50歳から本格的に落語と向き合うようになった笑福亭鶴瓶。春の「鶴瓶噺」と秋の「落語会」というふたつの“ライブ”が、生の鶴瓶に触れられる二大チャンスとなった。そのうちのひとつ、『ゆうちょ 笑福亭鶴瓶落語会』が今秋開催される。落語家・鶴瓶に話を訊いた。『ゆうちょ 笑福亭鶴瓶落語会』チケット情報「今年の構成はまだ詰めているところなんですが、ラストでやる噺は決めました。師匠(六代目笑福亭松鶴)の十八番だった『鴻池の犬』という上方落語の古典です。鴻池という名家にもらわれた黒犬と、そうではない人生を歩んだ兄弟犬たちが登場する噺なんですけど、物語の佳境で犬自身がしゃべる場面があるんですよ。それで、犬の表情を研究しておこうかなぁと思いまして。犬のDVDを買っていくつか見てみたんですけど、ダメやったんです。なぜかと言うと、野良犬やないから。この噺に登場するのは野良犬ですからね。そしたら、たまたま仕事でブータンに行ったら、まぁ、野良犬だらけで。じーぃっと見てました。おもろいんです、ブータンの野良犬が(笑)」。研究目的の話ですら、鶴瓶ならではのエピソードに溢れているのが、この人らしい。そんな独自のアプローチによって生み出されるのが鶴瓶がいう「THE オリジナルな話芸」。鶴瓶は今までにも、江戸時代から続く伝統芸であるはずの古典落語を独自の解釈で現代に蘇らせてきた実績がある。「独自の解釈と言っても、行儀の悪いものはダメやと思っています。ずっと古典落語を聴いてくれていた人が『こいつ、変えやがったな』と感じた時に『でも、この変え方なら許す』と認められたいですから。言うたら、挑戦ですよね。とくに初めて落語を聴いてくれる方を絶対に退屈させたくないんですよ。じゃあ、退屈させないために“どう演じるか”が僕の場合、自分なりの解釈に繋がっているのかもしれないです」。では、今年の作品にはどんな鶴瓶の解釈が加えられるのだろうか。「今回の『鴻池の犬』でも、僕の解釈を加えてみる予定なんですが、さらにもっと大胆な解釈で演じるプランもあって。たまたま、ある若手作家(娘の友人)の子に『アレンジしてみたら?』とお題を出したら、けっこうおもしろい本を書いてきたんですよ。それで僕のバージョンの『鴻池の犬』と二席連続でかけたらおもろいかなぁと」。アイディアは尽きないという様子の鶴瓶の語り口に、「落語会」への期待値はいやが上にも高まる。公演は10月17日(水)から21日(日)まで東京・紀伊國屋サザンシアターにて上演。その後、大阪、宮城、福岡を巡演する。東京・大阪公演のチケットは9月8日(土)より一般発売開始。なお、チケットぴあでは東京公演のインターネット先行抽選・プレリザーブを9月6日(木)11時まで受付中。取材・文:唐澤和也
2012年08月31日映画『夢売るふたり』のカップルを招待しての試写会が8月27日(月)に都内で開催され、午前中に行なわれたヒット祈願イベントに引き続き、西川美和監督に松たか子、阿部サダヲ、さらに笑福亭鶴瓶が登壇。事前に観客から寄せられた男女の謎にまつわる質問に答えた。『ゆれる』、『ディア・ドクター』に続く新作で西川監督が描くのは夫婦による結婚詐欺。火事で全てを失った夫婦が次々と女性を騙して金を巻き上げるも、やがて彼らの間には溝が…。生々しい男女の姿を通じて愛や結婚について問いかける。客席は様々な年齢層のカップル、夫婦で埋め尽くされたが、映画のあまりの生々しさに鶴瓶さんは「うちも夫婦で観て、エライことになりました。カップルで観るのは避けた方が…」と心配そう。「観た後に監督がうちの嫁はんに質問してまして、オレは答えを聞きたなかったけど『女ってあんなもんよ』とか聞こえてきた」と苦笑していたが、西川監督は「いい夫婦がこの映画をどう観るのか?実験台になってもらいました」とイタズラっぽい笑顔を浮かべていた。本作を撮るにあたって西川監督は、鶴瓶さんの知人だという結婚詐欺の被害者に話を聞いたそう。鶴瓶さんによると、その結婚詐欺師は「この前、捕まった」とのことだが、西川監督は「被害者の感情は複雑で、単に『許せない』じゃ済まされないものがあった。周りから見たらバカだなと思うかもしれないけど、話を聞いたら『これはお金出すな』と思うような話も多く、それは(劇中の)騙される女性に投影したつもり」と明かす。その上で、夫に結婚詐欺を実行させる妻・里子を演じた松さんを絶賛。「内面を言葉に出さずに腹に抱えて孤軍奮闘する姿をどう描くかが勝負でしたが、松さんの芝居を見ていたら『この人についていけばいい』と思えた」と最大限の賛辞を送る。一方、松さんは阿部さんとの初共演に触れ「素敵な俳優さんでいつかご一緒したいと思ってましたが、夫婦役で出会うとは…。掴みどころがないようで、でもとてもシンプルな方のようにも思えて、一緒に仕事をしていて楽しかったです」と笑顔でふり返った。観客から寄せられた相談に答えるコーナーでは、「7年付き合っている彼が結婚に乗り気ではなく、実家への挨拶にも行ってくれない」という悩みに、鶴瓶さんが「行ったれや!」とガツンと一撃。「結婚はいいですよ」と言いつつ「でも男は文句言うときは隠して言うように!絶対にケンカしたらアカン!」と熱弁をふるっていた。また21歳の学生の「どうやって好きな女性にアプローチしたらよいか?」という相談には、「絶対大丈夫。誘えば来ますよ」とかなり楽観的なアドバイス。さらに「ずっと自分で温めてきた一発ギャグとかしてみたら?」という無責任な後押しで会場の笑いを誘ったが、松さんは「相手が引くかもしれないってくらいのことを全部試して、それでも大丈夫そうな人と付き合うといいんじゃないでしょうか?」と現実的な助言を送っていた。最後にこれから映画を観る観客に向け、松さんは「どの部分がみなさんの心に響くのか私たちも分かりません。この2人が幸せなのかどうか?最後まで見守ってください」と挨拶。阿部さんも「2人で観られて、その後にいっぱい話し合ってもらえたら」と呼びかけた。『夢売るふたり』は9月8日(土)より公開。■関連作品:夢売るふたり 2012年9月8日より新宿ピカデリーほか全国にて公開© 2012「夢売るふたり」製作委員会
2012年08月28日『ゆれる』、『ディア・ドクター』の西川美和監督の最新作『夢売るふたり』のヒット祈願イベントが神田明神(東京・神田)で行われ、西川監督を始め、劇中で夫婦を演じた松たか子&阿部サダヲに田中麗奈、鈴木砂羽、木村多江らが出席した。夫婦による結婚詐欺を描いた本作。妻が計画し夫が実行に移して女性から金を巻き上げていく姿を通じて愛や結婚、女性の本性を描き出していく。この日、キャスト陣は西川監督が事前に伝えたという劇中でのイメージカラーにちなんだ浴衣姿で登場。ただひとり男性の阿部さんは「みなさん、美しいのでじっくり見たい。神聖な場所でいやらしいことを考えてしまいました」と満面の笑み。「土日は休むとして、月曜日は…って感じで、(日替わりで)愛人を連れて歩いたらカッコいいですね」とよからぬ妄想まで口にしていた。これまでの人生における良縁を尋ねられると松さん、阿部さん、そして昨秋、結婚したばかりの鈴木さんは夫および妻との縁を挙げた。田中さんは「私も『夫』と言ってみたい」とうらやましそうに語りつつ、本作で共演している笑福亭鶴瓶について「短い期間で共演したり、近所で会ってお茶させていただいたりと縁がある気がしています」と微笑んだ。木村さんは、西川監督が助監督だった十数年前からの付き合いだそうで「監督はまだ大学生で『お互い頑張っていきましょう』って話してました。こうしてまたご一緒できて、良い縁を感じています」と運命を明かす。西川監督も「まだカチンコを叩いていた時期ですね。ギュウギュウのロケバスで隣に座って一緒に話してました」と懐かしそうに語った。松さんは改めて“夫”阿部さんの魅力を尋ねられると、「得意なところで売ってないところが『やるなぁ』って思います」と語る。これに阿部さんは「この着物、買い取りになるんじゃないかってくらい汗かいてます」と本気で照れていた。またこれまでの人生でつかれた最大の嘘は?という問いに女性陣はしばし思案。松さんは「思い当たらないんですが、気づいてないのかも。夫には嘘はつかれたことはないと思います」と苦笑交じりに語っていた。『夢売るふたり』は9月8日(土)より新宿ピカデリーほか全国にて公開。■関連作品:夢売るふたり 2012年9月8日より新宿ピカデリーほか全国にて公開© 2012「夢売るふたり」製作委員会
2012年08月27日結婚詐欺に手を染める夫婦の愛憎を描いた話題作『夢売るふたり』の完成披露試写会が6月28日(木)、東京・千代田区の日経ホールで行われ、初共演で夫婦役に挑んだ松たか子と阿部サダヲ、メガホンをとった西川美和監督が舞台挨拶に登壇した。営んでいた小料理屋を火災で失った夫婦(松さん&阿部さん)が、再出発の手段として選んだのは結婚詐欺!真っ当ではないと知りつつも、金のために嘘をつき続けるが、やがて夫婦の間、騙した女たちとの間にさざ波が立ち始め、歯車が狂っていく…。松さん、阿部さんを始め、田中麗奈、鈴木砂羽、伊勢谷友介、香川照之に笑福亭鶴瓶と個性派キャストが集結した。松さんは「とても楽しかった。阿部さんはもともと好きな俳優さんだったので、私の目に狂いはなかったなと(笑)」と今回の初共演に手応え十分。一方の阿部さんは、「完璧で欠点がない女優さんというイメージ。監督さんが『OK』って言えば、『そうでしょ』って感じの(笑)。でも実際にお会いしたら、とても普通な方で…」と印象をコメント。さらにステージ登場時に松さんがつまずいたと明かし、「普通より下かも」と茶化して笑いを誘っていた。西川監督は「物語がグロテスクなので、松さんの“品”が必要だった」、「阿部さんとはずっとお仕事したくって、何かチャンスがあればと狙っていた」と2人を起用した理由を説明し、「おふたりの化学反応に期待したし、実際言うことのない完ぺきな演技だった」と大満足。さらに劇中で次々と美女を手玉に取る阿部さんの様子を「どの女性と一緒にしても楽しそうでしたよ」と暴露し、阿部さんは照れくさそうな表情だ。これまで男性を主人公に据え、さらに“騙す”という一貫したテーマで長編映画を撮り続けている西川監督。今回は初めての“女性目線”映画となり「描きたかったのは、女性のみっともなさや生きづらさ。女性の人生が多様になった時代、30歳を超えると悩みも複雑になるもの。あがきながら、生きる道を模索する女性の姿を見てほしい」と自信を込めて最新作をアピールしていた。『夢売るふたり』は9月8日(土)より新宿ピカデリーほか全国にて公開。■関連作品:夢売るふたり 2012年9月8日より新宿ピカデリーほか全国にて公開© 2012「夢売るふたり」製作委員会
2012年06月28日松たか子と阿部サダヲが主演し、『ゆれる』『ディア・ドクター』の西川美和が監督を務める『夢売るふたり』の予告編がこのほど公開になり、騙し騙される男女の緊迫した関係をとらえた本作の一部が明らかになった。『夢売るふたり』予告動画本作の主人公は、東京の片隅で小料理屋を営んでいた夫婦。穏やかに暮らしていたふたりは店の火災ですべてを失い、人生の再出発のために、夫婦で“結婚詐欺”をはたらくことに。このほど公開された予告編も、仲睦まじい主人公夫婦の姿を捉えた場面で幕を開けるも映像は一転、ダークなトーンで借金を抱えて途方にくれるふたりを映し出す。その後の映像に登場するのは、夫婦の周到な計画によって、心を奪われ、金も奪われてしまう女たち。結婚できない独身の会社員を田中麗奈が、不倫で大金を手にした女性を鈴木砂羽が、家計を支えるシングルマザーを木村多江が演じており、その他に伊勢谷友介、香川照之、笑福亭鶴瓶らが出演する。予告編は、夫婦が結婚詐欺を働き、次々と金を巻き上げていく過程を描いた後に、相手を騙しても騙しても精神的にも金銭的にも満たされることのない夫婦の心象を描く。金を得たことで夫婦は何を売り渡してしまったのか? 騙された者たちは泣き寝入りするだけなのか? 『ゆれる』で緊迫した家族関係を描き高い評価を得た西川監督の新作だけに、本作がどんなカタチで“男と女の真実”を描き出すのか気になるところだ。『夢売るふたり』9月8日(土)全国ロードショー
2012年06月06日TBS系の新ドラマで「関ジャニ∞」の錦戸亮が本人役を演じることで話題の「パパドル!」の記者発表が4月16日(月)、東京の品川プリンスホテル内のチャペルで開催。白タキシード&ウェディングドレスの新郎新婦姿の錦戸さんと優香さんを始め、川島海荷、今井悠貴、谷花音、えなりかずき、佐藤二朗、高畑淳子、城島茂、財前直見らが出席した。「関ジャニ∞」のアイドル・錦戸さんが3人の子持ちで年上のシングルマザー・遥(優香さん)とメンバーにさえも極秘で結婚!事務所から突き付けられた「3か月以内に離婚か引退を決めること。バレたら即引退」という厳しい条件の下でアイドルとして新米パパとして奮闘する姿を描く。錦戸さんは開口一番「錦戸亮役の錦戸亮です」とニッコリ。本人役でドラマ主演という初めての挑戦について「迷いもありますが、撮影は楽しく進んでいます」と語った。母親役を演じる高畑さんと一緒にヴァージンロードを歩いた優香さんは「緊張しています」と語るも、「こんな素敵なウェディングドレスを着られて幸せです」と嬉しそう。「素敵なお母様と楽しい子供たちに囲まれ、こんな素敵な人と結婚できるなんて」と笑みを浮かべた。もし極秘結婚したら隠し通す自信は?という記者からの質問に錦戸さんは「それはみなさんがスッパ抜くかどうかでしょ(笑)。ドラマの中の錦戸亮は頑張っているんで頑張れる僕でいたいです。でも結局はみなさん(マスコミ)次第で撮られるかどうかですね」と苦笑交じりに語った。一方の優香さんは「人はしゃべってしまうものなので無理だと思います」。優香さんの娘役を演じる川島さんも「すぐバレると思います。毎日ウキウキしてしまい『早く家に帰りたい』と思いそうで、周りはすぐ気づくと思います」と自信なさげ。高畑さんはそんな共演陣に「恋愛はウキウキじゃなくて、やつれていくもの。みなさん、これから分かりますよ」と人生経験の深さを感じさせる意味深なコメントで笑いを誘っていた。城島さんはドラマの中で錦戸さんの相談に乗る、かつての人気アイドルで事務所の元先輩を演じるが、役柄を踏まえつつ錦戸さんに「ジャニーさんには言っときや(笑)!」とニヤリ。「関ジャニ∞」のチーフマネージャー役の財前さんも「マネージャーにだけは先に報告した方がいいと思います」と釘を刺し、チャペル内は笑いに包まれた。会見後には、キャスト陣は個別の取材に応じた。錦戸さんは初共演となる優香さんについて「TVで見ていたまんまでよく笑うししっかりしてる。そりゃ錦戸亮も突っ走って結婚してしまうわ(笑)!」と大絶賛。また“アイドル”を演じることについて、少し考え込みながら「アイドルって何なのか?正直、分からない。第三者から見たら僕はアイドルだけど、自分でアイドルでいようと思ったことはない。だからといってなりたくないとも思わないし。アイドルって便利な言葉で、“何でも屋さん”ですもんね。いつか答えが出ればいいですね」と語った。ちなみに本ドラマでは、TBSの実際のバラエティや情報番組とのコラボレーションが実現。「ひみつの嵐ちゃん!」の「嵐」のメンバーや「A-Studio」の笑福亭鶴瓶も実名で出演している。撮影は第1話を撮り終えたところだというが、錦戸さんは「公共の電波でドッキリを仕掛けているよう」と表現。「僕がほかの番組に出ているとき『こいつ、裏で優香と結婚してる』って思えるようなドラマになればいいですね。楽しみ方を見つけたいです」と意気込みを語った。「パパドル!」は4月19日(木)より放送開始(21:00~21:54/初回は拡大スペシャル21:00~22:06)。■関連作品:ももへの手紙 2012年4月21日より丸の内ルーブルほか全国にて公開© 2012『ももへの手紙』製作委員会■関連記事:【シネマモード】日本の「家族」を感じる映画vol.1『ももへの手紙』親子だから分かり合える感動とは?『ももへの手紙』親子試写会アンケート発表西田敏行、田中みな実アナからの妖怪扱いに苦笑い船越英一郎、出演作でない『ももへの手紙』をアピール!「出ていないのはおかしい!」何がほかの妖怪と違う?愛嬌たっぷりの『ももへの手紙』妖怪たちの誕生ルーツ
2012年04月16日タモリが「いいとも」の司会を放棄?節分の前日である2月2日の生放送「笑っていいとも!」で30年司会をつとめるベテランのタモリ(66歳)が司会業を放棄しかけたと話題になっている。(Photo:タモリ By SigNote Cloud)問題となったオープニングコーナー問題となったのは「カンタン!元気!おかま飯」というコーナー。簡単料理研究家かつ新宿二丁目のママである、おかま「むらっち」が恵方巻きにちなんだ「焼肉スタミナ巻き寿司」を調理、紹介している際にどんどんタモリの顔が不機嫌になっていく。そしてなんと、笑福亭鶴瓶に「あと頼むわ」と一言残しスタジオを去りかけ、司会放棄をしようとしてしまったのだ。鶴瓶がすかさずタモリを止めたため現場放棄はなかったものの、その後もタモリは一言もしゃべらない。試食も一口食べただけで水を飲み、味を聞かれた際にも軽くうなずいただけで何も答えなかった。最後に美味しいと思った人が札を上げる際にもタモリだけが無反応で終わった。タモリを不機嫌にさせた理由とはこれに対し番組関係者は手で太巻きを巻いたり喋りながら食べ物を作るなとどいった、むらっちの料理法に問題があったのではないかとコメントをしているようだ。しかし、ネットではタモリさんのアンタッチャブル山崎嫌い(コーナーの司会者)や度重なるテレビ業界の韓国アピールに嫌気がさしていたのではなどといった憶測がとびかう。真相は明らかになっていないものの、全国ネットの人気番組の司会者として、もう少し責任のある行動が必要だったのは確かだろう。編集部 鈴木真美元の記事を読む
2012年02月13日桂文珍、桂南光、笑福亭鶴瓶という人気落語家が、毎年、年の瀬に行う恒例の落語会『夢の三競演』が今年も12月28日(水)、大阪・イオン化粧品シアターBRAVA!にて開催される。雑誌「ぴあ関西版」で掲載されていた“お三方インタビュー”が「ぴあ関西版WEB」にて復活。トップバッターの桂南光が思いのたけをたっぷり語った。『夢の三競演2011~三枚看板・大看板・金看板~ 』のチケット情報インタビューでは少し前まで「55歳で噺家を辞める」と宣言していた南光だが、「55歳に近づいてきた時に、別にええがなって。楽しいことが多くなってきたんです。噺というものが、しゃべりながら自在に動かせるようになってきたのかも知れません。だから、もう噺家は辞めません」と語る。そして自身も楽しみにしている『夢の三競演』について、「見どころなんかないんちゃうかな。見てもろうて、後で『あそこが見どころやったのか』と。人によって全然違うと思うんですよ」と話した。なお、本インタビューの全文はぴあ関西版WEBにて掲載中。『夢の三競演2011~三枚看板・大看板・金看板~』は12月28日(水)、大阪・イオン化粧品シアターBRAVA!にて開催。チケットぴあでは、10月12日(水) 11:00より20日(木) 11:00まで最速抽選いち早プレリザーブを受付。
2011年10月11日「AKB48」の大島優子、北原里英、指原莉乃、横山由依による派生ユニット「Not yet」が、全米で2週連続1位に輝いた映画『イースターラビットのキャンディ工場』の日本語吹替え版主題歌を担当することが決定した。ユニバーサル・スタジオによるアニメーション映画で、物語の舞台はイースター島にあるキャンディの国。子供たちのためにキャンディを作り続けるこの国のうさぎの王子が、ミュージシャンになるべくハリウッドへと赴きオーディションに挑戦。一方、王子がいなくなったキャンディ工場をヒヨコたちが乗っ取ろうと企み、大混乱に…。こちらの日本語吹替え版の主題歌が、7月6日(水)に発売となるNot yetの2枚目のシングル「波乗りかき氷」に収録されている「ハグ友」に決まった。楽曲のタイトルそのまま、親友との関係を歌っているのだが、映画のテーマと劇中に登場する王子と親友の境遇に似ていることから主題歌として使用されることに。映画のエンドロール、さらにCMなどでも使用される予定だ。製作元のユニバーサル・ピクチャーズ作品と言えば、昨年公開された『怪盗グルーの月泥棒』で笑福亭鶴瓶と天才子役の芦田愛菜が声を担当し、その際、「リップスライム」が日本語吹替え版の主題歌を、「少女時代」が韓国版主題歌を歌った。「日本のみならずアジアを代表する素晴らしいアーティストとのコラボレーションが実現し、とても感激している」とのコメントが寄せられた。Not yetの4人は「私たちNot yetが日本語版主題歌を担当させていただくことになりました!『ハグ友』がイースターラビットのカラフルでコミカルでカワイイ世界観に新しい彩りを与えられますように。是非劇場に足を運んでこの映画を楽しんでいただけたら嬉しいです」と喜びを語ってくれた。AKB48最強のユニットとの呼び声も高いNot yet。デビューシングル「週末Not yet」に続く「波乗りかき氷」。表題作はもちろんだが、カップリングの「ハグ友」にも注目だ。なお、彼女たちの楽曲が使用される日本語吹替え版では山寺宏一に、注目の若手俳優・千葉雄大が吹き替えに参加している。『イースターラビットのキャンディ工場』は8月19日(金)よりTOHOシネマズ有楽座ほか全国にて公開。■関連作品:イースターラビットのキャンディ工場 2011年8月、全国にて公開© 2011 Universal Studios. ALL RIGHTS RESERVED.
2011年07月05日人気子役の芦田愛菜が10月30日(土)、東京・千代田区のTOHOシネマズ有楽座で前日29日(金)より公開されている、自身が日本語吹替版の声優を務めるアニメーション映画『怪盗グルーの月泥棒 3D』の大ヒット御礼舞台挨拶を行い、本作の劇中ソングを生披露した。人気アニメーションシリーズ『アイス・エイジ』のスタッフによる最新作で、月を盗もうと企む怪盗グル―&ミニオンが孤児の3姉妹をやむなく引きとったことから起こる騒動を描くアドベンチャー。愛菜ちゃんは3姉妹の末っ子・アグネスの声を担当。劇中ソングのワンフレーズをアカペラで初披露した愛菜ちゃんは、会場から大きな拍手を浴びて「自分では上手く歌えたと思います。100点です」と満面の笑み。取材陣から将来は歌手に?と聞かれ、「いえ、女優とピアニストになりたいです」とハキハキ答えたが、「ピアノで得意な曲は?」の問いには「ないです」とキッパリ。素直な回答で取材陣の笑いを誘った。これまで本作のPRイベントでは、同じく声優を務める笑福亭鶴瓶と一緒だったが、この日は単独で初めての舞台挨拶。「ちょっとドキドキしましたけど、意外と楽しかった」と“大物ぶり”をうかがわせ、「ジェットコースターのシーンでは『キャーッ』って言って楽しんでください」としっかりPRしていた。『怪盗グルーの月泥棒 3D』はTOHOシネマズ有楽座ほか全国にて公開中。(text:Yoko Saito)■関連作品:怪盗グルーの月泥棒 3D 2010年10月29日よりTOHOシネマズ有楽座ほか全国にて公開© 2009 Universal Studios. ALL RIGHTS RESERVED■関連記事:芦田愛菜インタビュー“天才子役”と呼ばれるのは「恥ずかしいです…(笑)」手塚治虫×浦沢直樹の人気漫画「PLUTO」が実写映画化!アトム実写で登場は…?東京の南160キロ映画館のない式根島に初の3D『怪盗グルーの月泥棒』&鶴瓶上陸天才子役・芦田愛菜ちゃんが東国原知事を表敬訪問!知事のストレスを和らげる?鶴瓶小林桂樹さんに哀悼の言葉「ものすごい優しい人でした」
2010年10月30日全米でヒットを記録したアニメーション映画『怪盗グルーの月泥棒 3D』のジャパン・プレミアが10月10日(日)、東京の南およそ160キロに位置する、面積3.9平方キロメートル、人口約570人の離島、東京都新島式根島にて開催され、日本語吹き替え版の声優を担当している笑福亭鶴瓶が舞台挨拶に登場した。映画館のない式根島で3Dアニメーションが上映されるのはもちろん初めて!この日のために35ミリフィルム映写機やスクリーン、スピーカーに3Dメガネなどが島外から船で運搬され、あいにくの雨にもかかわらず島民のおよそ半数にあたる230人ほどの観客が会場の式根島中学校の体育館に集まった。映画は世界No.1を自認する怪盗グルーと仲間のミニオンたちが、それを証明するために月を盗むという途方もない計画を立てるが、ひょんなことから孤児の3姉妹を預かることになり、彼女たちとのふれあいの中で心を通わせていく様子が描かれる。上映後に体育館に鶴瓶さんが登場!歓声がわき起こる中「どうもどうも〜、良かったやろ〜?」と満面の笑みを浮かべ、いつもの調子で観客の前へ。実は、悪天候の影響で鶴瓶さんは当初の予定の飛行機から、急遽、高速ジェット船に変更し式根島に到着したそうで「本当に来られないかと思ったよ〜」とホッとした様子を見せた。そして「島でやりたかったんですよ。僕も、最初はあまり3Dに興味がなかったんですけど、この作品をワールドプレミアで初めて観てビックリした。だから、なるべく3D映画にふれていないような子供たちに観てもらいたかったんです。面白かったでしょ?きっといい思い出になるよ。中学校の体育館で3D映画を観たことが」とやさしい口調で語りかけた。島民からも初体験の3Dに驚きや興奮の感想が次々と飛び出し、当初、予定されていた鶴瓶さんへの質疑応答も逆に鶴瓶さんから島民への質問の時間に…。映画の感想に島の魅力、果ては本土から島に嫁いできた女性に島の感想を尋ねるなど、鶴瓶さんの本領発揮!さらには「島の外に出るなら、今日観たような映画の仕事。そうじゃないなら島でおじいちゃんがやっている漁師を継ぎなさい!」と子供たちへの進路相談までこなし、会場の笑いを誘った。最後に鶴瓶さんは「今度はぜひゆっくり、夏に来たいね」と島民に再訪を約束した。『怪盗グルーの月泥棒 3D』は10月29日(金)よりTOHOシネマズ有楽座ほか全国にて公開。■関連作品:怪盗グルーの月泥棒 3D 2010年10月29日よりTOHOシネマズ有楽座ほか全国にて公開© 2009 Universal Studios. ALL RIGHTS RESERVED■関連記事:天才子役・芦田愛菜ちゃんが東国原知事を表敬訪問!知事のストレスを和らげる?鶴瓶小林桂樹さんに哀悼の言葉「ものすごい優しい人でした」少女時代が『怪盗グルー』で声優を担当!レッドカーペット登場にソウル大興奮鶴瓶、天才子役の堂々たる姿にびっくり『怪盗グルー』ワールド・プレミア動画が到着おじいちゃんと孫?鶴瓶&天才子役が『怪盗グルーの月泥棒 3D』吹き替えを担当
2010年10月12日連続ドラマ「Mother」(日本テレビ)や映画『告白』に出演し、“天才子役”として注目を集めている芦田愛菜が、日本語吹き替え版の声優を務めるアニメーション映画『怪盗グルーの月泥棒 3D』のキャンペーンの一環で、口蹄疫などの被害からの復興を応援すべく宮崎県の東国原英夫知事を“表敬訪問”。つい先日、2期目の宮崎県知事選への不出馬を表明した、渦中の東国原知事と対談を行った。月を盗むという途方もない計画を立てた大泥棒のグルーと、彼がひょんなことから面倒を見ることになった3姉妹との交流を描くアニメーション映画で、グルーの声を笑福亭鶴瓶が担当。愛菜ちゃんは3姉妹の一番下の妹・アグネスの声を演じている。知事の質問に6歳とは思えないハキハキした口調で答える愛菜ちゃん。「アグネス役は重要な役割なんですか?」という知事の問いかけに「笑福亭鶴瓶さんが声を担当している怪盗グルーとの関係の中で重要な役です」とアグネスをしっかりアピール!また、アフレコ収録については「映像のアグネスの口に合わせて喋るのが難しかったです」とふり返った。先日、来年のNHK大河ドラマ「江〜姫たちの戦国〜」で、宮沢りえさんが演じる茶々の幼少時代を演じることも明らかになった愛菜ちゃん。「売れる役者さんですね。雰囲気で分かりますよ」という知事の言葉に「いやいや(笑)」と照れくさそうに謙遜。知事は、愛菜ちゃんから映画のキャラクターのストラップと、握ってストレスを解消するグッズをプレゼントされると、すぐに握り締め「昨日からストレスが溜まることが多すぎて…」と苦笑いを浮かべていた。対談後に愛菜ちゃんに東国原知事の印象を尋ねると「優しくて面白い人でした」とのこと。宮崎については「今日の朝、来たばかりなんですけどマンゴージュースを飲みました。おいしかったです」と愛くるしい笑顔を浮かべていた。『怪盗グルーの月泥棒 3D』は10月29日(金)よりTOHOシネマズ有楽座ほか全国にて公開。■関連作品:怪盗グルーの月泥棒 3D 2010年10月29日よりTOHOシネマズ有楽座ほか全国にて公開© 2009 Universal Studios. ALL RIGHTS RESERVED■関連記事:鶴瓶小林桂樹さんに哀悼の言葉「ものすごい優しい人でした」少女時代が『怪盗グルー』で声優を担当!レッドカーペット登場にソウル大興奮鶴瓶、天才子役の堂々たる姿にびっくり『怪盗グルー』ワールド・プレミア動画が到着おじいちゃんと孫?鶴瓶&天才子役が『怪盗グルーの月泥棒 3D』吹き替えを担当
2010年10月01日落語家の笑福亭鶴瓶が9月20日(月・祝)、都内スタジオで行われた日本語吹き替え版で主人公の声優を務める映画『怪盗グル―の月泥棒 3D』のアフレコ収録に参加。今月16日に亡くなった昭和の名優、小林桂樹さんに哀悼の意を表した。小林さんと、1993年放送のTBS系ドラマ「娘36歳少し不幸せ」で共演歴のある鶴瓶さんは、「亡くなられたと聞いて『ええーっ』って言いましたもん。僕らが小さいときから見ていた人と一緒に出られるんでね、リハーサルのときにずっとお話して、いろんなこと教えてもらいました。ものすごいお世話になりました。ものすごい優しい人でした」と人柄をしのび、「ご冥福をお祈りします」と頭を深々と垂れた。本作は、月を盗み世界一の大泥棒になろうと目論む怪盗グルーとその仲間たちが、幼い孤児の3姉妹を養女にしたことから人生を大きく変えていく姿を描くハートフル・アドベンチャー。鶴瓶さんは海外アニメ映画の声優に初挑戦で、3姉妹の末っ子・アグネスの声を担当する子役、芦田愛菜(映画『告白』ほか)と“初共演”。6月にロサンゼルスで開催された本作のプレミア参加に続くアフレコで、愛菜ちゃんから「面白くて優しくて、愛菜の本当のおじいちゃんみたい」とすっかり懐かれた鶴瓶さんは「上手い!」と心打たれた様子。「来年、小学校に入学するのでランドセルがほしい。茶色の」と“おねだり”する愛菜ちゃんに、「ホントのおじいちゃんに買うてもらう?グルーのおじいちゃんが買うたろか?」と目を細めてデレデレだった。最後に本作について「おじいちゃんとおばあちゃんと観に行きたい」と話すなど終始、心憎いコメントを連発する愛菜ちゃんに、鶴瓶さんは「すごいなー」と感心しきり。対照的に終始カンペを読みながら進行しいた女性MCを「フリーでせい!この子は6歳やで!」と叱咤。会場の笑いを誘っていた。映画『怪盗グル―の月泥棒3D』は10月29日(金)よりTOHOシネマズ有楽座ほか全国にて公開。(photo/text:Yoko Saito)■関連作品:怪盗グルーの月泥棒 3D 2010年10月29日よりTOHOシネマズ有楽座ほか全国にて公開© 2009 Universal Studios. ALL RIGHTS RESERVED■関連記事:少女時代が『怪盗グルー』で声優を担当!レッドカーペット登場にソウル大興奮鶴瓶、天才子役の堂々たる姿にびっくり『怪盗グルー』ワールド・プレミア動画が到着おじいちゃんと孫?鶴瓶&天才子役が『怪盗グルーの月泥棒 3D』吹き替えを担当
2010年09月20日日本でも人気急上昇中の韓国人グループ「少女時代」のテヨンとソヒョンが、ハリウッドの3Dアニメーション映画『怪盗グルーの月泥棒 3D』の韓国語吹き替えで声優に挑戦!9月7日(火)にソウルで開催された本作のレッドカーペット・イベントに参加し、熱狂的なファンの歓声を浴びた。タイトルにあるように月を盗んで世界一の大泥棒になろうと目論むグルーと、とある事情でなぜか彼が面倒を見ることになってしまった孤児の3姉妹の交流を描いた本作。『アイス・エイジ』シリーズのプロデューサー、クリス・メレダンドリがユニバーサル・ピクチャーズと組んで初めて製作する3Dアニメーションであり、全米では3D映画史上5位という大ヒットを記録している。少女時代の2人が声を担当したのは、この3姉妹のうちの2人。長女マーゴの声をテヨンが、そして次女のイディスをソヒョンがそれぞれ担当している。イベントよりも1週間ほど前に開かれた記者懇談会ではテヨンは「意欲と自信はあったが、実際には(画面と声の)タイミングを合わせるのが大変だった」とふり返り、ソヒョンは「(自分の)年齢より若い役だったので、最初はどうすればいいか心配だったが、映像を見ながらその人物になったと思って役に入り込むと、どんどん自信がついた」と手応えを語っていた。そしてイベント当日。レッドカーペットに2人が姿を現すと、報道陣もファンもヒートアップ!会場は熱狂に包まれたが2人は笑顔で取材に応じ、ファンとの交流を楽しんでいた。ちなみに日本語吹き替え版では、グルーを笑福亭鶴瓶が、そして三女のアグネスを、ドラマ「Mother」や映画『告白』での名演で“天才子役”と名高い芦田愛菜が演じている。『怪盗グルーの月泥棒 3D』は日本では10月29日(金)よりTOHOシネマズ有楽座ほか全国にて公開。■関連作品:怪盗グルーの月泥棒 3D 2010年10月29日よりTOHOシネマズ有楽座ほか全国にて公開© 2009 Universal Studios. ALL RIGHTS RESERVED■関連記事:鶴瓶、天才子役の堂々たる姿にびっくり『怪盗グルー』ワールド・プレミア動画が到着おじいちゃんと孫?鶴瓶&天才子役が『怪盗グルーの月泥棒 3D』吹き替えを担当
2010年09月10日前回当コラムで「パンチパーマ」の秘密を取り上げました。今回はその続編として「アフロヘアー」の秘密をお届けします!ジミ・ヘンドリクスさん、モーリス・ホワイトさん(アース・ウィンド・アンド・ファイアー)、具志堅用高さん、昔の笑福亭鶴瓶さん、パパイヤ鈴木さんetc。数々のミュージシャンやタレント、お笑い芸人などがその縮れた魅力に絡めとられてしまうアフロヘアー。はたして、人はどうしてアフロにしてしまうのでしょうか?その知られざる魅力とはいったいなんでしょうか?そんな頭の中で、もじゃもじゃしている疑問を解きほぐすため、今回も東京・飯田橋の理容室スワンで代表を務める河合さんにお話を聞きました!■アフロと"ある毛"の知られざる関係!?――今回はアフロの魅力について教えてください!「アフロヘアーにも流行があったんです。確か昭和60年くらいでしょうか、当時は『具志堅にしてくれ』って言う人もいましたよ。『およげたいやきくん』で有名な歌手の子門真人さんなんかもしていましたね」――アフロブーム!そんなものがあったんですか。そもそもアフロヘアーという髪型はどのようにして生まれたんでしょう?「もともとは黒人をまねするために生み出された髪型です。黒人は髪の断面が扁平(へんぺい)な人が多く、こういった人は髪が自然と縮れ毛になるんです。日本人の髪は断面が真円に近いのでストレートヘアーになるんです。分かりやすい例で言うと、陰毛を触ると髪の毛とは違って真円でないのが分かるでしょう。それも断面が扁平だからです」――縮れ毛にそんな理由があったとは知りませんでした!■アフロヘアーはマラソンレース!――ところで、アフロってお手入れが大変そうですが、特別なお手入れの方法があるんでしょうか?「頭を洗った後は『アフロコーム』と呼ばれるアフロヘアー専用のくしを使ってとかします。網のようなもので形を整えたりもしますね。ほかの髪型と比べてお手入れは少し大変かもしれません」――パンチパーマは理容師にとっての究極の技術ということでしたが、アフロヘアーにもかなり技術がいるんでしょうか?「アフロヘアーの施術はマラソンに近いですね」――マラソン??その心は?「アフロにするためにはロッドを200本近く巻かなければなりません。しかも、巻き具合を一定にするためには、必ず一人の理容師でやらなければならないんです。ロッドを巻くだけで1時間以上はかかってしまいます」――200本……すごく大変な作業ですね。「はい。カットやパーマ液の浸透時間などを合わせると仕上げるのには2時間くらいかかってしまうんです」――そんな過酷なアフロヘアーにするメリットって何なんでしょうか?「やっぱり一番はイメージが付きやすいことでしょうね。ただ『アフロヘアー』の人というイメージが付いてしまうと、ほかの髪型に変えたいときはちょっと勇気が必要なので気をつけてください」なぜか個性的な有名人がかけたがるアフロヘアー。ぜひ、私の周りの男性友人にも一生に一度くらいアフロデビューしてみることを勧めてみようと思う。きっと、ぱっと見が普通のあいつも、一癖も二癖もある男に生まれ変わるんだろうな。(萩原雄太/かもめマシーン×プレスラボ)【関連リンク】【Q&A】ビジネスマンとして“いけてる”ヘアースタイルとは?【コラム】女子の本音を聞く!グッとくる男性の髪型って何?【コラム】最近あまり見かけませんが……パンチパーマのススメ
2010年08月17日笑福亭鶴瓶と注目の子役・芦田愛菜が6月27日(現地時間)にL.A.で開催された、日本語吹き替え版の声優を務める3Dアニメーション『怪盗グルーの月泥棒 3D』のワールド・プレミアに出席し、“イエロー・カーペット”に登場!その模様を収めた動画も到着した。月を盗むという途方もない作戦を立てた、怪盗グルーと仲間のミニオンたちが、作戦の過程で引き取るハメになった孤児の3姉妹と心を通わせていくさまを描いた本作。鶴瓶さんは主人公のグルーを、そしてTVドラマ「Mother」(日本テレビ)や映画『告白』での愛くるしく、観る者の胸を打つ演技で注目を浴びる愛菜ちゃんは、3姉妹の末っ子・アグネスの声を担当している。映画に合わせて“レッド”ならぬイエロー・カーペットが敷きつめられたL.A.のNOKIAシアターには、世界各国から130もの媒体が取材に訪れた。黒いスーツでキメた鶴瓶さんと、薄いグリーンのストライプがキュートなドレス姿の愛菜ちゃんは揃って仲良く登場。その姿はまるでおじいちゃんと孫娘。鶴瓶さんは「愛菜ちゃんは、本当にかわいい。ほかの外国の人と比べても負けてないよ。楽しんで歩いている」とデレデレ。一方の愛菜ちゃんも、スーツ姿の鶴瓶さんについて「かっこいいと思います」とニッコリ。この日のプレミアには、『40歳の童貞男』などのヒットで、いまや全米屈指のコメディ俳優として名を馳せ、本作オリジナル版の主人公・グルーの声を演じているスティーブ・カレルや、グルーの母親役のジュリー・アンドリュースらも参加。『メリー・ポピンズ』や『サウンド・オブ・ミュージック』などで知られる国民的スターとあって、ジュリーの登場に会場からは大きな歓声と拍手が。以前からジュリーの大ファンという鶴瓶さんは、イエロー・カーペットで念願の初対面を果たし、感激の面持ち。愛菜ちゃんが6歳の誕生日を迎えたばかりと聞かされ、ジュリーは「6歳!?素晴らしい!お誕生日おめでとう」と68歳年下の“後輩”を祝福。さらに鶴瓶さんと愛菜ちゃんを見て「あなたたち、本当の親子みたいね」と笑顔を見せた。『怪盗グルーの月泥棒 3D』は10月29日(金)よりTOHOシネマズ有楽座ほか全国にて公開。こちらの動画の模様はMOVIE GALLERYにてご覧いただけます。MOVIE GALLERY■関連作品:怪盗グルーの月泥棒 3D 2010年10月29日よりTOHOシネマズ有楽座ほか全国にて公開© 2009 Universal Studios. ALL RIGHTS RESERVED■関連記事:おじいちゃんと孫?鶴瓶&天才子役が『怪盗グルーの月泥棒 3D』吹き替えを担当
2010年06月29日本業の落語はもちろん、映画、TVに舞台と幅広いジャンルで活躍している笑福亭鶴瓶と、現在放送中のTVドラマ「Mother」(日本テレビ)での泣ける演技で、天才子役として話題沸騰中の芦田愛菜がユニバーサル・ピクチャーズの最新アニメーション映画『怪盗グルーの月泥棒 3D』で、劇場アニメーションの日本語吹き替えに初挑戦することが発表された。本作は、世界中で大ヒットした『アイス・エイジ』シリーズのプロデューサー、クリス・メレダンドリがユニバーサル・ピクチャーズと初めて製作する3Dアニメーション。まさにテーマパークのユニバーサル・スタジオのアトラクションが映画館で楽しめるような“アトラクション3D”作品となっており、全米では7月9日(金)より公開される。今回、鶴瓶さんが吹き替えを担当するのは主人公の怪盗・グルーで、月を盗んで世界一の泥棒になろうとしている、言わば“悪者”役。しかし、ある事情から養護施設に暮らす3姉妹の孤児を養女にしたことでグルーの生活は一変してしまう。今回のオファーについて、鶴瓶さんは「ハリウッド作品、しかもユニバーサルの作品ということで、惹かれました。海外アニメーション映画の吹き替えをするのは初めてですが、タイミングが難しい。けれど、頑張ります!」と意気込みを語ってくれた。物語のキーパーソンである3姉妹の末っ子・アグネスの吹き替えを担当するのが、天才子役と評判の愛菜ちゃん。声優に初挑戦について「アニメが好きだし、一度吹き替えをやってみたいなって思いました。台詞はお母さんと一緒に覚えています。吹き替えするの、ドキドキしてますが、頑張ります」と初々しいコメント。キュートな笑顔でグルーの心を変えていくアグネスだが、先述のドラマ「Mother」や大ヒット中の映画『告白』で、子役とは思えない迫真の演技を見せている愛菜ちゃんがどう命を吹き込むのか?期待が高まる。ちなみに、怪盗グルーの声優に関しては、ユニバーサル・ピクチャーズの意向で世界各国のトップ・コメディアンが指名を受けており、本国アメリカ版では『40歳の童貞男』や『リトル・ミス・サンシャイン』、『ゲット スマート』などのヒットで、全米中から愛されている人気のコメディアン、スティーヴ・カレルが担当。ユニバーサル・ピクチャーズの関係者は鶴瓶さんについて「日本での人選も最高の結果になった」と語っている。6月27日(日)には、L.A.にあるNOKIAシアターにて開催される本作のワールド・プレミアに、鶴瓶さんと愛菜ちゃんが参加することも決定!鶴瓶さんは「前に一度、レッドカーペットを歩きにモントリオールまで行ったら、もう終っていて、誰もいないカーペットを一応歩いてみた。でも今度はちゃんと人がいるみたいなので、楽しみです(笑)」と期待に胸を膨らませた。一方、愛菜ちゃんは「外国に行くのは初めてです。飛行機は怖くないけど、耳がキーンってするのを思ったらちょっと怖いな。とっても面白い作品なので、楽しみにしていてください」と初めて尽くしの挑戦に不安を感じながらも、力強いメッセージを送ってくれた。『怪盗グルーの月泥棒 3D』は10月、TOHOシネマズ有楽座ほか全国にて公開。■関連作品:怪盗グルーの月泥棒 3D 2010年10月、TOHOシネマズ有楽座ほか全国にて公開© 2009 Universal Studios. ALL RIGHTS RESERVED
2010年06月18日全国150もの独立系映画館のスタッフの投票で決定する“映画版本屋大賞”と言うべき「映画館大賞 2010」が発表され、クリント・イーストウッド監督・主演の『グラン・トリノ』が見事、1位に輝いた。昨年の第1回と比べ約40館増えて、北海道から沖縄までおよそ150館の独立系映画館で働くスタッフが参加した今年の映画館大賞。昨年の『ダークナイト』に続き、今年も洋画が1位を獲得した。『グラン・トリノ』は頑固な白人の老人とアジア系の青年との交流を描いており、イーストウッドの俳優引退作となるのでは?とも言われている。また「イーストウッドの最高傑作」との声も挙がっており、国内でもつい先日発表された日本アカデミー賞の最優秀外国作品賞を始め、数々の映画賞を獲得。その高評価を裏付ける形で映画館スタッフが最もオススメする映画に選ばれた。2位には邦画から西川美和監督、笑福亭鶴瓶主演の『ディア・ドクター』が入った。3位には、まさに映画館で観るべき作品と言うべきか『マイケル・ジャクソン THIS IS IT』がランクイン。4位には、園子温監督の4時間近くに及ぶ超大作『愛のむきだし』、5位には雪山での撮影による美しい映像が話題を呼んだ『劔岳 点の記』がそれぞれ入った。ベスト10を眺めてみると、昨年は1作もベスト10に入らなかった韓国映画から、ポン・ジュノ監督作で日本でも人気の高いウォンビンが出演する『母なる証明』が7位にランクイン。また、アニメ作品では昨年は『崖の上のポニョ』が10位に入ったが、今年は細田守監督の『サマーウォーズ』が6位に。そして日本アカデミー賞で最優秀作品賞を受賞した『沈まぬ太陽』は10位という結果となった。また、3人の著名人が最も印象に残る1本を選ぶ企画「あの人の1本」には阪本順治監督、竹中直人、中谷美紀が参加。阪本監督は警察の組織的な犯罪事件を題材にした社会派ドラマ『ポチの告白』、竹中さんはギレルモ・デル・トロ製作×J・A・バヨナ監督による魅惑のスピリチュアル・ムービー『永遠のこどもたち』を選出。そして、中谷さんが選んだのは、多くのミュージシャンたちに絶大な影響を与えながらも、自分たちはブレイクすることなく、ほとんどの人の記憶から忘れ去られているバンド「アンヴィル」が、いまなおスターダムを夢見て活動を続ける姿を追ったドキュメンタリー『アンヴィル!夢を諦めきれなかった男たち』。中谷さんは「『夢を叶えるには人生は短すぎる。しかし、夢を諦めるには人生は長すぎる』と、ある監督は言いましたが、この作品はまさにそんな映画でした。ヘヴィーメタルなんて全く好きではありませんでしたし、始まって5分程で劇場を出ようか否か迷ったほど、退廃的で過剰なパフォーマンスに嫌悪感を抱いていたにもかかわらず、いつの間にか中年男たちが必死で夢を追いかけ生きる姿に引き込まれ、最後にはポケットティッシュを使いきってしまいました」という熱い感想を寄せてくれた。4月17日(土)から24日(土)までの期間には、シネマ・ヴェーラ(東京・渋谷)にて上位作品の特集上映や豪華ゲストを迎えてのトークイベントも開催。“映画ソムリエ”たちが「映画ファンに最も観てもらいたい」という情熱を持ってセレクトした、昨年を代表する名作の数々を劇場で楽しんでみては?映画館大賞 2010 ランキング1位:『グラン・トリノ』2位:『ディア・ドクター』3位:『マイケル・ジャクソン THIS IS IT』4位:『愛のむきだし』5位:『劔岳点の記』6位:『サマーウォーズ』7位:『母なる証明』8位:『スラムドッグ$ミリオネア』9位:『イングロリアス・バスターズ』10位:『沈まぬ太陽』映画館大賞 2010 公式サイト© 花くまゆうさく■関連作品:グラン・トリノ 2009年4月25日より丸の内ピカデリーほか全国にて公開© 2009 WARNER BROS. ENT. ALL RIGHTS RESERVED.ディア・ドクター 2009年6月27日よりシネカノン有楽町1丁目ほか全国にて公開© 2009『Dear Doctor』製作委員会マイケル・ジャクソン THIS IS IT 2009年10月28日より丸の内ピカデリーほか全国にて2週間限定公開愛のむきだし 2009年1月31日より渋谷ユーロスペースほかにて公開© 愛のむきだしフィルムパートナーズ劔岳点の記 2009年6月20日より全国にて公開© 2009『劔岳点の記』製作委員会サマーウォーズ 2009年8月1日より新宿バルト9、池袋HUMAXシネマズ、梅田ブルク7ほか全国にて公開© 2009 SUMMER WARS FILM PARTNERS母なる証明 2009年10月31日よりシネマライズ、シネスイッチ銀座、新宿バルト9ほか全国にて公開©2009 CJ ENTERTAINMENT INC. & BARUNSON CO., LTD. ALL RIGHTS RESERVEDスラムドッグ$ミリオネア 2009年4月18日よりTOHOシネマズ シャンテほか全国にて順次公開© 2008 Celador Films and Channel 4 Television Corporationイングロリアス・バスターズ 2009年11月20日よりTOHOシネマズ日劇ほか全国にて公開© 2009 Universal Studios. ALL RIGHTS RESERVED 沈まぬ太陽 2009年10月24日より全国東宝系にて公開© 2009 「沈まぬ太陽」製作委員会アンヴィル!夢を諦めきれなかった男たち 2009年10月24日よりTOHOシネマズ六本木ヒルズほか全国にて公開© Ross Halfin /ANVIL! THE STORY OF ANVIL, © Brent J. Craig/ANVIL! THE STORY OF ANVIL■関連記事:【アカデミー賞】助演男優賞は『イングロリアス・バスターズ』クリストフ・ヴァルツ!『ハート・ロッカー』のプロデューサーがあり得ない失態で、オスカー規則違反本家オスカーを控え激戦、混戦!英国アカデミー賞で『ハート・ロッカー』6冠お味はどれが一番?アカデミー賞ノミネート作品にちなんだメニューの数々を公開あの名作をもう一度シネマライブ!「アカデミーナイト2010」に50組100名様ご招待
2010年03月15日映画『おとうと』の山田洋次監督、W主演の吉永小百合と落語家の笑福亭鶴瓶が3月11日(木)、東京・有楽町の日本外国特派員協会で行われた同協会主催の記者会見に出席。外国人ならではの視点から質問が飛ぶ中、鶴瓶が外国人記者と軽妙なやりとりを繰り広げた。同作が先月開催された第60回ベルリン国際映画祭でクロージング上映され、山田監督が特別功労賞を受賞したことを受けて同協会側からオファーされたもの。同所での会見は、鶴瓶さんは初めて、山田監督と吉永さんは2度目。外国人記者ら約150人の盛大な拍手に迎えられて通訳の男性、司会を務めるイタリア人テレビ局記者、山田監督ら5人で登壇した鶴瓶さんは「本当にこんなことになるとは思っていなかったです。変な夢を見ているみたい」と緊張気味。冒頭はワンセンテンスを話したところで区切り、通訳される流れにも慣れない様子だったが「待った待った」、「どうぞ」、「以上」などと通訳の男性とコミュニケーションを取り、持ち前のトボけた持ち味を徐々に発揮。スウェーデン人の男性カメラマンは、日本では観客が、著名人に距離を感じて崇拝する傾向があるように思われるが?と質問。鶴瓶さんは「この前、道を歩いていたらオバちゃんが千円札を持って近づいてきて『くずしてくれへん?』って。『500円玉入っていいかい?』と答えました。僕の場合、ものすごい近いですね」とエピソードを明かし記者陣を笑わせる一方、「こっちの気持ちの持ちようだと思う。いかに普通であるかが大事。僕は普段と変わらないし、50年も(女優を)やられている吉永さんも全然普通でした」と真摯に話した。フランスの男性記者から、山田監督の作品には希望のメッセージが込められているように感じられるがいまの社会へはどんな思いが?と質問が飛ぶと、山田監督が「希望を持ちたいという願いを持って映画を作ることが大事」と回答。鶴瓶さんは「映画の影響力のすごさを感じています。この映画を観て、日本の演歌歌手で吉幾三という人が『姉ちゃんへ』という歌を作ってくれました。仕事じゃなく僕個人に作ってくれたんですけど、いまからかけます」と言って音源を初披露。1番が終わったところでスタッフに合図して「3番まであるので」とストップさせると、「3番がいいんですよ」とニヤリ。また記者陣を爆笑させた。締めで日本のTVディレクターから、同所での会見を初体験した感想を求められ、「ベリーベリーハッピー!」。本作や主演した西川美和監督の『ディア・ドクター』など出演作が国際的評価を得ていることを踏まえハリウッド進出の意気込みを聞かれると、「ことわざに『満つれば欠ける世の習い』とあるように、調子に乗ったらあかん、てウチのおばあちゃんがよく言ってましたわ」とその気ナシ。司会のイタリア人記者は「この会見中に、鶴瓶さんには今度、ここで落語をやっていただける約束を取り付けました」と明かし、鶴瓶さんを抱擁。いたく気にいった様子だった。『おとうと』は現在までに観客動員165万人を記録(配給の松竹発表)しており、全国にて公開中。(photo/text:Yoko Saito)■関連作品:おとうと 2010年1月30日より全国にて公開© 2010「おとうと」製作委員会■関連記事:山田洋次に“名匠”の称号日本発『おとうと』、ベルリン映画祭閉幕で拍手喝采日本映画が健闘した第60回ベルリン国際映画祭【読者レビューをウォッチ】『アバター』旋風に負けず、邦画勢に高ポイント続々山田洋次のベルリン特別功労賞受賞に小百合「胴上げしたい」鶴瓶「あかん」『おとうと』加瀬亮から心温まる動画メッセージが到着!
2010年03月11日映画『おとうと』の初日舞台挨拶が1月30日(土)、東京・丸の内ピカデリーで行われ、山田洋次監督が第60回ベルリン国際映画祭(ドイツ/2月11〜21日)で特別功労賞(ベルリナーレ・カメラ賞)を受賞することが発表された。同映画祭では特別招待作品としてクロージング上映が決定済み。続く朗報に、挨拶に立った笑福亭鶴瓶、蒼井優、加瀬亮らキャスト陣を代表し、主演の吉永小百合が花束を手渡し抱擁の祝福。山田監督は「くしくもこの映画は市川崑さんの『おとうと』をヒントに作った。崑さんはついこの間、亡くなられてしまいましたが、生きていらして報告したら、喜んでもらえるのにな、なんてことを考えていました」と感慨深い表情を浮かべた。吉永さんは「とても嬉しくて。2年前に『母べえ』でベルリン(コンペティション部門)に行きましたが賞をいただけなくてガッカリして帰ってきました。またベルリンにお伴して監督の喜びをお受けしたい」と興奮気味。W主演の鶴瓶さんは「吉永さんが監督を『胴上げしたい』って言うんやけど、できないやろ!あかん、危ない」と大女優に突っ込みつつ「ドイツ人にこれが分かったいうだけでも嬉しい」とボケて祝った。同賞は映画界に多大な貢献をした個人、団体に贈られるもので、2007年にクリント・イーストウッド、日本人では2000年に市川崑、2001年に熊井啓の2人が受賞している。同作はしっかり者の真面目な姉(吉永さん)と、だらしない冗談ばかりの弟(鶴瓶さん)の姉弟愛、家族の絆を描く物語。一方で、鶴瓶さんが吉永さんと出演した29日放送のテレビ番組で「次は夫婦役やねと吉永さんが言うた」と報告すると、山田監督は「この2人が夫婦だったらとてもいろんなイメージが膨らみますね」と乗り気(?)。鶴瓶さんは「夫婦役ができるなら子は蒼井優や。ごっつい嫌がりますわ」とますます悪ノリ。蒼井さんはプッと吹き出していた。『おとうと』は全国にて公開中。(photo/text:Yoko Saito)■関連作品:おとうと 2010年1月30日より全国にて公開© 2010「おとうと」製作委員会■関連記事:『おとうと』加瀬亮から心温まる動画メッセージが到着!山田洋次、ベルリン入りに「よくぞ選んでくれた!」浅草寺で『おとうと』大ヒット祈願加瀬亮『おとうと』インタビュー「変化していく自分の感覚を、受け入れていきたい」山田洋次監督『おとうと』がベルリン国際映画祭クロージング・フィルムに決定!五・七・五から見える“家族”の形思わず唸る『おとうと』川柳コンテスト大賞発表!
2010年01月30日時代を通して、日本の家族の風景を切り取ってきた巨匠、山田洋次監督の10年ぶりとなる現代劇『おとうと』。2月に行われるベルリン国際映画祭でのクロージング上映という名誉も授かった本作だが、その大ヒットを祈願して、1月24日(日)、山田監督、主人公の姉弟役を演じた吉永小百合と笑福亭鶴瓶の3人が揃って浅草寺に駆けつけた。大混雑の日曜日の浅草寺の門をくぐり、香炉で体を清め法要を終えた3人は、境内の特設ステージに集まったおよそ1,500名の観客に直々に甘酒を振舞い、日本中の家族の幸せを祈念して乾杯!山田監督はこの大盛況に驚きを見せつつ「浅草寺で報告できるのが嬉しく、名誉なことだと思います」と喜びの挨拶。映画で描いた家族像について、「とんでもない弟がいて、お姉さんは泣いたり怒ったりしていて、でこぼことした家族なんですが、決して不幸ではないんですよね。そういった家族の姿を通して、観客のみなさんに家族について考えてもらえたら」と語った。吉永さんは、ストールに隠し持っていた、弟役の鶴瓶さんのお面を被り、「今日はかわいい弟と一緒に来ました(笑)」とお茶目に挨拶。MCから観客に「生の吉永さんはどうですか?」と促されると、会場のあちこちから「きれーい!」という歓声が沸いた。鶴瓶さんとの共演をふり返り、「『おとうと』に出演してから、『あのおくり方で良かっただろうか?』と、既に亡くなった父と母のことや、妹のことをよく考えるようになりました。ただ、映画のような弟が本当にいたら大変だとは思います(笑)」と話す吉永さんだが、これに当の鶴瓶さんは「役柄ですから!」と抗議し、会場を沸かせた。そんな鶴瓶さんは、吉永さんとの共演について「こんなに幸せなことないですよ!」と大満足の様子。さらに、「映画ではどうしようもない落ち着きのない弟役でしたが、本当は私と吉永さんが正反対だったので、今後『本当の吉永さんはこういう人だ』と世間に知らしめたいと思ってます(笑)」と親しい仲ならではの冗談を飛ばした。ところで、ベルリン映画祭のクロージングに日本映画が選ばれるのは初の快挙だが、山田監督は、「よくぞ選んでくれたという気持ちです。ベルリンの市民のみなさんが映画をどう捉えてくれるか楽しみです」とコメント。吉永さんも「温かい拍手をいただけるのではないかと思ってます」と現地入りに向けて期待に胸膨らませた。残念ながら現地入りできない鶴瓶さんは、「ドイツ人の方から見たら『この2人は姉弟じゃないやろ!』と見えるんでしょうね。でも、最後まで映画を観てもらうと分かりますが、最後は本当の姉弟に見えるんですよね」と訴えた。最後に、吉永さんは「日活に入った頃、浅草日活という劇場に挨拶に伺ったことがありました。みなさんに映画をもっともっと観ていただいて、あの頃のように、映画館が人であふれるようになってほしいなと思います」と呼びかけると、大勢の観客から温かい拍手が送られた。『おとうと』は1月30日(土)より全国にて公開。■関連作品:おとうと 2010年1月30日より全国にて公開© 2010「おとうと」製作委員会■関連記事:加瀬亮『おとうと』インタビュー「変化していく自分の感覚を、受け入れていきたい」山田洋次監督『おとうと』がベルリン国際映画祭クロージング・フィルムに決定!五・七・五から見える“家族”の形思わず唸る『おとうと』川柳コンテスト大賞発表!笑いと感動を贈る“家族”の姿『おとうと』オリジナル一筆箋を5名様にプレゼント現在とこれからの日本の家族の姿を描く『おとうと』試写会に合計65組130名様ご招待
2010年01月25日ときに柔和で無防備な男性から、ときに狂気を内に秘めた役まで、日本映画界を牽引する数々の監督から引く手あまたの存在として、“色”を変え応えていく、加瀬亮。そんな彼が次の出演作として選んだのは、日本を代表する巨匠、山田洋次監督の10年ぶりの現代ドラマ『おとうと』。どこかノスタルジックで温かい空気に満たされた本作で、彼は主人公の娘・小春(蒼井優)を優しく見守る青年をまっすぐに演じた。「上の世代の方たちとすすんで仕事をしたい」。そう語る彼が、巨匠の現場を経て見据えるものとは――。初めて足を踏み入れた、巨匠の世界縁側から日が差し、引き戸の音とともに近所の住人が現れる。昔ながらの平屋の家を軸に描かれるのは、切っても切れない家族の絆。まさに『男はつらいよ』シリーズを彷彿とさせる本作だが、加瀬さんはそんな「山田監督の世界に自分がいるのは想像できなかった」と話す。「祖父が『寅さん』のビデオを全巻持っていて、祖父の家に行くと必ず観ていたので、山田監督と言うとまず出てくるイメージは『寅さん』ですね。今回お話をいただいたときは、びっくりしました。いままで本当に色々な人に怒られてやってきて、先輩方の演技を見せてもらってきましたが、技術もないですし、同じようにできない。自分はきちんとお芝居ができるタイプではないので、山田監督の作品に入れるのかどうかという思いはすごくありました」。そんな不安を抱えた状態で臨んだ、山田組の世界。撮影の様子を尋ねると、とある玄関でのワンカットを思い出して語った。「最初にドアから入ってくるシーンを何度もテストしたのですが、ドアを閉めるのは左の手がいいとか、カットごとに本当に細かいところまで指示がありました。最初は何がダメなのかが分からなかったのですが、よく見たら、外を歩いているとき寒そうじゃなかったとか、左手で閉めれば蒼井さんと喋るときに自然に行けるとか、一個一個の小さなことがどういうふうに生きてくるのかがだんだん分かってきて、自分に足りないところがたくさん分かってすごく面白かったです」。幼なじみの淡い恋愛にほのかな共感今回、加瀬さんが演じる亨は、山田監督ならではのどこか昔気質な雰囲気をまとっている。彼が想いを寄せる小春に向ける言葉も、少し照れてしまうほど至ってストレートだ。そんな恋愛シーンについて尋ねると、困ったような笑みを浮かべた。「蒼井さんとはお互いによく知っていて、普段のキャラクターから遠い役だったので(笑)、正直に言えば、照れるというかやりづらい面はありました。でも照れていたらお芝居ができないので、途中から協力しようという暗黙の了解があったと思います。(小春に気持ちを伝え)『やったぜ!』と喜ぶ場面でも、なかなか自分にはない感覚だったのですが、蒼井さんもきっと、そこが一番照れくさいというのを分かっていたので、カメラの後ろですごく真剣にお芝居をしてくれていて、すごく助かりました」。監督の創りあげた亨という役に、世代間のギャップを感じながらもそこに「男らしさや丈夫さ」を感じたという加瀬さん。一方で、亨と小春の、幼なじみならではの淡い恋愛についても「感覚が分かる」とも。「小さい頃からの幼なじみにどこかで想いを寄せているんだけど、言うタイミングを逃して別の人と付き合ったり、距離が近いと逆にそういう想いがずれていくと思うんですよね。僕も小さい頃に、近所の子と遊んだりしていて、やっぱりどこか好きだったと思うんですが、結婚したと聞いて『おめでとう』と言えますし、でも、『あの頃いいな』と思っていた気持ちもまだありますし、そういうのはいつでも、『状況によって開くんじゃないかな』と思います。特に男の人はそうだと思いますね」。「ちゃんと年をとっていきたい」2000年に『五条霊戦記』で俳優デビューし現在、35歳。改めてデビューからふり返ってみて感じる、内なる変化とは?「余計なものがいっぱいくっついているとは何となく思いますけど、それはそれで汚れがついたらしょうがないかなと。でも、いまちょうど中途半端な年齢になったなという感じはします(笑)。まだ若い役もよくいただくのですが、年齢的にちょっと無理かなと。ちょうど『ハチミツとクローバー』のときが31歳でしたが、海に向かって叫ぶのは限界だと思いましたね(笑)。20代から30代になって、ちょっと先が見えなくてどうしようかなと思ったのですが、『それは自分で決められることじゃないな』と思って、そこからは役をいただくままにやってきました」。そして、今回共演した吉永小百合や笑福亭鶴瓶然り、山田監督然り、先輩の積み重ねてきたものを見て「ちゃんと年をとっていきたい」という言葉に力を入れる加瀬さん。「僕は最後のお姉さん(吉永さん)の背中を見てすごく感動したのですが、ああやってちゃんと続けて重ねてきたものが出ているのを見ると励まされます。今回もそうですが、自分のこれからの指針となる役者さんや監督など、ずっと続けられている方々と出会って、感じたいという気持ちはあるんだと思います。ちゃんと年をとるということの答えは全然出てないことですが、年をとると自分の感覚が変わってくるんですよね。それを、毎回変わるごとに素直に受け入れていきたいんです」。本作に続き、北野武の最新作『アウトレイジ』ではヤクザ役に、さらに『海炭市叙景』では熊切和嘉監督と再タッグを組むなど、今後の活躍からも目が離せない、加瀬亮。まずは、巨匠・山田洋次が引き出した、新たな彼の表情を本作で確かめてほしい。(photo:Yoshio Kumagai/Hairmake:KATSUHIKO YUHMI<THYMON>/stylist:Sonya S.Park)衣裳・シャツ:ドリス ヴァン ノッテン/TFC・パンツ:LOSTHILLS■関連作品:おとうと 2010年1月30日より全国にて公開© 2010「おとうと」製作委員会■関連記事:山田洋次監督『おとうと』がベルリン国際映画祭クロージング・フィルムに決定!五・七・五から見える“家族”の形思わず唸る『おとうと』川柳コンテスト大賞発表!笑いと感動を贈る“家族”の姿『おとうと』オリジナル一筆箋を5名様にプレゼント現在とこれからの日本の家族の姿を描く『おとうと』試写会に合計65組130名様ご招待温泉宿泊券&山田洋次監督サイン入りプレスをプレゼント!『おとうと』“かぞく”川柳コンテスト開催
2010年01月22日山田洋次監督の最新作『おとうと』が2月11日から21日まで開催される第60回ベルリン国際映画祭においてクロージング・フィルムとして上映されることが決定した。山田監督作品のベルリン映画祭参加は1989年の『ダウンタウンヒーローズ』でのコンペティション部門出品から数えて7回目。今年のベルリンへは、行定勲監督の『パレード』(パノラマ部門)や松田翔太×高良健吾主演による『ケンタとジュンとカヨちゃんの国』(フォーラム部門)などの出品が決まっているが、クロージング・フィルムとしての参加は稀なケースと言える。山田監督も「日本映画がクロージング・フィルムに選ばれるのは大変に珍しいと聞いています。とても名誉に思っています」と記念すべき60回目の映画祭のクロージングを飾る喜びを語っている。本作は、夫亡きあと女手ひとつで娘を育ててきた吟子を吉永小百合が、その弟で周囲に迷惑を掛けてばかりの男を笑福亭鶴瓶が演じ、家族の悲喜こもごもが描き出される。現時点で監督とキャスト陣の映画祭への参加は未定だが、山田監督の描く日本の“家族”の姿がどのように受け入れられるのか楽しみなところ。『おとうと』は2月20日(現地時間)に上映される予定。日本での劇場公開は1月30日(土)より全国にて。■関連作品:第60回ベルリン国際映画祭 [映画祭]おとうと 2010年1月30日より全国にて公開© 2010「おとうと」製作委員会■関連記事:五・七・五から見える“家族”の形思わず唸る『おとうと』川柳コンテスト大賞発表!笑いと感動を贈る“家族”の姿『おとうと』オリジナル一筆箋を5名様にプレゼント林遣都がイカ天ソバをおごって藤原竜也を“イカ”呼ばわり?『パレード』Xmas試写松田翔太×高良健吾、国境の“壁”壊す!最新主演作がベルリン国際映画祭に出品現在とこれからの日本の家族の姿を描く『おとうと』試写会に合計65組130名様ご招待
2010年01月20日吉永小百合、笑福亭鶴瓶を姉弟役に迎えて贈る、山田洋次監督10年ぶりの現代ホームドラマ『おとうと』。家族ならではの悲喜こもごも、そして深い絆を描いた本作の公開を記念して、シネマカフェの映画体験型サイト「シネマライブ!」では、「家族へのメッセージ」をテーマにした『おとうと』“かぞく”川柳コンテストを開催、多数の投稿が寄せられた。五・七・五から見えてくる、各々の家族のかたちとは…?家族だから言えるユーモアを交えたものから、親から子へ、または子から親へ贈るちょっと切なくなるような想いまで、多様なメッセージが寄せられ、優秀賞に次の3本が選ばれた。「嘘泣きも妻に似てきたおしゃまな娘」(美桜パパさん)「血より濃いキャラが遺伝の我が家族」(ezomomo32さん)「彼女から妻になっても愛してる」(玉龍さん)家族同士で似ている部分というのは自分では意外と気づかないこともあれば、年をとってふと気づかされるものも。そんな微笑ましい様子が伝わってくる2本と、結婚を経ても変わらないストレートな思いを伝えた1本が入賞。そして、見事大賞に選ばれたのは「ありがとう言えずに今日も洗う皿」(ジョージさん)近すぎる存在ゆえにかえって「ありがとう」という一言が照れくさくて言えない、そんなもどかしさに共感する人も多いのでは?ほかにもたくさん寄せられたユニークな川柳を『おとうと』“かぞく”川柳コンテストページにて掲載中。ぜひチェックしてみては?『おとうと』は1月30日(土)より全国にて公開。『おとうと』“かぞく”川柳コンテストページ映画体験型サイトシネマライブ!■関連作品:おとうと 2010年1月30日より全国にて公開© 2010「おとうと」製作委員会■関連記事:笑いと感動を贈る“家族”の姿『おとうと』オリジナル一筆箋を5名様にプレゼント現在とこれからの日本の家族の姿を描く『おとうと』試写会に合計65組130名様ご招待温泉宿泊券&山田洋次監督サイン入りプレスをプレゼント!『おとうと』“かぞく”川柳コンテスト開催首相登場に小林稔侍ガチガチに緊張するも、鶴瓶が石田ゆり子へのセクハラ疑惑を暴露山田洋次が描く日本の“家族”『おとうと』試写会に20組40名様ご招待
2010年01月18日ほとんどの会社も仕事始めを迎え、「いよいよ今年も本格的に動き出したな」と感じることが多いこの時期。2010年のスタートを軽やかに切る景気付けに、会社帰りや週末に映画館へ出掛けてみてはいかがですか?人気女優が12年ぶりにスクリーンで主演を務める恋愛ものや、世界中で親しまれている絵本の実写版など、一月公開の映画は興味深い作品が目白押し。その中でも特に注目している作品について、694名のビジネスウーマンにアンケートを採ってみました。 >>男性編も見るQ、2010年1月公開の映画で観たいのは?1位『サヨナライツカ』16%2位『シャネル&ストラヴィンスキー』12%3位『かいじゅうたちのいるところ』11%4位『(500)日のサマー』10%5位『おとうと』9%■『サヨナライツカ』が観たい人は……「中山美穂が久々に主演を務める映画だし、どんな風に自由奔放な女性を演じているのか興味がある」(29歳/法律/秘書・アシスタント)・「久しぶりに中山美穂の演技が見られる上に、彼女の旦那様の辻仁成が原作の映画だから」(23歳/小売/販売)・「原作の小説を読んで、映画も観てみたいと思った」(25歳/ソフトウェア/プログラマー)・「愛されることより愛することのすばらしさに気付く過程が描かれているというところに、とても興味が湧いた」(26歳/IT/SE)・「恋愛映画が好きだし、この作品は切ない恋愛について勉強ができそうな内容だと思ったから」(22歳/運輸/営業)■『シャネル&ストラヴィンスキー』が観たい人は……・「シャネルというブランドのことはよく知っているが、デザイナー自身のことは実はあまり知らないので」(27歳/化学/研究開発)・「シャネルにもストラヴィンスキーにも興味がある上に、二人が知り合いだったことすら知らなかったので、ストーリーラインに興味あり」(27歳/人材紹介/営業)・「シャネルにまつわる映画を他にも観て、一人の女性として魅力的な彼女について、もっと知りたいと思ったので」(28歳/人材紹介/経営・コンサルタント)・「シャネルの人生にまつわる他の映画とは違うストーリーのようなので、どんなストーリーなのか楽しみ」(24歳/医療/その他)・「ヤン・クーネン監督が『ドーベルマン』でとてもよい人物描写をしていたので、彼の別の作品も見たいと思っている」(23歳/団体/その他)■『かいじゅうたちのいるところ』が観たい人は……・「同名の原作絵本が大好きだから」(21歳/教育関連/その他)・「絵本がどのように実写化されるのか楽しみ」(25歳/食品/総務)・「世界中で愛されているストーリーがどのような映画になるのか楽しみだから」(29歳/その他/その他)・「心が温まりそうだから」(23歳/印刷/営業)■『(500)日のサマー』が観たい人は……・「恋愛ものでかつ、可愛くて笑えるコメディ的要素がありそうだから」(22歳/公益法人/その他)・「運命の恋を信じない女という設定が自分と似ているから」(29歳/精密機器/秘書・アシスタント)・「明るいラブコメディーは見ていて幸せになるから」(23歳/ホテル/サービス)■『おとうと』が観たい人は……・「笑福亭鶴瓶の自然な演技が好きなので」(25歳/ホテル/財務)・「吉永さゆりと笑福亭鶴瓶の掛け合いがみたい」(23歳/食品/販売)・「山田洋次監督が好きだから」(28歳/人材紹介/人事)総評「久しぶりに中山美穂の演技が見られる上に、彼女の旦那様の辻仁成が原作の映画だから」(23歳/小売/販売)という理由などから、ビジネスウーマンから最も注目を集めた1月公開映画は『サヨナライツカ』でした。12年ぶりの映画主演を務める中山美穂演じる主人公が、「愛されることよりも愛することこそが本当の愛である」ということに気付いていくというストーリーには、「切ない恋愛について勉強ができそう」(22歳/運輸/営業)という期待の声も……。第2位に選ばれたのは、シャネルのデザイナー、ココ・シャネルと20世紀を代表するロシア人作曲家、イーゴリ・ストラヴィンスキーの知られざる恋を描いた『シャネル&ストラヴィンスキー』。カール・ラガーフェルドとシャネルのメゾンが協力したという衣装の美しさも、見物であること間違いなしですね。以下3位には「心が温まりそう」(23歳/印刷/営業)な絵本が原作のファンタジー映画、『かいじゅうたちのいるところ』、4位には「ラブコメが観たい」(25歳/自動車関連/研究開発)という理由から、キュートなLAムービー『(500)日のサマー』、5位には「吉永さゆりと笑福亭鶴瓶の掛け合いがみたい」(23歳/食品/販売)と注目を集めた、山田洋次監督の『おとうと』が、それぞれランクインしました。あなたの興味を引く新作映画は、これらの中にありましたか?(文・兄矢壱子)>>男性編も見る>>映画情報満載の『コブタメ』をチェック調査時期:2009年12月8日~12月14日調査対象:COBS ONLINE会員調査数:女性694名調査方法:インターネットログイン式アンケート完全版(画像などあり)を見る
2010年01月05日山田洋次監督の最新作『おとうと』の完成披露試写会が12月1日(火)に行われ、山田監督に主演の吉永小百合と笑福亭鶴瓶、小林稔侍、石田ゆり子が舞台挨拶に登壇したのに加え、スペシャルゲストとして鳩山由紀夫総理大臣も出席。思わぬ大物ゲストの登場に会場は大きな盛り上がりを見せた。東京で真面目に生きる姉と放蕩を尽くす弟の姿を描いた本作。鳩山首相は「私も、弟ともっといい関係になりたい。今日も弟は私のことを何か言っているようですが…」と弟の鳩山邦夫氏との関係性に触れ、会場は大きな笑いに包まれた。12月1日は「映画の日」に制定されており、首相は映画という芸術の素晴らしさについて熱弁をふるいながらも「事業仕分けされないようにしたい」、「妻(幸夫人)は『亭主の面倒見るよりも映画を作りたい』と言っています」などと語り、観客の笑いを誘った。残念ながら首相は挨拶のみで、映画を鑑賞することは出来なかったが、代わりに幸夫人が二階席に座り、しっかりと映画を最後まで鑑賞!山田監督は「新しい政府を担う鳩山総理に映画の発展のためにご協力いただけたら」と語った。首相の降壇後、キャスト陣の挨拶がスタート。吉永さんが「私は1959年に初めて映画に出演いたしまして、とうとう50年が経ちました。あっという間で信じられない気持ちです」と語ると会場からは大きな拍手が。続けて「新しい技術に、心の部分が置いていかれそうで、私はついていけないのでは?と思うこともありましたが山田組はいまでもみんなで手作りで映画を作っています」と、優しい笑みを湛えながら語った。あれこれと問題を起こし、姉(吉永さん)に迷惑ばかりかける弟役の鶴瓶さんは「どうも。(弟の役が)私で申し訳ございません」と笑顔で挨拶。そして、吉永さんについては「初々しい!」と感想を語り「何でそんなに初々しいのか?50年ですよ!それで、メイク室で直接聞いてみたんです。そしたら『慣れてないんです』って。私は反省しました。慣れちゃいけませんよ!」としみじみと語った。石田さんは「憧れの山田監督の作品に出演できて、嬉しくてたまりませんでした。私の役はモデルとなった方が実在するのですが、身寄りのない人々や病が芳しくない方々を看取られていらっしゃるんです。こんなに心の美しい人の役を私が演じていいのか?という気持ちでした」と心境を明かした。小林さんは、首相夫妻の登場でかなり緊張している様子。首相が去った後も「えー、奥様がいらっしゃるということで…」とガチガチ。すかさず鶴瓶さんが「さっきまでずっと、石田さんにセクハラしてたのに」と暴露し、会場は再び大きな笑いに包まれた。『おとうと』は2010年1月30日(土)より全国にて公開。■関連作品:おとうと 2010年1月30日より全国にて公開© 2010「おとうと」製作委員会■関連記事:山田洋次が描く日本の“家族”『おとうと』試写会に20組40名様ご招待“ダメ弟”鶴瓶、吉永小百合に甘えっぱなし!蒼井優のことは「この女」呼ばわり
2009年12月02日吉永小百合と笑福亭鶴瓶が姉弟を演じる『おとうと』の完成記者会見が11月9日(月)、都内で開かれ、吉永さんと鶴瓶さん、そして吉永さんの娘役を演じた蒼井優に山田洋次監督が出席した。しっかり者の姉(吉永さん)と問題ばかりを起こす弟(鶴瓶さん)の姿を通じて現代の“家族”のあり方を描いた本作。吉永さんは自身の役柄、そして弟の存在について「こんな弟が本当にいたらどう受け止めるか?私には支えられないかも…とも思いました」と語った。さらに、本作の撮影を通じて2か月で15キロもの減量を行った鶴瓶さんについて「日に日に痩せていく姿を見て、胸が苦しくなりました。撮影のさなかに、ご自分で『痩せ方がまだ足りない』っておっしゃって、ボクシングのスパーリングを9ラウンドもこなしたり…撮影中は裏表のない本当に優しく楽しい方だったんですが、激しい一面も持ってらっしゃるんです」とふり返った。当の鶴瓶さんは撮影を思い返してニンマリ。「痩せていくたびに吉永さんは大根のスープを差し入れてくださったり、しまいには『もう痩せないで!私が太るから』って。これ、すごい言葉ですよ!『死んでもええ』思いました」と語った。鶴瓶さんは続けて「吉永さんは、台本と関係ないのに僕の足をさすってくれまして(笑)。吉永小百合さんが僕の足を、生足をさすってくれるんですよ!それから、僕の家に電話してくださいまして…電話のコードにサランラップ巻いておこうかと思いました。あ、メールも来るんですよ!昨日もメールが来てました。もう、どない返事していいか…」とひとしきり、吉永さんに関する自慢話を並べてご機嫌な様子。そして、ふと蒼井さんの方をふり返り「蒼井優なんか全然、連絡せえへんし。電話もしてきませんよ、この女!蒼井優、ふざけたヤツや…。(吉永さんは)メールの返事もすぐですよ」と徹底的に吉永さんを持ち上げ、蒼井さんをこき下ろし会場の笑いを誘った。散々な言われようの蒼井さんは、反撃とばかり、ラスト近くのシーンについて「吉永さんが鶴瓶さんの体を支えるんですが、『カット』の声が掛かっても鶴瓶さんはそのままでいるんです、幸せそうな顔で!」と明かした。蒼井さん自身は、山田監督の作品への出演について「ずっと夢でした」と語り「自分が出ていないシーンの撮影でも、憧れの監督が、私の大好きな俳優さんたちに演出をつけているのを特等席で見ていました」と満面の笑みで語った。山田監督は、代表作『男はつらいよ』シリーズと本作の関連について尋ねられ「どんなに幸せな家庭でも、人には言えないような変な人物が遠縁の親戚とかにいたりするものなんですね。『男はつらいよ』の寅さんというのはまさにそういう、『兄です』『甥です』って人に言えないような存在。(寅さんとさくらの)兄と妹、本作の姉と弟という違いはあるけど、関係性は似ているな、と思いながら作っていました」と明かした。『おとうと』は2010年1月30日(土)より全国にて公開。■関連作品:おとうと 2010年1月30日より全国にて公開© 2010「おとうと」製作委員会
2009年11月09日長編デビュー作『蛇イチゴ』、海外を含む各地の映画祭で激賞された『ゆれる』など、登場人物たちの微妙な心の揺れを切り取った独特の世界観で熱烈なファンを持つ西川美和監督。彼女が最新作『ディア・ドクター』で描く主人公は医者…しかも免許を持たないニセモノのドクターである。演じるのは、これが映画初主演となる笑福亭鶴瓶。なぜ“ニセモノ”の物語?なぜ、医者?なぜ、鶴瓶?監督に疑問をぶつけた。僻地の医師不足、終末期医療など、現代の医療が抱える様々な問題を浮かび上がらせる本作だが、なぜ“医療”を扱うことになったのだろうか?監督は「実はいろんな選択肢があって、政治家とかもいいなと思ったんです。総理大臣とかニセモノっぽいし」と笑顔を浮かべつつ、こう続ける。「観る人のために、本物とニセモノがはっきりと分かるものがよかった。とすると、免許が必要で、かつ社会的責任があって、生活に近いもので…と考えたら弁護士や教師よりも医者だな、と。医師って不思議な職業ですよね。生命を左右する技術や権利を持っていて、ある意味、人間じゃないような。そういう“力”を持った人の内にあるものは何なのか?もし、そういう人が間違った考え方を持ったらどうなるのか?ということにも興味がありました」。同時に、「生まれて初めて」という入院生活を送ったことも影響したようだ。「実際に世の中で言われるような、医療に関する不満みたいな部分を実感したところもありました。診察する先生が毎日替わって、同じ説明を毎回繰り返さなくちゃいけなかったり。一方で、こんなに大変な仕事があるんだろうか?と思うくらい、忙しい実態も目の当たりにしました。私が入院したのは都内の大学病院でしたが、その裏返しのような存在が僻地の診療所なんです。現代医療においては、必要がない治療方法をあえて施し、それで患者は安心したり、患者の性格的な部分までを踏まえて診ている。大学病院と僻地の先生で求められる技術の質が違うんですよ」。話を聞いていると、すでに監督自身、立派な無免許医師になれそうだが…。「多分、誰でもなりうると思います(あっさり)。実際にお話を伺った先生もそう言ってました(笑)。机で学ぶことがいかに微細なことなのか、とベテランの方ほどおっしゃいますね。絶対ムリ、とはじめは思ってたんだけど、取材や勉強を進めていくうちに、何となくそれが分かってきました」。初主演となった鶴瓶さんの魅力を監督は「ライブ」と表現する。「(鶴瓶)師匠は本当に…脚本を読まない(笑)。衣裳着て、現場に入ってその場で作り上げるんです。『どうやったっけ?このシーン何?』って…。想像できないものを作る可能性を秘めている、というのが起用の最大のポイントです。そこに瑛太くんや香川さんが絡むのが面白いな、と」。日本中の誰もが知っている鶴瓶さんなのに、映画の中では鶴瓶さんに見えない。そう伝えると、監督は静かにうなずいた。「観た人に『鶴瓶にしか見えない』と言われるのが一番辛いので、そうじゃないものを目指し、作り上げていきました。でも最近は、逆に『実は元々、映画の中で演じたような人だったのかもしれない』と思うこともあります。とにかく得体が知れないんです(笑)。そもそも、人を喜ばせたいという本能がすごく強い人なんですが、実は、(鶴瓶さん扮する)伊野という男の原動力もそこにある。善人ではないけど、目の前の人のリクエストに応えてしまう、という」。映画を観ていて、伊野の描き方を含め、“ニセモノ”に対する愛情のようなものを感じるが…。「ニセモノ、大好きです(笑)。逆に本家本元の方が怖いかも。インチキ臭くて胡散臭いもの…本物になれないところがかわいくもありますね」。そして、伊野というニセモノの存在についてこんなメッセージも。「別に、彼のことを『悪いやつだ』と思ってくれてもいいんです。でも、その基準を何か別のものに求めるのではなく自分の目で、フィルターを通さずに見て判断してほしいですね」。■関連作品:ディア・ドクター 2009年6月27日よりシネカノン有楽町1丁目ほか全国にて公開© 2009『Dear Doctor』製作委員会■関連記事:瑛太、鶴瓶と過ごしたひと夏の思い出にニンマリ「本当にずーっと一緒にいました」鶴瓶&瑛太が深酒で倒れた?余貴美子も病院送りの恐るべき『ディア・ドクター』誰しもが抱える“嘘”から見る人間の“揺れ”西川美和最新作『ディア・ドクター』初主演・笑福亭鶴瓶×瑛太!『ディア・ドクター』試写会に10組20名様ご招待西川美和監督最新作『ディア・ドクター』で鶴瓶が世界デビュー!いざモントリオールへ
2009年06月29日数々の映画賞を総なめにした『ゆれる』の西川美和監督の下、とある僻村で慕われる一人の医者の“嘘”を軸に、現代日本が抱える医療問題を浮き彫りにさせる『ディア・ドクター』。本作が6月27日(土)に公開初日を迎え、西川監督はじめ、本作で映画初主演を果たした笑福亭鶴瓶、瑛太、八千草薫が舞台挨拶に登壇した。映画に因み、客席には白衣を着た観客100人が集まった。この光景に西川監督は「すごく偉い人に迫られてる感じで緊張します」と圧倒され気味に挨拶、鶴瓶さんは「誰に着させられたんですか?」といきなりツッコミの挨拶でスタート。公開に先立ち、全国各地で映画のプロモーションを行ってきた鶴瓶さんだが、観客に向けて「まだ観てないから、憧れとかないでしょ?瑛太とか八千草さんは見たら“ハァ〜”という感じでしょうが、僕なんかはおっさんですからね。だけど観た後は“えっ?”と思いますよ」と鑑賞後のイメージのギャップをほのめかした。映画初主演という大役について聞くと、「監督に全部任せました。台詞も6割、いや4割しか覚えていかなったんですけど、逆にそれを生かしてもらって。(主演は)めちゃめちゃ楽しかったですね。僕が主役ですし、飲みに行くのとかも自由にやらせてもらって、一か月の長い旅行に行っているようで楽しかったです」と満足した表情でふり返った。八千草さんは「鶴瓶さんとご一緒してると台詞を全部忘れて、自然な雰囲気の中で芝居できました。ロケの現場も田んぼがずっと広がっていて、東京とは全然違うので、私たちは自分たちでだんだん住みにくい世界にしているんだと感じたのですが、その自然にみんなが溶け合って撮影できました」とふり返った。饒舌な鶴瓶さんにすっかり茶化されていたのは、シャイで口数の少ない瑛太さん。「初日を迎えられて嬉しいです。全国の人、世界の人、たくさんの人に観ていただきたいです」と挨拶すると、鶴瓶さんからは「リハビリを重ねてここまで喋れるようになりました」とのツッコミ。そんな鶴瓶さんにすっかり弟子入りした様子の瑛太さんは「クランクインしてから本当にずーっと一緒にいて、お酒飲んだりスイカ食べたり、サウナ行ったり…。鶴瓶さんと過ごした、2008年夏でした」と嬉しそうに撮影の様子を語った。するとまた、鶴瓶さんは「メイキングを見ると、そんなに笑うんだというくらいに瑛太がめちゃくちゃ笑ってますからね」と合いの手を入れ、会場を笑いで包んだ。そして、西川監督は「作品はひとかけらのアイディアを積み重ねていくようなものなので、こんな素敵なキャストといい雰囲気の現場で作れて、温かく初日を迎えられることは想像つかなかった」と語り、本作の完成を見ずに今年3月に急逝したプロデューサー、安田匡裕氏に向けて「大事に大事に育ててくださった方に、こうしていい初日を迎えられたことをきちんと報告できて、とても嬉しく思います」と深い感謝の言葉を贈った。最後に、白衣を着た観客と一緒に全員笑顔で記念撮影!『ディア・ドクター』はシネカノン有楽町1丁目ほか全国にて公開中。■関連作品:ディア・ドクター 2009年6月27日よりシネカノン有楽町1丁目ほか全国にて公開© 2009『Dear Doctor』製作委員会■関連記事:「本物の方が怖いかも(笑)」『ディア・ドクター』西川美和が描く、愛すべきニセモノ鶴瓶&瑛太が深酒で倒れた?余貴美子も病院送りの恐るべき『ディア・ドクター』誰しもが抱える“嘘”から見る人間の“揺れ”西川美和最新作『ディア・ドクター』初主演・笑福亭鶴瓶×瑛太!『ディア・ドクター』試写会に10組20名様ご招待西川美和監督最新作『ディア・ドクター』で鶴瓶が世界デビュー!いざモントリオールへ
2009年06月29日『ゆれる』が絶賛を呼んだ西川美和監督の元に、笑福亭鶴瓶、瑛太に香川照之、余貴美子、八千草薫ら芸達者、演技派の面々が集結!ある過疎の村を舞台に、一人の医者の存在、そして不在にまつわるドラマを通じて、現代社会が抱える様々な医療問題を浮かび上がらせる『Dear Doctorディア・ドクター』が、6月27日(土)より公開される。これに先駆け、本作の医療監修を務める太田祥一教授が在籍し、撮影も行われた東京医科大学病院にて、大学と大学病院の職員、ドクター、研修医、学生を招いての試写会が開催された。上映前には舞台挨拶が行われ、西川監督、鶴瓶さん、瑛太さん、余さんが登壇した。鶴瓶さんは満面の笑みを浮かべ、開口一番「ドクターの伊野でございます」と劇中と同じ自己紹介。今回、初主演となったが「(撮影の)2か月の間、医者になれて、手術のシーンも楽しかったです」とふり返った。報道陣から次はハリウッド進出?と問われると「それそれ!デ・ニーロやモーガン・フリーマンと共演したい」とニンマリと笑って答えた。今回の試写会について「僕はここから歩いて2分ぐらいのところに住んでるんです。ここで、こうして試写会が行われること、特にお医者さんや看護師さんに観てもらえるのが嬉しいです。(映画の中には)看護師のすごさが出てますから!」と猛アピール。鶴瓶さんが「すごいですよ、あの人の看護師役」と絶賛するのが、余さんが演じた、伊野に付き従う看護師・大竹。余さんは「先生方に医療のお話を伺い、いろいろ教えていただいたおかげで役作りが出来ました。それから、私は5月に急性腸炎になって救急車でこちらに運ばれまして。いろいろとお世話になっております(笑)」と語り、会場は驚きに包まれたが、余さんはけろりとした表情で「救急車の中で『東京医科歯科大学病院!』と指定しました」と明かした。西川監督も「こちらの病院の先生方に映画のために全面的なご協力をいただきました」とお礼を述べ、「みなさん、この企画に対して非常に熱心に取り組んでくださりました。様々な医療の問題や患者さんとのコミュニケーションについて、医師と患者双方の視点で見て、理解し合うための橋渡しが出来ればという思いでこの映画を作りました」と映画に込めた思いを吐露した。瑛太さんは東京の大学出身の研修医・相馬を演じた。大ヒット公開中の『余命1ヶ月の花嫁』に続いて、生と死に関わる作品に出演して、命の尊さなどについて考えることは?と突然尋ねられ「そうですね…(事前の)段取りと違うんですが」と困惑した様子。これにすかさず鶴瓶さんが「考えとけ!」とツッコミを入れ、会場は笑いに包まれた。鶴瓶さんがそのままの勢いで「統計的に見て、お医者さんはすごく酒好きな人が多いんですよ。(瑛太さんを指し)そういう意味でもぴったりの役やな。めちゃめちゃ酒飲むんですよ。4〜5日目には2人とも飲みすぎて倒れたもんな」と瑛太さんの方ををふり返ったが、瑛太さんは「ダメです、明日の新聞(の見出し)が…」と慌てて制止する場面も。先ほど余さんが急性腸炎で倒れたという話が出たが、鶴瓶さんも、瑛太さんも別の時期に倒れたことがあるということで鶴瓶さんは「倒れトリオや」とおかしそうにふり返っていた。「それぞれの職業で、自分はホンマもんか?ということを問いかける作品。ラストシーンの八千草さんが素晴らしいんです!」と鶴瓶さんが胸を張って送り出す『Dear Doctorディア・ドクター』。6月27日(土)よりシネカノン有楽町1丁目ほか全国にて公開。■関連作品:Dear Doctorディア・ドクター 2009年6月27日よりシネカノン有楽町1丁目ほか全国にて公開© 2009『Dear Doctor』製作委員会余命1ヶ月の花嫁 2009年5月9日より全国東宝系にて公開©“April Bride”Projectガマの油 2009年6月6日より全国にて公開© 2008「ガマの油」製作委員会■関連記事:誰しもが抱える“嘘”から見る人間の“揺れ”西川美和最新作『ディア・ドクター』“父子”対談!監督・役所広司×俳優・瑛太『ガマの油』の効用やいかに?役所「クセがあるけど、かわいがってほしい」“願掛けカエル”で初監督作のヒット祈願初主演・笑福亭鶴瓶×瑛太!『ディア・ドクター』試写会に10組20名様ご招待西川美和監督最新作『ディア・ドクター』で鶴瓶が世界デビュー!いざモントリオールへ
2009年06月16日