秋を代表する魚のさんま。なんといっても醍醐味は炭火焼きです。でも、家庭のグリルでも煙が気になるという人もいますよね。塩焼きだけでなく、刺身をアレンジしたり、煮物にしたりすることで、さんま料理の幅は広がるのです。そこで、繰り返し作りたくなる「さんまの洋風なめろう」「さんまとカブのしぐれ煮」の作り方をご紹介します。そして、さんまが余った場合には、料理屋さんで活用されている「塩水(えんすい)漬け」でおいしさを長持ちさせましょう。※取材協力(渋谷・並木橋なかむら)さんまの脂が「脳のはたらき」を高めてくれるさんまの旬は9月~10月。栄養面で特徴的なのは、青魚に多く含まれるEPA(エイコサペンタエン酸)と、DHA(ドコサヘキサエン酸)が多く含まれていること。EPAは血栓を予防し、DHAは脳の働きをよくする栄養素です。ほかにも赤血球の形成を助け、貧血を予防するビタミンB12、カルシウムの吸収を助けるビタミンDが豊富で、女性にうれしい魚といえます。身に厚みがあり、ぷっくりしたさんまを選ぼうさんまは頭から背中にかけて盛り上がり、厚みがありぷっくりしている方が、脂がのっています。内臓から傷むのでお腹が締まっていて、身がピーンとハリのあるものを選びましょう。さんまは鮮度が大事! 渋谷・並木橋「なかむら」を訪ね、料理人の川久保紀夫さんに、魚料理の腕を磨くレシピを2品教わりました。まずは「なめろう」を洋風にアレンジ。包丁で細かく刻んでしまうので、三枚おろしがきれいにできなくても気にしない、気にしない。▼さんまの洋風なめろう味噌にオリーブオイルを加えることでコクが出て、まろやかさもアップします。ビールや白ワインにも合う、お酒との相性のいい一品に。最初にさんまに味噌をなじませ、トマトやバジルを加えることで、味のまとまりがよくなります。ほどよい酸味のトマトで後味スッキリ!<材料> 2人分・さんま(三枚におろし皮を引く) 2枚・トマト 1/4個・フレッシュバジル 4~6枚・味噌 3g・オリーブオイル 小さじ1・あらびき黒こしょう 適量<作り方>1. さんまはキッチンペーパーで水気をふき、1cm角に切り、軽く粘り気を出す。2. トマトは1cm角に、バジル4枚はせん切りにする。3. ボウルにさんまと味噌を入れて手で軽くもみこむようにして和え、トマト、バジルを加え、オリーブオイルを回しかけて混ぜる。4. 器に盛り、黒こしょうをふり、残りのバジルをのせる。次は煮魚です。休日に挑戦し、魚料理の腕を磨いてみましょう!▼さんまとカブのしぐれ煮さんまのうまみを煮汁に出してから煮含めていく「あら炊き」は、骨のある魚を煮るのに向いています。調味料の配合を覚えておくと、いわしを煮るときにも応用できるので便利です。しょうゆは一度に入れると身がかたくなるので、2回に分けて加えるのがワンランク上の味に仕上げるコツです。<材料> 2人分・さんま 2匹・カブ 2個・カブの葉 1個分・しょうが(せん切り)40g・みりん 180ml・酒 180ml・砂糖 大さじ2・しょうゆ 180ml<作り方>1. さんまは長さを半分に切り、キッチンペーパーで水気をふく。2. カブは皮をむき、かために茹でて縦半分に切る。カブの葉も茹でて長さ3cmに切る。3. 鍋に水6合(1080ml)、しょうが、みりん、酒、砂糖を入れて中火にかける。煮立って鍋の表面がポコポコ動くくらいの火加減で5分ほど煮て、しょうゆを半分加える。4. 火を弱め、煮汁が2/3ほど煮詰まったらカブとカブの葉を加え、残りのしょうゆを回しかけて30分ほど煮る。まとめ買いしたさんまが余った場合はどうしたらいいのでしょうか? シンプルな和食の技を川久保さんが教えてくれました。それは「塩水(えんすい)漬け」です。「食べきれなかったさんまは、その日のうちに『塩水(えんすい)漬け』で保存してください。新鮮なものなら『塩水漬け』にすることで4~5日後でも生食できます。多少、身がやわらかくなったさんまでもハリが戻り、くさみも抜けるという作用もあります。ぜひ試していただきたい和食の技です。ちなみに『塩水漬け』にしても、身に塩味はほとんど浸透しません」(川久保さん)では、川久保さんに教えていただいた「塩水(えんすい)漬け」の方法をご紹介します。▼さんまの塩水漬け<材料>・さんま 2~4匹・水 1リットル・天然塩 15g<作り方>1. さんまは頭と内臓を除き、水で洗ってキッチンペーパーで水気と汚れをふきとる。2. 密閉容器に水と塩を入れて混ぜ、さんまを浸し、ふたをして冷蔵庫で保存する。家庭でも生かしたいプロの技です。日本は世界的にみても、さまざまな種類の魚が食べられる国です。四季折々、豊かな「お魚生活」を楽しみましょう!取材協力/並木橋なかむら東京都渋谷区渋谷3‐13-5 イプセ渋谷2階B営業時間 平日18:00~翌1:00(ラストオーダー23:30) 土・日曜、祝日 17:30~23:30(ラストオーダー22:00)定休日 第3日曜(1.5.8.12月を除く)電話 03-6427-9580
2015年09月16日グローバルダイニングが展開する「権八西麻布」(東京都港区)では8月16日、日本の味と伝統の発信をテーマとした「権八祭」を開催する。同店は、創作和食をコンセプトとした和食レストラン。日本の伝統文化が体感できる空間を目指し、内装には樹齢100年を超える古材を使用した柱や梁、アンティーク家具などを用いている。同イベントでは、店内において夏の風物詩である"祭り"を再現する。当日は、あわ踊りや和太鼓、そば打ちDJなど和をイメージしたエンターテインメントを用意するほか、昭和コロッケやからあげ、焼き鳥などの料理や日本酒などを販売。また、子供向けにヨーヨー釣りや輪投げなどが楽しめる屋台も登場する。さらに参加型の餅つきや、わんこそば大会も予定している。開催時間は12時~23時。入場は無料で、料理・ドリンク・ゲームについてはチケット購入で楽しむことができる。
2015年08月13日東京都心や一部の地域では7月にお盆を行いますが、多くの地域では旧暦7月15日(8月)に行います。仏様が帰ってくる期間は、肉や魚を使わずに野菜や果物、海藻などを使った精進料理をいただくのが日本の習わしです。忙しくて精進料理だなんて…という方でも気軽にトライできる「ひじき煮」のレシピを、お盆の基礎知識とともにご紹介します。知っていますか?「お盆」の意味お盆は「盂蘭盆会」という言葉からきています。これはサンスクリット語「ウラバンナ」から来ていて、逆さ吊りのことを言いました。自分の亡き母が逆さ吊りにされて苦しんでいる夢をみたお釈迦様の内弟子の一人が、どうしたら供養ができるかと、お釈迦様に相談したところ、お供えをして神様に祈りなさい、ととかれたことから現在の行事となっていきます。この盂蘭盆と先祖崇拝が融合したものが、現在のお盆の形となったと言われています。先祖や故人を偲び、今ある自分を省みることが根幹にある考え方です。お盆には、一汁五菜の形式の「精進料理」をお盆は13日から16日までの4日間をいい、13日には迎え火をしてご先祖様をお迎えし、16日には送り火を炊いてお帰りいただきます。この期間には「桃、スモモ、杏、ナツメ、栗」を供えて、身を清めてお迎えし、仏様の帰ってくる期間は殺生をせず精進料理をいただくのが昔からのならわしです。お供えのお膳には「九重椀」という漆器を使います。精進料理といっても難しく捉える必要はありません。肉や魚を使わずに野菜や、果物、海草などを使う料理でよいのです。仏教が伝わる以前の神道においても、精進料理のような考え方はありましたが、現在の形式は鎌倉時代の禅宗で確立し一汁五菜の形式となったようです。五味、五色、五法を用い、素材を使いきること精進料理では、五味(甘い、酢っぱい、苦い、辛い、塩辛い) 、五色(赤、緑、黄、黒、白) 、 五法(煮る、焼く、蒸す、揚げる、生) を用い、素材は余すとことなく使い切ることが大切です。曹洞宗の開祖である道元禅師が記した「典座教訓」という精進料理の教科書には、「喜心、大心、老心」の三つの心が要であると説かれています。喜んで料理をし、細やかな心配りをもち(老心)、バランスを考えて冷静に(大心)料理をする、ということです。簡単な精進料理でお盆を過ごす精進料理の技法や食材は、庶民の食事にも影響を与え成長しました。ふだんみなさんが食べている、蒟蒻や高野豆腐、ひじきも、精進料理の材料のひとつであったと考えられています。では、蒟蒻とひじきを使ったかんたん精進料理のひとつ「ひじき煮」のレシピをご紹介します。手軽に作れる「ひじき煮」レシピ<材料>・ひじき …30g・人参 …4cm分・油揚げ …1枚・蒟蒻 …1/2丁・枝豆 …ゆでてむいたもの(好みで)・水 …150cc・砂糖 …大さじ2・酒 …大さじ1・醤油 …大さじ2と1/2・ごま油 …大さじ1と1/2<作り方>1.ひじきは水でさっと洗い、5倍のぬるま湯で30分ほどもどし、ざるにあげておく。2.油揚げは熱湯でさっと茹でて油をおとし、5mm幅に切る。人参、蒟蒻は2cm長さの拍子木きりにする。枝豆は皮をむいてさやから出しておく。3.鍋に油を熱し、蒟蒻、人参、ひじき、油揚げの順で、しっかり炒める。4.水を加えて中火で煮る。砂糖、酒、醤油の順で調味料を加えていき、その都度水分がなくなるくらいまで炒める。お盆だからといって、正式な形の精進料理を作るのは大変かもしれませんが、ほんの少しの工夫で精進料理にすることができます。命に感謝して、自分を省みるよい機会かもしれませんね。
2015年08月12日香りよく、みずみずしい青梅が店先に並ぶこの季節。旬の梅を手にできるのは1年のうちでもこの時期だけとあって、かつてはどこの家でも梅干しや梅漬け、梅酒などの保存食を手づくりする「梅しごと」が行なわれていました。季節感あふれる昔ながらの梅しごとは、豊かな食生活を送るための大切な年中行事でもあります。このような日本独自の食卓の文化を、今の時代、これからの時代へとつないでいく活動を行なっているのが、料理伝承家・hanaさんが主宰する『食卓をつなぐ会』です。梅雨どきの趣きのある鎌倉の一軒家にて会が主催する、「梅しごとワークショップ」に参加してきました。梅酒のベースは好みのアルコールでまずは小さなカップに入った梅酒を4つ試飲。それぞれ色も味わいも美味しさも異なるのは、ベースのお酒が違うため。梅酒づくりには一般的にホワイトリカーを使用しますが、日本酒、ブランデー、焼酎、泡盛やジン、ラムやウォッカでも作ることができるのだそうです。気をつけなくてはならないのは、アルコール度数。度数が低いと発酵して腐りやすくなってしまうため、35度以上のものを使うのがポイント。飲みやすさを求めるなら、ベースにはホワイトリカーか、糖度の高いブランデーを選ぶとよいそうです。隠し味で梅酒に個性をプラスさらにホワイトリカーをベースに、緑茶、紅茶、ハーブ、ジャスミンティで隠し味をつけた梅酒も試飲しましたが、どれもほのかに口に残る風味がたまらなく美味。なかでもハーブ、ジャスミンティの個性的な味わいに驚きました。「日本酒ベースの梅酒には緑茶やほうじ茶、ブランデーベースには紅茶や黒糖を組み合わせるのがおすすめです」とhanaさん。隠し味のつけ方は、お茶パックに茶葉などを入れてひと晩~1日ほど浸け、取り出すだけ。これで梅酒のテイストが変わってくるのだそうです。梅酒って奥が深いですね。ちなみに梅酒に多く含まれるクエン酸は、レモンの15倍、梅干しの6倍と言われています。クエン酸は疲労回復に役立つだけでなく、血液をサラサラにして血流をよくし、唾液の分泌を促して食欲を増進させる働きがあるそうです。また、梅酒に含まれるピクリン酸は胃腸の働きを活発にし、便秘解消にもつながります。さらに梅がもつ抗菌力により、口から入った菌による下痢も防いでくれるそう。「ただし、梅は生で食べると毒。お酒に漬けることで毒が中和され、まったりした旨みになります」基本の梅酒のつくり方試飲後は説明を聞いてから、いよいよ梅酒づくりをスタート。<材料>(一般的な4L瓶の場合)・青梅(今回は完熟梅を使用) 1kg・氷砂糖 400~800g・アルコール 1.8L<作り方>1)梅をやさしく水洗いし、3時間(完熟梅の場合は1時間)ほど水にさらしてアクを抜く。2)竹串の先でヘタを取り、ふきんで丁寧に水気をふきとる。3)熱湯消毒した瓶を、さらに使用するお酒で消毒。4)梅、氷砂糖の順に丁寧に敷き詰め、上からお酒を注ぐ。5)しっかり蓋をして、常温の冷暗所で保管。ときどき瓶を静かにまわす。6)3カ月後くらいから飲めますが、飲み時は1年後。梅は1年ほどたったら取り出す。ひとつひとつ梅のヘタを丁寧に取り、やさしく瓶の中に置き入れ、出来あがりの美味しさを想像しながら好みのお酒を注いで蓋をすれば、あっという間に完成です。瓶に閉じ込められた完熟梅はウットリしてしまうほどの美しさ。酸味が強い青梅で作るとコクのある大人っぽい梅酒に、甘みが増した完熟梅ではフルーティで飲みやすい味に仕上がるそうです。傷んでしまった梅は傷口からエキスが流れ出てしまうので、梅酒づくりには使えません。「その代わり、1カ月くらいお醤油の中につけておくと梅醤油に、お味噌の中に入れておくと梅風味のお味噌ができますよ」とのお話に、改めて日本の食文化の豊かさを感じました。また、「1年ほどたって梅酒から取り出した梅は、煮魚や豚肉を煮るときに一緒に入れると、さわやかな仕上がりになりますよ」とも。梅酒の楽しみがさらに広がりますね。hanaさんのお料理による食卓会梅しごとを終えた後は、宮崎県の郷土料理である「冷や汁」をみんなで協力して作りました。すり鉢でごまを5分ほど擦り油が出てきたら、麦味噌を加えてさらによく混ぜます。昆布だしを少しずつ加えて溶き混ぜた後、塩揉みしたキュウリ、焼いてほぐしたアジの干物、輪切りにしたミョウガ、みじん切りにしたネギを加え、最後に香りを立たせるために大葉を手でちぎって加えます。冷や汁の食べ方は、ごはんに少しかけてその部分を食べ、またかけて食べる、を繰り返すのが正解。一気にかけて食べると味が薄まってしまうからだそうです。「ごまを擦るのがちょっと手間ですが、自分で頑張って擦っただけの価値のある食べ物だと思います。これからの暑い夏におすすめですよ」。その他にも、マメアジの南蛮漬け、小松菜と油揚げの煮浸し、タコの実山椒とクレソンの和え物、トマトと大根おろしの甘酢和え、豚肉のマーマーレード煮、ポテトサラダ、ナスとホタテの梅肉ソース和え、鶏肉の特製から揚げなどなど、旬の素材によるhanaさんの手料理がたくさんテーブルに並び、つくり方を伺いつつ美味しくいただきました。特別なお料理はほとんどありません。どれも旬の素材を使ってシンプルに、丁寧に作られた、馴染みのあるものばかり。そんなhanaさんのお料理を味わっていると、日本ならではの風土や文化が培ってきたふだんの食卓にあるお料理を、もっと大切にしないとなぁという想いが溢れてきました。受け継がれてきた食文化を伝えたい以前は空間デザイナーとして超多忙な日々を送っていたhanaさんですが、食のことや日本伝統の行事などがおろそかになっている日々にふと耐えられなくなり、料理の道へ。日本料理店での修行を経て、現在はご自宅にて料理教室を開催。また『食卓をつなぐ会』代表として6人のメンバーとともに、料理の素晴らしさはもちろん、幼い頃から慣れ親しんできた日本のよき食の伝統や文化を伝える活動をしています。「私は料理研究家ではなくて、料理を伝えているだけ。伝承する仕事をしているんです。だからイベントや教室を通してみなさんにお伝えしたことを、今度は誰かに伝えていってもらいたい。そしてそれがどんどん広がって、日本の素晴らしい食卓文化がこれからの時代にもつながっていって欲しいと願っています」。
2015年07月21日フォーブスが運営する「夢酒知花」(東京都中央区)はこのほど、「気仙沼産殻付きウニ」の提供を開始した。同店は、和食ひとすじの料理人が作ったこだわりの料理と、和食に合う酒が楽しめるとする和食店。同店は震災で被害を受けた宮城県・気仙沼の完全復興を応援しており、気仙沼産の鮮魚を仕入れている。今回、気仙沼から届いたのは「殻付きウニ」。同店は「殻付きということはまだ生きている、ということ。東京にいながら、新鮮なウニが味わえる幸せを体験していただきたくて、こだわりを持って提供しています」とコメントしている。同店では、まずはウニを刺身で味わってほしいという思いから「とろけるお刺身」を提供。産卵の1~2カ月前の今頃が、身も大きくうまみをたっぷり蓄えていて、濃厚な味わいが楽しめるという。価格は税別600円前後(大きさによって価格が異なる)。「ふっくらホタテのウニ味噌焼き」(税別750円)は、気仙沼産の旬のホタテにウニ味噌をのせて焼き上げたもの。ホタテのプリプリの食感とウニの豊かな風味が楽しめるという。
2015年07月07日和食がユネスコ無形文化遺産に登録以降、和食のおいしさのカギを握る“旨み”の素としてワールドワイドに注目されている「だし」。“旨み”が凝縮されているのはもちろんのこと、女性に必要な“キレイの素”もぎゅっと凝縮されているって事実をご存知でしょうか?そこで、今回は「だし=BEAUTY」をテーマに、美の観点からもおすすめの3つの「だし」アイテムをピックアップ。だしがらもすべて無駄なく味わえるというエコロジカルな提案もあわせてご紹介します。肌や体に幸せをもたらす栄養ドリンク、味楽家の「幸せだし」昆布、かつお節、しいたけ、煮干し、ホタテの貝柱など、産地と製法にこだわった厳選素材7種を原料に生まれた「味楽家の幸せだし」は、自然の中で培われたキレイの素がぎゅっと凝縮された、まさに日本生まれのスーパーフード。素材のひとつひとつを最適な状態でだし取りし、独自製法で乾燥・粉末化させた「幸せだし」は、プロの味(だし)を家庭で簡単に再現できるだけでなく、デンプンやデキストリンの食品添加物や塩などを使用していない安全・安心なだしブランドです。加えて耳寄りなのは、体内から肌のコンディションを高める「アミノ酸」や、代謝を高めて脂肪燃焼をうながす「イノシン酸」「アンセリン」「ヒスチジン」などが豊富に含まれていること。このキレイの素を使ってフードクリエイターグループ「Love Table Labo.」が提案するのが、「幸せだし」を使った夏野菜ジュースです。夏の蒸し暑さや、照りつける日差しによる肌のダメージと食欲減退をリカバーするために考案したこのレシピでは、だしにきゅうり、トマト、イエローパプリカなど旬の彩り野菜をブレンド。だしをとった後のだしがらもトッピングとしてフルに活用するので、栄養成分もあますことなく取り入れられるのも嬉しい点です(レシピはHPで公開中)。ミネラルなど必要な栄養素を失いやすく食欲も落ちる夏場には、体内に吸収されやすくて飲みやすい「冷製だしジュース」を、栄養ドリンク代わりに活用してみては?旨み、栄養、キレイの素をまるごと!「陽より子」の乾しいたけ和だしの代表選手のひとつでもある「乾しいたけ」。生食でも十分なくらい栄養価が高いしいたけは、実は乾燥することで保存性が高まると同時に栄養価が飛躍的に高くなるのだそう。「グルタミン酸」「アスパラギン酸」「アルギニン」「アラニン」「エリタデニン」「カリウム」「ビタミンD」と、女性の体がよろこぶ栄養素がたっぷりな乾しいたけは、上手に保管して使うことで毎日の料理に深みが増し、体に嬉しい働きがたくさん。丁寧に育てられた良い乾しいたけに出会えたら、「だし=BEAUTY」もお手のものです。福岡県筑後市のしいたけ専門店「陽より子」の看板商品「豊潤なだし」には、乾しいたけ・佐伯いりこ・真昆布がまるごと入っているのが特徴。保存容器に約1,200ccの水と1パックを入れて1晩冷蔵庫で戻すだけで文字通り香り高い豊潤なだしが完成します。だしをとった後の中身は佃煮などにして余すことなく味わえます。シンプルにしいたけのだしを味わいたい人には、とっても肉厚な「キングどんこ」がおすすめ。戻した後ステーキにしても美味しいです。だしは冷蔵庫で約1~2週間保存が可能。冷蔵庫に常備しておけば、調理を時短したい夏場は特に重宝します。磯の香り、栄養素を丸ごと食べる「無茶々園のだしいりこ」丸ごと食べれば豊富なカルシウムがとれて、DHA、ビタミンD、タウリンなど体が必要とする栄養素もたっぷり。アラフォー世代にぴったりな和だしの素と言えば、ご存知、いりこ(煮干し)です。お味噌汁には、だしをとった後のいりこをそのまま具材に。カルシウムの体内吸収を助けるビタミンDも含まれているので、これだけで良質なカルシウムが効率的に摂取できます。その優れた栄養成分は、ぜひあますことなく味わいたいですよね!愛媛県で約40年にわたって有機農業と町づくりに取り組む無茶々園(むちゃちゃえん)が、無茶々の里の海・宇和島でとれた魚を無添加で加工。海水で茹でた後、乾燥させたシンプルな製法の「だしいりこ」は、味噌汁や煮物などに入れて毎日の食卓にとりいれたい1品です。また、だしをとった後のいりこは、オイルサーディンや佃煮として再度味わえるので体に良くてエコロジー。まるごと海の恵みをキレイの素に、エコ・ビューティーな「だしいりこ」に要注目です。小腹が空いた時やヘルシーおやつに、おいしいいりこを食べたいという人には、そのまま手づかみで食べれる「たべるいりこ」もおすすめです。天日干しすることで、さらに栄養価が高まった食材を煮出して抽出する「だし」には、女性が不足しがちなミネラルやビタミンがたっぷり。栄養素が奪われがちな夏にこそ、ぜひとりいれたい食材のひとつですよね。お問い合わせ先/・味楽家 TEL: 078-903-3098(平日10:00~18:00 *土日祝休) *Love Table Labo.とは?URL: ・椎茸専門店「陽より子」TEL: 0120-234--015URL: ※しいたけの美味しさと、食の基本を知ることの大切さをテーマにマクロビオティック教室や離乳食教室などワークショップも定期開催中。・無茶々園TEL: 0894-65-1417URL:
2015年07月07日伊藤園はこのほど、「和食の名店ご招待」キャンペーンを開始した。キャンペーン実施期間は8月31日まで。同キャンペーンは、応募者の中から抽選で総計1万人に、和食に関する賞品をプレゼントするというもの。30枚コースの賞品は「和食の名店ご招待(ペア)」で、ミシュラン星付きなどの和食の名店へ500組1,000名を招待する。5枚コースは、北海道の「鮨 田なべ」が使用する新潟岩船産コシヒカリ、東京「鮨かねさか」が使う「特選味噌詰め合わせ」、金田中の「胡麻たれ・ぽん酢詰め合わせ」の3品から、いずれか1つを1,500名にプレゼント。1枚コースは、同社製品詰め合わせが8,000名に当たる。対象製品は、「お~いお茶 緑茶」「お~いお茶 濃い茶」の525mlペットボトル、「お~いお茶 夏の冷茶」「京都宇治抹茶入り お~いお茶」の500mlと600mlのペットボトル、「健康ミネラルむぎ茶」の600ml、630ml、650mlペットボトル。応募方法は、対象商品についている応募マークを切り取り、キャンペーン応募専用ハガキか、郵便ハガキに必要枚数分のマークを貼り、キャンペーン事務局へ郵送する。応募期間は8月31日まで(当日消印有効)。賞品内容は変更になる場合があり、対象商品は変更、追加などの可能性もある。
2015年07月02日マルハニチロは6月3日、「和食・日本料理に関する調査」の結果を発表した。調査は5月9日~13日、15歳~69歳の男女1,000人を対象にインターネット上で行われた。「和食・日本食をどのくらいの頻度で食べているか」と聞いたところ、「ほぼ毎日」と回答したのが37.0%だった。世代別だと、ほぼ毎日和食を食べている人の数は世代が上がるにつれて高くなっている。20代では30.7%だったのに対し、60代は約半数の48.2%が回答していた。「和食に対してどのようなイメージをもっているか」の質問では、「体によい・健康的」(63.0%)が最も多かった。次に「家庭の味」(55.1%)、「伝統的」(44.7%)が続いた。「和食に対する考え」を聞くと、「朝食は、洋食より和食がいいと思う」人は68.3%、「和食といえば、肉料理より魚料理だと思う」人は90.3%となった。和食が好きかという質問では、「あてはまる」「どちらかといえばあてはまる」を合わせると94.4%だった。次に「好きな和食・日本食のメニュー」を聞いたところ、1位は「寿司」(78.0%)、2位が「刺身」(71.2%)、3位が「みそ汁」(67.5%)となった。世代別に上位5項目を見ると、10代と20代では「からあげ」、40代と50代では「卵焼き」、60代では「焼き魚」がランクインしており、各世代の特徴を見ることができる。「和食・日本食に欠かせないと思うもの」では、「お米・ごはん」が最も多く71.2%。「旬の食材・季節感」が70.8%でお米・ごはんとほとんど同率になった。その後には、「だし・うまみ」(59.0%)、「みそ汁」(58.3%)が続いていた。
2015年06月04日今回は日本が誇る“和食”にスポットをあてた『和食ドリーム』をご紹介します。2020年の東京オリンピック開催が決定し、2013年12月には「和食」がユネスコ無形文化遺産に登録されました。今、世界から日本の「おもてなし」「和の心」、そして「和食」が注目されています。本作では、まだ和食が世界に認知されるにはほど遠い50年ほど前、「アメリカ人もいつか握り寿司を食べるようになる」と和食の魅力をアピールし続けた共同貿易会長・金井紀年氏をはじめ、和食を世界に向けて「極め、仕掛けた」男たちの信念、哲学を追っています。その登場人物たちの錚々たる顔ぶれ。「京都菊乃井」の村田吉弘氏、「美濃吉本店竹茂楼」の佐竹洋治氏、「銀座久兵衛」三代目今田景久氏、ハリウッドのセレブリティが訪れる日本食レストラン「Ka-tsu-ya」グループの上池勝也氏、またロブション・グループのジョエル・ロブション氏など、一流の職人達が語る「和食」への思いは、日本人である私たちに、あらためて和食の素晴らしさに気づくきっかけとなることでしょう。また「食」から人との関わり方、ビジネスとの向き合い方のヒントも教えてくれます。例えば、「京都菊乃井」の村田氏は和食が世界に愛される理由に「ヘルシー」であること、日本食が世界に誇れるのは「旨味」であることを語っています。「灰汁取り」をした物としない物では、「灰汁を取らない物」の方が美味しいと答える人が多いのだそう。「灰汁」は脂とタンパク質なので味に深みがでる基となるのです。それでも、なぜ和食は「灰汁抜き」を基本とするのか…それは、「旨味が純粋ではないから」。昆布や鰹節から出る、混じり気なしのまっさらな旨味を追求すること、こだわりこそが、和食の和食たる所以であると語られています。一方で、アメリカのセレブに愛される日本食レストラン「Ka-tsu-ya」グループの上池勝也氏は「アメリカで店を始めた頃は、客の要望に応えないままの“和食”を提供していた。その結果、客が入らなくなった。今は和を生かそう、生かそうとはあまり思ってはいないんです。和食の“基本”となる部分さえ入っていれば、もうそれは“和食”である」と語っています。おふたりのインタビューからは、譲れない確固たる“和食の基本”やブレない軸を持ちつつも、時として柔軟な発想を広げることこそが、世界に和食が広がった要因であるとが伺えます。お二方以外に登場される料理人のインタビューからも、世界にはない日本独自の料理に込められた思いが収録されていて、最初から最後まで「へぇ~」「ほほ~」とうなずき、「ちゃんと和食を勉強しよう!」「和食をもっと知りたい!」と思う内容ばかりです。また、御年91歳でありながら毎朝4時30分に起床し散歩をしてから会社に出勤されるという世界の「寿司ブーム」の立役者、金井氏の和食に懸けた思いも必見です。「仕事、仕事で子どもに構ってあげられなかったのは悪いと思っている」と“父親”の思いをずっと胸に抱きながらも、和食の発展に尽力した姿、思いを本作から感じ取っていただければと思います。日本人にとって当たり前に存在し続けてきた和食。当たり前で、身近にありすぎるからこそ、実はあまり知らなかった和食の奥義。『和食ドリーム』には、今、日本人が知っておくべき和食の姿が描かれていると言えます。おいしく、真面目に、学ぶ「おいしい映画」として本作は最高の一作です!!(Umi)
2015年04月30日ダイヤモンドダイニングが運営する上野の和食ビュッフェレストラン「大地の贈り物」はこのほど、いちごといちごデザートを食べ放題メニューに加えた「いちごフェア」をディナータイム限定で開始した。同店は、80種類以上のメニューが食べ放題の和食ビュッフェ。今回、期間限定で実施する「いちごフェア」では、あまおう(福岡)、さがほのか(佐賀)、とちおとめ(栃木)、とよのか(福岡)、ひのしずく(熊本)、さちのか(長崎)、ゆめのか(愛知)、紅ほっぺ(静岡)、女峰(静岡)といった各地のいちごの食べ比べができる(常時2~3種類を用意)。その他、「いちごとクランベリーのケーキ」「いちごのミルクレープ」「いちごとベリーのフルーツグラタン」「いちごのフルーチェ」「いちご白玉ぜんざい」なども用意する。同フェアは4月30日まで開催。価格は税込2,900円~。
2015年03月02日バンコクに住んで5年目の私ですが、ちっとも日本が恋しくなりません!その理由の1つが、バンコクは美味しい和食レストランが豊富だということです。その和食レストランのなかでも、特におすすめの和食レストランをご紹介します。Kisso 吉左右BTSアソーク駅直結のウェスティンホテル内にあります。店内は広々しており、ソファー席や個室もあるので、小さいお子さん連れでも大丈夫!絶品和食ランチをお得にいただく♪5つ星ホテルにあるレストランにしてはお得なランチ価格で、美味しい御膳、お寿司、そば・うどんなどが頂けます。ちなみに私がこちらでおすすめのメニューは、〇フォアグラ親子重〇名前のままですが、親子丼の具の中にフォアグラが入っています。鶏肉も柔らかく、フォアグラも濃厚です!この親子重に、サラダ、茶碗蒸し、味噌汁がついて、480バーツ(約1,730円税抜)と、ボリュームの割にはお得な内容です。他にも寿司御膳もおすすめ!お寿司10貫に茶碗蒸し、サラダ、味噌汁もついています。寿司ネタも種類豊富で新鮮なものばかりです。シャリも小さめで、上品な美味しさ。こちらも480バーツ(約1,730円税抜)。雰囲気もお料理も◎一緒に訪れた友人は、天ぷら御膳、そば類などをオーダーしていたのですが、どれも小鉢や汁物がつき、かなりボリュームがありました。バンコクにいながら、高級感漂う店内で絶品の和食ランチを味わってみるのも良いと思います。※上記の日本円表記は、2015年1月21日現在の為替レートに準じます。>>バンコクの最新グルメ情報はこちら!
2015年01月22日和食がユネスコ無形文化遺産に登録され、日本の食文化が世界中に注目されています。しかし、日本人だけれど和食のマナーを知らない、という人は、案外多いのではないでしょうか。正しいマナーが必要とされる場に行く機会がないと、覚える機会もありません。男性は、いい店に行き、さらに素敵な女性を連れていることで、自信を持ちます。私たちは、ちょっと高いお店に連れて行きたくなるような女性になりましょう!手間を掛けたお料理を、目で楽しみ、香りに刺激され、舌で味わい、音を感じ、お店のおもてなしを学ぶことで、日本女性の女子力も上がります。男性の格を上げ、店側が喜ぶ美しいマナーをご紹介します。食事が出てくるまでの時間のマナーその1. 引き戸の玄関では、右側を左に引いて開けましょう。実際には、男性が開けるかもしれませんが、覚えておくとよいです。その2. 靴は正面を向いて脱ぎ、しゃがんで靴の向きを変えましょう。男性の靴も女性が揃えて直すと、気が利いて見えますよ。その3. 床の間を背にする上座に、男性を座らせます。ただ、誕生日など特別な日には「彼女のお祝いなので」などと言って、女性を上座に座らせてくれる場合もあるでしょう。そのときは彼の優しさに甘えましょうね。その4. 座布団は足で踏まず、握った手で座布団を抑え、膝で “にじって”座ります。店側への心配りを大切に長いネックレスや指輪は、器を傷つける心配があります。アクセサリーは控えめにしましょう。髪の毛を気にしながら食べるのも美しくありません。長い髪はサイドを留めましょう。食べ終わった器は重ねてはいけません。綺麗に重ねるのが美しいと勘違いしないで。器は一点ものの器もあるので、傷をつけないようにしましょう。食べ終わりも美しくPhoto by Pinterestおすすめは懐紙。これを用意しておくと様々な用途に使えます。例えば、コースターや受け皿の代わりに使います。殻つきの海老や魚の中骨を外すときに懐紙を使って押さえるとスマートです。また、食べ残しを隠したり、手や口を拭くときに使えます。お店の方に“お心づけ”を渡すときの袋代わりになります。などなど、持っているだけで、女っぷりが上がりますよ! 最後の水菓子が出たら、あまり長居せず、お茶を一杯飲むくらいの時間で帰りましょう。店の人たちに、笑顔で御礼を言って帰るようにしましょう。去り際はしとやかに。「美味しい」という字には、綺麗に食べることと、おいしそうに食べている女性は美しく見えるという意味があるのではないでしょうか。ご馳走になったら、御礼の言葉と、帰宅してからのメールも忘れずにしましょう!
2015年01月17日一般社団法人 Jミルクは9日「第38回メディアミルクセミナー」を実施し、和食の新しい提案といえる「乳和食」について講話した。減塩しながらもおいしさを損なわない「乳和食」を、実際に病院や介護施設での事例を紹介しながらそのメリットを語った。○健康食として評価が高い和食の意外な弱点第38回となる今回のメディアミルクセミナーでは、実際に医療の現場などで「乳和食」を導入している西村一弘先生(日本栄養士会理事、東京都栄養士会会長、緑風会緑風荘病院栄養室・健康推進部主任)を招き、「乳和食」のメリットなどを講和した。和食といえば、2013年にユネスコの無形文化遺産に登録されるなど、ヘルシーで栄養バランスの取れた健康食として世界的にも評価が高い。だが、意外な弱点があるという。「実は、和食メニューではカルシウムとビタミンが不足しがちになります」。ビタミン類はフルーツなどで手軽に補えるが、カルシウムはそのような手軽な食材が多くない。また、カルシウムは塩と結合して体外に排出されてしまうので、塩分の多い食事をしていると効率的に摂取できない。カルシウムの摂れる食べ物といえば小魚などをイメージするが、塩分を多く含んでいる場合が多く実際の吸収率が上がりにくいという。「骨粗しょう症の患者さんなどにも、カルシウム摂取を多くするよりも、まず減塩するように栄養指導します。塩分を減らすことで、結果的にカルシウム摂取の効率があがるためです」。本来、ヒトの体は塩分を必要としておらず、できるだけ少量にした方が体への負担が小さい。厚生労働省では2015年から必要な1日の塩分量を男性は9gから8gへ、女性は7.5gから7gへと引き下げた。ただし、日本高血圧学会では以前から6g未満を推奨している。「減塩かつカルシウム摂取が効率よく行える食べ物として、牛乳は非常に優秀。だが、入院の患者さんの中には、アレルギーでもないのに、嗜好として牛乳をそのまま食事に出さないでほしい、という要望を出す人が1割程度いる」。確かに、和食と一緒に牛乳を飲むことに抵抗感のある人は少なくない。「乳和食」はそのような問題を解決できる新しい和食の提案となる。○実は誤解されている牛乳牛乳は動物性なのでコレステロールなどが気になるともいわれているが、それは誤解。「コレステロールは決して高くありません。むしろ、高齢者に不足しがちな動物性タンパク質やカルシウム、マグネシウム、リンなどがバランスよく含まれており、カルシウムの量と利用効率は非常に優秀です。BCAAなど、必須アミノ酸も豊富に含まれています」と、栄養価の高さを強調した。牛乳を使った料理といえば、ホワイトソース系のシチューやミルクベースのスイーツなど、洋食をイメージする人が多い。だが「実は牛乳はうま味の宝庫で、だし汁の代わりに和食にも使えます。うま味がある分、調味料を減らすことができるので、減塩につながる。実際に、病院給食の現場では『ミルク豚汁』『切り干し大根』、塩麹とミルクで鮭を漬け込んだ『鮭の塩麹焼き』など、多くのメニューで牛乳を入れた乳和食を提供している」と、和食と牛乳の親和性を語る。きちんと量を調整すれば、味わいに牛乳くささは残らず、生の牛乳が苦手な入院患者でも気にすることなく乳和食を食べているという。また、牛乳は血糖値の上がり方がゆるやかになるため、乳和食は国民病ともいわれる糖尿病患者にも適している。病院給食は、かつて「早い」「冷たい」「不味い」と揶揄されるほどだったが、適温で配膳されるなど、改善されてきている。しかし、管理栄養士は十分な栄養と満たし味を向上させながらも、コストを抑えなくてはならない。「乳和食」はコストをあまりかけずに栄養効率を上げることができるので、そうしたニーズにも応えられるという。和食のヘルシーさに加え、低コストながら不足しがちなカルシウムを補いつつ、減塩もできる。それが「乳和食」のメリットだ。○減塩を「うす味でガマン」から解放した「乳和食」減塩メニューといえば、これまでは「うす味でガマンすること」がほとんど。だが、和食に牛乳を取り入れることで、牛乳の「うま味」や「コク」によって味が濃くなり、うす味にならずに塩分量を減らすことができる。牛乳のタンパク質は加熱によって化学変化を起こすので、分量を調整すれば味やにおいを残すこともなくなるという。減塩を心がけても、おいしくないと続かない。「乳和食」はそんな減塩の悩みを解決してくれる、新しい和食の提案といえそうだ。
2014年12月12日世界文化遺産でもある和食は、世界的にもますます注目を集めていますね。さらに11月は農水省が推奨する「和食月間」、15日は「こんぶの日」、24日は「和食の日」です。11月は和食を食べるのにぴったりの月のよう。11月6日に行われた「和食フォーラム」の内容について知り、おいしく和食を食べるきっかけにしてみては?「和食フォーラム」の第一部は、「世界に誇る和食文化~和食で栄養バランス~」と題して行われました。医学博士で管理栄養士の本多京子先生からは、日本古来の一汁三菜の食事のよさ、中でも副菜で野菜を摂ることの大切についてのお話が。特に20~39歳の女性は食物繊維が不足しているので、食物繊維が豊富な煮豆などを食べるのがオススメだそう。早稲田大学ナノ理工学研究機構規範科学総合研究所ヘルスフード研究部門研究員で農学博士の矢澤一良先生からは、昆布についてのお話がありました。昆布にはミネラル類や食物繊維が豊富で肥満予防効果もあると聞くと、気になりますよね。脂肪や糖質の吸収を抑制したり、便秘の改善にも役立つそうだから、ダイエットや便秘に悩む人は、ぜひ積極的に昆布を食べたいもの。二部は、タレントの眞鍋かをりさんと、ふじっ子ちゃんとしてTV-CMでも活躍中の田牧そらちゃんも迎え、「一菜プラス! 子ども達に教える和食と栄養の話」と題して行われました。二部の話題は、和食の基本である出汁。眞鍋さんは和食への関心もかなり高いようですが、本格的に出汁をひいたことはないので、やってみたいとコメント。忙しい現代社会では、手間をかけて出汁をひいたり、一汁三菜をそろえるのは大変です。そこで本多先生からは、フジッコの「純とろ」があれば、出汁がなくても温かい汁ものが簡単に作れるアイデアが披露されました。そうすることで食物繊維もとれて、ダイエット効果も期待できるというから見逃せませんね。これからの季節、温かい汁物があるとほっと一息つけますよね。眞鍋さんも、「純とろ」は保存も利くので助かりますと、活用しているようでした。そして時間がなくて三菜をそろえるのが難しい人へ、ふじっ子ちゃんから、「一菜プラス!」のコメントが。フジッコの「一菜プラス」を活用すれば、副菜を簡単に用意することができるので、ぜひそちらも活用してみて。三部は、「親から子、子から孫へ受け継ぐ郷土料理と伝統行事」と題して、そろそろシーズンが近いお節料理などの行事食、そしてそれぞれの地方に残る郷土食についてのお話が続きました。ご当地ふじっ子ちゃんが各地方から7人登場、それぞれの方言を交えながら郷土料理を紹介、かわいい姿を見せました。その後は、フジッコの「おかず畑」や「純とろ」を使った一汁三菜のお料理が、フジッコが食育をサポートするために作ったお弁当箱「おべんとう丸くん」で供され、美味しくいただくことに。「純とろ」を使った汁ものは本当に簡単で美味しいので、ぜひ食卓に取り入れたいと思いました。和食の基本である一汁三菜や出汁、それを食生活に簡単に取り入れるための工夫など、とても勉強になる「和食フォーラム」でした。ダイエットにもいいという食物繊維を積極的に食事に取り入れるためにも、フジッコの昆布や豆製品を、仕事やプライベートに忙しい女性はぜひぜひ活用してみては?・フジッコ 公式サイト
2014年11月13日満腹商事に勤めるOL、ミトゥ子とチャー子。チャー子:「ミトゥ子、ちょっと、簡単な和食教えてくれない?!」ミトゥ子:「なによなによ。またなんか変な男にだまされてるんじゃないでしょうね? あんたが料理を教えてってときは必ずそうだもん」チャー子:「今度は本当よ。『我暮木 佐翔』君っていうの。今度紹介するわ。なんたって彼、東大の大学院生なのよ。今は貧乏ですべて私がお金出してるけど、将来は官僚になるっていってたわ。彼、和食が好きだからぁ、作ってあげようと思って」ミトゥ子:「…なんかあやしいわね。ほんとに東大生なの?」チャー子:「ほんとよ! だって、デートは必ず赤門の前の喫茶店だもの」ミトゥ子:「チャー子…あんたそんな昭和な詐欺に…」本当にチャー子はまたつまらない男にだまされているのか? それはみなさんのご想像におまかせして…。今日はそんな健気なチャー子にささげる簡単和食のご紹介! <材料>(2人前)・サバの切り身 2~3ヶ・塩 適量・片栗粉 適量☆かつおだし汁 300ml☆塩 小さじ1/2☆醤油 小さじ1/2☆味の母 大さじ2 (なければ酒大さじ1+みりん大さじ1)・大根(すりおろしたもの) 180g・カイワレ大根など 適量<作り方>1.サバは全体に塩をし、そのまま10分ほど置く。出てきた水分をしっかりキッチンペーパーなどでふきとり、片栗粉をしっかりまぶす。2.フライパンに多めの油をいれ熱し、1のサバを揚げ焼きにする。両面返しながら、きつね色になればOK! 取り出して油をきっておく。3.鍋に☆を入れ熱し、2のサバをいれて5分ほど煮る。最後に大根おろしを入れ1分ほど煮て、火からおろす。※ここで冷めるまで鍋の中でそのままにし、食べる直前にあたためるとさらにおいしい。4.器に盛り、みぞれ汁をかけ仕上げにカイワレ大根などのスプラウトを飾って完成! 一度揚げてから煮るサバは、大根でさっぱりしてるけどコクがあり誰もがほっとする味。ご飯のおかずに、お酒のおつまみに。鯖というとなんだかめんどくさそうというイメージで敬遠しているひとにぜひ作ってほしい一品! 大事なポイントは、新鮮なサバを使い、塩をした後しっかり水分をふきとること。これをすれば臭みもなく美味しく仕上がるよ。鯖のほかに、鮭でやってもOK! ぜひみなさんも、和食好きなあの人に作ってあげてちょう!
2014年10月13日「和食;日本人の伝統的な食文化」(以下、「和食」と省略)がユネスコ無形文化遺産に登録されたのは、記憶に新しいところですね。和食が好きな女性は多いと思いますが、和食をいただくとき飲み物は何を選んでいますか。ワインを選ぶのがおしゃれ、などと思ったりしていませんか。今や、和食と和酒のマリアージュは世界中で認められているのです。ユネスコ無形文化遺産への「和食」登録のきっかけとなった推進運動を始めたといわれるNPO法人「日本料理アカデミー」理事長の村田吉弘さん(京都「菊乃井」主人)は、「“日本酒”は“和食”と表裏一体の関係で世界に広まっていくと思う」と語っているそう。2月にパリとロンドンで開催されたユネスコ無形文化遺産登録を祝うイベントへ、「日本料理アカデミー」とともに足を運んだフードコラムニストの門上武司さんによるレポートを見れば、和食と和酒のマリアージュの人気ぶりが実感できるはず。パリとロンドンでの模様を覗いてみましょう。パリ、ロンドンともに、会場内でサーブされた日本酒には、「日本料理アカデミー」協賛社として、これまでもアカデミーの各種活動を支援してきた、宝酒造株式会社「松竹梅白壁蔵」のお酒が採用されたそう。パリでは、まずウェイティングルームで発泡性の「松竹梅白壁蔵『澪』スパークリング清酒」をシャンパーニュグラスで、あたかもシャンパーニュを飲むように楽しむところから祝賀晩餐会がスタート。その後、「八寸」「煮物椀」「向付」「箸休め」「焼物」「焚き合わせ」「強肴」「ご飯」「止椀」「香の物」「菓子」「抹茶」と献立は続きました。「八寸」の紹介とともに、盃に日本酒(「松竹梅白壁蔵<大吟醸>2013年金賞受賞酒」)が注がれ、「煮物椀」から「箸休め」までは「松竹梅白壁蔵<生酛(きもと)純米>」、「焼物」から「強肴」までは「松竹梅白壁蔵『三谷藤夫』<山廃純米>」がサーブされる中、料理が運ばれるたびにどよめきがおこったのだとか。ワインの国フランスでありながら、「白ワインを飲みたいという方は誰一人としていませんでしたよ」とは、メートル・ドテル(=パーティで給仕などを行う責任者、給仕長)の発言。和食と和酒のマリアージュのすばらしさをフランスの人びとが実感したことを物語っていますね。一方、ロンドンのレセプション会場では、各日本料理店が提供した手毬寿司、白身魚昆布締めとキングクラブ味噌パウダー、うなぎとイカ墨パンなどを食しながら、日本酒を片手に盛り上がりを見せたそう。参加者からは、「この「松竹梅白壁蔵<生酛(きもと)純米>」は、甘い天然水のようなピュアな味がする。和食はお酒と一緒にいただくことでとても気持ちが満たされハッピーになる」といった声も。また、「特に「松竹梅白壁『澪』スパークリング清酒」がおいしい。こんな味わいは他ではない。和食の食事が100%なら、日本酒があれば120%に感じられる。ワインは和食には強すぎると感じる」といった発言があったのだとか。ロンドンのワインライターの「日本酒は懐が深いね、あまり主張しすぎずやさしく料理に添い遂げる味わいがあるので、家でも気軽に家庭料理と一緒にいただける。スモークサーモン・肉にもあわせられる。お酒はいろんな温度で楽しめるところがいいね、酒は日本文化であり、伝統だと感じた」という言葉は、日本にいることで逆に和酒のよさに気づけずにいる人には新鮮に響くのでは?門上さんは、和酒を飲んだときの海外の人達の反応がすこぶるいいため、「和食」の国内外での発展とともに日本酒の需要は高まり、その情報を広く深く伝達することがいかに大切かということを実感しているとのこと。ワインを愛する海外の人達は、ワインとの比較でも和酒を評価し、特に和食との相性では圧倒的に好感を示すのだと聞くと、日本人として誇らしく感じますね。改めて和食と和酒のマリアージュを楽しんでみては?・宝酒造 公式サイト
2014年02月28日2013年12月。和食がユネスコの無形文化遺産に登録されましたね。和食で使われる調味料は、塩以外は伝統ある発酵食品。それもわずか1ミクロンの、美肌にも良い「日本麹カビ」学名「アスペルギルス・オリゼ」という1つの微生物が織り成しているのです!今回は、その正体と美容に役立つ効果を見ていきましょう。■和食とは世界の他のお料理はオイルと香辛料で成り立っているそうですが、日本料理は、塩以外は醤油、みりん、味噌、お酒などの「発酵された調味料」が使用されています。この発酵は全て同じ「日本麹カビ」からできたもの。和食独特のコクと旨みはこの麹菌がカギとなっていたのです。また、常に四季を意識し、その季節に応じた旬の野菜や魚を食べることも和食の大切な要素。日本美人は本来、旬の野菜と魚を伝統の発酵食品で調理して食べていたため、お肌も髪もキレイだったのです。■伝統の発酵食品の元となる日本麹カビ「アスペルギルス・オリゼ」とは発酵調味料の元となる「日本麹カビ」はお米の国、そして梅雨があるなど湿気の多い日本ならではのカビで、世界中で日本でしかできない菌と言われています。約1000年前にお米にカビが生えたのがキッカケで「種こうじ屋」と呼ばれる麹カビを作る職人も生まれました。椿にゆかりのある当時の都、京都では椿の葉を燃やした灰を炊いたご飯にまぶして、この菌を大量生産することに成功。その後、お米をこの菌で発酵させた日本酒やみりん、大豆に菌をまいてできた醤油と味噌、小麦粉に菌をまいてできたお酢や麦味噌、麦焼酎などが誕生しました。■なぜ日本麹カビがダイエットと美容にいいの?日本麹カビがお米や大豆、小麦などに付着して発酵が進むと、単品では存在しなかった栄養素が生まれ、腸に良いと言われる善玉菌も発生します。そんな調味料でお料理すると、さらに善玉菌が繁殖し、旨味成分であるアミノ酸やグルタミン酸が生まれます。そして、それを食べると人の体内の粘膜を強くしてくれるのです。また善玉菌の発生が進むと、腸のお掃除も行われ、便秘も改善します。今は食の欧米化が進み、和食を月に数えるほどしか食べない女子も多くなりましたが、それではダイエットもできず、美容にも悪いのです。古い!とバカにせず、和食を見直してみましょう。■日本独自の美肌調味料を知っておこう!1000年も前から日本人DNAに染み込まれている伝統の調味料とその美容効果を覚えておきましょう。・醤油・・・大豆と小麦を日本麹カビで発酵させ、塩を加えたもの。大豆からグルタミン酸が出て旨味が、そして小麦の発酵で甘みが出る。塩分の取りすぎは美容の敵になりますが、グルタミン酸は二日酔いによく、細胞の活性化が期待できるので肌荒れ改善に◎。・味噌・・・醤油とほぼ同じ原料でできている。奈良時代に醤油にまだなりきっていない発酵途中のものを食べたところ、大変おいしかったので、「未醤」(みしょう:まだ豆の粒が残っている醤油)として食されるようになったそうです。大豆の粒が残っていて、大豆イソフラボンも摂取できます。女子には嬉しい生理不順の改善やダイエット効果の期待できるギャバという成分も含まれます。・お酒・・・お米に日本麹カビで発酵させたもの。発酵課程で糖分を分解し、二酸化炭素とアルコールを発生させてできます。チロシナーゼという美白に嬉しい成分が入っていて、シミやそばかす、お肌のくすみ改善に効果があります。・みりん・・・もち米に日本麹カビで発酵させたもの。発酵課程でアミノ酸やアルコールが発生します。酵母菌も発生するため、日本酒よりも甘くなるそう。アミノ酸にはニキビ改善やお肌の保湿、ダイエット、集中力アップが望めます。・お酢・・・日本の酢は米酢、穀物酢で、米や小麦を日本麹カビで発酵させたもの。日本酒や麦焼酎が酸化して酸っぱくなり、アルコール分が抜けてしまったものが起源と言われています。カルシウムの吸収をよくするので、骨や歯、爪などをキレイに保ってくれるでしょう。(諸説あり)■おわりに流行のカフェやベーカーリー巡りも楽しいですが、美肌のためにも、世界に認められた自国のお料理を研究した方が美人に近づけるかもしれませんね!(丸田みわ子/ハウコレ)【参考】※NHKスペシャル2013/12/15放送・柳原尚之著(2012)『近茶流 柳原料理教室 誰でもできる和食の基本』講談社
2014年01月29日日本の「和食」がユネスコ無形文化遺産に登録されましたね。熊本県の酒造メーカー、高橋酒造株式会社が全国の20代~60代の日本人500人を対象に行った調査では、「和食」がユネスコ無形文化遺産に登録されたことに対し、全体の88%が「誇りに思う」と回答したことがわかりました。ここでいう「和食」とは、一汁三菜を基本とし、三世代前の日本人が家庭で常食していたもの、いわゆる「おふくろの味」を指すそう。確かに、忙しさのあまり、ランチや晩御飯もコンビニやファミレスで済ませてしまっていて、健康的で温かいおふくろの味なんて、しばらく遠ざかってるなぁという方も多いのではないでしょうか? では、われわれ日本人は実際どれくらい一汁三菜の和食を食べているのでしょうか?毎日「和食」を食べない理由としては、和食を作る面倒さと外食の多さをあげた人が多く、忙しい現代の日本人にとって一汁三菜の和食はハードルが高そうな様子が伺えます。さらに、「和食」において何にこだわりがあるかを尋ねたところ、日本人の心である「米」に最もこだわり持つ人が多い一方で、なんと「米」の味や鮮度などを見極めるのに「自信が無い」と4割以上が回答している事がわかりました。その割合は年代が低いほど高い傾向にあり、20代で約6割が「自信がない」と回答したのに対し、60代では約3割にとどまり、年代差で大きく違いが見られました。若い世代の和食離れが進み「和食」の味がわからない人が増えているのでしょうか?京の米老舗、「八代目儀兵衛」店主で五ツ星お米マイスターの橋本隆志さんは、昔から日本人が家庭で食べていた「和食」を支える米の、「コメ離れ」が進んでいると指摘します。「日本の食文化は、“口中口味”といった、主食を米とし、ごはんとおかず、汁物といったものをバランス良く口の中で味を調える日本食独自のもの。その中でも“米”は昔から私達の日々の生活に深く結びつく非常に重要なものであり、主食として多く食べられてきたにもかかわらず、“米”を甘いと感じられない、“米”の味がわからない現代人が増えています」なんでも、今回「和食」が無形文化遺産に登録される背景には、今回の調査でも明らかになったように、「食の効率化(添加物やジャンクフードなど)」や「洋風化」、忙しい生活スタイルなどによる日本人の“和食離れ”があるそう。せっかく文化遺産に登録され、世界的にも健康食・見て楽しむ繊細な和食としてブームになっているのに、日本では和食自体の喫食率も低く、また代表格のご飯の味が実際にはわからない人が増えているなんて…この矛盾を改善するにはどうすればいいのでしょうか。橋本さんは、「和食を作ることを面倒、難しいと考えている人も、難しく考えずに一汁三菜の基本的な和食を食べることから初めてみては?」と提案しています。そして、その際に基本である「米」、「出汁(だし)」、「食材」へ意識を向ける事が重要とのこと。また、「米」をはじめとする和食の繊細な味わいを感じるには、飲み物との組み合わせも重要となるそう。こうした今日からできるちょっとした意識の差で、食事を楽しむ力である「味わい力」が向上し、「和食」の本当の美味しさ、旨味を味わうことができ、和食をより楽しめるようになるとコメントしています。ユネスコ無形文化遺産への登録をきっかけに、食生活を見直し、できるところから和食を改めて味わってみてはいかがでしょうか?2020年の東京オリンピック、そして今回の和食のユネスコ認定と世界的にも注目される今だからこそ、日本人の主食として、もう一度米の美味しさを噛みしめる機会にしてみては?「味わい力」とは、食への興味、食材への知識、調理方法への関心、そして料理と飲み物の組み合わせを意識することで培われる、食を楽しむ力のこと。「味わい力」の有無、現代型味オンチタイプが判定できるチェックシート、タイプ別トレーニング方法を、高橋酒造のサイトで公開中です。・高橋酒造 公式サイト
2013年12月26日これだけはおさえて!恥をかかない和食・洋食・中華のマナークリスマスはもちろん、忘年会や新年会などイベントの多い時期が到来!いつもよりちょっと贅沢なお店で食事をする機会も増えるでしょう。今回は、和・洋・中、それぞれの食事の際にぜひ気をつけたいマナーをご紹介します。●【和食】はエレガントなお箸の使い方ができれば◎和食で一番気をつけるべきことは、やはり箸使い。お箸を持ち上げる場合も、ちゃんとした順序があります。まずは右手で箸を持ち上げ、右手はそのままに左手の親指と人差し指で軽く箸をはさみます。それから右手の手首を返し、箸の下側に手をまわして持つ。この手順で取ると美しく見えます。箸置に戻す際は、この手順の逆になります。途中、箸置きがない場合は、お膳の縁にかけるか、箸袋を結んで箸置き代わりに。器の上に置くのはマナー違反なので注意しましょう。また、料理を取り分ける際にお箸をひっくり返して使う「裏箸」もダメ。きちんと取り分け用のお箸をもらいましょう。●【洋食】見落としがちなナプキンの使い方をマスターしよう洋食で意外に見落としがちなのが、ナプキンの使い方。まずはオーダーの後、最初の飲み物や料理が運ばれてくる前に、二つ折にして折り目が手前にくるよう膝にかけます。また、ナプキンで拭くのは手先と口だけ。グラスに口紅がついてしまった場合は、指の腹で口紅をぬぐって、指をナプキンで拭きます。真っ白なナプキンを汚すに抵抗があるからと言って、自分のハンカチを使うのはかえってお店に失礼。「このナプキンは使いたくない」というメッセージになってしまいます。ほかには、中座の際は椅子の上に置く、最後はくしゃっと適当にたたんでテーブルに置くことを覚えておきましょう。くしゃっと置くのは一見お行儀が悪そうに見えますが“キレイにたたむのを忘れるほど美味しかった”という意思表示なのです。●【中華】中華と言えば円卓!中華独特のマナーを押さえよう円卓に料理が運ばれてきたら、まず主賓など目上の人から料理を取り、その後は時計回りに回転台を回して取っていきます。目下の人が取り分ける必要はありません。もし自分の前に新しい料理が置かれたら、回転台を回して、最も目上の方の前に料理が来るようにしましょう。全員が取り終わるまでは手をつけないように。一度全員に行き渡った料理の残りは、ほかの人が満足しているようなら、遠慮せずいただいて構いません。同じお箸の文化でも和食と違うのは、器を持たないことと、麺類も音を立ててはいけないこと。また、箸で食べにくいもの(殻付きの海老など)は、一緒におしぼりやフィンガーボールが出てくれば、「手で食べても良い」というサインです。和、洋、中、それぞれのマナーを知っていれば、食事がもっと美味しくなるはず。「覚えなければ」と肩肘は張らずに、「食事を楽しむため」に基本的なことだけは押さえておけば安心ですね。<文:島田彩子>
2013年12月03日ユネスコ無形文化遺産への登録申請がなされるなど、何かと注目の和食。そんな和食がテーマになっているのが、12月14日から全国公開される上戸彩主演の映画『武士の献立』だ。11月2日には一足早く都内劇場で完成披露試写会が行われ、主演の上戸のほか共演の高良健吾らが和服姿で舞台挨拶した。同作は、主君とその家族の食事をまかなう「包丁侍」と呼ばれた武士の家に嫁いだ料理上手な春(上戸)が、剣の腕は立つのに包丁捌きはさっぱりの夫・安信(高良)とぶつかり合いながらも、夫婦愛と家族の絆を深めていく姿を描く時代劇。花柄の艶やかな和装姿で登場した上戸は「普段から料理をしていてよかったと思いました。初めての作業も多くて、臨機応変に動くことができましたから」とプライベートでの良妻ぶりを滲ませながら「先ほど農林水産大臣の林芳正さんとお仕事があったのですが、ほぼ決まっているというお言葉をいただきました。映画の公開と同じタイミングに“おいしいな”と思っています」と和食のユネスコ無形文化遺産登録有利に笑顔を覗かせた。劇中には様々な和食が登場。上戸は「ここまでダシにこだわる国はないのではないかと思いますね。素材一つ一つを活かしながら、おもてなしもあって、品がある。世界中の皆さんに知ってもらって愛してほしい」と和食の良さをアピール。撮影中も「作品の中ではゴハンやお茶を出す作業に忙しくて食べていないけれど、映らないと決まった料理はブワーと食べていましたね」とグルメを堪能したよう。「作品に出てくる料理では、治部煮が今まで食べたことのない味で、甘いけれどワサビを溶いて食べるとピリリと味がしまる。鴨肉も臭みがなくてとても美味しかったです」と振り返った。一方、高良は「料理といえば鍋に切った野菜を入れる程度だったけれど、この撮影を機会にダシにこだわるようになりました」と役柄に強く影響されたようで「これまでは料理を気分転換にする女性の気持ちがわからなかったけれど、確かに料理をしていると無心で集中できる。リラックスできるのもわかる気がする」と新たな趣味を発見したようだった。映画『武士の献立』は12月14日より全国公開 公式サイト
2013年11月09日日本らしさの象徴でもある「和食」。その人気は、日本国内はもちろん海外でも高く支持されています。しかし、どのくらいの人が日本の食文化を正しく理解し実践しているでしょうか。和食検定は、正しい日本の食文化を勉強したいという人にぴったりの検定です。和食検定とは、一般財団法人 日本ホテル教育センターが実施するもので、日本の食文化を正しく理解し、継承することを目的としています。また、和食そのものだけではなく、おもてなしの技術向上、和食を日本の文化として海外に発信できる人材の育成を目指します。受験を通して、日本の食文化を総合的に理解して知識を身につけることが可能です。検定は「基本レベル」と「実務レベル」の2種類があります。基本レベルは和食の料理や食材・マナーに関心があれば誰でも受験できますが、実務レベルは和食に関連する職場で部下の指導に当たる人を対象としており、基本レベルの認定を受けた人しか受験できません。・実施スケジュール毎年2月と10月に試験を実施しています。通常は試験実施日の約3カ月前から申込み開始。・試験内容基本レベル・実務レベルともに、マークシート方式の筆記試験で200問出題(90分)。基本レベルの出題項目…料理・接遇・和食基礎英語和食関連業界への就職を目指す人や、和食・マナーに関心のある人が対象。日本料理の歴史や基礎知識、しきたり・マナー、料理や接遇についての基礎的な英語に関する問題が出題。実務レベルの出題項目…振舞・伝心・和食応用英語着物や和室に関する知識と振る舞い方、飲食店でのマネジメントや新人育成の方法、和食店における英語の挨拶などから出題。・1級と2級和食検定での1級・2級の区分は下記のようになります。・各項目60%以上正解し、全体の正答率が65%以上85%未満の受験者は2級に認定・各項目80%以上正解し、全体の正答率が85%以上の受験者は1級に認定基礎レベル2級に認定された人は、再び基礎レベルに挑戦し1級を目指すこともできますが、実務レベルの試験を受けることも可能です。同様に、実務レベル2級に認定された人は実務レベル1級を目指して再受験できます。資格取得の準備過程で、和食に関連する知識やしきたり、マナーについて学んだことを、そのまま和食関連の飲食業・サービス業などに生かすことができるでしょう。実務レベルの資格を認定された人は、取得した知識をもって接客に対する人事評価などの経営面に反映させることも可能です。しかし、たとえ仕事に生かさなくても、和食・日本の文化への理解と知識を深めることができます。日本の食文化に興味がある人や和食のマナーなどについて学びたい人にもおすすめです。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2013年05月22日ダイエットをする時に、よく和食中心のメニューに変えることを勧められますが、なぜ和食が良いのか知っていますか? 今回は、和食に変えると痩せやすくなる理由についてお伝えします。■メニューでの比較和食と洋食を比較してみましょう。<和食>朝食:ご飯、豆腐とわかめのみそ汁、焼き魚、ほうれん草のお浸し昼食:ご飯、えのきととろろ昆布のお吸い物、豚肉の生姜焼き(添え物として、キャベツの千切り、ミニトマト)、きゅうりと針生姜の酢の物夕食:ご飯、けんちん汁(大根、ゴボウ、にんじん、油揚げ、木綿豆腐)、ぶりの塩焼き(添え物として、ししとうがらしの焼き浸し)、新玉ねぎのおかか和え上記のメニューを見ますと、体の中の老廃物を出してくれる食物繊維が、ご飯、わかめ、えのき、とろろ昆布、ゴボウから摂れることがわかります。また、わかめやゴボウ、にんじんなどは歯ごたえがあり、咀嚼回数が増えるので満腹中枢が刺激され、食べ過ぎをふせいでくれます。そして、なんといっても、全体的に見て油をあまり使用してないので、ヘルシーです。<洋食>朝食:トースト、バター、スクランブルエッグ(添え物として、レタス、ミニトマト)、コンソメスープ(にんじん)昼食:オムライス、野菜サラダ(レタス、きゅうり、玉ねぎ)、ミネストローネ(トマト、玉ねぎ、にんじん)夕食:ご飯、コーンポタージュスープ、エビフライ(添え物として、キャベツの千切り、ポテトサラダ)、ほうれん草のソテーでは、洋食のメニューを見てみましょう。朝食にパンを食べることで、ご飯から得られるはずの食物繊維の摂取が少なくなります。また、トーストやスクランブルエッグにバターを、エビフライでも油を使用するのでカロリーがどうしても増えてしまいます。全体的に柔らかい食べ物が多いので、咀嚼回数も少なくなり、和食に比べて満腹感が得られにくい、ということも言えます。■まとめ今回の献立は一例ですが、ざっと見ただけでも和食の方が献立に使用している野菜の種類が多く、それだけでもたくさんのビタミンやミネラルなども摂れていることになります。和食と洋食では以下の違いが出てきます。・和食の方が洋食に比べて油分が抑えられる・食物繊維がたくさん摂れる・咀嚼回数が増えるので満腹中枢が刺激される時間が短くなり、食べる量が少なくなる痩せるためにはただカロリーを減らせば良いだけではありませんが、摂りすぎるよりは少ない方がいいので、参考にしてみてください。ただ、和食は塩分を摂りすぎたり、主食のご飯に含まれる糖質はダイエットの妨げになりやすいので、その点にはご注意くださいね。
2013年05月17日サトレストランシステムズは和食さと他全店において、11月23日の勤労感謝の日に「さとのお客様感謝の日」を実施する。同キャンペーンでは鍋メニューを特別価格で提供する。「和食さと」全店では、さとしゃぶプレミアムコース通常価格が2,499円が2,079円に。関西地域の一部店舗で販売するうどんすき販売店では、うどんすき通常価格1,659円か半額の829円になる。また、「すし半」の法善寺総本店では、うどんすき(通常価格2,800円)を半額の1,400円で提供。「さと すし半」の尼崎本店・布施店・玉造店・塚本店・川西店・天神橋店では、うどんすき(通常価格2,079円)が半額の1,039円になる。さらに「すし半」の住吉店・深井店・今福店・市岡店・大正店・松原三宅店では、うどんすき(通常価格2,499円)を半額の1,249円で提供する。詳細は、和食さと公式サイトで確認できる。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年11月19日日本人なら誰もがおいしく作りたいと願う「和食」。レシピや食材などたくさんの裏技が紹介されている中、実はもっと手軽に見直すだけでおいしく作れるコツがあったのだ。それは使うお水を『軟水』にすること。たったそれだけ。そもそも『軟水』とは、水の中のカルシウムとマグネシウムの量が1リットル中に120mg以下である水のことであり、日本の水はほとんどが『軟水』なのだという。ちなみに、120mg以上は『硬水』という。水源によって変わる『軟水』と『硬水』の違いは、世界各地で見てもその国の風土料理に深く関わっていることが分かる。例えば、硬水の国であるヨーロッパでは、炒める・バター煮など、動物性油脂を活用した料理法が普及し、煮るときにも少しの水で蒸し煮する。水が貴重な地域では、フライやソテーといった水を極力使わない調理法がメインとなっている。一方、軟水の国である日本では、水だけで練り上げる蕎麦や、大量の水で茹でて水の中で切り分ける豆腐やこんにゃくなど、昔から作り続けられている食材にはおいしい水が必要不可欠であることが分かる。『軟水』で調理すると、素材の持ち味をいかした優しい味わいに仕上がるので、和食が「水を味わう調理法」と表現されるのもうなずける。おいしい『軟水』を手軽に活用したいなら「キリンアルカリイオンの水」がおすすめ。富士山がはぐくんだおいしい天然水をアルカリイオン化した、口あたりまろやかなやさしい味わいの『軟水』である。この「キリンアルカリイオンの水」を使ったちょっとしたコツを料理研究家の藤井恵先生に聞いてみたところ次の2つを教えてくれた。1、さっと使える「水出しだし汁」「キリンアルカリイオンの水」のペットボトルの中に、昆布や煮干を適量入れ、そのまま冷蔵庫へ。数時間でよいだし汁の出来上がり。そのまま調理に使えるので、とても便利。料理によって、昆布だけ、煮干だけと使い分けるのがよい。2、お米のとぎ汁もこだわるおいしいお米を炊くにはおいしい水が必要不可欠。お米はといでいるときにも水を吸収し、とくにとぎは始めは乾燥したお米が一気に給水する瞬間なので、お水にはこだわってほしい。おいしい『軟水』で炊くお米を使った、藤井先生考案の料理も教えてくれた。■松前おこわ材料 ( 4人分 ) (A) もち米1.5合…1.5合 米…1.5合 キリン アルカリイオンの水…500ml (B) 酒…大さじ2 塩…小さじ1 甘塩鮭…2切れ いくら…30g とろろ昆布(ほぐしておく)…5g 三ツ葉(2cm長に切る)…20g 作り方 1、(A)のもち米と米を合わせて洗い釜に入れ、分量の水に30分以上浸す。2、1に(B)を加え混ぜ、普通に炊く(炊飯器、土鍋など炊き方は問わない)。3、鮭はグリル等で両面を4~5分焼き、皮と骨を除き粗くほぐす。4、炊き上がった2に、3ととろろ昆布を加え混ぜて器に盛り、いくらと三ツ葉を散らす。北海道の「松前おこわ」。鮭、いくら、とろろ昆布など海の幸がたっぷり。おいしい『軟水』で炊くお米のおいしさが引き立つレシピだ。「和食」をおいしく作るコツである『軟水』を今日から取り入れてみてはいかが?
2012年11月07日料理家サルボ恭子さんの新しい料理本 『毎日活躍!「ストウブ」で和洋中』 (講談社のお料理BOOK) (著:サルボ恭子/講談社)が、本日発売された。フランス生まれのお鍋「ストウブ」は、お料理をおいしく仕上げてくれる魔法のお鍋。見た目も美しく、カラーやバリエーションも豊富で、いまや料理好きには欠かせない大人気のキッチンアイテムだ。蓋裏についている「ピコ」という突起に水蒸気が溜まり、その水滴は鍋の中全体に行き渡る。この「セルフ・ベイスティング・システム」(蒸気の自動循環)が美味しさの秘密で、素材のうまみをしっかりと引き出してくれる。特に蒸しものは簡単に作れて仕上がりは絶品だ。フランス生まれとはいえ、「ストウブ」はフランス料理だけでなく、和洋中さまざまな料理に活躍する。今回の料理本では、和食の定番・肉じゃが、鶏のから揚げ、焼き鶏から洋食のハンバーグ、ロールキャベツ、さらには中華・エスニックのキーマカレー、サブジ、デザートまで幅広いレシピをご紹介している。この1冊があれば毎日「ストウブ」を使いたくなる!まさに「ストウブ」入門書の決定版である。 毎日活躍!「ストウブ」で和洋中 (講談社のお料理BOOK) 著者:サルボ恭子定価:1470円(税込)発行:講談社サルボ恭子 プロフィール料理家。パリの有数のホテル「オテル・ド・クリヨン」で研修、勤務するうち、フランスの郷土料理に魅了され帰国後料理研究家のアシスタントを経て独立。自宅で料理教室を主宰。雑誌やテレビなどでも活躍し、洗練された家庭料理には根強いファンも多い。著書: 『 「ストウブ」で作るフレンチの基本』 、 『おいしいを届ける 盛りつけの基本』 (タツミムック) 、 『キッシュの本―かんたん。シンプル。53Recipe』 (マイライフシリーズ 734 特集版) 公式ブログ:
2012年09月25日