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ジェムアルトは2月19日、振り込め詐欺(オレオレ詐欺)の被害防止対策として、モバイル端末を使用した新しいソリューション「Ezio Mobileアウトオブバンド管理サーバー」を3月末に発売すると発表した。Ezio Mobile SDKを活用しており、銀行口座の名義人である家族などの第三者に対して、セキュリティ用の通知・認証要求を送信することで、当該口座での不審なやりとりを即座に把握、対応を取ることが可能となる。例えば、あるお年寄りがATMで現金を引き出す際、息子のモバイル端末に認証メッセージを通知して、息子が端末上で取引を確認・承認する使い方が想定される。また、OATH認証システムを導入しており、ATMでの現金引き出し、インターネットバンキングなど、さまざまな取引形態や取引経路に対応しているので、それらを経由した詐欺を阻止することが可能だという。
2015年02月20日警察庁は29日、2014年の特殊詐欺認知・検知状況等を発表した。それによると、2014年に全国の警察が把握した振り込め詐欺などの特殊詐欺の被害総額は約559億4,000万円となり、初めて500億円を超え、過去最悪を更新した。増加は5年連続で、前年と比べて約70億円(14%)増えた。特殊詐欺の被害総額は全財産犯の現金被害額約1,130億円の49.5%に当たるという。認知件数は前年比1,373件(11%)増の1万3,371件。被害者の年齢層を見ると、65歳以上の高齢者が前年比1,246件(13.4%)増の1万540件と大幅に増加し、構成比も同1.3ポイント増の78.8%に上った。高齢者の割合が特に多かったのは、「オレオレ詐欺」が同2.8ポイント増の92.1%、還付金詐欺が同1.8ポイント増の93.4%、金融商品等取引名目詐欺が同2.7ポイント増の87.6%などとなった。また、現金送付型の被害は、認知件数(既遂)が前年比1,050件(57.6%)増の2,872件、被害額が同81億1,000億円(61.9%)増の約212億1,000万円と急増。1件当たりの被害金額は約738万円で、振込型の約226万円、手交型の約570万円と比べて高額となっている。検挙人数は前年比216人(12.2%)増の1,990人と、過去最多を更新。このうち、「だまされた振り作戦」による現金受取役の"受け子"の検挙人数は851人に上った。
2015年01月30日シマンテックは1月13日、同社のセキュリティブログで「スマートフォンのブラウザをロックするように進化したワンクリック詐欺」と題したエントリーを公開した。これまで国内のワンクリック詐欺は、PCユーザーを偽のアダルト動画サイトに誘導する手口が主流であった。ユーザーが偽の動画サイトで会員登録などをすると、ブラウザーの画面に高額な請求が表示される。中には会員登録をしなくても、動画サイトの指示に従って操作するだけで請求が表示されるものもある。PCを狙ったワンクリック詐欺は10年以上前から確認されており、現在でも衰えることがないという。○モバイル端末を狙ったワンクリックが増加2011年以降は、Androdi端末やiOS端末を狙ったワンクリック詐欺が確認されるようになった。現在モバイル端末を標的としているサイバー詐欺の中でも、被害が最も深刻なものとなっている。モバイル端末を狙うワンクリック詐欺はさまざまな手口が利用されている。最も多いのが、アダルト動画を視聴しようとするユーザーを騙し、詐欺サイトへと誘導するというもの。ページ内のリンクを1、2回タップさせ、不当に会員登録させるというものが多い。ユーザーは怪しいと思った段階で、ブラウザーから開いているWebページを閉じることで詐欺の被害を回避できる。一方で、モバイル端末のブラウザーを乗っ取る、新たな詐欺の手口も登場している。ブラウザーを乗っ取られたモバイル端末は、開いている詐欺サイトのWebページを閉じることができない。具体的には、ユーザーが誤って詐欺ページのコンテンツを開くと、ページに仕込まれているスクリプトによって自動的に別のページが開かれる。ページ内の動画をタップすると、ポップアップウィンドウに登録手続きが完了したと表示される。ポップアップウィンドウを閉じようとしても、別のウィンドウが表示され、閉じる操作を何度繰り返しても2つのウィンドウが交互に表示され続けてしまう。この状態では、ブラウザーで別のWebページを開くことができない。ブラウザー乗っ取り型のワンクリック詐欺は、国内のアダルト関連コンテンツをネットで検索したり、スパムメール内のリンクをクリックしたりしたときなどに表示されることが確認されている。シマンテックでは、この詐欺が新しい常套手段として広まる可能性があるとしており、もし偽の動画サイトを開いてしまっても、カスタマーセンターには絶対に電話をかけないようにしてほしい」と呼びかけている。
2015年01月14日シマンテックは13日に掲載した同社の公式ブログにて、スマートフォンユーザーを狙う新手のワンクリック詐欺が確認されたと報告している。それによると、日本のアダルトサイトで、特定の動画の画像をタップすると、詐欺ページヘのリダイレクトが繰り返され、別のタブを開いたり、ウィンドウを閉じることが困難となってしまうという。同社が報告したスマートフォンユーザーを狙う新手のワンクリック詐欺は、日本のアダルト関連コンテンツをインターネットで検索したり、スパムメール内のリンクをクリックした時に発生する。特定の動画の画像をタップすると、ワンクリック詐欺をホストする別のWebサイトにリダイレクトされ、ブラウザを終了することが困難となる。詐欺ページのコンテンツをブラウザで開くと、ページに仕込まれているスクリプトによって自動的に別のページが開き、「アダルトサイトへの登録手続きが完了した」と表示される。さらに、会員ID、料金、カスタマーセンターの電話番号など、登録に関する詳細情報が記載されたポップアップウィンドウが出現する。「OK」をタップし、ポップアップウィンドウを閉じようとしても、別のポップアップウィンドウが表示され、指定の番号に電話をかけるよう求められてしまう。その後、このポップアップウィンドウを閉じようとすると、最初の登録ウィンドウが出現するため、事実上Webサイトによってブラウザが人質に取られた状態となる。このような状態になると、ブラウザ以外のアプリを使用することはできるが、ブラウザは使用できなくなってしまう。こうしたワンクリック詐欺にあった際、ブラウザのキャッシュやデータを消去する必要がある。仮に、キャッシュを消去しても問題が解決出来ない場合は、ブラウザアプリを再インストールする必要があるという。同社は、「この手口が収益を上げるようだと、新しい常套手段として広まる可能性もある」と指摘。加えて、ポップアップウィンドウに表示される動画サイトのカスタマーセンターには、絶対に電話をかけないよう呼びかけている。(記事提供: AndroWire編集部)
2015年01月14日LGエレクトロニクス・ジャパンは25日、LGグループを装い金銭をだまし取ろうとする詐欺に注意を喚起した。12月上旬以降に、「LGサービス」などLGグループを連想させる架空の団体を名乗る不審者から、「コンテンツ登録使用の無料期間が経過したので、追加料金が発生しました。未払い金額を支払いして下さい」という内容のメールが届いたと、複数のユーザーから問い合わせがあり発覚した。メールには、同社の電話番号ではないが、実際につながる電話番号と、請求金額が記載されていたという。同社は詳細を確認中。公式サイトで告知するほか、警察への情報提供も行っている。また、ユーザーに対し、不審な電話やメールがあった場合は、警察に相談するよう呼びかけている。
2014年12月26日警察庁はこのほど、2014年1~11月の特殊詐欺の認知・検知状況等を発表した。それによると、振り込め詐欺などの特殊詐欺の被害総額は11月までの累計で約498億7,344万円となり、過去最悪だった2013年1年間(約489億4,949万円)を既に上回ったことがわかった。被害総額のうち、振り込め詐欺の被害額は328億5,723万円、振り込め詐欺以外の特殊詐欺の被害額は170億1,620万円。認知件数は1万1,901件で、うち振り込め詐欺は9,922件、振り込め詐欺以外の特殊詐欺は1,979件だった。振り込め詐欺を類型別に見ると、オレオレ詐欺の被害額は157億5,236万円、認知件数は5,015件。架空請求詐欺の被害額は145億6,775万円、認知件数は2,718件と、昨年(52億6,357万円、認知件数1,333件)から急増した。融資保証金詐欺の被害額は7億8,556万円、認知件数は531件。還付金等詐欺の被害額は17億5,155万円、認知件数は1,658件となった。
2014年12月24日マカフィーは、詐欺や迷惑行為の可能性がある着信をブロックするauユーザー向けのAndroidアプリ「マカフィー セーフ コール for au」を4日より提供する。なお、利用するには、auスマートパスの会員登録が必要となる。「マカフィー セーフ コール for au」は、詐欺や迷惑行為の可能性がある着信をブロックするAndroidアプリ。トビラシステムズが提供する日本国内の悪質電話番号リストや、最新のブラックリストから、着信番号を「危険な着信」、「迷惑な着信」、「安全な着信」など4段階の安全レベルで判断し、着信画面にて警告する。また、全てをブロックすることはしたくなかったら「低」、子ども用スマートフォン向けにセキュリティレベルを高めたかったら「高」など、「低・中・高」の中からユーザーの必要に応じてセキュリティレベルを選択し設定できる。そのほか、任意で着信拒否および着信許可する番号の追加も可能となっている。対応OSは、一部の機種を除くAndroid 2.3以降で、今後はNTTドコモ向けにも対応させる予定。(記事提供: AndroWire編集部)
2014年12月03日マカフィーは14日、Adobeが提供するAndroid向け無料アプリ「Adobe Flash Player」のチュートリアルを装う詐欺アプリに注意を喚起した。同社は2013年末以降、Adobe Flash Playerのインストールを装いユーザーにPayPalでお金を支払わせる詐欺アプリ「Android/Fladstep.B」をGoogle Playストア上で検出してきた。同アプリは公開後に削除されたが、2014年7月以降、同種の詐欺アプリが再び公開されはじめたという。詐欺アプリの例として、アプリ説明ページ上画面スナップでは、Flash Playerのチュートリアルをうたいながら、実際にはAdobe社が提供するパッケージのダウンロードリンクを有料で提供する、というものがある。アプリを起動すると、「Flash Player Install €5.00」(5ユーロをPayPalで支払うとFlash Playerをインストールできる)の表示とPayPalのボタンが表示される。ユーザーが料金を支払うと、Adobe SystemsのFlash Playerダウンロードリンクが表示されるが、これは実際には無料でダウンロードできるものだ。また、PayPal支払いでは利用者の氏名とメールアドレスがアプリ販売者に送信されるため、これらの個人情報が悪用される可能性もあり、同社は注意を呼びかけている。
2014年08月15日「詐欺に気をつけましょう」とあちらこちらで告知されています。例えば、銀行のATM。しつこくアナウンスがされていますね。それでも詐欺被害は増えているのだそうです。詐欺事件に遭って弁護士さんに相談する人も多いようで、最新の詐欺事情について、弁護士法人アディーレ法律事務所の刈谷龍太弁護士にお話を伺いました。■詐欺被害者は増えています――詐欺被害で相談に訪れる人は増えているのでしょうか。刈谷弁護士そうですね、少なくとも減っているという印象はまったくありません。増えていると言っていいのではないでしょうか。――刈谷さんが手掛けられているのはどのくらいの件数になりますか?刈谷弁護士私個人が受任する件数で言いますと、1カ月に3、4件です。相談件数は当事務所全体で月に20件程度になっています。■最近の詐欺の手口とは!?――最近の詐欺の手口とはどんなものでしょうか?刈谷弁護士相変わらず多いのは「振り込め詐欺」です。――注意するようにあちこちで告知されていると思うのですが、それでもなくならないのでしょうか。刈谷弁護士それがなくならないんですよ。「事故を起こしてしまって示談金が必要になった。お金を振り込んでもらえないか」と孫のフリをして電話をするなんていうのが典型的な例でしたが、最近では「借金の返済がどうしようもない。助けてほしい」といった口上があったり……。――ずいぶん直截ですね。刈谷弁護士こういう方がリアリティーがあるんでしょう。「借金のことを奥さんにも相談できない、親にも言えない。おばあちゃんにお願いするしかない」とか言われたら、「借金があるかないか」は誰にも確認できないですし。■巧妙なチームプレイの「買え買え詐欺」――なるほど。ほかにはどんな詐欺があるのでしょうか。刈谷弁護士「買え買え詐欺」というものがあります。典型的なのは「未公開株がある」というヤツです。「今自分の手元にお金がないので、自分では買えない。絶対値が上がる株なのでもったいない。自分が500万円で買い戻すので、先に300万円で買ってもらえないか」などと言うんです。――信じてしまうんですね。刈谷弁護士昔はこの詐欺も1人でやっていたんですが、最近はさらに手がこんでまして。複数の人間、チームでやるわけです。「A社の未公開株があると聞いています。もしかしたら持っていませんか? もし持っておられたら500万円で購入するのですが」という連絡を別の人間から入れさせるわけです。――なるほど。刈谷弁護士こういうのを「劇場型詐欺」と呼んだりします。ストーリーを組み上げて、複数の人間が色んな役割を演じて詐欺を行うという意味です。■出会い系サイトは要注意!――ネットを介した詐欺事案はありますか?刈谷弁護士「出会い系サイト」の詐欺事案は今でも多いですね。ほかには、射幸心(しゃこうしん)をあおって、ポイントをたくさん買わせたりするゲーム感覚のサクラサイトなんかもあります。高額商品をプレゼント、中には現金をプレゼントするなんていって購入ポイント数を競わせたりするわけです。――感心してる場合じゃないんですが、よく考えるものですねえ。刈谷弁護士競り合いに熱くなってしまうんでしょうね。最近では、LINEを使って「さくら」を行う詐欺も登場しています。きれいな女性をエサにして、連絡を取るためのポイントをどんどん購入させる詐欺も相変わらず多いです。■詐欺被害に遭う人はどんな人?――詐欺にひっかかっているのはどんな人たちでしょうか。刈谷弁護士特に偏ったプロファイルはないと思います。若い人も年配の方も、男性も女性もひっかかっていますね。もちろん「オレオレ詐欺」にやられる人は年配の方が多いでしょうし、「さくらサイト詐欺」などの場合には若い人が多いといった詐欺の種類ごとに特性は出ると思いますが。強いて言えば「優しい人」が多いでしょうか。押しに弱い人、人の言うことを真摯(しんし)に受け止めてしまう人が多いように思いますね。■詐欺の被害金額は……――被害金額はどのくらいなのでしょうか。刈谷弁護士平均金額で100万円~200万円でしょう。誤解をおそれずに言えば,30万円~40万円ぐらいだと少ない方です。――そんなに高いんですか。刈谷弁護士平均金額が上昇しがちなのは、かなり高額を詐取された人たちがいるからです。■詐欺に遭った時はすぐに相談!――詐欺事件に遭った場合、どういう対処をすべきなのでしょうか。刈谷弁護士すぐに弁護士に相談すべきです。というのは、詐欺師たちはすぐに逃げてしまいます。一刻も早く詐欺師たちをおさえるように動き出さないといけないんです。時間が経過すればするほど何もできなくなっていきます。――なるほど。刈谷弁護士ですから、もし詐欺事件に遭ったらすぐに相談してください。――詐欺に遭わないようにアドバイスはありますか?刈谷弁護士「ウマイ話はない!」と思うことです。ウマイ話なんて必ずウラがあります。ですから、ウマイ話にでくわしたら避けましょう。「オレオレ詐欺」に対する注意がずいぶんされていますが、それでも詐欺に遭う人は減っていないとのこと。みなさんも十分注意してください!(高橋モータース@dcp)『弁護士法人アディーレ法律事務所』のサイト
2012年12月23日映画『カラスの親指』で詐欺師の主人公を演じた阿部寛が11月15日(木)、東京・丸の内の三菱東京UFJ銀行・丸の内本店にて警視庁との協力で行われた「詐欺撲滅キャンペーン」に出席。親子間でのコミュニケーションの強化などによる詐欺の撲滅を訴えた。映画で阿部さんは、全てを失って詐欺師に転落した男・タケを演じており、同業者のテツ、さらには身寄りのない姉妹らと共に新たな人生を踏み出すため、自分たちを虐げる組織を相手に詐欺を仕掛ける。よりによって詐欺師役での詐欺撲滅キャンペーン出席に、阿部さんは「不謹慎ですみません(苦笑)」と居心地が悪そう。「僕が演じたのはかわいい詐欺師。宣伝しづらいのですが、今日はアウェーの中で思い切り宣伝させていただきます!」と開き直った。「都内全金融機関等警戒強化日」としてこの日、“振り込め詐欺ゼロ”を目指して都内の金融機関に1万人の警察官を配置した。警視庁によると今年に入ってから10月までで、いわゆる振り込め詐欺など「特殊詐欺」は1,770件で被害総額は何と65億円。丸の内署の若松敏弘署長は「ご両親に時々電話をして声を聞かせるようにしてほしい」と高齢者を狙った振り込め詐欺の防止策を訴えた。阿部さんも「僕にも年取ったオヤジがいるので、できるだけコミュニケーションを取るようにしたい」と真剣な表情でうなずいた。警視庁の高橋清隆副総監は、それ以外にも高齢者を狙った振り込め詐欺の防止策として「自宅の電話を留守電にすること」、「(息子や娘を名乗る電話で指示されても)知らない人に金を渡さないこと」を提言。「振り込め詐欺は高齢者の財産を奪い、『何とかしてあげたい』という気持ちを砕く卑劣な犯罪。人々が信じ合う社会を壊そうとするものです」と怒りの声を上げた。「警察の方にも頑張っていただき、金融機関の方にもぜひご老人に声を掛けていただけたら」と阿部さん。最後に「みなさん、詐欺に騙されないように。でも僕の映画には騙されてください!」と呼びかけ会場は笑いに包まれた。『カラスの親指』は11月23日(金・祝)より公開。■関連作品:カラスの親指 2012年11月23日より全国にて公開© 道尾秀介・講談社/2012「カラスの親指」フィルムパートナーズ
2012年11月15日息子であるなどとかたって高齢者の自宅に電話をかけ、「急に資金が必要になった」などとして、高齢者にお金を振り込ませる「オレオレ詐欺」。同詐欺に代表される『振り込め詐欺』は、被害額や被害件数のピークは過ぎたとはいえ、社会の油断につけこむような形でここにきて増加する傾向にあり、2011年の被害額は127億円にも上った。どうすれば被害の増加を防ぐことができるのか。警察庁や金融機関が行っている犯罪撲滅への取組みを聞いた。警察庁によると、「オレオレ詐欺」や「架空請求詐欺」、「融資保証金詐欺」などの『振り込め詐欺』の実質的な被害総額は、ピークだった2004年は283億7,900万円だったのが、2009年には一旦95億7,900万円までに減少。だが、2010年には100億8,800万円、2011年には127億1,900万円となり、再び増加する傾向にある。しかも、その手口は巧妙化し、息子などをかたって高齢者にお金を振り込ませる「オレオレ詐欺」のほか、金融商品の取引などを電話でもちかけてお金を振り込ませるなど、新たな手口も出てきている。さらに、警察の取り締まりによって幼稚な手口で犯罪を行う犯罪者の多くが検挙される一方、振り込め詐欺を専門として巧妙な手口で犯罪を行うなど「プロ集団化」する傾向もあるという。今回は、『振り込め詐欺』撲滅の最前線で対策を行っている、警察庁 犯罪抑止対策室 振込詐欺対策室 警視の井手孝志氏に、犯罪の最近の動向と、その阻止のための取組みについてインタビューした。――まず、『振り込め詐欺』についての、これまでの動向について、教えてください。2003年ぐらいから、特に女性の高齢者を狙って、息子を思いやる気持ちを利用して、高額のお金を騙し取る「オレオレ詐欺」による被害が社会問題化し、警察と金融機関が官民一体となって、2004年ぐらいからこれを阻止・検挙するための対策を行ってきました。その後、国民運動的な対策をとってきた結果、一旦は収束するような状況になり、犯罪の発生自体も少なくなって被害額のほうも一番ひどい時期に比べると、かなり少なくなって対策の効果があがったんですね。しかし、一定の効果があがったために、ちょっと油断してしまった感がありまして、社会的にも、「私は騙されませんよ」「自分の息子の声は聞き分けができますよ」といった、自分に対する過信のようなものがでてきたんです。犯罪者たちはそこを突くような形で、2009年には一旦95億円まで減少した被害額が、2011年には127億円という高額の被害となってしまいました。皆さんには、現在もそういう状況であるということを、知っていただきたいと思っています。――『振り込め詐欺』は、どのような手口で行われるのでしょうか?「オレオレ詐欺」は、電話で息子であることなどをかたり、中には警察官役や弁護士役も登場して、劇のような形で行われることもあります。この”息子がたり”の場合は、風邪をひいたなどと言って若干咳き込んだりしながら声が違うことを悟られないようにしながら、携帯電話が壊れたから新しい携帯電話番号に変わったと話し、一旦電話はそこで終わります。まず、本当の息子さんのものとは異なる携帯電話番号を信じさせるわけです。これを我々では、「アポ電」と呼んでいます。その上で、後日その番号から電話して、「会社のお金を使いこんでしまった」とか、「重要な書類を電車の中に置き忘れて会社に損害を与えてしまった」とか、最近では、「人妻を妊娠させてしまって、示談をしなければならなくなった」とか言うわけです。高齢の方からすれば、久しぶりに息子から電話があったことで喜んだ後に、息子が大変困っているという話を聞いて、助けてやらなければならないという気持ちになります。そこで犯人から、「今日中に100万円振り込まなければいけない」などといわれると、犯人の指示通りに金融機関やATMなどに行き、言われるままに操作することで、多額の現金が犯人の口座に振り込まれてしまうわけです。犯人は高校の卒業アルバムなどを通じて、息子の高校名や電話番号などを知った上で、親の年齢などを想定し、電話をかけるわけです。こうした犯行に使う名簿や携帯電話、銀行口座などの”犯罪道具”を調達するグループが、インターネットサイトなどを通じて、犯罪者に売るケースも多く見られます。例えば、会社名義だと数十台の規模で携帯電話を調達することもできますので、我々としては、こうしたグループも検挙しています。――犯行を行う前段階の準備を専門的に行うグループもいて、まさに「プロ集団化」しているわけですね。そのほかにも、一切債務がないにもかかわらず、インターネットの有料サイトを利用したからなどと言って現金を振り込ませる「架空請求詐欺」、お宅に100万円貸せることになったから、融資のための保証金を振り込んでくださいなどという「融資保証金詐欺」、さらには、社会保険庁を名乗り、医療費の還付がありますからなどと言ってATMまで行かせて指示通り操作させて現金を振り込ませる「還付金詐欺」などがあります。中には、直接犯人が自宅に出向いて、直接現金を受け取りに来ましたとか、キャッシュカードを預かりに来ましたとか、振り込ませるのではなく、現金やキャッシュカードを直接だまし取るケースも出ています。また、こうした詐欺に加えて、最近急増しているのが、金融商品の取引を装った詐欺です。未公開株を取得する権利者に選ばれたなどと電話で言った後に、それらしく見せた資料を郵送し、”未公開株”の代金を振り込ませる場合や、今後外国通貨のレートが上がりますからなどと言って勧誘し、現金を振り込ませるケースもあります。さらに悪質なのは、金融商品への投資に過去失敗したことがある人に対して、「損をした分を回収できる方法がある」などと電話し、さらに食い物にするケースです。まともな金融機関が電話で金融商品を勧誘することはありませんから、こうした”おいしい話”を電話で勧誘してくるような手口には、十分注意してほしいです。――新たな手口も次々に出てきているわけですね。警察庁や警視庁、各道府県警では、どのような対策を行ったり、呼びかけたりしていますか?まず、これまで述べてきたような、いろんな手口を知ってもらって対策を講じてもらえるよう、注意喚起を行っています。例えば、「留守番電話作戦」というものがあるのですが、高齢者の方が在宅の時でも、固定電話の設定を「留守電設定」にしておくというものなんですね。我々は「留守番電話作戦」と呼んでいて、昨年から呼びかけを行っています。というのも、犯人と被害者をつないでいるのは電話ですよね。そこで、犯人との接触そのものを絶ってしまおう、遠ざけてしまおうというのが、この対策の趣旨です。犯人グループがかけてくるのは、高齢者の自宅の固定電話が大半ですから、高齢者がいきなり電話をとることによって、被害にあってしまうので、一旦留守電設定にしておいて電話してきた相手を吟味し、本当に必要な用件で電話をかけてきた人にだけ、電話をしなおすといった方法をとっているのです。さらに、金融機関やコンビニエンスストアなどと警察が連携をして、だまされた人が窓口やATMに来る可能性があるから、そこで不審な点に気づいたら声をかけてくださいよ、とk金融機関の職員さんやコンビニエンスストアの店員さんにお願いしているわけです。全国銀行協会さんでは、2008年から振り込め詐欺防止のキャンペーンをずっとやっていただいて、被害者が被害に遭わないですむ”最後の砦(とりで)”として、大変協力をしていただいてます。携帯電話を持ちながらATMを操作する人がいたら声をかけたり、高額の引出しをする人がいたら、それはどういった用件で必要なお金ですか、もしかしたら息子さんから電話か何かで頼まれたんじゃないですか、など、チェックリストに沿って、リストの項目に該当するようなお客さんに声をかけていただいているわけです。その結果、2011年では、振り込め詐欺の22%が、金融機関やコンビニエンスストア、郵便局などで阻止できているという効果が出てきています。もしこれがうまくいってなければ、そのままこれら方々が被害に遭われたわけですから、大変な成果だといえると思います。また、昨年からは、高齢者の方々の周辺にいる家族に関心を持ってもらうことが一番いいだろうということで、『家族で守る財産』『家族の絆で振り込め詐欺に対抗していきましょう』というキャッチフレーズで、家族の方々への注意喚起を行っています。やっぱり、お子さんやお孫さんから、注意してねということを言われると、「私は大丈夫」と思っている高齢者の方々の心にも言葉が響くのではないかと思っています。具体的には、駅などにそうしたことを呼びかけるポスターなどを貼ってたりして、家族の方々に呼びかけています。そのほか、老人会やヘルパーさん、民生委員さん、病院の方々などにも、注意喚起を行っています。また、本当の息子さんのものとは異なる携帯電話番号を信じさせる「アポ電」に関しては、電話番号が変わったということを冷静になって怪しんでみて、もともとの息子さんの携帯電話に電話をかけてみましょうということも呼びかけています。――警察からも本当にさまざまな人々に協力をよびかけ、対策をとっているわけですね。警察庁さんとしては、どのような組織体制で、振り込め詐欺に取り組んできたのでしょうか?振り込め詐欺の被害が大変なことになっているということを受け、警察庁の犯罪抑止対策室の中に、警察庁のナンバー2である警察庁次長がトップになって、「振込詐欺対策室」を設置しました。この専従の対策室や捜査2課などが主体となって、対策を行ってきたのです。約8年間対策を行ってきた中で、ある程度幼稚な手口の犯罪者は検挙できたと思っていますが、いまだに犯罪を行っているような連中は相当な用心をしながら犯行を行っており、”プロ集団化”してきています。そういう点が、手口が相当に巧妙化している背景にあるのだと思います。――最後に、振り込め詐欺に遭わない為に、最も大切なことを教えてください。被害に遭われるのはやはり本人ですから、悲惨な被害のケースなどを人ごととおもわず、「私は大丈夫」という過信を捨てて、わが身に置き換えて考えていくのが、一番だと思います。いつわが身にふりかかるかわからない、という意識を持っていただけることが大切だと思っています。――本日はありがとうございました。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年06月25日セブン銀行は1日、フィッシング詐欺対応策を強化したと発表した。今回同行は、同行のインターネットバンキングなどを装った偽のWebサイト(フィッシングサイト)を迅速に閉鎖させるために、EMCジャパンが提供するフィッシングサイトを強制閉鎖するサービス「RSA FraudAction Anti-Phishing Service」を1日から導入。これにより、顧客がフィッシングサイトで口座番号などの情報を盗まれるといった被害を防ぐ。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年03月02日セブン銀行は24日から、同行ATMで『STOP! 振り込め詐欺』キャンペーン画面の表示を開始した。表示期間は2月29日までを予定している。キャンペーン画面は、同行ATMのセカンドディスプレイ(上部画面)を活用して表示。同画面では、「振り込め詐欺」に遭わないために、ATMの利用限度額を下げておくことを推奨している。「ATM利用限度額の引下げ」手続きは、金融機関によって異なるため、「詳しくは各金融機関に問合せてほしい」(セブン銀行)としている。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年02月24日有利な取引に見せかけてアクサ生命保険株式会社は24日、同社の名を騙って不正な取引を持ちかける勧誘が報告されている、と顧客に注意を促す発表をした。例示された手口は主に書類を使ったもので、利回りが期待できる社内預金制度があるかのように話を進め、「優遇金利資産預かり契約」などという書面を用意して取引の勧誘をするというもの。書類は「債務確認並びに弁済契約書」と呼称するものが使われる場合もあるという。※画像はイメージソニー生命でも今月1日にはソニー生命も、『「ソニーファイナンス」を名乗る金融業者のDM(ダイレクトメール)にご注意ください』として、同社と関わりのない業者が名を騙っている事例を公表、顧客に注意を喚起している。アクサ生命は今回の発表に際し、下記のようにコメントした。当社にはこのような社内預金制度および契約等は存在せず、かかる勧誘は当社とは何らの関係もございませんのでご注意ください。
2010年12月28日グループ企業を騙るDMソニー生命保険株式会社は、公式サイト上にて『「ソニーファイナンス」を名乗る金融業者のDM(ダイレクトメール)にご注意ください』と題するお知らせを発表した。発表は、1日付の株式会社ソニーファイナンスインターナショナル名(以下ファイナンス社)でなされ、不審な金融業者によるDMに強く注意喚起を促した内容。※画像はイメージキャッシングの勧誘発表によると、最近ファイナンス社のもとに不可解な問い合わせが相次いだという。その内容は下記の通り。最近、 複数のお客様から「『ソニーファイナンス』を名乗る業者から、融資(キャッシング)の勧誘DM(ダイレクトメール)が送られてきたが、当社と関係があるのか」、との問い合わせをいただいております。これに対してファイナンス社は、自社が顧客に送るローンやキャッシング等の紹介DMには、必ず関東財務局長や日本貸金業協会会員の登録番号などが明記してあり、これがない業者は同社と一切関係がないと言明。同社は時に略称で「ソニーファイナンス」と表記することがあるとし、利用者に慎重な対応をとるよう促した。
2010年12月08日自動車保険を使った保険金詐欺カナダ全土で故意に事故を起こして保険金を騙し取ろうとする詐欺が横行している。詐欺を試みようとする事故の加害者は故意の事故であるとの嫌疑をかけられないようにするために一般の無関係の人の車にわざと衝突するのである。警察による捜査カナダ東部、オンタリオ湖北西岸に位置する都市トロントはこの詐欺の温床となっている。これに対し警察は通称プロジェクト92という捜査を行いこの詐欺の撲滅につとめている。この捜査により1つの犯罪組織により実に40もの自動車保険詐欺が行われていたことが判明した。このうち17の案件についてはもうすでに捜査が始まっており,この案件に関わった39人が告訴され20人が有罪判決を受けている。保険市場の損害オンタリオ市の保険市場は過去2年間に交通事故のために10億円支払っており、その間の保険金による収入は90億円である。調査によるとこのうち1億3000万円は詐欺や不正な届出により支払われたものと見積もられている。
2010年10月10日グループで交通事故大阪府高槻市の路上で、わざと交通事故をおこし、保険会社から約540万円などを騙し取ったとして、大阪府警は14日、男女のメンバー5人を逮捕した。複数のメディアがいっせいに報じた。容疑者らは、すでに自殺した男らと共に、グループ内で不自然な養子縁組を繰り返し、そのつど名前を変えていたもよう。別人に見せかけて保険会社を騙そうとしていたという見方もある。殺人にも関与か毎日新聞によると、グループは2004年以降、約二十件の交通事故を起こしており、その都度数百万円の保険金が支払われていたもよう。また今年4月、絞殺死体で見つかった宇野津由子さんも、グループのものと養子縁組をしており、保険金目当てに殺された可能性もあるとして捜査が続いている。
2010年09月17日ジョージ・クルーニーが、7月中旬にイタリアで行われる詐欺事件の民事訴訟裁判に原告として出廷することになった。ジョージは16日にミラノで行われる審理で、彼の名前を使ってファッション・レーベルを立ち上げたことで起訴されている3人の被告について、証言もする予定だ。3人の被告の名前は明らかにされていないが、事件は2008年4月に被告たちがミラノ市内のホテルでファッションショーを準備中に、詐欺と文書偽造、盗品所持の罪で起訴されたことに端を発している。コモ湖に別荘を所有し、現在の恋人もイタリア人モデルのエリザベッタ・カナリスというジョージにとって、イタリアは定期的に訪れる第2の拠点ともいうべき場所。AFP通信によると、ピエトロ・カッチャランザ判事は当日にファンが殺到することを予想し、厳重な警備体制を組むよう命じたというが、同判事はファンが「彼らのヒーロー(ジョージ)に近づける」機会は奪わない程度の警備にすると話しているそうだ。(text:Yuki Tominaga)© Barcroft Media/AFLO■関連作品:ヤギと男と男と壁と 2010年8月14日よりシネセゾン渋谷、シネリーブル池袋ほか全国にて順次公開© Westgate Film Services, LLC. All Rights Reserved.■関連記事:千原ジュニアがG・クルーニー、ユアンら豪華スター出演作の邦題の名付け親に!
2010年07月07日実在の希代の詐欺師が起こした結婚詐欺事件を元に作られた『クヒオ大佐』が10月10日(土)に公開を迎え、主演の堺雅人、松雪泰子と吉田大八監督を迎えて舞台挨拶が行われた。堺さんは現在、新橋で上演中の舞台に出演しているが「共演者の俳優たちに『おい堺、渋谷にお前のものすごい大きな(本作の)ポスターが貼られてるぞ』と教えられました。今日はぜひ、それを見て帰ろうと思います」と挨拶。そのポスターはクヒオ大佐が騙した3人の女性たちに囲まれ笑顔で座っているという構図になっているが、このモテモテ男を演じてみての感想を尋ねると「最初にいただいた原稿(初稿)の段階では、中年男の悲哀があり、“美し悲しい”物語として男の体臭、息遣いが生々しく感じられたんです。それが稿を重ねるごとに少しずつ臭いが消え、空虚になっていったような気がします。いまでも『(クヒオとは)一体何だったのか?』とつかみどころがないですね」と語った。実際に完成した作品いについては「(演じているときは)フワフワとして不安でしたが、観てみるとそのとらえどころのない感じがうまく機能してると思いました」とホッとした表情を見せた。吉田監督は、その堺さんについて「堺さんが取材で『現場が不安で苦しかった』とおっしゃっていたそうで、それを見た友人から『堺さんに何をしたんだ?』ってメールが来まして…。僕は和気あいあいと進めていたつもりでしたが、分かり合えてなかったのかな…」とネガティブ発言。堺さんが慌てて「和気あいあいとしてましたよ!決して殺伐とはしてませんでした」と慌てて打ち消す一幕も。松雪さんは、クヒオに騙される弁当屋の女社長・しのぶを演じたが、作品について「シュールである意味、ファンタジー。おかしな人たちが真面目に突っ走っていて、面白いと思います」と述べ、かなり多い入れに深い作品となったよう。撮影の思い出を尋ねると「楽屋で堺さんがドリフのDVDをずっと見てたのが印象に残っています」と語り、堺さんも思い出したように「あぁ、見てましたね(笑)。全然関係ないですけど、ずっと見てました」と笑ってふり返った。監督と堺さんからは「初日の最初のシーンの松雪さんの表情を見て『ああ、これがしのぶなんだ』と思いました」と絶賛の声が。松雪さんに、しのぶはクヒオのどんなところを好きになったと思うか?と尋ねると「鼻ですかね…(笑)?」という答えが。堺さんはこの答えに「鼻なんだ!?」とかなり驚いた表情を見せた。最後に堺さんは「最近また結婚詐欺の被害が増えているということですが、みなさん、どうかお気をつけください」と観客に呼びかけ、舞台挨拶は幕を閉じた。『クヒオ大佐』は渋谷シネクイント、新宿バルト9ほか全国にて公開。■関連作品:クヒオ大佐 2009年10月10日より渋谷シネクイント、新宿バルト9ほか全国にて公開© 2009『クヒオ大佐』製作委員会■関連記事:堺雅人「人は恋に落ちるときは落ちる!」独身女性200人に“クヒオ大佐流”恋愛伝授変わりやすい?女心と秋の空vol.3女の“騙されたい”心理炸裂『クヒオ大佐』堺雅人&松雪泰子登壇!独身女性限定『クヒオ大佐』試写会に80組160名様ご招待堺雅人が希代の結婚詐欺師に!『クヒオ大佐』試写会に10組20名様をご招待堺雅人、モテモテ結婚詐欺師『クヒオ大佐』美女に囲まれた写真初公開!
2009年10月11日3人の美女に囲まれているのは、人気絶頂の堺雅人!吉田和正による「結婚詐欺師 クヒオ大佐」を原作に、実在した結婚詐欺師の男のウソにまみれた人生を描いた『クヒオ大佐』。本作で堺雅人扮するパイロット姿のクヒオ大佐と、松雪泰子、満島ひかり、中村優子が演じる彼を取り巻く3人の女性の写真がシネマカフェにいち早く到着した。米軍特殊部隊のジェットパイロットにして、父はカメハメハ大王の末裔、母はエリザベス女王の妹の夫のいとこ、推定1億円を騙し取ったその男の名はジョナサン・エリザベス・クヒオ大佐――。デタラメな経歴と分かりやす過ぎる変装に、思わず「騙される方が悪い!」と叫びたくなりそうだが、どこか余裕と色気を感じさせるクヒオ=堺雅人を前にしたら、つい騙されたくなるかも?松雪さん扮するしのぶは、クヒオを信じて献身的に愛し続ける弁当屋の女社長。満島さんが演じた春は、クヒオを怪しいと感じつつも、抗えない何かに吸い寄せられるようにいつの間にか彼に惹かれていくエリート学芸員。そして中村さん演じる未知子は、彼の金の匂いに引き寄せられる銀座No.1ホステス。愛し方は三者三様、彼女たちが欲したものは?そしてその行く末は――?身長172センチでやせ型、不自然に高くなった鼻と片言の日本語を話すこの男に要注意!『クヒオ大佐』は10月、渋谷シネクイント、新宿バルト9ほか全国にて公開。■関連作品:クヒオ大佐 2009年秋、渋谷シネクイント、新宿バルト9ほか全国にて公開© 2009『クヒオ大佐』製作委員会■関連記事:伊坂ワールドで暗躍する“泥棒”堺雅人の映像が解禁『ラッシュライフ』予告編が到着
2009年08月25日