2020年もミスタードーナツの「さつまいもド」シリーズが発売!原田治さんのイラストのエコバッグやミスタードーナツ50周年アンバサダーに就任した菅田将暉さんがプリントされたテイクアウトボックスなど話題豊富なミスタードーナツ!「さつまいもド」全5種食べ比べ&限定エコバッグレポートです。文・小田原みみバージョンアップした「さつまいもド」秋といえば待ちに待ったおいもの季節。ミスタードーナツから2020年9月4日に発売された「さつまいもド」はおいもの美味しさが魅力の新作です。実は2019年にも発売されていて、好評だったことから今回はバージョンアップして再登場!今年のテーマは「追いいも」。2019年バージョンはドーナツ生地の中に安納芋パウダーが入っていたのですが、2020年バージョンは「追いいも」として糖度の高さが特徴の紅はるかパウダーを追加。また、新たに「さつまいもド いもけんぴ」が仲間入りです。さらに同日9月4日は、2020年4月に発売されてあっという間に売り切れてしまったという原田治さんのイラストのエコバッグ再販売日(数量限定※)! 加えて、ミスタードーナツ50周年アンバサダーに就任した、菅田将暉さんがプリントされたテイクアウトボックス(数量限定※)が登場するなど、記念イヤーにふさわしいミスド祭りとなりました。そのなかでも、今回は「さつまいもド」とエコバッグに注目! 全5種実食レポート&エコバッグを詳しくご紹介します。さつまいもド プレーン(テイクアウト ¥129、イートイン ¥132)まずはシンプルなプレーンから。形はミスタードーナツで人気の「ポン・デ・リング」と同じで、食感はオールドファッションより少ししっとり。肝心のおいも感は想像より控えめ。が、これがいいんです! というのも先に言うと、残りの4種類は全てこのプレーンをベースにデコレートされていて、全部個性的。だから、おいも感が最小限であることが、プレーンならではの良さと言えるでしょう。温めるとホクホクして美味しさがアップします!さつまいもド 紫いも(テイクアウト ¥140、イートイン ¥143)まさに「さつまいも」というキュートなルックス。トッピングに紫いもグレーズと黒ゴマが使用されています。この紫いもは5種類のなかで一番さつまいも風味。温めるとグレーズがベチョっと溶けてしまったので、そのままで食べるのがおすすめ。さつまいもド 大学いも(テイクアウト ¥140、イートイン ¥143)さつまいもを使ったスイーツはいくつかありますが、そのなかでも人気の大学いもがドーナツになりました。大学いものタレは甘じょっぱい印象ですが、こちらはほぼ甘いタレ。黒ゴマがいいアクセントになっています。さつまいもド スイートポテト(テイクアウト ¥151、イートイン ¥154)さつまいもスイーツで外せないのはやっぱりスイートポテト。ドーナツの上にスイートポテトクリームがのっています。口に入れる直前にスイートポテトのほのかな香りがして、食欲をそそります。ベースになっているプレーンがシンプルだからこそ、スイートポテトクリームの甘さとおいも感が引き立ちます。こちらは温めて食べるのがおすすめ。さつまいもド いもけんぴ(テイクアウト ¥151、イートイン ¥154)「さつまいもド」新入りフレーバー。細かく砕かれたいもけんぴがまぶされているという面白い発想です。ドーナツのしっとり食感と、いもけんぴのザグザグ食感が見事に融合して、個人的には全5種類の中でこれが一番のおすすめ! 温めるとザグザグ食感が激減なのでおすすめしません。原田治さんデザインの限定エコバッグミスタードーナツといえば原田治さんのイラストのキャラクターが懐かしいと思う方も多いのではないでしょうか? それもそのはず。1984年ごろから原田さんがイラストを手掛けたミスタードーナツグッズが多く販売されていました。「オサムグッズ」で有名な人気イラストレーターの原田治さんは、創刊当時から『anan』でイラストを描いてくださっていました。2020年4月にミスタードーナツ創業50周年を記念して、原田治さんのイラストを用いたエコバッグが限定販売されたのですが、すぐ売り切れに。大好評だったことから2020年9月4日に数量限定で再販売(※)されたので、販売当日に行ってきました!開店30分後に店舗に到着したのですが、店内には私を含めて3組。なんと全員エコバッグを購入していました。店員さんによると、開店前にはエコバッグ目当てで6組ほど並んでいたそうです。色はレッドとブルーの2色展開。サイズは、口前幅横50cm×高さ約35cm×マチ約10.5cmで、ミスドのお持ち帰り用ボックスがちょうど2つ入る大きさ。コンパクトに折むこともできます。レジ袋有料化により、携帯必需品となりつつあるエコバッグ。汚れるのがイヤだからおうちで日用品を入れてインテリアっぽく使おうか、イラストがカワイイから子どもに持たせてもいいかも、これなら軽くてかわいいから持ち歩こうかな…と使い方に夢広がります。ぜひみなさんも入手できますように!※なくなり次第終了となります。
2020年09月04日手塚治虫による漫画「ばるぼら」が初の映像化。稲垣吾郎と二階堂ふみをキャストに迎えた映画『ばるぼら』が、2020年11月20日(金)よりシネマート新宿、ユーロスペースほか全国にて公開する。タブーに挑んだ手塚治虫の漫画「ばるぼら」を初の映像化へ「ばるぼら」は、手塚治虫が1970年代に「ビッグコミック」に連載し、禁断の愛とミステリー、芸術とエロス、スキャンダル、オカルティズムなど、様々なタブーに挑戦した大人向け漫画。独特な世界観から“映画化は不可能”と言われていた本作だが、手塚治虫生誕90周年を記念して初の映像化が実現した。稲垣吾郎×二階堂ふみが共演美倉洋介役:稲垣吾郎映像化にあたっては、日本、ドイツ、イギリスから唯一無二のスタッフ&キャストが集結。異常性欲に悩まされている耽美派小説家・美倉洋介は、『半世界』『海辺の映画館―キネマの玉手箱』の稲垣吾郎が演じる。甘美で退廃的な『ばるぼら』の異世界に全身全霊で挑んだ。本作への出演に際して、稲垣吾郎は「『都会の吹き溜まりに真実は潜んでいる。あらがえない輪廻転生の中に自分の人生もまるごと引きずりこまれていく』そんな思いと共に今も僕の中にばるぼらが生きています。手塚眞監督、スタッフの皆さん、そして役を共に生き抜いてくださった二階堂ふみさんをはじめとしたキャストの皆さんにも心から感謝しています。」とコメントした。ばるぼら役:二階堂ふみまた、芸術家のミューズであり自堕落な生活を送る謎の女・ばるぼらは、NHK連続ドラマ小説『エール』でヒロインとして出演している二階堂ふみ。その他、秘書の加奈子役を『映画 夜空はいつでも最高密度の青色だ』の主演を務めた石橋静河、美倉のライバル小説家・四谷役を『パンク侍、斬られて候』出演の渋川清彦、ムネーモシュネー役を『カツベン!』渡辺えりが演じる。監督は、手塚治虫の実子であり『白痴』、『ブラックキス』など独特の映画美学により国際的に評価される手塚眞が務める。撮影監督は、ウォン・カーウァイ監督作などの映像美で知られるクリストファー・ドイルを起用した。【詳細】映画『ばるぼら』公開日:2020年11月20日(金)よりシネマート新宿、ユーロスペースほか全国にて公開出演:稲垣吾郎、二階堂ふみ、渋川清彦、石橋静河、美波、大谷亮介、ISSAY 片山萌美、渡辺えり監督・編集:手塚眞撮影監督:クリストファー・ドイル、蔡高比原作:手塚治虫脚本:黒沢久子プロデュース:古賀俊輔プロデューサー:アダム・トレル 姫田伸也美術統括:磯見俊裕衣装:柘植伊佐夫制作プロダクション:ザフール配給:イオンエンターテイメント映倫区分:R15+
2020年08月27日稲垣吾郎と二階堂ふみが初共演、“映画化不可能”といわれた手塚治虫の原作漫画を同氏の息子・手塚眞監督が映画化した『ばるぼら』が11月20日(金)より公開決定。日本版のポスタービジュアル共に稲垣さん、二階堂さん、手塚監督のコメントが到着した。原作は、故・手塚治虫が1970年代に「ビッグコミック」(小学館)に連載し、禁断の愛とミステリー、芸術とエロス、スキャンダル、オカルティズムなど、様々なタブーに挑戦した大人向け同名漫画。手塚治虫生誕90周年を記念して初映像化され、第32回東京国際映画祭「コンペティション部門」の正式出品をはじめ世界各国の映画祭を巡回、反響を呼んでいる。この度、2018年の製作発表から2年の月日を経て日本での劇場公開が決定。日本、ドイツ、イギリスから唯一無二のスタッフ&キャストが集結しており、監督は手塚氏の実子であり『白痴』(ヴェネチア国際映画祭 デジタルアワード受賞)、『ブラックキス』(東京国際映画祭 招待作品)など独特の映画美学により国際的に評価される手塚眞。撮影監督には数々のウォン・カーウァイ監督作品やオダギリジョー長編初監督作『ある船頭の話』を手掛け、その映像美で知られるクリストファー・ドイルが担当した。今回解禁されたポスタービジュアルは海外版ポスターを踏襲し、異常性欲に悩まされている耽美派小説家・美倉(稲垣さん)が持つペンに謎の女・ばるぼら(二階堂さん)が宿った絵をメインに、「狂気の果て。あれは幻だったのだろうかー」とのキャッチコピーが見る者をとらえるビジュアルとなっている。稲垣吾郎(美倉洋介 役)「都会の吹き溜まりに真実は潜んでいる。あらがえない輪廻転生の中に自分の人生もまるごと引きずりこまれていく」そんな思いと共に今も僕の中にばるぼらが生きています。手塚眞監督、スタッフの皆さん、そして役を共に生き抜いてくださった二階堂ふみさんをはじめとしたキャストの皆さんにも心から感謝しています。二階堂ふみ(ばるぼら 役)曇天の新宿を、稲垣さん演じる美倉洋介と走り続けました。湿ってて、汚れてて、それでも愛おしさを感じてしまう人間の感情に埋れながらも、美倉先生はひたすら貪欲にそれらを追い続けておりました。雑踏の中、希望を示してくださり、助けて頂き、感謝しかありません。手塚眞(監督)手塚治虫生誕90周年を記念してはじまった映画『ばるぼら』。自分がこれまで描いてきた映画の世界と手塚治虫マンガの接点があるとすれば、この作品に違いないと選んだ原作でしたが、まさに夢のようなキャスト、スタッフが奇跡のように集結し、夢を見ていたかのような撮影、そしてこれも夢の中のようなベルリンのスタジオで魔法のように完成。東京国際映画祭をはじめ多くの国際映画祭への招待。なにもかもが「芸術の女神(ミューズ)」の粋な取り計らいなのだと信じています。稲垣吾郎さんと二階堂ふみさんの美しさはまさに芸術品。そしていよいよ多くの皆さんと夢を分かち合えるときが巡ってきました。恐らくミューズは、映画館から閉塞的な世の中へ奇跡をふりまくことでしょう。愛と狂気についての映画ですから、理屈も言葉も超えて、陶酔の世界を堪能していただければ嬉しいです。『ばるぼら』は11月20日(金)よりシネマート新宿、ユーロスペースほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:ばるぼらⒸ2019 Barbara Film Committee
2020年08月24日俳優の福士蒼汰と宮野真守が、ヴィレッヂプロデュース 2020 Series Another Style『浦島さん』『カチカチ山』太宰治著「お伽草紙」より に主演することが4日、明らかになった。同作は、太宰治の小説『お伽草紙』を原案にした『浦島さん』『カチカチ山』の少人数芝居。コロナ禍の煽りを受け、春と秋の公演中止を余儀なくされた劇団☆新感線が、何かできることは無いかと試行錯誤する中、今から25年ほど前にいのうえひでのりが演出し、若かりし劇団☆新感線の劇団員・橋本じゅんと山本カナコが演じた狸と兎の二人芝居『カチカチ山』よりヒントを得て、二人・三人芝居への挑戦する。演出は劇団☆新感線のいのうえひでのりが手掛け、福士主演『浦島さん』は倉持裕、宮野主演『カチカチ山』は青木豪が脚色。2022年に公演延期となったいのうえ歌舞伎『神州無頼街』でタッグを組む福士と宮野がこの企画に改めて共鳴し、主演することとなった。『浦島さん』の共演には、福士が『髑髏城の七人』Season月でも座組をともにした劇団☆新感線の羽野晶紀、粟根まことが決定。『カチカチ山』は、宮野と井上小百合の二人芝居となる。公演は東京建物Blliria HALLにて10月4日~17日を予定しており、PIA LIVE STREAMにて全公演のライブ配信も決定。上演時間は各約70分で、昼公演・夜公演で『浦島さん』『カチカチ山』を分けて上演していく。○演出:いのうえひでのり コメント最近は、いろんなところで、いろんな演劇人が、探り探り、新しいコロナ時代の演劇のカタチを試みています。僕らも、新感線の通常公演は断念せざるを得ませんでしたが、コロナ時代に即した“よりミニマムでタイトなカタチでの上演を!”という事でこの太宰治の二作品をやることにしました。“月ドクロ”の際には僕の時間があまりなく、福士君と宮野君に対して僕的には不本意な稽古しか出来なかったというリベンジの意味もあり、今回は物理的な密は避けつつも濃密な中身の詰まった稽古、そして、舞台を作り上げたいと思います。と、言うわけで今まであまり見たことの無かった福士君・宮野君をお見せできる作品になると思います。○倉持裕 コメント当面、通常の芝居作りは無理だと覚悟した頃、「少人数の短編を作る」というこのオファーを頂き、これは我慢や妥協をあんまりしていない企画だ、と感じてすぐに引き受けた。しかも原作小説『浦島さん』(というか大本の昔話)には、このコロナ禍に符合する要素がいくつもあった。かつて日常を送っていた村、何もせず遊んで暮らせる竜宮城、様変わりした元の村……。さらに、作中の太宰治の世間に対する批評は、今の社会にも十分通用するものだった。しかし原作は本当に短くて、最低でも一時間の芝居にするために膨らませる作業はなかなか苦労した。落語か漫才の様な、道具は座布団、スタンドマイクぐらいしか必要ないような台本になったが、そこはいのうえさんの演出だから、海底を大冒険するスペクタクルに仕上げて下さるに違いない。こういう事態の真っただ中にご覧頂くことを意識して書いた芝居です。ご期待ください。○福士蒼汰 コメントこの状況でなにか自分にできることはないかとずっと考えていたところに、今回のお話をいただきました。色んな葛藤がありましたが、スタッフの方々が様々な思いで作ってくださった機会なので、全力で挑もうと決心しました。まだまだ予断を許さない中ですが、皆様が明るい気持ちになるエンターテイメントにできたらと思っています。宮野さんとの共演は2022年『神州無頼街』に持ち越しになりましたが、今回もまた、ある種「一つの月を二人で形作る」んだなぁと感慨深い気持ちです。お互い成功させて、2年後に向けて、さらに期待を膨らませたいと思います!三人芝居は初めてなので、期待と不安が入り混じっていますが、濃い時間になると思うので待ち遠しいです。さらに今回は配信もあるので、より多くの方々に届くことを祈っています!皆様の心の栄養になるよう、精進したいと思います!○青木豪 コメント今回、コロナ禍で急遽の話なので、そう申し上げるのは気が引けるところがあるのですが、お話を頂けて単純に「嬉しかった」です。そもそも、いのうえさんに書かせて貰えるのが僕は一番励みになるし、久々だし。「いざ鎌倉」って命令が下った時の御家人は、こんな気分だったんだろう、と、とにかく発奮しました。原作はとても短いので、引き伸ばすにはどういう仕掛けを組んだら良いか、が難しかったです。あと原作の狸は本当にブサイクで汚らしいので、宮野さんにそれはどうか、と改変したところは、苦労したけど楽しかった。これまでいのうえさんとご一緒させて頂いた作品では、僕が「ちょっと本音を書いてしまって恥ずかしいな」と密かに思っているところの演出が予想とまるで違っていて、何度も救われた思いがしていました。今回も、そういう「予想外」を期待しております。「安心して演れて、安心して見られるように、二人芝居にしたいんだ」と、いのうえさんからオーダー頂き、「距離」を一番念頭において書きました。演者も観客も肉体的には離れていても、気持ちだけは「濃厚接触」出来るようにしたつもりです。どうぞ劇場へお越しください。○宮野真守 コメント『神州無頼街』の延期が決定し、やはり僕も悔しい想いがありました。なので、僕らの想いを、何か届けられる方法がないか、どんな形になるかわからないけど、前に進める方法は無いかと思っていたので、今回の企画は、本当に嬉しかったです。ただ、『神州~』での福士君とは本当に楽しみにしていた共演だったので、また共に舞台に立てないのは残念ですが、僕は「福士蒼汰」が大好きなので、今回も一緒に、想いを一つにしてお芝居を作っていける場所に居られることが、嬉しいし、ありがたいです。今回の公演、実は、とても緊張しています(笑)。二人芝居と言う事は、出突っ張りって事ですし…。セリフ覚えられるかなぁ…(笑)。でも、この状況でも、みなさんにエンターテインメントを楽しんでもらうべく、気合入れて臨みますので、是非、楽しみにしていてください!
2020年08月03日1952~1982年、東京都豊島区には後に『漫画の聖地』として有名になる木造アパートが存在していました。その名も『トキワ荘』。このアパートには、手塚治虫さんや藤子不二雄(藤子・F・不二雄、藤子不二雄A)さん、石ノ森章太郎さんなど、日本の有名な漫画家たちが暮らしていたのです。2020年、トキワ荘が同区にある南長崎花咲公園内に『トキワ荘マンガミュージアム』として蘇ります。『漫画の聖地』であるトキワ荘が公開同年6月27日、『トキワ荘マンガミュージアム』が報道陣に公開。本来は同年3月に開館予定でしたが、新型コロナウイルス感染症の影響で7月7日に開館することになりました。有名な漫画家が暮らしていたのは、4畳半の狭い個室。それぞれの個室には、漫画を執筆するための小さな机やブラウン管テレビが置かれており、当時の生活を垣間見ることができます。個室だけでなく、共同の調理場やくみ取り式のトイレも復元されています。なんと、階段を上る時のきしむ音まで再現されているのだとか。1930年代半ばの外観を再現して作られた、『トキワ荘マンガミュージアム』。1階は企画展示が行われるスペースで、2階は漫画家の居住スペースです。施設の外には、漫画家たちが編集者と連絡を取るために使っていた電話ボックスも復元されています。実際にトキワ荘に住んでいた漫画家の水野英子さんは、この日、当時の思い出をスピーチしました。水野さんによると当時、漫画は下等なものとされ「読むと頭が悪くなる」「子供じゃないんだから、もう読むのはやめなさい」といわれることが多く、家族が漫画を描いていたら縁を切られるほどだったのだとか。そんな中、漫画を愛する人が集まり、漫画の話をしても、とがめられることがないトキワ荘は天国のような場所だったと水野さんは話します。漫画が文化として認められ、『クール・ジャパン』とまでいわれるようになったのは、素晴らしい作品を生み出した漫画家たちの努力のたまものでしょう。復元されたトキワ壮はネットでまたたく間に話題になり、「胸が熱くなった」「早くこの目で見てみたい」といった声が相次いでいます。一般公開は同年7月28日からウェブサイトで予約が開始されるとのこと。漫画家たちが暮らしていた場所を訪れてみてはいかがでしょうか。[文・構成/grape編集部]
2020年06月28日ミスタードーナツから、原田治とコラボレーションした「ミスド×原田治 エコバッグ」が登場。2020年4月24日(金)より、数量限定で発売される。「ミスド×原田治 エコバッグ」は、ミスタードーナツ事業創業50周年を記念して誕生したもの。ミスタードーナツがこれまで展開してきたグッズの中でも、ファンから人気の高かった原田治のイラストを採用している。サイズは、ミスタードーナツの持ち帰り用ボックスが2つ入る大きさで、使用した後はコンパクトに折りたたむことが可能。カラーバリエーションは、女の子を描いたレッドと、男の子を描いたブルーの2種類を取り揃える。価格はエコバッグ単品で590円(税込)、好きな商品と合わせて購入すると490円(税込)となる。鎧塚俊彦と宇治茶専門店「祇園辻利」と3社共同開発したドーナツ「抹茶の、頂シリーズ」や、人気パイを復活させた「リバイバルパイ」など、ミスタードーナツの新作メニューと合わせてチェックしてみては。【詳細】「ミスド×原田治 エコバッグ」販売期間:2020年4月24日(金)~ ※なくなり次第終了対象ショップ:ミスタードーナツ全店(一部ショップを除く)※店舗により営業時間の変更・休店している場合がある。販売方法:・エコバッグ単品購入 590円(税込)・好きな商品とエコバッグを購入 490円(税込)※ドーナツポップ単品は対象外。※1回の会計でエコバッグを490円で購入できるのは1個のみ。2個目以降は、単品価格の590円。カラー:レッド、ブルー※エコバッグ購入者で楽天ポイントカードもしくはdポイントカードにポイントを貯めるもしくはポイントを使用された人にエコバッグ1個購入で50ポイントプレゼントするキャンペーンも実施。最長2021年3月31日(水)まで。【問い合わせ先】ミスタードーナツお客さまセンターTEL:0120-112-020
2020年04月26日近づいちゃいけないと分かっているのに、危うい雰囲気の男性になびいてしまうことはありませんか?これから、そんな男性の特徴について紹介します。「私が甘やかしてあげたい」名文を書くことで知られていた太宰治は、今でも人気のある小説家です。多くの女性と浮き名を流し、最期は心中事件を起こして亡くなりました。けれど、太宰治のように危険な香りが漂う男性は現在もいます。大きな特徴は、女性の懐にもぐり込むのが上手いことです。人懐っこい笑顔を浮かべながら近づいてきて、「俺、寂しいんだ」と母性本能をくすぐるような台詞を言う男性には要注意ですよ。しかも、甘いマスクに陰りを漂わせ、ため息まじりに甘えてくるから厄介です。多くの女性が胸をときめかせて、「私が甘やかしてあげたい」と庇護欲をかき立てられてしまうのです。けれど、あなただけに甘えているのではありません。誰にでも甘え上手な面を見せていることを忘れないようにしましょう。「私にしか素顔を見せないの」たくさんの女性の前でいい顔をする男性は、なかなか本音を見せようとしません。けれど、いつも愛想がいいのに、怒ったり拗ねたりすることがあります。そんな時に「君の前だけだよ。本当の自分でいられるのは」と言う男性には気をつけましょう。「君だけは特別」とアピールしながら、不機嫌な態度を誤魔化しているからです。女性は特別扱いされることに弱いので、「私にしか素顔を見せないの」と勘違いします。けれど、ほかの女性にも同じことを言っている可能性はとても高いです。しっかり見極めましょう。「私がいなくちゃダメ」女性にもたれかかることが大好きな男性には注意する必要があります。わざと自分のダメっぷりをアピールして、「私がいなくちゃダメ」と女性に思わせるからです。そのような男性は、女性に対して簡単に泣きつきます。「会社で上司に怒られた。仕事に行きたくない」「趣味でお金を使いすぎた。生活費が足りない」など、精神的にも経済的にも女性に頼ろうとしますから十分に警戒しましょう。いつの間にか、男性のすべてを背負ってしまうことになりますよ。「私だけは理解している」太宰治系男子は文学だけではなく音楽や美術、演劇などの芸術に詳しく、得意げに語りたがります。時には鼻につくような態度をとりますので、周囲から煙たがられることもありますよね。もしもあなたが熱心に耳を傾けたなら、「君は最高の理解者だ」と賞賛してくれます。けれど、それは自分を大きく見せて、女性を酔わせるテクニックです。「私だけは理解している」と味方のつもりでいたら危険ですよ。
2020年04月19日2020年4月12日、がんにより55歳で亡くなった、声優の藤原啓治さん。野原ひろし役などの声優・藤原啓治さん逝去「早すぎる」「もうあの声が聴けないなんて」出演した数多くの作品の中でも、特にアニメ『クレヨンしんちゃん』(テレビ朝日系)に登場する野原ひろし役として、たくさんの人に親しまれてきました。ファンが悲しみにくれる中、同月16日、『クレヨンしんちゃん』の公式サイトが追悼メッセージを公開し、話題になっています。その全文が、こちらです。【訃報】藤原啓治さんご逝去1992年の放送当初から2016年8月までの24年間、野原ひろしの声優を務めていただいた、藤原啓治さんが逝去されました。いつも優しく、ここぞという時に男らしい野原一家の大黒柱・ひろしを演じてくださった藤原啓治さんのご冥福を心からお祈りいたします。クレヨンしんちゃんーより引用24年という長い期間、野原ひろし役をつとめた、藤原さんへの想いが詰まったメッセージ。藤原さんが持つ唯一無二の声だからこそ、「いつも優しく、ここぞという時に男らしいキャラクター」を一貫できたのかもしれません。公式のコメントを見たファンからは、悲しみの声が上がっています。・コメントがまさにその通りで、本当に悲しい。・長年慣れ親しんだ声がもう聞けないなんて、さびしいです…。・『野原ひろし』に命を吹き込んでくれたこと、感謝してもしきれません。・クレヨンしんちゃんを見て育ちました。たくさんの笑いと感動を、ありがとうございました。今後も藤原さんは、『クレヨンしんちゃん』を始めとするたくさんの作品の中で生き続け、深みのある声で、人々を魅了するのでしょう。[文・構成/grape編集部]
2020年04月17日声優の藤原啓治さんが亡くなったと4月16日に発表された。所属事務所は公式サイトで「癌のためかねてより闘病中のところ令和2年4月12日満55歳で逝去いたしました」「ここに生前のご厚誼を深く感謝するとともに 謹んでお知らせ申し上げます」とつづっている。「藤原さんは高校を卒業し、お父さんの反対を押し切り演劇の世界へ。しかし『劇団では食えない』と考えていた折に、知り合いの勧めで声優の事務所に所属することとなりました。当初は苦戦して仕事で打ちのめされることもあったそうですが、『この世界で食っていくんだ』と決心。テレビで流れる吹き替えを参考に、独学でスキルをマスターしていったそうです」(舞台関係者)映画「アベンジャーズ」シリーズに出演するロバート・ダウニー・Jr.(55)の吹替えなど、数々の名作をその声で彩ってきた藤原さん。中でも老若男女問わず多くの人たちに親しまれているのは、24年にもわたって演じてきた人気アニメ「クレヨンしんちゃん」(テレビ朝日系)の野原ひろし役だ。「藤原さんにとっても、ひろしは特に思い出深いキャラクターだったようです。『イメージがつきすぎるのも……』と悩んだこともあったものの、ひろしにはいろんな顔がある。そのため『むしろ表現の幅が広がった』と語っていたそうです。藤原さんは色々なヒーローを演じてきましたが、その中でも家族のために奮闘するひろしは一番のヒーロー。普通の父親に見えてどこにもいない。そんなひろしを理想の父親としてリスペクトしていたのです」(テレビ局関係者)藤原さんの訃報に際し、同アニメは公式サイトで「いつも優しく、ここぞという時に男らしい野原一家の大黒柱・ひろしを演じてくださった藤原啓治さんのご冥福を心からお祈りいたします」というメッセージをつづっている。さらにTwitterでは「野原ひろし」がトレンド入りを果たし、感謝の声がこう上がっている。《クレヨンしんちゃんに、本当に色々なことを教わりました。藤原啓治さんの演じる、温かい日本の父親、野原ひろしが大好きでした》《普段は女の子とかに弱いのに、いざという時には家族を守る、野原ひろしが小さい時から大好きでしたたくさんとーちゃんから大切なことを学びました 藤原さんの素晴らしい演技があったからこそ、より心に響いたんだと思います》《国民的「父ちゃん」を本当にありがとうございました》
2020年04月16日声優の藤原啓治さんが、2020年4月12日に亡くなっていたことが分かりました。55歳でした。藤原さんが代表取締役を務める事務所『株式会社 AIR AGENCY』の発表によると、死因はがんとのことです。2016年8月、藤原さんは病気のため声優業を一時休業していました。その際、病名はプライバシーに配慮し非公表とされていました。持ち前の深みのある声で数多くの作品に出演してきた藤原さん。2006年に独立し、現事務所を立ち上げました。中でも、長寿アニメ『クレヨンしんちゃん』の野原ひろし役は多くの人の印象に残っていることでしょう。藤原さんの訃報に対し、ネットからは「あまりにも早すぎる」「もうひろしの声が聴けないなんて」といった悲しみの声が相次いでいます。今後も数多くの作品に藤原さんは生き続けることでしょう。ご冥福をお祈りいたします。[文・構成/grape編集部]
2020年04月16日手塚治虫の「陽だまりの樹」を原作とする舞台『新 陽だまりの樹』が2020年4月から上演される。武士の伊武谷万二郎と、蘭方医の手塚良庵を軸に、激動の幕末を駆け抜ける若者たちを描くこの物語に、2012年の舞台『陽だまりの樹』に続いて上川隆也が出演することも決まった。しかも、前回演じた良庵ではなく、万二郎役で登場するというのだから面白い。上川に作品への思いを聞いた。【チケット情報はこちら】伊武谷万二郎という武士を演じるにあたって、上川がどうしても思い浮かべずにはいられないのが、前回の舞台で万二郎に扮した吉川晃司のことだ。「僕のなかにはもう、まさしく武士のような吉川晃司という男が演じた、あの無骨にして寡黙な伊武谷万二郎がいて、それが男気のあるいい男でしたから、僕のなかから消すのはまず無理なんです。ですから、それをどう咀嚼しながら、あるいはどう受け止めながら、自分の伊武谷万二郎を作っていくのか。それが今回の僕にとっての大きなテーマになるのかなと思っています」とはいえ今度は、相対する良庵を演じるキャストも、中村梅雀に変わる。「前回はお互いの若さをぶつけるような物語だったのが、少し毛色の変わったものになるだろうと窺い知れるようなキャスティングです」と上川自身が言うように、おそらく自然に、新しい万二郎と良庵が生まれるはずだ。「もしかしたら、良庵さんがひとつ上の世代のキャラクターとして、僕らの若気からくる言動を見守るような物語なのだろうかと、勝手に妄想しています(笑)」。脚本と演出も一新される。脚本を担うのは劇団☆新感線の座付作家であり、アニメ作品の脚本も手がける中島かずき。演出は劇団青年座の宮田慶子。上川とは、舞台『真田十勇士』でもタッグを組んでいるふたりだ。「中島さんは歴史に詳しく、新感線をはじめとする様々な作品でも、歴史の本流のなかにアレンジメントを織り込んで描いておられますから、その作風が今回どう活かされるのか、楽しみしかありません。宮田さんの、僕らを自由に動かしながら、気がついたら宮田さんの狙っている的にしっかり当たっているというような演出は、命の使い方を問われた幕末にあってどう生きるのかというこの作品のテーマを、また違う形であぶり出してくれると思っています」。様々に新たな要素を組み込んだ『新 陽だまりの樹』。“生きる”という普遍の問いかけを、しっかりとエンターテインメントに昇華させてくれそうだ。取材・文:大内弓子上川隆也衣装クレジットLosguapos For Stylist ・TEL 03-6427-8654CK CALVIN KLEIN・TEL 03-5476-5811(株)オンワード樫山 お客様相談室
2020年01月23日ギタリスト村治佳織のサントリーホール公演が開催される。テーマに挙げられた“旅と映画に恋して”は、近年村治が追い求め、人生と音楽の中心に据えてきたテーマそのものだ。プログラムには、「旅」と「映画」にまつわる音楽が交互に並べられ、その時々における様々な思いが込められた素敵な演奏とトークが期待できそうだ。特に「映画」においては、最新アルバム『シネマ』が、2019年第33回日本ゴールドディスク大賞インストゥルメンタル・アルバム・オブ・ザ・イヤー賞に輝くなど、今年の村治佳織にとって極めて重要なテーマに違いない。作品に応じて4本のギターを使い分けるなど、思いの深さが音楽と寄り添う素敵な瞬間が期待できる。なにはともあれ、世界最高峰のステージに数えられるサントリーホールを1本のギターの音色で満たす。その至福の瞬間に立ち会いたい。●公演概要12月21日(土)サントリーホール 大ホール●村治佳織(ギタリスト)東京都生まれ。3歳より父・村治昇にギターの手ほどきを受け、10歳より福田進一氏に師事。1989年ジュニア・ギター・コンテストにおいて最優秀賞を受賞。同年及び1991年、学生ギター・コンクール優勝。1992年ブローウェル国際ギター・コンクール及び東京国際ギター・コンクールで優勝を果たす。1993年津田ホールにてデビュー・リサイタルを開催。1994年には日本フィルハーモニー交響楽団と共演し、協奏曲デビューを果たす。1995年イタリア国立放送交響楽団の日本ツアーにソリストとして同行、全国各地で公演し高い評価を得る。同年第5回出光音楽賞を最年少で受賞。さらに 1996年村松賞受賞。同年5月、イタリア本国(トリノ)において共演、ヨーロッバ・デビューを飾る。このコンサートはヨーロッパ全土にテレビ放映された。1997年よりパリのエコール・ノルマルに留学、アルベルト・ポンセに師事。1999 年に帰国、本格 的なソロ活動を開始。NHK交響楽団、日本フィル、読売日響、名古屋フィル、オーケストラ・アンサンブル金沢等の主要オーケストラとの共演も重ね、幅広い層からの支持を受けている。2000年ドイツのフォーグラー・カルテットとの日本ツアーを行い、新たなる室内楽の分野に取り組む。2002年5月ロドリーゴ生誕100周年を記念し、ロドリーゴ室内管弦楽団と、2003年2月再びフォーグラー・カルテットと日本ツアーを、同年5月韓国ソウルでのリサイタル、6月2度目の顔合わせとなるイタリア国立放送交響楽団(指揮:ラファエル・フリューベック・デ・ブルゴス)とトリノ、フィレン ツェでの公演に続き、日本ツアーを行う。現在最も注目されているギタリスト。
2019年12月13日蜷川実花が究極のダメ男でモテ男、才気と色気にあふれた最高にセクシーな太宰治を描いた映画『人間失格 太宰治と3人の女たち』。主演の小栗旬さんのサイン入りチェキを1名様にプレゼントします。応募はぴあ(アプリ)にて9月20日(金)まで受付中。ぜひご応募下さい!お申込みはこちら(dpia-app://marupi?isLocked=0&marupiId=3e4b9a81-ae53-42b7-aaca-8f749998b3cd)
2019年09月13日小栗旬が、太宰治を演じる。それだけで、この映画を見逃してはいけないという気持ちにさせてくれる。9月13日(金)公開の映画『人間失格 太宰治と3人の女たち』は、日本を代表する文豪・太宰治とその妻・美知子(宮沢りえ)、そして愛人・静子(沢尻エリカ)と富栄(二階堂ふみ)による、スキャンダラスでドラマティックな恋と人生の物語だ。妻と子供がいる身でありながら、次々と外に女性をつくっては、彼女たちとの恋に溺れる太宰治は、現代の倫理観に照らし合わせれば炎上必至の問題人物。けれど、小栗旬が演じる太宰は、ダメで、ズルくて、でもそこがたまらなくいとおしくなる魅力がダダ漏れ。人も羨む才能を持ちながら、あまりに不器用な生き様につい心をとらえられてしまう。「とても自由な人ですよね。自分の本能と衝動に従って生きている。そこが人間らしいなと思いました。これで何もしていなかったらただのクズ野郎と呼ばれても仕方ないですけど(笑)、数多くの日本人が手に取った作品を生み出しているわけで。そうすると、不思議なもので彼の生き様を肯定せざるを得なくなる。今の時代、太宰みたいな人は絶対生まれない。あの時代だから太宰みたいな人間が生まれた気がします」時には家庭を壊しても恋に生き、そしてその恋が作品を生む原動力になっていた太宰。彼の頽廃的な生き方に対して、小栗は「羨ましさもある」と本音を寄せる。「本来芸術家であったり、何かを生み出す人間は品行方正である必要はまったくないと思っています。だけど、今の時代、僕たちみんな品行方正であることを求められるじゃないですか。それって芸術という面で見ると自分たちで自分たちの首を絞めているようなところがある。太宰を見ていると、ここまでいっちゃいけないという良い例でもあると思う一方で、本当にすごいものを残せるならそれはそれでいいんじゃないか、という気にもさせられました」圧巻なのは、妻・美知子と対峙するシーン。これまでずっと子供のように甘えてきた美知子から「ある言葉」を投げかけられた太宰は、一筋の涙を流す。片目からこぼれる涙の透明な美しさに、俳優・小栗旬のすごみが凝縮されていた。「あの場面はここで涙を流すべきかどうかもわからずに撮影に入って。むしろ心の中では泣いちゃいけないとも思っていたんですよ。太宰なりに覚悟もあったと思うから。でもやっぱり美知子さんからああ言われるとどうにもならないというか。自然と涙がこぼれてきたんです。どうやら資料を調べると実際の太宰本人も涙脆いところがあったみたいで。税金の通知が届いて泣いたエピソードも残っているんです。僕自身も、今回は太宰をとてつもなく女々しいところがある人としてつくらせていただいたので。だから、こう振り返ってみれば、あれで良かったのかなという気がします」美知子と静子と富栄。3人の女性に求められるがままに応え、自らも翻弄されている太宰の姿は、傍から見れば滑稽にも映る。「えらいなと思いますよ。僕からしたら、あれだけ3人の女性のために時間をさくことがすごい。面倒臭いですもんね、単純に(笑)。でもその面倒臭さを太宰はいとわなかった。それが創作意欲に関することなのかは別として、彼にとって恋は非常に大きな比重を占めるものだったと思います」恋と書くことにすべてを捧げた太宰。その生涯はわずか38歳で幕を閉じる。太宰治の人生は時に破滅的とも形容されるが、同じ表現者として、小栗旬はどんな生き方を理想としているのだろうか。「難しいですね。太宰のように生きたからといって、それで作品がすごく良くなるとも思わないので。もちろん本能に従って生きる部分は表現者として持っていたいなとは思いますけど。今はむしろちゃんと生活をすることの方に興味がありますね。生活をしていれば悩んだり苦しんだりすることはある。そこから何かを生み出していく方が面白いんじゃないかと考えるようになりました」それは少し意外な答えのように思えた。20代前半でブレイクし、今日まで俳優として第一線を駆け抜けてきた小栗旬の軌道に、どこか太宰に近いものを感じていたからだ。「昔は思っていました、太く短く生きようって。でも、今は変わりましたね。別に役者という仕事を長く続けていきたいともそんなに思ってはいないですけど。今の感覚にいちばん近いのは、“流れに身を任せる”。欲も野望もあんまりないんです。別に満ち足りているとも思っていないんですけどね」そう言ってから、少し言葉を区切って、彼は今胸に抱く危機感を告白した。「単に、仕事をしていてそんなに面白いと思うことがなくなってきたのかもしれない。そういう自分を今いちばんヤバいと思っています。だから、もっと面白いことを探したい。そのためにこれまでとは別の場所に行こうとしているところで。海外で仕事をしようと思ったのもそのひとつです」既に発表されている通り、『ゴジラVSコング』(邦題未定、原題『GODZILLA VS.KONG』)でハリウッド進出を果たす。小栗旬の軌道はここからさらにレール外へとはみ出していく、もっと面白いことを探すために。そんな小栗旬にとってこの作品はどんなものをもたらしたのか。最後にそう聞いてみた。「太宰たちの生きた時代ってすごく面白いと思うんですね。戦争が終わって、日本が一番活発だった時代。生きるだけで本当に大変だっただろうし、今の自分にその時代を生き抜く能力があるのかどうかもわからないけど、きっとあの時代の方がもっと生きているって感じたんじゃないなって。そのエネルギーに刺激をもらいましたね」映画『人間失格 太宰治と3人の女たち』は9月13日(金)より全国一斉公開。小栗旬演じる太宰治にきっと多くの女性が恋におちるだろう。撮影/高橋那月、取材・文/横川良明■公開情報『人間失格 太宰治と3人の女たち』9月13日(金)ロードショー監督:蜷川実花出演:小栗旬宮沢りえ沢尻エリカ二階堂ふみ成田 凌/千葉雄大瀬戸康史高良健吾 / 藤原竜也脚本:早船歌江子、音楽:三宅純撮影:近藤龍人主題歌:東京スカパラダイスオーケストラ「カナリア鳴く空feat.チバユウスケ」(cutting edge/JUSTA RECORD)配給:松竹、アスミック・エース(c)2019 『人間失格』製作委員会
2019年09月13日天才作家と言われた太宰治。その彼の半生を小栗旬が体現した『人間失格 太宰治と3人の女たち』が本日より公開される。物語の核となるのは、タイトルにあるとおり、太宰と3人の女性たちの関係だ。身重の妻とふたりの子供がいながらも、恋の噂が絶えず、自殺未遂を繰り返す。そんな破天荒な生き方で文壇からは疎まれていたものの、ベストセラーを連発し、時代のスターとなった太宰。彼は、作家を志望する静子の文才に惚れ込んで激しく愛し合い、同時に未亡人の富栄にも救いを求めていく。本作のメガホンを取ったのは、鬼才・蜷川実花。今年彼女は、殺し屋たちの狂宴を描いた藤原竜也の主演作『Diner ダイナー』といった作品が公開され、若者を中心に話題を呼んだ。この『Diner ダイナー』にも小栗は出演しており、セリフは少ないながらもさすがの存在感を示していた。本作でかつてない太宰像を作り上げた小栗のほか、太宰の正妻・美知子役に宮沢りえ、作家志望の愛人・静子役に沢尻エリカ、最後の女・富栄役には二階堂ふみがそれぞれ扮し、艶やかな恋愛模様を映像に焼き付けている。太宰に振り回されているように見えながらも、まったくタイプの異なる彼女たち3人が、自身の強固な意志に従って逞しく生きる姿が本作の大きな見どころだ。そして、成田凌、千葉雄大、瀬戸康史、高良健吾、藤原ら豪華な俳優陣も集結。彼らが太宰と女性たちのスキャンダラスな関係を、よりいっそう盛り上げる。そして藤原といえば、小栗とは旧知の間柄として広く知られているだろう。彼もまた、文豪のひとりである坂口安吾を演じており、盟友にして若き名優のふたりによる演技対決も、本作が放つ大きな魅力となっている。蜷川監督といえば、極彩色で創られる独特の世界観が持ち味だが、果たして本作ではどのような“蜷川ワールド”を見せてくれるのだろうか。この世界はぜひとも劇場でこそ堪能したい。『人間失格 太宰治と3人の女たち』本日より公開
2019年09月13日現在放送中のドラマ『あなたの番です -反撃編-』で田中圭が演じる、手塚翔太による主題歌『会いたいよ』が本日9月4日に発売となる。『あなたの番です』は日本テレビで25年ぶりとなる、2クール連続ドラマとして4月からスタート。原田知世と田中圭が演じる、年の差新婚夫婦が交換殺人ゲームに巻き込まれていくミステリー作品だ。企画・原案は秋元康が務めている。展開と謎解き要素の奥深さで人気を集め、第一章最終回の放送時にはTwitterで「#あなたの番です」が世界トレンドランキング第1位を獲得。放送中の第二章『反撃編』の初回放送は、放送開始から前章からの最高視聴率を記録した。田中が演じる主人公の手塚翔太は妻の菜奈を殺され、犯人を突き止めるため立ち上がるスポーツジムのトレーナー。彼が歌う『会いたいよ』は7月の配信スタートから、1時間足らずでiTunes総合ランキング1位を獲得した。楽曲はもう会えない恋人を想う、切ないバラードとなっている。■リリース情報手塚翔太『会いたいよ』9月4日発売●初回限定盤CD01.会いたいよ02.Bookmark03.川沿いの道04.会いたいよ(Instrumental)05.Bookmark(Instrumental)06.川沿いの道(Instrumental)DVD01.「会いたいよ」Music Video02.Making of「会いたいよ」●通常盤CD01.会いたいよ02.Bookmark03.川沿いの道04.会いたいよ -Piano Only Ver.-
2019年09月04日俳優の小栗旬が主演を務める映画『人間失格 太宰治と3人の女たち』(9月13日公開)の特別イラストが30日、公開された。同作は、小説家・太宰治の遺作にして傑作である『人間失格』の誕生秘話を、小栗演じる太宰自身と彼を愛した3人の女たち(宮沢りえ・沢尻エリカ・二階堂ふみ)の目線から、事実をもとにしたフィクションとして蜷川実花監督が映画化する。天才作家でありながら、酒と恋に溺れた自堕落な生活を送り、自殺未遂を繰り返した果てに、愛人と川に身を投げるという日本中を騒がせた“文学史上最大のスキャンダル”の真相を描く。こんかい公開されたのは、月刊ヤングエースで連載中の漫画『文豪ストレイドッグス』より、同作を鑑賞した朝霧カフカ(シナリオライター/『文豪ストレイドッグス』原作担当)のコメントと、春河35(漫画家/『文豪ストレイドッグス』作画担当)の太宰の描き下ろしイラスト。シリーズ累計750万部を突破した『文豪ストレイドッグス』は、中島敦や芥川龍之介など有名な文豪がキャラクター化され、異能力を使って戦うアクション漫画で、太宰治も特に人気のキャラクターとなっている。死に場所を求める自殺愛好家で、美女を手当たり次第に口説いて心中に誘うなど、映画『人間失格 太宰治と3人の女たち』の太宰治と通ずる部分も。朝霧は、本作の太宰について「すごい。ただすごい。本当に太宰がいる。」と絶賛。続けて「(銀座・)ルパンで太宰が座っていて、グラスを片手に語っている。目にみえる太宰の表情、目にみえない太宰の精神。すべてがここにある。これが太宰だ。永遠に目が離せない。」とコメントを寄せた。また春河35の描き下ろしイラストは映画をイメージして描かれ、バーのカウンターで1人煙草をふかす太宰の姿が。演じた小栗同様、イラストの太宰も左手に煙草を持っており、細かいところまで表現された。
2019年08月30日日曜ドラマ『あなたの番です-反撃編-』の田中圭演じる主人公”手塚翔太”が歌う主題歌「会いたいよ」のCD発売が決定。発売日は、2019年9月4日(水)。8月3日(土)より各CDショップやECサイトで順次予約を受け付ける。「あなたの番です」は、4月からスタートした、日本テレビでは25年ぶりとなる2クール連続ドラマ。原田知世と田中圭が演じる“年の差新婚夫婦”が、“交換殺人ゲーム”に巻き込まれていく姿を描く、企画・原案 秋元康のミステリー作品だ。ショッキングなストーリー展開は勿論、謎解き要素の奥深さから注目を集め、第1章の最終話放送時にはTwitter上で”#あなたの番です”が世界トレンドランキング第1位になるほどの盛り上がりを見せていた。放送中の第2章”反撃編”の初回放送も、放送開始から前クールのどの放送回も超える視聴率を記録している。「会いたいよ」は、“反撃編”第1話の劇中より放送されていた。まるで主人公・手塚翔太の妻・菜奈に向けた想いを描いた歌詞の内容でありながら、放送ではだれが歌っているか・なんという曲名かが一切明かされていなかったため、様々な憶測を呼んでいた。その後、歌手名・曲名が発表され、DL配信がスタートして早々、1時間足らずでiTunesの総合ランキング1位を獲得。その注目曲がCD発売に至った。CDは、初回生産限定盤と通常盤の二形態で発売される。発売に先駆け、8月15日(木)より、田中圭演じる主人公・手塚翔太が歌う「会いたいよ」のミュージックビデオが公開された。【詳細】「会いたいよ」発売日:2019年9月4日(水)※8月3日(土)より各CDショップやECサイトで順次予約受付。■日曜ドラマ『あなたの番です-反撃編-』ドラマ情報日本テレビ系にて、6月30日(日) 22:30〜放送スタート企画・原案:秋元康脚本:福原充則演出:佐久間紀佳ほかチーフプロデューサー:池田健司プロデューサー:鈴間広枝、松山雅則制作協力 :トータルメディアコミュニケーション製作著作 :日本テレビ(c)日本テレビ
2019年08月08日手塚治虫の“黒い”作品群の代表作を原作に、上演台本・演出を中屋敷法仁、主演を五関晃一(A.B.C-Z)が務める舞台『奇子(あやこ)』が現在上演中。その東京公演開幕に先がけ公開ゲネプロと囲み取材が行われ、取材には五関と梶原善、そして中屋敷が出席した。会見で中屋敷が「水戸でのプレビュー公演(7月14日・15日上演)では興奮しました。こんなに好きな原作を、こんなに好きな俳優さんで、僕の好きな演出でやってくれている。夢を見ているみたいな感じです。五関くんが本当にかっこよくて、水戸公演から東京公演まで早く観たくて仕方ない気持ちでした」と熱く語った本作。青森で500年の歴史を誇る大地主でありながら、終戦後の農地改正法を境に衰えていく天外(てんげ)一族を中心に、一族の体面のために土蔵の地下に22年ものあいだ閉じ込められる奇子を巡り起こる物語について五関は「時代背景も、それぞれが持っている欲も、初めて読んだときはファンタジーに感じたくらい、自分とはかけ離れた出来事だと思いました」と話し、だからこそ演じるうえで「それをリアルとして突き詰めていくのは大変でした」と振り返る。梶原も「重いです。観ている方はどう思っていらっしゃるのか」と語るように、遺産のために妻を実の父に差し出す天外家の長男・市朗(梶原)をはじめ、次男の仁朗(五関)、三男の伺朗(三津谷亮)、東京で奇子と出会う波奈夫(味方良介)ら登場人物の奥底に持つものが、奇子(駒井蓮)という存在によって暴かれていくような内容で、同じ手塚作品『鉄腕アトム』などからは想像しにくい残酷さも描かれている。マンガの内容を約1時間45分に凝縮した舞台は「そのシーンそのシーンで主人公が変わるので、そのぶん、それぞれの欲や目を疑いたくなる行為が怒涛のように押し寄せてくる」と五関。登場人物の心情が芝居や時にはダンスによって滴るような生々しさで表わされ、特にそれぞれが追い詰められたときの姿、今際の際に語る言葉は強烈。観ている側もどこか剥き出しにされていくような感覚に陥る作品だ。中屋敷が「演出や原作の手が届かないくらい俳優同士のやりとりが濃密。だからこれからも(公演を重ねるにつれ)勝手に深まっていくんじゃないか」と話す、手塚治虫生誕90周年記念事業PARCOプロデュース2019 舞台『奇子』は、7月28日(日)まで東京・紀伊國屋ホールにて上演中。その後、8月3日(土)4日(日)に大阪・サンケイホールブリーゼにて上演。ぴあでは下記特別サイトにて発売中。また、東京公演は公演当日午前9時30分より11時まで当日券専用ダイヤル(0570-00-2321)にてチケット発売中。取材・文・撮影:中川實穗
2019年07月23日天才作家・太宰治の“誕生秘話”を描いた『人間失格 太宰治と3人の女たち』が、9月13日(金)より公開される。この度、太宰治と3人の女たち、また太宰を取り巻くキャラクター陣の場面写真が一挙公開された。突飛な言動と奔放な私生活で、文壇から煙たがられながらも、ベストセラー作品を連発した天才作家・太宰治。正妻とふたりの愛人という3人の女性と並行して関係を持ち、自堕落な生活を送った果てに、愛人と川に身を投げてしまったスキャンダルは、当時センセーショナルな事件として世間の注目を浴びた。彼をめぐる“3人の女との恋と愛”の物語と裏に隠された“本当の人生”を、事実をもとにしたフィクションとして初めて映画化する。主人公・太宰治を演じるのは小栗旬。太宰の正妻・津島美知子役を宮沢りえ、太宰の愛人で弟子でもある作家・太田静子役を沢尻エリカ、太宰の愛人で最後の女・山崎富栄役を二階堂ふみが演じる。さらに、太宰と女たちを取り巻く男性陣にも、成田凌、千葉雄大、瀬戸康史、高良健吾、藤原竜也ら豪華キャストが集結した。監督は、写真家であり、『さくらん』 『ヘルタースケルター』『Diner ダイナー』の蜷川実花が務める。このたび公開された場面写真には、正妻・美知子(宮沢)とふたりの子供に囲まれる一方で、愛人の静子(沢尻)と恋人のような甘い空気で見つめ合う太宰(小栗)の姿や、富栄(二階堂)と密着する太宰の、3人の女たちとのスキャンダラスな恋を感じさせる姿が写し出されている。そのほか、太宰が心を許す親友作家・伊馬春部(瀬戸)、無頼派を代表する作家で同士である坂口安吾(藤原)、若き小説家・三島由紀夫(高良)、太宰の子供を身ごもった静子の弟・薫(千葉雄大)、若手編集者・佐倉潤一(成田)の姿も見ることができる。『人間失格 太宰治と3人の女たち』9月13日(金)公開
2019年07月16日6月30日よりスタートした「あなたの番です」の第2章「あなたの番です-反撃編-」。この度、本作の主題歌が手塚翔太が歌う「会いたいよ」だと判明した。衝撃的な展開とスピード感で、第1章の視聴率を超える数字を記録し話題となっている「反撃編」。中でも視聴者の注目を集めたのが、田中圭演じる主人公・手塚翔太が、原田知世演じる妻・菜奈を想い嗚咽するシーンで流れた、歌手名&曲名一切不明のバラードだ。歌詞の内容がまるで翔太の妻・菜奈に向けた想いそのものの様に描かれ、Twitterでは「あなたの番です、反撃編で流れてた曲は誰が唄ってるんだろう?」「あなたの番です反撃編で流れた曲って翔太くんが歌ってるんじゃないの!?」「あなたの番です!の挿入歌田中圭なの!? めっちゃいい曲だった!!」「挿入歌って田中圭くんかな? それにしてもいい曲すぎん…」などと話題となっていた。そんな中、明日の第12話放送に先駆け、「THE MUSIC DAY」にゲスト出演した田中さんが、この楽曲は手塚翔太によるものであると発表。「会いたいよ」というタイトルで、「反撃編」の主題歌であることが明らかに。なお、同曲はアーティスト名:手塚翔太として、明日7日(日)0時より各種音楽ダウンロードサービスにて配信開始される。<第12話あらすじ>木下(山田真歩)の部屋に踏み込んだ翔太(田中圭)と黒島(西野七瀬)、二階堂(横浜流星)たち。部屋中埋め尽くされた事件の資料や凶器、薬品、人体解剖図…。木下の正体とその目的とは一体…!?翔太は、木下が集めたマンション住民のゴミを半ば強引に持ち出して調べ始める。各部屋のゴミから複数の交換殺人ゲームの紙をはじめ、怪しい証拠品が次々と出てくる。二階堂がそのデータをパソコンに入力。調べていくうちに黒島のゴミから香典袋が見つかり、翔太は彼女に疑念を抱く。翔太は、二階堂のために鍋を作って304号室を訪ねるが、「他人の手料理は苦手」と断る二階堂。しかし、翔太は犯人を捕まえるまで毎日、二階堂のために料理を作ると大まじめに告げる。そして、二階堂からもっと菜奈(原田知世)の情報が欲しいと言われた翔太が部屋に戻ると、なぜか尾野(奈緒)が菜奈の書斎に…。「あなたの番です-反撃編-」は毎週日曜日22時30分~日本テレビ系にて放送中。(cinemacafe.net)
2019年07月06日6月19日は故・太宰治(享年38)の誕生日であり、彼を偲ぶ「桜桃忌」。そんななか、9月13日に公開される映画「人間失格 太宰治と3人の女たち」の予告動画が公開された。主演の太宰治役に小栗旬(36)が抜擢され、監督は蜷川実花氏(46)が務める。ファンの間では《桜桃忌に予告するのに何ともなく愛を感じた》《小栗旬さんが太宰治を演じる映画の発表があったのこれに合わせたのかな?》《太宰治の誕生日に予告編出すの最高にエモい》と話題にあがっている。ストーリーは3人の女性をめぐる恋模様を通じて、太宰の人生が描かれる。太宰の正妻役に宮沢りえ(46)で愛人役に沢尻エリカ(33)、そして若き未亡人役に二階堂ふみ(24)が選ばれた。小栗といえば、2018年にも映画「響-HIBIKI-」に出演。芥川賞受賞候補に選ばれるも受賞を逃し、自殺に追い込まれた青年役を演じた。また小栗演じる太宰自身も芥川賞候補に選ばれたものの、落選したエピソードがある。そして様々な女性と恋愛をし、自殺未遂を繰り返した小説家でもあった。公式サイトの出演者コメントによると、蜷川氏は「この役を出来るのは絶対に小栗旬しかいない」と小栗の出演を熱望していたという。これに対して小栗は役を演じられるかどうか悩んだというが、蜷川監督から「僕でなければ、というお言葉を頂き、脚本に魅了され、決断いたしました」とコメントしている。そんな小栗に《小栗旬が太宰治は完璧すぎん?》《太宰治が小栗旬とかまじで好き》《久しぶりに楽しみすぎる映画》《これは観たい》と期待の声があがっている。
2019年06月20日日本文学史上最大級のベストセラー『人間失格』誕生秘話を、作者の太宰治と彼を愛した3人の女たちの視点から描く、蜷川実花監督、小栗旬主演作品『人間失格 太宰治と3人の女たち』が、9月13日(金)より全国公開される。この度、脇を固める豪華な男性キャスト陣5人の顔ぶれが明らかになった。本作の主人公は、小栗演じるトップスター作家・太宰治。身重の妻・津島美知子とふたりの子どもがいながら恋の噂が絶えず、自殺未遂を繰り返すという破天荒な生活を送った人物だ。弟子でもある作家志望の太田静子と、未亡人の山崎富栄。ふたりの愛人と正妻をめぐり、当時日本中を騒がせた“文学史上最大のスキャンダル”が描かれる。太宰の正妻・美知子役には宮沢りえ、弟子・静子役に沢尻エリカ、さらに、太宰の愛人で“最後の女”となった富栄役を二階堂ふみ、3人の女優が“3人の女たち”を演じることが、すでに発表されている。この度追加発表されたキャストは、成田凌、千葉雄大、瀬戸康史、高良健吾、藤原竜也の5人だ。成田凌が演じるのは、当時太宰に関わったとされる編集者数名の要素をひとりに集約した映画オリジナルのキャラクターで、太宰に『人間失格』の執筆を依頼することになる、老舗出版社の若手編集者・佐倉潤一。太宰には煙たがられているが、やがて太宰が巻き起こす様々な女性問題に巻き込まれ翻弄されていく。太宰の弟子であり愛人でもある静子(沢尻)の弟・太田薫を演じるのは、千葉雄大。太宰の子どもを身ごもった姉・静子に対して、世間体を気にして苦言を呈するも音信不通となった太宰に本気で怒りをぶつける、姉想いの弟役だ。また、太宰が心を許す親友であり、脚本家としてラジオやテレビ等を中心に活躍した気鋭の作家・伊馬春部の役には瀬戸康史。自身と同じ福岡出身の伊馬を演じるにあたり、劇中で流暢な九州弁を披露し、明るく人懐こい役どころをコミカルに表現する。太宰を批判する若き日の三島由紀夫役には高良健吾。後に日本文学界を代表する世界的作家となる三島は、無名時代に太宰と直接対面し真っ向から批判したという知られざる逸話が残っている。そして、『堕落論』など過激な思想で戦後に一躍時代の寵児となった、無頼派(ぶらいは)を代表する作家であり、実際に太宰の友人でもあった坂口安吾を演じるのは藤原竜也。本作での坂口は、決して酒と薬を手放さない破天荒で強烈な作家であり、太宰を堕落へと誘う悪魔的な魅力を持つ人物として描かれる。■コメント・成田凌蜷川実花さんの作品で、主演は小栗旬さんと聞いた時点で、迷いは全くなく、そのような作品に自分も参加できることが嬉しかったです。何よりもまず学生時代からの太宰の大ファンで敬意が前提にあるということを大切に演じました。驚くほど映像が綺麗で、どのシーンも凄く印象的で鮮明に残っています。・千葉雄大(自分の演じる)薫はある意味堅物だと思いますが、常に姉のことを思っている。それを根底にもって演じました。蜷川監督作品は、お客さんとしてファンだったので、自分が出演させて頂きすごく嬉しいですし、もっとこの世界観に浸っていたかったです。・瀬戸康史初共演の小栗さんに非常に優しく接して頂いて、楽しく演じることができました。また、伊馬が北九州出身ということ、僕も福岡で生まれ育ったので、福岡弁をやらせてもらっています。とても大切な印象に残るシーンになったと思います。・高良健吾三島由紀夫さんの本には個人的にも影響を受けているので、プレッシャーはもちろんありましたが、演じられて光栄でした。蜷川監督の三島への思い、演出も非常に的確で分かりやすく、若い時に鍛えていただいた小栗さんとの共演も、緊張感がありつつも本当に楽しかったです。・藤原竜也小栗くん主演の本作に出演できるということは、非常に光栄で嬉しかったです。坂口安吾という重要な役どころを頂き、実際に太宰と安吾が通っていたバー“ルパン”での撮影はまるでタイムスリップしたようにすごく素敵で、大変貴重な経験をさせて頂きました。『人間失格 太宰治と3人の女たち』9月13日(金)全国公開
2019年05月23日原作は手塚治虫、上演台本・演出を中屋敷法仁、主演を五関晃一(A.B.C-Z)が務める舞台『奇子(あやこ)』が7月に上演される。手塚治虫の“黒い”作品群の代表作を初めて舞台化する本作について、中屋敷に話を聞いた。【チケット情報はこちら】中屋敷がかねてから舞台化したかったという本作。初めて読んだのは小学生のときで「父がファンで、家には手塚治虫の作品がたくさんあったのですが、そのなかでも子供心に『これは読んではいけない作品だ』と理解していました」と振り返る。それもそのはず。そこに描かれているのは、東北の大地主一族の不貞によって産まれた“奇子”の物語。一族の体面のために地下室に幽閉され育った美しい奇子が、ある日世に放たれる――という、少女監禁や近親相姦などセンセーショナルな描写が多い作品で、大人が読んでも衝撃は大きい。手塚治虫にはさまざまな名作があるが、なぜこの『奇子』なのかを尋ねると、中屋敷は「演劇のよろこびは、生身の俳優と生身の人間を観て、普段僕らが出会えない人間の本性と向き合えることだと思う」と語り、そのうえで「僕にはこの『奇子』が手塚治虫作品の最高傑作…最高怪作」だと明かす。それを“今”やるのは、昭和が終わり平成を経て令和へと移りゆく時代の空気が作品とマッチしているから。「時代に取り残されていく人々がいたり、時代の流れが人の悲しみや怒りのようなものをないがしろにしたり、そういう“時の流れの残酷性”をまざまざと感じられるのが今なんじゃないかと思いました」「“観たくないけど、観なきゃいけない”というような…目を背けられない、目を背くことを許さない作品にするのがテーマです」という本作で、五関をはじめ出演者に求めるのは、本性。「俳優の皆さんの本性に触れなければ進めないんじゃないかというシーンがいくつかありますし、自分の過去の体験や、自分が持っているある意味みにくい本性みたいなものを手掛かりにしていかないと、役を手繰れないんじゃないかと感じています。稽古中、すごく恥ずかしくなるんじゃないかな」「今ってさまざまな技術やメディアがあって、“人間のふりをしてる人間”をたくさん見ると思うのですが、“本当に生身の人間を見るってこういうことだ”“これこそ生身の人間なんだ”というものを、手塚治虫と、この俳優たちと、『奇子』という世界で表現したいです。人間を見るのにうんざりしている人にこそ観てほしい。人間ってこんなに醜くて美しくて愛おしいものなんだということを感じてほしい」と中屋敷が語る、手塚治虫生誕90周年記念事業PARCOプロデュース2019『奇子』は、7月19日(金)から28日(日)まで東京・紀伊國屋ホールにて上演。その後、水戸、大阪を巡演。取材・文:中川實穗
2019年05月17日ネイキッドは愛媛・道後温泉本館にて、手塚治虫の漫画『火の鳥』をテーマとしたプロジェクションマッピングショー「道後温泉×ネイキッド MESSAGE-火の鳥、到来-」を開催。2019年4月27日(土)よりスタートする。観覧は無料。「道後温泉×ネイキッド MESSAGE-火の鳥、到来-」は、2019年1月よりスタートした重要文化財・道後温泉本館の保存修理工事を機に発足した「道後REBORNプロジェクト」のメインコンテンツとして実施されるもの。明治の改築から125年を迎える道後温泉本館を舞台に、手塚プロダクションが作成したオリジナルアニメーション作品「火の鳥”道後温泉編”」と連動したストーリーを展開する。オリジナルアニメーションは、過去と未来を行き来する"火の鳥"を主役とした内容。道後温泉本館二の湯入口上部に"火の鳥"が設置され、そのオブジェを中心に道後温泉にまつわる歴史絵巻の音と光のプロジェクションマッピングショーが展開されていく。さらに、古事記にも登場し、近年では手塚治虫が自身の作品で新しい表現を生み出すなど、発展し続けてきた擬音表現「オノマトペ」を、コンセプトである"進化"の象徴としてプロジェクションマッピングの演出に盛り込む。【詳細】「道後温泉×ネイキッド MESSAGE-火の鳥、到来-」開始日:2019年4月27日(土)開催時間:19:00〜21:30場所:道後温泉本館住所:愛媛県松山市道後湯之町5番6号料金:無料
2019年04月13日『映画クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶモーレツ!オトナ帝国の逆襲』の原恵一監督最新作『バースデー・ワンダーランド』から、声優の藤原啓治と矢島晶子が担当するキャラクターが登場するちょっと怖い本編シーンが到着した。女優・松岡茉優が主人公の声を務めるほか、杏、麻生久美子、市村正親ら豪華俳優陣が参加することでも話題の本作。今回到着した映像は、「クレヨンしんちゃん」の初代“ひろし”と“しんのすけ”の声でお馴染みの藤原さんと矢島さんが演じるワンダーランドの世界を荒らす“悪役コンビ”、ザン・グとドロポのシーン。アカネが泊っている宿で、食料を奪おうとするザン・グとドロポ。食料が減り、水不足の危機に陥っているワンダーランドだが、「食い物を出せ」と店主を脅し、むりやり食べ物を奪ってしまう。さらに睨みつけて水も要求、怒った勢いでテーブルを破壊してしまう。ひろしとしんのすけとは全く違うキャラクターのザン・グとドロポだが、2人には本当の目的もあるようで…。「クレヨンしんちゃん」をはじめ、『河童のクゥと夏休み』『カラフル』『百日紅 ~Miss HOKUSAI~』にも出演するなど、原監督作品には欠かせない存在となっている藤原さんと矢島さん。原監督は2人に絶大な信頼を寄せており、「敵役のザン・グとドロポの悪役コンビは、藤原さんと矢島さんにぴったりだと思ったので演じてもらうことにしました」とコメント。また「藤原さんにはワンダーランドの誰もが恐れているザン・グの怖さを表現してもらい、矢島さんは悪役だけどどこか憎めないドロポを演じてもらいました。ひろしとしんのすけとは真逆の悪役キャラを楽しみにしてほしいです」と呼びかけている。『バースデー・ワンダーランド』は4月26日(金)より全国にて公開。(cinemacafe.net)■関連作品:バースデー・ワンダーランド 2019年4月26日より全国にて公開©柏葉幸子・講談社/2019「バースデー・ワンダーランド」製作委員会
2019年04月04日太宰治の『人間失格』をダイナミックにリメイクした劇場アニメーション映画『HUMAN LOST 人間失格』が、2019年11月29日(金)公開。太宰治の『人間失格』"SFエンタテイメント作品"に破滅に至った一人の男の生涯を描いた太宰治の『人間失格』は、深い死生観・文学性から今なお高い人気を誇る不朽の名作。太宰治生誕110周年を記念し、日本文化の代表作が、日本最高峰のクリエイター陣によってアニメーション映画化される。試みたのは、日本の古典文学をSFアクション化させ、近未来の物語を描いた"SFエンタテイメント作品"として再構築すること。ストーリー物語の舞台となるのは、医療革命により“死”を克服した昭和111年の東京。人々は体内の“ナノマシン”とそれらをネットワークにより管理する“S.H.E.L.L.”体制の支配により、無病長寿を保証されていたが、その究極的な社会システムは国家にやがて歪みをもたらしていった。そんな世界の中で、薬物に溺れ怠惰な暮らしをおくる主人公・大庭葉藏は、ある日暴走集団とともに行動する謎の男・堀木正雄と共に、激しい闘争に巻き込まれてしまう。そこで遭遇したのは、“S.H.E.L.L.”体制から外れ異形化(ヒューマン・ロスト)してしまった“ロスト体”。間一髪のところで、不思議な少女・柊美子に命を救われた葉藏は、自らもまたヒトとは違う力を持つことを知るのだったー。怒り。悲しみ。憐れみ――絶望に呑みこまれ、血の涙とともに大庭葉藏は“鬼”と化す。 無病長寿を実現した究極の社会システムと生きる人間たちは、失格か、合格かーー。キャラクター紹介主人公・大庭葉藏(声:宮野真守)死を克服した社会で、生きる意味を見いだせない男。アトリエ兼住居のバアの2階に引きこもって絵を描き、薬物・酒・女に溺れる自堕落な生活を送っている。友人の竹一に流されるまま、暴走集団の“インサイド”突貫に参加し、未来を巡る闘争に巻き込まれる。柊美子(声:花澤香菜)ヒューマン・ロストに対抗する隠れた国家機関“ヒラメ”の女隊員。健康保障機関“S.H.E.L.L.”の広報官も兼務し、その組織によって明るい未来が来ることを信じている。また、ヒューマン・ロスト現象を感知し、抑え込む不思議な力を持っている。堀木正雄(声:櫻井孝宏)貧困エリア“イチロク”の暴走集団に出入りし薬物をばら撒く謎の男。“S.H.E.L.L.”に反発する竹一の助言者として周囲に一目置かれている。葉藏は心から信用できないものの、自分の内面を見透かされるような視線を無視できずにいる。竹一(声:福山潤)貧困エリア“イチロク”の暴走集団のリーダー。主人公・葉藏の唯一の友であり、生き方に惑う彼に絵を描くきっかけを与えた男でもある。“S.H.E.L.L.”による健康管理を不快に思い、その意志を示すべく“インサイド”突貫を試みている。そうした自分の考えを言語化してくれる正雄を尊敬している。厚木(声: 小山力也)ヒューマン・ロストに対抗する隠れた国家機関“ヒラメ”の実行部隊長。実直さと信念がある屈強な老兵。美子の親代わりで、彼女が“ヒラメ”に保護されてからずっと面倒をみている。澁田(声:松田健一郎)ヒューマン・ロストに対抗する隠れた国家機関“ヒラメ”の所長。“S.H.E.L.L.(シェル)”の信奉者で、現体制の維持継続を最優先に命令を下す。医療革命がもたらしたアンチエイジングによって見た目こそ中年だが、実際は厚木よりも年長者。本広克行×木﨑文智×冲方丁×ポリゴン・ピクチュアズスーパーバイザーには「踊る大捜査線」「PSYCHO-PASS サイコパス」などを手掛けてきた本広克行。監督は「アフロサムライ」「バジリスク 〜甲賀忍法帖〜」『ベヨネッタ ブラッディフェイト(BAYONETTA BLOODYFATE)』などのヒット作を飛ばしてきた木﨑文智が担当する。コンセプトアートは、「ファイナルファンタジーXI」や「メタルギア ライジング リベンジェンス」を生み出した富安健一郎。そして、アニメーション制作は『スター・ウォーズ:クローン・ウォーズ』『トランスフォーマー プライム』などで多数のアワードを受賞しているポリゴン・ピクチュアズが担当する。脚本は「天地明察」で吉川英治文学新人賞ほか数々の賞を受賞した小説家・冲方丁が、キャラクターデザインは「PokemonGO」や「ファイアーエムブレム」などでゲームやアニメーションの登場人物を生み出したコザキユースケが手掛ける。音楽は「PSYCHO-PASS サイコパス」シリーズなど実写・アニメともに活躍する菅野祐悟。音響監督には海外でも活躍する岩浪美和が参加。m-floが主題歌を担当主題歌はm-floがグラミーアーティスト、J. バルヴィンをフィーチャリングに迎えた「HUMAN LOST feat. J. Balvin」に決まっている。<あらすじ>昭和111年――医療革命により死を克服し、環境に配慮しない経済活動と19時間労働政策の末、GDP世界1位、年金支給額1億円を実現した無病長寿大国・日本、東京。 大気汚染と貧困の広がる環状16号線外“アウトサイド”で薬物に溺れ怠惰な暮らしをおくる“大庭葉藏”は、ある日、暴走集団とともに特権階級が住まう環状7号線内”インサイド”へ突貫し、激しい闘争に巻き込まれる。そこで”ロスト体”と呼ばれる異形体に遭遇した葉藏は、 不思議な力をもった女性“柊美子”に命を救われ、自分もまた人とは違う力をもつことを知る。 暴走集団に薬をばらまき、ロスト体を生み出していたのは、葉藏や美子と同じ力をもつ男“堀木正雄”。正雄はいう。進み過ぎた社会システ ムにすべての人間は「失格」した、と。文明崩壊にむけ自らのために行動する堀木正雄、文明再生にむけ誰かのために行動する柊美子。平 均寿命120歳を祝う人類初のイベント“人間合格式”を100日後にひかえ、死への逃避を奪われ、人ならざる者となった大庭葉藏が、その果てに選択するものとは――【作品情報】『HUMAN LOST 人間失格』公開時期:2019年11月29日(金)原案:太宰治「人間失格」より監督:木﨑文智スーパーバイザー:本広克行ストーリー原案・脚本:冲方 丁キャラクターデザイン:コザキユースケコンセプトアート:富安健一郎グラフィックデザイン:桑原竜也CGスーパーバイザー:石橋拓馬アニメーションディレクター:大竹広志美術監督:池田繁美、丸山由紀子色彩設計:野地弘納撮影監督:平林 章音響監督:岩浪美和音楽:菅野祐悟キャスト:宮野真守、花澤香菜、櫻井孝宏、福山潤、小山力也、沢城みゆき、千菅春香アニメーション制作:ポリゴン・ピクチュアズ企画・プロデュース:MAGNET/スロウカーブ主題歌:m-flo「HUMAN LOST feat. J. Balvin」配給:東宝映像事業部■ムビチケ情報発売日:9月20日(金)価格:1,500 円(税込)※ムビチケのみ特典:キャラクターボイス付メタリックステッカー(全4種・ランダム)キャラクターボイス:大庭葉藏、柊美子、 堀木正雄、竹一※販売劇場は公式 HP参照。 ※前売券1枚につき特典は1枚。※ボイスの種類は選べない。
2019年03月26日手塚治虫の生誕90周年を記念した舞台『悪魔と天使』が2019年1月19日からKAAT神奈川芸術劇場〈ホール〉ほかで開幕する。開幕まで2週間を切ったある日、都内で行われている稽古を取材した。本作は、手塚治虫の幻の作品と呼ばれる『ダスト8』を原作にした、初の舞台作品。物語は、平成から元号が変わる時、豪華列車トワイライトエキスプレス号の大事故という惨事から生き延びた生還者の人生が中心に描かれる。彼らは事故を起こす直前に「生命(いのち)の山」に接触し、その破片である「生命の石」の力で再び生命を得ることができた。人間たちが死と向き合った時、どう生きるかの葛藤やどう対処するのかを問う形で展開していく舞台だ。この日は、2幕の3つのシーンを計3時間にわたって見学した。モトイキ シゲキの演出のもと、立ち位置やセリフの言い回しなどを丁寧に何度も同じシーンを繰り返す。海江田沙月役の観月ありさ、九條小百合役の高島礼子、柏木守役の野村宏伸による緊迫したシーンは、それぞれの思いをぐっと抑えた大人な芝居。視線ひとつで空気をつくることができるのはさすがだった。渋井新役の佐藤B作と、大前田十蔵役のぼんちおさむのシーンは、アドリブが飛び交う。楽しみながら稽古をしている様子がよく伝わり、笑いが絶えない現場だった。岬慎吾役の白石隼也と吉沢エリ子役の黒川智花が出演するシーンでは、白石が積極的にセリフの言い回しなどについて自身の意見を述べている姿が印象的だった。何しろ初の舞台化作品だ。脚本も芝居もまだまだこれから進化を遂げていくはず。どんな全体像になるのか、楽しみだ。出演は観月ありさ、白石隼也、野村宏伸、黒川、鍵本輝(Lead)、矢部昌暉(DISH//)、向山毅(SOLIDEMO)、木全寛幸(SOLIDEMO)、中島早貴、黒田こらん、ぼんちおさむ、松澤一之、佐藤B作、高島礼子ほか。1月19日(土)~2月3日(日)神奈川・KAAT神奈川芸術劇場〈ホール〉、2月9日(土)・10日(日)大阪・梅田芸術劇場メインホール、3月1日(金)~3日(日)愛知・御園座にて上演する。なお、声の出演を予定していた女優の市原悦子が1月12日に亡くなった。代役は、本作品で“小坂徳子”役の黒田こらんが務める(2役)。取材・文・写真:五月女菜穂
2019年01月17日手塚治虫の生誕90周年を記念した舞台『悪魔と天使』が2019年1月19日(土)より神奈川・KAAT神奈川芸術劇場大ホールにて開幕。12月19日、東京都内で製作発表会が行われた。【チケット情報はこちら】本作は、手塚治虫の幻の作品と呼ばれる『ダスト8』を原作にした、初の舞台作品。物語は、大事故の惨事から生き延びた8人の人生が中心に描かれる。彼らは事故を起こす直前に「生命の山」に接触し、その破片である「生命の石」の力で再び生命を得ることができた。人間たちが死と向き合った時、どう生きるかの葛藤やどう対処するのかを問う形で展開していく舞台だ。主演の観月ありさは、精霊の悪魔キキモラと海江田沙月の2役を演じる。観月は「素晴らしい作品に出演させていただくことになり、本当にありがたいなぁと思っております。まだ稽古に入っていないので、これからどういう風になっていくのか、とても楽しみです」と語る。『ブラック・ジャック』や『鉄腕アトム』、『ジャングル大帝』など子どもの頃から手塚作品に触れてきたという観月は「ぜひ原作の『ダスト8』も、舞台版『悪魔と天使』も、みなさんの心に残るような作品に出来たらいいなと思っています。頑張って最後までやっていきたいと思います」と意気込んだ。精霊の天使キキモラと岬慎吾役の2役を演じる白石隼也は「原作を読んで、人間の欲望の恐ろしさ、そして心からの純粋さというものを感じました。これからみなさんといい舞台を作っていけるように、頑張りたいと思います」とコメントした。不死身の身体を手に入れたらどうしたいかと記者に問われた観月は「いろんな国に行って、生活をしてみたい。ヨーロッパなど、日本とは懸け離れた文化のところに行って生活をしてみたいです。今、いちから語学を勉強するのは大変ですが、これから50年も100年生きられるとなると、語学もイチから勉強できるので、夢が膨らみます」と話す。一方の白石は「暴飲暴食をしたいです。何を食べても、病気になったり死んだりしないと思うので。夜にラーメンを食べたいなと思った時に食べたいですね」と庶民的な願望を語り、笑いを誘った。出演は観月、白石のほか、野村宏伸、黒川智花、鍵本輝(Lead)、矢部昌暉(DISH//)、向山毅(SOLIDEMO)、木全寛幸(SOLIDEMO)、佐藤B作、高島礼子ら。1月19日(土)から2月3日(日)まで、神奈川・KAAT神奈川芸術劇場、2月9日(土)・10日(日)大阪・梅田芸術劇場、3月1日(金)から3日(日)愛知・御園座にて上演する。取材・文・撮影:五月女菜穂
2018年12月25日手塚治虫さんが1970年代に連載していた大人向け漫画『ばるぼら』が、稲垣吾郎さん、二階堂ふみさん主演で2019年末に映画化されることが発表されました。監督は手塚治虫さんの長男である手塚眞さん。手塚治虫さん最大の異色作といわれた作品がどのように映像化されるのでしょうか。映像化不可能といわれた問題作『ばるぼら』1970年代に手塚治虫さんが描いた連載漫画『ばるぼら』は、英語、フランス語でも出版され世界中にコアなファンを持つ怪作です。芸術とエロス、オカルティズムなどを描いた異色の作品で、“黒手塚”全開の世界観が広がっています。その独特な世界観から「映像化不可能」と言われていました。日本、ドイツ、イギリスの共同制作となる本作には、クリストファー・ドイルさんが撮影監督として参加。カンヌ国際映画祭での受賞歴もある彼の、耽美的で退廃的な映像の美しさにも注目です。ストーリー耽美派の天才として名声を得ていた小説家「美倉洋介」は、異常性欲に悩まされていました。ある日、ホームレス同然の自堕落な少女「ばるぼら」と出会い、美倉のマンションで居候させることに。ばるぼらにミューズのような魅力を感じた美倉は、愛と混沌の世界へと落ちていきます。難しい世界観を表現するキャスト・スタッフ稲垣吾郎さん「日本財団パラアリーナ」贈呈式より異常性欲に悩まされる小説家「美倉洋介」を演じる稲垣吾郎さん。愛と欲望に取り憑かれてしまうキャラクターは、稲垣さんにとって新たな挑戦だったそう。愛をむき出しにしていく姿は、今の稲垣さんでなければ演じられない役です。二階堂ふみさん「月刊モトーラ世理奈・夏 写真 二階堂ふみ」より二階堂ふみさんが演じたのは、自堕落だが魔性の魅力を放つ「ばるぼら」。謎多き少女の不思議な雰囲気を見事に演じきっています。『アトム』のようなポップな手塚作品と違い、『ばるぼら』はちょっと怖くなるような感覚になったそうです。手塚眞さん監督として参加した手塚眞さんは、映画監督など映像全般に携わるクリエーターです。父親である手塚治虫さんの作品を「家族みたいなもの」と語っています。原作の中からエッセンスを抽出し、ひとつの作品にまとめたとのこと。予告の10倍はすごい、と作品への強い自信や思いが感じられます。映画『ばるぼら』詳細情報公開日2019年末※詳細日程は未定原作手塚治虫『ばるぼら』キャスト稲垣吾郎、二階堂ふみ渋川清彦、石橋静河、大谷亮介、渡辺えり ほかスタッフ監督:手塚眞撮影監督:クリストファー・ドイル音楽:橋本一子(C)2019 Barbara Film Committee
2018年12月25日