渋谷区立松濤美術館では、「ダイアン・クライスコレクション アンティーク・レース展」を、6月12日から7月29日まで開催する。《ショール》シャンティリ・レース、19世紀、フランス ©Keita(FLAME)かつてレースは、ヨーロッパの王侯貴族たちの間で富と権力の象徴として流行し、歴史上、常に重要な価値を持ってきた。熟練した職人たちが長い時間をかけて手作業で生み出したレースは、単なる豪奢な装飾品の域を超え、時には城や宝石をしのぐほどの価値を持った、きわめて優美で繊細な美の世界だった。本展では、世界的なアンティーク・レースのコレクターで鑑定家でもあるダイアン・クライスの、数万点にもおよぶ膨大なコレクションから、カトリーヌ・ド・メディシス、マリー゠アントワネット、ナポレオン・ボナパルトといった、王侯貴族に由来するロイヤル・レースや、ファッションやインテリアに取り入れられたレースなど、16世紀から19世紀のレース全盛期の作品を中心に、約170点を紹介する。《タイ》グロ・ポアン・ド・ヴニーズ、17世紀、イタリア ©Keita(FLAME)展示は5章で構成。レースは、刺繍の技術を元にした「ニードルポイント・レース」と、房飾りの技術を元にした「ボビン・レース」に大きく分類される。第1章「誕生と変遷」では、ニードルポイント・レースの誕生につながるカット・ワークの技法でつくられたレースなど、レースの技法の誕生から発展の変遷を、時代を追って紹介。第2章「レースに表現されるもの」では、技法の発展とともに、花や蔓や葉などの植物、動物や昆虫や鳥、王侯貴族から農夫といった人々や、天使や神仏など、レースに描き出されるようになった様々なモチーフを紹介する。《ハンカチーフ(ヴィクトリア女王に由来)》リメリック、19世紀、アイルランド ©Hiroshi Abe第3章「王侯貴族のレース」では、16世紀初期に誕生し、瞬く間にヨーロッパ中の宮廷に広まったレースに焦点を当て、カトリーヌ・ド・メディシスやマリー゠アントワネット、ナポレオン・ボナパルト、ヴィクトリア女王らに由来する繊細で華麗なレースが展示される。第4章「キリスト教文化に根付くレースの役割」では、キリスト教文化に根付き、洗礼や初聖体拝領、結婚、喪といった人生の節目の宗教儀式にも用いられてきたレースが登場。所蔵者ダイアン・クライスの家庭では、1860年の曾祖母の時代の洗礼式のドレスとヴェール、ボンネットが現在も受け継がれている。《パネル》ポアン・ド・ヴニーズとバンシュ・レース、1914-18年、ベルギー ©Keita(FLAME)第5章では、ベルギーの「ウォー・レース」を展示。1914年、第一次世界大戦がはじまり、ベルギーの5万人にも及ぶレース職人たちが困窮した。それを救うために、のちのアメリカ第31代大統領ハーバート・クラーク・フーヴァーによってベルギー救済委員会が設立。彼らによって糸と食料が供給され、レースの維持が図られた。この時期のベルギーのレースが「ウォー・レース」と呼ばれている。たくさんの人々の熱意と懸命な尽力によって守られた、ベルギー・レースの技術と伝統を感じることが出来る。会期中には、関連イベントも開催。6月17日の14時からは、「レースは、私の人生そのもの~Lace in My Life」と題して、ダイアン・クライスの記念講演会、6月30日の14時からは、本展監修者の百々徹による記念講演会「21世紀におけるアンティーク・レースの魅力」が開催される。さらに、7月16日の14時からは、担当学芸員が展覧会のみどころとレースの装飾文様について語るミニ講座、6月22日と7月7日の14時からは、担当学芸員によるギャラリートークも実施される。19世紀後半にベルギーで紹介された新しいタイプのクラフトレース「プリンセスレース」でピルケースを作るワークショップ「レースのピルケース作り」も7月8日の14時から開催。定員は20名、往復はがきによる事前申し込みが必要。イベントの詳細、申し込みについては公式ホームページ()にて。「アンティーク・レース」は、超絶技巧とも言える、現在ではほとんど失われてしまった技術で制作された芸術品。私たちがいま目にするレースとは一線を画す、中近世ヨーロッパの美と技の粋を集めた品々をぜひ楽しんで。【展覧会情報】ダイアン・クライスコレクション アンティーク・レース展(Diane Claeys Collection Antique Lace)会期:6月12日~7月29日会場:渋谷区立松濤美術館住所:東京都渋谷区松濤2-14-14時間:10:00~18:00(入館は17:30まで)、金曜日10:00〜20:00(入館は19:30まで)料金:一般500円(400円) 大学生400円(320円) 高校生・60歳以上250円(200円) 小中学生100円(80円)※( )内は団体10名以上及び渋谷区民の入館料※土・日曜日、祝休日及び夏休み期間は小中学生無料。毎週金曜日は渋谷区民無料。障がい者及び付添の方1名は無料。休館日:6月18日、25日、7月2日、9日、17日、23日
2018年06月19日「ダイアン・クライスコレクションアンティーク・レース展」が、2018年6月12日(火)から7月29日(日)まで、渋谷区立松濤美術館にて開催される。かつてヨーロッパ王侯貴族の富と権力の象徴として、歴史上重要な価値を持っていたレース。現代では機械織りによるものが主流となっているが、本展では、機械では未だに再現できない、熟練した職人による高度な技巧が生み出した芸術品としてのレースの世界を紹介する。会場には、世界的なアンティーク・レースのコレクターで鑑定家としても知られるダイアン・クライスの数万点におよぶ所蔵品から、マリー=アントワネットやナポレオン、ヴィクトリア女王といった歴史上の人物に由来する、希少なアンティーク・レースなど約170点の作品が展示される。【開催概要】「ダイアン・クライスコレクションアンティーク・レース展」開催期間:2018年6月12日(火)〜7月29日(日)開館時間:10:00~18:00(入館は17:30まで)※金曜は20:00時閉館(入館は19:30まで)入館料:一般500(400)円、大学生400(320)円、高校生・60歳以上250(200)円、小中学生100(80)円※( )内は、団体10名以上及び渋谷区民の入館料※土・日曜日、祝休日及び夏休み期間は小中学生無料※毎週金曜日は渋谷区民無料※障がい者及び付添の1名は無料休館日:6月18日(月)、25日(月)、7月2日(月)、9日(月)、17日(火)、23日(月)【問い合わせ先】渋谷区立松濤美術館TEL:03-3465-9421
2018年06月14日人の似姿を描く肖像芸術人の似姿を捉えた肖像芸術は、西洋社会において最も広く普及した、最も長い歴史を持っている、主要な芸術ジャンルの一つです。しかし現在では、スマートフォンの高性能カメラでセルフィーを取ることが当たり前となり、私たちにとって今や最も身近な芸術といえるかもしれません。本展覧会では、その肖像芸術の起源に迫るべく…3000年以上も前の古代エジプトのマスクや古代メソポタミアの彫刻から19世紀ヨーロッパの絵画・彫刻まで、広範囲にわたる時代と地域の豊かなコレクションを対象とし、肖像芸術が担ってきた社会的役割や表現上の特質を浮き彫りにしています。そして、ルーヴル美術館の全8部門(古代オリエント美術、古代エジプト芸術、古代ギリシャ・エトルリア・ローマ美術、イスラム美術、絵画、彫刻美術工芸品、素描・版画)から代表する肖像の傑作を堪能できます。 肖像芸術の役割に迫る 肖像芸術が時代が経つにつれて、役割を豊かなものにしてきた事実を踏まえて、本展覧会ではゆるやかに時代順に展開しながら、テーマによる分類に基づきながら3つの章に分けています。第1章では、記憶・記念するという肖像の最も古い役割に焦点を当て、重要な人物の死と結びつき、社会や神々を個人の信仰心の証言者にしようとする願望が関連づけられ、故人の肖像、奉納像、祈祷像で構成されています。例えば、記憶という肖像の機能が発揮された主要分野である葬礼美術では、故人や親族の記憶を永久的に残すため、肖像彫刻を施した墓碑が存続しています。第2章では肖像芸術が最も古くから担ってきた一つの役割である権力の顕示にフォーカスしています。王や皇帝など最高権力を振るった君主にとって、自らの似姿である肖像は権威を広く知らしめる最も有効な手段でした。絶対権力を握った君主などの作品を通して、肖像芸術が担った政治的役割や意味を考察し、権力者の肖像表現を浮かび上がらせています。この章で特に注目して欲しいのは、「吾輩の辞書に不可能の文字はない」という名言を残したナポレオンの作品。素早いタッチで生き生きと描写した若き将軍時代にはじまり、フランス皇帝に即位した戴冠式の正装の姿や、幽閉先であるセントヘレナ島で亡くなったデスマスクなど、彼の人生に想いを馳せることができます。第3章では古代より培われてきた上流階級の肖像表現に含まれるルールを踏襲しつつ、その一方では各時代・地域・社会に特有の流行を反映しながら多様に展開を遂げていった肖像芸術を考察しています。男性、女性、子供と家族など、肖像のモデルの裾野が広がり、衣服や装飾品からモデルの人柄や個性が浮き彫りになっています。例えば何処から見ても目を合わせることができない「美しきナー二」が着用しているドレスは、当時ヴェネツィアで流行していたスタイルで、未婚の女性は着用できませんでした。また、手を胸に当てる仕草は、伴侶への忠実さを表しているのだそう。このように肖像画から様々なことが読み取れます。 多義性を帯びた奇想 ただ1人の人物に似せることを特徴とする「肖像」は、多義性とは相容れないように思われます。しかし、ルネッサンスから20世紀のシュルレアリスムまで、多義性を帯びた奇想が華々しく展開された芸術ジャンルは肖像でした。肖像表現を特定するルールがどのように生まれ、地理的、歴史的、社会的な広がりのなかで、どのように変容的に永らえてきたのか理解することができる一方で、注文主からの圧力があるなかでも、芸術家の自由な創造力から刷新してきたのかを見て取れることもできるでしょう。本展覧会では高名な傑作と、貴重ですがあまり認知されていない作品、これを機に修復された作品も入り混じり、およそ110点が一堂に会します。これまでに例を見ない大規模な肖像展を通して、鑑賞者の視点によって様々なイメージへと変容していく楽しさを味わえる、「肖像芸術」の魅力に触れてみてはいかがでしょうか。【情報】 『ルーヴル美術館展肖像芸術ー人は人をどう表現してきたか』会期:2018年5月30日(水)~9月3日(月)場所:国立新美術館(東京・六本木)企画展示室1E休館:毎週火曜日(ただし8/14は開館)時間:10:00~18:00金・土曜日は、5・6月は20:00まで、7・8・9月は21:00まで*入場は閉館の30分前まで
2018年06月11日稲垣吾郎があの有名な音楽家ベートーヴェンを演じる舞台「No.9 ー不滅の旋律ー」が、初演から3年の時を経て、11月よりついに再演されることが決定。初共演となる剛力彩芽のほか、片桐仁、鈴木拡樹らキャストも発表された。作曲家として、人間として、劇的な半生を送ったベートーヴェンは、最後の交響曲「第九番」まで、どんな時間を生きたのか――。2015年に初演を迎えた本舞台は、その波乱と苦悩の人生を、新しい視点と意欲的な演出&音楽表現で描き、絶賛を浴びた。■稲垣吾郎、再びベートーヴェンに!今回の再演でベートーヴェンを演じるのは、もちろん稲垣さん。初演では幼少期の父親からの暴力、母の死、貧困と孤独、報われぬ想い、そして音楽家にとって致命的ともいえる聴覚障害と多くの困難に見舞われ、偏屈な激情家と化した天才が持つ人間味溢れる様々な面を全身全霊で熱演した。今回の再演に関して「夢のようで嬉しい」と喜んだ稲垣さんは、「この『No.9』は、俳優としてさらに舞台が好きになった作品でもありました。演出の白井さんの頭の中と、ベートーヴェンの頭の中が、一気に劇空間となって表れた作品だと思っています」と思いを述べ、「今回は約半分が新キャストですが、舞台はキャストが1人変わるだけでも全く違うものになるので、前回ご覧になった方にも楽しんでいただけると思います。僕も3年ぶりで、成長していますしね」とコメントしている。■剛力彩芽、稲垣吾郎と初共演また、初演では大島優子が演じたベートーヴェンを支える架空の人物マリアには、「家政夫のミタゾノ」など女優として活躍する中、番組の司会も務め、近年活動の幅を広げる剛力さん。「まだ実感が湧いていない」と心境を明かす剛力さんは、「緊張もありますが、舞台は大好きなので、お話をいただいた時はすごく嬉しかったです」と語る。また、「稲垣さんは、お芝居でご一緒するのは初めてです。お稽古でしっかりぶつかっていきながら、そこで生まれるものを大事にしていきたいです。私の演じるマリアはベートーヴェンを支える女性でもありますので、私もそうなれるように頑張りたいと思います」と意気込みを語っている。■ほかにもキャストが決定さらにベートーヴェンの弟、ニコラウス役には「刀剣乱舞」「煉獄に笑う」など舞台を中心に活躍する鈴木拡樹。片桐仁がヨハン・ネポムク・メルツェル、小川ゲンが次弟の息子カール・ヴァン・ベートーヴェン役で続投するほか、村川絵梨、岡田義徳、深水元基、橋本淳、広澤草、野坂弘、奥貫薫、羽場裕一、長谷川初範らが参加することも決定。そして、演出は白井晃、脚本は「劇団☆新感線」座付き作家・中島かずき、音楽監督は三宅純と最強トリオが今回も手掛ける。なお、東京公演の一般チケット一般発売は、7月28日(土)を予定している。STORY1800年のウィーン。作曲家ベートーヴェン(稲垣吾郎)は聴覚障害に犯され始めていた。音楽と孤独に向き合い、身分の差から愛する人ともうまくいかず、その心は荒んでいく。しかし、ピアノ工房で出会ったマリア(剛力彩芽)や弟たちをはじめとする周囲の人々との触れ合いが、彼に変化をもたらし始める。国の情勢が刻々と変化していく中、ナポレオン軍の敗北をテーマとした曲「ウェリントンの勝利」で成功を収めたベートーヴェンは、頭の中に鳴り響く音楽をひたすら楽譜に書き留め、名曲を生み出していく。その一方で、苦しい幻影には悩まされ続けていた彼だが、そんな自分を自覚しながらも、自ら後見人となった次弟の息子カールに、自分の音楽の全てを託そうと異常なまでに執心してしまう。そして迎えた「第九」の演奏会。その創造的な試みに対する聴衆の反応は、彼の耳に届いたのか。ベートーヴェンが生涯を賭けて問いかける本当の芸術とは――。木下グループpresents「No.9 ー不滅の旋律ー」東京公演は11月11日(日)~12月2日(日)TBS赤坂ACTシアターにて上演。大阪公演、横浜公演は12月、久留米公演は2019年1月に上演予定。(cinemacafe.net)
2018年06月07日六本木の国立新美術館で『ルーヴル美術館展肖像芸術―人は人をどう表現してきたか』がはじまりました。ルーヴルの傑作が集まるこの展覧会では、俳優の高橋一生さんが音声ガイドを担当。甘く優しい声でアートを解説してくれます!どんな展覧会?【女子的アートナビ】vol. 111『ルーヴル美術館展 肖像芸術―人は人をどう表現してきたか』では、フランスのルーヴル美術館が所蔵する肖像画や彫刻コレクションのなかから選び抜かれた作品を一堂に紹介。肖像芸術がはたしてきた役割や、それを手がけた芸術家たちの制作手法などにも迫る展覧会です。会場には3000年以上も前の古代メソポタミアの彫像から19世紀ヨーロッパ絵画までの約110点が集結。古代美術や絵画、彫刻、美術工芸品、素描・版画などルーヴル美術館の全8部門を代表する肖像芸術の傑作をたっぷり堪能できます。音声ガイドナビゲーターは高橋一生さん!この展覧会のオフィシャルサポーターは俳優の高橋一生さん。音声ガイドのナビゲーターも担当されています。最近の展覧会では、ステキな俳優さんや声優さんが音声ガイドを担当されていますが、この『ルーヴル美術館展』では高橋さんの甘い声を聴きながらアートを堪能できるのです!幸せすぎ~♡ということで、今回の取材では高橋さんの音声ガイドと一緒に会場を回ってみます。まずは入り口でガイド機を借り、使い方を確認。リストも渡されます。収録時間は約35分。もちろん何度も繰り返し再生できるので、高橋さんの声を聴き続けたい人は好きなだけ再生可能♡両耳に高橋さんの声が伝わり、私だけのために話してくれている……と妄想できます。妄想デート、スタート!それでは、会場に入っていきます。ガイド番号1番を再生。薄暗い展示室で妄想デートの始まりです。最初の部屋では古代エジプトのマスクが紹介されています。展示されている《女性の肖像》はエジプトで出土したもの。ローマ帝国の支配下にあった1~3世紀ころ、エジプトではミイラの頭部を飾るため板絵の肖像画が制作されていました。これらは故人の顔だちに似せて描かれていたそうです。第2章「権力の顔」の展示室では、彫刻作品《トガをまとったティベリウス帝の彫像》が紹介されています。ローマ帝国2代目皇帝ティベリウスが演説のポーズをとっているところを表した大理石彫刻で、高さは2メートル30センチ。見ごたえ抜群です。ナポレオン登場!第2章では同展ハイライトのひとつ、ナポレオンの関連作品も紹介されています。特に注目したいのは、アントワーヌ=ジャン・グロの《アルコレ橋のボナパルト(1796年11月17日)》。オーストリア軍との戦いで軍隊を率いる若きナポレオンの雄姿を描いた作品です。凛々しい姿で後ろを振り返るナポレオンの肖像画は、教科書などで一度は見たことがあると思います。作者のグロはこの絵を描いた当時まだ25歳で無名だったとのこと。ナポレオンの妻、ジョゼフィーヌの仲介によりグロは肖像画を描くチャンスを得て、この作品を本人の前で描いたそうです。エネルギーにあふれた肖像画をナポレオンは大変気に入り、この絵は画家の出世作となりました。ちなみに、本作は習作で、最終作はヴェルサイユ宮殿美術館に所蔵されています。ヴェロネーゼとレンブラント作品は必見&必聴!そして、第3章では展覧会のメインヴィジュアル、《美しきナーニ》が紹介されています。作者は16世紀後半のヴェネツィアで活躍した巨匠ヴェロネーゼ。女性のツヤ肌や豪華なアクセサリー、光沢のある青いビロードのドレスなど、どのパーツを見てもため息が出るほどの美しさ。絵のモデルは高級娼婦か貴族の女性、あるいは理想的な女性像などいろいろ議論されているそうです。この作品はルネサンス期肖像画の最高傑作のひとつといわれていますので、ぜひゆっくり細部まで鑑賞してみてください。ヴェロネーゼのあとは17世紀オランダの巨匠、レンブラントの作品《ヴィーナスとキューピッド》が登場します。本作は神話画のように見えますが、ヴィーナスのモデルは画家の内縁の妻。キューピッドも娘がモデルと考えられているそうで、肖像芸術として展示されています。音声ガイドの17番では、このレンブラント作品について高橋さんが解説されています。お聴きになる人は特に冒頭部分を要チェック。高橋さんが聞き手にちょっとだけ話しかけてくれるので、妄想テンションが上がります!ボーナストラックも必聴!ちなみに、今回の音声ガイドにはボーナストラックが2つ用意されています。その内容がまたすばらしいのです。肖像のことや注目作品などについて高橋さんが個人的な思いを語り、「こんな見方もあるよ」とアートの楽しみ方を教えてくれます。特に、50番再生中にはガイド機にお顔も表示されます♡ボーナストラックはリラックスした雰囲気でお話しされていて、高橋さんの自然な息づかいまでも感じられます。妄想デートの仕上げに、ぜひ拝聴しましょう。展覧会は9月3日(月)まで。その後、大阪に巡回します。Information会期:~9月3日(月)毎週火曜日休館 ※ただし8/14(火)は開館時間:10:00-18:00※毎週金・土曜日は、5・6月は20:00まで、7・8・9月は21:00まで開館 ※入場は閉館の30分前まで会場:国立新美術館 企画展示室1E料金:一般 1,600円/大学生1,200円/高校生 800円/中学生以下無料※音声ガイド貸出し550円※本記事の写真は、プレス内覧会で主催者の許可を得て撮影しております。
2018年06月06日パリ生活で楽しみにしていることといえば、ブロカント。 モードの世界でメゾンの仕事をしていた頃、フランス刺繍やレースの素晴らしさに触れて学ぶ機会がありました。パリ出張に来るたびに、時間があればブロカントへ足を運び、職人技の光ったアンティークのドイリー、ハンカチーフを集めてきたものです。 以前にもこちらでアンティークレースのことについてお話ししましたが、今回はまた少し違う角度でご紹介したいと思います。 繊細で美しい、そんなフランス刺繍のルーツとは? フランス刺繍のルーツは、もともとインドやイタリアからフランスに辿り着いた輸入文化です。 近国の英国やフランドルとの繊維を通じた交流もあり、技術や流行が行ったり来たりして発展してきた経緯があります。私が収集しているドイリーやハンカチーフには主に18世紀末から20世紀前半の時代性に富んでおり、大きくは「ルネサンス」と「リシュリュー」と呼ばれる時代を反映したものを中心に集めてきました。 今回は「ムショワール」と呼ばれるアンティークハンカチコレクションを少しお見せしたいと思います。 ハンカチ刺繍は18世紀に王家や貴族の男性が持つアイテムとして流行り始め、職人は必死で極細糸を紡ぎ、刺繍のデザインを考えました。 時代を経て、19世紀末には庶民に浸透するほどまでに流行となり、広がりを見せました。かつての日本のように針仕事は日常のものであったので、19世紀中頃には自ら刺繍を施したハンカチーフを持っていた習慣があったと考えられています。 ハンカチーフの角に花や草などのモチーフが刺繍されたデザインは、英国から流れてきたデザインルーツであると言われています。 この頃は王家や貴族が競い合うように服の襟や袖、シミーズ(日本訳:現代で言う紳士用シャツ)などに美しい植物モチーフをあしらった刺繍を施す流行がありました。地域によってはすごい襟のものや強い民族思想を反映している帽子などがありますね。 上の写真は18世紀末のもの。その素晴らしい技術には思わずため息。糸を引く技法を用いたステッチ刺繍、葉っぱの中に砂のような点々模様、真珠のような立体ポイントなど…様々な職人技が施されており、糸の始末も分からないほど。とてもリッチな仕上がりな、価値あるコレクションです。 王家や貴族の位の高い人が持っていたハンカチーフには、特徴的な刺繍が施されています。収集家も魅了するその価値は、高品質の極細に依られたリネン糸が使われている事が第一条件として挙げられます。リネンを髪の毛よりも細い糸に紡いで依り、それを薄くて透け感のある平織りの生地へ。 この薄手の生地を用いたハンカチーフは、中でも最も価値があるものだとされています。投げたらふわーっと降りてくるほどの軽さ。 リネン素材だから成し得るこの張り感とオーガンジーのような薄さ。本当に美しいです。ここから物語が始まるわけですね。 王冠の刺繍が施されているものは文字通り「王家」の証。 こちらはブルターニュの王家の末裔から渡されたもの。私の手に渡る前の持ち主、テキスタイル工芸の収集家であるマダムは、直接王家から継承し40年間に渡り大切に保管していました。そして私の手元へ。私の大切な出会いは、3代目という称号ももれなく受け継ぐ運びとなりました。嬉しい出来事です。 英国デザインに影響されていると言われている植物モチーフは、ロワール地方やブルターニュ地方から出てくる事が多いです。18−19世紀にかけて、その地方には権力を持った英国人が移り住み育んだ土地である歴史があります。歴史的つじつまが合いますね。ちなみにロワール地方にはイギリス式庭園も多くあります。イギリスがフランスに与えた文化的な影響は、色々な角度から見えてきます。 そして名入れハンカチーフ。これがあるのと無いのでは価値が違います。 映画のヒロインでも一躍有名になった、フランス名『Amelie(アメリ)』、見つけました。薄いリネンにたくさんの技術が施されています。フリルが可愛いので赤ちゃんの誕生祝いなどでしょうか。これもブルターニュ地方のものです。 時にはキリスト教のミサに使われるハンカチーフとも出会います。お守りのように必ず中央にクロスが施されています。これは珍しい刺繍ですね…Gabrielle(ガブリエル)の名前が入っています。 こちらは「ナポレオンⅢ」と呼ばれる19世紀に人気の刺繍デザイン。葉っぱから雫が落ちてきそうな水滴のようなポンポンが可愛さを引き立てます。そういえば、有名メゾンもこの技法を使ったドレスなど発表していましたね。今では簡単に機械で製作できるようになりましたが、やはり手作業のものは繊細さが違います。 こちらもブルターニュ地方の貴族から出てきた「ナポレオンⅢ」デザインの施されたナプキン。カットワークだけではなくステッチと立体刺繍のデザインが表情豊かです。食後のデザートタイムに使用されたもので、小ぶり。お晩酌にも使える、嬉しい実用的サイズです。 ハンカチーフを探っていくと、このようなモダンな刺繍が流行った時期があり驚いたことがあります。こちらは平織りに織られた生地に針を入れて、引っ張りながら四角い模様を施していくという、気の遠くなるような仕事です。価値のあるものは、生地の小さなスクエアの部分が二重になっているのですぐわかります。また、裏を返したときの始末の仕方によっても価値が違います。 これらは1920−25年の非常に短い期間に作成されたものだと教わりました。すなわちアールデコ(1910-1930年)ですね!ここでもデザインの歴史とぴったり合います。 フランドルや北フランス、ノルマンディーで流行ったボビンレースのコレクション。チュールの技術と立体刺繍とカットワークを合わせたコレクション。リネンなのでパリッパリ。 より新しく、より極めた技術に向かっていく姿。力を感じます。 マルセイユ港が開港され、輸入された様々な外国文化。イタリアから渡ってラングドック地方やプロヴァンス地方に広がり、定着したフランス刺繍のひとつ『ブティ』に良く似たアイディア源の刺繍。 こちらはノルマンディーのもの。光にさらすと浮き出る刺繍。細かな作業は美しいです。非常に薄いコットンが使用されています。 こういう宝探しをしているとひょっこりドイリーに出会ったりします。なんとも細かい仕事!予期せぬ嬉しい出会いにテンションも上がります。 最後に、こんなユニークなピエロ刺繍も見つけたりしてほっこり。ちょっと荒いけど、この表情にやられました。若い方の作品だったのかしら。針から年齢も見えてきたりして、そんな想像も楽しいものです。すごく時間かけて作られてますね。 これだから、ブロカント巡りはやめられない…!さあ、また次の出会いを求めて、行ってきます! 文・福島 明子(パリ在住コーディネーター)インスタグラム
2018年05月30日東京の国立新美術館では、5月30日から9月3日まで「ルーヴル美術館展 肖像芸術―人は人をどう表現してきたか」を開催する。アントワーヌ=ジャン・グロ 《アルコレ橋のボナパルト(1796年11月17日)》1796年Photo © RMN-Grand Palais (musée du Louvre) / Hervé Lewandowski /distributed by AMF-DNPartcom人の似姿を描く肖像は、スマートフォンの高性能カメラで意のままに自分を撮ることが当たり前となった現代社会において、いまや最も身近な芸術と言えるかもしれない。しかし一方で、肖像は最も長い歴史を持つ芸術ジャンルでもある。本展では、3000年以上も前の古代メソポタミアの彫像や古代エジプトのマスクから、19世紀ヨーロッパの絵画・彫刻まで、極めて広範にわたる時代や地域の作品を対象にしながら、肖像が担ってきた社会的役割や表現上の特質を浮き彫りにする。ルーヴル美術館の古代オリエント美術、古代エジプト美術、古代ギリシャ・エトルリア・ローマ美術、イスラム美術、絵画、彫刻、美術工芸品、素描・版画の全8部門による全面協力のもと、各部門を代表する肖像の傑作およそ110点を一挙に堪能出来る、きわめて貴重な機会となる。ヴェロネーゼ(本名パオロ・カリアーリ)《女性の肖像》、通称《美しきナーニ》1560年頃Photo © RMN-Grand Palais (musée du Louvre) / Michel Urtado /distributed by AMF-DNPartcom今回のみどころの一つ、16世紀ヴェネツィア派の巨匠ヴェロネーゼによる『美しきナーニ』は、ルーヴル美術館が所蔵する数々のルネサンスの肖像画のなかでも、最高傑作の一つとして名高い作品。この至宝の肖像画が、27年ぶりに来日を果たす。さらに、古代エジプトのアメンヘテプ3世、マケドニアのアレクサンドロス大王、アウグストゥス帝やカラカラ帝らのローマ皇帝、ルイ14世を始めとする歴代のフランス国王、そしてフランス王妃マリー=アントワネットなど、歴史を彩った時の権力者たちの肖像が一堂に会す。中でも大きなみどころとなるのが、フランス皇帝として名を馳せたナポレオンのコーナー。将軍時代を経て、皇帝として最高権力を手にしながらも、追放先の孤島で孤独な最期を迎えることになったナポレオンの激動の人生を、アントワーヌ=ジャン・グロの傑作『アルコレ橋のボナパルト(1796年11月17日)』を始めとする5点の作品でたどる。ジュゼッペ・アルチンボルド《春》1573年Photo © RMN-Grand Palais (musée du Louvre) / Jean-Gilles Berizzi /distributed by AMF-DNPartcom本展では、俳優の高橋一生がオフィシャルサポーターに就任し「音声ガイド」のナビゲーターにも挑戦。この他、パリのフランス流紅茶専門店「マリアージュ フレール」や、「とらや」とコラボレーションしたスペシャルグッズの販売、ホテル「コンラッド東京」や「ザ・リッツ・カールトン東京」でのコラボレーションメニューの提供、六本木の東京ミッドタウン内のショップ・レストラン&バーでも関連メニューが展開されるなど様々なイベントが目白押し。早割チケットや特典付きのお得なチケットも販売。詳細は展覧会ホームページ()にて。身近でありながら、奥深い肖像芸術の魅力に迫る、史上空前の本格的な展覧会をお見逃しなく。【展覧会情報】ルーヴル美術館展 肖像芸術―人は人をどう表現してきたか会期:5月30日~9月3日会場:国立新美術館 企画展示室1E住所:東京都港区六本木7-22-2時間:10:00〜18:00(6月の金・土曜は20:00まで、7〜9月の金・土曜は21:00まで)※入場は閉館時間の30分前まで料金:一般1,600円(1,400円) 大学生1,200円(1,000円) 高校生800円(600円) 中学生以下無料※( )内は前売り及び20名以上の団体料金休館日:毎週火曜日(8月14日は開館)
2018年05月17日「鹿児島焼酎&ミュージックフェス」が2018年6月16日(土)、17日(日)に代々木公園けやき並木で開催される。鹿児島を代表する焼酎の文化と、渋谷らしい音楽やカルチャーを融合させた「鹿児島焼酎&ミュージックフェス」。同フェスは、会場に選ばれた代々木公園で、鹿児島と渋谷の持つ互いの魅力を発信することを目標としている。注目は、鹿児島を代表する37の酒造が出展する「酒造ブース」。試飲無料チケットを購入すると、様々な焼酎を好きなだけ試飲することができるので、数ある中からお気に入りの一杯を見つけることが可能だ。また各ブースに蔵元が常駐しているのもポイント。焼酎の選び方のほか、各酒蔵の拘りや特色を知ることで、より深く焼酎の魅力に触れることが出来る。会場には、ほかにも15種類の鹿児島焼酎を試飲できる鹿児島県酒造組合ブースや物産品販売を行うスペースも用意されている。また特設ステージには、会場を盛り上げる様々なアーティストが登場。マルチ弦楽器奏者として名を馳せる「高田漣」や、オルタナティブロックバンド「ホテルニュートーキョー」らが参加する予定だ。美味しいお酒を片手に、開放的な空間で音楽ライブを楽しんでみてはいかが。開催概要「鹿児島焼酎&ミュージックフェスin 代々木公園」日時: 2018年6月16日(土)~17日(日)12:00~19:00(17日は18:00終了) ※雨天決行・荒天中止会場:代々木公園ケヤキ並木(渋谷側入り口からNHKふれあいホール前まで)入場料:無料試飲放題チケット:3,000円(税込) ※鹿児島焼酎の試飲放題、500円分の食事チケット込※チケットは当日販売のみ。前売り券の販売は行わない。※チケットの販売は20歳以上のみ。■出展酒蔵/代表銘柄:出店数37店舗 ※2018年5月14日(月)時点小正醸造/赤猿、奄美酒類/奄美、渡 酒造/あまみ六調 30度 黒ラベル、本坊酒造/あらわざ桜島、小牧醸造/一尚 ブロンズ、濵田酒造(傳藏院蔵)/海童、喜界島酒造/喜界島、焼酎蔵薩州濵田屋伝兵衛/黄麹仕込み 伝、佐多宗二商店/亀寿の明りVIII、薩摩金山蔵/金山蔵 黄金麹、櫻井酒造/金峰櫻井、大口酒造/黒伊佐錦、杜氏の里笠沙/黒瀬杜氏、小鹿酒造/小鹿、吹上焼酎/小松帯刀、若松酒造/薩摩一、山元酒造/さつま五代、雲海酒造 出水蔵/さつま木挽・黒麹仕込み、若潮酒造/さつま白若潮、大山甚七商店/薩摩の誉 白麹、さつま無双/さつま無双 赤ラベル、岩川醸造/薩摩邑、町田酒造/奄美黒糖焼酎里の曙、三和酒造/三和鶴 白、奄美大島にしかわ酒造/島のナポレオン、奄美大島酒造/じょうご、白金酒造/白金乃露、西平本家/せえごれ、種子島酒造/貯蔵熟成久耀、大石酒造/鶴見、オガタマ酒造/鉄幹、田苑酒造/田苑 金ラベル、太久保酒造/華奴、薩摩酒造/枕崎、鹿児島酒造/やきいも黒瀬、指宿酒造/利右衛門、奄美大島開運酒造/れんと※出展社は予告なく変更になる場合有り■鹿児島県酒造組合ブース 相良酒造/相良、白石酒造/天狗櫻、宇都酒造/金峰、出水酒造/出水に舞姫、長島研醸/さつま島美人、国分酒造/黄麹蔵、大隅酒造/大隅、大海酒造/さつま大海、八千代伝酒造/八千代伝 白、森伊蔵酒造/森伊蔵、上妻酒造/むらさき浪漫、三岳酒造/三岳、沖永良部酒造/はなとり、新納酒造/をちみづ、知覧醸造/武家屋敷 旬酒※酒造ブースおよび鹿児島県酒造組合ブースでは焼酎のボトル販売はなし。試飲のみの提供。■出演アーティスト向井秀徳アコースティック&エレクトリック、高田漣、ホテルニュートーキョー、柏倉隆史×中村圭作※出演者は予告なく変更になる場合有り
2018年05月17日“光の画家”と称されるターナー(美術館にて写真撮影の許可をいただきました) イギリスを代表する風景画の巨匠、ジョゼフ・ウィリアム・ターナー(1775~1851年)。ロンドンの下町であるコヴェント・ガーデンの理髪店に生まれた彼は幼い頃から絵を愛し、14歳でロイヤルアカデミー付属学校に入学。20代で画家としての地位を確立しました。穏やかな田園風景、荒れる海や険しい山岳など、そこで描く自然の様々な表情を優れた技法で表現した風景画は、今尚人々の心を捉えて離しません。独特の光や空気に包まれたターナーの画風は、フランスの印象派をはじめ、後世の芸術家に影響を与えました。本展覧会では、ターナーによる、油彩、水彩、版画約120点を英国各地と日本国内の美術館から集め、出展作品の多くが日本初公開となる大変貴重な機会です。 風景画から旅行を追体験 左)東郷青児記念 損保ジャパン日本興亜美術館内展示室作品(美術館にて写真撮影の許可をいただきました)右)筆者がオルセー美術館で撮影したセザンヌによるサント・ヴィクトワール山を描いた作品 本展覧会では、「地誌的風景画」「海景‐海洋国家に生きて」「イタリア‐古代への憧れ」「山岳‐あらたな景観美をさがして」のターナーの風景画に見いだすことのできる主要テーマに分けて紹介されています。当時、貴族の修学旅行ともいえるグランド・ツアーが流行り、国外への旅行者が増えたことが大きく関係しているといわれています。毎年、ターナーはイギリス国内はもとより、フランス、イタリア、スイス、ドイツなど、ヨーロッパ各地にも足を運び、膨大な風景をスケッチしました。ターナーが手掛ける絵画作品は、その土地の様子を精巧に描くことで、現代でいうところの『地球の歩き方』のような、旅行のガイドブック的役割を担っていました。是非、会場内を歩みながらヨーロッパ各国を旅する気分を味わってみてください。写真(右)は近代絵画の父と称されるセザンヌが、モチーフとしてよく描いてたサント・ヴィクトワール山。ターナーとの山の表現を見比べてみると表現の違いが明確で面白いですね!ビジネスマンの視点《風下側の海辺にいる漁師たち、時化模様》 1802年展示油彩・カンヴァス91.5×122cm サウサンプトン・シティ・アート・ギャラリーOn loan from Southampton City Art Gallery ©Bridgeman Images / DNPartcom 海が持つパワーを表現しようと果敢に挑戦した《風下側の海辺にいる漁師たち、時化模様》は、ターナーが晩年に買い戻そうとして叶わなかったというエピソードもある名作。荒れ狂う波に流されまいと帆を高く掲げる船や抗おうとする漁師たちの姿だけでなく、優れた技量によって自然の多様性さ、美しさ、ドラマを伝えています。日本と同じ島国であるイギリスでは、海景画は主要な芸術のジャンルだったそう。ターナーが生きた時代は、ナポレオンが率いるフランス軍の脅威にさらされていたため、イギリス国民全体が海に対する関心を共有していました。自然に対する理解と趣味が変化するなかで、より広範囲にわたる流行を認識して、ターナーは作品制作していたのだそう。そういった背景を読み取っていくと彼はビジネスマンの視点を持ち合わせていたことが分かります。作品の美しさだけに触れるのもアートの楽しみ方の一つですが、そういった発見から歴史や着眼点も学べると、もっとアートの楽しみ方が広がっていきますね! 是非、会場に足を運んでみてください。 【情報】 「ターナー風景の詩(うた)」展 会期:2018年4月24日(火)〜7月1日(日)会場:東郷青児記念 損保ジャパン日本興亜美術館住所:東京都新宿区西新宿1-26-1損保ジャパン日本興亜本社ビル42階休館:月曜日(ただし4月30日は開館、翌5月1日も開館)時間:午前10:00〜18:00※5月9日(水)、16日(水)、6月26日(火)〜30日(土)は19:00まで※入館は閉館の30分前まで観覧料:一 般 1,300円 大・高校生:900円 65歳以上:1,100円 中学生以下:無料
2018年05月13日ザ・リッツ・カールトン東京が、六本木の国立新美術館にて開催される「ルーヴル美術館展」とコラボレーション。2018年の初夏を彩る特別メニューを、館内の各レストラン&バーにて2018年5月30日(水)から9月3日(月)まで提供する。絵画から着想を得たメニューフレンチダイニング「アジュール フォーティーファイブ」からは、「ルーヴル美術館展」のメイン作品のひとつ《美しきナーニ》の青いドレスからインスパイアされたメニューが登場。フランス語で"青(ブルー)"を意味する店名「アジュール」にもちなんで、料理にはオマールブルー、フロマージュブルー、ボリジブルーと"ブルー"の名が付く3種類の食材を取り入れ、プレートを華やかに彩ったアートのような一品に仕上げた。フランス発祥のスイーツを紅茶と共にルーヴル美術館のあるパリは、"スイーツの都"としても知られる街。「ザ・ロビーラウンジ」は、そんなパリにちなんで、フランス菓子を集めたフレンチアフタヌーンティーを提供する。マリー=アントワネットの好物としても知られるクグロフに加えて、マカロンやオペラ、そしてフォアグラ使用のセイボリーなどをセットした贅沢な料理の数々を、世界各地から厳選した拘りの茶葉と共に楽しんでみてはいかが。ナポレオンをモチーフとしたカクテルカクテル好きの人は「ザ・バー」がお勧め。オリジナルカクテル「ザ・エンペラー」は、皇帝ナポレオンをモチーフとした特別な一杯だ。ナポレオンの愛した酒と云われる、マンダリンを浸したコニャック「マンダリン・ナポレオン」と「クルボアジェ」を合わせ、香り高い国産の柑橘と柚子のアレンジを加えた。 日本での「ルーヴル美術館展」開催を記念して誕生した、和洋折衷の一杯をこの機会に是非。そのほかにも、チョコレート&ペストリー「ラ・ブティック」や「ザ・リッツ・カールトン カフェ&デリ」では、フランスを連想させるスイーツを販売する。【詳細】ザ・リッツ・カールトン東京×「ルーヴル美術館展」のコラボレーションメニュー提供期間:2018年5月30日(水)~9月3日(月)場所:ザ・リッツ・カールトン東京住所:東京都港区赤坂9-7-1 東京ミッドタウン■アジュール フォーティーファイブ時間:ランチ 11:30~14:00 (L.O.)、ディナー 17:30~21:00 (L.O.)メニュー価格:ランチ 11,000円+税、ディナー 19,000円+税 ※共にサービス料別途■ザ・ロビーラウンジ時間:12:00~17:00 (L.O.)メニュー価格:アフタヌーンティー1名 4,600円~+税 ※サービス料別途■ザ・バー時間:18:00~24:00 ※金・土・祝前日~25:00 (24:30L.O.)メニュー価格:ザ・エンペラー 2,900円+税 ※サービス料別途■チョコレート&ペストリー「ラ・ブティック」時間:11:00~23:00 (イートイン22:30L.O.)メニュー価格:ヘーゼルナッツナポレオン、セサミレモンピラミッド 各800円+税■ザ・リッツ・カールトン カフェ&デリ時間:9:00~21:00 (イートイン~20:00L.O.)メニュー価格:オペラ 650円+税、マンゴー&パッションフルーツ エクレア 550円+税 ※共にサービス料別途
2018年04月20日フランスのハイジュエリーブランド、ショーメ(CHAUMET)の軌跡を辿る「ショーメ 時空を超える宝飾芸術の世界」展が、東京三菱一号館美術館にて開催される。期間は、2018年6月28日(木)から9月17日(月・祝)まで。18世紀から現代に至るまでのショーメを辿る1780年にフランスのパリで生まれたショーメは、皇帝ナポレオンや皇后ジョゼフィーヌを筆頭に、ヨーロッパ各国王室の御用達ジュエラーとして、自然をテーマに数多くのジュエリーを手掛けてきた。今回開催となる「ショーメ 時空を超える宝飾芸術の世界」展では、そんなショーメの18世紀から今日にまで至るジュエリーや、工芸品、絵画、デザイン画など、未公開を含む約300点の作品を展示。会場は5つのセクションに分かれ、それぞれ異なるテーマに沿って展開される。時代と共に移り行く、ショーメのティアラ「ティアラの芸術(The art of tiara)」では、権力の象徴であり、アクセサリーとしても親しまれてきたティアラ約20点とニッケル=シルバーモデル300点を一堂に公開。あらゆる影響や様式を反映してきたティアラの時代の変遷と共に変化するスタイルに注目だ。1810年頃、ナポレオン皇帝の妹・ナポリ王妃カロリーヌ・ミュラの為に制作されたいうバンドー・ティアラは、帝政時代における古代趣味を表現した一品。恋愛に関する神話の諸場面がパールとゴールドの中に描かれている。1830年から1840年頃に制作された「ロイヒテンベルク」のティアラは、花のモチーフにエメラルドを飾った、ゴージャスなデザイン。自然主義を反映した「震える」セッティング技術によって、纏う者の動きに応じて、花部分もユラユラと揺らめく仕掛けが施されている。また、花はそれぞれ取り外しが可能で、ブローチや髪飾りとしての機能も持つ。愛の込められた、ロマンティックなジュエリー「想いをあらわすジュエリー(The jeweller of sentiment)」では、愛のモチーフを取り入れたデザインの品や、結婚祝いとして贈られたロマンチックなジュエリーを展示する。色とりどりの宝石を飾った、「皇妃マリー=ルイーズのアクロスティック・ブレスレット」は、ナポレオンからマリー=ルイーズへ結婚祝いとして贈呈されたジュエリー。各宝石のイニシャルには、秘密のメッセージが隠されており、2人の生年月日や彼らの出会った日付などが示されている。スコットランドのタータンチェックをイメージした「タータンチェックのリボン」ブローチは、19世紀当時女性らしい服装に必須であったリボンの蝶結びから派生したデザインを取り入れた一品。それと同時に、心の結びつきの象徴としても意味合いも暗示していた。注目は、ショーメと日本の深い歴史注目のセクションとなるのは、会場のフィナーレを飾る「日本とショーメ(Chaumet and Japan)」。ここでは、メゾン創業初期から現代にいたるまでのショーメと日本の深い関わり合いを持った作品が展示される。1900年頃に制作された「雷神、日本風ブローチ」は、ジャポニズムの影響がヨーロッパの装飾芸術にあらわれた典型のブローチ。日本神話における雷神をテーマとし、侍の恰好をした雷神と、和傘を持つ着物姿の女性が向かいあった姿が描かれている。装飾はゴールドをメインにルビーやエメラルド、ダイヤモンドなどで飾られた。なお、本セクションでは、ジャポニズムの影響を受けた「日本風」のデザイン画も併せて公開される。そのほか、本展では、帝政期の王朝から注文された品々や、ブランドの創業当初より大事にしてきた「自然主義」のテーマを体現したジュエリーなどを展示。是非足を運んで、煌びやかに輝く作品と共にショーメの深い歴史に触れてみて。展覧会をモチーフにしたメニュー&グッズ登場「Café 1894」のランチ&デザートメニューまた「ショーメ 時空を超える宝飾芸術の世界」展の開催を記念して、三菱一号館美術館内にあるミュージアムカフェ・バー「Café 1894」では、展覧会にちなんだメニューを提供。ランチからデザートまで、時間帯に合わせて楽しめるメニュー内容となっている。ランチタイムには、前菜とメインをセットにしたコース料理「plein de nature プレーン ドゥ ナチュール」を用意。前菜「季節野菜のサラダ仕立て ホタテ貝のタルタル ラビゴットソース」は、ナポレオンの皇妃ジョゼフィーヌが愛したマルメゾン城の豊かな自然を、色どり豊かな季節野菜と赤パプリカのソースで再現。鴨胸肉と牛蒡のピューレを主役としたメイン「鴨胸肉のロティ 牛蒡のピューレ ノワゼットソース」は、本展で紹介する、日本美術の影響を受けた西洋のジュエリー作品をモチーフにしているため、「和」と「洋」の食材を調和させた仕上がりとなっている。また食後に楽しみたいデザートからは、ジュエリーの輝きを表現した「bijou exotique ビジュー エキゾティック ~マンゴーとパッションフルーツのバヴァロア仕立て ココナッツとタピオカのソース~」が登場。タピオカでパールを、色どり鮮やかな果実で宝石を再現し、仕上げには繊細な輝きを纏った飴細工をデコレーションした。ショーメ監修、店舗限定グッズ販売もそのほか同美術館内の「Store 1894」では、ショーメ監修のもと、本展限定となるポストカード&クリアファイルなどを販売。輝くジュエリーやナポレオン&ジョゼフィーヌをモチーフにした、美しいデザインとなっているので、ファンの人は見逃さないで。【詳細】「ショーメ 時空を超える宝飾芸術の世界 -1780年パリに始まるエスプリ」会期:2018年6月28日(木)~9月17日(月・祝)場所:三菱一号館美術館住所:東京都千代田区丸の内2-6-2開館時間:月曜休館(7月16日、9月10日、9月17日と、トークフリーデーの7月30日、8月27日は開館)観覧料:一般1,700円(1,500円)/高校・大学生1,000円/小・中学生500円※( )内は前売料金。【問い合わせ】TEL:03-5777-8600(ハローダイヤル)■Café 1894場所:三菱一号館美術館営業時間:11:00~23:00(ラストオーダー22:00)定休日:不定休TEL:03-3212-7156メニュー例:<ランチ 11:00~14:00>「plein de natureプレーン ドゥ ナチュール」2,160円(税込)・前菜「季節野菜のサラダ仕立て ホタテ貝のタルタル ラビゴットソース」・メイン「鴨胸肉のロティ 牛蒡のピューレ ノワゼットソース」<デザート 14:00~17:00>・「bijou exotique ビジュー エキゾティック ~マンゴーとパッションフルーツのバヴァロア仕立て ココナッツとタピオカのソース~」972円(税込)■Store 1894場所:三菱一号館美術館営業時間:10:00~18:00※祝日・振替休日除く金曜、展覧会会期中の最終週平日は21:00まで休業日:毎週月曜(祝日・振替休日・展覧会会期中最終週の場合は開館)、年末、元旦、展示替え期間※美術館の開館時間に準ずるグッズ:・A4クリアファイル 600円(税込)・大判ポストカード 全7種 各300円(税込)
2018年04月19日ゲランさんが初めてお店を開いたホテルは眩いばかりのゴージャスさ今回、化粧品やフレグランスブランドで有名なゲラン190周年を記念してゲラン発祥の地といわれるホテルに滞在してきました。その名は「ル・ムーリス」。ゲラン創業者のピエール フランソワ・パスカル・ゲランさんが初めてお店を開いたというこちら、パリのなかでも格式の高いホテルとして有名なんです。5つ星以上に格付けされ、数あるアーティストやハリウッドスターも滞在するパリ内でも指折りの一流ホテルで、朝食をいただいたレストランはまるでマリーアントワネットになったかと錯覚するほど(写真右上)。それもそのはず、ヴェルサイユ宮殿の “平和の間” を再現したそうです(写真右下)。部屋のインテリアもパリらしく、高級な調度品が並びます。居心地のいい空間は世界の人々を魅了するだけあります。大理石が一面に使われたバスルーム。さすがあのゲランさんが初店舗として選んだ一流ホテルだけあり、全てがゴージャスでした。あの有名なパリ・シャンゼリゼ通りに初めてできた店舗が『ゲラン』だった続いて訪れたのはパリでも数々の有名ブランドが立ち並ぶシャンゼリゼ通り68番地にある『ラ メゾン ゲラン』。ショップ兼邸宅として場所が決められたのが1912年。その後、当時人気の建築家だったシャルル・メヴェに設計を依頼。建築に2年かかり1914年に完成しました。入り口から華やか!アンティークな感じなどパリでしか出せない造りで、訪れるだけでも楽しいです。1枚岩から切り出された大理石のカウンターは、フランス国家記念物にも指定されているほど。まるで美術館のようですよね。広々とした1階はゲランのフレグランス、スキンケアアイテムやメイクアップ製品がずらりと並びます。1階にある香料の原料を入れていた棚も1914年当時のものです。建造当時のレトロな階段(写真右下)を上ると、そこには種類豊富なフレグランスの数々が展示されています(写真左下)。さらに、VIPルームを特別に覗かせていただきました(写真左上)。ここではプライベート コンサルテーションが行われ、自分だけの香水を作れるそうです。その特別な香水を作るために、当時のレシピをもとに香りを一つひとつ再現したサンプルもあります(写真右上)。これは本当に貴重なもので今では入手困難な材料も使われているそうです。亀のボトルの香水(写真右上)は、この建物の建設がうまく進まず、オープンまで時間がかかったためゲランさんが「亀のように遅い」という意味で作られたものだそうです。ボトルのデザインにしてしまうとは意外にゲランさんはユニークだったのかもしれません!芸術家を多く支援するパリらしく、ゲランも数あるアーティストとコラボしています。2階にはデザイナーがデザインしたコラボスカーフなどの販売もありました(写真左下)。また、ゲランは凱旋門から続くあの有名なシャンゼリゼ通り(写真右下)で初めてオープンしたショップでもあります!当時は凱旋門とゲランのショップしかなかったそうで、その様子が描かれた1920年製のパウダーも飾られていました。そんな時代があったとは驚きですよね。ゲランの歴史がたっぷりつまっていて、とても興味深いお店でした。本格的なパリのスパを受ける3階(パリでは2階表記)に上がると広々としたラウンジを持つゲランのスパ『インスティテュート』があります。施術室ではお肌の状態を見ながらカウンセリングをして、そのお肌に合ったトリートメントをしてくれます。今回は、アンチエイジング向けに、ゲランの蜂マークでおなじみのアベイユ ロイヤルシリーズをお願いし、しっとりつやつや肌に仕上げていただきました。フレグランス コンサルテーションとオリジナル香水づくり最後に向かった先は、パリのヴァンドーム広場近くにあるゲラン フレグランス専門店です。ここではプロがフレグランス コンサルテーションをしてくれて自分にピッタリの香水を100種類以上の中から数点選んでくれます。実は日本のゲランでもフレグランス コンサルテーションを受けたことがあったのですが、ここでも同じ香水を気に入る結果に!このカウンセリングは私の本当の好みをしっかりと選んでくれます。香りを選んだら、好きなボトルとリボン、刻印する文字などを選び、自分だけのオリジナルの香水を作れちゃうんです。こちらが完成した世界にたったひとつの私のフレグランスです! このビーボトルと呼ばれるボトルの蜂の模様は繁栄や成功の象徴として王家の紋章にも使われるデザインです。高級感があってとってもかわいい。今回の旅ではゲランの歴史を知るとともに、高級感あふれるスポットをいろいろと巡ってきました。1853年には皇帝ナポレオン3世の妃・ユージェニーのためにフレグランスを作るなど、190年もの間には王室を含めた名高い人々がゲランを愛用しています。そんなゲランの世界をぜひ本場のパリで体験してみてはいかがでしょうか。Information■ル・ムーリス228, RUE DE RIVOLI, Paris, 75001, FRANCE■ラ メゾン ゲラン68 avenue des Champs-Elysees 75008 Paris■ヴァンドーム広場 ゲラン フレグランス専門店356, rue Saint-Honoré 75001 Paris旅好きで訪れた国は50か国以上と、いつの間にか世界一周をしてしまったLuxury Backpackerの雨宮。6つ星からゲストハウスまで、今まで滞在した宿泊施設も数百軒は超えています。今回はそのなかでも、私至上最も格式の高いホテルに滞在し、ゲランの歴史やフレグランスの世界、スパなどを体験してきました。そんなゲラン発祥の地、オシャレで魅力的なフランス・パリの旅をお届けします!
2018年04月18日サカイ(sacai)が、ドーバー ストリート マーケット ギンザ(DOVER STREET MARKET GINZA)限定の別注コレクション「サカイ ジェム(sacai gem)」の新作モデルを4月21日より発売する。上:ウィメンズ(8万6,000円)、下:メンズ(7万2,000円)ベーシックなデニムジャケットに、サカイのハイブリッドの美学を落とし込んだ、ウィメンズとメンズの各1型を展開。ウィメンズ(8万6,000円)は、デニム素材と対照的なゴールドとシルバーのナポレオンジャケットの装飾を前面に加えエレガントに。サイドにはジップを施し、シルエットに遊び心を追加した。カラーは、ブラック、ブルー、ライトブルーの3色展開。メンズ(7万2,000円)は、2種類のデニムを分解し、1つのジャケットに組み合わせ変形したスペシャルなピース。ブラック×ブルー、ブルー×ブラックの2色がラインアップ。
2018年04月17日男性同士の親密な絆を言い表す用語として誕生し、映画やドラマの1ジャンルとしても認知されるようになった“ブロマンス(ブラザー+ロマンス)”。先頃、シネマカフェでは読者アンケート「“ブロマンス”といって思い浮かべる作品・コンビは?」を実施。アンケートでは、ブロマンス作品の様々なタイトルが挙がった。■綾野剛&菅田将暉、カンバーバッチ&フリーマン…至高のコンビは?日本を含むアジアのブロマンス作品・コンビとして支持を集めたのは、『帝一の國』の赤場帝一&榊原光明「とても可愛いらしい外見とやり取りで、一度見たら忘れられない!」(52歳・女性)、『まほろ駅前』シリーズの多田と行天「瑛太と松田龍平の最高にして至高のコンビ」(43歳・女性)、韓国映画『新しき世界』のチョン・チョンとジャソン「兄貴への忠誠と弟分に対する理解。血のつながっていない兄弟愛に魅了された」(30歳・女性)など。また、綾野剛と菅田将暉が兄弟のような2人を演じる『そこのみにて光輝く』、浅野忠信と神木隆之介が刑事コンビとして活躍するドラマ「刑事ゆがみ」なども挙がった。一方、欧米のブロマンス作品・コンビは、『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』の公開を控えるスティーブ・ロジャース&バッキー・バーンズ「強い友情と揺るぎない信頼と変わらない親愛。まさに天下無敵のブロマンス!」(44歳・女性)など。ブロマンスの代名詞として語られることの多い名探偵シャーロック・ホームズ&ジョン・ワトソンを支持する声も多く、ロバート・ダウニーJr.&ジュード・ロウの『シャーロック・ホームズ』シリーズ、ベネディクト・カンバーバッチ&マーティン・フリーマンの「SHERLOCK/シャーロック」と、映画・ドラマ共にタイトルの挙がる強さを見せた。■そもそも“ブロマンス”って何?そもそも“ブロマンス”の定義は2人、もしくは2人以上の男性が親密な絆で結ばれていること。ハリウッドでブロマンスの単語が頻繁に目を引くようになったのは、親友同士の男たちが結婚式前にハメを外す『ハングオーバー!』シリーズなどの全米大ヒットに前後してのことだった。気の置けない同性同士のドラマと、その中に垣間見える“大人になりきれない男の未熟さ”に男性たちが共感。もちろん、同性同士のドラマや未熟さは女性にとっても無縁ではなく、“女性版ブロマンス”として誕生した『ブライズメイズ 史上最悪のウェディングプラン』も全米大ヒットを記録した。しかしながら、親密な絆は2人の間で生まれるケースが多いのか。昨今では男性2人のバディドラマや精神的なつながりを描く物語が、ブロマンス作品として支持を集める傾向に。その形は友情、兄弟愛、師弟愛、主従関係、敵対関係、愛憎関係と様々で、肉体性を伴うBL(ボーイズラブ)とは異なる関係として認知されている。先に挙げたタイトル以外で言えば、『X-MEN』シリーズのプロフェッサーX&マグニートー、『コードネームU.N.C.L.E.』のナポレオン・ソロ&イリヤ・クリヤキン、『マイティ・ソー』シリーズのソー&ロキ兄弟などがそう。2人の絆はグループにおけるそれ以上に親密性が増し、男性の共感ばかりか、女性の憧れやうっとりする気持ちをくすぐるものにもなっている。■『帝一の國』はブロマンスの“パラダイス”だったそんな中、昨今における日本のブロマンス作品として最も熱く、多様性に富んでいたのは『帝一の國』ではないか。アンケートで名前の挙がった赤場帝一&榊原光明の友情以外にも、帝一と東郷菊馬のライバル関係、帝一と大鷹弾の信頼関係など様々な絆が描かれ、1粒で何度も美味しいブロマンスのパラダイス状態に。また、『アベンジャーズ』シリーズのキャプテン・アメリカことスティーブ・ロジャースに恋人がいるように、帝一には想いを寄せる異性が存在していたのもブロマンスにカテゴライズできるポイントだった。『帝一の國』は興行収入19.2億円の大ヒットを記録。スティーブ&バッキーのブロマンスは『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』のさらなる続編にも続き、『シャーロック・ホームズ』や「SHERLOCK/シャーロック」もシリーズの新作が期待されている。もちろん、『帝一の國』の続編を望む声も!映画で、ドラマでブロマンスが語られ、その絆に魅せられる日々はまだまだ続きそうだ。(text:Hikaru Watanabe)
2018年04月17日sacai(サカイ)から、ドーバー ストリート マーケット ギンザ(DOVER STREET MARKET GINZA)限定の別注コレクション「sacai gem(サカイ ジェム)」の新作アイテムが登場。2018年4月21日(土)に発売される。今回リリースされるのは、ベーシックなデニムジャケットにsacaiを象徴するハイブリッドの要素と美学を落とし込んだウィメンズ&メンズのアイテム1型ずつ。ウィメンズは、全面にデニム素材とは対照的なゴールドまたはシルバーのナポレオンジャケット風の装飾を、サイドにジップのディテールをプラス。カジュアルなデニムにエレガントなアクセントを加えた1着だ。一方のメンズは、ブラックとインディゴの2種類のデニムジャケットを分解し1つのジャケットに組み合わせたスペシャルピース。それぞれのジャケットの接合部分を敢えて微妙にずらすことで生まれる、独特のシルエットもポイントとなっている。【商品情報】sacai gem(サカイ ジェム) ウィメンズ&メンズ デニムジャケット発売日:2018年4月21日(土)取扱店舗:ドーバー ストリート マーケット ギンザ・ウィメンズ価格:86,000円+税カラー:ブラック、ブルー、ライトブルー・メンズ価格:72,000円+税カラー:ブラック×ブルー、ブルー×ブラック【問い合わせ先】ドーバー ストリート マーケット ギンザTEL:03-6228-5080
2018年04月16日ホテルニューオータニ幕張では、スーパースイーツシリーズをはじめ、約40種類にも及ぶメニューをビュッフェスタイルで楽しめる一日限りのスペシャルイベント「スイーツコレクション 2018」を5月3日に開催する。毎年満席必至のスイーツの祭典を今年のGWも開催。何と言っても注目は、こだわりの厳撰素材と製法で生み出され、これまで数多くのメディアに紹介された「パティスリーSATSUKI」のスーパースイーツシリーズ。その中でも、玄米を食べて育った鶏の玄米卵の生地や海外セレブ御用達のアーモンドミルクの生クリーム、1本の木から1つのみに絞り込まれ、栄養の美味しさが凝縮された静岡県産マスクメロンを使った「エクストラスーパーメロンショートケーキ」(通常価格 3,800円)や、柔らかな酸味と豊かなフレーバーが特徴のコロンビア産サンタンデールのチョコレートを使用した「スーパーチョコレートショートケーキ」(通常価格 1,550円)など、店頭では1ピース3,000円以上する極上スイーツも、好きなだけ堪能することができる。日本固有のお菓子や素材を現代的にアレンジした、中島眞介の新作「edoSWEETS」も登場。京都の宇治抹茶や北海道産の大納言、和三盆など素材にこだわり、伝統のお菓子や素材を現代的にイメージした、新コンセプトスイーツ。抹茶のグリーンが鮮やかな、「edo大納言ショートケーキ」や「edo抹茶ロール」など、和と洋の融合を楽しむことができる。他にも見逃せないアイテムが多数登場。ホテルニューオータニ(東京)創業時より50年以上愛されている「ナポレオンパイ」をはじめ、濃厚な味わいがくせになるホテルメイドアイスクリーム、見た目にも涼やかなグラススイーツなど、食べ切れないほどのスイーツが並ぶ。また、ホテルメイドブレッドで作るオリジナルサンドウィッチやフレッシュサラダなど、スイーツ以外のアイテムも充実のラインナップ。スイーツファン垂涎のイベントをもっと満喫したいという方のために最適なプレミアムシートも用意。ビュッフェテーブルの近くの席に座ることができる他、一般のゲストより20分早く入場することができ、最大110分間スイーツビュッフェを堪能できる。さらには、嬉しいお土産も。夢のようなスイーツタイムを過ごすことができるプレミアムシートは満席必至。予約・問い合わせは電話(043-297-7676)にて。【イベント情報】スイーツコレクション 2018日程:5月3日会場:ホテルニューオータニ幕張 テラス(2階 ホワイエ)時間:【1部】プレミアムシート11:40~13:30、一般12:00~13:30 【2部】プレミアムシート14:50~16:40、一般15:10~16:40料金:大人6,000円、小学生3,500円、子ども(4歳以上)2,500円、プレミアムシート(大人限定)7,500円
2018年04月04日ホテルニューオータニ幕張は、1日限りの特別なスイーツビュッフェイベント「スイーツコレクション2018」を、2018年5月3日(木・祝)に開催する。ホテル自慢の「スーパースイーツシリーズ」も食べ放題約40種類に及ぶメニューの中でも特に注目したいのは、こだわりの厳撰素材と製法でつくられるパティスリーSATSUKIの「スーパースイーツシリーズ」。1本の木から1つにのみ絞って育てることで、美味しさが凝縮された静岡県産マスクメロンを使った「エクストラスーパーメロンショートケーキ」や、コーヒー栽培が盛んなコロンビアの中でも、最も歴史のある地域の1つであるサンタンデールのチョコレートを使った「スーパーチョコレートショートケーキ」など、店頭では1ピース3,000円以上するスペシャルスイーツも好きなだけ味わうことが出来る。日本固有のお菓子をアレンジした「edoSWEETS」日本固有のお菓子や素材を現代的にアレンジした「edoSWEETS」も忘れずに。「edo大納言ショートケーキ」や「edo抹茶ロール」など、日本固有のお菓子や素材を現代的に再解釈したコンセプチュアルなスイーツも用意されている。王道スイーツも「スーパースイーツシリーズ」や「edoSWEETS」にも、ホテルニューオータニ(東京)創業時より50年に渡って愛されている「ナポレオンパイ」や、ホテルメイドのアイスクリーム、グラススイーツなど、ホテルならではの王道スイーツもバリエーション豊かにラインナップする。ビュッフェを最大限に楽しむプレミアムシートさらに、特別な1日をさらに特別にするためのお土産付きプレミアムシートも登場。当日はビュッフェテーブルの近くの席が用意されるほか、一般の来場者より20分早く入場出来るため、最大110分間ビュッフェを楽しめる。開催概要ホテルニューオータニ幕張「スイーツコレクション2018」開催日:2018年5月3日(木・祝)時間:■1部プレミアムシート 11:40~13:30、一般 12:00~13:30■2部プレミアムシート 14:50~16:40、一般 15:10~16:40場所:ホテルニューオータニ幕張 テラス(2階 ホワイエ)料金:大人 6,000円、小学生 3,500円、子供(4歳以上) 2,500円(税込)、プレミアムシート 7,500円(税込)(大人限定)※料金はサービス料込み。【予約・問い合わせ先】TEL:043-297-7676(バンケットコーディネーション直通 9:30~19:30)
2018年04月02日コム デ ギャルソン(COMME des GARCONS)やメゾン マルジェラ(Maison Margiela)の貴重なアーカイヴをセレクトしたショップ「Archive Store」が3月7日、渋谷・神南にオープンする。コム デ ギャルソン「ドレス」2017年近年、ラフ シモンズ(Raf Simons)やメゾン マルタン マルジェラ(Maison Martin Margiela、現 マルタン マルジェラ)、ヘルムート ラング(Helmut Lang)といった、デザイナーたちの過去の名作に注目が集まっている。消費され価値が更新されていくモードの流れに埋もれることなく、それらの作品は時と共に輝きを増している。ヴィンテージという概念にも当てはまらず、アートとも異なる、そんな貴重な「アーカイブ」が一堂に集まる場所がこれからの時代に必要なのではないか、という思いから「Archive Store」が誕生した。店内では、2003年のディオール オム(Dior Homme)のナポレオンジャケットや、2003年のラフ シモンズのカスタムボンバージャケット、1999年のメゾン マルジェラ アーティザナル コレクションのドッグタグネックレス、メゾン マルジェラのインビテーションプレートといったデザイナーたちの貴重な過去の作品をラインアップ。ティファニー(TIFFANY&Co.)や、ヨウジヤマモトなどのブランドも取り扱う他、定期的にポップアップイベントを開催。特定のブランドのアーカイブだけを集めたイベントや、様々なブランドからキュレーションされた企画展などが予定されている。メゾン マルジェラ アーティザナル コレクション「Artisanal Bottle Cap Vest」2006年3月7日から3月31日までは、洋服やファッションに対するマルジェラの哲学が最も色濃く反映された「アーティザナル(Artisanal)」コレクションから、傑作と呼ばれるアイテムたちを集めたエキシビジョンを開催。「0」「0 10」を冠した同コレクションは、世界中から集めたヴィンテージ、アンティークをひとつひとつ解体し、構成要素を綿密に検討した後、再構築した特別な作品たちを展開。 また、手作業によって仕上げられるため生産数は限りなく少なく、完成までに膨大な時間が掛けられている。時を経ても異彩を放ち続ける珠玉の名作たちを、「Archive Store」で堪能してみては。【店舗情報】Archive Store住所:東京都渋谷区神南1-12-16 和光ビルB2F公式サイト:www.archivestore.jp【イベント情報】Archive Store オープニングレセプション日程:3月7日時間:19:00〜21:00OPENING POPUPMaison Martin Margiela” Archive Items会期:3月7日〜3月31日
2018年03月09日昨夏に出版され、すでに190万部を突破している、『漫画 君たちはどう生きるか』。原作は、80年前、児童文学者の吉野源三郎により書かれた小説。主人公をめぐる主な物語を羽賀翔一さんが漫画化し、新たに生まれ変わらせた。大泉洋さん、劇作家の根本宗子さん、ドラマやCMで活躍中の鈴木梨央さんと、世代の違う3人がこの本を読んで考えた「ものの見方」をテーマに話します。鈴木:この本のなかで、コペル君(主人公)がおじさんと街に出て、自分は世界のなかの一部だと気がつく場面がありますよね。私も、ちょっと前までは自分中心の考え方をしていて周りがあまり見えていなかったんです。でも最近になって、周りの同級生のことがちょっとだけ見えてくるようになったんです。大泉:すごいな。僕なんて、いまだに自分中心に考えてしまうところがあるから、この本を読んで耳が痛くて…(笑)。鈴木:(笑)。周りが見えてきたと言っても、「何々ちゃんはこんなことをがんばっているんだ」って思ったり、「誰々君はこういう自分を持っているんだな」って気づくようになったというだけなんです。でも、そう考えるようになってから、もう少し自分も大人にならなきゃなって思うようになって。根本:そうありたいと思っていても、なかなか難しいですよね。大泉:とくに僕らみたいな仕事をしていると、事務所のスタッフをはじめとした周りの人たちが、僕を中心に考えて動いてくださるから、余計にね。でも、僕の場合、家族という、まったく自分中心に回らない場所を持ってるからね(笑)。実際、マネージャーに無理言って1週間の休みを取って家族旅行した時も、最後の2日はものすごくマネージャーに会いたくなりましたからね!(笑)だって全然僕の行きたい場所に行けないし、昼飯ですら希望が通らないわけです(笑)。だから「あいつら(マネージャー)といたら、行きたいとこ行けるのになぁ…」ってね(笑)。根本:ふふ。私はひとりっ子で、家が自分中心で動いているようなところがあったんですよね。でも中学1年の時、モーグルで大きな怪我をして、数年間、車椅子生活になったんです。学校を長期で休んだから、せっかく仲良くなった友達からも置いていかれるような気持ちになるし、病院では周りが年配の患者さんばかり。それまで自分中心だった世界が、別のところで回り始めたというか、そこで物事に対する考え方が変わった気がします。自分とは違う世代とか、違う立場の人と触れ合ったことで、自分の価値観とは違う人がたくさんいるんだってことを知ることができました。正義の気持ちがあっても結果の良し悪しは別の話。鈴木:この本のなかで、浦川君という子が出てきますが、味方になってくれたガッチンと自分をいじめていた山口君が喧嘩になった時に、止めるじゃないですか。浦川君は、自分がいじめられていたから、みんなから攻撃される気持ちがわかって止めたんだと思うんです。でも私は、そう思えたとしても浦川君のような勇気が出せないかもって思うんです。根本:うーん。実は私、小さい時は正義感が強くて、いじめっ子に注意したりするような子だったんです。でも、大人になるに従って、他人の揉め事に巻き込まれたくないっていう気持ちが芽生えてきちゃって、見て見ぬふりをすることも増えてきました。いま思うと、あの頃は、何も知らずに正義が正しいって思えていたからできていたんだなって。だから大人になるほど、逆に難しくなることもあるかもしれません。大泉:ただ、事態が良くなればと思ってやったことが必ずしもいい結果になるとは限らないと思うんですよ。僕が首をへんに突っ込んだことで、誰かの立場が危うくなったり、ややこしい状況になってしまうこともあるでしょ。この本にも、“ナポレオンは英雄ではあるけれど、実際に彼が何を成し遂げたかを検証することが大事”っていう部分があるけれど、正義を振りかざせばそれが本当に正しいのか、そこも考えなくちゃいけないですよね。『漫画君たちはどう生きるか』原作 吉野源三郎、漫画 羽賀翔一1300円(マガジンハウス)原作・吉野源三郎1899年生まれ。編集者、児童文学者。東京帝国大学文学部哲学科を卒業後、陸軍、東京大学図書館などを経て岩波書店に入社。雑誌『世界』初代編集長を務めたほか、岩波少年文庫の創設などにも尽力。’81年没。『君たちはどう生きるか』は’37年に刊行。漫画・羽賀翔一漫画家。茨城県出身。2010年「インチキ君」で第27回MANGA OPEN奨励賞受賞。翌年にデビュー作「ケシゴムライフ」が週刊モーニングにて短期集中連載。’14年に単行本が発売に。近刊に『昼間のパパは光ってる』(TOKUMA COMICS)。おおいずみ・よう俳優。文章にも定評があり『大泉エッセイ 僕が綴った16年』(角川文庫)も刊行。2009年の本公演「下荒井兄弟のスプリング、ハズ、カム。」では演出と脚本を担当。ねもと・しゅうこ1989年生まれ。’09年に劇団・月刊「根本宗子」を旗揚げ。その全公演の脚本・演出を手掛ける。また女優として、舞台やドラマにも出演。4月には劇団公演が控える。すずき・りお2005年生まれ。5歳の時に芸能活動を開始。おもな出演作にドラマ『Woman』『八重の桜』『あさが来た』。また、これから公開予定の主演映画『こどもしょくどう』なども。※『anan』2018年3月7日号より。写真・小笠原真紀ヘア&メイク・国府田 圭(鈴木さん)取材、文・望月リサ(by anan編集部)
2018年03月06日パナマ共和国のプレミアムラム酒「ロン・アブエロ フィニッシュ・コレクション XV」から、「オロロソ」と「タウニー」が2018年4月1日(日)より発売される。「ロン・アブエロ」は、創業110年を迎えるパナマ共和国の老舗バレラ・エルマノス社のフラッグシップ・ブランド。原料のサトウキビを100%パナマ共和国産にこだわった最高級のラム酒として知られる。「ロン・アブエロ フィニッシュ・コレクション XV」は、アメリカン・オークホワイトで14年熟成した原酒樽の中から、マスター・ブレンダーが各フィニッシュの特性を出してくれる樽を厳選。そこからさらに、コニャック、シェリー、ポートそれぞれの樽で最低12か月追熟させて仕上げられるプレミアムシリーズだ。シェリー樽仕上げの「オロロソ」は、トーストしたアーモンドのような香ばしくウッディーな風味があり、個性的で複雑な香りが特徴。一方、ポート樽仕上げの「タウニー」は、ワイルドベリーのような果実系の香りがし、甘くスムーズな飲み心地を楽しめる。また、同シリーズより展開される、コニャック樽で追熟させたバランスのよい味わいの「ナポレオン」が既に発売中だ。【詳細】ロン・アブエロ フィニッシュ・コレクション XV 「オロロソ」「タウニー」発売日:2018年4月1日(日)価格:10,500円+税 ※参考税抜価格内容量:700mlアルコール度数:40%
2018年03月01日エルマンノ シェルヴィーノ(ERMANNO SCERVINO)の2018-19年秋冬コレクションが、イタリア・ミラノにて2018年2月24日(土)に発表された。触れるとと壊れてしまいそうな女性の繊細さ、神秘性。今季のエルマンノ シェルヴィーノは、贅沢でセンシュアルなオーガンジーやレースが盛り上げるルックに、わずかなマスキュリンのエッセンスを加えることで、よりエレガンスを際立たせた。ショーの序盤の主役はリラクシングなニットの数々。休日のゆったりとした時間に思いを馳せたくなる優しいキャメルやアイボリーのニットも、チュールやオーガンジーのボトムスが合わせられることでレディにふさわしいルックに変身する。中盤のルックは一転して男性的な色が増して行く。多く登場するテーラードのセットアップに、ナポレオンジャケット、スニーカー。フェミニティは小物使いにあらわれる。慎み深さを演出するロンググローブや品のある小さなバッグにはアイキャッチングなカラーが使われ、その存在が強調された。終盤には斬新なモデリングを生かしたドレスがランウェイを彩った。球形のシルエットに整えられたミニドレスにゴージャスなオーガンジーの花弁で彩られたイヴニングドレスが続いて行く。まるで花が蕾から満開になるまでを眺めているかのようなうっとりとした余韻を残し、ショーは終演した。
2018年02月28日大人の贅沢を堪能できる神戸牛しゃぶしゃぶ店が銀座にオープン!神戸牛しゃぶしゃぶ店「おもき 離れ」は、2月15日(木)東京・銀座にオープンしました。店内は和の情緒あふれる木目を活かした内装で、個室や掘りごたつの部屋もあります。肩肘張りすぎない大人シックな空間です。ワイン鍋や日本酒獺祭鍋。リッチな出汁を選べるスタイル「おもき 離れ」が提供するしゃぶしゃぶは、ズバリ「ラグジュアリー鍋」。ナポレオンが愛した王者のワインを使った「ジュヴレシャンベルタンの赤ワイン出汁」、モンド・セレクション最高金賞の日本酒「獺祭スパークリングの日本酒出汁」、「高級緑茶白川茶のお茶出汁」、温泉水を使った「南高梅入り黄金昆布だし」など魅力的なラインナップ。素材にこだわり抜いたリッチな4種の出汁からお好みの出汁を選びましょう。国産和牛を思う存分堪能できる至極のひととき「おもき 離れ」では看板のしゃぶしゃぶだけではなく、神戸牛・但馬牛など国産和牛をたっぷり楽しめるメニューをラインナップしています。生食用牛肉の取扱基準を満たした厨房だからこそ提供できる、赤身・霜降りの肉寿司や牛刺し・タタキなどを楽しむことができます。お酒好きも納得のラインナップ。優雅なしゃぶしゃぶをご堪能あれ!言わずと知れた大人気の日本酒・獺祭を7種類、その他日本酒を5種類、ワインやシャンパンを16種類、ビールや果実酒など豊富に取り揃えており、男性も女性も一緒に楽しめるドリンクメニューを提供しています。東京メトロ銀座線「銀座駅」徒歩2分。いつも頑張っている自分へのご褒美や、大切な人を誘って普段よりちょっと贅沢な時間を過ごしてみませんか?スポット情報スポット名:神戸牛しゃぶしゃぶ おもき 離れ住所:東京都中央区銀座5-8-9 BINO銀座 4F電話番号:03-3569-3530
2018年02月27日「ダイアン・クライスコレクションアンティーク・レース展」が、JR京都駅近くの美術館「えき」KYOTOにて開催される。会期は、2018年5月18日(金)から6月3日(日)まで。16~19世紀のアンティーク・レースが集結熟練した職人たちが、長期間かけて手作業で製作するアンティーク・レースは、技術が進歩した現在でも、再現することのできない特別な作品だ。ヨーロッパの歴史上、王侯貴族たちの間では、"富と権力の象徴"として特別な価値も見出されてきた。「ダイアン・クライスコレクションアンティーク・レース展」では、世界的なアンティーク・レース鑑定家、ダイアン・クライスのコレクションの中から、厳選したアンティーク・レースを一堂に展示。希少価値の高い16世紀から19世紀のアンティーク・レースは必見だ。また、会場ではアンティーク・レースの展示と共に、そのモチーフや用途、ゆかりの人物などを紹介していく。マリー・アントワネットやナポレオン由来 貴重なアンティーク・レースが展示先に行われた横浜会場では「イタリア」「フランス王室」「フランス皇室」「イギリス王室」を軸に、マリー・アントワネットやナポレオン、ヴィクトリア女王といった、歴史上の重要人物に由来する貴重な作品が展示された。高価なものは城に匹敵するとも云われている王族貴族のアンティーク・レースを、じっくりと観れる機会。京都会場にもぜひ足を運んでレースの世界を楽しんで欲しい。【開催概要】「ダイアン・クライスコレクションアンティーク・レース展」会期:2018年5月18日(金)~6月3日(日)会場:美術館「えき」KYOTO(京都)JR京都駅下車すぐ、ジェイアール京都伊勢丹7階隣接開館時間:10:00~20:00(入館は閉館の30分前まで)入館料:大人800(600)円/大学・高校生600(400)円/中学生以下無料※()内は障がい者手帳各種持参者および同伴者の料金。■巡回情報・渋谷区立松濤美術館(東京)会期:2018年6月12日(火)~7月29日(日)
2018年02月17日世田谷美術館で開催中の『パリジェンヌ展』に行ってきました。美しいパリジェンヌのアートやファッション、さらに彼女たちのリアルな生き方にも触れられる女子必見のアート展、その詳細をレポートします!パリのアートやファッションが勢ぞろい!【女子的アートナビ】vol. 99『ボストン美術館パリジェンヌ展時代を映す女性たち』では、18世紀から20世紀のパリで生きた女性たちの姿やライフスタイルをテーマにした作品を展示。絵画を中心に、彫刻や写真、ファッションに関するものまで約120点の作品を楽しめます。同展は5つの章で構成され、まずは第1章「パリという舞台」からスタート。ここでは、18世紀の王侯貴族や上流階級の女性たちの華やかなファッションや暮らしぶりなどを見ることができます。学芸員さんの解説によると、この時代、上流階級の女性たちは単に着飾っていただけではなく、自宅でサロンを開いて知識人たちをもてなす女主人として活躍していたとのこと。洗練された会話術を駆使して客人を接待し、知らない人同士を結び合わせ、社交の場を作るのが彼女たちの大事な役割だったそうです。パリジェンヌの現実は…続く第2章のタイトルは「日々の生活」。壁が暗めの色調で、なんとなく重い雰囲気が漂う展示室です。ここでは、18~19世紀のパリジェンヌたちが社会的にどういった役割を期待されていたのか、その理想から外れた女性たちはどんなふうに批判されたのかをリアルに伝える作品が展示されています。フランス革命を経て、ナポレオン統治下となったパリでは社会が大きく変化。でも、伝統的な価値観は残り、良き妻、良き母として家庭を守るのが女性の役割とされていました。いっぽうで、自立して生きようとする女性たちが出てきたのもこの時代。ですが、かなり強いバッシングを受けたようです。こちらの壁面に並んでいるのは、オノレ・ドーミエなどが描いた風刺画。例えば、夫のボタン付けを拒否する妻や、書き物に専念して育児をおろそかにしている母親など、新しい生き方をしようとする女性の姿が批判的に描かれています。家庭のことを押しつけられ、昔の女性たちは気の毒…と言えないのが悲しい現実。約170年前のパリも現代も、女性の役割はそれほど変わっていないのかもしれません。おしゃれなパリジェンヌの登場!第3章は一転して明るいピンク色の部屋になっています。タイトルは、『「パリジェンヌ」の確立』。主に19世紀後半の作品が展示されています。フランス第二帝政下の19世紀、パリの街は大改造が行われ、機能的でエレガントな都市に生まれ変わりました。ファッション産業も発展し、おしゃれなパリジェンヌの姿は雑誌や美術作品などを通して拡散され、パリは流行の発信地へと進化。洗練されたパリジェンヌは、海外の女性たちにとっても憧れの存在となっていきます。特にアメリカの女性たちはパリの流行を熱心に取り入れていたそうで、ボストン美術館では当時のファッション関連の装飾品なども多数所蔵。今回の会場では、ファッションが描かれた作品だけでなく、靴や手袋なども展示。ため息が出るような美しいドレスも見ることができます!活躍するパリジェンヌたち次は2階の展示室へ。第4章のテーマは「芸術をとりまく環境」。19世紀後半に、画家や女優、モデルとして活躍したパリジェンヌたちが登場します。印象派の画家として有名なベルト・モリゾ、アメリカからパリに渡り芸術家として大きく開花したメアリー・カサットなど、女性画家たちの作品なども見ることができます。ふたりとも今では有名な画家ですが、当時、女性は国立美術学校での教育が制限され、職業芸術家になる方法も限られていました。差別や偏見もあるなかで自分の道を切り開いてきたパリジェンヌたちの作品、ぜひじっくりと鑑賞してみてください。こちらは、展覧会のメインヴィジュアルのひとつ、エドゥアール・マネの《街の歌い手》です。モデルとなった女性ムーランは、マネの “ミューズ”。彼女は画家にインスピレーションを与える存在で、マネの重要な作品に何度もモデルとして登場しています。最後の第5章は20世紀のパリに生きた女性がテーマで、タイトルは「モダン・シーン」。ランウェイのような舞台にバレンシアガ、ピエール・カルダンなどのドレスが並んでいます。周囲にはダンサーや歌い手、女優などパフォーマーとして活躍した女性たちの写真やポスターなども展示。往年のスター、ブリジット・バルドーの魅力的な写真などを通して、パリジェンヌたちのさまざまな生き方を見ることができます。あの中村さんも絶賛!プレス内覧会では、展覧会の音声ガイドを担当したフリーアナウンサーの中村江里子さんが登場。同展を見た感想として「ドレスや肖像画などの作品を通して、社会の中でパリジェンヌという女性たちの位置づけが変わっていく様子を見られるのが楽しい」とコメント。さらに「良妻賢母がよしとされていた時代、社会に出ていく女性たちが増えていく移り変わりをしっかりと見ていくことができたのが興味深かった」と展示構成について絶賛されていました。また、長年パリ暮らしをしている中村さんから見た現代版パリジェンヌの印象については、「自由でのびやかで、でもわがままな人たち。わがままというのは自分自身を主張するし、とても大切にしているということ。その姿勢が魅力的」と語っていました。憧れのパリに生きた女性たちの姿をアートの視点で掘り下げていく “女子のための” 展覧会、ぜひ一度足を運んでみては?Information会期:~4月1日(日)休館日:月曜日※2/12は開館、翌2/13(火)は休館時間:10:00~18:00(入場は17:30まで)会場:世田谷美術館料金:一般 1,500円/大学生・高校生900円/中学生・小学生 500円/65歳以上1,200円※本記事の写真は、プレス内覧会で主催者の許可を得て撮影しております。
2018年02月10日こんにちは、沙木貴咲です。「引き寄せの法則」って聞いたことありますか?類は友を呼ぶというように、同じ性質のものや人は引き寄せ合うということです。また、その仕組みを使って、自分の願いを叶えようとする人も増えているんだとか。最近では、ファッション誌でも「引き寄せ」という単語を見かけるほどになっていますが、だからこそキチンとおさらいしておきましょう。方法と効果を深掘りしてみます!■■おまじないじゃない!日本において「引き寄せ」を最も広く紹介した人物というと、スピリチュアルカウンセラーの江原啓之さんが有名かもしれません。自身の書籍ではもちろん、雑誌などでも述べてらっしゃいました。そのせいでしょうか・・・・・・引き寄せをおまじないか何かと思っている人が多いようなんですが、実は全然違うんですよ。占いとも別物です。その証拠に、アメリカにおいて「引き寄せ」というと、スピリチュアルよりビジネスの匂いがしてくるはずです。成功哲学の第一人者ともいわれるナポレオン・ヒル氏(アメリカ:1883-1970)の著書『思考は現実化する』がまさに引き寄せの法則をあらわしていて、この本は世界的に有名なビジネス書でもあるんです。「○○したい」という思考が「行動」となり、成功を引き寄せる。つまり引き寄せの法則とは、とても論理的なものなんですよ。ちなみに・・・・・・江原啓之さんも著書「幸運を引きよせるスピリチュアル・ブック」(三笠書房)などで引き寄せについて書かれてらっしゃいますが、おまじないじみたものだとは一言も述べてはいません。■■引き寄せの仕組み「引き寄せ」は流れとして大きく2つあります。1.望むことを素直に願う2.願いを言葉や行動で示す引き寄せをしても成功する人としない人がいるんですが、その違いは「正しい願いを思考しているか」と「願い(思考)を具体的な行動に移しているか」にあります。まず、彼氏がほしいと思って引き寄せを行う場合、たとえば「嵐の松本君と付き合いたい」と願うのはやっぱり非現実的です・・・・・・。自分もモデルや女優として同じ芸能界で活躍するなら話は別ですが、やっぱり現実的に叶い得る願いを思い描くことが大切なんです。そして、彼氏がほしいと願うなら、「誰かいい人いたら紹介して」と周りに話したり、男性と出会える場に足を運んだりする。この、具体的な行動を起こすことが最も重要で、引き寄せを失敗する90%の人に欠けている部分。つまり、思い描くだけで願いは叶わないということなんです。■■「波長」が合う?ここまでを読んで、ある程度「引き寄せ」をご存じの方は、「波長が高いと引き寄せ力が高いから、何でも叶うんじゃないの?」と疑問を覚えたかもしれません。同じレベルのもの同士は引きつけられやすい、という考え方からすると、波長が高ければ、その高い目標も叶えられる、とも言えそうです。ただし、類は友を呼ぶというように、波長(ノリ)が合う人・ものしか引き寄せられないので、実現しにくいお願いをするのなら、それに合わせて自身の波長を高める努力が必須なんです。例えば「玉の輿に乗りたい」と願った場合、身近な友人が開催する合コンに顔を出すだけでは足りません。ハイレベル男子から見初められるほどに自分を磨いて、そういう人たちが集まる場に身を置かないと、玉の輿に乗るのはなかなか難しいでしょう。波長(ノリ)が合うものや人を引き寄せることが「引き寄せの法則」の基本ですが、自分の波長を高めることも大切で、それにはやっぱり努力と行動が欠かせないといえます。■■「波長を高める行動・努力」って何?そもそも波長って何? と首を傾げてしまうかもしれませんが・・・・・・たとえるなら、体育会系の筋肉男子と文系インドア派のゲーム男子は話が合わないよね、とか。中流家庭に育った人からすると、お金持ちの人の金銭感覚ってわからないよね、ということです。ただ、お金があまりない家に生まれたとしても、その人自身が向上心を持って努力すれば、年収2000万円も実現できるでしょうし、玉の輿にも乗れるでしょう。生まれ持つ波長を変える・引き上げるのは簡単ではないので、実現できる人は少ないですが、不可能じゃありません。「こうなりたい」という願いをハッキリさせること。願いを現実に変えるための行動を起こすこと。この2つが、波長を高めるきっかけになるでしょう。■■さいごに誰だって、シンデレラになれるんです。確固たる信念を持って、絶対に諦めないなら、誰でも高い波長をまとうことは可能です。波長を高めることで願いを叶えやすくもなるでしょう。・・・・・・あなたは、何を引き寄せて実現させたいですか?(沙木貴咲/ライター)(ハウコレ編集部)(三方優加/モデル)(gaku/カメラマン)
2018年02月08日突き進むもよし、諦めるもよし。よりよい選択を導く先人の名言。行くべき道に迷ったときは、偉大な先達やパイオニアたちのひと言がヒントを与えてくれることも。読者アンケートで、悩んだときに道しるべとなった言葉を調査。愛のない選択は、決してよい結果にはならない。(プラトン)肉体より精神に惹かれる愛=プラトニックラブを説いたことで知られる、哲学者のプラトン。選択時も、心が求めるものを見極めることが大事だと語った。「仕事上でも、目の前の損得勘定だけで動くのではなく、商品への愛を持っている人のほうが、成功している気がする」(27歳・広告)最後は直観で判断します。(羽生善治)先を読み、どんな手を打つかという選択を繰り返す棋士。天才と称される羽生善治さんが直感を大事にするのは、それが根拠のないものではなく、経験に裏打ちされたものだから。「直感の考え方にハッとさせられたと同時に、自分も努力して経験を積もうと覚悟できました」(34歳・会社員)決定しないという決定もあることを忘れないほうがいい。(ピーター・F・ドラッカー『ドラッカー名著集』)答えが二択しかないと思い込むオール・オア・ナッシング思考に、一石を投じるひと言。時には、先送りすることが最善の策となることも。「仕事で決断ができず落ち込んでいた心が楽に…!狭くなっていた視野が広がり、冷静になれたおかげで、いい案が生まれました」(27歳・広告)じっくり、よく考えろ。しかし行動するときが来たら、考えるのはやめて、ひたすら進め。(ナポレオン・ボナパルト)フランス革命後の混乱をまとめ、諸外国との戦いに勝利してフランスの皇帝となったナポレオン・ボナパルト。大切なのは、熟考すること、そして決断したら、ひたすら突き進むことだと説く。「思慮深さと行動力の両方が、いい選択をするためには必要なのだと気づかされた」(27歳・PR)永いこと考え込んでいる者が、いつも最善のものを選ぶわけではない。(ゲーテ『ゲーテ格言集』)選択に費やした時間と決断の内容のレベルが、必ずしも比例するとは限らないと、ドイツの文豪ゲーテ。その鋭い指摘が胸にグサッと刺さる人も多いはず。「ウジウジと悩み、仕事で幾多のチャンスを逃してきた私には耳の痛いフレーズ。決断力の重要性をしみじみ感じた」(34歳・営業)何度でもやり直せばいいのである。(瀬戸内寂聴)自分の体や感情のコンディションに重きを置けばいいという、私たちを丸ごと包んでくれるような温かいひと言。「自分の選択を信じていいんだと、肯定された気持ちに。“間違っていたら何度でもやり直せばいい”という励ましに、失敗してもいいやと、心が楽になりました」(32歳・販売)何が正解かわからないんだから、とりあえずやってみて軌道修正しよう。(堀江貴文)十分に情報収集や準備をしたのなら、行動を起こすことが大事。「堀江さんが視聴者の質問に回答する、YouTubeの番組で発言しているのを聞き、深くうなずいた。リスクが絶対にない方法は見つからないものなのだと腑に落ち、一歩、踏み出してみようと励まされました」(35歳・会社員)※『anan』2018年1月31日号より。イラスト・山中玲奈文・重信 綾(by anan編集部)
2018年01月26日歌手の宇多田ヒカルが男性新人アーティスト・小袋成彬(おぶくろ・なりあき)をプロデュースし、4月25日には1stアルバム『分離派の夏』がリリースされることが17日、発表された。小袋成彬宇多田が「この人の声を世に送り出す手助けをしなきゃいけない―――そんな使命感を感じさせてくれるアーティストをずっと待っていました」とまで絶賛する小袋は、いったいどんな人物なのだろうか。小袋は1991年4月30日生まれの26歳。2013年夏、音楽への思いを捨てきれなかった彼は就職活動を辞め、三日三晩ホテルで書き上げた曲をYouTubeにあげた。この曲が反響を集めたことがきっかけとなり、R&Bユニット”N.O.R.K.”を結成し、小袋はボーカルに。”N.O.R.K.”は91年生まれの現役大学生(当時)2人で結成されたこと、当時全盛だったIndie R&Bの文脈にクラシックの要素を取り入れたことなどもあってか、様々なメディアが取り上げた。2014年には”N.O.R.K.”としてアルバム『ADSR』をリリースしている。翌15年9月には、音楽レーベルTokyo Recordingsを法人化し、小袋は代表取締役に就任。水曜日のカンパネラの楽曲「ナポレオン」の作詞、柴咲コウのカバーアルバム『続こううたう』収録曲でコーラス、映画『ナラタージュ』の主題歌「ナラタージュ」(作詞作曲はRADWIMPSの野田洋次郎)に編曲として参加するなど、幅広く音楽の世界で活躍していた。そんな小袋の知名度を大きく上げたのが、2016年9月に発売された宇多田ヒカルのアルバム『Fantôme』収録曲「ともだち with 小袋成彬」にゲストボーカルとして参加したことだろう。宇多田がその実力を高く評価する小袋であるが、『分離派の夏』完成に寄せて発表したコメントによると、 「もとより私は、この作品を世に発表する心ぐみも、ましてやこの稚拙な歌声を人前で響かせるつもりなど毛頭なかった。」という。しかし2016年の初夏に自らがボーカルとして歌うことを決意し、アルバム完成に至ったとのこと。5月1日には渋谷WWWで初のワンマンライブを行うことも決定している。
2018年01月19日冬といえば、いちごがおいしい季節。いちご狩りにはまだ少し寒いこの時期は、こだわりの限定スイーツで旬のいちごを堪能しちゃいましょう♡今回は、見逃せないいちごフェアやいちごを使った限定スイーツを厳選してご紹介します。とにかくいちごがいっぱい!〔Café comme ça(カフェコムサ)〕の3日間限定スイーツ人気ブランド〔COMMEÇA(コムサ)〕の運営する〔カフェコムサ〕では、1月15日の「いちごの日」に合わせて、3日間のみ限定ケーキが販売されます♪どれも"国産いちごを使ったスイーツ"ですが、なんと店舗によって形がすべて異なるんです!近くのお店でどんないちごスイーツが販売されるか、ぜひチェックしてみてくださいね。【イベント情報】●店舗〔カフェコムサ〕全店●期間2018年1月13日(土)〜1月15日(月)いちごの量がいつもの3倍に!?〔アフタヌーンティー・ティールーム〕のスペシャル企画〔アフタヌーンティー・ティールーム〕にて2018年1月9日(火)〜3月5日(月)まで発売される、2種類の《苺のアフタヌーンティーセット》。この限定セットのいちごが、なんと4日間限定で3倍増量されます!これはいちご好きにはたまりません♡いちごづくしの甘酸っぱいティータイムをたっぷり楽しんじゃいましょう♪【イベント情報】●名称HappyStrawberry’sDay!●店舗アフタヌーンティー・ティールーム(一部店舗を除く)●実施日2018年1月15日(いちごの日)、1月25日、2月5日、2月15日《紅ほっぺ》や《きらぴ香》などをふんだんに使った〔コージーコーナー〕の新作いちごスイーツ!〔コージーコーナー〕からは、いちごの品種とクリームの組み合わせにこだわったスイーツが期間限定で登場します♪《紅ほっぺのナポレオンパイ》に《贅沢きらぴ香いちごのショート》、そしていつもよりいちご風味の濃くなった大人気《ジャンボシュークリーム》など盛りだくさん!販売終了日は商品によって異なるので、食べ逃しにご注意を。【商品情報】●店舗全国の〔コージーコーナー〕の生ケーキ取り扱い店舗●期間2018年1月6日(土)〜随時東は《紅ほっぺ》、西は《あまおう》!いちごづくしのスイーツフェスタが全国の〔アンテノール〕にて開催♪神戸生まれのパティスリー〔アンテノール〕からは、いちごのおいしさをぎゅっと詰め込んだ8種のケーキが、19日間限定で発売されます。そして期間中は、全てのケーキに使用するいちごが東日本地区は《紅ほっぺ》、西日本地区は《福岡県産あまおう》に!旬のいちごを余すことなく味わえます♪【イベント情報】●店舗・アンテノール(西日本店舗)関西地区・名古屋地区・岡山県・九州地区全23店舗・アンテノール(関東店舗)東京都、神奈川県、千葉県、埼玉県全20店舗●期間2018年1月17日(水)〜2月4日(日)または3月31日(土)限定メニューにいちごの販売会も! 〔AKOMEYA TOKYO(アコメヤ トウキョウ)〕が送る《アコメヤのいちご市》「お米」を中心としたライフスタイルブランド〔AKOMEYATOKYO〕では、いちごの魅力をたっぷり楽しめる「いちご市」が開催されます♪限定メニューをはじめ、2日間限定で行われる新鮮ないちごの販売会や、いちごを使った"おいしくて可愛い"商品などなど、目が離せません!【開催情報】●店舗〔AKOMEYATOKYO〕全店●期間2018年1月15日(月)〜2月14日(水)まとめ旬のいちごをたっぷり堪能できる、限定いちごスイーツを厳選してご紹介しました。どれもとってもおいしそうで、全部食べたくなっちゃいますね!みなさんもこだわりのスイーツで、冬のいちごを堪能してみてくださいね♪
2018年01月12日ホテルニューオータニ幕張では、高級いちごとして知られる「博多あまおう」が思う存分味わえるプレミアムビュッフェ「SATSUKIデリシャスビュッフェ〜あまおう〜」を2月3日〜4月1日までの毎週土日祝限定で開催します。■いちごビュッフェのパイオニアが贈る夢のビュッフェが実現2008年にフレッシュいちごの食べ比べが楽しめる「スイーツ&サンドウィッチビュッフェ〜ホテルでいちご狩り〜」を千葉県内で初めて開催したホテルニューオータニ幕張。今でこそ春になると、いちごをテーマにしたビュッフェが数多く開催されていますが、当時いちごに特化したビュッフェはまだまだ珍しく、都内からはもちろん、関東圏から多くのお客さまにご来館いただきました。そんないちごビュッフェも今シーズンは記念すべき10年目を迎えます。そこで、日頃のご愛顧に感謝を込めて、構想から実現までまさに3年がかりの「博多あまおう」のみを使用するビュッフェをこの度満を持して開催いたします。“あかい・まるい・おおきい・うまい”の4拍子が揃い、福岡の地で大切に育てられている「博多あまおう」。国内はもとより、近年ではアジアを中心に海外でもその名前が知れ渡っているほど。その高級いちごを思う存分味わえる夢のビュッフェにご期待ください。■フレッシュもスイーツも。あまおう100%まずは、フレッシュあまおうを何もつけずにそのままどうぞ。滴るほどのジューシーな果汁と豊かな香り、あまおう本来の味を存分に堪能したら、次は練乳とともに。あまおうの甘さがさらに引き立ちます。ショートケーキやナポレオンパイ、ロールケーキなどの定番スイーツをはじめ、あまおうパンナコッタなどのグラスデザートを含む全16種のスイーツをお届けします。■寿司やローストビーフ、ホテル王道メニューもお好きなだけ!低温でじっくりジューシーに焼き上げるホテル伝統のローストビーフをはじめ、鉄板焼やにぎり寿司、天婦羅(ディナーのみ)など、ライブ感溢れるシェフのクッキングサービスがご堪能いただけるほか、和・洋・中のニューオータニの人気の料理(全25種類)をお楽しみいただけます。■販売概要ホテルニューオータニ幕張オールディダイニングSATSUKI「SATSUKIデリシャスビュッフェ〜あまおう〜」[期間]2018年2月3日〜4月1日の毎週土日祝[時間]ランチ11:30~15:00 / ディナー17:30~21:00※繁忙日は時間制限あり。[場所]オールディダイニング「SATSUKI」(1階)[料金]ランチ 大人¥4500/シニア¥4000/小学生¥1700/幼児(4歳以上)¥1000 ※税金・サービス料別ディナー大人¥6000/シニア¥5500/小学生¥2500/幼児(4歳以上)¥1500 ※税金・サービス料別(お問い合わせ先)SATSUKITEL 043-299-1848
2018年01月05日ホテルニューオータニ幕張では、高級いちご「博多あまおう」のスイーツビュッフェ「SATSUKIデリシャスビュッフェ〜あまおう〜」の延長が決定。当初2018年4月1日(日)までだったが、好評につき4月30日(月・祝)までの実施となる。なお期間中は、土・日・祝日限定で開催する。「博多あまおう」だけを使った特別なビュッフェ2008年、フレッシュいちごの食べ比べが楽しめる「スイーツ&サンドウィッチビュッフェ」を千葉県内で初めて開催し、一大いちごビュッフェブームの立役者となったホテルニューオータニ幕張。そんないちごビュッフェの開催10年目を迎える今回、構想から実現まで3年を要したという「博多あまおう」のみを使用した特別なスイーツビュッフェが誕生する。まずは素材本来の美味しさを堪能まずは素材本来の美味しさを知るためにも、新鮮な「博多あまおう」をそのまま頂くのがおすすめ。ジューシーな果汁と豊かな香りを堪能した後は、いちごの甘さをさらに引き立てる名脇役の練乳を合わせて、誰もが親しんだ黄金の組み合わせを楽しもう。全16種類のスイーツが食べ放題スイーツ類は、定番の「ショートケーキ」や「ロールケーキ」、「ナポレオンパイ」のほか、「あまおうパンナコッタ」などのグラスデザートを含む、全16種が用意されている。“あかい・まるい・おおきい・うまい”の4拍子が揃った「博多あまおう」を、心ゆくまで堪能してほしい。ホテルならではの王道フードメニューもまた、スイーツだけではなく、ホテルならではの王道フードメニューが味わえるのもポイント。低温でじっくりジューシーに焼き上げるホテル伝統のローストビーフをはじめ、鉄板焼やにぎり寿司、天婦羅(ディナーのみ)など、ライブ感溢れるシェフのクッキングサービスのほか、和・洋・中のニューオータニの人気の料理全25種類が堪能出来る。開催概要「SATSUKIデリシャスビュッフェ〜あまおう〜」開催期間:2018年2月3日(土)〜4月30日(月・祝)の土・日・祝日限定時間:ランチ 11:30~15:00/ディナー17:30~21:00 ※繁忙日は時間制限あり。場所:オールディダイニング「SATSUKI」(1階)料金:■ランチ大人 4,500円+税/シニア 4,000円+税/小学生1,700円+税/幼児(4歳以上) 1,000円+税■ディナー大人 6,000円+税/シニア 5,500円+税/小学生 2,500円+税/幼児(4歳以上) 1,500円+税※サービス料別【予約・問い合わせ先】TEL:043-299-1848(SATSUKI直通)
2017年12月30日