年に1度、緑内障や白内障の予防のために、眼科を受診しています。私は老眼で飛蚊症(ひぶんしょう:硝子体が濁ってその影が網膜に映り、視野の中で黒い点のように見える症状)です。飛蚊症はある程度の年齢になったら誰でもあると思っていました。ですが飛蚊症が悪化したことから、それは飛蚊症だけではなく、違う病気が隠されていることが判明。眼科検診の大切さを知りました。私が経験した目の病気についてお伝えします。年に1度の眼科検診乳がん、子宮がん検診は毎年行っている私。そんな私が3年前から年に1度、眼科検診に行くようになりました。それは仲の良い同い年の友人が、緑内障になったからです。彼女は手術をしたものの、視力が低下し、今は不自由な生活を送っています。両目の視力が落ちた上に片目はほぼ見えず、ランチをするときに、ご飯をこぼしてしまったりすることが恥ずかしくて、悔しくて悲しい思いをしています。そんなこともあるんだと思い、52歳になった私も年に1度眼科検診に行くことにしました。眼科検診では視力を検査し、眼圧を測定し、視野検査をおこない、そのあと瞳孔を開いて、目の中もしっかり診てもらいます。毎年受けることで、視力や眼圧に変化がないか、しっかりチェックしてもらっています。私はこれといって特に症状はないですが、あえて言えば老眼と軽い飛蚊症。夫も同じく老眼、飛蚊症で、そこは年齢的に仕方ないよ! といつも話していて、私もそう思っていました。ですから今年も飛蚊症のことはあまり考えず、緑内障のことを意識して年に1度の眼科検診に行きました。何これ?いつもと違うんだけど?年に1度の眼科検診は無事終わり、1カ月ぐらいたったころ、急に飛蚊症が激しくなりました。それまでは、点のような小さな黒いものが、時々見える程度。そのくらいだと生活にも支障はなく、年齢的な症状だと思っていました。それが突然、左目に毛のような長く黒い糸が、常に視野の上からぶら下がって見えるようになりました。最初はすぐに治るだろうと思い、少し様子を見ていましたが、一向に治らず、視野を遮るほどうっとうしい毎日になりました。そしてさらに別の症状が! 夜、就寝前に電気を消すときや蛍光灯の下にいると、目に白い光が差し込むような、いつもとはまったく違う症状が出てきました。長い毛のような飛蚊症に加え、白いピカっとした光。これはいつもと違う! 私の目に何かあったのでは! と思い、年に1度の検診が終わったばかりですが、眼科に行くことにしました。えっ!いきなりレーザー治療?眼科に行くと先生は「もしかしたら目の周りの網膜の部分に小さな穴が開いているかもしれないので、瞳孔を開いて見てみましょう」と言われました。瞳孔を開いた結果、言われた通り左目の左上に小さな穴が開いていることがわかりました。網膜裂孔(もうまくれっこう)という診断でした。でも先生に「早く気が付いて、来てくれてよかったです。これ以上時間がたってからだと入院になりますからね」と言われ、本当に早く来てよかったと思いました。そしてレーザー治療すれば治るとのことで、おこなうことになりましたが、その病院は小さな眼科なので、どこかの病院を紹介されるのかと不安になりました。しかし先生は診断書を持ってきて、保険が効きますからサインしてくださいと言い、「では今からレーザー治療しましょう」と言うのです。「え? 今から??」と思いましたが、隣の診察室に移動して、そのままレーザー治療が始まりました。レーザーは、100発ぐらい打ちました。痛い感覚もありましたが、耐えられる範囲で10分ぐらいで終わりました。先生からは「一応これで大丈夫かと思いますが、これから月に1回、きちんとレーザーの部分を確認しましょう」。お会計もドキドキしたのですが、保険適用とのことで、30,000円もかからず病院を後にできました。まとめそれから毎月1度、瞳孔を開いて、レーザー治療したところにまた再度穴が開いたりしていないか、眼科に通うようになりました。レーザー治療をしてから、あの視界を遮る長い毛のような症状は徐々になくなり、飛蚊症自体も良くなってきました。飛蚊症は年齢的には、あって当たり前、仕方ない! という考えが強く、うまく付き合っていくしかないと思っていました。ただ、飛蚊症は加齢による生理的なものから、網膜裂孔、網膜剥離などの別の病気になる可能性もあるようなので、少しでもおかしいと感じたら、すぐに眼科を受診したほうが良いと今回の件で学びました。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。監修/田辺直樹先生(田辺眼科クリニック院長)日本眼科学会認定専門医。札幌医科大学医学部卒業。名鉄病院、名古屋大学、知多市民病院で眼科医員、公立学校共済組合 東海中央病院で眼科医長を務めたのち、2004年に地元愛知県名古屋市にて、田辺眼科クリニックを開院。子どもからお年寄りまで幅広い目の悩みに対するきめ細かいケアに定評がある。イラスト/サトウユカ著者/SK(52歳)大学4年生の娘と大学2年生の息子を持つ母。毎日2km歩いて体の健康を維持しています。お年ごろの子どもたちの恋バナを聞いて心は若く! 年齢には逆らえませんが、心豊かで味わいある人間になることがモットー。
2024年04月13日耳瘻孔(じこうろう)とは、耳の上部にできる先天的な穴です。これは耳を形成する際にできるもので、幸運や金運を象徴するものという言い伝えもあります。この記事では、耳瘻孔のスピリチュアル的な意味について紹介します。■耳瘻孔が示すスピリチュアルな意味早速、耳瘻孔が持つスピリチュアルメッセージを見ていきましょう。◇(1)金運に恵まれる耳瘻孔がある人は、金運に恵まれると考えられています。とある国では「耳瘻孔があると巨万の富を引き寄せる」という言い伝えもあるのだとか。日本では、大きく肉厚な耳たぶを「福耳」と呼びますよね。人相学においても耳は、金運との関連があるパーツなのです。関連記事はこちら▼【人相学】耳の特徴で分かる性格や恋愛傾向とは?金運についても解説◇(2)大きな幸運を引き寄せる耳瘻孔の持ち主は、大きな幸運を引き寄せる才能があるとも考えられます。天使や高次元の存在とのつながりが深く、それらからのメッセージに従うことでより良い方向へと導かれていくのです。また困難に直面した時も、自然と誰かがサポートしてくれるような運を持っています。◇(3)直感力に長けている直感力に優れていて、高次元の存在とのつながりが強いということも挙げられます。高次元からのメッセージが、空耳のように聞こえてくるかもしれません。そのため、物事を見抜く力に長けていて、幸運にも恵まれやすいのです。■耳瘻孔がある人の心構え・過ごし方耳瘻孔がある人は、スピリチュアル観点でどのように過ごすと良いのでしょうか?心構えを見直し、より良い運気を引き寄せていきましょう。◇(1)高次元からのメッセージに気づく耳瘻孔を持つ人は、天使や高次元の存在からのメッセージを受け取りやすいと考えられます。もし「なぜか分からないけれどそう思う」「直感的にひらめく」といったことがあれば、それに従ってみてください。メッセージを受け取ることで、人生はより良い方向へと進んでいくかもしれません。◇(2)「自分は運が良い」と信じる人生を好転させるには、ポジティブ思考でいることが何よりも大切です。「自分は運が良い」「ツイている!」と信じてみましょう。仮に何かうまくいかないことがあっても、1つの経験だと捉えてみてください。ポジティブな思考は、ポジティブな現実を引き寄せます。□耳瘻孔は高次元からのスピリチュアルサイン耳瘻孔を持つ人は、スピリチュアル的に見て高次元の存在とのつながりが強いと考えられています。そのため直感力に優れ、幸運を引き寄せやすいのかもしれません。ぜひメッセージを受け取って、より良い人生にしていきましょう。(LIB_zine)※画像はイメージです
2024年03月18日小学生で視力が落ち始めた私ですが、そのころにはもう飛蚊症の症状がありました。とはいえそれから30年以上もの間、飛蚊症が生活に支障を来すようなこともなく、特に悩んでもいなかったのです。しかし、40代になったある日を境に症状に変化が。それはほかの目のトラブルのシグナルでもありました。症状に慣れてしまい変化を軽んじる子どものころから視界に糸くずのような物が見えてはいたものの、「ごみのような物が目に映る人はたくさんいるんだよ。気にしなくて大丈夫」と医師から言われており、その症状のせいでストレスを感じた記憶はありませんでした。中学生で眼鏡を、高校生からはコンタクトレンズを使用し始めましたが、受診のときにあえて聞かれることもなく、30年以上もの間、私はこの症状とともに過ごしてきたのです。ところが40代になると、糸くずのような物が少し大きくなり視界の中で目立つように。「あれ?」とは思ったものの、長い付き合いの症状です。病院へ行くなどということはまったく頭に浮かばず、そのまま毎日を過ごしていました。ある日突然、症状が急変して病院へ!それは仕事中のことでした。ふと見ると、プリンターから出力した用紙にいくつか黒い汚れが付いています。あとから同僚が出力した用紙もやはり汚れていたので同僚にその旨を伝えたところ、返ってきた答えは「え? 汚れていないけど」でした。そこでもう1度用紙を見てみると、さっきまでたしかにあった汚れが見えないのです。「これは私の目がおかしい?」。慌てて大きな眼科を調べて受診しました。診断結果は子どものころからの生理的な飛蚊症に加え、加齢によって硝子体に変化が起こり、飛蚊症が悪化したとのこと。私はこのとき初めて、子どもからあった糸くずのような物が見える症状は飛蚊症と言うのだと知りました。それまでずっと医師から診断名を告げらていませんでした。そして、さらにもう1つの疾患が判明。それは網膜裂孔(もうまくれっこう)という網膜に穴が開く疾患でした。飛蚊症が急変したおかげで網膜裂孔を発見網膜裂孔がさらに進むと網膜剥離(もうまくはくり)を引き起こしてしまうらしく、裂孔の周囲にレーザーを照射して凝固させる手術を受ける必要があると言われました。幸いにも早い段階でレーザー手術を受けることができたので網膜剥離までいかずに済みましたが、飛蚊症の症状の変化に気付かず眼科を受診していなかったらと思うとぞっとします。眼科医いわく、飛蚊症はいろいろな目の疾患の初期症状として出現することもあるとのこと。私にとっては長い付き合いの症状なので、ともすればその変化を見逃してしまう可能性もありましたが、手遅れになる前に飛蚊症からのシグナルに気付けて本当によかったと思いました。まとめ眼科医には「今回は網膜裂孔だったけれど、今後、加齢によって他の目の疾患も起こる可能性がある」と言われました。そのため、飛蚊症の症状に変化があったときは詳しい検査をして、単なる加齢による変化なのか、他の疾患があるのかを見る必要があるそうです。ちなみに飛蚊症そのものについては、私の場合は小学生のころから患っており加齢的な要因もあるので、今後も改善は期待できないとのことでした。しかし、他の目の疾患のシグナルともなる飛蚊症です。40代になった今、長く付き合ってきた症状でも昔とは違うことを実感したので、今後は少しでも気になることがあったら早めに受診し、変化を見逃さないようにしていきたいです。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。監修/田辺直樹先生(田辺眼科クリニック院長)日本眼科学会認定専門医。札幌医科大学医学部卒業。名鉄病院、名古屋大学、知多市民病院で眼科医員、公立学校共済組合 東海中央病院で眼科医長を務めたのち、2004年に地元愛知県名古屋市にて、田辺眼科クリニックを開院。子どもからお年寄りまで幅広い目の悩みに対するきめ細かいケアに定評がある。著者/ジュンコ(42歳)30代後半に甲状腺がんで甲状腺全摘。その後、出産。息つく暇もなく40代に突入すると、今度は加齢による症状が出現。体調管理に努めながら、子育てに仕事に治療にと全力投球。
2024年02月03日私には、先天性疾患の「口唇口蓋裂(こうしんこうがいれつ:唇が割れたり口蓋が裂けて口腔と鼻腔がつながったりする形態異常)」の子どもがいます。口唇口蓋裂の手術で付き添い入院していたときの体験をお伝えします。生後6カ月で手術を受けることになったわが子生後6カ月で最初の手術を受けることになっていましたが、入院1週間前の事前検査で微熱があり、一度延期になりました。手術のキャンセル待ちをし、空きが出たため急きょ入院して手術を受けることに。入院予定は2週間でした。病院で出会ったママたちと助け合い手術は口唇形成術(口唇を閉鎖する手術)です。同じ口唇形成術を受ける赤ちゃん2人と一緒の時期に入院しました。同じくらいの月齢なので、親がトイレに行くときなど、お互いに赤ちゃんを預かることも。夜にまったく寝ない赤ちゃんがいてママさんも眠れないときなどは、代わりに赤ちゃんの面倒を見て、ママには昼間に寝てもらうなど協力し合っていました。本当に心強かった付き添い入院生活また、病院の看護師さんにも助けてもらう場面もありました。私のいた病院では、看護師さんは赤ちゃんを預かってくれない決まりでした。しかし、家族から育児用ミルクや紙おむつの補充を受けるつもりでしたが、家族がインフルエンザになってしまい病院を訪れることができなくなりました。すると、院外のドラッグストアに育児用ミルクと紙おむつを買いに行く時間だけ看護師さんに預かってもらうことができたのです。何より、同じくらいの月齢のママさんと一緒に入院生活を送れて本当に心強かったです。まとめ1回目の手術のあとも何度か入院をして治療を続けています。生後6カ月のときはコロナ前、直近はコロナ禍でした。付き添い入院する親の負担が大きいと言われることもありますが、付き添い入院する親同士の交流があれば、乗り越えられることも多いと思いました(コロナ禍では他の人たちと交流が持てずに孤独でした)。(40代女性)※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。監修/天神尚子先生(三鷹レディースクリニック院長)日本医科大学産婦人科入局後、派遣病院を経て、米国ローレンスリバモア国立研究所留学。その後、日本医科大学付属病院講師となり、平成7年5月から三楽病院勤務。日本医科大学付属病院客員講師、三楽病院産婦人科科長を務めた後、退職。2004年2月2日より、三鷹レディースクリニックを開業。イラスト/まげよ著者/ウーマンカレンダー編集室40歳を過ぎて心と体の変化に戸惑い、悩むオトナ女子を応援するメディア「ウーマンカレンダー」の編集室です。オトナ女子がおこなっているコスパ良し!時短!ズボラでもできる!リアルなアンチエイジング情報をお届け。医師解説の記事も満載!
2023年10月25日妊婦健診でおなかの赤ちゃんが口唇口蓋裂の可能性があると告げられたちょるりさん。無事出産し、ちょるりさんは赤ちゃんが「生きている」ことに安堵し、うれしさで涙を流しました。わが子と初対面し、しばらくすると医師がやってきて……。 赤ちゃんの検査結果は… 今まで読んでくださった皆様、ありがとうございました。「口唇口蓋裂」を持って生まれる人もいるのだと、もし頭の片隅にとどめていただけたら、とてもうれしいです。 そして、かつての私と同じように、今出産を控えながら不安や心配を抱えてらっしゃる方々へ。 「赤ちゃん産んだら、絶対かわいいから大丈夫!! 」などと無責任なことは言えません。 ですがこんな一例もあるんだなと、ほんの少し参考にしてもらえたら本望です。 合併症もなく、元気に生まれてきた次女ちゃん。手術後は手術痕も目立たなくなったそう。ちょるりさんのSNSでは、元気な姿の次女・ひーひーちゃんのエピソードを見ることができます。 ちょるりさんは、温かい言葉やさりげない気づかいは、マイナスな出来事よりも何千倍も覚えていると書かれていました。少しのやさしさでも相手に良い影響を与えることができるのなら、ふとしたときでも、やさしさを差し出せる人になりたいですね。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 監修/助産師 松田玲子 著者:マンガ家・イラストレーター ちょるり
2023年09月16日妊婦健診でおなかの赤ちゃんが口唇口蓋裂の可能性があると告げられたちょるりさん。予定日前日に破水し、病院へ。着くや否や陣痛が始まり、出産することに。担当の先生が、まさかの元同級生という驚きのハプニングもありながら、無事出産しました。かわいい赤ちゃんの産声に愛しさを感じていたちょるりさんでしたが、赤ちゃんと初対面をすることなく、検査に連れて行かれてしまい……。生まれてすぐ赤ちゃんを検査に連れて行かれてしまい、抱くこともできず、不安に思っていると……。 赤ちゃんとの対面 ついに娘との対面……! 抱いた途端、あれだけ心配していたのが嘘みたいに穏やかな気持ちになりました。 娘が生きているということを実感できて、うれしくて心底ホッとして、気が緩みました。 今思えば、口唇口蓋裂を告知されてから、この瞬間までずっと緊張し続けていた気がします。 不安や悩みを乗り越えて赤ちゃんにやっと会うことができたちょるりさん。赤ちゃんが「生きている」ことに安堵とうれしさで涙を流しました。 みなさんは、出産し、お子さんを初めて抱っこしたとき、どう感じましたか? ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 監修/助産師 松田玲子 著者:マンガ家・イラストレーター ちょるり
2023年09月15日妊婦健診でおなかの赤ちゃんが口唇口蓋裂の可能性があると告げられたちょるりさん。大きい病院に行き、医師から口唇口蓋裂とその他の合併症について伝えられました。不安になるちょるりさんでしたが、医師からもらった「赤ちゃんのために一緒に心構えをしておきませんか? 」という言葉に励まされ、詳しい検査をおこない、義両親に報告をしに行くため車を走らせました。赤ちゃんは受け入れてもらえるのか……。そんな不安な気持ちを抱いたまま義両親宅へ。 赤ちゃんのことを伝えたらどんな反応をされるんだろう 抱えた気持ちとは裏腹に、明るくやさしい義両親の笑顔に胸が締め付けられ、余計に不安が募っていく。 義両親とお互いに近況を報告しあった後、赤ちゃんのことについて話を切り出した夫。夫からの話に、義両親がどんな顔をしているのか怖くて見ることができず、そのまま夫と一緒に頭を下げた。 そのとき、義母からでた言葉は……。 義両親がいい人たちだからこそ、余計にどんな反応をされるのか怖くなってしまい、義両親の顔を見ることができなかったちょるりさん。ちょるりさんの不安を知っているパパは、ちょるりさんよりも先に話を切り出してくれましたね。子どもが元気に、安心して生まれてきてくれるように一緒に考えて行動し、支え合っていける夫婦は素敵ですよね。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 監修/助産師 松田玲子著者:マンガ家・イラストレーター ちょるり
2023年09月08日妊婦健診でおなかの赤ちゃんが口唇口蓋裂の可能性があると告げられたちょるりさん。大きい病院に行き、誤診であることを願いますが、期待ははずれ落胆。しかし、医師からの「赤ちゃんのために一緒に心構えをしておきませんか? 」という寄り添った言葉を胸に、ちょるりさんは口唇口蓋裂とその他の合併症を受け入れ、赤ちゃんを守っていく覚悟を決めました。おなかの子が口唇口蓋裂と宣告され、詳しく検査をするため紹介された病院を訪れた。そこで、お医者さんからしっかりとした説明を受け、翌週診察を受けることに。 詳しい検査を受け、義両親に報告へ 病院での検査で、合併症がないことがわかり一安心。今わかる赤ちゃんのすべての情報が揃い、次やるべきことは 「義両親への報告」 なんと言われるのか不安なまま義両親宅へ……。 生まれるまで安心はできないですが、合併症がなく安心したちょるりさん。今の赤ちゃんの状態がわかったため義両親の家に行くことに。 「自分の子は受け入れてもらえるのか」、「口唇口蓋裂のことを伝えたらどう反応されるのか」と考えることは、親にとって、とてもつらいことですよね。 しかし、赤ちゃんは生まれてきてくれるだけで尊い存在。 ちょるりさんのように他の人に赤ちゃんのことを伝えるとき、ママ・パパが心配や不安を感じずに相談できるような、理解のある世の中になるといいですよね。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 監修/助産師 松田玲子著者:マンガ家・イラストレーター ちょるり
2023年09月07日妊婦健診でおなかの赤ちゃんが口唇口蓋裂の可能性があると告げられたちょるりさん。口唇口蓋裂について調べるとその壮絶さに愕然。不安でいっぱいになってしまうちょるりさんでしたが、 「生まれてくるのは口唇口蓋裂児ではなく僕たちの子」「不安以上に楽しみや期待が大きい」と話す夫の言葉に少しずつ前を向けるようになっていきました。おなかの子が口唇口蓋裂と宣告されてから約1週間後。紹介された病院で詳しく検査してもらうことに。 夫の言葉を胸に病院へ受診しに行くと… 先生は併わせて「語弊があるかもだけど、口唇口蓋裂は手術で治していくことができるし、命に関わることはまずありません」とも仰っていました。 「口唇口蓋裂というだけで悲観することはない」ということと、「現状を受け入れ心構えをしておくように」ということをやさしく諭してくださったのだと思います。 そして心構えをする必要があるのは、私たち夫婦以外にもいて……。 「口唇口蓋裂ではないかも…!?」と期待を持つちょるりさんでしたが、期待通りにはならず、落胆。さらに、医師からの「合併症」のお話に心配が大きくなっていきます。しかし、医師の「赤ちゃんのために一緒に心構えをしておきませんか?」という言葉を胸に、ちょるりさんは口唇口蓋裂と合併症を受け入れ、赤ちゃんを守る覚悟を決めました。 自分の子どもの病気と向き合っていくのは不安や悩み、心配事も多く、ひとりで抱え込んでしまっているママも多いかもしれません。そんなとき、ちょるりさんが出会った医師のような、赤ちゃんとママのこれからを一緒に考えて寄り添ってくれる人がいると、ママもパパも安心できますよね。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 監修/助産師 松田玲子 著者:マンガ家・イラストレーター ちょるり
2023年09月06日口唇口蓋裂をもって生まれてくる赤ちゃんの苦難を思い、不安でいっぱいになってしまう私。一方夫は元気で前向き! 「不安以上に楽しみや期待が大きい」と話してくれて、少しずつ前を向けるようになっていきました。おなかの赤ちゃんはこれからどんな苦労をするんだろう……。不安でいっぱいの私に対し、夫は超ポジティブ!? 「不安もあるけどそれ以上に楽しみ!」そんな夫が頼もしくて涙… 赤ちゃんの口唇口蓋裂について調べれば調べるほど、これからの大変さに不安になってしまう……。 そんなちょるりさんに対し、前向きでやさしい旦那さん。単にポジティブなだけでなく、病気に対してしっかり学んでくれた上で現状を受け入れてくれる姿は頼もしいですね。 監修/助産師 松田玲子著者:マンガ家・イラストレーター ちょるり
2023年09月05日妊婦健診でおなかの赤ちゃんに「口唇口蓋裂」の可能性があると告げられた私。ショックのあまり放心状態に……。そんな私に先生がかけてくれた言葉は。おなかの赤ちゃんには、先天性疾患「口唇口蓋裂」の可能性があるらしい。 口唇口蓋裂って、どんな疾患? 聞き慣れない病名に放心状態になりつつも、「ちゃんと大きくなれますか?」それだけはなんとか聞いた……。 「大丈夫、大きくなれます!」力強い先生の応援に励まされたのでした。 監修/助産師 松田玲子 著者:マンガ家・イラストレーター ちょるり
2023年09月03日このお話は作者おたんこ助産師さんのご友人のエピソードです。登場人物の名前など、一部脚色を加え漫画化しています。■前回のあらすじ月日がたち、中学生になった娘。入学早々同級生にあいさつしてみると、早速ふたりと友だちになれた。しかし、ふたりとも自分のくちを見ているような気がしたため、口唇口蓋裂のことを話してみることにするが…。■なんて思われるかな…?■失敗した…!?「なんて思われるかな?」「周りに言いふらされたりしないかな?」口唇口蓋裂を打ち明けるのに不安はあったけど、勇気を出して話してみることに。しかしふたりの反応は…? 娘はすぐに「失敗したかも…」と思うのだが…。次回に続く「どうして私のおくちは割れてるの?」(全31話)は12時更新!この記事に記載された症状や治療法は、あくまでも筆者に寄せられた体験談であり、症状を説明したり治療を保証したりするものではありません。気になる症状がある場合は医師にご相談ください。
2023年08月13日このお話は作者おたんこ助産師さんのご友人のエピソードです。登場人物の名前など、一部脚色を加え漫画化しています。■前回のあらすじ医師から治療について詳しく話を聞くと、生後3ヶ月、体重が5キロを超えた頃、最初の手術を行うことが多く、その後複数回手術を受けると言う。さらには治療を続ければ「こんな感じになります!」と言われ…!?■医師自身が当事者だった!■当事者だから聞きたいこと担当の医師自身が口唇口蓋裂だったと知り、思い切って「辛い思いをしたことはなかったか」質問してみることに。すると、医師は沈黙の後、自身の思い出を話してくれて…。次回に続く「どうして私のおくちは割れてるの?」(全31話)は12時更新!
2023年07月29日今回のお話は、口唇口蓋裂の娘、くぴこちゃんを妊娠してから、今に至るまでの思い出を振り返ります。くぴこちゃんが生まれた当初は情報も乏しく、不安な日々でいっぱいでした。そして、出産後は新たな悩みや葛藤が生まれることに……。しかし、さまざまな苦難に悩みながらも、家族一丸となって乗り越えていったのでした。そんなじぇにこさんが今、思うこととは一体……?口唇口蓋裂の娘から、たくさんのことを学び…娘を妊娠して初めて知った「口唇口蓋裂」という病気。 娘が生まれた当初は情報が乏しく治療について知りたくても、知ることができなくて、不安でいっぱいでした。 口唇口蓋裂もひとえに症状も程度も異なります。 一人ひとりが同じ病気でも違い、多くの情報のなかで誰かと比べるのではなく、目の前の治療に向けて1つの参考になればと思い、この連載を続けてきました。 程度も違えば、受け入れ方も当事者ごとに違います。 お医者さんの言う「治る」と当事者本人が受ける「治る」という感覚が違い、そのどちらでもない保護者はどのようにあるべきかなのか……。 そもそも病気とは何なのか。そして、治療とは……? 親として向き合う口唇口蓋裂と、当事者の治療の歩みが重なることはないかもしれません。 ですが、少しでも寄り添えるように、親子、夫婦、家族なりの答えを悩んで探して導き出していくことが大事だと感じます。 どんな病気もケガもひとりで耐えるのはつらい。 寄り添って向き合って手を添えながら、娘の口唇口蓋裂の治療が少しでも良いほうにあればいいなと思います。 1つひとつが改善につながるように、「親としてできる限りのことをしたい」その気持ちは娘を産んだときからずっと変わりません。 娘にとっても、私たちにとっても、口唇口蓋裂という病気だけが、家族の思い出のすべてではないこと。 家族でたくさん経験を乗り越え、楽しい思い出を重ね、大切にしていくことが、治療の励みに繋がっていくように思います。 それが影響しているのかわかりませんが、今のところ娘にとって口唇口蓋裂の症状や治療について大きな問題は特にないそうです。 娘のもともとの性格や環境も手伝っているのかもしれませんが、治療や手術のたびにご褒美が出ることなど明るく話しながら、今も元気に治療を続けてくれています。 多様性をうたう昨今、娘を産んだ当時よりも情報は大きく広がり、口唇口蓋裂だけではなく、いろいろな病気や個人の事情を目にして知る機会に恵まれるようになりました。 同じ病気や怪我でも1人ひとり異なることが、当たり前だと柔軟に受け入れられ、理解に繋がるように……。 私たち親子の経験が、誰かの参考に少しでもなれば幸いです。これまでお読みいただき、本当にありがとうございました。 ◆「口唇口蓋裂ちゃん、育ててます」の連載は、これで終了になります。長きに渡り、ご愛読くださった皆様、どうもありがとうございました! 2013年生まれの長女くぴこは「口唇口蓋裂」ちゃん! この記事が、口唇口蓋裂についての理解につながり、ひとりでも多くの親御さんの励みになりますように。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。監修/助産師REIKO 著者:マンガ家・イラストレーター じぇにこ1986年生まれ愛知県在住。 2013年生まれの長女と2017年生まれの次女、二児の母。デザイン学校卒業後、社会人経験を経てお絵かき主婦へ。 口唇口蓋裂や夫婦のこと、日々の育児で翻弄される様子を絵日記ブログで公開中!
2022年10月25日年に1度、緑内障や白内障の予防のために、眼科を受診しています。私は老眼で飛蚊症です。飛蚊症はある程度の年齢になったら誰でもあると思っていたのですが、飛蚊症がひどくなったことから、それは飛蚊症だけではなく、違う病気が隠されていることがわかり、眼科検診の大切さを知ったのです。私が経験した目の病気についてお伝えします。★関連記事:「虫?糸くず?」明るい所や白いものを見ると浮遊物が。これって病気?受診する?【眼科医監修】年に1度の眼科検診乳がん、子宮がん検診は毎年行っている私。そんな私が3年前から年に1度、眼科検診に行くようになりました。それは仲の良い同い年の友人が、緑内障になったからです。彼女は手術をしたものの、視力が低下し、今は不自由な生活を送っています。両目の視力が落ちた上に片目はほぼ見えず、ランチをするときに、ご飯をこぼしてしまったりすることが恥ずかしくて、悔しくて悲しい思いをしています。そんなこともあるんだと思い、52歳になった私も年に1度眼科検診に行くことにしました。眼科検診では視力を検査し、眼圧を測定し、視野検査をおこない、そのあと瞳孔を開いて、目の中もしっかり診てもらいます。毎年受けることで、視力や眼圧に変化がないか、しっかりチェックしてもらっています。私はこれといって特に症状はないですが、あえて言えば老眼と軽い飛蚊症。夫も同じく老眼、飛蚊症で、そこは年齢的に仕方ないよ! といつも話していて、私もそう思っていました。ですから今年も飛蚊症のことはあまり考えず、緑内障のことを意識して年に1度の眼科検診に行きました。何これ?いつもと違うんだけど?年に1度の眼科検診は無事終わり、1カ月ぐらいたったころ、急に飛蚊症が激しくなりました。それまでは、点のような小さな黒いものが、時々見える程度。そのくらいだと生活にも支障はなく、年齢的な症状だと思っていました。それが突然、左目に毛のような長く黒い糸が、常に視野の上からぶら下がって見えるようになりました。最初はすぐに治るだろうと思い、少し様子を見ていましたが、一向に治らず、視野を遮るほどうっとうしい毎日になりました。そしてさらに別の症状が! 夜、就寝前に電気を消すときや蛍光灯の下にいると、目に白い光が差し込むような、いつもとはまったく違う症状が出てきました。長い毛のような飛蚊症に加え、白いピカっとした光。これはいつもと違う! 私の目に何かあったのでは! と思い、年に1度の検診が終わったばかりですが、眼科に行くことにしました。えっ!いきなりレーザー治療?眼科に行くと先生は「もしかしたら目の周りの網膜の部分に小さな穴が開いているかもしれないので、瞳孔を開いて見てみましょう」と言われました。瞳孔を開いた結果、言われた通り左目の左上に小さな穴が開いていることがわかりました。網膜裂孔(もうまくれっこう)という診断でした。でも先生に「早く気が付いて、来てくれてよかったです。これ以上時間がたってからだと入院になりますからね」と言われ、本当に早く来てよかったと思いました。そしてレーザー治療すれば治るとのことで、おこなうことになりましたが、その病院は小さな眼科なので、どこかの病院を紹介されるのかと不安になりました。しかし先生は診断書を持ってきて、保険が効きますからサインしてくださいと言い、「では今からレーザー治療しましょう」と言うのです。「え? 今から??」と思いましたが、隣の診察室に移動して、そのままレーザー治療が始まりました。レーザーは、100発ぐらい打ちました。痛い感覚もありましたが、耐えられる範囲で10分ぐらいで終わりました。先生からは「一応これで大丈夫かと思いますが、これから月に1回、きちんとレーザーの部分を確認しましょう」。お会計もドキドキしたのですが、保険適用とのことで、30,000円もかからず病院を後にできました。まとめそれから毎月1度、瞳孔を開いて、レーザー治療したところにまた再度穴が開いたりしていないか、眼科に通うようになりました。レーザー治療をしてから、あの視界を遮る長い毛のような症状は徐々になくなり、飛蚊症自体も良くなってきました。飛蚊症は年齢的には、あって当たり前、仕方ない! という考えが強く、うまく付き合っていくしかないと思っていました。ただ、飛蚊症は加齢による生理的なものから、網膜裂孔、網膜剥離などの別の病気になる可能性もあるようなので、少しでもおかしいと感じたら、すぐに眼科を受診したほうが良いと今回の件で学びました。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。監修/田辺直樹先生(田辺眼科クリニック院長)日本眼科学会認定専門医。札幌医科大学医学部卒業。名鉄病院、名古屋大学、知多市民病院で眼科医員、公立学校共済組合 東海中央病院で眼科医長を務めたのち、2004年に地元愛知県名古屋市にて、田辺眼科クリニックを開院。子どもからお年寄りまで幅広い目の悩みに対するきめ細かいケアに定評がある。イラスト/サトウユカ著者/SK(52歳)大学4年生の娘と大学2年生の息子を持つ母。毎日2km歩いて体の健康を維持しています。お年ごろの子どもたちの恋バナを聞いて心は若く! 年齢には逆らえませんが、心豊かで味わいある人間になることがモットー。
2022年10月14日菊地成孔とペペ・トルメント・アスカラール、待望の関西公演の開催が決定した。公演は、11月18日(金)大阪・STUDIO PARTITA、11月19日(土)京都・KBSホールにて。菊地成孔とペペ・トルメント・アスカラールチケット情報ブルーノート、スタジオコースト、オーチャードホール、各地方の会館大ホール、リキッドルーム、サントリーホールと、神出鬼没的に公演を実施してきた同楽団。あらゆる音楽を前衛的に融合した比類なきセンセーショナルなサウンドで紡ぐ魅惑の一夜をお届けする。ドープな雰囲気漂う大阪・STUDIO PARTITAでのstanding、荘厳な雰囲気に包まれる京都・KBSホールでのsittingと、全く異なるロケーションで行われる贅沢なオルケスタのサウンドに、じっくりと酔いしれていただきたい。チケットは、9月29日(木)19:00から10月5日(水)23:59までオフィシャル最速先行(先着)受付を実施。■菊地成孔コメント「<菊地成孔とぺぺ・トルメント・アスカラール>を御愛顧いただいている、大阪、大阪近郊、京都、京都近郊、全国、全世界の皆様へ」楽団員とツアースタッフ全員を代表してご挨拶に参上仕っております。菊地成孔です。当楽団が結成されて、そろそろ25年が経過いたしますが、私が現在、指揮、運営する楽団として、とうとう最古参と相成りました。我々、元々腰が重く、楽器の搬送だけでも大変な労力ですし、楽団員は腕利きばかりでマネージも難しく、そこにウイルスの蔓延も加わり、帝都東京都下で演奏会を行うのもままならぬ状況ではありまするが、数少ない演奏の機会には、皆様からの、それはそれは、言葉さえ選ばなければ、ふしだらとも、淫らとも言える愛と官能のバイブスは日々、頂戴しておりますし、私共も常に、皆様を愛し、淫しております。この度、久しぶりに遠征の機会に恵まれ、私が最初に思いついたことと申せば、「我々を、酒や料理と共に、ゆったりとシーツに身を沈めて鑑賞したい方々もいらっしゃるだろう。しかし、我々の演奏で、現在、おおっぴらには禁じられておる所の、踊ったり歓声を上げての祝祭、そのトランスを味わいたい方々もいらっしゃるのではないか?」という事でした。そこで今回、大阪ではスタンディング、京都ではシッティング、という、我々の遠征史上初めての形式を採らせて頂きました。演奏式目、いわゆるセトリも、それに準じて些かながら変えて御座います。ただただ、生きる事だけでも大変な辛苦が必要な世の中になりました。我々がこの四半世紀、何を皆様にお届けするために演奏活動をしているかは、今更申すまでも御座いません。四半世紀前からのご贔屓から、動画でのみ見たことがある、というお若い方々まで、我々の音楽にはあらゆる区別は存在しません。ただあなたが、官能と浄化、生きる喜びと死の甘さを渇望されればこそ。逢瀬の愉しみと祝祭の全開放。それは初冬の生々しい寒さと共に。菊地成孔
2022年09月29日今回は、口唇口蓋裂の治療を続けていくために大切なことについてのお話です。2回目の口蓋裂手術を終えた子のお母さんから、話を聞く機会に恵まれたじぇにこさん。しかし、想像以上に大変な様子に、とても心配で不安な気持ちになってしまったのです。また、「親としてわが子をどうやって励まし、どう支えているのか」という点に疑問を持ったじぇにこさんは、早速お母さんにその質問を聞いてみることに。すると……!?口唇口蓋裂の治療を続けていくために大切なことは… 今回わが家でもおこなったように、本人が選んで買った新しいパジャマや欲しがっていたゲームソフトなど、入院中や手術後のご褒美や楽しみとしてそろえたりして、モチベーションを保ったそうです。 娘さんも学校のお友だちとのやりとりも手伝って、少しずつ明るさを取り戻していると聞き、ひと安心。 また術後落ち着いたらGWに旅行など、家族全員で楽しめることなども計画しているようで、そのお母さんもとても楽しみにしているようでした。 2回目の口蓋裂手術を終えても、まだまだ治療は続いていく……。 親としてできる限りのことはしてあげたい。でも当事者も家族もこの口唇口蓋裂にだけにしばられるのはつらすぎるから、楽しみは積極的に作ると話してくれました。 その後、ちょうど処置を終えた娘さんとくぴこも手術室から戻ってきたので、そのお母さんにお話をしてくださったお礼を伝え、私たち親子はHCU(高度治療室)へと向かいました。 「当事者も家族も口唇口蓋裂だけに縛られないようにする」 その言葉は以前口唇口蓋裂の交流会で、当事者の小林えみかさんが「口唇口蓋裂は私のすべてではない」と話してくれたことにも通じていて、とても励まされる言葉でした。 娘がこの疾患だけに捉われることなく、さまざまな発見や挑戦ができるように、意識や関係、思い出を重ねて築くことが、親としてもとても大切だなと改めて思いました。 くぴこにとっても、まぴこにとっても、私たち夫婦にとっても、口唇口蓋裂だけに縛られない経験や生きがいが今後の治療の励みになる。 それを家族で繋ぎ、支え合えるような関係や環境を作っていく。 決して簡単ではないけど、私なりにそのためにできることをしていきたいと、そう強く感じました。 2013年生まれの長女くぴこは「口唇口蓋裂」ちゃん! この記事が、口唇口蓋裂についての理解につながり、ひとりでも多くの親御さんの励みになりますように。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。監修/助産師REIKO 著者:マンガ家・イラストレーター じぇにこ1986年生まれ愛知県在住。 2013年生まれの長女と2017年生まれの次女、二児の母。デザイン学校卒業後、社会人経験を経てお絵かき主婦へ。 口唇口蓋裂や夫婦のこと、日々の育児で翻弄される様子を絵日記ブログで公開中!
2022年08月23日口唇口蓋裂で生まれてきた娘、くぴこちゃんを育てているじぇにこさんの育児マンガです。今回はくぴこちゃんが抜糸処置を受けたときのお話です。今回の抜糸処置は、先生の提案で麻酔を使用した方法で処置をおこなうことが決定。手術室前でくぴこちゃんを見送るじぇにこさん。娘の落ち着いた様子に安堵するのですが、この後じぇにこさんの気持ちを不安にさせる出来事が起こってしまうのでした……。娘を見送り、ベンチで処置が終わるのを待っていると…?術後6日目、安全のため処置室ではなく、手術室で麻酔を使用して抜糸を受けることになったくぴこ。 手術室まで行くと、今回は看護師さんがぬいぐるみを持って気を引いてくれたおかげもあり、泣かずに室内へ入って行きました。 30分ほどで終わると聞いていたので私は病室には戻らず、手術室から下りてくるエレベーターから近い病棟エントランスのベンチで娘の帰りを待つことに。 すると隣から、同じくお子さんの付き添いで入院しているというお母さんが、声をかけてくれました。 そのお母さんのお子さんも口唇口蓋裂でわが家と同じく、赤ちゃんのころから口唇口蓋裂の修正手術を乗り越えたとのこと。 さらに、今回2回目の口蓋裂手術を受けたばかりと聞いて、思わずビックリ!! 前回の口蓋裂手術のときに担当の先生から、くぴこは口蓋裂手術を2回に分けておこない、2回目は上顎前方の硬口蓋の部分にある鼻腔と口腔が通じている隙間を塞ぐ手術と、口唇口蓋裂の子の多くは硬口蓋部分の骨が欠損しているため、本人の骨の一部を使い(多くは腸骨部分)、歯茎部分へ移植する手術をおこなうと説明を受けました。 それを聞いたときもかなり驚いたのですが、実際それを終えた当事者の様子は、付き添いの親御さんから見ても想像を以上のものだったようで…… 手術自体もさることながら、春休みなどの長期休みの期間は、病院も中高生を優先して手術をおこなううため予約が埋まりやすく、今回の手術のため、娘さんは小学校の春休みも前倒しの形で入院したので、ご本人はそれをとても嫌がったそう。 また、術前術後と付き添いの立場から見ても、2回目の口蓋裂手術は当事者にとって今までの手術とは受ける負担が、身体面にも精神面にもとても大きいように感じたそうです。 小さいころとは違って思春期にもさしかかってきての手術なので、とにかく看病と本人の心のケアをとても気にしていると話してくれました。 5歳になり、物事の理解が赤ちゃんのころとは比べ物にならないくらい進んだ娘にとって、今回比較的簡単なものだと言われていた修正手術ですら、今までの手術以上に気力の回復に時間がかかってしまったことを考えると、教えてもらった2回目の口蓋裂手術に不安な気持ちを感じずにいられませんでした。 2013年生まれの長女くぴこは「口唇口蓋裂」ちゃん! この記事が、口唇口蓋裂についての理解につながり、ひとりでも多くの親御さんの励みになりますように。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。監修/助産師REIKO 著者:マンガ家・イラストレーター じぇにこ1986年生まれ愛知県在住。 2013年生まれの長女と2017年生まれの次女、二児の母。デザイン学校卒業後、社会人経験を経てお絵かき主婦へ。 口唇口蓋裂や夫婦のこと、日々の育児で翻弄される様子を絵日記ブログで公開中!
2022年08月16日妊婦健診でおなかの赤ちゃんが口唇口蓋裂の可能性があると告げられたちょるりさん。無事出産し、ちょるりさんは赤ちゃんが「生きている」ことに安堵し、うれしさで涙を流しました。わが子と初対面し、しばらくすると医師がやってきて……。 赤ちゃんの検査結果は… 今まで読んでくださった皆様、ありがとうございました。「口唇口蓋裂」を持って生まれる人もいるのだと、もし頭の片隅にとどめていただけたら、とてもうれしいです。 そして、かつての私と同じように、今出産を控えながら不安や心配を抱えてらっしゃる方々へ。 「赤ちゃん産んだら、絶対かわいいから大丈夫!! 」などと無責任なことは言えません。 ですがこんな一例もあるんだなと、ほんの少し参考にしてもらえたら本望です。 合併症もなく、元気に生まれてきた次女ちゃん。手術後は手術痕も目立たなくなったそう。ちょるりさんのSNSでは、元気な姿の次女・ひーひーちゃんのエピソードを見ることができます。 ちょるりさんは、温かい言葉やさりげない気づかいは、マイナスな出来事よりも何千倍も覚えていると書かれていました。少しのやさしさでも相手に良い影響を与えることができるのなら、ふとしたときでも、やさしさを差し出せる人になりたいですね。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 監修/助産師 松田玲子 著者:マンガ家・イラストレーター ちょるり
2022年08月15日妊婦健診でおなかの赤ちゃんが口唇口蓋裂の可能性があると告げられたちょるりさん。予定日前日に破水し、病院へ。着くや否や陣痛が始まり、出産することに。担当の先生が、まさかの元同級生という驚きのハプニングもありながら、無事出産しました。かわいい赤ちゃんの産声に愛しさを感じていたちょるりさんでしたが、赤ちゃんと初対面をすることなく、検査に連れて行かれてしまい……。生まれてすぐ赤ちゃんを検査に連れて行かれてしまい、抱くこともできず、不安に思っていると……。 赤ちゃんとの対面 ついに娘との対面……! 抱いた途端、あれだけ心配していたのが嘘みたいに穏やかな気持ちになりました。 娘が生きているということを実感できて、うれしくて心底ホッとして、気が緩みました。 今思えば、口唇口蓋裂を告知されてから、この瞬間までずっと緊張し続けていた気がします。 不安や悩みを乗り越えて赤ちゃんにやっと会うことができたちょるりさん。赤ちゃんが「生きている」ことに安堵とうれしさで涙を流しました。 みなさんは、出産し、お子さんを初めて抱っこしたとき、どう感じましたか? ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 監修/助産師 松田玲子著者:マンガ家・イラストレーター ちょるり
2022年08月14日口唇口蓋裂で生まれてきた娘、くぴこちゃんを育てているじぇにこさんの育児マンガです。無事に鼻の修正手術を終えたくぴこちゃん。術後は手術の精神的なショックから、一時期体調を崩してしまったくぴこちゃんですが、ママがおもちゃのご褒美をプレゼントしたことをきっかけに、その後は順調に回復していきました。しかし、ここでまた1つ問題が! 2日後に抜糸処置を控えていたのですが、そのことを伝えると、激しく拒否されてしまって……!?朝の処置で大暴れする娘。先生からある提案をされて…ご褒美による効果もあって、その後は着実に体調を回復しつつあったくぴこ。 吐き出すショックも乗り越え、ごはんもしっかり食べ、笑顔をたくさん見せてくれるようになりました。 しかし、唯一朝の処置だけはそうはいかず……。 鼻に縫い付けている糸の周りをただ洗浄するだけでも、首を振って怖がり、しまいには足を投げ出して、体ごと暴れ出すという事態に……。 私やスタッフさんに抑えられながら、ようやく終えるといった繰り返しでした。 術後4日目が過ぎると、いよいよ鼻に縫い付けているレチナ(※1)の抜糸処置が迫っているのですが、この状況では難しく、先生からこう提案されました。 (※)レチナ:鼻の形を維持する目的で使用するシリコン製の装具。 毎回涙も汗もたくさんかきながら、激しく拒絶して暴れる娘の姿を見ると、処置室での抜糸処置は暴れて怪我をしそうで、実は心配をしていた私。 それは先生も同じだったようで、麻酔によってくぴこちゃんが眠っている間に、手早く処置したほうが本人も怖い思いをせずに済むし、そのほうが安全だと言ってくださいました。 しかし、ここで問題が……! 娘に伝えたところ、案の定猛烈に拒否! 激しくハッキリと拒否されてしまったのです。 しかし、5分足らずの鼻周辺の洗浄が我慢できない娘が、10分程度の抜糸処置に耐えられるとは思えません。 内容がどうであれ、「手術が怖い」という娘の意見にも同意しながら、私は持参した娘の落書き帳を使い、退院が1日伸びても手術室での抜糸が娘にとって、どうメリットがあるのかなどを絵に描いたりして、できるだけわかりやすく説明しました。 すると、しぶしぶといった感じで、少しずつ納得していく様子を見せてくれるように……! こうして治療について一緒に考えることができるようになったんだなと、改めて娘の成長をしみじみ感じました。 それと同時に、説明のときに「修正手術のときより怖くない」と書いた部分が、どうしても引っかかったらしく、ここだけは真剣な顔で、「ママ怖いものは怖いからね! これは直して!」と、強く訴えてきたので、その姿にもたくましい成長を感じて、修正をしました。小さいころは手術のことも抜糸などの処置も怖がらせないように、ごまかしながらおこないましたが、成長とともにいろいろとわかってきたことで、もうごまかしは通用しないのだなと思いました。 また、処置の説明は訳もわからず、納得できない状況よりも、本人の心の準備など受け入れできる体制づくりのためにも、娘が理解できるようにおこなうことが大切だと強く実感。 さらに、手術や処置がどれだけ必要なものであっても、娘の本心をしっかり聞き、その気持ちを否定せず、本人が納得して受けられるようにすることも大事だなと思いました。2013年生まれの長女くぴこは「口唇口蓋裂」ちゃん! この記事が、口唇口蓋裂についての理解につながり、ひとりでも多くの親御さんの励みになりますように。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。監修/助産師REIKO 著者:マンガ家・イラストレーター じぇにこ1986年生まれ愛知県在住。 2013年生まれの長女と2017年生まれの次女、二児の母。デザイン学校卒業後、社会人経験を経てお絵かき主婦へ。 口唇口蓋裂や夫婦のこと、日々の育児で翻弄される様子を絵日記ブログで公開中!
2022年08月09日口唇口蓋裂で生まれてきた娘、くぴこちゃんを育てているじぇにこさんの育児マンガです。無事に鼻の修正手術を終えたくぴこちゃんですが、微熱から高熱を繰り返してはぐったりとした状態が続いていました。しかし、術後3日目にして、ようやく熱が36.6度と落ち着きを見せ始めます。ただ、ここである問題が発生! なんと手術のショックから、くぴこちゃんが精神的に不安定になってしまい、食事が一切食べられなくなってしまったのです……!術後のショックが続く娘に、効果を発揮したのは…? 今回口腔内の処置はおこなっていないものの、食事の進みが良くなく、先生いわく「しっかり食事をとれないと点滴が抜けない」と言われてしまいました。 好きな食べ物でもいいので食事をとるように言われたので、好物のパンや少しでも食べやすい物をと買いそろえてみたりもしました。 しかし……。 手術のときに麻酔の管が喉を傷つけた影響で、術後しばらく血が混じった分泌液を吐いたことが、娘にとって精神的なショックとして尾を引き、食べ物を口にするのが怖くなってしまったそうなのです。 プリンやゼリー、ヨーグルトなど好物やのど越しの良いものなど提案しても、なかなかその気になってくれず、精神的なものに対してどうしたらいいか悩んだ結果、最後の切り札に打って出ました。 術後に遊ぼうねと約束していたご褒美のおもちゃ。 しかし、手術が終わった直後から娘は、熱でもうろうとし、痛みや気力のない状態が続いていたので、出しそびれていたご褒美がここにきて、ようやくお目見えすることに!「これは点滴を打った状態では遊びづらいと思う……」とさりげなく伝え、お医者さんから許可をもらい点滴を外すためにには、まずは食事をしっかりとろうと励ましました。 出された病院食をすべて完食し、先生からの許可も無事に下りて点滴もあっという間に抜けてしまいました! 交流会で出会った当事者からのアドバイスとはいえ、おもちゃでつっているのが少しばかり気が引けていたのですが、おもちゃひとつでこんなにもあっさりとモチベーションが変わり、ようやく笑顔を見せてくれたことに驚きました。 これまで泣くかぐったりして覇気がなかった娘にようやく笑顔が戻って、私もとてもうれしかったです!! くぴこの気持ちが上向きになる様子を見て、「病は気から」という言葉に思わず感心しました。 また、私自身もその姿に安心することができたほか、ご褒美の効果は私たち親子にとっては想像以上に療養中の良い足がかりとなることがわかりました。 2013年生まれの長女くぴこは「口唇口蓋裂」ちゃん! この記事が、口唇口蓋裂についての理解につながり、ひとりでも多くの親御さんの励みになりますように。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。監修/助産師REIKO 著者:マンガ家・イラストレーター じぇにこ1986年生まれ愛知県在住。 2013年生まれの長女と2017年生まれの次女、二児の母。デザイン学校卒業後、社会人経験を経てお絵かき主婦へ。 口唇口蓋裂や夫婦のこと、日々の育児で翻弄される様子を絵日記ブログで公開中!
2022年08月02日口唇口蓋裂で生まれてきた娘、くぴこちゃんを育てているじぇにこさんの育児マンガです。今回は無事に鼻の修正手手術を終えたくぴこちゃん。術後は、無事HCU(高度治療室)を出て、病室に戻ることができました。しかし、くぴこちゃんの様子がなんだかおかしくて……!?術後のショックからか、なかなか娘の容態が落ち着かず… 術後直後はまだ麻酔の影響が残っていたようで食事も通らず、せめてお水をと、口に含ませてみてもすぐに吐き戻したり、さらにその日の夜は熱が上がり坐薬を入れたり、就寝時間をこえてもうなされたりして、落ち着かない時間が続きました。 術後当日は仕方ない……。 そう思って看病をしながら、娘の容態が落ち着くのを待ちました。 翌日も朝から元気はなく食事もままならず、熱も上がったり下がったり。 娘はつらい様子でぐったりと横になっている状態でした。 先生いわく、今回の手術は難しいものではないようでした。 手術前の看護師さんの説明でも、1歳のころに受けた口唇手術に近い内容で、当時よりも体が大きくなった分安全性も増して、前回の口蓋裂の処置ほどの心配は少ないと聞いていたのですが、一向に落ち着くことのない娘の様子に気が気ではなく……。過去2回の手術後に比べると、術後2日を過ぎても安定しない熱や食事状況、まったく気力が戻る様子のない娘の状態を見ると、聞いていた内容の割には回復に時間がかかっているように思えました。 手術で最善をつくしてくれた先生方には感謝しつつも、実際本人の負担は私の思っている以上に大きなものだったようで、今回の手術は5歳の娘にとって、大変ショックだったのだなと痛感しました。2013年生まれの長女くぴこは「口唇口蓋裂」ちゃん! この記事が、口唇口蓋裂についての理解につながり、ひとりでも多くの親御さんの励みになりますように。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。監修/助産師REIKO 著者:マンガ家・イラストレーター じぇにこ1986年生まれ愛知県在住。 2013年生まれの長女と2017年生まれの次女、二児の母。デザイン学校卒業後、社会人経験を経てお絵かき主婦へ。 口唇口蓋裂や夫婦のこと、日々の育児で翻弄される様子を絵日記ブログで公開中!
2022年07月26日口唇口蓋裂で生まれてきた娘、くぴこちゃんを育てているじぇにこさんの育児マンガです。無事に鼻の修正手手術を終えたくぴこちゃん。今回は、手術を担当した先生から説明を受けたときのお話です。手術を終え、運ばれたHCU(高度治療室)のベットの上で、思いのたけを吐き出したくぴこちゃんは、次第に疲れて眠ってしまいました。すると、執刀してくださった担当医の先生が部屋に入ってきて……?執刀医の先生が様子を見に来てくれて… 先生はくぴこの様子を確認すると、今回おこなった手術について、くわしく説明をしてくださいました。 変形してほとんど鼻腔が倒れてしまっていた左側の鼻を切り、Uの字に内側へと入れ込んだところを縫い止め、さらにレチナ(※)を鼻腔へ縫い付けて固定し、鼻の形を整えるという手術でした。 先生いわく、今回の修正手術は赤ちゃんのときにおこなった口唇手術に近く、前回の口蓋裂手術にくらべると難しいものではなかったとのことでした。 しかし……。 (※)レチナ:鼻の形を維持する目的で使用するシリコン製の装具。 2回目の口蓋裂手術からは、少しずつ取り組めるようになったものの、これまでレチナを安定してつけ続けることができませんでした。 それが原因で、想像以上に早く娘の鼻腔が変形してしまい、今回の修正手術となったので、すごく後悔しました。レチナをつける生活は見た目的にも目立ってしまうため、今度年長さんになる娘に幼稚園にいる間もレチナをつけさせなければいけないと考えると娘本人がそれを受け入れてくれるのか……。 また、周囲の反応はどういう反応になるのかを考えてしまい、とても気にかかりました。 しかし、レチナをつけないということが後々大きな影響を与えることを考えると、これまで以上に使命感を強く感じ、今度こそ強い意思で退院後のレチナを徹底しなければ!と、心に決めました。2013年生まれの長女くぴこは「口唇口蓋裂」ちゃん! この記事が、口唇口蓋裂についての理解につながり、ひとりでも多くの親御さんの励みになりますように。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。監修/助産師REIKO 著者:マンガ家・イラストレーター じぇにこ1986年生まれ愛知県在住。 2013年生まれの長女と2017年生まれの次女、二児の母。デザイン学校卒業後、社会人経験を経てお絵かき主婦へ。 口唇口蓋裂や夫婦のこと、日々の育児で翻弄される様子を絵日記ブログで公開中!
2022年07月19日口唇口蓋裂で生まれてきた娘、くぴこちゃんを育てているじぇにこさんの育児マンガです。今回は無事に鼻の修正手手術を終え、病棟に戻ってきたくぴこちゃんとじぇにこさんのやり取りについてのお話です。朝一番で鼻の修正手術を終えると、病棟に戻ってきたくぴこちゃん。じぇにこさんの姿を見つけると、精一杯に手を伸ばし、目からは一気に涙が溢れてしまって……!?手術を終え、戻ってきた娘から本音が飛び出して… レチナを鼻に縫い付けた状態で、それまでキョトンとしていた娘が私を見つけると、娘の目から涙が一気に溢れ、手を伸ばしました。 ストレッチャーからHCUのベッドへ移動すると、私に抱き着いてすぐに口から真っ赤な分泌液を口から吐き出します。 15分ごとに様子を見に来る看護師さんに怯えていたくぴこ。 だんだん麻酔が切れてくると、処置による発熱、定期的に吐き出される血の混じる唾液や、気持ち悪さ、点滴などこの状況に対する怒りや理不尽さを強く感じ、涙をたくさん流しながら泣きじゃくりました。 少し暴れそうなところをしっかりと抱きしめ、今まで抑え込んでいたくぴこの本音をただただ聞き入れます。 今回の手術がこれまでのなかでも安全性が高いとはいえど、どんなに説明を受けて本人になりに一生懸命理解しようと努めても、実際身に起こったことのショックは周りが思うよりも、本人にとってはどうしようもなくつらいことなんだと強く感じました。 これから何度この光景を見るのだろう……。 そして口唇口蓋裂の治療が続く限り、娘もこんな思いを繰り返していくのだろうと思うと、親として胸が痛くなります。 今まで言葉にならなかった娘の病気に対する心からの思いを聞き、せめて親として娘のこの悲痛な思いを受け止めていかなくてはと強く思いました。 2013年生まれの長女くぴこは「口唇口蓋裂」ちゃん! この記事が、口唇口蓋裂についての理解につながり、ひとりでも多くの親御さんの励みになりますように。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。監修/助産師REIKO 著者:マンガ家・イラストレーター じぇにこ1986年生まれ愛知県在住。 2013年生まれの長女と2017年生まれの次女、二児の母。デザイン学校卒業後、社会人経験を経てお絵かき主婦へ。 口唇口蓋裂や夫婦のこと、日々の育児で翻弄される様子を絵日記ブログで公開中!
2022年07月12日口唇口蓋裂で生まれてきた娘、くぴこちゃんを育てているじぇにこさんの育児マンガです。鼻の修正手術が決まったくぴこちゃん。いよいよ手術当日を迎えることに。消灯から起床時間まで十分に休み、朝の回診も問題なく、いよいよ手術室へと呼ばれました。しかし、そこでくぴこちゃんの本音が思わず飛び出してしまって……!?手術当日、ずっと我慢していた思いが溢れ出して… 黄色の手術着に着替え、本番の緊張を感じとった娘を抱っこしながら手術室まで行くことに。 向かうまでの間に手術が終わったら映画や、行きたがっていたテーマパークも行こうなど、声をかけながら手術室の扉の向こうに一緒に入りました。 名前を確認し医療用のキャップをつけ手術台に上がった途端、あっという間に心電図や血圧、酸素測定器を指につけられ、「麻酔をかけます」と声をかけられました。 それまで静かに様子を見ていた娘が私の腕をつかみ、大粒の涙をぽろぽろと流して思いのたけを訴えました。思わずつられて泣きそうになるのをこらえて、娘のおでこをなでながら「大丈夫だよ、眠くなるだけだよ、大丈夫」と声をかけて必死になだめました。 麻酔が効いたところを見送ると、看護師さんに促され手術室を出ました。 修正手術をすると決まったときから、不安な気持ちを本当にギリギリまで我慢して、ようやく悲痛な思いを訴えたのだろうと思うと、とても胸が締め付けられました。 病院のみなさんを信頼している今、以前よりも私もずいぶん落ち着いていられるようにもなりましたが、手術の程度に関わらず娘を見送る瞬間は何度経験しても理屈では割り切れない感情にかられます。未知の不安に直面するギリギリまで我慢していた娘の悲痛な思いをしっかりと受け止め、娘が戻ったあとしっかりサポートできるようにと自分を奮い立たせて、娘の帰りを待ちました。 2013年生まれの長女くぴこは「口唇口蓋裂」ちゃん! この記事が、口唇口蓋裂についての理解につながり、ひとりでも多くの親御さんの励みになりますように。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。監修/助産師REIKO 著者:マンガ家・イラストレーター じぇにこ1986年生まれ愛知県在住。 2013年生まれの長女と2017年生まれの次女、二児の母。デザイン学校卒業後、社会人経験を経てお絵かき主婦へ。 口唇口蓋裂や夫婦のこと、日々の育児で翻弄される様子を絵日記ブログで公開中!
2022年07月05日妊婦健診でおなかの赤ちゃんが口唇口蓋裂の可能性があると告げられたちょるりさん。大きい病院に行き、医師から口唇口蓋裂とその他の合併症について伝えられました。不安になるちょるりさんでしたが、医師からもらった「赤ちゃんのために一緒に心構えをしておきませんか? 」という言葉に励まされ、詳しい検査をおこない、義両親に報告をしに行くため車を走らせました。赤ちゃんは受け入れてもらえるのか……。そんな不安な気持ちを抱いたまま義両親宅へ。 赤ちゃんのことを伝えたらどんな反応をされるんだろう 抱えた気持ちとは裏腹に、明るくやさしい義両親の笑顔に胸が締め付けられ、余計に不安が募っていく。 義両親とお互いに近況を報告しあった後、赤ちゃんのことについて話を切り出した夫。夫からの話に、義両親がどんな顔をしているのか怖くて見ることができず、そのまま夫と一緒に頭を下げた。 そのとき、義母からでた言葉は……。 義両親がいい人たちだからこそ、余計にどんな反応をされるのか怖くなってしまい、義両親の顔を見ることができなかったちょるりさん。ちょるりさんの不安を知っているパパは、ちょるりさんよりも先に話を切り出してくれましたね。子どもが元気に、安心して生まれてきてくれるように一緒に考えて行動し、支え合っていける夫婦は素敵ですよね。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 監修/助産師 松田玲子著者:マンガ家・イラストレーター ちょるり
2022年06月30日口唇口蓋裂で生まれてきた娘、くぴこちゃんを育てているじぇにこさんの育児マンガです。鼻の修正手術が決まったくぴこちゃんですが、いよいよ明日手術をおこなうことになりました。今回は手術する前日に、じぇにこさんとくぴこちゃんのやり取りしたときのお話です。不安と向き合う姿に娘の成長と健気さを感じた術前前夜いよいよ明日は手術。 手術開始は朝9時から、時間通りならば午前中には戻ってこれるとのこと。 手術内容としては、赤ちゃんのときに受けた口唇手術に近い処置なので、当時よりもくぴこが大きくなった分安全性も上がっていると、看護師さんから説明を受けました。 その後も小児科診察や術前の言語訓練を挟み、歯科衛生士さんからの入院中と術後の歯磨き指導、麻酔科の先生による説明などが続きました。 各担当からの説明を受けるたびに、当事者であるくぴこにもきちんと説明するように努めました。 本人がよくわかっていない状況だと、より不安になると思ったからです。それを「うんうん」と一生懸命聞くくぴこ。 私は説明を続けます。 今までは手術室の入り口で見送るまででしたが、麻酔をかける直前までそばにいられることを説明すると、それまでなんとなく聞いていた娘の表情が変わり、驚いていました。 あとは当日を迎えるだけ。そのまま就寝時間になり、眠る間際に娘がぽつりとこう呟きました。 最初の口唇裂の手術も3年前の口蓋裂手術のときも、手術室に入る不安いっぱいの娘の泣き顔は、私も今でも忘れられません。 まだ小さくて状況もよくわからないまま、手術室へとひとり入って行ったくぴこが当時のことを改めて振り返り、初めて言葉にしてくれました。 赤ちゃんのときは不安にさせないように、直前まで手術についてはぼかしていましたが、5歳になったことで、病院からの説明を伝えるたびに以前よりも物事の理解ができるようになったと、その成長に感心していました。 今回の手術は以前までのものに比べれば安全性も上がっているものではありますが、それでもやはり本人にとっては言いしれない不安と立ち向かうことに変わりありません。 「ママ明日一緒にいてね。手をつないでてね」とすがる姿はとても健気に感じました。 2013年生まれの長女くぴこは「口唇口蓋裂」ちゃん! この記事が、口唇口蓋裂についての理解につながり、ひとりでも多くの親御さんの励みになりますように。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。監修/助産師REIKO 著者:マンガ家・イラストレーター じぇにこ1986年生まれ愛知県在住。 2013年生まれの長女と2017年生まれの次女、二児の母。デザイン学校卒業後、社会人経験を経てお絵かき主婦へ。 口唇口蓋裂や夫婦のこと、日々の育児で翻弄される様子を絵日記ブログで公開中!
2022年06月28日妊婦健診でおなかの赤ちゃんが口唇口蓋裂の可能性があると告げられたちょるりさん。大きい病院に行き、誤診であることを願いますが、期待ははずれ落胆。しかし、医師からの「赤ちゃんのために一緒に心構えをしておきませんか? 」という寄り添った言葉を胸に、ちょるりさんは口唇口蓋裂とその他の合併症を受け入れ、赤ちゃんを守っていく覚悟を決めました。おなかの子が口唇口蓋裂と宣告され、詳しく検査をするため紹介された病院を訪れた。そこで、お医者さんからしっかりとした説明を受け、翌週診察を受けることに。 詳しい検査を受け、義両親に報告へ 病院での検査で、合併症がないことがわかり一安心。今わかる赤ちゃんのすべての情報が揃い、次やるべきことは 「義両親への報告」 なんと言われるのか不安なまま義両親宅へ……。 生まれるまで安心はできないですが、合併症がなく安心したちょるりさん。今の赤ちゃんの状態がわかったため義両親の家に行くことに。 「自分の子は受け入れてもらえるのか」、「口唇口蓋裂のことを伝えたらどう反応されるのか」と考えることは、親にとって、とてもつらいことですよね。 しかし、赤ちゃんは生まれてきてくれるだけで尊い存在。 ちょるりさんのように他の人に赤ちゃんのことを伝えるとき、ママ・パパが心配や不安を感じずに相談できるような、理解のある世の中になるといいですよね。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 監修/助産師 松田玲子著者:マンガ家・イラストレーター ちょるり
2022年06月27日妊婦健診でおなかの赤ちゃんが口唇口蓋裂の可能性があると告げられたちょるりさん。口唇口蓋裂について調べるとその壮絶さに愕然。不安でいっぱいになってしまうちょるりさんでしたが、 「生まれてくるのは口唇口蓋裂児ではなく僕たちの子」「不安以上に楽しみや期待が大きい」と話す夫の言葉に少しずつ前を向けるようになっていきました。おなかの子が口唇口蓋裂と宣告されてから約1週間後。紹介された病院で詳しく検査してもらうことに。 夫の言葉を胸に病院へ受診しに行くと… 先生は併わせて「語弊があるかもだけど、口唇口蓋裂は手術で治していくことができるし、命に関わることはまずありません」とも仰っていました。 「口唇口蓋裂というだけで悲観することはない」ということと、「現状を受け入れ心構えをしておくように」ということをやさしく諭してくださったのだと思います。 そして心構えをする必要があるのは、私たち夫婦以外にもいて……。 「口唇口蓋裂ではないかも…!?」と期待を持つちょるりさんでしたが、期待通りにはならず、落胆。さらに、医師からの「合併症」のお話に心配が大きくなっていきます。しかし、医師の「赤ちゃんのために一緒に心構えをしておきませんか?」という言葉を胸に、ちょるりさんは口唇口蓋裂と合併症を受け入れ、赤ちゃんを守る覚悟を決めました。 自分の子どもの病気と向き合っていくのは不安や悩み、心配事も多く、ひとりで抱え込んでしまっているママも多いかもしれません。そんなとき、ちょるりさんが出会った医師のような、赤ちゃんとママのこれからを一緒に考えて寄り添ってくれる人がいると、ママもパパも安心できますよね。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 監修/助産師 松田玲子 著者:マンガ家・イラストレーター ちょるり
2022年06月22日