私は深夜遅くに下腹部の激痛で目を覚ましました。しかし、おなかの張りがまだ15分間隔だったので産院に行くか迷いましたが、痛みに耐えかねて産院に向かうことにしたのです。その道中でお産がぐんぐん進み、車内で出産してしまうかと思いました。少しの判断の過ちでお産が危険なものになると身をもって体験した話をご紹介します。 これはまぎれもなく陣痛だ!私は臨月に入ってから、「赤ちゃんに会えるのは今日かな? 明日かな?」と毎日そわそわしていました。それと同時に、もしお産が陣痛から始まったら、私は陣痛だと気付けるだろうかと不安もありました。そして運命の夜。妊娠38週3日の深夜2時半、私は経験したことのない強い痛みを下腹部に感じて飛び起きました。「この痛みはもしや! きっと今夜生まれる!」と確信し、寝ている夫を起こし産院に電話しました。 自宅待機? それとも産院に行くべき?私が電話で助産師さんに強いおなかの張りががあることを伝えると「陣痛がきたからといってすぐに生まれるわけじゃないから、おなかの張りが10分間隔になったら病院に来てください、もし不安なら今から来てもらってもいいですよ」と言われて少し悩みました。その時点でまだおなかの張りが15分間隔でしたが激痛だったため、車で産院へ向かうことに。この判断が功を奏することになったのです。 あわや車内出産!産院についた時点で…自宅から産院までは車で15分。私はその道中で陣痛がいきなり1~2分間隔になり、赤ちゃんが生まれてくるような感覚があり、必死に我慢していました。産院に到着後、私は這うようにして受付まで行き、すぐにストレッチャーに乗せられました。助産師さんに診てもらうと「子宮口全開!」と言われ、その瞬間に破水。「赤ちゃんの頭が見える! 次に陣痛が来たらいきんで!」と叫ばれ、ストレッチャーの上で赤ちゃんが元気に誕生!産院に到着し5分ほどのドタバタスピード出産でした。もし自宅待機を選んでいたら、我慢できずに車内で出産していたかも……と思うとゾッとします。 産院に電話した時点ではまだ陣痛が始まったとは言えない状態でしたが、強いおなかの張りもあったのですぐに産院へ向かってよかったです。もし車内出産になっていたら私はパニックになっていたかもしれません。お産は常に危険と隣り合わせなんだと実感したできごとでした。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 著者:藤原 にじ二児の姉妹の母。兵庫県出身、オーストラリア在住。自身の経験と感性をもとに執筆活動中。趣味はイラスト、漫画を描くこと。旅行も大好き!妄想の中でも旅行に行く。
2020年03月04日子どもが幼稚園や保育園に入園すると病気をもらってきて、いわゆる「洗礼」を受けると噂に聞きます。わが家も例にもれず、長男がこども園に入園した年に、かなり重めの洗礼を受けて一家全滅したことがあります。今回はそのときの体験談をお伝えします。 こども園に入園して初めての大型連休前日わが家の長男は年少でこども園に入園しました。園生活にも慣れてきて迎える大型連休前半は、夫の実家である東北に帰省の予定でした。しかし連休前日に長男が軽い咳をし始めました。風邪をこじらせやすかったこともあり、大事を取って帰省は中止。さらに大型連休に入ると私が38度の熱と咳や喉の痛みでダウンすることに……。私も長男もインフルエンザの検査は陰性でしたが、長男は徐々に咳がひどくなり、熱も39度まで上がるようになってしまいました。 下がらない長男の熱…さらに夫、次男も!元気で食欲もあった長男ですが、夜は熱が上がり、日中は平熱から微熱の状態を繰り返していました。さらには、連休で一緒に看病していた夫も喉の痛みや咳の症状を訴え始めました。 連休の合間で数回小児科にかかり、その都度薬を変えてもらうなどして連休後半に回復の兆しが見えたころ、当時生後11カ月だった次男に咳と発熱の症状が出始めたのです。 次男が入院! そこで知った病名とは…熱が下がらず、咳がひどくなってしまった次男は、連休明けと同時に入院することになってしまいました。そこで血液検査をした結果、わが家を襲ったウイルスは、ヒトメタニューモウイルスだったことが判明しました。そして次男の場合は、さらに細菌感染してしまって肺炎を併発してしまったのです。入院してからは、幸いすぐに回復して5日ほどで退院することができましたが、母乳だったこともあり、24時間付き添いです。元々体調が万全でなかった私の体調不良も長引く結果となりました。次男の退院翌日は長男の遠足予定だったのですが、次男だけではなく長男も私も、さらには夫も家族全員しつこい咳が治まらず、欠席することに……。 入院前にしておけばよかったことは…こうして入園後初めての連休は旅行どころの話ではなく、ただひたすらウイルスとの格闘で終わりました。入院中の医療費は無料でしたが、次男の入院中に長男の世話などで夫が仕事を休むことも多く、その月の家計はもちろん赤字です。 入院前に次男を医療保険に入れておけばよかったと思わずにはいられません。その後3人目を出産しましたが、早めに医療保険に加入しました。 今もきょうだい間でのさまざまな病気のうつし合いを繰り返し、私に降りかかることもあります。ただ、入院となったのは今のところ、この重めの洗礼の一度きりです。年齢と共に強くなる子どもたちを見て、あの強烈な経験は二度としたくないと思う今日このごろです。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。また、入院に関する費用の助成についてはお住いの地域によって異なります。 イラスト/おんたま監修/助産師REIKO著者:佐藤祐子二男一女の母。幼~高(中高は家庭科)の教員免許と保育士資格保有。洋菓子メーカーを退職後、現在は地元にて3人の子育てに日々奮闘中。自身の体験をもとに、妊娠・出産・子育てに関する体験談を中心に執筆。
2020年03月03日生後5カ月の息子の性器が突然真っ赤に腫れてしまいました。上の子は女の子で、男の子の性器ケアには無縁だった私。どうしたものかとハラハラした体験談と、小児科の先生から教わった性器のホームケアもあわせてご紹介します。 性器が真っ赤に…!私には5歳の娘と生後5カ月の息子がいます。いつものように子ども2人と一緒にお風呂へ入って、息子の体を洗っていたときのことです。いつもは覆われてまったく見えないはずの性器の先が真っ赤に腫れて、ちょっと顔を出している状態でした。すぐにでも病院へ連れて行きたかったのですが、すでに時刻は18時半。かかりつけの小児科は、もう閉まっていました。触ったときに痛がる様子も気にする様子もなかったので、夜間救急病院へは行かずお風呂でもさっと洗うだけにして一晩様子を見ることに。 診断結果は亀頭包皮炎翌日受診した小児科での診断結果は、亀頭包皮炎(きとうほうひえん)でした。性器の先と皮の間にたまったばい菌が原因で炎症を起こしてしまう、男の子にはよくあるトラブルなんだそうです。ちょうどおなかの風邪を引いて下痢気味だったので、免疫力が下がっていたことも原因の1つと言われました。ひどくなると膿が出て、飲み薬や塗り薬が必要な場合もあるのだとか。幸い息子は軽症で薬は不要でした。その代わり、先生からむきむき体操と座浴、小まめなおむつ替えをするように指導を受けました。 座浴のためにベビーバス再登場小児科で教わったむきむき体操の手順は簡単。性器の先を皮の部分から出してあげて、きれいに洗い流すだけ。最初は洗面器にお湯を張って座浴をしようとしましたが、お風呂が大好きな息子はうれしくなってバタバタ足を動かしてしまい、お湯はこぼれるし今にもひっくり返りそうで本当に危険! そこで、新生児のときだけ使って今までしまっていたベビーバスを再登場させました。生後5カ月の赤ちゃんが全身浸かるには狭いけれど、お尻を浸けるだけなら十分なサイズ。毎日夕方のお風呂で全身を清潔に洗うことに加えて、3日間は朝と昼もおむつ替えのタイミングにベビーバスの中で座浴させた結果、腫れも落ち着きました。 上の子は女の子だったので、今までむきむき体操とは無縁。今回小児科の先生から教えてもらうまで聞いたこともありませんでした。悪化させることなく早めに完治できたのも、正しいホームケアを丁寧に指導してくださった先生のおかげです。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 イラスト/ののぱ監修/助産師REIKO著者:近藤あいこ5歳女児と0歳男児の2児の母。自身の体験をもとに、妊娠・出産・子育てに関する体験談を中心に執筆している。
2020年03月01日注射をするときも過呼吸状態になったことがあるくらい、痛みに弱い私。出産するときは絶対に無痛分娩で!と決めていました。結果的には3人を自然、無痛、和痛で出産となりましたが、それぞれの分娩を通じて、私が感じたメリットやデメリットをご紹介します。 麻酔のタイミングが合わず長男は自然分娩痛みが本当に怖かった私は、初めての出産は絶対に無痛分娩ができる産院にしようと決めていました。しかし、出産予定日より3週間早い破水で入院したもののなかなか赤ちゃんが下りて来ず、痛みがないと子宮口が開いていかないということから、ある程度子宮口が開いてくるまでは麻酔をかけてもらえませんでした。そして我慢できるところまで我慢しているうちにいきなり頭が出てきてしまい、そのまま自然分娩になってしまったのです。 次こそは絶対! 計画無痛分娩で痛みゼロ前回は気絶しそうになりながらも痛みに耐え抜いてしまった私。次こそは絶対無痛で!と、2人目も無痛分娩をおこなっている産院で出産しました。産院の方針で無痛分娩は日付を決めての計画出産だったので、出産予定日の2週間前に出産。前回麻酔をかける前に生まれてしまったことを先生に話していたこともあり、せっかく無痛を選んだのなら痛くないようにと麻酔をすぐにかけてくれたため、痛みはほぼゼロで出産できました。 無痛だと物足りない! 和痛分娩にしよう3人目は2人目と同じ産院で計画無痛分娩予定でしたが、計画日より2週間早く破水してしまい急きょ入院。先生から前回の麻酔の効き具合を聞かれたときに、「全然痛くない無痛分娩より、少し痛みを感じたい」と思い、そのことを先生に伝えました。その結果、出産直前に麻酔で痛みを和らげてもらえる和痛分娩にしてもらえたので、適度な痛みを経験して出産しました。 各分娩方法のメリット・デメリットもし次に出産することがあるならどうするだろう、と考えてみました。自然分娩は本当に壮絶で気絶してしまうくらい痛かったので後悔……。無痛分娩は、会話をしながら出産できるほど痛みがなく拍子抜け。和痛分娩は陣痛が我慢できるところまで我慢し、ラクになりたいときに麻酔をかけてもらえて痛みを軽減できる。 そう考えると、ある程度は痛みを感じつつ、産むときはラクにしてもらえる和痛分娩が自分には合っているなぁと思いました。 結果的に普通分娩、無痛分娩、和痛分娩と経験してみて思ったことは、出産は思った通りにはいかないということ。でも、母は強し。いざとなればどんな出産もできると実感しました。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 イラスト:(c)chicchimama著者:須藤 爽4歳2歳0歳の3兄弟を子育て中。東京出身、札幌在住。社労士の勉強をしながら、自身の妊娠・出産・育児に関する体験談を中心に執筆中。 ◆関連動画出産ドキュメンタリー
2020年02月24日冬は風邪が流行する季節。しかし、わが家では風邪でもインフルエンザでもない3種類の感染症にかかってしまいました。冬のいろいろな感染症が流行する時期にかかると、病気の判別が難しいものです。わが家が冬にかかった感染症体験を予防も含めてお伝えします。 娘2人が突発性発疹! 熱が下がると発疹!わが家の娘2人ともが、たまたま冬に突発性発疹にかかりました。ちょうどインフルエンザの流行期と重なり、症状としても高熱が3日ほど出るという状態でとても似ていました。1人目のときは焦って発熱後2日目の朝に病院へ行き、インフルエンザは陰性だったものの何の病気かわからず、かつ病院でもインフルエンザの罹患者が多かったので院内感染も心配でした。熱が下がって発疹が出てから突発性発疹だとわかって安心できましたが、発疹による不機嫌さに閉口しました。 夫が溶連菌感染症に! 子どもにも感染!夫が「のどが痛くて高熱で調子が悪い」と言って、病院で診てもらうと溶連菌感染症でした。高熱が続くことからインフルエンザの検査を受けに行ったのですが、のどが腫れて耳が痛いということから念のために医師が検査をし、原因が判明しました。その後、私も子どもたちも調子が悪くなり、念のため病院に見てもらうと同じ溶連菌感染症でした。抗生物質を2週間ほど飲み続けなければならず、完治するまでが長くて大変だったのを覚えています。 家族全員が胃腸炎! 感染症の予防法は?ウイルス性胃腸炎は2月ごろにかかりました。子どもたちが最初にかかり、その後夫や私もかかってしまいました。下痢・嘔吐で体力の消耗も激しく、大人もつらかったです。そして、家事や育児などを手伝いに来てくれた祖母にまで感染が広がってしまい、申し訳なく思いました。原因はおむつ処理後の手洗いや、おむつ替えの場所や替え方に問題があったかなと思っています。途中から、子どもたちのおなかの調子が悪そうなときは手洗いを徹底したり、自分も予防のために使い捨てのゴム手袋をするようになりました。そして、感染防止のためにおむつ処理はゴム手袋で、飲食などの際は必ずしっかり手洗いして消毒をするようになりました。そのおかげか、その後は特に大きな感染症にかからず過ごせています。 これらの感染症に家族でかかった結果、予防としてはいずれの感染症もまずはウィルスや菌を体内に取り込まないようにすることが大切だと感じました。わが家では飛沫感染する病気の場合は、感染した人もしていない人もマスクをして、できるだけ別の部屋で生活するようにしています。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 監修/助産師REIKO著者:小川かなえ2歳の双子姉妹の母。東京郊外在住。元保育士、不妊治療を経て妊娠出産。子連れハイキングやキャンプなどアウトドアも再開。現在は親子の森のようちえんを運営し、地域や自然とともに子育てをしている。
2020年02月22日現在、私は3歳と生後8カ月の2人の女の子を育てています。初めての妊娠の際に「胎児ドック」という、出生前検査をおこないました。羊水検査などと比べると確定的な検査ではないのですが、私にとっては「受けてよかった」と心から思えたので、そのときの体験をお伝えします。 初めての妊娠でとにかく不安だった私私は31歳のときに長女を妊娠しました。現在では30歳を過ぎての出産はまったく珍しくないことですが、母親が私を20歳で産んだということもあって、私としては30歳を過ぎてからの妊娠というものに一抹の不安がありました。そして、私自身がBMI25を超えるほどの肥満体型ということもあり、やはり少し出産のリスクが上がってしまうのではという心配も……。「無事に健康な赤ちゃんを産めるのだろうか」というモヤモヤ感を払拭したいこともあり、夫と相談のうえで思い切って出生前診断をおこなうことに決めました。 エコーのみでおこなえる出生前検査恥ずかしながら、私は「出生前診断」というのは血液採取をおこなって、それを元に診断するという情報しか知りませんでした。前から出生前診断には興味はありましたが、注射が大の苦手だった私は、「注射の針を刺す」という行為が必要な出生前診断に懸念を抱いていたのです。現に私の通っていた産院でも、出生前診断は血液採取のみの方法しか受け付けていませんでした。しかし、ある健診日に偶然「出生前ベビードック」というチラシを発見。そこには「超音波を使用する出生前診断を希望する方は、連携先の総合病院へ紹介状を書きます」と書かれていました。 妊娠16週のころに出生前診断を受けて気になりだしたら即行動したくなってしまう私は、すぐに医師へ確認して紹介状を書いてもらいました。とにかくこのモヤモヤした不安をはっきりとさせたかったからです。 私が出生前診断を受けたのは妊娠16週のころでした。なぜ妊娠16週かというと、できる限り早期に発見することでいろいろと考えられる余地を自分に与えたかったからです。もしも、おなかの子どもに病気などが発見された場合も、時間的な余裕を持って対応したいと考えていました。不安と緊張でいっぱいの出生前検査でしたが、検査はまったく痛みはなく、注射を使うこともありませんでした。そして、産婦人科医と検査技師の方が2人がかりでしっかりと検査してくださったので安心感も大きかったです。 妊娠16週という比較的早い段階で、確率論ですが「おなかのなかの赤ちゃんは順調ですよ」と言われたときはどれだけホッとしたことか……。早めに検査をおこなうことを決断できたことで、不安感もなくなり、安心してお産に臨むことができたので、個人的には出生前診断を受けて本当によかったと実感しています。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。著者:黒井夢乃二女の母。歯科衛生士資格あり。二女出産前まで歯科医院にて勤務。自身の体験をもとに、妊娠・出産・子育てに関する体験談を中心に執筆している。
2020年02月20日現在、私は3歳の長女と生後8カ月の次女の2児を育てるママですが、初めての妊娠のときに出生前診断として「出生前ベビードック」という検査を受けました。羊水検査などと比べると確定的な検査ではないのですが、検査を受けたことでとても安心しました。それがどのような検査だったのかお伝えします。 出生前ベビードックとは?出生前ベビードックは、超音波の器械を使って、ママやおなかの赤ちゃんの状態をくまなくチェックしてくれる出生前診断の1つとのこと。妊娠12~30週ごろまで検査が可能で、ほかの出生前診断と違って幅広い週数で検査が受けられるそうです。私自身が受けた検査は、産院で一般的におこなわれているエコーを使った検査に近いのですが、より詳細に精密に検査してくれたので安心感が大きかったです。 おなかの中をチェックするだけでOK私が受けた出生前ベビードックでは、採血などはなく、超音波の器械でおなかを調べるのみで、痛みも一切ありませんでした。注射が大の苦手だった私は、クアトロテストなどもあると知識はあったのですが「出生前診断=採血をする」というイメージしかなく、「出生前診断に興味はあるけど行動に起こすには腰が重い」といった状態だったのです。しかし、紹介された個人産院から「出生前ベビードックはおなかをスクリーニングするだけ」と聞いていたので、あまり抵抗なく「それだったら受けてみたい」と思い、妊娠17週ごろに個人産院から紹介状を書いてもらって、総合病院を受診しました。 出生前診断を受けてみた感想私が出生前にベビードッグを受けたのは1回のみだったのですが、希望があればほかの週数でもおこなえるし、もちろんエコーだけの検査なので母体やおなかの赤ちゃんに悪い影響はないと言われました。 専門のエコー技師の方と産婦人科医が2人がかりでダブルチェックをし、妊婦健診でおこなうエコーよりも何倍も時間をかけてくれました。おそらく30~40分ぐらいかけて検査をしてくれたので安心感が大きかったです。そして検査のあとは、心疾患・形態異常・染色体異常の有無を確率的に導き出してくれて、おなかの赤ちゃんのリアルなお顔の写真までいただけました。 「羊水検査のような確定的な出生前検査とまではいきませんが、この検査結果だと、おなかの赤ちゃんは順調に育っていると言えます」と言っていただけたときは心底ホッとしました。その後も余裕を持って妊婦生活を送れたので、私にとって出生前診断をおこなえたことはよかったと感じています。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 著者:黒井夢乃 二女の母。歯科衛生士資格あり。二女出産前まで歯科医院にて勤務。自身の体験をもとに、妊娠・出産・子育てに関する体験談を中心に執筆している。
2020年02月18日妊娠36週1日になった日の朝、目覚めたらパジャマが濡れていました。すぐに病院へ連絡し、大慌てで入院準備をしました。診察の結果は、前期破水。前期破水の診断を受けてから出産するまでの2日間、私がどのように過ごしていたのかなどの体験をお話しします。 目覚めるとパジャマが濡れていて不安に…前日まで体調の変化もなく、元気に家事をしていました。しかし、朝7時に目が覚めるとお尻が冷たく感じ、パジャマが濡れていました。慌ててトイレに駆けこむと、変なにおいがしました。嗅いだことのないにおいと出血があったので「破水?!」と一気に心配になりました。妊婦健診で破水したときの対処法を聞いていましたが、焦りながら病院に連絡。助産師さんの指示に従い、あらかじめ用意していた荷物を持って夫と病院に行きました。 病院に着くと即入院!病院へ着くと、救急外来で手続きをし、車椅子に乗せてもらって診察室に向かいました。医師の診察を受け、前期破水の診断がくだりました。そして、妊娠10カ月に入っていることから陣痛を待って出産することになったのです。入院後は陣痛室兼分娩室で出産まで過ごしました。感染予防の点滴を打ち、エコーで赤ちゃんの様子を見ながら陣痛が来るのを待ちました。赤ちゃんの心音がドクドクとテンポ良く聞こえ、おなかの中は大丈夫そうだと一安心。そして、ここから赤ちゃんを産むことの不安と赤ちゃんに会えることへの期待が交互にやってきました。 陣痛はいつ来るの?医師の説明によると、前期破水の場合、通常は破水から24時間以内に陣痛が来ることが多いということでした。私の場合、15時間以上は待ちました。その間血圧測定や分娩監視装置で赤ちゃんの様子を確認していきました。そのほかの時間はテレビを見たり本を読んだりして、昼と夜には入院食を食べました。陣痛を待つ間、何もしないでいると、「24時間以内に産まないといけない」と思って落ち着きませんでしたが、時間の経過とともに母になる覚悟も固まってきました。 陣痛から出産へ入院から15時間後、ついに陣痛が! 10分間隔で痛くなり、6時間後には子宮口が全開大になったので、分娩台でいきんでは呼吸を整えてを繰り返しました。途中、分娩が長くてつらくなり、早く終わってと投げやりな気持ちにもなりました。その後、10回以上いきんでようやく生まれてきれてくれました。決して長いお産ではありませんが、ようやく赤ちゃんが生まれてほっとしたのを覚えています。 破水をしても、事前にどう行動すれば良いかを病院で聞いていたおかげですぐに行動できました。初めての出産は期待と不安でいっぱいで落ち着かないものですが、入院してからでも、気持ちを整理する時間はありました。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 ◆関連動画出産ドキュメンタリー イラスト:(c)chicchimama著者:尾浦 三奈2015年長男、2018年次男出産。二児の母。高校教諭一種免許を取得。結婚前から続けていた塾講師の傍ら、子育て、教育に関する記事を執筆中。
2020年02月17日次男を妊娠中、高齢出産ということもあり、妊娠15週でクアトロ検査をおこないました。結果はまさかの陽性。おなかに針を刺すことによってリスクが生じるおそれのある羊水検査をおこなうかどうかの選択をしなければならず、悩んだ結果、羊水検査を選択した私の体験談です。 軽い気持ちで受けたクアトロ検査妊娠当時、私は36歳で出産時には37歳。高齢出産になる年齢でした。高齢出産ではダウン症などの出産率も高いと聞いていて、漠然とした不安感がありました。 そんなとき、通院している産院で「クアトロ検査が受けられます」という張り紙を見つけたのです。値段もそれほど高くなく、血液検査だけでおこなえるというのも魅力的でした。 まさかの陽性結果クアトロ検査をした結果はまさかの陽性でした。医師から陽性の結果を告げられ、羊水検査をどうするか聞かれました。続いて羊水検査には破水のリスクがあると説明されたときには、「受けません!」と言って号泣……。それまでの健診で一度も異常を指摘されたことがなくて順調だったこともあり、まさか陽性の結果が出るとは思いもよらず、ただ陰性の結果を見て安心したかっただけの自分に気付きました。 真剣に悩んだ結果…その後、どうするかは保留にし、一度帰宅しました。夫にも検査結果を伝え、もし子どもがダウン症だった場合、自分たちに育てられるのか? きょうだいがダウン症だった場合、長男にどんな影響があるのか? と話し合いました。私の気持ちはもちろん、夫の意見や2歳になる長男の言葉の遅れで発達に不安があったことも考え、羊水検査を受けることにしました。 羊水検査は陰性検査の日、私はとても緊張していて、少しでも動けば破水してしまうのではないかと怖くて仕方なかったです。検査自体はすぐに終わりましたが、その後もおなかに刺激を与えるのが怖くてずっと布団で横になっていました。 検査の結果は陰性で、遺伝子に関する病気も一切なくひと安心! 羊水検査の結果でおなかの子どもが男の子であることも判明したのでした。 クアトロ検査を軽い気持ちで受けたのが間違いでした。ただ漠然と「高齢出産で不安だから安心したい」という理由で安易に受けたことを後悔しました。しかし、当時の周りの環境や夫の意見、自分の気持ちを考え羊水検査を選択したことに後悔はありません。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 著者:仲本まゆこ自身の体験をもとに、妊娠・出産・子育てに関する体験談を中心に執筆している。
2020年02月11日妊娠の喜びから一転、流産となってしまったとき、その悲しみは計り知れません。私は2度の流産を経験し、やっとの思いで妊娠から出産までたどり着きました。今回は、私のケースをご紹介します。 悲しくて虚しい、2度の流産初めての妊娠では、妊娠11週になっても胎児心拍の確認ができず、稽留流産(けいりゅうりゅうざん)となり、搔爬手術(そうはしゅじゅつ)を受けました。手術から2年後、再度妊娠。妊娠7週で胎児心拍の確認ができましたが、次の健診では胎児心拍が止まってしまい、またしても稽留流産、搔爬手術となりました。 エコーで動いていない赤ちゃんの心臓を見るのはもちろんつらいのですが、その後はさらに悲しみが溢れ出します。特に2度目の流産のときは、自分のおなかの中で2人も亡くなってしまったことで、自分を責めていました。 「子どもが欲しい。でも、もう流産したくない」という葛藤医師からは、流産や死産を繰り返す「不育症」の血液検査をすすめられましたが、もし出産できない体だったらどうしよう、という思いから悩んでいました。また、染色体検査などは、その後の夫婦関係にも影響があると言われています。 「子どもが欲しい。でも、もう流産したくない」。そんな葛藤に苦しみ、検査を受けるか悩んでいた私に、実母は「私があなたに検査してほしいと思っているから、私のわがままを聞くと思って検査して」と言いました。そのひと言に背中を押され、私は検査を決意しました。 不育症検査、治療を経て出産不育症外来のある病院で、まずは保険適用内の検査をし、結果を受けて保険適用外の検査へ進むという段階的な検査を計画しました。 検査の結果、幸いにも原因となっていた病気が判明し、治療法があることもわかりました。そして治療を開始した半年後に3度目の妊娠。病気に関しては妊娠中に合わせた投薬に切り替え、通院を続けることになりました。病気に関しても妊娠に関しても、どちらも専門医に見てもらっているという安心感がありました。 流産の悲しみを忘れることはできませんが、不安な気持ちは家族や医師のおかげで取り除くことができました。子どもは多くの人に支えられて育つということを、この経験から教わった気がします。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 イラスト:imasaku監修/助産師REIKO著者:斉藤ふみ一児の母。自身の体験をもとに妊娠・出産・子育てに関する体験談を中心に執筆中。
2020年02月11日こんにちは、まりげです。最近、親知らずを二本抜きました。きっかけは歯医者さんの一言でした。「このまま放っておいても良いけど、もしかすると今後炎症を起こしたり、虫歯になる可能性があります。いつか抜くことをお考えなら、回復が早い若いうちに処置された方が良いと思いますよ」妊娠や授乳をしていない今こそ、親知らずとさようならするときなのではないだろうか…。そう考え抜歯を決意しました。そうして一本目を抜いた時のことはインスタ( @marige333 )で1月9日に投稿しているのでよかったら見てください。(一言でいうと宇宙のエネルギーを感じました。)それから一ヶ月。さらにやっかいな歯茎に埋まっている方の親知らずを、口腔外科へ抜きに行ってきました。前回抜いたときに、一番の山場は「最初の麻酔」だと感じたのですが、体の力を抜くように意識したらだいぶマシでした。とにかく先生が少しでも処置しやすいようにと思って、顎がはずれるくらい口を開きました。宇宙まで繋がる巨大なシーソーの力を感じました。そしてなぜか、幼い頃訪れたイッツ・ア・スモールワールドの情景が走馬灯のように脳内をかけ巡りました。前回抜いたとき、ちょうどビーフジャーキーにハマっていて、抜いたその日にビーフジャーキーをたくさん食べたら、後々ジンジン痛み出したので、処置した日は刺激物は避けて、歯に負担のかからないものを食べた方がいいようです。今回は下の歯だったのですが、3日間は「ほっぺにティッシュ入れてるのかな?」というくらい腫れました。わたしの場合、抜いている最中や抜糸はそんなに痛みもなく、抜いてスッキリしましたが、抜く場合にも放置しておく場合にもリスクはあるそうなので、病院でよく相談してみるのが良いと思います!
2020年02月10日つたい歩きを始めた生後9カ月の次男。私がしっかりドアを閉めなかったことが原因で、ドアに指を挟んでしまい爪が剥がれる事態に。泣き叫ぶわが子を強く抱きしめ、心から「ごめんね」と謝るしかなかった私の体験談をご紹介します。 つたい歩きで私を追いかける次男次男が生後9カ月になったころのこと。つたい歩きがじょうずになり、自分の行きたい場所へ自分で行けることがうれしかったようで、よく私を追いかけていました。そんなある日、リビングのドアを開けたまま玄関を掃除していると、ぺたぺたとつたい歩きをして近づいてくる次男の足音が聞こえてきました。次男が来る前に、玄関の掃除を終わらせようと急いでいると、急にドアが「バタンッ」と閉まり、それと同時に次男の大きな泣き声が……。 指の先端が真っ赤に…慌ててドアを開けると、指を挟んだようで指の先端部分が真っ赤。痛がって号泣している次男の姿がありました。保冷剤で指を冷やしますが、泣き止まない次男の様子に、心底ドアを閉めなかったことを後悔。「ごめんね! ママが悪かったね! 痛かったねぇ……」と、私も必死になって次男をなだめました。挟んだ指をよく見ると爪の中に空気が入っているように見えます。次男が落ち着いたので、その日はとりあえず様子を見ることにしました。 爪が剥がれる事態に…指を挟んでから数日の間は、内出血をして赤紫色になり、少し爪から膿が出ていました。それが約1週間もすると爪の間に隙間ができ始め、浮き上がっているような状態に。次男が爪を引っかけないよう、絆創膏を巻いて保護します。しかし、何かの拍子で絆創膏が取れてしまったようで、ついには付け根を残し、爪がベロンと剥がれてしまったのです。次男の痛々しい小さな手を見て、「本当にごめんね」と涙……。強い自責の念に駆られました。 その後すぐ皮膚科に行って簡単な処置をしてもらい、爪が生えてくるまでは常に絆創膏を巻いてあげるようにとのことでした。帰り道、キャッキャと楽しそうに笑う次男の笑顔を見て、この子がなるべく痛い思いをしないよう、注意していかなければいけないなと強く思いました。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。著者:堀江ゆうき二男の母。現在第三子を妊娠中。現在はフリーランスとして育児をしながら、体験談・出産・妊娠についての記事を執筆。
2020年02月06日私の息子が生まれたとき、すでに下の前歯が1本生えていました。生まれたときから歯が生えている赤ちゃんはまれにいるらしく、その歯は「魔歯(まし)」と言われているそうです。歯のぐらつきもなく問題なければそのままで大丈夫なのだそうですが、息子の魔歯にはぐらつきが……。窒息の危険もあるため、歯科で抜歯することになりました。 そもそも「魔歯」って何?生まれたときからすでに生えている乳歯のことを「魔歯」と呼ぶそうです。魔歯は決してめずらしいものではなく、まれに見られるそうです。 魔歯は、ぐらつきや歯自体に問題がなければ、乳歯としてそのまま残すことも可能ですが、通常の乳歯に比べ少し黄ばみがあり、虫歯になりやすいため、抜歯することが多いのだそうです。 「魔歯」がある息子。産婦人科では…私が出産をした産婦人科は個人病院でした。院長先生は息子の魔歯を見ても驚くことはありませんでしたが、その産婦人科では初めての出来事だったようで、助産師さんたちはとても驚いていました。 助産師さんたちは、息子に育児用ミルクを飲ませるときに「魔歯が抜けて窒息してはいけない!」と、とても緊張したと言っていました。その後、院長先生と相談し、息子は先生に紹介してもらった歯科で早めに抜歯しようということになりました。 生後5日目、紹介された歯科で抜歯息子が生後5日目のとき、産婦人科の先生に紹介してもらった歯科に行き、抜歯してもらいました。麻酔もなしとのことで、はじめはとても心配しましたが、元からぐらついていた歯だったため、すぐにポロッと抜けました。 息子もまったく痛みはなかったようで、終始眠ったままでした。魔歯を抜歯した息子は、もう永久歯まで前歯が生えてきませんが、虫歯になったり窒息の危険があるよりはよかったと思っています。 生まれてくる赤ちゃんにまさか歯が生えているとは考えもしませんでしたが、経験豊富な先生と助産師さんのサポートのおかげで、安心して抜歯までの処置を見守ることができました。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。著者:前田奈々自閉症の長男、次男の二児の母。自身の体験をもとに妊娠・出産・子育てに関する体験談を中心に執筆中。
2020年02月04日こんにちは。助産院ばぶばぶ院長のHISAKOです。今日は、赤ちゃんが風邪などの体調不良のときに迷う「小児科と耳鼻科とどっち?」という疑問について、お話ししたいと思います。 小児科は総合的に診てくれる場所小児科は、子どもの全身状態を総合的に診てくれます。血液検査や点滴もしてもらえます。基本的に風邪はウイルス感染ですが、子どもは風邪を引くと抵抗力が落ちるので、鼻や耳の奥に二次的な細菌感染が起き、中耳炎や副鼻腔炎を併発することがあります。 小児科では、鼻の奥、耳の奥の二次的炎症までは詳しく診ることができません。鼻や耳の奥の膿を外に出してしまえば良くなるのだけど、小児科では「鼻を吸う」「鼓膜切開」などという処置はしてもらえません。 耳鼻科はのどから上の専門科耳鼻科は、のどから上の不具合の診断と治療の専門科です。小児科ではお手上げだった二次的感染は、耳鼻科の得意分野! 鼻を吸ったり、吸入器で鼻の奥にまんべんなく薬を吹き付けたりする処置も可能。中耳炎では、鼓膜切開で中に溜まっている膿を簡単に出してくれます。また、抗生剤も処方してくれます。 ただ、耳鼻科はのどから上の専門ゆえに、気管支や肺など、呼吸器系の病変の診断は不得意です。小児科のように、病気を総合的に判断するのは苦手なんですね。 風邪に抗生物質は効かない?「風邪は“抗生剤”を飲んだらすぐに治る」と思っている人も多く、 風邪をひいたら小児科じゃなく、抗生剤が欲しいから耳鼻科に行く、という話もよく聞きます。 でも実は、いわゆる風邪はウイルス感染症なので抗生剤は効きません。抗生剤は細菌感染にだけ効果があります。耳鼻科で安易に抗生剤を処方され、飲み続けていると、鼻の奥には抗生剤の効かない細菌がどんどん増殖してしまいます。結果、病気をしやすい子になってしまう可能性もあるんですね。 それぞれのメリットを理解しよう小児科は子どもの一生を考えて総合的な判断をするので、タチの悪い細菌感染症でないことを確認したうえで、重篤で細菌感染が起きる可能性が高いもの以外の緊急性の低い風邪に対しては抗生剤に頼りません。なるべく子どもが本来持っている自然治癒力を大切に考えます。 耳鼻科は、細菌感染で起きる中耳炎や副鼻腔炎を治すのが仕事だから、すぐに抗生剤を出してくれるわけだけど、よほどひどい中耳炎や蓄膿でない限り、単なる風邪にともなう中耳炎ぐらいなら、抗生剤を使わず、膿を吸って取り除いてもらうだけで十分だと私は思います。 ウイルス相手の小児科と細菌相手の耳鼻科。それぞれの立場で治療の方法が違います。うまく使い分けて受診することができたらいいですね。 監修者・著者:助産師 助産院ばぶばぶ院長 HISAKO総合病院小児科・産婦人科・NICU病棟勤務を経て、地域での助産師活動・出張専門助産院を開業。2006年には来院ケアも可能な「助産院ばぶばぶ」をオープン。2016年11人目出産し、ママたちに元気と勇気をおすそ分けすべく母乳育児支援や講演活動、書籍出版など多岐にわたって活動中。
2020年01月13日私は、初めての出産で無痛分娩を経験しました。当初は「無痛分娩は痛くない」「無痛分娩を取り扱っている産院なら自分も必ずできる」と思い込んでいましたが、実際に経験してみると想像と違う部分も少なからずありました。そのときの体験をお伝えしたいと思います。 無痛分娩の扱いは産院によって違う私は極端に痛みに弱く、そのせいで妊娠にも抵抗を感じていました。そのため、無痛分娩を強く希望。ところが、私が通院していた産婦人科では計画的な無痛分娩ではなく、陣痛の様子に応じて対処するという方針だったのです。また、麻酔を扱う先生が不在のときは無痛分娩ができないとのことでした。 先生や助産師さんからは「自然分娩をすすめる」といったニュアンスの言葉をよくかけられました。私の場合、「無痛分娩の扱いは産院によって違う」ということを、通院してから初めて知ったのでした。 入院から無痛分娩で出産するまで自宅で破水して入院。そこから陣痛が始まって様子を見た結果、子宮口が5cmになった時点で、無痛分娩に向けて硬膜外麻酔の準備が始まりました。陣痛のたびに体が硬直して、会話もできないくらい痛みを感じていましたが、麻酔後はかなりゆるやかな痛みに変わり、強張っていた体から力が抜けていくのを感じました。 そのためか、約1時間後には子宮口が全開になり出産へ。ただ、麻酔の影響でうまくいきむことができず、会陰切開後、吸引分娩になりました。 無痛分娩を経験して感じたこと出産時の出血は多く、産後の傷の痛みやひきつれは1カ月以上続きました。それでも私は無痛分娩を選択してよかったと感じています。 予想以上の陣痛の痛みに、子宮口5cmの段階で強い恐怖心に襲われていた私は、もし麻酔をしなかったら錯乱していたかもしれない、陣痛がトラウマになっていたかもしれないと今でも感じるからです。 2人目は自然分娩で出産をしましたが、無痛分娩の経験があったからこそ踏み切れた、妊娠・出産だと感じています。無痛分娩を希望して最初にぶつかる壁は「普通は自然分娩で産むもの」という批判的な雰囲気。しかし、痛みに対する恐怖は立派な理由だと私は思います。出産の主役は自分。あくまで個人的な意見ですが、実現可能な要望は貫いていいのではないかと思っています。著者:山口美香自閉症の長男、次男の二児の母。自身の体験をもとに妊娠・出産・子育てに関する体験談を中心に執筆中。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 ◆関連動画出産ドキュメンタリー
2020年01月02日私には小児てんかんの長男がいるため、けいれん時の対処法などを担当医から指導してもらっていました。しかし、当時2歳の次男が高熱を出し、初めて熱性けいれんになったときは、私も大いに慌てふためいてしまいました。そのとき、とっさにスマホで動画撮影をしたことが、病院での説明に役立った私の体験談をお伝えします。 症状を伝えるには動画撮影が有効長男は4歳のとき、初めてけいれんを起こしました。当時は初めての経験だったので、夫と私で大パニック! とにかく救急車を呼び、私は子どもの名前を叫ぶだけで何もできず。 しばらくして脳波に異常が見つかり、小児てんかんと診断されました。そして担当医からは、「てんかんの発作が今後起こったときはまずは冷静になり、体のどこがけいれんしているのか、何分けいれんしているのかを教えてほしい。それが難しい場合は、スマホでの動画撮影が有効です」と伝えられました。スマホでの撮影なら私にもできそうだと思い、また長男にけいれんが起こるようであれば、次こそは親としてしっかりと観察をしなければと心に誓ったのです。 次男が高熱で初めてのけいれんそんなある日、2歳の次男が夜から39度の高熱を出し始めました。次男の通っている保育園では夏風邪が流行っていたので、とりあえず1日様子を見ることに。そして午前10時を過ぎたころ、急に次男が叫び声を上げました。目をやると、そこにはけいれんを起こした次男の姿。私はとっさに次男の体を横に向け、スマホを片手に動画を撮影しました。夫も仕事が休みだったため、動画撮影を代わってもらい、私が次男の体を横向きに支えます。幸い、けいれんは1分以内におさまり、その後は救急車で近くの大きな病院へと向かったのです。 動画撮影が状況説明に役立った!病院へ着いたあと、すぐに病院の先生が次男を診察してくれました。そして「けいれん時の状況を詳しく説明してほしい」と言われたので、伝え漏れがないよう、夫と一緒に撮影した動画を見せることに。先生は動画を見終わると、夫と私を交互に見つめ「貴重な情報をありがとう。とても参考になりました。これは熱性けいれんで間違いありません」と、にこやかに会釈をしてくれました。極度の緊張下にあった私は、そのときやっと肩の力が抜け、深く息を吐き出すことができたのです。結局次男は夏風邪のヘルパンギーナと診断され、翌日には薬のおかげもあり、元気な姿に戻りました。 「子どもが苦しんでいるときに、動画撮影なんて不謹慎だ」と思う方もいるでしょう。しかし、けいれんの様子をうまく説明できない私にとっては必要な手段でした。これからも子どもたちに何かあれば、症状の経過や変化をしっかりと確認しつつ、必要であれば写真や動画を撮り、病院での説明時に役立てていこうと思っています。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 著者:堀江ゆうき二男の母。現在第三子を妊娠中。現在はフリーランスとして育児をしながら、体験談・出産・妊娠についての記事を執筆。
2020年01月01日わが子が2歳になったばかりのお正月のこと。夕食のときにふざけていて、床から高さ30cmくらいの椅子から落下するという事故がありました。夜中まで泣いて眠らないので、異常を感じて救急病院を受診することにしました。 椅子の上から落下年末年始の帰省から帰ってきて、家で夕飯を食べていたときのこと。ふざけて椅子の上で遊んでいたわが子が、バランスを崩して床の上に落ちました。 ワーッと大声で泣いたのでとりあえず安心し、一度は泣き止んだので朝まで様子を見るつもりでしたが、夜中に泣いて痛がるので救急病院を受診することに。 肘を抑えているので「もしかしたら落ちたときに肘を打ったのかも?」「こんなに痛がるのだから、骨が折れたのかも?」と、不安な気持ちでいっぱいでした。休日で夫が一緒にいてくれたのが唯一の救いでした。 夜中の救急病院へお正月に加えて夜中だったので、救急病院はとても混んでいました。事故があったのか救急車で運ばれて来た人がいたらしく、待っている家族で待合室はいっぱい。さらに、具合が悪くて吐いている人もいて、「ここでノロウイルスやほかのウイルスをもらってしまったらどうしよう……」と、ビクビクしていました。 わが子は泣き疲れたのかぐったりしていて、それでも痛いのを思い出したように急に泣いたり、少し眠ったり、かわいそうで見ているのがつらかったです。 肘の骨にヒビが?やっとわが子の番になりホッとしたのもつかの間、先生が様子を見るために腕を曲げたり引っ張ったりするので、わが子は今までにないくらい大声で泣きわめき、吐いて、私も動揺してしまいました。 レントゲンも撮りましたが、「折れているかどうかよくわからない」とのこと。子どもの骨は小さくて、写らない部分もあるのだそうです。「もしかしたら、この部分が少し欠けているのかもしれませんが、ちょっと何とも言えません」と先生。念のためギプスを3カ月ほどつけ、週に1度通院し、特にひどくなることもなく完治しました。 治療なので仕方のないこととはいえ、小さな体に放射線を当てたりギプスで固定したり、「成長に影響があったらどうしよう」と心配でなりませんでした。医師から「心配ない」と説明があっても不安でした。また、あのとき目を離さなければ……と、とても後悔しました。結果的には大事にはならず、問題なく順調に成長しており、幸運だったと思います。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 著者:ライター 銀鏡あゆみ二児の母。生まれ育った町で、自身の父母・祖母・夫・子ども2人との大家族で暮らす。地元を中心に取材・撮影・執筆を行うライター。
2020年01月01日感染症が流行る時期…病院へ行く機会も多くなるかと思います。ですが、小さい子を連れて混んでる病院へ行くのは本当に大変ですよね。特に皮膚科や眼科、予防接種、兄弟姉妹の付き添い…など、元気がある子を病院に連れていって長時間待たなければならないとき、事前に暇つぶしアイテムを用意したりもしますが、それでも飽きて、大きな声を出したり、走り回ったり、グズったりするのが子どもです…。スマホのゲームや動画でおとなしく待てる子も多いのかもしれませんが、今回は私が4人の子育てのなかでいろいろ試してみて良かったと思うことを紹介したいと思います。と言っても、これなら確実!なんてことはありませんので参考程度に読んでいただけたら嬉しいです。お子さんの年齢や成長によりますが「病院はどんな場所か」を理解できるようになったら、事前に話しておくことは基本かなと思っています。ですが「病院はどんな場所か」わかったからといって、子どもがおとなしく待つことができるはずもなく…大切だなと思ったのが、子どもとの「お約束」です。例えば(20年近く前の話ですが…)病院に入る前にこんな約束をしていました。普段から家でも忍者ごっこをして遊んだりしていたのでイメージはできあがっていました。ウチの娘は、忍者ごっこのおかげで静かに院内の移動ができました。忍者の真似をしなくても「誰が一番静かに歩けるかな~?」とか、「走らないで歩くんだよ~」という言い方に変えると、「静かにして!」「走らない!」など禁止事項を言うだけよりも子どもには伝わりやすいです。また、持ってきたアイテムや院内に用意されてる絵本やおもちゃなどに飽きてしまったら「しりとり」や「どっちの手に入ってるか?」や「クイズ」などで遊んでいました。他には…読んで飽きてしまった絵本を使ってこんな遊びも。勝手に口パクゲームと名付けましたが、 前の記事 でも書いたとおり、こそこそっと聞き取りにくい音量で話すと子どもは聞こうとします、聞こうとするということは集中もしてくれます。こうして、繰り返し言い聞かせること、静かに遊ぶということをしているうちに、子どもたちは病院で待つことにも慣れていきました。そんなある日、病院の待合室でとてもイライラしているお母さんがいたのですがどうしようかなぁ…声かけるのも難しいなぁ…と思っていたら娘たちが近寄っていき、何するんだろうと見守っていたら、持ってた絵本を男の子に渡しにいったようでした。それだけで終わらずなんとそのお母さんを諭すという…!私は内心大慌てでしたが、そのお母さんもハッとしたようでお礼まで言ってくれました。いや~ヒヤヒヤしたけどよかった…。ただ何もせずに長時間静かにしていなさいというのは幼い子どもには難しいです。それでなくても病院は注射など怖い思いをすることがある場所なので、さらに叱られるというのが加わると病院が苦手になってしまいますよね…。子どもを静かにさせる…のちのち自分が楽をするための工夫と思って、あの手この手を考えるのも楽しさがありました。感染症が流行る寒い冬、できるだけ病院に頼らず元気に乗り越えられるといいですね!
2019年12月25日過去に、出産間近の妊婦さんが救急車で運ばれている姿を見たことがありました。陣痛の痛みに耐えきれないのか、大声を出してパニック状態。その姿が衝撃的で、出産に対して恐怖心しかありませんでした。できれば声を出さずに冷静に出産したい。そう願って臨んだ私の出産は……? じょうずないきみ方って?助産師さんから、理想的ないきみ方は声を出さないほうがいいという話を聞きました。大声を出してしまうと体力が消耗するだけでなく、冷静さを失ってパニックに陥ってしまうこともあるからだそうです。 そのため、私も声を出すとしても冷静を保てる程度に抑えられたらいいな……と思っていました。とは言っても、そのときになってみないとわからないのが出産です。産院で指導のあったラマーズ法などの呼吸法を習得し、できるだけリラックスできる方法を模索していました。 いざ出産! 呼吸法なんて吹っ飛んだ?!とうとう陣痛がやってきました。陣痛が10~5分間隔の間は、習得した呼吸法でいきみ逃しをすることができました。 ところが、分娩台に上がり、子宮口が全開大になったとき、陣痛の痛みは最高潮で間隔も1〜2分ほどしかありません。あまりにも苦しい状況に、呼吸法なんて頭から吹っ飛んでしまいました。思わず「痛い!」と叫びそうに……。呼吸が荒くなった私を見て、助産師さんが「陣痛が来ている間、ウーと声を出してごらん」と教えてくれました。 声を出すことでじょうずにいきむことができた助産師さんに言われた通り、痛いときには「ウー」と声を出してみました。陣痛が和らいだときに、大きく深呼吸をします。次第に呼吸が整っていき、それがじょうずにいきむことにもつながりました。その後は、助産師さんのリードのおかげもあって、スムーズにお産が進んでいきました。 私がこの体験を通してわかったことは、何も声を出すことが悪いわけではないということでした。痛いから声を出すのではなく、いきみ逃しに声を出すことはむしろ良いことだったんだと感じた体験でした。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 ◆関連動画出産ドキュメンタリー イラスト:sawawa著者:田中由惟一男一女の母。二人目の出産を機に食品会社を退職。現在は子育てのかたわら、記事執筆をおこなう。趣味はスポーツとピアノ、美味しいものを食べること。
2019年12月22日出産時にうんちも一緒に出ることがある、ということは事前知識として知っていました。でも、「そういう人もいるんだな」と、私はどこか他人事でした。しかし、無痛分娩で出産に臨んだ私にまさかのできごとが……! 当時の話をご紹介します。 「うんちしちゃうかも」と言っておく作戦身近に出産経験のある人がいなかった私は、インターネットで出産についてよく調べていました。そのなかでも気になったのは「出産時にうんちも一緒に出てしまった」という話です。「こんなケースもあるんだ……」と思ったのと同時にちょっぴり不安になった私は、夫に「出産時に排便してしまうこともあるかもしれないんだって」と伝えておきました。そうすれば、万が一出産時にそうなっても引かれることはないだろうと思ったのです。 無痛分娩のいきみ方が想像と違った?!いよいよ出産の日を迎えた私。分娩室でモニターを見て陣痛の波を確認する助産師さんの指示に従っていきむことになりました。しかし、いざいきむというときに、助産師さんからこう言われました。「うんちをするときのように、肛門に力を入れていきんでください!」そのとき、私は「えぇ!? そうしたら出ちゃうじゃん!」と思ったのですが、指示に従うしかありません。私はとにかく必死にいきみました。 もうどうにでもなれ……の境地だった!肛門に力を入れていきむと、やっぱり出てしまったようです。……うんちが。ボトッと用意されていた袋に落ちる音を聞きながら夫の顔を見ると、気づいていないのか気づかないふりをしているのか、真剣そのもの。「うんちしちゃった!」なんて冗談でも言える雰囲気ではありませんでした。 開き直っていきんでいると、助産師さんから「いきむのじょうずですね!」と言われて思わず苦笑い。結局私は無事にうんちと一緒に元気な赤ちゃんを産むことができました。 出産時にうんちをすることは思ったより恥ずかしくありませんでしたし、仕方のないことだったのだと思います。でも、私はこの経験によってちょっと肝が太くなったような気がしました。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 ◆関連動画出産ドキュメンタリー 著者:鏡 環2歳の息子の母。現在第二子妊娠中。元高校教員。うつ病と闘いながら夫と二人三脚で育児に励む。
2019年12月22日その日は39度近い熱があった当時1歳の次男。寝入って5分ほどすると、急に「ギャーッ!」という叫び声が聞こえました。慌てて見に行くと、全身をガクガク震わせて目の焦点が明らかにおかしい次男の姿がありました。動揺しながらも私がそのときとった対処法についてご紹介します。 けいれんは1分以内におさまったけど明らかに症状がおかしい長男がてんかん持ちのため、けいれん時の対処法はすでに医師から教わっていました。けいれんを発見後、すぐに横向きに寝かせて気道を確保。服をめくり上げ、胸の動きを直接見て呼吸をしているか確認し、何分けいれんしているか時間を計りました。 幸い1分以内にけいれんはおさまりました。しかし、なかなか目の焦点が合わず、手足がピクピクしている次男を見て不安になり、かかりつけの医師に電話で相談することに……。 意識がもうろうとしているときは救急搬送の要請を!かかりつけの医師に経緯と症状を説明すると 、「熱性けいれん後の意識がもうろうとしている状態の場合は、救急搬送をしてもらったほうが良い」との返答。 次男が寝入っているのか、意識を失っているのかの判断が私にはできなかったため、救急搬送の要請を出しました。長男のてんかんでけいれんには慣れているものの、次男の初めての熱性けいれんを前に精神的にもショックだった私は、救急車のサイレンが聞こえてくるときには涙が出ていました。 RSウイルスに感染、発熱によって熱性けいれんを発症救急車で市内の大きな病院へ行き、すぐに診察してもらったところ、RSウイルスによる夏風邪との診断結果が出ました。病院へ着くころにはしっかりと私の目を見て、意識もしっかりしており、医師の話しかけにも頷いている様子が見られました。大事に至らず、その日はけいれんを抑える薬を処方してもらって、すぐに帰宅することができました。 私は、長男が初めてけいれんを起こしたときは対処法がわからず、舌で気道を狭めて呼吸困難にさせてしまったという苦い経験がありました。その経験をふまえ、次男の熱性けいれん時にはすぐに気道確保ができ、大事には至らずホッとひと息。「けいれん時は、まず横向きに寝かせる」という簡単な対処法ですが、どれほど重要なことかを痛感しました。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 監修/助産師REIKO著者:堀江ゆうき二男の母。現在第三子を妊娠中。現在はフリーランスとして育児をしながら、体験談・出産・妊娠についての記事を執筆。
2019年12月20日双子妊娠が判明後、医師から少しだけ聞いた「双胎間輸血症候群」というワード。順調に妊娠生活を送っていたのに妊娠6カ月の健診でまさか自分の身に起こるとは思っていませんでした。珍しい症例でしたが、無事に出産を終えるまでのお話をお伝えします。 双子妊娠。初めて聞く言葉ばかりで不安個人病院で妊娠11週での健診時、おなかの子が双子だとわかり、大きい病院へ転院になりました。担当医からは「前の病院で膜性は聞いているよね?」と言われるも何かわかりませんでした。双子には、一卵性と二卵性の他にも膜性の違いによって分類されるそうで、わが家の場合は一絨毛膜ニ羊膜双胎(※いちじゅうもうまくにようまくそうたい)だったのです。 ※赤ちゃんは羊膜によって別々の部屋に分けられているが、1つの胎盤から栄養補給などおこなっている状態の双子医師は、「妊娠中に双胎間輸血症候群が起こることがあるが、話すと不安が大きくなってしまうので必要になったら詳しく話をします」と言われました。どれも初めて聞く言葉で戸惑ったのを覚えています。 順調だったのに妊娠6カ月目で問題がエコーをしていると医師から「No.1とNo.2の子の羊水量に差ができている。進行すると双胎間輸血症候群になる可能性があり、腹腔鏡によるレーザー手術で2人が共有している胎盤の血管を焼き切る必要があるかもしれない」と言われ、ポカンとしてしまいました。ですが、手術も今すぐに必要なわけではなく、私自身が注意できることは何もない。慎重に経過を見たいので、週2回から週1回の健診に来てほしいと言われました。 調べてみると手術ができるのは日本で数カ所私自身にできることは何もないと言われたので、心配しすぎず、今まで通りの生活を心がけ、いつ入院してもいいように準備していました。そして「双胎間輸血症候群」についてネットで検索してみると、レーザー手術は日本でわずか数カ所の病院でしか受けられないことがわかりました。幸運なことに私の通っている病院・担当医は日本で初めてこの手術をおこなっていたのです。安心して先生たちにおまかせすることにして、毎週おなかの子たちと会えるのだからと健診も楽しみになりました。 結果的には羊水量の差は小さくなり、手術の必要もなく、妊娠32週目から1カ月間の管理入院に入り、退院した2日後に双子を普通分娩で出産しました。ハイリスクな妊娠・出産を経験して不安を乗り越えたからこそ、わが子に出会えた感動は言葉にできないほどうれしかったです。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 イラスト:sawawa著者:山中 凪一卵性の双子男児(2歳)の母。何を言っても「イヤ!」が合言葉の2人を、追いかけまわす毎日。双子ならではの悩みや経験を生かした記事を執筆中。
2019年12月18日私は現在、3歳と生後6カ月の娘を持つ母親です。下の子は新生児のころからよく寝てくれる子で、「こんなに眠ってくれて本当に助かるわ」と思っていました。しかし、よく寝てくれる子はいい面だけではなかったのです。こんなこともあるのか……とちょっと困ってしまった話をお伝えします。 生後3カ月ごろ、娘の絶壁に気付く下の子の頭部の絶壁に気付いたのは、生後3カ月ごろでした。最初に気付いたのは夫で、「よく見ると、この子絶壁じゃない?」と。恥ずかしながら、このひと言で私は初めて娘の頭の絶壁に気づいたのです。それから、上の子の同月齢時のころの写真や、支援センターなどで他の赤ちゃんたちの頭部と見比べてみました。すると、「あれれ……やっぱり夫が言ったように、この子の頭部はなんだかぺたんとしてる……」と、改めて思うようになりました。 気になったら即行動!それから絶壁であることがとても気になり始め、「このままずっと絶壁だったら、将来何か支障が出ないか」「何か打てる手立てはあるか」と考えるように。 そのなかで、知り合いのママ友が生後6カ月前後の赤ちゃんに「この子、向き癖があるから」と矯正ヘルメットをつけていたことをふと思い出しました。そこから、すぐに赤ちゃんの頭の形について相談できる病院を検索し、受診の手配をおこないました。 絶壁で脳神経外科を受診幸いなことに、近所に赤ちゃんの向き癖について相談できる総合病院の脳神経外科があり、生後3カ月ごろに受診しました。お医師から頭の形をメジャーやものさしなどで測られ、結果的に「たしかに絶壁ではあるけれど、矯正ヘルメットを装着するレベルではないので、自宅ケアで絶壁を和らげましょう」とのこと。その後、理学療法士さんから絶壁に対する自宅ケアを教わり、「3時間以上寝かせ続けず、長時間寝ている場合は一度抱っこなどして圧を抜くこと。あとは、なるべくうつ伏せ遊びを取り入れるなど、頭部に圧がかからないようにしてください」とアドバイスを受けました。 その後は3時間以上寝っぱなしになっていたら、そっと抱き上げて圧を抜いてあげるなど、できる範囲で指示通り自宅ケアをおこないました。その甲斐あってか、生後6カ月の今は少し頭部に膨らみが出始めました。しかし周りの赤ちゃんと比べると、やはり絶壁が目立ちます。よく寝てくれたけれど、うちの子の場合は頭の形が変わるなどの心配もできてしまったな、と感じた体験でした。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 著者:黒井夢乃二女の母。歯科衛生士資格あり。二女出産前まで歯科医院にて勤務。自身が毒親に育てられた。自身の体験をもとに、妊娠・出産・子育てに関する体験談を中心に執筆している。
2019年12月15日何もわからずに挑んだ1人目の出産。アドレナリンが出ていたからか会陰を切るときは痛みも感じず、いつの間にか切っていたという感じでした。しかし、真の痛みは出産を終えて傷口を縫合するときだったのです。そんな私の会陰切開体験談をお伝えします。 切るときは痛くなかった1人目の出産はとにかく何もわからず、何もかもが初めて。私は破水から始まった分娩でしたが、陣痛から出産までの流れはなんとなくわかっていても、まったくイメージができていませんでした。 陣痛の波が来るたびにとにかく痛くて気持ちはついていけないし、いきみ逃しの仕方もよくわからない。助産師さんを頼りに、指示を必死に聞きました。いつどうなったら会陰切開するのかもわからず、気づけば切開されていたようで痛みも感じなかったのです。 何より痛かったのは傷口の縫合やっと出産を終え、痛みからも解放された私に待っていたのは、会陰切開後の縫合でした。麻酔をしてもらったはずなのに、まったく効いていないと感じるくらい、とにかく縫合が痛い! 一針一針「痛い!」と叫び、夫の手を強く握り、いつになったら終わるのかと何度も医師に聞きました。でもいずれ終わりは来るもので、乗り越えられてしまうのだから不思議です。この経験も含めて「母は強し」なのだと実感しました。 切るか切らないかは運次第?1人目の会陰切開のときの痛さは強く記憶に残っており、2人目のバースプランでは「会陰切開はできればしたくない」と書きました。経産婦ということもあってか、切開せずに出産することができ、少し自然に裂けたようですが、縫合もすることなく産後は無事に過ごすことができました。それでも初産でも会陰切開をせずに産んだ人の話も聞きますし、こればっかりは人それぞれで、そのときになってみないとわからないものなのかと思います。 私の会陰切開の体験としては、とにかく会陰切開後の縫合が陣痛よりも出産よりも痛かったということです。でも、しっかり縫合してもらったことで、傷も無事にふさがりました。私は2度の出産を経験し、母親は赤ちゃんのためならどんな痛みも乗り越えられるものなのだと実感しました。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 ◆関連動画出産ドキュメンタリー 著者:立田みのり一男一女の母。妊娠、出産を機に退職後、現在は自身の経験をもとに妊娠・出産・子育てに関する体験談を中心に執筆中。
2019年12月10日私の息子は卵アレルギーがあります。離乳食開始前から食物アレルギーについて調べ、慎重に進めていたつもりでした。しかし、息子のアレルギー判明後に私の進め方とは正反対な文献を見つけ、間違っていたのかも……と後悔した体験談をお話しします。 離乳食開始前の情報収集アレルギーを起こさないために、息子の離乳食は慎重に進めようと考えていました。そして雑誌や育児書、自治体のパンフレット、インターネットなど複数の媒体から集めた情報を元に、生後6カ月から離乳食を開始することに。10倍がゆ、次はにんじん、さつまいもとアレルギーの起きにくいと言われている食材から始め、大豆や肉、卵などは生後6カ月後半から7カ月にかけて少しずつゆっくり与えることにしようと考えていました。 恐れていた食物アレルギーに離乳食中期までは特に問題なく進み、小麦や乳、卵などを与えても大丈夫だと安心していましたが、当時生後9カ月だった息子に初めて蒸しパンをあげたところ、なんと卵アレルギーが判明したのです。ゆで卵を食べさせたときは問題なかったのでとても驚きましたが、幸い受診してすぐに落ち着き、以降は医師の指示のもと慣れさせる練習をしています。 私の離乳食の進め方が間違っていた?その後、アレルギー児の卵への慣れさせ方についてインターネットで調べていました。そのとき食物アレルギーの予防についての記事があり、そこには「卵は生後5カ月半ごろに極少量を与える」「与える時期を遅らせない」という記述が。息子の卵アレルギーが判明した同時期の2019年3月に、厚生労働省の「授乳・離乳の支援ガイド」の改定により、卵を与える時期が変更されたのです。卵黄は離乳食初期(生後5カ月後半〜生後6カ月)となったそうです。私が息子に卵を初めて与えたのは、卵黄が生後6カ月の後半、卵白は生後7カ月になってからでした。ガイドラインで卵を与える時期が改定されているのを知り、ショックを受けました。「もしも最新版のガイドライン通り、もっと早めに卵を食べさせていたら、息子のアレルギーを防ぐことができたのかな?」と後悔が残りました。 もちろん食品を与える時期だけがアレルギー発症の有無を決めるわけではありません。けれど、離乳食の進め方が間違っていたのかな? もっと息子のために私にできることがあったのかな? という後悔は心の中に残ることとなってしまいました。今後は息子の卵アレルギー克服のために尽力していきたいと考えています。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 著者:木下りん0歳男児の母。東京と長野を行き来する生活。お出かけ大好きな息子とのお散歩が日課。
2019年12月05日初めての出産、何もわからず不安な方も多いのではないでしょうか。私もその1人。肛門まで裂けることがある……なんて話を出産前に聞き、恐ろしくてたまりませんでした。しかし、いずれ出産の瞬間は訪れます。覚悟を決めて出産に臨んだ私の話をお伝えします。 考えても仕方がない。覚悟を決めた!出産前に経産婦の友人から「産むときが一番痛いから、切られるのは大したことないよ」と聞いてはいましたが、初めての出産は未知の世界です。切られるのに痛くない? それ以上に出産が痛いのかな?? いったいどれほどの痛みなの??? と、とにかく不安でした。 そのため、予定日が近づいてからようやく「想像していてもわからないものはわからない、ようやく赤ちゃんに会えるんだからしっかりしなきゃ」と覚悟を決めました。 ついに出産! わが子と初めての対面出産時はいきむことに必死で、会陰切開のことなどすっかり忘れていました。生まれる瞬間、ハサミの音がしたので切られたのかな? と後から思った程度でした。産声を聞き、やっと終わった……とひと息ついたのも束の間、「切ったところ、縫っていきますね~」と聞こえたのは助産師さんの声。 その言葉から、縫われるイメージが頭に映像のように再生されてしまい、急に恐怖に襲われ、私は過呼吸になってしまいました。 顔面蒼白で眠っていた私助産師さんには「ゆっくり息しましょうね」と、医師には「大丈夫ですよ、動くと危ないですよ」と言われましたが、恐怖心からパニックで呼吸がうまくできなくなってしまいました。思い返してみると「麻酔をかけましたからね」と、私の状態を見かねた助産師さんが説明してくれたような気もします。 正直、後半はよく覚えていません。ただ、夫が撮ったビデオカメラには、生まれたばかりの娘と顔面蒼白で眠っている私が写っていました。 今になって会陰切開について調べてみると、局部麻酔をしてから縫合されるのですね。切られたときは「痛みがない」というよりも、私の場合は赤ちゃんを産むことで必死だったので気づかない感じでした。とにかく、その後の縫合のほうがとても怖かったという私の体験談でした。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 ◆関連動画出産ドキュメンタリー 著者:倉本美桜二歳の娘の母。二人目妊娠中。自身の体験をもとに、妊娠・出産・子育てに関する体験談を中心に執筆している。
2019年12月02日出産前は意識していませんでしたが、子どもは急な発熱やケガなどのトラブルがつきものです。そんなもしものときに慌てずに対処できるように、私がおこなった緊急連絡先の洗い出しや小児科のリサーチなど、役立った3つのことをお伝えします。 近所の小児科をリサーチしておく私がまず出産前におこなったのは、近所の小児科のリサーチでした。Googleマップで小児科を探して、一軒ずつ口コミや行き方を調べました。診察時間や、予約の方法がネット予約なのか直接行かないといけないかなど、いろいろ調べることができます。ストリートビューの機能を使って、実際に子どもを連れて行く道順を確認したりもできるので、いざ子どもを連れて行くとき、道に迷ったり予約方法を探したりする手間が省けました。他にも休日診療の小児科を確認したり、かかりつけにする予定の病院が休みだったときのために、他の病院は何曜日休みなのかもチェックしておきました。 救急車を呼ぶときの手順を確認呼ぶ機会がないことを願いますが、救急車の呼び方も調べました。特に1歳未満は高熱や熱性けいれんなどで、状況によっては救急車を呼ぶ必要があると知りました。そこで、救急車を呼んだときに聞かれる内容や持ち物(保険証、医療証、お薬手帳、母子健康手帳、おむつなど)をリストにして冷蔵庫の目立つ場所に貼りました。さらに、いざとなったときにパニックになる自信があった私は、読み上げる用に家の住所と電話番号も一緒に書いておきました。実際、長男が2歳のときに救急車を呼ぶことになり、このリストは本当に役に立つことになったのです。 夜間救急やサイトも登録子どもが深夜に熱を出したときなどに、対処法を相談できるサイト「こどもの救急」も事前に調べブックマークしておきました。その他にも、こども医療でんわ相談(#8000)や、住んでいる場所での夜間休日救急の問い合わせ先(電話番号・住所)もスマホに登録しておきました。地域のこういった情報は、市のホームページなどから簡単に調べることができます。また、わが家には当時、自転車も車もなかったので、移動手段としてタクシー会社も調べて登録しておきました。 お伝えしたリサーチがわが家では大いに役立ちました。特に近所の小児科は病気やケガだけではなく、予防接種などで長く通うため、時間に比較的余裕のある産前にじっくりと調べることができてよかったです。 著者:竹内優実5歳と2歳の男児を育児中。時短と節約が大好きなアラフォー母。簿記2級・MOSマスター・初級シスアド取得。パソコンを活かした育児グッズの作成が得意。夫は激務の為、ほぼ一人育児中。
2019年12月01日私の場合、1人目も2人目も陣痛が始まってから4時間以内のスピード出産でした。「早いとラクでいいね!」と言われますが、2人目以降は臨月になると病院への移動などが間に合わなかったらどうしようといつも不安でした。今回は3人目の出産エピソードをお伝えします。 前駆陣痛から本格的な陣痛へ3人目の出産は夜中の前駆陣痛から始まりました。はじめはいつものおなかの張りかな? と思い、そのまま寝ようとしていました。しかし、何かおなかの張り方がいつもと違う感覚がして気になったので、数分後におなかの張りの間隔をカウントをしてみました。 すると、すでに4〜5分間隔!すぐに病院へ電話して向かいました。病院へ到着したときには本格的な陣痛がきていて、痛みが収まっているタイミングで病院内に入っていきました。 慌ただしい出産助産師さんに迎えられて、車いすで陣痛室へ行くと、すでに子宮口は全開でした。すぐに「分娩室に移動しようか」と言われ、分娩台に上がり、次の陣痛を待ちました。私は横向きが楽なので横向きになるとすぐに破水し、その2秒後にはポーンと一度も止まらずに生まれてきてくれました。 先生や助産師さんもあまりにもスムーズな出産で「すごく早かったね!!」と、とても驚き、慌てていました。 スピード出産にも危険が?無事に出産しましたが、「勢いがよく出てきたから出血が多いね。多めに点滴を打ってゆっくりしようね」と先生に言われ、産後は5時間ほど、分娩室でのんびりと過ごしました。あとから助産師さんに、通常の2倍の量の出血があったと聞き、スピード出産もいいことばかりではないことを実感しました。あのまま陣痛だと気付かずに寝ていたらと思うと怖くなりました。前駆陣痛か陣痛かわからなくて困ったとき、間違っているかもしれないと思うと、電話しにくい場合もありますよね。病院へ着くまでに赤ちゃんが生まれてしまっては大変なので、遠慮せずに医療機関へ電話することをおすすめします。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 ◆関連動画出産ドキュメンタリー 著者:新山紗季6歳、4歳、1歳の三児の母。現在は医療機関で働くかたわら、記事執筆をおこなう。不妊治療や妊娠・出産・子育てに関する体験談を中心に執筆中。
2019年12月01日第一子を妊娠したとき、里帰り出産を予定していたことと諸々の恥ずかしさもあり、女医さんひとりの婦人科医院を選びました。まったくつわりもなく、おなかも目立たず、健診を受けるたびに「小さめだけど大丈夫」「小さくてかわいい赤ちゃんよ」と言われていました。そのときの私の体験談をお伝えします。 初めての妊娠、つわり知らずなワケは?初めて妊娠したとき、妊娠についてまったく無知なうえに体力にも自信があった私。つわりもなく、気楽な妊娠生活でした。母子健康手帳ももらい、毎回の健診が楽しみでした。 安定期に入ってようやく家族以外にも妊娠報告をして、祝福してもらっていた矢先の妊娠4カ月の健診のこと。「あなたの体格にしては体重も増えないし、赤ちゃんも小さめね」とちょっと不安なひと言を医師から言われました。 羊水が多くて、赤ちゃんも小さめそして妊娠5カ月目に入り、妊娠16週の定期健診で、「ちょっと羊水が多いわね。赤ちゃんも小さめだから、念のため大きな病院に紹介状を書くので早めに明日にでも行ってみて」と言われました。 “小さめな赤ちゃん=かわいい”と思い込んでいたので、突然の宣告に奈落の底に突き落とされたような気分でした。沈んだ気持ちで、何が何やらわからぬまま夫に連絡し、次の日、付き添ってもらって隣駅の大病院に行くことにしました。 「無脳症」の診断病院では、紹介状を渡した途端、「胎児に障害がある」という前提で検査が進みました。重苦しい雰囲気でいくつかの検査を終え、胎児が「無脳症」であると診断されました。 羊水が多めに見えるのは、胎児の脳の部分に羊水が入り込んでいるためで、そのため胎児の成長も著しく遅く、このまま妊娠を進めても胎内で亡くなる可能性が高いこと、万が一出産できてもすぐに赤ちゃんが亡くなる可能性が高いことを説明されました。 苦渋の決断を迫られ、「母体保護法」適応の週数内に手術をすすめられました。仕方ないことだったと思いつつも、胎児が小さめというサインに私自身がもっと敏感だったなら、と悔やむことばかりです。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 著者:村上悠美自身の体験をもとに、妊娠・出産・子育てに関する体験談を中心に執筆中。
2019年11月29日やけどは赤ちゃんに多いケガの1つです。私は娘が生後3カ月のときに、スープをこぼしてやけどをさせてしまい、とても後悔しています。「こども医療でんわ相談(#8000)」に電話して、対処したことを詳しく紹介します。 ランチ中にスープでやけど当時、生後3カ月だった娘は、床やベッドに寝かせると泣いてしまうので、常に抱っこをしていました。平日はワンオペ育児で、食事中に娘の面倒を見てくれる人はいない状態。そこで、私があぐらをかいてその上にのせると静かだったので、寝返りもまだ打たないし大丈夫だろうと思い、その状態でよく食事を摂っていました。いつもどおりあぐらの上に娘をのせてランチをしていたところ、手が滑ってスープが娘の足にかかってしまい……。一瞬頭の中が真っ白になりました。 「こども医療でんわ相談」へ電話「まずは冷やさないと」と思い、泣いている娘をお風呂に連れて行き、冷水のシャワーを浴びせました。冷たいのか、シャワーを浴びるとより一層、泣いている声が大きくなるばかり……。一通り冷やしたあとに、「こども医療でんわ相談(#8000)」に電話して、今の状態を説明し、どうしたらよいのか聞きました。すると、水ぶくれを破かないように冷やして皮膚科を受診するように言われ、急いで皮膚科へ。どんどん大きくなる娘の泣き声を聞くと、とても不安になりましたが、電話をして状況を説明することで、客観的にみることができて少し冷静になれました。また、専門の方の対処方法を聞いて、どうしたら良いのかわかり、少し安心できました。 やけどさせたことを後悔幸い娘のやけどはひどいものではなく、皮膚科で処方してもらった薬が効いたのか、やけどの痕は残っていません。娘が近くにいる状態で、熱いスープを飲んだことをとても後悔しました。気をつけているつもりでも、毎日の繰り返しで、「まあ大丈夫だろう」と思ってしまった自分を責めました。それからは、まず娘が近くにいるときはやけどしそうな熱いものは食べない、どうしても熱いものを扱わないといけないときは、ヘビーベッドや安全なところに娘を待機させることを決意。 娘に初めてケガをさせてしまって、申し訳ない気持ちで胸がいっぱいに。やけどをしたときはどうしたらよいのか分からず不安でしたが、「こども医療でんわ相談」に相談し、専門家の意見を聞き正しい対処がわかったので安心して行動にうつせました。今後も何かあった場合には相談しようと思います。※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 著者:北沢ゆき0歳の娘を育てる1児の母。自身の体験をもとに、妊娠・出産・子育てに関する体験談を中心に執筆。
2019年11月27日たんこんちは ボロボロゆかい
ぽこちゃんです&どんちゃんです
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