産後のセックスや生理、抜け毛、骨盤矯正、腰痛など、変化している体にどのような影響があるか、また夫との関わりやホルモンバランスの変化などお伝えします。 (36/38)
赤ちゃんを妊娠すると妊娠期間中や出産や入院のときにも必需品となってくる物の一つにはマタニティパジャマがあります。妊娠初期ではまだあまりお腹は大きくないので普通のパジャマでも大丈夫ですが、どんどんお腹が大きくなってくるとお腹回りなどが窮屈になってくるため必要となってきます。また出産や入院のときにも着るこのマタニティパジャマについて役立つ情報をご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。マタニティパジャマの基本的な知識とその選び方などのご紹介!そもそもマタニティパジャマって、普通のパジャマと一体何が違っているのでしょうか。そして初めての妊娠で初出産となるママでしたら、どんなマタニティパジャマを選んだらいいのかもきっと迷うことでしょう。そんなママのために以下でマタニティパジャマと普通のパジャマの違う点やその選び方などについてご紹介していきます。マタニティパジャマの定義とは?普通のパジャマとの違いは?選び方のポイントとは?マタニティパジャマとはどのようなものかについて説明します。そして普通のパジャマとの相違点とその選び方についても下記で詳しく解説していきます。マタニティパジャマの定義についてマタニティパジャマとはどんなパジャマなのかについて見ていきます。これは、妊娠中や出産、入院中に妊婦さんや産後のママが着るパジャマのことです。特に、出産して入院中に、病院内では、寝た状態のままで診察を受けることがあったり、産後に手術着からすぐに着替えをさせてもらうことが出てきます。そして赤ちゃんが産まれると授乳をする際には、前が開くタイプのパジャマでないとその都度パジャマを上に捲り上げなくてはならなくなりかなり不便です。そのため、妊娠中や入院中だけに限らず産後にも使用できるものとしてマタニティパジャマをいうものがあります。普通のパジャマと何が違うのか?では、普通のパジャマと何が違うのでしょう。まず、お腹回りがゆったりとデザインがされているため、お腹を圧迫することなくゆったりと着ることができます。次に前開きや全開タイプのものが殆どだということです。この形状のおかげで、パジャマをたくし上げなくてもまた、寝ころんだ状態でも赤ちゃんに授乳ができるので大変便利です。またママが寝たままで着替えをすることもできるのも大事なポイントです。また、パンツのウエスト部分はゴムが使用されているので、自分のお腹回の大きさに合わせて調節ができます。さらに、授乳口がついているので、赤ちゃんの授乳が簡単にできます。あと付け加えるなら、大きなポケットがついていることが多いので、ちょっとした小物類を持ち歩くときに重宝するのも特徴の一つです。マタニティパジャマの選び方ポイントについてマタニティパジャマを選ぶときのポイントですが、妊娠中や出産や入院期間中だけではなく、退院した後でもルームウェアの代わりとして着られるデザインのものを選んでおくと、家周りのちょっとした外出にも恥ずかしくありません。入院中は病院内では生まれた赤ちゃんとの記念写真を撮ることが多いと思います。可愛い赤ちゃんとの写真なのですから、ママもできるだけ可愛らしいデザインや顔写りの良い色合いのマタニティパジャマがおすすめ。ただ、退院後のルームウェアとして着ることを考えるならば、シックな色合いの方が何かと着回しはきくでしょう。マタニティパジャマは決して安くはないので産後のことも考えて選びましょう!マタニティパジャマは普通のパジャマに比べるとやはり割高にはなってきます。そのため、できるだけ長く着られるタイプのデザインや色合いのものを選んでおくのが無難です。出産後はママもその殆どを自宅やマンションなどの室内で赤ちゃんと過ごすことになります。でも、ちょっとした外出でも恥ずかしくないようなマタニティパジャマを着ておけば、人に会っても恥ずかしくないですね。色々なマタニティパジャマがありますのであなたのお気に入りを探してみてください。
2017年01月27日少しでもママの姿が見えなくなると大泣きしたり、つたないハイハイで追いかけようとしたり。赤ちゃんの成長過程には、このような「後追い」の時期があります。成長の証と考えると喜ばしいことですが、その一方で、家事が難しくなる、トイレに行けない…といった悩みも。世のママたちは、この「後追い期」をどんな方法で乗り切っているのでしょうか?■時計に助けられた!「娘の後追いがひどくてストレスを感じていた時期がありました。私が隙を見てトイレに行こうとすると、すかさず大泣き。『追ってきてケガをしたら』と思うと放っておけず、結局は抱っこした状態で用を足すしかない…という日々。そんなとき、友人から1時間ごとに音楽が流れて人形が動く時計をプレゼントされたのですが、それがどうやら娘の興味をひいたようで。鳴るたびに、ジッと見入っているんです。『コレは!?』と思って時計が鳴るタイミングに合わせてトイレに行ってみると、大成功! 時計に夢中の娘は、私がいなくなっていたことに気づいていないようでした」(Kさん/主婦)それ以降、できるだけトイレに行くタイミングを時計に合わせるようにしたというKさん。後追いから完全に開放されたわけではないものの、ときどき落ち着いてトイレに行けるようになっただけでも、ずいぶん気持ちが軽くなったそうです。生後6か月くらいから音の出るオモチャに興味を持ちはじめるようなので、ママがトイレに行っている間、赤ちゃんの関心を引いてくれるようなアイテムを準備しておくと役立つかもしれません。■「声掛け」を大切に「我が家では、『トイレに行ってくるよ、すぐ戻ってくるね』『洗濯物を干しに、ちょっとベランダに行ってくるね』と、ほんの少しでもそばを離れるときは、かならず声をかけるようにしていました。もちろん最初はそれでもダメでしたが、次第に後追いしないように。根気よく声をかけ続ければ、赤ちゃんも安心するのでは?」(Fさん/主婦)赤ちゃんが後追いするのは、「ママがどこかへ行ってしまう!」「もう戻ってこない!」と不安になるからだと言われています。最初は理解してもらえないかもしれませんが、「ちゃんと戻ってくるよ」と毎回伝え、安心させてあげると後追い期が早く終わるかもかもしれません。■しっかりスキンシップ!「息子の後追いがひどかった時期は、とにかくコミュニケーションを取るよう心がけていました。家事などでどうしてもそばを離れないといけないときは、その前にしっかりと息子と遊んでおく。そうすると満足するのか、私の姿が見えなくても泣かないことがだんだん増えて、わりと早めに後追いがおさまりました」(Iさん/医療・福祉)「とにかく私の姿が見えないと泣く。洗濯物を干そうと思ってベランダに出ると、ガラス越しに姿が見えているはずなのに泣く。そんな状態だったので考え方をちょっと変えて、『どうすれば、離れる時間を短くできるか』を考えることにしました。洗濯物を干すときは、ハンガーにつるすところまでを家の中で終わらせて、ベランダに出る時間を短縮。家事中はできるだけおんぶして、くっついている時間を増やしました」(Hさん/主婦)赤ちゃんが満足するまでママが一緒にいれば、次第に不安を感じなくなり、後追いが軽減されていくこともあるそうです。Iさんのように用事をする前にしっかり遊ぶ、またHさんのように離れる時間を短くするなどの工夫をして、なるべく赤ちゃんを安心させてあげましょう。■後追いでの事故に注意日々成長する赤ちゃんは、ママが思いもよらない行動をとることがあります。「ココには入ってこられないはず」と思っていたら、気づくと赤ちゃんが足元に…ということも。特に火や刃物のあるキッチンでの作業中、コードがある掃除機の使用中、ベランダに出るときなどは注意が必要です。また、赤ちゃんの移動範囲が広がってスピードが増せば、それだけ事故のリスクも高まります。あらかじめ危険な場所にはベビーゲートを設置しておくなど、事故防止の工夫をしておきましょう。どこへでもついて来たがる我が子の姿は愛おしいものの、一方でストレスを感じてしまうママも多い様子。家事もトイレもままならないのはやはり困りますし、できれば早く後追いから卒業したいもの。しっかりスキンシップをとって安心させてあげれば、後追いの期間が短くなるという説もあります。そのときに対応する工夫に加え、できるだけ早く後追い期が終わるよう、赤ちゃんとのスキンシップも大切にしたいですね。
2017年01月12日■未熟児養育医療制度とは?生まれてきた赤ちゃんが「未熟児」や「低出生体重児」だった場合など、医師が入院療養が必要だと認めた赤ちゃんが、全国の「指定養育医療機関」で治療を受けた場合、その医療費を助成する制度。■未熟児養育医療制度でもらえる金額は、いくら?費用の全部、または一部(地域によっては保護者の所得に応じて一部自己負担金がかかる場合もある)を負担してもらえる。■未熟児養育医療制度でもらえる人は、どんな人?この制度が適用される赤ちゃんは、「出生時の体重が2000g以下の場合」または、または下記のような場合などだ。●未熟児養育医療制度で助成の対象となる乳児 (例)1) 運動不安・けいれんがあるものなど2) 体温が34度以下3) 呼吸器・循環器系(強度のチアノーゼがあるなど)4) 黄疸(おうだん)(生後数時間以内に現れるか、異常に強い黄疸のあるもの) など■未熟児養育医療制度の手続きの概要医師に養育医療意見書をもらい、書類審査を受ける出生届を出した後、医師に養育医療意見書をもらうケースによっては、出生届を出す前に、手続きが開始することもある。未熟児養育医療給付申請書、世帯調査書は自分で書き、自治体によっては扶養者の所得を証明する書類(源泉徴収票のコピーや確定申告書)と一緒に未熟児養育医療の申請をし、書類審査に通ると利用できる。■コラム:未熟児養育医療制度を利用した私の実感「生まれた子が、未熟児だった」というのは、ママにとっては結構ショックな出来事。じつは、私にも経験がある。次男・三男が双子なため、二人とも早産で極小未熟児だったのだ。「ちゃんと産んであげられなくてごめん!」と、出産直後は相当自分を責め、大きな挫折感だった。 退院は一緒にできず、双子が入院している病院に搾乳を届ける日々。未熟児は文字通り「未成熟な状態で生まれた児」なので、当初はトラブルも多かった(生後半年で入院6回)。「障害が残る可能性は通常の10倍」と言われ、生後1年半、生まれた病院で生育の経過をチェックしてもらう「経過観察」にも通った。…と、いろいろあったが、あれから12年。極小未熟児で生まれた双子は、何の遜色もない普通の小学校6年生となった(現在、やや肥満気味ですらある)。「出産当初はショックだったけれど、過ぎてみればそれも懐かしい思い出」という現在の私の実感を伝えておきたい。■未熟児養育医療制度 DATA※この記事は2016年11月末現在の法令・情報に基づいて書いています。(監修:ファイナンシャルプランナー 畠中雅子/文:楢戸ひかる)
2017年01月10日こんにちは、海外在住プロママライターのさとうあきこです。子どもを保育園へ入園させるかどうか、そこには家庭ごとの“理由”があるものです。ただ、生まれて数か月以内の0歳児を保育園に預けることに関しては、世間で多くの賛否両論が交わされています。ここでは、どちらかというと「何も生まれてすぐに預けなくても……」という声が多い0歳の保育園入園について、実際に0歳のわが子を保育園に通わせている、または通わせたことのあるママ4人にうかがった「メリット」をご紹介します。●(1)親の自由時間が増えるインタビューした4人ともが何らかの形で認めたのが、「親の自由時間が増える」というメリットです。2歳の女の子を生後3か月から保育園に預けているというTさんは、『産後3か月で職場復帰できたのは、保育園のおかげ』と言います。10か月の男の子を保育園に通わせているというNさんは、出産を機に仕事を辞めたものの、ステップアップを狙って産後半年で資格取得のための勉強を始める予定だったため、『0歳保育があって本当に助かった』そうです。他の2人のママも同じように、外で働く、または習い事に通う時間など、自由に使える時間が持てた ことをメリットにあげました。●(2)子育てを助けてくれる存在7歳の女の子のママUさんは専業主婦でしたが、娘さんを0歳から幼稚園入園まで保育園に預けたそうです。その理由を尋ねると、『子育てに自信がなかったから』との答えが返ってきました。自身が一人っ子、両親とは離れて暮らし、ご主人は出張の多い職業というUさんは、子どもと二人きりでいる時間の長さと孤独感に、生後3か月ごろにはもうノイローゼ気味だったそうです。『相談相手を探していたときに、保育園の体験入園会に行ったら、保育士さんが何人もの0歳~4歳の子どもたちの相手を上手にこなしているのを見て、「これだ!」と思ったの』Uさんの場合は、子育てを完全に任せてしまうわけではなく、数時間や半日保育で預けながら、プロの保育士に育児の相談ができた ことが一番のメリットだったというわけです。●(3)一日のリズムが整いやすいUさんはさらに、子どもと二人でいると、お互いの都合で一日のペースがバラバラになり、夜中に起きだした娘の相手をして昼夜が逆転してしまうこともあったと話してくれました。『保育園に入れることで、起きる時間、食べる時間、寝る時間が自然と固定して、イライラが減ったのも、大きなメリットだった』と言います。一日のリズムの基礎となってくれる 保育園の存在はUさんにとっては救世主だったようです。●(4)子どもとの時間を有意義に過ごせる前述の、習い事のために0歳児の子どもを保育園に通わせているNさんは、こんなことも話してくれました。『自分の都合で保育園に入れたことで罪悪感も持つけれど、だからこそ、子どもと一緒に過ごす時間を大事にできていると思う』そうです。24時間育児に取り組んでいると、子どもと一緒に過ごせる時間のありがたみや幸せ を実感するチャンスはあまりないのかも。確かに、“離れて初めてわかる”こともあるのでしょう。●(5)入園しやすく慣れやすい最後に、2歳の男の子を生後2か月から不定期で保育園に通わせているというIさんがあげたメリット。それは、「入園の競争率が低い」ということと、「子どもが保育園に慣れやすい」ことでした。保育園ごとに条件は違うでしょうが、確かに0歳からの入園希望者は2歳、3歳に比べると少数の傾向があります。また、子どもが物心ついてからだとママと離れるのを嫌い、保育園に馴染めない例も確かに多いようです。特に将来的に保育園に預ける必要がある家庭では、0歳児のうちから数時間や半日保育としてでも入園して籍を確保し、子どもを保育園慣れさせておく とスムーズかもしれません。●まとめとしてここでは主に親の都合とメリットをご紹介しましたが、0歳からの保育園通いは、子どもにもメリットを与える可能性があります。たとえば、Uさんの娘さんは幼稚園でも小学校でも、常にクラスのまとめ役になるようなリーダーシップを持った子どもに育っているそうです。『保育園で早いうちから自立を学んだからだと思う』とUさんは考えています。核家族、それも一人っ子家庭では身に付きにくいとも言われる“社会性”が身につきやすいという意見も聞かれました。0歳児保育を検討している方にとっては、心強いメリットの数々です。ただ、育児方針は家庭ごとに異なります。親も子どもも含めた各家庭にとってのメリットとデメリットをよく考慮した上で、0歳児の保育園入園を決めたいですね。●ライター/さとうあきこ(海外在住プロママライター)●モデル/杉村智子(まさとくん)
2017年01月07日子育てにはやらなくてはならないことがいっぱい! あれもこれもこなさないと、ちゃんと育てられないのでは、なんて不安になることもあるでしょう。そんながんばりすぎて疲れているママにおすすめの育児マンガをご紹介。世間的には「ダメ母」といわれることもある主人公たちですが、多くのママが共感できる要素があるはず。■『おにぎり通信』(二ノ宮知子 著/集英社)『のだめカンタービレ』の作者、二ノ宮知子さんによる子育てファミリーエッセイ。一般的な育児マンガとの違いは、家事や育児のほとんどを二ノ宮さんの夫が担当していることです。それではママである二ノ宮さんは何をしているかといえば、人気作家らしくマンガの締め切りに追われる日々。「育児より仕事のほうが楽」とまで言ってしまうほど、一家の大黒柱として働いています。生活のほとんどを夫に任せっぱなしなわけで、子どもたちには「パパがいい」と言われてしまう始末。その都度、ママ業をがんばろうとするけれど、朝は起きられなかったりと、なかなかうまくいかないようで…。そんな失敗をしつつも、幸せそうに暮らす家族の姿にほっこりしてしまいます。子どもの成長に沿った笑える「あるある」ネタも盛りだくさん。でも、ママとしては主夫として奮闘するパパの姿にも共感してしまうかもしれません。■『毎日かあさん』(西原理恵子 著/毎日新聞出版)「毎日新聞」で連載中の育児マンガではありますが、作者である西原理恵子さんが連載中に離婚してしまうなど、波乱万丈な様子も描かれた作品です。「かあさん」は晩酌をしながら子どもを寝かしつけたり、運動会の日に寝坊して質素なお弁当しか作れなかったりと、決してほめられる子育てではないかもしれません。でも、大きくなった子どもたちを見て「食事なんか手作りすることなかった あんなに抱っこしてほしがってたのに もったいないことしちゃったなあ」と振り返るほど、子どもたちへの愛情はしっかり伝わってきます。そんな思いにホロリとしながらも、なぜか棒を集めてくる男子の習性など、笑えるエピソードも満載で、育児への勇気がもらえるはず。 ■『私たちは繁殖している』(内田春菊 著/ぶんか社)妊娠から出産、そして4人の子の育児風景を描いたマンガ。主人公がシングルマザーを経て結婚、離婚、さらに再婚するなど、こちらもなかなかの波乱万丈っぷりです。1巻には妊娠から出産にかけての様子が詳しく描かれていて、プレママには参考になりそう。「おしるし」がきてから陣痛時の呼吸法、出産直後の様子などリアルに描かれています。豪快すぎる子育て法には賛否両論ありますが、この本を読んで母乳育児に挑戦した、子育てが楽になったと思う人もいるほど、長く愛されている作品です。■『ママだって、人間』(田房永子 著/河出書房出版)妊娠したけどすぐには母性がわいてこない、妊婦の性欲問題、出産への恐怖、産後の夫婦関係など、他人には聞きづらい、言いづらいことが赤裸々につづられた異色作です。母親学級でママコミュニティに違和感を覚えるエピソードは、初めてママになったときに感じたことがある人もいるかもしれませんね。ほのぼのしたシーンはあまりないのですが、その分、幸せの裏に隠されたママの悩みがぶっちゃけられています。ママであることに疲れたときに読みたくなる1冊です。どの作品もママとしては異端児ともいえる女性が主人公ですが、ハッピーな面だけでなく、大変なことやドロドロしたことも描かれているので、育児に苦労してきたママたちから共感を集めています。「ダメなのは私だけじゃなかった!」と安心するもよし、「ありえない!」と笑い飛ばすもよし。育児マンガだからといって、共感できなくても大丈夫。ほかの人の育児風景を見ることで、ヒントが見つかるかもしれません。・ 『おにぎり通信』(二ノ宮知子 著/集英社) ・ 『毎日かあさん』(西原理恵子 著/毎日新聞出版) ・ 『私たちは繁殖している』(内田春菊 著/ぶんか社) ・ 『ママだって、人間』(田房永子 著/河出書房出版)
2016年12月21日子どもの誕生は夫婦にとって幸せなことですが、それを機に夫婦の関係が変わってしまったという家庭も少なくありません。出産前と出産後では環境的にも精神的にもお互いに変化が訪れるからです。普通はしばらくすると落ち着いてくるものですが、中には夫婦の関係が完全に冷めきってしまう“産後クライシス”に陥るケースもあります。なぜそんなことが起こるのでしょうか。今回は、産後クライシスの原因の一つとも言われている“産後のガルガル期”についてお話ししていきます。●産後のガルガル期とは皆さんは“産後のガルガル期”という言葉を聞いたことがありますか?数年前から少しずつ使われることが多くなってきた言葉ですが、比較的最近生まれた言葉なので、聞いたことがないという人も少なくないと思います。産後のガルガル期とは、出産後にホルモンバランスの乱れや育児による心的負担などによって一時的に情緒不安定になる女性特有の症状ことを指します。正式な医学用語ではありませんが、動物が赤ちゃんを守るために気性が荒くなることに似ている ことから“ガルガル期”と名付けられたと言われています。ガルガル期の女性は周囲の人に対して攻撃的になることが多く、とくに自分の赤ちゃんに関わる機会のある義両親や親戚などに対してイライラしがちなようです。また、夫がイライラの対象になることもあります。基本的には産後1年程度でおさまるとされていますが、人によっては数年にわたる場合もあります。●産後のガルガル期を経験した人の体験談実際に産後のガルガル期を体験した人はどのような症状が出たのでしょうか。周囲のママにガルガル期の体験談について聞いてみました。『とにかく姑にイライラしてました。赤ちゃんを触られるのもイヤだし、おもちゃを買い与えられるのもイヤ。姑の一挙手一投足が気に入らない感じ 。産後数年経ってからは何とも思わなくなりましたが、当時はかなり毛嫌いしてましたね』(37歳女性/主婦)『私は特定の誰かというよりは、赤ちゃんに触ろうとする人全員を敵視している感じ でした。外から来て手を洗わずに赤ちゃんに触ろうとしてる親戚とか、夜泣きする赤ちゃんをあやす夫とか。とくに夫にはツラく当たっていたので、今は申し訳ない気持ちでいっぱいです』(31歳女性/販売)『自分が理不尽なことでイライラしているのは分かっていたけど、とにかく周囲に怒ってばっかだった。義両親にすらちょっと強めに言ってたな』(38歳女性/通信)ガルガル期は自分の赤ちゃんと接する機会のある人にイライラを抱きやすい傾向にあるようですね。とくに姑にイライラしていたというのは皆一致していた印象でした。●夫から見たガルガル期そんなママのガルガル期を、夫たちはどのように見ていたのでしょうか。『女性は産後にイライラしがちになるというのは事前に知っていたけど、実際に妻がガルガル期になったときは怖かったな〜。服を脱ぎっぱなしとか、手洗いうがいを忘れるとか、産前なら笑って許されていたようなことで毎日怒鳴られてたし、何をしてもイラつかれてた感じ 。どうしようもなかったのでひたすら耐えてました笑』(37歳男性/広告)『うちは私に対してはキツく当たらなかったのですが、私の母親にはイラついていましたね。二人とも険悪なムード で、「これが嫁姑戦争か」と非常に気まずい思いをした経験があります』(33歳男性/飲食)夫からみても、ガルガル期の妻からはそのイライラが伝わってきていたようです。●ガルガル期を夫婦で乗り越えるコツ産後のガルガル期は、本人の意思ではコントロールできない場合が多いです。そのため、ガルガル期を完全になくす方法はありませんが、夫婦で協力してなるべくイライラする場面を減らすことはできます。●(1)イライラしがちな人物は遠ざけるガルガル期のイライラは理屈ではなく、ほぼ感情的な問題なので、妻がイライラしがちな人物はなるべく遠ざけてあげることが大切です。たとえば、妻が姑を嫌悪しているときに、「うちの母親だって気を遣ってくれているんだよ」などというフォローは無意味 です。“理由は分からないけど、なんかイライラする”のです。そのため、妻がイライラを感じてしまうような人にはしばらく訪問を控えてもらうようにしましょう。ガルガル期の発言が原因で人間関係がこじれることもあり得るため、無理矢理仲良くさせようとするのは双方にとってデメリットとなります。●(2)“自分のことは自分でやる”を心がける産後の妻はただでさえ育児に追われて大変です。そんな状況で夫に服を脱ぎ散らかされたり、育児の邪魔をされたりするとイライラの矛先は夫に向いてしまいます。そのため、ガルガル期の間は夫も“自分のことは自分でやる”という意識を持って行動しましょう。なるべく妻のイライラを抑えてあげる のがガルガル期の夫の役割となります。----------いかがでしたか?ガルガル期に起こるイライラは、なかなか自分でコントロールできないものですが、夫婦で協力してなるべく減らすことはできます。産後のイライラは一時的なものですので、後の関係が変にこじれないようにいろいろ工夫するようにしましょう。●文/パピマミ編集部●モデル/倉本麻貴(和くん)
2016年12月07日産後ってささいなことで悩んだり、社会から取り残されている…などと感じがちですよね。出産前と違って、出産後は赤ちゃんに24時間つきっきり。2時間毎の授乳、睡眠不足、自由に出かけることもできない……。また、泣きやまず、トイレにすらゆっくり行けなかったり、片手で抱っこしながら、昨日と同じ食事をかきこんで食べるなど、赤ちゃん中心の生活は想像以上に大変です。普段どれだけ明るく元気な人でも同じ。私も初めての出産後は、毎日自分だけ子育てに追われて…と少し落ち込む時期がありました。今回は、産後うつや、気分の落ち込みで悩んでいるママの、お力になれたら良いなと思います。産後うつってなんでなるの?産後に入った頃から意味もなくイライラしてしまったり、子育てから始まる将来に不安を感じたり、産後2~3週間あたりからうつ病に近い症状があらわれることがあります。原因としては、出産した事でのホルモンバランスの乱れ。出産後、妊娠前の身体に戻ろうとするため、妊娠中に分泌が活発だった女性ホルモンが激減し、代わりに母乳を分泌するために必要な別のホルモンが分泌されるようになるので、ホルモンバランスは一気に乱れます。ホルモンバランスの乱れによって、感情のコントロールができなくなり、うつ病のような精神的な症状が現れやすくなるのです。また、出産後はどうしても赤ちゃん中心の生活になってしまうので、慣れるまでは自分の時間を作ることがなかなかできません。さらに、思い通りにいかないこともあって、悩んでしまうママが多いのです。2人目を出産したママは大丈夫というわけでもなく、逆に最初の子の育児と比べてしまい上手くいかないことで産後うつになってしまう事もあるそうですよ。産後うつかな?と思ったらチェックしてみて当てはまる項目が多いと、産後うつの可能性があるので、落ち着いてる時にまわりのお友達やご家族に相談してみてください。□ よくイライラする□ 気分が落ち込んで涙が出てくる□ 性欲や睡眠欲がなくなる□ 過食気味・拒食気味になる□ 子供はかわいいのにお世話を苦痛に感じる□ 何事も自分が悪いと考えてしまう□ 自分ばかり大変だとパートナーに怒りを感じる□ 先のことを考えて不安になる□ 他人との交流を面倒に感じる□ 頻繁に胃が痛くなる先輩ママたちは、こうして乗り越えた!私の場合は、 先輩ママに話を聞いてもらったり、仕事帰りのパパとのコミュニケーションの時間を大切にしていました。また、週末はママ業をお休みして、家事をパパにお願いすることもありました。子どもが夜寝る時間が増えてからは、日中の育児に疲れていても、夜は自分時間を大切に。子供が寝た後にハンドメイドアクセサリーを作ったり、顔パックやヨガ、セルフネイルなど自分磨きをして、自分の時間を楽しんでいました。友達ママに聞いたところ、産後の落ち込みの経験は誰にでもあるもの。先輩ママたちのリラックス・ストレス発散には、こんなエピソードが。SNSから離れてみる!FacebookやInstagramなどは、落ち込んでいる気分のときはよくない。人と比べてしまったり、「母親失格だ」と自分を責めたり…。SNSを思いきっておやすみしたら、自分のペースでの育児を楽しめるようになりました!授乳中はずーっとテレビ鑑賞授乳しながら、海外ドラマや映画三昧。テレビをみながら授乳したり、自分の好きなことをしながらお世話してリラックス。「目を見て、話しかけながら授乳しないと〜」なんて気にしているママも、こまかいことは気にしない!ゆったりとした気分で授乳するのが、ママにもベビーにもベストです!たまには、パパや両親に預けるママだって息抜きは必要。たまにはパパやおばあちゃん、おじいちゃんにみてもらって、1〜2時間お出かけするだけでも気分転換になります。不安な気持ちは、何でも話す!産後うつには波があるのですが、その不安な気持ちをパパに話したりしてみましょう。パパの理解と協力があるのとないのとでは、心の持ちようが全然違います。些細なことも、誰かに話せばスッキリするかもしれません。時間が解決してくれるから、大丈夫!子育ては、ほんとに日々状況が変化していくもの。夜眠れない日が永遠に続く…なんてことはありえないのです。ママとしても、育児にも慣れて生活リズムができてくると、気持ちに余裕が出てくるはず。一番の薬は、時間なのかもしれません。子供の成長とともに、自然と症状も改善される方が多いようなので、焦らず、一人で悩まず乗り越えていきたいですね。
2016年11月29日産後ケアセンターは、産後の身体をゆっくり休めながら、ママとちゃんがリラックスして過ごせるように工夫されています。今回は、産後ケアセンターについての情報をご紹介します。産後ケアセンターって?産後ケアセンターは、出産後の育児支援を大きな目的として、ママと赤ちゃんが一緒に過ごせるように配慮されている宿泊型ケア施設です。基本的に全て個室となっており、リラックスした時間を過ごすことができるようになっており、パパや他のご家族も一緒に宿泊できるようになっています。産後ケアセンターでは、看護師や助産師が中心となってケアリストや心理士も在籍していて、24時間体制で産後のケアにあたってくれます。センターではさまざまなプログラムがあり、産後ママの回復を目的としたケアを行っています。例えば、骨盤ケアやヨガといった身体の歪みを調整するプログラムや、アロママッサージなどでリラックスしながら調子を整えることを目指す産後ケアがあります。産後ケアとはそもそも何なのか産後ケアと言われてもいまいちピンと来ない方もいらっしゃると思います。ここでは、ケア内容や目的、活動を紹介します。産後ケアシステムと継続ケア日本産後協会では、産後ケアシステムと呼ばれる独自のシステムがあります。これは、ケアの対象であるママを「母親」ではなく「ひとりの女性」として扱うことからスタートしています。産前と産後で、女性の心や身体には大きな負荷がかかると言われています。出産は女性にとって大きな人生の節目です。そんな不安定な時期だからこそ、寄り添って専門的な知識や経験を持って支えることでサポートするのが産後ケアシステムです。産後ケアリストとは産後ケアリストは、産後ケアセンターにおいてアドバイザーやサポーターといった立場からケアを行っている専門のケアリストです。産前産後のケアだけでなく、その後の子育てや育児に関する長期的なアドバイスも行います。実際に出産や育児をしたことがある方が資格を取得する場合が多く、経験を活かしてケアを行ってくれるため、産後ケアセンターにおいて欠かせない存在になっています。主に産後のママの身体の不調や育児に関する悩みなどの解決を行っていて、寝付きが悪い赤ちゃんや、育児生活に疲れて悩んでいる方のサポートも行っています。産後ケアセンターを利用するときに注意したいこと産後ケアセンターの利用を考えている方には、注意しておきたいポイントがいくつかあります。まず産後ケアセンターは保険適用外になるということ。サポート内容や各センターによって金額が異なることが多いので、事前に近くのセンターをチェックしておきましょう。人気が高く、予約が必要なセンターも多いので、妊娠中から下調べをしておくと良いでしょう。また、産後ケアセンターは宿泊以外でも利用できる施設も多く、デイサービスのような形で、子育てに不安がある場合や気になることがあれば通って利用することもできます。産後ケアも病院で行っていることがありますが、こうしたケアがない場合に利用するとよいでしょう。産後ケアセンターで賢くケア&育児!今回は産後ケアセンターについてご紹介しました。出産の後の産褥期と呼ばれる時期に利用しているママが殆どで、初めてのお産で不安な場合や、育児に自信がなく、誰かに相談して頑張りたいと考えているママに人気です。核家族化や高齢出産が増えている日本では、こうしたサービスを行っている施設の需要が増え続けており、全国的に施設数が増加傾向にあります。ママ一人で無理をし過ぎずに、こうしたサービスを利用するのも手です。
2016年11月28日【ママからのご相談】産後なかなか元の体重に戻らないことが悩みです。産後3か月です。最近テレビで女優の杏さんが出産前と全く変わらない美しい体型でいるのを目にして、自分とのあまりの違いに愕然としてしまいました。杏さんに限らず、芸能人の方は産後1か月や2か月という信じられない時期に仕事に復帰されても、体型も表情も産後とは思えないほど美しいですね。もちろんそういう仕事柄なのでしょうが、一般人はとても落ち込みます。●A. 妊娠・出産を通して体重が増加するのは当たり前のことご相談ありがとうございます。ママライターのあしださきです。産後まだ3か月とのことなので、赤ちゃんとの生活もまだまだ始まったばかりの大変な時期ではないかと推察いたします。24時間休みなく、授乳やおむつ替え、抱っこや寝かしつけに加えて家事までこなしていらっしゃる。産後はただでさえ自分の食事に気を配る余裕がないのに、体重が思うように落ちないことに悩んでいるのでは、心身の健康によくありません。そんなご相談者様に、“産後スレンダー神話”に異議を唱え始めている声があるという朗報をお届けしたいと思います。目次 妊娠・出産を通して体重が増加するのは当たり前のこと産前の体型に戻りたいという出産経験者は約70%一方で、産後ふくよかな姿でメディアに登場した関根麻里さん●産前の体型に戻りたいという出産経験者は約70%日本製紙株式会社が2012年に行ったアンケート調査で、出産経験者1,000人に対し、「最近芸能人が、エクササイズなどを通じて産前と変わらない容姿で産後も活躍していることをどのように思いますか?」という質問をしたところ、全体の69.7%が「憧れる」と回答したという結果が出ています。特に20歳から24歳にかけては77%という結果であり、年齢が若いほどこの傾向が強くなる と分かりました。また、「憧れている」と答えた人は出産後1年以内が80.1%と高く、出産からまもない女性ほど自分自身の産後ケアに関心があることがうかがえます。ご相談者様のように、テレビで出産前と変わらない美しさでお仕事をしている同年代の女性を憧れの眼差しで見ている方が世間にこれほど多いという事実、お分かりいただけたでしょうか。●一方で、産後ふくよかな姿でメディアに登場した関根麻里さんタレントの関根麻里さんは2015年11月に第1子を出産され、2016年11月に産後2度目となるイベント参加でメディアの前に登場したのです。そのときのふくよかな姿に、ネット上では『激太りにも程がある』『別人』など、容姿・体型に対して厳しい声が多く上がりました。関根さんにとっては本当に余計なお世話ですよね。芸能人でいることの大変さがうかがえます。こういう厳しい意見をお持ちなのは、産後すぐに芸能のお仕事に復帰しても元の美しい容姿が当たり前と考えている人々……名付けて“産後スレンダー信者 ”ではないでしょうか。でも、何だかおかしいと思いませんか?産後、いきなりシュッとした体型に戻ってこれまでと変わらずキラキラしているほうが、よっぽど不自然 なのではないかと思うのは筆者だけではないはずです。その証拠に、無神経なネット上の意見に対して多くの女性が負けじと反論し、そのことが話題になったそうです。その一部をご紹介すると、『ママはこれくらい(ふっくら)じゃないと』『だいぶ丸くなったけど赤ちゃんのお母さんならこれが普通』『(自分も)めまぐるしい日々で体型なんて、気にしてなかった』など。筆者も関根さんを見ていると、幸せな気分を分けていただいたようにほっとしました。明るく親しみやすいもともとのキャラクターにママらしさが加わって、魅力がさらに増したように感じます。もともと、妊娠・出産を通して体重が増加するのは当たり前のこと 。ポッチャリなどと揶揄されるべきではないのです。ご相談者様もまだ産後3か月ですから、これから徐々に標準体重に戻していくという時期にあります。厚生労働省の『日本人の食事摂取基準』という資料にも以下のような記述がありますので参考にしてください。**********授乳期における食事摂取基準(中略)泌乳量は、分娩直後は少量であるが、出産後数日で増加し、3か月頃もっとも多くなる。留意点3.出産後の体重減少だけをめざすのではなく、母体の健康と乳児の発育に必要な母乳分泌を得られるような食生活をめざすことが望ましい。**********----------いかがでしたか?お子さんとママの健康に良い生活を送りながら、余裕ができたときに軽い運動から始めてみてはいかがでしょうか。【参考リンク】・産後ケアに関する意識調査 | 日本製紙株式会社(PDF)(’%E7%94%A3%E5%BE%8C%E3%82%B1%E3%82%A2%E3%81%AB%E9%96%A2%E3%81%99%E3%82%8B%E6%84%8F%E8%AD%98%E8%AA%BF%E6%9F%BB’)・『日本人の食事摂取基準』(2.妊婦・授乳婦) | 厚生労働省(PDF)(’%E5%8E%9A%E7%94%9F%E5%8A%B4%E5%83%8D%E7%9C%81+%E7%94%A3%E5%BE%8C+%E4%BD%93%E9%87%8D’)●ライター/あしださき(元モデル)●モデル/いちご姫(いちごショートくん)
2016年11月21日こんにちは、保育士でライターのyossyです。近年、出産をするにあたって産院に『バースプラン 』を提出する人が増えています。バースプランというのは、お産や入院に関する計画書のこと。たとえば、陣痛・分娩時の医療行為や立ち合いについて、産後すぐのカンガルーケアについて、入院中の授乳・沐浴指導についてなどなど……。しっかりバースプランを立てておくことで、さまざまなメリットがあるのです。ここでは、バースプランを立てるメリットと、上手な立て方についてご紹介しましょう。●バースプランは立てることに意味がある!バースプランはあくまで“計画書”なので、実際には計画通りにいくとは限りません。たとえば、「会陰切開をしないで欲しい」とバースプランに書いていても、切開せずにいたらひどく会陰が裂けてしまうような場合、切開せざるを得ないでしょう。「入院中は母子同室で」と書いていても、想像以上に産後のママの体調が悪く、母子別室にしたくなるケースも考えられますね。「計画通りいかないなら、立てなくてもいいんじゃない?」と思うかもしれません。でも、バースプランを立てることで、以下のようなメリットがあります。・自分の理想に近いお産がしやすくなる(医療者も介助しやすくなる)・お産への心構えができ、不安が軽減する・家族での話し合いをしたり、自分自身を見つめたりするきっかけになる自分自身がどうしたいのか、どういうことが不安なのかをしっかりバースプランに書いておけば、医療者からフォローしてもらいやすくなるでしょう。また、いざお産のときになってから、家族間で揉めてしまうケースもあります。どういうお産が理想なのか を家族でしっかり話し合っておくことで、家族内の意見を聞くきっかけにもなりますね。●恥ずかしがらなくてOK! 思っていることを正直に出産にはデリケートな問題がたくさんつきまといます。プライベートな内容に関わってくることもあるでしょう。しかし、言いづらいことこそ、はっきり言っておいたほうがいいものです。読み手である医療者の立場を考えて書くことはもちろん大切ですが、はっきりと自分の言葉で書くことが重要。「恥ずかしい」とか、「こんなこと書いて怒られないかな……」などと思う必要はありません。バースプランに書いたことを叶えるのが難しければ、医師や助産師、看護師等からその旨説明があるでしょう。希望が叶わない場合は残念ですが、事前にできないことの説明 が受けられていれば、納得しやすいものです。バースプランは本当に人それぞれですが、以下のような要望を伝える人もいます。参考までに見てみましょう。【バースプランの例】・可能なら剃毛や会陰切開をしたくない・自分の力で頑張りたいので、できるだけ陣痛促進剤は使わないでほしい・夫と実母以外は病室に入れないでほしい(特に○○は問題行動を起こすので絶対に入れないでほしい)・痛みが不安なので、無痛分娩や和痛分娩にしてほしい・分娩/陣痛時に音楽をかけたい・陣痛中にアロマを焚きたい・夫が立ち会えなくて不安なので、助産師さんにたくさん励まして欲しい・産後すぐに自分で赤ちゃんをカメラ/ビデオで撮りたい・胎盤を見てみたい・上の子にへその緒を切らせてあげてほしい●バースプランは「絶対」ではないお産の進み具合やママ・赤ちゃんの体調によって、急きょ医療行為が必要になるケースもあります。また、特に初めてのお産であれば、想像と現実が異なるケースもあるでしょう。バースプランが「絶対」だとは思わないほうがいい ですね。バースプランの内容を変更したくなれば、遠慮なく言って構いません。また、そもそもバースプランを提出できない産院もあります。特に、ハイリスクな妊産婦を受け入れている病院の場合、個人個人の希望に合わせる余裕がないケースが多いものです。バースプランで細かい要望を出したい場合は、対応してもらえる産院を早めに探しておくといいですね。【参考リンク】・バースプラン(BIRTHPLAN) | 高田医院()●ライター/yossy(フリーライター)●モデル/前田彩(桃花ちゃん)
2016年11月19日産後ママの多くが抱える悩みの一つに、お腹のたるみが挙げられます。女性はいつまでも美しくありたいもの!お腹のたるみはやはり気になるところだと思います。なぜ出産後のママのお腹にはたるみができてしまうのでしょうか?その原因とケアの方法などについてご紹介したいと思います。産後ママのお腹がたるんでしまう原因は?出産したママはお腹の皮が伸びてしまい、たるみができてしまいます。そのうち自然に元のお腹に戻るだろうと考えている方もいるかもしれませんが、注意が必要です。妊娠前のパンツやスカートを履けると思っていたのに、履けなくなっていることに気づいて愕然とするなんてことも!出産後にお腹がたるむ原因は2つあります。お腹のたるみの原因その1~皮膚のたるみ妊娠中のママのお腹は、赤ちゃんの成長に伴い、お腹の筋肉や皮膚が引っ張られて伸びてきます。しかし、お腹の中の赤ちゃんが生まれると、急激にしぼんでいきます。その結果、余ってしまった皮膚がたるんでしまうのです。お腹のたるみの原因その2~骨盤の開き出産によってママの骨盤は開いてしまいます。それだけでなく筋肉の量も少なくなってしまっているため、お腹周辺の内臓も妊娠前よりも下がってきてしまいます。骨盤が開きっぱなしの状態で、かつ筋肉の量も少ないので、身体は内臓を守るためにお腹のまわりに脂肪を蓄えようとします。その結果、たるんでしまうことになります。おすすめのケア方法は?引き締める方法についてですが、産後1ヵ月未満の時期は、まだストレッチなどは避けた方が良いため、骨盤矯正用のベルトやガートルを使うといいでしょう。ただし、過度にお腹を締め付けてしまうのは逆効果なので注意しましょう。産後1ヵ月を過ぎた頃から徐々に軽めのストレッチなどのエクササイズを取り入れます。お腹まわりやおへそに力を入れて凹ませて、30秒程その状態をキープした後に力を抜きます。その他にも、就寝前に腹式呼吸を意識しながらストレッチを行うのも効果的です。筋肉をつけると骨盤の位置も整ってきてお腹のたるみを引き締めることができるので、骨盤体操などもおすすめです。育児や家事の合間にたるみケア!いかがでしたか?産後のお腹のたるみは、キレイでいたいママにとっては気になるもの。ママ自身の健康状態と相談して、無理のない範囲でケアを続けることが大切です。育児や家事の合間にたるみケアをして、たるみのないお腹を目指しましょう!
2016年11月17日出産を終えたママは、精神的に不安定になってしまうことがあります。そんなママたちの悩みに答えてくれるのが産後ケアセンターです。今回は、産後のママをサポートしてくれる産後ケアセンターについての情報をご紹介します。産後ケアを行う産後ケアセンター産後ケアセンターは、出産後のママの育児支援を目的としており、ママと赤ちゃんが専門家のもとで指導や支援を受けながら一緒に過ごせる、宿泊型ケア施設のことを言います。主に生後4カ月までの赤ちゃんを育てているママが対象となっています。施設では看護師や助産師、臨床心理士や産後ケアリストと呼ばれる専門家が中心となって、24時間ママと赤ちゃんのケアにあたっています。まだ数はそれほど多くありませんが、自治体が取り組んでいる地域もあり、今後は増えてくることが予想されます。産後ケアセンターを利用するにはでは、実際に産後ケアセンターを利用するにはどうすればよいのでしょう。まずは施設のサービス内容や費用についてご紹介します。どんなサービスが受けられるの?施設によってもかわってきますが、主に母体へのケア、赤ちゃんへのケア、育児相談や授乳指導などの育児サポートなどになります。自治体が行っている施設はこれらが基本ですが、大学の付属施設や病院、助産院などが運営している民間の施設ではマッサージやヨガ、骨盤ケアなど、ママの体の回復を促すようなケア、また、ぐっすり眠れるように夜間は赤ちゃんのお世話を助産師が行ってくれるところもあります。費用はどのくらい?施設によって費用は異なりますが、一番安いのはやはり自治体が行っている施設でしょう。1日2食の日帰りですと2000円前後から、1泊2日になると5000円前後からという料金設定になっています。ですが、希望者も多いため、2回目以降の利用になると優先順位が低くなるのが現状のようです。一方、民間の施設ですと、日帰りで3万円前後から、1泊2日になると6万円前後からと割高になっています。自治体の施設を利用するよりも手続きはシンプルで、サービス内容も手厚いものとなっています。住んでいる地域によっては自治体から補助金が出る場合もありますので、確認してみると良いでしょう。出張型の産後ケアもあります出産後に自宅で育児のサポートをしてほしい、自宅で育児相談や母体の様子を見てほしい、というママには出張型の産後ケアも用意されています。料金は施設や内容によって異なりますが、ショートステイよりは安くなっていますので、比較的利用しやすいと言えるでしょう。産後はママにとって大事な時期出産を終えて、すぐに頑張ろうとするママも多いことでしょう。けれども、産後は体を充分に休ませなければいけない大事な期間でもあります。一人で抱え込まずに、無理をせずに産後ケアを利用してみてはいかがでしょうか。ライフスタイルや体調を考慮して、自分に合った施設を選びましょう。
2016年11月16日ペットは大切な家族の一員。でも妊娠がわかったとたん、その存在を悩ましく思ってしまう人たちは多いようです。赤ちゃんとの同居は無理だと判断して、ペットを実家に預けようとする家庭はよくありますね。また、「赤ちゃんが生まれるのだから、ペットは手放すべき」と周囲から言われてしまうケースもしばしばあるそうです。確かに両親がアレルギー持ちだった場合、生まれてくる赤ちゃんにもその体質が遺伝する可能性があります。小児喘息などの原因ともなるため、しかたなく手放さなければならないこともあるでしょう。けれど、赤ちゃんとペットが同居することには多くのメリットがあるのも事実。子どもの情操教育にはうってつけですし、子育てに疲れ果てたママ・パパの心を癒やしてくれる存在にもなってくれます。そこで今回は、赤ちゃんとペットを同居させていた先輩ママ・パパたちに、当時注意を払ったポイントを聞いてみました。「妊娠しちゃった、うちのペットどうしよう……」と悩んでいるプレママさんたち、どうぞ参考にしてみてくださいね。目次(1)赤ちゃんもペットも、安全第一!(2)エサや水、ミルク置き場の管理は徹底しよう(3)排泄物、抜け毛……衛生面にもご注意を(4)赤ちゃんもペットも大事なわが子! まんべんなく目をかけて●(1)赤ちゃんもペットも、安全第一!『猫たちが赤ちゃんを傷つけないように、細心の注意をはらいました。特にツメの手入れはとても重要 。こまめに切るようにしていました』(30代女性/猫の飼い主さん)『赤ちゃんはベビーベッドに寝かせておけば大丈夫だろうと安心していましたが、勘違いでした。居心地の良い高さと、ふわふわのお布団があるベビーベッドは猫のお気に入りの場所になってしまったんです。赤ちゃんがいてもお構いなしに飛び乗ってくるため、ハイハイで逃げられるようになるまでは猫と赤ちゃんの部屋を分けていましたね 』(30代女性/猫の飼い主さん)赤ちゃんとペットを同居させる場合、何よりも重要なのはお互いの安全を確保すること。うっかり傷つけたりすることがないように注意しなければなりません。小さな動物を飼っている先輩ママさんからは、こんな声もありました。『目を離したすきに、子どもがハムスターを握りつぶしそうになった ことがあります。触らせるときは必ず親がそばにいるようにしました』(40代女性/ハムスター、小鳥の飼い主さん)力加減がよくわからない乳幼児は、ペットをかわいがろうとして逆に傷つけてしまうことがあります。悲しい事故が起きないためにも、くれぐれも注意したいものです。●(2)エサや水、ミルク置き場の管理は徹底しよう『ズリバイで動くようになると、赤ちゃんと犬は目線の高さが同じになります。仲間だと思ってしまうのか、その頃うちの子は犬のマネにハマり、ドッグフードを口にするようになったんです 。フードの皿はすぐに片付け、置き餌はしないなどの工夫は必須です』(30代男性/小型犬の飼い主さん)『猫は賢い生き物。あとから来た赤ちゃんに嫉妬したのか、夜中に哺乳びんとミルクの置き場を荒らすようになった んです。ガラスの瓶が割れたら怖いし、何より不衛生なので厳重に管理するようになりました』(40代女性/猫の飼い主さん)●(3)排泄物、抜け毛……衛生面にもご注意を『出産後、上の子の希望でウサギを飼い始めましたが、ちょっと失敗でした。ウサギって犬や猫とちがい、トイレの躾がほとんどできないんですよ。あちらこちらにコロコロうんちが大量に散らばって参っちゃいましたね。産後に飼い始めるなら、トイレの躾ができる動物にした方がいい ですよ』(20代男性/ウサギの飼い主さん)『ママ友に、「赤ちゃんの服いつも犬の毛がついてるよ 、たまに顔にもついてるし、口に入りそうなときもあるよ」と指摘されてしまいました。それからはフローリングワイパーとカーペット用の粘着テープを駆使し、常に気をつけるようにしています』(30代女性/中型犬の飼い主さん)ペットを飼っていれば避けて通れないのが、排泄物や抜け毛の問題です。赤ちゃんが生まれたら今まで以上に注意を払い、できる限り衛生的な環境を整えましょう。●(4)赤ちゃんもペットも大事なわが子! まんべんなく目をかけてこれまで愛情を一身に受けてきたペットにとって、赤ちゃんの誕生は大事件です。急に見向きもされなくなってしまうと、ストレスから体調不良をおこすことがあります。『赤ちゃんにばかり注目が集まり、犬の相手が疎かになってしまった時期がありました。相当寂しかったんでしょうね、ストレスから脱毛を発症しちゃったんです 。それからは、“妻は赤ちゃんの係、僕は犬の係”と担当を分け 、散歩の時間をじっくり取ったり、週末はドッグランに連れていったりと手厚くケアするようにしました』(30代男性/大型犬の飼い主さん)赤ちゃんもペットも、大事なわが子。まんべんなく愛情をそそぎ、かわいがってあげましょう。----------いかがでしたか?猫や小型犬と人間の子どもを比較した場合、1歳をこえれば体格的には子どものほうが上となり、2歳ごろには知能が互角になるといいます。やがて4歳を過ぎる頃になると、子どもは自分より小さいものを慈しむ気持ちを身につけます。このぐらいになればきっと、大人と同じようにペットをかわいがり、上手に世話をすることもできるようになるでしょう。ママやパパが注意を払わなければならないのは、そうなるまでの短い間だけ。きちんと配慮して生活していけば、数年後にはペットと子どもが寄りそう美しい姿を見ることができるはずですよ。●文/パピマミ編集部
2016年10月25日こんにちは、佐原チハルです。“保活”と呼ばれる怒涛の日々を乗り越えた先、ママたちには“仕事”という日常が待っているはずでした。けれど仕事に復帰した直後のママたちの中には、こう感じた人たちも多かったはず。「ここまで大変だと思わなかった」「どうしよう、自分はこんなことでいいんだろうか」。今回は、“復職後に感じた不安・困難”について、ママたちの声を集めてみました。●(1)体力の圧倒的な不足を感じた『育児には体力がいるとは聞いていたし、覚悟してやっていたつもりだったけど、復職してからはシャレにならないしんどさだった 』(30代・1児のママ)妊娠前までスポーツをしていたという彼女は、体力には自信があったそう。けれど出産後、育児のハードさを知って驚いたそうです。復職したときは「これで少しは息がつけるかも」という気持ちもあったのだとか。『昼間は普通に仕事して、でも夜泣きがあるから夜だって眠れなくて、体力というか、生命力がゴリゴリ削られている ような感じ』夜泣きがなくなり、彼女も睡眠を取れるようになってからは、忙しいながらもやっと「大丈夫」と思えるペースで生活できるようになったそうです。●(2)仕事のペースがつかめない『早く復帰しなきゃ置いていかれる!って気持ちが強かったので、半年しないで育休を切り上げて復職したんです。でも、甘かった』(30代・1児のママ)育休中は「少しでも遅れをとらないように」と努力し、また職場からも定期的に連絡があったそうなのですが、復職直後は、ともかく焦りが強かったそう。『新人じゃないのに新人みたいな気分だった。職場の空気やペースに乗り切れないというか、私だけテンポがズレている みたいな』復帰してからの時間が経つにつれ、そうした“ズレ”を感じることは少なくなっていったそうですが、『あのころは自分も、きっと周りのみんなも大変だったと思う』とのことです。●(3)育児も仕事も中途半端なのではないか、という焦り『私なにやってるんだろうって、毎日のように思っていました』(20代・1児のママ)時短勤務で復帰した彼女は、時短だからといって成果を落とさないように……と、日々がんばっていたそうです。一方で、仕事に復帰したからといって、当然自分の子どものことを“犠牲”にもしたくない、と手を抜かないようにしていたとのこと。『でも、仕事は成果があげられるばかりじゃなかったし、子どもだっていつも予定通りに動いてくれるわけじゃないから、うまくいかないことだらけ で』仕事も育児もうまく回らず、どちらともが中途半端になっているようで、苦しかったそうです。『大事な仕事を控えてるときに、子どもが体調を崩したりして。そうすると、「なんでこんなときに!」っていう苛立ちと「もっと体調に気をつけてあげられたらよかったのに」っていう罪悪感とが湧いてくるんです』苛立ちと罪悪感とを同時に感じてしまうのは、とてもツラかったそうです。それを感じていること自体に対しても、また罪悪感を抱いてしまう……という、悪循環に陥ってしまうことも少なくないそう。『もうどうしようもなくなってしまって、結局は「どっちも“ちゃんと”したい」って考えるのを諦める ことにしました』諦める、というと、あまりよくない印象を持ってしまうことも少なくないかもしれません。けれど諦めることで、できることとできないこと・することとしないことの線引きを上手につけられるようになった、とのことです。----------今回お話をきかせていただいた皆さまには、共通している部分がありました。それは、「大丈夫、大抵は時間がちゃんと解決してくれるから! 」ということ。出口が見えない暗闇を進むというのは、気力も体力も大きく消耗することです。けれど、子どもはぐんぐんと成長していってしまいます。永遠はありません。出口は必ずあるのです。『“いまツラい”っていう状況は、どんなにツラくてもどうにかしていく以外に道はない。でも復職して子どもが保育園に通っているってことは、職場の人も、保育園の先生たちも頼ることができる。復職できて、味方も増えたということ』(30代・1児のママ)自分と夫だけでなく、周囲の人たちにも助けてもらいつつ子育てを乗り越えられるというのは、心強いことですね。●ライター/佐原チハル(フリーライター)
2016年10月19日【ママからのご相談】先日、妊娠が判明しました。いま住んでいるところには近くに産婦人科が2件あり、どちらでお産をするべきが迷っています。大きく違う点は、1件目は産後は基本的に母子同室で、大部屋の母子同室もある一方、2件目は完全に母子別室という点です。初めてのお産なので産後のことについて想像が全然できないので、迷っています。それぞれどんなメリット、デメリットがあるのでしょうか?●A. ママが母乳育児を頑張りたいという意向なら母子同室がおすすめご相談いただきありがとうございます。ママライターのましゅままです。産後すぐの入院生活をどう過ごすかで、その後の母乳育児の確立 やママの体調の回復 が変わってきます。「母乳で赤ちゃんを育てたい!」というママの強い意志があるなら、筆者は産後すぐからの母子同室をおすすめします。しかしながら、母子同室にもメリット、デメリットがありますので、その両方をご紹介しますね。●母子同室のメリット●(1)母乳の立ち上がりが早い母乳の分泌を軌道に乗せるためには産後すぐから赤ちゃんに授乳することが必須条件といえます。特に夜間は授乳のゴールデンタイムですので、母乳で育てたい!というママはなるべく母子同室をするのがおすすめです。ユニセフやWHOも、母乳育児を成功させるために入院中の母子同室をする よう掲げています。●(2)入院中に赤ちゃんのお世話でわからないことを助産師さんに質問できる赤ちゃんの育児は実際にお世話してみないとわからないことがたくさんあります。助産師さんの生の回答は入院中にしか聞けないので、とても貴重な機会です。●(3)赤ちゃんと十分に触れ合うことができ、家族やお見舞いのお客さんも赤ちゃんに会える赤ちゃんと一緒に過ごす時間は本当に癒しであり、見れば見るほど愛着も湧きます。ママ以外の家族も入院中から赤ちゃんと触れ合うことができます。母子別室ですとママ以外は赤ちゃんに触れ合うことができない場合も多いので、これも大きなメリットですね。●母子同室のデメリット●(1)産後十分に休養が取れない壮絶なお産を終え、休むまもなく慣れない赤ちゃんのお世話で神経を使い、寝れない、座れない、食べられない生活を強いられる こと。これが最大のデメリットですね。特に産後1週間はどれだけ安静に過ごせたかでその後の体調がかなり違ってきます。赤ちゃんのお世話以外はできるだけ横になって過ごすようにしましょう。疲れきってしまったときのために、新生児室に預けられるシステムになっているか は、お産をする病院を決める際に要確認です。●(2)お見舞いに来てくれた人からの感染リスクお見舞いに来てくれた人から感染症がうつってしまうことがあります。赤ちゃんに会う前は必ず手を洗う、少しでも体調が良くないときはお見舞いを見送ってもらうなどお客さんには配慮してもらうようにしましょう。●母子同室をしたママの体験談『初めてのお産でしたが、産後すぐは少しゆっくりさせてもらい体調が良ければ次の日から母子同室というプランにしました。赤ちゃんに会えた喜びもつかの間、慣れない授乳やオムツ替え、抱っこに来客の対応、病院の指導などのスケジュールでいっぱいでなかなか体を休める時間がありませんでした。母乳も入院中はあまり出ずミルクを足していて、夜中に眠れず何度も助産師さんを呼んでアドバイスしてもらったり、数時間預けて眠ったりもしました。入院中に頑張ったからか、退院後は完母でいけましたが、退院してしまえばゆっくりする時間はほとんどないので、入院中くらい別室にして自分の時間を作っておくのも良い かな?と思いました』(20代/女の子のママ)『ひとり目は母子同室の大部屋でした。初めてのことなのでママ同士でお世話の情報交換ができて寂しい思いはせずに済みました。でも、夜中に泣いてしまうことや、自分がトイレに立ちたいときなどの物音は気を使いました。ふたり目は、上の子を一緒に入院させるため赤ちゃんとは別室でした。3時間ごとの授乳のときだけ授乳室まで行き授乳。授乳回数が少なかったからか、母乳が出始めるまで少し期間が必要でしたが、上の子もいたのでやはり体は楽でした』(30代/女の子2児のママ)『母乳推進の病院で、出産直後から母子同室でした。考えていたより大変なお産だったので、体が回復しないうちに赤ちゃんのお世話をしなくてはいけなくてとても不安でした。しかし、お産に時間がかかったので赤ちゃんも疲れていたからか、入院中は本当によく寝てくれて助かりました。かわいい赤ちゃんの寝顔で、出産の疲れも癒されました 』(30代/男の子のママ)●母子同室でつらいときは助産師さんを頼っていかがでしたか?大変なお産のあとは休養を十分にとることが何より大切ですが、同時に母乳育児のためには産後こそ積極的に赤ちゃんのお世話をして授乳することが要です。数時間預ける程度なら母乳の出は悪くなりませんし後から十分に取り戻せるので、母子同室で疲れきってしまったときは遠慮なく助産師さんに預かってもらうようにしましょう。初めて会う人に赤ちゃんのお世話を頼むのは頼みづらいことですが、休むことは悪いことではありません。無理のない程度に赤ちゃんのお世話を楽しみましょうね!●ライター/ましゅまま(ママライター)●モデル/倉本麻貴(和くん)
2016年10月17日台湾でもうすぐ2歳になる娘を子育て中のママライター、なかやまあぽろです。こちらで生活していると、自然と台湾人ママや日本人ママと知り合うことが多くなるのですが、特にわたしは台湾にお嫁に行った日本人ママのお話に興味深々。日本と台湾は距離的に近いとはいえ、やはり文化は全く違います。2016年の秋に公開の映画『ママは日本へ嫁に行っちゃダメと言うけれど。』では、日本人男性と台湾人女性の国境を越えたリアルラブが眩しいストーリーですが、その逆パターンの、台湾人男性と日本人女性カップルの様子も気になりますね。今回は、台湾にお嫁に行った日本人ママに教えてもらった、“台湾でのリアル子育て”にスポットライトを当て、いくつかのぞいてみましょう!●旦那様は、子どものしつけに意外に厳しい!?台湾人男性と言えば優しいイメージがあり、女性にとことん尽くしてくれる 、なんて聞いたことがある方も多いはず。特に、日本人女性は台湾人男性にとても人気があり、結婚後もずっと奥さんにメロメロ……なんて話も。では、そんな二人の間に生まれた子どもにもさぞかし甘いのかな……?と在台ママに聞くと、びっくり!意外にも子どものしつけには厳しい のだとか。『台湾人の夫の両親と同居していますが、夫をはじめ、家族総出でテレビは幼稚園に入るまでは子どもに見せちゃダメと徹底しています。でも、わたしと子どもが出掛けているあいだに、皆こっそり見ているみたいです』(1歳の女の子のママ)『市販のおかしや菓子パンを与えるのを禁じられています 。ジュースなんてもってのほかです。食生活はかなり厳しいのに、深夜近くまで起きていても何も言わない主人……。どういうこと!?』(3歳の女の子のママ)●パパをはじめ、周りの家族が育児に積極的わたしが台湾で子育てをしていて一番驚いたのは……平日の公園や児童館にたくさんのパパがいること !日本ではあまり見られない光景ですよね。その理由を掘り下げていくと、台湾では2016年に、初の女性総統が誕生したように、女性が活躍する社会が成り立っている ことが挙げられます。産後3か月前後で社会復帰をし、それぞれの両親に子どもを預けて働くことを選択する女性は日本よりも断然多いです。祖父母はもちろん、パパも働くママの味方。お休みの日は自ら進んで抱っこひもを下げて公園や児童館へ子どもを連れて行き、その姿に「恥ずかしい」などといった雰囲気は全く感じられません。“イクメン”が非常に多い国 なのです!『息子が産まれてから、夫が積極的に家事をしてくれるようになったのはもちろん、台湾は外食が盛んなので、産後半年間は食事を一切作らなくてもよい という、びっくりルールを作ってくれました。たまに義両親が夕食を持ってきてくれることもあり、当時は皆に助けられていました』(2歳の女の子のママ)『台湾では“月子”と言う、産後1か月間入院できるシステムがあるのですが、2人目の子を台湾で出産する際は、さすがに上の子をおいて1か月も家を空けられないな、と諦めていました。このことを主人に相談すると、意外な返答が。主人はわたしが入院中の1か月間、義母に自宅まで通ってもらうように説得してくれ、さらに基本的な家事は僕がやるから心配しないでゆっくり休んでね 、と言葉をかけてくれたのです。これには感動し、思わず泣いてしまいました』(5歳・1歳の男の子のママ)●家族や親戚との絆を大切にすることで、子育てがしやすい環境へ台湾での家族、親戚関係はとても親密。月に一度は必ず集まり食事会を開いたり、通信アプリでのグループで、ささいなことでも報告し合ったりなんていうところも。日本人にとっては、いくら親戚とは言え、ここまで立ち入った話をするの!? と、びっくりすることも多々あります……。でも、何か困ったことがあったらすぐに問題解決に協力してくれるというメリットもあるようです。『娘を保育園に預けようと情報を集めていたのですが、語学力が足りずなかなか理想の保育園が見つかりませんでした。それを義母に相談すると、義母の近所の奥さまたちや親戚中に聞いていただけたらしく、一度にたくさんの保育園の情報が集まり 、助かりました』(2歳の男の子のママ)『主人の兄弟は5人ととても多く、それぞれ結婚していて子どももいるので、毎月恒例の親戚の集まりはびっくりするほど大人数 。わたしの息子と同じくらいに誕生した子どもが何人かいるので、家の付近の児童館や、子ども向けイベントの情報を交換しあったりしています。子どもの洋服も、サイズアウトしたものは親戚中の下の子にどんどん回ってくるので、なんだか仲良し大家族みたい』(3歳・1歳の女の子のママ)----------「異文化の中で子育てして行くのは大変」と言うイメージがあったのですが、台湾の方はとても情に厚く、子育てがしやすい国ということが、今回のお話で伝わってきました。でも、きっと日本でする育児とは違うご苦労もされているはず。台湾だけではなく、世界中で子育てを楽しむママたちに拍手!●ライター/なかやまあぽろ(ママライター)●モデル/KUMI(陸人くん、花音ちゃん)
2016年10月15日【女性からのご相談】高校から付き合っている彼氏がいます。彼は子どもへの憧れが強く、最近結婚を迫られるようになりました。自分の母親や職場の年上の人などから、よく「子どもは早くに産んでおいたほうが絶対に良いよ〜」と言われることがあるのですが、 私自身は若いうちにたくさん遊んでおいたほうが得な気がしています。実際に産んだことなんてないので想像でしかないのですが……。早くに子どもを産むのと、例えば30歳以上で母親になるのとでは、どのような違いがあるのでしょうか?具体的なメリット・デメリットを知らないので、教えてください。目次 若くして出産を経験したママたちでも、メリットばかりとは限らない!“25歳以下グループ”が感じるデメリット〜30歳以上の利点〜“30歳以上グループ”が感じるデメリット〜25歳以下の利点〜人生は一度きり! 後悔のない選択を●A. 若くして出産を経験したママたちでも、メリットばかりとは限らない!ご相談ありがとうございます。ママライターの木村華子です。晩婚化や高齢出産が叫ばれて久しい昨今。出産年齢に関する意見としてフィーチャーされがちなのは、相談者様が耳にされたような「出産は早いほうがイイ!」という意見です。しかし、早くに出産したママたちに一切の後悔はないのか……?と聞かれれば、答えは「NO!」 でしょう。個人的な話ですが、私は24歳のときに第1子を妊娠しました。(現在と比較して)まだ若い年齢であったため、肉体的には特に苦痛を感じることもなく妊娠、出産、育児のステップを進めたと実感しています。しかし、例えば金銭的なテーマに焦点を当てたとき、30オーバーのママたちが持つ余裕を「うらやましい!」と感じた瞬間は一度や二度ではありません。“隣の芝生”ではありませんが、どんな年齢で出産したにしろママたちには何かしらの後悔を感じた経験があるはず。そのように抱いたデメリットは、引っくり返せば逆の立場で出産をしたママたちが持つメリットだと受け取ることもできるでしょう。そこで今回は、出産年齢を“25歳以下グループ”と“30歳以上グループ”に分けて、それぞれのママたちが抱いたデメリットについて伺ってきました。人生で何を優先するのか……その価値観は人それぞれ。ご自身のスタンスと照らし合わせて、ぜひ後悔のない人生の選択にお役立てください。●“25歳以下グループ”が感じるデメリット〜30歳以上の利点〜●(1)もっと遊んでおきたかった……『親をはじめ周囲の大人からは、「あなたは早く産んだんだから、子どもが育った後は他の親よりもたくさん遊べるよ〜」とか言われるんだけど、せっかく遊ぶなら若い体で若いファッションを楽しみながら遊びたい 。息子が成人したとき、私は39歳……。そのとき、遊んでくれるような友達はいるのか?かわいい服はもう着れないな……とか考えたら、ヘコんでくる。友人にはまだ独身が多いので、うらやましい』(19歳で出産・現在20代後半のママ)●(2)妊娠中・産後直後の野生動物化が激しかった『若いころは今以上にヒステリックな性格をしていたので、妊娠中や産後直後の私の野生動物化に旦那が疲弊しきっていたこと。感情のコントロールが下手くそだったので、ヒスってる最中は自分自身もキツかった 。30を超えた今となっては「何もそこまで怒らなくても……」と、当時の自分を冷静に振り返ることができる。旦那の精神的なダメージを軽減するなら30以上で産んだ方が賢いのかもしれない』(22歳で出産・現在30代前半のママ)●(3)とにかく、貧乏!『短大卒業後すぐに結婚した後、立て続けに2人の子どもを出産した。洋食店でのバイトを見つけて保育園に入所させたとき、他の保護者を見て、“働くお母さん”たちの中には正社員や資格職についてガンガン稼いでいる人たちがワンサカいることを思い知らされてショックを受けた。かたやわが家は、同級生だった旦那の収入だけでは2人の子どもたちに習い事もさせてあげられない状態。世間知らずなまま子どもを産んで育てている自分が情けなくて、もう少し社会経験をしてからでも良かったかも…… と後悔した』(23歳で出産・現在30代前半のママ)----------以上のデメリットから、反対の立場である“30歳以上グループ”が持つメリットは以下のようになります。・20代の若いころにしかできない遊び方や経験を積むことができる・年齢を重ね考え方や性格が落ち着くので、妊娠中や産後の情緒が安定している・若いうちにキャリアを積むことで、産後の社会復帰がスムーズになる・収入が多くなる分、子どもへの教育水準が上がる●“30歳以上グループ”が感じるデメリット〜25歳以下の利点〜●(1)老眼で爪が見えない!『妊娠からお産までは、意外にも何の問題もなかった。誰からも聞かされていなかった第一関門は、赤ちゃんの爪切り!30代半ばから老眼が始まっていたので、小さい指の先に小さ〜〜くくっついてる赤ちゃんの爪は、無いに等しいほど見えにくい……。老眼なんて、おばあさんがなるものだと思っていた のに。計算外だった』(36歳で出産・現在40代前半のママ)●(2)知らないうちに頼れる人が激減してた……『20代のころ、先に出産した友人に「あなたが産むときは、私がいろいろアドバイスできるね!」と言ってくれる人がいた。とても頼もしかったし、本当にそうなったらいろいろ教えてもらおうと思ってた。ところが、私が子どもを産んだのはその10年後。アドバイスを仰いでも、「もう忘れちゃったよ〜ごめん! 」と、すでに相談に乗れる状態ではなかった。また出産時の里帰りでは、両親も高齢で逆にこちらが気を使うハメに。周囲の助けは若い方が受けやすいと知って、少し遅かったと後悔した』(34歳で出産・現在30代後半のママ)●(3)体力が追いつかない『想像はできていたけど、30を超えると本当に体力がガタ落ちする。しかも出産を経て、なぜか生理痛が超重たくなってしまった。結果、スーパー出不精な母親に……。20代のママたちが子どもたちと公園で元気に遊んでいるのを見て、思わず尊敬してしまう。私はあんなに動けない。保育園の保護者競技でも、周囲の若いパパ・ママたちに負けまくりの私たち夫婦 。20代前半のピチピチママと40目前のおばちゃんじゃあ、体力に差があるのは当然!でも、子どもたちはがっかりした眼差し……。毎回ボロ負けでごめんね〜!』(34歳で出産・現在30代後半のママ)----------以上で紹介したデメリットから、あぶりだされる“25歳以下グループ”のメリットは以下の通りです。・視力の老化もないので、小さな赤ちゃんの身の回りのお世話に支障がない・若い時期の方が、周囲の人に助けを求めやすい・体力もあり、子どもとたくさん遊ぶことができる・運動会の保護者競技で活躍できる●人生は一度きり! 後悔のない選択を母体や赤ちゃんへの影響以外でも、意外なデメリットがありましたね。以上で紹介しきれなかったプチ情報としては、以下のような声もありました。【“25歳以下グループ”の声(プチ情報)】・高齢ママと仲良くなるのが難しい 。ナメられてるような気がする・一人っ子で良いって思ってるのに、まだ若いからしょっちゅう「2人目は?」と聞かれてうっとうしい【“30歳以上グループ”の声(プチ情報)】・子どもの友達に陰で「ババア」と呼ばれてた 。陰でっていうポイントが、マジっぽくて傷つく・他の高齢ママを見かけて、「私ってあんなにオバさんかな……」と比べるクセがつく高齢になれば母体や胎児へのさまざまなリスクが上がることは事実ですが、それでも独身貴族という立場を捨てきれず悩む女性も少なくはないでしょう。人生は一度きりです。ぜひご自身の価値観や思いを尊重して、後悔のない選択をしてください。●ライター/木村華子(ママライター)
2016年09月28日慣れない育児を家族にサポートしてもらいながら、産後の体を回復させることができるなど、新米ママにとって心強い「里帰り出産」。その反面で、思わぬトラブルが起きるケースもあるようです。実際に里帰り出産によるトラブルを経験したママの声を元に、“里帰り出産”について考えてみましょう。■どうしてこうなるの…里帰り出産に多い「母親との関係悪化」友だちのように仲の良い親子だったのに、どうしてこんなことに…。里帰り出産でのトラブルのひとつが、実の母親とのもめごとです。娘の役に立ちたいという思いから、必要以上に自分の考え方を押しつけてしまう母親が多いようです。実際に、里帰り出産で母親と衝突した経験があるママの意見を聞いてみました。・赤ちゃんが泣き止まないと「ママは下手くそだねー」と言われて腹が立った(32歳)・授乳の時間が決まっているのに、子どもが泣くたびに「おっぱいをあげろ」としつこく言ってくる(33歳)・機嫌のいいときだけ抱いて、泣きだしたら押しつけてきた(30歳)・子どもが寝かけているのに抱いたり話しかけたりしてくる。母の声で子どもが起きたら、寝かしつけが下手だと言われた(32歳)なかでも、最も多かったのが「あなた(娘)のときはこうだったから、この子(孫)もきっとこうよ」と自分の経験を押しつけてくるパターン。自分の経験に絶対的な自信を持っているため、娘の行動にダメ出しをしてしまう母親が多いようです。育児を助けてもらうつもりが、母親との意見の食いちがいでけんかになったり、思わぬ言動の数々に失望したり不信感を抱いたりしてしまうのです。■あえて里帰り出産を選ばない女性たちの意見は?里帰り出産が当たり前だった世の中ですが、最近はあえて里帰り出産を選ばない女性も増えています。・最初に楽をしていると、自宅に帰ったときに大変と感じてしまいそうだから。(33歳)・パパ側のおじいちゃんおばあちゃんにも気兼ねなく会わせてあげたいので、出産後は自宅で過ごすことにしました。(33歳)・一番最初から夫婦二人で子育てをしたいから。(30歳)・里帰り中、パパが浮気しないか心配だから。(33歳)里帰りを終えれば、家事や育児はすべて自分が行わなければなりません。当たり前だった家族のサポートがなくなり、今度は子育て素人のパパとの生活がスタートします。夜間の授乳の際にすやすや寝ているパパを見てイライラしたり、モタモタするパパの態度に失望したり。気持ちが不安定になって精神的に追い詰められ、夫婦関係に影響をおよぼす可能性もあるかもしれません。それなら最初から自宅で過ごし、試行錯誤しながら夫婦二人で育児に奮闘する方法を選択するという人もいるようです。■選ぶのはママ自身! 生活スタイルに合わせてパパと相談をもちろん、里帰り出産には良いこともたくさんあります。臨月になればお腹の重さもピーク! 前駆陣痛がはじまったり、むくみがひどくなったりして体調に不安を抱える時期でもあります。実家に里帰りしていれば家事などを行う必要もなく、ゆっくりとお産を待てます。また、産後は夜間の頻回授乳や夜泣きで十分な睡眠がとれないことの多いもの。実家にいれば、少しの間家族に預かってもらって、自分の気持ちや体を休めることができます。家族のサポートを通して、改めて家族の大切さに気づき、親子の絆が深まることでしょう。そして母になった責任感を再確認するきっかけにもなります。里帰り出産をするかどうかを選ぶのはママ自身。誰に言われることもなく、自分自身がベストだと思う環境で育児をスタートさせることが大切と言えそうです。(マムズラボ)
2016年09月24日働くママの多くが、子どもの預け先として保育園を選びます。でも、最近では預かり保育などの充実もあり、あえて幼稚園を選ぶ働くママも増えてきました。共働き家庭がほとんどの保育園とは違い、幼稚園に子どもを通わせながら仕事をするには、選ぶ際に大切なポイントがあります。働くママが幼稚園を選ぶとき、チェックすべきポイントを知っておきましょう。■幼稚園の預かり保育 費用はどうなっているの?保育時間が9時から14時くらいまで、というイメージのある幼稚園ですが、最近では預かり保育を行っている園も増えています。中には早朝の預かり保育に対応してくれたり、夜も19時頃までOK、という幼稚園も。ただし、このとき気をつけなければいけないのが、預かり保育にかかる費用です。一般的に3歳以降は保育料が安くなる保育園と比べ、幼稚園では通常の保育料に加えて預かり保育の費用がかかります。たとえばフルタイムで、平日全て預かり保育を利用するとなると、かなり費用がかさんでしまうことも。保育園よりも割高になるケースもあるため、トータルでの費用を事前にシミュレーションしておきましょう。■平日開催の行事をチェック幼稚園は平日開催の行事が多いもの。問題は、その行事に、保護者の参加や手伝いが必要かどうかです。バザーへの出品や運動会の準備などのお手伝い、親子遠足、保育参観といった保護者参加行事。そのような平日のイベントがあまりに多いと、仕事に支障をきたしてしまうことにもなりかねません。行事への保護者の参加の頻度は、園によってバラつきがあります。できるだけ事前にリサーチしておくとよいでしょう。■習い事をさせたい場合は課外教室に注目働くママの悩みのひとつが、子どもの習い事問題です。仕事のある平日に習い事の送迎をするのは難しく、かといって休日に習い事を集中させると、家族で過ごす時間が少なくなってしまいます。そんなときに注目したいのが、幼稚園の課外教室です。園によっては外部の講師を招くなどして、通常の保育時間後に課外教室を開催しているところがあります。その内容は、体操、絵画、英語、バレエ、ピアノ、サッカー、習字などさまざま。保育時間終了後にそのまま参加できるので、子どもを送る手間も省けます。子どもの習い事を考えるなら、幼稚園にどんな教室があるのかに注目して、上手に活用してみてはいかがでしょうか。■幼保一体型の認定こども園とは?幼稚園と保育園、両方の機能をあわせもつのが認定こども園です。入園にあたっては3つの認定区分があり、「保護者の就労などにより保育を必要とする子ども」の場合は、2号(3歳以上)または3号認定(3歳未満)という保育認定になります。保育認定の場合は入園手続きも保育園と同じく市役所等の自治体で行い、就労証明書などの書類も必要になります。ただし園によっては直接入園申込みを行うケースもあるため、事前にお住まいの自治体に問合せをしておきましょう。また、「認定こども園は働くママが利用しやすいはず」と安心してしまいがちですが、保育園に比べれば、やはり行事やイベントが平日に行われることは多いようです。園のカラーはさまざまなので、幼稚園を選ぶとき同様、できるだけ事前にリサーチしておきたいですね。
2016年09月23日いよいよ出産予定日が近づいてくると、赤ちゃんの服や寝る場所、出産のための入院グッズなどの準備は万端にしたいところ。だけど「忘れていることはない?」と、少し不安になりませんか?産後すぐのママは体力回復だけで精一杯なので、あれこれ考える余裕がないかも…。そこで今回は、見落としがちだけど、事前に決めておくとラクなことをご紹介。準備を整えて、安心して出産に臨みましょう。■出産後の最初のイベント「お七夜」の準備出産をして、待望の赤ちゃんに出会えた喜びもつかの間、すぐにやってくるのはお七夜です。産後のママはすっかり体力が落ちているし、入院しているので準備は難しいかもしれません。最近では命名紙も古風なものから、キャラクターなどのかわいらしいものまでさまざま。大切な命名をこだわりたい人は、出産前に購入しておきましょう。命名紙に書くときは、「手書きにするのか」、「印刷にするのか」も話し合うこと。手書きの場合は「誰に書いてもらうのか」、印刷するときはパソコンやプリンターの設定を確認しておけば安心ですね。■お宮参りはどうする?産後約1カ月後とはいえ、お宮参りもあっという間にやってきます。地域や風習によっては、「女の子の赤ちゃんなら母方、男の子なら父方の祖父母がお祝い着を用意する」という考え方もあるそうです。両家の意向を確かめながら、お祝い着を用意するのか、レンタルするのか、予め決めておきましょう。また、お宮参りでの自分たち夫婦の服装も考えておくといいですね。出産前の気分転換をしたいときに、買い物に出かけて服をチェックしてみるといいかもしれません。■キッズスペースをつくるなら出産前に子どもが少し大きくなってから必要になるキッズスペースは、「このあたりかな?」と、なんとなく決めていませんか?それでもいいのですが、転倒防止用のマットを敷くには家具を動かす場合もあるので、出産前に整えておくと安心です。生まれてからではパパが仕事で日中はいない…。ママが1人でやるのは大変です。マットを敷きながら、危なそうな家具の角にはクッション材も合わせてつけてあげましょう。■夫と寝室を分けるor分けない?育児に慣れるまでは夜泣きでイライラして、夫婦げんかをしまうことが多々あり。パパが隣にいるのに、赤ちゃんが泣いても手伝ってもらえないときや、「泣き声がうるさい」と言われると、ママは精神的にまいってしまいます。パパが手伝ってくれるのか、それともほかの家事を手伝ってもらって仕事に専念してもらうのか。お互いにイライラしないように、事前に寝室を分けるかどうかも話し合っておきたいですね。パパとママ、二人でよく相談しながら、あとは大切な赤ちゃんの誕生を楽しみに待ちましょう。
2016年09月05日【ママからのご相談】年末ごろに出産予定のプレママです。赤ちゃんとの生活をすごく楽しみにしているのですが、出産のことを考えると不安になります。楽なお産などないことは理解していますが、痛みに耐えられるか、最後まで頑張れるか心配なので、 先輩ママさんたちの“つらかったこと”を知りたいです。いろいろなパターンを知ってシュミレーションしておけば、少しは安心できる気がするので……。●A. 先輩ママたちに“一番つらかった体験談”を取材しました。こんにちは。ライターのNANARUKAです。ママ友同士の会話では、お産の話題で盛り上がることがしばしばあります。最後のお産から10年近くたっているママさんでも、“その瞬間”の記憶は鮮明に残っている 方が多く、聞けば聞くほどドラマチック。そして何人産んでもそのたびに違った展開があり、実に興味深いものです。今回はプレママさんのイメージトレーニングに役立つかもしれない、先輩ママさんたちの“一番つらかった体験談”を取材しました。●いつもの生理痛なんて屁でもない?『生理痛やケガなどの傷みには耐えられるほうだったので、自分は痛みには強いと思っていましたが、出産の際は予想に反する陣痛の痛みにかなり取り乱してしまいました 。絶対に大声は上げないつもりで臨んだお産でしたが、実際は大絶叫。今思い出しても恥ずかしいのですが、あの痛みの中での自制は難しいですね』(35歳/1児の母)『第1子は予想以上の難産。押し寄せる痛みに耐えながら、次にまたやってくる波の恐怖。けれど合間にはしっかり休憩しなければいけない。その繰り返しを丸一日続けて気力も体力もすっかり失われ、最後の最後で緊急帝王切開となりました。心の準備をする間もなく、抵抗する体力もない中、全身麻酔を打つときの注射がメチャクチャ痛くて ビックリしました。それでも「もう出てくるのを待つだけだ」とホッとしたのもつかの間、術後の痛みにさらに苦しむことに。結局、陣痛と帝王切開、両方のつらさをガッツリ味わう結果になりました』(39歳/2児の母)●経験した人だけが知る“グリグリの恐怖”『第1子のお産は破水でスタート。すぐに病院へ駆けつけましたが、なかなか陣痛が来ないまま2日目を迎え、促進剤の投与が始まりました。いよいよ陣痛の波を覚悟したものの、「う~ん、これかな?」という程度。そして看護師さんが子宮口の様子を見るということになったそのとき、不意に子宮口をグリグリ広げてきて大絶叫!何が起きたのかもわからないまま放心状態。その後、先生の内診を受けることになり診察室へ行ったところ、さっきの子宮口開きに再び襲われ2度目の大絶叫。その後の陣痛もそれなりにキツかったですが、進行が鈍かった第1子のお産では、この“子宮口開き”が恐怖体験として記憶に残っています。産後しばらくたってから、病院中に響き渡る悲鳴だったと旦那から聞いて恥ずかしくなりました』(38歳/2児の母)『2人目の出産はだいぶラクなんだろうとは思うけれど、1人目のときに子宮口をグリグリやられたことがトラウマになって、正直なところもう1人産むのがコワいです……』(32歳/1児の母)『これはもう、陣痛よりも痛かった!!』(33歳/1児の母)●切ると切らないとでは産後が大違い!?『第1子を産んだのは会陰切開をする方針の病院だったので覚悟はしていましたが、産んだ当日は切った傷の痛みがひどくて一睡もできませんでした。体は疲労しているのに痛みで眠れずつらすぎたので、第2子は切らずに産める病院で産みましたが、産後の回復が断然早かったです 。産んだ数時間後には歩けたし、立ったり座ったりもすんなりできたので、会陰切開ナシの自然分娩はこんなにラクなのかと感動しました』(40歳/2児の母)『2人目のお産のときは赤ちゃんがなかなか出てこず、私も疲れ切っていたので「もう切ってください!」と何度も叫んでいました。結局いろいろな事情が重なって切ることになったのですが、産後ズキズキする痛みに「やっぱり切らずに産んだ方がラクだ」と確信。お産中どんなにつらくても産まれてしまえば忘れます。翌日から赤ちゃんのお世話が始まることを考えると、産後に何かしらの痛みが残ることはできるだけ避けたい ですね』(35歳/2児の母)●術後が勝負! 帝王切開によるさまざまな痛みとは……『とにかく傷が痛くてなかなか起き上がれなかったし、赤ちゃんを抱けるようになるまで時間がかかり、しばらく授乳もままなりませんでした。鎮痛剤を服用しても傷の痛みがとれず、それでも退院後できるだけ早く普通の生活に戻りたかったので、歩行訓練はこまめに続けて疲労困憊。産後にさまざまな痛みを引きずりやすい帝王切開は、自力で産み出すつらさとはまた違ったつらさがあります』(41歳/2児の母)『1人目では子宮口開きと会陰切開に涙を流し、2人目はどこも切らない自然分娩でのスーパー安産、3人目は逆子による予定帝王切開を経験。それぞれまったく別の痛みと苦労がありましたが、帝王切開の全身麻酔の副作用によるひどい頭痛が5日間続いたこと は予想外のつらさでした。入院中は赤ちゃんと2人だけの時間をたっぷり楽しむつもりが、横になっていても起きていても四六時中頭がガンガンするので、お見舞いもお断りするほど。やはり2人目の無傷の自然分娩後の回復の早さは、今思い出しても驚くべきものがあります。産んで3時間後にはスタスタ歩いて、その晩のごはんもモリモリ食べてましたから』(38歳/3児の母)----------先輩ママさんたちの壮絶なお産体験談、いかがでしたか?むやみやたらと恐怖や不安を感じることはありませんが、こんな展開が起こりうるということを知っておくだけでも心の準備になるかもしれません。大切なのは、正しい知識と傾向を知って、不安の原因を取り除き、できる限りの準備をしておくことだと思います。これから迎える大仕事、思い出深いものになると良いですね。●ライター/NANARUKA(フリーライター)●モデル/大上留依(莉瑚ちゃん)
2016年09月02日産後ママにとって気になるのは、産後の“体形戻し”。体重は落ちたのに、妊娠前に履いていたズボンが入らない!?ということはありませんか?それはもしかすると骨盤のゆがみが関係しているかもしれません。最近は入院グッズの中に“骨盤ベルト”の指示がある産院もあるほど。私も出産前に骨盤ベルトを購入したのですが、帝王切開で出産したため傷の痛みもありすぐには付けることが出来ませんでした。産後しばらく経って、体形も気になるし傷口の痛みも減ってきたのでそろそろ……と思ってつけてみることに。でもなんだか正しく使えているのか不安。そこで、プロの力を借りることにしました。骨盤のゆがみは、放っておくと大変?!そこで、骨盤矯正を行っている整骨院へ。検査を受けたところ、私の骨盤は通常よりも20度もずれていました。でも出産後はみんなこのくらいずれているものですよ、とのこと。出産のため、色々な骨をつないでいるじん帯を緩めるホルモンが妊娠中から出続け、さらに出産によって骨盤が開き、育児による無理な姿勢がかさなりこのようなことが起きるそう。このゆがみを放っておくと、体形のくずれや腰痛などだけでなく更年期の症状も重くなってしまう可能性があるそうです……。産後の骨盤矯正は、思った以上に大切そうです。骨盤矯正ってどんなことをするの?産後のママケアにはマッサージや整体などもありますが、骨盤矯正を行っている整骨院は“柔道整復師”という国家資格を持っている先生が施術をしてくれます。専門的な知識を持った方に施術していただけるので、私も身体のメカニズムを理解しながら治療を進められました。私がはじめて受けたのは産後ケアコース。はじめに写真を撮ってゆがみを確認し、産後ママの身体に起こっていることを教えていただきながら治療方針を決めて行きます。その結果、①骨盤まわりを中心とした骨を元の位置に戻す②筋肉のバランスを整える③おなかと背中のインナーマッスルを鍛えるという3つのアプローチをすることに。骨盤を元に戻すだけでなく、腹筋背筋を鍛えることで正しい位置に矯正された骨盤をキープすることで、くびれができて体形維持ができるそうです。整骨院での骨盤矯正、メリット・デメリットは?《メリット》・プロの手で正しく骨盤矯正ができる・育児ででてくる腰の痛みなどにも事前に予防できる・体形のもどりがよくなる・更年期になったときに症状が軽くなる可能性がある・姿勢がよくなることによって抱っこなども楽になる《デメリット》・費用がかかる(料金設定は様々ですが、平均5〜6000円/回)・小さな赤ちゃんがいるなか、通わなければならない(週1〜2回を3ヶ月が目安)やっぱり一番のデメリットはお金がかかることと、赤ちゃんを預けて通うのが大変なこと。しかし、思い切って集中してケアをし早めに身体を整えていくことで育児が楽になれば結果的にはお得かもしれません!骨盤矯正をするベストなタイミングって?じん帯を緩めるホルモンのおかげで、産後1年は骨盤のゆがみが比較的戻りやすいと言われています。骨盤矯正は産後2ヶ月くらいからできるそうですが、体力も回復し悪露も落ち着いた頃がいいそうで、3ヶ月くらいから通われる方が多いそう。私は5ヶ月から始めましたが、まだまだ間に合うとのこと。産後の身体の状態や赤ちゃんの状態、さらに通うことが負担にならないタイミングを選ぶのがいいかと思います。子連れでも安心な整骨院が増えている!“結婚式を挙げるか挙げないかと同じくらい、産後の骨盤矯正をするかしないかを選ぶのは大切なこと”と先生は言っていました。私自身通ってみてよかったなと思うことは、産後の身体に最も負担がかかる時期に定期的に身体のメンテナンスをしてもらえることで身体的に育児が楽になったこと。毎回行く度に「腰痛はありますか?」など身体のこと聞いてくださり、安心。おかげで腰痛知らず!産後はネイルサロンや美容院などに行く時間がどうしても減ってしまいがちですが、、自分をケアする時間が心のゆとりにつながっていると思います。赤ちゃんをなかなか預けることが難しいママ向けにバウンサーを用意してくれたり、赤ちゃんを見てくれるスタッフがいる子連れ歓迎の整骨院も増えているそう!向き不向きもあるので一度話を聞きに行くのもおすすめです。人生の中で数回しかない出産は、大きく身体の変わるタイミング。慣れない育児に追われてしまいがちですが、これから長く続く子育てのためにも自分に合ったママケアを探してみてください♪
2016年08月25日【ママからのご相談】家族旅行で温泉へ行くことになりました。私の両親と弟家族も一緒です。弟は奥さんと2人の子ども、私も主人と2人の子どもを連れて行きます。子どもたちは普段なかなか会えないいとこたちと旅行に行くことを大変楽しみにしていて、 私も旅行自体は楽しみです。しかし、私は他人と一緒に温泉に入るのが憂鬱で仕方がないのです。昔から着替えやお風呂に入るところを他人に見られるのは嫌でした。今回は弟のお嫁さんと一緒ですし、子どももお風呂に入れなくてはいけない状況……。こんなことで憂鬱になってしまう自分が小さく思えて自己嫌悪です。●A. 他人にからだを見られるのが「居心地が悪い」というのは普通のことです。ご相談ありがとうございます。ママライターのあしださきです。家事に育児に毎日忙しいママたちにとって、旅行は食事の支度や後片付けから解放される唯一の息抜きになりますよね。ぜひ旅行を満喫してほしいなと思います。実は私もご相談者様と同じく、自分のからだを他人に見られてしまう状況が嫌で仕方がなく困っておりました。実際まわりを見渡すと皆さん本当に平然と隠さずにいて、タオル一枚巻いている方も少なく、妙に開放的な雰囲気 なのがまた居心地が悪いのです。こんなに気にしているのは自分だけなのではないだろうか?と思うとますます憂鬱になったものです。しかし、調べてみると意外にも自分と同じようにお風呂でからだを見られたくない人が多くいるということが分かったのです。2016年に『WooRis』が500名の女性に行ったアンケートにも、このような結果が出ていますのでご紹介します。●他人のからだをジロジロ見る行為はマナー違反このアンケートでは、対象となる女性の皆さんに「銭湯や温泉で周囲をイラっとさせる女性の行為は?」 という質問に答えていただき、その結果3位にランクインしていたのが、「他人のからだをジロジロ見る」……13.6%というものでした。世の中の女性の皆さんが、いかに温泉などで他人からからだを見られることに敏感になっているかということがよくわかると思います。私も自分のからだを見られることが嫌なので、極力近くに居合わせた女性のからだは直視しないように気をつけています。●産後のママは体型の変化が気になるママとしての意見ですが、出産後の体型の変化で私が最も気になったのは、お腹の周りの皮膚のたるみ でした。出産からの月日が浅ければお腹の周りは元に戻っていません。それを温泉で他人から見られるのはやはり嫌だなぁと思ってしまいました。また、私はこの10年間で3人の子どもに授乳をしてきました。戦いを終えたバストは今、とても悲しい姿になっていますから、上半身も気になります。子どもの手を引きながら上も下も隠すなんて、一体どうやったらいいのでしょうか?良い方法があるなら、私も知りたいくらいです。では、実際お子さんをお持ちのママたちは温泉に子どもと行くとき、他人のからだが気になるのかどうか、または自分のからだを見られてしまうことに関してどのような意見をお持ちか、リサーチしてみました。『温泉は大好きでしたが、子どもと一緒に入るとなるとゆっくりできない。今は体や髪を洗うための場所と割り切って過ごすので、他人の目は気になりません。さっと入って出るだけだし、広いお風呂で子どもを安全に入浴させるだけで精一杯。他人を気にしている余裕ナシ!です』(30代/2人の子を持つママ)『温泉で他人と一緒にお風呂に入ることが嫌いです。見るのも見られるのも嫌で仕方がないです。しかし、子どもを抱っこしていれば上半身も下半身もほどよく隠れることが分かり、今ではあまり気にならなくなりましたよ。プールで使うような巻きタオルを持参しているので、風呂上がりに子どもを着替えさせているあいだも自分が裸でいなくていいのでオススメです』(40代/5歳の女の子のママ)『毎年主人の家族と温泉に行くのですが、やはりちょっと抵抗がありますね。子どもはばぁばと一緒だと大喜びですが、私は義理の家族とはからだを見せ合いたくないかも。そのうち慣れるかと思いましたが、慣れませんね(笑)』(30代/2人の男の子のママ)----------いかがでしたか?ママ目線の話の中には、参考にできることもありそうです。また、「子どもを抱っこしているとママのからだは隠れて見られにくい」「子どもと一緒だと、お風呂はさっと済ませてしまうから気にならない」という意見は大変興味深いものでしたね。逆に、温泉などの公共浴場で自分のからだを隠すことなく、入浴することに全く抵抗のない方も多くいらっしゃるというのが事実です。タオル一枚巻かずにいられるのも、リラックスを求めて温泉に来ている方々にとっては当然の振る舞いのようにも思えますよね。日本人に馴染み深い温泉には各々の楽しみ方がありますから、いろいろな考え方を持っている方々との調和 もまた温泉ならではの楽しみと思えるといいですね。ご相談者さまの憂鬱なお気持ちが少しでも楽になって、楽しい旅行となりますように。●ライター/あしださき(元モデル)●モデル/大上留依(莉瑚ちゃん)
2016年08月16日アメリカ人夫婦は、子どもが生まれてからも夫婦の時間をとても大切にします。特にデートナイトは大事なイベント。子どもはベビーシッターに預けて、二人きりの時間を楽しみます。それは、育児や仕事で疲れているママたちのリフレッシュタイム。アメリカのママたちが大切にしているデートナイトとは?■いつまでも男と女でいたい日本では子ども優先があたり前。子どもが生まれたら夫婦二人だけのお出かけもぐっと減ります。アメリカでは、結婚して子どもが生まれても、いつまでも男と女の関係であることにとてもこだわる人が多く、夫婦だけの時間を作るのは普通のこと。ベビーシッターや両親、友人などに子どもを預けて定期的にデートをします。■信頼できるベビーシッターを見つけよう日本では、ベビーシッターの利用がまだ一般的ではありません。そのため、赤ちゃんをベビーシッターに預けてまでデートに出かけることに抵抗感、罪悪感のある夫婦が多いのではないでしょうか。アメリカではさまざまな用途でベビーシッターの利用が定着しています。アメリカ人の友人アマンダは、隔週金曜日に必ず夫婦でデートナイトに出かけます。6歳と3歳の子どもを信頼できるベビーシッターに2時間預けて、ディナーへ行くのがいつものコース。ベビーシッターは大学生なので、料金は少し安めの1時間20ドル。2時間で40ドル払ってデートに出かけるのは無駄遣いに感じないかと聞くと、「デートをすることで夫婦の仲も良好になるの。お互い子育てから解放される時間があることで、いつものルーティンな生活もうまくいくのよ」と言っていました。ベビーシッター代金は、決して無駄ではないのです。 ■デートナイトはリフレッシュタイム子どもが生まれると子ども優先で毎日忙しく、ストレスがたまってしまうママは多いですよね。アメリカでは仕事で残業することがあまりなく、比較的パパが早く帰れるので、外出もしやすいようです。アメリカ人は仕事よりもプライベート優先。ストレスがたまらないように趣味やデートを楽しんでリラックスを心がけています。デートナイトもその1つ。夫婦二人だけで出かけることで、短時間でも子育てから離れてリフレッシュできるのがいちばんの目的といえるでしょう。日本のママも、たまにはパパに早く帰ってもらえると嬉しいですよね。休日でもいいでしょう。両親、友人、ベビーシッターなど、安心できる人に数時間子どもを預けてデートナイトを楽しんでみては? リフレッシュすると、また育児や仕事もがんばれるはず!
2016年08月12日妊娠中・育児中のみなさん、突然ですが“胎児ネーム”はつけましたか?胎児ネームとは、まだおなかの中にいる赤ちゃんにつけるニックネームのこと。最近では多くのマタママさんたちがSNSでその名前を紹介していたり、妊娠アプリなどにも胎児ネームを入力する欄があったり と深く浸透してきているようです。苗字とのバランスや字画など細かいことにこだわる必要がないため、自由にネーミングできるのが胎児ネームのいいところ。さて、みなさんどのような名前をつけているのでしょうか?そしてその後、本当の名付けのときに胎児ネームはどの程度影響しているのでしょうか?過去、胎児ネームをつけていたというママさんたちの体験談を聞いてみましょう。●(1)“ちぃちゃん”“マメちゃん”“チビちゃん”……赤ちゃんの形からイメージして『エコー写真でみた小さい命に夫婦で大感激。小さいので“ちぃちゃん”と名づけました。その後、女の子だとわかって“ちぃこ”。10か月もそんな感じで呼んでいたので慣れてしまって、そのまま“ちこ”と名づけました』(20代女性/女の子のママ)そのほか、“マメちゃん”や“チビちゃん”など、エコーでみたときの赤ちゃんの姿から名付けた というママたちは多数いました。確かに一番最初に目にできるあの姿は、小さくてまんまるのお豆にそっくりですよね。●(2)“ぽこ”“ぽんた”“とんちゃん”……胎動からイメージして『胎児ネームは“お花畑妊婦”みたいで恥ずかしいので、つけないつもりでいました。でも初めて胎動を感じたときに、お腹の中に本当に赤ちゃんがいるんだ!って感動しちゃって、感じたままに“ぽこ”って呼ぶようになりました 。男の子で蹴りが強く、やがて胎動はドカンドカンという感じに(笑)。それにあわせて名前も“どん”に変化しましたね。生まれたあとはどこにでもある普通の名前をつけましたが、今となっては懐かしい思い出です』(30代女性/男の子のママ)赤ちゃんの存在をハッキリ感じるきっかけになるのが胎動。内側からおなかをぽこぽこ蹴ってくる愛しい感覚に、思わず名づけたくなってしまうという声も多くきかれました。●(3)“1号、2号、3号”……生まれる順番に番号で子だくさんのママたちからあげられた、面白い胎児ネームがこちら。なんと番号で呼んでいたというのです。『4人産みました。第二子からはお腹の中にいるあいだ“2号”、“3号”、“4号”って呼んでましたよ。産後もニックネーム的に番号で呼びます 。ママ友たちも「2号ちゃん元気?」とか「4号くん大きくなったね!」と気軽に呼んでくれますよ』(40代女性/男の子、女の子のママ)男女の区別なく使え、産後の名付けに影響しない。そういった点ではなかなか優れているといえそうですね。●胎児ネームをつけるメリット・デメリットまた、胎児ネームをつけたことで感じたメリット・デメリットについてもインタビューしてみました。『名前があることで、自分にも赤ちゃんの存在が具体的にイメージできるようになりましたね 。親になるんだっていうことも自覚できるようになりました』(30代男性/男の子のパパ)『“赤ちゃん”っていう単語、オトコにはちょっと気恥ずかしいものなんですよ。名前なら口にしやすいし、会話にも出しやすい。便利だと思います』(40代男性/女の子のパパ)パパたちにとって、おなかの中の赤ちゃんの存在はピンとこないもの。名前を与えてあげることで想像しやすくなり、結果的に夫婦間のコミュニケーションが増えたという点はメリットといえるでしょう。一方、デメリットとしてはこのような意見が。『とてもステキな胎児ネームをつけていました。産後そのまま命名したかったのですが、夫が反対して大ゲンカに 。結局は胎児ネームとぜんぜん違う名前にしたんですけど、あのときのケンカがずっと忘れられません。思い入れの強さに差があったことがなにより悲しかったです』(20代女性/女の子のママ)胎児ネームは長ければおよそ10か月ものあいだ呼ぶことになります。胎動を感じ、つわりに苦しみ、赤ちゃんの存在を強く実感しながら妊娠生活を送っているママにとっては特に思い入れが強くなりがち 。出産後、急に別の名前で呼ぶことにママだけが強い違和感を持ったという話はよくありました。本来の名付けにも使えるような名前を胎児ネームにしている場合には、本来の命名をどうするのか夫婦間でよく話し合わなければなりませんね。----------胎児ネームは、赤ちゃんの名前が決定するまでの期間限定のニックネーム。正式な名前をつけてしまえば、もう二度と口にすることはないかもしれない名前です。でもきっとそのステキな名前は、長いようで短いマタニティライフのよい思い出のひとつとなるのではないでしょうか。ママやパパの声はきっと、おなかの中の赤ちゃんにも届いているはず。ぜひかわいい名前をつけて、たっぷり呼んであげてくださいね。●文/パピマミ編集部
2016年08月09日出産を控え、今か今かと赤ちゃんの誕生を待ちわびるプレママの皆さん! これからどんな毎日になるか、夫と2人、夢と希望にあふれていることでしょう。しかし、そう甘くないのが現実というもの。産後の急激な変化に足を取られないよう、今から準備しておくべき本当のことを教えます!■知っておきたい…産後の実態産後ママは、出産という大仕事を終えてとにかくクタクタ。そこに、育児という新たな使命がのしかかり、まさに身も心もボロボロに。日々、ギリギリの状態でママ業をこなすことになります。ホルモンのバランスが乱れているため、どうでもいいことにカチンときたり、些細なことに落ち込んでしまったり…。自分で自分を制御できず、それがさらなるストレスとなって、極限まで追い込まれるママも少なくないのです。そんな疲れ果てたママの目に、夫はパートナーというよりは邪魔者のように映ってしまうかもしれません。父親としての自覚はイマイチだし、育児はいいとこどり、単なる能天気に見えてしまうことも。夫は夫なりに迷い、悩み、できることは何でもしようと一生懸命なのですが、ママはとにかくイライラの塊。ついつい厳しい目を向けてしまい、ぶつかり合うことも増えるでしょう。多くの先輩ママたちも、夫との危機を経験し、それを乗り越え今に至ります。彼女たちが過去を振り返って思うのは、夫婦そろって産後をナメていたということ。プレママたちにはつらい思いをしてほしくない…。そんなわけで、先輩ママからアドバイス。夫に対し、今のうちに言っておくべきことを挙げてもらいました。1.イクメンをきどるべからずあれこれ頑張ってくれるのはうれしいけれど、しょせんはお手伝い。「自分はデキる」などと、間違っても調子に乗らないこと。「ママってスゴイ! かなわない!!」という謙虚な気持ちを忘れずに。2.妻を蔑ろにするべからず赤ちゃんよりも妻第一で。「ありがとう」「お疲れさま」など、感謝とねぎらいは頻繁に。また、スキンシップを怠ってしまうと、心の距離もグングン離れてしまうので要注意。手をつないだりハグしたり、どんなに邪険にされようとも、挫けずこまめに触れ合って。3.何事も否定するべからず産後、妻はとにかく不安定。そんな、揺らぎやすい心を安定させるのは、夫の共感力。「そうだね」「わかるよ」「つらかったね」などとやさしく受け止めてあげれば、イライラも半減。この時期、妻に対する正論は不要です。4.過去と比較するべからずメソメソしたりイライラしたり、夫からすると、「前はこんなんじゃなかった」と思うことばかり。そうした妻の変化はすべて、ホルモンのせい。怒ったり何とかしようとせず、別人だと思って諦めること。■プレママ時代がラストチャンス!「産後クライシス」と呼ばれ、離婚率もグンと高まる出産直後からの数年間。この時期を乗り越えることが育児以上に大変なことを、プレママたちは知るよしもありません。本当は、家族みんなで仲良く暮らしたい、夫婦一緒に育児を楽しみたいのに、どこからともなくふつふつと湧き上がってくるネガティブな気持ち。怒りたくないのに怒ってしまうママと、怒られて納得のいかないパパとの間に、暗く深い溝ができる前に、とにかく話し合っておくことが重要です。でも、育児に追われて忙しく、ホルモンバランスが崩れて冷静さを失っている状態ではそれすらうまくいかないもの。それができるのはまさに今、プレママ時代しかないのです。幸せいっぱいのプレママにはピンとこないかもしれませんが、「私は大丈夫」と思わず、夫と産後の打ち合わせをしておきましょう。
2016年08月03日結婚相手を選ぶ際、多くの女性が妥協するかしまいか考えることになるのが、男性の“経済力”。年齢が上がるにつれ、「お金より愛!」とは大きな声で言えなくなってくるのが正直なところでしょう。とはいえ、実際には程度にもよりますが、経済力に妥協して結婚する女性もたくさんいます。では、経済力のない男性と結婚した人たちは、結局後悔していないのでしょうか?本音を探るべく、既婚女性にインタビューしてみました。●経済力のない男性との結婚に後悔していますか?●後悔している『後悔しかないです。「二人で働けばなんとかなるし大丈夫」と思って結婚しましたが、出産後もすぐに働かなければならなかった し、子どもがいてもフルタイムで働かないといけないから子どもとあまり一緒にいられないし……。今後も夫の給料は上がらなそうだし、私もいつまで体が持つかわからないし、いろいろ不安です』(30代正社員・1児のママ)『後悔してます!毎日どうやりくりすればいいか、お金のことばかり考えています。主人とはお金のことで喧嘩になることも多く 、夫婦仲も悪くなってます。主人が転職してくれない限り、離婚もありえるかも……』(30代パート・2児のママ)『収入が低いだけならまだしも、家事も育児もやってくれない し、愛情もなくなってきました。私の収入に頼っている感じも腹が立つところ。一家の大黒柱という自覚がないんですよね』(20代パート・1児のママ)●後悔していない『結婚した当時、旦那も私も年収200万円台でした。子どもは当分無理かなと思っていましたが、すぐデキてしまって(笑)。でも、幸い私の親が近くに住んでいて子どもの面倒を見てくれたので、出産後すぐに仕事復帰できたし、なんとかなりました。親がいなかったらどうかわかりませんが……。収入は今も低いですが、旦那も家事・育児に協力的 だし、慎ましくも幸せな生活を送ってますよ』(20代派遣・1児のママ)『結婚した当時も今も収入は少ないですが、貧乏ながらも楽しくやってます。今は子どもが小さいので短時間のパートしかできないけど、もっと大きくなったら私もフルタイムでしっかり働きます。そしたら生活もだいぶラクになるはず!お金があっても性格が合わない人と結婚するほうがつらい と思います』(20代パート・1児のママ)『経済力はありませんでしたが、趣味も合うし優しいし、この人しかいないと思って結婚しました。結果、つらいときもあったけれど、後悔していません。子どもの面倒もよく見てくれるし、家事も分担してやってくれるし、助かってます。私も仕事が好き だし、働くことも苦痛ではないです!』(40代正社員・2児のママ)『夫の経済力がなくても、妻も一緒に働けばなんとかなるものです!結婚当時、夫は29歳で年収300万いかないくらいでしたが、私も働いていたので特に困りませんでした。ただ、子どもができたと知ってからは、夫だけの収入で生活するのが不安でしたね。でも、夫が一念発起して転職してくれた ので、年収も上がり、どうにかなりました。今では出世して年収もだいぶ上がったので、安定しています』(40代パート・1児のママ)----------経済力のない男性と結婚しても、共働きであれば問題なさそうです。ただ、子どもが生まれてからが勝負。女性にはどうしても働けない期間がありますし、環境によっては働く時間が制限されることもあります。そんなとき、どう乗り切るかが問題です。そして、夫がどれだけ家事や育児に協力的であるか というところも、後悔するかしないかのポイントになるようですね。みなさんの意見を聞いていて、経済力がなくても、妻を思いやる気持ちや家事・育児に協力的である男性との結婚であれば、女性は後悔しないようだということがわかりました。経済力のない男性との結婚で迷っている方は、経済力だけでなく、男性の性格的な部分をよ〜く見極めることが重要なようです。●文/パピマミ編集部
2016年07月16日数年前、女優の小雪さんが出産で利用したことで知られるようになった、韓国の産後ケア施設。日本にも産後ケア施設があるって知っていましたか?韓国と日本、両国の産後ケア事情について「日本産後ケア協会」代表、大久保ともみさんに話を聞きました。韓国の産後ケア施設「産後調理院」視察で何度も韓国を訪れた大久保さん曰く、韓国では産後1カ月は水も触ってはいけないというほど、産後の養生(ようじょう)が重視されているそう。昔は実母や家族が産婦のサポートをしていましたが、現在は「産後調理院(サヌチョリウォン)」とよばれる産後ケア施設が韓国全土に750カ所以上あり、産婦の3人に1人が利用しているのだとか。産後すぐから利用できるこの施設には、“松・竹・梅”のグレードがあり、お財布事情に合わせてほとんどの人が利用できるサービスとして、社会に定着しています。一般的な施設では産婦さんに個室が与えられ、快適な環境で心身の回復をはかります。滞在中は母乳や沐浴の仕方など赤ちゃんのお世話についてはもちろん、ママに対しては美容マッサージ・ヨガ・アロマ・漢方・よもぎ蒸しなど、きめ細かいケアサービスが提供されます。希望するだけ滞在できるこの施設、約2週間から1カ月の滞在期間中に、産婦同士の横のつながりができるのも利点のひとつ。「オプションによっては家族の滞在も可能で、ここから会社に通うパパも多いのですよ」と大久保さん。芸能人やセレブが利用する施設は、まるで超高級ホテル。ドクター、助産師はもちろん、小児科医、エステティシャン、コックが常駐。施設によっては「美容整形」や「女性器形成」も可能で、産後だれにも会わない期間にちょっとお直しということも!さすが“美”に対しての意識が高い国、韓国ですね。ケア費用は実家が負担?しかし近年の少子高齢化は日本と同じく深刻です。親と産婦の高齢化が進む中、産婦の実家が大切な娘のために、産後ケア施設の料金を負担する傾向にあるのだとか。「高齢になった親が24時間体制で娘のケアをするのは難しい。けれど、お金を出してサービスを買う方法でならサポートできるという、合理的な考え方でもあります」と大久保さん。それと同時に“命をかけて赤ちゃんを産んだ産婦さんを大切にする”ということが、文化として根付いているといいます。日本でも産後に自分の母親や家族を頼らない人が増えてきました。実家に帰ると夫が出産に立ち会えない、産前・産後を一緒に過ごせないデメリットから里帰りを選ばない人も少なくありません。そのような中、退院後に産後ケアセンターなどの施設に入院し、体の回復をはかりながら育児指導・相談をうけられる「産褥入院(さんじょくにゅういん)」が少しずつ知られるようになってきました。日本の「産後ケア」事情産後ケア施設も増えつつあります。(日本産後ケア協会のWebサイトに全国産後ケア施設一覧が掲載。)昨年にオープンした「綾瀬産後ケア」(東京都葛飾区)はママのケアサポートを中心に、産前・産後の切れ目のない支援を目的としています。日帰りも可能で、日帰りプランは21600円(税込)。宿泊プランの料金は1日につき32400円(税込)×利用日数(利用時間は初日10:00~最終日の19:00)。滞在中には赤ちゃんのケア、育児相談や助産師・看護師によるカウンセリング、産婦のケアも行われ、オプションとしてアロマトリートメントやスタジオクラスなどの癒しのプログラムも提供、養生とリラクゼーション、学びを兼ね備えた滞在ができます。産後に一人で不安になるよりも、こういったサービスを上手に利用して、疲れと不安を解消していくのも良い方法ですね。(お部屋)(授乳室)(アロマトリートメントルーム)その他、産褥入院や産後デイケアに力を入れている助産院もあります。家のようなアットホームな雰囲気の中、ママと赤ちゃんのペースに寄り添った助産師さんのケアは、ママの気持ちを癒し、こちらも利用者が少しずつ増えています。今後注目の“産後ケアリスト”とは?「赤ちゃんのケアばかりに目がいきがちな、産後。子育てに大変な時期のママの心と体をケアしなければ、家族は幸せになれない」と大久保さん。現状の制度だけでは補えない部分を埋めるため、2013年3月5日「一般社団法人日本産後ケア協会」を設立しました。協会のキャッチコピーは「産後ママを全力でエコヒイキ」。2014年からは、出産直後のママをプロとしてサポートできる資格、「産後ケアリスト®」認定講座が開始され、受講者数は2級約270人、1級約100人と、年々人気が高まっています。大久保さんによると、受講者は産後うつなどの辛い経験をされた方や子どもの手が離れた人、看護師・助産師さんなどさまざま。精神的ケアや家事サポート、母子の環境を整えるアドバイスや子育ての知識の共有方法などを専門的に学び、それぞれの場所で社会に還元しているそうです。最後に、日本産後ケア協会の今後の目標を聞きました。「“産後ケアの重要性”を一人でも多くの人に認知してもらい、“ひとつの家庭に一人の産後ケアリスト®”を定着させるのが目標です。さらに出産と子育てを経験した女性が産後ケアリスト®として自らの経験を活かせる場も創出し、相互助け合いの循環型の子育て社会となるよう、産後ケアリスト®とママをつないでいきます」と語ってくれました。子どもたちが親になっていてもおかしくない10~20年後、ひとつの家庭に一人の産後ケアリスト®が定着し、より楽しく有意義な子育てができる社会・環境になっていて欲しいと思いました。<取材協力・写真提供:一般社団法人「日本産後ケア協会」綾瀬産後ケア ><文・写真:フリーランス記者林未香>
2016年07月14日『究極の質問だけれど、一瞬でも「子どもなんて産まなければよかった」 と思ったことはありますか?』かつて、とあるテレビ番組で司会者から飛び出たこのような質問が話題になりました。会場に集められたのは8人の母親たち。そのうち4人がこの質問に「思ったことがある」と回答したのです。司会者はその結果に驚きの表情を見せつつも、『これが実際の現実。これをどう考えていくかということが大切ですね』と述べていました。出産するとそれまでとは生活スタイルがガラッと変わります。後悔とまではいかずとも、ちょっとツラくなってしまうことは誰しもあるもの。今回は育児に奮闘中のママたちに、“子どもを産んで後悔したこと、こんなはずじゃなかったと思ったこと”をたずねてみました。●(1)自由がなくなってしまった『こんな不自由な生活、最悪ですよ 。大好きだった仕事も時短になる。出張も全部行けなくなる。終業時間になったらすぐに帰って、保育園にお迎えに行く。帰宅したら炊事に洗濯、家事のオンパレード。自分の時間なんて全くありません』(30代女性/金融関連)『ハンドクラフトが趣味だったのですが、子どもが生まれたせいで辞めなければいけなくなりました。針や糸、ボタンなど小さな部品を赤ちゃんが飲み込んでしまうかもしれないからです。仕方がないとはいえ、没頭できる趣味を奪われてしまったようでガッカリ。ストレスは溜まるいっぽうです』(20代女性/主婦)仕事や趣味に思う存分没頭できた子なし時代を懐かしみ、できることなら戻りたいという声は数多くの後悔ママたちから聞かれました。子どもがいても楽しめるような趣味や、子育て世代歓迎の職場をうまく見つけることができるといいのですが、なかなか一筋縄にはいかないようです。●(2)とにかく子どもに振り回される子どもがここまで動き、しゃべり、暴れて言うことを聞かないものとは知らなかった……という後悔ママたちからはこんな話が。『男の子2人の母ですが、毎日メチャクチャに振り回されています。両方ともかんしゃくがひどいし、ひとりで遊んでもくれません。いつもママー!ママー!と叫ばれて耳が痛くなります。ちょっと目を話すととんでもないことをしていたりするので、24時間気が休まりません。こんなに大変なら、子ナシの人生でもよかった です』(30代女性/主婦)『幼稚園生の娘がいるのですが、本当にうるさい。朝から晩までずーっと、どうでもいいことを延々と喋ってます。適当に相づちをうっているとすぐにバレて、「私の話ちゃんと聞いてよ!ねえねえ聞いてる!?いま何て言ってたか聞いてた!?」ってキーキー声で詰め寄られます。うちはひとりっ子なのですが、これ以上産む気には到底なりません 。静寂がほしい……』(20代女性/販売員)元気に育っているという証拠なのでしょうが、ずっと一緒にいるとなるとヘトヘトになってしまいますよね。中には『叫び続ける子どもの口を思わず手で塞ぎそうになってしまった』(30代女性/公務員)なんてママも。悩みの深刻さを物語っています。●(3)どれだけ体調を崩してもまったく休めない『産後2か月です。出産には後悔しかありません。このあいだ胃腸炎にかかって40度も熱が出たのですが、育児を休むことができなくて死ぬかと思いました 。これまでだったら体調不良のときはゆっくり寝てればよかったのに、それができない。乳腺炎にならないように高熱でフラフラの中3時間おきに授乳しなきゃいけないとか、そんなの出産前だれも教えてくれなかったんですけど!』(30代女性/通信業)母は強しとはいうものの、ママだって体調を崩すことはあります。しかし育児は待ってくれません。授乳中には薬が飲めないこともあって、しんどさに拍車がかかります。そんなとき、子どもさえいなければラクだったのに!と後悔してしまうという声がありました。●(4)夫婦の関係が崩れてしまった『夫との関係が完全に冷えきった。子どもを生む前は自他ともに認めるバカップルだったのに、産後はケンカばかり 。父親としてあんなに機能してくれないと思わなかった。夜泣きの対応もオムツ替えもできないとか本気で使えない』(20代女性/営業)『体調不良で高熱を出したとき、あまりにツラいので子どもを連れて実家に帰ろうと準備していました。それを見た夫が突然「遠いからやめたほうがいい」って言ってきたんです。それだけならまだしも、勝手に義理母を呼び出したんですよね。「もう結婚したんだから、キミの母でもあるんだよ。苦しい時は甘えていいんだよ」ってドヤ顔で言われて呆れ返りました。かえって気を遣うってことがなんで分からないの!?』(40代女性/飲食店)こちらは出産を機にご主人との関係が大きく変わってしまったという後悔ママたちです。子どもが生まれたことにより、今まで見えなかった一面が見えて幻滅してしまうのでしょうか。ママがストレスを溜めこまないためには、パパたちの積極的な育児参加が欠かせないようですね。----------いかがでしたか?多くのママさんたちにインタビューをしてきましたが、全員に共通していたのは「それでもみんな、育児をがんばっている」ということでした。時に小さな後悔を感じたとしても、すくすく育つ子どもたちの姿や笑顔に癒され、救われることだってたくさんあります。こんなはずじゃなかった、こんなに大変だなんて思わなかった、そう言いながらも子どもを愛し大切にしているママたちに大きなエールを送りたいですね。●モデル/NANAMI(RIRIAちゃん)●文/パピマミ編集部
2016年07月12日こんにちは、海外在住プロママライターのさとうあきこです。妊娠中にはいろいろな変化が起こります。お腹のでっぱりという体形変化は、その中でも最も目立つ変化でしょう。別に隠す必要はないと分かっていても、目立ちたくないなと思う女性もいます。 また、マタニティ期だからこそできるオシャレを楽しみたいという女性もいるでしょう。でも、マタニティ期は期間限定。専用の服をアレコレ買うのはもったいないと考えるのもまた自然なことです。そこでここでは、妊娠中のお腹をさりげなく隠しつつオシャレに演出できる、予算的にもお手軽 な方法をご紹介します。●(1)アジャスターで手持ちのパンツをマタニティ仕様にスカートやパンツ類はウエストサイズがネックになって、いち早く着られなくなります。でも、マタニティ用のパンツはスタイル面でどうしても見劣りします。そこで、手先が器用な30代のEさんは、“マタニティアジャスター” を愛用していたそうです。ボタンやジッパー開閉タイプに限定されますが、スカートやズボンのボタンとボタン穴の間にベルトを装着し、ジッパーは開けっ放しで使用します。ただ、このままだと下着が丸見え状態。そこで、見せタイプの腹巻きと丈の長いトップスを合わせれば見た目だけでなく冷え対策も完璧というわけです。ボタンだけでなくジッパー部分を覆う布のついたタイプもありますが、これだと使える衣類が限られるほか、価格が高くなってしまいます。『ボタンとボタン穴を結ぶゴムベルトなら簡単に手作りできて数百円 で完成よ』と笑う彼女は、妊娠8か月まで普段のデニムをステキにはきこなしていました。●(2)基本のマタニティをスカーフプラスで数倍着回す50代で3児の先輩ママIさんは、『市販のマタニティでも、スパッツやワンピースなどのゆったりタイプなら産後も着られるからお得』と言います。だからといって、何着も買うのはやっぱりもったいないので、オーソドックスなもの数着を上手に着回す方法を工夫したそうです。そこで役立ったのがスカーフ 。柔らかな素材の大判スカーフを色や柄違いで用意すれば、時にはサシュとして、時にはリボンとして、市販のマタニティに変化をつけてくれるというわけ。『ベースになるマタニティはシンプルに、スカーフは大きくて異なった色柄もの を選ぶのがこの着回し術の基本よ』と教えてくれました。このスカーフ、産後の授乳時の目隠しにも使えてとても便利です。●(3)わざわざ隠さないという選択肢もアリ海外の妊婦さんたちは、お腹のでっぱりを必ずしも隠しません。スパッツなどは腰ではき、トップスはヘソ出しで着てしまいます。当然、お腹はポッコリと生の顔を出した状態です。ただ、さすがにそこまで“隠さない”のは、日本人としてはやりすぎかもという気もします。海外で3人の男の子を育てる40代のNさんは、『妊婦だからってゆったりとした衣類で体型カバーばかり気にしなくてもいいじゃない?』と言います。活動的な彼女が好むのは、Tシャツやタンクトップとリブ素材のスカートやパンツというピッタリとした体の線が出るスタイル。『普段よりも妊婦のほうがスタイルを気にせずにすむ』という彼女の言葉に「なるほど」と納得してしまいました。お腹がポッコリと出ていて当たり前ですものね。マタニティ衣類だとブカブカモッサリしがちですが、彼女のスタイルなら全体的にスッキリとして、見た目にも活動的な妊婦さんといった感じ。普段なら気になるだろうバストやウエストサイズも、マタニティ期なら気にする必要がありません。お腹への視線が気になる場面では、『ロング丈のカーディガンやウィンブレを羽織る だけで、後ろと横からの視線はほとんどカットできるから試してみて』とのことです。下手に隠さず堂々とスッキリ明るく見せるスタイルもステキですね。●まとめとしていつもと違う服(マタニティ)を着ていること、それが妊婦であることを周囲に宣伝してしまい、注目を集める結果にもなります。マタニティだからといって特別なファッションにこだわらず、普段通りのスタイルに小物をプラスアルファしながらおしゃれを楽しむ工夫をすることが、妊娠中のお腹をさりげなく上手に隠すことにもつながるようです。●ライター/さとうあきこ(海外在住プロママライター)
2016年06月18日STEAM教育って何?
子育て楽じゃありません
細川珠生のここなら分かる政治のコト