方が子どもの自己肯定感や幸福度にどの程度影響するのか【サカイク調査結果】サカイク公式LINEアカウントで子どもを伸ばす親の心得をお届け!■大森FCに所属することで感じる、自己肯定感の高まり本田さん大森FCは親身になってくれるというか、コーチ陣の雰囲気が温かいと感じます。練習試合に行くとよくわかるのですが、いまだにコーチが怒鳴ったり、人格否定するような言葉をかけるチームはたくさんあります。もちろん、大森FCのコーチもただ優しいだけでなく、指導として必要なときは厳しく言ってくれますが、愛ある指導というか、感情的にダメだと怒ったり、怒鳴るようなことはありません。それも、子どもたちの自己肯定感を高めることにつながるのかなと思います。だから、コーチのことが好きで、サッカーも嫌いにならずにやっていけているのではないでしょうか。周りの子のレベルが高くて、たくさん要求されて上手くプレーができなかったり、コーチが厳しすぎて自分が出せずに、サッカーが嫌いになるという話を聞くこともありますが、うちの子がそうならずに、楽しみながらも厳しく、上を目指して頑張れているのは、コーチのおかげもあると思います。西川さんコーチが作る雰囲気もそうですし、子ども同士が、お互いの良いプレーを言い合うことが多いんです。「お互いの良いところを言い合ってみよう」と言ったら、ポンポン出てくると思います。スタメンの子もサブの子もいる中で、互いにそれぞれの良さがわかっているんですよね。サッカー面で良いところを言う子もいれば、「この子はポケモンカードをいっぱい持っていてすごい」とか(笑)、サッカーだけに拘らない価値観を共有しながら、サッカーをすることができる環境って、なかなかないんじゃないかなと思います。子どもが子どもらしくいられて、なおかつサッカーも楽しめるのが良いところだと思います。小島代表サッカーだけに集中させないというか、いろんな価値観を持っていいよという雰囲気づくりは意識しています。たとえば、Jクラブに行けるかもしれない子がいた場合、無条件に行かせてあげるのではなく、コーチ陣でミーティングをして、「その選手はJクラブに行ったとして、自己肯定感を感じることができるか」については、結構話し合います。自分よりも上手な子がいる中へ入っていくことで、その選手の自己肯定感は高まるのか。それとも自信をなくしてしまい、自己肯定感が下がるのか。子どもの性格や状態によっては「いまは止めておいたほうがいい」と言うこともあります。当然、選手の自己肯定感が高く、失敗から学ぶことができる状態であれば、何も問題はありませんが、レベルの高い環境に行くことで、自信をなくして、つらくて心が折れてしまうこともあります。それであれば、良い状態になってから移籍しても遅くはありません。そこは、その選手の人生に関わることなので、選手とも保護者とも、コーチともたくさん話をして決めて頂いています。大事なのはチームが強くなることよりも、大森FCに関わるみんなが成長することであり、サッカーが生きがいになること。そのためには、選手もスタッフも保護者も、みんなでチームとしてやらないといけません。コーチ同士も結構な量で話をしていますし、クラブの価値観を共有することで、子どもたちの中にちょっとずつ伝播していってくれたらと思っています。サッカーする子どもを伸ばす親の心得「サカイク10か条」とは■子どもが失敗したときの、自己肯定感を損なわない接し方写真提供:大森FC本田さんできなかったことを責めると、自己肯定感が高まらないと思うので、サッカーにしても勉強にしても、できなかったことに対して、「こういうところがいけなかったから、こういう結果になったね」と話をするようにしています。上手くいったとき、成功したときは、「勉強なりサッカーを毎日やったから、こういう良い結果になったね」と、しつこいぐらいに言います。たとえば、セレクションがあるからリフティングを頑張ろう。朝練を一ヶ月間やろうと言って、実際にやって良い結果が出たときに「毎日頑張ったから、この結果になったんだよ。自分の努力でそうなったんだよ」というような声をかけます。成功も失敗も「原因があって、結果があるんだよ」と伝えることが大事だと思っています。その中で、失敗だけを指摘するのではなく、次に繋げられるような声かけを心がけています。そうすると「やればできる、やらなかったらできないんだ」ということが理解できるかなと思うのです。「自分は何をやってもできない」と感じてしまうのが、一番怖いことなので「やればできる」「やったからできた」「やらないとできない」という気持ちを忘れないような接し方を心がけています。それが自信につながり、「自分はできるんだ」という自己肯定感につながるのだと思っています。西川さんうちの子は3月生まれなので、「みんなはもうできるのに、自分はできない」というところからのスタートでした。そこでまずは「できないならできないでいい。できない自分を受け止めよう」という話をしました。そして「できないことで、何が嫌だったの?」と、彼の気持ちを言語化するようにしました。「何でもかんでもみんなと同じにできるようにならなくていいよ」「自分がやりたい道をみつければいいよ」という話をしました。それが自己肯定感につながるのかはわかりませんが、長い目で見てあげることも大事なのかなと思います。小島代表大森FCには「ローカルヒーローズ」という言葉があります。地域のヒーローという意味で、三笘薫選手や久保建英選手のように、地域から世界へ羽ばたいていけばいいねと。そこを目指して育成する中で必要なのは、その選手が持っている武器です。キックが強い、足が速い、性格が明るいなどなんでもいいのですが、その武器を発揮してチームに貢献できたときに、自己肯定感は高まるのではないでしょうか。一方で、自分にはこれができない、この選手はここが足りないと、「足りないもの探し」をすると、いつしか自信は失われていきます。そもそも、足りないものに目を向けていてもキリがありませんよね。できなかったことよりも、できることに目を向けて、その選手の特徴や個性、武器を軸に、問いかけをするようにしています。「キミのこの部分、めちゃくちゃ良いね!」というように認めてあげることで、自己肯定感も高まっていくのではないでしょうか。サッカーする子どもを伸ばす親の心得「サカイク10か条」とは
2023年04月17日AKB48が長年所属していたキングレコードを離れ、ユニバーサルミュージックに移籍することを2月27日に発表した。レコード会社の関係者は語る。「AKB48とキングレコードは15年にわたる“盟友”でしたから、移籍発表には驚きました。もともとソニーミュージックグループだったAKB48がキングレコードに移籍してから売れ始めたため、総合プロデューサーの秋元康氏がソニーのために公式ライバル・乃木坂46をつくった、というのはファンの間では有名なエピソード。今回の移籍も、起死回生を狙う一手なのでしょう」かつては総選挙が行われるたびに“国民的”な話題となり、前田敦子や大島優子、指原莉乃など神7と呼ばれるスターたち輩出したAKB48。NHK紅白歌合戦に11年連続で出場していたが、‘20年からは3年連続で選外となっている。移籍が決まった背景には、売上げの変化もあると見られている。ここでAKB48をめぐる“数字”で、最近の動向をチェックしてみよう。まずはシングルの売上げ枚数だ。オリコンの初週データで全盛期と現在を比較してみた。<過去最高>’13年「さよならクロール」約176万枚/センター・渡辺麻友、島崎遥香、大島優子、板野友美<最新曲>’22年「久しぶりのリップグロス」約31万枚/センター・千葉恵里約176万枚から約31万枚と、おおよそ6分の1になっていることがわかった。ただデータを一通り見ていくと、差が大きく開いたのは’21年に発売された58作目のシングル「根も葉もRumor」(約35万枚)以降であることが分かった。それより以前は、約10年にわたって、1作を除いてすべて初週で100万枚を突破している。前出のレコード会社関係者が解説する。「コロナ禍で握手会(お話し会)へのメンバーの参加人数が変わったことが大きいですね。以前は、AKB48以外の地方グループのメンバーもAKB48のCDで応募できる握手会に参加していたのですが、’21年からは、AKB48本体のメンバーのみとなりました。それがCDの売り上げ枚数に直結しているのです」それではYouTubeの再生回数はどうだろうか。公式ライバル・乃木坂46と最新曲で比較してみると……(数字は2月28日現在)。・AKB48「久しぶりのリップグロス」219万1603回・乃木坂46「ここにはないもの」578万2262回「AKB48には新しいスターが必要ですね。ここ数年、絶対的エースだった岡田奈々が熱愛スキャンダルから卒業を余儀なくされ、後に続く人材がいません。最新作でセンターを務めた千葉恵里は今年写真集を発売しましたが、オリコン発表の初週売り上げが2千冊程度。日向坂46の金村美玖が昨年暮れに発売した写真集は初週で7万部を超えています」(前出・レコード会社関係者)AKB48のユニバーサルミュージック移籍第1弾シングルは、日韓合同グループ・IZ*ONEでも活躍した本田仁美がセンターを務める。巻き返しはなるだろうか。
2023年03月01日強豪クラブに移籍したばかりで1か月離脱のケガ。休んでいる間、周りに差をつけられるのではと不安になっている息子にどう声をかければいい?とのご相談をいただきました。大人にしてみればたった1か月ですが、子どもにとって1か月も休むのは不安になるもの。みなさんはケガをしたお子さんをどのようにサポートしていますか。スポーツと教育のジャーナリストであり、先輩サッカーママでもある島沢優子さんが、お子さんに寄り添うために必要なマインドセット(心得)をお伝えします。(文:島沢優子)(写真はご質問者様及びご質問内容とは関係ありません)<<息子がキーパーをやりたくないと言うので移籍も考えてます問題<サッカーママからのご相談>いつも記事拝見させていただきまして、大変勉強になります。ありがとうございます。 相談お願いします。3年生(9歳)の息子がいます。1年生からサッカーを始め、初めは練習に行くだけでしたが最近自主的に練習をしたり、ランニングしたりサッカーを上手くなりたいと自分で思うようになってきて、口出しはしないように親として応援だけしていました。ただこのタイミングで足をケガしてしまい1か月弱の期間を運動を禁止と言われました。 本人は何も言いませんが、元気が無くなり落ち込んでいるようで見ていてとても辛いです。将来サッカー選手になりたいと言っているので、親としてはしっかりとした栄養ある美味しい食事、睡眠時間の確保などできる限りサポートしていますがサッカーに関しては教えることも出来ず......。ケガで1か月練習も出来なくなった息子にどう声を掛ければよいでしょうか?去年年末から強豪クラブに移籍したばかりで周りに負けないように頑張っていましたが、本人は差をつけられるのでは無いかと不安になっているように思います。<島沢さんからの回答>ご相談いただき、ありがとうございます。強豪クラブに移籍したばかりなのに一か月離脱するのは残念ですね。このようなケースで親としてもっとも大事なことは、「過度に心配しない」ことです。息子さんはがっかりして落ち込んでいるかもしれませんが、彼のサッカーキャリアはまだ始まったばかりです。これからいくらでもサッカーは楽しめます。まずはこんなけがや離脱は大したことではないのだと励ましてください。そのようにして息子さんと寄り添うために必要なマインドセット(心得)を伝えさせてください。■子ども以上に親が悲観してないか。1か月の離脱はいくらでも巻き返せるご相談文を拝見して、お母さんがかわいいわが子がサッカー選手になりたいと言って頑張っているのを応援したい気持ちは、よくわかります。が、まだ9歳です。サッカー選手しか道がないような育て方はよくありません。私は幾人ものプロアスリートのお母さんやお父さんにお会いしましたが、大成した選手の親御さんほどわが子の小学生時代を例えばこう振り返ります。「小学生のときは楽しんでやってくれればいいと思っていた」「まさかこんなことになるとは思わなかった」「サッカーのことはわからないので、ほぼほぼタッチしていません。いつの間にかプロになっていた、という感じ」皆さんそろって放任主義の子育てをされていました。一方、お母さんは息子さんのサッカーに少々入れ込み過ぎているなと感じました。冒頭に書いたように、これからずっとサッカーを続けてプロになり30歳まで続けたとしてもまだ20年以上あります。プロにならず高校生くらいまでやったとしても10年近くあります。強豪クラブに移籍してきたばかりとはいえ、ひと月サッカーができなかったことが理由で6年生まで試合に出られなくなる、とは考えられません。いくらでも巻き返せます。と、私が書いたようなことを、できればお母さん自身がご自分で考えて伝えられるといいかと思います。ところが、お母さんは息子さん以上にショックを受けてしまっている状態のようです。サカイク公式LINEアカウントで子どもを伸ばす親の心得をお届け!■子どもがつらいとき親も一緒に落ち込むことは、のちの人間形成に影響が出ることもこの連載で幾度となくお伝えしたように、親は子どもの気持ちに「つらいねえ」「悲しいね」と共感してもいいけれど、「私もつらい」「私も悲しい」と同化してしまってはいけません。親が同じように落ち込んだり心配したりすると、自分の一番近くにいて自分を一番理解しているお母さんからこんなに心配されている「ダメな僕(私)」というふうに、自己肯定感がダウンします。自己肯定感は、子ども時代のエンジンです。何があっても「自分は大丈夫」「今の自分でOKなんだ」という自尊感情がすべての行動と成長の機動力になります。この自己肯定感をどうアップさせるかを考えましょう。自分に何かうまくいかないことがあるとお母さんがすぐに落ち込むので、大事なお母さんを悲しませないようトライしません。うまくいかないことも隠しておかないと大変なので、いいところしか見せない。「自分は大丈夫」と思えないからです。そのような歪んだ人間形成につながります。そこで、子どもに何かうまくいかないことがあったときは、そのピンチを「この子はどうやって(成長という)チャンスに変えるのかな?」と眺めるくらいの余裕をもつことをおすすめします。このことを、私は小児科医で脳科学者の成田奈緒子先生から学びました。先ごろ『高学歴親という病』(講談社α新書)という本を一緒に作りました。親の溺愛が干渉や矛盾した子育てに変わり、そのことが子どもに良くない影響を及ぼすことや、そうならないための処方箋も紹介しています。■今少し差をつけられても大したことではない。子どもの「サッカー」ではなく「人生」を見てふたつめは、自分のなかの子どもへの心配を信頼に変えること。私自身、お母さんと同じようにいつも息子を心配している親でした。忘れ物がないかな。学校でけんかしていないかな。担任の先生に任せていて大丈夫だろうか。漢字は覚えられているかな。サッカーで嫌な思いはしていないだろうか。そんなふうに、些末なことを心配していました。が、成田先生や様々な専門家や書物から自己肯定感の大切さを学んで、自分の子育ての軸が持てたように思えます。カラ元気でもいいから「うちの子は大丈夫」と思い込むことから始めてください。「本人は差をつけられるのでは無いかと不安になっているように思います」とありますが、差がつくのではと不安なのは実はお母さんのほうかもしれません。差をつけられたところで大したことではありません。「息子のサッカー」ではなく「息子の人生」を見つめましょう。■親はサッカーでなく生活のサポートをすることが大事(写真はご質問者様及びご質問内容とは関係ありません)また、ご相談文に「栄養ある美味しい食事、睡眠時間の確保などできる限りサポートしていますがサッカーに関しては教えることも出来ず......」と書かれていますが、親がサッカーを教える必要はありません。20そのためにコーチがいますし、ましてやケガのためお休みしている最中です。何もすることはないし、逆に何もしないほうがいい。美味しいご飯を食べさせて、早寝早起きさせているお母さんは、すでに合格点ですよ。島沢優子(しまざわ・ゆうこ)スポーツ・教育ジャーナリスト。日本文藝家協会会員(理事推薦)1男1女の母。筑波大学卒業後、英国留学など経て日刊スポーツ新聞社東京本社勤務。1998年よりフリー。『AERA』や『東洋経済オンライン』などで、スポーツ、教育関係等をフィールドに執筆。主に、サッカーを始めスポーツの育成に詳しい。『桜宮高校バスケット部体罰事件の真実そして少年は死ぬことに決めた』(朝日新聞出版)『左手一本のシュート夢あればこそ!脳出血、右半身麻痺からの復活』『王者の食ノート~スポーツ栄養士虎石真弥、勝利への挑戦』『世界を獲るノートアスリートのインテリジェンス』(カンゼン)『スポーツ毒親 暴力・性虐待になぜわが子を差し出すのか』(文藝春秋)など著書多数。『サッカーで子どもをぐんぐん伸ばす11の魔法』(池上正著/いずれも小学館)ブラック部活の問題を提起した『部活があぶない』(講談社現代新書)、錦織圭を育てたコーチの育成術を記した『戦略脳を育てるテニス・グランドスラムへの翼』(柏井正樹著/大修館書店)など企画構成も担当。指導者や保護者向けの講演も多い。最新刊は『高学歴親という病』(講談社α新書)。
2023年02月08日女優・歌手の平手友梨奈が、BTS、&TEAMなどのアーティストが所属するHYBEグループに移籍した。日本本社であるHYBE JAPANが、新法人・新レーベルとして「株式会社NAECO(ネイコ)」を設立し、その1人目のアーティストとして平手の所属が決定した。今回の新法人・レーベルの設立においては、BTSをはじめとする韓国発のグローバルアーティストを生み出してきたHYBEのノウハウとシステムを十分に活用し、平手友梨奈をはじめ、日本を超えて世界の舞台でより挑戦的なキャリアを望むアーティストのためのグローバル企業・レーベルとなることを目指していきます。「NAECO」は、アーティスト企画・トレーニング・マネジメント全般を担う所属事務所としての機能と、完成度の高いコンテンツ制作を担うレーベル機能の両方を兼ね備え、幅広いグローバルインフラで世界市場への進出を支援するという。「NAECO」という名前は、大きな海を意味する“OCEAN”の綴りを逆に配列して作られたもの。「打ち続ける波によって水の流れがひっくり返る様子と、継続的に自己変革を追求していくレーベルとしての事業方向性、アーティストの姿勢を重ね合わせて表現されており、また、大きな海のようなグローバル市場を開拓するという意志も込められています」と説明されている。同社は、平手について、「今回、HYBE傘下の『NAECO』に移籍することで、その活躍は日本を超えて、グローバルなステージへと拡がることとなります。また今回の移籍に伴い、より幅広いファンとのコミュニケーションを展開するために、2023年初旬にグローバル・ファンダムライフ・プラットフォームである『Weverse』に公式コミュニティをオープンする予定です。2023年より新しい航海へ進む、平手友梨奈と『NAECO』にぜひご期待ください」とコメント。平手は「より良い作品を届けられるよう、いろんなクリエイターの皆様とディスカッションをしながら一つ一つ取り組んでいけたらと思っています。よろしくお願いします」と話している。
2022年12月21日「同じグループの中で2度も事務所を移るのはかなり異例。業界内で“再移籍”をいぶかしむ声は少なくありません」(芸能関係者)4月に所属事務所グループの再編に伴い、ヒラタインターナショナルからヒラタフィルムに移籍した松岡茉優(27)。実は松岡がグループの中で移籍するのは今回で2度目。1度目は4年前に遡る。「松岡さんは’18年にヒラタオフィスからヒラタインターナショナルに移籍しています。’15年に恋人の俳優と自転車に2人乗りしている姿が報じられたことで当時のマネージャーに激怒され、精神的なショックを抱えたそうです。そして社長に移籍を直談判したといいます」(前出・芸能関係者)最初の移籍の事実は伏せられていたが、’18年5月に本誌が事務所に問い合わせた直後、初めて移籍が公表されることとなった。その後心機一転、数々の話題作に出演し、映画賞も受賞するなど若手実力派女優としての地位を確固たるものにした松岡。しかし、嘆願した移籍先との間にも不穏な空気が漂いはじめる。「松岡さん本人も演技力には自負がある。それゆえ、自分が評価されていないと感じると不機嫌になることがあるそうです。マネージャーからそのことを指摘されると、さらに気分を害し、ぎくしゃくすることもしばしばあったといいます」(芸能プロダクション関係者)さらに同事務所の“先輩女優”への複雑な思いもあったようだ。「松岡さんは子役から芸能界入りしたこともあって、同じ事務所で年も近い多部未華子さん(33)に対してはライバル心があったそうです。しかし、出産を経て仕事復帰した多部さんが次々とCMやドラマに出演し、注目を集める様子を見て、扱いに格差を感じるようになったといいます」(前出・プロダクション関係者)そして決定的な亀裂が生まれる出来事が。「不満がたまった松岡さんはかねて交流があった知り合いの40代の女性を自身のマネージャーとして迎え入れたそうです。本来ならマネージャーは事務所主導で決まることなので、信頼関係が崩れ、再移籍することになったといいます」(前出・プロダクション関係者)本誌が松岡の現事務所にこれらの事実を確認すると、前事務所と連名で次の回答が。「記事にあるようなことはなく、自身の仕事に集中し、真剣に取り組んでおります。外部の女性マネージャーは、当方と数年来の知り合いであり、グループ内異動の理由はヒラタグループHPにてお知らせしております通り、業界内の多様化と各社バランス、自身の年齢を鑑み、当グループ会長により再編されました」再移籍を発表する直前の3月、松岡はこう語っている。《ここ数年は、飛びたいけど、悩んで悩んでやっぱり飛ばないということが多かった。でも今は飛んで踏み込んでみたい》(『スポーツ報知』3月2日付)新マネージャーとともに踏み込んだ新事務所で松岡を待ち受けるものはーー。
2022年06月01日《この度、私清野菜名は11年間在籍していた所属事務所ステッカーを離れ、トップコートに移籍する事になりました》5月14日、自身のインスタグラムでこう発表した清野菜名(27)。3月に夫・生田斗真(37)との第1子を出産したばかり。冒頭に続けて《高校生の頃からお世話になり沢山の事に挑戦させていただきました》と感謝をつづった清野だが、実は古巣との間に不協和音が生じていたという。「昨年10月、清野さんは連ドラ『婚姻届に判を捺しただけですが』(TBS系)主演中に妊娠を発表しました。安定期に入っていたこともあり、撮影は医師と相談しながら進められました。そうはいっても妊娠中での撮影に不安を抱えており、『ハンオシ』の撮影が始まる前に前事務所に降板の相談をしたこともあったそうです。しかし、話し合いの中で認識にズレを感じることが多く、事務所と次第に距離を取るようになったといいます」(テレビ局関係者)母になる準備と仕事の両立に不安を感じていた清野だが、心の支えになった女優の存在が。ママ女優の先輩として活躍する木村佳乃(46)だ。「もともと木村さんの夫である東山紀之さんが“後輩だけど友達みたいな感じ”と言うほど生田さんと仲がよいこともあって、以前から家族ぐるみで交流があったそうです。さらに昨年12月に配信されたドラマで清野さんは木村さんと初共演。撮影は妊娠を発表する前でしたが、現場で木村さんに妊娠したときの備えや子育てのことを聞いていたといいます」(芸能関係者)木村との交流は清野に大きな刺激を与えることに。「木村さんは2人の娘の子育てをしながら、女優業だけでなくバラエティ番組でも体を張っています。育児をしながら女優を続けることに不安を抱えていた清野さんに木村さんが“働く母の背中を子供に見せることも大切だよ”と教えたといいます。木村さんに触発されたのか、清野さんはハリウッドに挑戦するという夢のために出産後も英会話のレッスンに励んでいるそうです」(清野の知人)事務所移籍にも木村の影響があるようでーー。「木村さんは移籍先の事務所の先輩でもあります。また同事務所には杏さんや佐々木希さんといったママ女優として活躍する人が多い。木村さんから子育てと仕事の両立を大切にする事務所の雰囲気を聞いていたこともあって、移籍を決めたそうです」(前出・テレビ局関係者)木村から“ママ女優の気魂”を注入された清野。何倍にもパワーアップして帰ってくることだろう。
2022年05月25日染み入る日本語詞と豊かなアンサンブルを奏でる3ピース・バンド、ズーカラデルが、メジャー移籍してから初のアルバム『JUMP ROPE FREAKS』を完成させた。「ここ1~2年で、めちゃくちゃたくさん曲を作りました。7万曲ぐらいですか?(笑)殴り合いの血みどろの戦いの末に(笑)、厳選して、この15曲にたどり着きました」(吉田崇展・Gt&Vo)冗談交じりに吉田さんは語るが、勝ち残った猛者たちによって、極上のカラフルさを誇る一枚になった。「新しいチャレンジもしたけれど、延長線上にあって。かつ、現状維持じゃない表現ができました」(山岸りょう・Dr)そこに掲げた『JUMP ROPE FREAKS』というタイトルにも、深い意味が込められている。「鷲見が一時期、縄跳びに凝っていて。それも影響を与えたのかもしれないですけど(笑)。縄跳びをしている人って、めちゃめちゃ動いているのに、その場所からは一歩も移動することはない。だけど体内では、大きな変化がある。その感じって、何か時代を言い表すニュアンスを持っているのかもしれない。自分たちの在り様を表現するにもいい言葉かもしれないと思ったんです」(吉田)コロナ禍に制作されたことも関わっているのか、歌詞は内省的。しかし、とても鮮やかに響いてくる。「家の中での生活が増えて、外にはみ出したい欲求があって。そういうところが表れた気がします」(吉田)特に「まちのひ」の《まだ旅の途中全然進んでないけど/今部屋の鍵をやっと開けたところ/着いた先のことを考えている》という一節は、バンドの状況にも聞こえてくる。「ひょっとすると個人的な、僕だけのものかもしれない。もっと言うと、世の中のことをイメージして歌ったものかもしれないなって」(吉田)この曲に限らず、アルバムには、絶妙な比喩も含めて、様々に解釈できるフレーズがちりばめられている。そして、こうして想像力を膨らませられるのは、3ピースを越えたアンサンブルも影響している。塩入冬湖のコーラスが効いている「どこでもいいから」など、数多くのゲストが参加し、楽曲を構築しているのだ。「普段みんなが担当していない鍵盤やブラス、なんなら楽器じゃない音も試せたので、そのトライ&エラーの甲斐もあって、バラエティに富んだ音色になったと思います」(鷲見こうた・Ba)ポップアルバムでありながら、聴けば聴くほど味わえる。そんな、長く愛されていきそうな傑作の誕生だ。CMソングとなった「未来」などに加え、新曲も9曲収録。DVDは、ライブ映像初のパッケージとなる。アルバム『JUMP ROPE FREAKS』【初回限定盤(CD+DVD)】¥4,400【通常盤(CD)】¥3,300(Colourful Records)写真左から、山岸りょう(Dr)、吉田崇展(Gt&Vo)、鷲見こうた(Ba)。2018年3月に現体制になり、’19年1stアルバム『ズーカラデル』をリリース。2月からは、2年ぶりの全国ツアーを開催。※『anan』2022年1月26日号より。写真・友野 雄取材、文・高橋美穂(by anan編集部)
2022年01月23日どうする?どうなる?サッカー選手の髪型はどう変化していく?海外サッカーに精通するサッカー猛者にアンケートをとると一つの髪型の方向性が見えてきました。メイソン・マウント風ショートEUROとCLで活躍したチェルシーFC所属、イングランド代表メイソン・マウントをイメージしてカットしていきました。外国人のようなスタイルが得意です。お客様に外国人の方が多いのでクセ毛を活かしたスタイルや、ショートフェードカットをとても得意としてます。クセ毛でお困りの方、是非一度お越し下さい。メイソン・マウント風ショートを見るフランシスコ・トリンコン風 クセ毛パーマFCバルセロナで活躍するポルトガル代表フランシスコ・トリンコンをイメージしてカットしていきました。外国人のクセ毛のようなパーマをかけています。外国人のようなスタイルが得意です。お客様に外国人の方が多いのでクセ毛を活かしたスタイルやショートフェードカットをとても得意としてます。クセ毛でお困りの方是非一度お越し下さい。フランシスコ・トリンコン風 クセ毛パーマを見るフィル・フォーデン風 フェードカットマンチェスター・シティFC所属でイングランド代表のフィル・フォーデンをイメージしてカットしていきました。周りはフェードカットで前上がりライン。外国人のようなスタイルが得意です。お客様に外国人の方が多いのでクセ毛を活かしたスタイルやショートフェードカットをとても得意としてます。クセ毛でお困りの方是非一度お越し下さい。フィル・フォーデン風 フェードカットを見るセルヒオ・アグエロ風 フェードカットアルゼンチン代表でマンチェスター・シティに在籍するセルヒオ・アグエロをイメージしてカットをしていきました。刈り上げは2mmからのフェードカットです。外国人のようなスタイルが得意です。お客様に外国人の方が多いのでクセ毛を活かしたスタイルやフェードカットをとても得意としてます。セルヒオ・アグエロ風 フェードカットを見るエクトル・ベジェリン風 センターパートアーセナルFC所属スペイン代表のベジェリンをイメージしてカットしていきました。外国人のようなスタイルが得意です。お客様に外国人の方が多いのでクセ毛を活かしたスタイルもとても得意としてます。クセ毛でお困りの方是非一度お越し下さい。エクトル・ベジェリン風 センターパートを見るクリスティアーノ・ロナウド風パーマセリエA・ユヴェントスFC所属。ポルトガル代表のクリスティアーノ・ロナウドをイメージしてカットしていきました。外国人のようなスタイルが得意です。お客様に外国人の方が多いのでクセ毛を活かしたスタイルもとても得意としてます。クリスティアーノ・ロナウド風パーマを見るマルコ・アセンシオ風 刈上げショートレアル・マドリード所属のスペイン代表マルコ・アセンシオをイメージしてカットしていきました。周りはソフトフェードに刈り上げていくことで、アセンシオのナチュラル感を強調しています。外国人のようなスタイルが得意です。お客様に外国人の方が多いのでクセ毛を活かしたスタイルもとても得意としてます。マルコ・アセンシオ風 刈上げショートを見るスティーヴン・ジェラード風ショートリヴァプール、イングランド代表で活躍したスティーヴン・ジェラードをイメージしてカットしていきました。外国人のようなスタイルが得意です。お客様に外国人の方が多いのでクセ毛を活かしたスタイルをとても得意としてます。スティーヴン・ジェラード風ショートを見るアリソン風サイドバックプレミアリーグ・リヴァプール所属。ブラジル代表GKアリソン・ベッカー(Alisson Becker)選手をイメージしてカットしていきました。周りはグラデーションで刈り上げていきました。このスタイルをすればどんなシュートでも止められるかもしれません。お客様に外国人の方が多いのでクセ毛を活かしたスタイルもとても得意としてます。クセ毛でお困りの方是非一度お越し下さい。アリソン風サイドバックを見るアダム・ララーナ風フェードグラデーションプレミアリーグ・リヴァプールFC所属イングランド代表のアダム・ララーナのヘアースタイルをイメージしてカットしていきました。刈上げはフェードグラデーションでポンパ仕上げにしています。外国人のようなスタイルが得意です。お客様に外国人の方が多いのでクセ毛を活かしたスタイルもとても得意としてます。クセ毛でお困りの方是非一度お越し下さい。アダム・ララーナ風フェードグラデーションを見るフランチェスコ・トッティ風クセ毛ショート元イタリア代表でASローマで活躍したサッカー選手のフランチェスコ・トッティをイメージしてカットしていきました。惜しまれながら引退した最終シーズンイメージです。クセ毛を活かしてカットしても、クセがない方はパーマをかけてもつくれます。外国人のようなスタイルが得意です。お客様に外国人の方が多いのでクセ毛を活かしたスタイルもとても得意としてます。クセ毛でお困りの方是非一度お越し下さいフランチェスコ・トッティ風クセ毛ショートを見るドメニコ・ベラルディ風パーショートセリエAのサッスオーロに在籍しているドメニコ・ベラルディ選手をイメージしてカットしていきました。周りは刈り上げてトップにパーマで動きをだしました。クセ毛の方は活かすようにカットすると乾かしただけでも形になってきます。外国人のようなスタイルが得意です。お客様に外国人の方が多いのでクセ毛を活かしたスタイルもとても得意としてます。クセ毛でお困りの方是非一度お越し下さいドメニコ・ベラルディ風パーショートを見るマルコ・アセンシオ風ベリーショートレアル・マドリードに所属しているマルコ・アセンシオをイメージしたベリーショートです。サイドバックはグラデーションで刈り上げて、トップを長く残したスタイルです。外国人のようなスタイルが得意です。お客様に外国人の方が多いのでクセ毛を活かしたスタイルをとても得意としてます。クセ毛でお困りの方是非一度お越し下さい。マルコ・アセンシオ風ベリーショートを見るチアゴモッタ風ベリーショートイタリア代表でパリサンジェルマンに所属するチアゴ・モッタ選手をイメージしています。ベリーショートで3㎜からのグラデーションをかけたベリーショートです。外国人のようなスタイルが得意です。お客様に外国人の方が多いのでクセ毛を活かしたスタイルをとても得意としてます。クセ毛でお困りの方是非一度お越し下さい。チアゴモッタ風ベリーショートを見るデニス・スアレス風七三ショートリーガエスパニョーラのFCバルセロナ所属するデニス・スアレス・フェルナンデス選手の髪型をイメージしてカットしていきました。あまり刈上げ過ぎずにソフトに残した刈上げはナチュラルを求める方にはとてもおススメです。外国人のようなスタイルが得意です。お客様に外国人の方が多いのでクセ毛を活かしたスタイルをとても得意としてます。クセ毛でお困りの方是非一度お越し下さい。デニス・スアレス風七三ショートを見るサミ・ケディラ風刈上げツーブロックユヴェントスに所属するサミ・ケディラ選手の髪型をイメージしました。サイドバックをグラデーションで刈り上げてトップを残したスタイルです。サミ・ケディラ風刈上げツーブロックを見るアーロン・ラムジー風ショートアーセナルに所属するアーロン・ラムジー選手を意識してカットしていきました。周りは刈り上げてハチ上を長めに残していきました。外国人のようなスタイルが得意です。お客様に外国人の方が多いのでクセ毛を活かしたスタイルをとても得意としてます。クセ毛でお困りの方是非一度お越し下さい。アーロン・ラムジー風ショートを見る海外のサッカー選手の髪型の推移をみていくとどの選手の髪型も制度を上げて美しいフェードと選手の個性を活かすようにクセ毛をつかいこなしているのがわかりますね!そんな海外サッカー選手の髪型を挑戦してみては如何ですか?随時スタイル、記事を更新します!リンクはこちらまで☟☟ この投稿をInstagramで見る 中村 典嵩(@jiji_tsukasa)がシェアした投稿 この投稿をInstagramで見る 中村 典嵩(@jiji_tsukasa)がシェアした投稿 この投稿をInstagramで見る 中村 典嵩(@jiji_tsukasa)がシェアした投稿 外国人風 外国人 クセ毛 髪質改善 縮毛矯正 カラー インナーカラー カット ケアブリーチ 学割 ダブルカラー ブリーチ 眉毛 ヘアカラー トリートメント ストレートパーマ 表参道 デザインカラー メンズ 韓国 ハイライト 酸熱トリートメント 前髪カット パーマ キッズカット 白髪染め ヘッドスパ グラデーション アディクシー リタッチ 酸熱 髪質改善トリートメント グレイカラ― 白髪 青山 原宿 渋谷 吉祥寺 錦糸町 池袋 大井町 下北沢 新宿 銀座 東京 金沢文庫 葛西 成増 溝の口 二子多摩 武蔵小杉 高円寺 横浜 千葉 埼玉 大宮#ツーブロック#30・40代髪型#ビジネスヘア#刈り上げ#メンズベリーショート#メンズマッシュ
2021年09月18日アイドルグループ・AKB48、STU48の岡田奈々が7日、自身のYoutubeチャンネルでエイベックス・アスナロ・カンパニーに移籍することを発表した。新たに開設した「岡田奈々チャンネル(仮)」の生配信で語られた移籍。「AKB48に加入して約9年が経つのですが、今回移籍することが決まり、とてもうれしく思っています。これを機に自分自身もっともっと成長し、自分の成長が48グループへの貢献に繋がるように頑張りたい」と意気込み、「応援してくださるファンの皆様、家族、お世話になっている皆様に恩返しになるような活躍が出来る精一杯頑張りたい」と決意を述べる。ファンから寄せられた祝福のコメントに「うれしい!」と笑顔を見せながら、今後の活動について「一番歌が好きなので、たくさん歌も歌いたいし、バラエティもお芝居もいろんなことに挑戦して、何でも一生懸命やりたいと思います。大きな夢としては、ソロデビューできたらもう最高ですね」と夢を膨らませた。
2021年07月08日以前は平等に試合に出ていたのに、高学年になってチームが勝利至上主義に。レギュラーと補欠を分けて、公式戦にはレギュラーしか出さない。コーチも補欠中心の試合ではタバコを吸いに行ったり、目をかけてくれない。補欠の息子はベンチに座るだけの日々が続きやる気も消失。チームのほかに通っているスクールでは伸び伸び楽しんでいるから移籍したらいいと思うのに、友達と一緒にいられるチームを辞めるつもりはないという。息子をどう見守ればいい?というお悩みをいただきました。今回もスポーツと教育のジャーナリストであり、先輩サッカーママでもある島沢優子さんが、悩めるお母さんに3つのアドバイスを送ります。(文:島沢優子)(写真はご質問者様及びご質問内容とは関係ありません)<<父親が自主練に付き合わないと子どもは上手くならないのか問題<サッカーママからのご相談>上手くなりたいと言うのに、それよりも友達といる時間を優先する小6の息子の見守り方についての相談です。地域の街クラブでコーチは選手のお父さん。保護者のボランティアで運営されている強くもなく弱くもない典型的なチームです。4年までは平等に試合に出してくれていましたが、高学年になるとチームが勝利至上主義に。試合に勝つことに重きを置き、選手をレギュラー、補欠に分け公式戦ではレギュラーの子しか試合に出されなくなりました。「試合が一番の練習」と言いながら、練習試合も公式戦の前後はレギュラーの子たちの調子を見るために使われ、補欠の子の出場機会は激減。コーチはレギュラーの試合では細かい指示や褒め言葉をかけるのに、補欠の子中心の試合になるとタバコを吸いに行ったり、ベンチにいても「なんでそこで走らないの?」「お前のところでいつもボール取られてるぞ!」のような声がけしかしません。息子はとある公式戦で終始怒られ続けて5分ほどで下げられて以来、公式戦に出ていません。試合に行ってもベンチに座るだけの日が続き、やる気もなくしています。「今日どうだった?」と聞くと、「別に......」とか「試合出てないから言いようがないでしょ」としか言わなくなってしまいました。私は、練習や試合を見に行くのが嫌になり、あまり行かなくなりました。子どもたち同士は仲が良いのでわだかまりはなく、放課後も一緒にサッカーしていますが、補欠の子にアドバイスしたりフォローすることはありません。以前から街クラブのほかに、全員出場させてくれるスクールに通っていて、実質こちらで上達したようなものです。息子自身も伸び伸び楽しんでいて、所属クラブをやめればこちらで選手登録できるので本人のためにもいい環境だとわかっているのに、クラブを辞めるつもりはないと言います。試合に出してもらえないし、コーチのことも嫌いなのにクラブの友達といることを選んでいます。全く試合に出されない子が複数いて、コーチからの扱いもやる気を削がれるようなクラブを卒業まで続けると言う息子をどう見守っていいのかわかりません。アドバイスをいただけませんでしょうか。<島沢さんのアドバイス>ご相談ありがとうございます。ボランティアやお父さんコーチが指導してくださるチームなのですね。高学年になって勝利至上になり、試合に出られなくなったとのこと。コーチの方の態度がお母さんの書かれているような差別的なものならば、保護者の方はこころが痛いですね。したがって、お母さんは息子さんにスクールのチームのほうに移籍させたい。でも、息子さんは仲間と離れたくない。自分の試合機会を求めてチームを移るのと、小さいときからずっと一緒にサッカーをしてきた仲間を天秤にかけたとき、息子さんにとっては仲間のほうが重いのでしょう。これはサッカーではなく少年野球の調査ですが、子どもたちに「なぜ野球をしていますか?」と尋ねると、ほとんどの子どもが「友達といたいから」と答えたそうです。このことからも、どの競技を、どんなレベルのクラブでプレーするかよりも、ずっと一緒に時間を過ごした仲間といることが子どもにとって重要であることがよくわかります。■子どものサッカーに何を望んでいるのかを改めて考えようこれに対し、お母さんは、息子さんのサッカーに何を望みますか?サッカーをすることで息子さんにどうなってほしいですか?「強くもなく弱くもない典型的なチーム」と表現していることから、強いチームにいて大会などでバンバン優勝してほしいわけではなさそうです。プロ選手になってほしいわけでもなさそうです。もし、「みんな平等に試合に出してほしい。全員が楽しくプレーできるチームになってほしい」と望むのなら、そのことをコーチの方に提案してみてはいかがでしょうか。ただ、そういったことを一保護者が変えようとするのは非常に難しいはずです。そして、そのことは息子さんもよく理解していることでしょう。そのうえで息子さんは、試合に出してもらえないし、コーチからの扱いも良くないのに友達といることを選びました。息子さんは、自分のことを自分できちんと決めています。まずは、そのことを認めてあげてください。彼が考えた通りに過ごさせてあげてください。■子どもには「いつもと同じ」が大事そもそも、子どもには「恒常性」という要素が実は不可欠です。いつもと同じ仲間、いつもと同じ場所。指導者。暴力があるとか、いじめがあるといった劣悪なものでない限り、同じ環境にいることで、子どもは安心して過ごせます。ご相談の最後に「全く試合に出されない子が複数いて、コーチからの扱いもやる気を削がれるようなクラブを卒業まで続けると言う息子をどう見守っていいのかわかりません」と書かれています。つまり、息子さんの決定に不満があるのだと察します。いただいたご相談文からしか想像はできませんが、お母さんは息子さんがチームをやめないことにいら立っている様子です。もっと突き詰めると、息子さんが試合に出られないことにいら立っていませんか?相談文には、正直に「練習や試合を見に行くのが嫌になり、あまり行かなくなりました」と書かれていますね。そう。それでいいんです。親は行かなくてまったく構わないと私は思います。■子どものサッカーから離れて自分の時間を持とう一度息子さんのサッカーから離れて、週末はご自分の趣味や他の家族との時間に費やしてはどうでしょうか。別に試合や練習に足しげく行くことだけが見守っている、寄り添っているということではありません。試合の後にダメ出しをしたり、試合に出られなかった土曜日の夜に子どもよりも親のほうが不機嫌になる、なんていうことは避けてほしいのです。試合に出ている子どもの親御さんは「試合に出られなくなったら、来なくなったね」などと陰口を言われるかもしれません。私も言われた経験があります。でも、そんなものはレギュラー親のエゴです。彼女たちもいつか、わが子が補欠になったときに気づくことでしょう。それぞれの気持ちやその時の心情、価値観があります。それらをお互いに認め合えるといいですよね。そんなふうに考えて、息子さんの気持ちを認めてあげられませんか?■試合に出られるか、ではなくサッカーが楽しいかどうかの観点で見てあげようアドバイスをくださいと書かれているので、三つお伝えしましょう。ひとつ。子どもが決めたことを認めること。息子さんは新天地で試合に出るよりも、これまでの仲間といることを選んだ。この決定を心から認めましょう。「お母さんはやめた方がいいと思うけど」などと決してぼやかず「そっか、そっか。楽しくサッカーできるといいよね。でも、移りたくなったらいつでも言ってね」と笑顔で承認してあげましょう。お母さん自身は息子さんが不憫で辛いのではと思って「試合に出られなくていいの?」と言っているのかもしれませんが、あまりしつこく言い過ぎると「お母さんは、試合に出ている僕しか認めてくれないんだ」と息子さんのこころに影を落としかねません。ふたつ。「試合に出られるかどうか」ではなく、「サッカーが楽しいかどうか?」という観点でみてあげましょう。「今日、どうだった?」ではなく、「今日も楽しかった?」と聞いてあげてください。■「何とかしたい」と思っても親が先走ってはダメ(写真はご質問者様及びご質問内容とは関係ありません)三つめ。お母さん自身の感情コントロールに努めましょう。わが子のネガティブな状況に、右往左往しているような気がします。「試合に出られないのは悔しいね」と共感してあげるのは必要です。でも、同化してしまうと「試合に出られない。何とかしたい」とお母さんが先走ってしまいます。子育てで「見守る」という行為は、子どもの前を歩いてはいけません。子どもが自分で決めて歩く道の脇で「楽しんでね!」とエールを送ってあげてください。島沢優子(しまざわ・ゆうこ)スポーツ・教育ジャーナリスト。日本文藝家協会会員(理事推薦)1男1女の母。筑波大学卒業後、英国留学など経て日刊スポーツ新聞社東京本社勤務。1998年よりフリー。『AERA』や『東洋経済オンライン』などで、スポーツ、教育関係等をフィールドに執筆。主に、サッカーを始めスポーツの育成に詳しい。『桜宮高校バスケット部体罰事件の真実そして少年は死ぬことに決めた』(朝日新聞出版)『左手一本のシュート夢あればこそ!脳出血、右半身麻痺からの復活』『王者の食ノート~スポーツ栄養士虎石真弥、勝利への挑戦』など著書多数。『サッカーで子どもをぐんぐん伸ばす11の魔法』(池上正著/いずれも小学館)ブラック部活の問題を提起した『部活があぶない』(講談社現代新書)、錦織圭を育てたコーチの育成術を記した『戦略脳を育てるテニス・グランドスラムへの翼』(柏井正樹著/大修館書店)など企画構成も担当。指導者や保護者向けの講演も多い。最新刊は『世界を獲るノートアスリートのインテリジェンス』(カンゼン)。
2021年07月07日花澤香菜がポニーキャニオンに移籍することを発表し、移籍第1弾シングル『Moonlight Magic』を9月29日にリリースすることが決定した。CDシングルとしては2018年7月に発売された13枚目シングル『大丈夫』以来約3年振りとなる今作は、最初期より花澤の音世界を共に創り上げてきたサウンドプロデューサー・北川勝利(ROUND TABLE)と再びタッグを組み、自らが作詞した表題曲「Moonlight Magic」に加え、カップリングにも花澤が作詞を担当した新曲「港の見える丘」を収録。そのほか「Moonlight Magic」「港の見える丘」の中国語詞バージョンとインストバージョンも収録される。また「Moonlight Magic」が、7月8日深夜0時30分から放送のテレビ東京・木ドラ24『お耳に合いましたら。』オープニングテーマに決定。本ドラマはSpotifyと共にポッドキャスト番組と連動させたオリジナルドラマで、伊藤万理華が主演を務めている。今回の発表に合わせて新たに公式HPがオープンし、花澤の新アーティスト写真が公開された。■花澤香菜 コメントこの度、約9年間お世話になったANIPLEX・SACRA MUSICから、ポニーキャニオンに移籍することになりました。積極的に末永く音楽をお届けしていきたいという、前向きな理由です。普段アニメでご一緒しているスタッフの皆さんと、安心して新たなチャレンジができることをとても嬉しく思っています。コロナ禍でライブもストップしてしまい、応援してくださっているみんなに会えずもどかしい思いをしている中で、音楽プロデューサーの北川勝利さんと共に楽曲制作をぐんぐん進めてきました。たくさん素敵な曲が出来ているので、早くみんなに聴いてほしいです。第一弾シングル曲「Moonlight Magic」は、作曲北川勝利さん、作詞は私です。「星空ディスティネーション」を思わせるキラキラした楽曲に、この9年でパワーアップした私たちの全力を注ぎました。歌詞には、窮屈な世の中だからこそ自分が幸せを感じる時間を大切にしてほしいという想いを込めています。まずはこの曲がみんなに届くこと、そしてライブで、またあの幸せな空間で会えることを楽しみにしています。これからもよろしくお願い致します!!!■花澤香菜 公式HP:<リリース情報>花澤香菜 ニューシングル『Moonlight Magic』2021年9月29日(水) リリース●きゃにめ限定盤(CD+PHOTO SET+BD):4,400円(税込)【封入特典】・日・中・英訳詞付きブックレット・スペシャルフォトセット(台紙+ブロマイド3種)【Blu-ray収録内容】・「Moonlight Magic」MV・ロングメイキング&ドキュメンタリー映像※スリーブケース仕様●インターナショナル盤(CD+PHOTO SET):2,970円(税込)【封入特典】・日・中・英訳詞付きブックレット・スペシャルフォトセット(台紙+ブロマイド3種)※スリーブケース仕様●初回限定盤(CD+BD):1,980円(税込)【Blu-ray収録内容】・「Moonlight Magic」MV・「Moonlight Magic」MVショートメイキング映像●通常盤(CD only):1,320円(税抜)【CD収録内容】※全形態共通M1. Moonlight Magic ※テレビ東京ドラマ『お耳に合いましたら。』オープニングテーマ作詞:花澤香菜 作曲・編曲:北川勝利M2. 港の見える丘作詞:花澤香菜 作曲・編曲:北川勝利M3. 心口不一(「Moonlight Magic」中国語詞バージョン)作詞:唐轶洛松维 作曲・編曲:北川勝利M4. 没有你的港湾(「港の見える丘」中国語詞バージョン)作詞:唐轶洛松维 作曲・編曲:北川勝利M5. Moonlight Magic(Instrumental)M6. 港の見える丘(Instrumental)<ドラマ情報>木ドラ24『お耳に合いましたら。』テレビ東京系にて7月8日から毎週木曜深夜0時30分~放送※BSテレ東 / BSテレ東4Kは7月13日から毎週火曜深夜0時~放送木ドラ24『お耳に合いましたら。』(C)「お耳に合いましたら。」製作委員会出演:伊藤万理華 / 井桁弘恵 / 鈴木仁 / 伊藤俊介(オズワルド) / 井上想良 / 草地稜之 / 駒井蓮 / 桜井玲香 / 高岡凛花 / 中島歩 / 永野宗典 / 濱田マリ / 濱津隆之 / 平子祐希(アルコ&ピース) / 吉田照美 / やついいちろう / クリス・ペプラー / 遠山大輔(グランジ) / 生島ヒロシ / 赤江珠緒 / ほかドラマ公式HP:ドラマ公式Twitter:ドラマ公式Instagram:関連リンク花澤香菜 Twitter:花澤香菜 Weibo:花澤香菜 bilibili:
2021年07月01日少年団だけど、低学年の頃はテクニックに恵まれたメンバーばかりで大会も優勝か準優勝。みんなキラキラ楽しくサッカーしていたのに、クラブチームに移籍する子が出始めてチームが崩壊。Aチームの子が退団したらBチームから補充するけど、レベル差があってAチームの子たちが受け入れられず、失敗に罵倒したり仲間同士信頼しあってない。チームに失望して去っていく人も続出......。残された者たちであと2年サッカーを楽しむために、どうすればいい?とのご相談をいただきました。今回もスポーツと教育のジャーナリストであり、先輩サッカーママでもある島沢優子さんが、15年以上の取材で得た知見をもとにアドバイスを送ります。(文:島沢優子)(写真はご質問者様及びご質問内容とは関係ありません)<<もっと真剣にサッカーして!仲間との温度差に悩む息子をどう支えるか問題<サッカーママからのご相談>はじめまして。9歳の子どもを地元の少年団に通わせています。低学年の頃は、向上心も強く、テクニック共に恵まれたメンバーばかりで、大会は優勝もしくは準優勝と、みんながキラキラと楽しくサッカーをしていたように思います。しかし、中学年になって、Jクラブの育成組織や強豪クラブチームに移籍する者が出てきたころからチームが崩壊しだしました。残された子たちで新たにチーム作りをするはずでしたが、現実は......。上手いAチームの子が抜ければ、Bチームからの補充となるのですが、今までいた子との実力差があるので、Aチームのメンバーが補充メンバーを受け入れられず。仲間を信頼し合わないサッカーとなり、失敗に対して罵声がとんだり、言われた子は萎縮して思うように動かず自信をなくし再びBに落ちる......。そんなチームになってしまいました。誰もが楽しんでサッカーをしていない状況となり、このままこのチームにいたらダメになると、チームを去って行く者が多発し、完全に崩壊してしまいました。こういう状況を作ってしまったコーチへの不信感もありますが、残された者達で残り2年間サッカーを楽しんでいくために、どう親はフォローをしていけばいいのでしょうか?<島沢さんのアドバイス>ご相談のメールをいただきありがとうございます。いただいた相談文からしか類推できないので、事実の把握が100%合致しているかはわかりません。そのあたりはお許しください。■勝つ=楽しいという価値観だと、負け始めると崩壊することもご相談文を読んで最初に思ったのは、勝利を優先してきたチームにありがちな「歪み」だということです。「低学年の頃は、向上心も強く、テクニック共に恵まれたメンバーばかりで、大会は優勝もしくは準優勝」とあるように、息子さんの学年のチームは早熟な子がたまたま集まっていて、1、2年生の大会では勝てたのでしょう。似たようなケースはよく見受けられます。お母さんが「みんながキラキラと楽しくサッカーをしていた」と書かれているように、結果としてチームは勝利することで子どもをサッカーにつなぎとめていた傾向がありそうだと感じました。もしそうであれば、選手もコーチも「勝つこと=サッカーが楽しい」という価値観なので、負け始めるといとも簡単に「負ける=サッカーが楽しくない」に移行してしまいます。■Aチーム、Bチーム同等のほうが脱落したり辞める子がいなくなる私が少年サッカーを取材する中で、上記のことを理解しているコーチの方々は、自チームが低学年の大会で優勝したり勝ってしまうと危機感を募らせていました。お母さんの息子さんのチームのようなことが起きることを経験上知っているからです。例えば、Aコーチは、中学年まではなるべくチームをA、B同等にして大会に出場させるなど工夫していました。そのほうがチームの底上げになるし、脱落したり、辞める子もいなくなるからです。彼がそのように「4年生までAB同等」にしたのは、その数年前に3年生の途中でチームを去ったB君のことがあったからです。B君は3年生のはじめに入団。少し太っていましたが、頑張り屋さんでした。ただ、多くのチームメイトが1年生からサッカーを始めていたので、止める蹴るの技術の上達が少しみんなより遅れていました。試合には、チームがリードしていれば終わりごろに少し出場させる。それでもB君は満足しているだろうとAコーチは勝手に思っていました。でも、B君は3年生の秋くらいに突然チームをやめてしまいました。「試合にはほとんど出ていないので、ユニフォームがもったいないので使ってください」と母親から返されたAコーチですが「そのときは、まあ仕方ないか、サッカーにはまらなかったんだな」と思ったそうです。■全員出場のクラブで見違えるように成長ところが3年経って、子どもたちが6年生になったある日。他市も含めたカップ戦で、子どもたちが「あれ、B君じゃないの?」と騒ぎ始めました。背が高くなり体も締まって、足も速くなっていました。見違えるようにキビキビと動くB君はセンターバックを務め、危機察知能力が高く、チームのピンチをことごとくカバー。しかも、その腕にはキャプテンマークを巻いていました。あとで聞いた話では、チームをやめたB君はスクールでサッカーを続行。半年後に転校した先で民間クラブへ入団。そのクラブは全員出場させて、とてもいい指導だという評判のクラブでした。Aコーチは打ちのめされ、指導やチームの運営方法を見直しました。■子どもは勝つための駒ではないいかがでしょうか。お母さんはこのチームのやり方しかご存じないかと思います。「上手いAチームの子が抜ければ、Bチームからの補充となる」と書いていらっしゃいますが、子どもは勝つための駒ではありません。このやり方では、「今までいた子との実力差がある」のは当然です。だから、先述のAコーチは中学年まで同じ力でチームを編成したし、そのようなことを理解しているクラブは常にチーム編成を変えるなどして底上げを図っています。全員をうまくしようと努力しているのです。■補充メンバーを受け入れられない状況にしているのは指導者の責任それなのに「Aチームのメンバーが補充メンバーを受け入れらない」状況にしてしまっているのは、やはりコーチの責任でしょう。低学年のわずか1年か2年の間で勝ったり負けたりすることに意味があるかどうかを考えなくてはならないと思います。お母さんはこの状況をおかしいと感じて、ご相談してくださったと思います。何とかしたいという思いはよくわかります。「残された者達で残り2年間サッカーを楽しんでいくために、どう親はフォローをしていけばいいのか?」と問われていますが、ピッチで起きていることは指導者と選手の問題です。酷なようですが、ギスギスした関係が続き、そのことをコーチが問題にしない状況を親御さんが改革するのは無理でしょう。できるとしたら、お母さんがそのような不安を抱えていることを、コーチの方々や他の保護者と腹を割って話すことです。より良いチームにしていきたいことを訴えてはいかがでしょうか。ただ、残念ながら「保護者に意見されて考えを変えました」とおっしゃる少年サッカーの指導者を私は知りません。この世界を取材し始めて15年以上経ちますが、世の中的にもそう多くはない現状があるように感じます。■息子さんをフォローする方法(写真はご質問者様及びご質問内容とは関係ありません)息子さんをフォローする方法があるとすれば、彼にすべてを委ねることです。「他のチームでやりたいなと思ったら、いつでも力になるよ。でも、このチームで楽しくサッカーをしたいと思うんだったら、どうしたらみんなで楽しくできるか考えてみよう」と言って、話し相手になってあげてください。そこで「何のためにサッカーをしているか」を話し合ってみてください。サッカー自体が楽しいから。今の仲間といるのが好きだから。さまざま出てくるでしょう。話しているうちに「今、自分はどうしたいか」が息子さんに見えてくるといいなと思います。決して良い環境とは言えなさそうですが、あくまで「息子が選んで在籍しているチーム」だと考えましょう。ここで悩んだり、どうしようかと考えたり、決断することは、あとで考えると良い経験になるはずです。そう考えて、親御さんは見守り役に徹してください。悩むのも、解決するのも、最後に決めるのも、息子さんなのです。島沢優子(しまざわ・ゆうこ)スポーツ・教育ジャーナリスト。日本文藝家協会会員(理事推薦)1男1女の母。筑波大学卒業後、英国留学など経て日刊スポーツ新聞社東京本社勤務。1998年よりフリー。『AERA』や『東洋経済オンライン』などで、スポーツ、教育関係等をフィールドに執筆。主に、サッカーを始めスポーツの育成に詳しい。『桜宮高校バスケット部体罰事件の真実そして少年は死ぬことに決めた』(朝日新聞出版)『左手一本のシュート夢あればこそ!脳出血、右半身麻痺からの復活』『王者の食ノート~スポーツ栄養士虎石真弥、勝利への挑戦』など著書多数。『サッカーで子どもをぐんぐん伸ばす11の魔法』(池上正著/いずれも小学館)ブラック部活の問題を提起した『部活があぶない』(講談社現代新書)、錦織圭を育てたコーチの育成術を記した『戦略脳を育てるテニス・グランドスラムへの翼』(柏井正樹著/大修館書店)など企画構成も担当。指導者や保護者向けの講演も多い。最新刊は『世界を獲るノートアスリートのインテリジェンス』(カンゼン)。
2021年04月14日小3の息子が県の強豪チームからスカウトを受けた。体験に行ってみたら本人も楽しいと言い、親も「この環境なら成長する」と感じ移籍に乗り気に。だけど、本人が今のチームの仲間と離れたくないと移籍を決断できずにいる。最終的に決めるのは本人だけど、親としてはより良い環境に導くのも自分たちの役目だと思っている。すでに夫は「1日も早く移籍を!」と急いている。どうしたらいい?とのご相談。今回もスポーツと教育のジャーナリストであり、先輩サッカーママでもある島沢優子さんが、15年以上の取材で得た知見をもとに3つのアドバイスを授けますので参考にしてください。(文:島沢優子)(写真はご質問者様及びご質問内容とは関係ありません)<<気に入らぬなら辞めて結構!?コーチに無視される息子をどう支えるか問題<サッカーママからのご相談>現在小学3年生の息子の進路について助言をいただきたいです。地域のスポーツ少年団に所属しており、夏頃に県の強豪チームから監督を通してスカウトを頂きました。その時は考えた事もなかったので、はっきり答えないまま数か月たち、再度声をかけて頂きました。体験に行ってみた所、息子も楽しいと言い、特に自分の思うところにパスが通る事が凄いと興奮ぎみでした。親から見てもこの環境でやれば大きく成長するだろうなと感じました。しかし、本人がなかなか決断できずにおります。理由は、今のチームの子達と離れるのが嫌だと言う事でした。両方やる事はできないのか?と何度も聞かれます。私からは、楽しくやりたいならスポ少で続ける、もっと上手くなりたいなら強豪チームだよと伝えて、考えてみてと言っています。夫はチーム移籍を希望しており、1日も早く!と言う感じです。監督に相談したところ、先々を考えたら移籍したほうが良いと言われました。最終的には息子が決断することだと思います。ただ、より良い環境に導くのは親の言葉一つだとも思っており、どのように話し、決断させれば良いか迷っています。私自身も成長のためには移籍するのが良いと感じていますが、仲の良い子たちと一緒の今のままでも悪くはないとも思います。子どもに対して、何か良いアドバイスがあれば教えて頂きたいです。<島沢さんのアドバイス>ご相談のメールをいただきありがとうございます。サッカーが上手くなるには移籍するほうがいいけれど、今の仲間と別れがたい息子の気持ちもわかる......。ひとつの分岐点に立つ息子さんとともに揺れ動くお母さんの葛藤が、メールの文章から伝わってきます。■移籍先のことをよく調べたうえで親の意見を伝えることは悪くない私からは三つアドバイスさせてください。ひとつめ。ご両親ともに移籍に前向きのようです。ただ、「なぜ、息子が移籍した方がいいと思うのか?」という理由を、もう少し二人で話し合ってみてはいかがでしょうか。お母さんは「楽しくやりたいならスポ少で続ける、もっと上手くなりたいなら強豪チームだよ」とおっしゃっているようですが、これを息子さんが額面通りに受け取ってしまうとどうでしょうか。「強豪チームでは楽しいサッカーができないのかな」と不安にならないでしょうか。私から見ても、ご両親がもし「強豪ならサッカーが上手くなる」という点のみをお考えであれば、少し心配です。そのチームのことはよく調べられたでしょうか?試合で、ベンチが大声で選手を怒鳴っていないでしょうか?指導者たちに「楽しくサッカーをする」という視点はあるでしょうか?そういった部分が全くなく、長時間練習で選手は同じメンバーが出ずっぱり、一部のうまい選手だけしか活動させてもらえない、指導してもらえないというような危険性はないでしょうか。もっといえば、移籍しても試合に出続けられそうでしょうか。そこはお子さんだけがジャッジできる部分です。上記のような視点で、お子さんとともにチームを研究。「ここならわが子が充実したサッカーライフが送れそうだ」と考えたのなら、なぜそう思うかをきちんと息子さんに説明しましょう。親御さんの意見を伝えることは決して悪いことではありません。ただ、伝えっぱなしではいけません。息子さん自身がどう感じているのかを聴いてあげてください。できれば順序としては、先に息子さんの意見を聴く。そのうえで、お母さんはこう思う。お父さんはこう思うと話してはどうでしょうか。■9歳で大きな決断を下す息子さんの意思を尊重することふたつめ。まだ9歳でこのような難しい選択をしたことを褒めてあげてください。勧誘のあった強豪クラブのことを調べ、家族で話し合ったあとは、息子さんに決めてもらえばいいと思います。そして、彼の決定が自分たちの意に沿わないものであったとしても、そこで難色を示さない方がいいでしょう。「もう一度考え直してごらん」とか「絶対、移籍した方がいいのに」などと誘導しないこと。あくまで彼の意思を尊重しましょう。「なかなか難しい決断だったね。でも、君が決めたことを、お母さんもお父さんも尊重するよ」と言ってあげてください。そのようにして決めたことは、結果が移籍であろうが、今のチームに残ることになろうが、いずれにしても息子さんは「お母さんにも、お父さんにも認められている自分」を感じることができます。これまで以上に自己肯定感が高まるはずです。これとは逆の親子の例を見たことがあります。息子さんは同じ小学3年生。チームでは上手な部類で、足が速かったその息子のチームを指導していたお父さんコーチの男性は、3年生の秋に息子さんを隣町にある当時JFLの下部組織のジュニアチームに入れようとしました。息子さんは「今のチームでやりたい」と泣いて抵抗したそうです。しかし、お父さんは泣く子を引きずるようにして、セレクション会場に連れて行ったそうです。結果的にセレクションは不合格。そのうえ、セレクションを受けたことが他の選手や保護者に伝わり、チーム内はぎくしゃくし始めました。しかし、無理やり連れて行ったお父さんは「今のチームにいても上には行けない」と言うばかり。お母さんは大変困っていらっしゃいました。ジュニアユースに進む6年生になると、他の選手のほうが伸びてきました。結果的にそのお父さんコーチの息子さんはセレクションがうまくいかず、他のコーチの方の口利きでクラブに入ったと聞きました。■親の一声でわが子を動かすのが良しとされたのは昭和まで(写真はご質問者様及びご質問内容とは関係ありません)三つめ。このように子どもが何かの岐路に立たされた時、親の態度が一転、二転しない、ブレないことがとても重要です。お母さんはメールに「最終的には息子が決断することだと思います。ただ、より良い環境に導くのは親の言葉一つだ」と述べておられます。さて、本音はどちらでしょう?私にはわかりませんが、子どもは親がいくら繕っても本音を見破るものです。親がツルの一声でわが子を動かすのが良しとされたのは、昭和までの子育てです。進学も就職もスポーツも選択肢が非常に狭く、社会的にも「上の言うこと素直に聞いて実行できる人間」が重宝された時代には、親が強権をふるっても何とかなったかもしれません。ですが、平成ではすでにそのような子育ては通用せず、すでに時代は令和です。息子さんに大きな救いがあるのは、現在所属しているチームの監督さんが、「先々を考えたら移籍したほうが良い」と言ってくれていることです。有望な子が移籍してしあうのを、日本では多くの指導者が止めてしまいます。とても信頼できる方だと思います。その監督さんとも息子さんが話して、最終的に決めてもよいでしょう。今回の分岐点が、息子さんにとって大きな糧になるよう、サポートしてあげてください。島沢優子(しまざわ・ゆうこ)スポーツ・教育ジャーナリスト。日本文藝家協会会員(理事推薦)1男1女の母。筑波大学卒業後、英国留学など経て日刊スポーツ新聞社東京本社勤務。1998年よりフリー。『AERA』や『東洋経済オンライン』などで、スポーツ、教育関係等をフィールドに執筆。主に、サッカーを始めスポーツの育成に詳しい。『桜宮高校バスケット部体罰事件の真実そして少年は死ぬことに決めた』(朝日新聞出版)『左手一本のシュート夢あればこそ!脳出血、右半身麻痺からの復活』『王者の食ノート~スポーツ栄養士虎石真弥、勝利への挑戦』など著書多数。『サッカーで子どもをぐんぐん伸ばす11の魔法』(池上正著/いずれも小学館)ブラック部活の問題を提起した『部活があぶない』(講談社現代新書)、錦織圭を育てたコーチの育成術を記した『戦略脳を育てるテニス・グランドスラムへの翼』(柏井正樹著/大修館書店)など企画構成も担当。指導者や保護者向けの講演も多い。最新刊は『世界を獲るノートアスリートのインテリジェンス』(カンゼン)。
2021年02月17日全国を目指すレベルなので、日々の練習や土日の遠征などいろんな面で過酷だからと親の判断で移籍させたが、退団したことを後悔し、前のチームに戻ったけど1年のブランクは大きく下の学年にも抜かれ試合に出られそうにない。自分が先導して移籍させた選択が良くない方向に行ってしまい、わが子を傷つけた。卒業まで2年半ぐらいあるけどどうすれば......。というお悩みをいただきました。親の判断で移籍させるかどうか、悩んだことがある方もいるのでは。今回もスポーツと教育のジャーナリストであり、先輩サッカーママでもある島沢優子さんが、取材で得た知見をもとにアドバイスを授けますので参考にしてください。(文:島沢優子)(写真はご質問者様及びご質問内容とは関係ありません)<<スパルタ母のしごきで息子がやる気喪失。父はどうすりゃいいの問題<サッカーママからのご相談>はじめまして。 このような相談できる場所があり、ありがたく思います。小4の息子はスポ少に所属しています。全国を目指すチームなので、まあまあレベルは高いです。1年生からサッカーを始めましたが、3年生から4年生までの1年間、毎朝学校が始まる前の1時間の練習と土日の県外遠征などあまりに過酷だと感じ他のチームに移籍しました。ですが、少年団を辞めたことを後悔し、4年生になった今年の春、また全国を目指す今のチームに戻りました。しかし1年のブランクは大きく、同学年の子どころか下の学年の子にも抜かされてしまっており今後も試合には出られそうにありません。それもこれも全て私が移籍を誘導をしてしまった結果だと思います。私が良かれと思って選んだ道が最悪な方向に行ってしまい、我が子を傷つけることになってしまいました。息子はまた頑張ったらみんなに追いつけると思っていますが、全国を目指すチームなのでそう甘くはありません。周りの子どもたちもみんな頑張っていて日々上達しているので、1年間緩い練習をしてきた息子との差が縮まるとも思えません。こんなにも厳しい現実が待っているとは気がつかず、またチームに戻してしまいとても後悔しています。辞めて後悔、戻っても後悔。あと2年半どのように過ごせばよいでしょうか。 よろしくお願いいたします。<島沢さんのアドバイス>ご相談のメールをいただき、ありがとうございます。「あと2年半どのように過ごせばよいでしょうか?」お母さんは、私にそう問われていますが、2年半をどう過ごすかを決めるのは、息子さんご自身です。まず、その考え方を変えましょう。■サッカーも勉強も子どもが自分の意思で決めること、と胸に刻んでサッカーも、勉強も、進路も、もっと言えばその日をどう過ごすかも、息子さんの意思で決めることです。息子さんの人生は、息子さんのもので、お母さんのものではありません。そこをまずは自分の胸に刻んでもらえませんか?そうしなければ、過度な干渉をやめるスタート地点に立てません。この連載や、それ以外でも、子育てが上手くいかないケースの大きな要因は、親御さんの過干渉であることが非常に多いです。ぜひ、「過干渉な親からの脱却」を目指してください。いまは、非常にお辛いですね。自分が指図しなければ、とか、干渉しなければこうならなかったと後悔の日々かと思います。しかしながら、お母さんはご自分の力で、子育ての失敗にすでに気づいています。「私が移籍を誘導をしてしまった結果だと思います。私が良かれと思って選んだ道が最悪な方向に行ってしまい、我が子を傷つけることになってしまいました」とご自分で書かれていますね。このように、大人になって自分自身の行いを否定するのは勇気のいることです。ところが、お母さんはそれができている。お母さんは、人を育てる力があるのです。どうか自信を失わず「今から過去のダメ親だった自分にリベンジするのだ」という勇気を持ってください。以下、私から三つアドバイスさせてください。■まずは自分の行動の間違いを認め、お子さんに謝ることが重要まずは、息子さんに謝りましょう。●チームの移籍をお母さんが誘導し、振り回してしまったこと。●その際に、息子さんととことん話し合うなど、時間の余裕をもたなかったこと。●息子さんの意見をじっくり聞かなかったこと。●「このチームはあまりに過酷だ」とか「やはり元のチームのほうが」などと、お母さんの感覚や考えを基準に移籍を繰り返し、息子さんの気持ちを最優先してこなかったこと。●過干渉な母親だったこと。そのあたりをきちんと伝えましょう。その際は「許してね」などと許しを請うのではなく、とにかくご自分の行動の間違いを認め、謝ることが重要だと思います。二つめは、子育てを勉強してください。過干渉が子育てにどんな悪影響を及ぼすか、それを学んでください。ネットに「子育て、過干渉」と打ち込んでもいいし、そこに「サッカー」を入れてもいいでしょう。過干渉親についての本もたくさんあります。同時に、干渉せずに子どもを育てるメリットも学んでください。例えば、子どもは「選ぶ」機会を増やすことで成長していきます。そのためには、小学生段階で親は離れたほうがいいのです。例えば、私が十数年前に勉強した、イギリスの小児科医で臨床心理の専門でもあるウィニコットの教示をお伝えします。ウィニコットは、母親と子どもとの関係において「ほどよい母親(good enough mother)」であることが大切だと言います。「ほどよい母親というのは、初めは幼児の欲求にほぼ完全に応じ、やがて時間の経過につれて、母親がいなくてもひとりでいられるようになってきたら、子どもへの対応を少しずつ減らしていく」つまり、「初めはしっかりと子どもに関わり、だんだん離れる育児のできるお母さん」が「ほどよい」。このグッド・イナフ・マザーをぜひ心がけてください。■親の言う事を聞いていればいい、という育児は間違いまた、日本の著名な小児科医は、親が手をかけて子どもを「育てる力」と、子ども自身の中にある「育つ力」の関係性を以下のように解説しています。●0~3歳頃「育てる力」>「育つ力」(育てる力が上回る)●4~6歳頃「育てる力」=「育つ力」(両方の力が同じくらい)●7歳以上「育てる力」<「育つ力」(育つ力が上回る)この説明からわかるように、子どもが小学校に入学したら、「育つ力」を信じて、子どもの成長を見守るような親御さんが、子どもを成長させるのです。ぜひ、そういったことを学んで、過干渉親を脱却する糧にしてください。論理を根っこから理解せず、「干渉しないほうがいい」と他人から言われたところで、人はそうそう変われません。ぜひぜひ、子育てを学んでください。なんで今更子育てなんか勉強しなきゃいけないの?と思うかもしれません。が、私たちの多くが施された、圧迫して、厳しく言い聞かせて、お母さんの言うことを聞いていればいいのよ、という子育ては、実は間違っています。違う手法をぜひ身に着けましょう。■子どもが自分で考えて決める機会を与えてみようそして、三つめ。干渉をやめるには、まず、上記の考え方をご自分に刷り込んでいく作業が必要です。日常生活から、「どうしたい?」「どうする?」と問いかけます。お手伝い一つでも、あれやって、これやってと頼むのではなく、何か手伝えることがあるか自分で考えてやってみて、と伝えましょう。二度の移籍を、親御さんに従い、ついてこられた息子さんは、もしかしたら従順に育っていないでしょうか?よく言えば素直。違う見方をすれば、自分で考えられない、自分で決められないところがあるかもしれません。ただし、それは彼に能力がないわけはまったくありません。これまで、そういった自ら考える、悩む、決める機会を与えられてこなかっただけです。ここからが、子育てのやり直しの一歩です。■親としてのリスタートであり、大きなチャンスでもある(写真はご質問者様及びご質問内容とは関係ありません)そして、最後に。私は、こうなって良かったとさえ思います。もし、2つ目のチームでうまくいって満足していれば、「ほら、お母さんの言ったとおりにしてよかったでしょ」ということになります。ママについて行けば大丈夫、私についてこさせれば大丈夫と、親子して間違った認識を持つところでした。これは、お母さんの母親としてのリスタート。大きなチャンスなのです。まったくもって落ち込まなくていいのです。島沢優子(しまざわ・ゆうこ)スポーツ・教育ジャーナリスト。日本文藝家協会会員(理事推薦)1男1女の母。筑波大学卒業後、英国留学など経て日刊スポーツ新聞社東京本社勤務。1998年よりフリー。『AERA』や『東洋経済オンライン』などで、スポーツ、教育関係等をフィールドに執筆。主に、サッカーを始めスポーツの育成に詳しい。『桜宮高校バスケット部体罰事件の真実そして少年は死ぬことに決めた』(朝日新聞出版)『左手一本のシュート夢あればこそ!脳出血、右半身麻痺からの復活』『王者の食ノート~スポーツ栄養士虎石真弥、勝利への挑戦』など著書多数。『サッカーで子どもをぐんぐん伸ばす11の魔法』(池上正著/いずれも小学館)ブラック部活の問題を提起した『部活があぶない』(講談社現代新書)、錦織圭を育てたコーチの育成術を記した『戦略脳を育てるテニス・グランドスラムへの翼』(柏井正樹著/大修館書店)など企画構成も担当。指導者や保護者向けの講演も多い。最新刊は『世界を獲るノートアスリートのインテリジェンス』(カンゼン)。
2020年10月28日