出産するとたくさんの人たちからのおめでとうの言葉とおめでとうのプレゼントをもらいますね。そんな気持ちに応えるのが内祝いです。わたしがこれまでに頂いた内祝い、贈った内祝いをお伝えします!そもそも内祝いって?内祝いについて、少し調べてみました。今では『内祝い』=『お返し』がすっかり定着していますが、本来の内祝いの意味は、『内輪だけの祝い』だそうです。内とは家のことを差し、家族や親しい人たちと、出産、婚礼などを、ともに喜び、ともに祝うという習わしだったそう。それが、時代の流れとともに、家族だけで祝うことが多くなり、親しい人たちには、自発的にあいさつに代わる品として品物を贈るようになりました。そして今では親しい人たちがお祝いの品を贈ってくれるようになり、そのお返しをする事が内祝いだと認識する人が増えたといいます。これにはわたしも驚き!内祝いは、おめでたいことがあった人から、親しい人へのあいさつ代わりのものだったんですね。知っておきたい、内祝いのマナーとルール内祝いのマナーでは、金額、贈る時期、品物に気を付ける必要があります。金額は頂いた品物の3分の1から2分の1の金額で返すのがお決まりです。頂いた物以上の物を返しても失礼にあたるので要注意!贈る時期は2週間から1ヶ月以内。出産してまもなく、バタバタしている中で大変なママも多いと思いますが、忘れた頃に贈るのはNGです。内祝いは何をお返しするのか、出産する前にリサーチしておくとよいですね!品物については、実用的なものや、食品を選ぶ人が多いよう。カタログギフトも人気ですが、少し味気ない気も..。相手のことを思いながら選ぶのも楽しみのひとつです。わたしがもらった内祝い今まで頂いた内祝いの中で圧倒的に多いのがタオル!ツモリチサトやヴィヴィアン、今治タオルなどのブランドものは、中々自分では購入しないので、うれしい内祝いのひとつです。食品やコーヒーギフトなどを内祝いに選ぶ人も多いかと思います。わたしもコーヒーギフトやお菓子の詰め合わせなどを頂いたこともありますが、コーヒーは飲まない..し、お菓子もあまり食べない..。とゆうことで、実家へと流れていきました。もし、食品を選ぶのであれば、お米や調味料セットなどが喜ばれると思います!賞味期限が短いものはもちろんNG。実用的で長い期間持つものがいいですね。わたしが贈った内祝いわたしが贈った内祝いでやはり多いのはタオル!自分がもらって嬉しかったものは、やはりあげたくなります。相手の趣味を考えてタオルを選ぶのも楽しいもの。金額も設定しやすいし、誰もが使う物なので、内祝いにおすすめです。子どもがいるおうちには、おもちゃや絵本の内祝いも贈ったことがあります。これもとても喜んでもらえました。しかし、わたしが出産したとき、まわりでは出産ラッシュで同級生がたくさん。出産日が近かった友達とは、お互いにプレゼントを贈り合って、内祝いはお互いなしにしよう〜なんて話も。お祝い事のあいさつを自発的に親しい人たちへ贈るという本来の意味を考えると、思いを込めてうちを選びたいですね。
2016年09月09日しっかり準備していったはずの入院グッズ。いざ出産・入院してみるとコレはいらなかった、コレは必要だった!と本当のところがわかってきました。初めての出産でこれがあると便利だった物を紹介します。わたしが入院準備したものはこちら↓あってよかった!持っていて正解の入院グッズはコレ!ストロー(ペットボトルにつけるタイプ)乾燥した病室内、母乳のためにとにかく水分が必要。ふたもパカッと簡単に空けられ、寝ながらでも飲めるストローは、大活躍でした。洗濯物用バッグ、カゴ汗をかいたり、母乳や悪露で汚したりと汚れ物もでるので便利です。ぽんぽんと汚れた物を入れておいて母に持って帰ってもらいました。小さなカゴは薬やペンなど細々した物を入れておけば散らからず快適。書類をまとめるファイル退院後の生活などについての書類や領収書など書類をまとめられるファイルを1つ持って行っておきました。バラバラにならずにまとめておけるので助かりました。飲み物麦茶、ミネラルウォーターは何本あっても困りませんでした!逆にジュースはほとんど飲まなかったので病院の自動販売機で買い足すぐらいで十分かも。用意してなかった!けど入院中に必要になったものはこれ!延長コードベッドとコンセントに距離があって、充電するたびにベッドから起き上がるのがひと苦労。赤ちゃんの写真を撮ったり、家族との連絡で何かと携帯を使うので、延長コードがあると便利だなと思いました。入院中に、家族に持ってきてもらうことに。コップ、箸、取り皿自分の分はありましたが、お見舞いにきてくれる主人や母のものが必要に。抱き枕帝王切開での出産だったので、傷口の痛みを緩和するために家から持ってきてもらいました。抱き枕にはかなり助けられました。着替えのパジャマ母乳や悪露、汗など意外と汚れるので1枚では足りませんでした。多めに用意をしておくといいと思います。特に延長コードと着替えのパジャマ。以外とベッドとコンセントに距離があって充電するたびにベッドから起き上がるのは苦労するので家族に持ってきてもらいました。用意するだけじゃだめ。ちゃんと伝えておく必要があった“陣痛グッズ”あるとよかったな〜と思ったのは“陣痛中に使うタオルとうちわ”。私は診察からすぐに分娩室に入ってしまったので、立ち会いの夫に病室から持ってきてもらわなければいけなかったのですが、なんと主人がもってきたのは“カメラ”のみ。「何かあったらこれもってきて!」とちゃんと伝えておけばよかったと後悔…。かろうじて持っていたちいさなタオルで汗をふいてもらったりあおいでもらったりしました。テニスボールなどのあらかじめ用意していた陣痛グッズも、主人は気づかなかったよう。そんなすぐには産まれないのにのほほんとカメラを構える主人にイラっとしてしまったので、他の人に持ってきてもらう想定で準備をすることをおすすめします!嵐のように過ぎて行く入院生活!入院中はゆっくり休める最後の時とよく言いますが、だからといってゆっくりパックしたり〜というのはなかなか難しいもの。授乳や沐浴、栄養指導などスケジュールは意外とびっしりです。私は帝王切開で入院期間も長かったのですが、傷口が痛み“最後ののんびり〜”といった悠長なことは言ってられず、日々赤ちゃんとの暮らしでいっぱいいっぱいでした。赤ちゃんのグッズもちゃんと揃っているので、あとはママが快適に過ごすための最低限のものがあれば大丈夫です。また、産後は動くのもつらかったり、退院の朝はとっても早いので、片付けや病室が散らからないようにするための整理整頓グッズがあるととっても快適です!
2016年09月08日【ママからのご相談】年末ごろに出産予定のプレママです。赤ちゃんとの生活をすごく楽しみにしているのですが、出産のことを考えると不安になります。楽なお産などないことは理解していますが、痛みに耐えられるか、最後まで頑張れるか心配なので、 先輩ママさんたちの“つらかったこと”を知りたいです。いろいろなパターンを知ってシュミレーションしておけば、少しは安心できる気がするので……。●A. 先輩ママたちに“一番つらかった体験談”を取材しました。こんにちは。ライターのNANARUKAです。ママ友同士の会話では、お産の話題で盛り上がることがしばしばあります。最後のお産から10年近くたっているママさんでも、“その瞬間”の記憶は鮮明に残っている 方が多く、聞けば聞くほどドラマチック。そして何人産んでもそのたびに違った展開があり、実に興味深いものです。今回はプレママさんのイメージトレーニングに役立つかもしれない、先輩ママさんたちの“一番つらかった体験談”を取材しました。●いつもの生理痛なんて屁でもない?『生理痛やケガなどの傷みには耐えられるほうだったので、自分は痛みには強いと思っていましたが、出産の際は予想に反する陣痛の痛みにかなり取り乱してしまいました 。絶対に大声は上げないつもりで臨んだお産でしたが、実際は大絶叫。今思い出しても恥ずかしいのですが、あの痛みの中での自制は難しいですね』(35歳/1児の母)『第1子は予想以上の難産。押し寄せる痛みに耐えながら、次にまたやってくる波の恐怖。けれど合間にはしっかり休憩しなければいけない。その繰り返しを丸一日続けて気力も体力もすっかり失われ、最後の最後で緊急帝王切開となりました。心の準備をする間もなく、抵抗する体力もない中、全身麻酔を打つときの注射がメチャクチャ痛くて ビックリしました。それでも「もう出てくるのを待つだけだ」とホッとしたのもつかの間、術後の痛みにさらに苦しむことに。結局、陣痛と帝王切開、両方のつらさをガッツリ味わう結果になりました』(39歳/2児の母)●経験した人だけが知る“グリグリの恐怖”『第1子のお産は破水でスタート。すぐに病院へ駆けつけましたが、なかなか陣痛が来ないまま2日目を迎え、促進剤の投与が始まりました。いよいよ陣痛の波を覚悟したものの、「う~ん、これかな?」という程度。そして看護師さんが子宮口の様子を見るということになったそのとき、不意に子宮口をグリグリ広げてきて大絶叫!何が起きたのかもわからないまま放心状態。その後、先生の内診を受けることになり診察室へ行ったところ、さっきの子宮口開きに再び襲われ2度目の大絶叫。その後の陣痛もそれなりにキツかったですが、進行が鈍かった第1子のお産では、この“子宮口開き”が恐怖体験として記憶に残っています。産後しばらくたってから、病院中に響き渡る悲鳴だったと旦那から聞いて恥ずかしくなりました』(38歳/2児の母)『2人目の出産はだいぶラクなんだろうとは思うけれど、1人目のときに子宮口をグリグリやられたことがトラウマになって、正直なところもう1人産むのがコワいです……』(32歳/1児の母)『これはもう、陣痛よりも痛かった!!』(33歳/1児の母)●切ると切らないとでは産後が大違い!?『第1子を産んだのは会陰切開をする方針の病院だったので覚悟はしていましたが、産んだ当日は切った傷の痛みがひどくて一睡もできませんでした。体は疲労しているのに痛みで眠れずつらすぎたので、第2子は切らずに産める病院で産みましたが、産後の回復が断然早かったです 。産んだ数時間後には歩けたし、立ったり座ったりもすんなりできたので、会陰切開ナシの自然分娩はこんなにラクなのかと感動しました』(40歳/2児の母)『2人目のお産のときは赤ちゃんがなかなか出てこず、私も疲れ切っていたので「もう切ってください!」と何度も叫んでいました。結局いろいろな事情が重なって切ることになったのですが、産後ズキズキする痛みに「やっぱり切らずに産んだ方がラクだ」と確信。お産中どんなにつらくても産まれてしまえば忘れます。翌日から赤ちゃんのお世話が始まることを考えると、産後に何かしらの痛みが残ることはできるだけ避けたい ですね』(35歳/2児の母)●術後が勝負! 帝王切開によるさまざまな痛みとは……『とにかく傷が痛くてなかなか起き上がれなかったし、赤ちゃんを抱けるようになるまで時間がかかり、しばらく授乳もままなりませんでした。鎮痛剤を服用しても傷の痛みがとれず、それでも退院後できるだけ早く普通の生活に戻りたかったので、歩行訓練はこまめに続けて疲労困憊。産後にさまざまな痛みを引きずりやすい帝王切開は、自力で産み出すつらさとはまた違ったつらさがあります』(41歳/2児の母)『1人目では子宮口開きと会陰切開に涙を流し、2人目はどこも切らない自然分娩でのスーパー安産、3人目は逆子による予定帝王切開を経験。それぞれまったく別の痛みと苦労がありましたが、帝王切開の全身麻酔の副作用によるひどい頭痛が5日間続いたこと は予想外のつらさでした。入院中は赤ちゃんと2人だけの時間をたっぷり楽しむつもりが、横になっていても起きていても四六時中頭がガンガンするので、お見舞いもお断りするほど。やはり2人目の無傷の自然分娩後の回復の早さは、今思い出しても驚くべきものがあります。産んで3時間後にはスタスタ歩いて、その晩のごはんもモリモリ食べてましたから』(38歳/3児の母)----------先輩ママさんたちの壮絶なお産体験談、いかがでしたか?むやみやたらと恐怖や不安を感じることはありませんが、こんな展開が起こりうるということを知っておくだけでも心の準備になるかもしれません。大切なのは、正しい知識と傾向を知って、不安の原因を取り除き、できる限りの準備をしておくことだと思います。これから迎える大仕事、思い出深いものになると良いですね。●ライター/NANARUKA(フリーライター)●モデル/大上留依(莉瑚ちゃん)
2016年09月02日【ママからのご相談】はじめまして!35歳2児の母です。ドラマ『営業部長 吉良奈津子』がおもしろくて、夢中でみていました。じつは、私もこれから育休が明けて職場復帰を考えている身です。今は専業主婦なので子どもの園や学校のこともいろいろ手をかけられていますが、働いているママさんたちは正直表情に余裕がなくて、行事への参加率も低く、自分もあのようになるのかな……と思うと不安も感じてしまいます。●A. 思い描いたとおりにはいかない、出産後の職場復帰。こんにちは、ライターの月極姫です。私も医療従事者時代に、産休明けの復帰と育休明けの復帰を経験しました。家族間の協力体制もあまりできていなかったので、大変すぎてあまりよく覚えていないくらいです(笑)。育児ポータルサイト『ベビータウン』が行ったアンケートでは、結婚や出産を機に仕事を辞めたママさんに、「状況が許せばまた仕事をしたいか?」という質問をしています。結果、50%以上が「ぜひしたい」と回答。「まあまあしたい」という回答と合わせると80%以上のママさんが「いずれは仕事に戻りたい」と考えているという現状が見えてきました。わが子が一番大切なのは当然だけれど、学費などのために働きたいというママさんも多いことでしょう。しかし、実際に仕事と育児を両立しようとするとさまざまな試練が立ちはだかります。●(1)ワーママのジレンマ【託児編】ひと言に「あずける」といっても、すべてのケースですんなりといくわけではありません。職場復帰以前の問題でつまづく母子も多いのです。『育休明けの職場復帰を果たして2か月経ちましたが、職場のすぐ近くの保育園なのにあずけるのに手間取り、私が精神的にまいっています。他の子はすんなり先生に懐いて園に入っていくのに、うちの子は私にしがみついて「嫌だ、嫌だ」が毎朝の習慣 。こんなことなら、産休明けのわけのわからないうちにすぐあずけるんだった、とついヒドいことを考えてしまう』(20代・看護師)『やっと保育園に入園できて職場復帰できましたが、土日に急な仕事が入る業界。保育園は急な利用に対応してくれない ところなので、そんなときは家にベビーシッターを呼びます。割高なので、土日の仕事に関しては赤字です』(30代・警備会社)『仕事には復帰したいし、経済的にも復帰しなければいけないんですが、私自身が子離れできません 。うちの子はまだ1歳です。本当に、こんな小さい子を他人にあずけて働くことが正しいのでしょうか。両親や義両親は頼れない環境です。子どもを産んで、いろいろなことがわからなくなっています』(20代・飲食店勤務)●(2)ワーママのジレンマ【マタハラ、パワハラ編】ドラマ『営業部長 吉良奈津子』では、職場復帰した途端に不本意な部署移動が待っていたり、男性中心の社会で周囲の無理解に苦しんだりする主人公の姿が描かれていました。現実の世界でも、似たような問題は起きているようです。『2人目の妊娠で母子ともに健康。もともと丈夫なので妊娠前と同じ精度で仕事してるつもりだし、穴もあけていません。それなのに、突然業務の軽い部署への移動命令 。「お子さんも増えたことだし、大変でしょう」「お腹が大きくて見ていて大変そうだから」と上司。私、そんな気遣い頼んでないんだけど。これは事実上の戦力外通告なのかな』(40代・営業)『2度目の産休で「女性はいいよね。こうして休める制度があるから 」と心底羨ましそうに言われた。その男性上司とは、一生分かり合える気がしない』(30代・薬剤師)『12年務めている会社で初めて怒鳴られました。たしかに、子どもの体調不良が続き急な欠勤で迷惑をかけました。「家族や病児保育機関との協力体制ができていない、いざというときの支援体制も考えていないとはプロ失格だ!」と。上司の言うことは正しいし、すぐに病児保育の申請をして改善に努めています。納得いかないのは、みんなの前で罵倒された ことです』(40代・企画販売)●(3)ワーママのジレンマ【ママ友との関係編】専業主婦とワーママの呼吸が完全に一致するというのはむしろ不自然。理解しあえない部分や軋轢があっても不思議ではありません。『私は子どもが中学に上がるまで仕事はしない主義です。幼児さんを抱えて早々と働き始めた友達が、ある日急に「子どもが保育園に行きたがらないのであずかってくれないか 」と……。一度だけ仕方なくあずかりましたが、それ以来距離を置いています』(40代・専業主婦)『私にとっては専業主婦が羨ましいんですけど、専業主婦のママ友は「私は学歴もキャリアもなく無資格。いつもいきいき仕事していて、きれいだしいいね 」とたびたびやっかみます。いやいや、実際は好きで働いてるわけじゃないから……。なかなか分かり合えない溝がある』(30代・技術職)『幼稚園の行事のお手伝いに、仕事が忙しくてほとんど参加できなかった年がありました。結果、ママさんたちにそっぽを向かれ、子どもまで仲間外れにされる始末 。それ以来、行事の時期はあらかじめ仕事を調整して参加しています。上司より、ママ友の方がよっぽど怖いです』(30代・介護職)●(4)ワーママのジレンマ【夫・義両親との関係編】事前に十分理解を得てスタートしたワーママ生活のつもりが、走り出してみると予想外の出来事ばかり。現実と理想のギャップはなかなか大きいようです。『フルタイム勤務ですが、家事も育児も結構完璧にこなしているつもりです。しかし、夫からはねぎらいの言葉どころか、「忙しすぎて老けてきたんじゃない?」「もう少し女らしくしろよ」。正直もうどうでもよくて、どっかで浮気でもしてきて欲しい(笑) 』(30代・生花店勤務)『私が職場復帰して1年目で、夫が若い女性と不倫していたことが発覚 。付き合い始めた時期は私が昇格して忙しくなった時期でした。まあ、男性なんてそんなものかな。別れるのも面倒くさいので、現状維持』(40代・クリエイター)『夫も同居の義両親も、口を揃えて「子どものためにも仕事を軽くするか、やめて欲しい 」と。経済的には恵まれているのですが、ずっと専業主婦だった義母と夫はいまだにべったりで、夫は食べた食器を下げることすらできません。それが本当の理想形なのか、はっきりいって疑問。忙しい母を助けるくらいの子どもの方が、自立心も芽生えたくましくなりそう。むしろ多少大変な思いをしても仕事を続けるべきであると思っています』(30代・教師)----------ドラマ『営業部長 吉良奈津子』では、主人公の吉良が職場のトラブルに巻き込まれ、夜間に夫と幼い息子を置いて緊急出勤しなければいけなくなる場面がありました。そのとき夫が吉良に放った言葉が、ワーママとその家族の悩める心情をよく表しています。「ママがいなくても会社は何とかなるよ。でも、ソウタのママはママしかいないんだよ!」確かに職場というのは、あなたがいなくなっても必ずその穴を埋める人材が現れ、なんとか回っていくものです。自分より若い力も次々と台頭してきます。しかし仕事はまた、やりようによっては一生を賭けて携わっていく価値のあるもの。ワーママのお悩みを分析すると、以下の点が間違っていなければ仕事と育児の両立は十分可能と言えるかもしれません。・両立していくだけの価値があるかどうか・復帰のタイミングは間違っていないか・子ども・家族・友人につらい思いをさせないための協力体制はできているかどんなに入念に準備しても、仕事の現場ではじつに予測不可能な事態が起こります。どんなときにも揺れることのない信念をもっていれば、お子さんやご家族も不安になることなく応援していけるかもしれませんね!●ライター/月極姫(フリーライター)●モデル/ゆみ
2016年09月01日赤ちゃんを授かり、出産が迫ってくると、どんなふうに産もうか悩みますね。さまざまな出産スタイルが選べるようになってきている今日、ご主人に立ち会い出産をして欲しいと願うプレママさんたちも多いのではないでしょうか。2013年に刊行された厚生労働省によるデータでは、約6割の夫婦が「出産時、夫が立ち会った」と回答しています。このことからも立ち会い出産が世間に定着してきていることがうかがえるでしょう。しかし、男性側からはいまだに「できれば避けたい」という消極的な意見がチラホラ聞かれます。中には「立ち会いたくないけど、妻が怖くて本音が言えない」というプレパパさんも。今回は、そんな男性たちの本音をコッソリ聞いてみました。●(1)グロテスクなものを見るのが無理多くのプレパパさんから聞かれたのが、この声でした。『無理ですよ。グロいんでしょ?自分が怪我して出血してるのだって怖いんだもん。出産で出血してるのとか、生まれた赤ちゃんが血だらけなのとか見たら気絶する自信あります』(30代男性/妻は妊娠7か月)出産が始まると分娩室内には血液や羊水のニオイが立ち込めるもの。男性は女性のように出血に慣れていないため、嘔吐したり失神したりする人も実際よくいるようです 。●(2)妻を女として見られなくなりそうで怖い『うちの妻はいつもニコニコしている、かわいらしいタイプ。だからこそ立ち会いは絶対したくないんです。陣痛のときの絶叫とか、いきんでるときの顔とか、赤ちゃんが出てくる生々しい光景とか……そういうの見ちゃうと、もう妻を女として扱えなくなりそうでとても怖いんです 』(20代男性/妻は妊娠8か月)こちらの意見もよく聞かれました。温和で女らしい奥さんのイメージを、出産という生々しいできごとで壊したくない……そう願っている男性は多いようですね。●(3)自分がいたって、どうせ役に立てない『「年齢的に最後の出産になるだろうから、立ち会いして欲しい」と言われ、妊婦健診や母親学級などに同行しました。その結果分かったことがひとつ。妊娠や出産は女の仕事です。僕がいて役に立つことは何ひとつない。産科の待合室ひとつ取ったって、男はできることもなく、ただ立ってるだけでしょ?いても無意味、ジャマなだけですよね 』(40代男性/妻は妊娠8か月)なるほど、一緒に病院に通ってみたからこそ導かれた結論ですね。何か役に立ちたい、でも何もできない。その状況が“情けない”、“もどかしい”と男性には感じられてしまうのでしょうか。●(4)妻から暴言を吐かれた最後に紹介するのはこちら。既にいちど出産に立ち会ったものの、その経験が最悪だったと証言するプレパパさんです。『第一子の時に立ち会いましたが、もう二度としたくないですね。いろいろある中でも最大の理由が、陣痛時に妻から吐かれた暴言の数々です。「ボーッと見てんじゃねぇよ!役立たず!」だの、「触んな!腹触んなっつってんだろーがー!」だの。極めつけは「何だよハゲ!ハゲてる場合じゃないだろ! 」……こうなったらただの八つ当たりでしょ?妻は笑い話として扱ってきますが、僕は今だに傷ついてるんです……』(30代男性/妻は妊娠5か月)陣痛の真っ最中には、壮絶な痛みのあまり普段なら絶対に言わないようなことを叫んでしまうものです。傷つきやすい男性は、立ち会いを控えたほうがいいかもしれませんね。----------出産に立ち会いたくないプレパパさんたちの本音、いかがでしたか?ちなみに今回インタビューした男性たちは全員、「立ち会い出産することと、妻子を愛することは別」と語っていました。彼らはみな、出産の瞬間には一緒にいないけれど、頑張る妻や生まれてくる赤ちゃんのことは心の底から愛しているのです。立ち会い希望のプレママさんたちは、もしご主人からいい返事がなかったとしても、そのことを決して忘れないでくださいね。そしてじっくり、夫婦で自分たちなりの“出産のカタチ”について語り合ってみてはいかがでしょうか。●文/パピマミ編集部
2016年08月23日妊娠・出産はとても喜ばしいものです。しかし、すぐに赤ちゃんができるカップルがいる一方で、なかなか授からず悩んでいるという女性も多いもの。中には妊娠を希望して専門医にかかっているという人もいるのではないでしょうか。最近では大島美幸さんや永作博美さんなど、芸能界にも妊活に励んでいたことをカミングアウトする女性が多くなっています。そのおかげか、“妊活”、“不妊治療”というワードは一般にも広く認識されるようになってきました。治療にはさまざまな負担が伴います。そのため、妊活中の女性は非常にナーバスになりがち 。ほんのささいなひと言に、えぐられるように傷つくということもしばしばあるようです。今回は不妊治療を続けている女性たちに、“これまでどんな言葉に傷ついてきたか”を教えてもらいました。●(1)慰めにも励ましにもならない! 「諦めたころにできるよ」&「諦めないで」『慰めているつもりなのか、よく言われるのが「諦めたころにできるっていうよね 」。この言葉の破壊力の強さは簡単に子どもができた人には分からないでしょうね。諦められないからこそ、長年つらい思いをしてがんばっているんです!』(30代女性/不妊治療歴6年)『10年以上治療していてもなかなか授からず、もうダメかな……とSNSでつぶやいたときのこと。子持ちの友人から「諦めないで!もうすこし頑張ってみよう?子どもはカワイイよ!」と即レスが来ました。こちらの事情も知らずに軽々しくこういうことを言ってくることにドン引きし、深く傷つきました。その場ですぐにブロックしましたよ 』(40代女性/不妊治療歴12年)“あきらめ”というワードに敏感な妊活女性は非常に多いようですね。未経験の人からは想像もつかないくらいキツい治療に取り組んでいるのですから、安易な慰めや励ましは禁物というところでしょうか。●(2)どちらも傷つく! 「子どもよりも仕事でしょ」&「仕事よりも子どもでしょ」また、“仕事と子ども”にまつわる発言に傷つけられたという声も多くよせられました。『「お義姉さんは、バリバリ働いてお仕事で結果を出せていてスゴイじゃないですか。まさに“子どもより仕事の女 ”って感じ。子どもができなくても全然気にすることないですよ!」……お盆の帰省で義妹に言われた言葉です。その場は取り繕いましたけど、隠れて泣きました。私は仕事に生きたいワケじゃないんだ!』(30代女性/不妊治療歴5年)『高額になっていく治療費を少しでも補填するため、パートを探していたときのこと。チラっと履歴書を見た瞬間「もう30代後半かぁ。アナタ、仕事よりも子どもが先じゃないの? 予定はないの?」と面接官に言われました。ナイフで胸をえぐられたような思いになりましたね』(40代女性/不妊治療歴4年)“仕事と子ども”、そのどちらを優先して生きるのかは他人に決めつけられることではないはず。相手が妊活中であろうがなかろうが、女性に対しては決して言ってはならないひと言なのではないでしょうか。●(3)裏切り行為に感じちゃう!? “不妊仲間からの妊娠・出産ハガキ”『言われたことではないのですが……子どもの写真入りの年賀状や暑中見舞い、出産報告などが全て苦痛です。特に、不妊治療が成功して妊娠・出産した友だちかららそういうハガキが来るとすごく傷つきます。治療中は仲間だと思っていたのに、いざ赤ちゃんができてしまうとみんな一気にお花畑妊婦になってしまうんですよね 。マタニティフォトを送りつけてきた人やエコー写真を送りつけてきた人もいます』(40代女性/不妊治療歴3年)かつては同志として、様々な苦労を語り合ってきた妊活仲間。不妊治療の成功を祝ってあげたいけれど、心のどこかでは羨望や嫉妬を感じてしまう……そんな複雑な女性の心理があらわれていますね。----------いかがでしたか?今回はデリケートな問題だけに、さまざまな“傷つきワード”があげられました。治療中の皆さん、心ない言葉をぶつけられることもたくさんあるかもしれませんが、上手に息抜きをしながら乗り越えていきましょう。かわいい赤ちゃんに出会えることを、私たちも祈っています。●文/パピマミ編集部
2016年08月16日国が違えばお産も違う?世界の妊婦健診・出産はどんなものなのか、日本と海外の両方で出産経験のあるママに体験談を聞きました。エコーは2回まで?システムも違う異国での健診はじめての妊娠はわくわくするものです。初回の健診は本当にドキドキ。海外での妊娠・出産となると、ドキドキだけでなく好奇心や不安も少しありますよね。日本では初期の経膣エコーで赤ちゃんの心音を調べますが、アメリカでのエコーは初回と20週の2回のみ。私はオーストラリアでの出産経験がありますが、オーストラリアでも問題がなければ2回、経膣エコーはありませんでした。その後日本で出産したときは、日本の4Dエコーがちょっとリアルすぎてびっくり。逆にオーストラリアで2回しか受けられなかった貴重なエコー写真が愛おしく感じられた記憶があります。妊娠中の体重については何も言われず、むしろ「アジア人はやせているから太った方がよい」と言われたのは、ドイツで第1子を出産したトモさん。日本では体重制限が厳しかったので、体重計にのる度にドキドキしたのだとか。ドイツでは健診は婦人科医に通い、出産は病院へ(助産院や自宅での出産も可能)。日本のように病院での出産予約は必要なく、出産の兆候が現れたら直接病院に向かい、その日、勤務している初対面の助産師と医師と出産を迎えるという仕組み。ドイツとロシアと日本の3カ国で妊娠の健診を受けたことがあるMagnolilyさんは、ドイツが一番時間をかけて丁寧に健診をしてくれたと感じました。逆に日本はあっさりとしていて不安に思うこともあったと言います。モスクワに駐在中に第2子を妊娠、唯一分娩施設が整ったセレブ御用達の私立病院で受診。担当医は指名制で、キャリアによって診察料が異なりました。そして驚くのは、全てが“前払い制”だということ。健診を受ける前に診察料を払い、エコーの前にエコー料を払って検査、血液検査も代金を払ってから採血をするという、とても面倒なシステム。しかも担当医には定期的にお酒やお菓子の手土産を持参しなければならなかったそうです。これはロシアでは当たり前の習慣なのだそう。アメリカでは健診に「遺伝子カウンセリング」の時間が組み込まれていました。専門家に家族の病歴を話し、採血をしてリスクを調べ、リスクが高いと判断された場合には任意で羊水検査も可能という流れになっていました。出産スタイルは自由に、夫の立会いも一般的“無痛分娩”が浸透しているアメリカにて、第1子は日本で自然分娩をしたことを伝えたシュー太さん。ドクターに「どうして?!何か宗教上の問題でもあるの?」と、真顔で驚かれたことが印象に残っています。1人目の出産が辛かったので2人目は無痛分娩に。出産も産後もとても楽に過ごせたそうです。南アフリカで双子を出産したゆきこさんは、私立病院にて帝王切開での出産となりました。「帝王切開なので夫は立ち会いに尻込みしていましたが、産科医が強く誘い手術室へ。産科医が赤ちゃんを取り出して夫に見せてくれたあと、頼みもしないのにおなかの中まで無理やり見せられたという“おまけ”がありました・・・笑」と、驚愕(がく)エピソードを語ってくれました。産むスタイルについては、ほぼ自由。オーストラリアでは妊婦さんが好きなスタイルで産むことができるよう、ベッドはもちろん、床用のマットや水中出産用のバスタブもありました。私は両ひざを床につけて出産したので、日本での3人目の出産では、自由なスタイルで出産させてくれる“産み場”を探すのに、とても苦労しました。(オーストラリア公立病院のLDR室)各国、夫の立ち会いは一般的。妻の横ではなく足元に立ち、赤ちゃんが出てくる様子を一部始終見守ることができます。ドイツ、トモさんのご主人は「足をおさえるのを手伝って」と言われ、お手伝い。日本でもオーストラリアのときのように私の足元にスタンバイしていた夫、いよいよというときに助産師さんに「お父さんそちらではなく、ママの頭の上で応援してください!」と言われ困惑、赤ちゃんが出てくるところを見られなかったし、へその緒も切らせてもらえなかった・・・と後日ぼやいていました。入院期間と産後の違い入院期間がとても短い海外。アメリカのシュー太さんは、なんと1泊で退院!「産後はすべて外来、子どもの健診で何度も小児科に通院しなければならず、日本のようにある程度入院して赤ちゃんの様子を見てもらえた方がよかった」と振り返ります。南アフリカのゆきこさんは、帝王切開の傷口もふさがらないうちに大量の鎮痛剤を処方され、2泊3日で帰宅。産後はメイドさんとベビーシッターさんを雇い、乗り切りったのだそう。ドイツは通常3日で退院。この国のすばらしい点は、退院後のシステム!妊娠中に産後ケアをお願いするヘバメ(助産師さん)を探して予約をします。産後すぐから自宅を訪問してくれて、母子の体のチェック、赤ちゃんのお世話の指導などを行ってくれるそう。その後は様子をみながら訪問回数が少しずつ減ってはいきますが、約2カ月間は通ってくれるのだとか。「日本のように入院中の指導はありませんが、自宅で赤ちゃんのお世話などを丁寧に教えてもらえ、精神的にも肉体的にも助かりました」と、このシステムを絶賛のトモさん。同じくドイツで出産経験のあるMagnolilyさんいわく、訪問がなくなった数カ月後でも、問題や相談ごとがあるときは電話するとまた来てくれ、これらの費用は全て保険でカバーされるということでした。多くが声をそろえていたのは“入院中の食事は日本が一番”。アメリカもオーストラリアも、決しておいしいとは言えない食事。ドイツでは朝と夜はドイツ定番の、パン・チーズ・ハム・フルーツなどの冷たい食事で、これでは全然足りない。トモさんはご主人の差し入れのおにぎりを楽しみにしていていました。私自身「何も知らなかったから海外で産めたのかも・・・」と、初めての妊娠・出産を思い返します。日本の基準を知らないまま、新しい環境ではじめての“妊娠”。「郷に入っては郷に従え」精神も助けとなり、ささいなことをあまり気にすることなく、文化や違いを素直に受け入れることができたのかも。そして海外での経験があったからこそ、日本の助産師さんのきめ細かな介助に感動し、日本の医療設備や技術の高さなどの“日本のよさ”と、“日本の恵まれた環境”を再認識することができたのかもしれません。<文・写真:フリーランス記者林未香>
2016年08月08日こんにちは、ライターの佐原チハルです。『産後クライシス 』という言葉が一般的になるくらい、妊娠・出産やその後の育児にともなう夫婦間の溝は、大きなものとして認識されるようになってきました。少し前には、“陣痛の痛み・苦しみを夫に「大袈裟すぎる、うるさい」と言われた”という視聴者の悩みの声に、テリー伊藤氏が「(女性が)大袈裟だったんでしょう 」と発言する、ということもありましたね。スタジオの女性・産婦人科医には批判されたそうですが、こうした男性の残酷なほどの無理解 に対する悩みは、後を絶ちません。そこで今回は、「最低限、これくらいはわかれよ!」と感じた事柄について、妊娠中・妊娠経験のある女性に尋ねてみました。●(1)「陣痛は本当に怖い」「産むことがそもそも怖い」ということ『陣痛が怖いと言ったら、「みんな普通に産んでるんだから、怖がりすぎ」と言われた。絶対に陣痛を経験することがない立場のヤツは無責任に気楽なことが言えていい立場だな 、と思い、喧嘩になった。そのときも謝らせたし、立ち会い出産後も泣きながら謝られたので、許したけど』(20代・専業ママ)『テリー伊藤さんの件と似てるかも。私も3人目の出産のとき、陣痛も産むのも怖いと言ったら、「もう3人目なのに何言ってんの?」と笑われて、子どもの前なのに泣いちゃった』(30代・ワーキングマザー)『無痛の予定なので陣痛はひどくないだろうけど、そもそも産むこと自体が怖い。無事に産めるかどうか不安 。夫からはその不安を感じなくて、ますます不安になる……』(30代・会社員)●(2)「妊娠中にだらけて見えるのは、本当につらいから」ということ『「家事がつらいなんてワガママ」「妊娠は病気じゃない」「妊婦を理由に甘えてる」と、私が父にどやされたとき、夫がかばってくれなくて悲しくなった。妻の父親には、そりゃ言いにくいかもしれないけど……』(30代・ワーキングマザー)『妊娠後期は、家事にもいちいち時間がかかった。そのとき、「たかが家事に、なんでそんなに時間がかかってるの? 」と言われて喧嘩しました。「たかがって言うなら全部お前がやれ」って言ったら謝られたし、二人目の妊娠のときはそんなことは言われなかったけど、今でも忘れられないです』(30代・ワーキングマザー)●(3)「収集している情報量の違いはストレスになる」ということ『女だからって、妊娠・出産に詳しいわけじゃないし、育児のことを多く知っていたり、上手にできたりするわけじゃない。自分でたくさん調べて勉強しているだけ。そうしないではいられないだけなのに、「さすが詳しいね」って言われて、なんて返していいかわからなくなった』(20代・ワーキングマザー)『自分で調べるとか、育児書みたいなものを読むとか、夫は全然していなくて、その姿勢にイライラした。出産のことも子どものことも、全然考えてくれてないのかなって悲しくもなった。情報量に差がありすぎて、不安の共有もできなかった 』(30代・専業ママ)----------妊娠・出産は、“いつも通りではない”不調や不便が延々と続くもの。ケアが必要なのは、優しさではなく、当然のことです。また、たとえ何人目の子どもであろうと命がけであることにも、痛みや不安があることにも、変わりはありませんよね。「言葉で伝えてわかってもらう」ことには、残念ながら限界があります。だからこそ、わかってはもらえなくても、まずは想像してみてほしいですね。●ライター/佐原チハル(フリーライター)
2016年08月05日数年前、女優の小雪さんが出産で利用したことで知られるようになった、韓国の産後ケア施設。日本にも産後ケア施設があるって知っていましたか?韓国と日本、両国の産後ケア事情について「日本産後ケア協会」代表、大久保ともみさんに話を聞きました。韓国の産後ケア施設「産後調理院」視察で何度も韓国を訪れた大久保さん曰く、韓国では産後1カ月は水も触ってはいけないというほど、産後の養生(ようじょう)が重視されているそう。昔は実母や家族が産婦のサポートをしていましたが、現在は「産後調理院(サヌチョリウォン)」とよばれる産後ケア施設が韓国全土に750カ所以上あり、産婦の3人に1人が利用しているのだとか。産後すぐから利用できるこの施設には、“松・竹・梅”のグレードがあり、お財布事情に合わせてほとんどの人が利用できるサービスとして、社会に定着しています。一般的な施設では産婦さんに個室が与えられ、快適な環境で心身の回復をはかります。滞在中は母乳や沐浴の仕方など赤ちゃんのお世話についてはもちろん、ママに対しては美容マッサージ・ヨガ・アロマ・漢方・よもぎ蒸しなど、きめ細かいケアサービスが提供されます。希望するだけ滞在できるこの施設、約2週間から1カ月の滞在期間中に、産婦同士の横のつながりができるのも利点のひとつ。「オプションによっては家族の滞在も可能で、ここから会社に通うパパも多いのですよ」と大久保さん。芸能人やセレブが利用する施設は、まるで超高級ホテル。ドクター、助産師はもちろん、小児科医、エステティシャン、コックが常駐。施設によっては「美容整形」や「女性器形成」も可能で、産後だれにも会わない期間にちょっとお直しということも!さすが“美”に対しての意識が高い国、韓国ですね。ケア費用は実家が負担?しかし近年の少子高齢化は日本と同じく深刻です。親と産婦の高齢化が進む中、産婦の実家が大切な娘のために、産後ケア施設の料金を負担する傾向にあるのだとか。「高齢になった親が24時間体制で娘のケアをするのは難しい。けれど、お金を出してサービスを買う方法でならサポートできるという、合理的な考え方でもあります」と大久保さん。それと同時に“命をかけて赤ちゃんを産んだ産婦さんを大切にする”ということが、文化として根付いているといいます。日本でも産後に自分の母親や家族を頼らない人が増えてきました。実家に帰ると夫が出産に立ち会えない、産前・産後を一緒に過ごせないデメリットから里帰りを選ばない人も少なくありません。そのような中、退院後に産後ケアセンターなどの施設に入院し、体の回復をはかりながら育児指導・相談をうけられる「産褥入院(さんじょくにゅういん)」が少しずつ知られるようになってきました。日本の「産後ケア」事情産後ケア施設も増えつつあります。(日本産後ケア協会のWebサイトに全国産後ケア施設一覧が掲載。)昨年にオープンした「綾瀬産後ケア」(東京都葛飾区)はママのケアサポートを中心に、産前・産後の切れ目のない支援を目的としています。日帰りも可能で、日帰りプランは21600円(税込)。宿泊プランの料金は1日につき32400円(税込)×利用日数(利用時間は初日10:00~最終日の19:00)。滞在中には赤ちゃんのケア、育児相談や助産師・看護師によるカウンセリング、産婦のケアも行われ、オプションとしてアロマトリートメントやスタジオクラスなどの癒しのプログラムも提供、養生とリラクゼーション、学びを兼ね備えた滞在ができます。産後に一人で不安になるよりも、こういったサービスを上手に利用して、疲れと不安を解消していくのも良い方法ですね。(お部屋)(授乳室)(アロマトリートメントルーム)その他、産褥入院や産後デイケアに力を入れている助産院もあります。家のようなアットホームな雰囲気の中、ママと赤ちゃんのペースに寄り添った助産師さんのケアは、ママの気持ちを癒し、こちらも利用者が少しずつ増えています。今後注目の“産後ケアリスト”とは?「赤ちゃんのケアばかりに目がいきがちな、産後。子育てに大変な時期のママの心と体をケアしなければ、家族は幸せになれない」と大久保さん。現状の制度だけでは補えない部分を埋めるため、2013年3月5日「一般社団法人日本産後ケア協会」を設立しました。協会のキャッチコピーは「産後ママを全力でエコヒイキ」。2014年からは、出産直後のママをプロとしてサポートできる資格、「産後ケアリスト®」認定講座が開始され、受講者数は2級約270人、1級約100人と、年々人気が高まっています。大久保さんによると、受講者は産後うつなどの辛い経験をされた方や子どもの手が離れた人、看護師・助産師さんなどさまざま。精神的ケアや家事サポート、母子の環境を整えるアドバイスや子育ての知識の共有方法などを専門的に学び、それぞれの場所で社会に還元しているそうです。最後に、日本産後ケア協会の今後の目標を聞きました。「“産後ケアの重要性”を一人でも多くの人に認知してもらい、“ひとつの家庭に一人の産後ケアリスト®”を定着させるのが目標です。さらに出産と子育てを経験した女性が産後ケアリスト®として自らの経験を活かせる場も創出し、相互助け合いの循環型の子育て社会となるよう、産後ケアリスト®とママをつないでいきます」と語ってくれました。子どもたちが親になっていてもおかしくない10~20年後、ひとつの家庭に一人の産後ケアリスト®が定着し、より楽しく有意義な子育てができる社会・環境になっていて欲しいと思いました。<取材協力・写真提供:一般社団法人「日本産後ケア協会」綾瀬産後ケア ><文・写真:フリーランス記者林未香>
2016年07月14日出産をきっかけに、赤ちゃんやママを対象にする仕事を始める女性は少なくありません。今回紹介する「新生児から使えるベビースリングアドバイザー」の、てるいなおこさんもその一人。「試行錯誤の末に使いこなせるようになったベビースリングの良さを、たくさんのママに伝えたい」という気持ちが、新しい仕事につながり始めています。きっかけから現在の活動まで、話を聞きました。使いやすいベビースリングを求めて、手作りにはまる!てるいさんは、結婚前は介護福祉士として老人ホームに勤め、主任まで務めましたが、激務で体調を崩し退職。8年前に長女を出産し、その後6年間は専業主婦として子育て中心の生活を送っていました。「実はベビースリングを使うことが長年の憧れだった」というてるいさん。10代のときに、ベビースリングで抱っこされている赤ちゃんを見て、そのかわいらしさに衝撃を受け、「子どもが生まれたら絶対に使う!」と決めていたそうです。そんなてるいさんも、最初からベビースリングを使いこなせたわけではありません。憧れのベビースリングを手にしたものの、使い方が難しくて悪戦苦闘。ネットや本で研究しても肝心なことがわからず、無料のベビースリング講座に参加して、やっとコツをつかみます。さらに、使いやすいベビースリングを追及した結果、ハンドメイドの本を参考に手作りすることに。すっかりベビースリング作りにはまったそうです。ベビースリングをマスターして育児が楽しく!こうして、ベビースリングを使ってみると、「いいことづくしだった」というてるいさん。ベビースリングの効用を挙げてもらいました。・抱っこが楽で、ママの身体への負担が軽減する・赤ちゃんが長時間ぐずらない・赤ちゃんが気持ちの安定した子に育つ・ママは、赤ちゃんとのスキンシップが増え、愛おしさを実感できる・丸くなった赤ちゃんの姿に、周囲の人から「かわいい」と声をかけてもらえる・子育てに余裕ができて、自己肯定感も高まる「育児情報はあふれているのに、本当に役に立つ情報がない」と感じていた自身の経験から、「ベビースリングの良さを伝えて、一人でも多くのママに子育てを楽しんでほしい!」という気持ちが強まったそうです。最初は、周りの友だちにベビースリングを勧め、使い方を教えていましたが、それを仕事にすることを考え始めます。現在は、カラフルな布を使ったベビースリングの製作・販売をするほか、「ベビースリングアドバイザー」として、主に地元の会場やおうちカフェで、単発の「スリング使い方講座」を開催しています。「スリングに限らず、すでに持っている有名メーカーの抱っこひもなどを、より快適に使うコツもお伝えしています。調節ベルトを使うだけで、抱っこが格段に楽になることもありますよ」とてるいさん。(てるいさん製作のカラフルなベビースリング)資格取得で、さらに広がる夢現在、てるいさんは、市のママヘルパー、母子保健推進員としても活動しています。産褥期のママと接する中で、「育児のあらゆるストレスが、スリングを使うことで軽減できる」と実感。「将来的には、定期的にスリング講座を開催する」というのが当面の目標です。また、「ママたちは、自分の妊娠・出産経験をだれかに話したくてたまらない。そんな気持ちを吐き出す場を提供していきたい」と言います。てるいさんは、「私の母は子ども嫌いだったので、私も子どもは好きじゃないと思っていた」とのことですが、いつの間にか赤ちゃんとママに思いを寄せる日々。5月と6月にベビーマッサージと育児コンシェルジュの資格も取得したばかりで、「今後は、『ベビーマッサージ&ベビースリング講座』もできます」と目を輝かせます。出産をきっかけに新しい自分を発見し、活躍の場が広げられるのはすてきですね。てるいなおこさんブログ<文:フリーランス記者鯰美紀>
2016年06月30日歌手・ファンキー加藤さん(37)の不倫相手である、お笑いコンビ『アンタッチャブル』柴田英嗣さん(40)の元妻・Aさんが、女児を出産していたことがわかったと『スポーツ報知』が報じています。『スポーツ報知』によると、Aさんは今月中旬に女児を出産。 ファンキー加藤さんは子どもを認知し、数千万円もの養育費を支払っていくとのことです。Aさんには、元夫である柴田さんとの子どもが2人いますが、今回生まれたファンキー加藤さんの子どもも一緒に、シングルマザーとして育てていくそう。●ネット上では「本当にファンキー加藤の子?」「なぜ産んだの?」と疑問の声Aさんが女児を出産したこと、ファンキー加藤さんが数千万円もの養育費を支払うという報道について、ネット上では……『柴田の元妻、1番最悪。普通は子ども産めないよ…』『子どもがかわいそうすぎる』『柴田元嫁が一番悪いと思う…』『柴田の元妻Aさんって、一体何を考えているんだろう。すでにいる子どもも生まれてくる子どももかわいそう』『ファンキー加藤、これから仕事なくなるかもしれないのに、数千万なんて養育費を払えるの?』『本当にファンキー加藤の子なのかな?』『DNA鑑定したほうがいいんじゃない?』『不倫が事実でも、自分の子かどうかわからない。不特定多数と…って可能性もある』『子どもは何も悪くないけど、おめでとうって言ってもらえない出産はつらい』『柴田さんとのお子さん二人はどう思ってるんだろう』『幸せになる人が誰もいないのに、どうして産んだの?』『エグすぎる。自分が加藤の妻だったら耐えられない』など、柴田さんの元妻Aさんに対する疑問の声や批判の声が多数あがっていました。先日、『パピマミ』にて実施した『ファンキー加藤の“W不倫”騒動で一番ゲスなのは誰だと思いますか?』というアンケートでも、1位は70%(400人)というダントツの得票数で「アンタッチャブル柴田の元妻」という結果でした。一般人であるAさんにこれだけの批判が集まるとは、正直驚きです。Aさんはこの先、3人のお子さんの母親として、どのような人生を歩むのでしょうか。3人のお子さんがつらい思いをしないことを祈るばかりです……。【画像出典元】・ファンキー加藤オフィシャルブログPowered by Ameba/(文/パピマミ編集部)
2016年06月22日こんにちは、海外在住プロママライターのさとうあきこです。最近耳にするようになった『プライベート出産』。魅力的な響きと“自然な出産”というイメージから注目されています。ただ、イメージだけでは母子の命をつなぐ出産の選択肢としては情報が不十分です。そこでプライベート(無介助)出産の詳しい情報を集めてみました。●100年前は皆『プライベート(無介助)出産』だった医師、看護師、助産師などの介助を得ずに行う出産を『プライベート出産』または『無介助出産』と呼びます。実は、100年ほど前の日本では、プライベート出産が当たり前でした 。ほとんどの女性が自宅などで自力または家族の助けを得て出産していたのです。産婆という現在の助産師に近い存在はいましたが、産婆を呼べるのは産婆が近くに住んでいてその費用を支払える人だけでした。一般の女性の出産は、よほどの難産にならない限り、産婆を呼ぶこともなかったのです。その後医療や保健制度の発達によって病院での出産が一般化しましたが、最近になって、プライベート出産を見直そうという動きがあります。プライベート出産を勧めたり選んだりする人たちは、「本来出産は人間の自然な行為・活動であり、その能力は生まれながらに備わっている」と主張しています。●プライベート(無介助)出産のメリット病院の大部屋ベッドと自宅の布団、どちらが寝心地がいいかといわれれば、自宅と答える人が多いでしょう。他人である医師や助産師に囲まれているのと家族に見守られているのでは、どちらが落ち着くかといわれれば、家族でしょう。分娩台に固定されるのと自由に体を動かして自分でお産の場所を選べるのでは、どちらがいいかと聞かれても、それは後者でしょう。居心地や気分の良さを最重要視する場合 、プライベート出産にはメリットがありそうです。●プライベート(無介助)出産のデメリットここで確認しておきたいのは、プライベート出産のメリットはすべて、“正常で何の心配もない出産”の場合にのみ当てはまる ということです。人間の長い歴史の中で、出産がプライベート(無介助)で行われてきた期間のほうが長いのは確かです。しかし、安全な出産率は、近年の“非プライベート”な出産によって大きくアップしているのもまた確かです。すなわち、プライベート出産は可能であっても、安全に出産できる確率は低くなります 。これこそが、プライベート出産のデメリットです。●プライベート(無介助)出産を選ぶなら覚悟が必要順調に妊娠期を過ごしていても、出産時に胎児に異常が見つかったり、母体が大出血を起こしたりといった危険はゼロではありません。生まれた子が呼吸をしていない場合の蘇生率は、そこに医療従事者がいるかどうかで大きく変わります。母体が出血によるショック状態となったとき、家族が対処できるでしょうか?医療の発達は、確かに出産を“人間の自然な分娩”から離れた形へと変化させているかもしれません。でもそれはあくまで、母体と胎児の命を守るためです。プライベート出産を選ぶということは、“自然な分娩へのこだわり”と“命の重さ”を天秤にかけること でもあります。出産で必ずしも命の危険があるわけではありませんが、“万が一”があることは誰もが知っている事実です。プライベート出産を選ぶなら、それを承知し、起こりうる可能性を覚悟しておく必要があります。●まとめとして出産の形は法律で定められていません。母体に選択がゆだねられているのです。ただ、出産に関わるのは母体の命だけではありません。胎児の命もそこには存在しています。そして、胎児は自分の希望を訴えることができません。出産方法を選ぶときには、自分の体と命だけでなく、もう一人(または複数)の小さな命の重さも考慮して 慎重に判断を下したいものです。【参考文献】・『あなたにもできる自然出産ー夫婦で読むお産の知識』さかのまこと・著【参考リンク】・警告!! 専門家が立ち会わない無介助分娩は危険です!! | 日本助産師会(PDF)()●ライター/さとうあきこ(海外在住プロママライター)
2016年06月14日こんにちは、海外在住プロママライターのさとうあきこです。以前から出産にはいろいろな選択肢がありましたが、病院出産をごく当たり前に選ぶパパママたちがほとんどでした。ところが、最近になると、自分たちの出産方法は自分たちに合わせて選ぼうという考えを持つ人が増え、病院以外での出産を選ぶことも珍しくなくなりました。そんな出産の選択肢の一つである助産院での出産について、そのメリットやデメリットをまとめてみました。●助産院ってどんな場所?助産院は、“お産を助けてくれる”場所 です。妊娠中からお産までのおおまかな流れは、病院での出産と変わりないですが、助産院で産むことができる人は限られます。助産院の多くは助産師の自宅などを利用した小規模なものであり、助産師が扱うことのできる“お産”は自然と限られます。ここでいう“お産”とは、異常のない自然なお産を指します。合併症があったり、妊娠中の経過に異常があったりする“お産”は助産院では受け入れてもらえません。●病院とはどう違う?助産院には助産師が、病院には医師がいます。これが大きな違いです。なぜなら、お産にあたってできることが違うからです。助産師は医療行為ができない ため、助産院では逆子や多胎のお産は原則受け入れられません。頻産婦や高齢初産、また、過去に帝王切開を受けていたり喘息(ぜんそく)があったりする場合も助産院では出産できません。助産院で受け入れられないこれらのお産は、病院で医師の診察や治療を受けながら出産します。●助産院出産のメリット&デメリット助産院での出産は、より“自然”に近い形 です。分娩台はなく、床に敷かれた布団、またはソファでなど、自分が楽な姿勢をとることができるというメリットがあります。また、お産を助ける助産師とは、医師と患者の関係以上に親密な関係を築くことができ、家族や友人の助けを借りているような家庭的な雰囲気の中での出産が可能です。小さなワガママを言えたり、心配事を相談したりしやすい環境なのです。一方で、助産師が医療行為を行えないこと、助産院に医療器具がないことから、出産の際に起こりうる緊急事態に即座に対応することができないというデメリットがあります。●安心して産める助産院の選び方合併症もなく正常な妊娠であるなら、助産院でのお産を望むことは可能です。ただ、安心して産むために、助産院選びは慎重に行う必要があります。ポイントは大きく2つ。1つは、万一のときの対応 です。医療機関との提携の有無を確認することはもちろん、実際に一度は提携先で健診を受けてカルテを作っておきましょう。もう1つは、あなたと助産院の環境、助産師自身との相性 です。助産院のメリットを最大限受けるためにも、居心地がいいか、信用できるかは大切なチェックポイントです。いわゆる口コミなどだけでなく、決定を下す前には自分で足を運び、実際に会って話をしてみることが大切です。●まとめ各種メディアでは、多様な出産方法が取り上げられています。妊婦にとって、選択肢が増えるのはうれしいことです。ただ、その選択肢を誰もが自由に選べるわけではありません。好みだけでなく、体調や妊娠の状況、家族の理解などを総合して、もっとも安心・安全に妊娠から出産、そして産後までを過ごせる環境を選びましょう。理想通りの出産ができればそれが最高ですが、何より大切なのは、母子の安全であることを念頭においてください。【参考リンク】・助産院でのお産や自宅出産をご希望の皆様へ | 日本助産師会()●ライター/さとうあきこ(海外在住プロママライター)
2016年06月03日女性にとって、妊娠や出産は人生の一大イベントのひとつ。わが子が健康に産まれてきてくれるか不安になるなど、体や心に大きな変化をもたらすもの でもあります。妊娠中はもちろん、出産の最中にも母体が危険な状態にさらされることもあり、 赤ちゃんが無事に産まれてきてくれるまでは気が抜けない日々を過ごすのではないでしょうか。そんな中、分娩後の母体を危険な状態にしてしまう症状のひとつが、胎盤遺残。聞き慣れない人も多いこの症状について、原因や治療法を紹介します。●胎盤遺残の症状通常、分娩後には胎盤の大半が外に出されますが、完全に排出されずに子宮内に残ることがあります。この状態を胎盤遺残(たいばんいざん)と言い、胎盤のすべてが残る場合と一部だけが残る場合があります。胎盤遺残は、その状態によって以下のように症状が異なるのが特徴です。●胎盤嵌頓子宮峡部付近が収縮することで、体の弛緩が引き起こされ出血が見られます。大量の出血を起こしていても、峡部の収縮が強い場合には血液が外に流れ出ないこともあります。●癒着胎盤胎盤を子宮からはがすことができなくなった状態で、胎盤が全くはがれない“全癒着” と、一部がはがれない“部分癒着” があります。部分癒着は、癒着したところ以外の胎盤がはがれ子宮が収縮を妨げられることによって出血を起こすことで、死の危険性もあります。●胎盤遺残になる原因娩出力が足りずに胎盤の排出が遅れてしまうことや、子宮峡部付近が異常に収縮をして妨げられることなどが挙げられます。また、胎盤と筋層との結合が密でない状態のものを付着胎盤といい、胎盤遺残の多くはこれが原因です。●胎盤遺残の治療法●剥離した胎盤の遺残まずは手でマッサージを行い、胎盤が娩出しなければ薬の投与が行われます。このほか、薬を使い峡部のけいれんを除いたあとに手で胎盤をはがす こともあります。●胎盤剥離の異常こちらも同じくマッサージを施し、胎盤が娩出しなければ手での剥離を行います。また、剥離が困難な場合や出血が止まらない場合 などは、開腹による手術を行うこともあります。----------お母さんの体は、妊娠中や分娩中だけでなく、その後も危険にさらされることがあるのです。最悪の場合、死に至ることもある胎盤遺残。最後まで気を抜かず、産後の健診もしっかりと受けるようにしましょう。【参考リンク】・異常分娩の管理と処置 | 日本産科婦人科学会(PDF)()
2016年05月31日こんにちは、海外在住プロママライターのさとうあきこです。子どものためには、誰もができるだけのサポートをしたいと考えます。そして、国や地方自治体では、実際にそのための制度がいろいろと整備されています。これらの公的支援は、資格さえクリアすれば誰もが受けることができますが、一部の制度はその存在が十分に知られていなかったり、手続きが煩雑だったりするために、十分に活用されていないこともあります。ひょっとしたら、あなたも受けられる支援を逃しているかもしれません。ここで一度、子どもと親が受けられる公的支援の見直しをおすすめします。●働くママの『出産手当金』と『育児休業給付金』出産のために仕事を休み給料が支給されない、または給料が減額される場合、月給日給額の3分の2相当額が出産前後約100日分支給されるのが出産手当金です。これは、健康保険被保険者のための制度 。一方で育児休業給付金は、雇用保険被保険者のための制度で、原則1歳未満の子どもの養育のために育児休業を取得した場合、賃金の50~67%が支給されるというものです。●産休・育休中の社会保険料免除産休や育休を取得している間の社会保険料(健康保険や厚生年金など)が免除される制度もあります。毎月の保険料額は数万円と意外と大きいこともあり、ぜひ確認したいポイントです。●児童手当0歳~中学を卒業するまでの子どもを養育する人に支給され、その支給額は所得額、子どもの年齢や人数によって異なりますが、1人につき10,000~15,000円 となっています。児童手当を受け取れるのは、家計を中心として支えている人。夫が働き妻が専業主婦であれば夫が、夫婦共働きの場合は収入の多いほうが、給付を受けることができます。●児童扶養手当など一人親家庭への支援母子・父子家庭を支援する制度も徐々に充実してきています。児童扶養手当は、原則として0~18歳までの子どもを養育する一人親家庭に給付されます。これも、所得や扶養人数によって支給額が異なりますが、全額支給の場合は子ども1人なら42,000円、2人なら47,000円 と手厚いものとなっています。ただ、母子・父子家庭であっても、一定収入のある近親者と同居していると、所得制限にひっかかって支給停止になることがあります。ほかにも、一人親の生活を支援するための給付金として、ひとり親家庭の住宅手当があります。所得制限があるものの、家賃を5,000円程度補助してくれます。市町村によって、制度内容が異なるので、要確認です。●入園祝いや補助金保育園や幼稚園への入園祝いを地方自治体がプレゼントしてくれることがあるのをご存じでしょうか?主に私立の保育園や幼稚園に入園する際にかかる費用の一部を補助金として支給する制度を持つ地方自治体があります。月額で1~2万円、入園料補助で3~8万円 と太っ腹な例もあるので、早速ホームページなどで確認してみましょう。●就学費用補助小学校や中学校の費用は、公立ならば無料だと考えがちですが、実際には制服・給食・文具・旅行積み立てなどで月数千円から1万円程度の支払いが必要となります。この一部や全部を補助してくれるのが就学費用補助という制度です。所得制限がありますが、各学校が提示する支払の多くが対象となるため、家計を大きく助けてくれます。●子ども医療費補助子ども医療費助成制度は、子どもの医療費の一部または全部を補助するというもので、より広い範囲の子どもが受給できます。風邪やケガなどで医療機関を受診する機会の多い子どもを持つ家庭にとって大きな助けとなります。一方で、ひとり親家庭のための医療費助成制度は、所得によって制限がかかりますが、子どもだけでなく子どもを養育する親の医療費も補助される という特徴があります。●まとめとして出産にともなう経済的負担を軽減してくれる『出産育児一時金』や『出産手当金』は、出産する病院などが手続きを代行・説明してくれることも多く、もらい忘れる可能性は少なめです。そのほかの公的支援の多くは、該当者が申請してはじめて補助を受けられるものがほとんどなので、一度市役所などで腰を据えて説明を受ける時間を取りたいですね。ひょっとしたら当然もらえる補助金をもらいそびれている可能性もあります。補助金は、申込み期間が決まっていて遡っては受給できないものもあります。早速、該当する公的機関に相談してみましょう。【参考リンク】・出産や育児への公的な経済支援を知りたい | 公益財団法人生命保険文化センター()●ライター/さとうあきこ(海外在住プロママライター)
2016年05月29日産褥(さんじょく)期とは、産後6〜8週間の時期で、妊娠・出産により変化した体が元の状態に戻るまでの期間のこと。この時期のママは体調が優れないことも多く、赤ちゃんの夜泣きなど子育てのストレスとあいまって非常に大変な時期となります。そんな中注目を集めているのが、『産褥シッター』 の存在。一般的なベビーシッターと違い、育児だけでなく料理、洗濯、買い物などの家事全般を行ってくれるのが特徴です。今回は、そんな産褥シッターを利用した経験のあるママたちの話を聞いてきました。●産褥シッターを利用したママたちの声『初めての出産で、とにかく子どもの世話に追われる毎日。家のことまで手が回らず、旦那と険悪になることも少なくありませんでした。そこで、知り合いのママに教えてもらった産褥シッターを利用してみることにしたんです。普段できないような部分の掃除を中心にお願いしましたが、家がキレイになるだけで気持ちも明るくなった気がします! 』(20代のママ)『子どもが生まれてからは、長時間眠ることがほぼ不可能になっていました。このままでは倒れてしまうと思い、シッターさんを頼って家のこと全て をおまかせしました。産後初めて熟睡できたのではないかと思えるぐらい、思いっきり眠ることができましたよ。ほんと天使に見えましたね』(20代のママ)『子どもの面倒だけを見てもらっても、結局それ以外の家事に追われて自分が休むということはできないんですよね。その点、産褥シッターさんなら全てをおまかせして完全に自由な時間が手に入れられる ので、思いっきりリフレッシュすることができます』(30代のママ)『私は子どもの夜泣きもそれほどひどくなく、家事を含め一人でなんとかこなしていました。ただ、生まれたばかりの子がいると出かけられないし人と会話することがほとんどないんですよね。それがストレスで……。子育てで不安なことがあったから、慣れている人に話でも聞いてほしいと思って頼んだら、いい気分転換になりました。毎日の育児にも前向きに取り組めるようになりましたね』(20代のママ)『産褥シッターさんは時間制なので、あらかじめやってほしいことを具体的に伝えておくことが大事です。シッターさんにも得意分野がありますし、それ以外にも“年配の方”“会話上手な人”などの要望を伝えておくことで、自分に合った人を紹介してもらいやすくなる と思います』(30代のママ)『両親が近くに住んでいたので頼もうと思えば頼めるのですが、そう何度も呼ぶのはやはり気が引けて……。産褥シッターさんなら心置きなくやってほしいことを頼めるので、気が楽でしたね。悩んでいるなら一度試してみるといいと思いますよ!』(20代のママ)自分だけの手には負えなくなり、産褥シッターに望みを託す人も少なくない様子。業務内容の自由度が高いため、ママたちの要望に細かく対応できる というのも大きなメリットです。また、時間単位で頼むことができるため、子育て中の不規則な生活にも柔軟に対応してもらえるのも人気の秘密と言えそうですね。----------子育てとなると、人の手を借りることに対して「自分でできないなんてママ失格なのでは」 なんて思ってしまう人も少なくありません。しかし、ストレスをためて疲弊した状態で子育てを続ければ、それは赤ちゃんにも伝わってしまうはずです。笑顔で子どもと向き合うためにも、無理しすぎない程度に人の手を借りるということが必要なのではないでしょうか。●文章/パピマミ編集部●モデル/KUMI(陸人くん、花音ちゃん)
2016年05月16日【ママからのご相談】現在、妊娠後期の初妊婦です。出産はおそらく6〜7月ごろの出産になると思うのですが、熱中症や脱水症状などの危険がある暑い夏に新生児を育てることに不安があります。 夏生まれの赤ちゃんの子育ては、やっぱり難しいのでしょうか?●A. 夏生まれベビーは初心者ママには助かることが多いです!ご相談いただきありがとうございます。ママライターのましゅままです。初めてのお産となると、産後のお世話のことでいろいろ不安になってしまいますよね。でも、6月~8月のお産は、産後しばらくあたたかい(暑い)気候が続くため、風邪の心配がなく意外とお世話がしやすいのが特徴です。しかし、もちろん夏出産ならではのデメリットも。今回は、先輩ママに聞いた夏出産のメリット、デメリットをご紹介します。●6月~8月出産ママの妊娠・出産・産後の流れ●(1)子作り・妊娠は秋ごろ9~11月の子作りで夏生まれの計算。排卵日のズレなども考慮して余裕を持って計画すると良いでしょう。●(2)妊娠発覚~妊娠初期つわりの時期の気候が良く、過ごしやすい のがポイント。7月、8月予定日のママは年末年始やクリスマスがつわりでツラい時期になることも。梨やスイカなど、つわりの時期に食べられそうな果物の季節が外れているのもちょっとツラいかも。●(3)妊娠中期安定期に寒い時期に差し掛かっているので引きこもりがちになりますが、妊娠経過が安定しているのなら、おなかをしっかり保温して積極的に出かけましょう。●(4)妊娠後期・出産暖かくなり出したころに妊娠後期となるので、積極的に散歩に出かけられます。7月、8月に臨月のママは出産まで少し暑すぎる思いをしなくてはなりませんが、涼しいショッピングセンターでウィンドウショッピングすると良い運動になりますよ。●(5)新生児期最も赤ちゃんの体温調整に気を遣う時期に夏場なので、体を冷やさないように、風邪を引かさないようにと冬場に比べればおおらかに新生児期を過ごすことができます 。●先輩ママの6月~8月出産体験談『7月に出産しました。産むまでは蒸し暑くて大変で、毎日早く産んでしまいたいなーなんて思っていましたが、産後の沐浴やお着替えなど手際が悪くても残暑が厳しかったおかげで風邪の心配はしなくて済みました 』(20代/女の子ママ)『6月出産です。5月に臨月で本当に良かったと思いました。たくさん散歩できたし、産後も自分も赤ちゃんも寒い思いしなくて済みました。夜中の授乳も頻回授乳してる時期は楽でしたよ。保育園もわたしの地域では0歳児が入れやすかったので夏生まれで助かりました。ただ、お宮参りがすごーく暑くて大変だった のをよくおぼえてます』(30代/男の子ママ)『1人目は8月、2人目は6月出産です。2人目は梅雨時期の出産で、生まれた日も退院した日も雨が降っていたような。二人とも外出するころには気候が良くて、良かったです。新生児期は部屋のなかで肌着1枚で転がしておけるので本当に楽でしたが、母体からの免疫が切れるころに真冬なので二人とも初めての冬は本当によく風邪もひいたし色んな病気も経験しました 。自分も育児疲れが出るころだったので良く一緒に風邪をひいてました』(30代/3児ママ)●どの季節に生んでも大変なことはつきまとういかがでしたか?夏生まれの赤ちゃんは妊娠中から産後直後までは比較的過ごしやすいことが多いです。しかし、一番体が重たい臨月に暑苦しい思いをしたり、育児に慣れたころに風邪を引きやすくなったりとデメリットもあります。この時期に産めば絶対楽!ということがないのがママのさだめなのですね。●ライター/ましゅまま(ママライター)
2016年05月16日【ママからのご相談】先月、第2子を出産しました。上の子とは2歳3か月違いの男児です。イヤイヤ期と重なるので、上の子の赤ちゃん返りを心配していました。 思いのほか頑張ってお兄ちゃんをしてくれているな、と思っていたら、風邪をひいて治ったとたん、すさまじい赤ちゃん返りを始めました。授乳やおむつ替えの邪魔をされて、「ダメ!」と言うとそのたびに泣きわめいて癇癪(かんしゃく)を起こすので上の子をかわいくない、とさえ思ってしまうこともあります。何か良い対処法は無いでしょうか。●A. まわりに頼りながら、上の子・下の子それぞれに向き合う時間をつくってみましょう。ご相談いただきありがとうございます。ママライターのましゅままです。産後の疲れも癒えぬまま、下の子のお世話に加えて上の子のケアまで、となるとさすがのママもクタクタになってしまうと思います。この時期は特に無理をせず、まわりに頼って上の子・下の子それぞれとのんびりした時間を過ごすだけで十分です。今回は、上の子の赤ちゃん返りを経験した先輩ママの体験談をご紹介します。●赤ちゃん返りとは赤ちゃん返りとは、それまでできていたことができなくなったり、赤ちゃんと同じような行動をとったりなどの行動で寂しさを示す症状です。「もっと自分を見て欲しい」、「自分より赤ちゃんのほうがママは大切なのでは?」、「成長したいけど、ママのもとから離れていくのが不安」という感情から赤ちゃん返りをする子が多いようです。赤ちゃん返りをするきっかけはさまざまで、ママが妊娠したり、下にきょうだいが生まれたりという理由だけでなく、卒乳やママの仕事復帰、トイレトレーニングの開始など、親から自立していく成長の区切り であらわれることもあります。●先輩ママの赤ちゃん返り体験談『上の子(女の子)が2歳4か月のとき2人目(男の子)を出産。産後何をするにしても思い通りにいかないとすぐにギャン泣き。イヤイヤ期だからかな?と思っていたのですが、突然ハイハイをしだしたり哺乳瓶を吸ってみたりしていて、赤ちゃん返りしてるんだ!と気づきました。「おむつを、とってきて」、「赤ちゃん泣いてるね、いいこいいこしてあげよう!」などお手伝いしてもらうようにして、成功したらとことん褒めました 。すると少しは気持ちが落ち着いたようで、手がつけられないほどの癇癪はなくなりました。女の子は世話好きなので、お手伝い作戦成功しやすいかも』(20代/2児のママ)『6歳、3歳、0歳の育児中、真ん中の子が赤ちゃん返りしてました。わたしの前ではふつうに見えたのですが、母の家に上の子2人が泊まりに行った際指しゃぶりを、突然しだしたらしく、母に「赤ちゃん返りしてるんじゃない?」と言われました。そんな馬鹿なと思ってたのですが、わたしのいない隙に赤ちゃんを叩いているのを目撃してしまい……そこでようやく寂しい思いをさせていることに気づきました。そこから毎日真ん中の子を抱きしめたり真ん中の子の好きなメニューを続けて出してあげたり、いろいろがんばりました』(30代/3児ママ)『トイレトレーニングを完了していたはずの長男でしたが、下の子が産まれると途端にトイレでできなくなりました。「オムツを履きたい」と訴えてきたのですが、ここで振り出しに戻したら意味がない! と思い、何度も漏らしながらも半年間またトイトレをさせて、何とか克服しました!』(30代/2児ママ)●上の子、下の子2人を同時に完璧にお世話しようとしないことがコツいかがでしたか?手のかかる小さい子どもを2人同時に100%対応する、ということはどんなに要領のいいママでもほぼ不可能 。上の子との時間に下の子が泣きだしたら、少し下の子には待ってもらって必ず上の子に何度も声をかけて下の子のお世話をする。時にはパパやおばあちゃんに下の子を預けて上の子とお出かけする、なども効果的な方法。ママにとって赤ちゃん返りは本当に困惑してしまう悩みの種ではありますが、それだけママがお子さんに愛されている証拠。そして、今までママに愛されていたことが十分に伝わっていた証拠でもあります。落ち込む必要は何もありませんよ。●ライター/ましゅまま(ママライター)
2016年05月09日こんにちは!海外で1歳児の育児に奮闘するママライターなかやまあぽろです。ママ友と、よく妊娠中の症状や出産時についての話になることはありませんか?ひと口に“妊娠”と言っても、つわりが重かったり、逆に全くない人など十人十色ですね。妊婦さんに特に多いのは、眠気やだるさが続いたり、常に空腹でついつい何かを口にしてしまい、産科に行けば体重コントロールで注意の嵐……なんてことも。後期に入るとおなかで足元が見えないし、赤ちゃんに膀胱(ぼうこう)が圧迫されて思わず尿もれ。妊婦生活は、思った以上に大変!でも、そんな妊娠中にしか体験できないこともあるはず!今回は妊娠中のおもしろエピソードをママたちに聞いて、まとめてみました。現在妊娠中の読者様も、育児真っ最中の忙しいママたちも、しばしの間楽しんでいただけたら幸いです。●夫とのエピソード:イクメン誕生のきざしが見えるかも?『おなかがふくらんで靴下がうまく履けなくなったとき、旦那さんが手伝ってくれるようになりました。ありがとうと伝えると、「僕の老後の介護は頼むよ」 と一言。思わずクスリと笑っちゃいました』(3か月の男の子のママ)『妊娠がわかってから、フィルムカメラでおなかが大きくなる様子を撮っていって、子どもが産まれてから現像して記念にしようということになり、夫が撮影をしてくれることに。私はてっきり全身が写っていると思い込んでいましたが、いざ現像してみるとおなかの部分しか写っていなくてショック。「幸せそうな顔も写ってないと意味ないじゃん!」と夫に言ったら、「赤ちゃんのことしか考えてなかった……」 とのこと。その返事になんだか気が抜けて笑っちゃいました』(1歳の女の子のママ)旦那様との間では、ほっこりするようなエピソードが特徴でした。妊娠中の奥様への気づかいは、パパとして目覚める重要なキーとなり、出産後の子育てへの協力にも影響すると言われています。皆様、イクメンと呼ばれているのでは!?●家族とのエピソード:孫の誕生が待ちきれない両親の、おちゃめな一面『里帰り中のある日、父が畳み終わった洗濯物をキッチンにいるわたしに渡しながら「これ台拭き用のふきんだからしまっておいてね」と一言。何気なくふきんを見たら、なんとわたしの妊娠中に愛用していたデカパンツが…… 。「ちょっと、これわたしのパンツだよ!」と言ったものの、父はわたしがこんな大きなパンツをはいているとは想像もつかないという様子。他の家族は大笑いでした』(2か月の男の子のママ)『息子はおなかにいるうちから名前を決めていて、里帰り先では家族がみんな名前を呼びながらおなかに話しかけていました。特に母は初孫の誕生を待ちわびていて、毎日おなかの息子の名前を呼んではうれしそうにしていました。ある日、母が間違えて実家暮らしのわたしの兄をおなかの息子の名前で呼んだ ときには、家族全員大爆笑でした』(1歳の男の子のママ)孫の誕生を待ちわびるご家族の熱気は、本当に熱くありがたいものですね。出産後に知る両親のありがたみは計り知れないものです。これからお子さんと一緒におじいちゃんおばあちゃん孝行をしたいですね。●外出先でのエピソード:妊娠中は、意外と大胆になる?『妊娠中、わたしはおなかをなでてもらうとすごく幸せな気持ちになって、いろんな人によくなでてもらっていたのですが、他の妊婦さんもきっと同じ気持ちだろうな、と思っていました。ある日、外出先で母のパート仲間の女性に会い、おなかがふくらんでいたのでニコニコしながらなでたのですが、後から母が青ざめた顔で「あの子妊娠してないよ……」 と一言。どうやら元からふくよかな体型の方だったよう。あとから母を通じて謝りましたが、ご本人も爆笑だったみたいで救われました』(1歳の女の子のママ)『健診で産院に行くと、予約をしていなかったので1時間半待ちと言われました。わたしは妊娠中、常におなかがすくタイプだったので、待っている間も何かを食べたい衝動にかられていました。あまりにも待ち時間が長いので、ついに近くのコンビニでおにぎりを買い、待合室でむしゃむしゃ。顔見知りの助産師さんが近づいてきて、「ここでおにぎりを食べたのは、私が知る限りあなたが始めてよ」 と。急に恥ずかしくなり、思わず隅の席に移動しました』(2歳の男の子のママ)妊娠前の自分からすれば、思ってもみなかった行動をとってしまった……というおもしろいエピソードでした。子育てをしている現在では、さらに大胆になっているのでは!?----------妊婦生活は、目まぐるしく変化する自分の体に戸惑いつつも、毎日が赤ちゃんの誕生を待つ幸せな気持ちでいっぱいですね。普段子育てに忙しいママたちも、たまにはパパと妊娠中の出来事を思い出して語ってみては?●ライター/なかやまあぽろ(ママライター)
2016年05月03日こんにちは、齋藤惠です。プレママの皆さんは『催眠出産(ヒプノバーシング)』という出産方法をご存じですか?あまり日本の産院・病院ではなじみのないものかも知れませんが、今、密かに注目されているようなのです。●催眠出産(ヒプノバーシング)ってなに?ヒプノバーシング・ジャパンのホームページでは、**********『ヒプノ』とは『ヒプノシス』、つまり『催眠』のことです。『催眠』と言うと、あまりなじみがなく「あやしい」と感じる方もいらっしゃると思いますが、実は、『催眠状態』=『潜在意識の開いた状態』=『深いリラックス状態』なのです。この『潜在意識』を深く知り、その特性を活用することで『とっても安産』に導くことが『ヒプノバーシング』に『ヒプノ』という言葉が使われている所以です。出産の際は、自分自身の体と赤ちゃんに集中します。そして精神はとても穏やかになり体は完全に『深く』リラックスし、けれども意識はとてもハッキリとしています。不安のない、リラックスした状態で出産に挑めば、体の機能は正しく働き、赤ちゃんにとってもお母さんにとってもストレスフリーで、優しく穏やかな出産になるのです。**********と説明しています。これまで出産といえば「痛みに耐える」というイメージでしたが、催眠出産(ヒプノバーシング)では、とても穏やかな心と身体の状態で出産をする ことができそうですね。●催眠出産(ヒプノバーシング)のメリット【身体面】・出産時の痛みの削減・会陰切開やその他の医療介入の削減・骨盤への負担の軽減【精神面】・ママの産前産後うつやマタニティブルーの削減・赤ちゃんとの深い絆・赤ちゃんは、社会適応能力が高く、よく食べよく眠る個人差はあるようですが、一般の分娩よりも体への負担が少なく、産後も母子ともに安定した精神状態になれることが特徴のようです。●催眠出産(ヒプノバーシング)を受けるには?現在の一般的な病院では、この出産方法は取り入れられていません。そのため、専門的な施設でプログラムを受けることになります。また、催眠出産(ヒプノバーシング)を行うには、ママひとりではなくパパの協力も不可欠 になってきます。ただ、日本でまだあまり広まっていないだけに、セラピーやプログラムの受講を行っている施設が限られています。そのため、催眠出産(ヒプノバーシング)をしたいと思ったら、妊娠初期の段階から準備を始めてください。また、かかりつけの病院にも催眠出産(ヒプノバーシング)を取り入れることを伝えておくと良いでしょう。催眠出産(ヒプノバーシング)は従来の医療機関で受けることができないものであるため、その方法や効果などについて、まだまだ未知数な出産方法 と言えます。しかし、選択肢の一つとして確実に広まってきているものなので、妊娠時にはパートナーと一緒に検討してみてはいかがでしょうか?【参考リンク】・ヒプノバーシング(催眠出産)とは? | ヒプノバーシングジャパン()●ライター/齋藤惠(金融コンシェルジュ)
2016年05月02日【ママからのご相談】来月出産予定のママです。上に5歳の子どもがいるのですが、今は上の子が赤ちゃんのときとは予防接種の種類やスケジュールがかなり変わり、2016年の秋には、B型肝炎のワクチンが無料化するらしいとママ友に聞きました。B型肝炎の予防接種はあまりなじみがないのですが、どういうものなのでしょうか。●A. B型肝炎の予防接種は将来の肝硬変や肝がんを防ぎます。ご相談ありがとうございます。健康・美容ライターのMAKIです。予防接種後進国と言われる日本でしたが、ヒブワクチンをはじめ、ここ数年で定期接種に組み込まれるようになったワクチンもずいぶん増えました。そして、また新たに2016年10月からB型肝炎の予防接種が無料で定期接種化されることが決まりました。そこで今回は、B型肝炎の予防接種について詳しくご紹介しましょう。●B型肝炎についての基礎知識3つ●(1)B型肝炎とはB型肝炎は一般的にはあまりなじみのない病気ですが、実はB型肝炎ウイルスを起因とする病気にかかっている人は、世界中に約3億5千万人もいる と言われています。厚生労働省によると、B型肝炎ウイルスは感染力が強く、肝臓に住み着くと将来的に肝硬変や肝臓がんを引き起こす リスクが高まるとされています。●(2)B型肝炎の感染経路B型肝炎ウイルスは血液や体液を介して感染する ので、出産時の母子感染(垂直感染)や性行為、医療機関での針刺し事故、傷口からの接触感染(水平感染)が主な感染経路となります。今までB型肝炎の予防接種は、B型肝炎ウイルスに感染している妊婦さんの赤ちゃんや医療関係者、海外出張などで長期渡航予定の人以外には、積極的に推奨されていませんでした。しかし、唾液や汗などを介して保育園での集団感染例が日本でも報告されるようになり、今回の定期接種化につながりました。●(3)どうして接種が必要なの?B型肝炎ウイルスは、感染力が強いのが特徴ですが、感染しても症状が出ないままウイルスを保有している人(キャリア)も多く、自覚のないまま他人に感染させてしまったり、症状が進行してしまったりして、発覚したときには肝臓に大きなダメージを受けている ことが多いからです。また、保育園や幼稚園では集団生活を送ることになるため、周囲への感染拡大を防ぐ目的でも幼児期の予防接種は大切であると考えられています。●B型肝炎の予防接種のスケジュールB型肝炎の予防接種は、生後2か月以降から接種することができ、初回2回、追加1回の合計3回接種します。生後2か月で1回目、3か月で2回目、7〜8か月で3回目を接種するのが模範的なスケジュールとなります。----------いかがでしたか。今回はこれから定期接種化されるB型肝炎ワクチンについてご紹介しました。定期接種化は必要であり、これまで任意接種であったことを考えるとお財布にも優しくメリットもたくさんありますが、その分、スケジュールの組み方に頭を悩まされるままも多いですよね。予防接種スケジュールを管理できるアプリやサイトなどをうまく利用して、お子さんの体調を見ながら効率良く予防接種を進めていけると良いですね。【参考リンク】・赤ちゃんのB型肝炎ワクチン | KNOW VPD()●ライター/MAKI(健康・美容ライター)
2016年04月27日こんにちは、齋藤惠です。お産にはとにかく「痛い」「苦しい」というイメージがついてまわるもの。特に初産の方で、先輩ママから「陣痛がつらくて死ぬかと思った……」などと怖ろしげな言葉ばかり聞いてしまい、必要以上に不安を感じていらっしゃるプレママも多いのではないでしょうか?しかし、女性が命を産み落とす瞬間は、本当に美しくて尊いもの。大変なことには変わりないですが、産む前から恐怖を感じて身構えなくてもいいんですよ。陣痛だって、そのしくみを知って、事前に心の準備をしておけば、何も知らない状態よりも幾分かリラックスしてお産に臨むことができます。●“陣痛”ではなく、“神通”という考えバースコーディネーター・大葉ナナコさんの『ナチュラルなお産』という著書には、陣痛について、次のような記載があります。**********「“陣痛”は痛みという字があるため、よいイメージを持つ人が少ないようですが、昔は、神に通じる“神通”と書いた時代があったそうです。日本人は自然界で起こること全部を、風神、雷神などのように“神”と呼ぶ民族文化がありますが、出産のときに体の中に沸き起こる風や波のようなものも、自然現象と同じような捉え方をして、“神通”と呼んだのでしょう」**********この文を読んだときに私は、今の“陣痛”という字よりも、命の尊さや出産の神秘性を表現している“神通” という字の方が本来の意味に合っているな、と感じました。皆さんはどう思われますか?お産による痛みは、妊婦さんを傷つけたり苦しめたりするためにあるのではありません。新しい命を宿した体が今まさに全てのエネルギーを外に向かって出そうとして起こる、とても自然な現象なのです。プレママの皆さんにはぜひとも、お産を前にして「痛みに耐えなきゃ!」 というプレッシャーから自分自身を解放してほしいと思います。●陣痛では、死にません(笑)陣痛とは子宮収縮のこと。自然な陣痛であれば90秒以上子宮収縮が続くことはありません。そしてどんなに強い陣痛の波がやってきても、間には90秒以上休みが入ります。陣痛によって「死ぬ思いをした」という妊婦さんは多くいらっしゃるようですが、大丈夫。皆さん出産直後から授乳などしっかり子育てをされています。女性の体は陣痛に耐えられるようにできているのです 。陣痛の波が強ければ強いほど、休息時間に分泌されるリラックスホルモン・エンドルフィンの効果が強くなります。このホルモンは天然の麻酔薬としての働きがあり、精神安定を促し疲労回復の作用があります。ママが陣痛とリラックスの波を交互に繰り返すことによって、赤ちゃんも健康に生まれてきてくれるのです。●陣痛が遠のいても焦らないで予定日までに一定間隔の陣痛がこなくて焦ってしまう場合もあるでしょう。しかし、お産とはもともと自然任せにすべきもの。いつでも予定調和とはいきません。陣痛が弱くなってきたら、焦らずに今まで通りの生活をして気長にその時を待ちましょう 。ここで気分が不安定になってしまっては、ますますホルモンの分泌が滞ってしまいます。また、一人で悶々と悩まずにご主人や家族、友人と一緒に過ごすことも、とてもよいリラックス効果となるのでおすすめです。楽しい時間を過ごしているうちに、いつのまにか陣痛が強くなってきた!ということはよくある話なんだとか。陣痛を必要以上に怖がらないでください 。その先には愛しいわが子に会えるという、かけがえのない喜びが待っています。お産はとてもハッピーな行為なのですから、前向きな気持ちで楽しみに、そのときを待ってみましょう!【参考文献】・『ナチュラルなお産―体と心にやさしい』大葉ナナコ・著●ライター/齋藤惠(金融コンシェルジュ)
2016年04月18日先日とある企業の人事担当者からこんなお話がありました。「エース級と呼ばれていた女性社員が、出産後に復帰したら働きぶりがガラリと変わってしまって……」。このエース級と呼ばれていた女性は、指示がなくとも率先して動いて、同僚の仕事が遅れていたらカバーし、自分がコミットした成果を着実に上げる。そんな働き方を出産前までしていました。産後は予定通り復帰したものの、以前ほど仕事への意欲が感じられないというのです。彼女の働く意欲が本当に減退したのかはさておき、周囲は「以前の彼女とは違う」と感じて少なからず困惑している状況です。きっと彼女自身も、周囲のそんな空気は察知していると思います。○仕事への意欲低下は本当?私たちの働き方、いわば「スタイル」はそれぞれ異なります。そのスタイルは外からも見えやすいので、周囲の人は相手のスタイルを見て「あの人は仕事が好きだよね」といった風に勝手に位置付けていくものだと思います。これとは別に、同じく一人ひとりが持っているものとして、何のために働くのかという仕事における「目的」があります。これはスタイルとは違って、外からは非常に見えにくいもので、基本的には本人が口に出して言わなければ分からないものです。この「目的」が見えないので、周囲はスタイルからその人の目的を勝手に推測します。いわゆるバリキャリ・ゆるキャリと言われる分け方も、外から見た誰かが勝手に分類したものではないでしょうか。このように他人から見えるのは仕事のスタイルでしかないので、産育休から職場復帰したものの、これまでより早く退社するようになったり、今まで1人で完結していた仕事を同僚に振ったりするようになると、周囲は「あの人なんか変わった……」と違和感を感じるようになるのです。実際には「スタイル」だけでなく「目的」も同時に変化していることが多いのですが、ここで問題なのは、スタイルの変化だけが目立って、目的が変化したことに周囲の誰も気づいていないことです。そうこうしている間に、周囲は仕事のスタイル変化から勝手にネガティブな推測を始めます。その結果として、冒頭の人事担当者の発言のように「以前は意欲的だったのに、最近やる気が感じられないなぁ」などと捉えられてしまうのです。○職場では、出産後の価値観の変化を伝えよう出産というライフイベントが母親に与える影響は大きく、価値観がガラリと変わることだって珍しくありません(むしろ、変化して当たり前だと筆者は思っています)。そんな中では、仕事に対する目的だって当然変わるでしょう。そこでオススメしたいのが、出産を経て職場に復帰する際には、産休前から変化した部分を自分自身で捉えて、「今後、私はこんな風に働いていきたいんです」と自分から口に出して伝えることです。そして、そんな女性社員を迎える側の上司や同僚も、以前と同じではない・変化してしかるべきという視点に立って、その変化を知る努力をするべきです。最近では、復帰前に面談をする企業が増えてきました。この面談では、単に条件や業務内容について話して終わるのではなく、この重要な変化について話し合う時間にしてもらいたいと思います。※画像は本文と関係ありません。○著者プロフィールここるく 代表取締役 山下真実「わが子を大切するために、ママが自分自身を大切にできる子育てスタイル」を提案し、人気のレストランが託児付きで楽しめるサービス「ここるく」を運営するママ起業家。投資銀行や金融系コンサルなど金融業界でキャリアを積みつつ、2011年に第一子を出産。初めての子育て中に「今まで気にもとめていなかった当たり前の事が、産後は一 気にできなくなるんだ! 」と感じたことがきっかけとなり、現代に合った子育て支援を実現するため2013年に株式会社ここるくを設立。同サービス運営を通じて得られる働くママ達のリアルな視点とコンサル経験を活かして、企業に対する女性活躍推進コンサルティングを行う。全プラン託児付き! 新しい子連れランチ・おでかけスタイル「ここるく」
2016年04月13日こんにちは、齋藤惠です。多くの産婦人科や病院では、立ち会い出産を推奨する傾向にあるようですが、実際のところ、妊婦さんの中には旦那さんの立ち会いをためらう方もいらっしゃるようです。そこで今回は、“立ち会い出産はした方が良いのか”という疑問について、パパとママそれぞれの視点からあらためて考え直してみました。これからご出産される妊婦さんの参考になれば幸いです。●立ち会いをするカップルは53%バースコーディネーター・大葉ナナコ氏の著書によると、初めての子どもの出産にパートナーが立ち会いをするカップルは53%。実に半数以上のカップルが立ち会いをしている ことになります。ラマーズ法が日本に普及した90年代に、近代化以降初めて分娩室に男性が入って立ち会いを始めたそうなのですが、そのころはまだ妊婦の足元からお産のシーンを眺めるだけの“見学出産”のような状態だったそうです。しかし、そこから徐々に、旦那さんが汗を拭いてくれたり、抱きしめて体をさすってくれたりと、妻をリラックスさせる大切な役割を担ってくれるようになりました。この変化によって、立ち会い出産を希望するカップルが増えたのだと思われます。●パパとママであるより先に、男と女だから……一方で、お産のときに夫が分娩室の中にいると緊張してしまい、かえってリラックスの妨げとなってしまうという妊婦さんもいます。立ち会い出産が当たり前となった今でも、すべての妊婦さんが希望するわけではありません 。その理由については「理性を失った姿を見られるのが嫌だ」「出産を見られることで夫との関係性が変わってしまうことが怖い」など、女性としての自分を失いたくないという心情がうかがえます。ママであっても女性ですから、当然の気持ちですよね。また、旦那さんの側からしても、出産のシーンは大きな感動とともに、それなりにショッキングな映像を目にすることになります。『出産の際、奥さんがあまりにも痛そうで、男の自分からすれば「このまま死んでしまうんじゃないか……」と思うような光景だった。同じ思いをさせるのがかわいそうで、長い間「2人目が欲しい」と言い出せなかった』私の知り合いの男性からこんな話を聞くと、立ち会い出産は良いことばかりとは限らないようです。●立ち会いは絶対ではない! 夫婦で話し合って決めて女性なら誰でも、赤ちゃんが産まれる部位を見られることは、少なからず恥ずかしいものでしょう。出産に夫婦そろって臨むのはとても理想的なことですが、必ず立ち会うべきと決めてかからず、立ち会いをしないことに罪悪感を持たず、夫婦で話し合って2人の気持ちに従ってください。たとえ旦那さんが立ち会いたいと思っていても、仕事の都合などで間に合わないことが大いに想定されます。しかし、出産に立ち合えなかったからと言って、その後なにかが不利になるわけではありません。あくまでも自然な流れでお産に臨むことを第一に考えましょう 。【参考文献】・『体と心にやさしい ナチュラルなお産』大葉ナナコ・著●ライター/齋藤惠(金融コンシェルジュ)
2016年04月11日こんにちは、ママライターのみいゆです。出産はとても大変な大仕事で痛みもそれなりに伴います。痛みのなかでも“陣痛”で泣かされた先輩ママはたくさんいらっしゃるかと思います。陣痛の痛みは人それぞれですが、一般的には痛みの順序があります。 これから出産を控えているプレママさんは来るべき未知の痛みに心臓が縮み上がる思いだと察します。今回はそんな“陣痛”についての心構えなどをご紹介しましょう。●陣痛の種類は全部で3つあります妊娠をするといろんなところから情報を得ますので、本格的な陣痛がいきなりきて赤ちゃんがすぐ産まれるわけではないということは知っておられることでしょう。陣痛も段階があるので、急に立てないくらいの痛みが襲ってくることはありません。●(1)前駆陣痛まずは出産が近づくと前駆陣痛が起こります。これは個人差があり、痛みも前駆陣痛が始まる時期もさまざまです。ちなみに、私の場合は1人目が出産当日に前駆陣痛が始まり、2人目は2週間前に始まりました。自分の子どもでも差があるものです。はじめは軽い生理痛のようなもの です。●(2)有効陣痛本格的に陣痛が始まると痛みが徐々に強くなっていきます。有効陣痛になると痛みが強くなった後に楽になる、しばらくすると再び痛みが強くなるといったものが繰り返し起こります。このときに多くの方はどのくらいの間隔で痛みがきているのか時間を計り始めます 。いよいよ出産が近づくと痛みの間隔が短くなってきます。●(3)後陣痛これは出産後にくる陣痛のことです。「出産後にもあの痛みを経験しなければいけないなんて、いつまでこの苦痛が続くの?」と思われるかもしれません。しかし、こちらも個人差 がありますので痛みをあまり感じない方も実際いらっしゃるようです。●陣痛がきたらまずは時間を計ってみましょう「もしかして陣痛かも?」と思ったら痛みの間隔を計ってみましょう。メモを取っておくと、後から病院に電話する際にすぐ伝えることができます。経産婦さんだと15分間隔になると病院へ連絡します。初めての方は10分間隔 が望ましいです。だんだんと規則的に痛みがくるようになりますが、バラバラにくることもあります。6分から5分、7分から今度は10分間隔ということも。いつ病院に連絡したら良いか分からなくなりますが、このころになると痛みがきているときは立っていられないくらいになりますので、不安なときは夜中であろうと病院に連絡を入れましょう。今後どうすればいいのかすぐにアドバイスをもらえます。●いよいよ病院へ出発です!事前に準備をしていても、陣痛がきているとどうしても焦ってしまいます。ここはいったん落ち着いて、もし夫や親が一緒にいるならばしっかり頼りましょう。一人の場合は連絡を済ませて出発準備に取り掛かります。出発までにやっておきたいことはいくつかあります。・シャワーを浴びておく(破水をしていない場合)・身につけているピアスや指輪を外しておく・軽食をとる・身の周りの整理以上のことをやっておくと準備万端ですね。もしタクシーなど1人で病院へ向かう際は戸締り を忘れずにしておきたいです。----------さあ、赤ちゃんと対面するのはもうすぐです。痛みの心配があるかと思いますが、過度に心配する必要はありません。大抵は陣痛もゆっくり時間をかけて進んでいきますのでしっかり陣痛について知っておいたほうが安心するでしょう。【参考リンク】・初めての陣痛 | ムーニー ユニ・チャーム()●ライター/みいゆ(ママライター)
2016年04月10日日本では産後は1週間ほど入院するのがスタンダード。でも、アメリカは出産の当日や翌日に退院するって本当? こんなにも違うアメリカの出産事情を紹介します。■アメリカには「里帰り出産」なんて言葉はない日本には「里帰り出産」という文化があります。母体を休めるために産後1ヶ月ほどは実家で過ごし、ゆっくりと体を休めることができるのは非常にありがたいことですよね。しかし、アメリカにはこうした「里帰り出産」の文化はありません。基本的には夫が一緒にサポートするのがスタンダードです。妻の産後に育児休暇を数週間取るパターンが多く、夫婦で協力して育児をします。日本はどうしても育児や家事は「お母さんの仕事」という風潮がありますが、アメリカでは育児は夫婦の共同プロジェクト。産後を支えるのは実家のお母さんではなく、パートナーなのです。■とにかく入院期間が短い!自然分娩の場合でも、日本は出産後1週間ほど入院するのが普通。帝王切開の場合はさらに長く、10日以上入院するのも珍しくありません。けれども、アメリカはそんなに甘くない! 出産してから退院までの期間が非常に短いのです。自然分娩だと翌日退院は当たり前。帝王切開でも入院は4日間ほどです。そんなにすぐに退院したら、「赤ちゃんの検診はどうするの?」と思いますよね。通わないといけないのです。産後すぐに退院させられても、その2日後、1週間後など、赤ちゃんを連れて検診に訪れなければいけません。日本では入院中、授乳指導や沐浴指導など、まるで学校のように赤ちゃんのお世話の方法を学ぶことができます。アメリカではすぐに退院して日常生活に戻るため、自分の力で頑張るしかありません。■今もアメリカでは無痛分娩が主流?よくアメリカでは無痛分娩が当たり前だと思われがちですが、自然分娩で出産する女性も多くいます。しかし、無痛分娩を選択する女性は日本に比べると格段に多く、アメリカでは珍しくない出産方法です。無痛分娩を選ぶ理由は、やはり出産時の痛みや体力の消耗を減らしたいから。また、アメリカでは、出産後にすぐに職場復帰をする女性も珍しくありません。そのため、自然分娩での体力消耗をなるべく避けるような傾向があります。世界一といわれるほど医療費が高額な国、アメリカでは、出産にも非常にお金がかかります。入院が長引けば何百万もの請求になることを考えると、産んだらすぐに退院となる理由もわかりますよね。無痛分娩によって体への負担を減らし、すぐに退院できるようにするのも、無痛分娩が多い理由のひとつと言えます。里帰り出産や産後1週間の入院ケアなど、アメリカでの出産に比べると、日本は恵まれていると言えるでしょう。アメリカの出産はタフでないと乗り切れないのです。(フレシュラスともみ<フォークラス>)
2016年04月10日【ママからのご相談】新婚2年目にして、お腹に赤ちゃんができました。出産のとき、里帰りするかしないかで迷っています。私は働いていて、産休を取る予定です。実家はどちらも新幹線の距離なので、早めに決めなければいけません。みなさん、どうやって選んでいるのでしょうか。●A. 母体を休ませる環境づくりが最優先。「なんのために帰るのか」を忘れずに。こんにちは、ママライターの広瀬まおです。まずはご懐妊おめでとうございます!初めての出産、いろんな情報を目にしても今いちピンとこないことも多いですよね。でも決めなければいけないことは山のようにあったり。今回は、里帰り出産のメリット・デメリットについてお話ししましょう。●そもそもなぜ里帰り出産をするの?お母さんの体は、出産によりダメージを受けています。このダメージを回復させる期間を、昔の人は“床上げ” と呼んでいました。赤ちゃんのお世話をする以外は、寝ているように、という意味です。大体期間は1か月程度です。この間、ゆっくりと母体を休ませるために、自分の生家へと帰ることがあります。これが里帰り出産です。最大のメリットは、家事のサポートが得られること です。生まれた赤ちゃんは抵抗力が弱く、1か月健診が終わるまで外に出してはいけないと言われています。買い物やちょっとした外出などをしたくとも、家の中に他に誰もいなければなかなかままならない状況になってしまうのです。その点、里帰り出産を選択すれば、家の中に常に他の大人がいる状況に近いため、かなりの融通が利きます。逆に、「実家は皆忙してくて、誰も私や赤ちゃんの面倒を見られない」という状況であれば、帰るメリットは薄くなってしまうのです。●里帰り出産のデメリットって?では逆に、里帰り出産のデメリットってなんでしょう。相談者さんのように、実家との距離がある場合、「夫が出産に立ち会えない」 というケースが考えられます。また、立ち会いだけではなく、生まれたわが子にすぐに会えない ということも。赤ちゃんの誕生を心待ちにしているお父さんにとって、これはつらいかもしれませんね。また、家庭内に不和がある場合、ゆっくり休めないというケースもあります。●みんなはどうした? 里帰り出産にした理由、しなかった理由生後半年以内の子を持つお母さん30人にアンケートを取ってみました。里帰り出産をしたことがありますか?はい……22人いいえ……8人「はい」と回答した人のうち、14人は「長子のときだけ」という回答でした。上の子が入学した場合、学校行事との兼ね合いで帰るのが難しくなるケースもあるようです。「いいえ」と答えた人のうち、6人は「こちらに来てもらった」という返答でした。「帰る」「帰らない」だけではなく、「来てもらう」という選択肢 も考慮に入れるといいかもしれません。そして、何より大切なのは、御主人との話し合いです。どんな形で、どういう風に産後を過ごすか。お互いの理想と現実を擦り合わせ、ぜひ育児を楽しんでくださいね。●ライター/広瀬まお(コピーライター)
2016年04月09日【ママからのご相談】先日里帰り先の産院で出産し、退院してから一週間経ちました。入院しているときはさほど気にならなかったのですが、何をしても泣きやまないということが毎日のようにあります。特に、夜中に泣きやまないときには両親に迷惑がかかるのではと焦ってしまいます。泣きやまないときに効果的な方法はありますか?●A. 赤ちゃんが泣く原因を推測しましょう。ご出産おめでとうございます!ママライターのなかやまあぽろです。わたしも里帰り出産でしたが、赤ちゃんと一緒に退院するときはいつ泣きだすかドキドキし、不安でしょうがなかったです。そんなわたしに、助産師さんがお声をかけてくださった内容を整理してみましたので、参考にしてくださいね!赤ちゃんが泣く主な理由は、一般的に「眠い、おなかがすいた、暑い」などと言った“生理的欲求”を訴えることにあると言われています。「暖房がききすぎているかも」「そろそろおなかがすくころかな?」など、赤ちゃんが泣くきっかけとなるものを先回りして考え、それに対応していくことがポイントだそう。●赤ちゃんが泣きやまない原因5つ●(1)おなかがすいている・のどが渇いている現代の多くの育児法では、赤ちゃんがほしがるだけ母乳やミルクをあげてもよい とされています。時間を決めて与えることにあまり神経質にならないことがポイントです。また、げっぷが出なくて苦しいことで泣きやまない赤ちゃんもいるので、飲み終わった後は必ずげっぷをさせてあげてください。●(2)おむつが濡れている前出の項目と同じく、赤ちゃんの代表的な生理的欲求のひとつですね。低月齢の時期には一日に何度も汚してしまうことは普通なので、気がついたらこまめにチェック するようにし、不快を取り除いてあげましょう。●(3)暑い・寒い特に低月齢の赤ちゃんが過ごす真夏や真冬は神経を使うとき。冷暖房をうまく使っているつもりでも、赤ちゃんにとっては暑すぎたり寒すぎたりすることも。ポイントは、赤ちゃんは大人の体温より1度高い と覚えておくこと。顔が赤い、背中に汗をかいている場合は暑いのが原因です。また、手足が冷たすぎるときは、寒いというサイン。ウェアで調節したり、室温を確認したりしましょう。●(4)ウェアがきつい特に0歳児の赤ちゃんの成長は著しく、ウェアがすぐにきつくなってしまうこともあります。袖口のゴムがきつかったり、襟が苦しかったりして泣くこともあるようです。ウェアはなるべく伸縮性のよいもの、サイズが調節できるものを準備するとよいでしょう。●(5)痛い、かゆいところがあるまずは、知らない間にどこかにぶつかって腫れていたり、あざになっていないかをチェックしましょう。ウェアのタグが当たって痛がったりかゆかったりする場合もあるので要チェックです。また夏には蚊などによる虫さされで、かゆくて泣いてしまう赤ちゃんもいるとよく耳にします。「たかが虫さされ」と言って放置していると、かきむしってひどくなることも 。早めに病院で見てもらうようにしましょう。----------その他に、赤ちゃんによっては横抱きを嫌い、立て抱きを好む場合もあるようです。日頃から赤ちゃんをよく観察し、個々に合った対処をすることがポイントです。●“胎内環境イメージ”で赤ちゃんの気持ちを落ち着かせましょう前出の項目を全て解決し、体調が悪そうな様子もないのにもかかわらず泣きやまない場合は、“体内環境イメージ”を作って赤ちゃんの気持ちを落ち着かせましょう。●(1)おくるみやタオルで包み、抱っこするおくるみやバスタオルなどで赤ちゃんの全身をギュッと包み込むようにし、抱っこしてあげると胎内にいた姿勢と同じような状態になり、安心できます。●(2)心音に近い音を鳴らす胎内で聞いていたママの心音に近い音を聞くと、赤ちゃんが泣きやむというエピソードはたくさんありますね。代表的なものは、換気扇、レジ袋、電気ケトルの湯沸かし中の音 などが心音に近いと言われています。専用グッズもたくさん販売されているので、チェックしてみては?●(3)ゆっくり、ゆらゆら揺らすママのおなかの中で浮かんでいた状態と似ている、ゆったりとした振動は、赤ちゃんの眠気を誘う とされています。やさしく抱っこした状態でゆっくりとスクワットをしたり、おくるみに包んだ状態で左右にやさしく揺らしてあげると、赤ちゃんの気持ちが落ち着き、泣きやむことも。またプラスアルファとして、おなかの中で聞いた音楽やママの歌声で安心させてあげると効果的です。----------ママが焦ったり、神経質になっていると赤ちゃんに気持ちが伝わって、余計に泣きやまないこともあります。「赤ちゃんは泣くのが仕事」と言われているくらいなので、慌てず、なるべくゆったりとした気持ちで赤ちゃんと向き合ってくださいね!ファイト、ママ!【参考リンク】・赤ちゃんはなぜ泣くの? | ユニチャーム()●ライター/なかやまあぽろ(ママライター)
2016年04月09日4月6日、モデル・タレントの小森純さん(30)が、第2子出産の1週間前に撮影したマタニティフォトを自身のInstagramにて公開しました。小森さんは3月19日に第2子を出産。 Instagramのコメントでは『産まれる1週間くらい前』に撮影したと説明し、『次男坊は、よく泣き、よくおっぱい飲んでくれる!!』と育児のよろこびをつづっています。●「なんで公開するの?」ペニオク騒動&マタニティフォトへのW嫌悪で批判殺到なんともめでたい話題ですが、ネットの反応は冷ややかです。小森さんといえば、2012年の『ペニーオークション詐欺事件』にまつわる騒動で話題となり、現在はテレビ出演も控えめですが、この騒動以降の評判は決して良いものではない様子。また、近年の妊婦のトレンドである「マタニティフォト」についても、近しい関係でない人にとってはいまだに良いものではないようで、『人を騙した不信感が消えないだけ』『なんで母になったらペニオクが払拭できると思うわけ?』『今となっちゃペニオク関係なく、需要がないだけでしょ。いーんじゃない?育児に専念できるし』『自慢なの?…って、とられそう』『こういう写真、私も妊娠中に記念に撮ったけど、他人には見せてない。見せられても困るし、なんか気持ち悪いんですけど』『身内のはめでたいと思うが、他人のは気持ち悪いだけ』『マタニティは身内だけもの。話題作りや人気取りに見せるモノじゃない』といった厳しい反応が多数を占めていました。----------料理の腕がプロ並みであることでも知られる小森純さん。これからは2児を育てる料理上手なママタレントとしての活躍が見られるかもしれませんね。【画像出典元】・小森純・VIEGER・(@vieger_official)(Instagram)/(文/パピマミ編集部・楠)
2016年04月08日【ママからのご相談】2か月の男の子を育児中です。妊娠前、妊娠中、出産後と、誰からも全く教えてもらえなかった、赤ちゃん(息子)の包茎について悩んでいます。赤ちゃんが包茎なのは想像できていましたが、これをどう洗えばいいのか、 扱えばいいのか全くわかりません。ネットで“むきむき体操”というものを知り「なるほど!」とも思えたのですが、いざ息子のペニスを見てみると、どう剥くのかも「?」な状態です。病院では「清潔にしてあげましょう」と言われましたが、「清潔ってどういう状態?」というレベルでわかりません。恥ずかしくて、そこで「剥くんですか?」とも聞けず……。旦那はなぜか「放っといてやれよ」と言い、真面目に取り合ってくれません。放っとくと病気になるかもしれないとネットで読んだので、そういうワケにもいかない!と憤っています……。●A. なぜか誰も教えてくれなかった赤ちゃんの包茎問題を取り上げます!ご相談ありがとうございます。ママライターの木村華子です。『包茎 』とは、常にペニスが皮で覆われている状態を指し、相談者様のおっしゃる通り、生まれたばかりの赤ちゃんはどの子も生理的に包茎です。日本小児科学会の公式サイトでは、『新生児の100%が真性包茎(ペニスを覆う皮の口が狭く、亀頭が出せない状態)』であると紹介されており、これを心配する必要はない様子。とはいえ、私も2人の男の子を育てていますが、出産直後は「どーするの、コレ!?」と悩んだものです。何せ、当然ですが母親にはペニスなんてありません。とくに初めての育児では、「わからないけど、わが子のために間違った選択だけはしたくない……!」と意気込んでいただけに、息子のペニスとの遭遇は予告されていない一大事でした(なぜか出産に至るまで、赤ちゃんのペニスについて詳しく教えてくれる人っていないですよね……)。今回は、誰も教えてくれない小児包茎への疑問と、それを心配しすぎて陥る『包茎心配症候群 』というママの精神状態についてお話しします。●“むきむき体操”ってするべきなの!?わが子のペニスを心配するママたちにより、ネットで一時期話題となった“むきむき体操”。赤ちゃんのペニスの清潔を守るため、皮に剥き癖をつける体操として、泌尿器科と小児泌尿器科を専門とする岩室紳也先生が提唱したものです。長男の出産直後、私もネットで“むきむき体操”の存在を知りました。インターネットは便利なもので、丁寧に図解してくれた画像も出回っておりましたので、早速わが子のペニスに立ち向かってみたのですが……。「剥くってどこのこと!?癒着してない!?」。そう、真性包茎のペニスの皮は、その下にある亀頭とぺったり癒着している のです。「この皮を無理やり剥くの?え、多分、血が出るよ?出てもいいの!?」なんて恐ろしいことを考えながら、情けないことに結局何もできずじまい。「世の中のママは、果敢にもあんなことを成し遂げているのか……。母親になるってスゲェや!」という感想とともに、「どうしよう……乗り越えられない……放っておくべきか?病気とか大丈夫?」という焦燥感がフツフツと湧き出て、寝ても覚めても頭はペニスでいっぱいになりました。後ほど知ったのですが、提唱者である岩室紳也先生も、「むきむき体操は、してもしなくてもどちらでも良い 」とお考えで、全ての男子ママに課せられた必須の登竜門だというわけではありません。「血が出るんじゃない?」「間違えるかも!」と不安があるのであれば、無理にしなくてもOKです。安心してください。●男の子を持つママたちの『包茎心配症候群』にまつわる経験談5選「むきむき体操を無理にしなくても良い」と紹介したのにはわけがあります。わが子のペニスを過度に心配することで起こる『包茎心配症候群』をご存じでしょうか?包茎心配症候群とは、男の子の赤ちゃんを持つママがわが子の包茎に対して不安や焦燥感を抱く状態 を指します。2010年3月20日、朝日新聞出版から出版された雑誌『AERA(アエラ)』で紹介され注目を集めました。また朝日新聞出版では、これよりも以前(2002年10月)の『週刊朝日』でも小児包茎を過度に心配するママたちを取り上げています。「包茎心配症候群なんて、うちには関係ないよ」とお考えですか?ところが意外にも、男の子を持つママたちには少なくはない様子 です。このたび、実際に男の子を育てるママたちによる包茎心配症候群チックな体験談を取材しました。●(1)無理やりやった結果、出血……『お風呂に入れるたび、息子のペニスが気になって仕方なかった。なぜなら、息子の尿道から見える恥垢が小児科なんかでアドバイスされる“清潔な状態”とは程遠く感じられたから。でも、どう考えても剥かなきゃ洗えないし……。意を決してある日、力いっぱい剥いてみた。案の定出血して、息子はギャン泣き……。 私も泣きながら、「ごめんねごめんね」と謝り倒し、なんとか洗ってそれ以来触っていない。今2歳になるけど、いまだに息子のペニスが怖い、そして心配』(20代・2歳児のママ)●(2)病的に執着していた『当たり前だけど、赤ちゃんのペニスと旦那のペニスは違う。でも、いつかは大人と同じ状態になるわけで……。ゴールがそこ(旦那の状態)なら、早めに剥いてあげたいと思った。おむつ替えやお風呂のたびにむきむき体操をした甲斐あって、今ではお風呂のときに本人が自分で剥いて洗ってる 。でも、泣きじゃくる息子を押さえてむきむき体操をしていたころのことを思い出すと、いたたまれない気持ちになる。赤ちゃんだったから記憶にはないみたいだけど、あのときの私は病的にペニスに執着していた』(30代・5歳児のママ)●(3)息子の成長に一点の曇りも許せなかった『旦那に「放っとけば、いつか自分でなんとかするものだから」と言われた。同性だから私よりは分かっているはずなのに、全く力になってくれず……。「いつかは剥けるものなんだろうけど、ずっと剥けずに悩んでる成人男性だっているんでしょ!?息子には、絶対そうなってほしくない!」と思っていた。実際、そうなったらそうなったとき(手術とかあるし)なんだろうけど、初めてわが子を抱えた当時の私にとって、息子の成長に一点の曇りも許せなかった 。子どもが大きくなってくれば、一点どころかあちこちに曇りがありまくりで(笑)、包茎なんて微々たるものに思えるようになったけど……』(40代・小2のママ)●(4)ネットのせいで不安が大きくなった『ネットでも「剥いてあげるべき」という言葉が多く見受けられ、おむつ替えのたびに「なんとかしてあげなきゃ」と焦っていた。ネットのない時代なら、「子どものペニスはこんなもの」と楽観的に考えられていたのかも?と感じる。実際、ネットで小児包茎の情報に触れるまで、子どもが包茎なのは当然だと認識していた。下手にさまざまな情報が入ってくる現代は、メリットもあるのかもしれないがデメリットも大きいと思う。素人がインターネットで得た知識はどうしても中途半端で、今思えば、いらぬ焦りばかりが膨らんだ 』(20代・5歳児のママ)●(5)母親教室でもっと詳しく説明してほしかった『女の子と男の子を育児中。正直どちらも、“性器への疑問”はあった。男の子の包茎はもちろん、たとえば女の子の性器もどう拭けばいいのか……。出産前の母親教室に参加した際、“オムツの替え方”についての説明を受けたこともあるけれど、「ここをこうやってオムツを脱がして〜」までは具体的な説明をしてくれるのに、「脱がしたら綺麗にしてあげましょう」みたいな感じで、一番知りたいところをボカして説明される 。教室で使用する人形も、当然だけど性器がリアルなわけじゃないので、ツルツルの何もない股間を拭く動作だけして教室終了!あれじゃ何もわからない。母子手帳を受け取るタイミングや母親教室なんかで、もっと性器について踏み込んで触れてほしいと感じた 。とくに男の子のペニスについては、自分には無い器官なのでボカされると本当に何もわからない』(30代・3歳児のママ)----------男の子を育てるママであれば、大なり小なり“息子のペニス問題”を気にかけたことがある印象を受けました。また、インターネットが普及した現代だからこそ、さまざまな情報に触れることで不安や焦燥感が増長されているのでは?という声もあり、ネットが持つ便利さ以外の側面が垣間見えます。包茎心配症候群が加速し、独断で無茶な処置をしてしまった場合、誤ってペニスが傷ついてしまうケース もある様子。「できるかどうかわからないけど……イッチョやってみるか!」と決断するくらいなら、いったん忘れて様子を見た方が賢明なのではないでしょうか。小児包茎は病気ではありません。痛がるわが子を押さえつけて無理やり剥く必要はない のです。繰り返し包皮炎が起こる、おしっこが飛び散る、包皮が膨らむ、などの異常が起こらない限り、過度な心配をせず心に余裕を持って成長を見守ってあげましょう。●わからないことは、わかる人に聞けばいい!わが家の小児包茎問題は、結局パパへ丸投げすることで決着しました。無責任なように感じられるかもしれませんが、ペニスの皮を剥くにしても、そのまま様子を見るにしても、母親である私では加減がわかりません。それならば、私よりも詳しいはずであるパパに任せてしまった方が適任 だと感じたからです。息子たちのペニスの皮は剥かれたのか否か……。それは彼らのコアなプライバシーに関わるので、ここでの明言は控えておきます。どちらにしても、自分よりも詳しい人が常に家にいると思えば、私自身の気持ちも幾分か楽になったことは事実です。わからないことがあるのなら、わかる人に聞くべきです。とても基本的なことですが、これは当然育児にも当てはまります。わからないことをネットで調べる時代ですが、それでも理解しきれないこともあるでしょう。それなら、詳しい人に聞けば済むこと なのです。相談者様のご主人は“放っておけ派”である様子ですが、相談者様が抱く心配や不安を全て話した上での意見なのでしょうか?病気のリスクがある話をご主人にお話ししましたか?不安や疑問をきちんと打ち明けて、一度話し合いの場を設けてみてはいかがでしょう。大切な“息子の息子”の問題であれば、たとえ無関心を決め込むタイプのパパであっても、真面目にならざるをえないはず。「それでも頼りない!」と感じるのであれば、独断で判断せず病院で相談してみてください 。定期検診での問診や、病院での予防接種など、赤ちゃんが小さいうちは小児科医と何度も顔を合わせるチャンスがあります。彼らは多くの赤ちゃんが成長していくのを見届けてきた、子どもの体の専門家。恥ずかしがらず、ぜひ勇気を出して聞いてみましょう。その一歩から、息子さんのペニスとママの精神状態の未来は開けてくるはずです。【参考文献】・『ママもパパも知っておきたい よくわかるオチンチンの話』岩室紳也・監修【参考リンク】・包茎 | 日本小児外科学会()●ライター/木村華子(ママライター)
2016年04月06日あり子のワーママ奮闘記
PUKUTY(プクティ)只今育児奮闘中!
たんこんちは ボロボロゆかい