【『オールドルーキー』第1話感想】37歳、人生の挫折と向き合う綾野剛 表情豊かな演技に視聴者も感情移入
ある日、所属していたチーム「ジェンマ八王子」が突然、経営難で解散することになった。
同僚は他チームに移籍する中、新町は年齢のハードルもあり、いっこうに移籍先が見つからない。
そこで、移籍先を見つけてもらうため、スポーツ選手のマネジメントを行う会社ビクトリーと出会う。
しかし、現実はそう甘くなかった。結局、移籍先は見つからず、そのまま『現役引退』を余儀なくされたのである。
住宅ローンや幼い娘2人の教育費など、これから大事だという時に無職になる不安は考えただけでも恐ろしい。妻が頭を抱えるのも当然だ。
新町の全盛期、J1にいた頃の年俸は5000万以上。
よく「生活の質は簡単に下げられない」というが、新町は、まさにソレだった。
J3のジェンマ八王子に移籍してから年収は400万円台になったにも関わらず、妻には「またJ1に返り咲いてやる」と言いながら高級車や時計など浪費を繰り返していたのだ。
それなのに、いざ、叩きつけられた引退という現実。これまでサッカーしかやってきていなかった新町は、もちろんパソコン操作やサラリーマンのような営業もできない。
転職活動は上手くいかなかった。世間はそう甘くない。