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21時に寝かせるつもりだったのに、気付けばもう22時! 就寝時間を徹底できず、ヤキモキしてしまうことはありませんか? 子どもはたっぷり眠らせたほうが良いとよく耳にしますが、実際、子どもに必要な睡眠時間はどのくらいでしょうか。■子どもの睡眠時間「理想」は?お話を伺ってきたのは「子どもの早寝・早起き」の大切さを伝え続けている医学博士の鈴木みゆき先生です。――私の息子は今、小学2年生なんですが、幼稚園のときから寝るのが遅くて遅くて…。夜でも目がギラギラしてるんですよね。21時に寝かせたいのに、結局、いつも22時をまわることが多くて…。睡眠時間が足りているか不安でした。「OECD(経済協力開発機構)のデータによると、日本は『睡眠時間が短い国』上位なんです。日本の場合、寝ること=怠けるっていうイメージがあるのかもしれません。でも、昭和11年のデータでは2歳児の半数が19時台には寝ていたんですよ。それと比べ、24時間化というか、夜明るいし忙しくなりすぎていますよね。ヨーロッパの話をすると、大人の時間、子どもの時間というのがはっきり分けられているように思います。カナダあたりだと16時半~17時半くらいが通勤ラッシュで働く時間も短いですし、帰ってきて子どもとクッキングしたり、ガーデニングしたりして。子どもは大体20時には寝かせるそうです。」引用元:「必要と考えられている人間の年齢別睡眠時間(2015 米国国立睡眠財団公表)」早寝早起き朝ごはんで輝く君の未来~睡眠リズムを調えよう!~(文部科学省)冊子――8歳の息子の場合、上のデータに沿うと9~11時間の睡眠が望ましいことが分かりました。9時間ならギリギリ寝てるかなと思うのですが、11時間となると20時に寝かせないと…!(焦)「データでは『望ましい睡眠時間』は上のとおりですが、これには個人差もあります。誰しもがこの時間分寝なきゃいけない、というわけではありませんよ。」■「うちの子、夜寝ないんです」そんな時は早起きで改善――ヨーロッパみたいに大人と子どもの時間がはっきりしているのは、うらやましいです! すんなり早めに寝てくれれば、同じような生活ができるかもしれないけど…。「それなら『朝、早く起こす』ことで前倒しをしてみてはどうでしょう。私たちの体内時計は地球のリズムより若干長く、後ろにズレるのが楽。だから人は夜更かしするほうがそもそも体に合っているんですね。そこを、いつもより早く起きてみる。すると、夜はいつもより少し眠くなってきます。早起きのほうが1日長く使えるし、小学生なら今日は何しようってスケジュールを考えるだけでもだいぶん違いますね。小さい時からの生活習慣は大人になっても続く傾向があります。」――なるほど! いつもより早く起こす。灯台下暗しでした(笑)。シンプルに考えれば良かったんですね。今日からやってみたいです。できれば生活習慣も規則的にしていきたいなと思っているのですが、成長するにつれて言うことを聞かなくなったりもしていきそうで。「生活習慣は、できればわが家のルールを決めていきましょう。でも、家族でルールを決めて実行するのは、小学校低学年くらいまで。中学年くらいになると、ギャングエイジといわれる『友だち大好き』な年代に入ってくるので、友だち同士で『ゲームは20時まで』みたいに決めごとを作るといいですね。」 ■寝不足が引き起こすこと――睡眠不足って漠然と「良くない」と思っている人も多いかと思うのですが、具体的に子どもの睡眠不足はどんな影響がありますか?「世の中には5時間睡眠で平気な人もいるし、7時間寝ないとダメな人もいます。そこは個人差優先でいいと思います。でも、子どもは寝ないと脳が回復しません。長い目で見た時、睡眠は子どもの意欲や感情のコントロールに影響します。気持ちをコントロールできるのは『前頭前野(ぜんとうぜんや)』と呼ばれるところですが、ここは睡眠不足にいちばん弱い部分なんです。だから睡眠不足が続くとイライラしたりするわけですね。」――大人もそうですよね。「眠りを充実させるには、日中の活動も充実していないとダメです。今、眠りをおろそかにしているなら、習いごとや勉強が大事と考えているのと同じように眠りの優先順位をもうちょっとあげてほしいなと思います。」■寝相よりも考えたい「子どもの生活リズム」――早く寝かせようと思っても、実際に行動に移すのは簡単なようで難しいですよね。「もう少しでパパが帰ってくるから起きてる!」なんて言われたり、夫に子どもをお風呂に入れてもらいたかったりで。「ヨーロッパの子どもの寝る時間が、なぜ遅くならないのかを考えてみると『子ども』と『大人』の時間をしっかり分けているからなんです。子どもを寝かすためにベビーシッターをやとって、大人は外に食事に行く。大人の楽しみは大人のもの、そういう文化があるんですね。子どもが寝るときはベビーシッターでいい。子どもは寝なきゃいけない。大人は大人の楽しみを満喫する、そういう文化。でも、日本ってお父さんが帰ってきてお風呂にいれ、『川の字』になってみんなで寝る。そういう文化ですよね。」――文化の違いもあるんですね。「現代は、子どもの睡眠への優先順位が下がっているように思えます。優先度を上げたいのは、子どもの生活リズムです。」――食事も寝るのも毎日、家族そろって…。子どもの睡眠を優先的に考えれば「この生活スタイルを守らねば」と無理に縛られなくていいのかもしれませんね。今回は、子どもの睡眠時間から、夜に眠くならないときの対処など、具体的な方法まで聞くことができました。印象的だったのは「子どものことも大事だけど、お母さんもがんばるために寝てくださいね」という鈴木先生の言葉。日本の女性は本当に短眠なんだそうです。「今日もよく寝たな~」と毎日言えるくらい、お母さんこそしっかり睡眠をとっていきましょう!<取材先>医学博士 鈴木みゆき先生 独立行政法人 国立青少年教育振興機構 理事長日本睡眠学会所属。前和洋女子大学こども発達学類教授。2001年「子どもの早起きをすすめる会」を小児科医2人と設立し、「子どもの早寝・早起き」の重要性を広める活動をおこなっている。3人のお子さんを育てあげ、現在はお孫さんが2人。日本音楽著作権協会正会員。趣味は「遊び歌をつくること(作詞)」でNHK「みんなのうた」「おかあさんといっしょ」等に詞を提供。
2018年01月14日発達障害の子育てママの座談会で、よく話題にのぼるものの一つに、夫の無理解や無協力があります。「無」とまではいかなくても、子どもの障害をなかなか認めようとしなかったり、療育や児童精神科などに行くことに乗り気ではなかったり、というお父さんがどこにも一定数はいるようです。そんな時、知ったのが一般社団法人「発達障害ファミリーサポートMarble(マーブル)」。発達障害児とその家族を支えるため、発達障害の正しい理解のための講演活動や、発達障害児を持つ家族のための相談支援活動などを行っている団体です。代表理事の国沢真弓さんは自身も、高校生になる自閉症児の母であるため、「当事者家族」の視点からのお話にはとても説得力があり、温かみのある方です。また、本業がアナウンサーであるため、周囲への「伝え方」のアドバイスは、なるほど! と深く納得できるものです。そんな国沢さんに、発達障害の子育てに協力的ではないお父さんや、育児に口出ししてくる祖父母への対策法をうかがいました。■発達障害はグレー診断な子ほど夫の理解が得られにくい――発達障害の子育てにおいて、ママの間でよく「夫が子どもの障害を認めてくれない」とか「夫が育児に協力的じゃない」という愚痴を聞くのですが、国沢さんの周囲でもこういった相談は多いですか?「今まで、保護者の相談を約500名ほど受けてきましたが、そのうち半数以上が、知的に遅れのない発達障害児(通常の学級に在籍して通級や校内特別支援教室などを利用しているようなお子さん)のお母さんからの相談です。その中で、夫の無理解や無協力という相談はとても多いですよ」――発達障害はグレー診断なほど、夫の理解が得られにくいというわけですね。「子どもとの会話が成り立たなかったり、説明しても理解できなかったりすれば、お父さんも『うちの子、何かある?』と思わざるを得ませんよね。でも、例えば、週末に家族の中だけで接していて、会話もほぼ成り立っている程度だと、たとえ外で問題行動があったとしてもお父さんにはなかなか、わかりません。『これくらい、男の子だったら当たり前じゃん?』とか『俺も昔そうだったよ』『個性だよ』という一言ですまされたり、ひどい時には『お前は、なんでそんなに障害児にしたがるんだよ!』なんてお母さんが怒られてしまうこともあるそうです」――障害と個性の線引きは、専門家でも判断が難しいと言われていますものね。では、知的に遅れがない発達障害のケースでは、ほとんどのお父さんは、わが子は問題ないと思っているのでしょうか?「いえ。私は、お父さんも本当は薄々わかっていると思いますよ。『なんでこんなに育てにくいんだろう?』とか『なんでこんなに癇癪がひどいんだろう?』という違和感は持っていると思います」――そうすると、わかっているのに認めたくないということ?「私がいろいろ相談を受けてきて思うに、男の人はとてもナイーブなんです。その点、女の人はとてもたくましいですね。もちろんお母さんだって、わが子の障害が判明した時はショックを受けて泣いたり悲観したりはします。でも、いろいろなところに相談して発散したり、専門家に助けを求めたりして、お母さんはさまざまなことを学びます。そうやって子どものことを苦しみながらも少しずつ受容し、子どもへの接し方もどんどん上手になり、プクプク…と浮上していくことが多いのです。一方、お父さんは、お勤めの関係などで、子どもと一緒に過ごす時間が物理的にとれないケースが多いため、専門家やドクターと接する時間もなかなかとれないまま、子どもに障害があるということを認める機会を逃してしまいがちなんです」■子どもが大きくなった時こそ父親の出番――お母さんはどんどん学んでいく一方で、お父さんは置いてきぼりになりがちなのですね。「夫婦で子どもに対する意識もスキルもどんどん離れていき、お父さんは家族の中で孤立してしまう…といった悩みを、お父さん自身から聞くことも多いんですよ。さらに、追い打ちをかけるように、一緒に過ごす時間が多いきょうだい児も、お母さんと一緒にどんどん学んでいくから、気がついたらお父さんだけがポツ~ン…って。でも、お父さんには、『お父さんにも教えて』と素直に言えないプライドがあるんですよね(苦笑)」――そうなると、お母さんは「じゃあ、もういいわよ! 私が全部やるから!」となるか、「この人にはもう期待しない」とコミュニケーションをあきらめちゃいそうですね…。「ただでさえ、お母さんは子どものことでいっぱいいっぱいなのに、夫にまで配慮していられない! という気持ち、よくわかります。でも、子どもが大きくなった時のためにも、ここはなんとかお父さんを積極的に子育てに巻き込む機会を早期にどんどん作った方がいいと思います」――子どもが大きくなった時のため、というのは?「発達障害というのは、男の子の割合が非常に多いのです。男の子の場合でも、小学校低学年くらいまでなら、お母さんの力でも主導権をにぎることができます。そのため、この時期ならば、お母さんのペースで日々の暮らしを仕切っていくことも、なんとかできるのです(まぁ、子どものタイプにもよりますが…)。でも、高学年くらいになると、お母さんが主導で物事をやっていくには限界があります。だって、男の子のトイレやお風呂に、高学年になっても一緒について行くわけにはいかないでしょう? その他、進路の問題や、思春期特有の難しい問題も出てきます。そうした時に、お父さんの出番となるのです。でも、急にその年齢になって『お父さん! お願いします!』と言っても無理なので、早い段階からどんどん子育てに巻き込んだ方が後々のために良いと思うのです」――なるほど。確かに健常児だって、男の子の思春期対応法は、お母さんには難しいですものね。では、夫を積極的に育児に参加させるには、具体的にはどうしたらいいのでしょうか?「大事な局面には必ず連れて行って、夫を頼る姿勢をみせてみてはどうでしょうか? 例えば、小児科や療育の面談など、ここぞ! という時は絶対に同席してもらうようにして、『あなたがいないと場がしまらない』とか『あなたがいないとちょっと心細い』とか頼ることで、男の人のやる気を引き出したり」――お母さんがお父さんのやる気をうまく引き出すということですね。「大事な局面に夫婦2人で参加した方がいいのには、別の理由もあります。例えば、一人でドクターへ面談に行った場合、聞くこと、答えること、話を受け止めること、書き留めること、即座に判断すること、これ、全部お母さん一人がやらなければならなくなります。専門家の時間は限られているので、いろいろ言われてワーッと終わっちゃうと、家に帰ってきた時に『あれが言えなかった』『これが聞けなかった』と不完全燃焼で終わり、悶々としちゃうことも多いのですよね。その点、2人いれば、お父さんが質問している間に大事なポイントを書き留めたり整理したりできるし、状況を客観的に見ることもできます。もちろん、直接先生と会って話すことで当事者意識が育つので、お父さんのためにもなると思います。そういう状況を作るのが、難しいご家庭もあると思いますが。可能なら…ということです」 ■疲れたり迷ったりしたら…心強いペアレント・メンターの存在――非協力的なお父さんを育児に巻き込むには、お父さんをわが子が集団にいるシーン(例えば、園や学校の普段の様子やイベントなど)に積極的に連れていくのが良いと聞いたことがありますが、どう思われますか?「お父さんは、集団の中にいるわが子の姿を見る機会が少ない方も多いので、理解をうながすには良い方法だと思いますよ。ただ一つ落とし穴があって、男の人って実はナイーブなので、集団の中で、わが子とほかの子どもとの違いを目の当たりにして、ガーンとショックを受けて落ち込んじゃうケースもあるんですよ。で、その後、お母さんがいくら誘っても、園や学校に行くのを避けるようになってしまった、そんな相談を受けたことも、たくさんあります」――すでにさまざまなことを乗り越えてきたお母さんとしては、「傷ついてる場合じゃないでしょう~!」と思ってしまいそうですが…。「お気持ち、よくわかりますよ(笑)。でも、男の人はそういう生き物と割り切って、『パパもショックだったよね。私も初めて見た時はショックだったんだよ』と寄り添いつつ、『うちの子みたいな子が落ち着けるように、こんな療育があるみたいだよ。一緒に見学行ってみない?』という感じに、だんだん専門領域の世界に引き込んでみてはどうでしょう?お母さん、大変ですね!(笑) たとえば、理論で入る男の人には、専門書をさりげなく渡してみるのもいいかもしれません。そういう方法で、実際に夫が協力的になったというご夫婦もいましたよ。――なるほど。専門書から理解を促すのは良い方法かもしれませんね。「お母さんは本当に大変だと思います。でも、これは大きくなった時に返ってくる「保険」だと思ってあきらめないで、早い段階から協力的な夫になってもらえるよう働きかけてほしいです。ここでガツンと切っちゃうと、夫婦関係が険悪になってしまったり、離婚という選択にもなりかねません。そういった例も、たくさん見てきました。逆に言うと、お父さん役も担っているシングルのお母さんは、大変な負担のなか、とても頑張っているんです。本当に、身体が心配です」――発達障害の子育てにおける、お母さんの負担はとても大きなものなのですね…。「そうですね。でも、しんどい時は、どんどん専門家に頼りましょう。もちろんママ友や先輩ママに頼るのも良いけれど、私は専門的な訓練を受けたペアレント・メンターをおすすめします」――ペアレント・メンターって何ですか? 「ペアレント・メンターとは、自分自身も発達障害の子育てを経験し、さらに相談支援に関する一定のトレーニングを受けた親のことです。私も資格を持っているんですよ。2010年から、厚生労働省もメンターの養成に力を入れています。発達障害の子育てに関する悩みや相談を抱えた親に対して、気持ちに寄り添い、その親にとって必要な情報(病院、療育、学校、福祉サービス、地域の情報など)を提供したりしています」――実際に発達障害の子育てをしている方だと、専門家とはまた違った安心感がありますね。「発達障害児の子育てでは、すべての情報が親に集中します。しかも、情報は多岐に渡ります。療育機関の専門家、医療機関のドクター、心理士、作業療法士、園や学校の先生、療育ママ友、家族、親せき、近所の人…いろいろな人から『ここが良いわよ』『これをしたら良くないわよ』という情報が、すごい勢いで入ってきます。そこから、親はわが子に必要なことを取捨選択するわけですが、そのプロセスは想像以上に大変です。ペアレント・メンターは親に寄り添い、一緒に情報を整理し、今後の道を一緒に考える役割を担うので、とても心強い存在になると思いますよ。同じ仲間として、先ほどお伝えしたような、お父さんへの上手な接し方などもアドバイスしてくれます。ストレスがたまったり、子育てに疲れてしまったら、こういった専門家に頼るのも手だと思います」■祖父母世代には、「専門家の意見では…」で対応――周囲には、義理両親(もしくは自分の両親)の子育てへの口出しに悩んでいるお母さんもいましたが、祖父母関係の相談は多いですか?「10年前くらいはとても多い相談でしたが、最近は少し減ってきたように思います。逆に、孫のことを理解しようと講習会に積極的に参加したり、自分も何とか役に立ちたいという祖父母の方も増えてきました。とはいえ、まだまだ『そんな子育てだから、子どもがワガママになるのよ』とか『もっと、こうしてみたら伸びるんじゃないの』とか、ひどい例では『うちの家系には、こんなことをする子はいない』といったことを言われてしまうことも残念ながらあります。そんな時は、大変つらいと思いますが、すべてキッチリ理解してもらおうと思わず、上手に受け流して、別のところでストレス解消をしましょうね。自分たちより長く生きて、自分のスタイルを確立している人たちの認識を変えることは、とても大変です。ただ、言われっぱなしも悔しいので『専門家に相談してすすめていますので見守ってください』などと、自分たちも自己流ではなく、ちゃんと考えて子育てしている、ということはアピールしておくといいかもしれません。で、ほかのところで毒を吐く(笑)。同じ思いをしている仲間は、意外にたくさんいますよ」――ちょっと極端な話ですが、お姑さんのちょっとした子どもへの体罰に悩んでいるお母さんもいました。良くないことをすると、手をつねって教えるという。「お嫁さんが『嫌だから止めてください』という言い方をすると角がたつから、専門家の名を借りてみてはいかがでしょう。たとえば、『専門家から、そういうことを続けるとほかの子に暴力をふるうようになるって聞いたんです』などと伝えてみるとか。もちろん、ただの『嘘』になってはいけないので、専門家にも、その件を相談してみる。『義理の母が、しつけと称して子どもの手をつねるんですけど、こういうことを続けていると、この子がほかの子をつねる可能性もありますよね?』と聞いて『可能性あるね』と言われたら、それを『お墨付きのアドバイス」』にする。専門家の意見と言えば説得力が増すので、さすがのお姑さんも自制するのではないでしょうか?『伝え方の工夫』、これは、発達障害児の子育てで、とても必要な力だと思います」――確かに、「専門家の意見では…」という言葉は効果ありそうですね。「私は、これを学校の先生対策にも利用していますよ。例えば、生徒を大きな声で叱る先生がいて、それが怖くて、指示されても全然動けなくなった子がいるとします。そんな時、『児童精神科の先生に相談してみたら、大きな声がすごく苦手みたいなので、席を後ろにしていただけませんか? もしくはイヤーマフをつけさせてもいいですか? このままだと学校に行けなくなって不登校になる可能性もあると言われたんです』というふうに。親が『大きな声で叱るのはやめてください』とだけ言うと、ただのクレームみたいに思われてしまうけど、専門家の指示であれば対応せざるを得ないでしょう。周囲を上手に説得したい時は、専門家の意見を上手に借りるのも一つの手だと思いますよ。『伝え方』を工夫をすれば、双方の関係は悪化せず、子どもの状況が改善される…そんなケースを、私はたくさん見てきました。こうして見てくると、お母さんには、たくさんの力が要求され、本当に大変ですが(涙)、一緒に励まし合って、乗り越えていきましょうね!国沢真弓さん プロフィールフリーアナウンサー、自閉症スペクトラム支援士、一般社団法人 「発達障がいファミリーサポートMarble」 代表理事<役職>ペアレント・メンター、三鷹市相談支援事業「ママサロン」相談員 、三鷹市知的障害者相談員、三鷹市発達障害児親の会「モンブランの会」会長、社会福祉法人「清陽会」評議員、児童発達支援施設「すこっぷ調布」アドバイザー、三鷹市教育支援推進委員会委員。<経歴>都立新宿高校、聖心女子大学文学部歴史社会学科を卒業。富士通株式会社を3年勤務後、アナウンサーに転向。NHKテレビ「きょうの料理」「婦人百科」の進行を約10年務めたほか、多数のテレビ・ラジオ番組に出演。海外特派員、番組企画構成も担当。ナレーション・司会は各500回以上務め、厚生労働省主催「世界自閉症啓発デイシンポジウム」の総合司会を毎春担当。「3歳までの子育ての裏ワザ」「こんな時どうする?子どもの友達・親同士」(PHP出版)など共著多数。<現在の活動>一般社団法人「発達障がいファミリーサポートMarble」代表理事として、「発達障害」や「伝える力UP」といったテーマでの講演を、全国で行っている。また、「ペアレントメンター」として保護者や支援者の相談に応じるほか、障害児の家族が気軽に参加できるイベントやお喋り会の開催等を行い、家族の元気を応援している。(詳しくはホームページをご覧ください)。取材・文/まちとこ出版社N
2018年01月14日赤ちゃんや子どもの大好きなものの1つが…そう、メガネ! 抱っこをしていて、不意にガッと奪い取られそうになったことがあるパパ、ママ多数のことと思います。壊れやすいのもメガネ。きたあかりさんのムスメさん1歳に纏わるママのメガネあるあるエピソードです。ムスメとメガネこんにちは、きたあかりです。ムスメが大好きなものといえば海苔、バナナ、りんご、サンマなどが挙げられますが、食べられないもの…まあなんでも食べるんですけど…の中でダントツはメガネです。もうね、大好きすぎて。愛が深すぎて。すでに三本目です、メガネ。普段コンタクトで過ごしている事が多いのですが、寝る前や朝メガネで過ごしているとてきめん奪われます。必死に顔を背けても無駄な抵抗です。かけていない間も机や棚の上に避難させていたはずが、いつの間にかイスやオモチャを踏み台にして取ってるという…子どもを産んであらためて思いました。やっぱ裸眼っていいなあって…。出先で天災などに見舞われた時も視界に困らない安心感はもちろんのこと、メガネだとかけたまま添い寝しにくいし、奪われるし、折られるし、逆さにかけさせられるし、裏っかえしでレンズをまぶたに押し付けてこられるし、得意げにかけてドヤ顔されるし、色々困るんです。何よりも一番イヤなのは…隣で眠る子どもの顔がよく見えないんですよね。それが一番残念というか損してる気分になるので、メチャメチャ至近距離で見ながら寝ます(笑)そして朝には、ムスメが持ってきてくれた指紋だらけのメガネをまたかけるのでした。
2018年01月14日こまめものまめも「お母さん大好き」と言ってくれるのがとても嬉しいのですが、たまに2人で「私の方が一番好きだ!」と言い合って三角関係の構図みたいになってます(汗)。そしたら、とうとうこまめが「ゼロ番に好きだ!」と言い出して、さあ大変。こういうかけあい(?)みたいなの私もやったなぁって思って(笑)なつかしくなっちゃいました(笑)。ちなみにお父さんはたぶん3番目かな?(笑)よく順位が変動します。
2018年01月13日こんにちは! イラストレーターのにわゆりです。ウーマンエキサイトをごらんのみなさん、新年明けましておめでとうございます!本年もメンズかーちゃんをどうぞよろしくお願いいたします。さて、お正月の食べ物といえば「おもち」ですよね。わが家の子どもたちはおもちが大好きです! でも、おもちを食べさせるのってすごく怖いんですよね。特にキーちゃんはまだ小さいので、限りなくおもちを小さくし、のりを巻いて食べやすくしています。それでも不安なかーちゃんは、おいしく食べている子どもたちの背後でのどにつまらないように監視しているのですが…出した瞬間、小さなおもちを全部口の中へ詰め込んだキーちゃん…。詰めすぎて口からちょっと出てるー(汗) あまりの速さにかーちゃんびっくりのまま、一度ティッシュへ出してもらいました。注)今回もかーちゃんがしっかり確認している中での出来事です。子どもがおもちを食べる時は十分気を付けてくださいね。まったく油断も隙もありゃしない… 子どもたちが食べ終わるまでかーちゃんは気が気じゃありません…こんなにヒヤヒヤする食べ物はありませんね。(汗)それでもおいしいおもち! 子どもも安心して食べられるおもちレシピ、みなさーんぜひ教えてください!
2018年01月13日こんにちは!イラストレーターのコイズミチアキです。今回は、ずっとこれで大丈夫なのかな…と不安に思っていたことについて描いています!以前発熱でお休みをした時、アニメを流しながら延々とおままごとをしていたムギ。この子は産まれながらのインドア派…!!と痛感しました。とはいえ、インドア派になってしまったのには心当たりがありました…。この他にも、流行りのペダル無し二輪車に乗せてみたところ何度やっても一瞬で倒れ込んでしまい、娘の運動神経の無さを再び思い知りました。その後、母は恐ろしい事実を知ることになります。親一人子二人で公園に行くって結構しんどい!!ということが、やってみてよーくわかりました。普段は自宅で仕事をしているので、1日じっとしていことも多々あり、お陰様で良い運動になっています…。
2018年01月12日子どもといると、その場その場で瞬間的に選択しないといけない場面が多々あるように思います。朝ご飯にパンを出せば「ご飯がいい!」と言われたり、さっきおやつを食べたばっかりなのに「おやつ食べたい!」と言われたり、お店の入り口に置いてあるガチャポンを「やりたい!」と言われたり……。理不尽でむちゃくちゃな要求をポンポン私に投げてくるんです。そのたびに私はいつも、どこまで子どもの言うことを聞いてあげたらいいのか悩みます。 なぜなら……「甘え(させ)る」のと「甘やかす」のとは違います!という言葉が頭をよぎるからです。よく聞きますよね。「叱ると怒るは違います」とか「褒めるとおだてるは違います」といったこの手の理論。子どもの「こうしたい!」という意志がこちらの意図してるものと違った場合、それを「自己主張」と捉えるか、「ワガママ」と捉えるか、その境界線がよくわかりません。一体どこまでが自己主張で、どこからがワガママなんでしょう。ましてや、子どもの主張することをこちらが飲んだ場合、それが「甘やかし」になるのか、子どもの心に「寄り添う」ことになるのかもよくわかりません。朝ご飯にパンを出したのに「ごはんがよかった!」と泣かれて、「わかった、ご飯にするね!」ってご飯を出し直したら甘やかしてることになるのでしょうか。習い事を「やめたい!」といって泣いて嫌がるのでやめさせたけど、それじゃぁすぐに折れちゃう根気のない子どもになるんでしょうか。子どもの主張も聞いてあげたいと思うけれど、どこまで聞いたらいいのか、先が見えないからこそ、ひとつひとつの選択がこれで大丈夫なのかと不安になっちゃうんですよね。「どこまで聞いてあげればいいのか問題」は、長らく私の悩みどころだったのですが、去年ピーンと来たことがあったんです。次男の6歳のお誕生日、おもちゃ屋にプレゼントを買いに行った時のことです。次男はプレゼントにラジコンを欲しがっていたので、三男も連れて幼稚園の帰りにオモチャ屋さんに買いに行きました。しかし、プレゼントを選ぶ次男の姿は、3歳の三男からしたら納得がいかないわけです。お兄ちゃんは買ってもらえて、自分だけが買ってもらえないことが理解できず、「お誕生日とはそういうものだ」ということがまだ分からないお年ごろの三男。「俺のも買って〜〜!!」と泣きわめきました。なんとか説得してなかば引きずるようにしてオモチャ屋をあとにしたのですが、その後もラジコンで遊ぶ次男を見ては泣き、ケーキのロウソクを消す次男を見ては泣き、三男にとっては終始涙涙の一日となりました。結局この日私は三男に「次男のお誕生日だから」と言い聞かせ、三男にはなにも買わずおもちゃ屋を去りましたが、私がこの選択した理由は、「ここで折れたら三男を甘やかすことになる」と思ったのと、心のどこかにある「子どもを甘やかしてる親だと思われたくない」という自己防衛でした。片方は満面の笑みだけれど、もう片方は号泣。幼い兄弟がいるとお誕生日会もなかなか難しいと思った出来事をブログに書いたんです。そしたら、この記事に集まったコメントが意外だったんです。てっきり「それで正解! 甘やかしはよくない!」という賛成コメントが集まるかと思っていたのですが、意外にも「実は私も……」派が存在したのです。同じように、下の子に泣かれて困ったママが「実は私、モメるのが嫌だから下の子たち用にも小さいプレゼント用意してます(もしくはしてました)」と白状してくださったり。はたまた「実は私小さいころ、姉のお誕生日にゴネて自分もプレゼント買ってもらってました」という元当事者まで現れたんです!私、この方たちの出現に救われたんです! ホッと肩の力が抜けたんですよね。「なぁぁぁんだ!!」って。しかも、元・ゴネてプレゼントを買ってもらった当事者の方たちに共通していたのは、兄弟の誕生日にゴネてプレゼントを買ってもらった思い出が「温かい思い出」として胸に残っていることでした。もちろんそれが「本当はダメなのに聞き入れてもらえたこと」も理解しています。また下の子たちにもプレゼントを用意しているママたちも、きっと公言したら「甘い親だと思われるだろうなぁ〜」と思いつつも「ま、泣かれるより小さいプレゼント渡したっていいじゃん!」と笑い飛ばす姿に不思議と元気をもらえました。リアルタイムで子育てをしている私たちからしたら、一事が万事。「今この瞬間のコレを聞き入れてしまったら……」とか「泣けばなんでも通用すると思われるちゃいけない」とか色々と先のことを心配して迷ってしまいがちです。しかし、仮に泣いてゴネて買ってもらったとしても、それが子どもの長い人生において重要な支障をきたすこともないような気がしてきました。要は「トータルで見てどうか」なのかなと思うのです。「過ぎてみればいい思い出」ってたくさんありませんか?少なくともブログにコメントをくださった方にとっては、ゴネて買ってもらっちゃったお誕生日の経験が温かい思い出となって心に残っていました。となると、なんだかもう私は甘やかしと甘えさせるの違いがよくわからなくなってきました。そして、あまり頭で考える子育てをしなくてもいいような気もしてきました。子どもたちが大きくなったときの思い出が「ママはいっつも俺の言うことを聞いてくれなかった」という思い出で埋まっているよりも、「あのとき、今考えるとむちゃくちゃだったよな〜」って家族で笑えるエピソードで詰まってるほうがいいなと思いました。もちろんこれは「何かを買う」「買わない」のことを指しているわけではありません。ただこのことをきっかけに、私はゆる〜くその場その場で選択することに後ろめたさを感じなくなりました。「その場の雰囲気」や「子どもの様子」または「母親である私の気分次第」などその時その時で「いいよ」と言うも「ダメ」と言うも選択がブレたとしても「自分は甘い親だ」と不必要に罪悪感を感じる必要はないと思うのです。そして、こう思ったのにはもうひとつ理由があります。その話は次回に……。
2018年01月11日「メンバーの一人がスーパーでレジのアルバイトをしている時、赤ちゃんを抱っこした女性のお客さんがお会計を済ませようとしていたところ、赤ちゃんが大きな声で泣き出してしまったそうなんです。お客さんは、赤ちゃんをあやしながらもお会計をしなければならず困っていて。そしたら後ろのお客さんがお母さんに『早くして』と急かしていて、悲しいなと思ったのと同時に、「ゆっくりでいいですよ」、そう伝えたかったけど、その時は何もできなかったそうです。その話を聞いて、メンバーで何か赤ちゃんのためにできることをしたいねって話し合ったんです」。友人の本間朱莉さんから聞いたエピソードを話してくれたのは、北海道旭川商業高等学校に在籍する塚原眞由さん(17歳)。3人1組で行う学校の課題研究の授業で、本間さんの体験をきっかけに、赤ちゃんのためにできることを探していたところ「WEラブ赤ちゃん」プロジェクトを発見。旭川でも広めたいという連絡を、発案者の紫原明子さんとウーマンエキサイト宛に頂きました。メンバーは、塚原眞由さん、本間朱莉さん、水野里咲さんの3人。進路が決まった3人の高校生活最後の課題研究です。自分たちが母親になった時を想像してみたどんなことをするのか、1から考え始めた3人がまずしてみたのは、自分たちが母親になる時を想像すること。赤ちゃんを抱っこして買い物をしたり、バスや電車に乗ったり…。“狭い環境で赤ちゃんに泣かれてしまったらどうしよう”。そんな気持ちが頭をよぎったそうです。発案者の紫原さんに企画書を作ってみてはどうかと提案され、慣れない企画書作りにも挑戦してくれました。そして、完成し送られてきた企画書のファックスがこちら。「氷点下41度でもあたたかい街」。そんな素敵なコンセプトが完成しました。■限られた時間の中で街頭インタビューも街の声を聞くために、授業中の限られた時間の中でインタビューにも出かけてくれました。「20人くらいの方にお話を聞きました。はじめはママたちにWEラブ赤ちゃんプロジェクトをどう思うか聞いてみたところ、ほとんどのママが『泣いてもいいよと言ってもらえるとありがたい』『子どもが成長したから今は大丈夫』『周りに迷惑を掛けてしまうという不安から、子どもを連れて歩くのが難しい』と控えめなコメントが多かったんです。途中から、ママにどう思うか聞くのではなくて、ママ以外の人に聞かなきゃダメなんだと気づきました」と塚原さんは話します。そこで、バスを利用する女性に話を聞くと「泣いている赤ちゃんを焦ってあやすお母さんに遭遇したことがある。自分は泣いてもいいよと思っているけど、周りの目もあるから言えないのよね」と話してくれたそう。また、ある男子学生は「赤ちゃんを泣き止ませてあげたいと思う気持ちはあるけど、恥ずかしくて行動に移せない」と複雑な思いを話してくれたそうです。予期せぬタイミングで泣いてしまうこともある小さな赤ちゃん。わが子を泣きやますことのできないママたちが周囲に申し訳ないと思って居るのに対し、周囲の人たちは「大丈夫だよ」と声を出して応援したいけれど、周囲の目もあってなかなか大きな声で言えないでいる。そんな構図に気づいたそうです。■旭川の言葉で「泣いてもいいよ!」を広めたいせっかく旭川で広めるならば、とすでにプロジェクトに賛同した三重県が「泣いてもええんやに!」という方言とともにWEラブ赤ちゃんプロジェクトを広めていたのを参考に、3人も日ごろ使っている方言を使った「泣いてもいいべさ~」という吹き出しのポスターを作りたいと思い、制作することに。「泣いてもいいべさ~」は「泣いてもいいよね、仕方ないよね」そんなニュアンスが含まれていると言います。普段から授業で画像の加工ツールなどを使っていたこともあり、ウーマンエキサイトの許可の元、吹き出しのデザインを自分たちで修正し、旭川限定のオリジナルポスターを作ってくれました。■卒業最後にあじわえた達成感完成したポスターは、事前に許可を取ってくれた商業施設などに貼る予定とのこと。クラスメイトからも「かわいい」と好評だそうです。「実際にポスターを作り、自分たちが想像したものが形になったら、とても達成感がありました」と塚原さん。WEラブ赤ちゃんプロジェクトを運営するウーマンエキサイト編集部も、塚原さんから送られてきた写真にとても温かい気持ちになりました。塚原さん、本間さん、水野さん、「WEラブ赤ちゃん」プロジェクトを応援してくださって、本当にありがとうございました! ※今回の取り組みはウーマンエキサイトの許可のもと、特別に旭川版のポスターを制作して頂きました。通常イラストデータを無断で利用し、変更することはご遠慮頂いております
2018年01月10日不妊治療を2005~8年に受けた中村こてつさんの体験談をシリーズでお届け。お腹の中で卵子を育てるために定期的に注射を続けるこてつさん。はたしてその結果とは…。お腹の卵は何パック?卵を育てるため、激痛の注射を打ちました。妊婦さんに囲まれながら、地元の産婦人科に通い、毎日打ち続けました。たくさんの卵が順調に育っているのか、お腹が張ってくるのを感じます。7日目、クリニックで超音波検査をしました。卵胞(卵子の入っている袋)の数は左右合わせて約30個ありました。そりゃ、お腹も張るわ。大きい卵胞で18mm程度になっていました。OHSS(卵巣過剰刺激症候群)の可能性も?採血の結果、2日後に採卵が決定しました。その後、看護師・培養士より説明を受けました。オットの精子は、人工授精のときと同じく自宅で採取します。てっきり病院で活きのいい精子を採るもんだと思っていたので拍子抜けしました。男性は、こんなときぐらいしか治療に関わっていると実感できる時はないのに、なんだか悔しくなりました。いやいや、採卵の日は、会社を休んで付き添ってくれるというオットです。ありがとうと言わねば(笑)。培養士によると、今回の私の場合、OHSSになる確立は高いとのこと。〔OHSS(卵巣過剰刺激症候群):卵巣が腫れたり、同時に排卵することで腹水がたまったり、重症になると胸水も溜まる。血液濃度が濃くなって、血栓(脳梗塞などの心配)ができやすい。※医者より説明された内容で筆者が記憶しているものです。〕30個近くの卵は採卵で全て採るわけではなく、未熟なものはそのまま残します。その残した卵が後々、排卵したりして腹水が溜まることがあるそうです。治療仲間で20個採卵した人はOHSSになった話も聞いていたので、ドキドキしてきました。そして採卵は、卵の数が多ければ多いほど時間もかかるし、角度を変えるため何度も針を刺し直すそうです。膣壁には局所麻酔をするけれど、卵巣には麻酔ができない…ということで痛いらしい。うーん、うーん。怖いよう。怖さから、オットへの恨み節が再燃しました。(笑)その日の夜、地元の産婦人科にて排卵させるための注射を打ちました。いよいよ採卵当日採卵日当日になりました。朝6時半に起床。採精のため、オットを一人寝室に残し、シャワーを浴びました。無事にオットの精子、確保。痛み止めの坐薬を入れて、クリニックへ向かいました。クリニックに到着後、ほどなくして看護師さんに呼ばれました。安静室と呼ばれる部屋で血圧を測定後、下半身裸になり、上から手術着を着用しました。歩いて隣の手術室へ移動します。足を台に乗せ、大股開きになります。普段の診察はカーテンがあるのに今日はありません。ドクターの顔が股越しに見えます。そして私のお股にはスポットライトが。…なかなか、いや、かなり恥ずかしかったです。いよいよ採卵が始まります。※私が長男を妊娠するために不妊治療をしていたのは、2005年11月~2008年10月のことです。また、この体験記に記載された症状や治療法は、あくまでも筆者の体験談であり、症状を説明したり治療を保証したりするものではありません。
2018年01月10日我が家の小2男子・長男。起きてすぐはもちろんのこと、日中も室内にいるときは基本的にヒーターの前に張り付いて動きません。そんな寒がり長男ですが登校時間になると半袖に着替え、夏用の薄っいジャージをはおります。たとえ記録的な寒波でも、雪が積もっていても、半袖+薄い上着という軽装スタイルで登校し、休み時間になると半袖で遊びます(笑)。家と外での違いが激しい長男。ツッコミどころ満載です(笑)。
2018年01月10日大人もダラダラと過ごしがちな正月休み。年末年始の慌ただしいような、ゆったりしているような空気に浸りすぎると、お休み明けの仕事がつらいですよね。その思いは子どもも同じです。それまでニコニコ通っていたのに、長い休み明けには、子どもが突然泣きじゃくって登園をしぶるようになるケースが見られます。登園しぶりは親にとってもつらいもの。そんな時にどうすればいいのか、解説しましょう。■第1関門:泣いてもごねても、何とか園までたどり着こう!保育園でも幼稚園でも、預けはじめの頃は大泣きする子も多くいます。また、4月入所・入園の子の場合、5月のゴールデンウィークにママとパパがお休みで一緒に長時間過ごしてしまうと、また一からのスタートになってしまうことも。そんな時期を過ぎ、ニコニコしながら子どもが通えるようになって、親が油断している頃に迎えるお正月明け。登園しぶり再び! です。「行きたくない」と玄関で駄々をこねて靴をはかなかったり、保育園や幼稚園の門でジタバタして入ろうとしなかったり。大泣きのわが子を見ると、かわいそうやら早く預けてしまいたいやら、親心も複雑です。正月明けの登園しぶりであっても、基本は預けはじめの頃と同じです。泣いても心を鬼にして残して行きましょう。ママやパパから離れない子は先生にはがしてもらい、「バイバイ」をします。保育園や幼稚園まで連れて行けば、先生という強い味方がいるので、そこを目指してなんとか家を出て向かってくださいね。登園しぶりが心配な時には、できればいつもより余裕をもって早めに行動しておくと、イライラせずに対応できるのでおすすめです。■第2関門:心を鬼にして、さっさと立ち去り振り返らない!泣きじゃくるわが子を置いて去るのはとてもつらいものです。でも、後ろ髪をどんなに引かれても、登園をしぶっている時には振り返らないようにしましょう。ほとんどの子が保育園や幼稚園に着いてママやパパから離れたら、もう諦めなければならないことはわかっています。「ママ〜!」と泣いていても、心は半分以上、園へ向いているものです。そんな時に、ママが振り返って顔を見せてしまうと、また「やっぱりママがいい〜」と気持ちがぶり返してしまいます。預けた途端、子どもが泣きやむこともあります。泣き声が聞こえなくなって「あれ?」と振り返ってしまいたくなる気持ちもよくわかります! でも、泣きやんでも子どもはこちらをジッと見ていることも。ママが振り返った途端、また泣き始める可能性もあるので、「泣きやんだのは、子どもが気持ちを切り替えられた証拠」と思って、振り返らずに外へ出てしまいましょう。 ■第3関門:誰も悪くない! 先生にどんとお任せしよう子どもを預ける時に泣かれると、「こんなに泣かせてまで仕事をする意味はあるんだろうか?」「ここまで泣くなら、お休みさせたほうがいいんじゃないか?」と考えてしまいますよね。何日も続けて泣かれてしまうと、預ける自分が悪いんじゃないかと責めてしまう方も多いのではないでしょうか。預けることは悪いことでもなんでもありません。保育園でも幼稚園でも、ママやパパから離れて過ごすことで、多くのことを子どもは吸収しています。また、案外子どもは、ママやパパから離れればケロッとして楽しく遊んでいることがほとんどです。先生はプロなので、そのままお任せしましょう。登園をしぶっても、心を鬼にして振り返らずに去ることは悪いことではありません。もし、登園時に少し時間があれば、離れる前にギュッと抱きしめてあげてください。「5つ数えてギュっとしたらバイバイね」と秒数を決めて抱きしめてあげると、すんなりお部屋に入ってくれることも。たとえ、それで離れなかったとしても、ママやパパがギュッとしてくれたことを子どもは覚えているので、安心感をもって保育園や幼稚園で過ごせるようになりますよ。ママやパパもつらい登園しぶり。お正月明けの登園しぶりは数日でおさまることが多いので、少しの辛抱と思ってパッと離れるように乗り切っていきましょう!
2018年01月08日筆者の息子が発達障害の疑いをかけられた時、ネットにかじりついて情報収集する中で、たどり着いたのがABAという療法でした。ABAとは、アメリカの心理学者スキナーが創始した学問体系のことで、日本語では「応用行動分析学」と呼ばれます。人の行動の原因を内部(心)ではなく、人を取り巻く環境に求める考え方で、自閉症など発達障害の子どもに非常に有効なアプローチ法とされています。最近では、このABAを取り入れた療育療法が非常に多くなっています。でも、専門書を読んである程度の考え方は理解したものの、「具体的にどう子どもに接したらいいのか?」はわからずに困っていました。そんな中、とても役立ったのが、shizuさんの著書「発達障害の子どもを伸ばす 魔法の言葉かけ」(講談社)でした。発達に遅れがある子どもへの具体的なアプローチ方法が書かれており、日々の生活の中で、子どもとの関わり方にたくさんのヒントを得ることができました。しかも、その考え方は、発達障害だけでなく上の子(定型発達)の子育てにも同じように役立ったのです。著者のshizuさんの息子さんも、3歳の時に自閉症スペクトラムと診断されており、ちりばめられたご自身の体験エピソードには、とても重なるところがありました。「私だけじゃない」「やればできるかもしれない」ととても励まされたのです。そんなshizuさんに、「ABAを利用して発達障害の子どもを伸ばすにはどうしたらいいのか?」をテーマにお話をうかがいました。■3年間できなかった滑り台、ABAでたった30分で滑れるようになっちゃった!?――ABAは素人が専門書を読んで理解するにはなかなか難しい学問ですが、わかりやすく言うと、shizuさんはABAをどういうものだとお考えですか?「私は、ABAは親子の関係を笑顔に導く1つの学習方法だと思っています。子どもが生きやすく生きるために、「できないこと」を「できた」に導きやすくする有効な働きかけだと思います」――具体的には、どんな手法なのでしょうか?「ABAの醍醐味のひとつに、スモールステップというものがあります。これは、ひとつの課題をできるだけ細かいステップに分け、1回の目標達成レベルを低くして、そのステップを一つ一つ達成しながら成功体験を重ねていくというもの。それが子どもの自信となって大きな課題達成につながるというわけです。この手法で取り組んでいくと、まるで魔法みたいに、全然できなかったことがコロッとできるようになっちゃったりするんですよ」――著書の題名も「魔法の言葉かけ」ですものね。実際に、魔法のような出来事はありましたか?「私が関わった子で、滑り台がまったくできない子がいました。3歳の時に滑り台でひどい尻もちをついてしまって、以来3年間、滑り台を断固拒否していたんです。でも、身体的な原因ではないし、私はその子の様子を見ていてできる可能性は十分あると思い、スモールステップで取り組んでみました。そしたら、たった30分足らずで滑れるようになったんですよ!」――3年間できなかったことが30分で!? 具体的にはどうやったのですか?「目標値を滑り台の下の方から、70センチくらいに設定し、ちょっとずつ登って滑ることを繰り返しました。その都度「すごい! ここまでこられたね!」とほめて、だんだんと目標値を高くしました。下の方から登れば、手を離すだけでスーッと滑りますよね? だから少しずつ滑り台の感覚を楽しめると思ったのです。私も後ろからついて子どもの恐怖心を和らげました」――なるほど。逆から少しずつ滑らせて、恐怖心を取り除くというワケですね。「滑り台の上まで登れたお子さんを見て、ご両親は本当にうれしそうで、何度もほめていらっしゃいました。そしたら、その子はすごくうれしくなって、1つできたことから自信がどんどん広がったんです。大きく揺れることを拒否していたブランコも大きく揺らして乗れるようになり、ジャングルジムも2段目までが精いっぱいだったのに、一番上まで登れるようになったんです。これ、全部その日のうちにできるようになったんですよ。その後、市内の滑り台めぐりをして、児童デイサービスでの散歩の時間にも『滑り台のある公園はありますか』とリクエストしたそうです。それまで、その子はあまり自分のやりたいことを積極的に言うタイプじゃなかったそうで、ご両親は積極性が出てきたこともとても喜んでいました」――自分ができたことはもちろん、お父さんとお母さんにほめられたことが、ものすごくうれしかったんでしょうね。「子どもにとって、親のほめ言葉は何よりのご褒美です。どんなささいなことでも、できたことに対していっぱいほめてあげてほしいです」――スモールステップを成功させるコツはあるのですか?「まず、親が『できる』と信じること。子どもは親が思っていることを敏感に察知するので、信じて『できるオーラ』を送ることが大事です。だからと言って、親のエゴで『この歳で滑り台ができないなんて恥ずかしい』とか『みんなができるんだから』というのは違いますよね。それは、親が子どもを思い通りにコントロールしたいと思っているだけ。そうではなくて、滑り台って本来、子どもにとってとても楽しいモノ。その楽しさを味わえたらいいよね、というイメージをふくらませてほしいです」――親のエゴを押し付けるのは違う、ということですね。「言葉かけも大事です。親目線で『やってごらんなさい』と言うのではなく、子どもと同じ目線になって『ちょっとやってみようよ! 〇〇ちゃんならきっとできると思うな』という感じで。NHKの歌のお兄さんやお姉さんみたいに、思わず子どもの気分が乗っちゃうようなノリやテンションで盛り上げるのもコツですね」――子どもがチャレンジに不安を感じたら?「子どもが不安を感じていたら、まずは、不安に寄り添ってあげることが大切。いったんはスルーして、気分が戻ってきたら『ちょっとだけやってみる?』とうながしてみてはどうでしょうか? 時間を空けるとスルッとできちゃうこともあるので、1回であきらめずに何回かはトライしてほしいですね」――でも、もしそれでもダメだとしたら…?「たとえ滑り台の一番上まで登れなかったとしても、『ここまでできたんだね! すごいね!』と、必ず成功体験で終わりにしてあげることが大事です。『あとちょっとだったのに!』という捨てセリフは厳禁。どんなにわずかでも、自分で踏み出せてそこまでできたということを、まずは認めてあげてください。また、ちょっと難しそうだったら、子どもの苦手な動作を背後から補助するような形で、親が少しだけ手助けしてあげることも有効です」――他にうまくいかない課題に取り組むときに心がけた方がいいことはありますか?「子どもの興味あることに寄り添って、課題の設定を工夫することも大切だと思います。例えば、こんなお子さんがいました。その子は平仮名を覚えるのが苦手で、カードで『あ』『い』『う』…と教えても、上の空で全然頭に入らない。そこで、その子が大好きな戦隊モノを利用することにしました。戦隊キャラの写真と名前(平仮名)をゲーム感覚で一致させて、その子の興味を引き出す仕掛けを作り、平仮名を読む行為自体が楽しくなる方法で取り組んだのです。そうしたら、その子はどんどん平仮名を覚えて、後にお母さんから『文章も読めるようになりました!』と報告がありました」――「教える」というより、その子の「興味を引き出す」仕掛けを作る。そして、それが楽しいと思えれば、後は、自らどんどん吸収してくれるというわけですね。親もそんな子どもの成長がうれしい。子どもも笑顔&親も笑顔、親子の関係を笑顔にする、まさにウィン・ウィンの方法ですね。 ■ABAを行ううえで、親が気を付けるべきこと――スモールステップがとても有効なやり方だということはよくわかりました。では、課題を少しずつクリアしていけば、何でもできるようになるのでしょうか?「いいえ。一点注意しなければいけないのは、何でもかんでもスモールステップで繰り返しやれば身に付くわけではないということです。滑り台の例のように、ちょっとした勇気やきっかけ作りでクリアできそうな課題はスモールステップが有効です。でも、平仮名の読み書き、算数など、さまざまな工夫をしてもどうしてもうまくいかない場合、もしかしたら学習障害が絡んでいる場合もあるかもしれません。その場合は、『これは生まれ持った特性なのでは?』と考えを切り替えることも大切です。そのことも頭にとめておいてほしいです(文字の読み書きにはビジョントレーニングが有効な場合もあります)」――ほかに、ABAを行ううえで気をつけておくべきことはありますか?「よく、家で机に座って子どもにガッツリABAの課題をやらせる、という話も聞くのですが、体を動かすことや外に出て五感を生かすことも大切にしてほしいと思います。五感を働かせることは、視機能、脳機能を伸ばすのにも大切だと思いますよ。あと、ABAはちょっと間違えると、『指示して動かす』ということに終始しがちな危険性があるので、子どもに選択させることを常に意識してほしいと思います。例えば、どんなに障害が重いお子さんであっても、食べ物の好き嫌いはあるはずです。『はい、お菓子よ』とあげるだけではなくて、『どっちが食べたい?』と選ばせる。選ぶというのは楽しみでもあるので、どんなにささいなことでも自分の意思で選ぶという体験を重ねてほしいと思います」■客観的視点が大事! ABAは親子の笑顔を引き出すアプローチ――最近では、ABAの認知度が高くなって、家で実践している方も多くなってきたようです。でも逆に、それがうまくいかないと、自分と子どもの努力不足だと追い詰められてしまう方もいるようですが…。「確かに、向き不向きがあるかもしれません。そんな時は、そもそもABAは子どもの笑顔を引き出すアプローチということを思い出してください。そこを外れて『なんでできないの?』『どうしてあなたはいつもこうなの?』というふうになってしまったら本末転倒ですよね…」――私もそんな時期がありました(苦笑)。つい「あなたのためなのよ!」と力が入ってしまって…(苦笑)。「私もそうだったのでよくわかりますよ。でも、お母さんが『これができないと困る』と思って一生懸命やっていても、子どもは全然困っていなかったりするんですよね(笑)。困っているのは、子どもじゃなくて、実はお母さんの方。お母さんが、他人からどう見られるかを気にしてやっていることの方が多い気がします。そんな時は、ちょっと立ち止まって『今の私って人の目を気にしてる?』と自分のことを客観的にみることが大事です」――確かに(苦笑)。当時は、「普通に近づけたい」という私のエゴが、常に頭のどこかにあったように思います。「私も息子が自閉症と診断された当初は、とにかく『普通に近づけたい』と夢中になっていた時期がありました。でも、その結果、課題をなかなかクリアしない息子を追いつめ、見事に失敗しましたけどね(苦笑)。普通にこだわったり、周囲からどう思われるかにとらわれると、子どもの悪いところ・できないところばかりが目についてしまい、悪循環に陥っちゃうんですよ」――そういう時って、もはや自分のことが見えなくなっているはず(汗)。自分のヤバさに気づくサインはありますか?「常に子どもが教えてくれるはずです。子どもに笑顔があるかどうかです。子どもに笑顔がなかったら、きっとその時、お母さんにも笑顔がないと思いますよ。お互いに笑顔がないのなら、家庭でのABA(療育)はいったんお休みしましょう」――いろいろお話をうかがっていると、もちろんABAは子どもの力を伸ばす可能性に満ちているけれど、それ以前に、お母さんの心の健康の方が大事という気がしてきました。「そう。子どもうんぬんよりも、まずはお母さんが自分自身を大切にすることが何より大事。だって、同じことが起こっても、自分に余裕がある時は『あらま~』って笑えるけど、余裕がない時だと『何やってんのよ!』って怒っちゃったりするでしょう? 物事をどう受け取るかはすべて自分次第なんですよ。借りられる手は全部借りて、まずは、お母さん自身の心を満たすことを考えましょう。子どもが見たいのは親の笑顔ですから。あと、何もかも完璧を求めすぎず、『まぁ、いいか』というゆるい心を持つことも大事です」――確かに、発達障害の子育てで「ゆるさ」は大切ですね。発達障害児のお母さん(私?)って、常に、子どもの将来の心配をするのが癖のようになっちゃっているのですが、ここらへんはどうしたら?「みなさんが不安に感じているのは、まだ、実際には起きてない予期不安ですよね? だとしたら、起きてない不安を延々と考えて苦しむのはムダじゃないですか?まずは、不安を感じているという自分の気持ちを『~って思っちゃうんだね。わかるよ』と認めて受けとめ、『また出てきたあ! 私って本当に悲劇のヒロイン好きだわ~』って笑い飛ばしちゃうのもひとつの方法です。思考癖に気づくことが大切です」――先のことは誰にもわからないはずですものね。「もう、『なんか知らないけど、この子はきっと大丈夫!』と決めてしまいましょう(笑)。先のわからないことはプラスに考えた方が楽しいし、それに、人はみな、決めてから行動を起こすでしょう? だったら、『大きくなった子どもの笑顔を思い浮かべ、今、サポートできることは?』と応援団として行動を起こすのです。それでも不安に押しつぶされそうになった時は、どうか、この言葉を思い出してみてください。それは、『今の子どもの姿がすべてではない』ということ。これは、私がお守り代わりに心にとめている言葉です。親が信じて、コツコツ働きかけていれば、きっとうれしい成長があります。今の姿だけを見て将来を悲観せず、子どもの可能性を信じて、楽しく働きかけていきましょう!」「今の子どもの姿がすべてではない」――著書を読んで以来、私がずっと心にとめている言葉です。shizuさんのこの言葉は、いろいろな局面で私の心を楽にしてくれました。子どもの可能性を信じてコツコツ働き続けることの大切さ、そしてそれ以上に、子どもと自分が笑顔でいることの大切さを、改めて感じた取材でした。参考図書: 発達障害の子どもを伸ばす 魔法の言葉かけ 著者 shizu/監修 平岩 幹男11万部13刷のロングセラー。手を洗うときの言葉かけ、食事をしながらの言葉かけ、いっしょに料理をするときの言葉かけ、散歩のときの言葉かけ、遊びながらの言葉かけ―ABA(応用行動分析)を利用した「言葉かけ」をすれば、楽しみながら家庭で子どもの力を伸ばせることを紹介した一冊。shizu プロフィール自閉症療育アドバイザー。講演会などで、日常生活の中で子どもの力を伸ばす楽しい関わりや言葉かけを紹介。家族に笑顔を増やすため、親が心掛けたい子どもへの気持ちの持ち方も伝えている。無料メール講座『発達障害の子と楽しく生活する7つのコツ』配信中。講演会の詳細はブログ参照。ブログ: 「発達障害の子どもを伸ばす魔法の言葉」 取材・文 まちとこ出版社N
2018年01月07日やっと…長かった冬休みが終わる!いよいよ子供たちと共に私も早起き生活開始です。(あれ?くまさんは…?)ちなみに「キラララ~ン」って実際に言います(笑)。よく「○○してくれない!」って怒ったりするので、「そこは怒らずに「キララ~ン」の技を使うといいよ」って教えたら見事にモノにしてました(笑)。やっぱ女子は上目遣いがうまい!(←違う?)怒りながら「遊んで!」って言われるよりはるかに効果倍増でっせ!
2018年01月06日わが子が幼稚園生の頃、「今日、ゾンビが出る夢を見た…」と怖い夢の話をしてくれたことがありました。初めて夢の話をしてくれたので、今でも鮮明に覚えています。そこで思ったのは、子どもっていつ頃から夢を見るようになるのか、ということ。眠りながら笑っているのを見て「楽しい夢でも見ているのかな」と思ったことのあるママも少なくないのではないでしょうか。でも、赤ちゃんに直接尋ねるのは難しいですよね。そこで子どもの夢について、専門家の方にお話を聞いてみることにしました。■子どもはいつから夢を見る?今回お話を伺ってきたのは睡眠学会所属で医学博士でもある、鈴木みゆき先生です。―― 先生、本日はよろしくお願いします! 早速ですが、息子が幼稚園のとき初めて夢の話をしてくれたことがあって。子どもはいつから「夢」を見始めるものなのか、気になっています。「子どもがいつから夢を見るか、また夜泣きの原因が夢にあるのかどうか…。そういったことは、実は詳しくは分かっていないんです。睡眠には『レム睡眠』と『ノンレム睡眠』と呼ばれるものがありますが、夢を見るのはレム睡眠の時なんですね。その時に情報を整理したり、記憶を定着させたり、逆に消去したりしていて。赤ちゃんの時は、このレム睡眠の割合がすごく多いんです。言葉がまだ話せないので夢を見ているのかどうかは分からないけど、泣いたり、笑ったりはもしかしたら夢を見ている可能性もあるのかもしれません。」■レム睡眠中かどうかを見分ける方法がある?!―― レム睡眠とノンレム睡眠の話は私も聞いたことがあります! 交互に繰り返しているんですよね。素朴な疑問なんですが「あ、今レム睡眠中だな」とか「今はノンレムだな」と、子どもの寝顔を見て判断できたりするものですか?「レム睡眠は、急速(Rapid)眼球(Eye)運動(Movement)からきています。アメリカのある睡眠学者が一晩寝ている人を観察してる最中、目がまぶたの下で動いていることに気づき、寝ている人を起こして聞いてみたら『今、テニスの夢を見ていた』と言ったそうです。そこからレム睡眠はきているんですね。だから、まぶたの下で目が動いている時は『今はレム睡眠中だな』と思っていい。逆にノンレム睡眠で最も深い眠りの時は、揺り動かしても起きません。まぶたの下で目がキョロキョロしていたら浅い眠りのレム睡眠の可能性が高いと思ってもらうといいですね。」―― 昼寝から起こす時、ふか~い眠りから起こすよりも、浅い眠りのレム睡眠で起こせば、すんなり起きてくれることもあるかもしれませんね! ■深い眠りで「脳を休ませる」ことが大事―― 「眠ること」が大事とは、いろいろなところでよく聞くんですが、そもそもどうして人は眠るんでしょう?「浅い睡眠のレム睡眠と違い、ノンレム睡眠には1、2、3、4とステージがあります。出典: 小学生のための早寝早起き朝ごはんガイド - 保護者・指導者向け - (「早寝早起き朝ごはん」全国協議会)ステージ1、ステージ2…となるごとに眠りは深くなり、その深い睡眠は脳自体を休ませてくれます。だから、脳が疲れると眠るんですね。もうひとつは、昼行性の生物として昼間動いて、夜寝るという体内時計をもっているからというのが、人が眠る理由です。その時計のリズムに合わせて眠るんです。深い睡眠は脳自体を休ませている時間です。その間に、人の体は成長ホルモンが出たり、免疫物質を作ろうとしています。だから、しっかり寝ておかないと脳が働かなくなり、意欲や気持ちのコントロールなどさまざまなところで影響が出てきてしまうんですね。」■「良い眠り」を与えるために、できることは?―― 学力にも影響が出るとは…! 子どもに質の良い睡眠をとらせるために、親が意識すべきことはありますか?「暗くしてあげることですね。小学校2年生くらいになると、真っ暗にした部屋で怖い話をしたら寝ないこともありますよね。そんな時は、豆電球をつけたりして、臨機応変に。それから、スマホやタブレットはブルーライトは眠りを妨げます。できれば1時間くらい前には、おしまいにしましょう。そして、部屋は暗くできるなら徐々に暗くして、眠りの準備に入ります。子どもにとって安心で安全な環境を作ってあげるようにしましょう。」今回は、「夢」の話から、睡眠周期リズム、良い眠りのために親ができることまでたっぷりとお話を聞くことができました。今まで重要視してこなかった「夜の眠り」。子どもの健康的な成長のために、これからは睡眠の優先度をあげていこうかなと思っています。貴重なお話、ありがとうございました!<取材先>医学博士 鈴木みゆき先生 独立行政法人 国立青少年教育振興機構 理事長日本睡眠学会所属。前和洋女子大学こども発達学類教授。2001年「子どもの早起きをすすめる会」を小児科医2人と設立し、「子どもの早寝・早起き」の重要性を広める活動をおこなっている。3人のお子さんを育てあげ、現在はお孫さんが2人。日本音楽著作権協会正会員。趣味は「遊び歌をつくること(作詞)」でNHK「みんなのうた」「おかあさんといっしょ」等に詞を提供。
2018年01月06日「きょうだいゲンカが激しくて…」。こう嘆くお母さん、多いですよね。特に、男の子同士だと寄ると触るとケンカがはじまり、1日にいったい何回ケンカするのやら…という家庭もあります。いくら親だって、これではウンザリさせられますよね。イライラしてしまう気持ちも、よくわかります。でもね、きょうだいゲンカは子どもが成長するうえで大事なことなんです。つまり、ふたりは「いい経験」をしている最中なのよ。むしろ、まったくきょうだいゲンカをしない子どものほうが問題よ。自分の気持ちを表に出さず、内にため込んでいる証拠ですからね。きょうだいゲンカで自分を出せる子どものほうが、ずっと健康的。本来、子どもはケンカするものなんです。親は見守ることが大切。ギリギリまで口出ししないことね。とはいうものの、放っておけばいい、ということではありませんよ。親としてやるべきことがあります。ふたりの言い分を公平に聞き、共感してあげること。ケンカには必ず原因がありますよね。たとえば、お兄ちゃんのカバンを弟が触ったことが原因だとしましょう。親にしてみれば何でもないことなので、上の子には「それくらいいいじゃないの」とか「お兄ちゃんでしょ!」なんて言いがちです。下の子にも「人のカバンに触るんじゃないの!」など、つい否定してしまいますよね。 でも、お兄ちゃんにはカバンに触られたくない理由があるし、弟のほうはカバンを触りたい理由があったはず。大事なのは、それぞれの言い分をえこひいきなしにじっくり聞いて、頭ごなしに叱らないことなの。特に、五黄土星のお母さんは心優しくアネゴ肌なので、つい弱いほうの味方をしがちです。でもね、強い子のほうにも言い分はあるんですから、じっくり話を聞いてあげてくださいね。忙しいお母さんにとって、きょうだいゲンカは一刻も早く終わってほしいものでしょ?でも、早く解決しようとして「お兄ちゃんなんだから、ガマンしなさい」とか「謝りなさい!」などの言葉で終わらせるのは、もったいないわよ。子どもたちにとってきょうだいゲンカは、生きかたを学ぶ場でもあるんですからね。親が言い分を聞くことは、子どもに安心感を与えることにもなるの。そのうち、きょうだいゲンカも少なくなると思いますよ。 今どうすべき? 恋/仕事/人間関係/お金◆しあわせな未来のために
2018年01月05日我が家は、実家が遠方で、夫が単身赴任なので、何かの時に子どもを預ける先がありません。ですので、基本的に幼稚園行事などは3歳の息子も同伴させてもらって参加しています。先日も、幼稚園で娘のはじめての音楽会がありましたので、息子連れで参加したのですが…。暑くて暗くて人のたくさんいる会場で、息子が大人のようにまじめに音楽鑑賞なんてできるはずもありませんでした。いったん会場を後にし、次の娘の出番(3時間後)まで、園庭で遊んで待つことにしました。本来は親の事は気にせず行事に集中するべきですが、娘にとってははじめての音楽会だったので、しっかりやっている姿を見せたくてはりきっていたのでしょう。最後まで私の姿を見つけられなかった娘は、もぬけの殻のような顔をして演奏していました。なんだか、娘にも息子にもかわいそうなことをしてしまったなと思いました。これまでは一緒に連れていくしか選択肢がないように思っていましたが、場合によっては一時預かりなどを利用した方が、・娘のためにも(こちらの姿を確認して、演奏に集中できる)・息子のためにも(静にじっとしていなくてもいいし、会場でもみくちゃにならずにも済む)・夫のためにも(しっかりビデオに記録でき、離れていても子どもの成長を感じられる)・自分のためにも(娘の行事に集中できる)よかったのかぁと思いました。ただ、まだ一度も預かり保育を経験したことのない息子なので、またいつか来るであろう「預けた方がいい状況」になる前に、何度かお試しお預けをやっておこうと思いました。また、最後になりましたが、スペースがあるならば三脚があるとすごく重宝しますので、これから発表の場に行かれる方にはぜひとも持って行っていただきたいアイテムです(もちろん、禁止されていない場合は、です)!私は初めての音楽会だったので持っていきませんでしたが、みんな当然のように持参していました。三脚があれば、ビデオの画面揺れのストレスからも開放されるし、下の子にも構えるので、一緒に発表会に集中できますよ。
2018年01月05日私事ですが、先日第3子となる次男を出産いたしました!!4キロ超えの超ビッグな赤ちゃんでしたが、安産で、しかもおなかがすいたとき以外はずっと寝ている親孝行な子です(笑)。ということで今回は、私が臨月のころ、ママ友と出産話をしたときのお話です。わたしは第1子、第2子ともに普通分娩で出産したのですが、周囲のママ友の帝王切開話を聞くたびに、「お、おなか切るの怖い…!!」と思っておりました。まず、麻酔の注射が怖い…!!麻酔が効かなかったらどうしよう!!切った後がずっと痛いんじゃないだろうか!?なんか、毛も剃られるんだよね??第3子を妊娠中、胎児がとても大きかったので、「もしかしたら帝王切開かもしれない…」と思っていました。しかし、帝王切開を2回経験したママ友は、「え…下から産むほうが怖いよ!!」と。「だって、会陰切開とかあるやん!!」「お股裂けちゃったりするんでしょ!?」た、たしかにそうだけど…。どうやらお互いにすごいと思っているみたいです。帝王切開も普通分娩も、どっちも大変でどっちもすごい…!!お産の話をしていると、最終的に行き着くのは…最後は「無事に産まれてくればなんでもいい!!」というところに行きつきます。おなかに傷を作っても、お股が裂けても、赤ちゃんを守るために母親はみんな命を懸けて産んでいるんですよね…。安産でも難産でも、悲しいお産でも。そんな彼女たちを見ていると、女の人の強さをひしひしと感じるのでした。
2018年01月04日前回、私たち子育て中のママたちがなぜ漠然とした窮屈さを感じているのかを自分なりに考えてみました。その結果、これまで推し量ることしかできなかった「周囲の人」の本音が、SNSの普及によってブワッと表面化したことで、いままでになかったためらいや心配が増えたからじゃないかというところに行き着きました。私はブログをやっていることもあり、いままでに何千、いや、何万もの感想や意見を受け取ってきています。おそらく普通に生活してるだけでは考えられないほどのたくさんの意見にさらされ続けているのですが、これだけたくさんの意見を受け取っていると、そのうち意見の本質や、何を言おうとしているか、何を装っているのかが見抜く力が備わったように思います。なぜ、この話を持ち出したのかというと、おそらく、どのママも大なり小なり私と同じような経験をしたことがある、もしくはいまその真っ最中なんじゃないかな? と思うからです。SNSだけじゃなく実際の生活においても、「誰かの意見」に心揺さぶられたり「誰かの子ども」と比べてしまうことってありませんか?私もたくさんの誰かの意見にブワァァァァ~~~ッとさらされて色々ともがいてきたタイプなので、「自分がどうしたいのか」「自分はどう思うのか」よりも、誰かの意見に引っ張られて「自分の考えは間違ってるのかな?」とよくわからなくなっしまうことがありました。私は自分の子育てが正解かどうかなんてわかりませんし、きっと多くのママがそうだと思います。いま一生懸命子どもたちを育てていますが、究極のところ子どもたちが大きくなってみないと分かりません。自分の子育てに絶対の自信がないからこそ、誰かの意見って心を揺さぶられるんですよね。■母の心を揺さぶる「もう◯歳」「まだ◯歳」たとえば、母親の心を揺さぶるキーワードに「もう」と「まだ」があります。この2文字って本当によく出てくるんです。たとえばうちの三男は現在3歳なのですが、同じ3歳でも「まだ3歳」「もう3歳」2通りの意見があるわけです。先日、9歳の長男がおやつを食べている時に、3歳の三男が横からパッと横取りをしたんです。一瞬の出来事だったので私も長男も止めることができなかったのですが、横取りされた長男がキレて、三男の顔をグーパンチしたんですよね。続けざまにガンガンと鼻頭を叩いたため、三男の鼻から鼻血がブーー!と出てしまいました。私は3歳に容赦なく手をあげた長男を叱りました。横取りされて腹が立つ気持ちはわかりますが、やはり鼻血が出るほど3歳の小さな弟を叩いちゃいけないし、社会ではいかなる理由があろうと最初に手を出してしまった方が結局は負けになってしまうと思うからです。ですが、ここでも人それぞれによって「私ならどう対応するか」が分かれてくるわけです。寄せられた意見は3つに分かれました。私と同じ手を出した方をまずは叱る派、そもそも先におやつを横取りした三男をまずは叱るべき派、どっちもどっちだから静観する派。そしてここで、「まだ」と「もう」にも分かれてきます。「もう3歳なのだからおやつを横取りしちゃいけないって分からないといけない年」だという意見もあれば、「まだ3歳だから横取りしちゃうこともあるよね」という意見もあります。また、「もう3歳なんだからきちんと教えればできます」という意見もあれば、「まだ3歳だから何回同じことを言ってもなかなか…」という意見もあります。これ、どちらも間違っていないと思います。しかし、どっちが正しいともいえないことを、どうしてこんなに言い切れるのかというと、あくまで「自分はそう思うから」なだけです。これは私も含めて、自分がそう思うからそう言ってるだけのことです。■「◯歳はこうあるべき」正しい基準なんてない「もう3歳ならこれができなくちゃおかしい」とか「まだ3歳なんだからこれはできなくても仕方がない」なんて明確に決められているわけではありません。歩行や言語など発達面では臨界期が決まっていますが、おやつを横取りしちゃダメとか、ちょーだいと言えないとおかしいとかなんかはどこにも基準がありませんよね。私は「まだ3歳派」なのか「もう3歳派」なのかといわれれば、「まだ3歳派」です。もちろん一概には言えませんけど全体的にこの世に生まれてまだ3年しか生きてないんだから、同じ失敗をしても仕方がないと思っています。何回も何回も何回も言い続けていずれ徐々に改善していくこともたくさんあると思っています。ただ、私はこういう考えで育てていますが、そこに「もう3歳なんだから言えば分かる歳ですよ」という意見も当然あるわけですし、そこを否定してはいけません。その逆も同じです。このように普段交わらないで済む自分と違う考え方が関わってきたとき、ぐらぐらと心が揺らぐわけです。私も、昔はそうでしたが、いまは違います。たくさんの意見にさらされてさらされてさらされまくって、行き着いたところは、これでした。「私とあなたは違う」と思うようにすることです。■「私とあなたは違う人間」と思えば楽になるえ? そんなこと? って思うかもしれませんね。でーーーも。すごく当たり前の答えに思うかもしれませんが、これが簡単なことのように思えて実は難しい。自分のことならまだしも、母親は子どものことが絡むとちょっと理性から離れてしまう面がありますから。「私とあなたは違う人間」こう思えるようになるまでにはすごく体力を使いましたし、いろんな失敗もしました。そして、こう思えるようになれたら、すごく楽になりました。たとえば「うちの子は同じ3歳だけど、もう◯◯できますよ。言えばきちんとわかりますよ」って言われたとしたらやっぱり落ち込みますよね。でも一方で相手側からすれば「あの子はうちの子と同じ3歳なのに○○ができてないなんて、甘やかしてるからじゃないの」と一種の不快感を抱いてることになるわけです。結局、どちらにせよサンプルは「自分の子ども」かせいぜい「自分の周りで知ってる子ども」ぐらいしかいないわけです。こういう場合私は「あなたのおうちの3歳はできるのかもしれないけれど、できない3歳だっている」と思うようにしてます。こう書くと開き直りだと捉えられがちなのですが、それとはちょっと違います。だって同じように教えたとしても習得できるまでどれぐらい時間がかかるかって本当に人それぞれなんですもん。あなたのお子さんがおとなしく静かに座っていられる3歳だったとしても、うちの子はまだそれができないんです。年齢なんてひとつの数字にすぎません。そわそわしちゃう3歳もいれば、奇声をあげちゃう3歳もいれば、眠くなって寝ちゃう3歳もいます。同じ子は1人としていませんよね。こういう類いのことは、実の親や義理の親との間にも起こりうることかな? と思います。たとえば、うちの母は自分たちの子ども、つまり私たち兄弟が(姉・姉・弟)手がかからず3人とも静かなタイプだったんです。だから孫の3兄弟がとにかくチョロチョロ動き回るのをみて、「あんたたちはこんなんじゃなかった!」と私に嘆いていましたが(笑)。まぁそりゃ当然ですよね。だって同じ3人の子どもでも同じ人間なわけじゃないですから。そこで「私の育て方が悪いのかな」なんて悩む必要ないと私は思います。一生懸命子育てしていると、よくも悪くも、自分の子どもを中心に見てしまいます。自分の子どが(もしくは誰々さんちの何々くんが)3歳の時にはこれができていたから、3歳になればできるようになるもんだ。と思いがちなのですが、決してそんなことはありません。1回言えば分かる3歳もいれば、2万回言ってようやく分かる3歳もいます。1人1人違うんだ、違って当然なんだということを、頭においておけば不用意に心が揺らぐことはずいぶんと減ります。よく考えたら、「もう」だの「まだ」だのってものすごくあやふやだと思いませんか?「もう3歳」「まだ3歳」の境界線って誰が決めたんでしょう。たかだかその人の身の回りで起きた出来事や、どこかの本で仕入れた知識や、ひとつの体験や主観でしかないような気がします(もちろん「この時期を過ぎたら習得が難しい」とされる発達上においての臨界点はありますが今回に話題はそのことを指していません)。いろんな情報や意見が溢れかえっているいまだからこそ、「よそはよそ」「うちはうち」「あなたと私は違うんだ」ということをもう一度自分に言い聞かせるととても楽になりますし、逆も然りです。「自分はこうだからあなたもこうあるべき」と押し付けることが、より自分を窮屈にしてしまっているということに気づけたら、もっと楽になるんじゃないかなと私は思っています。
2018年01月04日2018年を迎えました。子育て家庭において、今年も家事や育児は必須ですが、みなさんはどちらに時間をかけたいですか? ママたちが家事と育児どちらに重きを置いているのか調べてみると、子育て世帯が大切にしているものが見えてきました。■統計からわかった「家事時間」の減少と「育児時間」の増加昨年9月に総務省が発表した調査によると、6歳未満の子どもを持つ妻が家事にかける時間は1日平均4時間8分から3時間7分と、この20年の間に1時間1分減っています。一方、育児にかける時間は2時間43分から3時間45分と、1時間2分増えていることがわかりました。統計を取り始めた1996年以降、初めて育児が家事にかける時間を上回ったのです。共働き世帯が増加していることを考慮し、共働き世帯だけについても調べたところ、やはり家事が3時間35分から3時間16分と19分減少、育児が19分から56分へと増加していました。統計を見ると、子育て家庭においてこの20年の間、子育て家庭において家事時間が減っているのに対して、育児時間が増加していることがわかりました。■なぜ家事にかける時間が短くなっているのか?まず、この20年間の間に家電が大いに発達したということは周知の事実ですが、家事時間の減少に一役買っていると考えられます。例えば食器洗い機の普及率が上がったことや、調理家電の機能が向上したことにより、調理時間の短縮が可能に。ロボット型のクリーナーが発売されたことなどから、掃除の時間を短くできた人もいることでしょう。また洗濯機も機能が増え、乾燥機能を使って干す手間を省いている家庭もあると思います。また、夫の育児時間が増えていることもあり、家事をわずかながらでも委託できるようになったという背景もあるでしょう。次に育児にかける時間が増えている要因として、子育て世代の思いがあるのではないかと考え、ママたちに話を聞いてみました。■育児時間の増加は「育児は今しかできない」という思いが背景に公務員として働く30代の女性(3歳の男の子ママ)は、「平日は保育園に行かせているから、家にいる時間はできるだけ一緒に過ごそうと思っています」といいます。長男が1歳のときに仕事復帰して以降、時短勤務を続けていますが、繁忙期には残業することもあるとのこと。どうしても困ったときは近くに住む祖父母の力を借りますが、基本的には自力でやりたいと考えています。「育児できるのは今だけだから、そこに時間を使いたいです。家事はいざとなったら外注もできるし、料理に凝りすぎたり、ほこり一つないほど掃除したりするくらいなら、子どもと遊ぶ時間を作りたい」。また、会社員として働く40代の女性(0歳の女の子のママ)も、「できるだけ家事にかける時間は減らして、特に休日は子どもと遊び、触れ合う時間を大切にしています。夫が家事を手伝ってくれるので、育児に時間をかけられているのかもしれません」と話していました。一方でこのような意見もあります。専業主婦の30代の女性(4歳の男の子と2歳の女の子ママ)は、「本当は子どもの遊び相手をするなど育児にもっと時間をかけたい」といいます。核家族で周りに頼れる親せきなどはおらず、長男が生まれてからずっと平日はほぼ一人で家事と育児を担ってきました。「でも、現実は家事に追われて時間がないんです。『遊んで』と言ってくれる今の時期にたくさん楽しい思い出を作りたいところなのに、毎日しなければいけないことに追われている現実があります」。また、夫の仕事で海外に暮らす専業主婦の30代の女性(4歳と1歳の女の子ママ)も、「できるだけたくさん子どもと触れ合って、成長を逃さずに見たいです。家事にはこだわりがないので、自分じゃなくてもできるのかなと思う部分もあります。しかし、実際は家事をしなければならず、子どもと触れ合える時間が少ない現実があります」と話しています。家事と育児に加えて、仕事も担うことが増えた子育て中の女性たち、その生活は年々変化していると言えます。核家族で周りに頼れる人がいない世帯も多く、ママたちにタスクが集約されている場合も多いですよね。2017年は育児も家事も一人で担う「ワンオペ育児」という言葉が広まり、社会の関心も高まったと言えるでしょう。近年の育児時間の増加は、忙しい毎日の中でママたちが出した「子どもとの時間を大切に」という結論だと考えられるかもしれません。筆者も2人の幼児を育てながら、仕事と家事と育児のバランスに悩む一人の母です。頼れる親族も周りにいないため、試行錯誤しながら毎日の生活を何とか回しています。それぞれの立場で、家事とのバランスを取りながら、どうやって子どもたちとの時間を確保すればいいのか、私たち母親の試行錯誤は続きそうです。【参考リンク】・平成28年社会生活基本調査 ・パナソニックリリース 食器洗い乾燥機生産累計1,000万台を達成
2018年01月04日寒さが厳しい冬は「風邪をひかないように」と子どもの服装にも気をつかいますよね。でも、防寒のために身につけたアイテムが、思いがけない事故を引き起こすことも。遊びのシーンでは、子どもの服装にもしっかり注意しましょう。■危険その1.遊具に引っかかって大きな事故に「フード・ひも付きの服」外遊びのシーンで気をつけたいのが、フードやひものついたパーカー・コート類。何かの拍子でフードやひもが引っ張られると、首がしまってしまう危険性があるのです。特に、滑り台やジャングルジムなど遊具で遊んでいる時にフードなどが引っかかると、大事故につながってしまうことも。また、首回りだけでなく、ウエスト部分やズボンの裾についたひもも、引っかかったり踏んでしまったりで転倒などの原因になることがあります。保育園や幼稚園でも「通園の際は、フードやひものついた服は着せないでください」と、あらかじめ決められていることも多いようです。子ども同士が引っ張り合ってケガの原因になることもあるので、小さいうちはできるだけ避けた方が良いでしょう。■危険その2.自転車に乗る時は絶対NG! 「マフラー」防寒のためには首元をあたためるのは大切なこと。今の時期、マフラーは欠かせない防寒アイテムですよね。でも、子どもの場合、時にはマフラーが危ないことも。気づかないうちにどこかに引っかかってしまうと、フードなどと同じように首がしまってしまう危険性があります。特に、自転車・三輪車など車輪の付いた乗り物に乗る時は要注意。万が一ほどけたマフラーが車輪にからまったら、大きな事故につながります。小さな子どもにはマフラーは避け、輪っか状になっているネックウォーマーやスヌードなどを活用するのがおすすめです。 ■危険その3.転倒の危険も! 激しい運動には不向きな「ブーツ」冬の足元の定番アイテムといえば、ブーツ。最近では子ども用ブーツもかわいらしいデザインのものがたくさん出ていますよね。でも、底の硬いブーツで走ったりすると、大人でも転びやすいもの。左右のブーツが当たったり、ブーツの中で足がずれたりして、子どもの転倒リスクも高まってしまいます。あたたかくてかわいいムートンブーツも、靴の中で足の“あそび”があり、足首の動きが制限されるため、意外とバランスを崩しやすいものです。子どもにブーツをはかせるのは長時間歩かないおでかけや買い物などにとどめ、公園遊びで走り回るときには避けるなど、シーンによって使い分けをすると良いですね。■危険その4.フローリングでは滑りやすい「靴下・タイツ」冬の時期は「足先が冷えないように」と、室内でも靴下やタイツをはかせてあげたくなりますよね。家の中でおとなしく遊んでいる分には、靴下をはいていても特に問題はないかもしれません。でも、活発に遊べる児童館や子ども広場などのフローリング床では、靴下やタイツをはいていると、すべって転びやすくなってしまいます。子ども用の靴下はすべり止めがついていることも多いですが、必ず転倒を防げるわけではなく、フローリングの床ではかえってつまづきの原因になってしまうことも。室内遊び場などでは、できるだけ裸足の方が安心です。脱ぎ着させにくいタイツはレッグウォーマーやスパッツで代用するなど、工夫してみると良さそうですね。子どもは思いがけない動きをすることも多く、大人では想像できない意外なアイテムが事故の原因になることもあります。普段からしっかりと気をつけて、ケガや事故のリスクを防いでいきたいですね。
2018年01月03日男の子って戦いごっこや正義の味方が大好きですよね。我が家でも日常生活のいろんな場面で、子どもたちがヒーローとなって現れます。炎の戦士は熱さにも寒さにも強いみたいです(キャラ設定の相違)。冬に出現率の高い炎の戦士ですが、だいたいいつも鼻水垂れてるので戦闘能力は低め。しかし、ヒーローになりきることでその場の困難を乗り越えようとする子どもたちには感心します。私も炎の戦士になって、年末年始で蓄えた脂肪を燃焼させたいです!
2018年01月03日昨年の大晦日の話です。毎年、夫の実家で年末年始を過ごす我が家。親族一同が居間で盛り上がる中、子ども達を寝室へ連れて行き、寝かしつけタイム。興奮状態だった兄姉達も寝付き、残るは当時の末っ子、1歳の三男。 大好きなショベルカーのおもちゃを握りしめ、『ざっくん!ざっくん!(ショベルカーが土を掘り起こす音)』と言ってなかなか寝ません。延々遊び続けることおよそ1時間。私の方が先に力尽きて寝落ち。三男も私と共にようやく就寝。ハッ!! と気がついたときには、もう年が明けていました(笑)。今年こそはテレビ見ながらカウントダウンしたい!
2018年01月03日お正月の子どもの楽しみの一つがお年玉。赤ちゃん時代は親が管理していたお年玉も、子どもが大きくなると「自分で使いたい」と言い出すこともあります。でも、親戚などが集まるお正月は、普段のお小遣いよりも多い金額をお年玉としてもらうことも。子どもが小学生くらいまでは、「まとまった金額を子どもに管理させるのは心配」というママも多いかもしれません。子どもがもらったお年玉、ママ達はどのような管理をしているのでしょうか。■子ども名義の口座開設で「全額親が管理派」「お年玉は全て親が管理しています。ただ、子どもが『お年玉をママにとられちゃった』という気持ちにならないよう、本人名義のお年玉専用口座を一緒に開設しに行き、毎年そこに貯金。欲しいものはクリスマスや誕生日のプレゼントでもらっているせいか、今のところとくに不満はないみたい。もう少し大きくなったら本人に管理させようかな、と思っています」(小2男の子のママ)お正月に親戚一同が集まると、子どもがもらうお年玉も結構な金額に。子どもがお金の使い方をよく分からないうちは、親の管理も必要ですよね。でも、ただ「ママが預かる」というと「お年玉を取り上げられた」とマイナスイメージを持ってしまう子もいるかも。専用口座をつくるなど「ちゃんと貯金している」アピールをするのはいい方法かもしれません。■一番の多数派は「一部子どもに渡し、残りは貯金派」「うちは親戚の数も多いため、子どもがもらうお年玉は合計で数万円になることも。そんな大金を管理させるのはまだ不安なので、お年玉の中から3,000円だけ本人に渡し、残りは貯金しています。渡したお金の使い方に親は口出ししません。欲しいものをあれこれ考えて自由に買い物するのが楽しいみたいです」(小3女の子のママ)子どもが大きくなるにつれて、「お年玉の中から一部だけ子どもに渡し、残りは親が管理」という家庭が増えてくるようです。渡す金額は3,000円や5,000円など家庭によってさまざまですが、「普段のお小遣いより少し多め」というのがポイントのよう。まとまったお金で自由に買い物ができるのも、子どもにとっては楽しいイベントになりそうです。 ■お金の勉強にもなる「子ども本人に管理させる派」「子ども名義の口座をつくって、もらったお年玉は本人に管理させています。その代わり、月々の決まったお小遣いはなし。『全部使ってしまうのも、欲しいもののために貯金するのも自分次第。計画を立てて使いなさい』と、事前にしっかり話し合いました。お金の管理を学ぶ機会になれば…と思っています」(小5男の子のママ)子どもの年齢が上がってくると、徐々にお金の使い方や管理の仕方も学んでいってほしいですよね。お年玉は、お金について親子で話し合う良い機会かも。子ども本人に管理させる場合は、使い方のルールなどもあらかじめ話し合っておくとよいですね。■こんなお年玉管理法も! 「番外編」「わが家は2人兄弟。上の子は昔からムダ遣いせずにコツコツためる性格なので、お年玉も自分で管理させています。一方、下の子は、あればあるだけ一気に使ってしまうタイプ。まとまったお金を管理させるのは心配なので、必要な分だけ渡して、あとは親が貯金しています。子どもの性格によって、お金の管理法も変わりますよね」(小3男の子・小1男の子のママ)「お年玉は原則、子ども名義の口座に貯金。テーマパークなど、まとまった金額がかかるレジャーの時には、子どもの分はお年玉貯金から自分で出させるようにしています。それをきっかけに、レジャーの計画も子どもを交えて家族みんなで企画するようになりました」(小5女の子のママ)お年玉の管理方法には、それぞれの家庭によって違いがあるようです。もらうお年玉の金額や子どもの性格によっても、適した管理法は変わってきますよね。子どもも親も納得して、計画的に使えるように、親子でルールを話し合ってみてはいかがでしょうか。
2018年01月02日あけましておめでとうございます! 本年もどうぞよろしくお願いいたします。今回は、自分が子どもの頃の年末&お正月を思い出して描きました。年末は父はいつもギリギリまで仕事で、大掃除と買い出しは、母と私たち姉妹の仕事でした。母がリーダーとなり、姉妹に掃除場所を割り振って、みんなでわあわあ言いながら掃除をした寒い年末の空気をいまだに覚えています。正直、掃除は面倒だったけれど、やる気に満ちあふれた母と年末のウキウキ感に助けられ、毎年なんとか掃除を手伝うことができました。そして、お正月当日…。大晦日は、大掃除を済ませてすがすがしい気持ちで家族で夕食を食べ、紅白を見て、除夜の鐘が鳴ったら家族で初詣に行くのが常だったように記憶しています。寒くて眠かったけれどとても楽しい、毎年の行事でした。深夜に帰宅し姉妹みんな同じ部屋で床につき、「初夢はどんなだろうね」と話しながら眠り、朝になったら誰も初夢を覚えていなかったこと、朝起きて綺麗な新しい服を着るうれしさ、寝坊する父、すがすがしい空気に満ちた台所、お正月だけみることができる母の着物姿、海老を焼く香ばしい香り…。今でも懐かしく思い出します。私の両親の実家が遠かったためか、里帰りしてお正月を過ごしたことはほとんどありませんでしたが、今はほぼ毎年夫の実家でにぎやかにお正月を過ごさせていただいています。新幹線に乗るウキウキ感、普段あまり会わない従姉妹や親戚に会える恥ずかしさやうれしさ、初詣の人混み、きっと子どもたちの大切な思い出になっているんだろうなと思います。
2018年01月01日保育園入園希望を出すしたからといって、簡単に入園できるのかというとまさかそんなわけではない。東京は待機児童問題が山積み。わたしの周りでも待機児童は多いし、夫婦で自営で仕事をしているわたしたちにとってこの問題は苦しいものだった。0歳から入園希望を出したわけではなく、1歳児クラスからの入園希望。自営業夫婦のハードルたるや、組織に勤めている人よりのはるかに高いのである。とにかく点数を稼ぎたい……。はて、どうしたものか。もし受からなかったら、わが家はどうなる。東京での暮らしは費用がかかる。二人で仕事に励まなければ、生活だって苦しくなりかねない。20代、結婚に憧れ、結婚をしたら出産に憧れ、こうして夢が叶った今、わたしはこどもを保育園に預け仕事をしようとしている。もしかしたら、息子はずっとわたしたちと一緒にいたいのかもしれないのに。きっと寂しがるだろうな……。わたしも寂しい。息子が泣いている姿を想像しただけで泣けてきた。心の中で葛藤が続くも、わたしは仕事をストップしないことは、きっと家族にとって一番大切なことだと考えるようにした。でも結局は結果が全て。受からなかったら、それはそれで仕方ない。そういう運命だったと思うしかないな。その時は息子とべったり、夫婦で協力して育児と仕事を両立するしかない!保育園に入れるか、入れないかで、わたしたちの未来は大きく変わってしまう。幼稚園までの辛抱といえども、コツコツ仕事を続けてきたわたしにとって仕事がストップすることは恐怖だ。この想い、どうにか伝える方法はないか。いろいろ悩んだ末、わたしたちは自分たちの活動と、想いをまとめ、資料として申込書にあわせて同封することにした。もちろんこれで合否が変わることはないかもしれない。しかし、このどうにもできない歯がゆさを伝えるには、これしか思いつかなかった。プロフィールに、これまでの仕事の紹介、これからの展望、入園希望の理由を手紙にしたためた。その枚数は全部で10枚以上になり、こんなもの読まないだろうな、と思いつつも、どうにか願いが届いてほしいと祈るような気持ちで区役所に申請しに行った。結果は2月の初旬に届くという。申請をしてから約4ヶ月後だ。数ヶ月の間、毎日のように入園結果を気にしていた。毎年、年末になると来年の目標を掲げているわが家では、結果次第でAとBという2通りの希望を書いていた。どちらに転んでも納得できるように心の準備をする。あれから数ヶ月が経ち、ある日、ポストに区役所から1通の封書が届いた。「あれ?思ったより薄い……」。中には紙1枚しか入っていないように見える。部屋に入り、胸に手をあて大きく深呼吸……。「あぁ、神様……」心の中で「受かれーー!」と叫ぶわたしがいる。「保育園、入園内定のお知らせ」わーーーーー、受かった!!!!込み上げてくるものがあり、私は封書を抱きしめながら泣いた。しかも、区立の認可保育園に内定が決まったのだった。入園先は、希望していた中でも一番最後の方に書いていた園ではあったものの、めでたく、息子は4月から1歳児クラスに入園することになった。諦めなくてよかった。落ち着きを取り戻したころ、嬉しさの反面、息子と離れることが決まった今寂しさも同時にこみ上げてくる。息子を抱きしめ、頬ずりをして、「一緒に頑張ろうね。お母さん、お仕事頑張るから」と、どうにか笑顔を保ち、声をかけた。つづく次回「おかっぱちゃんの子育て奮闘日記 vol.50 初めての保育園生活。頑張る! 働くお母さん」をお届けします。※認可保育園の提出書類に資料に同封することは、東京都で義務付けられているわけではありません。また、作者の意思で行ったことであり、実際の合否との関係性はありません。
2017年12月31日年末年始のおやすみに入ると、ママとパパの夜寝る時間がついつい遅くなってしまい、子どもも一緒に夜更かししてしまいがちですよね。「年末年始は特別だから…」と生活サイクルを崩したまま過ごしてしまうと、年明けに保育園や幼稚園が始まってもなかなか元に戻せず、体調を崩してしまうことも。できるだけ子どもの生活サイクルはキープしたいところです。そこで、夜更かししがちな年末年始に、子どもの生活サイクルを崩さないようにするコツをご紹介します!■朝起きる時間を同じにしておくことが大切夜更かしをしても、朝起きるのはいつもと同じ時間にしましょう。せっかく寝坊できる日に平日通りの時間に起きるのは、ママとパパにとってつらいところではあるのですが、朝起きる時間を一定にしていれば多少夜更かしをしてしまっても生活サイクルが大きく乱れることはありません。また、朝いつも通りに起きると、子どもは自然と夜寝るようになります。夜が遅くなったから、と朝遅くまで寝かせてしまうと余計に夜寝なくなってしまうので、いつもの時間より遅くとも1時間以内に起きるようにして、生活サイクルを保つようにしましょう。 ■「今日だけはOK」という日をあらかじめ決めておくなるべく夜更かしさせないように寝かせていても、年末年始はおもしろいテレビ番組もたくさんありますし、親戚が集まっていて楽しげな雰囲気のなかでは、子どもも寝るのを嫌がります。そんな日は「今日だけはOK」としてしまっても大丈夫です。1日夜更かししたからといって、子どもの成長が止まってしまうわけではありません。ただ、気をつけておきたいのが「今日だけはOK」という特別な日が何日も続いてしまうこと。ついつい年末年始の空気に押されて連日「今日も、まぁいっか」としてしまえば生活サイクルが乱れてしまい、年明けの日常が戻ってきた時に苦労します。その場その場で判断すると、毎日が特別になってしまうので事前に「大みそかだからこの日はOK」「親戚がみんな来る日だから◯日だけは夜更かししても目をつぶろう」と決めておくのがおすすめです。わが家でも大みそかと、親族が集まる元旦か2日のどちらか、この2日間だけは寝る時間をうるさく言わないようにしています。大みそかに限っては「年が明けるまで(0時まで)起きていてもいいよ」と言っていますが、昼寝までして迎えた大みそかの夜、頑張っても23時ころには子どもたちは寝てしまっています。そんな姿も可愛いものですよ。■できれば体力回復日を設けてあげよう年末年始に楽しく過ごした子どもはとても疲れています。できれば、日常が始まる前の1日を体力回復日として、生活サイクルを元に戻す日にしてあげましょう。朝はいつも通りに起きて、疲れているなら昼寝をさせてあげて夜もいつもの時間に寝る。この1日を設けると、年明けすぐから体調を崩すことも少なくなるはずです。年明けに体調を崩すのは、遊びすぎて疲れていて体力が落ちているところに、ウイルスが入ってきてしまうことが原因のひとつとされています。万全の体調で保育園・幼稚園に向かうためにも、体力回復日を取れるように予定を調整してみてくださいね。楽しいことがたくさんある年末年始。夜更かしも気になりますが、特別な日を設けてあげながら、朝はしっかり起きて生活サイクルが大きく乱れないよう注意して過ごしましょう!
2017年12月30日ぐっちぃ家のほうでは、子供たちが小学生にあがったら「お年玉」をあげようというルールがなんとなく決まっているのですが、今年こまめとのまめ、そして妹の子の姪っ子ちゃんが1年生になりました。姪っ子甥っ子自分の子全員で6人いるのですが、その中でわたしの妹の上のお姉ちゃん(ややこしい)が今年6年生になりまして、ひとりちょいと大きいのです。久しぶりに会ったら背も高くなってて(もともと大きいほうだったんだけど)、腰の位置が思ったところと違う高さにあったりと、びっくりだらけのお姉ちゃんでした。さすがに1、2年生と6年生同じ金額じゃだめだろ…と思ったんだけど、ここでお姉ちゃんに払ってしまった金額はのちの6年後、こまめやのまめ、姪っ子ちゃん(妹)などにも支払う金額になるわけで、さらに考えると今の6年生の姪っ子ちゃんはもっと大きくなってるわけで…。私と弟とで、作戦会議(笑)。(実際はLINEで)誕生日やクリスマスでお金が飛んでいく12月からのお年玉はきつい!ちなみにお年玉の相場で6年後を計算すると26,000円!さらに、こまめのまめ世代の子供たちが全員高校生になったら…!く…苦しい…!なんか口だけはでかい男が言ってますけど!結局あんまり先のことを考えてもどうなるか分からないってことで、普通に渡したんですけど、お年玉あげる側になるとけっこう大変ですね。まだくまさん側に姪っ子甥っ子がいなかっただけでも良かったのかも…。(今後は分からないけど)ちなみに私自身、母親のきょうだいからはお年玉もらっていませんでした。(父方は会えばくれる程度)だからなんとなくあげなくていいものだと認識してたけど、やっぱり母親のきょうだいが異例だったんかな?
2017年12月30日インスタグラムで人気のグラハム子さんによる育児絵日記。上履きに関する思い出深いエピソードがあるのだとか。大切なことは、日々の些細な、そしてかけがえのない思いでとともに心に残るものなのかもしれません。我が子にも伝えたい。心に残る上履き洗いの思い出こんにちは、グラハム子です。もう今年も終わりですね。1年なんてあっという間。今年も色々なことがありました。4月には息子の入園式がありました。最初は朝泣いていたりもしましたが、今ではすっかり園生活を楽しんでいるようです。毎週金曜日には園で履いている上履きを持って帰ってきます。晴れている日は庭にタライを出して、皆で上履きを洗うのが毎週のお決まりになりました。 私は上履き洗いにちょっとした思い出があります。それは私が小学校1年生の時のこと…。生活科で上履きを洗う授業がありました。大きなビニールプールに水を張って、クラス全員で輪になって自分の上履きを洗いました。そして洗い終わると、先生がこんな話をしてくれました。 こんな何気ない思い出なのですが、20年以上経った今でもよく覚えています。人間も水と一緒でクルクル流れて当たったり返ってきたりしながら上手く生きていくんだなぁ、と子どもながらに感じました。良い機会だから私もこの話を子どもたちに伝えよう!と思いました。 …うちの子たちにはまだこの話は早すぎたようです。でもまたもう少し大きくなったらもう1度ちゃんと伝えたいです。それまでこれからも一緒に上履き洗おうね。
2017年12月29日2016年に出版した『「賢い子」に育てる究極のコツ』が10万部を超えるベストセラーになった脳医学者・瀧靖之先生。16万人の脳の画像データを診断し、賢い子どもを育てる秘訣は「好奇心」にあると考える先生は、5歳の息子さんのパパでもあります。好奇心を持つ子どもに育てるために、親は何をどうがんばればいいのでしょうか。先生ご自身の子育てのお話もうかがいながらアドバイスをいただきました。■「やらせる」ではなく「一緒に」で育つ、子どもの好奇心─ 子どもの好奇心を育てることがとても大切だそうですが、ご自身の子育てではどのようなことを意識されていますか?とにかく子どもと一緒に楽しむこと。博物館も一緒に見に行ったり、NHKスペシャルの科学や生物番組も一緒に見たりしています。そして、本や図鑑だけは、子どもが欲しいと言えば買います。おもちゃは誕生日とか記念日の時だけにしていますが、本だけは買いますね。漫画は基本ダメなんですが、科学漫画の「サバイバル」シリーズ(朝日新聞出版)だけは買っています。図鑑はほぼ無条件で買っていますね。─ただ図鑑を与えるだけではなく、一緒に図鑑を見たり、図鑑を親子で楽しんだりすることが大切なんですね。私は図鑑の内容をクイズにして、子どもに時々質問します。わざと答えられないくらい難しいクイズを出して、子どもに考えさせます。でも、難しければ難しいほど、子どもはがんばりますよ(笑)。子どもって機械的に暗記することは大人以上に優れているので、驚くほどすごいんです。NHKの番組「ダーウィンが来た! 生きもの新伝説」とかで珍しい鳥や魚が出てきたら、「これ、あそこに載っていた」と言って図鑑を広げて持ってきますからね。─ 親が子どもと一緒に楽しむと、子どももどんどん楽しくなるんですね。とにかく親も一緒に、ということが大切ですね。僕が徹底しているのは極力、何をするにも子どもだけでやらせないようにしています。図鑑も一緒に見ますし、ピアノも30分ずつ一緒に習っています。あと英会話や空手も一緒です。忙しくても必ずそういうところは一緒にやります。─ 子どもだけでやるのと、親が一緒にやるとでは、何が変わりますか?全く違うと思いますよ。物への向き合い方が変わります。重要なのは、親ががんばっている姿を見せるということ。そうすると、子どももがんばります。例えば、ピアノ。うちの場合、先に自分が弾きたいという気持ちがあるので、子どもが弾かないなら「お父さんが弾くぞ!」とピアノを占領してしまうんです。そうすると子どもは「僕も!」ってやりたくなるから、ちょうどいいんです。■親のもうひとがんばりで、何歳からでも子どもは伸びる─ 共働き家庭が増える中で、子どもと関われるのは平日の夜と土日くらいという親も増えています。どうすればいいでしょうか?土日とか、やれる時にがんばればいいんです。子どもが小さい時に一緒にがんばって基盤を作ったほうがラクですよ。中学生、高校生になってがんばるのは、子どもも親も大変ですから。─ 「今」というのは何歳くらいを指しますか?小さければ小さいほうがいいですが、何歳でもいいんです。子どもの頃にいろいろなことに好奇心を持って取り組んでいれば、勉強は勉強と思わず生きますし、仕事を仕事と思わず生きます。とにかく楽しんで勉強や仕事ができる人間が育つ。だからいかにそれを早い段階で始めるかですね。─ ごはんを作って、子どもを園に送って、というように毎日の生活でいっぱいいっぱいのお母さん、お父さんも多いと思います。そこは、もうひとがんばりすれば、後で大きな効果があるんですね?その通りです。本当にうちなんかも「子育てってこんなに大変なのか!」って感じますが、そこでもうひとがんばりするか、しないかだけだと思います。ただし、あくまでも親ができる範囲で。親が悲壮感を漂わせながらがんばってもしょうがないので。─ 親の悲壮感は子どもにも伝わってしまいそうですね。結局は、親がどれくらい一緒に楽しむかです。何かさせようと思っても、子どもはやらないですからね。親が楽しんでやれば子どもも楽しむので、わが家ではそこを徹底していますね。─ それでは、親も生まれ変わって自分の好奇心を広げるつもりでやればいいでしょうか?子どもの好奇心や学力を伸ばそうと思ったら、親が自分で努力するしかないんです。でも、それを子どもが小さいうちにやっておけば、後は子どもが自分で走り出すので、費用対効果はいいですよ。僕も、子どもの頃に望遠鏡や顕微鏡を買ってもらって、親に手伝ってもらいながらいろいろなことをやりました。やっぱり子どもの頃に自分が興味を持ったことは面白くてしょうがないから、後は自分でどんどん勉強していきました。だから最初だけ、きっかけ作りだけ、親ががんばればいいんです。─ 最初だけ、とにかくちょっと親ががんばればいいんですね?そうですね。でも、自分も興味を持ちだすと楽しくなりますよ。一緒に博物館に行っても、わかる・わからないで、面白さは全然違います。前もって子どもと一緒に本を読んでいれば、嫌でも恐竜のことなど詳しくなりますから、そうすると見るのも楽しくなります。─ 親が「これだったら一緒にハマれるかも」っていうのでもいいんですか?それで全然いいんですよ。そこから広げればいいので。図鑑を全部一緒に読んで、博物館行って、図書館行って、水族館行って…って理想的な関わりができるのならいいですが、現実には難しいですよね。僕もそうしていますが、子どもと一緒に体験することをできるだけ優先するように努力できていればいいんです。 ■「もっと知りたい!」欲求が生み出す、正のスパイラル─ やはりバーチャル(知識)とリアル(現実)が結びつく体験を親子で楽しんですることがとても重要なんですね?「これが、これなんだ」という五感にうったえる体験をすると、知れば知るほど楽しくなる正のスパイラルに入ることができます。知識が増えてくると「これはどうなっているの」「あれはどうなっているの」とますます知りたくなりますから。逆に何も知らないと、興味が持てない、つまらない、と負のスパイラルに陥ってしまいます。─ 知ることで、どんどん人生が好転する正のスパイラルになるんですね?やっぱり人間って最低限の知識が必要だと思うんです。それがあれば、社会をわたって行くうえで、すごくラクになるんですよ。おそらく勉強も仕事も。その知識を得るのも、イヤイヤやるのではなくて楽しんでやるのが重要。やはり、そこで生きてくるのが、知的好奇心をいかに子どものうちから伸ばすか、です。そのために図鑑と体験で、バーチャルとリアルを結びつける。最終的にはここに帰するんです。─ そのために親がした方がいいことがあるんですね?子どもが「好きだ」ということには、どんどん背中を押してあげることです。自分が無理矢理引っぱるのではだめ。もし、引っぱるのであれば、そのお膳立てはさりげなく、しっかりしておくことが大切です。─ お膳立てですか?ストラテジー、戦略を覚えるのはすごく大事です。何かを極めようとするとまず本を読む、もっと難しいことがあると人に聞く、みたいな感じです。僕の場合は蝶だったんですが、極めようとするといろいろなものが無限にあるわけですよ。そのうち洋書の図鑑を買ってきたり、あるいはいろいろな人に聞いて調べたり、全然違う植生学や地理を勉強したり。そうすると、どんどんいろいろなことがわかってきます。そして、結局は勉強につながります。どうやったら点数がよく取れるのか。その次に、今度は仕事につながるんです。どうやったら、研究がうまくいくのか、営業がうまくいくのか、会社の経営がうまくいくのか、とか。ストラテジーは全部同じです。─ そのストラテジーを覚えるための手助けを、最初は親がするんですね。僕も子育てやっているからわかりますが、子育て世代って時間がないうえに仕事も忙しい時期じゃないですか? だから本当につらい。だけど、そのつらいところでもう一歩だけでも努力する。「バッターボックスに立たないとホームランは絶対打てない」とよく言われますけど、やらないと絶対できません。─ では、忙しい中でも一定期間と思ってがんばればいいんですか?いや、一定期間とは考えずに、日々、もう少しがんばる。そのうち、子どもは自分で走りだすから、その時期まで続ければいいんです。そうすれば自分も知識が増えて生活が楽しくなるから。─ そうですよね。子どもと何かやると世界が広がりますよね。もう一回自分も育っているような…。全くそうですよ。図鑑なんか見ていると幸せです。昔の図鑑と比べて今のはすごいですから、隔世の感があります。図鑑を見ているだけで本当にうれしいですよ。子どものおかげだなあって。─ もう一度こんな図鑑の世界が味わえたっていう?本当にそうです。子どもがいなかったらこんなことはできなかったって思うと、もう非常にありがたいです。ただ、そうは言ってもお父さん・お母さんは日々忙しくて、それどころじゃないのもよくわかります。ちょっと頭の片すみに入れておくだけでもいいんです。1時間なかったら30分、30分なかったら10分、10分なかったら3分と、子どもの好奇心を伸ばす種をまくといいですね。多忙な研究活動の中、お子さんとの時間を優先していらっしゃる瀧先生の子育て生活に驚きました。「親が悲壮感を漂わせず、楽しめる範囲」で、でも「ちょっとだけきっかけ作りをがんばれば後で大きなリターンがある」という先生のお話は、お子さんを大切にして子育てに向き合っている父親としての姿と、脳医学者ならではの合理的な視点の両方を感じました。ただでさえ大変な現代の子育て。その中で、子どもの好奇心を育てるタネを巻く、ということは、「やらなければ」と思うとつらくなってしまいそうですが、「親子で楽しもう」と思えば、楽しんでいるうちに親も子どもも「もっといろいろなことを知りたい」と思えそうです。「何歳からでも遅くない」と言っていただいたので、もう子どもが小学生のわが家もできる範囲で、今から好奇心のタネまきを親子でしようと思いました。先生によると好奇心は認知症予防の特効薬の可能性もあるとのこと。40代の筆者も自分の好奇心もついでに育てて、認知症の予防をしようと密かにもくろんでいます。瀧靖之 プロフィール1970年生まれ。医師。医学博士。 一児の父。東北大学大学院医学系研究科博士課程卒業。東北大学スマート・エイジング学際重点研究センター 副センター長・加齢医学研究所 教授。東北大学加齢医学研究所及び東北メディカル・メガバンク機構で脳のMRI画像を用いたデータベースを作成し、脳の発達、加齢のメカニズムを明らかにする研究者として活躍。読影や解析をした脳MRIはこれまでに16万人にのぼる。「脳の発達と加齢に関する脳画像研究」「睡眠と海馬の関係に関する研究」「肥満と脳萎縮の関係に関する研究」など多くの論文を発表。学術誌はじめ新聞・テレビなど、マスコミでも数多く取り上げられ注目を集めている。『「賢い子」に育てる究極のコツ』(文響社)は10万部を超えるベストセラーに。編集協力: 「#のびるこラボ」 株式会社ベネッセコーポレションが運営している、誰でも参加できるFacebookの公開グループ。「伸びる子」のヒミツを学者・保育士・専門家と一般の方々とで徹底解明していきます。幼児期に伸ばしたい一生役に立つチカラと自信を育むために親として何ができるか、考えるきっかけ作りをしていきます。取材・文/まちとこ出版社 石塚由香子
2017年12月29日2016年出版の『「賢い子」に育てる究極のコツ』(文嚮社)が10万部を超えるベストセラーになった脳医学者・瀧靖之先生は、5歳の息子を子育て中のお父さん。16万人の脳の画像データ診断をした経験から、賢い子どもを育てる秘訣は「好奇心」にあると考え、自ら「好奇心を育てる子育て」を実践中です。瀧先生によると、好奇心は脳の最高の栄養素。そして子ども時代だけではなく、生涯を通して健康な脳を維持して幸せに生きるための秘密兵器と言えるそうです。どのような子育てをすれば子どもの脳が育つのか、仙台の東北大学加齢医学研究所にお邪魔して、瀧先生にお話をうかがいました。■好き嫌いが生まれる前に、いろいろなことに触れて「脳の道路工事」を─ 著書で人間の脳を道路工事に例えられていましたが、イメージがわきやすかったです。脳はまず工事をしてどんどん道路(ネットワーク)を拡張した後に、今度は使わない部分をどんどん壊していき、脳の効率を上げるんですね。赤ちゃんの頃はあらゆる物に興味を持ちます。石や草など何を見ても反応している時期がありますよね? 脳内では道路工事(ネットワークづくり)をさかんに行って道路を拡張していきます。しかし、次第に興味を持つ対象が限定されていき、「使わない部分」が出てくるとそれを壊して、脳を効率的に使うようになります。─ まだ個人的な好き嫌いが出ていない時期、つまり使わない道路が増えないうちに、いろいろなことに触れておくことが大切なのですね?一度どこかで触れておくと、中学や高校で同じ経験をしたとき、それがすっと入ってくるんですよ。これはまさに親密度というか。物事って最初になんでも見たり聞いたりする時は障壁がありますが、小さい頃に一度触れておけば、成長してからもずっと楽に理解できます。─ なるほど! 一度触れておけば、忘れているように見えてもどこかに残っているんですね。そうです。だから子どもの頃にたくさんのことに触れておくことが大切です。■好奇心を育てるには「図鑑」が一番という理由─ 好奇心が賢い子どもを育てると考え、好奇心を育てるのに瀧先生は図鑑を特にすすめていらっしゃいますね。図鑑のいいところは、いつ見ても新発見の宝庫であるところです。何歳になっても図鑑は好奇心を刺激してくれます。─ 先生は赤ちゃんへのプレゼントにも図鑑をおすすめしています。図鑑は動物や虫、鳥、星など身近な自然科学のテーマが多く、自然はどこまでも奥深いからです。例えば、恐竜だって単に名前を覚えるだけではなく、ジュラ紀や白亜紀といった時代、その中で肉食恐竜がどうだったか、アジアからアフリカにわたったらしいとか…好きになるともう知りたいことはいくらでも出てくるんですよ。どうやって恐竜に羽毛が出てきて、そこから鳥類に進化したとか、もう無限です。ゲームやスマホは面白いので一度はどの子どももハマりますが、自然は人間の作ったものより深いことにいずれ気づきます。ゲームにハマる前に自然科学に触れさせておけば、自然の面白さに必ず戻ってきます。■子どもの脳を育てるのは、バーチャルとリアルが結びついた時のワクワク─ 図鑑で見た電車を実際に見に行くなど、本の知識を実際に確かめる体験をすすめていらっしゃいますね。大切なのは、バーチャル(本などで得た知識)をリアル(現実の体験)と結びつけること。電車図鑑を買って読んだ後は実際に電車を見に行く、深海魚図鑑を見たら博物館に行くなどです。「これが本で見たあれなんだ!」とバーチャルだった知識がリアルな体験に結びつくと、子どものワクワクは大きくなり、「知ること」が楽しくなって、どんどん知りたくなります。─ そして、バーチャルとリアルを結びつけるには、時には道具を使うのがいいんですね。どのような道具がいいのでしょう?虫が好きな子どもには虫取り網、星が好きな子どもには天体望遠鏡などです。必ずしも必要なわけではありませんが、道具があることで子どもがより熱中することもあります。子どもが図鑑で夢中になっているものをもっと楽しく体験させてあげたい。そのために何か道具が必要かな。そうやって親が一緒に考えてあげるのは、とてもいいことだと思います。 ■まずは身近なテーマから、初めての図鑑選び─ ちなみに、本屋さんに行くと図鑑がたくさん並んでいます。どうやって選べばいいでしょうか?親でも子どもでも興味を持つものがあれば、どんな図鑑でもいいと思いますが、子どもって身近にあるものに興味を持ちますよね? 虫、動物、魚、植物など身近にあるものから始めるのがいいのではないでしょうか。─ 子どもが生活の中でも出会いやすいものからですね?そうですね。ただ子どもって不思議なものが大好きなので、恐竜とか深海魚とか、そういうものでも子どもが興味を持ったらいいと思います。ただ身近なものの方が親も関わりやすいし、バーチャルとリアルを結びつけやすいですよね? ─ ウェブでもいろいろな情報が見られますが、やはり紙の図鑑がいいのでしょうか?ウェブはまだ年月が経っていないので難しいところですが…。パっと見ていろいろ調べられるところはウェブのいいところです。逆にいろいろなところにリンクで飛べるので、注意散漫になり、集中して見るのが難しい、というような意見もありますね。─ ウェブは、子どもの好きなものへの気持ち、好奇心が育ちにくい面があるのですか?まだはっきりとはわかってはいません。ただ一長一短なのは確かです。紙の図鑑は重すぎて出かける時に持って行けないから、そういう場面ではウェブの図鑑を利用すればいいと思います。だけど、目が疲れず、必要のないページに飛ぶ心配がない、注意散漫にならない、というのが紙の図鑑のいいところですね。─ やっぱり好きなだけ集中する、というのがものすごく大事なんですね?熱中体験は重要です。僕自身、家の隣の空き地で蝶取りをしていたのが、全ての原点になっていますから。■子どもの好奇心を広げて伸ばすのが親の役目─ 親は図鑑を子どもに与えて好奇心が芽生えるきっかけを作り、その後はどうすればいいのでしょうか?例えば、恐竜が好きな子どもには恐竜だけで終わらせるのではなく、そこから爬虫類や鳥類に興味を向けさせたりしましょう。恐竜は鳥類が進化したもので、そこから脊椎動物や哺乳類へ…といったように、親が子どもの興味や知識を広げてあげるといいですね。子どもは物事をふかんして見られないので、そこは親が背中を少し押してあげましょう。─ 先生のご両親も図鑑で好奇心を育てる子育てを実践されていましたか?うちの親のいいところは図鑑を惜しまず買ってくれたことですね。「図鑑を買ってほしい」と言うと、それだけは買ってくれました。読み終わって次のが欲しいと言ったら、また本屋で買ってくれて。それでどんどん知識が広がり、親の書斎にあった百科事典も見るようになり、もうボロボロになるまで読みあさりましたね。─ 同じことを今、5歳の息子さんもなさっているんですか?うちの息子も漢字をルビなしで読みます。それは、漢字の勉強をしたわけでもなんでもなくて、単に図鑑を読んでいると漢字が目に入ってくるから、嫌でも覚えちゃうんですよ。それこそ究極の勉強。私から見てもびっくりするような文章をルビなしで読みます。やっぱり好きだから覚るんですね。─ 最初の頃は先生が読み聞かせをしていたんですか?いやいや。ルビがある普通の図鑑を読んでいるうちに、大人が読む百科事典のような図鑑を一人で読み始めて。それこそ僕が父の書斎でやったみたいに、うちの息子も僕の書斎に入ってきて、本当はあまり折り目をつけて欲しくないような大切な本も勝手に持ち出して見ています(笑)。─ そういう意味では「子どもには子ども用とは思わないで、興味を持ったらどこまでも」ですね。子どもの興味、好奇心をどこまでも突き抜けさせるべきです。子ども用でごまかしてしまったら、「世の中こんなものか」と子どもも感じて面白くなくなってしまいます。ルビがあろうがなかろうが関係ないんです。うちの子もなんだか難しい本を買っていますよ。─ 先生ご自身も子どもの時に読んだ図鑑が後の勉強に役立ったとか?僕も幼稚園の時に図鑑を読みあさっていたので、中学生で惑星などの勉強になった時、「幼稚園の時に覚えたことを、なんでこんなに大きくなって、もう1回やるんだろう」って不思議なくらいでした。受験勉強も、すでに小さい頃に覚えたこと、理解したことにいろいろ肉付けしていくだけですみます。数学はちょっと異なりますが、自然科学、歴史、地理などは子どものうちに頭へ入れておくと、その教科で出てくる言葉への親密性が高くなります。─ うちの子はもう小学生ですが、今すぐ図鑑を買いたくなりました。早ければ早い方がいいですが、何歳からでも大丈夫。遅すぎることはありませんよ。新しい情報に触れれば、脳は何歳からでも刺激を受けて成長します。 第一線で脳科学の研究をしながら、自ら「好奇心を育てる子育て」を実践されている瀧先生。脳はそれぞれのエリアの働きに適正な時期があり、好き嫌いが出る前にいろいろなことに触れておく大切さを実感しました。今赤ちゃんを育てている方はぜひ、この「図鑑で好奇心を育てる子育て」を試していただきたいと思いました。2000円~3000円する図鑑は決して安くはありませんが、いろいろなことに好奇心を持てる子どもが育つのなら費用対効果は十分に感じます。すでに子ども2人が小学生の筆者は、「もっと早く知っていれば」と後悔する反面、「何歳からでも遅くない」という先生の言葉を励みに、今日からできることを実践していこうと早速図鑑を購入してみました。瀧靖之 プロフィール1970年生まれ。医師。医学博士。 一児の父。東北大学大学院医学系研究科博士課程卒業。東北大学スマート・エイジング学際重点研究センター 副センター長・加齢医学研究所 教授。東北大学加齢医学研究所及び東北メディカル・メガバンク機構で脳のMRI画像を用いたデータベースを作成し、脳の発達、加齢のメカニズムを明らかにする研究者として活躍。読影や解析をした脳MRIはこれまでに16万人にのぼる。「脳の発達と加齢に関する脳画像研究」「睡眠と海馬の関係に関する研究」「肥満と脳萎縮の関係に関する研究」など多くの論文を発表。学術誌はじめ新聞・テレビなど、マスコミでも数多く取り上げられ注目を集めている。『「賢い子」に育てる究極のコツ』(文響社)は10万部を超えるベストセラーに。編集協力: 「#のびるこラボ」 株式会社ベネッセコーポレションが運営している、誰でも参加できるFacebookの公開グループ。「伸びる子」のヒミツを学者・保育士・専門家と一般の方々とで徹底解明していきます。幼児期に伸ばしたい一生役に立つチカラと自信を育むために親として何ができるか、考えるきっかけ作りをしていきます。取材・文/まちとこ出版社 石塚由香子
2017年12月28日ムスメちゃんとオコメちゃん
教えてまろさん! 悩みだらけの「音楽の習い事」
たんこんちは ボロボロゆかい