なつめさんは、生理前にイライラしたり悲しくなったり……と、自分の心を制御できなくなってしまうことに悩んでいました。そして、病院で告げられたのはPMS(月経前症候群)という診断結果でした。今回は、なつめさんが「PMSとは一体どんなものなのか」描いたマンガをご紹介します。 あのイライラってもしかして 生理前になるとイライラしやすくなったり、急に悲しくなってしまったりしていたなつめさん。原因は、PMSでした。PMSとは、生理前に体や心に起こる不調のこと。なつめさんのように心の不調に悩まされる人もいれば、頭痛やおなかの張り、肌荒れなど、体に不調が現れる場合もあり、症状は人それぞれです。PMSは規則正しい生活や適度な運動など、自分の生活習慣を整えることで緩和する場合がありますが、低用量ピルの服用もPMSの緩和が期待できる方法の1つ! なつめさんがおっしゃっているように、毎月くるものだからこそ、ひとりで抱え込まず、周囲の人や病院の先生を頼ることで、少しでも気持ちがラクになるといいですよね。 監修/助産師 松田玲子 なつめりおさんのマンガは、このほかにもInstagramやブログで更新されています。ぜひチェックしてみてくださいね! ムーンカレンダー編集室では、女性の体を知って、毎月をもっとラクに快適に、女性の一生をサポートする記事を配信しています。すべての女性の毎日がもっとラクに楽しくなりますように! 著者:マンガ家・イラストレーター なつめりお福島県郡山市出身。現在は東京にいます。日常や心境を4コマ漫画にしています。
2022年12月21日株式会社バリバ(本社:三重県桑名市|代表取締役:杉本 学)は、女性の心身の健康問題に向き合うオールインワン型錠剤サプリメント臨床試験において、PMS(月経前症候群)/PMDD(月経前不快気分障害)主観的指標の変化及び客観的指標の変化で有意差が認められ、有効性と安全性に関しても問題ないことが確認されたことをお知らせいたします。ここから美人。*:健康食品のPMS(月経前症候群)/PMDD(月経前不快気分障害)に対する影響を調べる評価として自律神経・疲労度・血流・体表温度の客観的評価を初めて採用した。日本国内の2種のデータベース(UMIN-CTR、医中誌WEB)において調査。(TFCラボ調べ)今回行った臨床試験では、被検モデル15名(1名途中離脱)に、食生活と運動指導、毎日のWEB日誌の入力(常時閲覧管理)、スマートウォッチを24時間装着(入浴時、充電中除く)に加えてサプリメントを12週間毎日3粒を摂取していただき、0週時・6週時・12週時の主観的指標・客観的指標の経時比較を検証いたしました。6種ベース成分である、ホルモンバランスの乱れの緩和に効果的という報告があるチェストツリー、エストロゲン減少に伴う様々な症状の緩和に定評があり、吸収しやすい形であるアグリコン型イソフラボン、緊張を和らげる働きとリラックス効果が期待できるテアニン、脳の興奮を鎮める又は睡眠の質をあげることが期待できるGABA、毛細血管の血流を良くする効果が期待できるヒハツ、嘔吐の軽減や生理痛・目眩の軽減に効果が期待できるショウガが配合されています。(配合特許申請中)■試験概要試験期間:2022年6月23日~10月3日対象者 :一般募集。20~40歳の健康な成人女性14名。PMS(月経前症候群)/PMDD(月経前不快気分障害)に対して不安感を抱く方試験方法:12週間1日3粒を水またはぬるま湯で毎日朝食前に摂取し、アンケートによる主観評価と自律神経、疲労度、血流速度、体表温度の客観的評価を行った。試験期間中は規則正しい生活と日平均8,000歩の運動も併用試験機関:TFCラボ■評価方法(1) 摂取前・6週間後・12週間後のPMS/PMDDアンケートの経時比較(2) 摂取前・6週間後・12週間後のQOL(Quality of life)アンケートの経時比較(3) 摂取前・6週間後・12週間後の自律神経の経時比較(4) 摂取前・6週間後・12週間後の疲労度の経時比較(5) 摂取前・6週間後・12週間後の血流速度の経時比較(6) 摂取前・6週間後・12週間後の体表温度の経時比較(7) 摂取前・6週間後・12週間後の睡眠スコアの経時比較(8) 摂取前・6週間後・12週間後のストレススコアの経時比較20代被験者 血流測定風景(12週間後) 30代被験者 血流測定風景(12週間後) ■被験者の実績本試験は15名でスタートし、途中1名が家族の転勤により離脱し、14名(平均年齢29.4歳±4.6歳)で完了しました。試験後には20代、30代それぞれの代表者に12週間後のインタビューを行いました。その他の12名の方々にも感想をいただき有害な事象も生じず、無事に完了しております。12週間後:主観的アンケート実感調査0週間時の主観的アンケート調査から、12週間時の実感調査アンケートでは、18項目全て有意差が認められており、効果・実感の高さが証明される結果となりました。内、半数の9項目で100%を達成しております。12週間後:客観的評価調査客観的評価の変化も、0週間時から12週間時で全5項目に有意差が認められる結果となりました。12週間後:睡眠・ストレス客観的評価調査睡眠・ストレス客観的評価調査では、0週間時から12週間時で全4項目で減少傾向が確認されました。■臨床試験結果が医学総合月刊誌『医学と薬学』に掲載予定臨床試験結果が医学総合月刊誌『医学と薬学』に掲載予定▼SNS公式Instagram: 公式Twitter : 公式YouTube : ■会社概要商号 : 株式会社バリバ所在地 : 三重県桑名市大字蓮花寺1560番地3代表 : 代表取締役 杉本 学設立日 : 2018年2月1日事業内容: 健康食品の企画、販売URL : 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2022年12月08日めぐりケアで秋冬のくすみ対策も!おうちで簡単にできる温活習慣出典:byBirth急に気温が下がり、足先が冷たくなっていませんか?冷えは体調だけでなく美の敵でもあるので、冷えを感じたら温め・めぐりケアを取り入れることをおすすめします。鏡を見て『顔色がよくないな』と気になったら、メイクでカムフラージュすることよりも、体を温めたり、めぐりをサポートするマッサージなどをぜひ試してみてください。くすみケアにもつながる温活、そして乾燥対策にもなるアイテムをピックアップ!おうちで簡単に取り入れることができるので、秋冬のスペシャルケアとして試してみてくださいね。冷えやすい足をあたためるリフランスふんわりルームソックス4,950円(税込)出典:byBirth疲労回復、安眠へと導くリカバリーウェアのブランド「リフランス」からは、定番人気のパジャマだけでなく、足先の冷え対策にルームソックスもこの秋10月3日に登場。厚みのあるソックスで、冷えたフローリングを歩く時も冷たさを感じにくく、ふわふわしていてとても気持ちよく歩きやすいのが特徴。靴下の内側はパイル編みになっていて、ふんわりとした肌当たり。洗濯をしてもチクチク・ごわごわした感じになりにくく、優しい履き心地が続くので、乾燥し敏感になりやすい肌の方にもおすすめです。出典:byBirth足首からかかと、つまさきまで足全体をふんわり包みこんでしっかり保温。細かな編み目にたくさんの空気層ができるので、体温の放出と外気の進入を抑えます。さらに吸湿性にも優れるため、蒸れにくく汗で生地が冷たくなることもありません。血流を促す生地の機能性だけでなく、生地の編み方による工夫で足先の冷えをしっかりサポート。また窮屈な締め付け感がなく、脱いだ時に足に跡がつかないのもおすすめポイントです。親世代から年配の方にも喜ばれる保温ソックス。プレゼントなどにもいかがでしょう。靴下サプリまるでこたつレディース ソックス1,980円(税込)出典:byBirthドラッグストアなどでも販売されていて、冷え性の方に注目されている温活ソックス。独自開発の特殊保温・発熱素材を使用しています。まるでこたつに入っているかのようなあたたかな靴下となっています。冷えを呼び込みやすいくるぶしを含めた足首を、発熱素材であたためる設計に。内くるぶしの少し上にある三陰交という冷えのツボを温めることにより、冷え症を改善するサポートを。出典:byBirthふくらはぎまでしっかりあたためてくれます。身体の中からあたためるアロマブルームハーブティービューティーマイルド2g×10包648円(税込)出典:byBirth冷えによる血色不良、くすみが気になったときは、体を温める効果をもった飲み物を積極的に選びましょう!たくさんの精油を取り揃えているアロマ専門店「アロマブルーム」からは、美容と健康に特化したハーブティーが新アイテムとして登場。女性にうれしいハーブを数種類組み合わせ、身体の内側から美と健康をサポートしてくれます。三角のティーバッグになっていて使いやすく、10包入りで650円以下なのでお手頃なのも◎。ちょっとしたプレゼントにもおすすめです。原料の茶葉やフルーツが大きくカットされていて、それぞれの旨味・香り・味わいをしっかりと感じられるので飲みごたえがあります。間食がわりにも。出典:byBirth「ビューティーマイルド」は、ビタミンCとミネラルを含んだルイボス、さらにバラのような豊かな香りが楽しめる有機ハニーブッシュがベースになったハーブティー。さらにジンジャーもブレンドされているので、温活+美容のサポートを求める方におすすめ。ジンジャーのおかげで、華やかな香りや味わいだけでなく、身体の内側からぽかぽかと温まっていくのも感じられますよ。乾燥くすみをオイルで徹底ケア!首肩・耳まわりのマッサージもクラランスプラント フェイス オイル ドライ/エキストラドライスキン30ml6,380円(税込)出典:byBirth顔のくすみの原因は、血行不良だけでなく乾燥も原因のひとつ。乾燥によりバリア機能が低下し、角層が分厚くなり顔のくすみにつながってしまいます。冷えだけでなく肌の乾燥が気になる方は、徹底した乾燥対策ができるスキンケアを取り入れることで、透明感のあるヘルシーな肌へ導くこともできます。超乾燥肌の私は「クラランス プラント フェイス オイル ドライ/エキストラドライスキン」を秋冬、季節の変わり目にヘビロテしています。このフェイスオイルは乾燥肌タイプに向けてつくられた美容液オイルで、乾燥や油分不足でデリケートになりやすい肌をしっとりなめらかな肌へとサポートしてくれます。植物由来成分がたっぷりと配合されていて、べたつかずサラッとした仕上がりなのに肌の内側にうるおいをしっかりと閉じ込め、ふかふかとした厚みを感じるやわらかな肌に。美容液として化粧水のあとに塗布してもよし、また入浴時、洗顔後にオイルを少し多めにとってオイルパックをすることもできます。のびのいいオイルなので、首や耳まわり、顔まわりをすみずみまでマッサージし、血液のめぐりを促進させくすみ予防にも使える優秀アイテムです。あたためケアは美容と健康に重要身体が冷えてしまうとくすみなど美容の面だけでなく、健康面、そして精神的にもダメージを受けやすくなるので要注意!寒さでやる気・活力を奪われてしまうことがあるかもしれません。毎日気持ちよく過ごすためにも、温めること、保温・保湿を心掛けておくといいかもしれません。
2022年11月05日2児の母である、さきさんは2人目の子どもを出産後、PMS(月経前症候群)に悩まされていました。その症状は、日常生活に支障が出るほどで……。しかし、さきさんはこのPMSを「やっつける」のではなく「向き合っていく」ことを決意!PMSを改善するために始めた漢方薬ライフ、順調だと思っていたのですが……!? 大切なことに気づいた 漢方の服用を始めて2カ月が経ったころ、さきさんを襲ったのは下痢や腹痛などの症状。それが副作用なのか、それともただの風邪なのか……医師に相談後、一時的に漢方薬を止めてみることに。 すると、漢方薬の服用を中止したある月、低気圧とPMSの症状でさきさんはぐったり。しかし、さきさんの心はなんだか軽くて……。それは、「困ったときに頼れる人や場所がある」からだったのです! つらい症状を1人で抱え込まず、身近な人や婦人科の力を借りること。そして自分の体を知り、自分に合った対処法を知ることが、PMSと「向き合っていく」ことの第一歩だったのですね。このマンガで「こんな選択肢もあるんだ」と、PMSに悩む人の気持ちをすこしでも軽くすることができていたらうれしいです。監修/助産師REIKO さきさんのマンガは、このほかにもInstagramで更新されています。ぜひチェックしてみてくださいね♪ ムーンカレンダー編集室では、女性の体を知って、毎月をもっとラクに快適に、女性の一生をサポートする記事を配信しています。すべての女性の毎日がもっとラクに楽しくなりますように! 著者:マンガ家・イラストレーター さき2歳差姉弟の母。育児漫画や、自身の体験談をInstagramで更新中。
2022年08月27日2児の母である、さきさんは2人目の子どもを出産後、PMS(月経前症候群)に悩まされていました。その症状は、日常生活に支障が出るほどで……。しかし、さきさんはこのPMSを「やっつける」のではなく「向き合っていく」ことを決意!PMSと付き合っていくため、医師に処方された漢方薬の服用を始めたさきさん。すると、さきさんの体にある変化が現れて……!? 漢方薬の効果が… さきさんは黄体期になると、自分の意思では抑えきれないほどのイライラ症状に襲われることに悩んでいました。 苦手な漢方薬を欠かさず飲み続けること28日間。この日も、いつものように子どもと遊んでいたさきさんは「トロン」としたあの感覚にぎくり! 生理が始まり、今回の黄体期も心がザワザワしてイライラするものの……。なんと、いつものようにイライラが暴走することなく、自分でコントロールすることができたのです! 悩んで悩んで苦しかったイライラがすこしラクになってよかったですね。監修/助産師REIKO さきさんのマンガは、このほかにもInstagramで更新されています。ぜひチェックしてみてくださいね♪ ムーンカレンダー編集室では、女性の体を知って、毎月をもっとラクに快適に、女性の一生をサポートする記事を配信しています。すべての女性の毎日がもっとラクに楽しくなりますように! 著者:マンガ家・イラストレーター さき2歳差姉弟の母。育児漫画や、自身の体験談をInstagramで更新中。
2022年08月25日2児の母である、さきさんは2人目の子どもを出産後、PMS(月経前症候群)に悩まされていました。その症状は、日常生活に支障が出るほどで……。しかし、さきさんはこのPMSを「やっつける」のではなく「向き合っていく」ことを決意!PMSの薬として、ピルか漢方薬を提案されたさきさん。迷った挙句、選んだのは漢方薬! 婦人科で漢方薬を処方してもらい、実際に服用してみると……。 かなりキツイ… 婦人科で漢方薬を試したいと医師に話すと、まずは28日間服用して様子見することに。さっそく処方された漢方薬を服用すると——。 「くっさァ……!!」「あかん、吐きそう」と、漢方薬独特のニオイに絶句! それも、漢方薬はさきさんが苦手な「粉薬」だったようで、試行錯誤の末ようやく飲み込むことができました。この先もこんな思いをして漢方薬を飲むのか……と、さきさんは不安に。粉薬は薬の苦さをモロに感じてしまいますよね。監修/助産師REIKO さきさんのマンガは、このほかにもInstagramで更新されています。ぜひチェックしてみてくださいね♪ ムーンカレンダー編集室では、女性の体を知って、毎月をもっとラクに快適に、女性の一生をサポートする記事を配信しています。すべての女性の毎日がもっとラクに楽しくなりますように! 著者:マンガ家・イラストレーター さき2歳差姉弟の母。育児漫画や、自身の体験談をInstagramで更新中。
2022年08月24日2児の母である、さきさんは2人目の子どもを出産後、PMS(月経前症候群)に悩まされていました。その症状は、日常生活に支障が出るほどで……。しかし、さきさんはこのPMSを「やっつける」のではなく「向き合っていく」ことを決意!PMSへの対処法として、医師にピルか漢方薬の服用をすすめられたさきさん。しかし、ピルの説明書の内容に驚愕……!? そこに書いてあったのは ピルの説明書を読み、ひとまずメリットに感動したさきさんでしたが、リスクもあるようで……。説明書の内容を見て、率直に不安な気持ちになってしまいました。自分の気持ちを整理した結果、ピルは最終手段として保留にし、まずは漢方薬を試してみることに! なにを優先したいか、整理して考えてみることも大切ですね。監修/助産師REIKO さきさんのマンガは、このほかにもInstagramで更新されています。ぜひチェックしてみてくださいね♪ ムーンカレンダー編集室では、女性の体を知って、毎月をもっとラクに快適に、女性の一生をサポートする記事を配信しています。すべての女性の毎日がもっとラクに楽しくなりますように! 著者:マンガ家・イラストレーター さき2歳差姉弟の母。育児漫画や、自身の体験談をInstagramで更新中。
2022年08月23日2児の母である、さきさんは2人目の子どもを出産後、PMS(月経前症候群)に悩まされていました。その症状は、日常生活に支障が出るほどで……。しかし、さきさんはこのPMSを「やっつける」のではなく「向き合っていく」ことを決意!さきさんは、PMSとうまく付き合っていくために、PMSが起こるサイクルを記録したりネットで予防法を調べたりと、自分でできることから挑戦していました。それでもPMSの悩みを完全に解消することができず、病院受診を決意! 婦人科の問診で、医師に告げられたこととは……!? 医師に告げられたのは 受診したのは、妊婦健診でお世話になった婦人科。「イライラの症状がつらい」と説明すると、医師から「PMDD(月経前不快気分障害)もありそう」と告げられて……。しかし、ひとまずPMSの治療から始めることにしたさきさん。ピルか漢方薬の服用がおすすめだと医師に言われ、次の受診日までにどちらで治療をするか決めることに。受診したことで、自分ひとりでは気づくことのできなかった疾患の可能性を知ることができ、一歩前進ですね。監修/助産師REIKO さきさんのマンガは、このほかにもInstagramで更新されています。ぜひチェックしてみてくださいね♪ ムーンカレンダー編集室では、女性の体を知って、毎月をもっとラクに快適に、女性の一生をサポートする記事を配信しています。すべての女性の毎日がもっとラクに楽しくなりますように! 著者:マンガ家・イラストレーター さき2歳差姉弟の母。育児漫画や、自身の体験談をInstagramで更新中。
2022年08月20日2児の母である、さきさんは2人目の子どもを出産後、PMS(月経前症候群)に悩まされていました。その症状は、日常生活に支障が出るほどで……。しかし、さきさんはこのPMSを「やっつける」のではなく「向き合っていく」ことを決意!PMSの悩みを解消するために、まずPMSが起こるサイクルを把握したさきさん。次のステップに進もうと、「PMSそのものについて知ろう」とネットで調べてみることに。すると、その検索結果にさきさんは絶句——!? 次のステップへ 「PMSに振り回されたくない。どうすれば症状が軽くなるのだろう」と思ったさきさんは、インターネットでPMSについて調べてみると……。 「PMSが悪化しやすい人」として載っていた条件に当てはまりすぎていて、さきさんは思わず絶句……。PMSの予防法と改善法を見て、自分に置き換えて何ができるかを考えてみました。しかし、現実は家事や育児でバタバタと忙しく、自分の時間に没頭して夜ふかししてしまうこともあって……。理想とする生活と現実の差に、さきさんはネガティブな気持ちに。忙しい日常の中で、睡眠時間や食事内容など、細かな部分にも気をつけて生活するのは少し大変ですね。監修/助産師REIKO さきさんのマンガは、このほかにもInstagramで更新されています。ぜひチェックしてみてくださいね♪ ムーンカレンダー編集室では、女性の体を知って、毎月をもっとラクに快適に、女性の一生をサポートする記事を配信しています。すべての女性の毎日がもっとラクに楽しくなりますように! 著者:マンガ家・イラストレーター さき2歳差姉弟の母。育児漫画や、自身の体験談をInstagramで更新中。
2022年08月16日2児の母である、さきさんは2人目の子どもを出産後、PMS(月経前症候群)に悩まされていました。その症状は、日常生活に支障が出るほどで……。しかし、さきさんはこのPMSを「やっつける」のではなく「向き合っていく」ことを決意!重いPMSの症状の解決策を見つけようと、さきさんは自分の体調の記録をカレンダーにつけることに。すると黄体期が特につらいことがわかって……。その期間は、PMSによるイライラの症状で周囲にきつく当たってしまうこともあったそう。そのとき、さきさんの家族の反応は——!? 自分が情けなくて さきさんにPMSの症状が出ているときでも、2歳の息子・ほしくんは普段と変わらず甘えん坊。そんなほしくんに対して、いつもなら笑顔で対応できるのに、触られることすらおっくうに感じてしまうときも……。4歳の娘・つきちゃんは、さきさんには「イライラしてしまう日がある」ということをわかってくれています。そんな子どもたちに対して「もっとやさしくしたいし大好きなのに」と、きつく当たってしまう自分をさきさんは反省……。そして、夫・ととさんは、さきさんがつらい日には、自分の仕事を調節してくれたり家事をしてくれたり……と、さきさんにとって一番の理解者なんだそう。自分では抑えきれないイライラでも、周囲の人が理解を示してくれるだけで気持ちがラクになりますね。監修/助産師REIKO さきさんのマンガは、このほかにもInstagramで更新されています。ぜひチェックしてみてくださいね♪ ムーンカレンダー編集室では、女性の体を知って、毎月をもっとラクに快適に、女性の一生をサポートする記事を配信しています。すべての女性の毎日がもっとラクに楽しくなりますように! 著者:マンガ家・イラストレーター さき2歳差姉弟の母。育児漫画や、自身の体験談をInstagramで更新中。
2022年08月12日2児の母である、さきさんは2人目の子どもを出産後、PMS(月経前症候群)に悩まされていました。その症状は、日常生活に支障が出るほどで……。しかし、さきさんはこのPMSを「やっつける」のではなく「向き合っていく」ことを決意!2人目の子どもを出産後、生理前の症状がひどくなったというさきさん。自分でも驚くほどのイライラに「このままではいけない」と思い、さきさんは「あること」を実践してみることに——!? しんどすぎる症状で 2人目の子どもを出産後、生理前の症状が悪化したというさきさん。はじめは「産後の不調」はこんなものなのかなと思っていたのですが、あまりにひどいイライラ症状に次第に不安を感じるように。「このままではいけない」と思ったさきさんは、毎日の調子をカレンダーに記録してみることにしました。すると、黄体期が地獄のようにつらいことがわかって……。この時期に、家族への当たりが強くなってしまったり、周囲の環境に対してもイライラが募ったりしていたのです。自分の気持ちだけではどうにもできないレベルのイライラ、とてもつらいですよね。監修/助産師REIKO さきさんのマンガは、このほかにもInstagramで更新されています。ぜひチェックしてみてくださいね♪ ムーンカレンダー編集室では、女性の体を知って、毎月をもっとラクに快適に、女性の一生をサポートする記事を配信しています。すべての女性の毎日がもっとラクに楽しくなりますように! 著者:マンガ家・イラストレーター さき2歳差姉弟の母。育児漫画や、自身の体験談をInstagramで更新中。
2022年08月08日2児の母である、さきさんは2人目の子どもを出産後、PMS(月経前症候群)に悩まされていました。その症状は、日常生活に支障が出るほどで……。しかし、さきさんはこのPMSを「やっつける」のではなく「向き合っていく」ことを決意! 産後、体に変化が!? 産後さらに生理前の症状がひどくなったさきさん。日常生活が困難になることもあるほどのPMSの症状に悩まされ、その中でもコントロールできない怒りが特につらかったそう。その症状は、排卵期に訪れて生理が始まると落ち着くため、1カ月のうち半分は不調で……。しかし、さきさんは、このPMSをただ「やっつける」のではなくじょうずに向き合い、付き合っていくことを決意したのです。つらい症状でも「向き合おう」という気持ちを持つこと、とても素敵ですね。監修/助産師REIKO さきさんのマンガは、このほかにもInstagramで更新されています。ぜひチェックしてみてくださいね♪ ムーンカレンダー編集室では、女性の体を知って、毎月をもっとラクに快適に、女性の一生をサポートする記事を配信しています。すべての女性の毎日がもっとラクに楽しくなりますように! 著者:マンガ家・イラストレーター さき2歳差姉弟の母。育児漫画や、自身の体験談をInstagramで更新中。
2022年08月07日ananフェムケア連載「Femcare File」。今回のテーマは「女性ホルモンとPMS」。生理前に起きるイライラや倦怠感の原因について、産婦人科医の宋美玄さんとフェムケア委員会の中元日芽香さんと考えます。女性ホルモンとPMS女性ホルモン分泌の変動の波が、心身の様々な不調の原因になります。体内で分泌される女性ホルモンは、エストロゲンとプロゲステロンの2つ。その働きについて産婦人科医の宋美玄さんが解説する。「エストロゲンは体を守り、女性らしさをつくるホルモン。コラーゲンを生成して肌のハリを保ち、髪をツヤツヤにするなどの美容面だけでなく、情緒を安定させ、骨や血管を守ったり、生殖器官を育て、女性らしい丸みのある体型をつくる働きも担っています。一方、プロゲステロンは妊娠の準備や維持をするためのホルモンで、受精卵が着床しやすいように子宮内膜を厚くしたり、基礎体温を上げます。また、栄養や水分を体に蓄えようとするため、食欲が増したり、むくみやすくなることも」このように聞くと、エストロゲンは良いホルモンで、プロゲステロンは悪いホルモンのように思ってしまいがちなのだが…。「どちらが良い悪いといった単純なものでもないんですよ。エストロゲンは血栓やがんの原因になることもあるので、たくさん分泌されれば良いというわけでもなく、あくまでも両方が過不足なく分泌されることが大切なんです」この2つのホルモンの分泌量は、一度の生理周期の間に常に変動しているという。「生理期間が終わると、エストロゲンの分泌量が急激に増えます。生理が終わってから排卵までの1週間は一番むくみが少なく体調が良い、いわば“キラキラ期”。一方で、排卵が終わると、今度はプロゲステロンの分泌量が急激に増えます。はっきりとわかっていない部分も多いのですが、このようなホルモンの急激な変動によって、様々な症状が現れると考えられているんです」それが、生理前に精神的、身体的な不快症状が起きる「PMS(月経前症候群)」。イライラや気分の落ち込み、倦怠感、肌荒れ、下腹部の痛み、頭痛など症状は人によって異なり、仕事を休まざるを得ないなど日常生活に支障をきたす場合もあると宋さんは言う。「PMSの中でも、特に気分の落ち込みや不安などの精神的な症状が強いものをPMDD(月経前不快気分障害)と呼びます。ただ、PMDDの場合は、月経前だけでなく、常にメンタルの不調があり、生理前にそれが悪化するというケースが多い。その場合、ホルモン面のアプローチだけでなく、精神科や心療内科に相談しましょう」【エストロゲン】肌にハリが出て、髪もツヤツヤに自律神経や脳の働きを良くしてくれる内臓脂肪がつきにくくなる【プロゲステロン】体に水分を溜め込み、むくみやすく食欲が旺盛になり、代謝が鈍感に基礎体温が上がるホルモンバランスは約1か月周期で変動。PMS症状の多くは、排卵後から現れる。腰痛や頭痛、胸の張りなど体の症状のほか、イライラや落ち込み、眠気が取れないなどの精神的症状を訴える人も。生理前の不調を当たり前と思わず向き合うことから。中元:私は、数年前、倦怠感や気分の落ち込みがあり、精神科に通院していた時期があるんですが、その原因がホルモンバランスの乱れなのか、自律神経の働きなのか、はっきりとはわからない部分がありました。ただ、生理前になると倦怠感が強くなり、食欲もすごく増えてしまって…。もしかしたらPMSだったのかもと、ふり返ってみると今は思います。宋:わかりにくいですよね。体は全部つながっているので、自律神経がきちんと働かないと、ホルモンの分泌も影響を受けることも。その頃は、生理不順などの悩みはあったんですか?中元:私は幸い、生理は毎月来ていたんですが、ダイエットによって止まってしまったといった話は、周囲の友達からもよく聞きました。宋:ダイエットで急激に体重が減ったり、強いストレス環境に置かれると、脳が「生命を維持しなければ」と考えて、ホルモンの分泌を抑えようとするんです。それで生理が止まったり、排卵が起きなくなったりする。だから痩せすぎはよくないんですよ。女性ホルモンのうち約6割は卵巣から分泌されるんですが、残り4割は体脂肪から分泌されます。“脂肪は敵”って思ってる人が多いんですが、脂肪は、ある意味“財産”だと考えてほしいですね。中元:知りませんでした。若い時に生理が止まったら、その後の妊娠に影響はあるんですか?宋:一時的に生理が止まったからといって、将来妊娠できなくなるわけではありません。生活の見直しや治療を受けることにより、その後妊娠できたという例もたくさんあります。でも卵巣機能を整えるという点でも、体重の大幅な増減は好ましくないんです。中元:女性ホルモンの分泌量は年齢によって変わるのでしょうか?宋:脳の指令によって卵巣から女性ホルモンが分泌されるようになるのは、思春期の頃から。分泌量は20代でピークに達し、50歳前後で閉経を迎えると卵巣から分泌されるホルモンが急激に減ります。中元:そうなると、心身にも様々な影響が出てきそうですね。宋:その通り!女性の体の組織は、ホルモン分泌の減少によって大きく変わります。だから年齢を重ねると、男性に比べて骨折や貧血などのリスクが高くなるんです。中元:将来のことも心配ではありますが、私と同世代の女性の生活にとってホルモン分泌の影響はとても大きいですよね。ひと月のうち、1週間は生理ですし、排卵後の2週間にPMSによる症状がある人は、快適に過ごせる期間が1週間前後ということになると改めて考えてみると…。宋:昔は初潮が来るのが遅く、若くして子供をたくさん産み、寿命が短くて閉経を迎える前に亡くなるケースも多かったので、人生で生理が50回程度だったといわれています。ところが今は、小学生で初潮が来る子も多く、さらに平均出産年齢が上がり、女性1人当たりの出生数も減っている。そのため、昔に比べて生理の回数が格段に多いんです。中元:そう考えると、生理にまつわる不調を見逃さず、向き合うことって大切ですね。でも、“どうせこんなものだから”とか“生理前だけだから”と思って、我慢している人も多いなと感じます。宋:そうなんですよ。でも、“つらい=当たり前”じゃない。適切なケアによって症状を緩和することはできます。anan総研150名にアンケート。Q. 生理前にホルモンバランスの乱れを感じたことがありますか?A. ある…82%Q. 具体的に、どんな対策をとっていますか?(複数回答)A. 休養…43%、市販の薬をのむ…36%、何もしない…29%、体を温める…25%、婦人科へ行く…14%生理前に不調を感じたことがあるという女性は8割以上も…。それにもかかわらず「婦人科へ行く」と答えた人はごくわずか。自己流の解決法で“過ぎるのを待つ”という人がほとんどでした。そん・みひょん(写真左)産婦人科医。丸の内の森レディースクリニック院長。『女医が教える 本当に気持ちのいいセックス』など著書多数。2児の母。なかもと・ひめか(写真右)1996年4月13日生まれ、広島県出身。乃木坂46メンバーとしてデビュー。グループ卒業後の現在は、心理カウンセラーとして活動している。ワンピース¥19,250(A VIEW FROM HERE/ローカルメゾン TEL:092・260・7277)イヤリング¥3,740(ミミサンジュウサン/サンポークリエイト TEL:082・248・6226)ブレスレット¥2,090(アネモネ/サンポークリエイト)※『anan』2022年7月6日号より。写真・水野昭子スタイリスト・岡安幸代(中元さん)ヘア&メイク・川嵜 瞳(中元さん)イラスト・REDFISH取材、文・音部美穂(by anan編集部)
2022年07月05日「ピル」と聞くと、避妊薬としての役目や、副作用が怖いというイメージがある方も多いかもしれません。最近では、PMSやPMDDなどの月経に関わるお悩みの緩和のためにも服用されています。しかしなかには、PMSやPMDDで悩んでいるけれど、ピルについてわからないことが多く、服用するのは不安という方もいるでしょう。そこで今回はPMSの解説からピルの種類や取り入れ方、副作用などをご紹介します。Contents1.PMS(月経前症候群)の症状2.PMS(月経前症候群)とは?3.月経ともっとラクに付き合えるかも! ピルの取り入れ方4.ピルにまつわるあれこれQ&;A5.ピルも味方につけて、月経と向き合おう1.PMS(月経前症候群)の症状女性約100人に聞いたPMSの症状や対策についてanan Beauty+ clubのメンバーにPMS(月経前症候群)の症状と期間、その対策についてリサーチしました。※anan Beauty+ club…美容・健康・エコ好きな女性たち約100名が集まるanan Beauty+の読者組織。PMSは月経のある人全員に生じるものではありません。まずは、PMSの有無について聞いてみました。PMS(月経前症候群)はありますか?なんと9割以上の方が、何らかのPMS症状を感じているようです!具体的な症状は…当てはまるPMSの症状を教えてください症状は多岐にわたっています。また、その他は…「胸の張り」(33歳・専門職)「体がむくむ」(30歳・その他)というものがありました。具体的な症状と期間を聞いてみました。「生理1週間前くらいから肌荒れがひどく、ニキビができる。そして、生理3日前くらいから眠さ、頭痛、イライラ、落ち込み、怠さ、食べすぎが発動。特に怠さが酷く、在宅ワークだと仕事がはかどりません…これらの症状に生理2日目くらいまで悩まされますが、生理後半になると元気になりはじめ、気持ちがキラキラします」(29歳・会社員)「生理が始まる2日前くらいからイライラして肌が荒れ、食欲が増します。また、ちょっとした動作で立ちくらみを起こすことも。生理前日~生理2日目くらいまでは、異常な眠気があり、起きている間はずっと眠たい状態です。座って事務的な仕事をしていると、眠気に負けてしまい、気づいたらハッと目が覚めることもあります」(32歳・会社員)「頭痛や腹痛で動けなくなることが多々ある。大体生理2日前くらいから生理3日目まで続く」(33歳・会社員)「生理1週間前くらいから、腰痛、イライラ、食欲増進、気分の落ち込み、眠気、怠さ等が日替わりに生理3日目くらいまで続く」(38歳・自営業)多くの方が月経開始後もその症状に悩まされているようです。では、これらの症状に対して何か対策はしているのでしょうか?PMSの症状に対して、何か対策をしていますか?その対策とはどのようなものでしょうか?「GABAのサプリを飲んでいる」(31歳・主婦)「デザートやお酒など、プチ贅沢をして自分を甘やかす」(39歳・会社員)「婦人科を受診して、漢方を服用し以前より症状は和らいでいる気がする。また、体を温めたほうがいいと言われ、生理前から冷えには気をつけるようにしている」(38歳・専門職)「PMSの症状は、メンタルの不調と食欲増加。食欲を抑えるとイライラが止まらなくなるので、その時期だけは何でも好きに食べて良いことにしています。イライラする頻度は少なくなったかなと思います」(29歳・会社員)「命の母ホワイトを飲む。メンタルを落ち着かせるアロマオイルをかぐ。ハーブティーを飲んでから寝る。かなりメンタルが落ち込むので、相当対策をしているほうかなと思っています」(25歳・会社員)病院へ行く、サプリメントを飲む、薬を飲む、自分を甘やかす、とその対策は人それぞれ。また、対策をしていない方の理由を聞いてみました。「その時によって出る症状が変わるから我慢して過ごす」(31歳・会社員)「面倒。耐えようと思えば、耐えられるので」(33歳・会社員)「時が解決してくれるから」(24歳・会社員)「病院に行くか検討したことがあるが、このような症状を何といえばよいのかわからず、対策できていない」(26歳・会社員)PMSのほとんどが、月経がきてしばらくすると症状が消失していきます。終わりが見えているからこそ、“数日我慢すれば…”と思ってしまうのもわかります。文・小田原みみ2021年10月14日配信2.PMS(月経前症候群)とは?だいぶ浸透してきた“PMS=月経前症候群”という言葉。改めておさらいすると、PMSとは、月経前、3~10日の間続く、精神的・身体的な不調のことで、月経が始まるとやわらぐのが特徴。そのメカニズムは、まだすべて解明されてはいないが、女性ホルモンのエストロゲンとプロゲステロンの変動で起こると考えられています。現れる症状は人によって様々。イライラして周囲に八つ当たりしたり、何でもないことで涙が出てきたり…。食欲ひとつとっても、増加する人もいれば、反対に減退する人もいます。日本産科婦人科学会専門医で、聖路加国際病院女性総合診療部に勤務する岡田有香先生に、PMSについて詳しくうかがいました。「症状が幅広く定義しづらいため、自分が気づいていないだけで、実はPMSということも、十分あり得ます。日本では、生活支障をきたすほど強い症状を抱える女性は約5%といわれていますが、月経のある女性の約7割が月経前に何かしらの症状を感じています。不調があるがPMSに当てはまるかどうかわからないという方は、症状がいつ起こるのか、ご自身の月経周期と照らし合わせてみるといいですね。立て続けに3回、生理前に起こっているなら、PMSの可能性が大。諦めてやり過ごさず、婦人科医に相談を。生理痛と同じで、我慢しなくていいんです」PMSと診断された場合の治療法は大きく2つあります。「女性ホルモンの大きな変動により起きるといわれているので、低用量ピルで排卵を止めるのが一つ。もう一つは漢方で、ピルと併用する場合もあります。薬の服用により、グッとラクに過ごせるようになりますよ」。Q. PMSの主な症状って?A. 特に多く見られるのは、イライラと乳房の張り。以下に挙げた症状だけでも、現れ方は様々だとわかるPMS。これ以外にも、肌荒れやニキビ、便秘といった身体的症状や、落ち着かなくなる、周囲に八つ当たりしてしまうなどの精神的症状もあり、その数は200以上ともいわれています。ホルモンの分泌を司る脳への刺激を減らすために、ストレス対策を心がけたいですね。精神神経症状情緒不安定、イライラ、抑うつ、不安、眠気、集中力の低下、睡眠障害自律神経症状のぼせ、食欲不振・過食、めまい、倦怠感身体的症状腹痛、頭痛、腰痛、むくみ、お腹の張り、乳房の張りQ. PMSとPMDDの違いとは?A. PMSの精神的症状が重症なものがPMDD。PMDDとは、PMSの中でも精神的な不調が深刻で、日常生活を送れないほどの状態になることを指します。月経前不快気分障害とも呼ばれ、暴力的になったり、自己喪失感に襲われたりと感情が著しく不安定になることも。仕事が手につかず、人間関係に支障をきたすなど、日常生活への影響も大きいため、婦人科だけのアプローチでは難しいケースもあります。「私は大丈夫」という思い込みが危険を招くことも…。「生理前の辛い症状を軽視していると、PMSの重症型であるPMDDが潜んでいることに気づけないこともあります。精神の問題に分類されるPMDDは、婦人科だけのアプローチでは難しいケースもあるので、症状があればいち早い対策が必要です」。生真面目で負けず嫌いな人ほど、PMSの症状が現れやすいともいわれており、セルフコントロールしようと頑張りすぎてしまう。婦人科医の助けを求めることも、自分を守るには大切です!取材、文・小泉咲子イラスト・二階堂ちはる※『anan』2021年11月2日号より。3.月経ともっとラクに付き合えるかも! ピルの取り入れ方ここまで、月経痛やPMSなど月経にまつわる不調について紹介してきましたが、その解決策の1つとして前向きに考えたいのが、低用量ピルの服用。服用すると、必要なホルモンが十分足りていると脳が錯覚し、本来のホルモン分泌が抑えられ、その結果、様々なメリットが得られます。「日本ではまだ“ピル=避妊薬”という思い込みが強く、その目的もありますが、のむことで抱かれるイメージを懸念する方が少なくないようです。しかし、ピルは、生理不順の改善、生理痛やPMS症状の緩和などにも使われる治療薬。私自身ものんでいますが、多かった経血量が減って、期間も数日で終わり、快適に生理期間を過ごせています。ただ、ピルは血栓症発症リスクの問題で、40歳以上の方がのみ始めることは基本的にはできません。悩んでいる方は、すぐにでも医師と相談の上、服用を始めてほしいというのが実感です」ピルを飲むとこれだけ変わる!通常、エストロゲン(卵胞ホルモン)は、卵胞が十分に育って排卵すると分泌量が最大になり、プロゲステロン(黄体ホルモン)の分泌量は、黄体期にピークを迎えます。ピルには、エストロゲンとプロゲステロンが配合されており、女性ホルモンのゆらぎを抑え、それらの分泌量を低く一定に保たせる働きがあるのです。服用期間中は無排卵ですが、服用をやめるとふたたび排卵が始まるしくみになっています。〈ピルののみ方〉自分が決めた時間に28日間のむのがルール。1日1錠を決まった時間にのむ1日ののみ忘れまでは大丈夫半年に1回はクリニックを受診ピルは、1日1回、決まった時間にのむことで効果を発揮するので、のみ忘れない工夫をすることが大切です。「服用時間は予定が変わりがちな昼間は避け、朝イチや就寝前などルールを決めておくといいですね。のみ忘れて1日以内なら、思い出した時にのめばOK。それ以上時間が経ってしまったら、1週間の休薬期間が必要になります」〈ピルの3つのメリット〉ピルは月経のお悩みの救世主!1.月経痛緩和2.PMS症状の改善3.肌荒れ防止ホルモンバランスを整えるピルをのむと、月経そのものが軽くなり、出血量も減って月経痛も緩和します。また、女性ホルモンのゆらぎが原因と考えられているPMSの症状も、ゆらぎがゆるやかになるため、軽くなると言われているのです。男性ホルモンと似た働きをするプロゲステロンの働きも抑制されるので、肌の状態も整っていきます。取材、文・小泉咲子イラスト・二階堂ちはる※『anan』2021年11月2日号より。4.ピルにまつわるあれこれQ&;AQ. ピルの副作用って何かありますか?A. 最初の数か月は軽いトラブルも。子宮頸がん&;血栓のリスクはアリ。メリットが大きいピルですが、もちろん副作用もあるので、しっかりそこは押さえておきたいですよね。「服用を始めて数か月は、頭痛や気持ち悪さ、不正出血などの軽いトラブルが起こる方もいますが、症状は自然と消えます。また、子宮頸がんのリスクは若干高まりますので、年1回の検診を受けてください。1万人に2~5人ほどの割合で、血管の中に血の塊ができる血栓症の発症リスクも」Q. 薬が合わない場合はどうしたらいいの?A. 合うタイプがきっと見つかる! 諦める前に医師に相談を。現在、日本で処方されている低用量ピルには、ジェネリック医薬品を含めて10種類以上。「それぞれ含まれているエストロゲンとプロゲステロンのバランスが違うので、最初に処方されたピルが合わない人もいます。しかし、複数種類あるということは、合うものもあるはず。薬が合わないと辛くて、服用を諦めてしまいそうになりますが、やめる前に一度、婦人科医に相談してみてください」Q. ピルのオンライン処方って、本当に安全なの?A. オンライン処方でも定期的な対面受診と組み合わせれば大丈夫。オンライン処方は、定期的に通院する必要がなく便利なシステム。「のみ始めて1~2か月は血栓のリスクが高いので、対面で診察を。それ以降も、オンライン上で医師の問診があり、気になることは相談できますから、安心して利用してください。半年に一回は、対面で受診するとベストです。ただし、内膜症がある人は、3か月に一回のペースで、エコーで経過を診る必要があります」スマルナ 累計60万人(2021年9月現在)に使用されている、ピルのオンライン診察サービス。問診受付は24時間対応可能。オンライン処方の4STEP教えてくれたのは…お話を伺った方:岡田有香先生日本産科婦人科学会専門医。聖路加国際病院女性総合診療部に勤務。自身のインスタグラム(@dr.yuka_okada)でも月経困難症や、不妊治療などに関する情報を発信。取材、文・小泉咲子イラスト・二階堂ちはる※『anan』2021年11月2日号より。5.ピルも味方につけて、月経と向き合おうピルと聞くと“避妊するためだけのもの”と思っていた人もいるかもしれませんが、現在では月経に関する悩みを緩和するために服用している人も多くいます。月経痛やPMS、PMDDに悩んでいる方などは、一度専門家の先生に相談して体にあったピルを見つけることで、月経に関する悩みを緩和できるといいですね。©Image Point Fr/shutterstock©Boris Jovanovic/Getty Images文・小田原みみ、小泉咲 再編集・Nana
2022年06月20日月経前に起こる不調、月経前症候群(PMS)に悩まされている人は、腸内環境を整えることに目を向けるといいかもしれません。中医学士で漢方薬剤師の大久保愛先生が、簡単にできる腸活を教えてくれます。最近、生理前の不調が酷くなっていませんか?【カラダとメンタル整えます愛先生の今週食べるとよい食材!】vol. 165最近、便がスッキリ出ない、コロコロする、お腹が張ってくるというようなことはありませんか。蒸し暑い日が続くと傷みやすいサラダなど生野菜を食べる機会が減ってくるという人もいるのではないでしょうか。また、低気圧やエアコンの影響で自律神経を乱してしまう人も増えてくると思います。食物繊維の摂取量が減り、自律神経が乱れると起こるのが腸の不調です。腸の状態は、お肌、体臭、口臭、免疫、メンタルなど広い範囲に影響してきてしまいます。とくに、生理前に便秘や肌荒れ、気分の落ち込みなどを強く感じる人が多い傾向があります。そこで、今週は生理周期によって体調が変動しやすい人のための腸からはじめる食薬習慣を紹介していきます。今週は、女性のための腸からはじめる食薬習慣生理前になるとイライラしたり、急に涙が出てきたり、ニキビができたり、過食したり、体重が増えたりとさまざまな不調に悩む人は多いと思います。そんなときに、注目してほしいのが腸です。ここ最近、スッキリ便が出ているのか、おならや便のニオイがきつくなっていないか、便が硬すぎたり緩すぎたりしないかということです。さまざまな不調の諸悪の根源は腸にあるかもしれないからです。腸内環境は、メンタルやお肌の状態とリンクしています。生理前の不調に悩んだら、まずは食物繊維や発酵食品、温かい飲み物などをとる意識をしてみましょう。漢方では、生理前に自律神経が乱れメンタルの不調を感じやすくなる状況を、セロトニンなど脳の神経伝達物質の材料となる『肝血』が不足していると考えます。そして、過食やニキビなどの不調が起こりやすい状態を腸内環境が乱れている『湿熱』が生じている状態と考えます。ということで、今週は『肝血』を補い、『湿熱』をとりのぞき腸内環境を整える食薬習慣を紹介します。食べるとよい食材・メニューは、【シラスとモヤシのポン酢和え】です。食薬ごはん【今週食べるとよい食材・メニュー:シラスとモヤシのポン酢和え】作り方は、レンチンしたもやしにポン酢とシラスを和えたら完成です。【しらす】カルシウム、マグネシウム、鉄、亜鉛のミネラル、ビタミンD、タンパク質、ビタミンB群、オメガ3脂肪酸を含む超栄養価の高い食材です。『気血水』すべてを補う働きがあります。【モヤシ】かさ増し食材として有名なモヤシですが、消化を助けるアミラーゼ、腸内環境を整え、便通を促す食物繊維が多く含まれているため『湿熱』を取り除く働きがあります。また、『血』の材料となる鉄の利用を促すモリブデンが非常に多く、葉酸も含むため『肝血』を補うために役立ちます。なんとなく不調を感じた時には、ピンポイントで不調だけをとらえるのではなく、腸をはじめとしたカラダ全体を整えることを意識すると意外とすんなり不調が解決することがあります。もし生理前に不調を感じている場合には、まずは腸活をとりいれてみてくださいね。ほかにも心と体を強くするレシピは、『不調がどんどん消えてゆく食薬ごはん便利帖』(世界文化社)で紹介しています。もっと詳しく知りたい方はぜひご覧ください。月経前症候群※食薬とは…漢方医学で人は自然の一部であり、自然の変化は体調に影響を与えると考えられています。気温や湿度、気圧の変化だけではなく、太陽や月の動きまでもが体に影響を与えています。学生の頃、太陽暦や太陰暦を学んだことを覚えていませんか?一月の日数や季節などは太陽や月の動きから決められていたことはご存知のかたは多いと思います。月や太陽は、地球との位置により引力が変わり、地球では潮の満ち引きが起こります。地球の約七割が水分と言われていますが、同様に人の体も約七割が水分と言われています。そう考えると、人間も月や太陽の影響を受けることは想像しやすいことだと思います。中国最古の医学書である皇帝内経(こうていだいけい)にも、月が体調に影響を与えることは記されています。つまり、気温、湿度、気圧、太陽、月の変化とさまざまなものを指標にすることにより、より正確に体調管理をすることができます。この体調管理に食事内容を役立てることを『食薬』と呼びます。Information大久保 愛 先生漢方薬剤師、国際中医師、国際中医美容師、漢方カウンセラー。アイカ製薬株式会社代表取締役。秋田県出身。昭和大学薬学部生薬学・植物薬品化学研究室卒業。秋田の豊かな自然の中で、薬草や山菜を採りながら暮らす幼少期を過ごし、漢方や食に興味を持つ。薬剤師になり、北京中医薬大学で漢方・薬膳・東洋の美容などを学び、日本人で初めて国際中医美容師資格を取得。漢方薬局、調剤薬局、エステなどの経営を経て、漢方・薬膳をはじめとした医療と美容の専門家として活躍。おうちで食薬を手軽に楽しめる「あいかこまち」を開発。漢方カウンセラーとして、年間2000人以上の悩みに応えてきた実績を持つ。著書『1週間に1つずつ心がバテない食薬習慣(ディスカヴァー・トゥエンティワン)』は発売一ヶ月で七万部突破。『心と体が強くなる!食薬ごはん(宝島社)』、『女性の「なんとなく不調」に効く食薬事典(KADOKAWA)』、近著に「不調がどんどん消えてゆく食薬ごはん便利帖(世界文化社)」がある。公式LINEアカウント@aika『1週間に一つずつ心がバテない食薬習慣』(ディスカヴァー)。『女性の「なんとなく不調」に効く食薬事典』(KADOKAWA)体質改善したい人、PMS、更年期など女性特有の悩みを抱える人へ。漢方×栄養学×腸活を使った「食薬」を“五感”を刺激しつつ楽しく取り入れられる。自分の不調や基礎体温から自分の悩みを検索して、自分にあった今食べるべき食薬がわかる。55の不調解消メソッドを大公開。©Marc Romanelli/Gettyimages©Westend61/Gettyimages©MixMedia/Gettyimages文・大久保愛
2022年06月17日月経前になるとイライラや倦怠感、腹痛、肌荒れといった症状に悩まされていませんか?それらの不調、実は「PMS(月経前症候群)」が原因になっているかも。PMSについて、言葉だけは知っているけれど、詳しいことはわからないという方も多いでしょう。周期的に訪れる憂鬱な月経前の期間を少しでも楽に過ごせるように、今回はPMSの具体的な症状や対処法、セルフケア術をご紹介します。1.PMS(月経前症候群)の症状月経に加え、それに伴うPMS(月経前症候群)に悩まされている人も少なくありません。そして、その症状や期間、対策の有無は人それぞれ。anan Beauty+ clubのメンバーにPMSの症状とその対策について聞いてみました。PMSの症状と期間、対策についてanan Beauty+ clubのメンバーにPMS(月経前症候群)の症状と期間、その対策についてリサーチしました。※anan Beauty+ club…美容・健康・エコ好きな女性たち約100名が集まるanan Beauty+の読者組織。PMSは月経のある人全員に生じるものではありません。まずは、PMSの有無について聞いてみました。PMS(月経前症候群)はありますか?なんと9割以上の方が、何らかのPMS症状を感じているようです!具体的な症状は…当てはまるPMSの症状を教えてください症状は多岐にわたっています。また、その他は…「胸の張り」(33歳・専門職)「体がむくむ」(30歳・その他)というものがありました。具体的な症状と期間を聞いてみました。「生理1週間前くらいから肌荒れがひどく、ニキビができる。そして、生理3日前くらいから眠さ、頭痛、イライラ、落ち込み、怠さ、食べすぎが発動。特に怠さが酷く、在宅ワークだと仕事がはかどりません…これらの症状に生理2日目くらいまで悩まされますが、生理後半になると元気になりはじめ、気持ちがキラキラします」(29歳・会社員)「生理が始まる2日前くらいからイライラして肌が荒れ、食欲が増します。また、ちょっとした動作で立ちくらみを起こすことも。生理前日~生理2日目くらいまでは、異常な眠気があり、起きている間はずっと眠たい状態です。座って事務的な仕事をしていると、眠気に負けてしまい、気づいたらハッと目が覚めることもあります」(32歳・会社員)「頭痛や腹痛で動けなくなることが多々ある。大体生理2日前くらいから生理3日目まで続く」(33歳・会社員)「生理1週間前くらいから、腰痛、イライラ、食欲増進、気分の落ち込み、眠気、怠さ等が日替わりに生理3日目くらいまで続く」(38歳・自営業)多くの方が月経開始後もその症状に悩まされているようです。では、これらの症状に対して何か対策はしているのでしょうか?PMSの症状に対して、何か対策をしていますか?その対策とはどのようなものでしょうか?「GABAのサプリを飲んでいる」(31歳・主婦)「デザートやお酒など、プチ贅沢をして自分を甘やかす」(39歳・会社員)「婦人科を受診して、漢方を服用し以前より症状は和らいでいる気がする。また、体を温めたほうがいいと言われ、生理前から冷えには気をつけるようにしている」(38歳・専門職)「PMSの症状であてはまるのは、メンタルの不調と食欲増加。食欲を抑えるとイライラが止まらなくなるので、その時期だけは何でも好きに食べて良いことにしています。イライラする頻度は少なくなったかなと思います」(29歳・会社員)「命の母ホワイトを飲む。メンタルを落ち着かせるアロマオイルをかぐ。ハーブティーを飲んでから寝る。かなりメンタルが落ち込むので、相当対策をしているほうかなと思っています」(25歳・会社員)病院へ行く、サプリメントを飲む、薬を飲む、自分を甘やかす、とその対策は人それぞれ。また、対策をしていない方の理由を聞いてみました。「その時によって出る症状が変わるから我慢して過ごす」(31歳・会社員)「面倒。耐えようと思えば、耐えられるので」(33歳・会社員)「時が解決してくれるから」(24歳・会社員)「病院に行くか検討したことがあるが、このような症状を何といえばよいのかわからず、対策できていない」(26歳・会社員)PMSのほとんどが、月経がきてしばらくすると症状が消失していきます。終わりが見えているからこそ、数日我慢すれば…と思ってしまうのもわかります。文・小田原みみ2021年10月14日配信2.PMS(月経前症候群)とは?だいぶ浸透してきた“PMS=月経前症候群”という言葉。改めておさらいすると、PMSとは、月経前、3~10日の間続く、精神的・身体的な不調のことで、月経が始まるとやわらぐのが特徴。そのメカニズムは、まだすべて解明されてはいないが、女性ホルモンのエストロゲンとプロゲステロンの変動で起こると考えられています。現れる症状は人によって様々。イライラして周囲に八つ当たりしたり、何でもないことで涙が出てきたり…。食欲ひとつとっても、増加する人もいれば、反対に減退する人もいます。日本産科婦人科学会専門医で、聖路加国際病院女性総合診療部に勤務する岡田有香先生に、PMSについてより詳しくうかがいました。「症状が幅広く定義しづらいため、自分が気づいていないだけで、実はPMSということも、十分あり得ます。日本では、生活支障をきたすほど強い症状を抱える女性は約5%といわれていますが、月経のある女性の約7割が月経前に何かしらの症状を感じています。不調があるがPMSに当てはまるかどうかわからないという方は、症状がいつ起こるのか、ご自身の月経周期と照らし合わせてみるといいですね。立て続けに3回、生理前に起こっているなら、PMSの可能性が大。諦めてやり過ごさず、婦人科医に相談を。生理痛と同じで、我慢しなくていいんです」PMSと診断された場合の治療法は大きく2つあります。「女性ホルモンの大きな変動により起きるといわれているので、低用量ピルで排卵を止めるのが一つ。もう一つは漢方で、ピルと併用する場合もあります。薬の服用により、グッとラクに過ごせるようになりますよ」。PMSの主な症状って?A. 特に多く見られるのは、イライラと乳房の張り。以下に挙げた症状だけでも、現れ方は様々だとわかるPMS。これ以外にも、肌荒れやニキビ、便秘といった身体的症状や、落ち着かなくなる、周囲に八つ当たりしてしまうなどの精神的症状もあり、その数は200以上ともいわれています。ホルモンの分泌を司る脳への刺激を減らすために、ストレス対策を心がけたいですね。精神神経症状情緒不安定、イライラ、抑うつ、不安、眠気、集中力の低下、睡眠障害自律神経症状のぼせ、食欲不振・過食、めまい、倦怠感身体的症状腹痛、頭痛、腰痛、むくみ、お腹の張り、乳房の張りPMSとPMDDの違いとは?A. PMSの精神的症状が重症なものがPMDD。PMDDとは、PMSの中でも精神的な不調が深刻で、日常生活を送れないほどの状態になることを指します。月経前不快気分障害とも呼ばれ、暴力的になったり、自己喪失感に襲われたりと感情が著しく不安定になることも。仕事が手につかず、人間関係に支障をきたすなど、日常生活への影響も大きいため、婦人科だけのアプローチでは難しいケースもあります。「私は大丈夫」という思い込みが危険を招くことも…。「生理前の辛い症状を軽視していると、PMSの重症型であるPMDDが潜んでいることに気づけないこともあります。精神の問題に分類されるPMDDは、婦人科だけのアプローチでは難しいケースもあるので、症状があればいち早い対策が必要です」。生真面目で負けず嫌いな人ほど、PMSの症状が現れやすいともいわれており、セルフコントロールしようと頑張りすぎてしまう傾向に。婦人科医の助けを求めることも、自分を守るには大切です!教えてくれたのは…お話を伺った方:岡田有香先生日本産科婦人科学会専門医。聖路加国際病院女性総合診療部に勤務。自身のインスタグラム(@dr.yuka_okada)でも月経困難症や、不妊治療などに関する情報を発信。取材、文・小泉咲子イラスト・二階堂ちはる※『anan』2021年11月2日号より。2021年12月12日配信【PMSの基礎知識】月経前の不調を“当たり前”にしないこと。 正しい対処でいつだって自分らしく!3.PMS(月経前症候群)の対処法ーとはいえ、婦人科受診は少々ハードルが高いと感じることも。では、具体的にどのようなPMSの症状があったら受診すべきなのでしょうか。「のぞみ女性クリニック」院長で産婦人科医の内山心美さんにうかがいました。PMSで婦人科を受診する目安は?内山さんご自身がその症状によって生活の質(QOL)の低下を感じたら、相談されるとよいと思います。薬物療法には副作用などデメリットもあるので、メリットをより強く求める状況があるとよいのではないでしょうか。しかしながら、ご本人が「このくらいなら、受診するまでもない」と思う程度でも、自覚する症状があれば、漢方薬を処方することが可能なケースは多いので、迷われたらぜひ相談されることをおすすめします。PMSには精神症状もありますが、イライラ、攻撃傾向が強くなると、家族や職場の人間関係にも摩擦が生じ、退職や離別につながる恐れもあります。またうつ症状が強くなると「死にたい」と考えるようになることもあります。このような場合は早めに相談してください。PMSで婦人科を受診するとどんな治療を受けるの?ーPMSの症状から婦人科を受診すると、どのようなメリットがありますか。内山さん低用量ピルを処方した場合、比較的早い段階で効果が期待できますし、漢方薬だけでも十分改善することもしばしばあります。ー実際、どんな治療を受けられるのでしょうか。内山さん生活指導では、症状を記録してもらい、月経周期との関係性を確認し、疾患への理解を深めます。また規則正しい生活、運動も指導します。そして家族への理解を求め、自分だけで問題を抱えず、つらいということを伝えサポートしてもらうよう促します。薬物療法では、鎮痛剤、精神安定剤などのほか、漢方薬、経口避妊薬(OC)および低用量エストロゲン、プロゲスチン配合薬(LEP)、SSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害薬)という抗うつ薬などを処方します。ー患者それぞれの背景によって治療法は異なりますか。内山さん独身、または妊娠の希望がないケースでは、PMSによる不調はおもに排卵周期によるホルモン変動と排卵後の黄体ホルモンが原因なので、経口避妊薬(OC)および低用量エストロゲンやプロゲスチン配合薬(LEP)を勧めることが多いです。一方、ピルに対し副作用のリスクが高い、もしくは抵抗や心配がある方、今後妊娠を希望される場合には漢方薬や抗うつ薬(SSRI)を選択します。うつ症状がより強い「PMDD(月経前不快気分障害)」では抗うつ剤、ピルを選択するか精神科の受診を勧めます。4.PMS(月経前症候群)のセルフケア術ー婦人科を受診するまでもない軽度の場合には、セルフケア術を身につけたいものです。自分でできる方法を内山さんにアドバイスいただきました。睡眠と食事を見直す内山さん睡眠と食事を見直してみましょう。理想の睡眠時間は人それぞれ異なりますので、心地よく起きられて活動的になれる睡眠時間を確保して、しっかりと睡眠をとりましょう。食事は栄養が偏らずバランスよくとることが大切です。趣味や運動でストレスを発散する内山さんストレスを趣味に没頭して発散する、運動する、ヨガやマインドフルネス、瞑想をするのもおすすめです。カラオケやスポーツ観戦など、大声を出せるような状況もいいですね。ただしコロナ禍なので十分、感染対策を考慮してください。オンラインなどを駆使して極力、人と話すようにすることもストレス解消につながります。自分だけで我慢しない。不調や悩みを共有してもらう内山さんまず自身がPMSの病態についてよく理解すること。低調なときもあり、それが悪いわけではないと受け入れ、低調なりに無難にこなすという術を得ることが大切ではないでしょうか。ただ、PMSの場合は病態を周囲の人に理解してもらえないことが多いです。家族、職場など可能なかぎり、PMSにより不安定な状況にあることを理解してもらい、協力してもらうことが重要です。教えてくれたのは…内山 心美さんのぞみ女性クリニック院長 産婦人科医。女性に関するさまざまな病気、トラブルを最小限にして笑顔で過ごしてほしいとの願いから2020年9月に産婦人科・漢方内科「のぞみ女性クリニック」を開業。のぞみ女性クリニック文・椎原茜2022年2月8日配信5.PMS(月経前症候群)の知識を身につけて、症状にあった対策をPMSと一口に言っても症状は人それぞれ。PMSについて正しい知識を身につけて理解するだけでなく、自分はどのような症状に悩まされているのかをしっかり把握することも自分を守るためには大切です。その上で、自身の症状や生活習慣に合わせたセルフケアを取り入れて、PMSとうまく付き合っていけるといいですよね。また、PMSで婦人科を受診することに抵抗を感じている人もいるかもしれませんが、一度受診し、医師の指示のもと適切な治療を受けることも検討してみてください。©Boris Jovanovic/Getty Images©goffkein.pro/Shutterstock文・小田原みみ、小泉咲子、椎原茜 イラスト・二階堂ちはる 再編集・Nana
2022年06月07日【PMSがひどいので病院に行ってきました 最終話】毎月、生理が近づくとPMS(月経前症候群)に悩まされるまゆさん。体の不調はもちろん、気分がドン底にまで落ち込むことも。あまりのつらさに限界を感じ、病院に行ったときの実体験を描いたマンガです。全8話完結。私の場合、生理不順や生理周期が長いこともあり、PMS(月経前症候群)の症状が出る期間も長く、受診するまでは不調にかなり悩まされていました。生理前になると、イライラするのはもちろん、気分が落ち込んだり、頭痛、下痢、眠気、熱っぽさ、だるさなど、さまざまな症状に襲われます。 そして私はついに、「もう耐えられない」と限界を感じて病院に行くことに。私と同じようにPMSで悩んでいる方や、自分はPMSかもしれないと疑っている方の参考になればと思います! 今回はいよいよ最終話! 毎月2週間も続くPMSの症状がつらく、婦人科に行って3カ月分の漢方薬を処方してもらったまゆさん。その後の経過は……。 PMSがひどいので病院に行ってきました 最終話 結果、婦人科に行ってよかったです。私の場合、PMSのすべての症状が改善されたわけではないのですが、生理前のイライラはほぼなくなりました! 病院に行くのが面倒くさかったり、そもそも婦人科の敷居が高く感じたりして、最初の一歩は踏み出しにくいかもしれません。でも、まずは自分の体がどういう状態か知ることが、PMSの改善につながるのだと思います。そして、病院で処方された薬を飲むだけでなく、身の回りの生活習慣を少し変えるなど、生理前を元気に過ごすための対策はたくさんあると知りました。 これからも、漢方を服用しながら自分の体調をできるだけ気にかけ、PMSとうまく付き合っていけたらと思います。最後までお読みいただき、ありがとうございました! まゆ ムーンカレンダー編集室では、女性の体を知って、毎月をもっとラクに快適に、女性の一生をサポートする記事を配信しています。すべての女性の毎日がもっとラクに楽しくなりますように! 著者:マンガ家・イラストレーター まゆやんちゃ兄弟を見守るテキトーズボラ母です。ズボラなりに日々の出来事を漫画とかイラストにしてます。
2022年04月01日【PMSがひどいので病院に行ってきました 第8話】毎月、生理が近づくとPMS(月経前症候群)に悩まされるまゆさん。体の不調はもちろん、気分がドン底にまで落ち込むことも。あまりのつらさに限界を感じ、病院に行ったときの実体験を描いたマンガです。全8話完結。私の場合、生理不順や生理周期が長いこともあり、PMS(月経前症候群)の症状が出る期間も長く、受診するまでは不調にかなり悩まされていました。生理前になると、イライラするのはもちろん、気分が落ち込んだり、頭痛、下痢、眠気、熱っぽさ、だるさなど、さまざまな症状に襲われます。 そして私はついに、「もう耐えられない」と限界を感じて病院に行くことに。私と同じようにPMSで悩んでいる方や、自分はPMSかもしれないと疑っている方の参考になればと思います! 前回、婦人科で「以前もらった漢方の効果が実感できなかった」と医師に相談し、新たな漢方を処方してもらったまゆさん。すると、その漢方が合っていたのか、PMSの症状が劇的に改善! 再度婦人科へ行き、結果を報告することに。 PMSがひどいので病院に行ってきました 第8話 ※漢方の効果が現れると体質が変わり、その漢方に対する体の反応が変化する場合があります。また、解熱鎮痛剤、抗がん剤、漢方薬などの医薬品の長期服用によって、ごくまれに薬物性肝障害が起こるケースも報告されています。 新しく処方された漢方、当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)が効いて、この1カ月はとても快適に過ごせました。でも、長く飲み続けていると効き目が薄くなったり、肝臓に負担がかかったりすると聞いて、ちょっとショック。漢方は長く飲み続けるイメージがあったので、意外でした。 3カ月分処方してもらい、今現在もこの当帰芍薬散を飲んで様子を見ています。 次回は、まゆさんの現状報告を兼ねた最終話! 第9話もお楽しみに。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 監修/助産師REIKO まゆさんのマンガは、このほかにもInstagramで更新されています。ぜひチェックしてみてくださいね♪ ムーンカレンダー編集室では、女性の体を知って、毎月をもっとラクに快適に、女性の一生をサポートする記事を配信しています。すべての女性の毎日がもっとラクに楽しくなりますように! 著者:マンガ家・イラストレーター まゆやんちゃ兄弟を見守るテキトーズボラ母です。ズボラなりに日々の出来事を漫画とかイラストにしてます。
2022年03月29日【PMSがひどいので病院に行ってきました 第7話】毎月、生理が近づくとPMS(月経前症候群)に悩まされるまゆさん。体の不調はもちろん、気分がドン底にまで落ち込むことも。あまりのつらさに限界を感じ、病院に行ったときの実体験を描いたマンガです。全8話完結。私の場合、生理不順や生理周期が長いこともあり、PMS(月経前症候群)の症状が出る期間も長く、受診するまでは不調にかなり悩まされていました。生理前になると、イライラするのはもちろん、気分が落ち込んだり、頭痛、下痢、眠気、熱っぽさ、だるさなど、さまざまな症状に襲われます。 そして私はついに、「もう耐えられない」と限界を感じて病院に行くことに。私と同じようにPMSで悩んでいる方や、自分はPMSかもしれないと疑っている方の参考になればと思います! 前回、婦人科でPMSの相談をすると「ピルと漢方のどちらがいいですか?」と聞かれ、とりあえず漢方を処方してもらったまゆさん。その後、1カ月ほど漢方を服用したのですが、なかなか効き目が実感できず再診の日を迎えます。 PMSがひどいので病院に行ってきました 第7話 2度目の婦人科では、先生と相談をして当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)という漢方を、新たに試すことになりました。この薬は冷えや生理不順に効くとされていて、私の主症状(イライラ・熱っぽさ・不安など)にはあまり効果がなさそう、と最初は思いました。 でも1カ月試した結果、劇的な変化があったのです! 生理前になっても、いつもより心も体も元気。この月は新しい漢方のおかげで、快適に生活ができました。 そして先生に漢方の効き目を報告すべく、また婦人科へ足を運ぶのですが……。第8話に続きます。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 監修/助産師REIKO まゆさんのマンガは、このほかにもInstagramで更新されています。ぜひチェックしてみてくださいね♪ ムーンカレンダー編集室では、女性の体を知って、毎月をもっとラクに快適に、女性の一生をサポートする記事を配信しています。すべての女性の毎日がもっとラクに楽しくなりますように! 著者:マンガ家・イラストレーター まゆやんちゃ兄弟を見守るテキトーズボラ母です。ズボラなりに日々の出来事を漫画とかイラストにしてます。
2022年03月20日【PMSがひどいので病院に行ってきました 第6話】毎月、生理が近づくとPMS(月経前症候群)に悩まされるまゆさん。体の不調はもちろん、気分がドン底にまで落ち込むことも。あまりのつらさに限界を感じ、病院に行ったときの実体験を描いたマンガです。全8話完結。私の場合、生理不順や生理周期が長いこともあり、PMS(月経前症候群)の症状が出る期間も長く、受診するまでは不調にかなり悩まされていました。生理前になると、イライラするのはもちろん、気分が落ち込んだり、頭痛、下痢、眠気、熱っぽさ、だるさなど、さまざまな症状に襲われます。 そして私はついに、「もう耐えられない」と限界を感じて病院に行くことに。私と同じようにPMSで悩んでいる方や、自分はPMSかもしれないと疑っている方の参考になればと思います! 前回、近所の婦人科へ行き、PMSで悩んでいることを相談した、まゆさん。すると、先生から「やはりPMSかもしれませんね。でもほかの病気の可能性もあるので、一応血液検査をしましょう」と言われ……。 PMSがひどいので病院に行ってきました 第6話 血液検査の結果は、後日聞いたところ異常なしでした。 先生から、PMSの治療にはピルか漢方を用いると説明を受け、私はピルの副作用が怖かったことと、なんとなくピルはハードルが高いと感じていたので、漢方を処方してもらうことに。 そして加味逍遙散(かみしょうようさん:のぼせ・肩こり・イライラ・不安・月経異常などに効果があるとされている)という漢方をもらい、1カ月服用して様子を見ました。その結果、飲んでいるという安心感はあるものの、PMSの症状に効いているかはわからず。まぁ個人差があると思うので、仕方がないのですが……。 初診から1カ月後、漢方の効果を伝えて今後の治療方針を相談するため、まゆさんは再び婦人科へ。すると、先生からの新たな提案でまゆさんの体調に変化が……!? 第7話に続きます。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 監修/助産師REIKO まゆさんのマンガは、このほかにもInstagramで更新されています。ぜひチェックしてみてくださいね♪ ムーンカレンダー編集室では、女性の体を知って、毎月をもっとラクに快適に、女性の一生をサポートする記事を配信しています。すべての女性の毎日がもっとラクに楽しくなりますように! 著者:マンガ家・イラストレーター まゆやんちゃ兄弟を見守るテキトーズボラ母です。ズボラなりに日々の出来事を漫画とかイラストにしてます。
2022年03月17日【PMSがひどいので病院に行ってきました 第5話】毎月、生理が近づくとPMS(月経前症候群)に悩まされるまゆさん。体の不調はもちろん、気分がドン底にまで落ち込むことも。あまりのつらさに限界を感じ、病院に行ったときの実体験を描いたマンガです。全8話完結。私の場合、生理不順や生理周期が長いこともあり、PMS(月経前症候群)の症状が出る期間も長く、受診するまでは不調にかなり悩まされていました。生理前になると、イライラするのはもちろん、気分が落ち込んだり、頭痛、下痢、眠気、熱っぽさ、だるさなど、さまざまな症状に襲われます。 そして私はついに、「もう耐えられない」と限界を感じて病院に行くことに。私と同じようにPMSで悩んでいる方や、自分はPMSかもしれないと疑っている方の参考になればと思います! 前回、市販薬を飲んで数年間はPMSのイライラを抑えていたものの、2021年になってから急激に症状が悪化。ついに病院に行くことを決心し、まずは病院選びをすることに。 PMSがひどいので病院に行ってきました 第5話 ※検診→健診 3つの病院で悩んだ結果、近所の通いやすい婦人科に行くことに。基礎体温表や生理日を見せながら、PMSと疑っていることを話すと、「ほかの病気の可能性も考えて念のため血液検査をしましょう」と、医師に言われました。 ちなみに、実はこのときPMSだけでなく、昔から続いている生理不順と不正出血についても相談。後日、検査などを踏まえて、出血は排卵出血だったことがわかりました。 そして次回、PMSの治療方針が決定し薬を処方されたのですが……。第6話に続きます。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 監修/助産師REIKO まゆさんのマンガは、このほかにもInstagramで更新されています。ぜひチェックしてみてくださいね♪ ムーンカレンダー編集室では、女性の体を知って、毎月をもっとラクに快適に、女性の一生をサポートする記事を配信しています。すべての女性の毎日がもっとラクに楽しくなりますように! 著者:マンガ家・イラストレーター まゆやんちゃ兄弟を見守るテキトーズボラ母です。ズボラなりに日々の出来事を漫画とかイラストにしてます。
2022年03月15日【PMSがひどいので病院に行ってきました 第4話】毎月、生理が近づくとPMS(月経前症候群)に悩まされるまゆさん。体の不調はもちろん、気分がドン底にまで落ち込むことも。あまりのつらさに限界を感じ、病院に行ったときの実体験を描いたマンガです。全8話完結。私の場合、生理不順や生理周期が長いこともあり、PMS(月経前症候群)の症状が出る期間も長く、受診するまでは不調にかなり悩まされていました。生理前になると、イライラするのはもちろん、気分が落ち込んだり、頭痛、下痢、眠気、熱っぽさ、だるさなど、さまざまな症状に襲われます。 そして私はついに、「もう耐えられない」と限界を感じて病院に行くことに。私と同じようにPMSで悩んでいる方や、自分はPMSかもしれないと疑っている方の参考になればと思います! 前回、ママ友の何気ないひと言でPMSの存在を知り、「自分はPMSなのかもしれない」と考えるようになったまゆさん。そして、基礎体温や生理周期を記録するようになりますが……。 PMSがひどいので病院に行ってきました 第4話 PMSと自覚してから数年は市販薬を飲んで、イライラだけでも抑えていました。でも、2021年に症状が悪化。熱っぽさや胃痛、下痢がひどくなり、精神的に不安になることも多くなりました。 私の場合、月の半分をこういった不調に悩まされていたので、いよいよ病院に行こうと決心。一緒に暮らす家族のためにも、できるだけ毎日元気で過ごしたいと思ったんですよね。 そして、ようやく病院選びに入ります。続きは、第5話で! ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 監修/助産師REIKO まゆさんのマンガは、このほかにもInstagramで更新されています。ぜひチェックしてみてくださいね♪ ムーンカレンダー編集室では、女性の体を知って、毎月をもっとラクに快適に、女性の一生をサポートする記事を配信しています。すべての女性の毎日がもっとラクに楽しくなりますように! 著者:マンガ家・イラストレーター まゆやんちゃ兄弟を見守るテキトーズボラ母です。ズボラなりに日々の出来事を漫画とかイラストにしてます。
2022年03月12日生理痛・PMSの症状などの不調は目に見えず、また本人も周りに伝えない傾向にあることが調査で判明しています。こうした不調を可視化するため、株式会社ツムラ(以下、ツムラ)では、3月8日の国際女性デーから「違いを知ることからはじめよう。」というメッセージとともに、#OneMoreChoice プロジェクトの2年目をスタートしました。違いを知ることからはじめよう。「#わたしの生理のかたち」をテーマにプロジェクト2年目となる今年は、一人一人が生理やPMSの目に見えない不調、違いを知ることで、自分の体とあらためて向き合い、周りの辛さを思いやって対話ができるきっかけづくりを目指しています。またプロジェクトの2年目を展開するのに先立ち、ツムラでは15歳〜49歳の生理の経験がある6,000人および、15歳〜49歳の男女15,000人を対象に「生理・PMSの本音と理解度調査」(URL: 記事末尾)を実施しました。15歳〜49歳の生理の経験がある6,000人の調査では、生理やPMSで感じる辛さは人それぞれ違って個人差が大きく、そのため不調があっても症状や辛さを表現しにくいといった理由で、2人に1人は周囲に伝えていない現状が浮き彫りになりました。さらに、女性に限らず男性も対象に含めた調査では、61.2%の人が生理やPMSで感じる辛さを話題にすることがタブーではないと思う一方で、62.6%の人が生理やPMSについて対話する機会がないと思っています。 「#わたしの生理のかたち」特設サイト生理やPMSの目に見えない不調を可視化したコンテンツを掲載したサイトには、俳優・井桁弘恵さんをはじめ、モデル・神山まりあさん、モデル・高山都さん、モデル・タレント・横田未来さんら出演者が、日常で感じる「#わたしの生理のかたち」とそのエピソードをまとめたインタビュー記事と動画を掲載。さらに、「生理・PMSの本音と理解度調査」の調査結果にコメントをいただいた丸山綾医師(「霞が関ビル診療所」婦人科医)からの解説も公開しています。「違いを知ることからはじめよう。#わたしの生理のかたち」ムービー本ムービーでは、生理やPMSの症状による辛さをインタビューを通してひもとき、可視化されていく過程、そしてその結果を目の当たりにした友人同士やパートナー間で生まれた心境の変化を描いています。自身の症状やその辛さを表現し説明することの難しさ、そして対話を通じて、友人や、パートナーの症状や辛さを知った人々の反応からは、違いを理解することが、「自分の体と改めて向き合う」「周りの辛さを思いやる」きっかけになるのだと伝わってきます。主演は俳優・井桁弘恵さんです。こうしたコンテンツをきっかけに、友人同士やパートナーと「目に見えない不調」について話し合ってみてはいかがでしょうか。【参考】※#OneMoreChoice プロジェクトサイト「#わたしの生理のかたち」※「生理・PMSの本音と理解度調査」※「違いを知ることからはじめよう。#わたしの生理のかたち」ムービー
2022年03月11日【PMSがひどいので病院に行ってきました 第3話】毎月、生理が近づくとPMS(月経前症候群)に悩まされるまゆさん。体の不調はもちろん、気分がドン底にまで落ち込むことも。あまりのつらさに限界を感じ、病院に行ったときの実体験を描いたマンガです。全8話完結。私の場合、生理不順や生理周期が長いこともあり、PMS(月経前症候群)の症状が出る期間も長く、受診するまでは不調にかなり悩まされていました。生理前になると、イライラするのはもちろん、気分が落ち込んだり、頭痛、下痢、眠気、熱っぽさ、だるさなど、さまざまな症状に襲われます。 そして私はついに、「もう耐えられない」と限界を感じて病院に行くことに。私と同じようにPMSで悩んでいる方や、自分はPMSかもしれないと疑っている方の参考になればと思います! まずは病院に行く前のお話から。そもそも、まゆさんが「PMS」という言葉を知ったのは、ある日のママ友との会話がきっかけでした。 PMSがひどいので病院に行ってきました 第3話 次男が幼稚園に通っているころ、ママ友に「なんか疲れてる?」って聞かれることが何度もありました。子どもたちが家にいないときにお昼寝をして、疲れを取ろうとしていたのですが、だるさや疲れがなかなか抜けなかったんですよね。 そんなとき、ママ友から「PMS」という言葉を聞き、私は、自分がPMSなのかもしれないと考えるようになりました。そして、本当にPMSなのか確認するために、生理日と基礎体温の記録を付け始め、いろいろと対策をしていくようになるのですが……。 第4話に続きます。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 監修/助産師REIKO まゆさんのマンガは、このほかにもInstagramで更新されています。ぜひチェックしてみてくださいね♪ 著者:マンガ家・イラストレーター まゆやんちゃ兄弟を見守るテキトーズボラ母です。ズボラなりに日々の出来事を漫画とかイラストにしてます。
2022年03月10日【PMSがひどいので病院に行ってきました 第2話】毎月、生理が近づくとPMS(月経前症候群)に悩まされるまゆさん。体の不調はもちろん、気分がドン底にまで落ち込むことも。あまりのつらさに限界を感じ、病院に行ったときの実体験を描いたマンガです。全8話完結。私の場合、生理不順や生理周期が長いこともあり、PMS(月経前症候群)の症状が出る期間も長く、受診するまでは不調にかなり悩まされていました。生理前になると、イライラするのはもちろん、気分が落ち込んだり、頭痛、下痢、眠気など、さまざまな症状に襲われます。 そして私はついに、「もう耐えられない」と限界を感じて病院に行くことに。私と同じようにPMSで悩んでいる方や、自分はPMSかもしれないと疑っている方の参考になればと思います! PMSがひどいので病院に行ってきました 第2話 前回に引き続き、病院に行く前の話です。私はPMSの期間が2週間以上と長いこともあって、生理の期間を入れたら、元気に活動できるのは1カ月に1週間くらいしかありませんでした。 そのため、毎月同じ症状に悩まされて動けないのは時間のムダだし、家族にイライラしてしまうこともあったので、周りのためにも毎日元気な自分でいたいと思い、受診することを決めました。 ちなみに私は最初、PMSという言葉をまったく知らず、「この不調はなんだろう?」とただ不思議に思っていました。次回は、私がPMSかもしれないと意識し始めたきっかけについて、お話しします! ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 監修/助産師REIKO まゆさんのマンガは、 このほかにもInstagramやブログで更新されています。ぜひチェックしてみてくださいね! ムーンカレンダー編集室では、女性の体を知って、毎月をもっとラクに快適に、女性の一生をサポートする記事を配信しています。すべての女性の毎日がもっとラクに楽しくなりますように! 著者:マンガ家・イラストレーター まゆやんちゃ兄弟を見守るテキトーズボラ母です。ズボラなりに日々の出来事を漫画とかイラストにしてます。
2022年02月28日【PMSがひどいので病院に行ってきました 第1話】毎月、生理が近づくとPMS(月経前症候群)に悩まされるまゆさん。体の不調はもちろん、気分がドン底にまで落ち込むことも。あまりのつらさに限界を感じ、病院に行ったときの実体験を描いたマンガです。全8話完結。私の場合、生理不順や生理周期が長いこともあり、PMS(月経前症候群)の症状が出る期間も長く、受診するまでは不調にかなり悩まされていました。生理前になると、イライラするのはもちろん、気分が落ち込んだり、頭痛、下痢、眠気など、さまざまな症状に襲われます。 そして私はついに、「もう耐えられない」と限界を感じて病院に行くことに。私と同じようにPMSで悩んでいる方や、自分はPMSかもしれないと疑っている方の参考になればと思います! PMSがひどいので病院に行ってきました 第1話本編に入る前に、まずはプロローグから。生理前、PMSの症状に襲われているときの私の脳内では、こんな会話がおこなわれています! 実際、PMSのときの私の脳内はこんな感じです! 私の場合はPMSの期間が長いこともあって、2週間くらいずーっと落ち込んでいると、「これはホルモンのせいで落ち込んでいるんだ」ということを忘れて、「私はもうダメだ……」と、落ちるところまで落ちてしまうんですよね。 そういうときは、頭の中にもうひとりの自分を登場させて、「これはホルモンのせいだから自分を責めるのはやめなさい!」と、自分で自分を励ましています。ちなみに、私のPMSの症状は気分が落ち込む以外だと、イライラ・眠気・ぼーっとする・頭痛・肩こりなどが多いです。 以前から、婦人科で相談しようとは思っていたのですが、ズボラな性格もあって基礎体温を毎日つけるのが続かず、なかなか病院に行けないまま……。そして、ある日私は限界を迎えてしまいます。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 監修/助産師REIKO まゆさんのマンガは、 このほかにもInstagramやブログで更新されています。ぜひチェックしてみてくださいね! ムーンカレンダー編集室では、女性の体を知って、毎月をもっとラクに快適に、女性の一生をサポートする記事を配信しています。すべての女性の毎日がもっとラクに楽しくなりますように! 著者:マンガ家・イラストレーター まゆやんちゃ兄弟を見守るテキトーズボラ母です。ズボラなりに日々の出来事を漫画とかイラストにしてます。
2022年02月27日月経前は、PMSでイライラや気分の落ち込みに悩まされている人も少なくないでしょう。場合によっては、仕事や家事に支障が出るなんてことも…。少しでも憂鬱な気分から解放されたいですよね。そこで今回は、ヨガインストラクターの筆者が、月経前に取り入れたい“柔軟ストレッチ”をご紹介します。PMSでイライラが止まらない…!つらいPMSの症状。「眠さや倦怠感が取れず仕事にならない」「気持ちが落ち込んでイライラする」など、症状は人によってさまざま。体がデリケートになる月経前後は、なるべくリラックスして過ごし、お腹を冷やさないことが大切ですよ。そこでおすすめしたいのが、温活を取り入れること。筆者は日中の活動時間にカイロを利用して仙骨や会陰部を温めています。“おまたカイロ”が生理中の体調をサポート特に、筆者がおすすめしたいのが“おまたカイロ”。布ナプキンやハンカチで包んだミニカイロを会陰部にあてるだけ。冷えやすいけれど、気が回りにくい骨盤周りをしっかり温めることで、月経前後や月経中の体調に差が出るような気がしています。カイロが熱くて心配な場合は、眠るときだけ小豆や玄米を使ったナチュラルカイロを取り入れるのもおすすめ。20分ほどで熱が冷めてくるので低温火傷しづらいはず。ゆっくり温度が下がっていく感覚が気持ちを落ち着かせて、不安定な心身をやさしく包みこんでくれます。また、筆者は月経前後の骨盤の軋みを軽減するために、股関節ストレッチを実践中!さっそくやり方をお伝えしますね。つらいときこそ試したい!イライラ解消も目指せる「簡単股関節ストレッチ」1.四つん這いの姿勢になります2.右脚を真横に伸ばし、つま先を天井に向けましょう。脚を伸ばすのがつらい場合は、ひざを軽く曲げてみてください3.息を吸います4.息を吐きながらお尻を後方へ下げつつ、上半身を床に沈めていきます。このとき、右脚の内ももが気持ちよく伸びているかを確認してください。つらい場合はひざを曲げましょう5.息を吸いながら元の位置まで体を起こしていきます6.ゆっくり深い呼吸に合わせながら、3~5の動作を10往復しましょう7.反対側も同様に行ってください月経前は温活&ストレッチで体を労わろう不安定になりやすい月経期間は、なるべくリラックスできる時間を作ることが大切です。しかし、忙しくて時間を確保できない人も多いでしょう。そんな人は骨盤周りの動きをスムーズにするために、今回ご紹介した股関節ストレッチを行うだけでも変わってくるはず。特に股関節周りは、ほぐすとイライラした気分が軽減されやすいです。骨盤周りの動きをスムーズにすることで、連動して動く肩甲骨や頭蓋骨も緩みやすくなり、心身のリラックス効果が期待できますよ。月経前のストレスに悩んでいたら、ぜひ一度試してみてくださいね。©aslysun/shutterstock上村由夏「マナヨガ」代表。20代の頃、ストレス過多で喘息が再発。心身の調和こそ健康だと痛感し、ヨガセラピーを学び始める。また姿勢と歩き方から整え頑張らなくても、自然と痩せてキレイになっていく“マナメソッド”を発案。現在は女性の体の巡りを目覚めさせるレッスンをテーマとし、エネルギーワークのエッセンスが残る古代ヨガをベースにした【マナメソッドセラピー】と【ゆる痩せマナメソッド】でボディ・マインド・スピリットの調和を大切にし外側も内側も本質的な幸せを見出セルレッスンを展開中。生徒は全国にわたり、個人レッスンはキャンセル待ちが出るほどの人気。文 / 上村由夏
2022年02月10日PMS(月経前症候群)で「仕事に行くのがつらいけれど休めない」と毎月悩んでいませんか?我慢は禁物。婦人科を受診してつらさが改善した女性もいます。PMSの婦人科受診でどんな治療が受けられるのか、またセルフケア方法を産婦人科医に教わります。「PMSで休みたくても休めない」女性は7割月経前に心身の不調が現れるPMSに悩む働く女性は多いものの、職場の理解が得られず、気軽に休むのはむずかしいのが現状のようです。ツムラが2021年9月に行った「PMS(月経前症候群)実態調査」では、PMSで仕事や学校を「休んだ」経験があると回答した女性は、わずか17.6%で、52.1%と約半数が「本当は休みたかった」のに休めていない状況でした。そして約7割が「PMSでも休むことはできない」(69.6%)、約8割が「PMSについて学校や職場の理解がない」(77.9%)と感じています。また同調査では、PMSで婦人科を受診した女性は9.6%と1割に満たない状況。受診しない理由は「病院へ行くほどではない」「我慢できる」が多数でした。一方、受診したことのある人は「症状が楽になる」「悩みが軽くなった」と回答しており、62.3%が「定期的に受診したい」、88.3%が「今後も受診したい」という結果となりました。PMSについて職場の理解が得られない場合の対処法PMSで悩む働く女性たちの中には、PMSで出勤するのがつらくても、それを理由にして休むのはむずかしいようです。職場の理解が得られないという場合、どうすればいいでしょうか。「のぞみ女性クリニック」院長で産婦人科医の内山心美さんにうかがいました。内山さんまだまだ、上司に相談しにくい環境があるのではないかと思います。欠勤が多くなるようなら、婦人科を受診しなさいと促していただくようになるとよいと思います。そのためには、社会全体にPMSの病態があることを理解していただくことが必要だと考えています。現時点でできる対策としては、PMSの症状は女性特有の月経周期が原因であることを上司や周囲に伝えること。その代わり、自身もしっかり診察を受け、前向きに治療をしていただくことと、治療を受けていることも上司や周囲に伝えることが、理解にもつながるのではないでしょうか。PMSで婦人科を受診する目安は?ーとはいえ、調査結果からもわかるように、婦人科受診は少々ハードルが高いですよね。では、具体的にどのようなPMSの症状があったら受診すべきなのでしょうか。目安を内山さんにうかがいました。内山さんご自身がその症状によって生活の質(QOL)の低下を感じたら、相談されるとよいと思います。薬物療法には副作用などデメリットもあるので、メリットをより強く求める状況があるとよいのではないでしょうか。しかしながら、ご本人が「このくらいなら、受診するまでもない」と思う程度でも、自覚する症状があれば、漢方薬を処方することが可能なケースは多いので、迷われたらぜひ相談されることをおすすめします。PMSには精神症状もありますが、イライラ、攻撃傾向が強くなると、家族や職場の人間関係にも摩擦が生じ、退職や離別につながる恐れもあります。またうつ症状が強くなると「死にたい」と考えるようになることもあります。このような場合は早めに相談してください。PMSで婦人科を受診するとどんな治療を受けるの?ーPMSの症状から婦人科を受診すると、どのようなメリットがありますか。内山さん低用量ピルを処方した場合、比較的早い段階で効果が期待できますし、漢方薬だけでも十分改善することもしばしばあります。ー実際、どんな治療を受けられるのでしょうか。内山さん生活指導では、症状を記録してもらい、月経周期との関係性を確認し、疾患への理解を深めます。また規則正しい生活、運動も指導します。そして家族への理解を求め、自分だけで問題を抱えず、つらいということを伝えサポートしてもらうよう促します。薬物療法では、鎮痛剤、精神安定剤などのほか、漢方薬、経口避妊薬(OC)および低用量エストロゲン、プロゲスチン配合薬(LEP)、SSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害薬)という抗うつ薬などを処方します。ー患者それぞれの背景によって治療法は異なりますか。内山さん独身、または妊娠の希望がないケースでは、PMSによる不調はおもに排卵周期によるホルモン変動と排卵後の黄体ホルモンが原因なので、経口避妊薬(OC)および低用量エストロゲンやプロゲスチン配合薬(LEP)を勧めることが多いです。一方、ピルに対し副作用のリスクが高い、もしくは抵抗や心配がある方、今後妊娠を希望される場合には漢方薬や抗うつ薬(SSRI)を選択します。うつ症状がより強い「PMDD(月経前不快気分障害)」では抗うつ剤、ピルを選択するか精神科の受診を勧めます。自分で何とかしたい人に!PMSの症状のセルフケア術ー婦人科を受診するまでもない軽度の場合には、セルフケア術を身につけたいものです。自分でできる方法を内山さんにアドバイスいただきました。睡眠と食事を見直す内山さん睡眠と食事を見直してみましょう。理想の睡眠時間は人それぞれ異なりますので、心地よく起きられて活動的になれる睡眠時間を確保して、しっかりと睡眠をとりましょう。食事は栄養が偏らずバランスよくとることが大切です。趣味や運動でストレスを発散する内山さんストレスを趣味に没頭して発散する、運動する、ヨガやマインドフルネス、瞑想をするのもおすすめです。カラオケやスポーツ観戦など、大声を出せるような状況もいいですね。ただしコロナ禍なので十分、感染対策を考慮してください。オンラインなどを駆使して極力、人と話すようにすることもストレス解消につながります。自分だけで我慢しない。不調や悩みを共有してもらう内山さんまず自身がPMSの病態についてよく理解すること。低調なときもあり、それが悪いわけではないと受け入れ、低調なりに無難にこなすという術を得ることが大切ではないでしょうか。ただ、PMSの場合は病態を周囲の人に理解してもらえないことが多いです。家族、職場など可能なかぎり、PMSにより不安定な状況にあることを理解してもらい、協力してもらうことが重要です。ーPMSに悩んでいるなら、ぜひ今回のアドバイスをヒントにして、対策を立ててみてくださいね。婦人科を受診するか迷っているなら、一度相談してみるのも良さそうです。Information教えてくれた人内山 心美さんのぞみ女性クリニック院長 産婦人科医。女性に関するさまざまな病気、トラブルを最小限にして笑顔で過ごしてほしいとの願いから2020年9月に産婦人科・漢方内科「のぞみ女性クリニック」を開業。(C)PeopleImages/Getty Images文・椎原茜
2022年02月08日月経に加え、それに伴うPMS(月経前症候群)に悩まされている人も少なくありません。そして、その症状や期間、対策の有無は人それぞれ。anan Beauty+ clubのメンバーにPMSの症状とその対策について聞いてみました。PMSの症状と期間、対策についてanan Beauty+ clubのメンバーにPMS(月経前症候群)の症状と期間、その対策についてリサーチしました。※anan Beauty+ club…美容・健康・エコ好きな女性たち約100名が集まるanan Beauty+の読者組織。PMSは月経のある人全員に生じるものではありません。まずは、PMSの有無について聞いてみました。なんと9割以上の方が、何らかのPMS症状を感じているようです!具体的な症状は…症状は多岐にわたっています。また、その他は…「胸の張り」(33歳・専門職)「体がむくむ」(30歳・その他)というものがありました。具体的な症状と期間を聞いてみました。「生理1週間前くらいから肌荒れがひどく、ニキビができる。そして、生理3日前くらいから眠さ、頭痛、イライラ、落ち込み、怠さ、食べすぎが発動。特に怠さが酷く、在宅ワークだと仕事がはかどりません…これらの症状に生理2日目くらいまで悩まされますが、生理後半になると元気になりはじめ、気持ちがキラキラします」(29歳・会社員)「生理が始まる2日前くらいからイライラして肌が荒れ、食欲が増します。また、ちょっとした動作で立ちくらみを起こすことも。生理前日~生理2日目くらいまでは、異常な眠気があり、起きている間はずっと眠たい状態です。座って事務的な仕事をしていると、眠気に負けてしまい、気づいたらハッと目が覚めることもあります」(32歳・会社員)「頭痛や腹痛で動けなくなることが多々ある。大体生理2日前くらいから生理3日目まで続く」(33歳・会社員)「生理1週間前くらいから、腰痛、イライラ、食欲増進、気分の落ち込み、眠気、怠さ等が日替わりに生理3日目くらいまで続く」(38歳・自営業)多くの方が月経開始後もその症状に悩まされているようです。では、これらの症状に対して何か対策はしているのでしょうか?その対策とはどのようなものでしょうか?「GABAのサプリを飲んでいる」(31歳・主婦)「デザートやお酒など、プチ贅沢をして自分を甘やかす」(39歳・会社員)「婦人科を受診して、漢方を服用し以前より症状は和らいでいる気がする。また、体を温めたほうがいいと言われ、生理前から冷えには気をつけるようにしている」(38歳・専門職)「PMSの症状は、メンタルの不調と食欲増加。食欲を抑えるとイライラが止まらなくなるので、その時期だけは何でも好きに食べて良いことにしています。イライラする頻度は少なくなったかなと思います」(29歳・会社員)「命の母ホワイトを飲む。メンタルを落ち着かせるアロマオイルをかぐ。ハーブティーを飲んでから寝る。かなりメンタルが落ち込むので、相当対策をしているほうかなと思っています」(25歳・会社員)病院へ行く、サプリメントを飲む、薬を飲む、自分を甘やかす、とその対策は人それぞれ。また、対策をしていない方の理由を聞いてみました。「その時によって出る症状が変わるから我慢して過ごす」(31歳・会社員)「面倒。耐えようと思えば、耐えられるので」(33歳・会社員)「時が解決してくれるから」(24歳・会社員)「病院に行くか検討したことがあるが、このような症状を何といえばよいのかわからず、対策できていない」(26歳・会社員)PMSのほとんどが、月経がきてしばらくすると症状が消失していきます。終わりが見えているからこそ、数日我慢すれば…と思ってしまうのもわかります。女性の体はデリケートPMSの症状は我慢できる場合もありますが、もしかしたらその症状に慣れてきているのかもしれません。また、筆者の場合は、年齢やライフスタイルによって、症状は変化していると感じています。婦人科へ行くのは、時間もお金もかかります。しかし、体調の変化を相談できるかかりつけの婦人科があることは、ひとつの安心材料になることも。より多くの女性が、月経前でも快適な日々が過ごせるとよいなと思いました。(C)Boris Jovanovic/Getty Images文・小田原みみ
2021年10月14日株式会社ツムラは、10代〜40代女性を対象に、PMS(月経前症候群)に関する調査を実施。その結果、PMSの症状があり心身が疲れ果てた女性が約6割おり、そのうち仕事や家事、学校を「休むことはできない」と我慢し、婦人科を受診しない女性が約9割であることが判明した。10代〜40代の女性の2人に1人は、「生理前」に不調を感じている10代〜40代の男女5,000人を対象に、どんなときに体の不調を感じるかと聞くと、女性は「寝不足の時」(60.4%)、「ストレスやプレッシャーを感じる時」(52.9%)、「生理前」(48.3%)、「天候が変化する時」(40.7%)など、日常生活のさまざまなシーンで不調を感じていることがわかった。また、女性の半数(48.3%)が「生理前」に不調を感じ、4割(40.7%)は台風などによる低気圧、雨、梅雨時期、季節の変わり目などの「天候が変化」する際にも不調を感じてることも判明している。PMSと仕事や学校、休みたくても休めないのが職場・学校のリアルPMSで学校や仕事を休んだ経験を聞くと、「休んだことがある」のは17.6%と少数派で、8割(82.4%)がPMSで休んだことはなく、半数が「休んだことはないが、本当は休みたかった」(52.1%)と無理をしていることがわかった。また、7割が「PMSでも会社や学校を休むことはできない」(69.6%)と、休むことに強い抵抗を感じているようだ。休みたくても休めないPMSだが、6割が「対処法・治療法を知らない」休みたくても休めないPMSのとき、どのように対処するかと聞くと、「早めに就寝する」(50.0%)、「家で静かに過ごす」(43.4%)、「ひたすら我慢する」(43.3%)など、積極的な治療ではなく、なんとかやり過ごす選択をする女性が多いようだ。また、PMSの症状があるにもかかわらず、63.9%は「PMSの対処法や治療法を知らない」のが実態となっている。PMSの症状があっても、9割は「婦人科を受診していない」改めてPMSに伴う症状での婦人科の受診経験を聞くと、9割が「受診したことはない」(90.4%)と回答。受診しない理由を聞くと、約半数が「PMSは病院へ行くほどの症状ではないと思う」(47.9%)、3割強が「症状が治まると受診するほどのことではないと思う」(31.8%)と答え、PMSは病院に行くほどの病気ではないという意識が強いようだ。産婦人科医・内山心美先生によると、PMSによるイライラや焦燥感が強くなると、家族や職場の人間関係にも摩擦が生じ、場合によっては、退職や離別につながる恐れもあるという。婦人科ではPMSについてパートナーを含めた家族に対し理解を求めサポートしてもらうよう、アドバイスも行ってくれるそう。1人で悩まず、ぜひ専門の婦人科などを受診して相談してみてほしい。
2021年10月08日