ワインやブランデーは熟成するとおいしくなると言われますが、実は日本酒にも熟成日本酒という楽しみ方があります。その魅力と和食と合わせて提案するお店〈酒遊び とらとら〉が2022年3月、恵比寿に誕生しました。熟成日本酒と創作和食のペアリングによる奥深い世界を垣間見てきました。恵比寿神社から30秒。ビルの3階にある隠れ家のようなお店。恵比寿の恵比寿神社のそばにあるビルの3階にオープンした〈酒遊び とらとら〉は、希少な熟成日本酒を洗練された創作和食に合わせていただけるお店です。熟成日本酒とは聞き馴染みがありませんが、お酒の貯蔵技術が進歩する以前は、日本酒を自然の力に任せて熟成させて、古酒として楽しむ文化がありました。〈酒遊び とらとら〉は知る人が少なくなった熟成日本酒の文化を知ってもらいたいとオープン。コース料理にペアリングをお願いすると他のお店では飲めない稀少な熟成日本酒のほか、伝手がなければ手に入らないような珍しい日本酒を味わえるという貴重な体験ができます。ペアリングが生む、料理と熟成日本酒の味わい深い相乗効果。先付の「蜆汁(しじみじる)」からスタート。「美味佳肴」(8,800円)のコースにペアリング(2,500円)をお願いしました。まず先付にいただいたのが「蜆汁(しじみじる)」。しじみの出汁をしっかり感じるお吸い物に三つ葉の香りが上品です。右から「鴨の酒蒸し」、「甘海老の沖漬け」、「唐墨の西京漬け」、「ガリ〆鯖」、「信州産アスパラ酢味噌掛け」。オリジナルの純米活性にごりのお酒「あぶく」。前菜は5種盛りで柔らかく旨味のある「鴨の酒蒸し」、ぷりっとした食感の「甘海老の沖漬け」、紅芯大根を合わせた「唐墨の西京漬け」、たっぷりのガリの下に〆鯖が隠れた「ガリ〆鯖」、手作り酢味噌がまろやかな「信州産アスパラ酢味噌掛け」という5種盛り。順番に食べるとしっかり旨味があるものから徐々に酸味のあるものに。愛知県〈青木酒造〉で作っているオリジナルの純米活性にごり「あぶく」をペアリング。瓶の下の方に米が残っていて、乳酸を思わせる味わいです。お造りは5種盛り。これで1人分です。岩手県〈川村酒造〉の「酔右衛門(よえもん)」と徳島県〈三芳菊酒造〉の「三芳菊」。次はお造り。ひと目で新鮮と分かる美しいお刺身は右からきびなご、いさき、鰆、真鯛、本マグロの5種類。すだちをかけて、岐阜県のたまり醤油でいただきます。この5種盛りのお造りには2種類のお酒が合わせられました。右の3種類には酸味と苦味を感じる岩手県〈川村酒造〉の「酔右衛門(よえもん)」の2年熟成を。徳島県〈三芳菊酒造〉の「三芳菊」は、2016年に発売された後、冷蔵で熟成。ねっとりした油分を感じるお刺身と相性がいいとのこと。「常陸牛の酒粕味噌漬け」。炭火で炙っていただきます。青森県〈竹浪酒造〉の「七郎兵衛」。陶器製や木製など盃いろいろ。盃台に盃をのせていただきます。焼き物として「常陸牛の酒粕味噌漬け」を卓上の炭火コンロで炙って、炭の風味を移していただきます。酒粕の旨味が移った常陸牛のサクサクした食感にふわっと炭火焼きの風味に唸りそうになります。こちらには青森県〈竹浪酒造〉の「七郎兵衛」を温度50度ほどのところで10分ほどかけてゆっくり燗して合わせます。2018年のビンテージでかなり貴重なものだそう。盃はたくさんある中から好みのものを選べます。盃も貴重なものが多く、中にはもう買えないものやお願いしても1年待ちのものなども。そしてカウンターの上に最初から用意されていた陶器の盃台に乗せていただきます。ちゃぶ台や座卓がまだなかった頃、お酒は特別なものとして一段高く置かれていたそうです。盃台は今はもうほとんど作られていないので、骨董品を集めているんだとか。錫製のとっくりも、昭和の年代物です。お鍋の中には広島県〈竹鶴酒造〉の「秘傳」。大きなハマグリを酒蒸しに。ぷりっ!鰆は少し丸々ぐらい火を通せばOK。埼玉・神亀酒造の「ひこ孫」を燗で。そして次は「熟成純米酒しゃぶしゃぶ」。大きな蛤と鰆、うるいと菜の花という季節を感じる4種類の具材を純米酒で火を通していただくという贅沢さ。付けダレの代わりに日本酒に梅干しと鰹節と昆布を加えて煮詰めた煎り酒が出されました。周囲にお酒のいい香りが充満して、食べる前から気分が上がってしまいます。しゃぶしゃぶに合わせたのは埼玉〈神亀酒造〉の「ひこ孫」。2009年醸造の純米吟醸です。鰆を食べたあとにお酒を口に入れたら鰆の旨みを改めて感じて、ハッとしました。素敵なお椀に入った「鮎並女(あいなめ)の揚煮 旨出汁餡」。自家製のレモンサワー。そして「鮎並女(あいなめ)の揚煮 旨出汁餡」は美しいお椀の中に、あいなめがどことなく凛とした表情で鎮座していました。上品な餡の中に、表面はさっくり、中はふんわりでしたあいなめのおいしいこと。揚げ物ということもあり、さっぱりと自家製のレモンサワーがペアリングされました。「初鰹の燻製ポン酢」。見える場所で燻製にして、エンターテインメント性も。色合いの美しい京都〈向井酒造〉の「伊根満開」。そして酢の物として「初鰹の燻製ポン酢」が出されました。目の前で燻製が施された鰹は、風味豊かに、しかもクセのない食べやすい仕上がりです。穂しそや青ネギの薬味と合わせていただきます。鰹には京都府〈向井酒造〉が古代米で作った「伊根満開」という赤く、甘酸っぱいお酒が合わせられました。海外でも人気のお酒だそうです。チーズの風味もおいしい「鮑と山田錦のリゾット」。和歌山県〈中野BC〉の「超久」。食事として出されたのは「鮑と山田錦のリゾット」です。山田錦は酒米として有名なお米のひとつ。澱粉質が多くて、炊くと普段食べているお米と食感が異なるので、〈酒遊び とらとら〉では焼きおにぎりやリゾットとして提供しています。確かに舌触りに特徴がありました。クリーミーで食感も楽しいリゾットには和歌山県〈中野BC〉の「超久」が合わせられました。なんと、2002年に醸造された20年もの。飲み始めは爽やか、飲み終わりにしっかりした印象が残るお酒でした。鳥取〈梅津酒造〉の梅酒「野花(のきょう)」と〈向井酒造〉の「伊根町夏の想い出」をミックス。「北海道産小豆の白玉ぜんざい」に梅酒と日本酒を合わせたカクテルを合わせるという発想も新鮮です。最後は国産の冷たい烏龍茶をワイングラスで。渋みのない爽やかな味でした。最後に出されたのが「北海道産小豆の白玉ぜんざい」。そして鳥取〈梅津酒造〉の「野花(のきょう)」という梅酒と先ほども登場した〈向井酒造〉が作る夏のお酒「伊根町夏の想い出」をミックスしたカクテルのようなお酒が合わせられました。お酒をぜんざいにかけてもおいしいとのこと。試してみると、いちごの酸味とお酒の酸味、まろやかなあんこに作りたてで柔らかい白玉で幸せな気分に。デザートも丁寧に作られていて、最後までお酒の魅力をたっぷり楽しめる演出に脱帽です。熟成日本酒や古い酒器に触れられる貴重な時間。カウンター14席とこぢんまり。〈酒遊び とらとら〉で飲める熟成酒は、酒蔵や酒屋さんが熟成したものを信頼関係をもとに集めたもの、店主が自家熟成したものが揃っています。実は、熟成酒の方が二日酔いしにくいので、お酒が弱い人こそ試してみてほしいとのこと。しばらく忘れられていた日本酒を熟成させるという文化と熟練の腕で作られる創作和食の組み合わせ。〈酒遊び とらとら〉で、古くて新しい日本酒の奥深さにハマってみてはいかがでしょうか。〈酒遊び とらとら〉東京都渋谷区恵比寿西1-13-6 ブラッサム ZEN3F03-6455-348517:00~23:00(22:30LO)日休公式Instagram
2022年04月25日弱冠24歳で唎酒師の資格を持つ、日本酒大好き娘・伊藤ひいなと、酒を愛する呑んべえにして数多くの雑誌、広告で活躍するカメラマンの父・伊藤徹也による、“伊藤家の晩酌”に潜入!酒好きながら日本酒経験はゼロに等しいというお父さんへ、日本酒愛にあふれる娘が選ぶおすすめ日本酒とは?今回は、2022年、新年にふさわしいしぼりたての新酒をご紹介。第三十夜は、かつて使われていた米を復刻して造られたという限定酒を3本ご紹介。日本酒は米で選ぶ!?知る人ぞ知る、幻の復刻米を使った限定酒3本(左から)「鳳凰美田 純米吟醸 亀の尾」「美田 山廃純米 古醸 2018」「産土 2021 穂増」栃木県小山市美田地区にある小林酒造。マスカットのようなさわやかな飲み口で華やかな香り。復刻米「亀の尾」を使用。「鳳凰美田 純米吟醸 亀の尾」720ml 2,200円(ひいな購入時価格)/小林酒造株式会社福岡県三井郡にある蔵元「三井の寿(みいのことぶき)」の「美田」は、福岡県糸島産の復刻米「穀良都(こくりょうみやこ)」を使用。「美田 山廃純米 古醸 2018」720ml 1,485円(ひいな購入時価格)/株式会社みいの寿熊本県玉名郡「花の香酒造」は、熊本県に伝わる在来種「穂増(ほませ)」と呼ばれる復刻米を使用。2021年12月に発売されたばかりの「産土(うぶすな)」シリーズが日本酒好きな間で話題沸騰。「産土 2021 穂増」」720ml 2,530円(ひいな購入時価格)/花の香酒造株式会社娘・ひいな(以下、ひいな)「今回はマニアックなテーマでやろうと思ってて。復刻米って知ってる?」父・徹也(以下、テツヤ)「復刻米って、古代米みたいな感じ?」ひいな「うん。昔、流行ったお米があって、一度、途絶えちゃったんだけど、最近そうしたお米を復活させてお酒を造ってる蔵があって。今回はその3本をご紹介します!」テツヤ「へぇ〜。野菜もさ、在来種ってあるじゃない?そういうお米なのかな」ひいな「うん。その土地のお米だね」テツヤ「復刻米の日本酒って流行ってるの?」ひいな「うん。お米に関して今、2つの流れがあってね」テツヤ「うんうん」ひいな「『百万石乃白(ひゃくまんごくのしろ)』っていう石川県の品種とか、栃木県の『夢ささら』とか、最近、新しく品種改良されたお米ができている流れと、もうひとつは昔のお米を復活させる方向性と2つある気がしてて」テツヤ「なるほど。昔ながらの米を復活させるのは酒造りの原点回帰なわけだな。でも、栽培が大変なイメージあるけど」ひいな「そうなの。なぜなくなったのかっていう理由があるわけだからね」テツヤ「そうだよね」ひいな「栃木の『鳳凰美田』、福岡『美田』、熊本『産土(うぶすな)』の3本をご紹介します!」テツヤ「ひいなは北関東好きだねぇ。九州から2本か!」ひいな「今回の3本は〈住吉酒販〉で購入いたしました!」テツヤ「いつもお世話になっています!復刻米っていうのはさ、ラベルでわかるものなの?記載があるの?」ひいな「ラベルにお米の名前が書いてあるものもあるよ。この3本はラベルにお米の名前が書いてある」テツヤ「どんな味なのか気になる!早く飲もうぜ!」明治時代の復刻米「亀の尾」を使った「鳳凰美田 純米吟醸 亀の尾」ひいな「1本目は『鳳凰美田』です!」テツヤ「飲もう飲もう」テツヤ&ひいな「乾杯!」まずは「鳳凰美田」から。いただきます!テツヤ「うわ!うまいなこれ!吟醸?」ひいな「うん。純米吟醸」テツヤ「昼間に飲む純米吟醸っていいね。でも正直なところ、復刻米かどうかはよくわからないけど…」ひいな「『鳳凰美田』って結構テンション高いお酒が多くて。全体的に甘さが際立つお酒なんだけど、その中でもこの『亀の尾』っていう復刻米を使ったこのお酒は落ち着いてる感じがするというか」テツヤ「これで落ち着いてるんだ」ひいな「うん。これは『鳳凰美田』のなかでは落ち着いてるほうだと思うよ」テツヤ「そうなんだ。甘さのわりにあと口がキレるというかさ。これすごくうまいよ」ひいな「甘ったるくはないよね。上品な甘さがある」テツヤ「復刻米だから、そういう味わいになったのかな」ひいな「うん。そうだと思うよ。この『亀の尾』っていうお米は明治のお米なの。『亀の尾』の亀は、阿部亀治さんという方が、冷害で被害を受けた田んぼのなかで元気に育ってる3本の稲穂を見つけたことで名づけられたんだって」テツヤ「3本しかなかったんだ」ひいな「そう。冷害を乗り越えた3本だったの」テツヤ「丈夫に生きてたんだね」ひいな「阿部亀治さんが山形で見つけたお米なんだけどね。1925年ごろは、“東の亀の尾、西の雄町”って呼ばれてくらい有名なお米だったんだって」テツヤ「へぇ。あの雄町と!」ひいな「そう。雄町に匹敵するお米っていわれてたの。でも『亀の尾』が廃れた理由は、冷害には強いんだけど、虫に弱かったり化学肥料や農薬を使うとお米が極端にもろくなっちゃうらしくて」テツヤ「なるほど。それは育てるのが難しいお米なんだな」ひいな「そっか。農業の現代化に向いてなかったんだね。『夏子の酒』って漫画あるでしょう?」テツヤ「あるある」ひいな「幻の米で造った吟醸酒が忘れられないっていう話を聞いて種もみを探し始めて復活させて、そのお米で鑑評会で金賞を取るっていう物語があるんだけど、その幻の酒米のモデルが『亀の尾』なの」テツヤ「へぇ!いや、実に上品だね、このお酒。でもちゃんとジューシーさもあってうまい!これが『亀の尾』のうまさなんだろうな。復活させてくれてありがたいね」ひいな「地元に愛されるお酒を目指そうとして、昔ながらのお米である『亀の尾』に着目したんだろうね」テツヤ「原点に戻ったんだね」ひいな「新しいお米じゃなくてね」テツヤ「『亀の尾』で造ったほかのお酒も飲み比べてみたいな」ひいな「いいね。すごい数になっちゃうと思うけど」テツヤ「え、そうなの?結構、あるってこと?」ひいな「『亀の尾』は、平成9年から11年間、亀の尾サミットっていうのがあったりするくらい、復活してからは『亀の尾』を使ったお酒がたくさんあるの。『亀の尾』ってね、実はコシヒカリとかササニシキ、あきたこまちの先祖なの。『亀の尾』がルーツなんだって」テツヤ「へぇ。どれも寒いところの米だもんな」ひいな「そうだね、冷害に強いからね。しかも収穫量が多いらしい。粒が大きいから吟醸造りで削っても残るんだって」テツヤ「だけど、育てにくいんでしょう?」ひいな「そう(笑)」テツヤ「すごい手間ひまかけて育ててるっていうことなのかな。ということはお値段も張るんじゃないの?」ひいな「2,200円です!」テツヤ「ちょっと高めだけど、こだわりの米を使ってるんだから妥当だよね」ひいな「だよね」テツヤ「『亀の尾』だね。もう覚えた!」知る人ぞ知る、復刻米「穀良都」を使用した「美田 山廃純米 古醸 2018」テツヤ「あれ?さっきも『美田』じゃなかった?」ひいな「さっきは『鳳凰美田』で、こっちは『美田』」テツヤ「違うんだ?」ひいな「違う蔵のお酒だよ。よく『鳳凰美田』が好きな人って『美田』って略していう人がいるんだけど、私は『美田』といえばこっちのお酒を思い浮かべる」テツヤ「略しちゃダメだね(笑)。2018年って書いてあるけど熟成されてるの?」ひいな「そう」テツヤ「しかも糸島って書いてあるぞ。糸島の酒なの?」ひいな「福岡のお酒なんだけど、糸島産のお米を使ってるの」テツヤ「なるほど。復刻米を作ってるのが糸島なんだな」ひいな「これは『穀良都』っていうお米を使ってるんだけど。明治の時に生まれたお米なんだけど、山口県の農民の伊藤さんによって品種改良されて誕生したのが『穀良都』なの。まず、飲んでみる?」テツヤ「あぁ、そうだね。勝手に渋い感じを予想してるんだけど」ひいな「ちょっと強烈かもしれない」テツヤ「山廃で熟成酒だもんな」ひいな「香りだけでも、濃厚さを感じるかも」テツヤ「お?うまそうな匂いだぞ」ひいな「香ばしい感じあるよね」テツヤ「あ、色がついてるね。みりんみたい」ほんのりと色づいておいしそう。2本目いただきます!香りをじっくりと味わう父。テツヤ&ひいな「乾杯!」テツヤ「うわぁ〜匂いがもう独特だねぇ。これめちゃくちゃ好きかも!」ひいな「透明感のある熟成酒って感じがするよね、コクとか香ばしさもありながら」テツヤ「そして土っぽい。ミネラル感もあって。穀物を飲んでる感じっていうか。『穀良都』っていうお米の名前らしい味わいっていうか、大地を飲んでるって大げさかもしれないけど、すごい感じるね」ひいな「わかる。お米にフィーチャーしてる感じするよね。日本酒だから当たり前なんだけど」テツヤ「これはうまいよ。さっきの『鳳凰美田』は俺にはおしゃれすぎたな」ひいな「確かに(笑)。なんとこの『美田』、1,350円+税というお値打ち価格」テツヤ「安くない?そんな貴重なお米使ってるのに?」ひいな「申し訳ないよね。しかも熟成までしてるのに!」テツヤ「ほんとだよ!」ひいな「今日は冷やしちゃったけど、常温かお燗でもいいお酒だと思う」テツヤ「うん。匂いのイメージより飲みやすいし、和食とも合いそう。飲み始めのインパクトと違って水っぽくも感じるし、するするいく感じ」ひいな「今回、『穀良都』って私も初めて聞いたんだけど、相当めずらしいお米だと思う。山口で生まれたお米なんだけど、昭和初期、西日本で流行ってたらしくて、昭和天皇即位の時に献穀米になったくらい有名なメジャーなお米だったんだって。さっき紹介した『亀の尾』とか『山田錦』とかと同じくらい評価されたお米で、品質が高かったらしい。でも、稲穂の背が高くて、栽培に手間がかかるのが難点だったと」テツヤ「倒れやすいからな」ひいな「だから新しい品種がどんどん出てくると…」テツヤ「そっちにいっちゃうよな」ひいな「それで一度、衰退しちゃったんだけど、1996年に12粒の種もみから復刻に取り組み始めたんだって」テツヤ「すごいね。奇跡の米だね」ひいな「うん、裏にも幻の米って書いてある」テツヤ「そんな貴重なお米のお酒がこんな安く飲めちゃうの?そんな苦労して復刻したのにこの価格は安すぎるよ。値付け間違ってるよ!そんな貴重なお米だったら、もうちょっと主張してもいいのにね。『穀良都』って知る人ぞ知る感じなのかな?」ひいな「ほとんど知らないと思う。私も〈住吉酒販〉さんに教えていただいて初めて知ったの」テツヤ「ラベルに『穀良都』って書いてあっても米の名前だってわからないよな」ひいな「そうだよね。この『穀良都』は、精米時に砕けやすいらしくて大吟醸には向いてないんだって。だから昔ながらの純米造りがいいんじゃないかな」テツヤ「なるほど」ひいな「お米自体は、淡麗でキレのいいお酒になるらしいんだけど、もしかしたら熟成してるからこんな感じなのかもしれないね」テツヤ「燗にしてみたら落ち着くねぇ。おつまみがあるとさらにうまく感じるんだろうな」ひいな「住吉酒販だとチーズをおすすめしてくれるんだって」テツヤ「え!俺もチーズだって思ってた!」ひいな「え、ほんとに(笑)?」テツヤ「マジで。クリームチーズとかどうかなと思ったんだけど」ひいな「いいと思う。熟成系のチーズも合うと思うよきっと」テツヤ「あ!いぶりがっことクリームチーズとか最高じゃない?」ひいな「いいねぇ」幻の復刻米「穂増」を使用した「産土 2021 穂増」は2022年2月の発売以来、入手困難!ひいな「次のお酒は、2022年2月に発売になったばかりのお酒です!」テツヤ「おぉ!それは気になるねぇ」ひいな「第27回に、同じ蔵の『和水』ていう山田錦を使ったお酒をご紹介したんだけど、“ドメーヌ”がキーワードになっていて」(ライター注:ドメーヌとは水、米など、その土地のものでお酒を造ること)テツヤ「これも?」ひいな「そう。このお酒は『穂増(ほませ)』っていうお米を使っています。お酒は『産土』で、うぶすなと読みます」テツヤ「へぇ!」ひいな「2021年12月にこの産土シリーズが生まれたばっかりで、最近、すごく注目されてるお酒です!しかも、今日紹介するお米のなかで一番古いお米」」テツヤ「へぇ。いつ?」ひいな「穂増の元々の品種が江戸肥後米って名前なんだけど、江戸時代には九州全体で栽培されてたすごくメジャーなお米で、江戸末期には“天下第一”の米って呼ばれてたらしい」テツヤ「へぇ、ってことは、酒米じゃなくて食米だったってこと?」ひいな「そう。もともとは食米だったみたい」テツヤ「聞いたことなかったよ」ひいな「でね、このお米が復活したのは2017年で、なんとつい最近なの」テツヤ「うわぁ、そんな昔の米を最近復活させたんだ」ひいな「地元に根づいたお米で造りたい!ってなったんだろうね」テツヤ「いいことだね。それぞれの蔵の地域性があらわれるところだもんね、米って」ひいな「そうそう。飲んでみようか。13度だから、アルコール度数は低めかな」(パコーン!)ひいな「わっ!びっくりした(笑)」テツヤ「すごい勢いで開いたね(笑)」ひいな「生酒だから。発泡してるね」テツヤ「初穂増いただきます!」テツヤ&ひいな「乾杯!」しゅわしゅわと発泡してるのがわかります。「穂増」いただきます!テツヤ「うわ、何これ?いいねぇ。春飛び越えて初夏って感じだな」ひいな「おいしい!第27回で紹介した『和水』と共通点あるよね」テツヤ「うん、あるある」ひいな「最高に高揚感のあるお酒だな」テツヤ「これいくら?」ひいな「2,530円。自然栽培のお米を使ってるから」テツヤ「自然栽培って?」ひいな「肥料なし、農薬なしで育ててる」テツヤ「なるほど」ひいな「『穂増』自体、農薬が出る前の品種だから農薬を使うとうまく育てられないらしい」テツヤ「そっか。昔は農薬も肥料もないもんね。復刻米って実は今のオーガニックな流れに合う品種ってことなのかもね」ひいな「稲が倒れたり、脱粒(だつりゅう)って言って稲穂から種もみが落ちちゃうことが多かったらしくて。明治以降はもっと育てやすいお米に取って代わられちゃったんだって」テツヤ「なるほど。そうなっちゃうよね」ひいな「1970年くらいになると甘み、粘りがあるコシヒカリが主流になっていったんだけど、『穂増」の特性は粘りが少なくて、お米としての噛みごたえがあるというか」テツヤ「まさに大地の恵みだね。『産土』って名前にぴったりじゃない」テツヤ「ほんとに。産土シリーズはすごくこだわってるお酒だから、ぜひHPを見てほしい!」テツヤ「いやぁ、3本とも個性があっておもしろかったな。俺、復刻米の酒好きかも。ナチュールワインにより近い気がする」ひいな「ナチュールが好きな父にはぴったりかもしれないね」テツヤ「それぞれの個性があって、ストーリーがあるじゃない」ひいな「昔のお米を復刻させるってすごい大変なことだもんね」テツヤ「うん、これは買いたいし語りたくなるかも。日本酒を選ぶ時、お米で選ぶようになったら通だよな」ひいな「そうだね。これからはお米にも注目してほしいな」テツヤ「今日の3本はかなりお値打ちだったね。日本酒好きな人に教えなくなる」ひいな「どれを紹介しても、お土産で持っていっても喜ばれると思う」テツヤ「語っちゃうよね。これはね…って。いやぁ、最後に飲んだ『産土』の13度が軽くてよかったな」ひいな「次回(4月3日公開予定)は、まさにアルコール度数に着目した回なのでお楽しみに!」テツヤ「次号予告まで(笑)。乞うご期待です!」【ひいなのつぶやき】蔵の歴史や地域の背景を知ると、味わいもより深みが増す気がします!ぜひ、お米に注目して日本酒を選んでみてくださいひいなインスタグラムでも日本酒情報を発信中photo:Shu Yamamoto illustration:Miki Ito edit&text:Kayo Yabushita
2022年03月06日タカラ「焼酎ハイボール」人気トップ3に君臨するドライ、レモン、シークヮーサー《真面目に酎ハイを焼酎で作っている数少ないメーカー。これからも呑みますよ!》《多少値上げしても、甘味料等入っていなくて美味しいから呑み続けます》《去年全国で消毒用アルコールが不足していたときに高濃度アルコールを製造してくれていたことは忘れていません。これからも買い続けますよ》これらは宝酒造が今年1月20日に一部商品の値上げを発表したのを受け、ネット上でファンから寄せられたコメントの一部。通常、消費者にマイナスとなる値上げのニュースは批判にさらされる。だが宝酒造の場合は異なり、温かいコメントであふれていた。人々に愛される「宝焼酎」「驚きとともに、大変ありがたく思っています。みなさまから当社の製品が愛されていることを改めて実感し、一広報として目頭が熱くなりました」こう語るのは宝ホールディングス・環境広報部の奈良有里代さん。国内トップの焼酎メーカーとして市場を牽引する宝酒造。同社の品はなぜ熱く支持されるのか。6月から値上げされる主力ブランドのタカラ「焼酎ハイボール」にスポットを当て人気の秘密を探った。タカラ「焼酎ハイボール」は2006年に新発売された。昭和20年代、東京の墨田区や葛飾区を中心とした下町にある大衆酒場を発祥とし、以来、飲み継がれてきた焼酎ハイボール。下町の大衆酒場で愛される“元祖チューハイ”を商品化したい──。そんな思いからタカラ版の焼酎ハイボールは生まれ、世に送り出されたが、いきなり壁にぶち当たる。「発売初年度はまったく売れませんでした。当時ブームだったのは果汁感たっぷりの比較的甘いチューハイ。当社の焼酎ハイボールは辛口が特徴で、味が正反対のため理解されにくかったのでしょう。一方、人気俳優をCMに起用するなど、ほかの缶入りチューハイと似た雰囲気のプロモーションもミスマッチだったと思います」(奈良さん)しかし、あきらめなかった。社員たちも焼酎ハイボールを好み、思い入れが強かったからだという。地道な営業努力、大衆酒場感を重視したプロモーション活動により、風向きは変化。次第に認知され、人気を博すようになっていった。「15年連続で前年の売り上げを更新中です。当社で同様の成果を挙げている製品はほかにはありません」(奈良さん)それを支えるのが、タカラ「焼酎ハイボール」の熱烈なファンだ。ファンを引きつける理由を、飲料専門家の江沢貴弘さんはこう指摘する。「焼酎ハイボールに使われている甲類焼酎の絶対的なうまさ。純粋さに加えて“味わい深い個性”があることが、いちばんの魅力といえます」甲類焼酎は、芋などの乙類焼酎とは違ったすっきりした味を特徴とする。反面、物足りなさを感じがちだが、宝酒造のそれにはあてはまらない。ピュアなアルコールを生み出すこだわりの蒸留技術「長い歴史を持つ焼酎メーカーだからこそです。洗練された甲類焼酎を生み出す蒸留技術と、貯蔵する焼酎のバリエーションの豊富さやブレンド技術が強みになっています」江沢さんのこの評価は、奈良さんの説明に裏打ちされる。「甲類焼酎の製造には連続式蒸留機を使います。その性能によって仕上がりは大きく変わるのですが、当社は優れた蒸留機をそろえており、それを扱う技術もあると自負しております。結果、雑味成分を取り除き、限りなくピュアなアルコールができあがるのです」加えて、さまざまな味わいを引き出せる樽貯蔵熟成酒の存在が大きい。「宮崎県の焼酎蔵に約2万樽、約85種類」に及ぶというから驚きだ。こうして深い味わいとコクを育んだ甲類焼酎「宝焼酎」をベースに、タカラ「焼酎ハイボール」は造られている。ちなみに焼酎ハイボールの略称とされるのが“酎ハイ”。缶入りのチューハイにはウオッカをベースに炭酸や果汁で割ったものもある。対してタカラの「焼酎ハイボール」の場合、ウオッカは使わず、あくまで焼酎をベースにしている。「ウイスキーを炭酸で割ったのがハイボール。そのルールに従えば、焼酎を炭酸で割った焼酎ハイボールこそ本物のチューハイです」(江沢さん)美味しい焼酎を造ることに絶対的な自信を持っている宝酒造。その武器があるゆえに、「甘さに頼らなくても、目指す焼酎ハイボールを実現できた」と話す奈良さん。当初、甘くないチューハイは市場に受け入れられなかった。だが異質な要素がいつしかほかのチューハイにはない魅力として輝き、焼酎のうまさとともに受け入れられていった。「甘くないから食事と一緒に楽しめるという声は多いです。料理の味を邪魔せず、相性がいい。食事しながら美味しく飲めるわけです」(奈良さん)レモンやドライなどフレーバーによっては甘味料、糖質、プリン体がすべてゼロというのも、健康が気になるユーザーにはうれしいところ。「何度飲んでも飽きがこない。まさに長く飲み続けられる=ドリンカビリティが高いですね」(江沢さん)下町の大衆酒場由来ということで愛飲者は中年男性中心。しかし最近は昭和レトロブームの影響もあり、女性ファンも増えているそうだ。タカラ「焼酎ハイボール」は全16種類のラインナップ(期間限定商品除く)。幅広い商品群も魅力であり、ファンの広さを物語っている。「1番人気はレモン。次がドライ、シークヮーサーと続きます」(奈良さん)「大衆酒場好きにはレモン、ドライがオススメです。焼酎ハイボール初デビューなら好きなフレーバーを試し、下町の味へとステップアップしましょう」(江沢さん)下町の情深さを見習う名店の味と題した「立石宇ち多゛のうめ割り風」。同商品は東京・立石のもつ焼き屋の名店「宇ち多゛」とコラボして誕生したもの。店主監修ながら同店では提供しない味わいを楽しめる。東立石のお酒も飲めるうどん屋・四ツ木製麺所では、この名店コラボ缶を置いている。「もともと宇ち多゛さんの三代目とは懇意にさせてもらっていたんです。宇ち多゛さんの常連さんは大抵、うちに来て『立石宇ち多゛のうめ割り風』焼酎ハイボールを飲んでいきますよ。三代目に寄っていくよう言われるみたいで(笑)。ありがたいです。売り上げの一部を葛飾区内のこども食堂に寄付している三代目に倣い、うちでもそうしています」(店主・守田良一さん)焼酎ハイボールを通じた下町ならではの助け合いを垣間見ることができた。焼酎ハイボールをリスペクトし、熱烈なファンを築いたタカラ「焼酎ハイボール」。その歩みはこれからも続く。「『宝焼酎』には100年を超える歴史があります。飲み継がれる美味しさ、人生に寄り添う味わいを目指してきたことは、今までもこれからも変わりません。次の100年に向けて、さらに品質を磨き、安全・安心な製品を提供することで、みなさまの潤いある豊かな生活に寄与してまいります」(奈良さん)(取材・文/百瀬康司)
2022年03月05日『酒豪が多い地域』と聞いて、あなたはどこを思い浮かべますか。泡盛が有名な沖縄県、焼酎文化が盛んな九州、米どころが多くおいしい日本酒を数多く生み出してきた東北、はたまた『ベク杯』と呼ばれるお座敷遊びをはじめ、独特な酒文化が残る高知県など…。もちろん、お酒文化が盛んな地域に生まれた人であっても、個人差があり、必ずしもお酒に強いというわけではありません。しかし、遺伝子を解析することで、都道府県ごとにお酒に強い人たちが集まる地域を、ある程度分けることができるといいます。2022年1月26日、株式会社ユーグレナが興味深い調査結果を発表しました。『お酒に強い遺伝子タイプが多い都道府県ランキング』今回の調査は、ユーグレナ・マイヘルスとジーンクエストの遺伝子解析サービスのゲノムデータをもとにしたもの。遺伝子解析項目の『二日酔い』を、『お酒を飲んでも二日酔いになりにくいタイプ(遺伝子型:GG)』、『お酒を飲むと二日酔いになりやすいタイプ(遺伝子型:AG)』、『そもそもお酒が飲めないタイプ(遺伝子型:AA)』の3つに分け、その中のGGに該当する人の割合が多い順にランキングした結果です。それでは、早速ランキングをご覧ください!※クリックすると画像を拡大します。地図で色分けするとご覧の通り。お酒が強いとされる遺伝子を持つ人たちは、東北地方に集中していることが分かります。本来は、個人の健康リスク・体質・祖先について300項目以上の遺伝子型を解析し、どのような病気にかかりやすいか、どのような体質の遺伝的傾向があるかについて結果を提供している、同サービス。『二日酔い』という項目に注目した調査結果は、ネット上で反響を呼び、多くの人の興味を誘いました。・東北が圧倒的に多く、近畿が逆に少ないという結果が意外。・「お酒に強い」と思われがちな県出身ですけど、実際はそうでもないことがランキングで明らかに。・マップで表すと面白い!前述した通り、アルコール耐性は個人差があり、必ずしも今回の調査結果の通りとは限らないでしょう。しかし、自分が生まれ育った地域や、両親の出身県などに照らし合わせてデータを見ると、興味深いものがあります。あなたはどこで生まれ、実際のアルコール耐性はどうなのか、ぜひコメント欄で教えてください![文・構成/grape編集部]
2022年01月27日年末年始といえば、忘年会や新年会など、お酒を飲む機会が増えますよね。お酒が得意な人もいれば、苦手意識を抱く人もいるでしょう。かるめ(karume_life)さんが描いた『お酒が弱いあるある』をご紹介します。『お酒が弱いあるある』お酒が好きな人から「何度も飲むと、だんだん強くなってくるよ」といわれるのに対し、かるめさんはズバリこう告げます。「いや、そもそも味が好きじゃないんだわ」一方で、お酒が好きな人が気持ちよさそうに飲む姿に憧れを抱き、ノンアルコール飲料で似たような体験を味わうのでした…。漫画に対し、同じような体験を持つ人からは「全部分かりすぎる」「飲み放題では、ひたすら食べるよね」「ずっとうなずきながら読んだ」といった声が続出。どうやら、かるめさんの描いたエピソードに共感する人は多いようです。お酒が好きで強い人ならではの『あるある』も、読んでみたくなりますね![文・構成/grape編集部]
2021年12月29日弱冠24歳で唎酒師の資格を持つ、日本酒大好き娘・伊藤ひいなと、酒を愛する呑んべえにして数多くの雑誌、広告で活躍するカメラマンの父・伊藤徹也による、“伊藤家の晩酌”に潜入!酒好きながら日本酒経験はゼロに等しいというお父さんへ、日本酒愛にあふれる娘が選ぶおすすめ日本酒とは?今回は「燗酒にぴったり」がテーマとなった第二十八夜の総集編をお届けします。1本目/熱燗好きが、熱燗のために造ったという「月波ノ波」と「月波ノ月」長野県大町市にある薄井商店の代表銘柄といえば「白馬錦」。「山と、水と、ともに生きる。」という蔵のコンセプト通り、北アルプスのふもとで酒造りを行う。長野県小谷村との共同開発で生まれた「月波」シリーズは、夏でも冬でも熱燗が大好き!という小谷村の方々の熱燗への熱い思いによって生まれたお酒。左:普通酒「月波ノ波」990円右:純米酒「月波ノ月」1,430円(各720ml、ひいな購入時価格)/株式会社薄井商店あわせたおつまみは〈道の駅おたり〉で買った地元グルメセット左上から時計回りに。唐辛子が効いたピリッと辛い「こしょうみそ」、〈おたり生ハム工房〉の「熟成生ハムニンニクオリーブ」と「原木熟成プロシュートペースト」は止まらないおいしさ。酸味と食感が抜群の「野沢菜ふぶき」の4つ。この日の晩酌の詳細はこちらをクリック!2本目/香り華やか&フルーティで上品な甘みの「東洋美人 純米大吟醸 ASIAN BEAUTY」山口県萩市にある「澄川酒造場」は、2021年で創業100周年を迎えた。山口県産の山田錦を使い「王道の酒造り」にこだわる。日本酒を飲んだことのない人にも飲んでもらえるよう「0杯から1杯へ」を目標においしさと親しみやすさを追求。リーズナブルな価格で純米大吟醸が楽しめる1本。「東洋美人 純米大吟醸 ASIAN BEAUTY」750ml 1,375円(ひいな購入時価格)/株式会社澄川酒造場あわせたおつまみは、「牛肉の西京漬焼き」この日の晩酌の詳細はこちらをクリック!3本目/70度まで熱くする“ふつふつ燗”で!「玉川 山廃純米 雄町 無濾過生原酒」京都府丹後市にある「木下酒造」は1842年創業。「変化がおもしろいお酒」の玉川。蔵の推奨は「適温は高め」、55度以上にしっかりと熱くし、燗冷ましで変化を楽しむことを勧めている。アルコール度数は20度と強め。「玉川 山廃純米 雄町 無濾過生原酒」720ml 1,705円(ひいな購入時価格)/木下酒造有限会社あわせたおつまみは、ごまだれたっぷりの「坦々風水餃子」この日の晩酌の詳細はこちらをクリック!毎週日曜の夜更新。「伊藤家の晩酌」をチェック!娘・ひいなと父・テツヤが毎週織りなす愉快な親子晩酌。これまでの連載内容はこちらをクリック!ひいなインスタグラムでも日本酒情報を発信中(photo:Tetsuya Ito illustration:Miki Ito edit&text:Kayo Yabushita)
2021年12月26日キリンビール『一番搾り』CM(キリンビール/KIRINBEER公式チャンネルより)●キリンビール『一番搾り』、堤真一と仲間由紀恵・田中みな実ら、満島ひかりと豊川悦司●キリンビール『本麒麟』、江口洋介とタモリ・舘ひろし・滝川クリステル・高畑充希ら●アサヒビール『ザ・リッチ』、竹野内豊と長澤まさみと北大路欣也●アサヒビール『クリアアサヒ』、上戸彩と木梨憲武と佐藤栞里●サントリー『パーフェクトサントリービール』、松嶋菜々子と霜降り明星・粗品と吉田鋼太郎これらは昨今流れている“ビール”(第三のビール等含む)のCM。それぞれ多少の違いはあるが、大まかなCMの構成は以下だ。出演者A「変わったんですよ○○(商品名)」出演者B「え〜?そうなんですか」出演者A「飲んでみて下さい」出演者AとB「かぁ〜〜!」(笑顔)出演者B「!?美味いですね〜!」対談のようにタレント2名もしくは複数名が並び、一方が勧め、一方が飲み、「美味い!」と称賛。このフレームを、ただ1社のみがやっているのではなく、上記のように大手3社が同じようなスタイルのCMを流している。後に著名な作家となる開高健や山口瞳らが所属したサントリー(前身の寿屋含む)宣伝部を代表に、アルコール関係のCMといえば、昭和の時代から各社が“世界観”や“キャッチフレーズ”を創り、アルコール業界だけでなくCM業界自体を盛り上げ、時代に残るCMを各社が作ってきた。しかし、出演者である“タレント”がただただ「うまい!」――なぜビールのCMは現在、各社似通うような作りになっているのだろうか。■CMが似てしまう“背景”『文化としてのテレビ・コマーシャル』などの著作がある国際日本文化研究センターの山田奨治教授は、以下のように話す。「おいしさをいかに映像で伝えるかについては、過去のCMを振り返ればさまざまな工夫がありました。“おいしい”と言わせるだけの作品も一定数ありますが、やはり“ベタな表現”と評価されてきたと思います。大状況としては、テレビの凋落にともなうテレビCMの広告費とクリエイティブの衰退、ネット広告にシフトしつつあること、若い人がアルコールを飲まなくなっていることがあります。それに加えてここ2年の状況として、大勢でワイワイと飲む表現がなじまないこと、1人飲みか少数の親しい者同士がディスタンスを保って飲む設定でないと受け入れられなくなっていると思います。そうしたことが制約になって、表現が似てしまうケースが生じているのかもしれません」CMの好感度調査などを行うCM総合研究所にも昨今のビールCMについて話を聞いた。「弊社では東京キー5局から放送されている全CMを対象にCM好感度調査を毎月実施しております。これらの結果を見ると、当社ではビールCMが似通ったものばかりとは捉えておりません」(CM総合研究所代表・関根心太郎氏、以下同)その理由とは?「ビール業界はご承知のとおり競争が熾烈であるため、CMなどの広告活動においてはビールを愛飲している人だけでなく、頻繁に飲まない人も含めた幅広い層に向けてビールの魅力や価値を伝えていく必要があると考えられます。その際、単にビールの製法などを説明するだけでは、視聴者の心を動かすことが難しく、各社とも商品への購買意向や興味・関心を高め、“ビールを飲みたい”という気持ちを喚起するために、さまざまな工夫を凝らしているのが現状です。ビールの最大の価値である“おいしさ”を訴求ポイントにしているCMが目立つのは当然ですが、ヒットCMを振り返ってみると、その表現内容は画一的でなく、時代の空気や生活者に寄り添うトーンのCMが見受けられます」例として、アサヒビールの『アサヒ生ビール』が、12月前期の銘柄別CM好感度調査で総合1位に(CM総合研究所による調査)。CMの内容は、竹内まりやの『元気を出して』をBGMに、新垣結衣が商品を手に「日本のみなさん、おつかれ生です」と呼びかけるものだ。「そのほかにも広瀬アリスさんがあいみょんさんの弾き語りと商品を楽しむキリンビール『淡麗グリーンラベル』のCMでは、ビールのおいしさを自然や音楽といった心地良い世界観で表現。サントリービール『ザ・プレミアム・モルツ』は今年3月に小栗旬さんと柴咲コウさんを起用したCMシリーズを開始しました。これまで非日常の世界観で憧れを醸成していたコミュニケーションを、リアルな生活を舞台に共感を作り出すことへ進化させたといい、彼らがそれぞれ商品を飲んで“日常のちょっとした贅沢”を楽しみ、“ちょっと高級なビールにしようか”などとつぶやく様子を描いています。今後はビールの魅力に加え、こうしたビールを楽しむ瞬間の心情や、ビールを飲みながら過ごす時間の価値にスポットを当てたCMが増えていくかもしれません。もちろんご指摘のように出演者がビールのおいしさについて語らうCMもありますが、そのシチュエーションやキャストの顔ぶれは多岐にわたり、今後もますます多様化していくのではと捉えています」■あの“ゴクゴク音”は禁止!?アルコールのCMは、実は“規制”が多く、それが足かせのようになっている部分もあるのかもしれない。「ビール酒造組合などアルコール関連の業界9団体で構成される『飲酒に関する連絡協議会』は、’16年にアルコール関連の広告の基準を自主的に強化。テレビ広告でのど元を通る“ゴクゴク”等の効果音は使用しない、お酒を飲むシーンについてのど元のアップはしないという規制を設けました。かつては20歳のタレントがアルコールのCMに起用されることは多々ありましたが、この時の新規制によって“25歳未満はNG”となりました。それぞれ内閣府の指摘を受け、業界団体がそれを受け入れた形です。また、これも協議会の自主基準としてアルコール商品は“朝5時から18時までテレビ広告は行わない”とされています。さらにアニメを使用したCMにも同じような形で規制が入っていますね」(広告代理店関係者) ’16年、キリンは同社の人気商品『氷結』で、アニメを使用したweb限定CMを配信。しかし、配信直後にアルコール薬物問題全国市民協会と主婦連合会が共同でキリンに対して、配信中止を求める要望書を提出。こちらのアニメCMは、視聴スタート時に“20歳以上”の年齢認証を設け、未成年者が視聴しづらいように配慮していた。しかし、キリンが要望を飲む形で、結果的に配信からわずか8日でCMは打ち切りとなった。「未成年への影響、そしてアルコール依存症の問題の観点から、アルコール関係の広告は規制が入ってしかるべきものだとは思います。YouTubeがトップページ最上部に表示される“最も目立つ広告枠”からアルコール商品の広告出稿を禁止するという報道もあり、アルコール広告の規制は世界的な動きです。’04年に財務省によってタバコのCMはテレビ・ラジオで全面禁止となりましたが、アルコール消費の広告は、全面禁止はないにせよ今後も規制は進むでしょうね」(前出・広告代理店関係者) 「すこし愛して、なが〜く愛して」のフレーズとともにアルコールのCMが世の男性を魅了した時代もかつてあった(サントリー『RED』。出演は大原麗子、’80年〜)。ビールで言えば、“男は黙ってサッポロビール”(出演は三船敏郎、’70年〜)は、同社の入社面接で“たったひと言、そのフレーズを言った者が合格した”という都市伝説を生んだ。今後、人々を魅了するアルコール広告は生まれるだろうか。
2021年12月26日※画像はイメージです1500万円、3700万円、1億5000万円……。これらは最近高騰しているという首都圏のマンションの値段ではない。ある“飲み物”の値段だ。いま、ウイスキーの“価値”が跳ね上がっているのだ。■1本のウイスキーが数千万円に昨年の6月30日、100本限定でリリースされた『山崎55年』というウイスキーがある。量は700ミリリットル。55年という長期熟成で、販売するサントリーの商品では、これまでで最高熟成年数となるウイスキーだ。希望小売価格は300万円。「発売からまだ間もない昨年8月に香港のオークションで、日本円にして約6830万円で落札されました。手数料も含めると総支払い額は日本円で約8190万円です」(ウイスキー愛好家)300万円で買ったものがほんのひと月で7000万円近くに……。「日本のウイスキーは今、国内だけでなく海外でもファンが多く、特に高騰している『山崎』は、日本のショップでも熟成年数によって1500万円や3700万円という値付けがされ、そしてそれが売れています。中には1億5000万円などというものも……。非現実的な値付けにも思えますが、海外では1億円以上で落札されたものもあり、埼玉県秩父市で作られている『イチローズモルト』というウイスキーでも1億円近い値段で落札されています。こちらは54本セットではありますが。このところの高騰を見ていると1億円超えの値付けは、非現実的とも言いがたいのです」(同・ウイスキー愛好家)このような高騰ぶりから、今ウイスキーは“飲んで楽しむ”だけでなく、“投資”の対象にもなっているのだ。■ウイスキー高騰の理由『ウイスキーの教科書』『ウイスキーの愉しみ方』などの著書がある橋口孝司さん(ホスピタリティバンク代表取締役)にその理由について話を聞いた。「大きく3つの理由があると考えています。1つ目は、ICT(情報通信技術)の発達・進化により、世界中の情報がすぐ手に入るようになった。いつでも、どこからでも希少なウイスキーについての情報も手に入れられるので、お金を持っている人が投資対象として購入できる機会が増えたんです。2つ目は、需要と供給のバランス。希少なウイスキーに対する需要が主に中国などで増え、供給が足りていない状況です。特に日本の長期熟成ウイスキーについては、’08年以前は生産量が非常に少ないため商品化が難しいのです。3つ目は、中国マネーの増大です。以前はウイスキーのオークションの中心はイギリスやアメリカでしたが、現在では香港オークションでの取引が増えています」(橋口さん、以下同)このような高騰は、年代物の山崎を筆頭に国産ウイスキーでよく聞く。高騰は「日本産」で起こっていることなのか。「日本産だけではなく、(スコットランドの)スコッチウイスキーでも起きています。日本産に注目が集まっている理由としては、現在のブームは中国マネーが中心となっているため、日本が好きな中国人が多いことや、日本ウイスキーの供給量が少ないという需給バランスに起因していると考えています。『山崎』については日本ウイスキーの中でNo.1と捉えられていることや、メーカーであるサントリーも50年や55年といった長期熟成の希少な原酒を使った商品を新たに発売したことも話題となって、注目・人気ともに高まっていると思います。ただし、『山崎』だからすべて高騰しているわけではありません」確かに同じ『山崎』でも10年や12年は、1万円台や2万円台などの比較的安価で購入することができる。「限定ボトルでも、値段が上がるものもあれば上がらないものもあります。株式市場と同じように考えるとわかりやすいでしょう。すべてが高い価格で売れているわけではありませんし、今後はどうなるかわかりません。ピーク時よりも価格が下がってきているウイスキーも出てきています」■投資対象としての“ウイスキー”海外も含めたウイスキー事情について株式会社クレア・ライフ・パートナーズにも話を聞いた。同社は、スコッチウイスキーを個人やバーなどに販売し、オリジナルボトルの制作サポート事業や資産の一部として活用する事業『ウイスキー・カスク・インベストメント』などを行う。「海外では、ミレニアム世代と言われる’81年以降に生まれた人たちを含めた若い世代、今の経済を作っている方たちのなかで、ウイスキーを投資の選択肢に入れたいという人が増えているようです。ウイスキーの本場であるスコットランドでは、一度閉鎖した蒸留所の再稼働が増えています」(ウイスキー・カスク・インベストメント担当者)イギリスを本拠地とする『ナイトフランク社』によるレポートがある。それはレア物のウイスキーを含めた“高級品(宝石や時計、美術品など)”の、過去10年間の価値の変化をまとめたもの。レポートによれば、投資対象となる希少なウイスキーの過去10年のリターン率(収益)の平均は540%。他の商品とは比較にならないほどの高リターンと発表されている。ここまではすべて“ボトル”のウイスキーで起こった話。ウイスキー投資では、新たな形も生まれている。ウイスキーは基本的に“熟成”がなされる。それは木製の“樽”に入れることで行われる。ウイスキーの世界では、その熟成をするための樽を“カスク”と呼ぶ。■意外とお得? “樽”への投資近年のボトルのウイスキーの高騰もあり、このカスクへの投資もはじまっているという。前出の『ウイスキー・カスク・インベストメント』はこちらの投資となる。「ウイスキーの“カスク投資”とは、ウイスキーの樽つまりカスクを購入し、熟成によって価値が高まることで売却益を得る投資となります」(前出・ウイスキー・カスク・インベストメント担当者、以下同)ウイスキーの樽は、その多くはウイスキーが詰められる前にバーボンやラム酒、ワイン、シェリー酒で使われた樽などが使用される。これらの樽を使ったウイスキーは、樽に前の酒の風味が残っているため、新樽を使ったものと比べ味や香りが大きく変わる。そして当然樽に入れられた年月によっても変わってくる。つまり樽に入れたまま保管することによって、“より熟成されたウイスキー”となり、そこに“価値”が生まれる。このようなウイスキーカスク(ウイスキーを詰めた樽)は投資商品として成長率が高く、また仮想通貨等のように乱高下することはなく安定して上昇しているという。「投資としてのウイスキーカスクの成長率は、今だけ今年だけというものではなく、ここ数年安定して高いところも魅力の1つでしょう。メリットは保管のしやすさもあります。カスクは英国歳入関税庁により認められた保税倉庫でカスク1つ1つ番号が割り当てられ、厳重に保管されます。カスク投資は保有期間が長くなるケースが多いですが、管理コストは非常に安い。受け持つ管理会社によって多少の差はありますが、平均で年間45ポンドから60ポンド程度。日本円で1万円しないくらいです。そのため長期保有がしやすい。例えば不動産であれば、固定資産税や管理費などがかかってきますが、それらに比べて保有にコストがかかりません。また、スコッチウイスキーの場合は、カスクには個別に登録者番号のようなものが振られます。その登録者番号を日本でいうところの国税庁のような機関である英国歳入関税庁が番号を管理します。それによって資産としてきちんと認められたものになります。名義変更なども可能で、子どものために購入し、数十年後に名義変更して、子どもに贈与、相続させるという使い方もできます」例を出すと、『マッカラン』の1988年物のカスクは2016年から2020年の4年間保有で、年平均59.6%の上昇。利益率は238.4%となった。樽となると、当然その“量”は多くなる。つまり買うにしてもボトルにすれば安いようなウイスキーでも値段が高くなるが……。「30万〜40万円のカスクもあります。もちろんそういったものは樽に詰めたてのものになります。投資商品としては価格が安いので買いやすく、今後どんどん人気が出てくるのではないかと思います。さらには、ご購入されたカスクをボトリングすることもできるので、オリジナルウイスキーのボトルの製作や、Barやレストランなどで販売したい、というお客様も多くいらっしゃいます」世界で高騰を続けるウイスキー。あなたも夢を買ってみますか?
2021年12月25日青森の文化を満喫できる宿「星野リゾート青森屋」は、2021年12月20日に、青森屋オリジナルのブレンド酒を再現できる日本酒セット「青森の酒いいあんべっこ(*1)ブレンド」を販売開始します。2021年1月に実施したブレンド酒体験で好評をいただいた、青森屋オリジナルのブレンド酒「祭り」を再現できる日本酒セットです。そのブレンド酒の作り方と、青森県にある5つの酒蔵が厳選した日本酒が入っており、レシピ通りにブレンドすると、新たな味わいを楽しめます。*1青森の方言で塩梅や加減の意味。背景青森屋はこれまで、青森県内の酒蔵10蔵の地酒飲み比べやオリジナル日本酒「もんぺ娘」の開発、酒蔵見学ツアーなど、地元の酒蔵の協力を得て、日本酒の楽しみ方を提案してきました。2020年、新型コロナウィルスの感染拡大により飲食店の営業時間短縮、宴会や結婚式の中止などが重なり、日本酒の出荷量が全国的に落ち込みました。(*2)これに伴い、日本酒の生産量と酒造好適米の作付面積を減らさざるを得ない酒造会社があり、青森県内の酒蔵も同様の状況に直面しています。青森屋は、地域の観光資源を大切にしていきたく、このような時こそこれまでお世話になった酒蔵との連携を強化すべく、2021年1月から地元の酒蔵とともに青森の日本酒の魅力を発信する取り組みを実施してきました。その一環として提供していたオリジナルのブレンド酒が好評をいただき、ぜひお土産にほしいとの声に応えるため、各酒蔵の協力のもとに商品化しました。*2参考:農林水産省日本酒をめぐる状況「青森の酒いいあんべっこブレンド」概要近年、日本酒の新たな楽しみ方として、日本酒のブレンドが注目されています。新たに青森の日本酒の魅力を感じていただきたく、今年の1月に地元の酒蔵の協力のもとに実施したプログラムにて、5つの酒蔵の日本酒を使ってブレンドした、青森屋オリジナルのブレンド酒「祭り」を提供しました。今回商品化したのは、そのブレンド酒を再現できる日本酒セットです。セットには、青森屋オリジナルのブレンド酒「祭り」の作り方と、5つの酒蔵がブレンド酒のために厳選した5本の日本酒が詰め合わせています。<各酒蔵から厳選した1本>八戸酒造:八仙(はっせん)華想い50純米大吟醸カネタ玉田酒造店:華一風純米大吟醸鳴海醸造店:菊乃井純米吟醸華さやか無加水桃川:桃川ワイン酵母仕込み吟醸純米酒鳩正宗:鳩正宗純米大吟醸華想い青森屋オリジナルのブレンド酒「祭り」を再現し、新たな味わいを楽しめる青森県では、青森ねぶた祭を代表とする祭りが各地域で開催されています。祭りを存分に楽しむために、地域の人々は山車の運行やお囃子(はやし)の演奏に全力で打ち込み、情熱を捧げます。そんな祭りにかける熱い思い、演奏や山車運行の迫力をイメージしてできたのが、青森屋オリジナルのブレンド酒「祭り」です。心がじゃわめぐ(*3)祭りの躍動感と熱い雰囲気を表現するため、青森屋のスタッフと5つの酒蔵の方々が、約17種類の中から銘柄を厳選し、それぞれの酒蔵の特徴を生かしながら、何度も重ねて作り上げたものです。その作り方はおすすめの楽しみ方として記載されているため、青森屋オリジナルのブレンド酒を再現し、華やかな香りと、旨味と酸味がバランスよく調和された豊かな味わいを楽しめます。*3青森の方言で気分が高まるという意味。■販売開始日:2021年12月20日■料金:6,000円(税込)■内容量:300mlの5本入り■販売場所:星野リゾート青森屋酒蔵の紹介■八戸酒造株式会社(八戸市)元文5年(1740年)、初代が青雲の志で近江の国を出て、陸奥の地にて酒造りの道に入り、以来蔵元代々酒を造り続けてきました。現在の八代目は青森県の地酒として県産の米と酵母にこだわり、仕込み水は八戸市蟹沢地区の名水を使用しています。時代が求める環境と健康に配慮した安全で美味しい酒造りに挑戦しています。代表銘柄:陸奥男山、陸奥八仙株式会社鳴海醸造店(黒石市)文化3年(1806年)より続く造り酒屋で、凶作にあっても収穫をもたらした土地の名、「稲村」を屋号に戴いて、以来二百余年にわたり、伝統を受け継いでいます。青森県の原料にこだわった米と酵母、そして山々の雪解け水に由来するまろやかな伏流水を使用しています。代表銘柄:稲村屋、菊乃井桃川株式会社(おいらせ町)発祥は江戸時代、明治22年(1889年)に本格的に酒造を開始しました。創業当時、百石川(奥入瀬川の地元での通称)の水を使用していたことから「百(もも)」を果物の「桃」に代えて「桃川」と名付けられました。「いい酒は朝が知っている」をキャッチフレーズに「おいしいお酒を通じて人を幸せにしたい」という理念のもと、「おいしい酒造り」に取り組んでいます。代表銘柄:桃川、ねぶた、杉玉鳩正宗株式会社(十和田市)昭和初期、蔵の神棚に棲みついた一羽の白鳩を守り神として大切に飼い、以後も鳩神様としてったことが「鳩正宗」の由来です。十和田市にある蔵元で、「十和田の美酒」として「地酒は地方食文化の結晶である」をとしています。八甲田・奥入瀬の伏流水を仕込水に使い、昔ながらの製法にこだわりながら、新しい技術を取り入れて地酒を作り続けています。代表銘柄:鳩正宗、八甲田■株式会社カネタ玉田酒造店(弘前市)貞享2年(1685年)の創業で香りの高い華やかさのある酒や、日々の日本の食の変化に対応できるよう、ニュートラルでシンプルな味の酒を製造しています。代表銘柄:津軽じょんがら、華一風<最高水準のコロナ対策宣言>[ ]{ }【1】衛生管理星野リゾートでは、コロナ対策の一環として、お客様の健康と公衆衛生を考慮し、以下の対応を行っております。・チェックイン時の検温実施・通常の客室清掃に加え、ホテル館内のアルカリ電解水による清掃と拭き上げ・館内各所、全客室に除菌用アルコールを設置・レストラン入店時に全てのお客様へ手指のアルコール消毒を実施・食器類(お皿、グラス)やカトラリーの高温洗浄(80度以上)、食事用トレイの除菌洗浄・フロントにパネルやビニルシートなどのパーテーションを設置・館内での接客業務の際にマスクを着用・スタッフの健康と衛生面の管理徹底(出社前の検温と記録確認)・湿度40%以上を保つ加湿器を全客室に設置(星のや東京、沖縄県内の施設を除く)・レストランにおけるメニューのQRコード化(界ブランド全施設)【2】3密回避密閉、密集、密接の3つの「密」を回避する滞在を作るべく、以下の対応を行っております。・大浴場の混雑度がスマートフォンで分かる「3密」の見える化および混雑予測サービス実施・滞在中、混雑が確認された場所での、入所・入店規制・レストランの混雑状況を管理し、入店時間の分散化・チェックアウトのフロント精算時に、入列規制を適宜実施・パブリックスペースへのCO2(二酸化炭素)濃度測定器の配備・自然換気、機械換気など、建物の設計にあわせた換気の徹底関連資料:[【星野リゾート】コロナ対策まとめ]{ }星野リゾート青森屋「のれそれ(*青森の方言で目一杯の意味)青森 ~ひとものがたり~」をコンセプトに、青森の祭りや方言などの文化を満喫できる温泉宿。約22万坪の敷地内には、池や古民家が点在する公園もあり、食事や多彩なアクティビティを楽しむことができます。青森県三沢市字古間木山56/客室数236室[ ]{ } 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2021年12月22日1日の終わりに口にするお酒は、とってもおいしいものです。お気に入りのグラスで味わうと、さらに気分が上がりますよね。グラスには、さまざまな種類がありますが、自分が何を使っているのか、意識していない人は多いのではないでしょうか。グラスの種類Twitterでイラストを公開している、みっけ(@q_micke)さん。グラスの種類が、ひと目で分かる作品を投稿し、注目が集まっています。グラスの種類です pic.twitter.com/n70YJ6Wi3Z — みっけ (@q_micke) November 14, 2021 15種類ものグラスがズラリ!投稿を見た人からは「こんなに種類があったなんて!」と驚きの声が上がっています。・知らない知識だったので、ためになりました!・家にあるグラスは、全部ワイングラスだと思っていたので、改めて眺めてみました。・おしゃれで分かりやすい!種類を知った上で使ったら、手持ちのグラスが、特別なものになりそうです。「表現が凝ってる」と、デザインを絶賛するコメントも多数寄せられていました。夜の静けさを感じる色合いが素敵で、何度も見たくなりますね。みっけさんは、絵画からインスピレーションを得たコーディネートのイラストなど、さまざまなテイストの作品を公開しています。気になった人は、チェックしてみてください![文・構成/grape編集部]
2021年11月26日「男性の気持ちは、男性に聞くのが一番早い!」恋愛コラムニストのTETUYAです。突然ですが、僕はお酒を飲むのが大好きです。お酒を飲むと、楽しくなって、つい気持ちが大きくなるもの。そこで今回は、「お酒にまつわる恋愛コラム」を紹介します。お酒を飲んだときの男性の本音を、のぞいていきましょう。■ 「酔っている」ことを認めない昔、茶の間でウトウトとTVを見ながら寝ている父を横目に、TVのチャンネルを変えると「オイオイ、見てるよ」と言われました。男性は一般的に、プライドの高い生きもの。寝ていることを認めない父と同様、酔っている男性に「酔ってる?」と聞くと、大体は「酔ってない」と言います。こんなとき、女性なら「酔っちゃった」と明るく楽しく言うのに対して、男性は「お酒に弱い」と認めようとしません。「酔ってないよ」以外でも、お酒に酔ったときの男性の言葉は信用しないほうがいいかもしれませんね。■ 女性が2倍「可愛く」見える周りの男友達と話していて、皆が共通して言うのは、「お酒を飲むと、女性が2倍可愛く見える」ということ。別の男友達の名言で、「2:8の法則」がというものがあります。一般的に「2:8の法則」とは、お店の売上の8割は、そのお店のお客様の2割の売上で成り立っている……などを指します。蜂の群れのうち、真面目に働いているのが8割で、働かないのが2割とか、この法則に当てはまる例を挙げれば、キリがありません。そんななか、僕の友達が言う「2:8の法則」は、2回目に会った女性は、魅力が8掛けになるというもの。男性陣は、皆、納得して共感していました。たとえば、初めて合コンなどで会った女性がいるとします。その人と2回目に2人で会ったとき、1回目に会ったときに比べて、その魅力は「0.8倍」に感じられるのです。これは1回目に、合コンでお酒を飲んでテンションがあがった状態が引き起こす、見誤り事故みたいなものですね。■ 甘い言葉で誘う以前にも触れたように、男性は、お酒が入ると女性が2倍可愛く見えます。だからこそ、シラフのときには言えないような、甘い誘い文句を恥ずかしがらずに言えるのです。何度も言いますが、女性の皆さん、お酒に酔ったときの男性の言葉を信用してはいけませんよ。話半分、いや、話1割で聞いておいてください。また、もし好意を寄せる相手が「つきあおうよ」「可愛い」「好き」のような誘い文句を言ってくるようなら、動画で「証拠」を残しておくといいでしょう。そして、シラフのときに、その動画を見せて、「つきあってね」と言うと、彼は何も言えませんから。■ 告白はシラフでお願いしよう今回はお酒を飲んだときの男性の本音についてご紹介しました。とにかく、酔ったときの男性の告白を鵜呑みにするのは危険。告白されても、「今度、シラフのときにもう一度言ってね」というくらいの返しでいきましょう。(TETUYA/ライター)(愛カツ編集部)presented by愛カツ ()
2021年10月16日指先を彩るネイルアート。繊細なアートを施したり、ネイル用のパーツを使って立体的にしたりと、自分らしさをネイルで表現している人も、多いのではないでしょうか。日本酒愛あふれる指先!大好きな日本酒を、日々楽しんでいる、みちゅ(@michu_osakegirl)さん。『日本酒を可愛く』をコンセプトに、SNSで自身の日本酒ライフなどを発信しています。日本酒愛の詰まったネイルアートをTwitterで公開したところ、「真似したい」「超大作」などの声が寄せられました。その作品が、こちらです!これ最高傑作では...!?指先から溢れる日本酒圧がすごい!笑仕上げをマットな質感にしたら、昭和レトロっぽさが増して渋い&可愛いです。日本酒ネイル可愛すぎるよぅぅ。これからもずっと日本酒を愛していくぞ... pic.twitter.com/UzkbXeIZL2 — みちゅ|日本酒を可愛く.* (@michu_osakegirl) October 9, 2021 日本酒ラベルがズラリ!指先から、日本酒への愛があふれています!よく見ると、親指には樽酒、小指にはワンカップ酒を選ぶなど、爪の大きさに応じた日本酒が割り当てられていますね。これまでにも、日本酒ネイルを披露しているみちゅさん。今回は、大手メーカーの銘柄をテーマにして、ネイリストさんにお願いしたそうです。写真を見た人からは、さまざまなコメントが寄せられました。・すごい迫力!・これは酒豪すぎる!・見覚えのあるラベルが並んでいます!レトロでかわいい。・飲みに誘ったら断られなさそう。こんなかわいいネイルをしていたら、日本酒好きな人とはもちろん、あまり詳しくない人ともお酒トークが弾みそうです。日本酒ネイルをして、寒い季節に熱燗を味わうのも乙ですね。日本酒のネイルを手がけた、ネイリストのアンリッホさんについて知りたい人は、こちらをチェックしてみてください。Twitter:@anri6624Instagram:anri_nailart公式サイト:『Our Jam』[文・構成/grape編集部]
2021年10月15日9月15日は、「ひじきの日」です。栄養が豊富なひじきを食べることによって、健康に長生きしてもらいたいという願いを込め、当時の敬老の日に制定されました。そう、このように、ひじきは立派な健康食材。ただ以前は、ひじきは鉄分が多いとされており、貧血予防に役立つといわれていました。でも現在では、ひじきには鉄分がほとんど含まれていないことがわかっています。これはなぜでしょうか?それは、昔のひじきは鉄釜で製造されていたのですが、現代のひじきはステンレスの釜で製造されるのが主流だからです。つまり、ひじき自体に鉄分が多く含まれているのではなく、鉄釜の鉄がひじきに付着していたから鉄分が多かったのです。ただ、現在でも昔ながらの鉄釜で製造している商品もあり、その場合には多くの鉄分が含まれています。・鉄分の量(100g当たり)(※)で比較・【ステンレス釜で作られるひじき】…0.3mg・【鉄釜で作られるひじき】…2.7mgステンレス釜で作られたひじきは鉄釜に比べ、鉄分は1/9。よって貧血を予防するとは言い難いですがただし、ひじきの栄養は、鉄分だけではありません。・鉄分以外の豊富な栄養素たとえば、ステンレス釜で作られたひじき(※)の「カルシウム」の量は96mg。これは「牛乳」の110mgに匹敵する量です。さらに、食物繊維は3.7gで、この量は「キャベツ」に含まれる食物繊維の2倍にもなります(それぞれ100g中の成分値)。また「べータカロテン」や「ビタミンK」といった「ビタミン」や「カリウム」や「マグネシウム」といった「ミネラル」も多く含まれるので、やはりひじきは押しも押されもせぬ健康食材といえるでしょう。 (※)ひじきの成分値は「水戻し後、茹でたもの」を参考・「作り置き万能ひじき」をいろんな料理に我が家では、ひじきを醤油と酒で煮て、どんなメニューにも使いやすい「万能ひじき」として作り置きをしています。たとえばサラダのトッピング、納豆やオムレツ、ごはんに混ぜたりなど。薄味ですが軽く味がついているので、どんなメニューにも合うんですよ。ひじきを食べると、その黒い見た目も影響していると思いますが「栄養とった!」と満足感に浸れるところも気に入っています。そんな「万能ひじき」のレシピはこちらです。■万能ひじきレシピ制作:管理栄養士 長 有里子<材料 作りやすい量1回分>ヒジキ(乾燥) 15g水 100mlしょうゆ 大さじ1酒 大さじ1<作り方>1、ヒジキは水で戻す。2、フライパンに材料をすべて入れ、汁気がなくなるまで火にかける。手軽に作れるので、あと一品ほしいときにもぜひ!
2021年09月09日夕ご飯のお供にやリラックスタイムのお供にお酒を飲む方も多いでしょう。そのお酒はどこで買っていますか?じつはカルディにも、おいしいお酒がそろっていますよ。(1)水果吧(フルーツバー)この投稿をInstagramで見るきつねいぬのカルディでアジア飯(@kitsuneinunote)がシェアした投稿名前からして、おいしさが溢れているお酒です。しかし、ビールとついている以上、なんだか不安を覚えるでしょう。こちらのビールは台湾産。レモン味と桃味があり、想像からしておいしそうですよね。味はジュースのように甘いです。アルコール度数が低いので、女性もグビグビ飲めるほど飲みやすいものに。炭酸が入っているので、シュワシュワ感もあり、おいしいです。見た目も可愛いので、つい手がのびてしまうでしょう。ビールが苦手な方でも、飲みやすいおいしいお酒です。(2)カバ ポエマ アイスこの投稿をInstagramで見るきつねいぬのカルディでアジア飯(@kitsuneinunote)がシェアした投稿氷を入れて楽しむタイプのスパークリングワイン。色の変わるグラスが、いい演出をしてくれますよ。水色のパッケージが爽やかさを表現しています。ワイン自体が甘く軽いお酒なので、女性でも安心して飲めて◎。そのままでも飲めますが、こちらは氷と一緒に飲むのがポイントです。氷を入れてキンキンに冷やすことで、おいしくワインを味わえます。シュワシュワとキンキンがたまりません!氷以外に、アイスを入れるのもオススメです。より甘さが増し、炭酸のジュースを飲んでいる感覚になりますよ。ただし、おいしくても飲みすぎは厳禁です。(3)マンゴー&レモンビール ラ・ガジェガこの投稿をInstagramで見るきつねいぬのカルディでアジア飯(@kitsuneinunote)がシェアした投稿こちらはマンゴーを使ったフルーツビールです。開けたときに、マンゴーの甘い香りがふわっと漂いますよ。ビール自体、発泡酒ですが、フルーツでより軽い飲みごこちに。レモンで苦みをやわらげているのも◎。苦いビールが苦手な方も飲めてしまう、おいしい味になっています。泡も細かく、ビールの色もキレイでGOOD。甘さの中に、クリーミーさもある上品なビールです。量は多めではあるものの、あまりのおいしさに残さず飲んでしまうでしょう。これほどお酒が充実しているとは思わなかったでしょう。グルメだけがカルディではありません。変わったお酒がないのか、ぜひチェックしてみてくださいね!(恋愛jp編集部)※本文中の画像は投稿主様より掲載許諾をいただいています。※こちらの記事では@kitsuneinunote様のSNS投稿を紹介させていただいております。※記事内の情報は執筆時のものになります。価格変更や、販売終了の可能性もございますので、ご了承くださいませ。2021年8月24日現在
2021年09月05日私が初めてお酒を口にしたのは20歳のとき。以来、40代になる現在までいろいろな種類のお酒を楽しんできましたが、一度に飲む量はグラス1杯程度。純粋にお酒のおいしさや飲みの場を楽しんでいました。しかし、コロナ禍で家飲みが増えると、いつの間にか毎日かなりの量のお酒を飲むように。そしてオンライン飲み会に参加した翌日、難聴を発症。過度の飲酒が引き金となったようです。今回はお酒との付き合い方を見直すことになった体験談をご紹介します。ストレスから酒量が増加私はどんなお酒もおいしく飲めますが、妊娠前までは飲み会などでグラス1杯を楽しむ程度。毎日の晩酌という習慣もなかったので、妊娠・授乳期間中の禁酒もまったく苦になりませんでした。34歳で結婚を機に退職、妊娠・出産を経て40代で社会復帰し、飲酒の機会が増えましたが、飲む量は変わらず。仕事帰りに職場の方たちと飲む1杯のお酒はとてもおいしかったです。その後、訪日観光を専門にする旅行会社で働きながら通訳案内士の資格を取得し、退職しました。職場とは個人事業主として連携しつつ、フリーランスで外国人観光客をご案内する予定でしたが、新型コロナウイルスの感染拡大により、状況が一変します。大好きだった仕事は業界ごと蒸発。かつての職場の仲間もほとんど解雇されました。コロナ禍のため、家族や友人とも会えなくなってしまいました。収入、生きがい、大切な人たちとのコミュニケーションなど、大切なことが一気に失われたストレスから、ついお酒に手が伸び、酒量が増えていきました。毎日、昼からウイスキーをストレートで1杯飲み、夜はワインを3杯。それでも、あまり酔わないし、実は結構飲める体質なのかも……とのんきに構えていたのです。飲み過ぎで突然、難聴に!長引く自粛生活で生きがいを見つけようと、自己啓発セミナー、茶道入門などさまざまなオンライン講座を受講しました。次の道を見つけなければという焦りから、迷走していたようです。授業後のオンライン飲み会に参加した、ある晩のこと。受講生同士で楽しく盛り上がり、赤ワインをグラスに4杯飲んで、上機嫌で眠りにつきました。明け方、ゴボゴボという不快な音で目覚めると、耳の中に水が入っているような違和感がありました。「すぐ病院へ! 」と心配する夫の声も聞き取りづらいほど。診察の結果、ストレスと加齢で弱っていた耳に過度の飲酒が負担となり、難聴を発症したとのこと。「大丈夫、良い耳です。飲み薬で治りますから2週間分、処方します。症状が治まったらお酒は構いませんが、ほどほどに」という医師の言葉を涙ぐんで聞きながら、こんな怖い経験はもうこりごり、絶対に禁酒しようと決めました。酒量が増えてからの自分を振り返ると、寝つきは良くても眠りは浅く、夜中にすごい動悸で目覚めることも。顔色も黒ずんでいました。ストレス発散のつもりで飲んだお酒が、心と体に大きな負担になっていることに、やっと気付けたのでした。禁酒ではなく節酒で無理なく減らすことに成功処方された薬をきちんと飲み、発症から2週間で難聴は治まりました。用心のため、禁酒を続けようとは思うものの、旅行も外食もままならない自粛生活ではストレスのはけ口が見つかりません。ダメだと思えば思うほど、飲みたくなります。「1杯くらいなら」と飲み出すと、いつの間にか3杯になっています。「また飲んじゃった」と落ち込みながら、禁酒の難しさを実感しました。そんなある日、ヨガの先生と体験レッスンの感想や最近の体調について話す機会がありました。禁酒がうまくいかない悩みを打ち明けると、「心と体はつながっています。節酒して、まず体を整えませんか。体を立て直せば、心も元気になるかも」とのこと。禁酒ではなく節酒ということで、なんとなくハードルが低く思えました。そして、平日は炭酸水にレモンを絞ったノンアルサワー、金曜日と土曜日の夜のみお酒を楽しむことにしました。効果は数日で出ました。朝まで熟睡できるようになり、黒ずんでいた肌はくすみが取れてピカピカに! 頭もスッキリして、作ってみたかった憧れのレシピに挑戦するなど「新しい日常」を楽しむ気持ちも生まれました。まとめ節酒は今も続けています。お酒解禁日でもそれほど飲みたいと思わなくなり、金曜日の夜にグラス2杯のワインを楽しむスタイルが定着しました。コロナ禍で日常生活が激変したことに心がついていけず、お酒で現実逃避をしていた私ですが、飲み方を見直すことで心身ともに健康を取り戻せました。心が元気になると、仕事についても前向きに考えるように。「対面で人と話すことが難しいなら、書いて伝えよう!」と、通訳ガイドはしばらくお休みし、ライターの勉強に本格的に取り組むことにしました。自粛生活はしばらく続きそうですが、料理やライティングなど好きなことを楽しみながら、お酒ともじょうずに付き合い、健康的な毎日を送りたいと思います。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。監修/駒形依子先生(こまがた医院院長)著者/ソーニャ (47歳)会社員の夫と2人暮らしの主婦。観光通訳ガイドになるも、コロナ禍のため現在はやむなくステイホームの日々。日本茶インストラクター試験に3連敗中、今年こそ合格するぞ!
2021年07月31日レモンのお酒が美味しい季節が到来!爽やかにお家飲みを楽しみたいですよね。今年の夏は、ブームが続くレモンサワーはもちろん、その他のレモン風味のアルコール飲料も続々と新登場しています。今回は新しいレモン風味のアルコール飲料を眞露、コカ・コーラ、ZIMAのブランドからご紹介します!レモン風味が美味しい季節到来!ブームが続く、レモンサワー。もはや手軽に飲みたいときの定番となりつつありますよね。そんなレモンサワー以外にも、レモン風味のアルコール飲料はどんどん進化しており、今年の夏も、いろいろなニーズに合う、暑い時期にぴったりの新製品が続々登場しています。そこで今回は、この夏、ぜひ試したい、最新のレモン風味のアルコール飲料を3つご紹介します。暑い時期にぴったりのレモン風味の新アルコール飲料3選1.レモネードの甘みが新しい!「サンキスト® ホワイトレモネード・サワー」左から「サンキスト® レモネード・サワー」「サンキスト® ホワイトレモネード・サワー」希望小売価格 各¥176(税込)2021年6月8日(火)より期間限定で、眞露から発売された「サンキスト® ホワイトレモネード・サワー」は、サンキスト®のレモネード・サワーシリーズのひとつ。このシリーズは、昨年7月に発売され、サンキスト®社公認レシピでは世界初のお酒ということで注目を集めたもの。「サンキスト® レモネード・サワー」は、本格的なレモネードを手軽なサワーに仕上げており、どこか懐かしさも感じさせるスッキリ爽やかな味わいが楽しめます。市販のレモンサワーと比べて、レモネードの甘みが新鮮に感じられます。そして今年の夏、期間限定で発売されたホワイトレモネード・サワーは、レモネードの甘酸っぱさに乳性特有の甘酸っぱさを掛け合わせ、優しい爽やかな味わいに仕上げられたもの。その味わいは、「どちらかといえば甘いお酒が好き」という人にピッタリといえそう!2.3種を気分で飲みわけられる「ノメルズハードレモネード」左から「ノメルズ ハードレモネード オリジナル」「ノメルズ ハードレモネード サワー!サワー!サワー!」「ノメルズ ハードレモネード ビターサワー」希望小売価格各¥165(税込)2021年6月21日にコカ・コーラから発売されたこのシリーズは、はじけるレモネードにアルコールを加えた米国では定番の「ハードレモネード」を楽しめる新しいドリンク。甘酸っぱさが味わえる「ノメルズ ハードレモネード オリジナル」、ちょっとすっぱいレモネード味の「ノメルズ ハードレモネード サワー!サワー!サワー!」、ほろ苦なレモネード味の「ノメルズ ハードレモネード ビターサワー」の3種類があり、好みや気分によって飲みわけられるのが嬉しいポイント。また、アルコールにはジンに用いられるスパイス「ジュニパーベリー」のエキスの風味づけがされているので、新鮮な気分も味わえます。カラフルで楽しいパッケージデザインは、寂しくなりがちなお家飲みでもテンションが自然に上がっちゃいそう!3.ZIMAの料理に合う新フレーバー「ジーマ レモン&ライム」左から「ジーマ レモン&ライム 330ml 缶」¥217(税込)、「ジーマ レモン&ライム 275ml ボトル」¥253(税込)(レモンは付属しません)レモン、ライム、ベリーなど23種のフレーバーを融合し、ほんのり甘くスッキリとした味わいが楽しめるZIMAは、度数4%の手軽さが人気の低アルコール飲料シリーズ。2021年7月26日にパッケージをリニューアルすると同時に新フレーバーを2種類リリースしました。その新フレーバーのひとつであるレモン&ライムは、どんな料理にもピッタリと合い、通常のZIMAよりも甘さを抑えたスッキリとした味わいを楽しめます。新しいデザインの275mlボトルと330ml缶の2種類を、シーンに応じて飲み分けるのもオシャレ。定番のレモンやライムを刺すアレンジをすればなおさら、夏らしい爽やかな味わいになって、食事もよりいっそう美味しく感じられそう!定番のレモンサワーもいいけれど、新しく進化しているレモン風味のアルコール飲料も見逃せません!この夏、美味しく爽やかにリフレッシュしましょう!©chachamal/Gettyimages文・椎原茜
2021年07月19日弱冠24歳で唎酒師の資格を持つ、日本酒大好き娘・伊藤ひいなと、酒を愛する呑んべえにして数多くの雑誌、広告で活躍するカメラマンの父・伊藤徹也による、“伊藤家の晩酌”に潜入!酒好きながら日本酒経験はゼロに等しいというお父さんへ、日本酒愛にあふれる娘が選ぶおすすめ日本酒とは?今回は「常温でおいしい」がテーマとなった第二十五夜の総集編をお届けします。(photo:Tetsuya Ito illustration:Miki Ito edit&text:Kayo Yabushita)1本目/温度を気にせず飲める常温が最高な「喜量能 上撰 純米造り」滋賀県東近江市にある畑酒造。地元の米と水を使った地酒は、そのおいしさで地元の人に親しまれている。「喜量能(きりょうよし) 上撰 純米造り」1800ml 2,145円(税込・ひいな購入時価格)/畑酒造有限会社あわせたおつまみは「マッシュルームとくるみのリゾット」この日の晩酌の詳細はこちらをクリック!2本目/辛口か旨口か。論争を巻き起こすうまい酒「惣譽 特別純米酒 辛口」栃木県芳賀郡にある惣譽酒造。代表銘柄「惣譽」は種類もいろいろ。こちらは特A地区の山田錦100%を使った特別純米酒。ラベルには辛口とあるが、米の旨みを存分に感じる旨口のお酒。「惣譽 特別純米酒 辛口」720ml 1512円(税込・ひいな購入時価格)/惣譽酒造株式会社あわせたおつまみは、「豆腐の卵とじ」おっとっとっとっと……と言いながら。この日の晩酌の詳細はこちらをクリック!3本目/全国にファンの多い名酒「磯自慢 極上特別本醸造」静岡県焼津市にある磯自慢酒造。国内外で名酒として広く知られる「磯自慢」。その中でも、特A地区東条産の特等の山田錦を100%使った贅沢なお酒。「磯自慢 特別本醸造」720ml 1,793円(税込・ひいな購入時価格)/磯自慢酒造株式会社あわせたおつまみは、「マスタードシードのナンプラー漬け」この日の晩酌の詳細はこちらをクリック!毎週日曜の夜更新。「伊藤家の晩酌」をチェック!娘・ひいなと父・テツヤが毎週織りなす愉快な親子晩酌。これまでの連載内容はこちらをクリック!ひいなインスタグラムでも日本酒情報を発信中
2021年07月18日弱冠24歳で唎酒師の資格を持つ、日本酒大好き娘・伊藤ひいなと、酒を愛する呑んべえにして数多くの雑誌、広告で活躍するカメラマンの父・伊藤徹也による、“伊藤家の晩酌”に潜入!酒好きながら日本酒経験はゼロに等しいというお父さんへ、日本酒愛にあふれる娘が選ぶおすすめ日本酒とは?第二十五夜は、冷蔵せず、常温でおいしい日本酒をご紹介。地元で日常的に愛される栃木のお酒。(photo:Tetsuya Ito illustration:Miki Ito edit&text:Kayo Yabushita)今宵2本目は、このお酒を表現する新たな言葉が必要!?「惣譽 特別純米酒 辛口」栃木県芳賀郡にある惣譽酒造。代表銘柄「惣譽」は種類もいろいろ。こちらは特A地区の山田錦100%を使った特別純米酒。ラベルには辛口とあるが、米の旨みを存分に感じる旨口のお酒。「惣譽 特別純米酒 辛口」720ml 1512円(税込・ひいな購入時価格)/惣譽酒造株式会社娘・ひいな(以下、ひいな)「2本目は栃木県の『惣譽(そうほまれ)』です!」父・徹也(以下、テツヤ)「おぉ!聞いたことある」ひいな「『惣譽』は、いろんな種類のお酒を出してて、この時期にはこれ、この時期にはこれ、みたいな」テツヤ「へぇ」ひいな「私が一番好きな季節酒は『睡蓮』っていうお酒なんだけどね」テツヤ「『惣譽』のなかに『睡蓮』があるの?」ひいな「そう。モネの『睡蓮』を模して、画家さんが描いたラベルがあって。でも『惣譽』と言ったら、毎日飲める日常のお酒っていうイメージが強いかな」テツヤ「栃木では有名なお酒なの?」ひいな「うん、有名。日本酒界でも有名」テツヤ「こないだ、栃木へ取材に行った時、道の駅で見たよ」なみなみとお酒を注いでもらうと、居酒屋みたいな気分に。おっとっとっとっと……と言いながら。酒受皿つきのグラスがほしくなりますね。ひいな「まず、飲んでもらおうかな。この酒受皿つきの厚口グラスは、谷中の〈松野屋〉さんで買いました」テツヤ「このグラスが家にあるってすごいよね(笑)」ひいな「グラスからお酒があふれて、おっととっとって家でできるの楽しいね」テツヤ「じゃ、乾杯はグラス持たずにあふれるお酒をすすろうかね」いただきます!こんな姿勢ですいません!父、満面の笑み。はぁ〜うまい〜。ひいな&テツヤ「乾杯!」テツヤ「うわ〜常温がおいしい〜!」ひいな「おいしいね!」テツヤ「実は、ちゃんと飲み方がわかってないんだけどさ、受け皿にあふれたお酒はどうしたらいいの?」ひいな「グラスの底を拭き取ってからテーブルに置いて、受け皿のお酒をグラスに入れて飲むか、受け皿からそのまま飲んでもいいよ」テツヤ「あぁ、なるほどね。一回持ち上げたグラスは受け皿に戻さないってことだな?」ひいな「うん」テツヤ「いやぁ、常温でもおいしい酒ってあるんだねぇ。ほんとうにおいしいよ」ひいな「このお酒、9割は栃木県の地元で消費されてるの」テツヤ「おぉ、そりゃすごいね。地酒だ!」ひいな「地酒といえば『惣譽』だし、そんな『惣譽』だから気取ったワイングラスで飲むよりも、こういうほうが合うかなと思って」テツヤ「いいね。合う合う。地元で飲まれてるお酒っていいね。実はさ、今まで栃木にあんまりイメージが湧かなかったんだけど、最近、栃木が好きなの」ひいな「どうして?」テツヤ「益子もあるし、黒磯もそうだし、ごはんおいしいしさ、移住してる人が多いんだよ。最近、知り合いのスタイリストさんも二拠点生活はじめたりとか、〈宗像堂〉のスタッフだった子が佐野にお店出したりとか。最近よく栃木に縁があるなと思って」ひいな「いいね!」「惣譽 特別純米酒 辛口」に合わせるのは、お出汁が効いた「豆腐の卵とじ」ひいな「このお酒に合わせるものはなんでしょう?」テツヤ「栃木だろ?う〜ん。いちごしか思い浮かばないな(笑)」ひいな「栃木のお酒だけど、そこから一度離れて(笑)。地酒っていうイメージが強いから、派手な料理を用意してないよ」テツヤ「山菜とか?煮物とか?」ひいな「お!近い。豆腐の卵とじです!」テツヤ「へぇ」ひいな「豆腐をお出汁で煮て、卵でとじました」テツヤ「お出汁のいい香り〜!」ひいな「山椒を振って召し上がれ。ニンニクが結構効いてると思うよ」テツヤ「あ、これは危険な味がするな。こりゃ居酒屋の味だね。家庭の味じゃないよ」ひいな「そう?」テツヤ「いま一番飢えてる味だね。うまっ!」ひいな「変に気取らず、お酒に合わせてみたよ」テツヤ「うんうん、最高」ひいな「お酒が気取りすぎてないのに、おつまみが気取ったものだとバランスがくずれちゃうかなと思って」テツヤ「たしかにね」ひいな「庶民的な味というか」テツヤ「うまいよ、これ。居酒屋のお通しで出てきたら最高だな」ひいな「居酒屋の味に飢えてるからね(笑)」テツヤ「おかわり!」ひいな「常温のお酒だから、あったかいもの合わせるのいいかなと思って」テツヤ「うん、当たりです」日本酒の味を表現する「辛口」「甘口」から「旨口」へ。ひいな「このお酒を選んだ理由は、常温で飲みたいお酒ってテーマを決めた時に、真っ先に『惣譽』が思い浮かんだの」テツヤ「そういうイメージがもともとあったんだね」ひいな「そう。『惣譽』って常温でおいしくて、かつ常温で味わいがぶわっと出てくるイメージがあったんだよね。季節酒とかはまた違うけど、通年で出してる、この『特別純米酒 辛口』とかは特に常温で飲んでほしかったから、このテーマにした時に真っ先に思い浮かんだ」テツヤ「ほんとに常温でうまいよ、このお酒」ひいな「このお酒をみんなどう表現してるのかなと思って、いろんなホームページを見てみたの。そしたら『旨口好きにはたまらない1本』とか、『幅のあるしっかりとした味わい』とかで、最適な表現がむずかしいなと思ったの」テツヤ「うんうん」ひいな「このお酒、辛口って謳ってて」テツヤ「え、辛口なの?」ひいな「『特別純米酒 辛口』ってラベルに書いてあるんだけどね。とあるホームページには『辛口にして辛さを感じない純米酒』って書いてあって」テツヤ「えっ(笑)」ひいな「『辛口にして辛さを感じない純米酒』だけど、旨口好きにはたまらなくて、幅のあるしっかりとした味わいで……。一体、どんな表現がいいのかわからなくなっちゃって」テツヤ「日本酒度では辛口なだけで、味わいとしては辛口じゃないってことかな?」ひいな「日本酒度は+5くらいだからそんなに辛口ではないかな」テツヤ「日本酒度ってひと昔前は浸透してたけど、今はそんなに言わなくない?辛口のお酒ほしいとかもう言わなくない?」ひいな「辛口ってどういうイメージ?」テツヤ「辛口はさ、キレがある感じ」ひいな「そうだよね。味っていうより、キレだよね」テツヤ「日本酒度っていうから難しいんじゃないの?キレ味の話なのか味わいの話なのかで変わってくるよね。ビールもそうじゃない?のどごしとか辛口って、つまりキレ味のことだよね」ひいな「そうだね」テツヤ「うーん、俺には辛口ではないかな?」ひいな「中間じゃない?」テツヤ「そう?」ひいな「私的には、辛口で後味のキレはいいけれど、まったりしてる要因があるのを旨口って言ってたの」テツヤ「納得。旨口っていい言葉だよね」ひいな「いい言葉なんだけど、便利な言葉だなと思ってて」テツヤ「そうだよね、かわいいとかヤバいみたいな」ひいな「旨口以外にもうちょっと語彙力がないかなと思って。私にも世間にも」テツヤ「なるほどねぇ。うん。やっぱり、これは辛口ではないかな」ひいな「うん」テツヤ「常温なんだけど、燗酒の余韻も楽しめるような」ひいな「余韻が伸びる感じが、ね。『普段に飲むお酒のよさこそ蔵の顔である』と信じていますってホームページに書いてあったよ」テツヤ「いい蔵だねぇ」ひいな「ね。いいお酒だよね。『惣譽』は季節を追って飲んでほしいお酒でもあるけど、年中いつでも、常温で置いておいて飲んでほしいお酒でもあるかな」テツヤ「晩酌にぴったりだ!飲んべえの人ってさ、毎日当たり前にお酒飲むけど、普段あんまり飲まない人たちって、『今日飲もう!』って思って飲むらしいよ」ひいな「え、そうなの?」テツヤ「お酒があるから飲むんじゃなくて、飲もうと思って買ってくるんだよ!今さら気づいたけど、俺たち飲んべえなんだね(笑)」ひいな「今日、どんな気分?って晩酌考えるもんね」テツヤ「飲まないってことはないもんな」ひいな「日本酒なのか焼酎なのかワインなのか『今日はどんな気分?』から始まるもんね。『軽めにいきたいね』とか『今日は飲む気分か』とか」テツヤ「伊藤家は、酒がないとコミュニケーションが取れないので(笑)」ひいな「みんなそれを楽しみに家に帰ってくるからね。なんならヨガしてる時に、『今日の夜、何を飲もうかな』って考えてるからね(笑)」テツヤ「いいんですよ、それで」ひいな「みんなが飲めるっていいことだね」テツヤ「家族みんなで飲めるってしあわせだね」【ひいなのつぶやき】あなたはこのお酒をどう表現しますか? 飲んべえの意見をお聞かせください(笑)!ひいなインスタグラムでも日本酒情報を発信中
2021年07月04日日本初の日本酒アイスクリーム専門店「サケアイス(SAKEICE)」から、アイスクリーム専用果肉酒「罪-TSUMI-」とのコラボレーションによる新作フレーバー「#罪なSAKEICE」が登場。2021年6月24日(木)から7月14日(水)まで、東京・浅草のサケアイス アサクサ ショップで販売される。日本初の日本酒アイスクリーム専門店「サケアイス」2020年3月、東京・浅草に1号店が誕生した「サケアイス」は、日本酒を使用したアルコール度数約4%の日本酒アイスクリームを提供する専門店。原料の中の日本酒成分を最大限まで高めることで、日本酒の香りや旨みを活かした高アルコール濃度のアイスクリームを提案している。アイスクリーム専用果肉酒「罪-TSUMI-」を練り込んだ新作今回は、果実の風味を凝縮した濃厚なテクスチャーと、贅沢な果肉感を特徴とするアイスクリーム専用果肉酒「罪-TSUMI-」とコラボレーション。本来はアイスにかける「罪-TSUMI-」を、「サケアイス」独自の技術でミルクアイスにたっぷりと練り込んだ濃厚な味わいが楽しめるという。魅惑イチゴ・強欲キウイ・背徳マンゴーの3種類フレーバーは、濃厚な甘みと爽やかな酸味の完熟イチゴの味わいが広がる「魅惑イチゴ」、ジューシーな果汁感とすっきりとした酸味を引き出した「強欲キウイ」、コクのある濃厚な甘みととろける舌触りの「背徳マンゴー」、3つの「罪-TSUMI-」をそれぞれ使用した全3種類が用意されている。商品情報「#罪なSAKEICE」販売期間:2021年6月24日(木)〜2021年7月14日(水)価格:シングル 540円/ダブル 756円/トリプル 972円販売店舗:サケアイス アサクサ ショップ(SAKEICE Asakusa Shop)住所:東京都台東区浅草1-7-5営業時間:平日11:00~17:00/土日祝10:00〜18:00フレーバー:3種類(魅惑イチゴ/強欲キウイ/背徳マンゴー)
2021年06月28日【ぬる燗佐藤 横濱茶寮】【貝と炭火と日本酒撓】【ときあかり】【魚と酒はなたれ横浜鶴屋町店】【和互(ワゴウ)本店】【ぬる燗佐藤 横濱茶寮】11段階に渡る温度変化で楽しむ、奥深い日本酒の世界落ち着いた雰囲気の店内はどんなシーンにも対応横浜駅前の商業施設「横浜モアーズ」にある日本酒が楽しめるお店です。北海道から沖縄まで、全国47都道府県の日本酒が100種超揃ったカウンター席は圧巻。スタイリッシュな店内は様々なシーンに対応し、日本酒に囲まれたカウンター席はデートにもおすすめです。カウンター越しにスタッフにオススメを聞いてください。旬の食材をたっぷり使用『お造りおまかせ 三種盛り』 1,080円、『お造りおまかせ 五種盛り』 1,680円北海道から沖縄まで全国47都道府県の日本酒が揃っています。90mlという少量から注文できる「ちょい飲み」や、11段階の温度を選べる「温度飲み」など、豊富な日本酒の中から好きな飲み方で。お酒の魅力をさらに引き立てる料理も心ゆくまで堪能できます。17時半までの開始で飲み放題付き3,500円のハッピーアワーもおこなっています。ぬる燗佐藤横濱茶寮【エリア】横浜駅【ジャンル】和食【ランチ平均予算】-【ディナー平均予算】5000円【アクセス】横浜駅 徒歩2分【貝と炭火と日本酒撓】産地直送の新鮮魚介とうまいお酒、感動の時間を体験できる大人の隠れ家賑やかなターミナル駅のそばであることを忘れてしまうほどの落ち着いた空間横浜駅から徒歩3分、ビル3階の店舗に足を踏み入れれば、そこは落ち着いた大人の隠れ家。貝類を軸に新鮮な海鮮を主体とした料理と70種以上の日本酒が楽しめます。掘りごたつタイプの座敷やソファ席など、ゆったりとくつろげる半個室も充実。プライバシーを守りながら、大人の上質時間を過ごすことができます。この道で長く経験を積んだベテランの女将の気配りも光ります。季節の貝を満喫!『活け貝のお刺身 5点盛り』 2,728円(税込)旬素材の良さと料理人の技が活きた料理は、全国の地酒からこだわりの銘柄を厳選した日本酒とよく合います。『活け貝のお刺身 5点盛り』は、北海道や青森などから直送された、赤貝、つぶ貝、ホッキ貝、白みる貝、サザエ、アワビ、ホタテなど、貝好きにはたまらない列島の旬魚介が集結。上質な料理にマッチするものだけを厳選した日本酒は、通も唸るこだわりのラインナップ。70種以上の銘柄を全国から取り揃えているから、他ではなかなか出合えない一杯と巡り合えます。貝と炭火と日本酒撓【エリア】横浜駅【ジャンル】居酒屋【ランチ平均予算】900円【ディナー平均予算】6000円【アクセス】横浜駅 徒歩3分【ときあかり】朝獲れの鮮魚と季節の日本酒を、リーズナブルな大人の居酒屋でまるで茶室のような落ち着いた和の空間横浜駅から徒歩2分、朝獲れの鮮魚と日本酒がリーズナブルにいただける居酒屋です。光と竹の織り成すやさしい空間に、個室、堀りごたつ席、簾で仕切る半個室を完備していて、足が伸ばせる楽な姿勢で食事が楽しめます。おひとり様でも気軽に使えるカウンターもあるので、急に飲みたくなったときにも最適です。岩手県・岩中ポークを使用『バラ肉黒胡椒焼き』 680円玄海灘の漁港より毎日直送で届く鮮魚は、直接仕入れだからこそできる鮮度と価格。また、岩手県・岩中ポークを使用した店主の腕が光る豚創作料理も自慢です。全国各地より数ある銘酒を多数取り揃え、その時期に一番おいしい旬の日本酒を用意しています。中には珍しい銘酒に巡り合うかも。日本酒だけでなく、焼酎、果実酒にもこだわり、自慢のお料理とお酒のマリアージュが堪能できます。ときあかり【エリア】横浜駅【ジャンル】和食【ランチ平均予算】-【ディナー平均予算】4000円【アクセス】横浜駅 徒歩2分【魚と酒はなたれ横浜鶴屋町店】市場より仕入れた旬魚などの絶品料理と利き酒師による日本酒を心地よいジャズが流れ、リラックスできる快適空間横浜駅から徒歩5分、人でにぎわう通りから一本入った閑静な場所にあるお店です。シックな店内に入ると、心地よいジャズとスタッフの笑顔で出迎えてくれます。温かみのあるアットホームな空間でゆったりとくつろげる、まさに大人のための隠れ家。のんびりと流れる時間を満喫でき、静かな夜を過ごしたい人におすすめです。鯛を丸ごと味わえる至福の一皿『千葉県銚子産 地金目鯛 煮付』 1,480円直接市場に足を運び目利きした鮮魚やフレッシュな地野菜をつかった料理がいただけます。脂のノリが違う千葉県銚子産の地金目を使用した『千葉県銚子産 地金目鯛 煮付』は、お店オリジナルの煮付けダレをつかいじっくりと煮こまれた贅沢な一品。季節に合わせ選び抜かれた日本酒は、旬食材をつかった料理との相性抜群です。お店には利き酒師が在中しているので、飲み口や飲み方に迷った時は気軽に相談を。魚と酒はなたれ横浜鶴屋町店【エリア】横浜駅【ジャンル】居酒屋【ランチ平均予算】-【ディナー平均予算】4000円【アクセス】横浜駅 徒歩5分【和互(ワゴウ)本店】しっとり落ち着いた和の空間で、割烹料理と各地の日本酒が味わえる小さな照明を多方向から向けることで明るすぎないシックな雰囲気を演出横浜駅西口広場からちょっと奥まった場所にある板前割烹のお店。店内はスッキリした黒と茶色をベースとした和モダンなつくりで、控えめな照明が大人のくつろぎを演出しています。明るすぎない店内では重厚なバロック音楽が流れ、割烹料理店に不思議と調和しています。テーブル間の距離をたっぷりとってあるので、接待や大切な会食にも利用できます。旬の野菜や魚をカラッと『天ぷら盛り合わせ』 2,370円鳥取県の境港、岩手県の大船渡、三浦半島や豊洲など、全国各地から仕入れる鮮魚は新鮮さが自慢。和食に欠かせない野菜も国産にとことんこだわり、そのとき一番おいしい産地から仕入れています。旬の野菜や魚が味わえる『天ぷら盛り合わせ』は、サクサク軽い食感に仕上げられ、タネの旨みが引き出されています。宮城、福島など、酒どころはもちろん、全国各地の地酒が豊富に揃っています。和互(ワゴウ)本店【エリア】横浜駅【ジャンル】居酒屋【ランチ平均予算】1000円【ディナー平均予算】4700円【アクセス】横浜駅 徒歩7分※店舗情報は取材当時の情報です。お酒の提供状況や最新の営業時間は店舗にご確認ください。
2021年06月21日弱冠24歳で唎酒師の資格を持つ、日本酒大好き娘・伊藤ひいなと、酒を愛する呑んべえにして数多くの雑誌、広告で活躍するカメラマンの父・伊藤徹也による、“伊藤家の晩酌”に潜入!酒好きながら日本酒経験はゼロに等しいというお父さんへ、日本酒愛にあふれる娘が選ぶおすすめ日本酒とは?今回は「ジャケ買い」がテーマとなった第二十四夜の総集編をお届けします。(photo:Tetsuya Ito illustration:Miki Ito edit&text:Kayo Yabushita)1本目/蛇の目や杉玉を意識したデザインの「KURAMOTO」日本酒発祥地の奈良県で1871年創業の「倉本酒造」。代々、大切にしてきた裏山の水を使い、日本酒の新たなスタンダードを目指す。まさに温故知新な酒造りで生まれた新しい1本。「KURAMOTO」720ml 2750円(税込・ひいな購入時価格)/倉本酒造株式会社あわせたおつまみは「ウフマヨ」この日の晩酌の詳細はこちらをクリック!2本目/「京の春 特別純米無濾過生原酒 京の輝60 大漁旗ラベル」京都府北部、日本海側に位置する与謝郡伊根町は“舟屋”と呼ばれる家屋が建ち並ぶ町並みが独特の風情。向井酒造は、“海に一番近い純米酒を醸す蔵”といわれ、「京の春」のほか、古代米を使ったピンク色のお酒「伊根満開」も人気。「京の春 特別純米無濾過生原酒 京の輝60 大漁旗ラベル」720ml 1760円(税込・ひいな購入時価格)/向井酒造株式会社あわせたおつまみは、「緑の温サラダ」この日の晩酌の詳細はこちらをクリック!3本目/祭りの夜をイメージしたネーミングの「セトイチ ぴぃひゃら」神奈川県足柄上郡のにある酒蔵「瀬戸酒造店」の「セトイチ」シリーズは、飲む人やシーンをイメージした酒造りで、ユニークなネーミングで惹きつける。「セトイチ ぴぃひゃら」720ml 1834円(税込・ひいな購入時価格)/株式会社瀬戸酒造店あわせたおつまみは、「ブロッコリーの芯のぬか漬けと生ハム」この日の晩酌の詳細はこちらをクリック!毎週日曜の夜更新。「伊藤家の晩酌」をチェック!娘・ひいなと父・テツヤが毎週織りなす愉快な親子晩酌。これまでの連載内容はこちらをクリック!ひいなインスタグラムでも日本酒情報を発信中
2021年06月20日ストレスを溜めた時、お酒を呑むと心がラクになる…そんな力が、お酒にはありますよね。あなたは、そんなどうしようもないストレスをどんなお酒で解消するのでしょうか?今回は、選んだお酒の種類とストレス発散法だけで、「相手への独占欲度」を診断します。Q.ストレスが溜まった時に呑むなら、次のうちどのお酒を選びますか?A.ラム酒B.ビールC.ウォッカD.ワインA.ラム酒Aのラム酒を選んだあなたは、「相手への独占欲度」100パーセントです。度数の高いお酒は、喉が焼けるように感じることも多くあるもの。そんなラム酒のように、あなたも心が焼けるように愛し、恋に燃え上がる女性なのでしょう。恋に燃え上がるあまり、大好きな相手への独占欲も人一倍燃え上がりやすいようです。B.ビールBのビールを選んだあなたの「相手への独占欲度」は、50パーセントのようです。喉越しがよく、味わって呑むことを目的としないビールは、刹那的な楽しみを与えてくれます。ビールを選んだあなたも、カッと嫉妬することはあれど、感情が長続きしないタイプ。独占欲は人一倍あるのですが、相手との関係で問題になりづらいでしょう。C.ウォッカCのウォッカを選んだあなたは、「相手への独占欲度」30パーセントでしょう。サラリとしてアルコール初心者でも飲みやすいウォッカは、清涼感を得られるお酒です。そんなウォッカのようにあなたの心もサッパリとして、面倒な感情を抱えないタイプでしょう。逆に、相手に独占欲をあらわにされる方がストレスになりそうな女性です。D.ワインDのワインを選んだあなたの「相手への独占欲度」は、80パーセントです。香り高く、ねっとりと舌に絡みつくワインは、心理学的には欲や感情の象徴です。ワインを選んだあなたも、自分では顔に出しているつもりはなくてもオーラに出てしまう様子。やや粘着質なところもあり、一度怒ると機嫌が治りづらいタイプと言えるでしょう。いかがでしたか?ストレスを解消してくれるお酒ですが、呑み過ぎは体によくありません。お酒も恋愛ものめり込みすぎないようにすることで、自分の心をコントロールすると良いでしょう。(恋愛jp編集部)
2021年05月30日弱冠24歳で唎酒師の資格を持つ、日本酒大好き娘・伊藤ひいなと、酒を愛する呑んべえにして数多くの雑誌、広告で活躍するカメラマンの父・伊藤徹也による、“伊藤家の晩酌”に潜入!酒好きながら日本酒経験はゼロに等しいというお父さんへ、日本酒愛にあふれる娘が選ぶおすすめ日本酒とは?第二十四夜は「ジャケ買い」がテーマ。1本目は、ワインのような香りと味を追求した奈良のお酒。(photo:Tetsuya Ito illustration:Miki Ito edit&text:Kayo Yabushita)第二十四夜1本目は、ソーヴィニヨンブランと同じアロマ成分を含む「KURAMOTO」日本酒発祥地の奈良県で1871年創業の「倉本酒造」。代々、大切にしてきた裏山の水を使い、日本酒の新たなスタンダードを目指す。まさに温故知新な酒造りで生まれた新しい1本。「KURAMOTO」720ml 2750円(税込・ひいな購入時価格)/倉本酒造株式会社娘・ひいな(以下、ひいな)「今回の特集は、ラベルが気になっちゃった特集です!」父・徹也(以下、テツヤ)「ジャケ買いってやつだね(笑)」ひいな「そうそう」テツヤ「今まで飲んだことのないお酒?」ひいな「そう。飲む前にラベルが気になってジャケ買いして、おいしかった中から厳選した3本ご紹介します!」テツヤ「どれだけ飲んだの(笑)?」ひいな「飲まないと決められないからね!」テツヤ「そりゃそうだ(笑)」ひいな「ねぇねぇ、このラベルに見覚えあったりする?」テツヤ「うーん、あるような。この雰囲気、どっかで見たことあるぞ」ひいな「第58回で出てきました」テツヤ「それはさすがに覚えてないな(笑)」ひいな「ゲストの方に料理を作ってもらったんだけど……」テツヤ「あ、料理長の早乙女さんの回だ!」ひいな「そう。白いラベルのお酒で『六十餘洲』 って覚えてる?」テツヤ「あぁ!もしかして熟成酒?」ひいな「そうそう。あのお酒とデザイナーさんが同じなの。安藤次朗さんという方がデザインしてるんだけど」テツヤ「へぇ」ひいな「このラベルについては、あとで話しするとして」テツヤ「OK(笑)」ひいな「これは、“品目 日本酒”って書いてあるんだけど、本当に日本酒?って思っちゃうようなお酒なの」テツヤ「へぇ。早く飲んでみたいな。ワイングラスが出てるってことは、ワインぽいってことかな?」ひいな「ね。まず飲んでみようか」テツヤ「いい音!きれいな透明だね!」ひいな「ね。きれい〜」ワイングラスでいただきます!注ぐだけでいい香り〜!いただきます!テツヤ「おぉ、いいぞ。酸味がいいぞ」ひいな「マスカットっぽくない?」テツヤ「うんうん。確かに。香りがすでにめちゃくちゃ緑のぶどう感あるね」ひいな「そう。ぶどうっぽい渋みは感じないワインというか」テツヤ「あぁ、そうだね。寿司屋でさ、ワイン置いてあるお店ってあるけど、寿司とワインは合わないんじゃないかって個人的には思ってるんだけど、これはいいかもね」ひいな「日本酒とワインの間というか」テツヤ「どうしてこんなにぶどうっぽいんだろう?」ひいな「不思議でしょ?それがね、調べても出てこないの(笑)。でも、『4MMP』っていわれる、白ワインに使われる品種のソーヴィニヨンブランの香りの成分が含まれてるみたいで」テツヤ「おぉ!ワインぽいと感じたのは間違ってなかったんだね」ひいな「ライチとかマスカットとかグレープフルーツが融合した感じの香りなんだって」テツヤ「うんうん、わかる気がする。その香りって酵母が関係してるのかな」ひいな「おそらく。日本酒を飲みたいっていう時はこのお酒じゃないかもしれないけど」テツヤ「でも、最初の一杯とか、軽く飲みたいとかにいいよね」ひいな「ね。精米歩合は64%、純米とは書いてないけど純米規格らしいよ」テツヤ「情報が少ないんだね」ひいな「書いてない部分は想像して楽しんでくださいってことなんだと思う。ちょっと秘密めいてる感じ」テツヤ「『KURAMOTO』いいね。ちょっと知ってるとよくない?」ひいな「そうそう。2750円って、それなりの値段ではあるんだけど」テツヤ「まあまあするねぇ(笑)」ひいな「でも、ほらワイン買ったと思えば」テツヤ「確かにね。ワインとして考えるんだったら、何が合うんだろう?」「KURAMOTO」に合わせるのは、ビストロの定番たまご料理「ウフマヨ」テツヤ「これは何だ?たまご?」ひいな「これは、ナツ・サマーさんと飲みに行った時に人生で初めて食べたウフマヨです(ライター注:ナツ・サマーさんには第十六夜にゲストでご登場いただきました!)」テツヤ「ウフマヨって何?」ひいな「フランス語でウフはたまごっていう意味なんだけど」テツヤ「フランス語なんだ」ひいな「そう。マヨはマヨネーズ。今回、マヨネーズは既製品を使ったんだけど、マヨネーズを牛乳でのばして、お酒と合うようにお酢を入れてみました」テツヤ「へぇ。どんな味なんだろう。このマヨソースが気になるね」ひいな「このマヨソースと黄身を合わせるのに試行錯誤したの」テツヤ「どういう食べ方がいい?」ひいな「最初にウフマヨを食べてから飲んで、また食べて飲んで、かな。シンプルにフランス料理屋さんに行って、最初に前菜としてウフマヨを頼んだ、みたいなイメージで」テツヤ「なるほど。ほんとに合うのかな?」ひいな「どう?」日本酒にウフマヨ!?と半信半疑な父・テツヤ。お酒にもバッチリ合いました!テツヤ「うん、合う(笑)」ひいな「よかった〜!合うでしょ?お酒にはないとろみをカバーしてくれてる感じがあるでしょ?」テツヤ「確かに。お酒がさらっとしてるもんね」ひいな「マヨの酸味も合うし」テツヤ「お酒でさらにのばす感じもあるというか」ひいな「ウフマヨだけだと抜群においしいわけじゃないと思うんだけど、お酒があるから引き立つというか」テツヤ「うんうん。確かに増長してる感じ」ひいな「お酒と合わせるからいいんだよね」テツヤ「マヨネーズが合うね。さっぱりとする。このたまごってさ、もしかして、益子で買ってきたやつ使ってる?」父が益子の道の駅で買ったという「丈夫卵」ひいな「そう」テツヤ「白身がおいしいってことで買ってみたんだけど。このたまご、独特の白身だよね?」ひいな「そう。弾力がすごいよね。ぷるんぷるん」名前や情報だけじゃない、ラベルに込められた蔵の想いやメッセージを読み解く。ひいな「このラベルの話していい?」テツヤ「お願いします!」ひいな「安藤次朗さんがデザインしてるんだけどね、中心に波紋があるのわかる?」テツヤ「うんうん」ひいな「それに重なり合って、白い波紋がうっすらと見えるでしょう?」テツヤ「あぁ」ひいな「平面なんだけど、奥行きがあるようなデザインになっていて」テツヤ「手触りもいいね」ひいな「日本酒の色を見る“蛇の目”ってわかる?」テツヤ「蛇の目?」おちょこの底に描かれた蛇の目の模様は利き酒の時に色を見るためのもの。ひいな「これなんだけど」テツヤ「あぁ、これか!なるほど。これは蛇の目っていうんだ」ひいな「これは、蛇の目とか蔵の軒下によくぶら下がってる杉玉を意識したデザインなんだって」テツヤ「なるほど」ひいな「デザイナーの安藤次朗さんが蔵に行って、杜氏の方にお話を聞いたりして、裏山の手入れを自分たちで行なったり井戸水を使うことから、山と波紋っていうイメージが生まれたんだって」テツヤ「へぇ」ひいな「歴史がある蔵だから、さらに日本酒の世界を拡張するために固定概念にとらわれず、温故知新でこのお酒を造ったらしくて、新しいラベルを取り入れたのも、これからにつなげていくためなんだって」テツヤ「シンプルな中にメッセージが込められてるんだね。ちょっと温度上がってきたら味が変化してきたね。キンキンに冷やして飲んだほうがおいしいかも」ひいな「うん。温度が上がってくると少し渋く感じるね。私もノートに『キンキンがおいしい』って書いてあった。正解!」裏に書いてあるQRコードを読み込むとウェブサイトへ飛びました。テツヤ「やった!ワインじゃないけど、ワインみたいに合わせたいね。いいお酒を教えてもらったなぁ」ひいな「この雰囲気、他にあんまりないと思うな」テツヤ「贈り物にもいいんじゃない?」ひいな「気の利く1本だよね」テツヤ「そうだよね。センス良く思われるかな?」【ひいなのつぶやき】ちょっとしたプレゼントにも、自分へのご褒美にも、知っておくとタメになる1本です!仕事終わりの贅沢な一杯にもいいなぁ〜!ひいなインスタグラムでも日本酒情報を発信中
2021年05月30日貸し切りで1組のみ過ごせる、茶室のような空間日本を代表するトップシェフ監修の『酒の肴』大切な人に「フラワーボックス」で真心を贈る貸し切りで1組のみ過ごせる、茶室のような空間白壁にナチュラルな暖簾がひとつのミニマムな外観六本木駅徒歩4分、龍土町美術館通りにひっそりと佇む白壁の店【長谷川栄雅六本木】。暖簾の向こうには、美術館のような販売スペース。さらにその奥では1日5組限定で、極上の日本酒と日本を代表するトップシェフが監修する四季折々の『酒の肴』を楽しめます。茶室を彷彿とさせる和の佇まい店内は1組のみが約40分貸し切りで過ごせる座敷がひとつ設置さています。10畳ほどの畳敷きの和室の奥には季節の草花が生けられ、まさに茶室のような落ち着く空間。日本の伝統美に浸りながら、五感で日本酒の世界が楽しめます。1組4名までで、前日20時までの予約が必要です。日本を代表するトップシェフ監修の『酒の肴』5種類の日本酒に合わせた、四季折々の『酒の肴』を監修するのは日本を代表するトップシェフたち。シェフは数ヶ月ごとに入れ替わり、お酒へのアプローチがそれぞれ異なるため、贅沢な競演が繰り広げられます。ここからは料理とお酒の一例をご紹介します。季節ごとのマリアージュを楽しめる『酒の肴』日本を代表するトップシェフが監修する、5種類の『長谷川栄雅』に合わせたアテ=『酒の肴』の5品。それぞれの季節ごとに異なる極上のマリアージュが楽しめます。芳醇な香りと澄み渡る味わい『栄雅純米大吟醸』華やかさとなめらかさを併せ持つ味わいを目指し、無垢な旨さだけが取り出される「袋搾り」で抽出された『長谷川栄雅』を代表する一品。口に含めば芳醇な香りと澄み渡る味わいで、まさに至福のひととき。果実を思わせる気品ある香り『長谷川純米大吟醸三割五分』果実を思わせる気品ある香りが特長。旨みと甘味が調和し、柔らかく優美な味わいは食中酒としても最適です。米の存在感もしっかりと感じられ、『長谷川栄雅』の個性を体現した一品。大切な人に「フラワーボックス」で真心を贈る中村俊月氏から、その季節折々のお花をお届け華道家・中村俊月氏による、日本庭園を小箱に詰めたような「フラワーボックス」を大切な人にプレゼントできます(10日前までの要予約)。写真の2種類のプリザーブドフラワーはそれぞれ35,200円、生花なら17,600円からオーダー可能です。日本の美とその思いを込めた贈り物をぜひ。長谷川栄雅六本木【エリア】六本木【ジャンル】軽食・その他グルメ【ランチ平均予算】-【ディナー平均予算】5500円【アクセス】六本木駅 徒歩4分
2021年05月26日普段と違うアピールができるかもしれない場所……それが飲みの席。お酒の力を借りれば、恥ずかしいと思ってできないしぐさができる場合も!そこで今回は、お酒の席でかわいいと思われる女性のしぐさについて、男性の意見と一緒にご紹介しますよ。■ 口元に手を添えて笑う「口元に手を添えてひたすら笑ってると、酔ってる感じと女の子らしい感じがかわいいと思います」(25歳/美容師)「普段はあんまり笑わない子が、お酒飲んだせいで女の子らしく笑ってると、そのギャップにかわいさを感じます」(28歳/公務員)笑うこと……それはその場の雰囲気を明るくさせます。さらに口元に手を添えると、女性らしさがプラスされてより魅力的に見えます。一方で、大声で笑いすぎるのは下品な印象に繋がる場合も。あくまでかわいらしく笑うこと。これを意識してくださいね。■ 顔を覆うしぐさ「お酒で赤くなった顔を両手で覆ってると、かわいい~って思います。お酒弱いのかなって思ったりして、守ってあげたくなりますね」(29歳/金融会社)「素面の時に両手で顔覆ってても、歯でも痛いのかなって思うだけだけど、お酒の席での顔を覆う仕草は、たまらなくかわいい!」(25歳/医療関係)酔っぱらって赤くなった顔を手で隠す。そんな仕草に「かわいい!守ってあげたい!」と感じる男性も多いのだとか。もし、お酒に強いなら、少しだけ厚着をしたりメイクを工夫したりして、ほんのりと頬を赤くしてみるのもいいかも。■ 眠そうにあくびをする「お酒で眠くなって、目元をこすってる姿はかわいすぎ。ちょっと心配になって、そこから好きになったこともあります」(26歳/出版社)「小さいあくびをこっそりしてる姿に萌えます。普段あくびされたらつまんないのかなって思うけど、お酒飲んでたらかわいく見える」(25歳/アパレル企業)お酒を飲むと眠くなる……これはお酒があってこそのもの。こんな姿は、男性から見るとかわいいのだとか。「自分が介抱しなきゃ」と思う気持ちを高ぶらせる効果もあるのかもしれませんね。さりげなくあくびをしたリ、少し目をこすったりして眠いアピールをしてみてはいかがでしょう?■ お酒の力を借りてみてお酒を飲んでいるからこそ、かわいく見える場合もあります。少しお酒の力を借りて、普段はできないアピールに挑戦してみてはどうでしょうか。(愛カツ編集部)presented by愛カツ ()
2021年04月22日性別問わずお酒が好きで、楽しみたい、という人は少なくないでしょう。でも男性の中には女性に「あまりお酒を飲んでほしくない」と考えている人もいるようです。お酒が好きでよく飲む女子を、男性はどう見ているのでしょうか。男性の考えを紹介します。■ 1.女性が外で飲んでも気にならない「女子が外で飲んでも気にならない」という男性の理由は、「社会人になれば付き合いもあるし、飲まないわけにはいかない」とか、「お酒を飲むのが好きで、お酒でストレス発散してるようだから、我慢させたくない」などがあるようです。お酒を飲めない、お酒が得意じゃない男性のなかには、「自分と一緒に飲んでも楽しくないだろうから、飲める友達とたくさん飲んで、楽しんでほしい」と考える人もいるみたい。もちろん、「勝手にしろ!」と突き放しているわけではありません。信頼しているからこそ、彼女を自由にさせているのです。でも、くれぐれも悪い飲み方にならないよう、注意してくださいね。■ 2.女子がお酒好きでもいい!お酒が好きなことについて、完全NG!という男性はあまりいないでしょう。また、お酒好きという理由だけで恋愛対象から外す男性も少ないはず。男性自身が下戸(げこ:体質的にお酒を飲めない人)だったり、お酒に対してトラウマがあったりなど、よほどの事情がない限り「別にいいんじゃない?」と考えるようです。でも、お酒とのつきあい方によっては、彼女候補から外されてしまうことも……。・お酒の量の限界値がわからず、吐くまで飲んでしまう・飲むと男性に絡んでいく・酔っ払うと愚痴がひどくなる・毎回、朝まで飲み明かす……こんなお酒の飲み方をする女性は、どんな美人でも、スタイル抜群でも敬遠されてしまいます。とくに「飲むと男性に絡んでいく」女性は、一夜限りのお相手としてはアリでも、本命の彼女には絶対に選ばれないでしょう。■ 3.彼女には「外飲みはダメ」と言うかもフリーの間はどこで誰と飲んでも構わないのですが、自分の彼女になったら、外ではあまり飲まないで欲しい、と考える男性もいます。彼女がお酒を飲むことの条件は厳しめ。「男友達と二人で飲むのはダメ」「オトコが大勢参加する飲み会には行かないでほしい」「飲み会に行ってもソフトドリンクで我慢してほしい」という男性も少なくないようです。彼女がお酒を飲むことに厳しい理由としては、彼女自身は信頼できても、一緒に呑んでいる男性は信用できるかわからないから!彼女自身がどれだけ気を付けていても、お酒を飲めば誰だって気が大きくなりますし、ガードも緩くなるでしょう。「いつ何が起きてもおかしくない」わけです。彼女を大切に想うがゆえに、彼氏として「飲むなら自分の目が届くところで飲んでほしい」と思うのも理解できるところですね。■ 飲みすぎ注意!節度を守ってお酒を楽しもう女性だってお酒を楽しむ権利はあります。仕事の関係者と家の外で飲む機会もあるでしょう。節度を守ってお酒を楽しむぶんには、何も問題はありません。どこで飲んでも彼氏には心配をかけないよう、日ごろから心がけてくださいね。(沙木貴咲/ライター)(愛カツ編集部)presented by愛カツ ()
2021年04月16日日本酒が好きという人、多いですよね。とくに、升酒は風情もあってとっても素敵です。では、升酒の飲み方として「もっきり」という方法がありますが、その正しいお作法は知っていますか?この記事では、もっきりの楽しみ方や、日本酒を飲むための升の種類、お店で日本酒をスマートに注文する方法、日本酒を飲む順番など、日本酒好きなら知っておきたい知識について紹介します。■【日本酒の飲み方】升酒升酒とは、その通り升に入った日本酒のことです。憧れてはいるけれど、実際に升を使って飲んだことはないという人もいるかもしれませんね。正しい升酒の飲み方を知っていると、お酒の席でも一目置かれること間違いなしですよ!・お祝いの席で振舞われることが多い升酒は、お正月や結婚式をはじめとした、お祝いの席で振舞われることが多いやり方です。その理由は、升を作るときに杉や桧、樅といった神社の建築などに使われる縁起の良い木材が使われることに加えて、木を組み合わせて作ることから「き(気)を合わせる」といった語呂合わせも縁起の良さを感じさせるためです。・鷲掴みにしない升酒を飲むときには、ついつい鷲掴みにしてしまうという人もいるかもしれません。普段の生活で升を使うシーンはあまり多くないので、慣れていないのも当然ですよね。実は、升を持つときには、親指以外の4本の指を升の下側に入れ、親指を縁に添えるようにするのが美しい持ち方です。鷲掴みにするのと比べると、少し自由に動かしにくいと感じることもあるかもしれません。結婚式などで升酒が出るかもしれないというときには、あらかじめこの持ち方を練習しておくと、その場でスムーズに対処できます。・平たい部分に口を付けてすするように飲む升酒の正しい飲み方は、升の平たい部分に口をつけて、すするように飲むことです。すするのはマナー違反と思われがちですが、実は日本酒の場合はそうではないんです。日本酒をすすると、口の中で空気とお酒が混ざります。こうすると、より強くお酒の香りを感じられるようになるんです。・日常的な場面で飲むときは角からでもOKお祝いの場など、形式を重視する場面では平たい部分に口をつけて飲むのがスマートですが、実際は角から飲む方が飲みやすいし、こぼしてしまうリスクも減らせますよね。日常的な場面では、升酒を角から飲んでも問題ありません。もちろん、平たい部分からの方が飲みやすいと感じるならばそちらでも構いません。こだわりすぎず、お酒をめいっぱい楽しめる方法で飲んでみてください。・塩とともに日本酒を楽しむのがツウ日本酒を飲むときに、塩と一緒に楽しむのがツウの飲み方だと言われています。人間の味覚で感じられる味は甘味、塩味、酸味、苦味、旨味の5種類ですが、日本酒にはこのうち塩味以外の4種類が含まれているのです。そのため、塩をなめながら日本酒を飲むと5種類すべての味を楽しめることになりますよね。さらに、塩が日本酒の甘味や旨味を引き立ててくれるため、日本酒をよりおいしく飲むことができるんです。とっくりとおちょこで日本酒を飲むときには、塩を小皿に入れて指でなめながら飲むというやり方がよく見られます。升を使って日本酒を飲むときには、升の唇が触れるあたりに塩を塗っておくと飲みやすくなります。日本酒にこだわって選ぶのはもちろん、塩にこだわって選んだり、塩を変えたときの日本酒の味の印象の違いを確かめながら飲むのも楽しいですね。■【日本酒の飲み方】升酒「もっきり」とは・もっきりの注がれ方もっきりとは、升の中にグラスが入っていて、その中になみなみと日本酒が入っている状態の注ぎ方のことを言います。普段の生活ではあまり目にしませんが、居酒屋などで見たことがあるという人も多いでしょう。また、居酒屋などでは升ではなく別の容器を使うこともあります。・もっきりの語源もっきりは、お酒が量り売りされていた江戸時代に語源があります。「盛りきり」が「もっきり」に変化したと言われているのですが、グラスギリギリまでお酒を入れても1合に満たない量だったときに、受け皿として升を使い、その中にお酒をあふれさせて入れたのが始まりだといわれています。つまり最初は、量り売りの量を調整するための注ぎ方だったというわけですね。・「盛りこぼし」とも言うもっきりは、盛りこぼしと呼ばれることもあります。盛っただけでなくあふれさせてこぼすことからこう呼ばれることもあるのだとか。どちらも覚えておくと、お酒を注文するときに役立ちます。■【日本酒の飲み方】もっきりを飲むときのマナーもっきりは、先にも紹介したように生活習慣の中から自然発生した注ぎ方です。そのため、厳密に正しいマナーというのは存在しません。とはいえ、グラスにも升にもたっぷり日本酒が注がれているもっきりはどうやって飲んだらよいのか迷ってしまうこともありますよね。もっきりを飲むときのマナーを覚えておくと、迷わずスマートにもっきりが飲めます。・限界まで注いでもらう居酒屋などでもっきりを飲む場合、テーブルで日本酒を注いでもらうのが一般的です。調理場でお酒を注いでから運ぶと、もっきりの場合こぼしてしまうリスクが非常に大きくなるからです。テーブルで注いでもらうときには、その場を盛り上げるなどすると店員さんも頑張って限界ギリギリまでお酒を注いでくれることもあります。それももっきりの醍醐味ですから、どうしたらたくさんお酒を注いでもらえるか、盛り上げ方を考えてみてください。お店によっては升ギリギリまでお酒を入れることもあれば、升には少し余裕を残す注ぎ方をする場合もありますよ。・グラスを持って一口飲むグラスにも升にもめいっぱいお酒が入っている場合、まずはグラスを持って一口飲みましょう。持ち上げるとどうしてもお酒がこぼれてしまうので、お酒をテーブルに置いたまま直接グラスに口をつけるとこぼさずに飲めます。このとき、どうしても不恰好になりがちですが、グラスを手でおさえると少し不恰好さが軽減します。グラスを持ち上げて飲んでも良いのですが、その場合こぼさずに飲むのは無理なので、タオルやおしぼりなどを使ってこぼれた日本酒を受けられるようにしておきましょう。・グラスのお酒を升に少々移す升に余裕を残してお酒を注いでくれるお店の場合には、グラスのお酒を少し升に移すことでグラスに余裕ができ、こぼさずにもっきりを楽しめます。もっきりに使うグラスの外側にはお酒がついていてすべりやすいこともあるので、グラスから升にお酒を移すときには慎重に少しずつ行ってください。・最後は升に残ったお酒をグラスへグラスのお酒を飲みきったら、升からお酒をグラスに移して飲みます。このとき、升の角から少しずつグラスにお酒を移すようにするとこぼさずに注げます。・升から直接飲んでもOK升はお酒を飲むのにも使える道具です。そのため、もっきりの升に残ったお酒は升から直接飲んでも問題ありません。グラスから飲むのと升から飲むので味の感じ方が違ったりもするので、飲み比べてその違いを楽しんでみるというのもよいですね。■【日本酒の飲み方】升の種類・木升木升とは、名前の通り木でできた升です。木の素材が感じられる作りとなっていることが特徴で、以前は材料として杉が使われることが多かったのですが、最近では桧が使われることがほとんどです。杉よりも桧が使われるようになった理由として、桧の方が丈夫で香りがよいことが挙げられます。・塗升塗升は、漆塗りがされている升のことです。内側が赤、外側が黒に塗られているのが一般的です。リッチな印象の見た目になるので、木升よりも華やかな場面で使われることが多くなっています。以前は塗升も内側が木でできていることが多かったのですが、最近ではプラスチック製の塗升も増えてきています。・木の香りがお酒を引き立てる升に使われている木の香りは、お酒を引き立てる役割もしてくれます。木の香りが好きで、香りにこだわって升を選びたいという人には香りの強い桧製の升がおすすめです。いろいろな素材の升を集めて違いを感じたり、お酒によって升を使い分けたりするのもよいですね。そのように、ツウになりたければ、塗升よりも木升を選びましょう。穏やかな香りの日本酒を選ぶと木の香りを感じやすくなります。■お店で日本酒をスマートに頼むには?お店で日本酒を頼んだとき、出てきたものが思ったものと違ったなんて感じたことはありませんか?日本酒にはいろいろな飲み方があるため、その好みをしっかり伝えられるとスマートで、自分の思った通りのものを出してもらえます。どうしたらスマートに注文できるのか、おさえておくべきポイントを確認しましょう。・好みの温度を伝える日本酒は、さまざまな温度で飲めるお酒です。そのため、まずは好みの温度を伝えましょう。温度は低い方から順に「雪冷え」「花冷え」「涼冷え」「冷や」「日向燗」「人肌燗」「ぬる燗」「上燗」「熱燗」「飛び切り燗」と呼び方がわかれています。勘違いしがちなのが「冷や」はおよそ20度の温度で常温のことをさしています。それより低い温度のものを「冷酒」、それより高い温度のものを「燗」と呼ぶので、最初は「冷酒」「冷や」「ぬる燗」「熱燗」の4種類くらいを覚えておけば、それだけでもいろいろな温度が楽しめます。・おちょこを選ぶお店によっては、おちょこを選ばせてくれる場合もあります。見た目の印象でパッと選んでしまう人が多いかと思いますが、実はおちょこによってもお酒の味の感じ方は違います。ガラス製のものはよりシャープに味を感じやすく、陶器のものはまろやかに感じやすいのです。どんな風にお酒を楽しみたいかによって、選ぶ酒器を変えられるとよりツウに近づけるでしょう。・お店の人と相談する日本酒には長い歴史があるだけに、おいしいとされている飲み方はたくさんあります。お酒の種類はもちろん、温度や酒器の選び方など、組み合わせたら無限大とも言えるほどです。もちろん好きなように飲めばよいのですが、知らない飲み方に出会ったり、よりおいしく感じられる飲み方がしたいと思ったときにはお店の人に相談してみてください。「このお酒にはこれがおすすめ」など、豊富な知識でおいしい飲み方を提案してくれるはずです。新しいことを覚えるよい機会にもなりますね。■日本酒を飲む順番は?・正式な順番はない日本酒を飲むときに、正式な順番はありません。つまり「好きなように飲めばよい」というのが正解だとも言えます。どんな順番で飲んだらおいしく感じられるのか、自分なりにいろいろと試してみるのも楽しいですよ。・軽くすっきりとした飲み口から始めるのがおすすめとはいえ、日本酒にも一般的におすすめとされている飲み方があります。それは、味の淡いもの、軽くすっきりとした飲み口のものから濃いものに移っていくように飲む方法です。こうすることで、前に飲んだお酒の味が邪魔をせず、次のお酒を楽しめます。どれが淡い味でどれが濃い味かわからないという場合には、2種類の方法があります。1つめが、値段の高いお酒から選んで飲むという方法です。一般的には、値段の高いお酒の方が繊細な傾向があるため、こうした飲み方をすると自然と淡い味から濃い味に移っていくことができます。2つめは、北の地域のお酒から選んで飲むという方法です。北の地域のお酒はさっぱり、南の地域のお酒は濃い味わいとなっている傾向が多いので、このような飲み方もおすすめです。ただし、日本酒の場合には飲むほどに酔ってしまうので、たくさん飲むと味の繊細さなどがわからなくなってしまうこともあります。お酒に特別強いという場合以外は、好きなお酒を1杯目が2杯目に飲みましょう。好きなお酒が濃い味の場合には、水を飲むなどして口の中をリセットする方法もあります。■さまざまな日本酒の楽しみ方を覚えようお祝いの席では、日本酒が升に入って出てくることもよくあります。升に入った日本酒は、鷲掴みにせず4本の指で支えて親指を縁に添えるようにして持ち上げ、平らな部分からすすって飲みます。すすることで口の中に空気と日本酒が一緒に入り、香りを感じやすくなりますよ。また、木の升を使うと木の香りが日本酒を引き立ててくれる面もあります。お店で日本酒を飲むときには好みをしっかり伝えるのがポイント。どんなものを選んだらよいのかわからないときには、お店の人に相談するとおいしい飲み方を提案してもらえますので、恥ずかしがらずに人に聞くこともおすすめです!日本酒をおいしく楽しむために、さまざまな飲み方を試してみましょう!
2021年04月08日知られざる、国産醸造酒のおいしさを広めたい日本酒やワインとのマリアージュが楽しいアテ信頼関係を築いた蔵元から直送される限定酒知られざる、国産醸造酒のおいしさを広めたいどこかレトロな風情が漂う外観。2階には系列の貝料理店【ボンゴレ】がJR元町駅から徒歩3分。【酒商熊澤】は、卸売も行う酒店が、「まだ知られていない日本のお酒のおいしさを広めたい」と開店したお店。小さな蔵元の日本酒や日本ワイン、クラフトビールを豊富に揃えています。味わいのある木製カウンターでは、約16人までスタンディング可能。(現在はコロナ対策のため10人まで)元々は2012年、立ち飲み兼酒店として開店しましたが、2020年に酒店は移転。現在は立ち飲み店のみの営業で、料理は、2階の貝料理専門店【ボンゴレ】の板前が腕を振るう貝料理や和食を中心に、刺身やお酒にぴったりのメニューが並びます。日本酒やワインとのマリアージュが楽しいアテ『明石焼き穴子』715円(税込)。近海で獲れる穴子を、信頼をおく卸業者から仕入れるため鮮度も抜群冬は生ガキ、春ならあさりのワイン蒸しなど季節メニューも充実しており、ほぼワンコイン以下でオーダーできるのも魅力。まずご紹介するこちらは、店主の小林摩梨さんおすすめの、ふっくらやわらかに口溶ける『明石焼き穴子』。甘い煮きり醤油がかかっているため、日本酒はもちろん、芳醇な赤ワインとも相性抜群です。『鴨生ハム』495円(税込)お次の一品はワインはもちろん、日本酒も進むという『鴨生ハム』。しっかりと乗った脂のおいしさに、噛み応えのある食感もポイント。シンプルながら奥深い味わいにはまるリピーターが多いそうです。『甲いかうにかにみそ』440円(税込)日本酒を熱燗で提供する際は、冷めにくい錫のチロリと、香りが花開く平皿でそして「これには絶対日本酒を!」と店主さんが太鼓判を押すのは、『甲いかうにかにみそ』。日本酒が魚介独特の臭みを消して、うにとかにみその濃厚なマリアージュが、コウイカの繊細な旨味を際立てます。信頼関係を築いた蔵元から直送される限定酒透き通るような上品さにのぞく米の旨味が魅力の無濾過生原酒『龍勢』(右)ほか、おすすめの日本酒日本酒は、銘酒と名高い京都 藤岡酒造の『蒼空』や姫路の灘菊酒蔵、山口の大嶺酒造のものなど、西日本を中心に、希少な旬の銘柄約50種を用意。冷やは90ml、燗は1合407円(税込)から味わえます。お酒に合わせ、冷や、常温、燗と、ベストな呑み方を提案してくれるのもうれしいところ。ワインの中には、タンクから手で汲み上げ瓶内発酵することにより、酸化防止剤無添加で仕上げる「てぐみ」のスパークリング(左)もワイン、クラフトビールも、少量生産のワイナリー、ブルワリーと信頼関係を築き、直送してもらうレアな品ぞろえで、季節により変化していきます。ワインは赤、白、スパークリングが常時5~6種あり、グラス583円(税込)からオーダー可能。クラフトビールも約5~6種がボトル825円(税込)から揃っています。ほとんどが季節限定醸造の銘柄となるため、入れ替わりが早く、訪れるたびに異なる銘柄に出会えるというクラフトビール希少なお酒に出会えるのはもちろん、蔵元やワイナリーなど、造り手から直接お話を聞くスタッフさんがいるのも、全国からお酒好きが集まる理由。造る側の熱い想いや裏話、意外な楽しみ方を教えてくれる一方、飲み手の声も届けてくれるので、ぜひ話しかけてみては。店主の小林さん(左)とスタッフのMIHOさん(右)酒商熊澤【エリア】神戸元町【ジャンル】日本酒バー【ランチ平均予算】-【ディナー平均予算】1500円【アクセス】元町駅 徒歩3分※営業時間は状況によって変わります。最新情報はお店のFacebookにてご確認ください
2021年03月28日コストコで優秀な人気商品を見つけるなら、実はお酒もよく話題になっているので見逃せないんです。普段の晩酌タイムにぜひ……!と思っておいしいお酒をチェックしている人は多いはず。そこで今回は、見逃し厳禁なコストコのお酒を見ていきたいと思います♪(1)プロセッコ 果実酒(発泡性)この投稿をInstagramで見る行っとく!チャンネル(@ittoku_channel)がシェアした投稿こちらはコストコで人気の高いイタリア産のスパークリング果実酒です。750mlも入っていてお値段はなんと648円という安さなので、このコスパのよさは必見ですね。まさに積極的に周りにも教えたくなるお得ぶりなので、感動……と思う人は多いはず。強すぎない香りが、飲みやすさにつながっているのがポイントですね。コスパのよさを思えば、十分リピ買いアリに感じられるでしょう。(2)サングリア(赤)この投稿をInstagramで見る行っとく!チャンネル(@ittoku_channel)がシェアした投稿こちらもコストコでは必見のお酒の一つ、赤サングリアです。1.5Lの容量で828円のお値段になっているので、こちらもコスパのよさはまさに神クラス。こんな安くおしゃれ感たっぷりのサングリアが買えるなんて……と思う人はたくさんいるでしょう。甘口で非常に飲みやすい作りになっているのがポイントですね。晩酌タイムやおうち飲み会の際には、ばっちり役立ってくれるはずです!(3)ロッソジョイアこの投稿をInstagramで見るコストコ商品レビュー&アレンジichico(@costco__1)がシェアした投稿こちらもコストコでは人気の高いスパークリングワインになります。普段のお酒時間に味わうのももちろんOKですし、パーティーの際に開けるのも最高ですね。見た目の可愛さにもつい惹かれるので、一目惚れ的に買ってしまった……という人もいるかもしれません。フルーティーで甘さをしっかり感じられる口当たりがポイントですね。女性でもばっちりお酒の味を楽しめるので、飲みすぎないよう注意しつつ、大人の時間を堪能したいところです!コストコでは実はお酒関連の商品もかなり人気があり、もちろんコスパのよさにも定評があります。こんなおいしいお酒が、こんなに安く買えるの……?と、コストコのお酒にはまさに戸惑いの嵐です。ぜひ家飲みや晩酌タイムなどで活用してみてくださいね♡(恋愛jp編集部)本文中の画像は投稿主様より掲載許諾をいただいています。インフルエンサー@ittoku_channel様、@costco__1様の投稿を紹介させていただいております。在庫切れの場合がありますので、店舗をご確認ください。2021年3月2日現在
2021年03月05日LIMIAでも定番となりつつある【ふるさと納税】。今回は和歌山県湯浅町の返礼品をお酒を中心にご紹介します。柑橘王国和歌山の天然ゆずをじっくり醸成させたリキュール、梅の本場である和歌山ならではの梅酒など幅広くピックアップしています。この機会に和歌山のおいしいお酒を堪能してみてはいかがでしょうか♪【ふるさと納税】(C006) 熊野・古座川『柚子の早おとめ』500ml×3本/紀州備長炭熟成リキュール/尾崎酒造【共通返礼品】熊野・古座川の天然ゆずを、紀州備長炭とともに手間ひまかけてじっくり熟成させ出来上がった、甘さ控えめなドライなリキュールです。冷やしてストレート、水割りでお飲み下さい!アイテムを見てみる!【ふるさと納税】【紀州の地酒】 純米吟醸酒「根来」と長期熟成山廃仕込み「根来桜」 各720ml×2本セット【共通返礼品】旨味と酸味のバランスがとれた紀州の地酒を堪能できる日本酒です。ぜひ、飲み比べてほしいお酒です!アイテムを見てみる!【ふるさと納税】 【本格米焼酎・長期熟成】黒潮波720ml×2本セット【共通返礼品】蒸留後15年の長期貯蔵した紀州和歌山の本格米焼酎です。まろやかな香りが調和した深い味わいが特徴。是非、ご堪能下さい!アイテムを見てみる!【ふるさと納税】【紀州完熟南高梅使用】濃厚「ねり梅酒」と芳醇「完熟梅酒」 各720mlの飲み比べ【共通返礼品】梅の本場である和歌山の紀州完熟南高梅を使用した梅酒です。味わいは完熟の奥ゆかしい濃厚な味に梅の実の触感と、甘みの中に残る梅の実の酸味が絶妙です。アイテムを見てみる!【ふるさと納税】(C001) 本格米焼酎 熊野水軍 720ml 【3本セット】/尾崎酒造【共通返礼品】清らかな熊野川の流水、厳選された米から出来た本格焼酎です。香りが高く、ふくよかな味わい、ぜひ、ご堪能いただきたいお酒です!アイテムを見てみる![PR] 和歌山県湯浅町(楽天ふるさと納税)歴史と自然豊かなまち「湯浅町」。先人より受け継いだ財産を次の世代に引き継ぐため、そして、よりよい「ふるさと」づくりをすすめるため、平成19年度に「ふるさとまちづくり寄附金制度」を創設しています。アイテムを見てみる!
2021年02月28日