恵まれたフィジカルを武器に活躍する、テニスの大坂なおみ選手。彼女の快進撃の裏には、ある変化があるのだとか。大坂なおみ選手は、いま、テニスの世界でもっとも注目されている選手のひとりかもしれない。実際、グランドスラムに次ぐ大きな大会でのツアー初優勝に象徴されるように、今季の大坂選手の活躍は目覚ましい。「大坂選手の最大の強みは、何より180cmの体格から生み出されるケタ違いのパワー。時速200kmを超すサービスが打てる女子選手は、世界でも数えるほどしかいません」そう教えてくれたのは、テニス専門誌『スマッシュ』編集部の赤松恵珠子さん。持って生まれた筋力に加え、プレーに見られる“ある変化”が躍進の原動力になっているという。「今までは武器のパワーに頼りすぎてショットが単調になり、相手にコースを読まれる場面がありました。それが、今季になってからはセンター、ワイド、スライスなど、サービスを豊富に打ち分けられています」その変化を作り出したのが、新コーチに就任したサーシャ・バイン氏。「彼は、全ての球を全力で打っていた大坂選手に対して、通常のショットでも十分に通用することを伝えました。それによって、プレーに余裕ができ、チャンスを的確に狙って決める安定感が身についたようです。さらにメンタル面でも、一度崩れると立ち直れないことが多かった以前に比べ、粘り強く崩れにくい試合運びができていると感じます。これも、ポジティブなサーシャコーチがもたらした効果のひとつでしょう」そうなると、期待が高まるのは、5月末に開幕する全仏オープンをはじめ、日本人史上初の四大大会優勝。「グランドスラムを獲るには、実力はもちろん勢いも大切。圧倒的な女王がいない今こそチャンスだと思います。全仏のクレーコートは粘りが必要なため難しい場面もあると思いますが、皆さんもぜひ一緒に入り込んで、試合を楽しんでください!」※『anan』2018年5月30日号より。写真・Shutterstock/アフロ
2018年05月28日日本はもちろん、メジャーでも出場の度に注目されているメジャーリーガー大谷翔平選手。しかしそんな大谷選手が活躍を続けるためには、超えるべきハードルがあるのだそう。23歳のルーキーが、投手として初登板初勝利を収めたかと思えば、その直後、打者として本拠地初戦から3試合連続のホームラン。本格的な「二刀流」として日本プロ野球史に様々な伝説を打ち立てた大谷翔平選手の、華々しすぎるメジャーデビューが、野球ファンのみならず、世界中の人々の度肝を抜いている。「正直、ここまでの活躍は予想していませんでした。もちろん、アメリカでも以前から注目はされていましたが、オープン戦の不振もあり、まだ成長途中という冷静な見方が大勢だったんです。そんな中、短期間で調整してこれだけ結果を出せるとは、本当に常識離れしています」そう話すのは、メジャーリーグ専門誌『スラッガー』副編集長の久保田市郎さん。専門家の間でも、大谷選手の活躍がこれだけ話題になっているのは、メジャーと日本のプロ野球の環境の違いに理由があるという。「メジャーは、日本と比べて投手も打者もパワーが1段階上で、例えばストレートの平均速度でいうと約5km/h速い。日本で速球派のピッチャーや、ホームランバッターでも、アメリカでは通用しない場合も多いんです。ところが、大谷選手はバッターとしてもピッチャーとしてもまったく力負けしていません。それも、ふたつを同時にやりながら、です」もはや、「漫画のよう」だという大谷選手の活躍だが、久保田さんは“さらに上”を期待したいという。「水を差すようですが、最終的な評価を下せるのは、シーズンが終わったとき。もちろん、現時点の結果だけでも十分にすごいのですが、日本と比べてメジャーは連戦が多く、体力面の負担も大きいので、1年目の日本人選手は後半戦で調子を落とすことも多い。加えてデータ分析の技術が高いため、研究が進む夏以降に結果を維持できるかどうかも重要です。しかし逆に言えば、そういったハードルを越えてこの活躍を1年間続けられれば、それはメジャーの長い歴史でも指折りの偉業といえます」連日メディアを賑わす大谷フィーバーが、野球史に残る伝説の始まりになるのかどうか!?大谷選手のこれからにますます期待が高まる。「歴史に残るのは“ある時期の活躍”ではなく“年間を通した成績”です。まずはケガをせずに1年、二刀流としてプレーし続けて結果を残してほしい。それ自体、100年間誰もやったことのない偉業です」※『anan』2018年5月30日号より。写真・ZUMA Press/アフロ
2018年05月27日こんにちは。エッセイストの鈴木かつよしです。スポーツは、大人から子供まで誰でも楽しめるものですよね。2018年2月に開催された平昌オリンピックでは多くの「アスリート」がメダルを獲得し、私たちに勇気と感動を与えてくれました。そこで今回は“ノン・アスリート”の子どもたちがママやパパと一緒に楽しめるスポーツ競技は何か ということについて、その歴史と楽しさという点から考えてみたいと思います。ボウリング紀元前5000年頃の古代エジプトの時代から、いわゆる“魔除け”的な宗教儀式として行われてきたとされるボウリング。そのルールを統一し近代ボウリングの原型を確立したのは、わたしたちが歴史の授業で習った16世紀ドイツの宗教改革家であるマルティン・ルターでした。ルターの弟子にあたる多くのプロテスタントの人たちが17世紀になるとアメリカへ移住して行ったため、ボウリングもアメリカで最も盛んになり、発展して行きます。このようにキリスト教との縁が深かったボウリングは日本においても江戸時代末期の1861年に長崎市の大浦居留地に最初のボウリング場が開設されることにより、その歴史をスタートしました。1970年前後に中山律子選手らの出現によってピークに達したその人気はだいぶ衰えたとはいえ、老若男女問わず誰でも参加できてルールもシンプルで楽しいことから今でも「みんなが一度はやったことがあるスポーツ」としてわが国では広く浸透しています。このように手軽で親しみやすいボウリング を、アスリートでない普通の子どもたちが楽しまない手はありません。運動部員でない中・高・大学生の日頃の運動不足解消に。受験勉強の合間のストレス発散に。ママもパパもご一緒に大いに楽しんでください。小さなお子さんがプレーする場合 には投げたボールがガターに落ちない「ノーガター機能」を備えたレーンのあるボーリング場も増えていますので、ぜひ活用していただきたいと思います。スポーツはアスリートだけのものではありません。日常あまり運動をする機会のない人にとってはスイミングやウオーキング・ランニングといったフィットネス(健康のための運動)で汗を流すのもよろしいかとは思いますが、フィットネスにはスポーツゲーム特有の“楽しさ”は残念ながらありません。その意味でボウリングは、ノン・アスリートの子どもたちにママやパパと一緒に楽しんでもらいたいゲーム としても筆者一押しの運動競技なのです。けん玉ボウリングと同じようにそのルーツを辿って行ったら紀元前にまで遡るといわれるスポーツ的要素満載のゲームが「けん玉」です。今、わたしたちが親子で楽しんでいる日本式のけん玉は、イギリスのカップ&ボールとフランスのビルボケをベースにして大正末期に完成したものとされているようです。けん玉は、ボウリングよりもさらに手軽で誰でも自宅の室内で遊ぶことができます 。それでいて、上達するためには膝(ひざ)を上手に使うことが必須であるところがあらゆるスポーツ競技と共通していることから、スポーツの一種と位置づける人も近年増えつつあります。たとえば2012年に日本で設立された一般社団法人はワールドカップを開催し世界ランキングも決定するなどけん玉の国際的な普及活動に取り組んでいます。この背景には2010年頃に日本から持ち帰ったけん玉でラップのリズムに合わせて動画投稿サイトに様々な技を披露したアメリカの若者が現れて以来けん玉が“KENDAMA”として広く世界的に認知されるようになったことも大きく影響していると言われています。とはいえ、普通の子どもたちにとってそんな世界ランクなどどうだっていいこと。ママやパパと一緒に大皿、小皿、中皿、とめけん、飛行機それに灯台が成功すればもう大興奮間違いなし 。膝を中心とする下半身の鍛錬になり集中力を高めるうえでももってこいの「けん玉」は、ボウリング同様ノン・アスリートの子どもたちに絶対お薦めのスポーツ です。サイクリングボウリングもけん玉も紀元前からの歴史があるとなれば、ママの日常生活に欠かせない存在である“自転車” は相当古くからあるのだろうと思いがちです。ところが自転車の歴史は意外と浅く、わずか200年しかありません。ドイツのドライス男爵という人が1813年に発明した足蹴り式の木製二輪車が最初の自転車とされ、その後「足蹴り方式」から「ペダル方式」へ。そして前ギアと後ギアをチェーンで結ぶ駆動方式へとイノベーションを重ね、1888年のアイルランドの獣医・ダンロップによる空気入りタイヤの発明によってスピードと乗り心地が飛躍的に向上して世界中に普及して行ったとされています。自動車よりもずっと手軽であるにもかかわらず歩くよりは全然早く楽ちんであることからもはや自転車のない暮らしなどママにとっては考えられません。“ママチャリ” は地球環境にも優しい誇るべきわが国の文化ではないかと思います。ノン・アスリートの子どもたちにスポーツとして“サイクリング”を筆者がお薦めする理由は、いくつかあります 。・運動に自信のない子でも一度おぼえてしまえば抵抗なく楽しむことができる・ウオーキングやランニングよりも楽しく、苦にならない・体に直接的に“風”を感じながら走るので気持ちがよくストレスを発散できる----------以上、いかがでしたでしょうか。今回はボウリング、けん玉、サイクリングの3つしかとり上げることができませんでしたが、ノン・アスリートの子どもたちにお薦めしたいスポーツはもちろんこれだけではありません。みんながみんなアスリートになどならなくていいのです。スポーツは、楽しむことです 。楽しみながら体を動かして体力の向上に役立つのであれば、ほんの一握りのアスレチック・エリートにその楽しさを独占させておくのはもったいない。筆者はそんなふうに思うのですが、ママのみなさんはいかがお感じになられますでしょうか。●参考リンク・公益財団法人全日本ボウリング協会・公益社団法人日本けん玉協会・一般社団法人グローバルけん玉ネットワーク・日本自転車文化協会●ライター/鈴木かつよし
2018年05月18日最近のプロレス人気を圧倒的な力で牽引する、老舗団体「新日本プロレス」。そのなかでも高い注目度を誇る大会が、この時期恒例の『BEST OF THE SUPER Jr. 』。今回で25回目となる歴史あるシリーズで、今年は5月18日から開幕します。このたびインタビューするのは、この大会に出場する若きエース、SHO選手とYOH選手。新日本プロレスに同期入団し、共に切磋琢磨してきたふたりは、普段の試合ではタッグチームとして活躍。しかしこのシリーズには、シングルプレイヤーとして参戦します。それぞれの意気込みと、リーグ戦の見どころについて語っていただきました!写真・小川朋央 文・望月リサ若き次世代エース・SHO&YOH!プロフィールSHOショウ 1989年生まれ。‘12年に新日本プロレスに入門、同年11月デビュー。新人時代は本名の田中翔として、同期入門の小松洋平(現在のYOH)と切磋琢磨する。二人で’16年1月に海外修行へ。‘17年10月の凱旋帰国と同時にリングネームをSHOと改め、YOHとともにタッグのベルトを獲得。ユニット「CHAOS」所属。趣味は筋トレ。173センチ、93キロ。twitter → @njpwShowTYOHヨウ 1988年生まれ。‘12年、新日本プロレスに入門、同年11月デビュー。新人時代は本名の小松洋平として活躍。’15年の、第22回『BEST OF THE SUPER Jr. 』にも新人ながら初エントリーを果たす(試合結果は全敗)。’16年からの海外修行ののち‘17年の凱旋帰国後はリングネームを現在のYOHと改める。SHOとともにジュニアタッグのベルトを戴冠するなど、新日本期待のジュニア戦士。ユニット「CHAOS」所属。文章のうまさにも定評あり。171センチ、85キロ。twitter → @njpwyohei_k※『BEST OF THE SUPER Jr. 』とは…ジュニアヘビー級(体重100キロ未満)の選手によって行われる、シングルマッチの総当たりリーグ戦。今年はAブロックとBブロックにわかれ、各ブロック8名の選手が参戦。Aブロック1位の選手とBブロック1位の選手が、シリーズ最終日となる6月4日(月)に決勝を行い、優勝者が決定する。――まずは、「BEST OF SUPER Jr.」(以下BOSJ)という大会について教えていただけますか?YOH 100キロ未満の選手が「ジュニアヘビー級」、100キロ以上の選手が「ヘビー級」なんですが、BOSJはジュニアヘビー級の選手だけが出場し、ナンバー1を決めるリーグ戦です。SHO 大型の重量級の選手たちにはできないような、スピーディでアクロバティックな攻防が見られると思います。華やかで、プロレス初心者でも楽しみやすいと思いますよ。YOH しかも、新日本所属の選手以外にも、ジュニアヘビーの一流選手が世界中から集まる。SHO 去年のBOSJを海外で追っていて、すごく刺激を受けました。とんでもない技を次々繰り出す選手たちを見て、パワーだけでは勝てないなと思って、柔術や総合格闘技を習ったり…。YOH ハイレベルすぎて、帰国した時にこのリングに立てるんだろうかって焦ったからね。こんなに跳べないし、こんなにパワーもないし、って。それくらいの、世界で一番レベルの高いシリーズだと思っています。――YOH選手は2015年以来、2回目のBOSJ(小松洋平の名前で、新人時代に出場)、SHO選手は今回が初出場ですね。YOH YOHとしての出場は初ですし、最近はSHOとのタッグでの試合がほとんどなので、シングルマッチ自体が久しぶり。個人の実力を試せるいい機会ですし、「コイツらの試合は、シングルでもおもしろい」と印象づけられたらと思っています。今回の大会用に、フィニッシュ・ホールド(勝利するための必殺技)も考えました。SHO 僕は、ずっと「どうすればBOSJで優勝できるか」を課題に練習を積んできましたし、本気でタイトルを狙っています。それに、シングルの試合が久々ということは、他の選手たちに手の内を知られていないということ。そこは有利ですし、新たなフィニッシュ・ホールドをはじめ、これまで出してこなかった技も出せると思います。YOH …なんて、めっちゃしょっぱい試合したりして(笑)。試合中のペース配分も違うし、途中でタッチして交代してもらうこともできないんですよ!SHO (笑)でも、自分は大丈夫だと思います!ふたりの対決の可能性は、決勝のみ。それぞれの注目カード、注目選手は?――今回のBOSJでは、YOH選手はAブロック、SHO選手はBブロックにエントリーされています。決勝までふたりの直接対決はありませんけれど、共に決勝に残れば、仲間同士で対戦の可能性も……。SHO あります!YOH でも、正直なところ、ブロックが別でよかったなと思っているんですよ。SHO いまはまだ直接対決は…〝トランキーロ!〟(あせるな、という意味のスペイン語。新日本プロレスの別ユニットに所属する内藤哲也選手がよく使う決め台詞)ですよ(笑)。YOH うん。最高潮のタイミングで出すカードとして、まだしばらくは取っておこうかと……。SHO いやでも僕は、決勝行くつもりでいるんで。(対戦カードを見ながら)だって、これ勝つやろ、これも勝つやろ…。YOH 優勝する気でいるんだ?SHO 何言ってるんすか。もちろんですよ!――では、おふたりが楽しみにしている対戦をうかがえますか?SHO KUSHIDA選手との対戦(5月27日・名古屋国際会議場)です。海外遠征中にジュニア王者だったのがKUSHIDA選手で、勝つにはどうしたらいいかをすごく考えていたんです。柔術の先生に、KUSHIDA選手の得意な関節技の掛け方と逃げ方を教えてもらって、対策は立てていたので、試したいなと。YOH KUSHIDA選手、海外でもすごく人気があるからね〜。SHO BOSJは世界中が注目する大会ですし、まずはKUSHIDA超えを果たしたいです。YOH 僕は、石森太二選手との試合ですね(6月3日・後楽園ホール)。まず、石森選手は体がバッキバキなんです。運動神経は抜群、頭もいい、パワーも技もあるオールラウンダーなので、攻略方法が重要になると思います。あとAブロックの注目選手と言ったら、やっぱりウィル・オスプレイでしょう。SHO オスプレイは、プロレスをまったく知らない人が見ても、ぱっと見でそのすごさがわかりますよね。YOH 身体能力の高さが半端ないんです。ただ、日本人選手を挙げるなら……SHO選手ですかね。SHO 僕はYOH選手ですけど…。YOH やっぱりそうなっちゃいます?(笑)。――では、お互いの魅力について語っていただけますか?YOH SHOは持ち味のパワーをさらに磨いたうえに、柔術も身につけた。僕は、豪快に相手選手をぶん投げた後の雄叫びが、SHO君らしくて好きです(笑)。SHO YOHさんはですねぇ……トリッキーな試合運びはもちろんですが、何よりメンタルが相当強いんです。自分はこのシリーズが始まったらすごく緊張すると思うんですけど、YOHさんはそれがない。羨ましいです。YOH 僕、デビュー戦でも緊張しなかったんです。試合直前にお菓子を食べていたら、先輩から「よくそんなもん食えるな」って言われました(笑)。SHO どんな選手が相手でも、YOHさんらしい試合をすると思います。YOH 飄々とした試合をね(笑)。しんどい下積み時代を乗り越えられたのは、お互いの存在があったから。――そもそも、おふたりがプロレスラーになろうと思ったきっかけは?YOH 父親の影響で幼稚園の頃からプロレス番組を観ていたんですが、プロレスの入場シーンの華やかさとワクワク感は、他の格闘技には感じられないものですよね。プロレスラーになろうと決めたのは中学1年生の時。体が小さくて、周りからは無理だと言われるほど、絶対になってやるんだって気持ちが強くなりましたね。SHO 僕は、プロレスを見始めたのが遅くて、高校生の時。当時、新日本で活躍する棚橋(弘至)選手がカッコよかったんですよね。とにかく戦いが華麗なんです。……いま思い返してみると、小さい頃、ジャッキー・チェンになりたかったんです。だから、戦う人に憧れを持っていたのかもしれません。YOH そう考えたら、僕らもそう思われないとダメってことですよね。SHO 中学生や高校生が見て、ああなりたい、って思ってもらえるように頑張ります。――新日本プロレスの長く厳しい下積み生活を乗り切れた理由は、何でしょうか?YOH ……意地ですかね。当時よく、お風呂に入りながら、将来の自分を思い浮かべていました。BOSJで優勝して、シングルのベルトを巻いて……って想像したら、どんなに辛くても、また明日1日頑張れるって思えたんです。あとは、SHOの存在も大きかったですね。たぶん、どちらかが折れていたら、ふたりともここにいなかったんじゃないかな。SHO そうですね。あとは、周りを見返したい気持ちもあったと思います。大学時代、「気持ちが優しいから、新日本に入っても厳しさに耐えられないよ」って言われるたびに、絶対に耐えてやる、トップに行ってやるって思っていました。……って、デビューしたいまも、周りからの扱いは全然変わらないですけどね(笑)。YOH それがいいんじゃない?(笑)――今後の目標を伺えますか?YOH まずは、ジュニアタッグのベルトを取り返すこと。BOSJで僕とSHOが活躍すれば、その先に見えてくるものが必ずあるんじゃないか、と。将来的には、いま組んでいるROPPONGI 3Kを世界のスタンダードにしたい。リングネームを、本名の田中翔と小松洋平からSHOとYOHに変えたのもそのため。SHO 僕もジュニアやヘビーという階級にこだわらずに、いろんなことに挑戦していきたいですね。毎年BOSJには出たいし、ヘビーの試合にも出ていきたいですし。YOH そして何より、プロレスを通してこれまで自分がお世話になった方々に恩返しができたらなと思うんですよ。SHO うん。そして、両親が自慢できるようなプロレスラーになることですね。Information新日本プロレス「ファイヤープロレスリング ワールド PresentsBEST OF THE SUPER Jr. 25」5月18日(金)~6月4日(月)全14大会、東京、大阪、愛知など、全国8か所で開催。特設サイトSHO選手とYOH選手の1st フォトブック「3K」(発売中)3,000円(税込)
2018年05月16日ボディメンテのために休日はランニングでしっかりエクササイズ。気持ちが上がる最新ウェアとギアを取り入れて、さぁ始めよう。何を選べば?と迷いがちな初心者はフィット感と快適さを重視して、ランスタイルを完成させて。フルマラソンも経験済み、モデルの原田ゆかさんのこだわりは?「ウェアとシューズは最新の素材、機能を試す価値あり。ラクに走らせてくれるアイテムを選べばカラダへの負担が減り、走ることの楽しさに集中できます。普段は着ない色柄もランなら楽しめます」いつもは選ばない、色や形で遊ぶ。ウエストのベルト部分には、スマホやカードが収納できる使えるポケットが。フライウェイトレーシングスカート¥9,500(ザ・ノース・フェイス/ゴールドウイン カスタマーサービスセンター)快適さは、小物で極める。ランニング上級者も支持する機能の高さと軽量設計に、ファッション性を加味したGPS対応ランニングウォッチ。ライト機能で夜も安心。J-300W参考価格¥29,800(エプソン)最新シューズの流行、ソールは厚め。衝撃吸収性を高めたソール。フレッシュフォーム レーザー¥9,000(ニューバランスTEL:0120・85・0997)原田ゆかさんモデル。フルマラソンも経験済み。週に3回のランニングが日課。肌触りの良いトップスは吸汗速乾性素材。サイドの深めスリットが軽い足さばきを実現する。アームカバーは着圧設計で余分な筋肉の動きを抑えて運動効率をアップ。ビビッドなピンクが目を引くシューズは、ニット素材のアッパーが、靴下のように足を包みこむ。QDグリッドスリーブレスチュニック¥5,500インスパイアフィットロングタイツ¥15,000インスピレーションアームカバー¥4,000(以上シースリーフィット/ゴールドウイン カスタマーサービスセンターTEL:0120・307・560)スニーカー¥22,000(アディダス オリジナルズ/STYLE&PLAYGREAT YARD 表参道TEL:03・5413・3444)※『anan』2018年3月21日号より。写真・内田紘倫(The VOICE)多田 寛(DOUBLE ONE)スタイリスト・白男川清美ヘア&メイク・長澤 葵モデル・平野マユ(Vithmic Model Agency)取材、文・板倉ミキコ(by anan編集部)
2018年03月19日毎日の通勤時間でカラダを整える平日ウォークにはオフィスでも快適に過ごせるウェア選びが重要。「最近はシンプルでデザイン性の高い、日常にも使えるスポーツウェアが増えてきました。吸湿性や速乾性が高い、最新の素材を使っているのも特徴です」とはスタイリストの白男川清美さん。この春は「歩く」と「働く」を同時に楽しめる、機能性ウェアが狙い目。スポーツブランドの“日常着”が続々。カジュアルになりすぎないテーパードパンツ。ストレッチロングパンツ¥15,000(マイフェイバリット ダンスキン/ダンスキン ビューティフルシングス 渋谷ヒカリエ ShinQsTEL:03・6434・1672)バッグは超軽量、が新常識。平日ウォークを実践するならバッグ選びこそ慎重に。荷物を最小限に抑えたら、小ぶりなバッグ1つで手ぶら感覚ウォーキングを。¥20,000(マロウ/ビームス ウィメン 渋谷TEL:03・3780・5501)シンプルなウォーキングシューズを手にいれる。ドイツ発のブランド。解剖学に基づいて開発されたアンクルサポートやソールでウォーキングの足送りをアシスト。ニットスニーカー¥23,000(ガボールスポーツ/ハヤシゴTEL:03・5464・7745)薄手のコートはストレッチ性が高く、ニットは自宅で洗える機能性素材を使用。バッグも超軽量にすれば平日ウォークの準備OK 。スプリングコート¥24,000リブニットプルオーバー¥13,000(共にマイフェイバリット ダンスキン/ダンスキン ビューティフル シングス 渋谷ヒカリエ ShinQsTEL:03・6434・1672)パンツ¥13,000(ヘリーハンセン/ヘリーハンセン原宿店TEL:03・6418・9669)スニーカー¥12,800(エミ ミーツ アシックスタイガー/エミ ニュウマン新宿店TEL:03・6380・1018)リュック¥12,000(アークテリスク×ビームス ボーイ/ビームス ボーイ 原宿TEL:03・5770・5550)白男川清美さんスタイリスト。アウトドアスタイルやスポーツブランドにも精通。※『anan』2018年3月21日号より。写真・内田紘倫(The VOICE)多田 寛(DOUBLE ONE)スタイリスト・白男川清美ヘア&メイク・長澤 葵モデル・平野マユ(Vithmic Model Agency)取材、文・板倉ミキコ(by anan編集部)
2018年03月18日いつでもどこでも手軽に楽しめる動画の定額サービス。いま使っているものが自分のライフスタイルに最適なのか見極めたい人や、まだ試したことのないビギナーに向けて、特色やサービスを総ざらい!数あるサービスから、ぴったりのものを選ぶコツは「“作品数”だけにこだわらないこと」と、デジタルライターの武者良太さん。「配信サービスは進化の過程にあるので、各社のコンテンツ数は変化していきます。なので、まずはいまの段階で“自分のお目当ての、見たい/聴きたいコンテンツがあるか”が、サービス選びのポイント。検索システムで、『配信』+好きな作品名やアーティスト名でヒットするか調べてみましょう」せっかく見たり聴いたりできる定額サービス。使い倒すために大事になるのが、使いやすさ。好みのコンテンツがあるサービスが見つかったら、使い心地を実際にチェック!「Amazon、Google、Apple、LINEなど、もともとよく使うサービスが母体となっていれば、自分にとって使いやすいと思えることが多いです。どのサービスも無料トライアル期間を設けているので、その期間に使い倒し、使い方のフィットするものを選びましょう」Hulu(フールー)月額:¥933~、無料トライアル期間:2週間、コンテンツ数:5万以上、ダウンロード機能:なし、おすすめの人:日本のエンタメが好き・リアルタイムで米国番組を見たい「日本のドラマや邦画好きにおすすめ。日本テレビグループという強みを活かし、同局ドラマのスピンオフや、『ガキ使絶対に笑ってはいけない』などのバラエティも豊富」。日本オリジナルドラマも、他に先駆け制作している。また、今年は海外音楽コンテンツ「Mezzo Live HD」を日本初上陸させるほか、「FOXチャンネル」や「MTV MIX」のリアルタイム配信、話題沸騰中の『ゲーム・オブ・スローンズ』など、海外モノも充実中。Netflix(ネットフリックス)月額:¥650~、無料トライアル期間:1か月、コンテンツ数:非公開、ダウンロード機能:あり、おすすめの人:新たなエンタメと出合いたい・楽しみを誰かと共有したいゴールデン・グローブ賞受賞作『ザ・クラウン』をはじめ、1日の配信合計は、驚異の1億4000万時間オーバー!「Netflixがめっぽう強いのが、海外ドラマ。一気見したい人は大満足のはず。レコメンデーション機能が優秀で、未知の作品でも想像以上にハマります」。1アカウントで5人まで登録可能で、複数のデバイスから同時視聴できる。家族や親しい人同士で共有できるので、ファミリーで利用したい人にもおすすめ。Amazon Prime Video(アマゾン プライム ビデオ)月額(税込み):¥400~、無料トライアル期間:30日間、コンテンツ数:非公開、ダウンロード機能:あり(一部作品除く)、おすすめの人:Amazonプライム会員・バラエティで笑いたい「動画サービス未体験なら、入門編にぴったり。というのも、Amazonプライムに入っていれば即利用できるから。自分のAmazon登録状況をチェックして、プライム会員だったらぜひ利用を」。オリジナル作品にも力を入れており、芸人たちが賞金1000万円をめぐって競う『HITOSHI MATSUMOTO Presents ドキュメンタル』、25人の女性がひとりの男性を奪い合う『バチェラー・ジャパン』がヒット。各々新シーズンが今春配信予定。DAZN(ダゾーン)月額:¥1,750、無料トライアル期間:1か月、コンテンツ数:130以上(年間7500試合)、ダウンロード機能:今後対応予定、おすすめの人:スポーツ観戦を楽しみたい・スポーツ男子がタイプスポーツ観戦の醍醐味、ライブ視聴をしたいならぜひ入りたいサービス。気になる結果を出先でもチェックできる。「Jリーグや欧州サッカーからプロレス、渋いところではダーツと多彩なスポーツをカバーしています」。今年から、プロ野球11球団、男子プロバスケットのB.LEAGUEが追加されるなど、ジャンルがぐっと拡大!プレミアリーグ全試合の配信も決定。ドコモユーザー向けの「DAZN for docomo」もあり。Paravi(パラビ)月額:¥925、無料トライアル期間:最長1か月、コンテンツ数:非公開、ダウンロード機能:対応予定、おすすめの人:新旧の国内ドラマにどっぷり浸りたい・音楽や活字も楽しみたいTBS、テレビ東京、WOWOWが中心となり、今年4月からスタートする注目の新サービス。「『ケイゾク』『SPEC』に続くシリーズ最新作の独占配信から過去の名作まで、日本最大級の国内ドラマアーカイブとなるようです。国内ドラマファンは要チェック!」。BTSやEXOら出演の『ソウルミュージックアワード2018』の独占配信など、音楽コンテンツも充実の予感!ラジオ、新聞、雑誌と多メディアのコンテンツを配信予定。武者良太さんデジタルライター、ガジェットキュレーターとして活躍。最新のデジタル情報に精通し、雑誌『モノマガジン』やWeb媒体で執筆。※『anan』2018年3月21日号より。イラスト・田中麻里子取材、文・小泉咲子(by anan編集部)
2018年03月14日吉本興業は7日、都内で会見を開き、eスポーツ事業に本格参入することを発表した。eスポーツ選手の発掘・育成、イベントの開催や動画配信を通して、国内のeスポーツの発展に貢献していくという。eスポーツとは「エレクトロニック・スポーツ」の略で、コンピューターゲームやビデオゲームの対戦をスポーツ競技として捉えるもの。オリンピックでも正式種目化が取り沙汰されるなど世界的な盛り上がりを見せている。吉本興業は、エンタテイメント事業を活用してeスポーツ事業に参入。「よしもとゲーミング」という名称で、プロチームの運営をはじめ、ゲーム実況配信、イベントの実施などを行う。運営するプロチームは4つ。高額賞金の『Dota2』部門で世界一を目指す外国人選手チーム「よしもとデトネーター」、『Overwatch』部門で台湾リーグに参戦する「よしもとエンカウント」、国内を主戦場に『Shadowverse』部門に参戦する「よしもとリバレント」、『ポッ拳 POKKEN TOURNAMENT』部門を専門とする「よしもとエクストラクター」だ。会見はロンドンブーツ1号2号の田村淳が司会を務め、ゲーム好き芸人の井上聡(次長課長)、藤田憲右(トータルテンボス)、池田一真(しずる)、菅良太郎(パンサー)が登場。そして、吉本興業初のプロゲーマーとなるジョビン、西澤祐太朗(裏切りマンキーコング)、小池竜馬(元マケレレ)が紹介された。ゲーム好き芸能人とジョビンの対戦も行われ、ジョビンが4人を瞬殺。圧倒的な強さを見せつけた。また、プロゲーマー契約を交わした3人の給与体系の話に。吉本興業の芸人たちは契約書は交わさないそうで、契約書があるというプロゲーマーに対し、4人は「契約書あるの!?」と敏感に反応。そして、ジョビンは「2月から給料が発生して給料をもらっています。家でゲームしているだけで。それがトレーニング」と大会がなくても給料が支払われていると明かした。すると藤田が「それだったら言わせてもらいたいんですけど、われわれは居酒屋でおもしろいことを言って笑わせる。それもトレーニングだから居酒屋代を払ってほしい」と訴え、会場から笑いが。だが田村が、長年受け入れてきた現状は変えられないと、裁判を起こそうとした自身の経験から説明し、「吉本が1本上です」と諭した。
2018年03月07日熱戦の興奮冷めやらぬうちに幕を閉じた平昌五輪。その代表選考を兼ねた昨年の全日本選手権で、初出場ながらシニア選手を抑えて表彰台に立った選手がいた。15歳の新星・紀平梨花だ。15歳の新星・紀平梨花が魅せる!新時代を告げるトリプルアクセル。年齢制限のため代表からは外れたものの、彼女が演技で見せた圧巻のトリプルアクセルは、観客の胸にその存在を刻み付けた。「紀平選手はジャンプのとき、体軸がしっかりと一直線に締まり、見ていて美しい。もちろん筋力もありますが、天性の身体感覚によるものでしょう。体操の白井健三選手に近いものを感じますね。だからジャンプを怖がっていないし、難しい技でも自信をもって、あっけらかんとやってのけている印象を受けます」そう語るのは、フィギュアスケートの取材歴も長い、スポーツライターの折山淑美さん。14歳にして女子史上7人目のトリプルアクセルジャンパーとなり、昨年は国際大会で女子史上初となるトリプルアクセル―3回転トゥループの連続技にも成功した紀平選手。その才能は、女子フィギュアの世界の、“新しい時代”の訪れを予感させるという。「難度の高いジャンプを次々に決める姿に、間違いなくほかの選手は危機感を抱いていると思います。強豪のロシア勢も、練習では4回転に挑戦しているようですし、刺激を受けた選手たちがジャンプのレベルを上げていくことで、女子の戦いは今後、より活性化していくでしょうね」そんな紀平選手が3月、表彰台の頂点を目指して、ジュニアの最高峰である世界選手権に挑む。「ジャンプの出来栄えでの加点や、表現面のクオリティなど、まだまだ成長途中で改善点はあります。ただ、今回の全日本で3位を勝ち取る経験をしたことで、いい意味でメダルを争う“欲”が出てきたように感じます。GPファイナルで表彰台を独占したロシア勢など、同世代にはライバルも多いですが、まずは世界選手権の表彰台に立ち、女子の新時代を切り開く存在になってほしいです」「世界ジュニアフィギュアスケート選手権大会2018」は3月5日~11日、ブルガリア・ソフィアで開催。表彰台を狙う日本からは紀平選手のほか、男子の須本光希選手など男女、ペア合わせて7組が出場予定。※『anan』2018年3月7日号より。写真:YUTAKA/アフロスポーツ(by anan編集部)
2018年03月02日平昌五輪の注目競技の一つ、フィギュアスケート。今回はその中でもフィギュアの“技”に注目して、観戦のポイントをご紹介します。4回転が1種類あれば、メダル争いに食い込めたソチ五輪から4年。男子シングルはどんな技の競い合いになるのか。そして女子シングルは?五輪出場経験があるプロフィギュアスケーター・本田武史さんに予想していただきました。「2種類以上の4回転ジャンプを3本はフリースケーティング(FS)に入れないと、上位に食い込めません」と、解説者の本田武史さんが予想する男子シングルの戦い。しかも、4回転をただたくさん跳んでもダメ。いかにそのジャンプの質を上げて、高いGOE(出来栄え点)を叩き出すかが、雌雄を決するという。その点で強いのが、羽生結弦選手。「ジャンプはもちろん、スピンやステップにも高いGOEがつくバランスが優れた選手。不安があるとすれば、ケガの影響ぐらい」メダル候補に、彼をはじめ、ネイサン・チェン、宇野昌磨、ハビエル・フェルナンデス、ミハイル・コリヤダ選手たちが並ぶ。「実績のあるフェルナンデス選手と羽生選手は、PCS(演技構成点)でも高い得点を叩き出します。若い選手は対抗するために、4回転の種類や本数を増やしてくると思いますが、そこでGOEのマイナスをつけないことが肝心。チェン選手は4回転の成功率が高く、滑りの姿勢も、体の動かし方もいいですから、一番難しいルッツを確実に跳べば強いと思います」宇野選手はジャンプの着氷時にクセがあることを懸念しつつ、「音楽と一体化したスピンは素晴らしいですし、今季は表現力でも高い評価を受けているので、十分チャンスはあります。独特の表現力を持つコリヤダ選手も、4回転ルッツが決まれば、プログラムの流れが一気に良くなる。ジャンプに高さ、幅、流れがとてもあり、彼の滑りは好きです」力でなく、リズムで跳ぶジャンプが魅力という田中刑事選手は、「長身を活かして踊れる彼の良さを引き出したプログラム。ノーミスで、上位を狙ってほしいですね」一方、女子シングルのメダル争いは、男子以上にミスが許されない、過酷な展開になると予想する。「3回転の連続ジャンプを、GOEのマイナスをつけずに、確実に跳ぶことがメダルの条件です」メダル候補に挙げたのは、エフゲニア・メドベージェワ、アリーナ・ザギトワ、マリア・ソツコワ、カロリーナ・コストナー、ケイトリン・オズモンド各選手。「ザギトワ選手は、すべてのジャンプを後半に入れながら、きちんと回り切ってから降りてくる。さらに、ジャンプに抜群の安定感を持つメドベージェワ選手、長身をコントロールして高さのあるジャンプを飛ぶソツコワ選手というロシア勢が強いと思います」対抗馬は、若手ひしめく中、燦然と輝く31歳、コストナー選手だ。「エッジの深さ、漕がないスケーティングの滑らかさ。年齢を重ねて、さらに磨かれた滑りのうまさは、世界中のスケート関係者が認めるところです」そこに食い込んできそうなのが、宮原知子選手とガブリエル・デールマン選手。「宮原選手の強みは安定感。ノーミスで滑れば、PCSも伸びてきます。デールマン選手は、冒頭に跳ぶ3回転の連続ジャンプが観る者の心を掴む迫力。完璧に演じた時の破壊力はすごいですから」その彼女と肩を並べるジャンプを跳ぶのが、坂本花織選手だ。実績の少ない彼女にもチャンスあり。「滑りの速さと、それをコントロールして跳ぶ高さと幅のあるジャンプは、女子選手には珍しい。彼女の持つ元気の良さも武器になります。練習でも緊張感で張り詰めているのが、五輪という特別な舞台。その中で楽しそうに滑っている選手がいると、周囲の選手がリズムを崩したりすることもありますから、練習の時から持ち味を前面に出してほしいですね」メダル争いに絡まずとも、素晴らしい技を持った選手が世界中から参加する。フィギュアスケートで、マレーシアから初めて五輪に出場するジュリアン イー・ジージェイ選手のバレエジャンプは、得意とする本田さんが太鼓判。本田武史さん日本の4回転ジャンプのパイオニア。長野、ソルトレイクシティ五輪に出場し、後者ではヤグディン、プルシェンコとメダル争いをして、4 位入賞。SP『ドン・キホーテ』は名演。※『anan』2018年2月14日号より。取材、文・齋藤優子写真提供・共同/Getty Images、朝日新聞社/Getty Images、ISU via Getty Images
2018年02月09日春の新作が続々登場♪ トレンドキーワード、“スポーツ”を感じさせるアイテムを中心に、今週の気になるモノと、最新ニュースをお届けします!スポーツ×ガーリーの新鮮なテイストミックス。ボーイズライクな色使いのラメボーダーニットに、フリルで甘さを加味。遊び心あるデザインを得意とするデンマークブランドから。¥30,000(バウム・ウンド・ヘルガーデン/ユニット&ゲストTEL:03・5725・1160)シンプルだけど、存在感大!アートな趣の片耳ピアス。1本のワイヤーのみで作りあげたミニマムなデザイン。メタリックグリーンの色みが、クールな印象を後押し。¥27,000(ウッターアンドヘンドリックス/ギャルリー・ヴィー丸の内店TEL:03・5224・8677)ハズシにも、アクセントにも。何かと使えるガチャベルト。アイキャッチーなロゴ入りベルトは、注目のデニムブランドから。パンツにはもちろん、ワンピースのウエストマークにも使いたい。¥5,800(ウエストオーバーオールズ/RHCロンハーマンTEL:045・319・6700)スポーティな抜け感と洗練を兼ね備えた一足。‘90年代に発売されたランニングシューズの復刻モデル。トリコロールカラーが上品で、カジュアルになりすぎない。スニーカー¥12,000(ルコックスポルティフ/デサントジャパンお客様相談室TEL:0120・46・0310)レトロなパープルを着こなしの主役に。昨年デビューの『ヴェニット』で見つけたトレンカは、レトロなシルエットやカラーが今の気分にマッチ。センタープレスにより、印象は大人っぽく。¥24,000(ヴェニット/ハルミ ショールームTEL:03・6433・5395)※『anan』2018年2月7日号より。写真・多田 寛(DOUBLE ONE)文・間宮寧子(by anan編集部)
2018年02月05日昨年末に発売された『大相撲観戦ガイド』。 今年活躍間違いなしの注目力士や若手有望株のホンネを聞いたインタビューのほか、観戦がさらに楽しくなる国技館トリビアや相撲文化についてもご紹介。 さらに、特別付録として、力士たちの誕生日や本場所スケジュールが一目でわかる相撲カレンダーまで付いています! こちらでは、本誌の中に載りきらなかった、阿炎(あび)関のインタビューをご紹介します。撮影・村上未知 取材、文・古屋美枝四股の美しさは角界一と噂。阿炎関です!2018年初場所が新入幕の阿炎関。勝った一番の後、花道を下がるときに見られる、天真爛漫な笑顔も話題です。――いつもリラックスして相撲をとっているように見えますが、緊張することって、あるんですか?阿炎ありますよ、そりゃ(笑)! 緊張しないときはだいたい負けるんです。自分、波に乗ったときは、たいてい、勝てるんですけど、緊張してないと波にも乗れない。緊張し過ぎても動けなくなるんですけどね……。――落ち込むことって、ありますか?阿炎なさそうに見えて、ありますよ(笑)! この間も連敗して、そのときちょうど阿武咲(おうのしょう)も連敗してて。2人でなぐさめあったんです。――なぐさめあうって、具体的に何をするんですか?阿炎いやぁ、電話したりとか、一緒にメシ行ったりとか……。(隣りにいた阿武咲関に向かって)ね! この間、連敗したとき、メシ行ったよね!阿武咲行ってねーよ(笑)。阿炎え、オレ、頭おかしいヤツになるからやめてくれ(笑)! ……そうやって、励まし合ってるんですよ。――阿炎関といえば、きれいな四股に定評があります。足が長くて、まっすぐに上がりますよね。阿炎四股は中学生くらいから、今みたいな感じだったんです。きれいに見えるだけですよ。上がっているように見えて、あんま上がってないんです。――いや、上がってますよね(笑)?阿炎四股は大栄翔関のがきれいですよ。大栄翔関は、四股がきれいですからね。手足(のサイズ)もでかいですし。足なんて、40cmくらいありますからね。――え? 足のサイズが40cm?阿炎いや、ウソです(笑)。――阿炎関はお相撲さんになりたかったんですか?阿炎いえ、なりたいと思ったことないです。子どもの頃からずっと相撲をやっていたけど、高校を卒業してもやめたいと思っていたし。入門するまでずっとやめたいと思っていたし、入門してからもやめたいと思ってました(笑)。――まさか、今は思ってないですよね?阿炎たまに思いますけど。なんで朝から稽古しなきゃいけないんだ、とか(笑)。支度部屋でインタビューをしている最中も、いろいろな関取たちに「なんの取材してるの~?」などとちょっかいを出されていた、人気者の阿炎関。隣りでインタビューを聞いていた兄弟子の青狼(せいろう)関がじっと見つめながら笑顔で「うんうん」とうなずいていると「ちょっと、もう寝てもらっていいですか?(笑)」とつっこんだり、阿武咲関が「今日メシ何行く?」と聞いてくれば、元気良く「お寿司!」と答えたり、阿炎関のまわりはずっと笑いが絶えず、楽しそうでした。続きのインタビューはぜひ『大相撲観戦ガイド』でお楽しみください!Information阿炎 政虎 あび まさとら埼玉県越谷市出身。錣山部屋。1994年5月4日生まれ。23歳。身長187cm。体重128kg。本名・堀切洸助。初場所では、新入幕で10勝をあげ、敢闘賞を受賞。受賞インタビューは、終始ニコニコで、最後はカメラに向かってピースサイン。阿炎関らしさが炸裂でした。『大相撲観戦ガイド』古屋美枝美容エディター。美容・牡蠣愛好家。牡蠣情報サイト「カキガール」編集長。子どもの頃からお相撲好きで、一年中、お相撲を観るため各地へでかける。そのほか、趣味はサーフィン。
2018年01月31日昨年末に発売された『大相撲観戦ガイド』。 今年活躍間違いなしの注目力士や若手有望株のホンネを聞いたインタビューのほか、観戦がさらに楽しくなる国技館トリビアや相撲文化についてもご紹介。 さらに、特別付録として、力士たちの誕生日や本場所スケジュールが一目でわかる相撲カレンダーまで付いています! こちらでは、本誌の中に載りきらなかった、貴源治(たかげんじ)関のインタビューをご紹介します。撮影・村上未知 取材、文・古屋美枝貴乃花部屋の双子の弟、貴源治関です!相撲関係者の間でも、「将来は大関、横綱」と有望視される貴源治関。3月場所での新十両が確定した、 貴公俊(たかよしとし)関と、そっくりの双子力士ということでも注目されています。――中学校を卒業してすぐに入門した、いわゆる「叩き上げ」。入門した経緯を教えてください。貴源治小学生のときから、中学を卒業したら親孝行しようって、兄貴(貴公俊)と決めてたんです。――中学生のときは、2人ともバスケットボールをしていたんですよね。茨城選抜の主力選手として全国3位にもなって、強豪校からのスカウトも複数来たとか。貴源治そうですね。でも、バスケを引退してすぐに貴乃花部屋に体験入門し、そのまま2週間くらい、部屋で寝泊まりしました。初めて稽古したとき、兄弟子に勝ったんです。それを親方にもほめられて、「楽しいな」と思ったんですけど、翌日くらいからしんどくなって……。――でも昨年、念願の関取に。良かったことはなんですか?貴源治ひとつは、初めて、財布に入りきらないくらいのお札を持てたことですね。夢だったんです。銀行口座も、持ったことがなかったんですが、初めてつくりました。――「そっくり過ぎる双子」と言われてますが、見分け方を教えてください!貴源治え、けっこう、違いますよ(笑)? まずわかりやすいのが、兄貴は口の右上にホクロがあることです。あと、兄貴のが目がパッチリしてます。生え際のかたちも違うので、わかりやすいと思うんですけど。――ホクロが見えない角度だと、素人には難しいです(笑)。では、好きな女性のタイプを教えてください。貴源治自分は中身重視なんです。芸能人だと……今はいないですね。――好きな食べ物は何ですか?貴源治魚とか肉とか好きです。肉のなかでも、赤身肉ですね。『いきなりステーキ』で1kgくらい食べることもあります。逆に、霜降りとか、脂質の多い肉は嫌い。ピータンも苦手ですね。――もらって嬉しいプレゼントは?貴源治お小遣いを3万円くらいとか(笑)。または、いつも飲んでいる、『ゴールドスタンダード』や『コンバット』というブランドのプロテインはうれしいですね。やんちゃな印象を持たれがちだけど、「相撲のこととなると、考え過ぎちゃう」という貴源治関。インタビューは巡業の合い間にさせてもらったのですが、どの質問にもひとつひとつ丁寧に答えようとしてくれて、真っ直ぐさと若さをひしひしと感じました。また、巡業中はたびたび、双子の兄の貴公俊さんと2人1組でトレーニングをしていて、その姿はファンにとって眼福でしかないのでした。続きのインタビューはぜひ『大相撲観戦ガイド』でお楽しみください!Information貴源治 賢 たかげんじ さとし栃木県小山市出身。貴乃花部屋。1997年5月13日生まれ。20歳。身長191cm。体重160kg。本名・上山 賢辛口で知られる解説者の元横綱・北の富士勝昭さんも「こんな子がいるならもう一度部屋を持ちたいね!」と言うほどの有望株。 初場所は十両11枚目で、千秋楽に勝ち越し。 三月場所では兄弟二人そろって十両に!『大相撲観戦ガイド』古屋美枝美容エディター。美容・牡蠣愛好家。牡蠣情報サイト「カキガール」編集長。子どもの頃からお相撲好きで、一年中、お相撲を観るため各地へでかける。そのほか、趣味はサーフィン。
2018年01月31日昨年末に発売された『大相撲観戦ガイド』。 今年活躍間違いなしの注目力士や若手有望株のホンネを聞いたインタビューのほか、観戦がさらに楽しくなる国技館トリビアや相撲文化についてもご紹介。 さらに、特別付録として、力士たちの誕生日や本場所スケジュールが一目でわかる相撲カレンダーまで付いています! こちらでは、本誌の中に載りきらなかった、貴景勝(たかけいしょう)関のインタビューをご紹介します。撮影・村上未知 取材、文・古屋美枝焼き肉大好き、貴景勝関です!――貴景勝関は子どもの頃からお相撲をされていたんですよね。本名の佐藤貴信の「貴」の字は、相撲ファンのお父さまが貴乃花親方から一字取ったとか?貴景勝相撲は、小学校5年生のときからずっとやっていました。父は今の貴乃花親方も応援してたんですけど、そもそも初代 貴ノ花関と輪島関のファンだったんです。――関取の中で、仲がいいのはどなたですか?貴景勝大栄翔関ですね。巡業中とかはよくゴハン一緒に行きます。――何を食べに行くんですか?貴景勝焼き肉っす。ほぼ焼き肉(笑)。――焼き肉好きなんですね。嫌いな食べ物はありますか?貴景勝自分、ウリ系のものがダメなんですよ。スイカとかキュウリとか…。――メロンもウリ系ですよね。貴景勝あ、メロンだけ好きっす(笑)!巡業の合間、支度部屋でのインタビュー中、隣りで大栄翔関がウィーン!と音を立てながらひげをそり始めると、笑って「うるっせーな!」と言いながら、ポーンと大栄翔関にシェービングジェルを投げた貴景勝関。そして「(何もつけずにひげをそったら)お肌、傷めちゃうよ♡」と大栄翔関にやさしい言葉をかけると、周りは大爆笑! 取組後のインタビュールームなどで見せる表情とは違って、素顔はムードメーカーの貴景勝関でした。Information貴景勝光信 たかけいしょう みつのぶ兵庫県芦屋市出身。貴乃花部屋。1996年8月8日生まれ。21歳。身長175cm。体重170kg。『大相撲観戦ガイド』古屋美枝美容エディター。美容・牡蠣愛好家。牡蠣情報サイト「カキガール」編集長。子どもの頃からお相撲好きで、一年中、お相撲を観るため各地へでかける。そのほか、趣味はサーフィン。
2018年01月28日昨年末に発売された『大相撲観戦ガイド』。 今年活躍間違いなしの注目力士や若手有望株のホンネを聞いたインタビューのほか、観戦がさらに楽しくなる国技館トリビアや相撲文化についてもご紹介。 さらに、特別付録として、力士たちの誕生日や本場所スケジュールが一目でわかる相撲カレンダーまで付いています! こちらでは、本誌の中に載りきらなかった、嘉風(よしかぜ)関のインタビューをご紹介します。撮影・村上未知 取材、文・古屋美枝趣味は御朱印集め、嘉風関です!嘉風関は今年で36歳。幕内でも3番目に年長です。この年齢になると引退していく力士も多いなか、「大関になりたい」と公言して話題に。――ここ数年、嘉風関は20代の頃よりも上位力士を倒すことが多くなり、三賞の常連にもなっています。このぶんだと、最年長大関昇進はあるのではないかと私も思っているんですけど…。嘉風自分には、根拠のない自信しかないんです。「焼肉食べたい」と同じ感覚で、「大関になりたい」と言ってます。焼肉食べたいときに「食べられなかったらどうしよう」なんて思わないでしょう? 同じように、「大関になれなかったらどうしよう」なんて思いません。でも、今まで、やりたいと思ったことがだいたい叶ってきた。だから心底思っていれば、大関にもなれるんじゃないかと思っています。――インタビューで「お客さんに喜んでもらえる相撲を取りたい」と繰り返しおっしゃってますよね。嘉風今まで親方に「記録より記憶に残る相撲を取れ」と言われてやってきました。自分がやっていることが誰かになんらかの影響を与えたり、励みになったりすれば嬉しいですよね。――生まれ変わってもまたお相撲さんになりたいですか?嘉風なりたいですね。相撲をやっていなかったら、こんなふうにananWEBのインタビューを受けることもなかったでしょ(笑)。とにかく相撲が好きだし、相撲取りでいることにワクワクする。本当に、いつになったら辞められるんだろう、って思うんですよね。相撲の話をするときは特に、目をキラキラさせて、本当に楽しそうな嘉風関。インタビュー後、取り組み前に、このページに載っているまわし姿の写真を撮らせてもらったのですが、実は周りにはほかの関取たちがいっぱい! 撮影中、某関取に「カッコいいですねー!」などとからかわれ、「マジでやめて(笑)」と照れていました。続きのインタビューはぜひ『大相撲観戦ガイド』でお楽しみください!Information嘉風 雅継 よしかぜ まさつぐ大分県佐伯市出身。尾車部屋。1982年3月19日生まれ。35歳。身長177cm。体重148kg。『大相撲観戦ガイド』古屋美枝美容エディター。美容・牡蠣愛好家。牡蠣情報サイト「カキガール」編集長。子どもの頃からお相撲好きで、一年中、お相撲を観るため各地へでかける。そのほか、趣味はサーフィン。
2018年01月27日昨年12月に開幕した、スキージャンプ女子W杯。全17戦で争われる個人戦の総合優勝を期待されているのが、21歳の高梨沙羅選手だ。昨季を含むW杯総合優勝4回、男女通じて歴代最多タイの53勝(’17年12月時点)を誇るジャンプ界の女王。その強さの秘密はどこにあるのだろう?「彼女は本当に真面目で、努力をいとわない性格。体も小さく、運動能力に恵まれたタイプとはいえませんが、練習量に裏打ちされた技術の高さはそれを補って余りあります」そう話すのは、スポーツライターとして第一線でトップアスリートたちを取材し続けている折山淑美さん。スキージャンプは、空中姿勢や着地の美しさを表す「飛型」と「飛距離」を数値化した得点の合計で競う。それらを左右する重要な要素が、ジャンプの“飛び出し”だという。「助走のスピードを、踏み切りでいかにロスしないかが大切。高梨選手は重心のかけ方が上手なので滑りから飛び出しまでがスムーズで、空中姿勢を作るのも早いため、減速が少ない。時速90km近い助走のスピードのなかで一連の動作をコントロールするのは、相当難しいはずです」世界屈指の実力を持つ高梨選手だが、今季序盤は昨シーズンまでの勢いが影を潜め、不振も囁かれている。「確かに、助走の感覚をつかむのに苦しんでいるようですが、調子の波は以前からありました。むしろ、昨季W杯総合3位のルンビ選手(ノルウェー)や今季好調のアルトハウス選手(ドイツ)など、他の選手たちが力をつけ、実力が伯仲してきていることが原因。以前であれば勝てた試合でも、今は少しのミスや風の条件で勝てなくなってきているんです」しかし、そんな状況にあっても、「心配は要らない」と折山さん。「表彰台を逃したソチ五輪では、関係者の大半が、優勝は高梨だと思っていました。それだけの“勝って当然”のプレッシャーの中、彼女は戦っていたんです。だからこそ逆に今、勝敗が本当にシビアになっている中では、余計な重圧から逃れて自分のすべきことに集中できていると思います。2月の平昌五輪に向けて、今後調子を上げてくれると思います」日本が誇る、もう一人の天才ジャンパー、伊藤有希選手にも注目!「もともと高梨選手が有名になる前から天才少女といわれていましたが、海外の試合に出るようになってから日本にはない追い風のジャンプ台に苦戦。しかし葛西紀明選手が監督を務めるチームで男子選手とともに練習を積んだことが転機になり、技術とメンタル両面で急成長。昨季W杯総合2位など頼もしい活躍を見せています」スキージャンプワールドカップ女子の個人戦は3月25日まで、全17戦で争われる。1月13日・14日には札幌で第7戦と第8戦が、19日・21日の第9戦と第10戦、20日の団体戦は蔵王で開催。NHK BS1などで放送予定。※『anan』2018年1月17日号より。写真・YUTAKA/アフロスポーツ(by anan編集部)
2018年01月12日すべてのスポーツをテーマにした映画祭特定非営利活動法人スポーツ・ビジネス・サロンの主催による「神戸スポーツ映画祭!2018」が開催されます。同映画祭は、すべてのスポーツをテーマにした映画祭となっており、今回で3回目の開催となります。開催概要について開催日程は、2018年1月20日(土)~26日(金)の7日間、元町映画館(66席)とこうべまちづくり会館(90席)を会場に実施します。オープニングイベントは、入場無料(事前エントリーが必要)、来場者には、映画祭パンフレットとしぼりたてギンパック180mlネオカップのプレゼントがあります。「ユニフォーム割り」がお得映画祭のチケットは、前売りは1作品1,300円、当日は1作品1,500円になります。当日は、競技、チーム問わずユニフォームを着て来場された人には、当日券が1,300円となります。神戸スポーツ映画祭!2018は、スポーツ発祥の神戸で、スポーツ映画を見て楽しみ、地元神戸で活躍するスポーツチームなどを知り、いろんな角度からスポーツを楽しむことができるイベントです。(画像はプレスリリースより)【参考】※特定非営利活動法人スポーツ・ビジネス・サロンプレスリリース※特定非営利活動法人スポーツ・ビジネス・サロン
2018年01月10日デザイン&機能にこだわったスポーツウェアスウェーデン発の人気アパレルブランドで、日本にも展開している「H&M」より、スポーツウェアの新コレクションが、2017年12月29日より販売開始しました。今回登場するのは、ジョギングウェア、ヨガパンツ、スポーツブラなどの幅広いラインナップ。ベージュやブラックなど、シンプルでコーディネートがしやすいカラー展開です。シンプルながらも「H&M」デザイナーの個性が光るデザインが、女性心をくすぐります。また、速乾性や通気性に優れ、かつ着心地や動きやすさを追求した素材を使用するなど、機能面でもスポーツライフをしっかりサポート。ファッション性と高い機能性を併せ持ったコレクションです。プレゼントキャンペーン応募受付中現在「H&M」では、最新のスポーツウェアを抽選でゲットできるキャンペーンを実施中。応募方法はオンラインストアか専用アプリのH&M Club特典ページで確認できます。()応募期限は2018年1月7日まで。2018年は「H&M」の最新スポーツウェアで、快適なスポーツライフを始めてみてはいかがでしょうか。(画像はプレスリリースより)【参考】※H&Mのプレスリリース(PR TIMES)
2018年01月02日いまのプロレス人気を牽引するのが、個性溢れるレスラーがひしめく新日本プロレス。その一年で最大の大会が、東京ドームで1月4日(通称イッテンヨン)に行われる「レッスルキングダム」だ。世界中のプロレスファンが注目する、その「新日本プロレス WRESTLE KINGDOM 12 in 東京ドーム」で、’18年最初のメインイベントに立ち、新日本最高峰のベルト“IWGPヘビー級王座”に挑戦するのが、いま熱狂的人気を博す内藤哲也選手。「中学3年生の時に立てた目標のひとつが、東京ドームのメインの花道を歩くことでした。ようやく見られる夢の景色にワクワクしていますし、目標がすべて叶ったあと、次に一体何が見えてくるのか、また楽しみなんですよね」対戦相手は、現在IWGPヘビー級のベルト最長保持記録を更新中の王者、オカダ・カズチカ選手。「素晴らしい選手ですし、実績も運動能力も、彼には敵わないかもしれない。でも、レスラーにとっての一番の武器であり最も重要な、『観客の共感』という部分に関しては、自分が上回っていると断言できます。不本意ではあったけれど…内藤哲也という選手は、ものすごく浮き沈みがありましたからね。沈んでいた時期を知っているから、お客様はいまの自分に感情移入してくださっているんだと僕は分析しています」4年前、試合内容も成績も高く評価されながら、観客の支持を得られずブーイングにさらされていた内藤選手。そしてドームのメインに立つ夢が叶うと思われた直前、ファン投票によって試合順が降格となった。「あの時の悔しさは忘れないし、俺にNOを突きつけた人たちに対して『どうだ』という気持ちもあります」その時の対戦相手もオカダ選手だ。「当時、沈んでいく自分とは逆に上がっていくオカダに焦っていました。でも、巨大に見えたオカダがいまは小さく見えるんです。ドームでは、かつてのようにオカダが僕を焦らせてくれるのを期待していますよ」そんな内藤選手に、プロレス初心者からの質問を投げかけてみました!Q. プロレスのルールをよく知らないのですが、楽しめますか?A. 「入場や映像など、楽しみどころは満載ですよ」ファン時代、試合と同じくらい楽しみだったのが選手の入場シーン。とくにイッテンヨンでは一年で最も派手な演出がされますから、試合以上に熱狂する瞬間もあるくらいです。Q. プロレスの一番の魅力って、何?A. 「お客様とリング上の選手たち、ふたつが織りなす一体感ですね」お客様とリングの一体感が生み出す熱だと思います。まだ観たことのない方、ここを読んだこともDestino(運命)ですよ。ぜひ自分の目と耳で確認し、魅力を味わってください。Q. プロレス会場って、すごく怖そう…。A. 「ひと昔前とは一変して、女性やお子さんもいっぱいですよ」テレビやWebで試合を観ていただけば、かつてのプロレス会場の雰囲気と全然違うのが分かると思います。いま新日本プロレスの会場には、女性や子供のお客様も多いですよ。Q. 内藤選手の試合の見どころは?A. 「ドームの一番後ろでも手に汗握る試合をします」全部(笑)。ただ、僕自身、ファン時代に一番安い席で試合を観ていただけに、いまも試合前に会場の一番後ろの席を確認し、そこまで届く試合をしようと思っています。ないとう・てつや1982年6月22日生まれ、東京都出身。’05 年に新日本プロレスに入門、’06年デビュー。’15 年にロス・インゴベルナブレス・デ・ハポンを結成し大ブレイクを果たした。2018年1月4日(木)17:00試合開始水道橋・東京ドームロイヤルシート5万円、アリーナA席2万2500円(2万3000円)、アリーナB席1万2500円(1万3000円)、1Fスタンド席9500円(1万円)、2FスタンドA席7500円(8000円)、2FスタンドB席4500円(5000円)※( )は当日券。ロイヤルシート、アリーナA席は完売。※『anan』2018年1月3・10日号より。写真・内田紘倫(The VOICE)インタビュー、文・望月リサ(by anan編集部)
2017年12月31日話題の秋ドラマ『陸王』でもテーマとして描かれた実業団駅伝。その最高峰の大会が、毎年元旦、群馬県で行われる、ニューイヤー駅伝だ。「最近では出場選手の多くは箱根駅伝の卒業生。当然ですが学生時代よりさらにレベルは上がり、箱根の優勝校でも勝負にならないほど。まさに、駅伝日本一が決まるレースです」そう話すのは、元箱根ランナーでスポーツライターの酒井政人さん。実業団になじみのない人も“箱根で走ったあの選手”という視点で試合を観ると、新鮮に楽しめるかも。「大学は4年で卒業ですが、実業団にはそのくくりがない。前回の4区で実現した、順天堂大出身の今井正人選手と青学出身の神野大地選手の“新旧山の神対決”のように、世代を超えたバトルも見どころです」その4区は主力が集うエース区間。「最長区間のため、マラソンを意識して出場する選手も多い。東京五輪に向けて、長距離界をリードする選手が、ここから誕生していきます」ここでは2018年のニューイヤー駅伝、要注目の4選手をご紹介します!トヨタ自動車九州 今井正人選手(順天堂大学)第一線を走り続ける、初代・山の神。学生時代は箱根5区を激走し順天堂大を優勝に導く’17年はエース区間4区で2位と快走。後輩たちとどんな戦いを繰り広げるか期待!Honda 設楽悠太選手(東洋大学)東洋大優勝の立役者が日本期待の星に。’15、’16年と2年連続エース区間4区で区間新を記録。’17年はハーフマラソン日本新を記録するなど、今後のマラソン界を背負う存在。旭化成 村山謙太選手(駒澤大学)、村山紘太選手(城西大学)前回優勝チームを支える双子のエース。2人揃って世界陸上の日本代表経験もあり、弟の紘太選手は1万mで日本記録を持つなど、すでに一線で実力を発揮。学生時代には異なるノウハウを学ぶため、あえて別々の大学に進み、それぞれエースとして活躍した。写真左から、今井正人選手、設楽悠太選手、村山謙太選手、村山紘太選手第62回全日本実業団対抗駅伝競走大会(ニューイヤー駅伝2018)は、’18年1月1日、9時15分スタート。前回王者の旭化成をはじめとする全37チームが、7区間100kmでタスキをつなぐ。TBS系で中継予定。※『anan』2018年1月3・10日号より。写真・YUTAKA/アフロスポーツ、アフロスポーツ(今井選手)(by anan編集部)
2017年12月30日奇跡のバレエ団として名高いバレエ・リュスの、実在の人物をモデルに描く『バレエ・リュスニジンスキーとディアギレフ』の著書・桜沢エリカさんにお話を伺いました。バレエに疎くても、ニジンスキーというダンサーの名前は聞いたことがあるだろう。とはいえ彼が活躍したバレエ・リュスを知っている人は、バレエ好きでもそう多くないかもしれない。しかし、シャネル、ピカソ、マティス、コクトーなど錚々たる芸術家とコラボしたバレエ団と聞けば、俄然興味が湧くはずだ。「私自身、バレエが大好きなのですが現代モノしか観ていなかったので、バレエ・リュスのことは知りませんでした。調べてみたら、今あるバレエの大本になっていると言っていいほどすごいバレエ団だったんです」物語の軸になるのは、ニジンスキーと、ディアギレフという天才プロデューサー。ニジンスキーはディアギレフと出会ったことで、ヨーロッパで一躍スターに。ふたりは同性愛の関係にあり、これまで描かれていたディアギレフ像は、良くも悪くもニジンスキーを支配する意地の悪いオジサンというイメージが強かったそう。しかしながら桜沢さんの描くディアギレフには、人間らしい魅力が。「いわゆるオネエだったと思うんですけど、自分の目指す世界観を完成させるための冷徹さを持ちつつ、占いを異様に信じていたりして、なんだかかわいらしいんですよね」ニジンスキーはというと、バレエ・リュスに在籍した期間が実際はそう長くなく、のちに精神を病んでしまうのだが、伝説化されている人物だけに描き方を悩んだようだ。「写真で見ると役柄によって全然雰囲気が違うし、スタイルも現代の感覚からするとあまりいいとはいえない。でもバレエシーンには、やっぱり力が入りましたね。若い頃はベッドシーンを描くのが好きだったんですけど、今はバレエシーンがそれに代わった気がします。体を描くのが好きなんでしょうね、きっと」陰のキーパーソンであるミシアというパトロネスとシャネルの描き方も効いていて、彼女たちの物語ももっと読みたくなる。事実とは信じがたいほど濃密な時代を知る入門編としては、申し分のない一冊だ。さくらざわ・えりか漫画家。10代でデビューして以来、恋愛マンガの名手としてコミック誌やファッション誌など多方面で活躍。『メイキン・ハッピィ』『天使』など著書多数。奇跡のバレエ団として名高いバレエ・リュス。史実としても楽しめるし、友情そして恋愛物語としても味わい深い。実在の人物をモデルに描くのは初だそう!祥伝社 1200円(C)桜沢エリカ/祥伝社フィールコミックス※『anan』2017年12月27日号より。写真・水野昭子(本)インタビュー、文・兵藤育子(by anan編集部)
2017年12月26日恋人ができないと悩んでいる多くの人は出会いが不足しています。そこで出会いを増やす場としておすすめなのが、スポーツです。今回は恋愛につながりやすいスポーツを紹介します。■ フットサル&テニスは鉄板社会人サークルなどの数が多いのが、フットサルとテニス。男性はある程度の技術がないと格好がつかないこともありますが、女性なら初心者でも気軽に始めることができます。今では女性でフットサルをする人も増えていますが、まだまだ男性の方が多いのが現状です。そのため、女性は重宝される傾向にあり、出会いの場としても向いています。また、テニスなら男女比のバランスもよいことが多く、出会いを期待する男性にもおすすめです。もちろん、この二つ以外でも構いません。チームスポーツやペアで練習することの多いものなら、教えたり教えられたりしながら自然に距離を近づけることができます。スポーツが共通の趣味や話題になるので、合コンなどよりも恋に発展しやすいことも特徴です。 ■ 定番すぎる!? 雪山での出会い「ゲレンデマジック」なんて使い古された死語のようになっていますが、まだまだ侮れません。今も昔も、ゲレンデで異性が3割増しに見えるのは本当のことです。ただし、夢中になって滑っているだけで出会いが転がり込んでくる確率は、それほど高くありません。リフトで乗り合わせたり、転んでしまったところを助けたり、助けられたり……そんな出会いがあればすてきですが、現実には難しいです。むしろゲレンデで初めて会った人に声をかけるのは、恋愛に慣れている人を除けばハードルが高すぎます。そこでおすすめなのは、スキーやスノボの同好会。友達の友達など、スキーやスノボを口実にすると誘いやすいです。さらに車をだしたり、泊まり旅行などにすれば、車内や宿で話すチャンスも生まれます。今では友達同士に限らず、SNSなどで誘い合わせることもできるので、試してみてはいかがでしょう。 ■ 運動苦手でもOK!! ジムのすすめ運動が苦手な人やチームスポーツはちょっと……という人は、ジムに通うのがおすすめです。基本的には自分のペースで運動をする場所ですが、意外と出会いが多いことで知られています。毎週決まった時間に同じスポーツジムに通っていると、次第に顔見知りが増えてくるものです。その中で気になる人がいたら、休憩中などに声をかけてみるとよいでしょう。また、スタジオレッスンやスイミングプールを利用するのも、出会いの場を広げるのに役立ちます。ジムに通うのは健康志向の人や意識が高い人が多く、すてきな出会いがあるかもしれません。 ■ 気軽にスポーツを楽しもう! スポーツが出会いの場になる可能性が高いことは確かです。しかし、あまりにも露骨に出会いを求めるのがわかってしまうと、相手に引かれることも考えられます。真剣に取り組む姿が相手の目に留まることもあるので、スポーツを楽しむことも忘れずに心がけましょう。(愛カツ編集部)presented by愛カツ ()
2017年12月22日アスリートのカラダを『anan』が撮影。その筋肉美の裏に隠された思いも語っていただきました。今回はアメリカンフットボールの栗原嵩選手です。僕のカラダがアメフトを知るきっかけになれば。見る者を釘付けにする、鍛え抜かれた逞しいカラダ。撮影でシャツを脱いでほしいとお願いすると、筋肉が美しく写るよう腕立て伏せを開始。そのスピードの速さにスタッフ一同驚愕!「カラダはかなり鍛えていますね。僕のアスリートとしての理想は、デカくて速く動けるカラダ。ただ、本場アメリカのアメフト界では、僕は背が低い方なんです。だからこそ、このカラダを活かして大きい人にはできないプレーを武器にしたい」垂直跳びで90cmも跳べる、という高い身体能力は幼い頃からのもので、小学生ですでにアスリートの夢を抱いていた。「アメフトにハマったのは高校時代。小学5年生くらいからアメリカのカルチャーがめちゃくちゃ好きで、ラップなどの音楽を聴いていた。そんなアメリカを代表するスポーツだったことも、理由のひとつだと思います。持論ですが、音楽をはじめとするカルチャーはスポーツにすごく影響を与えている。ラップやブラックミュージックが染み付いているアメリカ人は抜群のリズム感があり、それがプレーにつながっていると思います」そんな憧れのアメリカで、最上位に位置するプロアメリカンフットボールリーグがNFL。栗原選手は2013年に、ルーキーキャンプに招待された。「アメフト人生のすべてをかけて行きました。結果的にNFLの契約はできなかったのですが、アメリカ人ばかりの環境で競い合い、評価されたのは嬉しかったし、競技人生で一番印象に残ってます。選手は超人ばかりでしたが、自信があったし絶対に負けない気持ちでやってました。とてもハードなキャンプだったけど楽しかった。また機会があるならもちろん挑戦したい」と、日本人選手として道を切り開いてきた栗原選手。「僕自身は、信念の塊だと思います。今まで前例のないプロという道を自分で作っていったし、 NFLのキャンプもゼロからのスタートで招待された。道なき道をブレることなく歩んできたことが、今につながっているのかなと。今後は、アメフトの認知度を上げることが使命だと感じています。アメフトはエンタメ性が高く、会場で観ると絶対に楽しめるスポーツ。僕を入り口に知ってもらえたら嬉しいし、そのためにカラダを鍛えているという部分も。マッチョだと印象に残るでしょ?(笑)アメフトを通じて多くの人に出会い、さまざまな経験ができたので、恩返しじゃないですけど、盛り上げていきたいですね」くりはら・たかし1987年11月7日生まれ、東京都出身。ポジションはワイドレシーバーで、スピードやジャンプ、キャッチ力が要求される。現在はIBMビッグブルーに所属し、国内Xリーグで活躍。コーチングにも力を注いでいる。日本テレビが毎年11月に実施している「カラダWEEK」キャンペーン。その企画の一つとして、昨年に引き続きトップアスリートたちの「カラダ写真展」を開催。今年はananが撮影した、「筋肉美」がテーマの“アスリートのカラダ”が、大きな写真で鑑賞できます。「なりたいカラダ」「理想のカラダ」「憧れのカラダ」に触れれば、カラダのために何かしたくなるかも!日程/2017年11月6日(月)~11月17日(金)時間/10:00~18:00※月~金曜のみ開催場所/汐留・日本テレビタワー2階ロビー料金/入場無料※『anan』2017年11月1日号より。写真・伊藤彰紀(aosora)スタイリスト・壽村太一インタビュー、文・重信 綾(by anan編集部)
2017年10月31日20代で箱根駅伝のおもしろさに目覚め、それから地元茅ヶ崎の沿道で応援を続けること、なんと50年以上。芸能界きっての駅伝ファンである徳光和夫さんに、箱根駅伝だけが持つ魅力をたっぷりと伺いました。お正月という絶好の放送タイミングで、ひとつのテレビを皆が囲める。その昔テレビといえば、家族揃って見るのがおなじみでした。「最近は、お一人でスマホを片手に“ながら見”される方が多いですよね。そんな中いまだに家族みんなで見る人が多いのは、箱根と紅白くらいなものでしょう。それは年末年始は家に人がいる時期だということもありますし、1月2日と3日という日程もいい。1日は、初日の出を見て二度寝しちゃったり、お年賀に出かけたり…と、なかなかゆっくりできないものですが、2日3日は意外と予定も入らず、落ち着く人も多いでしょう。そんな状況に箱根駅伝というコンテンツがぴったりなんです。箱根の高い視聴率は単に“ちら見”の数字ではなく、みんながガッツリ見たうえでの数字だと思います」日本人の心を打つ、チーム全員でつなぐ襷の重み。「日本人は、“絆”とか、“襷”といった言葉が好きですよね。もちろん私もそうなんですが。駅伝とはその最たるもので、江戸時代、東海道五十三次に駅を設け、そこに置いてある馬をつないで西を目指したことを“駅伝”と言ったわけですが、その頃から日本人には、“つなぐ”精神があったんでしょう。なので、箱根の“襷をつなぐ”というスタイルが響くのでは。またもう一つ、箱根駅伝には“チームワーク”という見どころもあります。仲間が支え合いゴールを目指すというその姿は、とても美しい。でも逆に、制限時間に間に合わず、ギリギリのタイミングで襷がつながらないシーンもある。その悲劇のドラマティックさも私たちの胸を打つんです」沿道の景色よりも美しい、箱根路にかける選手たちの思い。「個人的には、箱根駅伝は世界で一番風光明媚な陸上競技だと思っています。春陽を受けて光る海の水面、天気が良ければ往路は富士山に向かって走り、復路は富士山を背に江の島に向かって疾走する。でっかい風呂屋にいるみたいなんだよ(笑)。でもそれ以上に心を打つのが、そこを走る彼らの、箱根に至るまでの紆余曲折の物語なんですよ。箱根を走る大学に入れず、陸上を諦めた仲間がいるかもしれないし、箱根の後に実業団に行けるかどうかの瀬戸際の選手もいるかもしれない。走る後ろ姿に、そういう様々な思いやドラマ、そしてロマンを感じるんです。長距離をやる学生にとっては、ある意味、オリンピック以上の価値があるのが、箱根駅伝なんですよ」とくみつ・かずお1941年生まれ、東京都出身。’63年に日本テレビに入社後、退社してフリーとなった今に至るまで、アナウンサーとして数々の人気番組やスポーツ中継を担当。駅伝好きで知られ、中継に映り込む応援の姿を楽しみにするファンも多い。※『anan』2017年11月1日号より。写真・中島慶子スタイリスト・壽村太一イラスト・深川 優(by anan編集部)
2017年10月30日2002年、部が設立して数か月でインカレに優勝し、そこからずっとトップを走り続けている青森大学男子新体操部。毎年学生が入れ替わる大学という場所で、強さを維持し続ける理由とは。青森を訪れ、彼らの練習に密着した。学年差を超え誰もが自由に意見し高め合えるチーム。青森駅から車で約30分の場所に青森大学(以下、青大)男子新体操部の練習場がある。出迎えてくれたのは、青大男子新体操部をインカレ16連覇に導いた名将・中田吉光監督と選手たち。すでに練習は始まっていたが、強豪のイメージから思い描くシリアスな厳しさはなく、むしろ自由で開かれた空気を感じられた。監督が陣取るのはフロアの真正面だが、大声で選手たちを統率したり指示する様子はない。どうやら、練習の主導権は学生に託されているらしい。「必ず勝てるマニュアルはない。だから練習するんですね。積み重ねた時間や築かれた信頼関係は必ずや自信に繋がります。指導者の僕がやるべきことは、それを自分で感じ取り考え発信できる選手が育つための練習です」(中田監督)団体戦レギュラー6人の練習が始まった。しなやかに躍り、止まり、力強く跳ぶ。ぴたりと合った連携の美しさと躍動感に胸を掴まれる。いいパフォーマンスの時には、周りの選手たちからも拍手が起きるのが印象的だった。1フレーズ終えるごとに監督の元に全員が集まり、修正を加えていく。驚くのは、メモも取らずに眺めていた監督の、ひとりひとりに対する細やかな指導ぶりだ。そして、そこでレギュラー以外の選手たちから、忌憚なき意見が飛び出すことも。主将の大岩達也さんは語る。「人間力のある選手になれとは、監督の言葉。全員がレギュラーに負けない努力をし、人間力を磨くからこそ、お互いが遠慮せずに意見が言い合えるんですよね」団体戦レギュラーの6人。左から、前田豊さん(4年)、前田春希さん(4年)、渡辺剣史郎さん(4年)、植野洵さん(4年)、五十嵐涼介さん(1年)、井藤亘さん(3年)。北海道、埼玉、宮崎など、全国各地から学生が集まってくる。なかた・よしみつ中学の部活で新体操に出合い、名門・国士舘大学では全日本優勝経験も。卒業後、大阪・香川の高校で教職の傍ら新体操部の指導に当たった。‘02年に青森大学新体操部監督に就任。1年目からインカレで優勝し、以降、連覇記録を更新中。指導は厳しいが、練習後には気さくな素顔を見せる。※『anan』2017年11月1日号より。写真・岡本隆史取材、文・望月リサ(by anan編集部)
2017年10月30日さまざまなアーティストやクリエイターとのコラボレーションで話題の男子新体操。じつはこれ、日本発祥の競技なのだ。音楽番組のステージで青森大学の選手たちと共演した三浦大知さんが、男子新体操に惹かれた理由とは?その魅力を教えていただきました。三浦大知さん「自分のダンススタイルとの相性の良さを感じました」以前、ダンスのイベントでBLUE TOKYO(青森大学・青森山田高校男子新体操部出身メンバーで結成されたアクロバットダンスユニット)とコラボレーションをしたことがあり、男子新体操の存在を知りました。厳密にはダンスとは違いますが、フォーメーションやダンサーたちのシンクロ性で魅せるスタイルは、自分のダンススタイルにも通じるものがあり、当時からその相性の良さは感じていました。今年7月のTBSで放送された『音楽の日』で、青森大学男子新体操部の皆さんと共演したのも必然といえば必然。あの時に披露した僕の曲「Cry&Fight」の振付をしたShingo(Okamoto)君が、リオオリンピックの閉会式に携わっていたこともあり、「三浦大知と男子新体操の組み合わせっていいよね」って、周りのスタッフたちも満場一致でお願いすることになりました。彼らが大会前だったこともあり、前日のリハーサルまでは、互いに映像を送り合う形で練習を重ねていきました。本番に向けてつねにお互いを高め合い、ひたむきに真摯に取り組んでくれる姿には、本当に頭が下がる思いでした。しかも、本番は生放送でしたが、大会という失敗の許されない場で戦っているからか、皆、肝が据わっていて緊張しない。さすが常勝校。その後のインカレ16連覇のニュースは、嬉しかったです。みうら・だいち1987年生まれ、沖縄県出身。’97年にFolderとしてデビューし、’05年よりソロに。抜群の歌唱力とリズム感、世界水準のダンスが高い評価を受けている。現在、自身最大規模となる全国ツアー中。来年1月に大阪、2月東京での追加公演も決定した。※『anan』2017年11月1日号より。取材、文・望月リサ(C)Kyodo/Getty Images(by anan編集部)
2017年10月29日子供の頃からバスケを愛してやまないマギーさんの、初心者も絶対ハマるBリーグ観戦ポイントを大公開。小学校、中学校とガチにバスケに取り組んでいたモデルのマギーさんにとって、Bリーグ観戦は最高のイベント。「とにかく、生で観るのが一番!スピーディな試合運びで、会場全体が盛り上がります。バスケ初心者の人でも、試合を観に行けば、音楽のライブみたいな感覚で、絶対声を出したくなると思います」初めて行くなら、少しバスケに詳しい人と一緒がいい。「バスケファンを増やしたいので、私もよく友達を誘って行きます。試合前にポイントや注目選手を教えるので、一緒に行った子は必ず楽しんでくれていますね」あとは、試合会場のノリに任せて盛り上がるのみ。「バスケはエンターテインメントなんだと実感しますよ」【基本のルール】選手は1チーム5人配置。基本は、試合の司令塔のポイントガード、外からの攻めが得意なシューティングガード、仕掛け上手で得点力のあるスモールフォワード、強さとしなやかさのあるパワーフォワード、リバウンドの要であり、ゴール下を支配するセンターで構成。得点はシュートにより1〜3点が加えられる。Bリーグは10分×4回の4クォーター制で、高得点チームの勝利。観戦中は、好きな選手を見つけよう!「選手ごとにプレースタイルが違うので、自分の好みに合う選手を見つけて応援するといいかも。私は、同い年の富樫勇樹選手に注目しています。身長は167cmと選手の中でも小さいんですが、とにかく動きがスピーディ。身長のハンディを覆す足の速さと、ちょこちょこフェイントをかける細かい動きが見ていて面白いんです」・富樫勇樹選手(千葉ジェッツ)田臥勇太選手に続く日本人2人目となるアメリカNBAのチームと契約を結んだ経験も。昨シーズンのオールスターゲームではMVPに。選手の個性あるプレーをチェック。「日本はプロリーグが始まったばかりなので、アメリカと比べると、まだエンターテインメント色が弱い部分があるんです。でも、個性溢れるプレーを見られるのがバスケ観戦の醍醐味なんじゃないかと思います。ものすごいスピーディなドリブル、美しいシュート、豪快なダンクなど…。その人ならではの持ち味やプレーが見られると、会場中がワッと盛り上がるんです」・馬場雄大選手(筑波大/アルバルク東京)現役大学生ながらBリーグにも所属。豪快なダンクは必見!ダンクシュートがすごい!会場の熱が伝わる真ん中前方の席を押さえて。「ゴール裏は選手がシュートを決める瞬間を間近に観られて興奮できますが、試合全体の流れを掴むのにはちょっと難しいかも。おすすめはコート真ん中前方の席(下図、赤い席)。バスケは特に後半に向けてどんどん動きが速くなっていくので、臨場感溢れるプレーを楽しめるはずです。観戦に慣れてきたら、自分好みの特等席を見つけて」ライブ感ある音楽やチアで盛り上がろう!「バスケの試合は、オープニングショーや、チアリーダーたちが盛り上げるハーフタイムショーも見ものです。アリーナが暗転して光の演出があったり、音楽がガンガン鳴って、ライブ会場みたいな雰囲気になります。チームごとの応援ソングを歌ったり、タオルを振って盛り上がるなどのパフォーマンスを、会場と一体になって楽しめます」グッズを買って帰るのも思い出に。試合会場では、タオル、Tシャツなどチームカラーに合わせたデザインのグッズはもちろん、メガホンや光るグッズなど、応援グッズも豊富。日常でも使える、女性好みのアイテムも可愛い。「試合中に使うのはもちろん、買って帰ると観戦の思い出にもなりますよ」。ビールなどの飲み物やフードも売っていて、楽しい観戦をバックアップ。モバイルスタンドリング¥1,000(すべて税込み)マギーさん1992年生まれ、神奈川県出身。モデル。中学時代はバスケットボール部でキャプテンも務めた。日本テレビ『ヒルナンデス』に出演など多方面で活躍中。※『anan』2017年11月1日号より。写真:Getty Images(by anan編集部)
2017年10月27日昨年プロリーグが誕生したバスケットボール界。そこから一気にヒートアップして、東京オリンピックに向けてのエネルギーも加速中!バスケ界の王子・田中大貴選手にお話を伺いました!プロならではの魅力を、自らのプレーで伝えたい。昨年、華々しくスタートしたプロバスケットボールの新リーグ「Bリーグ」。田中大貴選手は、全国で18チームがひしめくトップリーグの中でも注目のプレーヤーとして、メディアでも取り上げられることの多いリーグの中心的存在。“バスケ界のプリンス”とも称される、その爽やかなルックスにも話題集中だ。「いや~(笑)。プリンスは、テレビの方がつけてくださっただけですから。でも、バスケを知らなかった人たちが興味を持って試合を観に来てくれたり、子供たちの憧れの存在になれたりするのは、正直嬉しいことです。もっと注目していただいて、バスケ界全体が盛り上がっていけば本望ですね」クールに見える田中選手も、実業団からプロに変わったことで“魅せる試合”を考えるように。「基本はお客さんが来てくれないと僕らは成り立ちませんからね。以前は、ダンクシュートをすれば観ている人も盛り上がるだろうけど、高く跳ばないといけないから疲れるし(笑)。他のプレーにエネルギーを使いたいと思っていたんです。でも今は、観客の人たちに楽しんでもらうにはどうすればいいか、試合に勝つだけじゃない、プラスアルファなことも考えるようになりました。また観に来たいって思ってもらうため、プロとしての自覚と責任を感じています」試合に足を運ぶ女性ファンも増え、会場の雰囲気も華やかに変化。そこで、バスケに詳しくない女子が楽しむポイントを聞くと…。「自分の勝手な考えですが、女性は男性の筋肉が好きな方が多いと思うので(笑)。バスケは動きが速く、肉体のぶつかり合いも激しいので、ぜひ選手の戦う筋肉を見てもらえたらいいかな、と」確かに、スラッとした長身にバランスよく筋肉がついたバスケ選手は、肉体観賞の価値は大いにあり!またダンクシュート以外にも、田中選手が得意とする、難易度の高い3ポイントシュートなど、ルールがわからなくても盛り上がれるプレーは多い。「観客がワッと盛り上がると、選手も気持ちは上がりますよね。反対に、ダメなプレーにブーイングされることもあるでしょうけど。日本のバスケファンは温かいので、今のところブーイングはないですが、海外のバスケやサッカーなんかでは、すごく叩かれますよね。厳しいけれど、ある意味羨ましく感じます。ああいう世界でプレーすれば、もっと成長していけるはずですから。とはいえ、自分はわりと浮き沈みが激しいので、ブーイングされたら心の中ではめっちゃへこむと思います(笑)。でも、選手のプレーに対して、自由に反応してもらえたらいいですね」目下の目標は、9月に開幕した「Bリーグ」2シーズン目のチーム優勝。そして、2020年の東京オリンピック出場は、常に頭から離れない目標だ。「バスケの全日本男子は世界レベルから遠ざかっていますが、あと数年でなんとか盛り返したいですね。自分の選手人生で考えても、29~30歳でオリンピックを迎えられるのはベスト。運命的なものも感じていて、日本代表でしっかり活躍したいと考えています」クールに淡々と語りながらも、現実と目標を見据え、熱いエネルギーを胸に秘めている田中選手。オリンピックまで目が離せない!・オフの日の楽しみは?「柔道、水泳、陸上などで活躍する同い年仲間と、’91年アスリート会という食事会を開きます。彼らから刺激を受けることも多く、ありがたい存在。もちろん全員、東京オリンピックを目指しています」・今一番欲しいものは何?「休み!それも連休が欲しい。2日あれば十分なんですが、温泉に行ってゆっくり過ごしてみたいです。もちろん、休みなく活躍できるのは、選手としたら幸せなことだから、贅沢な夢なんですよね(笑)」たなか・だいき1991年9月3日生まれ、長崎県出身。Bリーグの人気チーム「アルバルク東京」所属。ポジションはシューティングガード(試合の流れに応じて攻守の変動を自在に行える)。現日本代表選手でもある。※『anan』2017年11月1日号より。写真・小笠原真紀インタビュー、文・板倉ミキコ(by anan編集部)
2017年10月27日身長204cm!大活躍中のバレーボール山内晶大選手にお話を伺いました!バレーボール選手になるなんて、想像すらしてなかったんです。204cmという身長を生かし、全日本男子バレーボールチーム「龍神NIPPON」や所属の「パナソニック パンサーズ」で、ミドルブロッカーとして活躍する山内晶大選手。高校入学後にバレーボールを始め、6年目で日本代表に選ばれた才能の持ち主だ。「小中とやっていたバスケをと思ったけれど、想像以上にボディコンタクトが激しくて体の線が細い僕には無理だと。そこで体育の担当だった先生に誘われてバレーボール部に入部したんです」けっして積極的とはいえず、始めたものの、すぐに面白さに目覚めたという。「できることが増えるのが楽しくて。高校3年で国体の愛知県選抜に選ばれて、練習も含めてレベルの高いバレーに触れることができた。そこで大学に進学してバレーを続けたいと心が決まりました」愛知学院大学に進学後はチームで練習すると同時に、複数の企業チームでの練習にも積極的に参加。後に日本代表監督となった南部監督にもそこで出会う。小中学生から活躍してきた選手も多いバレーボール界で、まるでキャリアを補うようにして急速に経験を積んできた。やがて大学3年の’14年に全日本入りを果たす。「もちろんびっくりしました。自分は本当に、出会いを積み重ねた縁でここまで来れたんだなって」振り返る山内選手からは、謙虚で穏やかな人柄が伝わる。ただ与えられた大きなステージでの役割をきっちり果たし、今も大きな伸びしろを持つチーム期待の選手であり続けるのは、彼の実力ゆえ。「心がけているのは常に平常心でいること。プレー中は一連の流れで打ったり止めたりしますが、サーブは個人プレーなので、余計意識しますね。観客席に近いから応援の声も聞こえ、やるぞと思う半面、プレッシャーもある。磨きたいのは、ブロックやクイック。課題であり、目立ってもいきたい」今年9月に行われたグラチャンバレーでは残念ながら全敗。「強豪国はレベルが高かったけれど、課題も見つかり克服するためにやることもわかったのが収穫」と前を見据える。3年後にオリンピックを控えて、目指す方向は?「今はまだ全日本でもパナソニックでも若い方で先輩に頼っている部分があるけれど、これからはチームの主軸となって支えられるようなプレーヤーになっていきたいです。できることを増やして、東京オリンピック代表に選ばれるようになりたい。存在的にもパフォーマンス的にも、そして体も大きくすることを目標にしています」プライベートも気になります!・オフの日の楽しみは?「アウトレットに行ったり、家で漫画を読んだり海外ドラマを見たりしています。出かけるのは京都が好き。海外の観光客が多いから、背が高くても目立ちすぎることもなくて過ごしやすいんです」・どんな漫画を読んでる?「少年漫画が好きなんですよ。『スラムダンク』『あひるの空』『MAJOR』『GIANT KILLING』『キングダム』『ジョジョの奇妙な冒険』『宇宙兄弟』。家でゆったり読むのが楽しみです」やまうち・あきひろ1993年11月30日生まれ。愛知県名古屋市出身。パナソニック パンサーズ所属。高校から始め、大学時代から日本人では希少な大型のミドルブロッカーとして全日本代表で活躍。※『anan』2017年11月1日号より。写真・小笠原真紀インタビュー、文・大和まこ(by anan編集部)
2017年10月26日筋肉がプロフェッショナルを物語る!!陸上の神野大地さんが磨き上げられたカラダをカメラの前で披露、またそのカラダの秘密を教えてくれました。しなやかな腕を振り、目指すは東京オリンピック。’15年の箱根駅伝で、箱根の山を登る第5区で区間新記録を打ち立て、“3代目山の神”と呼ばれたのが、神野大地選手だ。「もともと野球をやっていたんですが、背が伸びず、中学でクラブチームに入ったけれど、レギュラーも取れなくなって…。中学2年の時、僕の野球人生における限界を感じました。野球をやりながら、学校の部活では陸上をやっていたので、野球をやめて、陸上に専念することにしたんです。とはいえ、その頃の僕は全然速い方じゃなくて。箱根を走るレベルの選手って、中学時代にすでに1500m走で3分台が当たり前なんですが、僕はなんと5分4秒(笑)。でも、練習を重ねると必ずベストタイムが更新できたので、“陸上は、努力すればちゃんと結果が出るスポーツなんだ”と感じて、その面白さにのめり込んでいきました」神野さんのカラダは、とにかく細く、削ぎ落とされたラインが印象的。無駄がなく、彫刻のように美しい。このカラダに42km強という長距離を走れるスタミナがあるのが、とても不思議。「走っていると、無駄な脂肪はどんどん落ちていく。ただ、確かに絞りすぎてもエネルギーを溜め込めないので、そこが難しいところ。僕は、本当に太れないタイプなので…。ちゃんと食べないと、あっという間に痩せちゃうんです。でも逆に考えれば、試合前に節制するストレスもないので、そこは良かったと思います。あ、ひとつ我慢するものがあった。コーラがめちゃくちゃ好きなんですが、試合前2週間は、我慢します(笑)」憧れは、ケニア人選手のような、“空中を飛ぶ”走り。それを身に付け、夢は東京オリンピックのマラソンでの、金メダル。「脚を前に出すというより、後ろに蹴り上げ、空中にいる時間をなるべく長くしたい。そこに少しでも近づくために、太ももの後ろにある筋肉、ハムストリングを徹底的に鍛えています。あと、走る競技は実は腕振りが大事。しっかり腕を振れるよう、肩甲骨まわりの柔らかさは意識しますね。日頃からグルグル回していますが、レース前は特に念入りに。肩を回している選手がいたら、それは青学出身者と思って間違いないです(笑)」休みの日は、アラームをかけずにゆっくり寝るのが最近の喜び。好きな野球を神宮に観に行ったり、のんびり過ごすそう。「デートもアクティブより、まったり系がいいな。家で、二人でたこ焼きとかおこのみ焼きを焼いて、食べたりしたいです」かみの・だいち1993年9月13 日生まれ、愛知県出身。青山学院大学卒、現在はコニカミノルタ所属。’15年の箱根駅伝5区を驚異の新記録で走破し、母校の優勝に貢献。今年の12/3、福岡国際マラソン大会で、初マラソンに挑戦予定。日本テレビが毎年11月に実施している「カラダWEEK」キャンペーン。その企画の一つとして、昨年に引き続きトップアスリートたちの「カラダ写真展」を開催。今年はananが撮影した、「筋肉美」がテーマの“アスリートのカラダ”が、大きな写真で鑑賞できます。「なりたいカラダ」「理想のカラダ」「憧れのカラダ」に触れれば、カラダのために何かしたくなるかも!日程/2017年11月6日(月)~11月17日(金)時間/10:00~18:00※月~金曜のみ開催場所/汐留・日本テレビタワー2階ロビー料金/入場無料※『anan』2017年11月1日号より。写真・伊藤彰紀(aosora)インタビュー、文・河野友紀スタイリスト・壽村太一(by anan編集部)
2017年10月25日