ウーマンエキサイトがお届けする子育ての新着記事一覧 (290/338)
小学校の懇談会で先生がおっしゃいました。「親心としてはつい『もう四年生だし』と思いがちですが、『まだ四年生』でもあります。自立へ向けてサポートしつつ、しっかりと目は離さず、今一度気にかけてあげてください」「特に教科書や持ち物の準備は、お子さま1人に任せていると、どうしても大事な時に大事なものを忘れてしまって、授業がスムーズに進みにくいという事もございますので、ちょ~~っっと気にかけていただけると助かります」あ……あああ。耳が痛い。まるで私に向けてのメッセージかと思いましたよ。たしかに、私も持ち物の準備は低学年の時ならまだしも、中学年にもなると普段は全然気にかけていません(新学期や、長期休み明けには持ち物が多いので一緒に用意するぐらい)。息子もいい加減なのに、親の私もいい加減なものだから、もしかしたら大事な時に大事なものを忘れてしまったことも一度や二度じゃないかもしれません(確証はないけれど)。忘れ物のないように私もフォローしていかなければ……と今一度気を引き締めたところで、先生のお話を聞いた感想をわが子の話に絡めながら一人ずつ発表していくという企画が催されました(わぁぁん! 苦行!!)。その中で特に印象的だったのが、「(先生は、子ども任せにしないでくださいとおっしゃったけれども)逆に子ども自身がものすごく心配性で、ランドセルの中身を何度も何度も確認したり、忘れ物がないか一緒にチェックしてほしいと頼んできたり、『大丈夫よ』と声をかけても本人は毎日すごく心配している。こういう子にはどう声掛けすればいいのか」といった意見。しかも、同じような悩みを抱えているお母さんが複数いたのです。「うちの子もすごく心配性で……」と悩むご家庭のお子さんは全員女の子でした。いい加減な男子の親の私にとっては抱えたことがない悩みだったので、すごく新鮮だったのですが、このお話を聞いてふと思い出しました。私自身にも思い当たる節があったんです。私も小学生の頃一時期、同じように忘れ物がないかものすごく心配で眠れなかった時期がありました。寝る前に明日の用意を済ませて、その時点でしっかりと確認したはずなのに、布団に入ると「あれ入れたかな……」「あそこにちゃんと入ってるかな?」と不安になってくるのです。勉強机に置いてあるランドセルの中を確認しに行くためには、布団を抜け出して別の部屋に行かなければなりません。ドアを開けるとガラガラと音がする引き戸だったため、布団から抜け出したことが音ですぐに分かってしまいます。寝なくちゃいけない時間なのに、布団から抜け出しているところを母親に見つかると叱られるんじゃないかな。でも明日の用意がきちんと出来ているか、やっぱり気になるし……。今やらなくても明日の朝チェックすればいいんじゃないのかな。 でも今確認しないと落ち着いて寝れない……ドキドキドキドキ。布団から抜け出すことについてドキドキするし、なんとか落ち着かせようとするのですが、暗闇の中で考えれば考えるほど不安になってきて、結局なんとも言えない気持ちでランドセルを確認しに行きます。そうするとやっぱりちゃんと用意はできていて、ホッと安心して布団に戻るのですが、今度は別のものがきちんと入ってるかどうかが気になって不安になってくるのです。どうしてこんな心配性になったのかは残念ながら覚えていませんが、ある時急に極度の忘れもの心配性になったのです。私の個人的な感覚ですが、女の子の方が小さいころは怖がりな気質な子が多いように思います。実は私、男の子3人を子育てしていく中で、女の子の感覚の繊細さに驚かされる事がよくあります。例えば、アニメの一場面にしても少し暗い画面になると「こわい」と言ったり、少し高いところに登っても「こわい」と言ったり、「え!? これのどこが怖いの!?」と思うことでも怖がるのは女の子の方が多いように思います。恐怖や危険を察知する感覚が男の子に比べてすごく繊細な気がします。ケガや事故に遭う確率が男性のほうが高いと言われていますが、その理由は女の子の方が「怖そうなもの」を察知する能力がより繊細で、少しでも危なそうだなと思ったらその時点で止めるからじゃないかとも思います。私も、とても怖がりな女の子でした。私の場合、「忘れ物をしたら先生に怒られちゃう……」と不安に思ったり、「忘れ物をしたら、こうなって、こうなって、こうなっちゃうんじゃないか……」と一人勝手にシュミレーションをして緊張してしまっていたんだと思います。実際には怒られたこともないのに、怒られたり恥をかくことを怖がっていたんだと思います。先生に怒られたらどうしようと怯え、お母さんに怒られたらどうしようと怯え、当時はどうしたらいいのか、どうしてほしいのか自分でもよくわかっていなかったのですが、大人になった今ならわかります。もし、今、当時の私に戻って気持ちを具体的に表現するならば(当時は気持ちを説明することができませんでした) 、言われたくない言葉があります。言われたくない言葉 その1「また!?」系何度も確認してしまう作業を「またやってるの!?」と言われるのはつらいです。「またやってる」なんてことは言われなくても自分でもわかってるんです。でも、自分でもどうしたらいいか分からないからやってしまうのであって、そこを「また?」と言われたら、気持ちを押しこめて一人で抱え込んでしまうことになります。言われたくない言葉 その2「だから大丈夫だってば!」きっと安心させたくて「だから大丈夫だってば!」と言ってくれてると思うのですが、これもちょっとプレッシャーになります。大丈夫だと思いたいのに不安になってしまう、この気持ちを汲んでほしいと思います。ということで、周囲の大人がどう接してくれれば安心できていたのかと考えてみました。■不安なときに、大人に言って欲しかったことまず1つ目に一緒に確認作業に付き合ってほしいということ。お父さんでもお母さんでもいいから、不安に思う時には一緒に付きあってほしいのです。年齢や学年に関係なく、「一緒に付き添ってほしい」と望むうちは付き添ってほしい。2つ目に大丈夫だと安心できる目に見える何がが欲しいということ。例えば持ち物を一緒に確認するだけでなく、紙に持ち物をリストアップしてチェックしてほしいです。目で見て確認できる「チェックリスト」や「写真」があれば、わざわざランドセルまで行かなくても布団の中で安心できます。3つ目に、助けてくれる人がいるんだという安心感を与えてほしいということ。仮に忘れ物をしてしまったとしても、「お母さんが届けてあげるから大丈夫」とか「お母さんがかわりに謝ってあげるから大丈夫」という自分のかわりに誰かが何とかしてくれるっていう安心感が欲しいです。 自立する上で親がかわりに何かをしてあげるというのはよろしくないと思われるかもしれませんが、とにかく得体のしれない不安に駆られている時には、誰かがなんとかしてくれるっていう安心感が欲しいんです。「大丈夫。忘れ物なんてしてないよ」と励ますよりも、「忘れ物をしていたとしても助けてあげるから大丈夫よ」という言葉をかけてくれたら、とても安心したと思います。小さいうちに心配性だからといって、必ずしも大きくなっても心配性が続くわけではないと思います。私の場合は大きくなってからは全然心配症ではありませんし、むしろもうちょっと心配したほうがいいんじゃないかと思うぐらいです。またその逆で、小さいころは奔放だったけれど、大人になって心配症になったという人もいるでしょう。いずれにせよ、子どものころの気質がずっと続くわけではないと思うので、「こんなに心配性で大丈夫だろうか…」とむやみに心配することはないかな? と個人的には思います。不安な気持ちになってしまう時期は誰にでもあると思うので、わが子が不安な気持ちになった時には、無理に前向きな気持ちにさせようとせず、不安な気持ちが和らぐように一緒に付き添い、「ママが助けてあげるよ、ママがかわりに謝ってあげるよ」と声をかけていきたいと思います。大人だって、一番大事な人に「かわりに謝ってあげる」「助けてあげるよ」って言われたらすごく安心すると思いませんか?実際にはかわりに謝ってもらわなくとも、その言葉だけですごく安心できると思います。「欲しい言葉が聞けた」。これだけでも、とても勇気が湧くものです。【お知らせ】前回の 「どうか子どもの癖を否定しないで。爪噛みをしていた私が思うこと」 の記事下アンケート「Q. これまで、子どもの癖で気になった癖はありましたか?」のアンケート結果はこちら↓
2018年04月26日ウーマンエキサイトで人気連載中のちゅいママさんの記事 「どうか子どもの癖を否定しないで。爪噛みをしていた私が思うこと」 でアンケートを実施し、「子どもの癖」について、ママたちの声を聞きしました。小さなことのようで、気がつくと、どうしても気になってしまう子どもの癖。ママたちはどのように感じ、対応しているのでしょうか。■子どもに「癖」、ありますか?「これまで、子どもの癖で気になった癖はありましたか?」の質問には、その癖が現れていた時期や期間はそれぞれ異なるものの、77.2%の方が「ある」と答えました。Q1.これまで、子どもの癖で気になった癖はありましたか?ある 77.2%ない 20.3%どちらともいえない 2.5%癖が「ある」と答えた方のなかで、とくに多かった癖3つは、「爪噛み」「指しゃぶり」「鼻をほじる(食べる)」。それ以外では「爪、指以外の体の部分をなめる」「髪を引っ張る」「股間を触る」「タオルや服の端を触る、しゃぶる」など、親が気になってしまう子どもの癖はいろいろとあるようです。■爪切りを使ったことがない…。「爪噛み」に悩むママたちちゅいママさんも子ども時代は、「爪噛み」が癖になってしまったといいます。アンケートからも「爪噛み」に関する悩みが圧倒的に多く聞かれました。「爪噛み」の癖は、下は1歳から上は社会人になった子どもまで幅広い層でみられるようです。なかには、親であるママ自身が現在も止められないといった意見もあり、小さな頃に限定された癖ではないようです。一番上の子の爪噛みがひどくて。3番目の妊娠中から始まり、もう3年くらい爪を切ってないです。トップコートを塗ったりばんそうこうを貼ったり、その都度注意したりしましたが、その場しのぎで…。学校から帰ってくると爪はなくなっている状態。もう最近じゃ、よほど気になるときしか声かけてないですが、最初の1年くらいは、随分気にかけました。子ども3人とも爪噛みがあります。爪切ろうとしてもすでにない、というのがずっとです。3人ともダンナに似たのか、爪が少しでも伸びてるというのが嫌なんだと思います。私の爪切りの間隔が長いため、自分で爪切ろうとしたのがきっかけのような気がします。爪をかんだりむしったりします。うちの子の場合も、ちゅいママさんと同じようにテレビを見ているときなど手持ち無沙汰なときです。深爪になりすぎて指先に力が入らないし、巻き爪になりやすく痛々しさもあるのでこっそり悩んでいます。何度話しても主人の理解がなく、(夫が)頭ごなしに怒ってしまいます。「爪噛み」の癖に悩む人のなかには、「足の爪までむしり取ってしまう」や、「甘皮や周りの皮もめくったり、噛みちぎったりして手が血だらけになっている」という声も。癖が治り、爪切りを使えたときは、涙が出るほどうれしかったという声もあるほど、ママにとってはとても深刻の悩みのようです。 ■気にしすぎ? 恥ずかしい? ママが気になるこの癖気がついたら知らぬ間に「癖」がついてしまったわが子。ママはどんなところが気になり、困っているのでしょうか。●指しゃぶり年齢があがるにつれて、「歯並びが悪くなる」、「恥ずかしいから止めて欲しい」と思っています。4歳現在、いまだに止められいません。3歳の次男はいまも指しゃぶりをしていて、外遊び後や病院後の汚い手のときも気づいたらしゃぶることがある。このおかげからか1人だけ病気をよく拾ってくる気がします。入園までにやめてほしい気持ちでいっぱいです。●鼻をほじる(食べる)鼻くそを食べる癖。「汚ないからやめなさい」、「バイ菌の塊だよ」と親が言ってもなかなか止めない。本人が汚ないのももちろんだけど、人が見たら汚くてみっともないからというのが親の本音。●なめる、噛むなど私の娘は手首をしゃぶる癖がありました。きっかけは断乳でした。おっぱいがもらえなくなるとわかると、何かそれに代わる物を彼女なりにさがして、見つけたのが自分の手首だったようです。毎日のように吸うので、タコになってしまい皮膚はただれていました。自分の都合で断乳したことへの罪悪感と悲しさでいっぱいでした。授乳というコミュニケーションの一種を奪ってまで断乳したのが正しかったのかと当時はずっと後悔していました。お気に入りのぬいぐるみの耳をなめる。おなか空いてるとき、眠いときなどやります。今4歳ですが家の中でしかやらないし、本人の安定剤のようなものなので、止めさせていません。私もお気に入りのタオルケット離さなかった過去があるので一緒かなと。自然と本人が止めるまで待つつもりです。●股間を触る末っ子がおちんちん触る癖に悩まされてます。なにが困るって、先っちょがおむつから出たままになるから、そのままおしっこで1日に何回も全身総着替え。寝てるときだと、シーツまでびちゃびちゃになったり。もう! 早く癖卒業してー!年長の長男が、1年くらい前から服の上からですが頻繁にチンチンをかまいます。親の愛情不足、精神不安定なのかと心配で、担任の先生にも相談しました。「その都度『止めなさい』と注意するより、いまは見守った方がいいと思う」と言われました。大きくなれば、恥ずかしいことだと気づくときが来ると。大人になっても触る人もいるので心配ですが、あまり口うるさく言うのは止めようと控えています。その癖が原因となって病気になってしまったらと心配するママ。そして「行儀が悪い」「ママが恥ずかしい」と言った声も聞かれました。ママ友と話している最中に、わが子の「鼻くそを食べている」瞬間を目撃されてしまうと、なんともいたたまれない気分になったりしますよね。■癖は親の愛情不足が原因!? 自分を責めるママたち多くのママが子どもの癖に悩み、「止めてほしい」と思っているようです。また癖の原因がママ自身ではないかと悩む方も多くいました。長女が幼稚園年中の頃に仕事復帰した私。それからしばらくして、爪噛みが始まり、愛情不足なのかとすごく自分を責めました。年長になってもやめられない娘に「やっちゃダメ」と言っても聞かず。先生に許可を得て、透明のマニキュアを「お薬だよ。キレイだね? お姫様みたい! 爪かんじゃったら、お姫様の爪なくなるよ~」と言ったらよくなりました。長女が年長の頃から爪噛みが始まりました。私自身子どもの頃爪噛みが癖で、子どもの爪噛みがショックで怒ってしまいました。私が爪噛みをしていた理由は今思うと、家庭が複雑で両親の離婚などもあったので、ストレスを感じてしていたのかも。そう思うと、ますます私の愛情不足から爪噛みをしているのではないかと思ってしまい…。怒ったら、私の見ているところではかまないんです。でも爪を見ると深爪が進んでいて。それからは『いつかマニキュア塗るとき爪の形もきれいな方がいいよね~』という感じで話すようにしたら、小2になったいま、あまりしなくなりました。どんなに子どもを大切に思っていたとしても、一番に考えていたとしても、ママは常に「愛情足りているかな?」と心配な気持ちがあります。そこに、癖を治したいと思って、ネットで検索すると出てくる「親の愛情不足かも」という言葉に、とてもショックを受けてしまいます。とくに仕事復帰したとき、保育園や幼稚園に入園したとき、2番目の子どもが産まれたときといったタイミングが重なってしまうと、愛情不足という想いがさらに倍増。だからこそ子どもの癖を見つけてしまうと、罪悪感からよりつらい気持ちになってしまうのかもしれません。 ■ママが注意したら止められるものなの?ママにとってもいろいろな思いにかられてしまう「子どもの癖」。ちゅいママさんは「『汚い!』と否定されると辛いし、『またやってるの!?』と怒って突き放さないでほしいのです」といいます。わが子の癖を見つけた親は、どのような声がけや態度で接しているのでしょうか。現在小学3年生ですが爪噛みしてます。あきらかに不安なときにするので、指摘は一切せず、「痛くない?」とだけ聞くようにしています。わが家では指を吸う癖を「指ちゅっぱ」と呼んでいました。やはり、幼稚園に通うようになって、先生から愛情不足は疑われたし、小学校に入学してからは、お友だちにからかわれてしまうので多少、「困ったな~」とは思っていました。前歯が出っ歯になっちゃうし、親指はただれてくるし、止められるものなら止めさせたかったので、何度か注意はしましたが、一生ちゅっぱし続ける訳じゃないだろう! と、途中で開き直ったら、いつの間にかしなくなっていました。4才息子が半分爪がなくなる程かんでいます。私も含め、まわりが注意しすぎたようで 最近ではトイレで10分程こもります。この間 こそっと開けたら爪噛んでました。1人時間を楽しんでました。ちゅいママさんの記事を読んで 反省してます。もう注意はしない。本人もわかっているからこそ 隠れてするんですね。ちゅいママさんも、「子どもながらに、よくない癖だとは自覚していますし、やめなくちゃいけないことはよく分かっています。」と言っています。もし癖が不安な気持ちを置き換えたり、それをすることで安心を得られたりする意味合いがあるのだとしたら、厳しく注意してしまうことは、子どもにとっては否定されているような気分になるのでしょうか。■夫に「育て方が悪いんじゃないか」と責められたら…アンケートでは、「癖=親の愛情不足」を信じた夫から、「妻の育て方が悪いんじゃないか、ストレスや不安を与えているんじゃないか」と、言われかなり落ち込んだという意見もありました。ママ自身が子どもの癖を「親の愛情不足」と感じている場合、また身近な人に責められてしまう場合など、状況は異なりますが癖の原因をそのように考えている人は多いことでしょう。そして実際に断乳、入園といった環境変化などによって、癖が起こってしまう子どももいるのだろうと思います。ただ冒頭のアンケート結果のように、「子どもの癖が気になったことがある」と答えた人は8割弱もいます。それだけ多くのママが癖に悩んでいるということは、ママが深刻になりすぎないことも大切なのではないでしょうか。一人で抱え込まずに、夫、仲の良いママ友、保育園、幼稚園の先生などに相談をしてみるだけでも、ママ自身の気持ちが少し落ち着くと思います。ただ体を傷つけてしまっている場合、何らかの影響が出ている場合はもちろんのことですが、やっぱり気になってしまうという場合にも、専門家や医師などの受診を受けてはいかがでしょうか。「癖」は知らないうちに始まって、知らないうちに終わっているということも多いもの。ママが「自分のせいではないか?」という思いにとらわれ、より癖を嫌悪する気持ちが強まってしまうと、つい強い口調で止めさせようとしがち。そうなると、「やっていない」と反抗されたり、「またやっている!」とママが言っただけでビクッと怯えてしまったりするようになるのかもしれません。もしお子さんに気になる癖を見つけたら、ママ一人が悩むのではなく、家族に相談してスタンスを共有しましょう。もし夫が「妻の愛情不足」であることを責めたり、子どもを怒鳴ったりしてしまう場合には、まずは夫婦で話しあうことが先決だと思います。そして言葉に出して癖を止めさせようとなった場合でも、追い詰めるような形ではなく、おおらかに子どもの癖と向き合えていけたらいいですね。Q1.これまで、子どもの癖で気になった癖はありましたか?回答数:355Q2.それはどんな癖ですか? また子どもの癖に気が付いたときにどう思いましたか?※「ある」「どちらともいえない」と回答された方のみ回答数:247件アンケート集計期間:2018/4/19~4/23
2018年04月26日皆さんこんにちは、チッチママです。ここ数ヶ月、恐れていたチッチの買い物カート拒否が始まり、奮闘しながらもなんとか買い物をしていました。しかし妊娠後期に入りお腹もかなり大きくなると、チッチを抱えての買い物もそろそろ厳しくなってきました。そこで、ある程度のものは旦那さんが休みの日に、私一人で買い出しに行くことにしてみたところ…何といことでしょう!苦し紛れの作戦が、とてつもなく快適なものだったのです!そして「一人で買い物☆」を何度か実行すると段々と欲が出てきてしまい…買い物カート拒否に加えて、車のチャイルドシート拒否も絶賛発動中のため、普段はなかなかできない「買い物のはしご」も、ここぞとばかりにしてしまいます。段々と外出時間が長くなっている事に対して、旦那さんは何かを察してくれているようです。「買い物」と言う名の「お一人様時間」を満喫して帰ってくると…旦那さんへの感謝も改めて感じられる「一人時間」なのです。
2018年04月26日「小学生になった途端に子どもから質問されることが増えた。しかも、どう答えていいかわからない質問が増えた…」なんてママも多いはず。子どもは学校という“新しい社会”に触れて、なぜ? という疑問が増えていくものですね。毎日子どもから繰り出される問いに対し、親としてどう答えるべきか? 対応すべきか? 小学生になったばかりの子どもをもつママたちに聞いてみました。その中から、代表的な疑問3つに書籍『小学生になったらどうするんだっけ?』(毎日新聞出版)の著者であり、生活哲学家である辰巳 渚さんがお答えします!辰巳 渚さん プロフィール1965年生まれ。文筆家、生活哲学家。大学在学中から生活心理分析のマーケティングに関わり、卒業後は『月刊アクロス』(パルコ出版)記者、(株)筑摩書房にて書籍編集者を経て、フリーランスのマーケティングプランナー、ライターとして独立。1万人以上の生活者の声を聞きまとめた著書 『「捨てる!」技術』 (宝島社新書)は、130万部のベストセラーに。2008年には“家のことは生きること”をスローガンに「家事塾」を主宰。家事セラピストの養成や子ども家事塾など生活と地域を結びつけ、人材育成や次世代育成に力を入れている。 ●家事塾 ■Q.1:うちの子、担任の先生のことが好きじゃないみたい…。A.1:先生という仕事や役割について、子どもに伝えてあげましょう。小学生になると、親以外の大人=先生と過ごす時間が密になりますよね。姉妹で育った女の子は、パパ以外の男性教師に抵抗を感じたり、男の子もまたしかり。また、はっきりと「あの先生、キライ!」なんていう子もいるでしょう。そんな時は、「先生もあなたと同じひとりの人間であること」「世の中にはいろんな性格の人がいること」を、まずは伝えてあげましょう。誰からも好かれる人もいれば、怖がられてしまう人もいます。でも、嫌いな人や物・ことと対峙した時に、避けて通る子どもになるか? 考えを切り替えて自分の環境を改善できる子どもになるか? こんな時にこそ導いてあげるチャンスです。まずは、親子で先生(目上の人)を尊敬する気持ちをもち、良いところを探してみましょう。次に、誰でも大人になれば仕事という役割をもって生きていることを伝えます。「先生は、勉強や学校生活を教える人で、その役割を果たそうとしている」と理解できれば、子どもは良い意味で相手の違う一面に気づき、認められるようになるでしょう。■Q.2:小学生になったら、きょうだいゲンカばかり…。どうすれば? A.2:子どもの気持ちの変化をくみ、長い目で見守りましょう。小学生になったことで、子どもながらに「私は大人の仲間入りをした」という自覚も芽生えます。上の子は下の子に対し優位に立とうとしますし、下の子は上の子に対し対等になった気持ちになるはず。となると、ケンカが増えるのは当然かもしれません。昔から、「きょうだいは他人の始まり」といわれるように、同じ親から生まれても顔や体格、性格まで違うから不思議ですよね。でも、「子どもに残せる最高の財産は、きょうだい」という話もあります。この先の長い人生をともに生きていくのは親ではなく、きょうだいであることを伝えてみましょう。今はケンカばかりしていても、お互い大人になった時に信じて助け合えるのは、きょうだいであること。いつの日か「きょうだいがいて良かった」と思える日が来ることを話してあげましょう。 ■Q.3:子どもが友だちのおうちに初めてお泊まり。大丈夫か心配です… A.3:「友だちのおうちに泊まる」6つのルールについて話し合いましょう。小学校でできた友だちとみんなで、A子ちゃんのおうちにお泊まり。親としてはうれしい出来事ですが、不安でもあります。子どもを通して、しつけや育て方を相手の親に見られるようで、ママのほうがドキドキしますよね。ぜひ、お泊まり前に以下の「友だちのおうちに泊まるときのルール」をしっかり話し合っておきましょう。●ルール1「その家のルールに合わせる」:食事中はテレビを見ないなど、家庭ごとにルールがあるのでそれに従うこと。●ルール2「おうちの人を手伝う」:食事のあとに食器を下げたり、布団と敷くのを手伝ったり。●ルール3「トイレやお風呂はきれいに使う」:よそのおうちでは特に気を使うことを教えましょう。●ルール4「帰る前にチェック」:使ったものは片付けたか、忘れ物がないか確認。●ルール5「お礼を忘れずに」:おうちを出るときはお礼とともに、楽しかったなど感想も伝えましょう。■子どもの理解力を深めるきっかけを逃さない小学生になると人格形成に関わるような出来事も増えていきます。学校やその先の社会に出ていく子どもの未来を見据えて、集団のなかどう生きていくか? は大切なテーマです。相手の気持ちを理解し、行動を起こせる子どもに育ってくれたらうれしいですよね。そのためにも、前述の3つの疑問・不安が芽生えた時は、子どもの理解力を深める好機ととらえて、しっかり親子で話し合ってみましょう。子どもの理解力、ぐんぐん育てましょう!参考図書: 「小学生になったらどうするんだっけ」 (毎日新聞出版)著者:辰巳 渚 漫画:朝倉世界一小学校入学は、自立のスタート。あいさつができる、親友ができる、学校を楽しめる小学生になるための方法を辰巳さんが教えてくれる。『毎日小学生新聞』の人気連載をまとめた本書は、漫画で楽しく学べる新しい“自立の教科書”。親子で一緒に読んでみよう。※取材協力をいただきました辰巳渚さんが2018年6月26日、不慮の事故により亡くなられました。ウーマンエキサイト編集部一同、心よりお悔みを申し上げます。取材・文/山田裕子
2018年04月26日子どもの近視が増えているといわれています。予防するために、ママは何ができるのでしょうか?今回は具体的な近視の予防策について、NHK『あさイチ』でも話題となった『あなたのこども、そのままだと近視になります。』の著者で慶應義塾大学医学部眼科学教室の坪田一男教授に話を聞きました。 「【医師監修】子どもの近視が増えている!?「あなたの子どもの目大丈夫?1」」 の続きです。■近視になる子、ならない子で違っていることとは――スマホが近視の原因というエビデンスはないとお聞きしました。それでは、近視になる原因として、現在わかっていることはありますか?近視に影響すると考えられているエビデンスのなかでも、世界各国のさまざまな研究で同様の結果として報告されているのは、「外で遊ぶと近視になりにくい」というものです。ウェスタンオーストラリア大学とシンガポール大学による共同研究グループが、シンガポールに住んでいる中国人とオ―ストラリアに住んでいる中国人を比較する研究を行いました。シンガポールは近視の人が急増している一方、オーストラリアは近視の子どもがとても少ないことがわかったのです。決定的に違ったのが、「外にいる時間」です。オーストラリアでは平均して1日2時間くらい屋外で過ごしていましたが、シンガポールでは10~20分程度だったのです。この研究以外にも、「屋外で太陽にあたる時間が長い環境のほうが近視は少ない」という報告がいくつかあります。また、私たちの研究では、「照度の高いブラジルと照度の低い東京とを比べるとブラジルの子どもに近視が少ない」という結果が出ています。――なぜ、外で遊ぶと近視になりにくいのでしょうか?体を動かすことよりも、太陽の光が良いらしいことがわかってきましたが、光の何がどう良いのかがわかりませんでした。私たちは、あることをきっかけに、「バイオレットライト」(紫の波長の光)に近視の予防効果があるのではないかということを発見しました。そして、5年をかけてヒヨコを用いてそのメカニズムを突き止め、そして臨床研究でもその可能性を支持する結果を得ました。「バイオレットライト」とは、可視光の中でもっとも紫外線に近い、360~400ナノメートルの波長の光のことです。実際にヒヨコでバイオレットライトの有無による研究を行い、バイオレットライトがない環境では近視を抑制する効果が低いことを突き止めました。さらに、バイオレットライトのある環境のヒヨコは、近視の進行を抑える遺伝子の働きが活発化していることもわかったのです。■どうやってバイオレットライトを生活に取り入れればいいのか――バイオレットライトは屋内にはないのですか? また、メガネをかけていても効果はあるのでしょうか?車や住宅のガラスや私たちがかけているメガネにはUVカットなどの加工により、バイオレットライトもカットされてしまっています。だから屋内で日光を浴びても、メガネをかけて屋外にいても、目にはバイオレットライトが入ってきません。バイオレットライトを浴びるためには、屋内では窓を開けたり、外で過ごすときはメガネを外す、あるいはバイオレットライトを通すメガネをかけたりといった工夫が必要になります。昨年、バイオレットライトを通すメガネが商品化されたので、お子さんの目の健康を考えたらこれらの商品も検討してもらえればと思います。まだ研究途中で、すべての近視をバイオレットライトが抑制する、予防できるとは言い切れません。近視の進行にはバイオレットライト以外の要素も関与しているかもしれません。しかし、屋外である程度日光をあびることは、少なくとも健康によい影響を与えることは間違いない事実です。近年、紫外線の害が強調され、太陽が悪者になってしまっていますが、紫外線にも骨を丈夫にするなどの役割があります。肌を保護したり、熱中症に注意したりすることも必要ですが、太陽の光は人間にとって必要な自然の力であると言えます。――具体的には1日何時間、屋外で過ごせばいいのでしょうか? また紫外線対策はどうすればいいのでしょうか?現在の研究データより、私は1日2時間外遊びをすることを推奨しています。屋外の光環境はとても強いので、帽子をかぶるなどして紫外線対策はしてください。直射日光を浴びる必要はありません。日光を直接見ることも絶対にしてはいけません。日光には360ナノメートル以下の紫外線も含まれていて、長時間紫外線にさらされることは、皮膚をはじめ、健康にとっていいことばかりではないので、その点は十分注意してください。曇りの日や日陰でも十分にバイオレットライトの恩恵を受けることはできます。大切なことは、外で過ごすことです。■外遊びは近視予防だけでなく健康への道しるべにもなる――お母さんたちに対して、子どもの近視予防についてアドバイスはありますか?大切なのは、子どもを強い近視にしないことです。視力検査で0.7とか0.6などと言われたら、すぐにでも近視を進ませないための対策をとってもらいたいと思います。近視のなり始めが、予防のためにはとくに大切なのです。近くを長時間見続けることも近視に影響するという研究もあります。ピントがあいにくい状態、たとえば寝転がって本やスマートフォンを見るなども影響があるとする研究もあります。スマホやゲーム機器をずっと見続けることは、目はもとより心身にも負担がかかるので、時間やルールを決めて生活をしてもらいたいと思います。ゲームの時間が長くなればそれだけ屋外で過ごす時間が少なくなります。1日2時間、外で過ごす時間を作ることは、近視の予防だけでなく、子どもの健やかな成長のためにもなると考えています。近視を予防することは健康になることと同義だといえます。バイオレットライトは、「光のビタミン」と考えてもらうといいかもしれません。こうしたことを私たちは、今後中心となって広げていきたいと考えています。子どもたちのためにも、お母さんたちにもしっかりとそのことを意識してもらいたいと思っています。<バイオレットライトを取り入れるためには>●1日2時間ほど外遊びをする※曇りの日や日陰でもOK※日光を直接見ることは絶対しない。紫外線対策も忘れずに行う●屋内にいる場合には、窓を開ける●通常のメガネをかけている場合には外すか、バイオレットライトを通すメガネを使用する先生のお話を聞いて、外遊びについてはママも積極的にならなければいけないのだと実感しました。子どもの外遊びに付き合うことは、近視予防のためだけでなく家族の健康につながるとも考えられます。家にいるときも、窓も開けるだけで「バイオレットライト」を浴びることができます。子どもたちの近視予防と健康のために、ママたちができることをしっかり意識していきたいですね。■今回のお話を伺った坪田一男教授のご著書 『あなたのこども、そのままだと近視になります。』 (税別¥1,000、坪田一男著、ディスカバー・トゥエンティワン)子どもたちの近視が増えていることや近視の恐ろしさを丁寧に解説したうえで、近視にさせない具体策を提示した著書。「近視は予防できない」という通説を覆し得るような大発見に至った過程についても丁寧に記載されており、読みやすい文章で書かれているため、子育て中のママたちにもお勧めの一冊です。坪田一男氏1955年東京生まれ。1980年、慶應義塾大学医学部卒業。85年ハーバード大学留学、87年クリニカルフェロー修了。現在、慶應義塾大学医学部眼科学教室教授、慶應義塾大学SFC研究所ヘルスサイエンスラボ代表、日本抗加齢医学会前理事長、日本再生医療学会理事、近視研究会世話人代表、南青山アイクリニック手術顧問などの要職を務める。2017年2月に著書「あなたのこども、そのままだと近視になります。」を出版。眼科医 坪田一男 オフィシャルサイト: <参考サイト>慶應義塾大学プレスリリース: 「現代社会に欠如しているバイオレット光が近視進行を抑制することを発見-近視進行抑制に紫の光-」 出典:Ophthalmology. 2008 Aug;115(8):1279-85. doi: 10.1016/j.ophtha.2007.12.019. Epub 2008 Feb 21.Outdoor activity reduces the prevalence of myopia in children.Rose KA1, Morgan IG, Ip J, Kifley A, Huynh S, Smith W, Mitchell P.
2018年04月25日夢は時として不思議な体験を与えてくれます。いよいよ体外授精で移植が決定。中村こてつさんは赤ちゃんが出てくる不思議な夢を見ました。不妊治療を2005~8年に受けた中村こてつさんの体験談。落とさなかった赤ちゃんに会えるか『私は赤ちゃんを落とさなかった』いつ頃からそういう類の夢を見るようになったのか、定かではありません。不妊治療を始めてから? いや、それよりもずっと前から?毎日の夢を覚えているわけではないのですが。でも夢の中で、自分が赤ちゃんを抱いたシーンがあると必ずそうなっていました。抱いた瞬間、足に力が入らなくなってフニャフニャになる私。そしてとうとう踏ん張りきれなくなって、赤ちゃんを抱っこしたまま前のめりに倒れてしまうのです。「あ~!赤ちゃんがつぶれちゃう!」そう思ってガードしたいのに、体はいうことを聞かず、結構な勢いで倒れます。その後どうなるかは覚えていません。もう今までに何度も見た夢。始めの頃は「あーぁ。赤ちゃん、落としちゃったな…」という感想だけで気にも留めていませんでした。でも、あるとき、その夢と不妊を結びつけてしまいハッとしました。これは何かの暗示? または願望、それとも不安? 夢の真意(があるのかも分かりませんが)を読めなくて、その夢を見るたびに困惑していました。正式に移植が決まった日、またあの夢を見ました。クリニック帰りに実母とランチをしたせいか、実母も登場。なんと夢の中で私は双子を産んでいました(願望かな(笑))。母が1人目の赤ちゃんを連れてきて、ベッドで寝ている私に抱かせました。どこかで客観的な自分がいて、半分夢と分かっていて「あー…また落とすのかな」と思っていました。しかし今回は違いました。ベッドの中でその子を抱きしめました。起き上がることもなかったので、そのまま落とさずに抱き続けられたのです。もう1人の子は最後にチラッと見たような、見てないような。性別も不明。なんとなく女の子だったかなぁ…(今となっては完全にはずれ(笑))。なにはともあれ、今回の夢では赤ちゃんを危ない目に合わせなかったのです。赤ちゃんが出てきた夢で、こんなことは初めてでした。移植の日がやってきました。仕事を休んでくれたオットとともにクリニックへ。融解した胚盤胞は、すでに中身(赤ちゃんの部分)が脱出を始めている脱出途中胚盤胞でした。グレードはABと言われました。施術服に着替えて、台の上へ。採卵のときよりも部屋全体が明るく、下半身丸出しの自分の状況がとても恥ずかしい!「それでは卵を戻していきますよ。」ドクターが言いました。明るい天井を見つめながら、この前みたばかりの夢のことを思い出していました。あの子に…会えるのかもしれない…※私が長男を妊娠するために不妊治療をしていたのは、2005年11月~2008年10月のことです。また、この体験記に記載された症状や治療法は、あくまでも筆者の体験談であり、症状を説明したり治療を保証したりするものではありません。
2018年04月25日普段から仲良し兄弟のシンとカイですが、家で2人で遊んでいるとケンカもよくします。(ケンカの理由は毎回おもちゃの取り合い)ケンカしてたと思ったら、次の瞬間には仲直りして一緒に遊んでいる。一体どのタイミングで仲直りしたのか、まったくわかりません…。子どものケンカになるべく親は関わらない方がいいですね。説教するエネルギーの無駄です…。
2018年04月25日最近、なかなかの生意気っぷりを発揮してきている三男。先日の夕飯前。おもちゃを片付けるようにいうと…この態度(笑)イラッとする気持ちを抑えつつ、「今日は唐揚げやけど、もう食べないでずっと遊んでてください」と言うと態度が一変(笑) それでも「もう絶対片付けないでいいですから」と伝えると… 「いしょげ! いしょげ!」と大慌てで片付けはじめました。やっぱりまだまだ単純で可愛い三男なのでした。
2018年04月25日ママたちにとって永遠のテーマとも言える「子どもの育て方」。正解がないものだからこそ、ほかのママたちがどんな子育てをしているのか気になる方も多いのではないでしょうか。東大理Ⅲに兄妹4人全員が合格したという佐藤ママこと佐藤亮子さんと、昨年の世界選手権で銅メダルを獲得した卓球選手・平野美宇さんの母・平野真理子さんのお二人が、「どうすれば子どもの『生き抜く力』を育てることができるのか」というテーマで対談していただきました。東大合格、世界で活躍するスポーツ選手。こんなすごい子を育てるお母さんは、どんな子育て方針を持っているのか、そして子育てのゴールとは何だと思っているのかをたっぷりお話をうかがいます。■嫌いなもの、苦手なものを克服するには東大理Ⅲに兄妹4人を合格させた佐藤さんは勉強法やスケジュールの立て方など、こだわりの持論で成果を出してきたママ。一方の平野さんは元教師で、退職後は卓球教室を開設。長女の美宇さんが3歳の頃から卓球を教えていました。このように聞くと、お二人の子育て法は、「厳しいスパルタなのでは?」と思ってしまうかもしれません。しかし実際にお二人の「子育ての基本方針」は意外にも「親子で楽しく」でした。「子どもが納豆が苦手なとき、ただ『食べなさい』って言うんじゃなくて、納豆でプリンを作ってしまうんです。カップ型にまずは納豆を入れて、上からご飯をギュッギュッと押し込んで、お皿にひっくり返す。名付けて“なっプリン”。こうすると、楽しくなって食べるんです。なんでも遊びながらやっていました」(平野さん)「『苦手なものをいかに克服させるか』というのは、工夫次第ですね。平野さんのように、まずは既成概念を疑ってみて、『こうしたら子どもにウケるかな?』と考えて、自分なりにカスタマイズするのが大事だと思います。そうしたら親自身も楽しくなって、親子で笑顔になる。」(佐藤さん)子どもが苦手とするもの、たとえば食べ物や生活習慣などがあれば克服させたいと思うのが親心。でも正面から苦手なものに立ち向かわせるのではなく、平野さんは「楽しさをプラスアルファ」することでいつの間にか克服させてしまうのだそう。■佐藤ママ流「暗記したいものは斜めに貼る」とは?佐藤さんが編み出したアイデアは、著書などで広く知られているものが多くあります。そのなかには、実際に平野さんが実践しているものもいくつかあるそう。●「2ヵ月カレンダー」通常のカレンダーは1ヵ月が終わってから、めくります。しかしこれだと、次の月のはじめに予定があったとしても、めくらないと気がつかない。カレンダーをめくって、はじめて「あと〇日しかない!」と焦ることに…。そこで2ヵ月分並べて貼ることで、大事な試合、大事な試験といった予定に向けて、先を見とおして準備することができるというわけです。●「暗記したいものは斜めに貼る」「紙に暗記したいことを書いても、キレイに貼ったらダメなんです。斜めに貼ることで、違和感・気持ち悪さが生じる。だからこそ自然に目がいって覚えてしまうんですね」(佐藤さん)これこそ発想の転換。子どもがどうしたら楽しんでくれるか、自然にできるようになるのかを徹底的に考えて導き出されたアイデアです。■「集中できない」は子どもの問題ではなかった!勉強にしてもスポーツにしても、上達するためには集中力は必要不可欠。でも、子ども自身も集中力をコントロールすることは難しい。お二人はどのような対策をしているのでしょうか。「勉強だと、問題がいまの自分のレベルより難しくて集中できないという場合が多いのです。だから問題を、ちょっとやさしいものから始めたり、おもしろい問題を見せたりすると集中すると思います」(佐藤さん)「卓球も、練習内容が楽しかったら集中します。自分の能力に合った課題とゴールを明確にすれば、自然に集中するし、楽しくてやる気も出て、少しずつレベルアップしていきます。美宇だったらキティちゃんが好きだったので、ピンポン球をおにぎりに見立て、『キティちゃんにご飯をあげようね』と言って、キティちゃんを狙い打ちする練習などをしていたんです」(平野さん)「集中できない」のは子どもの問題と思いがち。しかしこれも発想の転換で、課題のレベルを下げることが結果として集中力を高めることができるとは! そしてここでも“楽しく”が基本方針。「勉強は、楽しく効率よくやったら点数は取れると思っています。点を取ったら子どもは楽しい。大学に行くかどうかは置いておいても、『学校が楽しい』って子どもには思ってほしかった」と佐藤さんはいいます。勉強と卓球、ジャンルは違うのに、おふたりの考えること、実践されていることには、共通点が多いように思えます。■子育ての最終目標は、自立よりも“自活”「子育ての最終目標はなんですか?」と聞かれたら、みなさんはどのように考えますか? 佐藤さんの考えるゴールは、「自立ではなく『自活』」だと言います。親はいつか死ぬから、自分自身で稼いで生活できるようにしなければならない。そのために佐藤家では、将来選択の範囲が広がるようにと「基礎学力を付けること=勉強」を重要視したといいます。なぜならいざ自分で自活しようと思ったときに、自分の好きな職業を選べる範囲が広がるから。一方平野さんは、「子どもと一緒にいる時間で、人としての基本的なこと――自分のことは自分でできるとか、人と接するときの礼儀など、土台を作らなければならない」と思っていたそう。「美宇の場合、夢をかなえるためには小学校卒業と同時に県外へ出る可能性が高いと覚悟していたので、12歳までに基本的なことを教えなければと、かなり濃縮した時間を過ごしましたね」(平野さん)「子育てにはタイムリミットがある」という、佐藤さんが話す言葉にドキっとさせられます。“子どもが親元を離れるまでに、一人で生き抜く術を身につけさせたい”という思いは、多くの親が共通して持っていることなのではないでしょうか。■子どもの「生きる力」を育てるためにはあらゆる情報が簡単に手に入る時代、多くの情報を目にしすぎて混乱してしまうのは、ママも子どもも一緒。アプリが正しい情報を導き出してくれるかもしれませんが、そのアプリが壊れてしまったら…。「いまは情報が多い時代なので、お母さんが自分の方針を立てて、それに沿って情報を自分で選び判断して欲しい。基準は『だれかが言っているから』ではなくて、『正しいか正しくないか』だと思います。『だれかが言っているからやめよう』とお母さんが子どもを叱ったら、子どもはお母さんを信じられなくなります。人によって意見は違うから、それにいちいち流されていたら、毎回お母さんの意見はぶれてしまい、母子で迷ってしまいます」(佐藤さん)「『いま、正しいって世間で言われていても10年後は間違った情報かもしれない』と子どもには伝えています。だから情報を自分で仕入れて、正しく判断する力をつけることが大事だと思います。親がいなくなったあと、何も判断できない子になってしまったら困るでしょ。子どもの教育が正しいかどうかは、のちのちその本人にしかわからない。子どもが『自分の人生は幸せだった』と思えれば、成功なんだと思います。だから世間に惑わされず、親は自分の信じた道を行って欲しい」(平野さん)最後に、「いま、子育て中のママたちに伝えたいこと」をお聞きしました。「まだ生まれたばかりの小さな子がいるお母さんだと、『いつまで続くんだろう』と考えてしまうと思います。でもあっという間。子どもと一緒にいられる時間は長いようで、じつはとても短い。それに気づくと、きっともっといまを笑顔で楽しめると思うんです」(平野さん)「親がいつも笑顔でいれば、子どもたちは安心して過ごすことができます。たとえば子どもに悩みごとがあったときに、親が暗い顔をしていたら感情を隠してしまうかもしれません。子どもが安心してすなおな感情を出せる環境であるためにも、親はニコニコ笑顔でいることが大事だと思っています」(佐藤さん)子どもにとって一番身近な大人が笑顔でいることを大事だとするお二人。世の中が大きく動いていて、ママが困った事態ももっと起きてしまうかもしれません。それでもママの笑顔があれば、子どもが大人になることが「楽しいこと」と思えるかもしれませんね。■今回対談されたお二人の著書● 『志望校は絶対に下げない! 受験で合格する方法100』 佐藤亮子/著 ポプラ社兄妹4人全員を東京大学数Ⅲに合格させた凄腕ママぶりで人気を博す佐藤ママこと佐藤亮子さんが、勉強法からスケジュールの立て方、しつけと言葉かけ、親のスタンスまで、受験に合格するための100の方法を紹介する。● 『美宇は、みう。 ―夢を育て自立を促す子育て日記』 平野真理子/著 健康ジャーナル社昨年の世界選手権で銅メダルを獲得した平野美宇選手を長女に、3姉妹を育てる平野真理子さんによる子育てエッセイ。プロ卓球選手の長女美宇、しっかり者の次女、発達障害のある三女。三人三様の三姉妹の夢に寄り添いながら、子どもの自立を見守っていく。
2018年04月24日自分の子どもの目がどれくらい見えているか、ご存じですか? 眼科に行くと、子どもが多く来院していたり、近所の子どもが眼鏡をかけていたりするのを見る機会が増えたような気がします。子どもから「黒板の字がよく見えない」と聞いて、あわてて眼科にかけつけたという人も。そこで子どもの近視にまつわる疑問を解決するべく、『あなたのこども、そのままだと近視になります。』の著者で慶應義塾大学医学部眼科学教室の坪田一男教授に話を聞きました。坪田教授は、NHK『あさイチ』にも出演されたことがあり、子どもの視力低下についてお話されています。■日本では子どもの近視が増えている!?――世界中で近視の人が増えているというのは本当ですか?本当です。2012年の調査では、世界人口の約22%にあたる約14.4億人が近視だとされていて、世界保健機関(WHO)をはじめとする保健衛生機関や、各国の政府も危機感を抱いています。とくに日本をはじめとした東アジアの国々では、パンデミックと呼びたくなるほど近視の人が増えています。本来パンデミックとは、感染症の世界的流行を指す言葉です。近視は感染しませんが、それほどまでの急増な増加ということでパンデミックといわれるようになりました。その背景には何らかの要因があると考えています。――日本では子どもの近視も増えているのでしょうか?2013年に行われた文部科学省の調査では、裸眼視力が0.3未満の小学生は8.14%いて、1949年に比べて3倍以上も増えていることがわかりました。高校生では、裸眼視力が1.0未満の近視率は65%にものぼります。もっとも急激に近視が進行するのが、小学生から高校生までの期間であることがわかっていて、その数は年々増えているといえます。――なぜ、子どもの近視が増えているのでしょうか?近視の原因は、主に目の形状により起きます。多くは目の奥行き(眼軸)が長くなってしまい、網膜よりも前で像が結ばれてしまうことで、遠くのものにピントが合わなくなります。●「光が結像する位置と遠視・近視の関係」出典: 『あなたのこども、そのままだと近視になります。』 子どもは生まれたときは目の奥行き(眼軸)が短く遠視の状態ですが、体の成長とともに目も成長して、眼軸が伸びます。これは正常なことなのですが、これがちょうど良いところ(「正視」の状態)で止まらずに、さらに伸びてしまうと近視化していきます。日本人の眼軸の平均の長さは24mm程度といわれています。1~2mm眼軸が長くなっても軽度から中程度の近視となります。3mm伸びたら強度の近視です。なかには5mmも伸びてしまうこともあり、そうなるとピントが合うのが目の前10cmの距離といった深刻な近視となります。過去100年の間、子どもの平均身長は、14歳の男子で18.5cm、女子で13.8cmも伸びています。こうした身長の著しい伸び方も、もしかしたら近視の子どもが増えていることと相関があるのかもしれません。■暗い部屋のマンガ、スマホの見すぎは近視になる?――親が近視だと子どもも近視になるってホントでしょうか?目の形の問題なので、体形や顔かたちが似るように、両親ともに近視の人は近視になりやすいことがわかっています。しかし、両親ともに近視だとしても、その子どもが近視にならない場合もあります。また近年の近視の急増は遺伝だけでは語れず、環境や生活習慣も大きな要因と考えられるようになってきました。つまり、親が近視だと近視になりやすい。さらに環境や生活習慣で近視になるリスクが高まったり、低下したりする、と考えることができます。――暗い部屋で本を読んだり、スマホばかり見ていると、近視になりやすいのでしょうか?高学歴の子どもに近視が多いという調査報告はあります。でも、たくさん勉強をすると近視になる、暗い部屋で本を読むと近視になるなど、よくいわれるこれらの行為の多くは、近視が進むという確実なエビデンス(裏付け)はじつはないんです。いまより昔のほうが、暗い部屋で本を読んでいた人はたくさんいるはずです。最近指摘されているコンピューターやスマートフォンの影響についても、研究は増えてはいますが、その関係が明らかになるような研究結果は出ていません。■近視が進むとどうなってしまうの? ――近視の危険性はどういったところにあるのでしょうか?一般的な近視は、メガネやコンタクトレンズで矯正すれば見えます。最近ではレーシックで裸眼生活も可能です。軽い近視であれば、老眼世代になったときに近くが見やすいなどのメリットもあります。問題は、軽い近視で止まらずに近視が進んでしまって、強度の近視になることです。先にお話ししたように、眼軸が2mm、3mm、4mmと長くなっていくと、目の組織が引き延ばされるため、視力に大切な網膜や視神経が引っ張られて、薄くなってしまったり、切れてしまったり、障害される可能性が高くなります。眼軸長が伸びすぎたり、いびつになってメガネで矯正ができなくなったり、ほかの目の病気が生じることを「病的近視」と呼ぶのですが、日本では現在、失明原因の第4位がこの病的近視なのです。近視の強い人は定期的に眼科を受診することが重要です。■近視は予防できる?――子どもが近視になる前に、何か予防できるのでしょうか?私たちは、いま「近視そのものを予防する、治療する」という目標を持って研究に取り組んでいます。最新の近視研究では、将来的に近視になる可能性を子どものうちに予測して、早い段階で予防に取り組むことの重要性が指摘されています。次回は、近視を予防するための具体的な方法について引き続き坪田教授にお話をお伺いします。近視を抑制する可能性があると世界で初めて発見した研究についてご紹介します。■今回のお話を伺った坪田一男教授のご著書 『あなたのこども、そのままだと近視になります。』 (税抜¥1,000、坪田一男著、ディスカバー・トゥエンティワン)子どもたちの近視が増えていることや近視の恐ろしさを丁寧に解説したうえで、近視にさせない具体策を提示した著書。「近視は予防できない」という通説を覆し得るような大発見に至った過程についても丁寧に記載されており、読みやすい文章で書かれているため、子育て中のママたちにもお勧めの一冊です。坪田一男氏1955年東京生まれ。1980年、慶應義塾大学医学部卒業。85年ハーバード大学留学、87年クリニカルフェロー修了。現在、慶應義塾大学医学部眼科学教室教授、慶應義塾大学SFC研究所ヘルスサイエンスラボ代表、日本抗加齢医学会前理事長、日本再生医療学会理事、近視研究会世話人代表、南青山アイクリニック手術顧問などの要職を務める。2017年2月に著書『あなたのこども、そのままだと近視になります。』を出版。眼科医 坪田一男 オフィシャルサイト: <参考サイト>慶應義塾大学プレスリリース: 「現代社会に欠如しているバイオレット光が近視進行を抑制することを発見-近視進行抑制に紫の光-」 出典:Ophthalmology. 2008 Aug;115(8):1279-85. doi: 10.1016/j.ophtha.2007.12.019. Epub 2008 Feb 21.Prevalence and risk factors for refractive errors in adult Chinese in Singapore.Wong TY1, Foster PJ, Hee J, Ng TP, Tielsch JM, Chew SJ, Johnson GJ, Seah SK.
2018年04月24日一生懸命に子育てをしていると、ふとある瞬間に「大きくなったなぁ」と成長を実感するシーンもあると思います。成長する我が子の姿は嬉しいものの、なんでしょう…心の奥底に少~し寂しさも…。人気インスタグラマー、鈴木し乃さんの書下ろしコミックです。 いつまでもそのままで…なんて思ってしまう、この気持ち自分のイメージするオトナに少しずつ近づくたびに誇らしげな息子を見て、母は嬉しくて、それからちょっぴりさびしくて……。成長を感じながら、「可愛いなぁ」と同時につい「いつまでもそのままで」なんて思ってしまう、この気持ちもきっと今だけなんだろうなと噛みしめる日々です。
2018年04月23日以前こちらの連載で、第2子の息子・二太郎が1歳になるのが寂しい! と書かせていただきました。さて誕生日当日はどうだったかというと…二太郎では泣かなかったのに、まさかの他人の子見て涙ぐみました(笑)。もう赤ちゃんには戻らないけど、1歳になった今の二太郎が1番好きよ。そして1年前を思い起こし…子どもの誕生日についやってしまう「○年前の今頃…」。今回は1年が早く感じたからか、つい入院中までをも思い出し、優雅なご飯タイムやゆったり寝られるベッドに想いを馳せてしまいました。今やご飯は「かきこむもの」、布団は「両サイドから圧がかかるもの」なので…(笑)。それでも1年前より幸せです! 来年はどう思うのか、今から楽しみです。
2018年04月23日筆者の8歳の息子は、字を書くのが苦手(嫌いに近い)です。漢字練習の宿題がある日は、ものすごい形相でノートとにらめっこしています。信じられない速さで「できた!」と見せにきてくれるのですが「とめ」や「はね」が曖昧だったり、字全体がななめになっていたり、マス目からはみ出していたりと散々な状態…。直してほしいけれど、言い方次第でへそを曲げてしまう息子が、どうやったらきれいに書いてくれるか日々悩んでいた私。そんな時に見つけたのが 「きれいなひらがなが書けるようになる本」 (主婦の友社)です。この本によると、ひらがなをきれいに書くには「持ち方」と「筆圧」が重要だそう…。そこで、この本を書いたご本人にお話を聞いてみたい! と、著者の竹内みや子先生に「子どもの字をきれいに書かせるために必要なこと」について、お話をうかがいました。竹内 みや子 プロフィール元KSB瀬戸内海放送アナウンサー。その後、綜合クリエイティヴなどでCM、ナレーションを担当。30歳半ばできれいな字に憧れ、きれいな字を書く方法を学んでいくうち「持ち方が重要」であることに気づく。旧文部省認定 硬筆書写検定1級・毛筆書写検定1級(指導者)取得。元朝日カルチャー講師。現在、山陽新聞カルチャー講師。「持ち方文字教室たけうち」主宰。■鉛筆の「ゆる持ち」習慣がきれいな字の近道――竹内先生、よろしくお願いいたします。早速ですが、息子の書く字がお世辞にもきれいな字とはいえない状態で…。きれいな字を書かせるために、意識すべきことがあれば教えてください竹内みや子先生(以下、竹内先生):私たちが日ごろ書いている字というものは、ずいぶん昔に小筆で作られたものなんですね。その字を今もなお書き続けているわけです。――昔に作られた字を現代でも使っているんですね。昔は筆で書いていたから「はらい」とか「はね」があるんですね。竹内先生:そうです。きれいな字には「はらい」や「はね」など筆圧の変化があります。この筆圧の変化は筆だと出しやすいものですが、今は筆ではなく、鉛筆など筆記用具を使うことが多いですよね。でも、筆を持って書いていた時と同じような持ち方を意識すれば、鉛筆でもきれいに書くことができるんですよ。――そうなんですね…! では小筆と鉛筆の持ち方を同じようにするには、どんなところをチェックすれば良いのでしょうか。竹内先生:文字は、手指をゆるめる・しめるのくり返しで書かれています。だから、鉛筆がよく動く「ゆる持ち」をして指を丁寧に動かす習慣をつけていくようにしましょう。握っていても、鉛筆を大きくゆるめることができるのが正しい持ち方です。これが習慣づくと、きれいな字が書けるようになっていきます。――動かないようにずっとしっかり握っていなければ、と思っていました! 反対でしたね。鉛筆がよく動く状態を意識しながら、丁寧に書くことが大事なんですね…。■「少し太め」な筆記具が正しく持つ習慣づけの近道――未就学児の場合、使う筆記具はどんなものが良いでしょう。竹内先生:そうですね。まず未就学のお子さんは少し太めの色鉛筆や筆記具を持たせてあげると良いでしょう。未発達な小さな手で細い筆記具を持つと安定しません。細いと、おそらくギュッと握ってしまうことが多いかと思いますが、それだと筆圧の強いクセ字になりやすくなります。親指で握り込むことが習慣になってしまうので、筆記具が大変動きづらくなってしまうんですね。それは、字を書くうえで、あまり好ましくありません。――少し太めのものが良いんですね。そういえば息子がまだ小さい時に細いペンでお絵描きさせていたら、握りすぎるのか手首を内側に丸め込むように書いていたことがありました。今はそのクセが出ていませんが、習慣にならなくて良かった…!(冷や汗)竹内先生:きっとペンが細すぎて安定しなかったのかもしれませんね。軸がやや太めの色鉛筆や筆ペンで遊ばせると、筆圧の変化もわかり、さらに正しい持ち方も身につきやすくなるのでぜひ意識してみてほしいと思います。■子どものやる気を引き出す「奥の手・声がけ」――先生。実は私、子どもの汚い字を目にするとつい「これダメだよ~!」とか「覚えるためにたくさん書きなさい」とか言い方がキツくなってしまうんです。それで子どもがやる気をなくしたりすることもあって…。本人のやる気を引き出す声がけの仕方ってあるのでしょうか?竹内先生:そうですね。実は大人でも、大きくゆるめられる鉛筆の持ち方ができていない人は少なくありません。だから、お子さんが字を書く時に「ママも一緒に書こうかな」とお母さんも自分の持ち方を見直してみてはいかがでしょう。一緒に鉛筆を正しく持ってフリフリしていると、子どもも「ママも書いてる!」と意識が変わってくるかもしれません。――一緒にやると、子どもって喜びますよね(笑)。私もゆるめられる持ち方をしていなかったので、子どもが字を書く時、正しい持ち方を意識して一緒に字を書いてみようと思います!竹内先生:あとは「鉛筆がよく動いているね」「小指も動いているわね」など、手の動きに注目してほめてあげると良いですね。私たち大人も何かするたびに注意されたらイヤになりますよね。「ほら、また!」などと強い口調での声がけは避け、良くできたところをほめてあげてほしいです。■子どもが「字」に興味を持つようになる意外な方法は?――息子に字を書くのが苦手な理由を聞いてみると「書くのが面倒」なんだそうです。字そのものに興味を持ってほしいと思うのですが、おすすめの方法などはありますか?竹内先生:それなら「字が読めたり書けたりすると楽しい」という経験をさせてあげると良いかもしれません。絵本を読んでもらったことのあるお子さんも多いと思いますが、それが自分で読めるようになったら自信につながるのではないでしょうか。書くだけじゃなく、読めることも字とのふれあいになります。――なるほど! 「書かせる」ことにこだわらなくても良いんですね。竹内先生:そうですね。まだ小さくて字を書けなくても、子どもはしっかり記憶しています。この“記憶の期間”は、字形を覚えるチャンス。「はらい」などがはっきり理解しやすい字を選び、家の中の目に付くところに貼りましょう。ひらがななどが印字されている積み木で、ママと一緒に遊ぶのもおすすめです。遊びながら自然に字形を楽しく覚えることができると思います。「何歳からでもきれいな字は書けるようになる」という竹内みやこ先生。正しい持ち方と筆圧を意識すれば、字をきれいに書くことは難しくないと実感でき、ホッとしました。私と同じく「子どもの字が汚くて…」と悩んでいるママも、子どもと一緒にきれいな字を目指していけるといいですね!参考図書: 「きれいなひらがなが書けるようになる本」 (主婦の友社)著者 竹内 みや子縦線を書くときに必要な「パー・グー」の手の動き、横線を書くときに必要な「シュッシュッ」という横への指の動作、曲線を書くときに必要な「クルクル」という手の円運動。これらの動きと正しい持ち方、筆圧をマスターすれば何歳からでもきれいな字が書けるようになることを紹介した一冊。
2018年04月22日入園などをきっかけに同じ年齢の子どもと触れ合う機会が多くなると、親としてはどうしても自分の子と他の子を比べてしまいがちに。正直、気になってしまいますよね。でも、成長もできることも得意なことも、子どもそれぞれ! どうして他の子はできるのに、うちの子は…4月から保育園や運動クラブに通うようになり、他の子と同じことをするという機会が増えるにつれ「親の理想を押し付けるのはよくない」とか「他の子と比べるのはよくない」という考えはずっと頭の中にはあって、「自分はそれらを絶対にやらないぞ」と決めていたはずなのに「あれ…どうして他の子はできるのに、うちの子はできないんだろう」そんなことを考えてるようになってしまいました。できないことばかりに目がいくようになり、つい息子に厳しく「他の子もできるんだから」と本人がしたくもないことを押し付けるようになっている自分に気づき長男が、「何か造ることが得意なこと」「映画を最後まで観て感想だって言えること」「弟を笑わせようと頑張れること」そういう「できることだってある」ということを忘れてしまっていました。みんなと同じことができるのもすばらしいけどみんなと違ったって大丈夫って息子に言ってあげられる親にならねば、と思いました。
2018年04月22日この春、小学校や学童に子どもを通わせることになったママも多いでしょう。子どもが登校・登所している間、親の目は届きません。だからこそ、子どもが困っていないか? 悩んでいないか? と心配になるのが、親というものです。そんな小学生になったばかりの子どもをもつママたちから、心配ごとや悩みごとをヒアリング。その中から、ママの多くが「あるある!」と感じている疑問をピックアップして、書籍『小学生になったらどうするんだっけ?』(毎日新聞出版)の著者であり、生活哲学家である辰巳 渚さんにうかがいました。辰巳 渚さん プロフィール1965年生まれ。文筆家、生活哲学家。大学在学中から生活心理分析のマーケティングに関わり、卒業後は『月刊アクロス』(パルコ出版)記者、(株)筑摩書房にて書籍編集者を経て、フリーランスのマーケティングプランナー、ライターとして独立。1万人以上の生活者の声を聞きまとめた著書 『「捨てる!」技術』 (宝島社新書)は、130万部のベストセラーに。2008年には“家のことは生きること”をスローガンに「家事塾」を主宰。家事セラピストの養成や子ども家事塾など生活と地域を結びつけ、人材育成や次世代育成に力を入れている。 ●家事塾 ■Q.1:小学校の友達と出かけることが増え、遊びに夢中になって迷子にならないかと不安です…A.1:「迷子になったらどうすれば?」3つのリスクマネジメントを教えましょう。子どもは、楽しくて興奮していると周りが見えなくなります。自分の友だちだと思ってついて行ったら、違う子だった…。そして今、自分はどこにいるの? なんて子どもが迷子になるのは簡単です。そこで大切なのは、リスクマネジメント! 「迷子にさせないために」ではなく、「迷子になったらどうすればいいか?」を子どもに教えてあげましょう。●方法1:駅員さんやコンビニの店員さんなど近くで働いている大人に、迷子になったことを伝え対処してもらう。●方法2:ママの携帯番号を覚えさせ、またはメモを持たせておき、近くの大人から電話を借りて連絡。●方法3:誰かが探しにくるまで、その場から動かない。以上、3点を子どもに教えてあげましょう。休日に人混みが多いところにおでかけした時など、子どもも本能的に迷子の危険を感じるタイミングが有効です。迷子になったらこうするんだよ、と教えてあげると子どもにもスムーズにインプットされるでしょう。■Q.2:子どもに鍵を持たせたいけれど、なくしやしないか心配する日々…。A.2:鍵をなくした時は“顔見知りのご近所さん”を頼るように約束を。子どもが鍵をなくすこともあれば、たまたま家に誰もいなくて鍵がかかって入れないこともある…かもしれません。そんな時、どうすればいいか? を子どもに教えてあげましょう。まずは、近所の人を頼るように教えてみては? 「鍵がなくて入れません。ママが帰ってくるまでいさせてください」と子ども口からお隣さんに説明できればパーフェクト。でも、この助け合いをご近所同士でできるようになるには、普段からご近所さんにあいさつしたり、立ち話をしたり、子どもを交えて交流する機会を作ることが大切です。顔見知りの近所の人が不在の場合は、近くのコンビニエンスストアや書店、公園に行くなど、どこにいれば安全か?を普段から教えておく必要があるでしょう。間違っても、窓から入ろうとしてベランダや壁によじ登ったりしないように、「それは絶対しないでね」と約束させましょう。 ■Q.3:学校の友達からいじめられたりしないか? 気がきじゃありません……A.3:嫌なことをされたら「やめて」とはっきり言葉で伝えるようにアドバイスを。人がたくさんいれば、必ずいざこざが起こるのは世の常。さてさて、いじめ問題を子どもにどう教えましょうか。「自分がされて嫌なことは人にしない」、このフレーズは耳にタコですよね。みんながそれをわかっていても、いじめはなくならない。その理由は、自分がされて嫌なことは、人それぞれ違うから。A子ちゃんにやっても怒らないのに、B子ちゃんには号泣されちゃった…なんてことが起こるのは当たり前なのです。でも、嫌なことをされて泣いたり怒ったりしてSOSを出す子どもはまだ安心。一番しこりが残るのは、嫌なことをされても我慢して、いじめっ子と付き合い続ける子どもです。友だちに嫌なことをされたら、「やめてほしい」「私は楽しくない」と、気持ちを相手に伝えるように子どもに教えてあげましょう。相手に思いが伝われば理解もしてくれるでしょうし、付き合い方も変わっていくはず。嫌な気持ちも、うれしい気持ちも、言葉できちんと伝えられる子どもに育ててあげたいですね。■ひとりでもピンチを乗り越えられる子どもに導いてあげましょう小学生になり、さらにいろいろな出来事が増える今日この頃。逆をいえば、ピンチや心配ごとがたくさんあるからこそ、教えてあげる機会も増えるというものです。前述のとおり、迷子も、鍵をなくすことも、いじめもすべては親が先回りして「リスクマネジメント」できるかどうかにかかっている、といっても過言ではありません。「こんな時、どうすればいいと思う?」と普段からピンチシーンを想像させ、子どもがどういう対応策を考えているか聞いてみるのもいいですね。その考え方が正しいか、修正すべきか、がすぐにわかると思います。さあ、ひとりでもピンチを乗り越えられる子どもに育てましょう!参考図書: 「小学生になったらどうするんだっけ」 (毎日新聞出版)著者:辰巳 渚 漫画:朝倉世界一小学校入学は、自立のスタート。あいさつができる、親友ができる、学校を楽しめる小学生になるための方法を辰巳さんが教えてくれる。『毎日小学生新聞』の人気連載をまとめた本書は、漫画で楽しく学べる新しい“自立の教科書”。親子で一緒に読んでみよう。※取材協力をいただきました辰巳渚さんが2018年6月26日、不慮の事故により亡くなられました。ウーマンエキサイト編集部一同、心よりお悔みを申し上げます。取材・文/山田裕子
2018年04月22日小学生になると始まる通学は、親としてはとても心配なところだと思います。小学生とはいえ、1年生はまだまだおチビちゃん。でも、どうやら心配しているのは、パパママだけではないようです。お兄ちゃんはSP入学式があって、新一年生が登校していました。つい去年まで、こまめのまめもこんなだったんだなぁってすでに懐かしい域(笑)で、一年生は近所の5、6年生のお兄ちゃんお姉ちゃんが迎えにきてくれて最初の一週間だけ教室まで案内してくれるんですね。またそのお兄ちゃんたちの初々しいこと!「一年生を守らなきゃ」なオーラがひしひしと漂っててかわいかった~。
2018年04月21日今日は子どもたちの写真を撮っている時に気付いたことについてのお話です。大人でも写真を撮るときつい、なにか決まったポーズを取りますよね。それが子供たちにもあるようで…。何枚も撮って気付きました。息子は舌をぺろっとだします。どこで覚えたんだろうなぁ…。それにしても可愛いわ(親ばか)息子にもあれば、もちろん娘にもあるわけですよ。決めポーズというかキメ顔が。いや、そのままでいいのに何でゴリラ!!しかもそのクオリティがやたら高い…私はゴリラを産んでいた…?いや、私がむしろゴリラだった…?(混乱)話を聞くに娘はどうやらゴリラが好きなようです。今度動物園行くので、そこでゴリラと並んで写真を撮ってもいいなと思う母なのでした。
2018年04月21日はいどうも! のばらです。実にかいがいしく弟の世話をやいてくれる姉ちゃんズですが、「弟をお世話してあげたい」という優しさ以外の“欲”が隠れている時があることも、母は知っている…。弟のお世話をしてあげたいという“優しさ”の影に隠れた「ナニソレ赤ちゃん用ビスケット?!そんなんワタシ知らないんですけど?!めっちゃ食べてみたいモモくんだけズルい!そうだモモくんにあげながらワタシもこっそりもらっちゃえばいいじゃん!さっき自分のお菓子はたべちゃったけどそれだったらママにバレないんじゃない?!」欲。結局バレて大失敗。
2018年04月20日良好な人間関係は、幸せを感じる上でもっとも重要な条件のひとつ。共感力のある人は、そうではない人より成功の度合いが大きいことも研究からわかっています。共感力を身につけることで、他人も自分自身も、より尊重できるようになるそう。今回は、そんな「共感力」についてお伝えします。【世界一幸せな国デンマークの子育て】連載 Vol.1 日本の子育ては、子どもを「幸せな大人」にできるのか? Vol.2 困難に負けない「折れない心」を育てるために、親ができること ■共感力って、何ですか?共感力とは、他人の気持ちに感情移入できる力。その感情を理解するだけではなく、気持ちに寄り添うことができる力のことを言います。「共感力がありすぎると、いまの世の中、かえって生きづらいんじゃないの?」。そんなふうに思うかもしれませんね。でも、ちょっと想像してみてください。成功している人は一人で働いてはいません。人生においてプラスの結果を得るためには、他人のサポートが必ず必要です。たとえばママが「この人と一緒に仕事をしたい!」と思う人は、どんな人でしょうか? きっと自分の感情に、きちんと向き合ってくれる人なのではないでしょうか?■完璧なママの子どもは、共感力が低くなる?じつは、「何でも、ちゃんとできちゃうママ」は、子どもの共感力の発達に悪影響を及ぼすことがあります。「わが子に失敗させたくない」「嫌な思いをさせたくない」と、子どもの前の石ころをせっせと拾い、子どもの願いをすべてかなえてあげようとするママ…。完璧なママとして弱い自分を子どもに見せないと、子どもが持つ「他者の感情を読み取る能力」の発達をさまたげ、ひいては共感力を減退させてしまいます。過保護な家庭に育った子どもはナルシシズム、不安障害、うつ病になりやすい傾向があるそうです。なぜなら子どももまた「完璧な自分」を作り上げようとしますが、そのための行動と、本来の自分の感情とが一致しないために、自己調整がうまくいかないからです。■子どもの感情を受け止めるでは、どうすればいいのでしょうか?デンマークの親は、子どもと話をする前に、子どもの感情をまず受けとめることを考えます。「どうしたの? なぜ泣いているの?」その後、親の目線から見える内容を伝えます。「あなたは怒っているのね。どうして怒っているの? あの子がおもちゃを取ったから? あの子はまだ小さな赤ちゃんなの。わざとやったとはママには思えないわ。あなたは、どう思う?」子どもの感情に常にもっともな理由があるとは限らないですし、簡単に解決できる方法が見つかるとも限りません。しかし、少なくとも子どもの感情を受け止めて批判しないように努めれば、親は子どもに「人を尊重すること」を教えることができます。■デンマーク流「共感力」の育て方自分が何かを思うたびに「ばかばかしい/不必要/間違っている」と批判され、「こう感じるべきだ」と強要されたら、ちょっと、いや、相当イヤな気分になりますよね?(笑) デンマーク流の共感力の教育の大きな柱は、批判しないことなんです。デンマークの親は、自分の子どもやその友人や家族に厳しすぎる批判をしません。一番声が大きい人だけではなく、家族の全員に、「意見を尊重してもらう権利がある」と考えているからです。自分にも他人にも、「寛容であること」が最優先。子どもは、ママのマネをします。寛容なママの姿勢は、子どもを「他者への批判が少ない大人」に成長させる助けになることでしょう。この「他者」は、ほかならぬママ自身も含まれています。■日本のママはどうしたら感情を受け止められる?そうは言っても、日本のママにとって「批判なく子どもの感情を受け止める」のは、なかなか難しいこと。なぜなら、自分が「批判なく感情を受け止めてもらった経験」が、あまりないからです。まずは、自分の共感力のスタイルを理解することから始めましょう。次の質問について考えてみたり、パパと話し合ってみたりするのも良いかもしれませんね。<「共感力」のヒントへの問い>・私にとって、共感力はどんな意味を持つ?・私のパートナーにとって、共感力はどんな意味を持つ?・私は、自分と他人に批判的? パートナーは、自分と他人に批判的?・そのことが、言葉の使い方にどのように反映されている?・もっと共感力を強めて批判を減らすために、言葉遣いをどう変えればいい?■壊れた人間関係は、心理的ダメージを受ける壊れた人間関係は、肉体的・心理的なダメージの原因になることが証明されています。共感と許しは、脳の同じ領域を活性化させるため、共感力を磨けば、「許す・許される」が楽にできるようになります。大切な友人や家族との良好な人間関係。これはお金よりもはるかに大切な、真の幸福を決定づけるもっとも重要な要因のひとつなのです。■デンマーク企業で働く女性たちの声デンマーク人の子育てが、日本人の私が「無意識に伝承していた子育て」と大きく違うことにカルチャーショックを受けました。これぞ異文化体験なのでしょうか!? この記事を書くためにデンマーク企業で働く女性たちにお話しを聞いてきました。ある人は、「デンマーク人の上司は、私に寄り添ってくれます。『必要なことがあったら、サポートをするから遠慮なく言ってね』というのが、彼らの基本スタンスなんです」とおっしゃっていました。毎日、子どもを叱ってばかりで苦しい。そんなとき、「子どもが『未来の幸せな大人』になるために、適切なサポートって何だろう?」。ちょっと立ち止まって、考えてみることができると良いですね!■今回の記事の参考文献 『デンマークの親は子どもを褒めない~世界一幸せな国が実践する「折れない」子どもの育て方~』 ジェシカ・ジョエル・アレキサンダー/イーベン・ディシング・サンダール 著/鹿田昌美 訳/集英社 ¥1,500(税別)ジェシカ・ジョエル・アレキサンダーさんアメリカ人の作家、コラムニスト、文化研究者。デンマーク人と結婚して13年になり、常に文化の違いに強い関心を持ってきた。イーベン・ディシング・サンダールさんナラティブ・セラピーの認定療法士など資格を持ち、コペンハーゲン郊外で個人診療を行う。専門は家族と子どものカウンセリング。翻訳者 鹿田昌美(しかた まさみ)さん国際基督教大学卒業。訳書に「フランスの子どもは夜泣きをしないーパリ発『子育ての秘密―』(集英社)など多数。
2018年04月20日春は入学のシーズン。小学生になる子どもとともに、新しい世界のはじまりにドキドキしているママも多いはず。今まで一緒に行動していた子どもが、自分から、そして家庭から離れ、だんだんとひとりの時間を持つようになります。それはいわば、自立の第一歩。この先の自立を見据えて、小学生になったからこそやってあげるべきことがあるのではないでしょうか?そこで、書籍『小学生になったらどうするんだっけ』(毎日新聞出版)の著者である辰巳 渚さんにお話をうかがいました。“生活哲学家”という肩書も持つ辰巳さんらしい「小学生になったらしてあげたいこと」5項目をご紹介しましょう。辰巳 渚さん プロフィール1965年生まれ。文筆家、生活哲学家。大学在学中から生活心理分析のマーケティングに関わり、卒業後は『月刊アクロス』(パルコ出版)記者、(株)筑摩書房にて書籍編集者を経て、フリーランスのマーケティングプランナー、ライターとして独立。1万人以上の生活者の声を聞きまとめた著書 『「捨てる!」技術』 (宝島社新書)は、130万部のベストセラーに。2008年には“家のことは生きること”をスローガンに「家事塾」を主宰。家事セラピストの養成や子ども家事塾など生活と地域を結びつけ、人材育成や次世代育成に力を入れている。 ●家事塾 子どもの自立のためには、ママとパパの意識改革も必要です。自立は、ひとりでできることが増える、ということ。ずーっと子どもに手をかけてきた生活から卒業し、子どもがひとりでやれるかどうかを見守り、声がけでサポートしてみましょう。■小学生になったらしてあげたいこと1「おはよう〜行ってきます! までを見守る」朝起きて、身支度して、学校に出かけて行く。この一連の行為が園児と小学生の決定的な違いです。今までは、母親と一緒に玄関を出たり入ったりしていた子どもが、ひとりでドアを開け、閉めて出て行く。この単純な行為が、自立への第一歩を象徴する瞬間なのです。「ハンカチ持ってる?」「体操着は持ってる?」など忘れ物がないよう声がけして誘導し、手をかけたい気持ちをぐっとこらえて、すべての行為を子どもに任せて見守ってあげましょう。■小学生になったらしてあげたいこと2「近所におつかいに行かせる」近所にあるコンビニやスーパーマーケット、個人商店におつかいに行かせてみるのも、自立をうながす良いきっかけになります。「夕飯に使う卵を買ってきて」「明日の朝飲む牛乳を買ってきて」と商品をひとつ頼み、数百円を持たせるのがおすすめ。知らない店ではなく、通学路にあり見慣れている店や、昔から親子で通っていて馴染みのある店など店選びも肝心です。ママや家族にとって必要なことをやってもらうことに意味があります。ただし、夕方や夜に、あまり遠くの店にひとりでおつかいに行かせないようご注意ください。■小学生になったらしてあげたいこと3「お手伝いの種類を変える」園児のときのお手伝いは、子どもがやりたいことをやらせて「よくできたね〜」とほめていたママもいるでしょう。小学生になったら、子どもがやりたいことをやらせるのではなく、ママが必要なことや家族が必要なことをやってもらうお手伝いにシフトしましょう。例えば、夕飯の支度をしている時に、「冷蔵庫から麦茶を取ってもらえる?」「夜になるからカーテン閉めてもらえるかな?」という具合に、声がけしていきます。自立することは、社会で役割を持つということ。家族という集団のなかでも、みんなのために役に立つこと、それが重要な行為であることを日々のお手伝いを通して理解してもらうことが大切です。 ■小学生になったらしてあげたいこと4「片付けが自分でできる子に」ママが抱える子どもに対する悩みごとで、上位にランクインするのが、「うちの子は片付けをしない…」ということ。片付ける子になるかならないかは、根気強く習慣づけできたかどうかの違いです。「小学生になったんだからできるよね〜」と、子どものやる気をうまく誘導して、“出したらしまう”クセをつけましょう。そのためにも、おもちゃ入れ、文具入れなどモノには置き場を作ってあげることが大切です。ランドセルをリビングに投げっぱなしにしてしまうなら、リビングの片隅にランドセル置き場を作ってみるなど、ママだからできる工夫もたくさんあるはず。子どもを叱る前に、なにか工夫できないか? を考えてみましょう。■小学生になったらしてあげたいこと5「衛生習慣を改めて教え直す」歯磨き、うがい、手洗い、顔を洗う、髪を洗うなどのやり方は、園児の頃に徹底的に教え込んだ! というママは多いはず。でも、その思いがあるからこそ、小学校になったんだからひとりでも大丈夫でしょ? と目を離しがち。そして、子どもも手をかけられなくなったから手を抜きがち…。虫歯や風邪などを予防できるよう、小学校低学年のうちにもう一度手をかけて一緒になって教えることが大切です。衛生面のケアは、生活習慣の基礎中の基礎。低学年のうちに正しいやり方を身につけましょう。■最後に…「低学年というタイミングを逃さないで!」ご紹介した5項目はいかがでしたか? どれもシンプルで今すぐ始められることばかり。小学校入学という晴れやかな出来事は、子どものモチベーションを上げ、前向きな気持ちにさせます。特に低学年の頃は、まだ生活の中心が家庭にあり、ママとパパのことが大好きで一緒にいられるお年頃。ほめられればうれしいし、注意されれば素直に反省する年齢です。この好条件を利用して、生活の基礎を固め、自立への第一歩を歩ませるのにちょうどいいタイミングなのです。子どもはあっという間に成長して、親より友だちや恋人、家より学校や社会へと目を向けていきます。中学生や高校生になってから、これらの基本を叩き込もうとしても子どもは家にいないし、もっともっと教えなければいけない事柄が増えていきます。だからこそ、低学年の“今”を使って、自立できる子どもへと育ててあげましょう。参考図書: 「小学生になったらどうするんだっけ」 (毎日新聞出版)著者:辰巳 渚 まんが:朝倉世界一小学校入学は、自立のスタート。あいさつができる、親友ができる、学校を楽しめる小学生になるための方法を辰巳さんが教えてくれる。『毎日小学生新聞』の人気連載をまとめた本書は、まんがで楽しく学べる新しい“自立の教科書”。親子で一緒に読んでみよう。※取材協力をいただきました辰巳渚さんが2018年6月26日、不慮の事故により亡くなられました。ウーマンエキサイト編集部一同、心よりお悔みを申し上げます。取材・文/山田裕子
2018年04月19日最近気がついたんですけど、私の息子3人にはあんまり「癖」がないんです。例えば、指吸いをしたり、ずっと鼻をほじっていたり、おむつの中に手を入れてしまうといったような癖は、3人とも小さいころからこれといってありませんでした。ふと、そんなことを考えているうちに思い出したのですが、実は私、爪噛みがやめれない子どもだったのです。しかし、わが子はというと、今のところ誰も爪を噛んでいません。どうして自分があんなに爪を噛んでいたのか気になって、「子どもの爪噛み癖の原因」を調べてみました。すると、子どもの爪噛みは「親の愛情不足」や「欲求不満」「ストレス」「不安・寂しさ」が関係していると書かれているではありませんか。親になった今、もしわが子に爪噛みの癖がついていたらやはり気にしてしまうと思います(自分のことは棚に上げて)。気にしているところに、さらに爪噛みの原因が親の愛情不足、不安・寂しさの表れだと知ってしまったら、やはり親としてショックですし、「私の愛情のかけ方が足りないのかな」と悩んでしまうと思うのです。でも、ちょっと待った!!本当に爪噛みの癖は、親の愛情不足が原因なのでしょうか。ちなみに私の場合ですが、爪噛みをしていた理由は特にありませんでした。「え!?」と思われるかもしれませんが、挙げられている愛情不足もストレスも欲求不満も……(どうにかしてそこに結び付けようと試みてみましたが)本当にどれにも当てはまりません。ただ、爪噛みをしてしまう時間帯は学校の授業中がほとんどでした。難しい問題を解いている最中だとか、嫌いな授業中だとか、特にそういった法則性もありません。どんな授業でも、話を聞いている最中にただなんとなく手が暇だから、手持ち無沙汰を満たすため、爪をむしったり、指の皮を剥いたりしていました。椅子にはじっと座っていられるのですが、手を静かにして聞くことが苦手で、かといって教科書に落書きをしていると怒られちゃうし、物をいじっていると集中していない子のように見られてしまって結局怒られちゃうし…。そんな中で、爪や指という「遊び道具」は身近で便利なのです。爪をかじっているせいで授業に集中出来ていないかというワケでもなく、話は話としてちゃんと聞いていましたし、授業に遅れるということも特にありませんでした。爪をむしったり、指の皮をはいでいくと当然痛みがあります。血がにじむほどまでむしったりしていましたから。ただ、ここが厄介なのですが、「痛いんだけれど止めれない」「痛いんだけれど、もっとむしりたい」という中毒性のような気持ちがあって、当然自分でもこの癖はよくない癖なんだということは分かっていて、止めなきちゃいけないという思いはあったのですがなかなかやめることが出来ませんでした。話が前後しますが、実は大人になってからも爪噛みが酷くなった時期がありました。ズバリ、第一子のつわりの時期です。長男妊娠時のつわり時代は本当に辛くて、ベッドから起き上がれすらしない日々が続きました。一日中気持ちが悪いし、吐き続けるし、とにかく体がダルくて、テレビも観たくない、音楽も聴きたくない、本も読みたくない、ただただ無音、無味無臭な空間の中で横たわってるしかできませんでした。そのころ、私の中指の爪が完全になくなりました……(本当に)。あまりのしんどさに、無意識のうちに爪を剥ぎ続けたようで、爪がなくなってしまったのです。これに理由を与えるとしたら、「置き換え行為」のようなものだったように思います。妊娠できて喜びいっぱいうれしさいっぱいの反面、朝起きた瞬間から既にしんどいという絶望感を爪を剥ぐ痛みで紛らわしていたのだと思います。ちなみに、子どものころの私の噛み癖について、唯一、気にとめてくれたのは小学校の保健室の先生でした。高学年のころ、図工の時間に指を切り保健室で手当てしてもらった時、私の指を見て保健室の先生が一言言ったんです。「あんまりやり過ぎちゃダメだよ」と。だって親指の皮が広範囲で剥けて、中指周辺もボロボロになっていましたから。こんな指の状態の生徒を見かけたら、「何か不安なことはない?」とか「何か困ってることはない?」と聞く先生も多いのかもしれませんが、当時先生は何か突っ込んだことを聞いてくるわけでもなく、止めなさいよと言うわけでもなく、「ほどほどにしときなさいよ」ぐらいのテンションでした。しかし、これが案外ありがたかったのです。この時、「なにやってるの!」とか「やめなさい!」「汚いよ!」なんて言われたら、きっと私は傷ついていたと思います。子どもながらに、よくない癖だとは自覚していますし、やめなくちゃいけないことはよく分かっています。分かっているけどやめられないものに、「やめなさい」と言われるよりも、「ほどほどにしときなさいよ」と言ってもらったことで自分を責める気持ちが和らぎ、「少しずつ我慢するようにしなくっちゃ」と思えるきっかけになったように思います。誰にも否定されなかったということは、私にとってラッキーだったと思います。かといって、子どもの爪噛みは放っておけばいいというものではありません。注意深く見てあげて、不安や悩みがないかよく話を聞いてあげることは必要だと思います。しかし、一概に親の愛情不足やストレスが原因だと言い切れない事もあるように思いますし、私のように、特に理由もなく、ただなんとなくやってしまう子もいると思います。とにかく手が暇なんです…!何かをいじっていたいけど、いじるものがないから爪をいじってしまうんです。ただそれだけ。だから「汚い!」と否定されると辛いし、「またやってるの!?」と怒って突き放さないでほしいのです。爪噛みの対処法に、爪に苦いマニュキアを塗るなどの方法が存在するらしいのですが、今もし、当時の私に何かをしてあげられるならば……「手に持てる何か」を与えてあげたいなと思います。爪に代わる何かを。例えば、梱包する際に使うプチプチだったり、柔らかい触感のボールだったり、ずっと手の中で動かしていられる何かを与えてあげたいです。ただ、ここが難しい。場所が学校となると「一人だけ特別」ということがなかなか許されません。1人だけ授業中にボールを持ってるとか、プチプチをつぶしてるという行為は、ほとんど受け入れられないように思います。具体的な病名だったり、診断名がついていればまた違ってくるのかもしれませんが、「爪噛みが止めれなくて…」という理由で、特別な持ち物を許してもらえるかどうかは微妙なところです。手に何かを持っていじっているからといって集中していないわけでもないんですが、どうしても集中していない子のように見られがちですよね。本人は意外とそんなことないかもしれません……。子どもの性格や癖はその子によってさまざま。1人ひとり集中できる状況も違うんだ、ということを認めあえる風土になれればいいですよね。【お知らせ】前回の 「『女の子も欲しかった』と思うのは悪いことじゃない。3兄弟の母のホンネ」 の記事下アンケート「Q. 男の子、女の子どちらが欲しい?」のアンケート結果はこちら↓
2018年04月19日ウーマンエキサイトで人気連載中のちゅいママさんの記事 「『女の子も欲しかった』と思うのは悪いことじゃない。3兄弟の母のホンネ」 では、「子どもの性別」について、アンケートを実施しました。子どもの性別に対して、ママたちはどのように思っているのでしょうか。■生まれてくる子どもの性別に希望はあった?一人目とそれ以降に生まれる子どもによって、どちらが欲しいという思いの強さは違ってくるかもしれません。「男の子、女の子どちらが欲しい?(欲しかった?)」というアンケートの問いでは、「女の子」と答えた方が「どちらでもよかった」に比べて2倍近く、さらには「男の子」と答えた方の3倍位以上という数になりました。このことから、圧倒的に「女の子人気」が伺えます。Q1. 男の子、女の子どちらが欲しい?(欲しかった?)どちらでもよかった 27% 男の子 16%女の子 53%その他 4%どうしてここまで「女の子が欲しい」と考えるママが多いのでしょうか? そこでは意外な人の存在が大きく関わってくることがわかりました。■ほとんどのママが願うのは無事生まれてくれること「男の子と女の子のどちらが欲しい?」と聞かれて、どちらかの性別を選んだとしても多くのママは、生まれたらどちらでもカワイイと感じるだろうと思います。アンケートからも願った性別とは異なったとしても「生まれてきたら萌え萌えする」「愛おしくてたまらない」といった声が聞かれました。なかにはこんな爆笑エピソードを教えてくれた人も。無事に健康で生まれてきてくれたらと思ってたのでどちらでもよかったです。2番目の子のときに、男の子だと医者に言われて、それなりに名前とか準備万端で望んだんですけど・・・。実際生まれてきたときに先生が『あれ? 女の子だ?』って。『ちんちんドコに落としてきちゃったかな~?』なんて冗談が飛び交うなか、私は一人『え・・・男じゃないの? 名前どーしよう・・・』なんてコトを考えたものです。でも、本当に無事に健康で生まれてきてくれたコトが一番うれしかったのでどっちでもOK!高齢出産だった方、妊娠中に病気になった方など、心配を抱えていたママにとっては、とくに「無事に産まれてくれることだけ願っていた」という気持ちが強くなるのかもしれません。そして望んだ性別ではなかったとしても、ほとんどの方が「めっちゃカワイイ!」と思えているようです。■「女の子が欲しい」理由の陰にある「お母さん」の存在それでもアンケートからは、圧倒的大差をつけて待望されている女の子。そこはどのような理由があるのでしょうか。ちゅいママさんは、「私が女の子が欲しかったのかというと、理由は『かわいいお洋服を着せてみたい』とか『娘と一緒に買い物に行きたい』とか『大きくなったら娘と友だちのような関係になりたい』などの理由からです。」と話しています。ちゅいママさん同様に、女の子への憧れ、願望、妄想の意見が多く寄せられました。私もちゅいママさんと同じで、ひとつの憧れ、という感じでした。大きくなったときに、娘とティータイム♪みたいな。また「もう男って!」っていうときの味方?みたいなのが欲しかったんだと思います。かわいい洋服を着せたい。大人の服を小さくしたみたいなオシャレな服を着せて、自分とおそろいの格好をさせたい。大きくなってからも友だちのような仲良し親子でいたい。いろんなお話をしたり、ショッピングしたりしたい。そんな妄想でいっぱいだったのですが…。現実は、男の子2人。人生で1番の想定外な出来事です(^^;お店にはカワイイ洋服があふれ、一緒にオシャレしたい、スイーツ食べたい、温泉行きたいといった「年下の女の子友だち」感覚に憧れるママが多いのかもしれません。また「女の子が欲しい」と答えた方の中で「お母さん」の存在を挙げる人も多くいました。とにかく昔から感覚的に子どもを授かるなら、女の子が良いという気持ちがずっとあった。自分も母親とはずっと仲良く、しょっちゅういろんなことを話したり、相談していて心強いし、母親も楽しそうにしていたため、女の子だったら結婚しても細く長く仲良くしていられるという経験も大きいかもしれない。このようにママ自身が母親と仲が良い場合、自然と同じように娘とも長く仲良くできると思っているのかもしれません。■女の子希望の真相って、じつはママの将来のため!?将来について考えたときに、娘家庭ともずっと長く関わって自分自身が楽しみたいという理由から「女の子が欲しい」と考えるママも多くいました。やっぱり将来を考えたときに、娘の孫の方が親しみやすいというか、嫁の親の方が孫をかわいがれると思うからです。それは、いま、自分が娘で私の両親に娘をかわいがってもらっているからだと思います。将来一緒に旅行に行ったり買い物に出かけたり、孫が産まれたら帰ってきてくれるのは断然娘側のおばあちゃん家でしょうし、息子よりは娘の方が絶対お母さん寄りになるのは間違いないからです!!息子はアテになりません。将来を考えたときに、女の子の方が頼りになる、孫ができたときに心置きなく手伝える、嫁姑問題が起こらないといった「備え」として女の子を望む声もあるようです。また積極的に女の子を希望しているというよりも、男の子と比べて「育てたくても追いかけまわす体力がない」、「食費がすごそうで心配」というような体力的、経済的理由も聞かれました。■男の子が欲しいママの理由は?「男の子が欲しかった」と答えたママの意見で多かったのは「夫の存在」。主人が大好きなので主人を増産したかった!!! いま妊娠9ヶ月なので同じような顔の子どもが生まれたらいいなぁと楽しみに思ってます。旦那がアウトドア派で毎週末県内外問わず飛んで歩いてるので、それに付き合ってくれるように男の子がよかった。結果第一子は男の子。まだ1歳なので今後の成長が楽しみです。「夫と似た息子が欲しかった」「夫を見ていると男の子は楽しそう」など、夫と息子で楽しく過ごして欲しいと思う場合には、「こんな子欲しいなー」と思うのかもしれません。ちょっとほほえましくて、うらやましくなりそうな話ですよね。また自分自身がおしゃれやお化粧に興味がなくて…という意見も。私が女性らしいといわれることが苦手だからです。料理も教えられない、不器用で髪の毛も編んであげられない、おシャレや化粧にも無頓着、大ざっぱ。こんな私に育てられる女の子なんて…申し訳なくて。女の子が嫌ではなくて、どちらでもかわいいけれど女の子だったら母こんなでごめんという感じです。でも現実生まれてみればかわいいし、夫も娘にデレッとしてるので、良かったと思っています。自分が女の子を産んだときに、きれいなママを想像できなかったからです。女の子のママって想像ですが、きれいであったり女の子の手本となるような感じがします。「私のママおシャレだし、はやりにも敏感!」って。男の子は、どんな姿でも愛してくれそうな気がしたから。あと男の子は彼氏みたいになる。って言葉は、そのとおりで、あーかわいいいなってメロメロです。あと成長したときに、どっちの親でも、そうですが女の子だと心配が多いかなと。■男の子を授かったママの心境は?「男の子は体力がいるよ!」と先輩ママから聞いていたので、女の子のほうが良いかもしれないと思っていました。私は当時病弱で30キロ台のガリガリ体型だったからです。しかし、生まれてみたら杞憂(きゆう)でした。ウソのようにガリガリ体型からガチガチムキムキ体型に! わんぱくな第二子を追いかけて強くなりました。自分が姉妹で育ち、いとこも女の子ばかり。女の子が良かった…というか、自分がチンチンついた生物を産むなんてまったく想像すらしていなかった(笑)ふたを開けて見ると、第一子も第二子も男の子(^_^;) 娘とガールズトークしてみたかったなぁ~という思いは消えないけど、男の子もなめ回したいくらいかわいい!「男の子は小さな彼氏」「男の子は超絶かわいい」といった意見にもあるように、男の子の強いママ愛によってメロメロになってしまうママも多いようです。またちゅいママさんの「男の子育児の醍醐味(だいごみ)は、今まで知らなかった世界をどんどん知ることができる点です。男の子、本当に面白い!」という言葉には、どの男の子ママも共感しているよう。「亀を拾ってきた」というちゅいママさんの三男くんのように、いい意味でも悪い意味でも(笑)、知らない世界の扉を開ける快感を味わっているようです。ひと昔前の日本社会では、「夫側の姓を残したい」、「家を継がせたい」といった事情で、親兄弟や親戚からも待望されることの多かった男の子。しかし昔ながらの家を守る家庭が少なくなったり、家を継がせたいと考える人が少なくなったりしたことから、「男の子」への執着は少なくなってきたのかもしれません。■跡継ぎ不要→女の子待望ブーム→時代のその先は…?家庭から「跡継ぎ」という感覚が薄くなり、母親と娘で女性同士仲良く過ごしていたママ自身が、自分も娘との関係でそうでありたいと女の子を期待する声が増えているのかもしれません。女の子が欲しかった…男の子が欲しかった…という思いが叶えられなくても、ちゅいママさんも言っているように「女の子(男の子)を育ててみたかったな」って思う自分を責めなくてもいいと筆者も思います。子どもの性別について希望があったり、夢を描いたりするのは何も悪いことではないと思います。なかには、「海より山の近くに生まれたかったとか宝くじ当てたかったって思うのと一緒だと思う。いろんな人生経験してみたいって思ってるだけだと思う」といった意見もありました。「男はこうあるべき、女の子はこうしなさい」が変化している世の中では、どちらの性別であろうとママが想像した親子関係とは異なってくるかもしれません。男の子にしても、女の子にしても、しっかりと信頼関係を築き、自活まで導ければひとまず親の務めは終わり。それまで目の前にある子育てを思いっきり楽しみたいですね!Q1. 男の子、女の子どちらが欲しい?(欲しかった?)回答数:948Q2.その理由を教えてください 回答数:658件アンケート集計期間:2018/4/12~4/16
2018年04月19日子どもの食事の食べこぼし汚れって大変ですよね。エプロンをつけていても全てをカバーしてくれるわけではないし、テーブルとエプロンとの隙間から床や椅子の座面に食べ物が落ちたり、子どもが椅子の上に立ち上がってしまってあちこちに散らばったり…。そこで次男が離乳食を食べるにあたって、当初こういう対策を考えました。しかし…数ヶ月間は上手くいって、食べこぼし汚れはほぼありませんでした。しかし1歳2ヶ月あたりから、こぼれたご飯を自分で食べるためにエプロンを持ち上げたり、食べ終わった皿をひっくり返してみたり…。毎回毎回そうというわけでもないのですが、やはり食べこぼし汚れは避けられないなと(笑)テーブルにつける5点式ベルトの椅子については、座面に立てない(今のところ)ので良い買い物でした。エプロンは持ち上げられない限りは、しっかり食べこぼしをガードしてくれます。(今は上記のように使ってますが、本来は長い裾で膝上あたりをガードするものです)背面で留めるタイプなのでむしりとられることもありません。でも袖がないので、服が長袖の間は袖が汚れがちで、そこだけ気になります。長袖のを探して買い足そうかなと思ってます。
2018年04月19日40年以上もの間、世界でもっとも幸福な国であり続けるデンマーク。その国で「親が子どもに与えられる最高の贈り物」とされているのが「リフレーミング」というテクニックです。今回は、そんな「リフレーミング」についてお伝えします。【世界一幸せな国デンマークの子育て】連載 Vol.1 日本の子育ては、子どもを「幸せな大人」にできるのか? ■大人になって成功できるのは「折れない心」「リフレーミング」とは、自分が世界を見ている額縁(フレーム)をとり替えること、いわば情報を再解釈するテクニックです。アメリカの多くの企業では、リフレーミングの研修が行われています。なぜなら、リフレーミングは、レジリエンス(折れない心)に欠かせない能力と見なされているからです。レジリエンスは、最近の教育界の「キーワード」でもあります。教育関係者に取材すると皆さん異口同音に、「今、もっとも子どもたちに必要なのは、レジリエンス(折れない心)です」と、おっしゃいます。ハーバード・ビジネス・レビュー誌の記事では、アメリカのある創業者社長がこんなふうに言っています。「経験よりも訓練よりも、人のレジリエンスのレベルが成功者と落語者を決定づける。それはガン病棟でも、オリンピックでも、役員会議室でも言えることだ」。 ■「折れやすい心の子」にしてしまう親の言葉ところで、私たちが既に持っている「フレーム」は、何によって形づくられているのでしょうか? それは、言葉です。普段、何気なく子どもにこんな「フレーム」を投げつけていませんか?あなたは、何をやってもダメよねこの子は、繊細すぎるあなたは、わがまま!この子は、数学が苦手あなたはスポーツがあまりできない親からそう言われ続けている子どもは、これらの「フレーム」につじつまを合わせる行動をとるようになります。やがて子どもは「自分はそういう子だ」と信じ込むようになって、何かにトライするなんていうことはせず、「折れやすい心の子」の一丁あがりです。与えられた物語がいったん人生の一部になると、自分のなかから追い出すのは至難の業。つまり自分や子どもについての気に食わないことをくり返し口に出すことで、まさにその欠点を強化してしまうのです。■デンマーク流の言葉がけでは、どうしたら良いのでしょうか? デンマーク人は、子どもに対しての言葉がけがとても上手です。子どもが不機嫌な時、一緒に感情の波に巻き込まれて乱暴な「フレーム」を投げつけるかわりに、そうなった理由を子ども自身が気づけるように促します。少し長くなりますが、デンマーク流の親子の会話例を引用してみましょう。私は、この会話を声に出しながら読んでみました。声に出してみると「心に入って来る言葉」はわかるものですね。読み進むうちに、私はゆったりとした気持ちになりました。「どうしたの?」「別に」「様子がちょっと変だけど、何かあった?」「まぁね」「どういうことなの?」「わからない」「悲しいの? 怒ってる? 嬉しい?」「悲しい」「どうして悲しいの?」「悲しいのは、ゲイリーが遊び時間に私の人形を取ったから」「彼が人形を取ったのね。どうしてあなたの人形をとったのかしら」「彼が意地悪だから」「彼は意地悪だと思う? ゲイリーはいつも意地悪なの?」「そうよ」「でも、先週はゲイリーとたくさん遊んでいたんじゃなかった?」「そう」「そのときは意地悪だった?」「ううん」「なるほど。じゃあゲイリーは優しいときもあるのね?」「うん。優しいときもある」出典: 『デンマークの親は子どもを褒めない』~世界一幸せな国が実践する「折れない」子どもの育て方~ デンマークの親は、子どもが自分の感情をきちんと言い表せるようになるのを上手に手伝い、建設的な思考へと導きます。これはリフレーミングに欠かせない作業です。自分の感情を、きちんと言い表せるようにする。これ、本当に大切ですよね。私自身、ひとりの母親として、「子どもと、そんな会話をしたことなかった」と反省しきり…。■ネガティブなことばかり言ってしまう場合会話の続きに戻ります。「彼が人形を取ったとき、どうなったの?」「私が泣いちゃったの」「人形を取られて悲しくなったのね。その気持ち、わかるわ。じゃあ、今度ゲイリーに人形を取られたとき、悲しくならないためには、どんなことをすればいいと思う?」「ゲイリーに返してちょうだいって言う。それとも、先生に言おうかな」「返してちょうだいって言うのが、良い解決策だと思うわ。ゲイリーは人形遊びが好きなの?」「時々ね」「返してちょうだいって言う以外に、何かできることはあるかしら?」「一緒に人形で遊んでもいいかもしれない」「それは素晴らしい解決策だわ。ゲイリーは、本当は優しい子なんだから、今度そんなことがあったら、一緒に遊びたい? ってきいてみたら?」「そうする!」出典: 『デンマークの親は子どもを褒めない』~世界一幸せな国が実践する「折れない」子どもの育て方~ 「物ごとの良い方の面を見る」というテクニックは、あらゆる状況に活用できます。出来事をきちんと分析し、状況を建設的にリフレーミングするために必要なキッカケを探す。そこから物語を紡ぎなおす。ママ自身がリフレーミングを知ることで、いまよりもっとハッピーな気分になれるのではないでしょうか? たとえば子どもに対してネガティブな決めつけを言いそうになったときは、「わが子の違ったストーリー」を見つけてみては? ふとわれに返れたとき(返れなくても、落ち込まず…)、自分に少し余裕があるとき、一つずつでも「わが家の言葉」を変えていくだけで、子どもに大きなプレゼントができているのだと私は思います。「リフレーミングは、練習を積めば楽にできるようになり、楽しめるようになるでしょう」とは『デンマークの親や子どもを褒めない』の著者の弁。何だか、希望が湧きますね!■今回の記事の参考文献 『デンマークの親は子どもを褒めない~世界一幸せな国が実践する「折れない」子どもの育て方~』 ジェシカ・ジョエル・アレキサンダー/イーベン・ディシング・サンダール 著/鹿田昌美 訳/集英社 ¥1,500(税別)ジェシカ・ジョエル・アレキサンダーさんアメリカ人の作家、コラムニスト、文化研究者。デンマーク人と結婚して13年になり、常に文化の違いに強い関心を持ってきた。イーベン・ディシング・サンダールさんナラティブ・セラピーの認定療法士など資格を持ち、コペンハーゲン郊外で個人診療を行う。専門は家族と子どものカウンセリング。翻訳者 鹿田昌美(しかた まさみ)さん国際基督教大学卒業。訳書に「フランスの子どもは夜泣きをしないーパリ発『子育ての秘密―』(集英社)など多数。
2018年04月19日「子どもに健康に育ってほしい」と毎日の食事の栄養バランスに気をかけていても、不足しがちな栄養素があります。足りない栄養素とは何? 普段の生活でどう補えばいいの?「赤ちゃんだけでなく、実はママ自身も不足しています」という小児科医の伊藤明子先生に、お話をうかがいました。伊藤明子先生 プロフィール小児科医師、公衆衛生専門医、同時通訳者。東京外国語大学イタリア語学科卒業。帝京大学医学部卒業後、東京大学医学部附属病院で臨床研修。同病院小児科入局。東京大学大学院医学系研究科公共健康医学専攻修了。同大学院医学系研究科公衆衛生学/健康医療政策学教室客員研究員。2017年より赤坂ファミリークリニック院長、NPO法人Healthy Children, Healthy Lives代表理事。著書・共著に『小児科医がすすめる最高の子育て食』『天然ヘルシー「調和食」レシピ』など。テレビ番組「林修の今でしょ!講座」などに出演中。■過度な紫外線対策でママも子どももビタミンDが不足気味に―― 赤ちゃんに不足しがちな栄養素とはズバリ何でしょうか?伊藤明子先生(以下、伊藤先生):タンパク質やカルシウムなどいくつかありますが、近年、特に足りていないと言われるのはビタミンDです。日本で健康に生まれた赤ちゃんを調べたところ、約22%がビタミンD不足だったという研究データがあります。母乳にはとても優れた栄養がつまっていますが、ビタミンDは少ないですし、母体がビタミンD不足であるがゆえに赤ちゃんも不足しているとも考えられています。また、私たちが行った研究で、日本の0歳から15歳までの子どもに、医師が診断した病名を調査したところ、「ビタミンD欠乏性くる病」が2009年から2014年の間で3倍以上に増えていることがわかっています。くる病とはビタミンD不足などにより、骨格異常や骨の変形が起きてしまい、歩行に影響が出ることもある怖い病気です。ビタミンDは、免疫にも発達にも関係しています。―― 生まれた時から足りていないとは…! なぜビタミンD不足が起きてしまうのでしょうか?伊藤先生:ビタミンDの源となるのは日光(紫外線B)と食品。その割合はおおよそ7対3というくらい、日光が占める割合が大きいのです。それにもかかわらず、最近のママたちの多くは美容への意識が高いこともあって、日焼け止めや日傘、アームカバーなど紫外線から「完全防備」しています。つまり、日光からビタミンDをほとんど生成できていない状態なのです。そうなってくると、ただでさえ不足しがちな母乳中のビタミンDがさらに不足することに。さらに、紫外線を気にしすぎるあまり、赤ちゃんにもばっちり日焼け止めを塗ってしまい、日光によるビタミンDの生成をさまたげています。日焼け止めクリームを少しでも塗るとビタミンDが作られないので、海や山など屋外で過ごす時間が長い時には塗るなど、調整しながら使えるといいですね。―― 赤ちゃんに日光浴は大切なんですね。一日あたりの目安はどれくらいでしょうか?伊藤先生:一日10分~15分、日光を浴びるといいでしょう。紫外線の弱くなる秋から春にかけては、1時間くらい浴びるのがベター。全身でなくても、手のひらや足の先だけでも大丈夫ですよ。とはいえ、緯度によっては(暮らしているところが北であればあるほど)、1時間の日光浴では足りないこともわかってきているので、ビタミンDが強化された食品などをとることを考えたいですね。■離乳食の新常識! 卵アレルギーのリスクを軽減する方法は?―― 紫外線対策のやりすぎは禁物ということですね。食事の面ではいかがでしょうか?伊藤先生:ビタミンDが含まれる食品はイワシやしらす干し、サケ、卵黄など。きのこ類にも含まれますが、微量です。普段通りの食生活をしていると、どうしても不足しがちな食品ばかりです。みなさんは毎朝、卵を食べていますか? アレルギーのない幼児なら一日1個食べることをおすすめしています。「アレルギーやコレステロールが心配だから」と敬遠するママも多いようですが、最近では離乳食早期から加熱して少しずつ与えることでアレルギーのリスクを減らせることがわかっています。また、遺伝的にコレステロールが高い方を除いて、大人なら毎日1~2個食べても血中のコレステロール値にはあまり影響しないことが研究で示されました。ビタミンDを補う離乳食「アボカドディップ」(1歳半~)<材料 2人分>アボカド 1個卵 1個レモン汁 小さじ1塩 少々こしょう 少々マヨネーズ 大さじ1オイルサーディンなど 適宜<作り方>1.アボカドは縦半分にカットし、包丁の刃元部分を種に突き刺して取り除く。アボカドの皮をカップにする場合はスプーンなどで実をくり抜く。器に盛りつける場合はそのまま皮をむく。2.アボカドの実を1cm角のさいの目切りにする。3.卵を固ゆでにし、冷水で粗熱をとったら殻をむいてみじん切りにする。4.ボウルにアボカド、卵、レモン汁、塩、こしょう、マヨネーズを入れて混ぜる。器かアボカドの皮をカップにして盛りつける。―― そのほかにできることはありますか?伊藤先生:欧米でよく利用されるのが、サプリメントや強化食。日本ではまだ種類は多くありませんが、牛乳や卵などにビタミンDを添加した強化食があります。スーパーなどで手に入りますよ。サプリメントも含めて、上手に活用できるといいですね。なお、子どもにサプリメントを与える時は医師に相談してからにしてください。 ■貧血症状がなくても鉄分不足の疑いが…「隠れ鉄欠」に注意!―― ビタミンD以外にも足りていない栄養素はありますか?伊藤先生:赤ちゃんやママに限らず、日本人全体に足りていないのが、鉄です。鉄が足りないと、鉄欠乏症貧血になり、疲れやすかったり、走ると息切れがしたりします。子どもだと、集中力が続かなくなったり、身長が伸びにくくなったり。注意すべきは、鉄不足の自覚がない「隠れ鉄欠」。めまいなどの貧血の症状が出れば、わかりやすいのですが、そういう症状が出ない鉄不足の人は多いのです。ママがやせ気味、もしくは栄養状態があまりよくないと、栄養が偏っている可能性があり、かなりの割合で子どもも貧血気味となります。―― どんなものを食べるといいのでしょうか?伊藤先生:鉄が多く含まれるのは、赤身肉や魚介類、卵黄、葉物野菜、大豆、穀類などです。ビタミンCと一緒にとると吸収されやすくなります。献立を、肉や魚料理+納豆や豆腐などの大豆製品にするなど2種類以上のタンパク質をとるようにすると、タンパク質と鉄分の両方を多く摂取できるのでおすすめです。鉄分を補う離乳食「シジミのおみそ汁」(1歳半~)<材料 2杯分>シジミ(真空パック) 1パック水 400cc小ねぎ 1/2本<作り方>1.分量の水を入れた鍋にシジミを入れ、ひと煮立ちさせる。生のシジミは殻を洗い、塩水に漬けて一晩砂抜きしたものを使う。2.お椀にそそぎ、細かく切った小ねぎをちらして出来上がり。お椀に入れたシジミに直接お湯を注いでもOK。―― 最後にママたちにメッセージをお願いします。伊藤先生:クリニックにいらっしゃる患者さんを見ていて思うことは、極端に偏った食生活はしないでほしいということ。マクロビも徹底しすぎるとタンパク質やビタミンDなどの栄養が不足しますし、赤ちゃんに卵を与える時期が遅くなりすぎると、アレルギーのリスクがかえって高まります。健康のためと思ってやっているのに、不健康になってしまっては元も子もありませんから…!ネットで検索した情報は古かったり間違っていることもあります。信頼できる医師に相談したり、出典元がしっかりしている情報を見極める目を持てるようになりたいですね。子どもも、ママ自身も健康が一番! 特にビタミンDと鉄分に注意しながら、親子で栄養バランスに気を配った食事をしましょう。参考図書: 「小児科医がすすめる最高の子育て食」 1512円(税込)講談社伊藤明子著。「健康」「免疫力が高い」「頭がいい」「心が安定した」子どもを育てるためにどのような食事を与えたらいいのか、最新の研究に基づいて紹介しています。カラー写真付きでわかりやすい58の簡単レシピも収録されています。
2018年04月19日「長女っぽい」とか「末っ子っぽい」など、他人を見ていてなんとなく感じたり、逆に、他人から自分自身のことを指摘されたことがある、なんて方はとても多いのではないでしょうか? 「生まれ順」は性格に影響する共通パターンがある――そんなところに目をつけて研究をしたのが、作家・心理カウンセラーの五百田達成さんです。五百田達成(いおた・たつなり)さん作家・カウンセラー。東京大学教養学部卒業後、角川書店、博報堂、博報堂生活総合研究所を経て独立。サラリーマンとしての実体験と豊富なカウンセリング実績を生かした、人づきあいやコミュニケーションに関する実践的アドバイスが好評を得ている。執筆や講演の主なテーマは「コミュニケーション心理」「社会変化と男女関係」「SNSと人づきあい」「ことばと伝え方」。テレビや雑誌などメディア出演多数。主な著書に、35万部を超えるベストセラー「察しない男 説明しない女」シリーズ(ディスカヴァー)、13万部突破の「特定の人としかうまく付き合えないのは、結局、あなたの心が冷めているからだ」(新潮文庫)などがある。米国CCE,Inc.認定 GCDFキャリアカウンセラー。著書: 『"生まれ順"でまるわかり! 一人っ子ってこんな性格。』 (五百田達成・著/ディスカヴァー・トゥエンティワン ¥1.080 (税込)HP: 五百田達成オフィシャルサイト 老若男女あらゆる人たちにインタビューを重ねた結果、性格は親ときょうだいとの関係性で決まる、との結論に至ったと言います。そこから独自のメソッドを導き、分類したのが、「長子(きょうだいの一番上)」「末子(きょうだいの一番下)」「中間子(3人以上のきょうだいの「長子」と「末子」以外)」「一人っ子(きょうだいがいない)」の4つの「きょうだい型」。 ・「『きょうだい型』あなたはどのタイプ? 子育てのモヤモヤ・イライラの答えがここに」【“生まれ順”で子育てまるわかり! 第1回】 ・「長子」はどんな性格? 頼られ上手で甘え下手『アナと雪の女王』エルサそのもの【“生まれ順”で子育てまるわかり! 第2回】 ・「末子」はどんな性格? お調子者の「したたかアイドル」【“生まれ順”で子育てまるわかり! 第3回】 ・「中間子」ってどんな性格? こじらせ気味の“かまってちゃん”【“生まれ順”で子育てまるわかり! 第4回】 最終回となる第5回は、「一人っ子」についてお話をうかがいいます。■「一人っ子」は“マイペースな帰国子女”―― きょうだいのいない「一人っ子」はどんなタイプなのでしょうか?五百田達成さん(以下:五百田さん):「一人っ子」の性格をひと言でいったら、“マイペースな帰国子女”です。きょうだいがいないという点では、ほかの「長子」「末子」「中間子」グループとはまったく異なる価値観を持って育ち、独自のルールで行動します。なので、「きょうだいがいる人たち」から見たら「一人っ子」は未知の存在。同じ人種だけど理解不能な行動に驚かされる、まるで帰国子女のような存在なのです。―― 確かに、一般的に「一人っ子」には個性的な人が多いように感じます。五百田さん:「一人っ子」はそもそも「長子」と同じく、初めての子どもとして生まれ、親からたっぷりと愛情を注がれて育ちます。ですが、「一人っ子」の場合は下の子が生まれないので、自分が守るべき存在がいないことから責任感が育ちません。また、親の愛情がほかのきょうだいに分散されることなく一身に注がれるので、とても素直な性格に育ちます。しかし、その分、親との関係が密接になるので、不思議と大人びた子どもに育ちます。―― 先ほどの“マイペースな帰国子女”という言葉を聞いて、「一人っ子」の著名人に、宇多田ヒカルさんを思いつきました。五百田さん:「一人っ子」は、アートや芸術の世界で活躍される方が多いですね。例えば、宇多田ヒカルさんのほかに、村上春樹さんや坂本龍一さんなどもいます。きょうだいがいる家庭では、一緒に遊んだりケンカしたりと、子ども同士もまれながら育つわけですが、「一人っ子」は家で一人で過ごす時間が多いので、絵を描いたり本を読んだりして感受性が磨かれるのでしょう。また、きょうだいがいない分、親のサポートも惜しみないので、自分のやりたいことを貫ける環境もあると思います。 ■「一人っ子」のママは“積極的に放置する勇気”が大切―― 5歳の男の子の「一人っ子」ママで、息子さんがあまりお友だちに関心を持たないと心配している方がいました。何か良いアドバイスはありますか?五百田さん:「一人っ子」は、基本的に「人間関係オンチ」なのです。小さい頃からきょうだいとおもちゃを奪い合ったりケンカをしたりせず、人間関係の細かなニュアンスを体得せずに育つので、人付き合いが苦手です。こういった悩みがある場合は、積極的に家族以外のコミュニティに子どもを入れてはいかがでしょうか?例えば、「ちょっとくらいのケンカは放置しよう」とルールを作ったうえで、「一人っ子」の子ども同士で集い、お互いに学ぶ機会をつくるとか。…で、今度の相談者のお母さんは、きっと、きょうだいがいる方ですよね?―― 最後も当てられてしまいましたね(笑)。おっしゃる通り、相談者のお母さんにはきょうだいがいます。やはり、お母さん自身にきょうだいがいて、もまれて育った経験があるからこそ、「一人っ子」のマイペースぶりが理解できず、不安に思ってしまうのでしょう。逆に、「一人っ子」のお母さんであれば、「自分もお友だち関係はそんなものだった」と、それほど気にならないのでしょうね。五百田さん:親は結局、自分が経験してきたことしか、子どもに教えられません。だからこそ、子どものことを理解するツールとして、この「きょうだい型」を役立ててほしいと思っています。また、「一人っ子」に関してお母さんは“積極的に放置する勇気”を持つことが大切だと思います。150%子どもに関心を注いでいると、転ぶ前に守ってしまいがちですが、これでは子ども自身の学びの機会が失われてしまいます。というのは、インタビューをした中で、こんな夫婦の話がありました。その女性の夫は「一人っ子」で、料理にまずそうな顔をするのに、何も言わないそうなんです。そこで、妻が「まずいと思っているならちゃんと言葉で言って!」とキレたところ、初めて夫は「言わないと通じないんだ」とわかったそうです。小さい頃から、何も言わなくてもお母さんが察してくれる環境に慣れていたのでしょうね。―― 快適すぎる環境も考えものですね。さて、そんなユニークなコミュニケーションが特徴の「一人っ子」のやる気を引き出すような、ほめ言葉はありますか?五百田さん:「さすが!」「〇〇ちゃんらしいね!」などです。「一人っ子」には、その子らしさにフォーカスしてほめる言葉が心に刺さります。逆に、人間関係に関心の薄い「一人っ子」には、「助かったよ」と感謝を述べたり、「うらやましい」などとあこがれをアピールする言葉はあまり効果がありません。―― 逆に、叱る時はどうでしょう?五百田さん:叱るというより、「何がダメだったと思う?」などと言って相手が納得するまで考えさせることです。納得できれば素直に行動を改めるのも、「一人っ子」の良い特徴。逆に、「しっかりしなさい! あなたならきっとできるから!」などという期待やプレッシャーをかける言葉は、マイペースな彼らにはスルーされてしまうことでしょう。 人間関係にドライでマイペースな「一人っ子」。お母さんは“積極的に放置する勇気”を持ち、子ども同士のちょっとしたケンカには口を出さず、自分で学ばせることも大切なようです。5回にわたって連載してきた連載「“生まれ順”で子育てまるわかり!」、いかがだったでしょうか? 「あるある!」と思った方、あるいは「必ずしもそうとは言えないな」と思った方、いろんな感想を持った方がいることでしょう。今回の連載では、特に、子どもやお母さんとの関係にフォーカスして「きょうだい型」のお話をうかがいました。お母さんにとって子どもは、あまりに距離が近すぎて、客観的にみることが難しい存在です。こういった新しい視点を取り入れることにより、謎だったわが子の特性を理解するきっかけが得られたり、短所だと思っていたことが長所に思えてきたり、そんな新しい発見があったらステキですね!取材・文/まちとこ出版社N
2018年04月18日こんにちは、まりげです。 今回はある日突然届いた手紙にまつわるエピソードです。その手紙はお花屋さんのチラシを丁寧に折って作られた自作の封筒に入っていました。本名ならまだしも" まりげ様 "という違和感たっぷりの宛名…ドキドキしながら封筒を開けました。今年の元旦に、流行語大賞になった" インスタ映え "の特集記事ということで京都新聞(北部地域限定)にインスタで絵日記を投稿していることを掲載していただいたのです。照れくさいし、素性がバレると身の回りのことを絵日記に描きづらくなるので本名は伏せていたのですが…どこからどう情報が漏れたのか分かりませんが、村の人がそのことを知っていました。( あなどれない田舎の情報ネットワーク )結局、新聞のコピーを「 こりゃあめでたい! 」ということで村のみんなが読んでくれたようです。ということはその手紙の送り主は…私たち家族に、引っ越してきた当初からいつもやさしく接してくれるお隣のおばあさんでした。そして手紙の最後にはわたし達がリフォームに励んでいる姿を見て、詠んだ川柳が添えられていました。それからというものおばあさんは川柳を、わたしは漫画を描いた手紙を渡す楽しみが増えました。おばあさんの川柳ノートを貸してもらうと、図書館で借りた本から抜粋したことがメモしてありました。( 出典: はじめて川柳をつくる / 楠本 憲吉)川柳とは、【 人間描写 】【 心のスケッチブック 】【 暮らしのメモ 】【 複雑な人生をわずか17文字で単純に表現してみせる】【単純なことを複雑に、複雑なことを単純に表現する 】おばあさんと文通をすることで、川柳は普段わたしが描いている3コマ漫画と同じ" 日常を自分目線でおもしろおかしく切り取ろう "という表現なんだなぁ。という発見がありました。最後に一句。「 お隣に よき友できて 日々たのし 」 まりげ。
2018年04月18日最近暑くなってきたので半袖を出すことにしたのですが、育ち盛りの子ども達。去年のTシャツが明らかに小さくなっていました。特に次男のものはかなり小さかったので、少し大きいかな?と思いながらも長男のおさがりを着せてみたらピッタリ!大好きなトミカのTシャツに大喜びの次男。そしてそれを見ていた三男。しかし、残念ながらまだ三男には大きすぎるので着られないよ~と言ったものの、どうしても着たかったらしく、私が部屋を出た一瞬のすきに勝手に早き替え!戻ってきたらしれっとした顔してぶかぶかのTシャツを着ておりました(笑)(結局、そのTシャツのまま保育園行きました)
2018年04月18日突然ですが、子育てをしていて、幸せですか? 「毎日、子どもを叱ってばかりで子育てが、苦しい」。そんな気持ちを経験したママも多いかもしれませんね。「もっと違う子どもの育て方があるはず…」 そんなことを感じたことがあるママたちに、「世界一幸せな国」の子育て事情をお届けします!■40年以上も世界一幸福な国はどこ?「世界一幸せな国」に、デンマークは、1973年から40年以上ほぼ毎年選ばれています(OECD(経済協力開発機構)が選ぶ「世界一幸福な国」に選出)。デンマークは北ヨーロッパに位置する小さな国です。日本人にとっては、「童話作家アンデルセン」と、「レゴ®」くらいしかなじみがないかもしれませんね。しかしデンマークは、国際連合の「世界幸福度調査」の2017年度ランキングでも世界第2位。ちなみに、日本は51位です。■日本の「子育ての価値観」は世界的に正しいのか?世界幸福度調査は、「人々の心理的な幸福度こそが重要」という視点で分析されているそうです。「心理的な幸福度って、何?」 そう思ったのは私だけでしょうか? 「いい学校に入って、いい会社に就職する」とか「結婚して、子どもを産む」とか…。幸福=枠から外れない人生をきちんと歩むこと。それくらいしか思い浮かばない私は、「そもそも幸福について、真剣に考えてみたことがないのかも」と思いました。でも、これが日本の現実(世界幸福度調査51位)かもしれませんね。今回、ご紹介させていただく『デンマークの親は子どもを褒めない』の著者は、「親として大切なのは、まずは自分の『初期設定』を確認することです」と、言っています。多くのママたちが、「普通の日本の価値観」の下で育ち、これが初期設定となっていることでしょう。「日本で『正しい』とされている子育ては、そもそも『未来の幸せな大人』になるために必要なことなのか?」 そんな疑問を持ってみることが、「未来の幸せな大人」を育てる子育ての第1歩です。■ママを楽にする「デンマーク流子育て術」では、デンマークの子育てで大切にされているのは、どんなことなのでしょうか? 「PARENT(親)」の各文字を使って、キーワードを整理してみます。●Play 遊ぶ<日本の“普通”の子育て>・1週間の中のスポーツ、習い事を親が準備している・学習の先取りや知育玩具を与えている・遊び中で起こりそうな危険を排除している<デンマーク流ヒント>自由に遊ぶことは、人が生きていく上で大切な『心』や『能力』を育ててくれる。たとえば折れない心(レジリエンス)、自分の人生は自分でコントロールできると感じていること、ストレスに対処する能力…これが幸福感の基盤になる●Authenticity ありのままを見る<日本の“普通”の子育て>・親が無理に笑顔を作って「大丈夫」と自分をだましている・大きい家や新車を買うことを目標としている・子どもに「頭がいいね」「賢いね」とほめている<デンマーク流ヒント>ありのままを見ることは、自分の感情を信頼する気持ちを育む。あらゆる感情を抱いて良いことを、忘れないで! 自分に正直になることを学べば、自尊心が生まれる。子どもがそんなふうに育つよう、親はプロセスを褒めてあげよう●Reframing 視点を変える<日本の“普通”の子育て>・「娘はわがままだ」「息子は数学が大の苦手だ」と言ってしまう・決めつける言葉「私は●●が嫌い」「私はこんな人」と言っている<デンマーク流ヒント>「リフレーミング=視点を変えること」の技術を教えることは、親が子どもに与えられる最高の贈り物! ネガティブな情報に目をつぶるのでなく、良い面に意識を向ける「リフレーミング」は訓練で習得できる●Empathy 共感力<日本の“普通”の子育て>・ママ友にわが子の問題を正直に打ち明けたことがない・「母乳育児しないなんて自分勝手!」など他人を批判する・わが子に失敗させたくないと、あらゆる衝突を避けさせる<デンマーク流ヒント>良好な人間関係は、幸せを感じる上でもっとも重要な条件のひとつ。共感力のある人は、そうではない人より成功の度合いが大きいことも研究からわかっている。共感力は訓練で習得できるし、それを習うことで他人と自分自身を尊重できるようになる●No Ultimatums たたかない<日本の“普通”の子育て>・自分が疲れているときに、子どもが悪さするとキレてしまう・しつけとして子どものお尻をたたいたことがある・「次に言ってきかなかったら、もう知らないからね」と言ったことがある<デンマーク流ヒント>子どもに言うことを聞かせるために、親は怒鳴ったり、時にはたたいたりしてしまうこともあるかもしれない。支配型の子育てスタイルでは、恐怖を与えているだけ。短期的には効果があったとしても、長期的には悪影響が出る可能性も。●Togetherness And Hygge 仲間と心地よくつながる<日本の“普通”の子育て>・わが子が何かで一番になって目立ってほしい・困っているときに相談せずに困難に耐えようとする・新米ママは、やることと睡眠不足で押しつぶされそうになっている<デンマーク流ヒント>大切な人とともに居心地よくすごすことを、『ヒュゲ』という。デンマーク人にとって、『ヒュゲ』は生き方そのもの。美徳でもあり、自尊心でもある。デンマーク人は個人も重んじるが、他者との関わりやサポートがなければ、人として真の幸福は得られない、という考え方なのだ「デンマーク人が、子育てをする上で優先していること」が、日本人の私の感覚とかけ離れていることに驚きました。「でも、デンマークの子育てエッセンスを自分の生活に取り入れてみたら、毎日が少し楽になるかもしれないな」と、感じています。次回は、「困難に負けない「折れない心」を育てるために、親ができること」で、「リフレーミング」スキルについてのお話です。■今回の記事の参考文献 『デンマークの親は子どもを褒めない~世界一幸せな国が実践する「折れない」子どもの育て方~』 ジェシカ・ジョエル・アレキサンダー/イーベン・ディシング・サンダール 著/鹿田昌美 訳/集英社 ¥1,500(税別)ジェシカ・ジョエル・アレキサンダーさんアメリカ人の作家、コラムニスト、文化研究者。デンマーク人と結婚して13年になり、常に文化の違いに強い関心を持ってきた。イーベン・ディシング・サンダールさんナラティブ・セラピーの認定療法士など資格を持ち、コペンハーゲン郊外で個人診療を行う。専門は家族と子どものカウンセリング。翻訳者 鹿田昌美(しかた まさみ)さん国際基督教大学卒業。訳書に「フランスの子どもは夜泣きをしないーパリ発『子育ての秘密―』(集英社)など多数。
2018年04月18日甘えん坊で横暴でジャイアンな次男ですが(毎度のことながらひどい言い様…)2歳になり、いよいよお兄さんになる自覚…はまだ無いにしても、日に日に成長を感じられる出来事も増えてきました。今回は、「待てる子次男」への道のり(笑)をご紹介します。■お兄ちゃんのために我慢をすることになった次男2歳長男がまだ保育園だった頃は、一緒にのんびり登園していたので朝の支度も朝食を食べてからでよかったのですが、小学校は今までよりも30分以上早く出発しなくてはなりません。そのため、長男が卒園する少し前から、練習として「小学校の時間に合わせて朝の支度を済ませられるか頑張ってみよう! 週間」を実践していました。つまり、朝食を食べ始める前に着替えや持ち物などの支度を済ませてしまう、という作戦。これに付き合わされる羽目になったのは哀れな次男。お兄ちゃんの支度が終わるまで、いただきますを待たなくてはなりません。でも本人に説明してみると案外ニコニコ、「アイ!」といいお返事。先に席にだけは着いとこうかなぁ~…といそいそと自分の椅子へよじ登りました。うん、なんとか我慢しているようだ…が…結果。待ちきれてなーい!!でもものすごく本人の葛藤と努力の爪痕(歯型)がくっきりと残っているので、「よく待てたね~頑張ったね~!」と褒めたたえました。それでも少しずつ、「順番こ」や「交代ね~」「どうぞ」など譲ったり我慢したりができるようになってきた次男。またきっと赤ちゃん返りもするでしょうし、ジャイアニズムも激しくなる予感がかなりしています。それでもこの瞬間、大好きなバナナをお兄ちゃんのために食べずに待とうと煩悶していた姿は、成長の証としてしっかり心に(絵にも)刻んでおきたいと思います。【ウーマンエキサイト編集部より】tomekkoさんが第3子ご出産予定のため、本連載「笑いあり涙あり、テンパりママの男子2人育児」はしばらくお休みとなります。連載再開をお楽しみに!
2018年04月17日ムスメちゃんとオコメちゃん
謎の痛みで救急外来に駆け込んだ話
ドイツDE親バカ絵日記