育休は男女ともに認められている権利です。しかし、まだまだ男性が取得しやすい環境が整っているとは言いづらいですよね。その原因のひとつは、社員を休ませることで職場にかかる負担。その負担を軽減させるため、育休制度を整えることで会社側が補助金をもらえる制度について、ご紹介します。 1. 男性の育休取得が増えない理由とは平成28年度における男性の育児休業の取得率は3.16%。前年度よりわずかに上昇したものの、まだ1割にも満たない割合となっています。一方、女性は8割以上の人が育休を取得。まだまだ育児は母親に一手に任されているようです。なぜ育休を取得する男性は増えないのでしょうか。収入が不安だからまず、大きな理由として挙げられるのが収入面。妻が妊娠出産を機に仕事を辞めている場合は、夫の収入がなければ生活していけない状態になってしまいます。妻が仕事を辞めていなくても、夫が育休を取得するとなると、どうしても家計面での不安が拭いきれない家庭が多いでしょう。一家の大黒柱が自分だという自負・自覚がある夫であればあるほど、自分が育休を取るということに考えが及ばないかもしれません。復帰後が不安だから現実問題として、育休の取得を願い出た結果、その後の出世や昇給に影響が及ぶ可能性もあります。育休が取れたところで、復職後に元のポジションに戻れるのか、出世ロードから外されてしまうのではないか……という心配や恐れを抱いている男性は多いのではないでしょうか。会社の雰囲気社員がひとり休むと、その間に代わりとなる人材を確保しなければならないなど、会社側にも負担が生じます。社内になんとなく「男性の育休取得は迷惑」という雰囲気が漂っている場合もあるでしょう。育休の取得を願い出にくい雰囲気になってしまっている会社は、少なくなさそうですよね。 2. 提案してみよう「両立支援等助成金」こうした流れを変えていくため、国が行っている補助金制度をご存知ですか?これは、社員に育児休業を取得させた後、職場に復帰させた中小企業事業主に補助金が支払われる制度です。社員数が多い大手企業と異なり、中小企業では人員や予算がギリギリのため、思うように育児休業制度を整えられないという背景も。そうした中小企業の後押しをする制度なんです。助成金は、「育休取得時」「職場復帰時」「育休取得者の職場支援の取り組みをした場合」の3つの段階に応じて支払われます。育休取得時:28.5万円(36万円)職場復帰時:28.5万円(36万円)育休取得者の職場支援の取り組みをした場合:19万円(24万円)※()内の金額は生産性要件を満たした場合の支給額1事業主に対し、無期労働者1人、有期労働者1人の2人まで支給が可能です。また、それぞれ定められた取り組みを行う必要があります。育休取得時対象者の休業までの働きかた、引継ぎスケジュール、復帰後の働きかたなどについて面談を実施し、結果を記録しておくこと育休復帰支援プランを作成すること> 詳しくはこちら(厚生労働省Webサイト)支援プランに基づき、対象者の育児休業開始までに業務の引継ぎを実施すること3ヶ月以上の育児休業を取得させること(産後休業取得の場合は産後休業も含む)職場復帰時対象者の休業中、作成した支援プランに基づき、職場の情報・資料の提供を実施すること対象者の職場復帰前・復帰後に面談を実施し、結果を記録すること対象者を原則取得前の仕事に復帰させ、6ヶ月以上継続雇用すること職場によっては、育休を取得させた場合に代替要員を手配しなければならないこともあるでしょう。その際も補助金制度を利用できます。代替要員確保時支給対象労働者1人当たり47.5万円(60万円)※支給対象者が有期契約労働者の場合9.5万円(12万)が加算育児休業取得者の職場復帰前に、もとの仕事に復帰させることを就業規則などに規定すること対象者が3ヶ月以上の育児休業を取得した上で、事業主がその期間の代替要員を確保すること対象者を職場復帰させたあと、6ヶ月以上継続雇用すること支給対象期間は5年間、支給人数は1年度当たり10人までです。こうした制度を知らない中小企業の事業主もいるのではないでしょうか。育児休業制度を整えることで会社にもメリットがあるということを話した上で、取得に向けての話し合いが行えたらよいですね。 「イクメン」という言葉があることは、男性が育児に関わるのが特殊なことだと言っているようなもの。今は男性、そして社会の認識を変えていくためにも必要な「イクメン」ですが、いずれは死語になる社会を目指したいですよね。女性も男性も子育てに携わるのが当たり前……そんな社会を作っていくためには、会社はもちろん、ひとりひとりの意識も必要になるでしょう。現在子育て世代であるわたしたちも、使える制度を会社に提案し、できる取り組みをしていきたいですね。 参考:厚労省HPより「育児休業等支援コース」厚労省HPより「平成28年度雇用均等基本調査」厚労省HP「育休復帰支援プラン策定のご案内」厚労省HP「両立支援党助成金」
2018年02月21日現在、就職・転職のために資格を取得したものの、資格を活かした職業に就けていない「資格難民」たちが急増している。そこで生活者の意識・実態に関する調査をおこなうトレンド総研は、このたび「資格難民」の実態をレポートした。「資格難民」が資格を取得した経緯とは今回は「資格難民」の20~30代女性500名を対象に、「資格」と「キャリア」に関する意識・実態調査を実地。まず「資格を取得したタイミング」について聞いたところ、「学生時代に取得した」(44%)、「仕事をしながら取得した」(35%)、「退職して勉強に専念し、取得した」(13%)などの回答が上位に。学生のときだけでなく、社会人になってから資格取得にチャレンジしたという人も多いことがわかる。また、医療事務、簿記、ファイナンシャルプランナーと、人によって内容はさまざまだが、「資格取得にあたっての勉強方法」としては、「スクール」(35%)、「独学」(33%)、「通信講座」(26%)と、大きく3パターンに分かれた。「就業を見据えた資格取得」に重要なことは?「資格取得後の就職・転職活動において難しいと感じたのは、どのような点でしたか?」と聞いたところ、「条件にあう募集が少ない」(41%)、「経験者が優遇され、未経験の場合は不利になる」(36%)、「募集人員が少ない」(21%)、「人気の仕事であり、競争率が高い」(21%)などの回答が上位に。せっかく資格を取得しても、さまざまな理由で、就職をあきらめざるを得なかったという人が多いようだ。そこで、「就業を見据えた資格取得にあたって重要なことは、何だと思いますか?」と質問すると、「就業までサポートしてもらえるスクール・講座を選ぶ」(41%)が最も多く、以下、「仕事を続けながら資格の勉強をする」(38%)、「就業の実績が豊富なスクール・講座を選ぶ」(31%)、「資格取得後も相談窓口があるスクール・講座を選ぶ」(23%)などの回答があがった。資格取得だけでなく、その後の就業までを見据えた行動が重要と考える人が多いことが分かった。専門家に聞く「資格難民」に陥らないためのポイントキャリアアドバイザーの藤井佐和子さんによると、特に「資格難民」に陥りやすいと言われているのが、税理士や社労士といった“士業”。市場が縮小している一方で、資格取得者数は増加しており、結果的に競争率が高まっているのだそう。就業を見据えた資格取得の場合、その仕事のマーケットを見ておくのも重要なポイント。例えば、医療事務など医療や介護の分野などは、今後、高齢化が進む日本では拡大傾向にあるため、資格を活かした仕事に就きやすいという。最近は、資格を取得した後、就業相談に乗ってくれる、あるいは就業に直結するスクール・講座なども登場しており、事前に体制を確認しておくとよいそうだ。せっかく取得した資格が無駄になってしまわないよう、スクールや講座のサポート体制もしっかりとチェックしてみてほしい。【参考】※トレンド総研
2018年01月16日こんにちは。ママライターのマエジマシホです。前回は、『芸能人だって育休取得!赤裸々な姿が話題に()』でイクメンブームを起こすきっかけとなったつるの剛士さんの子育てについて書きました。以前は芸能界でも女性が結婚したら引退する方が多い傾向がありましたが、現在は、『ママタレント』という新たな活躍の場を見出して、結婚、出産後も芸能活動を続ける方が増えています。そこでママタレントとして活躍されている芸能人の方々の中から、・声優の金田朋子さん・元モーニング娘。の後藤真希さん・小倉優子さん・木下優樹菜さん・森三中の大島美幸さんの5人の方々の子育てについて、お一人ずつスポットを当てて、子育てのヒントを探っていきます。今回は、声優の金田朋子さんです。●高齢出産された金田朋子さん金田朋子さんのお仕事の中で、最も有名なキャラクターのひとつが『おしりかじり虫』です。10歳年下ご主人はアスリート俳優の森渉さんですね。お二人の間には2017年8月に女の子が誕生しています。当時、金田朋子さんは44歳という高齢での初産 で、話題になりました。主に家計を支えているのが金田朋子さんということもあり、待望の第一子ということもあり、ご主人の森渉さんは出産直後から授乳以外の育児をほぼ担当していることをブログで紹介していましたね。金田朋子さんがお仕事のとき、森渉さんにお仕事が入っていなければお子さんを連れて現場に行っている様子もブログにありました。森渉さんのブログから引用すると、『森家は家族総出で千笑ちゃんを育てます』という言葉がとても印象的でした。お母さんである金田朋子さん、お父さんである森渉さんはもちろん、それぞれのお母様も子育てに協力しておられる とのことで、まさに総力戦です。●子育てを『手伝う』は誤り子育てはママひとり、あるいはパパひとりではできません。産後のママさんの神経を逆なでするパパさんの台詞としてよく言われるのは、『手伝う』という言葉だそうです。赤ちゃんはパパとママの愛の結晶ですから、当然、育てるのもパパとママが主体となってやるべきです。『手伝う』という言葉は、自分はサポートであり、主役はあなただよ、という言外の意味 も含んでいます。これでは、産後の辛い身体で一生懸命授乳をしているママはたまったものではありません。『手伝う』のではなく、パパとママどちらも子育ての主役だということを、パパには理解してもらいたいですね。その点は、金田朋子さんのご主人である森渉さんの姿勢は尊敬に値します。金田朋子さんご一家の育児は、ママさんというより、パパさんをはじめとするご家族に対する理想的な子育てのイメージと言えるでしょう。----------金田朋子さんの子育ては、一般のご家庭で真似をすることはなかなか難しい点があります。産まれたばかりの赤ちゃんを職場に連れていき、自分が仕事をしている間、別室で誰かが面倒を見てくれる環境は実際、恵まれています。ですが、芸能人である金田朋子さんは一般のサラリーマンのように仕事が保証されているわけではありません。だからこそ家族全員で支え合いながら子育てをされているんですね。金田朋子さんご一家の子育ては、負担が大きすぎると感じているママさんにとって重要なヒントとなるのではないでしょうか。森渉さんと同じ育児をして欲しいわけではないはずです。多くのママさんたちは、パパさんのお仕事の大切さを十分理解しています。これまで積極的に子育てに関わっていなかったパパさんには、フリではなく、子育てにしっかり関わっている姿をママさんに見せてあげて 欲しいと思います。ママさんはまず、少しずつ自分が担当していた子育てタスクをパパさんに任せるように、チャレンジしてみてくださいね。【参考リンク】・金田朋子オフィシャルブログ 「カネトモ地獄。早起きは三文の毒!!」 Powered by Ameba・森渉オフィシャルブログ「わたるの毎日運動会」Powered by Ameba●ライター/前嶋志保(ママライター)●モデル/香南・TOYO
2017年11月16日こんにちは。ママライターのマエジマシホです。少子化と言われて久しいですが、たとえ子どもがひとりであっても子育ては親にとって楽なことではありませんね。それに一般のご家庭では、夫婦のうちどちらかが家計を担い、どちらかが家庭を守るというパターンは少なくなっています。共働きの場合、理想をいえば家事も育児も仕事を分担しているのと同じように分担したいところですね。しかし現状では、やはりママの家事育児負担の割合が多いという声がよく聞かれます。では、一般の家庭とは違う働き方の芸能人のご家庭ではどうなのでしょうか。今回は5人以上のお子さんがいらっしゃる芸能人のご家庭の子育て事情を詳しく見ていく中で、一般家庭でも参考にできることがないか探していきます。●『イクメン』を浸透させた先駆者、つるの剛士さん子だくさんの芸能人と言えば、個人的にはつるの剛士さんを思い浮かべます。つるの剛士さんで印象的だったのは、第4子となる3女が誕生するタイミングで育児休暇を取ると発表したことでした。一般のサラリーマンと異なり、仕事が保証されていない芸能人の方々が育休を取ることに業界では批判的な意見が多かったそうです。しかし世間では、つるのさんの愛と勇気あふれるこの行動に賞賛の声が相次ぎましたね。つるのさんの奥様はその時すでに3人の子育て経験があったわけです。なので、もし仕事に邁進して家庭のことを顧みる余裕をもっていなければ、奥様が子育てについてどんな苦労をしているかを知る余地はなかった でしょう。むしろ『4人目だから余裕だね』と考えたかもしれません。でも、つるのさんは奥さまのことをちゃんと見ていました。だからこそ、4人目の子育てはこれまでよりも大変になると理解していたのです。事務所に相談しなかったことで、業界的には責められるところもあるのかもしれません。しかし結果的に育休を取ったつるのさんのお仕事が復帰後に途絶えることはありませんでした。そして、つるのさんは6年後、第5子の出産に際して再び育休を取りました。●つるのさんのブログに子育てのヒントがあふれているつるのさんの素晴らしいところは、『子育てってこんなに素晴らしい!』『育休サイコー!イクメン、サイコー!』といった情報を一切発信しなかったことです。二度目の育休中に切々と発信されたSNSからは、子育ての苦労が伺えるものばかりでした。つるのさんのブログから引用すると、**********完全に家の中が中心になりエプロンが私服、戦闘服と化した一ヶ月。気づいたら一度もヘアセット、コンタクトレンズをしなかった一ヶ月。殆ど人にも会わず毎日家族と一緒だった一ヶ月。。今は早く仕事したい気持ちと正直寂しい気持ちとで心中裏腹です。**********これを読んで、共感しないママさんはいないのではないでしょうか。人に見られるのがお仕事の芸能人の方なら、発信する情報をいくらでもコントロールできます。良い面だけを見せることもできるはずです。それなのに、なりふり構わず子育てに奔走している姿勢を見せた ことが、つるのさんの芸能人としての商品価値、つまり好感度を急上昇させることになりました。つるのさんはご自身のブログで、以下のように子育ての苦労をタグで綴っています。●#プリントを朝出すな2回目の育休当時、プリントを出すお子さんが3人いらっしゃいました。ひとりでも出し忘れると悲劇ですね。●#コップなるべく洗いたくないから回し飲みお子さん4人がそれぞれにコップを使うと、コップだけでシンクがいっぱいになってしまいます。わかり過ぎます。●#残してきたら泣く早朝に起きてたくさんのお弁当を作るわけですから、残さず食べて欲しいですよね。●#父乳出ろ出ろ出ろ新生児の子育てに関してパパさんたちが最もハードルが高いと感じるのがこの問題です。ママさんにとっても哺乳瓶の消毒や洗浄は意外と面倒ですよね。●#何度も言うが人の料理が食べたい子だくさんのご家庭じゃなくても常備菜を作ったりお弁当の下ごしらえをしていると、キッチンにいる時間が一日の中で最も長かった、ということがあります。なのに、作っているのはほとんど家族のごはんというわけです。●#時間に追われて目的達成できない消化不良感やりたいことや、やらなくてはいけないことはたくさんあるのに、疲れて身体が動かない、ということが個人的に一番多いパターンです。ワーキングママさんはやることが多すぎて単純に時間が足りない、というパターンでしょうか。●#いつも楽しむための発想の転換子どもが汚してしまっても、怒りたくなっても何とかこの惨憺たる状況を楽しもうと努力するんです。怒りたくて怒っている人はいません。●#帰って来たらこっ酷く叱る!いつも楽しみたいと思っていても、怒らないといけない状況もあります。怒っても良いと思います。親だって人間ですからね。つるのさんのようにまずノートなどに書くようにするとちょっと怒りが治まるのかもしれません。#寝て#泣いて#おっぱい飲んで#ブリブリブリ〜#吐いて#寝て、、#エンドレスこれぞ新生児ですが、一時も休めないのが困るところです。どんな表情でも新生児は可愛いですけどね。----------子育てにお手本はありません。お隣さんやお友達がうまく行っている方法でも自分と自分の子どもに通用するかは分かりません。自分で自分と子どもなりの子育ての方法を模索していくしかないのです。つるのさんのおかげで芸能人ですら、一般の私たちと同じように子育てには苦労しているとが分かりましたよね。また、隣の芝生は青く見えること、ストレスを吐き出す場所が不可欠 なことも分かりました。大切なことは、子育てをする人が自分らしくいることと、子どもに『愛してるよ』と日々の行動や言葉で伝えてあげることだと思うのです。【参考リンク】・つるの剛士 公式ブログ – 一ヶ月の家庭休業(育休)を終えて。 – Powered by LINE・「育休で気付いたこと」一ヶ月つるの剛士さんが書き綴ったリストに共感の声 – grape [グレイプ]
2017年11月01日夢のマイカー運転、その日がキタ!Upload By かなしろにゃんこ。小さいときから乗り物が大スキで、車の整備士になるための学校に通う息子リュウ太は現在19歳。学校などで乗ることもあるので、在学中の運転免許取得は必須でありました。やっと免許を取ったので私の車を息子が乗りやすいように修理して、いつでも運転の練習ができる状態にしていました。息子のほうが私より運転が上手だったので車も好きに使わせ、特に規制もしていなかったら、GW中に好き放題乗り回しやがりまして、GWの最終日の夜、なかなか帰ってこない息子を少し心配していると、電話が……一番聞きたくなかった報告…思っていたより「早くね!?」Upload By かなしろにゃんこ。電話の主は息子…声のトーンがいつもと違うのでピピーンとイヤな予感がしました。すると息子は「ごめん…お母さん、やっちまった…事故っちまった…」と。あらやだ予感的中!初心者だし、物損などぶつけることは多少あるだろうと考えていましたが、免許取得からまだ一か月も経過していないのに!?いやいや、事故ってどんなだよっ!!うちの子は電話できるほど元気だけど、まさか相手がケガ?焦りと不安と心配でドキドキです。息子はショックでうまく説明できなかったので、私が一つ一つ質問して事故の状況を把握しました。友だちに付き合って二台でドライブしていたところ、連日の運転疲れのせいでいつの間にか居眠り運転をしてしまい、気がついたら何かに乗り上げて車が止まっていた。乗り上げたのは国道の中央分離帯。自損事故扱いとなり、警察から怒られるだけで済んだということでした。しかし車は前が大きく曲がって廃車することになってしまいました。事故現場の写真を確認すると「あぁ~コレは命拾いしたかも~」と思いました。あと1メートルずれていたら対向車線に突入して大事故になっていたようです。Upload By かなしろにゃんこ。誰もケガがなくてよかった~と胸をなでおろしました。それにしても初心者で居眠りってないだろっ!!事故起こすの早すぎでしょっ!!息子は学校の敷地内での運転や、部活でのサーキット走行など、運転経験があったため、教習所でも実技は問題なく通過してきました。そのせいか初心者にある運転への緊張感がないのです。そのせいで居眠り運転なんてことになったのではないかと我々夫婦は息子に怒りました。しかし息子は反省しながらも言い訳タラタラ…友だちと二台で走っていたので迷惑かけたくなく、眠くても我慢して走らなきゃと思ったというのです。自分以外の人に気をつかえるようになったのはすごい成長したと思うけれど、気をつかうべき場面はソコじゃないから!!たとえ友だちと約束していても命にかかわりそうな問題が発生したときは、安全を優先して友だちに断って休憩を取ったり、無理に乗らない・走らない選択をすることを話し合いました。息子と乗るために修理した代金もまだ支払っていないのに、廃車費用の請求まで来て気分はどん底でございました(怒)まぁでもこのことがきっかけとなり息子の運転は少し慎重になったような気がします。運転中はグチの嵐!やめられない毒吐き。Upload By かなしろにゃんこ。運転が慎重になってくれたのはいいのですが、そのかわりに歩行者や狭い道の対向車などへのグチが止まらない息子です。同乗していると、その口の悪さにこちらもイラっとくるほど。同乗者がいるときは心の中で呟いて声に出さないようにしなさいとアドバイスしたのですが、グチを言うからストレス抜きになって運転が荒くならずに済むんだよ!ともっともらしい言い訳をするんです。本当はどうかは分かりませんが、だまってはいられないタイプの子なんでコレは仕方ないのかな…!?ああいえばこう言う子なんです…トホホ…
2017年10月17日初めての妊娠・出産のときには、「バタバタと終わってしまった」という人も多い産休・育休。でも第2子以降の場合には、ママも少し余裕が持てるかもと思いがち。でも「育休になったら、上の子が保育園を退園になってしまった」「子どもが2人になったら、思っていたより世話が大変」など、2人目ならではの悩みもあるようです。「何もしないうちに職場復帰になってしまった」ということのないように、2人目の産休・育休中だからこそやっておきたいことをおさえておきましょう。■きょうだいの保育園問題。保育園を再検討する可能性も!働くママにとっては切っても切れない保育園問題。まず考えなければならないのが「上の子がこのまま保育園に通えるか」ということです。2人目育休中、上の子の在園に関するルールは、自治体によって異なります。育休が一定の期間を超えると退園となってしまうケースもあるので、しっかりと自治体や園に確認しましょう。また、通園についても注意が必要。職場近くの保育園に電車で通園しているなどの場合には、「産まれたばかりの下の子を連れて通えるか」ということも考えておかなければなりません。これら上の子の保育園問題や現在の保育園問題を洗い出してから、下の子の保育園探しをスタートします。すでに上の子が保育園に通っている場合でも、下の子は再度入園申込みが必要です。もちろんきょうだいで同じ園に入ることができればベストですが、希望どおりにはいかないことも。別々の園に通うことになった場合には、送り迎えをどうやって対応するか、年間行事の対策など、事前に家族で話し合っておく必要があります。上の子の年齢によっては、転園しやすい場合もあるので、そこまで視野に入れて考えましょう。■予防接種を受け忘れた! とならないためには子どもが小さいうちに受けた方がよい予防接種、受けなければいけない予防接種がたくさんあります。でも平日の日中に病院に行く時間を取ることは難しく、「まだ大丈夫だろう」と、つい後回しにしてしまいがち。ただ、子どもが2人になると、仕事復帰後はそれまで以上に忙しくなります。赤ちゃんだけでなく上の子も、予防接種でまだ受けていないものがあれば、できるだけ休み期間中に済ませてしまいましょう。■上の子のフォローは、いつすればよい?弟や妹の誕生は、上の子にとっても大きな環境の変化になります。大好きなママを赤ちゃんに取られたように思い、ストレスを感じてしまうことも。「2人目が産まれて、上の子が赤ちゃん返りした」という話は、とてもよく聞く話です。育休中のママは、赤ちゃんの世話で大変ですが、上の子のフォローも忘れずに。たまにはパパに下の子を預けて、上の子と2人で散歩や買い物に出掛けるのもよいですね。赤ちゃんが寝ているときに読み聞かせをしてあげるのもおすすめです。ポイントは、赤ちゃんのお世話をしながらではなく、短くてもいいので上の子と1対1で向き合う時間をつくること。仕事に復帰するとどうしても毎日バタバタしてしまうので、今のうちにしっかりコミュニケーションを取っておきたいですね。■育休中にできるスキルアップまとまった休みが取得できる育休期間。「1人目のときにもっと自分の勉強をしておけばよかった」と思っているママもいるかもしれません。仕事に復帰すると、自分の時間を取ることはさらに難しくなってしまいます。赤ちゃんの世話もコツがある程度つかめている2人目ママだからこそ、スキマ時間をスキルアップのための勉強にあててみてはいかがでしょうか。仕事に役立ちそうな資格の勉強などのほか、時短料理の腕を磨いたりするのもよいですね。子どもが2人になると、子育てと家事、仕事の両立はそれまで以上に大変になります。家事や育児の分担について、パパとしっかり話し合っておくことも大切。仕事復帰してからママがパンクしてしまわないように、育休中にあらためて分担ルールを決めておきたいですね。
2017年10月03日ユーザーの願いを叶えた商品2017年6月22日、株式会社エコライフは自社が昨年から発売している「マジックフェイシャル」が特許を取得したことを発表した。このマジックフェイシャルは自社が販売する化粧水マスクを愛用するユーザーから「目元のシワやたるみをなんとかしたい」という声に応えて開発されたもの。髪の毛の400分の1という超極細繊維を採用したナノファイバーシートで驚きのリフティング効果を発揮し、目元ケア効果も期待することができるのだ。リフティング効果があることは想像に難くない。しかしなぜ、ナノファイバーシートを貼っているだけで目元ケア効果まで期待できるのだろうか。このナノファイバーシートは角層の細部まで入り込むことが可能なため通常のシートよりも肌との接地面が多い。そのため、多くの面のキメやシワを引き上げることができ、貼り続けることによってキメを整えてシワやたるみを改善することができてしまう。蒸れる心配はナシ目元ケアはしてみたいけれど、肌に何かを長時間貼っておくことに抵抗がある人もあるだろう。肌が弱い人はかぶれるのではないかとい心配する人もあるだろう。しかし、このシートはテープとは違い密閉性がなく空気を通すため、長時間貼っていても蒸れることはない。また、何も貼っていないような透明感のため、メイクの上から貼っていても目立たないのだ。同社が販売する美輝肌モイスチャーセラムをセットで使えばさらに効果は倍増する。「今すぐに目元にハリが欲しい」という時にこの商品ほど心強いものはないに違いない。(画像はプレスリリースより)【参考】※株式会社エコライフプレスリリース(@Press)
2017年07月09日子どもが生まれて1歳に達するまでの間、取得可能な育児休業。保育園の入園時期など、さまざまな事情によって1年未満で復職するママも少なくありません。育休明けをスムーズにスタートするために準備すべきこと、また利用すべきサービスやグッズなど、経験者ママに教えてもらいました。育休復帰後に利用した家電やサービスは?・生協などの宅配サービス小さな赤ちゃんを連れて買い物に出るのが大変なママにとって、宅配サービスは基本中の基本。パルシステム、コープデリ、らでぃっしゅぼーやなどを使い分けているのはRAさん(40歳)。おむつの値段や安心食材、野菜のおいしさなどで使い分け。3人の子どもを育てるハムさん(43歳)は、大変なときは夕食食材の宅配も利用しています。・家事負担の軽減につながる便利家電帰宅してからも時間に追われるママ、家事の時短は最大のテーマでもあります!衣類を入れてボタンを押せば乾燥までしてくれる全自動洗濯乾燥機、RAさんはこれを導入して洗濯が劇的にラクになったと言います。その他、ルンバなどのロボット掃除機とハンディ掃除機・コードレス掃除機の両使いで、ちょこちょこ掃除しておくのも時短テクニック。出産前から食洗機と全自動洗濯乾燥機を使っていたうなぎいぬさん(44歳)は、これらの便利な家電を導入することで家事のハードルが下がり、夫がすんなり家事をやってくれるように。便利な家電に任せることは家事負担が減るだけでなく、夫の参加にもつながり一石二鳥のようです!・ファミサポや一時保育子どもの習い事の送迎や急な用事のとき、また自分ひとりの時間をもちたいときは、自治体のファミリーサポートや認可保育園の一時保育、ベビーシッターが便利。自分の資格取得の勉強時間にベビーシッターを利用したRAさんは、復職後も継続して利用しています。同じく育休中から子どもの習い事の送迎をファミサポさんにお願いしているのはうなぎいぬさん。信頼できるシッターさんやファミサポさんに出会えるよう、育休中から登録したり利用しておくのがオススメです。・家事代行サービス風呂場やキッチンなど、手のかかる場所の掃除は大きな負担となります。定期的に家事代行サービスを使うとよいかもしれません。RAさんは隔週で家事代行サービスに掃除を任せています。これも育休中にお試しとしてでも、利用しておくとよいでしょう。・ママ友作り子どもが生まれる前はなかなか近所に知り合いができませんが、子どもの成長とともに育児や地域の情報などを交換できるママ友が必要となってきます。「自治体の広報誌に載っている講座やママ向けの講座に参加すると、近所の参加者と知り合うことができ、復職後も心強いです」とスーチーさん(38歳)。いざというときに近所の人と助け合える関係になっておくのも、忘れてはならないポイントですね。共働き、夫の協力はどうやって得た?生協や家電、便利なサービスを利用したとしても、復職後にママ1人で日常を回すことはかなりハード。一番身近にいる夫の協力は不可欠です。ではどのようにして夫を巻き込むことができたのでしょうか?まず“夫婦での話し合い”は必須。家事と育児の分担だけではなく、互いの仕事について話し合うことも必要なようです。うなぎいぬさんは第1子と第2子のときでは夫婦の仕事のバランスが逆転。第2子のときは夫の仕事の負担が軽くなっていたので、夫の全面的な協力を得られたのだとか。「これまで夫がほとんど家事をしたことがなかったので、連休や週末で練習をしてもらった」のはひろみんさん(40歳)。復職後はママが朝ごはんを作ってから出社、その後の子どもの世話と保育園への登園は夫に任せています。ハムさんは家での仕事をすべて箇条書きにし、夫に「できそうなものはある?」と提示してみました。家事・育児の視覚化で仕事の多さに気づいてもらうことができ、また内容が明確になることで逆に夫への分担も自然に促せたようです。復職後もトータルで70%を目標に、余力を残して!最後に育休中に“育休カフェ”という復職後のワークライフバランス講座のファシリテーターをしていたうなぎいぬさんのメッセージを紹介します。「仕事、家事、子育てそれぞれで100%を目指すのは無理。トータルで70%くらいを目標にし、あとは余力として残せるくらいの気持ちでいましょう。キャリアに関しては目先のことに流されず、10年後を見すえて長い目で考えること。一時的に低空飛行となっても、飛び続けることでいつか報われる日が来ます」と、管理職でもある彼女からの心強いアドバイス。育休中にいろいろと悩んでも、実際に復職してみると、想像と違うことも多くあるのだそう。準備できることは準備をし、それ以外はあまり悩まず育休という限られた時間を満喫する!そういう心がけも大切なのかもしれませんね。<文:フリーランス記者林未香>
2017年05月23日こんにちは、海外在住プロママライターのさとうあきこです。これまでバリバリと働いてきた女性にとって、初めての長期休暇ともいえる育休期間をどう過ごすかは、その後の社会人としての人生を左右する可能性があります。育休を後押ししてくれる会社に所属していれば、育児に専念する数週間から数か月、数年の後にも復職はできます。でも、その間もバリバリと一線で働いていた同僚たちとの差は歴然と開いていきます。また、会社が育休をそれほど応援してくれない場合には、育休中に“それなり”の努力をしてその成果を見せなければ復職しにくいこともあります。では、育休は働く女性にとって常にマイナスなのかというと、必ずしもそうではありません。育休の過ごし方次第では、復職後のキャリアアップも夢ではないのです。ここでは、育休後にスムーズな復職を目指すために、ママにできることを4つご紹介します。●(1)ワンランク上のポストに復職するためにMBAを取得『MBA』は日本語では『経営学修士』と呼び、ビジネス系の大学院やビジネススクールで一定単位を取得することで授与される学位の一つです。ビジネスマンたちが更なるキャリアアップを狙って、平日の夜や週末、さらにはオンラインを利用して数か月から数年単位でマーケティング、アカウンティング、ファイナンス、経営戦略などを学びます。ただ、フルタイムで働きながらだと残業とのやりくりが厳しく、通いきれなくなることも多いもの。途中でドロップアウトしたり、当初の予定期間を大幅に越えてようやくMBA取得にたどりついたりする例も少なくありません。ところが、育休中なら逆に時間の都合はつけやすい 場合もあります。在宅オンラインを有効活用し、さらには家族に育児を頼める時間、保育所に預けられる時間などを使うことで、勤務中よりも短期間でMBAを取得することも可能かもしれないのです。●(2)自分が求めるポストや仕事を得るための“育休プチMBA勉強会”育休中に仕事から多少の距離ができるのは仕方ないとしても、育児は復職後も続きます。時間的にも体力的にもある程度限定されてしまう復職後の働き方を考え、それに備えて十分な能力を身につけようという試みが近年始まっています。その一つが“育休プチMBA勉強会”です。育休プチMBA勉強会では、乳幼児を連れて学べる環境の中 で、将来的に育児と仕事を両立していくためのマネジメント思考力や実社会で必要とされる人材となる能力の向上を目指します。この勉強会をきっかけに実際にMBA取得を目指す人もいれば、学位としてのMBAにこだわらず、実務能力の向上を目指す人もいます。共通するのは、復職するだけでなく復職後の自分に求められるものと自分が求めるもの、たとえばポストや給与、福利厚生などについて前向きに考えて、そのために学んでいるところでしょう。●(3)“語学”や“パソコン技術”を磨いて資格取得MBAを取得するほどの時間や経済的な余裕がないとしても、夜に数時間パソコンに向かう、または週に1回程度のスクール通いなら可能かもしれませんね。例えば、育休中に語学をブラッシュアップしてTOEICなどの点数として成果を出しておく 、または、職場で必要とされるパソコン操作を学んでおく といった育休期間の有効活用もアリでしょう。語学はいつだってどこだって万能です。復職だけでなく転職に際しても常に有利になる能力の一つといえます。パソコンも同じ。使いこなせるかどうかで、復職後に任される仕事の幅が変わってきます。語学もパソコンも、MBAのように学校に通わずとも、習い事感覚や在宅オンラインのみでもそれなりの効果をあげることができる手軽さが嬉しいですね。●(4)同じ職場への復職を希望するなら、パートや嘱託、在宅としてできることを自分の育休中、同僚たちはバリバリ働いて仕事の経験値を上げています。育児は大切ですが、その間焦りを感じてしまうのも確かですね。そこで、同じ職場の同じ職種でフルタイム勤務は無理だとしても、パートや嘱託、在宅勤務でできることを探して、会社に交渉して続けていく という方法もあります。社内にそのような規定がない場合がほとんどなので、これは育休を取る段階で自分が働きかけて上司や会社を動かす必要がありますが、やってみる価値はあります。焦りや置いてけぼり感を減らせるだけでなく、自分と会社の関係をつなぎ続けられる点でも、復職は大きくスムーズになるはずです。●まとめとして自分が復職しようと思う職種や、育休期間の長さによってもできることは変わってくるでしょう。家族の協力の有無や経済的な余裕も関わってきます。だからこそ、自分にできることをできる限りやってみることで、やった結果は必ず自分自身の自信となり、復職後のポストや働きやすさにつながっていきます。また、教育訓練給付金などのさまざまな補助制度を上手に使うのも大切なポイント。公的な制度だけでなく、社内制度にも目を向けてみましょう。復職後を視野に入れて過ごす育休は、子育てで得ることのできる充実感にプラスして達成感も得られそうですね。【参考文献】・『働く女性が子どもを産むとき読む本ー妊娠〜休職〜出産〜復職まで、スケジュールと手続きが全部わかる!』北條麻木・著【参考リンク】・W.S.Iについて | Work Shift Institute()・教育訓練給付制度について | 厚生労働省()・失業された方へのご案内 | ハローワーク()●ライター/さとうあきこ(海外在住プロママライター)●モデル/大上留依(莉瑚ちゃん)
2017年05月17日産休・育休が明け、いよいよ職場復帰をするというママが多い時期。久しぶりに同僚と会える喜びがある反面、また今まで通りの付き合いができるかという不安もあるのではないでしょうか。スムーズに復帰を果たしたママたちに話を聞くと、「事前に職場へ顔を出しておいてよかった」という声も。そのときに感じた注意点や、迎える側の意見から復帰前のあいさつについて考えてみましょう。■「うちの会社」でもアポは必要!女性が多く、産休・育休が当たり前、という職場なら、3月ごろに復帰前のママを集めたミーティングが行われることがあります。そのような会では、子どもを連れて行っても大丈夫。「他部署にママ友ができた」という話もあるので、積極的に参加してみましょう。とくにそのような会がない場合でも、あいさつがてら職場へ顔を出すのは有効です。復帰初日は引継ぎなどでバタバタするので、手土産などはこのときに渡すといいでしょう。アットホームな職場などは、ついフラリと顔を出したくなりますが、同僚たちは仕事の真っ最中。いきなり現れると迷惑をかけることがあるので、必ず事前にアポを取ってから訪問するようにしましょう。忙しい時間も避けたほうがいいですね。懐かしい顔ぶれに迎えられると話が弾むこともありますが、長居は禁物です。産休・育休中の様子を簡単に報告し、いつから復帰するのか、必要なものはあるかなどの業務連絡を済ませたら、早めにおいとまするのがスマートです。■子どもは連れて行くべき?産休・育休の取得状況にもよりますが、ほとんどの場合は1歳前後だと思います。あいさつへ行くときに悩むのが、子どもを連れて行くべきかどうか。先輩ママたちはどうしていたのでしょうか。・「うちの子は2歳になっていたけど、人見知りが激しいから迷惑をかけると思って連れて行かなかった。預ける人もいなかったので、一時保育を利用。保育園の予行練習にもなってよかったと思う」(40歳・小学6年生のママ)・「子連れであいさつに行ったからか、子どもが熱を出して早退するときにも理解してもらいやすいような気がする。『お大事にね』と声をかけてもらうことも」(38歳・5歳児のママ)・「うちの会社では、子どもを連れて行くことは歓迎されない。先輩が連れてきたときに『幸せを見せつけられた』と言われていたので、私は連れて行かなかった」(28歳・2歳児のママ)・「子連れで行ったら、『休み中だから気楽だよな』『(子どもが寝ていたのに)うるさいのを連れてきやがって』と陰口をたたかれた。悲しい気持ちになったけど、温かく迎えてくれる人もいたし、復帰後の味方を見つけられた気がする」(39歳・3歳児のママ)一方、迎える側としては、子連れでのあいさつをどのように感じているのでしょうか。 ・「まだ保育園が始まってないだろうし、連れてくるのは仕方ないこと。騒がなければ迷惑だと思うことはない」(35歳男性)・「首の座っていない子を連れてきたときには、こっちがヒヤヒヤした。その上、『抱っこしてください』と言われても…。こういうときは無理しないで、メールや電話であいさつを済ませてもいいのでは?」(53歳女性)・「子ども嫌いだから歓迎はしない。でも、別に悪いことをしているわけじゃないんだから、私に子どもを近付かせないならOK」(39歳女性)職場の風土にもよりますし、これはケースバイケースで考えたほうがいいかもしれません。子どもを見た同僚から「かわいいわね~」なんていわれるとうれしくなってしまいますが、子連れを歓迎しない人は少なからずいるもの。そこで盛り上がりすぎずに低姿勢を忘れないようにしたいものです。また、休み中だからといって、ラフすぎる格好もNG。「遊びに来ている」と反感を買うおそれがあります。スーツとまではいかなくても、きちんと感を演出できる服装を選びましょう。職場へ復帰するまでには何かと準備が必要で、ママたちの心労はつきません。でも、それが顔に出てしまえば、子どもは新生活に対して不安を抱いてしまうことも。働き出してしまえばどうにでもなるものですから、ひとつずつこなしていきましょう!
2017年04月01日仕事と育児の両立を目指すなら、ママもパパも知っておきたいのが育休のこと。特にこの数年は、女性の社会進出やワークライフバランスなどの流れを受けて、育休制度がどんどん変わってきています。ぜひ最新の情報をチェックしましょう。育休中のお金のこと、基本の期間や延長の条件などについて、2017年の最新情報をまとめました。育休ってどんな制度?育休の正式名称は【育児休業】といいます。育児・介護休業法という法律に定められた休業で、「1歳までの子どもを育てる労働者は、男女問わず希望する期間休業できる」という制度です。「男女問わず」なので、産休とちがってパパもママもお休みを取ることができます。また、法律で決まっていることなので、もし勤務先に育休の規定がなくても、申請すれば取得することが可能です。▼よく混同しがちな【産休】との違い【1】育休はパパも取得できる(産休はママのみ)【2】育休は取得できる人の条件がある(産休は出産する女性ならだれでもOK)【3】育休は条件を満たせば延長もできる(産休は延長できない)【2】【3】については、後ほど詳しくご説明しますね。育休はいつからいつまで?育休の期間は、男女でちがいます。ママは産後休業(出産の翌日から8週間)終了の翌日から、お子さんの1歳の誕生日の前日まで。パパは出産予定日から、お子さんの1歳の誕生日の前日までというのが基本です。また、後でご説明するように、一定の条件を満たせば1歳6ヶ月まで延長することもできます。パートや派遣でも育休は取れる? 取得の条件をチェック!産休とちがって、育休は取得できる人の条件があります。特にパートや派遣などの【有期契約労働者】については、2017年1月1日から条件が緩和されて取りやすくなったので、以下の内容をしっかりチェックしてくださいね!▼パートや派遣で育休を取得できる条件【条件1】同一の事業主に1年以上続けて雇用されていること【条件2】子が1歳6ヶ月になるまでの間に、雇用契約が更新されないことが明らかでないこと以上の条件は「育休の申請をした時点」を基準にしています。これだけではちょっとわかりにくいので、補足しましょう。【1】は正社員にも有期契約の方にも当てはまる条件です。ここで気になるのが「正社員として採用されて3ヶ月で妊娠が発覚したら、育休は取れるの?」といったケース。以前、ネット掲示板などでも相談があり、話題になりました。このケースは正社員でも【1】の条件を満たしていないので、事業主(会社側)は育休を拒否できる権利があります。労使協定という、労働組合と事業主のあいだの取り決めに「【1】を満たさない場合は育休の申し出を拒否できる」と定めてあると、育休は認められません。勤務先の労使協定を確認しておきましょう。【2】は要するに、パートや契約社員などはお子さんが1歳半になるまでに「契約終了することが決まっている」場合は取得できないけれど、そうでなければOKということです。以前はもっと厳しい条件でしたが、2017年1月からこのように緩和されました。 ※参考:改正育児・介護休業法及び改正男女雇用機会均等法の概要|厚生労働省 育休中の給料はどうなる? もらえる手当は?育休中は、産休と同じく、基本的に給料がもらえません。そのかわり、【育児休業給付金】という制度があります。育児休業給付金とは、育休中に給料が支払われない、もしくは給料が大幅に減ってしまう場合に、加入している雇用保険から支払われる給付金です。支払われる金額は、原則として休業前の賃金の67%です。ただし育休開始から6カ月以降は、50%となります。また、育休中も勤務先から80%以上の賃金が支払われる場合は給付対象になりません。なお、つぎにご説明する【育休の延長】をした場合、条件を満たしていれば延長期間中も給付金を支給してもらえます。育児休業給付金の申請先はハローワークです。基本の給付の場合も延長手続きの場合も、必要書類をそろえれば勤務先が代行してくれることが多いですが、自分でハローワークに出向かないといけない会社もあるので、事前に確認しておきましょう。育休を延長したい! 必要な条件は?育休は基本的にお子さんが1歳になるまでですが、以下のような場合には1歳6ヶ月まで延長することができます。▼育休延長の条件【1】市区町村に対して保育所の入所を申し込んでいるが、1歳までに入所できる見込みがない【2】配偶者の死亡、疾病、負傷、離婚などによって子どもの養育が困難になった▼育休を延長を希望する際の注意するポイント注意していただきたいのが、【1】は認可保育施設への入園申込をおこなっていないとダメという点です。たとえば、役所の担当窓口で「待機児童が多くて、あなたの条件では認可園に入るのはむずかしい」と言われたので認可に申込をせず、認証保育所などの認可外保育施設にだけ申し込んでいるケースなどは、育休延長の対象にはなりません。【パパママ育休プラス】ってどんな制度?育休を延長するにはもう1つ、【パパママ育休プラス】という方法があります。【パパママ育休プラス】とは、両親がともに育休を取る場合、パパとママの育休期間をずらすことで最大1歳2か月まで休業できるという制度です。パパとママがそれぞれ1年間まで育休を取ることができ、通常は1回限りの育休を、期間内に分割して取ることもできます。▼パパママ育休プラスの期間ただし、ママは産後休業(8週間)と育休を合わせて1年間が上限です。パパは、お子さんの誕生から8週間の間に育休を取得していれば、その後は特別な条件がなくても再度育休をとることができます。▼パパママ育休プラスのメリット◎出産直後の育児が大変な時期に、両親が一緒に子育てしやすくなる◎ママが職場復帰直後の大変な時期に、パパが育休をとってサポートできる◎パパが育休を取りやすくなり、育児や家事をすることで仕事にもプラスの影響が出る▼パパが育休を取得する、メリット出産という大仕事を終えたママの体は、いわば満身創痍の状態です。ホルモンバランスも不安定になり、肉体的にも精神的にも、回復には早くても半年近い時間が必要になります。その間のママをパパがいかにサポートしてくれたかは、その後の夫婦関係にも大きく影響します。産休・育休中に気づいた信頼関係は、きっとご夫婦にとって大きなプラスとなるでしょう。また、ママの職場復帰後の生活も大変です。さらにお子さんの慣らし保育や本格的な通園がスタートすると、発熱や夜泣きといったトラブルが必ずといっていいほど起こるもの。この時期にパパが育休を取れると、ママも安心して職場復帰できます。▼パパママ育休プラスの具体的な取得パターン【パパママ育休プラス】の具体的な取得パターンを挙げてみましょう。【1】ママの産休中にパパも育休を取り、その後ママの育休が終わってから、パパが再度2ヶ月休業する【2】ママの産休後すぐにパパが育休をスタートし、ママは2ヶ月だけ職場に復帰。その後、パパの育休中もしくは終了後に、ママが再び1歳2カ月まで休業する。【3】ママの産休中にパパも育休を取り、産休明けに一度両親で職場復帰。その後、再び両親もしくはどちらかが育休を取る制度を導入した厚生労働省は、【1】のパターンをメインに想定しているようです。【3】はちょっとイレギュラーな感じがしますが、本格的な職場復帰後の生活を短期間でシミュレーションして、体制を整えられるというメリットがあります。ご夫婦で働き方や育児への関わり方をよく検討して、うまく制度を利用してくださいね。産後に慌てないよう、事前にしっかり確認を!育休は、取得の1ヶ月前までには勤務先に申請しなければなりません。延長する場合は、2週間前までに申請が必要です。それぞれ必要な書類がありますし、会社によっては給付金の手続きなどを自分でハローワークに行っておこなわなければならないことも。出産が近づくと、業務の引き継ぎなどで何かと慌ただしくなるものです。直前になって慌てることがないよう、早めに手続きなどの流れを勤務先で確認しておきましょう。育休をうまく活用して、ママもパパも安心の育児&仕事の体制を今回は、育休の期間や取得できる条件、延長の方法などについて、最新情報をもとに詳しくご紹介しました。いかがでしたか?ママもパパも安心して育児と仕事に取り組めるよう、ワークスタイルやライフスタイルに合わせて、上手に育休を取ってくださいね。【主要参照URL】 働きながらお母さんになるあなたへ(平成28年9月)|厚生労働省 改正育児・介護休業法及び改正男女雇用機会均等法の概要|厚生労働省 雇用継続給付|ハローワークインターネットサービス 育児休業給付金の支給対象期間の延長について|東京ハローワーク 育児・介護休業等に関する労使協定の例|東京労働局 (ライター/本間佳苗)
2017年02月05日産休や育休を終えて職場復帰するワーママたちは、職場でさまざまな壁にぶち当たることがあると思います。「こんなはずじゃなかった」と思い悩む前に、産休や育休中からの準備が必要です。今回はワーママの体験談をもとに、スムーズに職場復帰するためにやっておきたいことについてご紹介します。目次(1)休みに入る前に復帰時期を決めておく(2)休み中も職場の状況を把握しておく(3)仕事に必要なスキルは鈍らせない(4)スケジュール管理を1か所で行う(5)意地にならない●(1)休みに入る前に復帰時期を決めておく『まず大前提として、産休や育休に入る前から職場復帰する時期を設定しておいたほうがいいです。復帰時期が明確に決まっていれば、産休や育休中にも復帰に向けて保育園探しや仕事の準備などができますから。「保育園が決まったら復職しよう」とか考えてると、なかなかできませんよ』(30代ママ/会社員)休みに入る前に復帰時期を決めておくことで、復帰への準備を計画的に進められるということです。モチベーションの維持にも役立ちそうですね。●(2)休み中も職場の状況を把握しておく『産休や育休に入る前に、職場で仲の良い人と連絡先を交換しておいて、逐一社内の状況や雰囲気、人事異動、担当変え、自分が担当していた仕事の進捗などを報告してもらうといいと思います。社内の状況がわからないまま復職しても疎外感を味わうことになる し、慣れるまでに時間がかかります』(40代ママ/会社員)これは納得ですね!自分が休んでいるあいだの社内の様子を把握しているのといないのとでは、復帰後に大きな違いがあるでしょう。なお、社内の様子を伝えてもらった人には、お菓子などのちょっとしたプチギフトを用意するなど、きちんとお礼することも忘れずに。●(3)仕事に必要なスキルは鈍らせない『私の場合、営業事務なので、休み中もPCスキルが落ちないように表計算とかの練習はしてました。基本的な業務で躓きたくないので…』(20代ママ/会社員)仕事で必須となるスキルは鈍らないようにしておくというのは、大事なことですね。復帰後に「戦力外」となってしまわないよう、休み中にスキルアップをはかるために勉強する など、できることはやっておいたほうが賢明です。●(4)スケジュール管理を1か所で行う『復職後は、仕事に育児や家事などやることが多くて大変。うっかり子どもの予防接種を忘れてしまったり、仕事の締切を忘れてしまったりなんてことがあったら困るので、1か所で仕事のスケジュールも家庭のスケジュールも管理できるようにしておくといいです。「これさえ見ればOK!」というようなスケジュール管理表を作っておくと、便利でオススメ』(30代ママ/会社員)仕事とプライベートの予定は分けて管理している人も多いと思いますが、1か所で管理したほうが良いとのこと。前日に翌日のタイムテーブルを作っておく、というのもいいかもしれませんね。●(5)意地にならない『久々の仕事復帰で、どうしても業務時間内に仕事が終わらず、残業してやってました。同僚から「手伝うよ」と言われても、頑なに「自分のせいだから」と言って拒否していた時期がありましたが、頑張りすぎて体調を崩し、結局みんなに迷惑をかけました 。だから、サポートしてくれる環境があれば、無理しないで頼った方がいいです。無理だと思ったら早めに「ごめんね、お願い」と頼むことも大切です』(40代ママ/会社員)無理をしすぎて周りに余計な迷惑をかけてしまうより、素直に周りのサポートを受け入れ、頼ることが大切。だからといって、「やってもらって当然」という態度はNG。多くの人から反感を買ってしまいます。「ありがとう」という感謝の気持ちをしっかり伝えましょう。たまにお菓子の差し入れなどをするのも良いでしょう。----------いかがでしたか?ママがスムーズに職場復帰するためには、休みの期間中が勝負と言えそうです。時間に余裕のあるときから、復職に向けてできることをしっかりやっておきましょう!●文章/パピマミ編集部●モデル/倉本麻貴(和くん)
2016年09月30日女性の活躍推進にひもづき男性の子育て参加の重要性がさけばれていても、パパの育休取得率は平成26年度で約2%(※)と、まだまだ低いのが現状です。制度も整ってきているはずなのに、なぜこれほどまでに男性の育休取得率が低いのでしょう。その理由を探るべく、お勤め先で男性として初の育休取得を経験した佐藤さん(仮/42歳)に、育休取得までの道のりから知っておきたい育休中のお金事情、そしてこれから育休をとりたいパパに向けてのアドバイスまでお聞きしました。 ※「平成26年度雇用均等基本調査」の結果概要(27年8月厚生労働省発表)より 「戻ってきたとき、いまのポジションがあるとは限らない」といわれた育休取得結婚後、子どもが生まれても単身赴任や出張で家を空けることが多く、家族との時間がじゅうぶんにとれない生活を送っていた佐藤さん。そんななか、産後も仕事を続けているおくさまがふたり目を妊娠します。「下の子が生まれるのをきっかけに、これまでできなかった妻や上の子のフォローをしたい」と考えた佐藤さんは、育休取得を決意します。しかし、会社には男性の育休制度が整っておらず、会社に制度の整備を打診するところからのスタートだったといいます。このとき、佐藤さんはあえて直属の上司ではなく、より決裁権が高く、理解してもらえそうなもっと上の管理職に直談判しました。男性の育休制度を整える会社としてのメリットや、育休前後の具体的な業務の割り振り、トラブル対応などを用意したうえで説得にあたった結果、制度が整い、社内初の育休取得が認められます。育休期間は、3ヶ月間。長く仕事から離れることへの不安や、周囲の反応が気にならなかったのかお聞きすると、「前例がないことなので、不安がなかったといえばうそになりますし、直属の上司や同僚が快く思っていないことも、伝わってきました。違う部署の人からは、育休明けに同じポジションがあるとは思えない、ともいわれましたし。ただ、何でも初めてのことにはハードルがあるもので、周囲からの風当たりが強くなるのも仕方がないと思うのです。だからこそ、育休前はとりわけ仕事に力を入れ、休んでいる間もスムーズに仕事が回るよう引き継ぎ準備をし、育休明けにはさらによい結果を出すなど、行動で示すしかないと思っていました」と佐藤さん。仕事に取り組む姿勢や具体的な行動で、周囲に認めてもらう。この心構えが、育休を取得したい男性にとって大切なのかもしれません。3ヶ月間収入ゼロに! 育休にまつわる意外な盲点会社でのハードルを乗り越え、おくさまの出産とともに育休に入った佐藤さん。ここでもうひとつの壁に直面します。それが、育休中の収入でした。雇用保険から支給される育休の手当(育児休業給付金)の手続きは、会社がおこなうのが一般的です。佐藤さんの場合、実際の育休期間が確定、つまり「ここまで休みました」という事実ができてから会社が申請する流れだったため、育休期間中に給付されることはなく、おくさまの育休も重なった3ヶ月間は収入がゼロになったのです。佐藤さんは「育休中の生活費を計画的に備えておかないと、キツイかもしれませんね。また、会社によって手続きの方法が違うと思いますので、事前にしっかり把握しておくことも大切だと思います」とおっしゃいます。また、育児休業給付金は、休暇に入る前の6ヶ月の支給額をもとに算出されます(2016年9月現在)。この間の給与が多いほど支給額が増えるケースもあれば、もともと給与が高い人は上限額までしか支給されない場合もあります。もうひとつお金に絡んだ話をすると、会社によっては育休期間が、ボーナスや退職金に影響することも考えられます。育休取得を考えている男性は、これらも頭の片隅においておけるとよさそうです。さまざまな壁はあるけれど…。パパの育休、実際どうだった?佐藤さんへの取材で、手放しでウェルカムとはいかない会社の雰囲気、収入減や退職金への影響といった現実的なお金の話など、男性の育休取得がいまひとつ浸透しない要因がなんとなく見えた気がします。それでも、実際に育休を経験したからこそ得たこと、気づいたことがたくさんあるんです、と佐藤さん。「それまでは単身赴任をしていたこともあり、家族と向き合う時間が本当に少なかったんです。それが3ヶ月間の育休で、妻が日頃してくれていること、そして日に日に成長する子どもの姿を間近でみることで、あらためて家族について考えることができました。自分がどうあったら幸せか、と問うたとき、やはり“中心に家族ありき”の幸せだということが、わかりました。あとは、妻との老後を具体的にイメージすることができたのも大きいです。家族のありかた、夫婦のありかたをじっくり考える貴重な期間でした。男性の育休3ヶ月というと長いと思われますが、人生というロングスパンでみると、たった3ヶ月。そこで濃密な時間を持てたことは、私にとって財産です」最後に、これから育休を取得したいと考えるパパへのアドバイスもいただきました。「どんなに制度が整い会社の後押しがあったとしても、誰にも迷惑をかけず、やっかまれることなく育休をとるのは、不可能だと思うのです。だから、何を言われても自分が決めたことだから、と、ある意味開き直れる胆力の強さと、当たり前かもしれませんが育休後の働きかたを含めて、会社に欠かせない存在だと思ってもらえるよう日頃から仕事に取り組み、土壌づくりをしておくことが大切だと思います」平成26年度から、育児休業給付金の支給率が50%から67%に引き上げられるなど、パパの育休取得のハードルは下がりつつあります。必要なのは、会社や周囲に理解してもらうための日頃の行動と、パパ自身が一歩踏み出す勇気なのかもしれません。
2016年09月24日子どもを産んだ後に仕事に復帰するワーママが増えていますが、さらにその育児休暇中に資格取得をする女性も増えているとのことです。復職後に役立つものを始め、この機会に趣味の勉強をするというケースもあります。育休中のママたちにはどんな資格が人気なのでしょうか。育休中の資格取得が人気の理由産休・育休中の資格取得が人気の理由は、仕事をしながらの勉強と違い、まとまった時間を取れるということです。家事や育児の合間にできるちょっとした時間を積み重ねればかなりの時間を要することができます。1年半の育休中に通信教育で約10種の資格を取ったというワーママもいます!上手に計画をたてて時間を使えば、有意義に過ごせるということですね。人気の資格はこれ!・短期間で取得できるもの・復職後にスキルアップに役立つもの・自分の趣味や教養を広げるものなどが人気です。短期間で勉強できるものとしては、MOS(マイクロソフトオフィススペシャリスト)、簿記3級、医療事務、調剤薬局事務などがあります。趣味と実益を兼ねるものとして、スキンケアアドバイザー、アロマテラピー検定、旅行業務取扱管理者、販売士検定2級なども人気が高いです。資格とは異なりますが、時間の取れるこの時期に英会話や料理をしっかりと学び、自分のスキルアップにつなげる女性も多いです。仕事につながるかどうか、自分の興味があるか、などを考え、さらにその資格取得のためにかかる時間や費用をまずは調べてみると良いでしょう。無理は禁物仕事をしながらではないとはいえ、小さい赤ちゃんとの暮らしの中で勉強の時間を取ることは簡単ではありません。はかどらない場合でも無理をしないことが大切です。産後すぐは昼夜を問わず赤ちゃんの世話をするので生活リズムが崩れます。生活リズムが整う、生後6ヶ月くらいから少しずつ時間を作るようにしましょう。心にゆとりを持ち、計画通りにいかないことがあってもイライラすることなく取り組みましょう。真面目な人ほど「結果を出さなければ」と自分を追い込みがちです。子どもとの時間を大切に、余裕を持った勉強計画を立てましょう。さらに復職後も勉強を続けたいという場合は、通勤や昼食時などのスキマ時間を活用するなど、うまく時間をつくる工夫をすると良いでしょう。資格取得講座によっては、1歳児以上を無料で託児してくれるサービスがあるところもあります。そういったサービスを調べておいてうまく活用できるといいですね。復職後に勉強の時間を取りたいと思っても、通勤・保育園の送り迎え、育児、家事などでそういった時間を取ることはとても困難になります。さらに「育休中に取りたい」という意識が計画的な勉強にもつながります。育休中に資格取得を迷っているなら、まずは勉強に手をつけてみてはいかがでしょうか。
2016年09月16日男性の育児休業取得率はわずか2.3%(2015年厚生労働省調べ)。期間も2週間未満の短期間が半数以上だという現実。なかなか出会うことのなかった育児休業取得パパ。とうとう見つけました!長くて短い3カ月今年2016年4月から3カ月の育児休業を取得した上田千秋さん。復職して1カ月もたたない7月に、お散歩コースの商店街で待ち合わせをしました。1歳になったばかりの娘のNちゃんと一緒です。47歳でパパになった上田さんが“育休”を取得したきっかけは「疲れた妻をサポートして彼女のストレスを軽減したかったから」。温厚だった奥さんが、産後から少し強い口調になり、厳しい表情を見せ始めたことが気になっていたのだとか。マスコミ関係の仕事をされている上田さん自身も、約2年前に育休について取材。制度を知っていくうちに、実際に使ってみたいという気持ちが芽生え、実際に取得するに至ったそうです。では、取得してみてどうだったのでしょうか?変化や気づきなどを聞かせてもらいました。パパの気付き“世の中のお母さんはなんて大変な仕事をしているのだろうか・・・”「頭ではわかっていたんですよ、大変な仕事だって。でも実際にやってみて“実感”としてわかりました」と上田さん。朝起きて食事を作り、食べさせてから子どもを連れて散歩。合間に洗濯、掃除に買い物。育休中は料理にも挑戦したそう。「育児だけでなく、次から次へと迫ってくる“家事”と“雑事”。読書やランニングの趣味も少しは楽しめるかと期待していたのですが、甘かったです」育休前も休みの日は子どもと過ごしていた上田さんですが、それはただの“いいとこ取り”でしかなかったと言います。「もう1つ誤解していたのは、働いているママだけが大変だと思っていたこと。でも実際はそうではなくて、専業主婦のママもものすごく大変だと知りました」育休に入ってから、大人との会話がめっきり減った上田さん。上田さんの場合は専業主婦の妻が家にいたことで、孤独を感じることはなかったそう。でも妻は毎日、朝から晩まで子どもと1対1。仕事という別の世界、逃げ場のない主婦がひとりで育児と家事をこなすのはとても大変なことだと体感したと言います。「この3カ月でお母さんを見る目が変わりましたね。自分の母親も含め、妻にもより感謝するようになりました」。母親代表の一人として、私まで感謝されている気分になる、うれしい言葉でした。「それと“虐待”などは一部の特別な人がすることだと思っていましたが、問題行動の裏には必ず何かがある。そしてそれは特別なことではなく自分たちの日常にも普通にありうることなのだと、実感しました」。この3カ月で以前より視野が広くなった、と話してくれました。ママの感想“週末のお楽しみ子育てから、一緒に子育てをするスタンス”に変化「育休取得前は、夫にとって子育ては週末のお楽しみ!で細かいことは私におまかせでしたが、育休に入ってからは“一緒に子育てをする”スタンスに変化しました」と妻のYさん。成長著しい1歳前の3カ月間を子どもと一緒に過ごすことで、通常だとパパが見逃してしまいがちな“はじめての○○”を、たくさん見てもらえてよかったと、Yさんもうれしそう。以前から食事の準備以外の家事はやっていた上田さんですが、育休中は料理もがんばりました。クックパッドなどでレシピを調べ、パスタ、煮物、中華も作れるように。「『大きくなったら食べてくれるかな』と、将来娘のために料理を作ってあげたいという思いがあふれていて、微笑ましかったです」。Yさんがパパの変化を一番感じているのかもしれません。同時に「子どもがグズる中での料理が、いかに大変かを知ってもらえてよかった」と、強調。実はどれだけ大変でわずらわしいことかを体感してもらうために、料理中の上田さんの足にNちゃんがまとわりつくよう、あえて放置してみたのだとか!口で伝えるよりも実際に感じてもらう作戦です。これからパパになる後輩たちにメッセージを「育休を取得するかどうか迷っているのなら、取った方がいい。しかし20代30代、私はそういう考えを持たなかったし、正直持つ余裕がなかったです。だから後輩たちに“取るべきだよ!”と大きな声では言えないな...」と上田さん。ある程度の年齢になり、人生を振り返る時期だったからこそ育休を取得できたのかもしれないと。「たとえ育休を取得しなくても30分早く家に帰る、お皿洗いや洗濯物を干す、朝は子どもの世話をしてから出勤するなど、男性がやれることはまだまだいっぱいあります」。会社帰りに居酒屋店に立ち寄ったり、マージャンに興じていた自身を振り返ってのコメントでした。「育休は男性も取るべき!どんどん取りましょう!」というメッセージを期待していたので、この返答に驚きを隠せなかった私。確かに働く男性として、会社での立ち位置や仕事内容もいろいろあって、簡単には言えないでしょう。それに妻の立場としても夫に無理を言えないのは私も同じ。まだまだ男性の育休取得は社会に浸透していないのです。最近は保育園の送迎にもパパの姿を多く見るようになりました。育休取得とはいかなくても、毎日子どもの世話や家事をしているパパの存在、そして上田さんのように勇気をもって育休を取ったパパの存在、こうして取材に気持ちよく応じ表に出てくれたこと、これらの小さな積み重ねにより世の中の流れは少しずつ変わっていくはず。そう信じて、今後もパパ取材を続けていきたいと決心したのでした。<文・写真:フリーランス記者林未香>
2016年08月18日これから色々な資格を取得しようと考えている資格マニアの方は、今回ご紹介する「睡眠健康指導士」の取得を目指してみてはいかがでしょうか?睡眠健康指導士を取得するための講座を受講すれば、所有する資格がひとつ増やせるだけでなく、人間の生活と切っても切れない睡眠に関する知識を身に付けることができるのでオススメです。今回は、睡眠健康指導士の概要や取得方法について、詳しくご紹介します。睡眠健康指導士とはどんな資格なの?睡眠健康指導士とは「一般社団法人 日本睡眠教育機構」が認定する、「正しい睡眠知識を社会の人々に伝え、国民の健康増進に寄与することのできる人材」を養成するために設けられた資格制度です。睡眠健康指導士には「初級と「上級の2つのランクがあり、2016年5月21日現在で日本全国には初級認定者が1,461名、上級認定者が381名いるそうです。睡眠健康指導士の資格を取得して登録された人は、同時に日本睡眠教育機構の「賛助会員」としても登録されることになります。資格を取得した人の職業は医師や寝具販売をはじめとして、看護師、介護士、薬剤師、市町村保健課職員、トレーナー、整体師、鍼灸師、保育士、臨床検査技師、教職員、塾講師、学生、主婦など、実に多岐にわたっています。睡眠健康指導士になるには睡眠健康指導士の初級を取得するためには、全国各地で定期的に開催されている「初級講座」を受講する必要があります。初級講座では、日本睡眠教育機構の会員や大学教授といった専門家を招いての講義が1日かけて行われ、最後に資格の取得をかけた認定試験が実施されます。初級講座の受講料は、Web申し込みの場合は学生(大学生、大学院生、専門学校生、社会人大学生など)が11,000円(税込)、一般が22,000円(税込)となっています。定員は1回の講座につき100名までとなっていますが、これは睡眠に関する講座のなかでも、かなり規模の大きいものであるといえるでしょう。例として2016年8月7日(日)に東京で行われる初級講座では、以下の講義が行われる予定となっています。・睡眠の基礎知識・睡眠の役割とメカニズム・睡眠と環境・睡眠健康のポイント・特別講義:「眠り上手」は人生を豊かにする講義を受けても最後の認定試験に合格をしなければ、資格は取得できません。そのため日本睡眠教育機構は受講前の勉強・試験対策として、先に「睡眠検定『入門編』もしくは『3級』」へのチャレンジをすることを勧めています。なお、上位資格である上級講座をいきなり受けることもできますが、合格するためには「睡眠検定『2級』もしくは『1級』」程度のレベルが求められるので、当然ながら難易度は初級よりも高いようです。睡眠の大切さをたくさんの人に広めよう人生では約3分の1の時間を睡眠に使うことになるため、睡眠に関する知識を身に付けておくことは誰にとっても重要です。睡眠健康指導士の上級の取得者のなかには、睡眠のメッセンジャーとして「十分な睡眠時間を正しい方法で確保することがどれだけ大事か」ということを、講義やブログで多くの人に伝えている方もいます。睡眠健康指導士の受験資格は、講座受講以外には特にありませんので、睡眠に関する知識を身に付けてそれをたくさんの人に伝えたいという方は、ぜひ資格の取得を目指してみてはいかがでしょうか?photo by UBC Learning Commons
2016年07月31日歌手のレディー・ガガが、運転免許取得後わずか2週間で警察に止められてしまったようだ。カルフォルニア州の海岸線を運転中だったガガは、ナンバープレートが付いていないとして警官に止められたようで、自身のツイッターに「警察に車を止められたわ。なんてことなの! ただ新しいプレートをまだ受け取ってないだけなのに!」と心境を投稿した。今月始めに30歳にしてついに運転免許を取得したことを自身のインスタグラムで明かしており、「成人の同乗者と仮免許練習中のサインを付けて長年運転してきて、やっと免許が取れたの。私は自由よ」「教習所の外で、テストに受かった後のわたし」と喜びのコメントをつけていつくかの写真を投稿していた。そんなガガは、2011年に自分が免許を与えられていいのか疑問だという発言をしており、「プレゼントで車をもらったんだけど、免許を持っていないの。私は運転しないのよ。私が免許をもらっていいのかナゾだわ」と語っていた。(C)BANG Media International
2016年07月24日大人になってから自分の足りない知識やスキルを痛感することがあっても、なかなか勉強する時間はとりにくいもの。もし産休・育休に入ることがあれば、この期間はスキルアップが目指せる絶好のチャンスです。私も育休中に資格勉強に励みましたので、今回はスキルアップの機会について紹介します。■まずは資格の下調べをだいたい出産予定日の約1カ月前から産休に入るかもしれませんね。このときからガツガツ勉強するのではなく、まずは「下調べをするぞ」くらいの気持ちで大丈夫です。まずは次のような情報を調べおきます。大切なのは“育児しながら勉強すること”を念頭において、あまり過密スケジュールにならないようにしましょう。・どんな資格がとりたいか・必要な勉強の期間について・勉強方法(独学、通学、 通信教育など)・試験日■つぎは出産に専念!下調べが終わったら、焦らず出産に専念してください。出産直後は体力がなくなっていて、さらに赤ちゃんの夜泣きや授乳ペースなど、不慣れなことだらけです。くれぐれも無理はせずに、ゆっくり出産の喜びにひたりましょう。もし余裕があるときは、資格の参考書や勉強に必要なものをそろえておくといいですね。■忙しい子育て中の勉強にも役立つスマホアプリ産後3~4カ月過ぎには、ママも育児のペースがつかめてくるころ。私は家族が寝てからの夜中~明け方に集中して勉強し、日中は授乳やオムツ替えをした直後に、少し落ち着ける時間が20~30分、数回とれました。この日中のスキマ時間にはスマホアプリの活用がおすすめ。簿記試験に挑んだときには、「パブロフ3級/2級 仕分け問題」のアプリ(無料)を利用しました。その場で問題が解けるようになっていたので、結構使えます。ほかの勉強系のアプリも出ているようですし、参考書とあわせて、ぜひアプリもチェックをしてみましょう。■見逃せないYouTubeの講座動画アプリ以外にも、ママの強い味方はYouTube。親切な人たちが、講座動画を作っています。参考書だけではイマイチ理解しきれないときや、読むほどの時間がないときにYouTubeで講座を見ると、楽々勉強がすすめられます。イヤホンを用意しておけば、寝ている子どもの隣でも視聴できて便利かもしれません。スキルアップのためだけでもなく、大人になってからの勉強は、意外と楽しい一面もあったりします。子どもの笑顔の励ましがあれば、ママは百人力! 機会があれば、挑戦してみてはいかがでしょうか。
2016年06月13日ドイツのお隣のフランスは長いバカンスで有名ですが、ドイツ人もフランス人に負けず劣らず働くのが嫌い。定時退社しても文句を言われることはないし、それどころか、お天気のいい金曜日にぐずぐず残っていると、定時前でも「早く帰りなよ」などと言われることもあります。 ■病欠と有休は別物私の前夫はドイツの最大手企業の1つに勤めていましたが、会社から奨励される「長期休暇」は3週間でした(といっても、実際は2週間取る人が多いようですが)。心と体をしっかり休めないと、仕事のためにはプラスにならないとの考えのようです。細かいシステムは会社によって異なるかもしれませんが、この会社の場合、有休1日につき100ユーロ近くの「お小遣い」まで出ていました。とにかく、会社としてはしっかり休んで、遊んで、リフレッシュしてから仕事に戻ってほしいということでしょう。そのせいか、有給休暇と病欠は別扱いで、もし長期休暇中に病気にかかった場合、その分の有休は病欠に振替となり、未消化有休として返還されていました。 ■ドイツの育休は3年?働く女性にとって気になる、産休や育児休暇はどうでしょう。ドイツでは男女かかわらず、法律的には子ども1人につき3年の育児休暇が認められています。2人うまく続けると6年休み、なんてことも(双子の場合は4年)。そして、この育児休暇は自分の子どもだけではなく、養子にも認められるそうです。すごいですね。ただ、どれだけ法律を遵守しなければならないかは、会社の規模や業種によっても変わってくるようです。給料は、数年前に産休を取った日本人ママの場合、出産前後の約3カ月分は全額支給、その後、育児休暇中は保険やいわゆる「ボーナス」などは支給されたそうです。現在は、産休期間は100%、育児休暇中は67%が国から保障されるとか。ドイツも日本と同じ少子化に悩む国。このような手厚い保護もその対策として適用されたようですが、ただし、法律はどうであれ、実際の復帰後はなかなか厳しいよう。たとえば、復帰後の時短などは年々難しくなり、産休取得前と同じ条件(たとえば週40時間以上、長期出張あり、など)をこなせないなら降格されたり、さりげなく退職を促されたり、あるいは復帰さえできないところも。復帰後の待遇がどうであれ、やめるなら休暇中のメリットは使い切ってから、という人が多く、「出産を機に退社」というパターンはあまりないようです。
2016年05月23日こんにちは。海外在住プロママライターのさとうあきこです。国会議員の育児休暇取得に関する報道の盛り上がりを機に、育児休暇取得の是非や可不可がよく話題に上っています。法律的にも世間一般でも一応は認められている育児休暇ですが、実際に取得している男性はそれほど多くありません。その原因は、育児休暇取得になんらかのマイナス面があるからだと想像できます。せっかくの制度が十分に運用されないのは何故なのか?育児休暇取得の前に立ちはだかる壁と今後の課題についてまとめてみました。●男性の育児休暇取得を阻止するのは、パタハラと家族からの反対パタハラとは、父性を意味するパタニティにハラスメントをプラスした造語。平たくいうと、上司の理解や同僚の協力を得ることができず、育児休暇を取得できない・しにくい環境が作られている状態をいいます。「男は外で働き、女は内を守る」 という考えがまだ日本社会に根強くはびこっていることを思い出させてくれます。では、“家族からの反対”とは何か?夫が育児休暇を取れば、妻からは「経済的な不安」、親や兄弟といった親族からは「男なのに?」というパタハラと「出世に響くのでは?」という心配の声があがり、育児休暇取得を後押しするどころか、反対される ことも少なくないようです。●女性の育児休暇取得を阻止するのは、“復帰保証”が不十分だから男性の育児休暇が数週間から2、3か月といった短期間であることが多いのに対し、女性の育児休暇は半年から1年以上と長期間になることが多いです。育休を取得させる企業側としてはその間の穴埋め人事が必要となり、取得する本人が戻りづらい状況に陥りやすいという特徴があります。また、育児休暇から職場復帰した後も子どものための“休暇・遅刻・早退”や“時短勤務”が必要となりますが、それを理解してくれる企業は多くはありません。そのため、育休を取りたい人は「取得前と同じポストに戻れるのか?」 「取得前と同じだけの仕事内容をこなせるのか?」と不安を感じて取得を断念する傾向もあります。●パパの90%近くが育児休暇を取得するスウェーデンの例ちなみに、男女ともに育児休暇取得率の高い国スウェーデンでは、育児休暇は「取得するため」の制度として受け入れられているため、国民たちは法律で定められている夫婦で合わせて480日間という育児休暇を、「取らなきゃ損」と考えています。そう、彼らにとって、育児休暇は公的サービスや税金還付のように“当然の権利” なのです。スウェーデン人たちがそう考えるように至った経緯には、政府が“あの手この手”で後押しを続けていることが関係しています。480日間のうち男性だけが取得できる日数を設定することで、男性の取得を進め、取得期間も子どもが8歳になるまでと長期的視野に立っています。このような、政治的な決定という後押しが取得者数を押し上げ、その結果社会全体が「育児休暇を取得すべきだ」という風潮へと流れていく好循環を作りだしているのです。●日本の問題は育児休暇取得者例の少なさにあるこのように、日本で育児休暇が取りにくいという問題の根っこにあるのはシンプル極まりない事実、“ 育児休暇取得者数が少ない” ことにありそうです。日本政府もそれなりの後押し政策を考えていますが、スウェーデンに比べるとまだまだです。日本政府には、さらに強力なリーダーシップとパフォーマンスとで、育児休暇取得を盛り上げてもらいたいものです。そして、子どものいる親は育児休暇を取得するのが当然の社会が育てば、上司も同僚も親族も育児休暇を取得する可能性が高く、職場ではお互いに協力して穴埋めをするのが当たり前になってくるはずです。【参考リンク】・男性の育児休暇の取得に関する意識調査結果 | ユーキャン()●ライター/さとうあきこ(海外在住プロママライター)
2016年05月08日働くママたちにとって、育休中は「子どもと一番長く一緒にいられる期間」と言っても過言ではありません。復職後に待つ怒涛の日々を思うと、悔いの残らないよう過ごしたいですよね。しかし実際には、復職してはじめて気づく「やっておけばよかった!」ということがたくさんあるといいます。そこで今回は、育休・復職を経験した働くママたちの「やっておけばよかった!」体験談を紹介します。家事分担、育児のやり方などを 家族でじっくりと話し合っておくまずは、アパレル関連の会社に勤める、Cさんの体験談です。「長女を出産後、育休を終えて復職すると、目がまわるほど忙しい日々が待っていました。仕事・育児・家事に追われ、1日24時間ではまったく足りない! という状態。夫も協力すると言ってはいたのですが、分担などをきちんと話し合わないまま復職してしまったため、うまく回らず。夫が家事を手伝ってくれても、そのやり方にイライラしたり、二度手間になったり。きちんと話し合っておかなかったことを後悔しました」復職後は、毎日をなんとか乗り切ることで精一杯。復職後に夫の協力を得るためには、家事分担や家事・育児のやり方などについて、じっくりと話し合っておいた方が良さそうです。 予防接種を受けておく続いては、まだ復職して間もないという、商社で働くHさんの体験談です。「復職して数週間後に、息子のインフルエンザがうつってしまい、会社を休むハメになってしまいました。しかも、夫にまでうつり、一家全滅。自分も高熱でキツイ中、看病しなくてはならなくて、かなりつらかったです。それに、復職して間もないのに、数日間出勤できなくなったことも申し訳なくて。きちんと予防接種を受けておけば防げたかも…と、反省しています」復職すると生活が一変するため、疲れで体調を崩すことも。復職後に備えて予防接種を受けておくなど、育休の間にしっかりと体のことを考えておきたいですね。子どもの写真や動画はたくさん撮っておく最後は、印刷会社に勤務するKさんの体験談です。「職場復帰初日。自宅で息子を見てくれている母から届いた息子の写真を見て、思わず涙があふれてしまいました。覚悟はしていたものの、やっぱり息子と長い時間離れるのは寂しくて。復職後に息子が寂しい思いをしないよう、せめて育休中は……と思いきりかわいがったつもりでしたが、離れて寂しい思いをするのは親の方でした」子どもとの思い出を写真などの形に残し、それを通勤中や仕事の合間に見て元気をもらっているという先輩ママは多いようです。長く子どもと一緒にいられる育休中に、写真や動画をたくさん撮っておくと、職場復帰後の癒しになるかもしれませんね。育休・復職を経験した働くママたちが揃って口にするのは、「想像の何倍も忙しくて大変だった」ということ。育休中は子どものことだけに集中して過ごしたいところですが、復職後の生活について考えることもお忘れなく!
2016年04月21日アクセンチュアは4月5日、デジタル分野でのサービス拡大に向けて、デジタルマーケティング事業を展開するアイ・エム・ジェイ(IMJ)の株式の過半を取得することで合意した。IMJは1996年に設立し、現在およそ600名の社員を擁するデジタルマーケティング領域における国内企業で、さまざまな顧客に対し包括的なデジタルマーケティングサービスを提供している。同社の強みは、デジタル戦略の立案やコンテンツの設計・開発、デジタルマーケティング施策によるユーザー獲得支援、キャンペーン管理、データ分析などの多様なマーケティング機能と、それらを支えるクリエイティブを組み合わせた独自のサービスにある。同社はこれらのサービスにより、国内の消費財、飲料、自動車、通信、金融、エンターテインメントや小売業界などの顧客の成長に貢献しているという。今回の合意に基づく株式取得の完了後は、アクセンチュア・デジタルの構成チームであるアクセンチュアインタラクティブの国内市場に向けたサービス提供能力が強化される。また、アクセンチュアとIMJが持つ、クリエイティブ性、デジタルテクノロジーの専門知識、およびコンサルティング能力が融合され、戦略から実行までを一貫して提供できる体制が整う。なお、IMJの株式取得は規制当局による承認ならびに商習慣に基づく完了条件に従って実行され、完了後は両社で共同した運営体制を構築していく。
2016年04月06日パパライターの矢山ユースケ@育休中です。2015年8月、第一子となる娘の誕生と同時に開始した私の育児休業。3月末をもって、いよいよ終了します。思えば「育休を取りたい」と同僚に告げたのがちょうど2015年の春だったので、準備開始から起算すると、なんだかんだ1年になろうとしています。今回は「育休を取って、良かったこと、残念に感じたこと」をお送りしたいと思います(いくつでも挙げることができてしまうので、項目はそれぞれ3つずつとします)。●パパが育休を取って残念に感じたこと3つ先に悪いことを書いてしまいましょう(笑)。●(1)男性の育休そのものの認知度の低さ男性の育休の認知度については、取得率2%台 であることを考えれば、不思議ではありません(残念ですが、それが現実です)。私の場合、職場の理解を得ることは比較的スムーズでしたが、プライベートでは、「ああ、男性の育休は、まだまだ認知されていないんだなあ」と感じることが多々ありました。●(2)パパの育児参加の重要性への理解の低さパパの育児参加の重要性への理解も、認知度と同様に、まだまだだなと感じました。女性の中でも 、パパの育休や育児参加については、意見が分かれていました。----------上記2点に共通して、東京など都市部では徐々に浸透してきている気配があるので、今後は都市部以外の地域にも広がっていくよう、官民ともに努力が必要なのかなと思いました。●(3)復職の難しさと、転職には精神的なハードルの高さ現状、産育休前の部署やポジションへの復帰を希望しても、その通りにいかないケースが少なくないという、非常に残念な状況です。こちらは企業側の問題でもあるため、私たち個人の努力だけではどうにもなりません。ただ、Googleが『Women Will』という働く女性のための運動を立ち上げたり、株式会社メルカリが産育休中の給与の100%保証を打ち出したりするなど、明るい兆しも見えてきました。このような動きが拡散して、「子育てと育児の両立」が理想論で終わらない社会 にできれば、と強く感じます。●パパが育休を取って良かった点3つそれでは、良かった点です。●(a)娘が日々成長していく様子を体感し、共有できたなんと言っても、“一番かわいい時期”と言われている、生後数か月間の日々に寄り添うことができた ことが、最大最高のポイントです。これだけで十分すぎるくらいです。ささいなことで一喜一憂し、またその瞬間瞬間を妻と共有できたことは、とても素晴らしいことだと思います。●(b)ママにはかなわないが、わが家の“育児の2番手”になれた“育児の2番手”という単語は、この原稿を書きながら思いつきました(笑)。良い意味で、パパはママに絶対にかないません 。それは、ママには母乳があるからです。母乳は赤ちゃんに対して“最後の切り札”であり“必殺技”です。パパが何をしてもどうにもならないときでも、ママが母乳をあげたら解決してしまうという場面は、それこそ毎日のように訪れます。しかし、それでいいのです。落ち込む必要なんてありません。育児について、パパはママに勝つ必要はありません。勝ち負けではありませんし、勝ち負けなんてどうでもいいのです。大事なのは自分がきちんと“2番手”であること 。ママが安心して子どもを任せられる相手であることが大切なのかな、と、個人的には思っています。もちろん、2番手には2番手のプライドもあります。私の場合ですと、うんちの処理は私の方が上手だと思っていますし、寝かしつけも負けてはいないと思います。早い段階で得意分野を持つことができると、「ここはオレのほうがうまいぜ!」と、パパも楽しみながら育児ができるかもしれません。そういった意味でも、男性の育休がもっと普及したらいいのにな、と思います。●(c)仕事について、職場から離れた位置で意識をリセットして考えることができ、今後の方向性を見定めることができた自分の仕事について、職場にいて考えるのと、物理的にも精神的にも離れた位置から考えるのでは、まるで違います。第三者的な視点 で考えることもできますし、“自分”や“家庭”を軸にした視点 で考えることもできます。そのような視点で考えたとき、私の場合は、残念ながら所属していた会社に復職して働き続ける価値を見いだすことができず、育休から復職せず、そのまま退職することとなりました。●これから育児休業を取ろうとしているパパへひと言で言ってしまえば、「どんどん取って!」に尽きます。多くの場合、育休を取得するまでは大変だと思います。取れたら取れたで、思ったより育児の序盤は大変です(笑)。そのうえ、元通りの職場に戻れるかどうかもわからないという状況では、「そんな危ない橋は渡れないよ……」と諦めの気持ちが芽生ええてしまうのは、おかしなことではありません。しかし、それでも私は、声高々に言います。「パパよ、育休を取ろう!」----------それでは、一人でも多くのパパが育休を取得して、ママと一緒に生まれてきた赤ちゃんと大切な時間を過ごせますように!またお会いしましょう!【参考リンク】・育児休業取得者割合 | 厚生労働省(PDF)()●ライター/矢山ユースケ(IT系パパライター)●モデル/TOYO
2016年03月31日【パパからのご相談】現在、育休中で、転職を検討しています。もともと会社側は育児休業への理解が乏しく、育休取得の希望を告げると、「戻る場所はないかもよ」と宣告されました。それから、育休の取得はできましたが、会社への不信感がぬぐえず、転職を考えています。「育休中に転職なんて……」と気が引けてしまうのですが、実際にはどうなのでしょうか。問題点やアドバイスがありましたらお願いします。●A. 転職市場での扱いは、基本的には他の休職とあまり変わりません。こういったご相談が増えたな、と常々思う、パパライターの矢山ユースケ@育休中です。育休中に復職できなかったケースについて、その理由を比較したとき、ママの場合は“退職”が多く、パパは“転職”が多いです。ママの場合、「子どもが病気がち」「自分の産後の体力の戻りが思わしくない」「どこの保育園にも入れなかった」という理由での退職がある分、退職>転職となっているようです。●パパママ共通している転職の理由では、転職の場合、パパとママで理由に違いがあるのでしょうか。よく耳にするのは、「戻る場所がなかった」「正社員だったのに、復職後はパートだと言われた」という、“会社との間の問題”で、パパママの違いはない ようです。ご相談を受ける中で感じたのは、育休取得社への会社からの冷遇に関して、「どこかでそんな気はしていた」「復職したママや、復職できなかったママを見てきたので、予測ができた」と、諦めの姿勢でいる人が少なくないという印象でした。なんだかやるせない状況ですね。●“育休中の転職”についての、転職エージェントの見解ご相談者さまが「育休中に転職しても大丈夫なのだろうか」「休職は転職に不利と聞くが、育休も同じだろうか」と思われる気持ちも、同じ育休中の身として、とてもよくわかります。そこで今回は、“育休中の転職”について転職エージェント各社の担当者にお伺いしました。●「育休中」と正直に伝えるべき?『必須ではない。こちらとしては別にどうでもいい情報。問題なのは“休み中に仕事のカンが鈍ることなく、転職先できちんと働けるのかどうか”なので』(33歳、経験8年)『源泉徴収票などであとからバレて心象を悪くしたり、最悪は「職歴を偽った」と退職になることもあるので、正直に告げた方が先方企業に対しても親切』(40歳、経験10年)『こちらから言われなければ、バレることはない。言わないほうがいいのでは』(28歳、経験5年)履歴書などに記載しない限り、面接担当者から「休職したことはありますか?」「休職中ですか?」と聞かれることはまずありません 。ですから、“言わない”という選択肢も考えられます。●育休中は勤務年数に含めてもよい?『労務の考え方では、休職期間を勤続年数に通算するかどうかは“企業側の判断”になるので、転職の場合も、面接官や企業側の判断となるかと』(37歳、経験10年)『病気やケガでの休職も同様ですが、「◯◯の経験3年以上必須」などの年数に引っかかりそうな場合、確認した方が良いかも』(42歳、経験8年)休職中も企業に在籍しているので、基本的には勤務年数に含めて良いようですね。ただし、職務経験の年数 については、ボーダーギリギリで不安な場合、前もって確認したほうが無難でしょう。●“育休中の転職活動”はイメージが悪い?『育休にかかわらず、“休職”という単語がすでにイメージが悪い 。そのため、大きな声では言えないが、ダンマリを決め込むことを推奨している』(33歳、経験6年)『字面としては悪いかも。特に女性は、「子どもができたらまた産休取って転職してしまうのでは」と思われる可能性あり』(39歳、経験12年)『傷病での休職中の転職と変わらないと思いますよ。だから、わざわざ告げない人がほとんどじゃないでしょうか』(30歳、経験2年)どうやらイメージという点では、“休職”の時点であまり芳しくないようです。個人的には、休職及び休職中の転職の理由が正当なものであるのならば、面接時に口頭ベースで伝えても良いと思います。その際、在籍中の企業の悪口にならないように気をつけましょう。●ライター/矢山ユースケ(IT系パパライター)
2016年03月24日会社員と違って、産休育休の手当てがないフリーランスママが、スムーズに仕事復帰するためにはどうすればいいのか? 自分や周りの体験談を元にまとめてみました。保育園探しはできるだけ早めに残念ながらフリーランスの保活は本当に厳しいです。特にライターやイラストレーターなど、在宅作業が中心の職種は「家で子どもの面倒を見ながらできる」と思われてしまうことが多く、かなり不利なのが現状です。わが家の場合は早々に諦め、一時保育で乗り切る方法を選択しましたが、通常保育を選択したママさんたちは「打ち合わせで日中外出することが多い」「自宅とは別に事務所を借りていて仕事をしている」「個人事業主である」などのポイントをアピールし、かなり早い時期から保活を行っていたようです。一方、一時保育は出産後、復帰の目途が立ってから申し込んでも間に合いますが、直前だと予約が取れないことも多いので、先に何日か予約をいれておき、そこに合わせて打ち合わせを組んでいくのもひとつの手だと思います。万が一、打ち合わせがなかった場合も、その分の時間で自宅作業などをすることができます。仕事量は最小限にし、そこから徐々に増やしていくフリーランスママが一番恐れているのは、産休・育休の間に長く付き合ってきたクライアントを失ってしまうこと。しかし、連絡をきちんと取り続けていれば、多少休みを取っても復帰は十分に可能です。それよりもむしろ怖いのは、無理をして仕事を入れ過ぎて体調を崩し、仕事をドタキャンして、クライアントの信頼を失ってしまうこと。最初は打ち合わせ不要の仕事や締め切りまで余裕がある仕事などから少しずつ始め、そこから徐々に増やしていくとよいでしょう。在宅作業の場合、子どもが寝ている間に仕事をするかたちになりますが、1日にできる仕事量は月齢×0.5時間、つまり生後2ヶ月なら1時間、10ヶ月なら5時間くらいが目安です。6時間を超えると睡眠時間が足りなくなってしまうので、その場合は保育園などを検討したほうがいいかもしれません。(この辺りは個人差があると思うので、あくまでも参考程度に)周りの人の力を借りるフリーランスママが仕事を続ける上で大切なのは、1人で頑張りすぎないこと。たとえば出産のときもギリギリまで自分で仕事をするのではなく、早めに信頼できる仲間に引き継ぎをしておいたほうが、いざという時に周りに迷惑をかけずに済みます。また、子どもが風邪をひいて保育園に預けられなかった時や、一時保育の予約が取れなかったときには、近くに住んでいるおじいちゃん・おばあちゃんの助けを借りるのもよいでしょう。大変な点も多々あるものの、時間の調節が効くなどメリットも多いフリーランス。無理をせず、細く長く続けていくつもりで頑張りましょう。
2016年03月23日【パパからのご相談】育休中のパパです。復職面談時に「元のポジションには戻せない。こちらが指定した部署以外には戻るところがない」と一方的に言い渡されました。産育休に入ったママたちの話を聞いていたので、ある程度は予測していましたが、想像以上でした。転職も視野に入れていますが、一度は会社と戦ってみるべきなのでしょうか。●A. 戦ったところで、その会社で、ストレスなく働き続けられますか?パパライターの矢山ユースケ@育休中です。半年を超えるような長い育休を取得できた場合に顕著なのが、この“復職問題”です。ご相談者さまのように、「元のポジションに戻せないと言われた」「育休前より低い職位や賃金を提示された」「社内待機を命じられた」など、育休取得者に対して不利益な条件を突きつける事業者が、残念ながらまだまだ存在するのです。これは誠に遺憾な状況なのですが、働くママの間では過去より常態化している出来事であり、私たちパパ陣はまたひとつ、「働くママの復職とは、こんなに大変なことだったのか」と身をもって知ることになりました。●育休取得者を元のポジションに戻すことは企業の“努力義務”育児介護休業法では、必ずしも法律で原職での復帰が義務付けられているわけではありません。ただ、育児休業取得後の配置その他の雇用管理等に関し、必要な措置を講ずるように努力義務を課しています。また、育児休業をしたことを理由とする不利益な取扱いを禁止しています。しかし、原職への復帰が義務付けられていない以上、復職後に別の部署や職位への異動を言い渡すことも、違反ではない のです。あくまで“努力義務”なので、「努力したができなかった」ということであれば、“仕方ない”と見ることも可能です。とはいえ、「違法でないから」という理由で、原職復帰を果たせないような会社と戦い居残ることは、長い目で見たときにプラスになるのでしょうか。●従業員満足なくして、顧客満足なし企業はよく“お客様第一”と言い、顧客満足度(CS)に力を入れているとアピールします。私は常々、「従業員がその会社や仕事に満足していなかったら、お客様を満足させることなどできるわけがない」と考えています。つまり、「従業員満足なくして、顧客満足なし」ということです。考えてもみてください。常に不満を内に抱えている人が、他人を幸せな気持ちにできますか?もちろん、「仕事だから」とにこにこしながら接客や交渉もできるでしょう。しかし、心からの笑顔をもって対応ができるでしょうか?不満を抱えつつ、その不満を押し込めて働くことが、メンタル面によい影響を及ぼすとも考え難いです。そんな環境で働き続ることでたまったストレスが、本人の心身をむしばみ、さらにはママやお子さんにも悪い影響を与えてしまう可能性さえ考えられます。そう考えると、従業員のことをきちんと考えられないような会社に、戦ってまで居残ることはないように思えます。●育休から転職・退職をするのは必ずしも“悪”ではないもちろん、会社にも事情はあります。半年以上も不在でいると、よほど密に連絡を取り合っていないと、内情は見えてきません。復職前の事前面談で、原職復帰できないことへの理由や、復職・異動後のサポートなどについての説明がきちんとあり、それが納得できる内容なのであれば、復職しても問題ないでしょう。ここでのポイントは、会社側の説明に対して“納得できるかどうか”ということです。もやもやしたまま復職することなく、すっきりした気持ちで戻れるのかどうか、です。ご相談者さまのように、会社側から一方的に想定外の条件を突きつけられて、納得のいく結果が得られなかった場合は、転職を視野に入れてもよい と思います。会社の制度として、「育休中の給与保障」などのサポート制度があった場合は別ですが(そのような従業員思いの会社であれば、一方的な通告などしてこないと思いますが)、そういった制度がなかったとしたら、育休中の転職や退職は、別に悪いこととは思えません。----------家庭で良いパパとして過ごすためにも、余分なストレスを感じることのない選択を心がけましょう。【参考リンク】・育児・介護休業法のあらまし | 厚生労働省都道府県労働局雇用均等室(PDF)()●ライター/矢山ユースケ(IT系パパライター)
2016年03月17日はじめまして、この度ウーマンエキサイトで政治のコラムを担当させていただくことになりました、政治ジャーナリストの細川珠生です。私生活では一児の母として、子育てに悩み、苦しみ、笑いながら毎日を過ごしています。突然ですが「政治」と聞くと、ちょっと戸惑ってしまいますよね。政治のニュースは小耳にははさむけれど、なんだかよくわからない…、なんてついつい縁遠くなってしまっているのではないでしょうか。お金の問題、女性問題、失言でもめてばかりいるし…と、政治の印象って、あんまりよくないですよね。そうはいっても、確か、「国会は国権の最高機関」なんて学生時代に勉強したことを断片的に思い出しては、政治のことがわからないままでいいのかしらとか、突然不安になったりもするでしょう。しかし、子どもを前に「政治のことはよく分からない!」と声を大にしては言うのもちょっと恥ずかしいと感じる人も多いのでは。子どもを育てる環境がどう変化しているのか、政治を通して知っていくことはとても大切です。そういえば、「主権在民」なんていう言葉も習った記憶がありますね。つまり、国会は国権の最高機関ではあるけれど、そこには国民から選ばれた代表者が、国民に代わって議論をし、さまざまなルールや制度をつくっているということ。だから私たち国民がどんな代表者を送り込むのかがとっても大事なんです。特に今年から、選挙権が18歳以上になって、高校では、いわゆる「主権者教育」というものが行われるようになるのに、気がついたら、「ママだけ何にも知らなかった!」なんていうことになったら大変! そうならないためにも少しずつお勉強を重ねていくことをおススメします。この連載では、ママ目線で気になる政治の話題をみなさまにお伝えしていきますね。気が付けば「あなたも政治博士!」となるのを目指して頑張りますので、引き続きこのコラムを読んでいただけたらと思います。育休制度は今後良くなるの?さて、記念すべき第一回目のテーマは、「男性の育休」について。「育休宣言」をした(今となっては“前”となってしまった)国会議員が出てきて、「いよいよ国政も!」風穴が開くことを期待したのも束の間、自身の女性問題で、「男性の育休」「国会議員の育休」ということ自体、すっかり吹っ飛んでしまったかのような感があります。しかし、女性側からは期待大だったのですよね。私は、英国のウイリアム王子が、シャーロット王女の誕生の時に、6週間の育休を取るということで大いに注目をしました。日本で育休というと、何か1年単位の長期間を想定してしまいますが、いえいえ、そんなに長くなくてもいいのです。出産直後に1ヶ月でも良いからお休みをとってくれた方が、出産直後のママには何かとありがたい。初めての子であれば、不安いっぱいの中、長時間眠れないママの大変さをわかってもらえるだろうし、第二子、第三子であれば、上の子たちの育児に大きな助っ人となります。例えば幼稚園や習い事の送迎など、それから買い物にだって行ってもらえます。以前は、実家の母親や、お姑さんがやってくれていたことも、核家族化、出産の高齢化の流れの中では、自分たちで何とかするしかないのに、パパは相変わらず、残業や飲み会三昧では、ママとしては、「いくら仕事だから」と言われてもやり切れない思いがフツフツとつのるものです。ちなみに、現在、日本の男性の育休取得率は2.8%(厚労省調べ、2012年10月~2013年9月までの一年間)。女性の86.6%に比べるとあまりの少なさです。 そこで、政府も「女性の活躍」を掲げる以上、男性の育休取得率向上に本腰を入れています。以前からあった「育児休業・介護休業法」で、ママが専業主婦でも取得できるようになり、男性が産後8週以内に取得しても、再度取得することができるようにするとか(合算して1年以内)、中小零細企業では、代替従業員の確保などで経済的負担が大きかったことから、男性社員が育休を取った場合、最大で120万円の助成を行うなど、4月から雇用保険法施行規則の変更を行う予定です。「育休議員」で注目された国会議員の育児休業については、現在は制度としては男女共にありません。あるのは女性議員の産休制度だけ。産休明けには、委員会や本会議などその都度、欠席届を出さなければなりません。国会議員は、朝の8時ごろからの部会に始まり、夜の会合をはしごするなど、育児との両立はほとんど不可能といってもいい「勤務実態」があります。「女性の活躍」のためには、国会だけでなく、社会全体の長時間労働の是正なども行わない限り、なかなか難しいのではないかと思います。しかし、良い夫婦関係を築くためにも、男性も取得を工夫しながら思い切って「育休」にチャレンジしてほしいですね。
2016年03月17日前回の連載で紹介した、育休中の母親たちがスムーズな職場復帰に向けて学ぶ「育休プチMBA勉強会」。私は自分の意見をどんどん発する参加者の姿に、衝撃を受けました。というのも、特に乳児と暮らしていると非言語でのコミュニケーション(泣き声から要求を判断する、表情から察する等)が中心になるため、どうしても母親は自分の言葉を失いやすい傾向にあります。そんな状態で、さらには初対面の人どうしが集まって、いきなり議論させるのは実はとてもハードルの高いことだからです。その視点に立つと、育休プチMBA勉強会では、有効なディスカッションを生み出すための精巧な仕組みがきちんと存在していることに気づきます。そこで本編では、代表者の国保祥子さんへのインタビューを通して、この勉強会がどのように母親たちの学びを最大化しているかについて掘り下げていきたいと思います。○初対面の母親たちが議論しあえる理由まずは会の進行役でもある「ファシリテーター」の存在。ファシリテーターは、過去の勉強会参加者の中から立候補し事前にトレーニングを受けた人が、各回1名配置されます。ファシリテーターの育成は、代表者である国保さんが直接担当する形をとっており「Teaching noteと呼んでいる進行計画を各自作成してもらい、それに対するフィードバックを繰り返してブラッシュアップしていきます」とのこと。育休中にその作業をこなすのは容易なことではなさそうですが、「育休中でもファシリテーション手法の勉強や自己研鑚(けんさん)に意欲のある人が、毎回手をあげてくれている」といいます。「ファシリテーターとは別に、勉強会の運営に携わる運営チームのスタッフが3名程度存在することに加えて、ディスカッションをする際に各テーブルでの議論を見るディスカッションリーダーが配置されます」と国保さん。このように比較的小さく明確なミッションを担う人材を適所に置くことで、ファシリテーターを補強する複層的な運営体制となっていることが特徴的です。そしてこのことが、はじめましての母親同士でもきちんと議論し合える環境を作っているのでしょう。○「両立は無理」の諦めムードをなくしたい勉強会で用いられるケースは、その場ですぐに読めるよう作成した国保さんオリジナルの資料が中心。労働時間や場所に制約を抱える制約人材(=参加者)のマネジメント思考をトレーニングすることに特化して編さんされたもので、母親自身にマネジメント視点に立った解決策を考えさせる内容のものが多くなっています。最終的には「あなたはどう行動しますか? と投げかけ議論に落とし込む」ことで、自分自身の足りないものに気づかせることを意識しているとのこと。インタビューの最後では意外にも「この勉強会は、今育休中の人のためにやっているというより、実はこれから出産・育児・復職する人のためにやっている」と語ってくれた国保さん。2つの大学で経営学を教える国保さんにとって最も身近な存在である20代の若者の間に「将来育児と仕事を両立したいけど、無理だろうな」と諦めムードが広がりつつあることに危機感を感じたそうです。そういった意味でも、今子育てをしている世代が育休プチMBAのような場で学ぶことで、また違った背中を後輩たちに見せていくことができるのではないでしょうか。※写真と本文は関係ありません○著者プロフィールここるく 代表取締役 山下真実「わが子を大切するために、ママが自分自身を大切にできる子育てスタイル」を提案し、人気のレストランが託児付きで楽しめるサービス「ここるく」を運営するママ起業家。投資銀行や金融系コンサルなど金融業界でキャリアを積みつつ、2011年に第一子を出産。初めての子育て中に「今まで気にもとめていなかった当たり前の事が、産後は一気にできなくなるんだ! 」と感じたことがきっかけとなり、現代に合った子育て支援を実現するため2013年にここるくを設立。同サービス運営を通じて得られる働くママ達のリアルな視点とコンサル経験を活かして、企業に対する女性活躍推進コンサルティングを行う。全プラン託児付き! 新しい子連れランチ・おでかけスタイル「ここるく」
2016年03月16日【パパからのご相談】6か月間の育休を取得し、そのうち半分が過ぎました。そろそろ復帰に向けて動き出そうかと思っています。会社とは定期的に連絡を取り合っていますが、復帰に向けての話し合いをする以外で、必要な準備があるようでしたら教えてください。●A. 育休の後半は、復職後をイメージして日々を過ごすようにしましょう。パパライターの矢山ユースケ@育休中です。育休期間が折り返しに差し掛かると、そろそろ職場復帰後の生活について考え始めるタイミングになりますよね。私もそうでした。ご相談者様はすでに会社側と復帰についての相談を始めているとのことなので、今回は、“家庭での復帰準備”について、先輩パパママのコメントを紹介していきます。●“育休からの復帰準備”のポイント3つ●(1)生活リズムを組み直す『新生児のころよりは減りましたが、夜中に2〜3回は授乳していたので、復帰直後は午前中眠くて大変でした。育休中は、日中に子どもと一緒に眠っていることもあったので』(ママ32歳・生後7か月で復職)『育休中はなんだかんだ夜更かししてしまっていて、寝るのがいつも2、3時だった。復職の少し前から、7時間は眠れるよう、寝る時間を早めた』(パパ30歳・生後3か月で復職)『子どものお風呂を夕方に入れて、お風呂→晩御飯の順番でずっとやってきましたが、復職後はそうもいかないので、事前に晩御飯→お風呂の順番に子どもを慣らしました。大人たちの慣らしにもなっていたかもしれません』(パパ35歳・生後6か月で復職)育休中は、完全に子どものリズムに合わせて日々を送ってあげることができますが、復職後はそうもいかない場合が多いです。食事や睡眠、お風呂のタイミング など、復職後に慌てないように事前の準備をしておいたほうが、パパママとしてもスムーズにいきます。●(2)体力を戻す『デスクワーカーなので、そこまで影響ないだろうと思っていましたが、想像以上に体力が落ちていてびっくりしました』(パパ37歳・生後9か月で復職)『育休中は、ほとんど自宅か自宅の近所で過ごしていたので、復職直後は満員電車 にヤラれましたね……。あれに乗っていられるだけの気力と体力を整えておくと楽かも』(パパ35歳・生後5か月で復職)『産後の回復が思わしくなく、なかなか体調が戻りませんでした。夫の支えでどうにか日々を過ごし、時短で職場復帰しましたが、フルタイム勤務できる体力が戻るのかどうか、今でも不安です』(ママ40歳・生後12か月で復職)体力の減退は、私も感じています。子どもの成長につれて外出も可能になってくるので、一緒に散歩をするなど、少しでも体を動かすよう心がけたほうがよいでしょう。●(3)家事や育児の分担を確認する『僕も妻もほぼ同じタイミングで復職したので、事前に役割分担を決めました。例えば、保育園の送りは僕で、迎えは妻。朝食の支度は僕で、子どもの支度は妻。共働きの場合 は特に、先に決めておいたほうがいいと思います』(パパ34歳・生後10か月で復職)『私の育休中は、パパはほとんど家のことをしてくれませんでしたが、復職のタイミングでいくつかのことをやってもらうようお願いしました。ゴミ捨てとお風呂掃除と、子どものお風呂くらいですけど、それでも助かりますね』(ママ30歳・生後11か月で復職)復職後は、夫婦の役割分担がさらに重要になってきます。うまく連携プレーを行うためにも、事前に分担を確認しておくとよいでしょう。●いきなり戻す荒療治もアリかも?『うちは、なにも準備しませんでしたよ。習うより慣れろですよ。どうにかなりますよ』(ママ36歳・生後12か月で復職)“習うより慣れよ” の精神であれば、それはそれでシンプルでよいかもしれませんね。----------残り3か月、きっと、あっという間に過ぎてしまいます。復職後の準備ももちろん重要ですが、お子さんと長時間触れ合える貴重な時期を、どうか大切に過ごしてくださいね。ある意味では、それが一番の“心の準備”になるのかも……。●ライター/矢山ユースケ(IT系パパライター)
2016年03月07日育休取得を宣言していた宮崎謙介衆議院議員は2月12日、妻の出産数日前に、女性と不倫をしていたとする週刊誌の報道を認めた上で、議員辞職を表明した。男性議員、そして社会全体の男性の育休取得を推進できると期待を寄せていた人たちからは、Twitter上でさまざまな意見が発信されている。○「育休取得宣言」に寄せられていた期待マイナビニュースでは、宮崎議員をはじめ、国会議員や自治体の首長、そして経営者らが集まったフォーラム「どうなる? 議員の育休~永田町が変われば、日本の子育て・WLBが変わる~」(1月18日開催)を取材。その中で、宮崎議員は次のように述べていた。「少子化が進んで女性の社会進出も進める中で、男性の育児参加をやっていかなければならない。私が目指すものは、日本の風土を変えること、雰囲気を変えること、制度を充実させていくということだ」。「育休宣言をしたという中で、(育児について)知らないこともいっぱいあった。多くの方から意見をもらい、重たい議席を預かっているということを再確認しつつ、どんな仕事をしなければいけないのかっていうことはしっかり考えてやっていきたい。日本の未来につながることをやりたい」。フォーラムでは、宮崎議員の宣言を受けて参加者の多くが意見を述べている。2010年に育児休業を2週間取得した経験を持つ東京都の成澤廣修・文京区長は「宮崎さんの問題提起については大賛成で、子どもとママにしっかり向き合ってほしい」と発言。これまでに3度の育休を取得しているサイボウズの青野慶久・代表取締役社長も、「目立つ人が育休を取得すれば空気が変わる」と自らの経験をもとに、宮崎議員の育休取得宣言を評価した。さらに、病児保育サービスなどを運営しているNPO法人フローレンスの駒崎弘樹・代表理事は、「試されているのは宮崎議員だけじゃない。ここで、宮崎議員の苦闘を高みの見物をして面白いねと笑っているだけでは社会はアップデートされない」と訴えた。民主党の寺田学衆議院議員も、「国会議員はそれぞれが抱えた問題意識を解決することが求められていると思う。宮崎さんが育休をとって、育児のつらさや当事者意識を持って、制度を考えていこうと進めていくのが本質的な議員の役割だ」と同じ国会議員としてエールをおくっている。○育休は"不倫休暇"と言われそう「男性の育児参加をやっていく」「国会議員として、日本の風土・雰囲気を変えていく」。フォーラムの参加者のように、このような宮崎議員の決意を歓迎した人は多くいたであろう。しかし、今回の不倫騒動、そして議員辞職表明に伴い、Twitter上では落胆の声が広がっている。「育休をとって不倫しようなんて辞職は当然」「応援していたのに残念」「育休取得を訴えても説得力がない」「もう育休について語る資格はない」などの意見だ。また、「奥さんが命がけで出産に臨んでいるときに、何をしているのか」「子どもがかわいそう」「奥さんの精神状態が心配」といったように、家族を心配する声も目立つ。さらに、男性の育休取得に悪影響を及ぼすといった懸念を述べる人もいた。「育休を取りやすくするはずが、逆に取りにくくしてしまった」「旦那が会社に育休を申請しにくくなった」など、男性全般の育児環境が悪化したという声が寄せられている。「男性が育休をとったら不倫するっていうイメージがついてしまいそう」「育休は"不倫休暇"とちゃかされてしまいそう」など、イメージの悪化を残念に思う意見も多くあったのだ。○不倫と育休は切り分けて考えるべきしかし一方で、「不倫問題と男性育休をごっちゃにするのではなく、丁寧に切り分けて議論すべき」「意見・主張と人格は分けて考えることが大事」というように、冷静な議論を呼びかける人たちもいた。「個人の行為としては許せないが、男性の育休取得が進まなければ問題は解決されない」「男性の育児参加に対する建設的な議論は続けていくべき」というように、諦めずに男性の育休取得を推進すべきという思いがあふれたツイートもある。1月に開催されたフォーラムは、育休だけでなく、男女共に子育てしやすい働き方を考えていくべきだという議論で終結している。宮崎議員の罪は重いが、「男性議員による育休取得の宣言」にまつわる社会の反応や議論は、間違いなく日本の子育て環境の現状を表していたと思う。これらの議論が示唆していたことは、世の中から忘れ去られないよう願いたい。
2016年02月12日