多忙な学校現場に投じられた「個別の支援」というミッション出典 : 年以上も前のことですが、日本にも発達障害の概念が広まり、学校で個別の支援についての研修がさかんに行われだした頃、大学教員である私も、研修会の講師として各地へ頻繁に出かけていました。子どもの状態を正しく評価し、その子に応じた支援計画を立て、学内外と連携し、たとえ障害があっても活き活きと生きられるように支援するのだと、学校の先生に向けて話して回っていたのです。そんな中、受講した教師の言葉が風の便りに聞こえてきました。「大学教員は新しいことをやれやれと言うが、実際に行うのは自分たち教師だ。日常業務で多忙な中、評価だ、個別の支援計画だと次々に言われたらパンクする。無責任にあれやれこれやれと言わないで欲しい」表立って口には出す人は少ないけれど、多くの現場の教員は心の中で叫んでいたことだと思います。今思えば、発達障害についてよく理解していない上に誰も助けてくれない中で、個の特性に応じた教育をと言われても、ただただ難題を突きつけられただけだったのかもしれません。現場の教員への負担の軽減や、育成体制の充実などは、今も残る課題の一つです。しかし、子どもたちのための新たな教育を開発するためには、やはり多少のストレッチというか、現場の先生たちの自己変革がなければ前進しないと思います。そして実際に、心ある教師はこの10年間にその知識とスキルを目覚ましく発展させてきています。先生たちがフランクに話せる場所が生まれると…出典 : 今回の記事では、私が関係した心ある教師たちの進化と実践を紹介したいと思います。地方の中高一貫校の教育相談担当教員に事例検討会の助言を頼まれた時のことです。2週間に1回の割合で夕方2時間くらい教育相談室に行き、学校教員と子どもたちの事例について話し合うという内容でした。参加は自由、途中参加、途中退席可で始めましたが、最初はだれも来ず教育相談担当教員とよもやま話で時が過ぎてしまったこともありました。そのうち、だんだんと若い教員が顔を出すようになりました。「クラス運営がうまくいかない」、「保護者からきつい言葉をいただいた」などと、初めはほとんど、グチをこぼすために集まっていうるようなものでした。ですが、そうした弱音も含めてフランクに吐き出せる場を続けていくと、いつしか真剣な生徒指導上の議論も飛び交うようになりました。先生同士で話せる場があれば、問題解決の根拠を見い出しやすくなる出典 : 事例検討会が軌道に乗ってきたそんなある日、赴任して間もない若い男性中学教員が会に顔を出しました。そしてクラスの女子生徒のことについて話し始めました。大柄なその女子生徒が教室の中で口論になりカッとなって木製の椅子を持ち上げ床にたたきつけて粉々にしたというのです。「もしその椅子が他の生徒に当たったらと思うとぞっとする、どうしたらよいだろうか」という相談を持ちかけたのでした。その教員は生徒との面談の内容も話してくれました。「幼稚園児の頃から体が大きく力が強かった。カッとなりやすい性格で、一度カッとなったらすぐ相手を殴ってしまうので、みんなから乱暴者と言われていた。小学校もずっとそんな調子だった。」生徒はこのようなことを話してくれたそうです。その学校は私立でした。地元では評判が良くなく受け入れられていないと感じる子が、地元の公立ではなく遠く離れた知り合いのいない私立の学校に進学するケースがよくありますが、この生徒もそのような子でした。ですが、相談してくれた担任教師自身が彼女に対して抱いている印象は、「乱暴者には見えない、自分のことをきちんと言える生徒」ということでした。普段の姿と暴力的な姿とのギャップに戸惑いを感じて、対応に悩んでしまったのです。「カッとなりやすい生徒」を多角的な視点で見てみると…出典 : みんなで良い知恵を出そうと話し合いましたがなかなか妙案が出てきません。その生徒のイメージがつかめないのです。私は教員と話し合い助言する立場ですので、直接生徒や保護者と会うことはまれでした。しかしこのケースではもう少し生徒の状態を知りたいと思ったので、私も直接面談させてもらうことにしました。一番気になったのは、カッとなったら頭が真っ白になり、自分がしたことを覚えていないということでした。もしかしたらてんかんなどの意識障害があるのではないかと疑ったのです。担任が面談を設定してくれてその生徒から話を聞きました。しっかりと話のできる生徒でした。内容はほぼ担任から聞いたことと同じでした。「カッとなってからのことは覚えていない。気がついたら目の前にばらばらになった椅子がある。でも、カッとなって自分が何かをしでかしそうになるところまでは覚えている」と、話してくれました。議論の場があったからこそ発想できた、生徒のストレスを発散させる妙案出典 : 生徒から聞き出したことをヒントにして考え、再び事例検討会に臨みました。この生徒には、・カッとなった自分を内省する力はある・しかし、ひとたびカッとなると感情を自分で抑えることは難しいという特徴が見られます。そこで、「カッとなったと思ったときは、その場を離れてストレスを発散させられるようにすれば良い」のだと話しました。すると担任教師は、「教室を出たところの階段を昇れば広い場所がある。そこに教材が置いてある。今は紙粘土がたくさんある。それを板に投げつけさせるのはどうか」と提案しました。皆もいい案だと言い、早速担任が中心となり実行させることになりました。次の事例検討会で、その後の経過を聞きました。担任が生徒に、「カッとなったら教室を出て教材置き場に行き、そこで紙粘土を気が済むまで板壁に投げつけるように」と言うと生徒は了解し、実行したとのことでした。これを行うことによって教室での暴力沙汰は無くなりました。生徒を見守るチーム体制ができ、保護者と学校の関係性にも変化が出典 : 私はこの生徒がカッとなった後に意識が無くなることをまだ気にしていました。親が正しく子どもの状態を学校に伝えないことが多いからです。そこで担任に親から直接精神的、身体的なことを聞きたいと言い、親と会う設定をお願いしました。母親が来て私と担任が会いました。母親は看護師でした。幼児の頃から乱暴だと言われていたところから話していただけました。肝心の記憶がない、意識がないということについては、脳波検査を受けたが異常はなく、てんかん等の神経学的異常は認められなかったとのことです。その話を聞いたので、「お呼びだてしてすみません。娘さんの指導が間違っていないかどうかを確かめたくて来ていただきました。お忙しいのにすみません。」と丁重にお礼を述べようとしたのですが、まだ私が話し終わらないうちに、母親がすっと立ち深々とお辞儀をし、「これまでの学校の中で一番子どもをよく見てもらっています。ありがとうございます。今後ともよろしくお願いいたします。」とおっしゃいました。問題を起こす子どもの親が学校に呼び出されると、苦情を言われていると思って嫌な気持ちになることを知っていたので、その言葉には驚きとともに安堵し幸せな気持ちになりました。「すばらしい担任ですからご安心ください。」と伝え、私は面談を終えました。担任の先生の果たした大きな役割出典 : それからひと月ほど経った事例検討会の時、担任にまだ紙粘土投げは続いているかと尋ねました。担任は、「実はもうそれをやっていない、紙粘土も乾いてしまっているし…。」と歯切れ悪く答えました。よくよく聞くと紙粘土投げを何度か行った後、カッとなって階段を上って教材置き場に向かう途中、気持ちがスーと落ち着いて教室に戻ると生徒が言うというのです。もはや紙粘土を投げる必要はないのではないか、すると、乾いた紙粘土の代わりにほかのストレス発散の手段を考える必要はないのではないかとその担任は思い悩んでいたのでした。私が「それは自分の気持ちをコントロールできるようになったという証拠。もうストレス発散は止めても良いと思います」と伝え、この対応を終わりにしました。なぜその生徒が、こんなにも早く気持ちのコントロールができるようになったのか、理由は定かではありませんが、こう推測できます。一つには中学2年生になり気持ちをコントロールする機能が成熟したことが考えられます。もう一つは担任が親身になり、対応策を考え生徒に実行させたこと自体が、生徒の自信や安心につながったことが考えられます。あるいはこの二つの相乗作用として、成熟しつつあったコントロール機能が、担任の親身な寄り添いと手段によって加速されたということかもしれません。また、子どもが落ち着いてきたことによって親子関係が良くなったり、クラスメートのからかいが減少したことも影響しているのかもしれません。いずれにしても事例研究会での相談事からはじまり、知識とスキルを発展させ、生徒の問題解決に収斂させていった担任の果たした役割は大きかったと思います。まとめ出典 : 発達障害児の概念が生まれ個別の支援が叫ばれるようになってから、教育現場では上記のような取り組みをはじめ様々な取り組みを試みています。個の教育的ニーズ(必要性)に合った教育というスローガンが空々しくならないように、教育する側も努力する必要があると思います。そのためには教師や学校に根拠に基づいて助言できる人材を増やさなければならないように思います。現在は特別支援学校に在籍する教員が各学校を回って助言する巡回コーディネータを務めていますが、さらに発達障害児童のための専門的な教員を増やすよう文部科学省も動いているようです。障害を正しく理解し正しく支援できる人が増えてみんなの知恵と力で一人一人が大切に教育される社会が作り上げられることを願っています。
2016年12月07日“早寝早起き朝ごはん”。文部科学省が推進している国民運動ですが、多忙な毎日を送っているとなかなかできることではありませんよね。特に世のママたちの朝はとてもめまぐるしく、毎日が戦場のようなもの。「1秒でも惜しいなか、朝食まで手が回らない」「菓子パンやシリアル、卵かけご飯などでサッと済ませてしまうけれど、栄養的にはとても不安」という声はよく耳にします。そこで今回は、忙しいママたちにオススメの“時短朝食”レシピを厳選してご紹介しましょう!選んだポイントは、「前夜の下ごしらえは不要なこと」「包丁を(ほとんど)使わないこと」「火を使わないこと」「洗い物が少ないこと」そして「ちゃんと食べてる感じがすること!」です。どうぞ参考にしてくださいね。●(1)子どももパクパク! カレー風味のツナマヨトースト材料……食パン、ツナ缶、カレーパウダー、とろけるチーズ1.食パンにマヨネーズを塗る2.シーチキンとカレーパウダーを混ぜる3.パンに2をのせ、更にとろけるチーズをのせてトースターでこんがり焼く『子どもが大好きなカレー風味のツナマヨです。小学生の娘は自分で作って食べていってくれます。洗い物がとても少ない のもポイントですね』(30代女性/販売)●(2)チンして完成! マグカップdeフレンチトースト材料……食パン、卵、砂糖、牛乳1.食パンを一口大にちぎる2.マグカップに卵を割りほぐし、砂糖と牛乳を加え混ぜる3.食パンを加え3分ぐらい浸したあと、電子レンジで3分ほど加熱する『フライパンで作るのは面倒なフレンチトーストも、マグカップ&電子レンジならとっても簡単 。わが家では作っているあいだに、ミニトマトなど切らなくても食べられる野菜を準備しています』(20代女性/事務)●(3)野菜も採れる! サラダほうれんそう丼材料……サラダほうれんそう、卵、ツナ缶、めんつゆ、のり1.サラダほうれんそうをちぎり、器の底に敷く2.卵を割り入れ、黄身にフォークで穴を開ける3.ツナを卵の周りに散らすように入れ、めんつゆ少々をふりかける4.ふんわりとラップをかけ、電子レンジで約40秒加熱する5.のりを敷いたごはんの上に盛りつける『朝からしっかりめに野菜を摂りたいときに作っています。トロトロたまごとほうれん草の相性はバツグン!ちなみに、黄身に穴をあけないままレンジでチンすると、卵が爆発して大変なことになります 。時短どころではなくなるので、注意してくださいね』(40代女性/広報)●(4)ダイエット効果も!? アボカド納豆丼1.アボカドは皮をむき、タネを取って一口大にカットする2.納豆はタレを入れかき混ぜる3.1と2を混ぜ、しょうゆ少々を加える4.ごはんの上にのせ、お好みでちぎり海苔を加える『とある女優さんが朝の定番として紹介していたレシピです。時短なのはもちろん、栄養面でも優れています。毎朝続けると、お通じがよくなりました。ダイエット効果も期待できそう♪ 』(30代女性/公務員)●(5)おひとりさまOK! 味噌玉こちらは、単身赴任中のパパさんが教えてくれたアイディアです。『広げたラップの上に、1人前の味噌と鰹節粉を乗せ、くるっと丸めて端を輪ゴムで縛る。暇なときコレをいくつも作って冷凍しておくんです。毎朝、沸かしたお湯の中に1包ポンとあけるだけでみそ汁が楽しめます。具材はあらかじめ味噌玉に入れ込んでおくこともできますよ』(40代男性/営業)お湯を入れるだけで作れるインスタントみそ汁もありますが、それに比べてもずっと経済的ですね。----------忙しい朝でもパパっと作れる“時短朝食”のレシピ、いかがでしたか?朝ごはんは一日のエネルギー源。しっかり食べて、いいスタートを切りましょう!●文/パピマミ編集部●モデル/KUMI(陸人くん、花音ちゃん)
2016年11月29日私が抱いていた不登校のイメージは、ネガティブなものだった出典 : 皆さんは「不登校」という言葉にどのようなイメージをお持ちでしょうか。私はとても暗いイメージを持っていました。人の目を気にし、暗い部屋でじっと息を殺して暮らしているような、そんな勝手な想像を漠然と抱いていました。しかし実際に子どもたちが「不登校」になり、家で過ごす様子を見ていると、その言葉のイメージとのギャップに戸惑いを覚えるようになりました。不登校の様子は以下の記事をご参照ください。子どもたちの様子に「不登校」という言葉は似合わない学校や幼稚園に行かなくなってから、子どもたちはとてもよく笑うようになりました。毎朝必死で登校し、疲れ果てて帰宅していた頃には1度も見たことのなかった、のびやかな笑顔です。こんなに明るい「不登校」があったのか!と、自分でも驚いています。現在2万5千人ほどいると言われる小学生の不登校児。もちろん、その家族の数だけさまざまな過ごし方がありますので、私が抱いていたイメージのようなご家庭もあるのかも知れませんが・・・。実態を知らずに勝手なイメージを抱き、それを固定させるのは本当によくないな、と自分に言い聞かせています。とにかく、とても明るく家で過ごしている子どもたち。私たちは、学校や幼稚園に行かずに家で過ごすことをマイナスイメージの強い「不登校」ではなく、ポジティブなイメージの「ホームスクール」と呼ぶことにしました。不登校児童生徒数の推移(文部科学省)それでも娘の不安は尽きないようで…出典 : 小学3年生の娘が学校に行かなくなって初めの半月ほどは、何も言わずにやりたいことをやらせてみました。読書が好きな娘は1日中本を読み、人目が気にならない時間帯に庭で遊び、自由を満喫していました。学校へのストレスが原因でチック症状がたくさん出ていたので、自由に過ごすことで少しでもそれが軽減されればと思っていたのです。そうしているうちに、娘が自分から「お勉強をしなくてもいいのかな?」「お友だちはどんどん先へ進んでいるのに」と言うようになりました。それならばと、国語・算数・理科・社会・音楽・図工・体育の7教科を毎日30分ずつ時間を決め、勉強することにしました。これは、元来自由時間を過ごすことが苦手な娘には、とても良いやり方でした。「何をしてもいいよ!」と言われると、何をすればいいのか決められず、ただただぼんやりとした時間が過ぎていき、娘自身もそれに焦りを覚えていたからです。30分ごとに鳴るアラームに合わせて予定表を確認し、「よし!次は社会だからあの本を読んでみよう!」「あ、次は体育だからDVDを観ながらダンスをするね!」とくるくる動き回る娘は、本当に楽しそうでした。ルールに厳しいアスペルガーの娘。「ホームスクール」は特性への対応を学ぶいい機会に出典 : ある日、図工の時間に「絵の具で絵を描きたいけどいい?」と尋ねられました。私「もちろん!それがホームスクールの醍醐味だからね!」娘「でも、絵の具を使ったら30分で終わらないと思うんだけど・・・」私「それだったら、予定を変更してみてもいいんじゃない?やりたいことが見つかったら、思い切りやったらいいよ。ここは学校じゃないから、絶対にスケジュール通りに動かないといけないことなんてないんだよ。臨機応変にね!」娘「わかった!」娘はその後の予定を2つキャンセルし、たっぷり1時間半、画用紙に向かって絵の具で絵を描き続けました。こうして、たとえ予定を立てていても、やりたいことが見つかった時には少しずつ予定を変更しながら毎日を過ごせるようになりました。出典 : 「急な予定変更に弱い」「決めたルールは頑なに守る」という特性を持つアスペルガーの娘ですが、これを機に「まあいいか!」と割り切れる瞬間が少しずつ増えてきたように思います。今はまだ、自分で決めたスケジュールの変更を許せるようになった段階。これが少しずつ広がって、他人の都合でスケジュール変更が行われた時も、怒ったり泣いたりせずに「まあいいか!」で乗り切れるようになってくれればいいな…と思います。時間を自由に使えるのも、ホームスクールならではの良さ出典 : そうこうしているうちに、「今日は1日絵を描いて過ごしたい」「今日は1人になって読書に専念したい」「今日はずっとアイロンビーズをやりたい」と言うようになり、いつの間にか30分区切りのスケジュールを立てることはなくなってきました。学校に行かなくなってすぐは、学校のお友だちに遅れないように、学校の進捗に合わせて勉強しておかなくては!という意気込みが私にも娘にもあったように思います。でも最近は、せっかく思い切ってレールを踏み外したのだから、学校の進捗にこだわることはなく、思い切り好きなことに没頭するほうが人生が豊かになるんじゃないかな?と思うようになりました。ただしテレビやゲームといった、誰かが作ったものを一方的に受け止めるようなものに時間を費やすのはもったいないので、ゲームは1日30分、テレビも決まった時間に親と一緒に観るようにしています。今は芸術の秋・読書の秋ということで、1日中LaQで何かを作ったり、本を見ながらひたすら新しいおりがみに挑戦したり、アイロンビーズであらゆるモチーフを作ったり、テーマを決めて図書館で借りた本をたくさん読んだり、同じ映画を何十回も観たり・・・。そんな風にしながら毎日を過ごしています。勉強もしないと!という気持ちは、漢字検定に挑戦したり、算盤や学研などの習いごとに通うことで解消するようにしています。まだまだわが家のホームスクールは始まったばかり。これからどんな風に変化していくのか、私自身の楽しみでもあります。 (ラキュー)ルールから外れて1番不安なのは子どもたち。だからこそ、楽しい時間を大切にしたい出典 : 不登校になって、どのように過ごせば良いのかわからない、というお声をよく耳にします。わが家では「子どもの笑顔が引き出せることかどうか」を最優先に考えています。その時にやりたいことが見つからなければ、「こんなのがあるけどやってみる?」「こんなイベントがあるけど行ってみる?」と声をかけ、子どもが興味を持ったものだけを一緒にやってみるようにしています。そうすることで、少しずつではありますが、子どもたちの世界を広げていくことができるのではないかと思います。そして、親子が一緒に没頭できる何かを見つけることができれば、喜びを共有できる瞬間や会話が増え、子どもは「この家にいていいんだ」「学校に行かなくても楽しんでいいんだ」「お母さんは私の気持ちを分かってくれるんだ」という安心感に包まれて過ごすことができるようになるのではないでしょうか。子どもだけに合わせるのではなく、親も一緒に楽しめる何かを見付けることができるといいですね。
2016年11月15日発達障害のある子どもの保護者たちが始めた、署名キャンペーン先日、発達障害児童のための専門的な教員を増やすための、文部科学省に向けた署名キャンペーンがインターネット上でスタートしました。Upload By 鈴木悠平(発達ナビ編集長)「change.org」署名キャンペーン: 発達障害の子どもの個性に合った教育を!学校現場で専門の知識を持った先生を増やしてください!発達障害の小学校6年生の男の子を持つ親です。小学校入学時からずっと、発達障害児向けの通級指導のクラスに入れず、4年間「待機児童」となっていました。他に優先すべきお子さんが沢山いて空きがないと言われ続け、この2年間は申し込みすら諦めました。仕方なく通常学級のみに通わせていますが、周りのお子さんに興味はあるけどコミュニケーションの取り方が分からない我が子は、これまで沢山苦労してきました。1年生の時から待ち続けて、気付けば今年で小学校卒業です。このキャンペーンは、発達障害のあるお子さんのいるご家庭保護者の方々有志によって呼びかけられています。学習や行動面に困難がある子どもを個別にサポートする手段として、「通級」による取り出し授業も重要な選択肢の一つですが、このキャンペーンのエピソードのように、通級指導教室のニーズに対して空き枠や教員数が足りず、「待機児童」が発生している学校や地域も少なくありません。発達が気になる子どもたちの学びの機会を保障・拡充していくべく、「LITALICO発達ナビ」としてもこのキャンペーンを応援しています。このコラムでは、今回のキャンペーンの背景にある、障害や困難のある生徒児童を取り巻く状況と、学校教職員の配置・育成に関する政策動向をおさらいしてみます。通常学級で困難を抱える子どもたちへの支援を取り巻く現状出典 : 「6.5%」この数字に見覚えのある方、この数字が何を指すかご存知の方はおられますか。これは、通常学級の中で、知的発達に遅れはないものの学習・行動面で著しい困難を示す生徒の割合の推計です。2012年に文部科学省によって行われた、全国の小中学校の児童生徒約5万3千人の状況を対象にした調査結果で示されたもので、以来、発達障害のある子どもの教育・支援政策を議論する上での重要な前提指標となっています。調査では、①学習面(「聞く」「話す」「読む」「書く」「計算する」「推論する」)②行動面(「不注意」「多動性-衝動性」)③行動面(「対人関係やこだわり等」)の3点について質問紙が配布され、担任教員が学級の児童生徒の状況について回答しました。6.5%ということは、たとえば30人学級であれば、1クラスにつき約2名の子どもは、勉強や行動・コミュニケーションで大きな「困り」があり、なんらかの支援を必要としているということになります。こうした通常学級の子どもたちの困難を解消する手段として、「通級指導教室」という、自分の苦手なことに合わせた個別の支援・指導を受けられる少人数の教室が存在します。通級指導の対象となった子どもは、授業時間割の一部は通常学級を抜けて通級教室に通い、個別の支援・指導を受けることができます。Upload By 鈴木悠平(発達ナビ編集長)ただし、通級指導教室は現状全ての小・中学校に設置されているわけではなく、通級がない学校で通級指導の対象となった子どもは、近隣の学校の通級教室に移動して授業を受けることになります。こうした事情もあり、2012の同調査でも、困難が大きいとされた6.5%のうち、「現在、通級による指導を受けていない」児童生徒は93.3%に上るという結果が出ています。さらに、これら「現在、通級指導を受けていない」児童生徒のうち97.4%は、「過去、通級による指導を受けたことがない」ということです。冒頭の署名キャンペーンにあるように、複数年にわたって通級待機状態にある子どもたちも決して少なくないと言えます。文部科学省初等中等教育局特別支援教育課, 「通常の学級に在籍する発達障害の可能性のある特別な教育的支援を必要とする児童生徒に関する調査結果について」, 平成24年12月5日通級指導員を10年で10倍へ―文科省の予算要求とその実現可能性は?出典 : 次に、先日提出された、文科省による2017(平成29)年度概算要求を見てみましょう。文部科学省初等中等教育局, 「2017(平成29)年度概算要求」上に述べたような通常学級の子どもたちを取り巻く状況を受けて、通級指導に関わる教員の増加に注力した予算要求が提出されています。1) 教員対子ども比率が現在の13:1から10:1になるように、教員数を追加で10年間にわたって毎年890名増やすこと2) 増加教員を加配ではなく基礎定数化することの2つが大きな柱です。1つ目の増員目標ですが、これは、通級指導教員を今後10年で10倍に増やしていくという方針を示した数値です。少子化の進展により、日本の学校の児童生徒数全体は減少傾向にありますが、発達障害に対する認知の向上や、個別の支援を必要とする子どもたちの早期発見体制が整ったことなどもの要因もあり、通級指導の対象となる児童生徒は、この10年で約2.3倍に増加しました。Upload By 鈴木悠平(発達ナビ編集長)今後もこうした個別の支援に対するニーズは拡大していくと思われ、専門的な個別の支援・指導が行われる通級指導教員の増員が目指されています。次に、通級指導教員を「基礎定数化」するとはどういうことでしょうか。これまで、通級指導教員は、「加配定数」という扱いで、毎年の予算折衝ごとに人数が決められていました。これを、通級の対象児童生徒人数に応じて、教員の必要人数を機械的に算出する「基礎定数」枠に変更することで、安定的・計画的な教員採用・配置を出来るようにするという狙いのようです。Upload By 鈴木悠平(発達ナビ編集長)一方、今回提出された予算要求については、財務省との間で考え方の相違があり、交渉は難航しているとの見方もあります。これに対して、財務省は、通級指導と日本語指導の教員定数を基礎定数に組み入れることには賛成しているものの、加配定数の増加は認めない考えです。少子化による児童生徒数減少で、放っておいても、これから基礎定数は減少していき、そのうえで加配定数の増加を認めなければ、教員数全体を大幅に削減できる……という狙いです。つまり両省は、基礎定数の変更までは同じ方針でも、その後の加配定数の扱いについては、まったく別の考え方を持っているわけです。---「ベネッセ教育情報サイト」, 小中学校の先生の数はどうなる「定数構想」めぐり攻防か, 2016/10/11公開, 2016/10/13最終アクセス通級指導教員を定常的に確保し増やしていくための予算が確保できるかどうかは、この秋の予算交渉が正念場となるようです。一人ひとりの個性を伸ばす教育を。市民の声を力に変えて出典 : 署名キャンペーン上では、「1日も早く専門的な知識をもった先生を、もっと多く、増やしてください。」という声が上げられています。また、署名に賛同した人たちの投稿コメントの中にも、発達障害のある子どもを持つご家族の体験談や、現場の教職員の方々の悩みの声が寄せられています。また、このキャンペーンは決して「発達障害児童」だけのためのものではないでしょう。診断の有無によらず、学習・行動面で個別の取り出し支援が必要・有効な子どもは多くいるなか、専門性の高い教職員を安定して確保・育成していくことは、全ての子どもたちの学びが保障される社会をつくるために、とても重要な施策であると思います。私たちは、発達障害の子ども一人一人が必要な個別支援を受けられるよう、専門の先生を増やすように国に求めます。この問題は、何も発達障害の子どもだけの問題ではありません。コミュニケーションが得意・苦手、足が早い・遅い、手先が器用・不器用など、子どもはみんな違います。一人ひとりの子どもたちが学校で自分の個性に合った教育を受けられる、そんな社会を私たちは望みます。子ども達はこの国の未来です。どうかこの問題が国に届くように、皆さんの力を貸してください。---「change.org」署名キャンペーン: 発達障害の子どもの個性に合った教育を!学校現場で専門の知識を持った先生を増やしてください!実際に、通級指導の担当教員をどれだけ確保できるかは、今後の文科省と財務省の間の予算交渉次第ですが、それによって、今後の教育環境の方向性が大きく決まってきます。来年度の予算交渉が本格化するこの時期に、署名キャンペーンを通して家族当事者や市民の声を伝えることは、重要なアピールとなります。今回の署名キャンペーンを、「LITALICO発達ナビ」としても応援したいと思います。この問題に関心を寄せ、賛同される方はぜひご署名をお寄せください。以下のページからオンラインで簡単に署名可能です。「change.org」署名キャンペーン: 発達障害の子どもの個性に合った教育を!学校現場で専門の知識を持った先生を増やしてください!
2016年10月13日地域の科学館、行ったことありますか?子どもから大人まで、誰もが産業や科学を身近に感じ、体験しながら学ぶことができる知育スポットは、どの地域にもひとつはあるのではないでしょうか。私が住む地域には私自身も小学生の頃から行っていた「 千葉県立現代産業科学館」があります。このような知育スポット、小中学生向きの施設だと思われがちですが、実はキッズも楽しい催しがたくさん!2歳と0歳の我が子たちも大好きです。小さなうちから、産業・科学の世界に触れさせよう!創造の広場は、小さな子供にも身近な科学現象の不思議や面白さを体験できる広場。我が家のお兄ちゃんも2歳でデビューしました。小さいうちから、自然や科学に触れることで感動したり、驚いたりしながら、いろんな考えを深められます。本来の自然の姿や様々な体験を遊びながら、産業や科学の不思議を学べる科学館はとてもオススメです!キッズ向け!オススメの科学体験我が子が楽しく遊んでいたのは、こんなもの↓・バブルラビンス小さな子供たちにも大人気のシャボン玉!大きなシャボン玉に興奮!・テクノボックスくるくる回してみて♪・ウォーターロケット水の力で、勢いよく発車されるロケットは大人もびっくりしますよ。・風に揺れるボール意外と難しい!風を上手く操れるかな?こんな展示もあります↓科学館最大の魅力は、新素材を使った科学実験大人も目からウロコの科学実験は、魅力的なイベント!実験シアターでは、−196°Cの液体窒を使った冷凍実験や超電導の実験をみることができます。実験カウンターでは形状記憶合金の実験など、約20種類の実験を交代で行っています。他にも、放電実験や人形劇などを使ったサイエンスステージなどの実験も。また、10月14日からは特別展で、「出発進行〜もっと・ずっと・ちばの鉄道〜」が開始。電車のおもちゃで遊べたり、駅員さんのお仕事を聞いたり・体験したりできる催しなのだとか!小さなキッズたちもたっぷり楽しめる、千葉県立現代産業科学館、穴場のスポットです!10月14日(金)〜12月4日(日)※10月14日は鉄道の日特別展「出発進行〜もっと・ずっと・ちばの鉄道〜」※特別展開催期間の入場料:一般800円高・大学生400円中学生以下と65歳以上はの方は無料
2016年10月03日ニュースなどで見聞きする、〝運動能力の低下〞。文部科学省によると、昭和60年代から現在まで、子どもの運動能力は低下傾向が続いています。今回は乳幼児期の運動の大切さや、親子で楽しみながら運動能力を高める遊びを紹介します。お話を聞いたのは:東根明人さん一般社団法人コーチングバリュー協会()代表理事・博士(医学)。運動能力を伸ばすコーディネーショントレーニングの研究と普及に取り組んでいる。著書に『子どもの運動神経はジャンケンゲームでみるみる育つ』(青春出版社)等。■現代の子どもは活動量が減っている運動能力とは、体を思い通りにスムーズに動かす力のこと。体力が向上することと、発育に合った経験・学習をすることで身に付いていきます。運動能力が低下している主な原因は生活の変化。昭和50年代頃までの子どもたちは外で走り回ったり、木登りをしたりと、外遊びで体を動かしていました。しかし、現代は親の自転車や車に乗って移動する機会が増え、歩くことさえ少なくなっています。また、公園など遊ぶ場所が減ったこと、テレビ視聴やゲームの時間増、事故や犯罪への懸念などから室内で過ごす時間が増えたことも活動量の減少要因です。■休日も60分以上の運動を心掛けて運動が不足すると肥満を招いたり、食欲がわかず栄養が十分に取れないことも。転んだときにとっさに手が着けないなどけがをしやすくなる、将来的に病気になりやすいなど、健康を脅かすことにもつながります。2012年に文部科学省が策定した「幼児期運動指針」によると、「毎日、合計60分以上、楽しく体を動かすことが望ましい」とのこと。これには家庭や外で遊んだり、保育園の行き帰りを歩く時間も含まれるので、保育園に通っていれば、平日はほとんどのお子さんがクリアできているはず。休日は家庭でも意識しましょう。■子どもの頃に培う運動神経は一生の宝運動には下の表にある、①バランス能力②リズム能力③操作能力④認知能力⑤反応能力の5つの発達が欠かせません。運動神経がいい人は、これらをバランス良く発揮しています。5つの能力が大きく伸びるのは運動神経が著しく成長する3〜8歳頃。この時期に作られた運動神経の回路は強固で精密なものになり、大人になってもその機能が衰えることは、ほとんどないといわれています。■遊びで体を動かす楽しさを教えよう5つの能力を伸ばすためには、乳幼児期は体を激しく鍛えるのではなく、運動を遊びとして楽しませて。親が無理して一緒に動かなくても、声を掛けたり、一緒に笑ったりするだけで子どもは喜び、体を動かすことが楽しくなります。楽しいと感じると、さらに運動をするようになり、運動神経はますます高められるのです。逆に、親の接し方で、子どもを運動嫌いにしてしまうこともあります。例えば、親が「うちの子は私に似て、運動神経が悪い」とネガティブな言葉を掛けると、子どもは無意識に〝運動が苦手な自分〞を演じようとしてしまいます。そして、それを実現するかのように、本当に運動が苦手になってしまうのです。子どもの発達のペースには個人差があり、一人ひとりが自分のペースで成長しています。他の子と比べずに、先入観を捨てて接することも、子どもの運動能力を伸ばす上で重要です。さまざまな遊びで伸びる5つの運動能力1 バランス能力体のバランスをとる力。転びそうなときに姿勢を保つためなどに使われる。2 リズム能力自分がイメージした動きを体現したり、相手との動きのタイミングをつかむ力。動きを真似するときに発揮される。3 操作能力思った通りに体を動かしたり、ボールやラケットなどの道具を使ったりするときに欠かせない力。4 認知能力空間や時間などを把握したり、状況を考えて判断したりする力。5 反応能力合図や動きに素早く反応する力。飛び出してきた車をよけるときなどに役立つ。先生教えて! 運動に関するQ&AQ 両親とも運動は苦手。運動神経は遺伝する?A 遺伝はほとんどしません。子どもは親の遺伝子を受け継ぐので、もともと運動が得意な子、苦手な子の差はあります。しかし、運動神経は潜在的なものよりも、育つ環境に大きく影響を受けます。両親が運動が苦手だと、家庭で運動する機会が少ないため、子どもも苦手になる傾向があるのです。環境次第で運動が得意になる可能性はあるので、親が運動嫌いの場合は、意識して体を動かす機会を作りましょう。Q 運動神経はいつ頃までに決まる?A 3~8歳頃に運動神経の基礎が作られ、12歳頃まで成長を続けます。運動神経の伸び方には個人差があるので、ちょっとの失敗や上手にできないことがあっても、焦らず温かく見守りましょう。Q 運動能力アップのために0歳でもできることはある?A この時期はスキンシップの一環として、体を動かせれば十分。触れ合いの中で、楽しい、気持ちいい、という体験をさせてあげると、運動へのステップアップもスムーズになるでしょう。Q 運動能力を上げるために親が意識することは?A 子どもの長所やできることを積極的に見つけて、伸ばすことを意識しましょう。ついつい苦手なことやできないことに目が向いてしまいますが、嫌なことを指摘されると子どもは苦手意識が高まり、運動が嫌いになってしまいます。Q 水泳や体操は早いうちからやらせた方がいい?A やらせてもいいですが、それだけになってしまわないようにしましょう。乳幼児期には遊びを中心に、運動能力の基礎を作ることが大切です。足でジャンケンをしたり、ステップを踏んだりするだけでも十分運動になるので、いろいろな動き・運動を取り入れましょう。ただし、まだ筋肉や骨格が発達していないので、激しい筋トレなどは避けて。運動能力アップに欠かせない5つの力を高める遊びを、おすすめの年齢とともに紹介。遊んでいるうちに「こんな遊び方もいいかも!」とアイデアが出てきたらしめたもの。お子さんと一緒に楽しい遊び方を見つけてください。【親子遊び1】抱っこしてゴロゴロ0歳1歳2歳親が子どもを抱っこして横になり、そのまま左右にゴロゴロ揺れます。首をしっかり支えれば、首がすわり始めた頃からできます。ワンポイント寝る前のスキンシップとしてもおすすめの遊びです。ママやパパがギュッと抱きしめると、子どもは大喜び!【親子遊び2】ハイハイトンネルくぐり0歳1歳2歳親が四つん這いになってトンネルを作り、子どもがくぐって遊びます。ワンポイントズリバイやハイハイができるようになってきたら、ママやパパも目線を合わせて一緒に遊びましょう。たくさん動けるようになったら、少しずつ離れた位置でトンネルを作るようにすると、自然に運動量を増やせます。【親子遊び3】風船タッチ2歳3歳4歳5歳6歳ママやパパが上から風船を落とし、子どもにタッチさせます。ワンポイント風船がない場合は、空気を入れたビニール袋や、丸めた新聞紙、タオルなどでもOK。風船を落とす位置や高さを変えたり、タッチするときに「手を2回たたいてから」「頭を触ってから」などルールを作ると遊びが広がります。【親子遊び4】トンネル&滑り台2歳3歳親が床に座って膝を立てます。子どもはママやパパの膝裏のトンネルを通ったり、すねを滑り降りたりします。ワンポイント滑らせるときに、子どもがバランスを取れなければママやパパが腰を支えてあげましょう。【親子遊び5】いろいろタッチ2歳3歳4歳5歳6歳親が言った場所を素早くタッチ。ママやパパは「頭」「足」「床」などいろいろな場所を言いましょう。ワンポイント親は掛け声だけでも良いですが、一緒にやるとさらに盛り上がります。子どもがタッチしやすいところから始め、次第に「ママの背中」「テレビ」などに広げていくと、子どもの運動量がアップ。【親子遊び6】ジャンケンハグ4歳5歳6歳親子で向かい合って立ち、ジャンケンをします。勝ったほうはハグをし、負けたほうはハグされないようにしゃがんだり一歩下がるなどしてよけましょう。ワンポイントジャンケンをした後、瞬時に動くので、瞬発力もアップ。慣れてきたら、ジャンケンを足でやると運動量も難易度も上がります。【親子遊び7】ジャンプタッチ4歳5歳6歳ママやパパは立って腕を伸ばし、子どもはジャンプして親の手をタッチ。子どもの身長に合わせて手の高さを調節して。ワンポイントタッチするときの腕の動きは、ボール投げの動きにつながります。「次はどれくらいの高さにする?」など、子どもと相談しながら遊ぶのも盛り上がります。
2016年09月14日休日返上で長時間拘束される部活顧問の現状を改善させようと、若手教員を中心にネットで2万人分を超える署名が集められ、2016年3月初旬に文部科学省へ要望書が提出されました。この署名の内容は、教師に部活顧問をする・しないの選択権を与えてほしいというもの。教師はほぼ強制的に部活の顧問をさせられることも多く、残業代が出ない・土日も出勤するなど、そのブラックな待遇が問題となっていました。もちろん、なかには部活動にやりがいを感じ、自ら率先して参加する教員の方々もいるでしょう。しかし、部活動の顧問というのはあくまでボランティア。興味が持てず、強制的に顧問をさせられるということになれば、相当な負担となってのしかかってくるはずです 。今回は、そんなブラック部活顧問で悩みを抱える先生たちの声を紹介したいと思います。●ベテラン教員に頼まれると断れない『僕はまだ教師としては新米で、「何事も経験だから」と言われるとなかなか断りづらいこともあります。ベテランの先生たちは部活に時間を取られても、授業の準備や報告書の作成など慣れていてうまくこなせるかもしれませんが、僕たちはまだ本来の業務すら不安なところがあるので時間がいくらあっても足りません』(20代男性/中学校教師)『私が学生時代に吹奏楽部にいたことを聞いたらしく、「ぜひ部活の顧問に!」と言われやむなく引き受けることに。教師とはいえそこはやはり縦社会。先輩教員に頼まれると断ることができません。最近は保護者の目も厳しいですから、適当にやり過ごそうなんて甘い考えもできないんです』(30代女性/中学校教師)教師と言えど先輩後輩の関係はあるようで、上の立場の先生から頼まれてしまうと断ることは難しいでしょう。特に年齢の高い教師のなかには、「部活の指導はやって当然、仕事のうち」 と考える人も多いようです。●休日はすべて部活でつぶれてしまう『週休2日なんてまずありえません。土日は練習試合で遠出することもあるので、より負担は大きくなります。しかも部活はあくまでボランティアという扱いですからね。なにも顧問を受け持っていない先生たちを、いつもうらやましいなと思いながら見ています』(20代男性/高校教師)『残業代すら出ないなんて、モチベーションが上がるわけありませんよ。しかも部活の対応に追われて、教師として本来やらなければならない業務にも支障が出ていますから。休みなし、給料なし、本来の業務ができないの三重苦。立派なブラック企業といってもおかしくありません』(40代男性/中学校教師)教師として本来やらなければならない業務にまで支障が出てしまうというのは考えものです。休みのない中で先生の方がつぶれてしまうということになれば、生徒にとっても学校としても大きな損失 となってしまいます。----------“子どもたちのため”などと理由をつけ、教師の善意につけ込むような制度ではいずれ破綻してしまうのではないでしょうか。このような事態に対応するため、最近では部活指導を外部に委託している学校 も増えてきています。ワークライフバランスの確保が強く叫ばれる中、“学校”という特殊な環境で苦しむ人が増えることは望ましくありません。生徒と教師双方が、前向きに取り組めるような制度が必要なのではないでしょうか。●文章/パピマミ編集部
2016年05月16日2010年7月、文部科学省の幼稚園課が気になる調査結果を公表しました。「幼稚園卒の子どものほうが、保育園卒の子どもよりも、学力テストの成績が高い」というものです。本当でしょうか? 本当だとしたら、なぜでしょうか?この発表を受けて、発達心理学や保育学が専門の内田伸子先生が詳しい調査を行いました。親の経済格差が子どもの学力格差につながる?文部科学省の発表に対し、一部で「学力格差は経済格差を反映している。保育園に通わせる家庭は低所得者が多いため、学力も低いのではないか」という意見が出されました。そこで内田先生は、経済格差が子どもの発達や親子のコミュニケーションにどのような影響をもたらしているのか、日本、韓国、中国、ベトナム、モンゴルにて各国の3~5歳児3,000名を対象に調査しました。「日本では、世帯所得が700万円以上を高所得、700万円未満を低所得とし、子どもの『読み書き能力』を比較しました。その結果、文字を書く能力、読む能力のどちらにも、親の経済力による差はありませんでした」子どもの教育に配慮している家庭の子どもは、語彙が豊富「ただし、知能テストと相関が高い『絵画語彙検査』では、所得の高い家庭の子どものほうが成績が高いという結果になりました」「絵画語彙検査」とは、絵を見せ、その絵が示す言葉を知っているか尋ねるテストです。語彙の豊かさは知能と相関しているので、語彙の多い子ほど知能が高いと言われています。「所得が高い家庭は子どもに習い事をさせていることが多いので、それが影響しているのではないかと思い、調べました。すると、習い事をしている子のほうが、していない子より絵画語彙検査の得点が高いという結果がでました。ただし、運動系の習い事をしている子と、学習系の習い事をしている子の間に成績の差はありませんでした」ということは、習い事の内容が知能を高めているわけではないようです。習い事によって、友だちや先生などとコミュニケーションを取る機会が増えるため、語彙も増えるのではないかと推察されます。「自由保育」の幼稚園や保育園に通っている子どもは学力が高いさらに、保育形態によって子どもの語彙得点に大きな差があることがわかりました。「自由保育(※1)で、子ども中心の保育を行い、自由遊びの時間が長い幼稚園や保育園に通っている子どもの語彙得点が非常に高かったのです。反対に、一斉保育(※2)で、小学校一年生の授業を先取りして準備教育を行っている幼稚園や保育園に通っている子どもは得点が低い結果となりました。しかも、子どもの年齢が高くなるほどその差が開いていきました。幼稚園か保育園かは、まったく関係がありませんでした。韓国、ベトナム、モンゴルでの調査も同じ結果でした。唯一、中国は保育園での一斉保育しかないので、比較ができませんでした」 (※1) 自由保育とは:自由遊びの時間が長く、子どもが主体となって自発的にやりたいことに取り組む、子ども中心の保育形態のこと。放任とは違い、子どもの自主性を尊重しつつも、幼児期に学んでほしい目標や狙いを達成できるよう保育士が誘導する。国立大学附属幼稚園や公立幼稚園や私立幼稚園の一部、社会福祉法人の保育所では子ども中心の保育であり、子どもたちは好きな遊びに主体的に取り組み保育者は援助者として子どもの学びに寄り添い、子どもが困っているとき助けてあげる「わき役」である。(※2) 一斉保育とは:全員に同じこと(体育や音楽、お絵かきなど)をさせる、カリキュラム中心の保育形態のこと。小学1年生の準備教育や英会話などを取り入れ、体操選手をつくるということなどを教育目標にかかげる私立幼稚園や私立保育園の一部にみられる。園種より保育形態が語彙力と関連する(内田・浜野,2012より)「文部科学省の調査の対象となった国立大学付属幼稚園はすべて自由保育を行っています」つまり、子どもの学力格差は幼稚園と保育園の違いによるものではなく、自由保育か一斉保育かの違いによるものだったのです。保育形態の違いによって差が出てしまうのはなぜなのか、次回の記事で詳しくお伝えします。(佐々木月子)今回取材に協力してくださったのは内田 伸子先生十文字学園女子大学特任教授・お茶の水女子大学名誉教授・学術博士。専門は発達心理学、認知心理学、保育学。国立教育政策研究所「幼児の論理的思考の発達調査プロジェクト会議」(主査)、最高裁「裁判員制度の有識者会議」(委員)、文化庁国語審議会委員なども務めるほか、NHK Eテレの「おかあさんといっしょ」の番組開発やコメンテーター、ベネッセの子どもチャレンジの監修、しまじろうパペットの開発、創造力知育玩具「エポンテ」(シャチハタ)の開発なども担当。著書は、『発達心理学―ことばの獲得と教育』(岩波書店)、『よくわかる乳幼児心理学』(ミネルヴァ書房)、『 子育てに「もう遅い」はありません 』(冨山房インターナショナル)など多数。
2015年12月29日ヲタママだっていーじゃない!
ムスメちゃんとオコメちゃん
猫の手貸して~育児絵日記~
チヒロさんは、夫の貴大と3歳の娘リコと暮らす専業主婦。新規分譲のマンションに引っ越し、仲の良いママ友もたくさんできて楽しい毎日を送っていました。そんなある日、夫の上司一家が引っ越してきます。上司一家も3人家族で娘同士も同い年なので、いい関係が築けるだろうと思っていました。しかし、この上司の妻がクセのある人物。チヒロさんはだんだんとトラブルに巻き込まれていってしまいます。2ヶ月たつと本性が…上司の妻・ナツミさんは当初、人当たりもよくすぐに仲良くなることができました。しかし2カ月がたったころから、徐々に本性が見えてきたのです。 ナツミさんは、思ったことをズケズケと相手に言ってしまいます。 例えば、ノザキさんというママ友に「もっと年齢が上だと思ってた!」「もっとオシャレしないと旦那さんに愛想つかされちゃうよ」などと失礼なことを平気でいうのです。 このときはチヒロさんが必死に「ノザキさんはシンプルな服装が好きなだけでセンスある」「スタイル良くてうらやましい」とフォローしますが、ナツミさんは悪びれもせず、今度は「チヒロって旦那さんとそっくりでゴマすりがうまい」などとチヒロさんを揶揄してきました。 「ママ友」というのは、たまたま同時期に「ママ」という共通項のみで知り合った友人なので、これまでの人生では出会わなかったタイプの人と出会うこともありますよね。そのため、相手の発言にびっくりしてしまったという経験もあるのではないでしょうか。みなさんはこのようなときに、どのように立ち回っていますか?著者:マンガ家・イラストレーター ネギマヨ
2024年05月19日2019年10月生まれの双子の娘さんのパパ、ぷにぱぱ(@punitama777)さんの子育てエピソードをご紹介! 今回は「ワンオペ育児」をテーマに、ぷにぱぱさんが双子の娘さんたちと過ごす、何気ない日常のエピソードをお届けします。ある日のこと。前もって娘にお片付けをしておくように伝えていたものの、全然片付けていなかったので、声を掛けたぷにぱぱさん。すると、娘が弁解を始めるのですが……? 「全然片付いてないよ?」パパが指摘すると、娘は…? 「あのね、ちがうのっ。ちゃんと理由があるのっ。聞いてくれる?」 「理由?いいよ。ちゃんと聞いてあげるよ」 そういうと、弁解を始めた娘。 「さっきね、片付けようと思ってたのっ」 「でもね、悪い妖精さんがやってきて、魔法をかけられて、掃除できなかったのっ」 「悪い妖精さんが現れたんじゃしょうがねぇっ」 娘の思いもよらない発想に、ぷにぱぱさんは思わず許してしまったのでした。 ちゃんと「片付けようと思ったの」とアピールしながらも、片付けられなかった要因として"悪い妖精さん"のことを話し始めたはづちゃん。想像力豊かな発想すぎて、ぷにぱぱさんが思わず許してしまったのも頷けるなと思いました(笑)。著者:マンガ家・イラストレーター ぷにぱぱ
2024年05月19日かおりさんが娘・こはるを出産後、夫・いちろうはすぐに育休に入る予定でした。しかし、いちろうの手違いで先延ばしになり、かおりさんはその間ワンオペ育児をすることに。育休に入ったいちろうは、かおりさんからの信頼を挽回すべく“イクメン”になろうとしますが……。かおりさんはいちろうが3日間で育児ができる人間にならなければ実家に帰ると告げ、スパルタ指導を開始しました。いちろうは余裕ぶっていましたが、初日から育児の大変さに圧倒されてヘトヘト。しかし翌日、いちろうがこはるを抱っこして散歩へいくと、近所の人に「イクメン」だと褒められます。かおりさんはいちろうが褒められることに納得いきませんが、当の本人はドヤ顔なのでした。 公園のパパ友との出会い私が買い物にいっている間、育児用ミルクの作り方すら知らない夫はピンチを迎えていました。そこで、近くにいた子どものお世話をバリバリこなすパパに声をかけることにしたようです。 いちろうが声をかけたパパは、こはるの月齢を聞くと育児用ミルクの作り方を手慣れた様子で教えてくれました。名前を聞くと、佐山さんとのこと。いちろうは子ども2人を連れて完璧に育児をこなす佐山さんに感動し、「イクメンの師匠」として極意を教えてほしいと頼み込みます。 いちろうの熱意に根負けした佐山さんは、日ごろかから意識しているのは「妻の気持ちに寄り添うこと」だと話しました。いちろうは佐山さんの言葉に衝撃が走り、すぐに調子に乗ってしまう自分に反省。 これからはかおりさんの気持ちに寄り添おうと意気込むいちろうに、買い物を終えたかおりさんは「何かあった?」とうれしさより不安が勝るのでした。 公園で出会った真のイクメン佐山さんに、妻に寄り添うことが大切だと教わったいちろうさん。育児用ミルクの作り方を聞いたり、向上心のある質問をしたりと、いちろうさんなりに頑張っていますね。ただ、本人も自覚しているように、調子に乗ってしまうことがたまにキズ……。せっかく佐山さんにもらったアドバイスを大切に、これからはかおりさんに寄り添った言動ができるといいですね。著者:マンガ家・イラストレーター くまお
2024年05月19日寝る直前、パパと娘のやりとりの様子をご紹介!さっきまでパパと楽しく遊んでいた2歳4カ月の女の子ですが……。報われないパパの願いパパと楽しく遊んでいた2歳4カ月の女の子。 しかし…… 「パパが一緒に寝よう」と誘ってみると……? 「やーだ、やーだ!」と本気で泣き始めてしまいました。それでも諦めきれないパパは、手を握りながらやさしく誘います。 下唇を思い切り下げて、こんなにかわいらしい表情で全力拒否!隣にいたお兄ちゃんもパパのお膝に座ってやさしく見守っています。 ママが「パパは一緒に寝たいって」と、パパに助け舟を出しましたが…… もう止められません……! 最終的には手を振り払われてしまいましたよ。なかなか愛が報われませんね。頑張れ、パパ!! 動画のコメント欄には、「泣き顔かわいらしくて素敵です」「娘ちゃんよ……。パパ切ない(笑)」「ああ、懐かしい。貴重で幸せな時期ですね〜」など、かわいらしい泣き顔に夢中になる人も♪ 日中、ママが子どもと一緒にいることが多いご家庭では、寝るときもママじゃないとイヤだ!というお子さんもいらっしゃるのではないでしょうか。きっと、全力で遊んでくれるパパのことも大好きなはず♡ いつかパパと一緒に寝てくれる日がくるといいですね。 画像提供・協力/@batako93さん
2024年05月19日長男を出産後、長らくセックスレスだった私たち夫婦。そのことに不満はなかったのですが、長男が3歳になるころに私は2人目が欲しくなりました。セックスレスなので、もちろん自然に子どもを授かることはできなません。意を決して夫に気持ちを伝えると、返ってきた返事は……。夫の返事とその理由は…夫の返事は、「長男の赤ちゃん時代の育児負担が多くて大変だった。同じような思いをしたくないから2人目は望んでいない」というものでした。 夫は仕事が好きなタイプでしたが、共働きだったため長男の病気で仕事を休んだり、私の休日出勤の日にワンオペ育児をしたりしてくれていました。 夜泣きの対応などもしてくれていましたが、夫には想像以上に負担だったようです。 諦められない私がとった行動どうしても諦めきれなかった私は、なんとか夫に納得してもらうため行動しました。 まず、数年前に仕事を辞めていた実家の母に相談し、2人目が生まれたら育児に協力してもらえることを確認。さらに自治体の産後ケアや一時保育、病児保育などの情報を集めました。 そして、産後1カ月は母に手伝いに来てもらう、子どもの病気のときも母に来てもらったり、病児保育を活用したりするなど、夫に極力負担のないようなプランを考え、夫にプレゼンしたのです。 夫を説得した結果!?プレゼン後、夫からは「しばらく考えたい」と言われましたが、数カ月後に「2人目を考えてみよう」との返事が! ちょうどそのころに夫が転職し、忙しさも和らいで気持ちに余裕ができたこともあったようです。 セックスレスが続いていて子作りは義務的なものではありましたが、妊活はスムーズに進み、数カ月後には無事に長女を授かり、出産することができました。 長年のセックスレスと夫の反対で一時は諦めそうになりましたが、具体的な解決策を示すことが夫には有効だったようです。生まれた娘のことを夫もとてもかわいがっていて、説得を諦めなくてよかったなと思っています。 イラスト/森田家著者:小坂なお
2024年05月19日夫のこうきと娘のまなと暮らす、主婦のあやかさん。結婚する前から楽しいことが大好きな夫は、出産して子育てが始まってからも、いつでも自分優先……。オムツ替えやお風呂などの子どものお世話はせず、休日も友人との集まりを優先してばかりで、あやかさんはひとりで、育児に奮闘していました。ある休日も家族で出かける約束を反故にして、友人と遊びに出かけた夫。その夜から娘は熱を出してしまいましたが、夫は心配すらしてくれませんでした。 私のせい…?翌日も娘の熱は下がりませんでしたが、夫はまた友人と遊びに行ってしまいました。あやかさんも看病疲れで体調が悪くなってしまいましたが、夫は「お前のはただの疲れだろ」と言い、“自分の方が疲れている”アピールをしてきます。 それどころか、あやかさんにマッサージをしてくれと頼みます。あやかさんは、開いた口がふさがりません。 さらに夫は、「娘の体調不良は俺のせいではない」と言い放ちました。 夫いわく、娘が体調を崩したのは、あやかさんのせい。「母親なら子どもひとりくらいちゃんと世話しろ」と怒鳴り、怒ってひとりで寝てしまいました。 ただ、少しでいいから家族と過ごす時間を作ってほしいと思っていたあやかさんの気持ちは、裏切られてしまいました。 ◇◇◇ 夫のこうきさんが娘の体調を気にせず出かけていたのには、「俺のせいじゃない」という思いがあったからのようです。幼い子どもが体調を崩すのは、よくあること。それが母親だけのせいであるはずがありません。あやかさんには娘さんの体だけでなく、自分の体にも気を遣って少しでも気分転換をしてほしいですが、みなさんが悩んだときにする気分転換の方法はなんですか?著者:マンガ家・イラストレーター たに
2024年05月19日3歳の娘はスーパーに行くといつも走り回ります。私が注意をしても全く効果なし。夫に「あなたからも娘に注意して」と言ってもきちんと注意をしてくれません。そんなある日の出来事です……。 夫の不注意で、ついに事件が!?私は娘に「人やカートとぶつかったら危ないし、他の人の迷惑になるから走らないよ」と何度も注意しますが効果なし。最後はいつも私が娘を無理やり抱っこする羽目に。夫からも注意するようにお願いしても「元気でいいじゃん! 体力があり余ってるんだろうね~」と言うだけで注意をしてくれません。 そんなある日、いつもとは違う、売り場面積が広いスーパーに家族で行きました。買い物に専念しようと思った私は夫に「ひとりで買い物をするから娘をきちんと見ていてね。走り回ってたら注意してよ!」とお願い。夫は「おっけ~」と返事。その後、私が買い物をしていると夫から電話が。「娘がいなくなった! 走っている娘の後ろをゆっくりついて行ってたら予想より足が早くて……。一緒に探してほしい」とヘルプが……。 焦った私が必死に娘を探すこと数分、従業員さんに抱っこされた娘が見つかりました。従業員さんに「すみません。娘です」と謝る夫。「出口付近にいましたよ? 店舗前は車の出入りもあるので注意してください」と私たちは怒られ、反省しました。 私は夫に「きちんと見ていてねってお願いしたよね? 娘に何かあってからじゃ遅いんだよ!」と怒りを抑えれません。夫は「こんな大ごとになると思わなかった……。ごめん」と反省している様子。娘にも「ママとパパは本当に心配したんだよ。お願いだから走り回らないで」と真剣に訴えます。いつもと雰囲気が違うことを娘も察したのか、その日はおとなしくなりました。しかし、それでも娘が走り回ってしまうこともあります。そのときは、カートを押していない方がきちんと手をつないで離さないことを徹底するほか、娘にはハーネスを付けてもらうことに。娘とはぐれてしまったのはあの1回のみでしたが、それでも娘を探している数分は生きた心地がしませんでした。夫も同じ気持ちだったようで、今では娘に危ないことはきちんと注意をしてくれるようになっています。 作画/Pappayappa著者:富安千秋
2024年05月19日私の実家は遠方にあり、飛行機に乗らないと帰省できない距離です。私自身が飲食店を経営していることもあり、なかなか実母の顔を見ることができていませんでした。こまめに電話はしていたのですが、なんと実母はオレオレ詐欺に危うく引っかかりそうになったのだとか。実母のことが心配になり、私は実家から車で30分のところに住んでいる兄に連絡してみることにしました。 電話をしてみると兄は、忙しさにかまけて、全然実家に顔を出していない様子。幼い子ども3人を抱え、いろいろ大変だと聞きました。 しかし私たちが思うより、ずっと母は歳。兄と話をしてお互いにそれを認識し、これからはより実母を気にかけていこうという話になりました。心配になって帰ってみると…昔からうちの母は、頼まれたら絶対断れない性格で、過去には10万円のツボを買わされたこともありました。 私は兄だけでは頼りないと、義姉へもこの件を連絡。兄の性格が性格なので、義姉に母の様子をたまにチェックしてほしいとお願いすると、1つ返事で快諾してくれました。 しかし1年くらい経ったころから、母の態度に違和感を覚えるように……。母は私が帰省しようとすると断ってくるようになったのです。理由を聞いても「疲れているから」 と言うだけ……。 「何か隠している。これは帰ってみるしかない」と思い、私は黙って帰省しました。すると、実家がとんでもないことになっていてびっくり。母は、兄の子どもたちを毎日のように預かり、ボロボロの状態でした。オムツも取れない子もいますし、他の子どもたちも2歳、3歳と小さくて。実母には見きれるはずがありません。一体これはどういうことでしょう。私はすぐさま兄に連絡しました。 「お兄ちゃん! お母さんに子ども任せきりで何してんの?」「お母さん倒れちゃうよ!」私がブチギレ気味に連絡すると、兄には寝耳に水の話だったようで……。「は? 俺離婚して子どもは嫁と暮らしているんだけど……」母の性格を利用した悪質な手口実は、兄夫婦は3カ月前に離婚していたそう。私はまったく知りませんでした。 兄によると、突然兄の妻の態度が冷たくなっていき、ある日突然子どもたちを連れて家を出ていったと。子育ても家事もかなり協力していたそうで、本当になぜ離婚になったのかわからないと言っていました。 現状、兄は養育費を支払っているだけの関係だそうで、実家に子どもたちが毎日のように預けられていることもまったく知らず、元妻がその間何をしているのかも知らないそうです。実母に聞くと、義姉は仕事を理由に預けていたようなのですが……。 私の話を聞き、すぐに実家に訪れた兄。兄が子どもたちから話をきいたところ、離婚後すぐ義姉が駆け込んだのは不倫相手の家で、子どもたちには新しいパパだよと紹介したそうなのです。子どもたちの話から義姉が突然離婚を言い渡した理由も、彼女が実家に子どもたちを預けている間何をしているかも、だいたい想像ができました。正しいやさしさこの事実を知った兄は彼女を訴えると宣言。徹底的に闘うことになりました。その後、兄は元妻と裁判をすることになり、親権は兄に渡ることに。そして、不倫していた2人からはきっちり慰謝料を受け取りました。 兄は不精なところもありますし、器用な人間ではありませんが、今一生懸命に子どもたちを育てているのは見ていてわかります。そのため母は、月に数度子どもたちを預かってあげているそうです。もちろん孫たちはかわいいですから、回数だけ抑えれば問題ありません。 私も何かしたいと思い、遠方に住んでいる自分にもできることを考えてみました。そこで、お菓子や玩具などをことあるごとにプレゼントすることを思い立ったのです。今回はゴタゴタしましたが、子どもたちには何の罪もありません。彼らがこれからも健やかに育つよう、家族としてできることには協力していこうと思っています。 実母の断れない性格を利用し、離婚後も子どもを実家に預けていた兄嫁。家族が大変なときは助けてあげたいと思いますが、自分の欲のために周りや子どもたちをも巻き込むのは許せませんよね。お兄さんは、1人で3人の子どもたちを育てることになり、大変なこともあるかと思いますが、こういうときこそ、周りや家族に頼っていって、子どもたちと一緒に幸せな人生を歩んでいってほしいですね。 著者:ライター ベビーカレンダー編集部/ママトピ取材班
2024年05月19日パパが転勤になり、生後2カ月の娘を連れて知らない土地へ引っ越したずんさん一家。引っ越し先で出会った上司夫妻は非常識で、ずんさんは距離を置きたいと訴えましたが、パパはずんさんの要望を受け入れてくれません。毎日アポなしでやってきたり、体調の悪い子どもを置いて出かけてしまったりと、ずんさんは上司の妻・かやこさんの振る舞いにストレスをためていました。これまで何度も相談しましたが、パパはいつも上司の肩を持ちます。何を言っても無駄だと思い、ずんさんは相談したい気持ちを飲み込むのですがーー。子どもの成長とともに状況が変化し… さーちゃんの後追いが始まり、今まで以上にストレスがたまるずんさん。一方、相変わらず家事をせずにゲーム三昧のパパは、ずんさんがどんな心境かも考えずに口出しばかり。 疲れ切ったずんさんは、ついに我慢の限界に達したのでした。 慣れない環境の中、家事・育児を頑張るずんさん。かやこさんのアポなし訪問にさーちゃんの後追いが加わるとなると、想像を絶する大変さでしょう。 そんな過酷な状況のずんさんを助けないどころか、追い詰めるパパ。パパにはもっと大事なことに目を向けてほしいですね。著者:マンガ家・イラストレーター ずん
2024年05月19日私が2人目の出産をしたときのエピソードです。夫は出張中で、立ち会い出産をすることができず、私は1人で出産をすることになりました。人の気も知らないで…大きめの赤ちゃんだったので、とても大変な出産でした。日付が変わったころに生まれたのですが、夫に報告しようとテレビ電話をかけました。すると、出張先で呑んでベロンベロンに酔っぱらっている夫の姿がそこにありました。人が必死の思いで子どもを産んでいるというのに、何をのんきに呑んだくれているんだ……。と本当に怒りと不満で爆発しそうになりました。 ◇ ◇ ◇ 出張から戻り病院に駆けつけた旦那はお酒臭くて、本当にイライラしました。産後で色んなバランスが崩れていた私にとっては、赤ちゃん産まれて嬉しいはずなのに、そんな旦那の態度がストレスでしかありませんでした。 作画/さくら著者:松尾沙友理30代、中学生の長男・小学生6年の長女・小学生2年の次男がいるママです。
2024年05月19日彼との結婚が決まったあと、私は正直、複雑な心境でした。なぜかというと、私は自分の苗字を気に入っており、結婚して彼の苗字が変わるのが嫌だったからです。それに、苗字が変わることで仕事に支障が出るのでは?という懸念もありました。そこで、私は「事実婚にしない?」と彼に相談すると……。 幸せなはずなのに気分が落ち込む…なぜ?彼にプロポーズをされて入籍するまでの間、私は気分が落ち込んで不安に襲われる日が続きました。結婚はうれしいはずなのに、なぜ落ち込んでしまうのか……。原因を考えてみると、私の心の中には、苗字が変わって仕事に支障が出ることの懸念や、新しい苗字で人生を再スタートさせることへの不安があるのだと気づきました。 彼の苗字は、日本全国で同じ苗字が数十人しかいないほど、とても珍しい苗字です。一方、私の苗字はというと、自分と同じ苗字の人に出会ったことはありませんでしたが、話題に上がるほど珍しい苗字ということもなく、個人的には自分の苗字をとても気に入っていました。 そのため、今まで共に生きてきた苗字が変わってしまう寂しさもありました。 事実婚でいいのでは?私は正直なところ、苗字の変更手続きも面倒に感じており、「夫婦別姓でもいいのではないか」と考えました。しかし、現在の日本では民法で夫婦同姓が定められています。それなら「事実婚にするのかどうか」と思いつき、彼に相談したところ、彼は「じゃあ僕が婿養子になろうか?」と提案してくれたのです! 彼の言葉に、結婚をそこまで真剣に考えてくれているのかと感心してしまった私。しかし、どうせどちらかが苗字を変更しなければならないのならば、より稀少な苗字を残したほうがいいのではないかという考えに至り、私たちは最終的に彼の苗字で入籍することを決めました。 新しい苗字で新しい人生のスタートその後、私は彼と無事に入籍し、新しい苗字での生活が始まりました。入籍翌日から早速、職場では新しいネームプレートが用意され、ロッカー、会社での備品、職場内での呼び方すべてが一日でガラッと変わりました。 初めは違和感たっぷりな生活に戸惑うこともありましたが、かなり珍しい苗字ということもあり、社内では私の新たなニックネームをわざわざ作って呼んでくださる方もいて、とても新鮮な気持ちになりました。 苗字が変わり、ネームプレートを見て「珍しい名前だね」「どこの人なの?」「名前なんて読むの?」など、お客様から話しかけられることが格段に増えた私。 お客様とコミュニケーションをとる機会が増えたことを、とてもうれしく感じています。入籍する前までは苗字が変わることに不安や不満ばかりでしたが、いざ苗字が変わってみると周りの反応がとても温かく、自然と不安が解消されました。 著者/みどりここな作画/しお ムーンカレンダー編集室では、女性の体を知って、毎月をもっとラクに快適に、女性の一生をサポートする記事を配信しています。すべての女性の毎日がもっとラクに楽しくなりますように! 著者・イラスト制作者:マンガ家・イラストレーター しお
2024年05月19日2歳と5歳の娘たちを公園に連れて行ったときの話です。自宅に帰ってから、私は違和感を覚えたのです。そして衝撃の事実に気が付きました……。 帰宅後に覚えた違和感ブランコに鉄棒、そして滑り台。「ママもやるぞー!」と言って、娘たちの友だちが来るまで、私も娘たちと同じように遊具で遊んでいました。 娘たちが友だちと合流した後、私は少し離れてママ友の話の輪の中へ。しばらく経つと日が落ちてきたので、娘たちに声をかけて帰ることに。ママ友やその子どもたちにもあいさつをし、背を向けて歩いて家まで帰りました。 帰宅後――。 玄関で下の娘の靴を脱がせようとしゃがむと、なんだかおしりに違和感が……。 いやな予感を覚えつつ、鏡におしりを向けて確認してみると――。 「ぎゃー!?」 ズボンのおしり部分が縫い目からびっくりするほど見事に破れているではありませんか! 何度も滑り台を滑っているうちに、破れてしまったのでしょう。ということは破れたまま遊んでいたということです……。 あの場にいたママ友たちが気付いていたのかわかりませんが、派手に破れているので、周囲に気が付いた人はきっといたと思います。私は恥ずかしさでいっぱいになりました。 今後はあまりはしゃぎすぎないように、そして滑り台は滑らないようにしようと肝に銘じました。どうしても娘たちと遊具で一緒に遊びたいときは、着替えを持っていくことにしようと心に決めた出来事でした。 イラスト/きりぷち著者:うさぎのみみこ
2024年05月19日2024年4月生まれの男の子3,758名の名前を大調査! 男の子に人気の漢字ランキングTOP10を紹介いたします。4月生まれの男の子の名付けでは、春らしい漢字が多く用いられていました。4月人気漢字ランキングTOP104月に生まれた男の子の名前の漢字ランキングTOP3は、1位「翔」、2位「陽」、3位「斗」で、3月と同じ結果に。3文字とも4カ月連続TOP3にランクインしており、男の子の名付けでは根強い人気となっています。そして、大きくランクアップしたのが「桜」と「春」。 桜「桜」は3月31位から4月は15位に、「春」は3月の46位から4月は32位へとランクアップしました。「 桜」を用いた名前は、「桜玖(さく)」「碧桜(あお)」「大桜(たお)」「桜弥(さくや)」など58種類の名前で名付けられました。 春また「春」は、「春翔(はると)」「春陽(はるひ)」「春(はる)」など30種類のバリエーションで名付けられていました。季節感溢れる漢字が名付けに多く用いられました。 ※()内は主なよみを表記<調査概要>調査対象:株式会社ベビーカレンダーが企画・運営している「ファーストプレゼント」「おぎゃー写真館」「ベビーカレンダー全員プレゼント」のサービスを利用された方調査期間:2024年4月1日(月)〜2024年4月25日(木)調査件数:3,758件(男の子)
2024年05月19日とあるママ友の話です。そのママ友はYouTuberをしており、常にスマートフォンで動画を回していました。子ども同士の仲がよかったので、それなりに付き合いを続けていたのですが、ある日、5歳のわが子がSNSにアップされていることに気が付きました。驚いたのはそれだけではなく……。 ママ友の反論そのママ友は私に断りもなく、いつも子どもたちが遊ぶ様子を撮影していました。ふと不安になり、そのママ友の動画をチェックしてみると――? そこには、うちの子どもの顔がしっかりと映っていたのでした。慌ててほかの動画もチェックした私。幼稚園で撮影された動画では、他のお友だちの顔や、名札までもがしっかりと映り込んでいました……。 無断で撮影されたうえに、名前もわかる状態でアップされていたことに腹が立ちました。 その後――。 私はそのママ友に猛抗議。しかし、ママ友は「何がいけないの?」「子どもたちだって動画に出られて喜んでいるじゃない」と反論。 結局、「うちの子は映さないで」という私の頼み込みに、ママ友がうなずくという形でこの一件は終わりました。そこから、そのママ友とはだんだん疎遠になっていきましたが、子どもたちを危険に晒してまで付き合いたいとは思えませんでした。 子どもたちには、不特定多数に自分の情報が公開されてしまう恐ろしさを教えていこうと思っています。 誰もがスマートフォンを持ち、動画を簡単に撮れるようになった時代だからこそ、危険性をしっかり教えるべきだと私は考えています。加害者にも被害者にもならないように、子どもたちとスマートフォンやSNSに関するルールを話し合って決めておこうと心に決めた出来事でした。 イラスト/はたこ著者:山田佐奈
2024年05月19日夫はいつも帰りが遅く、不定休の仕事でした。長男を出産し退院してからしばらくの間、義母がお手伝いのため泊りに来てくれていました。どうぞお帰りください!知り合いもいない私には心強くありがたいと思っていたのですが、2日目には友達に電話して、「もう帰りたいわ」とか「疲れちゃった」とか。「私は1人で子育てしたわよ、今の人は仕事してる旦那さんにまで手伝えっていうのよね」とか、愚痴ばかり。初めての出産で、しかも毎日2時間おきくらいに起きて精神的に不安定な私に聞こえないとでも?もちろん家事をやってくれるのはありがたいですが、そんな聞こえるように言わなくても。遅くに帰ってきた夫にも愚痴を言っていて、ほとほと疲れました。 愚痴を聞くのが嫌だし、そんな嫌々手伝ってもらうのも気がひけるので「ご実家の曾祖父母も大変でしょう。私は大丈夫です」とやんわり伝えて帰ってもらいました。私はやんわり言ったし、正直帰りたかった義母ですから、「あらそう?大丈夫?じゃあ早いけど帰るわね」とさっさと帰っていきました。 ◇ ◇ ◇ 出産してすぐのママは、体も精神的にもケアが必要な時期です。今回のママのように、義母との関係を考え、言葉を選びながら帰ってもらったのは素晴ですね。子どもと楽しい時間を過ごすためにも、ママの心が穏やかであることを願います。 作画/まげよ著者:まりりまん40代、15歳・10歳の母。現在は離婚してひとり親。自分の両親と同居中。
2024年05月19日私の娘は小学生。たくさんの友だちと楽しい学校生活を送っていたのですが、ひとりだけ娘にマウントを取ってくる同級生がいるようです。時々ひどく落ち込んで帰ってくるので、心配していました。娘はあまり相手にしないようにしているそうですが……。傷ついた娘ある日、娘が浮かない顔をして帰ってきました。話を聞くと、お気に入りのクリアタイプのビニールペンケースを、マウント同級生・タカシくんに「安物のプールバックみたい」と笑われてしまったとか。しかも「僕の筆箱は革製の高級品だぞ!」と、いつものマウント……。「高級かどうかよりも、気に入っているものを使うのがいいと思う」と伝えると、笑顔を見せてくれました。 そんなことがあった翌日の午後、スマホの通知がなりました。内容を確認すると、小学校からの緊急連絡。近所で不審者が目撃されたため、迎えが可能な保護者は下校時間に合わせて児童を引き取りに来てほしいとのこと。 私は自転車に乗り、急いで学校に向かいました。 この親にしてこの子ありすると、間もなく学校に着くというところで、ものすごい勢いで走るスポーツカーに追い抜かされました。道路の端を走る自転車とスレスレの距離を走るその車……。スクールゾーンであんなに危険な運転をするなんて! と腹立たしく思っていたら、なんとその車は学校へと入っていったのです。 さすがに注意しようと思ってスポーツカーに近づくと、運転していたのはタカシくんのママ。「この親にしてこの子あり」と納得してしまいました。 声をかけようとしたそのとき、私を見つけた娘が「お迎えありがとう!」と不安そうな顔で駆け寄ってきました。すると後ろから「おまえんち自転車かよ。さすが貧乏。だっせー!」という声が聞こえました。タカシくんのマウント発言を初めて耳にして、私もショックで固まってしまいます。 娘は、近いのだから自転車で十分だと反論していましたが、タカシくんは小馬鹿にしたように笑い、ママも「高級な乗り物に越したことないのにね」とドヤ顔を見せました。 意外な事実その場は娘をなだめて帰ってきたものの、モヤモヤが晴れず、その夜夫に愚痴を聞いてもらいました。すると、夫はタカシくんのママが乗っていた車について、質問攻め。何がそんなに気になるのかと思いつつ答えていると、1枚の写真を見せられました。 それはまさにタカシくんのママの車! 不動産業を営む夫が管理する土地に不法駐車し続けている車があって、困っていたとのこと。証拠のために何日分も写真を撮っていたそうで、それがまさにタカシくんのママの車だったというわけです。 翌朝、夫はさっそく警察に通報。勝手に車を動かせないように、厳重なバリケードを置きました。自転車も最高!昨日の不審者はまだ見つかっていないため、小学校はしばらく保護者の送迎が必要です。私はいつものように自転車で迎えに行きますが、タカシくんのママはどうするのでしょう。 私が学校に到着した少しあとに、タカシくんのママは古いママチャリを飛ばしてやってきました。背に腹は代えられなかったようです。 それを見て、何も知らないタカシくんは「なんで……」と愕然。娘はそんなタカシくんの肩を叩き「自転車のうしろに乗りながら、自然の風を感じるのもいいものだよ!」と笑っていました。タカシくん親子は悔しそうにしていましたが、それからはマウントを取ることがなくなったようで、一件落着です。 ちなみに、タカシくんのママの高級車は長期の旅行に出かけた両親から借りていたものだったそう。駐車場がないので例の敷地に停めていたようです。 何でもかんでもマウントを取りたがる人は一定数いますが、マウントを取って気分がいいのは自分だけ。相手を不快にさせていると、友だちをなくしてしまうでしょう。 「自分がやられて嫌なことは、他人にはしない」という人付き合いの基本は、親が率先しておこない、子どもに背中を見せていきたいですね。著者:ライター ベビーカレンダー編集部/ママトピ取材班
2024年05月19日息子が2歳半、娘が生まれたばかりのとき。2人目出産にあたり、里帰りはしないと決めていました。 夫は仕事が忙しく、娘が生まれてからほぼワンオペの生活。睡眠不足の日々が続いていました。 昼寝ができて喜んでいたら、夫が…日中は上の子の相手をし、夜は下の子のお世話をする日々。 産後のホルモンの乱れもあり、心身ともにすごく疲れていました。 毎日の睡眠は30分×3セットが通常モード。 細切れ睡眠をし、トータルで4時間ほど寝られた日は「よく寝れた!」と感じていました。 夫の仕事も忙しい時期で、夜のお世話を任せられず。休日は趣味の映画鑑賞で夜更かしをし、翌朝遅く起きてきても文句を言いませんでした。 ある休日のこと。きょうだいが同時に昼寝をしたタイミングで、夫に「私も少し寝ていい?」と聞いて横になることに。20分ほど寝られたので、起きたときに「よかった!少しは寝だめできた!」と言いました。 すると夫が「いいね。寝だめができて。俺は何時間寝てもずっと眠いよ。どんなに寝ても眠い方がよっぽど辛いよ」と言ってきました。 夫は悪気もなく話していましたが、私にはその言葉がすごく心に刺さりました。 産後のホルモンの乱れが落ち着き、2人育児にも慣れてきたころ。夫と「産後すぐは大変だったね」という話題になりました。 この出来事を話し、「あのときは何言ってんの?と思ったよ」と笑って話しました。 夫は何が悪いのかわかっていませんでしたが、「傷つけるつもりはなかったんだよ〜!ごめんごめん」と謝ってくれました。 当時は言い返さず我慢し、その後も笑い話にできましたが、あのときの言葉は一生忘れないと思います。 ◇ ◇ ◇ 出産後、ゆっくり眠れないのは本当に辛いですよね。夫の発言に悪気はなかったとしても、妻の状況を考えると少し軽率かなと思ったり……。発言ひとつで関係性がかわる場合もあるので気をつけたいですね。 イラスト/さくら著者:井上かなこ
2024年05月19日保育園入園で、生活がガラッと変わったきいちゃん新生活といえば、子どもたちだけでなく、その親である私たちも子どものことを考え、緊張したり不安になったりしますよね。とくに、子どもがうまく園や学校に馴染んでくれるのだろうかと心配になります。子どもに障害があれば、なおさらだと思います。きいちゃんは保育園入園時と小学校入学時と今まで大きく2回、生活がガラッと変わりました。今回は保育園の入園の時の話を書きたいと思います。保育園入園!子どもが心配だけれど、親自身も周囲の発言で傷つくことも……きいちゃんは生後半年の時、運よく加配枠で保育園に通えることになったのですが、嬉しさと同時にとても不安になりました。周りに受け入れてもらえるだろうか?いじめられたりしないだろうか?担任の先生はどんな人だろう……?ということです。Upload By 星きのこまた、ダウン症という障害の特性ゆえ、外見的特徴から周囲に障害が分かりやすいのですが、それが、周囲の人に障害があることを分かってもらえるというように良いように作用することがあれば、時には差別的な発言を受けるなど悪いように作用することもあります。Upload By 星きのこ保育園入園時はまだ子どもが小さく、親である私たちも障害を受け入れられてないことも多かったりするため、不用意な発言を受けた時は傷ついたり、上手く感情を対処できなかったりします。現にその頃、私の周囲の同じダウン症のある子のママさんたちの中には、「子どもをベビーカーに乗せて歩いていると、子どもの顔をじっと見ていく人がいて悲しかった」「定型発達のママにじろじろと子どもの顔を見られてコソコソ何か言われてしまった」……と、事実がどうであれ、悩んでいるママがいました。私自身は、(被害妄想は炸裂していたものの)実際には傷つく体験をすることはなかったのですが、元来、鈍い性格なので気づかなかったり、運がよかったのかもしれません。しかーーし‼可愛い子どものため、悩んでばかりでも仕方がありません。同じ条件下でも、子どもが楽しく過ごしやすく、そして人間関係をうまく整える方法を考えました。作ってよかった「サポートブック」!その対処として、私がやってよかったなと思うことの一つが「サポートブック」の作成です。作ったサポートブックは、担任の先生や園長先生にお渡しし、きいちゃんの特性について情報共有をしました。サポートブックとは、入園、入学、進学など子どものライフステージが変わる時に、子どもの普段の様子や関わり方、知っておいて欲しい情報を、園や学校の先生と共有するためのツールです。詳しい内容、作成方法などは以下で紹介されているので参考にしてみてくださいね。ジュニア「サポートブックとは」わが家の場合は、先生が読む時に苦にならないように、長文ではなく、見やすく、大切なことだけを簡潔に書きました。それを100円均一ショップの透明フォルダーに入れて完成させました。子どもの障害や特性について、口頭での説明だけだと内容がうまく伝わっていなかったり見返すこともできないので、サポートブックはとても有効でした。これで担任の先生とはうまく連携が取れたように思います。何か子どもに変化があれば、その都度ファイルを入れ替えるといいと思います。Upload By 星きのこ「サポートブック」で先生との連携はクリア!お次は……さてさて、次は同じ園に通う保護者さんにうまくきいちゃんの障害を伝えなければ……。どうやったらうまく伝えられ、きいちゃんを受け入れてもらえるか考えました。その方法とは……また次の機会にお伝えできればと思います!執筆/星きのこ(監修:鈴木先生より)園や学校以外でも通院している医師との連携に、このサポートブックは使えます。かかりつけ医はダウン症の一般的なことは分かっていても、合併症など個々の症状については把握していないことがあります。サポートブックにはそのお子さんの特性や既往歴・家族歴・受診歴等が書かれており、病院や学校が変わるたびに親が同じ話をしないで済むというメリットがあります。私の外来では「医療支援ファイル」という学校・病院・親の連携を図るためのツールを使っています。個人情報が書かれているので管理は慎重に行っていく必要があります。ただし、サポートブックやファイルは外来で保険点数が取れず、あくまで医師によるサービス(ボランティア)として行っているために、時間に余裕がない医院や病院では対応が難しい場合もあります。前の記事はこちら(コラム内の障害名表記について)コラム内では、現在一般的に使用される障害名・疾患名で表記をしていますが、2013年に公開された米国精神医学会が作成する、精神疾患・精神障害の分類マニュアルDSM-5などをもとに、日本小児神経学会などでは「障害」という表記ではなく、「~症」と表現されるようになりました。現在は下記の表現になっています。神経発達症発達障害の名称で呼ばれていましたが、現在は神経発達症と呼ばれるようになりました。知的障害(知的発達症)、ASD(自閉スペクトラム症)、ADHD(注意欠如多動症)、コミュニケーション症群、LD・SLD(限局性学習症)、チック症群、DCD(発達性協調運動症)、常同運動症が含まれます。※発達障害者支援法において、発達障害の定義の中に知的発達症(知的能力障害)は含まれないため、神経発達症のほうが発達障害よりも広い概念になります。知的発達症知的障害の名称で呼ばれていましたが、現在は知的発達症と呼ばれるようになりました。論理的思考、問題解決、計画、抽象的思考、判断、などの知的能力の困難性、そのことによる生活面の適応困難によって特徴づけられます。程度に応じて軽度、中等度、重度に分類されます。
2024年05月19日■乳がん検診のその後…こんにちは、エェコです。以前、こちらで「乳がん検診したらしこりが数十個も見つかった」という記事を書きましたが、今回はその続報です。この時はマンモとエコーの検査をしました。数十個あるしこりのうち、左胸の1個が時間経過に対して大きくなりすぎている…とのことでした。それはもしかしたら、マンモやエコーでいろいろな角度から撮影しているので写した角度の影響で「本当はふたつのしこりだけど重なって写って大きく見えている」だけなのかもしれない。もしひとつのしこりだったとしても、この形は悪性ではないとは思う。でも真偽のほどはわからないのし、私は母を乳がんで亡くしているので不安だろうから、より詳しい検査をしてみたほうがいい…とのことでした。紹介状を持って受診した病院の先生も、検査した病院の先生と同じ見解でした。ところで「生検」って言ってるけど「生検」って何?■生検とは2種類ある※当時私が受診した際に医師に説明を受けた内容を記載していますが、医療機関によって異なる場合があります。「太い針」の検査は手術扱いなので入っている保険によっては保険が下りるかも…と、先生からアドバイス。早速確認しましたが、残念ながら私の保険は対象外でした…。検査料金が本当に天地の差で…。「太い針」の料金は3割負担でも「目ん玉が飛び出る料金」でした。それに切開するので出血もある。ただ検査精度は「細い針」と比べて組織を多く採れるので高いとのこと。「細い針」は体の負担も軽く、料金も抑えられる(といってもそれなりにする)。ただ針が細いので組織を少量しか採れない。検査に回しても場合によっては少量しかないので「良性か悪性か判断がつかないことがある」とのことでした。悩む私に先生は検査の日までに決めてくれたらいいと言ってくれました。そりゃ検査の精度は高いほうがいいけど… お金…! 高すぎる…!!悩む日々が続きました。次回、ついに決断し、生検を受けます。※この記事に記載された症状や治療法は、あくまでも筆者の体験談であり、症状を説明したり治療を保証したりするものではありません。気になる症状がある場合は医師にご相談ください。
2024年05月19日結婚してすぐに第一子を授かりました。ですが、子宮外妊娠で子どもはあきらめなければならず、私自身も大量出血をして危ない状態でした。友人からのメールに返信できていなかったので、落ち着いてから連絡したのですが……。 友人からのLINEを見て涙がとまらず…体調が回復してから、たまっていたLINEを返信。友人には返事が遅れた事情を話しました。 そのなかの友人のひとりから「楽しそうな人生だな笑」と返事が。当時は仕事上の人間関係、結婚に妊娠といろいろな出来事が重なっていたので、面白おかしくそう言ったのだと思います。 私の方は命の危険もあり、子どもはあきらめなくてはならず……とても辛い状況でした。そんな時に冗談であっても「楽しそう」と言われ、悲しくて悲しくて涙がとまりませんでした。こういうときは軽率に発言してはいけないと学び、気をつけたいと思っています。 ◇ ◇ ◇ 悪気のない言葉であっても傷つくことはありますよね。相手がどのような思いかを察するのは難しいですが、思いやりのある声かけを心がけたいですね。 イラスト/森田家著者:高杉かんな
2024年05月19日何でも先回りして心配してくれる義父。2人目が双子だとわかった瞬間から、「産後はどこで過ごすのか?」、「子ども3人、どうやって育てるのか?」など義父の心配事は尽きませんでした。出産予定日間近で気持ちもギリギリのとき、義父の心配によって私が大泣きするほど困惑させられた出来事をご紹介します。義父が心配してならない車の買い替え義父が数ある心配事のなかで一番気にしていたのが、車の買い替えです。実は、私たち夫婦は2年前に5人乗りの新車を買ったばかり。3歳のお姉ちゃんと双子のチャイルドシートを乗せることを考えると、夫婦としてもどうすべきか悩んでいました。 しかし、車はトランク収納が十分なSUV車なので、私が狭い思いをして我慢すれば、乗れないこともありません。また、家族揃って外出するのは週末だけで頻繁ではないため、今すぐ買い替えを決めなくてもしばらくはなんとかなるだろうと私たち夫婦は思っていました。 帝王切開3日前に迫られた大きな決断!いよいよ帝王切開予定日まであと3日と迫った夜、夫から電話がありました。義父母が私たちの車を買い取るので、代わりに義父母の知人から中古車を買いなさいと連絡があったというのです。詳しく話を聞くと、義母が乗っていた車が廃車になり、新しく車を買う必要があるためとのこと。 一見ありがたい話のようですが、その中古車の値段は400万円。中古車でこの値段は高すぎる! と反対しましたが、義父母はもうその気のよう。夫もすでに義父母に説得されている様子で、あとは私が了承するのみという状況でした。 妊娠中の不安が重なり大泣き!双子妊娠でおなかははち切れそうなほど大きく、夜も眠れない日々が続いていた私。正直、車どころではない状況なのに、出産ギリギリになって大きな決断を迫られたことと、義父母がすでに話を決めているという状況にストレスを感じました。 帝王切開手術への不安や、管理入院で長期間入院しなければならず、その間実家で祖父母と生活しているお姉ちゃんのことなど、いろいろな思いが重なって涙がぽろぽろとこぼれ始め……。夫は私が急にひどく泣き出したため、「なぜそんなに泣いているのかわからない」と困惑している様子でした。 実は車の買い替えは義父の独断だった!その後、「夫婦で決めていた通り、今の車で生活してみてもいいのではないか?」と夫を説得しました。涙が功を奏したのか、夫も理解してくれて義母へそのことを報告しました。実は知り合いから中古車を購入するという提案は、義父だけで進めていたそう。私たちの車を買い取ることに、義母は内心反対だったようです。 私の決断をとても喜んでくれ、義母は自分が乗りやすい車を買うと義父を説得してくれました。それを聞いて、義父母の提案に流されず、正直に自分たちの意見を伝えてよかったなと思いました。 私たち夫婦のことを思っていろいろと心配をしてくれるのはありがたいのですが、もう少し私たちを信じて見守ってほしいと強く感じた一件でした。購入したチャイルドシートを設置してみると、やはり車は買い替えなくても大丈夫そう。車の件はとりあえず納得してくれましたが、次は私のワンオペを心配してくれている義父です。著者:山口まなみ4歳の娘と1歳の双子の男の子の母。韓国人の夫と家族5人で韓国に在住。海外での子育てやバイリンガル教育に奮闘する自身の体験談を執筆中。
2024年05月19日2年前、夫が海外出張で1カ月ほど家を空けました。期間がはっきりしない海外出張でしたが、ある日やっと「明日帰るよ」と連絡が。ワンオペ育児に疲れ果てていた私は、「何とか大きなトラブルなくワンオペ期間を乗り切れた!」とホッと胸をなでおろしました。しかし、その夜、最後の最後でまさかの大トラブルに見舞われてしまったのです……。 夫がいないワンオペ育児の4月夫がいなかったのは4月。実家は両方とも飛行機の距離で頼れる人もほとんどおらず、5歳の長女、3歳の次女、1歳の長男とまだまだ手のかかる3人の子どもを抱えた過酷なワンオペ生活。ちょうど次女の入園式や授業参観など行事が多い時期で、私は毎日気を張り詰めた生活をしていました。 普段も激務ではありましたが、毎晩私の話を聞いてくれたり、行事の際には車を出してくれたりと頼りになる夫。その分、不在の1カ月は非常に苦しく、「明日帰るよ」の連絡は、何よりうれしいものでした。 振り向いたら血まみれ夫の帰宅連絡を子どもたちにも伝えると、みんな大喜び! 特にパパっ子の長女はテンションが上がって、散らかった部屋の中で側転を始める始末。「そんな狭いところで側転してたらけがするよ」と言った瞬間、鈍い音と長女の泣き声が……。 「ほらー、だから言ったでしょ」と駆け寄って絶句しました。振り向いた長女の顔は、なんと血まみれだったのです! 長女はテーブルの角に頭をぶつけたらしく、左眉の上あたりがぱっくり割れていました。 タクシーで病院へ時刻は18時。近所の小児科は閉まっている時間だったので、慌てて夜間救急に対応している医療センターに電話し、診てもらうことに。まだ血が止まっていない長女を後ろに乗せて、自分が運転するのは怖かったのでタクシーを呼びました。 タクシーを待つ間、全員分のおにぎりを作り、下の子たちの暇つぶしのおもちゃや保険証と一緒にリュックに詰め込みました。タクシーが来て、いざ出発。しかし、なんだかんだで動揺していたのでしょう。そのとき、私はせっかく準備したリュックを玄関に置いてきてしまったのです。 子どもと私を支えてくれた周囲のやさしさ幸い財布は別のかばんに入れていたのですが、食べ物も遊ぶ物もない状態で、病院の長い待ち時間が始まりました。売店もあったのですが、いつ呼ばれるかわかりません。すると、一緒に待っていた女性が声をかけてくれました。 「お利口に待っててえらいねぇ。おばちゃんからごほうびだよ」。手渡されたのは、子どもの人数より1本多い4本のジュース。「お母さんも飲んどかなきゃ体がもたないよ」というやさしい言葉に私は涙が溢れました。 長女は5針縫う大けがでしたが、本人はケロッとしていて、縫う間も泣くことなく、きれいに処置ができました。リュックを忘れた自分の情けなさや、気を付けても避けられない子どものけがに押しつぶされそうだったあの日、声をかけてくれた女性には今でも感謝しています。 ベビーカレンダーでは、赤ちゃん時代を卒業して自己主張を始めた2~6歳までの子どもの力を伸ばし、親子の生活がもっと楽しくなる【キッズライフ記事】を強化配信中。今よりもっと笑顔が増えてハッピーな毎日になりますように! イラストレーター/さくら 著者:岩崎はるか2女1男の母。両実家とも遠方のためワンオペ育児中。先天異常の影響で肺が片方しかない医療的ケア児を含む3人の子を育てた育児体験談のほか、大学院で農学を学んだ経験から食についても執筆。 監修者・著者:助産師 松田玲子医療短期大学専攻科(助産学専攻)卒業後、大学附属病院NICU・産婦人科病棟勤務。 大学附属病院で助産師をしながら、私立大学大学院医療看護学研究科修士課程修了。その後、私立大学看護学部母性看護学助教を経て、現在ベビーカレンダーで医療系の記事執筆・監修に携わる。
2024年05月19日