1月9日(木)今夜の「櫻井・有吉THE夜会」は3週連続豪華俳優コラボ祭りの第1弾を放送。ゲストに伊藤英明、中谷美紀、ムロツヨシ、松本穂香を迎えるほか、鈴木亮平が持ち込み企画でMC陣とバトルする。「嵐」櫻井翔と有吉弘行がMCをつとめ、旬のゲストの表と裏の素顔に迫るトークバラエティである本番組。1月は“3週連続豪華俳優コラボ祭り”と題し、12名の超豪華俳優とのコラボでお届け。その第1弾となる今夜は1月クールの金曜ドラマ「病室で念仏を唱えないでください」から主演の伊藤さんをはじめ中谷さん、ムロさん、松本さんら共演する俳優陣が登場。なんと伊藤さん、中谷さん、ムロさんの3人が同級生ということでテレビ初出しとなる“マル秘ぶっちゃけトーク”が連発。中谷さんが20年前に結婚を約束したという元天才子役の捜索も。中谷さんの“元フィアンセ(?)”の現在は!?また松本さんが一度は食べてみたかったという激甘スイーツにも注目。さらに新日曜劇場「テセウスの船」に出演する鈴木さんの持ち込み企画「ドラマ対抗そっくりさん診断対決」も実施。豪華俳優陣が話題のアプリで3週にわたりバトルを展開するので、こちらもお楽しみに。今夜ゲスト出演する伊藤さんが主演を務める「病室で念仏を唱えないでください」は伊藤さん演じる僧侶でありながら救命救急医でもある異色の主人公・松本照円を通して、「生きること」を問う医療ヒューマンドラマ。松本と意見を異にしつつも実力を認め協力しあう女医・三宅涼子役で中谷さん。松本と度々衝突する心臓血管外科医・濱田達哉役でムロさん。濱田の下で働く新人心臓血管外科医・児嶋眞白役で松本さんが出演。そのほか松本と考え方や行動が全く真逆なサトリ世代の研修医・田中玲一役で片寄涼太。余貴美子、萩原聖人、堀内健、唐田えりか、宮崎美子、泉谷しげる、土村芳といったキャストが脇を固める。また鈴木さんが出演する新日曜劇場「テセウスの船」は、父親の逮捕で世間から後ろ指をさされ続けてきた主人公・田村心を竹内涼真が演じ、心が1989年にタイムスリップ、若き日の父と出会う…というストーリー。鈴木さんは心の父・佐野文吾を演じ榮倉奈々、上野樹里らも共演する。「病室で念仏を唱えないでください」は1月17日(金)22時~TBS系で放送開始。日曜劇場「テセウスの船」は1月19日(日)21時~TBS系で放送開始。「櫻井・有吉THE夜会」は1月9日(木)今夜22時~TBS系で放送。(笠緒)
2020年01月09日俳優・佐藤健が、現在公開中の主演作『ひとよ』を引っさげ、本作公開前の台湾を訪問。空港にも多くのファンが駆けつけ、熱烈な歓迎を受けていた。日本では昨年11月8日より全国公開スタートした本作は、第74回毎日映画コンクールや、第62回ブルーリボン賞にて作品賞・監督賞など多くの部門でノミネートされている話題作。そんな本作が台湾では1月3日より公開。今回これに先駆けて1月2日、佐藤さんが台湾・台北市内で行われた記者会見&公開記念舞台挨拶イベントに登場した。大ヒット作『るろうに剣心』(’12)や『カノジョは嘘を愛しすぎてる』(’14)以来、約6年ぶり3回目の佐藤さんの台湾訪問ということで、平日昼間にも関わらず台北松山空港にはファンが約100名、マスコミも15社が駆けつけた。そして、佐藤さんがロビーに姿を現すと、ファンから大歓声があがり、熱烈な歓迎に驚きながらも「こんにちは、佐藤健です。台湾の皆さんに会いに来れてとても嬉しいです」と手を振りながら挨拶した。記者会見では37社ものマスコミが駆けつけ、質疑応答の際には、白石和彌監督との初タッグについて「白石組にずっと参加してみたかった、白石組の雰囲気は想像したのと違って、とても和やかでスピーディーだった」と実際に参加した感想を明かし、また母役の田中裕子との初共演ついても「田中さんの演技にゾクっとした」と撮影の日々をふり返った。一方、佐藤さん自身の忘れられない“ひとよ”は?という質問には「ひとよではありませんが、今の事務所に声かけられた日はある意味で人生を変えた日でしたので、忘れられない“ひと日”でした」と言い、さらに早速台湾を堪能したようで、「早速食べたかった小籠包いただきました!」と報告もしていた。そして夜には3回舞台挨拶が行われ、発売されると即完売となったチケットを幸運にも入手したのべ1000人以上が来場。ファンと集合写真撮影を行ったり、事前に観客から募集した質問に佐藤さんが次々と回答し、ファンとの交流を楽しんだ。作品の話題から役者としての目標、家族の話、そして2020年の新年祈願まで質問は多岐にわたったが、“忘れられないひとよ”という質問に対しては「今晩なのではないか」と答え、場内の盛り上がりは最高潮となった。主演の佐藤さんをはじめ、鈴木亮平、松岡茉優、音尾琢真、佐々木蔵之介、そして田中裕子といった豪華俳優陣が出演する本作は、いまを強く生きる人間たちへの賛歌を圧倒的な熱量で描いてきた白石監督が、「いつかは撮らねばならない」と感じていたテーマ“家族”へ初めて真正面から挑んだ映画。15年前の事件によって家族の岐路に立たされたひとりの母親とその子どもたち三兄妹のその後が描かれる。『ひとよ』は全国にて公開中。(cinemacafe.net)■関連作品:ひとよ 2019年11月8日より全国にて公開(c)2019「ひとよ」製作委員会
2020年01月06日現在公開中の感涙ヒューマンドラマ『ひとよ』の白石和彌監督のティーチインイベントが11月17日(日)に行われ、本作の主演・佐藤健が飛び入り参加し観客を沸かせた。イベントでは観客との質疑応答を1問終え、白石監督が「誰か来られないか?とTwitterでつぶやいたら、音尾琢真君がすぐに『行けない』と返答してきた」とジョークで笑わせつつ、サプライズで登場したのは次男・雄二役の佐藤さん。残念ながら本編には登場しない“カット”されたシーンもあるというが、佐藤さんは「カットされることに関して僕は前向き。残念には思わない」と語り、「良くなかったからカットされたわけで、カットされてありがとうぐらいに思う役者です」と俳優としてのポリシーを明かす。なお、そんなカットシーンのひとつに、鈴木亮平演じる長男・大樹と別居中の妻(MEGUMI)との激しい口論シーンがあったそうで、白石監督は「いいシーンだったけれど、それがあると長男のシーンが続きすぎて、長男の映画になり過ぎると思った」とカット理由を打ち明けていた。またラストシーンについて「監督が急にバナナを持ってきて驚いた」と明かす佐藤さん。白石監督は「筑前煮も撮影場所のタクシー会社の方々が出してくれたもので、とても美味しくて。それもその場の判断で雄二に持って行かせようと思った。田舎って何かをお土産に持って行かせようとすることってありますよね」とリアリティを追求したという。さらに、こだわりは稲村家の家族写真にも。佐藤さんは「もらったバナナを持って写真に写ろうとか、(稲村家の長女・園子役の)松岡茉優さんがはじけたバージョンとか、数パターンを撮影したけれど、使用されたのは全員が真面目な顔の写真でした」と裏話を明かした。ラストの車中のシーンは2テイク撮影したそうだが、使われているのはファーストテイクだという。白石監督は「健君の目に涙が溜まっている感じがよかった」と選んだ理由を述べ、「実はそのシーンでは、僕が健君の横でヤドカリみたいに小さく丸まって隠れていました。現場は結構グチャグチャでしたよね」とふり返っていた。そして、今回が初めてとなった佐藤健×白石和彌監督のタッグ。今後の再タッグへ向けて佐藤さんは「色々なアイデアがあります。一つには絞れない」と構想を練っているようで、「いつか時代劇をやりたいと白石監督は現場でおしゃっていましたよね?」と確認する場面も。これに白石監督は「まだ一度も時代劇はやったことがないので。アクションものの時代劇もいいかも」と意欲を見せていた。『ひとよ』は全国にて公開中。(cinemacafe.net)■関連作品:ひとよ 2019年11月8日より全国にて公開(c)2019「ひとよ」製作委員会
2019年11月18日11月9日、10日の全国映画動員ランキングは、アーノルド・シュワルツェネッガー、リンダ・ハミルトンが再集結した『ターミネーター:ニュー・フェイト』(全国378館)が初登場で首位を飾った。先週トップの『IT/イット THE END “それ”が見えたら、終わり。』(全国352館)は公開2週目は2位に。人気キャラクター“すみっコぐらし”初の劇場版アニメ『映画 すみっコぐらし とびだす絵本とひみつのコ』(全国114館)は初登場3位に入った。公開6週目の『ジョーカー』(全国329館)は先週2位から4位に。公開2週目の『マチネの終わりに』(全国324館)は先週3位から5位になった。そのほか新作では、長月達平の人気ライトノベルをテレビアニメ化した第1期の前日談を描く『Re:ゼロから始める異世界生活 氷結の絆』(全国79館)が初登場6位に。佐藤健、鈴木亮平、松岡茉優、田中裕子らが出演する『ひとよ』(全国268館)は初登場7位になった。次週は『i-新聞記者ドキュメント-』『アイリッシュマン』『エンド・オブ・ステイツ』『オーバー・エベレスト 陰謀の氷壁』『影踏み』『殺さない彼と死なない彼女』『地獄少女』『ブライトバーン/恐怖の拡散者』『ベル・カント とらわれのアリア』などが封切られる。全国映画動員ランキングトップ10(興行通信社調べ)1位『ターミネーター:ニュー・フェイト』2位『IT/イット THE END “それ”が見えたら、終わり。』3位『映画 すみっコぐらし とびだす絵本とひみつのコ』4位『ジョーカー』5位『マチネの終わりに』6位『Re:ゼロから始める異世界生活 氷結の絆』7位『ひとよ』8位『世界から希望が消えたなら。』9位『マレフィセント2』10位『冴えない彼女の育てかた Fine』
2019年11月12日11月8日に公開された『ひとよ』は、劇作家・桑原裕子の同名舞台を、『孤狼の血』などで知られる白石和彌監督の手によって映画化した作品だ。降りしきる雨の夜。小さなタクシー会社を営む一家で事件は来た。家族に凄惨な暴力を振い続ける父に苦しめられる母と3人の子どもたち。子どもたちを守るため、母・こはる(田中裕子)は夫を殺害してしまう。事件はマスコミによって、センセーショナルに報道され、「一夜(ひとよ)」にして家族をとりまく環境は一変してしまう。そして15年後、3人の子どもたちは、それぞれの道を歩んでいた。事件の傷を抱えたまま。兄の大樹(鈴木亮平)は地元の電気店、弟の雄二(佐藤健)は東京でフリーライター、そして妹の園子は地元のスナックで働いている。鈴木亮平演じる長男の大樹は、吃音を抱えている寡黙な青年だ。兄妹の中で唯一、妻と子どもという「家族」を持っているが、それも崩壊寸前だ。そんなある日、刑期が終わってからも、姿を見せなかった母が、15年ぶりに家族のもとに帰ってきたーー。白石監督作品に初出演する鈴木。監督の手がける映画は“強さ”があると語る。「映画の“強さ”を持っている人だと思います。観客を飽きさせないような意志、エンタテインメント性を持っていますし、空気感や雰囲気で曖昧に押し通すのではなくて、芝居の付け方も“強い”というか。現場は監督やスタッフはリラックスした環境を演出するのが上手で、緊張感を求めるのではなく、役者が自然に実力を発揮できるような空間でした。ただ、そうなると役者の個人にかかってくるという責任はありますね」鈴木亮平といえば、『西郷どん』や『俺物語!!』などの、「気は優しくて力持ち」的な役どころのイメージがある。しかし本作の大樹は、内向的で自分の気持ちを上手く他人に、家族にすらも伝えることが出来ない。そして、いなくなったはずの父の影に怯え続けている、不器用な男なのだ。「役を作る上で、監督とはかなり話し合いを重ねました。実際に吃音症の方、先生ともお会いして勉強させていただいて、その上で監督と話し合いました。僕なりに役への解釈を伝えたりして、一部台本を変えてもらったりしたこともありました」大樹は、“溜め込んでしまう”役柄だと語る鈴木。 「これまでにも、内向的というか“静かな人”を演じることはあったのですが、今回は“溜め込んでいる”役なんですよね。言いたいことを口にせずに溜め込んでいく役は初めてで、新鮮な経験でした。吃音はもちろんのこと、事件の加害者の遺族でもあり、被害者の遺族でもある。虐待の記憶もあいまって、彼(大樹)は自分の感情を他人とシェアしない、できない人間になってしまった」家族という関係は、“絆”でもあり、それが“鎖”になってしまうこともある。鈴木は、大樹の不器用な生き方は“長男”という立場にも原因があると語る。「彼は長男で、親からの暴力を最初に受けた子どもです。上がいないから、自分ひとりの中で気持ちを処理するしかなかったんです。自分が殴られる原因もわからないし、反発すらできない。原作の舞台には、大樹の人差し指が曲がっているという設定があるんです。セリフなどで言及しているわけではありませんが、映画でもそこは残しているんです。よく見ると分かります。当初、その設定は映画ではなくそうという話もあったのですが、原作者の桑原さんとお話する機会があって、人差し指について尋ねたんです。“子どもの頃に親の暴力で指を脱臼してしまった。でもそれを言うと、また暴力を振るわれるから黙っていた”とおっしゃっていて。そこに大樹の生き方が集約されていると思って、クランクイン二日目くらいに監督に“あの設定、復活させてください”と、メールしたんです」大樹という役に対して、誠実に取り組んでいることが伺えるエピソードだ。兄妹のなかで、いち早く“家族”を作った大樹だが、それは“復讐”だという鈴木。「僕の中で、あれは、親父への復讐なんですよね。“自分は父親とは違う”という証明をしたくて。だからこそ、早く結婚して幸せな家庭を作りたかった。だけど、何が“幸せな家庭”なんて知らないから、上手く行かないんです。今でも父親を強烈に意識して生きている。おそらくは3人の子どもの中で1番。悲しいですよね」観る者の家族観に訴えかけてくるような本作。様々な立場によって、印象が変わってくる作品だ。「僕の友人で、離婚を経験した人は大樹の目線でしか、この映画を観ることが出来ないと言っていました。僕の周りでは、こはる、お母さんの目線の人も多かった。そういう方は“痛いほど気持ちがわかる。子どもたちはどうしてわかってあげないんだ”とおっしゃっていて。無論、雄二や園子の視点で観る人もいます。そういう映画ですよね。完全に分かり合うことは出来ないけれど、どこかつながっているのが家族なのかもしれないですね」『ひとよ』全国公開中撮影/奥田耕平、取材・文/藤谷千明
2019年11月11日11月8日(金)から公開中の映画『ひとよ』で父親を殺害した母親の長男を演じた鈴木亮平さんのサイン入りチェキを1名様に!応募はぴあ(アプリ)にて11月18日(月)まで受付中。ぜひご応募下さい!お申込みはこちら(dpia-app://marupi?isLocked=0&marupiId=39e7f65c-1792-4cf3-836d-b081b4f18d3d)
2019年11月11日「(田中裕子さんが演じる)母親に抱きしめられたとき、僕の中にふわっと匂いが入ってきたんです。子どものころに親に抱きしめられたときの圧倒的な安心感というか、理屈じゃない、本能的に惹かれる匂い。もちろん自分の母親の匂いとは違いますが、田中さんに抱きしめられたときに母親のことを思い出しました」そう語るのは、映画『ひとよ』(11月8日全国ロードショー)で3兄弟の長男・稲村大樹を演じた鈴木亮平(36)。15年前、母親が起こした殺人事件のせいで、それぞれにひずみを抱えて生きてきた子どもたち。母との久しぶりの再会に困惑する。「この作品って、誰の視点から見るかによって見た人の感想がまったく違うんです。母親目線で見ている人は、『子どもたちは、なんで母親のことをわかってやらないの?』と言いますけど、僕自身は、最後まで『この人、わかんない!』と大樹の視点で見てしまう。いろんな発見があるのは面白いですね」次男・雄二を演じる佐藤健とはドラマ『天皇の料理番』(’15年)以来の兄弟役だ。「今回の健は、結構やさぐれた役ですが、ふだんの彼も少し似たような空気感があるんです。世の中を斜に構えて見ているようなところとか、雄二に重なるところもあって、自然に兄弟になれました」
2019年11月11日「この作品って、誰の視点から見るかによって見た人の感想がまったく違うんです。母親目線で見ている人は、『子どもたちは、なんで母親のことをわかってやらないの?』と言いますけど、僕自身は、最後まで『この人、わかんない!』と大樹の視点で見てしまう。いろんな発見があるのは面白いですね」そう語るのは、映画『ひとよ』(11月8日全国ロードショー)で3兄弟の長男・稲村大樹を演じた鈴木亮平(36)。15年前、母親が起こした殺人事件のせいで、それぞれにひずみを抱えて生きてきた子どもたち。母との久しぶりの再会に困惑する。実生活では、兄と妹のいる次男。「役では長男が多いんですけど、完全に(本作の次男)雄二タイプです。俳優の仕事を選んだのも反骨精神みたいなものの表れでしょうね。親は、やりたいことは自分の責任でなんでも好きにやれ!と言うような放任主義。俳優をやると言ったときも、『大学まで行かせたのに、なんで俳優になるの?』みたいなことはいっさい言いませんでした」映画は、ひとよ(一夜)の出来事で家族の人生が大きく変わる話。鈴木自身の人生の転換期は?「やっぱり、『西郷どん』は非常に大きかったですね。芝居に対する意識が90度くらい変わった気がします。自分の中に演じる人間がしっかりできていれば、セリフの言い回しとかで説明する必要はないなあ、と。感情を自然に出すこと以外、テクニック的なものは考えないようになりました」これから目指す役者像は?「大河以降、役者人生の第2章に入ったと思っています。また新人に戻ったつもりで、とは言いすぎかもしれないですけど、まだまだ未熟者。本物の表現者になるための努力を惜しまず、新しいことに挑戦していきたいなあと思います」
2019年11月11日映画『ひとよ』(11月8日公開)の公開記念舞台挨拶が9日に都内で行われ、佐藤健、鈴木亮平、松岡茉優、MEGUMI、佐々木蔵之介、白石和彌監督が登場した。同作は鶴屋南北戯曲賞、読売文学賞戯曲・シナリオ賞などを受賞した注目の劇作家・桑原裕子率いる劇団KAKUTAの代表舞台作品『ひとよ』を実写映画化。15年前、ある家族に起きた一夜の事件が、母と三兄妹の運命を大きく狂わせた。一家は別々の人生を歩み、15年後に再会。葛藤と戸惑いの中で、一度崩壊した絆を取り戻そうともがき続ける。三兄妹でぶつかり合うシーンもあったが、松岡は「私がスナックで怒るシーンで、監督が『これを佐藤さんに投げてください』って、小鉢のピーナッツを持ってきたんですよ。何回目かのテイクで、佐藤さんの髪にピーナッツが。ピーナッツNGが出たんですよ! でも使われてるのは ピーナッツカットだった」と暴露。白石監督は「ピーナッツがついてるのが最高にかわいくて。こんなにピーナッツつけてかっこいい人いるかなと思った」と意外な角度から称賛する。鈴木が「結局、『やめよう』って言ってとったから、直後のカットからピーナッツついてないんですよね」と指摘すると、佐藤は「僕がこうやって取りましたから。結構痛かったんですよあれ、実は」と裏設定を披露し、苦笑する。また鈴木は「俺は監督から『雄二(佐藤)に振り払われてこけてくれ』って言われて、『どうしよう、この体格差で振り払われてこけるかな……』と考えた際の演技だった」と告白。「よく言われるのは、『あなた思った以上に力があるので加減してください』って。自分ではわからないから」と力を持て余している鈴木に、松岡は「パーマンみたい」と喩えていた。
2019年11月09日30歳を迎え、ますます俳優として円熟味を増す佐藤健。最新主演作『ひとよ』では、無精ひげ姿が印象的な“やさぐれフリーライター”役に。注目を集める本作の役柄を含め、進化を続ける俳優・佐藤健のこれまでの道のりをふり返った。「電王」『るろ剣』から『8年越しの花嫁』まで代表作と出会う2007年、「仮面ライダー電王」でドラマ初主演を飾った佐藤さんは、その後もドラマに映画に、次々と話題作へ出演。映画『るろうに剣心』シリーズは累計興行収入125億円を記録する特大ヒットとなり、彼の人気を不動のものに。第3作『伝説の最期編』での初日舞台挨拶では「一生の中で、出会えるか出会えないかの作品」と語るほど、佐藤さんを代表するシリーズとなっており、来夏には最終章となる2部作も待機している。また、2017年には『8年越しの花嫁 奇跡の実話』では、結婚式目前に意識不明に陥ってしまった恋人の回復を祈り続ける一途な青年役を好演し、第41回日本アカデミー賞優秀主演男優賞を受賞。一方、『いぬやしき』(’18)では機械の体を手に入れ大量殺人を犯す悪役を演じ、今年公開された山崎貴監督作『ドラゴンクエストユア・ストーリー』では長編アニメーションで初主演声優を務めるなど、1つの色には染まらないカメレオン俳優ぶりも見せてきた。母を責める主人公「クールに見えていつも熱い演技をする佐藤さんがやったら」『孤狼の血』『凪待ち』などをはじめとして、いま最も注目を集める白石和彌監督と初タッグを組む『ひとよ』では、主人公・雄二役に。最愛の子どもたちを守るために、暴力を振るう夫を殺めてしまった母・こはると15年ぶりに再会し、戸惑い葛藤しながら家族と向き合おうとするキャラクターを熱演している。白石監督は以前から、佐藤さんの出演する新作をチェックし、仕事がしてみたいとの希望があったといい、自らプロデューサーにキャスティングを提案。15年ぶりに再会した母に冷たく接する雄二役へのオファーについて、「雄二は、こはるが15年前に残していった想いに応えきれていない自分に対して、心の内に怒りを抱えているんです。そんな役を、クールに見えていつも熱い演技をする佐藤さんがやったら、化学反応が起こるんじゃないかと思いました」と語っている。あくまでもナチュラルに…「全部を白石監督に任せようと思って」また、佐藤さん自身も「憧れの白石監督作に出演できたら…」とずっと考えていたといい、まさに相思相愛のキャスティングとなった。以前から「白石監督作に出るなら、今より体の線を太くして体内を汚そうと考えていました」と、ならではのアプローチを行っていたことを告白。役作りとして初めて無精ひげを生やした上、体重を少し増量。眉間に深いしわを寄せて喫煙する、やさぐれ度満点の佐藤さんのビジュアルには「新鮮!」と期待の声が相次いでいる。しかし、そうした声の一方で、佐藤さん自身はあくまで自然体で演じたという。念願叶っての白石監督とのタッグだったからこそ、「全部を白石監督に任せようと思って、そういう意味でも準備せずに現場にのぞみました。兄妹のシーンだったら他の二人(鈴木亮平、松岡茉優)の顔を見たり、こういう風な感じで育っていったのかなとか、感じるものがあるので、共演の役者さんの顔を見ながら演じました」と明かした。これまでの、いかにも主人公然とした役とは異なり、ナチュラルに、そして演じながら感じたものを素直に表現した、これまでにない佐藤さんの姿をスクリーンで観ることができる本作。15年もの間、周りから白い目で見られてきたことから、母の事件をネタに記事を書こうとするシーンなど、堂に入った“やさぐれ姿”を披露した、30代の佐藤さんの新たな魅力をぜひ堪能してみてほしい。『ひとよ』は全国にて公開中。(text:cinemacafe.net)■関連作品:ひとよ 2019年11月8日より全国にて公開(c)2019「ひとよ」製作委員会
2019年11月09日本日11月8日より、白石和彌監督による映画『ひとよ』が全国公開される。15年前。降りしきる雨の夜に、その「事件」は起きた。小さなタクシー会社を営む一家の母親が、父親を殺害したのだ。母・こはる(田中裕子)と3人の子供たちは、父親から度重なる暴力を振るわれており、子供たちを守るための苦渋の手段だった。当然のように事件はセンセーショナルに報道され、「一夜(ひとよ)」にして家族をとりまく環境は一変してしまう。そして現在、三兄妹はそれぞれの道を歩んでいた。兄の大樹(鈴木亮平)は地元の電気店、弟の雄二(佐藤健)は東京でフリーライター、そして妹の園子は地元のスナックで働いている。「ひとよ」の前に描いていた夢とは、違う環境にいる彼ら。なかでも、小説家の夢を持っていた雄二は、ままならない現状にフラストレーションを抱えていた。そんなある日、刑期が終わってからも、姿を見せなかった母が、家族のもとに帰ってきたという知らせが届くーー。佐藤健佐藤健の演じる雄二は、これまでの彼のイメージとは異なる「スレた」役どころだ。彼はこの役にどう挑んだのだろうか?「難しい役とは思いませんでした。なぜなら“意味”はわかるじゃないですか。もちろん僕には、雄二のような経験はない。だけど、もし同じ立場になったら、こういう行動をとるかもしれない、こういう言葉を母親にぶつけてしまうかもしれない……。そんな、彼のやっていることの“意味”は、理解できると思います」自分たちを救ってくれた、でも人生を大幅に変えてしまった母親に対しての複雑な想いを「よくわかる」という佐藤。彼が役を演じる上で、「意味がわかる」という点は、かなり大事にしているそうだ。「まあ、意味のわからない役が来たことはないのですが(笑)。その場合は、わかるまで努力するか、わからないまま演じるかのどちらかでしょうね。でも、“わからないもの”って、努力でどうにかなるものばかりではないし。もし、そういう役が来たら悩むだろうなと思いますね。そもそも、僕自身がそこまで変わった人間でもないので、僕がわからないということは、作品を見ているお客さんにも伝わらないんだろうし」佐藤健口元にはヒゲをたくわえ、腰回りもデスクワークの多いフリーライターらしい(?)肉付きになっており、驚く観客もいるかもしれない。佐藤自身、体格にはこだわりがあったようだ。「白石組に参加するなら、まず芝居の重心が低いというか、“線が太い”方がいいと考えたんです。体内にこびりついた汚れが滲み出てくるような雰囲気が欲しくて、それを体現しました」(佐藤)白石組への参加を、「念願かなっての出演」と嬉しそうに語る佐藤。『凶悪』(2013年)、『日本で一番悪い奴ら』(2016年)など、社会派作品の印象が強い白石監督だが、これまでに観た作品の中では『彼女がその名を知らない鳥たち』(2017年)は、「日本映画で久々に引き込まれた、こんなに騙された作品はない」と、お気に入りなのだとか。そんな思い入れの深い白石監督作品への出演だが、雄二の役については作り込んだわけではなく、撮影もフラットに挑んだようだ。「監督も色々と言葉にする方ではありませんでしたし、現場に入るまでは、どんなシーンになるのか想像のつかない状態でした。むしろそうすることで、自分のすべきことがおのずと見えてくるというか、かなり自然体でいられました」(佐藤)佐藤健本作には印象的な言葉がたくさんある。中でも、こはるが口にする「もう、自由になっていい」は、その後の兄妹にも大きな影響を与えていたように感じる。この家族にとっての「自由」を、佐藤はどう考えているのだろうか?「家族がこういう環境だったら、自然と“自分に幸せになる権利なんかない”だとか、色々なことを考えてしまうと思うんです。何か上手くいかないことがあっても“こんな家族のもとに生まれたのだから、仕方ない”みたいに思い込んでしまうというか。そういう縛りから解き放たれることが、“自由”につながるんじゃないかな。だけど、この家族はこの映画のあとも、急に自由を取り戻すわけではなく、大きくは変わらないかもしれない。雄二も年に一回くらい帰省するくらいで。それでも観てくれる人が、この家族が少しでも“自由になった”と感じてくれたら」(佐藤)佐藤健佐藤健ちなみに、佐藤自身にとって「人生が変わった一夜」はあるのだろうか?「ん~~。“スカウトしてもらった日”が、そうと言えるんですけど、昼なんですよね(笑)。その日のことはよく覚えています。高校2年のゴールデンウィークに、原宿に買い物に行った時のことですね。生まれて初めての東京で、ビクビクしながら歩いていたところ、声をかけてもらったんです。もちろんその日だけで変わったわけじゃないけれど、今思えばきっかけとしては大きな一日でした」(佐藤)そして最後に、この映画を鑑賞後、自分の家族のことにも想いを巡らせてほしいと語ってくれた。「“忙しくて最近家族と話してないな”とか、何でもいいんで、そう感じて久々に家族と連絡をとる……なんてことがあったら嬉しいですね」佐藤健撮影/奥田耕平、取材・文/藤谷千明
2019年11月08日鈴木亮平、榮倉奈々、上野樹里が、竹内涼真主演の新日曜劇場「テセウスの船」へ出演することが明らかに。意気込みのコメントも到着した。主演の竹内さんが演じるのは、生まれる前に父・文吾が殺人犯として逮捕され、母と姉兄と共に加害者家族として世間からの厳しい視線を浴び、暗闇の中を生きてきた主人公・田村心。あることから突然、平成元年にタイムスリップし、父が逮捕された殺人事件の謎を追うことに…。その過去で出会う父・佐野文吾を鈴木さん、母・和子を榮倉さん。さらに、心を支える最愛の妻・由紀役で上野さんが特別出演することが決定。大河ドラマ「西郷どん」以来のドラマ出演となる鈴木さんが演じる心の父・文吾は、村の駐在警察官で底抜けに明るく豪快な二児の良き父親。家族からも村人からも愛される男だ。現在26歳の竹内さんと36歳の鈴木さん。今回実年齢10歳差で父子役を演じることに。「人は過酷な環境で年月を過ごすと、何を想い、どう変わるのか。自分自身も発見を楽しみながら、人間というものと向き合っていける作品になるのでは」と期待していると話す鈴木さんは、「竹内くんや榮倉さんたちとともに家族の物語を大切に紡ぎつつ、猟奇的な真犯人は誰なのか、皆様に毎週推理を楽しんでいただけるスリリングな作品にしたいと思います。楽しみに待っていてください」とコメントしている。また、榮倉さんが演じる心の母は、明るく朗らかな笑顔が印象的な肝っ玉母さん。今作では、平成元年の34歳の和子と、現代の65歳の和子を一人で演じる。そして、上野さんが演じるのは、心の父親が殺人犯だと知りながら、両親の反対を押し切って結婚した心の妻・由紀。お腹の中には待望の子どもがおり、物語では父親を信じて事件に向き合ってみるよう、背中を押す重要なキャラクターだ。榮倉さんは「複雑なミステリーと人情の入り組んだ原作に魅了されました。ドラマにはどんなスパイスが盛り込まれるか今から楽しみです」と自身もワクワクしていると語り、「主人公の心(しん)を、妻である田村由紀としてしっかり支えていたい」と話す上野さんは、「ドラマをご覧になる方々が、心と共に『家族の真実の姿』と向き合う作品になればいいなと願っています」とコメントしている。日曜劇場「テセウスの船」は2020年1月、毎週日曜日21時~TBSにて放送予定。(cinemacafe.net)
2019年11月06日11月6日(水)今夜の「TOKIOカケル」は、俳優の鈴木亮平が3年ぶり4回目の登場。城島さんの結婚をお祝いしたいという鈴木さんとスタジオを飛び出し行きつけのレストランでロケを敢行する。「TOKIO」城島茂、国分太一、松岡昌宏、長瀬智也が毎回ゲストと駆け引きを使った様々なオリジナルゲームや、トークで盛り上がる本番組。昨年の大河ドラマ「西郷どん」に主演、その徹底した役作りでも知られる鈴木さんは、「城島茂さんの結婚のお祝いをしたい!」ということで、スタジオを飛び出し、「城島さんの結婚をお祝いできるお店はここしかない」と本気で決めたレストランにてロケ。「来たら必ず食べるメニュー」という選りすぐりの3品でおもてなしする。レストランへサプライズを依頼していた鈴木さんだったが、「TOKIO」メンバーはもちろん鈴木さん本人も驚く展開に。どんなサプライズが行われたのか!?また番組お馴染みの企画「鈴木亮平の生まれて初めて聞かれました」では城島さんから「俳優としてのジンクスはあるか?」という質問が。「あまりこだわらないようにしている」という鈴木さんだが唯一大事にしているのが“勝負パンツ”だという。前回出演時に映画『HK 変態仮面 アブノーマル・クライシス』の告知をした鈴木さん。同作で鈴木さんが演じた主人公が強烈なパンツ姿だったこともあり、当時TOKIOメンバーが大盛り上がり。そんな経緯もあり、鈴木さんから“勝負パンツの歴史”や“勝負パンツへのこだわり”が語られていく。また国分さんからは「似ている人、増えた?」という質問が。前回「芸能人で誰に似ているって言われる?」と質問され「よく言われるのは、ずんの飯尾(和樹)さん」と答えた鈴木さん。今回はAIが似ている有名人を判定するソフトで、TOKIOのメンバーや鈴木さんが誰に似ているのかを調査。すると城島さんとある有名人が身内レベルで似ているという測定結果が。城島さん本人も「スマホの顔認証が通るのか確認してみたい」と話すほどの有名人とは一体誰なのか?レストランでの収録に「お料理は好みがあるのでドキドキしていたんですが、皆さんが“おいしい”と食べてくださっていたので安心しました」と語る鈴木さん。「TOKIOの皆さんはいつも優しいんですが、今日はさらにリラックスされていた気がします。久々だったので緊張していましたが、僕もリラックスして収録できました。誰にも見せる予定がなかった僕の趣味に、皆さんがすごく食いついてくれて楽しかったです」と収録をふり返る。城島さんへのサプライズについて「レストランの方が用意してくれたものはまさか…でした(笑)アットホームで改めてすてきなお店だなと思いました。喜んでいただけて良かったです」とコメント。鈴木さんが出演する映画『ひとよ』は、15年前に起きた事件でバラバラになった家族が再会、崩壊した絆を取り戻そうとする姿を描くヒューマンドラマ。佐藤健、松岡茉優が鈴木さんと兄妹役に、3兄妹の母に田中裕子といったキャストが出演する。映画『ひとよ』は11月8日(金)より全国にて公開。「TOKIOカケル」は11月6日(水)今夜23時~フジテレビ系で放送。(笠緒)
2019年11月06日旅とグルメをテーマにしたバラエティ番組「火曜サプライズ」の11月5日(火)今夜放送回に、佐藤健、鈴木亮平、松岡茉優ら映画『ひとよ』のメインキャスト陣と、女優の橋本環奈がゲスト出演する。今回、佐藤さんと鈴木さん、松岡さんら一行は「アポなし旅」に挑戦。インドカレーが大好きだという鈴木さんのリクエストから、都内屈指のインドカレー激戦区である東京江戸川区の西葛西を巡ることに。アポなしロケは初体験となる佐藤さんが美味しいお店の聞き込みに奔走するが大苦戦。果たして激戦区で生き残っている美味しいインドカレー&絶品グルメにありつけるのか?また佐藤さんの意外な交友関係や鈴木さんのマニアックな恋愛のこだわりといったトークにも注目。橋本さんは「火曜サプライズメンバーと食卓を囲みたい!」と番組に応募があったお宅に突撃訪問。家事や子育てで忙しいお母さんのために夕食作りのお手伝いや、子どもたちの宿題をみたりする「押しかけ1日家族」にゲスト出演。橋本さんのサプライズ登場に感動で大号泣する長女。みんなで食卓を囲み「1日家族」となった橋本さんの姿をお見逃しなく。佐藤さんと鈴木さん、松岡さんが3兄妹を演じる映画『ひとよ』11月8日(金)より全国にて公開。15年前、ある家族に起きた一夜の事件。一家はあの晩の出来事に囚われたまま別々の人生を歩み、15年後に再会。葛藤と戸惑いの中で、一度崩壊した絆を取り戻そうともがき続ける、“家族の絆”や“究極の愛のかたち”を問いかける感涙のヒューマンドラマである同作。佐藤さん、鈴木さん、松岡さんら3兄妹の母に田中裕子、そのほか音尾琢真、筒井真理子、佐々木蔵之介らも出演。また橋本さんは片寄涼太(GENERATIONS from EXILE TRIBE)とW主演を務める『午前0時、キスしに来てよ』が12月6日(金)より全国にて公開。みきもと凜・原作の人気少女漫画を実写映画化する同作は、国民的スーパースターと女子高生の誰にも言えないヒミツの恋を描く物語。橋本さんや片寄さんをはじめ「ノーサイド・ゲーム」で注目された眞栄田郷敦らも出演する。佐藤さん、鈴木さん、松岡さんの西葛西アポなしロケに、橋本さんのサプライズ自宅訪問と今夜も見どころ満載の「火曜サプライズ」は11月5日(火)今夜19時~日本テレビ系で放送。(笠緒)
2019年11月05日スクリーンに映っていれば、目で追わずにはいられない。そんな人が、「とにかく注目を浴びたくない。自分を見ないでほしいと思っている人」になりきり、心の叫びを伝えてくる。やはり、役者はすごい。『ひとよ』の鈴木亮平を目にし、そう感じる人は多いだろう。演じる役は「とても愛おしく」『ひとよ』で鈴木さんが演じた稲村大樹は、父、母、三兄妹から成る稲村家の長男。母親は幼い子どもたちの幸せを守るためと信じ、愛する夫を手にかけてしまう。そのショッキングな家庭事情が、15年を経て大人になった現在も三兄妹にのしかかっている。大樹が「自分を見ないでほしいと思っている人」なのは、その事情ゆえか。「加害者の子であり、被害者の子でもありますから。それに加え、吃音でもある。でも、残念ながら大きな体に育っちゃったんです、大樹は。だから、背中も丸くなるし、吃音を聞かれたくなくて声も小さくなっていった。顔を見られたくないから、前髪を下ろしたりもして。思春期って、男子も女子もただでさえそういうところがあるじゃないですか。とにかく自分を見ないでくれって」。そんな大樹と弟の雄二(佐藤健)、妹の園子(松岡茉優)の前に、音信不通になっていた母親(田中裕子)が現れる。だが、母親に再会した三兄妹の表情は複雑だ。「台本を何度も読み込むうちに、彼が過ごしてきた15年の生きづらさを想像することができて。母親を愛してはいるけど、愛情を与えられなかった思春期からの15年は大きい。愛の裏に、ちょっとした憎しみがあるんです。そんな中、崩壊した家庭で育った大樹がなぜ早くに結婚し、子どもを作ったのか。きっと、自分は父親とは違うと示すことで、父親に復讐する気持ちがあったはず。そんなことを考えていたら、大樹がとても愛おしくなりました」。親の気持ちと子どもの気持ちがきちんと描かれている鈴木さんの話に出てきた通り、三兄妹で唯一、大樹は自分の家庭を持っている。けれど、家庭はすでに崩壊気味。彼が最も望んでいなかった事態になりつつある。「結局は、父親と同じ道を歩みそうで。怯えているんです。僕自身もそうですが、息子は父親に似ているところを発見したとき、“うわっ”となる(笑)。それと同じ気持ちの、レベルのもっと違うところ。一番なりたくなかった父親に近づくことで、どうしようもない自己嫌悪を感じているんです。ただでさえ、自分を嫌っているのに。でも、別れたら負けを認めることになるから、絶対に別れようとしない。そんな結婚生活、奥さんも嫌ですよね」。ちなみに、鈴木父子の似ているところは、「知ったかぶりをするところ(笑)」だそう。「父にも僕にも、その癖(へき)があって。『世界遺産って全部でいくつあるんですか?』と聞かれたら、『うん、○○個だよ』と自信たっぷりに答えちゃう。後でちゃんと調べて“わっ、増えてた!”となるんですけど、とりあえず言っちゃうんです。得意分野だから、“知らない”と言うのは負けな気がして。親父はもっと自信たっぷりに何かを語る人なので、嫌な共通点。いつも反省しています(笑)」。「親の気持ち、子どもの気持ち。それぞれがきちんと描かれていて、誰かしらに共感できる。けれど、すべての気持ちが分かるわけでもない。それでいいと思うんです」と、作品の軸に迫る鈴木さん。また、『ひとよ』は「家族の物語であり、時間の物語でもある」という。「“ひとよ(一夜)”ですからね。大樹たちも、15年前の“ひとよ”に翻弄されるわけで。自分にとっては重大な夜でも、人にとってはただの夜。そういうのって、ありますよね。自分がどう思っているか、人には分からないのだし。でも、人生はそういった“ひとよ”の連続。そのモーメントをいくつ重ねていけるかで豊かさが決まると思っています」。俳優人生の第二章がスタート俳優・鈴木亮平にとっての“ひとよ”を聞くと、「いっぱいありますけど、やっぱり最初に決まった映画のオーディションかな」と述懐。2007年、森田芳光監督の『椿三十郎』が映画デビュー作だ。「若侍7人ほどを選ぶオーディションで。何百人と集まった中から、だんだん落とされていくんです。『コーラスライン』方式ですよね。ドキドキするし、いつ終わるかも分からないし。開始から5時間半後、“君たちに決定しました”と言われた瞬間のことはずっと忘れられません。嬉しかったです」。そして、“ひとよ”を積み重ねた現在、「いままでやってきたものを一旦忘れ、また一からいろんなものを積み上げたい」と明かす。「舞台も映像も関係なく、なんでもやっていきたい気持ち。大河ドラマが終わって、その後に映画を2本ほど撮って。ふと感じたのが、『西郷どん』は俳優人生の第一章を締めくくる作品だったということ。それくらい、強烈だったんです。そう気づいたとき、“第二章はもう始まってる!”となって。がむしゃらに、リスタートする気持ちで、恐れずにやっていく時期が来たなと思いました」。第二章はどんなテーマで?と聞くと、「それを決めちゃうとね。がむしゃらじゃなくなるので」。では、「第二章はどうでしたか?」といつごろ聞けばいい?と確認してみると、「なるほど!そうきましたか」と笑顔を見せる。「う~ん、50歳くらい…かな?14年後になりますね。先は長いなあ…。でも、お芝居を始めてからで数えると、第一章もそれくらいの長さでしたし。本当に、聞きに来てくださいね(笑)」。(text:Hikaru Watanabe/photo:You Ishii)■関連作品:ひとよ 2019年11月8日より全国にて公開(c)2019「ひとよ」製作委員会
2019年11月05日佐藤健が主演し、鈴木亮平&松岡茉優と“三兄妹”を演じる映画『ひとよ』から、彼らの兄妹喧嘩を切り取った本編映像が公開された。公開間近の本作から今回到着した映像は、三兄妹が揃うスナックでのワンシーン。子どもたちを守るために、母こはる(田中裕子)が暴力を振るう夫を殺めた一夜の事件から15年。こはるは三兄妹のもとへ帰ってくるが、兄妹たちが生まれ育ったタクシー営業所への嫌がらせが再開、そこである事実が発覚する。これをきっかけに、次男・雄二(佐藤さん)、長男・大樹(鈴木さん)、末っ子・園子(松岡さん)の3人が、園子の勤め先のスナックで口論に。殺人を犯してまで自分たちを守ってくれた母へ葛藤を抱える大樹と園子の一方、「代償考えないで子供置いて出て行って、自分は禊も済ませたつもりで帰ってきて、冗談じゃねえよ!」と、事件のせいで世間から冷たい視線に晒され続けてきた15年間を許せない雄二。そんな3人それぞれが抱えてきた思いがほとばしり、激しくぶつかり合う緊迫のシーンとなっている。本作には「他人であろうと家族であろうと、人間関係は一度クラッシュしないと前には進めないのではないか」というメッセージが込められているという監督の白石和彌。本映像は、彼らが家族だからこその苦悩や葛藤を経て、衝突しながらも前に向かおうとする姿が映し出されているのだ。さらに白石監督は、兄妹を演じる佐藤さん、鈴木さん、松岡さんを決して仲が良いだけではない絶妙な距離感も含めて「本当の兄妹にしか見えない」と絶賛している。一足早く本作を鑑賞した俳優・中村倫也は「尊い気持ちに気付かせてくれる、全てが絶妙に噛み合い、絡み合った、傑作だ」と絶賛し、主演の佐藤さんと仲良しの芸人「千鳥」ノブも「家族というものに対する言葉の数々と描写が厳つ過ぎて父親になった事を今一度考えさせられ、ぐしゃぐしゃに泣きました。絶対に観てください」と熱いコメントを寄せている。『ひとよ』は11月8日(金)より全国にて公開。(cinemacafe.net)■関連作品:ひとよ 2019年11月8日より全国にて公開(c)2019「ひとよ」製作委員会
2019年11月04日「パンツ一丁で80年代AV界の帝王・村西とおる監督役を怪演した山田さんの主演ドラマ『全裸監督』出演料は、国内ドラマで最高額となったそうです」(映像関係者)動画配信サービス・Netflixが、全8話で全世界に配信しているドラマ『全裸監督』。本作で山田孝之(36)は「ナイスですね~」などの決めゼリフで“伝説のAV監督”と呼ばれながら前科7犯、借金50億円を抱えた村西とおる氏(71)の型破りな半生を体当たりで熱演。大きな話題を呼んだ。長澤まさみ(32)、有吉弘行(45)、鈴木亮平(36)ら芸能人もSNSで興奮気味に賛辞を送っていた。「山田さんは撮影前に村西さんと実際に会い、村西さんの話し方や物腰をじっくり観察し、自分なりの役作りをしていったといいます。AVの舞台裏がメインとなるため、過激なシーンも多い現場でしたが、山田さんは『人生でいちばん楽しかった現場』と公言しています」(前出・映像関係者)80年代の新宿・歌舞伎町の街並みを一大セットで作り上げ、さらにハワイロケも敢行。制作費は1億円以上というドラマとは思えぬスケールの大きさだ。「米国に本社を置くNetflixは潤沢な資金を武器に、18年には約9千億円を自社制作のドラマや映画に投じています」(制作関係者)ただ、日本ではまだなじみが薄いため、地上波では流せない過激な題材をあえてドラマにして話題性を狙ったという。「主演には“どんな役にもなりきれる知名度の高い演技派”ということで、山田さんに白羽の矢が立ちました」(前出・制作関係者)破格なのは制作費だけでなく、彼のドラマ出演料も“国内最高額”が提示されたという。「現在、民放ドラマ1話の出演料が最高なのは『ドクターX』(テレビ朝日系)の米倉涼子さん(44)で、550万円といわれています。これは異例ともいえる額で、同局の『相棒』水谷豊さん(67)でさえも、その額には及びません。山田さんの従来の連ドラギャラは1話150万~200万円。それが、今作だけは『ドクターX』とほぼ同じ額といわれています。ただ、山田さん本人は、出演料の額ではなく、『この作品に出ることで演技の幅を広げたい!』という役者魂から決めました。山田さんは数多くのCMに出演しており、『全裸監督』の主演で企業側から敬遠されるリスクもありました。それでも快諾してくれた山田さんを、Netflixサイドは意気に感じて出演料も奮発したそうです」(前出・制作関係者)山田の熱演もあり『全裸監督』はアジア全体で大ヒット。「あまりの人気ぶりに続編も決定。これだけ話題になった経済効果を考えたら、破格の出演料も安いものです」(前出・制作関係者)“全裸演技”も辞さない、山田のナイスな挑戦は続く――。
2019年10月25日藤原竜也、鈴木亮平らが小学生を演じる舞台『渦が森団地の眠れない子たち』が10月4日(金)~20日(日)に新国立劇場で上演されている。脚本は劇団モダンスイマーズの蓬莱竜太の書き下ろし。子どもの目線から「団地」という閉鎖的な世界と、そこで起こる様々なドラマを群像劇として描く“団地大河ドラマ”だ。【チケット情報はこちら】渦が森団地の外から引っ越してきた、小学生の田口圭一郎(鈴木亮平)。母からは「この団地に住む親戚とは関わるな」と言われていた。それでも偶然出会ったいとこの佐山鉄志(藤原竜也)と親友になり、いつも遊ぶようになる。しかし、ある事件があり……37歳の藤原と鈴木をはじめ、大人の俳優が小学生を演じることに、演劇の醍醐味がある。藤原の出演が決まった当初、蓬莱が「演劇で竜也君と遊べないかな」と考え、小学生という設定にしたそうだ。子どもはいつも全力だ。遊ぶ時も、泣く時も、嘘をつく時も100%。主演のふたりも会見で「子どもの時はこんなふうに声をあげて泣いてたな」など振り返る。舞台上での彼らは、身体も声もしっかり大人だけれど、小学生に見える。むしろ彼らが大人だから、子どもの世界と大人の観客を繋いでくれている。団地の「キング」である鉄志は傍若無人だ。親分のように仲間を守ろうとするかと思えば、暴力的にも振る舞う。しかしひとつの事件をきっかけに、圭一郎がキングの座を脅かす存在に。対立するのは、親友だからか、血縁だからか……周囲の子ども達も戸惑うなか、キング争いは過激さを増していく。蓬莱作品は勢いがあり笑いも多い。同時に、人間の弱さをえぐり出す。客席で大笑いした後、ふと「あれ、これ笑えることなのかな」と背筋が寒くもなる。鈴木が「子どもの世界も大変。パワーバランスがある」と言うように、子ども社会にもルールがある。その中に、子ども達の不安定さが見え隠れする。しかし同時に、“大人”を演じる奥貫薫と木場勝己にも、表に出さないフラストレーションがあることが描かれる。大人も、子どもも、鬱屈した思いを抱えているのだ。ステージ上、『渦が森団地』の中心にぐるぐると渦巻かれた舞台美術に、全員が飲み込まれそうに錯覚する。しかし、子どもの世界の外に大人の世界があるように、『団地』の外にはもっと広い街がある。どうしようもなく大きな世界に影響されながらも生きなければいけないのだと、キングを巡る攻防を通して子ども達が教えてくれる。取材・文・撮影:河野桃子
2019年10月09日佐藤健、松岡茉優、田中裕子ら日本を代表する豪華キャストが集結する『ひとよ』。とりわけ、白石和彌監督と初タッグとなる鈴木亮平は、“西郷どん”をはじめとするこれまでの精悍なイメージとは対極にある、内向的で頼りないキャラクターに挑戦している。鈴木さんといえば、昨年主演したNHK大河ドラマ「西郷どん」では主人公・西郷隆盛を演じ切り、来年は映画『燃えよ剣』に新選組局長・近藤勇役での出演が決まっているなど、頼りがいのある役柄のイメージが強い実力派俳優。一方、本作で演じる稲村家の長男・大樹は、メガネ姿で地味な作業服に身を包んでおり、これまでの役柄とは打って変わって全く覇気がない様子。また、幼い頃から吃音が原因でコミュニケーションに苦手意識を持つという難役だ。周りとのコミュニケーションを積極的に取る鈴木さん本人とは全く異なる役柄となった。以前に佐藤さんの兄役を演じたドラマ「天皇の料理番」では20kg減量、映画『俺物語!!』では30kg増量するなど、ストイックな役作りでも知られる鈴木さんだが、本作でも吃音の演技のために、様々な試みをしていたという。自主的に吃音の指導を受けるだけでなく、大樹の子ども時代を演じる子役と違いが出過ぎないよう、一緒に指導を受けて調整したほか、子役たちだけの撮影日にも関わらず、多忙な仕事の合間を縫って茨城県神栖市の撮影現場まで見学に行くなど、万全の準備で本作に臨んだ。先日行われたジャパンプレミアで鈴木さんは、「普段は活発な役をやることが多いですが、今回は全く異なる役柄を『鈴木にやらせてみよう』と思っていただいたことが嬉しいです」と、白石組初参加の喜びを明かしていた。また大樹は、子ども時代に「お母さんのような人と結婚したい」と話すほど、母・こはる(田中裕子)に深い愛情を持っているキャラクター。しかし、事件から15年経った現在、3兄妹では唯一家庭を持っているものの、妻の二三子(MEGUMI)との夫婦関係は上手くいっておらず、帰ってきた母にも素直に接することができない。そんな大樹役について鈴木さんは、「意外と難しくはなかったですね。『自分を見ないでくれ』と大樹は思っていたんじゃないかと思います」と分析。コミュニケーションへの苦手意識が家庭にまで影響してしまっているという不器用さや、思い通りにやり取りができないもどかしさを見事に表現し、鈴木さんの新たな一面が見えるキャラクターとなっている。稲村家の家族を演じる佐藤さんや松岡さん、そして「共演を熱望していた」と語る田中さんらそれぞれとの、思わず画面に見入ってしまうほどの演技合戦にも注目だ。『ひとよ』は11月8日(金)より全国公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:ひとよ 2019年11月8日より全国にて公開(c)2019「ひとよ」製作委員会
2019年10月08日藤原竜也と鈴木亮平という“同級生コンビ”が舞台で共演するのは、本作『渦が森団地の眠れない子たち』が実に10年ぶり。さらに作・演出は、人間ドラマを真っ向から描く骨太な作風で、岸田國士戯曲賞を受賞するなど高い評価を得ている劇作家・演出家の蓬莱竜太。となれば、タイトルから想起するようなチャイルディッシュな内容で終わるはずもない。9月上旬、その気になる内容を確認すべく、稽古が始まったばかりのスタジオを訪れた。【チケット情報はこちら】稽古場に入ると、キャストたちが“本読み”(台本を見ながらセリフを読む)の真っ最中。しかし藤原や鈴木をはじめ全員が、まるで“立ち稽古”のように声を張り、表情豊かに会話するさまが圧巻だ。同じ団地に住む小学生という設定の佐山鉄志役・藤原と田口圭一郎役・鈴木にしても、ことさら“子供らしく”演じている様子はない。頭の回転が早く、圧倒的な力で周りの人間を掌握してゆく鉄志と、そんな鉄志たちを一歩引いて見ているかのような圭一郎。それはそのまま大人の縮図だが、時折見て取れる短絡的な行動は、彼らがまだ“子供”である証拠だ。ギャップは笑いを生みつつ、ゾッとするような怖さも含んでいて……。短い時間ながら、思わず引き込まれる稽古場見学となった。稽古後のインタビューには藤原と鈴木、蓬莱が参加。やはり気になるのは、蓬莱が“あて書き”として、藤原と鈴木を子供に設定した点だ。藤原と飲み仲間という蓬莱は「藤原さんが時々見せる子供っぽさが、僕は面白いなと感じていて。それと対比する意味でも、鈴木さんにはもともとの誠実性は保ちつつ、小さな罪を犯してしまうような役を演じてもらいたいなと。それでこういう設定になりました」と語る。藤原は「せっかく子供の頃の苦い思い出を掘り起こして蓬莱さんに2時間ほど語ったのに、全然採用してくれなかった……」と笑わせながらも、「“あて書き”というのは僕たちにとってぜいたくなこと。大きなチャンスでもあるので、蓬莱さんの期待に応えていきたい」と意気込む。鈴木もうなずきながら、「蓬莱さんの観察眼がすごいと思うのは、圭一郎が経験したことって、僕自身も確かに覚えがあるんですよ。子供の頃って苦しいこともいっぱいありましたよね。そんな生々しい気持ちと向き合って、きちんと演じなければと思っています」と話した。多くの舞台に出演してきた藤原だが、蓬莱自らの演出を受けるのは今回が初めて。「すごく新鮮だし、楽しいです。一緒にモノづくりをしていると、改めて演劇って大事だなと思うし、“ホームに戻ってきたな”という気持ち」と充実の表情だ。鈴木も「蓬莱さんは台本も演出もすごく繊細で緻密で、しかも面白い。蓬莱さんの色に染まれることが幸せだなと感じています」と語る。キャスト・スタッフともに盤石の布陣で贈る本作。その世界観が立ち現れる本番を、楽しみに待ちたい。公演は本日10月8日から20日(日)まで、東京・新国立劇場中劇場にて。その後、全国を巡演。取材・文:佐藤さくら
2019年10月08日藤原竜也と鈴木亮平が、ガチの小学生役。それも、骨太な人間ドラマを描くことに定評のある劇作家・演出家の蓬莱竜太による書き下ろし、つまり2人への“あて書き”となれば、興味を抱かずにはいられない。本作『渦が森団地の眠れない子たち』は、団地が舞台。「子どもの視点で描くと、団地の世界は、戦争、恋愛、ファンタジー、ホラー、恐怖の大人たちというようなエンタテイメントに溢れていて、それを盛り込んだ群像劇、人間ドラマを描きたいという意欲です」と語る蓬莱は、自ら演出も担当。その舞台が、10月4日に開幕した東京・新国立劇場 中劇場での公演を皮切りに、佐賀・鳥栖市民文化会館 大ホール、大阪・森ノ宮ピロティホール、愛知・御園座、広島JMSアステールプラザ 大ホール、宮城・多賀城市民会館 大ホールにて上演されている。物語は、小学生の佐山鉄志(藤原)と田口圭一郎(鈴木)が住む団地で展開する。頭の回転が早く、周囲を掌握するカリスマ性に長けている鉄志と、一見おとなしいが、地頭の良さで鉄志たちを客観的に見ている圭一郎。対象的だが親友だったはずのふたりは、ある事件をきっかけに団地の王座を賭けて争うようになり……。多くの舞台に出演してきた藤原だが、蓬莱の演出を受けるのは今回が初めて。2人は普段も飲みに行く仲だそうで、そうした中で着想を得たであろう“あて書き”が、どう表現されているのか見ものだ。一方の鈴木も、蓬莱とは初タッグ。異色作となる今回、鈴木のパブリックイメージと思われる「誠実さ」や「知的さ」が作家の眼にどう映り、役へとつながったのか期待が高まる。また鉄志と圭一郎という緊張感のある関係性は、藤原と鈴木という大看板同士、かつ同学年だからこそ、いっそう楽しめること必至。鉄志たちの行動は時折短絡的で、そこはやはり“子供”なのだが、その大元にある動機は大人と同じ。いわく、見栄や保身、虚勢、欲望、そして駆け引きだ。藤原と鈴木が、それらのリアルをどう見せてくれるのか。蓬莱の自在な筆致にも注目したい。文:佐藤さくら
2019年10月04日映画『ひとよ』(11月8日公開)のジャパンプレミア試写会が25日、都内で行われ、主演の佐藤健、共演の鈴木亮平、松岡茉優、音尾琢真、佐々木蔵之介、メガホンをとった白石和彌監督が登壇した。本作は、鶴屋南北戯曲賞、読売文学賞戯曲・シナリオ賞などを受賞した注目の劇作家・桑原裕子率いる劇団KAKUTAの代表舞台作品『ひとよ』を実写作品。どしゃ降りの雨が降る夜に起きたひとつの事件で運命を激変させられ、心に傷を抱えたまま別々の人生を歩んだ母親とその子どもたち3兄妹が、事件の15年後に再会し、葛藤と戸惑いの中で1度崩壊した家族の絆を取り戻そうともがき続ける姿を描く、感涙のヒューマンドラマとなっている。15年前の事件に縛られ家族と距離をおき、東京でフリーライターとして働く次男・雄二役を演じる佐藤は「素晴らしい共演者の皆さまと、白石監督のもとということもありまして、今回の現場では気負いのようなものが一切なく、過去に経験したどの現場よりも力の抜けた状態で臨めたんじゃないかなと思います」と打ち明け、「完成した作品は素晴らしかったです。そんな作品に出演できたことを光栄に思います」と感慨深げにあいさつした。その後、MCから「まずは3兄弟の方にお聞きします」と声が掛かると、事件によって美容師になる夢を諦め、スナックで働きながら生計を立てる末っ子の妹・園子役を演じる松岡は「だんご?」と口を挟み、兄役の鈴木と佐藤に詰め寄られると「今、お叱りを受けています…」とタジタジになり会場を笑わせ、「3兄弟って聞いたらだんごじゃないですか。初めて買ったCDが『だんご3兄弟』だし…」と必死に弁解した。続けて、松岡が「いかがでしたか? 白石監督と初めてご一緒して」とMCの仕事を奪って質問すると、佐藤は本作へのオファーが来る前から「もし白石作品に出演できるんだったら、こういう役作りをして行こう」と考えていたそうで、「それくらい念願叶っての出演でした」と声を弾ませ、白石監督からどんな役作りをしようと思っていたのか追求されると「もし出られるんだったら、今より線を太くして、体内を汚して挑もうと思っていました。それを今回も取り入れました」と返答。すると松岡は「汚いですよ、今回の佐藤さん。ビックリするくらい汚い! こんなきれいな顔をしているのに、こんなに汚くなるのかって」と言葉に力を込めると、佐藤は「あんまり言うな、そういうこと。傷つくから。自分で言うのはいいけど、女性に言われたら悲しくなる」と一喝した。また、町の電気屋に勤務し、3兄妹で唯一自身の家族を持つが夫婦関係に思い悩む長男・太樹役を演じる鈴木が「僕は活発な役が多かったりするので、こういう内向的な役を鈴木にやらせてみたいと思ってくれたことに感謝しています」と語ると、松岡は「今まで見たことのないくらい汚い佐藤健さん。今まで見たことがないくらい頼りない鈴木亮平さんが見られます。『せごどん』はどこに行ったんだというくらいです」と紹介した。さらに松岡は自身の紹介もほしそうな表情で鈴木と佐藤の顔を覗き込むと、佐藤は「今まで通りの松岡。期待通りの松岡」と答え、白石監督が「ここまで試写を見た人たちからは『松岡茉優は凄まじいな』という声が非常に多いので、それは今まで通りなんでしょう」と褒めると、松岡は「ありがとうございます」と照れ笑いを浮かべた。また、『自身にとっての特別な一夜』を尋ねられると、佐藤は、本作の撮影で佐々木に全力で飛び蹴りをしたシーンを挙げ「アクションシーンって巧妙なテクニックで計算して作っていくものなんですけど、そういったプランがなかったので、あれはアクションシーンじゃなくてただの暴力なんですよ(笑)」と笑いつつ、「それでも行くしかなかったのですが、蔵之介さんに快く『全然いいよ』と言っていただいたので、全力で行かせていただきました。あのときはありがとうございました」と感謝すると、佐々木は「心地よかったです」とコメントして笑わせた。
2019年09月26日家族の絆を描いた映画『ひとよ』ジャパンプレミア試写会が9月25日(水)、TOHOシネマズ六本木ヒルズにて行われ、出演する佐藤健、鈴木亮平、松岡茉優、音尾琢真、佐々木蔵之介、白石和彌監督が登壇した。出演したいという俳優が引きも切らない白石組だが、佐藤さんも例にもれず“念願の“出演となったそう。想いを爆発させた一幕もあった。佐藤さん、想いがあふれ「勝手に役作りを…」佐藤さんが、「『ひとよ』の話がくる前から“もし出演できるなら、こういう役作りをしていこう”と考えるくらい勝手に想定していました。念願叶っての出演です」と思いをあらわにすると、当の白石監督から「どんな役作りを想像していたの?」という純粋な質問が飛ぶ。「もし出られるなら、いまより線を太くして、体内を汚して挑もうと思っていたんです」と答えると、横から松岡さんが「汚いですよ、この映画の佐藤さん! こんなキレイな顔をしているのに、こんなに汚くなるか! っていうくらい」と話を膨らませる。苦笑気味で、佐藤さんが「あまり言うなよ…傷つくだろ(笑)」と突っ込んだ。オファーについては、白石監督も「観てみたい、一緒に仕事をしてみたい」と切望していたようで、「相思相愛」という言葉も飛び交っていた。佐藤さんらとの撮影に白石監督「夢のような時間だった」撮影をふり返った白石監督は、「夢のような時間だったし、今後の監督としてのキャリアにとっても、いろいろなことを学ばせていただいた豊かな時間でした。演出で言うと、これだけのメンバーでいてくれたら“超楽”みたいな感じですよね」と笑顔を見せる。佐藤さんは、「僕はかつてないほどの他力本願スタイルで現場にいました。誰かが何とかしてくれるだろう、じゃないけど。すべての信頼を置いていたから、準備もほぼしていっていないです。それができたのは白石組だからですね」と、やはり相思相愛トークに落ち着いていた。『ひとよ』は、『彼女がその名を知らない鳥たち』、『孤狼の血』などで知られる白石監督の最新作。次男・雄二(佐藤さん)、長男・大樹(鈴木さん)、長女・園子(松岡さん)の三兄妹は、母が父を殺めた15年前から抱えた心の傷を隠したまま、大人になった。それぞれが願った将来とは違ってしまったいま、母が帰ってくることに。再会を果たした彼らがたどりつく先は、いったい――。鈴木さん「脱ぐのが当たり前みたいに言わないで(笑)」ジャパンプレミアでは、タイトルにかけて「思い出深い特別な一夜は?」という質問が登壇陣に投げられた。佐々木さんが「この仕事をやると決めた夜かもしれない」と言えば、鈴木さんも「僕も、この仕事をやっていこうと決めた夜がありました」と、大学の演劇サークルで初日の本番が終わった夜の話を始め、「俺、これ一生の仕事にしようと、やっぱこれだと思ったんです。人生を変えた夜です」と、いい話で終わりそうだった…。が、白石監督が「『フルモンティ』?」と鈴木さんが企画・演出した全編英語のストリップの劇タイトルを口にする。「違う(笑)!」と否定する鈴木さんだったが、「当時から脱ぎたかった?」とさらに白石監督が聞けば、鈴木さんは「今回、脱いでないから! 脱ぐのが当たり前みたいに言わないでください(笑)」と制止しながらも、「懐かしいな」と当時の思い出話も繰り広げていた。『ひとよ』は11月8日(金)より全国にて公開。(cinamacafe.net)■関連作品:ひとよ 2019年11月8日より全国にて公開(c)2019「ひとよ」製作委員会
2019年09月25日「嵐」大野智、櫻井翔、相葉雅紀、二宮和也、松本潤の5人がゲストとトークやゲームで盛り上がるバラエティー「嵐にしやがれ」。その9月21日(土)今夜の放送回に、俳優の鈴木亮平が登場。鈴木さんは旬の甘味を巡って「秋のスイーツデスマッチ」に挑む。大学時代、自ら売り込みをかけモデルデビュー。連続テレビ小説「花子とアン」で注目を集め、『TOKYO TRIBE』では芸術のような肉体を、「天皇の料理番」では病に倒れた主人公の兄を、『俺物語!!』では大増量を計るなど役柄に応じて体型まで変えていく徹底した役作りで知られる鈴木さん。その後もあらゆる役柄を演じ分け、演技派としての評価が定着。2018年の大河ドラマ「西郷どん」では西郷隆盛を演じ主演を務めるなど、いまや国民的俳優に。そんな鈴木さんは“スイーツ男子”ということで、今回は天才パティシエールが作る宝石スイーツ、高級タルト専門店キルフェボンの絶品タルト、長野で話題の究極モンブランなどがスタジオに続々登場。秋の最旬スイーツをかけたデスマッチ対決が展開される。また大好評企画の「二宮in迷子センター」は第4弾を放送。さらにエキゾチックアニマル大集合など今夜も見どころ満載のオンエアをお楽しみに。映画、ドラマと多彩な活躍をみせる鈴木さんがこの秋挑む舞台「渦が森団地の眠れない子たち」が10月4日(金)より新国立劇場 中劇場にて上演される。劇団モダンスイマーズの蓬莱竜太が作・演出を担当、鈴木さんとは同級生でもあり、今回が10年ぶりの舞台共演となる藤原竜也もW主演。藤原さん演じる佐山鉄志と、鈴木さん演じる田口圭一郎、2人の小学生が、同じ団地に住み竹馬の友のように仲が良かったが、ささいなことから関係が崩れ、次第に団地での王座を争うようになる…という物語。新国立劇場での公演は10月20日(日)まで行なわれ、その後鳥栖、大阪、名古屋、広島、仙台でも上演される。「嵐にしやがれ」は9月21日(土)21時~日本テレビ系で放送。(笠緒)
2019年09月21日10月からの“オトナの土ドラ”は、高岡早紀が主人公を演じるサイコスリラー「リカ」を放送。小池徹平と大谷亮平も出演し、純愛を貫くがゆえに狂気と化してしまう主人公の愛情への渇望を描く2部構成のドラマが展開する。原作は、第2回ホラーサスペンス大賞を受賞したベストセラー、五十嵐貴久の「リカ」シリーズ。今回は「リハーサル」「リカ」の2冊、常軌を逸した女・リカが周囲を破滅に追い込んでいく戦慄のエピソードを2部構成でドラマ化。誰もが陥るかもしれない恐怖体験を描き出す。主人公のリカを演じるのは、近年では「向かいのバズる家族」『雪の華』などに出演した高岡早紀。「女は28歳で結婚し、家庭に入るのが一番幸せ」と永遠の28歳、乙女のような純粋さを持ちながら、愛を求め恐るべき犯罪を遂行する…。「これは相当大変な役」。台本を読んだ感想をこう語った高岡さんは、「嫌われる女性を演じたことは過去にたくさんありましたが、ここまで救いようがなく、嫌われる要素しかない女性を演じた経験はありません。台本を読んでいてもうまく読み進められていないという現状で、単純に恐ろしい女に出会ってしまったと思っています」と印象を明かす。しかし、「彼女のピュアさや、誰かに必要とされたいと思う欲求は、大人になっても誰もが絶対に持っている部分であり、そこに関しては彼女に嘘はなく、私自身も共感していけると思っています」とわずかに共感できる部分も見つけた様子。「まず、自分自身がリカを好きになり、受け入れなくてはいけないので、その要素を台本を読みながら一生懸命拾っているところです。少しでも共感部分を広げることが、このドラマを観たいと思っていただける基盤になると思うので、共感から入って頂いてから、『違う!』とか『怖い!』と感じ、楽しんでいただけたらと思います」とコメントしている。また、病院が舞台の第1部でリカのターゲットになるのは、小池徹平演じる外科医・大矢昌史。婚約者もいて順風満帆な人生だったが、リカの登場で全てが狂ってしまう。そして3年後から始まる第2部では、大谷亮平演じる映画製作プロデューサー・本間隆雄がリカのターゲットに。妻と別居中にマッチングアプリを通じてリカと出会い、破滅の道へ。小池さんは、今回演じる役について「実は特にこういう人間だという飛び抜けたものがなく、普通で真面目な青年という印象が強いです。理由もわからぬまま、病院でリカにストーキングをされて巻き込まれる、とてもかわいそうな人です(苦笑)」と役どころについて説明し、「ただ、普通の人間がストーカーに遭ったとき、どういう思いをしていくのかという感情の流れをしっかり見せていかないと視聴者の皆さんに伝わらないと思っていて、“普通”という役どころは、実はかなり難しいとも思います」と語っている。そして「リカはかなり強烈なキャラクターではありますが、現実に起きてもおかしくないストーリーだと思いました。ストーカーに迫られる役ということもあり、いろいろと考えてしまったというのが正直な感想です」とリアルに感じたという大谷さん。役柄については、こちらも「いたって普通の常識人です」と話し、初共演となる高岡さんについては「大人の女性という印象で、まさにオトナの土ドラの主演にぴったりの方だと思いました。神秘的な部分も感じていて、これからリカとしてどう出てくるのか未知数でとても楽しみです」と共演を楽しみにしている様子だ。また、すでにSNSでは「リカがドラマ化とかヤバ過ぎる」「絶対観る!」「怖そう~」などと期待の声も出はじめている。「リカ」ストーリー●第1部都内にある花山病院に看護師として採用された雨宮リカ。副院長で外科医の大矢昌史は、将来を嘱望される病院のエースで婚約者もいる。しかし、昌史はリカにとっての運命的な出逢いをしてしまう。そう、リカは「運命の相手」として、昌史に目を付けて病院に入り込んだのだった。すると、花山病院で不可解な事件が続く。消えていく患者、看護師、医師たち。そして、昌史の婚約者にもリカの魔の手が伸びる…。●第2部3年後。映画会社のプロデューサー・本間隆雄は、妻の浮気が原因で別居中。ある日、仕事上のリサーチのため「メールで文通ができるマッチングアプリ」に登録する。そこにハンドルネーム<リカ>を名乗る女性からメールが。しばらく文通が続き、本間は仕事目的で<リカ>に会ってみようと提案。これが地獄への入り口、破滅の幕開けだった。以来、本間の携帯にはおびただしい数のメールと着信が。リカの執拗なストーキングが続く。本間の同僚、探偵、刑事、そして妻と娘と周囲を巻き込んだ壮絶なストーリーは、予想外の結末を迎える――。オトナの土ドラ「リカ」は10月5日より毎週土曜日23時40分~東海テレビ・フジテレビ系にて放送。(cinemacafe.net)
2019年08月30日佐藤健、鈴木亮平、松岡茉優、田中裕子を主要キャストに迎え、一度崩壊した家族の絆を取り戻そうともがく姿を描いた白石和彌監督の最新作『ひとよ』から、特報映像とポスタービジュアルが解禁となった。今回解禁となった特報映像は、主演の佐藤さん演じる次男・雄二が田中さん演じる母親・こはると再会し、15年越しの想いを吐露する場面から始まる。15年前、子どもたちの幸せを守るため、愛する夫を手にかけてしまったこはる。約束した時を経て、再会を果たすが、雄二たち三兄妹は事件の夜から心の傷を抱えたまま、それぞれが想い願った未来とは違う人生を歩んでいた。こはるに対して、雄二は「子どもたちの人生がめちゃくちゃになってるときに、何しに帰ってきたんですか?」と痛烈な問いを投げかける。一方、鈴木さん演じる長男・大樹は「俺らは間違った方ばっかいってるよ!」、松岡さん演じる末っ子・園子は「お母さんはあの人から、私たちを助けてくれたんじゃん!」と、三者三様にそれぞれの感情が溢れ出し、すれ違う母親と子どもたちが映し出されていく。佐藤さんと田中さんが魅せる圧巻の“静”の芝居と、鈴木さんと松岡さんが想いの丈を咆哮する“動”の芝居。それぞれの強く儚い表情が印象的に映し出され、感情がぶつかり合う芝居が凝縮された映像の最後では、優しい表情を浮かべた家族の姿が確認でき、心温まる結末を予感させる。特報映像と同時に解禁されたポスタービジュアルには、夜明けの埠頭に佇み、それぞれの想いを胸に秘めながら空を見上げる4人の家族の姿が。そして、映像のラストでも登場した「壊れた家族は、つながれますか。」というメッセージが、エモーショナルな感情をかき立てる1枚に仕上がっている。『ひとよ』は11月8日(金)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:ひとよ 2019年11月8日より全国にて公開(c)2019「ひとよ」製作委員会
2019年08月07日俳優の大谷亮平が10日、東京・大井町の大井競馬場でトークイベントを行った。東京シティ競馬のキャンペーンキャラクターを中村倫也、賀来賢人とともに務めている大谷亮平がが、南関東3歳クラシック3冠レースの最終関門として、地方やJRAからトップクラスの3歳馬が結集する「第21回ジャパンダートダービー」のレース前に登場した。多くの観客を前にして「こんなにお客さんが入っているんですね。あちら側(観客席)で見たことはありますが、こちらで見るのは初めてです。華やかでビックリしました」と感想を述べ、「こんなにお客さんがいるのは初めてなので、早くレースが見たい気持ちでいっぱいです。本当に豪華ですよね」と語った。トークショーの前には大谷の冠がついたレースも実施されたが、「僕の人生で最初で最後ですよ。上で見ていたんですけど、事務所のスタッフが当てたんです。だからすごく興奮しました。自分の名前がついたレースを当てたので、今日は良い日だなと思っています」と笑顔を見せた。現在放映されているCMでは、中村倫也と賀来賢人の上司役として出演している大谷。中村と賀来について「とにかく若々しいですね。おしゃべりも大好きだし、あの年代にある色気を感じました」とコメント。前回の同所で行われたトークショーでは、中村が出演して「大谷さんは天然」と明かしていたが、それについて問われると「(天然と)言われることがあるんですが、マイペースなのでそう言われるんですかね。中村さんとのやり取りで天然ということはないんですけど(笑)」と苦笑いを浮かべた。また、トークショー中では「第21回ジャパンダートダービー」の予想も行い、大谷の両親が高知出身ということで高知競馬所属のナンヨーオボロヅキを予想。「僕は大阪で育ちましたが、両親が土佐の人間なので、是非応援したいなとう期待を込めて選ばせてもらいました。土佐の血が通ってまして。この馬を見た時は賭けてみたくなりましたよ」と自信満々だったが、結果は残念ながら最下位の14着に終わった。
2019年07月11日キャンディーズの元メンバーで女優の伊藤蘭(64)が9月22日、福岡・福津市の恋の浦野外ステージで開催される音楽フェス「宗像フェス」に出演する。フェスの公式サイトで発表された。キャンディーズは78年に惜しまれつつ解散。伊藤は80年に活動を再開し、女優業に専念してきた。そんななか、今年は41年ぶりに歌手活動を再開。先月11日には都内で初のソロコンサートを開催した。夏フェスへの出演は、芸能生活で初となる。12年から開催されている同フェスは、今年9月21日と22日に開催。21日はMCを鈴木亮平(36)がつとめ、氣志團、きゃりーぱみゅぱみゅ(26)、ゴールデンボンバーらが出演。22日は伊藤のほか、岸谷香(52)、ゴスペラーズ、MISIA(41)ら豪華な面々が予定されている。「先月行われた伊藤さんのライブチケットはかなりの倍率だったようです。入場できたラッキーなファンは、わずか2,500人のみ。今回出演が決定したフェスは3連休の中日ということもあり、キャンディーズのファンたちが大挙するでしょう」(音楽関係者)歌唱順や歌唱曲は後日発表となるが、伊藤の登場によって会場の光景がガラリと変わりそうだという。「お目当てのアーティストの歌唱順でないときは、そのアーティストのファンをなるべくステージに近いところに行かせるのが夏フェスの暗黙のルールとなっています。伊藤さんが歌うときは、あまり夏フェスでは見ないような年齢層のファンがみられそうです」(レコード会社関係者)
2019年07月09日7月1日、俳優の鈴木亮平(36)がTBSラジオ「たまむすび」に出演。NHK大河ドラマ「西郷どん」で演じた西郷隆盛の役作りについて語った。鈴木といえば、役に合わせて体形をコントロールする役者として知られている。番組では、やせる方についての質問が多いとコメントした。そこへカンニング竹山(48)が「太り方を教えてください」と投げかけたところ、鈴木は「なんでですか?」と困惑しながらも「西郷どん」の撮影当時をふり返った。太ってお腹が出てしまったため、靴下がはけなかったという鈴木。そんなどっしりとした体形を作るには「ひたすら食べるよりほかに近道はなかった」と明かした。そして1年以上かけ、元の体重よりも25キロほど増やしたことも告白した。また、周囲からは役作りのために「太らなくてもいい」と言われていたとも明かした鈴木。しかし西郷隆盛のどっしりとした体格が役に説得力をもたらすと判断し、太ることを決意したという。そうした決意の背景には、西田敏行(71)の存在があったという。西田は1990年のNHK大河ドラマ「翔ぶが如く」で同役を演じた。鈴木は「まさに西郷そのものだった」と絶賛し、「西田の後に自分が演じるのは凄いプレッシャーだった」とふり返った。これまで「西郷=西田」のイメージだったという竹山は、「西郷どん」以降はイメージが鈴木に変換されたとコメント。これに対して鈴木は「その言葉が一番嬉しい」と喜んだ。今秋には舞台「渦が森団地の眠れない子たち」で藤原竜也(37)と共に小学生役に挑戦する鈴木。5月には同舞台のビジュアルも公開され、鈴木の体形はすっかり元に戻っていた。そんな鈴木に《想像のはるか上を超えてきましたね~》《本当に小学生に見えるから凄いです!》《違和感ねぇーですぜっ!》とファンから絶賛の声があがっていた。
2019年07月02日藤原竜也と鈴木亮平がW主演し、劇団モダンスイマーズの蓬莱竜太が手掛ける舞台「渦が森団地の眠れない子たち」が10月4日(金)より東京公演を皮切りに、大阪や名古屋ほかにて地方公演も順次行われる。藤原さんと鈴木さんの同級生コンビが10年ぶりに舞台共演する本作は、同じ団地に住み、竹馬の友のように仲が良かったが、ささいなことから関係が崩れ、次第に団地での王座を争うようになる2人を描く新しい“団地大河ドラマ”。次第に王座をかけて争うようになる“小学生”の佐山鉄志と田口圭一郎役には、藤原さんと鈴木さんがそれぞれ決定。まさかの小学生役にTwitterでは「鈴木亮平と藤原竜也が小学生役とか、最高か」「藤原さんと鈴木さんが小学生役って凄い」「気になる…」「動揺が隠せない」と驚きの声が上がり、また公開中の小学生になりきった2人のビジュアルには「小学生役似合いすぎぃぃぃ」「思いのほか小学生役がはまっている」「くそかわいいビジュアル」「観たすぎる」と好反応。2人のほかにも、奥貫薫や木場勝己らが出演。現在、チケット一般発売中だ。舞台「渦が森団地の眠れない子たち」は10月4日(金)より新国立劇場 中劇場にて上演。※大阪ほか地方公演あり(cinemacafe.net)
2019年06月26日