1人目が生後10カ月を過ぎたころ、2人目を考え始めた37歳の私。夫の意見や周りのアドバイスを聞くたびに、2人目妊娠のタイミングがわからなくなりとても悩みました。しかし、助産師の姉の言葉で不安や迷いが消えました。そんな私の体験談を紹介します。2人目に対する夫婦の考えもともと生理不順で産婦人科に通院していた私は、1人目は予想外の自然妊娠で喜んでいました。しかし産後10カ月を過ぎるころ、私が37歳であることや、産後に再開した生理が今まで以上に不順だったこともあり、2人目も自然妊娠できるか心配になってきたのです。 夫は「1人目が自然にできたんだから2人目も大丈夫だよ!」と楽観的。私たち夫婦は2人目も強く希望していたのですが、「年の差は関係なくきょうだいをつくってあげたい」という私と、「3歳は年を離さないと子育てが大変」という夫と意見は異なっていました。 他人の言葉に揺れる私2人目をどのタイミングで考えればいいか悩んだ私は、友人や姉妹に相談してみました。上の子と5歳差で2人目を妊娠した妹は、「意外にも2人目不妊は多い。特に年が離れると。私も不妊で通院した」と話していて、私は「やっぱり早めに2人目考えなきゃ」と焦り始めました。 また、2歳差の2人の子どもを持つ友人に相談してみると、「2歳差は育てるのが本当に大変! 私があなたの年齢なら3歳は間隔をあけるわ」と。アドバイスを聞くたび、どうしたらいいのかわからなくなりました。 助産師の姉の言葉悩み始めた私は、一旦2人目を考えることをやめることに。ある日、助産師の姉と何気ない会話の中で「赤ちゃんは授かりものだから。来てくれたときがタイミングよ」と話してくれ、私は目が覚めた思いがしました。 「私はいろいろ自分たちの都合を考えていたけれど、そのこと自体間違っていたのかも」と思うようになったのです。それから2人目計画を立てることをやめ、避妊もせず、すべて自然に任せることにしました。 2人目妊娠判明! 夫は…2人目妊娠を意識することをやめた矢先、まさかの自然妊娠が判明! 避妊はしていないものの、生理不順でいつ排卵しているかわからなかった私自身、こんなに早く妊娠するとは驚きでした。 3歳差を希望していた夫は、「えー! 早すぎ」と報告したときは若干焦ったようですが、「2歳差でも3歳差でもそんなに変わらないよね」と今では家族が増えることを楽しみにしています。 私は2人目妊娠のタイミングについて、私自身の状況や上の子との年の差を考えてたくさん悩みました。しかし私の場合、「赤ちゃんを授かったときが私たちのタイミング」と考えることで2人目妊娠に対する不安や悩みが軽減され、結果的に今赤ちゃんを授かれたことを夫婦2人でとても喜んでいます。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 監修/助産師 松田玲子著者:岩見 エリ1男の母。看護師歴12年、現在はフランスで出産し子育て中。
2023年04月21日娘が生まれて、初めてのお正月のことです。実家にとって初孫だった娘は、親戚中からかわいがられていました。そんな中、いつもやさしい義姉が予定していた帰宅日よりも早くに突然ひとりで帰宅。義姉には不妊治療の悩みがあったことをあとから聞きました。もっと配慮すればよかったなと私が後悔したエピソードです。 初孫がいる初めてのお正月私の娘が生まれて、初めてのお正月の出来事です。実家にとって初孫だった私の娘は、親戚一同の注目の的になっていました。 みんなにちやほやされて、娘はとてもご機嫌。親戚も「小さい子がいると賑やかでいいねー」などと言って、娘の誕生を喜んでくれていました。 私の兄夫婦はまだ子どもがいませんでしたが、義姉はキャリアウーマンだったので、まだ仕事を優先したいのかな? なんて私は思っていました。 突然帰宅してしまった義姉しかし翌日、朝から義姉が「習いごとの予約が取れたから帰ろうかな……」と言い、その日のうちにひとりで帰宅してしまったのです。兄にあとから聞いたのですが、義姉は不妊治療に通っており、なかなか良い結果が出ていない状況だったそうなのです。義姉が不妊で悩んでいるとは知らなかった私。 義姉はやさしい人で、私の娘ともたくさん遊んでくれて、子育ての話も積極的に聞いてくれていました。親戚も不妊のことは知らなかったので、軽い気持ちで「今度は○○(兄夫婦)の家の子だね!」などと言っていました。 親戚も私も悪気はなかったのですが、義姉は内心つらかったのだとあとから気がついたのです。 その後の義姉との関係それからおよそ1年後、兄夫婦は無事に子どもを授かることができました。義姉の子宮にはポリープができていたようで、切除したところすぐに自然妊娠ができたそうです。兄夫婦はやっと授かった赤ちゃんを溺愛しています。 私は写真共有アプリで姪の成長を見ているのですが、兄一家は頻繁に家族でおでかけをしているようです。姪はいつも兄夫婦からたくさん話しかけてもらっていて、きっと兄夫婦のもとに生まれて幸せだろうなぁと感じています。 今では義姉とはお互いの子どもを遊ばせ、子育ての話もたくさんできるようになり、良い関係を築けています。 この出来事で、子どもが欲しくても授かれない人がいることを改めて認識しました。そして、子どもをなかなか授かれない人は、そのことを自分からは話さないだけで、内心とても悩んでいるのかも知れません。子どもがいるとつい子どもの話をしてしまいがちですが、今後はもっと相手のことを考えて付き合っていこうと感じました。 イラストレーター/山口がたこ著者:本田 ひな2歳女児の母。管理栄養士として保育園に10年勤務した経験と、投資歴13年の経験を生かし、栄養やお金について執筆中。 監修者・著者:助産師 松田玲子医療短期大学専攻科(助産学専攻)卒業後、大学附属病院NICU・産婦人科病棟勤務。 大学附属病院で助産師をしながら、私立大学大学院医療看護学研究科修士課程修了。その後、私立大学看護学部母性看護学助教を経て、現在ベビーカレンダーで医療系の記事執筆・監修に携わる。
2023年04月17日3年前に結婚した美咲と拓也。美咲はずっと子どもがほしいと思っていたものの、2人の間には子どもができずにいました。もともと妊活に対して温度差があった2人ですが、紆余曲折を経て、「まずは1年間頑張ってみよう」と、本格的に妊活に力を入れる日々がスタート。しかし、実際はなかなか妊娠することができず、妊娠することは決して簡単ではないという現実に直面したのです。最初は笑い合いながら励まし合っていた2人ですが、妊活を始めて1年が経過するころには、何とも言えない空気感が漂い始めるようになっていったのでした。そんなある日、「不妊治療をおこなっている病院へ行こう」と言い出した拓也。その言葉に美咲は驚いたものの、一緒に不妊治療を受けることを決意するのでした。 早速クリニックの予約を取ろうという話になった2人ですが、なんと予約が取れるのは1カ月半後……。クリニックの混み具合に驚く拓也でしたが、1カ月半後の受診日に有給を取って会社を休むことを約束。 それから1カ月が経ったころ、美咲が寝ていると、昔の愛犬が夢に出てきて……? 愛犬・コロが夢に出現。目覚めると、自然と涙がこぼれていて… 「コロ! どうしたの?!会いに来てくれたの?」 「よーし、じゃあ今日はいっぱい遊んであげる!」 しかし、そこで目が覚めてしまったのです。 コロの名前をつぶやくと、起き上がってトイレへ向かった美咲。 トイレを流す音が聞こえた次の瞬間、大きな声で「拓也!」と呼ぶと、寝ている夫のもとに慌てて駆け寄ったのでした。 ◇◇◇ コロの夢を見た後、だるさを感じ、いつもと違う体の変化を感じていた美咲。このタイミングで、コロが夢に出てきたことに何か意味がありそうですが……。亡くなった後も、ずっと美咲の幸せを願って見守っていてくれていたのはないでしょうか。 著者:マンガ家・イラストレーター ちなきち
2023年04月15日3年前に結婚した美咲と拓也。美咲はずっと子どもがほしいと思っていたものの、2人の間には子どもができずにいました。もともと妊活に対して温度差があった2人ですが、紆余曲折を経て、「まずは1年間頑張ってみよう」と、本格的に妊活に力を入れる日々がスタート。しかし、実際はなかなか妊娠することができず、妊娠することは決して簡単ではないという現実に直面したのです。最初は笑い合いながら励まし合っていた2人ですが、妊活を始めて1年が経過するころには、何とも言えない空気感が漂い始めるようになっていったのでした。そんなある日、「不妊治療をおこなっている病院へ行こう」と言い出した拓也。しかし、美咲はその言葉に驚いてしまいます。 「前に病院には行かないって……」そう返すと、拓也は「この1年で考えが変わった」と説明。自らの家庭に対するイメージが変化したことも加えて話すと、改めて「不妊治療をやろう!」と提案したのでした。 2人で不妊治療を受けることに。しかし問題が…! 夫の言葉に対して、「ありがとう……!」とお礼を言った美咲。 「そういえば1年前にチェックしてたクリニックがあったよね?そこに行ってみようか」 「うん、ただね……」 「予約が取れるのが1カ月半後……?!先過ぎない?!」 現実には不妊治療を受けている人がかなりいることを知った拓也。 「俺もこの日有給取るから一緒に行こう……!」 そして、それから1カ月後――。 美咲が寝ていると、そこには愛犬の姿が……! 見守るようなやさしい目でじっと美咲のことを見つめていたのでした。 ◇◇◇ 妊治療を受けている人がたくさんいるという現実を目の当たりにしながらも、行動に移して次のステップに進もうと決めた2人。妊活に対して意識が変わった拓也ですが、積極的な姿勢や発言など、とても頼もしくなりましたね。 著者:マンガ家・イラストレーター ちなきち
2023年04月13日3年前に結婚した美咲と拓也。美咲はずっと子どもがほしいと思っていたものの、2人の間には子どもができずにいました。もともと妊活に対して温度差があった2人ですが、紆余曲折を経て、夫婦ともに同じ熱量で妊活に向き合うことに。そして、「まずは1年間頑張ってみよう」と、本格的に妊活に力を入れる日々がスタート。しかし、受精のタイミングが月に1度しかないことや、美咲の生理周期が一定でないことから、妊娠することは決して簡単ではないという現実に直面したのです。最初は笑い合いながら励まし合っていた2人でしたが、妊活を開始してから1年が経過するころには、何とも言えない空気感が漂い始めるようになっていきます。そんなある日、拓也が「病院へ行こう」と美咲に提案。しかし美咲は、その言葉に戸惑ってしまいます。 戸惑った理由は、以前美咲が「評判のいい不妊治療のクリニックに一緒に通おう」と提案したとき、拓也に断られていたことにありました。 「拓也、前に病院は行かないって……」そう言い返すと、拓也は理由を話し始めて……? 夫の妊活に対する意識が、この1年で大きく変わっていて 「この1年で考えが変わった……」 妊活を取り組むようになり、すれ違う親子に目を配るようになっていった拓也。 「前は想像できなかった家庭がほんの少し見えた気がする」 そう言うと、美咲をお母さんにしてあげたいこと、自分も父親になってみたいことを伝えます。 「やろう! 不妊治療!利用できるものは利用してやろうじゃんか!」 ハッキリと自らの決意を美咲に示すのでした。 ◇◇◇ 拓也の言葉1つひとつからは、美咲への愛情に加えて、家族を持つことへの希望が込められているように感じました。不妊治療に対して最初は前向きではなかった拓也ですが、この1年でこんなに考え方が変わるなんて驚きですね。 著者:マンガ家・イラストレーター ちなきち
2023年04月11日3年前に結婚した美咲と拓也。美咲はずっと子どもがほしいと思っていたものの、2人の間には子どもができずにいました。もともと妊活に対して温度差があった2人ですが、紆余曲折を経て、夫婦ともに同じ熱量で妊活に向き合うことに。そして、「まずは1年間頑張ってみよう」と、本格的に妊活に力を入れる日々がスタート。しかし、受精のタイミングが月に1度しかないことや、美咲の生理周期が一定でないことから、妊娠することは決して簡単ではないという現実に直面したのです。最初は笑い合いながら励まし合っていた2人でしたが、妊活を開始してから1年が経過するころには、何とも言えない空気感が漂い始めるようになっていきます。 そんなある日、拓也が「病院へ行こう」と美咲に提案。しかし美咲は、その言葉に戸惑ってしまいます。 なぜ戸惑ったのかというと、以前美咲が「評判のいい不妊治療のクリニックに一緒に通おう」と提案したとき、拓也に断られていたからなのでした。 「病院には行かないでおこう」夫が言った言葉の意図とは? 約1年前――。 美咲が不妊治療のクリニックに通うことを提案したものの、それを拒んだ拓也。 しかし、拒むには拓也なりの理由があったのです。 「自然妊娠しなければ……俺はそいう運命なのかもしれないなって……」 さらに話は続きます。 「病院に行くと、今回もダメだった、次もダメだったって落ち込むし、お金もかかってるってことで夫婦関係が悪くなっていく未来が見えるんだ‥…」 「俺1年頑張るから、それでもしダメなときは……」 最後まで話を聞いた美咲は、「わかった……」と返事をしたのでした。 ◇◇◇ 今回は不妊治療のクリニックに通いたくないという拓也の意見を美咲は尊重していましたが、実際問題、不妊治療の開始や、そもそもクリニックに通うことに対して、男性と女性で意見が分かれたり、そのことで夫婦関係が悪化してしまうケースもあると聞きます。不妊治療については、夫婦で協力していかなければならないので、なかなか難しい問題ですよね。 著者:マンガ家・イラストレーター ちなきち
2023年04月09日私たち夫婦は2歳の息子と生後10カ月の娘を育てています。結婚後なかなか赤ちゃんを授からず、やっと第1子を出産したのは結婚5年目のこと。そのとき私は35歳、夫40歳。不妊期間が長かったので、お互い思いのほか年をとっていました。本当は結婚後すぐ、30歳で1人目を産みたかった……。1人目を妊娠してから、年子を産むまでの思いをまとめました。1人目妊娠中に、2人目を急ごうと決めた体外受精で1人目を妊娠してすぐのこと。子どもは2人欲しいというのが夫婦の考えだったので、次の不妊治療を何年後にするか、夫と話していました。 夫は、子どもが小さいうちは思いきり一緒に遊んであげたいけれど、気づけばアラフォー。自分も元気に動き回れるうちに2人目が欲しいようでした。 加えて、私には子宮筋腫がありました。2人目を考えるなら筋腫が大きくならないうちに、と医師から言われていたこともあり、1人目を産む前から年子計画を進めることになったのです。 急ぐと言っても、1学年差は避けたい!息子は12月に生まれました。母体の回復に半年をかけ、育児にも慣れてきた翌年6月のこと。私はカレンダーとにらめっこしていました。もしもすぐ2人目を授かったら、出産は翌年3月。息子と2人目の子が1学年差で良いのかと考えていたのです。 成長して学生になったとき、息子が何かの事情で留年や浪人をするかもしれません。そのとき1学年下に妹や弟がいたら、2人はいわゆる“同級生”。その状況を息子が嫌がるかもしれない……。そう思い、翌年4月以降に出産できるように逆算して、不妊治療を再開しました。 子どもたちの気持ちを考えると不安も…娘は翌年4月に生まれました。夫婦の希望で年子を出産したものの、年の近い兄妹を子どもたちが喜んでくれるのかはわかりません。私には、8歳上の兄と5歳上の姉がいます。2人にはいろいろな面で助けられました。 年の離れた兄と姉がどんなことも先に経験してくれたから、私はその後をついていくことができました。それが、年の近いわが子たちの場合はどんな関係になるのでしょう。どうか仲良く、時には競い合って、お互いを認め合える兄妹になってほしいと願っています。 不妊のため、1人目を授かるのが遅くなった私たち夫婦。その分2人目は早めにと思い、2学年差の年子を出産しました。年の近いきょうだいがいなかった私は、子どもたちのこれからが楽しみでもあり、不安も。でもそんな私に、年子の妹を持つ友人が心強い言葉をくれました。「妹とは昔はケンカばかりだったけど、今では唯一無二の存在だよ」。うちの子どもたちも、お互いに影響を受けながら大きくなってほしいなと思います。 著者:おかもとえみ2歳男児、0歳女児のママ。接客業や事務職、広告制作会社を経て現在は主婦ライター。ずぼらでマイペースな子ども好き。
2023年04月05日着床前診断とは?着床前診断という呼び方は、一般的に定着している呼称です。正式名称は「着床前遺伝学的検査(PGT)」といいます。体外で受精させた受精卵を培養し、胚に成長した段階で染色体や遺伝子を解析する検査です。検査手法として胚に針を刺し、細胞の一部を取り出す生検が用いられます。着床前診断は、検査結果をもとに胚を選定して子宮に移植する医療行為です。検査技術や検査精度の問題、さらには倫理的な問題をはらむため、検査の実施にはメリットとデメリットの両面から慎重に検討する必要があります。日本産科婦人科学会によって認定された施設でのみ着床前診断は行われており、検査できる対象は限定されます。体外受精をするすべての人が行える検査ではありません。着床前診断の対象者とは?着床前診断には3種類の検査があります。重篤な遺伝性疾患を対象とした「PGT-M(着床前単一遺伝子欠損検査)」と、不妊症および不育症を対象とした「PGT-A(着床前胚染色体異数性検査)」「PGT-SR(着床前胚染色体構造検査)」です。「PGT-M」は、夫婦のいずれかが遺伝子変異あるいは染色体異常を持ち、赤ちゃんが重篤な遺伝性疾患を発症するリスクが高い夫婦を対象としています。「PGT-A」は染色体の数を調べる検査で、体外受精・肺移植を2回以上繰り返しても着床せず妊娠が成立しない不妊症の方や、2回以上の流産歴がある不育症の方が対象です。「PGT-SR」では、胚染色体の構造を調べます。夫婦のいずれかに染色体の構造異常がある不妊症、もしくは不育症の方が対象です。出生前診断との違いは?着床前診断は胚を子宮に戻す前に行われる検査です。この段階では妊娠は成立していません。これに対し出生前診断は、受精卵が着床し、妊娠が成立してから行う検査です。妊娠10週頃に行う絨毛検査や、15週頃に行う羊水検査が確定診断として行われています。着床前診断のメリット・デメリットメリット体外受精では、受精卵から成長した胚の形状を確認し、状態の良いものを選択して子宮に移植します。しかし、こうした経過を経ても必ず着床するとは限らず、着床したとしても流産になることがあります。流産自体は妊娠の経過として起こりうるものです。しかし染色体の数や構造に異常があると、流産の確率は高まります。着床前診断を行って流産の確率を下げることで、妊娠率の向上が期待できるのです。妊娠が判明した後に胎児に重篤な疾患がみつかる場合よりも、着床前の胚の段階で疾患につながる異常の有無を確認できるほうが、肉体的・精神的な負担を抑えられることもメリットと考えられます。また、遺伝性疾患や染色体の構造異常を持つ方が、子どもを得られるかもしれないという点において、可能性を広げる治療法ともいえます。デメリット着床前診断で懸念されているのは、胚に針を刺す検査手法が胚に必要のないダメージを与えてしまう可能性についてです。生検をした胚で正常に妊娠・出産にいたったとしても、長期的に子どもにどのような影響があるかはわかっていません。検査により移植に適さないと判断された胚であっても、実際には子どもを得る可能性が否定できないことも、着床前診断に慎重になる理由です。妊娠・出産につながる胚が移植されないケースが出てくると、検査をすることでかえって子どもを得るチャンスが低下することになります。こうした背景により、着床前検査を受けるにあたっては公益財団法人日本産科婦人科学会による審査が必要です。審査には半年から一年ほどの時間がかかり、費用が高額であることも、着床前診断のデメリットといえるでしょう。着床前診断の費用は?着床前診断は保険適用されないため、すべて自費診療になります。着床前診断にかかる費用の相場は、胚盤胞1個あたり11万円です。複数個を検査する場合は、その個数分の費用がかかります。通常の体外受精では、年齢などにより保険適用となる場合がありますが、着床前診断を行う際の体外受精や移植費用は保険適用外となり、全額自己負担です。体外受精、凍結・融解、胚移植などの費用を含めて、トータルで50~100万円ほどが相場だといわれています。将来的には保険適用される?不妊治療においては、PICSI法やタイムプラス撮像法などの先進医療と、体外受精などの保険が適用される治療との併用が一部施設で行われています。着床前診断は先進医療とする条件を満たしていないため保険診療との併用が認められていませんでしたが、2023年3月に大阪大学で先進医療としての申請が了承されました。着床前診断を先進医療とすることについては、厚生労働省で安全性や有効性の検討が進められており、ほかの大学からも同様の申請が上がっています。保険が適用される治療との併用が認められれば経済的な負担が抑えられるため、今後の動きに注目が集まっています。着床前診断は信頼のおける医療機関で相談を体外受精に挑戦している方にとって、着床率を向上させて流産率が低下する方法があるのはとても魅力的なことではないでしょうか。しかし、着床前診断は研究段階にあり、科学的なデータが不足している検査でもあります。海外では男女の産み分けを目的として着床前診断を実施している国があり、家族計画の一端として検査を望まれるケースもあるようです。しかし日本国内では、このような目的での検査は認められていません。着床前診断は技術面、倫理面において慎重な検討が求められます。検査を希望するときは認定された医療機関で相談し、専門的な説明を受けたうえで検討を進めましょう。※この記事は2023年3月時点の情報をもとに作成しています。掲載した時点以降に情報が変更される場合がありますので、あらかじめご了承ください。
2023年03月31日ベビーカレンダーは、経産婦さん1162名を対象に『2人目(以降)の壁』についてアンケート調査を行いました(調査期間:2023年3月10日〜3月13日)。調査の結果から、少子化対策にはお金だけでなく幅広いフォローが必要であることが明らかに。さらに、約2割の夫婦が、人に相談しづらい「セックスレス妊活」に悩んでいることがわかりました。2023年2月に厚生労働省が公表した「人口動態統計速報」によると、2022年の出生数は79万9728人。2020年の出生数は約84万人、2021年は約81万人、そして2022年は初の80万人割れとなり、過去最小の数字を更新しています。 婚姻数の減少や、母親となる女性の人口が減少する「少母化」が人口減少の根源的な理由であり、出生数の減少は以前から予測されていたこととはいえ、少子化に歯止めをかけるべく、政府はさまざまな対策を講じています。 “異次元”の少子化対策として、手厚い経済的支援は引き続きお願いしたいところですが、経済面をフォローするだけの少子化対策では、本質的な問題解決にはならないのではないでしょうか。 ベビーカレンダーは、少子化の背景にはお金だけでは解消しづらい、妊娠・出産への「壁」があるのではないかと、独自の調査及び分析・考察を行いました。 お金だけでは解決しない!? 9割以上が経済的な負担以外にも「2人目の壁」を感じている!現在妊娠中(第2子以降)または育児中のベビーカレンダー会員のママ1162名に、「現在のお子さまの人数は、もともと希望していた人数ですか?」と質問したところ、59.2%が「いいえ」と回答しました。回答者の現在の子どもの数は、「1人」(52.9%)「2人」(32.8%)という結果で、アンケートの回答者の8割以上が「子どもは2人以下」とわかっています。「子どもは2人以下」の6割近くが、希望の人数を出産していないというのが現状だといえるでしょう。 ▼お子さまの人数 そこで、子どもの数が希望した人数ではないと回答したママ(688名)を対象に「経済的な負担以外にも『2人目(以降)の壁』はあると思いますか?」と尋ねたところ、結果は92.5%が「はい」と回答しました。その理由については、多い順から「仕事と家事の両立」(67.3%)「年齢や体力的な理由」(65.3%)「夫の会社の体制(育休を取れそうにない)」(35.7%)「2人目以降の保活問題」(30.5%)「セックスレス妊活」(25.0%)という結果でした。 ▼経済的負担以外にも2人目(以降)の壁はある? ▼経済面以外で2人目(以降)の壁だと感じること 2割以上の夫婦が「セックスレス妊活」に悩んでいる!「セックスレス妊活」とは、妊娠を希望していても何らかの理由で性交ができない状態のことをいいますが、前述したように、今回のアンケートでは2割以上が「セックスレス妊活」に悩んでいることがわかりました。 また、「セックスレス妊活」に悩むママたちの約8割が、出産後にセックスに対する心理的・身体的変化を感じていたことや、産後1度もセックスを再開できていない夫婦が約4割いるという回答も。 セックスを再開できないという人の中には「セックスを再開することに対し身体的な不安を感じる」「会陰切開の傷跡が痛すぎてできない」という声もあり、産後のセックスに対するケアや、夫婦間での知識の共有など、今後も今まで以上に正しい情報発信の必要性を感じます。 ▼出産後のセックスに対する変化 ▼夫とのセックス頻度 また、ベビーカレンダーはこれらの2人目(以降)の壁の中で、「セックスレス妊活」を解消するための対策を、専門家の意見を交えて考えていくべき課題だと感じました。なぜなら、この悩みは人に打ち明けにくく当事者が孤独感を抱きやすいことや、経済的支援だけでは解消しづらい面があるのではないかと考えるからです。 ▼「セックスレス妊活」が解決しにくい理由<アンケート回答コメントより>・誰にも悩みを話せず孤独を感じてつらく、夫も向き合ってくれない。 ・誰にも相談できず、夫に相談しても理解してもらえてない感じがあり、不安と孤独感が強かった。 ・お互いにフルタイムで働いており周囲のサポートもない環境なので、実際にしようと思っても時間が割けない。 ・話し合いだけでは解決できない心や体の問題があると思う。 ・悩みを抱えていたとしても、相談しづらい内容。話せない→解決方法が分からない、の悪循環だと思う。 ・妊活に協力してくれるよう夫を諭す人がいない。女性側の気持ちを代弁してくれる人がいると良い。 ・話せる場所があれば少し気持ちがラクになると思うが、なかなか話せない。 ・今さら夫に話すのもどうしたら良いか分からない。もはやタブー化している。 人に悩みを打ち明けにくい「セックスレス妊活」にはどんな対策ができるのか。独自取材で見えてきたものとは?セックスする・しないは個々の考えや気持ちが尊重されるべきものです。ただ、子どもを望んでいる場合のセックスレス問題には、適切な対策や周囲のサポートも必要ではないでしょうか。不妊に悩む人々を孤立しないために、さまざまな活動を通して不妊体験者をサポートするNPO法人Fine()理事長の野曽原氏に、「セックスレス妊活」へのアプローチやどんな対策ができるか等、見解を伺いました。 ―今回の調査では、子どもを望むママのうち2割以上が「セックスレス妊活」に悩んでいることが明らかに。この割合は野曽原氏によると「増えているというイメージはありませんが、以前より一定数の相談があり、減ってもいないと思います」とのこと。なぜ「セックスレス妊活」の悩みは解消されにくいのでしょうか。 <野曽原氏コメント>男性も女性も仕事が忙しく、精神的なストレスや身体的な疲労からくるストレスに加え、時間的にも精神的にも余裕がない状況が影響しているのではないでしょうか。30代、40代の妊活世代は、企業の中でもリーダー的存在となっているケースも多く、企業の主要な戦力的立場であり、家庭生活や妊活への影響も少なくないと感じています。また、2人目以降となると、そこに育児がプラスされます。ますます日々の余白がなくなり、心身ともに疲弊してしまう傾向にあると思います。 ―「セックスレス妊活」に悩む夫婦が子どもを授かるには、夫婦としてまずどのようなことに取り組むと良いのでしょうか。 <野曽原氏コメント>まずはカップルで、未来を具体的にイメージする話し合いをしてほしいと思います。子どもが本当に欲しいのか、欲しいなら何人で、いつごろなのか。そのときのキャリアはどうするのか。授からなければ不妊治療を受けるのか、受けないのか。治療を受けるならいつまで、治療費はいくらまで、どんな治療を受けるのか。授かったあとの育児はどう分担するのか、そのとき仕事はどうするのか……というように、具体的な計画を2人で作ってみることが大切です。 漠然と子どもが欲しいと思うだけではなく、より具体的なイメージをつかむことで、次の行動に繋げていけるのではないでしょうか。その際の行動の選択肢として、カウンセリングや、不妊治療を受けるということも一つだと思います。 ―「セックスレス妊活」に関して、経済的支援以外にどういった支援があると良いのでしょうか。そのために、周囲の人間や社会、企業などができることはありますか? <野曽原氏コメント>周囲に話しにくく、またカップル同士ではどうしても素直に話せないケースも多いです。今は生殖心理カウンセラーやFine認定の不妊ピア・カウンセラーもいますし、相談窓口を設置している企業や行政も増えてきました。セックスレスについて直接的にサポートするよりは、子どもを持つことについて、第三者と話せる機会や安心な場を提供することも、2人目妊活に対するサポートと考えられます。 また、社会的には働き方改革が大きな意義を持ってくると思います。企業は組織のための人ではなく、人のための組織という意識を持ってほしいです。企業がセックスレスにできることは直接的にはないように思いますが、心身ともに健康であることが健康経営の一つの大きな要素でもあり、結果的にはセックスレスの解消につながるケースもあるのではと思います。 企業が従業員の心身の健康に配慮することは、「生産性向上」「業績向上」「従業員の活力向上」「組織の活性化」「企業価値向上」「人材の確保」など、経営の面から見てもプラスの作用があると言われているので、企業として取り組む意義が大きいと思います。広い視点、長期的な視点を持って、従業員の心身の健康に寄り添う企業が、社会にも貢献できる企業になるでしょうし、そのような社会になってほしいと願います。 少子化対策には企業や社会のより一層の理解が求められる。夫婦のコミュニケーションも重要野曽原氏が言及するように、社員の健康に寄り添う企業のあり方も今後一層求められていくでしょう。例えば、カウンセリングを受けるにしても、その時間を作ることが難しいという働き方では、一歩先に進むことさえ難しいはずです。社会全体で、子どもを産み育てやすい環境を作っていくことは急務な課題と言えます。少し話は飛躍しますが、「セックスレス妊活」に悩んでいるママ(158名)に、セックスをせずに赤ちゃんを授かりたいと思うことはあるかという質問もしています。結果は、思う(思ったことがある)との回答が5割を超えました。 ▼セックスせずに赤ちゃんを授かりたい? 理由は人それぞれあるとは思いますが、子どもは欲しいけれど、セックスはつらい、したくない、できない……となってしまう要因には、前述した「セックスレス妊活が解決しにくい理由」の回答にもあるように、夫婦間においてもセックスに関して話題にしづらいという背景もあると推察されます。 性に関しては、間違った先入観を持たれたり、タブー視されたりすることも多く、夫婦のコミュニケーションのあり方も含めて、正しくブラッシュアップしていくための情報発信の必要性を強く感じます。 また、「セックスレス妊活」の対策として、安易に不妊治療の選択を示すのも、子どもを望む夫婦やカップルにとって正しい選択とは限りません。ベビーカレンダーでは、いつでも無料で専門家から直接アドバイスを受けられる「専門家相談」コーナー等のサービスの強みを生かし、有識者とともに「セックスレス妊活」に対して正しい情報提供、必要な対策・解消法の提案などを今後も続けていきます。 最後に、ママたちが少子化対策に望むリアルな声をお届けします。当事者だからこそ、多くの問題点が見えているのだと実感するものばかりが集まりました。このことからも、少子化対策には経済的支援以外の幅広いフォローが重要であることは明白であり、国や自治体にも強く訴える働きかけを強化すべきと考えます。 ▼経済的な支援のほかに、どんな支援やサービスがあると少子化は解消されていくと思う?<アンケート回答コメントより>・会社で働けない、働きづらいママ個人事業主の支援。リモートワークが活発になった今、個人で活躍できる機会を増やして、働くママを増やす支援。 ・親がリフレッシュしたいときや、ちょっと用事があるときに気軽に預けられる場所の提供。親が元気じゃなくては子どもを育てられない。 ・所得関係なしに、食料援助と保育・教育サービスの無償化を徹底してもらえると、今よりは解消されると思う。 ・仕事を辞めても再就職しやすいといい。中間層にももう少し支援が欲しい(低所得者向けばかりで、税金を納める人が損をしている)。 ・ベビーシッター、家事代行サービスの充実と利用のしやすい価格帯または補助。 ・短期間でもいいから海外のように、子ども1人につきナニーさん1人を雇うようなサービスがあったらいいと思う。 ・子どもを連れて遊びに行きやすい公園や施設を増やして充実させる。 ・そもそも未婚率が増えているので、未婚率を下げることに繋がる政策でないと少子化対策にはならないのではと感じている。 ・保育士の数をもっと増やして、希望する家庭は誰でも子どもを保育園に預けられるようにする。 ・20代で子どもを持っても無理せずキャリアを築いていけるような社会、会社の仕組みになることが大事だと思う。 ・子育て世代だけが恩恵を受けているように感じる政策ではなく、誰でも早めに退社できたり、休みを取ったりすることができるような職場が増えるのが理想。 今回のアンケートで見えてきた、経済的な負担以外にも立ち塞がる2人目(以降)をちゅうちょする「壁」。アンケートでは、それぞれの問題に対し、その壁が少しでも解消されたら2人目(以降)の妊娠を希望するかも尋ねています。どの問題にも多くのママが「はい」と答えていて、その平均は8割弱。少子化対策には、経済的支援だけに頼らず幅広いフォローの必要性を強く感じました。 ベビーカレンダーは、今後も少子化に関する調査・分析等を続け、人々のリアルな声から根源的な理由を探り、その結果から明らかになった少子化問題の抜本的な解決に向けて、国や自治体に働きかけていきます。<調査概要>調査対象:株式会社ベビーカレンダーが企画・運営している「ファーストプレゼント」「おぎゃー写真館」「ベビーカレンダー全員プレゼント」のサービスを利用された方(1162人)調査期間:2023年3月10日(金)~3月13日(月)調査件数:1162人※本調査内容を転載される場合は、出典が「株式会社ベビーカレンダー」であることを明記くださいますよう、お願いいたします。
2023年03月30日不妊治療や妊活は孤独でつらいことが多く、自然妊娠で早目に出産した友だちからは「あなたの魅力が足りないんじゃないの? 」と言われたこともありました。流産も経験して、もう私たちのところへ赤ちゃんがこないかもしれないと怖くなったこともあります。私の不妊治療と妊娠するまでの経過をお伝えします。32歳で結婚。しかし、赤ちゃんをなかなか授からず…。 なかなか赤ちゃんがきてくれない32歳で結婚した私。当時何も知らなかった私は、結婚すれば妊娠できると思っていました。しかし1年経っても2年経っても赤ちゃんがきてくれません。 夫は「36歳の友だちも40歳の友だちも自然妊娠できたんだから、大丈夫だ」と言うばかりで不妊治療をすることにはじめから大反対。夫を説得することから始まりましたが、変えようとすると疲れてしまいます。 友だちから次々と妊娠&出産報告を聞き、周りと比べては置いていかれていると孤独になる日々。生理がくるたびに泣く日々。そんな私を見兼ねたのか、ようやく夫も理解してくれ、2人で病院に通い始めました。 タイミング療法からスタートしたものの…病院で2人ともカウンセリングと検査を受けましたが、さほど悪いところはなく、タイミング療法から始まりました。4回の注射と飲み薬を試したときに熱が出て治療を中止。熱が下がってから再び病院に通い始めたら、「良い卵ができているよ。これなら妊娠できるかも」と先生に言われ、本当にその後検査薬で陽性反応が出ました! が、すぐに出血と激しい腹痛があって初期流産してしまいました。どうしてもあきらめきれず、その後人工授精にステップアップしてみましたが、妊娠しませんでした。 体外受精で妊娠できた!「あんまりガクッと気持ちが落ちていると良い卵ができないよ。少し治療をお休みして、気晴らしに短時間のパートに行ってみたら?」と病院の先生にすすめられて、1年くらい不妊治療を休んでキッチンのパートを始めました。 その職場では子持ちの主婦の方が多く、私の流産の話や、それでも赤ちゃんが欲しいという話をやさしく聞いてくれました。何より驚いたのは20代の若い子たちが案外体外受精で妊娠していたこと。私には知らない世界でパアッと視界が開けてきました。久しぶりに不妊治療を再開し、先生に体外受精に挑戦したいと前向きに伝えました。職場の方が手術を応援してくれ、何とかおなかに子どもを授かることができました。 不妊治療中は本当に不安で落ち込む日もありました。しかしパートに行き、同じ境遇、悩みを持つ仲間たちとお互い励まし合いながら情報交換していったことで、成功に繋がったのだと感謝しています。まさか私が体外受精をすることになるなんて夢にも思わなかったけど、赤ちゃんがおなかの中にきてくれただけで幸せです。パートの仲間たち、ありがとう。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 監修/助産師 松田玲子イラストレーター/おもち 著者:藤田 好美第1子、男の子を妊娠中。現在、妊娠9カ月。体外受精の移植手術を機に仕事を辞め、現在は専業主婦。
2023年03月22日Human+ 女と男のディクショナリーとは?日本産科婦人科学会が監修した健康手帳「Human+ 女と男のディクショナリー」は、公益社団法人日本産科婦人科学会が発刊した健康手帳です。編集に携わっているのは、女性の身体の健康管理に深くかかわっている産婦人科などの先生方です。この手帳は、思春期から中高年期を通じて起こる身体の変化や病気について、健康情報を正しく伝えるためにまとめられました。女性の健康情報が中心であるものの、一緒に生活するパートナーや仕事の同僚である男性にも知っておいてもらいたいことが書かれています。男性自身の身体や心がまえについても知ることができるので、生活をともにするうえで性別問わず手に取って欲しい一冊です。初版が2014年に発刊Human+ 女と男のディクショナリーの初版は、2014年に発刊されました。その後、時代に応じた改訂がなされ、2018年に第二版が発刊されています。挿絵はヨシタケシンスケさんのイラスト医療系の情報誌というと、難しい言葉がたくさん並び、とっつきにくいイメージがあるかもしれません。Human+ 女と男のディクショナリーは、実際に患者さんから質問された事例をもとに、医師たちがわかりやすい言葉でまとめています。挿絵を担当したのは、人気イラストレーターのヨシタケシンスケさん。ところどころにくすりと笑いたくなるようなイラストがちりばめられています。登場する人物たちが読者の気持ちを代弁したり、別の視点に気付かせてくれたりと、興味をもって読み進められる内容です。どんなときに使えばいい?Human+ 女と男のディクショナリーには、正しい知識を知りたいとき、どこに相談したら良いのか悩んだときに参考になる情報が詰まっています。女性特有のテーマである月経や妊娠・出産の情報は、パートナーの女性の身体に対する理解を促します。男女の身体の違いといった情報は、子どもが「男の子と女の子の身体の違い」について質問してきたときや、パートナーと妊娠・出産、子育てについて話し合うときのヒントになることでしょう。自分や家族の体調が悪く、ネットなどの情報が正しいのか疑わしく思ったときにもこの手帳が役立ちますよ。子どもが思春期を迎えるタイミングで、一緒に読んでみるのも良いかもしれません。【年代・ライフステージ別】項目ごとの内容とは?思春期思春期は身体が大きく変化し、恋や性について考える機会が増える時期ですね。思春期のページでは、こうした時期に起こる身体の内と外の変化、月経や性器の構造、産婦人科の受診について紹介しています。性の多様性や性交渉など、伝え方が難しいセンシティブな内容を取り上げているのも特徴といえるでしょう。避妊や性感染症、性暴力、ダイエットや自傷行為といった事柄に対して、多感な時期にマイナスにとらえられないよう配慮しながら対策方法を伝えています。青年期自分のキャリアや結婚・出産にともなう悩みが出てくるのが青年期です。この章では、今後のライフプランや妊娠・出産を考えるうえで基本となる月経周期、子宮・卵巣など女性特有の疾患、セックスレスやDVといったパートナーとの関係性について触れています。妊娠・出産には健康的な身体でいることはもちろん、パートナーとの健全な関係であることが大切です。青年期の情報は、こうしたことを考えるきっかけにもなります。将来の妊娠のために青年期に続くのは、将来の妊娠のためにという項目です。この章では、妊娠したいと思ったときに知っておいたほうが良い情報が得られます。妊娠は、わずかな確率のもとに成立する奇跡のようなもの。セックスをしたからといって、新しい命が必ず授かるわけではありません。こうした妊娠にいたるまでの経過や、不妊についての正しい知識、不妊治療についてまとめられています。妊娠・出産妊娠にいたったときに知りたい情報がまとまっているのが、妊娠・出産のページです。妊婦健診のこと、生活・仕事上の注意点、妊娠に関するリスクなどが載っています。特に妊娠中と産後のトラブルや産後の子育てについては、パパにも知っておいてほしい情報です。出産前にパートナーにできることや、イクメンについての知識を深めておきましょう。中高年期人生80年時代の中高年期は、人生の折り返し時期を迎えます。更年期にさしかかり、加齢や閉経にともなう変化の大きいこの時期は、女性にとって大きな関心ごとのひとつでしょう。中高年期の章では、男女ともにみられる更年期の変化や性生活について解説しています。がんや排尿問題など、加齢とともに起こりやすい病気についても正しい知識が得られます。Human+ 女と男のディクショナリーを役立てようHuman+ 女と男のディクショナリーは、心身ともに健全であるための情報が端的にまとめられた健康手帳です。悩みを解決するための手引きとして、生活に役立ててください。ただし、すべての疑問が解決できるわけではなく、より詳しい情報が必要になることがあるかもしれません。困ったときや疑問に思うことは、医師や自治体の窓口などに相談してみましょう。※この記事は2023年2月時点の情報をもとに作成しています。掲載した時点以降に情報が変更される場合がありますので、あらかじめご了承ください。
2023年03月06日接客業の正社員として働くくらさん。つねに人手不足で入れ替わりが激しい店舗に勤めていました。そこに不妊治療中の新人さんが入社したことを機に、ヘルプに回されるのが当たり前の激務がスタート。「誰も悪くない」。だけど……。ヘルプ要員としての業務にも慣れてきたころ、今度は隣県へのヘルプを打診されます。慣れない店舗での業務はストレスも溜まっていく一方。そんなある日、ようやく明るい知らせが舞い込みますが、それによってスタッフの陰口を耳にすることに。 働きづめの生活に疲れ切っていたある日、リーダーから「ヘルプ終了」の知らせが届きます。「ようやく解放される!」と思えた瞬間、一気に前向きな気持ちになるくらさん。スタッフが集まるミーティング日には、不妊治療中だった同僚のいこさんが妊娠したとの明るい報告を受け、一気に祝福ムードに包まれます。しかし、一方でいこさんの妊娠を良く思わない人がいることを知ってしまい……。 陰口にもひるまない姿に めでたく妊娠したいこさんは、立ち仕事がない部署への異動が決まります。一気に祝福ムードに包まれたものの、陰でいこさんの妊娠を良く思わない人がいることを知ってしまうのでした。「トイレで何ていう話を……」と驚いていると、そこにいこさんが姿を現します。 案の定、トイレでのいこさんに対する陰口は、本人にも聞かれていた様子……。しかし、「迷惑をかけたのは事実なので」と言いながら、気にしない素振りを見せるいこさん。「今、自分が一番大事なのは赤ちゃん」という言葉に、女性としての強さを感じたと言います。 言葉では気丈に振舞っているものの、誰だって陰口を言われるのは悲しいもの。陰口を言ってしまった人も、「迷惑をかけられたこと」に対する不満であって、不妊治療を受けていたいこさんに対する批判をするつもりではなかったのかもしれません。でも、心ない一言によって「赤ちゃんがほしい」という気持ちを否定してしまうような言動には気をつけたいですね。くらさんの最新投稿は、ブログからもご確認いただけます。ぜひチェックしてみてくださいね。 著者:マンガ家・イラストレーター くら2021年生まれの男の子のママです。Instagramやブログにて育児漫画や過去話、体験談などを描いてます。
2023年02月15日接客業の正社員として働くくらさん。つねに人手不足で入れ替わりが激しい店舗に勤めていました。そこに不妊治療中の新人さんが入社したことを機に、ヘルプに回されるのが当たり前の激務がスタート。「誰も悪くない」。だけど……。ヘルプ要員としての業務にも慣れてきたころ、今度は隣県へのヘルプを打診されます。慣れない店舗での業務はストレスも溜まっていく一方。そんなある日、ようやく明るい知らせが舞い込んできました。 いつまで続くかわからない隣県店舗へのヘルプに加え、不妊治療中の同僚がいるB店舗へのヘルプにも回される日々。徐々にくらさんの生活は乱れ、仕事がつらいと切実に思い始めます。この日も、帰宅中にB店へのヘルプを求める連絡が入り、「断りたい……」という気持ちがあふれます。心身ともに限界に近づいていたある日、ようやく解き放たれるときが……!? 終わりが見えれば心も解放! 他店舗へのヘルプを掛け持ちしていたくらさん。働きづめの生活に疲れ切っていたある日、リーダーから「ヘルプ終了」の知らせが届きます。「ようやく解放される!」と思えた瞬間、一気に前向きな気持ちになれたと言います。 そしてスタッフが集まるミーティング日には、不妊治療中だった同僚のいこさんが妊娠したとの明るい報告を受け、一気に祝福ムードに包まれます。いこさんは立ち仕事がない部署への異動が決まり、一件落着と思いきや……。くらさんは、いこさんの妊娠を良く思わない人がいることを知ってしまうのでした。 いこさんとは早くから打ち解け、不妊治療を受けていることを知らされていたくらさん。そのときは漠然と「大変なんだろうなぁ」という気持ちでしたが、治療に専念するいこさんのためにヘルプに入り続け、陰ながらサポートしてきただけに、「良く思わない人がいる」という事実は受け入れがたいものかもしれませんね。こういうとき、みなさんならどんなふうに気持ちを整理したらいいと思いますか?くらさんの最新投稿は、ブログからもご確認いただけます。ぜひチェックしてみてくださいね。 著者:マンガ家・イラストレーター くら2021年生まれの男の子のママです。Instagramやブログにて育児漫画や過去話、体験談などを描いてます。
2023年02月14日接客業の正社員として働くくらさん。つねに人手不足で入れ替わりが激しい店舗に勤めていました。そこに不妊治療中の新人さんが入社したことを機に、ヘルプに回されるのが当たり前の激務がスタート。「誰も悪くない」。だけど……。ヘルプ要員としての業務にも慣れてきたころ、今度は隣県へのヘルプを打診されます。慣れない店舗での業務はストレスも溜まっていく一方。さらにリーダーからの着信は続き……。 通勤時間が往復5時間弱の隣県の店舗へのヘルプでは、慣れない環境に悪戦苦闘。日をまたぐ直前に帰宅する日々が続いていました。翌日もまた忙しい日曜日がやって来ると考えると、「いつまで続くんだ……」という不安が押し寄せます。いつしか「仕事がつらい……」と思うようになり、ヘルプ要請の連絡が入るたびに気が重くなっていき……!? もう断りたい… いつまで続くかわからない隣県店舗へのヘルプに加え、不妊治療中の同僚がいるB店舗へのヘルプにも回される日々。徐々にくらさんの生活は乱れ、仕事がつらいと切実に思い始めます。この日も、帰宅中にB店へのヘルプを求める連絡が入り、「断りたい……」という気持ちがあふれます。「他の人はダメなんだろうか」と思いつつも、期待に応え続けるくらさん。「自分にも真っ当な理由があれば休みやすいのに……」と思ってしまいます。 しかも、くらさんと同じように連勤しているリーダーのことを考えると、「休みたい」という本音は出せずにいました。そこにまたスマホが鳴り……。 従業員が休みを取るのは真っ当な権利であるはずなのに、「休む理由がないから……」という人の負担が大きくなってしまうのは心苦しいですね……。さらに言うと、そんな状況を強いられていることを他の人が知ると、ますます「働きづらい……」と感じてしまう人が増えてしまいそうです。せめて、この状態がいつまで続くのか、一刻も早く知りたいと思ってしまいますね。くらさんの最新投稿は、ブログからもご確認いただけます。ぜひチェックしてみてくださいね。 著者:マンガ家・イラストレーター くら2021年生まれの男の子のママです。Instagramやブログにて育児漫画や過去話、体験談などを描いてます。
2023年02月13日接客業の正社員として働くくらさん。つねに人手不足で入れ替わりが激しい店舗に勤めていました。そこに不妊治療中の新人さんが入社したことを機に、ヘルプに回されるのが当たり前の激務がスタート。「誰も悪くない」。だけど……。ヘルプ要員としての業務にも慣れてきたころ、今度は隣県へのヘルプを打診されます。仕事だから仕方ない、そう割り切ろうとしますが……。 B店に入社した不妊治療中のいこさんの代わりにヘルプとして入ることに慣れつつあったころ、今度は産休に入るスタッフの代わりに隣県の店舗のヘルプに入ることになったくらさん。不妊治療中の同僚、子どもを授かったスタッフ、自らも超連勤中のリーダー、残業できない子育て中のママ……。全員、悪くない。でも、そのしわ寄せの威力にひるんでしまうくらさん。徐々に「仕事がつらい」と思い始めて……!? 先が見えない不安… 通勤時間が往復5時間弱の隣県の店舗へのヘルプでは、慣れない環境に悪戦苦闘。日をまたぐ直前に帰宅する日々が続いていました。翌日もまた忙しい日曜日がやって来ると考えると、「いつまで続くんだ……」という不安が押し寄せます。 「仕事がつらい……」 人手不足であることは明白だけど、「人件費がうんぬん……」などと、あれこれ考えこんでしまうくらさん。「女性が働きやすい社会って……」と考えているところに、くらさんのスマホが鳴ります。いつからか、リーダーからの着信に怯えるようになっていました。 心の不安は体にも悪影響を与えるだけに、ハードワークが続くくらさんの体調面が気になってしまうところ。みなさんは、出産・育児をする人がいる職場で働くうえで、「もっと改善してほしい」と思ったことはありますか?くらさんの最新投稿は、ブログからもご確認いただけます。ぜひチェックしてみてくださいね。 著者:マンガ家・イラストレーター くら2021年生まれの男の子のママです。Instagramやブログにて育児漫画や過去話、体験談などを描いてます。
2023年02月12日接客業の正社員として働くくらさん。つねに人手不足で入れ替わりが激しい店舗に勤めていました。そこに不妊治療中の新人さんが入社したことを機に、ヘルプに回されるのが当たり前の激務がスタート。「誰も悪くない」。だけど……。ヘルプ要員としての業務にも慣れてきたころ、今度は隣県へのヘルプを打診されます。仕事だから仕方ない、そう割り切ろうとしますが……。 不妊治療中のいこさんが在籍するB店でのヘルプ業務にも慣れてきたころ、リーダーから今度は隣県にある店舗へのヘルプを打診されます。産休に入るスタッフの代わりに往復5時間ほどかかる店舗へのヘルプ、期間も未定といった内容に、内心ではザワついていたくらさん。しかし、「土曜日に働けるのがくらさんだけ」と言われ、絞り出すような声で「承知しました」と返事。しかし、それに追い打ちをかけるように、直近で9連勤になってしまうことを告げられます。しわ寄せのすごさにひるんでしまい……!? 仕事だからと割り切ろうとするも… B店に入社した不妊治療中のいこさんの代わりにヘルプとして入ることに慣れつつあったころ、今度は産休に入るスタッフの代わりに隣県の店舗のヘルプに入ることになったくらさん。不妊治療中の同僚、子どもを授かったスタッフ、自らも超連勤中のリーダー、残業できない子育て中のママ……。全員、悪くない。でも、そのしわ寄せの威力にひるんでしまうくらさん。 隣県店舗のヘルプ業務では、度重なる伝達ミスによりお客さんからお叱りを受けることもしばしば。自分のせいではなかったとしても、仕事だから頭も下げる。「働くって大変だな……」。そう思わずにはいられませんでした。 仕事に対する責任感が強いことは素晴らしいことですが、誰かが困っているから、仕事だから……と、ついつい自分を犠牲にせざるを得ない状況に置かれるのは、誰だってつらいもの。くらさんのように、たとえ当事者でなかったとしても「妊娠出産・育児と仕事の両立は難しい」と痛感する環境では、働き方に対する不安は尽きないですね……。くらさんの最新投稿は、ブログからもご確認いただけます。ぜひチェックしてみてくださいね。 著者:マンガ家・イラストレーター くら2021年生まれの男の子のママです。Instagramやブログにて育児漫画や過去話、体験談などを描いてます。
2023年02月11日接客業の正社員として働くくらさん。つねに人手不足で入れ替わりが激しい店舗に勤めていました。そこに不妊治療中の新人さんが入社したことを機に、ヘルプに回されるのが当たり前の激務がスタート。「誰も悪くない」。だけど……。ヘルプ要員としての業務にも慣れてきたころ、今度は隣県へのヘルプを打診されます。 不妊治療を理由に欠勤が多い新人いこさんの代わりに、別店舗からヘルプ要員として駆り出されていたくらさん。現場からはいこさんに対する不満の声を上がっていましたが、事情が事情だけに「誰も悪くない」という一心で日々の業務にあたっていました。そんなとき、リーダーから着信が入って……!? 今度は産休に入るスタッフが…? 不妊治療中のいこさんが在籍するB店でのヘルプ業務にも慣れてきたころ、リーダーから今度は隣県にある店舗へのヘルプを打診されます。 「産休に入るスタッフの代わりに往復5時間ほどかかる店舗へのヘルプに……」「一番忙しい土日に一切休めなくなる……」「期間も未定……」といった内容で、内心では「まさか……」と思っていたくらさん。しかし、「土曜日に働けるのがくらさんだけ」と言われ、絞り出すような声で「承知しました」と返事。しかし、それに追い打ちをかけるように、直近で9連勤になってしまうことを告げられるのでした。 同じ職場で働くスタッフのピンチをフォローするのは当然ですが、こうも一人に負担がかかってしまうと、くらさんの心身が心配になってしまいます。誰も悪くない。だけど、モヤモヤする……。行き場のない心の叫びが届くことはあるのでしょうか。くらさんの最新投稿は、ブログからもご確認いただけます。ぜひチェックしてみてくださいね。 著者:マンガ家・イラストレーター くら2021年生まれの男の子のママです。Instagramやブログにて育児漫画や過去話、体験談などを描いてます。
2023年02月10日接客業の正社員として働くくらさん。つねに人手不足で入れ替わりが激しい店舗に勤めていました。そこに不妊治療中の新人さんが入社したことを機に、ヘルプに回されるのが当たり前の激務がスタート。「誰も悪くない」。だけど……。ヘルプ要員としての業務にも慣れてきたころのお話。 連勤が続くなか迎えた合同ミーティング当日、上司のマネージャーとの個人面談があり、そこで不妊治療を理由に休みがちないこさんと他スタッフとの間にトラブルが起きていることを知ります。事情は人それぞれ。誰も悪くないけどギスギスするやつだ……。ヘルプ要員となることをマネージャーからお願いされ、引き続き受け入れるくらさんでしたが……!? やさしい人は助けたくなる いこさんの事情を知り、度々のB店へのヘルプにも慣れてきたくらさん。休んでしまった日は、お菓子や連絡をくれたりと、ヘルプに入ってくれた人への気遣いを欠かさないいこさん。 「やさしい人は助けたくなる」 そんな一心から日々のヘルプ業務をこなしていたくらさん。そんなある日、くらさんのスマホにリーダーから着信が入りました。 「イヤな予感がする……」 少しビクビクしながら電話に出ると、「……産休を……」という言葉が聞こえてきました。一見するとおめでたい話題なのかもしれませんが、人手不足の職場では、そうも言っていられない先々の不安も出てきそうですね。 くらさんの最新投稿は、ブログからもご確認いただけます。ぜひチェックしてみてくださいね。 著者:マンガ家・イラストレーター くら2021年生まれの男の子のママです。Instagramやブログにて育児漫画や過去話、体験談などを描いてます。
2023年02月09日接客業の正社員として働くくらさん。つねに人手不足で入れ替わりが激しい店舗に勤めていました。そこに不妊治療中の新人さんが入社したことを機に、ヘルプに回されるのが当たり前の激務がスタート。「誰も悪くない」。だけど……。連勤が続くなか迎えた合同ミーティング当日、上司のマネージャーとの個人面談がありました。 「休みたいけど、仕事だしな……」と思いながら、度々のヘルプ要請に応え続けていた正社員のくらさん。合同ミーティングで久々にいこさんと顔を合わせた瞬間、その場の空気が変わったことに気づきます。その後、マネージャーとの個人面談が始まりまり、そこで新人いこさんが在籍するB店でトラブルがあることを知り……!? 通院で休みがちな人へのクレームが… いこさんが入社してすぐに仲よくなったくらさん。いこさんからは不妊治療を受けていることを知らされていましたが、ミーティングの空気が重かった理由が、いこさんの度重なる欠勤にあったこと、それが原因でB店ではちょっとしたトラブルが起きていることをマネージャーから知らされます。 治療中のスタッフでも働きやすい環境を整えるため、できる限りのシフト調整はしているものの、前日に欠勤の連絡があるとどうしてもヘルプの人員が必要になり、ヘルプに入れる人にも限りがある状況。不満の声を上げる人にも、治療しながら働きたいと思う人にも、それぞれに事情がある――。 「これ、誰も悪くないけど、ギスギスするやつだ……」 当のいこさんは、周りに迷惑をかけている申し訳なさと、でも子どももあきらめたくないという気持ちの狭間にいる様子。でも、いこさんがこの仕事が好きで入社したことを知り、なんだかうれしくなってしまうくらさんでした。 これまで多くのフォローに回っているくらさんですが、そんな彼女の明るさと前向きな姿勢に勇気をもらう人も多そうですね。 くらさんの最新投稿は、ブログからもご確認いただけます。ぜひチェックしてみてくださいね。 著者:マンガ家・イラストレーター くら2021年生まれの男の子のママです。Instagramやブログにて育児漫画や過去話、体験談などを描いてます。
2023年02月08日私は28歳の会社員。27歳の夫は、大学の後輩です。平穏で幸せな毎日を過ごしていますが、じつは私たちは夫に原因がある不妊なのです。孫の顔が見たい義母には、男性不妊であることは内緒にしておくよう夫からお願いされました。 義母に責められるも、夫は!?私に原因があると思い込んでいる義母は、いつも私に嫌味を言ってきます。連日義母に責められ、つい「必ずしも女性側が原因とは限りません」と言うと、義母は大激怒! 「無能のくせに! 跡取りが産めないなら息子と別れて!」と言われてしまいました。その間も、夫は黙って下を向いているだけ……! 夫は私を守ってくれないばかりか、「俺を追い込んで不妊にするお前なんて、妻失格だ!」と責めてきました。 しかも、残業や休日出勤が続いていると言っていたのに、ストレス発散のためギャンブルにお金をつぎ込んでいたことが発覚。とうとう私も我慢の限界に……! 義母に真実を打ち明けると夫との会話や義母からの嫌味を録音し、私は荷物をまとめて実家へ戻ることに。夫には「もう限界。弁護士にも連絡してあるし、慰謝料もらうから」と伝えました。 翌日、義母と夫が実家に突然やってきて「離婚は大賛成! 慰謝料だってこっちがもらいたいくらいよ!」と叫んできたのです。 私は「不妊の原因は夫ですから」と事実を義母に打ち明けました。その途端、義母は大泣きし、夫も一緒になって泣き始める始末……。 結局、私は夫から慰謝料を払ってもらい離婚成立! 夫婦のデリケートな問題に関わってくる義母にも、守ってくれない夫にもうんざり!家族だからといって、何を言ってもいいわけじゃないですよね。 著者:ライター ベビーカレンダー編集部/ママトピ取材班
2023年02月08日接客業の正社員として働くくらさん。つねに人手不足で入れ替わりが激しい店舗に勤めていました。そこに不妊治療中の新人さんが入社したことを機に、ヘルプに回されるのが当たり前の激務がスタート。「誰も悪くない」。だけど……。連勤が続くなか迎えた合同ミーティング当日のお話。 店舗スタッフとして従事するくらさんは、すぐに打ち解けた新人のいこさんとは別店舗のB店で働いていました。どの店舗も人手不足が深刻で、ギリギリで回している状態。そのため休日の予定だった日に、ヘルプ要請が入ることもめずらしくなかったと言います。「まぁこういうのはお互い様だしね」と思いつつも、度重なるB店からのヘルプ要請により、くらさんの連勤は続いていて……!? 休みたいけど、仕事だし… 正社員のくらさんは、度々のヘルプ要請に応え続けていました。「休みたいけど、仕事だしな……」と思いつつ、再びの連勤ループに……。その後もB店のヘルプに入りつつ、迎えた合同ミーティング。久々にいこさんと顔を合わせた瞬間、その場の空気が変わったことに気づきます。 違和感を抱きながらも、何とかミーティングは終了。すると、個人面談が始まりました。「今まで個人面談なんてなかったのに」と、不思議に思うくらさん。案の定、それは個人面談という名の、新人いこさんについての話でした。 今回くらさんが感じた不穏な空気は、いこさんの不妊治療と何か関係があるのでしょうか。ともあれ、不妊治療をしながら仕事をするのはとても大変なことなのだと、あらためて感じますね。 著者:マンガ家・イラストレーター くら2021年生まれの男の子のママです。Instagramやブログにて育児漫画や過去話、体験談などを描いてます。
2023年02月07日接客業の正社員として働くくらさん。つねに人手不足で入れ替わりが激しい店舗に勤めていました。そこに不妊治療中の新人さんが入社したことを機に、ヘルプに回されるのが当たり前の激務がスタート。「誰も悪くない」。だけど……。 正社員として接客業に従事していたくらさん。年齢が近く、仕事熱心ないこさんが入社したのを機に、2人はすぐに打ち解けます。プライベートな話もできる仲になっていたころ、いこさんから「実は不妊治療を受けていて……迷惑をかけるかもしれない」という告白を受けます。そのときは、いまいちピンと来ていなかったくらさんでしたが……!? 「お互い様」と思っていたけれど… 店舗スタッフとして従事するくらさんは、すぐに打ち解けた新人のいこさんとは別店舗のB店で働いていました。どの店舗も人手不足が深刻で、ギリギリで回している状態。そのため、休みの予定だった日に、ヘルプ要請が入ることもめずらしくなかったと言います。 「誰か風邪でもひいたのかな?」「まぁこういうのはお互い様だしね」と思いながら、くらさんはヘルプ要請に応えていました。しかし、数日後に再びB店へのヘルプがかかり、「またB店からヘルプ……?」と身構えてしまうのでした。 「お互い様」とは思いつつも、こうも続くと「なぜ……?」と思ってしまいそうです。それによって連勤が続いてしまうくらさんの体調面も心配になってしまいますね……。 著者:マンガ家・イラストレーター くら2021年生まれの男の子のママです。Instagramやブログにて育児漫画や過去話、体験談などを描いてます。
2023年02月06日接客業の正社員として働くくらさん。つねに人手不足で入れ替わりが激しい店舗に勤めていました。そこに不妊治療中の新人さんが入社したことを機に、ヘルプに回されるのが当たり前の激務がスタート。「誰も悪くない」。だけど……。 正社員として勤めていたある日、新人のいこさんが入社。くらさんと年齢も近く、仕事熱心ないこさんとすぐに打ち解けます。プライベートな話もできる仲になっていたころ、いこさんから「あのね、実は私……」と、ある告白を受けます。 いまいちピンと来ていなかったけど… くらさんが感じた「妊娠・出産」と「仕事」の両立の難しさ。しかし、当時は独身で、仲良くなった新人のいこさんから「不妊治療を受けているの」と明かされても、「迷惑をかけると思うけど、ごめんなさい!」と言われても、いまいちピンとこなかったと言います。 仕事場で気の合う人と出会えるのは幸せなこと。信頼できる人だから話せることもありますよね。でも、プライベートな話ができる相手でも、その人がどんな気持ちで打ち明けてくれた話なのか、そのときはわからないこともあるのではないでしょうか。みなさんは、相手のプライベートな告白にどう反応していいか戸惑った経験はありますか? 著者:マンガ家・イラストレーター くら2021年生まれの男の子のママです。Instagramやブログにて育児漫画や過去話、体験談などを描いてます。
2023年02月05日Instagramにて自身の体験談マンガを発信されているこいあともまやさん。34歳のときに夫となる「すんさん」と出会い、35歳で結婚。年齢のことも考え、結婚を決めてからは妊活に励むことに。しかし、妊活は予想以上に過酷で……。現在は第一子をご出産し、息子さんを育てているこいあさんの妊活体験談をご紹介いたします。 エゴだと思う。でも…こいあさんとすんさんは、結婚を決めたタイミングで妊活をスタートさせました。しかし半年経っても実を結ばず……。 不妊治療をするのかどうかの話し合いの中で、こいあさんは、すんさんから言われた「不妊治療で子どもを授かれたとして、金銭的に余裕がなくなってしまったら、子どもに大変な思いをさせてしまうのではないか」という言葉が深く胸に突き刺さりました。 それは、自身も過去に親から「お金がない」ということで強い言葉をかけられたことが影響していました。「子どもにはあんな思いさせたくない」とは思うものの、金銭的に余裕がなくなってしまったら、母と同じことを子どもにしてしまうのではないか。改めて「親になること」について考えさせられて……。 自分のエゴかもしれない。それでもやっぱりすんさんとの子どもが欲しい――。それがこいあさんの本音であり、出した答えでした。ただ、同時にこの段階で「不妊治療はしない」ということも決めたこいあさん。このとき2人で決めていたタイムリミットまで残り3、4カ月。 「できる限りのことはやりたかった。 自分の中でまだベストを尽していない気がした」とこいあさんの中で、可能性が少しでもあるならば、最後まであきらめず走り続けたいという思いがあったそうです。そして、こいあさんの思いにすんさんも応えてくれました。パートナーに受け入れてもらえる、それだけこいあさんは心が救われたことと思います。2人の絆にグッとさせられてしまいました。 監修/助産師 松田玲子 こいあさんのマンガは、このほかにもInstagramなど更新されています。ぜひチェックしてみてくださいね♪ ムーンカレンダー編集室では、女性の体を知って、毎月をもっとラクに快適に、女性の一生をサポートする記事を配信しています。すべての女性の毎日がもっとラクに楽しくなりますように! 著者:マンガ家・イラストレーター こいあ福岡県在中アラフォー。SNSで妊活やPMDDの体験談を発信してます。うちの猫動画と自作のシュール系ショートアニメにも挑戦中。人生ブレまくってます。
2023年01月23日Instagramにて自身の体験談マンガを発信されているこいあともまやさん。34歳のときに夫となる「すんさん」と出会い、35歳で結婚。年齢のことも考え、結婚を決めてからは妊活に励むことに。しかし、妊活は予想以上に過酷で……。現在は第一子をご出産し、息子さんを育てているこいあさんの妊活体験談をご紹介いたします。 子どもに私のような思いはさせたくないこいあさんとすんさんは、結婚を決めたタイミングで妊活をスタートさせました。しかし半年経っても実を結ばず、すんさんが郵送で検査できる精子検査をおこなったところ、届いた結果には「正常な精子が少ない傾向」と書かれていました。 不妊治療をするのか2人で話し合うことになりましたが、すんさんはこいあさんの体の負担こと、そして不妊治療にお金を使ったとして、将来、子どもにお金で苦労をさせてしまうのではないかと危惧していて……。 すんさんの言葉で、自身の過去を思い返したこいあさん。こいあさん自身、幼いころ母から「家にはお金がない」と言われ続けていたそうで、母から強い言葉を浴びせられていたことがありました。その記憶を振り返り「子どもにはあんな思いさせたくない」と感じて……。しかし、自分に金銭的に余裕がなくなってしまったら、母と同じことを子どもにしてしまうのではないか。そんな恐怖心も芽生えたと言います。 不妊治療をするかの問題に直面し、改めて「親になること」について考えさせることとなったこいあさん。「考えすぎなのかも」と感じたとも振り返っていましたが、夫婦で子どもを考えるにあたりとても大切なことですよね。 監修/助産師 松田玲子 こいあさんのマンガは、このほかにもInstagramなど更新されています。ぜひチェックしてみてくださいね♪ ムーンカレンダー編集室では、女性の体を知って、毎月をもっとラクに快適に、女性の一生をサポートする記事を配信しています。すべての女性の毎日がもっとラクに楽しくなりますように! 著者:マンガ家・イラストレーター こいあ福岡県在中アラフォー。SNSで妊活やPMDDの体験談を発信してます。うちの猫動画と自作のシュール系ショートアニメにも挑戦中。人生ブレまくってます。
2023年01月22日Instagramにて自身の体験談マンガを発信されているこいあともまやさん。34歳のときに夫となる「すんさん」と出会い、35歳で結婚。年齢のことも考え、結婚を決めてからは妊活に励むことに。しかし、妊活は予想以上に過酷で……。現在は第一子をご出産し、息子さんを育てているこいあさんの妊活体験談をご紹介いたします。 不妊治療をするのか否か 年齢のことを考え、結婚を決めたタイミングで妊活をスタートさせたこいあさんとすんさん。 しかし半年経ってもうまくいかなくて……。すんさんが郵送で検査できる精子検査をおこなったところ、「正常な精子が少ない傾向」という検査結果が届きました。 不妊治療するのか否か、2人で話し合うときがきて……。 ※不妊治療の費用については、2016年当時、こいあさんが調べた情報になります。2021年に発表された厚生労働省の「不妊治療の実態に関する調査研究」によると、1周期あたりの「人工授精」にかかる平均費用は3万円、標準的な「体外受精」にかかる平均費用は50万円とされていますが、医療施設ごとに幅がある結果になっています。また、2022年4月からは体外受精などの基本的な不妊治療が保険適用になりました。 すんさんとしては、不妊治療をおこなうことでこいあさんの体に負担がかかることはもちろん、子どもを授かれたとしても、医療費にお金を使ってしまい、将来子どもに使ってあげられるお金がなくなってしまうのではということを危惧していました。子どもが欲しい気持ちはあれど、お金の問題はどうしても切って離せないもの。「将来、子どもに生活を我慢させることなってしまったら、子どもは本当に幸せかな?」というすんさんの言葉も納得できます。皆さんが、もしこいあさんと同じ状況になったら、この問題をどう考えますか? また、2022年4月からは不妊治療が保険適用になりました。保険適用の条件に「治療開始時において女性の年齢が43歳未満であること」や回数の制限などがありますが、「子どもが欲しいけれど、なかなか踏み出せない」と思っている方が少しでも減ったらと思っています。 監修/助産師 松田玲子 こいあさんのマンガは、このほかにもInstagramなど更新されています。ぜひチェックしてみてくださいね♪ ムーンカレンダー編集室では、女性の体を知って、毎月をもっとラクに快適に、女性の一生をサポートする記事を配信しています。すべての女性の毎日がもっとラクに楽しくなりますように! 著者:マンガ家・イラストレーター こいあ福岡県在中アラフォー。SNSで妊活やPMDDの体験談を発信してます。うちの猫動画と自作のシュール系ショートアニメにも挑戦中。人生ブレまくってます。
2023年01月21日Instagramにて自身の体験談マンガを発信されているこいあともまやさん。34歳のときに夫となる「すんさん」と出会い、35歳で結婚。年齢のことも考え、結婚を決めてからは妊活に励むことに。しかし、妊活は予想以上に過酷で……。現在は第一子をご出産し、息子さんを育てているこいあさんの妊活体験談をご紹介いたします。 やっぱり子どもは欲しい飲み友だちだと思っていたすんさんから告白をされ、付き合うことになったこいあさん。 すんさんと過ごす日々は穏やかで、彼のやさしい人柄に惹かれていたこいあさんは次第に彼との「結婚」を意識するようになり……こいあさんからプロポーズ! 晴れて、2人は結婚することになりました。そして、考えたのは子どものことで……。 入籍はまだ先でしたが、年齢のことを考えすぐに妊活をスタートさせることにした2人。しかし、お互いに不安要素がありました。こいあさんは過去、卵巣に腫瘍ができ手術を受けたことがあり「妊娠には問題ない」とは言われていたものの不安に……。すんさんは、結婚をしている上のきょうだいに子どもがおらず、「子どもができにくいのかも」と感じていました。2人は不妊の可能性があることも視野に入れ、今後を考えることに……。 妊活はお互いの歩み寄りが大切。そのため、不安を抱くことにはなってしまいましたが、お互いに胸の内を打ち明けられたことで、これからの見通しをより考えやすくなったことと思います。検査についてもお互いを思って相談し合える。素敵な関係ですね。 ※日本産婦人科学会では、不妊の定義を「避妊をしないにもかかわらず、1年妊娠しないもの」としています。また、日本生殖医学会のHPによると、アメリカの生殖医学会では、2013年に「不妊症と定義できるのは1年間の不妊期間を持つものであるが、女性の年齢が35歳以上の場合には6カ月の不妊期間が経過したあとは検査を開始することは認められると提唱している」とされています。 参照:監修/助産師 松田玲子 こいあさんのマンガは、このほかにもInstagramなど更新されています。ぜひチェックしてみてくださいね♪ ムーンカレンダー編集室では、女性の体を知って、毎月をもっとラクに快適に、女性の一生をサポートする記事を配信しています。すべての女性の毎日がもっとラクに楽しくなりますように! 著者:マンガ家・イラストレーター こいあ福岡県在中アラフォー。SNSで妊活やPMDDの体験談を発信してます。うちの猫動画と自作のシュール系ショートアニメにも挑戦中。人生ブレまくってます。
2023年01月13日上のお子さんが1歳になり、2人目妊娠のタイミングを考えるようになったママさん。夫婦で今後の家事・育児の役割分担ついて話し合い、2人目妊娠に至るまでの体験談を紹介しています。 上の子が1歳になり、2人目を考えるように結婚して夫婦で子どもについて話し合ったときに「できれば子どもは2人欲しいね」とお互い話していました。そんなことから、上の子が1歳になったころには2人目を意識するようになりました。 しかし正直なところ、ちょうど上の子が1歳になったと同時に保育園へ預け始め、仕事復帰も果たしたばかり……。家事・育児と仕事の両立がとても大変ななか、今2人目を妊娠して私はやっていけるのだろうかと、不安がよぎることが多々ありました。 2人目のタイミングは2歳差を計画!2人目のタイミングは少し迷いましたが、1人目の出産がすでに高齢出産だった私。自分の年齢を考えても、2人目妊娠のタイミングを先にするほど余裕はないと思っていました。私自身、4人きょうだいで育ち、大人になってきょうだいの心強さを感じています。だから自分の子どもには将来、親がいなくなっても支え合えるきょうだいを作ってあげたい。 そこで、2歳差を意識して計画を立てました。そのためには夫の協力は必須。家事・育児の分担について、洗濯・お風呂掃除は夫、料理・部屋掃除は私、と話し合いました。 2人目妊娠は計画通りにはいかないものちょうど2歳差になるように計画したものの、理想通りにはいかず……。私は1人目も不妊治療をおこなって妊娠しているので、不妊治療を再開することに。1人目はなんとかタイミング法で妊娠できましたが、私の年齢も上がっているせいか半年経っても妊娠せず……。 先生からステップアップを提案され、体外受精へ踏み切りました。家事・育児、仕事を両立しながらの不妊治療はかなりつらかったですが、最近やっと妊娠を確認することができました! 無事生まれるまで安心はできませんが、ギリギリ計画していた2歳差で生まれてくる予定です。私は子育ても仕事も頑張りたいと思っているタイプなので、夫が家事や育児に協力的でないと2人目は考えられませんでした。夫婦で納得いくまで話し合い、夫が家事育児の分担をすすんでしてくれたからこそ2人目を生み育てようと決心できたと思います。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 監修/助産師REIKO作画/はたこ著者:桜井りこ1女の母。服飾パタンナーを経て、現在は化粧品会社時短勤務。不妊治療からの妊娠。美容・コスメ・健康系と合わせ、自身の体験をもとに、妊娠・子育てに関するライターとしても活動中。
2022年11月29日不妊治療に通い、35歳で妊娠! 私は初産が高齢出産だったので、産前産後に不安や悩みがありました。産前は気持ちの面での不安が大きかったのですが、体調は順調。しかし産後は体力の低下を実感したり、出産にともなう体の痛みに苦しんだり、悩むことが多かったです。親友の助言もあり、不妊治療へ通うことに34歳と遅めの結婚だった私。新婚のうちは「まだまだ子どもはいいかな」と考えていましたが、同じ年の親友からの助言もあり、新婚旅行から帰ってきて妊活を意識するように。親友が不妊治療に通って2年後に妊娠した話を聞いて、私も不妊治療専門の病院へ検査に行ってみました。 検査してみると、多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)と診断されたので、早めに検査してよかったです。検査後すぐに不妊治療を開始しながら妊活をスタートしました。 高齢出産、出生前診断を迷った結果…不妊治療は仕事と通院の両立が大変で、ラクではありませんでした。それでも不妊治療を開始して8カ月後に妊娠判定が! 妊娠時35歳で、高齢出産ということもあってなのか出生前診断についての説明を受けました。高齢出産になる私は受けたほうがいいか迷うように……。 夫婦で何度も話し合い、どんな結果が出ても産みたいと思ったので出生前診断は受けないと決意。また、妊娠高血圧症候群や妊娠糖尿病について、病院で気をつけるよう言われました。私はつわりで脂っぽい物は食べられず、甘い物なら食べられる状態。しかし、食べ過ぎに注意し、味付けや栄養バランスを考え過ごしていました。 私の場合、産前よりも産後がつらかった赤ちゃんが生まれてくるまで不安はあったものの妊娠期間は健康に過ごせていたので、私は産んだあとも順調に過ごせると思っていました。私の場合、帝王切開での出産にはなりましたが、無事元気な女の子を出産! しかし、産後は産前と違い、思ったように動けませんでした。 慣れない赤ちゃんのお世話に加え、脚の付け根やおしりに神経痛が襲い掛かりました。すがる思いで整骨院の産後骨盤矯正に通い、痛みは徐々に消えていくように。産後半年を過ぎると赤ちゃんのお世話のコツも少しずつつかめ、体力も戻ってきて、産後1年で産前のように動けるようになりました。 結婚が遅かったので仕方ないのですが、初産が高齢出産ということで不安が大きかったです。私の場合は、産前よりも産後の体力の低下や足腰・おしりの痛みがつらかったです。同じ年でも元気なママさんもいるので、日頃から運動して体力をつけておくのは大切だと改めて実感しています。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。※人工妊娠中絶は、母体保護法により定められた適応条件を満たしている場合に限り、施行されます。 監修/助産師 松田玲子著者:桜井りこ2児の姉妹ママ。不妊治療から流産を経験し妊娠。美容系会社勤務、現在は育児休暇中。整理収納・株、投資信託が趣味。美容・コスメ系と合わせ、自身の体験をもとに、妊娠・子育てに関するライターとしても活動中。
2022年11月28日「あの子は不妊のあなたにマウントを取りに来たのよ!」とつくしのお腹を指差しながら言い切る義母。さらに、義妹が高校生のときに、家業のことでもめた過去を話し始め……店を継ぎたいと言う義妹に、「男が継ぐ決まりだから……」と全否定した義母。それがきっかけで、義妹は実家に寄り付かなくなっていました。さらに義母は「お腹の子も男だって言うし、この家を乗っ取るつもりなんだわ!」と義妹に脅威を感じていて……? 義母が義妹に会わないと言い始め… 「もうすぐ出産だと思ったら、お母さんの顔見たくなっちゃって」お腹をさすりながらそう話す義妹を思い出すつくし。 ただ心細くて帰ってきただけなのに……。 「はぁ……頭が痛くなってきた。後は頼むわね」そう言って去ろうとする義母。 「え!? かおりちゃん(義妹)待ってますよ? ……会わないつもりですか?」つくしが慌てて義母に問いかけると……「大声出さないでよ。頭に響くじゃない」否定しない義母。 つくしが「でも……」と反論しようとすると、「うるさいっ! あなたが妊娠しないのがいけないんだからね!」義母はそう言ってドアを閉め、去って行きました。 つくしは義妹のところへ戻ると……「ごめんねー。お義母さん、具合悪いんだって」本当のことは伏せ、義母が来ないことを伝えました。 すると……「……はは。絶対仮病だわ。親子だもん。こうなるってわかってたよ……」義妹は呆れたように言いました……。 「でも、あの人の想像以上の嫌な顔見れたし……まぁいいかな?」そう言って帰ろうとする義妹。 追いかけるつくしに義妹は……「そうだ、妊活だけど、あんまり頑張りすぎないでね」そう言い残して帰っていくのでした……。 出産を控えた義妹と結局顔も合わせなかった義母。つくしが取り繕っても、義妹には嘘がバレています……。逆に、不妊について「頑張りすぎないで」と義妹からエールを送られました。妊娠し、そして無事に出産することは本当に奇跡なことです。妊娠を臨んでいてもなかなか叶えられないこともあります。義妹の言うように「頑張りすぎない」ことも大切なのかもしれませんね。つくしも義妹のように義母へ言いたいことを言って、“つくしなりの生き方”を見つけてほしいですね。 このお話は、ベビーカレンダーではこれで最終回となります。続編では、つくしの義母に対する態度の変化が見られます。以下のリンクから読むことができますので、ぜひご覧ください。 著者:マンガ家・イラストレーター ツムママ息子とパパと家族3人で暮らしているお絵かきママ。インスタグラム、ブログ【ツムママは静かに暮らしたい】で漫画を投稿しています。
2022年11月24日ムスメちゃんとオコメちゃん
うちの家族、個性の塊です
夫婦・子育ていまむかし