女優の黒木華、お笑いコンビ・シソンヌのじろう、長谷川忍が10月1日、都内で行われたロッテのチョコレート『シャルロッテ』新商品・新CM発表会に出席した。『シャルロッテ』シリーズ5品を新発売するロッテは、それに伴い、黒木華をイメージキャラクターに起用した新CM「シャルロッテ NEW OPEN」編が10月3日から放映開始。「どんなキモチにも、寄り添って。」をテーマに、黒木が初めてアニメーション描写によってCMに登場するという内容になっている。CMでも着用したというワンピース姿で登壇した黒木は「まさか私がアニメーションとして描かれると思いながらお芝居をしたことがなかったので不思議でしたが、完成したものを見てこんなにも素敵にしてもらえてうれしく思っています」とニッコリ。撮影については「演じたモノをアニメにしたんですが、私はコンテ通りにやって、それから絵になっていきました。監督さんから一つ一つのご指示をいただきなら丁寧にやらせてもらいました」と振り返った。イベント中には、「どんなキモチにも、寄り添って。」というCMのテーマにちなみ、黒木の"キモチ"に迫る質問コーナーも。「腹が立ったらどのように気持ちを沈める?」という質問に黒木は「音楽を大音量で聴きます。ジャンルはロックやパンクとか(笑)。結構重低音が好きなので、身体からズシンと来る音楽を家で大音量で聴いて気持ちをあげますね」と答えた。イベントの最後には、黒木が大ファンだというお笑いコンビのシソンヌが、カフェ店員となって黒木のために同商品にあうコーヒーを持参して登壇。シソンヌのライブに行ったことがあるという黒木は「すごく面白くて好きなんです。DVDも買って、落ち込んだ時にDVDを見て笑って元気になっています」と絶賛し、じろうが淹れたというコーヒーと同商品を口にして「じろうさんの味、幸せだなと思いました。シソンヌさんが寄り添ってくれるとは思っていなかったので、ご褒美をもらった感じでうれしいです」とご満悦。そんな黒木について長谷川は「ありがたいですね」と感謝するも「楽屋に黒木さんが来てくれたんですけど、すごく挙動不審で俯いて誰かいるのかと。楽屋の霊的なものが見えたのかと思いましたよ」と暴露して笑いを誘っていた。
2017年10月01日黒木メイサが三浦春馬主演「オトナ高校」にて、TVドラマで制服姿を初披露!産後復帰後に「本当に攻めた役どころ!」と本人も語る、“都合のいい処女”を演じることになった。スペック高いイケメン俳優の三浦さんが、東大卒エリートの童貞=“チェリート”を演じることで話題の本作。本作では、深刻な少子化問題に歯止めをかけるべく、政府が打ち立てた「第二義務教育法案」に基づく公的機関「オトナ高校」を舞台に、異性との性体験がない30歳以上の男女たちが不器用すぎるドラマを繰り広げていく。情報解禁があるたび衝撃を与える本作で、なんと、今年6月に第2子を出産したばかりの黒木さんがドラマ復帰を果たすことに。32歳にして処女というオトナ高校の生徒・園部真希を演じ、制服姿も披露。黒木さんは12年前に映画で制服を着たことがあるというが、TVドラマでは今回が初めてとなる。久々に制服をまとった黒木さんは、「ポスター撮影のときにすれ違う人、すれ違う人がフッと笑っていったので、おかしいことは重々承知しています(笑)」と自ら茶化しながらも、「今回は高橋克実さんも制服を着られますし、違和感だらけの“高校生”がいっぱい!なので、私も世間の皆様から寄せられるであろう反応にはビビッておりません(笑)」と、力強く宣言。ポスター撮影でも、二児の母とは思えない完璧なスタイルで制服を見事に着こなしていた。今回、そんな黒木さんが演じる真希とは、「仕事が恋人!」と明言する、商社で働くバリバリのキャリアウーマン。本当は仕事も恋愛も100%達成したい欲張りな女性なのだが、結果、仕事でも合コンでも「可愛くない女」とレッテルを張られることが多い。しかも、好意を持った男性はだいたいすでに誰かのもの。そのため、常に2番目の女に甘んじ、現在も上司と不倫中…だが、相手からは「重すぎる」と敬遠されてしまい、未だに経験はなしの処女。そう、彼女はあまりにも恋に不器用な、“都合のいい処女”だった!この切なすぎる役どころを演じるにあたり、黒木さんも「本当に攻めた役どころ!」と気合十分。「セリフもきわどいものが多い上に、何と言っても“不倫をしているのに、性体験がない”という設定ですからね。普通に考えたら共存しない要素を持った女性なので、とても新鮮です」と目を輝かせてコメント。「監督から『この作品の登場人物はみんな、ズレた方向に向かっているだけで、実は全力で真面目に生きている人たちだ』と伺い、ますます『すごく楽しい役になりそうだな!』と思いました」と期待を込めている。また、「三浦(春馬)さんがいい感じにダサく演じられていて、『性体験がないのが分かる、分かる!』という感じだった」ともコメント。彼女が演じる真希は、主人公の“チェリート”・荒川英人を演じる三浦さんに加え、高橋克実演じる英人の上司にあたる50代の権田勘助らとどんな学校生活を送るのか、注目だ。土曜ナイトドラマ「オトナ高校」は10月14日(土)より毎週土曜23時05分~テレビ朝日系にて放送。(text:cinemacafe.net)
2017年09月25日グラビアアイドル・都丸紗也華(20)が、クラウドファンディングの「都丸紗也華が『僕の彼女』になる写真集プロジェクト」で、自身2作目となる写真集(タイトル未定)を来年1月25日に発売することが15日、分かった。写真集はB5判ソフトカバーの128ページ、価格は1,800円(税別)を予定。「写真集はファンのみなさんのためにあるもの。だからこそファンのみなさんの『声』を聞かせてほしい。写真集作りをファンのみなさんとのコミュニケーションの場にしたい」という都丸の思いを受け、幻冬舎と写真家・曽根将樹氏率いるクリエイティブチーム・PEACE MONKEYが、クラウドファンディングサービスを運営するMakuakeで写真集制作プロジェクトを立ち上げた。「都丸がもしも自分の彼女だったら……」というファンの妄想を写真集で再現する。目標金額は350万円で、支援プランは2980円から10万8,000円まで10コースが設けられている。プロジェクト実施期間は9月15日から12月15日まで。支援者が「制作チームの一員」となるファン参加型の写真集作りを目指す。それぞれのコースに応じて、「巻末クレジット掲載」「私物を撮影小道具に使用」「カメラマン指導のもとの撮影」などさまざまなリターンが用意されている。○都丸紗也華のコメントこんにちは。都丸紗也華です! 今回、ファンのみなさんと一緒に写真集を作りたくて、クラウドファンディングに挑戦することにしました。グラビアの撮影は私自身を表現できるものであり、みなさんに知っていただくきっかけになったものでもあるので、私にとってすごく大切な場所です。だからこそ、『写真集の出版』というのはとても特別なことで、常に目標にしていることのひとつです。そんな写真集をいつも応援してくださるみなさんと一緒に作りたい!そう思って、この場を借りて写真集を制作することにしました。みなさんの「声」をたくさん聞かせてください。この写真集作りをみなさんとのコミュニケーションの場にしたいです。最高の写真集を私と一緒に作ってください!15歳でデビューして、早いもので今年で21歳になるんです。今までの写真集と違って、少し大人っぽく成長したところを見ていただけるといいなぁと思っています。そこで考えた写真集のテーマは『都丸紗也華が、僕の彼女だったら…』(笑)。ファンのみなさんからも、いろんな“カレシとカノジョ”のラブラブなシーンやほっこりシーンなどなどこんなシーンが見たいと思うものを教えてもらいたいです。そういうシチュエーションだと、今までより自然に“素の自分”が出せそうな気もするんです。まだ見せたことのない都丸紗也華を、みなさんに引き出してもらいたいです!
2017年09月15日ケラリーノ・サンドロヴィッチ(KERA)が、チェーホフ四大戯曲を手がけるシリーズ【KERA meets CHEKHOV(ケラ・ミーツ・チェーホフ)】第3弾『ワーニャ伯父さん』が開幕した。舞台『ワーニャ伯父さん』チケット情報“最高のキャスティングとシチュエーションが揃ったときのみに実現”という不定期上演企画として、これまで2013年「かもめ」(生田斗真、蒼井優ほか)、15年「三人姉妹」(余貴美子、蒼井優ほか)を上演。真正面から100年以上前に書かれた戯曲に向き合いながらも、独自の言語感覚とリズムに彩られた“KERAワールド”が今回も展開される。演出家、キャスト陣の開幕直後のコメント。ケラリーノ・サンドロヴィッチ「3作目ともなると、付き合い方も自分なりに会得できたと思っています。前2作が“交響楽”の趣きとすると、ミニマムで閉塞感が強いワーニャは、いわば“室内楽”。今回は小さな空間で、ポップさを心掛け、細かい表現にもこだわりました。観客の皆さんが我を忘れて劇世界にのめり込める状況をつくることが自分に課した使命でした。今回が3作中、一番良い出来映えなのは間違いありません」段田安則「登場人物の皆がグチグチと不満ばかりを言っているので、最初は、“どこが面白いんだ?”と思っていたんです (笑)。でも、悲劇的な状況の中に喜劇的なニュアンスがある戯曲ですし、何よりも信頼する顔ぶれですからね、チェーホフ好きの方にも、初チェーホフの方にも、”おっ、いい感じのヒットを打ったんじゃない?”と思っていただけるものに仕上がったと思っています」宮沢りえ「チェーホフは、掘れば掘るほど底なしの深さがあって、演じていて楽しいですね。引き算も足し算もできる難しさがある分、役者として鍛えられます。私が演じるエレーナは多面的な要素をもつ女性。退廃的だけど魅惑的で、保守的だけど破滅的。劇中で「肉食獣」とも言われますし(笑)、自分の衝動に対して素直な、人間味あふれるエレーナにできればと思っています」黒木華「最初は暗い印象を受けた戯曲が、KERAさんの上演台本と演出、稽古場での先輩たちの魅力的な姿を通し、不平不満や不幸の裏側の滑稽な面が見えてきて、とても面白くなってきました。ソーニャは一番若いのですが、一番現実を見ているしっかりした人物。難しい役柄ですが、一番感情移入しやすい存在かもしれません。これは、チェーホフが苦手という方でも面白く見ていただける舞台です」とそれぞれに感じたところを来場者へ向けたメッセージとして語ってくれた。公演は9月26日(火)まで東京・新国立劇場 小劇場にて。
2017年08月29日宮沢りえさん、段田安則さんらとともにチェーホフ劇に挑む黒木華さん。豪華なメンバーとの共演や、舞台の裏側についてインタビューで聞きました。登場するのは愚痴っぽい人々ばかり。そこで大きな事件も起きないまま、淡々と会話で綴られていく。そんな表面だけをなぞると退屈にも思えるチェーホフ劇を、丹念に戯曲を読み解き、その演出により、セリフに潜む人間の滑稽さや愛嬌、そして悲哀を舞台上に描き出し、悲喜劇にしてみせたケラリーノ・サンドロヴィッチ(KERA)さんによるチェーホフシリーズ。その第3弾『ワーニャ伯父さん』が上演される。「最初に台本を読んだ時には、閉鎖された空間のなか、皆がどうしたらいいのかわからずにいる…というようなイメージを受けたんです。でもそれが、稽古が始まってみると、悲劇的ではあるのに、皆が苦しめば苦しむほど滑稽で笑ってしまうんです。これまでチェーホフに縁がなかったんですが、自分のなかで作品の印象が変わってきているんですよね」これが初のKERA作品となる黒木華さん。稽古場では、KERAさんから「声のトーンや間合い、ミザンス(立ち位置)まで」、かなり細かな演出がつけられているという。「私の演じるソーニャに対しても、『ここのセリフは大人っぽく見える感じで』とおっしゃる場面もあれば、『ここはもっと子供っぽく』と言われたり。KERAさん自身が音楽もやられているからなのか、流れやリズムを大事にされていて、私からしたら音楽のように演出をつけているようにも感じます。細かなパーツを、まだ私はひとりのキャラクターに落とし込めていない状態なんですけれど、言われた通りにやってみると、こんなふうにも読めるんだって思うことが多くて、少しチェーホフがわかったような気がしています」ワーニャ役には段田安則さん。そして黒木さん演じるソーニャの継母で若く美しいエレーナ役には宮沢りえさんと、豪華な顔ぶれが揃う。「不器用な私は、KERAさんが求めているのはあっちの階段かなこっちの階段かなって悩んで、一段一段踏んで上っていかないと気づけないことばかり。でも、りえさんはどんどん自分の思う階段を駆け上がっていかれる。そこからKERAさんの意見を聞いて1段下がってみたり、別の階段に移ってみたりを軽々とやられていて、すごく自由なんです。他の方々もうまい方ばかりで『ヤバい!』ってなってます(笑)」確かに上り方は違うかもしれない。それでも、いま黒木さんが迷いながら上り始めた一段は、堅実で確実な一歩であることは間違いない。「もちろん私が考えるゴールに近づこうとはしていますけれど、それがはたして面白いのかどうかとも考えるんです。でも、私にはこれしかできないんですよね。だからいまは一歩ずつ上がるしかないのかな、と」そんななかでも、「今回の役は、新しくて面白い」とも。「どんな役をいただいても、たいてい悩んでいるんですけれど、今回に関しては、どう作っていいのか本当にわからないと思うことが多いんです。KERAさんはすごく切ないことをやろうとしているのに、それをどうしたら面白く伝えられるかを考えている。その“面白”に自分がついていけているのか…すごく怖いけれど楽しいです」そんな黒木さんの迷いのない口調が、可憐で控えめだけど芯の強いソーニャ像とぴったりと重なった。長年、大学教授のセレブリャコーフ(山崎)を尊敬し支援してきたワーニャ(段田)だったが、退職して田舎に戻ってきた彼の尊大な態度に失望。平穏だった日々が一変し…。8月27日(日)~9月26日(火)初台・新国立劇場 小劇場作/アントン・チェーホフ上演台本、演出/ケラリーノ・サンドロヴィッチ出演/段田安則、宮沢りえ、黒木華、山崎一、横田栄司、水野あや、遠山俊也、立石涼子、小野武彦S席8500円A席7000円B席5500円*全て税込み当日券ありシス・カンパニーTEL:03・5423・5906(月~金曜11:00~19:00)くろき・はる1990年生まれ、大阪府出身。在学中から舞台で活躍し、野田秀樹作品ではオーディションでヒロイン役に選ばれるなど注目を集める。近作にドラマ『みをつくし料理帖』。出演映画『散り椿』は来年公開。※『anan』2017年8月30日号より。写真・内田紘倫ヘア&メイク・新井克英(e.a.t…)インタビュー、文・望月リサ(by anan編集部)
2017年08月28日公開中の劇場版『HiGH&LOW THE MOVIE2 / END OF SKY』にて物語の核の一人となるキャラクターを演じる黒木啓司さんと、劇場版初参加のNAOTOさん。お二人のマイブームやLDH全体での“流行モノ(?)”も要チェックです!黒木啓二EXILEのエンタメを九州に浸透させていきたい。俺が宮崎出身っていうのもあるんですけど、今、九州にハマっています。とくに福岡はメシも美味いし、女性もキレイ(笑)。俺が上京したときに感じた東京の活気やわくわくするような雰囲気が今、福岡にあるんですよね。今年に入ってもう2か月くらいは福岡にいます。個人的な勘なんですけど、今後はもっと九州に注目が集まるような気がしていて。EXILEエンタテインメントを九州に浸透させるために、「THE NINE WORLDS」というプロジェクトも始動させました。九州のテレビ局と一緒に番組を作ったり、イベントを企画したり。これからもっと九州を盛り上げていけたらいいなと思っています。NAOTO15作品を並行して読むほど漫画にハマっています!俺がハマっているのは漫画。常に15作品くらい並行して読んでいます。お気に入りは、『キングダム』『進撃の巨人』『グラゼニ』『ゴールデンカムイ』『土竜の唄』。少女漫画も読みますよ。『7SEEDS』は壮大なストーリーで俺のベスト5に入るくらい好き。ハリウッドに売り込みたいくらいです!あと、LDH全体で流行っているのはGENERATIONS。先輩から飲みの席に誘われまくってます。俺はメンディーをよく呼ぶんですけど、そうするとだいたい(佐野)玲於もついてきて。で、「他のメンバーは何してんの?」って聞くと、別の先輩から誘われていたり。ジェネ、大忙しです!(笑)映画「HiGH&LOWTHE MOVIE2 / END OF SKY」黒木さん扮するロッキーがリーダーの「White Rascals」をはじめ、5つのチームが争いを繰り広げるSWORD地区。NAOTOさんはそこの支配を新たに目論む武闘派集団「プリズンギャング」のジェシー役。全国松竹系にて公開中。くろき・けいじ1980年1月21日生まれ、宮崎県出身。EXILE兼EXILE THE SECONDのパフォーマー。AbemaTV『BPM~BEST PEOPLE’s MUSIC~』(毎週土曜21時~)のMCを担当中。ナオト1983年8月30日生まれ、埼玉県出身。EXILEパフォーマー、三代目J Soul Brothersのリーダー兼パフォーマー。TBS系『ニンゲン観察バラエティ モニタリング』(毎週木曜19時56分~)に出演中。※『anan』2017年8月30日号より。写真・網中健太スタイリスト・jumbo(speedwheels)ヘア&メイク・千絵(H.M.C/黒木さん)下川真矢(NAOTOさん)インタビュー、文・菅野綾子(by anan編集部)
2017年08月28日「スラッと長い美脚に、完璧なくびれ。思わず見惚れてしまいました」(居合わせた客) 都内のスーパーで女性客からの視線を集めていたのは、黒木メイサ(29)だ。6月7日、彼女は夫・赤西仁(33)との間に第2子となる男児を無事出産したことをツイッターで発表した。 それから約1カ月後の7月4日。自宅近くの高級スーパーで買い物をしている黒木を本誌は目撃。店内を闊歩しながら、野菜や果物などの生鮮食品を真剣な表情で吟味。そして1時間近くかけて選んだ食材を持ってレジへ。会計を済ませると自宅へ帰って行ったーー。 実は、この日は赤西の誕生日。愛する夫のために、黒木は手料理を振舞ったようだ。 「彼女は出産後、自炊中心の食生活を心がけ、ダイエットに励んでいます。赤西さんのバースデーケーキも、桃とさくらんぼでできた“果物ケーキ”でした」(黒木の知人) 努力が功を奏したのか、この日も産後1カ月とは思えないほどスリムだった黒木。しかし体型維持の秘訣は、食生活だけではないという。 「彼女は、中村アン(29)さんが通っていることで知られる芸能人御用達ジムでトレーニングを続けてきました。ダンベルなどを使ったハードなメニューなので、今はお休み中のようですが……」(スポーツジム関係者) 産後トレーニングについて、専門トレーナーのAMP代表・稲垣純弘さんはこう語る。 「一般的には1カ月検診で問題がなければ運動OKです。産後トレーニングは、出産前に身体を鍛えていた人ほど効果が早く出ます。通常1年以上かかるところ、黒木さんのようなトレーニング経験者なら3カ月で元の体型に戻すこともできるでしょう」 黒木は6月14日のツイッターにも《トレーニングはいつ再開できるのかな?》と綴っている。 「黒木さんが出産直後から体型を気にするのは、最速で仕事に復帰したいからです。ストイックな黒木さんですから、そろそろ“鬼トレ”を再開するのでは」(芸能関係者) 2児のママになった黒木が、さらに輝きを増して復帰する日も近そうだ。
2017年07月12日NTTドコモの25周年記念CM第1弾、「25年前の夏」編(予告編)が10日より全国で放送された。同CMでは、Mr.Childrenとタイアップを行い、高橋一生、黒木華、清原果耶、高杉真宙が出演する。同CMは18日に公開となる25周年ムービーの予告編となる新TVCMで、NTTドコモと同じく25周年を迎えるMr.Childrenとコラボすることとなった。1992年リリースの同グループデビューシングル「君がいた夏」、「365日」、さらにまだ歌詞のついていない“デモ音源”(未発表/タイトル未定)を使用している。デモ音源を使用することで、まだ未完成な未来に向かって、勇気を持って進化し続けていきたいというメッセージを込めた。CMでは25年前の夏である1992年から現代の2017年までが登場する。2017年の主人公を清原が演じ、その父を高橋、母を黒木、そして父の高校生時代を高杉が演じている。25年前の父と母の出会いから、主人公が17歳になるまでを描き、たったひとつの歌や、たった一本の電話で、人生が変わる様を表現していく。今回父親を演じた高橋と、高橋の高校生時代を演じた高杉は、以前より雰囲気が似ていると注目されていたこともあり、2人が同じ役をやることがTwitter等のSNSでは話題に。「大正解」「絶対いつか同じ役をやると思っていた」「最高を超えた」「神キャスティング」「ドコモやるじゃん」と称賛の声が上がっている。
2017年07月10日「自分が想像していた演技と違ったり、こうすればよかったなと次々と反省点が出てきて、まだ作品を見るのには抵抗があります(笑)」 そう話すのは千葉県銚子市を走る銚子電鉄を舞台にした映画『トモシビ銚子電鉄6.4kmの軌跡』(新宿武蔵野館公開中全国順次ロードショー)で、主人公の高校生・杏子役を務めた松風理咲(16)だ。「透明感」という言葉を連想せずにはいられない存在でヒロインを演じた。’15年に芸能界デビューし、’16年に連ドラ初出演を経験したばかり。そして’17年、映画初出演で主演作品が公開。まるでシンデレラストーリーのような順調な女優生活、けれどもプレッシャーもあったのでは。 「今回の撮影現場は、自分がしっかりしなければいけないと思っていたものの、私は人見知りで、すぐ話せるタイプではなくて。でも、周りが年上の方ばかりだったので、周りの方のたくさんの支えがあって撮影を乗り切ることができました」 現在16歳の彼女が芸能界デビューしたきっかけはスカウト。地元の岐阜県で下校中に声を掛けられるというドラマチックな展開だったそう。 「スカウトは原宿や竹下通りでされるものと思っていたので、最初に声を掛けられたときは嘘かなと思いました。地元にいると芸能界は遠い世界だったので、女優になることはそれまで考えたことがなかったです」 しかしその後、いくつかの撮影現場を見学して、女優になることを決意。 「短いシーンでも、たくさんの人が関わり、たくさんのカットに割ってつくられていくのを目にして、すごく素敵だなと思いました。自分もいろんな方と作品をつくり上げてみたいと思うようになり、女優になることを決めました。憧れているのはいろんな役を演じられている黒木華さんです」 そうして歩み始めた女優生活。本作にはまだ何色にも染まっていない松風のみずみずしさがあふれている。
2017年05月29日公開初日を迎えた映画『ちょっと今から仕事やめてくる』の舞台あいさつが27日、東京・六本木のTOHOシネマズ六本木ヒルズで行われ、福士蒼汰、工藤阿須加、小池栄子、吉田鋼太郎、成島出監督が出席した。公開初日を迎えたこの日は、第1回目の上映後に主演の福士蒼汰らキャスト陣と成島出監督が登壇して舞台あいさつ。タイトルにかけて「俳優を辞めたら何をする?」という質問に、小池は「私は人と話すの好きなので、カウンターだけのスナックのママをやってみたいですね。色んな人生相談とか受けてみたいです」と回答すると、福士は「毎日行って人生相談したいと思います(笑)」といい、自身については「(俳優の)仕事を辞めたら、海外を回るのが好きなので、世界一周をすると思います」と答えると、横にいた吉田から「貯金あるんだ?」と質問されると「ある程度は(笑)」と応じて会場の笑いを誘った。終始笑いが絶えない舞台あいさつだったが、最後に成島監督が「この2人(福士と工藤)と撮影の5カ月前に初めて会いましたが、正直最初はキツいかなと思いました。そこから5カ月間、1日も休まず僕にしごかれながら、青山くん(工藤)のように潰されそうになったけど、本当に頑張りました。真面目に褒めたことがなかったので、皆さんの前でお礼を言いたいと思います」と福士と工藤に労いの言葉を掛けると、2人は感極まって涙した。成島監督の言葉を受けた福士は「厳しくご指導していただいて大変だと思いましたが、やり甲斐があって楽しかったから、自分も辞めずに走っていけたと思います。僕を役者として育ててくれたのは成島監督。これからの役者人生、今の気持ちは一生忘れないと思います。成島監督に出会えたことは大きな財産になりました」と感謝し、工藤も「監督は役者としてどうすればいいのか、愛を持って教えてくれました。次に監督の作品に出してもらう時は、監督を助けられる役者になって恩返しがしたいです」と成島監督に約束した。長時間労働やパワハラ、自殺といったテーマを扱い、社会人の共感を誘った北川恵海の同名小説を映画化した本作。ナゾの男・ヤマモトに福士蒼汰、ブラック企業に勤めるサラリーマンの青山に工藤阿須加が演じたほか、青山を追い詰めるパワハラ上司役に吉田鋼太郎や黒木華ら実力派俳優が勢揃いして現代社会の闇を描き出す。
2017年05月28日俳優の福士蒼汰が5月9日(火)、主演作『ちょっと今から仕事やめてくる』の完成披露試写会に出席。「自分が木だとしたら、根っこが全然ないまま育ってしまった」と葛藤を明かし、「今回、根っこを伸ばす方法を教えていただいた」と成島出監督に感謝を示した。さらに「役者として育てていただき、(現場が)楽しいなと思えるようになった。自分にとって、ターニングポイントになった作品」と強い思い入れ。劇中では関西弁にも挑戦しており、「普段の自分とはかなり違う役柄。根底にある明るさやエネルギーをいかに表現するか悩みましたね」とも語っていた。都内で行われた完成披露試写会には、福士さんと成島監督をはじめ、共演する工藤阿須加、黒木華、小池栄子、吉田鋼太郎が出席。第21回電撃小説大賞・メディアワークス文庫賞に輝いた北川恵海氏の同名小説を映画化し、原作とは異なるクライマックスで、働く人すべてにエールを送る。上司のパワハラに悩まされ、疲労のあまり、電車にはねられそうになった若手サラリーマンの隆(工藤さん)は、幼なじみを名乗る関西弁の男・ヤマモト(福士さん)に救われる。ヤマモトの温かな人柄に接し、持ち前の明るさを取り戻した隆は、ある日、墓地行きのバスに乗るヤマモトを目撃。不審に思い調べると、ヤマモトが3年前に自殺していたことが判明し…。福士さんと工藤さんは、今回が初共演で「さわやかで元気。ハキハキしていて、イメージ通り」(福士さん)、「すてきな笑顔を拝見して、『こりゃ、女の子はやられるなあ』と思った」(工藤さん)とお互いの印象をコメント。親睦を深めるため、工藤さんの家で“たこ焼きパーティー”が開かれたそうで、工藤さんは「たこ焼きを作る役目ですか?あっ、僕です」と即答。福士さんは「僕はそれを見ていました」とふり返っていた。『ちょっと今から仕事やめてくる』は5月27日(土)から全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:ちょっと今から仕事やめてくる 2017年5月27日より全国東宝系にて公開(C) 2017 映画「ちょっと今から仕事やめてくる」製作委員会
2017年05月09日女優の黒木メイサ(28)が7月14日公開の中国映画「青禾男高(チンヒョウナンコウ)」(ジャン・ツォーウェン監督)で海外デビューすると、5日付のサンケイスポーツなどが報じた。 同紙などによると映画は中国の高校を舞台に、主人公(オウ・コウ、24)らが属する中国人グループと柴田(林遣都、26)が中心となる日本人学生グループの抗争を描く物語。黒木は日本人キャスト一番手となる武家の娘役。得意な殺陣のほか、北京語も披露しているという。 夫で歌手の赤西仁(32)も中国では人気者とあって、黒木も現地で注目を浴びそう。しかしこのところ、黒木の仕事ぶりが以前とガラリと変わってしまったというのだ。 「以前は映画や民放キー局のヒロインを中心に仕事を入れており、CMも一流どころばかりでした。ところがここ最近は手当たり次第オファーを受けまくっているのです」(民放キー局のドラマ班スタッフ) 黒木は12年2月に赤西と“デキちゃった結婚”し、9月に第1子の長女を出産し仕事復帰。15年には妊婦で刑事役の「デザイナーズベイビー」(NHK)、16年には夫が民泊ビジネスを始める深夜ドラマ「拝啓、民泊様。」(TBS系)、そして今回の中国映画など幅広く仕事をこなしている。 「黒木のデキ婚のおかげで事務所は相当額の違約金を背負うことになった。桐谷美玲(27)がブレークしてくれたおかげで乗り切ったが、黒木はまだ事務所にかなり借金が残っているそうです。そのためまだまだ仕事を選ぶことを許されないようです」(芸能プロ関係者) 本来ならばまだまだ稼がなければならなかったが、昨年11月に第2子妊娠を発表しており間もなく出産予定。復帰後は、またまたバリバリ仕事をこなすことになりそうだ。
2017年05月06日俳優・鈴木亮平が主人公・西郷隆盛を演じる、2018年放送のNHK大河ドラマ「西郷どん」。この度、本作の出演者会見が行われ、瑛太、黒木華、桜庭ななみ、松坂慶子ら豪華キャストが発表された。西郷吉之助(隆盛)は、薩摩(鹿児島)の貧しい下級武士の家に育った。家計を補うため役人の補佐として働くが、困った人を見ると放っておけず、自分の給金も弁当も全部与えてしまう始末。西郷家はますます貧乏になり、家族はあきれかえるが、西郷は空腹を笑い飛ばす。盟友・大久保一蔵(利通)との深い友情や反目、生涯の師・島津斉彬との出会い、篤姫との淡い恋、3度の結婚、2度の島流し…波乱の生涯の中で、唯一無二の揺るぎなき「革命家」へと覚醒し、やがて明治維新を成し遂げていく――。「不機嫌な果実」「anego」など様々な著書が映像化される林真理子の「西郷どん!」を原作に、「ハケンの品格」や「花子とアン」の中園ミホが脚本を担当する本作。有名な上野の銅像や、世間がイメージする太った無口な男ではなく、エネルギーみなぎる全く新しい“西郷どん”を描く。今回発表されたのは、西郷家ゆかりの人々。西郷の生涯の盟友でありライバルの大久保利通役に瑛太さん。西郷と同じ城下に住む武家の娘で、幼い頃から西郷どんにひそかに思いを寄せ、一度は心ならずも他家へ嫁ぐが、紆余曲折の末西郷3人目の妻となる運命の女性・岩山糸役に黒木さん。西郷家の長女で吉之助の妹・琴役を、大河ドラマ初出演となる桜庭さん。貧乏に追い込まれる西郷家を、兄に成り代わり一家の大黒柱として支える西郷家の次男・西郷吉二郎役に渡部豪太が扮する。さらに、西郷の父・吉兵衛役を風間杜夫、母・満佐子役を松坂さん、大久保の父・次右衛門役に平田満、西郷家に親子代々で仕え、生涯西郷に尽くす熊吉役を塚地武雅が演じる。大河ドラマ「西郷どん」は2018年1月よりNHKにて放送予定(全50回)。(cinemacafe.net)
2017年03月27日映画『リップヴァンウィンクルの花嫁』が公開から1年を経て、日本映画専門チャンネルにて初放送されることになり、これを記念し3月7日(火)にプレミアム上映会が開催。岩井俊二監督、主演の黒木華、共演のCoccoが舞台挨拶に登壇した。夫と離婚し、住む家も失った七海(黒木さん)は“何でも屋”の紹介で結婚式への代理出席のバイトを始める。そこで、不思議な魅力を持つ真白(Coccoさん)と出会い、ひょんなことから二人は奇妙な共同生活を始めることになるが…。上映が終わり、岩井監督らが登壇すると、満員の観客はスタンディングオベーション!中には映画公開時に配られた、劇中にも登場する“猫冠”をかぶったファンも!岩井監督はこの光景に「本当に愛された作品なんだなぁ…と。真白じゃないけど、『受け止めきれずに壊れそう』です」と感激を口にした。黒木さんは、改めて本作に参加しての感想を問われ「幸せだったなぁって思います。Coccoさんにも岩井さんにも出会えて。最初は泣いているシーンが多くてつらい場面ばかりだったけど、いまふり返ると楽しい思い出しかないです。いろんな感情を引き出してもらえたと思いますし、感無量です」としみじみと語った。Coccoさんは「最初に完成披露試写会で観たときは、七海が出てきても『あ、華ちゃんだ』と思ったし、真白が出てきても『自分だ』って感じだったけど、1年経って、『七海だ』『真白だ』と思えて、映画が歩いている証拠だなと感じます」と嬉しそうに語った。岩井監督は、思い出深いシーンとして「草むらを自転車で走る」という何気ないシーンを挙げたが、Coccoさんも同シーンについて「何気ない風景が思い出深くて、帰りのロケバスで歌ってたら、それが『花も咲いたよな』という曲につながった」と明かす。真白の母親を演じたりりィは昨年11月にこの世を去ったが、岩井監督は以前から「いつか仕事をしたい」と思っていたそうで「(今回は)撮影は短かったけど、次の企画もあった」と次回作への出演をオファーするつもりだったと明かす。黒木さんは、現場で対面したりりィさんについて「神々しかったです。この人から、真白が生まれたんだと七海の心にガツンと来る芝居でした。もっとご一緒したかった。出会いって、すごく大きなものだなと感じます」と語った。Coccoさんは、りりィさんが、シンガーソングライターでもあったことに触れ「シンガーソングライターがこんな役者になれるんだという希望の光でした。華ちゃんが言ったように、神々しく、星のようでした」と語り、それぞれにその死を悼んだ。『リップヴァンウィンクルの花嫁』は日本映画専門チャンネルにて3月26日(日)にTV初放送。(text:cinemacafe.net)
2017年03月08日女優の宮沢りえ(43)が3日、東京・品川のグランドプリンスホテル新高輪で開催された第40回日本アカデミー賞の授賞式に出席し、『湯を沸かすほどの熱い愛』で最優秀賞主演女優賞を受賞。同作で娘役を演じた杉咲花(19)も最優秀助演女優賞に輝き、"母娘W受賞"の快挙を成し遂げた。舞台出演のため、受賞者発表時にはすでに会場を後にしていた宮沢。事前に収録された優秀賞のスピーチでは「今日は夜公演で参加できませんので、先にごあいさつさせていただきます」と詫び、「すばらしい賞をありがとうございます」と受賞の喜びを伝えた。また、「最近は役を演じるというよりは、1つ1つの役が自分の体を通過して、自分の体に爪あとをつけて通過していく」と女優としての変化も明かす。「生きることの貴重さ、みなさまの前で称えられることのありがたさを感謝と共に教えてもらっているような気がします」と語り、「本当にありがとうございました」と重ねて感謝の思いを伝えた。宮沢に代わってブロンズを受け取った中野量太監督は、初めて感銘を受けた映画が宮沢が主演で女優デビューを飾った『ぼくらの七日間戦争』(88年)だったことを明かし、「僕に映画を教えてくれたりえさんと映画をやれて本当にうれしかった」と運命的な巡り合わせを喜ぶ。一方、同作で宮沢の娘役を演じ、最優秀助演女優賞を受賞した杉咲花(19)は「りえさんから教えていただいたことは本当にたくさんあって、それはこの先ずっと忘れられないことばかり」と存在の大きさを形容し、「"お母ちゃん"に代わって、映画を観て下さった方々、ありがとうございました」と2人を"母娘W受賞"へと導いた人々にメッセージを送った。その後、宮沢は21時から日本テレビ系で放送された授賞式番組に電話出演。「こうやって受賞できたのも、"彼女が醸し出す演技を目の当たりにした私の表情"を皆さまに認めていただけた」「花のおかげです」と、杉咲への感謝と絆の強さを象徴するコメントを残していた。優秀主演女優賞は宮沢のほか、大竹しのぶ(『後妻業の女』)、黒木華(『リップヴァンウィンクルの花嫁』)、広瀬すず(『ちはやふる-上の句-』)、宮崎あおい(『怒り』)。宮沢の最優秀主演女優賞は、第26回(『たそがれ清兵衛』)、第38回(紙の月)に続いて3度目。第12回には新人俳優賞(『ぼくらの七日間戦争』)、第31回には優秀主演女優賞(『オリヲン座からの招待状』)を受賞している。
2017年03月04日第40回日本アカデミー賞において、宮沢りえが『湯を沸かすほどの熱い愛』で最優秀主演女優賞を獲得した。宮沢さんは第26回の『たそがれ清兵衛』、第38回の『紙の月』に続き3度目の受賞となった。さらに、最優秀助演女優賞を受賞した杉咲花と“親子”受賞としても、会場を沸かせた。優秀主演女優賞には『後妻業の女』の大竹しのぶ、『リップヴァンウィンクルの花嫁』の黒木華、『ちはやふる』の広瀬すず、『怒り』の宮崎あおいと並んだが、ひとりの女性の生きる姿を懸命に演じた宮沢さんが、頭ひとつ出て受賞となった。『湯を沸かすほどの熱い愛』は国内外の映画祭で高い評価を得た中野量太監督が、オリジナル脚本で描いた家族の物語。余命2か月を宣告された母親が、持ち前の明るさで残される家族を再生させていく。宮沢さんは脚本を読み、すぐにオファーを快諾。末期がんの母親役を演じるにあたり、食事制限をしたほか、娘役の杉咲さんや伊東蒼と撮影前からメールのやり取りをするなど信頼関係を築きつつ、母の究極の愛を表現した。発表の際には舞台公演のため、残念ながら姿がなかった宮沢さんだったが、VTRでコメントを寄せてくれた。「双葉という余命宣告を受けた女性を演りました。近頃、役を演じるよりひとつひとつの役が自分の体を通過して、爪跡をつけていく感じがしていて。双葉もとても大きな爪跡を残していきました。生きることの貴重さ、皆さまにこうして讃えられることのありがたさを、感謝とともに教えてもらっている気がします」と丁寧に語った。宮沢さんの代わりにブロンズを受け取った中野監督は、一緒に壇上に立った杉咲さんと笑顔で喜び合った。中野監督は、「本当はりえさんの前で言いたかったんですけど」と言いながら、「僕は映画少年でも何でもなかった人間ですけど、『ぼくらの七日間戦争』は、初めて何度も何度も見直した作品です。今思えば、原点というか、初めての映画体験でした」と、当時主演をしていた宮沢さんとの“出会い”を明かした。「初めて商業映画デビューをするときに、(宮沢さんが主演を)やってくれると言ってくれたときは、やっぱりうれしかった。『ああ、僕に映画を教えてくれたりえさんと映画をやるんだ』と思って、本当にうれしかったのを覚えています」と、同世代の宮沢さんへの特別な思いを捧げていた。最優秀主演、助演女優賞を『湯を沸かすほどの熱い愛』で飾ったことになったが、笑顔の杉咲さんは、「本当にうれしいです。本当にたくさん教えていただいて、この先ずっと忘れられないことばかりです。やっぱりお母ちゃんはすごいなって思いました」と、たっぷりの愛情を込めていた。(cinamacafe.net)
2017年03月03日3月3日に行われる、第40回日本アカデミー賞授賞式。すでに優秀賞は発表されており、授賞式では各賞の最優秀賞が発表される。優秀主演女優賞には、10代~50代まで、いずれも実力派の華やかな女優5名が集まった。映画界に3年以上関わっていることを条件とした日本アカデミー賞協会の投票によって決定する同賞だが、一足先に一般観客の予想を知るべく、マイナビニュース会員1,759名にアンケートをとった。Q.日本アカデミー賞女優賞で最優秀賞をとると思う女優は?1位 広瀬すず(『ちはやふる-上の句-』) 506名2位 大竹しのぶ(『後妻業の女』) 478名3位 宮崎あおい(『怒り』) 331名4位 宮沢りえ(『湯を沸かすほどの熱い愛』) 325名5位 黒木華(『リップヴァンウィンクルの花嫁』) 119名○みずみずしい演技が支持■1位 広瀬すず(『ちはやふる-上の句-』)・「若さと透明感、みずみずしさあふれる演技が魅力的なので」(37歳男性/医療・福祉・介護サービス/専門サービス関連)・「これは、学園ムービーの金字塔を作った。千早にあいたい」(34歳男性/官公庁/事務・企画・経営関連)・「キャストが発表された時には原作のイメージとかけ離れていて不満に思ったが、いざ映像化されたものを見たらはまっていたから」(38歳女性/物流・倉庫/事務・企画・経営関連)・「畳の上の格闘技とも言われる競技かるたに向けた真剣さ、純粋さと、きれいな容姿がマッチしているから」(33歳男性/その他/その他・専業主婦等)・「漫画の実写化というのは難しいものがあるが、原作のイメージを壊すことなく、むしろ更に発展させたと思うから。これは主演の影響がかなり大きいと思います」(22歳女性/その他/その他・専業主婦等)■2位 大竹しのぶ(『後妻業の女』) 478名・「兎に角面白い。小説家仲間が刺激を受けた」(36歳女性/その他/その他・専業主婦等)・「大竹しのぶさんの演技の凄さ。あらためて素晴らしい女優さんだと思いました。面白いながらも現代のリアルな真実、ホラー性のある内容を人間誰しもがある後ろめたい本性を見事に演じていると思いました」(49歳男性/その他/技能工・運輸・設備関連)・「大竹さんはすごい女優さんだと思う。何でも役になり切れる」(31歳男性/教育/その他・専業主婦等)・「昔から演技派の女優さんで、今回の映画では役をしっかりと演じ切っていた。役になり切っていたおかげで、とても映画に入り込み感情移入しながら楽しむことができた」(44歳女性/その他/その他・専業主婦等)・「意外なキャスティングだったが、女優さんの魅力があふれてた」(28歳女性/インターネット関連/営業関連)■3位 宮崎あおい(『怒り』) 331名・「実力派男優陣にも負けない演技力だったから」(48歳男性/専門店/販売・サービス関連)・「凄いとしか言いようがない。実力もそうだが、まるで憑依している姿は圧巻」(50歳女性/その他/その他・専業主婦等)・「人の想いというものをスクリーンを通して伝えられる稀有な存在だと思う」(49歳男性/フードビジネス/事務・企画・経営関連)・「演技の為に、体重を増加させて、挑んでいる姿が頑張っていたので」(40歳男性/医療・福祉・介護サービス/専門サービス関連)・「女優としてもともと注目を集めているだけではなく、『怒り』の世界観にマッチした演技をしていたと思うから」(22歳女性/その他/その他・専業主婦等)■4位 宮沢りえ(『湯を沸かすほどの熱い愛』)・「いまや演技派として成熟してきていると思うから」(57歳男性/生命保険・損害保険/事務・企画・経営関連)・「素敵な役だし、存在感のある女優さんだから」(34歳女性/サービス/その他・専業主婦等)・「美人だし年齢を重ねるごとに素敵になっていくからです」(31歳女性/その他/その他・専業主婦等)・「余命のまもないお母ちゃんとその子供を愛する母の愛情と強さを熱演していたから」(42歳男性/医療・福祉・介護サービス/営業関連)・「余命宣告をうけながらも精一杯生き抜いた女性の生き方が迫力があった」(5歳女性/その他/その他・専業主婦等)■5位 黒木華(『リップヴァンウィンクルの花嫁』)・「華やかな人でないけど魅力ある女性なので」(45歳男性/旅行・観光/販売・サービス関連)・「他の女性にはない独特の雰囲気を醸す演技が良いから」(21歳男性/その他/その他・専業主婦等)・「派手ではないけど、気になる演技をする人なので受賞してほしいと思います」(27歳女性/ソフトウェア・情報処理/営業関連)・「あの世界観にぴったりとはまっていたので」(33歳女性/流通・チェーンストア/事務・企画・経営関連)・「美人だし、大人の魅力を感じさせるから」(44歳男性/鉱業・金属製品・鉄鋼/技能工・運輸・設備関連)○総評得票数で最多となったのは、映画『ちはやふる-上の句-』で好演した広瀬すず。昨年行われた第39回日本アカデミー賞では新人俳優賞を受賞しており、1年で優秀主演女優賞に輝く活躍に。また今回は、映画『怒り』で優秀助演女優賞にも選出されており、読者の期待もかなり高くなっている。2位となったのは、すでに何度も同賞を受賞している女優・大竹しのぶ。2016年の年末には、紅白歌合戦に初出場したこともあり、演技力だけでなく話題性にも関心が高まっていた。また、3位の宮崎あおいは『怒り』で体重を増加させて役に挑んだ点、感情を露わにする芝居などが高い支持を得た。母としての姿を演じ、評価を受けた宮沢りえは、歳を重ねるごとに磨かれる演技が話題に。また黒木華は第38回、第39回と続けて最優秀助演女優賞を受賞しており、満を持しての主演女優賞、最優秀賞獲得に期待が持たれるところだ。調査時期: 2017年2月13日~2017年2月17日調査対象: マイナビニュース会員調査数: 1,759名調査方法: インターネットログイン式アンケート
2017年02月28日豪華ゲストと笑福亭鶴瓶が、ぶっつけ本番&台本なしの即興舞台に挑む舞台「スジナシ BLITZシアターVol.5」が、2月27日(月)~3月1日(水)の期間で赤坂BLITZにて上演されることが決定した。「スジナシ」は、2014年6月に終了した、鶴瓶さんと豪華ゲストが即興ドラマを繰り広げるバラエティ番組。その舞台を“赤坂BLITZ”に移し、「スジナシBLITZシアター」として復活。舞台の模様を当日終演後にそのままテレビでも放映するという、舞台とテレビの連動企画でも注目を集めている。過去の公演では、吉田羊や妻夫木聡、小栗旬、吉田鋼太郎、二階堂ふみなどがゲストで出演し話題を呼んでいたが、第5弾となる今回の日替わりゲストには、2月27日(月)に黒木華、28日(火)にムロツヨシ、3月1日(水)に向井理が登場。3人は、当日知らされる舞台セットの前で、打ち合わせナシ・台本ナシの即興舞台を演じる。また、案内人にはこれまで通り中井美穂が担当する。なお、本公演のチケットは2月11日(土)10時より、TBSオンラインチケット、イープラスほかにて発売開始。詳しくは本公演公式Webサイトにてチェックしてみて。「スジナシ BLITZシアターVol.5」は2月27日(月)~3月1日(水)赤坂BLITZにて上演。「スジナシ BLITZシアターVol.5」は2月27日(月)~3月1日(水)深夜、TBSにて放送予定。(cinemacafe.net)
2017年01月27日ハタチとは、日本人にとって特別な年齢。「成人」とみなされ、飲酒喫煙や競馬・競輪など公営競技の投票券を変えるようになるほか、美容面ではエステティックサロン・脱毛の契約なんかも保護者の同意をもらわずに組むことができるようになります。だけどそれは、決して行動が自由になるという意味ではなく、自分の行いに自分で責任を持つ必要があるということです。そんな覚悟を持ってのぞむべき「成人式」。あなたはどんな姿で出席しますか?成人式は一生に一度の大切な日20歳は日本において大人、つまり「思考や行動が成熟した一人前に成人した」とされる年齢です。そしてそんな「成人」の仲間入りを果たしたあなたを祝福してくれる式典こそが成人式なのです。近年ではそんな古くからの慣わしが薄くなりつつあり、ちょっとした同窓会の機会かのようになっていますが、それも一つの時代の流れ。「成人」した姿を、旧友同士、昔話をしながら披露しあうのも楽しいですよね。さて、そんな成人式ですが、お着物の購入やレンタル、着付けの予約なんかももう皆様済んでいることと思いますが、メイクは決めていますか?美容室で着付けとともにプロの方にしてもらう?それともセルフ?いずれにしても、後悔がないようお気に入りのメイクで写真に写ることが大切です。なぜならば、成人式の写真は以降永久に残るから。また、「大人」としての自己責任の判断で、お祝いにふさわしいと思うメイクを施しましょう。成人式メイクのバリエーションはこちらです。親御さんへの感謝の日「正統派メイク」成人式は、もちろん主役は成人したあなたです。ですが、今日まで大切に育ててくれた親御さんに「大人になるまで、育ててくれて有難う。」と感謝を示すきっかけとなる日でもあります。そこで、やはりもっともオススメなのは、こちらの正統派メイクです。「成熟した一人前」にふさわしい上品なメイクは、10年、20年、それ以上の月日を越えて自ら写真を見直した際も、将来自分の子供に見せるその時も、一切の羞恥心を持つことなく、堂々と見せることができるものとなることでしょう。着物だからこそしたい「レトロメイク」振袖を着るチャンスは、そうそうあるものではありません。そこで、着物にぴったりと合う、レトロなメイクを施すのも良いでしょう。正統派メイクよりも個性を主張する事ができますが、かといって下品な印象を与えることもありません。目と眉の間に少し距離ができるように意識をし、メイクは色の主張を抑えるか、「紅をさす」ようにすると古風な雰囲気が漂います。イメージは女優の黒木華さんです。とにかく目立つ「派手メイク」近年増加しているのがこちらです。ギャル文化全盛期は、とにかく派手なギャルメイクで成人式に参列する方が非常に多く見受けられましたよね。ギャル文化が尻つぼみの現在は、「花魁」を思わせるようなメイクをし、着物もそのように着崩す方もいるようです。着物を着崩すことはあまりオススメ致しませんが、あなたの成人のお祝いにもっともふさわしいと、大人が自分の責任で自己判断したのであれば、それで良いと思います。また、お友達同士でお揃いのヘアメイクにするのも注目度が高まる方法の一つです。「お揃い」にすることで、一人ではそこまで派手さを表現していなくても、数人で集まることで目立つことが可能になります。着物の色と合わせておしゃれ「カラーメイク」こちらは見方によっては先ほどと同じく派手さが主張されますが、メイクの方法次第ではとてもオシャレなイメージに仕上げることができるチョイスです。正統派なメイクをベースにし、アイシャドウやアイライナーで1色だけカラーを取り入れて。色は必ず着物と合わせること。着物そのものでなくても、絵柄や帯に含まれている色から1色持ってくるようにすることで、全体的に統一感が生まれます。前撮りは終えている「夜のパーティー合わせメイク」「成人式」として一生残る写真は前撮りでしっかりと抑えているので、この日は夜に行われる小中学校時代の友人との「成人パーティー」なるものに合わせたメイクをしたい!という方ももちろんいますよね?式典の終わり時間、パーティーの開始時間、双方の場所などを考えた場合、「帰宅後は着替えだけで精一杯、メイクをチェンジする時間がどうしても取れない」なんて方は、前撮りを終えている以上、パーティーに合わせるのは自然な流れ。少々、振袖姿で式典に出席する時は違和感があるかもしれませんが、それでもパーティードレスに合わせた華やかなメイクを施して。この時、簡単に変えることができるリップメイクだけは、パーティー使用の派手な色味ではなく、トーンを落として上品に見えるようにすると良いですよ。また、ラメ・パールなど、後から加えることができるものは、時間が許すのならばこちらも後ほどがベターです。どんなメイクを施しても、この日はあなたにとって一生忘れられない日になることは確実です。後悔のないように、しっかり成人式の意味を考えて、これまでの感謝と今後の決意をご両親とお話をした上で、あなた自身がもっと自信を持ち「大人」として羽ばたける。そんな姿で当日を迎えてはいかがでしょうか。新成人の皆様。成人、おめでとうございます。
2017年01月06日『ゆれる』『夢売るふたり』などで知られる西川美和監督のもと、本木雅弘が妻の死さえ悲しむことができない“自意識の塊”のような人気作家を演じた『永い言い訳』。このたび、12月15日発売の「月刊ジェイ・ノベル」2017年1月号(実業之日本社)に掲載されている西川監督の連載エッセイ「映画にまつわるxについて」の中で、主演の本木さんが西川監督へ宛てたメールの数々が初公開されていることがわかった。『日本のいちばん長い日』『天空の蜂』で日本アカデミー賞最優秀助演男優賞を受賞するなど、高い評価を受けた本木さんが、アカデミー賞外国語映画賞受賞作『おくりびと』以来、実に7年ぶりとなる映画主演に挑んだ本作。西川監督が自身の直木賞候補となった小説を映画化し、ミュージシャンの竹原ピストル、池松壮亮、黒木華、山田真歩、堀内敬子、さらに21年ぶりの再共演となった妻役の深津絵里など、実力派俳優が脇を固めた。現在公開中の本作は、鑑賞者の満足度が非常に高くリピーターが続出中、本年度の映画賞にも多数ノミネートされており、ロングランヒットを続けている。「特別編」と冠された今回の西川監督のエッセイのタイトルは、「x=主役」。撮影準備段階の2014年春から劇場公開後の2016年秋まで、およそ2年半という長期間、自作の主演俳優として本木さんを間近で見つめてきた西川監督が、17ページ1万5千字にわたり、本木さんの知られざる意外な素顔について記している。このエッセイの大半を占め、読者を驚愕させるのが、プロデューサーを介して西川監督が本木さんから受け取った大量のメールからの抜粋。監督からの出演オファーに対して延々と悩み、嫌がる監督に「役作りのため原作小説を読ませてほしい」と懇願し、ブラインドタッチやダイエットなどの課題に奮闘する本木さん…。秘められたエピソードが赤裸々に綴られ、西川監督曰く「底なし沼のような不安と不満、期待と反省」「言い訳と、覚悟と、友愛と共鳴に満ちた」という本木さんのメールの数々からは、一見“完璧”ともいえる“俳優・本木雅弘”のイメージからは想像もつかない、生身の“人間・本木雅弘”の複雑な内面と、周囲の誰もを虜にする天性のアイドル的魅力、そして何より、俳優として真剣に役柄と向きあい、作り手と作品に深い愛情を注いでいる様子が見てとれる。そんな本木さんを見つめる、西川監督らしい毒と優しさが織り交ざった軽妙な筆致も冴えわたり、通常はほとんど明かされることのない映画作りにおける監督と主演俳優との濃密な関係が浮き彫りに。本作に魅了されたファンも興味深く楽しめる貴重なエッセイとなっている。なお、本エッセイは、12月20日より4週にわけてWEBマガジン「ジェイ・ノベルプラス」でも無料で公開される予定だ。『永い言い訳』は全国にて公開中。(text:cinemacafe.net)
2016年12月15日昨年公開された映画『母と暮せば』が、長崎にて行われた「核兵器のない世界へ長崎国際会議」で上映会が行われ、山田洋次監督、吉永小百合が会場に駆けつけた。昨年12月12日に劇場公開され、19億円の大ヒット作となった本作は、終戦から3年後の長崎を舞台とした、山田監督初のファンタジー映画。吉永さん演じる助産師・伸子の前に、二宮和也演じる原爆で亡くなった息子・浩二が、ひょっこり現れる…というストーリー。吉永さんを始め、二宮さん、黒木華、浅野忠信といった豪華俳優陣の出演が大きな話題となり、二宮さんは本作で「第39回日本アカデミー賞」最優秀主演男優賞を受賞したことも記憶に新しい。さらに、来年に行われる「第89回米国アカデミー賞」の外国語映画賞の日本代表作品にも選出されている。イベント会場となったのは、長崎大学坂本キャンパス医学部記念講堂。長崎市内の市民や学生、海外からの長崎国際会議参加者ら約300人の観客が訪れ、ほぼ満席に。山田監督は「僕たちの国にとって大事な会議で、僕の映画が上映されたのは光栄に感じる」「ちょうど1年前、去年の12月12日に公開されたので、不思議な縁を感じます」と挨拶。また本作を製作した経緯について、「長崎大学の学生の浩二が死んでしまった話ですが、こういう悲劇が第二次大戦中に何百万どころでない犠牲者ひとりひとりにこのような悲劇があるのだと想像してもらいたいと思い、この映画を作りました」とコメント。一方吉永さんは「この映画に関わり、こんな形で3年も息子を待っていた母がいたということを実感しました。核兵器を廃絶するため、もっと声を出して世界に向かってアピールしなくてはいけないと撮影中に感じていました」と平和への思いを熱く語る。最後に吉永さんと山田監督は「若者のつながりについても心強い。白熱して話し合って、世界の若者が心つないで、1日も早く核廃絶がきて欲しいです。ぜひお願いします」(吉永さん)、「絶望するのは簡単。若者が情熱的に議論したと聞いて、希望を抱きます。ぜひがんばって」(山田監督)と呼びかけた。(cinemacafe.net)■関連作品:母と暮せば 2015年12月12日より全国にて公開(C) 2015「母と暮せば」製作委員会
2016年12月12日2010年、野田秀樹 作・演出・出演の舞台『表に出ろいっ!』のオーディションで見出され、故中村勘三郎との三人芝居で世に出て以来、舞台と映像の両方で大活躍中の黒木華の最新舞台が決定した。倉持裕が江戸川乱歩の短編8作から、新たに戯曲を編み上げる『お勢登場』がそれだ。舞台『お勢登場』チケット情報読書好きを公言する黒木の乱歩体験は中学生の頃。「明智小五郎が活躍する“少年探偵団”シリーズなど子ども向けの作品を飛ばし、いきなり『人間椅子』や『芋虫』などを読んでしまったんです。恐ろしくて、でもどこか色っぽい妖しげな乱歩の世界にいきなり触れるという、強烈な出会い方をしてしまいました。『お勢登場』を読んだのは今回のお話をいただいてから。彼女は乱歩の短編一作にしか登場しない女ですが、倉持さんは『押絵と旅する男』を軸に、8つの物語をお勢が旅するように巧みに紡がれているんです。読み進むうちに、本当にお勢が全ての事柄に関わっているような気がしてきてゾクゾクしました。“倉持マジック”ですよね」。今回が初手合わせとなる倉持の作品では、劇作・演出を手掛けた『窓』(2010年)を観ており、「登場人物同士の関係性がとても緻密で、笑って話していたはずのふたりから不意に、思いも寄らぬ暗い感情がこぼれて来るような瞬間が描かれている。観ているうちにどんどん前のめりに引き込まれて、観劇後は“いつかご一緒できたら”と思っていました」と言う。続けて「今日伺ったのですが、乱歩はもともと、お勢を明智探偵のライバルにしようと思っていたそうなんです。確かに彼女は頭が良く、具体的な描写はありませんが、きっと姿も美しいのでしょう。どことなく振る舞いに品もあり、そのうえミステリアス。何より、私たち普通の人間には想像できないような価値観を持ち、社会的には悪、犯罪と呼ばれるような行為を冷静に、しっかりと計算しながら遂行していくところが、乱歩作品の登場人物ならではの魅力を放っているんですよね」と語る彼女の瞳までがどこか妖しい光を放ち、既に劇世界に入り込んでいるかに見える。「戯曲に『私、退屈なの』というセリフがあって、それが私は大好きなんです。そんな風に世の中も自分もどこか遠くから見ているようなお勢の視点は、演じる私にとってもとても興味深いもの。早く実際に演じてみたくてたまりません。と、言えば言うほど、自分で自分のハードルを上げることになってしまいますが」と笑うが、既に準備は万端の様子。乱歩と倉持、ふたりの作家が惚れ込むヒロインに、新たな息吹が吹き込まれるに違いない。『お勢登場』は2017年2月10日(金)から26日(日)まで東京・シアタートラムで上演。他に福岡、大阪でも公演あり。なおチケットぴあでは東京公演の先行販売を11月29日(火) 午前11時よりインターネットで発売する。取材・文:尾上そら
2016年11月28日女優の黒木メイサ(28)が26日、自身のツイッターを更新。夫で歌手・赤西仁(32)との間に第2子を妊娠したことを報告した。黒木は「報道にありましたように、現在第二子を妊娠中です。間も無く安定期に入るところです」と報告。「体調が崩れる事もなく元気に過ごしていますが周りの理解とサポートに感謝しつつ、また1人増える我が子を迎えいれる準備をしているところです」とつづり、「朝からたくさんのメッセージありがとうございます」と感謝した。赤西も、黒木の投稿を引用して「IINE #いいね」とコメント。さらに、「くっそぉぉぉぉ!今度こそはこっち発信で皆々様にご報告をと思ってたのにまたすっぱ抜かれたぜぃ!」と悔しがり、「#報告の文を考えてはじめていた #ちゃんとしてないわけではない #みんなありがとう」とハッシュタグをつけてツイートした。2人は2012年2月に結婚。同年9月に第1子となる長女が誕生した。
2016年11月26日女優の黒木メイサが17日、都内で行われたNHK BSプレミアムのドラマ『花嵐の剣士~幕末を生きた女剣士・中澤琴~』(2017年1月14日スタート 毎週土曜 21:00~22:29)の取材会に出席した。主演の黒木メイサが本格的剣術アクションに挑んだ同ドラマは、幕末の世を駆け抜けた実在の女剣士・中澤琴をモデルにした物語。激動の幕末から明治、大正、昭和を生き抜いた中澤琴の波乱に満ちた半生を描く。主人公の中澤琴を演じた黒木は「正直、中澤琴さんのことは知らなかったんですが、台本や資料を読んで琴さんの魅力を感じましたので、全力でやらせていただきました」とやり切った様子で「琴さんを調べる資料があまりなくて大変でしたが、やり甲斐のある役でした。もし今後さらに琴さんにフィーチャーして何か(続編など)を作ることがあれば絶対に気になると思うので、頑張ります(笑)」と意欲を見せた。琴の兄・定祇を演じた筒井道隆は「役が男っぽい役だったので、悪い意味ではなく女性らしさがありませんでした」と笑わせるも「仕事に対して真摯という感じを受けました」と賞賛すれば、沖田総司の義兄・林太郎役の宅間も「アクションが沢山あったのに誰が真夏に撮影すると決めたんだと思いましたし、何で真夏に鎧兜を着ているんだとも思いましたね。それはそれはメイサちゃんは大変だったと思いますよ」と賛辞を惜しまなかった。殺陣などのアクションシーンが多い同ドラマだが、黒木扮する琴が芸者となるシーンも。それについて黒木は「琴さんは全編を通して男装が多かったので、芸者のシーンはものすごく恥ずかしくて、男の人が女装しているみたいで恥ずかしかったというのが本音です(笑)」と照れ笑いを浮かべていた。
2016年11月18日「広島国際映画祭2016」が11月11日(金)から13日(日)までの3日間、広島県広島市内4会場で開催される。【チケット情報はこちら】ワールドプレミア/ジャパンプレミアを含む、国内外から選りすぐった作品を上映する本映画祭。今年は岩井俊二監督の特集企画を実施。岩井の最新作で、女優の黒木華が第64回ベルリン国際映画祭最優秀女優賞を受賞した『リップヴァンウィンクルの花嫁』をはじめ、代表作『リリイ・シュシュのすべて』、ドキュメンタリー映画『市川崑物語』など、新旧作品を上映。さらに、岩井が企画プロデュース・脚本を務めた連続ドラマ『なぞの転校生』全12話オールナイト一挙上映も行われる。そのほか、上映作品には、戦時中の広島県呉市を舞台にした『この世界の片隅に』、広島出身の西川美和監督の監督デビュー作『蛇イチゴ』など、広島にゆかりのある映画人、および広島で撮影された新旧作も名を連ねる。海外からは、伝説の映画製作会社「ディアゴナル」の創設者であるフランスのポール・ヴェッキアリ監督が来場し、最新作『劣等生』を上映。また、特別招待作品として、ホセ・ルイス・ゲリンが監督を務めた『ミューズ・アカデミー』が、2017年1月の全国公開に先駆け上映される。豪華ゲスト陣を迎えての舞台挨拶やトークショーも充実。『母と暮せば』の女優・吉永小百合、先述の岩井俊二監督や西川美和監督らが登壇を予定している。チケットは発売中。■広島国際映画祭201611月11日(金)~13日(日) NTT クレドホール、八丁座(広島県)ほか登壇予定:吉永小百合/岩井俊二/片渕須直/こうの史代/西川美和/ポール・ヴェッキアリ/ホセ・ルイス・ゲリンほか前売チケット:フリーパス(3日通し券) 2300円 / 1日券 1200円高校生以上は有料。1日券は期間内いずれか1日有効。フリーパスは開催期間通して有効。
2016年11月09日第29回東京国際映画祭が10月25日(火)に開幕し、華やかなレッドカーペットに続いて、開会式が開催。来日ゲストのメリル・ストリープ、フェスティバルミューズの黒木華、安倍晋三総理大臣らが出席して、10日間におよぶ映画の祭典が幕を開けた。開会式冒頭、安倍首相、世耕弘成経済産業大臣が来賓として登壇。安倍首相は今年で29回目を迎え、アジアでも最大級の国際映画祭として成長を遂げた同映画祭を「まさに継続は力なり」と称賛。また、安倍政権が掲げる「アジア・ゲートウェイ構想」について「アジアの若者たちが日本・東京にやってきて、そこから世界に発信していく」と語り、まさしく同映画祭がその構想に沿った文化発信の場であると強調する。また、「妻からしきりに勧められた」と今年の実写映画の大ヒット作『シン・ゴジラ』についても触れ「早い段階で総理大臣と官房長官が死ぬそうで…(苦笑)」と語り笑いを誘っていた。そして、フェスティバルミューズを務める黒木さんが、着物姿で登場し、オープニング上映作『マダム・フローレンス! 夢見るふたり』主演のメリル・ストリープを呼び込む。メリルは客席からの「I love you!」という声援に「私も愛してるわ!」と手を振り「アリガトウゴザイマス」と日本語で挨拶。「東京にこうしてまた戻ってこられて幸せです。東京は大好きな街であり、もっともっと探検したいと思ってます。この作品をオープニングに選んでいただいて光栄です」と日本のファンに語り掛けた。当初、共演のヒュー・グラントも一緒に来日予定だったが、急遽、撮影が入ったため、ヒューの来日はかなわず、かわりにビデオメッセージが寄せられた。このビデオでヒューは、来日できなかったことを詫びるとともに「代わりに僕の個人マネジャーをそちらに行かせます。メリルと言います」とオスカー女優を個人秘書扱い!さらに「優しくしてあげてくださいね。いじめたりしないでください。テンパっちゃいますから」と語り、これには会場は大爆笑!メリルは笑みを浮かべてこのビデオを「彼が英語圏で最もチャーミングで、最も多忙な男だという証明になるかと思います」と語った。さらに、メリルは「できることなら東京に残って、全ての作品を観たいんですが、アメリカに戻って、新しい大統領の誕生を見届けなくてはなりません」と語り、会場は温かい拍手に包まれた。フェスティバルミューズの黒木さんは、緊張した面持ちでメリルに「日本で女優をやっている黒木華と申します」と挨拶し、さらに本作で自分が歌が上手いと信じている、音痴なヒロインを演じるにあたり、メリルが一度、ちゃんとした音程で歌えるように練習した上で、音痴になっていったという役作りについて質問。メリルは「その通りです。できるだけ旨く、アリアを歌う訓練から始めて、崩していくという形で役を作りました」と説明。そして、黒木さんが2014年のベルリン国際映画祭で銀熊賞を受賞したことについて「おめでとうございます」と祝福した。世界的大女優の言葉に黒木さんは大感激!この日の黒木さんの着物の柄は鶴で、メリルもタンチョウヅルがデザインされたドレスを着用しており「衣装まで一緒で幸せです!」と満面の笑みを浮かべていた。第29回東京国際映画祭は11月3日(木・祝)まで開催。(text:cinemacafe.net)
2016年10月25日本木雅弘を主演に迎え、西川美和監督が自身の小説を映画化する最新作『永い言い訳』が、いよいよ10月14日(金)より公開される。このほど、主演の本木さんと西川監督の撮影中のやりとりをとらえた貴重なメイキング映像が解禁。西川監督の要求に、あの名優が「できません」と苦戦していることが分かった。人気作家の津村啓こと本名・衣笠幸夫(本木さん)は、妻の夏子(深津絵里)が旅先で不慮の事故に遭い、親友とともに亡くなったと知らせを受ける。まさにそのとき、不倫相手の編集者・福永(黒木華)と密会していた幸夫は、世間に対して悲劇の主人公を装うことしかできない。そんなある日、妻の親友の遺族であるトラック運転手の夫・陽一(竹原ピストル)とその子どもたち(藤田健心&白鳥玉季)に出会った幸夫は、ふとした思いつきから幼い彼らの世話を買って出ることに…。人を愛することの“素晴らしさと歯がゆさ”を、西川監督らしいリアルで毒の利いた演出で描き、観る者の感情をかき乱す本作。今回公開されたメイキングは、本木さん演じる幸夫が、掴みかけた幸せを自ら台無しにしてしまう、中盤の核となるシーンの裏側だ。そのときの幸夫の心情について、西川監督から繊細な演出を受ける本木さん。神妙な面持ちで監督の言葉に耳を傾け、相づちを打っていたものの、やがて自信なさげに「できません」と言う本木さんに、すかさず「できます!」と励ます監督。そのやりとりが微笑ましく、なぜか2人ともチョコ系アイスをほおばっているのも印象的。監督の演出を真摯に受け止め、セリフに込める想いを自分のものにするため、ニュアンスを細部にまでわたり追求する本木さんの高いプロ意識が垣間見えると同時に、本木さん自身の愛らしい性格がにじみ出る映像ともなっている。以前より、西川監督の演出に関して「サディスティック」と語る本木さんだが、“Sッ気”に満ちた西川演出は愛あればこそ。作品にとっても、俳優にとっても、なくてはならないものといえそうだ。『永い言い訳』は10月14日(金)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2016年10月13日アーサー・ミラーの傑作戯曲『るつぼ』が本日10月7日(金)に東京・Bunkamuraシアターコクーンで開幕する。出演は堤真一、松雪泰子、黒木華、溝端淳平ら。演出はイギリスの名門「ロイヤル・シェイクスピア・カンパニー(RSC)」が生んだ気鋭の演出家ジョナサン・マンビィがつとめる。【チケット情報はこちら】本作は1692年にアメリカ・マサチューセッツ州セイラムで実際に起きた魔女裁判を題材に、人間が普遍的にもつ、集団心理の恐ろしさや人間の尊厳と愚かさを描いた作品。少女アビゲイル(黒木)と一夜の過ちを犯してしまった農夫プロクター(堤)は罪の意識に苛まれ、彼女を拒絶するものの、執着するアビゲイルはプロクターの妻エリザベス(松雪)を〈魔女〉として告発する。周囲の少女たちも悪魔に取り憑かれたように次々と〈魔女〉を告発していく。牧師ヘイル(溝端)は悪魔祓いのためにセイラムに呼ばれたが、自身が信じる正義のありかが揺らぎ始めていく。公演初日を迎えるにあたり、出演者がそれぞれコメントを発表した。堤「稽古の初期にワークショップを開いたり座学で作品の背景を学んだりしたので、作品の共通認識を持って稽古に臨めました。いま、ほど良い緊張感の中にいます。人間の愚かさや欲望、罪の意識や不安感といったものが透けて見えてくる舞台にできればと思います」松雪「稽古中は、ジョナサンと共にアーサー・ミラーの戯曲の世界を綿密に理解して表現する為の時間を沢山過ごしました。ジョナサンは、私達が理解し体現出来る道筋を示し導き続けてくれていました。全員でしっかりと集中力を持って、セイラムに生き、そしてこの物語の本質を届けられる様にカンパニー全員で挑みたいと思っています」黒木「ジョナサンさんの稽古は毎日学びや、発見が多く、まだまだ探している最中ですが、観に来てくださるお客さまと一緒に、色々と見つけていければと思います。アビゲイルを含めた少女達も、(黒田)育世さんの刺激的な振り付けで力強く生きています。その部分も楽しんでいただけたら嬉しいです」溝端「世界的に傑作と言われるこの戯曲は、稽古を重ねながら新しい疑問や発見が多々ありました。遠いようで凄く普遍的なテーマが詰まっていると思います。今の僕たちが今の日本の方々に誠実に届けられればと思います」演出をつとめたジョナサンも「人間とは何か・・・人を愛する気持ち、憎む気持ちは普遍的であり、言語や文化、時代を超えて共感できるものであるということを証明している作品。日本の最高の俳優達が集まったカンパニーで、彼らの才能、寛大さと情熱に圧倒されました。驚くべきほどに美しい作品を、このチームのおかげでつくることができました。皆様が今夜の公演を、そしてミラーの時代を超えた素晴らしい戯曲を楽しんでいただけることを願います」とメッセージを寄せた。東京公演は10月30日(日)まで。その後、11月3日(木・祝)から6日(日)まで森ノ宮ピロティホールにて大阪公演を行う。チケットは発売中。
2016年10月07日乳がん闘病中のフリーアナウンサー・小林麻央(34)が30日、自身のブログを更新。昨年、胃がんのために32歳で亡くなった黒木奈々キャスターへの思いをつづった。麻央は、「今日は、報道番組のキャスターをされていた黒木奈々さんのことを想っていました」と書き出し、「同じ事務所で、同じ1982年生まれ同じ上智大学出身そして同じ時期に癌で闘っていました」と共通点を列挙。「元気になったらいつかお会いして、お話したいなと思っていました」と打ち明けた。続けて、「でも、奈々さんは亡くなられて、その、いつか、は叶えられませんでした」と悔やみ、「ご本人にも何も伝えられませんでした」と吐露。「今も、時々、黒木奈々さんを想います」と記した。そして、「『いつか』と思っていると、『いつか』までの距離は果てしなく縮まらない気がします」との思いを告白。「最近は、今は無理でも、『いつか』と思わないで、何年何月何日頃って決めて思うようにしました」と考え方を変えたことを明かした。
2016年09月30日猪熊弦一郎によってデザインされ半世紀に渡り三越のオリジナル包装紙として愛されてきた「華ひらく」。この「華ひらく」をモチーフに、今年3月に行われた「三越 『華ひらく』コレクション」がGOOD DESIGN AWARD 2016を受賞したことが29日発表された。「三越 『華ひらく』コレクション」とは、猪熊デザインの「華ひらく」をアート作品として捉え、「華ひらく」柄に新たな解釈を加えた商品展開、「華ひらく」のルーツとなった“石”や猪熊弦一郎と親交のあったホンマタカシによる写真展などの展開、四国新聞のラッピング広告や高松商店街のドームに設置した「華ひらく」の巨大モチーフ等、一連のプロモーションのこと。受賞にあたっても「半世紀以上も昔の作品を単なる包装紙柄としてではなく、アート作品として商品、展開、訴求を通じ、新たな価値に変換し、提案している」点が評価されたという。四國新聞のラッピング広告赤でも紫でもない鮮やかな色と白を基調に、円と線で構成されたこのデザインは、画家・デザイナーの猪熊弦一郎によって生み出された。戦後間もない頃、「百貨店のシンボルになるようなオリジナルの包装紙を作ろう」という話が三越で持ち上がり、猪熊弦一郎へデザインを依頼。猪熊弦一郎は千葉の犬吠埼を散策中、海岸に転がっている石を面白く思い、東京へ持ち帰ったそれらの石からデザインの着想を得たという。当時、三越宣伝部の社員だった漫画家のやなせたかしが猪熊弦一郎からのデザイン画を受け取り、筆記体で“mitsukoshi”と書き加えたという「華ひらく」包装紙の誕生にまつわるエピソードもある。「三越 『華ひらく』コレクション」のブランド開発マネージャーは「ものづくりをする際にいちばん気をつけたのは、“華ひらく”を三越の包装紙柄としてではなく、猪熊氏の作品として捉えた点。“アートとして商品に落とし込むにはどうしたらよいか”に拘り、ディレクターの岡本健氏と検討を重ねた」と振り返る。10月12日からの三越創業祭では「三越 『華ひらく』コレクション」の第2弾として、今年3月に展開した商品に新たなラインアップを加え、約70種に及ぶ「華ひらく」柄があしらわれたアイテムの展開・販売を三越各店で行う(一部会期の異なる店舗あり)。展開される「華ひらく」アイテムには、「華ひらく」柄の「張子べこ」(大3,500円、小2,700円)、だるま(大6,000円、小3,000円)、招き猫(大1万9,000円、小8,000円)などの伝統工芸を掛け合わせた商品もそろう。また、猪熊の故郷・瀬戸内に縁のあるアイテムとして、両面パイルの今治タオル(全4種600円から)や、瀬戸内の酒蔵の日本酒「世紀を超えて 大吟醸雫酒 室町」(720ml、1万円)、「讃岐名産 しょうゆ豆」(155g、300円)、「飲む酢 瀬戸内レモン」(150ml、1,200円)など、地場ならではの逸品も並ぶ。その他、「華ひらく」柄が全面にプリントされたサブバッグ(大4,500円、小4,000円)や、ワンポイントで「華ひらく」のデザインがあしらわれたボールペン(300円)、猪熊弦一郎が好んで愛用していたといわれるマスキングテープ(2種、各800円)などを用意する。三越の包装紙の柄として1950年にデビューし、半世紀を経て、新たな解釈と共に送り出された「華ひらく」コレクション。猪熊弦一郎が海岸の石ころに見た「自然の美しさと造形美」が宿るデザインを、改めて味わってほしい。【イベント情報】三越「華ひらく」コレクション会場:日本橋三越本店本館・新館各階ほか、三越各店会期:10月12日~25日(一部会期の異なる店舗あり)
2016年09月29日