関ジャニ∞の渋谷すばるが主演し、二階堂ふみが共演する映画『味園(みその)ユニバース』の予告編映像が明日11月1日(土)の0時に映画公式サイトで解禁されることが発表になった。映画のタイトルになっている“味園”は、大阪の千日前にある飲食店や宴会場、マッサージなどが入る歓楽ビル。そこにある“ユニバース”はかつてキャバレーだった場所を貸しホールにしており、ライヴ会場としても使用されている。映画は、ある広場でバンドがライブをしていると、記憶のない男(渋谷)が乱入してきたことから、バンドとマネージャーのかすみ(二階堂)は、“ポチ男”とあだ名をつけた謎の男と行動を共にするようになり、ポチ男はやがてバンドのボーカルを務めながら、失われた過去に迫っていく。明日公開になる予告編は、渋谷が傷だらけで『古い日記』を熱唱するシーンや、二階堂との共演シーンなどが登場するそうで、映像には渋谷が歌う主題歌『ココロオドレバ』と『記憶』が流れるという。『ココロ…』は渋谷演じるポチ男の心の変化が見え隠れする楽曲で、『記憶』は記憶の中にある葛藤を歌った楽曲で、2曲が作品の中でどのような位置をしめるのかも気になるところだ。なお、11月22日(土)から全国の劇場で本作の特製クリアファイル(A4/全国限定25000セット)付きムビチケ/劇場前売り鑑賞券の発売が予定されている。『味園ユニバース』2015年2月14日(土)、TOHOシネマズ 六本木ヒルズほか全国ロードショー
2014年10月31日俳優の野村周平が10月22日(水)、主演作『日々ロック』の完成披露試写会に登場し、劇中バンド「ザ・ロックンロールブラザーズ」として、バンドの代表曲「いっぱい」を熱唱。途中デニムを脱ぎ捨て、パンツ一丁になると女性ファンから「ヤバい!」と歓声があがった。野村さん演じるギター兼ボーカルの主人公・日々沼拓郎は、演奏中に興奮すると全裸になってしまうという設定。さすがにこの日、全裸になることはなかったが、バンドの熱演に煽られて、客席は総立ち状態。会場となった東京・新宿ピカデリーはまるでライヴハウスのような熱気に包まれていた。熱唱を終えて、息も切れ切れの野村さんは「汚いものをお見せしてしまいましたが、みなさんどうでしたか?」と達成感たっぷり。「こんなバカばっかやってるみんなが、活き活きと描かれた青春映画になりました。ぜひ『日々ロック』というライヴを楽しんでください」とアピールしていた。本作は榎屋克優の同名コミックを原作に、高校卒業後に上京し、伝説のライヴハウスに住み込みで働き、活動を続ける拓郎らバンドメンバーが、デジタル系トップアイドルの宇田川咲(二階堂ふみ)に翻ろうされながら、才能を開花させる姿を描いた青春ロックムービー。この日は野村さんに加えて、バンドメンバーを演じる前野朋哉と岡本啓佑(黒猫チェルシー)、共演する二階堂ふみ、古舘佑太郎(The SALOVERS)、蛭子能収、竹中直人、入江悠監督が登壇した。豪華かつ個性的な面々が勢揃いするなか、蛭子さんは「出演シーンはそんなに多くないのに、こうやって宣伝に担ぎ出されるんですよね。少し不満に思っています」と相変わらずの蛭子節。入江監督からは「いや、蛭子さん、結構出てますから」とツッコミが入った。そんな蛭子さん&岡本さんが揃って10月21日に誕生日を迎えたとあって、この日は“1日遅れ”で特製のバースデイケーキが登場。これには蛭子さんも「さっきの不満は取り消します」とご満悦。さらに二階堂さんから“ア~ン”されると、至福の笑顔を浮かべていた。『日々ロック』は11月22日(土)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:日々ロック 2014年11月22日より全国にて公開(C) 2014「日々ロック」製作委員会 (C)榎屋克優/集英社
2014年10月22日映画『日々ロック』(11月22日公開)主題歌のコーラスに、出演キャストたちが参加していることが10日、明らかになった。同映画は、榎屋克優が『週刊ヤングジャンプ』(集英社)で連載中の同名漫画を原作に、『SR サイタマノラッパー』(2009年)などで知られる入江悠監督でメガホンをとった。このたびオリジナルサウンドトラックの発売が決定し、その中に収録されている主題歌「終わりなき午後の冒険者~日々ロック ver.~」(爆弾ジョニー)のコーラスに出演キャストたちが参加してることが明らかになった。主演の野村周平をはじめ、二階堂ふみ、前野朋哉、岡本啓佑、The SALOVERS、毬谷友子、蛭子能収、竹中直人の豪華メンバーがコーラスを共に歌っている。入江監督の「映画のハチャメチャなパワーがそのまま続いているような主題歌にできたら……」という思いから、今回のコラボレーションが実現した。キャストが参加した豪華バージョンが聞けるのは映画のエンドロールとサウンドトラックのみとなっている。11月5日に発売されるサウンドトラックは、同映画の音楽プロデューサーを務めるいしわたり淳治がプロデュース。爆弾ジョニーの主題歌はもちろん、映画に登場する3ピースバンドのザ・ロックンロールブラザーズ(野村周平、前野朋哉、岡本啓佑)やアイドルの宇田川咲(二階堂ふみ)、犬レイプ(The SALOVERS)、ランゴリアーズ(ミサルカ)たちの楽曲を一足早く聞くことができる。(C)榎屋克優/集英社 (C)2014「日々ロック」製作委員会
2014年10月11日渡辺謙、浅野忠信、二階堂ふみ、三浦春馬、前田敦子、加瀬亮と日本からも豪華俳優陣が多数参加している、現在開催中のアジア最大の映画祭、第19回釜山国際映画祭。一方、いま日本でも、『マルティニークからの祈り』『監視者たち』『テロ、ライブ』『悪魔は誰だ』など、サスペンス&スリルたっぷりの話題作が相次いで公開されており、それぞれ好評を博している。そして奇しくも、“北”側のスパイが韓国に潜入するという、同じテーマを扱った2作、韓国の鬼才キム・ギドクが製作総指揮・脚本・編集を務めた『レッド・ファミリー』(公開中)と、アジア全域で注目を集める若手俳優キム・スヒョンが映画初主演する『シークレット・ミッション』(10月11日より)が連続公開となる。いずれも、かつて一世を風靡した『シュリ』、男気溢れるアクション満載の『ベルリンファイル』『義兄弟SECRET REUNION』などとはひと味異なり、コミカルな前半部からは想像もつかないほどの展開がクライマックスに待ち受けており、早くも多くの映画ファンたちをうならせている。まずは、韓国の鬼才キム・ギドクが脚本を執筆、自ら見いだした新星のイ・ジョンヒョンに監督を託した『レッド・ファミリー』。昨年の東京国際映画祭を席巻し、見事「観客賞」を受賞した。美しい妻、誠実な夫、優しい祖父、かわいい娘の、誰もがうらやむ一家。実は彼らは、妻役を班長に祖国のための非情な任務を日々遂行する“北”のスパイチーム!何も知らないケンカばかりのお隣家族は、この“理想的”な家族に憧れ、何かと交流を迫ってくる。一方のスパイチームもまた、それぞれが思ったことを勝手気ままに口にし、言い争いの絶えないお隣家族が気になり、憧れすら抱くように。ある日、2つの家族で食卓を囲んでいるうちに、南北両国についての論議がついアツく盛り上がり…。キム・ギドクの南北統一への思いが随所にあふれた本作は、お隣家族のベタなケンカや厳しすぎる班長の言動が笑いを誘うのだが、クライマックスには一転、感情が大きく揺り動かされる、ある“出来事”が待っている。そこに至るまでの見せ方やドラマ性の高さは、キム・ギドクにその才能を買われたイ・ジョンヒョン監督ならでは。ハンカチ必須で、このあまりにも対照的な2つの“家族”を見比べてみてほしい。また、「太陽を抱く月」「星から来たあなた」など大ヒットドラマに出演し、韓国のみならず、中国、日本などでも高い人気を誇るキム・スヒョンが、“北”のエリートスパイを演じる『シークレット・ミッション』も、前半と後半では、まるで別の映画のようにガラリと印象が変わる。監督のチャン・チョルスは、キム・ギドクの元で助監督を務めていた、本作が長編2作目となる新鋭だ。本作でキム・スヒョンが演じるのは、幼いころから特殊訓練を受けてきた最精鋭の“北”のエリートスパイ、リュファン。彼は韓国の田舎町で、毎日、緑のジャージ姿で過ごす町内一のバカ男・ドングとして潜入中の身だ。彼は2年もの間、徹底的な観察と緻密な計算の上にドングになりきり、雑貨店で居候をしながら、作戦実行命令が下されるその時を待っていた。そんなある日、ロックミュージシャン風の同志・ヘラン(パク・ギウン)、さらに普通の高校生に扮した同志・ヘジン(イ・ヒョヌ)が、同じ町に派遣されてくる。南での暮らしについて、彼らに指導していくドングことリュファン。だが、彼らがすっかり町になじんだころ、ようやくある作戦実行の命が下る。しかし、その命令とは3人が望んでいたものとは程遠い、非情かつ残酷なものだった。リュファンは緑ジャージを脱ぎ捨て、エリートスパイらしい姿に立ち戻ると、ある目的のために“北”の組織に抗う道を選択する…。前半の振り切れた“おバカ”演技とは打って変わって、後半、細マッチョな肉体を駆使し、小気味よいアクションで魅せてくれるキム・スヒョン。その変貌ぶりには萌えずにいられないが、見事に想像を裏切る展開には絶句。それまでの布石が盛りだくさん過ぎるゆえに、涙が止まらなくなる。ちなみに、この2本のほかに、“脱北”した元特殊部隊のエリート工作員を『トガニ幼き瞳の告発』、ドラマ「コーヒープリンス1号店」のコン・ユが演じる『サスペクト哀しい容疑者』も現在公開中だ。妻子を失った元スパイが国家的陰謀に巻き込まれてもなお、復讐を遂げようとする姿を、優男のイメージが強かったコン・ユが哀愁たっぷりに熱演。壮絶なアクションも見せている。時を同じくして、映画で楽しめる“北”のスパイもの。その予測不能なストーリーに秘められた“哀しい”運命に、想いを馳せてみては?(text:cinemacafe.net)■関連作品:レッド・ファミリー 2014年10月4日より新宿武蔵野館ほか全国にて公開(C) 2013 KIM Ki-duk Film. All Rights Reserved.シークレット・ミッション 2014年10月11日よりシネマート新宿ほか全国にて公開(C) 2013 michigan venture capital and mcmc ALL RIGHTS RESERVED.
2014年10月10日「若者たち2014」の野村周平、『私の男』で第36回モスクワ国際映画祭コンペティション部門、最優秀作品賞を受賞した二階堂ふみが贈る究極の爆音ムチャぶりエンターテイメント『日々ロック』。このたび、公開に先駆け、本作のオリジナルサウンドトラックが発売されることが決定。収録されている主題歌「爆弾ジョニー」の「終わりなき午後の冒険者 ~日々ロックver.~」には、野村さん、二階堂さんら出演者たちがコーラスに参加していることが明らかとなった。冴えない高校生、日々沼拓郎(野村周平)は友人と結成したバンド“ザ・ロックンロールブラザーズ”のギター&ボーカルを担当する“童貞ヘタレ”ロッカー。ある晩、彼らの演奏中に突如酔っぱらった女が乱入。ロックの名曲「雨あがりの夜空に」を歌い観客を一気に引き込むが、彼女はカリスマトップアイドル、宇田川咲(二階堂ふみ)だった…。このほど、主題歌「終わりなき午後の冒険者~日々ロック ver.~」のコーラスに参加したのは、若さとパワーに満ちあふれた本作の出演者たち。主演の野村さんはもちろん、二階堂さん、“ザ・ロックンロールブラザーズ”のメンバーの前野朋哉&岡本啓祐、「The SALOVERS」の面々、毬谷友子、蛭子能収、竹中直人といった豪華メンバーを集めたコーラス隊は、入江悠監督の「映画のハチャメチャなパワーがそのまま続いているような主題歌にできたら…」との思いから実現したという。レコーディングでは、各人に思う存分シャウトしてもらったというが、蛭子さんだけはなかなかシャウトできずに苦戦していた、というエピソードも。また、本作で音楽プロデューサーを担当した、いしわたり淳治が指揮をとったオリジナルサウンドトラックには、“ザ・ロックンロールブラザーズ”のバンド曲や、二階堂さん演じるデジタル系アイドル・宇田川咲の楽曲、本作のメインテーマである「黒猫チェルシー」が担当する劇伴のほか、「犬レイプ」、「ランゴリアーズ」(ミサルカ)らの楽曲が収録。さらに、楽曲提供した各アーティストが“日々ロックらしい1曲”をそれぞれ持ち寄り、特別収録。もはや映画のサウンドトラックの域を超えた、豪華コラボレーションとなっている。『SRサイタマノラッパー』など音楽で成り立つ世界を手がけてきた入江監督作品をいっそう楽しむためにも、ライブ前さながらに、このオリジナルサウンドトラックで“予習”してみてはいかが?『日々ロック』は11月22日(土)より全国にて公開。映画『日々ロック』オリジナルサウンドトラックは11月5日(水)より発売。(text:cinemacafe.net)■関連作品:日々ロック 2014年11月22日より全国にて公開(C) 2014「日々ロック」製作委員会 (C)榎屋克優/集英社
2014年10月10日女優の二階堂ふみと俳優の長谷川博己が、吉本興業グループの新会社KATSU-doによって映画化が決定した『この国の空』で共演することが8日、明らかになった。同映画は、芥川賞作家・高井有一による同名小説を原作とした終戦70周年記念作品。戦争という時代を戦場ではなく庶民の暮らしを繊細でリアル、大胆に描いた物語となっている。『ヴァイブレータ』(2003年)、『共喰い』(2013年)、『海を感じる時』(2014年)を手がけた脚本家・荒井晴彦が脚本・監督を務める。出演者は二階堂ふみ、長谷川博己、工藤夕貴ほか。終戦間近の東京で母親(工藤夕貴)と叔母と暮らす里子(二階堂ふみ)は、度重なる空襲におびえ、まともな食べ物も口にはできないが、けなげに暮らしている。一方、隣に住む市毛(長谷川博己)は妻子を疎開させての一人暮らし。19歳で既に婚期を迎えた里子は、自分は男性と結ばれることなく、戦争で死んでいくのだろうかという不安を抱えながらも、市毛の身の回りの世話をすることが楽しみになり、次第に自分の中の「女」に目覚めていく。荒井監督は、「三十年前、『この国の空』を読んで、映画にしたいと思った。高井有一さんにお会いして、映画にできる当てはありませんが、原作を頂けませんかとお願いした」とした上で、「戦争が終ってバンザイじゃない娘を描くことで、この国の戦後を問えるのではないかと思った」とコメント。二階堂は「京都太秦撮影所での撮影は初めての経験なのですが、本気度の高いスタッフの方々とご一緒することができて嬉しいです」とメッセージを寄せた。公開は、2015年の予定。
2014年10月08日キム・ギドク監督の『絶対の愛』などで国際派女優として活動する傍ら、2010年に主演・プロデュースした『歓待』が第23回東京国際映画祭日本映画「ある視点」部門を受賞するなど、プロデューサーとしても国内外から注目されている杉野希妃。翌11年には第24回東京国際映画祭で「アジア・インディーズのミューズ」として特集も組まれた杉野さんが、監督を務めた三津谷葉子×斎藤工W主演の『欲動』と、自ら主演&プロデュースを務めた『禁忌』という、いずれも衝撃的な内容の2作が、今秋、連続公開されることになった。『歓待』や『おだやかな日常』(’12)、二階堂ふみ主演の『ほとりの朔子』(’14)などのプロデュース及び出演、そして監督・出演・プロデュース作の『マンガ肉と僕』が2015年に公開待機中と、まさにアジアを代表する、引く手あまたの女性クリエーター&表現者のひとりである、杉野さん。『欲動』は、『愛の渦』での“裸”OL役も記憶に新しい三津谷さんと、連続ドラマ「昼顏~平日午後3時の恋人たち~」で、いまや最もセクシーな男性俳優となった斎藤さんがW主演。バリ島を舞台に、生きてゆく女と死にゆく男の性愛と心情を繊細に描き出してゆく。ガムラン(東南アジアの民族音楽)による音楽や、ケチャ(バリ島の男声合唱による呪術的な踊り)など、バリ島オールロケによる数々のシーンは圧巻。また、病に苦しみ、死への恐怖から不安定になってしまう繊細な夫役の斎藤さんと、そんな夫に対して気丈に振る舞う母性溢れる妻役を好演した三津谷さんとの刹那的で美しい、ダイナミックなベッドシーンは官能的だ。ベルリン映画祭で話題になったインドネシア映画『動物園からのポストカード』のスタッフも多く参加しており、現在開催中の第19回釜山国際映画祭・アジアの窓部門に正式出品中と、内外から注目必至の1本となっている。一方、杉野さんが自らの肢体を惜しみなく披露しながら、監禁、レイプ、少年愛と、衝撃のタブーに踏み込んだプロデュース作『禁忌』は、2012年のSKIPシティ国際Dシネマ映画祭で話題となった『小さなユリと第一章・夕方の三十分』の和島香太郎が長編初監督を務めた。恋人がいながらも女生徒と関係を持つ女子高教師サラ(杉野さん)は、サラの父親・充に監禁されていた少年・望人との出会いから、自身が少年愛者だと自覚し、性的な関係を持ってしまう。2人は奇妙な共同生活を送るが、少年であったはずの望人は次第に成長、少年から大人へと変わり始める。サラに対する思いを恋と錯覚する望人は、少年であり続けるために自らある行動をとるが…。杉野さんが演じるサラに、性行為を強要される少年という難役を演じたのは、『桐島、部活やめるってよ』、『アゲイン 28年目の甲子園』、杉野作品である『ほとりの朔子』、『マンガ肉と僕』など話題作に多数出演する若手実力派の太賀。さらにベテラン俳優・佐野史郎が脇を固め、モーツァルトの旋律にのせながら禁断の世界を紡いでいく。杉野さんは、自身も体当たりで挑んだ『禁忌』について、「和島監督がオリジナルで書かれた『禁忌』の脚本を最初に読んだとき、衝撃を受けました。類を見ない三角関係の物語、これまで演じたことのない難しいキャラクターに挑戦してみたいと強く惹かれました」とコメント。さらに『欲動』については、「6年前からの企画です。バリ島という生命力溢れる場所に、三津谷さんと斎藤さんの孤独な佇まい、無駄なものを削ぎ落とした美しさが一層映えます」と明かす。「『欲動』も『禁忌』も、究極の場に立たされた人たちを描いています。主人公は抑圧されながらも何かを渇望し、ある時にその欲望を制御できなくなる。女性独特の熱情を表現できたらと思いました」とアピールする杉野さん。キャストにも要注目の、濃密なこの2作の世界観を、ぜひ堪能してみて。『欲動』は11月22日(土)より、『禁忌』は12月6日(土)より新宿武蔵野館にてレイトショー公開。(text:cinemacafe.net)
2014年10月06日アジア最大の映画の祭典、第19回釜山国際映画祭が10月2日(現地時間)、韓国・釜山市海雲台の“映画の殿堂”で開幕した。今年の開幕式の司会は、日本の渡辺謙と、釜山出身の人気女優ムン・ソリ。渡辺さんはステージに登場すると、興奮気味に「プサン、チェゴ(最高)!」と大声で叫び、5,000人の大観衆を沸かせた。また、渡辺謙夫人の南果歩さんも『さよなら歌舞伎町』の出演者として会場入りしており、ムン・ソリが「謙さんの奥様のルーツは釜山なんです」と紹介した。国際派の2人は英語と韓国語を織り交ぜながら、セレモニーを盛り上げていた。さらにゲストとして、歌手の夏川りみが韓国の古典楽器を伴奏に「さとうきび畑」を歌うなど、日韓の文化による連帯を強く印象づけた。開幕式には、『真夜中の五分前』の三浦春馬、行定勲監督、チャン・シャオチュアン、リウ・シーシー、『ザ・テノール真実の物語』の伊勢谷友介、ユ・ジテ、『私の男』の浅野忠信と二階堂ふみらが出席。また、チョン・ウソン、ユ・ジテ、アン・ソンギ、パク・ヘイル、オム・ジョンファ、チャ・イェリョン、キム・ヒエ、ク・ヘソン、キム・ナムギル、イ・ヒョヌ、キム・ジョンフン、クララら多くの韓国スターに加え、イタリアの監督兼女優アーシア・アルジェント、オーストラリアの女優テリーサ・パーマーらが華やかに登場した。中でも今年のレッドカーペットで一番の人気を集めていたのが、中国の女優タン・ウェイ。先日、韓国のキム・テヨン監督と結婚したばかりのタン・ウェイが主演作『黄金時代』のアン・ホイ監督と共に姿を現すと、悲鳴にも似た大歓声があがり、タン・ウェイもそれに笑顔でこたえていた。オープニング作品は台湾のニウ・チェンザー監督の『軍中楽園』。1960年代末、中国との最前線だった金門島にあった国民党軍の慰安所を舞台にした人間ドラマで、イーサン・ルアン、チェン・ジェンビン、ワン・チエン、アイビー・チェンが監督と共に登壇した。第19回釜山国際映画祭は10月11日(現地時間)まで、釜山のリゾートエリアである海雲台地区を中心に開催される。(photo / text:Ayako Ishizu)
2014年10月03日日本映画界に大論争を巻き起こした、中島哲也監督の最新作にして『告白』以上の問題作となる『渇き。』が、ついにブルーレイ&DVD化されることが決定した。本作は、その激しい描写から映像化は不可能といわれた、「このミステリーがすごい!」大賞を受賞した深町秋生のデビュー作「果てしなき渇き」を、中島監督自身の読後感を基に脚色し、独自のポップな世界観を交えて映画化したものだ。主人公となるのは、元刑事のロクデナシ親父・藤島昭和(役所広司)。そんな彼にある日、離婚した元妻(黒沢あすか)から連絡が入る。成績優秀、容姿端麗で学園のカリスマといわれた女子高生の娘・加奈子(小松菜奈)が失踪したという。自分のせいで全てを失った藤島は、再び“家族”を取り戻すべく、姿を消した娘の行方を追うことに。だが、娘の交友関係をたどって行く先々で語られる、“知らない加奈子像” に戸惑う藤島。娘の正体を知れば知るほど、藤島の激情は果てしない暴走を始めるのだった…。6月に全国公開されるや、その衝撃的な内容から各方面に賛否両論を巻き起こした本作。先日、米テキサス州オースティンで開催されたファンタスティック映画祭のFantastic Features部門(ファンタジー作品を主に上映する部門)において、見事「最優秀脚本賞」を受賞したことでも話題となった。『蜩ノ記』の公開も控える名優・役所広司に、妻夫木聡、二階堂ふみ、橋本愛、オダギリジョー、國村隼、中谷美紀と、日本映画界を代表する豪華俳優陣がアクの強すぎる登場人物をそれぞれ熱演する中、オーディションで「その姿を見た瞬間、確信した!」と中島監督に大抜擢された小松さんが、イノセントな妖しさと危うさが同居する加奈子役を見事に演じ切っている。プレミアム・エディションの特典には、新鋭・山戸結希監督が、小松さんの素顔に迫ったスペシャル・メイキング、役所さんと中島監督が“藤島”の人物像や『渇き。』にかけた思いについて語った映像、原作者の深町さんのインタビューなど、1時間30分を超える貴重映像を収録。また、サントラには「でんぱ組.inc」の「でんでんぱっしょん」を始め、菅野よう子が本作のために作曲したスペシャル楽曲、 さらにエンディング曲のディーン・マーティンによる「Everybody Loves Somebody」など、20曲以上が収録される。本作は、釜山国際映画祭(10月2日~10月11日)のミッドナイト・パッション部門、中島作品としては初となるBFIロンドン映画祭(10月8日~10月19日)デア部門など、今後、そのほかの海外映画祭にも引き続き出品される予定だ。『渇き。』ブルーレイ&DVDは12月19日(金)より発売、11月19日 (水)よりTSUTAYAにてレンタル先行リリース。[期間限定]デジタルコピー付き※ダウンロード可能期間:12月19日~2015年6月30日まで■Blu-rayプレミアム・エディション<2枚組+サントラCD付>【数量限定】価格:5,800円(税抜)■DVDプレミアム・エディション<2枚組+サントラCD付>【数量限定】価格:4,800円(税抜)セル 発売・販売元:ギャガレンタル 発売元:ギャガ販売元:TSUTAYA(text:cinemacafe.net)■関連作品:渇き。 2014年6月27日よりTOHOシネマズ六本木ヒルズほか全国にて公開(C) 2014「渇き。」製作委員会
2014年10月03日ラブホテルを舞台に染谷将太&前田敦子が倦怠期の同棲カップルを演じる、「R15+」指定の話題作『さよなら歌舞伎町』。先日14日に終了した第39回トロント国際映画祭ワールドプレミアで高評価受けた本作が、10月2日(現地時間)より始まる第19回釜山国際映画祭「アジア映画の窓」部門に出品、この度、染谷さん、前田さんを含めたキャストが現地入りすることが明らかになった。一流ホテルマンと周囲に偽るラブホテルの店長・徹(染谷将太)。彼は有名ミュージシャンを目指す沙耶(前田敦子)と同棲しているがちょっぴり倦怠期。ある日、徹は、勤め先の歌舞伎町のラブホテルでいつもの苛立つ1日を過ごすはずだった。そこに集まる年齢も職業も違うさまざまな男と女たち。彼らの人生が鮮やかに激しく交錯したときにあらわれる欲望や寂しさ、そして秘密。徹の人生もまた予期せぬ方へ変わっていく…。メジャーからインディペンデントまで多彩な作品を手掛け、官能的な映像で男女の心の機微をすくい取ってきた廣木隆一が監督を務める本作。主演の徹役には、『TOKYO TRIBE』『神さまの言うとおり』『寄生獣』など次々と話題作に出演する染谷さん。相手役・沙耶を、トップアイドルから本格派女優の道を歩む前田さんが好演する。さらに群像劇を彩るのは脚本の面白さに集結した南果歩、松重豊、大森南朋、村上淳、忍成修吾、田口トモロヲほかキム・ギドク最新作『メビウス』出演の女優イ・ウンウと豪華個性派俳優陣たち。出品が決定した第19回釜山国際映画祭では、2日のオープニングセレモニー/レッドカーペットにて、南果歩、イ・ウンウ、廣木監督が参加、2回目の公式上映には染谷さん、相手役の前田さんが廣木監督とイ・ウンウとともに登壇する予定だ。本年度は浅野忠信&二階堂ふみがタブーの愛憎劇を描き話題となった『私の男』が同部門での出品を決定している。そして今回の映画祭参加に併せて本作の第一弾ビジュアルが解禁。「不器用で愛おしい人々へ―― 新宿 歌舞伎町のラブホテルのある1日。身も心も触れ合う場所で、さまざまな男女の人生が交錯したとき、きっと何かが見えてくる――」というキャッチコピーのもと、自転車に主演の染谷さんと彼女役の前田さんが新宿の街を2人乗りして疾走する姿が。彼らの向かう先に何があるのか?2人が前を向く姿勢に温かみを感じるビジュアルに思いを馳せてみて。『さよなら歌舞伎町』は2015年1月24日(土)よりテアトル新宿ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2014年09月30日ドラマ「若者たち2014」に出演する野村周平と、『私の男』を始め、話題作の出演が続く二階堂ふみら若手俳優陣が集結する映画『日々ロック』。この度、劇中でキュートな“アイドル”姿を披露する二階堂さんの歌って踊る映像がメイキングと共に公開された。勉強もスポーツもダメ、彼女もいないサエない高校生・日々沼拓郎(野村周平)。だが、大好きなロックを演奏しているときだけは、本当の自分を解放できる。極限まで解放しすぎて思わず“全裸”になってしまう…それが彼の“日々ロック”だった。ある日、友人の誘いでバンド「ザ・ロックンロール・ブラザーズ」を結成することになり、拓郎はギター&ボーカルを担当することに。やがて高校を卒業後、夢をあきらめきれない3人は伝説のライヴハウス・モンスターGOGOで活動を始める。ある日、「ザ・ロックンロール・ブラザーズ」のライヴ中に、ひとりの酔った女・宇田川咲(二階堂ふみ)が客席から乱入!拓郎のマイクを奪い、「RCサクセション」の「雨あがりの夜空に」を熱唱し始めたが、彼女は斬新なスタイルで世界的な評価を得ているトップアイドルだった――。今回公開された映像では、落ち込んでいた主人公・日々沼拓郎(野村周平)が街中で二階堂さん演じる超絶キュートなトップアイドル・宇田川咲の新曲を聴き、やる気を漲らせる場面。そして、併せてPVのダンスシーンを撮影するメイキングが収められている。映像と共に流れる楽曲は、若年層から圧倒的な支持を集めるアーティスト・DECO*27提供の「SUNRISE」。「私を救ってくれた音楽みたいに誰かにこの新曲が届くことを祈っています。どんなに落ち込んでも新しい朝はくる」という咲のメッセージが込められている。そんな彼女の歌声を受け取り、背中を押されて一気に曲を書き上げる拓郎。どうやら可愛さだけではなく、彼のような人々に歌を通して勇気を与えているのが、絶大な人気を誇る理由のようだ。「Pafume」や「きゃりーぱみゅぱみゅ」を思わせるキラキラの衣装に身を包み、ダンスシーンを撮影する二階堂さんの姿は必見!まずはこちらの映像から新境地に挑み続ける二階堂さんの超絶キュートなアイドル姿をご覧あれ。映画『日々ロック』は11月22日(土)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:日々ロック 2014年11月22日より全国にて公開(C) 2014「日々ロック」製作委員会 (C)榎屋克優/集英社
2014年09月29日ドラマ「若者たち2014」などで今年活躍著しい野村周平と、『私の男』を始め、話題作出演が続く二階堂ふみが出演する、映画『日々ロック』。このほど、野村さん演じる、つい全裸になってしまう主人公・日々沼拓郎のヘタレっぷりが確認できる劇中ビジュアルがどこよりも早くシネマカフェに到着した。『SR サイタマノラッパー』シリーズで映画界の話題をさらった新鋭鬼才・入江悠監督が、「週刊ヤングジャンプ」にて連載中の榎屋克優原作の同名人気ロックコミックを、爆音ロックエンターテイメントとして映画化した本作。これまで映画・アニメ問わず、過去さまざまな “ヘタレ”キャラが生み出されてきたが、本作でイケメン俳優、野村さんが挑んだ主人公・日々沼拓郎は、また別格だ。今回解禁されたのは、大好きなロックを演奏していると自分を解放しすぎて “全裸”になってしまう…というクセ(?)を持つ拓郎のヘタレ満載のビジュアル。ロックスターを目指し、バンド「ザ・ロックンロールブラザーズ」のボーカルとして、ベースの草壁(前野朋哉)、ドラムの依田(岡本啓佑)と共に上京してきた拓郎。ライブハウス・モンスターGOGOで住み込みで働きながら、鬼のように怖い店長(竹中直人)に蹴り飛ばされ、踏まれ、罵倒されながらもパフォーマンスする日々を送っている。だが、全裸でギターを抱え、魂を奮い立たせて歌い続けるものの、肝心のライブは数える程の客しかいないうえ、毎回空回り気味。ある晩、いつものように全裸でライブをしていた拓郎の前に、酔っぱらった女子が乱入!その女子こそ、カリスマ的な人気を誇るトップアイドル・宇田川咲(二階堂ふみ)。そして「ザ・ロックンロールブラザーズ」のステージへ上がった咲は、拓郎の頭に向かって、いきなりビール瓶を振り下ろす!「お前、童貞だろ?生の女抱いてからロックしな!」と吐き捨てた咲は、ギターを奪い、拓郎を蹴り落とす。咲に蹴られた瞬間、彼の急所はライブ機材の角へと直撃!全裸で悶える拓郎…。しかし、そんなダサく、情けない拓郎の姿にも、「お前らダセーけど、けっこー良かったぞ!」と笑顔で去っていく咲。“ロックを愛する気持ちは誰にも負けない”と、体中からあふれんばかりに自分たちの音楽を突き進んでいく「ザ・ロックンロールブラザーズ」の歌は、トップアイドルとして活躍する咲の“ロック魂”に火をつけ、熱い想いを呼び起こさせるのだ。史上最低のロックバカ・拓郎の熱い“ロック”な叫びが、咲を始め、みんなの心を突き動かしていくことになる本作。まずは、野村さん演じるヘタレキャラぶりをこちらから確かめてみて。映画『日々ロック』は11月22日(土)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:日々ロック 2014年11月22日より全国にて公開(C) 2014「日々ロック」製作委員会 (C)榎屋克優/集英社
2014年08月08日広島原爆の犠牲者数約14万人を超える、24万5,000人が命を落とした満州の難民収容所で懸命に生きた孤児たちの姿と実体験を描く「テレビ未来遺産“終戦69年”ドラマ特別企画 遠い約束~星になったこどもたち~」。本作で松山ケンイチ主演、二階堂ふみ、宝田明、深田恭子、椎名桔平ら豪華キャストが出演していることが分かった。原作は増田昭一の「満州の星くずと散った子供たちの遺書」「戦場のサブちゃんとゴン」「約束」(夢工房刊)。氷点下20度という寒さの中、食べるものなく、頼る親もなく、肩を寄せ合って懸命に生きた子どもたち。 もうひとつの『火垂るの墓』とも言える、戦時下の子どもたちと、それを見守る大人たち…。本作は、過酷な環境の中、肩を寄せ合って懸命に生きた子どもたちの姿と、その姿を目の当たりにして「生きることとは何なのか?」を自問自答し、葛藤する主人公・英一、そんな英一を叱咤激励し、子どもたちの心の支えとなる有希子の力強い姿を中心に描く、切なくも儚い“命”の物語だ。主人公である、関東軍の中尉・戸田英一役を演じるのは、松山ケンイチ。ヒロインとなる小学校教師・水野有希子役には、『ヒミズ』や『私の男』など次々と話題作に出演し、多くの賞を受賞し注目を集めている女優・二階堂ふみ。さらに収容所で英一が出会う子どもたちには加藤清史郎のほか、NHK連続ドラマ「花子とアン」で幼少期を演じる山田望叶、『スマーフ2 アイドル救出大作戦!』で声の出演、「明日、ママがいない」では圧倒的な演技を見せつけた五十嵐陽向らが集結。また現代の英一役に、自身も満州での体験を語り継いでいるという宝田明、英一の父親役に椎名桔平を始め深田恭子、前田吟、笹野高史、柄本時生ら豪華俳優陣が脇を固める。食べ物があふれた物質的な豊かさを獲得し、携帯電話やゲームなどの娯楽に囲まれ“飢え”とは縁遠い生活をしている現代の子どもたちや親である大人たちに、「こんな子どもたちがいたんだ」ということ、教科書では書かれていない、戦争が終わってから始まった悲劇があったことをこのドラマを通じて次世代に伝えていく。松山さんは「この作品は、平和の中に生きている僕たちに“この時代”を忘れないということが、どんな豊かさよりも尊いものだと教えてくれます」と訴えかける。二階堂さんも「間もなく戦後70年。絶対に繰り返してはならない、受け継いでいかなくてはいけない、そういう気持ちで現場に参加させて頂いています」と語った。「テレビ未来遺産“終戦69年”ドラマ特別企画 遠い約束~星になったこどもたち~」は8月25日(月)よりTBSにて放送。(text:cinemacafe.net)
2014年07月22日神木隆之介と二階堂ふみが初共演を果たした、WOWOWのドラマ「変身」の完成披露試写会に出席。互いの印象を語ると共に、意外な願望を明かし会場を沸かせた。東野圭吾の人気小説を原作に、脳移植手術によって別の人格に支配されていく青年とその恋人の姿を描いた医療サスペンス。神木さんは二階堂さんより1歳年上だが、二階堂さんの印象を問われると「僕にとっては最初は『どんな人なんだろう?』とずっと謎でした。芝居をご一緒するにつれて、(歳が)近いんだなと感じる元気な部分もあれば、お母さんみたいなことを言う大人な一面も持っている」と語る。一方の二階堂さんは「(作品の中で役として)相手を想う気持ちやモチベーションは、現場での信頼関係がすごく大事になる。神木さんは(俳優のキャリアでは)ものすごい大先輩ですが、優しくていつも助けてくださいました」とふり返る。作品にちなんで“変身”に関する願望を尋ねると、神木さんは「もっと打たれ強い人間になりたい」と告白。「電車にに乗り遅れただけで落ち込んで、『何でもっと早く準備を…』となってしまうので(苦笑)。『1本くらい平気だよ、オレ』と思えるようになりたい」と強い自分への変身を望む。二階堂さんは「セーラームーンとかいいですね。美少女戦士になってみたい!」と語り、周囲のスタッフに「(オファーを)ぜひ回してください(笑)」と意外な変身願望を明かす。さらに、自分自身ではなく互いを変身させるなら?という問いに二階堂さんは「(いまのままの神木さんが)大好きなので」と語り、「タキシード仮面になってほしい!」と「セーラームーン」での共演を熱望し、会場は笑いに包まれた。WOWOW連続ドラマW「変身」は7月27日(日)22:00より放送開始(全5話/第1話無料放送)。(text:cinemacafe.net)
2014年07月19日浅野忠信と二階堂ふみが挑んだ衝撃作『私の男』のモスクワ国際映画祭受賞記念舞台あいさつが15日、東京・新宿ピカデリーで行われ、浅野と二階堂のほか、熊切和嘉監督が登壇した。本作は、第138回直木賞を受賞した桜庭一樹の同名小説の映画化作品。天災で両親を失い、10歳で孤児となった少女(二階堂ふみ)と、彼女を育てていく遠縁の男(浅野忠信)の強い絆と禁断の愛を紡いだ人間ドラマとなっている。メガホンを取ったのは、『夏の終り』(2013年)の熊切和嘉監督で、先日行われた第36回モスクワ国際映画祭のコンペティション部門で最優秀作品賞と最優秀男優賞を獲得したほか、ニューヨーク・アジア映画祭で二階堂ふみがライジング・スター賞を受賞した。主演の浅野は「モスクワから帰って数日経っていますが、未だにお祝いのコメントをメールでいただいたりします。自分の中でも興奮が冷めませんね。これをきっかけにTwitterなどで『見たい』という人が増えてくれることがすごくうれしいです」と笑顔。ベネツィア国際映画祭に出品された園子温監督作『ヒミズ』で新人賞にあたるマルチェロ・マストロヤンニ賞に続き、未来の登竜門的なアワードとなるニューヨーク・アジア映画祭のライジング・スター賞を受賞した二階堂は「評価をいただけたのは本当にうれしいですし、今は映画に深く関われていることに幸せを感じています。幸せを感じることだけでなく、それ以上のものをこれからもどんどん作っていきたい気持ちもあります」と更なる活躍に意欲を見せていた。イベント中には観客の質問に3人が回答するコーナーも実施。「二階堂との激しい濡れ場で興奮したか?」という質問に浅野は「友達にもしょちゅう聞かれるんですが、意外と仕事の時は男モードが抑えられるんです。興奮はしたと思いますが、余計な興奮をしないで仕事に集中して向き合うことができました」と告白。さらに近親相姦の被害者という50代女性から「美化されることに危険を感じるが?」と投げかけられた熊切監督は「そこに愛があったこともあり得ると思って描きたかった。美化して描いたつもりはなく、そこにある厳しさを描いたつもりです」と回答。そこで気を利かせたMCが、熊切監督だけのコメントで終わらせようとしたが、浅野が自らすすんで「これまで過激な映画をやってきましたが、見る方によって思い出させたりすることがあるならば、申し訳ないと思っています。僕らも一生懸命やってきましたが、これから考えていきたいと思います」と神妙に答えていた。
2014年07月16日公開中の『渇き。』キャスト陣の中から小松菜奈、清水尋也、森川葵、高杉真宙の若手4名が7月15日(月)、都内劇場で行われた舞台挨拶に浴衣で登壇した。深町秋生の「果てしなき渇き」を原作に、突然失踪した娘を元刑事の父親が探す中で目の当たりにする、優等生と思われていた愛娘の知られざる素顔を赤裸々にセンセーショナルに描き出す。小松さんはヒロインの加奈子を、清水さんは彼女の元同級生でいじめられっこのボク、森川さんは同じく加奈子の高校の同級生の長野、そして高杉さんは加奈子を悪の道へと引きずり込んだ張本人と言われる少年・松永を演じている。これまで、一人もしくは監督や役所広司といった大人たちと舞台挨拶に登壇することはあったが、この日は同世代のキャストに囲まれ「新鮮で嬉しいです」と笑顔を見せる。浴衣は撮影などで着る機会は多いが、思い出を尋ねられると「中学の夏祭りで着たんですが、ルンルン気分でいたらドシャ降りになって、びしょ濡れのまま花火を見ました(笑)」と苦い思い出を明かしてくれた。清水さんは役柄の関係上、小松さんと過ごすことが多く、よく一緒に喋ったというが、内容については「全く覚えてない(苦笑)。よほどしょうもないことを喋ってたんだと思います。喋ってないといられなくて、他愛もないことを…」と語ったが、小松さんは「よく覚えていますよ」とニヤリ。「たまにうるさいと思うくらい(笑)、すごく喋ってました」と語り、会場は笑いに包まれた。森川さんは、劇中ではピンク色の坊主頭姿を披露している。この日は、自前のかんざしを挿して、映画の中とは全くタイプの異なる涼やかな浴衣姿で登場。加奈子に惹きつけられていく少女を演じたが、「私自身、小松菜奈に惹かれました。小松菜奈が持っている全部が『いいな』と思えるぐらいすごいんです。自分なのか、長野なのか分からないまま演じていました」と語る。高杉さんも、劇中の“ワル”な感じを微塵も感じさせない爽やかな浴衣姿で来場。「(劇中の姿が)普段と違い過ぎて、映画を観た友だちから『どこにいた?』と言われるので、ぜひ僕を探してください!」とアピールし、笑いを誘っていた。この日は、松永と同じく加奈子を悪の道へと誘いつつ、彼女に魅了されていく少女・遠藤を演じた二階堂ふみが、電話にて舞台挨拶に参加。自身の役に付いて「現場はハードだったんですが、(出演シーンが本編では)カットされていて、出ていなかったりする。(中島哲也)監督と話したい」と電話越しに不満を漏らし、会場は再び笑いに包まれた。『渇き。』は全国にて公開中。(text:cinemacafe.net)■関連作品:渇き。 2014年6月27日よりTOHOシネマズ六本木ヒルズほか全国にて公開(C) 2014「渇き。」製作委員会
2014年07月15日先週末公開を迎えた、『嫌われ松子の一生』や『告白』と次々の傑作を生み出してきた、中島哲也監督の最新作『渇き。』。このほど、本作のヒロインにしてブレイク必至の新星女優・小松菜奈を始め、二階堂ふみや橋本愛ら若手キャストたちが演じた、それぞれのキャラクター映像が到着。ドギツい登場人物たちをご紹介する。本作は、成績優秀なうえ、容姿端麗、学園のカリスマでもある女子高生の娘・加奈子が失踪し、元刑事のロクデナシ親父に離婚した元妻から連絡が入ることから物語は始まる。自らのせいで全てを失った男が、再び“家族”を取り戻すべく、姿を消した娘の行方を追うが、娘の交友関係をたどって行く先々で語られるのは、“知らなかった加奈子”の本性、踏み入れるほどに見失う娘の正体だった…。今回、到着したキャラクター映像は4種。小松さん演じる、謎の失踪をとげた藤島の娘・加奈子。二階堂さん演じる、加奈子の中学時代の同級生・遠藤。橋本愛が演じる加奈子の高校の同級生・森下。そして、そんな女たちの裏側でただただ翻弄される、清水尋也が演じる加奈子の中学時代の同級生でいじめられっこのボク。怒声が飛び、歪んだ笑いが響き、恋をして、嘆く…そんな人間の持ちうるあらゆる感情が詰め込まれたような映像となっており、これだけでも鳥肌が立ちそうな“劇薬”っぷりを味わえるはずだ。◆謎の失踪をとげた藤島の娘・加奈子(小松菜奈)謎の失踪を遂げる優等生の娘・加奈子役には、新人・小松菜奈。オーディションで「その姿を観た瞬間、加奈子を確信した!」と、中島監督のハートを鷲掴んで大役へと大抜擢。イノセントな妖しさと危うさ、息をのむ可憐さを併せ持ち、圧倒的なきらめきを放つ。今回の映像では、爽やかな楽曲が流れ、大笑いして不思議な魅力に包み込まれた加奈子が映し出される。「ルールがないの、夢だから、何しても自由」と透き通るような声で恐ろしいことをサラリと言い、「天使?」の「?」の意味が劇場で明らかになる。◆加奈子の中学時代の同級生・遠藤(二階堂ふみ)加奈子の中学時代の同級生で、茶髪プリンのヤンキー・遠藤を演じたのは、二階堂ふみ。演技力に定評の二階堂が、今までの役とはまったく違う役柄で抜群の存在感を放っている。「何でみんな、加奈子に夢中になるの?」と言う彼女自身も加奈子に惹きつけられている。ヤバイ連中との付き合いのある遠藤とのつながりのある加奈子は一体何者なのか―?◆加奈子の高校の同級生・森下(橋本愛)高校の同級生・森下を演じたのは、中島監督の前作『告白』に続き出演した橋本愛。「あのぅ、加奈子のことホントに知ってます?」と加奈子の裏の顔を知っている森下は、「何も知らないくせに、えらそーに言ってんじゃねーよ!」と怒号を飛ばす。彼女は加奈子の何を知るのか?◆加奈子の中学時代の同級生。いじめられっこ・ボク(清水尋也)加奈子の中学時代の同級生で、加奈子に片思いをするいじめられっこのボク役を演じたのは、小松と同様にオーディションでこの座を勝ち取った清水尋也。今回の映像では、いじめの一部が映され、彼にとっての救いが加奈子であることが分かる。「傀儡」と書かれた文字は、「あやつり人形。他人の言いなりに動いて利用されている者」という意味。彼も加奈子に狂わされていく運命なのか―?加奈子には「天使?」、遠藤には「毒女」、森下には「鬼怒」、ボクには「傀儡」…と、それぞれにキャラクターを表す漢字2文字の名前が付けられているのにも注目して欲しい。『渇き。』はTOHOシネマズ、六本木ヒルズほか全国にて公開中。(text:cinemacafe.net)■関連作品:渇き。 2014年6月27日よりTOHOシネマズ六本木ヒルズほか全国にて公開(C) 2014「渇き。」製作委員会
2014年07月02日「シャネル(CHANEL)」は6月4日、開業間近の虎ノ門ヒルズ(東京都港区虎ノ門1-23-1から4)で13-14年メティエダール(METIERS D'ART)コレクションのショーを開催した。会場となった同施設森タワー5階のホールは、コレクションテーマ「ワイルドウェスト」に合わせて、西部開拓時代のテキサスの酒場をイメージしたインテリアでまとめられた。当時をしのばせる写真やビリヤード台などを設置。招待客はソファやカウンター席からショーを観覧した。ランウエイには松岡モナやチハル(CHIHARU)などの日本人モデルの他、リンジー・ウィクソンらシャネルのショーでおなじみの面々が登場。またゲストにはアーティストのスプツニ子!やモデルの山田優、女優の二階堂ふみら、モデルのジェリー・ホール、アリス・デラルが招かれた。メディエダールコレクションとは、シャネル傘下のアトリエの職人達が手掛ける刺繍や羽根飾りなどをふんだんに用いて製作されるプレタポルテコレクション。毎年12月にシャネルと縁のある都市をテーマに発表されている。シャネルが東京でショーを開催するのは、2012年3月に12SSオートクチュールコレクションショーを行って以来2年振りとなる。44644444444444444444444
2014年06月05日浅野忠信と二階堂ふみが共演したセンセーショナルな衝撃作『私の男』のプレミア試写会が、6月2日に新宿ピカデリーで開催。浅野忠信、二階堂ふみ、高良健吾、藤竜也、熊切和嘉監督、舞台となった紋別のゆるキャラで観光大使の紋太くんが、舞台あいさつに登壇した。『私の男』は、第138回直木賞を受賞した桜庭一樹の同名小説を映画化した禁断の愛の物語。大震災の津波で両親を失い、10歳で孤児となった少女(二階堂ふみ)と、彼女を引き取り、育てていく遠縁の男(浅野忠信)。孤独だった2人が、時を重ねていくうちに、強い愛と絆で結ばれていく。メガホンを取ったのは、『夏の終り』(2013年)の熊切和嘉監督。浅野は、「40歳になり、今の自分にしか演じられない役をいただきました。感謝しています」と、充実感あふれる表情で語ると、二階堂も「私にとって運命的な作品になりました」と力強くアピール。浅野は30代について「役者として、どうやって苦手なものを克服するか、得意なものをどう伸ばすかが大変でした」と振り返った後、今回の役柄について「40代でやりたいとイメージしていたような役。どうやってかみ砕いて、自分のものにしていくかを考えるのが楽しかったです」と笑顔を見せた。極寒の流氷に入るシーンがあった二階堂は「撮影は全編通して寒かったです。でも、本物だからこそ出せる臨場感や空気感があったので、良いシーンに仕上がったと思います」と手応えを口にした。流氷のシーンを二階堂と演じた藤は「危険でした。じじいがじじいを演じると、ぎくしゃくしちゃう。二階堂さんがすごく心配してくれました」と苦笑い。さらに「新しい才能の現場であると、うれしい。勉強ばかりしてた。僕、まだ伸びますから」とおちゃめに語り、会場を和ませた。熊切監督は、俳優陣について「すごく波動の来る方とやれました。撮っていて、ワクワクしました」と満足気にコメント。最後に、紋別のゆるキャラで観光大使の紋太くんが、本物の流氷を持って駆けつけ、笑顔で写真撮影を行った。『私の男』は6月14日(土)より全国公開。
2014年06月04日2008年直木賞受賞の桜庭一樹によるベストセラー小説を、俳優活動25周年を迎えた浅野忠信とヴェネチア国際映画祭「マルチェロ・マストロヤンニ賞(最優秀新人賞)」を受賞した二階堂ふみを主演に迎えて映画化した『私の男』。オホーツク海の果てなく閉ざされた流氷が象徴するような、“育ててくれた父”と“引き取られた娘”との禁断の愛がテーマの本作のみならず、いま、“タブー愛”のあり方に迫った作品が続々と公開されている。ふり返れば、平凡な主婦と中年カメラマンの4日間だけの濃密な愛を描いた『マディソン郡の橋』(’95/クリント・イーストウッド監督)や、戦争で傷を負った男と人妻との愛を描いた『イングリッシュ・ペイシェント』(’96/アンソニー・ミンゲラ監督)など不倫愛を始めとする“タブー愛”をテーマにした作品は、そのセンセーショナルな内容にも関わらず、鮮烈な印象を与える傑作が数多く存在する。現在公開中の『とらわれて夏』では、シングルマザーに扮したケイト・ウィンスレットが逃亡犯(ジョシュ・ブローリン)と出会い、許されないとは知りながらも愛を取り戻していく様を描き、ケイトは2014年ゴールデン・グローブ賞「主演女優賞」にノミネートされた。また、アカデミー賞脚本家のクリストファー・ハンプトンがノーベル文学賞作家ドリス・レッシングの小説「グランド・マザーズ」を脚色した『美しい絵の崩壊』(5月31日公開)では、人生の円熟期に突入した親友同士の女性(ナオミ・ワッツ&ロビン・ライト)が、互いに相手の10代の息子と一線を越えてしまうという衝撃の“タブー愛”を描き出している。そして『私の男』では、遠縁の親戚の男・腐野淳悟と、震災孤児となり男に引取られた娘・花という設定に、浅野さんと二階堂さんが文字どおり身も心もさらけ出す迫真の演技で挑み、男女における最大の“タブー愛”を真正面から問いかけてくる。2人が放つ濃密な空気と官能美を映し出すのは、『海炭市叙景』『夏の終り』など国内外で高く評価される、北海道出身の熊切和嘉監督。本作では、花の幼少時代を16mmフィルム、流氷が着岸した町での日々を35mmフィルム、花が成人する東京での日々をデジタルと、撮影機材を使い分けており、極限的な映像美で観る者を魅了する。さらに、大島渚監督の『愛のコリーダ』(’76)で世界を挑発した藤竜也が2人のキーパーソンとして出演しており、モラルの象徴として登場することも興味深い。そんな新旧・最高のキャストが贈る本作は、先日、第36回モスクワ国際映画祭コンペティション部門に正式出品されることが決まったばかり。本作が描く最大の “タブー愛”は、世界を挑発する1本となるのだろうか、注目だ。『私の男』は6月14日(土)より新宿ピカデリーほか全国にて公開。『とらわれて夏』は全国にて公開中。『美しい絵の崩壊』は5月31日(土)より新宿武蔵野館、ヒューマントラストシネマ有楽町、横浜ブルク13 ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:とらわれて夏 2014年5月1日よりTOHOシネマズシャンテほか全国にて公開(C) 2014 Paramount Pictures. All Rights Reserved.美しい絵の崩壊 2014年5月31日より新宿武蔵野館ほか全国にて公開(C) 2012 HOPSCOTCH FEATURES PTY LTD, THE GRANDMOTHERS PTY LTD, SCREEN AUSTRALIA, SCREEN NSW, CINE-@, MON VOISIN PRODUCTIONS, GAUMONT, FRANCE 2 CINEMA.
2014年05月23日桜庭一樹の直木賞受賞作を原作に、浅野忠信と二階堂ふみのW主演で贈る、熊切和嘉監督の最新作『私の男』。主役の浅野さんは昨年、俳優生活25周年を迎えており、現在出演中の名作ハードボイルド小説のドラマ化「ロング・グッドバイ」でも、渋カッコイイ!と多くの人を魅了している。そんな浅野さんの魅力に迫った。NHK「ロング・グッドバイ」の孤高の探偵役が、意外にも連続ドラマ初主演となった浅野さん。先月ドラマがスタートすると、ネット上では「存在感がすげえwww」「無言の演技が凄い」「表情だけで魅せる。ほれぼれするほどのいい男っぷり」と、絶賛の声が多数上がった。また、演技力の評価に加え「スーツの着こなしもすごくいい」「浅野忠信のスーツ姿みるだけでも価値ある。コート着てるとなおかっこいい」と、50年代ファッションの着こなしも注目の的になっている。一方、『私の男』では、10歳で震災孤児となった花(二階堂ふみ)と、若くして花の養父となる遠縁の腐野淳悟(浅野忠信)、寄り添うようにして生きてきた2人の、禁断の愛を描いている。映像化が難しいと言われた本作に「感覚で淳悟を演じるしかない」という覚悟で挑んだ浅野さんは、質素な身なりで憂いと影を帯びながらも、どこか優雅な男、淳悟としての風貌にこだわった。「衣装やメイクには常に気を遣っていました。俳優にとって一番身近にあるものなので、衣装合わせなどで意見を取り入れていただいたりしました。淳悟の性格上、彼は同じものを長く着るタイプだと思ったので、ロングコートやシャツなど、質感や色のトーンに統一感が出るようにしてもらいました」と、撮影時をふり返る。本作には、「いままでのキャリアをぶつけるのにこれ以上のものはなく、自分にしかできない役」と、観客も期待する意気込みで挑んでいる浅野さん。近年、『マイティ・ソー』シリーズほか数々のハリウッド映画に出演し、日本を代表する俳優のひとりとなったが、特にこの2作では「イケメン」と一言では片づけられない、唯一無二の雰囲気がたっぷり。その姿は、青山真治監督『Helpless』、岩井俊二監督『PiCNiC』、石井克人監督『鮫肌男と桃尻女』、大島渚監督『御法度』など、1990年代~2000年前半に日本映画で出演していたころをどこか思い起こさせる。俳優生活25年のキャリアに加え、40歳となったその佇まいでいっそう魅力を増している浅野さんの姿を、こちらの予告編映像からも確かめてみて。『私の男』は6月14日(土)より新宿ピカデリーほか全国にて公開。(松雪範子(cinema名義))■関連作品:私の男 2014年6月14日より新宿ピカデリーほか全国にて公開(C) 2014「私の男」製作委員会
2014年05月09日俳優・浅野忠信、女優・二階堂ふみがダブル主演を務める映画『私の男』(6月14日公開)のポスターと予告映像が18日、公開された。本作は、作家・桜庭一樹の直木賞受賞作『私の男』を原作に、熊切和嘉監督がメガホンをとった作品。10歳で孤児となった少女・花は、遠縁にあたる青年・淳悟に引き取られ、孤独な2人は北海道紋別の田舎町で寄り添うように暮らしていた。2人を結びつけるのは、理屈を超えた禁断の愛。冬のオホーツク海、流氷の上で殺人事件が発生し、興奮とスリルに満ちたサスペンスが展開する。初公開されたポスターには、浅野演じる淳悟と二階堂演じる花が指を絡める姿が映る。そして、「誰にも、言えない」「流氷で起きた殺人事件 解き明かされるふたりの秘密」の文字が、2人のただならぬ関係を予感させる。同時に公開された予告編では、白銀の世界で淳悟にキスをねだる花や、お互いの指をなめ合うカットなど、誰にも開かせない"秘密"をのぞき見ているような内容となっている。「今までのキャリアをぶつけるのにこれ以上のものはなく、自分にしかできない役」という覚悟で本作に挑んだ浅野。予告映像では、前半の穏やかな表情から一変し、後半は胸ぐらを掴み、包丁を持ちながら狂気をはらんだ表情を見せ、涙を流しながら「親父になりたいんだ」とつぶやくなど、心身共にすさんだ役どころを演じきった。一方、本作を「自分の"勝負作"であり、"特別な作品"」と位置付けていた二階堂は、冒頭では一見純粋な中学生のあどけない表情を見せるが、物語が進むにつれて妖艶な内面が明らかになる。二階堂は、本作を「現場で感じていた以上のものをスクリーンで見ることができて、本当にすばらしい作品だなと思いました」とたたえ、「あまりにも泣いてしまったので、もう1度見たいです」と語っていた。(C)2014「私の男」製作委員会
2014年04月18日『嫌われ松子の一生』『告白』の中島哲也監督が、役所広司を主演に迎えた新作映画『渇き。』がすべての仕上げ作業を終えてついに完成し、7月4日(金)から公開されることが決定した。その他の情報本作は、“第3回このミステリーがすごい!大賞”を深町秋生のデビュー作『果てしなき渇き』が原作。突然、失踪してしまった優等生の娘を、元刑事の父親が捜索するうちに想像もしていなかった事態に巻き込まれていく姿を描く。主人公の元・刑事、藤島昭和を役所が、娘の加奈子役を新人の小松菜奈が演じ、妻夫木聡、オダギリジョー、中谷美紀、二階堂ふみ、橋本愛が共演する。本作は昨年末にクランクアップし、夏の公開を目指して仕上げ作業が行われていた。先月初旬に開催された配給会社GAGAのインアップ発表会に登場した中島監督は「今までの僕の作品ともまったく違う映画になりそうなので、ハラハラドキドキしながら仕上げの作業をやっている最中。きちんと映像化できれば、今までにない相当新しい映画となって、面白くお客様に観て頂けるんじゃないかなと思う」と宣言していたが、映画はこのほど完成。これまでの中島作品の衝撃を上回る過激なエンターテインメント作品になっているという。前作『告白』が大きな反響を巻き起こした中島監督の“次の一手”となる本作には、制作発表時からネットなどで期待のコメントが多くあがっており、7月の公開時にはこれまで以上の盛り上がりを見せることになりそうだ。『渇き。』7月4日(金) TOHOシネマズ 六本木ヒルズほか全国ロードショー
2014年04月04日東野圭吾のベストセラー『変身』が、主人公に神木隆之介、ヒロインに二階堂ふみのキャストで連続ドラマとして放送されることが29日、明らかになった。物語は、事件に巻き込まれてしまい脳移植手術を受けた主人公(神木)の人格が徐々に変容していく過程を克明に追いながら、恋人(二階堂)との絆や、人間とは何か、心とは何か、そして愛とは何かを見る人に強烈に問いかけるミステリー。ドラマWにおける東野圭吾作品としては深田恭子主演『幻夜』(2010年)、長澤まさみ主演『分身』(2012年)に次ぐ3作品目となる。主人公の成瀬純一を演じる神木は、この作品の見どころについて「純一と恵の信頼関係だったり、(手術前と手術後では)ここまで純一が変わってしまうのかというところ、そして純一の周りにいる人たちも、深い背景や様々な思い、狙いを持つ方々なので、全員の言動を注意深く見ているとより楽しく見られると思います」とコメント。純一の恋人・恵役の二階堂も「物語の終盤で『人間とは?』みたいな疑問が生まれてくると思いますが、私は人と人との関わりから生まれてくるものだと思います。今回は特にそういうことを強く思える現場でした」と、それぞれに深い想いを抱いたようだ。また、ドラマのテーマとして重視した部分については「『愛』ですね。恵が献身的に純一を支えていたり、お互いの信頼感だったり、それぞれの歪んだ愛情が生々しくて、リアリティがあります。人対人、という意味ではラブストーリーだと思います」(神木)、「純愛ドラマとして演じていたいです。もちろんサスペンス要素もあるのですが、その核となる部分は人間と人間の関わり合い。この作品は『純愛』があるからこそ生み出されたサスペンスと言えるかもしれません」(二階堂)と、二人の"愛"を意識した演技にも注目したいところである。出演はほかに臼田あさ美、渡部豪太、戸次重幸、マキタスポーツ、中尾明慶、東根作寿英、本田翼、松重豊、村上淳、伊武雅刀。連続ドラマW『東野圭吾「変身」』はWOWOWにて7月放送予定。
2014年03月29日映画会社・ギャガの「2014年ラインナップ発表会」が6日、東京・内幸町のイイノホールで行われ、映画『渇き。』(7月公開予定)の登壇舞台あいさつが開催。役所広司、小松菜奈、中島哲也監督が出席した。湊かなえのデビュー作『告白』を映画化した中島哲也監督の最新作となる本作は、「第3回このミステリーがすごい!大賞」(2004年)を受賞した深町秋生のデビュー作となる小説『果てしなき渇き』を映画化。主人公の藤島には役所広司が扮し、破格のテンションで狂気を宿して暴走するダメ父親を熱演する。また、失踪する娘の加奈子に小松菜奈が抜てきされ、フレッシュな透明感と妖しさの同居する圧倒的きらめきを放っている。そのほか、妻夫木聡、二階堂ふみ、橋本愛、オダギリジョー、中谷美紀といった豪華キャストが揃う。中島監督の作品は2008年公開の『パコと魔法の絵本』以来となる主演の役所は「中島監督の作品には今まで酷い人間がたくさん出てきましたが、今回はナンバー1の最悪人間らしいです(笑)。喋ること、やることは単純な男ですが、自分が壊した家族や娘に対しての愛情があるのか複雑で難しくもあり、非常に挑戦しがいのある役でした」と満足げ。娘役の小松については「小松さんは新人ならではの初々しさと透明感がありました」と絶賛すると、小松は「役所さんは本当に酷いお父さん役でしたが、緊張していた私に役所さんが声を掛けて下さって『優しい人だな~』と思いました。撮影中も行き詰まった時に優しく声を掛けて下さり、自分の気持ちが楽になって演技をすることができました」と役所の優しい気配りに感謝しきりだった。本作のメガフォンを執った中島哲也監督は小松が演じた加奈子役を「原作でも相当なミステリアスな役柄で、映画ではさらに謎の多い女の子になりますから、実際にピッタリの女優さんが見つかるのか心配してました」と明かしつつも、「小松さんとオーディションで出会い、この娘しかいないと思いましたね」ときっぱり。さらに「小松さんは出演者の半分以上の人とキスシーンがあります。新人にしてはものすごいハードルが高かったと思いますよ。國村隼さんともキスシーンがありましたから、本当に頑張ってました」と新人らしからぬ小松の奮闘ぶりを褒め称えていた。
2014年03月07日彼女は、自らの内からあふれんばかりの表現欲を「マグマ」と表現する。女優にして写真家、執筆も手がけ、3.11以降は環境問題についても積極的に取り組むなど、多彩にそして、ひるむことなく自らの思いや表現を世に発表し続ける松田美由紀。彼女がソニーのフルサイズセンサー搭載ミラーレス一眼カメラ「α7」を使い、錚々たる俳優、女優、アーティストたちを撮影した【写真家・松田美由紀がα7で捉える等身大の表現者たち『FULL SIZE OF ME 等身大写真展』】が先日まで都内で開催されていた。被写体となったのは松田さんが撮影したVERBAL、宇野薫、金子ノブアキ、鈴木杏、中島美嘉、成海璃子、二階堂ふみ、東出昌大、満島真之介、村上淳の10名。俳優、女優にミュージシャン、格闘家まで、いま、輝きを見せる10人が、松田さんがのぞいたファインダーの向こうで楽しそうに、思い思いのポーズを取っており、その様子が文字通り“等身大”でパネルとなって展示された。この10名の中には、松田さんが「親友」と公言し常日頃から交流のある鈴木さんから初対面となる満島さん、東出さん、宇野さん、VERBALさんまで、各分野で活躍する人々が集った。松田さんの武器は「α7」、そして、何よりもコミュニケーション。「周りの人は“美由紀マジック”とよく言うんですが(笑)、なぜか初対面なのに、喋っているうちにみんな、自分からいろんな話をし始めるんですよ。私は写真家であると同時に女優ということで、“表にいる人(=俳優やアーティスト)”と“裏にいる人(=彼らを撮るカメラマン)”というコミュニケーションではなく、一緒に何かを表現しようとして撮影できるのかなと思います」。ファインダー越しに、感慨深い再会や楽しい出会いがあった。「中島美嘉ちゃんは、ドラマの『私立探偵 濱マイク』で共演して以来、十数年ぶりの再会で嬉しかったですね。元々、静かなタイプなんだけど、私はお構いなしに(笑)、近所のおばちゃんみたいに『ご飯食べてるの?』とか、あれだけのキャリアがある人に『最近どう?』とかいろいろ聞いちゃったり(笑)!東出くんは背も高くて顔もハンサムなので『どこか悪いとこあるでしょ?性格が悪いとか』って本人に聞いたら、マネージャーさんが『性格いいんですよ』って(笑)。これで性格までよかったらどうしたらいいんだ?って(笑)」。それにしても、展示されているパネルを見ると、軽量のミラーレス一眼カメラで撮影されたと思えないキメの細かい写真に驚かされる。繰り返しになるが、パネルは“等身大”の大きさなのだ。松田さんも「α7」の性能の高さには舌を巻く。「これだけ性能が良くて小さいと楽しいですよね。カメラの画素数(※α7の総画素数は約2470万画素)って、一般の方には『なに?』という部分もあると思うし、数字は理解しても、それによってどれくらい違うのかまで実際に比べるってところまでしないと思うんです?。でもこれだけ大きな写真になると圧倒的な違いが分かると思います。そういうものなのか!と」。今回の展示会以前にも写真展は開催してきたが「知り合いのカメラマンの方に『最近、“松田美由紀”って写真家が出てきているらしいよ』と言われて、ビックリしたけど嬉しかったんです」と笑う。現在は3月に東京本公演を迎える、舞台「フローズン・ビーチ」(ケラリーノ・サンドロヴィッチ作)の公演の真っ最中。今回の写真の撮影時も本番中で「しばらく女優に意識が行っているタイミングだったんですが、改めて写真の楽しさを再確認できた」とも。そこから話は冒頭の“マグマ”発言へ――。「元々、表現することは好きでしたが、『二兎負う者は…』ではないですが、ストイックにひとつのものに専念することに意味があると思ってたんです。でもある時、子育ても終わって、ひとりになって、噴火しそうになったんです。マグマが頭から出て、溶岩で顔がベトベトになりそうなくらい、爆発しそうで…。そこで『私にはやりたいことがあるんだ!』と思って、4年かけて『松田優作全集』を制作したんです(※アートディレィションを担当)。愛を注いでそれを作った時、何かが花開いて、いろいろやってみようと思いました」。そこから女優、写真家に短編映画の監督、エッセイとそれぞれに方法の違う表現で自らの思いを世に訴えた。「そうしたら結局、全部一緒だって気づいたんです。女優として自分の体を使って表現するのも写真も同じなんだなって。多方面から、自分を客観的に見られるから、いろんなことをやってみてよかったなと思います」。(text:cinemacafe.net)
2014年03月01日累計35万部突破の伊吹有喜の同名小説を、『八日目の蝉』(’11)で映画賞を総ナメにした永作博美を主演に映画化した『四十九日のレシピ』が、4月16日(水)にBD&DVDで発売決定。豪華な特製ブックレットや初回限定版にはレシピカードも収録することが判明した。同作は日本を代表する実力派女優・永作博美の『八日目の蝉』(‘11)以来となる主演最新作で、母が遺したレシピに導かれ、母の人生を旅するの娘の百合子(永作)や父の良平(石橋蓮司)の49日間を描いた感動のヒューマンドラマ。永作、石橋をはじめ、岡田将生、二階堂ふみという実力派俳優が集い、『百万円と苦虫女』(‘08)『ふがいない僕は空を見た』(‘12)など独自の視点で話題作を放ち続けるタナダユキ監督がメガホンを取った話題作だ。このほど解禁になった情報によれば、2枚組の特典DVDディスクに豪華映像特典を収録。「WOWOW放送ナビ番組「辛口篇」&「甘口篇」」、「監督×脚本家のコーヒータイム」、「まかないのレシピ「ごはん編」&「おやつ編」」、「メイキング」、「舞台挨拶集」などを予定するほか、封入特典として豪華な特製ブックレット、初回生産限定版には映画の世界観そのままのレシピカード(3枚組)を封入。映画の本編を補完するような特典の数々は見逃せない。また奇しくも同作は、先日惜しまれながらも食道がんで逝去された女優、故・淡路恵子さんの遺作に。良平の口うるさい姉・珠子役を、人間味たっぷりに演じ上げた淡路さん。日本映画界に貢献した偉大なる女優の最後の勇姿を、じっくりと見届けてはいかがだろう。<『四十九日のレシピ』DVD&Blu-rayリリース情報>DVD【本編DVD+特典DVD/2枚組】¥4,500(税抜)+税Blu-ray【本編Blu-ray+特典DVD】2枚組¥5,500(税込)+税発売日:4月16日(水)※レンタル版同時リリース販売元:ポニーキャニオン(C) 2013 映画『四十九日のレシピ』製作委員会(text:cinemacafe.net)■関連作品:四十九日のレシピ 2013年11月9日より新宿バルト9・有楽町スバル座ほか全国にて公開(C) 2013映画「四十九日のレシピ」製作委員会
2014年01月23日2014年大活躍が予想される“塩系男子”の代表格にして、いよいよ1月24日に主演映画『ゲノムハザードある天才科学者の5日間』が公開される西島秀俊(42)。昨年は大河ドラマ「八重の桜」に出演し、パナソニックの家電CMでギャップ萌えの“家電男子”を好演するなど、老若男女を問わずアツく支持されている実力派だ。一方、“濃い”系の代表格といえば北村一輝(44)。『劇場版 ATARU-THE FIRST LOVE & THE LAST KILL-』や『真夏の方程式』での刑事役が印象的だが、サンダンス映画祭にも出品された2月1日公開の『KILLERS/キラーズ』では狂気たっぷりのサイコキラーを熱演する。そう、今年は、この2人のような40代実力派俳優の主演作が続々と公開されるのだ。『ゲノムハザードある天才科学者の5日間』は、西島さん演じる主人公・石神武人が自宅で殺害された妻の遺体を発見するも、目の前で冷たくなっているはずの妻から電話がかかってくる…という衝撃的な展開から始まる。実は天才科学者だった彼の記憶は、上書きされていた。過去の記憶と現在の記憶、2つの記憶の間で彷徨う男が真実を探る5日間を描くサスペンス・アクションだ。かねてより俳優・西島のファンだったと公言する本作のキム・ソンス監督は、「知的で母性本能をくすぐる柔和な外見と、強く男らしく内に熱いものを秘めている内面を併せ持つ二面性のある俳優」と西島さんの魅力を語る。本作では次々と生まれる謎に挑み、記憶の混乱に苦悶する姿を見せる一方で、ほぼスタントなしで臨んだ西島さん渾身のアクションシーンは見どころだ。全力疾走し、屋根によじ登り、大男に投げられ、最後はカーアクションまでこなし、自ら傷の手当てをする場面では鍛え抜かれた上半身も披露。一晩中走りっぱなしという撮影でも「疲れを知らない体力と揺らぐことない精神力」でスタッフを圧倒した西島さんの、42歳とは思えない身体能力には脱帽するはずだ。また、強烈な個性と色気で映画界を牽引する北村さんは、『KILLERS/キラーズ』で、サディスティックな残忍さと独自の美意識を貫くサイコキラーに。日本の『凶悪』『冷たい熱帯魚』とインドネシア『ザ・レイド』の製作陣が、東京とジャカルタを舞台に、ネットを通じて殺しに魅せられた男たちのおぞましくも美しい宿命を描く。監督を務めた“モー・ブラザーズ(ティモ・ジャヤント&キモ・スタンボエルの監督コンビ)”の1人、ジャヤントは、北村さんを「集中力があり、完璧主義」と分析。北村さんはビルから落ちるシーンで、5回の撮影を全く同じように演じ、スタントマン以上のアクションをこなしたという。「Vシネマのときにスタントマンを入れず大怪我までした」という北村さんだからこそ、この壮絶なバイレオレンス・アクションを成し遂げることができたのだろう。さらに北村さんは、TVドラマから映画化が決定している『猫侍』が3月1日に公開されることもあり、本作とのギャップでさらなるファンを獲得しそうだ。ほかにも、生真面目な顔でコミカルな役をやってのけ人気を博す阿部寛(49)は、『トリック劇場版 ラストステージ』が公開中、さらに『テルマエ・ロマエII』(4月26日公開)が控える。また、素顔もモテ男であることを実証した竹野内豊(43)主演の『ニシノユキヒコの恋と冒険』(2月8日公開)、知的なイメージあふれる仲村トオル(48)主演の『チーム・バチスタFINAL ケルベロスの肖像』(3月29日公開)、二階堂ふみと共演する浅野忠信(40)の『私の男』(6月公開)と、2014年の公開作は脂ののった40代俳優が大健闘。これまで培ってきた経験と個性を自らの武器にして存分に生かすことのできる40代俳優は、製作者からの信頼も厚く、出演オファーはひっきりなし。今後も彼らの活躍から目が離せない。(上原礼子(cinema名義))■関連作品:私の男 2014年、全国にて公開ニシノユキヒコの恋と冒険 2014年2月より全国にて公開(C) 2014「ニシノユキヒコの恋と冒険」製作委員会トリック劇場版 ラストステージ 2014年1月11日より全国東宝系にて公開(C) 2014「トリック劇場版 ラストステージ」製作委員会
2014年01月17日「決断」という言葉が幾度となく彼女の口をついて出る。女優という仕事に、人生に確固たる正解があるわけではない。「生きていく中でしんどいこと、上手くいかないことだらけですけど、そこからどう抜け出すか?自分で決めて、覚悟を持って進むしかないんです」。決断を積み重ねて“いま”がある。結婚・出産を経て、40代を迎え、永作博美が同世代の女性から強く支持される理由が分かる気がする。主演映画『四十九日のレシピ』で演じた主人公・百合子は「いままであまり、決断をしてこなかった女性かなと思う」と永作さん。そんな彼女が小さな、でも確かな一歩を踏み出すに至る過程をどのように演じたのか?夫の浮気が原因で実家へ舞い戻った百合子が、頑固な父や実家に集う騒々しい若者たちと共に、「四十九日は盛大に大宴会を」という母の遺言を実現すべく奔走する中で、再生の一歩を踏み出していくさまを静かに描き出す。死にゆく人の願いとは思えない、何とも明るい希望に満ちた遺言。母の遺したこのメッセージに惹かれ、永作さんは本作への出演を決めたという。「脚本を読んですごくインパクトがありました。自分が死んだ後に盛大な大宴会を――何て素敵な遺言なんだろうって思いました。この素敵な宴をぜひ私が開きたいって思ったんです」。「一番最初に脚本を読んだときの印象を忘れないようにするというのが私のやり方」という永作さん。不妊治療に悩んでいる中で夫が愛人を妊娠させたことを知り、離婚を決意して実家へと戻った百合子の抱える“荷物”、そして彼女が少しずつ変化していく姿をイメージし現場に入った。「(百合子は)すごく良い子として育った、ある種の生真面目さを持っているんだなというのは感じていました。本人も気づいていない固い“鎧”を着込んでいるというイメージ。それがゆっくりと溶けていく――でも、最後まで気丈さは残したい。そんな風に思いながら、タナダ(ユキ)監督にも『言葉で説明するとニュアンスが伝わらないので、現場に行ってやってみて、気になることがあれば言って下さい』とお話ししました」。演じながら、百合子のリアリティが増していくのを実感していたという。「最初の脚本の段階では正直、あまりに普通すぎて逆にこんな人いないんじゃないかって思ったんです。それがやってみたら『あぁ、きっとこういう人いるな』と味が増していきました。普段から『こんな人、絶対にいない!』と思いつつ、好んでそういう役を引き受けてしまうところはあるんですが(笑)。今回、特に自分からは何も言わないし、あまり動かない役で、最近のアクの強い役とは違うので(笑)、そこも含めてリアリティをどう与えていくか?という不安があったんです。でも演じるうちにこうやって、自分で抱え込んだまま『こんなこと人に言えない』と思いながら、黙々と生活している人っているんだろうなと思えてきました」。そう、百合子は自分からは動かない。決断もしない。夫が愛人を妊娠させても、どちらを選ぶのか迫るでも、怒りをぶつけるでもなく“棄権”し、自ら身を引いてしまう。そんな彼女が父(石橋蓮司)、そして亡き母が携わっていた施設の生徒であったイモ(二階堂ふみ)、日系ブラジル人のハル(岡田将生)と関わり、そしてこれまで知らなかった母の素顔を知ることで少しずつ変わっていく。「自分で決断したことがあまりないせいか、少し彼女に対し幼稚な印象を持ってたんです。それがお母さんの話を聞いて、空白を埋めていく――最初は他人の力で、だんだん自分の力で埋めていくことで成長していくんですね。ようやく自分で決断することで、それはもしかしたら誰も気づかないような小さなものかもしれないけど、確実に一歩を踏み出しているんです」。永作さん自身は30代の後半で結婚し39歳で第一子を出産。このほど、第二子も誕生した。肉体的な“タイムリミット”がある出産を含め、仕事、結婚など、女性というだけで好むと好まざるとに関わらず、男性以上に様々な岐路に直面せざるを得ない世の風潮は確実にある。永作さんはやはり、自分なりに“決断”することが大切だと語る。「自分で決断しない限り、進まないですよね。個人的には男だから、女だからと幸せの形が変わるわけでもなく、自分の道を歩くことが大事だと思います。とはいえ、やはり女性として生まれたからには子どもを産みたいという気持ちはもちろん、私もすごくよく分かります。それは人に何か言われて変わるものではないし、だから百合子もそうですが、気が済むまで頑張ればいいと思います。ただ、そうすることで体力も、気力も、そして時間もものすごく奪われてしまうことも事実です。そこで囚われてしまい、違う可能性が見えなくなるのは、やはりもったいない。そこでも決断なんですよね。もちろん、やり抜くのも決断で、決めたからにはとことんやればいい。逆に一度、違う新しい風を取り込んでみたら、見えてくるものもあるかもしれない。どんな選択肢もある時代だからこそ、違う幸せもたくさんあると思う。いまこの一瞬しかないんだから」。「空白なんてない」――それは百合子が発する永作さんのお気に入りのセリフ。「起こったことは何もかも、その人の人生にとって大事なこと。日常の中で、ぽっかりと穴が開いてしまうことってあると思うけど、そんな人にとってもすごく良い言葉だなと思います。私自身、『あぁ、楽しかった!』と思いながら『じゃあねー!テヘッ(笑)』と言って最期を迎えられたら…(笑)。もちろん、いまは現実的じゃないからそんな風に言えるんだろうけど、だからこそ毎日を充実させて――まさに“その日暮らし”で(笑)――生きていくことが大事なのかなと思います。苦労しながら結果を出していくのが楽しかったりもします。そのうち『空白なんてない』という言葉が実感として腑に落ちる日が来るといいですね」。(photo / text:Naoki Kurozu)■関連作品:四十九日のレシピ 2013年11月9日より新宿バルト9・有楽町スバル座ほか全国にて公開(C) 2013映画「四十九日のレシピ」製作委員会
2013年11月11日現在43歳ながら、“肌美人”としても知られる永作博美。まもなく公開となる、彼女が主演を務めた『四十九日のレシピ』でヘアメイク担当の竹下フミさんに、永作さんの“美”の秘訣をこっそりと聞いた。ある日突然、母・乙美を失った百合子(永作博美)。父・良平(石橋蓮司)が心配だからと実家に帰るが、実は夫(原田泰造)との間に問題を抱え、憔悴しきっての帰郷だった。そんな折、百合子と良平の元に派手な服装の不思議女子・イモ(二階堂ふみ)と、日系ブラジル人の青年・ハル(岡田将生)が現れる――。本作では出戻り娘として実家に帰ってきたヒロインを演じており、竹下さんも「永作さん本人の持っている可愛らしさや綺麗さを少々消し、生活感を感じさせる為に色々と話合いました」と明かすようにメイクはもちろん薄め。素っぴんから永作さんを見ている竹下さんは、それでも“可愛い”と思わせる彼女の美肌についてこう語る。「常に肌のコンディションは良好にしていました。撮影時は11月~で乾燥の時期、その上ホテル暮らしという状況の中、自己管理はさすがです!」と女優としても、女性としてもプロの姿勢を崩さない永作さんを絶賛。実際にお肌のプロから見た永作さんの肌年齢は?と聞いてみると「キメが細かく、弾力がある美肌。第一印象は『毛穴がない!』です。30代前半の肌ですね」とまたも手放しで賛辞を贈る。美肌だけではなく、同性ながら女性としての魅力にも心奪われたそうで、「テンションがいつも一緒んでブレない方だなと。誰にでも同じように接していてとても可愛い人。あの笑顔がたまりません!スタッフみんなメロメロでした(笑)」。また永作さんは、劇中前半は生活に少々疲れている設定のため、役作りのために肌のお手入れをあえてせず、さらに「永作さんの輝きを少々隠しました。マイナスメイクからのスタートでした」という。その後のメイクプランについては、「後半からはラストシーンに向かって再スタートという意味もあり、メイクをプラスして輝かせるようにしました」と語るように、新たに一歩ずつ前へと踏み出していく彼女の終盤の輝きには女性なら誰もが憧れてしまうはずだ。最後に、美のプロに永作さんのような美肌を手に入れるためのアドバイをお願いした。「汚れはキレイに落として、しっかりと水分を入れ込む、たっぷりと化粧水を、そして蒸発しないようにフタをするクリームをのばす。そして、リンパの流れをよくすることです」。本作を観て心を綺麗にした後は、永作さんをお手本に肌美人を目指してみては?『四十九日のレシピ』は11月9日(土)より新宿バルト9、有楽町スバル座ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:四十九日のレシピ 2013年11月9日より新宿バルト9・有楽町スバル座ほか全国にて公開(C) 2013映画「四十九日のレシピ」製作委員会
2013年11月07日右手に指輪をする夫
兄の連れてきた婚約者は…
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