子宮筋腫の原因と症状子宮筋腫は、子宮を形成する筋肉の細胞が異常に増殖してできる腫瘍です。女性にとっては身近な病気で、成人女性の4~5人に1人がかかっているとされています。筋腫は発生する場所によって3つの種類にわけられます。「筋層内筋腫」は子宮の筋肉の中にできる筋腫で、大きくなると子宮内膜に影響して子宮の収縮をさまたげます。「漿膜下筋腫(しょうまくかきんしゅ)」は子宮の表面をおおう漿膜(しょうまく)の下にできて、子宮の外側に飛び出すように成長します。「粘膜下筋腫」は子宮内膜のすぐ下に発生し、子宮の内側に向かって発育します。筋腫は複数の種類が同時にいくつもできることが多く、大きさも米粒ほどのものからメロン大のものまでさまざまです。子宮筋腫の原因子宮筋腫ができる原因は判明していませんが、女性ホルモンのエストロゲンが子宮筋腫の発生や成長に影響しているといわれています。そのため、エストロゲンの分泌がさかんな30代以上に多くみられ、閉経後は腫瘍が小さくなります。子宮筋腫の症状症状は筋腫の種類や大きさによってさまざまですが、主なものは、生理の量が多くなる過多月経や、生理の期間が長引く過長月経、不正出血、生理痛、貧血です。また、筋腫が卵管を圧迫したり、子宮を変形させたりすることで、不妊の原因になることもあります。粘膜下筋腫は筋腫が小さくても症状が強くでやすい一方、筋層内筋腫と漿膜下筋腫は大きくなっても自覚症状がまったくないことも珍しくありません。子宮筋腫の治療法子宮筋腫は良性の腫瘍で、命を脅かすものではないため、基本的には治療を行わないで「経過観察」とします。しかし、症状が強くでている場合や筋腫が急速に大きくなっている場合には「手術療法」や「ホルモン療法」を検討します。手術療法手術療法には、子宮を全部取り除く「単純子宮全摘術」と、筋腫部分だけを取り除く「筋腫核出術(きんしゅかくしゅつじゅつ)」があります。子宮筋腫を完全に治し、再発を防ぐには単純子宮全摘術を選びますが、子宮を残さないため妊娠が望めなくなります。一方、将来妊娠を望んでいて、子宮筋腫が不妊の原因になっていると考えられる場合には、筋腫核出術を選択します。しかし、筋腫核出術での治療は将来再発するリスクがあります。ホルモン療法ホルモン療法は、Gn-RHアゴニストというホルモン剤を使ってエストロゲンの分泌を抑える療法です。ホルモン剤により閉経の状態になり、それに伴い筋腫が小さくなります。更年期障害のような副作用と骨粗しょう症になりやすくなるリスクがあるため、6ヶ月以上は治療できません。また、ホルモン剤の投与をやめると筋腫の大きさが元に戻ってしまいます。そのため、ホルモン療法は手術前の準備として筋腫を少しでも小さくしたいときに行うことが多いです。対症療法筋腫そのものを治療する手術療法やホルモン療法とは別に、子宮筋腫によって起こる症状を薬で改善する対症療法を行うことがあります。対症療法で使われるのは、鎮痛剤や増血剤のほか、漢方薬や経口避妊薬のピルです。手術が必要なほど症状が強くない場合や、筋腫が小さい場合に、対症療法で様子をみることが多いようです。ピルの子宮筋腫への効果は?ピルは一般的には避妊薬として知られていますが、女性ホルモンのバランスを整え、生理周期を安定させる働きがあることから、子宮筋腫の症状の改善に使われることがあります。ピルで改善が期待できる症状は、過多月経や過長月経のほか、生理痛、貧血といった月経困難症の症状です。子宮筋腫に効く仕組みは?ピルはエストロゲンとプロゲステロンという2つの女性ホルモンに似た成分が含まれています。ピルを服用すると血中のホルモン濃度が上がり、その情報が脳の視床下部に伝えられます。視床下部は排卵後のホルモン状態だと勘違いを起こし、本来卵巣から分泌されているエストロゲンとプロゲステロンの分泌を抑制します。すると、子宮内膜が厚くならないため、生理として剥がれ落ちる子宮内膜が減り、経血の量や生理痛が軽減されます。ピル服用中も定期的な検査をピルは対症療法のため、痛みや経血が減ったからといって、子宮筋腫がなくなったり小さくなったりするわけではありません。ピルを服用しているあいだも定期的に検査を受け、子宮筋腫の状態をチェックする必要があります。根本的に解決したい場合は手術を検討します。子宮筋腫の治療に使うピルの種類は?子宮筋腫の治療には低用量ピルピルは女性ホルモンの含有量によって「中用量ピル」と「低用量ピル」にわかれますが、子宮筋腫の症状の改善には一般的に低用量ピルが使われます。低用量ピルはエストロゲンの含有量が50μg未満で、中用量ピルと比較すると5分の1から10分の1の量と極めて少ないため、副作用も軽いです。低用量ピルはさまざまな種類がありますが、子宮筋腫の治療には、保険が適用される「ルナベル」「フリウェル」「ヤーズ」を使うのが一般的です。ルナベルルナベルは日本新薬株式会社が販売している低用量ピルで、月経困難症の治療に使われます。ホルモン含有量が異なる「ルナベル配合錠LD」と「ルナベル配合錠ULD」の2種類があります。「ルナベル配合錠ULD」は「ルナベル配合錠LD」よりエストロゲン含有量が6割少ない超低用量タイプで、副作用がより軽くなっています。フリウェル「フリウェル配合錠LD」は「ルナベル配合錠LD」の後発薬品(ジェネリック)として持田薬品株式会社から発売されました。成分は「ルナベル配合錠LD」と同じです。ヤーズ「ヤーズ」は、バイエル薬品株式会社が月経困難症の軽減を目的に発売した、超低用量タイプのピルです。従来の低用量ピルよりもエストロゲンの量がさらに少ないほか、体内で自然に生成されるプロゲステロンの働きにかなり近い、合成プロゲステロンが含まれています。そのため、副作用がでにくいとされています。2017年4月には「ヤーズフレックス」が発売されました。成分はヤーズとまったく同じですが、定期的な休薬期間が必要なく、国内で初めて連続投与が可能となりました。ピルの服用方法ピルの服用を始めるタイミングは?ピルの服用開始時期は、避妊が目的ならば生理1日目が一般的ですが、子宮筋腫の症状の緩和を目的とする場合は、生理開始日に関係なく服用を始めることができます。ルナベルの服用方法ルナベルは1シートが21日分です。1日1錠を毎日一定の時刻に21日間服用し、その後7日間服用をやめます。この28日間を1周期として、次の周期の分は29日目から服用し、以後同様に繰り返します。ヤーズの服用方法ヤーズは1シート28錠で、4錠は成分が入っていない偽薬(プラセボ)です。従来の低用量ピルでは休薬期間が7日間ですが、ヤーズは4日間と短くなっています。ヤーズは1日1錠を毎日一定の時刻に28日間服用します。この28日間を1周期として、29日目から次の周期の服用を始め、以後同様に繰り返します。ヤーズフレックス配合錠は最長120日間連続で服用でき、その後4日間服用を中止します。ただし、服用25日目以降に連続3日間の出血があった場合は、その翌日から4日間休薬します。ピル治療の副作用軽度な副作用低用量ピルを飲み始めてしばらくのあいだは軽い副作用がでることがあります。ホルモンバランスの急激な変化によるもので、代表的な症状は「吐き気」「胸が張る」「不正出血」「頭痛」「むくみ」です。2~3ヶ月間服用を継続すれば、こうした症状は次第に治まるため、過度に心配する必要はありません。血栓症ピルには血液を固めやすくする働きがあるため、まれに「血栓症」を引き起こす場合があります。血栓症は血管内にできた血の塊が血管に突然詰まる病気で、脳梗塞や心筋梗塞の原因となることがあります。アナフィラキシー低用量ピルの種類によってはアナフィラキシーがあらわれることがあります。ピルを飲んだ直後に呼吸困難やじんましん、くちびるの腫れといった症状がでた場合は、アナフィラキシーの疑いがあるため、ただちに服用を中止し、病院で適切な処置を受けてください。ピル治療ができない人は?人によっては、副作用のリスクがあるため、低用量ピルが服用できません。低用量ピルが絶対に飲めない「禁忌(きんき)」となるのは、主に以下のケースになります。35歳以上でタバコを1日15本以上吸っている人血栓症のリスクが高まり、心筋梗塞などの心血管系の障害が発生しやすくなります。乳がんや子宮体がん、子宮頸がんがある人腫瘍が悪化することがあります。コレステロールや中性脂肪の値が高い人血栓症のリスクが高まります。また、ピルが脂質代謝に影響を与える可能性があり、症状が悪化することがあります。前兆のある片頭痛がある人片頭痛の人の中で、目の前に閃光が走ったようになる「閃輝暗点(せんきあんてん)」といった前兆がある人は、前兆がない人に比べて脳卒中が発生するリスクが高いとされています。ピル治療で子宮筋腫が大きくなる?子宮筋腫は、エストロゲンが筋腫の発生や成長に関わっているとされています。そのため、エストロゲンを含むピルを飲むと、筋腫が大きくなるのではないかと不安になるかもしれません。子宮筋腫の治療に使われる低用量ピルは、エストロゲンの含有量が少ないため、筋腫が大きくなることはないとされています。ただし、いつまでピルの服用を続けるかは医師とよく相談する必要があります。ピルの費用は?保険適用できる?本来、低用量ピルは保険適用外ですが、子宮筋腫に伴う月経困難症の治療薬として使う「ルナベル」「フリウェル」「ヤーズ」は保険が適用されます。ルナベルやヤーズの1シート当たりの処方の費用は、自己負担3割の場合、約2千~3千円です。後発薬品(ジェネリック)のフリウェル配合錠LDの場合は約1千~2千円となっています。子宮筋腫の治療法は慎重に検討して低用量ピルは、子宮筋腫に伴うつらい症状を和らげるのに効果的です。しかし、子宮筋腫自体を治療するものではないため、服用をやめると再び症状があらわれる可能性が高いでしょう。また、ピルの服用が子宮筋腫にどんな影響を与えるか、はっきりわかっているわけではありません。ピルはあくまでも子宮筋腫の症状を一時的に抑えるものです。子宮筋腫は閉経になるまで長期的に付き合っていく病気のため、治療法は慎重に検討しましょう。
2023年10月04日結婚して以来、仕事の都合で別居婚を続けていたぺ子さん夫妻。ぺ子さんが産休・育休を取得することで一緒に暮らせるのではないか?と考え、妊活をスタートさせることになりました。しかし妊活してわかったのは、多嚢胞性卵巣症候群によって妊娠しにくいというぺ子さんの体。基礎体温を計測した結果、生理はあるものの排卵はしていないという事実が判明しました。現在3人の子どもに恵まれたペ子さんは、どのように妊娠し、出産を迎えたのでしょうか。幸いにも、治療を始めてすぐに第1子である息子さんを授かり、無事出産を迎えたぺ子さん。しかし第2子の妊活は思ったように進みませんでした。妊娠のタイムリミットも迫りあきらめかけたそのとき、妊娠が判明したのです。 その後ぺ子さんは、第2子となる女の子を出産しました。決して平坦とは言えない2度の妊活を経て、ペ子さん夫婦は親として大きく成長したのでした。 第3子の妊娠はまさかの… 3人の子どもを育てていると、「妊娠しやすいんだね」と言われることも多いよう。しかしそれまでにあったたくさんの苦労を、この漫画を通してぺ子さんは伝えています。 不妊治療には時間とお金が必要不可欠。通院回数も多く、職場などで肩身の狭い思いをする人もいるでしょう。しかし、頻繁に休みをとることに対し「治療をしている本人が1番申し訳ないと感じている」とぺ子さんは考えているようです。当事者ではないと知識や関心があまりない不妊治療ですが、実は身近な人が治療をしているというケースは少なくないはず。不妊治療にはたくさんの通院が必要なことや、治療している本人に通院日をコントロールできないことをたくさんの人が知り、理解ある世の中になることを願います。 監修/助産師 松田玲子 著者:マンガ家・イラストレーター ぺ子
2023年10月03日スカッと系人気YouTubeチャンネル『パニコレ』から、「不妊の原因を押し付けた夫の末路」を紹介します。仕事人間だったパニ子がマサキと結婚したのは2年前のこと。猛アプローチに射抜かれて、今では結婚して良かったと心から思っています。しかし、子どもを授かれないことに悩む日々……。義母から毎日のように言われる「孫はまだか!?」攻撃にうんざりし始めていました。夫婦の営みにまで口をだす義母結婚した当初はやさしい人だと思っていたのに、最近では「昨日は夫婦の営み、ちゃんとあったの!?」とズケズケ聞いてくる義母。あまりのしつこさに痺れを切らし、パニ子とマサキは病院で検査を受けました。 検査をしてわかったのは、2人とも子どもができにくい体という事実……。落ち込むパニ子に追い打ちをかけたのは、またしても義母。「マサキはパニ子さんから与えられているストレスのせいで子どもができにくい」「子どもが欲しいならマサキにもっとやさしくしろ」と、すべてパニ子のせいにしたのです。 不倫したのはお前のせい子どもが欲しかったパニ子とマサキは不妊治療を始めましたが、早々にマサキが諦めモードに……。義母に影響を受けたのか、自分が不妊と診断を受けたのはパニ子がプレッシャーをかけたせいだと言うようになりました。 病院の予約をドタキャンして度々遊びに行くようになったマサキ。無理やり治療をしてもしょうがないと考えたパニ子は、しばらくマサキを自由にすることにしました。 しかしある日の昼下がり、突然帰ってきたマサキは、同僚のツトム・その妻・ルミと一緒に立っていました。 「パニ子さん…この2人、不倫してるんです!」ツトムは怒鳴ります。 不妊治療のストレスをルミに癒してもらっていたというマサキ。対するルミも、ツトムが仕事で忙しくしている寂しさをマサキに埋めてもらったと話します。デレデレしている2人を見て一気に愛情がなくなったパニ子は、離婚を決意しました。もちろん慰謝料もきっちり請求します。 元夫との再会離婚から3年後、パニ子は病院の産婦人科でマサキとバッタリ! 風の便りでルミと再婚したことや慰謝料の支払いでヒーヒーしていることは耳にしています。 マサキはあからさまに嫌そうな顔をして「お前もしかしてまた不妊治療か!? 金のムダだな! やめとけ!」と最低なことを言います。 しかし勘違いしているのはマサキのほう。病院の奥からやってきたツトムを見て、驚いています。ツトムの腕に抱かれているのはパニ子とツトムの子ども。離婚後、2人は縁あって結婚したのです。 「お前、不妊症だろ!? どうして ……」とマサキ。実はパニ子は若いときにワケあって卵子凍結をしていて、ツトムと不妊治療を始めてすぐに子どもを授かることができました。 元夫と不倫相手が繰り広げる地獄絵図悔しそうにパニ子を見つめるマサキ。すると向こうから聞き馴染みのあるネチネチした声が聞こえてきました。声の主は義母。なかなか子どもができないルミをしつこく責めています。あれから3年、いまだに孫を抱けていない義母の嫌味は明らかにレベルアップしています。 パニ子に子どもができたのが悔しかったのか、マサキもルミを責め始めます。子どもができない原因をなすりつけ合う夫婦に、嫁を責める姑。まるで地獄絵図のような光景が目の前で繰り広げられていました。 夫に不倫されたことは少なからずショックでしたが、自分は地獄絵図の一員にならずにすんで心底安堵したパニ子でした。 できることなら支え合いながら取り組みたい不妊治療。原因や負担を押し付けることなく、乗り越えていきたいものですね。パニコレ記事をまとめて読む▶著者:ライター パニコレ
2023年09月25日現在は1児の母ですが、結婚後なかなか子どもを授からず、不妊治療をしていた私。当時は正社員で働いていましたが、仕事と不妊治療の両立は想像以上に大変でした。そんな中、上司からの心無い言葉に私はショックを受けてしまい……。 不妊治療に否定的な上司不妊治療の病院に通院して1年ほど経ったころ、体外受精にチャレンジすることになりました。介護福祉の仕事をしていたので、シフトを管理している40代の女性上司に、不妊治療をしていることを打ち明けることに。 すると、「あなたまだ若いのに、不妊治療する必要ある?」「なんで子どもができないの?」と言われてしまったのです。 まさかの言葉に驚いてしまって、そのとき私は何も返答できませんでした。検査をしても原因のわからない不妊だったので、「そんなの私が知りたいよ!」と思うと同時に、とても悲しい気持ちになりました。 仕事を辞めることを決意その後も、私が通院のために有給休暇を使うと、上司は「人員不足でシフトが組めなくなる」とため息をついたり、「私は30代で結婚したけど、すぐに子どもを授かったよ」と言ってきたりしました。上司の言動で私のストレスはピークに達していたので、このままでは心身ともに良くないと思い、仕事を辞めることに。 退職の意向を伝えると、上司は言い過ぎたと反省したようで、「そんなに悩んでいたなんて気づかず、ごめんなさいね」と謝罪してくれました。そして、不妊治療について嫌みを言わなくなり、スムーズに辞めることができたのです。その後、体外受精で息子を授かることができました。 妊娠というデリケートな話題は、自分が気づかないうちに相手を傷つけてしまうことがあると身をもって感じました。上司も私を傷つけようとして言ったわけではないと思いますが、私は悲しい気持ちに……。改めて、相手の立場に立って発言することが大切だと思った出来事でした。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 著者:田中はぐみイラスト制作者:マンガ家・イラストレーター うちここ
2023年09月25日義両親からの配慮のない質問にモヤモヤとしてしまったエピソードをご紹介します。もうやめて…私は結婚してから3年後に、不妊治療に踏み込みました。なぜなら、ずっと子どもに恵まれなかったからです。義両親は不妊治療のことを知ってはいましたが、「子どもはまだなの?」と会うたびに聞いてきました。 不妊治療を始めた1年後、やっと妊娠が判明。待望の子どもが生まれました。しかし、1人目で苦労したことを知っているはずなのに、今度は「2人目はまだ?」と聞いてくるように……。 自己嫌悪に陥っただけでなく、ショックで申し訳ない気持ちが込み上げてきました。このままでは自分の心が壊れてしまうと感じたので、それからは話をされても「考えています」と話をすぐに終わらせるように。その結果、義両親から子どものことを聞いてくる回数が減りました。また、2人目の妊娠を焦らず、息子が大きくなったらこんなことをしてみたいなどとポジティブなことをたくさん考えるようにしています。 作画/まげよ著者:さいとうりほ30代、1児の母。毎日家事と育児に追われ、忙しい日々を過ごしている。
2023年09月25日私は長年の不妊治療を経て女の子を妊娠しました。先にママになった大学時代からの親友Aちゃんとは、ずっと弱音や愚痴を聞いてもらう仲。そんなAちゃんに妊娠を報告したとき、あるイラストがが描かれたメモをもらい……。 「なに?このメモ!」親友から渡された物の意味 私が妊娠したとき、新型コロナウイルスが流行していました。そのため、私が通っていた産院は、家族の立ち会いや面会も禁止。不安が募るなか、妊娠報告のためAちゃん宅に行きました。Aちゃんは私が妊娠したことを心から喜んでくれ、ベビー用品の話題などで盛り上がります。 そろそろ帰宅しようとすると、Aちゃんから引き止められ、赤い富士山が描かれた1枚のメモを手渡されました。「なんだろう?」と思っていると、Aちゃんは「いつかあなたが妊娠したら、渡したいと思って陣痛中に描いたの」と言うのです。私はそのとき初めて、陣痛中に赤富士を描くと安産祈願になるというジンクスがあることを知りました。Aちゃんが私の妊娠を願って、陣痛の痛みに耐えながら描いてくれていたことに感動して、涙が溢れそうに。Aちゃんはそんな私を見て笑っていました。 私は、Aちゃんにもらった赤富士を母子手帳に忍ばせながら妊娠期間を過ごし、出産日を迎えます。コロナ禍でひとり臨んだ出産でしたが、安産で女の子が誕生しました。安心して出産を迎えられたのは、Aちゃんのお守りのおかげだと思っています。 その後、Aちゃんに出産報告をすると、ここでも「疲れているだろうし、ゆっくり休んでね」と私の体調を気づかってくれるやさしい一面が。私もAちゃんのように思いやりのある女性になりたいと、改めて彼女を尊敬しました。今度は私がAちゃんに、何か恩返ししたいです。 作画/yacco著者:小山 うみ
2023年09月25日長男が3歳のころのお話です。義母と電話で話していると、「2人目ができないのは私のせいだと夫が言っている」と聞かされました。なぜか、私が原因で子どもができないことになっているのです。私も2人目が欲しいと悩んでいた時期で、その言葉はとてもショックでした。そこから私がどのように対処したかや、今の義母との関係についてお伝えします。男性不妊のわが家義両親には伝えていませんでしたが、私たち夫婦は男性不妊のため、不妊治療で長男を授かりました。私は2人目が欲しいと考えていましたが、夫が不妊原因に対処しようとせず悩んでいました。 そんなときに、義母と電話で話していると「あなたたちが2人目を作らないのは、恭子ちゃん(私)のせいなんでしょ。○○(夫)がそう言っていたわよ」と。夫がそんなことを言うはずないとはわかっています。それでも夫が言っていたと伝えてくる義母に不信感を抱き、ショックと怒りで言葉が出ませんでした。 義母の話は嘘だった以前から、義母は自分の伝えたいことを、誰かが言っていたと遠まわしに伝えてくることはありました。きっと義母自身が、私が2人目を欲しがっていないと考えて、それを責めたい気持ちがあったのだと思います。 念のため、夫に義母から言われたことを確認しましたが、当然ながらそんな事実はなく、義母の言葉は嘘だと判明。妊娠・不妊というとてもプライベートな問題について、軽々しく口を出してくる義母に対して怒りが収まりませんでした。 もう義母に会いたくない義母からの言葉のダメージは強く、翌週に義実家に行く予定でしたが、私はとても行く気にはなれませんでした。義母に会ったら似たようなことを直接言われるのも目に見えていたので、私は義実家に行かないと断固拒否。夫と子どもだけで行ってもらい、私がどうして行かないのかの説明は夫に任せました。 不妊原因については話さなかったようですが、義母の言葉に私が傷ついていることは伝えたので、それ以降、義母から連絡が来ることもなく、会いに行かないことをとがめられることもありませんでした。 義母との関係修復のきっかけ半年ほど義母と距離をとったことで私も冷静に考えられるようになり、義母は、私たちに2人目ができないのを気にしていたのだと考えられるようになりました。でも、それを上手に話すことができずに、あのような言い方になったのだと思います。あのときは私自身も2人目ができないことを悩んでいたので、義母の言葉に過敏に反応してしまいました。 そうやって冷静になったころに、子どもの誕生日に義両親からプレゼントが届いたので、いい機会だと思い、プレゼントのお礼の電話を私から義母にしました。直接話したことが関係修復のきっかけとなり、今は義母と適度な距離感で過ごせています。発言に対する謝罪などはありませんが、現状に満足しています。 義両親の言動を変えるのは難しいですが、何もかも我慢する必要もないので、無理せず付き合えるよう距離をとることも大切だと気が付きました。距離をとることで問題が大きくならないよう、義母への説明を夫にお願いしたのもいい判断だったと思います。何より、しっかり冷静になれるまで時間をかけるのが、私にとってはポイントでした。 ベビーカレンダーでは、赤ちゃん時代を卒業して自己主張を始めた2~6歳までの子どもの力を伸ばし、親子の生活がもっと楽しくなる【キッズライフ記事】を強化配信中。今よりもっと笑顔が増えてハッピーな毎日になりますように! 著者:高橋 恭子6歳男児のママで現在妊活中。理学療法士として働きながら、ヒプノセラピストの資格を取得。仕事、子育て、家事など経験を生かした記事を執筆中
2023年09月05日結婚して以来、仕事の都合で別居婚を続けていたぺ子さん夫妻。ぺ子さんが産休・育休を取得することで一緒に暮らせるのではないか?と考え、妊活をスタートさせることになりました。しかし妊活してわかったのは、多嚢胞性卵巣症候群によって妊娠しにくいというぺ子さんの体。基礎体温を計測した結果、生理はあるものの排卵はしていないという事実が判明しました。ひと通りの検査を終え、ついに治療をスタートしたぺ子さん夫妻。タイミングをとった翌日、クリニックで検査をするとーー。無排卵と診断されたぺ子さんと、精子の運動率が悪いと診断されたぺ子さんの夫。互いに妊娠しにくい要因を抱えていることがわかりました。 いよいよ治療開始! クロミッド(排卵誘発剤)を飲み、タイミングをとることになりました。その翌日、精子の状態を見にクリニックを訪れると、運動率はそこまで悪くないと言われ、様子を見ることになったのでした。 ついに打ち明けた不妊治療。義母の言葉に嫁は… 義両親と旅行に出かけたペ子さん。そこで、妊娠しにくい体であることや不妊治療をしていること、もしかすると孫を見せてあげられないかもしれないことを義母に打ち明けます。 世の中には「孫はまだか」と急かす義母もいるようですが、ペ子さんの義母は心に沁みるあたたかな言葉をかけてくれました。 ますます義母に孫を抱かせてあげたいと考えたペ子さんは、旅行中に立ち寄った伊勢神宮で、赤ちゃんとのご縁を祈願したのでした。 伊勢神宮の内宮には、子宝神社として有名な「子安神社」があります。お祀りしている木華開耶姫命は、安産、子授けの神として崇敬されているのだとか。心からの祈願を捧げたペ子さん。妊活の気分転換には、子授けのパワースポットに出かけるのも一案ですね。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 監修/助産師 松田玲子 著者:マンガ家・イラストレーター ぺ子
2023年08月27日結婚して以来、仕事の都合で別居婚を続けていたぺ子さん夫妻。ぺ子さんが産休・育休を取得することで一緒に暮らせるのではないか?と考え、妊活をスタートさせることになりました。しかし妊活してわかったのは、多嚢胞性卵巣症候群によって妊娠しにくいというぺ子さんの体。基礎体温を計測した結果、生理はあるものの排卵はしていないという事実が判明したのです。クリニックに初めて同行したぺ子さんの夫は、急きょ精液検査を受けることになりました。まさか自分が検査を受けるとは思っても見なかった夫。心構えができていなかったこともあり、検査のあとも「急にできるわけがない」「男のプライドが……」と、文句ばかり。 これにはぺ子さんも怒り心頭! 「不妊治療に挑むのなら、そんなプライドはさっさと捨てろ!」と、堪えきれずに言ったのでした。 「嫌気がさす!」不妊治療は誰のせい? 夫にとってはただの愚痴でも、ペ子さんにとっては妊娠しにくい自分が責められているような気持ちになってしまいます。怒りを通り越し、悲しい気持ちになるのでした。 精液検査の結果、精子の運動率の悪さが判明。夫は、身をもってペ子さんの気持ちを理解しました。 ペ子さんはというと、夫にも不妊の原因の一端があるということがわかり、複雑な気持ちを抱えています。それは、夫婦ともに妊娠しにくい体であることへの焦りではなく、不妊治療をおこなうのは自分だけのせいではなかったという安堵。 そんな気持ちになった自分に嫌気がさしたのでした。 費用や体調など、何かと負担が大きい不妊治療。「なぜ治療が必要になったのか?」「何が原因か?」と、自分のせい・相手のせいというような責任の所在を考えてしまうこともあるでしょう。自分に要因があれば、申し訳ない気持ちが膨らみ、相手に要因があれば責めてしまうことさえあるかもしれません。 そんな思考に陥らないよう、夫婦で協力して治療にのぞめるのが理想ですね。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 監修/助産師 松田玲子 著者:マンガ家・イラストレーター ぺ子
2023年08月24日夫は長男で、下に妹がいますが男ひとり。義母は夫のことをとてもかわいがっています。結婚自体は反対されず、むしろ歓迎ムードだったので、まさかトラブルになるとは思っていなかったのですが……。孫!孫!と急かす義母私は小柄で少食なのですが、義母は「こんなに細くっちゃ子どもが産めないよ!しっかり食べてね」と豪華なご馳走をいつも用意してくれます。悪気はないはずと思っていましたが、その後に数々の暴言を受けて義母の性格が明らかになりました。 結婚して約2年が経ったころ、「早く孫が見たいわ」「孫を見ずに天国に行けない」などと直接言われるように。「タイミングが合わなくて……」「頑張っています」などごまかしていましたが、「今は不妊治療も進んでいるんだから、早めに相談しなさい」とキツく言われたのです。 その後、婦人科で排卵に問題があることがわかり、治療をしていると義母に伝えました。そのとき、「あなたが子どもを産まないと、うちは絶家になっちゃうのよ。年齢のタイムリミットもあるんだから、早く治療して!子どもができるまでは他人よ!」と言い放たれました。 義母の発言を夫に報告。そして……夫に義母から言われたことを伝えると、「母さん、最低だ。俺はもう独立して新しい家族を作っているし、子どもができなくてもいい」と言ってくれました。それから義母を避けるように生活し、人工授精で子どもを授かりました。 妊娠を知って優しい言葉をかけてくるようになりましたが、怒りがおさまらない私。2人の子供に恵まれましたが、連絡しませんでした。事情をよく知っている夫は、義実家と関わらないように生活しています。 ◇ ◇ ◇ 妊娠というのは、親しい仲であってもデリケートな話題ですよね。そこへもってきて義母の無神経な発言には驚きです。今後、孫に会えず、寂しい老後を迎えることになったとしても自業自得ですよね。自分が言われてイヤなことは言わない。当たり前のことですが、思いやりをもって家族仲良く暮らしたいですね。 作画/さくら著者:神谷佐和子30代の兼業主婦。不妊治療で2人の子どもを授かる。
2023年08月24日結婚して以来、仕事の都合で別居婚を続けていたぺ子さん夫妻。ぺ子さんが産休・育休を取得することで一緒に暮らせるのではないか?と考え、妊活をスタートさせることになりました。しかし妊活してわかったのは、多嚢胞性卵巣症候群によって妊娠しにくいというぺ子さんの体。基礎体温を記録したところーー。不妊治療で有名なクリニックへの通院を始めたペ子さん。基礎体温の計測方法さえ知らなかったペ子さんでしたが、医師の指導のもと、妊活をスタートさせました。 四苦八苦しながらも基礎体温を3カ月間計測してわかったのは、生理はあるものの排卵はしていないという事実。この先、どのように不妊治療を進めるのでしょうか。 「男のプライドなんてさっさと捨てて!」爆発した妻の不満 ※多嚢胞性卵巣→多嚢胞性卵巣症候群 次の診察日。仕事の休みが重なってクリニックに同行していたぺ子さんの夫も、急きょ精液検査をすることに……。 「話を聞くだけ……」と、軽い気持ちでクリニックにやってきた夫は、戸惑いながらも検査を受けました。 精液検査がよほど衝撃的だったのか、ブツブツと愚痴をこぼしはじめた夫。しかしペ子さんは、眠気と闘いながらの基礎体温計測、足を大きく開かねばならない診察台、苦手な注射、忙しい合間を縫っての通院など、たくさんの苦労や恥じらいを経験しています。 たった一度の精液検査に文句を言う夫に、喝を入れずにはいられませんでした。 女性主体でおこなわれると思われがちな不妊治療ですが、本来であれば夫婦二人三脚で進めるもの。治療への理解不足から、夫婦間に溝が生じやすいと言われていますが、男性も女性も、治療のすべてを自分ごとと考えて治療を進められるといいですね。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 監修/助産師 松田玲子 著者:マンガ家・イラストレーター ぺ子
2023年08月21日結婚して以来、仕事の都合で別居婚を続けていたぺ子さん夫妻。ぺ子さんが産休・育休を取得することで一緒に暮らせるのではないか?と考え、妊活をスタートさせることになりました。しかし妊活してわかったのは、妊娠しにくいと言われるぺ子さんのある体質。ぺ子さん夫妻は、不妊治療をスタートさせることになりました。妊活を始めた矢先、自身が生理不順であることに気づいたぺ子さん。病院を受診してわかったのは、多嚢胞性卵巣症候群(たのうほうせいらんそうしょうこうぐん)のため妊娠しにくい体だということでした。早々に妊娠を望むぺ子さんは、全国から患者がやってくるという有名なクリニックで不妊治療をスタートさせることになりました。 そしてやってきた初回の診察日。ぺ子さんは、生理不順であること、多嚢胞性卵巣症候群と診断されたことを医師に話しました。 侮るなかれ、基礎体温! ※多嚢胞性卵巣→多嚢胞性卵巣症候群 ※2層→2相 不妊治療の最初の難関は基礎体温でした。朝が弱いと数分の体温計測でも命取り。体温を計測しているうちに二度寝してしまったり、計測を忘れてしまったりと、ひと苦労だったようです。 実際に基礎体温を記録したことで、生理が来ていても排卵はしていないということがわかりました。 自分の体を労わろうとせず、不規則な生活を送っていたぺ子さん。今になって自分の生活を振り返り、深い後悔の念にかられたのでした。 自分の生理を知ることは、自分の体と向き合うこと。女性にとってはとても大切なことだと言えます。生理の周期や期間、質などを日ごろから気にかけておくことが重要なのですね。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 監修/助産師 松田玲子 著者:マンガ家・イラストレーター ぺ子
2023年08月19日結婚して以来、仕事の都合で別居婚を続けていたぺ子さん夫妻。ぺ子さんが産休・育休を取得することで一緒に暮らせるのではないか?と考え、妊活をスタートさせることになりました。しかし妊活してわかったのは、妊娠しにくいと言われるぺ子さんのある体質。ぺ子さん夫妻は、どのようにして子どもを授かることができたのでしょうか……。遡ること5年前、ぺ子さんの夫は、5年間の東京出向が決まったことをぺ子さんに告げました。これは、結婚以来2年間別居婚を続けていたぺ子さん夫婦にとって、この先もさらに別居婚が続くということです。 そこでペ子さんは、妊娠・出産に伴い取得できる産休と育休を使用して仕事を休み、その間同居をしようという作戦を考えつきました。 自分にとっては普通のサイクルでも… ※多嚢胞性卵巣→多嚢胞性卵巣症候群 望めばすぐに妊娠できると疑いもしなかったペ子さんでしたが、よくよく考えると生理不順な日々。病院を受診すると、多嚢胞性卵巣症候群(たのうほうせいらんそうしょうこうぐん)であることが判明します。 多嚢胞性卵巣症候群とは、卵胞の成⻑が途中で止まってしまうことで未成熟な卵胞が卵巣内にとどまり、排卵しにくくなる病気です。定期的な排卵が起きず、⽉経周期に異常をきたします。 すぐに妊娠を望むのであればすぐに詳しい検査をおこない、場合によっては不妊治療が必要と言われたペ子さん。 全国から患者がやってくるという有名なクリニックで、クールで怖い先生と共に不妊治療を進めることになったのでした。 日々忙しく過ごしていると、生理が来ていないことすら気が付かず、いつの間にか不順になっていることがあります。気にもかけずに年月を過ごしてしまい、いざ妊娠を望んだときに病気が判明するケースもあるでしょう。定期的な健康診断がいかに大切かを感じさせられますね。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 監修/助産師 松田玲子 著者:マンガ家・イラストレーター ぺ子
2023年08月17日夫とは婚活中に飲み会で出会い、1年足らずのお付き合いで結婚しました。今年で結婚7年目。子どもにも恵まれ、大変なこともあるけれど幸せな生活を送っているのですが……実は私たち、もう何年もレスなのです。交際中は週4で泊まり。結婚後は月1回独身時代の私は、婚活が本業とでも言わんばかりに熱心に飲み会へ参加する日々を過ごしていました。そしてついに出会ったのが夫です。素朴でやさしい性格が好きで、夫も私を気に入ってくれた様子。交際を始めてからは毎日のように自宅へ泊まりに来てくれました。 お互いに結婚願望が強かったので、交際開始から1年もしないうちに両家へあいさつに出向き、とんとん拍子に入籍。2人暮らしがスタートしてからセックスの回数は月1ペースに減ったけれど、仲が悪くなったということはなく、どちらも不満を口にすることはありませんでした。 レスの原因は私のあのひと言…私たちは体外授精で子どもを授かりました。結婚5年目になってからのことです。本当はもっと早く子どもが欲しかったですし、すぐに妊娠できると思っていたのが正直なところ。それだけに、結婚2年目ごろからお互いに妊娠に対して焦りが出てきました。夫婦仲はよかったけれど、子どもの話になると暗い雰囲気に……。思い切って2人で不妊外来を受診したときには、医師から精子の数が少ないと言われたこともありました。 しかし精子の数は日によって変わるため、不妊の原因と決めつけることはできません。夫を責めても仕方がないとわかっていても、妊娠に対する私の焦りは増すばかりでした。そしてついに私は「あなたのせいで子どもができないんだよ!」と言い放ってしまったのです。それから夫は自分を責めて自信をなくし、さらに仕事のストレスも重なって、私たちはセックスをすることが一切なくなりました。 レスでも仲良しな夫婦は変ですか?自然妊娠できない決定的な理由は結局わからなかったものの、わが家は不妊治療で2人の子どもに恵まれました。3人目は予定していないので、妊娠というプレッシャーを感じることなくセックスを楽しめるはずなのですが、それでもレス歴は更新中。 どちらかが求めることも、求められることも、そして浮気の気配もありません。毎晩今日あったことを話し、休日には一緒に外出します。私たちにとっては、体の関係がない今の状態が当たり前になりました。 子どもができない焦りから、夫に浴びせてしまった心ない言葉。それが引き金となって、もともと少なかったセックスの回数はゼロになりました。子どもが生まれた今でも夜の営みはまったくありません。けれど、私たち夫婦は親友のように何でも話すことができて、同じ布団に入っているだけで心安らぐ関係。このくらいの距離感が私たちには合っているようです。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 著者:原 かすみ2児の母。自身の体験をもとに、妊娠・出産・子育てに関する体験談を中心に執筆している。
2023年08月13日スカッと系人気YouTubeチャンネル『パニコレ』から、「不妊の私に姪を預けた義妹夫婦。豪遊して帰ってきたら泣きを見ることに……」」を紹介します。30歳のパニ子は、夫の「ミノル」と仲良く暮らしています。今は賃貸マンションに住んでいますが、そろそろ自分の家を持ちたいと話し合い中。そんな折、義父の葬儀をきっかけに義妹夫婦がマンションに押しかけてきて……平穏な日常が一変します。 不妊治療中であることを大声で暴露結婚2年目のパニ子。念のために受けた不妊検査で妊娠しづらいことが発覚し、現在治療中。夫のミノルはいつも優しく、パニ子の体を気づかってくれます。 そんなある日、ずっと入院していた義父が他界。お葬式を終え、みんなで義父の思い出話をしながら食事をしていたところ、義妹が「パニ子さんっ♪ビール飲むぅ〜?」と話しかけてきました。パニ子はお酒を控えているので断ると、「ああ、アレね!パニ子さん、不妊なんでしょ〜!?ぎゃははー!!」と義妹、その夫も一緒になって大声で笑います。一瞬その場が凍りつき、叔母が義妹夫婦を叱ってこの話は終わりに。パニ子が帰ろうとしたとき、義妹のひとり娘、小学2年生になるルリちゃんが横にきて「ごめんなさい……」とひと言。両親とは正反対の優しい子に育っている姪っ子、ただ子どもらしい無邪気さがあまりなく、パニ子は少し心配になりました。 姪の世話を押しつけ、義妹夫婦は旅行へ義父の葬儀から1カ月後。朝早くパニ子宅に義妹夫婦とルリちゃんが訪ねてきました。なんと、義父の遺産を当てにして夫婦で旅行に行くとのこと。 「パニ子さん、子無しでしょ!?子ども、預からせてあげる!うれしいでしょ?よろしくー!」 パニ子が2人を追いかけようとしたそのとき、ルリちゃんが服を引っ張って「私、邪魔?」とポツリ。 かわいそうに思ったパニ子はルリちゃんを抱きしめ、しばらく預かることに。2人の行いに不満を持っていたのはパニ子夫婦だけではなかったようで……。 旅行から帰った義妹夫婦に洗脳扱いパニ子にルリちゃんを預けて1週間、義妹夫婦がやって来ました。大荷物ですが、パニ子夫婦へのお土産はなし。「おーいっ!ルリぃー!ママとパパが迎えにきたわよぉー!帰るわよぉー!」と義妹がルリちゃんの腕をつかもうとすると、「ママいらない。帰って」と抵抗。そしてパニ子の手をぎゅっと握って「ママ〜ぁ!お絵描きの続きしよっ♡今日もパパとママの3人で手を繋いで寝てもいい?」とニコニコ顔。これにはパニ子もメロメロ。 「ちょっと、ルリ!何洗脳されてるの!?この女は子どもがいないから、私たちからルリを奪おうとしてるのよ!帰るわよ!!」と言い捨て、嫌がるルリちゃんを半ば強引に連れて帰りました。 姪がとった行動とは……。義父の遺言書も見つかる数日後、パニ子宅のインターホンがなって玄関に出ると、ルリちゃんが「ママ、パパ、ただいまぁ~♪」とパニ子夫婦に抱きつきます。義妹夫婦の顔は真っ赤。2人は「もうお前の親なんて、やってやんないからな」と吐き捨て出ていきました。 その翌週、ドアホンには焦った顔の義妹夫婦が。「まさかだけど、お義父さんの遺産のほとんどが、ルリにいくようにって遺言書に書かれた。私たち、遺産がはいると思って旅行や買い物をしちゃったのよぉ~!!ルリ、戻ってきてよぉ~!」と涙ながらに訴えます。 パニ子がルリちゃんにどうしたいか聞くと、このままココにいたいとのこと。ならばとドアを開けずに無視を決め込んでいると、2人は諦めて帰っていきました。遺言書は後から出てきたため、義妹夫婦は内容を知らず豪遊していたようです。 その後……、話し合いの結果、ルリちゃんは正式にパニ子の子どもに。そしてなんとパニ子が妊娠し、ルリちゃんはお姉ちゃんに。今は4人で仲良く暮らしています。義妹夫婦はこれまで積み重ねていた借金を返済すべく、仕事を掛け持ちしてギリギリの生活をしているようです。 思いやりのない自己中な言動は周りの人を傷つけ、いざ困ったときには誰も助けてくれません。しかし、義父の遺産をアテにして豪遊する義妹夫婦の行動は理解できませんね。 パニコレ記事をまとめて読む▶著者:ライター パニコレ
2023年08月08日母が亡くなり天涯孤独になった年、兄弟・親戚の多い夫にプロポーズされて結婚した私。家族にあこがれのあった私は、血のつながりは無くとも、せっかく家族ができたのだから認められたいという思いで、どれだけこき使われようと頑張ってきました。しかしある年、親戚のおじさんからセクハラを受けたことをきっかけに、夫婦はお互いの間に眠る「不妊」という問題について、向き合うことになったのです。「不妊の原因を抱える自分では、君の求める家族を増やせないから別れよう」と涙する夫の姿に、自分が結婚したのは「大好きな夫と家族になりたいから」だということに気付いた私。このとき2人は離婚を踏みとどまりましたが、次の年の正月、さらなる事件が起こったのでした。 やっと気付いた、私が求めていた家族のかたち自分のしたセクハラをなかったことのように捻じ曲げて話し、威張り散らす親戚のおじさん。我慢ならなくなった私は、一言注意するため、親戚たちのいる広間へと向かったのでした。 義母の制止を振り切って部屋に入ると、親戚から子どもがいないことについて心無い言葉を浴びせられる夫の姿が。義母には不妊の原因が夫であることも話してあったので、なぜ矢面に立たされた夫をかばってくれないのかと、主人公は家族として義母の態度に腹を立てます。主人公は夫を連れ出し、この年、ついに夫の親戚と縁を切ったのでした。 家へ向かう帰り道、お互いがお互いを思いすぎて無理をしていたことを知り、2人で生きていくことを決めた主人公と夫。気持ちは言葉に出してみないとわからないものではないでしょうか。特に「家族のかたち」のような目に見えない枠組みを言葉もなしに共有することは難しいものです。紆余曲折あったものの、ようやく2人で納得のいく「家族のかたち」が見つかって良かったですね。これからは、誰の言葉に惑わされるでもなく、幸せな家族を2人で作り、守っていけることを願います。著者:マンガ家・イラストレーター ツムママ
2023年08月06日スカッと系人気YouTubeチャンネル『パニコレ』から、「母が義妹をいじめてる…?予想外の真実が明らかに」を紹介します。28歳会社員のパニ子は、独身一人暮らし。連休を利用して実家に帰省予定です。今回の帰省では、昨年結婚したばかりの弟・浩太夫婦と初めて夕食を一緒に食べることに。浩太の妻・ナツキと話すのをパニ子は楽しみにしています。 義理の妹の涙と、母の不審な態度楽しい夕食のひと時を終えると、ナツキはパニ子の母と一緒に夕食の片付けへ。パニ子も手伝うと申し出たものの、ナツキに「あとは私がしますからゆっくり休まれてください」と言われ、お言葉に甘えてゆっくりさせてもらうことに。 様子が気になったパニ子が台所に行ってみると、ナツキが泣いているではないですか…! 理由を聞いても母は「なんでもないよ!」と言うばかり。母の態度に、何か嫌な予感を抱きます。 母が義妹に生活費を要求!?翌日、偶然ナツキと2人きりになるタイミングが。すると「昨日はすみません。お見苦しいところ見せてしまって……」とナツキ。話しにくそうにしているナツキに聞くと「実は2人きりになったら、お義母さんにいびられるんです」と言うではないですか! さらに、母から生活費を要求されているとのこと。怯えた様子で「母親が嫁いびりしてるなんて知ったら浩太さんが傷つくと思うので、この話は秘密にしてくださいね」とお願いされました。 そして、「今日もきっとお金を要求されるのですが、持ち合わせがなくて……。とりあえず5万円くらい助けてくれませんか?」と言われたパニ子。今持ち合わせがないと答えたものの、ナツキに不信感が芽生えます。 義妹の嘘を暴いた最新のアプリそして夕食後、パニ子は母とナツキを2人きりにしないよう片付けを一緒にすると申し出たのですが、ナツキがどうしても受け入れてくれません。台所で揉めていると浩太がやってきて、盗聴器が無くても家の音声を録音できる開発途中のアプリを見せてきました。実は、昨日から作動していて、アプリには昨日のナツキと母のやり取りがしっかりと録音されていました。 流れたのは、ナツキが母に不妊治療の費用を求める声。母はちゃんと夫婦で話し合うよう説得しています。つまり、ナツキが言っていたことは全てウソ! 母からもパニ子からもお金を奪おうとしていたのです。 音声を聞いて震えるナツキに、浩太は「ナツキは不妊治療要らないよな。だって妊娠しているし。あ、僕との赤ちゃんじゃないけどね」と衝撃的な事実をさらりと伝えます。 身勝手女の自業自得な顛末ナツキはウソをついて母にお金を要求し、男と遊ぶお金に使っていたとのこと。もちろんおなかの子も浩太の子だとウソをついて生むつもりだったそうです。真実を知った親戚一同は憤ります。浩太はナツキと離婚して慰謝料を請求。母から奪っていた治療費もしっかり返してもらうことになりました。 夫が仕事に忙しいからといって、親族からだまし取ったお金で男遊びをするだなんて許されるはずがありませんね! 自分勝手なナツキの自業自得の結末となりました。著者:ライター パニコレ
2023年08月06日母が亡くなり天涯孤独になった年、兄弟・親戚の多い夫にプロポーズされて結婚した主人公。不妊という悩みを抱えながら、兄弟や親戚の多い夫の家族に必死に馴染もうと頑張った私たち夫婦が、本当の家族とは何かを知るお話です。家族にあこがれのあった主人公は、血のつながりは無くとも、せっかく家族ができたのだから認められたい思いで、どれだけこき使われようと頑張ってきました。しかしある年、親戚の男性からのセクハラをきっかけに、夫婦が水面下で抱えてきた「不妊」という問題を強く意識することとなったのです。 まだ頑張れる、だって私たち「家族」だもの不妊の原因が自分だと知った夫は、私に離婚を切り出しました。 夫に離婚を切り出されたとき、主人公の心に浮かんだのは、家族が欲しいから結婚したのではなく、夫と家族になりたいから結婚したんだという気持ちでした。そうして踏みとどまった2人の別れでしたが、さらなる事件が起こります。実は、長年子どもができないことについて心無い言葉を投げられていたのは、主人公だけではありませんでした。 そして、義妹から聞いた親戚のおじさんの言葉に、我慢の限界に達した主人公は立ち上がり……。 主人公や夫へ、心無い言葉を浴びせる親戚たち。夫の親族間には、兄弟親戚が多いからこそ、子どもができて当たり前という気持ちや風潮があったのでしょうか。家族といえど、触れてほしくない話題はあるもの。久しぶりの家族・親戚の再会で気分が上がったとしても、相手への配慮は忘れてはいけませんね。著者:マンガ家・イラストレーター ツムママ
2023年08月05日母が亡くなり天涯孤独になった年、夫にプロポーズされて結婚した私。不妊という悩みを抱えながら、兄弟や親戚の多い夫の家族に必死に馴染もうと頑張った私たち夫婦が、本当の家族とは何かを知るお話です。 せっかく家族になったんだから認められたい!夫しか家族がいない私にとって、夫の家族はうらやましい存在でした……。 せっかく家族になったのだから、大切にしたいし認められたい。そんな気持ちから、たとえ嫁いびりをされようが、親戚にこき使われようが、なんとか頑張って過ごしてきた主人公。最初は夫の家のしきたりの「女は着物を着る」ということができただけで、家族の一員になれた気がして、つらいことも頑張れました。しかしながら、何年たっても扱いは変わらないうえ、親戚の集まりではセクハラまで!しかも、セクハラをしてきた男性は、親戚の中でも権力のある人だったらしく、自分がセクハラをした事実を捻じ曲げて責めたてたため、それを鵜吞みにした他の親戚からも責められます。見かねた夫が「帰ろう」と助け舟を出してくれますが、主人公にとって何よりもつらかったのは、親戚に誤解されて責められることよりも、子どもがいないことを責めらること。そして、不妊の原因を抱えた夫が、自分自身を責めていることでした。 夫以外に家族がいない主人公だからこそ、妊娠への気持ちは人一倍強く、唯一の家族である夫が自分自身を責め続けることは苦しかったことでしょう。セクハラをしてきた男性は、自分の分が悪いからとただ悪態をついて事実をうやむやにしたかっただけでしょうが、その言葉は主人公夫婦のような人たちを、想像以上に深く傷けることになります。セクハラという行為だけでなく、こういったデリカシーのない言葉を投げる人の性格は残念ながら変わりません。そのため自分自身が必要以上に傷つかないためにも、自分の気持ちを大切にし、人を傷つける人との距離を取ることが1番の解決策かもしれませんね。著者:マンガ家・イラストレーター ツムママ
2023年08月04日スカッと系人気YouTubeチャンネル『パニコレ』から、「不妊の原因を人のせいにする夫の末路」を紹介します。パニ子は妊活中の主婦。夫のユウダイも子どもを授かる日を心待ちにしていたものの、一向にその日はやってきません。 最初はやさしく声をかけていたユウダイでしたが、今ではイライラしているようで、パニ子は次第にプレッシャーを感じるようになってしまいました。「お前に問題があるんじゃないの?」今月も子どもを授かることができなかったパニ子夫婦。ユウダイはあからさまに大きなため息をつきます。 思いやりのないユウダイの態度にパニ子は腹を立てますが、ここで争ってもしょうがありません。「また来月頑張ろう!」と明るく声をかけました。 しかしユウダイの口から出たのは、あまりにひどいセリフでした。 「これだけ妊活しても子どもができないなんて絶対におかしい! お前に問題があるんじゃないの? だってお前の親は高齢出産だし、ひとりっ子だろ? 遺伝だろ!」 まったくの言い掛かりに心底呆れたパニ子。なんの根拠もなく子どもができないことを人のせいにし、両親を悪く言ったことは許せません。 妊活続けていいのかな……そうまで言うのならこの際ハッキリさせようと、パニ子はユウダイを不妊検査に誘いました。しかし自分にはなんの疑いもないと拒否! パニ子はひとりで検査を受けることにしました。 検査の結果は「異常ナシ」。これで不妊はパニ子のせいではないことが証明されました。 それを聞いたユウダイは「検査の結果が間違ってるんじゃないか? もう1回行ってよく調べてもらえよ」と結果を疑うばかり。 こんなにギスギスした状態では、妊活を続けて良いものか悩んでしまいます。 それからというもの、ユウダイもあからさまにパニ子を避けるようになり、妊活は一向に進みませんでした。 モラハラ夫の信じられない行動ある日パニ子が家に帰ると、見知らぬ女性がリビングのソファに座っていました。 「はじめまして〜♡ ユウダイさんとお付き合いさせてもらってるユウミです!」「俺さ、やっぱ子ども産める人と再婚するわw」 ユウダイはニヤニヤしながらパニ子を見て、信じられないことを言うのです。「欠陥があるお前は用済み! 俺とは離婚してくれ」 怒りを通り越し、情けなくなってしまったパニ子。荷物をまとめ、家を出ることにしました。 モラハラ夫の離婚後数年後、とあるショッピングモールで再開したパニ子とユウダイ。久しぶりに見たユウダイは、くたびれた服を着て髪はボサボサ、やけに老けて見えました。隣にはユウミが立っています。 ユウダイはパニ子が抱っこしていた子どもを見て、「お前不妊症じゃなかったのか?」と、今だに言うのです。 「検査の結果、問題なかったって言ったよね? 私の子どもよ!」かわいい子どもに恵まれ幸せそうなパニ子を見て、ユウダイとユウミは悔しそうな表情を見せます。 今思えば、モラハラ夫だったユウダイ。ユウミが幸せなワケがありません。職場でも同じような態度をとっていたので、きっと出世もしていないのでしょう。あのとき、離婚を選択した自分は間違っていなかったと確信したパニ子でした。 あまりにひどい暴言の数々には、見ているこちらも言葉を失ってしまいますね。できることなら二人三脚で取り組みたい不妊治療。原因や負担を押し付けることなく、支え合いながら乗り越えていきたいものですね。著者:ライター パニコレ
2023年07月21日夫の仕事やわが子の習い事にも、よく意見してくる過干渉な義父の存在に悩んでいた私。ついに限界がきてしまい、ある日思い切って、自分の思っていることを伝えることに。すると、思いのほか事態が好転することになって……!?訪問がいつも急!週末の予定は1カ月ほど前に聞かれます。1カ月先の予定なんて決まっていないことが多いほか、子どもが小さいと急に予定が決まることもあります。それでも「予定がまだ決まっていない」と答えると、すごい勢いでうちの週末の予定を勝手に決めてきます。 また、帰る予定がない週末や平日の夕方でも、わが家に遊びにくると決めたら、絶対にやってきます。「今から30分後に行きます」といきなり連絡がくるので、こちらが「用事で出ています」と言うと、居場所を聞いて私たちの出先までやってくることもあるほどです。 夫の仕事や子どもの教育にも口出しをする義父は娘の習い事や、夫の仕事のことにも口出しをしてきます。娘をベビースイミングに習わせたときは「義実家の近くのスイミングスクールにしたほうがいい」とだいぶおすすめされました。最近では、2人目問題にもズカズカと口を出してきます。私は2人目不妊で不妊治療をしています。それでも「今はコロナ禍で出生率が低いので受験の倍率が低いから、早くつくったほうがいい」と会うたびに言われて、こちらもげんなりしています。 はっきり言うことで過干渉を緩和娘が1歳くらいのころに、こちらの都合を無視しての過干渉に嫌気がさし、夫に相談して本人に言うことにしました。話し合いのときは緊張しましたが、義父もこちらの話を真剣に聞いてくれて、理解してくれました。 話し合いをしてからも、過干渉が直っていない部分もありますが、今では「またお義父さん、干渉癖が出ているよ」と笑いながらつっこめるような仲になっているので、正直に話してよかったなと思っています。 たしかに過干渉で面倒なことも多いのですが、過干渉とは言い方を替えれば「夫や孫が心配」ということだと、最近では割り切って考えるようにしています。干渉されて嫌な気分になることもありますが、こちらが育児で大変なときには肉体的にも金銭的にも援助をしてもらっているので、こちらも感謝の気持ちを持って接するように心掛けています。 ベビーカレンダーでは、赤ちゃん時代を卒業して自己主張を始めた2~6歳までの子どもの力を伸ばし、親子の生活がもっと楽しくなる【キッズライフ記事】を強化配信中。今よりもっと笑顔が増えてハッピーな毎日になりますように! 著者:河井あやの1児の母。営業職をしていたが出産を機に離職。現在は家事・育児の合間に英語教室を開催。自身の体験をもとに、主に家事、育児、教育に関する記事を執筆している。
2023年07月05日私は不妊治療をこなすだけでもメンタル的、肉体的、経済的にもつらい日々が続いていました。不妊治療もなかなかうまくいかず、不妊治療を始めてから4年目、4軒目の病院で妊娠することができましたが、喜んでいたのも束の間、流産がわかります。その後も、私は流産を繰り返して不育症の治療をおこなうことに。結果、不妊症と不育症を乗り越えて元気な赤ちゃんを授かることができました。困難を乗り越えて出産した経験をお伝えしたいと思います。 4度目の流産で不育症の可能性を意識するように長い不妊治療を経て、私はやっとのことで妊娠することができたのですが、赤ちゃんの心拍確認後に流産したことがわかりました。言葉では表すことのできないショックが私を襲い、不妊治療をやめることにしました。 けれども、私は自分の妊娠をあきらめることができない気持ちに気づき、2年後に不妊治療の再開を決意。しかし、待っていたのは3度目・4度目の流産でした。「もしかして、妊娠しても出産できない?」。そのとき、初めて不育症の可能性を意識するようになり、私はパニックを起こしてしまいました。 不妊治療と不育症の治療を開始私はパニック状態から抜け出すことは難しく、時間もかかりましたが、自分の目的を考えると耐えて進むほかに道はないのだと気づきました。そんな中、5回目の妊娠を確認。私は不妊治療でお世話になっている病院の先生にアドバイスをいただいて病院を選び、不育症の治療も始めることに。 原因不明の不育症と経過観察不育症の治療は、初回の診察で不育症の治療のために問診とは別にアンケートと採血をおこないました。私は不育症の検査結果に問題がなかったため安心した反面、原因が見つからないことに不安も感じました。不育症の原因が特に見当たらない場合は経過観察をすることを聞き、不妊治療(妊娠を継続させるための投薬)と不育症の経過観察をおこなうことになりました。 私は不妊治療の病院へ指定された日時に通院しながら、不育症の病院へも指定された日時に通うことに。不妊治療は妊娠7週目まで通い、不育症の病院へは妊娠8週(妊娠3カ月)まで通院。その後、私は不妊治療と不育症治療とは別の出産病院へ転院し、無事に出産することができたのです。 不妊治療と不育症の治療を経て、無事に健康な赤ちゃんを出産できたことをとてもうれしく思っています。生まれた瞬間、赤ちゃんを愛おしく思う感情は、今でも忘れることができません。けれど、私の場合は結果がついてきたからこそある幸せなのだと思っています。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 監修/助産師 松田玲子イラストレーター/みいの 著者:仲本まゆこ自身の体験をもとに、妊娠・出産・子育てに関する体験談を中心に執筆している。
2023年06月29日結婚後、1年経過しても妊娠しなかったので、不妊治療専門の病院に通いました。実際に通ってみてつらかったこと、でも治療してよかったなと思うことをお伝えします。 まずは検査を受けることに結婚して1年。夫婦で妊娠を待ち望んでいましたが、なかなか妊娠できないので、不妊治療専門の病院へ。まずは夫婦ともに、不妊の原因になりうる感染症や体質的に妊娠しやすいかどうか、各種検査を受けました。 その中でも特につらかったのが、卵管造影検査。「生理痛がひどい場合はちょっと痛いかも」と主治医に言われ、実際、生理痛がひどい私には激痛でした。 次に各種検査の結果を聞きにいき、私はとある感染症にかかっていることが、そして夫は精子の運動率が低いことが判明。お互いに自覚がなく、なんだかとてもショックを受けたことを覚えています。 タイミング療法と人工授精にトライ各種検査の結果がわかり、主治医と治療方針を立てることに。まずは3回、タイミング療法にトライしましたが、うまくいかず。早めの妊娠を希望し、人工授精に切り替えました。しかし、2回人工授精をおこなっても、妊娠しませんでした。 当時はフルタイムで働いており、職場の上司には不妊治療中であることを伝え、理解を得ていました。しかし、私が通った病院は、院長がひとりで治療方針を立てるところだったため、予約しても待ち時間が長い! 仕事を休んだり、時間休を取りつつ、長いときは受付から会計まで6時間……という状況。 また、人工授精の実費負担もあり、大変な割に妊娠しない……。次のステップに進めば体外受精で、さらに実費負担がかさむな……と、うまくいかないことがつらく、先々の不安が重なって、ついに通うことを中断してしまいました。 なんと自然妊娠!ところが中断してすぐ、念のためタイミングだけ取っていたのですが、なんと自然妊娠! 主治医にも驚かれました。思えば、検査結果がわかってから、夫は主治医に相談して、すすめられたサプリメントを摂取し、私は感染症の治療をしたことや、行き詰まったときに思いきって治療を中断したことが気分転換になり、よかったように思います。 不妊治療は、精神的・経済的な負担が大きく、今思い出しても、とにかくつらく大変でした。ただ、不妊の原因がちゃんとわかり、現実的に必要な治療ができたことは、本当によかったなと思っています。 それから、あまりにつらいと感じたときは治療を中断し、気持ちをラクにすることも必要なことだったのだと思っています。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 作画/しおみなおこ監修/助産師 松田玲子 著者:野田 理恵もうすぐ2歳になる女の子の母。福祉関係の仕事に従事するかたわら、記事執筆をおこなう。
2023年06月24日結婚して2年、なかなか子宝に恵まれず2年間不妊治療に通い続け、2度の化学流産を経験。不安と喜びの妊娠期間を過ごし、やっと会えた息子。 次の日、小児科の先生から告げられた言葉は、出産したばかりの私にはあまりにも衝撃的でした。 念願の妊娠、出産! だけど…結婚後、なかなか子宝に恵まれず、不妊治療に通い始め、タイミング法をおこなっていましたが、2度のつらい化学流産を経験しました。「神様があきらなさい」と言っている、と本気で思っていました。 半分あきらめながらも治療を続け、超音波検査で赤ちゃんの入った袋が見えたときの感動は、今でも忘れられません。2回化学流産したこともあり、妊娠中はちゃんと育ってくれるか不安でしたが、特に問題なく順調に経過し、あっという間に出産を迎えました。 初めてのことでもうろうとしながらも、無事に出産。夫も立ち会ってくれ、私たちにとって忘れられないものとなりました。病室に戻り2人で喜んでいたのですが、息子の呼吸が安定しないため、保育器で様子を見ることに。私も夫も不安でしたが、それ以上に生まれてきてくれてやっと会えた喜びのほうが大きく、次の日からの母子同室を楽しみにしていました。 ところが、次の日の朝、医師から「午前中いっぱい様子を見て、大学病院に転院するか決めます」と言われ、祈るような気持ちで午前中を過ごしました。息子に何が起こっているのか? どういう状況なのかわからず不安でいっぱいでした。お昼前、小児科の先生から告げられた言葉は、私たち夫婦にとって衝撃的なものでした。 大学病院で検査?「呼吸が安定しません。専門の所で見たほうが安心なので、今から転院しましょう。 それと、染色体異常の可能性があります。検査をしたほうがいいでしょう」。 言葉が出ませんでした。昨日まで、生まれてきてくれたこと、不安だけど楽しみな育児、「早く抱っこしたい」と夫と2人で話していたことが、なんだか夢のようでした。 それから、1時間もしないうちに救急車が来て息子は大学病院へ。夫も手続きのため、追いかけるようにして大学病院に行ってしまい、産婦人科の病室で部屋にひとり。あまりの展開に状況が飲み込めず、泣くことしかできませんでした。 しばらくして戻ってきた夫とは、何を話していいかもわからず、2人ともお互いに心配かけまいと「大丈夫、きっと大丈夫」と声を掛け合うことしかできませんでした。 それから退院まで、できる限り搾乳して昼から夕方まで息子のいる大学病院に会いに行き、産婦人科に戻って休むを繰り返していました。 おっぱいは張って痛いのに息子はそばにおらず、他の人の赤ちゃんの声で眠れない……。入院中、先生やスタッフのみなさんにとても良くしていただいたのですが、ひとりで産婦人科に入院していることがとてもつらかったです。 検査結果は…息子よりひと足先に私が産婦人科を退院し、3日後に大学病院を息子が退院することに。 息子の退院の時点では検査結果は出ておらず、後日結果を聞きに行くことになりました。 初めての育児、丸1日を息子と初めて過ごすことに不安もありましたが、何より息子を抱きしめることができて、うれしかったです。 慣れない育児に悪戦苦闘しながら、毎日はあっという間に過ぎていき、息子が生まれて1カ月後、大学病院に検査結果を聞きに行く日が来ました。 夫婦2人とも眠れぬ夜を過ごしたかと思います。 結果は「21トリソミー(ダウン症候群)」でした。 先生がいろいろ説明してくれたことがほとんど耳に入らず、帰りの車の中では、ただぼんやり外を眺めていました。 本当に自分の息子がそうなのだろうか? 何かの間違いでは? そんなことを延々と考えていたような気がします。 息子はもう生後3カ月を迎えました。 正直、今でも結果を完全に受け入れることができているかは自分にはわかりません。ですが、800〜1,000人に1人の確率でしか生まれない「ダウン症候群」。そんな息子に選ばれた私は、息子が教えてくれること、息子からしか学べないことがきっとあり、私しかできないことがきっとあると思い、毎日の子育てに奮闘しています。 涙が出ることもあるけれど、「私が今悩んでも不安が息子に伝わるだけ。息子が思い悩んだときに一緒に悩んで考えよう」と思い、前向きに育児に取り組んでいます。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 監修/助産師 松田玲子イラストレーター/みいの 著者:塩田 沙織現在、3カ月の息子の育児に奮闘中。育休前は、介護福祉士として病院勤務。
2023年06月13日幼稚園に通う4歳の女の子と2歳の双子の男女を育てています。双子の妊娠時につらくて涙が出るほどだったのが、つわりです。この期間は、私にとって人生で一番長く感じ、とにかく大変でした……。日を追うごとにひどくなるつわり産院での妊娠判定日の3日ほど前からムカムカと吐き気がしていました。そこから日を追うごとに吐き気が強くなり、その1週間後にはほぼ寝たきり状態に。最初はごはんが食べられないだけでしたが、次第に水分もとれなくなり不安になりました。 上の子の妊娠時もつわりがひどかったのですが、1カ月ほどでつわりが終わったので、今回もとりあえず1カ月を乗り越えようと思っていました。しかし、1カ月たっても終わるどころか強まる吐き気。点滴のため通院をしていたのですが、そのための外出すらしたくないと思うほどでした。 すぐに入院をすすめられ…双子の妊娠のため大学病院へ転院し、1回目の受診日になりました。体重は妊娠前から10kgも減り、ケトン体+4というひどい状態だった私。先生から入院を強くすすめられましたが、上の子のこともあり、入院をせずに自宅で過ごすことに。しかし、自宅ではお世話が十分にできない状態だったので、実家へ帰り両親に頼ることにしました。 そして、つわりが始まってから約2カ月後に治まり、妊娠6カ月ごろには妊娠前と同じように食事がとれるようになりました。 このムカムカは、まさか!?つわりが終わってからは、食べたいだけ食べていました。すると妊娠8カ月ごろから今度はおなかが大きくなったことにより、後期づわりが出てきたのです。 吐くことはなかったですが、少しずつしか食べられず……。「またか」と思いながら、出産までずっとムカムカと闘うことになりました。 ちなみに、つわりがひどい中でもなぜか大食いの動画は見ることができ、「つわりが終わったら、動画に出てきたアレが食べたい」と目標を持つと、気持ちが少しラクになりました。つわりで不安が多かった妊娠期間でしたが、おなかの中ですくすくと成長してくれた子どもたちに感謝です。 監修/助産師 松田玲子著者:やまぐち さき4歳の女の子、1歳男女の双子、夫との5人暮らし。子宮内膜症からの手術、不妊治療を乗り越えて育児中。闘病や不妊治療、双子の出産・育児の経験をもとにライターとして活動中。
2023年06月05日親子向けの複合サービス施設「おやこの世界をひろげるサードプレイス PORTO」(所在地:神戸市中央区、以下「PORTO」)を運営するlavieestbelle株式会社(本社:神戸市中央区、代表:佳山 奈央)は、不妊治療に特化した総合病院「英ウィメンズクリニック」(神戸市中央区、理事長:塩谷 雅英)と提携し、同院へ通院する方のお子さん向け一時保育サービスの優待価格での提供を開始しました。提携開始のお知らせ【提携内容詳細について】「英ウィメンズクリニック(さんのみやクリニック)」の受診中、同院の費用負担のもと、「PORTO」でのお子さんの一時保育を優待価格(通常4,200円のところ1,500円/最大3時間まで)でご利用いただけます。ご利用方法等詳細はこちら: PORTO 室内写真PORTO 外観写真【背景】「PORTO」は、保育士常駐で大人もくつろげる「室内遊び場」や、親がリフレッシュや用事を済ませる間に安心してこどもを預けられる「一時保育」、親子の日常に体験機会を増やす「親子向けイベント」等、多様なライフスタイルを送る今の子育て世代のWell-beingをサポートするサービスを複合的に展開しており、2020年12月のOPENより4,200世帯(※2023年5月31日時点)のご家族にご利用いただいています。「英ウィメンズクリニック」は、様々な思いの中不妊治療を受けられるみなさまが気持ちよく通院できる環境づくりを重視しており、患者様の同伴者がお子さんとお待ちいただける専用の待合室(ファミリースペース)を通常の待合室と別フロアに設ける等、様々な工夫をしてこられた中で、1人目のお子さんを希望されている方も、2人目・3人目のお子さんを希望されている方も、それぞれがより安心して治療に専念いただける環境を整えたいと、この度提携いただくこととなりました。2人目・3人目のお子さんを希望されているにもかかわらず、上のお子さんのお預け先がなく、受診が難しいと感じられていた方にも、安心して通院いただける一助になるサービスとなれば幸いです。■施設概要施設名 : おやこの世界をひろげるサードプレイス PORTO所在地 : 兵庫県神戸市中央区八幡通4-1-11 松竹ビル1Fアクセス : JR「三ノ宮」駅徒歩約7分営業時間 : 10:00~17:00定休日 : 不定休URL : Instagram: 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2023年06月02日パニ子は37歳の専業主婦。夫・吉樹とは結婚7年目で、不妊治療を続けています。スカッと系人気YouTubeチャンネル『パニコレ』から、「不妊に悩む夫婦の目の前で倒れた女の子との絆」を紹介します。パニ子は37歳の専業主婦。夫・吉樹とは結婚7年目ですが、子どもはいません。 目の前で女の子が倒れて……2人は子どもが大好き。現在不妊治療3年目です。不妊治療はお金や体力・時間との勝負。その難しさにパニ子は時折ネガティブになってしまいますが、吉樹はいつも励ましてくれています。 ある日、2人が気分転換に近所の公園を散歩していると、突然、小学生くらいの女の子が目の前で倒れました。2人は応急処置をして救急車を呼び、病院まで付き添うことに。結局、女の子は軽い熱中症だとわかり一安心。 その後、女の子の母親が病院に現れましたが、パニ子たちにお礼を言うこともなく「倒れたんだって? あれだけ迷惑をかけるなって言ったでしょ!」と女の子を叱責しています。 パニ子たちは「そんなに叱らなくたっていいのに……」とモヤモヤした気持ちを抱えながら、病院を後にしました。 女の子が突如いなくなった翌日、公園の前を通りかかったパニ子は昨日の女の子と再会! ひまりという名前のこの女の子はきちんと昨日のお礼を言い、2人は買い物帰りに毎日のように公園で楽しい時間を過ごすように。ひまりとの時間は、不妊治療の困難さを忘れさせてくれる癒しの時間でした。 しかし1カ月後、突如としてひまりの姿が公園から消えました。パニ子は心配して待ち続けましたが、一向に現れる気配がありません。吉樹に相談すると心配してくれましたが、どうすることもできずにいました。 不妊治療を続けることさらに3年、2人は子どもを諦める決断をしました。そして、病院を出る際、「養子縁組制度」についてのポスターが目に入ったのです。 女の子と奇跡の再会。家族へ。養子縁組制度に関心を抱いた2人は、施設を訪問。そこでは、なんとひまりが生活していたのです! 3年ぶりに会ったひまりはパニ子夫婦のことを覚えていてくれて、感動の再会を果たしました。ひまりの母親が姿を消したという事情を知った2人は、ひまりを家族として迎える決断をしました。 ひまりの意見を聞いてみると「私、パ二子さんみたいな女性になりたい!きっとこの人たちの子どもは、すっごく幸せなんだろうな、羨ましいなって思っていたの」と。吉樹が「俺たちは親子になるべく出会っていたんだよ、迎えに来るのが遅くなっちゃってごめんな」と言い、3人でぎゅっと抱き合い、晴れて家族になりました。 3人の穏やかで楽しい暮らし今日はひまりの中学式。「ママ、もう時間だよ!早く出発しないと!」「私の忘れん坊は、パパ似だね! パパは保護者代表挨拶するんだから、しっかりしてよね!」と朝から準備に追われています。そんなドタバタの朝も、パニ子一家にとっては楽しい日常です。「さあ、卒業式へ行こう!」と、3人は笑顔で家を出発しました。これからも穏やかな日々が3人に続きますように……!著者:ライター パニコレ
2023年05月25日子どもが欲しいと思ったタイミングで、何の問題もなく長男を授かることができた私たち夫婦。そんなこともあり、不妊は自分たちには関係ないものだと思っていました。長男を産んだのが30歳を超えていたので、2人目は早めにと、年子も視野に入れ妊活に励むものの、なかなか授からず……。現実は理想通りにはいかない正直なところ、長男の育休中に2人目を妊娠し、仕事復帰することなく続けて2人目の産休・育休を取りたいと私は考えていました。 そのほうが2回に分けて育休を取るよりも、仕事の引き継ぎが1回で済むので自分もラクで、周りにも迷惑がかからないと考えたからです。しかし、現実はそううまくいきませんでした。1年半の育休中に2人目を授かることはなかったのです。 育児と仕事をしながらの妊活長男を保育園に預けて仕事に復帰することになり、育児と仕事の両立生活が始まりました。時短勤務で基本的には定時に上がることができていたのですが、残業になることも。 夫は泊まり勤務もあったため、ワンオペで対応しなければならない日が2、3日に1回ありました。平日は育児と仕事でドタバタで、妊活したい日に夫は仕事で不在。そして、私は昔から生理不順……。タイミングを合わせるのがとても難しいと、私も夫も感じていました。 排卵検査薬の存在を知る私はネットで不妊について調べるうちに、排卵日予測検査薬の存在を知ることに。生理不順の私に必要なのは「これだ!」と、ドラッグストアに行っては排卵日予測検査薬を買い続けていました。 排卵日予測検査薬に一体いくら使ったかわかりません。検査薬を試しては一喜一憂する日々が10カ月ほど続きましたが、幸運にも2人目を妊娠することができました。 今となっては、なぜもっと早く婦人科に行って相談しなかったのだろうと疑問に思います。排卵日予測検査薬や妊娠検査薬に一喜一憂する日々は精神的にも疲れましたが、私たちの妊活に役立ちましたし、今では懐かしい思い出です。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 監修/助産師 松田玲子イラスト/ななぎ著者:鬼頭いちか
2023年04月25日1人目が生後10カ月を過ぎたころ、2人目を考え始めた37歳の私。夫の意見や周りのアドバイスを聞くたびに、2人目妊娠のタイミングがわからなくなりとても悩みました。しかし、助産師の姉の言葉で不安や迷いが消えました。そんな私の体験談を紹介します。2人目に対する夫婦の考えもともと生理不順で産婦人科に通院していた私は、1人目は予想外の自然妊娠で喜んでいました。しかし産後10カ月を過ぎるころ、私が37歳であることや、産後に再開した生理が今まで以上に不順だったこともあり、2人目も自然妊娠できるか心配になってきたのです。 夫は「1人目が自然にできたんだから2人目も大丈夫だよ!」と楽観的。私たち夫婦は2人目も強く希望していたのですが、「年の差は関係なくきょうだいをつくってあげたい」という私と、「3歳は年を離さないと子育てが大変」という夫と意見は異なっていました。 他人の言葉に揺れる私2人目をどのタイミングで考えればいいか悩んだ私は、友人や姉妹に相談してみました。上の子と5歳差で2人目を妊娠した妹は、「意外にも2人目不妊は多い。特に年が離れると。私も不妊で通院した」と話していて、私は「やっぱり早めに2人目考えなきゃ」と焦り始めました。 また、2歳差の2人の子どもを持つ友人に相談してみると、「2歳差は育てるのが本当に大変! 私があなたの年齢なら3歳は間隔をあけるわ」と。アドバイスを聞くたび、どうしたらいいのかわからなくなりました。 助産師の姉の言葉悩み始めた私は、一旦2人目を考えることをやめることに。ある日、助産師の姉と何気ない会話の中で「赤ちゃんは授かりものだから。来てくれたときがタイミングよ」と話してくれ、私は目が覚めた思いがしました。 「私はいろいろ自分たちの都合を考えていたけれど、そのこと自体間違っていたのかも」と思うようになったのです。それから2人目計画を立てることをやめ、避妊もせず、すべて自然に任せることにしました。 2人目妊娠判明! 夫は…2人目妊娠を意識することをやめた矢先、まさかの自然妊娠が判明! 避妊はしていないものの、生理不順でいつ排卵しているかわからなかった私自身、こんなに早く妊娠するとは驚きでした。 3歳差を希望していた夫は、「えー! 早すぎ」と報告したときは若干焦ったようですが、「2歳差でも3歳差でもそんなに変わらないよね」と今では家族が増えることを楽しみにしています。 私は2人目妊娠のタイミングについて、私自身の状況や上の子との年の差を考えてたくさん悩みました。しかし私の場合、「赤ちゃんを授かったときが私たちのタイミング」と考えることで2人目妊娠に対する不安や悩みが軽減され、結果的に今赤ちゃんを授かれたことを夫婦2人でとても喜んでいます。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 監修/助産師 松田玲子著者:岩見 エリ1男の母。看護師歴12年、現在はフランスで出産し子育て中。
2023年04月21日娘が生まれて、初めてのお正月のことです。実家にとって初孫だった娘は、親戚中からかわいがられていました。そんな中、いつもやさしい義姉が予定していた帰宅日よりも早くに突然ひとりで帰宅。義姉には不妊治療の悩みがあったことをあとから聞きました。もっと配慮すればよかったなと私が後悔したエピソードです。 初孫がいる初めてのお正月私の娘が生まれて、初めてのお正月の出来事です。実家にとって初孫だった私の娘は、親戚一同の注目の的になっていました。 みんなにちやほやされて、娘はとてもご機嫌。親戚も「小さい子がいると賑やかでいいねー」などと言って、娘の誕生を喜んでくれていました。 私の兄夫婦はまだ子どもがいませんでしたが、義姉はキャリアウーマンだったので、まだ仕事を優先したいのかな? なんて私は思っていました。 突然帰宅してしまった義姉しかし翌日、朝から義姉が「習いごとの予約が取れたから帰ろうかな……」と言い、その日のうちにひとりで帰宅してしまったのです。兄にあとから聞いたのですが、義姉は不妊治療に通っており、なかなか良い結果が出ていない状況だったそうなのです。義姉が不妊で悩んでいるとは知らなかった私。 義姉はやさしい人で、私の娘ともたくさん遊んでくれて、子育ての話も積極的に聞いてくれていました。親戚も不妊のことは知らなかったので、軽い気持ちで「今度は○○(兄夫婦)の家の子だね!」などと言っていました。 親戚も私も悪気はなかったのですが、義姉は内心つらかったのだとあとから気がついたのです。 その後の義姉との関係それからおよそ1年後、兄夫婦は無事に子どもを授かることができました。義姉の子宮にはポリープができていたようで、切除したところすぐに自然妊娠ができたそうです。兄夫婦はやっと授かった赤ちゃんを溺愛しています。 私は写真共有アプリで姪の成長を見ているのですが、兄一家は頻繁に家族でおでかけをしているようです。姪はいつも兄夫婦からたくさん話しかけてもらっていて、きっと兄夫婦のもとに生まれて幸せだろうなぁと感じています。 今では義姉とはお互いの子どもを遊ばせ、子育ての話もたくさんできるようになり、良い関係を築けています。 この出来事で、子どもが欲しくても授かれない人がいることを改めて認識しました。そして、子どもをなかなか授かれない人は、そのことを自分からは話さないだけで、内心とても悩んでいるのかも知れません。子どもがいるとつい子どもの話をしてしまいがちですが、今後はもっと相手のことを考えて付き合っていこうと感じました。 イラストレーター/山口がたこ著者:本田 ひな2歳女児の母。管理栄養士として保育園に10年勤務した経験と、投資歴13年の経験を生かし、栄養やお金について執筆中。 監修者・著者:助産師 松田玲子医療短期大学専攻科(助産学専攻)卒業後、大学附属病院NICU・産婦人科病棟勤務。 大学附属病院で助産師をしながら、私立大学大学院医療看護学研究科修士課程修了。その後、私立大学看護学部母性看護学助教を経て、現在ベビーカレンダーで医療系の記事執筆・監修に携わる。
2023年04月17日ぽこちゃんです&どんちゃんです
子育てはフリースタイル
両手に男児