「地方へ出かける時はその土地で生まれ、愛され続けているお菓子をできるだけチェックします」という菓子・料理研究家の山本ゆりこさん。そんな中で出合った日本各地のおいしいチョコレートをご紹介。「旅先で見つけ、持ち帰ったお菓子を、その場所に想いを馳せつついただくのも楽しいもの。そんな気分をみなさんもぜひ味わって」[新潟]『マツヤ』のロシアチョコレートエンビ筒(12種類×各1個程度)¥1,050~「ロシアの職人から伝授されたというチョコレートは、他にはないおいしさ。特にマトリョーシカ型の化粧箱はかわいいもの好きのテンションを上げてくれます」。チョコレートの中には、りんごや抹茶クリームなど12種類の味わいが。●新潟県新潟市中央区幸西1-2-6TEL:025・244・02559:00~18:00日・月曜休(祝日の場合は営業)[名古屋]『洋菓子、喫茶 ボンボン』のブラウニー1個¥180(税込み)昭和にタイムスリップできる1949年創業の『ボンボン』。定番スイーツのブラウニーは、濃厚なチョコレートとほんのり苦いクルミが相性抜群。「昔ながらの味わいにほっとします。“いいものをお値打ちで”という店のモットーから価格がお手頃なのも魅力」。●愛知県名古屋市東区泉2-1-22TEL:052・931・04428:00~21:00無休[福岡]『カカオロマンス』のソレイユ小箱(20個入り)¥970(税込み)星やハート、スペードやクローバーなどをかたどったミニサイズのチョコレートの詰め合わせ。味はスイート、ミルク、ホワイト、ミントの4種類。「いくつかアクセント的に水玉模様などの銀紙で包まれているのが愛らしくて、小さなおみやげにもぴったり」。●福岡県福岡市中央区浄水通5-12TEL:092・524・128810:00~19:00無休山本ゆりこさん菓子・料理研究家。パリで製菓を学び、修業を重ね、12年間暮らす。著書多数。インスタグラムyamamotohotelを日々更新中。※『anan』2018年1月17日号より。写真・大段まちこスタイリスト・郡山雅代構成、文・野尻和代
2018年01月14日「運命日」占いが当たる!と話題の占星学研究家・橘さくらさん。占星学的に読み解く2018年の世相や12星座別のメッセージを伺いました。2018年は、社会的にも個人的にもいろいろなことがガラリと変わる年になるようで……。あなたの未来を切り拓くヒントが満載です。■2018年は新しい時代の幕開けまず、2018年は全体的にどういう年になるのか、という質問をしてみました。橘さん:2018年は大きな変化を感じられる年です。5月に革新的な星・天王星が牡牛座に移動すると、新しい時代の幕が開きます。転職や異動でキャリアアップしたり、結婚や出産などでライフスタイルが変わったりする方がたくさん出てきそう。2018年にいきなり変化することもありますが、2018年に変わることは、基本的に2017年から動いていたこととつながっています。例えば、浅田真央さんの引退や安室奈美恵さんの引退発表がそうですね。特に2017年12月、システムがすべて変わったとか、一つの部署が完全消滅したとか、そのような動きは身近にありませんでしたか?2018年以降、新しく家庭を築く人や家族が増える方もたくさんいるでしょう。いきなり複数人が産休を取ることになり、職場の環境が大きく変わるという可能性も。こういうときはライフスタイルを変えるか、何かを始めるようにして、新しい時代を自らの手で切り拓きましょう。何かが終わり、また何かが始まる。新しい世界に踏み出すのだと思うと、なんだかドキドキしますね。■隠されていた問題が明るみに具体的にはどんな変化があるかというと……橘さん:2018年は個人レベル、世界レベルでも「独立」の動きが出てきます。スペイン・カタルーニャの独立問題もそうだし、イギリスEU離脱もそうです。また、シリアスな問題や今まで隠されていた問題が明るみに出るでしょう。一歩間違えると、大惨事を招くようなことが起こるかもしれません。それは2017年10月から木星が蠍座に入った影響によるもの。この星は1年間とどまります。蠍座は「命、生、死、セックス」を意味する星。2017年に世間を騒がせたハリウッドのセクハラ騒動や相撲界の問題、またパワハラなどハラスメント系のニュースをよく見聞きするのもこのためです。問題をパワーでねじ伏せようとした人たちが、今になって隠しきれなくなっているのです。注目しておいたほうがいいと思います。確かにここ最近、長い間ベールに包まれていた問題が白日のもとにさらされるケースが多々ありました。そういうのも星の動きによるものだったとは!■農業や伝統的なものにスポットライトが星が与えるのはネガティブな影響ばかり?いいえ、ポジティブな状況ももたらしてくれるようです。橘さん:新しい価値を生み出す天体・天王星は、約7年間ひとつの星座にとどまります。2018年5月、天王星が牡牛座に入るので、その影響が2026年くらいまで続くでしょう。移動した最初の年は特にその傾向が強くなります。2008年から山羊座に冥王星がいて、2018年5月には牡牛座に天王星が入り、それらの天体が120度に位置するトラインになります。そうすると、以下のキーワードが追い風に。農業、国立大学(公立大学)、庭、土、園芸、ガーデニング、建築、伝統的なもの、職人、酵母のような長い時間をかけてつくるもの、資格、飲食、権利ビジネス。実家が農家の方は「もったいないのではないか」「他にできることはないか」と考えてみてください。必ずしも都会で何かをする必要はなく、地方にもビジネスチャンスはたくさんありそうです。職人的なものもいいですね。ファッションに関しても、オーダーメードやオートクチュールが脚光を浴びる兆しがあります。クラウドファンディングも◎。「〇〇マイスター」のような資格・権利ビジネスは隆盛になると思います。冥王星が山羊座にいるときは、仏教、建築、神社仏閣などの宗教に興味が出てきそうです。これらのキーワードに興味がある方は、大学やセミナーで学んでみてもいいかもしれません。それは働きながらでもいいし、思い切って仕事を辞め、学校に入り直してもいいと思います。また、キャリアチェンジについてもそういう業界へ進出したり、ビジネスチャンスを探してみたりするといいでしょう。これまで以上に、自然との共生をめざすことが大切になるみたいですね。そして権利ビジネスって興味深い!みなさんもナチュラルなもの、古くて新しいもの、オンリーワンのものに目を向けてみてはいかがでしょうか。■落ち着いている間に未来に備えてここからお話は東京オリンピックより先の2020年代のことへ!橘さん:占いは2018年だけでなく、その先の未来もずっと観ていかなければなりません。その年のことだけ考えても先にはつながりませんから。2023、2024年は、大きな格差が是正される動きになります。2023~2026年は天王星が牡牛座に、冥王星が水瓶座に入っていてスクエアの形。世の中的に緊迫して、少し大変な状況かもしれません。2026、2027年を境に、天王星が牡牛座から双子座に移動します。この頃になると、様々な企業で副業OKの時代になっているでしょう。副業できるようになると収入も変わるし、ライフスタイルも変わります。人によっては、子どもを4人くらい育てられるようになるかもしれません。なぜそんな先の話をするかというと、しっかり未来に備えてほしいからです。2018~2023年は「天王星−牡牛座」と「冥王星−山羊座」のトラインなので、比較的落ち着いて過ごせます。2018年から転換の時代が始まりますが、この落ち着いた時期に、副業になるようなことやモノを探したり、学び直したりして準備を進めてください。そして5~6年後に備えましょう。2023年って遠い未来のようですが、実はたった5年後のことなんですね……。後編は2018年の恋愛運、ラッキーカラーやラッキーアイテム、そして12星座別のメッセージをお届けします。橘さくら占星学研究家。四柱推命、算命学、カバラなど幅広い占いに精通。証券会社勤務後、占いの活動を開始。現在は雑誌への寄稿、個人鑑定を中心に行っている。ファッション、マスコミ業界から火がつき、個人鑑定は500人待ちという、今最も注目されている占い師。ライタープロフィールさいとうりょうこライター/編集者いろいろな会社をわたり歩き、現在はなにかを書いたり編集したり。占いサイトのパトロールが日課。目下の目標は「モテるおばさん」。好きなものは、米、『美味しんぼ』、TBSラジオ。
2017年12月30日白川みきが美肌の秘密を公開美肌研究家 白川みきが、2017年12月10日(日)、自身のオフィシャルブログの中で美肌の秘密を公開。朝晩のお手入れの時に、美肌のツボを薬指でプッシュすることによって、血行を促進。メイクのりも良くなるとしている。美肌効果がある3つのツボ白川みきは、ブログの中で、美肌効果がある3つのツボを紹介。1つ目は、小鼻の外側にあるツボ。薬指のはらで、頭の中心の向かってプッシュすることによって、小じわ、肌荒れ、シミ、吹き出物など、オールマイティーな美肌効果があるという。2つ目は、目頭と鼻のつけ根の間にあるツボ。まぶたのむくみ、目の周りのしわ、目の周りのくま、目の下のたるみ解消につながる。3つ目は、目尻から1cmほど外側のくぼんだ部分にあるツボ。まぶたのむくみ、目や口のゆがみ、おでこのニキビ・吹き出物の改善などへの効果が期待できる。白川みきのプロフィール美肌研究家の白川みきは、日本おリボン党の党首やモデルとしても活躍。美容、ファッション、アンチエイジングに関する知識が豊富で、美肌に関するセミナーなどを開催。著書には、「美人は薬指からつくられる」、「いくつになっても女は可愛くなくちゃ!」などがある。(画像は白川みき オフィシャルブログより)【参考】※白川みき オフィシャルブログ※ミキフィーユ
2017年12月12日いつものたまご料理に飽きたら、ちょっとひと手間を加えてみるのも手。素材の組み合わせ、旨味の足し方、材料を加える手順…。知っていると役立つ“おいしい”技を料理研究家の瀬尾幸子さんに教わります。皮なしキッシュパイ生地なしの簡単キッシュ。ケーキ型はグラタン皿でもOK、トースターでも焼ける手軽さ。クロワッサンと一緒に。材料/作りやすい分量卵…4個、ピザチーズ…80g、生クリーム…100cc、長ねぎ(小口切り)…2本分、ハム…40g、塩、こしょう…各少々、バター…大さじ1と1/2、クロワッサン…適宜作り方(1)ハムは1cm角に切る。(2)フライパンを中火で熱しバターを入れ、長ねぎをしんなりするまで炒める。(3)ボウルに卵を溶き、2と、チーズ、ハム、塩、こしょう、生クリームを入れて混ぜる(4)直径18cmの底の抜けないケーキ型(アルミ箔で作った四角い型でもOK)にオーブンペーパーを敷き、(3)を流し入れる。(5)200℃のオーブンで25分焼く。中華風“豆乳”茶碗蒸し漉す必要も、蒸し器もいらない、お得で簡単な茶碗蒸し。いつもと趣向を変えて、豆乳を入れればコクのある味わいに。材料/2人分卵…1個、熱湯…100cc、顆粒鶏スープの素…小さじ1/4、無調整豆乳…100cc、塩…小さじ1/4、こしょう…少々、鶏もも肉…20g、エビ…2尾、ごま油…少々、万能ねぎ(小口切り)…少々作り方(1)鶏もも肉は2cm角に切る。エビは背ワタを取り、殻をむいてぶつ切りに。(2)熱湯に顆粒鶏スープの素を加えて溶かし、豆乳を加える。(3)ボウルに卵を割り入れ、塩、こしょうを加えて混ぜる。(2)を加えてさらに混ぜる。(4)器に鶏もも肉、エビを入れ(3)を注ぎ入れ蓋をする。(5)器がすっぽり入る深さの鍋に底から5cmくらい湯を沸かし、器を入れて、鍋に蓋をする。(6)弱火で8分加熱、火が通ったら、万能ねぎ、ごま油をかける。たまご納豆そばひきわり納豆と生卵を混ぜると、ふわふわな食感に。万能ねぎもたっぷりと。おそばに絡めて一緒に食べるのがおいしい。材料/1人分卵…1個、ひき割り納豆…小1パック、冷凍そばまたはゆでそば…1人分、そばつゆ(ストレートタイプ…100cc、水…50cc、万能ねぎ(小口切り)…3本分作り方(1)ひきわり納豆と卵をふわふわに泡立つまで混ぜ合わせる。(2)鍋にそばつゆと水を入れ煮立てる。(3)そばはさっとゆで、ゆで汁を切る。(4)温めた器にそば、そばつゆを入れ、(1)をかけ、万能ねぎをのせる。(5)全体を混ぜていただく。せお・ゆきこ料理研究家。作る人も食べる人も疲れず、飽きないことが家庭料理の良さと、素材をシンプルにして、毎日作れる、楽しく作れる料理を提案する。近著に『うれしい副菜』(新星出版社)。※『anan』2017年12月13日号より。写真・津留崎徹花スタイリスト・荻野玲子文・つるや ももこ撮影協力・UTUWA
2017年12月12日じっくり火にかけて作る、温かい煮込み料理で寒さを乗り切ろう。料理研究家・植松良枝さんが教えてくれたのは、ハンガリーのシチュー、グヤーシュです。「煮込みは一度にたくさん作り、煮返しながら少しずつ味を変えて何日かかけて楽しみます」と、植松さん。「グヤーシュはハンガリーのシチュー。現地でもいろいろな種類があります。加える水や赤ワインの量を加減して、ボテッと濃厚にしても、サラッとスープ風に仕上げてもいい。ご飯を入れてリゾットにも」。植松さんのグヤーシュは野菜が主役。「牛肉は旨味出しと味のまとめ役と考えて。切り落とし肉でもいいし、豚肉に替えても作れますよ」グヤーシュ野菜がたっぷり摂れるハンガリアンシチュー。自分好みにいろいろアレンジも。材料/4~6人分牛シチュー用肉(モモ、すねなど)…350~400g、にんにく…1かけ、玉ねぎ…大1個、にんじん…中1本、セロリ…1本、じゃがいも…1個、キャベツ…中玉1/6個、水…1L、トマトピュレ…1/2カップ、赤ワイン…1カップ、パプリカパウダー…大さじ1と1/3、オリーブオイル…大さじ1/2、バター…大さじ1、ローリエ…2枚、赤唐辛子…1本、塩・こしょう…各適量、サワークリーム…適量作り方(1)牛肉は2cm角に切って塩こしょうをまぶし、薄力粉(分量外)をはたく。(2)熱したフライパンにオイルとバターをひき、強火で牛肉を焼きつけ、いったん取り出す。続けて、薄切りにしたにんにくと玉ねぎ1/2個分を炒め合わせる。(3)鍋に(2)を全て入れ、ローリエと唐辛子、赤ワイン、水を加えて、丁寧にアクを取りながら肉が柔らかくなるまで煮る(1時間ほど。圧力鍋の場合は15分ほど圧力をかけて煮て、柔らかくなっていたら取り出し、まだ少し硬ければ入れたままスープを少し煮詰める)。(4)煮上がった(3)の表面に浮いた脂をレードルで適宜すくう。それぞれ1.5cmの角切りにした残りの玉ねぎ、にんじん、セロリと、トマトピュレ、パプリカパウダー、塩小さじ1強を入れて中火で煮、10分ほどしたらじゃがいも(1.5cm角切り)とキャベツ(2cm角切り)を加えて、じゃがいもが柔らかくなるまで10~15分ほど煮る。(5)器によそい、サワークリームを添える。うえまつ・よしえ料理研究家。代々木公園のベトナム料理店『ヨヨナム』の監修も。『スペイン・バスク 美味しいバル案内』など著書も多数。※『anan』2017年12月13日号より。写真・山口 明文・村岡俊也(by anan編集部)
2017年12月10日店内中央大理石のロングテーブルでワイワイ食べよう黄色を基調としたイタリアの食堂のような店構えの「goo ITALIANO(グーイタリアーノ)」。店内中央口ある大理石でできた2つのロングテーブルには、それぞれ12名が着席でき、みんなでワイワイ楽しみながら食事ができます。アットホームな雰囲気漂う店内で、イタリア地方のあまり知られてないイタリア料理から、スタンダードなイタリアンメニューまで味わうことができるお店です。本場の味を追及! 年に1回、現地イタリアへ視察「goo ITALIANO」では、年に1回、本場イタリアへ視察に訪れ、日本ではまだ知られていない美味しい料理を探しつづけています。グッドのgooとお腹が空いたgooを掛け合わせたgooと、ITALIANから名付けられた「goo ITALIANO」で、新しいイタリアンの魅力に出会えるかもしれません。ランチなら、1,000円から1,500円とリーズブルなお値段で、本格イタリアンを堪能できます。イタリア地方名物ピッツァ、フォカッチャディレッコイタリアリグリーア州レッコ町の名物料理であるフォカッチャディレッコ。お手製の生地に、リコッタチーズがたっぷりかかった「モンテビアンコ リコッタチーズ&レモン」はおすすめの一品です。イタリアンらしく、ナイフとフォークで食べましょう。その他、生ハムや、マッシュルームとガーリック、黄色トマトと自家製ベーコンをトッピングしたピッツァも楽しめます。モチモチ食感のパスタとレモンクリームの芳醇な香り自家製のパスタは、モチモチした食感と歯切れの良さが魅力です。通常50%の加水率に対して、30%という低加水パスタを使用しています。レモンを皮ごと削ったレモンクリームソースを絡めた「スパゲッティ レモンクリームソース」は、見た目はシンプルですが、豊かな香りが漂うおすすめの一品。その他、濃厚トマトソースを使ったラザニアも人気です。日本ではまだ知られていない、地方のイタリアンを発見「goo ITALIANO」では、ミシュランの星を獲得したレストランで修行したシェフが監修する料理を味わうことができます。20の州の地元のおいしさを追い求める本格イタリアンを楽しみましょう。店内には、ベンチソファー席もあるので、お子様連れも安心。バーもある店内では、着席で50名、立食で80名の貸切パーティーも可能です。JR・地下鉄各線「渋谷駅」から徒歩5分とアクセスの良さも魅力です。宮益坂上の交差点と明治通りを繋ぐ、三竹通り沿いにあります。「goo ITALIANO」で、まだ出会ったことのないイタリアンを楽しみましょう。スポット情報スポット名:goo ITALIANO 渋谷住所:東京都渋谷区渋谷 1-11-3 第一小山ビル 1F電話番号:03-6418-8300
2017年11月09日ウーマンエキサイトのスペシャルサポーター「ママリーダーズ」のメンバー、料理研究家の高羽ゆきさんを紹介します。■高羽ゆきさん高羽ゆき Yuki Takaba プロフィール名古屋市在住の料理研究家。元料理学校講師の経験を生かし、退職後、handmadecafeの名でブログを開設。当初は、毎日のお弁当写真と簡単な作り方を解説するだけだったが、読者からのリクエストやブログ仲間との交流から、幅広く料理やお菓子作りも紹介するように。現在は、企業・雑誌等のレシピ開発から、TV出演、講演会講師など幅広く活躍。子どもの喜ぶ顔が見たくて始めたキャラ弁作りが話題となり、現在は定期的にセミナーを実施。簡単なのに豪華に見えるレシピ、初心者にも作りやすいレシピが人気。何でもない料理をおいしく見せる盛り付け方や、毎日のごはんやお弁当作りを支える作り置きのコツも公開中。著書「handmadecafeの絶品レシピ」(宝島社)。生年月日 : 1972年9月29日子ども : 娘(2003.6)、息子(2011.7)居住地 : 愛知県Blog: cafeごはん。ときどきおやつ Instagram: @yukitakaba Facebook: 座右の銘 : 何亊も、無理せず楽しく前向きに!【参加企画】
2017年09月15日夏休みも半ばに差しかかってくると、たまっている宿題が気にかかるもの。特に、自由研究や自由工作の大物がまだ片付いてないと焦りますよね。そこで、「子どもがまだ何をやるかも決めてない!」という方のために、このテーマの強~い味方である東急ハンズに、低学年におすすめの自由工作&自由研究を聞いてきました。世界にたったひとつ!自分だけのオリジナル作品を作ろう1. 時計の勉強を先取り! 時計工作文字盤にいろいろなカタチのパーツを自由に貼り付けたり、好きな絵を描いたりして、自分だけのオリジナルの時計が作れます。もちろん、作った後は部屋の壁にかけて楽しむことも。小学2年生くらいから学校で時計の読み方を習うので、ちょうどいい勉強にもなりますね! 2. 組み立て心をくすぐる、太陽電池搭載のプラモデル式ロボット工作プラモデルなのでモノ作りの過程も楽しめ、作った後は動くロボットとしても遊べます。モーターの力を伝えるギアの仕組みが丸見え構造なので、どうして動くのか? という子どもの疑問を解くヒントにもなりそう。 3. 今も昔も根強い人気! どろ団子作り「小学生になってまで、どろ団子?」と思うかもしれませんが、意外に子どもは大きくなってもどろ団子作りが大好き。いかに美しく作るか? に燃えていたりします。自然の砂と粘土を使った「コロピカどろだんご」は、転がすほどに輝くツルツルの団子に。乾燥したらシールを張ったり、油性ペンで絵を描くことも可能なので、世界にひとつだけのオリジナルどろ団子が作れます。 子どもの好奇心をかき立てる!自由研究で不思議実験にトライ 4. 「水がつかめる」って本当? 不思議体験ができる実験キット実際に触ってみると、「水がスライムみたいに固まるのかな?」というおおかたの予想をくつがえす感触にびっくり。オブラートのような薄い膜の下は、液体のまま。ぷにぷにの感触を楽しんだり、中にビー玉を入れたり、タピオカみたいな細かい水の粒々を作ったり、いろんなバージョンを作って楽しめます。 5. 昆虫の不思議に迫る! 飼育セットを利用した観察日記例えば、アリの巣を立体的に観察できる「アリ飼育観察セット」。最初に、アリの巣の材料となるアリゲルを作り、公園などで捕まえたアリをゲルの入ったケースの中に入れるだけ。普段、土の下で見ることのできないアリの巣の中を観察するできるなんてワクワクしますね! 6. サイエンスプロデューサーの米村でんじろう先生のサイエンスキットは不動の人気プリズムを使って7色の光を観察する「レインボープリズム」や、感光紙を使って太陽の光で写真を焼く「わくわく日光写真」など、子どもには目新しく、親世代にはちょっと懐かしい実験が楽しめそうです♪ 7. 身の回りのミクロ世界を携帯顕微鏡で観察しよう「ハンディ顕微鏡Petit」は倍率20倍もあるのに、キーホルダーサイズの小ささと軽さで、ポケットに入れても邪魔になりません。持ち歩いていつでもどこでも気軽に観察ができます。 さらに、スマートフォンで撮影もできるので、プリントアウトしてファイルにまとめれば、立派な自由研究に! プロのカメラマンが子どものために購入するほどのクオリティーです。いろいろなミクロの世界を撮って「これは何でしょう?」のクイズ形式で自由研究をまとめるのもおもしろいですね。子どものワクワクや好奇心をかき立てるような自由研究や自由工作を、ぜひ親子でトライしてみてください!
2017年08月10日「ふるさと納税」の寄付金が届いた町がいま一体どのようになっているのか――?女優・北乃きい、「おかずクラブ」、コウケンテツ、森崎博之(「TEAM NACS」)の4組が4つの町を訪れリポートする番組「希望の海・夢の大地我ら北海道・ふるさと納税 探検隊」がTBSにて放送。その中で料理研究家のコウケンテツさんが、オリジナルレシピを考案し、レシピ検索サイト「クックパッド」に掲載して町を応援する。HBC北海道放送が制作した本番組では、日本全国から集まった「ふるさと納税」が、過疎化が進む北海道のマチでどのように活かされているのかを伝えていく。地域の人々の生き生き輝く営みを通して、「ふるさと納税」の本当の意味が見えてくる…。「おかずクラブ」のオカリナとゆいPの2人は、廃校の危機に立たされた母校を守るため、生徒が育てた羊の肉でハムやソーセージなど作ってふるさと納税の返礼品とした、日本最北の農業高校「遠別(えんべつ)農業高校」を訪問し、高校生たちの思いに触れる。また北乃さんは、「日本一子育てしやすいマチ」を宣言した十勝平野の北部にある上士幌町(かみしほろちょう)を訪れ、さらに帯広市の隣町・芽室町(めむろちょう)を、演劇ユニット「TEAM NACS」のリーダー・森崎さんがリポートする。そして中でも注目なのが、料理研究家のコウケンテツさんが担当した増毛町。ここは日本有数のエビのまち。今回は、そんな増毛町のふるさと納税返礼品を使ったオリジナルレシピを考案!番組ではそのレシピを人気レシピ検索サイト「クックパッド」に掲載し、町を応援する。かつて高倉健主演の映画『駅 STATION』の舞台にもなった増毛町だが、現在は過疎化が進み、昨年には鉄道が廃線になるなど大きな岐路に立たされている。そんな中、全国から集まる「ふるさと納税」は、地方創生の“カギ”のひとつに。「町おこしの役に立ちたい」と町民たちが生み出した返礼品は、日本でも有数の漁場とされる増毛の近海で獲れた甘エビをはじめ、日本酒や地元農家手作りの漬物など、いまでは50種類以上に及んでいるという。「クックパッド」に掲載中のレシピは、増毛町の人気の返礼品である旨味たっぷりの甘エビと、春雨を使った簡単料理。甘エビの旨みを十分に吸った春雨の食感がたまらない逸品だ。さらにこのほかにもう1品、コウケンテツさんがロケの際に作った、タコを使ったポテトサラダのレシピも掲載中となっている。「希望の海・夢の大地我ら北海道・ふるさと納税 探検隊」は8月5日(土)16時~TBS系全国ネットで放送。(cinemacafe.net)
2017年08月04日小学校の夏休みとともにやってくる、宿題の定番・自由研究。イベントやワークショップの参加を検討したり、図書館やインターネットなどで情報収集をしたり、テーマ決めに向けた行動を開始している家庭もあることでしょう。子どもが興味をもてるテーマが見つけられずに困り果てているお母さんにオススメしたいのが、 『夏休み! 発酵菌ですぐできるおいしい自由研究』 (あかね書房)です。味噌や納豆、ヨーグルトなどの発酵食品のつくり方をわかりやすい文章やイラスト・写真で教えてくれます。著書の小倉ヒラクさんは、発酵デザイナーという不思議な肩書きの持ち主。微生物学の研究や一般向けの麹づくりワークショップなど、目には見えない菌を見えるようにする活動を広く行っています。そんなヒラクさんに発酵食品のおもしろさやポイントを聞きました。■見えない菌を育てる! 発酵食品をつくるメリット菌の働きによっておいしさがアップすることに加え、保存性を高められるといいことづくしの発酵食品。自由研究のテーマとどう結びつくのでしょうか。「発酵食品は、料理とサイエンスという二つのジャンルにわけられます。僕の専門は微生物学のため、本書は料理よりも菌を育てることに重点を置いているんです。発酵食品づくりの魅力は、生き物の反応がわかること。観察していると、菌が魔法のように食べ物をおいしくする過程を楽しめます。たとえば、パンをふくらませるための酵母をつくる場合、瓶の中に果物と水と砂糖を入れて酵母菌を呼び込みます。発酵が進むと酵母がシュワシュワしてくるので、菌が元気に育っている様子を実感できます。『ここに菌がいるんだ!』と子どももワクワクしてくれますよ」とヒラクさん。目に見えない菌の存在を言葉だけで説明しても、子どもはうまく想像できません。実践を伴うことにより、菌の存在や自然の力に対するイマジネーションを育てられる。ワークショップを通じて多くの子どもたちと接するなかで、ヒラクさんが感じたことだそうです。もうひとつ、発酵食品づくりで得られるものがあるそうです。「現在の学校教育は、出題者の意図を汲み取って答えを出す力を要求されることが多く、『よく観察すること』を教えてもらえる機会が少ないと感じています。人の予想を大きく上回る現象が起こりうる生物学では、主観は邪魔になることも多い。発酵食品づくりは、“ただ観察をして目の前に起こっている事実を受け止める”トレーニングになります。つまり、生物学の基本を学ぶことができるんです」■思い通りにいかないのが菌の魅力 失敗も楽しんでしまおう!本著で紹介している発酵食品は、比較的簡単にできるヨーグルトから少しレベルの高い麹まで、難易度もさまざまです。しかし、学年や年齢の設定はとくにないそうです。「年齢で区切るよりも、子ども一人ひとりが持つ好奇心の度合いによってできる範囲が変わってくるからです。それから、親の関わり方も大きい。発酵が進む過程で見た目や匂いが変わると、不安になる子どももいます。親が『それでいいんだよ』と声をかけて一緒におもしろがってくれると、子どもも先に進める。親と楽しみながらだと、5歳くらいでも難易度の高い味噌づくりに挑戦できるんですよ」本著で紹介する味噌は、夏休み中に完成できるように麹を多めに使ったアレンジレシピ。仕込みから40日で完成します。手前味噌を使ってお味噌汁をつくれば、嫌いな野菜も食べてくれるかも?「食べ物を自分でつくることって大事ですよね。現在、絶賛イヤイヤ期で汁物を拒否している僕の娘も、一緒につくったスープならたくさん食べてくれる。発酵食品は最高の食育になるんじゃないかな」菌をうまく育てられるか、ばい菌にしてしまうかのカギを握るのが温度管理。夏は、発酵商品を仕込むのに適した季節だとヒラクさんはいいます。「菌が元気になるのは、30℃前後の温度です。冬場に仕込んだら4、5日くらいかかるヨーグルトも、真夏なら翌日にできます。一方、放置しすぎると腐ってしまうので、本に書かれた時間を守ってつくってくださいね」直射日光の当たる場所やジメジメした場所には置かないことも腐らせないためのポイントです。ヒラクさんのオススメは、オープンシェルフや本棚の一番上の段。風通しがよく、空気がよどんでいない場所を「発酵棚」にするといいそうです。とはいえ、生きている菌が人間の思い通りになるとは限りません。ときには菌がうまく育たずに腐ってしまうこともあります。「失敗も失敗で楽しいんですよ。発酵がうまくいかないと、臭くなったり、ドロドロしてしまったりするけど、子どもは『くせえ!』とかいいながら意外とよろこんでいる。僕のワークショップでも、失敗すると逆に盛り上がることもあるくらいです」「食べ物がくさるとはどういうことなのか」「失敗から発見できることもある」など、事前に本を読み失敗したときの対処法を親が把握しておくことも大切です。見えない生き物との生活を親子で楽しめれば、うまくいっても失敗しても学びの多い自由研究になりそうです。目に見えない菌たちの働きを実感できる発酵食品づくり、ぜひ親子で観察してみませんか?\発酵って楽しそう! と興味が湧いた方に、ぴったりのイベントが開催/夏休み!歌って踊る手前みそ〜『発酵菌ですぐできる おいしい自由研究』出版記念イベント〜『発酵菌ですぐできる おいしい自由研究』の出版を記念して、小倉ヒラクさんがイベントを開催! はじめての人でもカンタンにできる手前味噌づくりをはじめ、オリジナルアニメ『てまえみそのうた』を使ったダンスワークショップ、発酵レクチャーなど、盛りだくさん! 夏休みの自由研究に、思い出に、ぜひ親子で参加してみませんか。日時:2017年8月11日(金) 10:00開場 10:30スタート料金:¥3,500(手前みそキット1kg付き)詳細ページ: 『夏休み! 発酵菌ですぐできるおいしい自由研究』 小倉ヒラク (著)/あかね書房 1,000円(税別)小倉ヒラク プロフィール1983年東京生まれ。発酵デザイナー。自身の体調不良を機に発酵食品に出会い、東京農業大学の醸造学科研究生として醸造学を学ぶ。全国各地の醸造家たちと商品開発や絵本、アニメの制作やワークショップを行うと同時に、自由大学や桜美林大学等の一般講座で発酵学の講師もつとめる。著書に、「てまえみそのうた」「おうちでかんたん こうじづくり」(農山漁村文化協会)、「発酵文化人類学 微生物から見た社会のカタチ」(木楽舎)。一児の父でもある。
2017年08月02日鎌田醤油が、アウトドア料理研究家の高松美里さんによる監修のもと、2017年のフードトレンドを盛り込んだオリジナルレシピ「KAMADABBQRecipe」を、公式通信販売サイトにて紹介しています。2017年注目のフードトレンド「ポキ」をアウトドアで楽しむ!KAMADABBQRecipeは、鎌田醤油の商品をBBQなどのアウトドアシーンでも楽しめるようにと、考案されたレシピです。今回ご紹介する「鰹のたたき」の場合、炙る、氷水につけるなどのパフォーマンスをプラス。料理を作っている人も見ている人も楽しいBBQになるように工夫がなされています。アウトドア料理研究家 高松美里 PROFILE高松美里(アウトドア料理研究家/フードスタイリスト)ヘアサロントップスタイリストを経て食の世界へ。アウトドアブランドとコラボした料理企画をはじめ、雑誌、広告のスタイリングなど数多く手がける。2児の母でもあり、子供と一緒に楽しむ食育アウトドアクッキングや、ホームパーティーのおもてなしスタイリングなども合わせて発信しているInstagram(@misatotakamatsu)は各メディアにも紹介され話題に。Seared Bonito Poke ~炙りカツオポキ~【材料】鰹のさく(200g)ポキのたれ:だし醤油(大さじ2)、サラダ醤油(大さじ1と1/2)、ごま油(小さじ2)アボカド(2個)ミニトマト(5個(半分にカット))紫玉ねぎ(1/2個(スライスして水にさらす))白ごま適量氷水【作り方】①カツオに串をさし、炭火で炙り、焼き目をつける。(皮の面をしっかり、他は軽く炙るだけ。コンロ、バーナーでもOK)②すぐに氷水に入れしっかり冷やし、食べやすい大きさにカットする。③薄くスライスしたアボカド、カツオのたたき、ミニトマト、紫玉ねぎを彩りよく並べ、白ごまをかける。ポキのたれを仕上げにかけて完成。【監修者コメント①レシピについて】バーベキューとなるとお肉料理という印象が強いですが、魚介料理も簡単に楽しめます。今回、和食のイメージが強い鰹のタタキをハワイ料理を代表する一品の「ポキ」にアレンジしました。アボカドを盛り付け、女性も食べやすく、彩りに食欲をそそられます。一番のポイントは串にさす、氷水につけるなど調理過程を工夫し、作っている方も見ている方も楽しめる点です。【監修者コメント②使用商品について】「だし醤油」、「サラダ醤油」は、バランスよく様々な食材が原材料に使用されている合わせ調味料です。レモンを絞ったり、他の調味料と細かく計量して合わせたりといった手間も省け、時短にもつながり、アウトドアにぴったりです。だし醤油醤油の名産地讃岐の天然醸造醤油に、日本全国の特産地から厳選したさば節・かつお節・昆布の天然材料のだしを利かせ、普通濃口醤油の塩分より25%減塩した風味豊かなだし入り醤油です。サラダ醤油本醸造醤油とワインビネガーにゆず果汁を加え、野菜の旨みでまとめたノンオイルの体にやさしい和風ドレッシングです。鎌田醤油「BBQレシピ」紹介ページ
2017年07月19日いまさら聞けない料理に関する素朴な悩み。料理家・飛田和緒さんに、わかりやすく答えてもらいました。今回は「油をもっと上手に使うには?」です。風味や香りが違う3種類あれば十分。使い分けて、味のバリエーションを広げて。「それぞれに異なる風味とうま味があり、使うものによって料理の印象ががらりと変わるのがオイル。3種類ほどを使い分けることで同じ料理でも味わいのバリエーションを楽しめます」と、飛田和緒さん。最低限揃えたいオイル2種と、あると便利な2種を、教えてもらった。「万能な油の代表が、オリーブオイル。そのままかけても、ソテーや揚げ油に使っても。醤油と非常に相性が良いので、私は和食にもよく使います」もう1本、常備しておくと重宝するのが米油だそう。「優しい風味で、いわゆるサラダ油の代わりに何にでも使えます。特に揚げ物は香ばしくカラッと揚がるのでおすすめです」その他、焙煎ごま油や、ナッツのオイルにも注目を。「香りも味も濃く、例えば冷や奴にさっとかけるだけでも、おいしいひと品になりますよ」エキストラバージンオリーブオイル【万能なオイルの代表選手。好みの風味のものを探して】「スパイシーなもの、クセがなくまろやかなもの、と産地やメーカーによって味わいはさまざま。あれこれ試して、好みのものを見つけてください」生のオリーブを搾った油。特に良質なものをエキストラバージンオリーブオイルという。程よい香りと風味があり、加熱してもそのままでも、さまざまに使える。和食にもよく合う。やや緑がかっていることが多いので、料理に色みを足したいときにも活躍。【焼き魚や納豆にもひと垂らし】独特の繊細な香りは、仕上げとしてかけて楽しむのもおすすめ。いつもの焼き魚や納豆、冷や奴に垂らせば、味に奥行きが。そうめんや味噌汁にかけてもいい。【和の煮物が、香り豊かな仕上がりに】ほんのりえぐみのある風味は、実は和食と好相性。例えばきんぴらや肉じゃが、筑前煮など定番の和のおかずも、オリーブオイルで作るといつもと違うおいしさに。米油(玄米油)【使いやすい油として最近注目。比較的安価なところも魅力】「クセのない味わいと香りの、万能油。たいていのスーパーで手に入ります。価格も控えめで、揚げ油など量が必要なときにも気兼ねなく使えます」米ぬかから作られるオイル。米油、玄米油など呼び方はいろいろあるけれど、製法はほぼ同じ。さらっと軽く、食材の香りや風味に影響を与えないので、さまざまな料理に幅広く使える。抗酸化作用があり、コレステロールを下げる成分が多く含まれるという健康にうれしい一面も。【天ぷらやフライがカラッと揚がる】唐揚げに天ぷら、フライ。米油なら揚げ物が香ばしく、カラッと&サクサクに。比較的加熱に強く、揚げているときにイヤなにおいが出にくいのもうれしいポイント。【炒め物、焼き物にと幅広く活躍】クセがない米油は炒め物にも、ソテーにも。野菜のスープにコクが欲しいときにかけてもおいしい。「もちろんドレッシングなどに、そのまま使ってもいいですよ」ひだ・かずを料理家。家庭料理を中心に数多くの著書を持つほか、雑誌やテレビなどで幅広く活躍。主な著書に『主菜』『常備菜』(共に主婦と生活社)など。※『anan』2017年7月19日号より。イラスト・SANDER STUDIO小野寺光子取材、文・新田草子(by anan編集部)
2017年07月18日料理は好きだし楽しいけれど、わからないまま放置している料理にまつわるあれやこれや、心当たりは、ありませんか?いまさら聞けない素朴な悩み、料理家のみなさんに、わかりやすく答えてもらいました。今回は「塩」についてご紹介します。塩少々ってどのくらい?→【塩少々=小さじ8分の1を基準に調整を】レシピで目にする「少々」という言葉。いつも、なんとなく分量を決めていたけど、正解ってあるの?「“少々”とは、小さじ8分の1の分量のことで、専用の計量スプーンも売られています。では、なぜ“少々”と書かれているかというと、結局は人によって味の基準が違うから。この量を目安に、徐々に自分で調整していきましょう。気を付けたいのが、味見。すればするほど舌が慣れて味が濃くなるため、味見をしないほうが味がまとまりやすいと私は思います」(料理研究家・ウー・ウェンさん)どうやって選んだらいい?→【まずは天然塩を1種類、使い続けてみよう】いろんな名前の塩があるけれど、選び方、使い分けはどうしたら?「天然の塩かどうかだけ確かめたら、あとは好みの粗さを選んで、浮気せずに使い続ける。すると、その塩の特徴がだんだんわかってきます。同じ小さじ1でも、感じる塩辛さが違うので、いろいろな塩を使っていると料理の勘どころが狂ってしまう気がします」(料理家・高山なおみさん)ちょうどの塩梅を身につけたい。→【まずはゆで卵から。練習あるのみ!】いざ味見をしたら、塩辛すぎたり、薄かったり。一発で味を決めたい!「料理を作り続けていくうちに、舌はどんどん敏感になっていきます。例えばゆで卵は、野菜のように水分が出ないので、塩味がわかりやすい。同じ料理に繰り返し味付けをすることで、自分がどの程度の分量で、どのくらいの塩味を感じるのかが自然とわかってきます」(ウーさん)「適量」に悩んでしまいます。→【素材の様子を見ながら塩加減することです】例えば野菜の塩もみ。塩の分量が「適量」と書かれていたら、うーん、と困ってしまうという人も。「野菜の塩もみの塩の量はいつも微妙に変化します。にんじん1本の細切りに使う分量の目安は小さじ1/2ですが、ものや季節によってもにんじんの水分量は違うので、塩を当てて水分が出にくい場合には、私は少し水を補ったりもします。『適量』とはそういう幅のことなので、素材をよく観察して加減する、ということにつきます。あとは何度もやってみて程合いをつかんで」(高山さん)ウー・ウェン料理研究家。「ウー・ウェンクッキングサロン」主宰。中国の家庭の味を、わかりやすく紹介。たかやま・なおみ料理家。現在は絵本作家としても活躍中。※『anan』2017年7月19日号より。イラスト・SANDER STUDIO(by anan編集部)
2017年07月17日子育てママたちが抱える、よくある「調理や食育の疑問」に、さまざまな専門家たちがこたえる「ママの料理の悩みあるある相談室」。忙しいママでもトライできるヒントやコツ、レシピをご紹介していきます。■お悩み:「子どもが食べる料理に缶詰を使うとき、どれを選べばいいの?」第2回は「子どもが食べる料理に缶詰を使うとき、どれを選べばいいの?」がテーマです。アドバイスをしてくれたのは、第1回に続き、食育離乳食料理研究家で栄養士の阿部料子さん。ワーママ向けに作りおき料理のサービスなどを提供している「ESキッチン」で食育サポーターとしても活躍中しています。阿部料子さん食育離乳食料理研究家。両親の営む料理屋の娘に生まれる。22歳で調理師免許を取得し、カフェ店長などを経て29歳で短大へ進学し、栄養士を取得。許可保育園栄養士を5年勤め、結婚。現在は双子の育児をしながら家業の農業と料理屋さんの経営に携わるほか、保育園・幼稚園の給食指導、離乳食の指導、レーシングドライバーの食事指導を行っている。ESキッチンの食育サポーターとしても活動中。Instagram: @ryourikaryoko Blog: 阿部さんご自身もアクティブに働く双子のママ。そんな阿部さんに、子どもに食べさせたい栄養豊富な缶詰の選び方とレシピを教えていただきました。■ストックしておきたいのはこの3つ缶詰は時短調理の心強い味方。阿部さんがふだんストックしている缶詰は「さばの水煮缶」「やきとり缶」「トマト缶」の3つです。阿部さんにそれぞれのおすすめポイントを伺いました。・さば水煮缶「さば缶には、子どもの脳の発達や視力の向上に欠かせないと言われるDHAが含まれています。汁にもたっぷり入っているので、まるごと活用しましょう。生の青魚は調理するのが苦手という人でも、缶詰なら手軽にとれます」。・やきとり缶「やきとり缶はたんぱく質としてメニューに活用できます。やきとり缶の肉、ごぼう、しいたけ、だし汁だけで簡単に炊き込みごはんができます。たれは塩分が多く含まれているので使わず、薄味に仕上げましょう」・トマト缶「不足しがちな食物繊維がとれるので、野菜嫌いの子どもにもおすすめです。ミニトマトは喉に詰まらせる危険もありますが、トマト缶を使った料理だと安心。トマトの色素には抗酸化作用のあるリコピンが含まれています」。■子どもが喜ぶ!さば缶トマトカレー阿部さんおすすめの「さば水煮缶」と「トマト缶」の2つを使って「さば缶トマトカレー」の作り方を教えてもらいました。子どもが喜ぶ味に仕上げる秘訣はカレールウの量。ルウ1/2個は少ないように感じますが、増やすと、さば特有の臭みが主張してしまうそう。トマトベースにすることで食べやすい味に仕上げるのがポイントです。これは繰り返し作りたくなりますね!<材料> ※作りやすい分量で 調理時間20分さば水煮缶 1缶トマト水煮缶(ダイスカット) 1缶玉ねぎ 1個カレールウ 1/2かけ塩・こしょう 各適量サラダ油 大さじ1<作り方>1、玉ねぎは薄切りにする。鍋にサラダ油を入れて熱し、玉ねぎを炒め、塩、こしょうをする。2、トマト缶、水200ml、さば缶(缶汁は半分)を入れて中火で10分煮る。カレールウを加えて溶かし、弱火で1~2分煮る。包丁の出番は玉ねぎを切るだけ。しかも、みじん切りではなく、薄切りにすることで時短にもなり、存在感を残すことで見た目のおいしさもアップします。さば缶もゴロゴロッとした形を残すようにしましょう。盛りつけたときの食材のバランスも、おいしさの要素のひとつです。ぜひお試しを。<まとめ>栄養も豊富! 「子どもが喜ぶ缶詰レシピ」 3つの秘訣1) 子育て家庭におすすめは「さば水煮缶」「やきとり缶」「トマト缶」。2) 魚料理が苦手な人こそ、「さば水煮缶」に頼ろう。3) さば水煮缶×トマト缶で子どもが食べやすいカレーに。【取材協力】ESキッチン子どものお手伝い力を育むをコンセプトに、「食育×共育」サービスを提供。子育て家庭に訪問して調理を行う食育サポーターは調理師、管理栄養士、栄養士や料理教室の講師経験者など頼れる存在。「オリジナル作り置きプラン」「お手伝い力育みプラン」あり。
2017年06月17日「え、あの放送が“神回”なんて言われてんの?」と語るのは、4月からスタートしたNHK『ごごナマ』で、毎週火曜の料理コーナーを担当している料理愛好家・平野レミさん。’14年10月、同じくNHKの『あさイチ』で披露した「まるごとブロッコリー」という料理の生放送は、“神回”と呼ばれている。ブロッコリーを切り分けず、まるごと使う大胆かつ斬新な調理法だけでも目を引くが、それだけで終わらないのがレミさんだ。 調理中、鍋の蓋が手近に見当たらないと、長年、スタジオのセットとして飾りに使われていた埃まみれの鍋蓋を使い、段差につまずいてコケ、揚げ句、完成したブロッコリーがパタリと倒れて、皿からはみ出し、こぼれたソースで周辺はドロドロ。これには、出演者も視聴者も目が点。そして直後に大爆笑となった。 「あのあとオファーが山のように増えて、CMやら出版のお話やら、もう大騒ぎよ~。世の中って変よね~。失敗したほうが盛り上がるんだからさ~。でも、実は転んだとき、骨にヒビが入っちゃって。ブロッコリーだけじゃなく、私が倒れちゃった(苦笑)」 テレビ初登場となった’85年6月のNHK『きょうの料理』でも、レミさんはやっぱり“やらかした”。湯むきしたトマトを素手で握りつぶして、鍋に放り込む。今では違和感なく見られるが、当時の視聴者から「あの下品な料理はなんだ!」とクレームが殺到した。’79年から現在まで『きょうの料理』のディレクターを務める河村明子さんは次のように話す。 「賛否両論だったんですね。当時の真面目な視聴者からは、彼女のノリがショッキングだったんでしょう。ただ、クレームと同時に『すっごい楽しい』『誰?あれ?』って反応もたくさんあって」 その“大反響”のおかげでレミさんは『きょうの料理』にレギュラー出演することになる。 「彼女はいまだに“料理愛好家”で、“料理研究家”とは名乗っていない。それは自由に楽しく料理することを追求しているからでしょう。彼女がテレビ業界で最初の料理エンターティナーだったんじゃないでしょうか」(河村さん)
2017年04月28日ザ・プリンス パークタワー東京4月1日~6月30日、薬膳料理研究家が監修した春のレディースランチ「楊貴妃ランチ」(1名3,600円・税込 ※男性は4,000円・税込)を、ホテル内レストラン「中国料理 陽明殿」で提供開始する。「楊貴妃ランチ」は、同ホテルの女性ホテリエらによる「TOKYO HONEY PROJECT」が「身体の中からキレイになる」をコンセプトに企画したもので、今回は第2弾となる。季節特有の悩みに効果があるとされる食材を取り入れたメイン料理を、悩みタイプ別に選ぶことができるという。今回は、新生活での「環境の変化によるストレス」や、「季節の変わり目の体調変化」「梅雨の時期のもやもや」など、春から初夏にかけての季節特有の悩みに着目した内容となっている。盛りつけには色鮮やかで目からも料理を楽しめるように、エディブルフラワーを取り入れた。メイン料理には、薬膳料理研究家・谷口ももよ氏監修のもと、「気のめぐり促進」「代謝の向上」「むくみ解消」に効果があるとされる食材を使用した。メイン料理を選ぶときの参考として、自身の悩みを導き出すオリジナルのフローチャートを用意している。環境の変化によるストレスなどにおすすめなのが、気のめぐりを良くする「帆立貝とアオリイカの菊の花入りオレンジソース炒め」とのこと。かんきつ系の香りはリラックス効果があり、気の巡りをよくする働きがあるという。菊花や香草類のセロリ、帆立はイライラを解消し肝機能を高め、免疫力の高い体づくりにおすすめとのこと。季節の変わり目の体調変化に悩む人には、代謝アップが期待できる「八種野菜の酸味と辛味の酸辣煮込みあんかけ」を用意する。菜の花などの春の苦い野菜はデトックス効果が高く、のぼせやイライラ、目の充血などにも効果があるといわれているとのこと。花粉症対策にもおすすめだという。梅雨の時期のもやもやには、むくみ解消効果があるという「大海老と子持昆布、小豆とトウモロコシ入りガーリック和え マヨネーズソース」を用意した。むくみのおすすめ食材は、トウモロコシや小豆であるとのこと。きれいな水を体に取り込み、悪いものを排泄する働きがあるとされる海藻類も使用している。同ランチには、メインメニューのほか、前菜の「陽明殿特製 前菜七種盛り合わせ」、スープの「フカヒレとアオサ海苔の卵白入りとろみスープ」、飯麺の「海の幸入りリゾット風チャーハン」、デザートが付いている。5月14日(母の日)~5月21日までの期間中は、プランを利用者全員に、カーネーションの花茶を提供する。
2017年03月30日今回の「やさしいママのひみつ」は、ご自宅で、料理教室「おいしい週末」を主宰する料理研究家、近藤幸子さん。9歳と3歳の2人姉妹のママです。近藤幸子さん娘さん:長女(9歳)、次女(3歳)料理研究家、管理栄養士。宮城県・仙台で料理学校、料理研究家のアシスタントを経て独立。楽しみながら作る料理教室「おいしい週末」を主宰。簡単でシンプル、気の利いた料理作りに定評がある。著書に『重ねて煮るからおいしいレシピ』(主婦と生活社)、『おいしい週末、だれか来る日のごちそう献立』(地球丸)ほか。 近藤さんが2人の子育てを通してたどり着いた、仕事と家庭を両立し、いつも笑顔でいるための秘訣について、お話を伺いました。 人気料理教室「おいしい週末」と子育ての両立まずは近藤さんの平均的な1日のスケジュールを見てみましょう。6:30 : 起床、メールや家事を済ませる7:00 : 長女起床。朝食7:40 : 長女小学校へ。洗濯など8:00 : 次女、夫が起床。朝食9:00 : 次女保育園へ。家事、掃除を終わらせる10:00 : レッスン、撮影など16:00 : 長女帰宅、習い事など18:00 : 次女のお迎え19:00 : 夕食、お風呂22:00 : 就寝(忙しいときは深夜1時まで仕事、もしくは朝4時に起きて仕事)映像クリエイターのご主人は、平日夜はほとんど不在。小学生の娘さんは16時に帰宅するため、そこからは子どもモードになるそう。「自宅で仕事をしているので、合間を見て家事をすることが可能です。仕事で試作したものや撮影の残りものが、夕食になることも多いんですよ」と近藤さん。子どもの頃から、お菓子を作ったり、料理をするのが好きだったという近藤さん。大学に在学中から、地元では有名な料理家のアシスタントについたのだといいます。「東京とは違って料理家さんが少ないので、新聞やテレビなど、幅広い現場を経験できて、楽しかったです。当時は、料理教室は学ぶ場所という印象が強かったので、同世代の人たちを集めて、みんなで作ってワイワイ食べるような楽しいことをしたいなと思いました。それで月に一度、フードイベントのようなことをしていたんです」それが、結婚を機に上京後、現在も続けている料理教室「おいしい週末」のきっかけとなったのだそう。教室に来てくれた生徒さんからの口コミで、取材や撮影の話が来るようになった近藤さんは、料理家としても活躍。料理教室はなかなか予約が取れないほどの人気です。■「母親が教えてあげられること」がすべてではない出産前は月に15回開催していたという教室は、子育て中のいま、月3,4回できればいい方だと話します。「仕事を頑張っていたので、出産後も戻りたいという気持ちがあったのですが、バランスがうまくつかめなくて、頑張りすぎて身体を壊すこともありました」ご主人は忙しく、またそれぞれの実家も遠いうえ介護などで忙しいため、頼ることができなかったという近藤さん。上の娘さんが3歳くらいまでは、精神的にも身体的にもボロボロで、辛かった時期があったのだとか。「自宅仕事なので仕事と子育ての境目が難しく、夫もほぼ家にいないので、子どもとしか触れ合う時間がなかったんです。でも6歳差で次女を授かって。2,3歳差だと荒波のまま次、みたいな大変さがあると思うのですが、6年あると反省して、どうしたらいいかじっくり考える時間があったことがよかったです」考え抜いた結果、子育て家庭に大学生がインターンシップするという形のシッター会社に、お願いすることに決めた近藤さん。約3年半、主に長女の世話を中心に頼んだことがいい影響となり、ようやく仕事と子育てを両立できるようになったと感じているそう。「4ヶ月ごとに新しい大学生が2人ずつ来てくれるのですが、とてもいい関係が築けました。娘に大好きなお姉ちゃんがたくさんいるというのは、財産だと思っています。娘を見てもらっている間に、考え事やきっちり家事をしたり、そういう時間が少しでもあると充実感がありました。もちろんお金はかかることですが、ある程度、誰かに甘えたり託したりすることは、子育てするお母さんには必要だと感じています。また、4ヶ月間終了すると、大学生たちに私たちがどうやって仕事や子育てをしているか、2時間ほど話す日があるのですが、それを毎回しているうちに、夫婦で改めて子育てをどうしたいか、ちゃんと話せるようになったのもよかったです。大学生のためにと思ってやっていたことが、夫婦間のコミュニケーションにも繋がったんですね。第三者の目は大事だと思いました」「母親が教えてあげられることがすべてじゃない」と話す近藤さん。個人店同士のつながりやお祭りがあり、近所の人が子どもたちをかわいがってくれる下町で暮らしていることも、プラスとなり、心の余裕ができるようになったのだそう。■心に栄養を与えると、夫婦間のイライラもなくなるさらに心に余裕を持てるように、近藤さんが意識的に作るようにしているのが、映画を観たり、音楽を聴く時間。「長女のときは我慢しなきゃというか、自分の好きなことを思い出す余裕がなかったんです。もともと映画や音楽が大好きなのですが、そういうものをうまく取り入れないと、心の栄養が枯渇してしまいます」「映画を1本観ようと思うと、なかなか観られないのですが、区切ってもいいんだと気付いて。寝る前に30分、1時間だけ観ています。区切ると、意外と余韻を楽しむこともできるんですよ。夫とは好きなものが似ているので、すすめあったり、子どもや家庭以外の話ができると、イライラすることもなくなりました」 ■リフォーム・家具選び・色使いで、すっきり見せる片付けを上京してからずっと住んでいるというご自宅は、一昨年リフォーム。賃貸ながら10年以上住んだからこそ、理想を形にできたのだといいます。「新しい家を思い通りに描くのではなく、すべてがわかったうえでのリフォームだったので、ストレスの種だった悩みをすべて解決できました」家具職人のご友人に作ってもらったという、アイアンがアクセントになったキッチンの戸棚や食器棚、リビングにある棚は統一感があります。「細々としたカトラリーや豆皿、パントリーを引き出し式の食器棚に集約することができたおかげで、日々のストレスが減りました。わたしは "片付け下手” なので、いかに労力なく片付けられるか、を考えました」また、リビングとつながった子ども部屋も、見通しがよい分、色使いには気をつけているそう。「椅子やピアノ、電気スタンドなど、できる限り赤色を選ぶようにしています。色に統一感がないと、すごく散らかって見えてしまいます」■日々のストレスを減らす、合理的な道具選び近藤さんは、自宅で教室を開催しているからこそ、使うものにはこだわりたいそう。自身のことを“合理主義”だと分析します。「ただ “かわいい” だけで買うことはなく、ある程度ちゃんと使えるかどうかが、自分の判断基準になっています。ひとつで何役も使えるようなものが好きなので、鍋や皿も、仕事の割には持っていない方だと思います」そんな近藤さんが愛用するのは、「クリステル」のステンレス鍋や「フィスラー」の圧力鍋、チタン製の中華鍋。「大きくて重かったり、こまめな手入れが必要なものはストレスになってしまいます。私は、大は小を兼ねないと思っていて、なるべくコンパクトに済ませたいから、まな板や包丁、ヘラも小さいものを使っています。だから、洗ったり片付けするのもラク。作り置きをする目的でなければ、4人家族でも20cmの鍋で間に合っています」「子どもが生まれてから購入した圧力鍋は18cmのもの。野菜を柔らかく煮るのも5分ほどでできるし、スープや蒸したり、毎日のように活躍しています。それから茹でものには中華鍋がおすすめで、ふきこぼれないし、口が広いから麺や青菜も入れやすくて便利です。チタン製は少し高いですが、絶対に錆びることがないし、軽くて熱伝導がよく、すぐ沸くから、一生モノだと思います子どもと向き合おうと思うと、真剣に調理できる時間って20分くらいしかなくて、できることも限られてくる。10分、15分をなんとかして “5分” に短縮したいからこそ、ちょっとした工夫や道具選びが重要で、それがきっと日々を変えてくれると思っています」■日々使うものこそ、納得のいくものをそんな近藤さんに体験していただいたのが、“肌と地球にやさしい” がコンセプトの「ヤシノミシリーズ」の洗剤。「生徒さんも気にするし、教室に置くものはひとつひとつ、納得いくものにしたいなと思っています。じつは長年サラヤさんのハンドソープや除菌スプレーを使用しているので、すでに信頼感もありました。植物性のものは油落ちが気になりますが、『ヤシノミ洗剤』は泡立ちも油落ちも思っていたよりもよくて、肌もカサカサになることが減りました。国産のもので手頃な価格なのもうれしいですね」また、これまでは強い香りが苦手で、柔軟剤は使っていなかったという近藤さん。使ってみた感想は?「いつも洗濯物は、洗面所に除湿機を置いて乾かしているので、臭いがきちんと取れるかどうかが気になって、いろいろな洗剤を試しているところでした。『ヤシノミ洗たく洗剤』でも洗ってみましたが臭いが気にならないので、しっかり洗えていると実感しています。柔軟剤を使ってみたところ、シワのつき方が浅くなり、洗濯がラクになったようです。『ヤシノミ柔軟剤』は、柔軟剤にはめずらしく “無香料” なので、これなら使い続けられますね」 ■前向きに、力を抜く家事子育てをしながら「ていねいな暮らし」は難しい、という近藤さん。ママたちは、もっとていねいさから解放されてもよいのでは? と話します。「できないことを悲しむのではなく、かといって極端な時短や手抜き料理のようなもので済ませたくはなくて。だから、前向きに工夫することができたらいいと思うんです。先日出した本、『重ねて煮るからおいしいレシピ』で紹介したような、鍋に入れてちょっと火にかけるだけでできる、無理をせず、ちょっとおしゃれに、おいしく仕上がる料理を目指しています」「ていねいな暮らしにこだわりすぎず、時間は子どもと穏やかに過ごすことにかけて、どこかほかのところで力を抜いてもいいんじゃないかと思います。自分に向いているかどうかもあって、私は作り置きよりも、さっとできるものの方が向いているようです」子育てで “できないこと” を前向きにとらえ、自分が “ストレスだと感じていることを減らす” ことが、近藤さんがやさしいママでいられる秘訣。子育ては、優先順位をつけられるようになることも大切だと話します。「子どもが生まれるとできなくなることも多いけど、すべてがそうではなくて、子どもがいるからこそできたり、頑張れることもある。慣れてくると、家事も仕事もこなせるところもあるから、こんなにできて私ってすごい! と、自分を褒めてあげることも大切だと思います。一人目のときは、こんな風には全然思えなかったですね。よく2人目を考えている人から相談されるのですが、この育児スキルを活かさない手はないとよく話しています。こんなに苦労して積み上げた育児スキルを、一人だけにとどめるのはもったいないと思います」最後に、さっと作れて子どもと一緒に楽しめる、クッキーのレシピも教えていただきました。■近藤さんちの「オートミールクッキー」の作り方<作りやすい分量>A・オートミール 60g・薄力粉 55g・塩 小さじ 1/4・ベーキングパウダー 小さじ1/4B・ココナッツオイル 大さじ2 (菜種油や太白ごま油など好みのものでも)・牛乳 大さじ2 (豆乳に代用可能)・メープルシロップ 大さじ2<作り方>1、A を合わせ、よく混ぜる。2、B をボウルに入れて混ぜ、1を加え粉っぽさがなくなるまでヘラで混ぜ合わせる。3、天板にオーブンペーパーを敷いて生地を乗せ、濡れた手で 20cm×20cm厚さ3mm ぐらいになるように広げる。4、180度のオーブンで10分ほど焼く。一度オーブンから取り出し、食べやすい大きさに包丁で切る。さらに10分ほど香ばしい色がつくまで焼く。*ゴマやナッツを加えるのもオススメです。<近藤さん流“子育ての秘訣”まとめ>1. 子育ては、ある程度誰かに甘える。2. 前向きに手を抜く3. 片付けやすい空間作り4. 子どものおもちゃは色を統一する5. 時間を有効に使うための道具選び6. 優先順位をつける 取材/文:赤木真弓 撮影:林ひろし[PR]サラヤ株式会社 【やさしいママのひみつ 一覧】
2017年03月27日料理家さんたちのお仕事の裏側にある、ご自宅での暮らし方。料理家であると同時に、ひとりの妻であったり、ひとりの母であったり、ひとりの女性でもある彼女たち。この【私の家仕事】では、そんな料理家さんたちの毎日の暮らしの中にある「家仕事」について教えていただいています。今日は料理家・みないきぬこさんに教わる、みないさん家の「とりあえず」のおつまみレシピ。ご主人がお腹を空かせて帰ってきた時に、ひとまず晩酌を始めたい時に、ちゃちゃっと作ることができるこんなメニューが大活躍します。■むしゃむしゃ食べたい!チキンのアジアンサラダ身体が野菜を欲している時には、こんなおつまみをむしゃむしゃどうぞ!<材料>(2人分)・ささみ2本A(ナンプラー小さじ1こしょう少々)・香菜1束(30g)・細ねぎ20g・きゅうり1/2本・大葉2枚・かいわれ1/2パックB(ナンプラー大さじ1/2、ポン酢大さじ1/2サラダ油小さじ1、レモン汁小さじ1、砂糖小さじ1/2)【1】ささみは所々フォークで刺し、Aをもみ込んで5分ほど置きます。ラップをしたらレンジで1分加熱しましょう。粗熱が取れたら細くさきます。【2】香菜、細ねぎはざく切り、大葉は千切り、きゅうりは縦半分に切ってから斜め切りに。すべてを合わせて冷水に5分ほど放し、水気をきります。【3】ボウルに、1と2とBを加えて和えたら出来上がりです。みないさんのひとことポイント「パクチーが苦手な方は三つ葉や、レタスで代用を。夏にはトマトや、さっとゆでたゴーヤをプラスしてもおすすめです。旬の野菜をひとつ取り入れて、アレンジしてみるのもレパートリーが増えてお料理が楽しくなると思いますよ。」■お酒がすすむ豚バラザーサイ炒めしっかりした味付けのこちらはビールにぴったり。ぐいぐいお酒も進んじゃいそうなおつまみです。<材料>(2人分)・豚ばら肉120g・ザーサイ40g・キャベツ1/4個分(200g)・にんにくみじん切り小さじ1/2・ごま油小さじ1A(オイスターソース大さじ3/4、黒酢(または酢)小さじ1、こしょう少々)【1】豚肉は4cm幅に切る。キャベツは一口大に切る。【2】フライパンにごま油、にんにくを入れて中火にかけ、香りがたったら豚肉、ザーサイ、キャベツを順に加えて炒める。Aで調味する。【3】お好みで、粗びき黒こしょうをかけたら出来上がりです。みないさんのひとことポイント「ザーサイのしっかりとした味付けと豚肉のうまみが合わさって、お酒のおつまみにも、ご飯のお供にもよく合う一品です。にんにくを控えめにすれば、お弁当のおかずにもおすすめですよ。」みないさんに教えてもらった、「とりあえず」のおつまみレシピ。ちゃちゃっと作れるこんなメニューで、とりあえずの食卓にも大満足。今夜は大きな「ごちそうさま」の声が聞こえそうです。=写真・文:宮城=食のはなし 私の家仕事 レシピ <プロフィール>みないきぬこさん料理研究家の枝元なほみさんのアシスタントを務めた後に独立。雑誌やTVなどで活躍するほか、女子栄養大学で非常勤講師として調理実習の講義も行う。家ではひとりの女の子を育てるお母さん。著書に「はじめてのストウブ(池田書店)」「萌え断(河出書房新社)」「大豆で美味しい毎日レシピ(エイ出版社)」など。【料理家・みないきぬこさんの本はこちら】「はじめてのストウブ素材別シンプルおいしいレシピ 」 池田書店「萌え断」 河出書房新社
2017年03月17日建築業界に関わるその道の専門家達がその英知を結集させ建築の明日を切り開く事を目的とする頭脳集団、HEAD研究会。そのHEAD研究会とLIMIAが共同で開催することが決定している「リノベコンペティション2017」に先立ち、理事長である松永安光氏にインタビュー。建築分野の中でのリノベーションというジャンルとは何か、そしてその今後はどうなっていくべきか、などをたっぷりお伺いしてきました!建築家だけでなく、建材、部品ディーラー、住宅メーカー、工務店など建築分野に携わる多数の専門家によって、建築分野の質の向上とその未来を切り拓いていく活動を推進するのがHEAD研究会。そのHEAD研究会と我がLIMIAがタッグを組んで企画する「HEAD研究会×LIMIAリノベコンペティション2017」が開催されます。このコンペに先立って理事長を勤める松永安光氏をキャッチ。大きな変革期を迎えつつある建築業界の今後や、それに付随してのリノベーション分野の立ち位置の変化。加えて今回のコンペ参加者に対してのアドバイスなどを語って頂きました。HEAD研究会×LIMIAリノベコンペティション2017とは?HEAD研究会とは、厚いベールに包まれた「建築」というジャンルの風通しを良くする存在ーまずはHEAD研究会を設立された動機から伺いたいのですが。「私は当時、鹿児島大学を辞して東京で再び実務に戻ったばかりでしたが、身近にいたある人から建築業界の現状に問題提起をされました。今の建築業界に関わっている人の大半は、例えば仕事を頼んだ時でも、ユーザーに対して何も情報を開示しないで、そちら側だけで勝手に進めてしまうきらいがある。ビジネスというものは、ユーザーファーストでしっかりユーザーの意向を汲み取った上でのサービスを提供するものだと思うが、建築業界はあまりにも大上段からモノを言い過ぎる。こういうのはダメなのではないか、こういう事をしていると先がないのではないか、と感じている。そうではなくて、もっとキチンと自分達のサービスの質を高めて、対等なビジネスモデルを構築するのが必要なのではないか、そんな問いかけを貰いました。事実、自分が経験してきた中でも確かに思い当たる節がありました。簡単に言うと建築家先生が主で、仕事を依頼している方が従という関係性ですよね。加えて実際に作業をする現場で動いてくれている、例えば職人さんんなども待遇が悪いとか、そういった話もよく耳にしました。つまり非常に閉ざされた業界であったわけです。これをもっとオープンな、風通しの良いカタチに変えていかない限り建築業界の先は本当にないのかもしれない、只でさえ日本の建築業界は世界と乖離したガラパゴス状態で、しかも今のシステムを漫然と続けていけば間違いなく衰退してしまう。そんな危機感から業界全体を繋ぐ非営利団体のようなものが必要という考えに至りまして。ではまずは研究会という体裁を取ってやってみましょう、と。建築のオーソリティである東大大学院教授の松村秀一さんにも協力を仰いで副理事長になっていただきました。ーHEAD研究会の存在意義はどのようにお考えでしょうか。「まず大前提として、先ほども申し上げたように建築というのは今後斜陽産業と化していくのは明白なのです。人口も少なくなってくるなかで建物は飽和状態。では私たちはその流れの中で、どういう方向に舵を取っていかなければならないのか、ということこそがそっくりそのままHEAD研究会の存在意義となります。具体的にはまず鎖国ガラパゴス状態を抜け出すための国際化を考えていく事、そしてもっとオ−プンに情報を発信してエンドユーザーとの接点を構築していく事。それともう一つ、建築のストック化にいかに対応していくか、ということですね。これは先の国際化というテーマとも密接に関わってくるのですが、日本では現在、新築事業は全建築産業の80%を占めています。しかし国際的な基準で見ると、新築というのはわずか20%程度に留まっているのです。日本では800万戸も空き家があるといわれているのですが、それなのに毎年100万戸も新築されている現状がある。これはやはりどう考えてもおかしいと。これからは建築産業は確実にストック社会になっていくのは明白なので、そのすでにあるストックをどうやったら活かせるか、ということにもっと力を注いでいくべきなのではないか、ということです。そこで議題として上がるのがリノベーションという分野です。私たちの時代にはリノベーションはほんの小さい分野でしかなかったのですが、まず松村さんがリノベーション協議会というのを始めていました。その精鋭メンバーをHEAD研究会に招いたカタチで活動していたのですが、すぐに彼らの活動が活発になって。それがあまりにも大きくなっていったので今ではHEAD研究会とは別のチャンネルとしてリノベーションスクールというものも運営しております。ー一昔前の日本はリノベーションというものは二次的な産業であったというわけですね。「そうです。日本の建築文化というのは先進国の中でも変わっていて、例えばヨーロッパなどは歴史保存的な政策、考え方もあって、既存の建物をどうリノベーションするか、ということが建築だという考え方が根底にあるわけです。世界的に見るとそちらの方が主流なんですね。でも先ほども申しましたように我が国では新築こそが建築を中心という考え方が依然としてある。これを変えていかなければならないし、変わっていくと思っています。」ー現在の主な活動内容は?「一番はエンドユーザーに対する情報開示ですね。例えば建材や部品など、今どんなものがあってどのように使われているか、をエンドユーザーに知って欲しいという側面からの活動がまず根幹にあります。一例として我々HEAD研究会では毎年ベストセレクション賞というものを認定していまして、そういった活動からまずは知っていただければと考えています。それにタスクフォースというラボのような活動をやっております。こういうことを民間レベルでやっているところはあまりないと思いますし、その道のトップの方々を招いているので、国内最高レベルであるのは間違いないですね。もう一つ、ユーザーファーストとはどういうことかというと、ユーザー=発注主と直接接している不動産管理業がまず大事だ、ということでその部門にも力を注いでいて、アイデアを持っている造る側と、造って欲しい不動産オーナー側との接点を繋げるということにも注目していますね。研究会では造る側との関係が平等なので、健全ですよ。大人のクラブ活動みたいなものですかね(笑)」大きな変革期を迎えたなかで、リノベーションはどんどん存在感を増している。ーストック社会になってきたということでリノベーションが存在感を増している、そのようなドラスティックな大きな流れが生まれている中で、これからの建築業界はどういう方向に向いていくと思いますか?「これからはエネルギー問題が最重要課題となってくるのは明白です。この問題は建築分野だけではなくて、社会全体の課題としてエネルギーをどう調達するか、どう解決するか、というのが最重要になってきます。それに関しては我々も約一年前ぐらいから活発に動いているところです。現実を見ると今、ビジネスが急速に変わっています。クルマにしたってパワーソースがガソリンから電気になっていくのは明白なので、じゃあその電気はどうやって調達するのか。それ一つの事例で世界がガラッと変わっていってしまうわけです。そういった意味で行く末を常に見据えていかなければならないわけですよね。例えばオフグリッド的な考え方に世界が動いていけば自給自足が当たり前の世界へと変わっていくわけですし、AIの研究などもどんどん進んで行く中で結果、世界がどういう方向性に舵をとっていくのか分からないわけですよ。社会の変化が急速になっている時代なので、その中で柔軟に変われるように、常にモデルチェンジが出来るように準備しておかないといけない。」ーそうする為にはなにが必要だと思われますか?「自由な発想ですね。一つのアイデアに対して否定から入るようなことをしない姿勢が大切になってきます。今は刹那的に物事が変わる時代になってきているんですね。ポップアップというんですが、そのぐらいのスピード感を持って変えていかないと。事態が変化した時にどれだけ機敏に反応ができるか。それが一番大事になってくると思いますね。」ー今後のリノベーションに関して具体的なアイデアなどあればお聞かせ下さい。「これは3つあります。一つはDIY。これはもうユーザーの潜在的欲求からくるものだと思っています。根源的に自給自足なものに戻っていくということですね。ですが、ツールが問題なんです。ツールがプロ用のものがほとんどで、DIY用途を想定したものがまだまだ少ない。ですからDIYに特化したツールの商品開発などを現在進めておりますね。家庭の主婦でも使えるような直感的に使えてコンパクトなもの。それは具体的に動いていますね。それともう一つ、800万もの空き家があるという話はしましたが、これらの問題点は、快適な居住空間ではないものが多いということ。具体的に言うと温熱効果、断熱材ですね。大抵空き家となっている物件は旧いものが多いので、断熱材が入っていないのでとても住めたものではないものが多いんです。で、我々が進めているのはエネルギー分野とも関連してくるのですが、セルフリノベで断熱性を高めるという考え方ですね。つまり今ある空き家達をゼロエネルギーハウスにする。具体的には何かというと、誰でも扱える断熱材や、誰でも扱える断熱に関してのノウハウを蓄積していこうという試みですね。実際に各地で実践し始めています。旧い空き家を使ってね。3つ目は耐震性です。これに関しては我々も非常に重大な課題と捉えています。現状ある建物に新たに耐震性を確保できるような技術を構築していければと考えています。現状リノベーションというジャンルは成長していますが、本質的な部分で模様替えの域から踏み出せないでいるのはそういった理由もあると思っています。」我々にとってもヒントとなるストーリー性を重視したコンペ作品に出会えるのを楽しみにしています。ー今回、LIMIAと合同で行われるコンペ(2017年3月13日より開始)について、参加者の皆さんにアドバイスなどはありますか?「我々にとってのヒントになるようなものが望ましいですね。我々が見た事もないような発想を提案していただけばと思っています。問題定義からの解決という、しっかりとしたストーリーがあるものがよいですね。よそいきの杓子定規ではない、人の生活に息づいている題材こそ我々が重視すべき事柄であると考えていますので、それを皆さんと一緒に考えていけたらいいですね。」HEAD研究会×LIMIAリノベコンペティション2017の応募要項はこちら↓↓ストーリーを重視したリノベコンペ「HEAD研究会×LIMIA リノベコンペティション2017」を開催:藤川経雄Photo:小久保直宣(LIMIA編集部)
2017年03月15日慌ただしく帰宅してからごはんの用意をすると、主菜を作るのが精一杯になって、つい野菜の副菜を省略しがち。「野菜不足にならないかしら」と心配になります。「野菜を洗って、切って、加熱して・・・という作業は手間がかかるので、つい省略したくなります。そんな時こそ、野菜料理でも『サキドリ』と『作りおき』を活用しましょう」と料理研究家の田内しょうこさんは話します。今回は時短調理の3つのコツとおいしい時短レシピをご紹介します。【田内しょうこ プロフィール】アメリカ・カリフォルニア州の女子大を卒業後、出版社勤務を経てフリーに。雑誌・ウェブなどメディアで料理レシピを提供するほか、企業向けセミナー、育休ママ向け時短料理ワークショップ、時短料理教室、食にまつわる取材やライティングなど幅広く活動。著書に『時短料理のきほん』(草思社)、『忙しいママでもできる! 毎日の時短ごはん』(辰巳出版株式会社)などがある。Blog: Twitter: @oyakogohan ■コツ1:スライサーを活用して「野菜の塩もみ」を常備スライサーは目新しい調理器具ではないけれど、意外とうまく使いこなしている人は少ないかもしれません。「スライサーを使って野菜をまとめて切り、塩もみを作りおきしておけば、そのまま食べることもできるし、料理にも使えます」と田内さん。子どもがお手伝しやすい作業なので、子どもにまとめて切ってもらえば大助かりです。田内さんのおすすめはきゅうりの塩もみの常備。冷蔵庫にそれがあれば、そのまま食べられるだけでなく、しらすあえ、ちらし寿司、ヨーグルトサラダ、サンドイッチの具、冷汁などいろいろな料理にも使えます。「きゅうりの塩もみのサンドイッチはヘルシーだし、子どものおやつにもおすすめです」。■コツ2:切った野菜を「サキドリ」で常備2つ目のコツは、野菜を時間のある時や、ついでの作業で多めに切って冷蔵庫に常備しておくことです。「それだけ?」と思ってしまいそうですが、「切った野菜がある、という安心感は思ったよりずっと大きいので、ぜひ試してください」と田内さん。切った野菜があると「みそ汁の具材にしよう」などと、野菜のちょい足しも気軽にできて、野菜の摂取量も増えそうです。「例えば大根を4cm程度の長さにまとめて切って保存しておけば、汁物の具材にすぐに使えるだけでなく、加熱して味つけすれば立派な一品になります」と、簡単なレシピを紹介してくれました。●大根とツナ煮【材料】 4人分大根のまとめ切り 2カップ分ツナ缶(オイル漬け) 1缶水 1・1/2カップ(A)酒 大さじ2しょうゆ 大さじ1みりん 大さじ1【作り方】1. 鍋に水と大根を入れて火にかけ、煮立ったら(A)とツナを缶汁ごと加えて中火で5分ほどに煮る。2. 鍋に入れたまま冷まし、食べる時に再び温める。傷みやすい印象のある切った野菜も、保存容器やビニール袋に入れて保管しておけば4、5日ほど日持ちします。 ■コツ3:ゆで野菜を常備すれば、そのまま料理に使える田内さんによると、切った野菜だけでなく、ゆで野菜も常備しておくと便利だそうです。「少量しか使わない時に、ついでに多めにゆでて保管しておけば、簡単に野菜の副菜が一品できます」。ゆでて保存に向く野菜は、キャベツ、白菜、ほうれん草などの葉物からにんじん、さつまいも、じゃがいもなどの根菜類などだそうです。ゆでたほうれん草を使った、子どもに人気の一品のレシピを紹介してもらいました。●ほうれん草のチーズ焼き【材料】 4人分ゆでほうれん草 6株分冷凍コーン 大さじ山盛り3マヨネーズ 大さじ2ピザ用チーズ 適量【作り方】1. ゆでほうれん草はざく切りにする。2. ほうれん草、コーンをマヨネーズであえる。3. 耐熱皿に 2 を入れ、ピザ用チーズをのせてオーブントースターか魚焼きグリルで焦げ目がつくまで焼く。「塩もみ」「切った野菜」「ゆで野菜」を常備、というちょっとした心がけで「冷蔵庫にすぐ使える野菜がある」と、心に余裕を持ってごはん作りができますね。協力: 『忙しいママでもできる! 毎日の時短ごはん』(辰巳出版株式会社)
2017年03月01日春から入園、入学、職場復帰など新生活が待っているママにとって、この時期は家事の手間を見直すいいチャンス。特に料理は、ちょっと見直してみると、手間がぐんとラクになる可能性大です。そこで、時短料理の著作を多数出版、育休ママ向け・時短料理ワークショップも行っている田内しょうこ先生に、忙しいママでもできる毎日のごはん作りの時短テクニックを伺いました。【田内しょうこ プロフィール】アメリカ・カリフォルニア州の女子大を卒業後、出版社勤務を経てフリーに。雑誌・ウェブなどメディアで料理レシピを提供するほか、企業向けセミナー、育休ママ向け時短料理ワークショップ、時短料理教室、食にまつわる取材やライティングなど幅広く活動。著書に『時短料理のきほん』(草思社)、『忙しいママでもできる! 毎日の時短ごはん』(辰巳出版株式会社)などがある。Blog: Twitter: @oyakogohan ■あなたのごはん作り、どこを「時短」できる?時短ワザや時短調理器具の情報は世の中に溢れているけれど、自分に合ったものを取り入れることが大切。どれくらいの頻度で買い物に行くか、1日や1週間の中でいつ料理時間をとるか、など料理への向き合い方は人それぞれ。そして合う時短方法も人それぞれ異なります。やみくもに「いいな」と思って新しい時短情報を取り入れても、続かなかったり、買った道具をすぐ眠らせてしまったり、という結果に陥りがちです。「ごはん作りで何に時間がかかっているか」「作業の中で何を苦手に感じているか」と振り返ってみると自分に合った時短の方法が見つかる、と田内しょうこさんはアドバイスします。■ちょっとだけ「サキドリ」習慣でごはん作りをラクに田内さんおすすめの「サキドリ」は、次以降のごはんの準備を、あらかじめしておくこと。ごはんを作る時に、「ついでに多めに材料を切っておく」「ついでに多めに加熱しておく」、買ってきた材料を冷蔵庫にしまう「ついでに下味をつけておく」など、ちょっとしたついで作業を事前にしておくだけです。「買った肉や魚を、冷蔵庫に入れる時に下味をつけて保存しておけば、味もしみてそのまま加熱するだけでおいしい料理ができる上に、日持ちもよくなります」「肉を炒める時は使う分量より多めの肉を炒めておけば、次のごはんで使え、一つの調理作業で次のごはんの下ごしらえもできることになります」というように、ちょっとした「サキドリ」習慣は、手間が省ける上においしくなったり、保存期間がのびたりといいことづくめのようです。 ■肉を多めに炒める「時短肉野菜炒め」例えば肉野菜炒めでも「サキドリ」ポイントはいくつかあります。まず、野菜をあらかじめ「サキドリ」してまとめ切りしておけば、切る手間が省けます。肉は、肉野菜炒めで使う量より多めに塩味で炒めておきます。余る肉は次のごはんの「サキドリ」分として保存。その肉は、翌日中華丼や回鍋肉など別の料理に利用できます。このように炒めものは途中まで「サキドリ」しておくことが時短につながりますが、煮ものは、いっそ最後まで多めに作ってしまう方が味もしみておいしいなど、どこまで「サキドリ」すればいいかは調理方法によっても異なります。下の表を参考に、自分に合いそうな時短方法をぜひお試しあれ。 協力: 『忙しいママでもできる! 毎日の時短ごはん』(辰巳出版株式会社)
2017年02月28日料理家さんたちのお仕事の裏側にある、ご自宅での暮らし方。料理家であると同時に、ひとりの妻であったり、ひとりの母であったり、ひとりの女性でもある彼女たち。この【私の家仕事】では、そんな料理家さんたちの毎日の暮らしの中にある「家仕事」について教えていただいています。今日は、料理家・みないきぬこさんの家族のごはんを作る場所であり仕事場でもあるそのキッチンにお邪魔して、キッチン収納についてお話を伺いました。■ 職人さんに作ってもらったオーダーメイドの食器棚みないさんのキッチンにある大きな食器棚は、ふらり立ち寄ったイベントでたまたま出会った職人さんにオーダーメイドで作ってもらったもの。ブナの木で作られた食器棚は、年を重ねるごとに色が変わって味わいが増してきたといいます。大人数になることもある撮影では作った料理をその場でふるまうことも多く、同じうつわも6-8枚ほどは用意するとおっしゃるみないさん。そのたくさんのうつわやカトラリーのすべてを入れられる、収納力抜群な食器棚です。みないさん「もともとあったキッチンの作り付けの棚は高いところにあるから、たくさんのお皿を出したり仕舞ったりするのは大変だったんです。でもこれなら大丈夫。昔ながらのガラス張りの食器棚をイメージして作ってもらったから、中が見えてどこに何が入っているかもすぐ分かります。」<写真:左上から時計回りに>・左上:撮影に備えて、同じうつわを複数揃えるみないさん。その出し入れが楽になるよう設計されています。・右上:引き出しの中はカトラリーや豆皿を並べて。天板が一部ガラスになっているから、豆皿を見せて収納することが可能です。・右下/左下:たくさんのカトラリーたちもこの通り。この収納力はオーダーメイドならではのもの。■ ヴィンテージマンションの趣ある壁面収納は見せる収納使いにヴィンテージマンションの一室にご自宅兼スタジオを構えるみないさん。前の人の住まいをそのまま使用しているという部屋には、どこか趣が漂います。キッチンの壁1面にある壁面収納は「見せる収納」使いに。ストウブのお鍋をそのまま飾ったり、年度違いの手作り梅酒や梅ジュースなどを並べて目でも美味しく楽しみます。下から2段目にある、アルミのツボと竹製のかごは旅先のチェンマイで出会ったという蒸し器。かごにさらしを敷いて、もち米を炊くことも。ホールのスパイスをすって、オリジナルのスパイスを作るのが好きなみないさん。お気に入りのすり鉢は地元の輸入品店で出会ったもの。ガラス製のキャニスターやジャーもまとめて、見せる収納に。タイのチェンマイから持ち帰ってきたという蒸し器をふと覗けば、そこにはたくさんのレストランやお店などのショップカードが。6歳の年長さんになるというみないさんのお嬢さまの可愛らしいイタズラ収納になんだかほっこり。毎日の暮らしをより楽しく彩る家仕事。日常が詰まったキッチン収納からは、まるでそのご家庭の色とりどりの物語が溢れ出てくるかのようです。キッチンに詰められた物語に想いを馳せて、今夜はどんな料理を作りますか?=文・写真:宮城=暮らしのはなし 私の家仕事 <プロフィール>みないきぬこさん料理研究家の枝元なほみさんのアシスタントを務めた後に独立。雑誌やTVなどで活躍するほか、女子栄養大学で非常勤講師として調理実習の講義も行う。家ではひとりの女の子を育てるお母さん。著書に「はじめてのストウブ(池田書店)」「萌え断(河出書房新社)」「大豆で美味しい毎日レシピ(エイ出版社)」など。【料理家・みないきぬこさんの本はこちら】「はじめてのストウブ素材別シンプルおいしいレシピ 」 池田書店「萌え断」 河出書房新社
2017年02月28日パピマミをご覧の既婚男性の皆さん、妻に恋してますか?夫が妻に作る“料理”がカギとなる1月28日公開の映画『恋妻家宮本』と、パパが作った料理を家族みんなで食べる“共食維新”を掲げ、パパ料理の普及を目指す『日本パパ料理協会』がコラボレート。料理を通じて、夫婦のコミュニケーションを高めるためのヒントを3回シリーズで紹介してきましたが、いよいよ今回が最終回となります!最後までお付き合いのほどよろしくお願いいたします。●料理がつなぐ夫婦の絆『恋妻家宮本』とは――。阿部寛さん、天海祐希さんという豪華なキャストが夫婦を演じることでも話題の映画『恋妻家宮本』。優柔不断な中学校の国語教師、宮本陽平(阿部寛)と妻の美代子(天海祐希)は大学時代に知り合い結婚。27年の時を経て、1人息子の結婚をきっかけに夫婦水入らずとなったものの、できちゃった婚だったため、結婚後初めての二人だけの生活はなぜかギクシャク。互いにうまく伝えられない思いを抱えながら日々を過ごしていたある日、陽平が美代子の書いた離婚届を発見してしまったことから、改めて夫婦について考えていくことになるのです。『家政婦のミタ』『女王の教室』『○○妻』など数々のヒットドラマの脚本を手掛けてきた遊川和彦さんがベストセラー作家・重松清さんの『ファミレス』を原作に、脚本だけでなく、初めて監督まで挑戦した作品です。●恋妻家料理は家ごとに違うそんなこの作品でカギを握っているのが“料理”。主人公の陽平は、新たな趣味として通っている料理教室で習った料理を妻の美代子に作ります。夜、一緒にお酒を飲む二人の前に並ぶおいしそうなおつまみの数々ですが、美代子は微妙な反応しかしてくれません。これほど凝った料理を作ったのに、いったいなぜ?しかし、この陽平が作った料理が、すべての妻に喜んでもらえないわけではありません。美代子にとっては喜べるメニューではなかっただけです。二人として同じ人間がいないように、同じ夫婦は二つとしてありません。もちろん、同じ妻もいません。それぞれに好みもあれば、それぞれに食べたいタイミングもあるのです。ハッキリ言って難しすぎます(汗)。では、常日頃、妻へ料理を作っている日本パパ料理協会に所属する飯士たちは、具体的にどんな恋妻家料理で妻を喜ばせてきたのでしょうか?今回は、過去、妻を喜ばせることに成功したパパ飯士たちのレシピを紹介します!●妻の郷愁を誘う関西風雑煮~五十嵐パパの場合〜結婚3年目に迎えたお正月。当時、妊娠中で苦労が絶えなかった妻のために五十嵐パパは一念発起します。もともと料理は好きだった五十嵐パパですが、そのときばかりは最高のものを食べてもらいたいと、わざわざ築地まで行って食材を選んだそうです。作ったのは“お雑煮”。シンプルな一品ではありますが、そこには五十嵐パパの愛情が詰まっていました。関東出身の五十嵐パパは、それまでお雑煮を作るときはカツオだしをひいていたのですが、関西出身の妻を喜ばせようと、昆布だしにチェンジ!慣れないながらも築地で買ったいい昆布で丁寧にダシをひき、妊娠中の妻を思い、優しいお雑煮を仕上げたのです。事前に予告されていなかった妻はもちろん喜んで完食。懐かしい味を存分に楽しんでくれたそうです。<五十嵐パパ流・関西風雑煮のレシピ>【食材】・水・カマボコ・こんにゃく・大根・ごぼう・新巻鮭(あらまきじゃけ)・いくら・お餅【調味料】・だし用昆布1枚・みりん・醤油・料理酒【手順】1.昆布でダシをひく2.食材をカットカマボコは角切り。こんにゃく、大根は細く板状に切る。新巻鮭もサイコロ状に切る。ごぼうは笹がき。3.だし汁にカットした食材を投入しばらく煮たら、みりんと醤油を1対1の割合で入れて、料理酒大さじ4杯を入れ、またしばらく煮る。4.最後にふかしたお餅を入れていくらをのせて完成----------食材的には五十嵐パパが食べ慣れたものだったそうですが、ダシを変えることで恋妻家料理に。それまでは主にカレーやシチューを作っていたという五十嵐パパの思いがあふれるこの逸品は、言うなれば“恋妻雑煮”だったのでしょう。●結婚のきっかけを作ったアクアパッツァ~勝間パパの場合〜勝間パパは、結婚から4年経った今でもことあるごとに妻からある料理をリクエストされるそうです。その料理は“アクアパッツァ”。実はこの料理には二人の思い出が詰まっているのです。勝間パパが初めて妻に“アクアパッツァ”を作ったのは、結婚する前、まだ付き合い始めたばかりのころでした。その当時は言い合いになることも多く、よくケンカをしていた二人。あるとき、ケンカをしてお互い連絡を取らない期間がしばらく続き、「もう終わりかなぁ〜」なんて思っていたタイミングで妻から勝間パパに「ご飯作ってうちで食べませんか?」というメッセージが届きました。かつて料理人をしていた勝間パパは、これはチャンスと誘いを受けることにしました。一緒に商店街に買い物に行って、狭いキッチンで作ったのがその“アクアパッツァ”。実はケンカの原因は勝間パパ自身の劣等感だったそうなんですが、その思いを察した勝間パパの妻は、得意分野の料理を振舞う場を作って、その劣等感を払拭してくれたのです。別れの危機から起死回生の逸品で絆が深まった二人は、一緒に住むようになり、その年には入籍。今でもその思い出の料理を二人で楽しむ機会が多いそうです。<勝間パパ流・アクアパッツァのレシピ>【食材】・白身の魚(鯛、スズキなど)・アサリ・プチトマト(ドライトマトならベター)・黒オリーブ・ケッパー・イタリアンパセリ(普通のパセリでも可)・オリーブオイル・塩、コショウ【手順】1.魚に塩・コショウしてフライパンで皮目からソテー2.魚に焼き色がついたらアサリを入れる3.アサリが開いて出汁がでてきたら黒オリーブ、ケッパーを加え魚が半分浸るくらい水を加える4.水が半分くらい煮詰まったらオリーブオイル、イタリアンパセリを加え完成----------二人の間に結婚する前からの思い出の料理があると、それはもう鉄板ですよね。特に元料理人ということで味は確か。妻からしてみたらたまらないんじゃないでしょうか?●大切なのは、妻が喜んでくれることを考えて料理を作ることお二人が所属する日本パパ料理協会のFacebookとInstagramでは、“恋妻家”であるパパ飯士たちが妻に作った料理の写真をアップしていく『恋妻家料理のススメ』キャンペーンを実施中。お二人のような素晴らしい恋妻家料理のヒントを見つけることができるかもしれません!ぜひチェックしてみてください!妻に恋するパパ料理飯士たちの恋妻家料理エピソードの数々。楽しんでいただけましたでしょうか?いろいろなお話を聞いていると、どうやら大切なことは手の込んだおいしい料理を作ることではなく、目の前にいる妻のことをよく知って、他の人はさておき“自分の妻が喜んでくれることを考えて料理を作ること”なんだと感じました。ぜひ皆さんも、これを機に自分の妻のことをもう一度知るところから始めてみてはいかがでしょうか?【取材協力/日本パパ料理協会】・公式Facebook【映画】『恋妻家(こいさいか)宮本(みやもと)』2017年1月28日(土)全国ロードショー監督・脚本:遊川和彦原作:重松清『ファミレス』上下(角川文庫刊)出演者:阿部寛、天海祐希/菅野美穂、相武紗季、工藤阿須加、早見あかり、奥貫薫、佐藤二朗/富司純子 他上映時間:1時間57分・公式サイト●ライター/杉山ジョージ(兼業主夫放送作家)
2017年01月26日歌舞伎俳優の中村隼人と料理研究家・寺田真二郎がアットホームな雰囲気でお届けする料理トークバラエティ「メンズキッチン」と、映画『3月のライオン』がコラボ!主演・神木隆之介をゲストに迎え「メンズキッチン」特別編<ライオンキッチン>を放送することが決定した。羽海野チカ原作の大人気コミックを実写化する映画『3月のライオン』。幼い頃に交通事故で家族を亡くした17歳のプロ棋士・桐山零(神木さん)。父の友人の棋士の家に引き取られるが、そこでも居場所を見つけることができず、東京の下町で一人暮らしながら、孤独を抱えてすがりつくように将棋を指し続けていた。しかし、同じ下町に住む川本三姉妹との出会いや、ライバル棋士たちとの闘いによって、零は本物の愛を見つけていく…。神木さんのほか、有村架純、清原果耶、倉科カナ、佐々木蔵之介、加瀬亮、伊藤英明、豊川悦司ら豪華キャスト陣が集結する。本作の公開を記念し実現した今回のコラボレーションでは、前後編にわたり、映画にちなみ寺田さんが考案したオリジナル料理の「いなり寿司」や「カレーライス」作りに挑戦するという。もともと神木さんと中村さんは高校の同級生で、親友でもあるということから念願の初共演が実現。中村さんは、「高校時代からのテレビ共演の夢が叶いました!しかも、『メンズキッチン』に参加してからちょうど1年が経過した節目の年にゲスト出演してくれて本当に嬉しかったです」と共演を喜び、神木さんは「ついに来たか!と思いました(笑)隼人さんとはお互い違う業界にいるので、高校時代からいつ共演できるかな?と話していたんです。なので、今回“料理”というまた違った分野で一緒にものを作る機会が出来てとても嬉しいです!」とコメントした。映画『3月のライオン』公開記念 「メンズキッチン」特別編<ライオンキッチン 前編>は3月7日(火)23時~、<ライオンキッチン 後編>は4月4日(木)23時~女性チャンネル♪LaLa TVにて放送。『3月のライオン』前篇は3月18日(土)、後編は4月22日(土)より全国にて公開。(cinemacafe.net)
2017年01月26日パピマミをご覧の既婚男性の皆さん、妻に恋してますか?夫が妻に作る“料理”がカギとなる1月28日公開の映画『恋妻家宮本』と、パパが作った料理を家族みんなで食べる“共食維新”を掲げ、パパ料理の普及を目指す『日本パパ料理協会』がコラボレート。料理を通じて、夫婦のコミュニケーションを高めるためのヒントを3回シリーズで紹介していきます。●夫婦の間にある“料理ギャップ”『恋妻家宮本』とは――。阿部寛さん、天海祐希さんという豪華なキャストが夫婦を演じることでも話題の映画『恋妻家宮本』。優柔不断な中学校の国語教師、宮本陽平(阿部寛)と妻の美代子(天海祐希)は大学時代に知り合い結婚。27年の時を経て、1人息子の結婚をきっかけに夫婦水入らずとなったものの、できちゃった婚だったため、結婚後初めての二人だけの生活はなぜかギクシャク。互いにうまく伝えられない思いを抱えながら日々を過ごしていたある日、陽平が美代子の書いた離婚届を発見してしまったことから、改めて夫婦について考えていくことになるのです。『家政婦のミタ』『女王の教室』『○○妻』など数々のヒットドラマの脚本を手掛けてきた遊川和彦さんがベストセラー作家・重松清さんの『ファミレス』を原作に、脚本だけでなく、初めて監督まで挑戦した作品です。●料理ギャップを乗り越えろ!そんなこの作品でカギを握っているのが“料理”。新たな趣味として料理教室に通っている陽平は習ってきたいろいろな料理を美代子に作りますが、肝心の美代子は微妙な反応。これって多くの夫婦が体験している“夫婦間の料理ギャップ”なのではないでしょうか?育ってきた環境も違えば、味の好みも違う。一緒にご飯を食べる機会が多くても、ちゃんと気にしていないと意外とわかっていないものですよね。でも!妻に恋する夫ならそのギャップを乗り越えなければいけません!常日頃、妻へ料理を作っている日本パパ料理協会に所属する飯士たちは、それを乗り越えるためにいったいどんな料理を選んで作っているのでしょうか?●妻の憧れを叶える愛情ミートボール~樋口パパの場合〜樋口パパの妻は5人兄弟の4番目。実家は質素な生活をモットーにした節約生活をしていたそうです。そんな妻の子どものころの思い出の料理が、朝ごはんに食べていた市販の“ミートボール”。これをおかずに食べる白飯が本当においしかったと話していたのですが……よくよく話を聞いてみると、ミートボールの味の話が出てこない。そう、肝心のミートボールは上の兄弟の弁当に詰められてしまっていて、朝ごはんにまわってくるのは、残りのタレのみ。実は、“ミートボール”ではなく“ミートボールのあま~いタレ”をご飯に絡めて食べるのが好きだったそうなんです。でも、もちろん本当のところは、子どものころからちゃんとミートボールが食べたかったとのこと。それを聞いた樋口パパ。そんな思い出を語る妻に悲願のミートボール入りの弁当を持たせてあげようと腕によりをかけて作ったのです!みりんを多めに入れて甘みを強調し、水溶き片栗粉で白飯に絡みつく強いとろみをつけるのが妻の好感ポイントだそうです。このミートボール自体がおいしいのはもちろんのこと、何より幼いころの思い出や憧れを実現しているという“夫の心意気”こそが最高のスパイスになっているのは言うまでもないでしょう。今まで聞いたことがないという人も、一度、妻の“思い出グルメ”を聞いてみてはいかがでしょうか?●妻の窮地を救う豚丼~笠原パパの場合〜それは結婚10年目。笠原パパの妻が偏頭痛でダウンしたときのこと。その日の笠原パパは朝早い仕事を終え帰宅。夕方から家族で参加する夕涼み会のためにバタバタしていたのですが、どうも妻の顔色が良くない。そんな状況を知らない当時6歳の娘からは「おなかがすいた~!」という声が聞こえてきました。料理をするようになってちょうど楽しくなってきたところだった笠原パパは腕まくり!「任せておけ!」と、勢いよく冷蔵庫を開けて中を見回すと、良さそうな豚ロースを発見!苦しそうな妻と、お腹を減らした娘に豚丼を作ったのです。使った豚ロースが思いのほか高級だったこともあり、娘は豚丼にご満悦。無事に妻の窮地を救ったそうです。料理のレパートリーや味はもちろんのこと、シチュエーションも大切。妻が窮地に陥っているときこそ夫としては腕の見せ所なわけです。しかし!この話には続きがあるんです。ちょうど豚丼ができたころ、休んでいた妻がやってきて「何か作ってくれてるの?」と尋ねられたので、「あぁ、冷蔵庫にあるもので簡単にね」と得意げに話したところ、「えっ、その豚ロース使っちゃったの?それは今週にカツを揚げようと考えて買っておいたとっておきの良いお肉だったんだけど……」。妻からすると、とてもありがたいシチュエーションではあったのですが、ほんの少しだけがっかりさせてしまった部分もあったそうです。笠原パパはこれをきっかけに、料理をするときはちゃんと夫婦でコミュニケーションを取ることを大事にしよう!と考えているそうです。もちろん、こういうコミュニケーションも妻に喜んでもらうためには重要なので、大切なポイントですよね。----------お二人が所属する日本パパ料理協会のFacebookとInstagramでは、“恋妻家”であるパパ飯士たちが妻に作った料理の写真をアップしていく『恋妻家料理のススメ』キャンペーンを実施中。お二人のような素晴らしい恋妻家料理のヒントを見つけることができるかもしれません!次回も、日本パパ料理協会の飯士たちが作った恋妻家料理とその裏側にあるストーリーを紹介していきます!【取材協力/日本パパ料理協会】・公式Facebook【映画】『恋妻家(こいさいか)宮本(みやもと)』2017年1月28日(土)全国ロードショー監督・脚本:遊川和彦原作:重松清『ファミレス』上下(角川文庫刊)出演者:阿部寛、天海祐希/菅野美穂、相武紗季、工藤阿須加、早見あかり、奥貫薫、佐藤二朗/富司純子 他上映時間:1時間57分・公式サイト●ライター/杉山ジョージ(兼業主夫放送作家)
2017年01月19日パピマミをご覧の既婚男性の皆さん、妻に恋してますか?夫が妻に作る“料理”がカギとなる1月28日公開の映画『恋妻家宮本』と、パパが作った料理を家族みんなで食べる“共食維新”を掲げ、パパ料理の普及を目指す『日本パパ料理協会』がコラボレート!料理を通じて、夫婦のコミュニケーションを高めるためのヒントを3回シリーズで紹介していきます。●一人息子が巣立ったとき、夫婦はどうなってしまうのか?映画『恋妻家宮本』とは――。阿部寛さん、天海祐希さんという豪華なキャストが夫婦を演じることでも話題の映画『恋妻家宮本』。この映画では、今、子育てをしている夫婦がいつかは直面するであろう 「子どもが巣立った後、どうしたらいいのか?」という問題がつぶさに描かれています。優柔不断な中学校の国語教師、宮本陽平(阿部寛)と妻の美代子(天海祐希)は大学時代に知り合い、想定外の妊娠発覚から結婚することになります。それから27年。一人息子の結婚をきっかけに夫婦水入らずとなったものの、できちゃった婚だったため、結婚後初めての二人だけの生活はなぜかギクシャク。互いにうまく伝えられない思いを抱えながら日々を過ごしていたのですが、ある日、陽平が美代子の書いた離婚届を発見してしまったことから、改めて夫婦について考えていくことになるのです。『家政婦のミタ』『女王の教室』『○○妻』など数々のヒットドラマの脚本を手掛けてきた遊川和彦さんがベストセラー作家・重松清さんの『ファミレス』を原作に、脚本だけでなく、初めて監督まで挑戦した作品です。主軸を担う宮本夫婦だけでなく、彼らを取り巻くさまざまな夫婦の姿が描かれているこの作品でカギを握っているのが“料理”。新たな趣味として料理教室に通っている陽平が作る料理は、なかなか妻の心には届きません。●妻が食べたい料理は“夫が食べたい料理”とは違う初回となる今回は、日本パパ料理協会の会長飯士(はんし)である、パパ料理研究家の滝村雅晴さんに“妻が喜ぶ料理を出すために知っておきたいコツ”を教えてもらいました。『料理経験が少ない男性が料理を始める場合、多くの人は“自分の食べたいもの”を作るところから始めると思います。もちろんそれも悪くはないのですが、それは“男の料理”、つまり自分がおなかが空いたときに、自分が食べたいものを自分勝手に作るものなんですね。我々日本パパ料理協会が普及したい“パパ料理”は、家族のおなかが空いたときに、家族が食べたいものを、家族のために作る料理なんです。ここには自分軸か?家族軸か?という大きな違いがあるのですが、妻に対しても考え方は同じです。そう考えると、妻が喜ぶ料理とは、まず“妻が好きなもの”。これは当たり前ですよね。そして、“妻のTPOにあったメニュー”。日常の家庭料理は、前後の体調や、食べたもので調整しなければいけません。例えば正月明けなど食べ過ぎた朝は“ほうれん草とにんじんと豆乳のスムージー”のように軽いものを選ぶとか、そういった配慮も必要です。もちろん量も重要。男性目線で考える量ではなく、少量を少しずつ作るといったことも考えるべきです。これは味も同じ。妻本人が食べた後に「あ!これ、食べたかった味!」って言ってもらえる料理こそが、まさに妻が喜んでくれる料理ですよね。すごくシンプルに言うと、“夫が食べたい料理と妻が食べたい料理は違う”ということを認識することが一番大事です』●日本パパ料理協会会長飯士・滝村雅晴さんオススメの“恋妻家料理”2つでは、実際にどんな料理を作ればいいのか?滝村さんオススメの恋妻家料理を教えていただきました!●(1)鯛と生ハムのカルパッチョ※パパレシピ(3~4人分)【材料:A】・鯛(1さく)・生ハム(50g程度)・レタス(適量)・市販のすりおろしにんにく(大さじ1)【材料:B】・粗挽きこしょう(少々)・エキストラバージンオリーブオイル(大さじ1)・レモン(4分の1個)【作り方】鯛は斜めにそぎ切りして、皿にならべ、すりおろしにんにくをスプーンでぬり、生ハムを1枚1枚上にのせる。ベビーリーフをのせ、【材料:B】をかけて出来上がり。※妻の好みによっては粗挽きこしょうとレモンは多めでもOK!●(2)ゴーヤチャンプルー※パパレシピ(3~4人分:15分)【材料】・ゴーヤ(1本)・木綿豆腐(1丁)・卵(1個)・ごま油(大さじ1~)・塩(少々)・しょうゆ(大さじ1)・白ごま(小さじ1)・かつお節(ひとつかみ)【作り方】(a)ゴーヤは塩もみし、半分に切ってわたをとり7mm幅に切る。木綿豆腐は3~4cm角ぐらいに切る。(b)フライパンに火をかけ熱くなったらごま油を加え、ゴーヤを塩をふって炒めて透明になったら、豆腐を加えて炒める(先に豆腐に焼き色がつくまで焼いて取り出してからゴーヤを炒めるのもあり)。 卵を加えて、かつお節、しょうゆ、白ごまを加えて炒めて出来上がり。※アト辛おとな味:妻の好みによっては七味をかけてもOK!----------いずれも滝村さん自身が妻に作って喜ばれた経験があるメニューです。料理の経験があまりないという方でも作れる簡単なものなので、ぜひチャレンジしてみてください!日本パパ料理協会のFacebookとInstagramでは、恋妻家であるパパ飯士たちが妻に作った料理の写真をアップしていく『恋妻家料理のススメ』キャンペーンを実施中。滝村さんのオススメレシピの他にもたくさんの恋妻家料理のヒントを見つけることができるかもしれません!次回は、日本パパ料理協会の飯士たちが作った妻恋家料理とその裏側にあるストーリーを紹介していきます!【取材協力/日本パパ料理協会】・公式Facebook()【映画】『恋妻家(こいさいか)宮本(みやもと)』2017年1月28日(土)全国ロードショー監督・脚本:遊川和彦原作:重松清『ファミレス』上下(角川文庫刊)出演者:阿部寛、天海祐希/菅野美穂、相武紗季、工藤阿須加、早見あかり、奥貫薫、佐藤二朗/富司純子 他上映時間:1時間57分・公式サイト()●ライター/杉山ジョージ(兼業主夫放送作家)
2017年01月12日料理家、フードスタイリストとして活躍する、“totto(トット)さん”こと、黄川田としえさん。 <前編> に引き続き、子どもも自分も心地よいアイテムと、笑顔でいるための秘訣を教えていただきました。totto (黄川田としえ) さん息子さん:15歳、娘さん:10歳料理家・フードスタイリスト、「tottorante」主宰、食育インストラクター。メディアでのフードスタイリング、レシピ開発、出演などをはじめ、イベント企画・運営、料理講師など多岐にわたり活動中。家族のための1日限定レストラン「こどもレストラン」など、 子どもたちの心と体の成長をサポートし、家族で楽しめるワークショップを各地で開催中。著書に『食×職』(カナリア書房)、『tottoちゃんのかんたんdeco弁』(祥伝社)、『毎日のごはんと心地よい暮らし』(宝島社)HP: Instagram: @tottokikawada ■シミも思い出に。気にせず使えるリネン類黄川田さんの仕事にもプライベートにも欠かせないものは、リネンアイテム。「すぐに乾くし、使い勝手がいい。気軽に洗えるし、それが味になっていくから、服もリネンのものが多いですね。生地を買って洗いざらしたものや、アンティークのレースをテーブルに敷くこともあります。白いリネンは汚れを気にされる方も多いですが、私は子どもの記憶を大切にしたくて、誕生日などの特別な日に使って、これを敷かれた日は特別なんだなとわかるのもいいなと思いますね。 シミも思い出になるから、こぼしたっていいと思います。自分もそうでしたが、大人になったときにふとそんな記憶を思い出して、「懐かしい」と思うことがあると思いますが、そのときに親へ感謝する気持ちになったりするので、そういうことを残したいなと思っています」 「テーブルクロスとしても、ピクニックのときに敷いたり、川に入って濡れたときに体を拭いたり、首に巻いたり。マルチに使えるから、カバンに1枚あると便利ですよね。オリジナルで作ったクロスは、ハンカチより大きいくらいのサイズ。大判だと子どもが引っ張ってしまいますが、真ん中に敷くと食器も映えるし使いやすいですよ」もう一つ、リネンで作ったオリジナルアイテムは、自身がデザインしたエプロン。ポケットや肩紐など部分的な色使いがかわいらしく、ワンピースとしても使えそうなデザインです。「仕事の後、そのまま着て帰ることもあります。娘もお家で料理をするときは、エプロンをつけて手伝ってくれますね」 ■大切にしたい、肌触りの良さお子さんたちの服は、肌触り重視でコットンを選ぶことが多いのだとか。その中でもお気に入りは、娘さんが愛用する、スペインブランド「コンドル」のカラータイツ。 「色が鮮やかで、肌触りがいいので履きやすいよう。2、3歳くらいから履いている、娘のお気に入りです。サイズも幅広くあり、絶妙にいい色合いで選びきれないほど。全部がナチュラルな色合いにするのではなく、タイツで色をプラスするコーディネートが楽しいです。スペインのものはデザインや色がかわいいから、昔から気がついたら選んでいることが多いんです」 肌触りの良さをキープするために、洗濯洗剤は衣類にやさしいものを使いたいと話す黄川田さん。 「『ヤシノミ洗たく用洗剤』は無添加ですが、しっかり落ちる上にやさしい洗い上がりがするのでいいなと思います。 洗剤で無香料のものはあるけど、柔軟剤はなかなかないですよね。子どもたちが大きくなってきたので汗汚れが多く、リネンや白いものは特に汚れが落ちているか気になりますが、しっかり落ちている気がします。環境にもいいと思うと、気持ちよく使えますよね」 ■スキンシップを通して、たっぷり愛情表現この日、娘さんが「読んで」と出してきたのは海外の作家による絵本。旦那さんが古本屋で買い集めた、掘り出しものだそう。ソファにすわって絵本を読んであげる時間が、母娘のコミュニケーションにも役立っています。 「絵も素敵で、私が選ばないものなので、読んでいて面白いです。娘は小学生ですが、まだまだ甘えたい年頃。休みに仕事が入って、一緒に過ごせないようなこともあるので、常に抱きしめて、抱っこして、言葉でしっかり伝えてあげることが大切かなと思っています。小さくてわからなくても、いやだと言われても、泣いちゃっても伝えてあげる。今でも娘のことは抱っこしますが、息子にも頭を撫でたり、肩を叩いてあげたり、できるスキンシップはしたいなと思います。 抱っこしてあげるのも、きっと最後の日があると思うと少し寂しくなりますよね。できるうちに抱っこして、愛情を表現してあげたいですね」■自分の感情だけで動くと、子どものためにならない子どもたちに、言葉と態度できちんと愛情を伝えるのが、黄川田さんが子育てで大切にしていること。そうすることで、気持ちを切り替えて仕事を頑張れるのだそう。そして、家族や友人など、周りの意見に耳を傾けることも大切だといいます。 「子育てするなかで、人からいろいろなこと言われることは多いと思いますが、私はすべて受け入れて、そうなんだなと思うようにしています。意見を聞きつつ、自分はそれをどういう風に進めていくのか、そこで対立して関係を崩すのか、協力して見守ってもらうのかで全然変わります。そのときに自分にも、子どもにも良い方向を選んであげないといけないなと思います。自分の感情だけで動くと、子どものためにならないし、何も成長しないんですよね。一人で抱え込まないようにして、周りの意見をうまく取り入れながら、子どもとともに自分も成長していきたいです」 取材/文:赤木真弓 撮影:タドコロミズホ[PR]サラヤ株式会社
2017年01月11日今回の「やさしいママのひみつ」は、料理家、フードスタイリストとして活躍する、“totto(トット)さん”こと、黄川田としえさん。15歳の男の子、10歳の女の子のママです。totto (黄川田としえ) さん息子さん:15歳、娘さん:10歳料理家・フードスタイリスト、「tottorante」主宰、食育インストラクター。メディアでのフードスタイリング、レシピ開発、出演などをはじめ、イベント企画・運営、料理講師など多岐にわたり活動中。家族のための1日限定レストラン「こどもレストラン」など、 子どもたちの心と体の成長をサポートし、家族で楽しめるワークショップを各地で開催中。著書に『食×職』(カナリア書房)、『tottoちゃんのかんたんdeco弁』(祥伝社)、『毎日のごはんと心地よい暮らし』(宝島社)HP: Instagram: @tottokikawada 黄川田さんが悩みながらもたどり着いた、子どもに優しくなれる子育て術とは? 食まわりの愛用品についても教えていただきました。■“お母さんでいること”が一番の仕事ピンクのテーブルクロスの上に並べられた、カラフルな野菜を中心とした料理。黄川田さんのコーディネートは、ひと目見て「おいししそう!」と思うような色彩の鮮やかさが特徴です。「もともとカラフルなものが好き。ナチュラルな色や素材も好きですが、ちょっとクセがほしいなというときに、ピンクが入るとしっくりくるというか落ち着きます。ピンクを多用するのは自分らしさのひとつだと思います」ヘアメイクからテレビ局のディレクターを経て、そして料理の世界へ入ったという黄川田さん。いまの仕事にはじめたきっかけは、旦那さんだったと話します。「夫はプロのサッカー選手。健康管理のため、いろいろと作っているうちに料理を好きになったし、スポーツの世界があまりにも厳しく、頑張っているので、私も何かやりたいと思ったんです。料理は子どもからご高齢の方まで、世代を問わず必要なもの。ヘアメイクとして入ったテレビ局での仕事で、料理コーナーを任せてもらえるようになり、料理家のアシスタントやフードスタイリストのようなことまで、いろいろなことをやらせてもらいました。そこで学んだことがすごく大きいです。それから、2人目を妊娠中に食育を勉強し、子どもも巻き込んでできる仕事としてワークショップを思いつき、それがいまも続けている「こどもレストラン」の原型になっていますね」自分のやりたいことをしながらも、お母さんであることを一番大事にしたいといいます。「それは母の影響が大きくて、母がしてくれたことをしてあげたいなと思うんです。でも始めた頃は、娘はまだ小さかったから、私が先生として、子どもたちを見ることにやきもちを焼いてしまって。最初の頃は自分の思うようにうまくいかないなと思うことの連続でした」仕事と子育ての両立についての悩みは、お子さんたちの成長とともに解消されていったという黄川田さん。現在、娘さんは料理が大好きな女の子に成長し、家でも戦力になってくれるという頼もしい存在に。「彼女なりにいろいろ思うことはあったと思います。特に教えたわけではなかったけれど、自然と料理の盛り付けもちゃんできるので、私のことを見てくれているんだろうと嬉しく思います」 ■totto料理に欠かせない、こだわりの食材そんな黄川田さんが子育てするなかで、自然と手にするようになったのが環境にも体にも優しい食材。月に1回注文しているというのが、古来種と呼ばれるその土地で代々受け継がれてきた野菜のみを販売する八百屋さん、「warmer warmer(ウォーマーウォーマー)」の古来種野菜です。「おいしくて安全なのはもちろん、昔ながらの野菜のおいしさや形を子どもたちに感じてほしいと思います。『こどもレストラン』でも古来種野菜のことを伝えていきたいと思って、お話を聞かせてもらったのをきっかけに、イベントでもご一緒したりしています。内容はおまかせなので、毎回何が届くのか楽しみ。丁寧に食べ方まで書いてあって、生産者をすごく大切にしているのがわかる。ただ買うのではなく、そういう方から買いたいなと思います。本当においしいし、難しい名前や珍しい色の野菜も多く、勉強になります」 また、ずっと愛用しているというのが子どもでも安心して食べられる、「ゾネントア」のオーガニックカレーパウダー。「辛味成分のカイエンヌペッパーが入っていないので、子どもでも大丈夫。2歳くらいから使っています。カレールーとして使うのはもちろん、チャーハンに風味付けに使うのにおすすめです」■器も洗剤も、子どもにいいものを知ってもらいたい料理を彩る器も、黄川田さんらしいセレクト。「食器もごはんの時間を楽しむアイテムとして使ってほしい」という思いから選んだ和食器は、どこか洋風な佇まいです。「洋食器も好きですが、やはり日本人だから、和食器の良さも小さいときから体感してくれるといいなと思っています。モダンなデザインが好きなので、和食だけではなく、洋食を入れても合いそうなものが多いですね。手前左のブルーのものはヨーロッパな雰囲気ですが、沖縄のやちむん。子どもたちの丼物に使ったり、右側にある益子の作家さんによる湯飲みは、湯飲みとしては大きいのでスープを入れたりします」また、木工製品も欠かせないアイテムなのだそう。「わっぱなど、昔から代々作られている民芸品のような器が好きです。焼き菓子を入れたり、ピクニックに持って行ったり。高価なのでたくさんは買えないけれど、その分大切に使えるかなと思います。よく使う『角田清兵衛商店』さんのヒノキをくりぬいたお弁当箱は香りもよく、デザインも素敵です。子どもたちにも実際に使って、感じとってもらいたいと思っています」日頃から使うもの、そのものの良さを子どもたちに伝えたいと考えている黄川田さん。食器洗いには「ヤシノミ洗剤」を愛用しているのだとか。「仕事柄洗いものをすることが多いのですが、『ヤシノミ洗剤』は植物由来の成分で余計なものが入っていないから、全然手荒れしないので気に入っています。しっかりあらえる上に、洗った後の排水も地球にやさしいだけでなく、植物原料の調達にまで配慮していると知り、改めて使い続けたいなと思いました。」 ■子どもの心配に向き合ってあげられる、精神力をお子さんたちが大きくなった今も、悩みや心配事は尽きないという黄川田さん。「1人目の育児が2人目に確実に役立つかといったらそうでもなく、2人とも全然違うから、比べずにそれぞれの特徴をよく見てあげることが大事かなと思います。理解できないことも多くて、昔は『なんでそうなの?』とよく怒っていました。でも腹を立てるのは自分の基準に当てはめるからで、その子らしさを生かすもダメにするのも “お母さんの存在” は大きいんですよね。向かい合っていくうちに、何も驚かなくなりました。人に迷惑をかけないなど、ルールをしっかり持って、それ以外はその子の良さを見つけて、伸ばしてあげられたらいい。これからは自立に向けての時期なので、どうやって大人になっていくのか、その子の良さを生かした仕事や暮らしをみつけられるように、サポートできたらと思います。心配しすぎず、信頼して、理解してあげる。そして心配がやってきたときに、向き合ってあげられるよう精神力がないと、と思います」そのためには、気持ちに余裕を持ち、リラックスする時間が大切だといいます。「やらなくてはいけないことがあっても、今日はしないと決めて外食をしたり、疲れて余裕のないときは家事の手を抜いて、子どもと一緒に寝てしまう。それだけで全然違いますね。娘と一緒に、バスミルクを入れたお風呂に入って疲れをとったり、花が好きなので、飾ったり買いに行くのも私のリラックス法。花があるだけで癒しになるし、気持ちが良い。忙しくて買いに行けなくなったときは、花を買う余裕を作るようにしています」「忙しいときは頑張って作り置きとかもしないし、限られた時間の中で何ができるかをいつも考えています。全部やろうと思うと自分が大変になってしまう。そうなると子どもに優しくできなくなってしまうから、自分の精神状態はすごく大事。よく、子どもにどうやったらお手伝いをさせられるか聞かれますが、一番大事なのはお母さんのメンタルなので、余裕があるときにやらせてあげてくださいと言うんです。イライラしてやらせてあげられない、そんなときはそれで全然いいし、無理にさせることで自分が辛いと、それこそ子どもによくないですからね」 <後編> では引き続き、愛を持って選んだ愛用品と、子育て術について伺います。 取材/文:赤木真弓 撮影:タドコロミズホ[PR]サラヤ株式会社
2017年01月10日現在活躍中の陶芸家による陶芸作品と、気鋭の料理人による創作料理を一つのテーブルで楽しめる「器譚 - KITAN - うつわと食のものがたり」が、17年1月17日に東京・目黒のHIGASHI-YAMA Tokyoにて開催される。同イベントは、12年に全国から陶芸作家が参集して発足した日本陶芸美術協会によって開催されるもの。日本陶芸美術協会は、伝統に敬意を持ち受け継ぎながらも新たな創作の世界を広げることを目的に発足したもので、現在では人間国宝から新人作家まで100名以上の会員が所属している。今回開催されるイベントでは、そんな日本陶芸美術協会の作家たちによる陶芸作品が、気鋭の料理人の創作料理とコラボレーション。当日の11時から13時までは「昼食会」(5,000円)が、14時から15時30分までは「茶寮会」(3,000円)が行われる。なお、定員はどちらも12名。さらに、19時から22時まではレセプションパーティーも開催される予定だ。また、日本陶芸美術協会は17年1月18日から24日まで、日本橋高島屋6階の美術画廊にて初めての会員展「陶美展」を開催する。1月18日15時より、重要無形文化財保持者(人間国宝)の井上萬ニによるギャラリートークも予定されている。【イベント情報】「器譚 - KITAN - うつわと食のものがたり」会場:HIGASHI-YAMA Tokyo住所:東京都目黒区東山1-21-25会期:17年1月17日時間:「昼食会」が11:00~13:00、「茶寮会」が14:00~15:30料金:「昼食会」が5,000円、「茶寮会」が3,000円同時開催 企画展「陶美展」- 日本陶芸美術教会5周年記念 会員展 -会場:日本橋高島屋6階美術画廊住所:東京都中央区日本橋2-4-1会期:17年1月18日~24日時間:10:30~19:30(※最終日は16:00閉場)
2016年12月29日あっという間にもうすぐクリスマス。お目当てのお店でチキンやケーキを買って豪華に楽しむのも素敵だけれど、イベントも多く何かと出費の多い時期。がんばらなくてもできる「ちょいデコ」テクニックで、おうちディナーを楽しんではいかが?食いしん坊な女の子と男の子の2人のママでもある、料理研究家の中村陽子先生に、不器用ママでも作れる、チキンとケーキのクリスマスレシピを聞きました。■並べるだけでかわいい! 「フライドチキンのクリスマスリース」子どもが大好きなフライドチキンを、リースのように並べるだけで、ぐっとクリスマスディナーらしくなります。型で抜いたにんじんとチーズ、ゆで野菜、ウインナーを飾りとして並べるだけです。トップに、ビアハムで作ったリボンを置いてアクセントに! これなら子どもと一緒に楽しく飾れそうです。コーンフレークを衣にした、いつもとひと味違う、サクサクフライドチキンに子どももきっと大喜びです。【材料】 3~4人分▼クリスピーチキン・鶏もも肉 1枚(300g)<A>・塩 小さじ1/2・こしょう 少々<B>・卵 1個・薄力粉 大さじ4・コーンフレーク 3カップ・サラダ油 適量▼デコ用食材・ウインナー、にんじん、カリフラワー、アスパラガス、グリンピース(冷凍)、プロセスチーズ(プレーン、チェダー)など 各適量・ビアハム 2枚・サラダスパゲッティ 適量【作り方】1)鶏もも肉は筋切りをして大きめの一口大に切り、A をもみこむ。2)B を加え、手でよく混ぜ合わせる。3)バットに手で軽く砕いたコーンフレークを広げ、2)をのせて全体にまぶす。4)フライパンに高さ2cm程度のサラダ油を入れて180℃に熱し、3)を入れてひっくり返しながら5分揚げ焼きにする。5)ウインナーは1本を横3等分に切って片方の切り口に放射線状に1cmほど切り込みを入れる。にんじんは皮をむいて5mm厚さに切り、星型で抜く。その他の野菜も食べやすい大きさに切る。6)にんじんはかぶるくらいの水に塩少々を入れてゆで、その他の食材も同じ湯でゆでる。7)ウインナーは真ん中に湯通ししたグリンピースをのせる。プロセスチーズを星型で抜く。8)ビアハムでリボンを作る。1枚のハムを1.5cm幅の帯状に切る。切っていないハムを中心にひだを寄せるようにしてつまむ。切ったハムをひだを寄せたハムの中央に巻く。サラダスパゲッティでとめる。9)お皿にチキンをリース状に置き、野菜、チーズを飾り、一番上にビアハムのリボンをのせる。リボンは、ロースハムよりビアハムの方が破けずに作りやすいそう。「まずチキンをバランスよく並べ、その後で野菜やチーズを並べると、仕上がりがキレイです」と中村先生のアドバイス。 ■買ったスポンジをちぎって作る、「簡単スコップツリーケーキ」毎年悩みがちなクリスマスケーキ。まだ予約していなかったら、今年はお家で子どもと一緒に、ちょいデコケーキを作ってみませんか? バットに広げたスポンジの平面上に飾りつけをしていくので、デコが苦手でも大丈夫。大好きなフルーツをたっぷり使って一緒に作れば、子どももきっと大満足です。【材料】 23×18×3.5cmのバット1台分・市販のスポンジケーキ 直径15cmのもの1台<A>・生クリーム 2カップ・砂糖 大さじ4・いちご 8個・キウイ 1個・黄桃(缶詰、半割り) 2個・アラザン 適量【作り方】1)いちごはへたを取って2~3個を薄い輪切りに、残りを1cm角に切る。キウイは皮をむいて1cm厚さのいちょう切りにし、飾り用を取り分けておく。飾り用の黄桃を、1cm厚さの星形を1枚、半割りを更に半分に切ったものを1個取り分け、残りは1cm角に切る。2)Aをボウルに入れ、底を氷水につけて七分立てにする。3)スポンジケーキは厚みを半分に切り、手でちぎってから 2) の1/2量を混ぜる。4)3)の半量をバットに広げ、1)の飾り用以外のフルーツをのせ、上に残りの3)を広げる。5)残りのクリームを平らに塗り広げる。6)飾り用のフルーツをツリーに見立ててのせ、アラザンを散らす。フルーツはお好みのものを使ってもOK。バットの隅までスポンジを詰め、クリームを塗るのがキレイに仕上がるポイントとのこと。スポンジをちぎるのは小さなお子さんにもできるので、一緒に楽しみながら作れます。親子で「ちょいデコ」を楽しみながら作ったら、クリスマスディナーがより盛り上がること間違いなしです。ぜひ試してみてくださいね。取材協力: 「忙しいママでもできる!簡単ちょいデコごはん&お弁当」 (辰巳出版株式会社)現役ママ料理研究家&編集チームが贈る子育て、仕事、家事でてんてこ舞いのママのための「簡単デコ」のレシピ集。不器用なママでもできる、ほんのひと手間のちょいデコで、親子の食事がぐんと楽しくなるアイディアがいっぱいの一冊です。
2016年12月16日