1歳半ごろから始まったわが子のイヤイヤ期を振り返ってみると、自分でしたいのにじょうずにできないときに、特に泣きわめいたり、怒って地団駄を踏んだりしていたように思います。気持ちや時間に余裕があるときは、「待つ」「代弁する」「笑わせる」という主に3つの方法でイヤイヤを鎮めていました。本人が納得いくまで待つよく覚えているのは、靴を履くときについ私が手出しをしてしまって、怒らせてしまったことです。子どもが自分で履きたいことはわかっているのに、見ているとまどろっこしくなって手伝ってしまう……。何度これで失敗したことか……。 育児書には「手を出さずに見守る」よう書いてありましたが、私は見ているとどうしても手が出てしまうので、なるべく見ずに、隣に座って「待つ」ようにしていました。じっと見ていなくても隣にいれば様子がなんとなくわかりますし、見ないほうがイライラしなくて気持ちがラクでした。 気持ちを代弁する「1~2歳の子どもはまだ自分の気持ちを言葉でうまく表現できないので、なぜ自分が“イヤ”なのかを伝えられなくて怒っている。気持ちを代弁してあげると落ち着くことがある」と知り合いの保育士さんから聞き、原因がわかるときは「足がうまく入らないんだね」とか「ブロックがなかなかはまらないね」とか、具体的に言葉にしていました。 それで急に泣き止むわけではないのですが、言葉にすることで私自身が「そうか、この子はこれでイライラしているんだ」と納得でき、少し寛容になれました。 笑わせて気をそらせる何が嫌なのか原因がよくわからないときは、笑わせて気をそらせるようにしていました。 具体的には、おなかを指でツンツンつついたり、くすぐったりします。笑うと気持ちが切り替わるようです。ますます怒らせてしまうこともあるので、ギャンブル的要素もありましたが……。子どもが笑ってくれるとこちらの気持ちもほぐれ、私も笑うことができ、お互いにいい影響があったと思います。 こういったイヤイヤ対処法を知っていたからといって、いつもうまくイヤイヤを鎮めたりかわしたりできたわけではなく、まともに向き合って母親の私も怒って怒鳴ったり泣いたりすることがありました。しかし、「この方法でうまくいった」という経験が自信になり、少しずつわが子の扱いがうまくなっていったように思います。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 イラスト/manami.koiso監修/助産師REIKO 著者:ライター 銀鏡あゆみ二児の母。生まれ育った町で、自身の父母・祖母・夫・子ども2人との大家族で暮らす。地元を中心に取材・撮影・執筆を行うライター。
2022年09月07日娘がまだ赤ちゃんのころ、私は「イヤイヤ期って2歳くらいからで、なんでもイヤ〜って言うんでしょ?」と思っていました。そして娘が1歳8カ月ごろ、ついに来たイヤイヤ期。2歳ごろまでは確かになんでも「イヤイヤ」とは言っていましたが、それまでとは異なり、娘の答えを私がわかるまで大号泣するようになったのです! 常識無視の謎解きイヤイヤ期の始まり始まり。きっかけは納豆ご飯だった娘がイヤイヤ期真っ只中だった2歳6カ月。その日もいつも通り夕飯の準備を終え、娘と2人で食卓につきました。主菜は娘が苦手な豚肉料理。きっと娘はあまり食べてくれないだろうから、もう少しタンパク質を足したいなと考え、娘に「納豆ご飯にする?」と聞きました。 娘は納豆ご飯が好きなので「納豆ご飯食べるー!」と答え、ニコニコ。キッチンで納豆のパックをあけタレを入れてかき混ぜた途端、「だめー!!」と娘の怒号が響きました。 どうしてもわからない答えいつも食べている納豆ご飯の手順と変わらないはずなのに、この日は何かが違ったようです。「自分でかき混ぜたかったの? それともかき混ぜずに食べたかったの?」。どちらでもありません。娘は自分の考えを私に理解してもらえず「違う! 違う!」と、顔を真っ赤にして怒り泣いています。 「納豆のパックを自分で開けたかったの? フタの部分を切り離したのが嫌だった?」⋯…またまたハズレ。ついに娘は椅子から床へ滑り降りるように移動し、寝転がって大号泣。そして「違う! 納豆ご飯じゃない! ドロだけ!」と叫びました。 正解はまさかの…!「え、納豆ご飯じゃないの? ドロって何?」⋯…私の頭はハテナでいっぱい。なんと正解は、納豆のタレだけをご飯にかけて食べたかったそうなのです。確かに娘の言う通り納豆ご飯ではありません。そのような食べ方をしたことはそれまで一度もなかったので、まったく想像もしていなかった答えに思わず笑ってしまいました。 ご飯に数滴納豆のタレをかけると満足したようで、いつもの穏やかな娘に。結局、主菜の豚肉も納豆も食べなかったのでタンパク質はとれませんでしたが、謎が解けたので良しとしました。 子育ては私がイメージしていたものとは違うと感じることがよくあり、イヤイヤ期もイメージしていたものとは違いました。大人が考えもしないことを要求してくる娘がとてもおもしろくて愛おしいです。私に余裕がなく、娘の謎を解く気力がないこともありますが、この愛おしいイヤイヤ期を娘が大きくなっても忘れずにいたいなと思いました。 ベビーカレンダーでは、赤ちゃん時代を卒業して自己主張を始めた2~6歳までの子どもの力を伸ばし、親子の生活がもっと楽しくなる【キッズライフ記事】を強化配信中。今よりもっと笑顔が増えてハッピーな毎日になりますように! 監修/助産師REIKO著者:小谷 かずえ不妊治療を経て出産。現在3歳女児の母で元ウエディングプランナー。転勤族で九州在住し、ウエディング関係の記事や妊活に関する記事を執筆中。
2022年09月07日登場人物■ほにゅ:2018年2月生まれ。泣くのが得意な男の子。薄毛。飽き性。笑顔で母をノックアウトできる。■ねむ:2020年7月生まれ。よく寝る女の子。■つぶみ:ほにゅ&ねむの母。すぐムリって言う。一応一生懸命取り組む。■ぺー:ほにゅ&ねむの父。効率的に動きまくる。優しい。声がでかい。怒りすらかわいい編集後記イヤイヤ期に突入しているねむちゃん(2歳)は、泣いて叫んで、足を踏み鳴らしながら怒りを表現しています。ついにはママへの怒りのパンチ!叩かれてしまったママの反応は…「怒ってるかお、かわいいー」でした(笑)。迫力のあるイラストからはじまった今回のエピソードですが、実際のパンチの威力はねこパンチレベルだったとのこと。小さいながらに、一生懸命ママに怒りをぶつけようとする姿はなんだかキュンとしてしまいますね。つぶみさんのように、ひとり目にくらべてふたり目のほうが余裕をもって接することができるという方は多いのではないでしょうか。育児の経験があるだけでなく、赤ちゃんの成長がどれだけ早くあっという間かということを知っているからこそ、一つひとつの成長が愛おしく感じられるのかもしれませんね。ままのて編集部つぶみさんの二人目妊娠のマンガはこちらままのて公式SNSアカウントままのてのTwitter・Instagramをフォローすると、最新マンガの更新情報をご確認いただけます。ぜひフォローしてください!つぶみさんが描く漫画が動画になりました!ままのてで大人気の育児漫画が動画でも楽しめるようになりました。今後もつぶみさんの漫画動画を随時更新していく予定です。その他の育児漫画や育児に関するお役立ち情報、生活の知恵がたくさん配信されていますよ。どの動画にも字幕が付いているので、赤ちゃんや子どもが寝ているときでも音声なしで楽しんでいただけます。ぜひチャンネル登録してみてくださいね。過去のエピソード著者情報
2022年09月07日こんにちは。3児の母で小児科医の保田典子です。今回は、小児科医的しつけ、イヤイヤ・グズグズ対応のNG行為について。NG行為と言いつつ、私自身もよくやってしまいます。反省も込めてお伝えしたいと思います。NG1:ぐずったら「とりあえず泣き止むもの」をすぐ与えてしまう子どもがクリニックで泣いてしまったら、とりあえずスマホの動画を見せてしまう、とりあえずお菓子をあげてしまう、という親御さんがよくいらっしゃいます。子どものイヤイヤ・グズグズに対して、スマホやお菓子に関わらずすぐ何か与えてしまったり、子どもの言いなりになってしまうのは、あまりしない方がいいでしょう。 子どもはそもそも泣くものです子どもはよく泣くものですし、よくグズグズします。特にクリニックは、お子さんにとって嫌なこともいっぱいしますし、予防接種などの注射は痛いので、機嫌が悪くなったり泣いてしまう子も多いですが、別にいいんです。 子どもが学びエスカレートする可能性も子どもは賢く、すぐ学びます。「こうやったら親はすぐに言うことを聞いてくれる」と学んだら、どんどん態度がエスカレートしていくことがあります。スマホやお菓子を与える「使いどき」を親御さんがきちんと決めて、生活の主導権を握れるようにすると、後々のしつけにも良い影響があります。 スマホは「ここぞというときにだけ」与えるようにするたとえば、電車や役所など、公共の場所で子どもがグズって本当に大変! というときに、「スマホは電車に乗るときのスペシャルね♡」という感じで、ここぞというときにだけ「とりあえず泣き止むもの」を使うようにすると、より効果的だと思います(とはいえ、親がスマホをずっと見ていてお子さんは無視は、もっと避けた方がいいかなと思います)。 NG2:イヤイヤ・グズグズしている子どもへ感情的に怒る子どもがイヤイヤ・グズグズしているときに、「だから何がしたいの!」「〇〇しちゃダメでしょ!」「しょうがないでしょ!」と怒ってしまう親御さんを、よく見かけます。突然しょうもないことでイヤイヤし始めると、ため息が出ちゃいますよね。 とはいえ、このように子どもと同じ土俵に立ってしまっては何も解決しないですし、火に油を注ぐことになってしまいます。親が感情的に怒ることで、子どもはさらに泣き叫び、親は困り果てる……ということになります。 親がイライラしなくていいように対処しておく子どものグズグズは本当にどうしようもありません。なので、突然イヤイヤが始まっても慌てなくていいように、事前に対処しておいたり、時間に余裕を持ったスケジュールで行動ができると良いですね。 例えば、電車の中でかんしゃくを起こしてしまっても、時間に余裕があれば次の駅で降りることができます。時間ギリギリだと「下車すると間に合わないのに!」とますますイライラしてしまうかもしれませんね。また、ぐずりやすい時間を外して移動したり、子どもが眠くなりやすい時間に移動をすれば、外でイヤイヤの対応をしなくて済むかもしれません。子どもがグズグズしやすいポイントを把握したうえで、グズグズしないスケジューリングをすることも大事ですよ。 ぐずったら共感して抱きしめてみてぐずったときの良い対処としては、「〇〇したかったんだね」と共感して、ギュッと抱きしめてあげましょう。そのあとは落ち着くまでそうっとしてあげるか、トントンしてあげましょう。これは、公共の場所でも、子どもが泣いても大丈夫な場所でも同じです。 イヤイヤ・グズグズに対応している親御さんへ赤ちゃんや子どものイヤイヤ・グズグズは「こんなことで!?」とか「なんでここで!」という連続だと思います。周りの目が気になったり、迷惑をかけていると落ち込んだりすることもたくさんあると思います。子どもがぐずっても、慌てて「イヤイヤを止めないと!」って思わなくていいんですよ。子どものイヤイヤに付き合うのはすごく疲れてしまいますが、親の毅然とした態度が今後の親子関係に深く関わってきます。イヤイヤしたら、慌てずに「共感して」「ギュッとして」あとはあらかじめ決めたルールであやすようにしてもらうといいでしょう。そうすると、今よりもっと上手くお子さんのイヤイヤと付き合えるかもしれません。監修者・著者:医師 高円寺こどもクリニック院長 保田典子 先生
2022年09月05日魔の2歳児と呼ばれるイヤイヤ期。わが子も2歳を前に何でもイヤというイヤイヤ期が始まり、3歳まで続きました。私は1年以上の闘いのなかで、子どもも親も心が軽くなる、自分なりのイヤイヤ期の対処法を見つけたのでご紹介します。 ついにイヤイヤ期が始まった!子どもが生まれてから、育児中のママ友やネットの口コミなどで耳にしていたイヤイヤ期という存在。子どもがなんでもイヤと言って理由もなく駄々をこねるという、親にとって大変しんどいと言われる時期です。 わが子は2歳を前にその兆候が現れ始めました。最初はお友だちのまねをして、遊び場から帰るときに「イヤ」と言い始めたわが子。私は「ついにうちにもイヤイヤ期がきた!」と恐ろしく感じました。 2歳でイヤイヤ期のピークに最初はかわいらしいイヤイヤだったので、私にも余裕があり対処できていたのですが、2歳を過ぎたころから本当にすべてのものをイヤイヤと言うようになりました。朝の支度のときなど、私に余裕がないタイミングで始まるイヤイヤは本当に大変。 イヤイヤが始まるともう手が付けられなくなるほど泣くので、私はだんだんと子連れで外出することや人に会うのがおっくうになりました。子どもがイヤイヤを発しないように、わが子の機嫌をいつもうかがいながら育児をするのはしんどかったです。 心をラクにするイヤイヤ期対処法イヤイヤ期の子どもの対応に疲れていたとき、育児の本で「子どもに選択肢を与えてみる」という子育ての方法を知りました。子どもに「どっちにする?」と二択で選ばせるということです。これはイヤイヤ期の子どもにも使えるかな?と思い試してみたところ、いつもはイヤイヤが発動するお出かけ前の支度がスムーズになったのです。 子どもはうれしそうに着る服や靴を選んでくれました。自分で決められたという達成感と肯定感で安心したのでしょうか。私が着せたい物とは違ったけれど、イヤイヤが始まらず私も心がラクでした。 子どもに選択肢を与えて決定を委ねるという方法は、わが子のイヤイヤ期のかんしゃくの頻度を下げてくれました。この方法は、私の育児に対する姿勢を変える気づきにもなりました。子ども自身が自分で決めたことに責任をもつ練習にもなるので、何かをするときに子どもに「どうしたい?」「どっちがいい?」と声かけすることはこれからも続けていきたいと思います。 ベビーカレンダーでは、赤ちゃん時代を卒業して自己主張を始めた2~6歳までの子どもの力を伸ばし、親子の生活がもっと楽しくなる【キッズライフ記事】を強化配信中。今よりもっと笑顔が増えてハッピーな毎日なりますように! 監修/助産師REIKOイラストレーター/そら著者:三宅ちよこフリーランスとして働きながら一男一女を子育て中の母。ファイナンシャルプランナーの資格を持ち、株や不動産投資を副業としている。ライターとして主婦のためのお得な情報や子育てに関する体験談を執筆している。
2022年09月05日追いかければ追いかけるほど“歯磨き”を嫌がり逃げ惑う絶賛イヤイヤ期のわが子。そんな毎日の戦いに打ち勝つべく母が編み出した攻略法とは……。Instagramなどで育児漫画を公開中の2歳女の子ママ・たきもとキウイさんが描く、子どもの“歯磨きイヤイヤ”に対抗するエピソードを紹介します!歯磨き攻防戦もはや「歯磨きするよ」という言葉だけで逃げ惑うわが子。いつまで経っても素直に歯を磨かせてくれず、仕方なくパパからママへとタッチしたところ……。 ぬいぐるみを駆使した小芝居でなんとか乗り切った今日の歯磨き。しかし、明日も同じ手が使えるはずもなく……。戦う相手はわが子ではなく、自分のメンタルだったという話でした。毎日毎日あの手この手で子どものご機嫌をとるのは大変ですよね。心が折れそうになりますが、己がメンタルを鍛えて攻防戦を打ち勝っていきましょう! 著者:マンガ家・イラストレーター たきもとキウイ
2022年09月03日最近イヤイヤ期のわが子の成長が著しい。しかし、それと比例して突然夜泣きにが頻繁になったり、後追いが激化したりすることも。あちらが立てばこちらが立たずといった不安定さに戸惑っていたけど、ある法則に気がついて……。Instagramにて育児漫画を公開中の2歳の女の子ママ・たきもとキウイさんが描く、子育て中に“ある発見”をしたときのエピソードを紹介します!2歳2カ月のメンタルリープ最近、著しい成長を感じるわが子。しかし、それと同時に夜泣きや後追いなどの不安定な時期もやってきて……。 2歳といえば“イヤイヤ期”の真っ只中。幼児期の子育てで精神的に消耗する時期だと思います。そんな中、“不安定な周期を乗り換えると一気に成長を感じられる”という法則を見つけたたきもとさん。これを“メンタルリープ”と呼んでいるそうです。よく考えると、大人にも当てはまることですね。いろいろ上手くいかなくてノイローゼ気味になってしまったときも、この法則を思い出せば、いくらか気持ちがラクになるかもしれませんよ。著者:マンガ家・イラストレーター たきもとキウイ
2022年09月02日3児のママで小児科医でもある、高円寺こどもクリニック院長の保田典子先生に、親の暴言と子どもへの影響について教えていただきました。こんにちは。小児科医の保田典子です。今回は、子どもに感情をぶつけてしまう親御さんへのメッセージです。子どもに感情的に接してしまって自己嫌悪……という経験、一度はしたことがあるのではないでしょうか。そんなとき、どうすればいいのでしょうか? 実際にベビーカレンダーの専門家相談に寄せられた相談とともに、見てみましょう。 3歳になった娘と生後9カ月の娘がいます。長女に対して怒ってしまう、イライラしてしまう自分が嫌です。言葉が達者で、意味が通じている、相手の反応が的確な分、イラッとしてしまいます。娘も何か言われて嫌だったりイラッとすると、叩いてきます。「叩くと痛いからやめて、ママ悲しい」と伝えますが、言ってるそばから叩いてくるので、大人気ないですがイライラして叩き返してしまいます。 4歳1カ月の娘がいます。イヤイヤ期が落ち着いたのかな……と思いきや、ここ最近はわがままやかんしゃく、言うことを聞かないことが目立つようになりました。私自身も現在第2子を妊娠しており体調が安定せず、ついイライラをぶつけてしまっています。「こんなわがままなのはうちの子だけかも……」と思って、わがままだらけで頭にきて、毎日怒ってしまいます。例えば、トイレに行きたくない(そして漏らす)、ジュースを買って欲しい(ダメと言うと泣き叫ぶ)、工作がうまくいかなかった(心が折れて泣く)などなどです。 怒るという感情は自然なことです「怒る」という感情は自然なことで、それを否定する必要はありません。子どもにイヤイヤされて泣いて叫ばれたり、夜泣きで寝不足のなかトラブルが起こったら、誰でもイライラしたり、怒りたくなります。その「怒り」の感情に対して自己嫌悪になる必要はありませんが、怒ったことで自分の気持ちを見直すチャンスでもあります。 例えば3~4歳の子であれば、ママさんは「もう色々わかる年齢なんだから〇〇しないはずだ」という気持ちが根底にあり、「〇〇すべきではない」と思っていることを子どもがしてしまうことで、イライラして怒ってしまうということがあるかと思います(4歳なんだからおもらしはしないはずだ、など)。 感情的に怒ってしまったときは「自分ってこう思っていたんだな」と、後で俯瞰して自分の気持ちを観察してみましょう。自分がどんなことで「〇〇すべき」「〇〇すべきではない」と思っているかに気づけると思います。その考えが本当に正しいのかも含め、しっかり考えてみるとよいでしょう。 また、「怒り」はどうしようもなく、止められない感情のように感じますが、実はコントロールできる感情です。「子どもに怒る」ということを自分で選択して感情的になっていることを認識しましょう。 感情を子どもにぶつけると、悪影響があります子どもは、環境による影響を受けやすいです。アメリカのハーバード大学との共同研究では、暴言によるマルトリートメント(大人から子どもに対する避けたい関りのこと)があると、言葉の暴力を経験していない人たちよりも「聴覚野」が約14%も肥大するという結果があります。 怒鳴ったりなじられたりするなどの言葉の暴力は、身体を傷つける身体的マルトリートメント以上に、子どもの脳を傷つけてしまうと言われています。大切なのは、使ってほしくない言葉は繰り返さないこと、本人の存在を否定するような言葉は使わないことです。 イライラしないためにできることママがイライラしないためにできることは、「自分で自分の機嫌をとる」こと。疲れているとイライラしたり、感情的になりやすいです。ママ自身が疲れすぎてしまわないように、たまには家事や育児を投げ出す時間を作ったり、ラクになるツールや人に頼ったりするところから始めましょう。 工夫して対応してもつらい気持ちが続くときは、心の専門家や地域の保健士さんに相談してみると良いですよ。もし怒りの感情がコントロールできず、もしかしたら自分が虐待しているかもしれないと思うときは、児童相談所虐待対応ダイヤル「189」に相談しても良いと思います。 子どもへ感情的に怒ってしまう人は、何でも「自分でしなくちゃ」と頑張ってしまう頑張り屋さんが多いように思います。でも、子どもの心に傷を残さないためにも、感情的に怒ってしまったら、まずは子どもに「ママはこう思っていたんだ」と伝えしっかり謝ること、そして、子どもの存在が嫌い・嫌ではないんだということを説明してあげてください。 子育てのどんなフェーズにおいても、一番大事なのは「自分自身」です。子どもに怒ってしまう自分自身を嫌にならないよう、まずは子どもへ怒ってしまう環境をつくらない工夫をおこない、自分の心と体を大切に考えたうえで、お子さんを大切にしてあげてください。 監修者・著者:医師 高円寺こどもクリニック院長 保田典子 先生
2022年08月31日今回はイヤイヤ期に関するママの体験談を紹介しています。わが子のイヤイヤ期を通じて、自分の気持ちを切り替えて怒りをうまくコントロールする方法を見つけることができたそうです。 私には現在5歳の長女と2歳の長男がいます。長女が1歳6カ月になるころからイヤイヤ期に突入したことで、私は日々悩まされ始めました。長女があまりに言うことを聞いてくれないため、何度も私の怒りが爆発しそうになりました。そんなときに出合ったのが、アンガーマネジメントという考え方。この考え方を取り入れるようになってから、以前よりもうまく自分の怒りをコントロールできるようになった体験談についてお話しします。 1歳6カ月から始まったイヤイヤ期わが家の長女は、言葉が出始めた1歳6カ月あたりからイヤイヤ期が始まりました。事前に育児書を読んで、2歳あたりになるとイヤイヤ期が出始めるという知識はあったものの、いざその場面に直面すると対応の難しさにへきえきしていたのを覚えています。 長女と会話をすると返事はすべて「イヤ」。気に食わないことがあると出先だろうと構わず号泣して、手がつけられなくなる始末。私の怒りが頂点に達しそうになった経験も数え切れないほどでした。あまりものストレスに、夫に泣きついたこともあります。 怒りをコントロールする方法との出合いそんなとき、夫が「イライラが改善するかもしれない」と、『アンガーマネジメント入門』と言う本を貸してくれました。「長女のイヤイヤ期をどうにかしたい!」と悩んでいた私は、その本を夢中で読みました。しかし、書かれていたのは自分の怒りをコントロールする方法。 私は自分の怒りをコントロールしたいのではなく、長女にこちらの話を聞いてほしいのだということを夫に伝えました。すると、「赤ちゃんが大人が伝えたいことを正確にわかるわけないよ。それなら自分の怒りをできる限り沈めてストレスを減らしたほうが良いんじゃない?」とアドバイスをもらったのです。夫の意見に納得がいった私は、さっそく本に書いてあることを実践してみることにしました。 怒りが爆発しそうになったら数秒だけ我慢夫に借りた『アンガーマネジメント入門』に書いてあったことの1つに、怒りを感じたら一度思考を止めて深呼吸を4、5回すると良いというものがありました。この知識を得てからは、長女のイヤイヤが始まると数秒だけ怒ることを我慢するように意識しました。 はじめこそその数秒を我慢することが大変でしたが、1カ月も経てば次第に慣れてきました。もちろん、4、5回深呼吸するだけでは怒りがおさまらないことも。そんなときは怒りが爆発する前に夫と交代してもらい、気持ちを落ち着けています。 アンガーマネジメントの考え方を取り入れてから、長女を怒ってしまう回数を劇的に減らすことに成功しました。当初の私は、長女のイヤイヤに対して感情的に反応してしまうことで自分自身も疲れきっていました。長女のイヤイヤ期は3歳になる直前まで続きましたが、きっとあのままずっと長女を怒り続けていたら今ごろ後悔をしていたと思います。あのとき適切な本を紹介してくれた夫に感謝です。 監修/助産師REIKOイラストレーター/きょこ著者:柿本渚おしゃべり好きな5歳の女の子と甘えん坊な2歳の男の子の母。元エンジニアで現在はフリーライターとして活動中。育児、美容、自己啓発などさまざまなジャンルの記事を執筆している。
2022年08月29日2020年2月生まれの男の子・たろうくんのママ・てんてこまいさんが備忘録としてゆる〜く描く、親バカ全開!?な育児絵日記。イヤイヤ期に突入したたろうくん、今日はどんなイヤイヤをするのでしょう♪お願い!うちだけじゃないと言って~!自我が芽生えてきた子どもたち。思わず苦笑してしまうほど、毎日「イヤイヤ」の連続ですよね。 てんてこまいさん家のたろうくんも、絶賛イヤイヤ期のようです。どんな様子か見せてもらいましょう。 この抱っこ拒否の動き、街中でもよくみかけるやつ~!! もはや本人も無意識で言っているのかと思うくらい、すべてのことに「イヤ」と返す時期ありますよね。たろうくん、イヤイヤ言いすぎて、替え歌までイヤイヤアレンジしてしまってますね(笑)。 てんてこまいさんいわく、「イヤイヤ期大変やけど、ちょいちょいオモロいからなんとかやっていけてます」とのこと。確かに、少し客観的に見てみたら、ちょっとおもしろく感じてポジティブに対応できるのかも。 SNSのコメント欄でも、「いままさにこんな感じのことが毎日のように続いてます。暴れ方がうちの息子かと思うくらい同じでした!」「チャイルドシートに乗せようとすると、まるでビート板みたいにまっすぐになって椅子から滑り落ちています」「うちの1歳半の子、買い物のカートに乗せようとすると『こんなにも反りますか?』ってくらいイナバウアーです……」など、世の中のイヤイヤ期の子どもたちが、いろいろな方法でイヤイヤしているのが分かります。 保護者のみなさま、本当に毎日お疲れさまです……! 著者:マンガ家・イラストレーター てんてこまい2020年2月生まれの男の子(たろう)のママ。Instagramで育児奮闘記やズボラ母の生態について描いています。親バカすぎて夫に引かれることもしばしば。
2022年08月25日Instagramで人気の1児ママ、ほかほか命(@hokahokainochi)さんの育児奮闘マンガ。息子のはるくんとほかほか命さんのクスッと笑えるお話や心温まるエピソードをご紹介します。さぁ!本日もやって参りましたイヤイヤ期子どもたちの自我が芽生えてくるイヤイヤ期。ほかほか命さん家のはるくんも、ついにイヤイヤ期に突入したようです。思わず、解説の井屋木(いやき)アナウンサーと矢場内(やばない)コメンテーターを脳内で召喚!それでは実況中継を聞いてみましょう! パンがあってよかった~!!! これで少しは落ち着くはず…… ※HP=ヒットポイント:ゲーム内における「体力」。キャラクターが攻撃として与える(または与えられる)ダメージを数値化したもの。 パンが……、折れた~ッ!! 思わず“ショーシャンクの空に風”に天をあおぐ、ほかほか命さん。もう共感しかありません……。 SNSのコメント欄には、同じ状況の方が多数!共感の声だけでなく、試行錯誤して編み出した解決策がたくさん!! 「上の子のときは保育園に行く前の着替えが大変なので、もう保育園着で寝かせてました」 「『どれが今日はいいかなー』と私の服も一緒に選んでもらいました」 「『今日はどのおもちゃと一緒におでかけしよっか?』と言って好きなおもちゃを1つ選ばせると、うまくいきます!」 「お着替えは数着用意して『どれにするー?』と尋ねています」 どれもすぐに使えそうな方法ばかり!同志の存在に救われますね。皆さんは、どれかまねしたい方法はありましたか? 「心がすくすく育ってる証拠ととらえて、なんとか、前向きに付き合っていきます……」とほかほか命さん。 世の中のお母さん・お父さん、本当にお疲れさまです!イヤイヤ期も、いつの日かいい思い出になっている……はず!!HPがゼロになってしまう日もありますよね。惣菜に頼ったり、家事を手抜きしたり、肩の力を抜きながら過ごしていきましょう♪ 著者:マンガ家・イラストレーター ほかほか命2020年11月生まれの大天使はるくんを育てる、平泉成ボイスの母。雑界の大御所、誤字界の期待の新星。
2022年08月23日私は2歳と6歳の息子の父親です。イヤイヤ期に入り、なんでもイヤイヤな次男が泣き出すと、私と妻はなだめるのにひと苦労。ですが、6歳の長男があっさりと次男をなだめてしまった出来事がありましたので、ご紹介します。 イヤイヤ期の次男2歳になって自分の意思が出始めたころ、次男はイヤイヤ期に入りました。今まで食べられた野菜やお肉もイヤ、大好きだったおもちゃもイヤ、食べるのは自分の大好きなお菓子だけ、と自分の思いどおりにいかないと泣いて手もつけられらないほどです。また、なんでもまねをしたがり、特に長男のまねをして一緒に同じことをして遊んでいて、とても仲のよい兄弟です。 ケガをしてしまった長男ある日、家で遊んでいた長男はプラスチックのおもちゃ箱で指を切って血が出てしまいました。深い傷ではないのですが血が出ているので消毒し、キャラクターが描いてある絆創膏を貼って処置しました。それを見ていた次男は自分も絆創膏を貼ってほしくて、ケガもしてない指を差し出して「痛いから貼って」と言ってきたのです。 私は「ケガしてないから貼らなくて大丈夫だよ」と言いましたが、次男は引かず、「貼って貼って!」と泣き出してしまいました。私は泣きやまない次男に「絆創膏はケガしてないときは貼れないんだよ! もったいない!」と怒ってしまい、なだめずに泣きやむまで放置しました。 長男のなだめ術泣きやまない次男に困っていたら、長男が次男に「こっちにおいで」と声をかけていました。長男に連れられ救急箱の前に座った次男。すると長男は、「そういえばここ掻いて赤くなってたね」と、次男が掻いて赤くなっている足に絆創膏を貼ってあげていました。すると次男は泣きやみ、長男と同じ絆創膏を貼れたのがうれしくてニコニコして私に見せてきたのです。 長男は、私が言った「ケガしてないと貼れない」を聞いて、「掻いて赤くなったところは痛いから貼ってあげた」と言っていました。私はたった1枚の絆創膏がもったいないと、怒ることしかできなかったことを恥ずかしく思いました。 私はイヤイヤ期の次男にダメなものはダメと教えたくて必死になっていましたが、長男のおかげでうまくかわして考えることも大切なんだなと気づきました。親ではわかりえないことも、子ども同士なら理解できるのかもしれません。これからも長男を頼りにしています。 ベビーカレンダーでは、赤ちゃん時代を卒業して自己主張を始めた2~6歳までの子どもの力を伸ばし、親子の生活がもっと楽しくなる【キッズライフ記事】を強化配信中。今よりもっと笑顔が増えてハッピーな毎日になりますように! 監修/助産師REIKO作画/山口がたこ著者:佐藤 稜6歳と2歳の2児の父。サラリーマンとして働きながら副業としてライターを目指す他にブログ記事も執筆中。
2022年08月22日現在、6歳と3歳のやんちゃな男の子2人を育てています。2歳から始まった次男のイヤイヤ期。3歳になった今も、おさまる気配がありません。いつどこで爆発するかわからない次男のかんしゃくですが、わが家での対処法をご紹介します。とにかく自分でやりたい!長男にはイヤイヤ期というものがありませんでした。そのため、次男のイヤイヤ期が始まったときは、どう対応して良いのかまったくわかりませんでした。次男の場合は、とにかく「自分でやりたい!」という気持ちが強いようです。 例えば、外食中にお手拭きを渡すだけで「自分で取りたかった!」と大泣き。ゼリーのフタを開けて渡すと「自分で開けたかった!」とひっくり返ります。寝言で「それ〇〇君がやる!」と言ったことも……。 どのような行動が次男のかんしゃく爆弾に触れるかわからず、夫も私もかなりストレスが溜まっていました。 少し様子を見る最近3歳になった次男ですが、イヤイヤはおさまらず逆に激しくなったように感じます。かんしゃくを起したときはなだめたり、別の話をして気をそらしたりしますが、一度スイッチが入ってしまうと、自分でも気持ちを落ち着けることができないよう。 足をバタつかせ蹴られると痛いですし、無理に抱っこしようとしても、体をそり返し落ちてしまいそうになることも……。 そのため、ある程度の時間は話しかけたりしてなだめますが、どうしても無理な場合は、何もせずに少し様子を見ます。そうすると次男は「抱っこ~」と言って手を伸ばしてくることが多く、比較的すぐに泣き止みます。 常に質問するまた、何かを出すときや、次男がかんしゃくを起こしそうな行動を取るときは「これは自分でやる? ママがやる?」と細かく聞くようにしています。 忙しいときはかなり面倒なのですが、かんしゃくを起こされ、なだめる時間を考えると、先に聞いたほうが無難です。次男も「聞いて確認してくれている」という安心感があるようです。 他には、次男お気に入りのぬいぐるみを使って「どうして泣いてるの~?」と話しかけ、次男の言い分を聞いてあげるのも効果がありました。 メリットもイヤイヤ期は大変ですが、良いこともありました。たとえば、洋服の着脱。次男の「自分でやる!」が続いたある日、とうとう最初から最後まで完璧にひとりで着替えることに成功。朝も自分で着替えてくれるので、ラクになったのです。 これには「根気よく付き合ってよかった〜」と実感。他にも靴を左右逆にならずに履けたり、ゼリーのフタをひとりで開けられたりと、イヤイヤしながらも日々、成長しています。 どんな対処法をしてもまったく泣き止まないことも多い次男。イヤイヤが始まると「またか~」とうんざりしてしまうことも多いです。しかし、これも永遠に続くものではないと割り切り、次に有効な方法を模索したいと思います。ベビーカレンダーでは、赤ちゃん時代を卒業して自己主張を始めた2~6歳までの子どもの力を伸ばし、親子の生活がもっと楽しくなる【キッズライフ記事】を強化配信中。今よりもっと笑顔が増えてハッピーな毎日になりますように! 監修/助産師REIKO著者:竹内優実6歳と3歳の男児を育児中。時短と節約が大好きなアラフォー母。簿記2級・MOSマスター・初級シスアド取得。パソコンを活かした育児グッズの作成が得意。夫は激務の為、ほぼ一人育児中。
2022年08月22日ライブドア公式ブロガーでブログやTwitter、Instagramで育児マンガを公開されているちくまサラさんのマンガを紹介します。イヤイヤ期で言うことをきかないナナオくん。困り果てた両親はある作戦に出ることに……。 「般若のお面」購入 イヤイヤ期真っ盛りのナナオくんのために「般若のお面」を買っていたちくまサラさん。ナナオくんが全然寝ないのでお面をつけてパパが寝室に行くも、効果はイマイチ。 使わなくなったお面を放置していたのですが、ある日、お面を犬のぬいぐるみに被せてパパが襲われる演出をすると…… 効果は抜群。過去最高に絶叫するナナオくんなのでした。 ◇ ◇ ◇さすがに般若にパパが襲われた演出は、ナナオくんには恐怖だったようですね。そして歯磨き後にはナナオくんがパパを助けて、助けたあとはケロッとしていたそうです。けれど、ちくまサラさんはちょっとえぐかったかな……と思っているとのこと。般若はほどほどに……がよさそうですね。 著者:マンガ家・イラストレーター ちくまサラ
2022年08月15日「下の子が生まれたら上の子が嫉妬して大変だよ!」と、2人目妊娠中に周りからさんざん言われていた私。2歳の長男が嫉妬しないように、産後から長男とできるだけたくさん遊んだり、スキンシップを増やしたりするようにしました。しかし、実際はなかなか思うようにいかず、気づけば私自身が疲れてしまい長男に叱ってばかり! そんな私の葛藤と体験談を紹介します。イヤイヤ期の長男2歳になる長男はイヤイヤ期真っ盛りで、すべてのものに興味津々。初めて見る生まれたばかりの次男にも触りたくてたまりません。長男は次男が眠っていると、頭部の大泉門を強くなでたり、顔に掛け物をかぶせたり。 また、次男の小さい目が気になるのか、目が開いているときに触ろうとします。泣いていれば、長男のお気に入りのぬいぐるみを次男の顔に「ボン!」と乗せたりするので、私は2人から目を離せない日々が続きました。 叱らないよう努力するも…「長男は次男に興味があるだけ」とわかっていた私は、長男が次男に対して危ない行動をするときだけ、長男になぜその行動がいけないのか説明し、注意し続けました。しかし、私が注意しても同じ行動を繰り返す長男に疲れ切った私は、ついに「何度言わせるの!」と強く注意してしまうように。 長男は私が叱るとすねるようになり、さらに強く次男に当たるようになったのです! 私は「これではいけない」と感じ、叱るのはまったく逆効果だと気づきました。 次男よりも長男に視点を!それから私は、長男に対して良いことをしたときに、思いっきり褒めるようにしました。次男への触れ合いも、授乳時など私が一緒にいるときに長男が次男の体をなでたり、次男の顔にキスをしたり、長男がしたいことを尊重するように。 夫が家にいるときは次男をみてもらって長男と2人で散歩したり、一緒に遊ぶ時間を増やすようにしました。すると、長男は次男に対して今までのような危ない行動が減ってきたのです! 私は「これが嫉妬だったのかな」と振り返り、産後は長男への接し方が大事だと気づきました。 産後は私自身が疲れているうえに、2人の小さな子どもの世話をするのは大変でした。つい長男に対して叱ってしまう自分に嫌気がさしてしまうことも。しかし、私の行動1つで2歳の子どもがこんなにも変化するんだということに気づき、改めて自分の行動を見つめ直すことが大事だとわかりました。また、自分に余裕がないときは夫に協力を求め、家族みんなで子どもたちを支えていくことが必要だと学びました。 ベビーカレンダーでは、赤ちゃん時代を卒業して自己主張を始めた2~6歳までの子どもの力を伸ばし、親子の生活がもっと楽しくなる【キッズライフ記事】を強化配信中。今よりもっと笑顔が増えてハッピーな毎日になりますように! 監修/助産師 松田玲子著者:岩見 エリ2男の母。看護師歴12年、現在はフランスで出産し子育て中。
2022年08月14日2人の兄を持ち、好奇心旺盛でイヤイヤ期真っ最中の2歳の長女。上の子と同じ物を食べたがるのでその日も同じおやつをあげたところ、予想外の展開に……。3人目の子育てにして私が初めて経験した冷や汗体験談です。 昼寝明けのいつもの日常で…新型コロナウイルスの感染拡大に伴う休校・休園が終わり、長男が小学校に、次男が登園した平日。いつものように午前中に買い物をすませ、早めの昼食をとり、長女が昼寝から目覚めたときのことです。 長女がダイニングテーブルの上にあった小さなボール状のカラフルなラムネを見つけました。長女が大好きなラムネということもあり、開けてほしいとせがむのでお皿に出してあげました。そこで私がちょっと目を離したすきに、予想外の事件が起こるとは思いもしませんでした。 鼻の奥に見える白い物の正体は…長女がラムネをおとなしく食べている間に、洗濯物を取り込んでいた私。ふと長女を見ると、やたら右鼻に指を入れているのです。そして左手にはラムネの入ったお皿。「もしや」と思い、長女の右鼻を覗くと奥に白い物体が! 私の指で取ろうと試みましたが、 大人の指で取ろうにも取れず、口で吸っても出てくるのは甘い鼻水のみです……。 白い物体がラムネであることは明白でした。これならどうだと思い、電動の鼻水吸引器を使用しましたが鼻の奥のラムネは微動だにせず、むなしい結果に終わりました。 耳鼻科へ連れていくか考えていたときに…時刻は13時半を回っていました。長男が14時に、次男が15時に幼稚園のバスで帰ってくることを考えると、2人が帰ってくるのを待って耳鼻科へ連れていくことになるなと考えながら私がトイレを出たときです。トイレ脇の玄関でうろうろしていた長女がくしゃみをしたのです。 そこで玄関に落ちたのは、そう、ふにゃふにゃになった白いラムネ! そのあと念のため鼻の奥も見ましたが、くしゃみがきれいにラムネを飛ばしてくれたようで、鼻の奥の白い物体は跡形もなく消えていました。 上の2人を育ててきて鼻に何かを詰めるということに遭遇したことはなく、3人目にして初めて経験した私。子どもは予想外の行動をするのだなと再認識しました。この事件から、本人も決して鼻に入れてはいけないものなのだと学んだようです。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。※直径39mm以下(トイレットペーパーの芯を通るもの)は誤飲するおそれがあります。赤ちゃんに渡さないでください。 監修/助産師REIKO作画/やましたともこ著者:佐藤祐子二男一女の母。幼~高(中高は家庭科)の教員免許と保育士資格保有。洋菓子メーカーを退職後、現在は地元にて3人の子育てに日々奮闘中。自身の体験をもとに、妊娠・出産・子育てに関する体験談を中心に執筆。
2022年08月12日7歳差兄弟を子育て中のyokaさんの体験漫画「ママをやめた日」。仕事、家事、子育てをしながら順調だと思っていたyokaさんでしたが……。次男ナオたんを妊娠中にパパが会社を辞めて、yokaさんの地元へ引っ越し。引っ越し後の4年間でパパの転職・ナオたん出産・長男トモたんの中間反抗期・ナオたんのイヤイヤ期・転校・コロナ・パパの起業……と、さまざまな変化の中でトモたんは新しい学校に馴染めずにチックの症状が出てしまいましたが、スクールカウンセラーさんに相談したことをきっかけにトモたんは友達ができました。yokaさんの理想の家族と現実引っ越ししてからの4年間でたくさんの変化があったyokaさん一家ですが、トモたんの学校での孤独問題が解決してから、良い方向に向かっています。トモたんにチックの症状が現れることはなくなり、ナオたんのイヤイヤ期や登園拒否も落ち着いてきたようです。 パパは11月末に仕事を辞めることができましたが、収入はまだまだ安定しなさそうです。yokaさんはパートが決まり、念願の職場復帰を果たしました。 yokaさんには理想の家族像があったけど、現実は真逆の日々。プチッと何かが切れて一度は家を出たyokaさんが戻ってきて分かったことは、テレビで観る理想の家族像と現実は違う。現実では予想外のことが起こります。 yokaさんは自分の中でたくさん悩んだことで納得のいく答えが見つかりました。“声をあげれば助けてくれる人が身近にいたから、泥臭くても、家族が生きやすいように前に進んでいこう”と。 2021年5月。yokaさんは近所のお店でパートをしています。子どもたちはママが働いていることが視覚的にも分かり、わがままを通すことが減ったようです。 パパは約束通り、ナオたんの送迎だけはしてくれます。送迎だけは!持ち物の準備などはしてくれません…。 そして、yokaさんは自分が嫌だと思ったことは家族に冷静に伝えるようになりました。 “これからも家族の問題に直面することはあると思うけどきっと大丈夫!家族の成長と共にママも成長するから” ママをやめた日はこれで終わりです。今まで読んで下さった方ありがとうございました。yokaさんはこのマンガを通して、「同じような悩みを持っている方の少しでも参考になればいいな」と思って描いたそうです。何か1人で悩んでいる方はyokaさんのように、病院やスクールカウンセラーに頼ってみてください。 ※この話は現在のものではなく、過去の体験談です。 著者:マンガ家・イラストレーター yoka2010年、2017年生まれの7歳差兄弟を育てるワーママです。子育て漫画や日常で思った事など色々描いてます♪
2022年08月02日私は3歳の男の子と0歳の女の子のママです。長男の妊娠期は切迫早産で長期入院になり、2人目は妊娠がわかった妊娠5週ごろから自宅で安静に過ごすよう医師から指示を受けました。それでも切迫流産、切迫早産になってしまったのですが、そんななかで、私が家族に対して後悔していることをお話ししたいと思います。急な里帰り安静期間が長くなるにつれ、私は動けないストレスで精神的にもボロボロ。当時2歳になったばかりでイヤイヤ期の長男にも、ちょっとしたイタズラ程度でも大声で怒鳴るように……。一方、夫は仕事と家事をひとりでこなし、とても疲れている状態でした。 そんなとき、妊娠32週の妊婦健診で医師から子宮頸管があと少しでも短くなったら入院だと告げられたのです。私が入院になると、夫の仕事中に長男のことをみる人がいません。夫と話し合い、私の両親に頼んで妊娠32週に里帰りをすることにしました。 イライラが今度は両親に……実家でお世話になり始めると、普段はあまり両親には頼らず子育てをしているせいか、長男も両親もどのように関わればいいのか模索しているようでした。私からも長男の食事の味つけや、してはいけないことをしたときに注意するポイントなど両親に前もって伝えましたが……。 「やめて」と言っても隠れてお菓子をあげようとする、スマホばかり見せる父や、長男の食事についてなかなか理解してくれない母にイライラして、何度か怒ってしまいました。両親も私がものすごい剣幕で怒るので、驚いていました。 イライラしないためにしたこと両親にまでイライラしてしまう自分が、情けなくてつらくてたまりませんでした。そんなとき、夫に相談すると「ちゃんとご両親に何でイライラしているか、家でもイライラしていたことを伝えたら?」とアドバイスを受けました。 後日、両親に今は入院せずに過ごせるかとても不安なこと、長男のイヤイヤ期も重なり、育児が自分の思うようにいかずにつらいことなどを伝えると、両親は「わかっているから大丈夫だよ」と言ってくれて、安心と同時に少しイライラが緩和されました。 その後もイライラを抑えることは難しかったですが、正期産の時期に入ると動けるようになり、少しずつイライラは軽減されました。夫は長男と外出、母は私の愚痴を聞いてくれて、父は甘い物を買ってきてくれるなど心遣いがうれしかったです。ひどいことばかり言ってしまった私に寄り添い、気遣ってくれた家族のおかげで無事に出産でき、とても感謝しています。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 監修/助産師 松田玲子著者:八木さつき2歳男児、0歳女児の母。ケアマネージャーの資格を取得。妊娠・出産・子育てに関する体験談を執筆している。
2022年08月01日登場人物■ほにゅ:2018年2月生まれ。泣くのが得意な男の子。薄毛。飽き性。笑顔で母をノックアウトできる。■ねむ:2020年7月生まれ。よく寝る女の子。■つぶみ:ほにゅ&ねむの母。すぐムリって言う。一応一生懸命取り組む。■ぺー:ほにゅ&ねむの父。効率的に動きまくる。優しい。声がでかい。「きらい」の本当の意味編集後記イヤイヤ期真っ只中の妹・ねむちゃん(当時1歳11ヶ月)の「きらい」発言に傷ついた兄・ほにゅくん(4歳)でしたが、つぶみさんからの「ほにゅも同じこと言ってたよ」の言葉にとても驚いた様子でしたね。当時を振り返って「ごめんね」と謝る姿に成長を感じずにはいられません。このまま仲直りするかと思いきや、なかなか手強い現役イヤイヤ期のねむちゃんでした(笑)。魔の2歳児と呼ばれるイヤイヤ期の子どもとの接し方に悩んでいるママは多いでしょう。今回のエピソードでほにゅくんが教えてくれた「本当は大好きと思ってた」という言葉に救われた気持ちになった方もいるのではないでしょうか。いつか成長してこんなに優しくフォローしてくれるのかと思うと、イヤイヤ期とも前向きに向き合えそうですね。ままのて編集部イヤイヤ期当時の兄・ほにゅくんのエピソードはこちらつぶみさんの二人目妊娠のマンガはこちらままのて公式SNSアカウントままのてのTwitter・Instagramをフォローすると、最新マンガの更新情報をご確認いただけます。ぜひフォローしてください!つぶみさんが描く漫画が動画になりました!ままのてで大人気の育児漫画が動画でも楽しめるようになりました。今後もつぶみさんの漫画動画を随時更新していく予定です。その他の育児漫画や育児に関するお役立ち情報、生活の知恵がたくさん配信されていますよ。どの動画にも字幕が付いているので、赤ちゃんや子どもが寝ているときでも音声なしで楽しんでいただけます。ぜひチャンネル登録してみてくださいね。過去のエピソード著者情報
2022年07月27日こんにちは。渋谷です。子どもってヘンに通じ合ってるときがありませんか。長男・ゆっくん1才。当然まだ話せず、最近はイヤイヤ期真っ盛りで一体何に怒ってるのかわかりゃしません。お前昨日は喜んでにんじんスティック食べとったやないか…一連のイヤイヤを見ていた長女・みったん。「かたいんじゃない?」と一言。確かに冷蔵庫から出してすぐだったから一理ある…。ためしにレンチンしてみたところ食べる。その後もゆっくんのイヤイヤの度に現れるみったん。まるでゆっくんの通訳のようだ…!たまに赤ちゃん同士でむにゃむにゃなんか話してるみたいな風景を見ますが、もしかして血を分けた姉弟同士でも年は離れていても通じ合っているのか!?その謎を解明すべく我々はアマゾンの奥地に向かった。というのは冗談でワクワクしながらみったんに聞いたところ、「なんとなく」だそうです。現実なんてそんなモンです。それをおいてもみったんの通訳の解像度の高さよ…ありがとうね…
2022年07月26日2歳半のころの息子は、イヤイヤ期真っただ中。特に私と夫を悩ませたのは、お風呂上がりのお着替え拒否です。着替え自体はもうじょうずにできるのに、なかなか自分からは服を着てくれません。冬の寒い日でも、お風呂上りはすっぽんぽん。何度「着替えて」とお願いしても着替えてくれず、無理やり着替えさせることもしばしば……。そんなある日、私と夫の取った方法で、息子は楽しみながら、着替えができるようになりました。息子のお着替え拒否に悩む日々イヤイヤ期真っ最中だった2歳半の息子。ごはんも着替えもお出かけも、まずは「イヤイヤ」。この時期には当たり前のことだとわかってはいますが、私も夫も、同じことを何度も注意する毎日に疲れてしまっていました。特に手を焼いたのが、お着替え拒否。 冬の寒い時期になっても、お風呂上がりにいつまでもすっぽんぽんのまま遊んでいました。息子が自分でじょうずに服を着替えられると私はわかっているので、なるべく自分で着替えさせたいのに、何度声をかけても、着替えてくれません。 ある日のお風呂上がりの出来事その日、息子は夫とお風呂に入り、上がったところでした。私は息子の体を拭いて、保湿クリームを塗ります。その後息子の服を出して「さあお着替えしよう」と、息子に声をかけました。いつものことですが、息子は服を着替えようとせず、裸のままおもちゃで遊び始めました。 そのタイミングで、夫がお風呂から出てきたのですが、夫は着替えを用意するのを忘れ、全裸でした。息子は普段ならお風呂の中でしか見られない夫の裸を見て大興奮!「パパ、裸~!」と喜んでいます。 「お着替え競争」で楽しくお着替え!夫がパンツをはき始めたとき、私は特に深く考えずに「あ、パパはお着替えできてるね! まだ裸の人は誰だ~?」と息子に話しかけました。すると息子の顔つきが変わり、急いで服を着始めたのです。ここぞとばかりに夫が「パパのほうが早いぞ~」と息子に競争をしかけました。 こうなるともううれしくてたまらない息子。「ぼくのほうが早い!!」と夢中で着替え終わりました。夫が「息子くんのほうが早かった! すごいね!」と褒めると、なんとも得意げな表情。その日からお風呂上がりの「お着替え競争」は私たち家族の定番になりました。 偶然ではありますが、私と夫の連係プレーで編み出された「お着替え競争」。半年たった今も、しばしば白熱した競争が繰り広げられ、最近では息子が自分から着替えてくれることも多くなってきています。頭ごなしに叱って、親の言うことを聞かせようとするだけでなく、ちょっとした遊び心を持って子どもに寄り添うのも大切だなと感じた出来事でした。 ベビーカレンダーでは、赤ちゃん時代を卒業して自己主張を始めた2~6歳までの子どもの力を伸ばし、親子の生活がもっと楽しくなる【キッズライフ記事】を強化配信中。今よりもっと笑顔が増えてハッピーな毎日になりますように! 監修/助産師REIKO著者:淡河なつめ1児の母。司書として東京の図書館に勤務していたが、Uターン移住を機に、フリーランスのライターに転向。死産と流産の経験がある。
2022年07月24日長男たくと次男りくにもちょっとは嫌がる時期がありましたが、長女ももにもついにやってきました……恐怖のイヤイヤ期。1人で着替える、1人で靴を履く、1人でご飯を食べる……。ももの場合は「イヤ」ではなく「1人でやりたい」が多かったです。そのたびに時間は取られてしまうのですが、基本、自分でやりたいようにやらせていました。でも幼稚園のお迎えなど忙しいときだけは問答無用!で、私が靴を履かせていました。
2022年07月14日なぜ?ホント?男の子の育児が大変だと感じる理由ママと性別が違うから女性であるママと男の子は、性別が違います。性別が違うからこそ生じるずれが「男の子は理解できない」という気持ちにさせるのかもしれません。それではこうしたずれはどうして生まれるのでしょうか。その理由のひとつとしてあげられているのが、男性脳と女性脳と呼ばれる脳の違いがあげられます。脳は胎児期の性分化において、男性ホルモンであるテストステロンの作用により男性脳と女性脳にわかれることが最近の研究でわかってきました。脳が性分化することで、男女の行動や考え方に違いが生じると考えられています(※1)。男の子が乗り物や虫など動くものに興味を示したり、青や黒などの寒色を好んだりする傾向にあるのはそのためです。一方で、こうした興味の対象は服やおもちゃのモチーフなど、周囲の環境に影響されることも示されています。文化的な背景や教育などにも左右されるため、一概に「男性脳だからママの考え方と違う」とはいいきれないのです。男の子の身体にはママにはない男性器がついています。性的な意味はなくても、異性を意識する場面があるでしょう。こうしたママの意識が、子どもの「男の子っぽさ」をより際立たせているのかもしれませんね。※性分化…男性あるいは女性に発育していくこと体力的な負担が大きいから男の子は常に動き回ってじっとしていない、女の子より運動能力にたけているといわれていますね。実際、幼児を対象に行われた運動能力調査では25m走やボール投げで男の子が女の子よりも高い能力を示しました(※2)。男性ホルモンの影響で競争意識が高く、刺激を好む傾向があるともいわれており、男の子が常に飛び跳ねたり、戦いごっこをしたりするのはもはや必然ともいえそうですね。ところが、こうした説を否定する調査結果もあるのです。たとえば、先の運動能力調査では、長座体前屈距離では女の子のほうがより良い数値を示しました。男女の筋力や俊敏性には性別による差がないとする調査結果や、競争意識は環境や文化的な考え方が反映されるとする調査結果もあります(※3)。つまり、幼児期の運動能力や競争意識においては、もともとの脳の気質に加えてどのような遊びをしてきたか、どのように身体を動かしてきたかが大きく影響するともいえるのです。もちろん運動が得意だったり、身体を動かすのが好きだったりという子どもの個性もあるでしょう。それがママの個性と異なるものであれば、男の子は大変だと思うことにつながるのかもしれません。女の子より言葉の発育がゆっくりだから子どもは7ヶ月頃から喃語が出始め、1歳を過ぎると「わんわん(犬)」など意味のある言葉がでてきます。1歳半~2歳頃には「本ないない」など二語文を話しはじめ、3歳では三語文で会話するようになるでしょう(※4)。こうした言葉の獲得は、男の子より女の子のほうが早いというのが一般的な認識です。男の子は女の子に比べて言葉の発達がゆっくりだといわれているので、自分の気持ちをうまく言葉にできないと手が出たりかんしゃくを起こしたりしやすいともいわれています。実は、言葉の獲得に関する男女差については諸説あり、女性が優位なもの、男性が優位なもの、男女に差はないとするものなどさまざまで、男の子のほうが言葉がゆっくりだともいいきれないようです。他方で言語をつかさどる大脳の言語野に着目すると、大きさや働きに男女の差があることがわかっており、大脳の聴覚野から言語情報を受け取るニューロン(神経細胞)は女性のほうが発達しているのだそうです(※5)。言葉が巧みなママからみると、男の子が話せば伝わるところをそうしないのはもどかしさを感じますね。しかし言葉の獲得は環境や人とのかかわり方で大きく変わるため、子どもの反応を見ながら根気強く声がけすることが重要なようです。もしも発語で気になることがあれば、かかりつけ医や自治体の窓口で相談してくださいね。「男の子育児は大変」という固定概念から子育てをはじめる前から「男の子の育児は大変」という言葉を漠然と耳にしたことがある方は多いのではないでしょうか。そのような強い固定観念から「大変だ」と思い込んでしまっていることがあるかもしれません。ママ自身は特に大変だと感じていなかったとしても「男の子は大変ね」と周囲に言われることで、「これって大変なんだ」と感じてしまうのです。子どもには性差があるものですが、個人差も大きいもの。性別ばかりにとらわれることなく、今目の前にいる子どもを見て向き合えるといいですね。【体験談】男の子育児エピソード男の子育児エピソード2歳の息子は車ハカセです2歳の息子は車がとっても大好きで、夢中になって遊んでいます。パズルや絵本も車関連のものばかり!他のおもちゃで遊んでもらおうと思っても少ししか興味を示さず…。こだわりを持って(並べ方とか笑)好きなものにとことん集中している様子です。息子がいると一生知らなかったであろう車の名前も勉強になります。笑(パパは仕事が忙しいこともあり「息子にトミカ買ってくれるおじさん」との認識のようです)男の子ならではの嗜好…?息子は赤ちゃんのころから車に夢中になり、ミニカーのタイヤを見つめていました。その後、恐竜やサメなど強い生物に憧れがあるのか、テレビなどで見かけると大興奮!3歳を過ぎてからは、家でも外でも見えない敵とよく戦っています…。「男の子ならではの嗜好があるんだな」と感じていますが、パパとは男同士で盛り上がっていて楽しそうですwパパが世界で一番強い人息子4歳、父親が世界で一番強い人間だと思っています。「僕も父ちゃんクラスになったら~」「(野球の)大谷より父ちゃんのほうが大きいよねぇ?」「父ちゃんが持ってる〇〇がほしい」と常に父親を目指しているようです…初めての3語文が風呂上がりの旦那みて「とうちゃん、ちんちん、でてる」だったので、男ってこんな小さいときからこんななんだ、、と思った記憶があります。もくもくとミニカーを並べ心配に車のおもちゃを並べて眺める遊びに没頭していた時期があります。他のことに見向きもせず延々と並べているので病気を疑ったほうが良いのか心配になりましたが、男の子は並べる、集めるという嗜好(しこう)があると知り安心しました。泣きじょうごが遅れてやんちゃ坊主に変身息子はおっとりしていて外遊びよりも家の中で遊ぶことを好み、ほかの子におもちゃをとられては泣いていました。よく泣くのが困りごとだったくらいです。しかし小学生になり家で過ごすよりも外の時間が長くなると、友だちとサッカーや水鉄砲などで活発に遊ぶようになり、めったに泣かなくなりました。おっとりが鳴りを潜めたかわりに話を聞かない男子へと成長し、無鉄砲なやんちゃっぷりを発揮しています。きょうだい&男の子育児エピソード性差よりも子どもの個性を感じます息子4歳、娘3歳を育てています。息子のほうが黄昏泣きがあったり寝かしつけに時間がかかるタイプだったりした分、ねんね期は大変でした。イヤイヤ期は圧倒的に娘のほうが大変w我が家の場合は、性差よりも関わり方や生まれ順のほうが影響大きいかもという印象です。甘え方は小さな恋人娘9歳息子7歳息子は強いものへの憧れが強いです。ストライダーを乗り回しているときも「急行列車のお通りだ~」とずっとトーマスのゴードンになっていました。今は「どっちが強い」や「〇〇最強図鑑?」にドはまりし、常に何が一番強いのかを考えています。甘え方は小さな恋人です。「一緒に寝よう」「お布団に入って」「夢で会おうね」「今日の服、かわいいね」など彼氏にも言われたことないようなことを言ってくれますよ。女の子ママから見た男の子育児のエピソードダメ男にしてしまうかも三姉妹、姪っ子5人の完全なる女系家系の私から見ると、男の子は「きゅん!とする可愛さ!」です。身内にも男の子がいないので、きっと私が男の子を育ていたら小さな恋人感を抱いたり溺愛しすぎたりして、完全なダメ男にしてしまいそうです。笑また私のイメージで個人差があるのかもしれないですが、男の子育児では外遊びメインでママが日焼けしているイメージが。女同士だと早くから女の闘い繰り広げられて口げんかが勃発しますが、男の子はそのような印象がありません。また、好きなものをとことん調べて博士ちゃんになるイメージもあります。1歳・2歳・3歳男の子の育て方のコツ叱りすぎない男の子は自分の世界に没頭すると周りが見えなくなり、ママの声が届きにくくなる傾向があります。ママが何度言っても聞かなかったり、すぐに忘れてしまったりすることが続くと、ついついあれもこれもと注意したくなりますね。しかしそれでは、注意のポイントがぼやけてしまい、伝えたいことが伝わりません。叱るときはポイントを絞り、具体的に伝えるようにしましょう。感情的にならず冷静に話す男の子に限ったことではありませんが、子どもは注意してもどこ吹く風、すぐに同じことで注意を受けますね。聞いていなかったのか、直す気がないのかと、ママのモヤモヤも募ることでしょう。これくらいの年齢の子どもはまだ言われたことを完全に覚えていません。何度も繰り返し伝える必要があります。しかし、ママの気持ちをリセットする間がないと、注意するときにヒートアップしてしまうことがあるかもしれません。ママの口調が強くなったり声が大きくなったりすると、子どもは言葉ではなく「怒っている」という事実に注目してしまいます。叱るときはあくまでも冷静に話すことを心がけたいですね。命令せず素直にほめる男の子は自分のことになると過大評価をし、自分は人よりも能力がある、平均以上だと考える傾向があるようです。そして、自分の意見はなかなか変えません。そのため、人から命令口調で「○○しなさい」といわれるとより反抗的な態度になります。態度を硬化させないためにも、男の子には「○○してみよう」「○○できるかな」など自分から動くように働きかけましょう。ときにはお願いしてみるのも効果的です。できたときには「○○できてえらいね・すごいね」と具体的にほめてくださいね。子どもの自尊心を大切にする子どもは2歳頃から自我が芽生え、5歳頃までに恥ずかしさや希望といった情動が備わります。大人と同じように心が育っているので、人前で叱ったり馬鹿にされたりすると子どもの自尊心が傷つき、自分への自信が失われてしまうでしょう。子どもの自己肯定感を高めるためにも、叱るときはできるだけ人目につかない場所に移動してから声がけをしましょう。危険なことや人に危害を与える場合などその場で叱らなければいけないときは「あなたがダメ」と人格を否定するのではなく、「行為」がいけないことなのだと端的に伝えることがポイントです。反対に、褒めるときは人前で褒めてあげると良いでしょう。ママから見て無理そうなチャレンジをするときも、子どもの考えはできるだけ尊重したいですね。失敗しても、そこから成功するための方法を学べることが重要です。遊びを取り入れる男の子は強い刺激を好み、物事に持続的に取り組むのは女の子よりも不得手だといわれています。興味の対象がうつりやすいので、やらなければいけないことやママがやって欲しいことに取り組むときは、子どもの気持ちが高揚するように遊びを取り入れてみましょう。片付けをするときは、どっちが早くできるか競争しようと声がけするのが効果的です。「○○はどこかな、あったね」と、宝さがしをする要領で分別しながら片付けるのも良いでしょう。できたときはシールやスタンプをためていくのも喜びますよ。たくさん甘えさせる子どもはママやパパからの愛情をたくさん受けて、自己肯定感を育んでいきます。ハグをしたり、失敗を受け止めたりすることが子どもの情緒を安定させ、社会とつながりが持てるようになるのです。子どもとママとの信頼は、愛着を示す子どもにママが応えるという相互関係で成り立ちます。こうして欲求が満たされると、愛着行動は2~3歳頃から次第に弱まり頻度が減ってきます。5歳頃には外の世界への関心がぐんと広がってくるでしょう(※6)。しかし愛着行動が減る時期は個人差があり、小学生以降も続く場合があります。これを「男の子だから」と突き放してしまうと、自立の芽が摘まれてしまいます。子どもの自立心を育むためにも、子どもの甘えたい気持ちを受け止めて思う存分愛情を伝えましょう。男の子のイヤイヤ期の対処法は?イヤイヤ期は外の世界と自分自身の存在は異なるものであり、自分の感情を意識し始める成長の過程で起こります。そして、個人差はありますが、子どもが自分の感情の表出(ひょうしゅつ:心の内側にあるものを外からわかるようにあわわすこと)をコントロールする力は2~4歳頃から芽生え始め、コントロールできるようになるのは5~6歳頃からです(※7、8、9)。子育ての中でも大変な時期であるイヤイヤ期をどのように対処すれば良いのでしょうか。状況や気持ちを変えるもしも話をしても子どもが聞く耳を持たないときは、ゴールを変えて状況や気持ちを変化させるのもひとつの方法です。たとえばいくら時間をかけてもご飯を食べようとしないときは、「食べること」をゴールにするのではなく、「ご飯の時間を守る」ことをゴールに設定し、時間が来たらご飯を片付けてしまうのです。お風呂に入ることを嫌がったら、部屋を移動すること、服を脱ぐことなど目標を小さな設定に変えるのも良いですね。石けんで遊ぼう、水鉄砲をしよう、おもちゃをきれいきれいしようと言葉を変えて誘導するのもひとつの方法です。シンプルにダメなことを伝える守るべきルールや社会のマナーに反することは、根気強く伝えることが大切です。自分の感情を優先し「○○をやりたい」と駄々をこね続けることもあるでしょう。ここでママがあきらめてルールをあいまいにしたり、強い口調でしかりつけたりするのは良くありません。一度で変化がなくても子どもに伝え続けることで、「ダメなことはダメ」ということを学びますよ。気持ちを受け止める泣いて暴れているところに言葉を重ねるのはイヤイヤを増長させて逆効果です。時間と気持ちに余裕があれば、子どもの気持ちを受け止め子どもがクールダウンするのを待ちましょう。ある程度の時間が経つと、子どもはなんで泣いているのかわからなくなりふと冷静になるものです。子どもが落ち着いてから「〇〇したかったんだね」と子どもの気持ちをママが代弁してあげると、今までの騒動は何だったのだろうと思うほど、スムーズに伝わることもありますよ。ときには「やりたい!」を尊重する命の危険があること、人に危害を加えることはしっかり伝えてやめさせる必要がありますが、子どもの成長を促す「冒険」は、できるだけ体験させましょう。そこには小さな傷や失敗を負うリスクがあるかもしれません。しかし、ケガをするからできないからといった理由でママがすべての危険を先回りして回避していると、子どもがリスクに対処する力や成長する機会が損なわれてしまいます。ときには子どものやりたいことを尊重し、危険を予測しながらできるかぎり手を出さずに見守ることが大切です。お友だちやきょうだいに乱暴してしまう場合は?子どもが暴れたり乱暴したりするときは、相手を「怖がらせてやろう」「こらしめてやろう」という気持ちではなく、自分の気持ちをわかって欲しくてやっていることがほとんどです。そのため子どもが乱暴するときは暴力を制止することと、子どもの気持ちを理解することを切り離して考える必要があります。まず手や足が出てしまったときは、手をおさえたり抱きしめたりすることで物理的に暴力を抑制します。可能であれば、子どもが落ち着くまで相手から離れた場所に連れていくと良いでしょう。興奮がおさまったら、「○○だったんだね」と子どもの気持ちを認めながら「叩いてはいけない」など行為を注意しましょう。男の子の個性を楽しみながら子育てしよう男の子と女の子にはお腹の中にいるときに生じる差と生まれてから獲得する差があり、ひとつの傾向としてまとめることができます。男の子の特徴は女性であるママには理解しがたい面もあるでしょう。だからといって「男の子は大変」とひとくくりにできるものではありませんね。おとなしい男の子もいれば活発な女の子もいます。男の子育児のネガティブな面にとらわれることなく、公平な目で子どもの個性と向き合い、良いところに目を向けていきたいですね。ママには対応が難しい場面では、パパに任せるのもおすすめです。※この記事は2022年7月時点の情報をもとに作成しています。掲載した時点以降に情報が変更される場合がありますので、あらかじめご了承ください。
2022年07月14日今回の内容は、辛い描写があります。不安を感じる方は閲覧をお控えください。■前回のあらすじ息子に対して「やめて!」と声をあげるのは、叱っているのではなく、怒鳴ることで自分がスッキリしようとしているだけなのかもしれない。そう感じたなおたろーは、状況を変えるために育児相談に行ったのですが…。 産後はホルモンも安定していないので感情のコントロールが難しくなります。私はPMDD(月経前不快気分障害)で、女性ホルモンの変動に感情を左右されやすいというのもあり、この時は本当に自分を止められませんでした。こさぶろーは割と寝てくれるタイプではあったけどそれでも毎日睡眠不足で、体もまだ痛いし、悪露は出続けるし、乳腺炎になって高熱が出るし…心はいつも綱渡りのように、立っているのがギリギリの状態。そこにそらじろーのイヤイヤが入ってくると、綱から落ちそうになってぐらついてしまう。大暴れして床をドンドン足で鳴らされると、頭が割れそうになってしまう。母もそらじろーが赤ちゃん返りをしていることは知ってはいたけれど、明らかに母がいる時といない時とでそらじろーの暴れっぷりに差がありました。母がいない時は、これでもかと泣き叫んで暴れていました。私も疲れ切った状態だったので、その状況を母に話すこともできず、里帰り中はこんな日々を送っていました。次回に続く「誰にも言えなかった私の育児」(全11話)は12時更新!
2022年07月07日2019年1月生まれ、にこにこ笑顔とまんまるタレ目がトレードマーク、はたらくくるまに目がない男の子・ふたばくんの育児記録。3歳になったふたばくん。いろいろと自分でできることが増えてきて……。お願い…お願いだから…毎日、ものすごいスピードで成長していく子どもたち。 ねんねの赤ちゃんだったころには、「早く寝返りしないかな」と思い、おすわりしたころには、「いつになったら歩くかな」と思い、イヤイヤ期には、「もう少ししたらこのイヤイヤ期も終わるはず」と願いっていたあのころ。 なかなか出口の見えない子育てに、『はやく大きくなって……』と思う保護者の方も多いのではないでしょうか。 そらさんも、同じ気持ちになったことがあったそうです。 できるようになるまではとても長い時間に感じていたのに、過ぎてしまうとあっという間に感じてしまうものですよね。 歌を歌えば歌詞を間違い、靴を履くと反対で、グーサインには人差し指で応えていたふたばくんは、いろいろなことが自分でできるようになりました。大きな大きなうれしさのなかに、ちょっぴり寂しさも感じる不思議な気持ち。 そらさんは、「このうれしさも寂しさも、日々のなかの宝物。すべてが愛おしくて幸せな時間。そんな時間をありがとう」とおっしゃっています。 SNSのコメント欄でも、 「成長がうれしいのに寂しくて……。『自分でできることが増えてすごい!頑張った!』って思うのに、心にポッカリ穴があいた感じ。いつのわが子もめちゃくちゃかわいいのにね」「まさに今、息子が毎日できることが増えてきてて、すごくうれしい反面、同じような気持ちになっています。あんなにも『早く早く』と思ってたはずなのに、勝手だなぁと思いながらも、ほんとに寂しいですよね」 「ここ最近の成長がめまぐるしくて気持ちがついてけなくて無性に寂しくなります。すごくうれしいのになんだろう……この気持ちは。母親になったんだなぁと改めて自覚してます」 と共感の声がたくさん届いています。 きっと、本気で子どもたちに向き合って、一生懸命子育てしてきた証なんでしょうね。どの時期の子どもも全部宝物。日々成長していく子どもたちとの思い出を、しっかりと記憶に刻んでいきたいものですね。 著者:マンガ家・イラストレーター そらまん丸たれ目がトレードマーク、2019年1月生まれの息子・ふたばの母。30代、デザイナー兼イラストレーター。子育てのなかの癒やしをブログやSNSで発信しながら、夫とふたばと3人暮らしを満喫中♪
2022年07月06日保育士の中田馨さんが、実際にやっているイヤイヤ期のかわしワザ【お食事編】を教えてくれました。「苦手な食べ物を食べない」イヤイヤ星人、「椅子に座らない」イヤイヤ星人など4パターンに分けて詳しく解説!こんにちは、保育士の中田馨です。「実際に保育士がしている、イヤイヤ期のテーマ別の対応方法」のうち、今回は「食事でイヤイヤ星人」をお届けします。 食事でイヤイヤする子への対応方法1日3回やってくる食事。子どものことを考えていろいろな食材を使ったり工夫しながら料理を作るのに、ひと口も食べずに「イヤ!」と言ってプイっと横を向いてしまうなんて経験をしたことがあるのではないでしょうか? ひと口でも多く食べてほしいのが親心ですが、頑なに口を開いてくれないとどうすることもできません。無理やり口に入れるわけにもいきませんので、悩むママも多いことでしょう。 食事でイヤイヤ星人への基本的な対応方法は以下の4つです。1.食べない食材があっても良しとしよう!2.食事には決まりがあると伝える3.十分に甘えさせる4.ある程度子どもの思いを尊重するでは、実際に保育所であった具体例を挙げながら見ていきましょう。 苦手な食べ物をひと口も食べないイヤイヤ星人苦手な食べ物をひと口も食べてくれないイヤイヤ星人はとっても多いものです。私の保育所のイヤイヤ期の子どもたちは全員がそうと言ってもいいくらい。例えば、きのこが苦手な子の場合、きのこ単体ではもちろん食べません。えのきと一緒に数種類の野菜を汁物にしたら、じょうずにえのきだけをよけて食べます。ハンバーグにしいたけを練り込めば、その香りに感づいて食べてくれません。このようなイヤイヤ星人にはどうすればいいのでしょうか? まずは「食べない食材があっても良しとしよう!」と思うことです。苦手な食材の1つや2つ大人もあると思います。なので、苦手な食材が多少あっても問題ありません。まずは、えのきが入っているのに汁物を食べようという意欲がある子どもを認めます。「今は、きのこを食べなくてもいいや」と思いましょう。 とはいえ、将来的に食べてほしいと思うなら、子どもが苦手な食材も定期的に食卓に出して、その存在を見せ続けます。親が「おいしい!」と食べているところを見せることが大切です。 椅子に座らないイヤイヤ星人食事中にすぐに椅子から逃げ出したり立ち歩いたりする子がいます。つい追いかけてしまいたくなるところですが、それはNG。食事のマナーとして、立ち歩いて食べるのはよくありませんが、それよりも立って歩いて食べているときに、食べ物を喉に引っ掛けてしまうことのほうが怖いのです。このようなイヤイヤ星人には「食事には決まりがあるんだよ」ということを伝えます。例えば、食事は座って食べるということもその1つ。座らないと食べさせないという家ルールをつくってしまうのです。 追いかけて食べさせると「歩いて食べてもOKなんだ」という認識になりますので要注意です。また、椅子から逃げ出した子どもに対して「待て待てー!」など大きなリアクションで対応すると、子どもはママに反応してもらって楽しいと思ってしまいますので、座らせるときは「椅子に座るよ」っと淡々と対応しましょう。 自分で食べられるのに食べさせてほしいイヤイヤ星人手づかみ食べもスプーンやフォークなどを使って食べることもできるのに、急に「ママ、食べさせて!」と自分で食べなくなる子がいます。ママとしては、「もう、自分で食べられるでしょ?」と思うことでしょう。このようなイヤイヤ星人には、十分に甘えさせましょう。ママに「食べさせて!」と言ってくるのは今だけの話です。子どもが成長するなかでは、心の充電がたくさん必要な時期があります。充電の方法はその子によって違います。この子の場合は、食事の時間に出てきたのかもしれません。ママが食べさせてあげたとしても、「じゃあ、自分でもひとさじ食べてみよう」と誘うのはもちろんOKです。 スプーンもまだなのにお箸で食べたがるイヤイヤ星人まだ、手づかみ食べがメインでスプーンすらうまく使えないのに、パパやママの様子を見て「お箸が使いたい!」と言ってお箸を持ちたがる子がいます。持たせなかったら大泣きするので、持たせていいものか悩むところです。 このようなイヤイヤ星人には、ある程度子どもの思いを尊重しましょう。ある程度というのは、子ども用の短いお箸を用意して持たせるのはOKです。食具に興味を持つことは頼もしいものです。ただ、お箸は子ども用のものを必ず大人がそばで見守りながら食べてください。 イヤイヤ期全般に言えることですが、子どもがイヤイヤ言い出したらすぐに解決することはできません。いつもの3〜4倍は時間がかかるかなと大らかな気持ちで対応しましょう。 著者:保育士 一般社団法人 離乳食インストラクター協会 代表理事 中田家庭保育所施設長 中田馨0~2歳対象の家庭保育所で低年齢児を20年以上保育する。息子が食べないことがきっかけで離乳食に興味を持ち、離乳食インストラクター協会を設立。現在は、保育士のやわらかい目線での離乳食の進め方、和の離乳食の作り方の講座で、ママから保育士、栄養士まで幅広く指導。離乳食インストラクターの養成をしている。「中田馨 和の離乳食レシピ blog」では3000以上の離乳食レシピを掲載中。『いっぺんに作る 赤ちゃんと大人のごはん』(誠文堂新光社)も発売中!
2022年07月06日思春期・反抗期は、成長のプロセス。広汎性発達障害(自閉スペクトラム症)のある娘は、現在小学6年生。思春期・反抗期の真っただ中です。発達外来の受診で、発達障害児の思春期・反抗期についてや、娘の状態に合わせた療育方法を先生からアドバイスしてもらい、少しずつよくなってきました。しかし、そもそも思春期・反抗期は、正常な発達。娘の自立力を伸ばすことが目的であり、反抗的な態度をゼロにしようとは思っていません。日常生活では、反抗は引き続きあるのが現状です。Upload By SAKURA自分の発達に関して、興味津々。わが家では娘に「発達障害」の告知をしています。そのことも関係しているのか、娘は自分の発達状態にとても興味津々です。自分は何歳で歩いたか、何歳のときにしゃべったか、オムツが外れたのはいつか、小さいときはどんな子だったか…。決して後ろめたいという聞き方ではなく、「私のことを知りたい!」「教えて!」と楽しそうに、何度も聞いてきます。Upload By SAKURA正しい知識を教える。そんな娘には、思春期・反抗期というものを発達のちゃんとした知識として、教えた方がいいと思った私たちは、思春期・反抗期についてよく説明しています。Upload By SAKURA元々、理論的な説明が大好きな娘。自分のイライラや、親に反抗してしまう言動が、発育として説明がつく状態が面白いようです。私ともめたときも…Upload By SAKURA自らの態度の理由を「思春期・反抗期」と言う娘。それを言うことで、娘の反抗が急に可愛く見え、私は笑いをこらえるのに必死になってしまいます。自分の経験も話して聞かせる。元々、あまり他人に興味を示さない娘ですが、思春期・反抗期に関しては自分だけではなく、ほかの人がどうだったかを知りたいようで…Upload By SAKURAUpload By SAKURAこんな会話をしていると、まだまだ娘は、反抗期じゃないような気さえしてきます。話して、向き合って、乗り越える!私たちの場合、思春期・反抗期というものを会話なくただ過ぎるのを待つより、「あなたは今、思春期・反抗期に入っていますね」と、状態を説明してからの方がお互いどこか冷静になれます。この方法が全員に通用するとは思いませんが(たぶん私の場合、そういう言い方されると余計イライラしていたかも…)、思春期・反抗期についてあえて話すというのも、乗り越えるための一つの方法かもしれません。執筆/SAKURA(監修:初川先生より)思春期・反抗期について、説明されたのですね!すてきなエピソードのシェアをありがとうございます。思春期・反抗期は、体感としては、「なぜだかはっきりしないけれど、なんだかイライラする」「今まではイライラしなかった『宿題やったの?』の声掛けになんだか無性に腹が立つ」、そんなイライラ先行かと思いきや、ときには、親に甘えたくなったり、友達と比較して悲しい気持ちになったりと、今までとはなんだか違う…といった感覚にとらわれることが多いです。そうした内発的な変化について、学校の保健で習ったり、言葉として「思春期」「反抗期」と知っていたりはあるにしても、そこと結びつけて「あー、これが噂の思春期か…」と認識できる子は少ないと思います。多くの場合、「なんでそんなに反抗的なのよ!」と親に言われるなどして、気づくことが多いです。自閉スペクトラム症のある方のように、自分の体感をモニタリングしづらかったり、未知のことに出合うことの衝撃を大きく受けたりする場合には、早めに説明するということが安心安全につながることがあります。SAKURAさんのされたように、それは正常な発達なのだということを伝えることがとても大切です。これまでとの違いに違和感やしっくりこない感じ、終わりの見えない感じ、そして、大人になるということへの不安がないまぜになって感じられる場合もありますが、それは正常な発達で、いずれ落ち着くということ、その見通しを伝えることが大切です。SAKURAさんの娘さんの場合には、そのあたり理解され、自分のことを「思春期・反抗期」とカテゴライズして語ることができるようになりました。自分の状態が何であるか知っていること、自分の状態の手綱を握れていること。とても素晴らしいですし、大人への第一歩だなと感じます。
2022年07月06日私は2人姉妹のママですが、現在4歳になった長女は、次女が生まれた直後は赤ちゃん返りがあったものの、イヤイヤ期がさほどなく、むしろ「イヤだ!」という否定の言葉はほとんど発しませんでした。私自身が心がけていた育児方法をお話しします。次女が1歳になって気付いた長女の穏やかさ次女は現在1歳3カ月ですが、2人目ということもあってか、すでに「ねんね」「くっく(靴)」「ばいばい」など数十個の単語を話しています。そのなかでも次女がよく発している言葉は「イヤ!」と言う単語です。たとえばこちらがよかれと思ってお茶を差し出すと、次女本人がもういらないの意味で首を振り「イヤ」とはっきり言うものですから、意味もばっちり理解しているなという感じでした。 姉妹の語彙力の違いはどこから?長女は1歳代のころはおろか、2歳になっても「イヤだ」「きらい」といった否定的な単語を発することはほとんどなく、かと言って決して喋れない訳でもなく、2歳のころには「大きい犬(のおもちゃは)、どこにいった?」などと文章で喋れるレベルでした。 そこで私は「姉妹の語彙力の違いはどこからくるのか?」と考えるきっかけとなったのです。私は、長女がなかなか発することがなかった「イヤ!」を、なぜ次女はこんなに早期から言えるようになったのだろう?と、次女の行動についてよく眺めてみることにしてみました。 長女が次女に「イヤ」を連発次女は一緒に遊んでほしくて長女によくちょっかいを出します。そのたびに次女は長女の真剣に遊んでいたおもちゃを取り上げてしまうので、長女はたまりかねて「イヤだ! やめてよ」とイヤという単語を連発していたのです。 数えてみると、長女は1日に10回ほどは次女に向かって「イヤだ」「やめて」と言っていました。「こんなにイヤと言っていたら、そりゃあ次女も覚えるよな~」と思ったのと同時に、私自身の長女におこなってきた言葉づかいについて改めて考え直してみました。 私自身がイヤという単語は極力控えていた一足早くにママになった友人たちからイヤイヤ期について聞いていたので、私自身がなるべくイヤイヤ期が凄まじいものにならないように「まずは自分自身が長女に対してイヤ・嫌いなど否定的な言葉は使わないようにしよう」と心がけていたことに気付きました。 もちろん完璧に「イヤ」という言葉を私自身が使わずにいられるかと言えばそうではなかったです。しかし、少なくとも子どもが悪さをしたときなど、しつけの場面で「そんなことをする子は嫌いだよ」とか「ママは嫌な思いをした」といった言葉は使わないようにしていました。 長女は「これが欲しい」と言って泣くなどの自己主張は当然ありますが、「ママ、きらい!」「ママがイヤ!」など、こちらが悲しくなってしまうような言動は一切なかったのです。「自分たちが声かけしていった言葉で、今の子どもの言語がつくられている」と思うと、より一層言葉づかいには気を付けなければと身が引き締まる思いです。 監修/助産師 松田玲子著者:黒井夢乃二女の母。歯科衛生士資格あり。二女出産前まで歯科医院にて勤務。自身の体験をもとに、妊娠・出産・子育てに関する体験談を中心に執筆している。
2022年07月05日登場人物■ほにゅ:2018年2月生まれ。泣くのが得意な男の子。薄毛。飽き性。笑顔で母をノックアウトできる。■ねむ:2020年7月生まれ。よく寝る女の子。■つぶみ:ほにゅ&ねむの母。すぐムリって言う。一応一生懸命取り組む。■ぺー:ほにゅ&ねむの父。効率的に動きまくる。優しい。声がでかい。オチツケ、ワタシ…!編集後記イヤイヤ期真っ只中のねむちゃん(1歳11ヶ月)と落ち着いて向き合うために、さまざまな方法を学びながらイライラを回避しようとするつぶみさんでした。子どものイヤイヤ期は成長している証拠だということは理解していても、日常のなかで向き合うのはなかなか根気がいるものです。「なんであんなに怒っちゃったんだろう…」と落ち込む日もあるでしょう。そんな時はつぶみさんのように、あの手この手を試してみてはいかがでしょうか。自分にあった方法が見つかるかもしれないし、見つからないかもしれない。いつも成功するとも限らないですよね。それでも、子どもや自分にきちんと向き合っているだけで、十分に素晴らしいママであることには変わりありません。子どもと一緒に、ママも成長しているということを改めて気づかせてくれる素敵なエピソードをありがとうございました!ままのて編集部子どものイヤイヤ期と、ママのイライラ期。(1)はこちらつぶみさんの二人目妊娠のマンガはこちらままのて公式SNSアカウントままのてのTwitter・Instagramをフォローすると、最新マンガの更新情報をご確認いただけます。ぜひフォローしてください!つぶみさんが描く漫画が動画になりました!ままのてで大人気の育児漫画が動画でも楽しめるようになりました。今後もつぶみさんの漫画動画を随時更新していく予定です。その他の育児漫画や育児に関するお役立ち情報、生活の知恵がたくさん配信されていますよ。どの動画にも字幕が付いているので、赤ちゃんや子どもが寝ているときでも音声なしで楽しんでいただけます。ぜひチャンネル登録してみてくださいね。過去のエピソード著者情報
2022年06月29日登場人物■ほにゅ:2018年2月生まれ。泣くのが得意な男の子。薄毛。飽き性。笑顔で母をノックアウトできる。■ねむ:2020年7月生まれ。よく寝る女の子。■つぶみ:ほにゅ&ねむの母。すぐムリって言う。一応一生懸命取り組む。■ぺー:ほにゅ&ねむの父。効率的に動きまくる。優しい。声がでかい。イヤイヤ期とイライラ期編集後記ねむちゃん(1歳11ヶ月)がイヤイヤ期に本格的に突入し、イライラしてしまうことが増えたつぶみさん。頭のなかを整理することで冷静さを取り戻そうと葛藤していると、子どもがイヤイヤ期なのに対して自分はイライラ期だということに気がついたようです。大好きな我が子でも「イヤ!イヤ!」と否定され続けてしまうとイライラしてしまうことがありますよね。怒って反省して…を繰り返すつぶみさんに共感するママも多いのではないでしょうか。つぶみさんは「キレる必要ないのでは?」と自分自身に問いかけながら、ママも人間だからイライラしてしまうのは仕方ないという事実を受け止めています。まずは「ママもイライラ期なんだ」と自分を認めてあげることが大切なのかもしれませんね。落ち着きを取り戻そうとするつぶみさんが、どんな風にねむちゃんと向き合っているのか、次回の配信を楽しみにお待ちください!ままのて編集部つぶみさんの二人目妊娠のマンガはこちらままのて公式SNSアカウントままのてのTwitter・Instagramをフォローすると、最新マンガの更新情報をご確認いただけます。ぜひフォローしてください!つぶみさんが描く漫画が動画になりました!ままのてで大人気の育児漫画が動画でも楽しめるようになりました。今後もつぶみさんの漫画動画を随時更新していく予定です。その他の育児漫画や育児に関するお役立ち情報、生活の知恵がたくさん配信されていますよ。どの動画にも字幕が付いているので、赤ちゃんや子どもが寝ているときでも音声なしで楽しんでいただけます。ぜひチャンネル登録してみてくださいね。過去のエピソード著者情報
2022年06月22日こどもと見つけた小さな発見日誌
育児に遅れと混乱が生じてる !!
ムスメちゃんとオコメちゃん