映画『雷桜』完成披露プレミアイベントが8月31日(火)、東京・六本木ヒルズアリーナで行われ、W主演の岡田将生と蒼井優が劇中で初挑戦した乗馬の腕前を披露した。作家・宇江佐真理の同名小説を原作に、江戸時代、徳川家に生まれ心に病を抱えてしまった孤独な男・斉道(岡田さん)と、赤ん坊のときに誘拐され山で育つという数奇な運命を辿ってきた娘・雷(蒼井さん)の許されない身分違いの恋を描く物語。2人は時代劇に初挑戦。2人の乗馬は今年3、4月の撮影以来。入場時はそれぞれ劇中で“共演”した馬にまたがり、岡田さんは黒鹿毛の馬、蒼井さんは白毛の馬をスムーズに乗りこなす手綱さばきを披露。フォトセッション時には2人一緒に白毛の馬にまたがってポーズを決めた。共演の小出恵介と廣木隆一監督は徒歩で後に続いた。岡田さんは「乗馬は3か月、ほかに所作、殺陣を練習した。それを優ちゃんと乗り越えた後に撮影だったので、コミュニケーションが取れたと思う」。蒼井さんが「5か月一緒にいましたもんね」と話すと、岡田さんはこの日の出席者をひとりずつ指しつつ「そう、だからここ、家族みたいで。お姉ちゃん(蒼井さん)、お兄ちゃん(小出さん)、お父さん(廣木監督)って感じ。とっても幸せでした」と無邪気な笑顔を見せた。一方、劇中同様、好きな人と結ばれてはいけない時代に恋をしたら?との司会者からの問いに、小出さんは「突っ走ると思います、斉道同様。発狂しようが何しようが…」。岡田さんは「突っ走ります…あっ、でも、掟に従いますね」と気まぐれな発言。蒼井さんは「(ダメな)理由を聞きますね」と答え、司会者から「好きな人に?」と確認されると、真っ直ぐな瞳で大きく頷いてニッコリ。魔性の女ぶり(?)をのぞかせていた。『雷桜』は10月22日(金)より全国東宝系にて公開。(photo/text:Yoko Saito)■関連作品:雷桜 2010年10月22日より全国東宝系にて公開© 2010「雷桜」製作委員会■関連記事:シネマカフェ読者ゴコロなんでもベスト5(第6回)ちょんまげが似合う“まげメン”俳優といえば?岡田将生、『雷桜』主題歌で蒼井優と歌手デビュー宣言?主題歌PVで再共演2010年、最も活躍すると思う俳優は?1位は不動のジョニー・デップ!岡田将生&蒼井優、時代劇に初挑戦!人気恋愛小説『雷桜』映画化決定
2010年08月31日岡田将生と蒼井優の時代劇初出演作として話題の『雷桜』の主題歌が新人アーティスト、舞花(まいか)の歌う「心」に決定、ミュージッククリップの撮影のために岡田さん、蒼井さん、廣木隆一監督が久々に再集結した。将軍の血を引き、一家の当主としての宿命を抱える斉道(なりみち/岡田さん)と幼い頃に誘拐されて山で本能のままに、自由奔放に生きてきた雷(らい/蒼井さん)。交わるはずのない2人の運命の交錯、身分を越えた愛を描いた本作。今年の4月にデビューしたばかりの新人アーティストが主題歌を担当することが決まったが、廣木監督は「初めから曲のイメージは洋楽だったんですが、時代劇ではなく現代にも通用する曲を探していたときに偶然にも、彼女の曲を僕が耳にして。邦楽っぽくなくて、舞花さんがまだ10代ということを聞いて、世代を越えて幅広く心に届く人だなということを感じたのがきっかけでした。『雷桜』のイメージの土の匂いがするシンガーがここにいた、と思ってオファーさせてもらいました」と抜擢の理由を説明。岡田さんも「耳から入ってくる音や歌詞が心に響き、僕自身、久々に目頭が熱くなりました」と絶賛している。8月6日(金)には岡田さん、蒼井さん、廣木監督が再び顔を揃えてミュージッククリップの撮影が行われた。久々の廣木監督の演出の感想を尋ねられた岡田さんは「楽しいです。久々にみんなに会いに来たみたいな感じです。何ていうか、遊びに来たような感覚です」とリラックスモード。蒼井さんに「岡田くんは(時代劇の)カツラじゃないから余計、そう感じるんですよ(笑)」と突っ込まれると「そう、カツラじゃないからすごく楽です。映画とはまた設定も違いますし、すごく幸せな雰囲気にいま、僕は包まれています(笑)」とゴキゲンな様子。撮影では、“現代版『雷桜』”というコンセプトの下、一緒に本を読んだりシャボン玉を飛ばしたり、花火で遊ぶ様子が描かれる。映画と通じるところについて蒼井さんは「2人の仲の良さってことで言ったら、現代に2人(斉道と雷)がいたらこんな感じになっていたのかなという気がしないでもないです(笑)」とコメント。クリップでは、2人が歌を口ずさんでいるシーンも見られるが、これについて岡田さんが「これは2人でメジャーデビュー的な感じですね」と言えば、蒼井さんも「そうですね。今後、夏フェス出場とかいいですね」とノリノリ。さらに岡田さんが「やっぱり大勢の前で歌うのは気持ちいいですからね」と返すも、蒼井さんの「普段カラオケにも行かないのにね」という言葉に我に返ったのか「やっぱり、あんまり歌、うまくないので…恥ずかしいですね」と照れくさそう。「本当に歌うイベントをやってみては?」との問いに蒼井さんが笑顔で「ぜひ、やめていただきたいです」と拒否し、岡田さんも同調。蒼井さんは「余計なこと言いました」と苦笑いを浮かべていた。映画と共に主題歌、そしてミュージッククリップも楽しみな『雷桜』。公開は10月22日(金)より全国東宝系にて。主題歌「心」は10月20日(水)リリース。■関連作品:雷桜 2010年10月22日より全国東宝系にて公開© 2010「雷桜」製作委員会■関連記事:2010年、最も活躍すると思う俳優は?1位は不動のジョニー・デップ!岡田将生&蒼井優、時代劇に初挑戦!人気恋愛小説『雷桜』映画化決定
2010年08月16日女優の田中麗奈が、先日より携帯専用放送局BeeTVで配信されているドラマ「電撃婚〜perfume of love〜」の試写会の舞台挨拶に登壇した。本作で田中さんが演じたのは、結婚しようと思っていた彼氏にフラれ、仕事も失った30歳の華絵。ひょんなことから彼女は調香師の男・ハチ(西村雅彦)と出会い、すぐに結婚してしまう。互いをほとんど知らずに結婚しただけに、すぐに衝突を繰り返すようになる2人だが、心優しいハチに華絵は徐々に本当の愛情を感じるようになる。本作への出演について田中さんは「最近、よく耳にする電撃婚がドラマになるということで、時代の流れを感じました。“電撃婚”というワードも刺激的で、ドキドキしたり、ワクワクするような感じがとても楽しみでした」と語った。かつては親子の役を演じたこともある西村さんが結婚相手役となったが「このドラマの設定ではとてもなじめました。自分も年をとったんだな、と感じました」と笑顔で語った。では、田中さん自身、“電撃婚”の可能性は?と尋ねると「今回のドラマに出演するまでは、自分は慎重に考える派だと思ってましたが、演じてみて、こういうきっかけもあるんだな、と思いました」と思いのほか前向きな答えが!この日は作品にちなんで用意された、劇中に重要なモチーフとして登場する青いバラをイメージした高さ約2メートルのウエディングケーキに田中さんが入刀!感想を尋ねると「意外と硬いですね(笑)。初めてのウエディングケーキカットが舞台上ということで、運命を感じました。女優冥利につきますね」と満面の笑みを浮かべた。「電撃婚〜perfume of love〜」はBeeTVにて配信中(毎週月曜日更新)。BeeTV「電撃婚〜perfume of love〜」公式サイト■関連作品:FLOWERS -フラワーズ- 2010年6月12日より全国東宝系にて公開© 2010 映画「FLOWERS」製作委員会■関連記事:蒼井優、広末涼子ら豪華6女優競演『FLOWERS』試写会に50組100名様ご招待鈴木京香喫煙演技を反省「鼻から煙が出過ぎて…」6女優三世代共演に広末涼子「こんな美人家系ないでしょう」鈴木京香学者タイプの男性はOK水川あさみはNG?
2010年08月13日木村拓哉、蒼井優、浅野忠信をはじめ、錚々たる俳優たちが声優陣に名を連ね話題を呼んでいる、石井克人原作・脚本によるアニメーション映画『REDLINE』の予告編映像がこのほど解禁となった。『時をかける少女』、『サマーウォーズ』などの傑作を世に送り出し、つい先頃、海外ドラマ「SUPERNATURAL」のアニメーション版を手がけることも発表されたクリエイティブ集団「MADHOUSE(マッドハウス)」の下で、7年もの製作期間をかけて手描きで作り上げられた本作。予告編の冒頭にも出てくるように、舞台は遠い遠い未来。5年に一度開催される、宇宙最速を決める祭典“REDLINE”での優勝を目指すレーサーたちの熱き戦いが描かれる。残念ながら木村さん、蒼井さん、浅野さんらが演じたキャラクターのセリフ部分はこちらの予告編では登場しないが、特徴的な深い色味を帯びた世界観に激しく響き渡るエンジン音――これだけで見る者の胸を高鳴らせる。3人のほかには我修院達也、岡田義徳、津田寛治など、浅野さんと共に石井監督作『PARTY7』に出演した俳優たちが声優として参加している。ちなみに、監督を務めているのは同じく『PARTY7』でオープニングのアニメーションを手がけ高い評価を得た小池健。世界が認めたトップクリエイターたちによって、夢のマシンが動き出す!まずは予告編で映画の疾走感を存分にご体験あれ!映画『REDLINE』は10月9日(土)より新宿バルト9ほか全国にて公開。※こちらの特別映像はMOVIE GALLERYにてご覧いただけます。MOVIE GALLERY■関連作品:REDLINE 2010年10月9日より新宿バルト9ほか全国にて公開© 2010 石井克人・GASTONIA・マッドハウス/REDLINE委員会■関連記事:木村拓哉、革ジャン&リーゼントで疾走?蒼井優、浅野忠信とボイスキャストで共演
2010年08月11日好んで聴くというチャットモンチーの曲が流れる中、フワリと優しい笑みを浮かべて、軽い足取りで彼女がスタジオに姿を現す。時間はすでに夜に差し掛かっていたが、疲れた様子も見せず…かといってバリバリに元気いっぱいでもなく(というところが何となく彼女らしいのだが)、音楽に合わせるようにカメラを前に軽やかにポーズを変えていく。いま、間違いなく最も多忙な女優のひとり、蒼井優。声での出演も含め、今年だけで5本の映画の公開が予定されているが、そのうち最も早い1月に公開された『おとうと』は、彼女が「憧れていた」という山田洋次監督作品。このたびDVDがリリースされたが、すでに撮影からは、かれこれ1年半ほどが過ぎた。この1年半は長かったのか?短かったのか?濃厚であったことは間違いないだろうが…。改めて彼女にふり返ってもらった。「良い出会いの連鎖に恵まれました」『おとうと』の撮影、プロモーションを含むこの1年半を、蒼井さんは「良い出会い」という言葉で表現する。「山田監督はずっと憧れていた監督で、その方と一緒にお仕事させていただき、それに伴って吉永小百合さんや(笑福亭)鶴瓶さんともお知り合いになれて。加瀬(亮)くんともこれまで共演したことはあってもなかなか喋る機会がなくて、今回、お互いにいろいろと喋るようになりました。そこから始まって、舞台(※『楽屋〜流れ去るものはやがてなつかしき〜』生瀬勝久演出/小泉今日子、村岡希美、渡辺えり共演)もあって。仕事以外の部分でも、例えば、大好きな友達ができて、さらにその友達とも遊ぶようになって…という良い連鎖がたくさんあったなぁ、と思います。年末に仕事でロスに行くことになっていたんですが、空港のお寿司屋さんに入って、カウンター席に通されて、すぐそばにすごく綺麗な人がいるなと思ったら桃井かおりさんだったんです!私、桃井さんの大ファンで。そうしたら、桃井さんが一緒にいらっしゃった方とちょうど私の話をしてた、ってすごくびっくりされてて(笑)。それから、すごくよくしていただいて、本当に『良い出会いの1年だったなぁ』と」。信じることで開けた道「課題は…年下の子ですね(笑)」自らを「言葉にできない“感覚”で動く人間」という蒼井さん。こうした出会いも彼女の自然体のスタイルが呼び込んでいるように見える。「何でしょうね…決して活字にはならない自分なりの感覚。まぁ、そこまでかっこいいものじゃないんですが(苦笑)、『行く』か『止まる』か決める自分なりの見えない基準、自分なりに通している筋というものが確実にありますね、人付き合いでも仕事でも。ただ、自分が信じようと思える人、いとおしいと思える人との出会いを通して、『行く』っていうサインを出す感覚がすごく緩くなったとは思います。元々、人見知りであまり新しい友達を作ろうとか思わないんですが、信じられる友人の友人なら信じてみようって。ちなみに課題は…年下の子ですね(笑)。いままで先輩方とばかりお仕事させていただいていて、自分が最年少だったのが、年下の子たちがいっぱい出てきて…。一応、先輩って立場になったけど後輩の子たちの方がよっぽどしっかりしてて、私がモジモジしていたりします(苦笑)」。「企画をいただいて『こういう映画が観たかった!』って思った」まもなく25歳。山田作品が半世紀にわたって描き出してきた“家族”や古きよき姿の日本の日常は、彼女の目にどのように映るのか?もしかしたら彼女にとっては全く知らない風景なのか?と思いきや…。「ニュースとか見てて、『暗いニュースが…』ってよく言われてますが、私が子供の頃、家族内での殺人や事件なんてこんなにあったっけ?と思うんです。何なんだろう?って思っていたときにちょうど、この企画をいただいて、『こういう映画を観たかった』って思いました。誰もが持っている家族という縁、本当にやっかいな…切っても切れない絆の物語で『ありがたいな』って思えました」。ちなみに、鶴瓶さん扮する叔父が結婚式に乱入するシーンでは「見ていて本当に胃が痛くなった」とも。「普段はあまり、役を引きずることはないんですが、今回はウエディングドレス着て、3〜4人のスタッフさんが手伝ってくださってやっと身動き取れる状態で。しかも、鶴瓶さんがあまりにも自然に叔父さんを演じてるから、本当にそう思えて感情移入しちゃって、自分が休憩中で鶴瓶さんのカットを撮っている時点で胃がシクシクしてきました。鶴瓶さんがおかしければおかしいほど、本当に顔から火が出そうな思いになって、同時に身内としての絆も感じてて、結婚相手が叔父さんを馬鹿にしたような態度を取ると腹が立ってきたり。結婚式というスタート地点にいるのにすでにゴールが目の前にある気分を味わってました」。2001年の映画デビューから今年で10年目。先ほどの話ではないが、蒼井優を目標とする後進たちも続々と出てきている。蒼井優の今後は?「分からないですね(笑)。あんまり自分の中で執着がなくて、それが強みかな、とも思うんです。いまやっている作品しかないって気持ちで常にやっているので。元々、東京に遊びに来たいという気持ちでこの世界に入ったけど、実はその感覚っていまも変わってなかったり(笑)。でも、そのスタンスは嫌いじゃないです」。「仕事している自分と休んでる自分のバランス」先日より第3部に突入したNHK大河ドラマ「龍馬伝」に登場。2011年もすでに、江口洋介との共演作『洋菓子店コアンドル』などの公開が決まっている。目が回るような忙しい日々であることは想像に難くないが、この忙しさもまた彼女に中で「行ける」というサインが出ているということ?「ここ数週間はすごくよく働いてます(笑)。でも、ちょこちょこ連休もあったり。自分の中では仕事をしている時間とそうじゃない時間が同じくらいあるといいな、と思ってます。仕事している自分が息を吐き出して、休んでいる自分は息を吸い込んで…それが片方だけに偏っちゃうとダメですね。そのバランスをどうにかうまくやっていきたいと思います」。最後に、もう一度『おとうと』について尋ねると、自身の“家族”についてこんな話をしてくれた。「うちの兄は、私が出ている映画をほとんど観ない人なんですが、珍しく映画館に行って、大号泣したそうです。いつかまた、兄が観てくれるような作品に出たいって思いましたね(笑)」。(Hair&Make:Eri Akamatsu<esper.>/stylist:Junko Okamoto,Kana Iwatani/photo:Yoshio Kumagai)『おとうと』通常版[DVD]価格:3,990円(税込)『おとうと』豪華版2枚組[DVD]価格:6,090円(税込)『おとうと』[Blu-ray]価格:4,935円(税込)発売・販売元:松竹株式会社映像商品部発売中■関連作品:おとうと 2010年1月30日より全国にて公開© 2010「おとうと」製作委員会■関連記事:家族の絆に心温まる『おとうと』プレス&ポストカードセットを5名様プレゼント鶴瓶、外国特派員協会初会見で笑い取る!2度目の“出演”も決定山田洋次に“名匠”の称号日本発『おとうと』、ベルリン映画祭閉幕で拍手喝采日本映画が健闘した第60回ベルリン国際映画祭【読者レビューをウォッチ】『アバター』旋風に負けず、邦画勢に高ポイント続々
2010年08月10日開催中のショートフィルムの祭典「ショートショート フィルムフェスティバル & アジア2010」で、昨年のミュージックショート部門の覇者、最優秀賞を受賞した園田俊郎監督が今年の同部門出品作「ラヴ・ノーツ 十二の果実。」の上映に合わせ、舞台挨拶に立った。GLAY、CHEMISTRYら人気ミュージシャンのミュージックビデオなどを担当する映像作家で、今年はゴスペラーズの「ラヴ・ノーツ」など5曲をモチーフに、戦争で引き裂かれた小説家志望の男性教師と音楽を愛する女性教師の切ない恋を描くオリジナルストーリーを約35分の中編で描いた。本作について「昨年のGLAYの作品は1曲で作りましたが、今回はいろんな曲を使ったのでそれぞれ切り離して繋いでいくのが大変でしたね。ちょっと強引な展開のところもあったと思います。『ラブ・ノーツ』が本当に好きなので、できればこれ1曲でやりたかった」と生みの苦労を苦笑いで吐露した。次回作は、2人組音楽ユニット、キマグレンの新曲「リメンバー」をモチーフに製作した映画『リメンバーホテル』で、「7月3日(土)から1週間かな?ユナイテッドシネマ(豊洲)でレイトショー上映されます」とアピール。今後についても「音楽を基にした作品を創っていきたい。長編にも挑戦していきたい」と話していた。ショートショート フィルムフェスティバル & アジア2010は6月20日(日)までラフォーレ ミュージアム原宿ほかにて開催中。(photo/text:Yoko Saito)シネマカフェ「ショートショート フィルムフェスティバル & アジア2010」特集公式サイト:■関連作品:ショートショート フィルムフェスティバル & アジア2010 [映画祭] 2010年6月10日から6月20日までラフォーレ ミュージアム原宿ほかにて開催■関連記事:韓国ミュージックビデオの巨匠撮ってみたいのは「蒼井優!上野樹里!」猫ひろしTシャツ&短パンのファッションポリシーは「ホットドック・プレス」青山真治監督自作短編音楽を「由美かおるさん、秋山さんに演奏してほしい」“エロ男爵”沢村一樹「ショートショート」オープニングでも奔放トークを炸裂!『アバター』の革新的技術を伝授!「SSFF」Weta特別セミナーに25組50名様をご招待
2010年06月17日木村拓哉、蒼井優、浅野忠信がマッドハウス制作によるアニメーション映画『REDLINE』でボイスキャストを務めることが発表された。『茶の味』などで知られる石井克人が原作、脚本、音響監督を担当するこの『REDLINE』。『時をかける少女』や『サマーウォーズ』など数々の名作アニメを手がけてきたクリエイティブ集団、マッドハウスが7年もの時間を費やして制作、その作画枚数はおよそ10万枚!CG全盛のこの時代に、あえて手描きによって作り上げられた。物語の舞台は未来。主人公は、四輪がエアカーに変わろうとする時代に、あえて四輪で走り続けようとする“愚か者”JP。本気で走るかっこよさを教えてくれた初恋の相手・ソノシーにもう一度会うためにJPは走り続ける。“REDLINE”は5年に一度開催される、宇宙最速を決める祭典。ソノシーへの想いを胸に、かつての相棒で天才メカニックのフリスビーと再び組んで優勝を目指すJPだったが…。トップクリエイターたちの競演に賛同する形で今回の豪華ボイスキャストが決定!木村さんは革ジャンにリーゼントの純情野郎・JPを、蒼井さんはJPの初恋の相手で、夢を追いかける少女・ソノシーを、そして浅野さんはJPの幼なじみでメカニックを担当するも、不本意ながらもJPを裏切る状況に追い込まれ葛藤する、哀愁漂う男・フリスビーを演じる。石井さんは、木村さん、蒼井さん、浅野さんの起用について「木村氏に関しては、『世にも奇妙な物語』やSMAPのPV、8年くらいずっと演出していたCM(富士通のFMV)で見ていて、『この人は本当にカッコイーなー。本当にスゴイ人だなー』と漠然と思っていて、一生に一度でいいから自分たちの創る映画に出演してほしいなぁと思い、オファーをしましたところ、快くOKをいただきました。浅野くんに関しては、『鮫肌男と桃尻女』、『PARTY7』、『茶の味』と出演していただき、毎回、そのスバラシイ才能に助けていただき、今回初の声優をぜひ!この作品で!ということでオファーいたしました。蒼井さんにいたっては、全く出演していただいたことは過去になかったのですが、色んな出演作を観てまして、この女優さんはスゴイ才能の持ち主だなーとずっと思ってまして、ぜひ僕らの映画のヒロインをやってほしい!とオファーいたしました。いずれにしろ、日本で最も大好きな役者さんたちです。主演していただき、心から感謝しています」とそれぞれ説明し、最後に「とにかく3人の初共演を、一度でいいから生きてるうちに、この眼で見たかった!というのが最大の理由です」と付け加えた。木村さん、蒼井さん、浅野さんが魅力的なキャラクターたちにどのように命を吹き込むのか?熱き疾走の果てに彼らはどこへ辿り着くのか?『REDLINE』は10月、新宿バルト9ほか全国にて公開。■関連作品:REDLINE 2010年10月、新宿バルト9ほか全国にて公開© 2010 石井克人・GASTONIA・マッドハウス/REDLINE委員会
2010年06月14日江口洋介と蒼井優の初共演作として話題の映画『洋菓子店コアンドル』の今週末より劇場に貼り出されるポスター画像がシネマカフェ先行で解禁となった。伝説のパティシエの異名をとりながらもある理由から忽然とスイーツの世界の第一線から姿を消した十村(江口さん)と、音信不通の恋人を追って鹿児島から上京してきたケーキ屋の娘・なつめ(蒼井さん)。2人がひょんなことから出会った人気洋菓子店「パティスリー・コアンドル」を舞台に、それぞれの人生模様がキュートに描き出される。今回解禁となったこちらのポスターのデザインは、『トワイライト〜初恋〜』、『オール・アバウト・マイ・マザー』、『ロッタちゃん はじめてのおつかい』など、様々な映画作品のポスターやチラシなどのデザインを手がけてきた大寿美トモエが担当。また、このポスターにある、いちごにラズベリー、ブラックベリーなどが乗せられた、見ているだけで幸せな気分になれそうなケーキは、アグネスホテル東京(神楽坂)のパティスリー「ル・コワンヴェール」の上霜考二パティシエの手によるもので、上霜さんは本作の製菓総合監修として、劇中の「パティスリー・コアンドル」のスイーツ全てを手掛けている。また、辻調理師専門学校グループも本作を全面的にバックアップ。劇中、当然ながら蒼井さんや江口さんもケーキ作りに挑戦しているが、スタッフを現場に送り込み、ケーキ作りのシーンの演技指導なども行っている。さて、お2人の腕前やいかに?物語も気になるところだが、まず、このおいしそうなケーキを見ているだけでも幸せな気分になれそう!『洋菓子店コアンドル』は正月第2弾として新宿バルト9、ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国にて公開。■関連作品:洋菓子店コアンドル 2011年正月第2弾、新宿バルト9、ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国にて公開© 2010『洋菓子店コアンドル』製作委員会■関連記事:蒼井優、江口洋介とのW主演作で鹿児島弁のパティシエ役に挑戦!
2010年06月08日女優、鈴木京香が5月10日(月)、東京国際フォーラムで行われた、資生堂のヘアケアブランド「TSUBAKI」CMの出演女優6人が共演する映画『FLOWERS -フラワーズ-』試写会の舞台挨拶に出席。“笑撃”発言を連発した。蒼井優、鈴木京香、竹内結子、田中麗奈、仲間由紀恵、広末涼子が、昭和から平成まで、母、その娘3人など三世代にわたる女性6人に扮した物語。挨拶には京香さんのほか竹内さん、田中さん、広末さんと、スペシャルゲストとして映画には出演していない「TSUBAKI」CM出演“女優”の滝川クリステルが出席した。滝川さんから「煙草を吸っていらっしゃるシーン、ビックリしました」と語りかけられた京香さんは、「練習したんですけど鼻から煙が出過ぎてしまって。(小泉徳宏)監督、ごめんなさい」と美人女優らしからぬストレートな発言。さらに、印象に残ったシーンについて「『私、フラれたオバさんだから』っていうセリフを言う場面です」と愛嬌タップリ。年齢が最も近い滝川さんが「ちょっと過剰に反応してしまいました」と苦笑いするなど、共演陣と観客は大爆笑。広末さんが「それは京香さんだから言えたセリフですよね。だって本当にきれいな方だから」とフォローすると、会場はドッと沸いた。広末さんはその後、日本女性の美の条件は?という質問に答える場面で「いろんなゆとりがあって、たおやかで…総合的に言うと京香さんみたいな女性になりたい」と。京香さんは大テレだった。『FLOWERS -フラワーズ-』は6月12日(土)より全国東宝系にて公開。(photo/text:Yoko Saito)■関連作品:FLOWERS -フラワーズ- 2010年6月12日より全国東宝系にて公開© 2010 映画「FLOWERS」製作委員会■関連記事:6女優三世代共演に広末涼子「こんな美人家系ないでしょう」鈴木京香学者タイプの男性はOK水川あさみはNG?
2010年05月10日資生堂のヘアケアブランド「TSUBAKI」CMの出演女優6人が共演する映画『FLOWERS -フラワーズ-』の完成披露イベントが5月10日(月)、東京国際フォーラムで行われた。蒼井優、鈴木京香、竹内結子、田中麗奈、仲間由紀恵、広末涼子が、昭和から平成まで、母、その娘など三世代にわたる女性6人に挑戦。同CMのコンセプト、「日本の女性は美しい」をテーマに、それぞれの人生を精いっぱいに生きる女性たちの姿を描く物語。この日、蒼井さんは体調不良のため欠席。6人のうち最年長の鈴木さんは、仲間さん演じる昭和52年を生きる慧(さと)の長女で、平成21年を生きる奏(かな)役。蒼井さん演じる昭和11年を生きる凛を祖母に持つが「意地の悪い友達に、『若くて美しい女優さんたちを祖母や母に持てるなんて幸せだね』なんて言われましたが、確かに幸せでした」。広末さんも「こんな美人家系、ないでしょう、非現実的だな、なんて思いました」と、それぞれ照れ笑い。同テーマにちなみ司会者から日本の女性の美しさとは?と振られ、竹内さんは「相手をおもんばかる、察するところ、ですかね」。田中さんは「お箸の使い方やお料理をきれいに細かく飾るだったり、日常に細やかさを持つ女性が素敵だと思う、憧れます」。仲間さんは「着物を着たり所作があったり、段取りが細かい。そこに動きと心が通じる細やかさがあること」と、思い思いに“心の美”について語っていた。『FLOWERS -フラワーズ-』は6月12日(土)より全国東宝系にて公開。(photo/text:Yoko Saito)■関連作品:FLOWERS -フラワーズ- 2010年6月12日より全国東宝系にて公開© 2010 映画「FLOWERS」製作委員会■関連記事:鈴木京香喫煙演技を反省「鼻から煙が出過ぎて…」鈴木京香学者タイプの男性はOK水川あさみはNG?
2010年05月10日江口洋介と蒼井優のW主演となる映画『洋菓子店コアンドル』が2011年正月第2弾で公開されることになり、2人がパティシエ役に挑戦することが発表された。江口さん、蒼井さんの初共演作となる本作。江口さんは“伝説のパティシエ”と呼ばれるほどの腕を持ちながらも、8年前に突如としてスイーツ界から姿を消した元パティシエで、いまは製菓学校の講師をしつつ、評論家としてガイドブックを出版する十村遼太郎を演じる。一方の蒼井さんが演じるのは、東京のパティスリーで武者修行中の恋人との結婚を夢見て、彼を追って鹿児島から右も左も分からぬ東京へと出てきた臼場なつめ。2人が出会うのは、十村が常連客として訪れ、ひょんなことからなつめが働くことになった評判の洋菓子店“パティスリー・コアンドル”。なつめは恋人を見つけることができるのか?そして十村がケーキ作りをやめた理由とは?女性たちを魅了する“スイーツ”をスパイスに、人生の挫折と再生がキュートに、そして切なく描き出される。メガホンを握ったのは、『60歳のラブレター』、つい先頃公開された『半分の月がのぼる空』などで若くして、その演出力が高い評価を受ける深川栄洋。江口さんと蒼井さんには、当然のことながらお菓子作りのシーンも!江口さんは「オファーをいただいた当初は、正直、自分じゃないのでは?と思うほど繊細な印象を受けていました。そして監督と細かいディスカッションを重ねていくうちに、十村という伝説のパティシエ像が、少しずつ自分の中に生まれていきました。作品に入る前には何度もケーキ作りを体験し、その奥深さと、その味を維持していくプロフェッショナルたちの真剣さ、厳しさを知りました。試食するため都内の店を何軒も見学したのですが、実に美味しそうにケーキを食べている人たちが大勢いるのを見て、ちょっと驚きながら、そういうことも幸せの一瞬なのでは?と感じたりもしました。物語の主役とも言える、沢山の“宝石のようなケーキたち”が、この作品を盛り上げています。映画を観終わったときに『ちょっと、ケーキ食べに行かない?』と、思わず誰かを誘ってしまいたくなるような、そんな作品に仕上がったのではないかと思います。劇場で、ぜひともそんな幸福感を味わってみてください」とコメントを寄せてくれた。蒼井さんからも「今回は、鹿児島弁とケーキ作りに挑戦しました。ケーキ作りの材料と器具一式を先生にお借りして、家で毎日練習したのですが、鹿児島弁を練習して、クリームの絞りをやって、絞りが上手くいくようになったら、今度は鹿児島弁を忘れてしまって、また練習して…。結構、睡眠時間を削って没頭しました。深川監督はとても優しくて、けど譲らないところは絶対に譲らない人。それは、自分のためではなく全て作品のためで、周りはそんな監督のために頑張っていました。江口さんとは今回初めてご一緒させていただきましたが、これまで会ったことのないタイプの方で、好奇心がわきました。役柄的に反発し合うことも多かったので、一番長いシーンがドア越しだったのも印象的です。最高の現場でした。そこにいた人たち全員の想いがしっかりスクリーンに映っていることが、この映画の魅力だと思います」とのコメントが到着。鹿児島弁、そしてコックコート姿の蒼井さんを想像するだけで期待が膨らむが、蒼井さんのコメントにあった「(十村となつめ)役柄的には反発し合う」、「ドア越しのシーン」というのも気になるところ!ちなみに、本作は昨年の10月にクランクインし、1か月強の撮影を経て、12月の初旬にクランクアップ。深川監督は江口さんと蒼井さんを演出してみて「ジャズのライヴ演奏を楽しむドラマーのような感覚で映画作りをしたという印象があります」と感想を語っている。監督曰く「江口さんは、いままでTVドラマでは見せなかった姿を私たちにみせてくれました。蒼井さんは、同じ時代に映画人として存在出来て良かったと思わせてくれる響きを見せていただきました」とのこと。果たしてどのような仕上がりとなっているのか?2人のほかに、コアンドルの女主人を戸田恵子が、パティシエールを江口のりこが演じることも発表された。ビター&スイートなエンターテイメント『洋菓子店コアンドル』は正月第2弾として新宿バルト9、ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国にて公開。
2010年05月08日映画『おとうと』の初日舞台挨拶が1月30日(土)、東京・丸の内ピカデリーで行われ、山田洋次監督が第60回ベルリン国際映画祭(ドイツ/2月11〜21日)で特別功労賞(ベルリナーレ・カメラ賞)を受賞することが発表された。同映画祭では特別招待作品としてクロージング上映が決定済み。続く朗報に、挨拶に立った笑福亭鶴瓶、蒼井優、加瀬亮らキャスト陣を代表し、主演の吉永小百合が花束を手渡し抱擁の祝福。山田監督は「くしくもこの映画は市川崑さんの『おとうと』をヒントに作った。崑さんはついこの間、亡くなられてしまいましたが、生きていらして報告したら、喜んでもらえるのにな、なんてことを考えていました」と感慨深い表情を浮かべた。吉永さんは「とても嬉しくて。2年前に『母べえ』でベルリン(コンペティション部門)に行きましたが賞をいただけなくてガッカリして帰ってきました。またベルリンにお伴して監督の喜びをお受けしたい」と興奮気味。W主演の鶴瓶さんは「吉永さんが監督を『胴上げしたい』って言うんやけど、できないやろ!あかん、危ない」と大女優に突っ込みつつ「ドイツ人にこれが分かったいうだけでも嬉しい」とボケて祝った。同賞は映画界に多大な貢献をした個人、団体に贈られるもので、2007年にクリント・イーストウッド、日本人では2000年に市川崑、2001年に熊井啓の2人が受賞している。同作はしっかり者の真面目な姉(吉永さん)と、だらしない冗談ばかりの弟(鶴瓶さん)の姉弟愛、家族の絆を描く物語。一方で、鶴瓶さんが吉永さんと出演した29日放送のテレビ番組で「次は夫婦役やねと吉永さんが言うた」と報告すると、山田監督は「この2人が夫婦だったらとてもいろんなイメージが膨らみますね」と乗り気(?)。鶴瓶さんは「夫婦役ができるなら子は蒼井優や。ごっつい嫌がりますわ」とますます悪ノリ。蒼井さんはプッと吹き出していた。『おとうと』は全国にて公開中。(photo/text:Yoko Saito)■関連作品:おとうと 2010年1月30日より全国にて公開© 2010「おとうと」製作委員会■関連記事:『おとうと』加瀬亮から心温まる動画メッセージが到着!山田洋次、ベルリン入りに「よくぞ選んでくれた!」浅草寺で『おとうと』大ヒット祈願加瀬亮『おとうと』インタビュー「変化していく自分の感覚を、受け入れていきたい」山田洋次監督『おとうと』がベルリン国際映画祭クロージング・フィルムに決定!五・七・五から見える“家族”の形思わず唸る『おとうと』川柳コンテスト大賞発表!
2010年01月30日日本を代表する巨匠、山田洋次の10年ぶりの現代家族ドラマ『おとうと』。間もなく公開を迎える本作に出演している加瀬亮から動画メッセージがシネマカフェに到着した。本作で加瀬さんが演じるのは、主人公・吟子(吉永小百合)の娘・小春(蒼井優)の幼なじみで大工の亨。結婚の失敗で傷心した小春と、彼女を一途に見守る亨の恋愛も本作の見どころ。2人の恋愛について「感覚が分かる」と共感を示していた加瀬さん。果たして、そのゆくえは…?まずは、加瀬さんの心温まるメッセージをチェック!『おとうと』は1月30日(土)より全国にて公開。※こちらの映像はMOVIE GALLERYにてご覧いただけます。MOVIE GALLERY『おとうと』加瀬亮インタビューシネマライブ!『おとうと』川柳コンテスト■関連作品:おとうと 2010年1月30日より全国にて公開© 2010「おとうと」製作委員会■関連記事:山田洋次、ベルリン入りに「よくぞ選んでくれた!」浅草寺で『おとうと』大ヒット祈願加瀬亮『おとうと』インタビュー「変化していく自分の感覚を、受け入れていきたい」山田洋次監督『おとうと』がベルリン国際映画祭クロージング・フィルムに決定!五・七・五から見える“家族”の形思わず唸る『おとうと』川柳コンテスト大賞発表!笑いと感動を贈る“家族”の姿『おとうと』オリジナル一筆箋を5名様にプレゼント
2010年01月27日ときに柔和で無防備な男性から、ときに狂気を内に秘めた役まで、日本映画界を牽引する数々の監督から引く手あまたの存在として、“色”を変え応えていく、加瀬亮。そんな彼が次の出演作として選んだのは、日本を代表する巨匠、山田洋次監督の10年ぶりの現代ドラマ『おとうと』。どこかノスタルジックで温かい空気に満たされた本作で、彼は主人公の娘・小春(蒼井優)を優しく見守る青年をまっすぐに演じた。「上の世代の方たちとすすんで仕事をしたい」。そう語る彼が、巨匠の現場を経て見据えるものとは――。初めて足を踏み入れた、巨匠の世界縁側から日が差し、引き戸の音とともに近所の住人が現れる。昔ながらの平屋の家を軸に描かれるのは、切っても切れない家族の絆。まさに『男はつらいよ』シリーズを彷彿とさせる本作だが、加瀬さんはそんな「山田監督の世界に自分がいるのは想像できなかった」と話す。「祖父が『寅さん』のビデオを全巻持っていて、祖父の家に行くと必ず観ていたので、山田監督と言うとまず出てくるイメージは『寅さん』ですね。今回お話をいただいたときは、びっくりしました。いままで本当に色々な人に怒られてやってきて、先輩方の演技を見せてもらってきましたが、技術もないですし、同じようにできない。自分はきちんとお芝居ができるタイプではないので、山田監督の作品に入れるのかどうかという思いはすごくありました」。そんな不安を抱えた状態で臨んだ、山田組の世界。撮影の様子を尋ねると、とある玄関でのワンカットを思い出して語った。「最初にドアから入ってくるシーンを何度もテストしたのですが、ドアを閉めるのは左の手がいいとか、カットごとに本当に細かいところまで指示がありました。最初は何がダメなのかが分からなかったのですが、よく見たら、外を歩いているとき寒そうじゃなかったとか、左手で閉めれば蒼井さんと喋るときに自然に行けるとか、一個一個の小さなことがどういうふうに生きてくるのかがだんだん分かってきて、自分に足りないところがたくさん分かってすごく面白かったです」。幼なじみの淡い恋愛にほのかな共感今回、加瀬さんが演じる亨は、山田監督ならではのどこか昔気質な雰囲気をまとっている。彼が想いを寄せる小春に向ける言葉も、少し照れてしまうほど至ってストレートだ。そんな恋愛シーンについて尋ねると、困ったような笑みを浮かべた。「蒼井さんとはお互いによく知っていて、普段のキャラクターから遠い役だったので(笑)、正直に言えば、照れるというかやりづらい面はありました。でも照れていたらお芝居ができないので、途中から協力しようという暗黙の了解があったと思います。(小春に気持ちを伝え)『やったぜ!』と喜ぶ場面でも、なかなか自分にはない感覚だったのですが、蒼井さんもきっと、そこが一番照れくさいというのを分かっていたので、カメラの後ろですごく真剣にお芝居をしてくれていて、すごく助かりました」。監督の創りあげた亨という役に、世代間のギャップを感じながらもそこに「男らしさや丈夫さ」を感じたという加瀬さん。一方で、亨と小春の、幼なじみならではの淡い恋愛についても「感覚が分かる」とも。「小さい頃からの幼なじみにどこかで想いを寄せているんだけど、言うタイミングを逃して別の人と付き合ったり、距離が近いと逆にそういう想いがずれていくと思うんですよね。僕も小さい頃に、近所の子と遊んだりしていて、やっぱりどこか好きだったと思うんですが、結婚したと聞いて『おめでとう』と言えますし、でも、『あの頃いいな』と思っていた気持ちもまだありますし、そういうのはいつでも、『状況によって開くんじゃないかな』と思います。特に男の人はそうだと思いますね」。「ちゃんと年をとっていきたい」2000年に『五条霊戦記』で俳優デビューし現在、35歳。改めてデビューからふり返ってみて感じる、内なる変化とは?「余計なものがいっぱいくっついているとは何となく思いますけど、それはそれで汚れがついたらしょうがないかなと。でも、いまちょうど中途半端な年齢になったなという感じはします(笑)。まだ若い役もよくいただくのですが、年齢的にちょっと無理かなと。ちょうど『ハチミツとクローバー』のときが31歳でしたが、海に向かって叫ぶのは限界だと思いましたね(笑)。20代から30代になって、ちょっと先が見えなくてどうしようかなと思ったのですが、『それは自分で決められることじゃないな』と思って、そこからは役をいただくままにやってきました」。そして、今回共演した吉永小百合や笑福亭鶴瓶然り、山田監督然り、先輩の積み重ねてきたものを見て「ちゃんと年をとっていきたい」という言葉に力を入れる加瀬さん。「僕は最後のお姉さん(吉永さん)の背中を見てすごく感動したのですが、ああやってちゃんと続けて重ねてきたものが出ているのを見ると励まされます。今回もそうですが、自分のこれからの指針となる役者さんや監督など、ずっと続けられている方々と出会って、感じたいという気持ちはあるんだと思います。ちゃんと年をとるということの答えは全然出てないことですが、年をとると自分の感覚が変わってくるんですよね。それを、毎回変わるごとに素直に受け入れていきたいんです」。本作に続き、北野武の最新作『アウトレイジ』ではヤクザ役に、さらに『海炭市叙景』では熊切和嘉監督と再タッグを組むなど、今後の活躍からも目が離せない、加瀬亮。まずは、巨匠・山田洋次が引き出した、新たな彼の表情を本作で確かめてほしい。(photo:Yoshio Kumagai/Hairmake:KATSUHIKO YUHMI<THYMON>/stylist:Sonya S.Park)衣裳・シャツ:ドリス ヴァン ノッテン/TFC・パンツ:LOSTHILLS■関連作品:おとうと 2010年1月30日より全国にて公開© 2010「おとうと」製作委員会■関連記事:山田洋次監督『おとうと』がベルリン国際映画祭クロージング・フィルムに決定!五・七・五から見える“家族”の形思わず唸る『おとうと』川柳コンテスト大賞発表!笑いと感動を贈る“家族”の姿『おとうと』オリジナル一筆箋を5名様にプレゼント現在とこれからの日本の家族の姿を描く『おとうと』試写会に合計65組130名様ご招待温泉宿泊券&山田洋次監督サイン入りプレスをプレゼント!『おとうと』“かぞく”川柳コンテスト開催
2010年01月22日日本を代表する映画監督の一人、岩井俊二。1994年に発表した映画『undo』以来、心が締め付けられるようなラブストーリー、懐かしさがこみ上げてくるような青春物語、ショッキングな内容の問題作など、さまざまな映画を制作してきました。そんなの作品の中で、ビジネスウーマンがもっとも好きなものとは?694名の女性に、選んでもらいました。 >>男性編も見るQ、あなたが一番好きな岩井俊二監督映画は?1位花とアリス27%2位スワロウテイル22%3位Love Letter20%4位リリイ・シュシュのすべて12%5位打ち上げ花火、下から見るか? 横から見るか? 7%■『花とアリス』が好きな人は……・「ありふれた日常が題材になっているので、話に入って行きやすい」(22歳/福祉/その他)・「少女漫画のような展開と映像の雰囲気が好き」(26歳/ソフトウェア/プログラマー)・「蒼井優と鈴木杏のピュアな演技にキュンとする。特に蒼井優がバレエを踊るシーンは最高」(23歳/小売/販売)・「女の子の世界観がすごくリアルに描かれているから」(26歳/生保/営業)・「心が温かくなる映画」(25歳/IT/プログラマー)■『スワロウテイル』が好きな人は……・「幻想的な話だから」(26歳/IT/秘書・アシスタント)・「劇中のCHARAの歌声が印象的で、さらに映画に合っていたので」(25歳/通信/販売)・「映像がとても印象に残ったから」(26歳/団体/事業開発)・「映像と音楽がとてもよく合っていて、観ているうちに引き込まれていった」(27歳/IT/総務)・「CHARAの演技が切なく心にしみるから」(25歳/商社/営業)■『Love Letter』が好きな人は……・「ストーリーに感動した。一人二役を務めた中山美穂も、素晴らしい演技だった」(23歳/医薬品/研究開発)・「切ないけどほっこりする映画だった」(24歳/IT/営業)・「とてもキレイで泣ける作品」(27歳/金融/営業)・「ミステリーな部分も少しあって、切なさだけでなくいろいろな気持ちが味わえたから」(27歳/IT/SE)・「何度見ても飽きず、見る度に『お元気ですか?』のシーンでキュンとする」(24歳/その他/その他)■『リリイ・シュシュのすべて』が好きな人は……・「衝撃的なシーンが多かったが、実験的な作品で面白かった」(26歳/医薬品/営業)・「現代社会そのもので、ミステリアスな映画」(28歳/小売/販売)・「その後活躍する俳優たちを予見しているかのようなキャスティングがすごい」(23歳/商社/財務)「映像の美しさが良い」(29歳/不動産/総務)■『打ち上げ花火、下から見るか? 横から見るか?』が好きな人は……・「題名からして印象的。不思議な世界観がある」(29歳/官公庁/事務)・「初恋の切なさを思い出せるから」(29歳/精密機器/秘書・アシスタント)・「淡い恋模様が描かれているが、切な過ぎなくて爽やか」(26歳/マスコミ/秘書・アシスタント)総評作品ごとにさまざまな世界観を生み出す岩井映画の中でも、女性は「全体的にほわっとしていて可愛らしい雰囲気」(24歳/ソフトウェア/クリエイティブ)を持った作品を好む人が多く、1位に選ばれたのは2004年公開の『花とアリス』でした。主役を務めた鈴木杏と蒼井優の、圧倒的な表現力にも支持が集まり、「二人のピュアな演技にキュンとする」(23歳/小売/販売)といったコメントが多く挙げられました。2位には1996年公開の『スワロウテイル』がランクイン。幻想と現実が混ざったような不思議なストーリーや、その世界観に引き込む映像美に並び、主役も務めたミュージシャン・CHARAが歌った印象深い主題歌も支持されました。この作品と4位の『リリィ・シュシュのすべて』で音楽を担当したのは、人気音楽プロデューサーの小林武史。彼が監督し、岩井俊二がプロデュースした『BANDAGE バンデイジ』(小林武史監督:1月16日公開)にも、ぜひ注目してみてはいかがでしょう。(文・兄矢壱子)>>男性編も見る■関連リンク【女性編】1月公開の観たい映画ランキング【女性編】2009年公開で面白かった映画ランキング【女性編】好きなコメディ映画ランキング調査時期:2009年12月8日~12月14日調査対象:COBS ONLINE会員調査数:女性694名調査方法:インターネットログイン式アンケート完全版(画像などあり)を見る
2010年01月12日岩井俊二監督の作品は、美しい映像、心に響く物語、印象的な音楽使いなどによって、独特の世界観が築かれています。「岩井美学」とも言われている彼の作品には、全作に共通する点がある一方で、それぞれ実に異なる個性が放たれているのも事実です。そんな岩井映画の中から、一番お気に入りの作品を選ぶなら?263名のビジネスマンに聞いてみました。 >>女性編も見るQ、あなたが一番好きな岩井俊二監督映画は?1位スワロウテイル25%2位Love Letter17%3位リリイ・シュシュのすべて14%4位花とアリス12%5位打ち上げ花火、下から見るか? 横から見るか?11%■『スワロウテイル』が好きな人は……・「なんとも言えない情感とCHARAの音楽がシンクロして感動した」(28歳/商社/企画開発)・「独特の世界観がたまらない」(28歳/化学/営業)・「CHARAが歌っていた主題歌がとても好きだから」(25歳/卸/総務)・「観た後いろいろと考えさせられた」(25歳/食品/研究開発)・「映像の美しさと使われている楽曲が好き」(26歳自動車関連/設計)■『Love Letter』が好きな人は……・「心の奥で響くものがある」(23歳/教育関連/研究開発)・「中山美穂がきれいだったから」(27歳/教育関連/研究開発)・「とにかく映像が綺麗。また、話の内容が切ない」(27歳/商社/営業)・「見終わった後、気持ちがスッとする」(25歳/ソフトウェア/SE)・「ロマンチックなところが良い」(26歳/医薬品/営業)■『リリイ・シュシュのすべて』が好きな人は……・「中学生の複雑な時期を描いていて、重い内容だったけいろいろと考えさせられたから」(23歳/教育関連/総務)・「圧倒的な映像美と思春期特有の心情を描いているところが好き」(23歳/その他/その他)・「14才の少年少女のリアルな心の声が繊細に描き出されていて、非常に心に残っている」(22歳/その他/その他)・「音楽と情景があっている」(22歳/ソフトウェア/プログラマー)■『花とアリス』が好きな人は……・「蒼井優の演技がとても良い」(23歳/機械/設計)・「ほんわかできる」(27歳/金融/営業)・「切ない恋物語が心にしみるから」(25歳/電気/営業)■『打ち上げ花火、下から見るか? 横から見るか?』が好きな人は……・「題名からして気になったが、内容も面白かった」(27歳/自動車関連/営業)・「少年時代特有の感情がうまく表現されているから」(27歳/IT/法務)・「小学生の頃の甘酸っぱい恋が描かれていて、感動的だったから」(26歳/自動車関連/研究開発)総評ビジネスマンの4人に1人が、1996年に公開された『スワロウテイル』が一番好きな岩井俊二作品であるとい回答する結果となりました。過去とも未来ともつかない時代を背景に、重々しくも美しい世界観の中で、「円」を求めて日本にやってきた移民たちのドラマが描かれた本作では、「観た後いろいろと考えさせられた」(25歳/食品/研究開発)というビジネスマンも。主演を務めたCHARAが歌った主題歌が大好きというコメントも多く寄せられました。2位に選ばれたのは、1995年公開の中山美穂主演映画『Love Letter』。小樽と神戸を舞台に、切ない恋に絡んだ謎解きが展開されていく本作は、「心の奥で響くものがある」(23歳/教育関連/研究開発)、「見終わった後、気持ちがスッとする」(25歳/ソフトウェア/SE)など、ストーリーの透明感が人気の理由のようです。3位から5位には小学生や中学生を主人公にした作品が並んでランクイン。自分がその時代に抱えていた感情を思い出しながら作品を味わった人も多かったのではないでしょうか。観る者の心のどこかに、必ず共感をはじめとする振動を呼び起こす岩井氏がプロデュースをした『BANDAGE バンデイジ』(小林武史監督:1月16日公開)にもぜひ注目してみてはいかがですか?(文・兄矢壱子)>>女性編も見る■関連リンク【男性編】1月公開の観たい映画ランキング【男性編】2009年公開で面白かった映画ランキング【男性編】好きなコメディ映画ランキング調査時期:2009年12月8日~12月14日調査対象:COBS ONLINE会員調査数:男性263名調査方法:インターネットログイン式アンケート完全版(画像などあり)を見る
2010年01月12日いまをときめく人気若手俳優、岡田将生と蒼井優が日本版「ロミオとジュリエット」で時代劇に初挑戦!多くの女性読者の支持を集め、発行部数10万部を超える、宇江佐真理による恋愛時代小説「雷桜」がこの2人を主演に迎え、このたび映画化されることが決定した。話題作への出演がひっきりなしに続く岡田さんと蒼井さんだが、今回が初共演で、時代劇へも共に初挑戦となる。岡田さんが演じるのは、将軍の血を引くがゆえに枷にはめられた世界で生きていた青年・斉道(なりみち)。かたや、蒼井さんは幼い頃に何者かにさらわれ、人里離れた山奥で自由に生きてきた野性的な女性・遊(ゆう)。決して交わるはずのない境遇の2人が、“雷桜(らいおう)”と呼ばれる奇妙な木の前で出会い、恋に落ちていくさまが描かれる。遊の一途な想いを受けた斉道の心の成長、そして2人の魅力的な登場人物が紡ぐ普遍的なラブストーリーが、2000年の発売以来、時代劇というジャンルを超えて女性読者の共感を呼んできた本作。今年『余命1ヶ月の花嫁』を大ヒットに導いた廣木隆一監督とTBS平野隆プロデューサーのコンビが映像化に挑む。来年3月から始まる撮影を控え、岡田さんは「初の時代劇で緊張してますが、やってみたいと思っていたのですごく嬉しいですし、楽しみです。乗馬や殺陣など、真剣に取り組みます」と意気込みを明かす。初共演の蒼井さんについては「透明感があり、佇まいが素晴らしいですね。共演できることを光栄に思います」と喜びの声を寄せている。一方、10代の頃から原作を愛読しているという蒼井さんは、「とにかくきれいで、小説なのに映像を見たような感覚になりました。普段から小説を読むと映像を見たいな〜と思うのですが、この作品に関しては特に『映像で見たい!』と思っていました。それからだいぶ時間が経って、年齢も重ねてしまい、もう無理かなーと思っていました。でも10代の役でも、昔の人って現代人より大人っぽくはあると思うので大丈夫かなと」との感想。撮影に備えていま、乗馬とジムでトレーニング中だそうだが、初の時代劇に向けて「今までないですね。楽しみ…(共演の)岡田さんも初めてなんですよね。私は殺陣もやったことないし、乗馬もお試しで一回行ったことがある位でしかないので、初めてのことだらけですが、岡田くんと一緒に乗り越えられたらな〜と思います。いいものを作りたいという一心ですね」とワクワクしている様子が伝わってくるコメント。そして、原作の宇江佐真理さんは「小説、とりわけ時代小説を映画化するのはとても難しいと聞いております。その中で『雷桜』にお声を掛けていただき、感激しております。この先は映画のご成功を心よりお祈りしております」と期待を寄せる。果たしてこの純愛、どのようにスクリーンに映し出されるのか?映画『雷桜』の撮影は来年の3月から4月にかけて、九州地方をメインにロケを行われる予定、公開は来年秋、全国東宝系にて。■関連作品:雷桜 2010年秋、全国東宝系にて公開
2009年12月15日山田洋次監督の最新作『おとうと』の完成披露試写会が12月1日(火)に行われ、山田監督に主演の吉永小百合と笑福亭鶴瓶、小林稔侍、石田ゆり子が舞台挨拶に登壇したのに加え、スペシャルゲストとして鳩山由紀夫総理大臣も出席。思わぬ大物ゲストの登場に会場は大きな盛り上がりを見せた。東京で真面目に生きる姉と放蕩を尽くす弟の姿を描いた本作。鳩山首相は「私も、弟ともっといい関係になりたい。今日も弟は私のことを何か言っているようですが…」と弟の鳩山邦夫氏との関係性に触れ、会場は大きな笑いに包まれた。12月1日は「映画の日」に制定されており、首相は映画という芸術の素晴らしさについて熱弁をふるいながらも「事業仕分けされないようにしたい」、「妻(幸夫人)は『亭主の面倒見るよりも映画を作りたい』と言っています」などと語り、観客の笑いを誘った。残念ながら首相は挨拶のみで、映画を鑑賞することは出来なかったが、代わりに幸夫人が二階席に座り、しっかりと映画を最後まで鑑賞!山田監督は「新しい政府を担う鳩山総理に映画の発展のためにご協力いただけたら」と語った。首相の降壇後、キャスト陣の挨拶がスタート。吉永さんが「私は1959年に初めて映画に出演いたしまして、とうとう50年が経ちました。あっという間で信じられない気持ちです」と語ると会場からは大きな拍手が。続けて「新しい技術に、心の部分が置いていかれそうで、私はついていけないのでは?と思うこともありましたが山田組はいまでもみんなで手作りで映画を作っています」と、優しい笑みを湛えながら語った。あれこれと問題を起こし、姉(吉永さん)に迷惑ばかりかける弟役の鶴瓶さんは「どうも。(弟の役が)私で申し訳ございません」と笑顔で挨拶。そして、吉永さんについては「初々しい!」と感想を語り「何でそんなに初々しいのか?50年ですよ!それで、メイク室で直接聞いてみたんです。そしたら『慣れてないんです』って。私は反省しました。慣れちゃいけませんよ!」としみじみと語った。石田さんは「憧れの山田監督の作品に出演できて、嬉しくてたまりませんでした。私の役はモデルとなった方が実在するのですが、身寄りのない人々や病が芳しくない方々を看取られていらっしゃるんです。こんなに心の美しい人の役を私が演じていいのか?という気持ちでした」と心境を明かした。小林さんは、首相夫妻の登場でかなり緊張している様子。首相が去った後も「えー、奥様がいらっしゃるということで…」とガチガチ。すかさず鶴瓶さんが「さっきまでずっと、石田さんにセクハラしてたのに」と暴露し、会場は再び大きな笑いに包まれた。『おとうと』は2010年1月30日(土)より全国にて公開。■関連作品:おとうと 2010年1月30日より全国にて公開© 2010「おとうと」製作委員会■関連記事:山田洋次が描く日本の“家族”『おとうと』試写会に20組40名様ご招待“ダメ弟”鶴瓶、吉永小百合に甘えっぱなし!蒼井優のことは「この女」呼ばわり
2009年12月02日吉永小百合と笑福亭鶴瓶が姉弟を演じる『おとうと』の完成記者会見が11月9日(月)、都内で開かれ、吉永さんと鶴瓶さん、そして吉永さんの娘役を演じた蒼井優に山田洋次監督が出席した。しっかり者の姉(吉永さん)と問題ばかりを起こす弟(鶴瓶さん)の姿を通じて現代の“家族”のあり方を描いた本作。吉永さんは自身の役柄、そして弟の存在について「こんな弟が本当にいたらどう受け止めるか?私には支えられないかも…とも思いました」と語った。さらに、本作の撮影を通じて2か月で15キロもの減量を行った鶴瓶さんについて「日に日に痩せていく姿を見て、胸が苦しくなりました。撮影のさなかに、ご自分で『痩せ方がまだ足りない』っておっしゃって、ボクシングのスパーリングを9ラウンドもこなしたり…撮影中は裏表のない本当に優しく楽しい方だったんですが、激しい一面も持ってらっしゃるんです」とふり返った。当の鶴瓶さんは撮影を思い返してニンマリ。「痩せていくたびに吉永さんは大根のスープを差し入れてくださったり、しまいには『もう痩せないで!私が太るから』って。これ、すごい言葉ですよ!『死んでもええ』思いました」と語った。鶴瓶さんは続けて「吉永さんは、台本と関係ないのに僕の足をさすってくれまして(笑)。吉永小百合さんが僕の足を、生足をさすってくれるんですよ!それから、僕の家に電話してくださいまして…電話のコードにサランラップ巻いておこうかと思いました。あ、メールも来るんですよ!昨日もメールが来てました。もう、どない返事していいか…」とひとしきり、吉永さんに関する自慢話を並べてご機嫌な様子。そして、ふと蒼井さんの方をふり返り「蒼井優なんか全然、連絡せえへんし。電話もしてきませんよ、この女!蒼井優、ふざけたヤツや…。(吉永さんは)メールの返事もすぐですよ」と徹底的に吉永さんを持ち上げ、蒼井さんをこき下ろし会場の笑いを誘った。散々な言われようの蒼井さんは、反撃とばかり、ラスト近くのシーンについて「吉永さんが鶴瓶さんの体を支えるんですが、『カット』の声が掛かっても鶴瓶さんはそのままでいるんです、幸せそうな顔で!」と明かした。蒼井さん自身は、山田監督の作品への出演について「ずっと夢でした」と語り「自分が出ていないシーンの撮影でも、憧れの監督が、私の大好きな俳優さんたちに演出をつけているのを特等席で見ていました」と満面の笑みで語った。山田監督は、代表作『男はつらいよ』シリーズと本作の関連について尋ねられ「どんなに幸せな家庭でも、人には言えないような変な人物が遠縁の親戚とかにいたりするものなんですね。『男はつらいよ』の寅さんというのはまさにそういう、『兄です』『甥です』って人に言えないような存在。(寅さんとさくらの)兄と妹、本作の姉と弟という違いはあるけど、関係性は似ているな、と思いながら作っていました」と明かした。『おとうと』は2010年1月30日(土)より全国にて公開。■関連作品:おとうと 2010年1月30日より全国にて公開© 2010「おとうと」製作委員会
2009年11月09日主人公の少年・ヨシオと、彼にしか見ることが出来ない不思議な存在“いけちゃん”の交流を通じて、どこか寂しさや儚さを散りばめつつ少年の成長を綴った感動作『いけちゃんとぼく』が公開を迎えた。原作となった漫画家・西原理恵子の手による絵本は、絵本という枠を飛び出して、出版当時から多くの人々に絶賛されてきた。作家の角田光代さんもそんなファンの一人。作家の方に「いけちゃんとぼく」を語ってもらう特別企画「いけちゃんと恋愛小説家」もいよいよ最終回。角田さんにその魅力をうかがった。まず、角田さんにとって“いけちゃん”とはどういう存在なのだろうか?そして作品を多くの人が愛してやまない理由はどこにあるのか聞いてみた。「自分が子どものとき、愛されている実感というのはあんまりないと思うんです。『大事にされなかった』と思いこんでいる人も多いと思うし、『私はすごく大事にされ、愛されて育った』と言っている人ですら、両親もしくは周囲の大人たちが、どんなふうに自分を大事にし、愛したのかはわからないはずなんです。それが、いけちゃんの言葉、視線に触れることで『あっ!』と思い出す、というか、気づく瞬間がある。あ、こんなふうに見守られていたんだな、と。だれにも何にも傷つけられることがないようにと願われていた繭のなかの世界を、そういうもののなかにたしかにいたということを、思い出すんだと思います」。角田さんは「その幸福で美しい繭の世界を、でも私たちはいつしか出なくてはならない」と少年の成長に言及しつつ、さらに物語が持つ魅力をこう表現する。「この作品のすごいところは、出ていく側の孤独も、見送る側のさみしさも、読み手は両方わかってしまう、ということなんだと思います。そうしてこの作品のなかでは、それは親と子の関係を超えて、男女の愛情というものにも共通している。出会って、恋をして、相手の幸福を願い、でもまたいつか、別れていく。男と女、親と子、恋人、夫婦…だれしもが自由に入れる扉が、この作品にはいくつもあって、だからだれしもすっと入って、そこにある美しいものと、ひりつくような孤独を見て、泣いちゃうのではないでしょうか」。角田さん自身、かつては「自分はあまり親に大事にされていない子供だと信じていた」とか…。「もともと暗い性格なので、子どものころ、孤独感というものがすごく強かったので。でも子どものころに書いた作文を読み返すと、やっぱりいかに幸福な繭の世界に住んでいたかと思わされるわけです。もう父も母も、おばも亡くなり、私の子ども時代を知る人はいないのですが、『いけちゃん』を(原作でも映画でも)読んだり観たりすると、その幸福に触れられるように思うんです」。そして、この物語から思い起こされる、自らの少女時代のこんなエピソードを明かしてくれた。「私は家からバスと徒歩で一時間かかる小学校に通っていたのですが、入学して数か月は、仕事を休めない母親に頼まれて、無事に学校にいけるか、また帰ってこられるか、変装しておばがあとをつけていたそうです(変装していたのは私が見つけるとおばにたよるようになってしまうため、だそうです)。私はそのことを三十歳近くなるまでずーっと知らなかったんです」。映画を、角田さんは“いけちゃん”の視点で追っていったという。「私には子どもはいませんが、子どもがおっきくなっていってしまうときの親の孤独というものがわかった気がしました。あとは、やっぱり好きな男の人が子どものころに抱えていたはずの、孤独や根拠のないかなしみを思って、『だいじょうぶ』と言いにいきたくなる気持ちとか、至極よくわかりました」。また原作には描かれない、子どもの成長をそっと見守る“母”の姿も心に残ったようだ。「おかあさんがいけちゃんに『ありがとう』と言うところがすごく、すごく好きでした。子どもの孤独に寄り添うのは、いつだって親ではない。どんなに愛情あふれる両親だって、どうしても入りこめない子どもの領分がある。そのとき子どもは何に救われているのか。そのことを、ああ、おかあさん、わかってくれていたんだな、わかってくれているのがおかあさんだよな、と思って、泣いてしまいました」。最後に、『いけちゃんとぼく』の持つラブストーリーとしての側面について尋ねた。「原作でも、映画でも、いけちゃんは子どものヨシオに、世界はすごくいいところだしきみはそんな世界にちゃんと迎えられる、ということと、でも理不尽なことだってたくさんあるんだということを伝えます。それは一見、母親の役割のようですが、でも、もし自分が子ども時代の彼に会えたら、いちばん伝えたいこと、やりたいことって、そんなふうに彼の孤独に寄り添うことかもしれないと、気づかされました。恋愛しても、結婚しても、相手はどうしたって他人で、自分とは異なる世界を持った一個人なわけで、だからこそ人と関わることはゆたかでもあり、かつさみしさも連れてくるのですが、そのことが原作にも映画にも、とてもよく描かれていると思います。ここに描かれた愛情というのは、母とか恋人とかの分類なしに、すごくすごくでっかいもんだと思います」。角田光代(かくたみつよ)1967年神奈川県生まれ。早稲田大学第一文学部卒業。90年「幸福な遊戯」で海燕新人文学賞を受賞してデビュー。96年「まどろむ夜のUFO」で野間文芸新人賞、98年「ぼくはきみのおにいさん」で坪田譲治文学賞、「キッドナップ・ツアー」で99年産経児童出版文化賞フジテレビ賞、2000年路傍の石文学賞、05年「対岸の彼女」で直木賞を受賞。著書は「恋愛旅人」、「エコノミカル・パレス」、「空中庭園」、「愛がなんだ」など多数。特別連載「いけちゃんと恋愛小説家」・vol.1 小川洋子・vol.2 梅田みか『いけちゃんとぼく』蒼井優インタビュー『いけちゃんとぼく』ともさかりえインタビュー 西原理恵子、角川書店、 2009「いけちゃんとぼく」製作委員会■関連作品:いけちゃんとぼく 2009年6月20日より角川シネマ新宿ほか全国にて公開© 2009「いけちゃんとぼく」製作委員会■関連記事:悩める母・ともさかりえいまでもいけちゃんが見える?「逃走癖があるので(笑)」いけちゃんと恋愛小説家 vol.2 梅田みか少年と少女、男と女それぞれの思いいけちゃんと恋愛小説家 vol.1 小川洋子寂しさと共に息子の成長を見つめる母「胸が苦しくなった」 蒼井優が明かす“いけちゃん”と“ぼく”をつなぐ心の会話
2009年06月22日彼女の視点で物語を見つめる人も多いのではないだろうか?『いけちゃんとぼく』に登場する主人公の少年・ヨシオの母親・美津子は、決して“完璧な”母親ではない。育児を放棄しているわけでも、酒を飲んで息子を困らせるわけでもないのだが、自分の中にある愛を子供にどう伝えればいいか分からずに戸惑う。これまで、映画などであまり描かれてこなかったタイプの母親像のように見えるが、案外、世の多くの母親が抱いている思いを代弁しているのかも…。演じるのは、自らも4歳の息子さんを子育て中で、その様子を綴ったブログが高い人気を誇る、ともさかりえ。映画の公開を前にともさかさんが映画に込めた思いを語ってくれた。「嵐がかわいくてしょうがなくて、歩み寄りたくなるのを我慢しました」ヨシオにしか見ることができない“いけちゃん”という不思議な存在を挟んで、少し離れたところからヨシオを見守る母・美津子。母と子の微妙な距離感について、ともさかさんはこう語る。「お父さんの死で家族の均衡が崩れ変化する中で、どうやったら母と子の関係にリアリティを感じさせることができるか?ということは考えました。ただ、今回の役は初めての関西弁の役で、そっちの方に意識が行ってまして…(苦笑)。そのことである意味、親子の部分に入れ込み過ぎずに、客観的な感覚で臨むことが出来て良かったのかな、とも思います。ヨシオ役の(深澤)嵐がすごくかわいくてしょうがなくて、つい、あっさりと歩み寄ってあげたくなるんですけど、そこは一歩我慢して。正直、つらかったですね。すぐにでも助けてあげたいって甘ったれたことを考えてました(笑)」。ともさかさん自身、母親役を演じるのはこれが初めてではない。演じる上で、自らの子育てや子供との関係、接し方などを反映させることは?という質問には「そこは気をつけて、(実生活と)リンクしないように意識しています」という答えが。「避けようとしても無意識に出てしまう部分はあるし、それが良いときも悪いときもあるとは思いますが…」。では演じ終えたいま、改めて美津子とヨシオの関係について、ともさかさん自身の子育ての経験などを踏まえてふり返ってもらった。「子供への接し方は全然違いますよ。でも子供を持つ母親は、みんなどこかで自分の中の理想と現実が頭の中をグルグルと巡って…という経験はしたことがあると思います」。「嵐の背中を見て『うちの子もこうやって大人になるのかな?』と思いました」ヨシオの成長に対して、美津子は誇らしさと共に、一抹の寂しさを覚えているようだが、こうした部分に母親として共感は?「息子が幼稚園に通うようになって、私が教えていない、どこで覚えてきたんだ?っていう言葉を話すようになって(笑)、『たくましいな』と微笑ましく思う反面、寂しさを感じることはありますね。今回は特に、ロケ現場で嵐の背中を見つつ『うちの子もこんな風に傷ついたりしながら大人になっていくのかな』というセンチな気持ちになりましたね」。完成した映画について「根がひねくれ者なので、普段はあまり感動を表に出さないのですが、今回は素直に心に響いた」と語るともさかさん。やはり、美津子の視点で物語を追っていたのかと思いきや…「私は、いけちゃん目線でした。好きな人の子供の頃、知り合う前の姿を見てみたいっていう気持ちにすごく共感できるからじゃないでしょうか。私が観た試写会は、スーツ姿の男性の方が多かったんですが、肩を震わせて泣いてらっしゃる方が大勢いて、ちょっとキュンとしちゃいましたね(笑)。きっと、男性は私とは違ったところで、いろいろと感じるものがあるのかもしれないですね」。最後に、ともさかさんにも子供の頃、“いけちゃん”のような存在が見えたか?と聞いてみると、笑顔でこんな答えが。「いまでもそうなんじゃないですかね、逃避癖があるので。いまだに勝手に一人で喋ったりしてます、人前では言えませんが…。いま、息子を見てると見えないものと喋ったり、遊んだり闘ったりしてるんですよ!きっと何かが見えてるんでしょうね。大人になってもずっと覚えていられたらいいんですけど…それが出来ないから、私がこうやって覚えていてあげるしかないんですね(笑)」。インタビュー中、「男の子の母親って面白いですよ。理解できないところも含めて」とニッコリと姿を見て、彼女が多くの女性に支持される理由が少し分かったような気がした。特別連載「いけちゃんと恋愛小説家」・vol.1 小川洋子・vol.2 梅田みか・vol.3 角田光代 coming 6/22『いけちゃんとぼく』蒼井優インタビュー■関連作品:いけちゃんとぼく 2009年6月20日より角川シネマ新宿ほか全国にて公開© 2009「いけちゃんとぼく」製作委員会■関連記事:いけちゃんと恋愛小説家 vol.2 梅田みか少年と少女、男と女それぞれの思いいけちゃんと恋愛小説家 vol.1 小川洋子寂しさと共に息子の成長を見つめる母「胸が苦しくなった」 蒼井優が明かす“いけちゃん”と“ぼく”をつなぐ心の会話
2009年06月19日今年、デビュー20周年を迎えた漫画家・西原理恵子。彼女の手による絵本で、文芸界を始め各界の著名人の中にも多くのファンを持つ感動作「いけちゃんとぼく」(角川書店刊)がこのたび実写映画化された。少年時代への郷愁、家族、そして最愛のひとへの想いと様々な感情を描き出す本作。小説家の方々に、その魅力を語ってもらう特別連載企画の第2弾には、エッセイ『愛人の掟』シリーズ(角川文庫刊)のほか、「お水の花道」、「よい子の味方」などのドラマの脚本も手がける梅田みかさんが登場。梅田さんの目にいけちゃんや主人公のヨシオ、そして彼らを取り巻く物語はどのように映ったのだろうか?自らの子供時代を重ね合わせながら、映画について、そして“いけちゃん”という存在について、こう語ってくれた。「(映画を観て)子供の頃の懐かしい記憶が蘇ってきましたね。毎日の中に小さな冒険があって…。ヨシオのそばにいけちゃんがいるように、そのときのことを思い出してみると、一人だったはずなのに、なぜか“誰か”がそばにいて、話しかけていたような、そんな気がするんです」。その一方で、“少年”と“少女”の違いについてもこう言及する。「男の人はいつまで経っても少年っぽくて、子供が真っ直ぐそのまま大きくなったようなところがありますよね。でも女の子は、いろんな現実が押し寄せてきて、そのままではいられない、どこかで“大人”にならなくてはいけないんですね。少年が体験するものとは別の、ある種の“残酷さ”の中で生きているような…。私の娘が11歳なんですが、いま、娘を通してもう一回、子供時代を追体験しているような感覚ですよ。いろんな人間関係や感情があって『もう嫌だ、聞きたくない!』って思いつつ(笑)」。梅田さんは、TVドラマ「よい子の味方」、「あした天気になあれ。」など子供たちを描いた作品を世に送り出しているが、そこには母親たちへのメッセージが込められているという。映画もまた、原作では描かれない、ヨシオの母親・美津子(ともさかりえ)の視点から、母の複雑な感情を映し出している。「子育てって幸せで、楽しいこともたくさんあるんですが、やっぱりすごく大変。自分よりも大切な存在が出来たということへの責任、それを失うことへの不安、恐怖がのしかかってきます。映画の中のヨシオのお母さんも、夫を亡くして、がんばらなくちゃと一人で背負ってしまう。子供はかわいいし、意地もあるし…。私自身、シングルマザーなので、このお母さんの気持ちはすごくよく分かります。でもその結果、余裕がなくて子供の前で笑わなくなってしまう。でもそこで少し心を開けば、周りに助けてくれる人は必ずいるんです。映画の終盤で、美津子が空に向かって笑いかけるシーンはすごく印象的です。絶対に出口があるってことを教えてくれます」。さらに、梅田さんはこの映画が持つ“壮大なラブストーリー”としての側面について、男女の恋愛観の違いを踏まえつつ、こう語る。「男の人は、女性の最初の恋人になりたくて、女は、愛する男の最後の恋人になりたいものなんです。そういう意味で、人間だった頃のいけちゃんは、すごく短かったかもしれないけど、幸せな恋をしたんだろうな、と。愛する人の過去、自分と出会う前の姿を見たいっていうのは、多くの人が願うことですよね。そういう意味で、すごく普遍的な愛、願望を描き出していると思います。うちの娘も言うんです、『将来付き合うことになる“運命の人”と実はもうどこかで出会っているのかな?』って」。梅田みか(うめだ みか)東京にて、作家・故梅田晴夫の長女として生まれる。慶應義塾大学文学部卒業後、執筆活動に入る。現在は、エッセイ、小説、脚本など、幅広い分野で活躍中。「anan」などの人気雑誌にも数多く登場し、若い女性たちの“恋愛のカリスマ”として絶大な人気を博している。著書に、小説『書店員の恋』『年下恋愛』(マガジンハウス刊)、『別れの十二か月』『愛された娘』、エッセイ『愛人の掟』シリーズ、『思いどおりの恋をする80の方法』(いずれも角川文庫刊)、他多数。テレビドラマの脚本に「お水の花道」「よい子の味方」「あした天気になあれ。」「CAとお呼びっ!」等がある。特別連載「いけちゃんと恋愛小説家」・vol.1 小川洋子・vol.3 角田光代 coming 6/22『いけちゃんとぼく』蒼井優インタビュー 西原理恵子、角川書店、 2009「いけちゃんとぼく」製作委員会■関連作品:いけちゃんとぼく 2009年6月20日より角川シネマ新宿ほか全国にて公開© 2009「いけちゃんとぼく」製作委員会■関連記事:悩める母・ともさかりえいまでもいけちゃんが見える?「逃走癖があるので(笑)」いけちゃんと恋愛小説家 vol.1 小川洋子寂しさと共に息子の成長を見つめる母「胸が苦しくなった」 蒼井優が明かす“いけちゃん”と“ぼく”をつなぐ心の会話
2009年06月19日シンプルで力強く、思わずクスリと微笑んでしまうような画風と、強烈な笑いと優しさ、そして人生の哀しさを織り交ぜた叙情的な物語で唯一無二の世界を構築する漫画家・西原理恵子。彼女が初めて手がけた絵本「いけちゃんとぼく」がこのたび実写映画化された。これを記念し、原作絵本の大ファンである小説家の方々にその魅力を語ってもらう特別インタビュー企画を3回にわたりお届け!第1回目に登場するのは「博士の愛した数式」、「ミーナの行進」など、その美しく繊細に紡がれる物語が多くの読者を魅了する小川洋子さん。海辺の街に暮らす少年・ヨシオと、いつも彼に優しく寄り添う不思議ないきもの“いけちゃん”の交流を通して、少年が少しずつ大人へと成長していく姿が綴られる本作。小川さんにまず、映画を観ての感想を尋ねると「原作に忠実で、絵本と映画、その境界線を感じることなくすんなりと物語に入っていくことが出来ました」という答えが返ってきた。「実際に動いているいけちゃんにも、全く違和感を感じなかったです。映画ならではの魅力として感じたのは、原作では描かれていない親子の関係、特に父親が戦艦・長戸が大好きで、その魅力を息子に語って聞かせる姿は父と息子の繋がりが描かれていていいな、と思いました」。子供たちが生きる世界も決して楽しいことばかりではない。時に過酷すぎる運命が少年を襲うが、ヨシオはたくましく成長を遂げていく。子供時代の記憶、家族の絆、愛する人を思う気持ち――映画を観ると、心の奥の様々な感情を刺激されずにはいられない。小川さんの心にあふれたのは“母”としての感情だった。「私も一人息子がいまして。もしかしたらうちの息子もいけちゃんのような存在を持っていたのかもしれないな、と思いましたね。映画の中でヨシオが成長して、大学に進学するシーンがありますが、ちょうどうちの息子と同じ年の頃なんです。あの子もこうやって子供時代を終えて、大人になっていくのかな…と」。夫亡き後、女手一つでヨシオを育てる母親(ともさかりえ)は、ヨシオの成長に励まされつつも、どこか寂しさをも感じさせる。見えないはずのいけちゃんの存在を感じ、語りかけるシーンは母の内なる感情を優しく浮かび上がらせる。そんな母の心情を小川さんはこう代弁する。「案外、母親のできる役割なんて少ないんですよね。子供は、母親が見てやれない部分をいけちゃんのような存在に救われてるのかもしれない。本当は、母親にもいけちゃんが必要なんです(苦笑)。でも、大人になってしまった母親にはもういけちゃんは見えない。そんな母親の寂しさや、ある種の無力感を感じさせられました」。力強さにあふれた西原ワールドと、小川さんの作品群の中で展開される静謐な世界観。一見、対照的に見えるが、日常のある瞬間にスッと差し込まれる残酷さや生と死、喪失といった描写にはどこか共通する部分も感じられるが…。「私には、“いけちゃん”は見えなかったんですよ。やはり、どこかで女の子の方が男の子よりも現実的な世界を見て生きているのかもしれませんね。だからこそ、私は“物語”を描くときに少年を選んでしまうんですね(笑)。生きている者と死んでいる者、目に見えるものと見えないものを隔てる、ぼんやりとした境界線の上を歩いている――危うさと、どこか愛おしさを感じさせる1〜2年が少年にはあるんです。西原さんはそういう世界を描くのが、本当にうまいですよね」。そう語る小川さんの声もまた、映画の中でいけちゃんや母が感じさせるのと同じ、力強い愛にあふれていた。小川洋子1962年、岡山県生まれ。早稲田大学文学部文芸科卒業。88年、「揚羽蝶が壊れる時」で第7回海燕新人文学賞、91年、「妊娠カレンダー」で第104回芥川賞を受賞。2004年、「博士の愛した数式」が第55回読売文学賞、第1回本屋大賞を受賞。ほかの著書に「ミーナの行進」、「猫を抱いて象と泳ぐ」などがある。特別連載「いけちゃんと恋愛小説家」・vol.2 梅田みか coming 6/18・vol.3 角田光代 coming 6/22『いけちゃんとぼく』蒼井優インタビュー 西原理恵子、角川書店、 2009「いけちゃんとぼく」製作委員会■関連作品:いけちゃんとぼく 2009年6月20日より角川シネマ新宿ほか全国にて公開© 2009「いけちゃんとぼく」製作委員会■関連記事:「胸が苦しくなった」 蒼井優が明かす“いけちゃん”と“ぼく”をつなぐ心の会話
2009年06月11日懐かしくて、美しくて、儚くて、時に残酷で…。誰もが体験するのに、誰もが大人になるにつれて忘れていってしまう子供時代の様々な思い。西原理恵子の絵本を原作に、そんな少年時代の瑞々しい瞬間を切り取った珠玉の物語『いけちゃんとぼく』がまもなく公開を迎える。いつの頃からか、主人公の少年・ヨシオのそばにいて、彼にだけ見ることができる“いけちゃん”。色も大きさも変幻自在、ヨシオと一緒に笑い、怒り、そして、優しく彼の成長を見守るこの不思議ないけちゃんの声を表現力豊かに演じたのは、蒼井優。映画の公開を前に、蒼井さんのロングインタビューをお届け!いけちゃんに込めた強い思いと深い愛の裏にあるものは――?「目で読んで楽しい言葉でした」『鉄コン筋クリート』のシロ役が各方面で絶賛されるなど、蒼井さんにとって、声優の仕事は今回が初めてではない。にもかかわらず、本作のオファーを受けたときに彼女が感じたのは“驚き”だったという。「キャラクター的なものの声を演じるのは初めてなんです。まず最初は、自分が演じるキャラクター“いけちゃん”のビジュアルにも驚きました。いままで、少年とか少女とか、自分と年齢は違っていても人の役でしたが、今回は人と言えば人ですが、最初の出だしはよくわからない物体なので、これに声をあてるのかと思ったし、実写映画になるということにもすごく驚きました。面白い試みをされるんだなと思って。その中でいけちゃんという大事な登場人物を私に任せてくださったってことは、すごい光栄なことだし嬉しいから、すぐにやりたい!と思いました」。映画の脚本を読んだとき、何より蒼井さんの心を捉えたのは、西原さんの原作を活かした独特の言葉による表現だった。「言葉が活字的だなと。西原さんの言葉から使われていたところがあったので、目で読んで楽しい言葉でした。『いまの子供たちが普段使わないんじゃないかな?』っていうような言葉も書かれていたので、みんなこれをどういう風にやるんだろうって、それも楽しみでした。子供たちが、面白い言葉をしゃべっていることが、この作品にとってすごく面白い引っかかりを作ってくれて、原作を読んだときに話もすごく面白いし、『いけちゃんとぼく』という世界って西原さんの書く絵と文字とストーリーという3つのどれが欠けてもいけないんだなって気がしました。これを実写化するときに、まず文字とビジュアルが消えてしまって、ストーリーしか残らない。この2つを補うには、何に変換させるのかなと思っていたんですけど、きっと監督はそこの部分で、面白い言葉を子供たちにしゃべらせたのかなって気がして、すごく面白かったです」。いままでに経験したことのない“2つの距離感”オフラインを繰り返し見て、いけちゃんを作り上げていったという蒼井さん。役作りをする中で自分の中に聞こえてきたいけちゃんの声とはどのようなものだったのだろうか?「やわらかい声でした。でも、自分が実際にこの声を出せているか分からないから不安でした。声の変化にはとても気をつけました」。蒼井さんはさらに、いけちゃんとヨシオの間に存在する“距離”について触れつつ、観る者の胸を打たずにいられない、“2人”の別れのシーンへの思いをこう明かしてくれた。「いけちゃんはヨシオにしか見えない存在だから、いけちゃんとヨシオの距離感で正しい声のボリュームで会話をするときと、ヨシオといけちゃんの距離は遠いけれど心の中で会話をしているときとか、そのバランスが難しかったですね。いけちゃんが空に帰っていくときは、本当ならあの距離だとあの声の大きさじゃ絶対に聞こえないはずなんだけど、そのときはいけちゃんとヨシオは心の中で繋がって会話が出来ているから…。それは私がいままでに経験したことがなかったことです。距離感が2つあって。こんな経験ができたこともとても面白かったですね。でも本当にあのシーンは胸が苦しくなります。ヨシオの叫び声も良いんです。思いのこもったセリフですよね。また、それをいけちゃんが言うから良いんですよね。あれが、人間と人間だったら…。私もよりいけちゃんを愛おしく思ったシーンでした。難しさについてはどのシーンも難しかったので、特にあのシーンが難しかったということではないけれど、やっぱり最後の言葉にいけちゃんの全部の思いが入らなきゃ!と思ったので、ほかのどのセリフよりも大事に扱った感覚はあります」。では役から離れて、蒼井さん自身はいけちゃんとヨシオの関係をどのような思いで見ているのかというと…。「西原理恵子さん曰く、男の子にはそういう物が見えて、女の子は現実主義だから男の子の方が目に見えないものと会話をしてることが多いとか。目に見えても見えなくても、ほかの人が入れない関係の2人がすごくいいなって思います。映画でもそういうことが描かれているものはやっぱり力をくれると思うから」。「いけちゃんは原作が絵本でありながらラブストーリー」実際、ヨシオの成長物語として、強い“母性”を感じさせると同時に、映画はラブストーリーとしての側面を見せてくれる。蒼井さんはうなずきつつ、さらにこう語る。「『いけちゃん』は原作が絵本でありながらラブストーリーじゃないですか。恋愛ものが苦手でファンタジーものも苦手な私にとっては、こういう見せ方があったんだって、素直に素敵な話だなって思いました。恋愛を経験した女性の心に届くと思います。本当に素敵な恋愛、すごく深い愛を描いた作品だと思います」。透明感あふれる蒼井さんの声と共に、打ち寄せる波のように静かに心に染み込んでくる愛をたっぷりと感じてほしい。■関連作品:いけちゃんとぼく 2009年6月20日より角川シネマ新宿ほか全国にて公開© 2009「いけちゃんとぼく」製作委員会
2009年06月08日夫婦の危機
セレブ婚で変わってしまった親友
義父母がシンドイんです!
マーク ジェイコブス(MARC JACOBS)から、新作バッグが登場。2024年5月8日(水)より、大阪・あべのハルカス近鉄本店にて開催される期間限定ショップほかで発売される。鮮やかなピンクのフラワーデザインを配した「ザ トートバッグ」マーク ジェイコブスの2024年プレフォールコレクションの新作には、シーズンテーマの「フューチャー フローラル(FUTURE FLORAL)」を表現したフラワーデザインのバッグが勢揃い。スウェーデンのストックホルムで活動しているアーティスト、ブランディ・クラフトにより、鮮やかなピンクに染まったフラワーがデザインされている。フラワーデザインは、マーク ジェイコブスのアイコニックな「ザ トートバッグ」、「ザ サック バッグ」、「ザ スナップショット」にあしらわれてラインナップ。バッグに加え、ウォレットや花の形を模したイヤリングなども展開される。キューブ型の「ザ レザー カバード J マーク」バッグシックなデザインで人気の「カバード J マーク」シリーズには、「ザ レザー カバード J マーク キューブ」が新たに仲間入り。中身の整理がしやすく、収納力も抜群なキューブ型に仕上げている。ハンドバッグとしてエレガントな表情に、また付属のウェビングストラップをつければスポーティな印象を与えることができる。あべのハルカス近鉄本店では期間限定ショップ開催これらのアイテムは、あべのハルカス近鉄本店にて開催される期間限定ショップにて先行販売。このほかにも、コットンキャンバスにブラックのエアスプレーを施したような鮮やかなグラデーションが目を惹く「ザ トートバッグ」をはじめとする、2024年プレフォールコレクションの一部アイテムを取り揃える。【詳細】マーク ジェイコブス 新作バッグ&アクセサリーアイテム例:・ザ フューチャー フローラル レザー トート バッグ ミディアム 86,900円・ザ フューチャー フローラル レザー サック バッグ ミニ 67,100円・ザ フューチャー フローラル レザー スナップショット 51,700円・フューチャー フローラル イヤリング 24,200円・ザ レザー カバード J マーク キューブ 62,700円・ザ レザー カバード J マーク サドルバッグ スモール 59,400円■期間限定ショップ開催期間:2024年5月8日(水)~5月21日(火)場所:あべのハルカス近鉄本店 タワー館2階 イベントスペース住所:大阪府大阪市阿倍野区阿倍野筋1-1-43TEL:(06)-6624-1111(代表)【問い合わせ先】マーク ジェイコブス カスタマーセンターTEL:03-4335-1711
2024年05月04日ホカ(HOKA)の「ロー クローマ パック(LOW CHROMA PACK)」コレクションから、新作スニーカー「ホパラ 2(HOPARA 2)」と「リストア TC(RESTORE TC)」が登場。2024年5月1日(水)より、ホカ直営店などにて発売される。ホカ「ホパラ 2」スニーカー、無染色のオールホワイトで人気アウトドアモデルをより環境に配慮した素材でラインンアップするスニーカーコレクション「ロー クローマ パック」から、新作2モデルがラインナップ。いずれのモデルも、無染色のオールホワイトで仕上げているのが特徴だ。「ホパラ」のアッパーとトップソールの快適性をアップグレードした「ホパラ 2」は、サンダルのような快適性と、ハイキングシューズのような機能性を兼ね備えたマウンテンサンダル。サトウキビ由来のトップソール、100%リサイクルのニットアッパー、100%リサイクルのコーデュラ(Cordura)メッシュオーバーレイにより、山道など歩行する際に砂利が入り込むのを防ぎながら、高い排水性を実現している。またフィットを調整しやすいトグルレース、調節可能なヒールストラップを採用。速乾性・撥水性も備えているので、普段使いはもちろん、水中でも陸上でも快適な履き心地を叶える。「リストア TC」厚底スニーカーも一方、「リストア TC」は、“より少ない素材で、より多くのこと”をコンセプトに、アッパー、インソール、アウトソールによる3つのパーツで構成された、シンプルでありながら高い機能性と快適性を誇るユニセックスのスリッポンシューズだ。大きく後ろに飛び出したボリューム感のある“Hubbleヒール”は、踵からつま先へのトラクションをスムーズに促すように設計。さりげなくブランドロゴをあしらった伸縮性のあるメッシュ素材のアッパーは、靴下のような着脱のしやすさと高い快適性を叶える。詳細ホカ「ロー クローマ パック」コレクション 新作スニーカー発売日:2024年5月1日(水)販売店舗:ホカ直営店、ホカオンラインストア※「ホパラ 2」のみドーバー ストリート マーケット ギンザでも販売アイテム:・「ホパラ 2」20,900円サイズ:メンズ/25.0~29.0、30.0cm、ウィメンズ/22.0~25.0cm・「リストア TC」17,600円サイズ:ユニセックス/23.0~30.0cm※1cm刻み【問い合わせ先】デッカーズジャパンTEL:0120-710-844
2024年05月04日今回は、物語をもとにしたクイズを紹介します!クイズの解答を考えてみてくださいね。イラスト:エトラちゃんは見た!授業参観に姿を現さなかった父主人公は3年前に母を亡くし父と2人暮らしをする小学生です。父は仕事と家庭の両立にまだ慣れていないようで…。主人公との約束を守れないこともしばしばありました。そんなある日、主人公の参観日に来ることを約束してくれた父。楽しみにしていた主人公でしたが、当日父が現れることはありませんでした。「また約束破った…」と主人公はショックを受けてしまいます。先生からまさかの報告出典:エトラちゃんは見た!すると突然、先生が「た、大変よ!」と教室に駆けつけ…。主人公に衝撃的事実を告げたのです。問題さあ、ここで問題です。先生からの報告とは?ヒント父が参観日にこれなかった理由が判明します。みなさんは答えがわかりましたか?正解は…出典:エトラちゃんは見た!正解は「父が意識不明の状態で病院に搬送された」でした。まさかの報告に「え?」と驚く主人公。その後「そんな…」とつぶやき、青ざめていくのでした。※本文中の画像は投稿主様より掲載許諾をいただいています。※作者名含む記事内の情報は、記事作成時点でのものになります。※こちらのお話は体験談をもとに作成しています。(lamire編集部)
2024年05月04日男性に見られているとき、無意識の行動に気をつけていますか?無意識に見せてしまう態度や言動が男性から「性格が悪い」と誤解を招いてしまうことも。今回、男性が近づきにくいと感じる女性の特徴を3つピックアップしました。他人の価値を見下す態度男性は細かい部分まで女性の行動を見ています。他人を見る眼差しや、皮肉な口調、あるいは声のトーンなどに敏感に反応します。もしも女性同士、悪口を言い合っていると、男性から性格が悪そうに見られてしまうことも。争いごとを生むような女性は、男性から自然と距離を置かれてしまいます。自己中心的で他人を見下す尽くさせるばかりの女性に対して、男性はかかわることに不安を覚えます。否定的な会話をする、他人の意見をいちいち否定するなど、高圧的な振舞いは男性を遠ざけます。こういった女性には、一度話すだけで「性格が厳しい」と受け取り、距離を置くことを決めてしまうかもしれません。うわさ好き、ゴシップ好き男性は他人の噂話を肯定的に受け取りません。大抵のうわさは悪口やゴシップであり、ゴシップ好きの女性は男性から「性格が悪い」と判断されます。また、他人がいないところでの言動や、ネガティブな話を楽しそうに繰り返す姿も男性から避けられます。気づかぬ間に男性から「性格が悪い女性」とラベルづけされているかもしれませんね。日常の行動パターンに注意何もしてないのに男性に避けられていると感じたら、それは無意識にはなっているネガティブ信号のせいかもしれません。恋愛チャンスを逃さないためにも、自分の行動には日々意識を向けてみてくださいね(Grapps編集部)
2024年05月04日■これまでのあらすじ節約家の夫・俊一と結婚した有希は、自由になるお金がなく外食も旅行もできない生活を送っていた。倒れた母に会いに行こうとしたところ夫に反対され、とうとう離婚を考えるようになった。しかし夫との共通の知人の並木から夫のお金がなく苦労した過去を聞き、話し合おうと決める。実家から戻り久しぶりに顔を合わせた有希と俊一のもとにやってきた並木は、ふたりに別れるよう告げる。しかし俊一との楽しかった日々を思い出し有希は「別れたいなんて言ってない」と言うのだった。 今思うと先輩は、私たちの本音を聞き出そうと、言葉で焚きつけてくれたのかもしれません。私にすぐの離婚の意思がないことがわかると、安堵の表情を浮かべていました。そして…俊一と私は夫婦として本当にやり直せるのか、結論が出るまでじっくり話し合うことに。夫はお金を使うことに不安を感じるようです。一夜にして全てを失う怖さを知っているから…と。それでも贅沢をやめられない義両親は、学生だった夫に何度もお金の無心をしてきたそう…。どうして夫が極端な節約をしていたのか、やっと理解することができた私。その価値観をまずは受け止めることにしました。そして、俊一にも私の価値観を否定してほしくない。自分のお金は自分で管理したい、通帳を返してと話してみたのですが…。※この漫画は実話を元に編集しています次回に続く(全15話)毎日更新!
2024年05月04日見習いたい♡「魅力的な女性」の特徴男女問わず、魅力的だと感じる女性には共通点があるようです。今回は、思わず見習いたくなるような女性の特徴を紹介します。笑顔が素敵な女性笑顔は人を惹きつけるパワーがあり、周囲にとっても最高の癒やしとなり得ます。例えば、挨拶する場面に笑顔をかかさない女性には好感を抱きやすいものです。頼り方を知っている甘え上手な女性は魅力的です。適度な甘えと自立心のバランスが大切ですが、時には助けを求めることで周囲との信頼感も向上します。意見をしっかり伝える「カフェの店内で起こったことです。『店長を出せ!』といきなり騒ぎ出した男性客がいました。店員さんが謝罪しても収まらず静まり返る店内でしたが…『そんなに怒鳴って楽しい?』と、若い女性の勇気ある行動でその場の状況が一変しました。」(20歳女性)なかなか自分の意見を言い出しにくい場面で、すかさず行動できる姿勢は見習いたいと感じますよね。「特別」を演出自分が「1番」と見なされることは、男女問わず嬉しいものです。自分だけの個性を大切にし、自分自身を偽ることなく自然体でいること。そうすることで、あなたの魅力はさらに輝き、周りの心を惹きつけることができるはずです。(Grapps編集部)
2024年05月04日