綾野剛と共演した『ピース オブ ケイク』で新境地を開拓した多部未華子が、韓国、中国で記録的大ヒットとなったコメディの映画化『あやしい彼女』で主演を務めることが決定。名女優・倍賞美津子と共演し、見た目は20歳(ハタチ)でも、中身は毒舌おばあちゃんを演じることが明らかとなった。主人公は、毒舌、頑固でおせっかい。トラブルばかり引き起こす73歳のおばあちゃん、瀬山カツ(倍賞美津子)。周囲から煙たがられるカツは、女手ひとつで娘を育て、望むような人生を生きることはできなかった。そんな彼女はある日、娘と喧嘩をし、家を飛び出した先で、ふと目にした写真館に吸い寄せられる。「私がこのカメラで、お姫様にしてあげますよ」店主の言葉ににカツは喜び、写真を撮って店を出てみると、そこにはなんと、20歳の姿に戻った自分がいた!20歳の麗しい容姿を取り戻した彼女(多部未華子)は、“神様がくれたチャンス”とばかりに、髪型を変え、洋服を変え、名前を変え、失われた青春を取り戻す。天性の才能を活かして歌手になる夢を叶え、淡い恋に胸をときめかせる彼女は、初めて思い通りの人生を歩み始め、関わる人たちに勇気や夢を与えていくのだが…。オリジナルの韓国映画『怪しい彼女』といえば、『サニー 永遠の仲間たち』『王になった男』で、わずか20歳にして韓国を代表する女優となったシム・ウンギョンが、“70歳の女の子”という難役を演じ、観客動員865万人を記録した大ヒット作。日本でも絶大な人気を誇るアイドルグループ「B1A4」ジニョンのほか、人気者や名優が集結。また、中国版もヤン・ズーシャン、チェン・ボーリン、ルハンなどが出演し、1,160万人を動員する大ヒットに、『20歳よ、もう一度』として日本公開もされた。そして今回、同じプロットをから生まれた本作で主演を務めるのが、若手実力派女優の多部さんで、若返った主人公・大鳥節子(カツ)を演じる。見た目は20歳、中味は毒舌キャラの73歳というかつてない強烈なキャラクター像をどう演じるのか。さらに今回は、60年代の数々のヒットメロディの歌唱にも挑戦!多部さんが見せる新たな一面に、期待が高まる。一方、元の姿(!?)である73歳の毒舌おばあちゃん・カツを演じるのは、倍賞美津子。その演技力の高さで数々の映画賞を受賞する、最高にかっこいい女優のひとりだが、本作でも、1本筋の通った痛快な啖呵が次々と飛び出し、観る者を魅了する。韓国、中国で大記録を打ち出したアジア最強のコメディに挑戦するのは、『謝罪の王様』『舞妓Haaaan!!!』などで知られる日本が誇るコメディ映画のトップランナー、水田伸生監督。現在、2人は水田監督のもと、20歳の節子と73歳のカツという“同一人物”を演じるべく、倍賞さんの演技シーンを多部さんが一緒に体験し、動きのエッセンスを参考にするほか、主人公の内面を共有しながら、日々役作りを行っているという。<以下、コメント>■多部未華子おばあちゃん…バンド…ボーカル…初めてのことがたくさんありますが、コメディなのでとにかく楽しく、愉快に、面白く演じられればいいなと思います。水田監督は、たくさんのスタッフキャストに愛されている監督だと聞いていますので、初めから安心感でいっぱいですが、話し合いながら一緒に、いけずで愛らしい節子(カツ)を作り上げていけたら…と思っています。■倍賞美津子昔からずっと自分が面白いと思う仕事をしてきたので、この作品のお話しをいただいたときも面白いと思い、お受けしました。水田監督とも多部さんともご一緒するのは初めてですが、多部さんとは顔形は違うけれど、演技の中でふとした時のしぐさや動きの癖を合わせるだけでなく、私たちが演じる主人公の気持ちやバックグラウンドを共有できれば、繋がって、同一人物だということが伝わると思います。73歳のカツのように、この年になったら「ああ、やり直せればよかったのに」と思う失敗はたくさんあるものです。年配の方々にとっても「私たちにもこういう経験があったなあ」と共感してもらえると同時に、昔の思い出に浸りつつ一時のいい夢をみんな持てるんだよ、という明るいメッセージが込められていると思います。■水田伸生監督憧れの大女優、倍賞美津子さんの愛情キラキラ溢れる芝居に、そして多部未華子さんの可愛いくも切れ味抜群の芝居に、毎日痺れまくっています。身も心もビリビリ痺れる映画に…します、なります、きっと!アジアを魅了した名作コメディが、2人の演技派でどう生まれ変わるのか注目していて。『あやしい彼女』は2016年4月1日より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2015年10月06日韓国で大ヒットを記録した『怪しい彼女』が多部未華子主演でリメイクされることが発表された。ベテラン女優・倍賞美津子が共演し、『謝罪の王様』『舞妓Haaaan!!!』の水田伸生が監督を務める。その他の写真本作は、73歳のおばあちゃん・カツが突然、若返り、失われた青春を取り戻す様を描くコメディ。麗しい容姿を取り戻したカツが名前を大鳥節子と変えて、歌手になる夢を叶えたり、淡い恋に胸をときめかせたりと、初めて思い通りの人生を歩み始める。多部が主演を務め、見た目は20歳だが中身は毒舌キャラの73歳という強烈なヒロインを演じる。懐かしのヒットメロディにも挑戦するなど、本作で新たな一面を見せている多部は「おばあちゃん、バンド、ボーカル……初めてのことがたくさんありますが、コメディなのでとにかく楽しく、愉快に、面白く演じられればいいなと思います。水田監督は、たくさんのスタッフキャストに愛されている監督だと聞いていますので、初めから安心感でいっぱいですが、話し合いながら一緒に、いけずで愛らしい節子(カツ)を作り上げていけたら……と思っています」と意気込みを語った。また73歳のカツを演じる倍賞は、初共演となる多部と同一人物を演じることについて、「多部さんとは顔形は違うけれど、演技の中でふとした時のしぐさや動きの癖を合わせるだけでなく、主人公の気持ちやバックグラウンドを共有できれば、繋がって、同一人物だということが伝わると思います」とコメント。さらに「年配の方々にとっても“私たちにもこういう経験があったなあ”と共感してもらえると同時に、昔の思い出に浸りつつ一時のいい夢をみんな持てるんだよ、という明るいメッセージが込められていると思います」と作品の魅力を語った。撮影現場では、同一人物を違う俳優が演じるにあたり、倍賞の演技シーンを多部が一緒に体験し、動きのエッセンスを参考にするほか、主人公の内面を共有するなどの役作りが日々行われているという。11月初めにクランクアップ予定の本作は、松竹配給で2016年4月1日(金)に公開される。『あやしい彼女』2016年4月1日(金)全国ロードショー
2015年10月06日公開中の映画『ピース オブ ケイク』のヒット御礼舞台挨拶が9月20日(日)に行われ、主演の多部未華子、主題歌を歌う加藤ミリヤ、田口トモロヲ監督が揃って登壇し、観客からの質問に答える形で恋愛トークを展開した。女性から絶大な支持を集める朝倉ジョージの人気同名漫画を原作に本気でぶつかり合い、時に翻弄され、揺れ動くカッコ悪い大人たちの恋模様が繰り広げられる。ミリヤさんは映画にも出演している峯田和伸とのコラボレーションで主題歌「ピース オブ ケイク -愛を叫ぼう-」を歌っているが元々、多部さんは「高校の時に友達に『いいから聴いて!』と言われて知って」以来、ミリヤさんの大ファン。一方、ミリヤさんは「中学の時から大好きで、一人でライヴに行ったこともある」くらい、峯田さんの大ファンだったそうで、本作を通じて期せずしてコラボが実現した。この日は、Twitterを通じて寄せられた質問や、会場の観客からの質問に登壇陣が答えたが「好きな男性のタイプ。追う方がいいか?追われる方がいいか?」という質問に多部さんは「好きなタイプは優しくて真面目で、ひとつでも尊敬できるところがある人」と語り、さらに「どっちがいいですかね…?どっちもいいですけど。本当は追われたいけど、でも何やかんやで追いかけてしまう気がします(苦笑)」と恋愛観を明かした。ミリヤさんは好きなタイプについて「生きる力がある人。メラメラしているタイプ。あとはセクシーな人!これ大事です。大人になって気づきました」と語る。ちなみに田口監督に関して「すごくセクシーだと思います!」と語ると多部さんは「え?」と驚きの声を漏らし、会場は笑いに包まれる。ミリヤさんは「フレッシュなお肉もいいけど、ジビエ(野生の獣の肉)も美味しい。子供の頃はわかんなかったけど…」と大人になって分かる男性の魅力について語り、さらに「(以前は)追う方だったけど、(今は)追われる方がいい。幸せになれる」と語った。また理想のプロポーズのシチュエーションを尋ねられると、多部さんは「ベタがいい」と語るが、田口監督の「ケーキの中に指輪が?」というベタベタな提案には「絶対にいやだ!」と即拒否。「レストランとかは嫌で、2人きりがいい。でも特別感もほしい」と何とも難しい理想を口にする。ミリヤさんも多部さんの意見に同意し「2人きりがいい。街中でフラッシュモブとかは(イヤだ)。この喜びをこの人たちはそんなにわかってくれないでしょ?と思う」とあくまで相手と2人きりでのとっておきの状況を期待しつつ「予定がないので…」と苦笑していた。『ピース オブ ケイク』は公開中。(text:cinemacafe.net)■関連作品:ピース オブ ケイク 2015年9月5日より全国にて公開(C) 2015ジョージ朝倉/祥伝社 /「ピース オブ ケイク」製作委員会
2015年09月20日公開初日を迎えた映画『ピース オブ ケイク』の舞台あいさつが5日、東京・新宿バルト9で行われ、多部未華子、綾野剛、木村文乃、光宗薫、柄本佑、峯田和伸、田口トモロヲ監督が出席した。本作は、ジョージ朝倉の同名漫画を実写化作品。何となく生きてきた志乃(多部)は、心機一転、引っ越した先で京志郎(綾野)に出会い、同棲中の彼女がいる京志郎に恋をする――というラブストーリーだ。俳優としても活躍している田口が、2009年公開の映画『色即ぜねれいしょん』以来、6年ぶりにメガフォンを執った。主演の多部は「とても親しみが持てた作品です。"次こそ失敗しない"と思っても恋愛しちゃうところや、付き合ってから不安になったりするところに共感できましたね」と笑顔を見せ、多部の相手役を務めた綾野は、恋愛映画の出演に「共感できる部分はあると思いますが、恋愛は何が正解なのか未熟すぎて分かりません」と感想を。また、志乃の親友・ナナコ役を演じた木村は「悩んでいる多部さんが可愛かったです。ずっと見ていたいと思いましたが、(役として)はっきり言わせてもらいました」と振り返ると、多部は「志乃ちゃんっぽい一面が文乃ちゃんにないってこと? 凄いよね! 私にもナナコさんみたいな強さが欲しい!」と羨望の眼差しを送った。劇中では「人を好きになるって最悪」という志乃のセリフがあるが、これにちなみ「人を好きになるってことって
2015年09月06日ジョージ朝倉の恋愛コミックを映画化した『ピース オブ ケイク』の初日舞台あいさつが9月5日に、新宿バルト9で行われ、主演の多部未華子、綾野剛、木村文乃、光宗薫、柄本佑、峯田和伸、田口トモロヲ監督が登壇した。舞台あいさつ/その他の写真俳優の田口トモロヲが6年ぶりにメガホンをとった本作。仕事も恋愛も、周囲に流されるまま生きてきた梅宮志乃(多部)は、DV体質の恋人・正樹との別れを機に、心機一転。引越をし、そこで出会った隣人で、新しいバイト先の店長・京志郎(綾野)に本気の恋をするが、京志郎には同棲中の恋人がいた……。映画の宣伝コピー「人を好きになるって…最悪!」にちなんだ質問に対して、多部は「人を好きになるって…タイミングですね。すべてはタイミングだと思います」と恋愛論を披露。一方、綾野は「人を好きになるのは、性(さが)ですね」と語り、「自分自身、あまりラブストーリーの経験がないので、映画を観ても恥ずかしさがあって、何が(演技の)正解か今も分からない」と率直な思いを明かした。この日は映画タイトルにちなみ、登壇者それぞれが、事前に思い思いのデコレーションを施した1ピースの“ケーキ”を持参。それらをひとつに合わせたお祝いケーキを舞台上で披露した。キャスト陣が和気あいあいのトークを繰り広げる様子に、田口監督は「ここまでデコボコな人たちが集まるのは珍しいこと」としみじみ語っていた。『ピース オブ ケイク』新宿バルト9ほか全国にて公開中取材・文・写真:内田 涼
2015年09月05日ジョージ朝倉の大人気コミックを映画化した『ピース オブ ケイク』の初日舞台挨拶が9月5日(土)、東京・新宿バルト9で行われ、初共演を果たした多部未華子と綾野剛が登壇した。仕事も恋愛も自分から行動することなく流されるまま生きてきた、24歳の志乃(多部さん)は心機一転、引っ越したアパートの隣人で新しいバイト先の店長・京志郎(綾野さん)に恋心を抱くが、京志郎には同棲中の彼女がいて…。司会者から演技について質問された多部さんは、「うーん、どうでしたかねー…」と語ると、その後は無言に。すると、隣に立つ綾野さんが「そういえば、共感できる点があるって言っていなかったっけ?」「どんなところに共感したの?」とスマートに“助け舟”を出し、「まだ、おねむの時間かな?」と若干寝ぼけた(?)多部さんをフォローしていた。映画のテーマにちなみ、「人を好きになるとは、どんなこと?」と聞かれると、多部さんは「タイミングですね。タイミングがすべてだと思います」と今度は即答。一方、綾野さんは「性(さが)ですかね…」としみじみ答えていた。舞台挨拶には多部さん、綾野さんに加えて、木村文乃、光宗薫、柄本佑、峯田和伸、田口トモロヲ監督が出席。この日はタイトルにあわせて、思い思いにデコレーションをした“ケーキの1ピース”を、寄せ集めてお祝いケーキを完成させた。『ピース オブ ケイク』は新宿バルト9ほか全国にて公開中。(text:cinemacafe.net)■関連作品:ピース オブ ケイク 2015年9月5日より全国にて公開(C) 2015ジョージ朝倉/祥伝社 /「ピース オブ ケイク」製作委員会
2015年09月05日9月5日(土)公開の映画『ピース オブ ケイク』の公開直前上映イベントが1日(火)、東京・豊洲PITで行われ、本作で初共演を果たした多部未華子と綾野剛、田口トモロヲ監督が登壇。本作の主題歌「ピース オブ ケイク -愛を叫ぼう-」を歌う加藤ミリヤと峯田和伸、音楽を担当した大友良英のミニライブを1,000人のゲストとともに興奮気味に鑑賞した。本作はジョージ朝倉の同名恋愛コミックを、個性派俳優としても活躍する田口監督が実写化。イベントはトークとライブの二部構成で実施され、まずは主人公・志乃役の多部さん、志乃の恋人役の綾野さん、田口監督が登壇した。劇中に登場するキスシーンについて気になっていたことがあったという綾野さんは、「僕のヒゲが痛いんじゃないかなって、ずっと気になってた」と告白。「キスシーンで監督がカットを粘っていたことがあって、多部ちゃんのほおがどんどん赤くなってしまい、メイクさんが何度も直していた。だから自分のヒゲ、もんでました(笑)」とせめてもの気遣いを明かすも、多部さんは「全然気にしていなかったです(笑)」とケロリ。「ヒゲって痛いんですよね。でも長さがあったので、短くなるとそうとう痛いと思いますけど」と真相を知った綾野さんは安堵しながらも、「申し訳なかったです」と謝罪した。後半のライブパートでは、加藤さんと峯田さん、音楽を担当した大友さんがステージに登場して、大友さん率いるバンドの生演奏とともに、加藤さんと峯田さんが劇中曲や主題歌の「ピース オブ ケイク -愛を叫ぼう-」など全4曲を生披露。圧倒的なステージパフォーマンスで映画の世界観を歌い上げ、一夜限りの超豪華なイベントに1,000人のゲストが集まった会場の興奮もMAXに!中学時代から峯田さんの大ファンだったという加藤さんは、「本当にファンだったので、今回は“たなぼた”な感じ(笑)。監督が引き寄せてくれました。感謝しています」とあこがれの峯田さんとの競演が叶った感激をコメント。それを横で聞いていた峯田さんは、「自分のバンドより全然楽しくて!」とまるで照れ隠しのようなコメントで会場の笑いを誘っていた。最前列で聴いていた多部さんや綾野さんも興奮を隠しきれない様子で、「主題歌が流れた時に本当にアガったし、峯田さんのタダ者じゃない破壊力、ミリヤさんの吸い込まれるような歌声に本当に興奮しました。いいっすねー、ライブって、やっぱ大好きです、僕!」(綾野さん)と満足気だった。『ピース オブ ケイク』は、2015年9月5日(土)より、新宿バルト9ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:ピース オブ ケイク 2015年9月5日より全国にて公開(C) 2015ジョージ朝倉/祥伝社 /「ピース オブ ケイク」製作委員会
2015年09月01日ジョージ朝倉の同名恋愛コミックを映画化した『ピース オブ ケイク』(田口トモロヲ監督)で、いまをときめく多部未華子と綾野剛という豪華な初共演が実現。何事にも流されて生きてきたヒロインと、恋人ありの隣人との“こんがらがった”恋愛模様を織りなしている。「以前から共演したかったです。イメージが全然違うふたりが映画を通して関わり合うのは大切なこと」と綾野さん。一方、多部さんは「そんなにイメージ違いますか?」と首をかしげるが、綾野さんが「あくまで世間的なイメージだけど、多部さんはやっぱり明るくてパッと輝いている。僕は真逆なので。極端に言えば光と闇、みたいな」と分析。「確かに観客の皆さんにとっては、意外な組み合わせなのかもしれません」と多部さんも納得の表情だ。浮気がバレ、本命の彼氏から別れを告げられた25歳の志乃(多部さん)は心機一転、引っ越しを決行。その夜、アパートの隣人で、新しいバイト先の店長・京志郎(綾野さん)に出会い、運命を感じてしまう。「そのとき、風が吹いた」。恋人と別れたばかりのタイミング、しかも京志郎には同棲中の恋人がいたが、志乃の京志郎に対する思いはあふれるばかり。紆余曲折を経て、交際を始める二人だが、今度は志乃の疑心暗鬼が原因で…。綾野さんの言葉通り、「明るく輝いた」イメージが強い多部さんが、本作では大人の魅力を垣間見せている。「新しい自分を出せたかなと思います。体当たりの演技もありますが、それを綾野さんが自然に受け止めてくれました」と多部さん。以前、綾野さんの主演舞台「太陽2068」の稽古を見学したといい、「まるで遊ぶようにお芝居する俳優さんという印象。今回はドタバタの恋愛劇ですし、こちらが自由に演じても安心だなと思った」のだとか。一方、綾野さんも「多部さんと協力しあうことで、お互いの感情を出し切ることができた」と強い手応えを示す。「演技がすばらしいのはもちろんですが、技術うんぬんではなく、原作が持つリアリティを突き詰めながら、非常に快活な志乃を見せてくれた。おかげで自分が演じる京志郎の輪郭が、はっきりと見えてきました。いまふり返ると、自分が京志郎として存在できたのは、多部さんが志乃を演じてくれたからです」と全幅の信頼を寄せる。演じた役柄については、どう感じているだろうか?多部さんは「原作の志乃ちゃんの見た目と私自身が全然違うので、最初は『私でいいのかな?』とも思った」と率直にふり返る。それでも「私もどちらかといえば、志乃ちゃんと同じで押しに弱くて流されやすいタイプ。それに京志郎が不安要素の多い男性なので、好きな分、被害妄想や疑心暗鬼に陥る気持ちもわかります。だから原作との違いは気にせず、志乃ちゃんの心の声を表現したかった」。そんな多部さんの発言に、「内面に共感できたのはラッキーだよね」と綾野さん。そこで綾野さんには「俳優にとって、共感とは?」と質問をぶつけた。「持論ですが、共感とは諸刃の剣だと思うんです。共感すればいい演技ができるわけではありませんし、例えば犯罪者を演じる場合、役柄に共感するのは難しい。僕自身は深く共感を探らないので。作品にもよりますが、現場には監督もいてくれるし、俳優としては思いきり演じるだけです」。シナリオに書かれた人物像やセリフ。それらを表現する俳優が個々のアプローチを通して、キャラクターに命を吹きこみ、絵や言葉にはできない生身の空気感が生まれてこそ、映像化の醍醐味があるというもの。「芝居がどんどん混ざり合っていく感覚は、俳優が演じるからこそ。大切なのは、より良い作品を完成させたいという現場への信頼感です」(綾野さん)。若手実力派が勢ぞろいする『ピース オブ ケイク』にも、その息吹は存分に吹き荒れている。(photo / text:Ryo Uchida)■関連作品:ピース オブ ケイク 2015年9月5日より全国にて公開(C) 2015ジョージ朝倉/祥伝社 /「ピース オブ ケイク」製作委員会
2015年09月01日多部未華子と綾野剛が恋人役を演じることでも話題の『ピース オブ ケイク』。この度、桜吹雪の中、多部さんが歌声を披露する本編映像が公開された。これまで仕事も恋愛も自分から行動することなく流されるまま生きてきた志乃。このままではいけない、と心気一転引っ越した先のベランダでばったり隣人の男にでくわす。しかもその男は、新たなバイト先の店長だった。その男、京志郎に運命を感じる志乃。しかし、京志郎には同棲中の彼女あかりがいたり、志乃を誘惑するバイト仲間がいたりで、志乃の恋は前途多難。今度こそ本気の恋愛がしたい志乃は、幸せを手にいれる事ができるのか――。俳優・田口トモロヲが6年ぶりに監督を務める本作。彼女持ちのバイト先の店長を好きになる、恋愛下手な主人公・志乃に多部未華子、DVD店の店長で志乃の部屋の隣に住む京志郎役に綾野剛を配し、二人の恋の展開に交えて現代女性のリアルな心情を描く本作。共演には、松坂桃李、木村文乃、光宗薫、菅田将暉、柄本佑、峯田和伸ら個性豊かな人気俳優陣が顔を揃えた。今回公開された映像は、本編終盤に登場する重要なシーン。多部さんが歌う「たやすいことよね」と名付けられているこの楽曲は、音楽担当の大友良英が作曲をし、原作者のジョージ朝倉が作詞を担当している。この詞は原作コミックにも登場しており、実写化にあたってメロディがつけられいるのだ。見事に原作の世界を表現したファン垂涎のシーンとなっている。映画のタイトルにもなっている「ピース オブ ケイク」とは、「たやすいこと」の意味。キャッチコピーの“大キライなのに、大好き。”というような矛盾も多々含まれる至極面倒な行為(=恋愛)だが、人に恋することはたやすいことである。という意味で、タイトルが付けられたのだとか。恋に落ちることはたやすいこと…恋愛や仕事で酸いも甘いも経験した志乃の心情をこちらの映像から読み取ってみて。『ピース オブ ケイク』は9月5日(土)新宿バルト9ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:ピース オブ ケイク 2015年9月5日より全国にて公開(C) 2015ジョージ朝倉/祥伝社 /「ピース オブ ケイク」製作委員会
2015年08月28日現在、「失恋ソングの女王」と呼ばれているのは、ピアノ弾き語りを得意とするシンガーソングライター・奥華子さん。奥さんは今年デビュー10周年を迎えましたが、その記念シングルとして、ファンの間で語り継がれてきた名曲『楔 –くさび-』をリリースしました。この曲は、奥さんがインディーズで活動していた時代からライブで歌い続けてきた切な過ぎる1曲で、音源化が待望されていました。そして、この度ついに正式な音源としてリリースされます。弾き語りとは違い、大胆にオーケストレーションを加えたアレンジにより、もともとの楽曲の切なさに力強さが加わりました。この曲を生で披露する際には、涙するリスナーが続出するという伝説も生まれている曲ですので、ライブではどうなることか……。ちなみに、奥さんは半年間に渡るロングツアーをスタートしたばかり。10周年記念の弾き語りツアーで、全国各地に涙の雨を降らせていくことでしょう。リリース情報:『楔 –くさび-/奥華子』(2015.7.22発売/¥1000(tax out)/PCCA70441)※ツアー情報/奥華子 10th Anniversary Concert Tour 2015 ~弾き語り~2015年7月18日~2015年12月20日(37公演)
2015年07月31日多部未華子、奥田瑛二らが出演する舞台『サロメ』の舞台稽古の様子が、5月29日、東京・新国立劇場で報道陣に公開され、多部、奥田と演出の宮本亜門が取材に応じた。『サロメ』公演情報『サロメ』はオスカー・ワイルドが書いた戯曲で、演劇やオペラでも度々上演される名作。今回、小説家の平野啓一郎が現代の日本での上演に合わせて新たに翻訳を手がけた。これまでのサロメ像は官能的で肉感的なイメージだったが、平野の新訳では無邪気さゆえの残酷さをたたえた女性として描かれている。サロメを演じる多部は「まだまだです。明後日の本番までに何とかします」と話すが、演出の宮本が「自分に厳しい人なので、無心で演じられる状態にもっていきたいのだと思う」とフォロー。さらに、サロメが対立する養父・へロデ王に扮する奥田は「この人が天才!体のきれ、セリフのきれ、頭の良さ、感性、素晴らしい!」と多部を絶賛。横で恐縮しながら聞いていた多部は「セリフも難しいですし、言い方だったり、それを現代っぽく受け止めて言葉にするのが難しい」と役作りに苦心している様子を正直に話していた。今回の舞台では、ヨウジヤマモトの衣裳や大きな鏡を使った舞台美術など、随所にこだわりがあるようだ。宮本は「お客さん全員が想像を絶する『サロメ』にします。視覚的にも、内容的にも、演劇的にも。抉り出すような『サロメ』になります。これを観ないと後で語れない、これは事件だな、と僕は思ってます」と自信をのぞかせた。共演はサロメの母ヘロディア役に麻実れい、預言者ヨカナーン役に成河が扮するほか、オーディションで選ばれた26人の男優陣も加わり、群集劇ならではの多彩な舞台となりそうだ。公演は5月31日(木)から6月17日(日)まで、新国立劇場 中劇場にて。チケットは発売中。
2012年05月30日三浦春馬と多部未華子が8月11日(水)、東京・港区の日本テレビ内で開催中の汐博EXPO 2010内に設けられたW主演映画『君に届け』にちなんだパワースポットで行われた、「届け!想い」入魂式に出席した。漫画家・椎名軽穂による同名人気コミックの実写化で、見た目が暗く「貞子」のあだ名を持つ女子高生・黒沼爽子(多部さん) とクラスの人気者・風早翔太(三浦さん)の淡い恋を描く青春ラブストーリー。内容にちなみ、カップル向けパワースポットにひと役買う形で開催されたこちらのイベント。2人はハンドスタンプを押して、想いが届くスポットになるようパワーを“注入”した。この日は揃って今年初めてという浴衣姿。お互い見つめ合い、「素敵ですね」と照れくさそうに褒め合うなど、いいムード。夏の思い出について聞かれると、三浦さんは「毎年サーフィンをやっていますが、今年からはもっと本格的にやろうと思って、行っています」。多部さんも「夏休みと言えばいつも、祖父母の家に行き、いとこのボートで大好きな水上スキーをやっています」と仲良くマリンスポーツをあげた。一方、いま、届けたい想いは?との質問に、三浦さんは「原作の『君に届け』ファンの人に。みなさん、大好きな作品が映画化されることになって、どうなっちゃうんだろう?と心配していると思いますが、僕たちも(原作が)大好きな気持ちは変わらないので、一生懸命やりました。裏切っていないと思います。だから映画も愛してください」と仕上がりに自信をのぞかせつつ、真摯なメッセージ。退場時には、暑い中、多数集まった女性ファンに向かって、笑顔を振りまき手を振るなど、配慮も忘れなかった。ハンドスタンプは同EXPO開催期間中の今月29日(日)まで同所で展示されている。『君に届け』は9月25日(土)より全国東宝系にて公開。(photo/text:Yoko Saito)■関連作品:君に届け 2010年9月25日より全国東宝系にて公開© 2010映画「君に届け」製作委員会 © 椎名軽穂/集英社■関連記事:東山紀之サッカー日本代表の雄姿で主演ドラマキャスト陣と「心がひとつに」三浦春馬仕事飲みデビュー「初めて監督とお酒飲みました」
2010年08月11日