自営業なら知っておきたい年金の仕組み。基礎知識&今できる老後対策をFPが解説!
の積立金は原則として60歳になるまで引き出しはできません。iDeCo(個人型確定拠出年金)は老後資金を自助努力で準備する制度であるため、税制が優遇されています。それゆえ、目的外の資金の利用は制限されるのです。
また、一度加入すると、掛金の減額はできますが脱退はできません。
元本保証ではない
iDeCo(個人型確定拠出年金)の運用は加入者が自ら行います。運用商品の中には元本保証でない投資信託も含まれます。運用がうまくいけば高い収益を得ることができる半面、場合によっては元本割れを起こす可能性もあります。
ただ、iDeCoの毎月定額での運用商品の買い付けは長期で続けるほど平均購入単価が下がり、リスクを抑えることにつながります。
小規模企業共済
小規模企業共済とは、個人事業主や会社役員などが事業を廃止・会社を退職する際に、それまで積み立てた掛金に応じて給付金を受け取る退職金制度のことです。
独立行政法人中小企業基盤整備機構(中小機構)が運営しており、全国で約132万人の加入者がいます。
小規模企業共済の加入資格
- 常時使用する従業員が20人以下(商業・サービス業では5人以下)の個人事業主および会社の役員
- 小規模企業者たる個人事業主に属する共同経営者(個人事業主1人につき2人)