東京オリンピックの開催まで1カ月を切った6月28日、上野で開催された日本芸術院賞の授賞式に出席された雅子さま。地紋のある素材でジャケットの裾をアシンメトリーにした新しいスーツは、前を着物の合わせのようにした和を感じるデザインだった。授賞式はコロナ禍の影響で昨年は中止されたため2年ぶりの開催となり、歌舞伎役者の松本幸四郎さんや日本画家の千住博さんら芸術の分野で業績のあった受賞者11人が出席。式後に行われた恩賜賞受賞者4人との懇談では、天皇陛下と雅子さまは作品についての説明を熱心にお聞きになっていた。お帰りの際、日本芸術院会館前に集まった人々からの歓声は自粛されたが、雅子さまは優しい笑顔をお見せになり、不安な日々を過ごす国民を励ますように手を振られていた。
2021年07月12日ご公務にはフォーマルな装いで臨まれる皇族方が、なかなかお見せにならない私服姿。今回は雅子さまと紀子さまの、若かりしころのファッションをプレイバック――。ジョルジュ・レッシュのスーツで海外にお出かけになる、ご婚約以前の雅子さま。ポケットチーフとストライプのインナーは紺と白で色を統一されている、上品なスタイルだ。一方、ご婚約時代の紀子さまは、白、赤、紺のトリコロールの色使いや金ボタンを使った深いVネックのカーディガンで当時のお嬢様スタイルを取り入れている。皇室の装いにも詳しいファッション評論家の石原裕子さんは、「空港での雅子さまはいかにも外務省で働く女性という感じで、多くの女性の憧れとなったお姿です。独身時代からとても品のある装いをされています。紀子さまのコーディネートは、偶然にも全てトリコロールカラーのお洋服になっています。学生時代の流行も偲ばれます」雅子さまと紀子さまのファッションは、プリンセスたちのお手本になっていることだろう――。
2021年06月17日6月9日は、天皇陛下と雅子さまのご成婚記念日。28年前、93年の6月9日に行われた祝賀パレードでは、雅子さまの美しいドレス姿と笑顔に、日本中が大いに沸き立った。パレードでは、沿道に手を振られながら時折言葉を交わされていた両陛下。はにかみながら会話をされるお二人の姿にも、国民は大きく心を動かされた。18年にご成婚25周年を迎えられた際には、夫婦円満のために心がけてこられたこととして天皇陛下はこう述べられていた。「相手を思いやり、相手の立場に立って物事を考えること、そして、お互いによく話し合い、また、大変な時にも、『笑い』を生活の中で忘れないように、ということだと思います」その姿勢は、新婚時代から変わらない。今こそ両陛下がご結婚された93年の、初々しいお姿を振り返りたい。【93年6月9日祝賀パレード】出発直前まで降り続いていた雨がぴたりとやみ、日差しが差し込むなか両陛下は沿道に集まった19万人の歓声にお応えに。途中、雅子さまが目をうるませられ、白い手袋で目頭をそっとおさえられる場面も……。【93年6月15日饗宴の儀】3日間にわたり、計6回行われたご成婚を祝う宮中饗宴の儀。1日目の夜は芦田淳デザインのロイヤルブルーのイブニングドレスをお召しに。【93年7月8日東京サミット宮中晩さん会】ご成婚の翌月、お二人で初の皇室外交の場へ。晩さん会で雅子さまは、クリントン米大統領とエリツィン・ロシア大統領の間の席で、少しも気後れすることなくご歓談になっていた。【93年11月1日】愛知県の特別老人ホームをご訪問。雅子さまは、寝たきりのお年寄りの手にご自分の手を重ね、「お大事になさってくださいね」と優しく声をかけられていた。【93年12月20日鴨場でご接待】埼玉県越谷市の宮内庁埼玉鴨場に各国の駐日大使夫妻らを招き、伝統の鴨猟を紹介する皇室の伝統行事にご参加。じつは、天皇陛下が雅子さまにプロポーズされたのは千葉県の宮内庁鴨場。同じシチュエーションでのご公務で、プロポーズ時のことも思い出されたかもしれない。【93年12月23日一般参賀】上皇陛下の誕生日に、初めて一般参賀に参加された雅子さま。お召し物に選ばれたのは、イエローのロングドレスだった。新たな皇太子妃を一目見ようと多くの人々が集まり、天皇誕生日の一般参賀の参賀者数は、平成最多を更新した。仲睦まじいお二人のご様子は、理想のご夫婦として今もなお国民の手本となっている――。
2021年06月09日「天皇陛下と雅子さまは、6月9日に28回目の結婚記念日を迎えられます。コロナ禍以前は、皇室ご一家が集まってお祝いの食事会が開かれていましたが、今年は昨年と同じく愛子さまと家族3人で過ごされることでしょう」(宮内庁関係者)6月1日には上皇ご夫妻をはじめとする65歳以上の皇族方が新型コロナウイルスのワクチンを接種された。皇族方も国民と同じ基準で進めており、両陛下はまだ接種されていない。「5月30日に島根県で開催された全国植樹祭も、両陛下はリモートで出席されています。ご公務での外出も最小限にとどめ、コロナ禍にあえぐ国民生活を何よりも心配されています」(皇室担当記者)そんな中、菅政権のもとで皇室の未来を左右する議論が進められている。安定的な皇位継承策についての有識者会議が3月から開催されているのだが、その第3回会合で耳を疑うような発言が飛び出した。歴史学者の今谷明氏が、男系男子での皇位継承維持のために、次のような提言を行ったのだ。「悠仁様の後どうなるか。側室制を前提として、なおかつ非常に継承が難しかったことをどうやって維持していくか。ここに書いたように、近代医学の粋を尽くして男子出生を目指すというような医学的なことは当然おやりになったほうがいいと私には個人的に思う。しかし、これはあまり公には出せないことだが、個人的には側室制の代償として近代医学の技術を入れた皇位継承があるべきだというふうに考える」男子出生のために用いる「近代医学の粋」とは、いったい何なのか。本誌は発言の真意を聞こうと試みたが、今谷氏からは「取材はお受けできない」との返答だった。本誌が20年にわたって不妊治療に携わる生殖医療の専門医に話を聞くと「技術的には、着床前診断で受精卵の染色体を調べ、男子の受精卵を子宮に移植すればほぼ100%男子を産むことができる」という。だが、技術的に可能だからやっていいというわけではない。この医師は「男女の選別は倫理的に大きな問題があり、日本産科婦人科学会は性別の検査を目的とした着床前診断は行わないとの見解を出している」とも語る。■「人権侵害といってもいい」性別による“命の選別”につながりかねない「近代医学の粋を尽くして男子出生を」の提言――。“男子を産まねばならない”というプレッシャーは、まさに皇太子妃時代の雅子さまを苦しめた最たるものだった。ご成婚後、両陛下は会見で何度も“お子さまの予定”について質問を受けた。外務省での経験を生かした国際親善を目指していた雅子さまだったが、周囲から求められたのは“お世継ぎ”を産むことだったのだ。雅子さまは、陛下とともに不妊治療に取り組まれた。流産を乗り越え、37歳でご懐妊。待望の第1子となる愛子さまがお生まれになった。しかし、愛子さまのご誕生後も男子出生を求める声はやまなかった。そして’03年12月、雅子さまは体調を崩して入院。長期ご療養となり、適応障害と診断された。精神科医で立教大学教授の香山リカさんは「雅子さまが適応障害になられた大きな原因は、“お世継ぎ”についてのこと」と語る。「夫婦が子供を持つことについて部外者が勝手に話したり介入したりするのは、一般の家庭ではありえないことで、人権侵害といってもいいでしょう。男子ばかりを求める意見に対して愛子さまは、ご自身が男の子に生まれていればと悩まれるかもしれません。両陛下は愛子さまがそういった自責の念を抱かないように『生まれてきてありがとう』という気持ちをしっかりお伝えになって育ててこられたのです」ご自身が“なんとしても男子出生を”という声に苦しめられたからこそ、悠仁さまと結婚する“未来の皇太子妃”に同じ苦しみを味わわせるわけにはいかない――。雅子さまは、そうお考えになっていることだろう。皇族に迎える女性を一人の人間として尊重するという、当たり前の考え方が抜け落ちているのではないか――。皇位継承問題を話し合うならば、まず雅子さまが苦しまれた過去をしっかり見つめ直すべきだろう。
2021年06月08日5月25日、皇居の紅葉山御養蚕所で蚕に餌を与えるご給桑を行われた雅子さま。ご養蚕は今年で2年目。この日、皇居に向かわれるときの雅子さまは、半蔵門にいた人々の歓声に応え晴れやかな笑顔をされていた。しかし、ご給桑の作業中には幾分緊張されたご様子と感じられた。やはり、明治時代から歴代の皇后が担われてきた行事なだけに、お気遣いもあったのだろう。「桑の葉を全部食べちゃうんですか?」と、5~6センチに育った蚕に枝つきの桑の葉をお与えになる雅子さま。例年なら4種類の蚕をお育てになるが、コロナ禍ということもあり、昨年に続き、今年も日本古来種の小石丸1種類のみを飼育し、規模を縮小して行っている。
2021年06月04日館山【いづ喜】木更津【おもてなし和食 粋】市原【食い処バー遊酒 五井本店】成東【蛇の目寿し】館山【和洋創作 ダイニング ぼーの ぼーの】館山【いづ喜】創業50年、地元で愛される老舗日本料理店で鮮魚を日本風情漂う落ち着きがある店内は、テーブル席や座敷、個室なども充実館山自動車道富浦インターから車で10分、房州の観光名所・館山城が望める場所で、鰻をはじめとする日本料理が楽しめます。店内に足を踏み入れると、広々としたゆとりある上品な雰囲気。さらに奥へ進むと、手入れの施された中庭がお目見え。館山城の天守閣が望める絶好のロケーションの座敷個室も2部屋完備しています。地元でその日水揚げされた鮮魚がめじろ押し『刺身』 1,630円地元の新鮮食材を使った料理を提供しています。地元漁港をはじめ、近郊湾でその日水揚げされた鮮魚を使った『地魚刺身盛り合せ』は、その鮮度が自慢。中には捌く瞬間まで生きていた魚もあり、旬の味覚がたっぷりと味わえます。関東屈指の鰻「坂東太郎」を使った『鰻重』は、創業以来受け継がれる伝統の味が美味と評判を呼んでいます。いづ喜【エリア】館山【ジャンル】和食【ランチ平均予算】-【ディナー平均予算】2500円【アクセス】館山駅 徒歩20分木更津【おもてなし和食 粋】元寿司職人がふるまう旬の魚料理を堪能する粋な居酒屋和気あいあいとした温かみのあるアットホームなくつろぎ空間木更津駅から徒歩10分の静かな住宅街にある和食店で、元寿司職人である店主自ら仕入れた地元の新鮮な魚を熟練した技術とともに楽しめます。大人の雰囲気漂う店内はゆっくり過ごせる空間で、カウンター席や人数に合わせて使える個室も完備。温かく居心地のよい店内は、家族連れもゆっくりと過ごせます。木更津をはじめ千葉の旬の魚介を厳選『お刺身の盛り合わせ』 850円~季節の魚介や、店主がつくる料理を求めて地元の人たちで店内は活気づいています。『お刺身の盛り合わせ』で、3点盛り、5点盛り、大漁盛り(事前予約)を用意。木更津や富津の鮮魚をはじめ、店主自ら厳選した旬の魚介の贅沢な盛り合わせは、鮮度抜群の味わいと歯ごたえを満喫できます。『カマ(カンパチ)塩焼き』『まかない丼』も人気メニューで、お酒のアテとしてだけではなく、〆の食事としても堪能できます。おもてなし和食粋【エリア】木更津【ジャンル】和食【ランチ平均予算】-【ディナー平均予算】5000円【アクセス】木更津駅 徒歩10分市原【食い処バー遊酒 五井本店】地魚をはじめとしたこだわり料理を広々とした空間でゆったりとゆったりリラックスできるくつろぎの座敷五井駅より徒歩2分、地魚の海鮮や焼鳥、ホルモン焼きなどが楽しめるお店です。店内は広々とした空間で、様々なシーンで使えます。ダークな木材で統一されたシンプルな店内は、落ち着いた雰囲気でゆったりくつろげると好評で、テレビも見られるカウンター席もあります。土地柄ゴルフ好き達からの需要も高いため、ゴルフ打ち上げ限定のコースも用意。旬の鮮魚をシンプルに食す『地魚刺身5点盛』炭火でじっくり焼き上げた鶏に、新鮮な旬の地魚、香ばしいホルモン焼きなど、多彩な料理とお酒が楽しめます。『地魚刺身5点盛』は、地魚を中心としたその日オススメの旬の魚の盛り合わせ。その時期ならではの美味しさを、鮮度を活かしたシンプルなスタイルで満喫させてくれます。フード、ドリンクすべてのメニューが種類豊富でリーズナブルに揃っています。食い処バー遊酒五井本店【エリア】市原【ジャンル】居酒屋【ランチ平均予算】-【ディナー平均予算】3500円【アクセス】五井駅 徒歩2分成東【蛇の目寿し】丁寧な仕事を施した新鮮な海の幸を手頃なお値段で広々とした店内は趣のある雰囲気成東駅から車で5分、静かなたたずまいの中にある江戸前寿司です。店内には地元でなじみの深い版画家の作品が飾られ、ちょっとしたギャラリーになっています。店内奥にはこぢんまりとした個室を完備。2名から利用できるので、カップルのデートにもオススメ。大切な人と一緒においしいお寿司と会話で楽しい時間が過ごせます。その日のネタがほとんど入った海鮮丼『特上ちらし』 3,850円(税込)寿司のネタや刺身はどれも大ぶりで海の幸を存分に味わえます。また、お寿司だけではなくゲストの好みに合わせた創作料理も展開。『特上ちらし』は、新鮮な魚介が豊富に乗っています。千葉で揚がるネタはその日のオススメを使っているので、そのときどきの旬が味わえます。一品料理の『厚焼き玉子』もアツアツのフワフワで名物になっています。蛇の目寿し【エリア】東金/九十九里【ジャンル】鮨・寿司【ランチ平均予算】-【ディナー平均予算】4000円【アクセス】成東駅 徒歩20分館山【和洋創作 ダイニング ぼーの ぼーの】地魚のお刺身、フランス料理、全国のお酒など、楽しみ豊富な居酒屋ゆっくりとくつろぎながらお食事が楽しめます館山駅から徒歩5分、南房総近海で補れた地魚のお刺身や一品料理、焼き物、揚げ物、フランス料理まで幅広い料理をお手頃価格で提供する居酒屋です。広々としたTVモニター付きの店内は、全席ゆったりとくつろげる掘りごたつで、足を伸ばしてリラックスしながら過ごせます。10名から使用できる個室もあるので、家族やグループとの食事も楽しめます。南房総近海で獲れた地魚のお刺身『地魚の刺身盛り合わせ』 980円南房総近海で獲れた地魚のお刺身から、フレンチまで、幅広いジャンルの創作料理が味わえます。『地魚の刺身盛り合わせ』は、その日にオススメの地魚の刺身の盛り合わせです。アルコールもビール、サワー、カクテル、ハイボール、ワイン、全国の地酒、焼酎など、豊富に揃え、店長おすすめの芋焼酎は常に10種類以上、1合より楽しめます。飲み放題付きの宴会コースも手頃な価格で提供しています。和洋創作 ダイニング ぼーの ぼーの【エリア】館山【ジャンル】居酒屋【ランチ平均予算】-【ディナー平均予算】3000円【アクセス】館山駅 徒歩5分
2021年05月30日淡いみどりの装いで4月23日、天皇陛下と令和初開催の「みどりの式典」に出席された雅子さま。このご公務は上皇ご夫妻から引き継がれたもの。昨年は新型コロナウイルスの影響で中止になったが、今年は出席者を極力少なくして開催されることになり、両陛下は初めての参加となった。雅子さまが選ばれたのは、2年前の6月、令和初の地方ご公務となった愛知県での全国植樹祭でもお召しになったスーツ。緑化推進の場に合わせられた色がよくお似合いだった。「女性自身」2021年5月11日・18日合併号 掲載
2021年05月08日雅子さま皇后3年目へ――豪華な装いを総ざらい!「和ごころ光るドレスコレクション」と題して、ロイヤルファッションの中でも特に注目される華やかなドレスの“和の心”が麗しい装いのポイントを解説。解説してくれたのは、皇室をはじめ、セレブの装いにも幅広い知識を持つ石原裕子さん。■ティアラを際立たせる「ローブ・デコルテ」ローブ・デコルテは豪華なティアラやネックレスを際立たせるためのドレス。胸元や腕など肌の露出も多くシンプルに作られている。【’93年】ご成婚布地は金糸、銀糸を織り込んだ明暉瑞鳥錦(めいきずいちょうにしき)。ノースリーブと、ダイヤモンド形にカットされた胸元に新妻の若々しさが感じられる。【’19年】即位後朝見の儀半袖にハート型のVネックと皇后らしい落ち着きのあるドレスに、第一ティアラとネックレスを。■細部に気品が宿る「ローブ・モンタント」フォーマルな海外王室の式典では、ハイネックに長袖、ロングスカートで肌の露出を抑えたスタイルに。細かくあしらわれた刺繍やビーズで気品をプラス。【’13年】オランダ王国即位式シルクジャガードの光沢が印象的な布地。とても軽い素材で、歩くとスカートの揺れが優雅。共布のトーク帽で統一感を。【’15年】トンガ国王戴冠式ペイズリーをイメージさせるレースのドレス。花びらのようなデザインの襟、胸元の金糸、銀糸を使った刺繍でゴージャスに。■宝石のような「海外ご訪問ドレス」【’94年】カタール・ハマド宮殿ルビーのような色合いのシルクに、胸元から腰、袖に鮮やかな金糸とベビーパールで立体的に入れられた刺繍が豪華。【’94年】カタール・ラヤーン宮殿雅子さまの誕生石、ターコイズの色合い。胸元と袖口に天から差し込む光のような飾りを。【’94年】サウジアラビア・ヤマーマ宮殿肩を膨らませた袖、裾にフリルを重ねたスカート、エレガントなブルーサファイアの装い。【’95年】アラブ首長国連邦・ムシュリフ宮迎賓館裾へ滝のように流れる左腰の大きなリボンが、ベビーピンクと相まって、女性らしさを演出。【’95年】クウェート・バヤーン宮殿和服の裏地に使われる紅絹色のドレス。白いショールを羽織られ、日の丸をイメージ。【’95年】ヨルダン・ナドワ宮殿金糸で花模様を刺繍した厚みのあるレース素材の左上半身。右肩から裾にかけてはサリーのようにサテンのシルクを重ねて。■賓客をもてなす「晩餐会ドレス」【’93年】東京サミット各国首脳ご成婚の翌月、初の皇室外交の場でお召しになったアップルグリーンのシルクドレス。レースの花が飾られた繊細な作りで新妻らしく。【’14年】オランダ国王アール・デコ調のティアラ、ネックレスに優しい印象のドレスを。【’15年】フィリピン大統領レースの持つ繊細さを上手に演出。華美になりすぎない装い。【’19年】アメリカ大統領ニューヨークの州花・バラをあしらったジャケットで、令和初の国賓・トランプ大統領をおもてなし。■雅子さま流、着こなしポイント5ご成婚以来、雅子さまはカラフルな色のお召し物でよくお出ましになっていました。それが強く感じられたのが、ご成婚の翌年から天皇陛下(当時は皇太子)と2度訪問された中東諸国でのドレス姿。このときの色鮮やかなドレスを、ご訪問先で見事に着こなしていらした雅子さまはとても素敵でした。それからお年を重ねられ、平成から令和への御代替わりとなる前、そして皇后となられてからの雅子さまは、優しい淡い色合いのドレスが多くなりました。特に賓客のおもてなしなどでは、決して華美な装いはされません。けれどもその装いは一見すると無地に見える布地にも金糸、銀糸が織り込まれていたり、繊細な刺繍で装飾されていたりと、ミセスらしい落ち着きに優雅な風格をたたえているのです。雅子さまのドレスには、よく見られる5つのポイントがあります。1つ目は、ハイネックやタキシードを思わせるウイングカラー。2つ目は、ふっくらとした肩から袖口に向かって細くなるレッグ・オブ・マトン・スリーブ。3つ目は、アシンメトリーに左腰に寄せたドレープ。4つ目は、左腰にボウで結んだリボンや飾り。5つ目は、滝のように流れ落ちるカスケードライン。この5つの特徴がよく表れているのが、ご成婚後の饗宴の儀でお召しになっていた淡いオレンジのドレスでした。さらに、ドレスのスカートを着物のように重ねるデザインや地紋のある絹地からは、和のテイストが感じられます。これは、日本のさまざまな伝統美を上手に取り入れていらした美智子さまの装いから引き継がれたものです。その和のこころを、雅子さまは独自のデザインで継承されています。これからは華美になさらなくても格調の高い、皇后らしい装いが増えてくると思います。コロナ禍で賓客の接遇や外国へのご訪問がなく、新しいドレスを拝見できないのが残念ですが、今後が楽しみです。(石原さん)(写真:本社写真部/雑誌協会代表取材/宮内庁提供/時事通信/朝日新聞社)「女性自身」2021年4月27日号 掲載
2021年04月19日「雅子さまが3回連続してお出ましを直前に取りやめられたのです。こんなことは、2年前に皇后になられてから初めてなので、とても心配です……」そう語るのは皇室担当記者。最初の異変は、4月3日だった。「『神武天皇祭の儀』ご出席のため、天皇陛下とご一緒に皇居へ行かれる予定でした。しかし当日、雅子さまは突然欠席されることになったのです。さらに6日には天皇陛下や愛子さまとご一緒に皇居の『旧吹上仙洞御所』を訪問される予定でした。近々、ご一家は皇居にお引っ越しすることになっているので、改修工事が終わった“新居”の視察をする予定だったのですが、これも直前に、翌日への延期が決まりました」だが、翌7日も視察は行われなかった。この日も直前に取りやめとなり、“3連続キャンセル”になってしまったのだ。「雅子さまは、体調を崩されていたそうです」そう語るのは宮内庁関係者。「3月下旬には、コロナ禍で延期されていた『講書始の儀』や『歌会始の儀』が催され、そのお疲れが残っているのかもしれません。ただ、それに加えて“小室さん文書”の影響も否定できません。今回の文書は8日に発表されましたが、数日前には秋篠宮ご夫妻に渡されていたようです。そして秋篠宮家は侍従職を通じて、両陛下にも文書の内容を報告されていたのでしょう。その内容に、雅子さまは少なからず衝撃を受けられたはずです。天皇陛下は2月の誕生日会見で『多くの人が納得し喜んでくれる状況になることを願っております』とおっしゃっていました。しかし、小室さんの文書は自己弁護に終始しており、陛下の願いを完全に無視したものといっても過言ではなかったからです」雅子さまを支える医師団も、昨年12月に《依然としてご快復の途上にあり、ご体調には波がおありです》と報告している。今後、眞子さまと小室さんの結婚が実現に向けて動きだすことで、皇室全体に対しても、国民の反発が強まる可能性も高い。雅子さまにとって、さらなる心労にならなければいいが……。「女性自身」2021年4月27日号 掲載
2021年04月13日晴れやかな笑顔で手を振り周辺の桜が美しい半蔵門を通られた雅子さま。3月26日、淡い水色のロングドレスをお召しになって皇居で催された歌会始の儀に臨まれた。雅子さまは《感染の収まりゆくをひた願ひ出(い)で立つ園に梅の実あをし》と、新型コロナウイルス感染症の収束を心から願うお気持ちを御歌で表され、国民にお心を寄せられた。この歌会始の儀は講書始の儀に続いて1月中旬に行われる宮中の新年の儀式。だが、今年はコロナ禍のため約2カ月も延期され、出席者も大幅に抑えて全員マスクをつけての開催となった。さらに、歌を詠み上げる講師や講頌などはフェースシールドをつけ、机にアクリル板を立てるなど、完全な感染防止対策が施されていた。「女性自身」2021年4月13日号 掲載
2021年04月03日東日本大震災の発生から10年となる3月11日、天皇陛下は東京・国立劇場で開かれた犠牲者の追悼式に雅子さまとともにご出席。陛下は被災地、被災者へ寄せる思いを述べられた。「復興が進む中にあっても、新しく築かれた地域社会に新たに人と人とのつながりを培っていく上では課題も多いと聞きます。家族や友人など親しい人を亡くしたり、あるいは住まいや仕事を失い、地域の人々と離れ離れになったりするなど生活環境が一変し、苦労を重ねている人々のことを思うと心が痛みます。また、原子力発電所の事故の影響により、人々がいまだに自らの家に帰還できない地域や、帰還が始まったばかりの地域があり、農林水産業への風評被害の問題も残されています」10年という長い歳月が経った今でも、復興は道半ばであり、さまざまな課題を挙げられて“震災は現在も続いている”と強調されたのだ。震災を風化させまいという強いお気持ちが伝わってくる。異例の長さともいえる6分間にわたるお言葉は、雅子さまとご一緒に、10年間の被災地訪問を振り返りながら、追悼式の直前まで推敲を重ねなられたという。その表れとして、お言葉のなかでは、「皇后と共に」と2度も言及されている。「私も、皇后と共に、被災地を訪れてきましたが、関係者の努力と地域の人々の協力により、復興が進んできたことを感じています」「私も、皇后と共に、今後とも被災地の方々の声に耳を傾け、心を寄せ続けていきたいと思います」陛下はこれからも雅子さまと“二人三脚”で、被災地に心を寄せていく意志を示されたのだ。これまで両陛下は皇太子ご夫妻時代に、被災した岩手、宮城、福島の3県を3回ずつ訪問されている。追悼式を前にした3月4日には岩手県、3月17日には宮城県の被災者たちとオンラインで懇談された。今後、福島県へのオンライン訪問も検討されているという。陛下は今年2月のお誕生日会見で、こう述べられた。「私も雅子も、今後とも被災地の方々の言葉に耳を傾け、被災された方々の力に少しでもなれるよう、被災地に永く心を寄せていきたいと思っています。そしてまた、機会があれば、10年を超す歳月を経た被災地を訪れてみたいと願っております」10年を節目、区切りと考えるのではなく、さらなる復興のスタートとしてとらえるためにも、陛下と雅子さまが被災地を再訪される日が待たれる――。
2021年03月19日東日本大震災から10年を迎えた3月11日、天皇陛下と雅子さまは追悼式に臨まれる。雅子さまは毎年のお誕生日のご感想で、陛下とご一緒に「被災地の復興に永く心を寄せていきたいと思います」などと今なお被災地を気遣われ、復興を願う思いをつづられてきた。また、皇太子妃時代には被害の大きかった東北3県の被災地を3回ずつご訪問。そのご交流のなかでのお気持ちを、折に触れ和歌に詠まれている。《春あさき林あゆめば仁田沼の岸辺に群れてみづばせう咲く》’96年春、福島県土湯温泉町を訪ね、仁田沼周辺を散策された両陛下。震災の年に、その美しい自然に思いをはせ詠まれた御歌。《悲しみも包みこむごと釜石の海は静かに水たたへたり》岩手県釜石市をお訪ねの際、釜石湾が静かに凪ぐ様子をご覧になり、地域の人々の悲しみが癒されていくよう願われた。《ふるさとの復興願ひて語りあふ若人たちのまなざしは澄む》事故を起こした福島第一原発に近い広野町の福島県立ふたば未来学園高等学校の授業をご覧になり、生徒たちの真摯ですがすがしいまなざしの印象を詠まれた。《あたらしき住まひに入りて閖上の人ら語れる希望のうれし》津波被害の大きかった宮城県名取市閖上地区などをご視察。新しい災害公営住宅に入居した被災者の喜びの声に安堵され、さらなる復興を願われて詠まれた御歌。今年3月に入って以降、両陛下は被災地により深く心をお寄せになっている。1日には赤坂御所で復興庁の事務次官らから復興状況に関する進講を受けられ、4日には赤坂御所と岩手県の釜石市、陸前高田市とをリモートで結び被災者らの代表6人とお話を。雅子さまは、一人ひとりのお話をじっくりと聞かれ、声をおかけになるなどの交流をされていた。コロナ禍の今はリモートでのご交流しかかなわないが、近い将来、陛下とともに被災地をご訪問され、慈しみの心を皇后の御歌として詠まれることだろう。「女性自身」2021年3月23日・30日合併号 掲載
2021年03月17日東日本大震災から10年となる3月11日、天皇陛下と雅子さまは政府主催の追悼式に出席される。コロナ禍で被災地へ足を運ぶことは難しい状況だが、両陛下は3月4日にも岩手県の陸前高田市と釜石市をオンライン訪問されるなど、被災地した人々の力になりたいという強い思いをお持ちだ。これまで、雅子さまは被災地の未来を担う次世代の子供たちのことを気にかけてこられた。’15年10月には、この年の4月に開校した福島県立ふたば未来学園高校をご視察。生徒たちが「2030年に直面する地域課題解決に向けた取り組み」をテーマに話し合う様子を見学された。雅子さまはこの年の誕生日に、次のような感想を綴られている。《震災前よりも一層輝く福島県にしたい、将来ふるさとに戻って地域のために貢献したい、という前向きな気持ちにあふれた高校生の言葉に接し、嬉しく、また心強く思いました》「雅子さまは本当に明るいご表情で生徒たちとお話しされました。生徒たちの話には真剣に耳を傾けられ、活動目的、学校生活などについて聞かれていました。陛下と雅子さまが参加された“特別授業”は生徒たちにも大きな経験となったのではないでしょうか」(皇室担当記者)雅子さまはこのときのことを翌’16年の歌会始の儀で《ふるさとの復興願ひて語りあふ若人たちのまなざしは澄む》と詠まれている。当時高校1年生で、現在はふたば未来学園高校の同窓会会長を務めている新妻留菜さん(21)に改めて話を聞いた。「天皇陛下からは『震災のとき、どういう状況でしたか?おうちの人たちは大丈夫でしたか』とお声がけがありました。生徒会の書記の仕事にやりがいを感じていますとお話しすると、陛下は『頑張ってください』と、励ましてくださいました」新妻さんは、雅子さまが生徒たちに向けて語られた言葉が印象に残っているという。「あの日雅子さまがお話しになった『震災に遭ったこの地域の復興のために頑張ってください』という言葉が、いまの自分の生き方にも影響していると思います。地域復興のために頑張りたいという意志が強くなったように感じます。雅子さまにお会いした翌年のお歌は嬉しかったです。自分たちの高校というだけでなく、被災地の福島のことを詠んでくださった。そして今も被災地の福島、宮城、岩手の3県のことを気にかけてくださっている……。天皇陛下と雅子さまが、10年という月日がたっても震災を忘れずにいてくださっていることは、本当にありがたいです」その新妻さんは、元々は女優になりたいという夢を持っていたが、震災後に避難所などで看護師や医師の方たちに助けてもらったことで、将来は看護師になりたいと思ったという。そして、現在は、地元の看護学校で学んでいる。その励みとなっているのが“復興のために頑張ってください”という雅子さまの言葉なのだ。「震災のときは、全国各地から来てくださった人たちに助けてもらいました。もし今後、どこか違う地域で大災害が起こったときには、今度は看護師として私が助けに行けるようになりたいと思っています」天皇陛下は先月の誕生日会見で、次のように語られていた。「私も雅子も、今後とも被災地の方々の言葉に耳を傾け、被災された方々の力に少しでもなれるよう、被災地に永く心を寄せていきたいと思っています。そしてまた、機会があれば、10年を超す歳月を経た被災地を訪れてみたいと願っております」3月11日には政府主催の追悼式が開催され、両陛下が出席される予定となっている。両陛下はこれからも、被災地の人々にエールを送り続けられることだろう――。「女性自身」2021年3月23日・30日合併号 掲載
2021年03月11日天皇誕生日に胸元の刺繍が美しいロイヤルブルーのロングドレスをお召しになり、皇居へと向かわれた雅子さま。天皇陛下が61歳を迎えられた今回も、昨年と同じようにコロナ禍のため天皇誕生日の一般参賀は中止に。さらには駐日大使らと懇談する茶会の儀なども取りやめ、祝賀行事も出席者を縮小して催された。雅子さまは、お気に入りのドレス姿で皇居・宮殿で祝賀行事にご出席。皇后としてのお務めを果たされた。陛下は、お誕生日にあたり雅子さまについて「雅子は私の日々の活動を支えてくれる大切な存在であるとともに、公私にわたり良き相談相手となってくれております。私も、今後ともできる限り雅子の力になり、支えていきたいと思っています」と愛情深くお話に。夜には、両陛下と愛子さまは家族水入らずでお祝い御膳を囲まれた。「女性自身」2021年3月16日号 掲載
2021年03月07日コロナ禍でご公務も激減、なかなかお出ましの機会が訪れない昨今。本当はもっと雅子さまのお姿を拝見したかった……!ということで、近年の冬のファッションを総ざらい。色使いなど、気品ある装いのエッセンスをまねしてみては――?【Day1】リモートでも現地ご訪問と同じコーデを!先月末、昨年7月に発生した熊本県の豪雨被害の被災地をリモートでお見舞い。両陛下はともにタートルネックセーターにジャケットの装いで、被災者に親しみやすい雰囲気作りを。【Day2】環境会議は緑のスーツで昨年12月、環境問題に取り組むGEA国際会議の開会式に出席された際は、深いグリーンのスーツを選ばれた。襟と袖口にベルベットをあしらった、素材感の違いもポイント。【Day3】地方ご訪問は優しい白コート冬の地方ご公務には、雪のような白いロングコートで。Aラインのゆったりとしたシルエットに、お帽子のベージュのリボンと靴先の色合いをそろえ、優しげなスタイルに。【Day4】冬の定番色はボルドー寒くなると雅子さまがよくお召しになっているのがボルドーカラーのスーツ。同じ色でも帽子やバッグなどの小物でバリエーションを。【Day5】サステナブルファッションを実践!スカラップカラーが特徴的なロイヤルブルーのスーツは25年以上大切にされているもの。インナーを替えられ、上手に印象をチェンジ。【Day6】遊び心あるジャケットでご静養へ襟、ポケットのフラップ、カフスに入ったステッチでカジュアルさを演出。お持ちのバッグはFURLAの80周年記念限定モデル。【Day7】おうち時間はリラクシー素材を上質なとろみ素材のブラウスはおうち時間を心地よく過ごされるのにぴったり。パールのネックレス、イヤリングで女性らしさもUP。寒~い季節は、こっくり深いカラーを取り入れれば貴女もロイヤル気分♪「女性自身」2021年2月16日号 掲載
2021年02月07日コロナ禍によりご公務や行事が続々と中止になってしまった’20年。雅子さまの着物姿を拝見できたのは昨年の1月が最後。今年こそは感染拡大が収束し、和装での晴れやかな笑顔をたくさん拝見したい……そんな願いを込めて、雅子さまが着物をお召しになる機会を振り返ります。【大相撲ご観覧】’20年1月、例年、大相撲初場所の初日や中日に天皇陛下が行幸される天覧相撲。令和になって初の国技館には愛子さまと色合いをそろえられて、扇柄に菊、もみじなどを散らした淡いクリーム色の和服で。【海外要人とのご接見】’19年8月、海外からの賓客を招かれての国際親善では和服でのおもてなしで歓迎のお気持ちを。皇居宮殿にアフリカの要人を招かれての茶会では、淡いブルーに花籠紋様の和服をお召しになられた。【園遊会】’18年11月、春秋と年2回行われる園遊会は和装と洋装に分けられることが多い。皇后陛下はじめ、女性皇族方の和の装いも注目される。この日、雅子さまはもみじの葉のグラデーションが映える秋らしい和服で秋の園遊会にお出ましになられた。【文化功労者らとの茶会】’19年11月、毎年、文化勲章受章者と文化功労者を宮殿の「連翠」に招き催される茶会。平成の皇后、美智子さまも和服姿でのご列席が多かった。この年、雅子さまは淡いブルーにしっかりと描かれた菱の文様の和服で皇居・宮殿でのお茶会に。今年も拝見したい雅子さまの着物姿。雅子さまの晴れ着が日本を明るくする!「女性自身」2021年1月19日・26日合併号 掲載
2021年01月13日「雅子さまは、もともといろいろな人としゃべるような社交的な雰囲気の子供ではなかったから、子供のころはずっと2人でしゃべっていることが多かったんです。雅子さまと私の2人が学校の先生に犬をもらったのですが、その犬たちを毎日のように一緒に散歩させてどちらかの家に行って遊んでいました」雅子さまとの学生時代の思い出を懐かしそうに話すのは、ご学友の清家ルリ子さん(旧姓:村岡)。雅子さまとは、小学3年から高校1年まで田園調布雙葉学園で同級生だった。「家も近所で、学校の行き帰りもずっと一緒でした」という幼なじみだ。今月、12月9日に皇后になられて2回目のお誕生日を迎えられた雅子さま。本誌はその翌日、清家さんに雅子さまとの思い出を伺った。「小学生のころ、雅子さまと私は生物部だったんです。2人とも飼育係も担当しており、学校の動物をかわいがっていました。うさぎやハムスター、ヘビ、ハツカネズミ、モルモットも。雅子さまは当時、ご自宅でも犬のほかにカメレオンやハムスターも飼っていらっしゃいました」雅子さまは小学校の卒業文集に将来の夢を「獣医」と記されているほどの動物好きだ。「ヘビを触るのも平気でしたよ。学校で誰かが持ってきたヘビをグラウンドまで私と2人で素手で持っていって散歩させたこともありました。ヘビってヌルヌルしそうですけど、実はサラサラで冷たくてとてもきれいな感じなんですよ。でも私たちが持っていると、みんなキャーキャー言いながら逃げていく。それも面白くて、2人でよくお昼休みや放課後にグラウンドの草むらに放してあげたりしたんです。雅子さまが、そうやって楽しいことをやられているときにケラケラ笑っていらっしゃった表情を思い出します」その後、雅子さまのご留学などで頻繁に会えなくなってからも交流は途絶えず、22歳ごろには、清家さんの結婚式で雅子さまが介添え役をされ、さらにスピーチまでされたという。「実はスピーチは雅子さまを含めてお友達2人にお願いをしていたんですが、雅子さまのスピーチが長すぎて、2人目の友達のスピーチはなくなってしまいました(笑)」雅子さまは29歳で皇室へ嫁がれた。ご婚約を発表されたころ、清家さんはご自宅にお祝いに伺っている。「ご婚約が決まる前から、海外でも写真を撮られたりして大変そうでした。ですから私たち友人はそういう話題には触れないようにしていました。けれど、ご婚約の発表があるとマスコミの方から伺って、私の母にも“ここで会いに行かなかったらもう会えなくなるかもしれないから”と言われ、ある人からは“規制が張られて遠くから見ることしかできなくなる”とも言われたので、じゃあその前にお祝いのお花を持って会いに行こうと思ったんです。当時、雅子さまもよく買われていたお花屋さんで“雅子さまのお祝いに持って行きたい”と言って、バラの花束を作ってもらいました。オレンジ色というか黄色というか、活気があるような色にしてもらって。雅子さまは、ピンクのようなかわいらしいイメージよりは、活力のあるイメージでしたから、そんな色の花を選びました」そのときは、清家さんの母親も一緒だったこともあり、雅子さまとあまりしっかりと話はできなかったそうだ。「“おめでとうございます”と、あとは“大変だね、これから”と私は言いました。当時、ご自宅のまわりに記者の方たちがすごかったですから。警察官もいました。“そうなの、外に出られなくて”と雅子さまはおっしゃっていて。それでも、嬉しそうにされていたのを覚えています。外交官のキャリアを手放してまで、嫁がれる決心をされたのですから。外交官として実現したかったことが、皇室でも別のかたちでできるという思いもあったかと思います。一方で、自由に行動することはできなくなるでしょうから、そういう意味では大変なのだろうなとは思いました。でもまさかここまでとは……。当時はご本人も思っていらっしゃらなかったかもしれませんね」皇室に入られて以降、実際にお会いできたのは同窓会などの機会で数度。ご体調などが心配で手紙を差し上げたこともあるという。「そのときは、宮内庁の方から“受け取りました、ありがとうございました、とのことでした”といったお返事をいただきましたね」同窓会で直接お会いしても“皇室のことは気軽にお話になれないだろう”と話の内容は世間話ばかりになってしまうというが、幼いころからの2人の共通の話題、“動物”のことをお話になったときのことを教えてくれた。「私は、そのときも文鳥を飼ったり、カエルを飼ったりしていたんですよ。そういう動物の話を私からしたり、雅子さまが飼っていらっしゃる犬の話を伺ったりしましたね。あとは、皇居の敷地にアライグマが出たことがあったらしいんですが、保護をしたときのお話を雅子さまがされていたんです。私が“えっ、触ったんですか?”と尋ねたら、ほかの方から“まさか触れるわけがないでしょう”と(笑)。確かにそうだなぁと思ったのですが、小さいころから動物がお好きだった雅子さまですから、触りたかったんじゃないかしら、と思ってしまったんですよね(笑)」
2020年12月25日ご養蚕でお作りになった絹糸を前に、天皇陛下と写真に写られた雅子さま。12月9日の、57歳をお迎えになったお誕生日の写真で、雅子さまは今年の流行スタイルであるバルーンスリーブのタイブラウスに黒のワイドパンツという装いだった。実はこのシルエットは12月1日のお誕生日に公開された、ベージュのボウタイブラウスにワイドパンツ姿の愛子さまとほとんど同じ。なんとお二人で、若い女性の間で流行している、リンクコーデをなさっていたのだ。1週間違いでお見せになった雅子さまと愛子さまのタイブラウスコーデに、母娘の連携のよさが感じられた。「女性自身」2020年12月29日号 掲載
2020年12月19日《今年は、特に命の大切さ、尊さについて改めて深く思いを寄せる年になりました》12月9日、57歳になられた雅子さまが、お誕生日に際してのご感想を文書で公表された。「ご感想は4千字を超える文量で、コロナ禍の国民を心配するお気持ちが伝わってきました」(皇室担当記者)ご感想のなかで雅子さまは《新型コロナウイルス感染症により、世界中で、そして日本国内でも多くの方が亡くなっていることに対し、この場をお借りしてお悔やみ申し上げます》と犠牲者を追悼された。また、《医療に従事される皆さんが、大勢の患者さんの命を救うために、そして、感染の拡大を防ぐために、日夜献身的に力を尽くしてこられていることに、心からの敬意と感謝の意を表したいと思います》と、医療従事者への感謝を述べられている。コロナ禍の影響についてはほかにも、苦境にある経営者や失業者、偏見に苦しむ感染者の家族や医療従事者の家族、虐待の増加が懸念される子どもたちなど、さまざまな立場の人々に寄り添ったお言葉を綴られていた。さらにはコロナ禍だけでなく、自然災害や東京五輪の延期、上皇ご夫妻や愛子さまのご近況にいたるまで、多岐にわたる話題に言及されている。「文面が宮内記者会に渡されたのは誕生日前日の夕方でしたが、雅子さまはなんと、8日の午前に報じられた小惑星探査機『はやぶさ2』のカプセル回収成功というニュースにまで言及されていました。雅子さまは、ギリギリまで推敲に推敲を重ねられていたのです」(前出・皇室担当記者)来年の新年一般参賀は中止が決まっているが、天皇陛下によるビデオメッセージが配信されることが決定。雅子さまの出演も検討されているという。11月には天皇陛下とご一緒に、病院や高齢者施設へのオンライン訪問をされた雅子さま。《オンラインという方法により、このように国民の皆様との触れ合いの機会を持てることは有り難く、今後ともそのような機会を大切にしていくことができればと感じております》と、リモート活用に積極的な姿勢も示されている。新年、画面越しであっても両陛下とお会いできることを願いたい――。
2020年12月14日12月9日、57歳の誕生日をお迎えになられた雅子さま。変化の激しい時代に適応しながら常に国民に寄り添うことを考え実践されている、令和ならではのルールとはーー。【1】子どものケア&動物愛護に積極的皇太子妃時代から児童養護施設を訪問されたり、子どもたちに対して優しいまなざしをお持ちの雅子さま。また、保護動物を引き取られて飼われるなど、生き物を大切にされている。【2】パンツスーツで颯爽とご自分らしく近年、お召しになるスーツは優しい色合いが多くなられた。特にパンツスーツでのお出かけは雅子さまの定番スタイル。ジャケットの襟や袖には、少し個性あるデザインを加味して、雅子さまらしさを演出されている。【3】レセプションではよりお近くに地方ご訪問などの際に行われるレセプションでは、参加者が来るのをお待ちになる形ではなく、大勢の人たちの中に自ら入っていき移動されながら参加者とお話し交流する形式に。【4】涙を隠されない昨年、ご即位のパレードで沿道からの歓声に感激の涙を見せられた雅子さま。感動されたときに思わず目を潤ませるご様子もお人柄を感じさせる魅力のひとつ。【5】笑顔も思い切りお見せにたとえご公務中でも、楽しいときにははっきりと笑った表情をお見せになる。心からの明るい笑顔で会話されるご様子が印象的。【6】しゃがまれて奉迎者とお話しをお出かけ先に集まっている人たちと積極的に歓談されてのご交流。最前列に座っている子ども連れのお母さんたちともしゃがんで会話を。【7】オンラインご公務にも挑戦コロナ禍の中、外出されてのご公務が行えない状況が続いているが、天皇皇后として初めて“オンライン行幸啓”を取り入れられた。令和流、皇后のセブンルール。雅子さまは国民により近い皇室像を模索されている。「女性自身」2020年12月22日号 掲載
2020年12月13日雅子さまは12月9日、57歳の誕生日を迎えられた。誕生日に際してのご感想にでは、新型コロナウイルスによる影響を案じられるなか、こう綴られている。《家庭内での暴力や子供への虐待が増加している可能性があるということも耳にしており、案じています。大きな禍に見舞われている社会の中で起こりやすい問題とはいえ、今後、皆が心穏やかに日々を過ごせるようになることを願ってやみません》児童虐待は、雅子さまがこれまでも強い関心を示されてきた問題だ。’18年に発表されたお誕生日に際してのお言葉には、このような一節が綴られていた。《最近、国内では、子供の虐待や子供の貧困など、困難な状況に置かれている子供たちについてのニュースが増えているように感じており、胸が痛みます》さらに昨年、56歳のお誕生日に際してのお言葉でも《プラスチックゴミなど多くの環境問題や、日本国内の貧困や子供の虐待などの問題、また、世界で紛争や内戦が続いていることなどにも心が痛みます》と言及されている。3年連続で、児童虐待への憂慮を示された雅子さま。「子供の虐待を防ぎたい」というお気持ちを、繰り返し訴えられているのだ。これまでも雅子さまは、困難な状況にある多くの子供たちを励まされてきた。愛子さまを出産された翌年は、世田谷区内の社会福祉法人「福音寮」をご訪問。療養に入る前の’03年には、東京都社会福祉事業団「石神井学園」を訪れ、保護者がいない子や虐待を受けた経験のある子供たちと交流を深められた。新型コロナウイルスの影響下では、子供たちの支援にいっそう強い関心を寄せられている。今年10月1日、小中学校の校長会会長や東京都教育委員会教育長ら4人を赤坂御所に招き、天皇陛下と雅子さまはコロナ禍の教育現場について説明を受けられた。雅子さまは「家庭での虐待は大丈夫ですか」などと熱心に質問され、懇談の時間は予定より60分ほど延長になったほどだった。コロナ禍の長期化でより柔軟な対応が必要となっているなか、雅子さまも動き出されているという。「天皇陛下と雅子さまは11月18日、日本赤十字社医療センターなど全国4つの病院を赤坂御所からオンライン上で視察されました。両陛下の“オンライン視察”は初めての試みでした。“苦しい状況の子供たちを励ましたい”というお気持ちを強く持たれている雅子さまは、子供たちを励まされるため、今後は児童養護施設などにリモートを活用して視察をされることもお考えではないでしょうか」(宮内庁関係者)
2020年12月09日12月9日に皇后となられて2度目、57歳のお誕生日をお迎えの雅子さま。残念なことに皇后としての2年目は、コロナ禍の拡大でご公務が極めて少ない一年となり、国民に優しく接してくださる雅子さまのお姿を拝見できず寂しい思いをされた方も多いだろう。それでも11月8日の「立皇嗣の礼」では、天皇皇后両陛下に「立皇嗣宣明の儀」を終えた秋篠宮さまが挨拶される「朝見の儀」において、雅子さまと紀子さまがティアラにローブデコルテの盛装でお出ましになったときの輝きは、不安な時代にあって国民の心に華を感じさせてくれるシーンだった。私たちに夢を与えてくれる、雅子さまのロングドレスの盛装を一緒に振り返りたい。【93年6月ご成婚】森英恵さんがデザインしたご成婚の日のローブデコルテ。生地は最上級のシルクで、京都の龍村美術織物が織り上げた明輝瑞鳥錦。光沢の美しい絹糸で鳳凰と龍の地紋を浮かび上がらせる銀から金のグラデーションが美しい。ご成婚パレードのお車に乗られるときには襟元に花弁をあしらったジャケットをお召しになり、美智子さまから贈られたティアラを輝かせドレスと共布のバッグを手にされていた。【93年6月宮中饗宴の儀】オレンジがかったシャンパンゴールドのシルクのロングドレス。ご成婚を祝う昼の宮中饗宴の儀には肌の露出を抑えたローブモンタント姿で。スタンドカラーに膨らんだ袖、左のウエストに大きなリボンを飾り、スカートにかけて大きなドレープがデザインされている若々しい新妻の装い。【94年11月バーレーン】ご成婚後、天皇陛下と初めてお出かけになった海外ご公務で中東4カ国を歴訪。バーレーンの王宮でお召しになったのは、フロントに金糸で流水のような模様をあしらった真っ赤なロングドレス。中東の風習を考慮して首回りを詰めて長袖にされ肌の露出を抑えている。バッグと靴は金と銀で統一、ゴージャスさを演出されていた。【95年1月ヨルダン】2度目の中東ご訪問。ナドワ宮殿で催されたヨルダン国王主催の晩餐会での装いは、イスラム圏の女性の衣装・アバヤで使う長い布を感じさせるような、上質なシルクの布を右肩から裾にかけて用いられている。左上半身には花をあしらったレース素材でとてもエレガントな一面をお見せに。アシンメトリーなロングドレスは肌の露出を抑えながらも女性的な装いになっている。【13年4月オランダ国王即位式】アムステルダムで行われたオランダのアレクサンダー国王の即位式。久しぶりの海外ご公務に出席された雅子さまは、スタンドカラーからスカートの裾まで、日本のシルクの美しさが際立つローブモンタント姿。地紋には可憐な花々が描かれていて、お帽子から足元まで統一された姿にシンプルな日本的美意識が醸し出されていた。【15年7月トンガ国王戴冠式】南太平洋のトンガ王国の国王トゥポウ6世の戴冠式へ。雅子さまは胸元に金糸を使ったベージュのロングドレスでご列席。花びらを思わせるようなスタンドカラーから胸元に施したレースが美しく、パールの控えめなアクセサリー使いをされながらも豪華なバッグを持ちアクセントにされていた。【17年4月スペイン国王来日、宮中晩餐会】スペインのフェリペ国王夫妻の来日を歓迎する宮中晩餐会。雅子さまは四角く開いた胸元のラインと少し長めの袖口にデザインを施した爽やかな淡いブルーのローブデコルテ姿でご臨席。豪華なティアラとネックレスが際立つように開いた首回りの美しく見えるドレス。【19年5月即位後朝見の儀へ】皇后となられ初のドレス姿。第一ティアラとネックレスをおつけになるにふさわしい、最上級のシルクで作られたシルエットのたいへんに美しいローブデコルテ。2連にされたネックレスに合わせたハート形の首回りに少し長めの半袖で、華美に肌を露出されずミセスらしい装いになっている。【19年5月トランプ大統領夫妻来日、宮中晩餐会】令和初の国賓、トランプ大統領とメラニア夫人をもてなす宮中晩餐会での装い。皇后として初めての晩餐会で、雅子さまはバラ模様のシャンティレースのジャケットに、体のラインに沿ったロングドレスで華やかな大人の女性の装いをなさっていた。珍しく金を基調にされたアクセサリー使いを。【20年11月祝賀御列の儀】祝賀御列の儀に出発される両陛下。雅子さまは即位の礼の際のローブデコルテに、フロントに縁取りの三つ編みと淡いゴールドの花びらを飾ったボレロ風ジャケットをお召しに。第一ティアラとネックレスをおつけになり、全体のシルエットから皇后らしい貴賓が感じられる。当初の予定では、イギリスへ訪問されたり、習近平国家主席を国賓としてもてなされたりするはずだった2020年。来年こそは、再び雅子さまの華やかなドレス姿を拝見できることを期待したい――。
2020年12月09日雅子さまは12月9日、56歳の誕生日を迎えられ、宮内庁を通じて文書でご感想を公表された。文書のなかで雅子さまは《思いも寄らず世界中が新型コロナウイルス感染症の大きな災厄に見舞われることとなり、大変に心の痛む年でした》と、コロナ禍の国民生活を案じられた。皇室の活動も大きな制約のかかる1年だったが、即位関連儀式を締めくくった秋篠宮さまの「立皇嗣の礼」についても触れられている。《先月には、当初の計画より規模を縮小してではありましたが、立皇嗣の礼が執り行われました。これにより、昨年のお代替わりに伴う主な儀式や行事が無事に終了したことを安堵しております》ただ、秋篠宮家についての言及はこの箇所のみ。先月、眞子さまの「お気持ち」文書が公表され、秋篠宮さまが”結婚容認”を表明されたが、眞子さまと小室圭さんのご結婚についての言及はなかった。婚約内定会見から3カ月後というタイミングだった3年前の誕生日では、雅子さまは次のように眞子さまを祝福されていた。《9月には、秋篠宮家の眞子内親王殿下のご婚約が内定し、喜ばしく思っております。私が皇室に入りました時には、東宮仮御所の隣にお住まいの、まだ1歳半余りの活発なかわいらしい女の子でいらっしゃった眞子様が、すっかり立派に成長された姿を感慨深く思います。日頃から、愛子にも優しく、また、楽しく接していただき、私たちにとっても、いつも楽しい時間をご一緒してきた眞子様には、心からのお幸せをお祈りしております》しかし、このお言葉が発表されたわずか3日後、『週刊女性』が小室さんの母・佳代さんの金銭トラブルを報道。翌年2月に眞子さまと小室さんの結婚延期が決定されたのだった。雅子さまはそれ以来、眞子さまの結婚には触れられていない。一方、眞子さまは「お気持ち」文書のなかで、次のように綴られていた。《この度、私がこの文章を公表するに当たり、天皇皇后両陛下と上皇上皇后両陛下にご報告を申し上げました。天皇皇后両陛下と上皇上皇后両陛下が私の気持ちを尊重して静かにお見守りくださっていることに、深く感謝申し上げております》「結婚延期の原因となった金銭トラブルについて小室さんから十分な説明がないなど、課題は残されたままです。眞子さまのお気持ちを”尊重”されているといっても、この状況で雅子さまがお二人の結婚についてコメントされるのは難しいでしょう」(皇室担当記者)雅子さまが眞子さまに、もう一度心からの祝福の言葉を贈ることができる日は来るのだろうか――。
2020年12月09日豪華なドレスに十二単、颯爽としたスーツ姿……。9月11日に、皇后となられてから500日を迎えた雅子さまのエレガントな装いの数々を、徹底解説します!解説してくれたのはファッション評論家の石原裕子さん。皇室をはじめ、セレブの装いにも幅広い知識を持つ。美智子さまや雅子さま、佳子さままで、お務めの内容や歴史背景なども考慮した装いの解説に定評がある。■ローブ・デコルテ【令和元年5月1日】「即位後朝見の儀」肌を出す装いのローブ・デコルテ。「ご成婚時にはノースリーブで胸元のカットも大きかったのですが、今回は袖を付け、ハート形のVネックは小さめにされたミセスらしい装い」(石原さん・以下同)【令和元年10月22日】「饗宴の儀(第1日)」ひし形の地紋がデコラティブな、ゴールドの柔らかな布で作られたローブ・デコルテ。「襟のフリルは胸元で5つのバラがつぼみから花になるデリケートなデザインで、2連のネックレスと調和して華やかな印象です」【令和元年11月10日】「祝賀御列の儀」縁取りの三つ編み、外側に飾られたゴールドの花びらが印象的なボレロ風ジャケット。「第1ティアラと調和する、たおやかで風格あるシルエットから高貴さを感じます」■ローブ・モンタント【令和元年5月27日】「トランプ米大統領を招いての宮中晩さん会」米大統領夫妻を迎えるため、ニューヨーク州の花、バラの模様のシャンティレースのジャケットを。「体にまとうようなシルエットも華やかで、大人の女性の装いです」【令和元年10月29日】「饗宴の儀(第3日)」立食の会を想定した全身を見せる装い。水の流れを思わせるモアレの地に、滝を表現したカスケード襟を飾られて。【令和元年11月18日】「大饗の儀(第2日)」桜の花びらを織り出した光沢のあるレース地でシンプルなデザイン。「袖の付け根の膨らみと大粒のパールのネックレスに女性らしさを感じます」【令和2年2月23日】「天皇誕生日を祝う茶会の儀」上質なシルクで首から袖口まで肌を覆った典型的なローブ・モンタント。色、ラインも美しくウエストのボウでエレガントさと愛らしさを。■十二単【令和元年5月8日】「期日奉告の儀」十二単に近い雰囲気の伝統的装束姿で令和初の宮中三殿ご参拝。古典的な向鶴紋様の若草色の御小袿が若々しい。【令和元年10月22日】「即位礼当日賢所大前の儀」最高に清浄な白の十二単姿は薄紅色の御長袴。釵子、櫛は銀、檜扇も白木に白い紐をお使いに。【令和元年10月22日】「即位礼正殿の儀」白の御唐衣は非対称の向鶴紋様で現代的デザイン。「内側の御表着には、雅子さまのお印である紫のハマナスの柄が。さらに、少しずつずらして見せる緋色も美しい日本的な色重ねです」■着物【令和元年7月1日】「トルコ大統領ご接見」淡い青磁色に白、紫、オレンジなどの小菊を描いている。柄の間隔をあけ、余白を生かして落ち着いた趣に。【令和元年8月30日】「アフリカ各国首脳との茶会」菊、紫陽花などが飾られた金箔の花籠紋様の和服に、銀糸も織り込んだ白い綴れの唐花柄の帯を合わせて。【令和元年10月31日】「饗宴の儀(第4日)」松並木の風景のようなしっかりした絵柄のクリーム色の和服。華やかなゴールドの帯に平打ちの帯締めを。【令和元年12月20日】「ウズベキスタン大統領ご接見」雲取りや青海波の中に松や菊が描かれたおめでたい紋様。上質なピンクゴールドの帯で高貴さをプラス。【令和2年1月25日】「大相撲ご観覧」令和初の天覧相撲へ。「愛子さまのワンピースの色目に合わされ、優しいクリーム色の地にオレンジ色や濃淡をつけた朱色の小花を散らしています。同系色の帯もグラフィック調の花菱紋様で、キリリと締まった感じを加えています」■スーツスタイル【令和元年6月2日】「全国植樹祭」植物をイメージさせる、淡いアップルグリーンのテーラードジャケットのスーツ。「ミセスになられても、ラインを絞った腰半ばまでの短めのジャケットをキュッと着こなされて、颯爽とした感じがします」【令和元年8月7日】「フローレンス・ナイチンゲール記章」授与式目の覚めるような純白のシルクのスーツ。「胸元の詰まったウィングカラーはナース服を思わせ、清潔な感じがします」【令和元年9月7日】「全国豊かな海づくり大会」レセプション光沢のある上質なシルク地で襟からフロント、袖口にフリルをあしらった白のセットアップ。シャンパンゴールドの小物で気品を添えられて。【令和元年9月28日】「国民体育大会」役員懇談会クラシックなドレスコート。白と紺は雅子さまお気に入りの配色。「胸元や襟、ボタンなどの紺が引き締まった雰囲気を演出。ボタン中央にパールで花を作る心配りも」【令和元年11月21日】「三重県行幸啓」「ハリ、光沢の美しい上質な生地で帽子から靴まで全て統一された最高の品格を感じる装い。丸襟、アールのついた裾ラインが素敵です」石原さんは、雅子さまのミセススタイルへの変化についてこう語る。「雅子さまは皇后になられてから、今のお立場でしか着こなせない上質な装いのなかでも、色使いやデザイン、素材など、どこか国民に寄り添うような、優しいお気持ちが感じられるお召し物を選ばれているように感じます。特に色使いは、お若いころからよくお召しになっていたビビッド系から、パステルカラーや白へと色のトーンを落とされた印象です。白い服はとてもお似合いで、上質な素材を全体に使い、ほかの色を入れるときには控えめな淡い色を選ばれています。まさに皇后陛下という高貴な装いになり素敵だと思います」また、フリル使いやカスケードなど、襟周りからフロントに使われている女性的なデザインも増えている。「それらもかわいいだけにならずエレガントに取り入れています。米大統領夫妻の歓迎晩さん会では、ニューヨーク州の花であるバラをあしらった豪華なレースのジャケットをお召しでした。ご公務では訪問先や、その催しにゆかりの色や柄を取り入れてお召しになります。皇后として大切なお務めとなるフローレンス・ナイチンゲール記章授与式では、ナイチンゲールの衣装のような刺しゅうを施したウィングカラーの白いスーツで、古いナース服をイメージさせる装いでした。美智子さまがされてきた細やかなお心遣いも、しっかりと継承されているのです」「女性自身」2020年9月29日・10月6日合併号 掲載
2020年09月25日終戦から75年の節目を迎えた8月15日、天皇陛下と雅子さまはマスク姿で全国戦没者追悼式にご臨席。正午にはお二人で標柱の前に立ち黙祷された。今年は新型コロナウイルスの影響で規模を縮小しての開催となり、参列者も昨年の約6,200人から約550人と大幅に減少した。国歌は演奏のみ、参列者は間隔を空けマスク着用での式典となった。陛下は今年も「深い反省」という言葉を用い、平和に対してのお気持ちを示された。陛下と雅子さまにとっては2月14日の「世界らん展」以来、半年ぶりの公の場でのお務めとなった。「女性自身」2020年9月1日 掲載
2020年08月24日深いグレーの礼服をお召しになった雅子さまは、天皇陛下の左後方を寄り添うように歩まれ、「全国戦没者之霊」と記された白木の標柱の前へと進まれた――。終戦75年となる今年、終戦記念日の8月15日に「全国戦没者追悼式」が日本武道館で催された。しかし、会場は例年とは違う緊張感に包まれていた。「コロナ禍のなかでの追悼式となりますので、感染予防のために厳戒態勢が敷かれました。参列者は例年の1割以下となる550人程度に。入場時に体温測定が行われ、全員がマスクを着用。両陛下も、最後までマスクを外されることはありませんでした」(皇室担当記者)壇上の両陛下は正午の時報とともに1分間の黙祷。続いて陛下がお言葉を述べられた。そのなかにも、新型コロナに言及する異例の一節があった。《私たちは今、新型コロナウイルス感染症の感染拡大により、新たな苦難に直面していますが、私たち皆が手を共に携えて、この困難な状況を乗り越え、今後とも、人々の幸せと平和を希求し続けていくことを心から願います》陛下と雅子さまがご公務でお出ましになったのは、今年2月14日の「世界らん展」以来。実に半年ぶりのことであった。「感染の懸念が消えないなかでも両陛下が式典への臨席を決断されたのは、先の大戦への“深い反省”と、唯一の被爆国としてかけがえのない“平和”を願う強いお気持ちゆえでしょう」(前出・皇室担当記者)終戦記念日に先立つ8月11日、両陛下は赤坂御所に国連本部事務次長の中満泉さんを招き、核軍縮などについて説明を受けられた。中満さんは日本人女性として初めて国連事務次長に就任し、軍縮部門のトップを務めている。両陛下とのご面会前には広島と長崎の平和式典にも参列している中満さんが、本誌の取材に答えてくれた。「まず私から両陛下に国際安全保障の現在の環境や、日に日に難しくなる軍縮のさまざまな課題についてお話をいたしました。今回訪問した広島・長崎では、オンライン技術を使って被爆地の情報を世界に発信できるシステムを開発している若者たちと出会い、非常に勇気づけられたという報告もさせていただきました」中満さんの報告に両陛下は強い共感を示され「すばらしいことですね。政府間の交渉も重要ですが教育も重要です。若者が被爆地の話を継承するのも大事なことです」と述べられたという。面会室の机上には中満さんの著書『危機の現場に立つ』が置かれていた。両陛下は面会に先立ってお読みになっていたのだ。「両陛下は本当にご誠実なお人柄であると感じました。天皇陛下からはかなり専門的な化学兵器についてのご質問もありました。私の本も興味を持ってお読みいただいたようですし、軍縮についてもすでにさまざまな知識をお持ちのようでした」また、雅子さまと中満さんは同じ’63年生まれ。中満さんの2人の娘も愛子さまと同世代だ。そういった共通点もあり、教育の大切さについても意気投合したようだ。「若い人たちに積極的に平和の問題に目を向け、海外でどのような課題があるのかということに関心を持ってもらうためには、教育がいちばん重要なのではないかとお話しさせていただきました。その流れで、愛子さまが中学生のときに広島へ修学旅行に行かれて、原爆資料館で感じたことを卒業文集に書かれたというお話もお聞きしました。天皇ご一家は、常日ごろからご家族で『平和』についてよく考えられたり、学ばれたり、お話しされているのだろう、と感じました。私たちは戦争を体験していない世代です。だからこそ、この平和を守っていくために何をすべきなのか。雅子さまは皇后陛下というたいへんなお立場で、それを誠実に真剣に探られているのだと思います」さらに中満さんは“コロナ禍と闘いながらの平和希求”についても両陛下に語った。「コロナ危機に関しても、ある意味でこれを“機会”として、これまで私たちの社会・世界にあったさまざまな問題点を見直し、よりよい世界に変革していくように心がけたい、一人も取り残さないような社会・世界にするべく努力したいと申し上げました。すると陛下と雅子さまは何度も大きくうなずかれておられました」「女性自身」2020年9月1日号 掲載
2020年08月20日キャリア30年、50歳で他界したモデル・雅子さんの半生を、夫である大岡大介が監督として追ったドキュメンタリー映画『モデル 雅子 を追う旅』が、劇場公開から1年を経て、7月30日(木)より各配信サイトにて順次配信スタートする。1984年、19歳でモデルとしてデビューして以降、雑誌文化全盛期の80年代に「an・an」や「装苑」など時代の最先端で活躍した雅子さん。CM出演や、映画『リング』(’98)では貞子の母を演じ話題に。本作では俳優・竹中直人、高嶋政宏ら生前の雅子さんを知る人々に、大岡さんがインタビューを敢行。彼女の半生に思いを馳せると、移りゆく時代の中でも自分の歩幅を信じて丁寧に年を重ねてきた姿が浮かび上がり、美しさに隠された、愛すべき素顔が明かされる…。そして今回、本作の配信決定を記念して、特別映像がシネマカフェに到着。昨年の劇場公開時にアップリンク吉祥寺で行われた、竹中さんらゲストと監督のトークショーの模様からスタートし、雅子さんが写る雑誌、普段の雅子さんの様子も映し出されている。『モデル 雅子 を追う旅』は7月30日(木)より各配信サイトにて順次配信開始。(cinemacafe.net)■関連作品:モデル 雅子 を追う旅 2019年7月26日~アップリンク吉祥寺にて1週間限定、全国にて順次公開。©︎2019 Masako, mon ange.
2020年07月25日リーディングドラマ「シスター」が6月25日(木)から8月5日(水)まで、オンライン上演される事が決定した。【チケット情報はこちら】2013 年に鈴木勝秀が書き下ろし、篠井英介&千葉雅子のタッグでわずか 1回のみ上演されたリーディング公演『シスターズ』。2017年3月にはタイトルも『シスター』と改め4年ぶりに上演、以降、実に38組に及ぶ俳優たちが、姉と弟、もしくは姉と妹の、少し不思議で、少し怖くて、とてもやさしい物語に挑んできた。今年の4月から5月には、新宿角座にて、7回目の公演として新たに17カップルの『シスター』が生まれるはずだったが、このコロナ禍において、やむを得ず中止に。しかし、その新宿角座での公演に出演予定だった俳優たちを中心に、オンラインでのリメイク上演が決定。すべて新作・撮りおろし。さらに今回から、大嶋吾郎が『シスター』のために書き下ろした音楽が登場する。PIA LIVE STREAMにて配信。チケットは6月18日(木)午前10時発売開始。■リーディングドラマ「シスター」[第一回配信]6月25日(木)18:00~7月1日(水)23:59佐津川愛美・浅利陽介桑原裕子・村田 充佐藤真弓・陳内 将[第二回配信]7月2日(木)18:00~7月8日(水)23:59貴城けい・佐奈宏紀笠松はる・輝馬[第三回配信]7月9日(木)18:00~7月15日(水)23:59とよた真帆・伊万里 有木村花代・多和田任益村岡希美・近藤公園[第四回配信]7月16日(木)18:00~7月22日(水)23:59貴城けい・宇野結也高月彩良・佐藤永典小野妃香里・佐奈宏紀[第五回配信]7月23日(木・祝)18:00~7月29日(水)23:59彩乃かなみ・橋本真一宮 菜穂子・澤村國矢池田有希子・大山真志[第六回配信]7月30日(木)18:00~8月5日(水)23:59とよた真帆・陳内 将久世星佳・伊藤裕一篠井英介・菅原永二
2020年06月17日美智子さまから引き継がれたご養蚕の作業のため、お車で皇居へ向かわれる雅子さま。その隣には天皇陛下のお姿が――。6月2日、天皇陛下は雅子さまとご一緒に皇居・紅葉山御養蚕所へ。陛下は「かわいいね」と雅子さまに声をかけながら、成長した蚕の世話をされたという。皇室担当記者は驚いた様子でこう語る。「上皇陛下も何度か、美智子さまと繭を収穫されたことはあります。ただ、繭ができる前から一緒に作業をされることはほとんどなかったと思います。今回の“夫婦共同作業”は、異例のことでした」6月9日には、ご結婚27周年を迎えられた天皇皇后両陛下。緊急事態宣言は解除されたが、まだまだ新型コロナウイルス感染症の拡大は予断を許さない状況だ。「皇后となられた令和元年、雅子さまのご活躍ぶりは目覚ましいものでした。世界約190の国や機関から賓客を招いた『即位の礼』でも堂々たるお振舞いで、世界の王族と親交を深められました。卓越した語学力を生かした国際親善など、皇后としての2年目は、さらに雅子さまらしさが発揮されるはずでしたが……」そう語るのは前出の皇室担当記者。突如やってきたコロナ禍という“逆風”は、雅子さまにもショックを与えているという。「名誉総裁として臨まれるはずだった、5月の日本赤十字社の全国赤十字大会が中止になりました。さらに、5月ごろに予定されていた、天皇皇后となられて初の海外ご公務となるイギリスご訪問も延期に。東京五輪も1年延期となり、海外に行くことも、日本に賓客を招くこともいっさいできなくなりました。気丈に振る舞われている雅子さまですが、皇后として大きな目標とされてきた大切な行事や、国際親善の場が次々となくなり、沈みがちな日もあるという話も聞こえてきます」実際に5月18日には、ご養蚕作業を当日直前になってキャンセルされたことも。ご体調が整わなかったことが原因とみられている。「今回、天皇陛下が蚕の世話を雅子さまとご一緒になさったのは、陛下たってのご希望だったと聞いています。できるかぎり近くにいて、見守りたい――。そういった陛下の深いお気持ちを感じる出来事であったと思います」(宮内庁関係者)天皇陛下は今年2月の誕生日会見でも《できる限り雅子の力になり、支えていきたい》と語られていた。陛下が《雅子さんのことは僕が一生全力でお守りしますから》とプロポーズされたのは28年前のこと。にこやかな養蚕作業には、雅子さまを「私が守る!」という陛下の今も変わらぬ強いご意志が滲んでいたのだ。精神科医で立教大学教授の香山リカさんもこう言う。「イギリスご訪問などは、長い時間をかけて、以前からしっかりと準備されていたと思います。そのぶん、突然のコロナ禍での延期は、雅子さまにとって大きなストレスにもなりえます。そんなときに天皇陛下がご養蚕に同行されたことは、雅子さまにとっては陛下のお気持ちを感じて、とても心強かったはずです」しかし、世界を覆うコロナ禍は、いまだ皇室の活動にも暗い影を落としている。「2月23日の天皇誕生日の儀式および一般参賀がお取りやめになったのを皮切りに、ご公務は次々と中止されて、皇族方のスケジュールは白紙状態が続いています。天皇皇后両陛下のお出ましは、8月15日の『全国戦没者追悼式』までないのではないでしょうか。このまま皇室と国民の触れ合いや交流がない状態が続くと、皇室に対する国民の敬愛が薄れて、存在意義を失ってしまうのではないかと宮内庁内でも危惧されています」(前出・宮内庁関係者)そんななか、すでに両陛下は前例なき「皇室改革」へ向けて一歩踏み出されているとみるのは、皇室ジャーナリスト。「陛下と雅子さまが、5月20日、日本赤十字社の社長と副社長を赤坂御所に招いてご進講をお受けになりました。翌日、そのときの両陛下のお言葉が、それぞれ宮内庁のホームページで公表されたのです。誕生日のご感想以外で“皇后のお言葉が単独で”公表されるのは異例のことです」両陛下は6月3日にも、全国保健所長会の副会長ら保健所関係者3人と面会し、現場の状況などについて懇談された。「宮内庁は新型コロナウイルスをめぐり、両陛下が専門家から説明を聞くご進講や面会に関して、その場でのご発言内容をこれからも公表していくとしました。そして、公表は天皇陛下のご意向を踏まえたものであると明かしたうえで、『その時々にでき得る、最大限のお気持ちの発信の形』と説明したのです」つまり陛下と雅子さまは、前例を打破し、現場の医療関係者に労いのお言葉、国民へのメッセージを発信したのだ。海外渡航が制限されているコロナ禍の状況では、雅子さまが皇室に入られたときから望まれている国際親善もままならない。しかし、前出の皇室担当記者によれば、その状況だからこその“ステイホーム外交”を両陛下が始められているのだという。「陛下は4月、スペイン国王フェリペ6世と両国の状況について電話会談されています。また、カナダのジュリー・ペイエット総督から見舞いの電報が寄せられたのをきっかけにして、電報でのやり取りをされ、コロナ禍に協力して立ち向かうことを確認されています。両陛下が特に親しくされている海外王室といえばオランダとベルギーの王室が筆頭に挙げられますが、それ以外の王室とも緊密なお付き合いがあります。今後、スカイプやズームを使ってのオンライン交流が行われていく可能性も高いのです」前出の香山さんも、両陛下の挑戦に賛成だという。「陛下と雅子さまが現在学ばれている新型コロナの知識を生かして、オンラインで病院の関係者を励まされるなどの新しい活動は、近い将来実行なさる可能性があるのではないでしょうか。過去の慣例から脱却して、新しいスタイルで国民に寄り添われることも素晴らしいと思います」逆境の中、二人三脚で進められている改革――。皇室と国民の距離は、さらに近づいていくはずだ。「女性自身」2020年6月23・30日号 掲載
2020年06月09日5月29日、雅子さまは皇居の紅葉山に出かけられ3度目のご養蚕に臨まれた。「食べるのにどれくらいかかりますか?」エサになる桑の葉を蚕に与えられる雅子さま。ご養蚕は明治天皇の后、昭憲皇太后が明治維新後に絹の生産を奨励するために始められ、歴代皇后に引き継がれてきた。例年は4種類の蚕をお育てになるが、今年は新型コロナの影響で日本古来種の「小石丸」だけを飼育されている。2年前、美智子さまのなさりようを見学されている雅子さまは、落ち着いた様子で丁寧に給桑されていた。「女性自身」2020年6月16日号 掲載
2020年06月08日