日々のニュースや暮らしのなかで、ふと気になることをジャーナリストの堀潤さんにあれこれ聞いてみました!Q. 「結婚=幸せ」とは限りませんが、未婚者が増えることで、社会はどのように変わっていくのでしょうか?(30歳・ライター)A. 基本的には変わらない。少子化対策のために制度変更は必要でしょう。未婚者の増加により社会が変わるということはないと思います。統計によると、結婚しない主な理由は、結婚に興味がないというより、経済面など、結婚後の生活不安からメリットが感じられないためのようですね。ただ、本気で少子化対策を打つのであれば、里親制度を充実させて、同性婚カップルや未婚であっても子供が育てられる社会にしたほうがいいのではないでしょうか。これだけ子供の虐待件数が減らないのは、既存の家族制度に何か無理があるのだと思います。「未(いま)(だ)」婚と書くくらい、結婚することを前提にした家族構成の社会づくりは少々寂しい気がします。Q. 東京五輪が始まっても、都内の交通網はパンクしないのでしょうか?いままで通り通勤できるか不安です。(28歳・会社員)A. 大混雑します。国は休暇取得かテレワークを推奨しています。2020年、国は五輪開会式の前後を4連休、閉会式の前後を3連休にしました。また、五輪期間中は会社を休みにするようにも推進しています。予想来訪者は、選手1万1000人、観客780万人、メディア関係者2万5000人。選手やメディア関係者が1日5万~6万台の車を利用。780万人(パラリンピックと合わせて、約1000万人)の観客が鉄道を利用すると予想されています。ラグビーW杯のときが180万人なので、桁違いですね。交通量を減らすために、企業には、休暇の取得と従業員の50%をテレワークにするよう推奨。普通の通勤はできなそうですし、物流にも影響が出そうです。Q. ネットで見かける情報について正しい情報なのか判断がつきません。堀さんはどういうふうにデータを読み解きますか?(32歳・主婦)A. 自分で見聞きしたもの以外の情報は、すべて疑ってかかりましょう。基本的に、すべての情報を「本当かな?」と疑ってかかったほうがよいと思います。どのような意図、仕掛けで発信しているかはわかりません。参考までに僕も読みますが、真実とは限らないと思っています。先日「若い世代でテレビ離れ進む約1割『見ていない』」という時事通信の世論調査の記事を読みました。テレビ離れが進むと言いつつ、9割は見ているんです。このようにタイトルのつけ方次第でバイアスがかかり、違う印象を受けます。アンケートなども、設問の仕方で結果は異なる。インターネットでは出どころ不明な情報がいくらでも仕掛けられますから、注意が必要です。Q. ふるさと納税をしたいのですが、こんなに災害が多いと自分の自治体に納税しないのは被災時に困りませんか?(29歳・PR)A. 災害で大被害を受けるのは地方。自分の住む地域と同じように考えたいですね。世田谷区や杉並区はふるさと納税の制度により、税収が減って困っていると声かけをしています。ただ、もともと東京に税収が集中しているのを分散させようと始まった制度なので、それは東京目線の意見かなと思います。災害が起きて、圧倒的な被害を被るのは地方です。地方は日本の生命線。農業にしても水源にしても、首都圏の暮らしは地方に支えられています。また、自治体同士で災害時応援協定を結んでいますから、災害被害に遭えば、遭わなかった地域が助けてくれます。困ったときにはお互いさま。自分の地域だけでなく、広い視野で考えていただけたらなと思います。堀 潤さんジャーナリスト。市民ニュースサイト「8bitNews」主宰。シリア、朝鮮半島、香港、沖縄などを取材した映画『わたしは分断を許さない』が3月7日に全国公開。※『anan』2020年1月1日‐8日合併号より。写真・小笠原真紀イラスト・五月女ケイ子取材、文・黒瀬朋子(by anan編集部)
2020年01月05日意外と知らない社会的な問題について、ジャーナリストの堀潤さんが解説する「堀潤の社会のじかん」。今回はスペシャル版として、堀潤さんが“異常気象”についてイラストレーター・五月女ケイ子さんにレクチャー!想定外の異常気象は今後も起こるでしょう。10年後の気象変動を抑える行動を。五月女:2019年は台風15号や19号があり、大きな被害も出て怖かったです。台風の進路が昔と変わったんですか?堀:そうなんです。気温や海水温の上昇で、最近の台風は勢いを失わないまま本州を直撃するようになりました。千葉など、被害を受けた地域の停電があれほど長引くとは想像していませんでしたよね。五月女:今後、住むところも考えないといけないなと思いました。あの時期、たまたま小学生の娘の学校の授業の一環で、1970年代に起きた多摩川の狛江水害のことを調べていたんです。また、私は2005年の集中豪雨で事務所のマンションの1階が浸水した経験もしていたので、少し覚悟ができていたのかな?と思います。堀:知識や経験を持っていると対処しやすいというのはありますね。どの災害現場に行っても、みなさん「まさか自分が被災者になるとは」とおっしゃいます。避難指示が出ていても、なかなか避難所に行こうとしない。それは災害を経験していないからなんです。正常性バイアスがかかり、大丈夫だと思い込んでしまう。強度のストレスから脳が情報をシャットダウンして、サイレンの音が聞こえなくなってしまうこともあるそうです。五月女:それは怖い…。堀:渦中にいると、正しい判断ができなくなる可能性があることは知っておいたほうがいいですね。五月女:警報も、あまり頻繁に鳴ると、慣れてしまいそうです。堀:今年は「数十年に一度」といわれる大雨警報が毎日のように出ました。気象庁にとっても想定外の出来事。今後も未体験の異常気象が起き得るでしょうから、お役所の言うことに従っていれば大丈夫、とは限らないと思います。五月女:100年単位くらい、長い目で対策を考えることもきっと必要なんでしょうね?堀:はい。都市に人が集中しすぎなのも問題だと思います。都市に人が集まるほど、地方が犠牲になってしまう。2019年の台風も、多摩川は氾濫しましたが、利根川や荒川はギリギリのところで止まりました。それだけ自治体が東京23区を守ろうと事前に投資していたからです。ところが、インフラ投資がなされていない東北や北関東は毎回水害被害が出てしまう。消費者の価値観が変われば、企業も環境対策を積極的に。堀:気候変動は、10~20年前といまを比較すると実感できます。異常気象の原因は諸説ありますが、地球温暖化も大きな要因の一つ。しかし、グレタ・トゥーンベリさんが国連で泣きながら温暖化対策を訴えても、トランプ大統領は冷ややかなコメントをするなど、産業の敵のように捉えています。でも、放置していたら、本当に手遅れになってしまいます。五月女:私たちはどうしたらいいんですか?堀:環境を破壊しているのは圧倒的に企業活動。ビジネスの世界では、環境や人権を脅かす企業には出資しないというESG投資が出てきています。個人では、フェアトレード商品や、生産から消費までの物流の流通経路が追跡できるものを選ぶといいでしょう。五月女:「さんが作った××」と顔写真入りで売られているお米や野菜みたいなものですか?堀:はい。すると自然と近くで生産されているものになり、配送にかかるCO2排出も減らせるかもしれません。いままでは環境よりも安さが優先されていました。でも、私たち消費者が、環境を考えた生産者のものを積極的に選ぶようになれば、企業も環境を考えざるを得なくなります。それと脱プラスチックですね。マイバッグやマイタンブラー、マイストローを持ち歩くとか。五月女:マイストロー?堀:シリコン製でハサミで切れるので、好きな長さに調節できます。洗うのが面倒くさいという意見はありますが、そもそも「面倒」という思いが、効率・合理主義を加速させるすべての元凶でしょう?五月女:そうだ!その通りです。堀:これからは「手間のかかることにこそ価値がある」と思えるようになるといいですね。その価値観が多数派になれば社会は一気に変わると思います。堀 潤さんジャーナリスト。市民ニュースサイト「8bitNews」主宰。シリア、朝鮮半島、香港、沖縄などを取材した映画『わたしは分断を許さない』が3月7日に全国公開。五月女ケイ子さんイラストレーター。オンラインストア「五月女百貨店」では、新年にふさわしいおめでたいアイテムを多数とりそろえ。作品集『五月女ケイ子 ランド』が好評発売中。※『anan』2020年1月1日‐8日合併号より。写真・小笠原真紀イラスト・五月女ケイ子取材、文・黒瀬朋子(by anan編集部)
2020年01月03日意外と知らない社会的な問題について、ジャーナリストの堀潤さんが解説する「堀潤の社会のじかん」。そのスペシャル版として今回は、堀潤さんが“多様化する社会”について解説!イラストレーター・五月女ケイ子さんの疑問に答えます!「みんな仲良く一緒に」というのは夢物語。違いを尊重し、分断しないあり方を。堀:多様性やダイバーシティという言葉が浸透して、いまは次の段階にきている気がします。当初は「国籍やジェンダーなど違う者同士、手を取り合おう」という、キラキラした共存体制を思い描いていたと思うんです。しかし、お互いの違いが明確になるにつれ、摩擦が積み重なり、「よくわからないから距離を置こう」「私とは違うから関わるのはやめておこう」と、表面的には秩序を保っていても、内実は分断が起き始めているように思います。五月女:え!そうなんですか。堀:SNSなどでも、「賛成」「反対」と二極化して、価値観の多様性は受け入れられにくいですよね。五月女:出来事に対して、みんな感情的になりすぎなのでは?とちょっと思いますね。堀:問題は、違う考えの人とどう付き合っていくか。五月女:距離感なのかな。ママ友は距離感が大事です!(笑)堀:そうなんですね(笑)。ただ、「理解できない人とは関わらない」というふうになってしまうと、多様性が進むにつれ無関心が増えてしまいます。五月女:身近な人だったら、関心を持って考えられるんですけど。堀:いいポイントです。大きな主語より、小さな主語を使うことが大事なんですよね。分断や排斥には必ず大きな主語がつきまとう。「日本人は~」「女性は~」と大きく括るから衝突します。実際にはいろんな人がいるので、一括りにはできません。五月女:相手を知る、というのも大事ですよね?先日近所で、パラリンピック関連のイベントがあって、スポーツ義足を装着する体験をさせてもらったんです。想像していたよりずっと重くて立ち上がれない。義足を操るのにすごい筋力が必要なのだとわかりました。パラアスリートの方ともお話ができて、娘にもいい体験でした。マジョリティというだけで脅威になるという自覚を。堀:一般に、新しいもの、知らないものに対しては恐怖が先立って、保守的な選択をしがちなのだそうです。違いを知るには勇気がいる。五月女:私はお酒があんまり飲めないのですが、飲む人たちからの「飲まないの?」という声にいつも圧を感じています(笑)。みんながビールを頼むなか、勇気を出してノンアルコールを頼みます。堀:マジョリティの意見は本人の気づかないところで脅威になりやすいんですよね。この数か月、僕は香港を取材していますが、これまでの香港区議会では民主派は2割と少数派でした。ところが11月の選挙で8割以上に。すると、それまでデモ隊を強く弾圧していた警官が、自分たちがマイノリティに変わったとわかった途端におびえ始めたんです。五月女:立場が逆転したんですね。堀:多様性といっても、何もせずに「対等」はありえない。そのことは自覚しておいたほうがいいでしょう。日本では、これまでは会社員がマジョリティでしたが、2020年以降、雇用の流動が進めば、フリーランスが多数派に変わるかもしれません。家族の形も変化して、いまは夫婦別姓に反対する保守派がマジョリティですが、選択的夫婦別姓の議案が再び持ち上がるかもしれません。五月女:フリーランスの私は、常にマイノリティの意識でいました。でも、マジョリティに変わったら威張ってしまうんでしょうか?堀:マジョリティがマイノリティにすり替わったとき、マジョリティだった人たちは防衛本能から「(立場を)奪われた」という意識になり、嫌悪や暴力につながることはよく起きます。欧米で移民政策に反対する人たちにもそういう意識があったと思いますね。五月女:複雑なんですね…。堀:だから、「みんな違うんだから仲良くしよう」という多様性の声かけは失敗します。そんな簡単じゃない。知らない者同士、恐る恐る近づいて、ストレスのかからない付き合い方を模索するしかない。いつも一緒でなくていいと思います。多様性のある社会とは、全員が手をにぎり合う状態ではなく、普段はそれぞれの世界があり、何かのときに協力し合うというのが理想じゃないでしょうか。堀 潤さんジャーナリスト。市民ニュースサイト「8bitNews」主宰。シリア、朝鮮半島、香港、沖縄などを取材した映画『わたしは分断を許さない』が3月7日に全国公開。五月女ケイ子さんイラストレーター。オンラインストア「五月女百貨店」では、新年にふさわしいおめでたいアイテムを多数とりそろえ。作品集『五月女ケイ子 ランド』が好評発売中。※『anan』2020年1月1日‐8日合併号より。写真・小笠原真紀イラスト・五月女ケイ子取材、文・黒瀬朋子(by anan編集部)
2020年01月01日意外と知らない社会的な問題について、ジャーナリストの堀潤さんが解説する「堀潤の社会のじかん」。今回はスペシャル版として、イラストレーター・五月女ケイ子さんが堀潤さんに“経済・お金”についてレクチャーを受けました!東京五輪景気に期待!その後の落ち込みに警戒を。堀:お金に関することでは、老後の資金問題が大きなニュースになりました。金融庁の報告書にあった、「年金だけでは約2000万円不足する」という話だけが先行してしまい、年金制度に批判が殺到してしまったのですが…。五月女:老後にどれくらいお金が必要かわからなかったので、そういう話が聞けて私はよかったなーと思っていました。堀:あの報告書は実はよくできていて、将来お金が必要になるから、若いときから投資をするなど、お金を賢く増やそう、そのために金融教育にも力を入れようという提言がなされていたんです。投資と貯金の違いなど、ちゃんと教えてほしかったですよね(笑)。五月女:教えてほしかったです!投資とか全くわからなくて。儲かるんですか?堀:投資は、例えば証券会社にお金を預け、彼らが今後成長しそうな企業や国に投資をして運用利益を得るシステムです。途中、多少の上がり下がりがあっても、長期的には世界経済は成長し続けますから、ある程度は増えていきます。五月女:ちょっと博打みたいなイメージもある気が…。堀:「投資」という、お金を投げるみたいな言葉が良くないのでは、という意見も(笑)。日本は資本主義の国。投資、運用するという仕組みのなかで私たちは生きているのに、そういうことを教えてもらえる機会がなかった。「お金儲けは悪いこと」という思い込みがまだ残っているので、意識を変える必要があると思います。五月女:投資について勉強するには、どこへ行けばいいんですか?堀:基本的には証券会社や銀行の窓口です。いまは少額で始められるNISAやiDeCoなどの制度もできています。大手証券会社やメガバンク系であれば、ポートフォリオといって、いっぺんに全額失うような損をしないように、様々な商品を組み合わせて運用しているので安心です。いまは株取引にも人工知能が入ってますから、素人がFXを始めようとしても太刀打ちできないと思います。消費するだけではなく、生産する側にもなってみる。五月女:投資以外にしておくべきことは何かありますか?堀:「自分の手で何かを生み出してみる」ことじゃないでしょうか。そうすれば、消費するだけの側ではなくなります。絵を描く、文章を書く、歌を歌う、雑貨を作る、何でも構いません。自分の趣味や得意なことをお金に換えてみる。いまはインターネットで個人のショッピングモールを開くことができますし、シェアリングエコノミーのインフラも整っています。五月女:私の若いときは、やりたいことがお金につながらなくて表現の世界から離れた人が大勢いました。でも、いまはいろんなところにチャンスがありそうですね。どこからがプロなのか、境界線がわからなくなったけど。堀:必ずしも生業にしなくていいと思います。月に1万でも、「ランチ代10日分、ちょっとしたアイデアで賄う」くらいの感覚でいいんじゃないでしょうか。市場に素人が増えるほど、プロの価値も高まり、再評価されています。五月女:2020年には東京五輪がありますが、オリンピックによって経済って変わるんですか?堀:オリンピックの経済効果は大きいですから、景気は良くなるでしょうね。ただ、五輪後は東京も人口減少が進みますし、景気には陰りが出てくると思います。五月女:わーそれは心配ですね。堀:でも、2025年には大阪・関西万博がありますし、2027年には東京(品川)―名古屋間のリニアモーターカーが開業。IR事業も積極的に計画を進めています。五月女:カジノですね!堀:いま大阪と横浜に開設の審議がなされています。ただ、いずれにせよ、「ハコ頼み」「イベント頼み」の景気刺激策にすぎません。自分の手でお金を作り出すことをしていかないと、いつか行き詰まると思います。例えばパラリンピックに向けて、各メーカーが選手の器具の技術開発を進めてきました。そういうものづくり精神を、2020年の東京オリパラから学んでいけたらいいですね。堀 潤さんジャーナリスト。市民ニュースサイト「8bitNews」主宰。シリア、朝鮮半島、香港、沖縄などを取材した映画『わたしは分断を許さない』が3月7日に全国公開。五月女ケイ子さんイラストレーター。オンラインストア「五月女百貨店」では、新年にふさわしいおめでたいアイテムを多数とりそろえ。作品集『五月女ケイ子 ランド』が好評発売中。※『anan』2020年1月1日‐8日合併号より。写真・小笠原真紀イラスト・五月女ケイ子取材、文・黒瀬朋子(by anan編集部)
2019年12月31日残すところあと少しとなった19年。元号も「平成」から「令和」へと変わった激動の1年だったが、芸能界も大きく変化した1年だった。本誌が目撃した驚きのスクープから特に反響の大きかったものを今一度お届けしたい。山本耕史(43)との電撃結婚&妊娠した2年後に、芸能界引退を発表し日本中を驚かせた堀北真希(31)。引退以降、全く人前に姿を見せないなか、密かに彼女は第2子を出産していた。そして、将来を見据えた“ある計画”を描いていた。(以下、2019年5月14日・21日合併号掲載記事)「夫の山本耕史さん(42)は先日、主演映画の舞台挨拶で第2子妊娠について聞かれると笑顔を見せましたが、実は3月に無事出産していたそうなんです。4人家族になり、結婚当初から住んでいたマンションが手狭になってきたそうで、引っ越しを検討中だといいます」(夫妻の知人)12年に放送された朝ドラ『梅ちゃん先生』でヒロインを務めた、堀北真希(30)。彼女は15年8月に山本と結婚し、16年6月に第一子妊娠を発表。17年2月には活動休止を発表し、以降は子育てに専念している。そして今年3月、本誌が第2子妊娠を報じたのだ。「2人が共通して持っている子育てのモットーは“親が芸能人ということに関係なく、普通の子どもとして育てること”。そんななか、京都移住という選択肢が出てきたそうです」(前出・知人)プロポーズが京都に向かう新幹線の中だった、というエピソードは山本も公表しており、ファンの間では有名な話。京都には、ほかにも2人の思い出がたくさん詰まっているという。「堀北さんが独身時代最後に出演したドラマ『妻と飛んだ特攻兵』(テレビ朝日系)は、京都で撮影があったそうです。つまり、結婚という人生の大決断をしたのが京都だったんですね。また昨年、山本さんが出演したドラマ『琥珀の夢』(テレビ東京系)も京都での撮影があり、オフの日には収録現場のウィスキー工場に家族3人で訪れたんだとか。京都には夫婦共通の知り合いも多く、2人とも川床のお店がお気に入りなんだそうです」(テレビ局関係者)例年、川床が開かれるのは5月1日から。物件探しを兼ねてお気に入りの店に行くのかも!?
2019年12月31日意外と知らない社会的な問題について、ジャーナリストの堀潤さんが解説する「堀潤の社会のじかん」。今回のテーマは「2019年を振り返る」です。グローバル化が進む一方で、分断は避けられず。今年、最も印象的だった出来事は令和への改元ではないでしょうか。生前退位により、これまでと違い、お祝いムードでしたし、これほど多くの式典に国民が参加できた改元はほかにありません。また、今年はラグビーのワールドカップや、野球の「WBSCプレミア12」など、国際的なスポーツイベントが日本で開催され、外国人サポーターの方が大勢訪れました。これまではグローバル化というと、日本人が海外に出て活躍することが主でしたが、日本にいながら様々な国の方々と交流が深まる「内なるグローバル化」がようやく進んだ印象です。これは、インバウンド政策により、ビザ要件を緩和し、外国人観光客を増やしたこと。そして、少子高齢化により労働者が不足し、コンビニでも居酒屋でも外国人の方が働くことが当たり前になってきたという背景があります。今年の4月には、改正出入国管理法が施行され、農業や建設、介護などの分野で、「特定技能」の在留資格を得ることもできるようになりました。外国人労働者の数はこれからますます増えていくでしょう。ただその一方で、台風や大雨が昨年に続いて多発し、外国人の方に災害報道が的確に伝わらないという問題も浮き彫りになりました。来年の東京オリンピックを控え、駅や電車などのアナウンス同様、報道でも多言語対応の必要性を強く感じます。政治に関することでは、安倍晋三総理の通算在任期間が、憲政史上最長になりました。しかし、豊かになったのはある特定の層のみで、不満や貧困、格差は広がりました。7月の参議院選挙で、「N国(NHKから国民を守る党)」や消費税廃止を謳った「れいわ新選組」のような、極論を主張する政党が想像以上に多くの支持を集めたのも、印象深い出来事でした。人々の不満が政治に直結していることが顕在化した一例だと思います。外交面では、北方領土や、北朝鮮問題は棚上げ状態。日韓関係は悪化したままで、日米貿易交渉も核心部分は先送りになっています。世界的に分断が進みつつあり、残念ながら、先行きは明るいとは言い難い状況なんですね。堀 潤ジャーナリスト。元NHKアナウンサー。市民ニュースサイト「8bitNews」代表。映画『わたしは分断を許さない』(監督・撮影・編集・ナレーション)が来年3月7日公開。※『anan』2019年12月25日号より。写真・中島慶子イラスト・五月女ケイ子文・黒瀬朋子(by anan編集部)
2019年12月20日芸能界には「歩くパワースポット」と呼ばれる湘南乃風 SHOCK EYEさんがいますが、みなさんの身近にも、周りに幸せをもたらす「存在自体がパワースポットのような人」っていたりしませんか?今回、そういう人物のエピソードを集めたところ、そのパワーは思っていたより強力らしいことが判明。なぜか本人はしばらくご縁に恵まれていないという共通点も気になるところです。■恋愛を成就させる友人A子さん(29歳・広告)は、地元に住む高校時代の友達から何度もご利益を受けているそう。「1回目は彼女が東京へ遊びに来たときのことです。縁結びで有名な神社に参拝したいというので、ついて行きました」当時、彼氏がいたA子さんは特別お願いすることもないと、少しのお賽銭で軽く手を合わせた程度。一方、友達はお守りやおみくじまで購入していたとか。「ところが、その翌日、突然彼にフラれたんです。付き合い始めて間もない時期だったけど、確かに私も合わない気がしていたので、どこかスッキリした気持ちになれたのを覚えています」悪縁を断ち切ってくれた友達は、A子さんにさらなる幸運をもたらしました。「2回目も彼女が東京に遊びに来たときに起こりました。私は日中仕事、彼女はこれまた恋愛成就で有名な神社へ。夜は合流して、他の友達主催の飲み会に参加する予定でした」飲み会の前に落ち合ったカフェで、お守りをもらったA子さん。そして、その後の飲み会でA子さんは今の旦那さまと知り合うのです!「飲み会で話が弾んで、次の日に2対2で食事に行くことになりました。ゆっくり話してみて、ますます彼に魅力を感じ、その後トントン拍子で結婚!完全に彼女のおかげだと思っています」そのお友達は今も婚活中なのだそう。いいご縁がありますように!■生徒の恋愛運を上げるダンス講師B子さん(38歳・ベリーダンス講師)はいつの間にか “パワースポット”というあだ名がついたのだそう。というのも、「私のスタジオに通う生徒さんたち、続々と恋人ができるんです」通い始めて3ヶ月もすれば、みんな目に見えて垢抜けるとのこと。さらに、半年経つ頃には2人に1人の確率で交際の報告を受けるというB子さん。おかげでスタジオには生徒たちからのお礼の品や、彼との旅行のお土産が絶えないのだとか。「話を聞くたびに“どうしてあなたたちに恋人ができて私にはできないのっ?”と冗談まじりに嘆くのですが、あまりにそのパターンが続くから、自分の恋愛運をばらまいてしまってるようで不安になってきました……」B子さんの気持ちもわかる気がしますが、それだけ魅力を引き出してくれるということの証明かもしれませんね!■大人気のあの人も!共演者が続々と結婚することから、「櫻井神社」と呼ばれているのが嵐の櫻井翔さん。メンバーの二宮和也さんもつい先日、結婚を発表しましたね。これまでには桐谷美玲さんや堀北真希さん、また最近話題になった、壇蜜さんと漫画家の清野とおるさんご夫婦は、櫻井さんが司会を務める番組が出会いの場だったみたいです…確かにすごいパワー。ちなみに、大阪府堺市、福岡県糸島市に同名の神社があるそうですよ!ご利益があるかも?■パワースポットな女たちに幸あれ!一緒にいるだけで運気が上がるってすごいですよね。不思議なエピソードに筆者も驚きました。周りの女性たちを幸せにしている分、本人たちにも大きな幸せがもたらされますように!
2019年12月14日意外と知らない社会的な問題について、ジャーナリストの堀潤さんが解説する「堀潤の社会のじかん」。今回のテーマは「幼児教育・保育の無償化」です。無償化が先か全入化が先か。親が働ける環境を。10月より消費税が10%となり、増えた税収は、未来への投資として、「幼児教育・保育の無償化」が始まることになりました。対象になるのは、すべての3~5歳児と、住民税非課税世帯の0~2歳児。認可外の保育施設やベビーシッターもこれに含まれます。歓迎すべきことですが、いくつか問題もあります。まず、保育所などに入っていない子供たちは対象外。都市部ではまだ、待機児童問題が根強くあり、入園を諦めていた家庭が、無償になるのならと、新たに申請が増える可能性があります。そのため、無償化よりも、全員が入園できるように、待機児童問題を先に解決するべきではないかという声もあがっています。ただ、全入化のために保育所の数を増やす、というのも容易にはいきません。なぜなら、今後子供の数は減っていきます。保育所を新設したものの、利用者が減り、将来、保育所が余ってしまう心配もあるからです。保育所設置の規制を緩和して、会社のなかに保育所を置く、「企業主導型保育」を増やす案もあります。しかし、満員電車に小さな子供を連れて通勤できるものでしょうか?最も不安視されているのは保育の質です。保育士の数は慢性的に不足しており、待遇もよくありません。数が足りていないと、保育士1人当たりの面倒をみる子供の数が多くなり、安心して預けることができません。これだけ働き方改革、一億総活躍が謳われるのであれば、安心して子供を預けられるよう、保育士の待遇や保育環境の改善をしっかりやらないといけないのではと問題提起もされています。長期的な計画になりますが、雇用の流動性を高めて、在宅ワークやワークシェアリングをもっと進め、働きながら、家で子供も育てられるようにする、というのも一つの解決策になるのかもしれません。子育ては日本の将来に関わる問題です。自分に子供がいる、いないにかかわらず、社会全体で子供を育てるという姿勢は必要だと思います。無理して保育所などに預けなくても、必死に働かなくても、安心して子供を産める、子育てだけはできる、そんな国であってほしいと思います。堀潤ジャーナリスト。NHKでアナウンサーとして活躍。2012年に市民ニュースサイト「8bitNews」を立ち上げる。9月、3つ目の新会社「わたしをことばにする研究所」を設立。※『anan』2019年10月9日号より。写真・中島慶子イラスト・五月女ケイ子文・黒瀬朋子(by anan編集部)
2019年10月07日意外と知らない社会的な問題について、ジャーナリストの堀潤さんが解説する「堀潤の社会のじかん」。今回のテーマは「8050問題」です。100万人以上の人がひきこもりになっている時代。ひきこもり状態が長期化し、50代のひきこもりの子供を80代前後の親が養い続ける事態が起きています。子供だけでなく、高齢になり、精神的・経済的に限界を迎えた親も孤立。これを称したのが「8050問題」です。5月に起きた川崎市登戸通り魔事件や、元官僚がひきこもりの息子を刺殺した練馬の事件をきっかけに、世間で広く注目されるようになりました。ひきこもりの定義は「自宅にひきこもり、社会参加をしない状態が6か月以上持続し、精神障がいが、その第一の原因とは考えにくいもの」です。ひきこもりは、2000年代から継続的に調査されていたのですが、調査対象が15~34歳だったため、若年層の問題のように捉えられていました。しかし、近年の調査で、中高年層のひきこもりの実態が明るみになり、2019年3月時点で、40~64歳の中高年のひきこもり人口は61万3000人。若年層も合わせると日本には100万人以上のひきこもりがいる計算になります。親が健在なうちは、50代の子供も働かなくても、実家暮らしで生活は成り立ちますが、将来、親が他界したあとが問題です。ひきこもりの支援団体の中には、「精神の問題だ」と、恫喝して強制的に外に連れ出し、立ち直らせようとするところもあります。しかし、そのやり方は当人の尊厳を傷つけますし、間違った行為だと思います。いまの社会慣習の枠に無理やり当てはめることは正しい解決法とは思えません。もう一つ大きな問題は、5月の事件もそうですが、報道で「加害者はひきこもりでした」「8050問題です」と言われることで、ひきこもりが犯罪者の予備軍かのようなレッテルを貼られてしまうことです。そのことが余計に、ひきこもりやその家族を孤立化させ、問題を深刻化させてしまいます。家から出なくても、オンライン上で仕事をしたり、社会活動に参加できるかもしれません。また、定義からすれば、職場になじめず退職し、半年ほど実家で休養するうちに働く気力がなくなり家にこもった状態にある人も、「ひきこもり」になります。本人の自覚がなくても、多くの人がひきこもりになり得る時代になってきているんです。ジャーナリスト。NHKでアナウンサーとして活躍。2012年に市民ニュースサイト「8bitNews」を立ち上げ、その後フリーに。ツイッターは@8bit_HORIJUN※『anan』2019年9月25日号より。写真・中島慶子イラスト・五月女ケイ子文・黒瀬朋子(by anan編集部)
2019年09月20日野草の力でエイジングケア松山油脂は9月12日、野草でつくったスキンケアブランド“北麓草水(ほくろくそうすい)”から「北麓草水ブライトオイルエッセンス」を新発売する。“北麓草水”は富士北麓の伏流水や、野草に着目したスキンケアブランド。野草の力を引き出し、日本の美の真髄を表現する美容アイテムを開発している。今回、“北麓草水”ブランドから新たに登場した「北麓草水ブライトオイルエッセンス」は、エイジングケアのためのオイル美容液である。植物の恵みを詰め込んだ贅沢なオイル美容液北麓草水ブライトオイルエッセンス」はコメ胚芽油やスクワラン、ローズヒップ油、月見草油などの栄養豊富な植物油に、アマチャヅルやユズ果皮を浸透させた浸草油をベースにつくられている。植物の恵みを詰め込んだ贅沢なオイル美容液。数滴をなじませるだけで、肌の潤いに欠かせない細胞間脂質を整え、バリア機能を保ち、ハリと弾力のある肌へと導いてくれる。べたつかずサラッとしたテクスチュアで、すっと肌になじみ角質層へと浸透。香り成分としてノバラ精油、クロモジ精油、マジョラム精油をブレンド。肌だけでなく心も癒す、深みのある香りも特徴だ。紫外線や乾燥などのストレスにさらされる肌を優しく潤す「北麓草水ブライトオイルエッセンス」が、肌の衰えを感じ始めた女性の悩みに応えてくれる。(画像はプレスリリースより)【参考】※松山油脂株式会社のプレスリリース※北麓草水のWebサイト
2019年09月05日山崎賢人主演ドラマ『グッド・ドクター』(フジテレビ系・18)でも注目を集めた女優・松風理咲が、26日に1st写真集『理咲』を発売する。松風は、岐阜の中学校に通っていた頃の下校時にスカウトされ、内山理名、黒木メイサ、桐谷美玲、桜庭ななみ、知英といった人気女優を多数抱える芸能事務所・スウィートパワーに所属。初仕事は2015年、同事務所の看板女優で2017年に引退した堀北真希さんとのCM共演だったことから、“ポスト堀北真希”としてマスコミを賑わせた。以後、『グッド・ドクター』では透明感あふれる演技を披露し、現在は7月20日から東京芸術劇場シアターウエストで上演される舞台『A列車に乗っていこう』を控えている。今回の写真集は、「18歳の松風理咲」のすべてを詰め込んだ集大成ともいえる一冊。今年3月に高校を卒業した松風だが、再び制服に袖を通してあどけない少女の姿を見せる。一方で、大人びた表情と共に色気を漂わせるなど、等身大の魅力を凝縮した内容となっている。28日18時から、東京・三省堂書店池袋本店 書籍館4Fのイベントスペースで「『松風理咲ファースト写真集 「理咲」』発売記念サイン&2ショット記念撮影会」、20時からは、同じく写真集を発売する竹内愛紗、長見玲亜との合同イベントも開催する予定だ。■松風理咲コメント今回は衣装や撮影場所、シチュエーションによって、それぞれテーマを決め、それに合った曲を流しながら撮影しました。BGMを流すことで、それぞれの世界、雰囲気を感じながら撮影することができました。写真集を見ながら、この写真撮影をした時は、どんな曲が流れていたのか、想像してみてください。また、私が一番好きな海辺でのカットは心地よい風と海の香り、波の音が相乗効果となり、儚さや切なさを含んだ空気感を醸し出すことができました。しかも、ヘアメイクや衣装もとても好きなのでお気に入りです。体操着は高校卒業以来でした。体を動かすのが好きな私としてはこの撮影の時は心から楽しくて自然と笑顔があふれ、素に戻った瞬間でした。
2019年07月09日意外と知らない社会的な問題について、ジャーナリストの堀潤さんが解説する「堀潤の社会のじかん」。今回のテーマは「政党の広告戦略」です。SNSを使った政党の広告手法。気軽に流されないで。今年は選挙イヤー。春に統一地方選挙があり、夏には参議院議員通常選挙が予定されています。投票可能な年齢が20歳から18歳に下がり、いずれ行われるかもしれない国民投票も視野に入れながら、各政党は若年層をとりこもうと広告戦略に余念がありません。まず3月に共産党がTikTokに公式アカウントを開設したことがニュースになりました。自民党は令和が始まると同時に「#自民党2019」プロジェクトの特設サイトをオープン。安倍首相ら自民党の7人を描いた屋外広告を街中に展開。動画CMでは10代のアーティストらを登場させ、話題を呼びました。与党の自民党は予算があるため、クオリティの高い広告を大量に作っていますが、どの政党も様々な手法で宣伝しています。皆が話題にあげ、SNSで拡散されることを狙っているのです。ただ、イメージの良い政党=自分の希望する社会を作る政党、とは限りません。広告では具体的な政策は語られず、スローガンを謳うだけです。「現実的な政策を広告で述べたところで、国民は耳を傾けてはくれないだろう」というのが政党側の意見です。イデオロギーを人の心に植え付けるとき、声高にメッセージを掲げるのではなく、美しい、かっこいい、悲しいなど、感情に訴え、知らず知らずにそう思わせるのがプロパガンダ(大衆操作)です。戦時中、ナチスはワーグナーの音楽やかっこいい映像を使い、ドイツが特別な国家だと国民に思わせましたし、アメリカはディズニーのドナルドダックを反ナチス映画に使いました。政治家がアートやスポーツをプロパガンダに利用する歴史は連綿と続いています。ですから、「なんとなくいいな」と思ったときには、誰かがそう思うように感情に訴えたのかもしれないと肝に銘じてください。そして、「なぜ、自分はよいと思ったのだろう?」と冷静に自問することが大事です。10年後20年後、どんな社会であってほしいですか?自分はどうありたいですか?具体的なビジョンを描けなければ、政策の是非も判断できません。イメージで選んだ政治の、その先の民主主義は足元が脆いと思います。ジャーナリスト。NHKでアナウンサーとして活躍。2012年に市民ニュースサイト「8bitNews」を立ち上げ、その後フリーに。ツイッターは@8bit_HORIJUN※『anan』2019年7月10日号より。写真・中島慶子イラスト・五月女ケイ子文・黒瀬朋子(by anan編集部)
2019年07月08日ひらり、ひらりとギンガムチェックのワンピースが初夏の風に踊る。まもなく公開の映画『ホットギミック ガールミーツボーイ』で、映画初出演ながらヒロインに抜擢された堀未央奈さんだ。乃木坂46きっての映画好き。その軽やかな身のこなしには、念願を叶えた彼女の高揚感があふれていた。――これまでのアンアンの取材でも「女優が目標」と語っていた堀さん、今はどんな気持ちですか。素直にうれしいです。山戸結希監督には乃木坂46のミュージックビデオでもお世話になったのですが、そこで私を見てオファーしてくださったそうなんです。日頃から目標を口に出すようにしてきたんですけど、それが実を結んだのかな。――初めての映画の現場はいかがでしたか。最初は緊張したけれど、日を追うごとに楽しくなって。やっぱりお芝居が好きだと実感しました。――劇中では、清水尋也さん演じるクールな秀才、板垣瑞生さん演じるキラキラ男子、間宮祥太朗さん演じるやさしいお兄ちゃんに同時に想われる羨ましい役で。ですよね。私もこんなシチュエーションはもちろん未体験なので、ヒロインの初(はつみ)ちゃんそのままに、どきどきしっぱなしでしたよ。――注目の若手俳優陣との共演で刺激になった部分はありますか。皆さんのプロフェッショナルな姿勢に圧倒されました。清水さんは普段はみんなを巻き込んでふざけているのに、本番になると瞬時に変わるんです。あの切り替え力は見習いたい!板垣さんは歌もお芝居もこなす同世代で、負けていられないぞと思ったり。間宮さんとは…家具やお店の情報交換とか、おもに主婦トーク仲間(笑)。――堀さん演じるヒロインの初は、自分に自信のない高校生。快活で行動的な堀さんとは…?真逆ですね(笑)。でも私も10代の頃は、お仕事がうまくいかなくて初ちゃんみたいに自信のない子でした。だから演じる上で一番参考になったのは、過去の私かも。山戸監督は乃木坂46の撮影を通して当時の私をよくご存じだったので、一緒にその時の感情を掘り起こしてくださって。だからこそリアルに演じられました。――一番思い出したのは、いつのことですか。「別れ際、もっと好きになる」という曲でアンダーのセンターをさせてもらった時のことですね。あの時は自分の“立ち位置”がわからなくて、このまま続けていいのか悩んで…。でも「続けると決めたなら、気を引き締めてやりなおす!」と覚悟を決めた時。あの経験は今回の演技にすごく生きたんじゃないかな。――そんなことが…。まさに「堀未央奈は一日にしてならず」?あはは。今の堀は、わりと最近できあがりました(笑)。――でもそういう青春の不安定さって誰しも通る道ですよね。だからこの作品は若い方だけでなく大人にも観てほしいと思っています。10代のあやふやな自分を受け入れて、初めて大人になれる。私は乃木坂46に入ったから、こんなに自分に対して悩めたし、その経験をこの作品に生かせた。それってありがたいことです。――なんと大人な…。ちなみに今回、作中に出てくる男子の中で、堀さんなら誰を選びますか?うーん、現在リアルの「堀さん」は、お兄ちゃんタイプ。私は今お仕事をすごく大事にしているし、やりたいこともたくさんある。それを制限せずにやさしく見守ってくれる包容力は必要です(笑)。ほり・みおな1996年10月15日生まれ、岐阜県出身。乃木坂46の2期生。黒髪ボブがトレードマークの清楚なルックスと、映画鑑賞や茶道など多趣味な内的魅力の両面で人気を集める、グループの中核メンバー。ファッションなど、トレンドへのアンテナの高さもグループ屈指で、女性誌のレギュラーモデルも務める。愛称ほりちゃん、みおな。伝説の人気少女漫画を原作とした映画『ホットギミック ガールミーツボーイ』。2019年の東京らしい景色の中で、堀さん演じる奥手な女子高生・初と3人の男子の切ない恋が繰り広げられる。みずみずしい恋模様と同時に、大人になることの切なさに胸が締め付けられる作品。6月28日、東映系全国ロードショー。※『anan』2019年7月3日号より。写真・小笠原真紀スタイリスト・菅野 悠ヘア&メイク・吉田真佐美インタビュー、文・大澤千穂(by anan編集部)
2019年06月30日意外と知らない社会的な問題について、ジャーナリストの堀潤さんが解説する「堀潤の社会のじかん」。今回のテーマは「米中貿易摩擦」です。アメリカも中国も譲らない状態がまだまだ続きそう。先日福岡で開催されたG20財務大臣・中央銀行総裁会議で、多くの国から、アメリカと中国の貿易摩擦が激化すれば、世界経済に大きなリスクを負わせるのではという意見が出ました。関税を巡る米中の貿易摩擦が表面化したのは昨年からです。トランプ大統領は就任前から、アメリカの貿易赤字を問題視しており、輸入品に高い関税をかけ、自国製品が売れるようにしたいと考えていました。昨年7月、中国製品に高い関税をかけ始めたところ、中国は反発。アメリカからの大豆や牛肉などに高い関税をかけ、対立が加速したのです。今年になり、アメリカは、「中国製の携帯電話はアメリカの技術を盗み取ったもの」と、中国の特定企業との取引を停止させました。対する中国は、半導体の元となる「レアアース」のアメリカへの輸出制限を示唆。アメリカは中国からの輸入品のほとんどの関税を引き上げましたが、さらに3000億ドルに相当する品目も、最大で25%まで引き上げるかどうか、6月末に決めると発表しました。『ウォール・ストリート・ジャーナル』の記者は、両者の勝負はしばらく膠着状態だろうと見立てており、中国研究の第一人者・遠藤誉さんは、「GDPで世界1位になるまで中国は退かないだろう」と話していました。中国外務省は先日、「米国が貿易摩擦を激化させたいのであれば、断固たる決意で対応する」と強い態度を示しました。いま中国は一帯一路構想により、アジア、中東、ヨーロッパ、アフリカまでの巨大貿易ルートを確保しようとしています。各国に巨額の支援や融資を施し、中国側に引き入れようと画策。例えばカンボジアのフンセン政権は、中国の支援に対し、プノンペンに中国人のための街を建設。強制退去させられた地元の人々の不満が募っています。アメリカもまた、中東地域の戦争や、自国内でも不法移民問題で人権を抑圧。人々の不満が積もれば、いつかほころびを見せるのではないでしょうか。いまこそ日本には、目先の利益にとらわれず、人権を守る協調体制が求められます。アメリカや中国、その他の国々との橋渡し役になることが、長期的には自国を守る術にもなるでしょう。堀 潤ジャーナリスト。NHKでアナウンサーとして活躍。2012年に市民ニュースサイト「8bitNews」を立ち上げ、その後フリーに。ツイッターは@8bit_HORIJUN※『anan』2019年7月3日号より。写真・中島慶子イラスト・五月女ケイ子文・黒瀬朋子(by anan編集部)
2019年06月28日6月5日、お笑いコンビ・南海キャンディーズの山里亮太(42)と女優の蒼井優(33)が結婚を発表。交際期間2ヵ月での電撃結婚は日本全国を驚かせた。第一報を報じたスポーツ紙によると、交際のきっかけとなったのが山里の相方である“しずちゃん”こと山崎静代(40)。蒼井と親交の深いしずちゃんが2人を引き合わせ、愛のキューピッドとなったようだ。そんななか、注目を集めるもう1人の“キューピッド”が。嵐の櫻井翔(37)だ。これまで共演者が次々と結婚していくことから、「櫻井神社」と縁結びの効果を崇められていた櫻井。11年公開の映画「神様のカルテ」で共演した宮崎あおい(33)はV6の岡田准一(38)と17年末に結婚。さらに「news zero」のキャスター仲間であった桐谷美玲(29)は三浦翔平(31)と、11年にドラマ「謎解きはディナーのあとで」で共演した北川景子(32)はDAIGO(32)とそれぞれ結婚している。ほかにも、堀北真希(30)や吹石一恵(36)もゴールインを果たしている。蒼井とも17年放映のドラマ「先に生まれただけの僕」で共演しており、またしてもその効果が証明された形だ。結婚報道後からファンの間では《翔くんと共演あった女優さんの結婚率すごいな…とことん縁結びの神様だわ…》《蒼井優ちゃん結婚って またまた櫻井神社の効果!!!!!翔ちゃん、ほんと凄い》と大反響。TwitterやYahoo!上でトレンド入りするほどの盛り上がりを見せていた。次に櫻井神社のご利益にあずかる女性は果たして――。
2019年06月05日女優の知英(25)が11月公開の主演映画「どすこい!すけひら」(宮脇亮監督)で体重100キロ超の女子高生を演じると、一部スポーツ紙が報じた。記事によると、漫画家・たむら純子さんの同名漫画が原作。相撲取りのような外見から“どすこい”とあだ名を付けられた主人公が、“ある事故”をきっかけにやせてナイスバディーの美女となり恋に奮闘するストーリーだ。かなり難しい役柄だが、知英は17年にもフジテレビ系主演ドラマ「オーファン・ブラック~七つの遺伝子~」で1人7役をこなすなど数々の難役に挑んできた。そのため今回、白羽の矢が立ったという。また撮影は猛暑の昨夏に行われ、知英は3時間かけて特殊メークとファットスーツで想定体重100キロ超の主人公に変身したという。「スタイル抜群の知英だけに、太ったころとナイスバディーに変身した後のギャップが際立っています。日本で女優業を始めてからまだ5年目だが、日本語も驚くべき上達ぶりです。演技の幅もかなり広がっています」(映画業界関係者)同作公開前の7月19日には、人気コミックを実写映画した続編「東京喰種トーキョーグール【S】」の公開を控えている。そして今夏にはWOWOWのドラマ「連続ドラマWそして、生きる」が放送されるなど、充実した仕事ぶりだ。「所属事務所は稼ぎ頭だった堀北真希さん(30)が引退し、桐谷美玲さん(29)は女優業を休業状態。事務所としては知英さんを看板女優に育て上げるべく、オファーがあった作品はなるべく受けるようにしています。そうした経験を積ませることで、彼女もめきめきと頭角を現しているようです」(テレビ局関係者)事務所の期待を一身に背負っている知英。その活躍ぶりが今後も期待できそうだ。
2019年05月30日俳優の山本耕史が30日、都内で行われた「ティファール 新商品発表会」にスペシャルゲストとして出席。妻で元女優の堀北真希さんとの間に誕生した第2子について「奥さんに似てほしい」と話した。4月に行われたイベントで第2子誕生を明かした山本は、「もうすぐ3カ月になります」と報告。発表会では電子ケトルなどの新商品が紹介されたが、「毎日何十回もケトルを使ってミルクを作っている。毎日奮闘しています」と同社のティファールを愛用しているそうで、「『ティファール!』って言っていました。僕はいつも俳優業をやっているので、いつもとは違う言葉にすごい反応していました」と堀北さんの反応も明かした。第2子の性別は明かさなかったが、夫婦のどちらに似ているか聞かれると「こんなこと言うと怒られるかもしれないけど、僕と奥さんが割と目が大きい方なので、どっちにも似ているんですよね。日によって、今日はこっちに似ているとか、日々変わっている」と返答。「僕はできれば奥さんに似てほしいですけどね」と笑った。また、「慣れている部分もあるし、1人いた状態でもう1人を見るのは初めてなので」と話し、「2人目のときって、大切にしていた几帳面にしていたところが、いい意味でおおざっぱになる。そういった意味で2人目はたくましく育つのかなと感じます。僕も兄がいて2人目なので要領がいいのかなと」と分析。「やっと声を出して笑ったり、日々人間になっていくっていうのが画期的な気がしています」と笑顔で語った。第3子への思いを聞かれると、「自分たちの心にゆとりがあって、時間もあって…。無理することでもないし」と答えるも、「僕はもう43になりますけど、彼女はまだ30なので、考えてないわけではないですが、今すぐということではない。もしまたそうなったらうれしいです」と話した。
2019年05月30日意外と知らない社会的な問題について、ジャーナリストの堀潤さんが解説する「堀潤の社会のじかん」。今回のテーマは「留学生失踪」です。留学生を経営難の私大の水増し要員にしてよいのか?東京福祉大学では、昨年度だけで約700人の留学生が所在不明となり、この3年間で不明者はおよそ1400人に上ることがわかり、問題になりました。正規の留学生には定員があり、試験に合格することが必須です。ところが同大学では2016年度から「研究生」という枠組みで募集、3年間に留学生の定員の約6倍、5700人が入学していました。なかには日本語が全くできない学生も。これにより学費収益は12億円増加。収益を上げるために、受け入れを拡大していた可能性があり、文科省で調査を進めています。少子化により、厳しい経営状態に追いやられている私立学校は増えています。日本私立学校振興・共済事業団によると、大学・短大を運営する660法人の17%・112法人が経営困難な状態であることが判明。そのうち21法人は経営改善をしないと2019年度末までに破綻する恐れが出てきています。昨年から、18歳人口が減少期に入っており、経営環境の悪化が懸念されています。これに対し留学生の数はうなぎ上り。日本学生支援機構によると、2018年5月時点で大学院、大学・短大、専門学校、日本語学校などの留学生は29万8980人。10年前と比べ約2.5倍に膨らんでいます。東京福祉大学の研究生枠は、日本に出稼ぎに来たい外国人にとって、簡単に受け入れてもらえる受け皿になっていたともいえます。ここまで極端でなくても、ほかの私学でも似たケースはあり得ると思います。最初は学ぶつもりで日本に来た留学生も、学費と生活費を稼ぐためにアルバイトに明け暮れ、そのうちに勉強する意欲を失い、学費も支払えなくなり、失踪してしまう。もしかしたら、人手不足のコンビニを支えているのは、こういう学生たちなのかもしれません。しかし、単に労働力のみを求めるのではなく、外国人の若者たちをどのように教育し、コミュニティの一員として機能してもらうかを真剣に考えなければなりません。政府はいま、大学教育の無償化を掲げていますが、経営能力もなく外国人で水増ししているような学校まで無償化となると、大学行政も根本から考え直す必要があると思います。ジャーナリスト。NHKでアナウンサーとして活躍。2012年に市民ニュースサイト「8bitNews」を立ち上げ、その後フリーに。ツイッターは@8bit_HORIJUN※『anan』2019年5月29日号より。写真・中島慶子イラスト・五月女ケイ子文・黒瀬朋子(by anan編集部)
2019年05月24日意外と知らない社会的な問題について、ジャーナリストの堀潤さんが解説する「堀潤の社会のじかん」。今回のテーマは「景気回復」です。景気実感を得るには、新しい仕事を自分で生み出さないと。政府は、4月の月例経済報告にて、「輸出や生産の一部に弱さも見られるが、緩やかに回復している」と発表。日銀が発表した3月の全国企業短期経済観測調査(短観)では、企業の業況判断指数が、大企業・製造業でプラス12。昨年12月から7ポイント悪化しています。景気の問題が頻繁に取り上げられている理由は、豊かさがなかなか実感できず、不安感が広がっているからです。実質賃金は横ばいかやや下降が続いています。安倍政権はデフレから脱却するため、物価を上げたいと思っていますが、日銀が設定した2%の物価上昇率は達成されず、賃金は下降。世界的に、原材料や資材価格は高騰。人手不足で人件費も上がり、企業は収益を給与に反映できずにいます。このまま進むと、賃金は上がらないにもかかわらず、物価は上昇する「スタグフレーション」という最悪の事態を引き起こしかねません。しかし、企業からすれば、リーマンショックのように突発的に景気が悪くなることに備え、資金を会社に留保しておきたいのです。空前の人手不足だから、そのうち賃金も上がるだろうと楽観視する人もいますが、日本はこの春から外国人材の受け入れを拡大しています。日本に働きに来る外国人が増えれば、賃金が抑えられた状況は続くでしょう。いま、景気を底上げしているのは、株や為替など金融資産を持つ人たちです。金融取引により蓄財を増やしていますが、それができる人は一部。SMBCコンシューマーファイナンスの意識調査によると、30~40代で貯蓄額が0万円の人は23.1%。1万~50万円の人が24.6%。約半数の人たちが、投資を始める余裕がありません。与野党も、納めた税金が社会保障として還元される仕組みを作ろうと言っていますが、具体策は見えてきません。私たちが実感を得られるような景気回復は、待っていても起こりません。誰も気づいていないニーズを掘り起こし、新しい仕事を開拓していかないと厳しいでしょう。一つの勤め先だけに頼るのではなく、あちらこちらで仕事をしていく。一人一人が自分自身で新たな付加価値を生み出す、創造的な働き方が求められています。堀 潤ジャーナリスト。NHKでアナウンサーとして活躍。2012年に市民ニュースサイト「8bitNews」を立ち上げ、その後フリーに。ツイッターは@8bit_HORIJUN※『anan』2019年5月22日号より。写真・中島慶子イラスト・五月女ケイ子文・黒瀬朋子(by anan編集部)
2019年05月17日意外と知らない社会的な問題について、ジャーナリストの堀潤さんが解説する「堀潤の社会のじかん」。今回のテーマは「コンビニの時短営業」です。コンビニの問題から自身の働き方もぜひ振り返ってみて。セブン‐イレブンの東大阪南上小阪店が、スタッフを確保できず夜中の営業を中断したところ、本部から契約解除と違約金1700万円を請求されました。メディアで問題視され、請求はすぐに取り下げられましたが、コンビニエンスストアの時短営業について、各所で議論されるようになりました。現在、コンビニスタッフの人手不足は深刻な問題になっています。結果、オーナー家族に負荷がかかり、心身を壊すという事態が起きているのです。いまやコンビニは、モノを売るだけの場所ではありません。ATMがあり、公共料金の支払いや宅配便の窓口でもあり、各種チケットの発券、コピーやプリンターなど行えることは多岐にわたります。地方では、夜間の町の防犯の意味でも大事な存在になっています。とても便利で私たちの生活は助けられていますが、本当に24時間営業が必要なのかどうか。ヨーロッパなどで、ほとんどの店が日が暮れたら閉まる光景を目にすると、日本の経済活動の過剰さを痛感します。24時間店を開けるということは、商品や電力、資源もそのぶん消費しているということです。ローソンの統計によると、2017年度の売れ残り食品は1店舗あたり1日9.2kgでした。食品廃棄物のうち40%以上はリサイクルをしているそうですが、それでも少なくはない数字です。コンビニ大手も人手不足対策を相次いで打ち出しています。セブン-イレブンとローソンでは、「セルフレジ」を年内に全店で導入することにしました。時短営業もセブンの一部の店舗で実験的に行われています。ただ、「24時間営業」が前提の経営スタイルなので、簡単には時短営業店舗が広がっていくという流れにはならない模様です。4月5日には経済産業省がコンビニ8社に対し、オーナーの不満を解消する行動計画を出すよう指示。今回の件は、オーナーによる訴えに対してメディアが反応し、企業側も反応し、社会が問題を注視するようになった、示唆に富む出来事でした。無理を強いられているのはコンビニに限りません。働き方改革は様々な形があります。自分の働き方を見直し、権利を守ることに意識が向けばいいなと思います。堀潤ジャーナリスト。ジャーナリスト。NHKでアナウンサーとして活躍。2012年に市民ニュースサイト「8bitNews」を立ち上げ、その後フリーに。ツイッターは@8bit_HORIJUN※『anan』2019年5月1日‐8日合併号より。写真・中島慶子イラスト・五月女ケイ子文・黒瀬朋子(by anan編集部)
2019年05月02日「夫の山本耕史さん(42)は先日、主演映画の舞台挨拶で第2子妊娠について聞かれると笑顔を見せましたが、実は3月に無事出産していたそうなんです。4人家族になり、結婚当初から住んでいたマンションが手狭になってきたそうで、引っ越しを検討中だといいます」(夫妻の知人)12年に放送された朝ドラ『梅ちゃん先生』でヒロインを務めた、堀北真希(30)。彼女は15年8月に山本と結婚し、16年6月に第一子妊娠を発表。17年2月には活動休止を発表し、以降は子育てに専念している。そして今年3月、本誌が第2子妊娠を報じたのだ。「2人が共通して持っている子育てのモットーは“親が芸能人ということに関係なく、普通の子どもとして育てること”。そんななか、京都移住という選択肢が出てきたそうです」(前出・知人)プロポーズが京都に向かう新幹線の中だった、というエピソードは山本も公表しており、ファンの間では有名な話。京都には、ほかにも2人の思い出がたくさん詰まっているという。「堀北さんが独身時代最後に出演したドラマ『妻と飛んだ特攻兵』(テレビ朝日系)は、京都で撮影があったそうです。つまり、結婚という人生の大決断をしたのが京都だったんですね。また昨年、山本さんが出演したドラマ『琥珀の夢』(テレビ東京系)も京都での撮影があり、オフの日には収録現場のウィスキー工場に家族3人で訪れたんだとか。京都には夫婦共通の知り合いも多く、2人とも川床のお店がお気に入りなんだそうです」(テレビ局関係者)例年、川床が開かれるのは5月1日から。物件探しを兼ねてお気に入りの店に行くのかも!?
2019年05月01日堀未央奈(乃木坂46)の女優デビューにして初主演作『ホットギミック ガールミーツボーイ』。この度、堀さんが清水尋也、板垣瑞生、間宮祥太朗といった若手実力派俳優たちと繰り広げる3つの初恋を映し出した予告編が解禁。さらに主題歌を“次世代バーチャルシンガー・花譜(かふ)”が手掛けることが分かった。今回解禁となった予告編は、“誰が私の初恋なのか――”という印象的なメッセージから幕を開ける。映像前半で映し出されるのは、“3つの初恋”によって自分に自信が持てない主人公・成田初(堀さん)の平凡な日常が変化していく様子。初が恋をするのは同じマンションに住む3人だ。初の弱みを握る同級生・橘亮輝(清水さん)、数年ぶりに帰ってきた幼なじみ・小田切梓(板垣さん)、初の兄・成田凌(間宮さん)。初は恋に落ち、空虚な日常は彩りを得て幸せな時を過ごすも、「なんで…」と涙を流す場面を皮切りに、物語は急展開。「私の初恋は消えちゃったんだね」と初の切なくこぼすセリフに続き、亮輝、梓、凌らの想いが交差し、それぞれの悩みもがくシーンが連続していく。「見ていたいと今は思ってる、絶対に今は思ってる」「今この気持ちを大切にしたい――」不器用ながらも純粋な想いを寄せる亮輝、昔から憧れの存在だった梓、優しく見守り寄り添う凌…。初が3人の男性に揺れ動きながら、どこまでも透明で儚い初恋の先にたどり着く1つの答えとは――?恋にもがく不安定な初を瑞々しく体現した堀さん、そして清水さん、板垣さん、間宮さんたちの繊細な演技に加え、桜田ひより、上村海成、反町隆史、吉岡里帆といった各世代実力派の本編映像も初お披露目。女の子が恋をして初めて知った喜び、痛み、迷いの先にある“自分”の意志として歩むべき道を探す「ガールミーツボーイ」の新たな物語となる本作。“不器用な恋”“溶けるような恋”“秘められた恋”、3つの初恋がもたらす10代のアンバランスで儚く尊いリアルな感情を独特の視点で描く山戸結希監督により、“新時代の青春恋愛映画”誕生を思わせる予告編となっている。また、予告編をさらに盛り上げる主題歌「夜が降り止む前に」の作詞・作曲・編曲を手掛けたのは、新世代を代表するボカロPのカンザキイオリ。歌うのは、2018年10月、当時14歳にして突如YouTubeに登場し、話題上昇中の次世代バーチャルシンガー・花譜。YouTubeデビュー後、その類まれな歌声やSNSにアップされるリアルとバーチャルが融合した映像や写真が話題を呼び、フォロワーが急増。現在YouTubeチャンネル登録者は5万人を超え、12月に公開した「心臓と絡繰」は130万再生を記録している。この2人に白羽の矢を立てた山戸監督は、「花譜さんとカンザキさんの芽吹くような才気に、心打たれました。エンドロールの暗闇に、歌声と物語と聴く人の心が、交わる主題歌でした」と感激のコメントを寄せている。『ホットギミック ガールミーツボーイ』は6月28日(金)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:ホットギミック ガールミーツボーイ 2019年6月28日より全国にて公開Ⓒ 相原実貴・小学館/2019「ホットギミック」製作委員会
2019年04月30日俳優の山本耕史が28日、東京・新宿の総合住宅展示場/ハウジングステージ新宿で行われた「ハウジングステージ新宿 新宿区出身俳優・山本耕史トークショー」に登場。第2子が生まれたことを明かした。週刊誌の報道では、元女優で妻の堀北真希さんが4月に第2子を出産する予定だと報道された山本。報道陣の囲み会見で山本は「(家族が)もう増えています。何一つ本当のことが書かれていないので、面白いなと思いました。あんまり嘘ばっかり書かれると参っちゃいますよ。まあ、他人事のようにみてますけどね」と週刊誌の報道を批判しつつ、「全然生まれましたけどね。生まれていないって書いてあったんですが、自分から言うことでもないし、いずれこういう機会で聞かれたら隠すことでもないので、全然生まれています」とすでに第2子が誕生したことを報告した。第2子が誕生してからすでに日が経っているそうで、時期については明かさなかったものの、「これから生まれるようだ、と言われた時は生まれてました(笑)」と苦笑い。育児の話題となり、「家事や育児は極力やりたいし、意外に好きなんだなと思いました。時間的には大変ですが、楽しめてできているので、苦痛とは感じてないです」とイクメンぶりを発揮しているようで、妻・堀北さんの体調については「全然大丈夫だし元気ですよ。どのぐらい辛かったのか僕らが体感できるわけではありませんが、とても元気な感じではいます」と出産後も順調だと明かした。総合住宅展示場の企画・運営を行なうファジー・アド・オフィスは、4月27日に都内最大級の広さを誇る「総合住宅展示場 ハウジングステージ 新宿」をグランドオープン。そのオープニングイベントに山本が登場し、「こういう展示場は入らないと見る機会がないので、夢が膨らむ場所としてはとてもいい場所だと思います。こういう場所で見せていただくと、夢が広がります」と感想を語った。山本のアンケートをもとに、不動産コンサルタントが「山本家の理想の住まい」の値段を2億7千万円と算出し、それを聞いた山本は「家だけかと思いました(笑)。もちろん手が出せるレベルではありませんが、やりたくない仕事もやればって、そんなことはないですけど」と笑いを誘いつつ、「自分の趣味で言うと、ジムが欲しいですね。トレーニグジムというか、3畳ぐらいで良いんです。それさえあればという感じですね」と語っていた。
2019年04月28日俳優の山本耕史が20日、沖縄県内で開催中の「島ぜんぶでおーきな祭 第11回沖縄国際映画祭」(18日~21日)で行われた映画『エキストロ』の舞台挨拶に登壇。一部で報じられた妻・堀北真希さんの第2子妊娠について報道陣から祝福され、「はい」と笑顔を見せた。3月に一部週刊誌で堀北さんの第2子妊娠が報じられていた山本。降壇時に報道陣から「おめでとうございます」と祝福の言葉をかけられると、「はい」と笑顔で応じ、「もうお生まれになったんですか?」という質問には答えなかった。同作は、モキュメンタリー(フェイク・ドキュメンタリー)のスタイルで、映画製作の夢と名もなき人生の愛おしさを謳い上げる意欲作。テレビや映画における時代劇撮影が数多く行われているワープステーション江戸を舞台に、“市民エキストラたちの悲喜こもごもの営みを描く骨太なドキュメンタリー”と見えながら、ストーリーは奇妙な事件や登場人物の登場で、あらぬ方向に流れて行く。山本は「不思議な作品」と言い、自身の役どころについて「僕が僕の役で、自分役は初めてなので、お芝居をするというより自然に出させていただいている」と説明。「とても不思議な、今もふわふわした感じです」と“不思議”という言葉を繰り返した。舞台挨拶には、萩野谷幸三、三秋里歩、後藤ひろひと、村橋直樹監督も登壇した。
2019年04月20日現在上演中の山本耕史(42)主演舞台「愛のレキシアター『ざ・びぎにんぐ・おぶ・らぶ』」。初日となる3月10日に行われた囲み会見で、緊張の走るひと幕があったという。「舞台は小さい子でも歴史が学べる内容で、記者が『お子さんの勉強にもなりそうですね』と山本さんに話を振りました。すると主催者側からストップがかかったんです。山本さんもそれまでは冗舌だったのに、黙り込んでしまって。突然の“家族ネタNG”に『夫婦仲が冷え込んでいるのでは……』と心配の声が上がっていました」(取材記者)山本は15年8月に堀北真希(30)と結婚し、16年12月に第1子が誕生。以降も、バラエティ番組などでたびたび“子煩悩パパ”ぶりを明かしていた。そんな山本に浮上した“夫婦危機”。だが取材を進めたところ、意外な事実が判明したのだ。山本の知人がこう語る。「実は真希さん、2人目を妊娠しているんですよ。しかもすでに臨月で、4月に出産予定だと聞きました」本誌は山本に真相を聞くべく、都内の自宅マンションへと向かった。すると、自宅近くのスーパーから出てくる堀北の姿が。おなかは、ひと目で妊娠しているとわかるほど大きくなっている。たしかに、いつ生まれてもおかしくなさそうだった。そこで本誌は山本の所属事務所に問い合わせたが、締切りまでに返答はなかった。明日3月26日発売の女性自身では、堀北の妊娠舞台裏について詳細を報じている。
2019年03月25日「週刊文春」3月21日号で、不倫裁判中であると報じられた元モーニング娘。の後藤真希(33)。記事によると、3歳年下夫のA氏が後藤と不倫関係にあったB氏(28)を相手取り裁判中とのこと。B氏は地方在住の派遣社員で後藤の元恋人。激怒したA氏はB氏を相手取り、330万円の損害賠償を請求。後藤もすべてを認め、謝罪する事態となった。実は近年、“妻の不倫による離婚訴訟”が増えているという。後藤と同じ元モーニング娘。のメンバーだった矢口真里〈36〉は、不倫の末に離婚。いっぽうで斉藤由貴(52)や藤吉久美子(57)のように、不倫後も夫婦関係が継続している芸能人もいる。恋愛ジャーナリストのおおしまりえさんはこう語る。「一般的な場合でもそうかもしれませんが、やはり若いほど未来への可能性が大きいので離婚しやすいようです。具体的には、20代30代での不倫は発覚後に離婚するケースが多いです。逆に50代になると離婚するケースが減少するようです。これは自分の親の介護を考えたとき、現状を変えることにリスクが生じるからともいえるでしょう。長い間いっしょにいることで、情が湧いていることも大きいかもしれません。そう言う意味だと、離婚しない道を選んだ後藤さんは“まれなケース”といえます」だがたとえ離婚を選ばなくても、やはりその後は多くの“代償”を払うことになりそうだ。おおしまさんは、後藤に待つ“いばらの道”についてこう語る。「今回の不倫発覚から提訴の流れは、夫による“見せしめ”の意味が大きいと思います。後藤さんのイメージダウンは、そのまま収入減に直結します。その“リスク”を取ってでも彼女に反省させたいというのは、ある意味で“最強の束縛”だと思います。一般的にも妻の不倫が発覚したのに離婚しない場合、夫側の束縛が強まる傾向があるようです。過去には妻のスマホのGPS機能を使い、常に行動を監視できるようにしている夫がいました」また後藤のようにオンラインゲーム内で“密会”する不倫は、実は増えているという。「はた目にはただゲームをしているだけのように見えて、実はゲーム内のチャット機能を使って不倫相手とやりとりをするのです。これがバレた場合、夫側がオンラインゲーム禁止を命令するケースもあったと聞きました。ただ今後、後藤さんは旦那さんに一生頭が上がらなくなってしまうでしょう。そうなると“夫からのさまざまな無茶ぶり”も、彼女はのまざるをえなくなるのではないでしょうか……」
2019年03月22日「週刊文春」3月21日号で、不倫裁判中であると報じられた元モーニング娘。の後藤真希(33)。記事によると、3歳年下夫のA氏が後藤と不倫関係にあったB氏(28)を相手取り裁判中とのこと。B氏は地方在住の派遣社員で後藤の元恋人。激怒したA氏はB氏を相手取り、330万円の損害賠償を請求。後藤もすべてを認め、謝罪する事態となった。だが実は近年、“妻の不倫による離婚訴訟”が増えているという。「レイ法律事務所」の松下真由美弁護士が語る。「女性が社会進出するようになり、外で夫以外の男性と交流を持つ機会が増えました。これが、妻側の不倫が増えた要因の1つだと考えられます。またSNSの発展やスマートフォンの普及も、大きいでしょう。こうした妻側の不倫の場合、夫側の不倫よりも離婚率が高いと感じます。もちろん、一概には言えません。ただ個人的な感想ですが、男性のほうが妻の裏切りに対して傷つきやすいように思います。深く愛していた半面、絶対に許せないという気持ちから離婚という結論を選ぶのではないでしょうか」たしかに、妻の不倫が原因で離婚する芸能人夫婦は多い。後藤と同じ元モーニング娘。のメンバーだった矢口真里〈36〉は、不倫の末に離婚。いっぽうで斉藤由貴(52)や藤吉久美子(57)のように、不倫後も夫婦関係が継続している芸能人もいる。その“境界線”はいったいどこにあるのだろうか。松下弁護士はこう続ける。「私のところに来る相談者の場合は離婚を思いとどまる方が半分、離婚調停まで行く方が半分といった印象。裁判にまで発展するケースはほとんど少数です。夫側による不貞の場合、経済的事情から妻が離婚を選択しないケースは多いです。しかし妻が不倫した場合、夫は離婚しても経済的に困るということはそれほど多くありません。そういう意味だと芸能人の妻は、収入がある場合が多い。だから離婚してしまうケースが多いかもしれません。また子どもの有無と年齢も大きな判断要素となります」また子どもの有無と年齢も大きな判断要素となるという。「弁護士のところまで相談に来る時点で、みなさん離婚は考えています。しかし子どもがまだ小さい場合は、夫が『母親は必要だ』として離婚に至らないケースも多いです。さらに一度はやり直そうとしたけど、後で離婚する人もいます。妻側が夫の強まる束縛に耐えられなかったり、夫側が妻を信用できないとして自傷行為をしたりする事例もありました」
2019年03月20日元モーニング娘。の後藤真希(33)の「不倫ドロ沼裁判」を、3月13日に文春オンラインが報じた。夫のA氏が、後藤の元恋人で不倫関係にあったB氏を相手取り裁判中だという。また報道を受け、後藤も公式ブログでコメントを発表した。《一部週刊誌で報じられている通り昨年、夫とは別の男性と関係がありました。誠に申し訳ございませんでした。私の未熟で軽率な行いにより生涯を誓った夫を深く傷つけ、妻として母として、またこのような立場でありながら自覚が足らず、信頼を裏切る事になりました。後悔の思いとともに深く反省しております》コメント内で不倫を認め、陳謝した後藤。その背景には、“浮気”を厳しく糾弾した過去があるからかもしれない。2015年8月4日のブログで、ファンからの「浮気はどこまで許せますか」という質問にこう答えていたのだ。《浮気はさせませんよー!!! (゜.゜)旦那にも言いましたが、もし、浮気したらただじゃおかないよ。と。おねーさんがいっぱいいるお店もNGです》また自身のファンに対しても、他のアイドルを応援する“浮気”をたびたび禁じてきた。2011年のラストライブでは、ファンからの『また戻ってきてね』という呼びかけに対して《それまで浮気しないでね。浮気したら戻ってこないから》とステージ上で復帰の条件を宣言していた。
2019年03月14日元モーニング娘。でタレントの後藤真希が13日、自身のブログを更新し、同日「文春オンライン」で報じられた不倫報道について、「夫とは別の男性と関係がありました」と認めて謝罪。夫のDV報道は否定し、話し合いの結果、夫は受け入れてくれたと明かした。後藤は、直筆の文書をアップし、「この度は、ファンの皆様、関係者の皆様に多大なるご迷惑、ご心配をおかけしました事を深くお詫び申し上げます」と謝罪。「一部週刊誌で報じられている通り昨年、夫とは別の男性と関係がありました。誠に申し訳ございませんでした」と不倫関係を認めた。そして、「私の未熟で軽率な行いにより生涯を誓った夫を深く傷つけ、妻として母として、またこのような立場でありながら、自覚が足りず、信頼を裏切る事となりました。後悔の思いとともに深く反省しております」と猛省。また、夫からDVを受けていると報じられたことについては、「当時の私自身が夫婦喧嘩を過度な表現にしてしまい、相手との軽率なやりとりから誤解を招く内容となり、大変反省しております」と説明した。続けて、「現在、夫と度重なる話し合いの末、こんな私を許し受け入れてくれ、夫婦として向き合う時間も増えました。私自身、改めて家族の大切さと、してしまった過ちの重大さを深く感じています」と現状を伝え、「これからは今まで以上に夫婦助け合い、子どもたちや家庭を大事に育み、公私ともに精一杯の努力をして参ります。この度は誠に申し訳御座いませんでした」と締めくくった。後藤は、2014年7月に3歳年下の一般男性と結婚し、2015年12月に第1子となる長女、2017年3月に第2子となる長男を出産している。
2019年03月13日女の人生のピークはどこなのだろうか。職場の女子会に参加しながら真希はそんなことを考えていた。先月、3年同棲をした彼氏、悠希にめでたくプロポーズをされた。長く一緒に暮らしていると誰しもが直面する“セックスレス”にも陥っていた。本当にこのままでいいのかと思っていた矢先でのプロポーズ。もちろん嬉しい気持ちはあったが、プロポーズをされた瞬間、この後の人生が26歳にして決まってしまった気がして、半ば諦めのような感覚も同時に感じていた。今日は婚約祝いということで、同期が女子会をセッティングしてくれた。銀座のデパートで美容部員をしている真希の職場は女だらけ。この手のお祝いごとが大好きだ。■『Happy Wedding 真希ちゃん』『Happy Wedding 真希ちゃん』デザートでプレートが運ばれてきて、女子たちは盛り上がる。「おめでとう!」「結婚式楽しみだな~」「式場とか決めてるの?」自分が主役で祝われると気分が良い。この前までは、<3年も彼氏と同棲しているのに、なんの進展もない可哀そうなアラサー>という位置づけだったのが、180度変わったのだ。プレ花嫁のステータスは女子の中で最上級だ。ひょっとしたら結婚式を迎えた花嫁よりも、プロポーズされた直後のプレ花嫁の方が上かもしれない。となると今が人生のピーク・・・?それにしては気持ちが落ち着いている。自分の人生で最大の喜びの瞬間はこの程度なのかと少し期待外れであった。「いいな~私もプロポーズされないかなあ・・・」「いや彼氏いるだけましでしょ!」「あ、合コンあるよ!」女子たちの他愛もない会話の中に自分はもう入れない。グチを言いあったり、恋バナをしたり、男の子と遊びに行ったり・・・もう一切のその手の行為はできないのだ。女として最高のステータスを手に入れたと同時に、恋愛市場からは卒業だ。私の女としての最終回は、あのプロポーズの瞬間だったのだ。女子会帰り、酔いもあってかそんな寂しい気持ちが募っていた。―――今日は悠希、起きてるかな・・・『帰るよー』というLINEには既読が付かないけど、お風呂に入っているだけならいいな。こんな気持ちの日はやっぱり悠希に甘えたくなる。そんな気持ちを確かめては、自分は悠希でよかったんだと実感する。部屋の明かりが窓から外に零れている。勝手な期待を込めて玄関のドアを開けると、電気も点けたまま、テレビも点けたままで悠希はソファで寝ていた。服は床に脱ぎっぱなし、食べ終えたカップラーメンはテーブルの上に置きっぱなし。その惨状にムカついた真希はクッションを悠希に向かって投げつけた。「・・・痛ってえ!・・・・・・なんだよもう・・・」そう一言だけ言って悠希はベッドにのろのろ歩いて行ってまた寝てしまった。翌日は珍しく真希が休みの土曜日で、久しぶりに2人の休みが合う日だった。少しゆっくり起きて家事をし、身支度を整えたらあっという間に昼前。だがこの日も当たり前に悠希はまだ寝ている。「ねえ、起きてよ。どっか行こうよ~」真希は悠希の体を何度も揺らす。「・・・あ~、もう寝かせてよ~・・・」ダルそうな返答に辟易とする。なんだかバカらしくなってきた。「なんでそんなにダラダラしてんの!?信じらんない!あんたの服も食べ残しも全部私が片付けたんだけど!」思わず声を荒らげてしまう。「寝てただけじゃん!なんでそんな怒ってるわけ?」寝起きの悠希は機嫌が悪い。「ずっと寝てばっかでムカつく!もう知らない!」真希は勢いで家を飛び出す。予定はないけど、予定を埋めることは簡単だ。LINEには女子4人グループからの飲みの誘い。悠希と遊ぶかもしれないからと保留にしていた出欠を、参加で返す。夜まで時間もあるし、ネイル行って買い物してからいこう。良い気晴らしだ。■怒ってる?じゃない。アラサーの女子会には、いつだって2次会から男が絡む。恵比寿横丁に行くことにした。4人集まった女子のうち、1人は既婚者だ。ここまできて少し悠希の顔が浮かぶ真希の罪悪感を、なんの悪びれもなく参加する既婚者の彼女がかき消す。恵比寿横丁では、声をかけてきた男4人と飲むことになった。もし私がプロポーズされていなかったとしたら、本気でこの中から相手を探したりするのだろうか。今はもう相手のスペックなど気にならない。飲み会中、一度だけ悠希からLINEが入る。―――怒ってる?夕飯は?怒ってる?じゃない。そう思うならまず謝るべきだろう。イライラは募る。少しの罪悪感がどこかへ行った。もう知らない。夕飯くらいどうにかしろ。終電のタイミングで男たちとLINEを交換して真希は帰ることにした。他のメンバーはまだ飲むらしい。男のうち1人がしつこく誘ってくるが、最後の最後で結局気分が乗らなかった。帰宅するとまた悠希は寝ていた。同じことの繰り返しにため息がでる。普通こういうとき、起きて待ってるもんじゃないの?悠希はもうモヤモヤすらしないの?この先うまく結婚生活やってける気がしない・・・。いびきをかいてる悠希を一度叩いてみたが、いびきが一瞬おさまるだけだった。真希は静かに涙を流しながら眠った。翌朝起きると悠希はもういなかった。今日も休みだ。どこに行ったかは知らない。朝になっても昨日の男はLINEがしつこかった。あまり気にしていなかったが、有名企業のサラリーマンだったらしく、誘ってきたご飯屋さんを食べログで調べてみると客単価10,000円。うわっ、悠希と記念日でも行くかどうかの高級店だ・・・。普通ならここで誘いに乗って、悠希から乗り換えてみるのかもしれない。でも、なんとなくこういう店で背伸びした悠希を見てみたいと思ってしまう。2人で、「なんかよくわかんないね・・・」とひそひそ話しながら食べてみたい。悠希以外のどんな素敵な男と、どんな素敵なお店でご飯を食べるよりも、今は悠希と早く仲直りして、中ジョッキの生ビールを飲みに行きたい・・・。あぁ・・・いまめちゃめちゃ寂しいな・・・。婚約してるのにな・・・。深くため息をついたときに玄関のドアが開く。「おい!!!お前が買ってこないから買っちゃったよ!男に買わせんなよ~!恥ずかしいじゃん!」ぶっきらぼうに真希に渡してきたのは、分厚いゼクシィとコンビニの袋に入ったハーゲンダッツだった。「次の休み、式場とか見にいこうぜ!」相変わらず悠希は自分のペースで生きている。でもさっきまでスマホで調べていた10,000円のディナーより、今悠希から手渡されたコンビニのハーゲンダッツが食べたいと思う。それにしてもコンビニかよ!と思わず笑ってしまった。こういう不器用な機嫌の取り方も含めて、悠希らしくてやっぱりホっとするんだよな。「やっと笑った!最近怒ってばっかだったから。・・・なんかごめんね。」バツが悪そうに悠希も笑う。悠希からのごめんねなんて、もはやあってもなくてもよかった。2人で笑えればもうそれでいい。思えば真希も、結婚が決まってなにも行動していなかったし、自分の寂しさや要求をきちんと伝えていなかった。私だって文句を言えるほど完璧ではない。これから長い人生、少しずつ夫婦になっていけばいい。コンビニアイスを食べる日もあれば、一日中寝てる日があったり、たまには高級レストランにも行ってみたりして、2人だけの家族の形を作っていければそれでいい。それを想像することが、今はいちばん楽しい。まずは服を脱ぎっぱなしにしてほしくないこと、休みが合えば2人で出かけたいことを伝えなきゃ、とハーゲンダッツを食べながら真希は思った。(エミチャンカパーナ/ライター)
2019年03月03日