人気TVドラマ『北の国から』シリーズの脚本家で知られる倉本聰氏が、23日放送のJFN系列のラジオ番組『鈴木敏夫のジブリ汗まみれ』(毎週日 23:00 - 23:30)に出演し、スタジオジブリの鈴木敏夫プロデューサーと対談した。番組内で「最近の雑誌編集者は、原稿に対して感想や意見を全く言ってこない」と語った倉本氏は、そこからドラマのプロデューサー、ディレクターに台本を目の前で読ませ、意見を求めるようになったという。逆に鈴木プロデューサーは、スタジオジブリの宮崎駿監督に、作品について意見を求められる立場。宮崎監督の引退作品としても話題となった『風立ちぬ』についても例外ではなく、冒頭だけ見せられ「A案は主人公の堀越二郎とカプローニの友情物語。B案は、二郎と菜穂子のラブストーリー。どちらが良いと思う?」と問われ、本作は構想段階で2案あったことを明かす。しかし、鈴木プロデューサーは「それぞれやったらつまらない。なんとか一緒にできないですか?」と返答し、今の『風立ちぬ』の物語が作られていった。すると倉本氏は「テレビの場合も、僕はまず本を書くと、まずプロデューサー、ディレクターに目の前で読んでもらうんですよ」と語り、「反応を見てて『泣いたな』『笑ったな』とかその反応を見て、何も笑いも泣きもしないと『あ、ダメだね』って、目の前で(原稿を)破くんです」と衝撃的な行為を打ち明ける。しかも倉本氏は、1時間のTVドラマで150枚におよぶ原稿を破くため「これを破くのがね、ちょっと練習しましたけども(笑)電話帳で」と稽古済みであり、破った原稿はゴミ箱に捨て「残そうというケチな心を残すと、やっぱり次にいけない」と話していた。"原稿を目の前で読む"ということは鈴木プロデューサーも同様らしく「宮崎も高畑も、必ず目の前で読むことを要求するんです。だから、ゆっくりなんか読めない。読む時が勝負なんです」と話すと、倉本氏も「書く側はそれが勝負ですよ」と同意。立場は違えど、原稿を読む瞬間が両者にとって"勝負"であり、倉本氏は、よりよい作品を作り上げるため、プロデューサーの反応がない台本に関しては、破り捨てることも辞さない姿勢であるという。
2014年02月25日ソチ五輪に沸いた2月21日~23日(現地時間)の週末全米映画興行成績(出典:box office mojo)は、3D・コンピュータ・アニメーション『LEGO(R)ムービー』が3週目も変わらぬ強さを見せ、興収3,145万ドル(約32億円)を叩き出して見事“V3”に輝いた。米ワーナー・ブラザースはすでに続編企画を始動。2017年5月のメモリアル・デイの公開日を予定しているという。2位には、リュック・ベッソンが製作・脚本、マックGが監督を務め、ケヴィン・コスナーを主演に迎えて贈るサスペンス・アクション『3 Days to Kill』(原題)が初登場ランクイン。ケヴィン・コスナー扮する不治の病に冒された政府所属の凄腕ヒットマンが、妻子との絆を取り戻すために、人生最後のミッションに挑む姿を描く。共演はジョニー・デップの婚約者アンバー・ハードだ。『バイオハザード』シリーズのポール・W・S・アンダーソン監督の最新作『ポンペイ』は3位に初登場。ヴェスヴィオ火山の大噴火によって一瞬にして火砕流に呑み込まれ地中に埋もれた古代都市・ポンペイを舞台に描く歴史スペクタクル・ロマン。主演は人気TVドラマ「ゲーム・オブ・スローンズ」のキット・ハリントン、共演にエミリー・ブラウニング、キーファー・サザーランドが名を連ねている。<週末全米映画興行成績TOP10/2月21日~23日>順位 / タイトル / 興収$ (累計$)1.『LEGO(R)ムービー』 31.4M (183.1M)2.『3 Days to Kill』 12.3M (12.3M)3.『ポンペイ』 10.0M (10.0M)4.『ロボコップ』 9.4M (43.6M)5.『ミケランジェロ・プロジェクト』 8.1M (58.0M)6.『About Last Night』 7.4M (38.1M)7.『Ride Along』 4.6M (123.1M)8.『アナと雪の女王』 4.3M (384.0M)9.『Endless Love』 4.3M (20.1M)10.『Winter’s Tale』 2.1M (11.2M)今週末は『アンノウン』のジャウマ・コレット=セラ監督&リーアム・ニーソン主演コンビの最新アクショ『Non-Stop』(原題)と、ヒストリー・チャンネル放映の大ヒット・ミニ・シリーズ「The Bible」(原題)の劇場版『Son of God』(原題)が公開される。また、先週の21か所から450か所での拡大公開となる宮崎駿監督の『風立ちぬ』にトップテン入りの期待がかかる。(後藤ゆかり(cinema名義))
2014年02月25日「無印良品の家」のネットワーク事業を展開するムジ・ネットは1月11日、宮崎県を中心に事業展開するアイ・ホームとネットワーク・パートナー(FC)契約を結び、「無印良品の家 宮崎店」をオープンする。同店(は、宮崎県宮崎市の中央に位置し、大淀川の南側赤江地域自治区にあるモデルハウス。宮崎県では初で、九州では2店舗目、全国では28店舗目となる。商品タイプは、「間口6間×奥行4間半」タイプの「木の家」で、延床面積は128.36平方メートル(38.82坪)、標準仕様で価格は2,295万円(消費税含む)。無印良品の家がターゲットとする1次取得者層、3人家族の暮らしを想定している。1階には、木の家の特徴でもある大きな吹抜けと、南側に開放した大きな窓を設置。大きな吹抜けは開放感を演出するだけでなく、家族がどこにいてもお互いの気配を感じ一体感を生む。玄関には大きな土間を設けることで、自転車や三輪車、アウトドア用品などを置くことができる。また、主寝室と子ども部屋、フリースペースを設けた2階は、フリースペースと子ども部屋を家具で仕切っており、ライフスタイルの変化に合わせて一体の空間にすることも可能。屋外には大きな庇のあるウッドデッキテラスがあり、庭とつなげたり、リビングとつなげた空間としても使える。
2014年01月10日世界的なアニメーション映画の巨匠という名前にふさわしい宮崎駿監督の最後の作品『風立ちぬ』。アメリカの賞レースでも、高評価で数々のノミネーションを獲得している同作の英語吹き替え版で、主人公である、零式艦上戦闘機の設計者として知られる堀越二郎を『ダークナイト ライジング』(’12)『ドン・ジョン』(’13)のジョセフ・ゴードン=レヴィットが演じる可能性が出てきた。これは全米紙「USA TODAY」が報じたもので、『もののけ姫』(’97)とアカデミー賞長編アニメーション部門を受賞した『千と千尋の神隠し』(’01)の大ファンだというジョセフは「僕が俳優業が大好きな理由のひとつはほかの人になることができるということなんだけれど、提供されたビジュアルに対して、声だけで演じるというのは、まさにほかの人になれるという体験なんだ」と語っている。ジョセフが主役に収まれば、『LOOPER/ルーパー』の共演者エミリー・ブラント、スタンリー・トゥッチ、マーティン・ショート、イライジャ・ウッドなどの豪華俳優陣と共に宮崎駿の世界に浸ることになる。『風立ちぬ』はすでに来年のアカデミー賞候補作として選出されており、先ごろも発表された全米映画批評家会議賞では、最優秀長編アニメーション部門を受賞している。英語吹き替え版の本作は来年2月21日公開予定。(後藤ゆかり(cinema名義))■関連作品:風立ちぬ 2013年7月20日より全国東宝系にて公開(C) 2013 二馬力・GNDHDDTK
2013年12月17日宮崎駿監督の引退表明&『風立ちぬ』の大ヒットが社会現象を巻き起こした“ジブリイヤー”。その締めくくりとして、高畑勲監督の最新作『かぐや姫の物語』の公開(11月23日)が迫る中、“ポストジブリ”と目されるスタジオのプロデューサー陣が同作について語っている。スタジオジブリの今に迫るドキュメンタリー映画『夢と狂気の王国』(砂田麻美監督)の公開を記念し、11月15日(金)夜、東京・新宿バルト9で、現在ジブリでプロデューサー見習いを務める川上量生氏を聞き手に、『009 RE:CYBORG』などで知られる「Production I.G」の石井朋彦プロデューサー、細田守監督の『おおかみこどもの雨と雪』を制作するため、「スタジオ地図」を立ち上げた齋藤優一郎プロデューサーの両人がトークショーを実施。2つのスタジオとも“ポスト・スタジオジブリ”の最右翼として国内外で注目される存在だ。高畑監督にとって14年ぶりの新作となる『かぐや姫の物語』は、日本最古の物語文学「竹取物語」に隠された、ひとりの少女・かぐや姫の“罪と罰”を独特なタッチで描く長編アニメーション。そんな本作について、石井氏は「瞬きするのももったいないほど。世界一の演出家の手練と、手で描いた絵が動き出すすさまじさに圧倒された。何より、かぐや姫が可愛い」と絶賛。さらに「緻密化、キャラ化する日本のアニメと真逆で、ムダが一切なく省略的な世界だからこそ、感動できる。何より“高畑さんの「かぐや姫」”になっている点が素晴らしい」。製作に8年を費やし、総製作費は50億円。それでもプロデューサー目線では「暴言かもしれないが、50億円でも安いと思う」と言い、「国宝級ですよ。巷では高畑監督の最後の作品と言われるが、これを観て『まだ作るな』と思った」と熱弁していた。石井氏はジブリで、高畑監督の前作『ホーホケキョとなりの山田くん』の制作に携わった経験を持つ。一方の齋藤氏も「やはり絵画としての魅力がある。今、国宝って話が出ましたが、重文(重要文化財)にふさわしい」とやはり賞賛を惜しまない。『おおかみこどもの雨と雪』の大成功で俄然注目を浴びる中、「ポストジブリと言われても、時代も人材も違いますからね…。やっぱり○○的を目指すよりも、常に新しいチャレンジを重ねて、自分たち的なことをするしかないと思う」と決意を新たにしていた。『夢と狂気の王国』は新宿バルト9ほかにて公開中。『かぐや姫の物語』は11月23日(土・祝)より全国にて公開。(text:Ryo Uchida)■関連作品:かぐや姫の物語 2013年11月23日より全国にて公開(C) 2013 畑事務所・GNDHDDTK
2013年11月22日『風の谷のナウシカ』が公開されたのが1984年。翌1985年に宮崎駿は高畑勲らと共に「スタジオジブリ」を設立。その後、約30年にわたって邦画史上に残る名作アニメーションを作り続け、このほど長編アニメーションからの引退を表明した。9月6日(金)に行なわれた宮崎監督の引退会見では、これまで送り出してきた作品に対する思いや時代背景についての言及も見られた。ジブリ設立と同年9月、アメリカ・ニューヨーク市のプラザホテルでのG5(先進5か国財務大臣・中央銀行総裁会議)における為替レート安定化の合意、いわゆる“プラザ合意”を引き金に、日本はバブル景気へと突入していく。ちなみに大人気のドラマ「半沢直樹」の半沢らが銀行へと入社したのも、数年の隔たりはあるものの、バブル景気の中の大量採用時期のこと。同ドラマでは、バブルの崩壊により入社当時の理想とはかけ離れた世相の中で苦闘するバブル入社組の姿を描いているが、初期のジブリ作品はまさに浮かれた世の中への怒りの“弾丸”であった。会見で宮崎監督は「ジブリを作った頃を思い出すと、浮かれ騒いでた時代だったと思います。『経済大国になって日本はすごいんだ』、『ジャパン・イズ・No.1』とかね。それについて僕は頭に来てました。頭に来てないと『ナウシカ』なんか作りません。『ナウシカ』『ラピュタ』『となりのトトロ』『魔女の宅急便』というのは、基本的に経済は勝手に賑やかだけど、心の方はどうなんだ?とそういうことを巡って作ったんです」と明かした。当時と変わらず、いや当時以上に株価や経済効果が声高に叫ばれる現代において、30年を経てもなお初期の作品が愛され続ける理由が分かる気がする。その後、「ソ連が崩壊して、日本のバブルも弾けていき、その過程でもう戦争は起こらないと勝手に思っていたら、ユーゴスラビアが内戦状態になるなど歴史が動き始めた。いままで自分たちがやって来た作品の延長上では作れない時期が来た」と述懐。その結果、「体をかわすようにブタを主人公にしたり(『紅の豚』)、高畑監督はタヌキを主人公にしたりして(『平成狸合戦ぽんぽこ』)切り抜けたんです」。『魔女の宅急便』、『紅の豚』に登場する街のモデルがアドリア海に面するクロアチアの街であるというのはファンの間でもよく言及されるが、美しい自然を持つ街が戦火に巻き込まれていくことへの哀しみが、作中の美しい街の描写に込められていると言えるのかもしれない。時代をつぶさに見つめ、作品を作り上げてきた宮崎監督とスタジオジブリ。宮崎監督は「抽象的な言い方で申し訳ない」と断りつつ、「僕らのスタジオは、経済が上り調子になっているところでバブルが崩壊する、そこのところで引っかかっていたんです。それがジブリのイメージを作ったんです。その後、ジタバタしながら『もののけ姫』を作ったりいろいろやってきましたけど、僕の『風立ちぬ』までズルズルと下がりながら、これはどこに行くんだろう?と思いつつ作った作品だと思います。ただ、このズルズルが長くなり過ぎると、最初に引っかかっていた引っかかりが持ち堪えられなって、ドロっといく可能性があるところまできてるんじゃないか」とこの30年の軌跡を分析する。『風立ちぬ』に関しては韓国人の記者から、ゼロ戦を題材にしたことによる論争について質問が出たが「映画を観ていただければ分かると思っている。色々な言葉に騙されないで、今度の映画も観ていただけたら。モチーフそのものが、軍国主義が破滅に向かっていく時代を舞台にしていますので、色々な疑問が私の家族からも、自分自身からも、スタッフからも出ました。それにどういう風に答えるかということで映画を作りました。ですから、映画を観ていただければ分かると思います」と語った。また、最も思い入れのある作品を問われると『ハウルの動く城』を挙げ、「一番自分の中にトゲのように残っている。ゲームの世界なんですが、それをゲームではなくドラマにしようとした結果、本当に格闘しました。スタートが間違っていたんだと思うんですが…」と煩悶を覗かせた。会見中、たびたびその名を口に出した作家で「文藝春秋」の元編集長でもある半藤一利の言葉を借り、「(バブル崩壊による)失われた10年は失われた20年になり、半藤一利さんは失われた45年になるだろうと予言していますが、多分そうなるのではないか」と諦観とも取れる言葉を漏らした宮崎監督。一方で「基本的に子どもたちに『この世は生きるに値するんだ』ということを伝えるのが、自分たちの仕事の根幹になければならないと思ってきました。それはいまも変わっていません」とも。今後、アニメーションに携わるのであれ、それ以外の仕事に注力するのであれ、その仕事を通じて宮崎監督がどのように時代と向き合い、次世代の子どもたちに向け、どんなメッセージを発信していくのか?次なる一手を楽しみに待ちたい。(text:cinemacafe.net)■関連作品:風立ちぬ 2013年7月20日より全国東宝系にて公開(C) 2013 二馬力・GNDHDDTK
2013年09月09日俳優の西島秀俊と女優の倍賞千恵子が7日、東京・渋谷のユーロスペースで行われた『ハーメルン』の初日舞台あいさつに出席し、前日に引退会見を開いたアニメーション監督・宮崎駿監督への思いを語った。その他の写真西島は現在公開されている『風立ちぬ』で声優を務めており、「今回、お声をかけていただき、またいつか(声優に)呼んでいただけると思っていた。だから、もっとたくさんの作品を作っていただきたかったというのが正直な気持ち」とコメント。『ハウルの動く城』に出演した倍賞は「監督は同じ年齢。(宮崎監督の会見やコメントに触れ)ああいう風に仕事について考えていたのかと思った」と胸中を明かした。『ハーメルン』は福島会津を舞台に、廃校となった学校で一人静かに暮らす年老いた元校長先生と、久々に故郷に戻ってきた卒業生、そして過疎が進むその村に暮らす人々の記憶を描いた作品。舞台あいさつには西島と倍賞に加えて、共演する坂本長利、メガホンを執った坪川拓史監督が出席した。福島県大沼郡昭和村で撮影を行った本作。2011年の東日本大震災による影響などもあり、坪川監督は「延期と中断の繰り返しでしたが、ここにいる皆さんはもちろん、現地で支えて待ってくださった皆さんの力がなければ、ここまで来ることはできなかった」と感無量の面持ちだった。坪川監督は長編第1作『美的天然』の完成までに9年という歳月を費やした経歴を持ち、西島は「その作品を拝見して確かにとてつもない映像美で、どうやって撮ったんだろうと…。熱意と狂気を感じましたね。僕自身、狂気を持っている人が好きなので」。移り変わる四季の表情を切り取る手法に「紅葉が色づくのを1年待つ、といったことも。この作品も完成までには5年がかかっていますし、刺激的な現場でしたね」と振り返った。共演する倍賞は「狂気はもちろん、諦めの無さというか辛抱強さと粘り強さには驚かれ、楽しくお仕事をさせていただいた」とコメント。劇中では母を介護する娘を演じ「最近はおばあちゃんの役ばっかりでしょ(笑)。『ハウル』以来久しぶりに娘の役をいただきました」と笑顔で話した。『ハーメルン』公開中取材・文・写真:内田 涼
2013年09月07日現在大ヒット公開中の映画『風立ちぬ』を最後に引退表明した宮崎駿監督が6日、都内で記者会見を行い、引退について説明した。過去にも引退をにおわす発言があった宮崎監督だが「何度も言って騒ぎを起こしてきた人間なので、『まただろう』と思われているけれど、今回は本気です」とキッパリ。理由としては高齢を挙げて「年々机に向かっている時間が減っていくことは確実で、加齢による物理的なことにイラ立っても仕方がないけれど、長編アニメは無理だと判断した」と明かし「僕の長編アニメーションの時代は終った」と自らで終止符を打った。気になるのは今後のスタジオジブリの行く末だが、宮崎監督は「上の重しがなくなるんだから、『こういうものをやらせろよ』という声が挙がる事を期待しています。それがないとダメでしょうね。僕らは30代のときも40代のときも、やっていいんだったらなんでもやる、という気持ちで企画を抱えてきました。それを持っているかどうかでしょう」と若手たちに発破をかけた。なお今後ジブリ作品に宮崎監督がタッチすることはないという。1984年の映画『風の谷のナウシカ』では熱狂的ファンを生み出し、創立に参加したスタジオジブリで『天空の城ラピュタ』『となりのトトロ』『魔女の宅急便』『もののけ姫』などの名作を生み出してきた宮崎監督。「そもそも僕は児童文学に影響を受けてこの世界に入った人間。基本的には、子供たちに対して『この世は生きるに値するんだ』という思いが根幹になければいけないと思ってやってきました。それは今でも変わりません」と諸作品にかけた思いを語った。これまでの監督人生を振り返って「監督になって良かったと思ったことはないですね。アニメーターになって良かったと思うことはありました。監督は(劇場公開という)最後の判決を待たなければならないので、胃によくない」と苦笑い。続けて「監督をやっている間も、アニメーターとしてやっていましたね。トンチンカンなことを言ったり、テレビや最近の映画のことも知らない僕を、鈴木プロデューサーが補佐してくれたお陰でやり切れた。孤高を保っている監督ではまったくありませんでした」と支えてくれたスタッフたちに感謝していた。今後については「やりたいことはアニメーションではない」といい「ジブリ美術館の展示物が色あせたり、描き直さなければいけないものもある。自分の筆やペンで描かなければいけないものなので、時間ができたらボランティアでやっていきたい。自分が展示物になりそうだけれど」とニヤリ。最後は「長い間色々とお世話になりました。もう2度とこういうマネはしないと思います」と笑顔で会場を後にした。宮崎監督は1941年1月5日、東京出身で現在72歳。東映動画でアニメーターとして活躍した後、映画『ルパン三世 カリオストロの城』で長編映画監督デビューを飾る。原作・脚本・監督を兼ねた1984年の映画『風の谷のナウシカ』で熱狂的ファンを生み出し、創立に参加したスタジオジブリで『天空の城ラピュタ』『となりのトトロ』『魔女の宅急便』『もののけ姫』などの名作を生み出す。2001年の『千と千尋の神隠し』では、アカデミー賞長編アニメ賞やベルリン国際映画祭金熊賞など世界的な賞を受賞した。現在公開中の『風立ちぬ』は、零戦設計者として知られる堀越二郎の半生と同時代の作家・堀辰雄による小説をモチーフに、戦中を生きる2人の男女の姿を描いたドラマで、今週末の映画観客動員ランキングでは7週連続でNo.1。これまでの興行収入は約88億円を記録している。この日の会見にはテレビ70台、200媒体、外国メディアは13カ国、総勢605人のマスコミが集まった。会見は約1時間30分ほど行なわれた。
2013年09月06日全米で大ヒット中のアニメーション映画『怪盗グルーのミニオン危機一発』の日本語吹替え版がこのほど完成。9月2日(月)に日本語吹替えキャストの笑福亭鶴瓶、芦田愛菜、中島美嘉、中井貴一が都内で行われた完成報告会見に出席した。前作で怪盗稼業から足を洗い、アグネスら孤児3姉妹の父親となって平和に暮らしていたグルーだったがある日、大切な仲間であるミニオンたちが何者かに連れ去られてしまい…。現在、イタリアで開催中のヴェネツィア国際映画祭にて『風立ちぬ』を出品しているスタジオジブリの宮崎駿監督の監督業からの引退が報じられたばかり。同じアニメーション映画ということでコメントを求められた鶴瓶さんは、本作『怪盗グルー』シリーズのスタッフが宮崎アニメから受けた大きな影響について言及。『となりのトトロ』に“まっくろくろすけ”として登場し、その後の『千と千尋の神隠し』にも出てくる黒い煤(すす)のキャラクターに触れ、「(本作のスタッフが)ジブリに相談しに行ったんです。そしたら(まっくろくろすけのような)小さいキャラクターが出ていることが大事だとヒットのコツを教えてもらったらしく、それで(本作の)ミニオンが生まれたそうです」と意外な事実を明かした。引退の報については「僕よりも10くらい年上ですが、いつまでもやっていただけると思ってた。止めてほしくなかったし、惜しいですよね」と残念そうに語った。今回の続編にあたって、鶴瓶さんはアフレコ収録を振り返り「11時間くらいかかりましたよ。(完成して映像を)見て、涙出てきました。あんな3畳くらいの便所みたいなところに入れられて…」と恨めしそうに苦労を述懐。それだけに、今回から出演となる中井さんがサラリと簡単に声優の仕事をやってのけてしまうところが気に召さなかったよう。「中井さんは僕のやってるのを見に来て、鼻で笑って帰っていった(怒)。腹立つわ。あんな簡単に最初からできて」と中井さんを猛烈に敵視する。鶴瓶さんとは公私で仲の良い中井さんは「鶴瓶さんがやってると聞いて、自分にもできるんじゃないかと思い、やらせていただきました(笑)」と挑発。実際に共演して「勉強になったし、自信もつきました。(相手役が)鶴瓶さんでよかったと心底思いました」と余裕の表情で語り、鶴瓶さんの怒りに油を注いでいた。愛菜ちゃんは「また鶴瓶さんとご一緒できて嬉しいです」と天使の微笑みで鶴瓶さんの怒りを鎮める。成長したところは?と尋ねられ「背が伸びたとこかな(笑)」と答えると、鶴瓶さんは「3年ぶりだけど、背伸びたなぁ」と孫を見る祖父のような表情で目を細めていた。中島さんはグルーと恋に落ちる謎の美女ルーシーの声を担当。もしもルーシーとグルーの恋が成就し、結婚とでもなると一気に子持ちとなるわけだが、中島さんは「年齢的にもお母さん役に違和感なくなってきたのかなと思います」と新境地についてしみじみと思いを明かした。『怪盗グルーのミニオン危機一発』は9月21日(土)よりTOHOシネマズ 有楽座ほか全国にて公開。(黒豆直樹(cinema名義))■関連作品:怪盗グルーのミニオン危機一発 2013年9月TOHOシネマズ 有楽座ほか全国にて公開(C) 2013 Universal Studios. ALL RIGHTS RESERVED
2013年09月02日宮崎県宮崎市山崎町のフローランテ宮崎で、「みやざきグルメとランタンナイト2013」が開催される。開催期間は8月2日~18日(15時~21時30分)まで。入場料は、大人300円、子ども150円。同イベントでは、8,000灯のランタンで装飾された会場で、全国の有名グルメが味わえる。出品メニューは、全国和牛能力共進会で2年連続日本一に輝いた「宮崎牛」を使用したグルメのほか、北海道の海鮮弁当「ミコマ弁当」、福岡県「ジャンボ焼き鳥」、大阪府「空とぶからあげ」、秋田県「横手やきそば」など。さらにスイーツメニューとして、全国お取り寄せプリンランキング日本一の「神戸魔法の壺プリン」、東京都「けずりいちご」や、茨城県のメロンを1個まるごと使用した「メロンまるごとクリームソーダ」などを取り揃える。また、まつりを盛り上げるイベントとして、青森県弘前市の「金魚ねぷた」、山口県山口市の「七夕ちょうちん」などを集めた「日本のあかり提灯展」を実施。手作りのランタンや特大の行灯などが飾られるほか、「ちいさな手作りランタン体験コーナー」、ヨーヨー釣りや輪投げといった夜店が軒を連ねる「ちびっこおまつり広場」なども開催される。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2013年07月25日メディケア生命保険は、小学3年生以下の子供を持つ男女(調査対象者:20歳~59歳)を対象に、「子供の絵本と教育に関する調査」をモバイルリサーチで実施した。調査は6月8日~12日にかけて行われ、1,000名の有効サンプルを得た。最初に、自身が子供の頃に「父親」や「母親」からどれくらいの頻度で絵本の読み聞かせをしてもらったかを聞いたところ、どちらか一方から「読み聞かせをしてもらった」は52.9%。20代では62.5%、30代では54.9%、40代では48.6%だった。続いて現在、どのくらいの頻度で子供に絵本の読み聞かせをしているか尋ねたところ、「週に1日以上」は47.7%だった。子供の頃に絵本の読み聞かせをしてもらった層は56.8%、読み聞かせをしてもらっていない層は37.3%で、自身が子供の頃に絵本の読み聞かせをしてもらった親ほど、子供に絵本を読み聞かせてあげている実態が明らかになった。次に、子供への絵本の読み聞かせにどのようなことを期待しているかを聞いたところ、1位は「子供が本に慣れ親しむ習慣がつく」(58.0%)だった。2位は「子供が言葉を覚える」(55.4%)、3位は「子供とのスキンシップがとれる」(53.6%)。今後、読み聞かせしたい本について聞くと、最も多かったのは「日本のおはなし・物語絵本」(52.6%)だった。以下、「しつけ絵本」(39.2%)、「海外のおはなし・物語絵本」(37.5%)となっている。子供の年齢層別でみると、7歳~9歳(小学1~3年生)の子供の親は、他の年齢層より、「防災絵本」、「交通安全絵本」と答えた割合が高かった。次に、子供に実際にあれば読んでほしいと思う、今活躍している人物を題材にした「絵本の偉人伝」について聞いた。1位は「宮崎駿さん(映画監督)」(41.8%)、2位は「イチローさん(プロ野球選手)」(41.3%)、3位「山中伸弥さん(iPS細胞研究者)」(32.8%)という結果に。以下、映画監督でタレントの北野武さんや実業家の孫正義さんが続いた。子供に絵本を読み聞かせして欲しい映画俳優を聞いたところ、男性俳優の1位は、「福山雅治さん」で、2位は「森本レオさん」、3位は「渡辺謙さん」だった。女性俳優の1位は女優の「吉永小百合さん」、2位は「松嶋菜々子さん」、3位は「綾瀬はるかさん」「市原悦子さん」となっている。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2013年07月16日スタジオジブリ最新作で、宮崎駿の5年ぶりの監督作となる『風立ちぬ』の公開を控え、6月24日(月)、東京・小金井市のスタジオジブリにて、宮崎監督、主人公の声を担当した庵野秀明、主題歌を提供した松任谷由実による鼎談スタイルの会見が行われた。大正から昭和にかけての激動の時代を舞台に、ジブリ作品で初めて“大人の恋愛”を描いた作品としても話題を呼んでいる本作。零戦の設計者として名高い堀越二郎と作家の堀辰雄を掛け合わせた主人公の青年と少女・菜穂子の時代に翻弄されながらの切ない愛が描き出される。宮崎監督は完成した作品を観て思わず涙したそうだが、自身の作品で泣くのは初めての経験だったという。「情けないです。本当にみっともない…」と自嘲気味にふり返る。庵野さんはそのときの様子について「号泣でしたよ(笑)」と証言。松任谷さんは同じクリエイターとして、自作を観て涙する監督の姿を「羨ましい」という思いで見ていたという。宮崎監督が最初に本作の企画を考えたのは、『崖の上のポニョ』が公開された2008年。世界経済に大きな影響を与えた“リーマン・ショック”の前後で、「ファンタジーが簡単には作れない時代となった中で、スタジオジブリはどう進むべきか?模索していた」という。劇中の登場人物たちは、時代の波に翻弄されつつ、長くはない人生を懸命に生きようとする。宮崎監督はこれを「切迫した時代」と表現し、「これからそういう時代が来る。だからこそ作る意味があると思った」と現代と共通するものを感じたと明かす。庵野さんは、宮崎監督のことを「アニメはこういう風に作る、映画はこういう風に作ると教えてくれた師匠」と語るが、その庵野さんにとってもジブリ作品での声優、しかも主人公の役でのオファーは驚きだったようで「最初はよく分かんなかった…」と述懐。多くの俳優が候補としてピックアップされ、幾人かは実際にオーディションを行ないながらも宮崎監督が決めかねている中で、鈴木敏夫プロデューサーからの提案で庵野さんに決まったという。宮崎監督はその決め手について「現代で一番、傷つきながら生きている。声にそれが出ている」と説明。庵野さんは「当たらずとも遠からず…。しんどい生き方ですからね(笑)」と得心がいったように笑みを浮かべていた。松任谷さんの名曲「ひこうき雲」(荒井由実名義)の主題歌での起用も、鈴木プロデューサーから宮崎監督に持ち込まれたもの。この曲に関しても部屋で聴かされた宮崎監督は「不覚にも…年を取ると涙腺が…」と涙してしまったことを告白。松任谷さんは、この曲を作ったのが高校時代であることを明かし、「荒井由美というのは、分身のようでもあり遠い人物のようでもある。40年の時を経てこういう素敵な作品に参加できて…高校生の自分に(40年後の主題歌提供のことを)言ってやりたいですね。荒井由美が亡霊のように現れました」と満足そうに語った。庵野さんはお気に入りのシーンとしてラストシーンを挙げたが、実はこのシーン、映像はそのままに「台本のセリフを180度変えた」(庵野さん)とのこと。「最初は『何じゃこりゃ?』と思ったけど、(セリフを変えて)よくなったと思います。72歳を過ぎてハタチ過ぎの映画ができた。宮さんがちょっと大人に近づいたと思います(笑)」と毒舌まじりに“師匠”へ惜しみない称賛を送る。松任谷さんも「見たことのない、勇気が出るような不思議な終わり方になっていると思います」と頷いた。『風立ちぬ』は7月20日(土)より全国東宝系にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:風立ちぬ 2013年7月20日より全国東宝系にて公開(C) 2013 二馬力・GNDHDDTK
2013年06月24日JR東日本ウォータービジネスは4日、南日本酪農協同と共同開発した、エキナカ専用の果汁炭酸飲料「宮崎マンゴーサイダー」を発売する。同商品は、宮崎県産のマンゴー果汁を使用した飲料。マンゴーの香りと甘さを楽しみながら、後味がべたつかず、すっきりとした爽快感のある夏にぴったりな味わいに仕上げた。宮崎の夏を感じる、さわやかでトロピカル感あふれる「本格派大人系炭酸」となっているという。280mlサイズの飲みきりサイズで、価格は140円。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2013年06月03日鳴る神の少し響みて(とよみて) さし曇り雨も降らぬか君を留めむ「雷が少しだけ鳴り響き、曇り空が広がり雨が降ってくれたら、帰ろうとするあなたを引き留められるのに」――。恋に焦がれ、そして恋に少しだけ臆病な女性の心情を詠み、「万葉集」に収められた一篇の和歌と6月の雨に導かれ、現代の東京を舞台にした切ない恋物語が誕生した。まもなく列島を覆う梅雨前線をおそらく多くの人がうっとうしいと感じているだろうが、この『言の葉の庭』を観たら、雨の路地を静かに歩いてみたくなるのではないだろうか。監督を務めたのは『秒速5センチメートル』、『星を追う子ども』などアニメーションにして“文学”とも称される独特の詩的な心理描写、映像世界で熱烈な支持を集める新海誠。常に「最新作こそが自分にとって最高傑作」と語る彼のアニメーション作りについて話を聞いた。靴職人を目指す高校生のタカオと謎めいた年上の女性・ユキノ。約束もないままに雨の日の午前中だけ、雨宿りをしながら庭園で逢瀬を重ねるようになった2人のそれぞれに打ち明けることのできない思いが静かに綴られていく。最初に監督の脳裏に浮かんだのが、「少し年の離れた男女が雨宿りで出会う物語」。そこに、大学時代からずっと心に残っていたという2つの要素が自然と加わっていった。ひとつが「万葉集」。そしてもうひとつが、本作で秦基博がエンディング曲としてカバーしている大江千里の作詞・作曲による楽曲「Rain」だった。「大江さんが好きな女の子がいて、その子に貸してもらったカセットに『Rain』があってずっと好きな曲でした。『万葉集』も同じ時期に、僕は国文学専攻だったので基礎教養として学んだんですが、千年以上も昔の和歌なのに、男女の想い合う気持ちって連続してるんだなと感じてました。この2つは種のように僕の中にずっとあって、それが最初のイメージと繋がって組み合わさっていきました」。「タカオとユキノが出会うきっかけとなる直接的な意味ではもちろん、彼らの人生の中で立ち止まっている時期という象徴的な意味でも、これは雨宿りの映画」と新海監督。当然と言うべきか本作における雨の描写は特別な意味を持って観客の心に染み込んでくる。「例えば最初に2人が出会ったときに降っている雨は2人を隔てるカーテンのように降り注いでます。2人の関係が深まっていくにつれて雨も小降りになるし、タカオが初めてユキノの足に触れた日は、天が祝福するかのようにキラキラした天気雨が降り、土砂降りの雨は2人の背中を後押しする。強弱だけでなく、雨粒を光らせたり、地面の濡らし方、水たまりからはね返るしずくの大きさなど、単に降り注ぐだけでなく2人の感情に絡めながら雨を描き分けて、意味を持たせることは強く意識しました」。雨だけではない。例えば、粉々にひび割れたユキノのファンデーション。セリフがなくとも彼女の心に積み重なった哀しみや疲れを、共感をもって観る者に感じさせる。正直、この描写ひとつとってみても人間(特に女性!)の心理に対する監督の深い洞察には驚かされる。ユキノ役の声優・花澤香菜はこの描写を目にした瞬間、涙が止まらなくなったと明かしている。だが当の監督は「あれは偶然と言うか…取材による聞き込みのたまものですね」と静かな笑みを浮かべるばかり。「あそこはユキノの哀しみを観客に伝えるだけでなく、実感し共感してもらわないといけない。じゃあ哀しみにさらに追い打ちをかけるような、ヘコむ出来事って何か?と女性スタッフたちに聞いたら『ストッキングの伝線』『ヒールが溝に挟まる』という答えが出てきた。でも伝線はアニメでは表現しにくいし、靴作りの物語だからヒールだと直接的すぎて何か違う意味を持ってしまう。それで『他には?』とさらに聞いたらファンデーションの話が出てきたんです。当たり前ですが、最初に表現したい感情やシチュエーションがあって、それをどう描くかを考え、取材をしたり、一番しっくりと来る比喩やセリフを探したりしています」。人物の表情から風景、セリフに至るまで、これほど情緒豊かに描きながらも、作っている当人は“論理”や“理屈”を重視する。自身の感情や共感を反映させ、人物に寄り添うことがないわけではないが、一方で時に登場人物の感情の起伏をグラフにし、パズルのように組み立てていくこともあるとか。こうした姿勢の理由のひとつは、彼が生粋のアニメーターの道を経ずに“監督”となったことにあると言えそうだ。「そうかもしれません。宮崎駿さんのようにご自身が優秀なアニメーターである監督もいらっしゃいますが僕はどうやってもそうはなれない。ならば違う部分――自分で考えて、言葉でそれをスタッフに伝える必要があるんです。やっぱり、自分の中に理屈のないあやふやな状態で、スタッフに説得力をもって描かせることはできないですから」。論理を武器とした“非アニメーター監督”の矜持。そんな彼が、ファンの間で“新海節”とも称される、文学的な感性にあふれた自身の作品の世界観を特徴づける要素として重視していることが3つある。「ひとつは会話やモノローグで使用する『言葉』の選択。2つ目が『色彩』――僕が自分で色彩設計と撮影監督を兼任してるんですが、キャラクターの動きを描くことはできないけど、色彩に関しては自分が全てコントロールしてます。そして3つ目が『時間軸』。この音楽は何秒で、このカットはコンマ何秒、音楽が途切れた瞬間に足音が…といった部分のコントロールは全て僕がイメージし、作り上げている。それが自分にしかできない強みになればと思ってます」。何より、新海監督が自身の作品に込めるのは「誰かを励ましたいという思い」だという。「その誰かにはきっと20代の頃の僕、いや、いまの僕自身も含まれている」と続ける。「20代で自主制作を始めたとき、とにかくつらい自分の現状を何とかしたいって思ってたんですよね。それこそタカオが『靴を作ることがおれを違う場所へ連れてってくれる』と考えるように。自分の置かれている状況を誰かに肯定してもらえたら、ずいぶん楽になるのに…と大げさかもしれないけど、切実に救いを求めていたんですね。だから自分が求めていたちょっとした救い――『会社に行きたくないな』と思ってた人が『行ってみるか』とか『逆に会社に行かなくても生きていける』って思ってもらえたり――そういう少しでもポジティブな影響を与えることができたら。それが何より20代の僕がほしかったものだから」。アニメーターではないからこそ、スタッフを指揮して実写で映画を撮ってみたい気持ちは?最後にそう尋ねると「そういう気持ちは正直、ないんです」とつれない答え…。その真意は?「僕の作品に対して『実写のようですね』という感想はよくいただきますし、たまにそういうオファーをボンヤリといただくことはあります。でも僕の作品はアニメーションだからこそ表現できることを描いていると思ってます。現実の世界を物語の舞台にしているのも、決して現実を描きたいからではなく、そうすることで実写でそのまま撮る以上の大きな力をもって受け取ってもらえると思うから。絵の持ってる力ですね。もし誰か別の方が僕の作品を原作に実写で撮りたいと仰るなら、それはウエルカムですよ(笑)」。46分に込められた、物語の深みと情景の美しさをじっくりと堪能してほしい。(photo / text:Naoki Kurozu)■関連作品:言の葉の庭 2013年5月31日より全国にて公開(C) Makoto Shinkai/CoMix Wave Films
2013年05月31日宮崎市フェニックス自然動物園(宮崎県宮崎市塩路浜山3083-42)は、2013年1月1日から1月3日までの3日間、「ゾウさんの書き初め」をはじめとする、さまざまなお正月イベントを開催する。「ゾウさんの書き初め」では、アジアゾウ「みどり」が、長い鼻を使って筆をもち、書き初めを行う。また、「ゾウさんのお散歩と記念撮影」や、「小動物とのふれあい」、2013年の干支の動物「ヘビ」とのふれあい・観察タイムなども実施。遊園地では、1人1,500円(2歳から大人)で、遊具が乗り放題になるサービスも提供する。なお、2013年1月1日の営業時間は、10時30分から17時まで(2日と3日は平常通り)。イベントは、動物の体調や天候などにより、変更する場合があるとのこと。詳細は、同園公式ホームページで見ることができる。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年12月28日南九州ファミリーマートは25日、「宮崎牛の焼肉重」を宮崎・鹿児島県のファミリーマート297店舗(2012年11月末現在)にて発売した。同商品は、10月25日から29日にかけて行われた「第10回全国和牛能力共進会」にて、日本一となった宮崎牛を使用した焼肉重。「全国和牛能力共進会」は5年に一度開催され、全国の優秀な和牛を競う。今回で10回目となる同大会にて、宮崎牛が「内閣総理大臣賞」をはじめとした数々の受賞をしている。今回の受賞は、第9回に続いての二連覇となる。宮崎牛を柔らかくジューシーに焼き上げ、地元のしょうゆを使用し、フルーツなどの甘みを活かした宮崎牛に合うオリジナルのたれで味付けした。価格は530円。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年12月27日マンガ、アニメに知っている場所が!どこかで見覚えのある場所がマンガやアニメに出てくると思わず身を乗り出してしまう、そんな経験ありますよね。さらにキャラクターがその場所ならではの方言を話していたり、観光スポットを歩いていたりすると、作品への興味だけではなく、場所への興味がふくらむことも。そんな印象深い場所についてマイナビ会員の男性432人にアンケートをしてみました。上位はやはり、おなじみのあの作品!>>女性編も見るQ.マンガやアニメの舞台のモデルになった場所を下記より選んでください(複数回答)1位春日部(クレヨンしんちゃん)25.0%2位屋久島(ジブリより)24.8%3位箱根(エヴァンゲリオン)10.7%4位静岡(ちびまる子ちゃん)10.4%5位茅ヶ崎(湘南爆走族)5.1%■春日部(クレヨンしんちゃん)・「国民的アニメだから」(26歳/生保・損保/営業職)・「クレヨンしんちゃんで(春日部を)知ったから」(30歳/食品・飲料/営業職)・「一番よく耳にする気がする」(63歳/情報・IT/経営・コンサルタント系)■屋久島(ジブリより)・「一回行ってみたいから」(28歳/食品・飲料/販売職・サービス系)・「屋久島は一生に一度は行ってみたいから」(29歳/食品・飲料/サービス職)・「一度行ってみたい」(47歳/情報・IT/技術職)■箱根(エヴァンゲリオン)・「エヴァそのもののインパクトから」(29歳/商社・卸/労務職)・「子供の頃に見たので今でも印象に残っているから」(28歳/機械・精密機器/事務系専門職)・「場所の特徴が作品に生きているから」(50歳/情報・IT/技術職)■静岡(ちびまる子ちゃん)・「静岡に住んでた時にちびまる子ちゃんの商品いっぱい売ってたから」(32歳/その他サービス/その他事務系)・「親戚の家があったので、見ていて懐かしい感じがします」(44歳/情報・IT/事務系専門職)・「何となく庶民的でのどかな雰囲気が良さそうだから」(40歳/機械・精密機器/技術職)■茅ヶ崎(湘南爆走族)・「漫画が好きだから」(47歳/機械・精密機器/技術職)・「かつての愛読書だから」(47歳/情報・IT/技術職)・「知っている場所なので」(44歳/情報・IT/事務系専門職)■番外編:この作品のこの場所にも注目・久喜(らき☆すた)「聖地めぐりは楽しかった」(29歳/自動車関連/技術職)・秩父(あの日見た花の名前を僕たちはまだ知らない。より)「芝桜がきれいだった」(24歳/運輸・倉庫/技術職)・前橋(魔法少女まどか☆マギカ)「作品自体も好きだし、行ってこの場面か、とすぐ分かったので」(26歳/食品・飲料/クリエイティブ職)総評1位に輝いたのはおなじみ「春日部(クレヨンしんちゃん)」でした。マンガを原作とした子供から大人まで人気の長寿アニメ番組で、放映時間帯も金曜19:30から(地域により異なる)と視聴者が多い時間帯なので知名度抜群です。回答者の年齢層も20歳代~60歳代と幅広く、作品の面白さもさることながら、マンガ、テレビ、映画と多様なメディアの影響を感じさせる結果となりました。2位に選ばれたのは「屋久島(ジブリより)」。主に「もののけ姫」の舞台イメージとなった場所です。宮崎駿監督が構想に16年、制作に3年かけたという大作で、こだわりの背景描写によって見た人から「行ってみたい」という気持ちを引き出しているようです。ただし、多くの人にとってすぐに行ける場所ではないので、願望としての回答が目立つ結果となりました。3位は「箱根(エヴァンゲリオン)」。首都圏からもアクセスが良く、多くの人が訪れる観光地である箱根の特徴を残しつつ、破壊シーンの多い作品を成り立たせていることが、視聴者の共感と作品のインパクト双方を印象付ける結果となったようです。4位は静岡(ちびまる子ちゃん)、小差で5位は茅ヶ崎(湘南爆走族)です。双方に共通しているのは、回答者が住んでいたことのある場所であることや、地元であることです。世代は30歳代、40歳代が比較的多く、懐かしさとともに作品を楽しむ傾向があります。番外は、いわゆる「深夜アニメ」作品の舞台となった場所が多く、回答年齢層は20歳代が中心となっています。近ごろ話題の「アニメ聖地巡礼」で実際に行ってみた、という回答もみられ回答者の行動的な側面を感じさせる結果となりました。(文・OFFICE-SANGA秋田茂人)調査時期:2012年11月12日~2012年11月19日調査対象:マイナビニュース会員調査数:男性432名調査方法:インターネットログイン式アンケート■関連リンク【男性編】住んでみたい!!マンガ・アニメに出てくる日本家屋ランキング【男性編】オタクだと思うキャラランキング【男性編】心の浄化!!純愛マンガ・アニメランキング完全版(画像などあり)を見る
2012年12月26日太平洋(パシフィック)の深海から突如出現し、地球を絶滅の危機に陥れる未知なる巨大生命体と、人類の英知を結集し生み出された人型巨大兵器“イェーガー”との壮絶な戦いを、ハリウッド最先端のVFXを駆使して描くSFスペクタクル超大作『パシフィック・リム』。このたび本作の待望の日本版予告編が遂に解禁となった。『パンズ・ラビリンス』など世界中で熱狂的な支持を集めるギレルモ・デル・トロ監督がメガホンを握る本作は、自身も「集大成」と語るほどの渾身の一作となっている。人気子役の芦田愛菜や菊地凜子が出演していることでも話題を呼んでいるが、全世界の本作に対する注目は想像以上に高いようだ。今月14日(金)に解禁となった海外版予告編は全世界を熱狂させ、YouTubeでの予告編映像再生回数はなんと4日間で驚異の400万回(12月17日時点)を記録し、海外版予告編を見た日本のファンの本作に関するツイートも、1日だけで1,470ツイートを突破(Yahooリアルタイム調べ/12月17日時点)したという。今回、解禁となった予告編では愛菜ちゃんや菊地さんら日本人キャストの姿を確認することができるばかりでなく、宮崎駿を始め高畑勲や押井守、大友克洋など多くの日本人クリエイターに敬意をもつ“ハリウッドNo.1の日本オタク”であるデル・トロ監督ならではの日本アニメや特撮文化を思わせる巨大兵器や生物も明らかとなっている。さらに「今日が人生最後の日かもしれない」、「今日こそ人類最後の戦いを終わらせるのだ!」と正体不明の生命体に立ち向かっていく彼らの姿が確認でき、本作への謎は深まるばかり。まずは驚異の再生回数を記録した予告編から、壮大な世界観が広がる本作を堪能してみては。『パシフィック・リム』は2013年夏、丸の内ピカデリーほか全国にて公開。※こちらの予告編はMOVIE GALLERYにてご覧いただけます。MOVIE GALLERY■関連作品:パシフィック・リム 2013年夏、丸の内ピカデリーほか全国にて公開© 2012 WARNER BROS.ENTERTAINMENT INC.AND LEGENDARY PICTURES FUNDING,LCC
2012年12月23日宮崎県の「宮交観光(宮崎交通旅行部)」では、「古事記」編さん1300周年の今年、「古事記編さん1300年記念バスツアー~神話ロマンを感じる旅~」を「日向・高千穂コース」と「宮崎・西都コース」の2つのプランで実施してきたが、2013年1月5日より「宮崎・西都コース」についてはリニューアルして、新たにスタートする。「宮崎・西都コース」は、宮崎の神話を再確認するためにその舞台であるみそぎ池、西都市・西都原の記紀の道、初代天皇である神武天皇縁の宮崎神宮を神話観光ボランティアがガイドするというもの。今回のリニューアルされたプランでは、観光内容はこれまで通り。料金も1,300円とこれまでと同じで、昼食付きとなる。昼食は西米良村の平成の桃源郷として知られる「おがわ作小屋」の「おがわ四季御膳」で、テレビなどでも紹介されたメニュー。また、昼食時には、西米良民話語り部による神話も楽しめる。なお、「日向・高千穂コース」については、これまで通り、神話観光ボランティアのガイドのもと、高千穂町と日向のお伊勢さんとして知られる「大御神社」などを巡る。高千穂町は宮崎を代表する観光地であり、ニニギノミコトが初めて地上に降り立った天孫降臨の地であるといわれる。また、アマテラスオオミカミの岩戸神話も伝えられる神話ゆかりの地だ。なお、同コースは片道での利用も可能で、片道の場合も料金は1,300円となる。いずれのコースも催行日は1月から3月までの土曜、日曜、祝日の予定。詳しくは宮交観光で確認を。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年12月19日世界を舞台に活躍する現代美術家・村上隆の初監督作品『めめめのくらげ』のポスターと予告編がこのほど公開された。予告編本作は、村上が10年以上温め続けてきた原案がベース。主人公の小学生・正志は、引っ越してきた家に置かれた見慣れない段ボールの中から何とも愛くるしい生き物を発見。“くらげ坊”と名付け、リュックに入れて転校先の学校にも一緒に行くほど仲良くなるが、いざ学校へ行くとなんと他の生徒たちも不思議な生物=“ふれんど”を連れており、しかも大人にはその姿は見えないらしい。果たして“ふれんど”とは何なのか? 映画は、不思議な生命体と小学生の少年の交流をファンタジックに描く。このほど公開された予告編では2010年のフランス・ヴェルサイユ宮殿での作品展など、村上監督のこれまでの成果が映し出される。そして、本作のメインキャラクターである“くらげ坊”と思われる不思議な生物が勢いよく飛び出し、住宅街を飛び回る映像が続いており、かわいらしい風貌とは裏腹にかなりのスピードで飛び回る生物の正体が気になるところだ。また、ポスターにもこの“くらげ坊”はひょっこりと顔を覗かせており、くりっとした目が何とも愛らしい。ちなみに予告編でも流れている本作の主題歌は人気クリエイターkzの楽曲『Last Night,Good Night』を、ヴァーチャルアイドルの初音ミクがカヴァーしたもの。村上監督は本作について「子供のころ夢中でみていたゴジラ、ウルトラマンなどの特撮の世界。そして大人になっても『スターウォーズ』やスピルバーグ、宮崎駿など熱は冷めなかった。この作品はそれらの要素といまの日本の混沌をまぜこぜにした、新しいSFファンタジーです」と語っており、村上自身の子供のころの夢をふんだんにつめ込んだ作品になっているようだ。『めめめのくらげ』2013年4月26日(金)TOHOシネマズ 六本木ヒルズほか全国順次ロードショー(C)Takashi Murakami/Kaikai Kiki Co. Ltd. All Rights Reserved
2012年12月18日スタジオジブリが高畑勲監督と宮崎駿監督の最新作を2013年夏に、公開することがこのたび明らかとなった。1988年に『火垂るの墓』(高畑勲監督)と『となりのトトロ』(宮崎駿監督)の2本立て興行以来、25年ぶりに顔を揃え、スタジオジブリ初となる長編映画の2作同日公開となる。高畑勲監督による『ホーホケキョとなりの山田くん』以来、14年ぶりの作品は「竹取物語」を題材にした『かぐや姫の物語』。そして、宮崎駿監督による『崖の上のポニョ』以来、5年ぶりの作品は『風立ちぬ』となる。『かぐや姫の物語』、『風立ちぬ』は2013年夏、全国にて公開。■関連作品:かぐや姫の物語 2013年夏、全国にて公開© 2013 畑事務所・GNDHDDTK風立ちぬ 2013年夏、全国にて公開© 2013 二馬力・GNDHDDTK
2012年12月13日スタジオジブリの鈴木敏夫プロデューサーが9日、都内で行われた『魔女の宅急便』『おもひでぽろぽろ』のブルーレイ発売記念トークショーに、『魔女の宅急便』に自身の楽曲「やさしさに包まれたなら」「ルージュの伝言」を提供した松任谷由実とともに出席した。トークショーが終盤に差し掛かる中、鈴木氏は「今、ある映画を作っていまして。近日発表しますが」と情報解禁を前に、ジブリの新作について切り出し「実は『ひこうき雲』を使ったらどうかと思っている。宮さん(宮崎駿監督)はユーミンの大ファンで、『歌詞がぴったり』と言っている。この後でお願いしようと思ったが、忘れるといけないから」と松任谷のデビュー曲を使用したいと発言。突然の“直談判”に今年デビュー40周年を迎える松任谷も「本当にうれしい」と前向きな返答で、ジブリ×ユーミンのコラボが再び実現する可能性が出てきた。23年前、「やさしさに包まれたなら」「ルージュの伝言」が起用されたいきさつについて、「私の記憶だと、書き下ろしを依頼されたんですよね。でも、私に台本の読解力が足りなくて、どこにポイントを置こうかずっと迷ってしまって…」(松任谷)、「頼んだのは(映画公開の)1年前。それから12か月、事務所に通ったんだけど(笑)」(鈴木氏)。それでも、「結果的にはぴったりな曲を選んでいただいた。書き下ろしでは、映画の感情に合った曲になったかどうか」(松任谷)、「あの2曲がないと映画は成立しない」(鈴木氏)と満足そうに当時を振り返っていた。松任谷が「お気に入りは主人公のキキが、モップに乗って男の子(トンボ)を助けに行くシーン。あの健気さが泣けた」と語ると、鈴木氏は「最初はキキがおばあさんにケーキを届けるシーンで終わるというのが、宮さんの案だった。でもそれじゃサービスが足りないと思って」と映画のクライマックスとなったキキによる救出劇誕生の経緯を説明していた。『魔女の宅急便』『おもひでぽろぽろ』ブルーレイ発売中取材・文・写真:内田 涼
2012年12月10日スタジオジブリの鈴木敏夫プロデューサーと、歌手の松任谷由実が12月9日(日)、都内で行われた『魔女の宅急便』と『おもひでぽろぽろ』のブルーレイ発売記念トークショーに出席した。松任谷さんと言えば“荒井由実”名義でリリースした楽曲「やさしさに包まれたなら」、「ルージュの伝言」が『魔女の宅急便』の挿入歌になったことで、ジブリファンにもなじみ深い存在。当初は、映画のために書き下ろし曲を依頼されたと言い「私に台本の読解力がなくて、どこをポイントにしたらいいか迷ったまま時間が過ぎて…」(松任谷さん)。それでも「結果的には、映画にぴったりな曲を選んでいただいた。もし書き下ろししていたら、こんなに(映画の)心情に合った曲が作れていたか。結果論ですけどね」とふり返り、鈴木プロデューサーも「あの2曲がなければ、映画は成立しなかった」としみじみ語っていた。この日は、朝8時から並んだというファンを始め、熱心なユーミン信者が多数来場し、会場は熱気ムンムン。さらに「ニコニコ生放送」で中継され、ユーミン×鈴木Pのトークもヒートアップしていった。そんな中、鈴木プロデューサーからは「いま、ある映画を作っていまして。近日中に発表するんですけど」とスタジオジブリの最新作に関する重大発言が!さらに「いま、『ひこうき雲』を主題歌にしたらどうだろうかって話になっている」と松任谷さんのデビュー曲を採用する可能性を口にした。実は宮崎駿監督はユーミンの大ファンで、「宮さん(宮崎監督)も『歌詞が映画の内容にぴったり』と言っている。トークショーが終わったらお願いしようと思っていたけど、忘れるといけないから(笑)。とにかく頼みたいのは事実」(鈴木プロデューサー)。まさかの急展開に、松任谷さん本人も「本当に嬉しい!今年一番嬉しいですね。それにデビュー曲ということもあり、このために40年やってきたのかも」とアーティスト活動40周年目となった2012年の締めくくりに飛び出した“電撃オファー”に喜びを爆発させていた。『魔女の宅急便』、『おもひでぽろぽろ』ブルーレイは発売中。『魔女の宅急便』[ブルーレイ]発売中価格:7,140円(税込)販売元:スタジオジブリ『おもひでぽろぽろ』[ブルーレイ]発売中価格: 7,140円(税込)販売元:スタジオジブリ
2012年12月09日小さなころから行ってみたかった大好きだったマンガやアニメ。夢中になって、登場人物になりきっていた子どものころを、思い出してみてください。現実にはない世界であっても、なぜか身近な世界を。もし、マンガやアニメに出てくるところに行けるとしたら、どこへ行きたいですか。さて、マイナビ男性会員432名のみなさんが行ってみたいところはどこかな。>>女性編も見るQ.マンガやアニメに出てくる行ってみたい場所を教えてください(複数回答)1位ナメック星(ドラゴンボールより)19.4%2位ムーミン谷(ムーミン)16.4%3位湯屋(ジブリより)14.1%4位カリオストロの城(ルパン3世より)11.3%5位恐竜の生きていた時代(ドラえもんより)10.2%■ナメック星(ドラゴンボールより)・「星人と友だちになってみたいから。みんなよさそうな人たちばかりでいやされそう」(26歳/その他)・「とても住みやすそうな環境に思えるからです」(35歳/その他)・「サイヤ人とふれあってみたい!」(24歳/食品・飲料/販売職・サービス系)■ムーミン谷(ムーミン)・「ムーミン谷でまったりと昼寝をしたい」(33歳/情報・IT/技術職)・「冬は厳しそうだけど、のんびりしているので」(28歳/その他)・「平和そうだから」(32歳/情報・IT/技術職)■湯屋(ジブリより)・「中華まんが妙に美味しそうで、食べてみたい」(25歳/その他)・「温泉も好きだし、登場人物にあいたい」(26歳/食品・飲料/技術職)・「ラピュタに行きたい。腐海のほとりで生活したい。湯屋でゆっくり癒されたい」(32歳/情報・IT/営業職)■カリオストロの城(ルパン3世より)・「観光旅行としていくならば楽しめそうだから」(29歳/情報・IT/販売職・サービス系)・「厄介そうだがあの迷宮チックなところを一通りざっと眺めてみたい」(23歳/運輸・倉庫/販売職・サービス系)・「風景がきれいそうで料理もうまそうなので」(32歳/ソフトウェア/技術職)■恐竜の生きていた時代(ドラえもんより)・「タイムマシンで生き物の起こりを実際に目で見てみたいから」(31歳/学校・教育関連/専門職)・「初めて映画を見に行き、本当にタイムマシンがあって、そこに行けると本気で思っていた」(31歳/機械・精密機器/技術職)・「ドラえもんと一緒に探検してみたいから」(28歳/商社・卸/秘書・アシスタント職)■番外編:宇宙に行きたい・イスカンダル(宇宙戦艦ヤマトより)「美しそうな場所ですから。ナターシャにも会ってみたいですし」(37歳/ホテル・旅行・アミューズメント/販売職・サービス系)・アンドロメダ終着駅(銀河鉄道999)「終着駅に行きたいというより、銀河鉄道に乗ってみたいと、子どものころ思っていた」(42歳/ソフトウェア/技術職)・サイド7(機動戦士ガンダムより)「スペースコロニーでの生活というのがどういうものか体験してみたい」(30歳/機械・精密機器/技術職)総評『ドラゴンボール』でナメック星人の故郷の惑星「ナメック星」が見事1位を獲得しました。ドラゴンボールで願いをかなえたいというコメントが多いのは当然としても、住みやすそうで、ナメック星人はいい人そうだから、行ってみたいというコメントが多かったです。2位はムーミンの住む「ムーミン谷」。ほのぼの、のんびり過ごせそうという意見が大半でした。みなさん、日常生活が忙しくストレスを感じているのでしょうか。現実世界に癒やされる場所をみつけたいものです。3位はスタジオジブリ作品の『千と千尋の神隠し』に登場する湯屋。行ってみたい理由の多くが「温泉が好き」、「料理がおいしそう」でした。4位は現ジブリの宮崎駿監督の映画『ルパン三世カリオストロの城』の舞台となった。カリオストロの城」で、美しい景色に惹かれる方のコメントが多数でした。そして、5位にランクインしたのが「ドラえもん のび太の恐竜」の「恐竜の生きていた時代」。「恐竜を見てみたい」、「タイムマシンに乗りたい」というのが理由の大半でした。全体として本当に行きたいという熱いコメントが多かったと言えるアンケート結果となりました。アニメ旅行社をやると、きっと商売繁盛になるはず。(文・OFFICE-SANGA花澤和夫)調査時期:2012年11月12日~2012年11月19日調査対象:マイナビニュース会員調査数:男性432名調査方法:インターネットログイン式アンケート■関連リンク【男性編】ジブリ映画に出てくる住んでみたい場所ランキング【男性編】大人だからこそ分かる!?『ドラえもん』のいいところランキング【男性編】ディズニーアニメに出てくる飼ってみたいキャラランキング完全版(画像などあり)を見る
2012年12月06日2012年12月12日(水)が、チョコレート菓子「ダース」にちなんだ“12”並びの100年に1度の「ダースの日」。この記念すべき日に先駆け、女優の宮崎あおいが12月5日(水)、青山ダイヤモンドホールにて「HAPPY DARS DAY!!」発表会と題し、今年あった「いいこと、12コ。」を報告した。1993年に発売されたチョコレート菓子「ダース」は、今年で誕生19年目、来年には20年の節目を迎える森永製菓のロングランヒット商品だ。粒チョコタイプで手軽に食べられるということもあって、女性を中心に長年愛され続けてきた。3年前から「ダース」のCMでイメージキャラクターを務める宮崎さんが、この日のイベントでもゲストとして登壇。この日のファッションは、ミルクチョコレート・カラーのワンピースに、「ダース」をイメージしたという赤いマニュキュア&ネックレスで登場し、かわいらしい衣装に笑顔を見せた。「ダース」のキャッチコピーでもある「いいこと、12コ。」だが、宮崎さんの今年あった“いいこと”は、自身が語る通り「小さな幸せの積み重ね」だったのだとか。先日、誕生日を迎えたとあって「27歳になりました」や、「長野にた沢山行きました」と現在放送中のドラマ「ゴーイング・マイ・ホーム」での撮影でお気に入りの場所となった長野での思い出を挙げた。しかし、一方で、「イカの塩辛が美味しく作れた」や白子が好きだからと「冬がやって来た」を挙げるなど、意外な“オヤジ”の一面も披露し、報道陣を沸かせていた。それでも、「やっぱり女の子にはチョコレートですね。いつも元気をもらえます。冬はあったまるので、チョコレート・フォンデュなんかもいいなぁ」と甘いチョコレートに思いを馳せ、とろけるような笑みを浮かべていた。そんな宮崎さんは今後、向井理と共演の『きいろいゾウ』(2013年2月2日)、松田龍平主演の『舟を編む』、忽那汐里や安藤サクラらと共演する『ペタル ダンス』(2013年4月20日)の公開を控えている。■関連作品:ペタルダンス 2013年春、渋谷シネクイントほか全国にて公開舟を編む 2013年4月13日より丸の内ピカデリーほか全国にて公開© 2013「舟を編む」製作委員会きいろいゾウ 2013年2月2日より新宿ピカデリーほか全国にて公開© 2013西加奈子・小学館/「きいろいゾウ」製作委員会
2012年12月05日女優の宮崎あおい(27)が5日、都内で行われた森永製菓『HAPPY DARS DAY!!』発表会に出席した。同イベントは2012年12月12日と12が3つ並んだ100年に一度の『ダースの日』に先駆け開催。宮崎は今年あった「いいこと、12コ。」を発表し「なかなか正直、浮かばなかった。いろいろ挙げてみると小さなハッピーがいっぱいあってとても幸せな1年でした」と満足げに振り返った。【写真】「とても幸せな一年」 宮崎あおいのキュートな全身ショットそのなかで宮崎はドラマの撮影で「長野にたくさんいきました」と挙げ、撮影中は「役ではお母さんの疑似体験をさせていただいて楽しかった」という。「小学校1年生くらいの息子がいる設定でかわいいんですけど人として大事なこと、怒ったりもしなくちゃいけなくて。本当のお母さんじゃないから難しいんですけど、お母さんって大変だな」と感じたという。他には「イカの塩辛が美味しく作れた」「手作りの作品が増えた」などを紹介し“手作り”に夢中になっている様子。手作り作品は編み物や絵を描くことが多いといい「現場にいると待つ時間が長かったりするから一人でいることが得意になってきました。人にあげて喜んで使ってくれると何よりも幸せです」と笑顔をみせていた。
2012年12月05日トムス・エンタテインメントは12月23日~24日、東京・上野動物園にて「パンダコパンダ40周年×上野動物園モノレール開業55周年記念イベント」を開催する。同イベントは、1972年のジャイアントパンダ「カンカンとランラン」ブームと同時期に製作された、宮崎駿・高畑勲のアニメーション映画「パンダコパンダ」に登場するキャラクター「パパンダ」が、上野動物園モノレールの1日駅長に就任、来場客と交流するというもの。パンダコパンダ生誕40周年と上野動物園モノレール運行開始55周年を記念しての開催となる。イベント開催日は12月23日と24日の2日間。両日とも、上野動物園モノレールに乗車した人先着2,000名に記念ステッカーがプレゼントされるほか、11時、13時、15時には「パパンダ」の着ぐるみが一日駅長として登場。握手会や撮影会が行われる(天候により中止の可能性あり)。開催場所は東京都恩賜上野動物公園内、上野動物園モノレール西園駅。時間は10時~16時。入園料は一般600円、65歳以上300円、中学生200円、小学生までは無料。上野動物園モノレール運賃は、中学生以上150円、2歳以上の小児80円。詳細は「パンダコパンダ特設サイト」へ。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年12月04日九州には県ごとに数多くの焼酎の銘柄が存在します。中でも大分、熊本、宮崎、鹿児島の焼酎は全国的に有名ですよね。今回は、その中から熊本と宮崎の焼酎について、地元の酒好きに聞いた、オススメの焼酎を紹介します。●六調子(熊本県/六調子酒造)熊本の人吉で作られる米焼酎は「球磨焼酎」と呼ばれますが、これぞまさに球磨焼酎の代名詞とも言える銘柄です。「ろくちょうし」ではなく「りくちょうし」と読むので要注意。蒸したお米の風味と芳醇な香りが味わえ、どんな料理にも合います。●古代一壷(熊本県/六調子酒造)貯蔵熟成させた米焼酎。古酒ならではの深い味わいと香りを堪能することができます。個人的にはそのまま飲むよりもお酒の半分くらいの水で割って飲むのが好みです。同じ熟成焼酎である宮崎の『百年の孤独』を意識して作られたそうです。●瑠璃の香(熊本県/天草酒造)100年以上の歴史を持つ天草酒造の米焼酎。長期熟成させた古酒と新酒を混ぜることで上品な香りと甘みのある味を作り出しています。ロックで飲むのがお薦めです。コバルトブルーの瓶も美しく、飲みきった後もついとっておきたくなる逸品です。●待宵(熊本県/高橋酒造)「全麹仕込み」という新しい製法で作られた米焼酎です。上品な香りとコクのあるまろやかな味が特徴で、魚でも肉でもよく合います。以前は熊本県だけで販売されていた超プレミアム焼酎でしたが、ついに全国区で売られるようになりました。●万次郎(熊本県/大石酒造場)熊本の『万次郎』というカボチャを使った焼酎です。万次郎は糖度が非常に高く、焼酎も甘みの強い性格に仕上がっています。一見、変りダネ焼酎に見えますが、案外ハマってしまう一本です。●牧場の夢(熊本県/大和一酒造)お米と牛乳、そして温泉水を同時に発酵させて作った牛乳焼酎です。フルーティな味と牛乳の風味を味わうことができます。飲み口が非常に柔らかいので、女性でも飲みやすいでしょう。冷凍庫で冷やして飲むのがオススメです。●尾鈴山 山ねこ(宮崎県/尾鈴山蒸留所)ジョイホワイトという芋焼酎用に改良された芋を使った芋焼酎です。芋焼酎とは思えないほど上品な香りと、キレのある飲み味が特徴で、飲み込むと口の中にほんのりと甘い風味が残ります。ロックで飲むのがお薦めです。●百年の孤独(宮崎県/黒木本店)テレビで皇太子さまが愛飲していると紹介され、一躍有名になった麦焼酎。「中々」という麦焼酎の原酒を長期熟成させ作られています。ウイスキーのような琥珀色をしており、芳醇(ほうじゅん)な香りと深いコクを楽しむことができる逸品。なかなか手に入りませんが、宮崎の代表的な焼酎のひとつでしょう。●ひとり歩き(宮崎県/古澤醸造)まだまだ無名だったジョイホワイトを一躍有名にした芋焼酎。優しい香りとコクのある味、さらりとした飲み口で、すいすい飲んでしまいます。この『ひとり歩き』の原酒を3年間熟成させた『羅針盤』という焼酎もおすすめです。●杜氏潤平(宮崎県/小玉醸造)日南市飫肥にある小玉醸造さんの芋焼酎です。焼酎好きなら絶対に聞いたこと、そして飲んだことのある銘柄ではないでしょうか?上品な香りと、キレのある飲み口、そしてまろやかな味わい、非の打ち所のない焼酎です。以上、地元の酒好きに聞いた熊本、宮崎のおすすめ焼酎たちでした。これ以外にもまだまだ数え切れないほどたくさんの焼酎があるそうで、挙げたらキリがないとのこと。中には現地に行かないと飲めない物もあるそうですので、行く機会があれば飲み歩いてみるのもいいかもしれませんね!(高橋モータース@dcp)
2012年11月28日宮崎県には『マキシマム』という謎の調味料があるそうです。これがめっぽう美味しいそうで、宮崎県ではもはやおなじみの調味料なのだとか。そこで今回は、宮崎県が誇る調味料マキシマムとはどんなものなのか、東京で宮崎料理店を営む宮崎県民の方に聞いてみました!――宮崎県には『マキシマム』という調味料があるそうですが、これはどんなものなのでしょうか?マキシマムは宮崎県の三股町という所にある中村食肉さんが販売している調味料です。塩やコショウがブレンドされていて、肉だけでなく色んな料理にも使えるんですよ!――なるほど。宮崎県民なら誰もが知っている調味料なんですか?宮崎県では知らない人がいないくらい有名ですね。使用している飲食店も多いですし、東京にあるうちの店でも使っています。一般のご家庭でもかなり使っていると思いますよ。美味しい上に、使い勝手がいいので本当に助かります。――宮崎県外での知名度はどれくらいあるのでしょうか?実は数年前にテレビや雑誌で紹介された際、爆発的な人気が出まして、常に品切れ状態になったことがあったそうです。今でも入荷待ちの状態だったりしますし、宮崎県民だけに限らず、ほかの地域の方も買い求めているんでしょうね。一度使うと病みつきになりますから(笑)。――リピーターが続出している訳なんですね。マキシマムはどんな料理にも使えるとのことですが、具体的にはどんな使い方をされているのでしょうか?うちの店では、まずフライドポテトにマキシマムをまぶして出しています。これはもう鉄板ですね。かけるとうまみだけでなく、フライドポテトの香ばしさがアップするので、ビールによく合うんです。あとは鶏のから揚げにマキシマムをかけた「から揚げマキシマム」とか、揚げ物にはバツグンに合いますよね。ほかの店でも、小アジのフライにマキシマムをかけた料理なんかも出されてますし。もちろん肉料理全般とも非常にマッチします。――聞いているだけでたまりませんね(笑)。ほかにはサラダにチーズとマキシマムをかけたり、スープの味調整に使ったりと、非常に汎用性が高いですね。あとは自宅でも目玉焼きにかけたり、焼き飯に使ったりと、色んな場面で活躍してくれています。――なるほど。本当になんでも合うんですね。マキシマムを使った料理が食べたくなってきました。東京でもマキシマムを使った料理を出す宮崎料理のお店も多くなってきましたので、ぜひ宮崎県民が誇る調味料の味を試してみてください!宮崎県民だけが知る謎の調味料マキシマムの正体は、何種類もの食材がブレンドされた調味料でした。宮崎料理のお店だけでなく、中村食肉さんのオンラインショップでも購入できるそうなので、気になる方は購入してみてはいかがですか?(貫井康徳@dcp)中村食品さんのオンラインショップ
2012年11月27日独特の現代芸術で、ヴェルサイユ宮殿や、カタールのAI-Riwangエキシビジョンホールでの個展を開催し、また「ルイ・ヴィトン」や六本木ヒルズ、アーティストのカニエ・ウェストや「ゆず」とのコラボレーションなど、日本のみならず世界的に注目を集めるアーティスト・村上隆。そんな彼が初監督を務めた実写映画『めめめのくらげ』が2013年4月より公開となることが決定した。主人公の小学生・正志は、引っ越してきた新しい家に、見慣れない段ボールを見つける。中から出てきたのは、くらげの様な不思議な生き物!どこか愛くるしいその生き物を“くらげ坊”と名付け、次第に仲良くなっていく。リュックにくらげ坊を連れて転校先の学校に行くと、ほかの生徒も、くらげ坊と同じく大人には見えない不思議な生物=“ふれんど”を連れていて…。アーティストとして世界中で活躍する村上さんが初めてメガホンをとる本作は、10年以上前より、フルCGアニメーション作品として自ら暖めていたオリジナルアニメの企画をベースに、震災後の日本を舞台にファンタジーな世界を描き出すジュブナイル作品となっている。主人公・正志とヒロインの少女・咲を演じるのは、子役実力派の末岡拓人と浅見姫香。そのほか、突然子供たちの前に現れる正体不明の四人組メンバーとして、窪田正孝、染谷将太らが、さらに主人公・正志が慕う叔父で物語の重要人物に斎藤工と、豪華かつ個性的なキャスト陣が脇を固める。本作で監督デビューを果たした村上さんは、「子どものころ夢中で見ていたゴジラ、ウルトラマンなどの特撮の世界。そして大人になっても『スターウォーズ』やスピルバーグ、宮崎駿など、熱は冷めなかった。この作品はそれらの要素といまの日本の混沌を混ぜこぜにした、新しいSFファンタジーです」と本作についてコメント。自身の子ども時代と重ねるように、また、新しいアート作品を創り出すように、初の映画監督に挑んだ本作は実写とCGの融合で構成され、CGカットだけで約900カットを超えるという。想像をはるかに超える世界観で、すでににシリーズ2作目『めめめのくらげ2』の制作にも取りかかっているそう。本作は現在、1年以上かけての編集作業を施している最中で、完成は2013年を予定。アーティスト・村上隆による意欲作なだけに、世界中から熱い注目を集めることは間違いなさそうだ。『めめめのくらげ』は2013年4月26日(金)よりTOHOシネマズ 六本木ヒルズほか全国にて公開。■関連作品:めめめのくらげ 2013年4月26日よりTOHOシネマズ 六本木ヒルズほか全国にて公開© Takashi Murakami/Kaikai Kiki Co., Ltd. All Rights Reserved.
2012年11月16日うちのダメ夫
あの日、私はいじめの加害者にされた
東京マウントガールズ